伊勢谷友介が1月8日に開催された映画『新宿スワンII』の完成披露舞台挨拶に、松葉づえをついて登場した。映画は綾野剛を主演に、新宿でスカウトマンとして成長していく白鳥龍彦の活躍を描くシリーズ第2弾で、伊勢谷さんは、前作に続いて、龍彦を導く先輩の真虎役で出演している。伊勢谷さんの怪我は、事務所の発表によるとプライベート時のもので、重度や全治までの期間などは明かされなかったが、順調に回復へ向かっているとのこと。この日は、綾野さん、共演の浅野忠信、園子温監督らが、劇場内での舞台挨拶の前に、屋外の劇場前で開催されたプレミアイベントにも出席し、TOHOシネマズ六本木ヒルズの前の大階段で写真撮影を行ったが、伊勢谷さんはこちらを欠席。舞台挨拶だけの登壇となった。舞台挨拶には松葉づえをついて登場し「こんな状態ですが、舞台挨拶にあがらせてもらい、嬉しいです」と挨拶。伊勢谷さんのためにイスが用意され、座ってのトークとなった。とはいえ、当人はいたって元気そう。綾野さんが、先日、第一子誕生を発表したばかりの上地雄輔を壇上で祝福すると、隣りにいた伊勢谷さんは「知らなかった!ごめんね!映画の中では(上地さんの役は)とんでもない悪いヤツだけど、お子さんに影響がないといいですね」と独特の口調で祝福した。また、成人式を前に登壇陣全員の20歳の頃の写真が公開されたが、東京芸大出身の伊勢谷さんは20歳当時、ニューヨークにいたそうで「ニューヨークで展覧会を開いていて…」と語り、これには綾野さんも「伊勢谷さんは、20歳の頃から伊勢谷さんだったんですね…」と感嘆!さぞやモテたのでは?との質問には「後ろ髪を長くしてて…(苦笑)、モテなかったです」と明かしていた。舞台上での写真撮影では、伊勢谷さんは松葉づえなしで、綾野さんらの方を借りて立ち上がって撮影に臨んでいた。『新宿スワンII』は1月21日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月09日俳優の伊勢谷友介が、きょう2日に放送される関西テレビ・フジテレビ系バラエティ番組『ニッポンのぞき見太郎』(毎週火曜21:00~21:54)に出演し、驚きの発言を繰り広げる。今回の放送は、夏休み特別版として「ニッポン人なら一度は行っておきたい!」という日本の穴場スポットを紹介。1万5,000人にアンケート調査を実施し、さまざまな分野のマニアたちがイチオシするスポットを、行きたい順に1位から5位までランキング形式で発表する。スタジオでは、ゲストが自身のお薦めスポットをプレゼン。伊勢谷は、アウトドア用品としてなじみ深い"あるもの"にハマって癒やされていると告白するが、突然「僕くらいになると抱かれないんです!」と発言し、MCの生瀬勝久が「お子さまが見てるんです!」と慌てるなど、スタジオは騒然。さらに伊勢谷が、ベランダでも楽しめるというそのアウトドア用品の魅力を「お姫様抱っこされている気分というか、抱かれている感じが心地いい。抱かれたくないですか?」と熱くアピールすると、その腕に松本明子が「抱かれたいですよ」と抱きつくハプニングも。これには、チュートリアル・徳井義実もすかさず「おさわり禁止です!」と警告を発するが、一連のやりとりを聞いた高島彩は「出てくる話がいちいちカッコいいですよね!」と絶賛する。プレゼンには、生瀬と徳井も参加。生瀬は、自宅で飼育しているサンゴの水槽を見せながら、沖縄のサンゴ養殖施設を紹介し、その魅力を熱弁する。一方の徳井は、「ホンマはあんまりテレビで紹介したくなかった…」と、自身もお気に入りという女子ウケの良い日帰りツーリングコースを提案。徳井をはじめとするバイク好き芸人が集まるツーリングクラブに伊勢谷も参加したことが判明し、意外な交友関係が明らかになる。
2016年08月02日伊勢谷友介が8月に公開されるディズニー大作『ジャングル・ブック』の日本語版で、ジャングルの頂点に君臨し、人間の少年モーグリに強い憎しみを抱くトラのシア・カーンの声を演じることが発表になった。伊勢谷は「なってはいけない存在」であるが「存在していて欲しい」と、シア・カーンの存在意義と映画に対する熱い思いを語った。その他の画像本作は、ジャングルで黒ヒョウとオオカミに育てられた少年モーグリが、人間への復讐に燃えるトラに出会い、ジャグルの脅威だといわれたことから、壮大な冒険に出かける様を描いた超大作。日本語版では黒ヒョウ・バギーラの声を松本幸四郎が、母親オオカミ・ラクシャの声を宮沢りえが演じる。伊勢谷は「シア・カーンは、動物のヒエラルキーの頂点で独裁政治をやっている人」と例え、「彼の中に絶対的な芯がある。その意味では悪ではないんですよね。誰かにとって悪でも本人にとっては当然であるという、絶対的な自信を持つようにしました」とコメント。さらに「今までのディズニーさんの作品と同じように、この作品で描かれているのは今僕らが置かれている世界、そして対人間、対自然、対社会といったあり方の比喩だと思います。たくさんのキャラクターが出てきますが、それぞれに、シア・カーンでさえも本人の中に正当性がある。そうやって考えると、この物語はそれぞれのキャラクターの視点からいろいろな事を自分たちに提案してくれている気がします」といい、「シア・カーンは人間が過去にやってきた間違いによって生まれた遺恨であり、そういうことに向き合って、むしろ相手の存在を助けるとこまでにならないと本質的な改善にならないと思うので、シア・カーンは存在していて欲しいです」と分析。「『ジャングル・ブック』のように、動物と自然が共通している状態はフィクションです。ただ、キャラクター達はそれぞれ人間に当てはまっていますね。それぞれ国も違うかもしれないし、種族も違うけど、それぞれが共存するから環境というのは成立している。お互いにリスペクトがあるから調和がある。そういう意味で我々もこの映画でのジャングルのような調和を見習わなくてはいけない」と話し、「若い子にはこれから社会を作っていくにあたって、理想ってなんだろうっていう時に主人公が勇気をもって起こした行動は参考になりますし、シア・カーンはなってはいけない存在ですが、各々なりたい自分、なりたい動物を見つけてくれればいいと思います」と語った。『ジャングル・ブック』8月11日(木・祝) ロードショー
2016年06月16日俳優の伊勢谷友介が、ディズニー映画『ジャングル・ブック』(8月11日公開)で、ジャングルの暴君であるトラのシア・カーンの吹き替え声優として、ディズニー映画初挑戦することが15日、わかった。本作は、ジャングルの動物たちに育てられた人間の少年モーグリを主人公に、自然のおきてと共に雄々しく生きる者たちの愛や憎しみ、喜びや悲しみを描く物語。伊勢谷は、圧倒的な力でジャングルの頂点に君臨し、人間であるモーグリに強い憎しみを抱くトラのシア・カーンの声を演じる。シア・カーンの圧倒的な存在感を表現するに当たり、伊勢谷は「ぶれないこと」を意識したという。「彼の中に絶対的な芯がある。その意味では悪ではない。誰かにとって悪でも本人にとっては当然であるという、絶対的な自信を持つようにしました」と演じる上での意気込みを明かした。そして、シア・カーンというキャラクターに関して、「独裁政治をやっている人」は「嫌いです」と感じながらも、「人間が過去にやってきた間違いによって生まれた遺恨であり、そういったことに向き合って相手の存在を助けるところまでにならないと本質的な改善にならないと思うので、シア・カーンは存在していてほしい」と単なる悪ではないシア・カーンというキャラクターの存在意義を熱弁した。さらに、「ジャングル・ブックは今僕らが置かれている世界の比喩だと思います」と話し、「若い子にはこれから社会を作っていくにあたって、理想ってなんだろうというときにいろいろなアイデアをくれる作品ではないかと」とコメント。「シア・カーンはなってはいけない存在ですが、なりたい自分、なりたい動物を見つけてくれれば」と語った。(C)2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2016年06月16日現在公開中の『新宿スワン』やNHK大河ドラマ「花燃ゆ」に出演、11月には『劇場版 MOZU』の公開を控える俳優・伊勢谷友介がこの度、アプリゲーム「ゲーム・オブ・ウォー - Fire Age」の新CMで歌声を披露。さらに勇ましく戦いに挑む迫真の演技をみせていることが分かった。今回、伊勢谷さんが起用されたCMは、世界中のオンラインプレイヤーと共に、同盟を組んでメンバーを支援したり、協力して敵を倒したりすることで、王国支配を目指していく無料アプリゲーム「ゲーム・オブ・ウォー - Fire Age」。7,000万ダウンロードを突破し、世界95か国でApp Storeの売上ランキング1位を獲得するなど人気のアプリゲームだ。気温27度、太陽が照りつける夏日に茨城県の採石場にて行われた新CM撮影。6月8日(月)から放送される「WAR ANTHEM」編では、伊勢谷さんが名曲 「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」を歌いながら、ゲームと同様に仲間を引き連れ、敵に立ち向かう男気あふれる姿が映し出される。また、同CMには園子温監督の『ラブ&ピース』、三池崇史監督の『極道大戦争』、石井岳龍監督の『ソレダケ/that’s it』に出演する個性派俳優・渋川清彦も登場する。休憩時間には外国人の出演者と英語でコミュニケーションをとるなどなど、フランクでリラックスした様子で挑んだ伊勢谷さん。CMソングである 「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」をリアルタイムで聴いていた世代ともあって、同世代の制作スタッフと「懐かしい!」と盛り上がる一幕も。そんな和やかな雰囲気の中でも撮影が始まると表情は一変。戦闘シーンを想起させる「猛ダッシュ」と「雄叫び」のカットは、監督と何度も話し合いながら叫び方の練習をされるなど、演技への徹底したこだわりがみられる。戦士たちを戦いに駆り立てる「WAR ANTHEM」が流れる中、ギラついた鋭い眼光で敵を睨み走り出し、力強く雄叫びをあげる伊勢谷さんの迫真の演技に注目してみて。「ゲーム・オブ・ウォー - Fire Age」「WAR ANTHEM」編は6月8日(月)より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年06月05日和久井健による同名人気コミックを実写映画化した園子温監督作『新宿スワン』が公開。新宿歌舞伎町を舞台に風俗業界のスカウトマンとしてゼロからのし上がっていく白鳥龍彦役で主演を務める綾野剛と、周囲から尊敬される存在で、龍彦をスカウトして目をかける真虎(まこ)を演じる伊勢谷友介が劇中の役柄と重なる関係性を覗かせた。その他の写真「19歳の役ですよ。僕、撮影当時32歳ですからね。壮大なファンタジーですよ」と自虐的に話してみせる綾野。「龍彦は非常に愛おしい人、みんなに愛される人です」とキャラクターを分析し、あくまでも「自分は役に身体を貸しているに過ぎない。箱と同じです」と断言するが、これが初共演となった伊勢谷が語る綾野には龍彦と共通点があった。「(綾野は)人たらしなんですよ。今の俳優って、いい子ちゃんが多いんです。でも綾野くんはそうでもない。とにかく元気。あれしたいです、これしたいですと言って、年下でも年上でも関係なく、わ~っと巻き込んでくれる。とっぽいように見えるかもしれませんが、実際はそうじゃなくて、みんなに可愛がられるんです」。「可愛がってもらいました」と笑顔で受けた綾野は、「伊勢谷さんは僕たちの世代にとって、ある種のアイコンのような人」と明かしながら次のように触れた。「何をやっても許してくれるんです。分かったよ、剛だからって。たとえば飲んでいて帰るぞってなっても、僕がまだヤダとかってだだをこねると、分かったよって言ってくれる。それも面倒くさがりながら、結局は折れてくれるところが優しいんです」。鬼才と称される園監督の印象も聞いた。「監督が新しいステージに行こうとしている作品なのかなと。監督自身もメジャー映画を撮りたかったとお話ししていますし、この規模だから表現できる方法を諦めていない姿勢を感じて、素晴らしいと思いました」(綾野)、「僕はパフォーマンスアートをやっていたことがあるので、(路上パフォーマンス集団)『東京ガガガ』をやっていた監督とご一緒できることも嬉しく誇りでした。現場で感じたのは、気楽に撮っていると言ったら語弊がありますけど、電車に乗るように映画を撮っているというか。自由なんですよ。そこら辺を歩いていた女の子を監督がスカウトして、数時間後には僕の相手役として映っているなんて不思議な状況もあって、おもしろかったですよ(笑)」(伊勢谷)。『新宿スワン』公開中取材・文:望月ふみ
2015年06月03日これだけ次々と話題作に出演しているのだから、綾野剛と伊勢谷友介がいつかどこかで共演することは必然だった。だが、それが園子温監督の手による『新宿スワン』で初めて実現したことは幸運であり、そして運命だったと言えるかもしれない。和久井健の人気漫画を原作にした本作。新宿・歌舞伎町を舞台に、金髪天パーのお調子者だが情に厚い白鳥龍彦(綾野さん)が、女性に水商売の働き口を紹介するスカウトマンとして成長していく姿を描く。龍彦について「非常に愛おしい人、みんなに愛される男なんだと感じました」と語る綾野さん。「この役を自分ができるのか?という自問自答はありましたが、原作があってそこには彼の佇まいから土下座の仕方まで丁寧に描かれている。それを自分の体になじませていくという作業に専念しました」と振り返る。綾野さん、龍彦をスカウトの世界へと導く兄貴分にして謎めいた男・真虎を演じた伊勢谷さん、そして日本で数少ない“鬼才”と枕詞が付く映画監督・園子温。この3人の組み合わせが生み出すものは、“化学変化”などという言葉では収まらない。ちょっとやそっとのことが起きても、動じることがなさそうな伊勢谷さんが、園監督の現場での驚きをこう明かす。「例えば、街にいるその辺の女の子が、急に共演者になってたりするんです。そういう意表をついた事をしてくるところが、自由なんですよね。語弊があるかもしれないですけど、いま一番、映画を気楽に撮っている監督だと思います。電車に乗るように映画を撮ってるんです」。綾野さんも「園さんが撮影中に現場でスカウトしてきた人が、その何分後かには出演してたり」と楽しそうに振り返りつつ、本作における園監督の新たな挑戦をこんな言葉で語る。「園さんも『僕はメジャー映画もちゃんと撮りたい』ということを仰っていて、それこそ本来の“園子温節”ということで言うなら、自分でやりたい脚本を書いて、自分で編集もされる方なのに、今回は別の人の脚本で、編集も別のチームが仕上げてる。園さんがこの『新宿スワン』で新たなステージに行こうとしている姿勢を感じました」。金髪の天然パーマはもちろん、表情ひとつとっても、綾野さんがいかに原作の漫画、そして原作ファンの頭の中で息づく白鳥龍彦像を大切に役を作っていったかが分かる。もちろん、内面についても言うまでもないが、同時にそれは、これまでクールで醒めた役柄を演じてきたイメージの強い綾野さんにとっても新たな挑戦となったはずだ。いわゆる“役作り”に関して綾野さんは「今回は原作漫画があるのでそれが全て。僕自身に役をリンクさせようもないです、(龍彦は)僕じゃないので。役を自分の方に近づけていくのは不可能に近いです。だって(龍彦は)19歳。32の男が演じるんですから、壮大なファンタジーです。(役でいるのは)“よーいスタート”から“カット”の間だけです。役に体という“箱”を貸している感じですね」と語る。一方で、これまで演じてきた役は「いまだに全て僕の中に生きている」とも。「今回の龍彦にも、良いところも悪いところも含めて勉強させてもらってます。これまで80作品くらいやってますけど、全部の役が僕の中にいて、それは決していなくなることはないし、人生のいろんな部分を影響されていると思います。みなさんも、影響された方っていると思います、上司とか友人で、この人の考え方がすごく勉強になったとか。それは実在されている人なら『この人』って言えますが、僕にとってはそれが役なんです。見えないだけで全て(胸を指して)ここにいるんです。役柄の全てが僕の性格や血肉になってます」。伊勢谷さんもまた、役との“付き合い方”について独特の持論を明かす。「僕は役が自分の中に残るってことがないですね。たまに『家に帰っても役が抜けなくて』という方がいますけど、全然経験がなくて、そういう感覚がないです。僕自身、(俳優生活が)是枝(裕和)さんから始まってるので(※『ワンダフルライフ』)、それこそ演じないところから始まってるんですよね。だから普通がよく分かんなくて、セリフを覚えるってこともビックリしました。自分自身と役との、撮影の日までの時間や距離感みたいなものがあって、ヒョイと(役が自分に)取り込まれるときもあれば、そうでない時もあって、そうでない時の現場での慌てようったらないですね(苦笑)。『あれ、できてたはずなのにおかしい…なんか違ったぞ』って(笑)。普段はめったにないんですけど、白洲次郎(ドラマ『白洲次郎』)と松陰先生(大河ドラマ『花燃ゆ』)の時は、思想の部分で自分の考えとリンクするようなところが出てきて、勝手に力が乗っかるように、普段から自分が言っていることが芝居になったりしたことがあって、それはすごく不思議な感覚でした」。撮影中には一緒に飲みに行くこともあったという2人。綾野さんは、少し年上の“兄貴分”の印象をこう語る。「僕らの世代にとっては“伊勢谷友介”というのはある種のアイコンであり、知らない人がいないですから。実際にお会いしたら、自分が知っている伊勢谷さんがそのまんまいたことにすごく安心しました。ご自身でやられているプロジェクト(※リバースプロジェクト)も含めて、すごく思考が深くて理論的で、そこは新しい一面として知ることができました。一緒に取材を受けていても、伊勢谷さんは話しているうちに自分のプロジェクトと繋がった話になっていくんです。一周して作品と全く関係なくなる(笑)。そういう部分も含めて、自分の持っている熱量で周りのいろんなものを巻き込んでいくパワーを感じますね」。伊勢谷さんは、本作の真虎、『ジョーカー・ゲーム』の結城に松陰など、少し上の立場から主人公を導き、見守るという役柄が増えてきたことを自覚している。「松陰先生も(公開が控える)『MOZU』も説明ゼリフがすごく多かったです(笑)。俳優のポジションとして、しっかりとストーリーを自分が語らないといけないところに来ているのかなと思います」と苦笑交じりに語るが、そういう役回りは現場を離れてもついて回ってくるよう。今回、また新たにできた伊勢谷さんを慕う“弟分”綾野剛の印象は?「愛情を持っていろんな人に関わってくるんですけど、かといって常に理路整然とピシッとしているわけでもなくて、だからこそみんなが寄ってくる――かわいげがあるんですよね。そこは羨ましくもあります。いまは、いい子ちゃんがすごく多くなってて、僕らの上の世代はそれこそムチャクチャな先輩が多かったんですけど、僕らはなるべくいい子ちゃんでいようと頑張った世代なんです。そうやってみんながおとなしくなってきているところで、元気に『あれしよう』『これがしたい』って言ってきてくれるんです。最初は気を遣ってくれているのかな?と思ったけど意外とそうじゃなくて、本人がそうしたいと思っているみたいで、そうやって年上も年下も関係なくみんなを巻き込んでいく。破天荒というのとは違って、かわいげのある“人たらし”なんですよね」。タイプは違えども、人を惹きつけてやまない2人。“不夜城”歌舞伎町がよく似合う。【綾野剛】スタイリスト:長瀬哲朗ヘアメイク:石邑麻由【伊勢谷友介】スタイリスト:葛西信博ヘアメイク:ShinYa/プライマル(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:新宿スワン 2015年5月30日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2015「新宿スワン」製作委員会
2015年05月29日松山ケンイチが『うさぎドロップ』の気鋭SABU監督と再タッグを組み、大野いと、伊勢谷友介、田口浩正、玉城ティナらと共演する『天の茶助』が6月27日(土)より公開となる。このほど、伊勢谷さんが劇中で演じる彦村ジョーの本編映像がシネマカフェにて解禁。『ゴースト』『タイタニック』など、恋愛映画の金字塔のパロディを熱演していることが分かった!天界――。そこでは大勢の脚本家たちが、白装束で巻紙に向かい、地上で生きる人々の“人生のシナリオ”を書いている。人間たちは、彼らが書くシナリオどおりに人生を生き、それぞれの運命を全うしているのだ。その天界でお茶汲みを担当している茶助(松山ケンイチ)は、とある脚本家が担当するユリ(大野いと)に好意を抱く。ところが、ユリが死ぬ運命にあることを知った茶助は、彼女を救いたい一心で天界を抜け出し、地上に降り立つことに…。本作は、独特の作風を有し、国内外の映画祭で高く評価され続けるSABU監督の最新作。名匠・北野武を擁するオフィス北野が制作を担当し、第65回ベルリン国際映画祭コンペティション部門にも出品された。また、舞台となった沖縄ゆかりの祭事、祭礼が地元エキストラの全面協力により見事に再現され、クライマックスのダイナミックな映像表現も見どころの1つとなっている。今回、SABU組初参加となった伊勢谷さんは、天界の脚本家が書いたシナリオにより、ホームレスボクサーからラーメン屋に転身する、壮絶な人生を歩む男・彦村ジョーを熱演。届いた映像には、スター女優・朝倉美雨(橘美緒)とともに、ジュリア・ロバーツ&ヒュー・グラント共演の名作『ノッティングヒルの恋人』で“街角でぶつかり、相手に飲み物をかけてしまう”シーンや、『ゴースト/ニューヨークの幻』を思い起こさせる“ろくろを回す”シーン、あの『タイタニック』で“豪華客船の先端に立ち海を眺める”シーンと、有名恋愛映画のパロディとも思える姿を次々披露している。笑いと涙、愛とスリルの人間ドラマが弾けるファンタジー・エンタテインメント。伊勢谷さんのイケメン(!?)演技にも注目してみて。『天の茶助』は6月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月24日5月18日(月)放送の「SMAP×SMAP」のワンコーナー「ビストロSAMP」に、映画『新宿スワン』で主演を務める綾野剛を始め、伊勢谷友介、山田優が出演することが明らかになった。山田さんは出産後初のテレビ出演となる。奇才・園子温がメガホンを握る、「ヤングマガジン」の人気コミックを実写化する映画『新宿スワン』。金髪・天パ・一文無しの白鳥龍彦を綾野さん、龍彦の兄貴分・真虎役を伊勢さん、そして裏社会を暗躍する高級クラブの涼子ママ役を山田さんが好演する。2012年に結婚した夫で俳優の小栗旬との第1子を出産した山田さんは、先日行われた「第20回 東京ガールズコレクション」で美しいプロポーションを披露ばかり。「ビストロSAMP」オーナーの中居正広にその秘訣を尋ねられると、「すぐ戻れました。(戻したのは)7kgです。(赤ちゃんに)どんどん吸われてしまうんです」と語り、ダイエットのためには「何もしてません」と驚きの返答。これには中居オーナーも「『何もしてません』なんて言わないで!」と悲鳴をあげていた。小栗さんとの交友がある綾野さんは、「山田優の家に遊びに行くこともよくある」など温かなエピソードも。そんな中、ゲストの3人が「思い入れのあるもの」についての説明をしていくというコーナーも行われた。これは、ひとつは本当に思い入れのあるものだが、実はもうひとつは本人も何が出てくるか知らされていない番組側が用意したもの。まるでこれこそが自分の思い入れのあるものであるかのようにプレゼンテーションをして、ほかのゲストとSMAPシェフのみんながどちらが本物かをあてる、というルール。山田さんが思い入れのあるものについてヒントを出した際には、山田さんと綾野さんのプライベートでのつながりが波紋を呼び起こすことに。思いも寄らぬ展開にスタジオは大盛り上がりを見せた。収録内では園監督から3人へのメッセージが贈られ、綾野さんには「まだ終わりじゃないぜ」、伊勢谷さんには「まだまだミステリアスな部分が多い」という言葉が。しかし、山田さんには「優雅な感じが素敵だった」という言葉が贈られ、山田さんは「優雅ではありません(笑)」と照れくさそう話すと、綾野さん、伊勢谷さんも「いえいえ、優雅ですよ」とすかさず笑いながら否定。そんな2人を見て「2人の目がウソついてる!」と山田さんの“優雅さ”をめぐって盛りあがる一幕もあった。「SMAP×SMAP」は5月18日(月)22時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年05月16日綾野剛を筆頭に山田孝之、沢尻エリカ、伊勢谷友介ら豪華キャストが集結している『新宿スワン』。奇才・園子温が「ヤングマガジン」の人気コミックを実写化する本作からこの度、金髪を振り乱し天に吠える綾野さんのオープニングが強烈な最新予告編が公開された。物語の舞台は、わずか600メートル四方の地に約4,000店以上の飲食店・風俗店がひしめきあうアジア最大の歓楽街“新宿・歌舞伎町”。人生のどん底を味わいながら、アテもなく歌舞伎町を彷徨う、金髪・天パ・一文無しの白鳥龍彦が、足を踏み入れた裏社会…それは様々な男女の危険な思惑が交錯する混濁した世界。女性たちに水商売の斡旋するスカウトマンたちの熾烈な騙し合いによる抗争と、頂点へと成り上がろうとする熱き男たちのロマンを描く。今回公開された予告編は、無一文からスカウト稼業に足を踏み入れた白鳥龍彦の、揺るぎない決意が表れた遠吠えから始まる。風を切って街を歩く龍彦を待ち受けるのは、一筋縄ではいかない、夜の住人たち。山田孝之が演じる、龍彦の因縁のライバル秀吉。沢尻エリカが演じる、儚い運命を背負った風俗嬢アゲハ。伊勢谷友介が演じる、龍彦の兄貴にして夜のフィクサー真虎も登場。また、この予告編で映像初披露となる登場人物たちを演じる俳優陣にも注目。金子ノブアキや深水元基の策士たる表情や、暗躍する山田優。豊原功補や吉田鋼太郎の滲み出る重厚感。彼らがどのように絡んでいくのか期待が高まる。そしてラストで映し出される「いまが命の賭け時なんだよ!」と目を見開く龍彦の、視線の先にあるものとは…?本作の世界を彩る楽曲群には、主題歌を「MAN WITH THE MISSION」、挿入歌を「UVERworld」が担当し物語を盛り上げる。『新宿スワン』は5月30日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月27日4月から新しい生活が始まる人も多いこの季節。現在放送中のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」でも、井上真央演じる主人公・杉 文の兄で伊勢谷友介演じる吉田松陰のもとには、東出昌大(久坂玄瑞)、高良健吾(高杉晋作)、劇団ひとり(伊藤博文)、佐藤隆太(前原一誠)といった若者たちが、新たな希望を胸に次々と身を寄せ始めており、3月22日放送の第12回では、井上さん演じる文と東出さん演じる久坂の結婚式も控えている。そんな中、注目を集めているのが、毎回登場する激アツの“伊勢谷節”ともいうべき吉田松陰の名言。「勇気をもらった」という受験生も多い中、新生活を後押ししてくれる「花燃ゆ」から生まれた心に染みいるセリフに注目した。■第1回より「己を磨くために人は学ぶんじゃ」なぜ人は学ぶのか、という永遠の命題ともいえる問いに、伊勢谷さん扮する寅次郎(後の松陰)が話したセリフ。当時、“禁書”となっていた本が藩校内で見つかり、教師が犯人捜しをしていた際に、寅次郎がそもそも禁書とするのがおかしいのだという流れで話した。この言葉には、勇気づけられた学生は多そうだ。■第6回より「人は変わることができる」ペリーの黒船に密航しようとして捕らえられ、牢に入っていた寅次郎が、同じ牢にはいっている囚人たちに語った言葉。“学ぶ”意義を改めて感じた寅次郎が、塾を開くきっかけになった言葉ともいえる。■第9回より「君は何を志しますか?」エリート家臣の跡継ぎである高杉晋作(高良健吾)の口グセは「つまらん」。そんな高杉に対して寅次郎は、自分の志は自分で見つけるしかないと語り、高杉の心を高ぶらせた。■第9回より「お前の人生がつまらんのは、お前がつまらんからじゃ!」これは「人生を退屈だ」といい、松下村塾を見下したような態度をとる高杉に怒った久坂玄瑞(東出昌大)が言い放った言葉。2人は学問をめぐり、よきライバルとなっていく。■第10回より「ぼくが一番恐れとるもんがなんかわかるか?…何事もなさんことじゃ」松陰が文に語った言葉。松陰は「毒にあたる危険のあるフグは食べない」と塾生たちに語っていたが、それは死ぬのが怖いからではなく、志に沿ったことを何もできないうちに、思わぬことで死んでしまうことが怖いのだという思いを、松陰は説明したのだ。では、次回3月22日放送では、いったいどんな名言が語られるだろうか。文と久坂の新婚生活も、どうやら前途多難となる様子。そんな2人からは、結婚式についてのコメントも到着している。松陰が始めた、わずか三畳半の学び舎・松下村塾には、学びを志す若者が続々と集まり始めていた。だが、文と塾生の久坂は、互いに思い合いながらも言い合うばかり。だが、そんな2人が惹かれ合っていることに気づいた松陰と小田村伊之助(大沢たかお)の計らいにより、2人は晴れて結ばれる。しかし、式の直後、思わぬ事態が発生。妻となった文の志、夫となった久坂の覚悟とは…?<井上真央コメント>(主人公・杉 文 役)角隠しは経験があるのですが、白無垢に綿帽子は初めてだったので着てみたかったのと、「花燃ゆ」の中で機会があるんじゃないかと思っていたので楽しみにしていました。けど、着付けやメイクがいつもの倍、時間がかかって本当に大変でした!杉家のみなさんやスタッフに「きれいだね」って言っていただけて嬉しかったですし、とてもいい思い出になりました。久坂とは、一緒に暮らしていく中で、少しずつお互いが歩み寄り「あ、夫婦なんだな」っていう実感が徐々にわいてきて微笑ましいですし、文なりの志というか、「腹をくくったら女は強いんだぞ」というのが見せられる回になっています。この2人が夫婦として過ごした時間はとっても短かったのですが、たくさんの時間を一緒に過ごさなくても気持ちとして埋められるような、この2人ならではの関係性や絆を見せていけたらと思っています。<東出昌大コメント>(久坂玄瑞 役)白無垢を着た真央さんを見たときに、芝居だったんですけれども、「はっ」って息をのみました。本当におきれいです。武家の儀式を習ったり、裃付けて隣には白無垢の文さんがいて、金屏風の前で祝言っていうのは気が引き締まる思いがしましたし、幕末と言いつつも、幸せの象徴のワンシーンなので演じていて気持ちが良かったです。もうこれまでの子どもっぽい久坂では居られない、覚悟しないとっていう思いがあったと思います。生活を共にする期間は短くて、史実でも2か月ぐらいなんですが、それでも久坂が無茶できたのも文が家を守ってくれていたからだと思うし、久坂が家族を得たっていうのはすごく大きかったと思います。「花燃ゆ」第12回「戻れないふたり」は3月22日(日)20時より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年03月20日俳優の伊勢谷友介が2月27日(金)、東急世田谷線・上町駅で行われた大河ドラマ「花燃ゆ」ラッピング電車の出発式に出席。主演を務める井上真央らと共に、車両にデザインされた自身の姿に「恥ずかしいと言えば、恥ずかしいですね」と大テレだった。世田谷線沿線に吉田松陰をまつる「松陰神社」があることから、世田谷線の開業90周年を記念し、「花燃ゆ」のビジュアルをあしらったラッピング電車が、同日から5月30日(土)まで運行される。世田谷線で大河ドラマのラッピング電車が走るの初めてのこと。現在、松陰を演じる伊勢谷さんにとって、世田谷線沿線は“地元”だと言い、「学生時代は、自転車でよくこの辺りに来ていた」のだとか。これまでも松陰神社を数回参拝しているそうで、「松陰先生は自分が知り得たことを、実行に移した行動力のある稀有な人間。いまを生きる僕らにも、民間から世の中を変えられる勇気を与えてくれた」と熱弁した。自身の立ち上げた団体「REBIRTH PROJECT」を通して環境問題などにも積極的に取り組んでおり、「未来が難しい局面にあるなか、自分が得た知識から行動を起こす。松陰先生が掲げる“知行合一”をモットーにしている」と話していた。報道陣に「出発進行!」のポーズを求められると、指さし確認したり、敬礼をしたりと慣れない所作に悪戦苦闘する場面も。また、自分が写る「花燃ゆ」のポスタービジュアルに対し「僕はどこに向かって、指をさしているんでしょうね(笑)」とツッコミを入れていた。(text:cinemacafe.net)
2015年02月27日亀梨和也主演のスパイ映画『ジョーカー・ゲーム』が公開されている。新鋭・入江悠がメガホンを握り、亀梨演じる主人公をスパイの道へと引きずり込む謎の男・結城を伊勢谷友介が演じる。入江監督と伊勢谷、同世代のふたりが本作の魅力を語り合った。その他の写真大国間の緊張が高まる大戦前夜。軍部で死刑に処されるところを助けられ、スパイを任務とする“D機関”の一員となった主人公が、新型爆弾の設計図を巡り、智略と身体能力を駆使して奔走する。『SR サイタマノラッパー』をはじめ、自主制作のイメージの強い入江にとって初のメジャー作品であり、製作費も過去最大規模。「最初に話が来たときは冗談だと思った(笑)」というが「元々、スパイものが大好きで原作(著・柳広司)も読んでたし、男が活躍する映画が好きなので『ぜひやらせてください!』と言いました」と明かす。結城はD機関の設立者で、知性と強烈なカリスマ性を感じさせる男。伊勢谷は「“鉄の男”が来た!」と第一印象を語る。「実は結城のやっていることは軍部の尻拭いのようなこと。でも、軍のためでなく、日本のためにこなさなくてはならない任務としてやっている。それはすごく大切な精神だと感じました。(日本が戦争に前のめりになっていく)時代の中で、志を持って生きていて、一方でそれをどこかで楽しんでなくもない。魅力的な男だと思いました」。伊勢谷の出演シーンは決して多くはなく、撮影も国内のみで1週間ほど。「もっとやりたかった(笑)!」と残念そうに振り返るが、入江は「役者の仕事はどこかでその人の人生が役ににじみ出るもの。今回の結城は室内のシーンばかりだけど、グローバルな視点で冷静に世界を見ている男であり、僕の同世代でそれを持っている俳優さんは伊勢谷さんをおいて他にいないと思った。現場で役について話すことは一切なかった」と安心して任せたという。限られた共演時間の中で、亀梨に触発された部分も。伊勢谷は「現場で何をどう作り上げるか?そのために必要なことを見据えてきっちり自分で作り上げていく。そこは安心感があったし、こっちも『もっとやらなきゃ』という気持ちになった。自分の参加していない海外でのシーンも、日本以上に苦労も多かっただろうけど、素晴らしいと思います」と称賛を送る。入江は「結城とのシーンで撮影が始まって、伊勢谷さんがいたおかげで僕も亀梨くんも安心して入れた。そこから海外ロケに出て、亀梨くんは俳優で日本人は一人だけということも多かったけど、自分で周りに声を掛けて、現場がまとまっていった」と撮影を通じての“座長”亀梨の成長に目を細める。だからこそ「もっと!」という思いが入江にも伊勢谷にもある。幸い、原作は連作小説で素材は豊富にある。「まだまだやりましょう!」ふたりとも早くも続編への意欲を見せた。『ジョーカー・ゲーム』公開中取材・文・写真:黒豆直樹
2015年02月04日そこにいるだけで「普通じゃない」雰囲気を醸し出す俳優――それが伊勢谷友介である。カリスマ性、オーラ、磁力…どんな言葉で表現すべきか?2時間弱の映画の中で、役柄の重要度に比して、彼の登場シーンは決して多いとは言えない。だが凄まじいまでの影響力でもって、謎に包まれた男を演じ切り、強い衝撃を観客の心に残す。メガホンを握った入江悠監督が求めたのはまさにその存在感だった。柳広司の人気小説を原作とした大スケールのスパイアクションムービー『ジョーカー・ゲーム』。世界情勢が不穏な雲行きを見せる第二次世界大戦前夜、死刑執行の直前に救われ、軍内の諜報組織“D機関”の一員となった元軍人の青年が、世界を揺るがす新型爆弾の設計図を巡り暗躍する姿を描く。伊勢谷さんが演じたのは、“D機関”の創設者であり、亀梨和也演じる主人公を引き取り、スパイへと仕立てあげていく謎多き男・結城。例えば、放送中の大河ドラマ「花燃ゆ」で伊勢谷さんが演じている吉田松陰が、幕末の志士を育て新たな時代の礎を作った“表舞台”の人間であるとするなら、結城の存在はフィクションとはいえ、歴史の裏で名を残すことなく未来のために奔走した男。伊勢谷さんは、そこにある種の“美学”を感じ取った。「最初、原作のことを知らずにお話をいただいて『鉄の男が来た!』と思いました。結城はものすごく目的意識の高い男。全てのことを呑みこんでいないと、この立場でこの立ち居振る舞いは出来ないだろうと思います。彼がやっているのは、(暴走する)軍部の尻拭い、ごみ掃除のようなことですが、軍のためではなく日本のための仕事としてやっている。それはすごく大切な精神だと思うんです。表に出るわけでもなく、欲もなく、目的の根本にあるのは自分ではなくて他の人々なんです。いろんなことを経験して、人間の良い部分も最低の部分も理解した上で、やらなくてはいけないこと、未来を見据えています。だから冷静ですごくドライなんですけど、一方で『次は死ぬかもな』なんてことをサラッと冗談とも本気ともつかない口調で言ったり、どこかでこの状況を楽しんでなくもない(笑)。魅力的な男だと思いました」。入江監督は伊勢谷さんの言葉にうなずき「日本にとって、最終的には負け戦になるわけで、結城はあれだけ頭が良いのだから、それが分かってないはずがない。それを知った上で、何とか国を救おう、状況を好転させようと奔走する。そんな人たちはこれまでの歴史の中でもたくさんいたと思う。表舞台に立たない“陰”の人たちに焦点を当てたかった」と語る。結城という役に関して、入江監督は伊勢谷さんに全幅の信頼を寄せ「現場で役について話したことはほとんどなかった」という。「伊勢谷さんがこれまでやられてきた活動や、積み重ねてきた様々な役をお借りした感じですね。結城はずっと日本にいるけど、グローバルな視点を持っている人物。僕は、役には自然とその俳優さんのそれまでの人生や生き方が、無意識であれ滲み出てくるものだと思ってます。やはり、結城という役を演じるにあたっては、当時の日本が置かれている状況や戦争の在り様といった部分について問題意識を持ってない人では難しい。同時に伊勢谷さんは監督業やそれ以外にもいろんな活動をされていて、正直、同世代の俳優でここまでグローバルな視点を持っている人はいないと思った。最初にプロデューサーから名前が上がった時『大丈夫』と確信したし、現場では本当に雑談ばかりで(笑)、役のことは全くと言っていいほど話してないんです」。伊勢谷さんが撮影に参加したのは、クランクインして最初の1週間ほど。つむじ風に舞う枯葉の中から現れる登場シーン、恐いほどによく似合っている特注の軍服、過去やその経歴について一切語られることのない結城の人となり――その全てを楽しんだよう。たびたび発せられる「もっとやりたかった」という言葉からはハマリ役を手に入れた手応えをうかがわせる。「正直、もうちょっとやりたかったです(苦笑)。ようやく、この歳になってこれまでとはまた違う役どころというか、いまの亀梨くんの年齢とは異なる立場の役が舞いこみ始めてきたのを感じていて、すごく楽しいです。と同時に、映画を通じて徐々に役柄の成長を見せるのではなく、もう最初からどっしりとそのキャラクターがそこにいないといけない。それは初めての経験でした。“消化不良”と言うとネガティブな意味に捉えられちゃうし、そうした思いはいつもどんな役に対してもあるんですが、今回は特に撮影に参加した時間が短かったのでもっとやりたかったという思いが強いです」。一方で入江監督は、わずか1週間とはいえ伊勢谷さんの存在感に、作品の中のみならず現場の空気という意味でも大いに助けられたとふり返る。「やはり僕にとってもこういうジャンルもこれだけの規模での撮影も初めてで、亀梨くんにとっても初めての経験が多い中で、最初の撮影が伊勢谷さんで始まって、安心させてもらいましたね。そこで『大丈夫だ』という手応えを持って、亀梨くんと一緒にその後の海外でのロケに臨めたというのはあると思います。伊勢谷さんとしては短かったでしょうが(笑)、僕らとしてはすごくいい始まりでした」。先ほど、年齢を重ねることによる立場や役柄の変化の話も出たが、いまの伊勢谷さんの目に、主演の亀梨さんはどのように映ったのだろうか?「僕が実際に見たのは最初の1週間だけで、完成した映画で観て大部分がさらに大変な海外での撮影のところなので、なおさら彼の苦労が実感できましたね。自分の役柄や立ち居振る舞いを現場で作り上げていくのは、すごく好きで得意なんだろうなというのは感じました。これまでお仕事させていただいたジャニーズの方もみなさんそうでしたが、自分がやらなくてはいけないこと、作り込まないといけない部分に対して、きっちりと準備して、必ずきちんとやってくる。そこに関しては安心感もあったし、僕自身、ちゃんとやらなきゃという気持ちにさせてもらいました」。決して伊勢谷さんはいわゆる“カメレオン俳優”と呼ばれるタイプではない。どの作品を見ても、例えば体重をギリギリまで落とした『あしたのジョー』の力石徹役でも、高杉晋作を演じた「龍馬伝」でも、ひと目見て“伊勢谷友介”であると認識できる。それでいて、歴史上の人物から人気漫画のキャラクターまで、全く異なる個性を見事に演じ分ける。本人はこうした“違い”をどのように感じているのか?「いまふり返ると、それなりに冷静に見えてきますが、ここに至るまでには実は何も考えていなかったんです。僕自身は“まな板の鯉”という意識で、料理人である衣裳さん、メイクさん、そして監督が作ってくれるものをそのまま受け取っている感じです。ただ、年齢を重ねる中で、そうしたたくさんのものが自分の中で蓄積されて、ある程度ジャンル分けされているというのはあるかもしれませんね」。「ここからは、ちょっと自己流の役作りの話ですが…」と断って伊勢谷さんは続ける。「現代劇の何も背負ってない普通の人間なら、いまこうして喋っている感じでいいんですけど、役によってはそこを超えたステージに行かなくちゃならなくなる。例えば、白洲次郎(NHKドラマ『白洲次郎』)はまだ自然でしたが、高杉晋作や力石徹になってくると、どこかでキャラクターを“作っている”部分が強くなってきます。そこで『それが自然に見えるのか?』という問題が出てくるんですけど、『自然ではないけれど、納得できればいい』という意識ですね。物語の中で必要なこと、やらなくてはいけないことがある程度明確になったら一度、演じてみる。やっていく中で自分の身に着いてきて、その人物に必要な空気感が少しずつ出せるようになってくるんです。特に必要以上に何も考えてなくて、流れに身をまかせた結果としてそのキャラクターに辿り着いているって感じです。演じている最中は(役の人物として)ムチャクチャ能動的に感じられるように意識してますが、全体を見るとすごく受動的に仕事してるんですよね(笑)。あとは、俳優って自分が観た他の映画から影響を受けているところもあると思いますよ。それから、僕は代表業(※株式会社リバースプロジェクト)をやっているので、その経験から出てくるものも大きい。やはり監督も仰ったとおり、その人のフィルターで何を善しとしてきたか?それは意識していなくても結果的に芝居に出ていると思ってます」。原作小説ではシリーズが進むにしたがって、徐々に結城の秘められた過去や、その人間性についても描かれる。スパイアクションを堪能しつつ、結城に関しては伊勢谷さんと同じく“消化不良”と感じる欲張りな観客も多いはず。30代後半から不惑の40代へと差し掛かるこの時期の伊勢谷さんにとっての“代表作”となるよう、さらなる続編を期待したい。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:ジョーカー・ゲーム 2015年1月31日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ジョーカー・ゲーム」製作委員会
2015年01月30日亀梨和也が主演する映画『ジョーカー・ゲーム』の公開を記念して、WEBとリアルを連動させた謎解きキャンペーンが本日よりスタートし、亀梨のコメントが到着した。その他の写真謎解きキャンペーンは、映画公式サイトにある特設ページで出題される“指令”に沿って謎を解き、本キャンペーンのポイントとなる“JOKER”を獲得し、トップスパイを目指すもの。指令の中には、日本全国300館以上の劇場や、4000店舗以上の書店などに掲出される謎を解くものもあり、指令をクリアした“JOKER”のポイントによってランキングが形成される。上位者には特典が用意されているほか、キャンペーンの結果によって、特別舞台あいさつの会場候補地が決定される。指令を出すのはD機関の司令塔・伊勢谷友介演じる結城中佐で、亀梨も機関の一員としてキャンペーンに参加し、自作の“謎”を出題する予定だ。亀梨は「今回の映画は、スパイとしての緊張感の溢れる、スリルと迫力満載の作品となっています。そして、このキャンペーンは、そんな映画の世界感を存分に味わって頂ける、おもしろいキャンペーンとなっています! みなさんと一緒にこの謎解きに参加しますので、新人スパイとしてミッションを一緒にクリアしましょう。今後、僕が出題する“謎”も楽しみにしていて下さい!」とコメントを寄せている。映画の原作は、柳広司の同名サスペンス小説。『SRサイタマノラッパー』『日々ロック』の入江悠が監督を務め、第二次大戦前夜という設定の架空の世界を舞台に、秘密組織“D機関”の一員として機密文書奪取を命じられたスパイの2週間をスリリングに描く。『ジョーカー・ゲーム』2015年1月31日(土)全国東宝系にて公開
2014年12月24日伊勢谷友介がCEOを務める「リバースプロジェクト(REBIRTH PROJECT)」が伊勢丹新宿店本館2階センターパーク/TOKYO解放区で、ディアスキンを取り入れたアイテムでエシカルファッションを提案するポップアップショップをオープンする。11月12日から25日まで。同ショップでは、害獣として駆除された猪や鹿の命を無駄にせず再生利用した「INOCHIKA PROJECT」のアイテムを中心に展開する。この考えに賛同したブランドとのコラボレーションアイテムとして、「リー(Lee)」の鹿革をアクセントにしたデニムスカートやシャツ、鹿革のリボンを首に巻いた「シュンオオクボ(SHUN OKUBO)」のティディベア、「エリ(eri,)」による鹿革素材のアクセサリーなどを展開する。11月15日14時からは、リバースプロジェクト共同代表・亀石太夏匡とクリエーター・藤元明によるトークイベントが行われ、鹿革を使った物づくりや未来に向けた鹿革の可能性について語る。また、20日14時からはPeople Tree代表のサフィア・ミニーとLee Japan取締役の細川秀和が「How To Enjoy Ethical Fashion??」と題し、エシカルファッションの楽しみ方や取組みについてトークイベントを行う。同ショップの担当バイヤーは「ここ数年特に感じるのは、顧客の関心が単に洋服ということではなく、衣食住それぞれの分野に置いて自分の価値観を大切にするという傾向。この秋トレンドのボヘミアンテイストのファッションアイテムとして再生された鹿革を通して、未来に向けて考えるきっかけになれば」とコメントする。
2014年11月11日ユ・ジテと伊勢谷友介。共に1976年生まれの38歳で俳優、そして監督の肩書を持ち、国境を飛び越えて活躍する2人が、ガンに侵され声を失った韓国人オペラ歌手の復活の実話を描いた『ザ・テノール 真実の物語』で共演を果たした。劇中さながらに熱い友情を築いたという2人に話を聞いた。その他の写真ヨーロッパの名門オペラハウスで活躍し、テノール歌手の中でも貴重な“リリコ・スピント”と言われる声質で成功を収めるも、がんを患い、その治療過程で声を失ったベー・チェチョル。その復活の軌跡と彼を支えた日本人プロデューサーとの友情を描く。同時代の実在の人物「しかも、大きな影響力を持つ歌手を演じるというプレッシャーはあった」と語るユ。「同時にやりがいのある挑戦だと感じました。まずは、どうすればオペラ歌手の“音”を自分が出すことが出来るのか?そこから勉強を始めました」と述懐する。伊勢谷にとっては日本以外のアジア作品へは初参加。「日本映画が120%の準備をするとしたら、韓国の撮り方は意外とあっさりしてました(笑)。僕が感じる韓国映画の魅力は、カメラも俳優のように臨場感を持って存在するところなんですが、そうやってある種の“余白”を残して臨むことが画面のワイルドさを生んでるのかな?と感じました」と充実した表情で振り返る。会ってすぐに意気投合し、俳優として共鳴した。2人の友情を描く感動シーンは数多くあるが、伊勢谷がユとの競演の楽しさを強く感じたのは、何気ない会話を交わす車でのシーン。「激しく怒って、それを受けて…というような感情のやりとりがない、どこに向かうでもない会話ですが、それがすごく快適だったんです。それは実はすごく難しいこと」と言えば、ユも「演技は一人でするものではない。思いを通わせたからこそ生まれた自然なハーモニーでした」と我が意を得たりとばかり頷く。日韓関係が難しい局面を迎えているいまだからこそ本作が公開されることに意義を感じている。伊勢谷が嬉しそうに言う。「僕が『もしも両国が銃を向け合うようなことになったら、僕は日本の銃の前に立ちます』と言ったら、彼はすぐに『自分も同じ。韓国の銃の前に立ちますよ』と言ってくれた。それは撮影中のどんなことより感動した」。ユも伊勢谷の言葉を受けて続ける。「映画を作る上で、壁を作って孤立することは避けなくてはいけない。これからもこうした合作が行われることを望むし、僕も積極的に参加していきたいです」。取材・文・写真:黒豆直樹『ザ・テノール真実の物語』10月11日(土)新宿ピカデリー、東劇ほか全国ロードショー
2014年10月09日10月11日公開の映画『ザ・テノール 真実の物語』の完成披露試写会が25日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、ユ・ジテ、伊勢谷友介、北乃きい、キム・サンマン監督が出席した。日韓合作の本作は、韓国人で声を失った天才オペラ歌手べー・チェチョルと彼の声を愛した日本人音楽プロデューサーとの絆を描いた、実話から生まれた奇跡の物語。天才オペラ歌手べー・チェチョルを、『オールド・ボーイ』の犯人役で鮮烈な印象を残した韓国の演技派俳優ユ・ジテ、絶望の底にあるチェチョルを献身的にサポートする音楽プロデューサー役を伊勢谷友介、そして持ち前の明るさと行動力で沢田をサポートする音楽事務所の新入社員を北乃きいが演じ、日韓の豪華キャストが競演を果たした。主演のユ・ジテは、共演を楽しみにしていたという伊勢谷の印象を「現場ではいつも周りを盛り上げてくれて楽しく撮影することができました」と絶賛。伊勢谷も「何よりも彼が自分の命をどう使うか、実行が伴っていました。そういう人に国を越えて出会えたことはすごく幸せでした」と真面目に語るも「彼はすごく真面目でちゃんとしている。僕が持っていないものを持っていますよ。彼には奥さんがいて僕にはいない。差が生まれていると思いますね」と自虐ネタを挟んで会場は大盛り上がり。また、北乃が「伊勢谷さんはストイックな俳優さんで、現場で勉強になることがあり、後ろでそれを見て学んでいました」と語ると、伊勢谷も「本当に真面目。一つ一つのシーンを全力で演技するから緊張感も生まれ、本当に素晴らしい女優さんでした。見た目は可愛らしい女の子の印象でしたが、気遣いは僕の比じゃない。この2人に支えられました」と感謝の言葉を口にした。本作は10月2日より開催される第19回釜山国際映画祭で"韓国映画の今日-パノラマ部門"の正式上映作品。日韓共作が難しい現状で「個人個人が愛情を持って接すれば分かることがたくさんあるし未来の希望も変わる」とコメントした伊勢谷は「日本の方はもちろんですが、韓国でもそういう(チェチョルに惚れ込んだ)日本人がいたことをご覧になっていただき、少しでも日本の印象が変われば嬉しいですね」と冷え込んでいる日韓関係に少しでも変化の兆しが現れることを切望。最後に「(自身が出演している)『るろうに剣心』以上に見てください!」とアピールしてステージを後にした。映画『ザ・テノール 真実の物語』は、10月11日より新宿ピカデリー、東劇ほか全国公開。
2014年09月26日俳優の伊勢谷友介が代表を務めるリバースプロジェクト(REBIRTH PROJECT)は、環境に配慮された「エシカル素材」で日本の制服を製作し再資源化できるシステムを導入するために、全日本制服委員会を発足する。メンズストリートブランド「デラックス(DELUXE)」のデザイナー・ヒュー(HUE)を起用し、伊藤忠商事と協業して繊維メーカーの協力を得つつ、エシカル素材製制服のプロデュースを行う。第1弾として、伊藤忠エネクスのガソリンスタンドの制服を刷新。「スポーティー(SPORTY)」と「クラシック(CLASSIC)」の2タイプ4カラーをデザインし、1月31日より全日本制服委員会のホームページにて一般投票を受け付け、その結果により新モデルを決定する。新制服は今年秋頃より順次導入予定。全日本制服委員会では、参画する各企業と共に、再資源化できるスタイリッシュな制服作りを通じて企業社員のモチベーション向上を図り、企業のCSR活動をサポート。再生ポリエステルなどのリサイクル素材やオーガニックコットンなどの天然素材を活かしたスタイリッシュな制服を製作し、東京五輪開催までに1,000万人の制服をエシカル化することを目指す。リバースプロジェクトは、伊勢谷のもとにアーティスト、クリエーター、プロデューサーが集結して2009年に設立。「人類が生き残るためにはどうするべきか?」という命題のもと、これまでに人類がもたらした環境や社会への影響を見つめ直し、未来における生活を新たなビジネスモデルと共に創造していくために活動。最終的には、衣食住や教育・芸術などのプロジェクトを統合し組織化することで「リバースヴィレッジ」という名の村を形成し、世界各地で展開することを目指す。
2014年01月26日「GUCCI(グッチ)」が、俳優・映画監督の伊勢谷友介氏が代表を務めるREBIRTH PROJECT(リバース・プロジェクト)とコラボレーションしたエキシビジョン「全動説 Meoncentric theory」展をスタートした。会場となっているグッチ新宿3階のイベントスペースには、「GUCCI」の印刷物やパンフレットなどを再生し、素材として利用した巨大オブジェ「全動説Meoncentric Model」を展示している。「全動説」とは、「天動説」という一点中心型の地球像に対し、社会、価値基準そのものが全て動的な状態であるという仮説に基づいた、観念的に地球を表しており、REBIRTH PROJECTの視点から「現代の地球像」が表現されている。アートディレクションは、アーティストの藤元 明が担当。全長36mに及ぶ巨大な8の字型の「Meoncentric Model」は、宙に浮いているかのように展示されているのが特徴。チューブ状のオブジェクトの中では複数の光源と音源が走り、「GUCCI」の印刷物を再利用した細かい素材が光の影となって空間の壁や床、天井を複雑に照らしていく。また、会場にはレーザープロジェクションにより、光の線で描き出される絵画作品を展示。一定の形を留めない「全動説」のコンセプトが表現されている。【GUCCI】1921年フィレンツェで創設されたグッチは、世界有数のラグジュアリーブランド。グッチの理念であるクオリティ、クリエイティビティ、熟練したアルチザンによるイタリアンクラフトマンシップを大切にするとともに、人、環境そして地域社会を尊重し、企業として責任ある活動を重んじている。■REBIRTH PROJECT 「全動説 Meoncentric theory」展会場:グッチ新宿 3階イベントスペース新宿区新宿3-26-11新宿高野ビル会期:2013年9月14日(土)~10月6日(日)11:00~20:00※入場無料・会期中無休元の記事を読む
2013年09月18日今年3月に熱愛報道が出たビッグカップル、長澤まさみさん(26)と伊勢谷友介さん(37)。その後、6月には都内のマンションで同棲を始めたと週刊誌で報じられていましたね。長澤さんは現在、月9の『SUMMER NUDE』(フジテレビ系)に出演中。一方の伊勢谷さんも俳優業はもちろん、起業家・クリエイターとして活躍するなど順風満帆です。そんなお2人は、周囲から「ラブラブだね」と冷やかされるほどの仲良しっぷりで、お互いに結婚願望を漏らしているなんて噂も。公私ともに順調な人気者カップルの今後は?歯に衣きせぬトークで人気の占い師・魚ちゃんが鑑定しました!-----------------------------------------■魚ちゃんが大予言!今後のお2人は…「マサミサンとユースケサン、相性バッチリバッチリデス!!!結婚しマス!!!!熱愛どころか、何か大きいイベントが起こりそうな気がします!できちゃったってコトが起きてもおかしくナイ!もう完全決まりデスネ!来年中には結婚まで行くと思いマス。おめでとうございます!結婚式に呼んでクダサイ!そうしたら、うれしいって思いマス!基本的に、卯年はもともと性欲があって浮気をしてしまうっていうコトがあるんデス。マサミサンは卯なんデスね。これを抑えてくれるのがユースケサンの辰。それに年の差があるのもとっても良い。やっと出逢ったという感じデス!!!それに、ユースケサン、すっごいイイ男です!見た目が(笑)男らしくて、勇ましい。少しきつい所もあるけど、マサミサンは強い男がイイんデス!ついて来い!っていうくらいじゃないとダメ! マサミサンにとっては本当にイイ相手デス。マサミサンもちゃーーんと尽くしマス! 結婚決定!ユースケサンがSの代表。マサミサンがMの代表。そんな関係デス!イイ相性として出てきていマス!おめでとうございますーーー!」-----------------------------------------激辛鑑定で知られる魚ちゃんが「バッチリ」と言うのだから、お2人の相性は完璧なのかも!?結婚報道が今から楽しみですね。魚ちゃんといえば…恋愛と占いをテーマとしたポータルサイト≪cocoloni PROLO≫では、1周年を記念して8月29日(焼肉の日)に魚ちゃんのお店「韓国家庭料理魚の三姉妹」で焼肉パーティーを開催することになりました!日頃はめったにお店に顔を出さない魚ちゃんが抽選で数名を特別に占ってくれるほか、人気ライターの雨宮まみさん、少年アヤちゃんのスペシャルトークイベントを行う予定です。占いと焼肉(食べ放題)とおしゃべりを目いっぱい楽しむ一夜かぎりの女子会に、あなたも遊びに来ませんか?お申込みはコチラ!(文=Kawauso)長澤さんと伊勢谷さんの今後を占った魚ちゃんの辛口占いを体験するなら!
2013年08月09日“編集者が泣ける本”オールタイムベスト10に選ばれた、辻内智貴のベストセラー小説を映画化した『セイジ -陸の魚-』。監督・脚本を務めた伊勢谷友介が、東日本大震災を受けて主人公・セイジの行動の“意味”がより深く届いたことを回想するともに、『CASSHERN』(04)の続編などエンタメ色濃厚な新作構想を複数練っていることも明かした。その他の写真伊勢谷監督独自の思想と解釈で映画化された本作は、旧道沿いにあるドライブインの寡黙な店主セイジ(西島秀俊)、彼に惹かれ住み込みで働く“僕”(森山未來)が平和な日常を破壊する凄惨な事件に直面して、“人を助けるということが何を持って助けることになるのか?”という命題に衝撃的な回答を示す野心作だ。「宣伝に信じられないくらいの時間を割きました」と公開時を回想した伊勢谷監督は、構想段階以後に発生した東日本大震災を受け、主人公セイジの行動の“意味”がより深く届いたことを実感したという。「その命題に答えを出すセイジのアプローチは確かにとても極端でした。でも、震災以後、僕たちは次のアクションを考える必要があって、若い人を中心に深いレベルで理解していただけたようです」。広い世代に好評を得たものの、「西島さん、森山さんという映画が大好きな役者さんに集まっていただいて完成して、僕自身とても愛している作品なので多くの人に観てほしいと言っているけれど、その作品の入口がジェントルじゃない(笑)」と課題が残っているとも。「意外でしょうけれど、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)や『パルプ・フィクション』(94)みたいなエンターテインメント超大作が大好きと言っているわりに自分は…という事実があります(笑)。まだまだ僕には勉強や技術が必要」といったことも撮影中に考えていたという。「『セイジ -陸の魚-』を撮って気づいた事ですが、僕の中には巨大なバジェットでエンターテインメント作品を撮りたい気持ちもあるような気がしています」。実現の可能性の是非はともかく、すでにアイデアそのものはいくつもあるともいう。「第二次世界大戦がなかった日本の話や、『CASSHERN2』も考えています(笑)」と期待を煽るアイデアを温めている伊勢谷監督。『セイジ -陸の魚-』では、若い映画人が“次へつなぐ”ためにも奮闘したそうだが、伊勢谷監督の次回作がなによりも気になる!『セイジ -陸の魚-』2012年8月15日(水)、Blu-ray&DVDリリース
2012年08月15日俳優の伊勢谷友介が代表を務める「リバース・プロジェクト」とアメリカの老舗ブランド「COACH(コーチ)」のコラボレーションが実現し、「COACH×REBIRTH PROJECT reimagine.reinvent.renew.」と銘打たれた展示が、6月20日(水)より東京・表参道のスパイラルガーデンにて始まった。同日、伊勢谷さんと今回の展示のデザインを担当したアーティストの藤元明による、報道陣向けの作品紹介が行われた。リバース・プロジェクトは伊勢谷さんが2009年に株式会社として発足。環境問題に関して新たなビジネスモデルと組み合わせて提案していくというスタンスで、衣・食・住と多岐にわたる活動を展開している。そのコンセプトおよび活動にコーチが共鳴する形で、今回のコラボレーションが実現した。この共同プロジェクトでは、コーチの工房から出る廃材や未使用の革素材を利用して作品を製作。“torus knot(トーラスノット)”と呼ばれる幾何学的な結び目の形を取り入れた新たなリサイクルマークを提案し、オブジェなどを完成させた。現在、我々があちこちで目にする、矢印を取り入れたリサイクルマークは1969年に生み出されたもの。藤元さんは「企業のロゴマークが変わっていくのと同じように、リサイクルマークも時代に合わせて進化し、変化していってもいいのではないか?」と今回の提案した趣旨を語った。展示の目玉は先述のトーラスノットと呼ばれる、1本のラインが入り組んで結び目をなす巨大なオブジェで、表面にはコーチから提供された余剰の革が貼りつけられている。伊勢谷さんは、このトーラスノットという形を「数学的にしか表すことができない完璧な形であり、パーフェクトな循環を表している」と説明。リバース・プロジェクトの理念と重ね合わせ「いま人間が地球にいることで、自然の循環が崩れかけている。この循環に戻るというのは難しいことですが、この完璧な循環をオブジェとして形にし、我々の手で革をそこに張り付けることで、理想に根差していくということを表現しています」と語った。構想から約1年もの時間がかかっており、伊勢谷さんと藤元さんは実際にニューヨークのコーチの工房にも足を運んだとのことで、完成したオブジェを前に感慨深げ。「“リサイクルマーク”を(アートとして)体感することで、『リサイクルって何だろう?』ということを感じていただければ」(藤元さん)、「おこがましいことを言うつもりはないので、表現を素直に感じていただき『その先に何かあるのかも?』と感じてもらえれば」(伊勢谷さん)と何より“アート”として、作品をアピールしていた。作品やそのコンセプト、自らが携わる様々なプロジェクトに関しては多弁な伊勢谷さんだが、報道陣から女性関係は?と水を向けられると「残念ながら…。もういいトシで、今年で3回目の年男だから(相手を)どうにかしたいんですけどね」と苦笑を浮かべつつ滴る汗をぬぐっていた。「COACH×REBIRTH PROJECT reimagine,reinvent,renew」は6月24日(日)までスパイラルガーデンにて開催中。なお、期間中は隣接したスパイラルカフェとのコラボレーションによる様々なメニューも提供している。公式サイト「COACH×REBIRTH PROJECT reimagine.reinvent.renew.」www.rebirth-project.jp/project/coach×rebirthprojec/■関連作品:セイジ−陸の魚− 2012年2月18日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd
2012年06月20日「良いとか間違っているとかをジャッジするのではなく、ただそこにあるものを理解しようとすること――」。それこそがアーティストである前に“人間”伊勢谷友介を貫く哲学であり、2作目の監督作となる映画『セイジ−陸の魚−』の主人公・セイジ(西島秀俊)に背負わせた生き方でもある。昨年公開された『あしたのジョー』ではおよそ10キロの減量を敢行し、文字通り身を削って力石徹に変身した伊勢谷さん。「今回は監督だけだったので全くもって楽でしたよ」と飄々と語るが、完成した作品を観ればひとつひとつのセリフ、そして沈黙に至るまで、まさに彼が“心血を注いで”を作り上げていったことが分かるはずだ。前作『カクト』から8年。俳優としての活動に加え、己の生き方を形にするべく数年前より自らが代表となって始めた「リバースプロジェクト」の活動を経て、彼はこの映画で何を表現しようとしたのか?舞台は寂れた山奥のドライブインという、ほぼワンシチュエーション。ひょんなことから自転車旅のさなかに旧道沿いに立つドライブイン“HOUSE475”に立ち寄った僕(森山未來)と雇われ店主のセイジ、そこに集う人々の交流が静かに描き出される。前作がオリジナル脚本だったのに対して、今回は辻内智貴の小説(「セイジ」光文社文庫刊)を原作としているが、伊勢谷さんは原作小説が内包するテーマに惹かれ、5年越しで映画化を実現させた。「地球上で人間が生きているということを考えること。個人として我々に何ができるのか?人が困っているときに何をすべきなのか?それは僕がその頃考えていたことでもあるんですけど、そうしたテーマを全てこの小説は内包していました」。それを映画として表現する上で「テーマを前面に押し出したり、説明過多の物語にすることはしたくありませんでした。映画の中にもいろんな立場の人が出てきますが、観る人の経験や感覚によって理解や解釈が変わってくる作品にしたかった」と明かす。この言葉にもあるように“観客”の存在を念頭に置いて作品に対峙するようになったことが8年前との大きな違いだという。「8年前は『映画監督になりたい』という自分のための意識が強かったと思います。監督になるということがどこかで目的になってたんです。それが今回、映画を作ろうってなったときに、絶対的に観る人の存在が中心にあったんです。お客さんに何を持って帰ってもらうのか?という点を考えた上でデザインしているというのはものすごく変わった部分です。ここ5年の間にセイジという人間に関わり、彼について咀嚼したことで僕自身がいつの間にか成長できたんだと思います」。伊勢谷さんをそれほどまでに変えたセイジという男。いったいどんな人物なのか?映画の中では決して多くを語ろうとしないが、たまに口を開くと心を捉える言葉を持つ男として不思議な魅力を放つ。「地球を遠くから見つめている男」とは伊勢谷さんの表現。さらに自身と「近いところがある」と認めつつこんな思いも…。「実は、この原作を映画にしようと動き始めた時点では“アンチ・セイジ”というのが僕自身の彼に対するスタンスでした。セイジは全てを感じ、理解しているけど自分からは決して行動しないと決めている。僕は最初、それは間違いなんじゃないかと思ったんです。感じることができるなら、そのために行動することが現代に生きる人にとって光になるんじゃないかって思いの方が強かった」。だが5年の歳月をかけて脚本を練り直し、30稿を超える書き換えを積み重ねていく過程で伊勢谷さんの思いは徐々にセイジに寄り添い、重なっていく。「原作ではセイジはある種の“神”として描かれています。だからこそ余計な説明なしに彼の生き方というのが成立している。だけど、僕は人間としてセイジを描きたかった。彼に人間味を持たせたかったし、人間だからこそできるというのを伝えたかったから、原作にはないセイジがHOUSE475に至るまでの物語を描きました。最後にセイジが取る行動に関しても、彼がそうするに至る衝動や彼の中での道理というのを観る人に感じてもらいたいです。正直、そこは西島さんなくして成立し得なかったところなんですが…。『もしかしたら、そうしちゃうかもしれない』というところまで感じてもらうことができたら、何をもってして“人を助ける”と言えるのか?ということを考えるきっかけになると思います」。西島さんの話が出たが、かつて『CASSHERN』でわずかに共演経験のある西島さんに対する伊勢谷さんのスタンスは“信頼”の一言に尽きる。先述のラストシーン近くでセイジが取るある行動についても「30稿書いて誰からも『納得できる』とは言ってもらえなかったけど、西島さん自身はそのシーンに全く疑問を持たず『できるでしょ?』と言ってくれました。それは本当に心強かったです」と感慨深げにふり返る。本作の撮影前にアミール・ナデリ監督の『CUT』に出演していた西島さんは体脂肪をギリギリまで落とした状態だったが「俳優の状況も含めて映画はナマモノなので」(伊勢谷さん)、ほとんどそのままのコンディションで本作の撮影に臨んでいる。「実は僕自身、西島さんに演出したという記憶がほとんどないんです。唯一、覚えてるのが“僕”がセイジのフィルムを盗み見たシーンについて。『イスに座ってほしい』とお願いしたら西島さんが『それはできないと思う』と言われて、話し合ったことぐらいかな。ただ、こないだ西島さんと話したんですが、僕は相当細かいタイプの監督らしいです…自分ではいまいち分かんないんですけど(笑)。僕から見て、西島さんがすごいと思うのは精神的な意味での立ち位置。隣に人が並んで立っていても、全く違うところにいるような不思議な感覚を与えてくれる。西島さんがそうした部分を意識しているのかどうかは知りませんが、少なくとも『持とう』と思って持てるものじゃないです。それはまさにセイジが持っているのと同じものでした」。一方でこれほど難しく、そして魅力的な役を自分以外の人間が演じることに対し、“俳優”伊勢谷友介として葛藤はなかったのだろうか?そう尋ねるとわずかに口元に笑みを浮かべ「監督をやらないのであれば、もし自分に来たら嬉しい役でしたね」と本音をチラリ。だがすぐに“監督”の顔になって、自身の中にあるモチベーションを語る。「それなりに年を取って(苦笑)、感じるのは昔のように『楽しいからやる』という以上にある種の使命感をもって表現に臨んでいるということ。そう言うと大げさで偉そうに受け取られるかもしれないけど、良い人間か悪い人間かどちらになりたいかと言われたら良い人間になりたいって思えるようになったんです。そのために現実の中で活動し、どうレベルアップしていくか?と考えるようになって、それがリバースプロジェクトにも繋がっていきました。俳優との違い?役を演じるときは与えられた環境の中で感情を全開にして爆発させようとしてます。でも、監督してるときは爆発しちゃヤバいですからね。そういう意味で精神的に使っている部分が全然違います」。伊勢谷友介が“大人”になった?いやいや案ずるなかれ。映画のあちこちで俳優のときとはまた一味違った“尖った”表現をしっかりと見せてくれている。インタビューの最後には、意味ありげな笑みを浮かべてこんな言葉を…。「こうあってほしいという理想を描くだけでなく、“アンチテーゼ”として描くこともまた重要な表現だと思ってます」。監督として俳優として、今後もスクリーンの中で大きな“爆発”を見せてほしい。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:セイジ−陸の魚− 2012年2月18日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd■関連記事:伊勢谷友介「Hに大人の女性を見ていた」裕木奈江に大学生目線?西島秀俊×森山未來『セイジ』で共演、役柄へとたどり着く深遠なる旅路伊勢谷友介「いい子ちゃん役者は1人もいない」西島×森山タッグに自信たっぷり!伊勢谷友介は年上の女性好き?渋谷慶一郎の暴露にタジタジ!西島秀俊×森山未來登壇!『セイジ−陸の魚−』完成披露試写会に20組40名様ご招待
2012年02月23日俳優の伊勢谷友介が2月18日(土)、8年ぶり2度目のメガホンを取った『セイジ−陸の魚−』の初日舞台挨拶を東京・テアトル新宿で行い、主演の西島秀俊、共演する新井浩文と共に登壇した。完成までの約5年を費やした本作に「積年の思いが詰まっている」と伊勢谷監督。公開規模が決して大きくない中、「大作並みに宣伝を頑張った」と言うが、結果的に「twitterで『もっと上映しろ』って怒られた」とションボリする場面も。現在は「リバースプロジェクト」を立ち上げ、被災地となった東北の支援に奔走しており「いつか東北でも上映できるよう頑張りたい」と宣言した。辻内智貴の同名小説を映画化した本作。バブルの熱が冷め切らない時代を舞台に、夏休みを利用し自転車旅行に出かけた“僕”(森山未来)がひょんなことから訪ねたドライブインで、無口だが人を惹きつけてやまないセイジ(西島さん)や彼を取り巻く個性的な人々と交流し、“人は何のために生きるのか”という命題と向き合う姿が描かれる。西島さんにとっては「いろんな感じ方ができる作品」だと言い、「人間が生きる理由…。きっと、自分の中にある可能性を伸ばしていくことだと思います」と本作から得た思いを語った。一方、ドライブインの常連客を演じる新井さんは「夜、散歩したり、餃子祭りに行ったりした」と栃木県・日光でのロケを満喫した様子。散歩中には露天風呂を覗けるスポット(!?)も発見したと大はしゃぎだったが、「僕らも同じ場所にいたけど、見ていない」(伊勢谷監督)、「そもそも夜、散歩しない」(西島さん)と軽くあしらわれた。本作には裕木奈江が店のオーナー役で出演。実は伊勢谷監督、大学時代にドラマ「北の国から」を見て以来、裕木さんの大ファンだったのだとか。「ずっと憧れていたし、今回は大学生目線で、Hに大人の女性を見ていた」と恥じらうことなく、撮影時の“熱い思い”を告白していた。『セイジ−陸の魚−』はテアトル新宿ほか全国にて公開中。■関連作品:セイジ−陸の魚− 2012年2月18日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd■関連記事:西島秀俊×森山未來『セイジ』で共演、役柄へとたどり着く深遠なる旅路伊勢谷友介「いい子ちゃん役者は1人もいない」西島×森山タッグに自信たっぷり!伊勢谷友介は年上の女性好き?渋谷慶一郎の暴露にタジタジ!西島秀俊×森山未來登壇!『セイジ−陸の魚−』完成披露試写会に20組40名様ご招待【TIFFレポート】西島秀俊、“力石”伊勢谷友介も認める体脂肪ゼロの役作り!
2012年02月20日辻内智貴の同名小説を映画化した『セイジ−陸の魚−』の完成披露試写会が2月10日(金)、都内で開催され、8年ぶり2度目のメガホンを取った伊勢谷友介監督、W主演を果たした西島秀俊と森山未來が舞台挨拶を行った。主演2人を直接口説き落とした伊勢谷監督は「いい子役者は1人もいない現場。遠慮せず、ちゃんとお芝居できる人が集まってくれた」と自信たっぷりにコメント。西島さんと森山さんがカメラ越しに見せる化学反応に毎回シビれていたと言い「本当たまらんです」とニンマリしていた。バブルの熱が冷め切らない時代を舞台に、夏休みを利用し自転車旅行に出かけた“僕”(森山さん)がひょんなことから訪ねたドライブインで、無口だが人を惹きつけてやまないセイジ(西島さん)や彼を取り巻く個性的な人々と交流し、“傷ついた魂の救済”という命題と向き合う姿が描かれる。撮影中は「だいたい70パーセントは雨で、本当にしんどかった」と言い、「俺のせいだと諦めた」と自虐的な伊勢谷監督。それでも現場に用意された食事のケータリングが「毎日毎日ずっとうまかった!こんなことはない」と楽しい思い出話も。ただ、西島さんが役作りのため、過酷なダイエットに挑んでいたため「西島さんは超かわいそうだった」と同情しきり。当の西島さんは「セイジは大自然に近い視点に立った男なので、余分なものをそぎ落とそうと。食事はかなり制限しましたが…」と涼しい表情でふり返った。“僕”を演じた森山さんは、役柄そのままになんと東京から撮影が行われた栃木県・日光まで自転車に乗って現場入りしたのだとか。「役作りの意味もあったが、ただ“旅人”と呼ばれたかっただけ」とあくまで自然体だ。企画から完成までには5年の歳月が費やされただけに、伊勢谷監督は「こうしてみなさんに観てもらえるのは、すっごく興奮する。5年間の思いがやっと結実した作品なので、生きるうえで何かを考える糧になれば。できれば5年後にもう1回観てください」と熱弁していた。『セイジ−陸の魚−』は2月18日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。■関連作品:セイジ−陸の魚− 2012年2月18日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd■関連記事:伊勢谷友介は年上の女性好き?渋谷慶一郎の暴露にタジタジ!西島秀俊×森山未來登壇!『セイジ−陸の魚−』完成披露試写会に20組40名様ご招待【TIFFレポート】西島秀俊、“力石”伊勢谷友介も認める体脂肪ゼロの役作り!伊勢谷友介の監督第2作は「王様のブランチ」で絶賛のベストセラーの映画化!
2012年02月10日俳優としても活躍する伊勢谷友介が8年ぶりにメガホンを執った映画『セイジ -陸の魚-』の完成披露試写会が10日に都内で行われ、主演の西島秀俊、森山未來と伊勢谷監督が登壇した。その他の写真本作は、太宰治賞に輝く辻内智貫の同名小説を映画化。美しい自然を舞台に、大学最後の夏休みに自転車でひとり旅をしていた“僕”(森山)と、国道沿いのドライブインで純粋に生きる男セイジ(西島)とのひと夏の日々を描く。この日集まった350人以上の観客からの大歓声で迎えられた伊勢谷監督は「5年かけた作品をみんなに観てもらえると思うと嬉しい」とあいさつ。撮影現場の話題になると、伊勢谷監督は「とにかく西島さんの体がすごくて。俺、『明日のジョー』であんだけ頑張って鍛えたのに、彼に現場で全部持って行かれました!」とチクリ。西島は苦笑しながら「セイジの役に近づくために余分なものをそぎ落として、精神的にも研ぎ澄まされた感じで演じることができました」と話し、撮影中は食事を控えるなど減量に徹したようだ。また、伊勢谷監督は「今回、自分の好きな役者さんたちを集めました。僕のつたない脚本を120%、150%以上にと高めてくれる瞬間に立ち会えたことが、たまらなかった!」と出演者を賞賛。さらに西島は森山に対し「日本で一番エグい俳優」と語ると、伊勢谷監督は森山が西島を「こんなに映画狂いな役者いないよね(笑)」「この変態!」と言っていたことを明かすひと幕もあった。最後に伊勢谷監督は「年齢によって、さまざまな捉え方があると思うので、1回観たらまた5年後に観てほしい」と締めくくり、作品をPRした。『セイジ -陸の魚-』は18日(土)より公開。『セイジ -陸の魚-』2012年2月18日(土)より、テアトル新宿ほか全国順次ロードショー(C)2011 Kino Films. All rights reserved.写真:内田涼
2012年02月10日伊勢谷友介の『カクト』以来となる監督作『セイジ−陸の魚−』が完成。1月24日(火)に試写会が行われ、上映前には伊勢谷監督と音楽監督を務めた渋谷慶一郎のトークセッションが行われた。西島秀俊、森山未來、裕木奈江らをキャストに迎え、辻村智貴の小説「セイジ」(筑摩書房/光文社文庫)を実写化した本作。自転車旅行で山奥のドライブインに立ち寄った僕(森山さん)は、普段は寡黙ながらも心を捉える言葉を持つ雇われ店長のセイジ(西島さん)や店に集まる常連客たちに惹かれて住み込みで働き始めるが、ある日街で凄惨な事件が起こり…。伊勢谷さんと渋谷さんは、学科は違うものの東京芸術大学の同窓生であり学生時代からの付き合い。伊勢谷さんは「渋谷さんが乗っけてくれた音が映画の世界観を高めてくれたし刺激的でした」と満足そうに作品をふり返る。だが、現場では衝突もあったようで渋谷さんが「一度、帰ろうとした」こともあったとか。「それは僕にひとつの意見があって、監督にもひとつの意見があって、それが全く違うものであるなら、そこで着地点を見つけてしまったらクオリティが下がる」と渋谷さんは互いの仕事に敬意を払いつつも妥協することのない現場について明かす。本作を含め、映像関係のオファーが続く渋谷さんだが「(監督の)言うこと聞かないから使いにくいと思うんだけどね」と笑いつつ「最初に話が来て、『こういう風にしよう』ってひらめくときは良い仕事ができるもの」と説明。複数のミュージシャンが参加した本作のサウンドについて「僕も参加した映画『告白』の音楽は、いろんな人が参加しているんだけど、それと同じようなことを電子音楽の人たちでできればと最初に思った」と最初から手応えをつかんでいたよう。伊勢谷さんも「改めて、渋谷さんと向き合えたことが嬉しい」と笑顔を見せた。劇中に使われている主題歌は、渋谷さんが作曲し、作詞を菊地成孔が担当、太田莉菜がボーカルを務める。渋谷さんは人から太田さんを紹介されて会って話をしてその声を耳にしたことで彼女をボーカルとすることを決めたそうだが、「話し声の方がその人の本質が出る」と語る。サウンドトラックのアルバムと共にシングル「サクリファイス」として2月15日(水)に発売されるが、「僕はこの映画を“自己犠牲”として読んでいる」と同曲のタイトルに込めた思いを語った。映画について渋谷さんは「かなりの数の人が出てくるし展開も多いけど、パーソナルな映画。彼(伊勢谷さん)が考えていることが分かると思います。年上の女性が好きなんだな、とかね(笑)」と語ったが、これに伊勢谷さんは「大学のときって年上の女性が好きだったりするじゃないですか(苦笑)」と慌てて言い訳。会場は笑いに包まれた。『セイジ−陸の魚−』は2月18日(土)よりテアトル新宿ほかにて公開。■関連作品:セイジ−陸の魚− 2012年2月18日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd■関連記事:西島秀俊×森山未來登壇!『セイジ−陸の魚−』完成披露試写会に20組40名様ご招待【TIFFレポート】西島秀俊、“力石”伊勢谷友介も認める体脂肪ゼロの役作り!伊勢谷友介の監督第2作は「王様のブランチ」で絶賛のベストセラーの映画化!
2012年01月24日開催中の第24回東京国際映画祭で、特別招待作品として上映される映画『セイジ-陸の魚-』の会見が27日に行なわれ、監督の伊勢谷友介氏が登壇。本作への思いや主演の西島秀俊、森山未來について語った。その他の写真本作は、太宰治賞を受賞した辻内氏の人気小説を、俳優の伊勢谷友介が『カクト』に続く監督第2作目として映画化。美しい自然を舞台に、大学最後の夏休みに自転車でひとり旅をしていた“僕”(森山未來)と、国道沿いのドライブインで純粋に生きる男セイジ(西島秀俊)とのひと夏の日々を描く。自作について「本質的に人間が生きることをきちんと考えさせてくれる要素がある。人間と自然との関わりあい、大きく傷ついた人たちが、どうやって次のステップに行くのか、そういうことを真剣に考えさせてくれる作品」と語る伊勢谷監督は、主演の西島、森山について「西島さんは、立っているだけで雰囲気のある方。もともと、人と違うチャンネルを持っている俳優さんだと感じていたので、監督としては何も言うこともなく演出させていただいた。森山さんは、現場まで(数日かけて泊まりながら)自転車で来たんですが、彼の中で気持ちを真っ只中に持っていく要素だったんだと思う。現場に入る前に役に対しての意見や考えもぶつけてもらい、映画が一段上になるようなアイデアも共有できたので、とても楽しい現場になった」と振り返った。「第24回東京国際映画祭」30日(日)まで開催中『セイジ-陸の魚-』2012年2月18日(土)、テアトル新宿他ロードショー
2011年10月27日映画『セイジ−陸の魚−』が開催中の第24回東京国際映画祭で特別招待作品として上映され、メガホンを握った伊勢谷友介と主演の西島秀俊が記者会見と舞台挨拶に出席した。辻内智貴の小説を映画化した本作。学生生活最後の夏休みに自転車での一人旅に出た青年が、旅先でひょんなことから手伝うことになった寂れたドライブインの物静かな店主との交流を通して人生を模索する姿を描く。2002年の『カクト』以来8年ぶりの最新監督作について伊勢谷さんは「映画化するのも売るのも難しいテーマの作品。本質的に人が生きるということを考えさせられる要素を含んでいると思います」と語る。「自分のために撮るのではなくなった」と8年前との映画を作る上での姿勢の違いを語り「自分の成長を考えると意味をなした8年だったと思います」とふり返った。西島さんは森山未來、津川雅彦、裕木奈江、新井浩文、渋川清彦といった共演陣の名を挙げ「俳優の世界で、徹底的に役作りをし、先輩だろうと遠慮なく演技をする役者が揃っていた。その中の一人に選ばれて光栄でした」と語り、オファーを受けた理由を「セイジという役はとてつもなくハードルが高かったこと」と説明した。伊勢谷さんは現場での西島さんについて「難しいシーンもサラッとやって、サラッと帰っていく。何てドライな人だろうと思いました。ほとんど演出はしてないですよ」と語る。一方の西島さんは伊勢谷“監督”を「普通の監督のように外から客観的に見て演出するのではなく、俳優と一緒に役を作っていく。それぞれの役柄に愛情を注いでくれる監督でした」と評した。また、西島さんは役作りのために徹底的に体を絞り込み、体脂肪率はほとんどゼロになっていたという。伊勢谷さんは「本当に脂肪ないです。『あしたのジョー』に出て、そういうのは僕のお株だと思ってたんですが、まさか自分の監督作品でそんなことになるとは…(笑)」と冗談交じりに西島さんのストイックな姿勢を称えた。東京国際映画祭は10月30日(日)まで六本木ヒルズほか都内各所で開催中。『セイジ−陸の魚−』は2012年2月18日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。特集「東京国際映画祭のススメ2011」■関連作品:セイジ−陸の魚− 2012年2月18日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd第24回東京国際映画祭 [映画祭] 2011年10月22日から10月30日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2011 Tokyo International Film Festival All Rights Reserved.■関連記事:【TIFFレポート】仲里依紗、“妊婦パワー”で「日本を元気に!」宣言名匠が被災地に捧げる3分11秒の短編が東京初上映!ワークショップも開催決定【TIFFレポート】岡田将生&原田泰造通訳付き映画祭公式上映にハイテンション!【TIFFレポート】加瀬亮、デニス・ホッパーの息子と朝4時までの付き合いを明かす【TIFFレポート】山田孝之、司会者に「本当の恋愛って何ですか?」と逆質問
2011年10月27日