スタイリング、そしてそのライフスタイルも支持されるスタイリストの伊藤まさこさん。彼女を知る人々は、「さりげない気配りの達人」と、伊藤さんを評します。ご本人への取材から見えてきた、気配りのコツとは。***大人ならではの気配りができる人を取材するなら?編集部の周辺できいてみると、みんな口を揃えて伊藤まさこさんの名を挙げる。それを本人に伝えると、「自分では普通のことをしているだけなので…。でも、そう言っていただけるのは嬉しいですね」と少し照れ笑い。伊藤さんの言う“普通のこと”とは、とてもシンプル。それは自分がされて嬉しいことを相手にするということ。「されて嫌なことは、絶対にしないようにしています。ただそう考えているだけだから、無理なく自然と動けているのかもしれない。私自身、気を使わせるのが苦手な部分もあるので、やりすぎないようにはしています」そんな絶妙な塩梅の伊藤さんの気配りをいくつか例に挙げてみると…。近所のホームパーティには、シャンパンをワインクーラーに入れて持っていき、相手に氷を用意させないように。あるときは、家の庭で摘んだミントでブーケを作って、お裾分けの惣菜と一緒にプレゼントと、まさに人柄溢れる温かな心遣い。この発想は、心の余裕から生まれるらしい。「いつもどうやったら気持ちよく過ごせるかを考えているんです。自分が機嫌よくいられれば、誰に対しても自然と心配りができると思うから。だから仕事は18時には終わらせて、その後はきっぱりオフの時間に。時間の使い方は潔いタイプかも。あと、悪口や噂話も苦手だから、ネガティブなことは言わない。こうやって、常に自分を健やかにしておくことが、大切だと思うんです」そんな伊藤さんに、誰もがふっと笑顔になれる贈りものアイデアを教えてもらうと、驚き・手間・備え・組み合わせ、この4つのキーワードが浮かんできた。なかでも、伊藤さんが一番大切にしているのが、手間をかけること。「特に目上の方になりますが、みなさんおいしいものや高価なものをよくご存じなんですよね。だからあえて手作りのものを差し上げています。自分の手足を動かして用意したものって、案外喜んでもらえるんですよ」その代表的なものが、手作りのお弁当。詰めるおかずは、作り慣れている和惣菜を4~5種ほど。お弁当箱やお箸は使い捨てを選び、食べた後の返却などで相手をわずらわせないようにしている。この優しいひと手間が、伊藤さんらしい気の配り方。さらに、料理上手ならではのおみやげも。「よく海外に行くんですが、毎回みんなの分のおみやげを買って帰って配るのは正直難しい。だから、持ち帰った現地の食材で料理を作り、おみやげ代わりに友人を招待。旅先での話も自然とはずみます」贈りもの上手の伊藤さんが、ものをいただいたらどうする?「できるだけお礼状を書くようにはしていますが、なかなか手紙を出せないときもありますよね。そういう状況にあるなら、すぐに電話をかけるようにしています。嬉しかったことは、早く伝えたくなっちゃうんです」◇伊藤まさこさん暮らしまわりのスタイリストとして活躍する傍ら、旅や食にまつわる本も出版。ほぼ日刊イトイ新聞のサイトでは、お弁当の連載も担当する。『ちびちび もぐもぐ お酒とごはん』(PHP研究所)は11月に発売。※『anan』2016年10月5日号より。写真・馬場わかなスタイリスト・伊藤まさこ取材、文・野村紀沙枝
2016年09月29日コロプラはこのほど、フィギュアスケーターの織田信成さんを起用したスマートフォン向けオンラインアプリ『東京カジノプロジェクト』のテレビCM第2弾の放映を開始した。同アプリは、華やかなリゾート地を舞台にしたカジノリゾートシミュレーションゲーム。テレビCM第1弾では、特殊メークでテレビアニメ「逆境無頼カイジ」の主人公・カイジ(伊藤開司)に変身したプロフィギュアスケーターの織田信成さんが登場した。第1弾ではルーレットにチップをすべて賭けるという大勝負に出て見事勝利した"織田カイジ"。第2弾でも同様に、ルーレットに全部を賭けるが、第1弾とは違った展開が待ち受けていた。全額賭けたゲームの結果や、ある人物の登場に一喜一憂する"織田カイジ"の表情の変化が見どころだという。放映地域は北海道、関東、中京、関西、福岡地域。同社の公式サイトのCM/PVギャラリーでは、第2弾のCMのほか、メイキングやインタビュー映像も公開している。また、7月中旬からゲーム内にアニメの人気キャラクターをモチーフにしたアバターが登場する。一部のゲームのデザインも、「逆境無頼カイジ」をイメージしたものに変わる。
2015年07月10日コロプラは7月1日、プロフィギュアスケーターの織田信成さんを起用したスマートフォン向けオンラインアプリ『東京カジノプロジェクト』のテレビCMの放映を開始する。同アプリは、華やかなリゾート地を舞台にしたカジノリゾートシミュレーションゲーム。テレビCMには、特殊メークでテレビアニメ「逆境無頼カイジ」の主人公・カイジ(伊藤開司)に扮(ふん)した織田さんが登場する。織田さんとカイジに"泣き顔が印象的"という共通点があったことから実現した企画だという。CMは、"織田カイジ"がカジノゲームの1つ「ルーレット」にチップを全て賭けるというストーリー。織田さんがカイジになりきり、涙を浮かべながら「僥倖(ぎょうこう)―!」と叫ぶ体当たりの演技に注目とのこと。収録は、大阪にあるカジノバーで行われた。現場に入った織田さんは、1時間の特殊メークを経て"織田カイジ"へと変身。この様子を収録したメイキング映像と、撮影を終えた織田さんのインタビュー映像は、YouTubeでも公開する。CM放映開始日は7月1日。放映地域は北海道、関東、中京、関西、福岡地域。ゲーム内でも7月中旬に「逆境無頼カイジ」とのコラボ企画を実施する。ゲーム内にアニメの人気キャラクターをモチーフにしたアバターが登場。また、一部のゲームのデザインも、「逆境無頼カイジ」をイメージしたものに変化する。
2015年07月01日伊藤英明が人気コミックを実写映画化する『テラフォーマーズ』で主人公の小町小吉役を演じることが明らかになった。伊藤は「この映画がどこまで世界に通用するか楽しみ」とコメント。原作者の貴家悠は、「間違いなく今世紀日本最高峰の筋肉映画となるでしょう…!!映画化………やれます!!」と期待を寄せている。その他の画像『テラフォーマーズ』(作・貴家悠、画・橘賢一)は、週刊ヤングジャンプで連載中のSFアクション・コミックス。火星を舞台にゴキブリが進化した生物=テラフォーマーと人類の戦いを描く。原作コミックスは、現在12巻まで刊行されており、累計発行部数は1100万部を突破。“このマンガがすごい!2013”オトコ編で1位を獲得している。伊藤は「最初は“火星に行く”という設定があまりにも壮大すぎて一度は断ろうと思ったのですが、監督が三池(崇史)さんだったことと、原作がとても面白かったこともありこれはぜひやりたいと思いお受けしました」と言い、「三池組は朝から夜まで寝ずに撮影し、妥協しないので、それがまた始まると思うと…正直嫌ですが(笑)、本当に楽しみです」とコメント。伊藤とは『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』『悪の教典』『喰女 -クイメ-』などでタッグを組んできた三池監督は、「逆境にこそ伊藤英明は光る。だから、史上『最凶の火星』に送り込もうと思っている。故に、この作品は世界で最高に輝く映画になる」と語り、原作者の橘賢一も「これほど人類を救うのが似合う男が他にいるでしょうか。屈強な肉体。優しくて力強いその眼差しはまさに小町小吉!スクリーンの中で暴れまわる日本原産オオスズメバチを今から楽しみにしています!!」とコメントを寄せている。本作の脚本は、劇団☆新感線の中島かずきが手がけ、ストーリー設定やキャストなどは順次発表される。撮影は5月中旬より開始され、アイスランドなどで撮影が行われる。『テラフォーマーズ』2016年公開
2015年05月01日伊藤英明が主演するWOWOWの連続ドラマW「罪人の嘘」と、大ヒット海外ドラマ「SUITS/スーツ3」のコラボ企画が決定。伊藤さんが、「SUITS/スーツ3」第11話に登場する水泳選手マイケル・フェルプスの日本語版吹き替え声優としてアフレコに挑戦したのだ。連続ドラマW「罪人の嘘」は、躍進し続ける悪名高い高級弁護士の栄光と闇を描いたリーガルサスペンス。主演の伊藤さんのほか、滝藤賢一や木村佳乃、中村蒼、松重豊、筒井道隆、仲代達矢など豪華キャストが脇を固める本格社会派ドラマだ。一方の人気海外ドラマ・シーズン「SUITS/スーツ」は、ニューヨークの大手法律事務所を舞台に、ハーバード・ロー・スクール卒で自信家のカリスマ弁護士ハーヴィー・スペクターと、そのアソシエイト(助手)になった驚異的な記憶力を持つ青年・マイクのコンビが、困難な訴訟に挑んでいくスタイリッシュ・サクセスストーリー。全米USA局で昨年より放送された第3シーズンをWOWOWが日本初放送する。“法律”というテーマを描いた、この日米の2作品。「罪人の嘘」で悪名高き高級弁護士を演じる伊藤さんが、法律事務所を舞台にした海外ドラマ「SUITS/スーツ」の大ファンということから実現した今回のコラボ企画。伊藤さんは、「SUITS/スーツ3」第11話(8月25日放送)に登場することで話題の水泳選手マイケル・フェルプス役(本人役の出演)の日本語吹き替え声優として特別ゲスト出演する。すでに、カリスマ弁護士ハーヴィー(声:桐本琢也)と同僚のデーナ・スコット(声:甲斐田裕子)、マイケル・フェルプス(声:伊藤英明)が一堂に会するシーンのアフレコも収録済みだとそう。また、本企画と連動したスペシャルWEBページも本日からオープンし、番宣映像も7月20日(日)から放送予定とのこと。連続ドラマW「罪人の嘘」は8月31日(日)スタート/毎週日曜22:00~(全5話)※第1話無料放送海外ドラマ「SUITS/スーツ3」は毎週月曜23:00~(吹替)/毎週火曜0:00(字幕)※伊藤さんが出演する第11話「父への思い」は、8月25日(月)放送予定。(text:cinemacafe.net)
2014年07月17日経済ジャーナリストで、「物事をわかりやすく説明する」スペシャリストの木暮太一氏が、次のテーマに選んだのは”お金”。『カイジ「命より重い!」お金の話』(サンマーク出版、定価1,500円+税)は、人気漫画「賭博黙示録カイジ」(作者・福本伸行氏)を読み解き、マネーリテラシーの大切さを教えてくれる「お金の教科書」だ。「自分への投資っていうけど、それはただの消費です」。木暮氏の厳しい指摘に、誰もが我が身を反省するはず。私たちに何が足りないのか、木暮氏に話を聞いた。――「カイジ」のストーリーをもとに、お金の正体を解説するというアイデアはとてもおもしろいですね。「カイジ」は大好きなマンガで愛読していました。2009年に公開された映画「カイジ人生逆転ゲーム」でストーリーを2時間に凝縮して見た時、「これは資本主義の話だ」と直感したんです。もともと、お金についての本はずっと書きたいと思っていました。日本の教育の特徴ですが、子どもの頃に、お金についての勉強をしませんよね。給与が決まる仕組みとは、税金とは、ローンとは……。社会人として知っておくべき最低限の知識も持たずに社会に出て行く。「カイジ」の主人公・伊藤開司は、友人の連帯保証人になり、法外な利息でふくれあがった多額の借金を抱えることになります。そして、消費者金融・帝愛グループ傘下の「遠藤金融」の遠藤に誘われ、借金を返すために命を懸けたギャンブルに挑んでいきます。マンガならではのダメな主人公、と片付けるわけにはいきません。このようなデータがあります。日本で消費者金融の利用経験者は約1,500万人で8人に1人(日本信用情報機構調べ)。多重債務者は現在107万人です。さらに、NTTデータ経営研究所は、「若年層は借入当初から消費者金融を利用する傾向が高い」と報告しています。カイジになるかもしれない人たちがたくさんいる。この現状をなんとかしなければ、と考えていたんです。ここ数年、政府も同じことを考えていて、小中学校にお金についての授業を組み込んだりしています。使われているテキストを見ましたが、驚くほどつまらない(笑)。あんなに工夫のないテキストを読めるのは、とてもまじめな子だけでしょう。でも、本当にお金の知識が必要なのはまじめな子ではなく、カイジのような、気が緩むと自堕落な生活に陥ってしまう人です。そこで、「カイジ」をひもといて、お金の本性を説明することができれば、”カイジ予備軍”に届くのではないかと考えたんです。――「カイジ」はギャンブルを題材にしたエンターテインメント作品です。でも、木暮さんが見ると、「資本主義の物語」に映るんですね。僕はここ数年、ある企業の新入社員研修に講師として登壇しています。そこでも「カイジ」の映画を見てもらっています。彼、彼女たちに「誰が悪者?」と尋ねると、「帝愛グループ」と即答します。「じゃあ、誰が悪いの?」と聞くと、「……え? もしかして、カイジ?」という反応が返ってきます。確かに、帝愛グループは悪者かもしれません。でも、資本主義経済は、ルールに則って、投資したお金からいかに多くのリターンを得るかというシステムです。帝愛グループは、いい年の大人と、さまざまな契約書を交わします。「勝てば借金帳消し、負ければ命の保証はない」という内容もあります。命を賭けるギャンブルは、もちろん違法です。でもその他の契約はお互いの合意に基づいた正当な取り決めです。このシステムの中で生きる限り、カイジのように搾取されるのは、マネーリテラシーがない「本人が悪い」のです。――消費者金融は利用していなくても、クレジットカードで買い物する人は大勢います。でも、それも、「カイジ」と隣り合わせの行為なんですね。クレジットカードでの支払いは、未来の自分からの前借りです。つまり、借金です。そのお金は、銀行や他人のお金ではなく、将来自分が手にするお金なのです。自分のお金をいつ使うのかは個人の自由ですから、それを重々分かってやっていればかまいません。でも、多くの人は、自分の懐を痛めず、他人のお金で支払ったという認識を持っているのではないでしょうか。だから、自分が払える以上の額を使ってしまう。払えないと気付いた時、消費者金融の借り入れが頭に浮かぶのです。消費者金融を利用する人の3人に1人が、カードで買い物をしすぎたことがきっかけというデータもあります。――「自分への投資」も注意しています。「自己投資」「自分磨き」を勧める文句は世の中にあふれていますが……。「転職するために英語学校に通う学費」「結婚相手を探すためのエステ費用」。自分を高めたい気持ちは分かるし、否定はしません。でも、これを”自分への投資”というのはごまかしです。投資とは、将来のリターンがある程度見込めるものをいうのです。英語を活かした転職ができるかどうか、それ以前に、英語が身につくかどうかも分からないのですから、この場合に使ったお金は、投資ではなく、単なる消費。投資だと自分をごまかして、お金を使うことで意味がある気がしているだけで、実情は多額のお金を消費しているだけにすぎない場合が多いのです。――「自分へのご褒美」という思考も危険と書かれています。耳が痛いです……。自分にご褒美をすること自体は悪くありません。これまでがんばった自分を褒めたい気持ちは誰でもあります。問題なのは、給料日に「さあ、自分へのご褒美に何を買おうかな」と、お金を使う対象を探している人です。それで買ったものは、そもそもいらないものでしょう。ただ”消費したいだけ”なんです。本にも書きましたが、人間の欲は心の中から自然に発生するというより、外界の刺激で膨らんでいくものです。町を歩けば街頭におしゃれな服が並び、テレビを見ればおいしそうな食事が映る……。それで欲が膨らみ、消費に走る。自分の欲がこうして刺激されていることを客観的に見つめ、コントロールしていかなければ、浪費が加速するだけです。僕はほとんど物欲がありません。自分の欲を完璧にコントロールできるからです……と、かっこよく言いたいのですが、単にテレビで豪遊している人を見ると、手が届かないことにへこむから、見るのをやめたんです(笑)。でも、結果的に物欲が膨らむことはなくなりました。――「私はカイジとは違う」と思っている人も、この社会が借金地獄への罠にあふれていることを知らなければいけないんですね。本書を読んで、よく聞く「リボ払い」の仕組みさえ理解していなかったと反省しました。もし、目の前で「リボ払いがおすすめですよ」なんて言われたら、よく考えずになびいたかもしれません。人気タレントが笑顔を振りまく金融会社の広告が、うまくいっている証(あかし)ですね(笑)。「お客様のために」って文句、あれ、半分うそですからね(笑)。もうかるからそのサービスがあるんです。資本主義経済では、どの企業もお客さんに喜んでもらうことで利益を稼ぎます。現物をお金で買う場合なら、消費者は持ち金がなくなれば止めます。でも、金融会社は、消費者にお金を借りやすくさせるのが商売。計画もなくそれに乗ってしまうと、まじめな人も「カイジ」になる危険があります。――日本人はお金の「オフェンス(稼ぐ・貯める)」ばかりを気にして、「ディフェンス(使う・守る)」を知らないと書かれています。なぜ、日本人は”ディフェンス”が弱いのでしょうか。書店に並ぶ本を見てもそうですが、「賢くお金を使おう!」というディフェンスの本より、「○億円貯めよう!」のオフェンスのほうが、楽しそうじゃないですか(笑)。お金には、「稼ぐ・貯める・使う・守る」の4種類があることを、マネーリテラシーのある人たちはよく知っています。でも、ディフェンスは地味だからあまり語られない(笑)。でも、カイジのような人はオフェンスより、ディフェンスを学ばなければいけないんです。――今はまじめに働くだけでなく、資産運用で貯蓄を増やすことが賢いとされています。アベノミクス効果もあり、財テクをしない人は乗り遅れているとさえ言われます。でも、木暮さんは、「投資はギャンブルと似ている」と指摘していますね。多くの人が、株価がどう決まるか、投資した会社が何をやっているかも知らずに、自分の財産をかけています。「円安が続くらしい」と聞いただけでドルを買っている。それって、競馬で「○番が人気」と聞いて馬券を買うのと何が違いますか。投資とギャンブルが違うのは、リターンがあることにどれだけ確信があるかです。100%ではなくとも、どのくらいの確率でもうけがあるか、見通せていたら投資。それも分からずお金を張るならギャンブルと同じです。長い不況を生き抜くため、あるいは、これからやってくるかもしれないインフレのために、自分の資産は守らなければなりません。それは正しい。大事なのは、お金を張った後の世の中の動きが見えているかどうかです。――競馬、宝くじ、ロト6など、数々のギャンブルを取り上げ、筋のいいギャンブル(リスクの少ない投資)を考えるという切り口は驚きました。これほどの分析ができる木暮さんは、資産運用をしているんですか。今のところ興味がないです。だって、ヘッジファンドの倒産は珍しくないですよね。24時間365日、資産運用を考えているプロでもリターンを得るのは難しいということです。理詰めで考えて勝てる世界ではないと思っています。――特に若い世代は、将来が不安だとせっせと貯金に励んでいます。木暮さんは「20歳から生活を切り詰め、1カ月3万円を貯めたとして、30年後の貯金は○円」と言います。計算すればその通りですが、突きつけられると……ため息がでます。貯蓄で不安のすべてが解決すると思っている人が多いですが、いくら貯金をしてもお金の問題は一生片付きません。たとえ1億円の貯蓄があっても、失っていく不安がつきまとうものです。これは僕の考えですから、万人が納得するわけではありませんが。ただ、コツコツお金を貯めて、30年後にいくらになるかという現実は、早くに知っておくほうがいいのではないでしょうか。――そこで、できる限り長く働き続ける能力を身につけよう提案されていますね。若い時から重ねた経験が、「自分はどんな社会になっても生きていけるだろう」という自信につながります。お金より、この自信が最も安心できる資産になると思います。もちろん、働きたい人が働ける制度設計も必要です。――でも、現代では、まさにカイジのような若者は「自信につながるようなまともな仕事はない」と言うかもしれません。「働いたら負け」という言葉をネットでよく見ます。でも、彼らは一体誰と戦っているのか、不思議になります。なかなか就職が決まらず、やっと見つけた仕事は賃金が抑えられ、クタクタになるまで働いて、ブラック企業だと気づく……。悲観的になるのは分からなくはありません。でも、僕たちはその中で、もがき、生きていくしかないんです。「カイジ」の中で、帝愛グループの利根川幸雄が言っていますが、「口を開けて待っていたら、お金がふってくるわけではない」。何もせずに飯が出てくるわけではありません。自分で何とかしなければいけないのが世の中です。すべて希望通りにはいかない、そこが出発点です。――「多重債務に陥っても、今のところ、個人を守る十分な法律はない」と書かれています。筆者によっては、ここから政策論につなげます。でも、木暮さんは、あくまで現実を突きつけるところで止めますね。僕の根本には「世の中はそんなに早く変わらない」という考えがあります。物事の結果は、内的要素と外的要素で決まります。内的要素は、自分の能力や意思など、個人で変えることができるものです。外的要素は自分をとりまく環境です。景気、政権、技術革新、世間の常識などです。外的要素を変えたくても、個人の力ですぐに動かせるものではありません。長期の展望を持ち、世の中の変化を促すことは大切ですが、その間は内的要素をうまく環境に合わせつつ、やっていくしかないのです。ですから、「多重債務者を救う法律が必要だ」と当たり前のことを書いても、個人がまさに直面している問題には役立ちません。僕は今、この環境で自分をどう守るかを伝えたいんです。カイジからお金の怖さを学んでほしい。若いうちから、マネーリテラシーを身につけ、賢くお金とつきあってほしい。この本がそれに気がつくきっかけになればうれしいですね。――とても勉強になりました。ありがとうございました。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年09月20日伊藤英明が主演する映画『悪の教典』の公開に先がけて、BeeTVでは15日(月)より映画の前日譚を描いたドラマ『悪の教典-序章-』が配信される。それを記念して伊藤のインタビュー動画が届いた。インタビュー動画映画『悪の教典』は、高いIQを持ち、生徒から絶大な人気を誇る高校の英語教師・蓮実聖司(伊藤)が、サイコパス(反社会性人格障害)として想像を絶する計画を遂行していく過程を描き出すサスペンス劇。ドラマ『…序章』は、映画で描かれる凶行の前夜までを描き、蓮実がいかに悪の本性を隠し、聖者の仮面で学園を支配していったのかを明かしていく。映画を手がけた三池崇史監督が監修を務めたドラマ『…序章』は、アメリカの投資銀行で働いていた蓮実の人物背景を描くにあたり、ドラマの中で重要なシークエンスとなる回想シーンの撮影をニューヨークで敢行。インタビュー動画で伊藤は、「(ドラマも映画も)どちらもうまく伏線がはってあるので、ドラマを見て映画館に行って頂いても良いですし、映画を見てからドラマに戻って頂いても楽しめる作りになっていると思います」とコメント。撮影での苦労や、ベストセラー小説『悪の教典』を映像化した映画とBeeTVという今回のプロジェクトに取り組んだ意気込みなどを語っている。『悪の教典-序章-』「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」&「BeeTV」で10月15日(月)から配信開始予定アクセス方法:ドコモの携帯から【iモードならBeeTV】iメニュー>動画>BeeTV【スマホならVIDEOストア】dメニュー>dマーケット>VIDEOストア powered by BeeTV『悪の教典』11月10日(土)全国東宝系ロードショー
2012年10月09日