こんにちは。料理研究家の越野美樹です。芋、栗、南瓜は女子の好きな食材とことわざでもうたわれていますが、さつまいもがおいしい季節になりましたね。今回は、低温でさつまいもをじっくりと揚げ焼きする、「揚げない大学芋」をご紹介します。さつまいもは、蒸したり、焼いたり、煮物や炒め物、サラダなど、どんなお料理に仕上げても人気の一品ですね。さつまいもは調理法によって甘みが変わるのを知っていますか?さつまいもは、低温でじっくり調理すると、甘みが引き立つんです。さつまいもに含まれるβ-アミラーゼという酵素が活発に働く70℃に保つことで、デンプンが分解され、麦芽糖(マルトース)が生成して甘みが増します。電子レンジのように急激に温度の上がる調理法だと、β-アミラーゼがすぐに失活してしまい、甘みを感じないさつまいもになってしまいます。冬の風物詩、石焼き芋が甘く仕上がるメカニズムも、焼いた石を使ってじっくり仕上げるからなのですね。今回ご紹介する「揚げない大学芋」は、フライパンに油とカットしたさつまいもを入れてから火にかけて作ります。じっくりと温度が上がるから、甘くてホクホクに仕上がりますよ。少量の油で作れるので、油の後処理もいらず、手軽に作れます。■揚げない大学芋調理時間 10分レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野美樹<材料 作りやすい分量>さつまいも 1本菜種油 大さじ2メープルシロップ 大さじ1しょうゆ 小さじ1黒いりごま 小さじ1<作り方>1、さつまいもは乱切りにする。2、フライパンに菜種油とサツマイモを入れ、中弱火にかけてふたをする。3、木べらで時々混ぜながら、さつまいもに火が通ったら、メープルシロップとしょうゆ、黒いりごまを入れて煮切る。フライパンでふたをして蒸し焼きにするので、すぐに火が通ります。さつまいもを細いスティック状に切ればもう少し早く仕上がり、蒸かし芋があれば、さらに時短料理になります。思い立ったらすぐ手軽に作れる「揚げない大学芋」、ぜひお試しください。■「揚げない大学芋」のアレンジ例メープルシロップのスイートな味付けは、さつまいも以外にもつかえます。●アレンジ1 大学かぼちゃ一口大に切ったかぼちゃでも、「揚げない大学芋」と同じように作れます。長いも、大根なども意外にイケるので試してみて!●アレンジ2 大学パントーストした食パンやフランスパンをフライパンに入れて「揚げない大学芋」のタレを絡めれば、甘くてカリカリの簡単おやつができあがり!大学芋は、時間がたつとフニャフニャになり、残念な食感になってしまいますね。そんな時は、グリルやオーブントースターで温めなおすと復活します。また、冷凍してから半解凍でいただくのもオススメ。せっかくだから、たっぷり作って楽しんでくださいね。シナモンパウダーやナッツ、ドライフルーツを加えたり、タレもいろいろなアレンジも楽しめますよ。残ったタレは、みたらし団子に和えたり、パンケーキのソースにも活用してくださいね。面倒な油の処理がいらない「揚げない大学芋」、思い立ったら10分で作れるのでぜひお試しください。
2017年10月25日「日々のいい時間を、暮らしに寄り添う道具から。」をコンセプトに、毎日の暮らしをていねいに楽しむ人のための家電製品をお届けするブランド『Vitantonio(ビタントニオ)』から、「ヨーグルトメーカー」がリニューアル、8月下旬より全国の家電量販店、百貨店・専門店にて新発売しました。さらに便利になってリニューアル2015年秋の発売以来、市販の牛乳パックでそのままヨーグルトが作れる手軽さと、様々な発酵食品作りに使用できる幅広い温度設定機能が人気の、ビタントニオのヨーグルトメーカー。使用用途がさらに広がり、機能と操作性も進化した新モデルとしてリニューアルしました。低温調理まで楽しめる、幅広い温度帯設定できる温度の幅を、従来品の25℃~60℃から、25℃~70℃に改良。25℃~60℃程度で調理するヨーグルトや甘酒などの発酵食品はもちろん、65℃前後でじっくり加熱することによってお肉をしっとり柔らかな食感に仕上げる低温調理も可能に。鶏ハムやコンフィ、ローストビーフなどの本格的な低温調理も楽しめ、1台でより幅広い用途に活用できます。見やすいデジタル表示、タイマーで過発酵防止温度調節とタイマー機能も、見やすいデジタル画面で簡単に設定が可能に。タイマーは温泉卵に適した30分から、天然酵母(4日間)に必要な99時間までセットでき、終了時にはブザーでお知らせするとともに、電源も自動でオフ。過発酵を防止できます。製品情報品名:ビタントニオヨーグルトメーカー品番:VYG-11JAN:4968291307382電源:AC100V50/60Hz消費電力:30W外形寸法:約122(W)×138(D)×280(H)mm質量:800g(本体+カバー)コード長:約1.4m主材料:[本体]ポリプロピレン、ステンレス[カバー]トライタン[容器]ポリプロピレン付属品:容器×1個、牛乳パック用カバー×1個、スプーン×1個、カラーレシピブック×1原産国:中国保証書付希望小売価格:オープン価格発売日:2017年8月下旬発売製品ページ
2017年08月29日調理の際に、いろいろ探し回りながら進めるのは非常にストレスですよね。キッチンのシンク下の収納を賢く行えば、調理で使いたいものがすぐ取り出せて便利です。そこで今回は、キッチンのシンク下の収納アイデアをまとめました。シンク下はキッチンでよく使うものを収納しよう♪__________7hm7_____さんは、〔セリア〕のウェットティッシュケースなどを使ってシンク下をすっきりと整理されています。__________7hm7_____さんのアイデアをもっと見る【道具】・ウェットティッシュケースシンク下には、キッチンでの使用頻度の高いアイテムがずらり。ジップロックやナイロン袋、ゴミ袋、キッチンペーパーなどをまとめて収納しています。排水口ネット入れに使っているのは、ワンタッチで開閉できるウェットティッシュケースです。ストッパー付きで取り出しやすく、__________7hm7_____さんイチオシの収納アイテムなのだそうです。▼__________7hm7_____さんのアイデアはこちら▼我が家のシンク下収納の愛用品★まさか!意外なアイテムがシンク下収納で大活躍A+organizeさんは、本来トイレ用として販売されているアイテムを、シンク下の収納に使用されています。A+organizeさんのアイデアをもっと見る【道具】・ダストボックス・アクリルファイルスタンドこちらのボックス、実はトイレで使用する〔ニトリ〕のダストボックスなんです。フタ付きである点、片手で開閉できる点に目をつけたA+organizeさんは、これをシンク下の収納に活用することを思いついたそうです。ダストボックスを使えば、タオル類や掃除用具もすっきり♪また、フライパンの収納には〔無印良品〕のアクリルファイルスタンドを使用しています。絶妙な間隔で設けられたギザギザがフライパンをしっかりと支え、スペースも取りません。▼A+organizeさんのアイデアはこちら▼まさか⁉︎用途にとらわれない収納術!オススメ大活躍ケース♪シンク下の収納にニトリのファイルケースを使ってみよう我が家さん宅のキッチンのシンク下は、「コの字型」になっているのが特徴です。ここに〔ニトリ〕のファイルケースを並べ、キッチンツールなどを収納されています。我が家さんのアイデアをもっと見る【道具】・ファイルケース・フック・リメイクシート・段ボール・ハンドルファイルケースや空き箱などを使い、さまざまなアイテムを収納しています。どこに何があるのかが一目でわかるので、調理を効率よく進めることができそうです。ケースにフックを取り付け、缶切りや栓抜きを立てて収納しています。このように定位置を決めることで、調理時に「あれがない、これがない」とならずスムーズなんだとか。ファイルケースとのすきまには、薄いトレーを収納しています。カラフルでごちゃごちゃして見える部分には、段ボールとリメイクシート、ハンドルでフタを作りました。衛生的にもよいので、ナイスアイデアですね♪他にも、我が家さんはさまざまな工夫により使い勝手のよいシンク下を作り上げています。ぜひ参考にしてみてくださいね。▼我が家さんのアイデアはこちら▼ニトリのファイルケースを使って、シンク下収納(前編)ニトリで、工夫いっぱいシンク下収納(完了)まとめ今回は、シンク下やキッチンカウンターの収納アイデアをご紹介しました。使用するアイテムの中には100均などプチプラで手に入るものもあるので、気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか。収納のアイデアをもっと見る生活の知恵のアイデアをもっと見る
2017年08月13日旭ファイバーグラスが、省エネ・快適・健康を実現する断熱リフォーム製品の「リフォエコ」シリーズから、優れた断熱性能を有する真空断熱材(VIP)を用いた「リフォエコVIP(ビップ)」を、7月21日(金)より発売しました。ワンランク上の省エネ・快適・健康を実現断熱リフォームを部屋単位で、短期間で施工可能である「リフォエコボード」の特長はそのままに、真空断熱材を内蔵することにより断熱性能を大きく向上させた、「リフォエコVIP」が新たにラインアップ。真空断熱材は、気体による熱伝導を限りなくゼロに近づけ、高い断熱性能を実現しています。同社では、住宅で使用するため、従来に比べて性能劣化の少ない真空断熱材を開発し、「リフォエコVIP」に採用。住宅の断熱性能と健康との関わりを示唆する研究報告も増えており、住宅の断熱性能を高めることは、省エネルギー効果だけでなく、健康面にも大きな効果が期待されています。※「リフォエコ」は旭ファイバーグラス株式会社の登録商標です。冬の寒さ対策効果の例・壁の表面温度が木造住宅で約3.5℃上がります。※同社実験値(外気温-1~-2.5℃、室内温度を23℃一定にした場合)施工方法・既存の室内壁の上にビス止めまたは接着剤で施工します。・リフォエコVIPが施工できない部分には、リフォエコボード18mmを施工します。・目地のパテ処理後、内装材で仕上げます。商品仕様・グラスウール断熱材「Aclear(アクリア)」に圧縮プレスを施した高密度ボードと真空断熱材を複合させた製品です。費用の目安・約6畳間の壁2面(窓2個所)の工事込みの設計価格は約60万円です。(内装仕上げ費用含みません)商品概要■発売時期:2017年7月21日(金)予定■発売地域:省エネルギー基準の地域区分4地域~7地域(離島を除く)■規格表、設計価格(設計価格は税抜価格です)<製品区分>リフォエコVIP:断熱リフォーム用ボード(補助部材)リフォエコボード:断熱リフォーム用ボード<使用部位>リフォエコVIP:壁(補助部材)リフォエコボード:壁<寸法>リフォエコVIP:厚さ18mm、幅910mm、長さ1,820mm(補助部材)リフォエコボード:厚さ18mm、幅910mm、長さ1,820mm<材料・熱伝導率>リフォエコVIP:・真空断熱材0.004W/(m・K)※中心部初期値・アクリア高密度グラスウール0.041W/(m・K)(補助部材)リフォエコボード:アクリア高密度グラスウール0.041W/(m・K)<設計価格>リフォエコVIP:32,600円/平方メートル、54,000円/枚(補助部材)リフォエコボード:22,350円/平方メートル、37,000円/枚問い合わせ先【営業時間9:00~12:00/13:00~17:30(平日のみ)】旭ファイバーグラス株式会社カスタマーセンターTEL:0120-99-6388
2017年07月25日魔法びんのグローバル企業・サーモスから、ステンレス製魔法びんの高い保温力を生かし、余熱でじっくり煮込む『サーモス真空保温調理器シャトルシェフ(KBJ-3000/4500)』が、9月1日(金)より新発売します。「保温調理」という選択肢『サーモス真空保温調理器シャトルシェフ』は、調理鍋に材料を入れ、短時間煮立て保温容器に入れるだけで「保温調理」ができる調理器です。ステンレス製魔法びんと同じ高い保温力を持つ保温容器が、調理鍋ごと料理を高温に保ち、焦げ付きや煮崩れなく、とろ火にかけたようにじっくり煮込みます。保温調理中はガスや電気を使用しないので、コンロにつきっきりの必要がなく、省エネ&手間短になると、幅広い層に愛用されています。「サーモス 真空保温調理器シャトルシェフ(KBJ-3000/4500)」概要今回の新製品は、3層ふっ素コーティング加工の調理鍋を採用。こびりつきにくく、お手入れも簡単。調理鍋は強化ガラスのフタを採用し、調理中にも中が見えるようになりました。サイズは3~5人用の2.8Lと、4~6人用の4.3Lの2サイズ。カラーは明るいキッチンに合うオレンジと、シックなブラックの2色展開です。3層ふっ素コーティング加工でこびりつきにくく、お手入れ簡単!<3層ふっ素コーティング(断面図イメージ)><構造(イメージ)>・調理中でも中が見える!・熱が伝わりやすい厚さ2.9mmの底※はり底(ステンレス鋼)含む使用方法省エネ比較グラフ『サーモス 真空保温調理器シャトルシェフ(KBJ-3000、KBJ-4500)』の仕様一覧品番:KBJ-3000、KBJ-4500色:BK:ブラック、OR:オレンジ希望小売価格(税抜):[KBJ-3000]18,000円、[KBJ-4500]20,000円調理鍋容量(L):[KBJ-3000]2.8、[KBJ-4500]4.3調理鍋最大内径(cm):[KBJ-3000]19.5、[KBJ-4500]19.5本体寸法/幅×奥行×高さ(約cm):[KBJ-3000]30×24×19[KBJ-4500]30×24×24本体重量(約kg):[KBJ-4500]2.3、[KBJ-4500]2.6問い合わせ先サーモスお客様相談室TEL:0570-066966「サーモス」HP
2017年07月25日魔法びんのグローバル企業・サーモスから、ステンレス製魔法びん構造で保冷・保温力に優れた真空断熱ケータイマグの新シリーズ『サーモス真空断熱ケータイマグJNRシリーズ』が、9月1日(金)より新発売します。2017年秋冬の新製品!JNRシリーズは『サーモス真空断熱ケータイマグ』の新シリーズで、せんユニット上部のプレートを自分好みにカスタマイズできます。丸みを持たせ大きくしたロックリングとボタンで、片手でも扱いやすい操作性と愛着の湧く可愛らしい見た目が特徴です。ステンレス製魔法びん構造の高い保冷・保温力で飲みものの温度をキープし、軽量コンパクトで持ち運びも楽々。更に別売のJNRカスタマイズプレートを使うことで、プレートやボトルにシールを貼って、オリジナルボトルにアレンジすることができます。シールは水に強く剥がれにくい素材だから、ボトルのお手入れ時も安心です。「サーモス真空断熱ケータイマグ(JNR-350/500/600/750)」ラインナップ・JNR-350(0.35L)※写真上・JNR-500左からM-BK:ミッドナイトブラック、WNR:ワインレッド、LB:ライトブルー、CRW:クリームホワイト、LP:ライトピンク・JNR-600(0.6L)左からM-BK:ミッドナイトブラック、R-B:ロイヤルブルー、WNR:ワインレッド・JNR-750(0.75L)左からM-BK:ミッドナイトブラック、WNR:ワインレッド機能特徴!●超軽量コンパクトタイプ●結露せず、もれません●ステンレス製魔法びん構造の高い保温・保冷力●丸洗いOK●スポーツ飲料OK!●交換用部品を別売しています●ワンタッチ・オープン(ロックリング付)●飲み口は、はずして洗えるプレートやボトルにシールを貼って、オリジナルボトルにアレンジ!!・サーモスJNRカスタマイズプレート<JNRカスタマイズプレートの使い方>1.シールをプレートに貼る2.ボトルにセットする※ドーミングシールはプレートのみ貼付け可能。※パーツシールは、プレートとボトル本体に貼付けることができます。プレート全9種類のラインナップ■セット内容:プレート×1個、ドーミングシール×4枚■セット内容:プレート×1個、台紙シール×4シート、パーツシール×1シート問い合わせ先サーモスお客様相談室TEL:0570-066966(ナビダイヤル)「サーモス」HP
2017年07月21日最近よく聞くようになった「低温真空調理」。聞いたことはあるけれど、やったことはない。そんな方も多いかもしれません。今日は、美味しく簡単に調理できる、低温真空調理の魅力をお伝えします!「低温真空調理」って?最近よく耳にする、話題の「低温真空調理」。一体どんなものなんでしょう?低温真空調理とはその名前の通り、食材を真空状態にして、低温で時間をかけて調理することです。その方法ですが、真空にする機械と、温度を一定に保つ機械を使い、食材をできるだけ真空にして低温で調理します。低温で調理する方法は、水温を一定に保つ機械を使い、特製のビニールに入れ真空にした食材をそのお湯の中に入れて、一定の時間をかけて細菌などを殺し、安全に美味しく食べれるように調理するします。なので、調理の手順はものすごく簡単です。真空にしたら、あとはお湯につけて待つだけです。では、こんなに簡単にできるのに、なぜ今まで話題になっていなかったのでしょうか?それは、道具が簡単にお手頃に手に入るようになったのが一番のきっかけです。今まで日本では低温調理の機械はなかなか手に入りにくく、手に入っても高額であったりして、実際に使って調理するにはハードルがありました。しかし、最近はインターネットを通して、昔より価格も下がり、お手軽に買えるようにになりました。そこで、一気に低温真空調理が広がったんですね!「低温真空調理」のここが魅力!では、低温真空調理の魅力を紹介していきましょう!お肉も野菜もお魚も簡単に美味しい低温真空調理は、お肉だけでなく、お魚やお野菜など、いろんな食材が調理できます。簡単な例だと、味付けをしたお肉を低温真空調理してローストビーフにしたり、生のサケを香草や調味料と一緒に入れて低温真空調理すればマリネが簡単にできたりなど、思ったよりも調理の幅が広いんです。一時期シリコンスチーマーがすごく流行りましたが、同じような感じで色々な使い方が簡単にできます!機械を買うまではハードルが高いですが、機械を買ったらものすごく簡単なんです!密封効果調理法の名前にもなっている、真空効果について説明します。煮物などの調理をする場合、お鍋の中に食材を水や出汁と一緒に入れて加熱しますが、その際に食材に含まれる旨味成分や栄養素が汁の中に流出してしまいます。真空調理では食材をフィルムの中に密封して加熱するため、旨味や風味・栄養素・ビタミンなどを食材の中に閉じこめた状態で調理ができます。密封調理によるメリットは、おいしく、食べやすく、栄養価を逃しにくい、真空パックにより二次汚染が防止できる、製造日や消費期限など管理しやすい、酸素調節により野菜の保存期間が延びる、素材の酸化や乾燥がないので鮮度管理しやすい。など、様々なメリットがあります!低温加熱効果食材を低温で加熱する低温加熱効果は、食材が持つたんぱく質の凝固や水分の流出を抑制できるため、水分が多く、軟らかく旨み成分も多い、おいしい料理の仕上げにつながります。特に、牛肉や鶏肉の調理において、その効果が高いと言われています。つまり、栄養がたくさんで、さらに美味しく仕上げられるんですね!使う道具と調理方法は!?使う道具は、真空にする機械と、低温を保つ機械と、お湯で温める食材を入れる、大きめの鍋です。しっかりと真空にする機械は結構高価なので、ジップロックなどで手動でできるだけ真空にするのがおすすめです。低温を保つ機械は数万円で買えます。最近は大きなデパートなどでも扱っているお店が増えてきましたが、インターネット通販が商品数も多く、便利に買えるかもしれません。商品にもよりますが、ほとんどの低温機械はスマホアプリと連動していて、アプリで温度を設定するだけなので、ものすごく簡単です。とりあえずやってみたい!というときは、ジップロックと低温にする機械を買って始めるのがおすすめです。調理方法も、食材によって温度と時間が変わってきますが、65度で1時間半くらいなど、低温で時間がかかりますが、ジップロックに食材を入れて温めるだけなので、ものすごく簡単です。調理の際、ここに気をつけたい。低温真空調理は、低温の方が旨味が出て美味しいことが多いですが、怖いのが食中毒。ついつい旨味に惹かれて温度を下げすぎたり、時間を短くしないことが大切です。食材に合わせてしっかりと殺菌ができる温度で調理しましょう!いかがでしたか!?最近話題になってきている低温真空調理。はじめはハードルがありますが、一度使ってみると思ったより簡単です。そして、食材が本当に美味しいんです!簡単に、美味しく栄養がたくさん入った食事を、低温真空調理で作ってみてはいかがでしょうか?きっと違いがすぐにわかり、喜んでもらえると思います。
2017年04月30日鶏むね肉をしっとり仕上げるには、低温でじっくり調理するのが一番!そんなパサつきゼロのしっとり美味しい鶏ハムのレシピです。しかし、鶏肉の低温調理は食中毒菌も気になるところ。今回は気になる食中毒菌のお話も含めて、安全で美味しい鶏ハムの作り方をご紹介いたします。鶏ハムってどんな料理?鶏ハムは1日~2日ほど塩漬けにした鶏むね肉を、低温で加熱してしっとり仕上げる料理です。鶏むね肉は加熱するとパサつきが気になる部位ですが、鶏ハムにすることで驚くほどしっとりと滑らかな食感になります。鶏ハムを作る時に重要なことは温度。生の鶏肉にはサルモネラ菌やカンピロバクターなどの食中毒菌が付着していることが多く、しっかり加熱しないと食中毒の危険性もあります。ですが、70度以上の高い温度で加熱するとパサパサした食感となってしまいます。確実に加熱をし、安全で美味しい鶏ハムの作り方をご紹介しますのでご参考にしてみて下さい。食中毒菌と低温調理鶏ハムの調理で一番心配なことが、サルモネラ菌です。サルモネラ菌に感染すると、下痢、嘔吐、発熱などの症状が1週間弱続くこととなります。ですが、サルモネラ菌は熱に弱い食中毒菌であるため、60度で2時間の加熱により、鶏ハム内部の温度もしっかり加熱されるため安心して食べることが出来ます。食中毒菌の死滅温度と加熱時間の関係は、D値という値で示されます。D値とは、一定の温度で加熱した時、食中毒菌が1/10になる時間を表したものです。「食品微生物〈1〉基礎編―食品微生物の科学」によると、サルモネラ菌のD値は55~60℃で、D値:0.8分以下~1.0分以下ですので、60度で2時間の加熱だと中心温度が60度に達した状態が維持され、サルモネラ菌は死滅することとなります。また、カンピロバクターも同様に死滅させることが可能です。肉は、ミオシンというタンパク質が変質することで「火が入った」という状態となります。ミオシンの変性開始温度は50度~です。もし鶏ハムの中心がまだ赤くて生の状態ということは、中心温度が50度に達していないということとなります。食中毒菌は35度~40度の間で最も活性化するため、中心温度が50度に達することなくじっくり加熱された食材は非常に食中毒の危険がありますので、決して食べないようにして下さい。今回行う低温調理は、徹底した温度管理の下行っております。鶏ハムの作り方それでは鶏ハムの作り方をご紹介します。鶏ハムの材料材料ーーーー鶏むね肉(皮なし)2枚(200g×2=400g)塩…20g(鶏むね肉の重量の5%)黒コショウ…適量はちみつ…大さじ1ローリエ…2枚ーーーーーー鶏肉の皮を剥ぎ、綺麗に洗って水分を切ります。鶏むね肉の皮を剥ぎます。包丁などを使わなくとも手で引っ張って剥ぐことが出来ます。このとき、余計な脂は包丁で切り落としておきましょう。綺麗に水洗いをして、ザルに上げてある程度水気を切った後、キッチンペーパーなどで余計な水気を拭き取ります。鶏ハムの味付け。洗って水気を切った鶏むね肉、塩、砂糖、黒コショウ、を入れて全体がなじむように揉みます。袋にあまり空気が入らないよう水で空気を押し出し、袋の口を縛り、冷蔵庫で24時間程度寝かせます。皮を取り除いた鶏むね肉の重量の5%程度の塩で1日~2日漬け込みます。一般的に人の味覚でちょうどよい塩分濃度は0.8%~1%と言われており、5%では濃いですが、漬け込んだ後は塩抜きをするので大丈夫です。鶏ハムには、漬け込み時間や塩の分量を調節して塩抜きが必要ないレシピもありますが、まずは5%程度の塩で漬け込んでその後塩抜きをする方が、鶏ハムの余計な水分も抜けてより濃厚なハムらしい味わいになるので、ひと手間かかりますがこの方法を採用しています。24時間後…鶏むね肉の塩抜きをします。24時間冷蔵庫の中で漬け込んだ状態です。塩がしっかり染み込んでいます。ちょっと切って焼いて食べてみると…しょっぱい。このままではお酒のつまみにしてもしょっぱいくらいです。また鶏むね肉から水分が出ていますね。これを綺麗に洗い流したあと、薄い塩水の中で1時間くらい塩抜きをします。30分経ったら一度水を入れ替えましょう。肉が重なっている部分などは塩が抜けにくいです。塩抜きをする時は、均等に塩が抜けるように何度かかき混ぜて下さい。塩抜きされた鶏肉を成形します。塩抜きした鶏むね肉をラップで極太ソーセージのような形に成形します。ラップで巻いた後、端をキャンディのように絞ることで簡単に成形できます。きつめに絞っておくことで、過熱された時に形が固まって綺麗な丸い鶏ハムが出来ますよ。60度で2時間。鶏むね肉を加熱します。60度で2時間という温度を常に保つのは難しいですので、ANOVAという低温調理機を使います。ANOVAは、指定した温度より低くなった時にはヒーターが作動して水温を温めてくれるため、狙った温度で確実に加熱することが出来ます。加熱しすぎや、生焼けの危険性がなくなります。炊飯器で作る方法などもありますが、炊飯器の保温温度は70度以上と鶏ハムをしっとり仕上げるためには少し温度が高いため、丁度良いタイミングで取り出す必要があります。あまり早く取り出してしまうと生焼けだったり、ずっと放置していると加熱されすぎでパサパサになったりと、慣れるまで少々時間がかかりそうです。特に鶏ハムの場合は、加熱が不十分な場合は食中毒の危険性もありますので、確実に加熱を行う必要があります。食の安全という点でも、ANOVAはおすすめの調理器具です。60度のお湯の中に、袋に入れた鶏むね肉を沈めて2時間待ちます。加熱すること二時間たった鶏むね肉です。鶏むね肉の場合は、レアというのは非常に危険です。真ん中を切って、中までしっかり火が通っていることを確認しましょう。火が通っていることが確認できたら、冷蔵庫で冷やして出来上がりです。しっかり火が通っていますね。食べてもパサつきはなくしっとりした仕上がりとなっています。鶏ハムを盛り付けてみました。鶏ハムそのものに十分味が染み込んでいますので、そのまま食べても美味しいですが、エキストラバージンオリーブオイルをさっとかけてあげるとぐっと美味しくなりますよ。サラダとの相性も抜群で、低カロリーなのにしっかりとした食べごたえがありますのでダイエットにもおすすめです。ついついお酒がすすむメニューですね。まとめいかがでしたでしょうか?今回は60度で2時間、ANOVAを使った低温調理のレシピをご紹介しました。ANOVAは家庭で使う調理器具としては比較的高めの調理器具ですが、一家に一台あると料理の幅がぐっと広がります。それに、鶏肉はカンピロバクターやサルモネラ菌など生食をすると食中毒になる菌が存在していることが多いので、低温調理は確実に加熱することが何より重要であると言えます。健康で美味しい料理作りを楽しみましょう♪グルメのアイデアをもっと見る
2017年02月28日豚肩ロースで作る、絶対失敗しないローストポークの作り方をご紹介します。ローストポークを作る時に難しいところは、肉はほんのりピンク色なのにきっちり火が入って殺菌されている状態で焼き上げることです。オーブンで焼き上げると、焼きすぎて固くなってしまったり、生焼けになったりすることがありますが、ANOVA低温調理を使えば失敗することなく完璧な豚肩ロースのローストポークが出来上がります。今回はANOVAで作るローストポークのレシピをご紹介しますので、ぜひ料理の参考にしてみて下さいね。豚肉の加熱温度・時間と寄生虫と食中毒の回避これから料理を作るというところで、食中毒や寄生虫の話をするのも気が引けますが、食の安全という点で非常に大切なことですので書かせて頂きます。まず、豚肉には寄生虫がいるから…というお話がありますが、豚肉に寄生するトキソプラズマは-12℃で、有鉤条虫は-10℃で4日間で死滅することから、冷凍されている豚肉でしたらほぼ危険性がないと言えます。しかし、流通によっては生の状態で売られている場合もあります。その場合は、トキソプラズマの場合は55度で5分以上、有鉤条虫の場合は60度で死滅させることが出来ます。今回の調理方法は、60度で6時間加熱という低温調理のため、購入時点で万が一寄生虫が死滅していなかった場合でも加熱により対処できます。また、食中毒菌であるサルモネラ菌やカンピロバクターに関しましても、60度で6時間加熱することによって死滅させることが可能です。ローストポークのような低温調理では、確実に肉の中心温度を60度にした上で、一定時間加熱することが重要です。そのために、今回のレシピではANOVAという低温調理用の調理器具を使っています。ANOVAってどんな調理器具なの?ANOVAは水温を一定に保つための調理器具です。ANOVAを使えば、60度で6時間、90度で12時間などと言った一定の温度での調理が可能となります。ANOVAを使ったレシピは55度~65度の温度帯で調理することが多いため、低温調理器具とも言われますが、温度を一定に保つという点では恒温調理器具とも言えます。ANOVAを使うと、加熱しすぎや、生焼けなどの失敗がほぼなくなります。特に、生焼けの失敗は食中毒などの大きなリスクにつながります。低温調理はANOVAのような専用器具を使わなくても可能ではありますが、普通の鍋で60度を6時間キープし続けることは難しく、失敗の原因となりますので、食の安全という観点からもANOVAを使うことをお勧めします。豚肩ロースのローストポークの作り方。材料豚肩ロース…1kg塩…10g~12gにんにく…1片オールスパイス…適量黒コショウ…適量塩は豚肩ロースの質量に対して1%としています。少し濃いめの味付けが好きな方は12gでも可です。オールスパイス、黒コショウは表面にまんべんなく擦り込むくらいの量ということで適量としています。塩を間違わなければ味付けの失敗はほぼありません。にんにくは苦手な方は省いても大丈夫です。豚肩ロースの塊を1kgに切ります。豚肩ロースを購入した時は2.5kgありましたので、1kgに切り出します。実際、1kgは結構な量ですので、ご家庭で作る場合は500gでも大丈夫です。その場合は塩の分量も半分にして作ってくださいね。味付けをします。味付けは、塩、コショウ、オールスパイス、ニンニクだけです。肉の表面全体に擦り込むような感じで味付けしていきましょう。ビニール袋に入れて空気を抜いて縛ります。味付けした肉塊をビニール袋に入れた状態です。このまま袋の口を閉じると空気が入ってしまって加熱する時にムラになりますので、水に浸けて空気を抜きます。ボウルに水を入れて袋の中の空気を押し出していきます。丁寧に空気を押し出していくと、まるで真空パックをしたようになります。空気を抜いてビニール袋の口を縛った状態です。完璧とはいきませんが、ほぼ空気が抜けている状態です。このくらい抜けていれば低温調理をしてもムラなく加熱されます。60度のお湯を準備して、ANOVAをセットします。上に表示されている温度が現在の温度、下に表示されている温度が設定温度です。ANOVAは設定温度より低い温度になるとヒーターが自動的に作動して水温を上げてくれます。設定温度に達した時点でヒーターが停止しますので、60度以上に温度が上がることなく、安全に恒温調理を行うことが可能です。60度のお湯の中に、袋に入れた豚肩ロースの塊を入れます。お湯の中に袋を沈めたら、後はひたすら待つだけです。水温は自動で60度に保たれています。また、ANOVAは水を攪拌するためのファンが備えられており、稼働中はファンが回っているため、水の上部と下部での温度差が解消され、全体が均一に60度となっています。待つこと6時間…6時間経った後の豚肩ロースです。早速ビニール袋から出してみましょう。ででん!オールスパイスとガーリックの香りが食欲をそそります。火が入っていることを確認するために、ちょっと切ってみます。OKです!綺麗に火が入っていますね。豚肉なのにピンク色で大丈夫?と思われるかもしれませんが、これは加熱によって豚肉に含まれるたんぱく質であるミオシンは変性しているが、アクチンは変性していないという状態です。ピンク色ですが火が通っているので安心してください。生の状態は、切断した時の肉の表面がもっと赤色で、かつ肉汁が流れ出てきます。アクチンが変性すると、白っぽくなり肉が硬くなります。ミオシンだけを変性させ、アクチンを変性させない温度での調理が低温調理の魅力です。※本当はここで切らずに冷ましてから切った方が良いです。温かい状態は切り辛いですし、肉汁も落ち着いておらず流れ出してしまいます。今回は仕上がりの状態をお見せするために切っています。香ばしさをつけるために、フライパンで焼きます。肉料理をする時によく出てくる必殺技。そう、メイラード反応です。ステーキなどを焼いた時の肉独特の香ばしい薫りを放つ褐色物質を生み出す反応のことをメイラード反応と言い、肉の美味しさを引き出してくれます。メイラード反応が顕著におこる温度は155度ですので、鉄フライパンに油をひき、煙が出るくらいまで熱したところに肉を入れて焼きます。ジューッ!と音と煙を立てて肉が焼きあがります。この状態が一番美味しそうですね。熱いうちにシュラスコのように薄く切り出して食べるのも美味しいですね。冷蔵庫で冷まして出来上がりです。出来立てを熱いうちに食べたくなりますが、ローストポークは冷まして肉汁を落ち着かせてできあがりとなります。低温調理の間に十分に滅菌が出来ていますので、袋に入れて冷蔵庫で保存すれば1週間は美味しく食べることができます。軽く火を入れて盛り付けます。冷蔵庫の中では豚の油が固まっていますのでそのまま食べると少々気持ち悪いです。10秒くらいレンジで温めるなどすると、豚の脂が溶けてより柔らかく食べることが出来ますのでお勧めです。ただし、あまりレンジで加熱しすぎるとせっかくの柔らかいローストポークが硬くなってしまいますので、温める時は10秒程度に抑えて下さいね。ソースは、バルサミコ酢、醤油、粒マスタードで作ったソースです。ほんのり甘味のあるソースがポークとよく合います。まとめいかがでしたでしょうか?ローストポークはオーブンでも作ることはできますが、ANOVAを使った低温調理では設定した温度で恒温調理をすることが可能ですので、生焼けの心配もなく、安全で美味しいローストポークを簡単に作ることが出来ます。豚肉はしっかり火を通さなければならないということで、真っ白になるまで加熱することが多いと思いますが、そうすると肉が硬くなってしまい豚肉のうまみと柔らかさを犠牲にしてしまいます。豚肉のうまみと柔らかさを堪能できる調理法が、この低温調理となります。もちろん生焼けの豚肉は食中毒などの危険性がありますので絶対に食べないようにしてくださいね。グルメのアイデアをもっと見る
2017年02月28日お菓子のレシピを見ると、「200度のオーブンで10分焼く」と書かれていることが多いです。実はコレ、「トースター」で済ませられる場合も。我が家はオーブンのない生活が長かったため、トースター調理におおいに助けられました。オーブンのように大きなケーキを焼いたりはできませんが、少ない量を調理するならトースターが意外と便利。余熱不要なので、料理の時短にもつながります。※今回紹介する内容は、食パンを寝かせて入れるタイプのトースター限定。ポップアップトースターには当てはまりません。■トースターとオーブンの違いは?トースターとオーブン、どちらも「焼く」という点では同じですが、やはり違いがあります。たとえば温度調節機能がついているトースターもありますが、それでもオーブンほど厳密な温度管理は難しいといえるでしょう。また、加熱の方法も異なります。機種による違いはありますが、基本的にオーブンは赤外線で庫内の温度を上げることによって食材を加熱します。そのため、オーブンは食材の中までじっくり火を通すことが得意です。一方のトースターは、熱を直接食材にあてて加熱するので、トーストなどのカリッと焦げ目をつけたい料理に向いています。また、食材が短時間で焼けるのも大きな特徴。ただし、短時間で高温になるということは、焦げやすい・中まで火を通しにくいということでもあります。熱源からの距離によって焼きムラができやすいという点にも注意が必要です。トースター調理の際は、このようなトースターの長所・短所をしっかりつかんでおくことが大切です。■焦げを防いで、中まで焼くコツトースター調理を行うときに、何としても回避したいのが焦げ・生焼け。トースター調理ではすぐに食材の表面が高温になってしまうため、中までしっかり火を通すための工夫が必要になります。今回おすすめしたい工夫は、次の2つです。●その1:アルミホイルの活用アルミホイルを敷いたりかぶせたりして、食材の表面温度が上がりすぎないように調節します。●その2:「小さく作る」こと。たとえば、「○度のオーブンで、○分焼く」とレシピに書かれているケーキをトースターで焼く場合、同じ大きさで作ろうとすると焦げ・生焼けのリスクが高まります。小さな型を使って小さく焼くと早く中まで火が通るため、焦げ・生焼けを防ぐことができます。■実践! パウンドケーキを、トースターで焼いてみよう!最後に、ごく一般的なパウンドケーキを例に、2つの工夫を取り入れたトースター調理のコツを確認していきましょう。 <手順>1.オーブン調理用のパウンドケーキのレシピに沿って、生地を準備する。2.レシピに記載されているサイズの型は使用せず、小さめの型2~3個に生地を分ける。(大きな型しかない場合は、一つの型に入れる生地の量を少なめに調節を)3.トースターへ2を入れ、その上にアルミホイルを乗せて焼く。温度調節可能なトースターなら、中程度の温度で焼きはじめて様子をみる。4.ときどき生地の表面を確認し、早々に焦げそうならアルミホイルをさらに重ねる。焼きムラが気になるようなら、途中で型の位置・方向を入れ換える。5.竹串を刺してみて、生地がついてこなければ焼き上がり。もし表面の焼き色が物足りないと感じたら、途中でアルミホイルをはずしてもOK。レシピに「180度のオーブンで30分焼く」と書かれたパウンドケーキを、実際に上記の方法で焼いてみたところ、20分弱で焼き上がりました。余熱も必要なし。同じように焼き方を工夫すると、パウンドケーキ以外にクッキーやパイ、キッシュなどもトースターで焼けます。もちろん、レシピの指示通りにオーブンで調理するのが安心ですが、家になくてお菓子作りをあきらめている人や、もっと手軽にお菓子作りを楽しみたい人には、トースター調理もおすすめです。
2017年02月26日モリンダ ワールドワイド インク 日本支店の「タヒチアンノニ カフェ」(東京都新宿区)は7月4日より、「低温調理の美肌サーモンコンフィ プレート ~抹茶チアシードプリン付き~」(1,200円・税込)を期間限定で販売する。販売期間は9月30日までの月曜日~土曜日。同店では、ローフードメニューをはじめ、野菜中心の健康的なメニューを提供している。同商品は、皮膚科専門の小林智子医師が監修したアンチエイジングメニュー。「低温調理の美肌サーモンコンフィ」「パプリカのマリネ」「グリーンリーフサラダ」「抹茶チアシードプリン」がセットになっている。「低温調理の美肌サーモンコンフィ」には、動脈硬化予防や抗アレルギーの効果があるというオメガ3を含むサーモンを使用。サーモンは、最近では美肌やダイエットの効果も認められているという。同メニューでは、老化の原因物質となるAGE(終末糖化産物)の生成を抑えるため、タンパク質が変成しない40~50℃くらいの温度で調理している。また、サーモンに添えたバジルソースにはキヌアを加え、食感のよさと栄養価も高めた。バジルには便秘改善やストレス緩和など、自律神経を整える効果も期待できるという。「パプリカのマリネ」には、抗酸化・抗糖化作用の強いパプリカを使用。ビネガーでマリネし、AGEの生成を抑えている。そのほか、「グリーンリーフサラダ」と「抹茶チアシードプリン」も付いている。
2016年06月23日デンソーは11月25日、飲み残した日本酒のビン内を電動で真空状態にする「SAKE SAVER」(酒セーバー)を発表した。発売は12月1日。価格はオープンで、推定市場価格は税別10,000円から12,000円前後だ。オオサワe-shopなどで販売する。SAKE SAVERは、飲みかけの日本酒のビン内を真空状態にするツール。ビン内を真空状態にすることで日本酒の酸化を抑制し、味が変化するのを防ぐ。デンソーによれば、開栓してから約2週間は新鮮な味わいを保てるという。ビンの注ぎ口へ付属の高密度栓を挿し込み、SAKE SAVER本体を高密度栓の上からかぶせると、自動で真空化を開始。LEDライトの点滅で真空化の進度を知らせ、ビン内が真空状態になると自動で停止する。四合瓶に対応。カラーは2色で、黒陶器色と青白磁色を用意。
2015年11月26日シー・シー・ピーは調理家電ブランド「BONABONA(ボナボナ)」から、ボール型の電動真空パック器「ハンディ真空パック器 BZ-HV70」を11月中旬に発売する。価格はオープンで、推定市場価格は税別4,980円前後だ。BZ-HV70は、専用の密閉袋×2枚とワインセーバー×2個がセットになった真空パック器。ボール型の本体を密閉袋もしくはワインセーバーに押し当てて電源ボタンを押せば、袋や瓶内の空気を抜いて真空状態にする。真空状態になると、赤色のLEDが点灯して自動で運転をストップする機能も持つ。本体のサイズはW70×D71×H87mm、電池を含まない重量は83g。電源には単4形アルカリ乾電池×2本を使用。カラーはグリーンとオレンジ。ワインセーバーは口径18~21mmの瓶に対応。付属する密閉袋は幅230×長さ210mmの小サイズだが、幅230×長さ280mmの大サイズも別売の消耗品として用意する。
2015年11月24日ゼンハイザージャパンは10月8日、独Sennheiserの設立70周年記念パーティーを都内で開催した。独本社からはCEOのダニエル・ゼンハイザー氏が来日。真空管アンプとコンデンサー型ヘッドホンをセットにした未発表製品をお披露目し、報道陣の注目を集めていた。ゼンハイザーはヘッドホンやマイク製品などで世界的に知られるオーディオメーカー。パーティー会場にはステージが設けられ、著名アーティストによるパフォーマンスが行われた。ステージで使用されているマイクなどの機材は、もちろんゼンハイザー製だ。ダニエル・ゼンハイザーCEOもステージ上からスピーチを行い、ドイツと日本の共通項に触れながら、同社の歴史について紹介。スピーチの最後に、壇上に設置された台のベールを取り、開発中の次世代マイルストーン(Next Mile Stone)製品を披露した。次世代マイルストーン製品は、8本の真空管を搭載したヘッドホンアンプとコンデンサー型ヘッドホンを半ば一体化したシステムにしたもの。まだ開発段階であり、製品名や発売時期、価格などは「まったく未定」とのことだが、台座に大理石を使用しているなど、かなりプレミアムな存在となりそうだ。8本の真空管は、電源オフの状態では台座の内部に収まりフラットな形状だが、電源を入れると自動的にせり上がる。また、ヘッドホンケースのふたも同時に開くというギミックに驚かされる。現時点で判明しているのは、ヘッドホンはバランス駆動タイプで、ヘッドホンアンプにはUSB DAC機能を装備していること。インタフェースには、バランス、アンバランスのアナログ入出力(XLR)と、同軸デジタル音声入力、光デジタル音声出力を備えていたが、これが実際の製品でも同様に搭載されるかは決まっていない。○ダニエル・ゼンハイザーCEOのスピーチ要約70年前、Sennheiserは北ドイツで生まれました。1945年、私の祖父が7人のエンジニアと電圧計を作ったのがその始まりです。日本と同じように1945年、ドイツはすべてを失いました。革新を生み出す社風と技術革新への情熱により、Sennheiserはサウンドの録音と再生を追求し、1958年に初めてドイツテレビにワイヤレスマイクが採用されました。その後、1968年に世界初のHiFiヘッドホンをリリース。2006年の「HD800」など、オーディオの歴史に名を残す製品を送り出してきました。製品だけでなく、ゼンハイザージャパンを2007年に設立したことも、我々にとって大きな出来事でした。完璧なサウンドの追求はSennheiserだけでは不可能です。製品を使用するユーザーの要求が私たちを前進させてきました。日本法人の設立によって、ユーザーの声をすばやくくみ取り、製品に反映させることが可能となったのです。
2015年10月09日●「ヘルシオ」に"煮込み"のジャンルシャープは9月17日、水を使わず煮込みを行う"無水調理"が可能な調理器具「ヘルシオ ホットクック KN-HT99A」(以下、ホットクック)を発表した。発売は11月5日。価格はオープンで、推定市場価格は税別60,000円前後だ。ホットクックは、内ブタに円錐形の突起「旨みドリップ加工」を施し、食材から発生した蒸気を水滴にして鍋の中に循環させ、無水調理を行う。本体内側上部に備える「蒸気センサー」と底面の「温度センサー」により、鍋の中身の状態を検知。最適な火加減に調節し、焦げ付きやすく火力調整が難しい無水調理を自動で行うことを実現している。本体内側には、具材をかき混ぜるための「まぜ技ユニット」を搭載。「負荷センサー」で得た情報も加味して、メニューや食材の量・加熱状態に応じて最適なタイミングと回転速度でかく拌する。たとえば肉じゃがの場合、表面には火が入っているものの、まだ食材が硬いという時点では、回転速度を上げてしっかり混ぜる。これにより、食材に味がなじむのを促進。全体的に火が通って煮崩れしやすくなってくると、回転速度を落としてゆっくりと優しく混ぜる。これにより、煮崩れさせずにじっくりと味をしみ込ませることが可能だ。メニューは、自動調理で85種類、手動で15種類の計100種類を用意。自動調理メニューでは、食材をセットしてメニューを設定しておけば、あとはホットクックが食材の分量や加熱状態を見きわめ、自動で料理を仕上げてくれる。食材をセットしておけば、設定した時間に料理を仕上げてくれる「食べごろ予約調理」を搭載。設定した時間に仕上がるよう調理をスタートするが、食材の腐敗を防ぐ温度帯を保つのが特徴だ。食品が最も傷みやすい温度帯が40℃であることから、食材をセットしたらいったん100℃まで加熱して火を通す。火を通した後は、腐敗しやすい温度帯を避けながら温度を下げて味を浸み込ませ、70℃前後をキープ。予約設定した時間に合わせて再び仕上げの加熱を行う。最大12時間後までの予約に対応する。本体の外形寸法はW364×D280×H224mmで、質量は約5.2kg。定格容量は1.6L。定格消費電力は600W。●無水調理のメリットとは○「ヘルシオ」第5のカテゴリー新製品発表と同日に、シャープは製品発表会を開催。シャープ 執行役員 健康・環境システム事業本部長の沖津雅浩氏は、前回の東京オリンピックが開催された1964年から次回の2020年までの間に、日本人の平均寿命が男女ともに13歳以上伸びたことを挙げ、「日本は、健康寿命(※)でも男女ともに世界1位だが、平均寿命との差を考えると、10年以上"不健康"な状態で生活をしていることになる。健康寿命を延ばすためにはQOL(生活の質)の向上が不可欠であり、特に食は重要な位置を占める」と指摘した。※ 健康寿命:健康上の問題がなく、自立した生活ができる期間のこと。ホットクックは、「健康な食生活のサポート」を掲げる、シャープの「ヘルシオ」シリーズ5番目のカテゴリーにあたる製品だ。沖津氏によると、日本人に不足気味な野菜の摂取量を増やすことも、ホットクック開発の意図に含まれる。シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 副事業部長の田村友樹氏によると、電気無水鍋の場合、水を加えずに調理するため、ビタミンCなど水に溶け出しやすい栄養素の流出を抑えられるという。たとえば、大根1本あたりに含まれるビタミンCは通常の鍋に比べて約1.5倍、ホウレンソウに含まれる葉酸は約1.8倍多く残存することが、日本食品分析センターの調査で明らかになっている。また、野菜を効率よく摂取できるのも無水調理の特徴だ。発表会で試食として提供された無水カレーの場合、1人分の材料としてトマト1個と玉ねぎ1/2個、セロリ1/4本を使用。1皿で摂取できる野菜の分量は約220gと通常のレシピで作ったカレーよりも約100g多くなる。○Made in Japanにこだわりクックホットの内鍋にはステンレス素材を採用しており、鍋外側には熱伝導効率を上げるためにアルミ加工が施されている。内鍋は金属加工で有名な新潟県で生産されているほか、そのほかもすべて日本で生産。日本製にこだわっているとのことだ。内鍋には専用のフタが付属し、冷蔵庫でそのまま保存できる。また、まぜ技ユニットや内ブタなど本体内側のパーツは取り外して水洗いでき、簡単に手入れできる。なお、製品名の「ホットクック」は、英語の"HOT"と"COOK"を掛け合わせた用語に思われそうだが、「関西弁の"ほっとく(放っておく)"という言葉をもじっている」と田村氏は説明。もちろん、型番の「HT99」も「ホットクック」に由来するそうだ。今後、ホットクックをインバウンド需要やASEAN諸国向けにも展開していく方針だ。国内においては、シャープの調理事業全体に占めるヘルシオシリーズの比率を、現在の48%から5年後に70%まで拡大することを目指すとしている。
2015年09月17日ドリテックは9月11日、卓上で調理できる電気なべ「イージーポット」を発表した。発売は9月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は容量1.9Lの「MC-804」が4,980円前後、1Lの「MC-805」が3,980円前後だ(いずれも税別)。イージーポットは、卓上で使える調理器具。温度は60℃から210℃までの範囲で設定可能だ。ステンレスボウルを採用する。フタはガラス製のため、中の様子を確認しやすい。サイズと重量はMC-804がW225×D275×H185mm/1.7kg、MC-805がW200×D220×H170mm/1.3kg。消費電力はMC-804が680W、MC-805が650W。カラーはMC-804がアイボリー、MC-805がベージュとレッド。
2015年09月11日アルバックは9月3日、単位面積あたりのイオン電流値を抑えることで、イオンコレクタへの負担を軽減し、かつイオン化する空間の電位が一様となる構造を採用した電離真空計「G-TRANシリーズ ST2」を発表した。同製品は、独自の電極構造を採用することで、±10%の感度と精度を、同社従来製品比30倍以上の長寿命で提供することを実現したもの。また、小型のTriode型メタル管球を採用することで、取り付けスペースの削減と測定子破損のリスクを低減したという。さらに、マルチイオンゲージ仕様のユニットとすることで、ピラニ真空計ユニットおよび大気圧センサとの連動が可能となっており、制御信号の削減をはかることができるほか、個別の測定子交換を可能としている。なお、同製品は12万円(税別)から、となっており、販売は10月15日からを予定。同社では初年度500台、2017年度には5000台の販売を目指すとしている。
2015年09月03日アルバックは9月3日、使用中のドライ真空ポンプに接続することで消費電力の削減を可能としたドライポンプ省電力化アタッチメント「ECO-SHOCK ES4A」を開発、販売を開始したと発表した。同製品は、生産ラインの中でも消費電力が大きいドライ真空ポンプの消費電力削減を目的に開発されたもの。主に、仕込取出し室の頻繁な繰り返し排気を行うドライ真空ポンプや、N2のようなシールガスの使用量が多いドライ真空ポンプなどに適用が可能だという。同社のドライ真空ポンプの原理は簡単に説明すると、ロータが収まった部屋(ケーシング)を多段構成させ、各ケーシングにてロータを回転させることで空気を圧縮し、次段のロータがある部屋にそれを送ることで、真空度を引き上げていくといったもの(多段ルーツ型)。同製品は、その最終部分である逆止弁部分に取り付けることで、吸気口と排出口の圧力差をなくし、多段ロータ部分をより真空に近づけることにより、ポンプに搭載されているモータの電力消費量を減らすことを可能とし、それにより電力削減を可能としたもの。ポンプの能力を変えずに消費電力を削減できるため、既設の設備にも取り付けることも可能だとするほか、すでにアジア各国での特許も取得済みだという。具体的な削減量については、例えば通常使用で3.2kW程度の消費電力であったものを1kW未満へと落とすことが可能とのことで、300Lのチャンバを60秒のタクトで繰り返し排気をした場合、何もつけない場合と比べて34%の電力削減になるという。また、シールガスが10L/minといった環境でも電力消費量を50%程度削減することが可能であり、第8.5世代の液晶工場1ラインあたりで200台程度取り付ける箇所があるとのことで、すべて取り付けた場合、年間で電力料金が9811万2000円の削減が見込めるとする。なお同製品は、すでに販売を開始しており、価格は59万円(税別)から。初年度300台の販売を目指すとしている。
2015年09月03日メリタジャパンは8月18日、保温性のあるステンレス製真空二重構造のポットを採用したコーヒーメーカー「NOAR(ノア)」を発表した。発売は8月下旬で、希望小売価格は税別12,000円だ。NOARは、コーヒーサーバー部に保温性のあるステンレス製真空二重構造のポットを採用。ヒーターなどを使わないため、長時間コーヒーを保温しても煮詰まらず、コーヒーの香りや味が長持ちしやすい。氷を入れれば保冷もできる。また、ポットは持ち運び可能だ。また、コーヒーの抽出には、同社独自の1つ穴フィルターを採用。内側に刻まれたミゾで熱湯の流れをコントロールし、最適な状態でコーヒーを抽出する。フィルター底面にはしずく漏れ防止機能が搭載されており、ポットを外してもプレート部が汚れにくい。ポットは容量が700mlで、口径が約70mmと大きく内部まで洗いやすい。フタはレバー式を採用。本体にはコーヒー抽出時と終了時に音で知らせる「お知らせアラーム」機能を持つほか、抽出終了の約1分後に自動で電源を落とす「オートオフ」機能も備える。カラーはブラックとホワイト、グレーの3色。サイズはW269×D152×H311mmで、重量は1.7kg。
2015年08月18日ハウス食品は8月17日、レンジで温めるだけで調理ができるレトルトカレーの「ハウス ククレカレー」を発売する。「ククレカレー」は、すりおろしたりんごやマンゴーチャツネの甘みと、野菜のおいしさが溶け込んだまろやかな味わいのレトルトカレー。今回、カレーの入ったパウチを熱湯に入れて調理する従来の方法に加えて、レンジでも調理が可能になった。調理方法は、箱のふたを開けて、箱ごと電子レンジで1分50秒(500Wの場合)温めるだけ。カレーもりんごペーストとソテーオニオンを増量し、まろやかな味にするとともに、コリアンダーにより香り立ちを高めて、一層おいしく仕上げているとのこと。価格は税別176円(180g)。
2015年08月12日東京工業大学は8月5日、3Dプリンタを用いた超小型大気圧低温プラズマジェットの開発に成功したと発表した。同成果は東京工業大学大学院総合理工学研究科の沖野晃俊 准教授と神戸大学大学院医学研究科の東健 教授によるもので、7月31日米国物理学協会の学会誌「AIPアドバンス」で発表された。大気圧低温プラズマは室温~100℃の低温ながら高い活性力を持つ活性種を生成でき、表面親水化による接着性向上、細菌やウイルスなどの殺菌、血液凝固、植物の成長促進などの効果が報告されている。従来は金属や樹脂を旋盤やドリルなどで加工し、プラズマ生成部を作成していたが、小型化や設計の自由道に限界があり、微小かつ高強度なプラズマ装置を製作することは困難だった。これに対し、沖野准教授らは金属3Dプリンタを用いることでこの課題を克服し、直径3.7mm、重さ3.5g、チタン製の大気圧低温プラズマ源の開発に成功した。同グループが開発した大気圧低温プラズマジェットはプラズマ生成部が微小であることから、従来の手法では製作できなかった複雑な構造や屈曲した構造を持つプラズマ装置の開発が可能となる。また、3Dプリンタを用いた今回の手法を用いることで、用途に合わせたプラズマ生成部の構造を短時間かつ安価に設計・作成できるため、産業応用だけでなく医療用機器としての利用も期待できる。
2015年08月06日●さらに大容量を求める声が日立アプライアンスは7月16日、冷凍冷蔵庫のプレミアムモデル「真空チルド」の新シリーズ全12製品を発表した。同日に都内で開催された新製品発表会では、最上位モデルの「R-X7300F」について説明。また、新機能の性能をアピールする数々のデモンストレーションを行った。○大容量化と保鮮性能を求める声製品発表会には最初、日立アプライアンス 取締役 家電・環境機器事業部長の松田美智也氏が登壇。松田氏は「2013年は増税前の駆け込み需要により、冷蔵庫の需要が高まったが、その反動で2014年は大きく減少した。しかし2015年以降は回復傾向にあり、今後も冷蔵庫の需要台数は増え続けるだろう。また、最近は501L以上の大型製品の割合が増えており、今後も大容量化へのニーズが高まると考えている」とコメントした。日立アプライアンスが2014年に発売した670Lタイプの大容量冷蔵庫「R-X6700E」の購入者に行ったアンケートでは、購入時に最重視したポイントとして、「大容量」が最も多く挙げられた。また、購入者の8割は「さらに大容量の製品を購入したい」と答えたという。また、401L以上の製品使用者を対象とした調査で、次に冷蔵庫を購入する際、重視するポイントとして1位になったのは「容量、サイズ、省エネなどの基本性能」、次点が「野菜の保鮮性能」だった。これらの結果を受け、新製品の開発では「大容量化」と「野菜の新鮮さの保持」を重視したという。○プラチナ触媒で野菜を「眠らせる」真空チルドシリーズはもともと、光触媒を使用して野菜を新鮮なまま保持する「スリープ野菜」を搭載していた。これは、野菜から発生するエチレンガスや匂いの成分を触媒によって分解し、炭酸ガスを発生させるという機能。庫内の炭素ガス濃度が上がると、野菜は呼吸活動が制限され、「眠る」ような状態になる。このため、水分の放出が通常よりも大幅に抑えられ、栄養素の残存率もアップするという。新製品では、北海道大学 触媒化学研究センターとの共同研究により、光触媒に代わって「プラチナ触媒」を採用した。プラチナ触媒は光触媒と同様、エチレンガスなどに反応して炭酸ガスを発生させる。ただし、触媒反応面積が光触媒の約30倍に広くなるという点が異なる。プラチナ触媒では、光触媒の約6倍のエチレンガスを分解し、約2.1倍の炭酸ガスを発生させられるそうだ。光触媒を採用していた従来モデルは、炭酸ガス発生量の問題で野菜庫の一部しか「スリープ野菜」機能を搭載できなかった。しかし、新製品では野菜室すべてのエリアで野菜を眠らせるスリープ野菜に対応した。さらに、R-X7300Fは野菜室の湿度を高め、野菜のみずみずしさを保つ「うるおいカバー」「うるおいユニット」を搭載している。触媒による高炭酸ガス環境をキープするため、庫内は密閉性が高く結露が発生しやすい。そのため、うるおいカバー下部に「蒸散ボード」を搭載。蒸散ボードのおかげで、高湿度ながら結露しにくい理想的な庫内環境を作り出した。●冷蔵庫で気になる省エネ性能○真空チルド室にもプラチナ触媒を採用「真空チルド」シリーズの名前にもなっている、真空チルド室も健在だ。真空チルド室では、室内の空気を真空ポンプで吸引して約0.8気圧にする。食品の周囲の酸素を減らすことで酸化を抑え、食材の栄養と鮮度を守る機能だ。また、気圧をコントロールする関係上、高密閉構造になっているので、湿度も保てて食材の乾燥を防げる。新製品では、この真空チルド室にもプラチナ触媒を搭載。魚や肉といった食材表面を炭酸ガスでコーティングすることで、食材表面を弱酸性化。これにより、肉などのタンパク質を分解する酵素の働きが低下して、食品の劣化を抑制できる。○大容量でも使い勝手を犠牲にしないR-X7300F最大の特徴ともいえるのが、業界最大の定格内容積、730Lであること(※)。庫内幅は最大約78cm。大きな寿司桶もそのまま庫内へ収納できる。 ※2015年7月16日時点、日立アプライアンス調べ。庫内サイズが大きくなると「冷蔵庫の扉が重い」「庫内の奥のものが見えづらい」といったデメリットも発生しやすい。しかし、R-X7300Fは冷蔵室、野菜室、下段冷凍室がすべて電動ドアに対応。軽くスイッチを押すだけで、自動的にドアや引き出しが開く。また、冷蔵室はもちろん、真空チルド室と野菜室にも独立してLED照明を配置。庫内が奥まで明るく見やすいように工夫されている。そのほか、引き出し式の野菜室と下段冷凍庫はフルオープン可能。一番奥にしまい込んだ食材も取り出しやすい。○マルチバルブ制御で省エネ性能もアップ冷蔵庫の課題でもある「省エネ」性能もアップした。日立アプライアンスの冷蔵庫では、2011年モデルから、温度や湿度にあわせて、冷媒液の流れる経路を切り替える「冷却バルブ制御」を採用していた。今回の新製品ではさらに、使用状況に合わせて、使用する極細管を切り替える機能を追加。昼間はパワフルに運転、家族が寝静まった夜中は省エネ運転といった切り替えができる。1つのバルブで、5つの冷媒口を切り替える「マルチバルブ制御」によって、より高い省エネ性能を実現しているという。○コンパクトな下位モデルも発表今回の発表会では、最上位機種のR-X7300F以外に11機種が発表された。製品は大きく分けて3シリーズ。R-X7300Fと同じく両ドアタイプの「Xシリーズ」、野菜室の電動引き出し&フルオープン機能を搭載していない両ドアタイプの「Gシリーズ」、片開きドアタイプの「Sシリーズ」だ。Xシリーズは730Lタイプの「R-X7300F」のほか、670Lの「R-X6700F」、620Lの「R-X6200F」、565Lの「R-X5700F」、517Lの「R-X5200F」の計5機種。また、Gシリーズは620Lの「R-G6200F」、565Lの「R-G5700F」、517Lの「R-G5200F」、475Lの「R-G4800F」の計4機種。Sシリーズは501Lの「R-S5000F」、470Lの「R-S4700F」、415Lの「R-S4200F」の計3機種を用意する。
2015年07月16日日立アプライアンスは7月16日、大容量冷蔵庫「真空チルド」シリーズの新モデルを発表した。フラッグシップモデル「Xシリーズ」5機種の推定市場価格は、定格内容積が730Lの「R-X7300F」が460,000円前後、670Lの「R-X6700F」が430,000円前後、620Lの「R-X6200F」が400,000円前後、565Lの「R-X5700F」が370,000円前後、517Lの「R-X5200F」が350,000円前後(いずれも税別)。R-X7300F、R-X6700F、R-X6200Fの3機種が8月13日発売、R-X5700FとR-X5200Fの2機種が8月27日発売。真空チルドシリーズでは、独自の「新鮮スリープ野菜室」や「真空チルドルーム」に新たにプラチナ触媒の発生装置を設置し、食材の保存性能を向上させた。プラチナ触媒は、野菜から出るエチレンガスやニオイ成分を分解し、新鮮に保存するための炭酸ガスを多く生成する。このプラチナ触媒を採用することで、野菜室とチルドルーム内の炭酸ガス濃度を上げ、野菜のみずみずしさ、肉・魚の鮮度を保つ。北海道大学が開発したプラチナ触媒を、北海道大学との共同研究により、家庭用冷蔵庫として世界で初めて採用した。新鮮スリープ野菜室は、従来機種では下段ケース奥側のスペースに限られていたが、新製品では野菜室内の上段・下段・たて収納スペースのどこででも、野菜の呼吸活動を抑制する「スリープ保存」が可能となった。「うるおいカバー」「うるおいユニット」によって、結露の発生を抑えながらも、高湿度な環境を維持する。Xシリーズでは、野菜室に「電動引き出し&フルオープン」機能やLED庫内灯も採用し、野菜室の使いやすさを追求している。新鮮スリープ野菜室と同じプラチナ触媒を採用する「真空チルドルーム」も保存性能が向上。炭酸ガスをルーム内に充満させるだけでなく、約0.8気圧の真空状態にすることで、食品の酸化を抑えて新鮮さをキープするという。省エネ技術では、パワフル運転や省エネ運転など異なる運転状況でも、2つの冷却サイクルを切り替えて効率よく制御する業界初の「マルチバルブ制御」を搭載。使用状況に合わせて最適な冷凍サイクルに切り替える。5つの冷媒口を設けて経路の切り替えを1つのバルブで行うなどの工夫で省エネ性能をアップした。最上位機種のR-X7300Fには、収納スペースの広がった製氷室に、フタ付きの「小物収納スペース」も設けられている。ここではアイスクリームや保冷剤などの小物をまとめて整理可能だ。R-X7300Fの本体サイズはW880×D738×H1,833mm。定格内容積は冷蔵室が386L(うち、チルドルームが28L)、冷凍室が207L、野菜室が137Lの合計730L。カラーバリエーションは、グラデーションブラウン、クリスタルミラー、クリスタルシャンパンの3色となっている。また、ミドルクラスの「Gシリーズ」4機種と、片開きタイプの「Sシリーズ」3機種も同時に発表された。電動引き出し&フルオープンなどの機能を省略する。推定市場価格は、Gシリーズの定格内容積620Lの「R-G6200F」が360,000円前後、565Lの「R-G5700F」が330,000円前後、517Lの「R-G5200F」が310,000円前後、475Lの「R-G4800F」が300,000円前後。Sシリーズの定格内容積501Lの「R-S5000F」が280,000円前後、470Lの「R-S4700F」が270,000円前後、415Lの「R-S4200F」が260,000円前後(いずれも税別)。発売はR-G6200FとR-G5700Fが8月27日、R-G5200FとR-G4800Fが9月17日、R-S5000FとR-S4700F、R-S4200Fが10月1日となっている。
2015年07月16日今年は5月から気温が高い日が多く、猛暑がやってきそうな予感。暑い夏に困るのが火をつかった調理。汗と格闘しながら料理のするのは正直つらい。そんなときに活躍するのが、火を使わずに本格調理が素早くできるキッチン家電です。今回は、最新3モデルをセレクトして紹介していきましょう。温度の違う食材を一緒に調理できる!シャープの『ヘルシオ AX-XP200』は、大量の過熱水蒸気(100度以上に加熱した水蒸気)だけを使って調理をするウォーターオーブンの新モデル。忙しい時に活躍する「まかせて調理」に注目今回新たに搭載したのが、「まかせて調理」という機能です。冷凍・冷蔵・常温の食材が混在しても、分量の多少に関係なく程よく調理してくれます。冷凍食材を解凍することなく、凍ったままでも温度の違う食材と一緒に調理できるのが魅力です。冷凍の鶏肉と、冷蔵したトマト、常温の野菜を1枚のグリル皿にならべて、タッチパネルでメニューを選ぶだけ。これだけで、チキンステーキと焼き野菜が美味しく仕上がります。しかも鶏肉の余分な脂を落とし、野菜に含まれるポリフェノールなどの抗酸化作用のある栄養素は残して調理してくれるので、とてもヘルシーです。残業後の深夜ご飯や、忙しい朝にこの調理を活用すれば、火加減や温度調整をすることなく、自動でおいしく仕上げることができます。表面カリッと中はふわっとしたトーストが焼けるトースター続いては、扇風機などの空調家電で有名なバルミューダのスチームトースターを紹介しましょう。バルミューダ初となる調理家電が、この『BALMUDA The Toaster』。スチームでトーストを焼くという発想このトースターがユニークなのは、本体に5ccの水を入れてパンを焼くというところ。スチームが庫内に充満し、パンの方面に薄い水分の膜がつきます。これで表面はカリッと焼きながら、パンの中の水分をキープできるのだそう。デザインはとてもシンプル。ダイヤルには、クロワッサンや、フランスパンなどのアイコンが描かれています。食パンだけを焼くモードと、ピザトーストのような食パンに具材を乗せて焼くモードも搭載。それぞれに適した温度設定にしているのが秀逸です。トーストは朝食と決めつけないで、パンに好きな具材を乗せて、ボリュームのあるスタミナパンをランチやディナーに取り入れてみるのもオススメです。4つの調理法に対応したマルチクッカー最後は、ティファールのマルチクッカー『Cook4me』。1台で圧力調理・炒める・煮る・蒸すの4つの調理ができます。使い方は簡単で、画面から作りたいレシピを選んで、画面の指示に従って食材をセットするだけ。出来上がったらブザーでお知らせしてくれます。火を使わないので、調理中にもう一品作ったり、本を読んだり、テレビをみることもできます。おまかせ圧力調理の場合、ビーフカレーなら一般的な調理と比べて約9分の時短。黒豆はなんと約50分も時間短縮が図れるのだそう。しかも、予約調理ができるので、出勤前に予約をしておけば、仕事から帰ってすぐにできたての料理が食べられるのも魅力です。火を使わなくても家電のパワーを借りれば、暑い思いをすることなく、本格調理ができます。冷たいものばかりを食べてしまいがちな夏ですが、猛暑のときこそ、ちゃんと調理をして、しっかり栄養をチャージ。夏バテを回避しましょう。・シャープ「ヘルシオ AX-XP200」 ・BALMUDA「BALMUDA The Toaster」 ・ティファール マルチクッカー『Cook4me』
2015年07月10日ミックスウェーブは7月1日、米Cypher Labsのポータブル真空管アンプ「AlgoRhythm Trio」を国内向けに発表した。発売は7月2日で、希望小売価格は83,500円(税別)。AlgoRhythm Trioは、仏Thomson(現Thales)のサブミニチュア管「6111」を使用したポータブル真空管ヘッドホンアンプ。アナログ入力専用機で、入力端子、出力端子ともφ3.5mmステレオミニジャックを1系統装備する。周波数特性は30Hz~100kHz(±1dB)で、出力は32Ω負荷時が220mw、50Ω負荷時が140mW、300Ω負荷時が80mW、600Ω負荷時が40mWとなっている。Hight/Lowの2段階のゲイン調節も可能だ。充電はUSB経由で行い、約4時間でフル充電される。効率95%の電源回路を採用しており、真空管を使用したポータブルアンプでありながら、約8時間の連続動作が可能だ。本体サイズはW118×D69×H24mmで、質量は約243g。充電用MicroUSBケーブル、ステレオミニケーブル、ACアダプター、キャリングケースなどが付属する。
2015年07月01日学研教育出版はこのほど、同社が発行する女子中学生向けファッション誌『ピチレモン』と調理器具ブランド「ののじ」が共同開発した2商品を発売した。「ののじ」は、調理器具メーカーのレーベン販売が製造・販売する調理器具ブランド。今回は、ティーンの女の子に料理を楽しんでもらいたいという思いから、同ブランドと『ピチレモン』のコラボレーションに至ったとのこと。コラボレーション商品は、レモン搾り器「ののじキュンとれもん」(税別1,200円)と、グレープフルーツ搾り器「ののじスウィーとぐれふる」(税別1,600円)。「ののじキュンとれもん」は、安定して搾れるオリジナルのあたま形状を採用。種を分離しながら果汁がたまるポット型になっている。「ののじスウィーとぐれふる」は、苦味や種の多い芯の部分を分離し、薄皮を取り除く形状。軽い力で搾れるのが特徴とのこと。両商品には、それぞれレモンとグレープフルーツを使用した簡単なレシピも同梱(どうこん)する。パッケージや販促物のデザインにはピチレモン専属モデルの福原遥さんと、鶴嶋乃愛(つるしまのあ)さんを起用。販売先は、全国の「ハンズビー」「トラックマーケット」、ののじ公式ショップなど。
2015年05月30日アルバックは3月25日、次世代MEMSデバイスとして期待されるCMOS搭載MEMSデバイス向け量産対応低温PZTスパッタリング技術を開発したと発表した。インクジェットプリンタのヘッドやカメラのオートフォーカス用アクチュエータなどの圧電MEMSには、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸塩、Pb(Zr,Ti)O3)の薄膜が用いられているが、次世代技術として、そうした圧電MEMSとCMOS技術を融合することで、デバイスの高性能化・多機能化・小型化を図ろうという動きが活発化してきている。しかし、PZT薄膜の結晶化温度はスパッタリング法で600℃程度、Sol-Gel法では700℃程度と高温のプロセスが必要なため、500℃以下の低温プロセスが必要となるCMOSへの搭載が困難であった。同技術は、「多種応用の異なった要求を同時満足する高性能の達成」、「LSI搭載可能の温度範囲でのプロセスの開発」、「高信頼性量産スパッタモジュールの実現」の3つを目標にして開発されたもの。独自技術の採用により、成膜温度はCMOSにも適用可能な485℃ながら、実用に耐えうるスループットとPZT薄膜の品質を実現したという。具体的には、通常のスパッタリングプロセスでは下部電極層の形成の後、圧電層の形成という順であったが、新たにその間にバッファ層を形成するプロセスを入れることで、低温化を実現したという。この結果、PZT薄膜の膜厚2.0μmにおける電気特性は圧電定数(e31):-17C/m2、絶縁耐圧:±100V、サイクル特性:<1011回を達成しており、PZT薄膜において世界最高レベルの性能を量産条件で確認したとする。なお、同社の既存スパッタリング装置「SME-200」に組み合わせることが可能な同技術を採用した専用チャンバもすでに開発済みで、2015年末には出荷を開始する計画としている。
2015年03月26日サーモスは2月17日、新ブランド「VECLOS(ヴェクロス)」から第1弾の製品として、真空ワイヤレスポータブルスピーカー「SSA-40M」と「SSA-40S」を発表した。発売は3月6日。価格はオープンで、推定市場価格はSSA-40Mが10,000円前後、SSA-40Sが18,000円前後(いずれも税別)。サーモスは、同社が魔法びんメーカーとして培ってきた真空技術を活かし、このたび「VECLOS」ブランドとして真空遮音分野へ参入する。第1弾の製品となるSSA-40MとSSA-40Sは、同社の真空技術とパイオニア社から提供された音響技術により開発された。音は空気の振動であり、真空中では伝わらない。SSA-40MとSSA-40Sではこれを利用して、エンクロージャーに魔法びんと同じ高真空二重構造を採用。余分な振動を伝えないことで、クリアで切れのあるサウンドを実現している。また、ノイズを防ぐために重く頑丈になりがちなエンクロージャーも、真空構造を採用することによって、軽く小さくなった。SSA-40Mはモノラルスピーカーで、SSA-40Sはステレオスピーカー。いずれもリトラクタブルタイプのスタンドを装備しており、任意の方向へスピーカーの角度を調整可能だ。Bluetooth 3.0+EDRに対応しており、スマートフォンなどからワイヤレスで再生を行うことができる。対応プロファイルのA2DP、AVRCPで、音声コーデックはSBC。Bluetoothのほか、φ3.5mmステレオミニジャックも装備している。使用しているユニットはφ40mmで、実用最大出力はSSA-40Mが3Wで、SSA-40Sが2.7W×2だ。サイズは約W52×D61×H94mmで、重量はSSA-40Mが約160g、SSA-40Sが約300gとなっている。電源には内蔵バッテリーを用い、約3時間でフル充電される。SSA-40Mは最大で約10時間、SSA-40Sは最大で約6時間の連続再生が可能だ。
2015年02月17日コルグと、ノリタケカンパニーリミテドは、蛍光表示管の技術を応用した新しい真空管「Nutube」を共同開発したと発表した。今回新たに開発されたNutubeは、従来の真空管と同じく、アノード・グリッド・フィラメントの構造を持ち、完全な3極真空管として動作する。また、従来の真空管と同様、真空管特有の豊かな倍音を生み出す。ノリタケカンパニーリミテドのグループ会社であるノリタケ伊勢電子の蛍光表示管の技術を応用することによりその構造を工夫し、従来の蛍光表示管に比べて従来真空管の2%以下の電力という大幅な省電力化、容積比で従来の真空管に対し30%以下となる小型化、連続期待寿命3万時間の長寿命を実現するなど、品質向上に成功したとのことだ。なお、現在開発している「Nutube 6P1」は、コルグの楽器作りの経験を活かし、楽器に使用した際に豊かな倍音を生み出すようチューニングされている。Nutubeを搭載した製品は2015年中の発表を目指して現在開発中。
2015年02月06日イーケイジャパンは27日、同社の「ELEKIT(エレキット)」ブランドから、フォノイコライザーアンプを搭載する「真空管プリアンプキット(TU-8500)」を発表した。価格は48,600円。アナログレコードの再生に必要なフォノイコライザーアンプを搭載した、真空管プリアンプの組み立てキット。工作時間は約4~5時間としており、はんだごて、はさみ、ラジオペンチ、ニッパーなどが必要と、工作の難度は若干高い。イコライザーアンプには、音質を重視したCR型を採用した。カートリッジはMM(LOW)型とMC(HIGH)型に対応し、背面スイッチでモードを切り替える。ノイズが少ないオペアンプ「NJM2068DD」×2基を搭載しており、ソケット式なのでオペアンプの交換も可能だ。フラットアンプは真空管「12AU7(ECC82)」×2本を使用し、利得は3倍と1倍を切り替えられる。電源には低漏洩磁束のRコアトランスを、B電源にはFETリップルフィルターを採用した。また、真空管を直流点灯することによって、ハムノイズも抑えている。カップリングコンデンサは、大型のものに交換可能。イコライザーアンプ部の主な仕様は、利得(1kHz)がMM型で37dB、MC型で63dB、SN比がMM型で108dB、MC型で88dB、入力抵抗がMM型で50kΩ、MC型で100Ω。フラットアンプ部の主な仕様は、利得が3.1倍(9.8dB)または1.15倍(1.2dB)、周波数特性が2Hz~70kHz / 2Hz~280kHz、SN比が122dB / 129dB。音声入力インタフェースはRCA×4系統、3.5mmミニジャック。音声出力インタフェースはRCA×1系統。本体サイズはW252×D270×H73mm、重量は約3.1kg。
2015年01月29日