9月頃から旬を迎えるさんまは、秋を感じさせる和食を代表する食材です。新鮮な生さんまが手に入れば刺身で食べたいところですが、場合によっては保存が必要になることもありますよね。料理の仕方によって適切な処理と保存をしておくと、安いときに買いだめをしてしまっても、いつでもおいしくさんまが食べられます。■生さんまの上手な保存方法【冷蔵】刺身など生で食べる場合におすすめなのが、冷蔵保存です。買ってきたさんまをそのまま冷蔵庫に入れるのではなく、しっかりと下処理をしてからであれば、新鮮なものは2日以内であれば生で食べられます。・冷蔵庫に入れず氷水で保存する方法まずは、冷蔵庫に入れずに氷水につけて保存する方法をご紹介しておきます。このやり方は、スーパーや市場の魚売り場でよく見る光景と同じです。水1Lに対し塩大さじ2杯(30g)を加えた海水に近い状態の氷水を用意して、その中にさんまを浸して保存します。途中氷が解けてしまったら追加しますが、夏場など気温が高いときは、次の冷蔵庫での保存をおすすめします。・冷蔵庫で保存する方法買ってきた生のさんまを冷水で洗い、キッチンペーパーで水分を十分にふき取ってから、保存用袋に入れるか、1匹ずつラップに包んで冷蔵庫で保存します。ラップの場合は、乾燥を防ぐためにしっかり空気を抜くことが大事です。冷蔵庫はできるだけ奥の方に入れるか、できれば温度が低いチルド室で保存するようにします。日持ちは2日間ほどです。・頭と内臓の処理冷蔵保存の場合は、頭や内臓はにおいのもとになったり、痛みが早くなったりするため、取り除いてから保存します。取り除いたあとはしっかり水で血を洗い流し、お腹に湿らせて固く絞ったキッチンペーパーを詰めておくと、身のみずみずしさを保つことができます。■生さんまの上手な保存方法【冷凍】生さんまは、冷凍保存も可能です。冷凍は冷蔵に比べてより長期間保存ができるので、安いときに買いだめしておけば、いつでもおいしくさんまを食べることができます。保存期間は、冷凍の仕方によりますが約3週間です。冷凍したものは、塩焼きなどの加熱調理に使いましょう。・一尾ずつ包んで冷凍する方法買ってきた生さんまを冷水で洗い、キッチンペーパーで水分をふき取り、1匹ずつラップに包んで冷凍保存します。ラップは、冷凍焼けを防ぐためにしっかり空気を抜いてできれば2重まきで、さらに保存用袋に入れておきます。内臓は取り除くと、乾燥して冷凍焼けの原因になるため取り除かない方が良いでしょう。・下処理して冷凍する方法丸ごと冷凍する以外に、下処理をしてから冷凍する方法もあります。頭や内臓を取り除き水洗いした物を、三枚おろしやぶつ切りにして、それぞれラップに包んで冷凍します。このとき、金属トレーの上にのせておくと、すばやく冷凍ができます。三枚おろしの場合は、かば焼きやフライなどに、ぶつ切りの場合は生姜煮や竜田揚げ用にと、用途によって切り方を分けると調理するときに便利ですよ。・調理済みにして冷凍する方法冷凍保存は、生だけでなく塩焼きや煮魚など調理済みのさんまでも可能です。冷凍するまでの準備に少し手間がかかりますが、調理済みなので温めるだけで食べられます。また、生のまま冷凍するのに比べて、調味液がしみ込んだ状態なので、酸化や冷凍焼けもしにくく、より長期間保存ができます。・水ごと冷凍する方法さんまなどの小型の青魚を冷凍する場合、冷凍焼けや酸化の心配があります。また、解凍する時にドリップが出て、くさみが出てしまいおいしくなくなるという心配もありますね。それを解消するのにおすすめなのが、水ごと冷凍する方法です。保存用袋に数匹の魚を丸ごと入れ、袋内を水で満タンにしたら、袋の口をしっかりと閉じてそのまま冷凍します。この方法で冷凍する場合は、頭や内臓を取り除くと水でふやけてしまうため、必ず頭や内臓は取り除かずに丸ごと冷凍してください。 ■冷凍保存した生さんまの解凍方法解凍時の悩みとして、余分な水分やくさみが出ることが挙げられますよね。そんな悩みを解決するためには、正しい方法で解凍することが大事です。時間がないからといって電子レンジを使って解凍すると、うまみや栄養も逃してしまう恐れがあるので注意しましょう。・丸ごと冷凍したものは流水解凍丸ごと冷凍したさんまは、ラップをしたまま密閉できる袋の中に入れ、袋ごと大きめのボウルなどの中で水を流しながら解凍します。内臓を取り出す場合は、血液が固まっている半解凍の状態で取り出せば、まな板の汚れも軽減できます。解凍後は、しっかりと水分をキッチンペーパーでふき取ってから調理しましょう。・切り身は冷蔵庫で自然解凍切り身などの下処理済みのさんまを解凍する場合は、流水解凍でも可能です。ただし、水がラップの中にまで入り込んでしまうと身がふやけてしまうため、冷蔵庫で自然解凍することをおすすめします。この方法は、5、6時間かけてゆっくりと解凍するので、1番ドリップが出にくく、うまみも損なわれにくくなります。・煮物などの料理に使う場合は半解凍生姜煮やオイル煮など長時間かけて加熱調理するものは、半解凍がおすすめです。完全に解凍されていなくとも時間をかけて加熱するため、身から水分やうまみが完全になくならずに、ちょうど良い加減で仕上がります。■生さんまを保存するときの注意点新鮮なさんまが余ってしまったら、そのまま保存するのではなくきちんと処理をしてから保存するようにしましょう。丁寧にしっかりと処理されていれば、新鮮さが失われずにあとからでもおいしく安全に食べることができます。・流水でしっかり血を洗い流すまず、買ってきたさんまはしっかりと流水で洗い流します。さんまは薄いうろこがあるので、包丁などで軽くこすり落としてください。こうすることで、表面についているヌメリも取ることができるので、保存中に雑菌が増えるのも防げます。・残った水分をしっかりとる水できれいに洗い流したら、保存する前に必ず水分をキッチンペーパーでしっかりとふき取ります。内臓を取りのぞいた場合は、お腹の中の水分もふき取りましょう。冷蔵保存の場合は、あとから水分が出てくることもありますので、キッチンペーパーにくるむなどして保存します。・冷凍したさんまは必ず加熱調理するさんまに限らず魚を冷凍してしまうと、肉に比べてダメージを受けやすく、身質も劣化しやすい性質を持っています。そのため、冷凍したさんまは、生食には適していないため、必ず加熱調理をしてから食べるようにしましょう。・生さんまはアニサキスに注意さんまを生で食べるときは、アニサキスという寄生虫に注意しましょう。アニサキスは、2、3cmほどの糸状の長さで肉眼でわかります。通常は魚の内臓で多く発見されますが、まれに身の中に潜んでいることもあります。人間が誤って生きたアニサキスをのみこんでしまうと、激しい腹痛や嘔吐に見舞われますので、見つけたら除去するようにします。心配な場合は、しっかりと中まで加熱するか、24時間以上冷凍してから食べるようにしてくださいね。■保存に最適!新鮮な生さんまの見分け方安いさんまに出会えたら、つい余分に買ってしまうことがありますよね。保存してもおいしく食べるためには、より新鮮なものを見分ける必要があります。どのように選べばいいのか、新鮮さの見分け方について見ていきましょう。・下あごの先端が黄色いさんまの口は下顎が上顎よりも長く、新鮮なさんまは、この下顎が鮮やかな黄色です。日が経っているものは、この黄色がだんだん茶色に変化しますので、より黄色い口先のものを選びましょう。・お腹が固いお腹部分を指で触ると、弾力があるものが新鮮な証拠です。魚は、内臓部分から悪くなるため、日が経ってくると、お腹部分が柔らかくて内臓がドロドロしていることがあります。柔らかくなったものは、生で食べるのには向いていませんので、火を通してから食べるようにしましょう。・目が濁っていない新鮮なさんまの目は、黒目のまわりに透明感があります。まれに、目が純血していることがありますが、これは鮮度が落ちているのではなく、水揚げするときに圧迫されて純血してしまっているだけなので、問題ありません。・ピンとまっすぐしている手で触るのに抵抗がなければ、さんまの尾に近い部分を持って、頭を上向きに持ち上げてみましょう。新鮮なさんまは、身質がしっかりしているので、くたっとならずにまっすぐピンとなります。・背中に丸みがあるより脂がのったさんまを選ぶには、さんまの身体全体が丸みを帯びているかを確認します。さんまは、脂がのってくると背中の皮と身の間部分に脂の層ができるので、より背中側が盛り上がっているものの方が、脂のりがいいことを覚えておくといいでしょう。■生さんまに含まれる主な栄養素と効能さんまはおいしいだけでなく、食の専門家もおすすめするほど持っている栄養素が豊富です。具体的にさんまには、どのような栄養素が含まれており、私たちの体にどのような影響があるのかを見ていきましょう。・EPAさんまなど魚に多く含まれるとされている代表的な栄養素に、EPA(エイコサペンタエン酸)があります。EPAは、必須脂肪酸の1つで、私たちの体に入ると血液中の血小板が固まるのを抑えて、血液の流れをよくするという効果があると言われています。EPAには、ただ1つ酸化しやすいという欠点があり、ビタミンEと一緒に摂取することで酸化を防ぐことができるそうです。さんまには、このビタミンEも含まれているので、酸化の心配もなくEPAを摂取することができるということです。・DHAEPAとならんで私たちの体に必要なDHA(ドコサヘキサエン酸)も、さんまに多く含まれていることがわかっています。DHAは、EPAと同じく血液の流れをよくする作用がありますが、主に脳や神経系組織に多く存在するため、脳の活性化に効果があると期待されています。脳の働きを良くすることで、老化防止や記憶力アップにもつながるので、子どもや高齢者は、積極的に取り入れると良い栄養素だということがわかります。・ビタミンAビタミンAは脂溶性ビタミンで、さんまなどの動物性の脂に多く含まれています。ビタミンAには、主に皮膚や目を保護する役割があり、視力低下の予防や成長作用に効果があるとされています。また、のどや胃腸などの粘膜を保護し、免疫力を高める効果も認められているそうです。ビタミンAは、タンパク質と一緒に摂取することで吸収力が高められるので、タンパク質が豊富なさんまを食べることで、風邪を引きにくい体作りも目指せるということです。・貧血予防貧血予防には鉄分が必要と世間では知られていますが、鉄には酸素を体中に運ぶという役割があることから、このように言われています。鉄分が不足すると体の機能が正常に動かなくなり、動悸やめまい、注意力の低下やイライラしたり、という症状が現れやすくなるそうです。鉄分には、肉や魚など動物性の食品に多く含まれるヘム鉄と、ほうれん草や大豆など植物性の食品に含まれる非ヘム鉄の2種類があります。さんまに含まれる鉄は、動物性のヘム鉄で、非ヘム鉄に比べると圧倒的に吸収率が良いため、さらに貧血予防効果が望めます。・悪玉コレステロールを減らすさんまが持つ栄養素のうちDHAは、母乳に多く含まれている成分であることがわかっており、私たちの体にとって必要不可欠であるとされています。このDHAには、先に述べた脳の活性化以外に、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やす効果があることも注目されています。DHAは、加齢とともにどんどん減っていく傾向があるため、女性や高齢者をはじめ年齢を重ねると共に、積極的に取ると良い栄養素だということがわかります。■生さんまを使ったおすすめレシピ生さんまは、お刺身や塩焼きで食べるのが一番ですが、ほかにもいろんなアレンジレシピがあります。旬の時期にしか食べられない、さんまの味を活かした調理方法をいくつかご紹介します。・炊き込みご飯材料(2人分)サンマ1尾お米1.5合ゴボウ1/2本ニンジン1/8本ショウガ1/2片だし汁270ml・酒大さじ2・みりん小さじ2・薄口しょうゆ大さじ1ミツバ(刻み)1/2束分ゆかり少々作り方手順1:サンマは包丁で尾から頭にヌメリをこそげ、水洗いして水気を拭き取り、身の厚い部分に切り込みを入れる。全体に分量外の塩小さじ2~3を振り、予熱しておいたグリルで6~7分焼く。(ヒント)ここでは両面焼きグリルを使用しています手順2:お米は水洗いしてザルに上げる。ゴボウは細かなささがきにして水に放ち、ザルに上げる。ニンジンは細切りにする。ショウガは皮をむき、みじん切りにする手順3:サンマは頭と尾を切り落とし、長さを半分に切って骨を取り除き、身だけにする手順4:炊飯器に(2)の洗い米を入れて<調味料>の材料を加え、通常に炊く水加減までだし汁を加える。(2)のゴボウ、ニンジン、ショウガを加えてひと混ぜし、サンマをのせてスイッチを入れる手順5:炊き上がったらサンマを取り出し、しゃもじで余分な水分を飛ばしながら混ぜ、ミツバも混ぜ合わせる。器にご飯をよそい、ユカリを振ってサンマをのせるお好みで、ごまやシソの千切りなど散らしても見た目がおいしそうですね。苦みのあるはらわたが苦手な人は、最後に身をほぐすときに取り除くといいでしょう。・かば焼き材料(2人分)サンマ2尾・塩少々片栗粉大さじ1サラダ油適量・酒大さじ2・砂糖大さじ1・みりん小さじ1・しょうゆ大さじ1ネギ(刻み)適量下準備サンマは尾から頭に向かって包丁でぬめりをこそげる。頭を落とし、腹側に切り込みを入れて包丁でワタを出す。次に水洗いして水気を拭き取る。頭側の中骨の上に包丁を入れ、骨に沿って尾まで滑らせるように切る(2枚おろし)。さらに中骨を下に置き、背側から中骨の上に包丁を入れ、尾に向かって包丁を滑らせるように切る(3枚おろし)作り方手順1:サンマの腹骨を包丁を寝かせて削ぎ落とし、半身を半分に切り、塩を振って10分おく手順2:(1)の水気を軽く押さえ、片栗粉を薄くつけ、サラダ油を熱したフライパンで両面中火で焼く手順3:(2)に<タレ>の材料を加えてトロミがつくまで加熱し、器に盛り、ネギを散らす・さんまフライ2枚おろし、または切り身を使ったもう1つおすすめのメニューがフライです。食べるときに骨があると食べにくいので、取り除いてから使います。事前に取り除いたものを冷蔵保存や冷凍保存しておくと、すぐに調理ができますよ。材料(2人分)サンマ(3枚おろし)2尾分・白ワイン大さじ1・ハーブソルト適量スライスチーズ2枚エリンギ大1本・小麦粉1/2カップ・卵1個・水適量・パン粉1.5~2カップ・ケチャップ大さじ3・トマトペースト小さじ1・ウスターソース小さじ1ブロッコリー(ゆで)2房サニーレタス2~3枚揚げ油適量作り方手順1:サンマは半身を半分に切り、<サンマの下味>の材料をからめ、10分置く。スライスチーズは縦4等分に切る。エリンギは縦4つに切る。<ソース>の材料を混ぜ合わせる。サニーレタスは水洗いし、食べやすい大きさにちぎって冷やしておく。 揚げ油を170 ℃に熱し始める手順2:サンマの汁気を軽く押さえ、薄く<衣>の小麦粉を振ってスライスチーズを挟む(4つ作る)。エリンギに薄く小麦粉をからめ、溶き卵をくぐらせてパン粉をつける手順3:残った小麦粉に溶き卵、水を加えトロ~ッとするくらいに混ぜ合わせる。(2)のサンマを通してパン粉をつけ、揚げ油でサックリ揚げる。エリンギも同様に揚げる手順4:器にサニーレタス、サンマ、エリンギ、ブロッコリーを盛り合わせ、<ソース>をかけるお好みで、種を取り除いて包丁で叩きつぶした梅干しや、青じそを身でくるんでフライにすると、違った味も楽しめますよ。・オイルパスタ和風のイメージが強いさんまですが、洋風にアレンジも可能です。材料(2人分)スパゲティー160g・塩16gサンマ2尾・塩少々ニンニク1片赤唐辛子(刻み)少々オリーブ油大さじ1塩少々アサツキ(小口切り)大さじ2~3粉チーズ適量作り方手順1:グリルは予熱する。サンマは水洗いしてヌメリを取り、水気を拭き取ってグリルで焼く。表面に美味しそうな焼き色がついたら取り出し、粗熱が取れたら骨と皮を取り除いて身をほぐし、塩をまぶす。(ヒント)ワタが苦手な場合は腹に切り込みを入れて取り出し、水洗いしてください。グリルはここでは両面焼きグリルを使用しています。お使いのグリルの説明書に従って下さい手順2:ニンニクは芽を取り除き、薄切りにする手順3:鍋にたっぷりの湯を沸かして塩を加え、スパゲティーをゆでる。袋の指定時間より2分短くゆでてザルに上げ、ゆで汁をきる。ゆで汁はとっておく手順4:フライパンにオリーブ油、ニンニク、赤唐辛子を入れて火にかける。香りがたったらスパゲティーのゆで汁をお玉1~2杯を加えて煮たて、スパゲティーを加えてからめる。トロミがついたら塩で味を調え、(1)のサンマを加えて合わせ、器に盛る。アサツキ、粉チーズを散らす■生さんまは上手に保存しておくのが大事秋の味覚のさんまは、1年のうち限られた時期にしか新鮮なものは手に入らない貴重な食材です。栄養満点で脂ものったおいしいさんまが手に入れば、正しいやり方で保存するなど、より長期間味わえるように工夫するのが大事ですね。《参考》・ 釧路市漁業協同組合「素晴らしいサンマの栄養」 ・ オーソモレキュラー栄養医学研究所「栄養素の説明」
2021年03月18日もち米を加工してつくられた食品であるお餅。こんがり焼いてしょうゆをぬったり、きな粉をまぶしたりして食べることが多いですよね。お正月になればお雑煮にも欠かせない食材です。そんなお餅がたくさん残ってしまったときの保存方法、みなさんはどうしてますか?食べようと思ったときにはカビてしまっていた、なんていう経験はないですか?そんな残念なことにならないためにも、今回は切り餅の保存方法やおすすめの食べ方などを徹底解説いたします!■切り餅を冷蔵保存する方法切り餅は500g入りや1kg入りなどがありますが、一度では使いきれないこともありますよね。そんなときとりあえず冷蔵保存することも多いのではないでしょうか。・個包装なら常温でOK切り餅がひときれずつ個包装になっているものは未開封であれば常温保存で大丈夫です。無菌状態で製造され、無酸素状態で個包装されているため常温で長持ちします。商品の袋に表記されている保存場所や賞味期限を確認して冷暗所に保存しましょう。・個包装の中に水滴?個包装のお餅の場合、時折袋の内部に水滴がつくことがあります。これは外気温との温度差でお餅から水蒸気が発生し、それが水滴となって袋の内側に付着している状態であり、品質上や衛生上には問題がないといわれています。・ラップで包んでフリーザーバッグへ個包装ではない場合や個包装でも外袋を開封してしまった、そんなときは保存しておきたい分のお餅をひときれずつラップで包んでフリーザーバッグに入れた状態で冷蔵保存しておくとよいでしょう。・しっかり密閉する空気にふれるといたむのが早くなってしまうため、お餅をラップで包むときにはぴったりとすき間のできないように包み、フリーザーバッグも空気を抜きながら閉じるようにしてしっかりと密閉しましょう。・わさびを使う方法わさびを使った保存方法もあります。わさびには揮発性の殺菌成分が含まれておりカビの繁殖を抑えるはたらきがあるといわれています。冷蔵保存しておきたいお餅を、密閉容器に重ならないようにして入れ、アルミカップなどにわさびを10gほど入れて一緒に容器に入れて保存します。この場合のわさびはチューブ状のものでも粉状のものを練ったものでも、使いやすいほうで大丈夫です。・冷蔵保存可能な期間冷蔵保存は常温の場合よりも長持ちしますが一週間程度で食べきるようにしましょう。その場合もきっちり密閉されているのかを確認し、空気にふれないよう注意して保存しましょう。保存状態が万全ではない場合には、一週間たっていなくてもいたんだりカビが生えてしまったりすることもあるので、食べる前にはよく状態を確認することが大切です。 ■切り餅を冷凍保存する方法冷蔵で保存できる期間では食べきれなさそうなときは冷凍保存をおすすめします。・冷蔵保存と同じ手順冷凍で保存する場合も冷蔵保存の場合と同じような手順をとります。お餅をひときれずつ空気にふれないようにぴったりとラップで包み、フリーザーバッグに入れ空気を抜きながらしっかりと密閉しましょう。・冷凍切り餅の解凍方法冷蔵庫で自然解凍フリーザーバッグから必要な分だけ取り出し、ラップに包まれた状態のまま冷蔵庫で数時間自然解凍します。電子レンジで解凍使いたい分だけラップをはずして耐熱皿にならべ、電子レンジで500Wで30秒から1分を目安に様子を見ながら解凍します。このとき、耐熱皿にオーブンシートを敷くとお餅がお皿にくっついてしまうのを防ぐことができるのでおすすめです。・鍋には凍ったままでOKお雑煮や鍋ものなどに使うときは、凍ったまま鍋に投入して調理できます。このとき煮汁が冷たいうちに投入し、10分ほど煮ることでとろりとした食感になります。凍ったままでも調理にとりかかれるのは手軽でいいですね。もちろんいったん解凍して、焼いてからお鍋に入れるのも大丈夫ですから、お好みの方法で。・冷凍保存可能な期間冷凍で保存された切り餅は約半年ほど日持ちしますが、冷蔵保存の場合と同様に、いたんだりカビが生えたりしていないかなどの確認を、調理する前に忘れずにしましょう。■自分でついた餅を冷蔵保存する方法お正月などには自分でお餅をつく、といったかたや、親せきやご近所さんなどにご自宅でついたお餅をいただく、といったかたもいるのではないでしょうか?おうちでついたつきたてのお餅は、やわらかくて格別なおいしさを味わえるでしょう。しかし、ある程度まとまった量のもち米を使ってつくので、すぐには食べきれないほどたくさんできてしまうことも多いですよね。市販の切り餅とは違う保存方法についてご紹介します。・『餅とり粉』は使わないお餅をつくときに臼や杵、手などにお餅がくっついてしまわないように使う粉を『餅とり粉』といいます。しかし保存を考えたときにはこの『餅とり粉』がカビの原因になりやすいといわれているため、使わずにお餅をつくのがよいかもしれません。もしいただききものなどで『餅とり粉』が使われていた場合は、保存するときに粉をよく落としてから保存するようにしましょう。・『水餅』にする昔ながらのお餅の保存方法に『水餅』というものがあります。この方法は、お餅を水に完全に沈めた状態で保存することで空気との接触を遮断し、カビが生えにくいようにするものです。・餅を完全に水に浸ける『水餅』の詳しい方法です。保存容器やボウルに水を張り、餅をいれます。このとき餅が水から出ているとそこからカビが生えてしまうので、必ず完全に水に浸かっている状態になるよう気をつけましょう。餅とり粉を使用したお餅の場合は、粉を水で洗い流してから保存するとよいでしょう。・水は毎日替える清潔な状態を保つことが大切な『水餅』。お餅をしっかり水に浸かるようにしておくことも重要ですが、水自体も放っておくと腐ってしまうので、かならず毎日新しいお水に交換しましょう。お餅もその都度洗い流しておくと、清潔な状態を保ちやすいですね。・水餅の保存可能期間冷蔵庫のないころからおこなわれていたという水餅は、きちんと清潔な状態を保てば約1ヶ月は保存が可能だといわれています。そのまま投入できるお鍋やお雑煮に適した保存方法でもあります。ですが、冬場に暖房器具などを使う現代では室内の温度が高くなってしまうので、水餅を保存するのは冷蔵庫内が安心できるといえます。■自分でついた餅は冷凍保存がおすすめつきたてのやわらかな食感を楽しむことができるのが魅力である、自家製のお餅。冷蔵庫保存や水餅での保存方法を紹介しましたが、おすすめしたい保存方法は冷凍保存です。自分でついたつきたてのやわらかいお餅は、市販の切り餅のように真空パックもされておらず、ついたり丸めたり、という工程で直接手で触れているため、いたみやすいと考えられるからです。・切り餅と同じ手順で冷凍保存の際の手順は、切り餅の項目で紹介した手順と同じです。ひときれずつぴったりとすきまのできないようにラップで包み、フリーザーバッグにいれ、空気をしっかり抜いて口を閉じます。お餅が直接空気にふれないようにすることが大事なポイントですね。・自然解凍して食べるつきたてのやわらかいお餅を小分けにして冷凍保存していた場合、ゆっくりと時間をかけて自然解凍をすればもとのやわらかさに近い状態になります。冷凍のまま調理するよりも生焼けになる心配などがないため、自然解凍がおすすめです。・冷凍保存可能な期間市販の切り餅とおなじく約半年ほどは冷凍保存が可能といわれています。しかし、冷凍していても少しずつ劣化は進んでいくので、なるべく短い期間で食べきるようにしたいですね。食べる前にはいたんだり、カビなどが発生していないかきちんと確認することを忘れずに。■餅の保存はカビに注意!市販の切り餅、自家製のお餅、それぞれの保存方法についてご紹介してきましたが、どちらの場合にも共通している注意点がありますよね。そう、『カビ』です。お餅を保存するうえで気をつけなければいけないポイントの数々は、この『カビ』を寄せつけないようにするためです。・カビとは?「カビが生えないように」「カビに気をつけて」といいますが、そもそもカビとは俗称で、きのこなどと同じ真菌類のひとつです。1mm以下の肉眼では見えない微生物の一部のうち、食品の上などで増殖し肉眼で見えるようになる種類を『カビ』とよんでいるのです。・カビが生えやすい条件がそろっているカビはあたたかく、湿度の高い環境を好み、そこに栄養分が加わると簡単に増殖してしまうのです。日本の気候はカビにとって好都合な環境が揃いやすいといえますから、湿度の調節や栄養分となるものを寄せつけないことが大事なポイントになります。・冷蔵庫に入れても生えるあたたかい環境を好む、と書きましたが、カビは0度~45度で発生し、その中でも特に20度~40度のあたたかい温度帯を好むのです。ということは、温度も湿度も低い冷蔵庫の中もカビが活動できる温度帯であるため、絶対に安心とは言いきれません。室内に放置しておくよりもずっと低いですが、冷蔵庫でもカビの生える可能性があるのです。冷蔵庫に入れておけば長期間でも大丈夫!と思っていると危険ですね。・カビが生えたら食べないでは、もしもお餅にカビが生えてしまったらどのように対処したらよいのでしょうか?カビの部分を取りのぞいて食べてしまう、という人ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、それはやめましょう。きれいに取りのぞいたつもりでいても「菌糸」とよばれるカビの一部が残っている可能性もありますし、カビから発生する「カビ毒」は体調不良を引き起こす危険も持っています。せっかく保存しておいたお餅を捨ててしまうのはもったいないですが、健康をそこなってしまっては元も子もありません。もしもカビが生えてしまったらすみやかに処分しましょう。 ■餅の栄養と効能日本人の主食であるお米。ごはんとして普段食べているのはうるち米。そしてお餅やおこわなどに使われるのがもち米です。もち米をついて作られるお餅の栄養や効能についてもご紹介します。・餅のカロリーお餅のカロリーは100gあたり234.9kcal、一般的な市販の切り餅だとひときれが約118kcalです。ごはんに換算すると、切り餅ふたきれがおおよそお茶碗一杯分となる数値です。ごはんよりも腹もちがよいともいわれています。・餅の栄養お餅には炭水化物、タンパク質、脂質が含まれています。これらは3大栄養素とよばれ、人間が生きるうえでの欠かせないエネルギー源です。それに加えて、ビタミンB1やミネラルもうるち米よりも多く含まれています。・餅の効能栄養素もバランスよく含まれているお餅には、どのような効能があるのでしょうか。お餅の原料であるもち米に含まれるでんぷん質はお餅にすることで粘りが出るため、腹もちがよくなるといわれています。これにより満腹感が持続して、間食防止につながることでダイエット効果が期待できますね。また、主な栄養素のひとつである炭水化物は、消化されるとブドウ糖に変化するのですが、このブドウ糖には脳を活性化させてくれるはたらきが期待できます。腹もちがよく頭もさえるとあれば、朝食に積極的に取り入れたいですね。■冷凍保存した餅の簡単レシピ焼いてしょうゆをぬったり、きなこをまぶしたり、お正月にはお雑煮で楽しむお餅。お雑煮は都道府県によって味や具材にそれぞれの特色がある料理でもあります。ではほかには?いたみやすいお餅を長く楽しむことができるように保存できたなら、もっといろいろな調理法を試してみませんか?冷凍保存したお餅を使った簡単なレシピをいくつかご紹介します。・ピリ辛肉巻き餅材料(2人分)豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用)150~180g角餅3個大葉10枚・コチュジャン大さじ1/2・酒大さじ1・みりん大さじ1・砂糖小さじ1・しょうゆ大さじ1白ゴマ少々黒ゴマ少々ゴマ油小さじ1ゆで卵2個下準備角餅は縦半分に切り、耐熱容器にかぶる位の水と一緒に入れる。電子レンジで2分~2分30秒加熱して、水気をきる。大葉は軸を切り落とす。<調味料>の材料を混ぜ合わせる。作り方手順1:豚バラ肉を2枚広げ、大葉と角餅をのせて巻く手順2:フライパンにゴマ油を中火で熱し、(1)の巻き終わりを下にして入れ、フライパンに蓋をして全体に焼き色がつくまで焼く手順3:<調味料>を加えて全体にからめたら、残った大葉と一緒に盛り、白ゴマと黒ゴマを散らす。さらに、半分に切ったゆで卵を添える・キムチと納豆のからみ餅材料(2人分)お餅(角)2個・バター10g白菜キムチ50g納豆1パック卵黄2個分ネギ(刻み)適量もみのり適量しょうゆ適量下準備白菜キムチが大きい場合はザク切りにし、納豆と混ぜ合わせる。作り方手順1:お餅を水でぬらして、耐熱容器に重ならないように並べ、ラップをかけて電子レンジで45~60秒位加熱する。柔らかくなったら、バターを溶かしながらからめる手順2:お餅を器に盛り、混ぜ合わせた白菜キムチと納豆をかける。卵黄をのせて、刻みネギ、もみのりを散らし、しょうゆをかける・くるみずんだ餅材料(2人分)枝豆150g塩(ゆでる用)少々砂糖大さじ2水大さじ1クルミ大さじ2お餅(角)2個水小さじ1作り方手順1:枝豆はサッと水洗いして塩をからめ、たっぷりの熱湯に入れる。煮立てば4~5分ゆでてザルに上げ、冷めればサヤからだし、薄皮をむく。クルミはフライパンで香ばしく炒り、粗く刻む手順2:枝豆と砂糖、水をフードプロセッサー又はハンディプロセッサーにかけてペースト状にして、クルミと混ぜる手順3:角餅は水に通して耐熱皿にのせ、ふんわりとラップをして、電子レンジに1分~1分30秒かけて、やわらかくする。水小1を加えて練り全体がまとまれば半分にちぎって丸め、手のひらで少し押さえて平たく形を整えて皿にのせ、2を添える・アイス大福材料(2人分)白玉粉75g砂糖50g水90ml片栗粉適量バニラアイス(市販品)適量作り方手順1:耐熱ボウルに白玉粉と砂糖を入れ、水を2~3回に分けて加え、その都度ゴムベラで白玉粉の粒がなくなるまでよく混ぜる手順2:(1)にラップをして電子レンジで30秒加熱し、いったん取り出してゴムベラで混ぜる。再度ラップをして1分程度水分がなくなるまで加熱し、よく混ぜる手順3:バットに片栗粉を広げ、(2)を流し入れてさらに片栗粉をまぶし、しっかりと粗熱を取る。人数分に分ける手順4:(3)に市販のバニラアイスクリームをのせて包み、冷凍庫で食べる直前まで冷やす■お餅を楽しむ私たち日本人にとって身近な食べものであるお餅ですが、お正月にお雑煮などを縁起物として食べる以外、あまり食べない人もいるそうです。いたみやすくすぐにカビが生えてしまうという印象があるため…というのも理由のひとつかもしれませんね。そんなお餅も、長く保存できる方法を知っていれば、簡単なアレンジができるレシピもたくさんありますから、一年中楽しめるのではないでしょうか?腹持ちがいいと言われることもありますし、白米の代わりとして食卓を彩ることもできそうです。おやつにも、主食にも向いている素敵な食材ですね。まずは朝ごはんに焼きもちを食べて、脳を活性化させて一日を始めてみるのもおすすめです!小包装のカット餅が安売りしているときは、迷わず買ってみましょう。《参考》・ 東京都福祉保健局「カビとカビ毒について」 ・ 文部科学省「 日本食品標準成分表2015年版(七訂)PDF」 ・ 越後製菓株式会社「包装餅に関する質問」
2021年03月18日野菜の保存期間は、種類によってそれぞれに異なります。日持ちさせるには冷凍がおすすめですが、野菜によっては保存時に手間がかかったり、解凍後に味が落ちてしまったりといったデメリットも。全国農業協同組合連合会(以下、JA全農)が、Twitterに投稿した、小松菜の保存方法が注目を集めています。超簡単!小松菜の保存方法に「いいことを聞いた!」身近な葉野菜の1つである小松菜。卵炒めやおひたしにするなど、さまざまな料理に使えるため、重宝しますよね。なんと、小松菜は生のまま冷凍できることをご存じですか。小松菜、生のまま冷凍&凍ったまま使えると部署内で教わってから、見かけたらとりあえず買うようになっちゃいました。凍らせるときは、洗う→水気拭き取り→カット→保存袋へ→冷凍庫へ。使用時は必要量だけ取って、煮たり炒めたり。「なんか緑色がほしい」ときの救世主として日々活躍してくれます。 pic.twitter.com/KDmHf5ocH4 — 全農広報部【公式】日本の食を味わう (@zennoh_food) March 12, 2021 さらに、調理の際は凍ったままの状態で使うことができるといいます。保存方法は、以下の通りです。1:小松菜を洗って、水気をふきとる。2:カットして、保存袋に入れてから冷凍庫で保存。とても簡単ですね!これならば、調理の際に必要な分だけ取り出して、さっと使えるのではないでしょうか。ネット上では「いいことを聞いた」「なるほど、楽すぎる!」「いつもゆでてから冷凍してた。生のままでよかったとは…」といった声が上がっています。食卓に並ぶ料理は、彩りも意識できたらより嬉しいもの。緑色が映える小松菜を常備しておけば、いざという時に便利そうですね![文・構成/grape編集部]
2021年03月13日子どもから大人まで人気のフルーツであるバナナ。バナナは、りんごやみかんと同じくらいに私たちになじみ深いフルーツですが、正しい保存方法を知らないという方も意外と多いのではないでしょうか?「とりあえず冷蔵庫に入れている」や「すぐに黒くなったり、傷んでしまう」という方は正しい保存方法を知れば、よりおいしく、より長い間バナナを保存できるようになります。■バナナを冷蔵庫に入れると黒くなるのはなぜ?バナナを買ってきて冷蔵庫で保管しておいたら、全体的に真っ黒になってしまったという経験をしたことは何度かあるのではないでしょうか?「なんでこんな黒くなってしまうの?」「黒くなったバナナは食べても問題ないの?」という疑問にお答えしていきます。・バナナが黒くなる理由バナナが黒くなってしまう理由には、バナナが熱帯性植物であり、冷気に弱いという特徴が関係しています。冷蔵庫内は低温の環境であるため、この環境にさらされ続けることで皮の細胞が破壊され、酵素のはたらきが活性化し、ポリフェノールが作られることでバナナが黒くなるなどの低温障害が発生します。ちなみにバナナに携わる人の間では、この低温障害のことを「風邪」と呼ぶそうです。・黒くても腐っているわけではない皮が黒くなってしまったバナナは食べるのが不安と思うかもしれませんが、捨ててしまう前に一度皮をむいて中の果肉の状態を確認しましょう。皮が黒く変色していても、果肉がきれいであれば問題はありません。 ■バナナの冷蔵庫保存はおすすめできないってホント?果物は低温の環境下で保存することで腐りにくくなり、長期間保存することのできるものが多いのですが、バナナをはじめとするマンゴー、パイナップルなどの熱帯性の果物は例外です。低温障害が発生してしまうことは前の項目でもお伝えしました。ではバナナの保存に適した温度はいったい何度なのでしょうか?・バナナの保存に適した温度バナナに最適な温度は15〜20℃なので、常温で保管するのが適しています。バナナ の保存に適した温度はバナナが育つ環境に関係があります。ご存じの方も多いかと思いますが、バナナが生産されているのはフィリピン、エクアドル、台湾などの熱帯、亜熱帯地域です。そのためバナナは寒い場所での保管に適していないのです。・冷蔵庫保存がNGだと言われる理由は見た目のせいスーパーなどに並べられているものを見ても、冷蔵機能がある場所に置かれていませんよね。バナナを冷蔵庫で保存することがNGと言われる主な理由は、黒く変色してしまうということです。前の項目でもご説明した通り、黒く変色しても腐っているわけではないため、果肉に影響がないようなら食べることはできます。しかし、人がおいしそうと判断する大きな要因は、見た目の状態ではないでしょうか。真っ黒に変色してしまったバナナと、鮮やかな黄色のバナナがあったら、手に取るのは間違いなく黄色のバナナですよね。■実はおすすめ!バナナを冷蔵庫で保存する方法バナナは冷蔵庫での保存に適していないということをお伝えしてきましたが、冷蔵庫での保存ができないというわけではありません。低温障害によって皮が黒ずんでしまったりはするものの、鮮度自体は保たれたままです。冷蔵庫での保存も注意すべきポイントを抑えておけば、低温障害の影響を軽減できますよ。冷蔵庫保存の際の注意点をご紹介します。・1本ずつ新聞紙・ラップでくるみエチレンガスを遮断バナナを房から切り離して1本ずつラップで包み、その上から新聞紙で包む方法があります。スーパーでバナナを購入する際は、バラ売りされているものもありますが、房のままで買うということが多いですよね。バナナは熟成を進めるエチレンガスを放出しているので、房のまま保存してしまうとお互いのエチレンガスによって熟成が進み、傷みが早くなってしまいます。バナナ同士や他の果物からのエチレンガスの影響を避けるためにもラップで包むようにしましょう。また新聞紙に包むことで湿度を適切な状態で保たせたり、冷蔵庫の冷気が直接当たるのを防ぐ効果が期待できます。・冷蔵庫に入れるタイミングバナナは収穫後一定期間おいておくことで追熟して甘みが増す果物ですので、お好みの状態になったら冷蔵庫で保存するようにしましょう。冷蔵庫に入れることで追熟を遅くできますので、お好みの状態を少し長く保つことができます。スーパーに売られているものは十分に追熟が進んでいないものも多いので、自宅で熟成させてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。・冷蔵保存可能な期間この方法ですと大体10〜15日ほど保存ができます。冷蔵庫に入れたからといって追熟が止まるわけではなく、緩やかに進行します。フレッシュな状態のものが好きなら早めに、甘く熟した状態が好きなら冷蔵庫に入れてから10〜15日のうちに食べ切るようにしましょう。バナナの状態によっても多少違いがありますので、必ず状態をみるようにしてくださいね。・冷蔵庫より野菜室がおすすめ冷蔵庫の野菜室はメーカによって温度の違いは多少ありますが、2〜7℃と通常の冷蔵庫に比べて少し温度が高く設定されています。5〜10℃の間でバナナを保存することによって、発生するエチレンガスの量が減り、追熟するのを遅らせることができると言われているので、野菜室で保存する方がおすすめです。・ときどき湿気を逃がすのがポイントバナナをラップと新聞紙を使って保存する方法では、新聞紙が程よい湿度を保ってくれるのですが、より長期間保存をするためには、5日に1度くらいの頻度で新聞紙やラップにたまった湿気を逃すことがポイントです。この一手間をすることで湿気がたまってバナナがムレてしまったり、カビが発生するのを抑えられます。長期間冷蔵庫で保管したい場合は、買ってきた日付、新聞紙、ラップを交換した日付を忘れないようにメモすると確実ですよね。■バナナを冷蔵庫以外で保存する方法冷蔵庫でバナナを保存する方法をご紹介しましたが、ここからはより生育環境に近い常温での保存の仕方や、そのときに気をつけなければいけない点、正しい冷凍保存方法をご紹介していきます。この方法を覚えてしまえば、お好みの食べ方や用途に合わせて、保存方法もうまく使い分けることができますよ。・常温保存の正しい方法バナナを常温保存するときには15〜20℃くらいの風通しの良いところで保存しましょう。冬場など寒い時期には熟成が止まってしまうので、人が出入りする事の多いリビングなどで保存すると良いでしょう。多くの人がバナナをおくときに、バナナの柄の部分を上に向けるようにしているかと思います。しかしこのようにして置いてしまうと房の重みによって地面と接している部分がつぶれてしまい、そこから傷み始めてしまいます。バナナの柄の部分を下にして山型にしておくか、バナナスタンドにつるして保存するようにしましょう。つるしておくことで地面と接する部分がなくなるので、中の果肉がきれいな状態のまま保存できますよ。最近では100円均一でもバナナスタンドを購入できます。つるして保存したいけどバナナスタンドをおく場所がないという人は、S字フックに掛けておくだけでも代用ができますのでお試しください。・冷凍保存の正しい方法 皮をむいて保存する方法皮をむいてラップに包んで冷凍するだけのシンプルな方法です。解凍途中でもアイスのように食べることができますよ。一口大にカットして保存する方法一口大にカットして、重ならないように保存袋に入れて冷凍する方法です。一口大にカットしているので、ヨーグルトやトーストのトッピングとしてすぐに使える便利な保存方法です。こちらも、そのまま15分ほど自然解凍することでアイスのような食感を楽しめますよ。ペースト状にして保存する方法皮をむいてからフォークの背の部分でつぶすか、フードプロセッサーを使ってペースト状にしてから冷凍する方法です。凍ったままスムージーに加えたり、ケーキなどの生地に練り込む場合に覚えておきたい保存方法です。このように冷凍保存にもいろいろな方法があります。冷凍保存の利点としては約1カ月ほど保存ができる点や、一度凍らせることによって繊維が壊れるので、より滑らかな食感が楽しめるという点があります。■バナナの食べごろを見極めよう!みなさんはバナナの食べごろを見分ける方法があるのをご存じですか?スーパーの青果コーナーに並んでいる状態がもう食べごろじゃないの?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?もちろんすでに売られているものですから、買ってすぐに召し上がっていただけます。しかし追熟をさせることによって、バナナ本来の味わいやそれ以上の豊潤な香りと甘みをより楽しむことができるのです。バナナの食べごろは皮の色の変化に注目することで、見分けられるようになりますよ。・『フルイエロー』になったときバナナにはフルイエローと呼ばれる状態があるのをご存じですか?実はバナナには色の変化によってバナナの熟度がわかる、カラーチャートと呼ばれるものがあるんですよ。フルイエローと呼ばれるものもそのうちの1つで、これはバナナが全体的に黄色くなっている状態のことを指します。この状態のバナナは、バナナらしい十分な甘みがあります。ちなみにバナナの生産国から日本に輸入されるときは、バナナ全体が緑色の「オールグリーン」です。そこからスーパーに並ぶまでに専用の保管場所で追熟され、両端だけ青みがかっている「グリーンチップ」と呼ばれる状態で店頭に並びます。・『シュガースポット』に注目バナナを食べたことがある方は必ずと言っていいほど皮の表面に現れる茶色い斑点をみたことがあるでしょう。この茶色い斑点は「シュガースポット」と呼ばれ、このシュガースポットが出てきたら甘く熟している証拠です。シュガースポットが所々に現れている状態を「スター」と呼び、この状態は深い甘味と豊潤な香りが楽しめます。さらに追熟が進み全体的にシュガースポットが現れ、茶色に深みがかかって熟し切った状態を「ダップル」と呼びます。■バナナのおすすめレシピバナナ自体に十分な甘味がありそのまま食べてももちろんおいしいのですが、調理することによって、よりおいしく食べることができますよ。・フライパン焼きバナナバナナを皮ごとそのまま焼くだけというシンプルな料理です。バナナを加熱することによって、とろ〜りとした食感になったり、甘みが増しますよ。材料(2人分)バナナ2本アーモンド6~8粒レモン汁大さじ1バター10gメープルシロップ大さじ2ミントの葉適量下準備アーモンドは粗く刻む。作り方手順1:アルミホイルの上に皮をむいたバナナをのせ、その上にレモン汁、バター、メープルシロップをかけ、アーモンドを散らす。アルミホイルの口を閉じる手順2:フライパンに(1)をのせ、弱めの中火で8~10分フライパンに蓋をして焼く。仕上げにミントの葉を飾る・バナナパウンドケーキ材料(縦11cm×横20cm×高さ7cmのパウンド型1台分)バナナ1本天津甘栗8~10粒ホットケーキミックス200gバター100g卵3個牛乳大さじ2砂糖60g下準備バナナは皮をむき、フォークの背でよくつぶす。天津甘栗は粗く刻む。バターは常温にもどしておく。卵は溶いて牛乳と合わせておく。パウンド型に分量外のバターを薄くぬっておく。オーブンを170℃に予熱する。作り方手順1:ボウルにバターを入れて泡立て器でよく練り、砂糖を2~3回に分けて加え、白っぽいクリーム状になるまでよく混ぜ合わせる。さらに溶き卵を少しずつ加え、よく混ぜ合わせる手順2:(1)のボウルに振るったホットケーキミックスを入れ、泡立て器からゴムベラに変えてサックリと混ぜ、バナナと天津甘栗も加える。全体に混ざったら、パウンド型に入れて170℃に予熱しておいたオーブンで50分焼く。表面が焦げそうな場合は、アルミホイルをかけて下さい手順3:粗熱が取れたら型から出し、お好みの大きさに切って器に盛る■バナナを上手に保存しておいしく食べよう私たちの食卓に登場することも多いバナナですが、今まで間違った方法で保存していたという方も多かったのではないでしょうか?正しく保存することで、今までよりも長くきれいな状態でバナナをおいしく保存できるようになりますよ。ポイントさえ押えてしまえば、常温、冷蔵、そして冷凍でもとっても簡単に保存できます。用途に合わせた保存でバナナを便利に使いましょう。また、バナナは追熟することで甘みが増す果物ですので、そういった変化や自分の好きな状態を見つけてみるのもおもしろいですよね。みなさんも上手にバナナを保存しておいしく召し上がってくださいね。
2021年03月12日甘酒や粕汁など、酒粕を使った料理は体が芯から温まってきますよね。いろいろな酒蔵から出ているので、あれこれ試したくなってしまいます。しかし、売っている量を使い切れないときは、どのように保存すれば良いのでしょうか。保存したのはいいけど、どれくらいの期間おいしく食べられるの?そんな疑問もありますよね。今回は健康や美容の観点からも注目されている、酒粕のことを解説します。■形状で選べる!酒粕の主な種類酒粕は日本酒を作る際、もろみから絞ったときに出る固形の部分です。絞ったときに液体の部分は日本酒になり、固形の部分が酒粕となります。この酒粕には形によって呼び方も変わりますので、どのような形状があるのかを説明していきますね。・板粕酒粕を板状のままで切ったものです。厚みがあって固いので、料理に使うときには少しの時間、水につけて柔らかくする必要があります。色は白っぽいです。・バラ粕板粕を作る段階で機械からはみ出してしまったり、柔らかくて板状にならなかったバラバラの細かい状態にしたものをいいます。細かくなっているので、少量だけでも手軽に使えます。味や色は板粕と変わりませんが、板粕にくらべて柔らかく溶けやすいので、どんな料理にも使いやすいのが特徴です。・練り粕板粕やバラ粕を水や焼酎に浸してから、練ってペースト状にしたものです。ペーストになっているため量の調節がしやすい上に溶けやすく、漬物や汁物などの調理に使いやすくなっています。スーパーでも1年中出回っていて、手に入りやすいのも特徴です。・踏込粕別名「土用粕」ともいって、できた酒粕を半年ほど寝かせて熟成させたものをいいます。地方によっては踏込粕のことを練り粕と呼ぶところもあります。熟成させることでコクやうま味が出ますので、奈良漬や粕漬けに使われることが多いです。色は茶色く、ほかの種類のものに比べると味噌に近い色合いになっています。もともとの名前の由来は、酒だるの底に沈んだ酒粕を、10日間以上足で踏み込んで作ったことからきています。奈良漬けの中には、10年以上熟成されたものが使われることもあるそうですよ。・粉末状酒粕を乾燥させて細かく粉砕してパウダー状にしたものです。商品化されているものには、レモンなどの風味がつけられているものもあります。水に溶かすなどの下処理が必要ないため、手軽に使うことができるのが特徴です。ふりかけるだけなのでふりかけと同じように使うこともできますし、トーストのトッピングなどにも簡単に使えます。酒粕は使い方がめんどくさいけど食べたい、という人にはうってつけですね。■酒粕を保存する際の注意点買った量が多くて1度に使い切れなかった酒粕を、また日にちを開けて使いたいときもありますよね。保存したいけどどのような点に注意すればいいのか分からない、といった疑問を解説していきます。・空気との接触を避けるフリーザーバッグなどの保存袋に入れるときは、空気をしっかり抜くことが大事です。基本的にはアルコールが含まれているため日持ちする食品ですが、空気に触れるとアルコールが飛んでしまい、そこからカビが生えてしまうことがあります。・高温・多湿を避ける温度が高いと酒粕の熟成が進んでしまいます。熟成が進みやすい温かい環境に置かないようにしましょう。直射日光が当たるところや、キッチンの中でも温度が上がりやすいガス台や、冷蔵庫の脇などは避けるべきです。すぐに使う予定がなければ、冷蔵保存や冷凍保存が望ましいですね。■酒粕の保存方法~常温編~酒粕は日持ちする食材のため、条件が悪くなければ常温で保存できる食品です。ここでは常温の保存方法について説明します。・常温保存のメリット固くならず柔らかいため、使いたいときに使いやすいのが最大のメリットです。使いたい分量もすぐに切り分けられ、火にかける時間を短縮できますよ。熟成が進みやすいため、風味の変化を楽しみたい人にもおすすめです。熟成が進むと白色からピンク、茶色と色も変化していきます。初心者よりも何度か保存を経験をした人の方が、熟成スピードのコツなどをつかみやすいため、あまり保存の経験がない人は、まずは冷蔵か冷凍で保存するようにしましょう。・おすすめの保存方法気温が高いところだと熟成が進んでしまいますので、家の中でも涼しくて日光の当たらない場所に必ず置くようにします。上の章でものせましたが、部屋の中には日が当たらなくても温度が上がりやすい場所があるので、そういったところは避けるようにしましょう。開封済みのときは、酒粕が入っていた袋のまま、空気を抜いて口元をしっかりしばります。とはいえ、夏の暑い時期は熟成が早く、とくに開封したものは菌が混入して繁殖する心配もあるので、常温での保存はやめておいた方が良いですね。冷蔵庫や冷凍庫での保管をおすすめします。・賞味期限は?未開封であれば3~6ヶ月日持ちします。開封してしまうと短くなってしまいますので、使いきれる分だけを常温で置いておくのが良いですね。開封後は2週間以内に食べきるようにしましょう。・常温保存した酒粕向けの料理常温保存してある酒粕は柔らかいので、甘酒を作るのも時間がかからず簡単にできますよ。<材料>酒粕(板粕かバラ粕)…30g水(お湯)…200ml砂糖…大さじ1<作り方>水を小鍋に入れて沸騰させます。酒粕を手でちぎって鍋に入れ、溶かします。溶かしたら砂糖を入れて味を調整して、出来上がりです。砂糖の量はお好みで変えても大丈夫です。酒粕が柔らかい状態なので、10分かからずできてしまうのが良いですね。■酒粕の保存方法~冷蔵庫編~常温で保存するよりも長く日持ちさせたいときは、冷蔵保存がおすすめです。冷蔵保存することで酒粕の中の酵母の活動がおさえられるので、熟成をおだやかにすることができます。・未開封の酒粕おすすめの保存方法未開封であれば買ってきた袋のまま、冷蔵庫に入れて保存できます。あえて袋を入れ替えたり、下ごしらえが必要ないのは、便利ですね。 ・開封済みの酒粕おすすめの保存方法板粕やバラ粕、ペースト状になっている酒粕の保存方法は、売られていたときの袋(パッケージ)に酒粕をそのまま入れて、その上からフリーザーバッグのような密封袋に入れ2重にします。密封袋の空気は押し出すようにしっかり抜いて保存します。プラスチックの保存容器に入れておくだけだと熟成が進んでしまうので、袋にしっかり入れるようにしましょう。冷蔵保存の場合は、低温のため酒粕の酵母菌の活動がおさえられていますが呼吸している状態です。熟成が進むとガスが発生して袋がふくらむことがあるので、そのときは中のガスを抜くようにしましょう。 ・賞味期限は?冷蔵保存したときの賞味期限は、開封前も開封後もかわらず半年程度です。開封しても冷蔵してあれば、同じくらいの期間でおいしく食べられるのですね。冷蔵保存すると熟成のスピードはおそくなりますが、まったく止まるわけではないので風味を変えたくなければ早めに食べきるのが望ましいです。 ・冷蔵した酒粕向けの料理冷蔵した板粕やバラ粕は固くなっているので、下準備が必要になってきます。この酒粕を使う場合は、最初に30分~1時間ほど水につけてやわらかくする工程が必要です。あとは常温保存した甘酒の作り方と同じように作ります。下準備の手間がありますが、出来上がりは同じになりますよ。酒粕が水になじむまで時間がかかるので、練り粕をつかうのも手です。練り粕は板粕やバラ粕を水で煮るだけで作れますので、前もって作っておいて使いやすくしておくのもいいです。これは冷凍保存するときも便利ですので、下に作り方をのせておきますね。■酒粕の保存方法~冷凍庫編~たくさん買いすぎてしまって、半年以内に食べきるのは少し難しそうなときは冷凍保存がおすすめです。冷凍保存は酵母のはたらきをとめてしまうので、熟成が進むことはありません。・ペースト状にすると便利 ペースト状にすると、製氷皿のような容器で小分けにしたり、フリーザーバッグに入れて平たくできます。フリーザーバッグに入れたあと、割っていない割りばしなどで外からはさんで仕切りを作ると、自分が使いやすい量で区切ることができますよ。製氷皿でつくったものは、凍ったらフリーザーバッグのようなものに入れて、空気に触れないようにしましょうね。ペースト状の酒粕の作り方は、少量の水か酒と酒粕を合わせて煮るだけ。酒粕に水分を加えて、弱火で熱しながら混ぜて、ねっとりとしたら出来上がりです。強火で加熱すると焦げ付くことがあるので、弱火で熱するようにしましょう。 ・おすすめの保存方法酒粕の形状にかかわらず、ラップにくるんでしっかり密閉してから、さらにフリーザーバッグにいれて中の空気を出します。乾燥を防ぐために、空気になるべく触れないようにするのが大事です。2重にすることで空気との遮断がしっかりできて、冷凍庫内のにおいも移りにくくなりますよ。・賞味期限は?冷凍すると、開封後でもしっかり密閉すれば1年ほど日持ちします。1年以上経ってしまっても保存状態が良ければ腐ることはないですが、風味が落ちてしまうのでこれくらいの期間までには食べ切ってしまいたいです。・解凍時に乾燥が気になったら?冷凍すると、酒粕がパサパサに乾燥してしまうことがあります。そんなときは、日本酒につけて解凍することで、酒粕の風味もよみがえります。水を使うこともできますが、もともと日本酒を作る過程でできたものですから、可能であれば日本酒につけるのをおすすめします。・おすすめの解凍方法鍋物などにいれるときは解凍せずにそのまま入れて調理できますが、前もって冷凍庫から出して自然解凍すると、柔らかくなって使いやすくなるのでおすすめです。時間が足りないときは、外側の袋の上から流水をかけて解凍しましょう。時間がないときは電子レンジで解凍したくなりますが、そうするとアルコールや風味が飛んで、味が落ちてしまう原因にもなります。できるだけ自然解凍に近い状態で解凍することをおすすめします。 ・冷凍した酒粕向けの料理冷凍した酒粕ならではの、冷たい変わり甘酒をご紹介します。<材料>冷凍した酒粕…30g冷凍バナナ…1本牛乳…100mlお湯…大さじ1~2<作り方>酒粕はお湯で30分ほどふやかして、混ぜます。材料をすべてミキサーに入れてスイッチを入れ、混ぜます。なめらかになったら出来上がりです。ペースト状になっている酒粕であれば、1の工程を飛ばしてすぐに混ぜることができます。加熱してない酒粕の場合は、アルコールを強く感じることがありますので、子どもや妊娠している人は、気をつけるようにしてくださいね。今回は冷凍バナナで紹介しましたが、冷凍の桃でもおいしいですよ!季節の果物で冷たいスムージーのような甘酒を楽しんでくださいね。■酒粕保存時の賞味期限に関する疑問を解決!保存方法はわかったけど、賞味期限が気になるところですよね。酒粕は生きている酵母が熟成することによって、時間が経つと見た目が変わってきます。それぞれのケースで疑問を解決していきます。 ・味や見た目に変化があっても食べられる?もともと白かった酒粕が、日を追うごとにピンク色や茶色く変化することがあります。これは酵母菌による熟成が進んだ証拠。傷んで食べられないわけではないので、そのまま調理に使うことができます。しかし、白色としてのイメージが強い甘酒のようなものだと、見た目が損なわれることもあります。色が変化してしまったものは、見た目に影響しないような料理に使う方が良いですね。・異臭・ぬめり・カビが無ければ期限切れでも大丈夫酒粕はアルコールが含まれているため、日持ちする食材です。通常、袋詰めから約3ヶ月の賞味期限を設けていますが、保存方法によっては1年持たせることができます。とはいえ、これは酒粕に問題がなかったときのことであって、変なにおいがしたり、カビが生えてしまったときは傷んでいますので、食べることができません。袋から出すときに糸をひいていたり、ぬめりがあるときも廃棄しましょう。■酒粕の嬉しい効果美容や健康によいとされる酒粕ですが、具体的にどのような効果が見込めるのでしょうか。栄養素や効果を紹介します。 ・酒粕に含まれる栄養素タンパク質や炭水化物、亜鉛といったミネラルからビタミンB群と、栄養が豊富に含まれています。タンパク質は牛乳の約5倍、亜鉛はしじみと同じくらい入っています。特に話題になっているのが、酒粕特有のタンパク質である「レジスタントプロテイン」と呼ばれるものです。このレジスタントプロテインは、繊維質と同じようなはたらきをするタンパク質であることから、腸内環境を改善させることが期待できます。腸内環境が整うことによって、コレステロール値を正常に近づけたり、便通が改善されるといった効果も望めますよ。また、アミノ酸が豊富に含まれていることから、うま味の宝庫ともいわれていて、料理にほんの少し入れるだけでうま味を増すことができます。 ・「酒粕分解ペプチド」の効果酒粕には日本酒を作る工程で、米と酵母のタンパク質が分解されてできる「酒粕分解ペプチド」という成分があります。「アミノ酸」はペプチドがさらに分解されたものです。この酒粕分解ペプチドは、コレステロール濃度を下げたり、冷え性を解消してくれる効果が期待できます。 ・『酒粕パック』の美容効果日本酒や麹は昔から肌に良いといわれていますが、実際にどのような効果があるのか、どんな成分が関係しているのか、わかりにくかったですよね。酒粕も美容効果が高いといわれていますが、これは米麹に含まれる「デフェリフェリクリシン」という成分のおかげです。このデフェリフェリクリシンには、肌のメラニン生成をおさえるはたらきがあり、美白効果が期待できるとのこと。飲んでも効果が発揮される可能性もあるので、内面からもアプローチできるのです。酒粕パックの作り方は、水で溶いて混ぜるだけでいいので簡単にできます。ツブツブした感触が残って、均等に肌にのりにくいので、その上から湿らせたティッシュやフェイスマスクなどで、ふたをするようにパックするのがおすすめ。液だれの心配もなくなるので、洋服が汚れることもありませんよ。■酒粕の発酵パワーをもっと身近なものにしよう!古くから「なんとなく体にいい」という理由で食べられていた酒粕料理ですが、現在ではさまざまな研究がされて、どうして体にいいのかがわかってきました。たまに甘酒を飲む程度にとどまらず、いつもの食材と同じように常備して食べ続けることで、健康や美容のためになることがわかりましたよね。そのためには酒粕に合った保存方法で、栄養やうま味をそのまま生かすことが大事です。もっと身近な食材として取り入れて、発酵美人をめざしましょう!<参考> 厚生労働省 eーヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」 月桂冠総合研究所「粕分解ペプチドが肝臓でのコレステロール合成を抑制」 月桂冠総合研究所「酒粕分解ペプチドに冷え性の血流改善効果」 月桂冠総合研究所「米麹に含まれるデフェリフェリクリシンに美白効果を確認!」 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
2021年03月09日魚は四季ごとに旬の味を楽しむことができ、栄養的にも優秀な食品ですよね。「魚を冷凍保存している」というご家庭もあると思いますが、保存方法や期間について迷ったことはありませんか?実は保存方法の仕方で調理後のおいしさも変わってきます。適切な方法をおさえて、魚をおいしく食べましょう。■切り身の魚を冷凍する方法切り身の魚は、忙しいときや魚の下処理が苦手な人でも、手軽に調理することができます。火を通すだけでおいしい魚を楽しむことができ、生ごみの手間もはぶけて便利ですよね。魚の切り身は生の状態はもちろん、焼いて加熱調理した状態でも冷凍が可能です。・ドリップを拭き取り保存袋へ切り身を生で冷凍するときは、塩を少量まぶし、魚からでた水分を清潔な布やキッチンペーパーでしっかりふきとりましょう。下処理が済んだら、ラップに一切れずつ包んで保存袋に入れて冷凍します。魚から出る水分をそのままにしておくと、臭みや鮮度が落ちる原因になります。必ずしっかり拭き取っておいてくださいね。また、魚が空気に触れることで乾燥したり、冷凍焼けして味がおちることがあります。保存袋の空気もしっかり抜いておきましょう。・焼いてほぐしてから冷凍するほとんどの切り身は、焼いて調理済みの状態で冷凍することもできます。一度冷凍してしまうと、焼きたての状態とまではいきませんが、忙しいときには重宝しますよ。切り身を焼いて冷凍する場合は、塩焼きにしたあとラップで小分けして冷凍保存します。食べやすい大きさに切って冷凍しておけば、お弁当のおかずとして使うこともできます。また、骨を取ってほぐしておけば、魚のフレークとして食べることができ、骨が苦手なお子様などにもおすすめです。・焼いてから冷凍するのに向いている魚加熱処理した切り身を冷凍すると、どうしても味が落ちてしまいます。決して食べられないわけではないですが、脂の少ない魚は少しパサついた食感になる場合もあります。もともと脂の多いサバやサケ、ブリなどは味の変化がおこりにくく、冷凍保存に向いています。味の変化は、保存の仕方や人によって感じ方も違います。気になるようなら、ほぐしてチャーハンの具や、おひたしに混ぜたりするのもいいですよ。・保存可能期間適切な方法で冷凍されていれば、2~3週間ほどは保存可能です。それ以降も食べられなくはないでしょうが、酸化や冷凍焼けなどによって味が著しく低下してしまう恐れがあります。できるだけ2~3週間を目安として、最悪でも1ヶ月以内には食べきることが理想です。■魚をまるごと冷凍する方法趣味で釣りに行く人やそういった人が身近にいる人は、魚が丸ごと手に入る機会もあるのではないでしょうか?たくさんいただいて食べきれない場合は、冷凍保存がおすすめです。・保存袋に入れて急速冷凍丸ごと1匹冷凍したいときは、保存前にウロコ、エラ、ハラワタの処理をしておきましょう。必要なければ頭も落としておいても問題ありません。お腹の中をきれいに洗って、一匹ずつラップに包んで重ならないように保存袋に入れ冷凍します。魚はハラワタから鮮度が落ちていきますので、必ず最初に処理しておきましょう。また、あらかじめ用途が決まっているのであれば、三枚おろしにしておくなど、使いやすようにしておくと便利ですよ。・すり身にしてから冷凍OK新鮮な生魚なら、すり身にして冷凍するのもおすすめですよ。一度冷凍した魚はすり身にするとパサついてしまうことがあるので、すり身にしてから冷凍する方が良いでしょう。自家製のすり身はお店の物とはまた違った味わいで美味しいですよ。作ったすり身は使いやすい量に小分けしてラップに包んで保存袋で冷凍しましょう。・すり身にして冷凍するのに向いている魚すり身を自宅で作る場合、白身にこだわらなくても大丈夫です。大抵の魚はすり身にできますので、旬の魚を選ぶと良いですよ。お店でもよく見かけるイワシやアジ、タラ、あたりのポピュラーなものは特におすすめです。・保存可能期間丸ごと冷凍保存した魚は、切り身同様2~3週間を目安として1ヶ月以内には食べきりましょう。すり身の魚は、加工するときに細胞が切断されことが多く、他の保存方法より傷みやすくなります。たとえ冷凍保存していたとしても、保存期間は2週間程度にしておきましょう。■刺身用の魚の冷凍方法スーパーなどで見かける「刺身用」と表記されている鮮魚も、適切な方法をとれば冷凍保存できます。安売りのときになどにたくさん買って冷凍すれば、食べたいときにお刺身でいただけます。ただし、切り身で売られているものや傷みやすい青魚(イワシ、アジ、サンマ、サバ)に関してはおすすめしません。これらをどうしても冷凍保存する場合は必ず加熱調理して食べましょう。・水気を拭き取り保存袋へ魚を刺身用として冷凍する場合は、三枚おろしなどの「サク」の状態にしておきます。中骨を取り除いておくと食べやすくなりますよ。下処理した魚は、清潔なふきんやキッチンペーパーなどで優しく包み水分を拭き取ったら、ラップでピッタリと包みます。最後に上からアルミホイルで包んで保存袋で保存します。中の空気はしっかり抜いておきましょう。急速冷凍できる冷蔵庫なら、急速冷凍機能で凍らせます。できない場合はアルミトレーに乗せるなどしてなるべく低温で素早く凍らせるようにします。切り身などもこの方法で冷凍が可能ですが、使うときは加熱調理しましょう。・下味をつけておくのもよい刺身が残ってしまったり、傷みやすい魚は醤油、酒、みりんを使って「刺身の漬け」を作っておくと2~3日日持ちしますよ。ただしあくまで生ものですので、おかしいと感じた場合は食べるのをやめましょう。冷蔵保存が不安な場合は、そのまま保存袋で冷凍保存が可能です。「刺身の漬け」を作るときは、最初に調味料を鍋で煮切っておき、冷ましたものをお刺身に混ぜ合わせます。色んな種類のお刺身とあわせることができるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。・保存可能期間刺身用の魚を冷凍保存した場合は、1週間程度を目安に食べきるようにしましょう。もしそれ以降も保存したいときは、解凍したあとに加熱調理して食べれば1ヶ月程は保存することができます。ただし、冷凍保存している間にも乾燥や酸化によって少しずつ品質は落ちていきます。できるかぎり早く消費してしまうのが理想です。■魚介類の冷凍方法と保存期間魚以外の魚介類も、種類によっては冷凍保存が可能です。こちらに保存方法や、コツをまとめていますのでご自宅でも参考にしてみてくださいね。・イカイカは品質が低下しづらく、冷凍保存に向いています。新鮮なイカならきちんと下処理して冷凍すれば、料理に使うのはもちろん、お刺身で食べることもできますよ。お刺身用に保存する場合(保存期間:1週間)ワタを抜いておき、皮をはいで表面を清潔な布やキッチンペーパーで拭き取り、頭、ミミ、ゲソにわけます。それぞれ空気が入らないようにピッタリとラップして重ならないように保存袋で冷凍保存しましょう。調理用に冷凍する場合(保存期間:1ヶ月)ワタを抜いて、頭とゲソ部分をはなして水分を拭き取りましょう。その後、ラップと保存袋を使って冷凍します。下処理の段階で使いやすいように切って小分けすると、忙しいときなどに便利です。・タコタコは冷蔵庫で保存すると3日程度が限界ですが、イカと同じく冷凍保存するのに相性の良い食材の一つです。ただしタコの状態によって、保存方法が微妙に異なります。茹でたタコの場合水分を拭き取り使いやすいように小分けして、空気が入らないようにラップや保存袋を使って冷凍します。ある程度細かくしておくとタコ焼きやからあげを作るときに便利ですよ。生のタコの場合下処理済み(ヌメリや内臓を取りのぞいてあるもの)なら頭と胴体を分けます。水分を拭き取ったら、それぞれラップに包んで保存袋に入れて冷凍します。こちらもある程度切って小分けしておくと、少しずつ使うことができて便利です。スーパ―や鮮魚店で生のタコを購入する場合は、お店で下処理してもらうと良いですよ。丸ごと一匹の場合その日に消費しないのであれば、下処理せずにそのまま保存袋で冷凍するのがおすすめです。通常タコを下処理する際、塩などを使いヌメりとりをします。この作業がとても厄介で手間がかかるのですが、一度冷凍したタコは、解凍してから水でもみ洗いするだけでヌメリを簡単に取ることができます。もみ洗いした段階でヌメりが残るなら、少量の塩を入れてもむと完全にヌメりがとれますよ。ヌメりを取った後はワタを処理してそのまま調理します。・エビエビは傷みやすく、ほかの魚などと同じで内臓部分から鮮度が落ちていきます。使い切れなかったときや、たくさん購入した場合は、下処理をして冷凍しておくと良いですよ。生のまま冷凍する場合(保存期間:2~3週間程度)よく水洗いして頭、ワタ、殻を取りのぞいておきます。水気を拭き取ったら重ならないように保存袋に入れて、アルミトレーなどで急速冷凍します。茹でて冷凍する場合(保存期間:1ヶ月程度)頭、ワタを取りのぞいたら、鍋を沸騰させて塩、酒を適量いれて殻ごと茹でます。ゆであがった後は殻をむいて、重ならないように保存袋に入れて冷凍しましょう。生のまま冷凍する場合(保存期間:2~3週間程度)よく水洗いしたエビの頭、ワタ、殻をとりのぞきます。水気を拭き取ったら重ならないように保存袋に入れて冷凍しましょう。生のエビの冷凍は、パスタやグラタンのようにある程度煮込み時間がある料理なら、そのまま使うことができます。エビチリやエビフライを作るときは濃度約1%の塩水につけて解凍すると臭みが抜けてよりおいしく食べられますよ。・貝類お店で冷凍アサリやシジミを見かけることもありますよね。貝類も大体のものが冷凍可能です。種類によっては冷凍することでうまみ成分が出やすくなり、よりおいしく食べられるものもありますよ。今回は、家庭でもよく食べられているものをいくつかご紹介しておきます。アサリ、ハマグリ、シジミ(保存期間:2~3週間程度)砂抜きしたあと、こすり合わせるようにしてよく水洗いします。このとき貝が開いてしまっているものや、割れてしまっているものは死んでいる可能性が高いので取りのぞいておきましょう。保存袋にいれて、できるだけ空気を抜いてから冷凍します。空気が抜きにくいときはストローを使うとしっかり抜くことができますよ。殻のまま冷凍した貝は、急激な温度差によって口が開きます。汁物に使う場合は、沸騰してからお湯に入れましょう。ほかの調理法で調理する場合も、殻が開くまでは強火で加熱します。牡蠣(保存期間:2~3週間程度)むき身の場合は、よく洗ってから保存袋に入れて冷凍します。ラップに一粒づつ包んでも良いですが、アルミトレーに並べて冷凍した牡蠣を保存袋に移すと、バラバラの状態で保存できます。スーパーなどでよく見かけるパック入りの牡蠣は、パックごと保存袋に入れるか、中の海水ごと保存袋に移せば冷凍できます。殻付きの牡蠣は水洗いして殻の汚れをしっかり落としたら、水気を拭き取って殻の薄い方を上に向けて保存袋で保存します。むき身は冷蔵庫で解凍しますが、殻付きの牡蠣は水洗いして、電子レンジで加熱して解凍できます(1個あたり500Wで1分程度)。一度冷凍保存した牡蠣は、たとえ生食可能なものであっても必ずよく加熱してから食べるようにしましょう。サザエ(1ヶ月)新鮮なものに比べたら味は落ちますが、2~3日で消費しきれないときは冷凍保存がおすすめです。サザエがしっかり浸かるくらいのお湯を鍋に沸かして、沸騰したら10分程茹でます。ザルにあげて冷ましたら、そのまま保存袋に入れるか身を取りだすかして保存します。つぼ焼きなどのように殻付きで調理したい場合は、そのまま保存して解凍せずに加熱すると良いでしょう。・たらこたらこを冷凍保存する場合は一腹ずつか、使いやすいサイズに切ってラップに包んで保存します。あらかじめほぐしてある物でも、使いやすい量で小分けして冷凍すると便利ですよ。小分けしたものは保存袋に入れて保存しましょう。解凍は冷蔵庫で行います。グリルやレンジで焼きたらこを作る場合は、解凍せずに使えます。もちろん、あらかじめ焼いたものを小分けして冷凍することも可能です。明太子やたらこは、ご飯のお供以外にもパンやパスタ、ピザなど幅広く使えてとても便利です。消費する自信がないために、割高でも少量ずつ購入していませんか?大容量のものや専門店などで取り扱っているワケあり品などはかなり割安でおすすめです。冷凍保存しておけば、3ヶ月程日持ちしますのでストックしておくと重宝しますよ。・干物の魚干物は昔ながらの保存食で、冷蔵でも2週間程度保存できます。もちろん冷凍保存も可能で、一度冷凍することによって、加熱するときに身崩れしにくくなり、扱いやすくなりますよ。冷凍する時は、ラップでピッタリと包んでアルミホイルで巻いて保存袋に入れて冷凍します。保存期間は1ヶ月程度で、解凍せずにそのままフライパンやグリルで焼き魚にできますよ。■魚を冷凍するときの注意点魚介類を保存するうえで大切なことは、鮮度を保ったまま保存しておくことです。扱い方を間違えると食中毒の恐れなどもあり、大変危険です。また、適切に保存することでよりおいしい状態を保つことができます。冷凍保存するうえで大切なポイントをおさえておきましょう。・鮮度の良いものを選ぶ魚を購入するとき、消費期限や状態を見て選ぶ人は多いでしょう。魚を冷凍保存する場合は、長期保存することが前提になってきます。購入段階でも、なるべく新鮮な物を選ぶことが大切です。目が透き通っていているものや、色が綺麗なもの、身に弾力があるものは新鮮な証拠です。見分けるときの基準にしてみてくださいね。・買った日のうちに冷凍冷蔵庫で保存していても、魚の鮮度は少しずつ落ちていきます。その日のうちに食べないことがあらかじめ分かっている場合は、速やかに冷凍保存しましょう。できる限り早く冷凍することで、より安全に新鮮な魚を楽しむことができます。・清潔な調理器具を使う菌が繁殖した調理器具が原因で、食中毒を起こす可能性も否定できません。下処理や加熱調理するための器具は、清潔なものを使いましょう。とくに生魚に触れるまな板や包丁は、できれば専用のものを使うのが理想です。なければ、使用の前後に熱湯をかけて消毒すると良いですよ。・しっかり密閉するせっかく鮮度の良い魚を購入しても、保存方法が適切でないと味が落ちてしまいます。魚が空気に触れると酸化や乾燥、匂いうつりの原因にもなります。保存の際はラップや保存袋などを使って、しっかり空気を抜いて密閉することが大切です。・できるだけ急速冷凍を魚に限らず言えることですが、冷凍保存するときは急速冷凍することで、食品の鮮度やおいしさを保つことができます。冷蔵庫にそういった機能がある場合は、それを利用して冷凍しましょう。ない場合はアルミトレーなどに乗せて冷凍すると、食品が凍結するまでにかかる時間を短縮してくれますよ。■冷凍した魚の解凍方法魚を解凍して使う場合、上手に解凍すれば臭みがでにくくなり、うま味や魚の栄養素の損失を最小限に抑えることができます。逆に解凍方法が適切でないと、加熱後においしさが損なわれたり、鮮度が落ちて危険な場合もありますので注意が必要です。解凍時の方法や、注意点をおさえておきましょう。・ドリップとは魚から出る赤い血のようなものをドリップと呼びます。普段から鮮魚を購入する人や料理をする人なら、大抵の人が見たことがあるのではないでしょうか?ドリップにはたんぱく質やうま味成分が含まれていて、店頭に並んでいる間はもちろん、自宅の冷蔵庫で保存している間にも出やすいものです。ドリップがでることで、臭みや味の低下につながります。またドリップに含まれる水分により、鮮度が落ちて腐敗が進むこともあります。冷凍した魚を解凍する際は、ドリップをできるだけ抑えることでおいしく食べることができますよ。・流水解凍魚は半解凍状態で調理することで、魚から出るドリップをおさえることができます。流水解凍するときは、ボウルなどに保存袋に入った魚をそのまま入れて流水にあてます。魚の大きさにもよりますが、大体20分程度で半解凍状態となります。・冷蔵庫で解凍その日に使う分だけを、ラップや保存袋のまま冷蔵庫に移しておく方法です。冷蔵庫の設定温度などにもよりますが、半解凍状態にするのに3〜4時間かかります。時間はかかりますが、ゆっくり解凍されるため解凍具合の調節が簡単です。出かける前に冷蔵庫に移しておくなどして工夫すると良いですよ。・氷水で解凍ボウルなどに氷水を作り、保存袋ごと入れて解凍していく方法です。途中で氷が溶けるようなら足して、温度が上がらないようにゆっくり解凍していきます。低温で解凍していくので鮮度が落ちにくく、最もドリップが出にくい方法です。・電子レンジで解凍電子レンジの解凍モードでも解凍できますが、過熱しすぎたり、ムラができたりしやすいので注意が必要です。急いでいるときなどはレンジ解凍が便利ですが、失敗しやすい方法なので状態確認しながら解凍すると良いですよ。・常温解凍は避ける常温解凍は、室温や季節によって解凍時間がバラバラになってしまします。放置している間に、思っていたより早く解凍が進んでしまった場合などは、細菌が繁殖しやすい環境下での放置時間が長くなってしまい、食中毒の危険がでてきます。生魚は細菌が繁殖しやすく、傷みやすい食品です。常温での解凍は避けましょう。・解凍せずに調理する干物のように、種類や調理法によっては解凍せずにそのまま調理できるものもあります。魚から出るドリップは、魚を解凍する過程でも多くでます。冷凍状態からそのまま加熱することで、ドリップが流れ出るのを最小限にとどめてくれますよ。冷凍前の段階でしっかりと下処理して冷凍保存しておくと、調理のときに火を通すだけなので、使い勝手がよく調理に時間をかけたくないときにおすすめです。■下味をつけて魚を冷凍する方法切り身などに下味をつけて冷凍すると、解凍のときに出る魚の臭みが気になりにくくなります。作り置きおかずとしても優秀で、冷凍保存している間にしっかり味が染みるので料理の時短にもつながりますよ。下味をつけて保存する場合は、切り身や2枚おろしにしたものを使います。保存袋にタレを合わせておき、水分をよく拭き取ってからお好みのタレをよくいきわたらせ、空気を抜いてアルミトレーにねかせて冷凍保存しましょう。・塩コショウシンプルに塩コショウで下味をつけた魚は、幅広いジャンルの料理に活用できます。バターを使ってソテーにしたり、オリジナルのレモンダレを合わせてもおいしいですよ。ピカタ、からあげ、ムニエル、フライへのアレンジも可能で、解凍後にほかの調味料や、パン粉、片栗粉を使って下処理をしてから加熱できます。あらかじめ加熱前の状態に加工してから冷凍保存してもいいですよ。・しょうゆ・酒・みりん定番の醤油ベースのタレは便利で、照り焼きや煮魚の下味として使うことができます。あらかじめ砂糖を一緒に加えてから冷凍することも可能ですが、焦げやすくなりますので注意が必要です。加熱するタイミングで入れると失敗の心配がないですよ。魚(切り身) 2切れみりん 大さじ2醤油 大さじ1と1/2砂糖 大さじ1酒 大さじ3 ・酒粕下味冷凍を活用すれば、粕床がなくても粕漬を作ることができます。粕漬を作る場合は、先に魚に塩をなじませてから水分を拭き取ります。酒粕と調味料をボウルにあわせたら、切り身全体にたっぷり酒粕をぬり、ラップでピッタリ包んで保存袋で冷凍しましょう。魚(切り身) 2切れ塩 少々酒粕 80g酒 大さじ2みりん 大さじ1みそ 大さじ2・味噌味噌ベースのタレは、味噌煮を作るときに活躍しますよ。下味冷凍を活用することで、煮込み時間が減り、手軽に作ることができます。鯖 1尾(2枚おろし)味噌 大さじ3酒 大さじ3砂糖 大さじ3生姜 1かけ水 100ml(加熱する時に入れる)・下味をつけて冷凍するおすすめの魚大抵の魚は下味保存が可能なので、食卓にあがる頻度の高い魚はもちろん、バリエーション豊富な白身魚も便利です。あらかじめ下味をつけると、魚から出る臭みを和らげる効果も期待できます。特に臭みの出やすいと言われる青魚の下処理としても向いています。下味冷凍は、大変自由度の高い保存方法ですので、色んな魚や味のバリエーションを楽しんでみてくださいね。■魚を冷凍すると栄養価は落ちる?魚は私たちの体に必要な栄養素をたくさん含んだ食材の一つです。できれば栄養素を逃すことなく食べたいと思いませんか?冷凍することで魚の栄養価がどう変化するのかにも注目してみましょう。・栄養価は変わらない例え冷凍保存したとしても、魚自体の栄養価はほとんどそのままです。ただし、ドリップの中には魚のもつ栄養素も含まれています。保存過程や、解凍時にドリップが出ることで栄養価が落ちてしまう可能性はあります。・栄養価が下がる要因とは もともと食品の中には酵素や微生物が存在し、これらが活動し続けることが品質の低下や栄養価の低下の要因の一つとなっています。家庭用の冷凍庫の温度は、−18℃程度の温度に保たれています。冷凍保存の環境下では、酵素や微生物は活動することができませんので、冷凍保存で栄養素が損なわれることはほとんどないといわれています。■冷凍した魚のおすすめレシピ冷凍魚は保存期間が長いだけでなく、調理時間や手間の短縮にもつながります。今回おすすめした冷凍魚を使ったレシピをこちらでご紹介しますので、ご自宅でもチャレンジしてみてくださいね。・イワシのつみれ汁冷凍のすり身を使った、シンプルで基本的なレシピです。ほかの野菜と合わせたりして、アレンジするのもおすすめです。調味料の分量はお好みで調節してくださいね。今回ご紹介しているのはお吸い物ですが、味噌をベースにしてもおいしくいただけます。材料(4人分)・イワシ1パック・ショウガ1片・みそ大さじ1・酒大さじ1・小麦粉大さじ2~3塩(イワシを洗う)少々大根5cmニンジン1/2本ゴボウ1/2本細ネギ5~6本だし汁(又は水)800ml・酒大さじ4・みりん大さじ1・塩小さじ1しょうゆ小さじ1/2~1粉山椒適量作り方手順1:大根、ニンジンはは皮をむき、食べやすい大きさの短冊に切る。ゴボウはたわしできれいに水洗いし、斜め切りにし水に放ってアクを抜く。細ネギは根元を切り落とし、2cmの長さに切る手順2:イワシはウロコ、頭、ワタを取り、塩水できれいに洗い、手開きにする。皮は手でひきはがし、身をぶつ切りにする手順3:ショウガは皮をむき、すりおろす。イワシは包丁で細かくたたき、すり鉢ですり、他の材料とすり合わせる手順4:鍋にだし汁、<調味料>、大根、ニンジン、水切りしたゴボウを入れて強火にかけ、煮立てばアクを取り中火にする。大根が透き通ってくれば、1のイワシのすり身をスプーンで一口大づつすくって落とす手順5:つみれが浮いてくれば細ネギを加え、しょうゆで味を整える。お椀によそい、好みで粉山椒を振りかけいただく。水溶き片栗粉でトロミをつけても美味しいですよ・ブリの照り焼き今回ご紹介した下味冷凍の魚でできる照り焼きのレシピです。こちらはもっともポピュラーなブリを使ったレシピになりますが、カジキなどの他の魚でも作ることができます。下味冷凍した魚は焦げやすく、少し注意が必要です。様子をみながら焼き時間や火加減を調節してくださいね。材料(2人分)ブリ(切り身)2切れシシトウ6本・塩少々・酒大さじ1・みりん大さじ1・砂糖大さじ1・しょうゆ大さじ2サラダ油大さじ1/2バター10g下準備バット等に<調味料>の材料を混ぜ合わせ、ブリを時々ひっくり返しながら10分漬ける。シシトウは軸を切り揃え、炒めた時に弾けないように切り込みを入れる。作り方手順1:フライパンにサラダ油を強火で熱し、シシトウを炒めて取り出し、塩を振る手順2:(1)のフライパンにバターを加え、バターが溶け出したら汁気をきったブリを並べ入れる。両面色よく焼き、弱火にしてフライパンに蓋をし、2~3分蒸し焼きにする手順3:ブリを漬けておいた<調味料>を加えて強火にし、ブリにからめながら少し煮詰め、トロミがついたら火を止める。器にシシトウと共に盛り合わせ、ブリに残ったタレをかける■冷凍保存を有効活用しよう魚は冷凍することで味が落ちてしまうと感じる人もいるのではないでしょうか?確かにとれたての魚ほどの鮮度は保てませんが、正しく冷凍することで、味が落ちることを最小限にとどめて冷蔵保存より長く保存が可能です。あらかじめ冷凍することを前提にしておけば、いつもより多めに購入しておくこともできますので、結果的に買い物の手間を減らすこともできますよ。また、冷凍魚を活用すれば、毎日の料理の時短はもちろん、忙しいときや料理に手間をかけたくない日にも大活躍してくれます。下味冷凍した魚を他の食材と組み合わせたり、少し手を加えてアレンジすれば、レパートリーも増えますね。魚は冷凍保存をフル活用することで、保存期間も長くなり料理の手間も軽減してくれる大変優秀な食材です。ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、冷凍魚を賢く活用してくださいね。 ベターホーム「冷凍の化学」
2021年03月09日なめらかな食感と濃厚な甘みで人気のマンゴー。どんな果物か知っていますか?食べると口いっぱいにトロピカルな香りが広がり、赤や黄色の鮮やかな見た目から「南国の果物」というイメージが強いマンゴーですが、生産地や種類の違いなどはよく知らない方も多いのではないでしょうか?今回はマンゴーの生産地と種類や旬の時期に加え、保存方法やマンゴーのおいしい食べ方についてもご紹介します。■マンゴーの生産国マンゴーは日当たりが良く、気温が高い気候条件のもとで栽培され、寒さに弱いという性質を持っています。そんな南国の果物のとして人気の高いマンゴーですが、具体的にどの国で生産されているのでしょうか?ここではマンゴーの生産国に加え、日本で生産されている国産マンゴーの産地についてもご紹介します。・インドインドはマンゴーの原産地の一つと推定されており、4000年以上も前からマンゴーの栽培をおこなってきたといわれています。今でも世界最大のマンゴーの生産国であり、他国を大きく引き離してマンゴーの国別生産量において第一位となっています。インドでのマンゴーの年間生産量は約1,800万トン。これは全世界のマンゴーの年間生産量の約40%を占める生産量です。また、インドにではたくさんの種類のマンゴーが栽培されており、その種類は100種類近くにも及ぶといわれています。・タイタイは東南アジアでの有数なマンゴーの生産国であり、特に日本にとって主要なマンゴー輸入の相手国となっています。また、タイのほかにもインドネシアやフィリピンなど東南アジアの多くの国々でマンゴーの生産がおこなわれています。・台湾台湾でもマンゴーは生産されており、中でもマンゴーの里とも呼ばれている台南市では国際マンゴーフェスティバルも開催されています。台湾には魅力的なスイーツがたくさんありますよね。マンゴーかき氷など、マンゴーを使ったおいしい台湾スイーツをご存じの方も多いのではないでしょうか?・メキシコや中南米の国々中南米もマンゴー栽培に適した気候であり、ペルーやブラジルなどで生産されています。また、メキシコでは日中の気温の差が大きいため、糖度が高くて甘いマンゴーが育ちます。メキシコやペルーは日本へ多くのマンゴーを輸出している生産国でもあります。・日本マンゴーの栽培には熱帯地方や亜熱帯地方が適していますが、日本国内でも栽培されています。日本にマンゴーが持ち込まれたのは明治時代と言われており、当初日本の気候条件でのマンゴーの栽培は難しく、特に暑い地方、鹿児島県や沖縄県などでさまざまな品種が試験栽培されました。こうした日本農家の努力やハウス栽培技術が向上し普及したこともあり、現在では国産のおいしいマンゴーを食べることができるようになりました。・日本で生産量が多いのは何県?日本国内でマンゴーを最も多く生産している生産地は沖縄県となっています。次いで宮崎県、鹿児島県といった九州地方が主な生産地です。・北海道産のマンゴー?!国内生産のマンゴーは、日本でも比較的温暖な沖縄や九州地方を中心に栽培されていますが、なんと現在では北海道でもマンゴーが生産されています。温泉熱や、太陽光を利用したハウスで栽培しているそうです。日本のさまざまな地域で、マンゴー栽培における農家の努力や、熱い思いが実を結んでいます。マンゴーの種類はどのくらい?世界のさまざまな国や地域、さらに日本国内でも栽培されているマンゴーですが、どのくらいの品種があるか知っていますか?また、日本はどの国からマンゴーを輸入しているのでしょうか。マンゴーの種類に加え、日本に流通しているマンゴーの主な輸入相手国について解説します。・世界に500種類以上現在、世界で栽培されているマンゴーの種類はなんと500種類以上と言われています。色やかたち、大きさといった見た目だけでなく、味や香りの特徴もそれぞれ違ってきます。・日本に流通しているマンゴーはどこ産?日本国内でのマンゴー栽培が広がり国内生産量は増加していますが、それを上回る量のマンゴーを外国から輸入しています。最大の輸入相手国はメキシコで、次いでタイや台湾、ペルー、フィリピンとなっています。■マンゴーの種類と特徴このようにマンゴーにはたくさんの種類あり、品種の違いで味などの特徴も変わってきます。ここでは、マンゴーの代表的な種類と旬の時期に加え、それぞれの味や見た目についての特徴や違いもご紹介します。・アップルマンゴーアップルマンゴーは熟すとリンゴのように果皮が赤くなることからこの名前が付けられました。重さは300g~500gほどでコロンとした丸くきれいな卵型をしています。オレンジ色の果肉は果汁をたっぷり含んでいて柔らかく、濃厚な香りと甘みに加え、ほどよい酸味が特徴です。国産マンゴーの多くがこのアップルマンゴーであり、6月~7月頃が旬の時期です。自然落下により収穫された完熟アップルマンゴーは糖度が高く、マンゴー特有の芳醇な香りと甘みが増し、とろけるような食感が味わえますよ。また、メキシコやブラジルなどからも輸入されており、国産のマンゴーよりも手ごろな価格で味わえるようです。・ペリカンマンゴーペリカンマンゴーというユニークな名前は、ペリカンのくちばしにそっくりな色と形をしていることに由来しています。先が少しとがった細長い形をしており、熟すと果皮も果肉も黄色くなります。マンゴー特有の香りは控えめでバランスの良い甘みと酸味に加え、繊維が少ないのでなめらかな食感を味わうことができます。日本は主にフィリピンから輸入しているため、一年を通しておいしく味わえる品種です。・タイマンゴータイでは、特に雨季が終わり暑さが強まる3月~6月頃が甘みの強いおいしいマンゴーの収穫時期。たくさんの種類を栽培しているタイのマンゴーですが、日本に主に流通している種類は、ナンドクマイ種とマハチャノ種です。ナンドクマイ種は名前に「花のしずく」という意味があり、その名の通りヘタの部分は丸みを帯びた形をしており、反対側は細くとがっているしずく型です。濃厚な甘みが特徴で、熟して糖度が高くなるほど果実は濃い黄色へと色づいていきます。マハチャノ種は細長い形をしており、熟すと黄色い果皮がほんのりと赤く色づきます。特有の強い香りと控えめな甘さに酸味が加わり、さわやかな味わいです。・キーツマンゴーキーツマンゴーはほかの種類のマンゴーよりもサイズが大きいのが特徴で、1個が500g~1kgほど。大きいものでは2kg近くのものもあるそうです。ずっしりとした大きな卵型で、果皮は緑色をしており果肉は鮮やかな濃い黄色です。豊かな香りで濃厚な甘みと、とろけるような食感が楽しめますよ。キーツマンゴーは熟しても果皮が緑色のため、食べごろが分かりづらいことがありますので、香りや柔らかさをしっかりチェックして、完熟した食べごろに召し上がってくださいね。・ピーチマンゴーピーチマンゴーはオーストラリアで栽培されているケンジントンプライド種のマンゴーのことで、黄色と赤色が混ざり合った果皮が、淡いピンク色に見えることからピーチマンゴーと呼ばれるようになりました。味や香りは桃とは関係がないようです。オレンジ色のクリーミーな果肉は、酸味がほとんどなく濃厚な甘みを強く感じられますよ。また、オーストラリアが夏にあたる11月~1月が出荷時期となり、輸出先の日本では冬が旬の時期となるのもピーチマンゴーの特徴です。・インドマンゴーインドは世界最大のマンゴー生産国であり、たくさんの種類のマンゴーが栽培されています。インド産のマンゴーの代表的な品種にはアルフォンソ種があり、アルフォンソマンゴーはその芳醇な風味となめらかな口当たりから、「マンゴーの王様」ともいわれています。インドから日本へ輸出される量はそれほど多くはなく、日本国内では主に缶詰やデザートなどの加工された形で流通しているようです。・台湾マンゴーマンゴー栽培が盛んな台湾ではマンゴー品種の研究・改良が進められています。そのため台湾では金蜜や玉文などをはじめとした、優れた香りと食感で、糖度も高い台湾独自のマンゴーが数多く生産されています。病気にも強く育てやすい台湾マンゴーの品種は日本にも流通し、栽培されています。台湾マンゴーが旬を迎える時期は5月~7月頃です。台湾は日本から近い人気の旅行先ですので、この時期に旅行される方はおいしい台湾マンゴーをぜひ味わってみて下さいね。■マンゴーの保存方法おいしくマンゴーを食べるためには、完熟して糖度が高くなった食べごろを見極めることがポイントです。また、マンゴーは果実が柔らかく、乾燥にも弱いデリケートな果物なので正しい保存方法を知っておくことも大切です。ここでは食べごろのマンゴーの見分け方や適切な保存方法をご紹介します。・固く青いマンゴーは常温で追熟するマンゴーは世界中のさまざまな生産国から輸入されているため、まだ熟していないうちに収穫され、未熟なまま日本の店頭に並べられることも多い果物です。そのようなマンゴーは、熟してからおいしく食べるために購入後に追熟させる必要があります。未熟なマンゴーの果実は香りと色づきが弱く、軽く押してみると硬さがありますので、確かめてみてください。追熟させる際は、新聞紙やキッチンペーパーなどで包み、購入した際にネットなどの緩衝材があれば上からかけ、乾燥しないようにポリ袋に入れて袋の口を閉じます。直射日光のあたらない場所で、常温で保存し追熟させましょう。通常、マンゴーの追熟期間は収穫してから約一週間ほどですので、購入してから3日~5日ほどを目安に完熟度合いをチェックしてみてください。果実が柔らかくなり、マンゴー特有の甘い香りや色づきが強くなってきたら食べごろのサインです。食べる直前に冷蔵庫で冷やすと良いでしょう。・完熟したマンゴーは冷蔵するすでに完熟した状態のマンゴーを購入した場合や、カットしてあるマンゴーは冷蔵庫で保存しましょう。完熟したマンゴーを丸ごと保存する際は、軽く湿らせたキッチンペーパーで包み、購入した際にネットなどの緩衝材があれば上からかけ、乾燥しないようにポリ袋に入れて袋の口を閉じて野菜室で保存しましょう。保存期間の目安は丸ごと保存したもので約5日ほどですが、カットした場合は1~2日と日持ちが短いため早めに食べるようにしましょう。■マンゴーのおすすめアレンジレシピそのまま食べることでもマンゴーのおいしさは十分に楽しめますが、さまざまな料理やおしゃれなスイーツにも幅広く使用されています。クリーミーな口当たりと芳醇な甘さに加え、鮮やかな色合いが特徴のマンゴーは、ほかの甘味とも相性がいいのです。マンゴーをつかい、簡単に作れるオススメのレシピをご紹介しますので、ぜひ作ってみて下さいね!・マンゴープリンマンゴーを使ったデザートとしてよく知られているマンゴープリン、市販のものもおいしいですが、お家でも簡単に濃厚なマンゴープリンが作れます。材料(3〜4個分)ココナッツミルク25ml牛乳100mlグラニュー糖23gマンゴー(アップルマンゴー:果肉のみ)125g板ゼラチン5g生クリーム63mlリキュール(マンゴー)少々・クコの実6~8個下準備マンゴーの果肉はミキサーでピューレ状にしておく。板ゼラチンは分量外のたっぷりの水でふやかしておく。作り方手順1:鍋にココナッツミルク、牛乳、グラニュー糖を入れて火にかけ、沸騰直前まで温めたら火を止め、ピューレ状にしたマンゴーを加えて混ぜ合わせる手順2:板ゼラチンの水気をきって1に加え、溶けたら網を通してこし、氷水にあてながら粗熱を取る手順3:2の粗熱が取れたら生クリームを加え、マンゴーリキュールも加えて混ぜ、器に流し入れる。冷蔵庫で冷やし固め、クコの実を飾って仕上げる・マンゴージュースインド料理店などでよく見かけるマンゴージュースは、マンゴーの甘みとさわやかな風味でスパイシーな料理によく合います。使う材料も少なく、お家で作ることで分量を調節できるので、自分好みのマンゴージュースを作ることもできますよ!材料(4人分)マンゴー1~2個ココナッツミルク200ml牛乳200mlハチミツ大さじ1~2ミントの葉適量下準備マンゴーは皮をむき、平たい種の両側(平たい面側)を切り落として粗く刻み、種についた実も削ぎ取る。作り方手順1:ミキサーにミントの葉以外の材料を入れてかくはんし、グラスに注ぐ。あればミントの葉を飾る。(ヒント)甘さはお好みで加減して下さい・マンゴーのフルーツサンドイッチゆったりできる休日のブランチに、マンゴーのワッフルサンドイッチはいかがでしょうか?ほかの果物と組み合わせることで、いろどりがより華やかになりパーティーシーンにもピッタリなデザートです。材料(3個分)強力粉100g薄力粉50gインスタントドライイースト小さじ2/3きび砂糖大さじ2溶き卵1個分豆乳40~50ml塩小さじ1/2無塩バター40gワッフルシュガー40g・プレーンヨーグルト180g・マンゴー(缶)80~90g下準備豆乳を人肌程度に温める。プレーンヨーグルトは一晩水きりしておく。マンゴーは角切りにする。作り方手順1:ボウルに強力粉、薄力粉を入れ、インスタントドライイースト、きび砂糖を真ん中におく。溶き卵、塩を端におき、温めた豆乳をかけてカードでひとまとまりになるまで混ぜる手順2:ひとまとまりになったら、無塩バターを加え、生地を台の上に出してこねる。8割ほどこねたら生地を広げてワッフルシュガーを混ぜ込む。温かいところに置いて約2倍に膨らむまで待つ(30~40分)手順3:指に分量外の強力粉をつけてパンに穴をあけ、そのままの穴が残るか確認をする(フィンガーテスト)。ガス抜きをして6等分し、丸めなおす手順4:温かいところにおき、ひとまわり生地が大きくなるまで二次発酵させる(20分)手順5:ワッフルメーカーに分量外の溶かしバターをぬり、(4)をのせて挟む。3分30秒ほど焼き、竹串を使って取り出し、粗熱を取る手順6:<ヨーグルトマンゴークリーム>の材料を混ぜ合わせ、ワッフル2枚で挟む■マンゴーは1年を通して楽しめる魅力的なフルーツ日本では国産のマンゴーだけでなく、海外輸入のマンゴーも多く流通しています。そのため、マンゴーは1年を通して楽しむことができる魅力的なフルーツです。いろいろなマンゴーを食べ比べて自分のお気に入りのマンゴーを見つけてみてくださいね!
2021年03月09日家庭料理として馴染みのあるじゃがいも。カレーや肉じゃが、コロッケやポテトサラダなど、おいしい上にどんな料理にも使えてとても便利ですよね。レパートリーが豊富で年中リーズナブルに手に入ることから、常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。ただ、早く使わないと芽が出てしまったり、冷凍時にパサパサ、ふにゃふにゃになってしまったりなど、保存方法に苦労した方も少なくないはず。そこで今回は、料理にも使いやすく、おいしさをキープした保存方法と、オススメのレシピをいくつかご紹介します!■生のじゃがいもをカットして冷凍生のじゃがいもは、冷凍するとふにゃふにゃになると一般的に言われることが多いですよね。しかし、コツを掴めばおいしく保存することができます。また、用途に応じてあらかじめカットをして冷凍しておけば、調理時の手間と時間が大幅に削減することができます。使う際にわざわざ解凍する必要もなく、ほかの食材と一緒に加熱調理できるのが嬉しいポイントです。特に、お仕事帰りや予定がおしてしまった日などの忙しい日に大活躍してくれるでしょう。ではその冷凍方法見ていきましょう。・皮をむいてカットまずはいつも通り皮をむき、芽をとります。次に調理しやすいかたちにカットするのですが、ここでは、よく使うかたち、かつ火が通りやすい大きさにカットするとより便利です。煮込み料理用にくし切り、味噌汁用に半月切りやイチョウ切り、炒め物用に細切りなど、ざっくりと用途を決めておくと、のちのち使い勝手が良いですよ。・水にさらして水気を取るカットしたじゃがいもは、ボウルなどに入れてたっぷりの水にさらします。水にさらすことで、アク抜きや変色防止、じゃがいも同士をくっつきにくくするなどの効果が期待できます。さらす時間はお好みで変えても構いませんが、5分〜10分を目安にすると良いでしょう。ただしあまり長い時間さらしすぎないように気をつけてくださいね。・保存袋に入れて冷凍水気をキッチンペーパーでしっかりと拭きとり、密閉できる保存袋に入れます。このとき、じゃがいも同士が重ならないように入れ、空気はきっちり抜きましょう。・保存可能期間冷凍にしたじゃがいもは約一ヶ月で使い切るのが理想です。あまり長い期間冷凍保存してしまうと水分量が少なくなるなどして味に影響がでることがあります。早めに使う分は冷暗所保存にし、一ヶ月で使い切ることができる量を冷凍するのがオススメです。■生のじゃがいもを丸ごと冷凍丸ごと保存!?と驚かれるかもしれませんが、保存方法と解凍方法を工夫すれば、丸ごと冷凍もできちゃいます!そもそも、じゃがいもを常温で保存すると芽が出てくるため、管理の方法や食べても大丈夫かどうかの判断が難しいですよね。この点は、冷凍前に不安を解消しましょう!また、じゃがいもの皮は栄養素が豊富に含まれているので、丸ごと保存するときには皮も一緒に保存したいところ。手順は以下の通りです。・洗って水気を取るまずはじゃがいもを綺麗に洗い、ペーパータオルで水気を拭き取ります。土が中々落ちない場合は、数分じゃがいもを水に浸してから流水で洗うと土が落ちやすくなります。特に皮ごと保存する場合はきれいに汚れを落としましょう。・芽をきれいに取り除く綺麗に洗ったら、刃元の角にある包丁のあごで芽をえぐり取ります。包丁を使うのが苦手な方は、ピーラーの側面についている突起を利用しましょう。芽が残らないように、すべて取り除いて下さいね。・ラップで包んでフリーザーバッグへじゃがいもを1つずつラップで包み、密閉できる保存袋へ入れます。ラップで包むときは、水気をしっかりと拭き取り、なるべく空気が入らないようにぴったりと包んでくださいね。・冷凍庫の奥に入れるフリーザーバックなどの保存袋に入れたら、冷凍庫へ。おいしく保存するポイントは、冷凍庫の「奥」に保存すること!冷凍庫の奥は比較的、温度の変化が少ないので、一定の温度で保存することができます。手前だと冷凍庫の開け閉めによって、温度が変化しやすくなっています。せっかく冷凍保存するのであれば、奥に保存しましょう。・保存可能期間丸ごと冷凍した場合は約4ヶ月保存できます。このように長期保存が可能ですが、風味が落ちる可能性も0ではないので、計画的に使いきりましょう。■じゃがいもをマッシュして冷凍潰した状態の「マッシュポテト」なら、加熱後の冷凍でも食感を損なわず保存できるのでオススメ。また、マッシュすることで使い道は無限大と言えます。コロッケなどのメイン料理や、ポテトサラダなど、もう一品ほしいときにも活躍してくれますね。使うときに潰す手間も省けるので、休日にやって保存しておくと便利です。・茹でるか電子レンジで蒸してマッシュじゃがいもの皮をむき、小さめにカットします。小さめにカットすることで火が通りやすく、マッシュしやすいので、一口大ほどを目安に切ると良いかもしれませんね。カットしたじゃがいもは鍋に入れて茹でるか、電子レンジで蒸します。茹でる場合は水に栄養が流れていく可能性もあるため、手軽で栄養を逃しにくい電子レンジがオススメです!茹でる場合は6分〜8分、電子レンジを使用する場合は500wで5〜6分を目安に加熱します。竹串でスッと通るまでじゃがいもに火を通し、加熱が十分でなければ30秒ずつ足していくなどして調整すると良いでしょう。・バターや牛乳、マヨネーズを混ぜるとおいしい火を通したじゃがいもは、熱いうちにマッシャーなどで潰します。このとき、バター・牛乳・マヨネーズなどを少々混ぜておくと、解凍後もなめらかなおいしさを持続することができます!解凍してすぐもう一品を作りたいときにも、おいしさが維持できているだけで味付けがシンプルでも十分おいしく仕上がります。柔らかめになるように足しておくと、ポタージュにする時にも使いやすいですよ。お家にあるものを混ぜるだけなので、試さない手はないですね!・完全に冷ますしっかり潰してなめらかになったら、熱をとります。ここで完全に冷ますことで、温度差による水滴の発生や、水滴によるカビの発生などを防ぐことができます。また冷凍する場合は特に、熱いまま冷凍庫に入れてしまうと冷凍庫の温度が上がってしまい、ほかの食材の傷みに影響を与える可能性があります。おいしく保存するためにも、十分に冷ましてから保存用袋などに入れましょう。・小分けにして冷凍熱が取れたら1回ごとに使いやすい量をラップで小分けにし、ジッパー付きの保存袋に入れます。おいしさを持続させるためにも、ラップで包む際や保存袋の空気は抜いておきましょう。また、冷凍するときは急速冷凍がオススメです。急速に冷凍されることで旨味をギュッと閉じ込めることができます。金属製のバットなどに、じゃがいもが入った保存袋をのせて冷凍庫に入れると簡単に急速冷凍ができますよ。保存期間は約一ヶ月です。 ■冷凍じゃがいもの解凍方法冷凍したじゃがいもをおいしく食べるには、解凍の仕方も大切です。できるだけ手軽に、おいしさを損なわずに解凍したいですよね。ご紹介した冷凍方法に沿って、オススメの解凍方法もご紹介します。・ラップに包んだまま電子レンジ冷凍したじゃがいもを解凍するときは、電子レンジが大活躍してくれます。ラップに包んだ状態のまま解凍キーでセットするのが最も便利でしょう。切ったじゃがいもの解凍方法生のままカットしたじゃがいもは、火を通したときに型崩れしやすいのが特徴。自然解凍は避けて、凍った状態で使用するのがオススメです。丸ごとじゃがいもの解凍方法丸ごと冷凍したじゃがいもを解凍する際は、ラップに包んだままレンジで加熱します。1個あたり電子レンジ600wで3分ほど加熱したあと、ひっくり返して更に3分ほど加熱。300wくらいまでワット数を落とせるレンジをお持ちの方は、ワット数を下げて5分ほど更にじっくり加熱すると、甘味がより引き立っておいしく召し上がれますよ。マッシュしたじゃがいもの解凍方法マッシュしたじゃがいもの解凍は、短い時間で行うのがコツです。自然解凍も可能ですが、短時間で解凍することで、水分が多く出てしまうのを防ぐことができます。電子レンジでの加熱か、凍った状態でそのまま使用するのが良いでしょう。ちなみに、凍った状態で使いやすい調理例が、ポタージュです。鍋で加熱した牛乳にコンソメなどで味をつけ、凍った状態のじゃがいもを鍋の中で溶かせば簡単にできあがり!・丸ごとなら解凍後に切るじゃがいも丸ごとを調理するとき、丸々調理するケースもあるかとは思いますが、丸ごと使用しない場合も多いはず。丸ごと冷凍したじゃがいもを切りたい場合は、しっかり解凍してから切りましょう。解凍直後だと熱いので注意が必要です。 ■冷凍じゃがいもはどう調理する?いくつかの冷凍方法、解凍方法をご紹介してきましたが、冷凍したじゃがいもを実際どのように使い分けると良いのでしょうか?・生なら『カレー』や『スープ』に生で冷凍したじゃがいもは、カレーやスープ、煮物に最適!冷凍時に乱切りにしておけば凍ったまま使えますし、時短にもなってとても便利です!カットして冷凍保存した生のじゃがいもは、火が通りやすく煮崩れしやすいのが特徴です。最初から鍋に入れず、後半で凍ったまま鍋に投入して火を通すと良いでしょう。竹串をじゃがいもに通して、しっかり火が通っているかどうかの確認も忘れずに行って下さいね。・マッシュなら『コロッケ』や『サラダ』にマッシュして冷凍したじゃがいもは、コロッケやポテトサラダに使うのがオススメです。一から準備すると時間を要するコロッケも、あらかじめ冷凍したじゃがいもを使えば仕事帰りでもパパッとメインおかずになってくれます。あと一品欲しい!というときには、きゅうりやハムと混ぜてポテトサラダにするといいですよ。冷凍する際にマヨネーズも混ぜておけば、あとは塩胡椒するだけであっという間に絶品サラダに!■じゃがいもを冷凍すると変色しない?黒や緑、ピンク色などに変色してしまったじゃがいも。買ってきたばかりの場合も食べていいものか不安になりますよね。そもそもなぜ色が変わりのでしょう。理由がわかれば、どうしたら変色を防ぐことができるのかわかりますよね。・じゃがいもが変色するワケ黒色や紫色への変色じゃがいもを買ってしばらくしたあとや、切って保存しておくと、だんだん黒や紫色に色が変化しますよね。これは空気が触れたときの酸化が原因です。じゃがいもに含まれているチロシンというアミノ酸の一種が、空気と触れ合うことによってメラニンという物質が発生して変色します。人も、日焼けするとメラニンが発生してシミやそばかすができることがほとんどですが、じゃがいももメラニンによって色が変化するんですね。急に黒や紫に変化するのではなく、ピンク、赤褐色、茶色、黒色といった順に変化が見られることが多いそう。ただ、黒色や紫色に変色した場合は、その変色した部分を切り捨てれば食べても問題ありません。食べても大丈夫か不安という方は、変色した部分より大きく切り取って使うと良いかもしれませんね。緑色への変色は注意緑色に変色した場合は注意が必要です。緑色に変色している部分は有毒物質が含まれている可能性が高く、食中毒を起こす場合があります。有毒物質はチャコニンやソラニンと呼ばれる物質だそう。これらは熱にも強いため、調理時に火を通しても、体調不良の症状が現れることがあるそうです。特に子どもが口にしてしまうと命の危険も潜んでいるようなので、十分注意が必要です。特徴としては、渋みや苦味、えぐみといった味を感じられるそうなので、異常を感じたら食べるのは避けましょう。ではなぜ緑色に変色してしまうのでしょうか。実はじゃがいもは、毒素を含む緑色の部分があることによって、動物などの外敵から身を守ろうとしているのだそうです。野菜にもこのようなはたらきがあることに驚きですよね。もし緑色に変色したじゃがいもを大量に食べてしまったり異変があったときは、早い段階で病院に行きましょう。・冷凍すると変色は進まない変色を避ける方法の1つが、冷凍保存です。空気に触れることが変色の大きな要因なので、冷凍することによって防ぐことができます。ほかにも、じゃがいもが浸るくらいの水につける、酢水につけるなどの方法も変色防止への効果が期待できます。いずれにせよ、酸化させない、空気に触れさせないというのが大切になってきます。水や酢水につける場合も、栄養素が液体は流れてしまう可能性があるので早めに食べきるのが望ましいでしょう。早めに使いきれないときは冷凍保存も活用すると良さそうですね。■冷凍じゃがいものおすすめレシピせっかく冷凍したなら冷凍しっぱなしにせず、劣化する前においしく食べたいですよね!そこで、冷凍じゃがいもを使って簡単に作れるレシピをご紹介します。・じゃがバタコーン材料(2人分)ジャガイモ(男爵)2個・水200ml・塩適量トウモロコシ(生)1本バター10gドライパセリ適量粗びき黒コショウ少々下準備ジャガイモは皮をむき、ひとくち大に切って水に放つ。トウモロコシは包丁で実を削ぐ。作り方手順1:鍋に水気をきったジャガイモを入れて水を注ぎ、塩を加えて中火にかける。煮たったら弱火にし、鍋に蓋をして蒸し煮にする手順2:竹串がスッと通る位まで柔らかくなったらトウモロコシを加え、強火にして時々混ぜ、煮汁が少なくなったらバターを加えて火を止める手順3:ドライパセリを全体にからめて器に盛り、粗びき黒コショウを振るコーンではなく、グリルしたベーコンをのせるのもオススメ!■じゃがいもの常温保存方法冷凍で長期保存ができるのは、忙しい生活の中だととてもありがたいですよね。とは言っても、やはりじゃがいもを1番おいしい状態で保存できるのは常温保存です。常温保存で長く保存できる方法をお伝えします。・段ボールに入れ冷暗所へまず湿気や乾燥から守るために段ボールに新聞紙を敷き、そこにじゃがいもを入れます。さらにその上から新聞紙で覆い、風通しが良く、涼しい場所で保管するのがベストです。段ボールにいれて冷暗所で常温保存、これはじゃがいもを保存するにあたって基本的な方法です。ぜひ適切な方法で試してみて下さいね。・りんごを一緒に入れるとよい?より長期保存を実現するには、段ボールの中にりんごを入れるのがオススメです。じゃがいもとりんご!?と思うかもしれませんが、りんごから出るエチレンガスは、じゃがいもの発芽を抑えてくれるはたらきをすると言われています。じゃがいもの芽の部分は有毒ですし、あまりにも芽が出ていると食べても大丈夫なのだろうかと不安になりますよね。下処理の時点で取り除けばすればもちろん食べれるのですが、発芽を抑制できれば、そういった不安も最小限に抑えつつ長期保存ができるのでより安心です。・常温保存可能な期間風通しが良く湿気や乾燥を防いだ状態で保存できれば、約4ヶ月は保存可能です。食料庫などの保管場所がないマンションや賃貸の場合は保存場所に困ることもあるはず。そういった方は、玄関の近くや廊下などの涼しい場所に置いておくと良いかもしれませんね。日差しが当たるところは避けましょう。■じゃがいもの冷蔵保存方法冷蔵庫の中は乾燥しやすい環境です。そのため、じゃがいもを冷蔵庫に入れることで、いい状態にキープできなかったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし実は、時期や適切な方法で保存ができれば冷蔵庫でもおいしさを保ったまま保存が可能なのです!・夏場は冷蔵がおすすめ夏場の常温保存は、気温が上がって芽が出やすくなってしまうため、あまりオススメではありません。涼しい状態をキープできる場所が確保できる場合は問題ありませんが、外出時などは冷房を切り換気もできないため、室内の気温は上がりやすいもの。夏場だけは冷蔵保存するなど、季節によって常温保存と使い分けるのもいいですね。・1ヶ月で使い切れるなら冷蔵1ヶ月で使い切ることができるのであれば、冷蔵保存でも問題ありません。ただし、早めに使うようにしましょう。冷蔵庫での保存は、低温で傷む可能性が非常に高く、また乾燥でしわしわになりやすいです。温暖な気候で育った食材を温度の低い場所で保存すると、逆に腐ってしまいます。じゃがいもの場合は、中身の色が変化したり、空洞になったりする可能性もあるそう!・キッチンペーパーで包みビニール袋へそれではどのように冷蔵保存すればよいのでしょうか。じゃがいもは湿気や乾燥に弱い食材のため、湿気や乾燥から守ることが大前提です。それにくわえて、冷蔵保存をする際は、じゃがいもが冷えすぎないようにするのも大切です。そこで、一つ一つをキッチンペーパーで包み、ビニール袋へ入れて口を軽く閉じて保存しましょう。ここで完全に口を閉じてしまうと返って湿気が中に溜まりやすくなってしまうため、軽く縛るのがポイントです。また、じゃがいもを包むときはキッチンペーパーではなく、新聞紙でも代用可能です。・野菜室に入れる温度は冷蔵庫より野菜室の方が高めに設定されていることが多いため、じゃがいもの保存には冷蔵庫ではなく野菜室の方が適していると言われています。低温の環境だと、冷えすぎで、でんぷんが糖へと変化し、本来の風味が損なわれることが多くあるようです。野菜室での保存の場合も、湿気や乾燥を防ぐためにキッチンペーパーやビニール袋を使用して、保存方法の工夫が必要です。・冷蔵保存可能な期間じゃがいもの冷蔵保存期間は、約3ヶ月です。冷蔵庫でも野菜室でも保存期間は変わりませんが、どちらにせよ湿気や乾燥で風味が落ちてしまったり、低温でホクホク感が薄れてしまったり、シワになってりまうこともあるので、早めに使うことが望ましいと言えます。■新じゃがいもは『食べ切る』が基本3月〜6月に多く出回る新じゃがいも。通常のじゃがいもとは違った良さがあるので、おすすめの調理の仕方や保存方法も少し異なります。それぞれの特徴をいかして扱えると理想ですよね!そこで新じゃがいもの特徴などをお伝えしていきます。・新じゃがいもの特徴通常のじゃがいもは、皮が硬く、でんぷんの量が多いのが特徴です。食べるとホクホク感を感じることができるので、その食感がお好みな方もきっと多いのではないでしょうか?一方で新じゃがいもは、通常のじゃがいもと比べると、小粒なものが多く出回っています。水分量が多い、香りが良い、皮が薄くやわらかいといった特徴があります。そのため、みずみずしく甘味があります。皮ごと食べられるという点も嬉しいですね。・新じゃがいもの調理方法新じゃがいもは水分量が多く、皮が薄く柔らかいのが特徴であると述べました。そのため基本的には皮付きのまま調理できます。下処理の仕方表面の汚れを落とすために水洗いをすると、皮がむけてしまう可能性があるので強く擦りすぎないようにしましょう。特にブラシなどを使用する際は強い力を加えず、新じゃがいもに軽くあてて表面についている汚れを取り除きます。基本的には、皮がついたまま茹でるのがオススメです。元々水分が多いので、茹でることで水っぽくなりすぎないようにするためです。もし皮は食べないというときでも、茹でたあとに皮をむくのが良いでしょう。丸ごとラップをして電子レンジで加熱しても構いません。向き不向きの料理新じゃがいもは丸々調理するのにぴったりです。例として、揚げ煮やじゃがバターなどが挙げられます。また水分が多く含まれているため、加熱中に形が崩れにくく、炒め物にも向いていると言えます。型崩れしにくいのは調理する上で大きなメリットですね。しかしその反面、味がしみにくいという特徴があります、そのため、カレーや肉じゃがなど比較的長い時間煮込むような料理にはあまり適していません。また、通年で出回っているじゃがいもに比べてでんぷんが含まれている量は少なめなので、コロッケやポテトサラダにはあまりオススメではありません。でんぷん質が少ないことでホクホク感があまりなく、水っぽくなってしまう可能性が高いためです。・1週間以内に食べ切る水分量が多いことで、傷むスピードが早いのも新じゃがいもの特徴です。手に入ったら1週間を目安に食べ切りましょう。水々しさを楽しむためにも、早めに食べるとより良いですね。ではどのように保存すれば良いのでしょうか。新じゃがいもは湿気や直射日光に弱いため、常温保存を基本としましょう。特に直射日光が当たると発芽や緑色への変色へと促進してしまうので、日光が当たりやすい場所では保存しないようにしてくださいね。■長くおいしくじゃがいもをうまく使いこなそう!今回は、じゃがいものおいしい保存方法とレシピについてご紹介しました。保存方法によってはふにゃふにゃで味が落ちてしまうというイメージを持たれている方も、ぜひ試してみてくださいね。じゃがいもを下処理して保存することで、長期保存と毎日の食事作りの時短に繋がりますよ。それぞれの保存方法にあったレシピで調理するのがポイントです。手間を減らし、おいしく、無駄なく、常備野菜の代表であるじゃがいもで、家族が喜ぶ料理を食卓に並べましょう!《参考》・ 農林水産省「ジャガイモによる食中毒を予防するために」
2021年03月03日だし汁をとったり、おかずとしても幅広く活用できる昆布。とくに乾燥昆布の場合は、乾物の一種ですし長期間おいていても見た目も味も変わらない印象がありませんか?しかし、昆布にも守るべき保存期間があるのです。適切に保存しなければ、カビが生えることもあるので気をつけなければいけません。そこで本記事では、昆布の賞味期限をはじめ、乾燥昆布と生昆布の正しい保存方法、おいしい昆布の見分け方、さらに表面にできる白い粉についても詳しく掘り下げます。これを機会に、和食の命ともいえる昆布についての正しい知識を、ぜひ身につけてくださいね!■昆布の賞味期限はどのくらい?自給率90%を超える昆布。きっと皆さんの家にある昆布も国内産、しかも多くの場合は北海道産でしょう。寒流の流れ込む海域を好む昆布は、国内では北海道と東北の寒い地域でしか獲れず、現地で袋詰めされて出荷されます。その昆布の賞味期限は、一体どれくらいなのでしょうか?産地や種類によっても製法や味などの特徴が異なります。早速、詳しくみていきましょう。・一般的な乾燥昆布の賞味期限の目安昆布は、乾燥昆布と生昆布に分けられます。獲れてから乾燥させて、長期間熟成してから出荷するのが、乾燥昆布。賞味期限は、袋に詰めてから1~3年くらいが目安です。ちなみに、獲れてからすぐに出荷される生昆布の賞味期限は、わずか数日です。出汁をとるために使う場合は、生昆布では不便ですよね。乾燥させたものを長期間保存できる方が、うんと実用的です。1~3年かけて小出しで好きな分だけ使えるのは、とてもコスパが良いともいえるでしょう。・保存状態がよければ賞味期限が切れても食べられる乾燥昆布などの乾物は、保存状態さえよければ、賞味期限が切れていても食べられます。そもそも賞味期限とは、安全に食べられる期限を示した消費期限と違って「この日までならおいしく食べられますよ」という目安に過ぎません。肉や魚と違って、一刻を争って消費しなければ安全が保障されないものではないので、賞味期限を少しくらい過ぎたからといって、目くじらを立てる必要はありませんよ。未開封の場合なら、なおさら傷みにくいといって良いでしょう。・種類によっては何年も熟成させるものもある国内に流通している昆布は、北海道産がほとんどを占めています。有名なものでは、主に函館沿岸で獲れる「真昆布」、道北の礼文島や利尻島、稚内で獲れる「利尻昆布」、知床半島の羅臼近辺で獲れる「羅臼昆布」、道南の日高地方などで獲れる「日高昆布」などがあります。羅臼昆布は、2~3年、高級品にいたっては5年以上熟成させるものもあり、長く寝かせるほど羅臼昆布特有の強い風味と旨みが出ます。さらに利尻昆布には、20年以上も熟成させる希少品が存在するんですよ。この4種の中では、流通量の約8割は日高昆布ですが、真昆布や利尻昆布などと比べると、うまみが薄くて磯の香りが強い傾向があります。上品な香りとうまみ、澄んだ色の美しさでは、プロの料理人が好んで使う真昆布が有名です。 ■昆布の表面についている白い粉は何?スーパーに並んでいる昆布を見ると、表面に白い粉がついていることが珍しくありません。表面が白いと、それだけで何となく古くて傷んでいるのではないか…という印象を持ちませんか?ところが、これはカビでもなければコケでもありません。その正体について詳しく解説していきましょう。・正体はマンニットという旨み成分昆布の表面についている白い粉は、マンニットという旨み成分の一種です。昆布を使ってだし汁をとると、味噌汁や煮物に独特の旨みが生まれますが、それこそが白い粉、マンニットのなせる技なのです。・なぜマンニットが出てくるの?マンニットは、昆布が乾燥すると水分とともに表に流れだしてきて付着します。よく見ると昆布によってマンニットの量にずい分違いがありますよね。たとえば昆布を長期保存している場合に、昆布周辺の湿度が何度も変化を繰り返すと、その度にマンニットがしみ出して付着する現象がおきます。その回数が多ければ、マンニットの量も多いといえるのです。・取り除かずそのままの状態で料理に使うとよいマンニットをカビやコケなどと勘違いして、洗い流した経験はありませんか?それはとてももったいないことです。マンニットは、昆布特有のうまみ成分のため、むしろ少しでも残して活かす方が良いのです。マンニットには、特に気になる臭いもありません。後述しますが、これが万が一カビだとすれば、におうとすぐに判別できます。 ■昆布の賞味期限と食べられない状態の見分け方昆布には賞味期限がありますが、よほどの場合を除いては、食べられなくなる訳ではありません。しかし、昆布も劣化したり、腐ったりすることがあるので、その見分け方はぜひ覚えておいてくださいね。・虫がわいている昆布に限らず、乾物には虫がわくことが珍しくありません。具体的には、『ジンサンジバンムシ』や『タバコシバンムシ』などです。これらの虫は、たとえ保存袋に昆布を入れていたとしても、それらを食いちぎって侵入してくる厄介者です。よく見ると肉眼でも確認できますので、見つけたら無理して取り除くのではなく、ためらわずにすべての昆布を廃棄処分してくださいね。・カビが生えている昆布にもカビが生えることがあります。昆布は、高温多湿の環境を非常に嫌います。とくに梅雨や暑い夏の時期に保存場所をあやまると、びっしりとカビがついていることもあるので注意が必要です。冬場でもエアコンを強めにしていると、カビの餌食になるので気をつけましょう。・白カビとマンニットの見分け方昆布に生えるカビは、白カビです。元々の昆布の色が濃いので、生えるとすぐに分かるでしょう。ただし、マンニットも白いため、間違えないようにしなければいけません。白カビの見た目は、小さな綿のようにふさふさした細かな粒状です。一方、マンニットは、塩が乾いて浮き出てくるさまに似ており、うっすらと染みのように広がる傾向があります。また、白カビは鼻を近づけると特有のカビ臭がするので、すぐに判別できるでしょう。■昆布の賞味期限を伸ばす保存方法とポイント昆布は、コスパを考えるとまとめて買う方が良いですし、人からたくさん送られてくることもあるでしょう。すると当然、適切に保存することを考えなければいけませんよね。ここからは、昆布の賞味期限を少しでも延ばす保存方法とポイントを解説していきます。乾燥昆布と生昆布で異なるので気をつけてくださいね。・乾燥昆布の保存方法乾燥昆布は、常温保存がおすすめです。冷蔵庫の方が良いと考える人も多いかもしれませんが、それより冷暗所が良いでしょう。商品によっては、開封済みの場合は冷蔵庫に保存するようにと記載されていることもあります。その場合は、指示に従ってくださいね。・生昆布の保存方法生昆布はあっという間に傷んでしまうので、すぐに食べない場合は冷凍庫に保存しましょう。よく洗って水気を切り、適当なサイズにカットして保存袋に入れてから冷凍庫に入れてください。これで1ヶ月はもつでしょう。・昆布に適した保存容器昆布を保存するには、密閉できるチャック付きの保存袋か密閉容器がおすすめです。昆布はほかの臭いを吸収しやすく、とくに保存袋の場合は臭いがつきやすいため、二重にすると良いでしょう。また、パッキンつきのガラス製の密閉容器なら、中身が見えて虫の侵入も防げるうえに、湿気にも強いのでうってつけですよ。昆布を小さくカットすれば容器はさほど大きくなくても大丈夫ですし、100均にも使いやすいアイテムがたくさん揃っているので、使い勝手のよいお気に入りを探してみてください。・保存場所のポイント昆布は、高温多湿を大変嫌います。常温保存する場合は、日光の直接当たらない風通しの良い場所を選んでくださいね。冷蔵庫で保存する場合は、臭いを吸収してしまうので、臭いのきつい食材のそばにはおかないように気をつけましょう。また、扉のポケットに入れると、開閉のたびに温度が変化して結露ができます。結露はカビの原因にもなるので、棚のできるだけ奥の方に保存するのがおすすめです。■おいしい昆布の選び方昆布は出汁をとるだけでなく、おかずやスープなどさまざまなレシピに活用できます。「よろこんぶ」という語呂合わせで縁起物としておせち料理でも人気ですよね。レシピをおいしく仕上げるためにも、質の良い昆布を選ぶのはとても重要です。しかし、肉や魚などと比べると、良い昆布を見極めるのはなんだかむずかしそうですよね。そこで、おいしい昆布の選び方について具体的に解説しましょう。・肉厚なものできるだけ肉厚の昆布を選びましょう。昆布は、海の中では長いもので10m近くの大きさで生息しています。それを短くカットして販売するわけですが、部位によっては薄いものもあります。肉厚で柔らかい昆布であれば、うまみも食べ応えもあって、煮込むだけでも十分に料理のメインとして使えますよ。・マンニットが全体的についているマンニットが全体に広がっているものを選びましょう。マンニットは昆布特有のうまみ成分ですから、全体的についている方が、どこを使っても料理をおいしくしてくれます。鍋の際でも、マンニットが豊富な昆布を使えば、ほかに味付けしなくても肉や魚、野菜などとうまく絡んで十分にうまみを堪能することができるでしょう。・濃い緑色をしている濃い色をした昆布もおすすめです。黄色っぽいものよりは、濃い緑色のものを選ぶようにしましょう。最上のものなら、緑というより黒に近い色をしています。・ツヤがある新鮮でおいしい昆布はツヤがあり、古くなるほどテリがなくなります。昆布は早い時期に獲れたものもおいしいので、時期が選べる際には意識してみてくださいね。■だし汁に使った昆布の活用法だし汁に使った昆布は、どのようにしていますか?もしかして、迷わずゴミ箱に処分してしまっていませんか?昆布は、だしをとった後でも十分においしく食べられるのです。簡単に捨てずに使えるだけ使いきれば経済的ですよ。ぜひ習慣にしてくださいね。・冷凍保存するだし汁に使った昆布をすぐに使わない場合は、3~5cm角の大きさにカットしてからラップで包んで冷凍しておきましょう。小さく切っておけば、冷凍してもいつでも加熱して活用できます。・佃煮や煮物などに再利用する冷凍した昆布がある程度の量になったら、それを佃煮や煮物に使いましょう。佃煮はフライパンひとつで簡単に作れますよ。1~3cmに切った昆布をしょう油、みりん、酢といっしょに軽く炒めます。最後にかつお節を加えたら完成です。かつお節もだし汁をとるために使うことがあると思いますが、これも捨ててしまうともったいないです。昆布同様にさまざまな使い道があるので活用してくださいね。だし汁に使った昆布は、味噌汁や筑前煮などに入れても、風味が出て味わい深くなるのでおすすめですよ。・乾燥させて粉末状にするだし汁に使った昆布を乾燥して粉末にすれば、ふりかけや料理の隠し味としても活用できますよ。昆布を天日干しにして乾燥させてから、ミキサーを使って粉末状にします。昆布は乾燥させると大変固くなるので、そのままミキサーに入れるとモーターが焼けてしまって壊れる可能性があります。ミキサーに入れる前にできるだけ小さく刻んで、ミキサーに入れたら少しずつ回して様子を見ながら粉砕してください。電子レンジで加熱して水分を飛ばしたかつお節をミキサーで粉末にしたものと混ぜ合わせると、自家製ほんだしが完成します。そのまま味噌汁に入れたり、料理に隠し味として入れると、味に深みが出ますよ。 ■昆布を上手に保存して長持ちさせよう日本人ほど海藻を料理に使う例は、世界中を探してもなかなかありません。ワカメやもずくも捨てがたいですが、やはり昆布の存在感は圧倒的といって良いでしょう。上手く保存すれば、乾燥昆布なら最長3年はもたせることができますし、一度だし汁をとるために使っても、さらに使い道が残されています。わずかな量で広く深く染みわたる風味は、何ものにも代えがたい価値があります。おいしい昆布を見分けて正しく保存し、だし汁におかずに、ふりかけにと思う存分そのうまみをフル活用してくださいね!
2021年03月01日寒くなってくると、柔らかく煮込まれた甘くておいしい「かぶ」が恋しくなってきます。しかし、案外かぶは足の早い野菜です。冷蔵庫に放置しておくと、あっという間に残念なことに…。そんなことのないように賢く保存する方法やおすすめのレシピをご紹介します。■かぶを冷蔵保存する方法スーパーなどで売られているかぶは、葉付きのものが多いですよね。かぶは、根だけでなく葉にも栄養がたっぷり含まれているので、捨てるところがありません! どちらもおいしく食べられるようにしっかり保存しましょう。・根と葉に分けるまず、「根」と「葉」に切り分けます。そうしないと、葉が根の養分と水分をどんどん吸い上げて、根がおいしくなくなってしまいます。買ってきてすぐ、新鮮なうちに行いましょう。これは、かぶに限らず葉付きで売られている大根なども同じことがいえます。・葉はペーパーに包んで保存袋へ切り分けた葉は、軽く洗って水で湿らせたキッチンペーパー や新聞紙などで包んで乾燥を防ぎましょう。さらに、それをポリ袋などの密閉できる保存袋に入れて、野菜室で保存します。しかし、葉は痛みやすいので、生で食べる場合はできるだけ早く食べ切ることをおすすめします。もし、食べ切れなさそうなら、保存方法を冷蔵から冷凍にきりかえることも視野に入れてみてください。・葉は立てて保存そして、保存袋に入れた葉は、空の牛乳パックやペットボトルを使って立てて保存すると、保存性が高まります。野菜を保存するとき、その野菜がどう畑に生えていたかを思い出すといいヒントになります。それというのも、野菜は収穫後も生きて成長し続けています。きゅうりや大根も縦に大きくなる野菜ですよね? なので、その成長を妨げてしまうと、余計なエネルギーを消費してしまい、養分が減ってしまいます。かぶの葉も上へ上へと縦に育つ野菜なので、立てて保存するのは理にかなってるんです。・根は1つずつペーパーに包む切り分けた根は、葉と同じく水で湿らせたキッチンペーパー や新聞紙などでひとつひとつ包んでください。そして、保存袋に入れて冷蔵庫で保管しましょう。生のままのかぶを保存するのに適した温度は0℃なので、野菜室が最適です。■かぶを冷凍保存する方法前述では冷蔵保存を紹介しましたが、冷凍保存をすればさらに長期間おいしく食べられます。基本的に、どの食材でも冷凍するときは水分が大敵なので、水気をしっかり拭き取ったり、塩揉みしたりするなどひと工夫加えることで、保存性が高まります。一般的には、冷凍すると細胞が壊れ食感が悪くなってしまいますが、かぶの場合はそれをメリットに変えることも可能です!・葉は小分けにしてラップで包む葉は、3〜4cmのざく切りにしてから、使いやすい分量ごとにラップで包み、冷凍可能な保存袋に入れて冷凍庫で保管しましょう。生のままでも保存できますが、下茹でもしくは塩揉みしてから冷凍すれば、さらに劣化のスピードを遅くすることができます。・葉は解凍せず調理可能使うときは、解凍せずそのまま料理に加えましょう。へたに解凍してしまうと、水っぽい仕上がりになってしまうので注意が必要です。・根は切ってから保存袋へ根も、くし切りや輪切りなど食べやすい大きさに切ってから冷凍します。また、すりおろした状態でも冷凍することが可能です。大きめに切った場合は固めの塩茹で、薄く切った場合は塩揉みをしておきましょう。・根は『解凍なし』か『自然解凍』根の部分は煮込み料理などに使われることが多いかと思いますが、冷凍したかぶの根は、長く煮込まなくても簡単に柔らかくなるので時短になります! また、すりおろして冷凍したものは、自然解凍してポン酢などで和えてもおいしく食べられますよ。■かぶの保存期間冷蔵でも冷凍でも、おいしいうちに食べ切ることが大切です。保存袋などに日付を書いておくなり、スケジュール帳に書き込むなりして管理しておくと、うっかり食べ物をダメにしてしまうことも防げます。・冷蔵保存できる期間根は1週間、葉は2〜3日ほどです。これは根と葉を切り分けた場合で、もし切り分けず丸のままだとさらに短くなってしまいます。・冷凍保存できる期間根も葉も1ヶ月ほどです。食感にこだわらなければ、圧倒的に冷凍保存の方が長く保存ができるので、おすすめです。すでに切ってあったり下茹でしてあれば、料理の手間も省けますよね。■かぶを保存するのに皮はむく?かぶの皮のすぐ下は繊維質が多く、むかずに食べるとやや食感が悪いです。また、苦味もあるため、せっかくのかぶの甘い味を台無しにしてしまうなんてことも…。しかし、かぶの皮には、アミラーゼといって消化を助けるはたらきのある成分が多く含まれているため、食べずに捨ててしまうのはもったいないんです。かぶの大きさや料理に合わせて、皮をむくかむかないか選択しましょう。・大きめのかぶの皮はむくかぶは、大きければ大きいほど皮が固いです。また、皮の近くには筋が多く、柔らかく煮ても食感が悪くなってしまうため、煮物などのレシピではむくのがよしとされていることが多いです。むくときは、包丁を使って分厚くむきましょう。・小さめならむかない小さめのかぶは、皮をむいて煮込んでしまうと、グズグズになってしまいます。なので、煮崩れを防ぐためにも皮はむかずに調理しましょう。葉の付け根も少し残しておくと、葉の緑色が加わり色鮮やかでかぶらしい見た目になります。この場合は、爪楊枝などを使って、しっかり根本の土や汚れをきれいに洗いましょう。・すり下ろす場合はむかない皮をむく1番の理由は、皮のすぐ下の繊維質が食感を悪くするためなので、すり下ろす場合は皮をむかなくても大丈夫です。むしろむかないほうが、アミラーゼも効率よく摂取することができます。・むいた皮は漬物に厚くむいた皮は、浅漬けにしたりポン酢漬けにしたりして漬物にしてあげると、ちょっとしたごはんのお供になります。また、かぶの皮からはおいしいだしが出るので、ほかの野菜の皮や芯などと一緒に水から煮込んでスープの素として利用すればとってもエコですね。■新鮮なかぶの選び方と栄養小かぶなどは季節問わずスーパーなどに並んでいますが、かぶの本来の旬は、3〜5月と10〜11月です。春物は柔らかいので生食に、秋物は甘みが強いので煮込み料理にそれぞれ向いています。また、根と葉では含まれている栄養が違うので、それも合わせてご紹介します。・おいしいかぶを見極める方法根はツヤがありずっしりと重くきれいな丸いかたちで、葉は左右対称で黄色などに退色していないものが、新鮮な証です。葉の付け根が萎びていたり、根の部分にシワがあったりするものは、収穫後から時間が経ってる可能性があるので避けましょう。・根と葉の栄養の違い前述でご紹介したとおり、根(とくに皮)には、アミラーゼという消化酵素が含まれています。一方の葉には、βカロテンやビタミンC、カルシウム、カリウム、葉酸などが豊富に含まれており、根より栄養価が高いといえるでしょう。・葉も捨てずに食べよう根にばかりに注目がいきがちのかぶですが、葉がこんなに栄養豊富なら、食べなきゃ損ですよね。サッと下茹でをして灰汁抜きをして、炒めてふりかけにしたり、煮ておひたしにしたりすれば、おいしく食べられるので捨てないでくださいね。■日持ちするかぶの保存レシピお漬物にしておいしく日持ちさせることもできますが、もう少し手間を加えれば、プラス1品のおかずに早変わり!常備菜として仕込んでおけば、毎日のごはんの支度も楽できますよ。常備菜をつくるときは、清潔な保存容器で保存するように心がけましょう。・カブと大葉の梅肉和え材料(2人分)カブ1個・塩少々大葉2枚・作り置き甘酢大さじ1/2・梅干し1/2~1個・砂糖小さじ1・みりん少々・しょうゆ少々下準備カブは葉を切り落として皮をむき、縦半分に切って薄い半月切りにする。葉は適量をきれいに水洗いして塩ゆでする。水に取って粗熱が取れたら水気を絞り、粗く刻む。大葉は軸を切り落とし、縦半分に切ってさらに細切りにし、水に放って水気を絞る。<合わせ梅肉>の梅干しは種を取り出し、包丁でペースト状になるまで梅肉を叩いてボウルに入れ、他の材料を加えて混ぜ合わせる。作り方手順1:ビニール袋にカブ、塩を入れ、袋に空気を入れて口を縛るように持ち、袋を振って全体に塩をからめる手順2:空気を抜き、口を縛って10分くらい置き、水気が出てきたら水気をしっかり絞る手順3:<合わせ梅肉>のボウルに(2)のカブ、カブの葉、大葉を加え、サッと合わせて器に盛るさっぱりとした味なので、照り焼きや蒲焼など甘辛いタレのおかずの副菜にピッタリですね。・カブの葉のオイスター炒め材料(2人分)カブの葉1~2個分ショウガ(せん切り)1/2片分オイスターソース小さじ1.5塩コショウ少々サラダ油小さじ1.5下準備カブの葉は長さ3~4cmに切る。作り方手順1:フライパンにサラダ油を強火で熱し、ショウガ、カブの葉を加えて炒め合わせる手順2:全体に炒められたら塩コショウを軽く振り、オイスターソースを加えてからめながら炒め合わせ、器に盛る葉には水溶性の栄養も含まれているので、加熱は最小限にとどめ、おだしごと食べましょう!■かぶは捨てるところナシ!かぶは、根も葉はもちろん皮もおいしく食べられる野菜なんですね。その両方をおいしく食べるためには、新鮮なかぶを選ぶことと正しい保存方法で保存することが大切なのがおわかりいただけたでしょうか。甘くて柔らかくなるかぶは、離乳食にもピッタリです。家族みんなでかぶを楽しみましょう。さいごに、もしかぶがこうなってしまっていたら、食べないでくださいね。葉が変色して粘り気がある根の中まで変色している水分が抜けてふにゃふにゃ茶色汁が出ている生ゴミのような匂いがするとくに、暑くなる夏場は注意が必要なので、気をつけましょう。《参考》 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
2021年02月28日夏は冷たいそうめんをするするっと、冬はあったかにゅうめんをつるつるっと。最近は変わりそうめんレシピもよく目にしますし、そうめんが題材の楽しい絵本までありますね。それほど支持されているのは、やはりそうめんが安価な食材だからでしょうか。価格も手を出しやすく、季節を問わず楽しめるそうめんは、ストックがあると助かる食材ですよね。そんなそうめんの保存方法やレシピなどを見ていきましょう。■そうめんの賞味期限日持ちしそうな印象があるそうめんですが、賞味期限はどれくらいなのでしょう。乾麺は賞味期限の確認をおこたりがちですので、おおまかな期限を覚えておくと良いですよ。 ・乾麺タイプの場合スーパーで購入する袋入りや、お中元などでいただく木箱入りなど、そうめんにもさまざまありますが、乾麺タイプが多いでしょう。乾麺は、イメージのとおり、とても日持ちします。有名な産地別で見ても、島原で1年半、三輪2年、小豆島2年半~3年、播州で3年ぐらいとなっています。少なくとも1年は十分もちますね。 ・半生や生タイプの場合生タイプのそうめんで約1ヶ月、半生タイプで2~3ヶ月保存可能です。とはいえ、できたてに近い生ものですから、なるべく早く食べるほうがおいしくいただけます。■そうめんの上手な保存方法賞味期限内とはいえ、適切な保存でおいしさをキープしたいですよね。賞味期限に余裕があるからといって、適当に保存していては、だめになってしまうかもしれません。正しい保存方法を覚えておきましょう。 ・乾麺タイプの保存方法そうめんは湿気が大敵です。床下収納や押し入れではなく、風通しのよい冷暗所で保存します。においの強いものを近くに置かないことも大切です。冷蔵庫で保存する場合は、保存用袋に移してにおいうつりしないようにしてくださいね。 ・半生や生タイプの保存方法半生は開封してしまったらかならず冷蔵庫に入れます。生タイプは開封前から冷蔵保存です。賞味期限内であっても風味が落ちやすいので、早めにめしあがってくださいね。■茹でたあとのそうめんは保存できる?茹でてしまったのに食べきることができずに、あまらせてしまうこともあるでしょう。茹でたそうめんは保存できるのでしょうか。 ・茹でると急激に賞味期限が短くなる茹でてしまうと、乾麺のときのような日持ちはしません。また、保存中にのびてしまいますし、水分もとんでしまうので、どうしても味は落ちます。明確な期限はありませんが、なまものと同様、次の日には食べるのがベストです。 ・冷蔵保存の方法器に入ったままラップをかけてもよいですし、密閉容器や保存用袋に入れて冷蔵庫に入れます。1食分ずつに小分けしておくと、使うときに便利です。 ・冷凍保存の方法実は、そうめんは冷凍保存もできます。そうめんの水気を切り、平らになるように冷凍用保存袋に入れて、冷凍します。最初から空気を抜いて冷凍せず、そうめんが大体固まったぐらいで一度取り出して、空気を抜いてから再度冷凍庫に入れて保存すると良いでしょう。 ・冷凍したそうめんの解凍方法冷凍した茹でそうめんはそのまま調理しましょう。 電子レンジ解凍や自然解凍をすると食感が悪くなってしまいます。解凍してから使いたいときはさっと湯がいてくださいね。おみそ汁や豚汁に凍ったまま入れると食べごたえもあり、よく合います。すまし汁に入れてにゅうめんにするのもいいですね。市販のうどんスープで作ればかんたんです。冷凍そうめんを使って簡単につくれるレシピをご紹介しますので、解凍方法の参考にしてくださいね。にゅうめん材料冷凍そうめん 2~3人分玉ねぎ 1/4個水 600mlうどんスープの素 2袋卵 1個作り方玉ねぎを千切りにします鍋に、水、うどんスープ、玉ねぎを入れて一煮立ちさせますそうめんを入れほぐれたら、溶き卵を入れて混ぜたらできあがりです■そうめんを保存する際のポイント「そうめんの上手な保存方法」でもふれましたが、茹でる前のそうめんの保存方法を、もう少し詳しくポイント別にご紹介します。 ・におい移りに注意するそうめんなど乾麺は、ほかの香りを吸収しやすいので、化粧品、洗剤、石けんなど香りの強いものとはいっしょに置かないようにしてください。また、冷蔵庫で保存する場合も、カレーやしょうが、にんにくなどのとなりには置かないようにしましょう。冷蔵庫はにおいがつきやすいので、保存用の袋などで密閉するのがおすすめです。 ・通気性のよい場所に置くそうめんは、木箱や袋、紙箱などに入っていますが、開封前であれば容器に入ったまま、直射日光のあたらない暗く通気性のよい場所で保存します。湿気が溜まりやすく、室温の高いシンク下や床下収納、押し入れなどは、カビや虫も発生しやすいので避けましょう。開封後は、プラスチック容器や保存用袋などに入れて保存するのがおすすめです。ときどき箱や容器から出して数時間陰干しをすることで、カビや虫の発生を防ぐことができます。 ・保存容器が便利そうめんの保存には、100円ショップや雑貨店にあるパスタケースが便利です。パスタケース以外でもそうめんサイズの密閉容器があるかもしれませんので、一度のぞいてみてくださいね。賞味期限や茹で時間の表示を残すべく、袋から出したくないときは、上部を横に切るのではなく、袋のサイドを上から下までたてに切ってしまうと取り出しやすくて便利ですよ。一般的には、50gのそうめんが6束入っているぐらいのものを購入されることが多いでしょうか。たとえば2束取り出したあとなら、輪ゴムを巻いてそのまま容器に入れて保存してください。■食べられないそうめんの見分け方忘れていたそうめんがでてきた! これって食べても大丈夫? そんなときの見分け方をいくつかご紹介します。これまでそうめんを適当に保存していた方は、ご自宅にあるものを確認してみてくださいね。 ・カビが生えていないか一部、「青カビ」が生えてしまったら、カビの部分は捨ててしまってください。全体的に生えてしまっているようでしたら、あきらめてください。ほとんど毒性はないとはいえ、無毒とは言えず、味も風味も落ちています。青カビが生えてしまったら絶対に捨てましょう。ふわふわした「白カビ」は、高温発酵がおきて生えたものです。ゆでてしっかり水洗いすれば大丈夫と言われていますが、気になる方は処分しましょう。お子さまや高齢の方など、免疫が低い人が食べる場合のなら、特に注意が必要ですね。こちらは、保存場所が高温多湿だった可能性があります。保存場所を見直すのがいいかもしれません。 ・虫がついていないかシバンムシなどの食品害虫がついていたら…。実は、そうめんをばらばらにして新聞紙に広げ、直射日光にあてれば虫はいなくなります。そのあと、そうめんの表面の白い粉をふるい落とし、通常通り茹でれば問題ありません。だとしても、虫嫌い、生理的にダメということでしたら捨ててしまわれるでしょう。保存場所を見直し、同じ失敗をしないように気をつけなければいけませんね。 ・変色していないか黄色っぽくなっているのは、小麦粉にもともと含まれるている色素が、保存中の温度や酸素などの影響を受けたことが原因です。食べることはできますが、保存環境がよくなかったので味は落ちています。ゆでると、日なたくさいにおいがするかもしれません。 ・においが強くないか箱や包装紙を取り除いてもそうめんがカビくさいときは、食べることをおすすめしません。また、石けんや洗剤の近くで保存してしまったためにおい移りしたそうめんは、からだに良い悪いよりもおそらく生理的に食べられませんので、茹でてみることもせずに、あきらめましょう。■余ったそうめんのアレンジレシピ余ったそうめんは、そのまま食べるよりも目先を変えておいしく楽しみましょう。茹でて余ってしまったのも、乾麺のまま少し余ってしまったそうめんも、こんなアレンジはいかがでしょう。 ・チャンプルー風チャンプルーとは「混ぜこぜにしたもの」という意味の沖縄の方言で、炒め物料理を指します。ですから、野菜や豆腐、豚肉、お麩、なんでも「混ぜこぜ炒め」にすればチャンプルーです。材料(2人分)牛肉(こま切れ)180g・酒大さじ1・砂糖大さじ1/2・しょうゆ大さじ1グリーンアスパラ5本玉ネギ1/4個サラダ油大さじ1・ショウガ汁1片分・酒大さじ2・みりん大さじ1・砂糖小さじ1・オイスターソース大さじ1素麺2束大葉8枚下準備ボウルで<下味>の材料を混ぜ、牛肉をからめる。グリーンアスパラは根元を切り落として根元の皮をむき、長さ4等分に切る。玉ネギは4等分のくし切りにする。<調味料>の材料を混ぜ合わせる。素麺は表示の通りにゆで、流水に放って粗熱を取り、ザルに上げて水気をきる。大葉は軸を切り、細切りにする。作り方手順1:フライパンにサラダ油と玉ネギを入れて中火で熱し、しんなりするまで炒める手順2:牛肉とグリーンアスパラを加えて炒め合わせ、肉の色が変わったら<調味料>を加えて炒め合わせる手順3:素麺を加え、ほぐしながらからめて器に盛り、大葉をのせる ・油そば風汁なし麺といえば「油そば」を思いうかべる方も多いですね。これもそうめんでささっと作れますよ。材料(2人分)素麺2束ベーコン2枚玉ネギ1/4個白ネギ1/2本ニンジン1/4本シメジ1/2袋ピーマン1個ニラ1/2束塩コショウ少々しょうゆ小さじ1かつお節3gサラダ油大さじ1.5・酒大さじ1.5・砂糖大さじ1・米酢(または穀物酢)大さじ2・塩小さじ2/3・薄口しょうゆ小さじ1/2・ショウガ汁小さじ2・鶏ガラスープの素小さじ1.5・片栗粉小さじ2/3・水120ml白ゴマ小さじ1下準備<塩ソース>を作る。全ての材料を鍋に入れ、よく混ぜ合わせる。ひと煮たちさせ冷ましておく。ベーコンは幅1cmに切る。玉ネギは縦薄切りにする。白ネギは縦半分に切り、さらに斜め薄切りにする。ニンジンは皮をむき、縦細切りにする。シメジは根元を切り落とし、小房に分ける。ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取り、縦細切りにする。ニラは水洗いし、根元を少し切り落として長さ3cmに切る。作り方手順1:素麺をたっぷりの熱湯で少しかためにゆでてザルに上げる。しっかり流水でもみ洗いし、水気をきる手順2:中華鍋にサラダ油、玉ネギ、白ネギを入れ強火にかける。香りがたってきたらベーコン、ニンジン、シメジを加えて炒め合わせる。ピーマン、ニラを加えさらに炒め合わせる手順3:塩コショウ、しょうゆ、かつお節を加えて炒め、さらに素麺を加えて炒め合わせる。器に盛り分け、<塩ソース>をかけ、白ゴマを振る ・かんたんもちもちおやき風そうめん材料(2人分)素麺2束豚バラ肉(薄切り)4~5枚青ネギ2~3本・麺つゆ(2倍濃縮)大さじ3・みりん大さじ1サラダ油大さじ3作り方手順1:素麺は袋の指示通りにゆでて流水でもみ洗いし、氷水に放ってしっかり水気をきる。青ネギは斜め薄切りにする手順2:フライパンにサラダ油を熱し、(1)の素麺を厚さ1cmになるように広げる。さらに青ネギ、豚バラ肉を全体にのせ、焼き色がつくまで焼く。焼き色がついたら裏返し、同様に焼く手順3:両面焼けたら、混ぜ合わせた<調味料>をハケで全体にぬり、香ばしい香りがしたら火を止める。食べやすい大きさに切り、器に盛る■上手な保存でおいしいそうめんを1年中楽しんでください!1年以上、保存が可能な日持ちの優等生そうめん。正しい保存方法でいつでもおいしく召し上がってください。「またそうめん?」なんて言葉を聞くことはなくなるくらいレシピがたくさんありますよ。茹ですぎてしまったそうめんも、次の日にアレンジする楽しみも見つけられるのではないでしょうか。そうめんを正しく保存できれば、賞味期限いっぱいまで楽しめます。安売りしているときには、ぜひそうめんをたくさん買って、いろいろお試しくださいね。
2021年02月27日もやしは安くて、使い勝手の良い野菜ですよね。もやし独特のしゃきしゃきした食感があり、低カロリーなのでダイエットにも役立つ食材です。唯一の欠点と言えば、保存期間が短く痛みやすい点でしょう。しかし、もやしを毎回買うのは手間ですし、できるだけ長く新鮮なまま保存したいですよね。そこで今回は、もやしのしゃきしゃきした食感を保ちながら、新鮮なまま長期間保存する方法をご紹介します。もやしの選び方や、覚えておきたい豆知識についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。■もやしは傷みやすい食材大前提として、もやしは傷みやすい食材です。もやしを保存しておける期間は特に短く、すぐに劣化をしてしまいます。水っぽくなり、腐らせてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。ここでは、もやしの賞味期限と、なぜそこまで傷みやすいのか、その原因について見ていきましょう。・賞味期限もやしの賞味期限は、長くても2〜3日と驚くほど短いです。実際に、スーパーで売られているもやしの賞味期限も、購入した翌日か翌々日とされている場合がほとんどですよね。中には、賞味期限が当日に設定されている場合もあります。まだ賞味期限は過ぎていないのに食感が悪い…というような経験もあるかもしれません。そのくらい、もやしは劣化が早い食材なんですね。では、なぜもやしの賞味期限はそこまで早く、すぐに劣化をしてしまうのでしょうか。続いては、その原因を見ていきましょう。・傷みやすい原因もやしが傷みやすいのは、まだ完璧に成長しきっていないからです。キャベツや人参などもやし以外の野菜は、実が成熟した段階で収穫されますよね。しかし、もやしの場合は、まだ成熟していない成長段階の発芽を収穫しているため、温度変化や細菌など外部からの影響に弱いのです。また、もやしが傷みやすい原因は、その栽培環境にもあります。もやし以外の野菜であれば、細菌が繁殖しないように薬を使っての殺菌作業を行いますが、もやしにはその殺菌作業ができません。もやしにあまりに強い殺菌をしてしまうと、成長が止まってしまうためです。もやしは傷みやすい食材だとある程度は割り切り、できるだけ早く消費する意識を持ちましょう。 ■もやしの保存方法【冷蔵】もやしは基本的に冷蔵庫で保存するようにしましょう。もやしを保存するとき大切なのは、できるだけ低い温度で、もやしの呼吸を抑えることです。ここでは、もやしを冷蔵保存する際のポイントや、冷蔵保存できる期間についてお伝えします。・袋に穴をあけてから保存するもやしを袋のまま保存する場合は、数カ所小さい穴を開けるようにしましょう。もやしをそのまま保存しておいたら、袋がパンパンに膨らんでしまった経験があるのではないでしょうか。それは、市販で売られているもやしのほとんどは生きたままの状態なので、絶えず呼吸をしているからです。もやしが呼吸を繰り返すことで、袋の中がパンパンに膨れ上がり水が溜まってしまうため、小さい穴を開けて保存してみてくださいね。・一度湯通ししてから保存するもやしを袋から出して保存する場合は、一度湯通しをしてから保存することをオススメします。上述した通り、もやしを育成する環境では、十分な殺菌ができません。そのため、スーパーで売られているもやしには、細菌が付着している可能性があるのです。細菌が付着した状態で保存をすれば、どんどん繁殖してしまいますよね。一度湯通しをすれば、ほとんどの細菌が死滅し、もやしの鮮度が落ちる速度を抑えることができますよ。・水を注いだ容器に入れて保存するもやしを湯通しする時間がない!というときは、もやしを水に漬けたまま冷蔵保存する方法もあります。もやしが全部漬かるくらいの水を入れて、冷蔵庫に入れておきましょう。もやしを漬けている水は、2日に1回程度を目安に入れ替えるようにしてくださいね。ちなみに、もやしを水に漬けて保存する場合は、ビタミンCなど水溶性の栄養が流れ出る可能性があります。栄養が流れ出る点はデメリットですが、もやしを水に漬けておくだけで、しゃきしゃきした食感を1週間程度は保つことができますよ。・もやしの冷蔵保存期間の目安もやしを冷蔵庫で保存する際は、その保存方法によって保存期間が異なります。袋のままの場合・・・1〜3日袋に穴を開けた場合・・・1〜3日湯通しした場合・・・1〜3日水に浸した場合・・・5〜7日保存できる期間は、基本的に1〜3日以内が目安です。水に浸した場合が一番長い間保存できるので、少し手間はかかりますが、一度試してみてくださいね。■もやしの保存方法【冷凍】もやしは冷蔵保存が基本ですが、もっと長い間保存をしたい場合は、冷凍庫での保存も可能です。冷蔵庫での保存は最長で1週間程度ですが、冷凍保存であれば1ヶ月持たせることもできます。ここでは、もやしを冷凍保存するときの正しいやり方や、冷凍保存をするデメリットについて見ていきましょう。・袋のまま冷凍するもやしを冷凍保存する1つ目の方法は、買ってきた袋のまま保存することです。買い物から帰ってそのまま冷凍庫に入れるだけなので、すごく簡単ですよね。袋のまま冷凍したもやしを使用する際は、解凍をせず冷凍のまま使うようにしましょう。もやしをたくさん買ったけど、使いきれず余ってしまった…というときは、冷蔵保存ではなく、袋のまま冷凍庫で保存することをオススメします。・茹でてから冷凍するもやしを一度サッと茹でてから、保存袋に入れて冷凍する方法もあります。ある程度火を通してあるので、料理につかうときの調理時間を短縮できますよ。もやしを茹でてから冷凍する際は、以下のような手順で保存しましょう。もやしをサッと茹でるキッチンペーパーで水気を拭き取る保存袋に入れて密閉する冷凍庫の中に入れる水気がついたままだと、その水分が固まってしまい使いにくくなってしまいます。少し手間はかかりますが、しっかりと水気を拭き取るようにしてくださいね。・もやしの冷凍保存期間の目安もやしを冷凍保存する場合は、2週間~1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。冷蔵保存よりは長期間保存できますが、それでも1ヶ月程度が限界です。冷凍をしても徐々に鮮度は落ちてしまうため、できるだけ早く使用するようにしてくださいね。・冷凍もやしの解凍方法冷凍したもやしを調理に使用するときは、実は、解凍する必要がありません。冷凍された状態のまま加熱調理をすれば、もやしをおいしく食べることができますよ。もし1袋の半分だけ使いたい場合は、袋の上から軽く揉み込めば、もやしがバラバラになり必要な量だけ取り出すことも可能です。また、一度解凍されたもやしを、もう一度冷凍庫に入れるのは控えましょう。激しい温度変化により、傷む原因になります。解凍したもやしは、できるだけ早く使い切るようにしてくださいね。・シャキシャキとした食感は損なわれるもやしは冷凍庫でも保存ができ、解凍をする必要もないため、とても便利ですよね。しかし、もやしを冷凍してしまうと、しゃきしゃきした食感が失われるというデメリットがあります。とはいえ、しゃきしゃきした食感が失われるといっても、炒めものや汁物に使用する分にはまったく問題ありません。「もやしを1週間以上使う予定がない…」「もやしをたくさん買いすぎた…」という場合は、冷蔵保存ではなく、冷凍庫に入れて保存をしてみてくださいね。■新鮮なもやしの選び方もやしは、スーパーではよく山積みで売られていますよね。もやしを袋の外から見ても、一見何も変わらないような気もしますが、実は、新鮮なもやしを選ぶためのちょっとしたコツがあるのです。ここでは、新鮮なもやしを選ぶためのコツやポイントについて解説します。・色白でハリがあるまず最初に意識して頂きたいのは、もやしの色とハリ感です。もやしの色ができるだけ真っ白のもの水分が出ていなくてハリがあるもの以上2つの要素を満たすもやしがないか探してみましょう。特に、袋の中に水分が溜まっているものは、鮮度が落ちている可能性があります。もやしを購入する際は、色が白くて、水分が出ていないかを確認してみてくださいね。・パリッとした固い感触もやしの鮮度を見極めるコツは、袋を持ったときの手触り感にもあります。具体的にいえば、もやしの袋を持ったときに、パリッとした固い感じがすれば、新鮮な証拠です。逆に、もやしから水分が出てしまっていると、袋を持ったときに柔らかくなっています。もやしは、できるだけ真っ白で、持ったときに固い感触がするものを選ぶようにしましょう。■もやしの豆知識・生で食べられる?もやしは生で食べられるのか?気になったことがあるのではないでしょうか。結論をいうと、もやしを生で食べるのはオススメできません。というのも、もやしは加熱調理を前提に加工・生産されているためです。それに、もやしを生で食べようとすると、独特の青臭さがあり、おいしく食べることはできません。もやしは2、3分茹でるだけでも火が入りますし、加熱をして食べるようにしてくださいね。・調理する前に洗うべき?もやしは、基本的に水洗いが不要の野菜です。もやしが袋に詰められる際は、清浄な水でしっかりと洗浄されており、衛生管理が徹底されています。しかし、水洗いを絶対にしてはいけないわけではありません。もやしの保存状況によっては、もやし独特の青臭さが強くなっている場合があるため、そのときはサッと水洗いをするようにしましょう。・もやしの種類もやしには大きく分けて3種類があります。「緑豆もやし」「ブラックマッペ」「大豆もやし」です。それぞれの特徴を以下にまとめました。緑豆もやし・・・やや太めの見た目で、クセのない味ブラックマッペ・・・細いのが特徴。しっかりした食感がある大豆もやし・・・豆が付いたまま食べられる。独特の味と食感もやしと一言にいっても、色々な種類がありますね。どのもやしもスーパーで購入することができるので、それぞれを食べ比べてみてはいかがでしょうか。■保存したもやしを使うおすすめレシピ・ナムルナムルは、もやしを使った定番の料理ですよね。時間がないときにもオススメです。材料(2人分)モヤシ1/4袋ニンジン3cm・顆粒チキンスープの素少々・ニンニク(すりおろし)少々・しょうゆ小さじ1/2・ゴマ油小さじ1/2・白ゴマ少々作り方手順1:モヤシは水につけてパリッとさせ、ニンジンは皮をむいて縦細切りにし、モヤシと合わせてザルに上げ、水気をきる手順2:分量外の塩少々を入れた熱湯でモヤシ、ニンジンをサッとゆでて水に取り、粗熱が取れたら水気をしっかり絞る手順3:(2)に<調味料>の材料をすべて加えて混ぜ合わせ、器に盛る・中華サラダ材料(2人分)モヤシ1/2袋ちくわ1本貝われ菜10g・しょうゆ小さじ2・酢小さじ1・砂糖小さじ1・ゴマ油小さじ1・白ゴマ少々下準備モヤシはできれば根を取り、水につけた後、ザルにあけて水気をきる。ちくわは輪切りにする。貝われ菜は根を切り洗い、水気をきる。鍋にモヤシと、モヤシが被るくらいの水を入れ、火にかける。沸騰したらザルにあけ、流水で冷ます。冷えたらしっかり絞る。作り方手順1:<中華ドレッシング>の材料を混ぜる手順2:(1)にモヤシ、ちくわ、貝われ菜を加え、和える。器に盛る・スープもやしは、スープに入れても美味しいですよね。今回は、ピリッとした辛さのうま辛い味噌スープをご紹介します。材料(2人分)モヤシ1/2袋ベーコン1枚だし汁400ml・酒大さじ1・みりん小さじ1.5・塩少々・薄口しょうゆ小さじ1.5ネギ(刻み)大さじ2下準備モヤシはたっぷりの水につけ、パリッとしたら水気をきり、ザク切りにする。ベーコンは細切りにする。作り方手順1:鍋にだし汁を入れて火にかけ、煮たったらモヤシとベーコンを入れ、2~3分煮る手順2:<調味料>の材料を加えて混ぜ、器に注いで刻みネギを散らす・ニラもやしのきんぴらもやし料理といえば、ニラもやしは外せませんよね。材料を切って炒めるだけなので、調理をする時間がないときにもオススメです。材料(2人分)モヤシ1袋ニラ1/2束ショウガ2片サラダ油大さじ2しょうゆ大さじ3一味唐辛子適量作り方手順1:モヤシは洗って水気をよくきっておく。ニラは長さ3cmに切る。ショウガは皮をむいてせん切りにする手順2:フライパンにサラダ油をひいてショウガを炒め、強火にしてモヤシを加えサッと炒め、ニラも加える手順3:最後にしょうゆを鍋肌から加え、お好みで一味唐辛子を加えてザッと混ぜ、器に盛る■もやしを適切に保存しておいしく食べよう!もやしは、1年を通して安く、使い勝手も良い便利な野菜ですよね。保存期間が短い点はデメリットですが、水に浸すなど工夫をすれば、1週間はしゃきしゃきの状態を維持することができます。冷蔵だけでなく冷凍保存も可能なので、適切に保存をして、もやしのおいしさを存分に味わいましょう!《参考》・ もやし生産者協会「もやしの栄養」
2021年02月26日みなさんは小麦粉をどのように保存していますか?まとめて買うと、保存するのにけっこう困りますよね。常温で良いのか、それとも冷蔵か?開封前と開封後は同じで良いのか?など、迷うことも多いかもしれません。本記事では、小麦粉の正しい保存方法についてくわしく掘り下げます。保存場所や保存容器、また、どうしても使いきれないときの小麦粉のとっておきの活用法についてもお伝えします。今日からでもすぐに実践できるので、ぜひ参考にしてくださいね!■小麦粉の保存期間【種類別】小麦粉には、強力粉と中力粉、薄力粉の3種類があります。これらは、性質も用途も異なります。そして賞味期限も違うので注意しておく必要があります。種類別の保存期間について具体的に見ていきましょう。・強力粉小麦粉に含まれるグルテンの量により、強力粉、中力粉、薄力粉の違いが生まれます。また、それぞれに使用される小麦の種類も異なるのです。グルテンが多い小麦粉は、水を加えて練り込んだときに粘りが強くなります。逆にグルテンが少ないと、練り込んでもあまり弾力性が出てきません。つまり、強力粉はグルテンの量が最も多くて粒も粗い特徴があり、保存期間はほかよりも短く、製造時から6ヶ月が目安です。強力粉はパンやピザの生地に向いていますが、これらを作る場合には、必要な分量だけ購入してストックを溜め込みすぎないようにする方が良いでしょうね。・中力粉中力粉は、強力粉よりも少しグルテンの量が少なくて粒は細かくなります。うどんを作るのに中力粉はうってつけです。ほかに、パスタやお好み焼きにも使われ、保存期間は製造時から1年が目安です。・薄力粉薄力粉は、グルテンの量がもっとも少なくて粒は中力粉よりもさらに細かく、天ぷらやムニエルなど、食材の表面にまぶして使用するのに向いています。保存期間は、中力粉と同じで製造時から1年が目安です。・グルテンが多いほど劣化しやすい!たんぱく質の一種であるグルテンの量が多いと、水を加えて練り込んだときに非常に粘り強くなりますが、劣化しやすい特徴を持ちます。もっともグルテンが多い強力粉と最も少ない薄力粉では、含有率が3~4%ほど違いますよ。・開封後は1~2か月が目安強力粉、中力粉、薄力粉の種別にかかわらず、いずれも開封したら賞味期限は1~2ヶ月が目安です。後述しますが、小麦粉はダニやカビの被害を受けやすい繊細な食材のため、とくに開封後はできるだけ早く使いきることがおすすめです。たとえば、塩や砂糖は賞味期限がなく、半永久的に持ちますよね。これらの調味料と同じ感覚で小麦粉を捉えてしまっている向きが少なくないようです。ところが、実際はそれほど長持ちしないため、注意が必要です。■小麦粉の保存方法【常温】小麦粉の具体的な保存方法について解説していきましょう。小麦粉を保存するうえでもっとも気をつけておかなければならないのは、温度と湿度です。日本は、四季がはっきりしており、季節によっては1日のうちでも温度や湿度に相当の差があります。目には見えませんが、小麦粉はそれらの変化に思いのほか大きく左右されますので、気をつけておく必要があるでしょう。・小麦粉は常温保存が基本小麦粉は、基本的に常温保存で構いません。しかし常温といっても季節や地域によってずいぶんと開きがあるので、どこで保存しても大丈夫とは言いきれないのが現実です。また、商品によってはミックス粉といって、小麦粉に砂糖や出汁などが添加されているものがあり、このタイプは傷みやすいので、後述する冷蔵保存などを考える方が無難でしょう。・風通しの良い場所で保存する小麦粉は、種類に関わらず常温保存で問題ありませんが、高温多湿を嫌うため、風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。できるだけ扉や窓の近くなど、風の通り道となる近くに保存してくださいね。・直射日光を避ける小麦粉は、直射日光の当たらない場所におくことも大切です。日光が直接当たると季節に関係なく温度が上がります。すると知らず知らずのうちに劣化して風味が落ちてしまうので気をつけてください。・温度20℃以下・湿度50%以下がよい小麦粉を保存する場所は、温度が20℃以下で湿度が50%以下が好ましいと覚えておきましょう。後述しますが、温度も湿度もこの数値を超えると、小麦粉の天敵であるダニやカビのえじきになるリスクが高まります。小麦粉以外にも、温度と湿度に左右される食材や調味料は少なくありませんから、キッチン周りに温度計と湿度計を一つおいておくと便利かもしれませんね。・シンク下やコンロ周りは避けた方がよいたとえばシンクの下やコンロ周りは、温度や湿度が火や蒸気のによって急上昇することがよくあります。すると、ダニやカビの犠牲になりかねませんから、できるだけ避けるようにしましょう。扉付きの棚の中も空気がこもって通気性が悪くなるのでおすすめしません。■小麦粉の保存方法【冷蔵】小麦粉は、基本的には常温保存で結構ですが、時期や環境によっては冷蔵保存の方が好ましい場合があります。その際の注意点を説明しましょう。・夏や湿気が多い時期は冷蔵保存がおすすめ小麦粉は高温多湿を嫌うため、夏や梅雨時期など湿気が多い時期は、あえて冷蔵保存しておくことをおすすめします。一般的に、冷蔵庫は4℃前後に設定されており、常温よりは乾燥状態にあるため、小麦粉が傷みにくくなるといえます。一度開封すると傷みやすくなるため、頻繁に使う場合でも夏や湿気の多い時期は、小さなサイズのものを冷蔵しながら使うのが安心かもしれません。また、先述のように、小麦粉以外の成分が使われているミックス粉については、普通の小麦粉より傷みやすいため、季節に関係なく冷蔵保存する方がおすすめです。・密閉容器に入れて保存する小麦粉を冷蔵保存するときは、ダニの被害を避けるためにも密閉容器に入れましょう。密閉度を高めれば湿気にも強くなるので、ガラスやホーロー製でパッキンのついたふたのある密閉容器がおすすめです。ビニール袋の方がスペースを取らないので便利と思うかもしれませんが、ダニはこれを食いちぎって侵入する恐れがあります。ダニはクモの仲間で、小麦粉に発生するのは、ヒョウヒダニとコナダニになります。大きさはわずか0.3~0.4mmのためまったく目には見えません。しかし、粉ものが大好きで、あっという間に繁殖するので、見くびらないように気をつけてくださいね。密閉容器がない場合は、100均のタッパーやペットボトルでも構いませんよ。・使用後は速やかに冷蔵庫へ戻す小麦粉を冷蔵庫から取り出して使ったら、速やかに冷蔵庫に戻すようにしてください。冷蔵庫から出すと小麦粉に結露が生じて、カビが生える原因になります。特に暑い時期や調理中で火をたくさん使用しているときは、結露ができやすいので注意してくださいね。 ■小麦粉の保存方法【冷凍】小麦粉は、状況によっては冷凍保存することも視野に入れておきましょう。小麦粉を冷凍保存すると聞いても、あまりピンと来ないかもしれません。しかし、意外なメリットもあるので覚えておいてくださいね。・長期保存するには冷凍がおすすめ小麦粉の冷凍保存は、長期保存が必要になったときにおすすめです。たとえば、パン作りを頑張ろうと思って小麦粉をたくさん買い込んだものの、早々に作る気が失せてしまうこともあるかもしれません。育ち盛りの子どもたちが巣立って、とんかつやてんぷらなどの揚げ物を作らなくなることもあるでしょう。そのような場合は、冷凍保存しておけばより安心です。梅雨時期など湿気がひどい時期でも大丈夫です。とくに薄力粉は粒が細かくサラサラしているので、少しの量で十分にこと足りることがあります。あまってしまってなかなか使いきれないときは、迷わず冷凍保存してくださいね。・品質の劣化を防ぐことができる小麦粉は冷凍保存することにより劣化を防ぐことが可能になります。空気に触れない工夫をして冷凍すれば、酸化も防げますし、ダニやカビの被害からも守ることができます。・小分けにして保存する小麦粉を冷凍する際は、数十グラムずつ小分けにしてラップで包んでください。少し面倒かもしれませんが、こうすることで結露対策となり、劣化が防げます。多くの小麦粉をひとまとめにしてしまうと、取り出して使うたびに結露ができる恐れがあり、カビが発生する原因となりかねません。・サラサラの状態ですぐに使うことができる小麦粉の冷凍保存のメリットとして、冷凍してもサラサラのままで固まらない点もあげられます。たとえば砂糖を冷凍すると、乾燥してカチカチに固まってしまいますが、小麦粉はそのようなことがありません。そのため、いつでも好きな分だけ取り出して、解凍しなくともすぐに使えるのです。急に小麦粉を使いたくなったときやちょいたししたいときなど、もってこいですよね。・保存期間の目安小麦粉を冷凍保存した場合、保存期間は6ヶ月くらいまで延ばせます。常温や冷蔵の場合は、1~2ヶ月で使いきるのが望ましいですが、冷凍すると保存期間がグンと延びます。これなら安心ですよね。しかもサラサラの状態でいつでも好きなときに好きな分だけ使えるのでとても便利です。■小麦粉の保存に最適な容器小麦粉を保存する際には、場所だけでなく容器にもこだわりたいですね。肉眼では見えませんが、知らないうちにダニが発生していた、というハプニングを防ぐためには気にするべきでしょう。・必ず密閉容器で保存する小麦粉を保存するときは、密閉容器が最適です。密閉すれば、小麦粉にとって一番の天敵のダニの侵入や繁殖を防ぐことができますし、湿気も抑えられるので、カビの防止にもなります。とくにガラス製の密閉容器なら、中身が見えて量を確認できるのでとても便利です。・パッキンがついている容器密閉容器は、100均で売っているタッパーや、間に合わせならペットボトルでも構いません。しかし、理想はパッキンがついている容器です。パッキンがあれば気密性が格段に高まるため、小麦粉の安全がより強く確保できるといえます。・チャック付きの食品保存袋チャック付きの食品保存袋も便利です。ただし、袋の場合はチャックがあっても袋自体をダニが食いちぎって侵入してくる恐れがあるので、あまり長期保存には向いていません。一時的に保存する目的なら良いと考えてくださいね。また、チャック部分に小麦粉が付着するとすべって締まらなくなり、意味をなさないことがあるので気をつけましょう。・袋のままで大丈夫?よく小麦粉の入った袋のまま保存することもあるでしょう。しかし、一度開封してしまうとどうしても空気に触れやすいため劣化します。また、たとえ購入した際の袋とはいえ、ダニが食いちぎって侵入してこないとは言いきれません。そのリスクは十分にあるので、袋のままはできるだけ避けるようにしましょう。・シリカゲルなどの乾燥剤を入れるシリカゲルなどの乾燥剤を小麦粉の入った容器や袋にいれておくのもおすすめです。わざわざ買わなくとも、海苔やお菓子などといっしょに入っているものをそのまま代用しても構いません。シリカゲルは、水分をはじめとするさまざまな物質に対して大変優れた吸着力を持ちます。その秘密は、ケイ素です。ケイ素は、昨今とても注目度の高い珪藻土にも多く含まれています。珪藻土を使った風呂用の足ふきマットやコースターなどは、水滴をあっという間に吸収する機能性の高さがうけている売れ筋商品ですよね。そのケイ素を梱包している乾燥剤がシリカゲルですので、ぜひ活用してみましょう。ちなみに、水分を吸収したあとも無臭のため、においうつりの心配もありません。■小麦粉の保存方法を間違うと危険大!小麦粉は、とくに珍しい商品でもないので、保存に注意を払う人は少ないかもしれません。しかし、保存方法を間違うと少なからず危険をともなうため気をつけていきたいものです。小麦粉の保存方法をあやまると、どのようなリスクがあるのか、具体的に見ていきましょう。・湿気やにおい移りによる劣化小麦粉を保存する際に気をつけたいのが、湿気とにおい移りです。とくに中力粉や薄力粉はきめ細やかなため、ほかの食材のにおいや水分を吸収しやすい構造になっています。そのため、冷蔵庫に保存する際は、においの強いもののそばは避け、しっかり密閉できる容器を使用するのがおすすめです。・ダニやカビの発生小麦粉にとっての天敵は、なんといってもダニとカビです。ダニは、温度25~30℃、湿度60~80%の環境が整うと、1~2日といった短期間でも爆発的な繁殖力を持つようになります。カビの場合は、温度0~45℃、湿度70%以上の環境下で発生します。しかもこれらのシチュエーションは、決して珍しくはありません。とくに初夏から梅雨時期、台風シーズンくらいまでは、1日のうちでも温度や湿度は急激に上昇することがあります。ゲリラ豪雨や熱中症リスクのある猛暑に見舞われると、小麦粉にとってもダニやカビによる被害を受ける要素が急増するといって良いでしょう。そのようなときは、迷わず冷蔵か冷凍保存をしてしのぐようにしましょう。・小麦粉のダニはアレルギーの原因に小麦粉にダニが発生すれば、それを口にするリスクが高まります。ダニは、ダニアレルギーやハウスダストアレルギーを持つ人が口にするとアレルギー症状が起きるリスクがあります。カビはまだしも、ダニについては目に見えないだけに非常に厄介といえるでしょう。慎重を期して自分たちで予防するしかありませんので、気をつけてくださいね。特に、アレルギーを持っていると自覚している方なら、口にしてしまった場合、どんな症状が出るのか想像がつくでしょう。健康管理のため、食品管理をおこたらないようにしましょう。・賞味期限切れ小麦粉にもれっきとした賞味期限があることを忘れないようにしましょう。賞味期限の切れた小麦粉は、味が劣化するだけでなく、ダニやカビも発生しているリスクがあるので要注意です。ただし、賞味期限が切れたからといって、すぐに廃棄する必要もありません。賞味期限は、消費期限とは異なります。消費期限は、その日までに食べないと安全の保障ができないという、いわばデッドラインのような厳しい意味合いを持ちます。一方の賞味期限は、とくに保存食のような長持ちする商品に使用されるもので、この日までならおいしく食べられますよ、という目安です。つまり、少々賞味期限を過ぎたからといって、急激に味や風味が劣化したり、人体に大きな悪影響を及ぼすというものではないのです。しかし、これまで述べてきた、NGな保存方法をしていた小麦粉なら、迷わず廃棄してくださいね。正しく密閉して冷蔵保存していた場合は、このあとに解説する、カビの生えた小麦粉の見分け方も参考にして、明らかにおかしい場合には迷わず廃棄するという考えで良いでしょう。■カビが生えた小麦粉の見分け方小麦粉にカビが生えたら絶対に食べてはいけません。ことによっては重大な健康被害につながる恐れがあります。小麦粉に生えたカビの見分け方について具体的に見ていきましょう。・小麦粉が固まる小麦粉にカビが生えると小麦粉が固まることがあります。小麦粉が固まる姿は、非常に珍しいといえるでしょう。現に実際見たことがある、という人は少ないのではないでしょうか?小麦粉は冷凍しても固まることがなくサラサラとしていますが、ことカビにおかされときには、固まることがあるのです。もしいつものサラサラ感がなく固まっていたらすぐに処分しましょう。・色が黒っぽくなる小麦粉のカビが生えると黒っぽくなることもあります。小麦粉は、真っ白か薄い黄色なので、黒くなったときにはひと目で判別できるはずです。たとえ一部だけが黒い場合でも、目に見えないカビが菌糸という形で糸状に連なって広がっている可能性が大きいので、見つけた際にはもったいなくてもすべて廃棄してくださいね。・カビを食べてしまったらどうなる?カビをあやまって口にしてしまったらどうなるのでしょうか?小麦粉の場合は、ほぼ間違いなく加熱して使用するため、少量であれば悪い症状が出るのは珍しいと考えられます。しかし、場合によっては、重大な健康被害につながることがあるので、十分に注意してください。・カビの繁殖を防ぐにはカビは、高温多湿を好むので、小麦粉をそのような状態で保存しないように気をつけましょう。夏の暑い時期や梅雨時期はもちろんですが、真冬でもエアコンを強くきかせたり、加湿器を使用している場合は、高温多湿になりやすいです。カビを発生させないために、季節を問わず注意する習慣を持てると良いですね。■使い切れない小麦粉の活用法どうしても使いきれない小麦粉は、どのようにすれば良いのでしょうか?長期保存しすぎて傷んでいると分かっていても、大量に残った場合は捨てるのももったいないですよね。でも大丈夫ですよ。小麦粉には、食べる以外にもさまざまなおすすめの活用法があるので、その一部をご紹介しましょう。・子供用の粘土にするあまった小麦粉を子ども用の粘土にすることができます。方法は簡単。サラダ油と塩を小麦粉に加えて、少しずつ水を注ぎながら適当な硬さになるまでこねて行くだけです。食用色素で好みの色にカラーリングすれば、本物の粘土のように楽しく遊べます。もちろん大人が使っても楽しめますよ!・キッチンの油汚れを落とすあまった小麦粉は、キッチン用の油落としにも活用できます。やり方は、油汚れが気になるところに小麦粉をまんべんなくふりかけるだけ。そのまましばらく放置したら、あとはお湯を絞った布巾などで拭きあげていくだけです。■小麦粉はポイントを抑えて上手に保存しよう小麦粉にも賞味期限があることが改めてわかりました。グルテンが多いものほど保存期間が短くなるので、パン作りが好きな強力粉のヘビーユーザーは、とくに保存期間に注意が必要でしょう。ただ、小麦粉ほど幅広くいろんな使い方ができる食材は、そう多くありません。場所や容器などをきちんと吟味してうまく保存できれば、料理やお菓子作りの強い味方になってくれるでしょう。ぜひ賢く保存して、さらに素敵な食卓を演出してみてください!
2021年02月22日たけのこが手に入ったら、まとめて下処理をして冷凍保存するのがおすすめです。下処理のコツと、スカスカにならずにおいしく冷凍保存する方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。正しい冷凍保存方法を知っていれば、季節ならではのおいしさをもっと長く楽しめます!合わせて解凍や調理のコツもお伝えしますので、大きなたけのこも思い切って買えるようになれますよ。■たけのこは冷凍できる?スーパーや八百屋さんの店頭に並びだすと、春の訪れを感じるお野菜の1つがたけのこです。煮物や炒めものにするとおいしいたけのこですが、実はあまり日持ちしないお野菜でもあります。そんなたけのこは冷凍保存が可能なお野菜なんです。今年からはたけのこを手に入れたら、冷凍保存に挑戦してみましょう。コツをおさえて上手に冷凍すれば、たけのこの風味を損なわずにおいしさを長持ちさせることができますよ。・冷凍するとスカスカにならない?冷凍保存で一番気になるのは、スカスカになってしまわないかです。たけのこをゆでて、そのまま冷凍しただけだと、繊維が気になって味わいがなくなったように思うことでしょう。それを防ぐためには、冷凍前の一工夫がとっても大切です。冷凍してもおいしいたけのこを目指して、下処理をきちんと行いましょう。コツをおさえれば、冷凍してもスカスカにならずにおいしいたけのこを楽しめますよ。・冷凍たけのこの栄養価は?たけのこの一番の栄養価は、食物繊維とカリウムです。この2つの栄養素は、冷凍に強くて変化が少ないことが特徴です。ですから、たけのこは冷凍しても大きく栄養価が失われることは少ないと期待されます。ビタミンCなどの水溶性のビタミンは流れ出てしまうこともありますが、たけのこの場合はあまり神経質になるほどの含有量ではないでしょう。冷凍保存をしても、大きく栄養価を下げずに長期保存が可能なお野菜ということです。・食感は変わる?冷凍保存することによって、たけのこはスカスカした食感になってしまう場合があります。その原因は、冷凍によって繊維が壊れ、水分が外に逃げ出してしまうからです。柔らかな繊維が壊れて、硬い繊維だけが残ってしまうので、口に入れると繊維質でスカスカした印象になってしまいます。スカスカの食感を防ぐには、繊維を意識したカットの方法と、水分を逃さない保存テクニックが重要です。具体的な方法は後でご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。■たけのこを冷凍するメリットたけのこは下処理に時間が掛かる上に、冷蔵ではあまり日持ちしないのが現実です。せっかく丁寧に下処理をしても、傷んでしまったり食べ飽きてしまったりしては残念ですよね。たけのこを冷凍するメリットを挙げるので、自分の生活や性格に合うかチェックしてみてください。メリットを知れば、きっとまとめて冷凍保存をしたくなりますよ。・下処理が面倒でもまとめて冷凍できる旬のたけのこにつきものなのが下処理です。新鮮なたけのこはスーパーや八百屋さんでは皮の付いた状態で売られていることが多いですよね。たけのこを自宅で楽しもうと思ったら、皮の付いた状態から下処理を行わなければいけません。新鮮なたけのこを買って、その都度下処理をしておいしくいただくのも丁寧な暮らし方ですが、どうしても面倒になってしまうときもあります。そんなときに便利なのが冷凍保存です。下処理をまとめて行って、一気に冷凍すれば手間も減らすことができます。まとめて下処理をすることで、効率よく作業ができて、面倒な仕事も1回で済ませられるのはうれしいですよね。めんどくさがりさんや効率的に調理をしたい人にも、たけのこの冷凍保存はおすすめですよ。・味がしみやすくなる冷凍保存にすることで、繊維が壊れて味がしみこみやすくなるメリットがあります。生のたけのこは、時間をかけて煮込んでもなかなか味がしみこみづらい場合もあるでしょう。しかし、1度冷凍すれば、味付けにかかる時間を大幅に短縮することも可能になります。短時間で味付けができて、しみこみも良いので、時短料理やお料理のレパートリーも増やすことができそうですよね。・味付けをしてから冷凍もできるたけのこを冷凍保存するときに、お好みの味付けをして保存できるのも、ちょっと便利なメリットです。冷凍したときに味付けをしてあれば、解凍後の調理の手間を省くことができたり、短時間で調理したりすることも可能です。ベーシックなお酒とお砂糖、お醤油などの下味をつけておけば、日本料理の煮物や和え物はもちろんのこと、中華料理の炒め物にも対応できます。ちょっとしたひと手間で、おいしさと時短を両立させることができるうれしいメリットです。■たけのこのアク抜き方法たけのこのアク抜きにはいくつか方法があります。米ぬかを使う方法と、重曹を使う方法、大根おろしを使う方法などです。どの方法でもきちんと手順を踏まえれば、しっかりとアクを抜くことができるので試してみてくださいね。おうちにある身近な材料を使ってアク抜きに挑戦してみましょう。アク抜き方法によって、皮を付けたままだったり、剥いて処理したりするのでよくチェックしてくださいね。・米ぬかを使う米ぬかを使ったアク抜きは、1番一般的で有名な方法ではないでしょうか?必要な材料はたけのこ2~3本に対して、米ぬか1カップと赤唐辛子です。米ぬかが手に入らない場合は、生米や米のとぎ汁などで代用しましょう。お鍋に皮付きのたけのこと被るくらいの水、材料を入れます。落しふたをして、最初は強火、煮立ったら弱火にして1時間ほどコトコト煮こみます。鍋ごとゆっくりと冷ましてアクを抜いていきます。一晩そのまま置いても良いでしょう。・重曹を使うお菓子の膨らし粉としても使われる重曹を用いてアク抜きをする方法もあります。米ぬかによるアク抜きよりも身近な食材かもしれませんね。タケノコを半分に割っていても、米ぬかのようにすき間に埋まらないので、あとの処理が楽というメリットもあります。お鍋に皮付きのたけのこと被るくらいの水を入れます。水1Lに対して、小さじ1杯の重曹を加えて最初は強火、沸騰したら弱火で30~40分程度煮こみます。竹串がスッと通る程度の柔らかさになったら完成です。水はすぐに流しても大丈夫ですよ。・大根おろしを使うテレビで紹介されて有名になった、大根おろしでのたけのこのアク抜き方法です。火を使わずに浸けておくだけでできるので、とっても簡単です。残った大根おろしは別のお料理に使いまわすことができます。アク抜きの時間は目安です。大きさやアクの強さによって前後するので、味見をしながら調整してください。あまり長く浸けると、たけのこ本来の風味まで失われてしまうので注意してくださいね。たけのこ1本は使うお料理に合わせて、カットしておきます。大根1/3本は皮ごとすりおろし、おろし汁だけ取っておきます。大根のおろし汁に同量の水と1%の塩を加え、たけのこを浸して1~2時間後にできあがりです。つけ汁は洗い流しましょう■失敗しない!たけのこの冷凍方法アク抜きができたら、いよいよ冷凍保存です。失敗してしまうとスカスカしたり、風味が抜けたりしてしまうので、きちんとポイントをおさえて保存しましょう。カットの方法や冷凍するときのひと手間で、仕上がりが変わってきます。せっかく丁寧にアク抜きしたたけのこだから、上手に冷凍しておいしさをキープしましょう。・スライスして保存袋に入れるたけのこの食感を損なわないためには、あらかじめ繊維を絶つようにスライスしておくことが重要です。比較的柔らかい先端部分は数センチ程度の厚さ、下の部分は5mm以下の半月切りにするようにしましょう。煮物や炊き込みご飯など、使い道が決まっているのならその大きさに切ってしまって大丈夫です。その場合も大きめではなく、小さめにスライスすることを意識してくださいね。スライスしたたけのこは、保存袋に平らにして入れて、空気を抜いて閉じましょう。平らにすることで素早く冷凍できて、解凍時もムラになりにくいですよ。・砂糖を使うスライスしたたけのこにお砂糖を振って冷凍保存する方法です。バットやお皿にたけのこを並べたら、お砂糖を表と裏に満遍なく振りかけます。ぴったりとラップで平らに包んだら、保存袋に入れて冷凍しましょう。お砂糖の保水効果でたけのこがスカスカになりにくいですよ。お砂糖の甘さは調理してしまえばほとんど気にならない程度の味つけです。煮物や炒めものなど、あらゆるお料理に使えます。それでも気になる人は、煮物などに使えばお砂糖の甘みも生かすことができますよ。お砂糖を使った冷凍のコツは、手軽で簡単にできる方法です。・だし汁を使うスライスしたたけのこを保存袋に入れたら、全体が浸るくらいのだし汁を加えて口を閉じます。だし汁を一緒に冷凍することで、たけのこの風味が抜けるのを防いで、うまみをプラスしてくれます。薄めの味付けにすれば、和食の煮物などのほか、中華の炒め物などにも応用できて便利ですよ。だし汁のほかにも、洋風スープや中華スープなどと一緒に冷凍しても同じような効果が期待できます。使い道が決まっているのなら、下味を選んで冷凍保存するのも良いでしょう。・たけのこの冷凍保存の期間目安冷凍たけのこの保存期間は、約1ヶ月程度が目安です。冷凍期間内でも次第に風味が落ちたり、臭い移りが気になったりする場合があるので、早めに使うことをおすすめします。下味をつけたり半調理にしたりして、おいしいうちに上手に食べきりたいですね。■調理済みのたけのこを冷凍する方法下処理をしたたけのこだけが冷凍保存に向いているわけではありません。下味を付けてあったり、煮物にしてあったり…ある程度調理がしてあるたけのこも、もちろん冷凍保存ができます。ちょっとしたポイントをおさえれば、たけのこの風味を落さずに、おいしく長く保存ができるからとっても便利ですよ。冷蔵保存と冷凍保存の両方を上手に使い分けて、長くおいしく旬の味わいを楽しみましょう。・すぐに食べる場合は冷蔵煮物や和え物など、すぐに食べる予定があるなら、冷蔵庫で保存するのがベストです。電子レンジやお鍋を使えば、簡単に温め直しもできるから手軽ですよね。冷凍保存に比べて風味も落ちにくく、食感もゆでたての状態を維持できるので、たけのこ本来のおいしさを楽しみたいなら冷蔵保存が良いでしょう。・煮汁とともに冷凍調理済のたけのこを冷凍するなら、煮汁と一緒に冷凍するのがおいしさを保つポイントです。調理した際の煮汁は捨てずに、冷凍保存する際に保存袋にたけのこと一緒に入れましょう。冷凍によってたけのこの風味が落ちるのを防いで、おいしい状態をキープしてくれますよ。また、水分を一緒に冷凍することで、タケノコがスカスカになってしまったり、食感が変わってしまったりするのを防ぐことが期待できます。・薄めの味付けがポイント冷凍保存する際に気を付けたいのが味付けです。たけのこに限ったことではありませんが、冷凍保存する際には薄めの味付けを心がけましょう。冷凍で長期間保存する間に、塩分や糖分が食材に染みこんでいって、味つけが予想よりも濃くなってしまう心配があるからです。薄めの味つけにしておけば、風味が変わる心配もなく、後で味つけを調整することも可能ですよ。・保存期間の目安調理済みの冷凍たけのこの保存も、下処理を行ったたけのこと同じく約1ヶ月を目安に使い切りましょう。長く冷凍保存するほど、風味が劣化して、冷蔵庫内の臭い移りなどの心配も増えてきます。おいしく食べるためには、できるだけ早めに消費することをおすすめします。■冷凍たけのこの解凍方法冷凍庫で凍らせたたけのこは、ほかの多くのお野菜と同じように解凍方法に選択肢があります。使い道によって解凍方法もえらべるので、調理をする際の参考にしてください。冷凍たけのこならではの方法もあるので、チェックしてみてくださいね。・自然解凍する冷凍庫から室内や冷蔵庫内に移動させて自然解凍する方法です。時間は掛かりますが、放っておけば解凍されるので、手間は掛かりませんね。調理をする時間に余裕があるときにおすすめの方法です。・レンジで解凍する電子レンジを使えば、簡単に素早く解凍できます。保存袋から出したたけのこを、電子レンジの解凍モードや弱モードを使って解凍しましょう。時間や強さは、量や厚み、電子レンジの出力によって異なるので、ご家庭ごとに様子を見て調整してください。お肉やお魚などと違って、加熱済のお野菜なので、解凍もあまり神経質にならずにできるから安心です。・凍ったまま調理するたけのこならではの解凍方法が、凍ったままの調理です。汁気の多い煮物などに使う場合は、凍ったままお鍋に入れて調理できます。下味のだし汁やお砂糖なども、そのまま生かして調理できるのがポイントです。炒めものなどには不向きかもしれませんが、煮物に調理するなら簡単で手間の掛からない解凍方法です。煮物に使うことが多い人には手っ取り早くて使いやすい方法ですね。■冷凍したたけのこのおすすめレシピおいしく冷凍保存したたけのこを上手に調理して食べきりましょう。冷凍保存したたけのこにおすすめのレシピをご紹介します。たくさん冷凍保存しても、使い道のアイデアがあれば大丈夫です。安心してたっぷりお料理してくださいね。冷凍たけのこを使うおすすめレシピのポイントは、煮物や小さく刻んでお料理に使うことや、かたくり粉などでとろみを付けて調理することなどです。冷凍保存で損なわれがちな風味や食感を補って、気にならないように工夫することがコツですよ。・煮物たけのこと言えば煮物を連想する人も多いのではないでしょうか? ちく前煮やがんもどきなどとの煮物は日本食らしくてたけのこの味わいをほっこりと楽しめますよね。わかめと一緒に煮れば若竹煮、だしで煮ておかかと和えれば土佐煮ができます。根菜や椎たけ、フキなど、たけのこと旬の食材やお肉と組み合わせて、気軽に煮物を楽しみましょう。もちろん、たけのこだけで煮てもぜいたくでおいしいですよ。メインの1品にも、サブの1品にもなれる使い勝手のいい食材ですね。・炊き込みご飯冷凍たけのこは、小さくスライスして保存していることも多いですよね。煮物には使いづらい大きさだな…と思ったら、炊き込みご飯に使ってみるのはいかがでしょう?たけのこのシャキシャキとした食感がアクセントになり、豊かな風味がご飯に深みを与えてくれます。炊き込みご飯のほかに、混ぜご飯やちらし寿司の具として、椎たけや人参と一緒に煮てもおいしくお料理できておすすめです。だしで下味を付けたカット済のたけのこなら、ちょっと面倒な五目炊き込みご飯やおすしも手軽に挑戦できますね。・チンジャオロースたけのこのシャキシャキとした食感を楽しめるお料理がチンジャオロースです。水煮のたけのこにはない、豊かな風味とシャキシャキとした食感は、自分で下処理したたけのこならではの味わいです。ちょっと高いな、と思う食材でも、自分で下処理した食材なら思いっきり使えるのがだいご味でもありますよね。チンジャオロースの場合は、炒めものでもかたくり粉でとろみが付くので、冷凍たけのこの水っぽさが出にくいメリットもあります。うまみを閉じ込めて食感を生かせるチンジャオロースは、冷凍たけのこにおすすめの調理方法です。■たけのこは冷凍保存でおいしさ長持ち春先に大きな皮つきで売られているたけのこ。おいしいけど、食べきれない…と諦めてしまっていませんでしたか?たけのこは、自分で下処理すれば、簡単に冷凍保存することが可能なお野菜です。食べやすい大きさにスライスして冷凍保存すれば、季節のおいしさを長く楽しむことができますよ。冷凍保存なら、1ヶ月程度保存ができるので、食べきれない心配もありませんね。冷凍たけのこのコツをおさえて、上手にお料理に活用してください。冷凍と解凍のコツと覚えれば、大きくて消費しきれない、なんて心配しないでたけのこを買えますよ。《参考》・ 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」 ・ Picard「Vol.001 冷凍野菜の栄養価、実は高かった!?」
2021年02月21日チーズの歴史は古く、現代にいたるまで世界中から愛されています。最近ではSNSの普及もあり、私たちの生活の中にも次々とチーズを使った料理の情報が入ってきますよね。ところで、みなさんは自宅でチーズを使って料理をした際、残ったチーズをどのように保存していますか?今回は使い切れなかった場合や、大量に購入してしまったチーズの保存方法をご紹介します。■チーズを冷凍保存しようチーズは色んな食材にあわせることができ、ワインのおつまみにしたり、トッピングとして使ったり、残り物のアレンジにも有効活用できます。チーズの使用頻度の高いご家庭も多いのではないでしょうか?一度では使いきれず、「残りはまた今度!」という場合も珍しくありませんよね。残ったチーズは、冷蔵庫で保存している方も多いかもしれませんが、実は冷凍保存することも可能です。冷蔵で保存するよりも安全に長く楽しむことができますよ。・チーズはカビが生えやすい「一度開封したチーズを冷蔵庫に保存しておいたら、カビが生えていた。」なんて経験はありませんか?未開封のチーズは賞味期限が長いものも多く、つい油断しがちですが、開封したチーズは意外と早くカビが発生して使えなくなってしまうので、注意してください。・開封したら冷凍しよう保存状態やチーズの種類にもよりますが、開封後、早いものなら数日で食べられなくなります。なかには長持ちする種類のチーズもありますが、食品の無駄を防ぐためにも、開封後のチーズは冷凍保存しておくのがおすすめです。・未開封なら冷蔵残念なことに、チーズを一度冷凍すると、本来の食感や風味が失われてしまいます。加熱して食べれば問題ありませんが、そのまま解凍して食べるのは、あまりおすすめできません。未開封のチーズに関しては冷蔵庫での保存のほうが、チーズの劣化を避けることができますので、開封するまでは冷蔵庫で保存しておきましょう。・冷凍しても早めに食べるチーズを冷凍するとカビが繁殖したり、鮮度が落ちる可能性を軽減することができますが、種類や保存状況によっては水分が抜けて味が落ちてしまうこともあります。例え冷凍していたとしても、出来る限り早めに食べきるほうが無難です。・チーズの冷凍保存可能期間冷凍したチーズは、おおむね1ヶ月程度冷凍保存が可能です。冷凍保存による風味や味の変化は加熱して料理に使うことで、ほとんど気にならない状態で食べることができます。 ■チーズの種類別冷凍方法チーズを冷凍保存する際に気を付けておきたいのは、乾燥を防ぐことです。チーズは乾燥に弱く、水分が抜けてしまうと解凍したときに味がかわったり、伸びなくなってしまったりと、おいしく食べられなくなります。適切に保存することで、解凍後でもおいしく食べることができるので、チーズの種類ごとのコツやポイントをきちんとおさえておきましょう。・ピザ用チーズアレンジが豊富なピザ用チーズは、常備しているご家庭も多いのではないでしょうか?その反面で、ピザ用チーズは容量がそれなりにある商品が多く、残ってしまうことが多いですよね。ピザ用チーズを冷凍保存する時は、なるべくチーズ同士がくっつかないように保存袋に入れ、平らに寝かせて冷凍します。1つの保存袋にまとめて入れてしまっても良いですが、ラップに小分けしてから保存袋にいれても便利ですよ。・カマンベールチーズ数日以内に食べきれる場合は、切り口が空気に触れないようラップで包めば冷蔵庫での保存が可能です。それ以降は冷凍が良いでしょう。冷凍するときは、小分けに切ったカマンベールチーズを一つずつラップに包みます。このとき、切り口部分にクッキングシートをあてて包むと解凍時にラップにくっつくのを防げますよ。解凍したカマンベールチーズは、若干風味や味は落ちますが、そのまま食べるという人もいるようです。気になる場合は料理に使うなどして、加熱してから食べましょう。・スライスチーズスライスチーズは使い勝手がよく、パンとの相性も最高ですよね。手頃なサイズ感で、各家庭での使用頻度も高いのではないでしょうか。もともと個包装の商品がほとんどで、一見そのまま冷蔵庫に置いていても問題なさそうですが、やはり乾燥してしまったり、カビが繁殖しやすくなったりします。スライスチーズの場合、個包装のまま保存袋に入れて冷凍保存しておけば良いのでお手軽です。また、冷凍保存したほうが、カビが繁殖する危険性が少ないのでおすすめです。・粉チーズパスタやグラタンで活躍する粉チーズは、つい冷蔵庫の奥に眠りがちですよね。容器のまま保存してしまうと、出し入れのときの温度差でチーズから水分が出てしまい、固まったり、カビが発生したりします。ラップなどに小分けし、保存袋で保存すると、さっと取り出して使えるので便利ですよ。使用する時はラップごと手で少しほぐすとバラバラになります。・クリームチーズほかのチーズに比べると、水分量が多く、劣化が早いので開封後は長期保存には向きません。しかし、冷凍することで1ヶ月程度の保存が可能になります。パッケージのままでも冷凍は可能ですが、10g〜30g程度に小分けしておくと、料理やお菓子作りのときに便利です。凍ったままでも料理に使えますが、冷蔵庫で自然解凍もできます。お菓子作りなどの時は、冷蔵庫での解凍がおすすめです。・モッツァレラチーズ前項のクリームチーズや、モッツァレラチーズはフレッシュタイプと呼ばれるチーズで、冷蔵庫での長期保存にはあまり向きません。開封後2~3日以内に食べきれない場合は冷凍保存しておくほうが賢明です。モッツァレラチーズを冷凍する時は、ザルなどを使って水分をしっかりきっておきます。お好みのサイズに切ったチーズをラップで小分けし、保存袋に入れて冷凍します。このとき空気が入らないようにしっかり包みましょう。・ブルーチーズブルーチーズは光に弱いので、保存の際は小分けして、まずはアルミホイルに包みましょう。その上からラップで包み保存袋に入れて冷凍します。ブルーチーズは熟成士と呼ばれるプロが熟成させたものが市場に出ていることが多く、お店に売られている物のほとんどは、ちょうど良い熟成具合になるよう調整されています。熟成しすぎたものは味や風味が悪くなってしまうので、早めに消費するか冷凍保存しておき、なるべく早めに食べきるようにしましょう。・プロセスチーズチーズは大きく分けると『ナチュラルチーズ』と『プロセスチーズ』の2種類に分けることができます。ナチュラルチーズは生乳などを乳酸発酵させたものです。ナチュラルチーズに乳化剤などを加え、加熱処理したチーズをプロセスチーズといいます。キャンディーチーズやベビーチーズはこのタイプにあたります。ナチュラルチーズに比べると長期保存に向いていて、個包装で売られている物などは、冷蔵庫でも長期保存ができる優れものです。ただしお徳用サイズの大きな物を購入したときなどは、乾燥を避けるためにも冷凍保存しておきましょう。プロセスチーズもほかのチーズと同様で、使いやすい大きさに小分けした物をラップに包み、保存袋に入れて冷凍すればOKです。そのまま食べてもおいしいプロセスチーズですが、お肉や餃子の皮に包んで食べても美味しいですよ。・ハードタイプチーズナチュラルチーズの中で水分量が少なく、固いものが『ハードタイプチーズ』として分類されています。パルミジャーノやレッジャーノなどがこのタイプです。ハードタイプのチーズは水分量が少ないため、保存状態がよければ冷蔵でも2~3週間は保存が可能です。冷凍するときは、使いやすい大きさにカットしてラップに包む方法でも良いですが、すりおろしたものを保存袋に入れて冷凍するのもおすすめです。もしも保存過程でチーズが固くなりすぎてしまっても、料理で加熱してしまえば問題ないことが多いですよ。・「さけるチーズ」「さけるチーズ」もプロセスチーズの1つで、こちらは1個単位から売っていることが多く、持て余してしまうという印象は少ないですが、もし残ってしまった場合は個包装のまま冷凍保存することができます。大容量の物を取り扱っているお店もあるようなので、たくさんあって冷蔵庫でかさばる場合や、食べきれない場合は冷凍しても大丈夫ですよ。食べる時は自然解凍すれば問題ありません。「さけるチーズ」はそのままはもちろんですが、癖が少ないので料理に使ってもおいしく食べることができます。■チーズを冷凍する時の注意点チーズは乾燥や湿気に敏感で、大変デリケートな食品です。品種によっては長期保存に向かないものもありますので、できれば必要な分だけを購入し、早めに食べきってしまうのが理想です。ただ、どうしても容量の関係などで使い切ることが難しい場合、冷凍保存がおすすめですが、間違った方法はチーズの劣化をはやめてしまいます。適切な方法で冷凍保存するために、いくつかポイントをおさえておきましょう。・ニオイを吸収しないよう密閉するチーズは周りの食品のにおいを吸収しやすい食品です。冷凍庫内のにおいがチーズにうつると風味が悪くなり、おいしく食べることができなくなってしまいます。保存する時は、においうつりを避けるためにもしっかり密閉することが大切です。・固まらないようにするチーズがきちんと包まれていなかったり、空気が入ってしまうと、チーズの水分が失われてカチカチになってしまいます。保存する時は、1つ1つピッタリとラップなどで包むように心がけましょう。また、切り口やチーズ全体に、クッキングシートをあててからラップに包む方法もあります。ラップに包んだチーズは保存袋にいれてしっかり空気を抜いてから冷凍しましょう。・平らにするチーズが重ならないように、なるべく平らな状態で冷凍することも大切です。平らにしておくことで、チーズがかたよったまま凍ってしまうのを防ぎ、使用時に使いやすくなります。また、中心までスムーズにムラなく冷凍されるので鮮度が損なわれるのを防げます。・アルミトレーを活用するチーズの鮮度をなるべく落とさないためにも、急速冷凍がおすすめです。最近では急速冷凍機能のついた冷蔵庫もありますよね。急速冷凍の機能がなくても、保存袋に入れたチーズをアルミトレーに平らにねかせて入れておけば、普段より素早く冷凍できますよ。■冷凍したチーズの解凍・利用方法冷凍したチーズは、基本的には加熱処理するのがおすすめですが、一部のチーズに関しては、冷蔵庫で解凍してそのまま食べるという人も少なくないようです。冷凍によるチーズの香りや風味の変化は、保存状況や人によっても感じ方が違います。チーズの解凍方法は、食べ方や使用する目的などで色んな方法を使い分けることがおすすめです。・冷蔵庫で解凍するクリームチーズのようにお菓子に使うなど、チーズを冷たい状態から調理に使いたい場合は冷蔵庫での自然解凍がおすすめです。解凍する際は乾燥を避けるため、ラップに小分けにしたままでおこないましょう。・凍ったまま調理可能チーズを冷凍した場合、ほとんどのものは凍ったままの状態でそのまま調理に使うことができます。トッピングとして使ったり、料理に混ぜ込んだりする場合も、冷蔵したチーズと扱い方はかわりません。扱い方が変わらないのに冷凍チーズの方が長持ちするので、冷蔵保存よりもメリットがあるといえますね。・食べる分だけ解凍する一度解凍したチーズを再び冷蔵や冷凍すると、味や風味の劣化につながります。また、冷蔵庫に戻す際にチーズから水分が発生してカビの原因にもなります。なるべく使いやすいように小分けにして冷凍しておき、解凍する際は食べきれる分だけにしておきましょう。・必ず加熱して食べる冷凍したチーズは、基本的に加熱して食べた方がおいしく食べることができます。できるだけ料理に使ったりして食べるのがよいでしょう。普段は加熱せずに食べることが主流のチーズも、チーズフライにしたり、ハンバーグの中にいれるとおいしいですよ。■チーズの冷蔵保存方法チーズを加熱せずに楽しみたい場合は、冷蔵での保存の方が風味の劣化が少なく味も安定しています。最初にある程度小分けしておき、食べきれるぶんを冷蔵保存。残りを冷凍しておけば、そのまま食べたり料理に使ったりと、チーズを楽しむバリエーションを増やすことができますよ。・ラップで密閉して野菜室冷蔵保存しておくチーズはラップで密閉し、保存袋や保存容器で保管するのがベストです。また、チーズを保存しておくには5〜10℃が適温だということを覚えておきましょう。冷蔵庫に入れると温度が低すぎてしまうこともあります。冷蔵庫は開閉の頻度も高くチーズが結露する原因となり、チーズに水分がつけばカビの発生を速めることにもなりかねませんので、野菜室で保存すると良いでしょう。・ラップは交換するチーズを保存するラップは、こまめに取り換えたほうが良いでしょう。最低でも2~3日に一回はラップを交換し、チーズから水分が出ている場合は清潔なキッチンペーパーなどで拭き取ります。どうしても忘れてしまう場合は、潔く2~3日以内に冷凍してしまうと手間が省けますよ。・モッツァレラチーズは水に浸けるモッツァレラチーズは基本的に生ものなので、開封後はなるべく早く食べきるのが理想です。食べきれず冷蔵庫で保存する場合はチーズが浸かっていた液の中に戻すか、塩を少々入れた水に浸し、保存容器で保存します。ちなみに、元々チーズが浸かっている水は基本的に塩水で、酸化や乾燥防止のために浸けられています。水に浸して冷蔵保存したとしても、冷蔵での保存期間は2日程度が限界です。食べきれない場合は、やはり冷凍保存が良いでしょう。また、最近では個包装タイプのモッツァレラチーズも売っています。冷凍保存するとどうしても風味が落ちてしまうので、気になる人は個包装タイプのものをうまく活用してみてはいかがでしょうか。・チーズの冷蔵保存可能期間開封後冷蔵庫での保存期間はチーズの種類によっても違います。水分量の多いフレッシュタイプのチーズはカビや雑菌が繁殖しやすいので、冷蔵保存できる期間も短めです。反対に水分量の少ないハードタイプのチーズは冷蔵庫でも少し長持ちします。以下に、ご家庭でもよく使われているチーズの冷蔵保存の目安をまとめてみました。モッツァレラチーズ…2~3日ピザ用チーズ…4〜5日程度カマンベールチーズ・クリームチーズ…1週間程度ハードタイプ全般(パルミジャーノ・レッジャーノ・ゴーダチーズなど)…2~3週間程度粉チーズ…1ヶ月程度・賞味期限切れのチーズは食べられる?消費期限との違いところで、『賞味期限』と『消費期限』の違いは知っていますか?私たちが普段口にしているチーズに表記されているのは『賞味期限』であることがほとんどです。『賞味期限』は品質がかわらずにおいしく食べることができる期間、『消費期限』は安全に食べることができる期間をさしています。チーズの場合、賞味期限が表記されているため、期限を2~3日過ぎたからといって食べられなくなるということはありません。ただし、これはあくまで適切な条件下で未開封のまま保存した場合をさしていますので、保存状態が悪ければこの限りではありません。また、開封したものは、たとえ賞味期限内であってもなるべく早く消費するのが絶対条件です。■チーズの食べられないサイン保存したチーズの安全性は、ご家庭ごとの冷蔵庫の設定温度や、開閉の頻度などの状況によっても変わってきます。食べる前に必ずにおいや目視でも確認したほうが確実です。こちらで見分け方をご紹介しますので参考にして下さいね。・強い臭いがする種類によっては、においの強いチーズもありますが、においをかいでみてアンモニア臭がする場合は注意が必要です。どの種類のチーズも腐敗してくるとアンモニア臭がしてくるので、いつものチーズと違うにおいがすると感じた場合は食べない方が良いでしょう。・カチカチになっている冷蔵庫で放置しすぎたり、保存状態が悪かったりすると、チーズがカチカチになってしまうことがあります。保存してからあまり日にちが経っていない場合は、料理に入れるなどして加熱すれば食べられなくはないですが、チーズの風味などは格段に落ちています。また、開封してから時間が経っている場合は、いくらカビがはえていなくてもチーズが腐敗している可能性もありますので、食べてみてから判断するか、そのまま廃棄処分してしまったほうが無難です。・緑色のカビが生えているピザ用チーズでよく見かけますが、緑色のカビが繁殖していたら腐敗しているサインです。チーズのカビは生産過程で意図的に繁殖させているものもあり、見分けがつきにくいこともあるかもしれませんが、購入後に生えたカビは危険な場合が多いです。特にプロセスチーズは、加熱処理をすることで人工的に発酵を止めているので、カビがはえるというのは危険なサインです。緑色のカビだけではなく、明らかに変色している場合も注意が必要です。・舌がピリピリする購入後カビがはえたとしても、全てのチーズが食べられないわけではありません。ブルーチーズのようにカビが繁殖することを前提に作られたチーズもあります。見分けが難しい場合は味をみて判断することもできますよ。チーズを少し味見してみて、舌にピリピリとした酸味を感じるものや、異様に酸っぱいもの、また苦味が強すぎるものはやめておいたほうが良いでしょう。チーズはもともと独特の匂いや酸味、カビなどがあるものなので判断が難しい場合もあります。このほかにも、おかしいと感じたり、不安に思う場合は食べずに廃棄処分したほうが賢明です。捨ててしまうのはもったいないかもしれませんが、ご自分やご家族の健康を守るという面で考えれば、諦めることも大切です。■ミックスチーズをパラパラに冷凍する方法ミックスチーズを冷蔵庫で保存していると、下の方がまとまってくっついてしまうことってよくありますよね。そのままの状態で冷凍保存すると、料理に使うときに固まって出てきてしまうので非常に使いにくくなってしまいます。実は簡単にミックスチーズをパラパラにする方法がありますので、ご自宅でもぜひ試してみてくださいね。・保存容器に移すまずはミックスチーズを袋から全て保存容器に移します。このまま冷凍庫にいれますので、使用する保存容器は冷凍庫でも使えるものが望ましいでしょう。・冷凍庫で1時間冷やして振る蓋をしたら保存容器ごと冷凍庫にいれ、1時間程放置します。このとき放置しすぎると、そのまま固まってしまうので注意が必要です。1時間たったら保存容器を振ってチーズをパラパラにします。チーズがパラパラになったら、再度冷凍庫に戻しチーズを完全に凍らせます。完全に凍ったミックスチーズは、保存袋に入れ替えて保存しても良いですし、容器ごと保存しても良いでしょう。その際、密閉できる容器を使うと、空気が入って劣化するのを防いでくれますよ。■賢くチーズを使いきろうチーズはお好みでトッピングに使用したり、いつもの料理のちょっとしたアレンジに使えたりと大変便利で優秀な食材ですよね。冷蔵庫に長期保存すると湿気や開閉時の温度差などによって以外に早く駄目になってしまうこともあり長期保存には向きません。手間はかかりますが、使い切れないものは小分けして冷凍することを鉄則にしておくといいですね。また、あらかじめ食べ方や使いかたなどを考えて、冷蔵庫や冷凍庫を上手く使い分けると楽しみ方も広がります。今回ご紹介した方法をぜひ有効活用して、チーズを美味しく賢く使い切りましょう。
2021年02月19日「とにかくコスパ最強!」と話題のニトリの耐熱ガラス保存容器。どれだけ便利で使いやすいのか、実際に使ってみました! 他にも、ムラなく温められるご飯専用の保存容器など、人気商品をご紹介します! 「中身が見やすい透明の保存容器が欲しい!」「プラスチックの保存容器だと、カレーやミートソースの色がしみついちゃう」 こんな方には、ガラス製の保存容器がおすすめ。ニトリの耐熱ガラス保存容器は、「とにかくコスパ最強!」と話題の商品です。どれだけ便利で使いやすいのか、実際に使ってみました! 他にも、ムラなく温められるご飯専用の保存容器など、人気商品をご紹介します! 最強の保存容器はコレ!「耐熱ガラス保存容器」今回ご紹介する、ニトリの「耐熱ガラス保存容器」はこちら♪ 商品名:耐熱ガラス保存容器 正方形(300mL)価格:304円(税込み)サイズ:幅12.1×奥行12.1×高さ5.8cm 4面ロックでとっても頑丈な作りです。 フタのパッキンは取り外せるので、いつでも洗えて清潔♪ 透明なので中身が見やすい色付きプラスチックの保存容器だと、冷蔵庫に収納したとき「これ、中身なんだったっけ……?」となってしまうことがありますよね。 ガラス製だと、中身が見やすくてとっても便利♪ ガラス製でおしゃれなので、フルーツを保存しておいて、そのまま食器として食後のデザートにも出せちゃいます。 4面ロックで汁物も安心♪商品説明に「4面ロックで密封性UP! 汁物も安心して保存できます」とあったので、本当に汁が漏れないのか試してみました! こちらは大根とこんにゃくの煮物。たっぷりと汁が入っています。 フタに出汁がつくくらい傾けてみても……。大丈夫!! まったく漏れませんでした!「冷蔵庫の中で汁漏れしてしまった」なんてこともなくなりそう♪ そして、電子レンジやオーブンでの加熱調理も可能なので、温めてそのまま食卓に出せちゃうのがとっても便利! 作り置きや前日の残り物を冷蔵庫に保存しておくと、翌日は温めてすぐ食卓に出せるので時短になります。もちろん、食洗機も使えます! ※冷凍はできません。※電子レンジやオーブンで加熱する際、フタを取ってからご使用ください。※高出力器具(業務用)のレンジ、オーブンには使用できません。 酸や塩分に強いガラス製♪プラスチックの保存容器だと、カレーやミートソースを保存したときに色移りしてしまうことがありますよね。 ガラス製の魅力は、なんといっても酸や塩分に強いこと! ちょっと多めに作ったミートソースの保存にも♪色移りもせず、油汚れも簡単に落ちるので安心して使えます。 おしゃれだけど実用性が高くて冷蔵庫の保存・収納をスッキリできる、とにかく高評価な「耐熱ガラス保存容器」。ガラス製だと見ためも良いうえに、とっても便利! わが家ではこれからヘビロテまちがいなしです。 ごはん保存容器エアータイト先ほどご紹介した「耐熱ガラス保存容器」はおかずの冷蔵保存などにはとっても便利ですが、冷凍不可なのでご飯の冷凍保存はできません。 そこでご飯の冷凍保存におすすめなのが、その名も「ごはん保存容器エアータイト」。 商品名:ごはん保存容器エアータイト 5個組(5P)価格:407円(税込み)サイズ:幅11×奥行11×高さ5cm レンジで解凍して炊きたての味わいが楽しめる、ご飯の冷凍保存に最適な保存容器です。 5個セットになっているので、「冷凍保存したいけれど容器が足りない……!」なんて心配もありません♪また、収納する際は重ねて片付けられるのもうれしいポイント。 最大の特徴は、ムラなく均等に加熱できる凸型底! この容器の最大の特徴は、凸型底! 底の真ん中が少しへこんでいます。これによって、冷凍ご飯もムラなく均等に加熱できるのです。実際に試してみましょう! 1つの容器におよそ200gのご飯が入ります。女性のお茶碗でちょうどいいくらいの量です。 きっちりフタをして冷凍保存します。 一晩冷凍させておくとカッチカチに凍りました。それでは解凍してみます! レンジで解凍するときには、蒸気弁を開けておきます。フタを外してラップしなおさなくていいところも、時短に繋がるうれしいポイントですね。 レンジで解凍すると、しっかりムラなく中まで温まりました……!いつもはレンジで温めても「あ、まだ中は冷たいから温めなおさなきゃ」なんてことがあるので、これはうれしい♪ わが家では朝食のご飯は夫が自分で解凍することが多いのですが、ムラなく解凍できるのが便利だったそう。味もふんわり炊き立てのようでおいしかったようです。 ※食洗機OK、オーブンは使用不可です。 今回はニトリの保存容器についてお伝えしました。とにかく「耐熱ガラス保存容器」は便利で使いやすく重宝しそう♪ サイズ違いや形違いもたくさん販売されているので、用途によって使い分けてもいいですね。気になる方はぜひチェックしてみてください!※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗では臨時休業や営業時間の変更などを実施している可能性があります。商品購入の際には自分だけではなく周りの方、スタッフの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 撮影・文/福島絵梨子
2021年02月18日私たちの食卓に並ぶことの多い『納豆』、価格も安く、スーパーで見かけるとついついたくさん買ってしまいますよね。昔から日本人に愛されている食品のひとつで、近年では健康食品として再び注目を集めています。そんな納豆ですが、保存方法やアレンジレシピを知らなくて、賞味期限が近づいて焦って食べる方や、泣く泣く廃棄してしまっている方もいるのではないでしょうか?実は、納豆は冷凍保存ができるのです。冷蔵保存でも十分な保管ができますが、もっと保存期間を伸ばしたいのなら、冷凍がおすすめ! 注意すべきポイントさえ守れば、おいしく長持ちさせることができますよ。■納豆を冷凍保存する方法納豆は冷凍保存ができるって知っていましたか?しかし、「冷凍すると品質が落ちたり、栄養素がなくなってしまうのでは」という疑問も出てくるのではないでしょうか。実は、納豆は冷凍しても品質が変わりにくい食品なんです。ここからは納豆の冷凍保存の方法と、冷凍保存したときの賞味期限についてご紹介していきます。・パックのままでもOKまずご紹介するのは、パックのまま冷凍保存用の袋に入れて、保存する方法です。パックのまま冷凍保存する方法冷凍したい分の納豆を保存袋に入れます。なるべく空気を抜き、しっかりと袋を閉めます。パックのまま保存袋に入れるだけなので、手間もかからない方法のひとつです。保存袋に入れておけば納豆が直接冷気に当たることもないので、品質が落ちにくいでしょう。賞味期限内に食べきれないと思ったら、早めに冷凍をするようにしましょう。・パックごとラップに包むこの方法も最初にご紹介したものに近い方法ですが、パックごとラップで包むという方法です。食品用の保存袋がないときなど、役に立ちますね。パックごとラップに包む方法冷凍したい分の納豆を1パックごとラップに包みます。※納豆のパックが冷気に触れないように、包んでください。冷凍庫内は冷気がふれて乾燥しやすいため、乾燥することがないように、パックをしっかりとラップで包むことが大切です。・パックから出して容器に入れる一度パックから出して容器に入れ冷凍する方法保存用袋または容器に2〜3パック分まとめてあけます。お好みの味付けやトッピングを加え少し混ぜます。納豆を平らにならして空気を抜き、袋を閉じます。半分に折り取り出しやすいようにします。あらかじめ味付けをしてから冷凍することで、解凍してすぐに食べられるのもいいですよね。トッピングに、じゃこ、おかか、オクラなどを加えてみてもおいしくしあがりますよ。また、冷凍庫内での臭い移りが気になる方は、ごま油など香りの強いものを加えてみましょう。・密閉することが大切冷凍保存をするときには「密閉」されていることが重要です。納豆は、発泡スチロールに近い素材で売られていることが多いですよね。閉じ方もやさしく、素材自体も空気を通すものです。軽くて開けやすいというメリットがあります。しかし、そのような納豆の容器は密閉されていないため、長期間冷凍庫に入れておくと納豆が乾燥してしまい、乾燥によって納豆本来の風味や食感が損なわれてしまいます。少しでも本来の納豆のおいしさを楽しむためにも、密閉させて冷凍することを意識しましょう。・納豆を冷凍保存した時の賞味期限冷凍庫に入れた場合どのくらいの期間保存することができるのでしょうか?パックの状態のまま冷凍保存したものは約3週間程、パックから取り出し味付けをしたものに関しては約2週間程、冷凍保存することが可能です。冷凍庫に入れる前に保存袋に日付を書いておけば、賞味期限の目安がわかりやすくなりますね。解凍後はなるべく早く食べるようにしましょう。■納豆を冷凍以外で保存する場合の賞味期限普段から納豆を冷凍保存している人は、どのくらいいるでしょうか。だいたいの人は、冷蔵庫で保存していることでしょう。そして、冷蔵庫で保存していた納豆の賞味期限が切れても「発酵食品だし、大丈夫か…」と、安易に食べてしまっていませんか? 納豆は劣化がわかりづらい食品ですので、冷凍以外での賞味期限も覚えておきましょう。・冷蔵保存の場合冷蔵庫で保存した場合には、基本的にパッケージや容器に印字されている賞味期限を目安に食べるようにしましょう。スーパーで売られているパックの容器に入ったものは、冷蔵保存が前提で、納豆を製造した日付から約10日間が目安とされています。・賞味期限を過ぎると食べられない?この疑問はおそらく多くの人が抱いているのではないでしょうか。そもそも『賞味期限』というのは「未開封でおいしく食べることのできる期限」を指しています。その上、納豆は発酵食品ですから賞味期限を過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません。「おいしく食べられなくなる」基準ですので、食べられませんと言われているわけではないのです。しかし、納豆の発酵状態が適度に維持され、最もおいしく食べられるのが賞味期限の内です。納豆をおいしく食べるためにも、賞味期限を守って食べるようにしましょう。のちほど、食べられない納豆の特徴をご紹介しますので、賞味期限が切れた納豆を食べるかどうか判断する際の参考にしてくださいね。■納豆を離乳食用に冷凍する方法リーズナブルで栄養もたっぷりの納豆は、赤ちゃんの離乳食にもぴったりの食品なんです。細かくきざんだお野菜やおかゆと一緒に調理して食べられるので、離乳食のバリエーションも増えますよ。ここでは、納豆を離乳食用に冷凍する方法をご紹介します。・ザルにあけて熱湯をかける下処理をすることで、納豆特有の臭いや、ぬめりが取れるので食べやすくなります。また加熱によって柔らかくなるため、消化しやすくなりますよ。納豆に熱湯をかけてぬめりをとる方法ザルや茶こしに納豆を入れます。お湯をかけてぬめりをとります。(数回繰り返す)・月齢に合わせてつぶす納豆を月齢に合わせてつぶすことで、歯の生えそろっていない、かむ力の弱い赤ちゃんでもしっかりと食べてくれます。生後7、8カ月のころはかならず加熱し荒くすりつぶし、水を加えてジャム状にします。月齢に合わせ、徐々に粒の大きさを変えていきましょう。生後1年〜1年半になるころには、かむ力も徐々についてくるので、豆をきざまずにそのまま与えても大丈夫です。・小分けにして密閉これらの下処理を行った納豆は、1食分ずつラップに包み冷凍保存しましょう。1食分ずつ冷凍しておけば食べるときも便利ですよね。離乳食の保存には製氷容器もおすすめですので、庫内でわかりやすいように、ぜひ活用してみてください。ただ、納豆のにおいは移りやすいので、かならずラップで包んでからにしてくださいね。また、1度パックで冷凍した納豆を凍った状態できざみ、小分けするという方法もあります。凍った状態なら糸が引きにくく、きざみやすいですよ。赤ちゃんによっては納豆特有の臭いやぬめりが苦手という子もいるので、一度納豆を与えて反応をみてみましょう。■冷凍した納豆の解凍方法納豆を冷凍保存したことがない人にとっては、一番疑問に思うのは解凍方法ではないでしょうか。電子レンジを使うのか、常温で自然解凍なのか、冷蔵庫でゆっくり解凍なのか…どんな方法が一番適しているのでしょう。・半日前に冷蔵庫へ冷凍した納豆は、食べる日の半日から1日前に、冷蔵庫に移してゆっくり自然解凍を行ってください。通常冷蔵保存していたものにくらべると若干柔らかくなっていますが、風味は健在のはずです。解凍後は、賞味期限に関わらずすぐに食べるようにしましょう。・レンジで加熱しない納豆を解凍するときの注意点として、レンジでの解凍はしないことです。レンジを使うことによって風味や食感が変わってしまいます。また、レンジで解凍すると強烈な臭いが発生してしまいますので、冷蔵庫での自然解凍をするようにしましょう。・加熱するなら凍ったまま冷凍した納豆を加熱調理するときは、凍ったまま調理するのがおすすめです。凍っているため糸が引かず、調理しやすくなりますよ。ちなみに、納豆の加熱調理でおすすめの料理は、『納豆の天ぷら』です。凍った状態でも調理中に解凍され、ちょうどいい食べごろになります。詳しくはこの記事の別項目に記載しますので、ぜひごらんください。しかし、納豆に含まれる『納豆キナーゼ』という栄養分は、加熱によって壊れやすく期待効果が弱まってしまうと言われています。そのほか、納豆に含まれる大豆の栄養素は加熱しても壊れないため、加熱調理でも十分に栄養を摂取できるでしょう。■納豆菌は冷凍するとどうなる?納豆菌は冷凍することでなくならないの?いくら長期保存ができても大事な栄養素が失われてしまったら意味がないのでは?と考える方もいるのではないでしょうか。納豆を冷凍することでどのような変化が現れるのでしょうか。・納豆菌は『休眠状態』納豆菌は100℃以上や氷点下の環境下では『芽胞菌』となり『休眠状態』に入ります。この状態は増殖こそしませんが、生き延びることができます。芽胞を形成することによって、胃酸に負けることのない耐久性のある納豆菌を腸内まで届けることができます。腸内まで届いた納豆菌には腸内環境を整え、免疫力を高める効果があると期待されています。また、悪玉菌を抑え、善玉菌である乳酸菌を増やす効果も望まれていますので、冷凍保存しても納豆菌は失われないと言えますね。・20℃前後で蘇る!10℃以下の環境に置かれ休眠状態に入った納豆菌が、再度活性化するのは常温20℃前後の環境下に置かれたときです。再び発酵が始まると納豆特有のアンモニア臭を発します。容器が熱くなるほどの発酵熱を出すこともあるそうで、放っておくとどんどんと発酵が進んでしまいます。解凍後の納豆は早めに食べることをおすすめします。■納豆の食べられないサイン発酵食品である納豆は、特有の臭いもあって異変に気付きにくいですよね。そもそも発酵と腐るを同じように捉えている方もいらっしゃるかと思います。発酵も腐るということも、微生物が食べものを分解するという点では同じなのですが、それを人間が食べられるように調整しながら分解させることを発酵と呼んでいます。チーズや味噌も発酵食品の仲間ですね。では一体どんな状態が食べられないのか、その見分け方をご紹介します。・異臭がする異臭と言われてもなかなかピンとこないかもしれません。そもそも納豆には特有の臭いがあって、この臭いというのは納豆菌がタンパク質を分解することによって発生するアンモニア臭や、有機酸によるものなんです。この臭いを苦手とする方も多いですよね。新鮮で品質の良い状態の納豆は甘みのある納豆の香りがありますが、冷蔵庫で保管され日を追うごとに発酵は進みますので、臭いも強くなります。発酵が進んだものや賞味期限を過ぎたものは、鼻を突くツンとしたキツイ臭いに変わってきます。新鮮な納豆のにおいを知っている人なら、違いがわかるはずですよ。・変色している日がたつにつれて、納豆の表面上には『チロシン』と呼ばれる白い粒状のアミノ酸が出てきます。これは賞味期限が過ぎ、発酵が進んだことによって発生します。このチロシンはアミノ酸の結晶であり人体には無害ですが、品質が低下しているという証拠です。食感や味も悪くなっているので食べないようにしましょう。・カビが生えている納豆の表面に、緑色のカビが生えてきたら食べないでください。ここでよくあるのが、白色の粒々をカビと間違えることです。これは上記でもご紹介したチロシンと呼ばれるもの。そもそも、基本的に納豆にカビが生えることは少ないのです。というのもカビ菌に比べて納豆菌の方が強く優勢であるため、カビ菌は繁殖できないそうなのです。カビが生えるのは、納豆が冷蔵庫の中で表面が乾燥した場合や、冷凍庫から冷蔵庫に移して長期間保存した場合。納豆菌が活性を失って、劣勢だったカビ菌が出てくることによって発生します。冷凍してからすぐに食べれば、問題ないはずです。・糸が引かず水っぽい冷蔵庫での保存期間が長いと発酵が進み、納豆の茶色がより濃くなり、溶けたような状態や糸が引かなくなる現象が起こります。このような状態になってしまったら品質が低下している証拠なので、食べないようにしましょう。■冷凍納豆のおすすめレシピ普段みなさんはどうやって納豆を食べていますか?ご飯の上に乗せたりそのまま食べるという方が多いのではないでしょうか。いつも同じ食べ方では飽きてしまうという方、や納豆を使ったアレンジレシピが知りたい方には必見です。加熱して調理することで納豆の新しい魅力に出会えるかもしれません。・厚揚げ納豆材料(2人分)厚揚げ1丁分納豆1パック卵1個万能ネギ適量かつお節適量しょうゆ適量作り方手順1:厚揚げはトースターで軽い焼き色がつくまで焼く。万能ネギは小口切りにする手順2:納豆に卵を割り入れ、混ぜ合わせる手順3:焼いた厚揚げを食べやすい大きさに切って器に盛り、(2)、刻みネギ、かつお節をのせる。しょうゆをかけていただく・納豆チャーハン材料(2人分)ご飯300g納豆2パック豚ひき肉200gパクチー(香菜)12本玉ネギ1/2個ニンニク1片ゴマ油小さじ2・酒小さじ2・ニョクマム(ナンプラーでも可)大さじ1・砂糖小さじ1/2作り方手順1:香菜の茎は長さ1cmに、葉先はザク切りにする。玉ネギとニンニクはみじん切りにする手順2:熱したフライパンにゴマ油をひき、玉ネギと豚ひき肉を炒める。ひき肉の色が変わったらニンニク、納豆を加え、<調味料>の材料を加える手順3:ご飯を入れて全体を炒め合わせ、香菜を加えてサッと混ぜたら皿に盛る納豆とチャーハンの意外な組み合わせですが、納豆特有の粘りが苦手な方にもおすすめでボリュームたっぷりの一品です。・納豆パスタ材料(2人分)スパゲティー160~200g・塩(ゆでる用)20g・熱湯(ゆでる用)2000ml納豆(小粒)2パックオクラ2~3本・塩小さじ2・オリーブ油小さじ2・しょうゆ小さじ2シイタケ(生)2個シメジ1/2パックエノキ1/2袋ニンニク1片オリーブ油大さじ1細ネギ1/2束しょうゆ大さじ1刻みのり適量下準備オクラはまな板に並べて塩を振り、手のひらで転がしながら繊毛を取るようにこする(板ずり)。たっぷりの熱湯に塩ごと加えてゆで、水に取って粗熱が取れたら水気を拭き取り、ヘタを切り落として薄切りにする。納豆、オリーブ油、しょうゆを混ぜ合わせる。シイタケは石づきを切り落として汚れを拭き取り、軸は縦に裂き、笠は薄切りにする。シメジは石づきを切り落とし、小房に分ける。エノキは、石づきを切り落とし、長さを半分に切る。根元は食べやすい大きさに分ける。ニンニクは縦半分に切って芽を取り、薄切りにする。細ネギは根元を切り落とし、長さ1cmに刻む。作り方手順1:熱湯に塩を入れ、スパゲティーを加える。袋の指定時間より30秒短い時間ゆで始める。その間にフライパンにオリーブ油、ニンニクを入れて弱めの中火にかけ、香りがたってきたらシイタケ、シメジ、エノキを炒める手順2:(1)のフライパンに、ゆで上がったパスタ、細ネギ、しょうゆを加えて混ぜ合わせ、器に盛って刻みのりをかけ、合わせた納豆を中央にのせる■冷凍庫を活用して上手に納豆を保存しよう思わず買い過ぎてしまったけど食べきれない…そんなときは冷凍庫での保管を試してみてはいかがでしょうか?しっかりと密閉させて保存すれば冷凍庫の臭い移りも少なく、劣化を遅らせることができます。1食分ごとに小分けして冷凍すれば食事のときにも使いやすいですね。冷凍庫でも保存ができるということがわかれば、賞味期限が近づいてしまった納豆を無理に消費する必要もなくなるため、自分が食べたいときに食べられますし、万が一食べきれずに廃棄してしまうということもなくなりますよね。今回ご紹介したレシピのほかにも納豆を使ったいろいろなアレンジレシピがあります。冷凍庫で気軽に保存するできることがわかれば納豆を使った料理の幅も増えますよね。納豆の正しい保存方法を知れば、もっとおいしく納豆を食べられるようになりますね。みなさんも納豆を正しく保存しておいしく食べましょう。《参考》・ タカノフーズ株式会社「お客様相談室」
2021年02月18日キャベツと言えば、サラダ、炒め物、煮物など幅広い料理に使うことができ、多くの人に親しみがあると思います。常に冷蔵庫の中に入れておきたい野菜の1つでもありますが、買ったばかりのキャベツの洗う必要性や保存方法まで詳しく知っている人は少ないですよね。使う機会の多いキャベツだからこそ、洗い方や保存方法はしっかり抑えておきたいところではないでしょうか。気になるキャベツに関する疑問をこの記事で詳しく解説していきます。■キャベツは洗わなくてもいい?スーパーで売られているキャベツは、土で汚れているということはほとんどないので、洗う必要性はわからないけど、とりあえず洗っているという人も中にはいるのではないでしょうか。キャベツは洗うべきかどうか、詳しく解説していきます。・内側は安全キャベツは、葉っぱが何枚も重なることで球状になる結球野菜の1つです。キャベツの成長過程は、内側から新しい葉がどんどん出てきて重なっていくとともに、外葉の外形が大きくなっていきます。内側にいくにつれて新しい葉ということになるので、内側は常に外側の葉に守られていて、汚れや農薬が直接つくことなくきれいな状態なのです。調理するときは、汚れのつきやすい外葉を数枚はがすだけで良く、内側は洗わなくても問題ないということです。・水溶性のビタミンの流出キャベツには、ビタミンCと『キャベジン』という成分でおなじみのキャベツ特有のビタミンUが豊富に含まれています。これらの栄養素は水溶性ビタミンと呼ばれ、その名の通り、水につけることで流出してしまいます。キャベツを5分間水につけることで2割もビタミンが減ってしまうともいわれているのです。特に外側の緑の濃い部分にビタミンCが多く含まれているため、むいてしまう外葉は最小限に抑え、洗うときは素早くさっと洗うようにしましょう。・外側の葉は洗おうキャベツに含まれるビタミンCは外側の方が多く含まれているため、できる限り外葉も食べたいところです。しかし、外葉は汚れや虫などが付着しやすいため、洗ってきれいにすることをおすすめします。繰り返しになりますが、洗うときには水溶性ビタミンが流出しないように、素早く洗うことを忘れないでください。・無農薬の場合は内側も洗う野菜の中には農薬を使わずに栽培された無農薬野菜というものがあります。こだわりがあって、無農薬野菜を好んで食べているという人も中にはいるかもしれません。スーパーで売られている野菜は、ほとんどの場合農薬を使って虫を防除しているため、虫食い穴すらほとんど見ないかと思います。しかし、無農薬野菜は虫を完全に防ぐことは難しく、特にキャベツは野菜の中でも虫がつきやすいと言われています。無農薬のキャベツには、内側まで虫が侵入している場合もあるため、内側まで洗うことをおすすめします。・洗うと出てくる白い粉と油の実体は?キャベツを洗った後に白い粉や油のようなものが出てきた、という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。白い粉をみると、農薬が付着して残っているのではないのかと不安に思うこともあるでしょう。しかし、これは『ワックスブルーム』と呼ばれる天然のロウ成分で、食べても人間の身体に害のあるものではないためご安心ください。洗うことにより水滴が集まりやすい芯の部分にロウ成分が蓄積して、乾燥することによって白い粉や油のように現れるのです。キャベツなどの植物でも、病気や乾燥、摩擦などの外傷から身を守るための成分を出すこともあるため、知っておくと不安に思わず、冷静に対処できるのではないのでしょうか。・固い外葉に向いた料理キャベツは外側にいくにつれて硬いため、外葉をむいて処分してしまっている人も多いかもしれません。しかし、外葉ほど緑が濃く、ビタミンCも豊富に含まれていて、固さを活かせる料理方法もあるため、捨ててしまってはもったいないです。外葉の歯ごたえを活かせる料理は炒め物で、特に焼きそばやお好み焼きなどに使うのがおすすめです。キャベツの味は薄いですが、逆に味付けの濃い炒め物に使うことで、シャキシャキとした歯ごたえを活かすことができ、栄養素も豊富なので、ぜひ試してみてください。・柔らかい内葉に向いた料理キャベツの内側は甘くて柔らかいため、千切りにしてサラダなど生食用に使ったり、漬物にしたりするのがおすすめです。また、煮物など加熱することで甘みがさらに引き立つため、ロールキャベツにしてもおいしく食べることができます。外葉のように炒め物に使っても問題ないため、キャベツの内側はいろいろな料理に使うことのできる便利な部分です。■キャベツを洗う方法キャベツの部位ごとに洗う必要性が詳しく分かったことと思いますが、具体的な洗い方も気になりますよね。ここからは、キャベツの効率的な洗い方を解説していきます。・芯を取るキャベツを丸ごと洗いたい場合には、芯を包丁で取り除いてから洗うと、効率よく汚れを落とすことができます。キャベツ1枚1枚の葉はすべて芯につながっているため、芯を取り除き、そこから水を流すことによって、全体的に水がいきわたるようになるのです。短時間で、効率よくキャベツ全体を洗うことができますよ。・外葉の固さが気になる場合は取り除くキャベツの成長過程は、外側にいくにつれて古い葉になるため、外葉の方が固くなりやすいのです。固さが気になるという場合は、先に取り除いてしまってから洗うと良いでしょう。しかし、外側の葉の方が内側よりもビタミンCをはじめとする栄養素が豊富に含まれているため、できる限り食べることをおすすめします。・カットする前に使う分だけ洗うキャベツを使用するときに、買ってきたときの玉の状態でそのまま洗いがちですが、キャベツの栄養素が水とともに流出してしまうのを防ぐため、洗うのは使う分だけにしましょう。カット面からは特に栄養素が抜けだしやすくなっているため、洗いやすいからといって細かくカットしてから洗うのではなく、使う分の葉を芯からはがしたままの状態で洗うことをおすすめします。・「食用の重曹」なら汚れ落ち良し野菜の汚れや残留農薬までしっかりと落としたいという場合は、食用の重曹を使うという手があります。ボウルに水を入れ、水洗いしたキャベツを浸したのち、食用の重曹をひとつまみ入れて1分程度待ちます。つけすぎてしまうと、栄養素の流出が多くなってしまうため注意しましょう。また、昨今の農作物に使用されている農薬は、国によって定められた厳しい基準をクリアしたもので、スーパーに並ぶ野菜はきっちりと農薬の用法が守られていると判断されています。そのため、そこまで神経質になる必要もないかと思いますが、汚れを含め、気になる場合には、食用の重曹を試してみてはいかがでしょうか。・千切りキャベツの場合は剥がしてから千切りキャベツにする場合は、丸ごと洗ってから、葉が芯についた状態でカットしていくということが多いのではないでしょうか。しかし、栄養素が流出してしまうという観点から、千切りキャベツにする場合も、使う分だけを芯からはがして、洗うようにして、洗った後に、千切りにするのがおすすめです。・水にさらすと噛み応えアップ栄養素よりも、食べたときの食感を重要視しているという場合は、キャベツを冷水に浸して洗うと良いでしょう。汚れをきれいに落とせるだけでなく、食べたときにシャキシャキとした食感を味わうことができますよ。水に浸すことによって、キャベツの苦みを抑えることもできるため、食感や味を大切にしたい場合は、冷水につけて洗ってみてください。・塩もみ後ならさっと済ませようキャベツの料理方法によっては塩もみする場合もあるかと思いますが、基本的に塩もみ後は、洗わずにそのまま次の調理手順に進んで問題ありません。塩分が気になるというときには、塩を水で洗い流しますが、長時間洗ってしまうとキャベツに含まれる栄養素が水と一緒に流出してしまうため、さっと洗い流すようにしましょう。・レタスや白菜も同じ方法でOKレタスや白菜もキャベツと同じ葉野菜であり、成長過程もキャベツと同様に内側から新しい葉がどんどん重なって出てくるため、外葉が一番汚れやすいということになります。よって、洗い方に関してもキャベツと同じ方法で行えば問題ありません。一緒に覚えておくと便利です。■キャベツが美味しいまま長持ちする保存方法いろいろな料理に使うことのできるキャベツですが、1玉をまるごと1回の料理で使い切るのは難しいかと思います。万能なキャベツだからこそ、いつでも使えるように冷蔵庫には常に忍ばせておきたいですよね。そこで気になるのが、キャベツを美味しいまま長持ちさせる保存方法ではないのでしょうか。ここからは、キャベツの鮮度をなるべく落とさないように保存する方法を紹介していきます。・芯に「つまようじ」を刺すキャベツを長持ちさせる方法で1番簡単なのは、キャベツの芯につまようじを3本さすという方法です。キャベツは収穫してからも成長しようとして、葉の栄養を芯が吸収してしまうといわれています。芯につまようじをさすことによって、成長がとまり、葉からの栄養の流出を防ぐことができるのです。つまようじをさした状態でポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存することで、約2週間も長持ちさせることができるといわれています。ポリ袋は完全にふさぐのではなく、キャベツが呼吸できるように、少しすき間を開けて密閉しないように気をつけましょう。・芯をくり抜き「キッチンペーパー」を詰めるつまようじをさすよりも少し高度な方法になりますが、効率のよいキャベツの洗い方でも紹介したように、芯を取り除いた場合は、この方法を用いると便利です。保存するときには、芯をくり抜いた部分に、濡らしたキッチンペーパーを詰めることで鮮度が落ちにくくなります。さらにキャベツ全体を、濡らした新聞紙またはキッチンペーパーで包み込み、ポリ袋の中にいれます。つまようじをさしたときと同様にポリ袋を密閉してしまうとキャベツが呼吸できなくなってしまうため、少し口を開けてしばるようにしましょう。その状態で、芯があった方を下にするように冷蔵庫の野菜室に入れます。こちらの方法もつまようじをさす方法と同様に、芯を取り除くことでキャベツの成長がとまるため、葉の栄養と鮮度をなるべく維持できるという原理です。・外葉で内葉を包むカットしたキャベツを保存するときには、カット面から酸化するので、変色して鮮度や食味が落ちてしまいます。そのため、保存するときには、カットした内葉を外葉で包むようにして冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。外葉を処分してしまったというときには、濡らしたキッチンペーパーで包み、ラップでくるむことで酸化を防ぐ方法がおすすめでです。こうすることで、カットしたキャベツでも1週間程度日持ちするといわれています。・冷蔵庫に入れるキャベツは比較的冷涼な気候のもと育つ野菜で、温暖な地域では冬から春にかけての収穫、夏場は高原地域など比較的平均気温の低い地域で収穫される野菜です。最適な保存温度も0℃〜5℃と低くなっています。暑い時期に出回るキャベツはもちろんのこと、冬場も冷蔵庫内で保存することをおすすめします。冷蔵庫で保存するときには、酸化を防止するために、濡らしたキッチンペーパーとラップで包むようにしましょう。・急速冷凍するキャベツも他の食材のように冷凍保存することができ、冷凍することで1ヶ月程度日持ちするといわれています。しかし、冷凍するときにはポイントがあり、それは短時間で急速に冷凍するということです。ゆっくり冷凍させると、キャベツに含まれる水分が凍ってできる、氷の結晶が大きくなってしまいます。それが原因で組織が壊れてしまい、解凍しても食感や味が大きく落ちてしまう恐れがあるのです。氷の結晶が大きくならないうちに急速に冷凍するためには、急速冷凍機能のある冷蔵庫の場合はその機能を使えば問題ありません。機能がない場合は、すでに凍っている保冷剤などをキャベツの周りに敷きつめて、なるべく早く凍るように工夫してみましょう。■新鮮なキャベツの見分け方キャベツの鮮度を長持ちさせる方法は分かりましたが、そもそもスーパーで買う段階で、できる限り新鮮なキャベツを選びたいですよね。ここでは、新鮮なキャベツを選ぶ方法を紹介していきます。・重さ手に取った時の重さがずっしりと重みのあるキャベツは、葉がしっかりと巻いていてぎっしりとつまっている証です。葉がしっかりとつまっている方が、たくさん料理に使えるということなのです。しかし、キャベツの品種によっても特徴が異なるため、注意して見るようにしましょう。スーパーなどでしっかりと説明がある場合はいいのですが、収穫時期がほぼ同じ、『冬キャベツ』と『春キャベツ』は見分けられるようにしておくと良いでしょう。『春キャベツ』は1枚1枚の葉がすき間のないほどぎっしりとつまっている訳ではありませんが、柔らかく甘いため、サラダなどの生食用に向いています。それに対して、『冬キャベツ』は硬めですが、ぎっしりと葉がつまっていて、焼きそばやお好み焼きなど炒めるときに適しています。同じ時期でも、違う品種が出回ることを把握した上で購入すると、料理にも応用がききますよね。いずれにしても重さを確認することでずっしりと重みのある方が、ぎっしりと葉がつまっている証拠のため、確認して購入することをおすすめします。・切り口キャベツの収穫時にカットする、芯の切り口をみてみましょう。収穫時に1番最初にカットされるということもあり、この切り口をみることで鮮度が確かめられるのです。芯の切り口が乾燥しておらず、みずみずしいものが鮮度が高く、芯が太すぎないものが柔らかいといわれています。新鮮なキャベツを選びたい場合は、芯の切り口がみずみずしく、芯が細いキャベツを選ぶと良いでしょう。・葉の状態キャベツの成長過程でも分かるように、外葉が一番古いため、その外葉ができる限りみずみずしいものを選ぶようにしましょう。外葉がしなびていたり、色あせたりしているキャベツは鮮度が落ちている証拠のため、外葉がみずみずしく、色鮮やかなキャベツを選ぶことをおすすめします。・断面キャベツ1玉は大きく、家族構成によってはなかなか消費しきれないため、半玉を購入するという人も多いのではないのでしょうか。半玉ということはカット面をみることで、葉のつまり具合やみずみずしさもよくわかりますよね。葉がしっかりとつまっていて、断面がみずみずしいキャベツを選ぶようにしましょう。■外葉に包まれているキャベツは意外にきれい!キャベツは何枚もの葉でできている結球野菜ということで外葉を何枚かむくことでほとんど洗う必要がないということが分かりましたね。いろいろな料理に使うことができ、栄養も豊富でおいしいキャベツ。気になる洗い方や保存方法が分かったところで、今後もより一層キャベツを使って料理することが楽しみになったのではないのでしょうか。ぜひ参考にしてみてくださいね。
2021年02月17日日本を代表する保存食といえば、真っ先に梅干しを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?ご飯のおともやお弁当に添えるのはもちろん、梅肉の和え物にしたり、サラダにトッピングしたりと、さまざまな方法でおいしくいただけますよね。1000年近くの歴史を持つ梅干しですから、その使い方やレシピも実にバリエーション豊富です。そんな梅干しには、賞味期限が存在するのでしょうか?もしあるとするなら、きちんと保存する必要があります。本記事では、梅干しの保存方法について詳しく解説していきます。冷蔵や冷凍、保存する際に注意すること、さらに食べられない梅干しの見分け方についても掘り下げるので、ぜひ参考にしてください!■梅干しの保存方法と塩分濃度の関係梅干しに保存が必要かどうか、基本的なことから解説していきましょう。ひとことに梅干しといっても、大きさや味、作り方を見ていくと、実にさまざまな種類の商品が市販されていますよね。純粋にすっぱい梅干しが好きな人もあれば、はちみつ入りの甘い梅干しが好みという人もいるでしょう。また、自宅で手作りするとなれば、その種類は無限といって良いかもしれません。いずれにしても梅干しが長持ちするかどうかは、塩分濃度と深い関係があるようです。好んで食べている梅干しを適切に保存できているかどうか、しっかり確認してくださいね。・塩分18%の場合は常温OK現在市販されている梅干しの中で、もっとも塩分濃度が高くてすっぱいものは、20%くらいです。梅干しは、塩分濃度が18/%以上だと基本的に腐ることはありません。つまり賞味期限は存在せず、常温保存で構わないということです。現存する最古の梅干しは、室町時代の500年近くも前のものですが、いまだに腐ることもなく食べられる状態といわれています。ちなみに、梅干しの塩分濃度とは、梅干しの重さに対する塩の重さのパーセンテージです。たとえば塩分濃度18%の場合なら、100kgの梅に対して18kgの塩を加えて作ったものを意味します。もし自宅で梅干しを作っているとするなら、塩分濃度が18%以上なら常温保存で問題ないということになりますね。・塩分10%の場合現在では、減塩志向がすっかり定着したため、塩分濃度18%以上の梅干しを食する人は少数派のようです。主流は、塩分濃度8~10%の梅干しです。ただし、塩分濃度10%を下回ると、常温保存は危険です。塩分が少ないため、梅干しといえども劣化して品質が落ちていきます。未開封のままなら常温保存で構いませんが、開封後は10℃以下で冷蔵保存が必須となります。そのため、買った梅干しの塩分濃度をチェックして、塩分濃度が10%以下なら、ただちに冷蔵保存してください。・『月向の梅』『極上月向』『しそ漬の梅』の場合日本一有名な梅干しのブランドである紀州南高梅の発祥の地、和歌山県みなべ町に、とても有名な「月向農園」があります。丹精込めて手入れされた600本の梅の木から生まれる月向農園の梅干しは、大変美味で全国に大勢のファンがいます。この農園が販売している商品を例にとって、具体的に塩分濃度や保存期間を見ていきましょう。まず『月向の梅』は、糖類や昆布エキスなどが入った最高級の梅干しで、塩分濃度は10%。未開封なら直射日光の当たらない涼しいところで保存という条件で、保存期間は5ヶ月とされています。さらに選りすぐりの最高級の梅を使ったフルーティーなおいしさが人気の『極上月向』も、同じく塩分濃度10%で、未開封なら保存期間は5ヶ月です。『しそ漬の梅』は、同農園で育ったしそを使った塩分濃度14%の人気商品です。前の二つに比べると塩分濃度は高めですが、やはり保存期間は5ヶ月とされています。また、開封後は10℃以下の冷蔵庫が必須とされています。いずれも化学調味料は非使用で、天然由来のものばかりですので、保存方法も限られています。冷暗所にての保存期間が指定されていて、開封後の冷蔵保存も必須という月向農園の保存条件は、ほかの梅干しを食するうえでも大変参考になるのではないでしょうか。・調味料の有無にも注意梅干しの保存期間は、塩分濃度だけでなく調味料によっても大きく左右されます。塩のみが18%以上の濃度で使用されている「白干梅」の場合は、賞味期限はありません。しかし、先ほどの月向農園の梅干しのように、調味料が加わるとたちまち保存期間は制限されます。しそ以外にもはちみつ入りの梅干しは大変人気がありますが、塩分濃度は5~6%と低めのものが多く、必ず賞味期限がもうけられています。■梅干しの保存方法が悪いとカビることも!梅干しは、どこで保存しても良いわけではありません。冷蔵庫のないはるか昔から、保存場所は直射日光の当たらない涼しいところ、というのが鉄則だったといって良いでしょう。このルールを守らなければ、梅干しといえどもカビが生えることすら考えられるので、十分に注意が必要です。・保存場所が高温多湿梅干しは、高温多湿の保存環境を大変嫌います。日本は、四季や雨季と乾季の違いが明確で、その分気温と湿度が変化しやすいので、梅干しにとってはリスクが高いといえます。そのため、特に長期保存するなら、風通しが良く涼しい場所を選ぶのが大切です。・直射日光が当たる場所も注意直射日光が当たるとおのずと室温が上がり梅干しにとっては大きなダメージとなります。なるべく陽の光が入らない冷暗所を選んで保存するように心掛けましょう。・箸などから水分や雑菌が繁殖梅干しを取り出す際には、菜ばしを使うことが多いですよね。このときに気をつけなければならないのは、使用済みの箸を使用しないということです。ほかのおかずを挟んだ箸でつい梅干しもつまんでしまうことがあるかもしれませんが、これをすると箸についた細菌が梅干しの保存容器の中で増殖してしまいます。すると残された容器内の梅干しがカビることがあるので、絶対にNGと覚えておきましょう。・梅雨や夏場は特に気をつけよう上記のように、梅干しは高温多湿を大変きらいます。その象徴ともいえる季節が、梅雨です。雨が多く降ってじめじめするので、梅干しにもカビが生えやすい危険な時期といって良いでしょう。これは、夕立や台風が多く発生する夏場も同じです。涼しい秋が到来するまでは、気を抜かないように注意してくださいね。・市販の梅干しは冷蔵保存が原則 スーパーなどで市販されている梅干しや、通販で取り寄せる商品も、多くの場合なんらかの調味料が使われています。純粋に梅と塩(しかも18%以上)だけでない限り、冷蔵保存が原則と考えてください。梅干しは保存食だから常温保存でも大丈夫という考えは、今日を限りにきれいに捨て去りましょう。 ■減塩の梅干しは傷みやすい市販されている梅干しの多くは、減塩タイプになります。減塩タイプは傷みやすいのですが、その理由などについて理解すれば、保存方法もおのずとわかってくるでしょう。・塩分濃度3%のものまで登場梅干しを販売する業者も、商売である限りは利益を出さなければなりません。そのためにも、消費者が志向する商品を売るのが鉄則になりますが、梅干しの場合は、すっぱすぎると敬遠されてしまう傾向が強いです。よって、食べやすい減塩タイプが市場に数多く出回るようになりました。なかには、塩分濃度3%という超減塩タイプも販売されているため、保存には十分注意が必要です。・減塩の梅干しが傷みやすいワケ塩は浸透圧の作用で、食品などから水分を奪う性質があります。そのため、梅干しに限らず野菜や肉に塩をまぶしても、水分が目に見えて排出されてきます。ナメクジに塩をかけると水分が出てしなびてしまうのも、浸透圧によるものです。水分がなければ微生物さえも生きてはいけないため、塩を使うことで殺菌効果が生まれます。この浸透圧の作用は、塩が多ければ多いほど強くはたらきます。そのため、減塩の梅干しは、塩分濃度の高い商品に比べて傷みやすいといえるのです。・『有機酸』が少ないと傷みやすい梅干しをすっぱくしている物質は、有機酸といわれるもので、クエン酸やリンゴ酸、コハク酸などがあります。一般的に梅干しには、有機酸が5%ほど含まれています。ところが減塩タイプになると、この数字を下回り、特に3%を切ると急激にカビが繁殖しやすくなるので注意が必要です。しかし、パッケージには有機酸の量は記載されていないため、塩分濃度と賞味期限を確認するのが現実的といえるでしょう。■梅干しの保存容器に適したものは?梅干しの保存容器について詳しく解説していきましょう。市販の梅干しは、ほとんどのものが薄いプラスチック製の容器に入っています。その多くは、梅干しの量が少ないため、さほど長期間保存することも少ないでしょう。しかし、大量に手作りした場合は、そうともいきません。どのようなことに注意して保存容器を選べばよいのか、しっかりと認識しておきましょう。・必ず『食品用』のものを梅干しの保存容器として昔から重宝されているのは、甕(かめ)です。今では見かけることが少なくなりましたが、長年自家製梅干しを作っている家の多くで、この甕が使われています。理由は、陶器でできた甕は、酸にも湿気にも強いため、梅干しを良い状態で長期間保存できるからです。甕は、大きくて重いですから、あまりよい印象がないかもしれません。気が進まない場合は、ガラスやホーロー製のものをおすすめします。ただし、いずれを使うにしても『食品用』のものを必ず選びましょう。同じガラスや陶器でも、食品用でないものは、鉛が溶け出す恐れがあり、人体に悪影響を及ぼす危険性が否定できません。くれぐれも気をつけましょうね。・酸に強く消毒しやすい材質金属製の容器に入れて保存したい場合もあるかもしれませんが、おすすめはしません。梅干しは、有機酸のはたらきで非常にすっぱくて酸が強いため、金属製の容器は錆びてしまう可能性が高いです。それよりも消毒がしやすい陶器やホーロー、ガラス、タッパーなどの密閉容器が良いでしょう。・広口で乾燥しにくいもの梅干しを保存するためには、口が広くて乾燥しにく容器がおすすめです。先ほどの甕なら、広口でふたも大きく開けやすいため、乾燥することも少ないといえます。それ以外にも口の広いガラス製の容器なら中身が見えるので、梅干しの量が分かりやすくて便利でしょう。・深すぎず収納しやすいもの広口の容器は、ときに深すぎる場合が少なくありません。広口で深いと多くの梅干しが1ケ所で保存できるので便利かもしれませんが、収納しにくいというデメリットがあります。昔ながらの日本家屋で、床下や蔵など収納スペースに余裕がある場合は別として、収納が限られた集合住宅などでは特に不向きといえるでしょう。また深さがあると、どうしても梅干しを幾重にも重ねることになります。すると下の方にある梅干しがつぶれてしまう恐れがありますよね。せいぜい5~6段くらいで収まる程度の深さのものが良いでしょう。・インスタントコーヒーの容器も使える梅干しを保存するには、ガラスでできたインスタントコーヒーの容器でも良いでしょう。酸に強いうえに消毒しやすく、鉛などの有毒物質が溶け出す恐れもなく、コンパクトで収納もしやすいためおすすめです。ただし、容量が小さので、大粒の梅干しよりは小粒のタイプを保存するのに向いていますよ。■梅干しの保存方法とポイント場所が決まり、容器も決めたらいよいよ梅干しの具体的な保存方法についてつめていきましょう。梅干しはデリケートな食べもののため、ポイントをおさえて丁寧に保存する必要があります。決して難しくはありませんが、忘れずに必ずチェックしておきましょう。・容器は蓋まで必ず消毒梅干し自体に強い殺菌作用があるため、あまり神経質になる必要もありませんが、容器は基本的にすべて消毒しておきましょう。保存場所に自信がない場合はアルコール殺菌すると安心ですが、そこまでしなくとも熱湯消毒で大丈夫です。その際、ふたも必ず消毒しておいてくださいね。・容器の水分をきちんと拭く容器を熱湯消毒したあとは、完全に乾燥させてください。また保存したあとでも、何らかの理由で容器に水分が付着した場合は、きちんと拭き取っておくようにしましょう。前述のように、たとえ箸の先であっても水分や食べ物の一部が付いていれば、梅干しをつまんだだけと思っていても、そこから雑菌が繁殖してカビる可能性があります。それくらい梅干しはデリケートな食べものなので、くれぐれも注意してください。・漬けた日を記録しておく梅干しをつけた日付は、念のために記録しておくことが望ましいでしょう。特に毎年のように漬けるとすれば、だんだんどの年に漬けたのかが分かりにくくなることがあります。容器自体に手書きのシールかテップラーで印字して貼っておくのが一番確実でしょう。毎年同じ方法で漬けたとしても、味が微妙に異なることがあります。「○年の梅干しはなぜおいしかったのか?」と、あとで検証することで、おいしい梅干しを確実に作るコツがつかめるかもしれません。そして、わが家自慢の特製梅干しが作れるようになれば、ご近所や友達にもおすそ分けする楽しみも増えるでしょう。■梅干しの保存期間梅干しを毎日食べる習慣があれば確実に減っていきますが、ときどきしか食べないとすると忘れられた存在となり、保存期間を過ぎてしまうこともあります。そのようなことが起きないように、正しい保存期間を把握して、それまでに食べ切るように心掛けましょう。・市販の調味料なしのもの市販の、調味料が使われていない梅干しは、塩分濃度によって保存期間が異なります。塩分濃度が18%以上のものであれば、保存期間は半永久的と考えて構いません。しかし、市販品の主流は、8~10%ですから、賞味期限が存在します。商品によって必ずパッケージに塩分濃度と賞味期限が記載されているので確認してくださいね。開封後、密閉容器に入れて冷蔵保存すれば、3~6ヶ月はもちます。・市販の調味料使用のもの市販の調味料使用のタイプは、調理梅といわれ、塩漬け後に水洗いしてはちみつやかつおなどで味付けされています。未開封なら、保存期間は3~6ヶ月が目安です。開封後も密閉容器に入れて冷蔵すれば、長くて4~5ヶ月は持ちますが、ものによっては2週間という場合もるので、なるべく早くに食べ切りましょう。商品ごとに設けられている賞味期限をよく確認するようにしてください。・手作りのもの手作りの梅干しの保存期間は、塩分濃度によって異なってきます。18~20%以上の濃いものであれば、半永久的にもつでしょう。しかし、そこまで塩を使っていなかったり、塩以外の調味料などを使っている場合は、1年を目安に食べ切るのが無難です。・冷凍した場合梅干しを冷凍保存した場合は、賞味期限プラス1ヶ月と考えてください。つまり、賞味期限が6ヶ月の商品なら7カ月はもつということです。ちなみに、梅干しのパッケージに表示されている「賞味期限」は、「消費期限」とは意味が異なります。賞味期限は、保存食や調味料など長持ちする商品に使用される「この日までならおいしく食べれますよ」という目安です。つまり、少々その期限を過ぎても食べる分には問題ないという意味合いを含みます。特に梅干しの場合は、賞味期限を過ぎたからといって1日や2日で目くじらを立てる必要はありません。日付による管理も大切ですが、後述する「食べられない梅干しとは」の項目を覚えておいて、しっかり自分の感覚で大丈夫かどうかを見極める心構えも大切です。・お弁当に入れたら本当に傷まない?昔から梅干しを1つお弁当に入れておけば、腐らないから安心といわれることがありますが、これは過信しないようにしてください。というのも、梅干しをご飯の中に入れると、その周辺の限られた米には防腐効果がありますが、離れている米やおかずには、まったく効果が及びません。そのため、少しでも防腐効果を高めたければ、梅干しをほぐして梅肉をご飯に混ぜると良いでしょう。または、小梅を複数個所にちりばめておくのも良いかもしれません。■梅干しの長期保存方法とコツどうせ梅干しを作るなら、少しでも長持ちさせたいものです。そのために、梅干しを長期保存する方法とコツをお伝えしましょう。・調味料不使用で塩を多めに梅干しを長期保存するためには、調味料は使わないようにして塩を多めに使いましょう。塩分濃度が高ければ高いほど、梅干しは長期保存が可能になります。理想は塩分濃度18%以上ですが、あまりにすっぱいと苦手意識が勝ってしまい、食べなくなってはもとも子もありませんよね。また、家族に高血圧の人がいれば、減塩した方が良いかもしれません。そのあたりの事情を総合的に加味して、少しでも塩分濃度を高める工夫をしてみてくださいね。・冷凍がおすすめ梅干しの長期保存に最もおすすめできるのは、冷凍保存です。冷凍保存すれば、賞味期限よりプラス1ヶ月は長持ちさせることが可能になります。また、梅干しは冷凍保存するとすっぱさが軽減する効果もありますよ。そのため、塩分濃度を少しアップさせるという技を使うことも可能になります。するとその分だけさらに傷まなくなるので、一石二鳥といえるでしょう。ちなみに、梅干しを冷凍するとカチカチにはならず、塩を含んだ海水と同じでシャリシャリになり、独特の食感が楽しめます。そのままお弁当に入れても自然解凍されるため、おいしく食べることができますよ。・梅干しを冷凍保存する方法梅干しを冷凍保存するときは、1個ずつラップに包みましょう。そのまま冷凍すると梅干しどうしがくっついてしまいますし、取り出すたびにほかの梅干しの劣化が進んでしまいます。ラップで包んだら密閉容器に入れてしっかりふたをして冷凍庫に保存してください。■食べられない梅干しとは梅干しが傷んで食べられなくなるとどうなるのでしょうか?見た目や臭いなどに特徴が現れるので、しっかりと覚えておきましょう。・異臭がする梅干しが傷んだり腐ったりすると、すっぱい異臭を放ちます。梅干しなのに「すっぱい異臭」と聞くとおかしいと思うかもしれません。しかし、梅干し本来の食欲をそそるような新鮮なすっぱさではなく、明らかに嫌悪感を誘う腐敗臭がします。いつもと違う臭いがする、と感じたらためらわずに廃棄してください。・水っぽい梅干しが傷むと、異様に水っぽさが増します。触るとドロっとしていたり、糸を引いたりもします。これが菌が増殖して腐っているあかしですし、食べると嘔吐やしびれ、深刻な胃腸障害を起こす恐れもあるので、絶対に食べないでください。・カビが生えている表面が白くなってヌルヌルしていたら、それは白カビなので注意が必要です。さらに、梅干しが黒くなったり、茶色くなったり、梅酢が茶色っぽくなっても要注意です。ちなみに、梅干しが乾燥すると皮に白い粒が付くことがあります。これはカビではなく、塩なので食べても大丈夫です。ヌルヌルしているかどうかで判別してください。 ■梅干しは梅酢に戻すべき?梅干しを漬ける過程で、梅酢から出して天日干しをします。残った梅酢はどうすれば良いのでしょうか?具体的に解説していきましょう。・梅酢に戻すとふっくらする天日干しした梅干しは、それをもって完成になります。しかし、残った梅酢に梅干しを戻すかどうかは、好みによります。ちなみに梅酢に戻すとふっくらとしてさらに赤く染まり、すっぱさが増します。・漬けっぱなしはよくない梅酢に戻さなければ、色は薄めのままでねっとりとしたまろやかさが残ります。漬けっぱなしだと酸っぱくなり過ぎたり、色が濃くなりすぎるので程よいところで取り出すのも良いかもしれません。・梅酢は薄めて飲んでも梅酢はすっぱいですが、梅酢ドリンクとして市販もされていますし、料理に使うと程よい酸味が利いておいしくなります。手に塗っておにぎりを握ると、ご飯に酸味が染みてよいアクセントにもなりますよ。梅酢は、特に暑い夏の時期に口に入れるとさっぱりとしておいしくいただけますので、飲用として活用するのもいいですね。■梅干しを上手く保存して長持ちさせよう梅干しは、昔から伝わる日本を代表する伝統的な保存食です。しかし、デリケートな食べもののため、きちんとポイントをおさえて保存する必要があります。塩分濃度を確かめて、賞味期限を把握しておくことも大切でしょう。うまく保存できれば、そのまま食べたり料理にちょいたししたり、さまざまな楽しみ方が広がります。ぜひ梅干しを活用して食卓をさらに豊かにしてください!
2021年02月16日多くの和食を作るうえで絶対に欠かせないのが、出汁です。スーパーに行けばいろいろな出汁がパックになって売られていますが、やはり自分で作る方が風味も良いですし、料理が完成したときの達成感も違います。ただ、毎日のように一から出汁を取るのは、少し大変ですよね。そこで、出汁を多めに作っておいてそのままに風味で保存できれば、とても便利ではないでしょうか。本記事では、出汁の冷蔵保存や冷凍保存、出汁がらの活用法からおすすめレシピまで余すところなく掘り下げるので、ぜひ参考にしてください!■出汁の作り方とコツ出汁を作り慣れていない人からすると、出汁を取るのは難しく感じてハードルが高いかもしれません。しかし、一度その作り方とコツをつかめば、決して難しくありませんし、出汁は自分で取らないと損、とまで思うようになるかもしれませんよ。自分のやりやすい方法で構わないので、ぜひトライしてみましょう。・煮だしの作り方煮だしに必要なのは、昆布とかつお節、水です。昆布は水洗いせずに布きんで軽く拭いてください。30分間鍋の中で水に浸けた後に火にかけ、沸騰しかけたら弱火にしましょう。そこにゆっくりとかつお節を加えて5分ほど煮たら火を止めて15分ほどおいて旨みを出しきります。粗熱を取ったらザルに布きんかキッチンペーパーをしいて濾したら完成です。水400ccに対して、昆布20g、かつお節70gが目安です。・水だしの作り方水だしは、ピッチャーに水を入れて昆布、かつお節を加えて冷蔵庫で一晩(8~10時間は目安)置きます。昆布、かつお節を取り除けば完成です。水1000ccに対して、昆布5g、かつお節25gを目安にしてください。・おいしい出汁を取るためのコツ出汁の味は、作る個人や家庭の好みの味があるので、自分たちがおいしいと感じる分量を探っていくのが良いでしょう。「これが一番おいしい」と感じる配合にたどり着いたときの喜びや達成感は、思いのほか大きなものがありますよ。特に煮だしの場合は、お湯を沸騰させないのがポイントです。また、レシピ通りに作れば、きれいな黄金色の出汁ができるので、途中でかき混ぜて濁らせないように注意してくださいね。昆布やかつお節以外に、干し椎茸や煮干しを使っても良いでしょう。何を使うにしても素材はできるだけ新鮮なものにしてください。■出汁の保存方法【冷蔵】出汁はとても繊細で、ほかの料理と同じく作ったそばから風味は落ちていきますし、傷みもします。そのため、上手く保存することができれば多めに作っても安心です。その方法としてもっともポピュラーなのは、冷蔵保存です。作ったその場ですぐにできるので、とても簡単。その際の注意点や保存期間について詳しく解説しましょう。・冷蔵保存のメリット冷蔵保存は、作ったその場で簡単にできるのでおすすめです。必要なときに冷蔵庫から出して加熱するだけですから、とても便利でしょう。仕事が終わって時間に余裕がない日などの夕食のおかずにちょいたしすれば、おいしい一品があっという間に作れます。朝の忙しいときでも、手軽に味噌汁が作れるでしょう。出汁を多く作って冷蔵保存しておけば、時短レシピの強い味方になること間違いなしですよ。・冷蔵保存の方法冷蔵保存は作りたてでなければ意味がありません。ただし、完成したときはとても熱いので、粗熱を取ってよく冷ましてくださいね。それからピッチャーやタッパーなどの密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。水だしの場合は、出汁を取り終えて完成したら、昆布やかつお節は必ず取り除きましょう。昆布は放置しているとぬめりがひどくなり、かつお節はエグ味が出るため、出汁の風味が損なわれてしまいます。・保存期間の目安冷蔵保存は、もって最長で1週間までと考えましょう。理想は2日以内に使いきることです。それ以上保存したい場合は、後述するように冷凍保存がおすすめです。■出汁の保存方法【冷凍】出汁は、料理の一部といっても過言ではなく、しかも繊細な生き物のような性質のため、慎重に扱うことが大切です。甘味、酸味、塩味、苦味につづく第5の味覚の「旨味」の象徴となるのが、この出汁ですから、風味を損ねてはせっかくの料理が台無しになってしまいます。上手に保存して無駄なく使いきるように心掛けましょう。・冷凍保存のメリット冷凍保存は、冷蔵保存よりもかなり長持ちするので、大量に作り置きするには、うってつけといえるでしょう。毎日のように出汁を使う場合は、数リットル単位で作っておいても大丈夫です。味噌汁やお吸い物のようなコンパクトなメニューにとどまらず、うどんやそば、おでんなど鍋料理にも惜しみなく使うことができます。・冷凍保存の方法冷凍保存の手順は、冷蔵保存とほとんど変わりません。出汁を取ってから粗熱を取ります。そして保存容器に入れて密閉して冷凍庫に入れてください。・製氷皿で出汁を凍らせると便利出汁の冷凍保存は、保存容器を使わずとも製氷機を活用する方法もあります。製氷機に粗熱を取った出汁を流し入れて冷凍するだけです。量を微調整して小出しで使えるので、大変便利です。ただし、製氷機でむき出しのまま凍らせると、庫内の匂いを出汁が吸収してしまいます。すると時間の経過とともに出汁の風味に変化が生じるため、必ず凍ったら一旦取り出してフリーザバッグに移して空気をしっかり抜いてから再度冷凍保存してください。また、冷凍すると出汁が膨張するので、製氷機の8分目を目安に入れるようにしましょう。ちなみに、通常よりも2~3倍ほどの濃い出汁を作って製氷機で凍らせれば、解凍したときにわずかの水を加えるだけで出汁として使えるのでコスパが良くなります。始めのうちは難しく感じるかもしれませんが、慣れてきたら試してみるのも良いかもしれませんね。・出汁の冷凍は離乳食に便利!出汁は、旨味が利いている割に塩分が少ないため、赤ちゃんの離乳食にもうってつけです。上記のように製氷機で冷凍すれば、わずかの量でも必要なだけ小出しにして使うことができます。ご飯やほかの食材とも混ぜやすいため、離乳食のバリエーションも広がるでしょう。・保存期間の目安 冷凍保存した出汁は、2週間~1ヶ月が保存期間の目安です。たしかに冷凍保存は、冷蔵保存に比べるとかなりの期間長持ちするといえます。しかし、たとえ冷凍保存していても、厳密にいうと出汁は劣化していきます。冷凍だから大丈夫と高をくくらないで、できるだけ早くに消費するように心掛けてください。■冷凍保存した出汁の解凍方法冷凍保存した出汁は、解凍して使います。その方法もいくつかあるので、解説しましょう。・前日に冷蔵庫に移す冷凍保存した出汁は、前日に冷凍庫から冷蔵庫に移しましょう。翌日には、もとの状態に溶けているので、そのまま出汁として使えます。・流水で解凍する前日に冷蔵庫に移し忘れたり、時間がないときは流水で解凍する方法もあります。保存容器やフリーザーバックの上から水道水を垂らすように流せば簡単に溶けて行きます。・電子レンジで解凍する流水よりもさらに簡単な方法は、電子レンジで加熱することです。解凍したい出汁の量によって解凍時間は異なってきます。適度に様子を見ながら少しずつ解凍して、自分なりのパターンをつかむようにしてください。 ■出汁は常温保存するとよくないの?出汁は作ってしまえば、あとはそのまま常温保存しておきたくなることもあるかもしれません。人間ですから、本当は冷蔵保存するつもりが、すっかり忘れて朝まで放置という失態を犯してしまうこともありますよね。果たして、出汁の常温保存は問題ないのでしょうか?詳しく見ていきましょう。・自分で取った出汁は傷みやすい市販の出汁と比べて、自分で取った出汁は明らかに傷みやすいので細心の注意が必要です。自分で取った出汁は、市販品のように保存料などが使われていません。出汁といえども普通のおかずと変わりませんし、それどころか非常に繊細な代物のため、常温保存は絶対におすすめしません。・常温保存すると腐敗や酸化する常温保存した出汁は、腐敗や酸化どんどん進みます。厳密にいうと、たとえ冷蔵保存や冷凍保存をしたとしても、出汁は劣化していきます。ましてや、夏の暑い時期なら常温保存してしまうと、あっという間に風味が損なわれて出汁としての役割を果たせなくなるでしょう。作りたてだから大丈夫と過信せず、たとえ冬であっても常温保存はしないように習慣づけてくださいね。・一晩放置は避ける夕食の用意とともに、出汁も一緒に作ることがありませんか?すると食器などは片付けたものの、出汁はうっかりそのまま朝まで放置してしまうこともあるかもしれません。短く見積もっても一晩放置すれば、8時間前後は常温保存していることになります。この場合、特に暑い季節は非常に危険です。せっかく作った貴重な出汁ですから、作ったあとは粗熱を取ってから、必ず冷蔵か冷凍保存するように心掛けてください。■出汁の種類と保存期間の違い出汁と一言にいっても、その種類は多岐にわたります。出汁が違えば、保存期間にも違いがあるのでしょうか?もしそうなら、より長持ちする素材を使って出汁を作る方が、コスパも良いといえるかもしれませんね。・種類による相違はほぼない出汁を取る素材は、昆布やかつお節、煮干しのような王道もあれば、あご出汁、桜えび、干し椎茸などメインではなくとも人気のあるものも数多く存在します。ところが、どの素材を使っても出汁の保存期間にさほど違わないようです。・塩分濃度が高ければその分長持ちする?原理としては、塩分濃度によって保存期間は異なってきます。もちろん塩気が強い方が、長持ちします。しかしながら、出汁には、腐敗や酸化を大幅に遅らせるほどの塩分は含まれていないため、保存期間にまでは影響しないと思った方がいいでしょう。前述のように、出汁には塩味を感じることはほとんどなく、旨味こそが出汁の出汁たるゆえんですから、出汁を濃くすればコクが強まるだけで、塩味が濃くなるわけではありません。・早めに使い切るのがベストどのような素材で出汁を作ったとしても、あえて塩を加えたり保存料でも入れない限りは、出汁をあまり長期間保存することは難しいことがお分かりいただけたでしょう。出汁は作った直後が一番新鮮でおいしいです。そのため、できるだけ早くに使いきるのがベストといえるでしょう。■出汁がらの活用法出汁を作ると、必ず出汁がらが残ります。実は出汁がらには、多くの栄養素が含まれているので捨てるのは勿体ないです。カリウムやマグネシウムなどの大事なミネラルやたんぱく質、旨味成分のアミノ酸であるグルタミン酸などが、流れ出ずに出汁がらにとどまっているのです。そのため、出汁がらは捨てずに活用することを強くおすすめします。・ふりかけ昆布やかつお節などの出汁がらを乾燥させてからミキサーにかけます。そして、塩や七味唐辛子、山椒などお好みの調味料を混ぜれば、簡単にふりかけが作れます。また、水気のあるふりかけが良い場合は、しょう油、みりん、砂糖を適量まぜて鍋で煮てください。・昆布の佃煮出汁がらの昆布を使えば、簡単に佃煮を作ることもできますよ。出汁がらの昆布を3cm角にカットして、しょう油、みりん、酢を加えてフライパンで炒めます。酢は多すぎると酸味が強くなるので、少なめにしましょう。火からおろしたらかつお節を少し加えて、お好みで山椒や白ごまを添えてみてください。・炊き込みご飯出汁がらを使った炊き込みご飯もおすすめです。使うのは、出汁がらのかつお節のみです。炊く前の洗った米の中に出汁がらのかつお節を入れて炊くだけで、かつお風味の利いたおいしい炊き込みご飯ができます。お好みで、細かく切った人参やタケノコ、椎茸、えのきなどを加えてみてください。■出汁をたっぷり使ったおすすめレシピ出汁を使った和食レシピは、無限に存在するといっても過言ではありません。和食は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されましたが、その陰の立役者として出汁の存在を認めない人はいないでしょう。つまり、出汁を上手く活用すれば、プロ顔負けのメニューを作ることも決して夢ではありません。その代表的なおすすめレシピを紹介しましょう。・茶碗蒸し材料(2人分)卵(L)2個・だし汁350ml・酒小1・みりん小1・塩小1/3・薄口しょうゆ小1/3鶏もも肉4~6切れエビ4尾分・酒大3・砂糖小2・しょうゆ小1/2カマボコ(薄切り)4切れミツバ4本分シメジ1/4パックギンナン(水煮)適量ユズ皮(削いだもの)2片作り方手順1:卵を溶きほぐし、<合わせだし>と混ぜ合わせ、網に通す。そのとき泡立てない様に気をつける。静かに網を通せば、なめらかな卵液になってきれいな仕上がりになります!手順2:鶏もも肉は、身の厚い部分に切り込みを入れ、エビは殻をむいて背わたを取る。ミツバはサッと熱湯に通し、2本づつ結んでおく。シメジは軸を切り落として小房に分け、長いものは半分に折って熱湯にサッと通し、ザルに上げる手順3:小鍋に<下味>の材料を入れて中火にかけ、煮立ってきたら鶏もも肉を入れ、再び煮立てばエビを加え、エビの色が鮮やかになったら火を止める手順4:器に3の鶏もも肉、エビ、薄切りにしたカマボコ、シメジ、銀杏を入れ、卵液を静かに注ぐ。具は他にも季節感のある物を入れてもいですね。(ゆりね、干しシイタケ、さっとゆでた銀杏など)手順5:湯気の上がった蒸し器に4を入れ、乾いたタオルを蒸し器の蓋に巻き付け、蓋をする。(タオルが余分な水分を吸い取るので、水滴が茶わん蒸しに落ちませんよ!)手順6:強火で1分、ごく弱火で12~15分蒸す。竹串で中央を刺して、澄んだ汁が出れば蒸し上がっています。ミツバと削ぎユズ皮をのせる・かぼちゃの煮物材料(2人分)カボチャ1/6個枝豆100g・塩適量だし汁300ml・酒大さじ2・みりん大さじ2・砂糖小さじ2・薄口しょうゆ小さじ2・ショウガ(せん切り)1/2片分作り方手順1:鍋にカボチャ、だし汁、<調味料>の材料を加え、落とし蓋をして強火で熱する。煮たったら少し火を弱め、煮汁が少なくなるまで煮る手順2:器に盛り、枝豆を散らす・揚げだし豆腐材料(2人分)木綿豆腐1丁・片栗粉大さじ4揚げ油適量・だし汁200ml・酒大さじ1・みりん大さじ1・しょうゆ大さじ1・片栗粉小さじ2ユズコショウ少々大根3~4cmネギ(刻み)大さじ1下準備木綿豆腐は4等分にし、室温に出しておく。<あん>の材料は中火にかけ、沸騰後1分加熱する。大根はすりおろす。作り方手順1:木綿豆腐に片栗粉をまぶし、180℃に温めた揚げ油でカリッとするまで3分程揚げる手順2:器に盛り、<あん>をかけ大根おろし、ユズコショウ、刻みネギを盛り付ける揚げだし豆腐は、カリッと揚げるのがポイントです。豆腐の柔らかさと表面の香ばしさのギャップに旨味を感じるので、その点を意識して作ってみましょう。・だし巻き卵材料(2人分)卵3個・だし汁大さじ2・砂糖小さじ1/2・塩少々サラダ油適量貝われ菜適量下準備ボウルに卵を割り入れ、<調味料>の材料を加えて混ぜ合わせる。貝われ菜は根元を切り落とし、長さを半分に切る。作り方手順1:卵焼き器を中火で熱し、サラダ油を薄くひき、卵液の1/3量を流し入れて全体に広げる。周りがかたまってきたら奥側から手前に巻き、巻き終わったら奥側へ寄せる手順2:再びサラダ油をひき、同量の卵液を流し入れ、同様に焼く。残りの卵液も同様に焼く。巻きすで形を整え、食べやすく切って器に盛り、貝われ菜を添える■出汁を上手に保存して賢く活用しよう出汁は、和食にとっては命ともいえる大切なものです。だからこそ味方につければこれほど心強いものはないでしょう。ご紹介した方法でお気に入りの出汁が取れるようにあったら、その風味を損なわないように上手く保存してくださいね。特に暑い時期は、常温保存は禁物です。用途や都合に合わせて冷蔵保存と冷凍保存を使い分け、さまざまなレシピの縁の下の力持ちとして大いに活用しましょう。毎日の食卓が、さらに豊かで楽しいものになるように応援しています!≪参考≫・ にんべん「だしを取ったあとの鰹節はまだまだ使えます!」
2021年02月16日あれば便利な油揚げ。おみそ汁の具に、あぶって酒の肴に、炊き込みごはんに…と、とても重宝しますよね。でも、油揚げは大豆製品ですので、日持ちがしないイメージがあります。ストックできれば助かるのに、と思ったことはありませんか。長期の保存といえば冷凍が思いつきますね。では、油揚げの冷凍保存は可能なのでしょうか。今回は、油揚げの保存方法やおすすめのレシピについてご紹介します!■油揚げは冷凍保存がおすすめ油揚げは1枚入りから10枚入りの商品などさまざまですね。こんなにたくさんは要らないと躊躇してしまったり…。2パック100円なんて特売日だったとしても、今日は使う予定がないから、とスルーすることありませんか。いえいえ、ぜひ買ってください。冷凍すればいいのですから! ・冷蔵では日持ちしない油揚げは冷蔵保存ですと3~4日ぐらいしかもちません。近日中に使う場合は、開封前ならそのまま冷蔵庫へ入れてください。開封してしまったものはラップなどで覆うか、保存袋に入れ空気を抜いて冷蔵庫に入れましょう。消費期限があるものは期限内に使い切ってくださいね。お豆腐やさんで買った油揚げには期限の明記がありませんが、なるべくj早いうちにお召し上がりくださいね。 ・冷凍で菌の繁殖を防ぐ油揚げは酸化しやすいですし、3日以上食べないようなら迷わず冷凍保存してしまいましょう。冷凍してしまえば菌の繁殖も防げるので安心です。 ・食感は損なわれないご安心ください。冷凍した油揚げは風味も食感もほぼ変わりません。油揚げは手間もかからない冷凍での保存をおすすめします。 ■油揚げをそのまま冷凍する方法油揚げの特売日だから買ってしまったけれど、今日も明日も使う予定がない。そんなときは冷凍してしまいましょう。難しいことも手間もありません。手順や、保存期間をみていきましょう。 ・未開封なら袋のまま何もせず買ってきたそのまま冷凍庫に入れてもOKですが、空気を多く入れてあるような商品の場合は空気を抜いてから冷凍することをおすすめします。やり方は、少し袋を開けて袋の上から菜箸を転がして空気を抜くだけです。(こうして空気を抜くと解凍したあと袋状にして調理するのに便利ですよ。開きやすいんです!)そのあと、冷凍保存用袋に入れて冷凍します。酸化も防げますし、冷凍庫の場所も取りません。 ・1枚ずつ使いたい場合解凍したときにそのまま焼いて食べる場合や、1回の使用量が1枚のとき、また、開封してしまった油揚げは1枚ずつラップに包んでから保存袋に入れて冷凍するとよいでしょう。 ・解凍は冷蔵庫で保存袋から出して冷蔵庫で自然解凍すれば、もとのように戻ります。そこからはいつも通りに調理すればOKです。たとえば、そのままフライパンか魚焼きグリルで焼いて、おろし生姜、しょうゆ、きざみねぎ、かつお節をかけるだけで手軽においしい一品になりますね。もう一品、油抜きせずかんたんにできる<納豆の袋詰め>をご紹介します。納豆の袋詰め材料:自然解凍した油揚げ 1枚.納豆(たれ・からし付き) 1パックねぎ(みじん切り) 5cm分くらいしょうゆ 少々作り方油揚げは半分に切って袋状に開きます納豆に添付のたれを少々、からし、ねぎを加えて混ぜます油揚げに混ぜた納豆を厚みが出ないようにすみまで詰めてようじで止めますフライパンを熱し納豆を詰めた油揚げを弱火でじっくり両面に焼き色がつくまで焼きます火を止めしょうゆをからめるようにかければできあがりです■油揚げを切ってから冷凍する方法油揚げは、切って冷凍しておくと調理すると気楽です。時短にもなりますし、使い勝手のよい大きさにカットして冷凍しましょう。 ・切ったら保存袋へ油揚げを、使いやすい大きさにカットして重ならないようにして保存袋に入れます。袋の上から押して空気を抜いてから冷凍室へ入れるだけ! ・凍ったまま調理OK使い勝手よく切って冷凍した油揚げは、凍ったままおみそ汁に入れたり炒め物に入れたり便利に使ってください。ふっくらと味しみ良く作りたいお料理以外は油抜きしなくてもOKです。今の油揚げは油抜き不要となっている商品も多いですし、油くさい油揚げはないようです。カットして冷凍した油揚げを目先の変わったおやつにしてみるのもおすすめ。油揚げのかりんとう材料1cmくらいに切って冷凍した油揚げ 4枚分ほど*粉末の黒砂糖 大さじ3*砂糖 大さじ3(*黒砂糖がなければ三温糖やきび砂糖など家にある砂糖で大さじ6にしてもOK)水 大さじ2作り方油揚げをカリッとするまでテフロン加工のフライパンで焼きます油揚げを取り出したフライパンに粉末黒糖、砂糖、水を入れて弱火にかけますダマをつぶしながら溶かします少しだけ火を強めて水分を飛ばす感じでブクブクさせます弱火にしたところへ、油揚げを戻してからめます汁気がなくなったら火を止めて、バッドかお皿などに広げて冷ませば完成です一口大にカットした油揚げをフライパンでカリカリに炒めて粉砂糖を振りかけただけで、子どもも喜ぶかんたんスナックができますよ。豆くさくなくておいしいので、ぜひ試してみてくださいね。 ・保存可能期間切って冷凍した油揚げは2週間ほどをめどに食べきってしまってくださいね。切り口から劣化が始まるので、丸ごと冷凍した油揚げより保存期間が短くなってしまうのです。■油揚げをいなり用に煮て冷凍する方法油揚げをおいなり用に甘辛く煮てから冷凍保存しておくと重宝します。おうどんに入れてきつねうどんに、卵を割り入れて煮るとおかずの一品にもなりますよ。 ・軽く絞って保存袋へいなり用の油揚げは、軽くだしを切って、冷凍保存用袋になるべく重ならないように入れて冷凍保存します。では、まずは油揚げをいなり用に煮ていきましょう。材料(10枚分)油揚げ 10枚だし汁300ml酒大4みりん大1砂糖大4しょうゆ大3下準備油揚げはめん棒などで、コロコロ押しながら転がし、開けやすくする。たっぷりの熱湯に油揚げを入れて油抜きをし、ザルに上げ水気を切り、半分に切って袋状に広げる。(正方形の油揚げは、長方形でも三角形でもお好みの形に切って下さい)作り方手順1:鍋に<油揚げ用煮汁>の材料と水気を絞った油揚げを入れ、弱めの中火にかける。落とし蓋をして煮汁がほとんどなくなれば、火を止めてそのまま冷ます冷凍保存の際は、さらに押さえるように軽くしぼってから冷凍保存袋に入れてください。1~2枚ずつラップに包んでから保存袋に入れてもいいですし、直接保存袋に重ねて入れるのでしたら、アルミホイルをはさんでおくと取り出しやすいです。 ・冷蔵庫で解凍冷凍したいなり用油揚げは冷蔵庫で自然解凍がおすすめです。夜、冷凍室から冷蔵室に移しておけば朝、すし飯をつめるだけでいなり寿司ができます! それをお弁当に詰めるのもいいですね。すし飯の作り方炊きあがった2合のごはんに 市販のすし酢60g、または<酢大さじ4弱、砂糖大さじ3、塩小さじ1を合わせたもの>とごま5g~入れまぜます。うちわであおいで人肌にさめたら、いなり用油揚げにつめていきます。 ・保存可能期間煮て冷凍保存した油揚げの保存可能期間は2週間ほどです。うどんのトッピングや煮物にと重宝するので、使い切れないということはないと思いますが、もしあまったときは、こんな使い方はいかがでしょう。やさしい甘さにほっこりします。小腹が減ったときのおやつにどうぞ。きっと次回から多めに作ってしまいますよ。いなり餅自然解凍させてから開いたところに切り餅を入れてお皿にのせ、ラップをせずに電子レンジへ。1個だと600wで30秒ほど、2個でしたら60秒ほどです。おもちがやわらかくなればOKです。見た目が四角いままでもお箸ではさむとやわらかくなっているはずです。ぜひお試しください。■冷凍した油揚げの臭いを抑えるには?冷凍油揚げの臭いが気になることがありますが、原因は何でしょうか。おいしいだしがしみこんだ油揚げの煮物に臭いはしみこませたくないですよね。どうすれば防げるのでしょうか。 ・油揚げが臭う原因とは油揚げが匂う原因は油の酸化です。油の酸化は冷凍しても進むので、長期間冷凍すればするほど付いている油が徐々に酸化していくのです。今の油揚げはきれいな油で揚げられているので、すぐに食べるときや短期間の保存では油揚げの臭いが気になることはないでしょう。冷凍で長期保存をした場合のデメリットと言えますね。 ・油抜きがポイント臭いをつけることなく長期保存させたいなら、油抜きしてから冷凍するとよいでしょう。方法はざるに入れて熱湯をまわしかけるだけでもいいですし、沸騰した鍋に入れて1~2分、ぐつぐつさせるとより完全に油抜きができます。 ・冷凍前ならしっかり水気を切る冷凍前に油抜きをした場合は、しっかり水気を切ってください。ざるにお玉などでおさえつけるとしっかり水切りできます。そのあとキッチンペーパーで包んで押さえて水分を取ってください。水滴が凍ると味が落ちますし、劣化もすすみます。お湯を使わずに油抜きをする方法もあります。キッチンペーパーに包んで600wの電子レンジで20秒加熱でもOKです。ラップは必要ありません。これなら水気はでないのでキッチンペーパーに油分を吸い取らせるだけですみます。油抜きをして冷凍すれば1ヶ月はもちます! ・冷凍後に油抜きする方法油抜きせずに冷凍した場合、凍ったまま熱湯をかければ、解凍と油抜きの一石二鳥です。熱湯で1~2分ゆでるのもOKですし、キッチンペーパーに包んで600wで20秒ぐらいの加熱でもOKです。電子レンジはこげやすいので注意が必要です。つまり、通常の油抜きの手順と変わりません。ただ、油抜きして冷凍したものに比べると、早めに使った方がいいでしょう。 ・短期保存ならしなくても油の酸化の心配がない短期保存なら油抜きの必要はありません。また、臭いが理由でなく、油抜きが必要な場合は、味を染みこませたい料理です。前述のいなり用や、煮浸しに使うとき、そしておでんなどのときは油抜きをしたほうが味しみが良いです。■油揚げを冷蔵保存する方法油揚げを買ってきたら、ほとんどの方がまずは冷蔵庫に入れられると思いますが、注意点はあるのでしょうか。 ・常温はNG油揚げは菌が繁殖しやすいので常温保存には向きません。その日に使う予定でも買ってきたら、そのまますぐに冷蔵庫に入れるようにしてくださいね。 ・賞味期限内に使い切るほとんどの油揚げは食べられるを表示した<消費期限>になっているので、未開封の場合はその日までに食べきれば問題ありません。中にはおいしく食べられるゆとりをもった期限を表示した<賞味期限>の商品もあります。賞味期限表示の油揚げでしたら、2〜3日くらいなら神経質になる必要はないでしょう。消費期限の油揚げは、その日付までに使い切ってくださいね。 ・開封後は早めに食べる賞味期限も消費期限も、その日付は未開封の状態であることが大前提です。開封してしまったら期限内でも2~3日で食べきってください。3日以上になりそうでしたら、迷うことなく冷凍されることをおすすめします。 ・使いかけならラップを翌日には使うという油揚げなら、使いかけでも器にラップをかけるか包んで冷蔵庫に入れればOKです。そうでなければ保存用袋に入れて空気を抜いて冷蔵保存すれば安心です。■冷凍油揚げのおすすめレシピ冷凍室に油揚げを常備しておけばおみそ汁の具にも、炊き込みごはんにも、何かもう一品ほしいときに、重宝します。手間もかからずかんたんな品から、目先の変わったものまでいくつかご紹介しますね。 ・セリと油揚げのお浸し材料(2人分)セリ1束シイタケ(生)2個油揚げ1/4枚・だし汁50ml・酒大さじ1/2・みりん大さじ1/2・塩適量・しょうゆ大さじ1/2下準備セリは根の部分を切り落とし、根元を輪ゴムなどでしばり、分量外の塩少々を入れた熱湯でサッとゆで、水に取る。水気を絞り、長さ2cmに切る。シイタケは石づきを落とし、軸と笠に切り分け、汚れを拭き取って薄切りにする。油揚げはクッキングペーパーではさんで軽く押さえて油を取り、シイタケ位の大きさに細切りにする。ボウルで<調味料>の材料を混ぜ合わせる。作り方手順1:シイタケ、油揚げはフライパンで乾煎りする手順2:<調味料>のボウルにセリ、シイタケ、油揚げを加えて和え、器に盛る・油揚げのみそ汁材料(2人分)油揚げ1/4枚エノキ(小)1/2袋玉ネギ1/4個ネギ(刻み)大さじ2だし汁400mlみそ大さじ1.5~2下準備油揚げは両面に熱湯をかけ、食べやすい大きさの細切りにする。エノキは石づきを切り落として長さを3等分に切り、根元は食べやすい大きさにほぐす。玉ネギは縦幅1cmに切り、さらに横半分に切る。作り方手順1:鍋にだし汁、玉ネギを入れて中火で熱し、煮たったら火を少し弱める。玉ネギが少し透明になってきたら、油揚げ、エノキを加える手順2:再び煮たったら、みそを溶き入れる。最後に刻みネギを加えてひと混ぜし、器に注ぐ・油揚げとジャコの酢のもの材料(4人分)油揚げ1/2枚チリメンジャコ大さじ4ワカメ(干し)大さじ2ミツバ1/2束作り置き甘酢大さじ2だし汁大さじ1下準備油揚げはフライパンで両面焼き色が付くまで焼き、縦半分に切り、更に横に細切りにする。干しワカメはタップリの水で柔らかく戻し、水気を絞る。ミツバは根元を切り落とし3cmの長さに切る。作り置き甘酢とだし汁に、チリメンジャコを漬けておく。作り方手順1:漬けておいたチリメンジャコにワカメ、油揚げ、ミツバを加えてサッと混ぜ合わせ、器に盛る ・ゴボウと油揚げの炊き込みご飯材料(2人分)お米1.5合ゴボウ1/2本油揚げ(いなり用)1枚サヤインゲン5~6本塩少々・だし汁300ml・酒大さじ1.5・みりん小さじ2・塩小さじ1/3・薄口しょうゆ小さじ2下準備お米は炊く30分以上前に水洗いし、ザルに上げる。ゴボウはたわしできれいに水洗いし、みじん切りにして水に放つ。油揚げはみじん切りにする。サヤインゲンは軸側を少し切り落とし、塩を入れた熱湯でゆでて水に取る。粗熱が取れたら水気をきり、幅5mmに切る。作り方手順1:炊飯器に洗い米、油揚げ、水きりしたゴボウ、<合わせだし>を加え、ひと混ぜしてスイッチを入れる手順2:炊き上がったら10分蒸らし、全体にサックリ混ぜて余分な水分を飛ばす。さらにサヤインゲンを加えて混ぜ、器に盛る ■詰めて巻いて、煮て焼いて、使いみち無限の油揚げ、ぜひ冷凍ストックしてください!油抜きせずに凍らせている油揚げは、2週間ほどの日持ちですが、冷凍庫から出して熱湯をかければ油抜きと解凍がいっぺんにできますね。油抜きをしてから冷凍すると1ヶ月はもちますが、解凍と油抜きの一石二鳥を考えるとどちらがいいか悩むところですね。ご家庭に応じた保存方法で良いでしょう。ただ、使用頻度を考えると、油抜きしてきざんでから冷凍した油揚げの方が、冷凍ストックの入り口としては最適かもしれません。冷凍保存袋に入れておけばおみそ汁や炒め物、煮物にがばっとひとつかみ、といった使い方で、毎日の食卓に欠かせない冷凍ストック食材になりそうです。
2021年02月15日高級フルーツの代表格といえば、ジューシーで食べ応えのあるメロンです。贈答品のフルーツ盛り合わせにも、必ずといっていいほど目立つ位置に飾られていますよね。確かに1玉数万円もする超高級品もありますが、ワンコインで買えるお手頃品もたくさん出回っているので、口にする機会が増えている人も多いかもしれません。ただ、そんなメロンの食べごろって、案外わかりにくいと思いませんか?本記事では、メロンをおいしく食べる絶妙なタイミングや甘いメロンの見分け方、さらにメロンの切り方やおすすめの食べ方まで詳しく掘り下げます。ぜひ参考にしてくださいね!■メロンの旬の時期と種類メロンが出回る時期や旬はいつ頃なのでしょうか?またどのような種類があるのかも気になりますよね。メロンといえば、緑色で丸くて網目模様が入っているイメージ強いですが、それだけではありません。黄色いものや楕円形の品種など、店頭に並ぶ身近なメロンについて解説しましょう。・メロンの旬後述しますが、メロンはスイカと同じウリ科の仲間です。よって夏が旬になります。厳密には、春から初夏にかけて市場に出回りはじめ、5月頃から本格的においしいメロンを口にすることが可能になります。ただし、これは露地もののメロンについてのことで、温室メロンについては、一年中食べることが可能です。ちなみに、スイカの旬は6~7月以降です。同じ仲間ウリ科の仲間でも、メロンの旬が過ぎる頃からスイカの旬が始まると覚えておくとわかりやすいかもしれませんね。・メロンの外観の種類メロンは、大まかにいうと網目模様のある『ネット系』といわれる種類と、網目のない『ノーネット系』という種類に分かれます。ネット系は、多くの人のイメージにある丸くて緑色をして白い網目が全体に広がったメロンです。主に出回っているものでも、20種類ほどにのぼります。T型のつるが付いていて、どちらかというと高級な印象があるかもしれません。ただ実際は、高いものばかりではなく、スーパーなどでも購入できるお手頃な品種もあります。一方のノーネット系は、皮が薄緑や黄色くツルっとして、まったく網目がありません。どちらかというと同じウリ科のスイカの質感に似ているといえるでしょう。ネット系が丸型なのに対して、ノーネット系は、楕円形をした品種が多くを占めます。主に出回っているもので、8種類ほどあります。・メロンの果肉の種類果肉に注目すると、ネット系の中では、『青肉種』と『赤肉種』に分かれます。マスクメロンやアンデスメロンのように淡いグリーン系の果肉を持ったメロンが青肉種、夕張メロンのようにオレンジ系の果肉を持ったメロンが赤肉種です。ノーネット系では、メキシコからの輸入品が多いホームランのような、白い果肉を持った白肉系があります。非常に安価なものが多いため、こちらの白肉系の方が親しみがある、という人も多いかもしれませんね。 ・栽培方法の違いメロンは、スイカやカボチャと同じウリ科の植物のため、長いツルが伸び、そこに連なるように果実が実ります。メロンのなかでも、例えばプリンスメロンは、1株につき多ければ数十個の果実が実ります。一方、高級メロンの代表格であるマスクメロンの場合は、1株につきたった1個しか実りません。というより、厳密にいうと1個しか実らないように育てているのです。受粉後は複数の実がなるのですが、甘味を凝縮するために、「これ!」という一つを除いてすべて摘果してしまいます。つまり一点豪華主義なので、その分高級になるのです。この現実を知ると、マスクメロンの高価格もうなずけますよね。■食べごろメロンの選び方いざ実際に店頭に買いに行ったときに、どのメロンが食べごろなのか、判断しかねることはありませんか?親しい果物屋さんがいれば聞けますが、なかなかそういうわけにもいきません。そこで、食べごろメロンの選び方を紹介しましょう。慣れてくればずぐに選別できるようになりますよ。・均整がとれているできるだけ皮の色目の均整がとれているメロンを選ぶようにしましょう。一部だけが濃い色をしていたり、薄い部分が目立ったりと、色むらがあるメロンは、それだけ甘さにも偏りがある証拠です。メロンはほかのフルーツに比べても大きいので、切ってみて味にムラがあり、おいしくない部分が多いと、とても損をした気分になるものです。気をつけましょうね。・重みがある食べごろのおいしいメロンは、手に持ったときにズシっとした重みがあります。これは、種部分の比率が少ないことを意味しています。メロンの真ん中の種がある部分は、周囲もトロッとしていて果肉部分よりも軽いのが特徴です。つまり、この部分が少なくて実が詰まっている肉厚のメロンは、その分だけ重いのです。・みずみずしい香り食べごろのメロンは、近くで匂いを嗅ぐと、みずみずしくて良い香りがします。あまりに強すぎる場合は、すでにしっかりと熟している可能性が高いため、すぐに食べなくてはなりません。もし、数日後に食べたいと考えている場合は、ほのかに良い香りがするメロンを選びましょう。・網付きメロンネット系と呼ばれる網付きメロンの場合は、網が細かく均等に広がっているものがおすすめです。また、網目がはっきりとしていて、盛り上がっているものを選んでください。メロンのように表面に網目模様がある果物は、ほかに類がありません。メロンに網目ができるのは、皮の成長に比べて果肉成長の方が上回り、そのために皮が裂けてしまうことが原因です。つまり人間でいうと、皮膚が裂けてしまって怪我をしているといって良いでしょう。その怪我を修復すべく覆ったかさぶたこそが、網目なのです。そのため、この網目がはっきりとして盛り上がってればいるほど、そのメロンが生命力に溢れておいしいことを意味するのです。■食べごろメロンの見分け方メロンを買って来たり、贈答品としていただいたときに、どのタイミングで食べるべきか迷うことがありますよね。特にメロンは本当の意味での食べごろがとても短いので、その瞬間を逃さないようにしたいものです。食べごろのメロンに共通して見られる特徴について、具体的に見ていきましょう。・収穫後1週間がベスト メロンは収穫後1週間くらいが追熟期になるため、1週間後が1番の食べごろになります。よって、収穫した日付が分かれば最も良いといえるでしょう。しかし、メロン狩りに行って収穫したなら間違いなく日付も分かりますが、それ以外では難しいかもしれませんね。また、1週間というのは食べごろの最長期間と考えてください。早いものでは、収穫後3日で食べごろを迎えてしまうこともあるので、後述する見分け方も活用しながら、総合的に判断するようにしましょう。・香りが広がっているメロンを買ってきたら、できるだけ風通しが良くて、目につく場所に置いておきましょう。収穫後のメロンは、徐々に状態が変化していきます。1日のうちでも、朝と夜ではずいぶん大きく変化することもあります。そしてその変化は香りにも分かりやすく出てくるため、すぐに目につき、香りが確かめられる場所がおすすめです。みずみずしくて甘い香りが広がってきたら、そろそろだと判断して良いでしょう。・ツルがしなびてきているメロンの食べごろが近づいてくると、ツルが枯れて力がなくなり、皮も黄色みがかってきます(緑色のメロンに限る)。すべてのメロンにツルがついたまま売られているとは限りません。ツルが付いているものが高級メロンに多いのは、見た目がゴージャスになり、木箱などに収納するととても絵になるからです。安価なメロンほど、コストカットのためにツルは切って、コンパクトにして出荷する傾向があります。そのため、すべてのメロンの判断材料にはなりませんが、覚えておくと役に立つでしょう。・底を押すと柔らかい食べごろのメロンは、底が柔らかくなってきます。そのため、指で押すと少しへこみますし、爪で叩くと低く鈍い音がします。爪でトントンと叩いたときに高く澄んだ音がする場合は、まだ早いと判断しましょう。■未熟なメロンを食べごろにする保存方法まだ熟していないメロンを食べごろにするには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか?メロンは、冷えている方が断然おいしくなりますが、どのようなタイミングで冷蔵庫に入れるべきかも、とても重要ですよ。・メロン1玉の保存方法メロン1玉の状態の場合は、基本的に常温保存で大丈夫です。目安は20~30℃で、地域にもよりますが、春から初夏の室内ならちょうど良いでしょう。ただし、キッチンのコンロ近くなど、高温多湿になりやすい場所は避けてください。ビニールやラップなどで覆ってしまう方もいるかもしれませんが、これはメロンから放出されるエチレンガスの影響でドロドロになってしまうことがあるので、あまりおすすめできません。エチレンガスは、メロン自身が熟すために生理現象として放つものです。ほかの果物や野菜まで熟してしまうことがあるので、離して置いておくのも良いでしょう。そして食べる3~5時間前に冷蔵庫に入れてください。メロンは、5~8℃の環境で冷やすのが適しているので、冷蔵室か野菜室で良いでしょう。収穫後も追熟が続いてどんどん甘くなりますが、冷蔵し始めた時点でこれがストップするため、くれぐれも長時間冷蔵保存しないように気をつけてくださいね。・カットしたメロンの保存方法カットしたメロンは、その瞬間から劣化が進むため、その場ですべて食べてしまうのが大前提です。どうしても食べ切れない場合は、密閉容器や保存容器にいれて冷蔵保存してください。3日くらいは持ちますが、少しでも早くに食べるに越したことはありません。・冷凍するとべちゃべちゃになるメロンは冷凍して楽しむこともできますが、解凍するとべちゃべちゃになるので味の保証はできません。それよりも半解凍状態でシャーベットやスムージーにした方が、おいしくいただけます。冷凍保存する場合は、皮を剥いて種を取り、袋に入れてしっかり空気を抜いてから金属トレーに乗せて冷凍庫に入れましょう。金属トレーは、熱伝導が良く急速冷凍されるので、鮮度を保つのに有効です。■メロンの切り方は?メロンの切り方を解説しましょう。メロンはほかのフルーツと比べて大きい分、気をつけなければ甘味が均等でなく偏ってしまうことが珍しくありません。メロンならではの性質をよく理解したうえでカットするように、心掛けてくださいね。・縦方向でカットするメロンの糖度は、中心に近いほどアップします。ところが、重力により上よりも下の方に甘味が寄っていくので、ツルを上にして縦方向にカットするのが、鉄則です。横にカットしてしまうと、下部分を食べる人だけが甘いメロンにあたる可能性があります。縦に切ることで、味にかたよりがなく楽しめるというわけです。・種の取り方縦方向に半分に切ったら、種をスプーンですくうようにして取りましょう。そして切り口を上にしてさらに4等分にくし切りにします。皮と実の間に包丁を滑らせてから、一口サイズに切ると見た目がきれいで食べやすくなりますよ。 ■メロンの豆知識メロンはとても身近な食べ物ですが、意外と基本的なことを知らないものです。知ればスッキリしたり、ちょっとした自慢ができるかもしれません。・メロンは果物?野菜?メロンは果物か野菜かと問われれば、多くの人が果物と答えるのではないでしょうか?理由としては、「果物屋さんに売っているから」とか「デザートに食べるから」という返答が多く返ってきそうです。ところが、メロンは、ウリ科キュウリ属のれっきとした野菜なのです。これを聞くと多くの人は「うそ!」と驚くかもしれませんね。果物には「木に実るもの」という定義があります。土から生えているのは、基本的に野菜です。その意味では、スイカも野菜に属することになるのです。・名前の由来メロンの語源は、ギリシャ語の「melopepon」に由来します。意味は、「りんごのようなウリ」です。現代の感覚では、メロンがりんごに似ているといわれることはほとんどありません。しかし、甘くてジューシーという意味では、通じる点もあるかもしれませんね。ちなみに、「マスクメロン」はムスクの香りに似ていることから、その名がつきました。「アンデスメロン」も、多くの人が南米のアンデス地方のメロンだからと思い込んでいるようですが、実は日本の業者が「安心です」を縮めて「アンデス」とした造語なんですよ。■食べごろのメロンをおいしく!おすすめの食べ方メロンはさまざまな楽しみ方ができます。切り方を工夫すれば、見た目がゴージャスになりますし、爽やかで明るいカラーが目に映えて食欲がそそられます。いつもと違った食べ方をしてみると、気持ちも上がり、家族や仲間との会話もいっそう盛り上がるかもしれませんね。「これは!」と思うものがあったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。・生のままデザートとしてなんといってもメロンは、生のままデザートとして食べるのが王道です。先ほど紹介した方法で一番おいしい食べごろを見極めて、食べる3時間ほど前に冷蔵庫で冷やせば、文句なしの味が堪能できるでしょう。人気ランキングで上位に入るような全国的に有名なブランドメロンなら、糖度は20度に迫るものもあります。そんな逸品を生で食べられたら、幸せですよね。・メロンボートケーキメロンの果肉をくり抜いて、中にケーキやクッキーを入れたり、生クリームやアイスを入れてメロンと混ぜ合わせると、簡単に絶品スイーツが完成します。炭酸水を加えても、贅沢なメロンソーダの出来上がりです。・アイスメロンはアイスクリームとの相性も抜群です。冷凍したから半解凍状態まで解凍すると、そのままシャーベットとしていただけます。みかんやりんごなどを使って同じくシャーベットにして組み合わせれば、テーブルが一気に華やかになります。パーティーなどの特別な日に出すと、とても喜ばれるのではないでしょうか。・スムージー少し贅沢に感じるかもしれませんが、メロンをスムージーにしていただくのもおすすめです。果肉をカットして多めに冷凍しておけば、好きなだけ取り出していつでもスムージーにすることができます。好きなフルーツとミックスして、オリジナルでアレンジするのも楽しいかもしれません。■メロンの食べごろを逃さないでおいしく食べようメロンは食べごろが限られているため、それを逃さないようにしなければもったいないです。見た目や香り、表面の柔らかさなど、ポイントを押さえておけば、甘くてジューシーなメロンが堪能できるでしょう。また、メロンの網目ができる理由や名前の由来など、豆知識を覚えておけば、ちょっとした自慢になるかもしれませんね。メロンの食べごろをしっかりとキャッチして最高のおいしさを味わってください!
2021年02月13日日本伝統の酒といえば日本酒ですよね。日本各地に酒蔵があり、土地や蔵によって味わいの違いが楽しめる、昔からある「食」のひとつです。また、お祝い事など、日本の行事にはなくてはならないものでもあります。旅行のお土産などでいただくことも多い日本酒ですが、すぐに飲めないときもありますよね。今回は日本酒がおいしく飲める期間を日本酒の種類や、未開封、開封済みに分けて紹介します。■日本酒の賞味期限はどのくらい?・日本酒に賞味期限はない アルコール度数が10%以上のものは、殺菌作用が強く長期間保存が可能なため、日本酒を含む酒類には賞味期限の表示義務がありません。外のラベルに貼ってある表示は、賞味期限ではないので、買ったときに「過ぎてる?」と勘違いしないようにしましょうね。・ラベルの日付は製造年月賞味期限が表示されていない酒類には、製造年月日が表示されています。日本酒は仕込みの日付ではなく、瓶詰めした日付が製造年月日にあたります。・日本酒の賞味期限目安は製造方法によって違う普通酒、本醸造酒…製造年月日より約1年間吟醸酒、生貯蔵酒、純米酒…製造年月日より約10ヶ月常温で流通が可能な生酒…製造年月日より約6ヶ月冷蔵での保管が必要な生酒…製造年月日より約3ヶ月風味が付けられた日本酒リキュールなど…製造年月日より3~9ヶ月これらは全て冷暗所で保管されていることが条件です。加熱処理されているものの期間は長く、加熱処理をしていない生酒は短くなります。目安はメーカーや銘柄によっても変わりますので、購入の際に確認しておくとおいしい時期を逃さず飲めますよ。■未開封の日本酒の賞味期限【種類別】日本酒にもさまざまな種類があります。火入れをしているものとそうでないものなどの、未開封の賞味期限を種類別に詳しく載せましたので参考にしてくださいね。・火入れされている場合1年くらいが目安です。火入れはいわゆる加熱処理のことで、製造過程の中で仕込みの後と、瓶詰めの前に2回行われます。火入れをすることで、酵母のはたらきが止まり、品質や風味を一定に保てます。・火入れをしない生酒の場合一切火入れをしていない生酒の場合、3~8ヶ月が賞味期限になります。生貯蔵酒との違いは火入れをしているかどうか。生酒は瓶詰めまで火入れを一切しないのに対し、生貯蔵酒は瓶詰めの前に1度だけ火入れをします。火入れをしない生酒はしぼりたての「生」の風味と香りを楽しむことができますが、おいしく飲める期間は短くなります。・スパークリング日本酒の場合火入れをしていれば約1年、火入れをしていない生酒のスパークリング日本酒なら約6ヶ月が賞味期限です。一口にスパークリング日本酒といっても、ベースになる日本酒の仕込み方法によって賞味期限も変わってくるのが特徴です。製造日から日にちが経つと炭酸が抜けてしまうのでないかという心配もありますが、未開封であれば炭酸が抜けることはありません。・古酒の場合古酒は長期熟成酒とも呼ばれ、「満3年以上蔵元で寝かせ、糖類を添加した酒を除いた清酒」と定義されています。中には5年や10年以上寝かせた古酒、というものも存在します。賞味期限についてはさまざまな見方があり、未開封であれば何年でも大丈夫、というのが多数の意見のようです。何年も置いておくことでワインのような個性が出てきますが、この個性の強さが好きかどうかは、飲み手の好みによるものだという考えです。■未開栓でも保存環境で日本酒の賞味期限は変わる日本酒は蔵や銘柄によって風味が違うもの。これを活かすかどうかは瓶に詰められた後の、保存状態が大きく左右するといっても過言ではありません。・常温保存の場合製造年月日から1年くらいですが、可能であれば冷蔵保存が望ましいとされています。日本酒は温度が低いほど味の変化が少ないため、常温でも光が入らない涼しいところに置くことが条件です。冷蔵庫に置き場所がないようであれば、床下収納や押し入れの奥などにしまうようにしましょう。生酒や生貯蔵酒は開封、未開封にかかわらず冷蔵庫保管が絶対条件ですので、注意しましょう。・冷蔵保存の場合同じく1年くらいになりますが、常温保存に比べると保存環境が良いために味や風味は買ったときとさほど変わらないはずです。常温でも冷蔵でも1年はおいしく飲める範囲ですが、冷蔵で保存したほうが、瓶詰めしたときのままの味わいを楽しむことができます。温度以外にも日本酒は、光がとても苦手な飲み物です。保管の際は新聞紙などにくるんで光を通さないようにしましょう。冷蔵庫の電灯も厳密にいえばNGですので、冷蔵庫に入れるときも光を通さない工夫をすることが望ましいですね。■開封後の日本酒の賞味期限は?いざ飲もうと封を開けたけど1度では飲みきれない、そんなこともありますよね。一度封を切ってしまった日本酒の賞味期限はどれくらいなのでしょうか。・開封後の日本酒の賞味期限開封後は3~5日以内に飲みきることが理想といわれています。この間であれば味の変化はあまり感じられませんが、1週間を過ぎるとまったく違った味になってしまう日本酒もあるからです。・開封後の日本酒を保存・保管する方法開封後は冷蔵庫で保存するようにしましょう。日本酒は15℃以下で保存するのがもっとも適していますので、冷蔵庫がベストです。遮光瓶でないときは新聞紙で包んだり、光を通さない袋などに入れることが重要です。・熟成と劣化は違うので注意腐らないのであれば、飲みきれない日本酒をそのまま置いておいたら熟成するのではないかと考える人もいるかもしれませんが、答えはNOです。基本的に熟成は、作り手がタンクで醸造するときに熟成させるか、瓶に詰めた後に熟成を見込んで完成させるものです。熟成するとウイスキーに近い、コクがあって豊かな味わいになります。その反対に劣化は、酸化によって風味が変わってしまうことをいいます。劣化による風味の変化は、菌が繁殖してしまったときや、空気に触れて酸化が進んでしまった状態をいいます。角のあるくどさと、辛さが強い味になり、味わって飲むのは難しくなります。未開封であればうまく熟成する日本酒もありますが、それをうまく見極めるのは慣れている人でないと難しいので、むやみに長期間保管するのはおすすめしません。■日本酒の賞味期限切れのサイン腐らない日本酒もこのような状態になってしまったら、おいしく飲むことはできません。そのようなサインを見逃さないためにも、変化を目と鼻、舌で感じ取ることが大事になってきます。・濁り・沈殿物の有無元々は透明だった日本酒が白く濁ったり、もろもろとしたものが浮いてくるときがあります。もろもろとしたものを、60℃以上に加熱し消えるときは、日本酒に含まれるタンパク質が固まったものであることがわかります。この場合は飲むことができますが、逆に消えなかったら違う菌が繁殖していることがあります。その場合は風味がかなり落ちている状態といえるので、そのまま飲むのは避けて、別の用途に使うようにしましょう。・風味の劣化アルコールのくどさが口に残って、辛さばかりが舌につくようなときは風味が落ちています。開けたての香りがなくなっていることも、その日本酒の賞味期限が切れたといってもいいでしょう。・異臭の発生たくあんの匂いのような老香(ひねか)は、酸化が進んだ代表的な匂いです。他にも火落ち菌が原因の、ヨーグルトのような酸っぱい匂い、けもののような匂いの日光臭などがあり、原因によって匂いの種類も少しずつ変わってきます。これらは全て飲みどきを過ぎてしまった目安です。・色の変化透明に見える日本酒も少しは黄色がかっているものがあります。これはアミノ酸によるもので、これが進むと茶色く変化します。この場合は飲んでも大丈夫ですが、白く濁ってきたときは注意が必要です。これは、火入れをしても耐えられる「火落ち菌」と呼ばれる菌が繁殖したときに起こってしまう変化だからです。このような状態になってしまったときは、飲めない状態なので捨ててしまうのが無難です。・古くなった日本酒の使い道腐らないとはいえそのまま飲むのは少し怖い、というときは料理に使うのが一番です。肉じゃがや豚の角煮など、じっくり食材に火を通してやわらかくするような料理に向いています。口に入れるのも気が引けるというときには、お風呂に入れて日本酒風呂にしてしまうのはどうでしょうか。体が芯から温まって、日本酒のいい香りが気分をリラックスさせてくれるます。たくさん入れると浴槽を傷めたり、体がベタベタしてしまうので、コップ1杯程度が適量です。■日本酒を劣化させにくくする保存のポイントお土産や頂き物でもらった日本酒は、少しいいものだったりしますよね。最後に、そんな日本酒をおいしいまま保管するためのコツをご紹介しますので、参考にしてくださいね。・光を避ける日本酒は光に弱いデリケートなお酒のため、最も気をつけなくてはいけないポイントの一つです。光に当たることで紫外線が日本酒を劣化させてしまいますので、日光はもちろん、蛍光灯の光も注意が必要です。茶色や緑色などの濃い色の瓶は光を通しにくいですが、透明や薄い青色などの瓶は光を通しやすいため、新聞紙を巻くなどして保管するようにしましょう。・高温を避ける5~6℃で保管するのが望ましいですが、最低でも15℃以下の冷暗所に保管するようにしましょう。酒の中の菌は温度が高くなると活性化してしまうものもあります。風味を落とさないようにするためにも、冷蔵庫などの涼しい場所に保管するようにしましょう。 ・外気を避ける空気に触れることで、酸化が始まってしまいますので、なるべく空気に触れないようにすることが望ましいです。そのためには日本酒の瓶は縦に置き、瓶の中の空気に触れる面積を少なくします。開封後は瓶の内部の空気を抜く、『バキュバン』という器具を使って空気抜きをしてから栓をすると、真空に近い状態で保管できますよ。・強い匂いを避ける匂いの強いものの近くに置いておくと、その匂いが日本酒に移ってしまうことがあります。日が当たらない場所は日用品の保管場所とも似ているので、せっけんや洗剤といった匂いの強いもののそばに置かないようにしましょう。■日本酒は保存状態で長期間楽しめることができる!日本酒は光や温度に弱いデリケートなお酒であることがわかりました。また、日本酒の種類によって製造方法が異なるために、おいしく飲める期間も違いがあります。日本酒を手に入れたらどの種類なのかを確認して、それに合った保管をすることが重要です。銘柄や蔵によってもおいしく飲める期間は変わってきますから、酒屋や酒蔵で買ったときなどは、実際に現場の人の意見を聞いた方がよさそうですね。それぞれの種類に合った一番良い保存方法で、日本伝統の味をおいしくいただきましょう!
2021年02月13日日本人なら誰にとっても馴染みの深い、みかん。手軽にむけるため子どもにも人気が高いです。そのまま食べてもおいしいですが、ジューズやアイスクリーム、スムージーの材料や、ケーキのトッピングとしても幅広く活用できますよね。みかんは、まとめ買いすることも多いため上手に保存しなければ、後半は甘味がなくなりスカスカになったり、カビが生えて腐ってしまうこともあります。そこで本記事では、みかんの上手な保存方法を紹介します。おいしいみかんの見分け方や皮の便利な活用法についても解説するので、ぜひ参考にしてください!■みかんを長期保存させるポイントみかんは、毎年秋の後半あたりには広く出回り始めます。そして春先まで楽しめるので、その期間は約5ヶ月にも及びます。みかん箱ごとまとめ買いしたり、お歳暮でたくさん送られてきた場合などは、適切な保存の仕方をしなければ傷んでしまいます。そこで、まずできるだけ長く持たせるための注意点について解説しましょう。・5~10℃がベストみかんの保存温度は、5~10℃がベストです。そのため、常温でも十分に保存可能です。ただ、時期や地域によっては冷蔵庫に保存する方が無難なこともあるでしょう。また、みかんの旬の時期は冬のため、室内はしっかり暖房がきいていることも多く、その意味でも冷蔵庫が安全かもしれません。後述しますが、冷蔵庫で保存する場合は、冷蔵室よりも野菜室がおすすめです。冷蔵室は、一般的に3~5℃で設定されているので、みかんにとっては少し低いといえます。その点、6℃平均で設定されている野菜室の方が、みかんにとっては快適な環境といえるでしょう。ちなみに、夏に人気の温室みかんも気温が高いため保存には十分注意が必要です。常温保存を過信せず、冷蔵か冷凍保存が無難といえるかもしれません。・風通しの良い場所に置くみかんの保存環境は、風通しの良い冷暗所がベストです。玄関やベランダなどが良いでしょう。特にダンボールでまとめて保存する場合は、気密性の高い場所だと中でみかんが密集するため、高温多湿となりカビが発生する原因となります。・ヘタを下にするみかんを長持ちさせるためには、ヘタを下に向けましょう。ヘタの周辺は固いため、上からの重みに耐えて傷むのを遅らせることができます。特にみかん箱に入れて大量に売られている場合は、ヘタが上を向いていることも多く、そのせいで割れて傷んでしまうことがよくあります。少しでも長持ちさせるためには、一度すべてのみかんを取り出してから、向きを変えて入れ直すのもおすすめの方法です。・傷みかけのみかんと一緒にしないみかんは、傷みかけたものと一緒に置いておくと、その影響であっという間にほかにも傷みが広がってしまいます。初期の段階では、皮の一部が変色してぶにょっと柔らかくなりますが、そのようなみかんを見つけたら直ちに取り出してください。そして、その側にあるみかんも傷んでいないか確かめましょう。・食べる前に手で揉むと甘みが増すみかんは食べる前に手で揉むと甘くなります。これは世間でも俗説のようによく言われることですが、真実なのです。みかんを手で揉むんで傷つけると、すかさずみかんに含まれるクエン酸がそれを修復しようとしてはたらき出します。クエン酸は梅干しにも含まれる、とても酸っぱい成分です。クエン酸がはたらいて、みかん内での量が減ることで、相対的に甘味が増します。みかんの味は、甘味と酸味のバランスで成り立っているため、酸味が減ればおのずと甘味が増えて強調されるのです。手で揉むだけでなく、落としたり車や自転車の中で揺らして傷つけたりしても同じことがいえます。ちなみに、みかんを食べずにしばらくおいておくと、みかん自体も呼吸の過程でクエン酸を消費するため、甘くなります。買ってすぐ食べるよりも何日か経ってからの方がおいしく感じることがあるのは、このようなメカニズムがあってのことなのです。■みかんを常温保存する方法みかんを常温保存する方法を詳しく解説しましょう。みかんは常温保存しておいて、いつでも好きなときに取り出して食べるのが、一番楽ですよね。コタツや食卓の上に置いておいたり、お弁当に持って行くことも珍しくありません。ただし、より長くおいしく保存するコツがあるので、しっかり覚えておいてください。・常温保存する方法みかんを常温保存する場合は、通気性をよくするためにも、竹や籐などでできたバスケットやプラスチック製のメッシュ籠がおすすめです。その籠に新聞紙やキッチンペーパーをしいてヘタを下にして保存しましょう。そして、できるだけ日の当たらない気温の低い場所に置いてください。便利だからとして、ついキッチン周りに置きたくなるかもしれませんが、火や水蒸気によって急激に傷むのことがあるので注意しましょう。・ダンボールで保存する場合ダンボールで購入した場合は、一度すべてのみかんを取り出してください。そして一つずつ確認して、傷んでいるものがあれば排除しましょう。汚れていたり、水滴などが付いているものは、きれいに拭き取ってください。新聞紙やキッチンペーパーをダンボールの底にしいてからヘタを下にしてみかんを入れなおします。消費するのに時間がかかる場合や気温が高い時期は、途中で上と下のみかんを入れ替えるようにしてください。面倒な場合は、ダンボールの底ぶたを開けて、下から消費するようにしましょう。・保存期間の目安常温保存期間の目安は、10日~2週間です。通気性の良い冷暗所というのが前提なので、気温が高い場所なら1週間前後で消費する方が無難でしょう。■みかんを冷蔵保存する方法みかんは、冷蔵保存することでさらに長持ちさせることができます。しかし、保存方法をあやまると甘味が損なわれることにもなりかねませんから、ポイントをしっかりと押さえておきましょう。・冷蔵保存する方法みかんを冷蔵保存する場合は、一つずつ新聞紙やキッチンペーパーで包みましょう。そして、ヘタを下にして保存袋やポリ袋に入れ、野菜室で保存してください。先述のように、冷蔵室は3~5℃くらいに設定されていることが多く、みかんにとっては少し低すぎます。それよりも6℃平均で設定されている野菜室の方が適しているといえるのです。・保存期間の目安みかんの冷蔵保存期間は、長くても3週間が目安です。野菜室に大量に保存している場合は、本来よりも温度が上昇していることがあって、早くに傷みがくるケースがあるため十分に気をつけてください。一日でも早く食べるに越したことはありません。 ■みかんは冷凍保存もできる!みかんは冷凍保存することも可能です。冷凍することでさらに甘味がアップするので、シャーベット感覚で楽しむこともできます。いつもと違った食べ方を教えてあげると、子どもたちも大喜びするかもしれません。お気に入りのアレンジ方法を見つけて楽しんでくださいね。・皮付きのまま冷凍保存する方法みかんを皮付きのまま冷凍保存するには、3段階のプロセスをふみます。まず、みかんをきれいに水洗いして乾かしたら、金属トレーに乗せて冷凍庫に入れます。次に、みかんが冷凍されたら一度取り出して水にくぐらせ、再度金属トレーに乗せて冷凍庫に入れ凍らせます。最後にもう一度取り出したら、フリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れて完了です。水にくぐらせて再冷凍させると、みかんの皮の周りに氷の膜がはって乾燥を防ぐことができます。ちなみにより新鮮な状態で冷凍するためには、急速冷凍をおすすめします。冷蔵庫にこの機能がある場合は、ぜひ使ってみましょう。・半解凍で食べるのがおすすめみかんを冷凍保存したら、食べるときには自然解凍がおすすめです。さらに、最後まで解凍してしまわずに半解凍状態になったら食べましょう。味と食感はまさにオレンジシャーベットそのもので、一番おいしい食べ方としておすすめです。子どもにもとても喜ばれるでしょう。自然解凍は、30分くらいが目安ですので、皮が柔らかくなってきたら大丈夫です。あとは食べているうちにどんどん溶けてきて、果汁とともに独特の甘味を堪能できます。時間がない場合は、お湯にくぐらせるか、お湯を上からかけても構いません。あたため過ぎてしまうと、せっかくの冷凍みかんの風味が台無しになってしまうので気をつけましょう。全解凍してしまうと果汁が流れて甘味とともに逃げてしまうのでおすすめしません。・皮を剥いて一房ずつ冷凍保存する方法皮を剥いて冷凍保存するときは、丸ごとでも良いのですが、一房ずつもおすすめです。果糖は冷凍することで甘味が凝縮されてグンとアップしますし、ビタミンCも効率よく摂取できるというメリットもあります。手順は、まずみかんの皮を剥いて、白い筋を取ります。一房ずつラップで包んで金属トレーに乗せて冷凍しましょう。ちなみに、丸ごと冷凍するときも同様にラップで包んで冷凍庫に入れます。皮付きと違って皮を剥いて冷凍する場合は、1回で構いません。・ケーキの盛り付けやスムージーにするのがおすすめ冷凍保存したみかんは、ケーキなどスイーツのトッピングにうってつけです。タルトやゼリー、プリン、また塩味のきいたクラッカーやビスケットに乗せてもおいしいでしょう。ミキサーやブレンダーを使ってスムージーにしたり、ヨーグルトに混ぜても甘味と酸味が絶妙な味わいを演出してくれます。・保存期間の目安みかんを冷凍保存した場合の保存期間は、水にくぐらせて再凍結をさせた場合なら2~4ヶ月、1回の冷凍なら1ヶ月が目安です。■おいしいみかんの選び方おいしいみかんの見分け方について詳しく掘り下げていきましょう。みかん農家の人たちは、甘くておいしいみかんをものの見事に選びだしますが、これにはいくつかの秘訣があります。それらを知っているのと知らないのとでは、大きな違いがあるといえるでしょう。知らないと損するおいしいみかんの選び方、必見です!・小さく平べったい形をしている おいしいみかんは、小さくて平べったい特徴があります。品種にもよりますが、もし大きなものと小さなものがあれば、甘味が凝縮している小さな方をチョイスしましょう。そして、上に向かって縦長のものよりは、横に向かって平べったいかたちの方が甘いことが多いです。・ヘタが小さい ヘタが小さいというのも、おいしいみかんの特徴です。ヘタが小さいと水分が届きにくいので、みかんが一種の飢餓状態となり甘くなります。さらに、ヘタは緑ではなく黄色で、軸も細いものを選びましょう。ヘタが取れてしまっているものは収穫してから時間が経っている可能性があるので、要注意です。軸が太いと実に水分が多く供給されるため糖度が低くなります。・皮の色が濃い 皮の色が濃いオレンジ色をしているのも、おいしいみかんの特徴です。陽の光をしっかり浴びて光合成をし、完熟しているほど色が濃くなります。色が薄いものは、まだ成熟しておらず、固くて酸っぱいことが多いので注意しましょう。・皮が薄めでハリがある皮が薄くて、実に張りがあるのもおいしいみかんの共通点です。皮が厚くて、実と皮の間に隙間がある場合は、水分が少なく甘味が足りないことが多いです。皮が実に隙間なくピタッとくっついているものは、見るとすぐに分かりますし、皮にはシワひとつなくツヤツヤしています。・キメが細かい皮が薄くてツヤツヤしている甘いみかんは、皮のキメもとても細やかです。ごつごつした感じがなく、触ってもツルッとした質感があるのが特徴です。少し抽象的な話になりますが、実はみかんには、花だけでなく、木も、そして実にもそれぞれ異なった花言葉があります。みかんの実の花言葉は、「美しさ」と「優しさ」です。おいしいみかんの特徴を具体的に見ていくと、花言葉のうちの特に「美しさ」が、イメージとして自然と浮かび上がってくるといえるかもしれません。美しくて優しくて甘い、最高のみかんを選んで堪能してくださいね。・重量感があるおいしいみかんは、重量感があるのも特徴の一つです。実がしっかりと詰まっているため、大きさの割には持ったときにずっしりとした感覚があります。水分が抜けてパサパサに乾燥しているみかんは、サイズの割に軽い印象が強いのです。■みかんの皮は捨てずに活用する!みかんの皮は、剥いてしまえばゴミとして捨てるのが当たり前と思っていませんか?実はちょっとした工夫でいろいろな用途に活用できます。その一部を紹介しましょう。・みかんの皮にはリモネンやペクチン、クエン酸が含まれているみかんの皮には、リモネンやペクチン、クエン酸といった成分が含まれています。これらは、さまざまな汚れを落としたり、ツヤだしにも役立ちます。そのため、お風呂で湯船に入れれば体を清潔にさっぱりさせることができますし、キッチンや洗面所で洗剤としても活用できます。また、柑橘系の芳香によりゴミ箱やグリルの魚の生グサい臭いを軽減させるはたらきもあります。本来ならゴミとして捨ててしまうことを考えると、とてもコスパの良い便利アイテムといえるでしょう。・キッチン洗剤の作り方みかんの皮で作った洗剤を使うと、キッチンのシンクやコンロ周りの油汚れを取ることができます。みかんの洗剤の作り方鍋にみかんの皮を2~3個分入れます。ひたひたになるまで水を張って15分程煮詰めてください。冷ましたらザルで濾し、スプレーボトルに入れたらそのまま使えます。気になる場所に吹き付けたらさっと吹き上げるだけで済みます。ゴミ箱の臭いが気になるときにも、さっと吹き付けておくと臭いを抑えてくれます。ただし、保存料や防腐剤などを使っていないため、あまり長持ちしません。できれば1週間のうちに使いきってください。小まめに作って短期間で使いきるのが良いでしょう。・肥料にも使えるみかんの皮は、肥料としても活用できます。皮をよく洗って小さくちぎり、新聞紙やザルの上で10日ほど天日干しにします。水分がなくなりパリパリになったら数ミリの大きさに刻んでください。そのまま土に混ぜてかき混ぜたり、土にふり掛ければ肥料になります。みかんの香りはアブラムシが苦手なので、防虫対策としても活用できますよ。 ■みかんを上手に保存しておいしく食べようみかんは、保存方法に気をつければ長持ちさせることが可能です。基本的には常温保存で大丈夫ですが、まとめ買いしたときや、時期によっては、冷蔵や冷凍保存を選択した方が良いこともあります。ヘタを下に向けた方が傷みにくいことや、もむと甘くなるといった豆知識を知らなかった人も多いかもしれませんね。とても身近で人気のあるフルーツだからこそ、おいしいものかどうかをきちんと見極めて賢く保存したいものです。ご紹介したお得情報を家族や友人にも教えてあげて、みんなでみかんを心ゆくまで堪能してください!≪参考≫・ JA Nishiuwa「みかんは、もむと甘くなる?」
2021年02月12日ゆで卵を長期保存したいときは、冷凍保存がおすすめです。ゆで卵を冷凍すると保存期間が延びたり、時間調理ができたりといったメリットがあります。食べきれないゆで卵は冷凍して、おいしく食べきりませんか?ゆで卵の冷凍方法と活用レシピを紹介します。■ゆで卵は冷凍してもおいしい?たくさんゆで卵を作って余った場合、「冷凍保存しようかな」と思うことがありますよね。しかし、冷凍保存して大丈夫な食材がある一方で、冷凍保存をするのはNGな食材があります。ゆで卵は冷凍保存しても大丈夫なのでしょうか。まずは、ゆで卵の冷凍について基本的な情報をチェックしていきましょう。・加熱すると雑菌に弱くなる「卵は生よりもゆでた方が長持ちするのでは」と思いがちですが、実はそうではないと言われています。生卵の方が日持ちする理由として挙げられるのが、卵白。生の卵白には雑菌が増殖するのを防ぐ成分が含まれているとされています。これは、卵の中にいるヒヨコを守ためのものです。しかし卵白に火を通すと、雑菌の増殖を防ぐ成分は失われてしまいます。そのため、ゆで卵は生卵よりも保存期間が短くなるのです。ゆで卵を冷蔵庫で保存していると、いつの間にか劣化していることも考えられるので気をつけてください。・そのままの場合は黄身だけならOK「ゆで卵がたくさん余っているから、冷凍保存をしよう」と思ったときに気をつけておきたいのが、白身と黄身の違いです。黄身だけを冷凍した場合は、解凍した後も特に食感は変わりません。冷凍する前と同じような状態で味わうことができます。一方で白身は、冷凍してから解凍すると内部の水分が抜けてしまいます。水分が抜けた状態の白身はスポンジ状になり、おいしくありません。冷凍前の状態に復活することはないので、ゆで卵を丸ごと冷凍するのはやめておきましょう。・冷凍した黄身は「離乳食」にも離乳食作りは、何かと手間がかかって大変です。1から作っていると時間が足りなくなり、追い詰められてしまうこともあるでしょう。そんなときに役立つのが冷凍ストックです。一度にまとめて冷凍ストックを作っておけば、離乳食作りに役立てられます。ゆで卵の黄身を冷凍保存しておくと、離乳食に栄養をプラスしたいときに活躍してくれるはず。おかゆやスープなど、いろいろな離乳食に加えられます。ただし赤ちゃんはアレルギーがある場合が考えられるので、初めて卵を食べさせるときは注意してください。アレルギーがないことを確かめてから、本格的に卵を取り入れていきましょう。・フィリングなら長期保存が可能黄身だけ冷凍すると、余った白身の処理に困ってしまいます。そのため、「ゆで卵を冷凍したいけど、白身がおいしくなくなるならやめておこうかな…」と思っている人もいるはず。そんなときは、フィリングにするのがおすすめです。ゆで卵を細かく潰してフィリングにすれば、白身の食感が変わってもほとんど気になりません。たくさんのゆで卵も、フィリングにすると消費しやすくなります。卵サンドイッチや卵サラダなど、いろいろなレシピで活用できるのもフィリングの嬉しいポイント。なるべく長期保存をしたいと思ったら、卵フィリングを作って冷凍庫に入れてみてください。■ゆで卵を長期保存するポイントと賞味期限「ゆで卵を長期保存しよう!」と思ったら、ポイントを押さえておくことが大切です。どのような点に気を付ければ長期保存できるのか把握しておくと、冷凍保存しやすくなります。ここからは、「フィリング」「タルタルソース」「殻付きのまま」の3タイプに分けて長期保存するポイントと賞味期限を紹介します。お好みの方法に合わせて、ゆで卵を長期保存しましょう。・フィリングを冷凍する場合卵のフィリングを作る際は、しっかりと中まで火を通すことが大切です。半熟の状態だと、冷凍したときに劣化しやすくなります。また、食感が変わる原因にもなるので気をつけてください。固ゆで卵を作ったら、包丁で細かくカットします。しっかりと細かくカットすることで、解凍したときに白身の食感が変わってもわかりにくくなるのがポイントです。細かくカットしたゆで卵を冷まし、マヨネーズと塩胡椒を混ぜて調味します。卵が熱いままマヨネーズを入れると油分が溶ける原因になるので気をつけましょう。フィリングができあがったら、1食分ずつ小分けにします。ラップに包んでジッパー付き保存袋に入れ、冷凍保存したら完了です。冷凍卵フィリングの保存期間は、1ヶ月ほど。長期間の保存に向いていると言えるでしょう。・タルタルソースにして冷蔵する場合タルタルソースは魚のフライやソテーにかけたり、グラタンにアレンジしたり、さまざまな方法で使えます。冷蔵保存してすぐ使えるようにしておけば、便利です。そんなタルタルソースを作るためには、フィリングと同じように卵を固ゆでにします。固ゆでにした卵は、細かくカットして冷ましてください。みじん切りにしたキュウリのピクルスと玉ねぎを加え、マヨネーズや塩胡椒で味を整えたらタルタルソースの完成です。保存容器に入れて冷凍庫で保存しましょう。冷蔵保存した場合、タルタルソースは1週間ほど日持ちします。・殻付きのまま冷蔵庫で保存する場合ゆで卵をそのまま保存するときは、冷蔵庫に入れるのがおすすめです。このときに大切になるのが、殻はむかないということ。殻をむくと手についた雑菌が卵の表面に付着し、劣化の原因になります。殻付きのまま保存容器や保存袋に入れ、チルド室に入れると良いでしょう。チルド室は温度を一定に保ちやすいので、保存に適した場所といえます。冷蔵庫で保存した場合は、3日ほど日持ちします。ちなみに生卵の冷蔵保存期間は2週間ほどが一般的です。この違いからも、生卵の方が日持ちすることがわかりますね。■ゆで卵を冷凍するメリットとはゆで卵は冷凍保存すると便利と言われていますが、どのような点にメリットがあるのでしょうか。続いては、ゆで卵を冷凍保存するメリットについて見ていきましょう。冷凍保存には、さまざまなメリットがあるようです。・賞味期限が延ばせる一番のメリットとして挙げられるのが、賞味期限を延ばせるということです。冷蔵庫でゆで卵を保存した場合の日持ちは3日ほどなのに対して、冷凍保存した卵フィリングの保存期間は1ヶ月。冷蔵と冷凍とでは、かなりの差があることがわかるのではないでしょうか。ゆで卵を無駄にすることなく食べ切りたいときは、冷凍保存が適しているといえます。・調理時間の短縮卵フィリングを毎回1から作ろうとすると、卵をゆでたり、調味をしたり、いろいろな手間がかかります。一度にまとめて作っておけば、こうした手間がなくなり気軽に使えるようになるのが魅力です。時短調理のために、フィリングを冷凍保存してみてはいかがでしょうか。・卵が安いときにまとめ買いがしやすいスーパーで卵が安売りされていると、「まとめ買いしたい!」と思うはず。しかし、大量に卵を買っても余ってしまうことがほとんどです。そんなときも冷凍保存がおすすめ。まとめ買いした卵も、フィリングにして冷凍しておけば長期保存できるので食べ切れるはずです。■冷凍したゆで卵の解凍方法冷凍したゆで卵を解凍する場合には、注意が必要です。間違った解凍方法だと、ゆで卵の味が落ちてしまうことがあります。おいしさをキープしたまま解凍する方法をチェックしていきましょう。・電子レンジ解凍はパサパサに冷凍した後のゆで卵を電子レンジで解凍するのは、おすすめできません。電子レンジで加熱する過程で水分が抜け、パサパサとした食感になりやすいです。おいしさが半減してしまうため、電子レンジは避けておきましょう。・冷凍ゆで卵は自然解凍がベストおいしく食べたいときは、自然解凍が適しています。常温だと雑菌が繁殖する可能性があるため、冷蔵庫で解凍するのがおすすめです。だいたい3〜4時間ほどで解凍できるので、使う予定があるときは冷蔵庫に移しておきましょう。■ゆで卵以外に生卵を冷凍卵にする方法もゆで卵ではなく、生卵を冷凍する方法もあることをご存知ですか?冷凍した生卵は、普通の生卵とは少し違う状態になるようです。冷凍生卵についても、詳しくチェックしてみましょう。・加工せず保存期間が延ばせる生卵の場合は、殻付きのまま冷凍庫に入れてOKです。ゆで卵のようにフィリングに加工する必要はないので、気軽に冷凍保存できるのが嬉しいポイント。冷凍庫に入れると1ヶ月ほど日持ちするので、保存期間を延ばしたい場合にも役立ちます。・黄身の食感・味わいが変わる冷凍後に解凍した生卵は、普通の状態と比べて食感が変わります。黄身はもっちりとした食感になり、通常より濃厚な味わいに。ご飯に乗せて醤油をかけていただくのがおすすめです。一方、白身はサラサラとした状態になります。白身に関しては、スープやお味噌汁に入れていただくと良いでしょう。・1つの卵で2つの目玉焼きが出来る冷凍した生卵の面白いところは、1つの卵で目玉焼きが2つできるということ。固まった状態で卵を半分にカットし、そのままフライパンで焼きましょう。お好みの加減まで火を通したら、ミニサイズの目玉焼きができあがります。■【形態別】冷凍ゆで卵を活用出来るレシピ冷凍したゆで卵は、いろいろな方法で活用できます。おいしく食べきるために、おすすめのゆで卵レシピをチェックしてみましょう。・【そのまま】味付け玉子ゆで卵は、味付けをしてから冷凍すれば食感が損なわれるのを防げます。めんつゆと醤油、オイスターソースを混ぜ合わせ、卵を漬けましょう。一晩漬けたら冷凍庫に保存して完了です。食べたいときに解凍すれば、おいしい味付け卵をいただけます。・【フィリング】サンドイッチ・パン卵のフィリングは、サンドイッチやパンに使うのがおすすめ。フィリングを解凍してから、トマトやキュウリ、レタスと一緒にパンではさみましょう。ブランチやランチにぴったりな一品になります。・【タルタルソース】肉・魚のソースタルタルソースは、ソテーした肉や魚との相性がバッチリ。魚の場合、特に白身魚との相性が良いです。塩胡椒して焼いた肉や魚にタルタルソースをかければ、簡単に洋食メニューができあがります。■ゆで卵は冷凍しておいしく食べよう!賞味期限が短いゆで卵は、工夫をすることで長期保存が可能になります。冷凍したゆで卵は好みのレシピでアレンジして、おいしく食べ切ってくださいね。
2021年02月11日そのまま食べてもすりおろしても、ジュースやスイーツに使ってもおいしいりんご。一年をとおして手に入ることが多く、私たちの食生活にとても身近な果物ですよね。普段、りんごを買ったらどのように保存していますでしょうか。今回は、常温、冷蔵、冷凍それぞれのとっておきの保存方法や保存期間、また、すりおろしたりんごの保存方法から、長持ちするりんごの見分け方まで、分かりやすく掘り下げていきます。ぜひ参考にして、おいしいりんごを堪能してください!■りんごの保存の基本まず最初に、りんごを保存するうえで基本的なことを解説しましょう。リンゴ特有の性質を知っておくことで、より新鮮な状態でおいしく保存することができます。その性質を利用すれば思わぬ得をすることもあるので、ぜひチェックしてくださいね!・水分を逃さないことりんごを保存するうえでもっとも重視するべきポイントの一つは、水分です。水分が豊富でジュージーなりんごがおいしいことは、いうまでもありません。逆に水気がなくなってスカスカになったリンゴは風味を損ない味気なくなります。そのため、りんごを保存するときには水分を逃がさない工夫をすることが大切と覚えておきましょう。・『エチレンガス』に注意りんごからはエチレンガスが豊富に放出されます。リンゴは自らを熟成させるためにエチレンガスを出しますが、近くに一緒においてあるほかの果物や野菜の熟成を早めてしまう効果もあります。一般的には、まだ青いバナナを黄色に変色させるために利用されますが、一般家庭では保存法を間違えるとほかの食材に悪影響を及ぼすので注意が必要です。・『ラフランス』は一気に追熟されてしまうラフランスとりんごを一緒に保存すると、ラフランスの熟成が一気に進んでしまいます。ラフランスの旬は、一般的に10~12月頃で、ちょうどリンゴが新たに収穫される旬の時期と重なります。ゆえに特に秋から冬にかけては、注意が必要でしょう。すぐに食べるのであれば近くで保管しても問題ないですが、しばらく食べないのであれば別々に保存することをおすすめします。ちなみに、ラフランス以外にメロンやブルーン、プラムなども同様に熟成が進み過ぎるので、注意して下さい。・『キウイ』はあえて一緒に保存 キウイフルーツは追熟を促して甘味を増やすためにも、あえて一緒に保存することをおすすめします。エチレンガスは、空気より重いため、キウイの上にりんごをおくのがポイントになります。キウイがりんごの上にあると、あまり効果がないので気をつけてください。■りんごを常温保存する方法りんごを常温で保存する方法を紹介しましょう。りんごは、まとめて数多く購入したり贈り物でもらったりすると、冷蔵庫で保存するのは大変です。常温保存できるのであれば、その方が便利ですよね。どのような条件下であれば常温保存が許されるのか、詳しく解説します。・箱のままなら玄関にりんごは箱ごと購入したり、人から贈られてくることもあります。りんごは高温と乾燥を嫌うため、箱のまま玄関などの冷暗所に保存しておくのがおすすめです。風通しの良いベランダも良いでしょう。箱は段ボールも良いですが、発泡スチロールもおすすめです。発泡スチロールは、約98%が空気で構成されているため、熱伝導性が非常に低く、断熱性に優れているので、りんごを低温のまま保存することができるからです。・新聞紙で覆うのを忘れずにりんごを段ボール箱や発泡スチロールのケースで常温保存する際は、一つずつ新聞紙で包み、箱詰めした上からも、さらに新聞紙で覆うことを忘れないようにしましょう。新聞紙で周囲を覆うことにより、水分を逃がさず乾燥を避けることができます。もし適当な箱がない場合は、りんごを新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存しましょう。このとき、酸化を防ぐためにも、袋から空気をしっかり抜いておくことも忘れないでください。・表面に出る油の正体りんごの品種によっては表面がテカテカと光っていることがあります。この正体は油で、りんごが劣化を防ぐために自ら放出する生理現象によるものです。生産業者などが見映え良くするためにあえて塗っているといわれることがありますが、実はそうではありません。不明瞭な油ではなく、りんご自身が出した油ですので、安心して大丈夫です。・常温保存可能な期間常温保存可能な期間は、2週間~1ヶ月です。秋から春にかけて、比較的気温が低い時期は長持ちしますが、暑い夏の時期は、2週間以内に食べ切る方が良いでしょう。先ほど玄関での常温保存をおすすめしましたが、マンションなど気密性の高い家の場合は、風の通りが良くないケースもあり、その場合は傷むのも早まるので注意しましょう。■りんごを冷蔵保存する方法りんごはとてもデリケートな果物のため、おいしく食べるためにはそれなりの配慮や工夫が必要です。冷蔵庫で保存する場合、どんなことに気をつければいいのでしょうか。・キッチンペーパーで包むりんごを冷蔵保存するときは、一つずつキッチンペーパーで包みましょう。新聞紙でも構いませんが、キッチンペーパーの方がかさばらなくて済みます。キッチンペーパーはりんごの水分を逃がさず乾燥からも防いでくれるため、おいしく長持ちさせることが可能ですよ。ちなみに冷蔵保存は、冷蔵室ではなく野菜室を使ってくださいね。冷蔵室の温度は野菜室より低く設定されており、りんごには低すぎて適さないからです。・袋に入れて口を縛るりんごを冷蔵保存するときには、一つずつキッチンペーパーか新聞紙で包んでポリ袋に入れましょう。その際、しっかりと空気を抜いたうえで、袋の口を輪ゴムなどで縛るのがポイントです。空気が残っていると酸化してりんごの傷みが早まるので注意しましょう。・食べる直前に取り出すりんごを冷蔵保存した場合は、食べる直前に冷蔵庫から取り出すようにしてください。りんごは非常にデリケートな果物で、特に高い温度と乾燥には弱いです。冷蔵庫から出した途端に鮮度が悪くなっていくため、早く出しすぎて食べるころに茶色くなってしまっている…ということのないように気をつけましょう。・冷蔵保存可能な期間りんごの冷蔵保存期間は、2ヶ月です。ただし、これは秋から春にかけての気温の低い時期と考えましょう。冷蔵庫の野菜室は普段から頻繁に開閉を行います。厳密にいうとその度に温度が高まるため、特に夏の暑い時期は少しでも早くに食べ切るようにしてください。■りんごを冷凍保存する方法りんごを長期間保存したければ、冷凍保存もおすすめです。冷凍保存することで、りんごの鮮度を長持ちさせることが可能になります。特に暑い夏の時期には、うってつけでしょう。・くし切りにしてラップに包むりんごを冷凍するときは、くし切りにするのがおすすめです。カットして小分けし、一つずつラップでピッタリと包みましょう。・皮は剥く?皮を剥くかどうかはお好みで結構ですが、解凍したときのシャキシャキ感を楽しみたければ、皮は剥かない方が良いでしょう。また、りんごは皮の下に抗酸化作用が強いとされるポリフェノールが一番多く含まれているので、皮付きのままの方が健康にも良いと考えられます。・レモン汁をかけて変色防止りんごは、カットした瞬間からすごいスピードで劣化が進み、あっという間に茶色く変色してしまいます。冷凍保存の際も、くし切りにしたらすぐにレモン汁をかけておくと変色防止に大変効果があります。・フリーザーバッグに入れるりんごを冷凍保存するときは、上記のようにくし切りにしてラップで包みます。さらにジッパー付きのフリーザーバッグに入れて空気をしっかり抜いて口を閉じてから冷凍庫に入れてください。ふた付きの密閉容器に入れても構いません。・金属製バットにのせるりんごを金属製のバットに乗せるとさらに効率よく冷凍ができます。金属製のバットは熱伝導が良いため、より早くに冷凍が完了し、保存期間も長くなります。・丸ごと冷凍もできるくし切りにせずに、丸ごと冷凍することも可能です。その場合はりんごを水でよく洗浄し、キッチンペーパーで水気を拭き取ってからポリ袋やジッパー付きのフリーザーバッグに入れて、空気をしっかり抜いて口を閉じて冷凍庫に入れましょう。丸ごと冷凍すると解凍して食べるのに時間がかかるというデメリットがあります。しかし後述するように、すりおろしてさまざまなアレンジを楽しむことができるので、その点はメリットもあるといえるでしょう。・冷凍保存可能な期間冷凍りんごは、丸ごとの場合は2ヶ月は大丈夫です。カットして冷凍する場合なら1ヶ月と考えてください。■冷凍保存したりんごの解凍方法冷凍したりんごをおいしく食べるためには、解凍方法もとても重要です。そのまま食べても良いですが、アレンジして違った食べ方を楽しむこともできます。・半解凍でりんごシャーベットにりんごを丸ごと冷凍した場合は、前日に冷蔵庫に入れて自然解凍しましょう。水分が多く出るので、皿などに乗せておくことをおすすめします。半解凍した時点で取り出してそのまますりおろせば、シャーベットとして食べられます。休みの日に子どもたちと一緒に冷凍保存から解凍、シャーベット作りまで行うのも楽しくて良いかもしれませんね。キャンプなどのアウトドアに持参してもデザートにピッタリでしょう。・焼きりんご風にアレンジ可能冷凍したりんごは、焼きりんご風にアレンジすることも可能です。くし切りにして冷凍したりんごを、バターかココナッツオイルをしいたフライパンの上で焼きます。最初は水分が多めに出ますが、それを飛ばしたら砂糖やシロップを加え、溶けたら完成です。そのまま食べてもいいですが、ホットケーキにトッピングしたり、生クリームをかけてもおいしく食べられます。■カット済みりんごの保存方法りんごをすべて食べることができなかったときには、カットしたまま保存することになります。その際に注意することを覚えれば、食べ残しを捨てることはなくなりますよ。・ラップでピッタリ包むそもそもカット済みのりんごは長持ちしません。長くて3日で、できるだけ早く食べるに越したことはないでしょう。やむを得ず保存する場合は、ラップで一つずつピッタリ包んでください。そしてふた付きの密閉容器かポリ袋に入れて空気をしっかり抜いたうえで口を閉めて冷蔵保存しましょう。・切り口を下にするカット済みりんごは、切り口にレモン汁か食塩水をつけ、そのまま切り口を下にして保存してください。その方が上にしたときよりも水分が逃げないため、みずみずしさを保てます。りんごは、カットするとすぐに酸化が始まり、あっという間に断面が茶色くなるので、これらの処理はすばやく行いましょう。・水に浸けたままはNGカットりんごは、断面に塩水やレモン汁、オレンジジュースなどをつけると茶色く変色するのを防げます。ただし、この方法はりんごに塩やレモンなどの風味が移ってしまうため、好まないという人もいるでしょう。その場合は、カットしてすぐ普通の水に浸けるだけでも構いません。このとき、水から出したりんごをラップでしっかりと包んでください。水に浸けたままの保存はNGです。理由は、りんごが水を吸ってふやけてしまって味がぼやけるからです。甘味と酸味が絶妙に利いてこそりんごのおいしさが発揮されるので、気をつけてくださいね。■すりおろしたりんごの保存方法スムージーやりんごジュース、また離乳食や料理にも使えるすりおろしりんご。カレーの隠し味に使う人も多いのではないでしょうか。ただ、すりおろすには結構時間がかかるので、時間のあるときにたくさんすって保存しておけば便利です。その方法を解説していきましょう。・レモン汁を混ぜるすりおろしりんごは非常に酸化しやすく、あっという間に茶色く変色してしまいます。カットりんごに比べると空気に触れる面積がとても多いため、劣化が早いのです。そこで、すりおろしたらすぐにレモン汁を数滴かけておきます。レモンの風味がしみ込みますが、グンと長持ちさせることができます。・保存容器やフリーザーバッグへすりおろしたりんごは、ふた付きの保存容器に入れるか、ラップに包んでフリーザーバッグに入れるようにしましょう。製氷機に入れて凍らせるのも、解凍するときに便利なためおすすめです。・密閉して冷凍庫へすりおろしたりんごは、ふた付きの密閉容器やフリーザーバッグに入れて冷凍庫で凍らせます。特にフリーザーバッグを使うときは、酸化を防ぐためにも空気をしっかりと抜いて、口を閉めてから冷凍庫に入れましょう。アルミなどの金属トレーの上におくと、熱伝導が良いため急速冷凍が可能になります。短時間で冷凍する方が、すりおろしりんごがおいしく長持ちするので、ぜひ試してみてください。・すりおろしりんごの保存期間すりおろしたりんごの保存期間は、1ヶ月です。それ以上経過しても食べられないことはありませんが、どうしても風味が損なわれていきます。そのため、長く保存したものはカレーの隠し味など、料理に活用する方が良いでしょう。ちなみに、すりおろすときは金属製のおろし器は使わないでください。金属製だと酸化が早まるので、プラスチック製か、陶器タイプのおろし器が良いでしょう。■長持ちするりんごの特徴同じりんごでも、厳密にいうと保存期間に開きがあります。長持ちするりんごとそうでないものがあるからです。同じ買うなら長持ちするに越したことはありませんよね。そこで、より長く保存が利くりんごの特徴について詳しく解説しましょう。・しっかり赤いものりんごは、ヘタからおしりまで全体に赤い鮮やかなものを選びましょう。太陽の光をしっかりと浴びたりんごは、光合成が活発でソルビトールというデンプンが酵素と反応し、多くの糖を作り出します。これが蜜になるのです。つまり、蜜の多いりんごは、赤い面が多いのが特徴です。良質なりんごは、見た目にツヤもあり、触れると張りがあるのが分かります。色のつき方にムラや片よりがあったり、赤が薄いものや触ったときに柔らかいものは、長持ちしないので避けましょう。・中くらいのサイズりんごは大きすぎても小さすぎても長持ちしません。それより中くらいのサイズがおすすめです。大きすぎると味が薄かったり、小さすぎると甘くなかったりします。中くらいのものの方が、甘味と酸味のバランスが取れていて、丈夫で長く保存できるのです。・ツルが太くきれいな丸みツルが太いりんごも長持ちするのでおすすめです。ツルが太いということは、木から多くの水分と栄養が届けられている証拠です。それだけすくすくと育ち丈夫でおいしくなるのです。また、長持ちするりんごは、良い形をしているのも特徴です。きれいな丸みを帯びていて、ヘタやおしりのくぼみが深く、変形していないものを選んでください。 ■りんごの保存におすすめレシピりんごを使ってアレンジを加えれば、別のかたちで保存することも可能です。いつものりんごとは違った風味や食感が楽しめるおすすめのレシピを紹介します。ぜひ一度挑戦してみてください!・りんごジャム材料(2人分)りんご 2個砂糖 140gレモン汁 大さじ2作り方手順1:りんごジャムを入れておく瓶を煮沸消毒しておく手順2:よく洗ったりんごを6等分のくし切りにして、芯を取って皮を剥く手順3:くし切りしたりんごをすべて1cm幅にカットして食塩水に浸ける手順4:りんごの水を切り、鍋に砂糖とともに投入して中火にかける手順5:アクを取ったら弱火にして木べらで混ぜながら30分ほど煮る手順6:レモン汁を加えて混ぜ合わせ火を止めて完成手順7:冷めないうちに瓶に詰めるこのレシピは、りんごのかたちがある程度残り、噛み応えのある食感を味わえます。ペースト状にしたい場合は、2のあとにフードプロセッサーかミキサーにかけてください。あとは同じ手順で結構です。りんごジャムを使ったスイーツもバリエーション豊かですので、たくさんアレンジしましょう!・アップルパイ材料(4人分)冷凍パイシート1~2枚グラニュー糖小さじ2シナモンパウダー少々卵黄少々・リンゴ1個・砂糖大さじ2・レモン汁小さじ1レーズン大さじ1下準備冷凍パイシートは常温で少し柔らかくし、分量外の小麦粉少々の打ち粉をして、麺棒でのばし、4等分に切る。リンゴは皮ごときれいに水洗いし、縦4つに切って芯を取り、さらに1切れを3~4等分の縦切りにし、分量外の塩水に放つ。<リンゴ煮>を作る。鍋、または小さいフライパンに、水きりしたリンゴ、砂糖、レモン汁を入れて強火にかける。煮立ったら火を弱め、鍋の蓋をしてときどきゆすりながら4~5分蒸し焼きにし、最後に蓋を外して強火にし、水分を飛ばしてレーズンを混ぜる。オーブンを200℃に予熱しておく。作り方手順1:天板にオーブンシートを敷いてパイシートを並べ、分量外の水少々でのばした卵黄を全体にぬる。冷めた<リンゴ煮>を並べ、グラニュー糖を全体に振る手順2:200℃に予熱しておいたオーブンで15分、パイがサクッと焼けるまで焼く。焼き上がったアップルパイにお好みでシナモンパウダーを振り、器に盛る手に取って食べることができるコンパクトなアップルパイのレシピです。オーソドックスなラウンドのタイプも良いですが、この方が手間がかからず初心者でも簡単に作ることができますね。■りんごを上手に保存して美味しく食べようりんごには、数多くの保存方法があることが分かりました。用途や季節などのシチュエーションに合わせて、常温、冷蔵、冷凍と使い分けるのが良いでしょう。丸ごとでなく、カットしたりすりおろして保存することも可能です。りんごは、そのまま食べてもおいしいですが、ジュースやスムージー、ジャムやスイーツにも幅広く活用できます。保存方法をしっかりとマスターして、ぜひ魅力あふれるおいしいりんごを心ゆくまで堪能してください!≪参考≫・ 一般社団法人 青森県りんご対策協議会「りんご豆知識」
2021年02月10日薬味や料理の脇役として使われることが多い大葉。主食やメイン料理のワンポイントとして使われたり、料理の味の決め手にもなり食卓を華やかにしてくれる食材です。時期によっては大量の大葉がまとめて安く買えますので、消費に困ったことはないでしょうか。薬味として使用するならば、つかえる量に限度がありますよね。なるべく長い期間の保存ができるように、正しい保存方法をご紹介します。また、大葉に含まれる成分の効能も、実は素晴らしいのです。今回は、大葉の魅力に注目してみましょう!■大葉ってどんな食材?・大葉とシソの違い違いが不明確と思われがちな大葉とシソですが、実ははっきりとした区別があるのです。シソ(紫蘇)はシソ科シソ属の植物の総称を指しており、赤ジソと青ジソに分類されます。赤ジソは梅干しの色付けやシソジュースなど使われており、乾燥させた赤ジソは香辛料やふりかけに使用されることもあります。また青ジソは刺身のつまや麺類の薬味、天ぷらなどに用いられています。そして、大葉というのは青ジソの葉の部分を指しており、大葉と青ジソは同一のものとされています。スーパーなどに並ぶ食用の野菜として販売される場合のみ大葉という名称が使用されており、青ジソというのは収穫前の植物に対する名称、つまり植物名を指します。青ジソの植物そのものに対して大葉という名称を用いることはありません。・産地大葉の生産量ナンバーワンは愛知県であり、全国の約4割を占めています。愛知県内でも最も生産量が多い地域は豊橋市であり、なんと、県内の生産量の約5割も占めているのです!中国から伝わった大葉は古くから日本でも栽培されていますが、昭和30年代後半から豊橋市や豊川市を中心とした東三河地域で栽培が盛んになり、今でも日本一のシェアを誇っています。次いで静岡県や大分県でも栽培されています。・旬の時期年間通して出回っている大葉ですが、旬は5月~8月頃。旬が分かりにくい野菜のひとつですが、露地栽培で生育する初夏から夏にかけてが最もおいしく食べられる時期なので、旬の時期のおいしい大葉をぜひ食べてみてくださいね!現在は温室栽培が増加しているため一年中安定して栽培されています。和風ハーブともいわれている大葉は家庭栽培も容易であり、自宅で育てた大葉を薬味や料理に使えるので人気が上昇しています。鮮度が落ちやすい大葉は、家庭栽培で育てたものを必要な分だけ使うようにすればいつでも鮮度の良いおいしい大葉が食べられますね。■大葉に含まれる主な栄養素大葉にはビタミンをはじめ、からだによい多くの栄養が豊富に含まれています。昔から、漢方やからだの不調をととのえる食材としても使われる大葉の主な栄養素をご紹介しましょう。・βカロチン緑黄色野菜に多く含まれるβカロチンは、体内でビタミンAに変換され、全身の健康を保つはたらきが望めます。大葉に含まれるβカロチンは野菜のなかでもトップクラスであり、ほかの栄養素もまんべんなく含む優秀な野菜のひとつです。βカロチンはからだに必要な多くのはたらきを担っていますが、なかでも皮膚と粘膜を正常に保ち、目の網膜を調整する期待効果が有名です。光の明暗を区別する物質にはビタミンAが必要であるため、不足すると暗いところで見えにくくなるという現象が生じることもあります。βカロチンは油に溶ける脂溶性のビタミンであるため、油で炒めたり揚げ物に使うことで吸収率が高まります。・ビタミンBビタミンBはいくつかの種類に分類されますが、大葉にはビタミンB群がまんべんなく含まれています。口内炎や肌荒れの改善、成長の促進、造血作用、タンパク質の代謝など縁の下の力持ちとしてのはたらきが期待できるビタミンです。ビタミンBは水溶性ビタミンであり、余分な量は体外に排出されるため、過剰症の心配はほとんどないとされています。まれに過剰による症状が出ることもあるようなので必要な摂取量を守りましょう。・ビタミンE「からだのサビ」の原因となる活性酸素の害からからだを守る作用が期待できる栄養素です。ビタミンEは、細胞膜に待機し酸化を阻止してくれる効果が望まれていますよ。毛細血管の血行を促進するはたらきもあるため、生活習慣病や冷え性への改善効果が出ることがあります。ナッツ類やひまわり油などの植物油ほどではありませんが、大葉にもビタミンEがしっかり含まれています。からだにとってとても重要な役割のある酸素ですが、ときに悪さを起こすこともあり細胞などからだの組織の破壊してしまう可能性があります。酸化防止作用が見込めるビタミンEの摂取不足に注意しましょう。・食物繊維大葉には、食物繊維のなかでも水に溶けない不溶性食物繊維が多く含まれています。食物繊維と言えば、便秘予防や改善、大腸がんの予防にも効果が出ることがあると言われていますよね。急激な血糖値の上昇を抑えるはたらきにも効果が見込めるため、満腹感が得られ、食べ過ぎによる肥満の防止も望めます。同時に、水に溶ける水溶性の食物繊維も含んでいるため、コレステロール値を下げたり高血圧の予防に対しての効果も期待できます。・ペリルアルデヒドあまり聞きなれない成分かと思いますが、大葉特有の香りを発する成分であるぺリルアルデヒドは、腸内環境の改善に作用する、と期待されはじめています。大葉はいくつかの香り成分を含有していますが、ぺリルアルデヒドが大半を占めています。ぺリルアルデヒドの強い抗菌・防腐作用により、大葉は多くの料理の長期保存や殺菌を目的として使われるようになったのです。食欲増進効果や発汗解熱作用、抗炎症作用に加え整腸作用も期待できる成分であり、未だにはっきりと解明されない作用もあるとのことで注目されています。■大葉の栄養と効能・発汗を促す生薬のひとつとして用いられることのある大葉は、葉や種子を乾燥させて漢方として使用されています。含有するカリウムのはたらきにより利尿作用に加えて穏やかな発汗作用が望めます。・胃の働きの回復大葉には、弱った胃のはたらきを取り戻す効能が期待されています。その栄養素というのが、前述の香り成分であるペリルアルデヒド。ペリルアルデヒドは腸内環境の改善だけでなく、自律神経を刺激することで胃もたれを解消し、食欲増進などのはたらきが見込まれていますよ。・アレルギーの抑制アレルギーの予防効果が期待できる栄養素といえば、脂肪酸の仲間であるαリノレン酸です。大葉を原料にしたしそ油にはαリノレン酸が含有されているため、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーの抑制に期待できる食品です。体内でIPA(エイコサペンタ塩酸)という物質に変化して血液をサラサラにするため、老化や心筋梗塞を防止する効果が出ることがあるといわれています。しそ油はあくまでも油なので、摂り過ぎには注意しましょう。また酸化しやすい性質もあるため、開封後は早めに使い切りましょう。・貧血予防女性に多くみられる貧血改善に見込みのある、鉄分も含まれています。鉄分には、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンの成分となり、スムーズな血流を助けるはたらきが望めます。血液の循環を円滑にする効果が出た場合、貧血や動悸、めまいや疲れの改善につながることがあるので、積極的に摂取したい栄養素ですね。大葉に含まれる鉄分は、非ヘム鉄と呼ばれる植物性食品に多い鉄分です。非ヘム鉄は吸収率が低いため、ビタミンCと一緒に摂取することで吸収率のアップを望むことができます。大葉には鉄分に加えビタミンCも含まれているので、ひとつで一石二鳥の頼もしい食品ですね。・吐き気をおさめる胃腸のはたらきにも関連する大葉の成分は、弱った胃や腸にはたらきかけることで、古くから吐き気を抑制する効果が期待されています。妊娠中の症状であるつわりにも良いとされています。・身体を温めるからだの芯からあたためる温活が流行しはじめ、温活に効果のある食べ物が人気を集めています。大葉はからだを温める効果もあるとされているので、冷え性や風邪症状を軽減できる見込みがあります。温活に興味がある方には、ぜひ食べていただきたいおすすめの食材ですね。・防腐・殺菌効果大葉が料理の薬味として使われるのには、彩りや風味だけではありません。防腐・殺菌作用が高いため、刺身のツマや海鮮丼などに添えられることが多いのです。食品の酸化を防止する抗酸化作用もあるので、生魚で発生することもある食中毒を防止する役目も果たしてくれています。■栄養たっぷり!新鮮な大葉の見分け方大葉の難点はいたみが早いこと。収穫後から3~4日もすると変色を起こしたり鮮度が悪くなってしまいます。スーパーで購入する際はよく見極めることが必要でしょう。・軸が太い軸が曲がっていて細いものは避け、太くて切り口の部分が変色していないものを選びましょう。切り口が茶色っぽく変色していたり乾燥している場合は、収穫から時間がたっている可能性があります。・緑色が淡い新鮮であるほど鮮やかな緑色をしています。なかには黒い斑点がみられるものがあり、これは品質が低下している証拠なので購入の際は気を付けましょう。乾燥に弱く水分や温度にもデリケートな大葉は、低温障害により大葉全体が黒っぽく変色していることもあります。キレイな緑色でない限りは鮮度が低下している可能性が考えられるため、選ばないほうがよいでしょう。・葉先までピンとしている軸から葉先まで全体的にピンッとハリがあり、大葉の入った袋やパックに水分がないものを選びましょう。鮮度が落ちることで大葉の水分が抜けはじめてしまいます。水分によりさらに痛みが早くなるため水分の有無を確認してください。・青々とした香りが強い細かく切れば切るほど香りが強くなる大葉は、葉の裏側に香り元となる部分があります。購入のときには確認が難しいのですが、パックや袋を開けると葉からフワッと良い香りがただよい、葉の裏側の香りが強いものがよいでしょう。■大葉の栄養を逃さず長期保存する方法【冷蔵】傷みやすい大葉は購入してから適正な保存をすれば長持ちしてくれます。ここでいくつか保存の方法をご紹介します。・冷蔵保存の方法水分の多い大葉は収穫後も水分を与えてあげると長持ちします。大葉を立てて入れられる瓶や容器を用意する大葉の軸の先端を1~2mm切り落としてから軸を下にして立てて容器に入れる根元が浸る程度の水を入れる保存容器にフタかラップをして密閉して野菜室に入れる2~3日毎に水を替える葉の部分が水に浸らないようにしましょう。水に浸してしまうと痛みが早くなってしまいます。また低温障害による劣化を避けるため、冷蔵庫ではなく野菜室のほうがよいでしょう。冷蔵庫に入れる場合は直接冷気の当たらない場所に入れます。瓶や容器がないときはタッパーや平たい容器でも代用できます。大葉全体を水で濡らしてから大葉を振って水を切る大葉の表側を上にしてふんわりと容器に重ねて入れるフタやラップで密閉しする重ねてある大葉の上下入れ替えをしながら上記の方法を毎日行う容器に水がたまっていると、痛みが早くなるので注意してください。・保存期間の目安水の入れ替えや適正な温度調整をこまめに行うことで、2週間ほど冷蔵保存が可能です。葉の部分が余分な水分に浸ってしまうといたみも早いので、気を付けてください!■大葉の栄養を逃さず長期保存する方法【冷凍】・冷凍保存する方法大葉は冷凍することにより長期間の保存が可能です。購入したままの状態で冷凍すると変色を起こしてしますので、正しい方法で保存することが必要です。大葉が重ならない様に1枚ずつラップと交互に重ねていく密封できる袋に空気をしっかり抜いて入れ、冷凍庫で保管する天ぷらなどそのまま使うことも可能ですが、ラップの上から軽く揉むと葉が砕けるので和え物や薬味として使用できます。・あらかじめ千切りにするとよい葉の表と裏の水分をしっかり拭き取り、千切りにして密封できる袋に入れ冷凍保存します。ラップを使用しなくても使いたい分だけ割って使うことができるのでとても便利。1枚ずつラップをする手間もいらないので保存も簡単です。・加熱して使うのがおすすめ冷凍した大葉はもちろんそのまま自然解凍して使うことが可能ですが、解凍後は水っぽさが出てしまうため、パスタや揚げ物、炒め物などに使うとよいでしょう。・保存期間の目安冷凍保存の場合は3ヶ月程度もちます。冷蔵保存に比べると持ちも良いのですが、新鮮な状態で使うよりは劣化を免れませんので、1ヶ月を目安に早めに使用しましょう。■大葉の栄養を逃さず長期保存する方法【乾燥】大葉は冷蔵や冷凍だけでなく乾燥して保存することもできます。乾燥した大葉は料理にも使いやすく、大量の大葉の保存には乾燥が向いています。・乾燥保存する方法大葉の軸を取り、たっぷりの水でよく洗います。ザルにあげて水を切ったら、キッチンペーパーや布巾で葉の水気をしっかり拭き取ります。水分が残っていると仕上がりにムラや変色が起こるので注意してください。天日干し平たいザルに大葉をできるだけ重ならないように広げる風通りのよい場所で日光に当てる様子を見ながら裏表を返し、完全に乾燥するまで干す電子レンジ耐熱皿にキッチンペーパーを敷き、大葉をできるだけ重ならないように広げる600Wで2分加熱し、水分がなくなるまで30秒ずつ延長するキッチンペーパーが塗れていたら交換して手でパリッと崩れる程度まで乾燥させる・鍋やみそ汁に使うのがおすすめ生の大葉とは一味違う大葉を鍋やみそ汁に入れてみてはいかがですか。和風だしや味噌との相性も良いドライ大葉の独特の風味が、いつもの鍋料理やみそ汁を一段とおいしくしてくれます。パスタやおにぎりや和え物にも使える万能香辛料です。・保存期間の目安冷蔵庫で1ヶ月程度保存できます。冷凍に比べるとやや保存期間が短いように思えますが、水分が除いてあるため料理によってはドライ大葉のほうが利用しやすいものもあります。■大葉の栄養を逃さず長期保存する方法【塩・醤油漬け】こちらも大量消費の場合に役立つ漬け込みの保存です。ササっと簡単にできて保存も効きます。お弁当の彩りにも使えますので、ぜひ作ってみてください。・塩漬けの作り方大葉の軸を取り、たっぷりの水でよく洗う大葉の葉をお湯にくぐらせる大葉の水分をよく拭き取る密閉できるタッパーなどに大葉と塩を交互に重ねていくしっかり密閉して冷蔵庫に入れておく・醤油漬けの作り方大葉の軸を取り、たっぷりの水でよく洗う大葉の水分をよく拭き取る大葉10枚に対し、ごま油大さじ2・醤油大さじ1・白炒りごま小さじ2・おろしにんにく小さじ1を混ぜ合わせて醤油だれを作る密閉できるタッパーなどに大葉と醤油だれを交互に重ねていくしっかり密閉して冷蔵庫に入れておく漬け込んだ大葉はご飯のお供やお弁当にも重宝します。・保存期間の目安塩漬け・醤油漬けともに3週間程度は保存可能ですが、変色や風味の劣化を考慮して2週間程度で食べきるとよいでしょう。■栄養たっぷり!大葉を使ったおすすめレシピ料理を一段とおいしくしてくれる大葉はレシピも豊富であり、扱いも簡単な絶品料理が時短で楽しめます。・おむすび大葉と炒りゴマは相性抜群!お子さまも食べられる大葉料理といえばおむすびですね。炊き立てご飯に混ぜて握るだけのシンプルな絶品料理です!ゆかりと大葉のおにぎり材料(2人分)ご飯(炊きたて)1合ゆかり小さじ1大葉4枚下準備大葉は軸を切り落とす。作り方手順1:ご飯にゆかりを混ぜ合わせて4等分に分け、手に水を少しつけながら、おにぎりにする手順2:大葉を表が上になるようにおにぎりに巻く・天ぷら大葉は天ぷらにもよく使われている食材です。上手にカラッと揚げられないという方に天ぷらの揚げ方のコツを覚えておくといいですよ。まずは衣をよく冷やすことです。天ぷらに使う小麦粉は混ぜ過ぎるとグルテンという粘りの成分がでてきてしまいます。さっくりと混ぜ冷蔵庫でよく冷やしておいてください。長時間冷やしておいても問題ありません。これだけで驚くほどカラッとした天ぷらに仕上がります!たっぷりの油で少しずつ揚げましょう。一度にたくさん揚げると油の温度が下がってしまい、ベタっとした仕上がりになってしまいます。温度は180℃が基本ですが、根菜類など火のとおりにくいものは160℃でじっくり揚げます。大葉は180℃で15秒~20秒。揚げ過ぎるとすぐに茶色っぽく焦げてしまうので注意してください。よく冷やした衣と温度管理で、自宅で作る天ぷらがとてもおいしく仕上がります!大葉とタラコの天ぷら材料(2人分)大葉10枚タラコ1腹・みりん小さじ1・小麦粉1/2カップ・ウズラの卵2個・冷水90ml揚げ油適量下準備大葉は軸を切り落とす。タラコは切り込みを入れ、中身をしごき出してみりんと混ぜ合わせる。ボウルに<衣>のウズラの卵と冷水を混ぜ合わせ、小麦粉を加え軽く混ぜる。揚げ油を170℃に予熱し始める。作り方手順1:大葉にタラコをのせ、半分に折るようにしてタラコを包む手順2:(1)を<衣>に通して170℃の揚げ油に入れ、サクッと揚げて油をきって器に盛る・大葉ジュース材料(2人分)大葉40g水500ml砂糖40gレモン汁1/2個分牛乳適量氷適量作り方手順1:大葉は水洗いして、水500mlと鍋に入れ強火にかける。煮たってきたら中火にして4~5分ゆで、お湯の色が少し黄色になったら大葉を取り出す手順2:砂糖を加えて再び火にかけ、砂糖が溶けたら火を止め、レモン汁を加える(少し赤くなります)。煮沸消毒したきれいな保存瓶に入れて冷蔵庫で保存すると1ヶ月くらいはOK手順3:氷を入れたグラスに(2)の大葉ジュースを入れ、牛乳で割って、でき上がり。炭酸や冷水、焼酎で割ってもOKです。お好みの濃さになるまで薄めてください■栄養豊富な大葉を食卓に薬味として活躍するイメージの強い大葉は、これまで述べたように栄養も豊富で多くの効能が期待できる香味野菜です。的確な保存であればいつでも手軽に使える料理の強い味方ですね。大葉ひとつで料理の味も見た目もワンランクアップ!健康や美容にも期待効果の高い大葉を、ぜひ料理にプラスしてみてください!≪参考≫・「七訂食品成分表2020」監修:香川 明夫(女子栄養大学出版部)・「最新栄養キーワード事典」監修:五十嵐 脩(株式会社池田書店)
2021年02月10日豊かな風味で洋風の料理には欠かせないバター。みなさんは、どのように保存していますか?一度に使い切れるならともかく、少しずつ使う人は、何度も銀紙を開けたり閉じたりを繰り返している人もいるのではないでしょうか。しかし、その方法はバターの風味を落としてしまう原因にもなりかねません。今回はバターの風味をそのままで、使い切るための保存のコツをご紹介します。■バターの賞味期限賞味期限とは「おいしく食べられる期間」のことで、「この期間を過ぎると腐り始めてしまうので、早く食べましょう」という消費期限とは違うものです。バターは基本的に腐りにくい食品ですが、保存状態が悪いと期限を待たずに悪くなってしまうことも。未開封と開封済みの賞味期限を載せますので参考にしてくださいね。・未開封の場合 スーパーで買ってきたようなバターの賞味期限は半年くらいです。賞味期限内であっても、温度変化の少ない場所に置くことや、においが移らないような場所に置くことが基本です。冷蔵庫のドアポケットなどは、温度変化が起こりやすい場所なので、あまり適した場所とはいえません。・開封後の場合一度開封してしまうと、賞味期限はぐっと短くなり、2週間ほどです。バターは一度空気に触れると、その部分の酸化が始まり、黄色く変色し始めます。すぐに腐る、というわけではありませんが、開封後は風味のよさが失われていきますので、この期間内に食べるか、保存方法に気をつける必要があります。■バターを保存する際のポイント冷蔵庫に入っていれば大丈夫、というわけではありません。買ったときの銀紙を貼ったまま使い続けていませんか?バターの保存にはいくつかのポイントがありますので、それをしっかり知っておくことが大事になってきます。・酸化を防ぐバターは外の空気や光に左右されやすい食品のため、アルミはくに硫酸紙を貼った銀紙で包まれています。これをそのまま使っていると、銀紙の破れなどから空気が入って酸化が始まり、バターの表面は黄色くなって、油が傷み始めてしまいます。この銀紙を再利用してはいけない、というわけではありませんが破れたりすると雑菌が入りやすくなってしまうため、気をつけなければなりません。・におい移りを防ぐ密閉が不十分だったりすると、冷蔵庫の中の食品のにおいが移ってしまいます。使いやすいからといって、ふたがついただけのバターケースのような容器に入れておくことは、におい移りの点でも空気にさらされる点でも、よくない環境なのでおすすめできません。・使いやすい分量に分ける空気に触れると風味が落ちやすく、密閉しておくことが大事なのはわかりましたが、使い勝手の点からいうとあまりよくないですよね。そのことからも、すぐ使える分量で小分けにすると、使いたいときに新鮮な状態のものをすぐに使うことができます。2週間以内に使い切れる量は冷蔵でもよいですが、それ以上保存しなければならないときは、冷凍保存する方法もあります。・清潔なナイフを使うパンのカスがついたままのバターナイフをバターと一緒に保管したり、小分けにするときに使ったナイフが清潔でないと、そこから雑菌が繁殖する恐れがあります。保存するときには、バターに触れる道具も清潔であるか確認するようにしましょう。■バターの保存方法【常温】バターは水分が少なく、油脂分が多いために腐りにくい食品です。特に有塩バターは塩分が多いので、ほかの乳製品に比べて腐りにくいという特徴があります。ヨーロッパでは毎日の食卓に欠かせない食品のため、常温で保存する人も多いようですが、日本ではどうでしょうか。常温保存の方法をご紹介します。・常温保存の方法バターは18℃を超えると柔らかくなってしまい、一度溶けると、元に戻せない食品です。日本の夏は湿度も高く、高温になるので常温保存に向いていませんが、冬でしたら、涼しい部屋で2~3日くらいならば大丈夫です。常温で保存する際は、ガス台や暖房器具といった温度が上がりやすいところは避け、直射日光が当たらないような、涼しいところに置くようにしましょう。その間に使い切れないようであれば、冷蔵や冷凍での保管をするようにしましょう。・長期間の保存は避ける涼しい季節の数日間であれば、大丈夫ですが、どんなに長くても1週間以内に食べきるようにしましょう。いくら涼しいとはいえ、開封すれば風味の劣化は避けられません。バターの酸化を防ぐためにも、すぐに食べるのが望ましいです。■バターの保存方法【冷蔵】もっともスタンダードな保存方法ですが、開封してしまうと意外と保存期間は短いです。バターを冷蔵保存するコツをご紹介します。・冷蔵保存の方法未開封でしたら、そのままの状態で冷蔵庫で保存できます。一度開けてしまったものは、空気に触れないように密封することが重要になってきます。そのためには、1度で使う分ずつラップやアルミホイルなどで包み、温度変化の少ない冷蔵庫の奥へしまうのがベストです。お菓子などで1度にたくさん使うときは、ブロック状のまま密封させれば問題ありません。・保存期間の目安記載されている賞味期限は半年ぐらいの範囲ですが、これは未開封の状態でのこと。冷蔵しておけば賞味期限を過ぎても簡単に腐ることはありませんが、開封したら風味がだんだんおちていしまいます。メーカーでも開封後は2週間を目安に使い切るのが推奨されています。・冷蔵したバターを常温に戻す方法使う30分~1時間ほど前に冷蔵庫から出して、室温に置いておくだけです。レンジで常温に戻す方法もありますが、加熱しすぎてしまう場合もあるので、注意が必要です。急いで使いたいときにレンジを使う際は、少しずつ様子を見ながら加熱するようにしましょう。■バターの保存方法【冷凍】冷蔵保存していても開封後は風味がすぐに落ちてしまうため、保存期間が意外と短いということがわかりました。たまにしか使わないからブロック状のものが使い切れない、そんなときは冷凍保存が可能です。ここでは冷凍保存の方法をご紹介します。・カットせずに保存する方法バターを箱から出し、銀紙の上からラップで包んで、フリーザーバッグに入れて保存します。フリーザーバッグの中の空気はストローで吸い出すなどして、しっかり抜くようにしましょう。温度変化の少ない、冷凍庫の奥の方で保存がベストです。・小分けにして保存する方法1回分の量ごとにラップでくるんだら、数個をまとめてフリーザーバッグの中に入れます。使う量が料理によって違う場合は、5g、10gと大きさの種類を分けてラップで包むのがおすすめです。フリーザーバッグの中の空気は、ストローで吸い出すなどしてしっかり抜いておくようにしましょう。・保存期間の目安未開封のかたまりの状態であれば1年間、開封済みなら3~4週間が目安です。小分けにした場合は温度の影響を受けやすいので、かたまりよりも保存期間がかなり短くなります。どちらの場合も保存状態をよくするために、冷凍庫の手前ではなく奥の方に保存するようにしましょう。・冷凍バターの解凍方法そのまま取り出して置いておく自然解凍がおすすめですが、加熱調理などに使う場合は凍ったままフライパンなどに入れることも可能です。しかし、温度変化に弱いため解凍したら、再冷凍はできません。1回分の量だけ解凍するように心がけましょう。・バターの上手な切り方小分けにして冷凍する方法はわかりましたが、この小分けのためそのまま包丁で切ると、バターが包丁にべたっとくっついてしまいますよね。そんなときは、包丁をキッチンペーパーで包んでから切ってみてください。キッチンペーパーのでこぼこがべた付きを防いでくれますので、ストレスなくバターを切ることができますよ。包丁が汚れないので、後片付けも簡単ですね。■バターが腐ったらどうなる?保存には気をつけていたけれど、しばらく前のバターが発掘されてしまった、なんてこともありますよね。長期間の保存ができるとはいえ、腐ることもあります。こんな状態になっていたら悪くなっていますので、確認してみましょう。・黄色く変色する本来のバターの色は薄い黄色をしていますが、濃い黄色になっているのは、油の酸化が進んでいる証拠です。薄い黄色なのは、牛が餌としている牧草に含まれているカロテンの色素がバターにも出てくるためで、この色が濃くなるのは中の水分が蒸発して、水分量が少なくなることで黄色が強くあらわれてしまうのです。・異臭・酸味のあるにおいがする箱を開けただけでわかるような酸っぱいにおいがするようになっていたら、傷んでいると思って間違いないでしょう。ほかにも、石油のようなツンとする油のにおいがしたら腐っていますので、廃棄するようにしましょう。・カビが生える表面が白っぽくなっていたり、見た目がおかしいものは食べないようにしましょう。また、カビが生えるということは、水分が外に出てきて汁っぽくなっていることもあります。賞味期限を大幅に過ぎているものは、体に悪い油に変化している可能性もあります。上のような見た目でなくても、食べない方が無難といえます。■バターの豆知識バターは牛乳から分離した脂肪分をクリーム状に固めたもので、これに塩を入れたり、何かしらの加工をしたもので種類が変わってきます。ここでは、種類やバターにまつわるさまざまなことをご紹介していきます。・バターのカロリー10gで75kcal前後にもなり、高カロリーといえることから、とりすぎには気をつけるようにしないといけません。お菓子などで30gなどの分量が必要になることもありますが、このときは225kcalとなり、バターだけで普通盛りのご飯と同じくらいの高いカロリーです。・バターの種類一般的に有名なのは、「有塩バター」「無塩バター」「発酵バター」「ホイップバター」「グラスフェッドバター」といった種類があります。牛乳を分離して脂肪分だけをクリームにした、という基本的な製造方法は変わりませんが、練り上げる過程で塩を入れると有塩バターに、空気を含ませてふんわりさせるとホイップバター、乳酸菌を入れて発酵させると発酵バターになります。グラスフェッドバターは、餌に飼料を使うのではなく、牧草のみを餌にした乳牛から作られたバターのことです。・バターに含まれる栄養素80%が脂肪分でできていますが、ビタミンやミネラルも含まれています。ビタミンAは牛乳の13倍もあり、無塩バターに関していえば、生の人参とほとんど変わりがないほどです。同じ油溶性ビタミンのビタミンEも含まれていますので、アンチエイジングへのはたらきも望めそうですね。ほかにも、カルシウムやビタミンDがバランスよく含まれているために、カルシウムの吸収の良さも期待できます。・バターとマーガリンの違いバターは乳脂肪からできますが、マーガリンは植物性や動物性などの油脂からできています。バターは冷えると固まってしまいますが、マーガリンは冷えても柔らかく使い勝手がいいのが特徴です。マーガリンには植物性の油脂を使っているものが多く、カロリーが低いのも特徴の一つでもあります。■バターを使ったおすすめレシピ・じゃがバターバターの味を存分に味わえる定番料理といったらこれですよね。調理方法も簡単なので、新鮮なバターが手に入ったらぜひやってみたい食べ方です。材料:じゃがいも(男爵)…1個バター…適量塩…適量作り方:じゃがいもをよく洗い、皮がついたまま蒸し器に入れます。蒸し器で15分蒸します。竹串などを刺して、スッと通ったら十字に切れ目を入れて、塩を振り、バターを乗せて出来上がりです。レンジで作るときは1個ずつラップに包んで5~8分ほど温めても、蒸し器と同じように作ることができますよ。塩以外にマヨネーズやいかの塩辛などをトッピングをしてもおいしいです。・ほうれん草のソテーほうれん草はバターの栄養でも含まれている、ビタミンAがたっぷり入った緑黄色野菜です。ほうれん草とバターの組み合わせで、1日に必要なビタミンAのほとんどをとることができる、栄養がたっぷり入ったおかずになります。材料:ほうれん草…3~4束バター…10g酒…大さじ1ベーコン…3枚塩・胡椒…適量作り方:ほうれん草は根元を中心に泥をよく落とします。ほうれん草を3つくらいに分けて切り、ベーコンも1cm幅くらいに切ります。ベーコンとほうれん草の芯から炒め、酒を加えます。ほうれん草が全部入ったら、バターを加えて塩と胡椒で味をととのえ、できあがりです。簡単な作り方ですが、酒を少し加えることで風味がぐっとよくなります。アルコールを飛ばすように炒めましょう。・エリンギのバター醤油炒めコリコリとした食感が楽しいエリンギもバターで炒めれば、シンプルでもおいしい一品になります。冷めてもおいしいのでお弁当のおかずにもピッタリですよ。材料:エリンギ…1株バター…大さじ1塩、胡椒…適量醤油…適量作り方:エリンギは適当な大きさに切ります。加熱して水分が抜けると少し縮んでしまうので、大きめに切ると、食感を楽しめます。バターを溶かしたフライパンにエリンギを入れて炒めます。塩と胡椒で味をととのえたら、仕上げに醤油をひとまわしして、できあがりです。簡単にできますが、おかずにもおつまみにもなる一品なので覚えておくと重宝しますよ。・フレンチトースト朝食やおやつにバターが香るふんわりとしたフレンチトーストは、幸せな気分になれる一品です。材料:食パン…2~3枚バター…10g卵…2個牛乳…100ml作り方:卵と牛乳を溶いておきます。食パンを半分に切ります。1と2をバットのような容器に入れて食パンに卵液を浸み込ませます。バターで熱したフライパンに3を入れ、中火~弱火で焼きます。片面に焼き目がついたら、反対側にしてふたをして弱火で3分くらい焼きます。焼き目がついたらできあがりです。卵液に甘みのないシンプルな味付けなので、はちみつや粉砂糖などでお好みの味にしてくださいね。パンはフランスパンでもおいしくできますし、固くなってしまったパンの有効活用もできます。卵液にパンを入れるときに、少しパンをしぼませて卵液を吸いやすくしてあげると、浸透が早くなります。一晩ゆっくりつける方法もありますが、すぐ食べたいときは、この方法でも卵液を十分浸み込ませることができますよ。■バターの風味を活かすコツは保存の方法にあった!一度買ったら冷蔵庫に入れっぱなしで、その都度切り分けて使っていませんでしたか?賞味期限前だから大丈夫と思っていても、保存方法に気をつけていないとバター本来の風味は落ちてしまうのです。コクのある風味が大事な食品ですから、できるだけおいしいまま食べたいですよね。今回の保存のコツをうまく活かして、おいしいバターを使いこなせるようにしましょう!<参考>・ 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
2021年02月09日そうめんやそば、パスタなどの乾麺は、非常食として優れた食材。賞味期限も長く、常温保存も可能です。しかし縦長の乾麺の封を開けて使い切れなかった場合、保存方法に困ってしまう…という方も多いのではないでしょうか。通常乾麺の袋は、麺とほぼ同じ大きさで作られているため、袋止めクリップや輪ゴムではうまく留められず、いつの間にか取れてしまう、なんてこともあります。しかし、そんな悩みを解消してくれる乾麺の袋の開封方法がネットで紹介され、話題になっています。さてどんな方法なのか、試してみましょう!用意するのはハサミと輪ゴムだけまず、乾麺の袋を開封する前に、ハサミと輪ゴムを用意してください。通常は、袋の上部を横にハサミなど切りますが、今回は、上部ではなく袋の側面を縦に切っていきます。必要な分だけ取り出し、残りの乾麺はそのまま袋に入れておきましょう。保存する際は、そのまま袋ごとくるくると巻いていくだけです!最後、輪ゴムで袋を留めれば完成です!この方法であれば、次回乾麺を使う際にも、取り出しやすいですね。こんなに簡単な方法で解決できるとは、びっくりです!また輪ゴムで留めたあとは、専用の保管容器やジッパー付きの袋など、しっかりと密封できる容器に入れてカビや虫から守るとベスト。ぜひお試しあれ![文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2021年01月31日具材のアレンジも豊富で、身体も温まる、和食の代表格な味噌汁。出汁をとるところから始めると、ある程度時間もかかり、毎日は作れない方もいらっしゃいますよね。そんなときに便利なのが作り置き。しかし、味噌汁をまとめて多めに作り、食べたいときにすぐ食べられるよう、保存したい場合はどうしたらいいのでしょうか?この記事では、保存方法別のおいしさを失わないポイントと、味噌汁保存におすすめの容器をご紹介します!■味噌汁は常温保存できるの?まずは、常温保存の可否について見てみましょう!もし可能なら、温める時間も短縮できて嬉しいところ。たとえば、朝に作った味噌汁を夜までそのまま置いておくのは、問題ないのでしょうか?・常温保存は原則NG味噌汁は、とても痛みやすい料理。味噌が入っているため痛みの進行が早く、時期や気温によっては、数時間で味が変わってしまうほど。そのため、基本的には、常温保存は避けた方が良いものと考えましょう。・ポイントはこまめに火を入れること!秋・冬などの涼しく傷みにくい時期に、今日の分だけでも常温保存したい!そんな場合は、工夫次第で傷みの進行を遅らせることができます。火をいれると、雑菌の繁殖をおさえることができるので、3時間から4時間おきに加熱するようにしましょう。このとき、温めるのが中途半端になると、かえって雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。鍋の中の温度が75度を超えれば、1分程度で大抵の雑菌は死滅することが分かっていますが、 ノロウィルスなど一部ウィルスに関しては、その温度まで上げても死滅しないものもあります。火を入れる際には、必ず75度を超えるよう、心配ならば沸騰直前まで温めるようにしてくださいね。煮詰まって味が濃くなりがちなので、食べる際に出汁などで調整しましょう。 ・保存の際は、必ず蓋を閉めて! 空気に触れると傷みやすくなるので、火を止めたあとは、必ず鍋に蓋をした状態で保存してください。加熱後のコンロの上に置いておくと、あたたかさがなかなか抜けず、傷みやすい温度が長く続いてしまう場合があります。 また、キッチンは、湿気がこもりやすく、傷みを促進させる原因になります。鍋敷などに置き、風通しの良い場所に移動させると良いでしょう。 ・常温保存可能な期間秋・冬などの涼しく傷みにくい時期に限り、朝作ったものが夜まで保つ、くらいの時間感覚でいると良いでしょう。調理の際に手や調理器具をしっかりアルコール消毒する、キッチンを清潔にしておくなど、衛生管理が更に大切ですので、十分ご注意くださいね!■味噌汁を冷蔵保存する方法 続いて、味噌汁を冷蔵保存する際の方法や注意点を見ていきましょう。冷蔵だから安心!ではなく、おいしさと鮮度を保つには、気をつけたいポイントがあります。・塩分濃度を高めておく あらかじめ味噌の量を多くして、少し塩分を濃いめに作っておきましょう。塩分濃度が高いと、料理の中の腐敗菌の増殖を抑えられるため、傷みにくくなります。食べる際に味見をして、味が濃いようであれば、出汁などで調整すると良いですね。・しっかり冷ましてから冷蔵庫へ味噌汁を冷蔵庫に入れるときは、粗熱を取り、温度が常温まで下がってからにしましょう。熱いままで入れてしまうと、冷蔵庫のほかの食材が傷んでしまう原因になります。ただし、冷ましている間に雑菌が繁殖しやすい温度が長く続くと、冷蔵保存する前に傷みが進んでしまう場合もあります。鍋のままではなく、消毒したタッパーに移し替えて氷水や保冷剤で急冷すると、冷ます時間を短縮できます!・具材によって保存期間は異なる!入れる具材が痛みやすければ、味噌汁全体も傷みやすくなります。豆腐、じゃがいも、カボチャ、なめこ、あさり、おくら、もやし、ほうれん草は傷みやすい食材の例。半熟の落とし卵を入れた場合も傷みやすくなるので、入れる前の状態で保存し、食べる直前に卵を落とすことをおすすめします。・冷蔵保存可能な期間2〜4日が目安ですが、冷蔵庫に入れる前の保存状態と入っている具材によっても異なります。長持ちさせるには、保存容器も消毒しておき、傷みやすい具材を避け、できあがったらすぐに急冷するようにしましょう! ■味噌汁の味噌を入れる前に保存再加熱したり時間が経つに連れて、味噌の風味や香りはだんだん弱くなり、塩味だけが強調されたような味になってしまいます。これを防ぐためには、味噌を入れる前の状態で保存するのがおすすめです!この方法で保存する場合は、次の点に気を付けましょう。・出汁で、具材をしっかり加熱しておく具材が半生のままだと、その分傷みやすくなります。出汁に入れてしっかり火を通すことで、下味も付きますので、全体に一体感が出ておいしく食べられるというメリットも。水菜や小松菜などの食感を楽しみたい食材や、豆腐などの形が崩れやすい食材は、食べる前に温め直すタイミングで加えると、食感や形を残すことができます。・鍋ごとか保存容器に入れて保存しよう味噌汁を冷蔵保存するときと同様に、しっかり冷ましてから冷蔵庫に入れましょう。味噌を溶く前の状態のものも、作ってからすぐに急冷するようにすると、より長持ちしやすくなります。・おおよその保存可能期間こちらも、2〜4日が目安です。味噌が入っていない分、傷みの速度は緩やかになりますが、前述のように、冷蔵庫に入れる前の保存状態と入っている具材によって異なります。■味噌汁を冷凍保存する方法味噌汁は、コツを抑えれば、おいしさはそのままに冷凍保存も可能です。 劣化の進行も遅いので、たくさん作り置きしたときは一番おすすめの保存方法です。 1人暮らしで消費のペースが遅い方も、冷凍保存を活用すれば、まとめて調理しておけるので便利ですね!・入れる具材に気を付けよう!冷凍・解凍の過程で、食感が変わってしまう具材は入れない方が無難です。冷凍するとわかっているときは、以下の食材は避けた方が良いでしょう。じゃがいも解凍する過程でモサモサとした食感に変わったり、ボロボロと形が崩れてしまいます。すり下ろして入れた場合は、全体にとろみがつくものの、冷凍・解凍の過程で、大幅に状態が変わることはありません。ちなみに、さつま芋や里芋は、冷凍保存してもおいしく食べることができますよ!こんにゃく水分が抜けて、カチカチのゴムのような食感に変わってしまいます。板こんにゃくはもちろん、白滝も同様なのでご注意ください。豆腐こちらも、水分が抜けてパサパサとした口当たりになってしまいます。ただし、高野豆腐に似た食感になるため、案外いける!と思う方もいらっしゃるかもしれません。大きく切るほどパサつきが気になるので、小さめにカットして試してみると良いですね。冷凍する場合のおすすめ食材大根、にんじん、ごぼうなどの根菜は、冷凍してもほとんど変化なく、おいしく食べることができます。また、きのこ類は、冷凍することで旨味がアップするので、冷凍がむしろおすすめ。あさり、しじみなどの貝類や肉類も、大きな変化はなく、冷凍保存することが可能です。・冷凍保存するやり方 冷凍保存する際は、一食分ずつ小分けにして、味噌汁が完全に冷めてから冷凍庫に入れましょう。また、汁部分は作らず、硬めに火を通した具材だけを1食分ずつわけて、冷凍保存する方法もあります。このやり方なら、出汁と共に火にかけて解凍し、味噌を溶けば完成!冷凍庫のスペースをとらずに保存が可能です。 小分けに便利な保存グッズは、のちほど紹介しますのでご参照くださいね!・冷凍保存可能な期間 冷凍した味噌汁の保存期間は2〜3週間ほどです。長期間保存が可能とはいえ、あまりにも長いと、冷凍やけで風味が落ちてしまいます。また、自宅の冷凍庫は、扉の開け閉めにより温度が変動しがち。期間をすぎたからと言って、急に傷むことはありませんが、保存期間は守るようにしてくださいね! ・冷凍した味噌汁の解凍方法おすすめの方法は、 次の通りです。半日ほど前から冷蔵庫に移しておく。 常温で1時間程、自然解凍する。 凍ったまま鍋に移して温め直す。 密閉容器や袋に入れて湯煎する。レンジ加熱でも解凍できますが、味噌の風味や香りが抜けてしまう恐れがあるので、 必要最低限にしたいところですね。 ■味噌汁の保存に便利な『味噌玉』がおすすめ仕事のときのランチタイムやお出かけなどに、お弁当を持参するなら「お味噌汁やスープが欲しいな」と感じることはないでしょうか。今は、たくさんのメーカーからインスタント味噌汁が販売されていますが、自分好みのオリジナルを作ることもできるんです!それが、次にご紹介する『味噌玉』です。・味噌玉とはどんなもの?味噌玉とは、味噌、具材、出汁を一緒にラップに包んで丸めたもので、いわば手作りのインスタント味噌汁!カップに入れて、熱々のお湯を注げば、あっという間にお味噌汁が作れます。小さくて持ち運びも簡単なので、お弁当と一緒に持っていけば、オフィスでも、お出かけ先でも楽しむことができますよ! ・味噌玉の作り方用意する材料は、お好みの味噌、具材、鰹節または顆粒出汁。それぞれの量に決まりはありませんので、お好みのバランスを見つけてくださいね!これらを、1枚のラップに1食分ずつ乗せて、おにぎりを作るようにきゅっ上をとじてボール状にします。使う味噌や出汁は、1種類でも複数ブレンドしても大丈夫。アイディア次第で、さまざまな味噌玉を作れるのが楽しいですね!味噌玉におすすめの具材は、以下の通りです。海藻系:乾燥わかめ、焼き海苔、乾燥ひじき、青のり、とろろ昆布乾物系:切り干し大根、桜海老、ごま、乾燥麩、高野豆腐、薄切り干し椎茸薬味系:大葉、生姜、刻みねぎ、刻みニラ、茗荷、にんにく、三つ葉、ゆず皮漬物・ごはんのお供系:鮭フレーク、梅干し、柴漬け、野沢菜漬け、ちりめんじゃこ、キムチ、海苔の佃煮、なめ茸そのほか:油揚げ、天かす、ぶぶあられ、砕いたくるみやピーナッツ豆腐、茹でた野菜などでも作ることはできますが、水分が出やすい分、傷みも早いです。また、冷凍すると食感が変わってしまうものもあるので、1、2日を目処に食べ切れる分を冷蔵保存するようにしましょう!・味噌玉の解凍方法作った味噌玉は、そのまま冷凍保存が可能です。冷凍したものをすぐに食べたいときは、カップに入れて、そのまま熱々のお湯を注ぎ、混ぜるだけでOK!!味噌は、冷凍してもカチカチに固まらないので、溶けなくて食べられなくなることはありません。オフィスでのランチになどに持っていきたい場合は、冷凍のまま、朝バックに入れておけば、食べる頃には自然解凍されます。ちなみに、作った味噌汁や味噌玉を電子レンジで加熱すると、味噌の香りや風味が薄れてしまうのでおすすめしません。 ■味噌汁の保存後の様子をチェック! 適切な方法で保存したとしても、食べる前には傷んでいないか必ず確認する癖をつけましょう!大丈夫と過信して食べてしまい、食中毒などにならないよう、十分注意してくださいね。チェックポイントは、次の通りです。・異臭がしないか?酸っぱい匂いや、納豆のような発酵臭を感じる場合は、腐っている可能性が 高いです。また、味噌や出汁の香りが普段と違うと感じる場合も傷みが進行してるため、 食べるのは控えましょう。・カビが生えていないか? 表面に白いカビがあるものは、絶対に口にしないようにしましょう。カビの部分を除けば大丈夫ではなく、同じ鍋やタッパーに保存していたものは、全て破棄した方が身のためです。また、粘りのある具材を入れていないのにも関わらず、どろっとしたとろみや糸を引く感じがある場合も、絶対に食べないようにしてくださいね。 ・食材由来ではない酸味がないか?傷んだ味噌汁を食べると、本来はないはずの酸味や後味を感じることがあります。保存しておいた味噌汁は、食べる前に極少量味見をして、いつもと同じ味がするか確かめてくださいね!トマトなど、酸味のある食材を入れた場合は非常にわかりにくいので、匂いや見た目など、より注意を払ってチェックしましょう。・長期間保存していないか? 香り、見た目、味に変化がなくても、上でご紹介した保存期間を過ぎているものには、 十分注意してください。特に、梅雨時や夏場、雑菌が最も繁殖しやすいと言われる30~40℃で長時間置いたものは、明確な変化がなくても控えた方が無難です。■味噌汁保存におすすめ!保存容器3選最後に、味噌汁保存に便利なおすすめ容器を3つご紹介します。鮮度とおいしさを保つには、保存容器も重要。ぜひ、気になったものを試してみてくださいね!・JosephJoseph『ネストロック』 プラスチック製食器類の水漏れ試験に合格したというこちら。はしご状に作られたシリコンパッキンがほどよいクッションとなって、本体のフチに食い込み、完璧に密閉することが可能です。液漏れしにくく、匂い移りも防げるので、たくさんの食材が入った冷蔵庫の中でも安心して保存できますね!耐熱温度は、−20度から140度までなので、レンジ加熱や食器洗浄乾燥機の使用、冷凍保存が可能。カラフルなデザインや、収納しやすい作りも魅力的です! ・旭化成『ジップロックコンテナー』 軽くて丈夫なプラスチック製保存容器で、ゴムパッキンがない分、パッキン部分の劣化の心配もありません。フタの中央部分を押すとパチンと閉めることができ、片手でも作業できるのが便利ですね。容器の側面に目盛りが付いていて、内容量が確認できるので、味噌汁を等分する際にも役立ちます。耐熱温度は、-20度から140度までで、こちらもレンジ加熱や食器洗浄乾燥機の使用、冷凍保存が可能です。 ・野田琺瑯 『持ち手付き ストッカー 丸型 』 こちらの商品のみ、容器は琺瑯製で樹脂製のフタがついています。このまま直火にかけることができるので、この容器で味噌汁を作り、冷めたらそのまま冷蔵保存し、食べるときに容器ごと火にかける…ということも可能。家族の分をまとめて保存し、温め直したいときに便利ですね!残念なのは、IHやレンジでの加熱ができないこと。シンプルで、どこにでも馴染みやすいデザインなので、直火限定でも問題なければ、持っておいて損はないかもしれません。1L入るSサイズと、1.5L入るLサイズがあります。■保存を活用して、味噌汁ライフを楽しもう!食事の満足度をUPしてくれる汁物は、毎日・毎食欲しいけれど、全て一から作るのはなかなか大変ですよね。温めるだけで食べられる味噌汁や味噌玉がストックしてあれば、手軽に一品加えることができます。保存の仕方によって、メリットデメリットもありますので、紹介したポイントを参考に、上手く使い分けてみましょう。味噌汁のある食卓が、より楽しくなりますように!
2021年01月27日