日立製作所はこのほど、アジア地域で業務を展開する子会社の日立アジアを通じ、シンガポール・セントーサ島のモノレール「セントーサエクスプレス」用の都市交通向け無線信号システム(CBTC)と車両2両(1編成)を受注した。受注額は約3,000万シンガポールドル(約27億円)。日立が納入するCBTCは、モノレールや近郊列車、地下鉄をはじめとする都市交通向けの信号システム。列車の位置情報と制御情報を無線で伝達するため、地上の列車検知設備が不要で、ケーブルなどの沿線設備やメンテナンスにかかるコストを削減できる特徴を持つ。また、列車の位置情報をリアルタイムに把握することで、安全上必要な列車同士の間隔を保てるため、高密度な運行が可能となり、結果として輸送力も向上。全自動運転化も可能になるという。すでに2009年、中国に納入しており、昨年はベトナムからも発注を受けた。新たに納入する「セントーサエクスプレス」用の車両は、スピーディーなアクセスをイメージさせる流線型。「世界中から集まる多くのゲストを乗せてリゾート施設へアクセスするにふさわしいデザイン」(日立製作所)をめざしたといい、外観は編成ごとに異なる明るい色彩になるという。2007年1月に開業した「セントーサエクスプレス」は、島内を訪れる観光客の増加で輸送力の増強が急務となっていたため、日立の提案するCBTCによる高密度運行が採用されることに。日立は、「セントーサエクスプレス」開業時にモノレール車両12両(6編成)、信号システム、運行システムなどの主要設備とシステムを納入しており、開業以来の安定運行の実績が評価された。
2014年11月21日ビットコイン取引所を運営しているQUOINE(本社シンガポール)は25日、同社の子会社としてQUOINE JAPAN(同東京都)を設立する。これにより、ビットコイン取引所の日本国内における事業拡大を図る。QUOINEは、"安全かつ最先端"のビットコイン取引所を提供しているという。このたび、日本顧客の急増に伴い、QUOINE JAPANを設立し、日本市場への本格参入を決定。同社は、日本国内におけるビットコイン取引所運営業務支援全般を行っていく。代表取締役は福寄儀寛氏。QUOINEの最大の特徴は、堅牢かつ本格的な取引機能を提供できることといい、信用取引が可能な取引所となる。信用取引はビットコインの流動性と価格の安定を提供する重要な役割を担うとし、QUOINEでは最大レバレッジ25倍までの信用取引を行うことが可能。また、近日中にデリバティブ取引、アルゴリズム取引の提供を予定している。QUOINEの経営陣は、Merrill Lynch、Credit Suisse、Barclays、サイバーエージェントFXなどの金融機関で培ってきた技術を活かし、日本で"安全で操作性の高い次世代ビットコイン取引所"を提供していくとしている。
2014年11月18日島津製作所は11月17日、小型化・軽量化によって場所を選ばず脳機能の計測が可能な近赤外光イメージング装置「SPEEDNIRS」(医療用)ならびに研究用ポータブル光脳機能イメージング装置「LIGHTNIRS」(研究用)の発売を開始したと発表した。医療用SPEEDNIRSは、本体を卓上で使用できる近赤外光イメージング装置として初めて薬事認証を受けた製品で、うつ病の鑑別診断補助や脳卒中の回復期のリハビリテーションなどでの用途が期待されるという。一方の研究用LIGHTNIRSは専用のキャリーバッグを用い、装置本体を背中もしくは腰周りに装着できるウェアラブルタイプの製品で、脳活動から消費者の嗜好や意思決定プロセスなどを探ることを目的としたニューロマーケティングや、複数人での同時計測による多人数間のコミュニケーションなどの研究や、脳信号をリアルタイムに処理し外部機器などを制御するブレインマシーンインタフェース(BMI)の研究など、脳科学応用市場での活用が可能だという。いずれの製品も、頭皮への密着性の高いファイバー先端構造により、頭髪部位の計測も可能で、独自の3波長半導体レーザーと順次点灯方式によってノイズの影響を低減し、安定度の高いデータを得ることが可能だという。また、250(W)mm×70(H)mm×200(D)mm(突起部除く)、重量1600gと小型・軽量を実現。送受光ファイバーとホルダを一体化したプローブにより、計測までの手間と時間を短縮したほか、直感的なユーザーインタフェースと分かりやすい結果表示によって操作性の向上も図られているという。なお同社では、2製品併せて、20台の販売を目指すとしている。
2014年11月17日SBI証券はこのたび、25日(予定)より、大阪取引所に新たに上場する「JPX日経インデックス400先物」の取扱いを開始すると発表した。このたびの「JPX日経インデックス400先物」の取扱い開始により、同社の同取引所上場の先物・オプション取引の取扱商品数は、大手ネット証券最多という11商品となる。「JPX日経インデックス400先物」は、「JPX日経インデックス400」を原資産とした先物取引で、同指数の変動を利用して少ない資金で大きな利益を狙えることが特徴だという。また、海外マーケットの取引時間中である夜間取引にも対応しており、海外市場の動きに合わせて取引できるなど、さまざまな魅力を有しているとしている。原資産である「JPX日経インデックス400」は、日本取引所グループと日本経済新聞社が共同開発し、1月より算出が開始された株価指数で、流動性(売買代金)や規模(時価総額)のほか、株主の投資資金がどのくらい効率的に使われているかを示すROE(自己資本利益率)、コーポレートガバナンス(企業統治)などの要素も考慮して構成銘柄を選定していることが大きな特徴だという。また、市場第一部銘柄だけでなく、市場第二部銘柄、マザーズ銘柄、JASDAQ銘柄なども含まれていることから、これまでの市場の枠組みに縛られない指数となっており、日本市場を代表する新たな株価指数として期待されているという。このたびの「JPX日経インデックス400先物」の取扱い開始により、同社の大阪取引所上場の先物・オプション取引における取扱商品数は大手ネット証券最多の11商品となるという。同社は、今後も「業界屈指の格安手数料で業界最高水準のサービス」を実現するべく、魅力的な投資商品を拡充し、個人投資家の資産形成を支援していくとしている。○「JPX日経インデックス400先物」の概要対象指数:JPX日経インデックス400限月:3月、6月、9月、12月のうち直近5限月取引単位:JPX日経インデックス400×100円呼値の単位:5ポイント取引時間:日中立会9:00-15:15、夜間立会16:30-3:00手数料(インターネットコース):46円(税込49.68円)1円未満切捨
2014年11月14日日立製作所はこのほど、2012年7月に受注した英国運輸省の都市間高速鉄道計画(IEP)向けに製造している「Class800」車両を公開した。今年中に完成予定で、2015年前半には走行試験のために英国に向けて発送する予定だという。今回公開したのは、同社が受注した全122編成のうち、先行生産車両として製造している3編成のうちの1編成。これを含む12編成を笠戸事業所(山口県下松市)で製造し、残りの110編成は英国ダーラム州ニュートン・エイクリフで建設を進めている鉄道車両工場で製造する。「Class800」シリーズは、車両の床下にディーゼルエンジン付き発電機を装備した、電化区間と非電化区間の両方を走行できる車両。電化区間が拡大された際には、発電機を取り外すことができるという。車両幅約2.7m、車両長26m、最高運転速度は時速201km。エアコン、車椅子対応トイレ、乗客用Wi-Fi、自転車収納スペース、フルキッチンなどを装備する。グレート・ウェスタン本線では2017年から、イースト・コースト本線では2018年から営業運転を開始する予定。
2014年11月13日Amazon.co.jpは13日、ヤマト運輸営業所で「当日お急ぎ便」の商品を即日受け取ることができるサービスを開始した。ヤマト運輸の全国約3,000の営業所で対応可能。ヤマト運輸営業所の営業時間は午前8時から午後9時。ユーザーはAmazonでの注文時に「お届け先住所」の選択で店舗検索を行い、希望のヤマト運輸の営業所を配送先に指定できる。商品が営業所に届くとAmazon.co.jpからユーザーにメールが送付される。ヤマト運輸営業所での商品受け取りには、Amazon.co.jpからのメール本文(問い合わせ番号の確認など)、運転免許証や健康保険証などの本人確認証が必要。Amazon.co.jpは、コンビニ受け取りと、今回開始した営業所での受け取りを合わせ、店頭受け取りサービスの名称を「店頭受取」に変更する。サービス開始時点で、即日での「店頭受取」ができる店舗はヤマト運輸営業所のみ。
2014年11月13日島津製作所は11月13日、同社のX線TVシステム「SONIALVISION G4」に対応する骨密度測定アプリケーション「Smart BMD」を発表した。骨粗しょう症の診断は、X線装置により骨の形状や骨折の有無などを画像で確認するとともに、骨の強度の重要な要因である骨密度を専用装置で測定し、骨の強さを判定することで行われている。同アプリはX線TVシステムと組み合わせることで、1台の装置で骨粗しょう症に必要な検査を簡単かつ短時間で実現するもの。骨折が疑われる部位を撮影することで画像診断が可能なほか、腰椎や大腿骨近位部をスキャンすることで骨密度測定が可能なため、被検者を移動させることなく一連の検査を行うことができる。また、骨密度測定の際は、目視による位置合わせを行った後に、透視機能を用いて測定部位の微調整・確認を簡単に精度よく・スピーディに行うことができるため、被検者の負担の軽減と検査スループットの向上を実現できるという。さらに、同装置では寝台の高さを47cmまで下げることが可能なため、被験者の乗り降りを簡単に行うことが可能。骨密度測定のためのスキャン時間も9インチ視野時で10秒と短いため、被験者の負担を軽減することが可能だ。なお同アプリの価格は処理用ユニットを含め2500万円~(税別)、骨密度測定が主流である整形外科、婦人科、内科などの診療科に提案を行い、今後1年間で20台の販売を目指すとしている。
2014年11月13日アマゾンジャパン(Amazon.co.jp、以下Amazon)は13日、ヤマト運輸の営業所全国3,000店舗において、サイトで注文した商品を即日受け取ることができる配送サービスを開始した。同サービスでは、「当日お急ぎ便(1回当たり514円)」の対象商品について、営業所に到着した商品をその日の内に確実に受け取ることができるという。利用方法は、Amazonで注文する際、注文画面の届け先住所の選択にて店舗検索を行い、検索結果から希望のヤマト運輸の営業所を配送先に指定。ヤマト運輸の営業所に商品到着後、Amazonから利用者に商品到着のeメールが届く仕組みとなっている。注文商品をヤマト運輸の営業所で受け取る際は、 Amazonからのメール本文(受け取り荷物の問い合わせ番号)、および運転免許証や健康保険証、クレジットカードなどの本人確認証が必要となる。 営業所は年中無休で、営業時間は8:00~21:00。また、Amazonの会員制プログラム「Amazonプライム」(年会費3,900円)に入会すると、年間何度でも「当日お急ぎ便」を無料で利用できるという。なお、同サービスの開始に伴い、コンビニ受取と今回の営業所受取を含めてサービス名称を「店頭受取」に変更。「店頭受取」における即日配送サービスの提供は今回が初めてとなる。
2014年11月13日Amazon.co.jpは13日、ヤマト運輸と提携し、「店頭受取」での即日配送サービスを提供開始した。ヤマト運輸の全国約3,000の営業所にて、即日の商品受け取りが可能となる。対象商品は「当日お急ぎ便」の商品。「店頭受取」は、コンビニ受取と営業所受取を含めた、店頭での受け取りサービスの名称。即日で「店頭受取」ができる店舗は、サービス開始時点ではヤマト運輸営業所のみ。ユーザーはAmazonでの注文時に「お届け先住所」の選択で店舗検索を行うことで、希望のヤマト運輸の営業所を配送先に指定できる。商品が営業所に届いた後は、Amazon.co.jpからユーザーにメールが送付される。ヤマト運輸営業所での商品受け取りには、Amazon.co.jpからのメール本文(問い合わせ番号の確認など)、運転免許証や健康保険証などの本人確認証が必要。なお、ヤマト運輸営業所の営業時間は午前8時から午後9時。
2014年11月13日日立製作所は、独立行政法人防災科学技術研究所の「防災情報システム」を構築し、稼働を開始したと発表した。同研究所はこのシステムを利用して、自然災害に関するさまざまなデータをもとに大規模シミュレーション解析を行い、地震、津波、火山噴火、地すべり、風水害、雪氷災害などの自然災害に関する研究を行うとともに、これらの研究結果などをWebサービスとして随時公開していくという。このシステムは、大規模シミュレーションシステムと公開系クラウドシステムによって構成され、日立のテクニカルサーバ「HA8000-tc/HT210」を中核としており、複数のサーバ間でファイルを共有し、高速なデータ転送による並列処理を可能とする、日立独自開発の分散共有ファイルシステム「Hitachi Striping File System」により、データ処理の高速化を実現しているという。さらに、日立のユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage 100 シリーズ」を採用し、合計約3.3PBの大容量ストレージ環境を実現している。システムのうち、大規模シミュレーションシステムは、従来システムの約21倍となる298.9 TFLOPSの総合理論演算性能を実現。 また、公開系クラウドシステムは、「日立クラウド基盤導入ソリューションPowered by Apache CloudStack」を適用し、研究者が研究結果などを公開する際は、ポータル画面から簡単な操作によってWebサーバやストレージなどの必要なITリソースを準備することができ、オンデマンドで利用できるという。また、災害時などWebサービスにアクセスが集中する際には、Webサーバにリソースを優先的に割り当てることが可能で、さらに、従来設置していた多数の物理サーバを集約し、一元管理できるため、セキュリティレベルが統一され、効率的なシステム運用が可能となる。
2014年11月05日日立製作所は、11月25日に、日立グループが推進する社会イノベーション事業を支えるITを利活用した先進的なソリューションとその利活用モデルを、体験型のデモンストレーションや具体的な取り組み事例の紹介を交えたプレゼンテーションを通じて紹介するプレゼンテーション施設「イノベーションスクエア」を開設すると発表した。本施設は、日立のプラットフォーム検証施設「ハーモニアス・コンピテンス・センター」(東京都港区)内に設置。プレゼンテーションエリアおよび技術体験コーナーにおいて、社会イノベーションを支えるITを利活用したソリューションを紹介する。今後、新たに開発するソリューションを追加するなど、順次コンテンツを拡充・変更していくという。プレゼンテーションエリアでは、「ヘルスケア」、「製造」、「流通・小売」、「一般企業・オフィス」、「まち・インフラサービス」の5カテゴリーに分けて、各種ソリューションについて紹介する。専任のスタッフが体験型のデモンストレーションや具体的な事例の紹介を交えながら、プレゼンテーションを行うことにより、詳細なソリューションの活用方法や導入イメージを体験・確認することができる。所在地は、東京都港区港南二丁目16番1号 品川イーストワンタワー13階で、開館時間は平日の10:00~17:00となっている。なお、利用には日立の営業を通じて、事前予約が必要となる。
2014年11月04日未就園児を対象として保育を行う、通称「プレ保育」。プレ保育を実施する幼稚園は意外と多く、プレ保育に参加しながら、入園する幼稚園を決めるという人も少なくありません。幼稚園によって未就園児が参加できる日数や保育内容は異なりますが、プレ保育に参加することで各幼稚園の特色や雰囲気などを知ることもできます。今回は、プレ保育に足を運ぶことで、どんなメリットを得られるかについてピックアップしてみました。■幼稚園の環境に馴染み、入園準備を整えられるいざ入園になった時、子どもが幼稚園に全然慣れていなくて困ったというケースはめずらしくありません。泣いて登園を嫌がったり、園生活でも本来の自分を表現することができなかったりすることもあります。しかし、プレ保育を利用することで、「幼稚園は楽しいところ」というイメージを定着させることができ、入園後の不安を軽減することができます。集団生活の第一歩となるので、子どもにとっても新鮮で、お友だちとの関わり方を学ぶきっかけにもなっていきます。■顔見知りの人が増える近所に同じ年代の子どもやママ友がいない人も、プレ保育に足を運ぶことで、顔見知りの人をつくることができます。プレ保育ではママ同士の交流もあるので、子育てについて語ったり、普段のストレスを解消したりするきっかけになるはずです。入園してからも、ある程度お互いのことを知っている人がいるのといないのとでは、精神的な面でも大きく違いますよ。■複数の園の未就園児保育を利用すれば、入園先を検討できる1つの園だけだと、ほかの幼稚園のことを知らないまま終わってしまうかもしれません。できれば複数の園のプレ保育に参加してみましょう。各幼稚園で雰囲気や特色、保育スタイルは大きく異なります。それぞれの幼稚園を見極め、最も子どもに合った園を選んであげることができるのも、プレ保育の良いところです。■行事やイベントに参加することができる芋掘りやクリスマス会、英会話教室など、大きな行事や催しの時に、未就園児も参加できるというかたちをとっている幼稚園は多く、家庭だけでは体験できないような経験ができるのも、プレ保育ならではのメリットです。ほかのお友だちと一緒に楽しみながら体験できるので、親子の思い出になったり、子どもの成長に良い影響を与えてくれたりもするでしょう。近くに未就園児を対象とした保育を実施している幼稚園があるかどうかをチェックして、ぜひプレ保育に参加してみてくださいね!
2014年11月04日村田製作所は、東京電波が提供する高品質の水晶素子を用いることで高精度化を実現した2016サイズ(2.0mm×1.6mm)水晶振動子「XRCGB-F-Pシリーズ」、ならびに1612サイズ(1.6mm×1.2mm水晶振動子「XRCFD-F/XRCMD-Fシリーズ」を商品化したと発表した。XRCGB-F-Pシリーズは、樹脂封止タイプながら周波数精度(初期公差+温度特性)±40ppmを実現し、ウェアラブル端末/モバイル機器で使用されるBluetooth low energy(BLE)、ZigBeeなど無線通信用途の対応を初めて可能にしたほか、XRCFD/XRCMD-Fシリーズは、周波数精度(初期公差+温度特性)±20ppmを実現し、Wi-Fi/Bluetoothに対応している。なお、同社ではこれらの製品について、既存の水晶振動子にはない独自パッケージ技術を用いることで、高い品質や量産性、コストパフォーマンスを実現したほか、小型化にも優れていることから、加速が進むセットの高密度実装化および薄型化への貢献を目指すとしている。
2014年10月29日土屋鞄製造所はこのほど、クリスマス限定アイテムの販売を開始した。10月24日21時からオンラインショップで販売開始されたのを皮切りに、10月25日から全国の直営店10店舗と電話にて、クリスマス限定アイテムを順次販売。今年のメッセージは「ストーリーを刻もう。」となっており、クリスマスギフトを渡すまで、そして渡した後にもそれぞれのストーリーを革アイテムに刻んでほしいとの思いを込めたという。クリスマス限定アイテムとして、古い名作映画をイメージしたという限定色「ノワール」「ボルドー」で展開する定番シリーズ「トーンオイルヌメ」(鞄3万6,000円~、小物4,000円~)、イタリアンレザーを使用した「フレックストート」(7万9,000円)をはじめ、新作や定番品の新色など6シリーズの革ギフトがそろう(価格はすべて税込)。また、クリスマスノベルティとして、2万5,000円以上の買い物をした人に、映画撮影で使用されるカチンコをイメージした革製パスケースを先着でプレゼント。ベージュのリボンに「家」「雪の結晶」「靴下」「もみの木」といったモチーフの革製のオーナメントが付くクリスマス特別ラッピングも実施するとのこと。限定アイテムの販売期間は12月25日まで。土屋鞄製造所の直営店や公式オンラインショップなどにて販売する。
2014年10月27日JR西日本は11月3日、網干総合車両所(兵庫県太子町)の一般公開を実施する。「安全で環境にやさしい鉄道」をテーマに、大型天井クレーンによる車体の移動実演や展望客車マイテ49の展示などの催しを行う。当日は車輪の削正や台車の移動といった台車検査の様子も見学できるほか、台車反転装置の実演も実施。車両検査の流れを説明したビデオ上映も行い、車両基地の仕事をより詳しく来場者に伝える。車両洗浄の様子を車内から見学する車両洗浄体験と、運転台体験・車掌体験、電車のシミュレーション体験については整理券制で実施することとし、当日会場にて整理券を配布する。その他、線路保守用機械の展示・実演、プラレール・鉄道模型の運転、ミニSL・ミニ新幹線試乗会、鉄道グッズ販売などを行う予定だ。見学時間は10時から15時(最終入場受付は14時)まで。9時30分頃より、山陽本線網干駅と会場を結ぶ無料シャトルバスを運行する。入場無料だが、収容人数に限りがあるため入場制限をかける場合があるとのこと。
2014年10月24日村田製作所と横河電機は10月22日、プラントで使用される無線フィールド機器に搭載する通信モジュールについて、横河電機の技術およびライセンスの供与により、村田製作所が開発を行っていくことで合意したと発表した。無線フィールド機器は、測定したデータをフィールド無線規格に対応した信号に変換して送信する。このためには、測定データを規格で定められたプロトコルに変換する通信モジュールが必要となる。今回の提携では、横河電機がISA100 Wireless準拠の通信モジュールの技術およびライセンスを村田製作所に供与し、村田製作所が無線通信モジュールおよび無線通信モジュールのドライバソフトウェアを開発するという。携帯電話やパソコンなど、さまざまな機器における無線通信モジュールで実績がある村田製作所と、ISA100 Wireless準拠の無線フィールド機器、システムで実績のある横河電機の技術を融合することにより、無線フィールド機器メーカー、センサメーカーに対してグローバルに提供できる新たな通信モジュールを早期に開発することを目指すとコメントしている。
2014年10月23日GMOクラウドは10月23日、同社の株式が東京証券取引所マザーズ市場から市場第一部へ市場変更されたと発表した。同社は、平成8年にホスティングサービス事業を開始し、平成15年にはホスティングサービス事業と相性の良いセキュリティサービス事業(電子認証事業)へ参入。その後、平成17年の東京証券取引所マザーズ市場への株式上場を経て、10月23日に東京証券取引所市場第一部へ市場変更した。
2014年10月23日JR西日本は11月1日、毎年恒例の吹田総合車両所一般公開を実施する。23回目を迎えた今年は、例年人気の鉄道車両のクレーン移動作業の見学や電車運転体験に加え、初めてのイベントとして車両との綱引きも実施するという。輪軸の削正とプレス作業の見学、踏切非常押ボタン体験、軌道自転車の運転体験といった、鉄道の仕事に触れる催しも用意。ミニSL・ミニ新幹線の運行、鉄道ペーパークラフト教室、ちびっこ電車塾、バルーンアート教室など、子供向けの企画も多くそろえる。事前応募制、小学生以下限定で電車運転台体験も実施。希望者は往復はがきにて、10月24日(消印有効)までに申し込むこととなっている。展示車両などの記念撮影会、鉄道グッズ販売など、大人の鉄道ファンが楽しめる企画も実施する。鉄道部品販売は行わない。見学時間は10時から15時30分(最終入場受付は14時45分)まで。
2014年10月22日島津製作所は10月22日、三菱電機株式会社と共同で開発した「リサイクルプラスチック高精度素材識別技術」を用いて、プラスチックの種類を99%以上の高精度で瞬時に識別することが可能な「樹脂識別装置IRPF-100」を、同日より発売すると発表した。使用済み製品からプラスチックを回収して再利用する際、製品を粉砕して得られる混合プラスチック破砕片(プラスチックフレーク)から高純度な単一素材プラスチックを選別回収することが重要となる。そこでプラスチックフレークの品質管理のために、リサイクルの後工程で純度検査が行われているが、従来の純度検査は手作業に頼っており、効率性や検査精度に課題があった。「IRPF-100」では、フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)を用いて中赤外光をプラスチックフレークに照射してその反射光を解析することで、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレンの3つのプラスチックを99%以上の高精度で識別・選別できる。また、従来方法では難しかった黒色などの濃色プラスチックの識別も可能。さらに、プラスチックフレークを識別位置に搬送するところから、識別したプラスチックフレークを種類別に高速に仕分けするまでの一連の作業をすべて自動で行うという。価格は1850万円(税抜)で、発売から1年間で5台の販売を目指す。同社は、同製品をまずは家電リサイクル法により、過去に生産したエアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機を引き取り、定められたリサイクル基準を達成することが義務付けられている家電業界向けに投入する。さらに、「IRPF-100」の樹脂識別技術を応用して、自動車リサイクル法により同じくリサイクル義務を負う自動車業界をはじめ、その他の業界での様々な用途に向けての展開を視野に入れているとのこと。
2014年10月22日日立製作所は10月22日、UNIXサーバであるエンタープライズサーバ「EP8000 シリーズ」のハイエンドならびにミッドレンジサーバに、最新のPOWER8プロセッサを搭載した新モデルを追加し、10月24日から販売すると発表した。「EP8000シリーズ」は、オペレーティングシステムに最新のAIX V7.1をサポートしたUNIXサーバで、金融機関や製造業をはじめとする企業の基幹業務システムや、電力、交通などの社会インフラ向けシステムにおいて、多くの稼働実績があるという。今回販売を開始するのは、最新のPOWER8(4.35GHz)を最大64wayまで搭載可能なハイエンドサーバ「EP8000 E880」と、POWER8(4.02GHz)を最大64wayまで搭載可能なミッドレンジサーバ「EP8000 E870」。POWER7+プロセッサを搭載した従来モデルと比較では、トランザクション処理性能をそれぞれ最大約1.8倍に向上。また、メモリは従来モデル比で2倍となる最大8,192GBまで搭載可能。さらに、I/O帯域幅を従来モデル比で約3.2倍にまで高めている。「EP8000シリーズ」の特長であるCUoD(Capacity Upgrade on Demand)機能を利用して、訂正可能なメモリエラーが閾値(しきいち)を超えた場合、予備メモリの領域に動的にメモリ交替を行う機能を今回新たにサポートし、メモリ障害によるサーバダウンを未然に回避することが可能だという。また、サーバリソースを監視するサービスプロセッサと、サーバ内の処理時間の同期確保に重要なクロックモジュールについて、従来、複数筐体構成で冗長化していたものから、最小構成を含む全てのシステム構成で冗長化を図り、信頼性を高めている。さらに、電源モジュールは4台を標準搭載して2台+2台の冗長構成を可能としている。価格(税別)は、「EP8000 E880」が7,488万7,100円~、「EP8000 E870」が4,087万7,900円~で、いずれも2015年1月30日の出荷開始を予定している。
2014年10月22日総合オンラインストアAmazon.co.jpは10日、カスタマーサービスセンターの札幌事業所を移転し、21日に新事業所開所式を実施した。○事業拡大に伴い新事業所に移転同社は2001年1月に札幌事業所のカスタマーサービスセンターをオープンし、13年に亘り事業を展開してきた。このたび事業拡大に伴い、札幌事業所を札幌の中心に移転させた。移転は同事業所に勤務する従業員に働きやすい環境を提供し、長期的に勤務できる職場を作ることで、カスタマーサービスのノウハウの蓄積、向上、そして更なる革新につなげることが目的。また、札幌市及び近郊エリアにも雇用機会を創出し、北海道からグローバル規模での活躍を実現できるキャリアを構築する場の提供を目指すとのこと。同社は、出品事業の「Amazonマーケットプレイス」や電子書籍端末「Kindle」のユーザーのニーズが多様化していることを受け、サービスのさらなる強化にも注力するとしている。
2014年10月22日既報のように、村田製作所は9月25日、新型ロボットの「村田製作所チアリーディング部」を発表した。記者発表会の様子については前述の記事を参照して欲しいが、マイナビニュース編集部では事前に開発担当者にインタビューする機会を得ることができた。開発の経緯等について聞いてきたので、ここで紹介しよう。なお同社はこれまで、初代ムラタセイサク君(1991年)、2代目ムラタセイサク君(2005年)、ムラタセイコちゃん(2008年)と開発してきており、チアリーディング部は4世代目のロボットになる。2代目ムラタセイサク君とムラタセイコちゃんについては、CEATECで取材したレポート記事があるので以下を参照して欲しい。CEATEC JAPAN 2005 - 自転車型ロボット「ムラタセイサク君」やジャイロ搭載ゴルフパターなどCEATEC JAPAN 2008 - あのムラタセイサク君にいとこの女の子が登場!○自前主義を棄てたワケ話を伺うことができたのは、プロジェクトリーダーである吉川浩一氏(広報室企業広報課担当課長)と、開発スタッフの守井知之氏、北河満氏(ともにプロセス技術開発2部)。吉川氏は現在広報室に所属しているが、元々はエンジニアであり、2代目ムラタセイサク君とムラタセイコちゃんの開発に係わっていたという経歴がある。新型ロボットについて触れる前に、まずはこれまでの同社のロボット開発について、簡単に振り返っておこう。ムラタセイサク君は自転車型のロボットである。初代は今から20年以上も前に作られたものであり、吉川氏も当時の開発については直接知っているわけではないそうだが、2005年に2代目を作ることを決めたのは、「今の技術で再び作ったらどうなるか」ということを、ムラタセイサク君のファンの人達に見せたかったからだという。ちなみに当時、同社には「フロンティアテーマ」という制度があった。直接事業に関係ないことでもやっていいという仕組みで、海外ではGoogleの「20%ルール」などが有名だが、2代目ムラタセイサク君はこの制度を活用して開発されたそうだ。次は女の子にしようということで、2008年に開発したのが一輪車型ロボットのムラタセイコちゃんだ。セイサク君は左右に倒れないようにするだけで良かったが、セイコちゃんはさらに前後にも倒れないようにする必要がある。左右方向については胴体のホイールで、前後方向については倒立振子でと、異なる制御技術でバランスを保っている。そして今年、6年ぶりの新型ロボットとして発表されたのがチアリーディング部なのだが、実は大きく変わったことがある。これまでのロボットは、なるべく自社の技術で作ることにこだわりを持っていたのだが、今回はガラリと方針を変え、積極的に外部パートナーを活用しているのだ。今回、ロボット本体の開発にはヴイストンが、超音波を使った位置計測システムはプロアシストが、複数ロボットの移動制御アルゴリズムは京都大学・松野研究室がそれぞれ協力している。いずれも村田製作所と同じく、関西に拠点を置く企業や大学だ。村田製作所は、B2Bのデバイスメーカーである。積層セラミックコンデンサなど、同社製の部品はスマートフォンなど多くの製品に搭載されているものの、部品が一般消費者から注目されることはほとんどない。セイサク君とセイコちゃんには、様々な自社製の部品が搭載されており、技術力のPRと同時に、知名度アップの狙いもあった。学校の教科書にも掲載されるなど、その効果は十分にあったと言えるが、開発から時間が経ち、ビジネス環境も大きく変わってきた。そこで吉川氏は「村田製作所の今の姿をロボットで描写したいと思った」という。現在、ビジネスを展開する上で「スピード感が重要になってきている」と吉川氏は述べる。顧客に対し、いち早くソリューションを提供するためには、自社の技術と外部の技術を最適な形で組み合わせる必要がある。そういった現在のビジネススタイルを、このロボットでも表現したというわけだ。○難航した"玉乗り"の制御チアリーディング部の特徴は、ボールに乗った"玉乗りロボット"であることと、10体の"グループ"になったことだ。実際に動きを見てもらった方が早いので、まずは以下の動画をご覧いただきたい。チアリーディング部の仕様は、身長が36cm、体重が1.5kg。身長はボールの分を含むが、体重には含まれない。ボールは中空のステンレス球で、この重さは500gだ。本体底面にオムニホイールが3輪埋め込まれており、これでボールを転がし、全方向への移動、および方向転換を行っている。内蔵バッテリにより、1時間程度の"応援"ができる。バランスの取り方は倒立振子であるが、ムラタセイコちゃんとは制御アルゴリズムが違うという。セイコちゃんは車輪だったので前後方向の1自由度で良かったが、今度はボールになったため、全方向に対してバランスを取る必要がある。当初、セイコちゃんの技術の延長でやろうとしたものの、すぐに倒れたりして、うまくいかなかったそうだ。セイサク君とセイコちゃんでは、横方向のバランス制御にホイールが使われていた。体が僅かに傾くと、それをジャイロで検出し、すぐホイールを回してバランスを戻すので、ほとんどピタリと静止しているように見えたほどだが、吉川氏によれば、この方法は「運動方程式を立てて、その通り作れば、ほとんどその通り行く」のだという。このホイールはダイレクトドライブ(直動)方式だったが、今回は小型化のため、ギヤを使う必要があった。モーター、ギヤ、オムニホイール、ボールと力が伝わるため、途中に伝達ロスもバックラッシュもある。最初はそれを無視していたが無視できないことが分かってきて、「甘く見ていたが、やってみたら意外と難しかった」と吉川氏は苦笑する。ただ苦労した分、良いものができた。傾いた方向にさっと動いて倒れないようにするのが倒立振子なので、どうしても少しフラフラしてしまうのだが、このフラフラする範囲を半径1cm以内に抑えることができた。結果としてロバスト性も向上しており、セイサク君とセイコちゃんはちょっと触るだけで倒れてしまったが、今回は多少突いても立っていられるとのこと。○IoT/IoEで将来はこうなる?10体のロボットがフォーメーションを組んで動くためには、まずはそれぞれのロボットがどこにいるのか、位置を正確に把握することが重要だ。チアリーディング部では、これに超音波を利用している。ステージの広さは4m四方。ステージの左右に置かれた発信機から超音波と赤外線が出されているのだが、空気中を伝わる速度が異なるため、超音波の方が遅れて届く。このタイムラグを計測すれば、それぞれの発信機からの距離が分かり、その交点がロボットの現在地だと分かるわけだ。この方法では、約1cmの分解能で位置を特定できるという。ロボットの位置計測には、この超音波を使った方法のみを利用しており、エンコーダの情報などは使っていない。普通に考えれば、位置計測にはカメラやレーザーなどを使いそうなものだが、チアリーディング部では、あえて超音波にこだわった。「超音波でやれることを追求したかった」(吉川氏)のだという。この方法のメリットは、何と言っても低コストであることだ。ロボット側に必要なのは、超音波マイクと赤外線センサーのみ。いずれも極めて安価な部品だ。一方、今までのセイサク君とセイコちゃんは単体であったが、今回のチアリーディング部は団体だ。この狙いについて、吉川氏は「エレクトロニクスの可能性とか、近い将来とかを見せたかった」と説明する。現在、「IoT」(Internet of Things)や「IoE」(Internet of Everything)といった言葉が盛んに使われている。PCやスマートフォンなどだけでなく、将来は身の回りのあらゆるモノがインターネットに繋がっていくという考え方だ。「いろんなモノがインターネットに繋がることで、新しい付加価値を生んだり、新しい機能を提供したりという方向に世の中が動いている。我々のビジネスも段々そうなっていて、それを表現したかった。複数のモノがコミュニケーションするようになった具体例として、ロボットの協調動作を考えた」(吉川氏)無数のモノがインターネットに繋がるような場合、その1つ1つに高価なセンサーを搭載するというのは考えにくい。今回採用した超音波のように、「小型」「低コスト」「省電力」であることが重要なキーワードになってくるだろう。○今後は出前授業に活用も今までのセイサク君とセイコちゃんと同様に、今回のチアリーディング部も、お披露目の場は幕張で開催される「CEATEC JAPAN」(会期は2014年10月7日~11日)となる。セイサク君とセイコちゃんは"CEATEC名物"となっていただけに、新型ロボットの登場を楽しみにしていた人も多いのではないだろうか。「どうしても"親"の立場になってしまう」と笑う吉川氏は、「"ウチの子"の可愛いところをぜひ見て欲しい」とアピール。ブースのデモステージでは、「こだわったのは距離感。ぶつかりそうでぶつからない、少しフラフラしながらすれ違うフォーメーション動作」に注目して欲しいそうだ。これまでのロボットと同じく、チアリーディング部も「製品」として販売することは計画していない。CEATEC終了後は、セイサク君とセイコちゃんのように、各地の学校や科学館を訪ねて出前授業を行っていくことを考えている。そのため、吉川氏は「柔軟性と機動性の向上」を今後の課題としてあげる。今回のシステムは、発信機のスタンドを置いて、フィールドを決めた上でロボットを動かしているが、会場によっては、必ずしも想定した環境が用意できるとは限らない。また小型化したとはいえ、10体に増えてしまったので、持って行くだけでもかなり大変だ。「このロボットを子供達に見てもらって、将来こんなモノ作りがしたいとか、こんな未来になるんだなとか感じてもらえれば」と吉川氏。チアリーディング部で、未来のイノベーターを応援していくつもりだ。
2014年10月06日島津製作所は10月3日、ソフトウェアの高い操作性を維持しながら、優れた設計によってスループットを向上させ、新機能のEcoモードの搭載によってランニングコストの低減を実現したマルチタイプICP発光分析装置「ICPE-9800」シリーズから「ICPE-9810/9820」2機種を発表した。ICP発光分析装置は、原子吸光分光光度計と比較して、多元素の同時分析に対応しており、多くの元素を同じ条件で素早く測定できるという利点があるが、アルゴンガスの消費量が多く、ランニングコストが高いという問題があった。また、近年では、複雑かつさまざまな濃度範囲の試料を短時間で安定して分析できる基本スペックに加え、ICP発光分析の専門ではないユーザーも増えてきており、装置の使いやすさも求められている。このようなニーズに対し、同シリーズでは、待機時に自動でアルゴンガスの流量や使用電力を抑える新機能のEcoモードを搭載したことで、待機時における電力消費量とアルゴンガス消費量を前機種の約1/2に削減できる。また、使用するアルゴンガスも、一般に用いられている純度99.999%以上のものだけではなく純度99.95%でも性能を保証している。例えば、高純度アルゴンガスを使用し、1日6時間の分析を月12回実施した場合においては、3年で約250万円のコストを低減できるケースもあり、トータルのランニングコストを抑えることができる。また、縦方向トーチを採用しているため、測定した元素がガラスウェア内に残存して結果に影響を与えてしまうメモリ効果を抑えることができ、高濃度試料を測定した後でも、短いリンス時間で低濃度試料を安定して測定できる。さらに、「ICPE-9820」は、高感度な軸方向観測と高精度な横方向観測を自動で切り替えて測定ができる機構を備えており、試料中の主成分の元素から微量の有害金属、添加元素まで、幅広い濃度範囲の元素を1つのメソッドで分析できる。このような、優れた設計によってユーザーのスループット向上に貢献するとしている。この他、装置と制御用ソフトウェアICPEsolutionに搭載された独自の機能によって、CCD検出器から得られたスペクトルデータを全て記録できる。これにより、測定終了後でも別の元素や波長を追加したデータの確認や、過去の分析結果の再解析も容易であり、目的に合わせた自由度の高い分析とデータ解析が可能となっている。なお、価格は「ICPE-9810」がソフトウェア込みで1450万円(税抜き)から、「ICPE-9820」がソフトウェア込みで1540万円(税抜き)から。
2014年10月03日福島県いわき市の「かまぼこの貴千(きせん)」が、同社・貴千永崎工場直売所に設置した"かまぼこ形のエアコン"が話題となっている。○かまぼこ屋さんらしい、"かまぼこそっくりのエアコン"が登場きっかけは、スタッフの1人が、新しく直売所にやってきたエアコンを見て、その曲線やフォルムが「なんとなくかまぼこの形に似てるなあ」と思ったこと。「これをピンクにしてかまぼこに見立てたらどうか」との発言から、この「かまぼこエアコンプロジェクト」がスタートしたという。カッティングシートを使用し、かまぼこカラーに仕上げた。板の部分は木目調のシートを使っており、遠くから見ると、壁にかまぼこが張り付いているようにしか見えないほどの再現性となっている。ピンク色の板かまぼこは、厳密には「リテーナー成形蒲鉾」と呼ばれ、東日本を中心に全国のスーパーなどで販売されている。いわき市は、かつて、そのリテーナー成形蒲鉾の生産量が日本一だった。同社ではこのエアコンに、いわきのかまぼこ業界の復興と発展、「かまぼこはいわきの特産物なんだ」という思いを、改めて込めたという。なお同社では、この"かまぼこエアコン"に続いて、第2弾として、かまぼこの保冷車もピンク色にするなどの企画も行っている。貴千永崎工場直売所の所在地は、福島県いわき市永崎川畑25。営業時間は、10時~17時。定休日は、日曜・祝日・不定期で水曜日休み。
2014年10月03日村田製作所は9月29日、次世代高速通信用小型基地局(スモールセル)向けを主とした2×4インチサイズ(50.8×101.6mm)の標準AC/DCコンバータ「MVAD160-125/245/485」3品種を発表した。2015年1月から量産を開始する。急増するモバイルトラフィックへの対応として、スモールセルと呼ばれる小型基地局の増強が注目されている。スモールセルは、基地局のカバーエリアを小さくして、1つのセルが収容するユーザー数を少なくすることで端末1台あたりのデータ容量拡大を図るものである。今後は、マクロセル(従来の携帯電話基地局)に代わり、スモールセルが街中に設置され、通信インフラとして重要な市場を形成することが見込まれている。今回、このスモールセルに要求される、屋外設置に耐えられる動作温度の広範囲化と、基地局の小型化に対応する小型・高効率を実現した標準AC/DCコンバータを商品化した。同製品は、コンダクションクーリングによる積極的な筐体放熱に適した部品レイアウトにより-40℃~+85℃の動作温度範囲と、トランス構造を一から見直した回路の最適化により、93%の電力変換効率を実現した。また、「MVAD160-125/245/485」のメイン出力電圧はそれぞれ12V、24V、48Vで、無負荷時の消費電力は3品種とも0.3W未満となっている。
2014年09月29日村田製作所は9月25日、新型ロボット「村田製作所チアリーディング部」を発表した。自転車型ロボット「ムラタセイサク君」、一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん」に続く4世代目のロボットで、今回は"玉乗り"ロボットとなる。10月7日に開幕する「CEATEC JAPAN 2014」(会場:幕張メッセ)で一般に披露される予定だ。同社はこれまで、1991年に初代ムラタセイサク君、2005年に2代目ムラタセイサク君、2008年にムラタセイコちゃんを開発してきた。2輪→1輪と来て、次は"0輪"ということで、ボールに乗るロボットに挑戦した。"スカート"の内側には3台のオムニホイールが内蔵されており、これで移動したり、バランスを取ったりしている。バランス制御には、いわゆる"倒立振子"の技術が採用されている。内蔵のジャイロセンサで姿勢を監視しており、傾きを検出するとその方向に移動することで、転倒を防止する。常に移動することでバランスを保っているわけだが、チアリーディング部ではこの移動範囲を半径1cm以内に抑えた。ロボットの身長は36cm(ボール含む)、体重は1.5kg(ボール含まず)。ボールは中空のステンレス球で、表面には滑り止めのコーティングが施されている。バランスを保ちながら、全方向へ秒速30cmで移動することが可能だという。なお、肩と頭部にも計4自由度があるが、こちらは演出用でバランス制御には関係しない。4世代目となるチアリーディング部の大きな特徴は、複数ロボットによる協調動作を取り入れたことだ。各ロボットは、ステージ上に設置された発信機から出される超音波と赤外線を頼りに、自分の現在位置を計測。それを無線で外部サーバーに伝え、群制御技術により動きが指示される。これにより、10体のフォーメーションダンスを実現した。ロボットの頭部には、超音波マイクと赤外線センサが内蔵。受信した超音波と赤外線との時間差から、発信機までの距離を計算している。発信機はステージ脇の2カ所に設置されているので、それぞれまでの距離が分かれば、現在位置を4m四方のステージ上の1カ所に特定できるというわけだ。同社の東京支社で開催された発表会には、上席執行役員/技術・開発本部副本部長の小島祐一氏と、チアリーディング部のプロジェクトリーダーである広報室企業広報課担当課長の吉川浩一氏が出席。プロジェクトについて説明した。両氏がともに強調したのは「ソリューション」というキーワードである。これまでのムラタセイサク君、ムラタセイコちゃんは、自社の技術力をアピールするために、センサ部品やロボット設計など、なるべく社内でやることにこだわってきた。しかし今回のチアリーディング部では、京都大学松野研究室(群制御技術)やヴイストン(ロボット本体)など、外部パートナーとの協力を積極的に推し進めた。その理由について、吉川氏は「顧客ニーズの多様化」をあげる。「全ての技術を自分たちだけでは供給できない。スピードを優先する場合には、他社との協業も必要になってくる。チアリーディング部では、様々なパートナーと共同して、最適なソリューションを提供していくことを体現した」と狙いを述べる。ところで、なぜ「チアリーディング」であるのかという点についてだが、「世界中のイノベーターを応援する」というのが開発のコンセプトだったという。小島氏は「このロボットには、当社の技術力とチャレンジ精神が一杯詰まっている。エレクトロニクスの可能性や素晴らしさを感じて欲しい」とアピールした。
2014年09月26日村田製作所は、SMDタイプのNTCサーミスタとFPC(Flexible Printed Circuit)を用いたフィルム温度センサを2014年10月から量産を開始すると発表した。近年、スマートフォンやタブレットPCの小型・高機能化に伴い、限られた筐体空間での熱設計が重要となっている。また、ウェアラブル機器においては、ヒトやモノの状態をモニタリングするパラメータの一つとして温度情報を使う研究が進められている。同社では、これらのニーズに応えるべく、小型低背素子と、薄くフレキシブルな配線材を用い、フィルム温度センサを開発。厚み約100μmのFPCを採用しているため、複雑な構造や狭い空間でも柔軟に配線を引き回すことが可能となっており、素子部の熱容量が少ないため、熱応答性に優れている。なお、同製品は2014年10月7日~10月11日に幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2014」にて展示される予定。
2014年09月18日JR西日本金沢支社は、駅・車両所見学と乗車体験をセットにした体験学習プログラム「旅育(たびいく)」を新たに企画した。小学校、幼稚園、保育園などの団体(最大30名程度)を対象に、9月1日から10月31日までの期間中の平日に事前申込制にて実施する。同プログラムでは、駅の設備やきっぷの買い方、改札の通り方など、鉄道利用の基本について金沢駅で学習。金沢総合車両所では鉄道の魅力に触れるとともに、安全を支える取組みを学ぶ。乗車体験は金沢~松任間の往復(片道約10分)で実施し、乗車マナーやホームでの約束ごとを覚える。踏切が必要な理由や渡る際の注意などについての安全学習も行う。開始時刻(金沢駅見学開始)は10時40分、金沢駅解散時刻は14時15分の予定。駅・車両所見学と乗車体験、踏切学習のすべてをワンセットとして行うため、一部のみの参加はできない。参加申込みはJR西日本金沢支社「旅育」事務局にて、平日9時30分から17時30分まで電話で受け付ける。
2014年07月31日気にある男性が元カレと知り合いだったりすると、過去の恋愛を知られるのでは?と不安になるものですよね。今回は、こんなお悩み相談です。■「彼に過去の恋愛を白状すべき?」(みみさん・36歳)現在、仕事で知り合った男性と何度か二人で食事をする機会があり、私はその人とお付き合いしたいと思っています。でも、同じ仕事で出会った別の男性と少しの間不倫の関係だったことがあり、お付き合いしたい彼と、昔関係のあった彼は一緒に仕事をすることがあります。付き合いたい彼との距離が縮まると、いつか過去の恋愛のことがバレてしまうのではないかと思ってしまい、なかなか積極的になれない自分がいます。やはりそういう過去の恋愛事情を知ったら、印象は悪くなりますよね。過去の恋愛のことは、付き合いたい彼に言うべきなのでしょうか? 別に言わなくてもいいとは思うのですが、玉砕覚悟で言ってみた方が、今後グチグチ悩まなくなるのではないか? と思うときもあります。■みみさんへの回答まず考えなくてはいけないことは、「元カレは過去の不倫相手についてペラペラ人に話すほど、残念な男性なのか?」さらに、「意中の彼と元カレは恋愛話をするほど、仲が良いのか?」ということです。これが当てはまるようであれば、正直、自分が先手を打って彼に話したとしても、うまくいかない可能性は高いです。逆に当てはまらないのであれば、ジタバタしないで様子を見た方がいいでしょうね。つまり、どちらにしても下手に動かない方がいいということです。ハッキリ言ってしまえば、まだその意中の彼と付き合ってもないのに、わざわざそんな自分を窮地に立たすようなことを白状する必要はありません。バレたときはバレたときだと、腹をくくった方がいいのではないでしょうか? 不倫ではなくても、気になる女性が自分の身近にいる男性と付き合っていたと思うだけで、テンションが下がる男性は少なくありません。つまり、まだ恋人にもなっていない男性にそんなことをわざわざ白状して、「自分を受け止めてくれ」というのは、ある意味、無謀な行為とも言えるでしょう。■まずは彼との関係を築くことが先決その彼のことが本当に好きなのであれば、まずは2人の関係をきちんと築くことの方が重要です。彼が「自分にはこの人しかいない!」と思ってくれるほど、2人の絆が深まっていれば、例え過去の不倫を知ったとしても、過去のことだと割り切ってくれるかもしれません。もしそれで離れていく場合は、彼の器と自分への愛情はそれだけだった、とも言えますし、その場合は、「縁がなかった」と思って、諦めるしかありません。ある意味、不倫の代償とも言えます。ただ、少なくとも、まだ付き合っていない今の状態でバレるよりは、乗り越えられる可能性は高いでしょう。■恐れると、悪い結果を導く思いの中で、最高に尊いものは「愛」で、その対極にあるものは「恐れ」です。「愛」の思いに基づいた行動であれば、自分も相手も幸せにしますが、「恐れ」の思いに基づいた行動の場合は、自分も相手も不幸にする可能性は高いです。今回、みみさんが、彼に過去の不倫を告白しようとする思いにあるものは「恐れ」の方です。彼のことを思って白状したいわけではなく、単に自分が悩みたくないだけの話です。もし彼に愛情を持っていたら、することは違うはずですよ? なにはともあれ、「恐れ」の感情というのは、人を誤作動させてしまうものなので、一旦、手放して冷静に考えることも大切です。心配性な人は、自ら墓穴を掘らないように、気を付けたいものですね。▼あなたの恋のお悩み&エピソードを教えてください!・ コラムニスト・ひかりの『恋愛お悩み相談』募集中
2014年07月30日りそなグループのりそな銀行は24日、中堅・中小企業向け確定拠出年金制度「福岡商工会議所確定拠出年金プラン(仮称)」の提供において、福岡商工会議所と業務提携したと発表した。りそな銀行は「福岡商工会議所確定拠出年金プラン(仮称)」の受託を通じ、福岡県下の幅広い中堅・中小企業の人たちに対し、利用しやすい企業年金を提供していくという。○「福岡商工会議所確定拠出年金プラン(仮称)」の概要福岡商工会議所が、福岡県下の中堅・中小企業向けに導入を予定している確定拠出年金制度(企業型)で、複数の企業が集まって一つの確定拠出年金制度を形成するもの。福岡商工会議所が確定拠出年金制度の導入を希望する企業の加入受付、各種事務代行を行い、りそな銀行が運営管理機関・資産管理機関として制度の運営・資産管理を行う。なお、募集はりそな銀行と西日本シティ銀行(信託代理店)が共同で行う○導入企業のメリット福岡商工会議所が各種事務等を代行することにより、事務負担が大幅に軽減できるりそな銀行が一括して制度の運営・資産管理を行うことにより、1社あたりの費用負担が軽減できる掛金をパターン化するなど、シンプルな制度内容にすることにより、短期間でスムーズな制度導入が可能となる福岡商工会議所が事務取りまとめを担うことにより、安心して加入できる
2014年07月28日