女優の杏や松重豊、濱田岳、高良健吾ら豪華俳優陣が声優を務めることで注目を集める『百日紅~Miss HOKUSAI~』。女浮世絵師・お栄が、父・北斎や仲間たちと自由闊達に生きる姿を江戸の四季を通して描く本作に、入野自由、矢島晶子、藤原啓治ら実力派声優たちが参加することが決定した。活気あふれる江戸の街、両国橋の夏の昼日なたを真っ直ぐ歩いて来る意志の強そうな女、お栄、23歳、浮世絵師。移りゆく四季とともに、父であり師匠の葛飾北斎や仲間たちと浮世絵を描いて暮らす日々。そして、今日もまた浮世の街を歩いていく――。江戸風俗研究家で文筆家、2005年に逝去した漫画家・杉浦日向子の初長篇アニメーション映画化作となる本作でメガホンを取るのは、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』や『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』『河童のクゥと夏休み』など多くのアニメーション作品で各賞を受賞し、平凡な家族の日常を舞台に老若男女が楽しめる感動作を生み出してきた原恵一監督。今回発表された声優陣には、原監督とは「クレヨンしんちゃん」ファミリーの盟友である矢島さんや藤原さん、そして本作が原監督作品初出演となる入野さんの名前が揃った。美青年・吉弥を演じる入野さんは、『千と千尋の神隠し』ハク役や「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」宿海仁太役で人気を博し、春からは主演を務める「終わりのセラフ」の放送が控えている演技派声優。原監督作品デビューとあって「以前から原監督の作品を拝見していたので、今回参加させていただけて本当に嬉しかったです」と喜びを語り、役作りについても「陰間という存在を、今回初めて知りました。演じるにあたり、色々と調べ、自分なりに役を構築しました」と力を入れて挑んだ様子。そして茶屋の子ども役を演じるのは、日本で一番有名な5歳児、「クレヨンしんちゃん」の野原しんのすけを演じる矢島さん。監督とのタッグは久しぶりとのことだが、監督と作り上げてきた「クレヨンしんちゃん」と本作との違いを聞かれ、「『しんちゃん』のテレビシリーズは30分ものなので、“日々”をコンパクトに表現していますが、劇場版の時にはいつもと違うシチュエーションや時間の流れの中で“野原家の日々”が描かれています。『百日紅』も、主人公・時代は全く違いますが、その時そこに生きた人々の“日々”を丁寧に表現している点は逆に似ているのかも!?」と答え、盟友ならではの着眼点を披露した。さらに、アニメファンが選ぶ2014年「もっともお父さんにしたいキャラクター」第1位に選ばれた「クレヨンしんちゃん」の野原ひろしを演じる藤原さんは、今回のオファーについて「待ってたぜ原さん!と思いました。」と頼もしい発言。さらに本作で一人二役を任されているところからも、原監督との強い絆が垣間見える配役だ。『百日紅~Miss HOKUSAI~』は5月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月05日力強くも美しい歌声で『ミス・サイゴン』のクリス役など、数々の当たり役を得てきた歌手で俳優の藤岡正明が、ロンドン発のミュージカル『タイタニック』に出演する。新演出版 ミュージカル「タイタニック」チケット情報日本では映画版や壮大なセットで話題を集めたブロードウェイ版などで知られるが、本作は英国の気鋭演出家トム・サザーランドによる新演出版。歴史的悲劇に愛や希望を見出したドラマティックな群像劇だ。「台本を読むだけでも様々な人間の考えや思いが交錯していて、どの目線から見ても物語が成立する。最初にひどいと思った人物も、2度目にその人の立場で物語を読み解くと、痛いほど気持ちが分かったり。悪者がいない。地球上に住む60億人すべての人間の共感に値するものが、絶対にあるんじゃないかな」物語は『NINE』や『ファントム』を手掛けたモーリー・イェストンが紡ぎ出す名曲の数々に彩られる。藤岡が演じるガテン系の機関士バレットにも、恋人へ捧ぐ見せ場のナンバー『プロポーズ/輝く夜』がある。「まだ稽古前ですが、作品をよく知る人たちからは『あの曲を歌ってくれるんですね!』とすでに喜ばれていて。名曲を歌わせてもらえることは、ありがたいですね。ただバレットは、史実とは別の末路をたどるので。そこは難しいチョイスだなと。稽古場では彼が育った環境や服装まで掘り下げて、役に深みを持たせたい」俳優業の傍ら、2012年には演劇ユニット「青唐辛子」を旗揚げ。俳優を目指す若者らと交流することで、一層舞台が好きになったという。「いいものはいいと認めてあげたいし、少しでも才能を見出す一端を担えればと始めましたが、僕自身役者として何をすべきなのか使命感を感じるようになりました。『タイタニック』ではよくぞこの面子を揃えたな!と共演するのが楽しみな方たちばかり。魅力的なキャストと骨太な筋書き、歌を聴くだけでも感動できる。間違いなくおすすめできる作品です」主演は『ボンベイドリームス』への出演も決定している加藤和樹。共演に実力派の鈴木綜馬、戸井勝海、津田英佑、シルビア・グラブ。ヴォーカル・グループ「LEVEL VETS」メンバーの佐藤隆紀。注目の若手より古川雄大、矢崎広、声優としても活躍する入野自由。また宝塚歌劇団花組元トップスターで振付家の安寿ミラほか多彩な顔ぶれでおくる。3月14日(土)から29日(日)まで東京・シアターコクーン、4月1日(水)から5日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。チケットは1月17日(土)より一般発売開始。一般発売に先駆け、1月16日(金)18:00より先行先着「プリセール」を実施。取材・文:石橋法子
2015年01月15日人気乙女ゲームメーカー「ブロッコリー」と、数々の作品で美麗イラスト&美麗キャラクターを生み出し、乙女の心を魅了してきたイラストレーター・カズキヨネがタッグを組んだ乙女ゲーム「神々の悪戯」。このほど、TVアニメ「神々の悪戯」のファンイベント“TVアニメ「神々の悪戯」ファンイベント~箱庭フェス~”が10月19日(日)に東京で開催され、乙女たちの熱狂あふれる会場にシネマカフェが潜入した。本作の舞台は、様々な神話の神々が集う世界。ある日突然、神の世界へ導かれた女子高生・結衣は、全能の神・ゼウスに「神々に人間について教えろ」と命を受ける。結衣は問題児と思われる神が集められた“箱庭”のなかで神々との学園生活を送りながら、「人」とは何か?「愛」とは何か?を彼らに学ばせるために奔走するのだが…。ギリシャ神話、北欧神話、日本神話、エジプト神話から様々な神が登場する本作。この日のイベントには、入野自由(『千と千尋の神隠し』ハク役など)、小野大輔(「黒執事」セバスチャン役など)、若干20歳の上村祐翔(「MONSTER」ヨハン役)、豊永利行(「デュラララ!!」竜ヶ峰帝人役など)、神谷浩史(「ONE PIECE」トラファルガー・ロー役など)、細谷佳正(「テニスの王子様」白石蔵ノ介役など)、梶裕貴(「進撃の巨人」エレン役など)、ベテラン声優・森川智之(トム・クルーズやキアヌ・リーブスの吹替え)――と、“神声優”8人が登場し、会場に集まったおよそ1,000人のファンを魅了した。この日は、イベント開始直前の影ナレーションから早くもファン歓喜の仕掛けが発動。各キャラクターがお馴染みのセリフでファンに語りかけ、会場は瞬く間にボルテージMAX!森川さん演じる“壁ドン”を繰り出すエジプト神話の神・トト様が会場を煽ると、さらに悲鳴が上がり、黄色い歓声が大合唱するなか幕は上がった。イベントでは、声優たちが生朗読を披露するオリジナルストーリーに始まり、アニメ本編を通じて「一番感動したシーン」をランキング形式で振り返る「神々のランキング」コーナーや視聴者アンケートで決定した「神々のベスト台詞」も発表。キャラクターコメントと声優たちの挨拶のコーナーでは、声優たちが思い思いにキャラクターを表現したり、しなかったり(?)でファンは大喜び。不運な冥府の神“ハデス”を演じた小野さんの挨拶では、お馴染みの台詞「オレに近づくな、不幸になるぞ」と言いながら舞台ギリギリまで観客に近づたり、穏やかな光の神“バルドル”を演じた神谷さんはキャラクターを凌駕するハイテンションでお茶目な一面を披露、会場は笑いと歓声に包まれた。さらに、ギリシャ神話、北欧神話、日本神話で3チームに分かれて行われたチーム対抗クイズバトルでは、観客もびっくりな珍回答連発!大喜利コーナーでは、梶さん演じる“アヌビス”が、「本作のエンディングを見て一体どういう心境なのかを読み取れ」というお題に対して、セクシー解答を連発し、乙女たちの嬉し恥ずかしな悲鳴が木霊した。最終的には同点の2チームがジャンケンでその雌雄を決することに。ギリシャ神話チームの小野さんと日本神話チームの上村さんがジャンケンで対決し、見事「不幸!」という掛け声とともに小野さんが勝利!商品として、何故か森川さん扮するトト様が大好きな“ピュアホワイトとうもろこし”が贈呈され、小野さんはその場でとうもろこしに齧り付くという大サービスをファンにプレゼント。最後には声優陣8人それぞれからのメッセージも。各キャラクターへの熱い想いや、アニメやゲームの続編を望む声が出たほか、小野さんのイベント台本に、サプライズでアニメスタッフがキャラの落書きをしていたことが神谷さんの口から明らかにされた。また、キャスト全員が揃って行う収録は、まるで男子校のようなノリで行われたという告白も。幕が降りる最後の最後まで、声優陣が主題歌に合わせて歌い踊るというパフォーマンスや、キャストのサインボールのプレゼントや、イベント終了後の後説で盛大なアドリブで楽しませるなど、惜しみなくファンを喜ばせようとするその姿に、客席からは感動と寂しさのあまりすすり泣く声も…。終演後もしばらく鳴り止まない拍手に、誰もがゲームやアニメでの再会を願っている――そんな「神あそ」愛に満ちたイベントとなった。(text:cinemacafe.net)
2014年11月10日来年3月に上演されるミュージカル『タイタニック』の全キャストが発表になり、主役の設計士アンドリュース役に加藤和樹の出演が決まった。同作は、『NINE』『グランド・ホテル』『ファントム』などで知られるモーリー・イェストンの音楽・作詞によって1997年に米ブロードウェイで初演。その年のトニー賞で作品賞など5冠に輝いたヒット作だ。日本では2007年、2009年に松岡充主演で上演されたが、今回は昨年英ロンドンで好評を博したトム・サザーランドの新演出で上演する。サザーランドは東京で行われたオーディションのために来日。加藤の抜擢について「彼のカリスマ性に非常に感銘を受けました。その人間性が葛藤や苦悩など人間という存在に対しての深い洞察力を持つアンドリュースに相応しいと思います」と話している。一方、加藤は「ウエストエンドのミュージカルは心に響くものがあり、とても難しい演目だと思いますが、精一杯設計士・アンドリュースとして生きぬきたいと思います」とコメント。出演は他に、日本ミュージカル界の実力派 鈴木綜馬、藤岡正明、戸井勝海、津田英佑、栗原英雄、シルビア・グラブ、未来優希、安寿ミラ、佐山陽規、光枝明彦。さらに、ミュージカル界の次代を担う若手、古川雄大、入野自由、矢崎広、上口耕平、小野田龍之介、則松亜海、菊地美香、関谷春子らの顔ぶれが揃う。公演は2015年3月14日(土)から29日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーン、4月1日(水)から5日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。チケットは2015年1月17日(土)より一般発売を予定。
2014年10月27日2012年の初演以来、毎年夏に催されている『ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL』も今年で3回目。すっかりミュージカル界の“夏フェス”としてファンには恒例のイベントとなっているが、今回は元宝塚トップスターで現在は女優として幅広く活躍中の大和悠河が初参加。ミュージカルの名曲をスターたちが歌い継ぐというこのステージならではの新しい表情を見せている。今井清隆や大澄賢也、岡田浩暉、坂元健児、武田真治らミュージカル界の実力派から、藤岡正明、入野自由、上口耕平ら若手メンバー、さらに海外からマテ・カマラスも参加しての豪華キャスト。大和に意気込みを聞いた。「セクシーキュートな曲から、内面の心情にグッと迫る曲まで歌わせていただいて、お稽古がすごく新鮮でした」と笑顔で語る大和の担当は4曲。ソロで歌う『Show Me How You Burlesque』は、4年前に公開され大ヒットした『Burlesque』からの1曲で、ミュージカル女優の多くが憧れのひとつにあげるナンバーだ。「コンサートで歌うのは劇中で歌うのと違って、一瞬でその世界に入らなければいけないので大変ですね。特にこの曲は英語の歌詞ですし、ダンスもバーレスクらしい激しいもの。難しいですが、映画を見て“女性たちがカッコいい!”と思った感動をそのままお伝えできるよう大切に頑張ります」と大和は話す。さらに『CHICAGO』からは名曲「AND ALL THAT JAZZ」を、こちらも腕と腰を泳ぐようにくねらせてクールに踊る有名な“フォッシー・ダンス”と共に歌う。「劇中ではヴェルマが歌う曲ですが、11月に上演される宝塚OG版『シカゴ』では、私はロキシー役。だからこの機会に歌えることが嬉しいですし、その世界観にひと足先に触れることが出来てよかった」と目を輝かせる。7月にパリへ行ってきた時には、これらの曲に合う衣装を探すべく「ランジェリーショップ巡りをしました」とのドッキリ発言も。「さすがはフランス製というか、衣装に出来るようなしっかりした作りのものが多いから(笑)。このコンサートはミュージカルファンと出演者の“お祭り”という雰囲気があって、他のキャストも衣装はほとんど自前らしいですよ」と注目ポイントも教えてくれた。その他、宝塚在団中に共演経験のある彩輝なお、彩乃かなみらと歌う『レベッカ』のナンバーや、マテ・カマラスとデュエットで歌う『ダンスオブヴァンパイア』から『愛のデュエット』など、多彩な曲を披露している大和。実は本作上演の期間も並行して他劇場のミュージカル『美少女戦士セーラームーン』にタキシード仮面役で出演中だ。7月のパリ行きは同役での「Japan Expo」への参加が目的だったのだが、現地での人気ぶりに驚きつつ、舞台へのモチベーションはさらに高まった様子。「8月生まれのせいか、夏は大好き。暑さに負けない熱いステージをお届けしたい」と充実の表情を見せてくれた。
2014年08月22日東京日比谷の劇場、シアタークリエにて、現在「シアタークリエ 5th Anniversary ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL」が公演中だ。シアタークリエは、森光子主演の『放浪記』など数々の名作を生み出した芸術座のあった場所を再開発し、2007年11月7日にオープンした劇場。こけら落としは三谷幸喜の書き下ろし作品『恐れを知らぬ川上音二郎一座』で、その後もストレートプレイ、ミュージカルと多彩なラインナップを上演し続けている。中でもミュージカルは、オリジナル作品からブロードウェイ産、ロンドン産、ウィーン産などバラエティに富んだ作品を上演しており、観客の支持も高い。本作は、これらに出演したキャストをはじめ、シアタークリエになじみの深いミュージカルスターが集結。同劇場で日本初演されたウィーン・ミュージカル『レベッカ』など、同劇場5年の歴史の中で上演された作品の楽曲をはじめ、様々なミュージカルの人気ナンバーを歌い継いでいく。主な出演者は石井一孝、石川 禅、石丸幹二、入野自由、伊礼彼方、岡田浩暉、小野田龍之介、佐々木喜英、武田真治、中川晃教、新納慎也、古川雄大、彩乃かなみ、一路真輝、大塚千弘、香寿たつき、昆 夏美、シルビア・グラブ、涼風真世、平田愛咲、真琴つばさ(男女五十音順)。キャストは日替わりのため、上演されるナンバーも日によって異なる。さらに、『エリザベート』トート役で日本のステージに立ったハンガリー出身のマテ・カマラス、同じく『エリザベート』ルドルフ役を韓国で演じているチョン・ドンソクがゲスト出演し、華を添える。アニバーサリー・イヤーだからこそ実現した豪華キャストによる夢の祭典。ミュージカルファン必見のステージだ。公演は1月3日(木)まで。
2012年12月27日夏休みの宿題の中でも、一番やっかいなものが自由研究。自由だからこそなにをやったらいいのかわからないという人も多いのでは。後回しにしていたら夏休みが終わりに近づき、苦し紛れでなんとも情けないものをつくって提出……。そんなほろ苦い小学校時代をもつ同志を求め、マイナビニュース会員に「振り返ると情けなさすぎる夏休みの自由研究のテーマ」について聞きました。調査期間:2012/7/27~2012/8/1アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)情けない自由研究をつくったことがあると答えた回答者は1,000人中128人と、なんと全体の13%。10人に1人が夏休みにバツの悪い気持ちで自由研究を提出した経験をもつことになります。ラップの芯に色を塗ったものを「カラフル望遠鏡」と称して提出したことがある筆者としては、予想以上の仲間の多さに安心。それではどんな自由研究をみなさんが作ったか紹介していきましょう。■追いつめられたときの最終手段・「アリの目の前に砂糖と塩をおいて、どっちにいくかを見ていただけ」(31歳/女性)・「家の前に砂糖をおいて、どれくらいアリが集まるか研究した。お母さんに気持ち悪いからやめて、と怒られた」(26歳/女性)・「友達と一緒に、氷が何分で溶けるかだけを調べて済ませたことがある」(27歳/女性)・「朝顔に水をやらないと、何日で枯れてしまうかを観察した」(26歳/女性)・「ハムの腐り方を観察した」(29歳/女性)家の外に出れば列をつくっているアリ。その身近な存在は、適当に研究対象を探したい小学生の標的になりやすいようです。しかし、朝顔の育成日記をつける自由研究はよくありますが、逆に水をやらないで観察することを研究のテーマにするなんて……。恐ろしい小学生です■頭をからっぽにし、書き写すのみ・「たまたま家にあった音楽家の本を、『音楽家研究』として書き写した」(25歳/女性)・「時間がなかったので、図鑑に載っている太陽の一生をまる写しした」(25歳/女性)・「絵本を写すだけのものを提出してしまった」(28歳/女性)これはいけませんね。自由研究は自力でやりましょう!おそらく、先生が見抜いたと思いますが……。■手抜き工作の数々・「家庭科のアイデア自由工作で、ハンガーにキッチンペーパーをぶらさげただけのものをつくった」(22歳/男性)・「時間がなく焦り過ぎて、お金の入れ口がない貯金箱をつくってしまった」(24歳/男性)・「直径5センチ長さ25センチくらいの木材を黒く塗り、目・口・尾ひれを描きくわえて『クジラ』と名付けた。手抜きがばれ、先生からのひんしゅくを買ってしまった」(56歳/男性)・「紙でつくった1mくらいのはりぼてを墨で塗り、クジラの工作にした」(52歳/男性)なぜか手抜き工作の対象にされてしまっているクジラ。クジラもいい迷惑だと思います。しかし、お金の入れ口がない貯金箱は、「もしかしたら深い意味があるのかも」と先生の頭を悩ませたことでしょう。■完成度が……・「苦し紛れにつくったアイデア貯金箱の完成度の低さに提出するのもはばかられて、通学途中に踏んづけて壊れたことにしようとした。結局、壊したものを提出した」(37歳/男性)・「めんどうくさかったので、パンツに蛙の絵を描いた」(24歳/男性)対象的な二人のエピソード。一方は巨匠並みのプライドを持ち、一方はさすがに適当すぎな気がします……。巨匠の貯金箱は、壊す衝動も含めて、「芸術」なのかもしれませんね。追いつめられたときの子どもの発想力はあなどれないことがわかった今回のアンケート。振り返ると情けなく思いつつも、子ども時代がゆえに笑えてしまうところがありますよね。もし、自分が親になったら、子どもに恥をかかせないため、早めに研究をするように注意しようと思いました!(黒木貴啓+プレスラボ)
2012年10月09日オール男性キャストによる舞台『露出狂』の初日が、いよいよ7月26日(木)に迫った。作・演出の中屋敷法仁にとっても、14人の出演者にとっても、PARCO劇場への進出が飛躍の一歩であることは間違いない。“愛憎×群像×スポ魂活劇!”と銘打たれた舞台で、それぞれの個性がどう発揮されるのか。稽古場の様子を取材した。『露出狂』公演情報サッカー部員たちが織りなす学園モノだが、中屋敷が描くと、事は単純に運ばない。チームの結束を固めるために部員同士で恋愛すべし、という“鋼の掟”にしばられた男子たちのラブ&バトルがアグレッシブに繰り広げられる。もともと『露出狂』は、中屋敷が率いる〈柿喰う客〉の公演として、2010年にオール女性キャストで上演した作品だった。「俳優が引き立つ作品を作りたかった。俳優の魅力をむき出しにしたい、というのもタイトルの由来のひとつです」と中屋敷はいう。ステージの中央には、山をかたどったような舞台装置が大きく陣取っている。中屋敷によると「安定した場所はどこにもありません。常に足先まで全身むき出しの状態で見られてしまう。モチーフは動物園の猿山です」。俳優は、日常会話にはないハイテンションとスピードでセリフの応酬をしつつ、山を上下に行き来しなければならない。内容もそうだし、かつて小学校の体育館だった場所を使っているせいもあるだろう。稽古場の空気は、一見、部活を思い出させる。サッカー部の部長役で出演する柄本時生が「居心地が良くて楽しい。下ネタが飛び交っています」と話すとおり、すっかり高校生に戻った14人が、野次を飛ばし合い、時にじゃれ合う様子は、放課後のにぎわいに似ていた。といいながら、よく目を凝らすと、独特の関係性が見えてきて面白い。たとえば、同じシーンを何度も繰り返すとき。演出家の指示を待たずとも、皆、芝居に変化を与えようと自発的に演技や動きを変えているのがわかる。「周囲が動くなら、自分は動かないようにしたいし、皆がセリフに抑揚をつけるなら、自分は棒読みでいきたい」という柄本の発言が象徴的だ。周囲と同類でありたいのが高校生なら、彼らは、互いの差異をはっきりと意識し、自分の個性がより際立つように努力を惜しまない。14人のいずれもが表現者であることを再認識させられた。ほかに遠藤要、入野自由らが出演。公演は、7月26日(木)から8月4日(土)まで東京・PARCO劇場、8月27日(月)に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、8月29日(水)に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演。
2012年07月23日高校のサッカー部で繰り広げられる、男同士の友情、友情を超えた愛情、嫉妬や裏切りを、スピーディに、ケレン味たっぷりに描く『露出狂』。小劇場で注目される作・演出家、中屋敷法仁の自信作が、今夏、パルコ劇場で上演される。『露出狂』チケット情報この作品は14人の登場人物のほとんどをオーディションで選抜。人気声優で『千と千尋の神隠し』のハクの声で有名な入野自由も実力で合格をつかんだ。ただ、オーディションの内容はかなり変わっていたようだ。入野は「会場に入るなり“かかっている音楽に合わせて踊ってください”と。それから1時間、延々と踊りました。最初はワケがわからなかった(笑)、正解は何だろうと考えてしまったんですけど、そのうち“これは技術を見られているんじゃない、とにかく最後まで続けることが大事なんだ”と思うようになりました」とその時の様子を振り返る。入野が予想したように、中屋敷が見極めようとしていたのは、踊りの上手さではなく“変化率”だったと言う。「一定時間踊ってもらうことで、その人がどれだけ変わっていけるか、どれだけ自分をさらけ出せるかを知りたかったんです。僕自身も踊りながら、俳優さん達に“もっとセクシーに!”“もっと弾けて!”と注文をして。入野さんは、たとえるならひとつずつボタンを外すように自分を出すことができる人。信用できると思いました」と中屋敷は話す。そうして集まったキャストは、小劇場、ミュージカル、映像など、ふだんの活躍の場所は見事にバラバラ。その顔ぶれに満足しながらも、中屋敷には心配がある。「僕は俳優が大好きな演出家で、俳優に対する愛情が偏愛に変わり、演出に変わっていくんです。怒る時も“もとが素敵なんだからさ!こうすればもっとかっこいいんだよ!”といった感じで。あんまりそういうことばかり言うので、みんなに気持ち悪がられていると思うんですよね……」。不安がる中屋敷に対し入野は、「中屋敷さんは稽古中も面白くて(笑)。新しい面を発見してくれる方と一緒に舞台をつくれるのは嬉しいし、共演者の皆さんの顔ぶれも含めて刺激的で、今は楽しみでしかありません」と早くも期待が膨らんでいる様子だった。オール男性キャストの舞台『露出狂』は、7月26日(木)から8月4日(土)まで東京・PARCO劇場にて上演される。共演は柄本時生、遠藤要、入野自由、玉置玲央、畑中しんじろうほか。チケットは6月9日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは5月16日(水)11時まで先行抽選プレリザーブを受付中。取材・文:徳永京子(演劇ジャーナリスト)
2012年05月14日