女優の吉永小百合が12月18日(火)、都内のホテルで開かれた「第37回報知映画賞」の表彰式に出席。『北のカナリアたち』での熱演が評価された吉永さんは、28年ぶりに同主演女優賞を獲得したが「みなさんから良い作品だという声をたくさんいただき、手応えもあった。もしかしたら、作品賞かなと期待していたので、私ひとりでいいのか…という思いがあります」と恐縮した様子。それでも『北のカナリアたち』、『ALWAYS 三丁目の夕日’64』の2作品で助演男優賞を受賞した森山未來、お祝いに駆けつけた共演者の満島ひかり、撮影を手がけた木村大作氏とステージに居並び、『北のカナリアたち』がこの日の“主役”となった。「今年は決選投票で、僅差だったと伺っています」(吉永さん)という通り、大接戦となった作品賞を制したのは、内田けんじ監督の『鍵泥棒のメソッド』。内田監督の受賞を祝おうと、堺雅人、広末涼子、香川照之という豪華キャスト陣が駆けつけ表彰式を彩った。「終始ワハハと笑いながら、楽しく平和に撮影した。だから、逆にインタビューで答えることがなくて、インタビュアーさんを困らせちゃったほど」(堺さん)、「素っ裸のまま、銭湯ですっ転ぶ(笑)。そんなたった1秒のシーンを、丸一日かけて撮影したのが昨日のよう」(香川さん)。ちなみに、広末さんは体調不良で声が出ず、挨拶こそなかったが、その分男優2人が丁々発止のやりとりで盛り上げ役を買って出るなどチームワークは相変わらず。内田監督も「この映画は、とにかくキャストが良かった」と喜びの笑顔を見せていた。また、高倉健が約6年ぶりの出演作『あなたへ』で、第2回(1977年)以来の主演男優賞を受賞した。スケジュールの都合で表彰式は欠席となったが、「今回の受賞を励みに、これからも精進していきたい」とメッセージを寄せ、さらなる飛躍を誓うと、会場からは大きな拍手が沸き起こった。高倉さんの代理として、同作がなんと20本目のタッグとなる盟友・降旗康男監督が登壇し、「健さんを鉄に例えるのも何ですが(笑)、『鉄は熱いうちに打て』という言葉もあるように、とにかく早く次の作品を撮りたい」と次なる21本目に期待感。「ぜひ面白い企画で、健さんを誘い出してくれれば、友人として嬉しい」と映画関係者が集う会場でアピールしていた。<「第37回報知映画賞」受賞結果一覧>作品賞・邦画部門:『鍵泥棒のメソッド』(内田けんじ監督)作品賞・海外部門:『アルゴ』(ベン・アフレック監督)主演男優賞:高倉健(「『あなたへ』)主演女優賞:吉永小百合(『北のカナリアたち』)助演男優賞:森山未來(『ALWAYS 三丁目の夕日’64』『北のカナリアたち』)助演女優賞:安藤サクラ(『愛と誠』『その夜の侍』)監督賞:吉田大八監督(『桐島、部活やめるってよ』)新人賞:満島真之介(『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』)新人賞:能年玲奈(『カラスの親指』)■関連作品:鍵泥棒のメソッド 2012年9月15日よりシネクイントほか全国にて公開© 2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会あなたへ 2012年8月25日より全国東宝系にて公開© 2012「あなたへ」製作委員会ALWAYS三丁目の夕日‘64 2012年1月21日より全国東宝系にて公開© 2012 「ALWAYS三丁目の夕日‘64」製作委員会 北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開© 2012『北のカナリアたち』製作委員会愛と誠 2012年6月16日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「愛と誠」製作委員会その夜の侍 2012年11月17日より全国にて公開© 2012「その夜の侍」製作委員会桐島、部活やめるってよ 2012年8月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「桐島」映画部©朝井リョウ/集英社11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち 2012年6月2日より全国にて公開カラスの親指 2012年11月23日より全国にて公開© 道尾秀介・講談社/2012「カラスの親指」フィルムパートナーズアルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年12月18日3つの花々のエキスで身体の内側から健やかにナガセビューティケァ(長瀬産業の100%子会社)は、“くちなしエキス”、“桜の花エキス”、“紅花エキス”の3つの花々のエキスで、身体の内側から健やかな状態に保ち、輝く美しさをサポートする美容食品、「ナガセトリアンヌ」を、2013年2月より新発売する。*画像はニュースリリースより美パワーを閉じ込めた“紅”と“桜”のピンクの粒が「美活」をサポート「ナガセトリアンヌ」は、つややかな透明感のための“くちなしエキス”、糖化に着目した“桜の花エキス”と、毎日のスムーズな流れをサポートする“紅花エキス”のトリプルアプローチが、女性の美しさを内側から元気づけ、ふっくら、つややかな美しさをサポートする美容食品。美パワーを閉じ込めた“紅”(くちなしエキス、紅花エキス、大豆エキス、ローズマリーエキスなど)と“桜”(桜の花エキス、N-アセチルグルコサミン、セラミドなど)の2種のピンクの粒が身体の内から「美活」をサポートするという。元の記事を読む
2012年12月13日植村花菜が2013年1月4日(金)に東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにてバースデイライブを行う事が決定した。この公演は2013年1月4日(金)に30歳を迎える彼女の誕生記念として、一夜限りで行われるプレミアムライブ。タイトルは「植村花菜The Birthday Live~ 30歳だョ!全員集合 ~」。彼女は自身のブログで「この日は、私の30年間の音楽の歴史がいっぱい詰まった、2013年1月4日だけの一夜限りのスペシャルライブでございます!!!この日を逃すと、もう一生歌うことがないかもしれない曲もあるかも(笑)!?しれませんので、ぜひぜひ私の記念すべき30歳の誕生日に、みなさんにお集まりいただけると嬉しいですー(○´∀`○)」と綴っている。また「12月4日(火)のMotion Blue YOKOHAMA、12月11日(火)の名古屋Blue Note、1月7日(月)のBillboard Live OSAKAとは全然違う内容」とも語っているので、気になる方は是非ご確認を。なお、オフィシャルサイトではチケット一般発売に先がけて、先行受付を実施。受付期間は11月16日(金)午前12時から11月25日(日)午後11時59分まで。
2012年11月19日「ぴあ」調査による11月1日、2日、3日公開の映画・満足度ランキングは、吉永小百合主演映画『北のカナリアたち』がトップに輝いた。2位に料理家・辰巳芳子が食を通して“人の命の尊厳”を唱える映像記録『天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”』が、3位に和田竜のベストセラー小説を野村萬斎主演で映画化した『のぼうの城』が入った。上位作品の画像1位の『北のカナリアたち』は、湊かなえの短編小説を原案に、阪本順治監督が映画化した東映創立60周年記念作品。20年前に起こった“ある事件”に翻弄される女性の姿が描かれる。劇場には幅広い世代の観客が足を運び「気がついたら自然と涙が出ていた」「吉永小百合はとてもキレイで魅力的だった」「若い俳優たちの演技が凄い。特に森山未來は適役」「自分の子ども時代や、その頃の純粋な気持ちを思い出した」「ストーリーがいいだけでなく、情感や雰囲気のある作品。人との繋がりというテーマを感じた」などのコメントが寄せられた。2位の『天のしずく…』は、料理家の辰巳を通じて、私たちの食や、現代の食糧事情、そして日本のゆくえについて考えるドキュメンタリー。出口調査では「辰巳先生の姿勢に大変共感した」「映像がとても美しい。食料自給率など日本食について考えさせられた」「身体を作っているのは食だと改めて実感。自分の食生活を見直し、子どもにも継承していきたいと思った」「農作物が命に繋がるというメッセージがきちんと伝わってくる作品。若い人に観てほしい」など、女性を中心に支持を集めた。(本ランキングは、2012年11月1日(木)、2日(金)、3日(土)に公開された新作映画14本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年11月05日女優の吉永小百合が3日、都内で行われた主演最新作『北のカナリアたち』の初日舞台あいさつに共演する柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平、阪本順治監督とともに登壇した。東映創立60周年を記念した大作として、舞台となる北海道・礼文島と利尻島で過酷なロケを敢行した本作。それだけに出演者は、本作の“巣立ち”に感無量の面持ちだった。その他の写真特に主演を務める吉永は「皆さん主役級の方々が揃ったが、最初はうまくアンサンブルが生まれるか心配だったんです。私もこういうケースは初めてだったので…。でも現場では、そんな心配は全然なかった」と思いも格別の様子で、時折瞳をうるませる瞬間も。撮影後も自身が北は北海道から、南は沖縄まで全国キャンペーンをこなしたおかげで、映画は興収20億円突破が確実となる好スタートを切った。さらに吉永は本作公開後も、名古屋、大阪、長岡、新潟、弘前などでPR行脚を行い、ついに羽ばたいた本作の勢いに弾みをつける予定だ。原案は『告白』の湊かなえ氏が昨年発表した『往復書簡』(幻冬舎刊)に収められた「二十年後の宿題」。一人の女性教師・はる(吉永)と生徒6人の間に起こった転落事故を軸に、双方の思いが複雑に絡み合いながら、20年後に衝撃的な真実が明かされるというヒューマン・サスペンス。吉永の夫を演じた柴田が「みんな、吉永さんに褒められたかったんです」と主演女優に最敬礼すると、吉永は「いやあ、そんな…」と頬を緩めた。生徒たちの20年後を演じる宮崎、満島、松田らは大先輩との共演に、今も神妙な表情で「歌を通してひとつになれた現場。合唱するシーンは今も自然と涙が出る」(宮崎)、「まるで職人のような、本気で映画を作っている大人たちに囲まれた現場でした」(満島)。松田は「これほど雪が似合う方はいない」と吉永を褒めたたえていた。『北のカナリアたち』公開中取材・文・写真:内田 涼
2012年11月05日愛知県は11月3日(土・祝)~11日(日)までの9日間、県産の花をPRするイベント「あいち花フェスタ2012」を蒲郡市の「ラグーナ蒲郡」で開催する。「あいち花フェスタ」は、2012年度から3年間、県内3地域(東三河、西三河、知多)を持ち回りで開催する花のイベント。第1回となる今年度は、東三河県庁の発足や、花の一大生産地であることから、東三河地域で開催することとしており、2013年度に西三河、14年度には知多地域で開く予定だ。「あいち花フェスタ2012」は、入園券が必要な「ラグナシア」と、入園券を必要としない「フェスティバルマーケット」、「ラグナシア」エントランス前広場での開催となる。「ラグナシア」の入場料は「あいち花フェスタ2012」の期間中限定で、通常(当日券)大人1,600円が大人600円、中学生以下900円と小学生未満4歳以上700円が子ども400円(中学生以下4歳以上)と割引となる。ただし、「あいち花フェスタ」以外のラグナシア内アトラクションなどは、料金が別途必要となる。ラグナシア内では、カーネーションなどの花びらや鉢植えの花を使い、アニメ「ワンピース」の人気キャラクターや美しいデザインの大きな花絵を参加者といっしょに作る「ジョイアマーレのインフィオラータ(花の絨毯)」を期間中毎日開催。ステージイベントも、モデルの冨永愛さんによるトークショー(11月3日(土)のみ)、日本を代表する押し花作家の杉野宣雄氏と藤川靖彦氏による「ボタニカル(植物で表現する芸術)」トークショー(11月4日(日)のみ)などが行われる予定だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月15日女優の吉永小百合が3日、都内で開催された主演最新作『北のカナリアたち』(阪本順治監督)の完成披露会見に、共演する柴田恭兵、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平とともに出席した。舞台となる北海道・礼文島と利尻島での過酷なロケを無事に終え、「あまりの厳しさに乗り越えられないのでは…と不安になったことも。今は完成してホッとしております」と安どの表情を見せた。その他の写真原案は『告白』の湊かなえ氏が昨年発表した『往復書簡』(幻冬舎刊)に収められた「二十年後の宿題」。20年前に一人の女性教師・はる(吉永)と生徒6人の間に起こった転落事故を軸に、双方の思いが複雑に絡み合いながら、当時明かされることのなかった謎と真実が、一つの衝撃的な結末を導き出すというヒューマン・サスペンスで、東映創立60周年記念作品として全国公開される。吉永は「サスペンスなんですけど、最後には登場人物全員の思いやりや優しさ、温かさがジンワリと伝わる作品になった。辛いことが多い時代ですが(観客の)皆さんの心に、温かい思いが灯ってくだされば」と格段の思いでアピール。劇中で仲村トオルとのキスシーンも披露しており、「二人の心の通い合いをどう表現するか阪本監督と相談し、監督が『じゃあ、キスシーンにしましょう』と(笑)。台本にもキスシーンはあったが、アップで撮ることになったので、監督の度胸に驚かされました」と告白。「撮り終えた後は余韻というか、不思議な気持ちになった」と少し照れくさそうに振り返った。はるの夫を演じた柴田は「まるで吉永さんの手の上でコロコロ転がされた感覚で、心地よかった。今後、何度も何度も共演させていただきたい。ぜひお願いします」と再共演を懇願し、吉永も「次はアクションですか?」とすっかりその気。一方、はるの父親を演じた里見は「吉永さんの親父役と聞いて、ちょっとがっかりしたんですよ(笑)。ぜひ次回は恋人役で」とこちらも吉永との再共演に意欲を見せた。宮崎ら“20年後の子どもたち”を演じた若手俳優陣も、吉永との共演、そして厳しい自然と向き合うロケを通して、感慨を噛みしめていた様子。会見にはキャストに加えて、阪本監督をはじめ、木村大作氏(撮影)、湊かなえ氏(原案)、那須真知子氏(脚本)、川井郁子氏(音楽)、黒澤満氏(企画)らスタッフ陣も顔を揃えた。『北のカナリアたち』11月3日から全国でロードショー取材・文・写真:内田 涼
2012年10月03日東映創立60周年記念作品となる映画『北のカナリアたち』の完成報告会見が10月3日(水)に行われ、主演の吉永小百合を始め柴田恭兵、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平、阪本順治監督らが出席した。「告白」などで知られる湊かなえの連作集「往復書簡」(幻冬舎刊)に収録された「二十年後の宿題」を原案に映画化した本作。北海道の離島にひとりの女教師が赴任し、彼女の下で6人の生徒たちがのびのびと育っていくが、ある日痛ましい事故が…。その傷を抱えたまま巣立っていった教え子たちと教師の運命が20年の時を経て絡み合っていく。北海道の礼文島、利尻島で冬と夏の2回にわたりロケが行われたが、特に冬は極寒の中での過酷な撮影が続いた。吉永さんは「あまりの厳しさに『乗り切れないのでは?』と思ったこともあった」と述懐。「それでもスタッフやここにいる出演者のみなさんが頑張ってくださっているのだから、『私ももっとしっかりしなくちゃ』と思い、夏に向けて体力作りもしました」と明かす。吉永さん演じるはる先生の教え子の20年後を演じた森山さんら若手キャスト陣は、吉永さんとの共演、吉永さんの指揮で合唱をするシーンで強く感じるものがあったよう。森山さんは「僕らが歌うシーンは20年前の子供たちと違って綺麗な声で歌うというよりも、20年の時を経てどんな経験をしてまたあの分校に戻ってきたのか?というところ。それぞれが様々な方向に歩き、“ずれ”を感じながらも6人が歌うんですがすごく気持ちよかったです。(映画を観て)自分が出ているのに『いいな』と思えました」と語る。満島さんは「何度もテストをやって気持ちが高揚しすぎるところもあったんですが、吉永さんが本当はこっちを向くはずなにずっとふり向かないことがあったんです。それが高揚感も緊張感もあるけど、空気が澄んだ静かなものになった瞬間に吉永さんがふり向いてシーンが始まったんですが、そのときの表情は、後からみんなで『凄まじかったね』と話をしました。神々しくて、静かだけど美しくて…葛藤も抱えたフッとした表情でした」と尊敬を込めて語った。宮崎さんは吉永さんと目を合わせない芝居が多かったそうで「ストレスがありましたが、指揮をしている吉永さんの顔をしっかりと見られて幸せでした」と告白。小池さんも「歌いながら鳥肌が立つような体験でした」と語る。20年後の6人がこの歌のシーンで初めて揃って再会することになるが、松田さんは「それまでは(6人の関係性や過去が)想像でしかなかったので、それを繋げるものは歌しかなかった。練習でも吉永さんが指揮をしてくださったんですが、想像が形になっていくようで余計な芝居が要らず、本当に久々の再会という感じがして不思議でした」と感嘆を込めて述懐した。吉永さんは“教え子”たちの言葉に目を細めつつ「6人が真っ直ぐに私を見てくれて、それだけで何とも言えぬ感動があり、この場に居合わせてよかったと思いました」としみじみ。「何冥利に尽きると言ったらいいのか…私は先生になりたいと思ったこともあったので、先生冥利に尽きるというか」と現場で感じた幸福を明かした。また吉永さんは劇中、仲村トオルとのキスシーンも披露。吉永さんの映画でのキスシーンは『北の零年』(’05)での渡辺謙とのシーン以来となるが「(はる先生と)仲村トオルさんとの心の通い合いはどういうもの何だろう?と監督とよく話し合いました。トオルさんは撮り終えてその日、東京に帰られたんですが、気恥ずかしくてトオルさんのところに行けず、余韻があり不思議な思いに駆られました」と静かな笑みを浮かべて語った。撮影開始前の制作発表会見で「これまでにない吉永さんを撮りたい」と語っていた阪本監督は、「見たこともない吉永さんの表情というのは、僕が演出で作るのではなく物語がそれを求める瞬間があるんです。不思議な雰囲気を醸し出したショットを感じていただければ」と手応えを口にした。『北のカナリアたち』は11月3日(祝・土)より公開。■関連作品:北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開© 2012『北のカナリアたち』製作委員会
2012年10月03日「告白」などで知られるベストセラー作家・湊かなえの小説を原作に、吉永小百合を主演に迎えて贈る東映創立60周年記念作品『北のカナリアたち』。北の大地での過酷な撮影の最中に、シネマコンプレックス「MOVIX」のためだけに収録された貴重な特別映像がシネマカフェに一足早く到着!湊かなえの短編集「往復書簡」(幻冬舎文庫)に収録の一遍「二十年後の宿題」を原案に、ひとりの女性教師と6人の教え子たちの運命の再会、20年前に起きたある事件の真相を描き出す。主演の吉永さんを始め、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮﨑あおい、小池栄子、松田龍平など豪華なキャスト陣の共演でも話題の本作。吉永さんのコメント、さらに20年前の生徒役の子供たち6人が歌う「MOVIX」のテーマソングをバックに、本作の劇中映像と未公開メイキングシーンで構成されたこの映像。子供たちによる牧歌的なメロディの美しいコーラスと、そこに映し出される劇中のサスペンスフルな映像のコラボレーションは何とも形容しがたい緊張感がある。映像冒頭のほのぼのとした雰囲気に油断していると、森山さんや満島さんらが演じる20年後の子供たちのこれまで抱えてきた葛藤や不安が次々に映し出され、観るものを釘付けにする。しかし、何よりも驚かされるのが映像の冒頭から流れるこの子供たちの“天使の歌声”。本作でも重要な役割を果たすこの歌声は、3,100人の中から選ばれた子供たちによるものなんだとか。“日本最後の秘境”と言われる利尻・礼文島で、天使たちの歌声はどのように響き渡るのか?まずは、こちらの映像から注目の特別映像をチェック!『北のカナリアたち』は11月3日(土)より全国にて公開。※こちらの特別コラボ映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開© 2012『北のカナリアたち』製作委員会
2012年09月14日花の製作委員会は5日、3,000種以上の花が掲載された花図鑑サイト「みんなの花図鑑」(PC版)をリニューアルした。同サイト内の「花の名前を教えあう」では、花の名前を知りたいユーザー等からの投稿写真を一覧でタイムライン表示。名前を教えあうなどのコミュニケーションをとりやすくしたという。「メール投稿」では、スマートフォンや携帯電話で撮影した写真をメールに添付し、特定の宛先に送信するだけで、花の写真を投稿できるようにした。アプリをダウンロードする必要はないとのこと。散歩中や旅先で見かけた花の名前を知りたいときなどは、メールの件名を空欄にして送信すると、サイト上に「花の名前募集中」と表示される。「開花情報を見る」では、お気に入りの植物園や公園を登録すると、その場所の開花状況がメールで送られてくる。登録地点は3カ所まで。今後は紅葉情報の配信も行うという。今回は「みんなの花図鑑」(PC版)のみのリニューアルだが、追ってスマートフォン専用サイトも更新を予定している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月06日秩父アニメツーリズム実行委員会はこのほど、「アニメ『あの花』 in 秩父夏キャンペーン2012」を開始した。秩父市が舞台設定のモデルになったアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(以下『あの花』)の世界を感じ、秩父の魅力に触れることを目的としたキャンペーンで、秩父市、秩父商工会議所、西武鉄道、秩父鉄道の共催で9月2日まで行う。キャンペーンの第1弾は、ファンの願い事やメッセージを『あの花』オリジナル短冊に記入してもらい、秩父地方の七夕(8月7日)に合わせて秩父市内各地に掲出する「みんな集まれ! 『超平和バスターズ』の七夕まつり!」。オリジナル短冊は、ほっとすぽっと秩父館、秩父ふるさと館、秩父観光情報館の『あの花』コーナーにて配布。記入した短冊は7月31日まで、ほっとすぽっと秩父館にて回収する。8月1日からはキャンペーン第2弾として、「あの花”夏”ラリー」を実施予定。街中に隠されたヒントを探しながら、”聖地”と呼ばれる『あの花』のロケ地を巡るクイズラリー。ゴールした人の中から先着5,000名に『あの花』オリジナルグッズをプレゼントする。これに合わせて、本町知々夫ブランド館とほっとすぽっと秩父館にて、「『あの花』街なかギャラリー」を設置。キャラクター設定、名場面シーン、「あの花 × 秩父」ポスター、「ANOHANA FES.」台本、声優サイン巨大絵馬など、『あの花』の世界観を堪能できる展示を行う。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月19日ミスマガジン準グランプリから歌手へも田原俊彦の長女で、先日ミスマガジン2011の準グランプリに輝いた綾乃美花が歌手としてデビューすることがわかった。10日、明らかにされたもので、11日「I(ハートマーク)」(アイラブ)の配信曲でデビューとなるそうだ。この歌手デビューは、ミスマガジン受賞者を、アイドル歌手としてもデビューさせる企画の「ミスマガジンシンガープロジェクト」の一環によるもの。よって、同じミスマガジン2011の秋月三佳、朝倉由舞も同日に配信デビューを果たす。フレッシュな魅力で今後に期待歌手としてのデビューも果たし、いよいよタレントとして本格的に幅広い活動へと歩み始めた様子。これからは一世を風靡した父の背中を追うことにもなるのだろう。デビュー曲は、彼女らしさがいっぱい詰まったハッピーな曲に仕上がっているという。ポップなメロディーラインが印象的な楽しい曲で、明るい気分になれると、本人もイチオシしている。今後の彼女の活躍に期待したい。元の記事を読む
2012年07月12日プロモが運営する韓国料理屋「チヂミのおいしい店 明洞房(みょんどんぼう)」は、7月1日より「牛レバ刺し」にそっくりな新メニュー「明洞房オリジナルレバ刺し」の発売を開始する。7月1日より、焼肉店や居酒屋の人気メニュー「牛レバ刺し」の、飲食店での提供が禁止となる。6月12日の厚生労働省よる正式発表以降、「食べ納め」をしようと、多くの人が「牛レバ刺し」を提供する店を訪問しているという。同店ではこの「牛レバ刺し」人気を受け、「牛レバ刺し」を細部まで忠実に再現した「明洞房オリジナルレバ刺し」を販売開始する。「明洞房オリジナルレバ刺し」の正体は、韓国で昔から食べられているという伝統家庭料理「묵(ムク)」。どんぐりやソバ、緑豆の澱粉を豆腐状に固めたもので、最近では、どんぐりの美容効果から美容食品としても注目されている。同店では、この「ムク」を使用し、「牛レバ刺し」特有のとろっとした“見た目”、独特なシャクっとした“食感”、そして濃厚な深い“味わい”の3要素を、独自の製法で見事に再現した。その再現力は、本場の味・素材にこだわり、韓国から直接食材を取り寄せている同店ならではのもの。「牛レバ刺し」好きも思わず納得の、自信を持って勧められる仕上がりになっているという。「明洞房オリジナルレバ刺し」はホームページ上で6月29日より受け付けを開始し、7月1日より店頭とホームページ上での販売を開始する。■「チヂミのおいしい店 明洞房(みょんどんぼう)」住所:愛知県名古屋市緑区桶狭間切戸2412番地(大型駐車場完備、R23号線有松インター降りてすぐ)営業時間:11:30~14:30/17:00~23:00定休日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は営業し、翌日休み)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月29日NON STYLEの石田明が主演を務める舞台『スピリチュアルな1日』が、6月13日、東京・あうるすぽっとにて初日の幕を開ける。前日の12日には公開舞台稽古と会見が行われ、キャストの石田、須藤理彩、片桐仁がインタビューに応じた。本作は昨年の初演時、震災の影響により一部の公演が中止されたこともあり、3人からは作品にかける熱い思いが語られた。『スピリチュアルな1日』チケット情報物語はTVディレクターの三井(石田)がオンエア予定の心霊特集映像にトラブルが発生した為、急遽撮り直しをする羽目になるところから始まる。三井は自宅マンションに霊能カウンセラーの徳大寺彦星(片桐)を招き、心霊相談のようすを撮影することに。だが近隣住人や本物の地縛霊に振り回され、撮影は一向に進む気配がない。またそこには、三井がプロポーズする直前に交通事故で命を落とした、あすみ(須藤)の霊もやって来て……。石田を筆頭に、小劇場界の個性派である吉本菜穂子や諏訪雅(ヨーロッパ企画)、さらに新参加となる片桐仁(ラーメンズ)の登場により、非常に質の高いコメディに仕上がった。それぞれのキャラクターが際立ち、それでいて全体のバランスが綿密に計算されている。もちろん脚本(小峯裕之)の力も大きいのだが、単に笑いに走るのではなく、コメディとしての見せ方を熟知した、キャスト陣の力量はさすがの一言である。大いに笑わされたあとで劇場を包み込むのは、大切な人との別れという切ない思い。自分にとってかけがえのない人だと気づく瞬間は、得てしてその人を失ってしまった後である。しかし本作では、それがただの悲しい別れに終わることはない。その経験を糧に、旅立つ者、残された者それぞれが新たな道へと踏み出していく。だからこそそんな人間たちの歩みを優しく見守ってきた、今井隆文演じる天使の「生まれてきてよかった」というセリフが、強く胸に響くのだろう。会見で「初演の時は、正直すごく不安な気持ちのまま初日を迎えました」と明かした須藤。すると石田は「でも幕が開けたらお客さんの反応もすごくよくて、ホンマに救われました」と続け、「再演出来てとても嬉しい」とふたりは口を揃える。また片桐は、「すごく仲がいいカンパニーですし、なかでも石田くんがみんなを引っ張ってくれるので、僕も安心して乗っかることが出来ました」と座長・石田を絶賛。それを受け石田は「片桐さんこそ笑いの面ではもちろん、芝居の面でもやっぱりすごい。今僕は、片桐さんのハードルを上げて、僕のハードルを下げることに必死です!」と苦笑いを浮かべ、場を沸かせていた。東京公演は24日(日)まで東池袋あうるすぽっとにて上演。その後、大阪公演は6月29日(金)から7月1日(日)までABCホール、宮城公演は7月7日(土)・8日(日)に仙台青年文化センターシアターホールにて上演される。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2012年06月13日ローソンは、環境の日にあたる6月5日から、全国のローソン店舗で115万名(各店先着100名)に「ひまわり」と「ナデシコ」の花のたねをプレゼントする。なくなり次第終了。同社は、町を緑や花でいっぱいにしたいという思いから、毎年花のたねをプレゼントしている。2001年から配布を開始し、昨年までの11年間で約1,060万個を配布。今年は「ひまわり」と「ナデシコ」の2種類を用意し、どちらか好きなたねを選べる。また、台紙に印刷されている2次元バーコードから同社携帯サイトにアクセスすると、無料でオリジナル待受け画面をダウンロードできる。イラストレーター・アヤテクノさんがデザインした、“花を育てる親子”の待受け画面だ。たねの部分を切り離した台紙は、しおりとしても利用できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月31日吉永小百合が厳しい寒さの北海道で映画撮影1月13日、女優の吉永小百合が東映創立60周年記念映画「北のカナリアたち」の撮影のため寒さ厳しい北海道、礼文島で2日間の撮影をした。氷点下11度という厳しい寒さの中、撮影したのは、吉永演じる先生が、20年前に天使の歌声を持っていた教え子6人と時を経て思い出の島の学校で再会するというシーンだ。成長した教え子たちを抱きしめたい大人になったかつての教え子たち6人は、それぞれ見事に空白の20年の歳月を演じ、映画.コムによると吉永は「みんなかわいくて、役ではなく私、個人としてもハグしたくなります。俳優をやっていなかったらこんな素敵な教え子たちに出会えなかった。お芝居もみんな20年の歳月をきちっと作って、それを埋めて表現するのを目の当たりして、逆に学ぶことも多かったです」と、感慨深げに話したという。そして6人との合唱の練習のシーンでは、皆が可愛くて仕事ではなく、個人として抱きしめたくなったという。新しいジャンルの映画になるのでは?吉永は、「北のカナリアたち」は現在と過去が交互に出てくるシナリオになっている。明日への新しい第一歩を踏み出していく(再生に向かう)ような新しいジャンルの映画になるのではと本作への深い思い語った。20年後の生徒たちを演じる役者たち吉永が絶賛した生徒役の6人は、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平が演じている。ストーリーは利尻、礼文島を主要舞台としたサスペンス映画20年前に起きた事故がきっかけで、島を出た小学校教師の(吉永)が、教え子の一人が事件を起こしたことを知り、かつての教え子たちに会う旅に出る……。(映画.コムより)元の記事を読む
2012年01月18日東映創立60周年記念プロジェクト『北のカナリアたち』の製作発表会見が29日に都内で行なわれ、主演の吉永小百合、柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗ら出演者と、阪本順治監督、撮影監督の木村大作、原案者の湊かなえらスタッフ、そしてオーデションで合格した5名の子役が登壇した。会見の模様映画『北のカナリアたち』は、湊の著書『往復書簡』に収録されている『二十年後の宿題』を原案に、20年前の小学校で合唱を教える先生と生徒たちに起こった悲劇の事故から、時を経て描かれる先生と教え子たちとの絆を描くサスペンス巨編。吉永は「『動乱』、『海峡』、『北の零年』と、北海道の雪中で撮影してまいりましたが、今回は一番大変になるのでは。初心に帰ったような思いでワクワクドキドキします」とあいさつし、阪本監督は本作を「痛ましい出来事と、天使の歌声という組み合わせは違和感あるように思われるかもしれないが、相乗効果で一級のエンターテインメントに作り上げたい」と説明。木村撮影監督は「美しさは、厳しさの中にしかない。今回は格好のロケーション」と意気込みを語った。また、柴田は「役者になったらいつの日か…と思っていた夢が叶いました。私が吉永さんの夫役ということで、ご不満の方も多いと思いますが、サスペンスなので勘弁してください」と恐縮し、島に赴任してくる警官役を演じる仲村は「“あぶ刑事”で大変お世話になった恭兵さんに恩を仇で返すような役ですが、僕を育ててくれた大先輩方に“まな板の上の全裸の鯉”のような気分でなされるがままに料理していただきます」とコメント。宮崎あおいは仕事のため会見を欠席したが、ビデオメッセージで「台本を開いて、吉永小百合さんを始めとする素晴らしいキャストの中に自分もいることがうれしくて幸せです」とコメントを寄せると、吉永は「先日『ツレがうつになりまして。』を拝見しました。実力があってとてもキュートな宮崎さんと2日からいきなり共演するのでとても楽しみです」と期待を寄せた。本作は、北海道北部にある離島・礼文島と利尻島で今冬から撮影を開始し、来年初夏クランクアップ、来秋以降に公開される予定。『北のカナリアたち』2012年秋以降全国ロードショー
2011年11月30日東映創立60周年記念作品として吉永小百合を主演に迎えた映画『北のカナリアたち』がついに始動。11月29日(火)に都内で開催された製作発表会見に吉永さんを始め、柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、小池栄子、勝地涼、松田龍平にメガホンを取る阪本順治、撮影監督の木村大作、原案となる小説の著者で「告白」(双葉社刊)の作者としても知られる湊かなえ、オーディションで出演が決まった5名の子役たちが出席。さらに、この日は都合で欠席となったが宮崎あおいの出演も発表された。湊さんの小説集「往復書簡」(幻冬舎刊)に収録されている「二十年後の宿題」を基にした本作。かつて北海道の離島で教師として働き、いまは東京の郊外で図書館の司書をしている女性と、奇跡の歌声を持った彼女の最後の教え子たちの運命の再会、20年前のある事件の真相を壮大なスケールで描き出す。撮影は北海道の最北端の稚内からフェリーで2時間の礼文島、利尻島で冬と夏に分けて行われる。これまで『北の零年』や『海峡』など北の地を舞台にした数々の作品に出演してきた吉永さん。7月に訪れたという利尻について「胸が震えました。日本の景色と思えないような感じがしました」とその美しさを語る。一方で「今回が一番大変になるのでは?」とクランクインを前に心情を明かした。吉永さんの夫役を演じる柴田さんは「役者を始めたときからいつの日か吉永小百合さんと共演したいと思ってました。夢が叶いました」と喜びを語る一方で、最初に共演を聞かされたときは「ちょっと待って!“サユリスト”の方々に申し訳ない、というのが心の声でした」と恐縮した面持ち。仲村さんは「まだ詳しく話すなと言われている」と役柄について言葉を濁したが、「柴田さんとは『あぶない刑事』でご一緒して、中華街で何百回と食事をご一緒しましたが一度としてお金を払ったことがなかった。そんな柴田さんのご恩を仇で返すような役と言っていいと思います」と苦笑いを浮かべていた。里見さんは「何十年も前になるのかな…?『キューポラのある街』という映画を観たら、かわいらしい少女がピョンピョンと跳ねるような芝居をしていて。それ以来、僕はサユリスト」と告白。今回は吉永さんの父親役だが「僕もいよいよ吉永さんの相手役をすることになったか?と思って喜んでいたら父親役でした」と笑いを誘いつつ「光栄です」と笑顔を見せた。吉永さんは今回の共演陣とは全員、初共演になるが「黄門さまに『あぶ刑事』と大人チームはバラエティに富んでます」とニッコリ。一方、吉永さん演じるはる先生のかつての教え子を演じる森山さん、勝地さん、満島さん、小池さんはいずれも、吉永さんを始めとする錚々たる先輩俳優との共演に「緊張してます」。満島さんは吉永さんとの初対面に「とっても優しい方で、それに甘えて(笑)、一生懸命頑張ります」と語り、小池さんも「あまりの美しさと優しさに圧倒されました。そして『はる先生がいる!』という、何とも言えぬ安心感も感じました」とふり返った。同じくかつての教え子のひとりを演じる松田さんは「楽しみです。(撮影の)木村さんもいるのでにぎやかな現場になりそうな予感がします」と期待を口にした。この日、欠席となった宮崎さんからも意気込みを語るビデオメッセージが到着したが、吉永さんは「先日、『ツレがうつになりまして。』を拝見しましたが、実力があってキュートな女優さんです」と宮崎さんを絶賛した。この豪華キャストの手綱を握る阪本監督は「みなさん、個性豊かなので架空の登場人物ではありますが、自分らしさをふんだんに出していただければ」と抱負を語る。長年、撮影監督で活躍し、監督デビュー作の『劔岳点の記』の映像が絶賛された木村さんは「美しさは厳しい中にしかない。過酷で厳しい中にいる人間は美しい。吉永さんは厳しい自然が好きな方なので、相当の映像が撮れると思う」と自信をのぞかせた。質疑応答に続いて、3千人を超えるオーディションで選ばれた、天使の歌声を持つ子供たちが吉永さんと共に登場。透き通るような歌声で「翼をください」を歌い上げた。『北のカナリアたち』は2012年秋以降、全国にて公開予定。■関連作品:北のカナリアたち 2012年秋、全国にて公開■関連記事:吉永小百合、主演最新作が決定!原案は「告白」の湊かなえ
2011年11月29日女優・吉永小百合の主演最新作『北のカナリアたち』が東映創立60周年記念作品として2012年秋に全国公開されることが9月1日(木)、東映本社で行われた記者会見で発表された。原案は「告白」の湊かなえが昨年発表した「往復書簡」(幻冬舎刊)に収められた「二十年後の宿題」。会見にはメガホンを取る阪本順治監督、プロデュースを手がける東映の岡田裕介代表取締役社長らが出席し、作品への意気込みを語った。舞台は日本最北の地である利尻島・礼文島。20年前に一人の女性教師と生徒6人の間に起こった“ある転落事故”を軸に、双方の思いが複雑に絡み合いながら、当時明かされることのなかった謎と真実が、一つの衝撃的な結末を導き出すというヒューマン・サスペンス。吉永さんが主人公の小学校教師・川島はるを演じる。また、物語のキーとなる“天使の歌声”を持った児童たちは全国規模で子役オーディションを行い、キャスティングが決定する予定だ。阪本監督は「吉永さんを演出できるなんて夢にも思わなかった。吉永さんの魅力を大事にしつつ、せっかくなので、誰も見たことがない吉永さんの“ある瞬間”をお見せできれば」と大女優との初タッグに早くも武者震い。そして「教師と生徒の血が通った交流を通して、過去の清算や許しをテーマに、丁寧に演出していきたい」と抱負を語った。実際、北海道の利尻島・礼文島でのロケが予定されており「風景も言語。大作さん(本作で撮影監督を務める木村大作。2009年に『劔岳点の記』で監督デビューした)と同じで、とにかく厳しい環境の中で粘って粘って、いいものを撮る」と決意も新ただ。また会見では、吉永さんのコメントも発表された。「この夏、利尻・礼文を訪れ、息をのむような自然の大きさ、美しさに圧倒されました。雄大な風景の中での映画づくりに参加する嬉しさに、胸がときめいています。湊かなえさんの素晴らしい作品をベースにしたカナリアたちと教師のサスペンス・ストーリー。観客のみなさまの胸に響く映画になりますよう、阪本監督のもと、全力で取り組みます」と静かな闘志を燃やしている。今冬、撮影第一期として東京、北海道(札幌、稚内、礼文島、利尻島他)でクランクイン。2012年初夏に撮影第二期が行われた後、夏にクランクアップする予定だ。公開は2012年秋で、全国300スクリーン規模での上映が予定されている。『北のカナリアたち』は2012年秋、全国にて公開。「天使の歌声を持つ子役オーディション」公式サイトwww.kitanocanaria.jp※応募締切:9月15日(木)撮影/三浦憲治 写真提供/「夢の続き」(世界文化社)■関連作品:北のカナリアたち 2012年秋、全国にて公開
2011年09月02日アニメーション映画『手塚治虫のブッダ−赤い砂漠よ!美しく−』の完成披露試写会が5月11日(水)、都内劇場で開催され、ボイスキャストを務めた吉永小百合、堺雅人、能楽観世流二十六世家元の観世清和、吉岡秀隆、黒谷友香、観世三郎太、尺八演奏者で、本作のメインテーマを手がけた藤原道山に森下孝三監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。巨匠・手塚治虫による仏教の祖・ブッダの歩みを描いた名作漫画をアニメ映画化した本作。シャカ国の王子として生まれ、後のブッダとなるシッダールタ(吉岡さん)、奴隷の身分から強国・コーサラの将軍へと上りつめたチャプラ(堺さん)らが、迷いや挫折、苦悩を抱えつつも混迷の時代を生きていく姿が周囲の人々の人間模様と共に描かれる。舞台挨拶ではまず、尺八演奏家の藤原さんが登場し、オリジナル曲である「東風」とメインテーマを続けて演奏。荘厳な尺八の音色に観客は酔いしれた。続いて、ボイスキャストが登場。チャプラの母の声とナレーションを担当した吉永さんは隣の堺さんを見やり「素敵な息子と一緒にワクワクしながらスクリーンを見つめていました」と笑顔で挨拶。この日の舞台挨拶の模様は、衛星中継で北海道から鹿児島まで全国の劇場にも届けられており、その中には震災で被災した福島(福島県)、名取(宮城県)の映画館も含まれる。実は、吉永さんは2日前に名取を訪れたばかりだそう。被災地に映像が届けられることを喜びつつ「まだ信じられない光景がありました。もっともっと長くサポートしていかなくてはと感じています」と継続的な支援を訴えた。堺さんも「みなさんにご挨拶ができて嬉しい」と笑顔で語りかけ、「いろんな意味で第一歩になる作品だと思っています」と思いを語った。シッダールタの父の声を担当した清和さんは、能以外のジャンルでの仕事は初めて。「普段は稽古をつける側ですが今回は先生に稽古をつけていただき、なんとか収録に臨みました」とふり返った。さらに「能は鎮魂の舞台と言われています。(この映画は)生と死という普遍をテーマにした能と通じる作品だと思います」と真摯に語った。清和さんの息子・三郎太くんは、声優として父子共演を果たし「良い思い出になりました」とニッコリ。黒谷さんも声優は初挑戦となったが「スタッフやキャストのみなさんのお力を借りて務めることができました」と充実した表情を見せた。吉岡さんは、“ブッダ”という存在の大きさにやや弱気。「こんな僕にブッダができるのかと、いまでも恐れ多い気持ちです。先ほども、裏で控えていたらスタッフと間違えられまして…」と苦笑交じりで明かすと、会場は笑いに包まれた。監督は、今年の4月まで絵コンテを描くなど実質6年かかって映画を完成させたと明かし「やっと終わったという感じ」とホッとした様子。本作は3部作を予定しており「体力が…」と少し不安そうな表情も。とはいえ、出来上がった作品については「ブッダを中心に生きる人々を描いた命のドラマ。観終わったらお釈迦さまとの距離が近くなったと感じてもらえると思います」と自信をのぞかせた。最後に再びマイクを握った吉永さんは「私は、子供の頃から映画に励まされ、感動して生きてきました。スポーツや音楽と共に映画が傷ついた方々のお心を癒すことができたらと切に願っております」と改めてその想いを語り、会場は温かい拍手に包まれた。『手塚治虫のブッダ−赤い砂漠よ!美しく−』は5月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく 2011年5月28日より全国にて公開© 2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会■関連記事:堺雅人ほかボイスキャスト登壇『手塚治虫のブッダ』完成披露試写会に15組30名様ご招待工藤静香渾身のブッダの絵を披露「何ができるか考え、ひとつずつやっていきたい」堺雅人が声優で参加!『手塚治虫のブッダ』試写会に10組20名様ご招待『手塚治虫のブッダ』漫画無料配信、主題歌担当のX JAPAN全米デビュー決定!X JAPANアニメ版『ブッダ』の主題歌で壮大な手塚ワールドを表現!
2011年05月11日吉永小百合と笑福亭鶴瓶が姉弟を演じる『おとうと』の完成記者会見が11月9日(月)、都内で開かれ、吉永さんと鶴瓶さん、そして吉永さんの娘役を演じた蒼井優に山田洋次監督が出席した。しっかり者の姉(吉永さん)と問題ばかりを起こす弟(鶴瓶さん)の姿を通じて現代の“家族”のあり方を描いた本作。吉永さんは自身の役柄、そして弟の存在について「こんな弟が本当にいたらどう受け止めるか?私には支えられないかも…とも思いました」と語った。さらに、本作の撮影を通じて2か月で15キロもの減量を行った鶴瓶さんについて「日に日に痩せていく姿を見て、胸が苦しくなりました。撮影のさなかに、ご自分で『痩せ方がまだ足りない』っておっしゃって、ボクシングのスパーリングを9ラウンドもこなしたり…撮影中は裏表のない本当に優しく楽しい方だったんですが、激しい一面も持ってらっしゃるんです」とふり返った。当の鶴瓶さんは撮影を思い返してニンマリ。「痩せていくたびに吉永さんは大根のスープを差し入れてくださったり、しまいには『もう痩せないで!私が太るから』って。これ、すごい言葉ですよ!『死んでもええ』思いました」と語った。鶴瓶さんは続けて「吉永さんは、台本と関係ないのに僕の足をさすってくれまして(笑)。吉永小百合さんが僕の足を、生足をさすってくれるんですよ!それから、僕の家に電話してくださいまして…電話のコードにサランラップ巻いておこうかと思いました。あ、メールも来るんですよ!昨日もメールが来てました。もう、どない返事していいか…」とひとしきり、吉永さんに関する自慢話を並べてご機嫌な様子。そして、ふと蒼井さんの方をふり返り「蒼井優なんか全然、連絡せえへんし。電話もしてきませんよ、この女!蒼井優、ふざけたヤツや…。(吉永さんは)メールの返事もすぐですよ」と徹底的に吉永さんを持ち上げ、蒼井さんをこき下ろし会場の笑いを誘った。散々な言われようの蒼井さんは、反撃とばかり、ラスト近くのシーンについて「吉永さんが鶴瓶さんの体を支えるんですが、『カット』の声が掛かっても鶴瓶さんはそのままでいるんです、幸せそうな顔で!」と明かした。蒼井さん自身は、山田監督の作品への出演について「ずっと夢でした」と語り「自分が出ていないシーンの撮影でも、憧れの監督が、私の大好きな俳優さんたちに演出をつけているのを特等席で見ていました」と満面の笑みで語った。山田監督は、代表作『男はつらいよ』シリーズと本作の関連について尋ねられ「どんなに幸せな家庭でも、人には言えないような変な人物が遠縁の親戚とかにいたりするものなんですね。『男はつらいよ』の寅さんというのはまさにそういう、『兄です』『甥です』って人に言えないような存在。(寅さんとさくらの)兄と妹、本作の姉と弟という違いはあるけど、関係性は似ているな、と思いながら作っていました」と明かした。『おとうと』は2010年1月30日(土)より全国にて公開。■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会
2009年11月09日藤沢周平の時代小説を映画化した『花のあと』の完成報告会見が8日(木)に開かれ、主演の北川景子に甲本雅裕、宮尾俊太郎、市川亀治郎、國村隼、柄本明に中西健二監督が出席した。美しい着物姿の北川さんを始め一同、和の装いで登場!時代劇初挑戦で藤沢作品に主演となった北川さんは「元々、藤沢先生の作品は大好きでした。ファンの多い作品であり『自分でいいのか?』という思いもありました。藤沢作品への出演は全ての俳優にとって憧れですし、しかも今回は女性が主人公ということで、自身と誇りを持って演じました」と堂々のコメント。撮影前から6か月にわたって所作の先生について学び、茶道や華、そして剣術シーンのために殺陣の練習も積んだというが「所作の先生が厳しい方で『同じことを何度言わせるの?』と怒られ泣いてしまったこともありました。殺陣の練習は楽しかったです」とふり返った。甲本さんは、北川さん演じる以登を優しく見守る許婚の才助を演じた。以登は才助という婚約者がいながら、一度剣を合わせただけの孫四郎(宮尾さん)に心惹かれ、孫四郎の死後、その謎についての調査を何と、才助に頼む。これについて甲本さんは「普通、別の男について調べてくれってありえないですよね。『ウソー?』って感じです(笑)。僕だったら(別の男のところに)行かせないですけど…」と複雑な心境を吐露。本作で悪役に挑戦した勘解由(かげゆ)役の亀次郎さんは「(同じ藤沢作品が原作の)『武士の一分』の(坂東)三津五郎兄さんの演技をお手本にしました。悪役は大抵、いい人がやるとうまくいくと言いますが、まあまあいい仕上がりになっていたので『いい人でよかったなあ』と思ってます(笑)」とユーモラスに自身の演技について語った。先日、宮尾さんと北川さんの関係が一部マスコミで報じられたこともあり、その言動に注目が集まったが、2人は何ら気にすることなく隣同士で腰掛けていた。北川さんは普段はバレエの世界で活躍する宮尾さんについて「生の舞台で一発にかける集中力、エンターテイナーとしての才能を目の当たりにして勉強になりました。とても尊敬しています」と笑顔でコメント。宮尾さんは「慣れない現場で、気軽に話しかけていただきました。実際の殺陣では、2回も面をとられてしまいました」と“完敗”を明かした。この日、最も会場を沸かせたのは、柄本さん&國村さんのベテランコンビ。父親役を演じた國村さんが北川さんについて「以登の持つ、凛としていて、かつ内から匂い立つような女性らしさ、色気を備えている。撮影の後はすごくさばさばしていて『誰?』と思うようなときもあった」と明かすと北川さんは「内緒にしてたのに…」と苦笑い。一方で柄本さんは「実は今日、(北川さんに) 初めて会ったので…」と正直に明かし、撮影についても「よく覚えてないです。というか僕は國村さんと囲碁を打ってただけで、何でこの場にいるのか分からない」、「囲碁のこともよく知らないんですよ」とあけすけに語り会場を笑いに包んだ。『花のあと』は2010年春、全国にて公開。■関連作品:花のあと 2010年春、全国にて公開■関連記事:北川景子主演の時代劇の主題歌に一青窈が決定!藤沢周平作品は3度目北川景子が藤沢周平原作『花のあと』で時代劇初挑戦!女剣士役で殺陣も自らこなす
2009年10月10日