舞台「千と千尋の神隠し」の2024年公演出演キャストが発表された。2024年3月の帝国劇場公演を皮切りに日本全国ツアーを、2024年4月よりロンドン・ウェストエンドで初の海外公演を行う同舞台。総勢78名のキャストのいずれかが、帝国劇場、御園座、博多座、ロンドン・コロシアム、梅田芸術劇場メインホール、札幌文化芸術劇場 hitaru公演を巡るが、まず来年最初の公演地となる帝国劇場の公演日程、出演キャスト、キャストローテーションを発表。千尋役は、橋本環奈と上白石萌音に加え、川栄李奈と福地桃子。ハク役は醍醐虎汰朗、三浦宏規(※帝劇公演の出演なし)、増子敦貴。釜爺役は田口トモロヲ、橋本さとし(※帝劇公演の出演なし)、宮崎吐夢。湯婆婆/銭婆役は夏木マリ、朴璐美、羽野晶紀、春風ひとみら。帝国劇場公演のチケットは、2月10日(土)に一般前売が開始。ほか、先行販売も行われる。なお、続く2024年御園座、博多座、ロンドン・コロシアム、梅田芸術劇場メインホール、札幌文化芸術劇場 hitaruのキャストスケジュールは、追って発表。またロンドン公演については、驚異的な売り上げを受け、さらに5週間の公演延長が決定。これにより、ロンドン公演は総公演回数135回となる。2024年舞台「千と千尋の神隠し」公演情報3月11日(月)~3月30日(土) 【東京】帝国劇場4月 【愛知】御園座4月~5月 【福岡】博多座4月30日(火)~8月24日(土) 【ロンドン】ロンドン・コロシアム5月~6月 【大阪】梅田芸術劇場メインホール6月 【北海道】札幌文化芸術劇場 hitaru※ロンドン公演は、前回発表日程から公演延長2024年公演キャスト(各役交互出演)■千尋橋本環奈上白石萌音川栄李奈福地桃子■ハク醍醐虎汰朗三浦宏規 ※帝劇公演の出演なし増子敦貴(GENIC)■カオナシ森山開次小尻健太山野光中川賢■リン/千尋の母妃海風華優希実咲凜音■釜爺田口トモロヲ橋本さとし ※帝劇公演の出演なし宮崎吐夢■湯婆婆/銭婆夏木マリ朴璐美羽野晶紀春風ひとみ■兄役/千尋の父大澄賢也堀部圭亮■父役吉村直伊藤俊彦■青蛙おばたのお兄さん元木聖也■頭五十嵐結也奥山ばらば■坊武者真由坂口杏奈《湯屋組》新井海人 桜雪陽子 大重わたる 折井理子 今野晶乃 澤村亮 末冨真由 高橋莉瑚 竹廣隼人 知念紗耶手代木花野 中上綾女 西宮ゆうき 花島令 藤岡義樹 Miffy 萬谷法英 水野栄治 森田茉希 保野優奈YAMATO《油屋組》安部萌 彩橋みゆ 犬飼直紀 井上実保奈 遠藤令 大山五十和 小川莉伯 小熊綸 梶田留以 川島大典角田萌夏 西田健二 西村雄光 原広実 広瀬斗史輝 福島玖宇也 藤咲みどり 堀田聖奈 村岡哲至 桃菜森淑乃 吉野菜々子■スウィングキャスト木村和磨 毛利アンナ可奈子 森莉那 ヤマグチリオ(シネマカフェ編集部)
2023年11月22日取材・文:渡邊玲子撮影:大嶋千尋編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部数々の埼玉ディスを連発するもまさかの大ヒットを遂げた映画『翔んで埼玉』の続編『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』が2023年11月23日(木・祝)に公開されます。全てにおいてスケールもパワーも格段にアップし磨きのかかった“ディス”と“郷土愛”が楽しめるという同作。前回に引き続き埼玉解放戦線のリーダー・麻実 麗を演じるGACKTさんは、20代の頃に思いもよらない埼玉県人との関わりがたくさんあったのだとか。また、今回から新キャストに加わり、滋賀のオスカル・桔梗 魁を演じる杏さんは、ここ数年で故郷を離れて思うことがあると語ります。今回のインタビューでは、そんな二人に“埼玉のイメージ”やそれぞれの“郷土愛”をうかがいました。■思いもよらないところで埼玉県人と触れ合っていた――まずは続編の制作が決まった時のお気持ちからお願いします。GACKTさん(以下、GACKT):やめようよ。もういいでしょう……です。――いやいや、皆さん期待されていたと思います(笑)。GACKT:「ふみちゃん(二階堂ふみ)はなんて言ってるの?」「やめようよ……」って「やっぱり!」と。――主演のお二人が……。杏さん(以下、杏):特に乗り気ではなかったんですね(笑)。GACKT:リスクでしかないです……。――今回のディスり先の舞台が関西になると聞いた時はどう感じられましたか?GACKT:予想の範囲内です……。関西を敵に回すと大変なのになぁって。それが最初の感想です。――杏さんはいかがですか?杏:私は武内英樹監督と月9(ドラマ『デート~恋とはどんなものかしら~』)でご一緒させていただいていて。「いつかもう一度一緒にやりたいな」って思っていたところに、まさかこの作品だとは……とビックリしました。私のバックグラウンドは滋賀と関係ないので、「果たして“滋賀のオスカル”を私がやってしまって大丈夫だろうか……?」という懸念もありました。――とはいえ、杏さんが演じる滋賀のオスカルである桔梗は、滋賀を救うためパリに渡り、革命を学んで帰ってきた、という設定で、「なるほど」と腑に落ちるところもありましたが。杏:元々その設定があったわけではなくて(笑)。撮影が後ろ倒しになって、その途中で私がパリに行ったから、そうなったので。一年経って新しい台本を開いたら、「パリに渡り……」と書いてあったんです。――なるほど(笑)。お二人はもともと埼玉にはどのような印象をお持ちでしたか? GACKTさんは以前「埼玉のダサさの原因は“玉”だ」と語っていたようですが……。GACKT:なんで「たま」なんでしょうね?埼「ぎょく」とかでもいいのに。――読み方が違うだけでも印象がよくなったかもしれない、と。杏:でも県庁所在地は「さいたま市」って、ひらがなになっちゃったし……。GACKT:でもやっぱり「たま」がダメだったんだと。群馬も多分「うま」がダメだったんでしょう。――(笑)。前作では「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!」といった埼玉への偏見(?)が描かれていますが、ご自身のなかには、埼玉に対する偏見は特になく?GACKT:何もないですよ。ボクは基本的に日本の中でダメだと思う場所は一つもないです。それぞれの県に好きなところがあります。例えば、今回の舞台の滋賀だって、ボクは釣りが好きなので、年に2回はブラックバスを釣りに琵琶湖に行きますし。埼玉も、もともとは池袋に住んでいたというのもあって……。――上京されてからしばらく。GACKT:そう。東京に出てきた当時。20歳から26歳までずっと池袋だったんですけど。遊ぶのはもっぱら西口公園で。――『池袋ウエストゲートパーク』!GACKT:まさにあの時代。「I.W.G.P.」ブームの真っ只中で。ボクは毎日ウエストゲートパークにいて。――じゃあ、GACKTさんも「I.W.G.P.」のキャラクターの1人だったかもしれない。GACKT:いやいや、ボクはもうナンパ専門だったんで。でもナンパしている相手は、実はほとんど埼玉県人だったっていう。当時は池袋に住んでいる人たちより埼玉の人たちの方が圧倒的に多かったので。埼玉県人と触れ合ってる時間は長かったはずなんですよ。「どこから来たの?」って聞くと、みんな埼玉とは言わずに、「大宮」とか「浦和」って言うんですよ。だからこっちも「大宮って、東京のどこ?」みたいな。知らないので。――『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』では、GACKTさん演じる麻実麗が「埼玉に海を作る!」と意気込み関西に乗り込みますが、そこでさまざまな困難にぶち当たるお話です。 GACKTさんも上京された当時、何かしらギャップに戸惑うことはありましたか?GACKT:戸惑いは全くなくて、上京した当時は「もう東京すごいな」って思いました。ボクにとっては池袋が東京の基準だったんですが、当時の池袋は相当治安が悪かったみたいで、港区あたりに遊びに行って、そこで仲良くなった子たちに「池袋に住んでる」って話すと「え!? 大丈夫?」って驚かれたりして。「ここはそんなに治安が悪い場所だったのか……!?」って、後から知る……みたいな感じでしたから。――杏さんは東京出身ですよね。埼玉にはあまりゆかりがないかと思いますが、埼玉にはどんなイメージがありますか?杏:祖父母がそれぞれ東京出身と青森出身ではあるんですけど、住んでいたのが埼玉で。埼玉といえば、おじいちゃんおばあちゃんみたいなイメージでしたね。■笑って「くだらない」って言ってもらえるのが一番の誉め言葉――本作は“ディスる”という形で、日本各地の色んな文化を紹介している作品でもありますよね。 お二人はこの作品に関わられたことで、何か新たに発見したことはありますか?GACKT:そもそもこの映画に出てくる“ディスる”という言葉と、一般的に使われる“ディスる”という言葉は根本的に違うというか。ディスるって聞くと、どうしてもみんなSNS上の誹謗中傷的なものをイメージすると思うんですよ。でもこの映画のディスりは愛ゆえに出てくる言葉で、どちらかというと「イジる」に近いというか。――「イジる」ですか。GACKT:愛が深すぎるがゆえに攻撃的になったり、自虐的になったりすることってあるじゃないですか。同じ埼玉の中でも、大宮と浦和が揉めていたりするのも、地元愛の強さゆえに起きている部分もあると思うので。それにこの映画って、ディスることを目的にしているわけではなくて、ちょっと俯瞰で見てみると、「それってすごくくだらないことなんだよね」って笑い飛ばせるというか。ボクは映画を観た人たちに、笑って「くだらない」って言ってもらえるのが一番の誉め言葉だと思うし。 いま世の中で起きている大半のことを、笑って「くだらない」と言える人たちであれば、これほど衝突が起きたり、傷つけ合ったりしないと思うんですよ。『翔んで埼玉』シリーズは、こんな時代だからこそ、必要な映画なんじゃないかと思います。――杏さんはいかがですか?杏:私は関東の出身なので、今回滋賀のオスカルを演じるにあたってセリフに初めて聞く言葉が多かったんですよ。「ゲジゲジナンバー」とか「滋賀作」とか、「湖西線が風に弱い」とか……。どれも一個一個ネットで調べたり、この言葉が生まれた背景にどんなことがあったんだろうって勉強したりしながら、滋賀のいろんなことが知れたというか。「(関西の方は)こんな風に普段思ってたんだ」っていうのは、全然気がつかないことだったので、それはすごく興味深くやらせていただけたかなって思います。――やはり杏さんには、歴女ゆえの、調べる面白さがあったんですね。実際に地元出身のキャストの方も多く出演されていますが、共演者同士で「地元あるある」ネタで盛り上がる場面を目にすることもありましたか?GACKT:関西の方たちとはそういう話にならないんですけど、なぜか埼玉の人たちは、撮影以外でも「大宮は~」とか「浦和は~」みたいに語り合っていて。熱量がすごかったですね。■ここ最近「東京に帰る」という感覚を味わえるように――作品テーマである「郷土愛」については、お二人はどのような思いをお持ちですか?GACKT:郷土愛って、すべてを肯定することが郷土愛ではなくて、良いところも悪いところも含めて、自分で理解し、その上で愛せるのが郷土愛なんじゃないのかなと。ボクも故郷の沖縄に対してすごく好きな部分もすごく嫌いなところもたくさんあって。「なんでこうなんだろうな」と思う部分もありますし。でもそれも含めての「愛」であって、必ずしも「全部好き」なのが「郷土愛」というわけでもないと。良いところも悪いところもすべて理解した上で、それでも愛しているのが「郷土愛」なんじゃないかと思います。―― 東京出身の方は“故郷”のイメージがないと言う方も多い印象があるのですが、杏さんはいかがですか?杏:例えば、「夏休みにどこどこのお家へ帰る」みたいな経験があまりなかったので、故郷に対する憧れのようなものは確かにありました。最近パリにも住んでみてやっと「東京に帰る」という感覚を味わえるようになって。改めて「久しぶりだな」って噛みしめたり、「やっぱり東京のご飯はおいしいな」と実感したりしています。――「外に出て初めて昔住んでいた場所の魅力に気づく」という側面もあると思うのですが、 実際にお二人が日本を離れてから新たに感じたことはありますか?マレーシアやパリから、日本についてどう感じていらっしゃいますか?杏:日本は便利ですよね。食材も親しみがあるし。何か物を頼んでも、絶対に指定した日に届くどころか、2時間単位で時間指定もできるし。 電車のダイヤもそうですけど、いろんなものが日本は正確なので。予定を立てやすいという利点はありますね。――GACKTさんは?GACKT:住みやすいか住みにくいかで言うと、もし本当に日本が一番住みやすかったら、ボクは海外には住んでいないと。ただ、日本に帰りたい季節もあるんですよ。ボクは一年で秋が一番好きで。仕事がなくても日本に帰ってきて、いろんなところに紅葉を見に行って「これは日本にしかない美しさだな」と実感します。もちろん海外にも紅葉はあるんですが、日本の紅葉の美しさは独特なんですよ。なぜか分からないけど寂しい気持ちになったり、切ない気持ちになったり。理由もなく胸がキュッと苦しくなったりするっていうのが、日本独特の秋の楽しみ方だなって。杏:私の場合は、『知らない世界に住んでみたいな』って、刺激を求めてパリに行った感じなんです。もっといろんなものの見方や考え方に子どもたちと一緒に触れてみたいな、という気持ちもあって。日本を便利だなと感じるのも、自分が生まれて育った国だからかもしれないし。日本にももっと柔軟な考え方があったらいいのにと思う部分もあります。子どもたちには、いずれまた日本に帰ることになってもいいから、ひとまず国籍も文化もみんなバラバラな子たちが大勢いる学校に通うことで、できるだけいろんな世界を見てほしい。まさに今、親子一緒に奮闘している最中なんです。映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』その昔、東京都民からひどい迫害を受けていた埼玉県人は自由を求め立ち上がった。麻実麗・壇ノ浦百美をはじめとする埼玉解放戦線の活躍により通行手形制度が撤廃され埼玉は平穏な日常を手に入れた。しかし、それは単なる序章に過ぎなかった…。さらなる自由と平和を求め、埼玉の心をふたたびひとつにするため、埼玉解放戦線は次なる野望へと突き進む。遥か西の地・関西へと飛び火したこの事態は東西の天下を分かち全国をも巻き込む東西対決へと発展していく。史上類を見ない壮絶なディスバトルの火蓋が今、切られようとしていた――。公開日:2023年11月23日キャスト:GACKT二階堂ふみ杏片岡愛之助ほか原作:『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』魔夜峰央(宝島社)監督:武内英樹(「のだめカンタービレ」シリーズ、「テルマエ・ロマエ」シリーズ、「ルパンの娘」シリーズほか)脚本:徳永友一(「探偵の探偵」「僕たちがやりました」『かぐや様は告らせたい』シリーズ、『ライアー×ライアー』ほか)©2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会<GACKT>ヘアメイク:タナベコウタスタイリスト:Rockey<杏>ヘアメイク:笹本恭平(ilumini)スタイリスト:中井綾子(crêpe)
2023年11月17日取材・文:ミクニシオリ撮影:大嶋千尋編集:松岡紘子/マイナビウーマン編集部皆さんは、リーダー女性にどんなイメージがありますか?忙しいスケジュールに耐える精神力、関係各所とスムーズにやり取りするコミュニケーション力……仕事だけでなく人柄も素晴らしい女性、という印象がある方もいるのではないでしょうか。では、リーダー職はポジティブ思考なコミュニケーション猛者しかいないのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。第一三共ヘルスケアで「ロキソニン内服薬」シリーズのブランドマネジャーとしてブランドを牽引する土合桃子さんは、25歳で現在のポジションに就任しました。しかし彼女は「幼い頃から内気で人見知りな性格だった」と話してくれました。学生時代の留学や、向いていないと思っていた営業職を経験し、新しい環境にも恐れずに飛び込み続けることで、苦手なことも克服してきた土合さん。学生時代には人の先頭に立つような立場なることは想像していなかったという彼女のキャリアを聞いてみると、苦手と割り切らず挑戦してみることの大切さを知ることができます。土合桃子さんドラッグストアの営業職に3年間従事した後、2020年4月から「ロキソニン内服薬」シリーズのブランドマネジャーに就任。つらい痛みに悩んでいる方のQOL(生活の質)向上に貢献したいという思いで、幅広い痛み悩みに対応した新製品の開発や、薬を正しく使っていただくための啓発活動に取り組んでいる。■留学と営業経験で「かなりの人見知り」を克服Q.1 幼少期はどんな性格でしたか?幼い頃から人見知りが激しく、親戚が集まる時には家族の背中に隠れてしまうような、内気な子どもでした。学童に通っていたこともあり、同い年くらいの子とはなんとか仲良くなれるのですが、あまり自発的ではなかったので、なんとなく周りの子が作ってくれる空気に合わせて遊んでいました。Q.2 思春期は学校でどんな存在でしたか?みんなの中の1人といった存在で、特に目立つ生徒ではなかったと思います。運動が苦手だったので、部活は高校生になるまでやっていなかったのですが、勉強は好きでした。やったことがそのまま結果になるのが気持ちよくて、誰に言われずとも自発的に勉強していました。Q.3 大学はどのように選びましたか?文系科目の方が得意で、多様なコミュニケーションにも興味があったので、異文化コミュニケーションが学べる学部に進学しました。2年生の時には留学も経験し、アメリカのモンタナ州に行きました。様々な国の学生が集まる寮ではブラジル人の女の子と同室になり、これまでの自分とは180度異なる積極性に驚きました。彼女との関わりの中で、世の中に多様なコミュニケーションがあることを知り、自身の人間性を深めるきっかけになりました。幼い頃から積極性に欠けるタイプでしたが、自分が育った環境とは異なる文化に触れたり、自分から何かをつかみ取っていく留学生たちと接したりする中で、自分も新しいことにチャレンジしたいと思うようになりました。また、留学中には地元のボランティアにも参加し、自発的な働きかけで成果を出すことの面白さを知りました。Q.4 学生時代にバイトはしていましたか?高校生の時に近所のドラッグストアでアルバイトをはじめ、大学を卒業するまで続けました。ヘルスケア領域で仕事をしたいと思うようになったのは、ドラッグストアでの仕事で薬やヘルスケア商品を身近に感じるようになったことが大きな理由です。レジ打ちや品出しが主な仕事ではありましたが、お客様と触れ合う機会が多かったこともあり、生活におけるヘルスケアの重要性を感じるようになりました。Q.5 会社に感じた魅力はなんですか。第一三共ヘルスケアはOTC医薬品を中心に取り扱う会社なのですが、当初は商品数やバリエーションの幅広さに魅力を感じました。不調に対処する医薬品から、健康を保持するためのスキンケアやオーラルケア製品など、様々な状態の人を包括的にカバーできるのがいいなと感じました。総合職として募集されていましたが、営業にはあまり自信がありませんでした。しかし営業先には、自分と関わりの深かったドラッグストア様も多いので、苦手意識のあった営業職からでもキャリアをスタートする決意ができました。Q.6 これまでのキャリア変遷を教えて下さい。最初の配属は名古屋で、営業として東海3県で約100店舗を展開するドラッグストア様の窓口担当をしていました。人見知りな性格も営業時代にかなり改善され、積極的に営業先に働きかけ、店舗と連携して販売方法をご説明させていただく機会を設けるなど、店舗ごとの販売モチベーション維持に注力しました。こちらから働きかけたことに対してきちんと協力してくださる、あたたかい人柄の方が多く、私自身も励まされました。3年間の営業時代には、人と真剣に関わることの大切さや、良好な人間関係の中で仕事が成功した時の喜びを知ることができました。入社当時から「営業を経験した後は、ブランドマネジャーとしてキャリアを積んでいきたい」と上司に伝えていたのですが、想像以上に早いタイミングで異動が決まりました。■営業時代の経験を生かし、若手リーダーとしてブランドを牽引Q.7 現在のお仕事内容を教えてください。現在は「ロキソニン内服薬」シリーズのブランドマネジャーとして、ブランド全体の育成戦略を立てています。新製品の開発や既存品の育成戦略の検討、広告戦略の立案など、幅広い業務に携わっています。また、生活者の方々に定期的なブランド調査も行っており、検討内容とニーズのバランスを考えながら、社内会議で検討しています。痛みに関する実態把握や啓発活動も行っており、近年はとくに気圧・気象の変動に伴って発生する頭痛(気象病)や、女性特有の痛みである生理痛に対する理解促進、対処啓発に注力しています。Q.8 若手としてブランドマネジャーという職に就いてから、大変だったことはなんですか?本社に異動してからは、営業現場で働いていた時とは業務内容も環境がガラッと変わり、日々の業務もいちから自主的に学ぶ大変さがありました。また、本社で関わるメンバーには自分と年次の離れた先輩も多く、ブランドマネジャーとして様々な部署と連携を取る時には、関係づくりに苦労しました。些細なことでもデスクに直接聞きに行き、まずは顔を覚えてもらえるように工夫しました。留学や営業で自主性や積極性を身につけられていなければ、社内コミュニケーションにももっと苦戦していたと思います。Q.9 ブランドマネジャーとして、意識されていることはなんですか。私はブランドを牽引する立場ではありますが、自分より役職の高い方に業務をお願いすることもあります。業務上必要なことではあるものの、皆さんが他にも重要な仕事をこなしていることを十分理解し、やってもらって当たり前と思わないようにしています。ブランドとしての想いや背景をしっかり説明したり、期日を明記した上でメールを送ったりと、相手が疑問を感じづらいコミュニケーションを工夫しています。Q.10 どんな時に仕事のやりがいを感じますか。実際に生活者の方々のお声を聞いて、自分が担当した製品が役に立っていることを実感する時が一番嬉しいです。今年の3月年に「ロキソニンSプレミアムファイン(第1類医薬品)」という生理痛向けの新製品を世に送り出した時も、SNSやネットにアップされる生の声を見て、人々に必要とされる製品だったことを実感しました。学生の頃は自分が誰かの役に立てるとは思っていませんでしたが、仕事をはじめてからは、自分が働く意味やその価値を感じるようになりました。Q.11 毎日のタイムスケジュールを教えてください。9時過ぎに出社し、メールの確認から1日を始めます。お昼は同じ部署の仲間とランチして、午後からは打ち合わせや会議をこなします。合間に資料を作ったりもしながら、20時までに退勤する日が多いです。忙しさは時期によって変わるのですが、睡眠はしっかり取るようにしています。■夢はブランドマネジャーとしての持続的な成長Q.12 ヘルスケア習慣について教えてください。まず、不調が出た時には効果的に薬を使って対処するようにしています。痛みを我慢していると鎮痛薬が効きづらくなるので、すぐに病院に行けない時は自社製品も服用します。私もロキソニンに携わる前は、ちょっとした痛みなら我慢したまま生活するのが当たり前と思っていました。しかしロキソニンの効能について詳しく知ってからは、低気圧の日に頭痛が生じたときやデスクワークが続いて体に痛みを感じた日なども、我慢せず薬を服用するようになり、生活のクオリティや仕事のモチベーションが保ちやすくなりました。生活者の方々のお声を聞いてみると、ロキソニンに対して「よく効くから体に負担がかかりそう」という印象を持っている方も多いようなのですが、実は服用時の胃への負担が少なくなるように工夫されていて(※)、効き目と胃への優しさを追求した鎮痛薬なんです。ロキソニンに対する正しい情報を世に伝えていくことも私の仕事なので、今後も様々な形で魅力を広めていけるように注力していきたいです。また、最近は年齢を考えてジムで運動をするようになりました。幼い頃からずっと運動が苦手でしたが、機械を使えば私でも運動ができるんだな、と感動しています(笑)。Q.13 今後の展望を教えてください。学生時代の自分は内気で人見知りで、誰かを引っ張る存在になれるなんて思っていませんでした。留学や営業など、自分が苦手と思っていたことにもチャレンジしてみたことで、今の自分がいます。実は第一三共ヘルスケアが新卒採用を始めたのは今から10年前で、私はその4期生なんです。そのため、年齢が近い先輩方が、結婚・出産などのライフイベントを経たのち、どのような働き方をしているのかを知る機会がまだ少なく、自身のライフステージが変わった時の働き方も、今はまだ想像がついていません。だからこそ、今後プライベートの状況が変わっても私がブランドマネジャーを続けていくことで、社内の後輩たちのロールモデルになれればと思っています。仕事とプライベートのどちらにも言えることですが、未来の見えない挑戦でも、これまでのように積極的に飛び込んで、新しいスキルや経験を得ていきたいです。※胃粘膜を刺激しにくい形で通過し、体内で吸収されてから鎮痛効果を発揮するプロドラッグ製剤
2023年11月07日取材・文:ameri撮影:大嶋千尋編集:松岡紘子/マイナビウーマン編集部仕事もプライベートも楽しみたい。それを叶えて体現しているのが、ソニー銀行でカスタマーサポート企画部とローン営業部を兼務している関根百代さん。兼務というと、忙しくてプライベートの時間が減ってしまいそうというイメージがありますが、趣味は旅行で、仕事とプライベートのオンオフははっきりさせているという関根さん。新しいことに飛び込み“探検”し続ける関根さんの働き方を伺ってきました。■インスピレーションを信じてソニー銀行に入社本日はどうぞよろしくお願いします!関根さんは2013年に入社されたとのことですが、新卒で入社されたんですか?はい。新卒で入社し、最初に配属された先でカスタマーセンターでの顧客対応業務を担当していました。そもそも、ソニー銀行にはなぜ入社しようと思われたのでしょう?就職活動ではあまり業界を絞っていなかったので、いろいろな企業を見ていたのですが、インターネットやニュースで「ソニー銀行、顧客満足度1位」というのを目にしまして。当時はインターネット銀行について何も知らなかったので「何だろうこの銀行?」と興味が湧き、説明会に行ったことがきっかけでした。その時に「社員やお客さまを大切にしている会社だな」と感じ、会社として大切にしている方向とインターネットから入ってきた情報が一致したんですよね。ここであれば肩肘張らず、自分らしく働けるかなと思って、入社を決めました。第一印象でのインスピレーションが大きかったです。大学で金融などを学ばれていたんですか?いえ、大学時代は経営学部で、戦略論を勉強していました。全然違う業界だったのですが、ビビッと来たんですよね。■顧客対応業務をベースに2つの部署を兼任入社から現在まではどういうお仕事を……?最初は実際に顧客対応を電話やメール、チャットで行う部署から始まり、研修チームに異動したので、これまでに自分が教わってきたことを還元しました。その後、相談窓口の資産運用相談業務の立ち上げに関わり、リリース後はアドバイザーとして資産運用・住宅ローンのコンサルティングの役割を担いました。そして、現在はコンサルティング業務の企画・推進やオンラインセミナーや動画などを活用した情報発信を行う業務などを行っています。入社してからずっとカスタマーサポートのお仕事がベースにあるんですね。顧客対応がベースでありつつ、2023年からはローン営業部タイアップ企画課も兼任となり、他企業さんとの提携事業を推進する仕事にも携わるようになりました。二つの部署を兼任されているということで、働き方の比率はどのような形なのでしょう?数字的には、カスタマーサポート企画部が6割、ローン営業部が4割ですが、時期で業務量が変わるので、それに合わせてフレキシブルにペース配分を変えています。ローン営業部の兼任は、自分からチャレンジしたい気持ちがあったのでしょうか?私、部署異動の際に、自分から「ここへ行きたい」と発信したことがあまりなくて。ただ、「やり切ったな」と感じたタイミングで異動の話は巡ってくるものなのだなと感じています。ちょうど「他のこともやってみたいな」というタイミングでふと話が来るので、そんなペースで10年ほど、いろんな部署でいろんな経験をさせてもらっています。どちらの部署のことも分かっているのは強いですよね。そうですね。それはとてもありがたいです。一つの部署にいただけでは分からなかったことも「そういえばあっちの部署でこんなこと言ってたな」と気づくことができるので、こういう環境もいいなとポジティブに捉えられています。■兼務になり自分の気持ちにも変化が兼務されている中で、働く上で大切にしていることはありますか?初めに兼務のことを聞いた時は、それぞれの部署での業務量の兼ね合いなどいろいろなことを考えていたのですが、計画をきっちり立てていても、結局のところ突発的な案件や依頼は来るので、兼ね合いを先に決めても仕方ないと思ったんですよね。週ごとの大体の仕事は把握しつつ、「突発的なものは来る」と思ってゆったり構えていようかなと。兼務が決まった当初とは意識が変わってきたように思います。兼務になって心構えが変わった感じですか?そうですね。昔は、あらかじめきっちり決めて期日までに突き進んでいきたい性格でしたが、兼務してから「そうはいかないな」と思うようになりましたね。目標を決めて突っ走るのも気持ち良かったですが、いろいろフレキシブルに幅広く経験して吸収していくのもいいなと思えるようになりました。■プライベートとのオンオフはきっちり。怖いことも“なんとかなる”精神でチャレンジ周りで働く方たちの雰囲気はどうですか?基本的にみなさん優しくて親切だなと感じています。ただ“親切”という言葉で語りたくないくらい、その“親切”を表現する形がそれぞれ違うので、「あっ、この人、ここが優しいな」と相手の親切なポイントを発見するのも楽しいです(笑)。職場の好きなところはどこですか?自由と責任のバランスが好きです。経験を重ねることで徐々に自由度が高まってきていて、その分責任もついてきますが、そのバランスがいいなと思っています。現在のワークライフバランスはどれくらいだと感じていますか?極端な人間なので、仕事をする時はガッと仕事をするのですが、「今日予定あるから帰ろう」とサッと帰る日もあり……。あとは、遊ぶために一気に働き、ガッツリお休みを取って旅行へ行ったりするので、比率は難しいですが、仕事とプライベートのオンオフはきっちりしていると思います。プライベートをしっかり大切にしているんですね。会社の外に出て、駅までの10分を歩いている間にスイッチがオフになります。少し元気な時は、もう少し先の駅まで歩くこともありますね。休日や仕事後は何をして過ごすことが多いですか?休日は、隙あらばどこかへ行っています。前の連休は、ロサンゼルスに行って来ました!新しい部署への異動も、プライベートでの旅行も、いろいろなところに飛び込むのがお上手ですよね!性格的には最初は躊躇しなくもないのですが、大体“行けば都”と感じられる精神があるかもしれないです。旅行はそもそも躊躇なく楽しめていますが(笑)。関根さんにとって怖いものってないんですか?もちろんあります!怖いことも、嫌だなと感じることもありますが、「なんとかなるかな」と思って過ごしています。ご自身のキャリアを「○○キャリ」と当てはめるとしたら、何だと思いますか?この取材を受ける前に後輩に聞いてみたのですが、「“探検キャリ”ですね」と言われました。「確かに!」と思ったので、それを採用させてもらいます!最後に、今後の展望を教えてください。やり切ったタイミングでいつも新たな仕事を経験させてもらえているので、自分が納得いくまでやり切る精神は今後も大切にしたいなと思っています。それに加え、これまで顧客対応部門の仕事をベースに、現在は商品サービスのキャンペーンの仕事もしている中で、もちろん今もしっかり連携は取れていますが、より最適な形でお客さまに届けられる仕組みを作りたいと考えています。良い商品・サービスの企画は大事ですが、同じくらいその届け方も重要だと思っているので、自分の経験を生かしながら、お客さまに心地よく使ってもらえるような体制作りに貢献していきたいです。
2023年10月25日取材・文:ミクニシオリ撮影:大嶋千尋編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部近年、女性のヘルスケアに関する情報や商品はどんどん増えています。そして、ウーマンヘルスケアを含む「フェムテック」と呼ばれる領域の中の、女性のセルフプレジャーを支援するアイテムも増えてきている反面、まだまだ「人に相談しづらい」「どうしていいか分からない」という声が多いのも、この領域の特徴でもあります。俳優・モデルとして活動する水原希子さんは、セルフプレジャーを含むフェムケア領域の発信を積極的に行っている女性のひとりです。水原さんは2023年、女性向けセルフプレジャーアイテムを展開するブランド「iroha」の誕生10周年記念アンバサダーに就任。6月には、水原さんが共同開発した『iroha mai RURI』というセルフプレジャーアイテムも発売されました。irohaのアンバサダーとして発信を続けている水原さんに「なぜ性をオープンに発信するのか」と問うと「むしろ、伝える場所を探していたんです」と、とてもポジティブに答えてくれました。そして、性の発信を通して「カラダと向き合うことの大切さ」を伝えている水原さんに、自分のカラダと向き合うコツについても伺ってきました。「大切なのに話しづらい」性の話題、率先して発信する意義――水原さんがフェムテックやフェムケアについて、発信をしていこうと思ったきっかけはなんですか?私も昔は、性の話は親友のような特別な存在にしか話せないことだと感じていました。なので、私の中ではirohaの誕生が大きかったんです。irohaが世の中に現れた時、とても大きな衝撃を受けました。セルフプレジャーアイテムにはもともと、タブーを感じざるを得ないイメージがあったと思うんですが、irohaは説明を受けなくても女性向けだと分かるかわいらしさがあって、周囲にもすごく話しやすかったんですよね。「ねえ、irohaって知ってる?」と気軽に情報共有できるようになり、性の話題を口にするハードルが下がったことを覚えています。私はその瞬間からずっと、irohaのファンだったんです。――誕生当初から、irohaのファンだったんですね。実際に友達に話すだけでなく、アンバサダーとしてSNSなどで発信するようになった時には、どんな思いがあったのでしょうか?私自身「性にもっとオープンな社会になれたらいいのに」と思いながらも、友達に話すような感覚で自分の考えをネットで発信できるようになるまでには、かなりの時間がかかりました。でもずっと、伝える場所やそのきっかけを探していたんだと思います。セルフプレジャーは、性に関するトピックの中でもかなりセンシティブに取り扱われていますが、人々の健康に関わる大切な情報だと思っています。でも、世の中の皆さんにとって、話しづらい話題であることも理解しています。だからこそ、私がスポークスパーソンとして活動することに、大きな意義を感じているんです。――発信し始めて、フェムケアそのものやご自身のカラダへの向き合い方に変化はありましたか?自分のカラダを、より大切にしようと思えるようになりましたね。皆さんにもいつも伝えていることなのですが、自分の体調を判断できるのも、心やカラダからのメッセージを信じて、自分を大切にしてあげられるのも、自分だけなんですよ。発信を始めてからは、共感の声をいただくことも多くて、カラダからのメッセージもより信じてあげられるように。そのおかげで、今まで以上に深く自分を肯定してあげられるようになりました。『iroha mai RURI』で体感できる、振動によるインフォメーション――共同開発した『iroha mai RURI』について、水原さんが一番こだわったポイントを教えてください。一番を決めるのは難しいですね。私が大切にしている「海」というモチーフをテーマに、コンセプトも、色も、振動パターンも、外箱も、全てにこだわりを詰め込みました。特に印象深いのは、私自身が海で撮影したクジラたちの求愛の歌を振動パターンに採用していただいたこと。海をテーマにした音波振動をかなりポジティブに受け入れてもらえて、すごくうれしかったです。『iroha mai』の音波振動システムの話を伺った時、真っ先にホエールスイムでの体験が思い浮かびました。クジラたちが歌う音の振動が、海を伝って私のカラダに響いてきた時、気づいたんです。私たちは、自分の想像もつかないようなアプローチから、インフォメーションを受け取っていることもあるのだと。そのアプローチを『iroha mai RURI』で皆さんにも体感してもらえたらと思っています。――商品に対する感想など、水原さんの元にはどんな声が届いていますか?中でも一番うれしかったのは、大阪で行われた商品のお渡し会に来てくださった、婦人科の臨床現場で活躍する方からの一言でした。これまでは、性の悩みを持つ方にセルフプレジャーを勧めても、否定感を持つ方が多かったのだそう。けれど、私がirohaのアンバサダーに就任してから、否定から入らずにグッズを手に取ったり、話を聞いたりしてくれる人が増えた、と感謝を伝えてくれました。――水原さんのような女性が性にオープンになることで、勇気をもらえる女性はたくさんいると思います。婦人科系の病気やセックスレスの問題など、ほんの少し自分のカラダに目が向けば、防げるものもあると思います。もともとは自分の「発信したい」という気持ちだけで始めたのですが、そんなふうに思ってくださる人がいるのなら、本望です。カラダと向き合い、自分にとっての「心地よさ」を見つける――「自分のカラダと向き合う」ということを大切にされていると思うのですが、水原さんはどのようにカラダの声と向き合っているのでしょうか。カラダにとってのいい状態とは、無理をしなくてもいい状態のことだと思うんです。誰かがやっているからとか、逆にみんながやらないからとか、外的な要因を理由に、焦ったり無理をしたりしなくていいんです。だからこそ、私はカラダと向き合う時、自分の心とも向き合うことを大切にしています。そうして、自分にとっての心地よさとはなんなのかを、模索し続けています。例えば、自分はどんな時に心地よさを感じるのかに、耳を澄ませてみたり。何をしていて、誰といる時に、自分が一番心地よくなれるのか考えるようにしていますね。――自分と向き合うことは、簡単なようで難しいことのようにも感じます。感じ方も考え方も人それぞれなので、難しく考えすぎなくてもいいと思います。他の人ができているから……なんて考えなくていいんです。比べずに自分らしいやり方を見つけてほしいです。無理せずに自分を甘やかすと言っても、どんなことをカラダへのご褒美と感じるのか、それすらも人それぞれだと思うんです。――気づかないうちに、誰かと比べるから「難しい」と思ってしまうのかもしれませんね。カラダのことって、誰かと比べることじゃないんですよ。私の発信も一例でしかありません。他の人の話を参考にするのも大切だけど「じゃあ、自分にとっては?」と問いかけてみてください。「私には無理だよ」なんて、考えないで。カラダと向き合うことって、とっても素敵なこと。ポジティブに楽しんでみてほしいです。
2023年10月17日『千と千尋の神隠し』のオオトリ様ご入浴スイートポテトタルト作りました。前川さなえ(@puninpu)さんは、そんなコメントとともに、手作りスイーツの写真をX(Twitter)に投稿しました。オオトリ様とは、スタジオジブリのアニメ映画『千と千尋の神隠し』に登場するキャラクターで、ヒヨコの姿をした神様です。劇中では、主人公の千尋が働くことになる『油屋』で、たくさんのオオトリ様が入浴を楽しんでいるシーンが印象的ですよね。出典:スタジオジブリそんなオオトリ様をモチーフにした、スイートポテトとは、どんな見た目をしているのでしょうか。投稿された写真をご覧ください!か、かわいい~!!抹茶カスタードの湯舟に浸かっている、スイートポテトのオオトリ様たち。まるっと愛らしいシルエットやチャーミングな表情を見事に再現しています!それぞれ表情が微妙に違うところも、個性が出ていて手作りならではの味がありますね。素晴らしいでき映えゆえに、食べることがはばかられそうです。ちなみに、1人ぶんにカットした時の写真が、こちら…。オ、オオトリ様が真っ二つに!おいしそうではあるけれど、ちょっぴり切なくなる光景です…。投稿は拡散され、11万件以上もの『いいね』が寄せられました。【ネットの声】・わ~!なんてかわいい。食べるのがもったいなくなりそう!・クオリティがすごすぎる。神々しくて食べられません…。・発想がすばらしい!ぜひ商品化してほしい。・天才ですか!おとぼけ顔がたまりません。オオトリ様のスイートポテトは、食べてもきっと絶品だったことでしょう!前川さんは、ブログでイラストレーターとしての日常を紹介しています。興味のある人は、こちらもご覧ください。ぷにんぷファミリー 前川さなえオフィシャルブログ[文・構成/grape編集部]
2023年10月03日取材・文:瑞姫撮影:大嶋千尋編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部SNSを眺めていると、仕事を楽しむいわゆる“バリキャリ女性”の姿が目に入り、少し憂鬱な気分になる時がある。「なぜ自分はこうじゃないんだろう?」と。安定した仕事で、給料もそこそこ。でも、どこか退屈。転職したいけど、最初の一歩が踏み出せない。だって“めちゃくちゃ嫌なわけじゃない”し……。だけど、本当は仕事を楽しんだり、やりがいを感じたり、自分で稼いだお金でもっと好きなことがしたい。どうすればそんな現状を変えられるんだろう……! そんな風に、もやもやを抱えた経験がある方も多いのでは?そこで今回は、起業家、会社経営、モデル、タレントとさまざまな顔を持つ、“職業、革命家”くりえみさんに「自分の人生に革命を起こす方法」をお伺いしました。■0よりもマイナスの方が良い私もそうなのですが、現状を変えたいけど、最初の一歩が踏み出せない方って正直すごく多いですよね。私の周りにも、現状に満足していなくて「仕事を辞めてこういうことがしたい」という方がいますよ。でも、実際に挑戦できた人は多分1割にも満たないんです。そういう方って、別に仕事に限った話じゃなくてプライベートの不安でも同じ。例えば付き合ってる彼と別れたいと思ってるけど、「でも、好きだし」とか「良いところもあるし」とか、そうしない理由を作ってる。挑戦しない方って“挑戦できない”んじゃなくて、“挑戦しない”という決断を自分自身で下してる方だと思います。たしかに、いろいろと“挑戦しない”ための理由を作ってしまっている気がします。だから、思考の根本そのものを変えていかないと、何も成せない。結局は行動するか、しないかなので。刺さるお言葉です。私は0よりもマイナスの方が良いと思ってるんですよ。0は無と同じだから、何もしてないのと一緒。何か挑戦した結果マイナスになったって、それは経験としてプラスに変えられるじゃないですか。でも、そうする自信が無いからこそ、挑戦しないんだなって。まずはマイナスになってでも挑戦する覚悟を持たないと、最初の一歩を踏み出す行動すらできないんじゃないかなと思います。ちなみに、くりえみさんはAI事業に参入されるなど、常に新しいことに挑戦している印象です。先駆者があまりいない状態で飛び込むことに不安は無いのでしょうか?新しいジャンルに挑戦する時って、圧倒的に批判の方が多いんですよ。でも、批判する人たちって“その分野を知らない方”なんですよね。知らないから、よく分からないから、とりあえず否定しておこうって感覚。もちろん、その中には本当に分かった上で否定する部分を教えてくれてる方もいると思うんですけど、ほぼ9割は知らないで言ってるので、逆に言うと今は何か否定されればされるほど、「自分の方が知識があるんだな」とか「自分の方が未来の分析能力が高いんだな」と、逆に敵無しだなって思います。■起業は自分が自由になるため起業しようと思った最初のきっかけはなんだったんですか?本当の意味で自分の自由ってどうやったら手に入るんだろうって考えたときに、それは誰かに雇われるんじゃなくて、自分が誰かを雇って、組織を作るっていう座組みにすることが一番の方法だと思ったからです。最初は美容クリニックの事業で起業されたんですよね。起業しようと思ったものの、最初は何しようかな?という状態でした。昔から美容医療がとにかく好きだったので、美容クリニックを作りたいと思ったものの、自分で最初に資金を出すとなると1億くらいかかる。だったら、クリニック事業をスタートしそうな企業を見つけて、そこの経営に入り込もうと思ったんです。戦略家ですね。そこからは、いろんな人にこれから開院する予定のクリニックは無いかって聞きまくりました。そしたら、ちょうど来週開院するクリニックが見つかって。えー!なんというベストタイミング!で、そのクリニックの一番の大株主に会いに行きたいっていって、実際にその人に「絶対売り上げを上げるから、経営のトップに入れてほしい」っていう話をしに行きました。そしたら、その日に「良いよ」って言ってもらえて、その会社のチームのメンバーに入ったんですよ。行動力がすごすぎる。そこからはマーケティングや経営コンサル的なことをやり始めたんですが、働いているうちに投資家の人たちとの関係値もできてきて。今は大きい会社の中の経営の一人だけど、本当の決定権を持つには自分の会社で何かプロダクトを作らなきゃなと思って、最初に出会った投資家に投資してもらって、D2C商材のサブスクをスタートしました。■両立するからこそできた精神的安定芸能活動もされて、会社のこともされて、大変じゃないですか?どうやって両立させてるんでしょうか。気合い……(笑)。気合い……!でも、やっぱりどんどん分業化して、人に頼んでいくことかもしれないですね。でも正直今も手が回ってないなって感じてるんですけど。やっぱりでもそれでもギリギリ回し切れてるのは、それだけ分業化してるからだと思います。毎年毎年プロダクトが増えているので、やることは増えてるんですけど、自分のタスクは減らしていってるんで、できるみたいなところはあります。人に任せることも大事ですよね。今年自分が作ってきたサービスを一つ売却したんですけど、それをきっかけに自分のダメなところや苦手なところを再認識したんです。苦手なところを伸ばすよりも、苦手なところは人に任せて、得意なことだけをやろうという考えにシフトチェンジしてからは、だいぶ楽になりました。ちなみに、起業して良かったことはなんですか?圧倒的に自由が手に入ったことです。あとは、雇われてるものに依存しなくなったっていうのも大きい。今も芸能事務所には所属してるんですが、自分の会社もあるので、良い意味で依存せずにいられるんです。私にとっての会社や事業のように、他に安定があれば、メディアに固執する必要も無いので、精神的にも安定します。芸能活動とご自身の会社、忙しい中でその二つを両立することは、逆に精神的安定になっていたりするんですね。“自分にはこの世界しかない”と思うことって、ものすごく窮屈になるし、自分の心がすさんでいく。なので、「そうじゃない自分」でいられる環境を作っていくのが大事なんだなと思います。会社のことだけをやっていると、メイクもネイルもしなくなって、見た目的な意味ですさんでしまうこともあるんですけど、今日みたいに現場に来て「かわいい!」って言ってもらえるとうれしいし、「芸能のお仕事も辞めてなくて良かった」って思うので、良いメリハリになってるんだなと思います。■自分の人生に革命を起こすためのマインドくりえみさんのように、自分の人生に革命を起こすためには、根本の考えを変えてとにかく行動することが大切だなって強く感じました。最初の方にもお話ししたんですが、0って無なので、本当にプラスにもならない。でも、マイナスはプラスになる可能性がある。私の中で0にいる人ってずっと0で居続けるんですよね。「どうしようかな」「ちょっと勇気はないな」とか。「挑戦できない」って言ってる方って、ずっと同じ環境で同じことを言ってる。ダメ男に引っかかってる女性の言い訳と同じですね(笑)。そうですね(笑)。0の状態から何かしらのアクションを起こして、どん底に落ちたら、そこから這い上がるしか選択肢は無くなる。だったら一度マイナスに行って、0よりもプラスに行くためにどうするか考えるのが、結果的にポジティブな作用をもたらすと思うんです。中にはマイナスからそのままダメになってしまう人も居るかもしれないけど、這い上がれる可能性があるのはマイナスに行く人。だから、0よりマイナスの方が良いって、私は言いたいです。すごく心に響く言葉です。みんなが憧れるすごい人たちは、絶対にどん底を味わってるんですよ。そんな人たちでもどん底を味わってるのに、何も行動せずに悩んでいるあなたはどん底味わったことがあるんですか?と尋ねたい。ずっとぬるま湯に浸かるくらいなら、冷水に浸かって目を覚ましたほうが良いんです。今日のインタビュー、本当に名言が多すぎます。過去につらい経験だったりとか、苦しいことがあったりしたからこそ今がある人がやっぱり強いし、その気持ちが長続きする。挑戦することはものすごく自分自身を成長させるし、可能性を広げてくれます。そして、その先には自由が広がっていることを私は確信しているから、逆に挑戦しない理由は無いと、私は伝えたいです。自身で道を切り開いてきた“革命家”であるくりえみさんだからこその言葉の数々、これからの人生で、自分を鼓舞してくれるお守りになりそうです。ありがとうございました。
2023年09月22日取材・文:山口真央撮影:大嶋千尋編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部経営者やいわゆる「リーダー」って、どうしても私たちとは違う世界の人……と思ってしまいがち。でもリーダーたちも毎日寝て、起きて、ご飯を食べて、そして仕事をしていて……私たちと同じように生活を送る、ビジネスウーマンの一人でもあります。そんなリーダーたちの素顔や、これまでを探る本企画。今回の「リーダー」は、MICIN(マイシン)少額短期保険株式会社 取締役の伊藤由貴奈さん。MICIN少額短期保険は、がんを経験したことのある方向けに保険商品を展開する企業。一般的に、がんには一度かかるとすぐに保険に加入することは難しく、保険に入りたくても入れないとあきらめる方も多くいます。そんな方々に対して「MICIN少額短期保険なら入れます!」ともっと多くの人に知ってもらうために、日々奮闘しているのが伊藤さんです。プライベートでは2児の母でもある彼女。お話を伺うと、忙しさの中にある「保険を企画し、提供する側の覚悟」が見えてきました。伊藤由貴奈さん1982年生まれの41歳。大手保険会社にてIRや法務コンプライアンス、商品開発など専門性の高い業務を経験。その後、2022年3月にマイシン少額短期保険に入社。現在は取締役を務める傍ら、小学生2人の母として、育児と仕事を両立しながら活躍中。■引っ込み思案だった幼少期から、バスケに熱中した思春期までQ.1 幼少期はどんな性格でしたか?幼稚園くらいまでは引っ込み思案な性格だったと思います。人前に出るのがあまり好きではありませんでした。よく覚えているのは、幼稚園のクラスに性格が明るくて、クラスの中心にいるような女の子のこと。その子が好きな男の子に手紙を渡すとなって……そうしたら、周りにいる女の子も次々とマネをし始めたんです。私も「やらなきゃいけないのかな?」と、慌てて男の子に手紙を出したのを覚えています(笑)。Q.2 思春期は学校でどんな存在でしたか?小学生になり、引っ込み思案だった性格が、少しずつ前に出ることが好きになり、活発で負けず嫌いになっていきました。中高は私立の一貫校に通っていたのですが、個性的な子が多い学校だったなと今振り返ると思います。中高ではバスケットボール部に所属し、熱中していましたね。中高一貫校でよかったなと思うのは、幅広い年齢層と関われたこと。中学のうちから大学生や若い社会人のOBたちとの交流もあって、大学や社会人の雰囲気を感じ取れたのはとても大きかったと思います。Q.3 大学時代はどんなことを学んでいましたか?私は高知県で生まれ育ったのですが、家を出てひとり暮らしをしてみたい!という理由で大阪の大学に進学しました。当時は検事へのあこがれもあり法学部を選択。でもこの頃ももっぱら部活がメインでした(笑)。大学の女子バスケットボール部員が少なかったので、男子バスケットボール部のマネージャーに。そこで主人とも出会いました。■「必要な人に届ける保険」に感動し、現職のリーダーにQ.4 なぜリーダー職を目指したのですか?新卒で前職である大手保険会社に総合職で入社しました。金銭的に自立したいと思っていたので、金融業界を軸に就職活動をし、保険業界にたどりついた形です。前職が女性活躍に取り組んでいる会社で、熱心に仕事に取り組んでいたらいつのまにか管理職の道へ進んでいましたね。Q.5 MICIN少額短期保険への転職動機はなんですか?前職には18年在籍していたのですが、MICIN少額短期保険の存在を知るまで、転職したい気持ちはまったくなく。キャリアをこのまま積んでいけばいいと思っていたのですが、MICIN少額短期保険の「がん経験者向けの保険」を発売したことにとても驚きました。どの保険会社も「これから取り組んでいかなければならない商品」と考えている中、ベンチャー企業がそこに取り組んだ。カジュアル面談を組んでいただき、会社のビジョンにも共感できたため、すぐに転職を決意しました。Q.6 取締役就任当初、大変だったエピソードがあれば教えてください。前職は大きな会社でしたが、MICIN少額短期保険はベンチャー企業。保険事業全体をマネジメントしていくのは、緊張感がありましたね。また、伝統的な訪問・対面販売の保険と違い、MICIN少額短期保険はオンライン販売です。デジタルマーケティングの知識をつけるのも大変でした。今振り返ると大変だった……と思いますが、当時は無我夢中でやっていたこともあり、あまり大変だったという自覚はなかったですね。Q.7 子育てとの両立の大変さはありますか?私はいい意味で、「何が何でも子どもが第一」の母ではないのかもしれません。世間が考える「いい母親像」を目指しているわけではないです。必ず子どもの味方でいようとか、そういった根っこの部分以外は、「適度になんでもやる」「なるようにしかならない」という気持ちでやっています。Q.8 仕事でやりがいを感じるのはどんなときですか?2つあります。ひとつは新商品を世に送り出すとき。つい先日、私が開発に携わった新商品を世に出すことができました。保障内容や保険料の決定、財務局への商品審査……と、手塩にかけた商品を世の中に出せるのはとてもうれしいですし、やってよかったと感じます。もうひとつは、お客さまから感謝の声をいただけたとき。MICIN少額短期保険ではお客さまに対してよくインタビューやアンケートを行っています。そんな中で「がん経験者だからとあきらめていたけど、MICIN少額短期保険があって本当によかった」という感謝の言葉をたくさんいただくんです。そんなときは、やっぱりこの仕事をやっていてよかったなと思いますね。■メリハリのある日々。休日は家族の時間にQ.9 毎日のタイムスケジュールを教えてください。7時に起きて、子どもたちとごはんを食べて……8時過ぎに子どもたちが学校へ行くので、8時半過ぎからリビングで仕事を始めることが多いです。MICIN少額短期保険はフルリモートワークができる環境が整えられているので、9割型は在宅で仕事をしています。家事などと仕事を並行してやったりと、時間を有効活用できるのでこの制度は本当に助かっていますね。16時くらいまでは仕事をバリバリこなし、夕方に子どもたちが帰宅したら迎え、習い事に送り出す。19時くらいに子どもたちが帰ってくるので、一緒にごはんを食べて……。21時くらいからは自由時間ですね。仕事をする日もありますし、映画を見たりとゆっくり過ごすこともあります。Q.10 お休みの日はなにをされていますか?お休みの日はとにかく、寝る(笑)。平日の就寝時間が深夜2時くらいなこともあって、反動があるのか休日は遅くまで寝ていることがありますね。最近、娘が少年野球のチームに入ったんです。その練習を見に行ったり、息子と出かけたり……。ほぼ土日は仕事をせず、家族の時間と、休息の時間に充てるようにしています。■保険を通じてたくさんの人を助けたいQ.11 何歳まで仕事をしたいですか?私は暇だと落ち着かないタイプ。よく忙しくしているね、と周りに言われるのですが、暇があると不安になってしまうだけなんです。今の仕事にずっと関われたらいいなと思いますし、定年後もボランティアや地域のお仕事など、なにかしらのお仕事がずっとできたらいいなと思います。Q.12 今後の目標を教えてください。MICIN少額短期保険のビジョンである「医療×テクノロジーで保険をアップデートし、自分らしい生き方を選択できる世界を。」を実現するため、必要としてくださっている方に必要なときに入ってもらえるさまざまな保険を提供していきたいです。今はがん経験者向けの商品のみを展開していますが、病気の予防や早期発見の商品とか……保険を通じてたくさんの人に笑顔と安心を届けていきたいと思っています。
2023年09月22日取材・文:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部撮影:大嶋千尋取材場所:大塚家具有明ショールーム近年、「フェムテック」や「フェムケア」という言葉をよく耳にするようになりましたが、実際に自分の身体を不調や悩みを、身近な人に話す機会は、まだまだ多くはありません。どんなに仲の良い友達だとしても、相談するのをためらってしまう……なんて人もいるのではないでしょうか?ダンス&ボーカルグループ「AAA(トリプル・エー)」の元メンバーとして、10代から活躍してきた伊藤千晃さんは、美容メディアでフェムテックの連載を持つほど、フェムテック・フェムケアを前向きに取り入れている女性の一人。妊娠・出産を経て、自身の身体についてより興味を持ったと語ります。そんな幅広い層のファンがいる伊藤さんが、メディアやSNSを通して「フェムテックの重要性」を語るのはなぜなのでしょうか?伊藤さん本人にお話を伺いました。■友人の一言からハマった「フェムテック」の世界――まずは、フェムテックに興味を持ったきっかけを教えてください。数年前に、知人が“フェムテック”について話してくれたことがあったんです。当時は、言葉すら知らなかったのですが、「女性として知っておいた方が良いかもね」という会話をきっかけに、自分でも調べるようになりました。調べていくうちに、自身でも感じていた出産後の悩みや、20代の頃に感じていた生理の悩みなどの問題がすごく含まれたカテゴリーということにびっくりして、そこから興味を持って調べ始めるようになったのが大きなきっかけです。――ご友人の話がきっかけとはいえ、自身でも調べようと思えるのがすごいです!最初は“フェムテック”という言葉が新しいな……と思い、流行り言葉だし調べてみようかな、くらいのテンションだったんです(笑)。でも、少し調べただけでも、自分に当てはまる部分がたくさんあって。そこから一気にハマっていきましたね。――なるほど。調べていくうちに、自身の悩みに共通する部分があり、興味を持つようになったのですね。そうですね!私自身、年齢を重ねるにつれて自分の健康問題と向き合ってきました。でも、まさか「女性の健康問題をテクノロジーで解決しよう」という選択肢が、こんなにもたくさんあるとは予想していなかったので、知ることによって毎日が良い方向に変わっていったんです。それを実感してからは、より多くの人にフェムテックを知っていただきたい、と思うようになりましたね。■大切なファンに笑顔で過ごしてもらうために始めた発信――現在、メディアやSNSを通してフェムテックについて発信されている伊藤さんですが、10代からアーティストとして活動をされてきて、幅広い層のファンがいますよね。発信することに抵抗はありませんでしたか?最初はありました。「歌って踊る千晃ちゃんが見たい!」と応援してくれている方が多いので、ステージとはかけ離れた部分をファンの方にわざわざ伝える必要があるのかな、という葛藤もありました。でも、私自身10代・20代から身体を酷使して、気づいた時にはボロボロになっていて……。そんな時に、フェムテックと出会ってフェムケアをすることにより、自分の体調が変わってきたこと感じていたんです。私の場合は、女性ファンもすごく多かったので、自分の大切な人たちが、より健康に笑顔でライブやイベントに参加できるようになるなら、みんなにも伝えなきゃだめだな、と思ったのをきっかけに発信するようになりました。――実際に発信されたことで、ファンの方からの反響はありましたか?すごく反応がいいです。最初は「それを千晃ちゃんが言うんだ」みたいにびっくりされることもあったのですが、私がフランクに発信していくことで、「実は私も……」とSNSで声をかけてくれる人も増えました。そういった方たちが、今後は身近な大切な人たちにフェムテックの魅力を伝えて、広まっていけばと思っています。――アーティスト時代に男女混合グループとして活動されてきた伊藤さんですが、男性メンバーに女性ならではの体の不調を話すことはありましたか?言えなかったです……!10代・20代の頃は、そもそも生理の悩みを表立って話すという感覚がなかったですし、自分の中で解決するもの・我慢するものという意識が自然と身についちゃって。言ってみようかな、というところにも、まだたどり着いていない、我慢しなければならないものという認識でした。――では、体調が悪くても我慢していたのですね。そうですね。女性同士で生理のことを話す機会はあっても、「つらいからこうしたほうが良いよ」というところまではいかず、「つらいね」「分かる分かる」で終了という感じでした。そういった意味でも、今は悩みを解決する選択肢も多いので、若いうちに早く知ってほしいと思いますね。――10代のうちに知っていたら楽だったのに……と思うことはたくさんありますよね。若い頃は、他に楽しいことがあれば、体調はそっちのけで楽しい方に行きたいじゃないですか(笑)。そうなるとどんどん身体のケアは後回しになって、見えるところはちゃんとするけど、見えないところはケアしないという子もいるんじゃないかなと思います。でも、若いうちから正しいケアをすることで、今後の健康問題にも影響してくると思うので、そういった重要性をSNSなどを通して、伝えていきたいです。■日常会話に織り込みながら伝えることが大切――先ほど伊藤さん自身も周りに話せなかったとおっしゃっていましたが、女性たちが身体の悩みを周囲に理解してもらうためには、どのように伝えたらいいと思いますか?すごく難しいですよね。まだまだ「なんで女性がそういう話をするの?」と思っている人もいますし、私がしていることが正解ではないと思うのですが、私は気兼ねなく話せる友達やパートナー、家族の日常会話にさりげなく織り込むようにしています。――さりげなく織り込む……。女友達とかには理解してもらえそうですが、男性だと難しい場合もありそうです。たしかに「生理」というワードに、抵抗感がある人もいるかもしれません。そういう時は、PMSなどのワードを使うことで、「え、なにそれ?」みたいに会話が広がることもあるので、そういう話から少しずつ伝えていくのが第一歩なんじゃないかな、と思います。最初からハードなワードを並べないことが大事かも(笑)。■フェムテックはあくまで選択肢。自分に合うものを取り入れればいい――“フェムテック”に興味はあるけれど、まず何から始めたらいいのか分からない、という人に、伊藤さんならどんなアイテムをおすすめしますか?まずは、フェムゾーンのソープを変えてみてほしいです。私も以前はボディソープで洗っていたのですが、それが原因で乾燥してしまって……。最近は脱毛をしている人も多く、デリケートゾーンの保湿がより必要になっていますよね。乾燥が原因で、かゆみやニオイの悩みにつながることもあります。トラブルを軽減させるためにも、まずは毎日入るお風呂の中に一本置くことがいいんじゃないかな、と思います。――次のステップにおすすめのアイテムはありますか?ソープだけだとまだ乾燥が残るので、オイルやジェル、クリームにミストなど、肌をうるおすアイテムを使ってみてほしいです。年齢問わず乾燥しやすい場所なので、スキンケアをするように、デリケートゾーンケアをしていってほしいですね。海外だと、自分のフェムゾーンを鏡で見てみたり……というのもあるんですよ。でも結構ハードルが高いじゃないですか。まずは日常に取り入れられるものから意識してやっていくことが大切かな、と思っています。――月経カップや吸水ショーツなども広まっていますが、使うとなるとまた一歩ハードルが上がりますよね。たしかにそうですね。でも、選択肢を増やしてくれているだけなので、無理して使う必要はないと思うんです。困ったときに助けてくれるアイテムがあることを知るのが重要かな、と。「話題だから」と無理に使おうとはせずに、自分に合うケアだけ取り入れていければいいのかな。――ちなみに伊藤さん自身が今後取り組んでいきたいことはありますか?毎朝顔を洗ったり、歯を磨いたりすることが当たり前のように、フェムケアが毎日の当たり前になっていったらいいなと思うんです。なので、私自身も当たり前にケアしていきたいですね。あとは、私に出来ることは発信だと思うので、いろんな方に伝わるようなソフトな言い方に変えながら、フェムテックを知らない人たちに広げていけたらいいな。――最後に、マイナビウーマン読者へのメッセージをお願いいたします。仕事や趣味、恋愛など、色んなことに一生懸命に過ごしていると思うのですが、一生懸命頑張ることも、誰かを大切にする気持ちも、自分が健康でなければ出来ないことだと思います。なので、まずは自分の健康を大切にしながら過ごしていってほしいです!
2023年09月15日取材・文:ameri撮影:大嶋千尋編集:松岡紘子/マイナビウーマン編集部キャリアも、結婚・出産も諦めたくない。でも、上手に両立することはできるのだろうか、と悩む女性は少なくないはず。そのどちらも諦めず、結婚と出産を経験し、マーケとしてのキャリアを順調に歩んでいるのが、森永乳業のマーケティング統括部ヨーグルト・デザート事業マーケティング部でパルテノブランドを担当する大森茜子さん。ただ、彼女も新卒で森永乳業に入社した当初とは、働き方も仕事との向き合い方も変わったといいます。どちらも大切にしているからこそ、どちらも疎かにはしない。こだわりの働き方を伺ってきました。■最初のキャリアは営業から。マーケへ異動し「ギリシャヨーグルト パルテノ」ブランドを担当本日はどうぞよろしくお願いします!大森さんは2008年に森永乳業に入社されたと伺いましたが、新卒入社ですか?はい、そうなんです。入社当時はまず東京にある支社の営業に配属され、丸々3年間、量販店やコンビニの営業を担当していました。キャリアの最初は営業だったんですね。そこから本社に?そうですね。2011年に本社の商品開発を行うマーケティング部署に異動してきました。そこからは、2015年と2019年に二度出産をしているので、出たり入ったりの期間はあったものの、ずっとチーズの事業部でマーケティングに携わり、2023年6月から新たにヨーグルト・デザート事業でパルテノブランドを担当することになりました。元々マーケティングに携わりたいという気持ちがあったんですか?そこまで「絶対に商品開発をやりたい!」と思っていたわけではなかったのですが、メーカーに入ったのでぼんやりと「いつかはやれたらいいな」とは思っていました。営業とマーケティングを経験されて、どちらが自分に合っていると感じていますか?そこに関しては、マーケを経験することできてよかったなと思っています!自分が携わった商品やプロモーションが世に出て、多くの人の生活の一部になっていくのは純粋にすごいことだと思いますし、そこにやりがいも感じています。森永乳業にはどうして入社を?赤ちゃんからお年寄りまで愛される商品をたくさん持っている会社だなと。自然と会社の商品に触れて生きてきたなということは何となく入社前から思っていて。特定の人だけではなく、幅広い方に手に取ってもらい、食べてもらい、幸せになってもらえる商品がたくさんあるところが魅力で、そこに自分も携わりたいと思ったからですね。そして、実家が日本料理屋をやっていて、ずっと食べ物に関わる生活をしていたこともあり、食分野に進みたいという気持ちがあり……。さらに祖父が畜産系の獣医で、幼少期から牛舎に連れて行ってもらっていたので、いくつか選考が進む中で、食の分野・商品が好き・祖父のルーツというところがマッチしていた森永乳業に決めました。■配属後に猛勉強。現在は自宅の冷蔵庫にヨーグルトを複数種常備して勉強もマーケティングは、具体的にはどんなお仕事をしているのでしょう?今は、私ともう一人の先輩とのチームで、パルテノという商品を担当しています。新しい商品を作る際にまず「どういう商品を作ろうか」というところから考え、研究所や生産関連や工場、調達の部門など、さまざまな方と関わりながら商品を作っています。いろいろな方とコミュニケーションを取るお仕事なのですね!そうですね。営業時代は私と得意先との関係がメインで、入社してすぐの一担当者としてはそれほど社内の関係者は多くない環境で毎日働いていたので、マーケに異動してきた当初は、関係者の多さにびっくりした覚えがあります(笑)。そもそも、大学でもマーケティングの勉強をしていたのですか?いえ、英文科出身なので全く。なので、配属後に猛勉強しました。また、製造工程も覚えることが多く、研究所の方が話したことをひたすらノートに書き出し、先輩を捕まえて「この言葉の意味を全部教えてください」と聞いて覚えていましたね。大企業は3年ほどで部署を異動されるイメージがあるのですが、2011年から2023年までと、かなり長い期間同じ事業部でお仕事をされてきたのですね。そうなんです。途中産休育休を取得しているので正味10年弱くらいですが、長い方だと思います。それだけ長くいたら、愛着が湧きますよね。仕事なので、感情を入れずにやっていたつもりだったのですが、いざ異動と分かった時には、勤務中に号泣してしまいました(笑)。染み付いているものはあったのかなと思います。ただ、チーズのマーケティングを担当していた時には、自宅の冷蔵庫の一角にいろいろなメーカーのチーズを15種類くらい入れていたのですが、今はそれがヨーグルトに変わりました(笑)。他社のものも含めて今は6種類くらい入っていたと思います。■仕事のモットーは「素早く丁寧に」お仕事をする時に大切にしていることはありますか?「素早く丁寧に」ということを大切にしています。それは入社してからずっとですか?いえ、大きな転機は出産したことですね。営業時代は、今振り返れば良くないのですが、毎日遅い時間まで長く働いていたんです。だからといって元々ダラダラと仕事をしていたわけでもなかったのですが、出産によってどうしても物理的な制約ができ、9時から17時までにできることをやらなければいけなくなった時に、もっとギュッと凝縮しなければいけないと思ったんですよね。効率的にお仕事をするために具体的にしていることはありますか?やるべきことを全部見える化して、タスクを目に見えて分かるように管理しているのと、なるべく先取りするように意識しています。もちろん自転車操業のようになってしまうこともあるのですが……。■大切にしているのは“柔軟さ”在宅と出社の割合はどれくらいなのでしょう?半々くらいです。割合はある程度個人の裁量に任せてもらっているので、会社での作業の方が集中できるという人はほとんど出社していますし、私のように大体50%くらいの出社率の人もいます。今はワークライフバランスとしてはどのくらいだと感じていますか?1日のうち占めている時間は仕事の方が多いと思いますが、心理的にはバランスが取れているように感じています。平日の仕事以外の時間や土日も、子どものことで終わってしまうので、自分の時間はあまりないですが……。出産前は韓国オタクだったので、よく友達や妹と新大久保へ繰り出していましたが、今はその情熱を捧げる相手が子どもに移った感じですかね。仕事やプライベートを大切にする中で、大事にしている軸があれば教えてください!「柔軟にやりたいな」と常に思っています。予期せぬ出来事が日々起こるので、そこにフレキシブルに対応できるように、あまりガチガチにならないようにしようかなと。私、そもそもすごく完璧主義なんですよ。なので、全部きっちりしたいという思いがいまだにあるのですが、仕事も子育てもイレギュラーが起きるので、そこを和らげなくてはキツいなと思いまして。手順もあらかじめ決めたいタイプなのですが、それが崩された時にも一気に崩れてしまわないように、「じゃあこれは次の日に組み替えよう」と対応できるようにしています。ご自身のキャリアを「○○キャリ」と当てはめるとしたら、何だと思いますか?今の自分にとっては仕事も育児もどちらも大切な動力なので、異種の組み合わせということで「ハイブリッドキャリ」かな。最後に、今後はどういう働き方をしていきたいかを教えてください。子どもを産んだ時には2つのパターンに分かれると思います。ひとつが「早く復帰したい」と思うパターン、そしてもうひとつが「子どもと一緒にいることが楽しくて復帰したくない」というパターン。私はどちらかというと前者で、実際に復帰してよかったと思っているので、このままずっと仕事は何かしらの形で続けていきたいなと思っています。そして段々と自分の領域を増やしていき、ゆくゆくはマーケティング以外の仕事にもチャレンジできたらいいですね。興味がある分野はあるのですか?弊社が海外事業にも力を入れているので、そこに興味を持っています。これまで営業やマーケで培ってきた経験や、大学時代に学んでいた英語をより本格的に使って仕事ができたらいいな、という気持ちはずっとぼんやりとあったので、今すぐとは思っていませんが、もし次にチャレンジできるなら、と考えています!
2023年09月08日大人のことをよく観察してる……!近藤千尋さんは2015年にお笑いトリオ・ジャングルポケットの太田博久さんと結婚。現在は6歳と4歳の姉妹を育てるお母さんです。夫婦そろってバラエティ番組に出演するなど太田さんとは自他ともに認める仲良し夫婦。番組では付き合いはじめた頃から10年続いているという夫婦のルールを披露。それは、寝る前にどちらかが「I love you」と言ったら、もう一方が「I love you too」と返すというもの。最近では子どもたちも、誰かが「I love you」と言ったら、「I love you too」と返すようになったそうで、家族の温かい雰囲気が伝わってくるようです。姉妹は「パパとママの言ってることを聞いててマネをする」ようになってきたと言い、お店やさんごっこをしながら長女が次女に向かって「領収書いります?」と言い、次女が「太田でお願いします。太いに田んぼの田で」と話しているのを聞いたという爆笑エピソードも明かされました。そんな可愛い姉妹について、「長女はちょっとパパに似てて、次女はちょっと私に似てる」と近藤さん。しかし長女はパパに似ていると言われるのが嫌で、あるとき初対面の人に「パパにそっくりだね」と言われて、泣いてしまったことがあるといいます。それ以来、近藤さんは初対面の人にはあらかじめ「パパに似てるって絶対言わないでくださいね」とこっそり伝えるようにしているのだとか。ちなみに、そのとき泣いた長女を見て、太田さんも号泣……。自分に似ていると言われて泣かれてしまうと、たしかにパパとしては悲しくなってしまいますね(苦笑)。一方で姉妹はパパのことだってもちろん大好き。普段はほとんど夫婦喧嘩をしないものの、半年に1回は近藤さんが爆発することがあり、あるとき娘たちがYouTubeを見ている間に太田さんを別室に呼び出し、半年分の溜まっていた不満をぶつけたのだといいます。ひとつひとつは「なんでハイボールをソファの背面に置いて寝るの?」など細かいものながら、これまでの積み重ねで大きな不満になっていたものをぶつけたところ、太田さんは泣いてしまったそう。すると見かねた娘さんが部屋に入ってきて、「なんでパパを泣かせるの!」とママを一喝。「パパはね、ママがお仕事のとき私たちにチャーハン作ってくれてるよ!いつもゴミ捨ても3個持って行ってるよ。本当にがんばってるんだから、パパをいじめないで!」と、パパをかばったのです。子どもたちはパパががんばっていることをちゃんと見てくれているのですね。太田さんにとって本当に報われたと思う瞬間だったのではないでしょうか。
2023年09月08日取材・文:ミクニシオリ撮影:大嶋千尋編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部アジアNO.1のPR会社・ベクトルグループでP2C事業を担う「Direct Tech」の女性役員、横田彩夏さん。転職後1年で部長、2年で執行役員にスピード出世した若手リーダーです。学生時代から培った「PR力」と、挫折しても歩みを止めないたゆまぬ精神で、20代からキャリア街道を爆進する横田さん。学生時代にはミスコングランプリを受賞しており、華やかな経歴も注目されがちな彼女ですが、その芯には「体験への強い思い」や「成功につなげるルーティン」など、地道に積み上げてきた努力がありました。横田彩夏さん1993生まれ、東京都出身。在学中、ニューヨークに拠点を持つ服飾美術大学「Parsons School of Design」にてファッションデザインの技術を学んだ後、アパレルのキャリアをスタート。前職にてパワーインフルエンサーをディレクターに迎えた P2C事業の運営に包括的に携わり、2020年8月に株式会社Direct Techにジョイン。P2Cアパレルブランド「Boka nii」の立ち上げに従事。2022年4月より、執行役員としてP2Cブランド事業のグロースを包括的にマネジメントしている。■女子校時代は、アフィリエイトとバイトで留学費用を貯金Q.1 幼少期はどんな性格でしたか?幼い頃から興味があることに熱中しやすく、外の世界が気になって幼稚園から脱走したこともありました。特に絵を描くことに熱中していて、1日に5〜6時間は紙に向かい、気づけば最も長く続く趣味に。読書も好きで、小学校の時のクリスマスには、サンタさんにギリシャ神話の全巻セットをねだり、親にも少し驚かれたようです。Q.2 どのようなご家庭で育ちましたか?銀行勤めの母と、やさしい祖母との3人暮らしでした。祖母と過ごす時間も長かったので、初めて買ったCDは美空ひばりさん。渋い趣味ですよね(笑)。母は帰りが遅いことも多かったですが、その分気の向くままに、自身の興味関心を深めることができました。夜は母が必ず読み聞かせをしてくれて、物語の先を想像しながら眠りにつくことが毎日の楽しみでした。Q.3 思春期は学校でどんな存在でしたか?「堅実にして質素」が校訓だった中高一貫の女子校では、周囲の友人から“自由人”、“尖っている”などと言われていました。自覚はあまりなかったのですが、振り返ってみれば変な子だったのでしょうね。美術ではない授業の最中にも画材を広げて絵を描いていて、先生に怒られたこともありました。Q.4 学生時代にバイトはしていましたか?中高時代はバイト禁止だったのですが、当時流行していたブログで、PV数を伸ばすことに熱中していました。購入品やコスメをブログにアップしていただけだったのですが、人気が出てきてPR案件を受けるように。ブログはその後のキャリアにも少しつながっていて、大学時代には、留学のノウハウをまとめたブログを立ち上げ、アフィリエイトで稼いでいました。Q.5 学生時代に注力したことはなんですか?大学ではミスコンに参加し、グランプリを受賞しました。SNSを伸ばしたりネット票を稼いだりするのが地味に大変で、ミスコン参加中はバイトとの両立で日々手一杯でした。ミスコンも大変でしたが、大学生活の中で最も努力したのは、留学でしたね。中学校の語学研修でハワイに行ったことをきっかけに、アメリカでファッションを学びたいという気持ちが徐々に大きくなっていき、大学では1年間、ニューヨークのファッションスクールに通いました。留学費用も自分で貯めたので、3年生まではバイトにもかなりの時間を割いていました。■留学先で「人生の挫折」を経験。けれど、やることは変わらないQ.6 留学先で苦労したことはなんでしたか?スクールでは、一人前に服が作れるようになることをゴールに、毎日服づくりをしていました。洋裁については初めて学ぶことばかりですし、語学の壁にぶつかることも多く、毎日授業を録音して、学校が終わってからはステイ先で何度も録音を聴き返しながら、宿題をこなしていました。そんなある日、1カ月かけて作ったドレスを提出したら、講師が激怒……。私は、ポリエステルでドレスを作っていたのですが、課題は「コットンで服を作る」だったんです。自分の語学力不足のせいで、1カ月の努力が無駄になってしまった時は、人生で初めて挫折を味わいました。しかし、挫折したからといってやることが変わるわけではないので、数日で立ち直ったように記憶しています。成長するためには努力と勉強、作業を繰り返すしかないと思っているので、人生を通してそのルーティンをこなし続けています。Q.7 就職先はどのように決めましたか?留学でファッションを学んだものの、職業としてデザイナーを選ぶべきか悩んでしまい、就活は迷走していました。さまざまな企業のOBに話を聞くうちに、どの業界でどんな仕事をしたとしても、任されることの大枠はあまり変わらないと考えるようになり、最終的にはインターン先の会社に就職することを決めました。就職先は「C Channel株式会社」というキャスティングやPRを得意とするベンチャー企業。手を挙げればなんでもやらせてくれる空気があり、裁量権が大きかったのがメリットでしたね。Q.8 リーダー職を目指したきっかけはなんでしたか?もともとリーダー職を目指していたわけではありませんでした。「C Channel」では留学経験を活かして海外事業部に配属され、1年でEC事業部に転籍。EC事業部でP2Cブランドの立ち上げに従事した経験を買われ、当時の上司に誘われてDirect Techに入社しました。上司と同じ環境で働けるなら、と転職し、新しいコスメブランドやアパレルブランドの立ち上げをこなしていくうちに、いつの間にかリーダー職に。成長するために必要なものを取りに行くことを繰り返していく日々の中で、役職は勝手についてきました。Q.9 就任してから一番大変だったことはなんですか?経営者として「ズームアウト」の視点を持つまでには、苦労しましたね。もともとオタク気質で、視野が狭くなりやすいことは長所であり短所でもありました。けれど、仕事のスケールが広がっていくこと自体は楽しかったですし、貴重な経験を積ませてもらっている自覚があったので、日々を楽しみながら徐々に学んでいますが……毎日が充実しているからこそ、すぐに時間が過ぎていくような感覚もあり、焦りも感じます。けれど、時間は平等に有限です。少ない時間の中でどうしたらもっと成長できるか、もっと考える時間を確保できるかを考えて、最近会社の近くに引っ越しました。Q.10 毎日のタイムスケジュールを教えてください。実働時間は、毎日10時間程度です。経営者の中ではホワイトな方かもしれませんね。チームメンバーの仲がいいので、ランチはみんなで食べることが多いです。仕事が終わったら、お酒を飲みながら本を読んだり、情報収集に時間を使うことが多いです。今でも絵を描くのが好きなので、瞑想も兼ねて絵筆を握る日も。■仲間である社員とともに「感動体験を世界に」Q.11 休日は何をしていますか?新しい体験をすることを大切にしているので、アートに触れたり、図書館に行ったり、ゴルフに行ったり……色々ですね。休日も、チームメンバーと過ごすことも多いです。新しい体験に前のめりな子や、情報が早い子が多いので、誰かしらが新しいスポットを見つけてきて、みんなで遊びに行きます。サウナに旅行、展示会など、いい意味でなんでも楽しんでいます。Q.12 どんなところに住んでいますか?会社からすぐ近くのデザイナーズマンションで、コンクリート打ちっぱなしの、無機質な部屋です。もともとは韓国風の女性らしい部屋や、白基調のインテリアも好きなのですが、家に帰っても仕事のことを考えることが多いので、雑念が入りづらいよう趣味とは全く違う部屋を選びました。いつかは、好きなものに囲まれたかわいい部屋にも住んでみたいんですけどね。Q.13 社員とはどんな関係ですか?上下関係というよりは、いい意味で支え合う同志のような関係です。ちなみに、社員からも「横田さんは変わっている」と指摘されることが多いです(笑)。トレンドを追いかけるのも私たちの仕事の一つなので、私も社内では日によってはかなりカジュアルな格好をしているので、親近感はあるのかな?Q.14 将来の夢を教えてください。仕事と自己成長が何よりも好きなので、お仕事は死ぬまで続けたいです。でも、夢を語るとしたら、感動体験を世界に提供していきたいです。ITやメタバース、AIが進歩していく世の中で、体験や経験こそが人間を人間たらしめていくと思っています。今後、体験は世界中でもっと価値が高くなっていくと思います。Direct Techでは、誰かの経験や体験を、コスメやアパレルといったモノ、イベントや発信に落とし込みます。その経験の価値や感動がもっと伝わるよう、尽力していきます。それと同時に、私自身も限りある時間の中で、より多くのことを体験し、濃い人生を送っていきたいですね。
2023年08月31日来年4月より上演がスタートする舞台「千と千尋の神隠し」のロンドン公演公式ビジュアルとチケット情報が発表された。昨年3月に世界初演として帝国劇場にて開幕した本舞台。初の海外公演は、約2,300席の客席数を誇るウェストエンド最大級の劇場、ロンドン・コロシアムで行われる。初演からのオリジナルキャスト、千尋役の橋本環奈と上白石萌音の出演も決定している。2023年再演時今回公開されたロンドン公演の公式ビジュアルは、千尋とハクの龍の姿をモチーフに制作。ロンドン・ウェストエンドの街に大展開される。ロンドン公演公式サイトで実施中の先行販売へのエントリー数は、8月2日の受付開始以来、12万5000件を超えている本作。「48時間先行販売」は9月5日(火)18時(ロンドン現地時間10時)より、「一般発売」は9月7日(木)18時(ロンドン現地時間 10時)スタートとなる。2023年再演時▼舞台「千と千尋の神隠し」公演情報2024年3月【東京】帝国劇場2024年4月30日(火)~7月20日(土)【ロンドン】ロンドン・コロシアム2024年4月【名古屋】御園座2024年4~5月【福岡】博多座2024年5~6月【大阪】梅田芸術劇場メインホール2024年6月【北海道】札幌文化芸術劇場 hitaru(シネマカフェ編集部)
2023年08月30日2024年4月から7月にかけて上演される舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン公演のビジュアルが公開された。原作は2001年に公開された宮﨑駿監督によるアニメーション映画。ロンドン公演が行われるのは、約2,300席の客席数を誇るウェストエンド最大級の劇場であるロンドン・コロシアム。日本人キャストによる日本語での海外上演としては演劇史上最大規模、また東宝株式会社主催公演としても史上初の試みとなる。公開されたビジュアルは、千尋とハクの龍の姿をモチーフにしたもので、このビジュアルがロンドン・ウェストエンドの街に展開される。併せて、ロンドン公演のチケット先行販売と一般販売のスケジュールも発表となった。なお、ロンドン公演には2022年初演からのオリジナルキャストである、千尋役の橋本環奈と上白石萌音の出演は決定しているが、そのほかのキャストは追って発表される。<公演情報>舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン公演2024年4月30日(火) ~7月20日(土) ロンドン・コロシアム【チケット情報】・48時間先行販売:9月5日(火) 18:00(ロンドン現地時間10:00)スタート・一般発売:9月7日(木) 18:00(ロンドン現地時間10:00)スタート先行販売へのエントリーはこちら:舞台『千と千尋の神隠し』日本公演【公演日程】2024年3月 東京・帝国劇場2024年4月 名古屋・御園座2024年4月~5月 福岡・博多座2024年5月~6月 大阪・梅田芸術劇場メインホール2024年6月 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru【スタッフ】原作:宮﨑駿翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子オリジナルスコア:久石譲関連リンク日本公演公式サイト:海外公演公式サイト:
2023年08月30日舞台「千と千尋の神隠し」2024年公演に出演する新たな千尋役として、川栄李奈、福地桃子が決定。22年初演からのオリジナル・キャスト、橋本環奈と上白石萌音とともに千尋役を4名で演じていく。宮崎駿による不朽の名作を英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアード翻案・演出により世界で初めて舞台化した「千と千尋の神隠し」。千尋役を本作で初舞台を飾った橋本さんと、声優や歌手としても活躍の場を広げる上白石さんのWキャストが演じ大きな話題に。昨年の公演時には、東京・帝国劇場はじめ日本の5大都市劇場でロングラン公演を達成。また、初演公演中の2022年5月には、大衆演劇の優れた業績を表彰する「第47回菊田一夫演劇賞」で上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞を受賞する快挙を成し遂げるなど、演劇界を超えて日本のエンターテインメントを大いに盛り上げた。この8月、名古屋・御園座の公演ではそれまで新型コロナウイルス禍のためかなわなかった、英米のクリエイティブスタッフ来日も実現。日本のスタッフ・キャストと共にアップデートを重ね、先日8月26日に無事幕を下ろしたばかり。2024年は3月の帝国劇場からスタートする全国ツアー(4月【名古屋】御園座、4~5月【福岡】博多座、5~6月【大阪】梅田芸術劇場メインホール、6月【北海道】札幌文化芸術劇場 hitaru)が予定されており、さらに4月から7月にかけて、ロンドン・ウェストエンドのロンドン・コロシアムでの初の海外公演も決定。橋本さんと上白石さんのロンドン公演への出演は発表されているが、4人の千尋の全国ツアーとロンドン公演のローテーションは現在調整中という。この度、オーディションで千尋役を射止めた川栄さんは、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」をはじめ、『亜人』『ステップ』など映画、舞台、ドラマなどに幅広く出演、2022年には連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で主演の1人を務めた。9月1日放送・配信開始のWOWOW連続ドラマW-30「オレは死んじまったゼ!」への出演が決まっている。川栄李奈川栄さんは、「去年の初演を観劇させてもらった時、細部にまでこだわった演出やキャストのみなさんの熱量を肌で感じ、とても感動したのを今でも覚えています」と言い、「まさか自分が千尋を演じられるとは思ってもいなかったので、もうすでに緊張していますが、心強いカンパニーの皆さんにしっかりと食らいつき、最高の作品をお届けできるよう頑張りたいと思います!」と力強く語る。また、同じくオーディションを経て抜擢された福地さんといえば、2019年、連続テレビ小説「なつぞら」の夕見子役で注目を集め、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、Netflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」、「それってパクリじゃないですか?」(日本テレビ)、(家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(NHK BSP)などに出演。自身初の舞台作品「橋からの眺め」をはじめ、複数の作品に出演予定。福地桃子映画『千と千尋の神隠し』を「3歳の頃、4歳の兄と母にせがんで映画の初日に渋谷の映画館へ並んで観た記憶があります。奇妙だけれどなんだか惹きつけられる作品の力強さを幼心にも覚えています」とコメント。「来年3月帝国劇場から再スタートするという素晴らしいエネルギーと共に、素敵なカンパニーの皆さんと自分自身としっかり向き合い努めてまいります」と意気込みを語っている。舞台「千と千尋の神隠し」は2024年3月、東京・帝国劇場にて上演。御園座8月26日(土)17時公演のライブ配信をHuluにてアーカイブ配信中、9月2日(土)23時59分まで。<2024舞台「千と千尋の神隠し」公演>2024年3月【東京】帝国劇場2024年4月~7月【ロンドン】ロンドン・コロシアム2024年4月【名古屋】御園座2024年4~5月【福岡】博多座2024年5~6月【大阪】梅田芸術劇場メインホール2024年6月【北海道】札幌文化芸術劇場 hitaru(シネマカフェ編集部)
2023年08月28日舞台『千と千尋の神隠し』2024年公演に出演する千尋役4名が発表された。原作は2001年に公開された宮﨑駿監督によるアニメーション映画。舞台版は少女・千尋が引っ越し先に向かう途中、トンネルから八百万の神々の世界へ迷い込むところから始まり、人間の世界に戻るために様々な出会いを経て、生きる力を呼び醒ましながら奮闘していく――。昨年の公演時には、日本の5大都市劇場(東京・帝国劇場/大阪・梅田芸術劇場メインホール/福岡・博多座/北海道・札幌文化芸術劇場hitaru/愛知・御園座)でロングラン公演を達成。また、2023年8月の御園座公演では、それまで新型コロナウイルスの影響で叶わなかった英米のクリエイティブスタッフ来日も実現。日本のスタッフ・キャストとともにアップデートを重ね、先日8月26日(土) に幕を下ろした。このたび千尋役としてアナウンスされたのは、初演からのオリジナルキャストである橋本環奈と上白石萌音に加え、オーディションを経て選ばれた川栄李奈、福地桃子の4名。2024年公演は3月の帝国劇場からスタートする全国ツアーが予定されているほか、4月から7月にかけて、ロンドン・ウェストエンドのロンドン・コロシアムで初の海外公演が行われる。■川栄李奈 コメント新しく千尋を演じさせていただくことになりました。去年の初演を観劇させてもらった時、細部にまでこだわった演出やキャストのみなさんの熱量を肌で感じ、とても感動したのを今でも覚えています。まさか自分が千尋を演じられるとは思ってもいなかったので、もうすでに緊張していますが、心強いカンパニーの皆さんにしっかりと食らいつき、最高の作品をお届けできるよう頑張りたいと思います!楽しみにしていただけたら嬉しいです。■福地桃子 コメントこの度、千尋役を務めさせていただくことになりました。映画『千と千尋の神隠し』は3歳の頃、4歳の兄と母にせがんで映画の初日に渋谷の映画館へ並んで観た記憶があります。奇妙だけれどなんだか惹きつけられる作品の力強さを幼心にも覚えています。来年3月帝国劇場から再スタートするという素晴らしいエネルギーと共に、素敵なカンパニーの皆さんと自分自身としっかり向き合い努めてまいります。宜しくお願い致します。<公演情報>舞台『千と千尋の神隠し』舞台『千と千尋の神隠し』メインビジュアル【公演日程】2024年3月 東京・帝国劇場2024年4月~7月 ロンドン・コロシアム2024年4月 名古屋・御園座2024年4月~5月 福岡・博多座2024年5月~6月 大阪・梅田芸術劇場メインホール2024年6月 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru【キャスト】千尋:橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子(交互出演)※この4名共、2024年3月帝劇公演に出演。※国内の全国ツアーとロンドンの千尋役の出演スケジュールは調整中。※その他の役のキャスト、出演スケジュールについては追って発表。【日本公演 スタッフ】原作:宮﨑駿翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子オリジナルスコア:久石譲関連リンク日本公演公式サイト:海外公演公式サイト:
2023年08月28日女優の川栄李奈、福地桃子が、新たに舞台『千と千尋の神隠し』千尋役に決定したことが27日、明らかになった。同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋(橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子 ※交互出演)が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。初演公演中の2022年5月には、大衆演劇の優れた業績を表彰する『第47回菊田一夫演劇賞』で上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞を受賞し、2023年8月に行われた愛知・御園座の公演では、それまで新型コロナウイルス禍のためかなわなかった、英米のクリエイティブスタッフ来日も実現。日本のスタッフ・キャストと共にアップデートを重ね、26日に無事幕を下ろした。2024年は3月の帝国劇場からスタートする全国ツアーを予定し、4月から7月にかけて、ロンドン・ウェストエンドのロンドン・コロシアムでの初の海外公演も決定している。今回新たに千尋役に決定した川栄と福地は、22年初演からのオリジナル・キャストである橋本環奈と上白石萌音に加え2024年の帝劇公演から登場。全国ツアーとロンドン公演のローテーションは現在調整中となっている。公演は2024年3月に東京・帝国劇場、2024年4月〜7月にロンドン・コロシアム、2024年4月に愛知・御園座、2024年4〜5月に福岡・博多座、2024年5〜6月に大阪・梅田芸術劇場メインホール、2024年6月に札幌・札幌文化芸術劇場hitaru。現在、御園座で行われた8月26日17:00公演のライブ配信も販売されている(9月2日20:00まで)。○川栄李奈 コメント新しく千尋を演じさせていただくことになりました。去年の初演を観劇させてもらった時、細部にまでこだわった演出やキャストのみなさんの熱量を肌で感じ、とても感動したのを今でも覚えています。まさか自分が千尋を演じられるとは思ってもいなかったので、もうすでに緊張していますが、心強いカンパニーの皆さんにしっかりと食らいつき、最高の作品をお届けできるよう頑張りたいと思います! 楽しみにしていただけたら嬉しいです。○福地桃子 コメントこの度、千尋役を務めさせていただくことになりました。映画『千と千尋の神隠し』は3歳の頃、4歳の兄と母にせがんで映画の初日に渋谷の映画館へ並んで観た記憶があります。奇妙だけれどなんだか惹きつけられる作品の力強さを幼心にも覚えています。来年3月帝国劇場から再スタートするという素晴らしいエネルギーと共に、素敵なカンパニーの皆さんと自分自身としっかり向き合い努めてまいります。宜しくお願い致します。
2023年08月28日舞台『千と千尋の神隠し』の御園座公演が、Huluストアにて独占ライブ配信されることが決定した。舞台『千と千尋の神隠し』2022年公演より舞台『千と千尋の神隠し』2022年公演よりライブ配信されるのは8月20日(日)の昼の部(12:00公演)と、8月26日(土)の夜の部(17:00)。20日は橋本環奈、26日は上白石萌音が主演を務める。本公演は2022年の初演から橋本・上白石によるダブルキャストが大きな話題を呼び、この度待望の再演でチケットは即日完売となっている。舞台『千と千尋の神隠し』2022年公演より舞台『千と千尋の神隠し』2022年公演より■橋本環奈・上白石萌音メッセージ橋本舞台『千と千尋の神隠し』御園座公演上白石ライブ配信が決定しました!橋本イエイ!上白石やったー!橋本今年は御園座公演のみですし、公演数も少ないのでこの機会があって嬉しいです上白石ね、嬉しいね上白石初演時は来日できなかった海外のクリエイターや新キャストの方も加わって、さらに進化した舞台『千と千尋の神隠し』ぜひご覧ください橋本配信日は8/20(日)昼の部!上白石8/26(土)夜の部!橋本アーカイブもあります!上白石お楽しみにー!舞台『千と千尋の神隠し』2022年公演より舞台『千と千尋の神隠し』2022年公演より本作は宮崎駿監督の不朽の名作『千と千尋の神隠し』を2022年に初めて舞台化した作品。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターであるジョン・ケアード翻案・演出。昨年の公演時には、日本の5大都市劇場(東京・帝国劇場/大阪・梅田芸術劇場メインホール/福岡・博多座/北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru/名古屋・御園座)でロングラン公演を達成。また、公演中の5月には、大衆演劇の優れた業績を表彰する『第47回菊田一夫演劇賞』で上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞を受賞する快挙を成し遂げるなど、演劇界だけではなく日本のエンターテインメントを大いに盛り上げた。舞台『千と千尋の神隠し』2022年公演より舞台『千と千尋の神隠し』2022年公演より2024年は3月に帝劇凱旋公演、そして4月から7月にかけてはロンドン・ウエストエンドのLondon Coliseumでの初の海外公演が決定している。同4月からは国内でのツアーも展開される。目下、8月の御園座公演に向けて日英米のクリエイティブスタッフが集結し、作品をアップデートする稽古を重ねているそうだ。演劇界でもっともホットな公演。初演からの進化を会場とリンクするライブ配信でぜひ見ていただきたい。<公演情報>舞台『千と千尋の神隠し』原作:宮﨑 駿翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子【配信概要】■配信日時:2023年8月20日(日)12:00 開演2023年8月26日(土)17:00 開演※ライブ配信時間は予告なく変更になる場合がございます。※ライブ配信の場合は、上記時間のみ視聴が可能です。※ライブ配信ご視聴の際は、巻き戻しや一時停止はできません。■見逃し配信【8月20日(日)12:00公演】ライブ配信終了後、準備が整い次第 ~ 8月27日(日)23:59【8月26日(土)17:00公演】ライブ配信終了後、準備が整い次第 ~ 9月2日(土)23:59■出演者【8月20日(日)12:00公演】千尋:橋本環奈ハク:三浦宏規カオナシ:山野 光リン・千尋の母:華 優希釜爺:田口トモロヲ湯婆婆・銭婆:夏木マリ【8月26日(土)17:00公演】千尋:上白石萌音ハク:醍醐虎汰朗カオナシ:小㞍健太リン・千尋の母:華 優希釜爺:田口トモロヲ湯婆婆・銭婆:朴 璐美※出演者及びスケジュールが変更となる可能性があります。※出演者及びスケジュールが変更となった場合でも、払戻し及びポイント返還はいたしかねます。■販売期間【8月20日(日)12:00 公演】8月7日(月)18:00~ 8月27日(日)20:00 まで【8月26日(土)17:00 公演】8月7日(月)18:00~ 9月2日(土)20:00 まで※予告なく変更になる場合がございます。■視聴料金5,500円(税込)※見逃し配信の視聴可能期間は限られておりますので、ご注意ください。※公演毎に購入が必要となります。■Hulu ストア 購入 URL【劇場公演】2023年8月13日(日)~26日(土) 名古屋・御園座2024年3月 東京・帝国劇場2024年4月~7月 ロンドン・コロシアム2024年4月 名古屋・御園座2024年4月~5月 福岡・博多座2024年5月~6月 大阪・梅田芸術劇場メインホール2024年6月 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru日本公演公式サイトロンドン公演公式サイト
2023年08月11日取材・文:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部撮影:大嶋千尋趣味と仕事の両立。みんなが憧れる言葉ではありますが、一体どれくらいの人が両立できているのでしょうか。ましてや、プロジェクトリーダーなどの役職についてしまった日には、仕事を優先するしかない……なんて思う人もいるかもしれません。日本最大級のインターネットサービスを展開するヤフー株式会社に勤める伊藤静那さんは、PayPayフリマ企画部のLaboリーダー。29歳で12人の部下を持ち、肩書きだけを見るとかなりのハードワーカーのように見える彼女は、地方に遠征をしてライブに参加するほどの「推し活女子」だったのです。「タイムマネジメントはあまり得意じゃないんですが……」と語りつつも、どんなに忙しくても推しのために時間をつくっている伊藤さんに、仕事と趣味を両立する秘訣を教えてもらいました。■入社理由は「より大規模な事業に携わってみたかったから」伊藤さんは2019年にヤフーに入社されたそうですが、これまでの経歴を教えてください。2017年に新卒で、iOSのエンジニアとしてWEB系の企業に入社し、アプリ機能の検討や開発業務に携わっていました。その後、担当していたアプリがリリースされたタイミングで、社内異動の打診をされたのですが、異動はせずにヤフーに転職することを決めました。前職と同じiOSエンジニアとして入社。当時リリース前だった「PayPayフリマ」の部署に配属となり、現在に至ります。エンジニア入社ということは、大学でもプログラミングなどを学ばれていたのでしょうか?大学では数学を専門に学んでおり、入学当初は数学の先生になりたいと思っていたんです。ただ所属していた学部が、数学と情報を学べる場所だったので、そこでプログラミングをやっていくうちに楽しさを知りました。なので、就活時はエンジニアになりたいと思って探していましたね。希望かなってエンジニアとして働きだした中で、なぜヤフーに転職しようと思ったのですか?新卒で配属されたのが、比較的規模の小さいサービスの新規開発を行う部署でした。まだユーザーのいないサービスだったので、より大規模な事業に関わってみたいと思い、転職を決意しました。その中でヤフーは、ユーザーを大きく抱えるサービスをたくさん持っていたのが決め手で、選びました。現在、伊藤さんはPayPayフリマをご担当されているそうですね。はい、そうです。今はエンジニアではなく、フリマ企画部のLaboリーダーを務めています。私が所属するチームでは、PayPayフリマはもちろん、他のフリマサービスで“まだ提供できていない価値”を考えていくことをミッションに、新サービスの企画や調査、開発を行っています。具体的にどんな業務をされているのですか?PayPayフリマに提案するアイデアをメンバーと一緒に考えたり、ユーザーに調査やヒアリングを行ったりする、企画・マーケティング的なお仕事をメインに、実際に新機能を実装するとなった際の開発のマネジメント業務も担当しています。では、かなり幅広い業務を担当しているのですね。そうですね。新機能の企画から実装まで、一貫して携わる……というのが、今の仕事内容になっています。■自分も“推し”がいるからこそ理解できた「新機能の重要性」伊藤さんのチームが担当された、匿名でグッズ交換ができる新機能「グッズ交換機能」がスタートしました。なぜ“推し活” に焦点を当てたのでしょうか?定期的に行っていた部内のアイデア出し会議で、「現在はフリマのユーザーではないけれど、近い将来ユーザーになってくれそうな層はどこにいるんだろう」という議題が挙がりました。その中で、“売買”ではなく“交換”というパターンもあるのでは、という話が出たんです。そして“交換”をテーマに考えた時、SNS上でアーティストやアニメのランダムグッズの交換をしている“推し活”の領域があるという意見があり、「推し活」をテーマに据えて、企画を進めることになりました。なるほど。私もアイドルが好きなので、現場でグッズ交換をしている人を見ることもありますが、慣れていないと怖いのでは……と思ってしまいます。そうですよね。この機能を検討するにあたり、社内にいるグッズ交換経験者にお話を聞く機会がありました。その方は100回以上の交換経験がある方でしたが、その中でもいろいろな不安がありながら交換しているという生の声を聞き、匿名でグッズを交換できる機能の需要を感じました。伊藤さんもアイドルがお好きと伺いました。やはりご自身の経験も活かされているのでしょうか?私自身もライブ会場で交換の現場を見たり、SNS上で交換されている方を見たりはしていたので、身近なものではありました。なので、調査を進める中で、自分自身もアイドルが好きだからこそ分かる、“推しに対しての熱量”は共感する部分が多く、対象者の方の気持ちにも入り込みやすかったです。実際に機能をつくっていく中で、対象になる方にどれだけ寄り添えるか、どれだけ同じように考えられるかが、すごく重要だと思っているので、そこが入り込みやすかったというのは、自身の経験が活かされたポイントだと思っています。■推しのライブがあるからこそ、仕事もより頑張れるユーザーの気持ちを理解して開発に携われるというのは、かなりの強みですよね。ちなみに伊藤さん自身は、どれくらい推し活をされているのですか?私は、ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「℃-ute(2017年解散)」の元メンバー・鈴木愛理さんが好きで、ライブは欠かさず行っています。いわゆる遠征も(笑)。遠征するってかなりお好きですね(笑)!そうですね(笑)。地方でツアーがあれば、何カ所かまわります。もちろん、歌やダンスなどのパフォーマンス面もそうですが、年が近い同じ女性としても、参考にしているところも多く、トークイベントに参加したり、メディアのインタビューもチェックしたりしていますね。「同じ女性としても参考にしている」とのことですが、お仕事面で“推し”に影響を受けている部分はありますか?鈴木愛理さんは、グループ活動を経て、今はソロで活動しているのですが、ソロになってからはライブのやり方や仕事の企画なども自分から提案しているという話をしていたんです。その時、私もエンジニアから企画・リーダーと立場が変わったタイミングで、「自分にはまだできないから」と閉じこもっていた部分があったのですが、(鈴木さんが)いろいろチャレンジしている姿がかっこいいな、と。真似できることは真似してみたり……仕事観は影響を受けているところは多いかもしれません。推しがロールモデルになっているのですね。お話聞く限りでは、かなりの頻度で推し活されていますが、お休みなどをうまく活用しつつでないと難しいように思います。そうですね。会社がフレックス制度で、お休みも取りやすいので助かっています。午前中だけ働いて、午後から遠征のために移動する・ライブに行く、などもできるので、かなり柔軟に働ける環境なのかなと思っています。仕事と趣味を両立しやすそうな環境ですね。伊藤さんにとって理想的なワークライフバランスはありますか?あまり考えたことはなかったのですが、推しのライブがあるからこそ、仕事もより頑張れる、という考え方なので、仕事をセーブしてまで、推し活に時間を割きたいとかはないのかもしれません。どんなに仕事が忙しくても、ライブの時間だけは確保して、それ以外の時間は仕事を一生懸命頑張る。イベントがあるところをお休みできるような状態であれば、それ以外は頑張れるかな、と思っています。ライブなどをモチベーションに仕事を頑張っているんですね!でもなかなかスケジュール管理が難しそうです。今年の4月も「グッズ交換機能」のリリースを控え、慌ただしかったのですが、絶対に早く帰りたい時間はチームメンバーに早めに伝えたり、カレンダーを抑えるようにしたりしていました。ミーティングの時間などは周りのメンバーが柔軟に対応してくれたおかげで無事リリースも乗り切ることができ、かなりありがたかったです……!趣味に理解のあるすてきな職場ですね。お仕事に推し活にかなり充実されている伊藤さんですが、今後の展望を教えてください。今のチームができて約1年なのですが、リーダーとして、今のチームをより意味のあるものにしていくことが私のミッションだと思っています。まずはチームとして初めてリリースした「グッズ交換機能」を、推し活をしている方にとって価値のある機能になっていくように、チームで育てていきたいです。あとは、「新しい価値を届ける」というチームのミッションがあるので、自ら考えて新機能をどんどん届けていけるようになりたいですし、チームメンバーがもっと働きやすい環境をつくっていくことを目指しています。
2023年08月10日待望の再演が発表され、橋本環奈と上白石萌音が千尋役を続投する舞台「千と千尋の神隠し」。この度、名古屋・御園座にて行われる2公演をHuluストアにて独占配信することが決定した。昨年、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアード翻案・演出により世界で初めて舞台化。帝国劇場、梅田芸術劇場メインホール、博多座、札幌文化芸術劇場 hitaru、御園座にてロングラン公演を達成した本作。今回決定した配信では、舞台の臨場感をそのままに味わえるライブ配信に加え、期間中に何度でも見られる見逃し配信がセット。チケット入手困難な大人気公演が、自宅で楽しめる。橋本さん主演の8月20日(日)、上白石さん主演の26日(土)を配信する今回。共に、本日18時より販売スタートとなる。舞台「千と千尋の神隠し」配信概要・配信日時8月20日(日)12:00開演8月26日(土)17:00開演・見逃し配信20日(日)ライブ配信終了後、準備が整い次第~8月27日(日)23:5926日(土)ライブ配信終了後、準備が整い次第~9月2日(土)23:59・出演者20日(日)千尋:橋本環奈ハク:三浦宏規カオナシ:山野光リン・千尋の母:華優希釜爺:田口トモロヲ湯婆婆・銭婆:夏木マリ26日(土)千尋:上白石萌音ハク:醍醐虎汰朗カオナシ:小尻健太リン・千尋の母:華優希釜爺:田口トモロヲ湯婆婆・銭婆:朴璐美(シネマカフェ編集部)
2023年08月07日取材・文:ミクニシオリ撮影:大嶋千尋編集:松岡紘子/マイナビウーマン編集部「若い時と比べると、安定しちゃったよね〜」……アラサーともなると、女子会でこんなセリフを耳にすることが増えました。年齢とともに、若い頃の「無鉄砲さ」はなくなり、生活に安定感や安心を求めるようになる友人の数が多くなっていきます。けれどその反面、安定した生活、成長性のないいつもと同じ仕事に、どこかつまらなさを感じる方もいるのではないでしょうか。ユニークな人生を送る女性と、自分との差はどこにあるのでしょう。それは、新しい環境に飛び込む勇気や、新しいことを楽しもうとする好奇心なのかもしれません。チャレンジする気持ちを持ち続け、ユニークなキャリアを突き詰めて、プレミアアンチエイジング株式会社にたどり着いた杉本那穂子さん。化粧品業界でキャリアをスタートさせた彼女ですが「化粧品という商材に限らず、様々な手法で人々の健康をサポートしたい」と語ってくれました。彼女のこのモチベーションの高さは、一体どこからやってくるのでしょうか。話を聞いていくうちに、彼女のポジティブさの根源に「セルフケアとの向き合い方」が見えてきました。■転職は「ここではやり遂げた」と思ってから。好奇心に任せて業務経験の幅を広げる杉本さん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。プレミアアンチエイジングと言えば、クレンジングバームの一大ブームを巻き起こした、「DUO(デュオ)」が有名ですよね。そうなんです。私は新卒から一貫してオーガニック系やスキンケアをメインで扱っている化粧品会社の商品企画部で働いていました。プレミアアンチエイジングに入社する前の2019年頃には、化粧品業界の中でDUOの認知度がどんどん広がっていくのを感じていました。杉本さんは化粧品業界で、2回の転職を経験されているんですね。仕事では、ここではやり遂げたと思ってから次に向かうと決めています。逆に、会社や仕事への不満を理由に転職をしたことはありません。1社目の時の先輩から言われた「仕事が嫌で辞めてしまったら、次の場所でも同じことで苦労するよ」というアドバイスが心に残っていて、転職は自身の成長したい方向性が見えてきた時、と決めています。では、転職はどういったタイミングで行っているのでしょうか。前職の2社でも、もう数年いれば新しく学べることもあったと思います。しかし、身についたスキルをよりうまく生かせる場所・より強い興味関心を感じるフィールドが見つかった時は、恐れずに行動してきました。プレミアアンチエイジングに転職を決めたのは、DUOというユニークな商材と、そのマーケティング手法に興味を持ったことがきっかけでした。最終の社長面接の時に、何事にもチャレンジできる社風と感じたので自分のキャリアビジョンを実現できると思いました。当時、テレビやSNSでDUOを目にしない日はなかったですし、化粧品のCMに男性タレントをキャスティングしていることも、興味を持ったきっかけの一つでした。たしかに、化粧品で男性タレントがキャスティングされることは珍しいことですよね。杉本さんは、プレミアアンチエイジングではどんなお仕事をされているのですか?現在は、新ブランドの立ち上げやブランドマネジメントを中心に、商品企画やマーケティングサポート、営業サポート、SNS運用、イベント運営、SDGs関係のプロジェクトなど、ブランド育成にまつわる様々な仕事に関わっています。かなり手広いですね……!尊敬しちゃうけど、なんだか忙しそう。これまでの会社と比べれば、ワークライフバランスをうまく調整しながら働いている感覚です。週一日はリモートワークができますし、有給も取りやすい環境です。これまでの会社でも、幅広い業務に携わらせていただいていましたし、関わっている業務は入社時からある程度理解できるものが多かったので、大変さはあまり感じませんでした。小さい頃から母親に「若いうちから苦労は買ってでもしなさい」と言い聞かされてきたからか、忙しさを理由に何かを諦めたことはありません。やってみようと思ったことをやっていたら、今の自分のキャリアになっていました。どんな仕事も今の自分に繋がっていると感じるし、そのおかげで興味関心の幅も広がったと思います。■毎日元気に働くために、我慢はしない。自分らしいセルフケアルーティンをバイタリティがあって魅力的です。どうして、仕事にそこまでのモチベーションを持つことができるのですか?前提として、興味があることに関わっているのが大きいですね。あとは、目に見えない価値を大切にしているから、一つの業界でも飽きずにいられているのかなと思います。化粧品には企画から製造・販売までにいくつもの工程があって、その全てに様々な人の想いや行動があります。その愛情や商品に込めた想いをお客様に伝えていくことを大切にしています。だからこそ、仕事で関わるメンバーには感謝していますし、その人たちと一緒にがんばりたいという気持ちも、仕事のモチベーションになっていますね。当たり前のことに感謝を忘れないところも、ピュアで素敵ですね。でも、まっすぐだからこそ、疲れてしまうことはないですか?疲れちゃう時も、たくさんありますよ!そういう時は、抱え込まずに周囲に相談し、仕事で感じている悩みも、メンバーと共有するようにしています。私が大事にしている価値観を理解してくれるからこそ、適切なサポートを差し伸べてもらうことも多いんです。仕事上の疲労や悩みって、チームメンバーには言いづらいと思っていましたが、自分を周りに理解してもらうのは大切ですよね。お互いにオープンになれれば、チームの結束も深まりそうです。その点、プレミアアンチエイジングのメンバーは常に和気あいあいとしていて、気持ちをシェアしやすい空気があるのも魅力的なポイントです。それに、化粧品業界で働いていますが、私自身はまめな人間ではないので、日々の美容習慣に時間を割けない時もあります。代わりに、ボディケアには定期的に通うようにしていたり、心のケアもおこなっています。植物療法士という資格を取得したのですが、その勉強をする中で、セルフケアの大切さにも気づきました。心のケアは、具体的にどんなことをしているんですか?数年前に取ったフラワーエッセンスの資格は、自身のケアにもよく活用していますね。あとは、自分と向き合う時間を大切にすること。好きな音楽を聞いたり、アロマを楽しんだりと、自身を癒やす時間を1日のうちに必ず取るようにしています。無理をせず、その日のストレスはその日のうちに取り除くことが大切だと思っています。毎日元気に働いているように見える人ほど、何かしら工夫をしているものですね。■化粧品という枠にとらわれず、人々のウェルネスをサポートし続けたい杉本さんは、ご自身の今後のキャリアをどのように描いていますか?これまで通り、自身の気持ちを大切に、ユニークなキャリアを築いていきたいと思っています。プレミアアンチエイジングでは自分の本業だけでなく、SDGsを始めとする、これまで触れる機会のなかったプロジェクトに関わらせていただいていることにも感謝しています。新しい環境を恐れず、自身の幅を狭めず働き続けたいですね。杉本さんにとっては、一つの会社の中で様々な経験を養えるプレミアアンチエイジングの環境がフィットしていそうですね。まさに、そうなんです。例えば、これまでの化粧品会社と比べて、マーケティングの観点で学ぶことが多かったり、化粧品業界にずっといるメンバーばかりではないので、自分とは全く関わりのなかった業界にいた人の話を聞くことができたりすることも、とても刺激的です。杉本さんのような女性に憧れる方も多いと思います。杉本さんは今後、どのような女性になっていきたいですか?ちょっと壮大な話ではあるのですが……。弊社は「人の時間(とき)を、解き放つ。」という経営理念を掲げ、アンチエイジングカンパニーを目指す会社なので、人生100年時代の中、全ての人が健康に生きることをサポートし続けることが、今の私の目標なんです。私自身、化粧品の仕事や資格の勉強を通じて、セルフケアをし続けていくことの大切さを感じています。化粧品は外側からのケアをサポートするものですが、内側からのケアも大切だと思います。今後も、企画やマーケティングサポート業務に携わると思いますが、人々のウェルネスに関わる仕事をし続け、さらに向上心を持ってやっていきたいです。
2023年08月04日舞台『千と千尋の神隠し』が、ロンドン・ウェストエンドで上演されることが2日、明らかになった。同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋(橋本環奈、上白石萌音 ※Wキャスト)が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。すでに2023年8月に御園座公演、2024年3月に帝国劇場公演と再演されることが発表されていたが、さらに2024年4月から7月まで、ロンドン・ウェストエンドで初の海外公演を、東宝製作、PWプロダクションズ共同製作にて行う。約2,300席の客席数を誇るウェストエンド最大級の劇場 ロンドン・コロシアムで、日本人キャストによる日本語での海外上演としては演劇史上最大規模、また東宝主催公演としても史上初の試みに。東宝演劇の海外上演はこれまでも多数あるが、主に現地のプロダクションへ上演権をライセンスする、現地キャスト・現地語上演の形で行ってきたという。1972年にロンドン、1973年にロサンゼルスにてミュージカル『風と共に去りぬ』(作:菊田一夫、原題:スカーレット)が上演され、その後も『ローマの休日』『マリー・アントワネット』『レディ・ベス』『四月は君の嘘』が韓国などの現地プロダクションで上演されているが、日本上演時のプロダクションが、海外において日本語による演劇を3カ月間にわたり上演することは初挑戦で、日本の演劇界としても類を見ない試みとなる。4月〜6月まで名古屋・福岡・大阪・札幌の4都市をめぐる国内ツアーも決定し、日本とイギリス、海を越えた二つの国で舞台「千と千尋の神隠し」が同時上演される。公演は2023年8月13日〜8月26日に名古屋・御園座、2024年3月に東京・帝国劇場、2024年4月〜7月にロンドン・コロシアム、2024年4月に名古屋・御園座、2024年4〜5月に福岡・博多座、2024年5〜6月に大阪・梅田芸術劇場メインホール、2024年6月に札幌・札幌文化芸術劇場hitaru。2024年ロンドン公演・2024年日本全国ツアー公演のキャスト詳細は今後明らかになる。○スタジオジブリプロデューサー鈴木敏夫 コメントジョン・ケアードさんと初めて会った日、ぼくと宮さん(宮崎駿)は、この人は信頼できる──それがこの企画のスタートでした。ぼくらはジョンを信頼して、すべてをお任せしました。初演において高い評価をいただいたのも、ジョンをはじめ、キャスト、関係者の皆さんのご努力あってのもの。深く敬意を表します。そしてそれが国内での再演、更にジョンのお膝元、ロンドンでの公演へとつながったのだと思います。「千尋」が舞台の本場でどのように評価されるのか、非常に楽しみです。○翻案・演出/ジョン・ケアード コメント日本オリジナルの舞台版『千と千尋の神隠し』を来年ロンドン・コロシアムにて披露することを誇らしく嬉しく思います。2022年の創作過程において素晴らしい時間を過ごした我々ですが、幸せなことに今度はイギリスの観客を宮崎駿のマジカルな世界へ神隠しするのです。神と蛙、竜と魔法使い、巨大な赤ん坊と弾む頭、蜘蛛の腕を持つ釜焚き男、顔を持たない寂しがり、そして勇気・アイデンティティ・愛を勇ましく探求する少女の世界へと。○橋本環奈 コメント2022年に帝劇で初演し、日本全国の大変多くのお客様にご覧いただきました、舞台『千と千尋の神隠し』が、2024年4月から7月までロンドン・ウェストエンドのロンドン・コロシアムで上演されることになりました!ロンドンで千尋を演じるなんて、矜持をもって臨みたいと思います。今までは、日本人の方に日本語の言葉で届けてきたわけですけれど、ロンドンではそれをどう伝えるのか・・・・もっと伝わりやすくしなくてはいけないのか・・・・私達の表現も変わりそうです。楽しみでありつつ、今から稽古の心配をしています(笑)○上白石萌音日本語で演じられる、日本でやった形そのままに持っていけることはすごく名誉なことで、日本のお客様に楽しんでいただけたものが、ロンドンの方にどう届くのか楽しみですし、とても幸せで光栄なことだと思っております。国内の全国ツアーと共に、4月から7月まで、ロンドン・ウェストエンドで、二か国同時上演をいたします。ぜひ千尋に会いに来てください!劇場でお待ちしています!○ロンドン上演劇場/ロンドン・コロシアム コメントロンドン・コロシアムは舞台『千と千尋の神隠し』のヨーロッパ初演の拠点となり、他にはない素晴らしい文化的イベントを開催できることをうれしく思います。国際的なプロデューサーとして名高い東宝とPWプロダクションズと共に、来春、才能溢れる日本ツアーのオリジナルカンパニーをロンドンに迎えることを楽しみしています。○共同製作/PWプロダクションズマネージング・ディレクター兼共同最高経営責任者イアン・ギリー コメント2022年に東宝製作の舞台『千と千尋の神隠し』を観に訪日した時、私たちはその出来栄えに圧倒され、世界のより多くの観客に届けなくてはならないと確信しました。私たちは、東宝と、類まれなるクリエイティブチームと共に、この素晴らしい作品に取り組めることにとてもワクワクしています。イアン・ギリー○製作/東宝 代表取締役社長 松岡宏泰 コメント舞台『千と千尋の神隠し』が、いよいよロンドン・ウェストエンドに上陸します。東宝は1970年代から、オリジナルミュージカルの海外でのライセンス上演を行っていますが、日本生まれのカンパニーが海を越えて世界へと赴き、しかも3か月の長きにわたり、日本語で演劇をお届けすることは、90年以上に及ぶ東宝の歴史で初めての挑戦ですし、日本の演劇界においても殆ど例のない出来事ではないでしょうか。宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、スタジオジブリの皆さんが生みだした千尋が、世界中の劇場でさらに愛されることを願ってやみません。ロンドン・コロシアム撮影:Guyde Laubier
2023年08月02日橋本環奈と上白石萌音が“千尋”をWキャストで演じる舞台「千と千尋の神隠し」。8月からは再演が決定している同作が、ロンドン・ウェストエンドで初の海外公演を行うことが決定した。劇場は、約2300席の客席数を誇るウェストエンド最大級の劇場「ロンドン・コロシアム」。日本人キャストによる、日本語での海外上演としては、演劇史上最大規模だ。また、来年4月~6月まで、名古屋・福岡・大阪・札幌の4都市を巡る、国内ツアーも決定。海を越えた2つの国で、本作が同時上演される。本日より、ロンドン・コロシアム公演チケットの先行販売のエントリーもスタートした。千尋役は初演に引き続き、橋本さんと上白石さんが続投。日英米のクリエイティブスタッフの陣営も続投し、日本生まれのカンパニーが再び日本全国、そして初の海外公演を果たす。なお、2024年ロンドン公演、2024年日本全国ツアー公演のキャスト詳細は、追って発表される。ロンドン公演決定にあたり、橋本さんは「ロンドンで千尋を演じるなんて、矜持をもって臨みたいと思います」と意気込み、「今までは、日本人の方に日本語の言葉で届けてきたわけですけれど、ロンドンではそれをどう伝えるのか・・・・もっと伝わりやすくしなくてはいけないのか・・・・私達の表現も変わりそうです。楽しみでありつつ、今から稽古の心配をしています(笑)」と心境を明かす。上白石さんは「日本語で演じられる、日本でやった形そのままに持っていけることはすごく名誉なことで、日本のお客様に楽しんでいただけたものが、ロンドンの方にどう届くのか楽しみですし、とても幸せで光栄なことだと思っております」と話し、「ぜひ千尋に会いに来てください!劇場でお待ちしています!」と呼びかけている。舞台「千と千尋の神隠し」公演情報2023年8月13日~8月26日【名古屋】御園座2024年3月【東京】帝国劇場2024年4~7月【ロンドン】ロンドン・コロシアム2024年4月【名古屋】御園座2024年4~5月【福岡】博多座2024年5~6月【大阪】梅田芸術劇場メインホール2024年6月【北海道】札幌文化芸術劇場 hitaru(シネマカフェ編集部)
2023年08月02日舞台『千と千尋の神隠し』初の海外公演が、2024年4月から7月にかけてロンドン・コロシアムで上演されることが決定した。原作は2001年に公開された宮﨑駿監督によるアニメーション映画。舞台版は少女・千尋が引っ越し先に向かう途中、トンネルから八百万の神々の世界へ迷い込むところから始まり、人間の世界に戻るために様々な出会いを経て、生きる力を呼び醒ましながら奮闘していく――。千尋役は2022年の初演に引き続き、橋本環奈と上白石萌音が続投。翻案・演出は英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアードが手がける。このたび海外公演が行われるロンドン・コロシアムは、約2,300席の客席数を誇るウェストエンド最大級の劇場。日本人キャストによる日本語での海外上演としては演劇史上最大規模、また東宝株式会社主催公演としても史上初の試みとなる。また、国内においても2024年3月の帝劇公演を皮切りに、4月から6月にかけて名古屋、福岡、大阪、札幌を巡る全国ツアーを開催することが発表された。なおロンドン公演と全国ツアー公演のキャストは追ってアナウンスされる。■鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー)コメントジョン・ケアードさんと初めて会った日、ぼくと宮さん(宮﨑駿)は、この人は信頼できる──それがこの企画のスタートでした。ぼくらはジョンを信頼して、すべてをお任せしました。初演において高い評価をいただいたのも、ジョンをはじめ、キャスト、関係者の皆さんのご努力あってのもの。深く敬意を表します。そしてそれが国内での再演、更にジョンのお膝元、ロンドンでの公演へとつながったのだと思います。『千尋』が舞台の本場でどのように評価されるのか、非常に楽しみです。■ジョン・ケアード(翻案・演出)コメント日本オリジナルの舞台版『千と千尋の神隠し』を来年ロンドン・コロシアムにて披露することを誇らしく嬉しく思います。2022年の創作過程において素晴らしい時間を過ごした我々ですが、幸せなことに今度はイギリスの観客を宮﨑駿のマジカルな世界へ神隠しするのです。神と蛙、竜と魔法使い、巨大な赤ん坊と弾む頭、蜘蛛の腕を持つ釜焚き男、顔を持たない寂しがり、そして勇気・アイデンティティ・愛を勇ましく探求する少女の世界へと。■橋本環奈(千尋役)コメント2022年に帝劇で初演し、日本全国の大変多くのお客様にご覧いただきました、舞台『千と千尋の神隠し』が、2024年4月から7月までロンドン・ウェストエンドのロンドン・コロシアムで上演されることになりました!ロンドンで千尋を演じるなんて、矜持をもって臨みたいと思います。今までは、日本人の方に日本語の言葉で届けてきたわけですけれど、ロンドンではそれをどう伝えるのか……。もっと伝わりやすくしなくてはいけないのか……。私たちの表現も変わりそうです。楽しみでありつつ、今から稽古の心配をしています(笑)。■上白石萌音(千尋役)コメント日本語で演じられる、日本でやった形そのままに持っていけることはすごく名誉なことで、日本のお客様に楽しんでいただけたものが、ロンドンの方にどう届くのか楽しみですし、とても幸せで光栄なことだと思っております。国内の全国ツアーと共に、4月から7月まで、ロンドン・ウェストエンドで、二か国同時上演をいたします。ぜひ千尋に会いに来てください!劇場でお待ちしています!■ロンドン・コロシアム コメントロンドン・コロシアムは舞台『千と千尋の神隠し』のヨーロッパ初演の拠点となり、他にはない素晴らしい文化的イベントを開催できることをうれしく思います。国際的なプロデューサーとして名高い東宝とPWプロダクションズと共に、来春、才能溢れる日本ツアーのオリジナルカンパニーをロンドンに迎えることを楽しみしています。■イアン・ギリー(共同製作/PWプロダクションズ マネージング・ディレクター兼共同最高経営責任者) コメント2022年に東宝製作の舞台『千と千尋の神隠し』を観に訪日した時、私たちはその出来栄えに圧倒され、世界のより多くの観客に届けなくてはならないと確信しました。私たちは、東宝と、類まれなるクリエイティブチームと共に、この素晴らしい作品に取り組めることにとてもワクワクしています。■松岡宏泰(製作/東宝株式会社 代表取締役社長) コメント舞台『千と千尋の神隠し』が、いよいよロンドン・ウェストエンドに上陸します。東宝は1970年代から、オリジナルミュージカルの海外でのライセンス上演を行っていますが、日本生まれのカンパニーが海を越えて世界へと赴き、しかも3カ月の長きにわたり、日本語で演劇をお届けすることは、90年以上に及ぶ東宝の歴史で初めての挑戦ですし、日本の演劇界においても殆ど例のない出来事ではないでしょうか。宮﨑駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、スタジオジブリの皆さんが生みだした千尋が、世界中の劇場でさらに愛されることを願ってやみません。<公演情報>舞台『千と千尋の神隠し』2023年8月13日(日)~26日(土) 名古屋・御園座2024年3月 東京・帝国劇場2024年4月~7月 ロンドン・コロシアム2024年4月 名古屋・御園座2024年4月~5月 福岡・博多座2024年5月~6月 大阪・梅田芸術劇場メインホール2024年6月 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru【日本公演 スタッフ】原作:宮﨑駿翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子オリジナルスコア:久石譲関連リンク日本公演公式サイト:海外公演公式サイト:
2023年08月02日お笑いコンビ・土佐兄弟が10月1日に開催する「土佐兄弟のぶちアゲ文化祭2023」の出演者ラインナップとタイムテーブルが31日、発表された。昨年豪華出演者も出演し大盛況で終わった「土佐兄弟の青春文化祭2022」がパワーアップして帰ってくる。公演タイトルは「土佐兄弟のぶちアゲ文化祭2023」に決定。会場は今年の春オープンしたばかりの「Zepp Shinjuku」。Zepp Shinjukuで芸人が主催するイベントを行うのは本公演が初となる。そして今回は出演者ラインナップ、タイムテーブルも同時に公開。ゲストは土佐兄弟と親交のあるメンバーで構成しており、個性的な楽曲が持ち味で10月から全国のライブハウスを巡るツアーも行う岡崎体育。第64回日本レコード大賞にて優秀作品賞を受賞した「恋だろ」がストリーミング累計1億回再生を突破したwacci。デビューわずか1年で豊洲PITやなんばHatchで超満員のライブを行うアイドルグループFRUITS ZIPPERと豪華アーティストゲストに加え、土佐兄弟とレギュラー共演もしていたSNS総フォロワー数430万人超えの人気インフルエンサーねお。人気実力ともに定評のある芸人のクールポコ、ちゃんぴおんず、ぱーてぃーちゃん、四千頭身とともに、笑いあり、音楽ありの“文化祭”を繰り広げる。土佐兄弟のコメントは以下の通り。■卓也みなさん、今年もこの季節がきました!最高すぎるフェス、ぶちアゲ文化祭!!豪華メンツと確定でぶちアガりましょう!!絶対に思い出作りましょう!!てかこんな最高メンツが集まってくれるの、なぁぜなぁぜ??いえーい!!!!ぶちアゲーーー!!!■有輝去年を超えます。そして事件が起こります。現場でぜひ目撃者になってください。そして一言言わさせてください。いえーい!!!ぶちアゲーーー!!!
2023年07月31日取材・文:ミクニシオリ撮影:大嶋千尋編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部今話題のデリケートゾーンケアブランド「I’m La Floria(アイム ラフロリア)」。実は、女性経営者が自身のデリケートゾーンの不調をきっかけに立ち上げたブランドであることを知っていますか?「アイム ラフロリア」を立ち上げたのは、Mellia株式会社のCEOである原由記さん。ベンチャー系化粧品メーカーで、商品企画兼広告プロモーション部を統括するキャリアウーマンだった彼女。しかし、忙しく働く日々の中で、生理不順やデリケートゾーンのトラブルに見舞われ、女性の身体に関する勉強を始めたのだそう。原さん自身の経験を活かして始まった「アイム ラフロリア」は、女性たちの悩みに的確にアプローチし、瞬く間に知名度を獲得していきました。今回は、ブランドを作った原さん本人にインタビュー。「アイム ラフロリア」に込められた、女性のお悩みにアプローチする製品へのこだわりや、ブランドを通して伝えたかったという「女性の健康とセルフケアの関わり」についてお伺いしました。■「自分が使いたくなる商品を」ブランドで作った――まずは、Mellia株式会社を立ち上げるまでの経歴を教えてください。私は新卒から10年以上、ボディケアやヘアケア商材を取り扱うベンチャー企業で働いていました。PRをメイン業務としながらも、商品企画や営業など幅広い業務を担当し、製品が作られて消費者の手に渡っていくまでの多くの工程に携わりました。それほど大きい会社ではなく、ベンチャー気質のある社風だったので、かなり忙しく働いていましたが、ブランドを育てる楽しさを養えました。――もともとコスメ関係の会社で働いていらっしゃったんですね。なぜ、ご自身でブランドを立ち上げることにしたのでしょうか?前職を辞めたきっかけは、好きな仕事で忙しく働いている中で、気づかないうちに身体の不調が進んでしまったことが原因でした。睡眠を削って働き、外食中心で不健康な食生活を送っているうちに、生理不順に。それだけでなく、毎月デリケートゾーンのかゆみに悩まされるようになってしまったんです。かゆみを感じてからは婦人科で処方薬をもらうようになったのですが、よいデリケートゾーンケアアイテムに巡りあえず、ソープがしみて痛みを感じることもありました。その経験を元に、女性の身体の不調を勉強し始めたことが、起業のきっかけですね。――ご自身の不調から、身体に関する知識をつけられたんですね。どんなことを勉強されたのでしょうか?せっかく勉強するならと『女性ホルモンバランスプランナー』の資格を取ることにしました。女性ホルモンのはたらき方や月経トラブルに関する正しい知識、デリケートゾーンを健康に取り扱う方法などを学ぶ中で、「日本には女性のデリケートゾーンに合ったケアアイテムが少なすぎる」と実感し、また自身が使いたい商品が見つからなかった。それなら自分で作ってしまおうと、ブランドを立ち上げることにしました。――では、ブランドで最初に作られたのは、デリケートゾーン用のソープだったのでしょうか。「アイム ラフロリア」を作った5年前は、ドラッグストアに行っても、安全に使えるデリケートゾーンソープがほとんどなかったんです。また、デリケートゾーン専用のソープは市場に出回りはじめていたのですが、私自身はデリケートゾーンソープと、ボディーソープを使い分けるのは面倒だと感じていました。そこで、まず最初に作ったのが、デリケートゾーンを含む全身を洗うことができる「デリケートボディウォッシュ」でした。■製品づくりのこだわりは「商品を使う女性の生の声を反映すること」――全身洗えるデリケートゾーンソープは画期的で、発売当初からメディアでも注目されていましたね。どんなこだわりを詰め込んでいるのですか?デリケートゾーンのpH値に合わせた弱酸性の設計で、お肌にもデリケートゾーンにもやさしい乳酸菌を配合しています。調査の結果「におい」「黒ずみ」「乾燥」などにお悩みを抱える女性が多いことも分かり、お悩みを網羅できる成分を詰め込みました。そもそも「アイム ラフロリア」を作ったのは、こういったデリケートゾーンにまつわる悩みを、1人で抱え込んでいる女性に手を差し伸べたかったからでもあります。前職で忙しく働く同僚たちも、月経やデリケートゾーンにまつわる悩みを抱える女性が多くいました。女性たちに気持ちよく使ってもらえるよう、製品は香りにもかなりこだわっているんです。ーー多くの製品に、イヴピアッツェローズの香りを採用されていますよね。香りのこだわりについても教えてください。セルフケアにおいては、使うことで気持ちが前向きになることが重要だと考えています。なので、香料メーカーと直接やり取りをしたこだわりの香りを、工場サイドに持ち込んで開発してもらいました。イヴピアッツェローズの香りは女性らしく、また一般的なローズのようには甘すぎず、上品に香るので、私も大好きなんです。ブランドのファンには香りそのものを気に入ってくれている方も多いので、ディフューザーも商品化しているんですよ。ーーブランドづくりにおいては、どんなことを大切にされましたか?「アイム ラフロリア」は私自身の不調の経験がもとになっているので、女性の悩みに本質的に向き合えることを大切にしています。例えば、今ブランド内で最もご好評いただいている「バランシングボディオイル」は、開発中に普段から商品を使っていただいているお客様を対象に、モニターを実施。そこでいただいた意見を、開発に生かしています。実際に使用しているお客様の声をしっかり聞き入れ、その意見を商品に反映させることに重点を置いています。ーーボディオイルは、デリケートゾーンケアのアイテムとしては珍しいですよね。こちらは全身に使うことができるのですが、会陰マッサージや、乾燥が気になる時にデリケートゾーンにコットンパックとして使っていただくのがおすすめです。会陰マッサージというと、出産前のタイミングを想像される方が多いかと思うのですが、妊娠していない時でも、膣周りの血行が良くなることで、女性的な不調が改善することもあります。こういった情報が、女性全員に行き渡っていないと感じることも、ブランドを作って発信しようと思った理由の一つですね。今後は、身体の悩みを抱える女性に向けコミュニティを運営していくことも検討しています。■デリケートゾーンケアは「健康と向き合うこと」の一つのきっかけーー会社を立ち上げてからもお忙しくされていると思うのですが、ご自身の不調は改善されましたか?今まで以上に責任感を持って働くようにはなりましたが、その反面、生活リズムはかなり良好になりました。女性にも心地よく働いてもらえるよう、基本的にはフルリモートが可能な体制で会社を立ち上げたので、自分の身体とゆっくり向き合う時間もできました。私自身、去年出産を経験したのですが、産後すぐ復帰しても、当時のような不調を感じることはありませんでした。子育てしながらもマイペースに休憩を取りながら働けているのは、起業してよかったと感じる一つのメリットでもありますね。ーーご自身の身体と向き合おうと思ったのも、女性の身体について勉強され、ブランドを作られたご経験が大きいのでしょうか。不調があった時は本当につらかったですし、勉強したことで自身が安心できたことも大きかったですね。デリケートゾーンの悩みって人に相談しづらいけれど、分からないままに放置するのもすごく不安だと思います。自身の身体に関する正しい情報が身につくと、不調があった時にも安心できますし、準備ができることで、そもそもの不調を起こしづらくなります。ブランドと商品は、広く認知していただけるようになったので、今後は女性の身体に関する正しい情報の発信も、積極的に行っていきたいです。ーー最後に、女性の健康に関して、原さんの考えをお聞かせください。デリケートゾーンをケアすることそのものも大切ですが、それだけでなく「自身の健康と向き合う」ことが、ウェルネスライフに繋がると感じています。私の不調は、女性ホルモンに関わる勉強がきっかけで改善し始めました。しかし、勉強したから不調が改善したわけでなく、勉強をきっかけにからだと向き合うようになったことが、体調改善の大きな理由だったと思います。デリケートゾーンケアだけでなく、食生活や睡眠、運動など、私たちの健康には多くの要因が関わります。けれど、健康に向き合うきっかけってなかなかないですよね。まずは、心地よくデリケートゾーンケアを行ってもらうことが、みなさんが健康に向き合う一つのきっかけになればいいと思っています。セルフケアには色々な方法がありますし、始めるタイミングは早ければ早いほどいいと思います。私は、健康になってからの方が自己肯定感が上がり、自分に自信が持てるようになりました。人生100年時代を生きる女性が、できる限り長く女性としての自信を保てるよう、私たちは全力でサポートしていきたいです。
2023年07月28日取材・文:ameri撮影:大嶋千尋編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部どんな瞬間を切り取ってもかわいらしく、女性たちが憧れる人生を送っている唯一無二の存在。ライフスタイルブランド「Her lip to」の運営をする株式会社heart relationの創業者・代表取締役CCOを務める小嶋陽菜さんだ。2017年にアイドルグループ・AKB48を卒業してから1年後にブランドをローンチ。グループ在籍中は“神7”の一員として人気を集め、卒業後は会社を経営し、“社長”としてさらに活躍の場を広げている。今回は、そんな彼女の人生観を深掘りしてきた。■ブランドローンチからは「密度の高い、すごく刺激的な5年間」2018年にブランドをローンチし、2020年に会社を設立、2022年にコンセプトストアをオープンと順調に見える5年間を振り返り、小嶋さんは「本当に密度の高い、すごく刺激的な5年間でした」と語る。しかし、「まさかこんな規模になるとは思っていなくて……」とも話す。「最初は、自分の好きなものを少し作って、ファンの方にシェアできたらいいなと思いスタートしたので、大きなアパレルブランドを作りたいとか会社を創りたいとかも当時は全くなく。なので、こうなるとは思っていませんでした」彼女にとっても予想外の5年間だったそう。そして、表面上はきらびやかで華やかに見えるものの、彼女は「毎日が大変でした」と振り返る。「初期は芸能事務所のマネージャーを含めた2〜3人で運営していたので、本当に人がいなかったんです。でも、どんどんお客様の数や期待が大きくなってきたので、このままでは期待に応えることが難しいということで、メンバーを集めるために会社を設立しました。設立してからも毎日大変で、華やかな裏側では泥くさくいろいろなことを自分でやっています」■大切にしているのは「決めたことをやり切って正解にしていくこと」「会社を作ったことが大きかった」とターニングポイントを挙げた小嶋さん。「まさか社長になるなんて思っていませんでしたね。社長になりたいと思っていたわけではなく、お客様に求められていることを実現するためには専門的な知識を持つメンバーが必要。そのためには会社を作り、自分が中心となって人を集めることが必要でした。期待に応えたい、より良いものをお届けしたいという思いが自然につながったことではあるんですけど、そこが環境やブランドが変わった大きなポイントだったかなと思います」と話す。トップに立つ人間は特に、さまざまなことを自分で決めていかなくてはならない。彼女はどんな軸で決断をしているのだろう。「決め切る、やり切ることかなと思います。自信のない人には周りはついてこないし、『自分で決めてこういう結果が出た』という実績を、小さいものから大きいものまで自分で貯めていくことが大事だな、と。答えが分からないこともいっぱいあるけど、決めたことをやる。やり切って正解にしていく、みたいな」芸能界、そして社長業と、荒波の多い世界を生き抜いてきた彼女だからこその強い信念を教えてくれた。■悩んでいる友人には「成功体験を積み上げる」アドバイスをしかし、彼女のようにブレない意思を持って突き進める人は多くないだろう。私たちはいつも、ちょっとしたことで立ち止まったり、迷ったりしている。柔らかながら強い芯を持つ小嶋さんに「もし周りに悩んでいる友人や会社のメンバーがいたら、どんな声をかけますか?」と尋ねてみた。すると「一番身近に、峯岸みなみっていう友達がいるんですけど……」と実体験を明かしてくれた。「昔から『これってにゃんにゃん(小嶋さんの愛称)が決めたの?』『なんで決められたの?』と聞いてくるんですけど、『一回自分で決めてそれを成功させるっていう、成功体験を積み上げるといいよ』と昔から伝えていて。そんな彼女が自分の卒業コンサートを自分で全部プロデュースして。それがファンの方にとても好評だったみたいなんです。その時に『やっと言っている意味が分かった』と話していました」説得力のある言葉に、思わず大きく頷かずにはいられない。■“セルフラブ”な生き方がブランドのベースにそして、そんな小嶋さんが大切にしているのは“セルフラブ”な生き方だという。では、具体的にどんなことをしているのだろうか。「私自身は、職業柄もありますが自分を知ることや自分を大切にすることを一番大事にしています。ですが、周りにいる女の子やSNSを見ていると、自己肯定感が低い人が多く『もったいない』『もっと自分を大切にしてほしい』と感じることがあります。“Her lip toのドレスを着て誰かに褒められて自信がついた”とか、“毎日が特別になった”というのもセルフラブにつながると思いますし、Her lip toのプロダクトを通して少しでも自己肯定感を高められたら 、セルフラブが身近になり、より人生が豊かになるのではないかと思ってもの作りをしています」“セルフラブ”を大事にすることが、彼女のブランドへの思いとつながっていたのだ。■オフィシャルブックのこだわりを明かす6月28日に、ブランド初のオフィシャルブックとなる『Her lip to 5th Anniversary Book』を発売。付録とは思えないハイクオリティのバッグ、バニティポーチに全40ページにわたる誌面と、見応えが抜群だ。「アニバーサリーなので特別なことがしたいな、ということで実現しました。こういうのはやはり付録が話題になるけれど、付録だけではなく全体でHer lip toのブランドを感じてほしいと思い、本は別冊にして、本だけでも読み応えのある、ブランドを振り返れるものにしました」ブランド設立から5年間の歩みやロングインタビューなど、さまざまなこだわりが詰まっている中でも、彼女のお気に入りは過去のビジュアルが並んだページ。「ECブランドに留まらないクリエイティブにしたいというのは初期から思っていました。アートブックのような、写真集のようなものを毎回撮影していて、それを年代ごとに並べたページになっています。『あの時こうだったな』と自分もお客様も振り返られるところがお気に入りです」■「反応をもらうこと、うれしい声を聞くことが原動力」仕事にプライベートに突き進んでいる彼女。女性にとってのミューズになっているといえるだろう。では、仕事もプライベートも頑張れる原動力は何なのだろうか。「見てくださる方がいて反応をもらうこと、うれしい声を聞くことが原動力です。アイドル時代も、ファンの方が反応してくれて『あ、これが好きなんだ。じゃあもっとやりたいな』と思っていましたし、今は形は違いますが、やっていることや感じていることは一緒かなと思います」「今も、お客様からお洋服を着て誰かに褒められてうれしかったという声や、旅がより良くなったという声を聞くのがうれしいですし 、会社のメンバーには、その人のキャリアに何か大きいインパクトを与えられたと感じられることが原動力になっています」そんな彼女にこれから楽しみにしていることを聞いてみた。「会社のことで言うと、日々が明るくなるような、豊かになることをお客様にお届けすることを軸に、いろいろな変化をしていけたらと思います。あとは、たくさんのメンバーがいるので、社員に楽しく長く続けてもらえるような環境作りや、その人のキャリアに繋がる価値を提供できたらいいな」そして、社長としての目標とともに、個人的にやりたいことも明かしてくれた。「個人的にはインプットの時間を増やしたいと思っています。コロナ禍でなかなか外に出ることが出来ずにずっとデリバリーばかり食べていたので(笑)、予約の取れないお店に行ったり、海外にいっぱい旅行したりしたいです!」自分のことを大切にしながら、応援してくれている人の期待にも応え続ける。小嶋さんが当たり前のように話してくれたことは、簡単なことではないだろう。そんな簡単ではないことを、まっすぐな目で語れる人柄に、多くの人が惚れこんだのだと気づく。彼女がファンのことを思い続ける限り、ファンは彼女を思い続け、これからも“小嶋陽菜”は、女性たちのミューズとして君臨し続けるだろう。『Her lip to 5th Anniversary Book』(宝島社)Her lip toの5周年を記念して作られたブランド初のオフィシャルブック。特別アイテムには、プロデューサー小嶋陽菜さんが監修した「One Handle Bag」と「Vanity Pouch」の2種を展開でお届け。
2023年07月21日俳優の早乙女太一と女優の山本千尋が20日、都内で行われた2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』(てんごうせい)の製作発表に出席した。『天號星』は、座付き作家・中島かずき氏による新作公演で、江戸の町を舞台にした“あっ”と驚く入れ替わりの物語。世のため人のため、生きていてはならない輩に引導を渡す引導屋の主人・半兵衛を新感線の看板俳優・古田新太が演じ、その半兵衛とひょんなことから中身が入れ替わってしまう冷酷無比なはぐれ殺し屋・宵闇銀次を早乙女太一、銀次の宿敵で荒くれ者の人斬り・朝吉を早乙女友貴が演じる。劇団☆新感線に初参加となる山本は、半兵衛の女房で裏では藤壺屋の表稼業と裏稼業を取り仕切っているお伊勢の実の娘・早風のいぶきを演じる。山本は「私は上京して一番最初に見させていただいた舞台が、劇団☆新感線さんの『髑髏城の七人 Season鳥』で、そのときの衝撃というか、本当に感動しまして、それ以来ずっと、どこの取材でも劇団☆新感線さんに出たいと言い続けていたんですけど、ようやく叶えさせていただいたという形でこの場に立たせていただいております」と劇団☆新感線への思いを語った。また、山本は太一について「一番最初は、『Season鳥』の蘭兵衛を見させていただいて、そこから半分ファンぐらいな感覚でいろいろ見させていただいています。『封刃師』で共演させていただいたときに、本当に速くて、色っぽくて、普段は宇宙人みたいに変わっているところがあったり、そのギャップが魅力だなと思っています」と熱弁。太一も「中国武術がとてつもないです。僕も2度ほど教えていただいたのですが、生で見ると迫力がとんでもなくて、美しくて」と山本を称え、「そういった面が今回の劇団☆新感線でも見られたらいいなと思いますし、僕も戦わせてもらうので楽しみです」と期待感。「宇宙人かはよくわからないですけど」と笑っていた。同作は、9月14日より10月21日まで東京・THEATER MILANO-Zaにて、11月1日より20日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホールにて上演。この日の製作発表には、古田新太、早乙女友貴、久保史緒里、高田聖子、粟根まこと、池田成志、作・中島かずき氏、演出のいのうえひでのり氏も登壇した。
2023年07月20日取材・文:渡邊玲子撮影:大嶋千尋編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部ヘアメイク:小林麗子スタイリスト:大石裕介衣装:ジャケット、シャツ、パンツ、ミュール(全てNEEDLE)岡田将生さんと清原果耶さんがダブル主演を務める映画『1秒先の彼』が7月7日に公開されました。本作は、『天然コケッコー』などで知られる山下敦弘監督が、脚本家の宮藤官九郎さんと初タッグを組み、台湾映画『1秒先の彼女』をリメイクしたラブストーリー。男女のキャラクター設定を反転 & 舞台を京都に移し、何をするにも1秒早いハジメと、1秒遅いレイカによる“消えた1日”を巡る物語を、ファンタジックに描き出しています。今回、何をするにも1秒早いハジメを演じた岡田さんは、実はせっかちで主人公に共感するところもあったそう。そんな岡田さんは、他者とコミュニケーションを図る上でどんなことを心掛けているのでしょうか。ハジメとの共通点や、人付き合いにおける心境の変化についてお話を伺いました。■生粋の京都人「ハジメ」を演じる苦労――本作は台湾映画『1秒先の彼女』の日本版リメイクですが、お声がかかった時はどう思いましたか?最初は“日本版では男女を反転させる”と知らずに台湾版を観たので、てっきり自分は男性側を演じるものだと思っていたんです。後から聞いてビックリしました(笑)。台湾版では時差(タイムラグ)のある男女のファンタジックなラブストーリーという、ちょっと奇抜な設定のお話ではあるんですが、美しい台湾の景色がたくさん登場するとても素敵な映画で、「ロケ地巡りのツアーがあったら参加したいな」と思ったくらいです。個人的には、これまで恋愛映画をあまり観てこなかったので、なおさらグッときた部分もあるのかもしれないですが、最後の方で思わずホロリときてしまって……。30代になって観たからこそ、より心に沁みるものがあった気もします。――日本版の舞台は「京都」ということで、映画のなかではとても流暢な京都弁を話されていますよね。演じる上で苦労した点や意識した点はありますか?前半パートを僕が演じるハジメくんが担っていて、後半パートは清原(果耶)さん演じるレイカちゃんが中心になる構造なので、スムーズにバトンタッチをすることが今回の僕の使命だと思って演じていたんです。そのためには、関西出身の方が聞いても違和感を覚えないような自然な京都弁を話せるようにならないと……という大きな壁があって(苦笑)。とにかくそこだけは精一杯頑張りました。このキャラを標準語で演じるとさすがにちょっと浮いてしまう気がするんですが、京都弁を話すことでハジメくんが「ちょっと憎たらしいけど愛せるキャラクター」になるんじゃないかなと思ったんですよね。レイカちゃんとの掛け合いのシーンでは、会話のズレをあえて楽しむことを意識しながら演じていました。■人より1秒早い「ハジメ」との共通点――今回、何をするにも人より1秒早い「ハジメ」を演じていますが、岡田さんが考える「ハジメ」とはどんな男性でしょうか?特殊な人のように映るかもしれませんが、人よりタイミングがちょっと早いだけで、それほど普通の人と変わらない男性という印象でした。――岡田さん自身は、ハジメと共通する部分はありますか?こう見えて僕は、プライベートではどちらかと言えばせっかちで、割とスケジュール通り進めたいタイプ。友達と待ち合わせるときも相手より先に着いて、「早く来い、早く来い」と思っている方なんです(笑)。だから、どこか共感できるところもありました。――映画のなかでは、ハジメ視点で観ているときには気づかないことも、人より1秒遅いレイカ視点で観ると、もどかしく感じるシーンもありました。岡田さんご自身は、タイミングが合わずに言いたいことを心に秘めてしまった経験はありますか?ありますね(苦笑)。せっかちではあるんですが、僕はハジメくんとは違ってもともとそんなに口数が多いわけではないので、黙っていると「いまこう思ってるんでしょ?」って勝手に想像されて、誤解を受けることが結構あって。友人とご飯を食べているときに、「あ、いまちょっと気を遣われているんだろうな」と感じて、そこから関係性が変わってしまう瞬間もありましたし……って、今もまたどんどん暗いトーンになってきちゃいましたけど(笑)。僕はただのほほんと暮らしていたいだけなんですけどね。――「せっかちだけど、のほほんと生きたい」という、どこか矛盾しているところが人間らしいです(笑)。そうですね(笑)。僕は「いつも笑顔でいられる元気な人」というイメージを持たれることが多いのですが、実際は元気なキャラではなくて(笑)。仕事場ではよくしゃべって明るく振る舞っている分、その反動もあるのかもしれないですね。■無理をしないことで生きやすくなった今――現実でも、人それぞれの生活テンポがあると思います。自身とテンポが違う人と出会った時、岡田さんならどのように接しますか?お芝居をしていても、相手の俳優さんによっては「あ、この人とは気持ちよくお芝居ができるな」とか「ちゃんと会話ができるな」と感じることがあったりするのですが、それができた時って、やっぱり完成した作品を観てもシーンの強度が増している気がするんです。それに気づいてからは、作品をよりよくするためにも、なるべく自分の方から相手に想いを傾けるようにしているので、そもそもあまりズレを感じることがないんですよね。――なるほど。では、お仕事では人に合わせるのは苦ではないということですね。そうですね。基本的には僕から相手に合わせることの方が多い気がしますが、なかには、向こうから合わせてくださる方もいらっしゃるんです。そういう時はもう、全力で甘えます(笑)。――プライベートではどうですか?プライベートでは「自分とは生き方のリズムやテンポが合わないな」と感じる人とは、無理してまで会わなくなってきているところもあって(笑)。そういうスタンスの方が、僕は生きやすい気がします。気疲れしてまで誰かと一緒にいる必要はもうないんじゃないかなって。そう思うようになってから、少しずつ生き方を変えようとしています。――具体的にどんなタイプの人だと自然体でいられますか?俳優で言うと、松坂桃李さんとは本当に仲が良くて。二人でご飯を食べに行くこともあるんですが、会話が弾まなくても空間が満たされるというか、馬が合うんですよね。むしろ僕が一方的にしゃべっている時は、桃李さんが「うんうん」って黙って聞いてくれて、逆に桃李さんがしゃべっている時は、僕が黙って聞いているような感じが多いというか。何も意識しないで一緒にいられる関係性が、僕にとって理想的なんです。――なるほど!自然とテンポが合うんですね。テンポの合わない二人を描いたこの映画の趣旨とはちょっと違ってきてしまうような気がしなくもないですが……(笑)、あくまでも僕個人の感想としては、プライベートではタイミングが合う人と一緒にいられる方が、なんだかんだやっぱり居心地がいいですね。――最後に、映画『1秒先の彼』の見どころを教えてください。僕的には5分に1回ぐらいクスクス笑えるポイントがあって、「やっぱり宮藤さんの脚本には独特の笑いがあって面白いな」と改めて感じる作品です。止まった京都の街並みも本当に美しくて、「場から生まれる空気感はカメラに映るものなんだな」としみじみ感じました。オリジナル版を観た僕が「台湾に行ってみたい」と思ったように、映画『1秒先の彼』も「京都に行ってみたい」と感じていただける映画になったのではないかなと思います。『1秒先の彼』何をするにも人より1秒早いハジメ(岡田将生)と1秒遅いレイカ(清原果耶)の“消えた1日”を巡る物語。郵便局の窓口で働くハジメは、街中で路上ミュージシャン・桜子の歌声に惹かれて恋に落ち、花火大会デートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日に。その秘密を握るのは、毎日郵便局にやってくる、何でも 1 秒遅いレイカのようで……。©2023『1秒先の彼』製作委員会
2023年07月07日取材・文:ミクニシオリ撮影:大嶋千尋編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部頭の先から指先、つま先まで、丁寧で清楚。まさに大和撫子のような、精錬された魅力を持つ長谷川梨奈さんは、日本各地にリゾートホテル・温泉旅館などを構え、ホテル業界を牽引する星野リゾートの中でも、ラグジュアリーで上質なおもてなしを提供する「星のや東京」のサービスチームメンバーとして働いています。いわば接客の「匠」でもある彼女ですが、星のやで培ったキャリアは、私たちが「旅館 スタッフ」に想像するキャリアとは全く違うものでした。■社内キャリア制度を使って異動。入社4年目で新しい挑戦へヘアアレンジも日本らしく、凛々しいお姿がすてきですね!思わず見惚れてしまいます。ありがとうございます。以前は、身だしなみや所作、言葉遣いなどをスタッフに指導するS-pro (エスプロ) という業務を担当しておりました 。改めまして、「星のや東京」のサービスチーム所属、長谷川梨奈と申します。さっそくなのですが、長谷川さんのこれまでのキャリアを教えてください。新卒で星野リゾートに就職し、現在7年目になります。入社時は「星のや京都」に在籍していましたが、3年を経て「星のや東京」に異動になり、現在に至ります。就活時はホテル業界に絞っていたのですか?全国転勤ありきで、ライフプランが流動的になるイメージがありました。就活時は、人々の特別な時間に携わる仕事がしたいと考え、ホテルやブライダルの業界を見ていました。どちらも忙しく、大変な仕事だろうと覚悟はしていましたが、実際に星野リゾートに入社してみたら、体力、知力、気力のすべてを使う仕事であるということを実感しました。最初に配属された「星のや京都」は、若いうちに研鑽を積みたいという自分の意思で希望していましたし、出身地である東京で、新たな挑戦に踏み出したいと考えた際も、自身で手を上げました。星野リゾートでは、新規開業に合わせて、全社員に向け公募を募ります。また、 キャリア制度を利用して、異動の希望を出すことができるので、基本的に会社から一方的に異動辞令が出ることがないところもうれしい驚きでした。なるほど!いい意味でホテル業界のイメージを裏切られますね。では、最初の勤務地を京都にしようと思ったのはなぜですか?星野リゾートに入社し観光の仕事に携わると決めてから、2020年の東京オリンピックの時にどこで何をしているかが、一つの分岐点となると考えていました。「星のや京都」には海外からいらっしゃるお客様も多いため、語学力を活かした仕事が経験できると思ったのがきっかけです。現在お勤めの「星のや東京」にはどのような魅力を感じていましたか?京都と同じく、星野リゾートの中でもグローバル展開を見据えた、ある種の挑戦を兼ねたラグジュアリーホテルであるということと、東京オリンピックに合わせて、出身地でもある東京で宿泊運営業務に携わることが自身の目標の一つだったからです。また、「星のや東京」は世界中の良いホテルを知るお客様のご利用も多いので、自身の接客レベル向上のためにもくぐっておきたい、一つの関門と思っておりました。■マルチタスクを経験したからこそ発見できた、自身のスペシャリティでは、長谷川さんのキャリアの中での目標は、すでに一つ達成されたんですね。そのためにどんな努力をされましたか?実は、星野リゾートでのキャリアの積み方は、宿泊業界の中では少し特殊なんです。一般のホテルでは、お客様に接客するサービスチームの中でも「フロントマン」「ドアマン」「ウェイター」など、分業制を取ってスペシャリストを目指していくことがほとんどです。しかし、星野リゾートのサービスチームは、フロント、清掃、レストランサービス、調理業務を一貫して行うマルチタスク制を導入しています。また、フラットな組織文化のため、新卒時から先輩スタッフとも対等に議論できる場があったので、やりたいと思ったことやお客様の満足度アップに繋がると思うことにはどんどん挑戦していきました。京都では特に、季節の催し物の造成やオペレーション構築など、接客以外のプロジェクトにも率先して参加しました。そういったバックオフィス業務は本社の人が担っているものだと思っていました。星野リゾートでは、施設内での総務はサービスチームが行います。ずっと接客をしているわけではなく、商品や食材、アメニティの発注など、運営に関わる中で発生する事務作業も私たち自身で行います。お客様に対して最高の接客をするだけではなく、お客様の期待を超え続ける宿泊施設であり続けるための準備そのものを自分自身の手で行えるんです。社内調整も社外調整も発生するので、社会で通用する幅広いビジネススキルを養うことができました。長谷川さん自身は、そのキャリアを今後どう活かしていきたいですか?マルチタスクを経験したからこそ、自分がどの分野においてスペシャリティを発揮したいかも見えてきました。私の場合は、今はレストラン業務に注力しております。ここでも、接客はもちろんなのですが、季節のメニューに合わせたドリンクのセレクトや発注管理、使用するカトラリーの選定など、レストランの運営に関わる全ての業務を行っています。会社も星のや東京も大好きなので、すぐに転職などは考えていませんが、一般的な社会人として必要なスキルは持つことができたと思うので、ライフステージに合わせて、未経験の業界に行く未来もあるのかなとは思っています。ですが、社内でも産後復帰されるママさんスタッフもたくさんいるので、星野リゾートのスペシャリストとしてキャリアを築いていくのもいいなと考えています。長谷川さんをそこまで魅了する、星野リゾートの魅力はなんですか?本当にたくさんあるのですが、やはり「お客様の幸せの瞬間に立ち会える」ところですね。 宿泊運営での仕事は、“モノ”ではなくそこでの“体験”が商品なので、お客様とサービスを提供する私自身の、双方の感情を大切にしたいと思っています。 その瞬間を自分自身で作っていける環境や、それを是とする文化に感謝しています。■「当たり前」はサービスの限界を作る。感動し続ける人生でありたい長谷川さんの星野リゾートへの愛、伝わりました。星のやブランドは日本屈指の高級ホテルでもありますが、働く上で意識していることはありますか?一番気をつけているのは、自分にとっての当たり前がお客様にとっての当たり前ではないということを、常に意識することです。「星のや」というブランドで働く上で、お客様に決して安くない金額をお支払いいただいているという揺るぎない事実に対して、責任やプライドを感じています。私自身に「当たり前」を作ってしまうと、それ以上のサービスの提供ができなくなってしまうため、限界点を作ってはいけないと心に決めています。自分に限界を決めないというのは、働き続ける上でも大切な考え方ですよね。宿泊されるお客様たちは、私が体験してきたことよりも多くのことを体験してこられた方々です。だからこそプレッシャーはありますが、そういった方々に体験を提供し続けるためには、私自身が新しい学びを得ること、スキルを得ることが必要です。常に新しいものに触れているからこそ、飽きずに向上心を持って仕事に取り組めているとも感じています。転職ありきでキャリアを築く人もいますが、長く働き続けられる会社には成長性を感じられる環境が必須であるようにも感じますね。7年働いてもまだまだ学べることがあると感じているので、そういうことなのかもしれませんね。成長を感じられる理由の一つに、スタッフの多様さもあると思います。異業種から未経験で中途入社するスタッフも多く、金融系・美容関係・マスコミ関係など、自身とは全く違う軸でキャリアを築いてきた方がたくさんいるので、日々刺激を受けることばかりです。ありがとうございます。最後に、星野リゾートで培ったキャリアを通じて、どんな人生を歩んでいきたいですか?これからも、お客様に感動の瞬間を提供しながら、私自身も仕事で心が動く瞬間を大切にしていきたいです。また仕事だけでなく、余暇の時間を使って、自身の感性を養っていきたいと思っています。星野リゾート以外にも、日本にはたくさんの感動する食事やサービス、エンターテイメントがあります。そういった感動体験を経験し続けて、サービスの向上に活かしていきたいです。
2023年06月30日