キンコーズ・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:渡辺浩基、以下 キンコーズ)は、食品ロスの削減を目的としたイベント「フードロスミュージアム 横浜」(2022年7月2~10日開催)に物資後援いたします。また、端材から生まれたアップサイクル品の当日販売も行います。「フードロスミュージアム 横浜」は、高校生・大学生が主体となっているフードロスミュージアム実行委員会が昨年初めて札幌で開催し、今回は横浜の複合型体験ビル「アソビル」で二回目の開催となります。イベントでは、食品ロス問題について「学び」、「体感」、「発信」、「応援」の4テーマで会場が構成され、食品ロスに対する意識向上を訴えかけます。当社は、このイベントで使われるパネルの製作とフォトブースの設営サポートを提供します。またイベント当日には、キンコーズ・川崎駅前店が、横断幕などを印刷する工程において必ず発生してしまうターポリン素材の端材(はざい)をアップサイクルした、バッグや小物入れなどを販売します。昨年のフードロスミュージアムキンコーズ・川崎駅前店の取り組みキンコーズ・川崎駅前店は、教育支援や、障がいのある方と共働でプリントの端材からマスクケースなどのアップサイクル品を作り、市内の商店で販売するなどの地域循環型の活動が川崎市に評価され、「かわさきSDGsパートナー」に認証されています。今回販売するアップサイクル品は、同じ「かわさきSDGsパートナー」である精神障がい者の就労支援を行うNPO法人「ACT-R」と、福祉事業を行うノーティス株式会社とともに、【捨てずにつくる】をコンセプトに、本来であれば、捨てられるはずの端材を利用したものです。当社は、「自分たちだけでは叶えられないことも、顧客・仲間・社会と補完し合うことで大きな力を生む」という価値観を大切にしており、ブランドスローガン「PARTNERS」を掲げて事業活動を行っています。当社出展についてのWebサイト : 「フードロスミュージアム 横浜」開催概要イベント名フードロスミュージアム 横浜日時2022年7月2日(土)~10日(日)11:00~18:00場所複合型体験エンターテインメント施設「アソビル」YOKOHAMA COAST(2F)神奈川県横浜市西区高島2-14-9料金1,000円(税込)※メッセージ入りエコバック付き公式Webサイト : 主催フードロスミュージアム実行委員会お客様からのお問い合わせ先キンコーズ・川崎駅前店〒210-0007神奈川県川崎市川崎区駅前本町11-1 パシフィックマークス川崎2FTEL:044-223-3635川崎駅前店 : キンコーズ・ジャパン株式会社 会社概要当社は、お客様のライフとビジネスに寄り添い、サステイナブルな社会を実現するオンデマンドソリューションサービスのサプライヤーとして様々なお客様からパートナーと認識されることを目指しています。有人接客型プリントサービスのキンコーズ及びコワーキングスペースのツクル・ワークといった店舗運営事業をはじめ、顧客の業務改善を支援するプラットフォームソリューションの開発・運用支援を行うデジタルソリューション事業、屋内外の装飾・展示会の出展向け大型インクジェット出力・加工・施工から、ショッピングモールでの販促支援室の運営、セールスプロモーションにおける企画立案・デザインなどのマーケティングサービス事業と多岐にわたるサービスを展開しています。会社名: キンコーズ・ジャパン株式会社所在地: 東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング27階代表者: 代表取締役社長渡辺浩基設立: 1991年12月24日資本金: 100,000千円従業員数: 762名(2022年4月1日現在)URL : 報道関係お問い合わせ先キンコーズ・ジャパン株式会社広報・サステナビリティ推進室E-mail: koho@kinkos.co.jp ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日現在の情報です。お客様がご覧いただいた時点で、情報が変更(生産・販売が終了している場合や、価格、仕様など)されている可能性がありますのであらかじめご了承下さい。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月01日地球規模の課題に真摯に向き合う「BYBI Beauty(BYBI・ビューティー)」 この投稿をInstagramで見る BYBI Beauty(@bybibeauty)がシェアした投稿 自分たちが使う製品が地球に与える影響について、より詳しい情報を手に入れたいという考えが定着しつつある近年、海外を中心にじわじわと注目を集めているのが、2人の女性によって2017年に英国で設立されたスキンケアブランド「BYBI Beauty(BYBI・ビューティー)」。栄養満点なスーパーフードを惜しみなく使用し、動物にも人間にも優しいヴィーガン仕様であるだけではなく、容器包装には100%再生可能な「サトウキビ素材」を採用している他、アップサイクルされた原材料を使用することで“食品の廃棄”による環境課題にも目を向けているのが大きな特徴です。環境破壊を加速させる大量生産・大量消費の時代に別れを告げ、本当の意味でクリーンなプロダクトを手に取ってみませんか?BYBI Beauty(BYBI・ビューティー)1.ストロベリー・ブースター この投稿をInstagramで見る BYBI Beauty(@bybibeauty)がシェアした投稿 揺らぎやすい乾燥肌に効果的なこちらのフェイスオイルは、瞬時に角質層へと浸透する軽やかなテクスチャーで、ジュースの製造業者から回収した「イチゴの種」を絞った際に採れる良質なオイルが使用されています。「オメガ3・6(必須脂肪酸)」や「エラグ酸(ポリフェノール)」など、バリア機能を強化する成分が凝縮されているため肌荒れ防止効果も絶大。普段愛用している保湿クリームやクレンジングの中に混ぜ合わせることで美容効果がさらに倍増し、ファンデーションに数滴加えることでヘルシーな艶めきを演出してくれます。2.スーパー・グリーンズ・ピュリファイング・フェイスマスク この投稿をInstagramで見る BYBI Beauty(@bybibeauty)がシェアした投稿 目が覚めるようなパッケージカラーに心浮き立つこちらのフェイスマスクは、塗布してから15~20分後に洗い流すことで、「カオリン(泥)」「スピルリナ(藻)」が肌表面の不純物を浄化し、なめらかに引き締まった柔肌へと整えてくれる救世主です。さらに美容成分として、潤いたっぷりな「ブロッコリー」「トマトシードオイル」「ホホバシードオイル」などを配合しているため、洗い上がりの肌もつっぱり知らず。赤み、毛穴の黒ずみ、過剰な皮脂分泌によるヌルつきも一気に改善され、化粧水や美容液の浸透力も格段にアップします。3.メガ・ミスト この投稿をInstagramで見る BYBI Beauty(@bybibeauty)がシェアした投稿 枯渇した肌もひと吹きで生き返るこちらのミストは、洗顔後のトナーとしても使うことができ、「ザクロ」「アロエベラ」「藻」「ヒアルロン酸ナトリウム」などの美容成分が肌の炎症を鎮めながら、潤いと活力をチャージしてくれるというもの。さらに肌表面の毛穴を引き締めてくれる効果もあり、内容量30mlのボトルも展開されているため持ち運びにも便利で、「ローズ」「ビターオレンジ」などから抽出された芳香蒸留水が織りなす優美な香りに心が整うはずです。4.クリーン・ハンズ この投稿をInstagramで見る BYBI Beauty(@bybibeauty)がシェアした投稿 アルコール成分を65%配合しているこちらのハンドスプレーは、いつどこに居ても水要らずで手肌を除菌することができ、とうもろこしの糖を発酵させて作られる天然由来の保湿成分「プロパンジオール」が、潤いをキープしながら柔らかな手肌へと整えてくれる優れものです。さらに炎症を緩和する「ラベンダー」「緑茶」が配合されているため、手荒れを気にされている方でも安心して毎日使うことができるのも嬉しいポイント。思わず誰かに自慢したくなるような可愛らしいパッケージデザインで、使用後もフレッシュな香りが手肌からほんのりと漂います。5.C-Caf クリーム・ビタミンC & カフェイン・デイクリーム この投稿をInstagramで見る BYBI Beauty(@bybibeauty)がシェアした投稿 使い続けることで素肌の透明感を引き出してくれるこちらの日中用クリームには、血流を促して浮腫みを改善する「カフェイン」や、弱った肌を修復しながら活力を与える「ビタミンC」「緑茶」、保湿力抜群な「シアバター」などが贅沢に凝縮されています。夏でも快適に使うことができる爽やかなテクスチャーで、ベースメイクの仕上がりも格段にレベルアップ。6.ベイブ・バーム・ブロンズ この投稿をInstagramで見る BYBI Beauty(@bybibeauty)がシェアした投稿 黄金色のゴージャスな煌めきが目を惹くこちらのハイライターは、柔らかくクリーミーな塗り心地で、児童労働搾取が背景にないことが確認された「マイカ(雲母)」のみを使用しているのが大きな特徴です。美容成分として「カレンデュラ」「コエンザイムQ10」「椿」などを配合し、妊娠中や授乳中でも使うことができる安全性の高さも特筆すべきポイント。肌にナチュラルな艶めきと潤いを添え、立体感のある顔立ちを演出してくれます。いかがでしたか?土にかえることができないプラスチックパッケージの問題、製造から運搬で排出される二酸化炭素や水の消費、生物に悪影響を与える海洋汚染など、まだまだ課題が山のようにある美容業界。環境保全に繋がる活動に力を注いでいる「BYBI Beauty(BYBI・ビューティー)」のプロダクトを手に取ることで、次の世代に美しい地球を引き継ぐことができるはずです。
2022年06月05日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「沖縄本土復帰50年」です。もとは独立国家。虐げられてきた歴史に目を向けて。50年前の5月15日、アメリカの施政権下にあった沖縄が日本に復帰しました。沖縄は、古くは琉球国という約450年続いた独立国家でした。明治政府は1872年に琉球国を解体し、琉球藩に。1879年には廃藩置県により、沖縄県に生まれ変わります。「富国強兵」のスローガンのもと、近代国家の仲間入りを果たそうとしていた日本。沖縄は内地とはある種、支配・従属的な関係にありました。中央から派遣された役人や軍人は、沖縄を見下し「はやく大和になれ」と押し付けます。沖縄の人々は差別や偏見にさらされ、「私たちは日本人なのだ」という強い機運を生み、太平洋戦争末期、日本を守るために玉砕、集団自決を決行します。日本で、民間人が戦闘要員として駆り出されたのは沖縄だけです。1945年、米軍は沖縄に上陸し3か月にわたり激しい戦闘が繰り広げられました。沖縄県民の4人に1人が犠牲になり、日米合わせて約20万人の被害が出ました。沖縄戦は9月7日に幕を閉じ、アメリカに統治されることに。マッカーサー元帥は、太平洋地域に拡大した日本国の影響を弱体化させるため、沖縄・南西諸島を日本から分離させることにこだわりました。当時、ソ連や中国を筆頭に共産化の波が押し寄せており、東の果ての防波堤として、沖縄を所有することはアメリカの安全保障上、大きな意味がありました。戦後、沖縄支配は日本からアメリカに移ります。やがて「島ぐるみ闘争」という、米軍支配への反対運動が勢いを増し、日本に復帰するか、独立するか、国連の統治下に置かれるべきか、沖縄住民の間でも意見が割れました。返還交渉は1969年に始まり、年末に最終合意。沖縄県内では「核抜き、本土並み」と核の持ち込み禁止、沖縄と本土が格差のないように扱ってほしいと訴えていました。しかし、裏で秘密協定が結ばれており、沖縄返還に関する費用は日本国が負担し、核の持ち込みも密約では認められていたことがのちに明らかになりました。沖縄には、いまなお米軍基地の約7割が集中しています。国家の安全保障のなかで、沖縄県民の思いを無為にしてきた歴史があることを忘れないでほしいです。堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2022年5月25日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2022年05月21日ウブロは、新作「ビッグ・バン トゥールビヨン サミュエル・ロス」を発表しました。「ビッグ・バン トゥールビヨン サミュエル・ロス」は、ウブロとクリエイティブ・ディレクター、サミュエル・ロスによる初のコラボレーションウォッチです。ウブロは、様々な分野で活躍する最も才能あるアーティストと協働したいという願いから、10年以上前に“Hublot Loves Art”プロジェクトを開始しました。このプロジェクトの最新の受賞者がサミュエル・ロスです。ウブロの軌跡と同じように、新進気鋭のロスもまた、飛躍的な成長を遂げてきました。ウブロアンバサダー サミュエル・ロススタイリッシュなヘキサゴンパターンは、ロスのデザインに共通する機能性のシンボルです。サファイアダイアル、ケース、ケースバック、ストラップに使用されているチタニウム製ハニカムメッシュにも反映されています。ストラップ、リューズとトゥールビヨンブリッジ、そしてケースを保護する側面に、エネルギーと楽観主義を表すオレンジでアクセントを加え、サテン仕上げのケースとベゼルの落ち着いたグレーとの鮮やかなコントラストを表現しています。<製品概要>品番: 428.NX.0100.RX.SRA22素材: チタニウムケース、ラバーストラップ価格: 1,226万円(本体価格) 1,348万6,000円(税込価格)サイズ: ケース径44mm自社開発・製造の自動巻きトゥールビヨンムーブメント HUB6035搭載(マイクロローター採用、スケルトン、パワーリザーブ約72時間)世界限定50本 2022年6月、国内ウブロブティックにて販売予定企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年05月20日「2020スマイルフラワープロジェクト」を立ち上げ「フラワーロスの削減と花農家の積極支援」に取り組む株式会社ジャパン・フラワー・コーポレーション(本社:富山県射水市)は、15万人のフォロワーを持つインフルエンサーであり株式会社mavie代表取締役のAyaさんと提携。フラワーロスの取り組みのディレクションを務める花染花馥研究所が、エシカルでサステナブルな商品開発とフラワーロスを活かしたアップサイクル原料の供給に協力します。SDGsに積極的に取り組むサステナブルなブランド「ESPENSE」リリース。昨年の母の日、多くのフラワーロスを救った「母の日フラワーロス救出プロジェクト」をご存知でしょうか。フラワーロスは以前から問題視されてきましたが、2020年からのコロナ禍の影響で顕在化。昨年も多くの花が咲き場所を見つけられずにいました。そこで立ち上げったのがインフルエンサーであり、株式会社mavie代表取締役のAyaさんです。フラワーロス 販売にサイトを立ち上げ、自身のSNSで呼びかけを行い3万本以上の花を救いました。花を救いたいというAya さんの想いにより、多くの花が母への感謝や愛のカタチとして咲き場所を見つけました。そんなAyaさんが2022 年5月、新たなブランドを立ち上げます。ブランドの名前は「ESPENSE」。コンセプトは「A little good for the earth」です。意味は「地球にちょっと いいこと」。商品のパッケージは環境に配慮した素材を使用し、フラワーロスを減らすためお花の販売を行います。さらに、株式会社ジャパン・フワラー・コーポレーションにエシカルなコンセプトデザインを提供している「花染花馥研究所」と提携し、フラワーロスとなる花より香りを抽出したフレグランスの販売も予定しています。花のいのちを香りとして救いあげプロダクトに活かします。売上の一部は、ウクライナの人道支援に使われます。それは、お花だけにとどまりません。地球のどこかで困っている人、環境問題に直面する土地、助けを求める動物へ支援の手を届ける。お花を通して地球にとってちょっといいことを実践していきます。今年の母の日もお花の販売を行います。今年もたくさんのお花が咲き場所を見つけ、そこにあなたの、そしてあなたの大事な方の笑顔も咲きますように。これからにESPENSEにぜひご期待ください。第一弾発売開始5月2日19:00-スタートAyaさんからのメッセージ【コンセプトに込められた想い】私一人ができる事など、ほんのちっぽけなものであることは痛感していますが、それでも立ち上がりたい。という意味をこめてコンセプトを決めました。「A little」にはそんな気持ちを込めています。私一人ができる事など、本当に微々たるものに過ぎません。ですが、地球に住む人々に環境改善の意識を持ってもらうように呼びかけることは出来ます。現在では悪化している地球環境も、恒久的な人々の活動によって改善されていく事が私の目標でもあります。実際問題、私の今後の人生で貢献できる事などたかが知れているものかもしれませんが、現状まで悪化してしまった地球環境を改善させるには後の代にまで継がなくてはならない。という長期的な対策が必要だと感じています。意識はあるが、実際何をしたらいいか分からない方々も多くいらっしゃるので、まずは自分ができることから一緒に始めよう。という決して強制ではない呼びかけとして、コンセプトを「地球にちょっといいこと。」に決めました。無理なく生活に取り入れられて地球にも私たちにも優しいアイテムを提供していきたいです。【売上の一部はウクライナ人道支援に寄付】TikTokやInstagram、真偽不明のSNSの投稿に大量の「いいね」が付いたり、SNSを通して戦争の情報を知ることは、自分が生まれて今までなかった経験です。今、この人間の尊厳が容赦なく踏み躙られる現実を毎日目の当たりにしています。歴史の教科書で今まで見ていたようなことが、映画やドラマやアニメでもなく、私たち自身が今、地球というその現場に共存しています。このような状況下で、無視して生きていくという事が私には不可能でした。ウクライナをはじめとして世界中で起きている人道危機は、決して遠い国々の対岸の火事ではなく、この地球上で共に手を取り合って解決していかねばならない人類の課題であることを実感しました。賛否両論はありますが、自分の心が動いて正しいと思ったことに寄付をすることが何よりも重要なのではないかと思います。その事実が資金支援の意味をこえて受け取った側に大きな力や勇気を与えることがあります。一人一人の支援が積み重なっていくことがメッセージになり、もしかすると戦争を起こしてはいけないという抑止力にもつながっていくと思います。【ESPENSE公式ホームページ】ESPENSE powered by BASE : ▼昨年のAyaさん主催フラワーロスproject"フラワーロス"母の日カーネーション2万本救出プロジェクト始まる!SNSで広がる「フラワーロス」共感の輪:フラワーライフ振興協議会にAyaが協力 : 白倉あやさんプロフィール白倉あや(1997年3月8日 - )は青山学院大学在学中に2万人が参加していたとされるオーディションのグランプリを獲得し、可愛すぎるスタバ店員として話題になり、芸能事務所プラチナムプロダクションへ所属。女優、モデルとして芸能界を引退後、「株式会社mavie」を設立し、起業家として活動している。自身の展開するブランド「MAVIMOON」ではデザインやディレクションを担当している。株式会社ジャパン・フラワー・コーポレーション北陸三県を中心に関西にもフラワーショップを展開。国内ベスト5に入る花き流通業者として、市場から仕入れた花き・自社生産した花卉を法人・個人向けに販売している他、生花教室・生花装飾.ブライダル事業、コンサルタント事業まで、国内外で「花き」にかかるトータル商品・サービスを提供。コロナ禍「2020スマイルフラワープロジェクト」を立ち上げ「フラワーロス」という社会課題の解決、地方創生に取り組み「21世紀を代表する花会社になる」ことを目標に、花を通じて花と共にある明るく豊かな暮らしと文化を創造している。本社所在地:富山県射水市流通センター水戸田 2-3-1代表:代表取締役社長松村吉章設立:1996年3月資本金:5,000万円 2020スマイルフラワープロジェクト 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年05月01日ザ ストリングス 表参道では、アップサイクルしたドライフラワーやロスフラワーの販売イベント「STRINGS 花マルシェ~Sustainable Flowers~」を、2022年4月1日(金)・2日(土)の2日間で開催する。ザ ストリングス 表参道の「STRINGS 花マルシェ」ウェディング会場を鮮やかに彩る装花は、披露宴当日に最高の状態を迎えるよう、施設専属のフローリストが温度管理などを細かく調整した一級品。結婚式での役目を終えた装花は廃棄されてしまうことが多いが、ザ ストリングス 表参道ではこれらの花をドライフラワーへとアップサイクルすることで、館内装飾などに再利用している。装花を再利用したドライフラワーやロスフラワーのブーケ今回のイベントでは、廃棄されてしまう花をなるべく減らすべく、生花にも劣らない美しさを長く楽しめる様々なドライフラワーを一般向けに販売。装花を再利用したドライフラワーのほかに、出荷基準に満ない規格外品や、供給余剰のために廃棄されてしまう“ロスフラワー”を含む生花を使った、切り花とミニブーケも用意されている。冬の厳しい寒さが徐々におさまり、日に日に春の陽気が感じられるようになった今日。日々の暮らしに美しい花々を取り入れて、陽春の季節を迎えてみてはいかがだろう。開催概要「STRINGS 花マルシェ~Sustainable Flowers~」開催日:2022年4月1日(金)・2日(土)開催場所:カフェ&ダイニング ゼルコヴァ(Cafe & Dining ZelkovA) テラスエリア/ザ ストリングス 表参道 1F※少雨決行。状況により場所が変更となる可能性あり。開催時間:11:30~17:00※花がなくなり次第終了となる。料金:・切り花 300円~・ドライフラワーブーケ 300円・生花ブーケ 500円/1,000円【問い合わせ先】TEL:03-5778-4824(広報)※平日 9:00~18:00
2022年04月01日食品の廃棄や在庫過多などの「フードロス問題」世界の貧困地域で飢餓が発生している一方で、先進国では食べられる食品が大量に廃棄されているという現状を解消する必要があります。ホテルや外食でのフードロス(食品ロス)も問題視されている中、一の坊リゾートでもこの問題の解決に向けた取り組みを行っております。お客様に出来たてのひとさらを提供する「オーダービュッフェ」宮城県の温泉リゾートである松島温泉松島一の坊、作並温泉ゆづくしSalon一の坊、遠刈田温泉ゆと森倶楽部(株式会社一の坊/宮城県仙台市 代表取締役 髙橋 弘行/タカハシ ヒロユキ)の食事の提供スタイルは、お客様がオーダーをしてから調理を開始する「オーダービュッフェ」。出来たてのひとさらをお好きな順番で楽しむことができる食事スタイルです。この食事スタイルで、個別提供や従来のビュッフェのような食材廃棄や残食を減らすことを実現できています。松島温泉 松島一の坊 : 仙台・作並温泉 ゆづくしSalon一の坊 : 遠刈田温泉 ゆと森倶楽部 : 作り立ての“ひとさら”提供で残食ゼロへお客様からオーダーを受けてから調理スタッフが目の前で調理をし作り立てのひとさらを提供することで、自分が食べられる適正な量をオーダーできるため取りすぎることがありません。また食べたいメニューのみをオーダーするため、残食による食品ロスを従来のビュッフェに比べて大幅に実現することができています。食材の端材も有効活用食材の端材や規格外の野菜なども積極的に仕入れて有効活用しています。規格外で廃棄されてしまう地元の食材も、味は変わらず美味しい食材です。その日によって仕入れられる量や種類も異なりますが、調理スタッフの技が光るその日の一品料理に変え提供しています。個別提供のスタイルの場合、メニュー通りの食材を仕入れ、賞味期限も気にしなければなりませんが、「オーダービュッフェ」は料理の内容を毎日変えることができるため、食材を余すことなく活用することができます。地産地消で環境負荷を低減地域で生産したものを、その地域で消費する「地産地消」。宮城や山形など地元の海で獲れたものや育てたものを消費することは、海洋資源や陸の資源の保護にもつながります。また、地元食材を多く使用することによりフードマイレージ(食物を輸送する距離)も削減できるため、運搬におけるCO2削減などの環境負荷の低減にもつながっています。一の坊リゾートのSDGs#4 : 一の坊リゾートのSDGs#3 : 一の坊リゾートのSDGs#2 : 一の坊リゾートのSDGs#1 : リリースに関するお問い合わせは…株式会社⼀の坊 営業推進本部〒980-0013宮城県仙台市⻘葉区花京院2丁⽬1-10TEL:022-222-0178(平⽇ 10:00〜17:00)Mail: press@ichinobo.com ▼お問い合わせフォームはこちら 地図 : 一の坊リゾート公式サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月29日元女優の堀北真希さんの妹でモデルのNANAMIが5日、京セラドーム大阪で開催された「EXIA Presents KANSAI COLLECTION 2022 SPRING & SUMMER」に出演した。アパレルブランド「CFT.」のステージに登場したNANAMIは、ふわっとした白いアウターにゆるめの白いパンツという春の装い。耳、首、腕にはゴールドのアクセサリーで引き締めた大人のコーディネートだった。「KANSAI COLLECTION」(関西コレクション)は、2011年2月に大阪で誕生したファッションとエンターテインメントのイベント。22回目となる今回のテーマは、「エンターテイメントの再創」=「Re.Entertainment」。ライブやイベントなどの抑制によりエンターテインメント業界のカタチが変貌しつつある今、以前よりもクリエイティブで生の臨場感あふれる時間を体験してほしいという思いが込められている。撮影:蔦野裕
2022年03月05日フードロス削減を目的とした通販サイト「トクポチ」を運営する株式会社STRK(所在地:滋賀県東近江市、代表取締役:佐藤 隆史朗)と、アパレルブランドのスピンズを運営する、株式会社ヒューマンフォーラムは、自社の行なっている「はたらきかたワークショップ」の活動の中で、フードロス削減の為の通販サイト『トクポチ』の告知活動を行うことにより、フードロス削減への貢献活動を行うことになりました。【SPINNS(スピンズ)】ATITTUDE MAKES STYLE!!(主張がスタイルをつくる!)をコンセプトに国内外の古着、オリジナルファッションアイテムを全国で展開するアパレルショップ。また、全国各地にてローカル催事出店にも取り組んでおり、出店の際には地域の若者が販売員体験ができる「はたらきかたワークショップ」を主催。商売の楽しさ、地域とのふれあいを通して地元に「思い出」をつくる活動を行っており、その活動の中で、地域の方々にフードロス削減の為の通販サイト『トクポチ』を告知する事によりSDGsにも貢献している。画像1フードロス削減を目的とした通販サイト『トクポチ』 画像2【Makuakeでのプロジェクト実施】2021年5月24日(月)10時から2021年7月30日(金)までMakuakeにて会員募集のプロジェクトを実施、開始54分で目標を達成、12時間後には目標の576%である1,000人の方に応援いただきました。終了時には目標金額の1,908%である2,569名の方に応援いただきました。画像3【トクポチの3つの特徴】1. 食品が市価の40%OFF~100%OFF(無料)で購入いただけます!2. 会員費が一般会員130円/月とプレミアム会員330円/月と非常に安い!3. トクポチで食品を購入することでフードロス削減に貢献できます!画像4【トクポチ誕生の背景】コロナ禍で、これからどんな世の中になるのだろうと考えた時に真っ先に浮かんだのがリーマンショックの時より厳しい不景気が5年以上は続くだろうということでした。さらに、3分の1ルール(賞味期限が3分の2残っているのに捨てられている食品があるという商習慣)というものを知り、認識してるよりさらに食べられるのに捨てられている現状を知りました。【トクポチの使い方】食品をご購入いただくには2つの会員プランどちらかの会員登録が必要です。格安食品をご提供できる理由のひとつとして、有料会員様から月額会費をいただくことで、ここまでの低価格・0円食品を取り扱うことが可能になっています。画像5トクポチでは商品掲載を希望する企業様を募集しています。本来は自社の人件費を使って現金化する業務をトクポチが人件費無料で代行させていただきます。トクポチに商品をお送りいただいた瞬間に廃棄コストが削減でき、さらに現金化することができます。 画像6■株式会社STRKについて会社名: 株式会社STRK所在地: 滋賀県東近江市垣見町720-3代表者: 代表取締役 佐藤 隆史朗設立 : 平成30年(2018年)7月24日URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月21日京都センチュリーホテルにて食品ロス削減のためのフードシェアリングサービス「TABETE(タベテ)」を展開する株式会社コークッキングは、京都センチュリーホテルのビュッフェレストラン「オールデイダイニング ラジョウ」にて、2022年2月2日(水)から「テイクアウトBOX」の販売をスタートしました。この取り組みは、ビュッフェレストランのバラエティ豊かな料理を、テイクアウトBOXに詰めて提供するものです。フードロス削減アプリ「TABETE」は、廃棄の危機に面している食事とユーザーをマッチングすることで食品ロス削減に貢献するもの。「オールデイダイニング ラジョウ」の「テイクアウトBOX」についても「TABETE」上での決済にて購入できます。SDGsの取り組みも今回、「TABETE」にて「テイクアウトBOX」販売をスタートする京都センチュリーホテルの「オールデイダイニング ラジョウ」は、京都市が定める食品ロス削減の取り組み「食べ残しゼロ推進店舗」認証店です。食品ロスに以前より問題意識を持ち、食べ残しや手つかず食品などの食品ロス削減・生ごみを減量する取り組みを行っています。ホテル全体としては、2015年度より環境配慮型アメニティを継続使用し、完全オーガニックの今治タオルや、渡り鳥が休息する森で生まれた珈琲を客室で提供。ゴミ削減を目指し、日本の新しい生活文化を提案する下駄メーカー「mizutori」の木製スリッパを導入するなど、SDGsに取り組んでいます。(画像はプレスリリースより)【参考】※TABETEWebページ
2022年02月08日引き続きコロナ禍にあった2021年。2022年はいったいどうなるの?読者を代表してイラストレーター・五月女ケイ子さんが堀潤さんに“世界の課題”について聞きました!テーマは「バランスが変化する世界情勢。いまこそ国際協調を!」です。コロナ禍で加速した飢餓問題。SNSを使い私たちにもできる支援を!堀潤(以下、堀):世界情勢は、2022年も深刻になるでしょう。世界的に飢餓が進んで歯止めがかからなくなっています。国連WFPによると2019年には約2700万人だった餓死寸前の飢饉に陥っている人が、直近で4500万人まで跳ね上がってしまいました。五月女ケイ子(以下、五月女):そんなに急激に!?新型コロナの影響ですか?堀:コロナと紛争ですね。コロナ禍によって生産活動が続けられなくなったり、紛争やテロにより、その土地に安心して暮らせないことも重なって、すごい勢いで増えています。飢餓が増えれば、不満はあふれます。スーダンでは再び軍事クーデターが起こり、アフガニスタンではタリバンが息を吹き返し、エチオピア、ナイジェリア、イエメン、イスラエル、パレスチナ、ミャンマーなどで混乱が起きています。さらに多くの国々で拡大すれば世界が分断しかねない状態です。五月女:どうしたらいいんでしょう?堀:先進国が経済的支援や、国と利害が対立してしまった勢力との橋渡しをするなど積極的に関わることだと思います。いまこそ国際協調。余力のある国々が世界の飢饉に目を向けて、手当てすることをやっていかないといけないと思います。五月女:2021年はアメリカがアフガニスタンから撤退して、また混乱しちゃいましたよね?堀:支援の仕方を考えなければいけないんですよね。いままでの資本主義の支援は、開発した国や企業から利益を吸い上げて、その土地には申し訳程度に分配していました。持続可能な経済にするために、その土地で業を起こして、地域の人たちにちゃんと利益が分配できるようにしないといけないんです。アフガニスタンでは医師の故・中村哲さんがそういう活動をされていました。タリバン政権も、NGOなどソーシャルセクターの活動は大事だと認識し始めています。五月女:でも、日本で生活をしていると、NGOの方々の活躍ってあまり耳に入ってきません。私たちにできることはありますか?その土地のものを買うとか?堀:それもいいですが、やはりSNSで発信することだと思います。タリバンが好き放題できないのはSNSの時代だから。タリバンに女性教育を止めさせないよう、アフガニスタンの女性たちが抗議する姿をSNSで世界中に拡散することで、権力を監視し、抑制することができます。NGOの活動を知り、それを広く知らしめることも支援の一つ。私たちはその一役を担うことができるんですね。ほり・じゅんジャーナリスト。「8bitNews」代表。「GARDEN Journalism」主宰。『モーニングFLAG』(TOKYO MX)、「ABEMA Prime」(ABEMA)ほか、レギュラー多数。そおとめ・けいこイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年の商品も取り揃えている。LINEスタンプも展開。『乙女のサバイバル手帖』(平凡社)が発売中。※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年12月28日「嵐ロス、ありました!自分の人生には当たり前のように嵐がいたんだと感じました」(30代主婦・ファン歴20年)活動休止期間が始まってから間もなく1年が経つ嵐。そこで、嵐ファンのみなさんに聞いてみました。“嵐ロス”はありましたか?どうやって“嵐ロス”を乗り越えていますか?■ふとした瞬間に感じる寂しさ…生活にも変化が「5人がワイワイ楽しそうにしている姿を見られないのが悲しい。デビュー直後からファンで、コンサートに母と一緒に行くのが毎年の恒例行事。コロナ禍でも行けなかったけれど、この後も行けないのが寂しい。生のコンサートが見たいです。松潤が言っている『5万5千人、幸せにしてやるよ』の1人になれるから」(30代パート・ファン歴22年)コンサートといういわば“お祭り”のような場がないことはファンにとって大きな痛み。さらに、嵐が人生の一部になっていたファンたちだけに、日常のふとした瞬間にもロスを感じることがあるようで……。「毎週見ていた嵐の番組が終わってしまって、でも見るのが習慣になっていたので、ふとチャンネルを回したときにやっていない……。そういうときにとても寂しかったりしました。ふだん元気をもらうために聴いている嵐の曲を聴いているときに、不意に涙があふれたこともありました」(30代主婦・ファン歴20年)「大型の歌番組などに、当たり前だけれど嵐の名前がないのを見ると、すごい虚無感に襲われます」(60代自営業・ファン歴18年)「元気が出ないときに、『嵐の姿見たいなー』と思うことがありました」(20代学生・ファン歴13年)活動休止とともに、生活に変化があったという声も。「歌番組も全然見なくなりました」(30代主婦・ファン歴20年)「今までみたいに情報番組を追いかけたり、録画の編集を急がないとレコーダーの容量がなくなると言った危機感を持たなくなったり、コンサート情報やグッズ情報にアンテナを張らなくなったり。出費が減っていますね」(60代自営業・ファン歴18年)■嵐に注いだ情熱をほかのグループに向けるファンそれでは、以前は嵐に使っていた時間や情熱をどこに使っているのかというと……。「嵐5人の番組が見られなくなったぶん、今まで見なかったお笑いや別のタレントが出ているバラエティを録画して見るようになった」(20代会社員・ファン歴10年)「活動中は毎週末、録画していた嵐の番組を見ていましたが、その時間に日本のドラマを見るようになった。最近のドラマで見た、なにわ男子の道枝くんがかわいいと思ったけれど、嵐のようにはハマらなそうかな」(60代契約社員・ファン歴22年)また「嵐に変わるものは現れてくれていません」(60代自営業・ファン歴18年)と話すファンがいる一方、「他の好きなアーティストを見たりして心を慰めていました」(20代学生・ファン歴13年)と言う声も。嵐ロスを埋めてくれた存在として、あるグループの名前が集中して出てきたのも印象的だった。嵐との共通点を感じているファンもいるようだ。ジャニーズの後輩で活躍めざましいSnow Manだ。「嵐のように仲の良いSnow Manに片足ハマり中(笑)」(40代会社員・ファン歴22年)「活動休止発表の数カ月前からSnow Manにハマり始めています!」(20代医療事務・ファン歴17年)。もちろん、「嵐の過去の雑誌やDVDを整理しながら懐かしんでいたため、あまり寂しさを感じなかった」(30代パート・ファン歴22年)と、“嵐のいない寂しさは、過去の嵐で埋めた!”という人もいる。ただ、ロスが強すぎて何を見ても寂しさが募るという人もいて……。「ようやく、そろそろ録りためてある以前の嵐さんのTV番組を見かえしてみようかな~って気持ちになりつつあります。それすらこの1年はできなかったので……。今公開されている映画(過去のコンサートを映画化した『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM“Record of Memories”』)を観たときも、実際にこのコンサートを東京ドームで体感したときのことが思い出され、その続きがなくなってしまっていることを実感すると、ますますロス感が強くなりました」(60代自営業・ファン歴18年)■「ロスを感じなかった」というファンの理由は一方で、ロスはほとんどなかったというファンの声も聞こえてきた。理由にはいくつかのパターンがあったが、まず自分の生活環境の変化と重なってロスを感じなくて済んだという人たち。「年明けすぐは嵐ロスしていたけれど、4月以降は就職して自分のことでいっぱいいっぱいで、ゆっくりテレビ見たりする時間も減ったから、ほぼ嵐ロスがなかった」(20代会社員・ファン歴15年)「ちょうど自分も結婚をしたので、このタイミングで、子供を作りヲタ活とは、違う自分の人生をより楽しめたらなぁと思うように。そして、子育てが落ち着いた時にまた嵐に会えたらいいなぁ~と。何より、子供の名前も嵐に由来する名前をつけられたらいいかと密かに思っています」(30代主婦・ファン歴20年)また、活動休止後も、メンバーが個々で活躍していたり、また11月に映画『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM“Record of Memories”』の公開があったおかげで、ロスを感じずに済んだり、寂しい心を慰められたりしていたと話す人も多かった。「毎日、番組やCMでメンバーを見ているのでロスはない。大野くんの姿は見られませんし、最近まで松潤もあまり出ていませんでしたが、メンバーがほかのメンバーや嵐について話していることが多く、嵐を大切にしていると感じるので寂しくありません」(60代契約社員・ファン歴22年)「映画の公開前に『5人でご飯を食べに行った』と言っていて、実際に見られないとしても、5人が今でも交流していることが嬉しいし安心する」(30代パート・ファン歴22年)「もちろん嵐5人の姿を見たいですが、各個人が相変わらず嵐の話をしてくれたりするのを見ると、メンバーの嵐に対する気持ちが離れているわけではないのがわかるので、“またいつか5人の姿が見られるのかな”という気がして心が慰められました。あとは、個人かグループかは関係なく、嵐のメンバーが楽しそうだとこちらも楽しい気持ちになる!」(20代学生・ファン歴13年)嵐が“解散”でなく“活動休止”という選択をしたことで「今は寂しさというよりはあくまで“休止期間”なんだと思いながら落ち着いて過ごしている」(20代会社員・ファン歴10年)と、戻ってくる安心感や期待感を口にするファンも。「5人でワチャワチャしている姿を見られなくなったこと。ライブへ行けなくなったこと。お正月に嵐が見られなくなったこと。年末年始の雑誌ラッシュがなくなったこと。そういうことでロスは感じたけど、発表から休止までの間、本当に5人が嵐のこと、ファンのことをいちばんに考えていろいろやってくれたので感謝しかなくて。そっちの想いの方が強いかもしれません。解散じゃなくて、また5人で戻ってきてくれる選択をしてくれて本当によかった」(40代会社員・ファン歴22年)■「嵐には今も活動しているような存在感がある」オタク女子ウォッチャーの森田オタ美さんは、嵐ファンのロスぶりについて次のように指摘する。「嵐は活動休止の発表が早く、その後の露出も多かったりと、しっかりファンサービスがあったから、今でも嘆き悲しんでいるようなファンがそれほどは多くないのかもしれません。すでに解散してしまったSMAPとは異なり、嵐には今も活動しているような存在感がありますからね」さらに、ロスが浅いファンとロスが深いファンの傾向について次のような分析もしてくれた。「嵐がまだ“国民的”になる前の時期からのファンは、嵐の人気が高まるにつれ、コンサートチケットが取りにくくなったり、ドーム公演が増えて“お手振り”などのファンサービスをもらいにくくなってから、別のグループにも並行して手を出している人も多く.傷が浅く済んでいる傾向があるように感じます。そもそもミーハーで、根っからのオタク気質の人たちは変化に柔軟だったり、次のときめきや楽しみを見つけるのが早いんです」(森田さん)一方で……。「“国民的”になり始めた頃に、嵐に急激にハマリ出した層の方々というのは、もともとジャニーズファンじゃない人も多く、嵐だけが好きだったり、初めてのヲタ活の楽しさにどっぷりはまったため愛が重め。傷も深い傾向があるように感じます」(森田さん)ジャニーズファンでなかった人たちまで、取り込んでしまった嵐の魅力。「家族、息子のような感覚もある。今後の成長を見守っていく中で、いつかまた5人の姿を見られたら」(60代契約社員・ファン歴22年)などとコメントを寄せる愛情深いファンたちとともに、活動再開の報を待ちたいーー。
2021年12月28日展覧会「RED 堀 清英 写真展」が、シャネル 銀座内のシャネル・ネクサス・ホールにて2022年1月19日(水)から2月20日(日)まで開催される。写真家・堀清英の創作活動を辿る展覧会「RED 堀 清英 写真展」は、写真家の堀清英に焦点を当てる展覧会。雑誌や広告等、幅広い分野で活躍し、特にアーティストのポートレイト作品で知られている堀は、詩人のアレン・ギンズバーグから多大な影響を受けている。たとえば、堀が東日本大震災後にまとめたシリーズ 「re;HOWL」は、ギンズバーグの代表作「Howl(邦題:吠える)」の冒頭の一節から触発され、現代社会にアイロニカルな視線を向けつつ作られた作品だ。一方、今回初公開となる表題作「RED」で堀が視線を向けたのは“自己の内側”。“自分とは何者か?”という問いの答えを追求する過程で、「自分自身を投影した、セルフポートレート」として、公園やごみ処理場、科学館といった様々な場所に佇む赤いワンピースの女性を写し出している。また、「RED」シリーズの他、シュルレアリスムからの影響が色濃く見て取れる1990年代以降の作品群や、創作活動の原点ともいえる手製のフォトブックなども会場に登場。三部構成での作品展示を通して、堀の創作活動、そして自己探求の過程を辿っていく。【詳細】RED 堀 清英 写真展会期:2022年1月19日(水)~2月20日(日)営業時間:11:00~19:00(最終入場18:30) ※会期中無休会場:シャネル・ネクサス・ホール住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F※入場無料※予約不要
2021年12月23日エノテカ株式会社が正規代理店として販売する、フランス・ボルドー地区のバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が所有する『シャトー・ムートン・ロスチャイルド』(メドック格付第一級)の2019年ヴィンテージラベルが発表されました。『シャトー・ムートン・ロスチャイルド』は、毎年ラベルに著名なアーティストのデザインを採用することで知られています。2019年ヴィンテージのラベルには、アートの表現を通してサステナブルな社会を実現する取組みが国際的に高く評価されているアーティスト、オラファー・エリアソン氏の作品が採用されました。太陽観測衛星を意味する「ソーラー・アイリス・オブ・ムートン」と名付けられた作品は、中央のオクルス(目の穴)は『シャトー・ムートン・ロスチャイルド』を表現し、その周りには、一連の楕円がリング状に配置され、シャトーが位置するポイヤック村への太陽の軌跡を描いています。背景には黄金色の昼とミッドナイトブルーの夜をデザインし、1年をとおしてブドウ畑に訪れる日の出と日没を描くことで、ワインとブドウが育つ場所の密接な関係性を表現しています。オラファー・エリアソン1967年デンマーク生まれ。彫刻、絵画、写真、映画、デジタルメディアを駆使した作品を発表。光や水、霧などの自然現象を新しい知覚体験として屋内外に再現する作品を数多く手がけ、世界的に高く評価されている。◆2019年ヴィンテージ温暖な冬から冷涼な春と続きましたが、7月以降温暖で乾燥した好天と適度な降雨が重なり、絶好の成熟状態で収穫期を迎えました。カベルネ・ソーヴィニヨンの出来が良く、丸みを帯びた力強いタンニンが溶け込み、ふくよかなボディと余韻を作り出しています。偉大な年に特徴的な香りが表れており、傑出した仕上がりです。<カベルネ・ソーヴィニヨン90%、メルロ9%、プティ・ヴェルド1%>◆バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社1853年創業。『シャトー・ムートン・ロスチャイルド』をはじめとするフランス・ボルドーの格付ワイナリーを複数所有。同時に『ムートン・カデ』等のブランドワインも生産。※エノテカ株式会社はアサヒビール株式会社のグループです。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年12月13日アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』が、2023年6月16日(金)に公開される。アカデミー賞受賞アニメ『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編2019年公開の『スパイダーマン:スパイダーバース』は、新たなスパイダーマンの誕⽣を描き、ピーター・パーカーの遺志を継いだ主⼈公 マイルス・モラレスのもとにマルチバースから様々なスパイダーマンが集結したアニメ映画。CGアニメでありながら、コミックスをそのままアニメーションにしたような映像をうまく組み合わせ、その斬新な映像表現でも、話題を集めた。『スパイダーマン:スパイダーバース』は、『スパイダーマン』映画シリーズにおいて初となる第91回アカデミー賞⻑編アニメーション賞を受賞したほか、第76回ゴールデン・グローブ賞(アニメーション作品賞)を受賞。第46回アニー賞では⻑編アニメーション賞を含む最多7部⾨を受賞するなど、各映画賞を席巻した。様々なスパイダーマンが大集結?!そんなアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編となるのが『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』。マルチバースを⾃由に⾏き来できるようになった世界が物語の舞台だ。映画『スパイダーマン︓アクロス・ザ・スパイダーバース』あらすじピーター・パーカー亡きあと、スパイダーマンを継承した高校生マイルス・モラレス。マルチバースを自由に行き来できるようになった世界で、彼はともに戦ったグウェン・ステイシーと再会し、別の次元へ旅立つ。マイルスがグウェンに誘われて辿り着いた先には、スパイダーウーマンやミゲル・オハラ(スパイダーマン2099)、スパイダーマン・インディア、さらにある驚くべき変化を伴ったピーター・B・パーカーなど、様々なユニバースから選び抜かれたスパイダーマンたちのエリートチームが集結していた。そして、マイルスは愛する⼈と世界を同時に救うことができないという、かつてのスパイダーマンたちも背負ってきた<運命>に直面する。それでも両⽅を守り抜くと固く誓ったマイルスだが、その⼤きな決断が、やがてマルチバース全体を揺るがすスパイダーマン史上最⼤の事件を引き起こすことに。運命を変えようとするマイルスの前に、無数のスパイダーマン達が⽴ちはだかる。史上かつてない“スパイダーマン同士の戦い”が始まるのだった……。新ヴィラン「スポット」が初登場映画『スパイダーマン︓アクロス・ザ・スパイダーバース』には、マイルス・モラレスにとって最も手強い敵となる新ヴィラン「スポット(The Spot)」が初登場。 ⽩い全⾝にところどころ⿊い⽳が開いている⾵変わりな姿が特徴の「スポット」は、もともとは科学者だったという。街中や⾃分の体も含めて⾊々な空間に⽳を開けることができ、その⽳から別の⽳へあらゆるものを瞬時に移動させることができる能⼒を持つ。登場人物マイルス・モラレス(スパイダーマン)ブルックリンに住む⾼校⽣。ピーター・パーカー亡き後、スパイダーマンを継承した。『スパイダーマン︓アクロス・ザ・スパイダーバース』でスパイダーマンの哀しき運命に直⾯する。そう、“愛する⼈を必ず失う”というもの。グウェン・ステイシー(スパイダー・グウェン)マイルスとは別のマルチバースに生きているスパイダー・グウェン。お互い悩みを打ち明けあうなど、マイルスのよき理解者。クールで⾃信に満ち溢れ、⾼校のバンドではドラマーを担当。前作『スパイダーマン︓スパイダーバース』ではともに戦った。マイルスが密かに恋⼼を寄せているところ、グウェンが突如やってくる。スパイダーマンの運命を知るグウェンは「別次元のグウェンはいつも、スパイダーマンに恋をする。でも決して、結ばれることはない」と語る。ピーター・B・パーカー(スパイダーマン)マイルスの師匠的な存在。MJことメリー・ジェーン・パーカーとの間にスパイダーセンス、スキル、反射神経、可愛さ全てにおいてすでに卓越したスーパーパワーを⾒せる将来有望な娘・メイデイを持つ。ミゲル・オハラ(スパイダーマン2099)マルチバースの秩序を守るため、各ユニバースから最強のスパイダーマンたちを結集させたスパイダー・ソサエティの創設者。真⾯⽬で厳格な性格の持ち主。悪党たちを捕まえてそれぞれのユニバースに連れ戻すことを使命としている。ジェシカ・ドリュー(スパイダーウーマン)颯爽とバイクを乗りこなす、超クールな女性。妊娠中で、⽣まれてくる⼦供のためにも世界の平和を守ることに全⼒を尽くしている。グウェンを含む次世代のスパイダーピープルたちの優れた指導者。パヴィトル・プラパカール(スパイダーマン・インディア)マンハッタンとムンバイを掛け合わせたムンバッタン出⾝の楽観主義者。蜘蛛に噛まれて⼒を得た他のスパイダーピープルと違い、神秘的なシャーマンによって⼒を獲得した。ホービー・ブラウン(スパイダー・パンク)70年〜80年代のロンドンと現代のニューヨークを混ぜ合わせたような⼀⾵変わったユニバースからやって来たスパイダーマン。ロックギターを操り、⾳波を武器として使いこなすクールで⾃由な男。ベン・ライリー(スカーレット・スパイダー)声優陣は続投声優は、マイルス役のシャメイク・ムーア、グウェン役のヘイリー・スタインフェルドなどが続投するほか、スパイダーマン2099/ミゲル役のオスカー・アイザックが本格的に参戦する。また、⽇本語吹替版の声優として、マイルス・モラレス/スパイダーマン役は⼩野賢章、グウェン・ステイシー/スパイダー・グウェン役は悠⽊碧、ピーター・B・パーカー/スパイダーマン役は宮野真守が、そしてミゲル・オハラ/スパイダーマン2099役は関智⼀が、それぞれ続投する。LiSAの新曲「REALiZE」日本語吹替版主題歌に映画『スパイダーマン︓アクロス・ザ・スパイダーバース』の⽇本語吹替版主題歌は、LiSAの疾走感あふれるロックチューン「REALiZE」。LiSAがハリウッド映画の主題歌を担当するのは初となる。歌詞は、LiSA自身が物語に寄り添って書き下ろしたものだ。続編はパート1&パート2の二部作なお、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』はパート2の製作も進行中。その続編となる『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』の全米公開日は 2024年となる予定だ。【作品詳細】映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』日本公開日:2023年6月16日(金)US公開日:2023年6月2日(金)監督:ホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソン脚本:フィル・ロード、クリストファー・ミラー、デヴィッド・キャラハム〈声優キャスト〉出演:シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、ジェイク・ジョンソン、イッサ・レイ、ジェイソン・シュワルツマン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ルナ・ローレン・ベレス、ヨーマ・タコンヌ、オスカー・アイザック〈日本語吹替版 声優キャスト〉出演:小野賢章、悠木碧、宮野真守、関智⼀、⽥村睦⼼、佐藤せつじ、江⼝拓也、⽊村昴、⿃海浩輔原題:SPIDER-MAN: ACROSS THE SPIDER-VERSE
2021年12月09日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「親ガチャ」です。階層の固定化をどのように崩していくのか。「親ガチャ」とは、カプセル玩具やソーシャルゲームの“ガチャ”になぞらえて、親や生まれる境遇を選べない状況を表す言葉で、国会でも取り上げられました。かつては「一億総中流」といわれ、どの家庭に生まれても平準化された暮らしがありましたが、いまは大きく変わってしまいました。一般的に親の年収ごとに400万円以上ならN(ノーマル)。1000万円以上ならR(レア)。3000万円以上ならSR(スーパーレア)、400万円以下はB、C、D…と、ゲームのランキングのように、年収と職業を符号させることがネット上で流布されています。階層化をまざまざと認識させるような手法は、社会の分断を加速させてしまいます。一番の問題は、階層移動が不可能な格差が固定化されていることでしょう。これまでは、個人の努力によって、いかなる家庭に生まれようとも望む暮らしが手に入れられるチャンスがありました。ところが、いまは頑張ったところでどうにもならない状況に追い込まれています。この問題の解決には政治の力が求められます。少なくとも、「機会の均等」について対策をとるべきでしょう。日本は教育への投資がGDP比率で圧倒的に低い状況にあります。大学までは国が無償で面倒をみる、給食費は国や自治体が税金でまかなう、タブレットやパソコンなどのデジタル機器・通信環境は家庭によって差が出ないように補助していくなど、方法はいくつもあると思います。アメリカのシリコンバレーでは、難民や移民、貧困層の子供たちに民間の企業が寄付を呼びかけるなど、教育機会を与えて人材育成に力を注いでいます。日本では孫正義さんが率いる財団で、進学や留学、研究などを志す若者たちのサポートをしていますが、民間企業全体ではそういうサポートがまだ足りていません。自分たちの国を支える技能者を育てるという観点からも、必要なことなのではないかと思います。子供たちを国や社会で育成するという視点が重要なのではないでしょうか。読者のみなさんも、自分が親になったときに、子供の人生が自分の年収で決まってしまう社会でいいのか?考えていただけたらと思います。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年12月8日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年12月04日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「中国TPP加盟申請」です。中国も台湾も加盟を申し出た。行く末に注目。TPP(環太平洋パートナーシップ)協定の始まりは、ASEAN(東南アジア諸国連合)や南米地域の経済連携でした。ところが、オバマ政権時にアメリカが加わることになり一気に色合いが変わりました。中国の台頭が目覚ましくなり、中国を牽制する連携が必要と、自由主義諸国の中国経済圏への対抗措置として交渉が進められるようになったのです。日本は最初は関心を示していませんでしたが、この巨大な貿易圏に入っておかなければ、将来孤立しかねませんし、最初からルール作りに参加しておいたほうがよいだろうと判断。反対意見もあるなか、民主党政権下で参加を決め、交渉を開始しました。ところが2017年、ようやく貿易交渉も合意したところに、トランプ政権が誕生し、アメリカはTPPを離脱。一気に、規模が縮小してしまいました。そこからは日本主導となり、2018年に11か国がTPPに署名しました。今年、バイデン政権になり、日本はアメリカのTPP復帰を求めていますが、バイデン大統領は静観しています。そんな折、中国がTPP加盟を申し出ました。習近平国家主席は当初からTPPに関心を持っていたらしく、米国が抜けたいまがチャンスだったんですね。中国は戦争という武力で圧力をかけることよりも、交渉のなかで自国に有利なルールを作り、中国の貿易圏に取り込むことで他国を経済的支配下におくことに注力してきました。TPPはその大きな入り口になるところでした。そこへTPP加盟を申し出て牽制に入ったのが台湾です。これには「中国は一つではなく、台湾は台湾」というメッセージが込められています。TPPの加盟には参加国全員の合意が必要です。中国を先に入れれば台湾やアメリカの加盟は不可能になるでしょう。また、台湾を先に入れれば中国を敵に回すことになり、アジア太平洋地域の緊張につながります。日本にとって頭の痛い問題なのです。TPPの先には、さらに国や地域を拡大した連携などの構想があります。政治と経済を切り離し、東アジア全体の安定につながるような交渉ができるといいのですが、そう簡単にはいかないでしょう。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年12月1日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年11月26日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「東京オリパラ」です。パラの成長を見た東京大会。認知に広がりも。東京オリンピック・パラリンピックは大会としては結果的に成功だったように思います。無観客でさまざまな制約があったにせよ、特にパラリンピックは過去の大会に比べると注目度もたいへん高く、史上最多の4403人の選手が参加しました。アフガニスタンでは開催直前に政変が起き、選手が大会に参加できず他国に逃れるという事態に。開会式では国連難民高等弁務官事務所の方が代わりに国旗を持って入場行進をし、最終的にはサポートを得て2人の出場が叶いました。女性選手も、LGBTQをカミングアウトする選手も、これまでの大会以上に参加が増えました。僕はパラリンピックの取材に関わっていましたが、会場内の感染対策は徹底していました。関係者はPCR検査を毎日無料で受けられ、毎朝専用アプリに体温を入力。それが自分のIDナンバーに紐づけられていました。誰か記入漏れがあると同じ取材グループ全員にメッセージが届き、入力を促すシステムで、すごく安心感がありました。こういうデジタル化された管理システムが街中でもできればと思います。日本のボランティアは、海外から高い評価を得ました。しかしそのバックヤードでは、1年延期により指揮命令系統や担当者の引き継ぎに不具合があり、ボランティアのみなさんに大きな負荷をかけてしまっていたようです。東京五輪は、政治的な抗議パフォーマンスが認められた初めての大会でもありました。女子サッカーなどでは試合開始前に選手が片膝をつき、女子砲丸投げの銀メダリストは表彰台で両腕をクロスして人種差別等に抗議を示しました(表彰台上でのパフォーマンスは本来は禁止)。Black Lives Matterなどの流れを受けたことが背景にあります。ミャンマーの選手の日本への難民申請が異例の早さで認定されたのも、オリパラという世界が注目する場だからできた判断だったと思います。今回、オリンピックよりもパラリンピックのほうが、理念をより体現した大会だった印象です。世界中の人々が集まり、出身国の政治状況を身近に知る機会になったのは、大きな財産になったのではないでしょうか。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年10月27日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年10月23日ティム・ロスとクライヴ・オーウェンが共演、音楽映画の名匠フランソワ・ジラール監督が贈る
2021年10月13日フラワーロスをテーマに開催中の合同展示会FLOWER LOSS, ARTist(フラワーロス、アーティスト)花染花馥研究所より「フラワーロス」というテーマを提供し開催。FLOWER LOSS, ARTist会場ウィンドウディスプレイを担当花染花馥研究所によるロスフラワーで染めた布や毛糸を用いたタペストリーやオブジェを展示装飾フラワーロスという社会課題にスポットライトを当て、アートの力でそれを表現する合同展示会「FLOWER LOSS, ARTist」(フラワーロス、アーティスト)に、花染花馥研究所が協力。 規格外として廃棄されてしまう花をご来場者にお配りする他、廃棄される花を用いたドライフラワーの提供や花の染料で染めたタペストリーを用いた会場装飾、およびハイライトとして週末に開催のライブイベントでは、参加アーティストの方々へこの度新たに開発した世界初のフラワーロスを原料に用いたフラワーインクを提供しこのイベントに協力しています。この展示会は「技術と才能(Art)の力を、社会の利益(Benefit)に変える」ことをミッションに、芸術家を応援するファンプラットフォーム「HACKK TAG(ハックタグ)」を運営する株式会社IDEABLE WORKS(大阪市生野区、代表取締役:寺本大修)が主催するもので、多様な価値観と規格外の表現により次世代を担う新進気鋭の若手アーティストによる展示会として、多様な個性を持った規格外の花という存在が象徴的に合致。四名の作家が手掛けた約160点の絵画が展示販売されています。ジャパンフラワーグループ株式会社(本社:東京都中央区銀座、代表取締役:松村吉章)が連携する花染花馥研究所は、花のいのちに向き合い、染色と香りを軸としたアップサイクルによる商品開発、アートワーク、リサーチなどを手がけるクリエイティブな研究所です。花のいのちをインクに宿す。廃棄されてしまう花から抽出した色素を用いて開発したフラワーインク。ロスフラワーから抽出された染色染料の色彩の美しさをディスプレイに。【イベント詳細】イベント名:FLOWER LOSS, ARTist(フラワーロス、アーティスト)開催日時:令和3年(2021年)9月29日(水)~10月4日(月)10:00~20:00※催し最終日は18時終了開催場所:阪急うめだ本店9階 アートステージ(大阪府大阪市北区角田町8-7 9F)参加費:無料FLOWER LOSS,ARTist (フラワー ロス アーティスト)| 阪急うめだ本店 | 阪急百貨店 : 【ライブパフォーマンス】・「玄(GEN)」ライブインスタレーション9月29日(水)~10月4日(月)各日11時、14時、16時、18時各回60分※10月4日(月)は16時までフラワーロスとなる花で作ったドライフラワーを用いた立体作品の制作とライブドローイング。・「mashu」ライブドローイング10月2日(土)13時~・「IBU」ライブドローイング10月3日(日)13時~来場者無料プレゼント各日100本限定(10月1日、2日、3日)で「大切に育てられた美しい規格外の花」を一輪プレゼント致します。市場出荷規格に満たないとして廃棄される花は生産本数の15%〜30%存在すると言われています。出荷本数から推計するとその年間総廃棄本数は9.25億にも登ります(20%で試算)。わずかに茎に傷がある、茎が真っ直ぐでない、花びらの形が完璧でない等の理由で規格外とされてしまう花たち。ご来場の皆様にお配りすることで、その個性的な姿の魅力を知っていただければ幸いです。終了後の作品展示アーティスト玄さんが会期中制作した作品は、当イベント終了後、エシカルなアップサイクルアイテムを販売するフラワー&グリーンショップconoka「re:flora」LUCUA osaka店および、阪急梅田駅にて花のある暮らしを提案し続ける「フェニックス阪急三番街店ショーウィンドウにて展示いたします。フラワーロスというテーマを落とし込んだ作品をイベント後もご覧いただけます。参加アーティスト玄(GEN)1997生まれ大阪出身「アートで世界を救う」を信念に活動する画家。貧しい地域の家の壁や屋根、道路にペイントし、アートであふれる街「アート街」として観光地化するプロジェクトを行っている。現在はフィリピンやネパールで活動を行っており、今後は世界各国でアートプロジェクトを行うことを目指す。 SAKI MATSUMOTOプラハと東京を拠点に活動するイラストレーター、グラフィックデザイナー。シルクスクリーンなどのアートプリントやAdobe Frescoを用い、自然やアニミズムをテーマに、文化や伝統を織り交ぜて表現。 IBUポップなタッチで描かれたインパクトのあるキャラクターで知られる。2019年からアパレル・映画・音楽など幅広いコラボレーション作品をリリース。1980~1990年代カルチャから影響を受けたイラストが特徴 mashu日々の何気ない出来事やモノを、“ここちよく たのしく”なるように視点を変えて描くイラストレーター。2018年からSNSを中心に活動 【HACKK TAG(ハックタグ)とは】芸術家を支援するファンから、月額固定の応援資金を受け取ることができるサブスクリプション型ファンサービス。継続的なファンコミュニティ運営の機会を提供することで、より自由に創作活動に集中することが可能となります。また、ファン会員には芸術家を支援するファンだけが入手できる特別な体験や作品を購入する権利を提供します。HP: プレスリリース: 【花染花馥研究所とは】〜フラワーロスという社会課題をアートの力で解決する〜花染花馥研究所は、お花のいのちに向き合う研究所です。美しい花を さいごまで輝かせたい。余すことなく そのいのちを 巡らせたい。棄てられゆく運命にある花を 農家さんより買い上げ 祈りにも似たような想いで 一輪一輪とたいわしながらその花の持つ個性を 色や香りとして引き出してあらたな いのちの宿り先を 産み出しています。お花のエネルギーの凝縮した その美しい色と 素敵な香りから お花たちからのメッセージをご体感いただけたら幸いです。花染花馥研究所は、花びら一枚 香り一滴 余すことなくその馥育たる「色」と「香り」を抽出し、染色と香りを軸としたアップサイクル新商品開発、アートワークなどを手掛けるクリエイティブな研究所です。次なる新商品の開発や新たな技術実験、リサーチを重ねています。花染花馥研究所 Directior:Sawako Ohtsuki中央区銀座七丁目7−12圭田ビル1階 8729labo@gmail.com 【ジャパンフラワー グループとは】昨年4月緊急事態宣言を受け行き場を失ってしまったために突如大量に発生したフラワーロスの現実を解決するため立ち上げた生家のオンラインD2C販売「スマイルフラワープロジェクト」 を始めとして、フラワーライフ振興協議会の立ち上げ、フラワーロスの社会課題の解決に向け、持続可能な生産と流通改革、農家支援のための取り組みを行なっている。協力、後援協力:花染花馥研究所ジャパンフラワーグループクリエイティブ・フラワー・コーポレーションFLAT LABO(アマナ)ミユキアクリル杜工芸後援:フラワーライフ振興協議会 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月02日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「世界の気温1.5℃上昇」です。加速する温暖化。脱炭素に向けた新技術に注目。8月、IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)は、今後20年以内に、世界の平均気温上昇が産業革命前と比べて1.5度に達するという予測を発表しました。これは3年前の報告よりも10年早まっています。温暖化は人間の影響により起きており、そのせいで熱波や豪雨、干ばつなどの異常気象が増加。気温の上昇は2050年頃にCO2の排出をゼロにしても1.5度、ゼロにならなければさらに上がり、脱炭素対策が急務であると警告しました。日本政府は4月、2030年度には‘13年度比でCO2を46%削減すると発表しています。しかし、産業界からは、それさえ難しいという声が上がっており、再生可能エネルギーの普及促進を政府に求めています。家庭でのCO2排出量削減は66%減が必要と国は試算していますが、個人でできる範囲は限られます。電力の使用量を可視化できる「スマートメーター」も個人で新たに設置するには高額です。国は街づくりと一体化して、効率的に電力を運用していく必要があるのではないでしょうか。環境省は、‘19年より省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」をウェブで公開。また、ステイホームで長時間使用するようになったエアコンのサブスク化の検討も進めています。新しい省エネ機種を購入するのではなく、月額使用料を支払い、導入しやすくする狙いがあります。また、大学や公的機関のインフラを再生エネルギー100%に変えていく試みも始めようとしています。企業に対しては、太陽光パネルの設置の義務化も提案されましたが、それには森林を切り開かなければいけなかったり、台風や土砂災害により太陽光パネルが産業廃棄物になってしまうという環境負荷の問題もあり、異論が出ています。そんななか、非常に薄いフィルム状の「ペロブスカイト太陽電池」が開発されました。世界で注目の次世代型太陽電池で日本でも研究が進んでいます。将来は自分の使用するエネルギーを、身につけているものでまかなう時代になるかもしれません。新しいテクノロジーに社会的関心が高まり、研究促進の後押しになるといいなと思います。ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年10月6日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年10月01日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「アフガニスタンとタリバン」です。タリバンの圧政を恐れ、逃げる国民。世界の監視が必要。8月16日、武装勢力タリバンがアフガニスタンのほぼ全域を制圧しました。タリバンは1996年に政権を樹立。しかし2001年、アメリカ同時多発テロの首謀者・ビンラディンを匿っているとして米軍などがアフガンを空爆、政権を崩壊させました。その後、約20年間、タリバンは駐留米軍や政府軍と戦闘状態にありましたが、前トランプ政権時に米軍が撤退することで合意。引き継いだバイデン大統領が5月から撤退を本格化させるとタリバンは次々に全土を掌握、首都を包囲されたガニ大統領は国外に逃れ、8月末の米軍の完全撤退前に政権が崩壊しました。元タリバンの兵士で、現在は現地で平和構築活動をしている方を3年前に取材したことがあります。そのときに、「シリア内戦やISの台頭など、世界の注目がアフガニスタンから外れていった。その空白(時期)が生まれると暴力が起きる」とおっしゃっていました。今回の制圧も急に進んだのではなく、ガニ政権は腐敗しており、タリバンの活動は近年活発化していたのです。旧タリバン政権は女性の教育や就労を認めず、男性家族が同伴しない外出を禁止。人権侵害だけでなく、反政府勢力となってからは無差別テロをたびたび起こすなど残虐性が増していると指摘する海外メディアもあります。復権による圧政を恐れた国民は、国外に逃れようと空港に押し寄せ、離陸する飛行機にしがみつき振り落とされて亡くなる悲劇も起こりました。そんななか、中国やロシアはいち早くタリバン新政権を支持すると表明しました。中国にとっては一帯一路構想の重要な地域なので、タリバンと良好な関係を築いておきたいのです。一昨年、アフガニスタンの緑化運動を進めていた中村哲医師が、武装勢力に殺害されました。現地には日本の人道支援に対して、強いリスペクトを持つ人が大勢います。こういうときこそ、アメリカかタリバンかではなく、市民の側に立ち、生活が安定するように関わり続けることが重要なのではないかと思います。いま現地では、激しい攻撃を受けながらも、女性たちが権利を求めて抗議活動を行っています。動向を注視しなければなりません。堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年9月29日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年09月24日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「新型コロナの治験」です。多くの治験が新薬の完成を早めます。新型コロナウイルス感染症の感染拡大がなかなか収まらないなか、急がれるのは治療薬の開発です。そのために行われるのが「治験」です。治験とは、新しい治療薬の候補が開発される過程で、健康な人や患者さんに使ってもらい、効果や安全性、副作用の有無などを確かめる臨床試験のこと。体を使って調べるため、もちろんリスクを伴いますが、検査費用の負担はなく日本では何かあればすぐさま医療機関による手厚いフォローが受けられます。現在、国立国際医療研究センターの治験管理室や「生活向上WEB」で、新型コロナの治験参加者を募集しています。「生活向上WEB」の募集案内によれば、自宅で服薬しながら病院に定期的に通い、7か月にわたり経過を調べる。通院は、自宅から病院まで専用タクシーが送迎。参加することにより、薬の開発は進み、社会貢献になると記されています。ただし、治験にはデータを採るのに適した検体でなければいけません。新型コロナの治療薬候補の場合、陽性患者で症状があり、ワクチンをまだ一度も接種していない成人男女が対象になります。あらゆる治療薬の開発に治験は欠かせません。日本での治験の数は近年増えていますが、先進国のなかでは下位に位置します。アメリカなどは医療費が高額なため、無料で治療を受けられる治験を希望する人は大勢いますが、日本では一定水準の医療が保険適用で受けられるので、無理して受けようという人は限られているのです。治験の数が足りない分は、アジアの他の国のデータを活用しますが、日本人の治療には、やはり日本人による治験の結果が必要です。たとえば、海外の製薬会社で新薬が開発されても、日本人の治験結果がなかなか採れないためその薬が日本に投入されない、もしくは日本向けには開発されないという問題が起きてしまいます。このことに厚労省は危機感を抱いています。治験については、まだ一般にはよく知られていません。政府はもっと広くアナウンスするべきではないでしょうか。新型コロナの治療薬も、多くの治験データ収集が、完成に少しでも近づけることになります。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年9月22日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年09月18日ドキュメンタリー『マダム・ベーある脱北ブローカーの告白』で世界に衝撃を与えたユン・ジェホ監督が、脱北者の女性がソウルでボクシングと出会い、人生の再起をはかる姿を描いた『ファイター、北からの挑戦者』。この度、本作の予告編が完成、場面写真が解禁となった。解禁となった予告編は、「韓国人は私たちを脱北者と呼ぶ――。血も涙もない人のように扱われています。北の人間というだけで」という主人公リ・ジナ(イム・ソンミ)のセリフから始まる。食堂で働く彼女は、共に脱北しながらも中国に残してきた父親のため、さらに金を稼ぐべく清掃の仕事を掛け持ちしようと、館長(オ・グァンノク)とトレーナーのテス(ペク・ソビン)が切り盛りするボクシングジムへと向かう。そこでリングに上がり館長とスパーリングする女性を目にしたジナは、ボクシングの魅力に目覚め、その才能を開花させていく――。やがて映像には、父親とジナを棄てて脱北した母との確執や、トレーナーのテスとの淡い恋模様も盛り込まれ、ジナが抱え続ける苦悩とともに、新たな人生をスタートさせた彼女の背中からほのかに希望も感じられる仕上がりに。併せて解禁となった場面写真では、強い表情でリングに上がるジナの姿などが切り取られている。『ファイター、北からの挑戦者』は11月12日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファイター、北からの挑戦者 2021年11月12日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 Haegrimm Pictures All Rights Reserved
2021年09月14日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「熱海土砂災害」です。突発的な災害に備えるため、住む地域を見直そう。7月、熱海市伊豆山地区にて大規模な土石流が発生し、約130棟の建物が被害に遭い、多くの死者と行方不明者を出しました。現地に行ってみると、典型的な土石流とは明らかに様子が違いました。これまでの現場では大岩や根から折れた木などが流れてきて、土は粘り気のある泥状でした。ところが今回は、土を踏むと膝まで埋まってしまうサラサラのシャーベット状で、足が掬われそうになりました。専門家の調査では、「盛り土」により造成された山が崩壊し、そのまま土砂となって流れていたことが判明。この場所の、度を越した盛り土問題は県も把握しており、業者に対して指導をしていたにもかかわらず、対策が取られていなかったことが問題になっています。土石流を引き起こしたのは短時間の集中豪雨。熱海市の72時間降水量は、過去最大量の1.3倍にあたる500mm以上だったことが分かりました。明らかに気象が変わってきているため、防災基準の見直しは必須でしょう。国土交通省は大規模盛土造成地の徹底調査を行っており、全国で5万1306か所存在していると昨年3月に発表していました。しかし、自治体に対し国が安全対策の必要性を伝えても、自治体には、民間業者に販売権利を撤回する権限はありません。また、この背景には、都市近郊に人口が集中し、土地のないところに土地を造成して住宅を増やさねばならないという近年の宅地開発の流れも深く関係しています。やはり自分の身は自分で守るしかないと思います。山や川が近い、液状化が起きるかもしれないなど、自分の住む地域に災害の可能性を少しでも感じているのならば、何らかの対策を検討する必要があります。熱海の土砂崩れの第一報は、公的機関の発表より前に住民のグループラインによって、「あそこが危ないらしい」と連絡が回ったそうです。集中豪雨はすさまじい雨音のため、広報車の避難アナウンスもほとんど聞こえなくなります。予期せぬ大規模災害を即座に察知するには、地域住民の連携による防災発信が大切になります。これからは、“地方創生と防災”が、住みやすさの大きなキーワードになると思います。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年8月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年08月24日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「育休法改正」です。現場の声を反映。男性が取得しやすい制度に。改正育児・介護休業法が成立し、2022年より施行されることになりました。この改正の大きなポイントは、「男性が育児休業を取りやすくするように定めた」ということです。これまでの男性の育休取得率は7.48%、1割にも達していませんでした。さらに、取得した人のうち、7割が取った期間が1週間以内。もっと長期に、必要なときに分割して何度でも取れるようにと、現場のお父さんお母さんの声が改正案には反映されました。これは大きな前進だと思います。現在、孤立してしまうお母さんの産後うつの問題が深刻です。また、僕も経験がありますが、働く男性にしてみたら、いったん長期間休んで前線を離脱してしまったら、元のポストに戻れないのではないかという怖さもあります。さらに、休めば残業代が減ってしまいます。そういう経済的理由からも育休は取りにくいものでした。改正後は新たに出産日から8週間の間に4週間の育休を取れ、子供が1歳になるまでに女性は2回、男性は最大4回に分けて取得することが可能になります。さらに、育休取得日の半分を上限に仕事をすることも認められます。給付金は育休開始時賃金の67%が支給され、厚生年金など社会保険料が免除されるため、実質、収入の8割程度が保障されることになります。これまでは正社員だけの制度でしたが、改正法では、働いて1年未満の非正規雇用でも育休を取れるように変更されました。ある調査で男性の5人に1人が、育休を取らなかった理由を「職場が育休制度を取りづらい雰囲気だったから」と答えています。「取っていいと思っているのか?」と上司に言われ、申請できなかったという例も聞きました。そんな職場の空気を是正するため、育休取得対象の男性に、会社は制度の説明をし、取得の意向を確認をすることが義務化されることになりました。日本は有給休暇も取得率が極端に低い。けれども休みを取りやすい会社のほうが生産性が高いという数字も出ています。休むことで仕事のパフォーマンスも向上します。子供の有無にかかわらず、休みが取りやすい職場に変わっていくことを期待したいですね。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年8月4日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年08月03日ファッションブランドの世界観を夏の新メニューで表現アルマーニの世界観があふれた、ゴージャスな内装世界中にその名を轟かすデザイナー、ジョルジオ・アルマーニがプロデュースする【アルマーニ / リストランテ】は、【HEINZ BECK TOKYO】に一つ星をもたらした実績を持つカルミネ・アマランテ氏がエグゼクティブシェフを務めていることでも注目のイタリアンレストラン。火入れの温度と時間にこだわり、伝統的なイタリア料理を繊細に、洗練された料理に仕上げることが得意なカルミネ氏。その繊細な仕事ぶりは日本人の感性にも寄り添ってくれています。フードロス食材を使用した話題のコースが2シーズン目に突入エグゼクティブシェフを務めるカルミネ・アマランテ氏同店は2021年3月より、フードロス食材を取り入れた「LOSS FOOD MENU」を提供。そして2シーズン目の今回、夏メニューを7月1日より開始します。天然資源の責任ある使用、環境問題に真摯に取組むことは、グローバル企業にとっての責務。ジョルジオ・アルマーニ自身環境問題に対して高い意識を持つデザイナーとして知られ、環境問題に関するコメントをしばしば発信していますが、その哲学は日本の【アルマーニ / リストランテ】でも継承されています。今回お届けするコースメニューは、春に引き続きFOOD LOSS BANKの協力のもとに創作。食材自体に問題はないものの不揃い・規格外となった野菜や、新型コロナウィルスの影響により出荷先を失った食材など、廃棄される予定であった食材を調達し、全メニューに取り入れています。続いてメニューの一例をご紹介します。『カプレーゼ 2021』フードロス食材のトマト(桃太郎、フルティカ、ピッコラルージュ)サイズが不揃いで、市場で販売ができないトマトを使った前菜のカプレーゼ。真っ白なトマトウォーターのエスプーマ、ミルクとブッラータのジェラートでトマトを覆っています。トマトの自然な甘みと、口の中でふわっと消えていくエスプーマ、濃厚なジェラートのコンビネーションが新鮮な味わいです。『あか牛外もも肉 なすのテクスチャー』フードロス食材の牛肉(肩・外もも)品質にこだわり丁寧に育てられたくまもとあか牛を長時間かけて煮込み、茄子でロールした逸品。あか牛のとろける食感と柔らかい茄子のマリアージュ、甘酸っぱい茄子のピューレソース(アグロドルチェ)との相性も抜群です。こちらは「部位ロス」と呼ばれる、低音調理すると美味しいが調理に技術が必要なため売れ残る部位を使用しています。『LOSS FOOD MENU』7皿のコースメニュー(ランチ/ディナー) ¥10,000(税込・サ別)・大根のフラン・カプレーゼ 2021・スパゲット 赤ピーマンとグリーンソース・金目鯛 枝豆 ライムの香りのコンソメ・あか牛外もも肉 なすのテクスチャー・酒粕 メロン・煎茶 シトラス・カフェ プティフール日本の旬食材とイタリアンが融合する爽やかな“夏のメニュー”が登場フードロス食材を使用したコースはもちろん、従来展開している季節の食材をふんだんに使用した通常メニューも引き続き展開しています。7月1日よりスタートする夏のメニュー(計5コース )は、【アルマーニ / リストランテ】らしい伝統的なイタリア料理と夏に旬を迎える食材との見事な融合が楽しめるものばかり。今回は、全5皿からなる人気のランチメニュー『ASSAGGI』のー例をご紹介します。『タコとキノアのフリット冷たいトマトのガスパチョ』低温調理したタコをマリネし、吸盤だけをソテーすることで食感にコントラストを持たせた一皿。タコの周りに纏わせたキノアやブラックオリーブが、サクサクとした食感を与えてくれます。仕上げに、夏野菜が溶け込んだ濃厚かつ爽やかなトマトソースをかけていただきます。『自家製パスタ“キタッラ”とエスカペーシュ』パスタは、口当たりが爽やかな『自家製パスタ“キタッラ”とエスカペーシュ』をご用意。ズッキーニをEXバージンオイル、ビネガー、にんにくのマリネに漬け込んだエスカペーシュのソースを、四角い断面の自家製パスタに絡めました。トップに飾ったズッキー二チップスの香りと食感がアクセントになっています。『ASSAGGI』5皿のランチコース/5,500円・アミューズ・タコとキノアのフリット 冷たいトマトのガスパチョ・自家製パスタ“キタッラ”とエスカペーシュ・仔牛のロースト 5種類のペッパーとマスタードソース(あか牛のローストに変更の場合は2,500円の追加料金にて承ります)・マンゴーのヴァリエーション ハーブグラニータ・カフェ プティフールほかにも『ARMANI』6皿のランチコース/8,500円、『STAGIONE』7皿のランチ・ディナー共通コース/12,000円、『ARMANI』8皿のディナーコース/17,000円、『GINZA TOWER』9皿のディナーコース/20,000円を用意。フードロス食材を全てのメニューに用いた全7皿からなる話題の「LOSS FOOD MENU」(ランチ・ディナー共通メニュー)と、夏仕様にリニューアルした通常メニュー。環境意識にもつながるフードロス問題を考えるきっかけとしても最適なメニューの数々をぜひ。アルマーニ /リストランテ【エリア】銀座【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】7500円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】銀座駅 徒歩3分
2021年07月26日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「LGBT法案」です。LGBTと一括りではなく個別の課題解決を。与野党合意で進められていた、性的少数派をめぐる「理解増進法案」は自民党内の強い反対を受け、今国会での提出を断念しました。オリンピック憲章では、いかなる差別も認めず、ジェンダー平等を謳っています。オリンピック開催国でありながら、この法案が成案できないというのは恥ずかしい状況だと思います。2014年のソチオリンピックでは、ロシア政府が同性愛を認めないとLGBT運動を弾圧したため、各国の首脳は抗議の意を示し、開会式の参加をボイコットしました(日本は参加していました)。自民党内でも、稲田朋美議員をはじめ、LGBT当事者と対話を重ねてきた議員はなんとか成案させようと与党幹部に詰め寄りましたが、「家族観が壊れる」など、ベテラン議員からのクレームがついて進みませんでした。もともと野党は、ヘイトスピーチや、同性愛者という理由で入居を拒否されたり、社内で差別を受けたりすることを禁止する「差別解消法案」を提出していました。それに対して自民党はLGBTの人々の実情をまず知ってもらおうと「理解増進法案」を進めていました。結局、自民党案を修正する形で与野党合意したのですが、「差別は許されない」という文言に対して、与党内の保守派が「権利を与えることで、権利を極度に主張されると訴訟が起こり、かえって分断を生む。何をもって差別とするかを定義づけないかぎり法案は認められない」と強硬姿勢を崩さず、国会提出も叶わなかったのです。たとえ法律ができたとしても、差別感情を持つ人の意識が一変するわけではありません。理解を深めるためには、対話や交流の場を増やすことが肝要なのだと思います。残念なのは、この制度を決める国会議員の中に、公表しているLGBT当事者がほとんどいないということです。議員の多様性のなさにも問題があると言わざるを得ません。最初からLGBT法案に賛成か反対か、という二択から始めるのではなく、もっと小さな主語で、性別の問題で困っているさんの課題に対処するには、どんな方法があるのか。具体策を一つずつ見出すことが、状況改善の糸口になるのかもしれません。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年7月21日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年07月17日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「温室効果ガス46%削減」です。環境の問題だけではなく、経済の生き残り策 。4月に気候変動サミットが開かれ、各国が温室効果ガスの削減目標を表明しました。日本は2030年度までに2013年度比で46%削減するという新たな目標を掲げ、「50%の高みに向けて挑戦を続ける」と発表。それまでの目標値は26%削減でしたから、一気に引き上げた形になります。ところが、環境問題に熱心に取り組む若い人たちが、その数字では足りないと、経産省前でハンガーストライキを行いました。パリ協定では、世界の気温上昇を産業革命前と比べて1.5°Cに抑えることを目標に定めています。そこまで効果を出すには日本は62%の削減が必要だと訴えたのです。ちなみに他国の目標値は、アメリカは2005年比で50~52%削減。EUは1990年比で55%以上減。イギリスは1990年比で78%以上減です。アメリカのバイデン大統領は、オバマ政権で謳われた、温暖化防止と経済格差是正の両方を行う経済刺激策「グリーン・ニューディール」をさらに強化し、「クリーンエネルギー/持続可能インフラ計画」に4年間で総額2兆ドルを投入すると公約で掲げました。中国は、公害により健康被害が多く出たことを機に、環境対策に積極的になり、2030年までの温室効果ガス削減目標は2005年比で65%以上削減。また、2035年の新車販売でガソリン車をゼロに。電気自動車を中心に省エネ・新エネルギー車の割合を5割にし、残りの5割もすべてハイブリッド車にすると昨年秋に発表しました。欧米や中国の削減目標値が高いのは、環境対策がこれからの経済の主戦場になると踏んでいるからです。欧米の大手企業は、石炭や火力による電力に依存する企業とは取引しないと公言していますから、日本も再生可能エネルギーの比率を上げるなどの対処をしないと、このままでは世界の経済市場から日本の企業は排除されてしまいます。環境対策は、地球を守るというイデオロギー的なものから、産業の生き残り策に大きく変わったんですね。AIや再生可能エネルギーなど、あらゆるテクノロジーを駆使し、環境に負荷をかけない産業政策を、国が本格的にとる必要があるのではないかと思います。堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年6月16日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年06月12日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「出入国管理法改正案」です。難民は犯罪者ではない。廃案後も対応是正を求める。日本の入国管理のあり方が国際的に問題視されています。まず、難民認定率が1.2%(2020年)と、とても低い。さらに、難民申請を却下された外国人が、入国管理の施設に長期間収容されていることも問題になっています。家族と引き離され、無期限勾留のような状況で、体調を崩してもきちんとした手当てが受けられません。扱いが非人道的ではないかと、国連からも再三勧告を受けていました。今国会では出入国管理法の改正が審議されました。改正案には、難民認定手続き中は強制送還が停止されるという規定を3回目以降の申請には適用せず、本国に送還できるという変更が含まれていました。しかし、内戦や封建的な軍政から命からがら逃れてきた人を母国に送り返せば、その人は殺されてしまうかもしれません。改悪案だと、多くの人が反対の声をあげ、3月に名古屋入管施設に収容中だったスリランカ人女性が死亡し、その管理状況が問題視されたことも受け、与党は今国会での審議を断念しました。難民申請をしている人が本当に難民なのかを判定するのは確かに難しいです。パスポートはもとより、その人を証明するものがないからです。けれども、難民=犯罪者ではありません。ただ、入管庁は麻薬カルテルの一味や武装集団を入国させないよう水際を守るのが仕事ですから、入管庁の中で難民審査を行うこと自体に無理があると思います。たとえば、難民局を作り、難民なのか、虚偽の申請をする偽装難民なのかを審査できる体制を整える必要があるのではないでしょうか。日本は難民申請を厳しくする一方で、特定技能制度など、外国人労働者を受け入れる規制緩和はしてきています。労働力のためには門を開き、助けを求める人には閉ざすというのは矛盾しています。欧米には多民族、多文化の土壌があり、移民を国力に反映させる術を持っています。その点、日本は多様性を受け入れるのが不得意なんですね。廃案になっても難民に対する日本の対応は問題が残っています。もしも日本が戦争状態になり、自分が国を逃れ難民になったとしたら?と想像力を働かせて考えてみてほしいです。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年6月9日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年06月05日