俳優・池松壮亮が主演を務める映画『宮本から君へ』(今秋公開)が公開されることが10日、明らかになった。同作は1990 年から1994年まで講談社「モーニング」にて連載され、1992年に第38回小学館漫画賞青年一般部門を受賞した新井英樹のコミックを実写化。文具メーカー「マルキタ」の新人社員、恋にも仕事にも不器用な宮本浩(池松)の物語を描く。2018年4月にテレビ東京で連続ドラマとして放送され、第56回ギャラクシー賞テレビ部門「奨励賞」を受賞するなど大きな反響を呼んだ。監督・脚本は、ドラマ版に続き映画『ディストラクション・ベイビーズ』で注目を集める真利子哲也監督が務め、『あゝ、荒野』(17)、『愛しのアイリーン』(18)のスターサンズが制作。ドラマ版に続き主演する宮本役の池松、ヒロイン・中野靖子役の蒼井優、さらに松山ケンイチ、柄本時生、星田英利、古舘寛治らが再集結した。ドラマでは、主人公の宮本浩が営業として奮闘する姿に焦点を置いた“サラリーマン篇”が描かれたが、劇場公開される映画では、宮本浩と中野靖子を中心に繰り広げられる“極限の人間賛歌”が描かれるエンターテイメント作品になっている。新キャストも加わった映画版は昨年9月29日にクランクインし、10月30日にクランクアップした。「この物語を完結させるまでは、死ぬに死ねない」と語る真利子哲也監督を筆頭に全キャスト・スタッフが全身全霊をかけて挑んだ。○池松壮亮 コメントこの原作が手元に来てから、随分と時間が経ってしまったような気がします。ボロボロになるまで読み漁ったこの偉大な原作の力をお借りして、時代の変わり目に強烈な人間賛歌を残すべく、身も心も捧げたつもりです。蒼井さんとは『斬、』から立て続けの共演となりますが、今度は宮本と靖子として、物語の中の人生の試練を共にする事が出来たと思っています。その存在にいつも救われました。そのほかキャストそれぞれの、抜群のアクトも楽しみにしていただければと思います。まだ仕上げ真っ最中でどうでるか分かりませんが、生きてゆく覚悟、信じる覚悟、そして人生を感じるような映画になるんではないかと期待しています。傲慢な男ですが、今秋、宮本からあなたへ、よろしくお願いします。○蒼井優 コメント全身で感情をぶつけ合うシーンの連続だった為、撮影3日目には既にヘトヘトでした。こんなに早く疲弊した現場は初めてです。体力、集中力、瞬発力、そして声量が基本的にどのカットにも必要だったのですが、共演者の皆様と労り合い、励まし合い、スタッフの皆様に助けていただき、なんとかクランクアップすることが出来ました。こんなに高カロリーな作品はなかなか無いと思います。公開を楽しみにしていただければと思います。○真利子哲也 コメントはじめて『宮本から君へ』の映画化に声かけられたのは2012年の夏。十代の頃から読み耽っていた新井英樹さんの原作に、二つ返事で引き受けました。ただ覚悟を決めたところでなかなか実現に及ばず、気づけば6年が経ちました。これだけ時間がかかったのは生半可な気持ちで映画化するような原作ではないからで、集まるべくして集まったキャストとスタッフの面々。特に池松くんと蒼井さんのこの映画に対する意気込みたるや並大抵ではなくて、その芝居はさることながら、それぞれ歩んできた役者としての人生が重なる奇跡をみたと思える現場でした。平成最後の夏の終わりに池松壮亮と蒼井優を中心に据えて『宮本から君へ』を撮影できたことが、この原作にとって最高の瞬間だったと断言できる映画になりました。○新井英樹コメント映画版『宮本から君へ』の最初の陣中見舞いロケ現場となった王子・飛鳥山公園で池松くんとふたり、隠れタバコを喫いに歩いていたときの会話ボク「『宮本から君へ』の映画では、オレ、ブン殴られたいんだよ」池松「俺もですよ」ドラマの「世界」を構築・牽引した宮本浩こと池松壮亮本人がそう言うか……と。ドラマ版で観た蒼井優さん扮する中野靖子の輝きは驚きでした。全話通してもゲスト出演には思えない、違和感すら覚えるあの存在の力。写真家・佐内正史さんがドラマ版の打ち上げトークショーで放った名言「真利子には愛はあるけど情はない」(笑) 言い得て妙!! いや、真芯だ!! これ表現者として最強なんですよ!!この三人が原作の、ある意味本番パートで「自分こそが一番」と生命力バトルを繰り広げるってだけで胸が高鳴り「原作クソ喰らえ!!」と殴り倒されたがってるボクの夢を叶えてくれそうです!!
2019年01月10日2017年の東京・すみだ北斎美術館における朗読劇に続き、ロンドン・大英博物館でのリーディング公演も好評だった宮本亜門演出の『画狂人 北斎』。その後、東京・曳舟文化センターでの凱旋公演を経て、いよいよストレートプレイ版が、新国立劇場 小劇場で上演される。12月5日、宮本と葛飾北斎役の升毅らキャストを迎え、スタート地である、すみだ北斎美術館にて制作発表が行われた。《冨嶽三十六景》など約3万点もの作品を遺し、ゴッホら海外の画家にも影響を与えた北斎。一方で、「30回もの改名」「93回の引っ越し」など“奇行の人”としても知られる。会見では、まず宮本が「世界中で人気の絵師なのに、なぜ北斎がそんな奇行をしたのかについては、あまり知られていないんですよね。人間・北斎は何を考えていたんだろうというのを、(初演からの上演を通して)探っているところです」と熱を込めてあいさつ。主演の升は、「北斎を調べていくと、本当に面白い生き様の人だったんだなというのが分かります。今回は、(88歳で死んだ)北斎の70歳からの物語ということで、さて、どう“生きようか”と。魂を込めて演じたいですね」と、4年ぶりの舞台出演に手ごたえを感じている様子。宮本も「北斎の内面を描くにあたって、今回は雄弁にセリフを語るようなことはしません。升さんなら、葛藤をグッと内に溜め込んで、観る人に“この人は葛藤し続けたことで、こういう言葉が出てきたんだな”と感じさせる北斎になるのでは」と期待を寄せた。物語は、現代と江戸時代を行き来しながら展開。キャストは北斎の娘・お栄に黒谷友香のほか、北斎の孫・柳川時太郎に玉城裕規、現代の北斎研究家・長谷川南斗に津村知与支、長谷川の助手・峰岸凛汰役に和田雅成。さらに北斎の友人で戯作者の柳亭種彦を、水谷あつしが演じる。「幕府の圧力のもと反抗心をもって描き続けた北斎に比べて、現代の日本人は、僕も含めて“小さくなったな”と感じるんですよ。モノを表現する人間として、役者さんたちもきっと、北斎に感化されながらの稽古場になると思います」という宮本の言葉が印象に残った。『画狂人 北斎』は、1月10日(木)から20日(日) まで新国立劇場 小劇場にて上演。取材・文:佐藤さくら
2018年12月06日エレファントカシマシ(通称・エレカシ)の宮本浩次(52)が「紅白歌合戦」にソロで出場すると11月14日、NHKが発表した。昨年はエレカシとして念願の紅白初出場となった宮本だが、今年はソロでの出場。各スポーツ紙によると特別企画枠として、椎名林檎(39)とのコラボレーションを披露するという。宮本といえば9日「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に椎名とともに出演し、コラボ楽曲「獣ゆく細道」を披露。椎名が微動だにしないなか、激しく身をくねらせながらパフォーマンスし大反響を呼んだ。大晦日の大舞台で、宮本がどんなパフォーマンスをするか――。Twitterでは、期待の声が上がっている。《平成最後の大晦日の夜に、Mステで観たあの奇妙な光景をまた観れるってことですか……??笑 めちゃくちゃかっこよかったけど、不思議だったしおもろかった》《こないだのMステでの宮本さんの動きがある意味放送事故一歩手前だった(褒めてる)のでどうかなと思ったけど紅白で観れるの激アツ》《大晦日に宮本浩次で笑ってはいけない》昨年の紅白で宮本は、代表曲「今宵の月のように」を熱唱。多くの人々の心をつかんだ。「宮本さんは変わった方のように思われがちですが、実際は真面目で誠実な方。音楽的な実力もさることながら、ファンからはその人間性ゆえに支持されています。エレカシとしてデビューして30年以上。酸いも甘いも噛み分けてきましたが、紅白ソロ出演をキッカケにさらなる飛躍が業界内でも期待されています」(音楽関係者)
2018年11月14日歌手の椎名林檎とエレファントカシマシの宮本浩次がコラボした楽曲「獣ゆく細道」が、2日より配信リリースされた。この曲は1日から有働由美子キャスターを迎えて新装された日本テレビ系報道番組『news zero』のテーマ曲として提供された。椎名たっての希望で今回、宮本と初共演となった。「獣ゆく細道」のリリースを記念して開設された特設Webサイトでは、作品の詳細や歌詞、ミュージックビデオなどが公開されている。ネット上では2人のコラボが大きな話題を呼んでおり、「鳥肌立ちまくった」「両方好きで、たまらない」「素晴らしい以外の褒め言葉が見つからない」など多数のコメントが寄せられている。
2018年10月03日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はモデルで女優の宮本茉由さんです。女優活動を本格化!新たな才能が輝くクール美女。「以前は目立つことが苦手でした」という宮本さん。「大学生でモデルの仕事を始めたときは、注目されるのに慣れなくて、学校ではあえてダサイ服装に丸メガネをかけていたんです(笑)」。今後は女優業も本格的にスタート。10月から始まるドラマがデビュー作に。「好きなことは究める性格で、演技に夢中!出番直前に緊張してしまうタイプなので、きちんと準備をして臨みます」。今後の目標は「バラエティに出ることも増えてきたので、トーク力も身につけたい。プライベートでは趣味を何か見つけたいな」。ウーバーイーツでも頼んじゃいます。『UMAMI BURGER』のマンリーバーガーが絶品で、リピート中です!冷麺を食べるために焼肉に行くほど大好き!透明より茶色の麺、キムチたっぷりが好み。お酢もいっぱいかけます!時間ができたらふらっと映画館へ♪観るのは洋画が中心。ポップコーンを片手に、友達とよく観に行きます。みやもと・まゆ1995年生まれ。新ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子』(テレビ朝日系)で女優デビュー。オフの姿がわかるInstagram(@mayu_miyamoto_official)も必見!※『anan』2018年10月3日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2018年09月28日「オスカープロモーション2018女優宣言お披露目発表会」が12日、都内で行われ、タレントの岡田結実、「第1回ミス美しい20代コンテスト」審査員特別賞の宮本茉由、「第15回国民的美少女コンテスト」審査員特別賞の玉田志織が、特別ゲストで女優の菊川怜、河北麻友子、田中道子とともに出席した。オスカープロモーションは、スター作りの一環として2000年〜2006年と2016年に同発表会を開催。米倉涼子、菊川、上戸彩、紫吹淳、笛木優子、田中らが女優宣言を行い女優デビューしている。今回、女優宣言を行うと聞いたときの心境を聞かれると、岡田は「率直に『私ですか?』って思ったんですけど、オスカーに入って初めて見た大きなイベントが(2016年の)女優宣言で、"絶対いつかこの舞台に立ってやる"って思っていたので、ここに立っていることはありがたいことで、まだ夢のような、雲の上にいるような感じです」と目を輝かせ、「やったるぞ! って思っています」と笑顔を見せた。同じ質問に宮本は「最初にこみ上げてきたのは、嬉しいという気持ちと、緊張と不安という感情が一気にきて、頑張らなきゃという気持ちになったんですけど、だんだんと実感が湧いてきて、今は一生懸命いろんなことにぶつかってみようという気持ちでいっぱいです」と力を込め、玉田は「幼稚園の頃からテレビを見ていて、ドラマや映画が大好きで、ずっと女優になりたいと思ってきました。こんなに素晴らしいステージの上で、皆さまに宣言していることが信じられないんですけど、これからたくさん努力して素敵な女優さんになれればなと思っています」と期待に胸を膨らませた。さらに、目標の女優を聞かれた岡田は、ドラマ経験があるという草笛光子の名前を挙げ「現場でのチャーミングな立ち居振る舞い、でも女性の強さ、凛とした姿など人としてもそうですし、その場で見た演技と、画面を通して見た演技に違いがあって、演技と人との部分の尊敬が大きすぎて、今、目標にしている女優さんです」と語り、自身はどんな女優になりたいか聞かれると「私は男装することが好きなんですけど、性別を問わずに男性の役もやってみたいですし、アクションを1年前からやり始めたので、アクション系もやりたいので、お話を募集しています(笑)」とアピール。「もちろん、主役をはれる女優さんにもなりたいんですけど、(脇役でも)主役の人を食べちゃうような女優さんにもなりたいです。周りの人に感謝を忘れない、人としても女優としても輝ける女優さんになっていきたいなと思います」と意気込みを語っていた。
2018年09月12日初の全曲クラシックアルバムをリリースした宮本笑里さん。その名も『classique』。11年目の挑戦は、初のオールクラシックの名曲アルバム。宮本笑里さんはニューアルバムのタイトルに、極めてシンプルに“クラシック”と付けた。というのも、実はこのアルバムは、宮本さん初の全曲クラシックアルバムだから。「わかりやすく“これはクラシックですよ”と、この名前にしました(笑)。意外に思われるかもしれないですが、まだ私はバイオリンの名曲を集めたアルバムを作ったことがなかったんです。それであえてこのタイトルに決めました」クラシックのみならず、J-POPや映画音楽、沖縄民謡まで、幅広く奏でてきた宮本さんの原点回帰、という意味合いのアルバムだろうか。昨年デビュー10周年を迎えたことも、その動機になったよう。「ありがたいことにクラシックの演奏以外にも様々な活動をさせていただいた10年間でした。弾いたことのないような楽曲にチャレンジすることで、自信もついてきたと感じています。では、さらに成長するにはどうする?と考えたとき、全曲クラシックのアルバムを残したいと思いました。とはいえ、どこか避けてきた部分もあったので、とても勇気の要ることでしたね。でも、いまやらなくちゃいけない!って」選ばれた18曲のバイオリンの名曲は、タイトルを見て、すぐにメロディが浮かぶというものではないけど、聴けば、あっ!この曲、と気づくような有名な曲がほとんど。クラシックのコアなファンでなくても、なじみやすく、楽しめる名曲ばかりだ。とくに宮本さんの代表曲ともいえるサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」やエルガーの「愛のあいさつ」など4曲を再録音している。「以前録音したときとは、年齢も人生経験も違うので、同じ曲を演奏しても、時間の積み重ねが音に反映されていると感じますね。とくに4年前に母親になり、いままで経験したことのない道を、日々勉強させてもらっているので、いい刺激をもらっていることもあるし、昔とは全然違う演奏になっています」また6曲の短い曲からなるバルトークの「ルーマニア民族舞曲」は、とりわけ思い出のある作品と言う。「幼いころ、五嶋みどりさんのCDで、この作品集を毎日のように聴いていました。舞曲なので華やかだけど、どこかあやしげでゾクゾクするような楽曲なんです。聴きながら、難しそうな曲だけど、なんか楽しいなって、一緒に踊っていました(笑)。そんな楽しい気持ちを、お子さんたちや大人の方にも感じてもらえたらすごく嬉しいですね」なお、レコーディングは宮本さんとピアニストのふたりで、ホールを3日間借り切って行われた。「普段はスタジオ録音が多いんですが、このスタイルははじめてでした。一発勝負のライブ録音なので、集中力や緊張感が必要で、普段とは違うレコーディングでしたけど、バイオリンの音そのものがスタジオとはまったく違う、ホールでしか出せない生音の響き。それは弾いていてすごく気持ち良かったですね」8th Album『classique』【初回生産限定盤CD+DVD】¥3,50018曲収録。DVDには最新MVやMay J.と共演した「My HeartWill Go On」などライブ映像も収録。【通常盤CD】¥3,000(SONY MUSIC)みやもと・えみり『smile』でCDデビューし、昨年10周年を迎えた。アルバムリリースツアーを8/16大阪・ザ・フェニックスホール、8/25愛知・宗次ホール、8/30東京・サントリーホールブルーローズで開催予定。衣裳協力・DHOLIC(DHOLIC LADIES+TEL:0120・989・002)※『anan』2018年8月1日号より。写真・土佐麻理子文・北條尚子(by anan編集部)
2018年08月02日池松壮亮演じる新米営業マン、宮本浩の成長を描くヒューマンドラマ「宮本から君へ」。テレビ東京にて来週5月25日(金)深夜に放送される第8話で、宮本が坊主になることが明らかになり、この度、その衝撃シーンの場面写真が公開された。■ストーリー大学を卒業して都内の文具メーカー・マルキタの営業マンになった宮本浩(池松さん)は、未熟で営業スマイルひとつできず、自分が社会で生きていく意味を思い悩んでいた。そんな宮本は通勤途中、代々木駅のホームで一目ぼれしたトヨサン自動車の受付嬢・甲田美沙子(華村あすか)に声をかけるタイミングを伺っていた。何度かチャンスはありながらもなかなか声をかけられずにいる宮本は、同期の田島薫(柄本時生)にヤイヤイ言われながらも決死の思いで声をかけるが…。そこから始まる甲田との恋模様、仕事での数々の人間模様の中で、宮本は成長し、自分の生き方を必死に見つけていく――。5月から、主人公・宮本が仕事で成長する様子を描く後半話に突入した本作。5月18日(金)本日深夜に放送される第7話では、先輩の神保(松山ケンイチ)が独立のため退職することになり、宮本と最後のコンペに向けて奮闘する…というストーリーが展開される。■自らバリカンで坊主に!そして、翌週5月25日(金)に放送される第8話では、なんと宮本が坊主に!大手製薬メーカーの取引をめぐり、ライバル会社の営業マンに思わず掴みかかってしまった宮本が、同僚・田島の家で反省の念から頭を丸める、本作にとって重要なシーンのひとつだ。第7話放送終了後の5月18日(金)深夜1時23分に、そのシーンの予告編が解禁となる。■5月18日(金)第7話あらすじ宮本浩(池松さん)と神保和夫(松山さん)は、仲卸業者であるワカムラ文具の島貫部長(酒井敏也)を訪ねた。しかし島貫部長は、コンペの競合相手である業界最大手のニチヨン営業マン・益戸景(浅香航大)に肩入れしている。昔からライバル視していた益戸に見下され、火がついた神保は、退職前の最後のコンペに力が入るが、打開策がなかなか見つからない。宮本も神保の想いを感じるが、時間だけが過ぎていき…。ドラマ25「宮本から君へ」は毎週金曜、深夜0時52分~テレビ東京、テレビ大阪ほかにて放送中。(text:cinemacafe.net)
2018年05月18日「宮本浩はひとことでいうと星。男だから感じるのかわからないけど、みんなが本当はこうしたいって思うことをやっていて、これだけ純粋なまま生きていける人は、僕が会ってきた人の中にはいなかった。この作品には生きるということが詰まっています」 放送中のドラマ『宮本から君へ』(テレビ東京ほかにて毎週金曜深夜0時52分~)で主人公のサラリーマン・宮本浩を演じる池松壮亮(27)は、作品の魅力をこう語る。 「傲慢ですけど、みんながずっと映像化しようとしてきた作品で、誰かが決着をつけなきゃいけないし、自分ができたらいいと思い続けてました」(池松・以下同) 作品への出演を決める際には、こだわりがあるそうだ。 「自分が面白いと思えるか、誰か大切な人に見せたいと思えるかで決めます。今回も自分が面白いと思ったし、視聴者に『宮本ファンです』って言われたら『いや僕のほうがファンです』と言えるから」 誰よりも宮本が好きな池松にとって、作品との出合いはどんなものなのだろうか。 「物語のいいところは、ごくまれに、ひょっとしたら自分の物語かもしれない、これは自分のためにあるのかもしれないという錯覚を起こすような出合いがあることなんです。僕にとって『宮本から君へ』はまさにこれは自分の物語かもしれないと思えた、思わせてくれた作品です。原作ファンにはそういう人がいっぱいいて、だからこそ何かをギリギリまでやって提供できる情熱が僕にもあったので、演じられると思いました」
2018年05月14日数多のロックスターを生み出した、輝かしい’66年生まれミュージシャンの中でも、ひときわ熱いストレートを投げ続ける男こそ、エレファントカシマシの宮本浩次さん。23年ぶりに髪を短くし、フレッシュさも漂う宮本さんにお話を伺いました。自分自身を信じるようになり、怒りをぶつけることがなくなった現在、デビュー30周年のツアーで47都道府県すべてを回っている最中のエレファントカシマシ・宮本浩次さん。どこの会場もチケットはソールドアウトだという。「日本全国を回るのも初めてですし、しかも、どこもかしこも売り切れというのも実は初めてのことです。ベテランの我々がどこに行っても、現役のバンドとして歓迎されていることが心から嬉しいし、デビュー30周年を自分のことのように祝福してくれているのをすごく感じるんですね。自分たちの歩みを肯定してもらっている気もして、なんかまた自信が湧いてきています」コンサートは初期の代表曲「ファイティングマン」から新曲の「風と共に」まで、この30年の間に生まれた名曲を披露している。歌いながら、決して平坦な道のりではなかったバンドのこれまでに思いを馳せることもあるという。「4人とも50歳を越えて、みんなシブい感じにはなってますけど、大人になったかというと、うーん、逆ですよね。バンドをはじめた中学生の頃からなんら変わっていない(笑)。外ではちゃんとした大人だと信じたいけど、4人集まると昔のまま。でもそこがいいんじゃないのかな。ただ、ひとつ変わったとしたら、僕がコンサートの途中、怒らなくなったことですね。もちろん性格は相変わらず短気だし、わがままだし。でも少なくとも(ファンの)みんなが敵じゃないということがわかったんです。エレカシのコンサートを楽しんでくれている、喜んでくれていると、経験値で感じられるようになった。だからステージ上でイライラを出さなくても済むようになったんですよ。これは自分のことを信じることができるようになったからだと思うんですけどね」かつては乱暴な言葉で目の前のファンにイライラをぶつけていたこともあった。しかしいまは「いい曲を作って、それを丁寧に聴かせる、伝える」ことに集中し、全身全霊で歌を聴かせてくれる宮本さんがステージにいる。コンサートだけに集中する日々から生まれた新しい歌。「そういう意味でも、いまやっている30周年ツアーはとても充実していて、とてもいい精神状態で音楽に集中できています。そういうリアルな毎日を歌にすることができたのが、新曲の『RESTART』と『今を歌え』なんですが、2曲ともアグレッシブでもなく、後ろ向きソングでもなく、僕の日常の<いま>を歌うことができました。自分が非常に調子いいことを、この2曲が本当によく表していると思うんですよね」俺はまだまだ勝負できる、命滅びるまで本気でやっていく、と歌う「RESTART」は、現在の宮本さんの心境そのものが歌詞になったかのようだ。それに、宮本ファンが黄色い悲鳴をあげそうな(?)短く切った髪型。あまりにも大変身。これも「RESTART」のミュージックビデオで、サラリーマンを演じたためだ。なんとPVの中で髪を切ったという。「23年ぶりに短くしたんですが、髪を切ると新しい自分を発見できますね。だから鏡ばかり見ちゃうんだよね(笑)。自分の中では、おーけっこういいじゃん、七三分け最高、って思っています。背広も仕立てたので、部屋の中で三つ揃いのスーツを着て、靴をいろいろ履き替えたりしながら鏡に向かって、うっとりしたり(笑)。長い髪よりも、僕は七三分けがいちばん似合うんだなぁと、いまは思ってます。まぁコスプレみたいなものなんだけど、遅ればせながら、大人になった気分を味わっているのかな。昔、毎朝ネクタイを締めて背広を着て出かける父親の姿が、僕が最初に感じた大人像でした。ツアーの合間の休日には、ネクタイ締めて背広を着こんで電車で出かけたりもしてみました(笑)」みやもと・ひろじ1966年6月12日生まれ。両A面シングル『RESTART/今を歌え』と映像作品『デビュー30周年記念コンサート“さらにドーンと行くぜ!”大阪城ホール』発売中。恒例の新春ライブは1/6・7大阪・フェスティバルホール、1/14東京・NHKホール。※『anan』2017年11月13日号より。写真・矢吹健巳(W)ヘア&メイク・茅根裕己(Cirque)インタビュー、文・北條尚子(by anan編集部)
2017年11月13日フリーアナウンサー・小林麻央さん(享年34)の訃報を受け、演出家の宮本亜門氏(59)が23日、FAXで追悼コメントを寄せた。宮本は、麻央さんの夫で歌舞伎俳優・市川海老蔵の自主公演『ABKAI(えびかい)』の演出(2013年8月・2015年6月)を手掛けた。麻央さんとはその時に会ったという。「麻央さんは怒涛の最終舞台稽古の時も、最後列の一番端の席に座り、まるで観音様のような温かい眼差しで、海老蔵さんや皆を見守っていました」と在りし日の姿を回顧。「余りに優しい穏やかなに満ちて、それはそれは全てが美しい方でした。どうぞ安らかに。これからもご家族を見守ってあげてください」と願い、「海老蔵さんとともに、良い作品を精一杯作らせていただきます」と誓った。
2017年06月23日1月5日、演出家・宮本亜門が手がけるリーディング公演『画狂人北斎』のプレス内覧会が開催された。会場となったのは昨年11月、墨田区にオープンした「すみだ北斎美術館」。世界的に知られた江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎が生涯のほとんどを過ごしたこの地に建てられた美術館を皮切りに、「25年来、北斎の大ファン」だという宮本が新プロジェクトをスタートさせる。舞台上には出演者5名と語りの計6名が登場。樋柴智康の語りにより、物語は博物館の講演会場から始まる。北斎研究家・長谷川南斗(菊地創)が語る北斎への考えに、画家を目指しながら彼の研究を手伝う助手・峰岸凛(秋月三佳)は違和感を持つ。一方、舞台は江戸時代へ。天保の大飢饉や出版統制など厳しい状況の中、絵を描き続ける晩年の葛飾北斎(大森博史)と、悪態をつきながらも彼を支える娘・お栄(岡田あがさ)。しかし親友である戯作者・柳亭種彦(谷田歩)が幕府によって捉えられ、追い詰められた北斎は小布施へと居を移す。北斎の真実を追い求める現代のふたりの姿と、激動の時代に身を置く晩年の北斎の姿が交互に舞台上に立ち現れ、やがてクロスオーバーしてゆく。そして彼らが最後にたどり着いたのは……というストーリーだ。リーディング公演ではあるもののスライドで実際の北斎の絵が多数映し出されるので、劇世界の面白さはもちろん、北斎作品の魅力がより深く味わえるという仕掛けも。公演後に行われた会見で、今回の作品に関して「北斎が小布施に行った理由はいろいろな説があるが、当時は鎖国が始まってどんどん厳しくなっていった時期。現代においても書くものの自由や、何のために書くのかということだったり、時代は違えども北斎と近いものはあるんじゃないか」と語った宮本。あえて晩年の北斎に焦点を当てた理由としては「色んなスタイルに変えていき、『100歳になっても足りない』と言い続ける芸術家の生き方にまず興味を持った。現在の高齢化社会で暮らすみなさんも元気づけたいし、『芸術家とはなんぞや』というのをなんとか表現したかった」とのこと。もともと、海外でも圧倒的な知名度がある葛飾北斎。今回はリーディング公演だが、いずれは舞台化し、将来的には海外公演も視野に入れているという。オリンピックに向けて海外から日本への注目が高まる今、今後の展開を楽しみにしていたい。
2017年01月10日来年、デビュー30周年を迎える人気ロックバンド「エレファントカシマシ」。この度、“エレカシ”のボーカル・宮本浩次が、12月25日(日)放送のフジテレビドラマ「俺のセンセイ」で主演を務めることが決定。宮本さんがドラマの主演を務めるのは今回が初、またフジテレビのドラマ出演も初となった。西虎太郎は売れない漫画家。かつては大ヒット作で多額の印税を手にしたが、その後は鳴かず飛ばず。印税もほぼ使い果たしてしまったうえに仕事の依頼もない。そんなある日、虎太郎は編集者から、若手の人気漫画家・郡司すみれのアシスタントを依頼される。「なんでこの俺が!」と乗り気でなかった虎太郎だったが、金のために渋々引き受ける。久しぶりに漫画を書き始めた虎太郎は、センスが時代遅れだ絵がヘタだとすみれに徹底的にけなされてしまう。しかし、すみれの実力は認めざるを得ないほど圧倒的。ボロボロにけなされながらもアシスタントの仕事をこなしていた虎太郎は、久しぶりに漫画に触れ、また、懸命に漫画と向き合うすみれを目の当たりにするにつれ、もう一度やる気を取り戻すようになるが…。本作は、これまで坂元裕二(「東京ラブストーリー」「最高の離婚」ほか)や野島伸司(「101回目のプロポーズ」「高校教師」ほか)といった数々の有名脚本家を輩出してきた「フジテレビヤングシナリオ大賞」にて、応募総数1602編の中から第28回大賞を受賞した、「ぼくのセンセイ」のドラマ化作品だ。そして今回ドラマ初主演が決定した宮本さんが演じるのは、10年のスランプに苦しみ続ける中年漫画家・西虎太郎。約16年ぶりのドラマ出演となる宮本さんは、「なにしろ全力でやります。この西虎太郎という人はとても単純で楽しい人なのですが、悩みと問題を自然にたくさん背負っています。気張りすぎず楽しくやりたいと思います」と意気込み、「本人は大まじめに取り組んでおります。このドラマは基本的にはとっても楽しい話なので、どうかみなさん期待して楽しみにしていてください」とメッセージを寄せた。さらに、若き美人売れっ子漫画家・郡司すみれ役に、いま最も勢いのある若手注目女優のひとり石橋杏奈、編集長・織田栄二郎役に現在公開中の『RANMARU 神の舌を持つ男』などに出演する演技派俳優・佐藤二朗、編集者・内村清隆役をドラマや映画はもちろん、舞台でも活躍の幅を広げる小出恵介が務める。石橋さんは「台詞量の多い役柄ですが、ドライで淡泊なすみれはいままでやったことのないタイプの役なので、難しいながらもやりがいを感じています」と話す。また今回はプロの漫画家の役ということで、描くシーンがたくさんあったそう。「練習もしましたが、線を引くのもインクの加減が難しいんですよ」と苦労も。佐藤さんは「エレカシの宮本さんと絡めるのが本当に楽しみです。畑の違う人との共演でどんな化学反応を起こせるか。どんな刺激をもらえるか、どんな刺激を与えられるか、本当に心が踊ります」と共演に期待膨らませる。さらに小出さんは「編集者という役どころですが、気を遣いすぎずマイペースな役柄なので、作家役の宮本さんとの距離感や掛け合いが楽しい」と話し、「見て温かい気持ちになっていただける作品だと思いますので、年末の深夜、ぜひゆったりとした気分で楽しんでいただきたいです」とコメントした。そして、本作では全編を通し、劇中音楽に「エレファントカシマシ」の楽曲を採用!来年3月のベストアルバム発売を前に、数々の名曲を様々なシーンと共に聴くことができる。第28回フジテレビヤングシナリオ大賞「俺のセンセイ」は12月25日(日)深夜25時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2016年12月10日ロックバンド・エレファントカシマシの宮本浩次が、25日(深夜1:00~2:00)に放送されるフジテレビのドラマ『俺のセンセイ』で、ドラマ初主演を務めることが10日、明らかになった。このドラマは、有名脚本家を輩出してきた「第28回フジテレビヤングシナリオ大賞」の大賞作。宮本演じる売れっ子漫画家だった中年男性・西虎太郎が、困窮生活から渋々若き天才美人漫画家・郡司すみれ(石橋杏奈)のアシスタントとして働きだすストーリー。劇中音楽には、エレファントカシマシの楽曲を採用し、年下に打ちのめされながら、人生の大逆転を目指していく姿を描く。ドラマ出演も16年ぶりとなる宮本は「なにしろ全力でやります」と意気込みをコメント。「気張りすぎず楽しくやりたいと思います。それから共演者もそうそうたる方々ですし、迷惑かからないようにしたいです。本人は大まじめに取り組んでおります」と報告している。その共演者の1人である石橋は「感情の起伏が激しくて人間味のある虎太郎と、クールで感情を表に出さないすみれのクスっと笑えるやりとりが見どころ」と紹介。編集長・織田栄二郎役の佐藤二朗は「畑の違う人との共演でどんな化学反応を起こせるか。どんな刺激をもらえるか、どんな刺激を与えられるか、本当に心が踊ります」と宮本との共演に期待を寄せる。さらに、編集者・内村清隆役の小出恵介は「フレッシュで若い才能を感じる作品に参加できるのがうれしいです」と、脚本家の登竜門作品を楽しみにしている様子。フジテレビの金城綾香プロデューサーは「この脚本を初めて読んだときから、『主人公・西虎太郎は宮本さんしかいない』と、自分勝手にイメージしておりました」と直感的にキャスティングしたことを明かした。
2016年12月10日アイドルグループ・Juice=Juiceの宮本佳林が21日、都内で写真集『Sunflower』(発売中 3,000円税込 ワニブックス刊)の発売記念イベントを行った。今年はフジテレビ系ドラマ『武道館』に主演し、実際に11月7日には初の武道館公演も決定しているJuice=Juiceで、デビュー時よりセンターとして活躍する宮本。同書は、初めての宮古島と、本人が馴染みのある街の東京・調布の深大寺で撮影され、宮古島では水着はもちろん、タイトルにもなっているひまわり畑での印象的なカットなど、17歳の宮本の弾ける笑顔が満載し、都内では落ち着いた雰囲気の浴衣姿に加え、写真集ではラストとなる制服姿も披露。今の宮本を表現するにふさわしい少女性を切り取った写真集に仕上がった。そんな同作について宮本は「空もめちゃくちゃ晴れていて、ファーストとセカンド(写真集)は曇りとか雨の写真集になってしまったんですけど、今回はパーッと晴れているので明るい感じの写真集になっています」とハツラツとした笑顔で語り、見どころについては「3冊目の写真集なんですけど、一番いろんな表情が撮れているかなと思いますし、自然かなって思うので、そこを見てほしいですね。あとは成長を見てもらえたらと思います」とアピールした。また、お気に入りには白いタンクトップを着て座っている写真を挙げ「"座り姿勢が整っています"みたいな感じが自分的にすごく好きで、撮影したその日に写真を印刷してくださったんですけど、この写真を見たときから『これすごく好きだな』って思っていました」と明かし、「色白なのが魅力かなと自分でもチャームポイントだなと思っていて、めちゃくちゃ色白が際立っているなと思うので、この写真が好きです」と声を弾ませた。また、大胆な水着ショットも収録されているそうで、恥ずかしさはなかったか聞かれると「海だし、夏だし、こういう機会じゃないと海に入れないと思って、わーって撮ってもらいました」と語った。Juice=Juiceとして初の武道館公演を直前に控え、準備の状況を聞かれると「今、取り掛かっている最中で、メンバーの中でも『最高の武道館にしたい』と思っているので、初めての武道館ということもありますけど、準備は万端の状態で行きたいと思います」と意気込み、注目ポイントについては「Juice=Juiceってなんでか走るのが苦手なグループで、走るかたちが変で、武道館って大きいので、その走っている姿に注目してほしいなと思います。競争心があって、誰が早いかとか注目して見てもらえたら面白いんじゃないかなと思います」とオススメしていた。
2016年10月22日カナダで開催される「第40回モントリオール世界映画祭」のファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門に正式出品されることが決定した映画『恋妻家宮本』。阿部寛と天海祐希が初の夫婦役でW主演を務めることでも話題の本作に、菅野美穂、相武紗季、工藤阿須加、早見あかりら豪華俳優陣が出演することが明らかになった。宮本陽平(阿部寛)と美代子(天海祐希)は、学生時代に合コンで知り合い卒業と同時にできちゃった婚。そしてごく平穏な結婚生活25年を経て子どもの独立のときを迎えていた。ところが、息子夫婦が福島へ旅立った日、久々の二人きりの生活に戸惑い、ふたりともついつい飲みすぎてしまい妻は飲みつぶれてしまった。そんな夜、陽平は妻の記入欄がすべて書き込まれて捺印された離婚届を本棚で発見。順風に思えた夫婦生活、美代子はいったい何を考えているのか?かといって妻に問いただす勇気はなく、耐えられずに陽平は趣味の料理教室仲間に相談するも妻の浮気を示唆されて余計に不安を募らせてしまう。これまでの人生を常に何が正しいかを考えながら生きてきた陽平。教師として学校でふれあう生徒とその家族、趣味で通う料理学校で垣間見るよその夫婦の姿、そこには、さまざまな夫婦そして家族の形がある。正しいことって、何だろうか。陽平の惑いは深まるばかり。そんな時美代子が家を飛び出してしまう――。テレビドラマ「家政婦のミタ」「女王の教室」「〇〇妻」「はじめまして、愛しています。」ほか話題作を手掛ける気鋭の脚本家・遊川和彦が、初めて映画監督を務める本作。家族小説の名手である重松清の「ファミレス」を原作に、遊川監督が大胆に脚色を加え、熟年離婚が当たり前となった現代において、子どもが独り立ちした夫妻が50代からの2人きりとなる生活とどう向き合うのかを、コミカルかつハートフルに描く。この度、阿部さん&天海さんが演じる宮本陽平&美代子夫婦と共演する、追加豪華俳優陣が発表。阿部さん演じる宮本陽平が通う料理教室仲間で、容姿端麗ながら毒舌、いつも夫の悪口を言っている五十嵐真珠を、10月期ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」で主演を務める菅野さん。同じく料理教室仲間で、真珠とは正反対の性格で、天真爛漫にまもなく結婚する婚約者ののろけ話ばかりする門倉すみれを、遊川作品「リバウンド」で主演を務めた相武さんが演じる。また、2015年の「偽装の夫婦」に続いて、遊川作品への参加となった富司純子が、中学校教師でもある陽平の教え子の祖母にして天敵、正論を振りかざして厳しく孫に接する井上礼子役を務める。そのほか、大学生時代の陽平&美代子を、現在放送中「家売るオンナ」での好演が光る工藤さんと、元「ももいろクローバー」のメンバーにして映画『百瀬、こっちを向いて。』主演や、テレビCMなどで女優として活躍目覚ましい早見さんが、それぞれ演じる。2人は見た目もさることながら、しぐさやクセに至るまで熱心に阿部さん&天海さんの演技を研究し、本人たちに「まるで本当に若い頃の自分たちを見ているよう!」と言わしめたそう。そして佐藤二朗が、菅野さん扮する真珠と常にケンカが絶えない夫、五十嵐幸次を担当する。『恋妻家宮本』は2017年1月28日(土)より全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2016年08月26日阿部寛と天海祐希がW主演を務める映画『恋妻家宮本』が、カナダのモントリオールで開催される「第40回モントリオール世界映画祭」のファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門に正式出品されることが決定した。宮本陽平(阿部寛)と美代子(天海祐希)は、学生時代に合コンで知り合い卒業と同時にできちゃった婚。そしてごく平穏な結婚生活25年を経て子どもの独立のときを迎えていた。ところが、息子夫婦が福島へ旅立った日、久々の二人きりの生活に戸惑い、ふたりともついつい飲みすぎてしまい妻は飲みつぶれてしまった。そんな夜、陽平は妻の記入欄がすべて書き込まれて捺印された離婚届を本棚で発見。順風に思えた夫婦生活、美代子はいったい何を考えているのか?かといって妻に問いただす勇気はなく、耐えられずに陽平は趣味の料理教室仲間に相談するも妻の浮気を示唆されて余計に不安を募らせてしまう。これまでの人生を常に何が正しいかを考えながら生きてきた陽平。教師として学校でふれあう生徒とその家族、趣味で通う料理学校で垣間見るよその夫婦の姿、そこには、さまざまな夫婦そして家族の形がある。正しいことって、何だろうか。陽平の惑いは深まるばかり。そんな時美代子が家を飛び出してしまう――。ドラマ「家政婦のミタ」「女王の教室」「〇〇妻」「偽装の夫婦」といった数々の話題作を世に放ち、今クールでも話題のドラマ「はじめまして、愛しています。」を手掛けている気鋭の脚本家・遊川和彦が、満を持して映画初監督を務めた本作。今回は家族小説の名手である重松清の「ファミレス」を原作に、独自の視点で現代の家族を描き続けてきた遊川監督が大胆に脚色をしていく。今回正式出品が決定した「モントリオール世界映画祭」は、1977年に設立されたカナダ最古の国際映画祭の1つで、世界三大映画祭に次ぐ北米最大の映画祭。毎年8月にケベック州のモントリオールで開催され、40回を迎える今年は、現地時間の8月25日~9月5日の期間で行われる。本映画祭にはこれまでにも、『おくりびと』(最優秀作品賞)、『悪人』(最優秀女優賞/深津絵里)、『ふしぎな岬の物語』(審査員特別賞)、『そこのみにて光り輝く』(最優秀監督賞)などが賞を受賞しており、日本作品が高い評価を受けている。そして今回本作がノミネートされた「ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門」は、新人監督を発掘することを目的とする部門で、初監督作品が対象。本映画祭で行われる公式上映にて、本作は初めて海外にお披露目となり、当日は主演の天海さんが遊川監督と共に映画祭に参加する予定とのこと。天海さんは海外映画祭への参加は2001年の『狗神』以来となり、実に15年ぶりの海外進出!「遊川さん初監督作品『恋妻家宮本』が!モントリオール国際映画祭ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門に出品されるなんて!とても嬉しいー!」と喜びを述べた天海さん。「遊川監督の元、全てのスタッフ、キャストが一丸となり作り上げた作品です。遊川さんのこの作品での“大切な事は、正しい事よりも優しい事”と言うメッセージが、沢山の方々に伝わると嬉しいです」と話し、「たくさんの方々に観て頂ける様に遊川さんとモントリオールに行って参ります。阿部さんがご一緒できないのは残念でなりませんが、阿部さんの分まで頑張って来ます!」と映画祭に向けて意気込んでいた。また、仕事の都合で今回の映画祭は不参加となってしまった阿部さんは、「遊川監督、そして天海さん。モントリオールで巻き起こるであろう『恋妻家旋風』を体感してきて下さい!」とメッセージを贈っていた。そして本作が初映画監督となる遊川監督は、もちろん初海外映画祭。「重松清さんの原作『ファミレス』の中の“正しい選択よりもやさしい選択を選ぼう”というメッセージを世界中の人に伝えたかった」と語る遊川監督は、「自分が“正しい”と信じ、他者の意見に耳を貸さない人間が増え続け、テロや差別などが溢れ返っているいまだからこそ、世界中のひとりでも多くの人に“正しさ”よりも“やさしさ”が大切なんだと知ってもらいたい。だから、こんなぼくの願いを思いがけない早さで叶えてくれたモントリオールの“やさしい”人たちに心から感謝です」と喜んだ。もし、本部門で受賞すれば日本人としては初の受賞。60歳還暦にして新人監督となる遊川監督は、見事受賞を勝ち取ることができるのだろうか。海外の反応も気になるところだ。『恋妻家宮本』は2017年1月28日(土)より全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年08月05日演出家・宮本亜門が、12日に亡くなった演出家の蜷川幸雄さんに対して、所属事務所を通じて追悼のコメントを発表した。宮本は「日本の創作力をこれほど世界に知らしめた演出家はいません」と蜷川さんの功績に触れた。更に、蜷川さんから「俺はこんな苦労してモノクロで革命を起こしているのに、なんで亜門はカラフルにそれをできるんだ」と言われたエピソードを明かしながら、蜷川さんこそが「日本の魅力を力強く、大胆に、美しい革命を世界に魅せつけたクリエーター」だったと語る。そして、同じ演出家として「蜷川さんが全身全霊で伝えてくれた、生きるパッションとクリエーションの力を、自分なりに精一杯受け継ぎたいと思います」と決意を表明した。■宮本亜門コメント日本の創作力をこれほど世界に知らしめた演出家はいません。「俺はこんな苦労してモノクロで革命を起こしているのに、なんで亜門はカラフルにそれができるんだ」とおっしゃっていましたが、これほど見事に日本の魅力を力強く、大胆に、美しい革命を世界に見せつけたクリエーターはいません。心からご冥福を祈ると共に、蜷川さんが全身全霊で伝えてくれた、生きるパッションとクリエーションの力を、自分なりに精一杯受け継ぎたいと思います。
2016年05月13日現代ミュージカルの巨星、スティーヴン・ソンドハイムの傑作を宮本亜門が演出。市村正親、大竹しのぶという名優の主演で、2007年、2011年、2013年に上演されたブロードウェイ・ミュージカル『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師~』が、4度めの幕を開ける!ブロードウェイミュージカル「スウィーニー・トッド」チケット情報18世紀末のロンドン、高名な判事に妻子を奪われ、無実の罪を着せられた理髪師が、脱獄をし、名をスウィーニー・トッドと変え、復讐の機会を狙う。その協力者となるのが、ロンドン一まずいと悪評のパイ屋のおかみ、ミセス・ラヴェットだ。トッドの企みを隠しながら、パイ屋も繁盛をする。そのためにふたりが考えだした、とんでもない作戦とは…!?ロンドンに実在したと言われる理髪師に扮するのは、市村正親。「またこの複雑でおもしろい作品で、ソンドハイムの音楽に身を委ねることができる。役者冥利に尽きますね」と、うれしそうに語る。大ベテランの市村も、初演時には、独特の変化の多い曲に苦労したのだとか。「非常に難しいのに、やっているうちに心地よくなる。多彩な変化が、ドラマチックな物語を表していて、まさにソンドハイムのミラクルが体感できる作品なんです」。トッドの残酷な運命を予感させるように、不安げなメロディで幕が開き、物語はスリリングに展開する。血なまぐさいトッドの企みを、ブラックジョークへと変え、コミカルな笑いで盛り上げるのがラヴェット役の大竹しのぶだ。「しのぶちゃんあっての『スウィーニー・トッド』」と市村が言うように、大竹のおかみぶりは、豪快でお茶目。憎しみの炎をたぎらせる市村のトッドと絶品のコンビで、観客をぐいぐいと引っ張っていく。ふたりがカミソリと鉈を手に歌い上げるシーンは、恐ろしくもおかしく、盛り上がりどころのひとつだ。恐怖と笑いが交錯する物語は、ハラハラドキドキの連続で目が離せないと市村。「特に2幕の後半はスピーディで見事です。あり得ない話だけどリアリティもあって、このハラハラドキドキ感は観る甲斐ありですよ」。宮本演出のもと、市村、大竹の巧みなタッグに見事なアンサンブルを添えるのが武田真治、芳本美代子、田代万里生、斉藤暁、安崎求ら個性派の共演者たち。いずれも本作品の出演経験者で、「芝居も歌も確実に深まっています。みんな音符に追われるのではなく、物語の中で生きている感じ」。2007年から10年が経ち、市村はふたりの子どもを持つ父親に。「僕自身も父になって、トッドの妻子を思う気持ちがリアルに体感できるようになりました。トッドは頭では妻と娘を思いながら、手ではすごく残忍なことをやっている。その二面性でお客様がジレンマに陥って、よりハラハラドキドキするような舞台にしたい。今回がファイナルだと思って、悔いのないよう、そしてお客様が喜んで下さるよう、精一杯つとめます」。東京公演は4月14日(木)から5月8日(日)まで東京・東京芸術劇場にて上演。その後、大阪、名古屋を巡演。取材・文:大西美貴
2016年04月07日エレファントカシマシを率いて26年。宮本浩次さんは一貫して真っすぐで純粋で熱い男の心情を、全身全霊で歌い続けてきたロックンローラーです。2012年、突然の耳の不調によりバンド活動を停止するという悲劇に見舞われましたが、見事に復活。そして、ついに今年、3年半ぶりのオリジナルアルバムアルバム『RAINBOW』が完成しました。さぞ、体のことを気にしていると思いきや、そうでもないようで……?宮本さんのプライベートに迫ります。* **宮本:うーん…。そうなんですけど、活動が元通りになったら、全然大事にしてないですね(笑)。ごはんも食べたほうがいいと思うんだけど、俺が食べないからメンバーも食べなくなる。それでみんなでどんどん痩せていくんですね。――最近のお楽しみは何ですか?宮本:ビールをね、けっこう飲むんですよ。元々あまり飲めないんです。ただ、ギターの石森君とよくファミレスに行くんですが、ファミレスだとなぜか3杯くらい飲めちゃうんですよ。石君は一滴も飲めないので、「なんとかサラダ」とか注文すると、店の人が「シェアサラダにしますか」と勧めるので「じゃあそれで」みたいな。2人でサラダをシェアしてね(笑)。ファミレスでビールを飲むって信じられないほど楽しいんですよ。そして旬のメニューがまたおいしい。どこそこ産の茄子とかね。それを頼むのが狙い目です。ああ、蕎麦屋で飲むビールもいいですね。――おお、蕎麦屋と宮本さん、似合いますね。宮本:贅沢な気持ちになりますね。すごく気に入っている手打ち蕎麦屋さんがあるんですが、店の人のこだわりがすごいんですよ。北海道産とか埼玉産の蕎麦だとか、うちの主人が作っている蕎麦ですよ、とかね。もう全然分かんないんだけど、高い意識で一生懸命やっているところにロマンがありますよね。そういう場所に行くと気持ちがいいんです。リラックスできますし、大人の気分になります。あと、いちばんリラックスするのは、やっぱりクルマですね。家に帰ってきて、散歩代わりに首都高を一周走るんです。音楽もかけずに、ひたすら走るだけですが。◇みやもと・ひろじ1966年6月12日生まれ。中3の時、同級生とバンド「エレファントカシマシ」を結成、1988年デビュー。テレビ出演などで見せる独特のポーズや会話のキュートさも人気。◇3年半ぶりのオリジナルアルバム『RAINBOW』(UNIVERSAL SIGMA)が11月18日に発売。11月19日より年末まで、4年半ぶりの全国ツアーがスタート。恒例の新春ライブは1月4・5日東京国際フォーラム ホールA、1月10・11日大阪フェスティバルホールで開催される。※『anan』2015年11月18日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス)インタビュー、文・北條尚子
2015年11月11日デザイナーのコシノジュンコが衣装を手掛け、宮本亜門が構成・演出を務める、全世界で650万人の動員を誇る和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO」の新作舞台「百花繚乱 日本ドラム絵巻」の東京ロングラン公演(全16回)が、7月16日より天王洲 銀河劇場にて上演されることを記念して、同日、マスコミに向けた公開前舞台稽古が行われた。本作は「DRUM TAO」結成22年目の今年、宮本亜門という初めての演出家を招いての舞台。物語は、ある美しい国の小さな村に住むひとりの少年の成長譚だ。ある日、突如として起きた火山の噴火で少年は両親を失い、さらに天変地異をきっかけに隣部族との抗争が勃発、そんな少年を慈愛の心で見守る天女…時代を越え、語り継がれてきた神話が舞台上で紡がれる。しかし、語られるセリフというものは存在しない。会場に響くのは体の芯まで痺れるような和太鼓を始めとした和楽器の音と、役者たちの「セイヤッ!」「ハッ!」という掛け声のみ。感情は全て楽器の音色と演舞でのみ表現されるという圧巻の演出が本作の見所だ。小粋な祭り囃子から、全てを飲み込まんとする大自然の猛り、闘いの舞と共に響く激情、そして琴や三味線で表現される悲しみと葛藤。役者たちは時に和太鼓を抱えたまま舞い、巨大な太鼓を前にすれば一心不乱に打ち鳴らす。太鼓を打つというその所作と舞との間に切れ目はなく、体を目一杯駆使してそれぞれのキャラクターの想いは伝えられる。取材の最後には、「DRUM TAO」のメンバーである西亜里沙、江良拓哉、岸野央明に加え、コシノジュンコと宮本亜門もQ&Aに応じた。初参加となる宮本亜門は「今日、改めて見て感じたことはやっぱり素晴らしかったです。今の日本にすごく必要な人たちだし、このエネルギーと潔さと、氣を入れるというこの感じ。『DRUM TAO』見なきゃ、日本はダメなんじゃないかと思ってるくらいです(笑)」と自信のほどを窺わせる。衣装を手掛けるコシノジュンコは12年からタッグを組んでおり、今回で4年目。新作「百花繚乱」の衣装について、「最初に『DRUM TAO』を見た時、どんどん衣装を強烈にしていきたいと思いました。(劇中の)衣装といいながらも、やっぱり“魅せる”ということがすごく大切だと思っていて、『百花繚乱』というゴージャスで、江戸がすごく面白かった時代。あの時代の雰囲気を再現できないだろうかって夢をいつも持っているんです。だから今回、思い切りキッチュで、破裂しそうで、叫びだしそうな凄さ、なのに品があってカッコよくて…上手く言葉にできないですけど(笑)、そんなものを目指しました。とにかく見てもらいです」と独特の言葉で語っていた。また、本作は16年2月にニューヨークのオフブロードウェイで上演することが決定している。そして、宮本亜門とコシノジュンコは共に舞台の本場といわれる、ブロードウェイの経験者。そんな2人だからこそ、こんな本音が飛び出した。「ニューヨークは大変なところです。でも、僕が世界でも見たことないような、このドラムとドラマとアートでそこに挑戦できることがとても楽しみです。ニューヨークの人々は良い意味でちゃんと見ててくれます。実力のある人しかニューヨークは認めないんです。でも日本の場合は正直に言うと、実力がなくてもやっていける人がたくさんいます。僕はそういう人ともたくさん仕事してるから(苦笑)。オーラだったり、可愛げがあるだけだとニューヨークではバッサリ切られるんです。それでも、僕の感覚では(DRUM TAOは)絶対にウケるという確信があります。稽古場でも身を削って、血を流して作り上げてきた作品だから、世界に応えられるものになってると思います。そして、新たな旋風を巻き起こしてくれるだろうと信じてます」(宮本亜門)。「ブロードウェイは、はっきりと『良いものは良い、悪いものは悪い』という世界なのでとても怖いところです。少しでも欠けてるともうダメ。だから、来年までにもっと鍛えて、日本の楽しくて、優雅で、カッコいい所を届けて、日本が持つ感性をメッセージとして伝えられるようなものをやりたいと思っています。最高に楽しい仕事です。ブロードウェイというビジョンがしっかりした中でモノ作りができるという環境は素敵ですね」(コシノジュンコ)。その後も2人からは、「日本が世界に誇れるもの」「絶対に成功する」と自信のほどを感じさせるコメントがこぼれる。ブロードウェイでの挑戦も然りだが、新国立競技場の建設騒動で賛否を呼んでいる5年後の東京オリンピックも、世界へ日本のカルチャーを発信する場となるはず。これについて、東京オリンピックの文化委員を務めるコシノジュンコは「全てのことがオリンピックに繋がると思っているんですね。東京だけのものでは当然ないですし、オールジャパンで取り組んでいくことだと思っているんです。そういう意味では、日本という感性を持った『DRUM TAO』はまさにぴったりと思うんですね。伝統芸術とスポーツを掛け合わせたようなもので、これから日本が目指すコンセプトに当てはまると思っています。まだ、具体的に何ができるかは分からないですが、これから『DRUM TAO』は日本のあちこちを回っていくんですが、その時にオリンピックへと繋がるメッセージが届けられれば、もっと大きな意味を持ち始めるんじゃないかと思っています」。【公演詳細】「百花繚乱 日本ドラム絵巻」■東京公演日時:7月16日~7月26日(日) 計16回会場:天王洲 銀河劇場場所:品川区東品川2-3-16 シーフォートスクエア内2階料金:S席 7,500円(1階・2階)、A席 6,000円 (3階)■NY公演日時:2016年2月11日~2月14日(日) 計6回会場:Skirball Center for the Performing Arts
2015年07月17日バイオリニストで1児の母でもある宮本笑里が、6月22日からキッズステーションでスタートする新番組『えいごのおはなしCBeebies!』の関連番組『日本初放送の BBC 知育番組を体験!「宮本笑里 meets CBeebies」』に出演する。CBeebies(シービービーズ)は、BBC(英国公共放送協会)が運営する6歳以下の幼児向け専門チャンネルから生まれたブランド。新しく始まる『えいごのおはなし CBeebies!』では「楽しく学ぶ」をコンセプトに、CBeebies が厳選した良質なアニメーションを吹き替え無しで原語のまま放送。生きた英語で「えいご耳」を育てるのが狙いだ。宮本は「色の鮮やかさ、音やリズムなど、CBeebies のアニメーションは子どもを引き付けるパワーがすごいなと思いました。それまで泣いていた私の娘も番組が始まった瞬間、集中して観ていました。バイオリンなどクラシック音楽の楽器は幼少期に始めると良いとよく聞くのですが、英語もネイティブの発音でなるべく小さいうちに聞くことで自然に身に付いていきそうなので、これから親子で一緒に楽しみたいと思います」とコメント。番組では英語や音楽をテーマに、これからの知育について母親の目線で語る。『日本初放送の BBC 知育番組を体験!「宮本笑里 meets CBeebies」』はBSスカパー!にて6月20日(土曜 12:00~)放送。
2015年06月14日フリーアナウンサーの宮本隆治、歌手の八代亜紀、吉幾三、川中美幸が13日、都内スタジオで行われた、BSスカパー!の特別番組『宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星コンサート』の公開収録に参加した。同番組は、音楽情報バラエティー番組『宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星~演歌・歌謡曲情報バラエティ~』の特別番組。ゲストの八代、吉、川中によるトークコーナーのほか、生バンドの歌唱ステージを披露する内容で、番組は、3月29日18時からBSスカパー!で先行放送、5月上旬に歌謡ポップスチャンネルで90分の完全版を放送する。番組収録前、報道陣の取材に応じた八代は、「人生の贈りもの」、「心をつなぐ10円玉」を披露するにあたり、「今、どうしても歌いたい曲。言葉が素敵なので、じっくり見て聞いてくれればうれしい」とアピール。一方、コラボレーションを含む7曲を歌唱する吉は、「3曲がギリギリ……」とこぼしながらも、「カラオケじゃなく生バンドという音楽番組はなかなか無い。こういう番組は続けて欲しいし、この3人で毎週出てもいい」と番組初のコンサート形式が楽しみな様子だった。また、番組司会を約2年半務めている宮本アナは、「司会生命をかけて、誰も知らない素顔を引き出したい」と意欲満々。フリー転身前のNHK時代には、『紅白歌合戦』や『のど自慢』など歌番組の司会を担当してきた宮本アナだが、八代は以前からの印象を、「表も裏も面白い人」と称してにっこり。「生放送が終わると面白いって言われてましたけど(笑)。私は額縁ですから、中の絵を引き立たせることに徹します」と照れ笑いする宮本アナに、川中は、「額縁の方が高い時もある」と突っ込んで笑いを誘っていた。
2015年02月14日バイオリニストの宮本笑里が1月25日(日)、映画『マエストロ!』公開を記念して行われたトークイベントに出席し、11億円の価値があると言われるバイオリンの王様“ストラディヴァリウス”を生で演奏した。さそうあきらの漫画を原作にした本作。謎めいた指揮者の元に集った“負け組”のオーケストラの団員たちが名門オーケストラの復活のために奮闘するさまを描き出す。この日、宮本さんが演奏したストラディリヴァリウスは“HAMMA(ハンマ)”という名器で1700年代前半に製造されたもの。本作の完成披露試写会で、主演の松坂桃李も緊張しながら手にしていたが、本作にも協力している「株式会社日本ヴァイオリン」の社長で、この日のイベントにも出席した中澤創太氏によると「9億円~11億円」の価値があるとされる。宮本さんは「愛のあいさつ」(エルガー)、「主よ人の望みの喜びよ」(バッハ)、「チャールダーシュ」(モンティ)の3曲をピアノ伴奏に合わせて演奏し、集まった聴衆の割れんばかりの拍手喝さいを浴びたが、この名器を手に「格が違う。輝きやオーラを表情や本体から感じます」と語った。中澤氏はストラディヴァリウスについて、この楽器の前の持ち主だったというベルリンフィルのコンサートマスターのバイオリニストの「わがままなお嬢様のよう」という言葉を紹介。「手にとっていきなり弾くことが許されない」「前の人(演奏者)の音色が残っているんです」とその不思議な特徴を説明。具体的に、他のバイオリンとどのように音色が異なるのか?という質問に「音が大きいし、音量だけでなく音の届き方が違う」と答えつつも、一方で科学的な視点でのそうした違いの理由については「100%は分かってないんです。(製造者のアントニオ・ストラディヴァリウスが)天才だったと言えるし、(使われている)木が違うこと、黄金比などとも言われますが…」と300年を経てなお多くの演奏者、聴衆を魅了する名器の“謎”にも言及した。宮本さんは「ずっしりと重いのかと思ったら意外と軽いんです、大丈夫かな?と思うくらい。弾いてみると、音に重みがあり、深みが出てくる」と語り、“ダイヤモンドトーン”と呼ばれる高音域についても「高い音がキラキラと輝きがある」とウットリとした表情を見せていた。2人とも、すでに映画も鑑賞しているというが、宮本さんは「いまのクラシック業界をそのまま表した映画です!指揮者とオーケストラの関係性や音楽性の部分も分かりやすい。俳優のみなさんの楽器を持っての演技も集中力が高いのを感じました」と絶賛。中澤氏も「日本のクラシックの大変さがリアルに描かれている」とうなずく。また、約1年という長期にわたってバイオリンの練習に励んだという松坂さんの演技についても「上手いんですよ!ボウイングや構えが上手い。相当、練習したのが分かります」と語り、宮本さんも「ビックリしました。バイオリンは小さい頃からの積み重ねで馴染んでいくものですが、1年でこんなに楽器と一体になってるというのはものすごいこと」と惜しみない称賛を送る。映画を通じて「もっともっとクラシックを知ってもらえたら」と会場に足を運んだ観客に呼びかけていた。『マエストロ!』は1月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マエストロ! 2015年1月31日より全国にて公開(C) 2015『マエストロ!』製作委員会(C) さそうあきら/双葉社
2015年01月26日日本文学の金字塔・三島由紀夫の不朽の名作を、宮本亜門の演出で贈る舞台「金閣寺-The Temple of the Golden Pavilion-」。2月25日(火)、新キャストとなる主演の柳楽優弥、水橋研二、水田航生らキャストらが稽古場にて顔合わせ、稽古始めの台本の読み合わせの模様が公開された。生来の吃音から疎外感に悩みながら育った男・溝口、下肢に障害を抱えながらも不敵に溝口を挑発する柏木、そして溝口とは寺の同朋で、明るさの裏で自死を選ぶ鶴川。「生とは何か?」「美とは何か?」と自問する溝口と2人の友人を軸に、現代にも通じる若者の苦悩や閉塞感を描き出す本作。舞台は俳優の身体だけでなく、映像や声の演出で三島文学を表現し、正式招待された「リンカーンセンター・フェスティバル2011」でのニューヨーク公演では“Fusion Theater(融合劇)”と評され大きな注目を集めた傑作だ。今回の公演で新キャストに抜擢されたのは、主人公・溝口役には独特のオーラを放つ柳楽優弥、柏木役には実力派の水橋研二、鶴川役には昨年の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』での大抜擢でも注目を浴びた水田航生、さらに溝口の初恋の相手・有為子役とその有為子に存在を重ねるお花の師匠に市川由衣。今回の主演抜擢を受けて、柳楽さんは「今日は稽古初日ということで、めちゃめちゃ緊張していますので、頑張って乗り切ろうという思いです(笑)。初舞台は『海辺のカフカ』で蜷川幸雄さんの演出だったので、演出家の方はみんな、“恐い”という印象だったのですが、取材時にライターさんたちから『亜門さんは優しい』と聞いて、優しい演出家の方もいるんだと思いました(笑)。亜門さんを信じて稽古に励んでゆきます」と挨拶。三島文学のキャラクターとあって、かなりの難役になることが予想されるが「僕は、『僕の内界と外界との間の扉に鍵があり、うまく開いたためしがない。それどころか、その鍵は、錆び付いてしまっているのだ』という(小説の)一節に現れる、溝口の心の変化を精一杯演じていきたいと思います」と力強く語る。さらに役作りについて聞いてみると、「寺の坊主の役なので、役づくりのために、京都の宝泉寺に修行に行きました。座禅をしたり、太極拳をしたり、すごく緊張しました。今は一番“声”のことを意識しています。映画で声が小さいと言われるので(苦笑)。髪型は、今以上にスッキリします!坊主にします!」と明かした。本作は2011年に宮本さんが芸術監督を務めるKAAT神奈川芸術劇場の柿落し公演として創作されたもので、今回再演となるが宮本さんは「今回は、単なる再演ではなく、新しい役者さんもたくさん加わっていますし、自分にしかできない『金閣寺』を一緒に創り上げていきたいと思います」と話す。柳楽さんの起用理由については「非常に面白い役者さんです。溝口を演じるには、溝口に共鳴できるかどうかが重要なんですが、柳楽さんは溝口が好きなんだと聞きました。『海辺のカフカ』も観て思いましたが、柳楽さんにはそこに“存在”できる力がある。舞台では、その“存在”できる力が大切なんだと思います」とも。最後に、「初演時に比べると、それぞれ役の実年齢に近い方が揃っています。『金閣寺」は、テーマがとても深く、時期や自分の置かれている立場によって、見方が変わりますので、自分自身を見つめ直す機会となりうる作品だと思います。3年前とは情勢が変わっています。自分という人間は何ぞや、日本とは何ぞやということを、いま一度、感じ取って頂ければ」と語りキャスト・スタッフともに気合い十分といった様子だった。舞台「金閣寺-The Temple of the Golden Pavilion-」は、赤坂ACTシアターにて4月5日(土)~4月19日(土)公演。(text:cinemacafe.net)
2014年02月26日東京ヤクルトスワローズは、9月28日の広島東洋カープ戦から10月4日の阪神タイガース戦までの神宮主催5試合において、イベント「宮本慎也ファイナルシリーズ」を開催する。同イベントは、今季限りで現役を引退する同球団・宮本慎也選手の実績に敬意を込めて実施するもの。企画チケット、記念グッズの販売などを展開する。企画チケットは4種。「ミズノ製限定仕様宮本モデルグローブ付チケット」は、宮本モデル軟式グローブに引退記念デザインが刻印されたグローブ付。「ベースボールマガジン社製フレーム入りカードセット付チケット」は、限定300セットでシリアルナンバーが刻印されている。その他も、デザイナーPanson Worksがデザインしたつば九郎と宮本選手がプリントされたTシャツが付いたチケットや「燕パワーメントユニフォーム」に、宮本慎也ファイナルシリーズ限定ワッペンと、背番号「6」がついた限定仕様のユニフォームが付いたチケットも販売する。販売対象試合は、9月28日(広島東洋カープ戦)、9月29日(横浜DeNAベイスターズ戦)、9月30日(横浜DeNAベイスターズ戦)、10月1日(読売ジャイアンツ戦)、10月4日(阪神タイガース戦)。販売は、すでにSwallows CREW プレミアム会員、Swallows CREW レギュラー、ライト、キッズ会員には先行販売している。9月4日の11時より、Swallows CREW 無料会員に先行販売開始。9月6日の11時から、スワチケ一般販売、9月8日11時から、神宮球場窓口でも販売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年09月03日今週末にKAAT 神奈川芸術劇場 ホールで開幕する、宮本亜門の舞台『マダムバタフライX』の公開舞台稽古が11月8日に行われた。『マダムバタフライX』公演情報「オペラ!~ネクスト・ジェネレーションへの試み」と題した『第19回神奈川国際芸術フェスティバル』のフィナーレを飾る作品。イタリアオペラの最高傑作であるプッチーニ作曲『蝶々夫人』と、宮本亜門独自の台本による現代劇を融合させたもので、「ネオ・オペラ」というべき新しい表現を追求する。「蝶々さん」の物語と、その舞台を作る「現代人」の物語が交錯する二重構造の舞台。二期会の実力派歌手陣と若手俳優陣が、ふたつの物語を歌い演じていく。スタイリッシュな舞台美術も見どころのひとつ。新国立劇場『サロメ』での宮本とのタッグも記憶に新しい伊藤雅子の舞台装置、さらに映画の合成画像技術を用いて実写とドローイングを融合させて作り上げる栗山聡之の映像。これらが一体となって、宮本亜門がオペラの名作を現代に蘇させる。公演は11月10日(土)から18日(日)まで、KAAT 神奈川芸術劇場 ホールにて。一部公演を除きチケット発売中。
2012年11月09日“超ど級・パワフルミュージカル”と銘打ち、宮本亜門が演出を手がける舞台『ウィズ ~オズの魔法使い~』。9月28日(金)からの横浜公演を皮切りに、大阪、東京、名古屋で上演される。8月22日には都内にて制作発表が行われ、宮本をはじめ主演の増田有華(AKB48)のほか、ISSA(DA PUMP)、森公美子、小柳ゆき、陣内孝則らが会見に応じた。「ウィズ-オズの魔法使い-」 チケット情報「震災後の日本を元気にしたい!」という宮本の思いで企画されたのが本公演。宮本は「もともとはブロードウェイ作品ですが、メイド・イン・ジャパンの香り満載で、日本から発信する舞台だと思ってください。心をオープンにできる本当に素晴らしい作品。歌も踊りもパワフルで、テンションが高くないとできないミュージカル」と本作を紹介した。ISSAが「現場が本当に楽しくて、今は一秒でも長く稽古場にいたい」と話すように、出演者・スタッフは実に個性豊か。主役のドロシー役をつとめる増田有華は、AKB48などに所属するメンバー186名の中から、約3か月におよぶオーディションによって宮本に認められ、その役を勝ち取ったシンデレラガール。「はじめは皆さんのテンションの高さに圧倒されましたが、すぐに打ち解けられ、もう3年くらい一緒にいるような感じで家族みたい。この役が決まってから、大げさではなく私の生き方が変わり、もっとたくさんのことを伝えなきゃと思うようになりました。物語の中のドロシーとともに、私自身も成長していきたい」と抱負を語った。キャストだけでなくスタッフも個性派揃いだ。振付を担当するのは、ダンサーとしてブリトニー・スピアーズとも共演し、振付家として少女時代をはじめ数々のトップアーティストを手がける仲宗根梨乃。「みんなすごいんですよ!毎日、作るのがとにかく楽しい!」と、そのテンションの高さで役者陣を圧倒し、会場を沸かせた。きゃりーぱみゅぱみゅのアートディレクションをはじめ、その独特な世界観で注目を集めている増田セバスチャンも美術監修として宮本の演出を助ける。まさに個性豊かな面々に宮本は「正直、まとまりはありません。猛獣だらけ。だから僕もまとめる気はない。こんなにもカラフルな人たちが、みんなで作り上げていく作品です」とコメント。色とりどりのキャラクターたちが登場し、苦難にあいながらも、力を合わせてハッピーエンドに向かっていく『ウィズ』。宮本が言うように、きっと元気をもらえる、そんなミュージカルになりそうだ。公演は10月18日(木)から28日(日)まで東京国際フォーラムホールCで上演のほか、11月5日(月)まで各地を巡演する。なお、東京公演はチケットぴあにて8月25日(土)11:00より8月31日(金)18:00までインターネット先着先行(プリセール)を受付。取材・文:大林計隆
2012年08月23日ミュージカル『アイ・ガット・マーマン』が現在、東京・シアタークリエにて上演中だ。この作品は今やブロードウェイにウェストエンドにと、世界を舞台に活躍する宮本亜門の演出家デビュー作。1987年の初演から25年という節目の年を迎えたこの新春に、諏訪マリー、田中利花、中島啓江というオリジナルキャストの3人がエネルギッシュに舞台上で弾けている。『アイ・ガット・マーマン』チケット情報はこちらマーマンとはブロードウェイ黄金時代の大スター、エセル・マーマンのこと。本作は『エニシング・ゴーズ』『アニーよ銃を取れ』などの数々のヒット作に主演する一方で、5度の結婚を繰り返すなどドラマチックな私生活を送った彼女の生涯を、彼女自身がヒットさせた名曲群で綴っていく作品だ。3人の女優たちが2台のピアノをバックに時にマーマンになり、時にマーマンを語るクラブ・ショーのようなスタイルは、舞台転換もなくシンプルだけれども何故かゴージャス。それは3人の女優たちの存在感が醸し出すものだろう。諏訪の華やかさ、田中のファンキーさ、中島のド迫力。そして3人に共通して、マーマンの代名詞でもあった“大声量”。ソロから三重唱までどこを切り取ってもパワフルだ。ナンバーも幕開けから「アイ・ガット・リズム」「ショウほど素敵な商売はない」と名曲のオンパレードで、一気に心が沸き立つ。コメディかはたまたおしゃべりか、3人の息の合った掛け合いも楽しい。今回の公演は3チームのキャストが出演するが、作品の歴史とともにあるオリジナルキャスト版は「Tribute to Merman」と銘打ち、初演時の映像とともに3人が当時を振り返るシーンも加えられた。「あの頃はスリムだったわねぇ」「私は変わってないわ!」など目を細めて懐かしさを語りつつも、今の自分にも自信を見せる3人が可愛らしくも頼もしい。25年という歴史の重みと、『アイ・ガット・マーマン』という作品への愛が入り混じり、なんともハッピーな劇場空間になっていた。そして最新ヒット曲も織り込んだりとさらに進化する『マーマン』を見せつけてもいた。初演は4日間だけの公演だった。25年後も同じ作品に出ているとは「針の先ほども想像しませんでした」と諏訪。田中も「ずっと『マーマン』をできたらいいなぁ、と思ってはいましたが、それが実現するとは」と今の喜びを噛みしめる。そして「まるでタイプの違う3人の出演者それぞれの個性が絡まりあって、ひとりの女性“マーマン”を演じてゆく。これは、たまらないですよね」(諏訪)、「人生、十人十色でも、それぞれのどこかに重ね合わされるドラマがある。マーマンを知らない人でもきっと大笑いし、泣き、ため息をつく!」(中島)とこの作品が愛され続ける理由をそれぞれ語った。3人が賑やかに歌い、底抜けの笑顔を振りまく姿を観るだけでも、身体の底からムクムクとパワーが湧き出てくるこの舞台、公演は1月19日(木)までシアタークリエにて。なお1月10日(火)からは浦嶋りんこ、シルビア・グラブ、エリアンナの“ファビュラスキャスト”、樹里咲穂、西国原礼子(SDN48)、Mizの“ニューキャスト”が出演する。その他地方公演あり。
2012年01月06日有川浩による、60万部に迫る同名ベストセラーを映画化した『阪急電車』に、宮本信子と“天才子役”と名高い芦田愛菜が祖母と孫娘として出演することが明らかになった。兵庫県宝塚市の宝塚駅から西宮市の西宮北口駅を経て今津駅を結ぶ阪急今津線。この片道わずか14分の路線を利用する人々のドラマ、人間模様を温かいタッチで描き出す本作。すでに中谷美紀と戸田恵梨香の出演が発表されていたが、このたび、年齢差60の新コンビ結成が発表された。2007年公開の『眉山 -びざん-』で松嶋菜々子演じる主人公の母親を演じて以来の映画出演となる宮本さんは、曲がったことが大嫌いな時江を演じる。愛菜ちゃんは、そんな時江を慕う孫娘の亜美に扮する。宮本さんは「阪急電車と共に人生を歩んできた時江役。地元の方々に共感していただけるよう、全力投球で演じさせていただきます。かわいい愛菜ちゃんとの共演も待ちきれません」と語る。地元・兵庫出身の愛菜ちゃんは、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞にも輝いたことのある宮本さんに演技を教えてもらおうと、撮影を楽しみにしているとか。「大好きな阪急電車にたくさん乗れるのがすごく楽しみです。有名な役者さんたちと一緒に映画に出るのは緊張するけど、憧れの宮本さんと一緒に頑張ります!」とこちらも気合十分のコメントを寄せてくれた。撮影は11月26日(金)より宝塚市でスタート!ご当地の阪急電車沿線では、運がよければ撮影が垣間見えるということで、早くも話題になっているとか。今津線を中心に12月下旬までの予定でオール兵庫ロケが敢行される。『阪急電車』は2011年4月、全国東宝系にて公開。■関連作品:阪急電車 2011年4月、全国東宝系にて公開■関連記事:丸刈りで登場の加瀬亮戸田恵梨香の暴走に「ハメられています」
2010年11月29日