主演・西島秀俊、共演に斎藤工、宮沢氷魚、玉城ティナ、宮川大輔、大森南朋、三浦友和などの豪華俳優陣が集結した、大森立嗣監督オリジナル作品『グッバイ・クルエル・ワールド』が今秋公開となる。その完成を受け4月26日、都内で行われたマスコミ向け舞台挨拶に大森監督が登壇、メインキャストがビデオレターでメッセージを寄せた。本作は監督・大森立嗣、脚本・高田亮がオリジナルで描く豪華俳優陣によるエキサイティングでポップな銃撃戦クライム・エンタテインメント。西島、斎藤、玉城、宮川、三浦が演じるのは、全員互いに素性を明かさない強盗組織の一員だ。彼らは、ラブホテルで秘密裏に行われていたヤクザ組織の資金洗浄現場を狙い、大金強奪の大仕事に成功。それぞれの生活に戻るメンバーだったが、ヤクザ組織に追われる日々が待っていた。さらに宮沢氷魚演じるラブホテル従業員、大森南朋演じる刑事たちを巻き込み、大波乱の物語が幕を開ける。舞台挨拶では、元ヤクザで今は家族との平穏な暮らしを望む安西幹也を演じる西島が「大森監督作品での俳優部の皆さんが生き生きとしている様子を見て興味があった」と以前からオファーを待ち望んでいた様子。本作については「若手からベテランまで、それぞれの世代の俳優による群像劇だったので楽しみでした」と充実した表情だった。政治家や上流層へ反旗を翻し、裏仕事を仕切る浜田を演じる三浦も「ヤクザものでも任侠ものでもないが、それらを上回るくらいのバイオレンス。今まで見たことのないような映画になりました」とアピール。ラブホテルの従業員で事件に大きく巻き込まれていく矢野を演じる宮沢は「これまで演じたことのないようなタイプのキャラクターでしたが、作品の内容的にも自分が出たいと思える挑戦的な作品でした」と話す。ヤミ金業者からの借金の取り立てに追い詰められている美流を演じる玉城も「今の時代に合っているストーリー。セリフに自分の心が持っていかれそうになったのは初めて」と役柄に共鳴。彼氏として美流を全力で擁護する武藤役の宮川大輔は「共演者の方々の名前を見たときに光栄すぎて『すげー!』となりました」と抜擢を喜んでいた。『日日是好日』や『MOTHER マザー』、『星の子』などの深い人間ドラマを手掛けてきた大森監督は「これまでとは違う群像劇をやってみようかという流れで企画が進んだ。アクションだったり、アメ車だったり、ピストルだったり、自分がカッコいいと思ってきたものが詰まったバイオレンス作品が撮りたいと思った」と自身初のクライムサスペンスに着手した経緯を語る。脚本は「昔からの知り合いで戦友」という『さよなら渓谷』以来約9年ぶりに手を組む高田亮に託したのだった。初タッグとなる西島について大森監督は「西島さんはバイオレンス映画に出たいと仰っていたし、自分で作品やキャラクターに線引きをしている感じがない。撮影では自分を超えていこうという気配すら感じた」と絶賛。その西島を筆頭に斎藤、宮沢、玉城、宮川、大森、三浦ら世代の違うバラエティに富んだ豪華キャスティングの狙いを「それぞれの年代でカッコいい人が見たいと思った。それぞれのキャラクターには居場所がなく、そんな人たちがいがみ合っている。ある種、現代の縮図を抜き出したような映画にしたかった」と明かした。オリジナルストーリーであり、元ヤクザ、ハングレ、ダーティーな警官など登場人物のキャラや背景も多岐に渡っている。この壮大なストーリーに大森監督は「調子に乗って色々な俳優に出てもらって……疲れた(笑)」と漏らした場面では思わず会場に笑いも。インパクトあるタイトルについては「残酷な世界にサヨナラという、内容とは逆説的な意味もある。言葉の響きも好き。色々と案を出したりして、オリジナル作品ですからタイトルをつけるのも醍醐味」と喜色満面。最後は「難しく考えず、俳優たちの姿や音楽、物語を含めて素直に楽しんでほしい」とコメントして舞台挨拶を締めた。『グッバイ・クルエル・ワールド』今秋公開
2022年04月26日第45回日本アカデミー賞で、今田美桜、西野七瀬、三浦透子、吉川愛、磯村勇斗、尾上右近、宮沢氷魚、Fukaseが新人俳優賞を受賞し、3月11日(金)に行われた授賞式に臨んだ。プレゼンターは第44回最優秀主演男優賞を受賞した草彅剛が務め、「今の自分を大切に、これからもっともっと活躍することを願っております。僕も皆さんとお芝居する日がくるといいなと思います」と受賞者にやさしく声をかけていた。(C) 東京写真記者協会観客動員数328万人、興行収入は43.8億円を突破し、本年度実写映画作品興行収入No.1を記録した『東京リベンジャーズ』で、主人公・花垣武道(北村匠海)の恋人・橘日向を可憐に演じた今田さん。武道の命がけのリベンジの原動力となる紅一点のヒロインを務めた。今田さんは、もともと地元・福岡県でのモデル活動を経て上京後に女優業に進出。2018年のテレビドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」で一気に注目を高めた。本受賞を受け、今田さんは「コロナ禍で何度も撮影がストップした作品で、キャスト・スタッフの皆さまがすごく熱量を長く込めた作品ではと思います。その中で素敵な賞をいただけて心から感謝しています。改めてこれからも頑張りたいです」と思いを語った。今回、『ヤクザと家族 The Family』と『劇場版きのう何食べた?』の2作で受賞となったのは磯村さん。もともと小劇場の舞台を中心に活動したのち、映画やドラマにも出演するようになり、2015年の特撮ドラマ「仮面ライダーゴースト」や2017年のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」で注目を集めた。『ヤクザと家族 The Family』では主人公・山本(綾野剛)を慕う半グレの木村翼を肉体改造もいとわない説得力を持って演じ、反対に『劇場版きのう何食べた?』ではドラマ版から人気を博したキャラクター、ジルベールを自由奔放に演じ、魅力を全開にした。磯村さんは受賞の感謝を告げた後、「ようやく新人俳優賞をいただき、スタートラインに立てたと思っています。俳優の道を志してよかったのかなと、何だか少し背中を押してもらっているような気持ちです。渡辺謙さんのお手紙でもありましたが“映画は社会を映し出す鏡”だと思っています。これからも世の中に少しでも貢献できるように努めるとともに、偏見や差別、戦争のない平和な世界が訪れることを強く願っています」と思いのこもったスピーチを行った。また、『騙し絵の牙』で受賞となった宮沢さんは、大学在学中の2015年にオーディションでグランプリを獲得し、「MEN'S NON-NO」専属モデルとしてデビューを飾った。2017年のテレビドラマ「コウノドリ」で本格的な俳優デビューを飾り、2018年には初舞台「BOAT」にて初主演を務めた。『騙し絵の牙』では新人小説家・矢代聖をミステリアスに演じ、物語の鍵を握る役回りを担った。宮沢さんは「この2~3年ほどコロナで世界中が暗い毎日を送っていますが、改めて映画のすばらしさ、希望を与える作品がこんなにあるんだと再確認できました。これからも素敵な作品が多く生まれることを願っております」と映画界に希望を向けていた。(cinamacafe.net)
2022年03月11日宮沢りえNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、宮沢りえは北条義時の義母役で出演。今後、さらにクセのある“悪女”ぶりを発揮する、その演技に期待がかかる。「日本テレビ系のドラマ『真犯人フラグ』にも出演しており、ミステリーの鍵を握る“失踪妻”という役どころ。まったく違う役柄ですが、どちらのドラマでも存在感を見せています。主演を務める映画『決戦は日曜日』も公開され、引く手あまたの大女優です」(テレビ誌ライター)宮沢りえが抱く舞台への熱い思い’18年に元V6の森田剛と再婚し、昨年11月にふたりで新事務所『MOSS』を立ち上げた。ドラマや映画のオファーが途切れない一方、舞台にも力を入れている。昨年12月には舞台『泥人魚』の座長を務めた。’03年に唐十郎が発表した戯曲だ。彼女が最も大切にしているのは舞台なのだという。演劇に詳しい文筆家の折田侑駿氏に話を聞いた。「宮沢さんは映画やドラマには出演していない年があるものの、演劇にはコンスタントに出演されてきました。コロナ禍で’20年はすべての舞台が中止に。それでもなお、’21年には『泥人魚』に挑んだことに、彼女の演劇に対する思いや覚悟のようなものが表れていると思います」宮沢自身も、過去のインタビューで舞台への熱い思いを語っている。《毎日同じことをやっていても毎日新しいものが生まれる感覚があって、それがすごく『生きてる』って感じられて、好きなんです》(『25ans』’11年12月号)《表情にあふれてくる何かって、同時に足の先からもあふれていなくてはいけないものだと思うんですね。だから映画でも、常に全身を撮られていても構わないんです。でも映画ではアップも必要ですからね。そういう意味では、やっぱり舞台はとても好きです》(『せりふの時代』’04年2月号)昔から演劇が好きで、10代から舞台を見に行っていた。「宮沢さんが好んでいたのは、“アングラ演劇”といわれるものです。ストーリーは難解で、演技は前衛的。ファミリー向けの芝居とは違い、とっつきにくいかもしれませんが、そこに演劇の深みを感じたのでしょう」(演劇ライター)中でも最も憧れを抱いていたのが、唐十郎だった。これまでに4度、同氏の舞台に出演している。唐十郎からの“ラブレター”「唐さんは、’60年代に『状況劇場』を旗揚げし、アングラ演劇の旗手として熱狂的に支持されました。劇場を飛び出し、野外で紅テントを建てて公演。過激なスタイルに排斥運動も起こりますが、当時の若者にとってはカリスマ。’88年からは『劇団唐組』を主宰し、劇作家、演出家として数々の舞台を手がけ、昨年には文化功労者に選ばれました」(前出・演劇ライター)宮沢にとって、唐が特別な存在なのには理由がある。《17歳のときに『緑の果て』、20歳のときに『青春牡丹燈篭』と、唐さんの脚本による2本のNHKドラマで主役をやらせていただきました。セリフにずっしりと重みがあって、詩的に美しくて…。頭で理解できなくても心がうずく、みたいな瞬間が17歳の私でも何度もありました》(『25ans』’11年12月号)唐の作品を初めて見たとき、《とてつもない衝撃を受け、胸を激しく揺さぶられ涙が出た》とも宮沢は語っている。今回の『泥人魚』は宮沢には大切な仕事だっただろう。しかし、演出を担当した金守珍氏によると、宮沢の起用は唐の願いでもあったそうだ。《作品はいわばラブレター。ヒロインを輝かせたいという強い思いが、作品を生み出す原動力にもなっていました。その唐さんが『ぜひ当て書きしたい』と強く願い続けた女優が、宮沢りえだったのです。『泥人魚』は唐組で初演されましたが、実はりえさんをイメージして書いたと聞いています。つまり今回、ついに唐さんのラブレターが舞台として結実するわけです》(『泥人魚』公式HPより)相思相愛の仲だったわけだ。公演パンフレットのインタビューで、宮沢は『泥人魚』への意気込みを語っていた。車イスでろれつが回らずも千秋楽へ《唐さんの世界に登場する人たちに触れていると、心の温度があったかいままでいられます。ただ、辻褄という点ではぶっ飛ばされているので(笑)、個人で埋めてみたものを、みんなでミックスさせていくという作業が必要になる》原作者の期待に、宮沢は渾身の演技で応えた。「『泥人魚』には、磯村勇斗などの若手から風間杜夫ら大ベテランまでが集結していましたが、宮沢りえの演技には群を抜いた“強度”がありました。アングラ演劇で重要なのは、俳優たちひとりひとりが役を生き生きと演じ、みんなで芝居を立ち上げるうえで生じる熱量。彼女の鋭い声を耳にすると、たちまちその姿や表情までが目の前に立ち現れてくるようでした。鬼気迫るものが彼女の演技にはあり、その熱が周囲の者たちを巻き込んでいった印象です」(折田氏、以下同)柔軟性にも驚いたという。「勘の鋭さや、演出家の意図を酌み取る力に長けていると感じます。彼女の演技キャリアの中でも、真骨頂的なものだったと思います。彼女が舞台上に登場すると、釘づけになってしまうんです」唐はこのところ体調を崩し、現場に姿を現すことは少なくなっている。都内の自宅の周辺でも、「ここ3年ぐらい見ていません」と証言があり、あまり外出していないようだが、『泥人魚』の稽古には訪れていた。「これまで何本も唐作品のヒロインを務めてきた宮沢さんは唐さんに駆け寄り、“唐さん、お久しぶりです、お元気そうで!”と挨拶していました。唐さんは稽古を食い入るように見ていて、宮沢さんの見せ場では涙を浮かべていたそうです。本来は一幕の通し稽古だけを見る予定だったのですが、本人の希望もあって、二幕の稽古も見ていました」(舞台関係者)いても立ってもいられなくなったようだ。唐は12月29日の千秋楽にも駆けつけた。「車イスに乗り、ろれつも回っていませんでしたが、どうしても宮沢さんに感謝を伝えたかったそうです。宮沢さんは、そんな唐さんを見て感動して震えたと語っていました。唐さんはカーテンコールにも登壇し、会場の全員で三本締めと無声で万歳三唱をしました」(劇場スタッフ)宮沢にとっても、意義の深い舞台だった。“原点”の演劇を大切にしているからこそ、宮沢はドラマや映画で素晴らしい演技を見せることができるのだ。折田侑駿文筆家。1990年生まれ。映画、演劇、文学、服飾、大衆酒場など、各種メディアにてカルチャー系の記事を執筆
2022年03月09日窪田正孝主演・宮沢りえ共演の、ユーモアと皮肉に満ちた新時代ポリティカルコメディ『決戦は日曜日』より、宮沢りえ演じる候補者・有美が怒りを爆発させる抗議演説シーンの本編映像が解禁となった。本作は、突然父の地盤を引き継ぎ出馬することになった政治素人の令嬢・川島有美(宮沢りえ)の選挙を巡り、私設秘書・谷村勉(窪田正孝)ら、ことなかれの主義の議員秘書たちが奮闘するポリティカル・コメディ。赤楚衛二をはじめとして、内田慈、小市慢太郎、音尾琢真など人気・実力を誇る役者陣が、くせ者ぞろいの秘書チームとして集結している。解禁された本編シーンは、スタッフからの不平不満を谷村に聞かされ怒りを露にする有美が「あなたたちの私の対応に対する抗議です!いいかげんにしなさいよ!」と事務所の入ったビルの屋上からまくし立てる場面から始まる。(何を言い出すんだ…?)と戸惑いを隠せない、下から見上げる秘書チームの面々。しかし、怒りモードの有美は止まらない。「日本の政治は終わってる!誰も興味が無い。それはなぜだか分かりますか?それは私たちなんです。わ・た・したちなんですよ!理由は!これが普通だから。これまでこうやってやってきたから。そうやって何も考えずにやってきた結果が今の日本の状況なんです!誰も魅力を感じない。若者も政治に期待しない。ただただ景気は停滞していく一方。日本はスゴイとむなしく言い続けているこの状況。それを変えるには他人事ではなく自分たちのことなんだと国民に自覚してもらうんです。それにはまず、私たちから変わらなきゃいけないんですよ!改善を要求します!対応が変わらないのなら、私は辞めてやるから!」と、一気に思いを吐き出す。「川島さんって政治家に向いてるんじゃない?」「無茶苦茶正論言ってくるじゃん」と呑気に関心し頷く秘書チーム。谷村は「だからって屋上に行かなくても…」と、どこか迷惑そう。「ココから飛び降りようとする人たまにいますよねえ」「ちょうどいい高さなんですかね?」最終的には谷村がどうにかすることで決着をつけることになるのだが…。有美のこの怒りを谷村どのように収めるのだろうか?有美を見上げる秘書を演じた音尾さんと小市さんはこのシーンをふり返り「これは一票入れる」と思わず口にしたそう。窪田さんと赤楚さんも劇中で一番印象的だと口をそろえた注目のワンシーンだ。『決戦は日曜日』は1月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:決戦は日曜日 2022年1月7日より全国にて公開Ⓒ2021「決戦は日曜日」製作委員会
2022年01月06日2021年11月5日に発売される、俳優・宮沢氷魚さんの日めくりカレンダー「HIOMEKURI CALENDAR 2022」。発売に先がけて、本人のお気に入りカットなど一部の写真が公開されました。昨年に引き続き、今年で2度目となる日めくりカレンダーの発売。365日全て異なるカットで、神奈川県箱根町や都内各所にて撮影されており、俳優やモデルとは異なる一面が収録されています。宮沢さんが「他ではあまり見せることのできない素の自分をたくさん撮っていただきました」とコメントされているように、かっこいい表情からかわいい表情まで盛りだくさん!目に留まる場所に置けば、いつもあなたをご機嫌にしてくれるカレンダー。2022年が始まる前に、チェックしてみてはいかがでしょうか?■商品概要『HIOMEKURI CALENDAR 2022(通常版)』価格:7,700円発売期間:2021年 11月 5日(金)18:00~なくなり次第終了(マイナビウーマン編集部)
2021年11月05日モデルで俳優の宮沢氷魚の2022年日めくりカレンダー「HIOMEKURI CALENDAR 2022」の発売が決定。宮沢さん本人のお気に入りカットをはじめ、写真の一部も初公開された。2015年に「MEN'S NON-NO」専属モデルオーディションでグランプリを受賞しモデルデビューした宮沢さん。その後、TVドラマ「コウノドリ」第2シリーズで俳優デビューし、「偽装不倫」『騙し絵の牙』『ムーンライト・シャドウ』に出演。初主演映画『his』では、TAMA映画賞最優秀新進男優賞、報知映画賞新人賞など、数々の賞を受賞。来年放送予定の連続テレビ小説「ちむどんどん」にも出演が決定しており、今後の活躍にも期待される。“日をめくり(氷魚めくり)”と名付けられた同カレンダーは、昨年に引き続き、今年で2回目の販売となり、2022年の365日分、全てが異なるカットで構成。撮影は、神奈川県箱根町や都内各所、全8箇所に及ぶロケ地で計3日間行われ、昨年とはまた一味違う内容に仕上がっている。また、昨年発売時に購入者から数多く寄せられた、「日をめくった後にカレンダーを保存できる場所がない」という意見を受け、今回はカレンダーが丸々収まるBOX仕様にパワーアップ。めくった後のカレンダーも何度でも見返して楽しむことが出来る。本人セレクトカット宮沢さん本人がピックアップしていたお気に入りカットと共に、発売に際してコメントも到着。「他ではあまり見せることのできない素の自分をたくさん撮って頂きました。とても楽しく撮影に挑めたので、ぜひその姿を見てください」とメッセージを寄せている。本人セレクトカットなお、メンバーシップ会員限定で購入可能な“限定版”も用意。全員にオリジナルのポストカード及び撮影メイキング映像が視聴可能なQRコードが付属。さらに、「HIOMEKURI KUJI」と題し、生電話や直筆サインなど、いずれかの特典が入っているという。「HIOMEKURI CALENDAR 2022」は販売中。(cinemacafe.net)
2021年11月05日来年1月に公開の窪田正孝×宮沢りえ共演のポリティカルコメディ『決戦は日曜日』より、本予告が解禁となった。本作は、窪田正孝演じる事なかれ主義の議員秘書が宮沢りえ演じる世間知らずの二世議員とともに選挙戦を戦うことになる、ユーモアと皮肉に満ちた新時代のポリティカルコメディ。 脚本・監督を務めるのは『東京ウィンドオーケストラ』『ピンカートンに会いにいく』などのオリジナル脚本でコメディ作品を発表してきた坂下雄一郎。執筆に5年の月日をかけた脚本で、豪華キャスト陣によるコミカル&シニカルな選挙活動を描く。解禁となった予告編は、宮沢さん演じる川島有美の衆院選立候補表明会見から始まる。地元の有力な議員として手腕を振るっていた衆議院議員の父・川島昌平の地盤を引き継いだことを示す重要な局面だ。二世議員が何を語るのか注目が集まる中、有美の口から発せられたのは…「かくかくが、かくかくの信頼を取り戻す」というまさかの堂々たる読み間違い。窪田さん演じる私設秘書・谷村勉は心の中で「おのおのだよ…」と、心の中でツッコむのだった。「君たち秘書があのバカ操作してくれないと!うまくいくものもいかんだろう!」「もっとちゃんとしなさいよ!」と地方議員や後援会からの叱責に「申し訳ない」「すみません」と頭を下げてばかりの谷村、岩渕(赤楚衛二)、田中(内田慈)、濱口(小市慢太郎)、向井(音尾琢真)の事なかれ主義の秘書チーム。有美はド素人の二世議員であってもやる気だけは十分。他候補者の街頭演説に横槍を入れ、突撃取材に怒り暴行するなど世間知らずな行動を取り、秘書たちの頭を悩ませることに。秘書チームの面々も、「クルーの皆さんも当選目指してがんばりましょう!」と発破をかける有美に対し「ちょっと欧米感あったね (笑)」「やる気あるんですけど、わかってないんですよね」とどこか冷めた対応。足並みのそろわないまま、彼らは選挙戦を戦い抜くことができるのか…と思った予告の最後には有美の「日本の政治は終わってる」「選挙に落ちたらいい」という衝撃の発言と、それに驚く谷村の姿が。果たして、前代未聞の選挙戦の行方は…?本格的なコメディ映画は初挑戦だという宮沢さんのコメディエンヌぶりも光り、本編への期待が高まる予告編となっている。『決戦は日曜日』は2022年1月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:決戦は日曜日 2022年1月7日より全国にて公開Ⓒ2021「決戦は日曜日」製作委員会
2021年10月28日女優の宮沢りえ、南沙良が出演する、江崎グリコ「ポッキーチョコレート」のWEBムービー「娘の帰省、家族の絆」編が22日、公開された。宮沢と南が親子役で共演する「ポッキーと、とある家族の物語」シリーズの第10作目となる今作は、「キモチ重なる、キズナ深まる。」というテーマのもと、ポッキーを分かち合うことでお互いの胸の内を理解し、心を通わせ合う“家族の絆”がテーマの物語である。16歳から同シリーズに出演し、今年で19歳になった南。撮影セッティング中、宮沢がふと思い出したようにスマホを取り出し、「これ、沙良ちゃんと同じぐらいの年齢の時の私」と自身の写真を披露する場面が。南が「美しい……」とつぶやくと、宮沢は「この頃は色々変化があって大変なのに、沙良ちゃんはとても落ち着いていて、すごいよね」と称賛。そして「私も沙良ちゃんみたいな落ち着きがほしいな(笑)」と茶目っ気たっぷりに話していた。
2021年10月22日俳優の宮沢氷魚が出演する、オリオンビール・オリオン ザ・ドラフトの新CM「のどごし」編が、12日より放送開始した。新CMでは、宮沢が沖縄の亜熱帯の森を抜けて白い砂浜へ駆け下りると、目の前には沖縄の青い海。グラスに注がれたビールを一口飲んで「うん。これだ!」と頷き、笑顔でグラスを掲げる。撮影地は沖縄県恩納村。気温30度を超える猛暑の中だったが、宮沢の爽やかな笑顔と開放的な沖縄のロケーションで、爽快感のある仕上がりになっている。■宮沢氷魚インタビュー――今回のCM撮影の感想は?すごく楽しかったです。久しぶりに沖縄に来たので、懐かしさと変わらない景色をたくさん見ることができて安心しましたし、僕も以前からオリオンビールが大好きなので、こういった形でオリオンビールのCMに出られたことは、すごく嬉しく思っております。――普段ビールはどんなシチュエーションで飲んでいますか?仕事終わりに飲むっていうのが習慣付いていて、まだ結構暑い日々が続いているので日中、外でロケとか仕事して家に帰ってきて、まず1缶飲むのが最高に美味しいですよね!――オリオン ザ・ドラフトはどんな時に飲みたいですか?もちろん夜飲むビールも美味しいですけど、まだちょっと暑さ(太陽)が残っているうちに。最初の一口飲んだ時のあの爽快感は他にはないでしょうね。――オリオンビールファンの皆さんへ僕もオリオンビールの大ファンなので、大好きなオリオンビール「ザ・ドラフト」のCMに出演させていただいて本当に嬉しく思っております。この美味しさが一人でも多くの人に伝わるよう僕も頑張りましたので、皆さん是非CMの方もご覧になって頂き、美味しいビールを飲みましょう!
2021年10月12日宮沢氷魚撮影/矢島泰輔「小さいころからドラマが好きで、その世界に入ってみたいと思っていました。とにかくキラキラした作品が好きでよく見ていたんです。ただ、学校の勉強と部活で忙しくて、オーディションとかは行けませんでしたが、俳優という仕事は1回チャレンジしてみたいなと憧れていました」’15年よりモデルとして活躍し、’17年にドラマ『コウノドリ』で俳優デビュー。’22年度前期の連続テレビ小説『ちむどんどん』への出演が決まるなど、ドラマに映画、舞台と幅広くキャリアを積み、俳優としての階段を駆け上がっている宮沢氷魚。現在、よしもとばななの原作小説を映画化した『ムーンライト・シャドウ』に出演。物語は恋人を亡くした主人公・さつき(小松菜奈)が、満月の夜の終わりに死者と再会できるという“月影現象”を通して、悲しみを乗り越えようとする姿を描くラブストーリー。宮沢はさつきと出会い一瞬で恋に落ちる青年の等を演じている。「ひと目惚れみたいな経験はないですが、さつきは魅力的な女性なので、等が会った瞬間に“この人をもっと知りたい”という気持ちになるのはわかります。僕はよく笑う女性が好きですね。顔がクシャとなるくらい笑う人が」■いまハマっている2つの趣味多忙な日々を送る宮沢だが、ハマっていることが2つあり、1つは趣味の野球。「今年は行けてないのですが、球場に行ってビール飲みながらソーセージを食べたりして野球観戦をするのは好きですね。大谷翔平選手の試合も見られるときは全部見てます。同い年なのですが、生まれ持ったものが違うんだなって改めて思いますね」もう1つはオフの日の散歩。「この夏も暑かったですが、夜に耐えられる暑さになったら外に出て1時間とか、長いときは2時間くらい散歩したりしていました。建物を見るのが好きなので、住宅街を黙々と歩いたりしていました」実はこの建物を見ながらの散歩には、ある野望が秘められていた。「将来、家を建てたくて、そのときの参考にしているんです。だから、“この家めちゃくちゃいい!!”とか思いながら玄関や壁の色とかを見て、未来の自分の家を想像しています(笑)」僕の朝のルーティン「部屋はシンプルなほうが好きなので、なるべく物を増やさないようにしています。ただ、物が少ないからこそ、汚れが目立つんです。いつも朝から掃除機かけてます(笑)。もう朝の習慣ですね。起きて、コーヒー入れて、飲み終わったら掃除機かけるのが僕の朝のルーティンです」全国ロードショー中『ムーンライト・シャドウ』(C)2021映画『ムーンライト・シャドウ』製作委員会
2021年09月28日世界30か国以上で翻訳されている、吉本ばななさんの小説「ムーンライト・シャドウ」が、33年の月日を経て映画化に。メガホンを取ったのは、エドモンド・ヨウ監督。主人公のさつき役に小松菜奈さん、等役に宮沢氷魚さんに加え最旬の若手俳優が配役され、物語の世界観を昇華させた。小松菜奈:お話をいただき、日本の名作をマレーシア出身の監督が手がけるという異色な組み合わせに興味を持ちました。個性的なメンバーで、生と死に向き合う重さをファンタジーに描くのも魅力的で。この先「間違いなく自分の人生に必要だった」と言える作品になると思いました。宮沢氷魚:僕も脚本を読んだ時すごく素敵な作品だと思ったんですが、そのあと原作を読んだら、この世界観をどう映像化するんだろうという不安も出てきて。でもエドモンド監督と一緒に撮り重ねていくうちに、情熱的でチャーミングなこの監督に任せたら大丈夫だ、と自信が持てました。小松:画面越しですが、宮沢さんとは以前、リモートのお仕事でお話ししたことがあって。初対面なのに自然に話せる不思議な雰囲気を持っていて、絶対いい人だ、って思ってましたね(笑)。宮沢:あははは(笑)。うれしい。小松:(佐藤)緋美くんも臼田(あさ美)さんも(中原)ナナちゃんも、役柄にピッタリで、演じているうちに役ではなく本人なんじゃないかという感覚になるぐらい。それがとっても素敵に映像に表れています。――4人のほのぼのとした日常から始まるものの、等と、中原さん演じるゆみこが突然事故で死んでしまうところから物語は一変。恋人を失ったさつきの苦しみと向き合いつつも、完成作を観た時には、役作りについて納得できたという小松さん。小松:監督はさつきを変わった女の子に描こうとしていたんですが、私は現実を受け止めている普通の女の子を演じたくて、現場では2パターン撮ったりもしたんです。それがすごくうまくつながれていました。そして深いテーマですが、カラフルな衣装やポップな美術演出の効果で、とても見やすくなっていて。以前に監督の別の作品を映画館で拝見した時も思ったんですが、監督のちょっと現実離れした感覚と原作の世界観が見事にマッチしていました。宮沢:完成作では、映像の美しさに加えて個性的なキャラクターの思いや訴えかけるものをとても色鮮やかに感じました。ただ、僕が12月の寒さの中で水に浸かって撮ったシーンはいつ出てくるんだろう…と思っているうちに、映画が終わって。緋美くん演じる柊のダンスシーンは想像の倍以上ありましたけど(笑)。小松:あはは(笑)。監督イチオシのおしゃれなシーン。でも冬の橋の上や川沿いの撮影は本当に寒かった!――寒さと引き換えに、澄んだ空気は、夜空や川原の自然をより美しく見せてくれたのも印象的だったよう。小松:物語の核になる“月影現象”が起こるシーンは一発撮り。役者もスタッフも、天気も見事にぴったりハマった。その一体感とともに自然との共存が得られた気がして、カットのあとには拍手が起こりました。宮沢:重いテーマではあるけれど、希望を与えてくれる作品です。小松:誰にでも共感できる部分があるはず。構えずに観てほしいです。――物語のキーアイテムとなる“鈴”と“セーラー服”のように、お二人にも大切に持ち歩くものがあるそう。宮沢:15年使っているポール・スミスの財布がもうボロボロなんですが、これを親がプレゼントしてくれてから大学受験もうまくいったし、この仕事も始められたので幸運のアイテム。いつもそばにないと不安なんです。でも穴が開いてしまい一円玉が落ちるので、そろそろ替えないと…。小松:私は小さい頃に撮った家族写真。紙焼きだからボロボロだけど、それがよさでもあるんですよね。『ムーンライト・シャドウ』恋人の突然の死に直面し、深い悲しみに打ちひしがれているさつき。満月の夜の終わりに死者と出会えるかもしれないという不思議な“月影現象”に導かれていく…。原作は『キッチン』に収録。全国公開中。©2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会こまつ・なな1996年2月16日生まれ、東京都出身。2008年にモデルデビューし、’14年に映画『渇き。』で俳優デビューを果たす。映画初主演は’16年公開の『溺れるナイフ』。映画『恋する寄生虫』が11月に公開予定。ジャケット¥163,900トップス¥71,500パンツ¥82,500(以上パトゥ/イザ TEL:0120・135・015)リング、人差し指¥121,000中指¥148,500薬指¥77,000(以上シハラ/シハラ ラボ TEL:03・3486・1922)みやざわ・ひお1994年4月24日生まれ、サンフランシスコ出身。2022年春に放送予定の連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)に青柳和彦役として出演。代表作はドラマ『偽装不倫』、映画『his』『騙し絵の牙』ほか。ジャケット¥108,900シャツ¥39,600パンツ 参考商品(以上コム デ ギャルソン オム ドゥ/コム デ ギャルソン TEL:03・3486・7611)その他はスタイリスト私物※『anan』2021年9月29日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・遠藤彩香(小松さん)秋山貴紀(宮沢さん)ヘア&メイク・小澤麻衣(mod’s hair/小松さん)取材、文・若山あや(by anan編集部)
2021年09月25日小松菜奈や宮沢氷魚が出演する、吉本ばなな原作の映画『ムーンライト・シャドウ』が現在公開中。この度、本作のコラボレーションソング、小袋成彬による「Parallax」のコラボMVが到着した。本作のコラボソングを歌う小袋さんは、2018年に宇多田ヒカルをプロデューサーに迎え、アルバム「分離派の夏」でメジャーデビュー。現在はロンドン在住でアーティストとして活動する傍ら、プロデューサーや作家としてもマルチに活動している。今回到着したMVは、本作のメガホンを取ったエドモンド・ヨウ監督が特別に制作。楽曲タイトルの「Parallax」は、“視差”(=ものを観察する場合に、見る場所や見る条件によって見え方に差ができること)という意味であることから、主人公・さつき(小松さん)の一人称で描かれる映画とはまた違った角度となる、さつきの恋人・等(宮沢さん)目線で物語を捉えた映像となっている。『ムーンライト・シャドウ』コラボソングMV夜明け前の薄暗い川の水面に横たわる等が映し出され、「Parallax」が静かに語りかけるように流れ出す本映像。本作のキーアイテムである“鈴”は、さつきと等の出会いを導くもので、イヤリングに付けていた鈴を失くして探すさつきと、それをたまたま見つけた等が、河原で出会う場面を神秘的に映し出す。恋人関係になるさつきと等の穏やかで幸せな日々、さつきと等の表情にフィーチャーした掛け合いの演出が続き、そして「あなたから隠れて黙って戦っていたこと」という歌詞が、お互い何か秘密にしていることがあるのではないか…と、暗示させるようで、物語の違った側面を幻想的に表現している。惜しくも本編からカットされてしまったシーンも使用されており、さつきや等らの心情の機微に触れるようで、観賞後にもまた違う角度から楽しめる映像だ。また本作を鑑賞した映画監督たちから絶賛コメントも到着。岩井俊二監督は「この映画を観た私たちはきっと何か特別な一日を手に入れるだろう」と言い、行定勲監督も「小さな音に耳をすますような研ぎ澄まされた感動がこの映画にはある」と話している。■エドモンド・ヨウ監督 コメントParallaxとは視差、物の位置の差異を表します。視点が変わると言う意味において、成彬さんの素晴らしい曲と映画『ムーンライト・シャドウ』は響き合っているのではないかと思います。映画はさつきの視点で語られますが、Parallaxと言う曲は等の声であると考えることが出来るのではないかと思います。等の言葉にし難い感情と言うものが、完璧にこの歌によって表現されていると思います。したがって、私は意図的にこのMVの中で、本編で使わなかったカットやシーンを取り入れました。そして等の視点から見た物語を再訪することを意図しました。等は居なくなったかもしれませんが、それは単にパララックスによるものです。さつきが別の視点で見ることによって、等の感情というものが残っているはずです。『ムーンライト・シャドウ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ムーンライト・シャドウ 2021年9月10日より全国にて公開©2021映画『ムーンライト・シャドウ』製作委員会
2021年09月17日上白石萌歌、宮沢氷魚らが出演する、宮部みゆきの傑作ヒューマンミステリーを原作とした連続ドラマ「ソロモンの偽証」より、ポスタービジュアルが解禁となった。クリスマスの朝、雪の積もった校庭で藤野涼子(上白石萌歌)はクラスメイト・柏木卓也(野村裕基)の死体を発見する。警察や高校が自殺と断定する中、涼子のもとに“同級生・大出俊次(坂東龍汰)らによる殺人”を告発する匿名の手紙が届く。自殺か他殺か、転落死をめぐって騒ぎだすマスコミやSNSユーザー。校長の津崎正男(小林薫)は事態の収束を図るも、さらなる事故が起きてしまう。次々に起こる不可解な出来事。大人たちの対応に納得できない涼子は謎の他校生、神原和彦(宮沢氷魚)とともに立ち上がる。「裁判をしませんか。わたしたちで」。前代未聞の学校内裁判が始まる…。宮部みゆきが構想に15年、執筆に9年もの歳月を経て完成させた「ソロモンの偽証」は売上累計300万冊超えのミステリーの金字塔だ。2015年には映画化もされているが、1990年代の公立中学校だった原作の舞台を、本作ではSNSが普及する現代の私立高校に置き換えており、より時代性を意識した作品となっている。連続ドラマ初主演となる上白石萌歌が“学校内裁判”を主導する高校生・藤野涼子を演じ、裁判に参加する謎の青年・神原和彦役に宮沢氷魚、ひどいニキビに悩む三宅樹理役に山本舞香、ある事件を追う刑事で涼子の父・藤野剛役に高嶋政宏、生徒や警察、マスコミの対応に苦慮する校長・津崎正男役に小林薫など、注目俳優やベテラン勢が脇を固める。そのほか浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)、野村裕基、坂東龍汰、モトーラ世理奈、富田望生、坂井真紀、西田尚美、篠原ゆき子、橋本じゅん、田中哲司ら豪華俳優陣が集結した。そしてこの度解禁されたのは、総勢15名の俳優陣によるポスタービジュアル。真っ直ぐな眼差しの生徒たち、それぞれの思惑を持った大人たちが写し出され、緊迫感あふれるデザインとなっている。ひとりの転落死から始まる不可解な出来事。動揺する生徒、困惑する保護者、体裁を気にする教師、騒ぎ立てるマスコミやSNSユーザー。一体、誰が真実を話し、誰が嘘をついているのか。謎に満ちた衝撃の真相とは?現代社会へ警鐘を鳴らすミステリーに期待が高まる。WOWOW開局30周年記念 連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」は10月3日(日)より毎週日曜22時~放送・配信スタート(全8話、第1話無料放送)(text:cinemacafe.net)
2021年09月02日映画『ムーンライト・シャドウ』が9月10日(金)より公開される。この度、公開前におさらいしておきたい、5人の主要キャラクターをご紹介。原作「ムーンライト・シャドウ」とは――1988年に刊行され、世界30か国以上で翻訳、社会現象ともいえる大ヒットとなった吉本ばななによる「キッチン」収録の短編小説。吉本さん自身は「初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説」と語っており、ファンの中では“初期の名作”との呼び声も高い作品だ。名作ラブストーリーを魅力的な俳優陣で映画化33年の時を経ても変わらず愛され続ける「ムーンライト・シャドウ」。そこには“恋人の死”という受け入れがたい現実に直面し、それでもなお、哀しみを乗り越え未来へ進んでいこうとする者たちが描かれ、彼らに巻き起こる様々な感情は、我々現代人にもきっと共感できるはず。そして本作には、吉本さんが「ぴったり」と太鼓判を押した、理想のキャスト陣が集結。主人公役には、『渇き。』『溺れるナイフ』『糸』などに出演、『沈黙-サイレンス-』でハリウッドデビューも果たした小松菜奈。また、モデルであり、「コウノドリ」で俳優デビュー以降、「偽装不倫」、『騙し絵の牙』、『his』と話題作に出演する宮沢氷魚。オーディションを勝ち抜き、本作で次世代を担う才能を遺憾なく発揮している佐藤緋美と中原ナナ。さらに、どんな役にもハマる抜群の演技力を持つ臼田あさ美。彼らが情緒豊かにその世界観を彩り、「ムーンライト・シャドウ」を見事に実写へと昇華させている。唯一無二の個性と確かな実力で魅せる主要キャラクター主人公・さつき/小松菜奈いなくなってしまった飼い猫を探している途中、身に付けていたはずの鈴を河原でなくしてしまう。そして偶然、鈴を拾ってくれた等と導かれるようにして出会い、瞬く間に恋に落ちる。等と穏やかな毎日を過ごしていたが、ある日突然、等を事故で失ってしまい、以来、深い哀しみに飲み込まれそうな気持ちを紛らわすように毎日走り続け、必死に哀しみと向き合おうとしている。そして不思議な女性・麗と出会い、徐々に“生きていく”という日常を取り戻していく。さつきの恋人・等/宮沢氷魚全てを包み込むような優しさを持つ一方、いつのまにかその場からいなくなってしまうような儚さがどこか漂う人物。さつきはその優しさと雰囲気に惹かれ、恋人として幸せな時間を過ごしていく。弟・柊とも仲が良く、柊の恋人・ゆみこと4人で過ごす時間も大切にしているが、突然、帰らぬ人となってしまう。等の弟・柊/佐藤緋美等の3つ下の弟。初対面の人に手料理を振る舞うことを流儀としており、食べている姿で相手がどんな人なのかを感じ取る。ある日突然、等と共に恋人・ゆみこも帰らぬ人となってしまい、さつきと同じく深い哀しみを紛らわすため、洋服好きのゆみこを想い、彼女の制服を着て生活することで何かを感じようとしている。柊の恋人・ゆみこ/中原ナナ洋服が好きで、ダンスが得意。満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な<月影現象>について、誰よりも興味を示す。さつきを慕い、4人で楽しく穏やかな日々を過ごしていたが、等と共に突然、帰らぬ人となってしまう。麗/臼田あさ美等を亡くしたさつきの前に現れる、不思議な女性。どこかミステリアスな存在で、<月影現象>へさつきと柊を導いていく人物。『ムーンライト・シャドウ』は9月10日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ムーンライト・シャドウ 2021年9月10日より全国にて公開©2021映画『ムーンライト・シャドウ』製作委員会
2021年08月28日感染症によるマスク生活が長引き、「肌の調子が悪い」「肌が揺らぐ」といった悩みが増えた人も多いのでは。まだ出口が見えないからこそ、肌の調子を整えて、気持ちを前向きに保ちたいですね。ランコムは肌と向き合い、強さみなぎる輝き溢れる肌の第一歩を踏み出せるオンラインイベント「ランコム フューチャーサロン」を開催中。このほど、ゲストに宮沢氷魚さんを迎え、記者発表会をオンラインで開催しました。ランコムを代表する美容液「ジェニフィック」「ジェニフィック」は、2009年に誕生し、2019年9月には誰もが持つ美肌菌*に着目し進化しました。みずみずしい日本専用フォーミュラは、洗顔後すぐの肌に使用することで、浸透感の良い肌に。2020年には美容液売り上げプラス40%成長、数多くのベストコスメを受賞するランコムを代表するレジェンド美容液です。(*皮膚常在菌叢(ランコムとしての定義))「ランコム フューチャーサロン」発表会に宮沢氷魚さんが登場8月13日(金)のオープンに先駆け、「ランコム フューチャーサロン」の内容を紹介する当発表会にゲストとして登場したのが、宮沢氷魚さんです。ジェニフィックがもたらす強さみなぎる、輝き溢れる肌を体現する「Mr. ジェニフィック」を目指して「ランコム フューチャーサロン」内のコンテンツを体験。宮沢さんは、「ランコム フューチャーサロン」内で上映されるスペシャルムービーにも出演しています。ジェニフィックを愛用している宮沢さんは、使いだしてまだ間もないものの、ジェニフィックがスキンケアの中心的存在になったと、すでに宮沢さんにとって欠かせないアイテムとなっているといいます。毎日のルーティンとして活用し、ジェニフィックを使い肌と向き合う “ジェニフィックタイム”を日々大切にしているとのこと。「『Mr. ジェニフィック』と言ってもらえるように、もっとスキンケアや美肌菌*のことを知りたいですね。」と宮沢さんはこれからの抱負を語りました。(*皮膚常在菌叢(ランコムとしての定義))「ランコム フューチャーサロン」 実施概要■ イベント名:ランコム フューチャーサロン■ 期間:2021年8月13日(金)~19日(木)7日間■ URL:記事下部参照スマートフォンで顔写真を撮ると、AIが素早く分析してくれるゾーンや、宮沢氷魚さんのスペシャルムービーを公開しているゾーンなど、5つのゾーンが楽しめます。開催期間中、全ゾーンを体験して、ジェニフィック1年分ゲットのチャンスも。ランコム フューチャーサロンに隠れているジェニフィックボトルを探し、5本すべて集めてキーワードをゲット。ランコム公式LINEでキーワードを入力すると、ジェニフィック1年分など豪華特典のチャンス!ぜひ、フューチャーサロンの全ゾーンを体験して応募してください。【参考】※ランコム フューチャーサロン
2021年08月16日マスクをする生活には慣れてきたものの、真夏の高い気温や湿度に肌が慣れず、肌荒れを起こしてしまっている…という人は多いのではないでしょうか。そんな方にぴったりの体験型オンラインサロン「ランコム フューチャーサロン」が期間限定でオープンしました!オープンを記念した発表会では、ランコムの大人気美容液「ジェニフィック アドバンスト N」を愛用する俳優の宮沢氷魚さんが登場。自身の美肌の秘訣やスキンケアの方法なども聞くことができたので、早速レポートします!強さみなぎる、輝き溢れる肌へと導く「ランコム フューチャーサロン」2021年8月13日(金)〜19日(木)までの期間限定でオープン中の「ランコム フューチャーサロン」。肌と向き合う5つのゾーンを通して、ランコム先進のビューティーテックや、誰もが持っているという美肌菌*研究などを体験できるものです。(*皮膚常在菌叢(ランコムとしての定義))マスクや気温、湿気など肌にとって厳しい環境が続く今こそ、改めて自分の肌と向き合い、根本から健康的で美しい肌を保ちたいもの。本イベントは、将来の肌を強さみなぎる、輝き溢れる肌へ導くきっかけをつくってくれます。モバイル端末からいつでもどこでも無料でアクセスでき、堅苦しさなしで楽しめるのもポイントです!fam8_js_async(’’, ’_site=7202&_mloc=33117’);宮沢氷魚さんが美肌ルーティーンを大公開!発表会では、大人気俳優の宮沢氷魚さんが登場!仕事柄普段からスキンケアや美容に関心があり、家でのケアにも気を配っているそうです。普段欠かさずに行っている美容習慣を尋ねられると、「乾燥してしまうのでお風呂からあがったらすぐに顔と体をケアするようにしています。季節によって使うものや使う量を調整したり。とにかく時間との勝負です!」と、本格的な回答をしてくれた宮沢さん。ランコムの美容液 「ジェニフィック」も、最近使い始めたのだとか!「みずみずしくて肌にスーッと馴染んでいくんですよね。日本専用のフォーミュラということで、日本人の肌質にあっているような感じがします!」と、ジェニフィックがお気に入りの様子でした。さらに、「朝の洗顔後に使用しているのですが、一瞬で肌が潤い、気持ちよく目が覚めるので、朝のルーティーンとなっています。夜のお風呂あがりにもすぐに肌に馴染ませるようにしています。これも時間との勝負です!」と、詳しい朝のルーティーンも紹介してくれました。宮沢さんにとってジェニフィックを使うひとときは「自分の肌と向き合う時間」。その時の自分の肌の状態を確認し、それによって生活リズムを見直すなど忙しい中でも大切にしている時間の一つだといいます。肌状態を楽しく知り学べる「ランコム フューチャーサロン」を体験!自分の肌と向き合う時間を発展させ、さらにサイエンスの観点から肌状態を知ることができるのが「ランコム フューチャーサロン」。宮沢さんもタブレットで実際に体験!肌測定のゾーンはランコム初のオンライン肌診断ができ、スマートフォンで撮った画像でハリ・ツヤ・シミ・シワ・キメの5つの肌状態が判明。「すぐに判断してくれるし、周りの目も気にならないので男女関係なくおすすめできます!」と宮沢さんも太鼓判!ちなみに宮沢さんの結果は良いものだったのだとか。ランコムのインターナショナルサイエンティフィックディレクターである、ドクターアニーさんのコーナーも。健康な肌に不可欠な美肌菌*の重要性を学べますよ。(*皮膚常在菌叢(ランコムとしての定義))美肌菌とお肌に4層あるバリア機能の関係を体感できるゲームゾーン、オンライン限定の商品が購入できるバーチャルストアゾーンもあります。また限定ムービーゾーンでは、このオンラインサロンでしか見られない宮沢さんのかっこいい動画が公開されています!「リアルにショップに行って買い物をしたような感覚にもなれる」と、宮沢さん。自分が知らなかった肌に関する重要なポイントを知ることができ、楽しんで勉強できたと、体験した感想を笑顔で語ってくれました。気軽に出かけることが難しい昨今ですが、お家にいながら肌の状態を客観的に知ることができるなど美肌力を底上げできるコンテンツが魅力的でした。見ているだけでもテンションを上げてくれるので、ぜひアクセスしてみてくださいね。参考:ランコム フューチャーサロン
2021年08月16日ランコムは、8月12日(木)10時より、「ランコム フューチャーサロン」 オンラインイベントの記者発表会をオンラインで開催。ゲストには宮沢氷魚さんが登場し、「Mr. ジェニフィック」を目指すべく、サロン内のコンテンツを体験した。「ジェニフィック アドバンスト N」 製品概要「ジェニフィック アドバンスト N」は、美肌菌*の変化に着想を得て誕生。美肌菌*は誰もが肌に生まれ持つマイクロバイオーム(皮膚常在菌叢)のことで、肌のバリア機能を強化し、回復を促す重要な役割を果たしている。ランコムの15年にわたる美肌菌*研究を経て、2019年9月に進化した。(*皮膚常在菌叢(ランコムとしての定義))「ランコム フューチャーサロン」イベント冒頭、「ジェニフィックを使うことによって肌がみずみずしくなっていくのを感じました。日本専用のみずみずしいフォーミュラの美容液なので、僕の肌になじんでとても気に入っています。」とジェニフィックの魅力を語った宮沢さん。「ランコム フューチャーサロン」に降り立った宮沢さんは、「ランコムの先進のテクノロジーやサイエンスを感じられる、“フューチャーサロン”の名前にふさわしい世界観ですね」とフレッシュな笑顔を見せた。■ イベント名:ランコム フューチャーサロン■ 期間:2021年8月13日(金)~19日(木)7日間■ URL:記事下部参照・ゾーン1 AIで肌測定・ゾーン2 宮沢氷魚さん動画・ゾーン3 専門家のアニーに質問・ゾーン4 スキンバリアゲーム・ゾーン5 バーチャルストアオンライン限定キット■ジェニフィック キット30mLキット:11,000円(税込)/50mLキット:15,400円(税込)【製品内容(セット内容)】ジェニフィック アドバンスト N 30mLもしくは50mL (美容液)クラリフィック デュアル エッセンス ローション 50mL (美容化粧水/試供品)ジェニフィック アドバンスト アイクリーム 5mL (目もと用クリーム/試供品)ジェニフィック アドバンスト ハイドロジェル メルティングマスク 28g×1枚 (シート状マスク/試供品)■ジェニフィック アドバンスト N 定期お届け便(全5回)15,400円(税込) × 5回 お支払い総額77,000円(税込)(全3回)15,400円(税込) × 3回 お支払い総額46,200円(税込)【製品内容(セット内容)】ジェニフィック アドバンスト N 50 mL (美容液)ジェニフィック アドバンスト N 7mL (美容液/試供品)アプソリュ エッセンス ローション 50mL (化粧水/試供品)クラリフィック デュアル エッセンス ローション 50mL (美容化粧水/試供品)ジェニフィック アドバンスト ハイドロジェル メルティングマスク 28g×1枚 (シート状マスク/試供品)UV エクスペール トーン アップ ローズ 10mL (日やけ止め用乳液・メイクアップベース/試供品)(5回コースのみ最終回に、ジェニフィック アドバンスト N 30mL (美容液)をお届けします)8月13日(金)~19日(木)までの7日間は、ジェニフィック1年分など豪華特典のチャンスがあるキャンペーンも実施中。ぜひ「ランコム フューチャーサロン」にアクセスしてほしい。【参考】※ランコム フューチャーサロン
2021年08月16日小松菜奈、宮沢氷魚を迎え、吉本ばなな著「キッチン」収録の短編小説をマレーシア出身のエドモンド・ヨウ監督が映画化した『ムーンライト・シャドウ』。この度、原作ファンから注目を集めていた柊(ひいらぎ)役に期待の若手俳優・アーティストの佐藤緋美、物語のキーパーソンとなる麗(うらら)役に臼田あさ美が決定。さらに、彼らが登場する本予告と、メインビジュアル、コラボレーションソングが解禁された。本作は、ある日突然、愛する人を亡くした主人公のさつきが、死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象〈月影現象〉を通して、哀しみをどう乗り越えるのかを描いた「さよなら」と「はじまり」のラブストーリー。主人公さつき(小松菜奈)の恋人で、突如帰らぬ人になってしまう等役を宮沢氷魚が演じることが発表され、原作ファンの間でも大きな話題をさらった。そしてこの度、追加キャストが明らかとなり、「いったい誰がやるのか?」と真っ先に大きな注目が集まっていた柊のキャスティング。柊は兄の等と自身の恋人・ゆみこを同時に亡くし、兄の恋人であったさつきともに深い哀しみに打ちひしがれながらも、少しずつ“生きていく”という日常を取りもどしていく難しい役どころ。そんな柊役を今回見事オーディションで勝ち取ったのが、浅野忠信とCharaを両親にもつ俳優・アーティストの佐藤緋美。2018年に寺山修司原作の舞台「書を捨てよ町へ出よう」(18)で主演デビューし、その後『#ハンド全力』などの映画に出演、【HIMI】としてのアーティスト活動でも、才能あふれる独自の存在感を発揮している。柊は亡くなった恋人・ゆみこのセーラー服を着て日々を過ごし何かを感じようとする、原作でも非常にインパクトのあるキャラクター。佐藤さんは演じることが決まった際、「まさかこの役をいただけるとは思っていなかったのでびっくりした。柊は僕自身と合致する部分が全くないので、正直すごく難しかったけれど、だからこそ挑戦してみたいと思った」と語っている。印象的なもみあげ・おかっぱの髪型も「素の自分とは違う姿で演じたい」と自ら監督に提案。監督は佐藤さんを起用した理由として「オーディションで、独自のリズムとテンポによって出来た別世界に住んでいるような印象で、原作で描かれる柊にとても近いと感じた」と語り、現場では「自由奔放で、刺激的なエネルギーを発していた」とふり返る。そしてもう一人、原作ファンが注目していたキャラクターで、さつきの前に現れる不思議な女性・麗役には、映画『南瓜とマヨネーズ』『愚行録』『美人が婚活してみたら』『架空OL日記』など、幅広いジャンルの作品でどんな役でも演じきる、臼田あさ美。麗は、どこかミステリアスな存在感を放ちながら、「満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない」という不思議な現象〈月影現象〉へ、さつきと柊を次第に導いていく。臼田さん自身も「とても不思議なキャラクターで、答えがないと感じた。『監督はこの作品をどんな風に撮るんだろう?』と、予測できない部分に興味が湧いた」とオファーを受けたときをふり返る。麗がどんな風に作品にスパイスを加えているのか、期待が高まる。また、柊の恋人・ゆみこを演じた中原ナナは、「カネボウ」や「コカ・コーラ」「Adidas」などの海外広告のイメージモデルとして活躍し、本作でゆみこ役のオーディションを見事に勝ち抜き、鮮烈な女優デビューを果たした。さつきの親友・蛍役に吉倉あおい、さつきや柊と麗を巡り合わせる充役に中野誠也など、原作にはないオリジナルのキャラクターも登場する。追加キャスト発表と併せて、60秒の予告映像が解禁。「等はいつも、小さな鈴を肌身離さず持ち歩いていた。それは彼のそばを最後まで離れない運命となった――」。さつき(小松さん)の含みのあるナレーションとともに始まる映像には、失くした鈴をきっかけに出会い、恋に落ち、付き合い出すさつきと等(宮沢さん)の幸せいっぱいの姿が。そして、等から紹介され、初めて会ったときから意気投合した等の弟・柊(佐藤さん)とその恋人のゆみこ(中原さん)との、何気ないけれど穏やかで幸せな4人の日々が、安らかでどこか神秘的な音楽とともに美しく収められている。だが、突然の着信音により状況は一変。「事故があって、二人とも、死んだ――」柊から電話越しに受けた突然の訃報に、深い哀しみに打ちひしがれ、生きる気力さえも失ってしまったような、痛々しいさつきの姿が画面いっぱいに映し出される。ここで小袋成彬によるコラボレーションソングの「Parallax」がかかると、不思議な女性・麗(臼田さん)に出会い、「満月の夜の終わり」に「死者と再会できる」〈月影現象〉という不思議な現象に導かれていくさつきと柊の姿が描かれる。さつきの中に湧き上がる等と過ごした愛しい記憶、「もう、その音は、私の頭の中にしかなくて……」涙を流しながらあふれる想いを“声”に出すさつき。彼らは愛する人との別れをどう乗り越えるのか――。「どこかとどこかの歯車が、偶然噛み合ったら、何かが起こるのかも」という、等からの最後のメッセージに込められた意味とは?コラボレーションソング「Parallax」は、小袋さんの2019年12月にリリースされた2ndアルバム「Piercing」以来1年9か月振りとなる新曲予告映像内で楽曲も同時に初解禁となった。2018年に宇多田ヒカルをプロデューサーに迎え、アルバム「分離派の夏」でメジャーデビュー、現在はロンドン在住で、アーティストとして活動する傍ら、プロデューサー、作家としてもマルチに活躍。彼の研ぎ澄まされた感性による音楽が、本作のどこか日常から少し浮いているような世界観とマッチし、その美しくも儚いメロディーが映像を彩る。さらに、メインビジュアルには「ひとつのキャラバンが終わり、また次が始まる。」とのコピーが。これは原作の小説でも非常に印象深く刻まれている、主人公・さつきの台詞。「キャラバン」という、一見聞きなれないが心の奥深くに残るその言葉からは、原作者・吉本ばななの作品が内包する、現実と妄想の狭間のような独特の世界観が浮かび上がり、映画にも描かれている1つの“メッセージ”となっている。『ムーンライト・シャドウ』は9月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ムーンライト・シャドウ 2021年9月10日より全国にて公開予定©2021映画『ムーンライト・シャドウ』製作委員会
2021年08月13日小松菜奈&宮沢氷魚の共演で、吉本ばなな著「キッチン」(新潮文庫)に収録されている同名短編小説を映画化した『ムーンライト・シャドウ』。「キッチン」は社会現象ともいえる大ヒットを博し、これまでに世界30か国以上で翻訳され、発売から33年経ったいまでも世界中の人々に愛されている。生と死や愛をモチーフに生きることの寂しさ、美しさをナチュラルに描き出す作風が特徴で、長きに渡り人々の胸を打つ作品を世に送り出してきた人気小説家・吉本ばなな。繊細かつ力強さも兼ね備えた巧みな表現力で紡ぐ登場人物の心理描写は世界中のファンを魅了し、これまで役所広司・鈴木京香・堀北真希主演の『アルゼンチンババア』(07)、安藤サクラ&井浦新共演の『白河夜船』(15)、近年では日韓合作による『デッドエンドの思い出』(19)など映像化されてきた作品も数知れず。その中でも1988年に刊行された「キッチン」は30か国以上で翻訳され、新潮社が毎年夏に行うキャンペーン「新潮文庫の100冊 2021」でプレミアムカバー版として販売されるなど、“世界の吉本ばなな”の原点として広く知られる。表題作も故・森田芳光監督『キッチン』(89)、日本・香港合作『kitchen キッチン』(97)として映画化されている。「地に足がつかない気持ちが映像によってどう表現されるのか楽しみ」そして短編小説として収録されている「ムーンライト・シャドウ」は、1987年に日本大学芸術学部長賞、1988年に泉鏡花文学賞を受賞するなど、吉本ばなな初期の名作との呼び声も高く、いまなお愛され続けている作品だ。先日、主人公・さつき役を長編映画単独初主演となる小松さん、さつきの恋人・等役を宮沢さんが務め映画化されることが発表されると、不朽の名作が時を超えて、いま最も旬な2人の共演に原作ファンの間でも大きな話題をさらった。吉本さん自身も映画化について「全編を通じて、夢なのか妄想なのかそれとも現実なのか。年齢を重ねると『人って死ぬんだな』とか、『理不尽なことも起きるんだな』とだんだんわかってくると思うのですが、そういうことを考えてもみなかった若い時期にそういうこと(大切な人との別れ)が起こってしまって、地に足がつかない気持ちが映像によってどう表現されるのか一番楽しみにしています」と期待を寄せている。マレーシアの気鋭映画監督が映像化その期待をさらに膨らませてくれるのが、本作でメガホンをとるエドモンド・ヨウ監督。『アケラットーロヒンギャの祈り』で、2017年の東京国際映画祭で最優秀監督賞を受賞という快挙を成し遂げた気鋭の映像クリエイターが、美しい世界観にグローバルな風を吹き込み、新しいカタチの日本映画を誕生させた。短編小説「ムーンライト・シャドウ」で描かれるのは恋人たちの日常に溢れる幸せな時間と、新たな一歩を踏み出そうとする前向きな気持ち。奇しくも日常を普通に過ごすことが困難であり、人との関係も希薄になりつつある現代において、さつきと等の間に確かに存在するひたむきな愛は、心の奥底に眠る大切な誰かを想う気持ちを再び温めてくれるような不思議な感覚を呼び起こさせる。刊行から33年という月日を経ても色褪せない感動を読者の心に刻む本作は、さつきの心情とリンクするかのように、少しずつ希望をもたらしそっと寄り添ってくれるだろう。『ムーンライト・シャドウ』は9月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ムーンライト・シャドウ 2021年9月、全国にて公開予定©2021映画『ムーンライト・シャドウ』製作委員会
2021年07月19日小松菜奈主演『ムーンライト・シャドウ』が9月に全国公開される。この度、宮沢氷魚が主人公の恋人・等役を務めること、30秒の特報映像やティザー映像などが続々解禁となった。吉本ばななは、1989年の著書『TUGUMI』(1989年・山本周五郎賞受賞)と『キッチン』で年間ベストセラーの1位と2位を独占、平成最初のベストセラー作家となった。それ以後も多くの人気作品を発表、美しく詩的な文章とその独特な世界観で、日本のみならず海外のファンも多い。その中でも特に『キッチン』は世界30か国以上で翻訳され、発売から30年以上経った今でも世界中の人々に愛されている。この中に収録されている短編小説が『ムーンライト・シャドウ』だ。この作品は1987年に吉本ばななが大学の卒業制作として発表し、日本大学芸術学部長賞を受賞、そして翌1988年に泉鏡花文学賞も受賞したもの。先日映画化が発表されるとSNS上では多いな話題となった。本作は、突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない、主人公・さつきの1人称の視点で描かれる「さよなら」と「はじまり」のラブストーリー。宮沢は「MEN’S NON-NO」専属モデルとして活躍する傍ら、2017年にドラマ『コウノドリ』(TBS系)で俳優デビューした。その後数々の話題作に出演し、初主演映画『his』では、2020年に「TAMA映画賞 最優秀新進男優賞」、「報知映画賞 新人賞」、「ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞」、2021年に「日本映画批評家大賞 新人男優賞(南俊子賞)」を受賞した。主人公・さつきの恋人・等は、全てを包み込むような優しさを持つ一方、ふといつのまにか、その場からいなくなってしまうような儚さがどこか漂う。等のその優しさと雰囲気にさつきは惹かれ、ふたりは恋人として幸せな時間を過ごしていくが、等は突然帰らぬ人になる。特報映像は、原作者・吉本ばななの「今の時代に映画になるべくしてなった作品だと思います」というコメントで幕を開ける。刊行から30年以上経った現在でも世界中で愛される原作が、スクリーンで新たに生まれ変わる奇跡に胸が高まると同時に、静かに聞こえる鈴の音。鈴は原作でも描かれる、主人公・さつきとその恋人・等をつなぐキーアイテムだ。そして「鈴の音が耳を離れないんです。」と続く小松菜奈演じる・さつきのナレーションに、メガホンを取ったエドモンド・ヨウ監督の原作への尊敬と愛情が垣間見える。どこか神秘的な映像とともに流れていく、さつきと等の笑顔あふれる幸せそうな時間は、恋人同士の何気ない日常の瞬間を切り取り、柔らかくあたたかい雰囲気に包まれる。そして「もっと一緒にいたかったな」というさつきのナレーションと、クローズアップされる名残り惜しそうに離れるふたりの手。先々訪れる恋人・等との別れを予感させるものとなっている。小松演じる主人公・さつきは、愛する人を失ったその深い悲しみや喪失感をいかにして乗り越えていくのだろうか。スクリーンで全貌が明らかになる公開日が今から待ち遠しい。さらに主人公・さつきのティザービジュアルと場面写真4点も解禁となっている。それぞれから小松演じるさつきと宮沢演じる等が魅力的な、作品の映像美を味わえるはずだ。<宮沢氷魚・コメント>最初に台本をいただいて読んだ時に、自分自身と等に近しいものがあるように感じ、物語が自分の中にスーッと浸透していく気持ち良さがありました。等の苦悩や悩みもすごく共感できましたが、等に訪れる死というものは忘れて、一つ一つのシーンや瞬間を、等として一生懸命生きるという考え方で撮影に臨みました。エドモンド監督は、ずっと笑顔でとにかく役者のことを第一に考え、すごく演じやすくチャレンジしやすい環境を準備してくれたので本当に感謝しています。そういった環境で自由にやらせていただいたからこそ、「こうしたら面白いんじゃないか」というひらめきもあった現場でした。主人公のさつきは、個性的で自分の意志をしっかりと持っている女性なので、演じるのは独特の空気感を放つ小松さんしかいないと思いました。『ムーンライト・シャドウ』という作品を背負って主人公のさつきになった小松さんがしっかりと先頭にいたので、現場のチーム力も高まっていき、小松さんにもすごく感謝しています。『ムーンライト・シャドウ』は、いろいろ考える、思うきっかけを与えてくれる、本当に素晴らしい作品になっていると思います。この作品が皆さんのもとへ届くことを楽しみにしていますし、皆さんが少しでも笑顔になってくれることを願って僕たちもがんばりました。吉本ばななさんの原作のように、日本だけでなく世界から愛される作品になったらいいなと思います。ぜひ楽しみにしていてください。『ムーンライト・シャドウ』9月公開
2021年07月09日世界30か国以上で翻訳され、原作者の吉本ばななも「初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説」と語る名作を映画化した『ムーンライト・シャドウ』に、主人公の恋人役として宮沢氷魚が出演することが明らかに。併せて、特報映像とティザービジュアル、場面写真が解禁された。今回、小松菜奈演じるさつきの恋人・等を務めることが発表された宮沢さんは、モデルとして活動する傍ら2017年に「コウノドリ」で俳優デビュー。以来数々の話題作に出演し、初主演映画『his』ではTAMA映画賞最優秀新進男優賞を始め、複数の新人賞を受賞している。また本作への出演にあたり宮沢さんは「最初に台本をいただいて読んだ時に、自分自身と等に近しいものがあるように感じ、物語が自分の中にスーッと浸透していく気持ち良さがありました。等の苦悩や悩みもすごく共感できましたが、等に訪れる死というものは忘れて、ひとつひとつのシーンや瞬間を、等として一生懸命生きるという考え方で撮影に臨みました」「皆さんが少しでも笑顔になってくれることを願って僕たちもがんばりました。吉本ばななさんの原作のように、日本だけでなく世界から愛される作品になったらいいなと思います」とコメントを寄せている。この度解禁となった特報映像は、原作者・吉本さんの「今の時代に映画になるべくしてなった作品だと思います」というコメントで幕を開ける。そして原作でも恋人たちのキーアイテムとして登場する鈴の音が静かに聞こえ「鈴の音が耳を離れないんです」と続く小松さん演じるさつきのナレーションに、エドモンド・ヨウ監督の原作への尊敬と愛情が垣間見える。恋人同士の何気ない日常の瞬間を切り取った、笑顔あふれる幸せそうな時間から一転「もっと二人でいたかった」というさつきのナレーションと、名残り惜しそうに離れる2人の手が、先々訪れる切ない別れを予感させている。また同時に解禁されたティザービジュアルでは、秋らしい背景の中、さつきが「この恋に名前をつけて、そっと胸にしまってある」というセリフと共に前向きで力強い表情を浮かべており、併せて解禁された場面写真では、キッチンで向き合うさつきと等の幸せそうなひとコマや魅力的な表情がおさめられている。『ムーンライト・シャドウ』は9月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ムーンライト・シャドウ 2021年9月、全国にて公開予定©2021映画『ムーンライト・シャドウ』製作委員会
2021年07月09日女優の小松菜奈が主演を務める、映画『ムーンライト・シャドウ』(2021年秋公開)の出演者が8日、明らかになった。同作は、小説家・吉本ばななによる社会現象ともいえる大ヒット作『キッチン』に収録されている短編小説の実写映画化作。突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない、主人公・さつき(小松菜奈)の物語となる。さつきの恋人・等役を務めるのは、俳優の宮沢氷魚。等は全てを包み込むような優しさを持つ一方、ふといつのまにか、その場からいなくなってしまうような儚さが漂う。等の優しさと雰囲気にさつきは惹かれ、2人は恋人として幸せな時間を過ごしていくが、等は突然帰らぬ人になってしまう。この度、30秒の特報映像も公開された。映像は原作者・吉本ばななの「今の時代に映画になるべくしてなった作品だと思います」というコメントで幕を開け、主人公・さつきとその恋人・等をつなぐキーアイテムである鈴の音が静かに響く。「鈴の音が耳を離れないんです」と続くさつきのナレーションに乗せて、神秘的な映像とともにさつきと等の笑顔あふれる幸せそうな時間が流れていく。「もっと一緒にいたかったな」というさつきのナレーションと、クローズアップされる名残り惜しそうに離れる2人の手が、恋人との別れを予感させるものとなっている。ティザービジュアルは、秋らしい背景の中で差し込む陽の光がきらめき、穏やかでどこか朗らかさを感じさせるさつきが写し出された。さらに公開された場面写真では、恋人同士のの笑顔がこぼれる、幸せそうなさつきと等の写真や、夕闇の中でまっすぐな視線を送るさつき、少し憂いのある等などの様子が収められた。○宮沢氷魚 コメント最初に台本をいただいて読んだ時に、自分自身と等に近しいものがあるように感じ、物語が自分の中にスーッと浸透していく気持ち良さがありました。等の苦悩や悩みもすごく共感できましたが、等に訪れる死というものは忘れて、一つ一つのシーンや瞬間を、等として一生懸命生きるという考え方で撮影に臨みました。エドモンド監督は、ずっと笑顔でとにかく役者のことを第一に考え、すごく演じやすくチャレンジしやすい環境を準備してくれたので本当に感謝しています。そういった環境で自由にやらせていただいたからこそ、「こうしたら面白いんじゃないか」というひらめきもあった現場でした。主人公のさつきは、個性的で自分の意志をしっかりと持っている女性なので、演じるのは独特の空気感を放つ小松さんしかいないと思いました。「ムーンライト・シャドウ」という作品を背負って主人公のさつきになった小松さんがしっかりと先頭にいたので、現場のチーム力も高まっていき、小松さんにもすごく感謝しています。「ムーンライト・シャドウ」は、いろいろ考える、思うきっかけを与えてくれる、本当に素晴らしい作品になっていると思います。この作品が皆さんのもとへ届くことを楽しみにしていますし、皆さんが少しでも笑顔になってくれることを願って僕たちもがんばりました。吉本ばななさんの原作のように、日本だけでなく世界から愛される作品になったらいいなと思います。(C)2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会 (C)吉本ばなな『キッチン』(新潮文庫刊)
2021年07月09日黒島結菜がヒロインを演じる2022年度前期のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で、先の「エール」のロカビリー歌手役も記憶に新しい宮沢氷魚が幼なじみ役に決定、コメントが到着した。タイトルの「ちむどんどん」とは、舞台となる沖縄のことばでチム(肝=心胸・心)が“どんどん”と高鳴る様子を表し、前むきで肯定感に満ちた、わくわく感、という意味合いで沖縄では若者たちまで知られているもの。ふるさと沖縄の料理に夢をかけたヒロインと、支えあう兄妹たち。“朝ドラ”第106作となる本作は、個性豊かな沖縄四兄弟の、本土復帰からの歩みを描く笑って泣ける朗らかな50年の物語。そんな本作で宮沢さんが演じるのは、ヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)の幼なじみで、東京からやってきた青柳和彦。父親の仕事の都合で、子どもの頃に暢子たちの暮らす村に滞在。やや繊細なところがあり、当初は沖縄になじめない気持ちで暮らしていたが、やがて比嘉家の友人となっていく。暢子に再会を約束して、東京に帰っていくが、その後、海外留学を経て新聞記者となり、暢子と東京で再会を果たす、という。2017年に俳優デビューした宮沢さんは、ドラマ「偽装不倫」、映画『騙し絵の牙』などに出演。初主演映画『his』では第45回報知映画賞新人賞、第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞など多数受賞した。「BOAT」「豊饒の海」「CITY」「ピサロ」と舞台での活躍も目立ち、2021年秋にはドラマ「ソロモンの偽証」を控える。2020年に放送された「エール」では、ロカビリー歌手・霧島アキラ役で“朝ドラ”に初出演し注目を集めた。沖縄は宮沢さん自身にとっても縁が深い地でもある。「青柳和彦を演じさせていただくと初めて知ったときに、自分にすごく近いものを感じました」と宮沢さん。「僕は生まれがアメリカで、生後すぐに日本での生活が始まりました。幼少期からインターナショナルスクールに通っていたこともあり、近所の子どもたちや、環境に馴染めない経験もあります。新しい環境に馴染む難しさを知っているからこそ和彦の気持ちはとても理解できます」と明かす。「だからこそ自分から何かを発信したいという気持ちもあります。和彦が大人になり新聞記者になったのもそういう想いがあったからだと感じています。過去の自分、そして成長した僕自身を参考することによって、より和彦という人物に深みを生み出せたら」と、思い入れを込めて語っている。連続テレビ小説「ちむどんどん」は2022年春、NHK総合ほかにて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年06月08日宮沢りえが、かつてブレイクするきっかけになった「三井のリハウス」の新TVCFに出演。母親となった“白鳥麗子”として、34年ぶりに帰ってきた。新TVCFでは、母親となり、“住みかえ”で以前の街に戻った宮沢さん演じる白鳥麗子が、中学生の娘や友人たちと登場する。また、「リハウスって何?」篇では、現在と“34年前の白鳥麗子”の共演が実現。白鳥麗子の娘役には、2021年にデビューした近藤華が起用された。なお「三井のリハウス」のWebサイトでは、本TVCFに加えてデジタルリマスターで鮮やかに蘇った、1987年放映のTVCFも公開されている。■1987年放映 宮沢りえ出演TVCF「白鳥麗子」篇とは――「今度、朝日ヶ丘にリハウスして来ました、白鳥麗子です」という、宮沢さん(当時14歳)が演じる少女の転校の挨拶から始まり、バイオリンの練習風景や友人と学校生活を楽しむ少女の成長する姿が印象的なTVCF。11歳でモデルデビューした宮沢さんは、初代リハウスガールとして本作に登場したことをきっかけに一躍注目を浴び、翌年、初主演映画『ぼくらの七日間戦争』で日本アカデミー賞新人賞を受賞。以降、数々の映画賞に輝き、現在も圧倒的な存在感で映画、舞台、テレビドラマ、CMと多方面で活躍している。■「初めてセリフというものをいただいて」宮沢さんは今回のCM出演に、「初めてセリフというものをいただいて、本当に緊張したことを覚えています。手も膝も震えていて撮影が終わった後は、絶対女優さんにはなれないと思っていました。私という人間が認識された初めてのTVCFだったと思います。今回34年ぶりに白鳥麗子を演じて、34年間も自分はこの仕事をやってきたのだと思いましたし、とても思い出に残る撮影になりました」と感慨深げに語っている。「三井のリハウス」新TVCF「リハウスって何?」篇、「家を売るって大変?」篇は全国にて放映中。(text:cinemacafe.net)
2021年06月04日俳優の奥平大兼が、「第30回日本映画批評家大賞」で新人男優賞(南俊子賞)を受賞し31日、都内で行われた授賞式に出席した。演技未経験ながら映画『MOTHER マザー』で初のオーディションに挑み、メインキャストに抜てきされた奥平。同作での演技が評価され、「第44回日本アカデミー賞」新人俳優賞、「第94回キネマ旬報ベスト・テン」新人男優賞、「第63回ブルーリボン賞」新人賞も受賞しており、「第30回日本映画批評家大賞」で新人賞4冠を達成した。奥平は「このような栄誉ある賞をありがとうございます」と感謝。「今年の7月でこの映画の公開から1年が経って、僕の俳優活動も1年が経つことに。この1年間でいろんな人やいろんな作品に出会い、まだ自分のお芝居に自信がなかったりということがあるのですが、現場のスタッフさんに『今のシーンよかったよ』とか、このように栄誉ある賞をいただいて、自分に自信が持てるようになりました」と自身の変化を明かし、「この1年間は自分が勇気をもらう側でしたが、次の1年間は誰かに何かを与えられるような役者になりたいと思います」と決意を語った。なお、奥平のほか、『his』の宮沢氷魚も新人男優賞を受賞した。
2021年05月31日作家・宮部みゆきによるミステリーの金字塔を、WOWOW開局30周年記念として完全ドラマ化する連続ドラマW「ソロモンの偽証」。この度、新たなキャストとして、宮沢氷魚や山本舞香、浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)、モトーラ世理奈、映画版で一躍注目された富田望生らが出演することが分かった。主人公で、前代未聞の“学校内裁判”を主導する高校生・藤野涼子役には連続ドラマ初主演となる上白石萌歌が決定している本作。他校の生徒でありながら、亡くなった柏木卓也の友人として裁判に積極的に参加する謎の高校生・神原和彦役を演じるのは、昨年公開の映画『his』で報知映画賞新人賞をはじめ数々の映画賞を受賞した宮沢氷魚。ひどいニキビや学校でのいじめに思い悩む三宅樹理役には、デビュー10周年を迎え、映画やドラマなどに引っ張りだこの山本舞香。涼子の良き相談相手で幼なじみの野田健一役に、6月公開の映画『胸が鳴るのは君のせい』で初主演を果たす浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)。さらに、物語の発端となる謎の転落死を遂げる柏木卓也役には、野村萬斎の長男で本作が映像作品への初出演となる狂言師・野村裕基。柏木卓也を殺したと告発される不良高校生・大出俊次役に、『ハニーレモンソーダ』『スパイの妻』など多くの話題作に続々出演し期待の集まる坂東龍汰。大出俊次と関係を持ち行動を共にする勝木恵子役に、モデルとして活躍しながら、出演映画『風の電話』でキネマ旬報新人賞を受賞したモトーラ世理奈。そして三宅樹理の親友で唯一の理解者である浅井松子役には、『ソロモンの偽証』映画版でも中学生の同役に抜擢され、注目を集めるきっかけとなった富田望生が決定。一人の転落死からはじまる不可解な出来事。動揺する生徒、困惑する保護者、体裁を気にする教師、騒ぎ立てるマスコミやSNS…。舞台をSNSが普及する現代の私立高校に置き換え、描いていく。WOWOW開局30周年記念 連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」は今秋放送・配信スタート(全8話、第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2021年05月25日渡辺謙が主演する舞台『ピサロ』が東京・PARCO劇場で開幕した。本作は、16世紀に寄せ集めの兵を率いて、2400万人のインカ帝国を征服した、成り上がりのスペインの将軍ピサロの物語。ピーター・シェーファーによる傑作戯曲を、ウィル・タケットが演出する。昨年3月、PARCO劇場オープニング・シリーズ第一弾公演として華々しく開幕する予定だったが、緊急事態宣言の発令などにより、45回上演予定のところがわずか10回の上演に。観劇が叶わなかった観客の声に応え、この度の“アンコール上演”が決まったという背景がある。「もうちょっとで手が届きそうな、掴みかけるものがあったときに公演が中止になった」。初日を前にした会見で、そう当時の悔しさを語った渡辺謙。再び本作を上演させたいという強い思いがあったといい、「また稽古が始まった時に、本当に時計が動き始めた感じがした」と話す。出演する宮沢氷魚も「中止になって悔しい思いをしたし、その思いをどこにぶつけていいか分からないこともあった」と振り返るが、渡辺がカンパニーに「またやりましょう」と言った言葉を支えにしてきたという。「その時の言葉を思い出すと、とても前向きになれる自分がいて。1年経って、またこうやって皆さんの前でこの作品を披露できることをとても幸せに思う」。本作の日本初演は1985年、PARCO劇場。36年前の初演では、山﨑努がピサロ、当時はまだ無名だった渡辺がインカ帝国王・アタウアルパを演じていた。本作を通じて「俳優を一生の仕事とする」覚悟を決めたという渡辺が、今度はピサロとして帰還し、成長著しい宮沢がアタウアルパを演じる。渡辺が演じた役を引き継いだ宮沢だが「僕はあえて参考にしないでおこうと思って。当時謙さんが演じられたものと、今回僕が演じるものとでは、全然キャラクターも存在感も違う。僕は僕にしか演じられないアタウアルパをつくりたいと当初から思っていた」と語る。渡辺からのアドバイスも「『当時僕がそうだったから、こうした方がいいよ』というものではなく、僕が考えるきっかけを与えてくれるアドバイス」だといい、互いが真摯に役と向き合っている様子が伺えた。初日を前にしたゲネプロ(総通し舞台稽古)を見た。渡辺のピサロは、周囲を惹きつけるカリスマ性と野心を持ちながらも、古傷が時折痛み、老いや死への恐怖を感じているという実に人間臭いピサロ。宮沢のアタウアルパは、その出立ちと、静かながらも確信に満ちた語り口が、とても神々しく見えた。ウィルの演出もいい。舞台一面を取り囲む巨大スクリーンに、色彩豊かな映像を映し出し、場面ごとに世界観を切り替える。大階段の舞台は可動式で、時に宮殿の階段に、時にアンデスの山々に姿を変えていく。巧みな身体的な表現も随所に見られ、舞台作品としての完成度を上げた。上演時間は約2時間50分。6月6日(日)まで。圧巻の歴史劇をぜひ生で感じてほしい。取材・文:五月女菜穂
2021年05月17日吉本ばななの短編小説『ムーンライト・シャドウ』の実写化映画が2021年9月10日(金)に全国で公開。主演は、小松菜奈が務める。吉本ばなな『キッチン』収録の短編小説を映画化1989年に刊行された『キッチン』と『TUGUMI』(1989年山本周五郎賞受賞)で人気を博し、1989年の年間ベストセラーにおいて1位と2位を独占した平成最初のベストセラー作家・吉本ばなな。特に『キッチン』は世界30か国以上で翻訳され、国内外問わず多く人々から愛されている。そんな『キッチン』に収録されている短編小説『ムーンライト・シャドウ』が実写映画化。同作品は、1987年に吉本ばななが大学の卒業制作として発表し、日本大学芸術学部長賞や泉鏡花文学賞に輝いた吉本ばなな初期の名作だ。吉本自身が、「初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説」と語る作品でもあり、ファンの中では“初期の名作”と呼び声も高い。『ムーンライト・シャドウ』は、「恋人の死」という突然訪れた悲劇を中々受け入れることができない主人公・さつきの一人称の視点で描かれる。愛する人を亡くした主人公のさつきが、死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象〈月影現象〉を通して、哀しみをどう乗り越えるのかを描いた「さよなら」と「はじまり」のラブストーリーだ。主演は小松菜奈そんなさつき役を演じるのは、本作が初の長編映画単独主演となる小松菜奈だ。2014年に公開された映画『渇き。』で鮮烈な女優デビューを果たし、第44回日本アカデミー賞では、『糸』で優秀主演女優賞を受賞した小松。『ムーンライト・シャドウ』で、主人公・さつきの心の機微をどのように演じるのか期待が高まる。登場人物(キャスト)さつき:小松菜奈突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない主人公。等:宮沢氷魚さつきの恋人。全てを包み込むような優しさを持つ一方、ふといつのまにか、その場からいなくなってしまうような儚さが漂う。さつきと幸せな時間を過ごすが、突然帰らぬ人に。演じるのは「MEN’S NON-NO」専属モデルとして活躍するかたわら、初主演映画『his』や舞台「ピサロ」で俳優としても注目を集める宮沢氷魚。柊(ひいらぎ):佐藤緋美等の弟。兄の等と自身の恋人・ゆみこを同時に亡くし、兄の恋人=さつきとともに、ともに深い哀しみに打ちひしがれながらも、少しずつ“生きていく”という日常を取りもどしていく。亡くなった恋人・ゆみこのセーラー服を着て日々を過ごし何かを感じようとする、原作でも非常にインパクトのあるキャラクター。麗(うらら):臼田あさ美〈月影現象〉へさつきと柊を次第に導いていく、不思議な女性。原作ファンが注目するキャラクターの一人。ゆみこ:中原ナナ柊の亡くなった恋人。蛍:吉倉あおいさつきの親友。充:中野誠也さつきや柊と麗を巡り合わせる人物。原作にはないオリジナルのキャラクター。監督にエドモンド・ヨウ監督を務めるのは、マレーシア人映画監督 エドモンド・ヨウ。2017年の東京国際映画祭では、『アケラットーロヒンギャの祈り』で東南アジア初となる最優秀監督賞を受賞した気鋭の映画監督だ。『ムーンライト・シャドウ』では、原作への尊敬と愛情を抱きながら、幻想的で詩情豊かな物語に新しい生命を吹き込む。エドモンド監督のこだわりが垣間見える、鮮やかなセットデザインにも注目。さつきの部屋のセットについては巨匠ペドロ・アルモドバルからインスピレーションを得たと明かしており、作品全体の映像のカラーはクシシュトフ・キェシロフスキやルカ・グァダニーノの作品から影響を受けているという。小袋成彬がコラボレーションソングに映画『ムーンライト・シャドウ』のコラボレーションソングに、小袋成彬の「Parallax」が決定。小袋成彬は、宇多田ヒカルをプロデューサーに迎え、アルバム『分離派の夏』 でメジャーデビューしたアーティストで、「Parallax」は2nd アルバム「Piercing」以来1年9か月振りとなる新曲だ。作品詳細映画『ムーンライト・シャドウ』公開時期:2021年9月10日(金)原作:「ムーンライト・シャドウ」吉本ばなな(新潮社刊「キッチン」収録作品)出演:小松菜奈、宮沢氷魚、佐藤緋美、中原ナナ、吉倉あおい、中野誠也、臼田あさ美監督:エドモンド・ヨウ脚本:高橋知由配給宣伝:SDP、エレファントハウス<『ムーンライト・シャドウ』あらすじ>さつき(小松菜奈)と等(宮沢氷魚)は、鈴の音に導かれるように、長い橋の下に広がる河原で出会った。恋に落ち、付き合うまでに時間はかからなかった。等には3つ下の弟・柊(佐藤緋美)がいて、柊にはゆみこという恋人(中原ナナ)がいた。初めて4 人で会ったときから意気投合し、自然と一緒に過ごす時間が増えていく。食事をしたり、ゲームをしたり、ゆみこが気になっているという〈月影現象〉について「もしも現実に月影現象が起きたら、誰に一番会いたいか?」を語りあったり。何気ないけれど穏やかで幸せな日々が過ぎていくなかで、別れは前触れもなくやってきた。等とゆみこが死んだ──。深い哀しみに打ちひしがれるさつきと柊。愛する人を亡くした現実を受け止めきれず、ショックで食べることも忘れ、ひたすら走るさつき。そんなさつきを心配しながら、ゆみこの制服を着て何かを感じようとする柊。それぞれの方法で哀しみと向きあおうとしていた。ある日、2人は不思議な女性・麗(臼田あさ美)と出会い、少しずつ“生きていく”という日常を取りもどしていく。そして、以前みんなで語り合った〈月影現象〉に導かれていく。もう一度、会いたい、会いに来てほしい──。その現象とは、満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象だった……。
2021年05月15日PARCO PRODUCE 2021『ピサロ』の初日前会見が14日に東京・PARCO劇場で行われ、渡辺謙、宮沢氷魚が取材に応じた。『ピサロ(原題:ザ・ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン)』は、16世紀、167人の寄せ集めの兵を率いて、2,400万人のインカ帝国を征服した、成り上がりのスペイン将軍・ピサロの物語。『アマデウス』『エクウス』などで、トニー賞最優秀作品賞、ニューヨーク劇作批評家賞など数多くの賞を受賞した英国を代表する劇作家ピーター・シェーファーによる傑作戯曲で、1985年に行われた日本初演では山崎努がピサロ、当時まだ無名だった渡辺謙がインカ帝国の王・アタウアルパを演じた。昨年、渡辺は自身に「俳優を一生の仕事とする」覚悟を決めさせる1本となった本戯曲にタイトルロールとして帰還し、PARCO劇場オープニング・シリーズ第一弾公演として華々しく開幕する予定だったが、コロナ禍により初日を延期。さらに45回予定のところ、わずか10回の上演となった。今回はアンコール公演であり、渡辺ら出演者は「リベンジ公演」と呼んでいるという。渡辺は昨年の中止について「落ち着いてゆっくりお芝居を楽しみましょうという空気じゃない中で10回の公演をやっていました。パルコも休館せざるを得なくなり、『お客様の安全も考えたら、演劇を出来る状態ではないのかもしれない』ということで公演の中止を決めました」と振り返る。「僕の中でシャッターを下ろして止まってた感じだったんですけど、今年この稽古がもう1回始まるという中で、懐かしいメンバーと合って、読み合わせをしたときに、本当に時計が動き始めた感じがしたんです。そのくらい、時計が止まっていたんだ、秒針が止まっていたんだということに気がつきました」としみじみと語った。宮沢も「去年中止が決まった日に、謙さんが『また会いましょう』という言葉をかけてくれて、これはもう間違いなくやるんだなと、どこかで信じられた。やらないわけがないと思っていたので、中止になってすごく悔しい思いであったり、その思いをどこにぶつけていいかわからない瞬間もあったんですけど、その時の言葉を思い出すととても前向きになれる自分がいました」と感謝する。この1年を経て、宮沢が「同じ役を演じても全然違う景色が見えてきたり、自分の成長も少しですけども感じられる瞬間があって、僕個人として少し成長できた姿を皆さんにお届けできるのはとても光栄に思っております」と心境を表すと、渡辺は「かなり成長しています」と太鼓判を推した。36年前に自身が演じたアタウアルパを今回演じる宮沢について、改めて渡辺は「この衣装を見ていただいたらわかると思うんですけど、ある種超越してるわけなんです、神という存在なので。それでパフォーマンスをするのは非常にハードルが高いことだと、僕も36年前に自覚はしていたので、相当大変だったと思います」と慮る。一方で「去年1回やっているので、今年はもうそこありきの状態から始められる。彼としてはさらに何かいろんなことを考えられるいい稽古場だったと思っています」とも明かす。また、「外出するのもはばかられるような時勢の中で、演劇をご覧いただくことに、ある意味非常に胸を痛めるわけですけども、それでもやっぱり僕たちは届けたいものがあるんだという思いを強くこのカンパニー全員で持っています」と渡辺。「大変なことはよく存じ上げておりますので、くれぐれも養生しながら劇場に足を運んでいただきたいですし、くれぐれも感染にならないようにご用心していただければと思っています。しっかり届けていこうと思っています」と意気込んだ。
2021年05月14日渡辺謙主演の舞台『ピサロ』で、将軍ピサロが立ち向かうインカ王アタウアルパを演じる宮沢氷魚。昨年、新生PARCO劇場のオープニング・シリーズを飾りながら、コロナ禍の影響によって10回だけで中止となってしまったこの作品の再上演に、どんな思いで向き合おうとしているのか。そして、あの気品に満ちた王は今度はどんな姿で立ち現れるのか。意欲あふれる宮沢の声を聞いた。昨年、公演が中断したときから宮沢は希望を持って過ごしていたという。「というのも、中止が決まったその日に謙さんが、『またやるぞ!』とおっしゃったので、謙さんが言うんだから間違いないと思っていたんです(笑)」。それでもそれが現実となったことには改めて喜びを感じずにはいられない。「やはり『ピサロ』には、始まったものが終えられずにそのまま止まっているという感覚があって。もっと多くの人に観ていただきたい作品だと思うので、再びチャンスを与えていただいた幸せを1回1回噛み締めながら、今度こそ最後まで走り抜けられればなと思っています」。アタウアルパという役に再び挑むにあたっての思いもひとしおだ。「謙さんが演じるピサロに対抗する重要な役なので、昨年はとてつもないプレッシャーのなかでこの役と向き合っていて。たぶん毎公演、精神的にも体力的にも100%に近いエネルギーを出して、一瞬一瞬に集中していたと思うんです。だから意外と、自分がやっていたことを覚えていないんですけど(笑)。今回はやっぱりそこを超えていかないといけないですし。作品の軸となる人物であるだけに、その幹をさらに太くしていかなければいけないと思っています」。具体的には、昨年は足に重りを付けてどっしりとした存在感を出す工夫をしたそうだ。「上半身で呼吸をして声を出すと弱い王に見えてしまうので、重心を下げて地面からエネルギーをもらうように呼吸することを意識したんですけど。今回はその感覚を稽古序盤から身につけたいなと思っているんです」。世界の状況が一変したこの1年。「アメリカで起こっているアジアンヘイトなど、ますます差別と分断が深まっている今、スペイン兵のインカ帝国の征服を描いている『ピサロ』という作品は、改めていろんなことを感じさせてくれると思います」と宮沢。愚かなことを繰り返す人間たちのなかで美しく強く生きようとする宮沢氷魚の王の姿は、この困難な道を照らす光となるに違いない。公演は5月15日(土)から6月6日(日)まで東京・PARCO劇場にて。チケット好評発売中。取材・文:大内弓子
2021年05月10日