妊娠9ヶ月になり、先月の「マイホーム」、その前の「教育資金」など、現実的にお金の話を考えてみると、「今まで通りの家計では厳しいかも…」と、心配になった人もいるだろう。でも、大丈夫! 妊娠・出産は、「気の合う二人の共同生活」が「家庭」に変化する、大きな転機。「今まで通り」でなくなるのは当然だ。「ここは、誰もが通る道」。そんなふうに気持ちを切り替えて、前向きに家計を見直せば、今後の人生が大きく変わるチャンスにもなる。【家計のやりくりについて詳しい内容を知りたい人は、こちらをどうぞ】<子育て中でも1,000万円貯める特集>・ 「貯め癖」がつく家計管理5つのルール ・ 家計簿って、やっぱりつけたほうがいいの? ・ 「食費」は節約すべき費目でない! ・ 楽してお金を貯める3つのコツ <貯まる家計の作り方特集>・ あなたの家の「貯蓄力」をズバリ診断 ・ 確実にお金が貯まる貯蓄術 ・ 予定通りに貯蓄できない原因はコレ! ・ 固定費を見直すと、貯蓄力がアップ! 【出産後の働き方が気になり始めた人は、こちらもどうぞ】<育児の合間に稼げる副業特集>・ 副業にはデザートのような満足感がある ・ 育児しながらでも稼げる副業は? 「最初の一歩」の始め方 ・ ハンドメイド作品で稼いでいる人が実践していること3つ ・ ママの「スキル」をお金に結び付ける今どきの方法 ・ アフィリエイトで稼げるようになる3ステップ ・ 副業を始めようとする人が陥りやすい失敗とその対策 <スマホだけで稼げるってホント? クラウドソーシング特集>・ スキマ時間&在宅で稼げる仕事がある! ・ 気になる! 在宅ワークの報酬Q&A ・ スマホだけで仕事が完結、パソコンを使わない在宅ワーカー ・ 「自分のために使えるお金」を稼げる嬉しさ ・ 母でも仕事でもない「私が私でいられる場所」を確保するには? ・ 複数のサイトに登録して安定した収益を (監修:ファイナンシャルプランナー 畠中雅子/文:楢戸ひかる)
2016年04月04日KDDIと沖縄セルラー電話は3月31日、「家計に関する意識調査」の結果を発表した。○現状の家計、半数以上見直しているのは「教育費」のみ2016年度を機に家計を見直したい世帯は54.1%。しかし、全体の89.9%は過去に家計見直しを実施したものの、このうち6割超(全体の5割超)が見直しを断念した経験があることがわかった。家計全般の見直し意向は、「未婚」が50.3%、「既婚(子供なし)」53.5%、「既婚(子供あり)」58.7%とライフステージが進むにつれて、意識が高まっていく傾向が見受けられた。現状の家計の見直し状況を聞くと、ほぼ全ての費目で「見直しできていない」が半数以上を占めた。一方、教育費のみ「見直しができている」が半数を超えた。同社は「教育機関の授業料については、短い期間での変化が少ないため、計画が立てやすいということでしょうか」と推測している。見直したい家計費目の1位は「光熱費」で82.9%。以下、「携帯電話料金」が76.3%、「食費」が76.2%と続いた。男女別にみると、「光熱費を見直したい」と答えた割合は全体的に女性の方が高かった。家計での"3大支出費目"は、どのライフステージ(未婚・既婚/子供なし・既婚/子供あり)でも「食費・光熱費・住宅ローン」となった。このうち「保険料」はステージが上がるほど上位に、「趣味・娯楽」はステージが上がるほど下位になる傾向がみられた。家計で負担に感じている費目の1位は「家賃/住宅ローン」で81.1%。同社は「金額の大きさが、そのまま負担になっているようです」と分析している。調査期間は2016年3月18~19日、有効回答は20歳以上の個人1,034人。
2016年04月01日電力自由化をきっかけに光熱費にかかるお金を見直すべく、ファイナンシャルプランナーの岩城みずほさんが読者の家計をリアルに診断! 【4人家族編】 につづいては、新婚で夫婦ふたり暮らしのIさん宅の家計を見ていただきました。■DINKSのリアル家計簿を診断!【I家】 家族構成:夫(29歳・会社員) 妻(28歳・会社員)住居形態:賃貸<収入>月収(手取り):60万円(夫 35万円 妻 25万円) <支出>住居費:141,000円(家賃)食費:30,000円光熱費:電気10,000円(オール電化)/水道3,000円通信費:21,000円教育費:0円保険代:0円…★3衣服・美容代:22,000円外食・娯楽費:70,000円…★1奨学金返済:30,000円…★2夫・妻小遣い:80,000円雑費:17,500円計:424,500円<貯蓄>預金:230万円■高収入なのに貯蓄できない…は卒業! ダブルインカムのいまが貯めどきIさん:結婚2年目です。子どもは2~3人はほしくて、30歳くらいでひとり目を産みたいなと思っています。いまは賃貸ですが、できれば35歳くらいまでにはマイホームを建てたい希望もあります。岩城先生:おふたりとも正社員でバリッと働いてらっしゃるので、ダブルインカムのいまが貯めどきですね。でも、収入のわりに貯蓄が少ないのが気になります。Iさんのご家庭なら、年間400万円は貯められそうですよ。Iさん:結婚式や旅行、引越しなどで貯蓄がかなり減ってしまったんです…。今後、年間で200万円を目標に貯めていくつもりですが、それでもマイホーム購入には届きませんか?岩城先生:都心で一戸建てを買うなら、5,000万円程度と仮定しましょうか。これから子育てすることを考えると、ローンはできるだけ短期間にしたいので、頭金は購入額の20%用意するのが理想です。7年間で1,000万円は貯めたい計算になります。そうすると、住宅購入費用として、1年間で約143万円。さらに、お子さん3人の教育費として、これから15年間で3,000万円を用意する場合、1年間あたり200万円。あわせて350万円程度貯蓄していけると安心ですね。Iさん:では200万円じゃぜんぜん足りないですね…。じつは、低金利のいまのうちに家を買ったほうがいいのかな、なんて考えてもいたのですが。■低金利のいま、夢のマイホームを買うべき?岩城先生:たしかに金利だけで考えると買いどきではあるのですが、買ってしまうと簡単には引っ越せません。子どもが生まれてからの生活や働きかたなど、家族にとってよりよいライフスタイルがみえてきてから、じっくりと探すほうがいいと思いますよ。Iさん:そうですよね。たしかに、子どもが生まれたらいまとは違う環境のほうがよくなるかもしれませんしね。慎重にいくことにします!岩城先生:もうひとつ考えておきたいのは、産休・育休期間中は、奥さんの収入が減るということ。また、いまと同じような働きかたができるかどうかも、産んでみないとわからなかったりします。その意味でも、夫婦ふたりのうちに、貯められるだけ貯めておきましょう。まず見直したいのは、やはり外食・娯楽費(★1)ですね。半分に減らすだけで月35,000円、年間で42万円が貯蓄に回せます。光熱費は、オール電化で月10,000円。ご夫婦が日中は家にいないと考えると、少し多いかもしれませんね。電力自由化を機に見直すと安くなる可能性があります。また、おふたりとも奨学金を返済されている(★2)とのこと。奨学金は意外と金利が高いので要チェックです。そして、お子さんが生まれるタイミングで大丈夫なので、2人で家計を支えているなら、それぞれが保険料の安い掛け捨ての生命保険(★3)に入っておけると安心です。教育費も、予定どおりに貯蓄できれば問題ありませんが、もし貯められるか心配なら、子ども保険(学資保険)などを利用して、強制的に積み立ててもいいでしょう。Iさん:今回、家計簿を書き出してみたら、収入と支出の計算が合わなくて。使途不明金が多すぎましたね…。岩城先生:夫婦ふたりだけの生活だと、いつの間にか使ってしまうのはよくある話です。ふたりぶんの収入があるから、なんとなく大丈夫だと思ってしまうんですよね。でも、Iさんはいずれお子さんを希望していらっしゃいますし、だんなさまと話し合って、お互いのお金の使い方をクリアにし、目標を共有して計画的に貯めていけるといいですね。Iさん:はい。まずは住宅購入の頭金と教育費を貯められるよう、家計を引き締めます!【I家の見直しポイント】・まずは貯めグセを! 年間350万円を目標に・住宅購入はあせらないほうが吉。子どもが生まれてからの生活に応じて見極めて・外食費は半分にカットし、貯蓄に回そう子どもが2人、マイホームは購入済みのSさん一家の家計は…? 【4人家族編】を見る ファイナンシャルプランナー岩城みずほさんプロフィール愛媛県生まれ。慶応義塾大学卒。NHK松山放送局を経て、フリーアナウンサーとして14年活動後、セミナー講師、生命保険会社を経て、2009年にファイナンシャルプランナーとして独立。オフィスベネフィット代表。得意分野は保険と資産運用。金融商品を販売しない独立系FPとして中立公正な情報発信を心がけている。2児の母。著書に『結局、いくら貯めればいいの?』(同文舘出版)、『保険リテラシーが身につく本』(税務経理協会)、『30年後も安心に暮らせる!お金の鉄則』(マガジンハウス)。独立系ファイナンシャルプランナー「 Office Benefit 」代表。
2016年03月07日「貯め癖」がつく家計管理5つのルール の続きです。「家計簿が長続きしない」「つけていたけれど忙しくて中断」など、家計簿をつけたくてもつけられない人も多いのでは? それでも内心「家計簿って、やっぱりつけたほうがいいの?」と思っている人のために、素朴すぎる質問を、3児の母のファイナンシャルプランナー、畠中雅子さんにぶつけてみました。市販の家計簿に自分を合わせようとしない「何にお金を使っているかわからない方や、自分のお金の使い方の弱点を知るためには、家計簿をつけることはやっぱり有効な方法なんです」と、畠中さん。やっぱり、そうですか(しょぼん)。でも続かないんですよね…。「続かない人は、市販の家計簿に自分を合わせようとするからつらくなってしまうんです。普通のノートを用意して、自作の家計簿を作ればいいんですよ。家計簿成功のコツは、『費目を少なく』『3カ月だけ』の2つです」。これならできる! 畠中先生方式家計簿のつけ方4ステップ◆ステップ1:大学ノートなど、普通のノートを用意する。◆ステップ2:「食費」「食費以外の生活費」「その他」の3つの費目を設定 ★家賃、水光熱費、電話代など、生活をする上で必要な経費は、ひと月に1回だけどこかのスペースにまとめて記帳すればOK。◆ステップ3:3ヵ月だけつける◆ステップ4:「食費」は適正額の家庭も多いので、「食費以外の生活費」「その他」の費目の中から無駄づかいを見つける この家計簿とは別に、 特別支出 を手帳にメモすることを続ける。このメモがあると翌年の出費が予測・管理できて貯金が成功しやすい。家計簿の目的は「お金の流れ」をつかむこと上記の家計簿のつけ方を見て、「こんな簡単なつけ方でもいいんだ!」と目かウロコが落ちた人も多いのでは? 「家計簿の目的は、お金の流れを知ることです。収入がいくらで、家賃、食費、食費以外の日常生活費がいくら、だから手元で使えるお金はこれだけだよ、と、自分がその月に使っていい金額がわかることが大事です」(畠中さん)食費に何十万も使っている人はめったにいないので、毎月、食費を記録してもそんなに差は出ない。「ただ、お金の流れがわかっていないと、適切にお金が使えているかを踏み込んで考えられません」。やみくもに節約しても、あっという間に疲弊してしまうことに。まずはお金の流れを整理した上で、狙うべき「節約ポイント」を見つけるという順番のほうが絶対にラクだ。<Vol.3へ続く>「家計管理について、もっと詳しく知りたい!」と思った人は、マンガでまるわかり!◇ 子育て中でも貯金ゼロでも1000万円貯める10のルール (主婦の友生活シリーズ Como特別編集/主婦の友社) 定価:本体780円(税別)(楢戸ひかる)
2016年01月19日パイルが運営する「モコモコ」は14日、「大人女性の家計管理」に関するアンケートの結果を発表した。調査期間は2015年12月1日~5日、対象は20代~40代の女性1,000名。○女性の4割は「夫(恋人)の給与明細を見たことがない」「家計管理は夫(恋人)とどちらが担っているか」を尋ねたところ、「自分」(44.2%)、「夫(恋人)」(26.2%)、「夫や恋人はいない」(29.6%)となった。「夫(恋人)と自分ではどちらが家計のやりくりをするべきだと思うか」については、「自分」(84.3%)、「夫/恋人」(15.7%)となった。「夫(恋人)の給料明細をみたことはあるか」という問いには「ある」(58.7%)、「ない」(41.3%)となった。
2016年01月15日大日本印刷(DNP)は12月24日、同社が生活者向けに提供している「DNP家計簿アプリ レシーピ!」のダウンロード数が200万件を突破したと発表した。同アプリは、同社が2013年7月にサービスを開始したスマートフォン向け家計簿アプリで、レシートを撮影するだけで購入商品の情報を家計簿に入力でき、グラフなどで家計管理ができるソフト。また、購入した食材を無駄なく使い切るレシピの提案や、癒し系キャラクター達とのゆるいコミュニケーションを楽しむことができる。さらに、家計簿の継続を促す“ごほうび”機能や、金融にITを取り入れた“フィンテック”市場で注目されている資産管理アプリとの連携に着手し、生活者の要望や最新技術を取り入れた機能開発に積極的に取り組んでおり、こうした機能の拡充などにより安定的な支持を得て、今回、サービス開始から2年5か月で200万ダウンロードを達成したという。DNPは200万ダウンロード突破を記念して、レシーピ!でレシートを撮影するとネットやリアルの店舗でおトクに使える共通ポイントがもらえる「頑張るあなたはトクをする!ポイントごほうびキャンペーン」を12月14日にスタート。キャンペーン期間は2016年3月7日までで、レシート1枚の撮影で共通ポイント1ポイント付与され、さらに撮影10枚ごとに共通ポイント3ポイントも付与される。
2015年12月24日●初心者さんには紙がオススメいつまでたっても貯金が増えない……。家計に関する悩みは尽きませんよね。家計簿をつけた方が良いのはわかっているのに何を使ったらいいのかわからない。また、使っていてもなかなか長続きしない、そんな方が多いのではないでしょうか?今回はファイナンシャルプランナーの飯窪直美さんに、初心者でも無理なく続けられる家計簿(実際にノートにつけるアナログのもの)を教えていただきました。○初心者向けの家計簿選びのポイントは?――家計ってちゃんとチェックしないとな~と思っていてもなかなか面倒でつい後回しになってしまうんですよね。何か良い方法はありますか?飯窪さん「出て行くお金は生活習慣によって人それぞれです。気づくと『入るお金』=『出て行くお金』となってしまっている人も少なくありません。自分のお金の『使い癖』を知ることで、支出を自然に減らしていくことができるのが"家計簿"です。言い換えると貯蓄を考えるならば、まず家計簿で自分のお金の流れをつかむことが基本です」――家計簿をつける上で今は便利なアプリなども出ていますがアナログのいわゆるノートのような家計簿とデジタルのアプリとどちらがいいのでしょうか?飯窪さん「家計管理初心者さんにはやはり、紙に書くことがオススメです。理由は下記の3点です」・自分で書いてる実感がある・俯瞰しやすい・気分でデコれる飯窪さん「確かに、スマートフォンのアプリも最近は優秀ですし、使い勝手が良い上に楽しめる工夫があるものも多いです。また、無料でダウンロードできる家計簿用のエクセルシートも良いものも多くなっています。ただ、紙に書くものの方が俯瞰しやすく、ビジュアルに訴える力がまだ高いと思います。そのときの気分で気ままに書ける気軽さも、これから続けられるかが不安な方にはオススメ。エクセルなどは始めると『〇〇しなくちゃ!』の意識が働いてしまって、最初から疲れてしまいますし、入力しただけで満足して振り返らなくなってしまうんですね。気分が乗ったときはシールを貼ったり、イラストを描いたり、思い出を書いたり。家計簿の範囲を超えて楽しむことができるのが、紙の家計簿の良いところですね」――なるほど! 時間管理における「手帳」と「スケジューラアプリ」と同じように家計管理においてもそれぞれにメリット・デメリットがあるんですね。私は初心者向けには紙の手帳が良いと私は考えているのですが、家計簿に同じことが言えるかもしれません。さて、飯窪さんオススメの家計簿は何ですか?飯窪さん「まずは定番中の定番から。1冊目はコチラです」○これぞ定番! 「No.28 一ヵ月の収支かひと目でわかる家計簿」飯窪さん「高橋書店が主催している『手帳大賞』の商品企画部門で大賞を受賞し、商品化した家計簿。主婦が開発したとても使いやすいアイテムです。費目ごとに分かれた記入欄なので、記入していくだけで月ごとの費目別収支を分かりやすく管理できます」飯窪さん「長く愛用する方が多い家計簿の定番中の定番で、私の母も昔からずっと使ってていました。サイズはB5でゆったりと書くことができますね。贈答の控えやマイカーメモ・マイハウスメモなど付録も充実しています」○気軽に始めてみるなら「シンプル家計ノート2016」飯窪さん「2冊目は初めて家計簿をつける方にぴったり! 気軽に始めてみるならシンプル家計ノート2016がオススメです」飯窪さん「内容がとてもシンプルでしかもリーズナブル! だから1年続けられるか不安な方でも始めやすいところがいいですね。また、項目が細かくないので、ざっくり管理するのにも、しっかり管理するのにもどちらにも対応可能なところも魅力です。日付も項目もフリーで、自分仕様にアレンジできます。大きな文字、くっきりした線で、見やすく書き込みやすいシニア版もあります」●かわいい家計簿で楽しく記録飯窪さん「3冊目と4冊目はちょっと変わり種の家計簿をご紹介します。変わり種といってももちろん使いやすいものをピックアップしました」○かわいいだけじゃない! 「ミッフィー家計簿付き手帳」飯窪さん「3冊目はミッフィー家計簿付き手帳です。かわいいだけでなく、レシートなどを入れられるシッパー付きポケットの携帯しやすいA6サイズ」飯窪さん「手帳と家計簿の必要機能をしっかり押さえていて、しかも色の違う見出し付きで見返しやすい。移動中などのスキマ時間にちょこちょこ書き進められるので忙しいワーキングママにとってもおすすめです」○記入・計算は一切不要!? 「新 レシート貼るだけ家計簿」飯窪さん「4冊目は「新 レシート貼るだけ家計簿」。そもそも書くことや計算することが面倒、という方にオススメです」飯窪さん「メモリに合わせて、レシートを貼っていくだけで、貼り付けた長さが棒グラフになる視覚的な家計簿です。計算はシートにおまかせで計算機も不要。何にいくら使ったかが一目瞭然で、面白いから三日坊主にならないので初心者さんにもオススメです」○家計簿のコツは「思い出の記録」にあり!?――ありがとうございました。では、最後に家計簿をつけるコツを教えてください飯窪さん「まずは『いくら残るかな……』と計算することを気にするよりも、記録だけするつもりで取り組んでみましょう。お金を使うシーンは日々の生活の他に、プレゼントや友人との楽しいおしゃべりなど思い出と結びついているものもあります。思い出を記録することで、自分にとって『うれしかった思い出や楽しかった思い出』と『あまりうれしくない思い出』が出てきますから、ここから無駄遣いが少しずつ見える形で消えていきます。この段階から収支計算を始めると数字に見えるのが面白くなってきます。最初から完璧ではなく、単に書くことから始めて、書くものが減ったら計算を始めて、計算が面白くなったら計画を立てる。この3ステップで家計簿での管理自体が無理なく続けていけるようになります」ファイナンシャルプランナーの飯窪さんに、これから家計簿をつけることを習慣にしようと考えている方向けにチョイスしていただきました。2016年は心機一転、使いやすい家計簿で家計管理を始めてみてはいかがでしょうか?【今回紹介した家計簿】高橋書店「No.28 一ヵ月の収支かひと目でわかる家計簿」オレンジページ「おこづかい帳感覚でつけられるシンプル家計ノート2016」クツワ「ミッフィー家計簿付き手帳」主婦の友社の本「レシート保管ポケット付き 新 レシート貼るだけ家計簿」【お話を聞いた方】飯窪直美さん「育成系FPのみどりとお金の育て方」たかたく文房具の魅力を発信するウェブマガジン
2015年12月19日Zaimは18日、家計簿サービス「Zaim」において、家族用・おこづかい用を切り替えられる「複数アカウント機能」を正式公開した。利用者からの「家族間で家計簿を共有しながらも自分のおこづかいは別に管理したい」という要望に応えたという。○夫婦で家計を共有すると「家計の満足度」が上昇複数アカウントはプレミアム(有料版)向けの機能となり、同社はこれに併せてAndoroidでもプレミアム会員の申込を正式に開始した。プレミアム会員になると、各口座残高の推移や金融機関からの手動データ取得、記録の一括ダウンロードなど、Web版やiOS版で利用できる有料版向け機能が活用できるようになる。料金は月額360円。同社は併せて家計簿の共有に関するアンケート結果を発表。それによると、Zaimユーザーの約半数が夫婦・パートナーと世帯を共にしており、そのうち33%が家計簿を共有していた。Zaimを共有している夫婦は、そうではない場合よりも「家計に対する価値観を共有している」と回答した割合が27.7ポイント上回ったことが判明。また、共有している夫婦は共有していない夫婦と比べて「家計の満足度がとても上がった」と答えた割合が1.6倍に増加したという。調査期間は2015年5月22日~6月21日、調査方法はインターネット、有効回答は20~60代のZaim利用者933人。
2015年12月18日オンライン家計簿サービスを提供するZaimは9日、同社監修の家計管理とライフスタイルを提案するムック本『Zaimのシンプル家計術』(学研プラス/780円/税別)を発売した。○人気家計簿アプリの実例集同社は、400万人が利用している日本最大級の家計簿アプリ「Zaim」を提供しており、このたび発売されるムック本はその実例集となる。同書では、シンプルでスマートな家計管理法、旅行やインテリア等好きなことにはお金を惜しまず、メリハリの効いた家計を維持するためのアイデアを紹介する。主なコンテンツは人気ブログ『OURHOME』主宰のEmiさんインタビュー、Zaimユーザーの家計管理スタイルレポート、家計簿ビギナー向けのQ&Aなど。価格は80ページ780円(税別)、全国の書店やオンラインストアで販売予定。
2015年10月15日みなさんは、夫婦それぞれの給料を正確に把握しあっていますか?実は日本の場合、44.9%の夫婦は互いの収入を知らないのだそうです。しかも家計を管理しているイメージの強い女性の方が、相手の収入を知らない人が多いというのです。男性の41.7%に対し、女性は48%が相手の収入を知らないとか。しかしヨーロッパでも、事情は似ているようです。イギリスではおよそ半数の夫婦が、互いの収入を正確に知らないという調査結果が、『Daily Mail Online』で判明したのです。■互いの収入を知っているのは56%2,000人に調査を行ったところ、互いの給料を正確に知っている夫婦は56%しかいなかったそうです。イギリスでは日本と違い、女性が相手の給料を知っている率が高く、男性が52%だったのに対し、60%の女性は相手の収入を正確に把握していました。また調査からは、夫婦ではお金の話は避けられがちだということも明らかになりました。引っ越しや子どもを産む時期などは互いに話し合うのに、お金のことはなかなか話題に上がらないのだといいます。調査を受けた夫婦のうち、同棲する前に互いの収入について話したのはわずか3分の2以下。妊娠がわかった時点でお金について話したのも、10組中4組だけという結果になりました。■文化的にお金の話は避けられがちしかし、お金に関心がないわけではなさそうです。その証拠に、男女ともに4分の1以上が「交際中に相手に多額の借金があることがわかったら別れる」と話しました。不思議なことですが、それでも借金を含めたお金の話はなかなかしないようです。調査を行ったジャクリーン・デューイ氏はその理由について、イギリス全体の文化として、お金の話は避けられる傾向にあるのだと指摘しています。たとえ恋人や夫婦であっても、お金の話はしづらいというのです。しかし同時にデューイ氏は、お金の話を避けていると、関係がうまくいかなくなる可能性もあるといっています。「結婚相手の経済状況は、クレジットカードの申し込みをするとき、ローンを組むとき、また、携帯電話を買うときにすら関係してきます。互いの経済状況は生活に必要不可欠な情報なのです」日本でもなかなかお金の話はしづらいもの。でも結婚するということは生活のすべてをともにするということ。お金に対する価値観も違うと大変です。これから結婚を考えている人は特に、一度相手と腹を割って、お金の話をしておいたほうがいいかもしれません。(文/スケルトンワークス)【参考】※Do YOU know much your spouse earns? Half of married couples don’t know – and less than two-thirds discuss finances-Daily Mail Online※危険信号!?夫の年収を知らない妻と、貯蓄は妻まかせの夫-All About
2015年09月19日皆さんは、 前回 から2週間、3つの仕分けと毎日のミニ決算の記録を続けられましたか? あともう半月、ぜひ頑張ってくださいね。さて今回は、1ヵ月間続けたこの支出の記録を家計にどう生かしていくかをお話しします。<ステップ1>1ヵ月間の3つの支出を点検まず、1ヵ月間の「生活費の支出」「自己投資(家族の投資)の支出」「心を豊かにする支出」をそれぞれ合計してみてください。いかがでしょう?「思ったよりも支出が多くてびっくり!」「心を豊かにする支出が多すぎ!」という人もいるかもしれませんね。私の講座では、「コンビニでの買い物が相当多くてがくぜんとした!」という人もいましたよ。あなたはどうでしょう?この1ヵ月、お金を使うたびに3つの仕分けを意識することで、自分の消費のくせがわかったと思います。その経験をこれから有効に活かしていきますが、その前に、大切なことがあります。それは「クレジットで支払った金額は、必ず銀行口座に戻す。あるいは、次のお給料が入っても、その金額分は引き出さない」というルールを守ること。それだけは必ず守ってください。クレジット決算は、未来のお金を使うこと。このルールさえ守れば、クレジットカードを使うのはOKです。ただし、利息のつく分割払いやリボ払いはやめましょう。3つの支出の、収入に対する最適な割合というのは、人それぞれ。自由に決めていただいて結構です。しかし、大切なのは「いかにして貯まる家計にするか」です。貯まる家計にするためには、3つの支出を小さくしなければという人も多いでしょう。自分にとって最適な支出額を見つけるための方法をお話ししますね。<ステップ2>支出の予算立てをする「先取り貯金」という言葉を聞いたことがありますか?運良く余ったら貯金しようというのではなく、先に預貯金をして、残ったお金で生活をするという方法です。先取り貯金の具体的な方法は、(1)まず、1年で貯めたい金額(年間の目標預貯金額)を決めます。(2)続いて、1年間の臨時支出の予算を立てます。1年間の臨時支出というのは、帰省代、まとめて支払っている保険料、車検代の1年分などです。冠婚葬祭費や、洋服代、化粧品代も予算立てしておくとよいです。とにかく、毎月は必要ないけれど、大きなお金が必要なものを、あらかじめ予算として差し引いて考えます。すると、毎月自由に使えるお金は、年間の手取り収入 − (年間貯蓄額 + 年間臨時支出の予算)÷ 12=毎月自由に使えるお金となります。<ステップ3>3つの支出の予算を立てる毎月自由に使えるお金が決まったら、「生活費の支出」「自己投資(家族の投資)の支出」「心を豊かにする支出」をそれぞれいくらにするかを考えます。それはつまり、毎月自由に使えるお金を3分割するわけですが、この時、前回チェックした、この1ヵ月の自分の消費行動を振り返り、シェイプできる分はしてしまいしょう。そして必ず、貯蓄の口座と生活費の口座は別にしてください。あとは、予算内で生活をするくせをつけていけば、自然にお金は貯まっていきます。買い物の前には、心の中で「3つの支出のどれに当てはまるか」を考えてくださいね。どれにも当てはまらないものは、ムダな支出です。ムダな支出を失くすことが、予算内で支出を抑えるコツです。そして、 前回のコラム でお話した「生活防衛資金」が半年~1年分貯まったら、あるいは、月々の余裕資金で、運用を始めていきます。次回からはいよいよ資産運用のABCをお話していきます。次回は、「なぜ資産運用が必要なのか」についてです。(岩城みずほ)
2015年09月07日家計のやりくりは、思っている以上に大変です。買い物が毎日となれば、レシート管理するだけでもわずらわしく感じるもの。そんな時は、アプリの力に頼ってみてはいかがでしょう。レシート撮影するだけで、一気に家計管理ができる家計簿アプリ「レシーピ」を、ずぼら主婦の私が実際に1ヵ月間使ってみました。150万ダウンロード突破の家計簿アプリ「レシーピ」はメールアドレスなどの登録が不要の家計簿アプリです。ダウンロード後は、まず毎月の予算設定をします。目標設定もあったので、私は「来年までに海外旅行資金を貯める」とし、モチベーションを維持しました。サポートキャラクターにはナマケモンローを選択。「ラクしてお金をもうけるのが得意」とありますが、癒し系との見た目のギャップに惹かれます(笑)。アプリ起動中、自分で選んだキャラクターが「がんばってるね!」などと応援メッセージを投げかけてくれますよ!レシート撮影の精度は60%! 読み込み作業はコツがいる レシートを撮影することで、買い物の日付や店舗(先に登録)、それぞれの品目と金額を一気に読み取ってくれます。読み込まれた内容が正しければ「OK」ボタンを押せば、入力完了です。レシートはシワがあったり、曲がっていたりすると一発で読み込みません。慣れてくると簡単ですが、最初のうちは1枚のレシートを読み込ませるのに5回ほど撮り直しをしていました。こんな時は画面の左下に「撮影のコツ」という説明ボタンがあるので、読んでみましょう! もちろん、手入力も可能です。お店に行った回数や金額をグラフ上で確認できるグラフ集計は6つに分かれています。収支グラフがあるのは当たり前ですが「お店ごとの買い物金額」と「お店ごとの買い物回数」のグラフがとても参考になりました。私の場合は、2~3つのスーパーを使い分けていますが、ひと月にそれぞれ何回買い物したか、外食の回数、お弁当屋さんを使った回数などが明確になりました。普段、利用回数をいちいち数えてはいませんが、これがわかると次月は「今月お弁当が多いから、手作りがんばろう!」「今月は外食してないから、ちょっと贅沢しよう」など、家族の食事計画にも役立つはずです。ほかにも、レシート登録後に、その食材を使ったおすすめのレシピを保存しておける「レシピメモ」などもあります。このアプリを使うと「毎月どのくらいの金額を、何に使っていたのか」がよくわかり、削るべきポイントが明確になります。ぜひ、家計簿の手間をこのアプリで解消してみてくださいね!・レシーピ公式サイト: (ライター:すだあゆみ)
2015年08月20日三菱東京UFJ銀行はこのほど、「新婚夫婦の家計管理実態調査」の結果を発表した。それによると、家計にまつわる夫婦喧嘩の理由は「貯金に対する意識の違い」が1位となった。○家計管理は夫婦喧嘩の火種?過去1年間に夫婦喧嘩が発生した回数は平均27.0回。このうち、家計にまつわる内容で喧嘩になった経験がある人は51.8%だった。具体的な原因を聞くと、1位「貯金に対する意識の違い」、2位「食費や交際費、光熱費などの配分」、3位「外食費や交通費の多さ」となった。資産や家計の"見える化"が喧嘩を防ぐ際に「必要」と答えた人は73.2%。実際の家計簿の付け方は、PC上のソフトなどで管理する「デジタル派」が52.8%、ノート記入で管理する「アナログ派」が40.2%となった。独身時代と比べて家計管理に費やす時間が「長くなった」人は62.7%。1日当たりの時間にすると平均12.6分、1カ月(30日間)に換算すると6時間18分に上った。また、デビットカードを利用している主婦と利用していない主婦を比べたところ、利用している主婦の方が「貯金額(500万円以上)」の割合が3.1%高く、「夫の小遣い」も1万400円多かった。さらに利用している主婦の方が、独身時代より「家計管理に費やす時間が長くなった」人は2.9%、「家計管理の手間が増えた」人は10.2%少なかった。調査期間は2015年5月、調査方法はインターネット、有効回答は20~30代の新婚夫婦600人。
2015年07月02日家計を管理するのは私の役目。毎日の支出を記録するのは大変だけど、なんだか節約が楽しくなってきた!! 貯金額が増えていくのを見るとニヤニヤが止まらないわ~。今回はマイナビニュース会員の既婚女性150名に、夫婦で家計はどのように管理しているか聞いてみた。Q.夫婦で家計はどのように管理していますか?(財布は同じ)夫・妻の収入を合わせて妻が管理:54.0%(財布は別々)夫・妻それぞれで自分の収入を管理、夫婦の共有財布・口座にお金を出し合っている:20.0%(財布は別々)夫・妻それぞれで自分の収入を管理、支出項目によって分担している:14.7%(財布は同じ)夫・妻の収入を合わせて夫が管理:6.7%その他:4.6%Q.その管理方法のいいところ、悪いところを教えてください。○「夫・妻の収入を合わせて妻が管理」派の意見■それが合理的・「二人で節約する意識ができるから」(33歳/情報・IT/事務系専門職)・「夫婦での貯金額や出費を把握できるので見直すことができる」(31歳/建築・土木/事務系専門職)・「それが一般的」(25歳/生保・損保/営業職)・「貯蓄がどれだけあるか分かりやすい」(32歳/金属・鉄鋼・化学/秘書・アシスタント職)・「節約が得意な方が管理すれば貯金しやすい」(34歳/情報・IT//秘書・アシスタント職)・「お互いの収入は把握するべきだから」(34歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■任せてもらえるのは信頼の証・「全体の収支が分かりやすい。でも使い込みにつながるなど、お互いに信用がなければ成り立たない」(28歳/電機/技術職)・「収入を一本化しているので、収支がわかりやすく貯蓄しやすい。私は仕事で経理事務をしていて数字に強く、夫は数字に弱い。すべて任せてもらっているので責任もあり、管理にやりがいも感じる」(41歳/商社・卸/その他)■妻の天下・「へそくりができる」(28歳/ソフトウェア/技術職)・「実は自分の都合の良いように使えるから」(32歳/金融・証券/営業職)・「自分で取り締まれるからいいところばかり」(32歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)・「夫の自由はない」(26歳/学校・教育関連/専門職)■夫の無駄遣い防止・「夫はお金の管理ができないので、妻である私が一人で管理してる方がいいと思う」(34歳/その他/その他)・「私は収入がないので、夫の収入を管理しています。夫はあればあるだけ使ってしまうので、お小遣い制にしています」(49歳/主婦)・「手元にないからか、主人がお金を使わなくなった」(31歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)■こんな意見も……・「夫が稼いでくれてるのに私が管理するのも気がひける」(27歳/医療・福祉/専門職)・「自由に使える反面足らない時に言いづらい」(50歳以上/その他/販売職・サービス系)・「1つにした方が管理しやすいけど、管理している方が倒れたりしたら大変になりそう」(34歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「旦那の金遣いの荒さをセーブできるが、旦那は自分の財布の中身にしか興味がないので家計がピンチだという実感を持ってもらえない」(25歳/印刷・紙パルプ/営業職)○「夫・妻それぞれで自分の収入を管理、夫婦の共有財布・口座にお金を出し合っている」派の意見■自由かつ平等!!・「いちいち割り勘しなくてすむから」(30歳/商社・卸/事務系専門職)・「生活費以外は自分の自由に使えること」(32歳/医療・福祉/専門職)・「お互いの意識がきちんと区別されるところがよいと思う」(33歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「お財布は基本別々なので、自分自身で無駄遣いしようと思えばできること。気楽でいい」(34歳/商社・卸/事務系専門職)・「財布が別々なので自分の自由にできるので、誕生日などのプレゼントなど、自分のお金で買って渡せるのが良い」(27歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)■プライバシーも守れる?・「自分の貯蓄額がバレないからよい」(37歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「お互いの稼ぎに干渉しなくて良い」(29歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)■デメリットも・「全体での収支がわからない」(31歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)・「予定外の出費のときに、なかなか言い出せないことなど」(47歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)・「自分のお小遣いが確保できることがメリットだが、お互いがそれぞれ何に使っているのかわからないから、家計のムダを見直せないのがデメリット」(27歳/医療・福祉/専門職)○「夫・妻それぞれで自分の収入を管理、支出項目によって分担している」派の意見■自由で気楽!!・「自由なところがいい」(28歳/情報・IT/営業職)・「けんかにならない」(50歳以上/小売店/販売職・サービス系)・「お財布が別なのでそれぞれ管理が楽」(32歳/専門サービス/事務系専門職)・「夫婦別なので、お互いに干渉しなくて気楽だし、お互いそんなにお金を使うタイプでもないので貯金もできている。悪いところは、特に今のところない」(30歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)■夫の収入・支出が不明・「お互い自由にお金が使える。ただ相手がどれくらい使っていえるか把握できない」(34歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「いいところは特になし、悪いところは相手の収入が把握できないところ」(47歳/生保・損保/営業職)・「相手の支出がわからない」(30歳/学校・教育関連/クリエイティブ職)■問題もチラホラ・「お互いお金の使い方には心配がないから、管理は別々にした方がストレスにならない。悪いところは、仕事をやめられないところ」(30歳/電機/事務系専門職)・「自分が払う分以外の節約が難しいかも」(43歳/ソフトウェア/技術職)・「いつでも離婚できるので、良くも悪くもある」(28歳/商社・卸/営業職)・「確実に自分の貯金を増やせるので、万が一離婚になったときも金銭で揉めることは少ないと思う。固定費以外の食費などは買い物した方が払うことになっているので(今育休中なので)食品や子供用品など自分ばかり負担している感じがして損な気がしてくる」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)○「夫・妻の収入を合わせて夫が管理」派の意見■賛否両論?・「夫が金銭感覚が優れているので安心して任せられる」(26歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「いくら貯金できているのか私は知らない」(26歳/医療・福祉/専門職)・「夫の収入がわからない」(26歳/運輸・倉庫/営業職)・「自分としては不満」(50歳以上/主婦)■総評夫婦での家計管理について聞いた今回。やはりダントツで多かったのは、「1つの財布を"妻"が管理する」(54.0%)というものだった。食品や日用品といった日々の買い物は妻が担当することが多いようで、「お金を使う人が管理する」というのが自然な流れなのかもしれない。夫の無駄遣いを嘆く人や、"へそくり"にいそしむ人、管理にやりがいを感じる人などさまざまだが、妻側の満足度はおおむね高い模様。とはいえ、「お金が足りなくなった時に言いづらい」「管理している方が倒れたりしたら大変」「夫に家計がピンチだという実感を持ってもらえない」といった声もあった。一方、4つの選択肢の中では最も少なかった「1つの財布を"夫"が管理する」(6.7%)というパターン。「夫が金銭感覚が優れているので安心」という声もあったが、「どうなっているのか、まったくわからない」など、多くの妻が現状に不満を抱いていた。収支が開示されているならまだしも、すべてがブラックボックスの中というのは確かに不安なもの。いざという時の備えがどれくらいあるのかは、最低でも知っておきたいところである。「夫婦それぞれが自分の収入を管理し、共有の財布・口座にお金を出し合う」(20.0%)というケースでは、「残ったお金を自由につかえる」「お互いに干渉することなく気楽」という回答が多く寄せられた。中には「誕生日などのプレゼントなど、自分のお金で買って渡せるのが良い」というメリットを語る人も。ただし、このケースと「夫・妻が支出項目によって分担する」(14.7%)というケースでは、夫婦ともに家計の全体像を把握できないのが最大の難点。決められた金額以外は、ついつい無駄遣いしてしまうという声もチラホラ……。"自由"と"節約"は両立できないのが難しいところだ。調査時期:2015年4月6日~2015年4月26日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性150名調査方法:インターネットログイン式アンケート※写真と本文は関係ありません
2015年06月05日家賃や家のローンについで、大きな割合を占めている家計の支出といえば水道光熱費、特に「電気代」ではないでしょうか? 把握はしたくても、毎月の明細から使用量や料金をぬきだすのは面倒…。そこでご紹介したいのが、「 でんき家計簿 」です。■「生活スタイル」の似た家庭と、電気料金の比較ができる東京電力が運営する「でんき家計簿」は、ネット上で毎月の電気使用量や電気料金がグラフ化され、一画面で比較できるサービスです。東京電力と電気契約をしている人が利用できるサービスですが、一度登録すれば過去の記録がすべて反映されるので、年度ごとの振り返りも可能。また、家庭環境のよく似た家庭の使用量と比べることができる点も魅力です。わが家の場合、よく似た家庭と比較すると、春~冬の電気使用量は少なめ。他の家庭より「使いすぎていない」ことがわかり、ひと安心。けれど、省エネ上手な家庭と比較すると、秋~冬にかけてはもっと節電できそうなことが判明しました! ■今からできる、具体的な「省エネ法」の提案で、効率的に電気代を削減「でんき家計簿」では各家庭の状況に見合った「省エネアドバイス」を受けることができます。そのなかから、できそうなプランをいくつか選んで家族で実践すれば、効率的に電気代が削減できるかもしれません。わが家は「炊飯器の保温時間は短めに」や「洗濯物はまとめ洗い」などはすでに実践していたので、新たに「パソコンの省エネモードを使う」「冷蔵庫は詰めすぎない」に、新たに取り組んでいます! 日常生活の中でできる、具体的な行動が主なのですぐに取り組めるところがうれしいですね。■今契約している電気料金プラン、生活スタイルに合ってる? 「でんき家計簿」では「現在の料金プランが適正かどうか」を診断し、よりお得なメニューへの変更、機器の買い替えなどのアドバイスを受けることができます。家族構成をはじめ、日中の在宅状況、住まいの種類、掃除・洗濯を行う時間などを入力すると、1日の電気の使い方が表示され、家庭にあった料金メニューを診断してくれます。ちなみにわが家は、今設定している料金プランが適正だったようで、これまたホッとしました。「でんき家計簿」の登録はウェブサイトからできますが、ログインには後日郵送で送られてくハガキ記載の「認証コード」が必要です。利用までに、少し時間はかかってしまいますが、目には見えない「電気」のグラフ化は、省エネ意識を高めるには十分なはずです!
2015年06月01日家計簿アプリサービス「Dr.Wallet」を運営するBearTailは28日、家計簿を付けている人と付けていない人を対象に実施した「金銭感覚に関する調査」の結果を発表した。それによると、家計簿を付けている人の方が日常生活や余暇・娯楽に対して、より「お金をかけてもよい」と考えていることが推測できる結果となった。まず、ランチをするときにこの値段以上は高いなと感じる金額を尋ねたところ、家計簿を付けている人の平均は1,639円。一方、家計簿を付けていない人の平均は1,365円だった。飲み会・外食をするときにこの値段以上は高いなと感じる金額についても、家計簿を付けている人の平均は4,535円、付けていない人の平均は4,127円と、家計簿を付けている人のほうが高かった。毎月の携帯料金でこの値段以上は高いなと感じる金額を聞くと、家計簿を付けている人の平均は1万1,579円、付けていない人の平均は9,689円と、両者の差は2,000円弱に広がった。このほか、特別な日の食事、旅行時の宿泊費用、美容院の料金、コンビニで買い物をする時と、今回調査した全7項目において、家計簿を付けている人の方が高いと感じる金額がより高い傾向にあった。同調査は、2015年5月15~25日にインターネット上で行われ、20~30代の個人536人から有効回答を得た。
2015年05月28日リーディは28日、プロフィールに加えて1カ月単位の家計簿を公開し、それぞれの金銭感覚をサイト上で共有してマッチングを図るネット婚活サービス「家計簿婚活サイトのリーディ」をオープンした。同社によると、一般的な「婚活サービス」では基本的なプロフィール情報しか確認することができず、金銭感覚について確認が行えるものはなかったといい、結婚後に金銭感覚の不一致が発覚して別れたケースも少なくないという。今回オープンした「家計簿婚活サイトのリーディ」では、プロフィールに加えて1カ月単位の家計簿を公開し、従来の婚活サービスでは知り得なかったという金銭感覚をサイト上で共有し、マッチする相手を探すことができる。これにより、カップリング成立後の金銭感覚のミスマッチを避けることが可能となるとしている。家計簿の公開範囲は、メンバー全体、交流中メンバー、カップリング成立メンバーで選択できる。メッセージ交換可能な全メンバーは本人確認書類承認済みで、身元が明らかでない人はいないという。料金は、アプローチを申込む、もしくは承認するまでは無料。アプローチ以降のステップに進む場合も利用料は定額(30日間:2,500円)となり、追加料金は発生しない。2015年5月末まで、オープン記念として有料機能を含む全ての機能を無料で利用できる。今後は、登録した家計簿からのレコメンド機能(オートマッチング)も追加していく予定。
2015年04月28日消費者にとってはもはや毎年のことのようにも感じているが、4月からまた値上げされる食品が相次ぐ。昨年の消費税増税に続いて、さらに家計を圧迫する食料品の値上げだが、一方で国産食物への需要も高まりを見せている実態がこのほど民間のマーケティング会社が行った調査で明らかになった。アンケートサイト「アイリサーチ」を運営するネオマーケティングが2015年2月12、13日の2日間、20~69歳の全国の有職者の女性500人を対象に行った調査によると、食材や食料品に関する昨今の話題の中で、気になるニュースを訊ねたところ、「食料品の相次ぐ値上げ」が最多で57.4%。次いで「昨春からの消費税(8%)の増税」が56.8%とほぼ同率で続き、以下は「チェーン店などにおける異物混入事件」(49.4%)、「食品メーカー工場における毒物混入事件」(46.0%)と続き、価格面の次に食料品の安全性に対する関心が高いことがわかった。4月から値上げされる食品のひとつとして挙げられるのが、牛乳だ。飼料価格やエネルギーコストの高騰等により、国内生乳生産者の経営が厳しい状況であることなどから、乳業大手などが牛乳やヨーグルト等の出荷価格を2~5%程度値上げすることを発表しており、スーパーマーケット等小売業者へ出荷する段階での価格が値上げされることから、消費者価格への転嫁も当然ながら予想される。こうした状況の中、前述の調査結果では牛乳が国産であることに対して、52%が「とても意義があること」と回答。41.4%が「意義があること」と回答し、合わせて9割を超える人が国産牛乳に対する重要性を意識している。その理由として、トップが「安心だから」で87.2%。以下は「安全だから」(75.4%)、「おいしいから」(42.4%)と続き、ここでも安全性や食に対する安心から国産牛乳を求める声が高かった。異物・毒物混入事件や産地偽装など、食品に対する安全性や信頼性が揺らぐ事件が続いた昨今。牛乳をはじめ、食品価格の値上げが相次いではいるものの、安全性や信頼度には変えられない付加価値を持った国産食品への支持は依然高いとも言える。
2015年03月20日前回 、部屋の片付けと家計管理の悩みの共通点についてお伝えしましたが、今回は解決法にも共通のものがないかを探ってみます。■部屋が散らからないようにするには? 部屋が散らからないようにするには、整理収納を行うことが必要です。「整理収納」とはその言葉どおり、「モノの整理を行い、収納する」わけですが、その前にしなくてはいけないのは、「目標設定」。自分や家族がどんな部屋でどんな暮らしを送りたいかのイメージを明確にするのが大事なのだそうです。そして、「整理」とは何かというと、不要なモノを手放し、さらに限られた収納スペースの中で必要な度合いに応じて優先順位をつけることです。「収納」もただ詰め込むのではなく、それぞれのモノが使いやすくなる配置をシミュレーションしたら、調整しながら定位置を決め、その後はあちこちに散らばらないよう維持することなのが重要だそうです。つまり、手順としては「目標設定」⇒「整理(棚卸し・分析)」⇒「収納」ということになります。目標設定を行わないと、毎回不要なものを手放す作業から入ることになり、面倒なのはもちろん、何より不経済ですよね。それに、しっかり目標を設定することで、モノを買う時も「今欲しいから」「便利だから」「皆が持っているから」と衝動買いするのではなく、まずは目標とするライフスタイルに沿っているかどうかを吟味してから選ぶ。そして、1つモノが増えたら、その分1つ減らすなど、許容量を知ってコントロールすることで「なんとなく」モノが増えてしまうことが防げるのです。■家計を管理するためには? 実は、部屋の片付けで大切なことと家計管理で大切なことは、まったく同じなのです。まずはどんな暮らしを送りたいのか、今後起こるライフイベントにはどんなことがあるか、といった「目標設定」をします。次に「整理」。目標とするライフイベントのための予算がどれくらい必要か、今不足しているのはどれくらいなのかの「棚卸し」を行い、無計画に消費をするのではなく、自分にとって大切なライフイベントにはしっかりと予算を残すよう「分析」します。たとえば、子どもの留学という新しい関心事ができた場合、それとほかのライフイベントの優先順位や全体の予算を考えた上で、それを目標として採用するかどうかを考えます。そして最後に「収納」。いつ、何のために使うお金かによって、置き場所を変えます。すぐに使うお金は流動性のある場所、普通預金へ。3年先以降、時期や額も明確なお金(学費や住宅資金など)は定期預金や貯蓄性の保険など、取り崩しにくく、多少の金利が見込めるところに。10年以上先で、その時の物価や社会状況によって必要な額が予測しづらい目標(リタイア後の資金など)に関しては、株式や投資信託などの運用を取り入れ、インフレーションとの連動や金利による利回りを見込めるところに(ただし運用に関しては元本割れの可能性もあるのでリスクの理解が必要です)。これらを実行することで、予算管理しやすく快適な家計になっていきます。■目標設定を習慣にして、部屋とお金の片付けをしようこのように部屋の片付けと家計管理、いわばお金の片付けには、共通点が多くあります。両者とも、始めの「目標設定」の作業には頭を使いますが、習慣になったころには気持ちまでスッキリとしていそうですよね。お部屋の片付けに苦手意識がある私も、そう考えると取り組めそうな気がしています。家計管理が苦手だけれど、部屋の片付けには興味があるという方は、まずは部屋の整理から始めてみてはいかがでしょうか。
2015年02月20日前回 は、家計簿なしでも家計管理ができるP.D.C.A法の概要についてお話ししました。今回は具体的な方法をお伝えしていきます。■家計簿なしで家計管理、P.D.C.A法4つのステップ1.Plan(計画):ビジョン・計画の策定ここで重要なのは将来の見通しを立てることです。表1を参考に、未来の年単位の時系列で今後の収支を予測した表を作成し、子供の受験や入学といった教育関連、住宅の購入やリフォーム、そのほか金額の大きなお買い物などの予定を書き込みます。年号の下に家族の年齢を入れると、イメージがわきやすくなります。最終的には老後までのプランを作るのがおすすめですが、まずは自分が気になっている時期(たとえば、子どもの独立まで)のものを作ってみましょう。おそらく、プランを作った段階で、「今の貯蓄ペースでは、ライフイベントややりたいことを実行するには不足している」といったように、何らかの「ギャップ」を感じるはずです。そうしたら、そのギャップを埋めるための貯蓄額を達成するためには、生活費をどれくらいに抑えればいいのか、その目標を立ててみましょう。ここでは家計簿が苦手な方でも取り組みやすいよう、あえて生活費の項目を細かく分けてはいません。2.Do(実施・実行):計画に沿って実施計画に対して必要となる貯蓄額から、月々の貯蓄ペースを逆算して定めたら、毎月その額を「先によけて」貯める仕組みを作ります。後々調整をしながらサイクルを整えるので、ここで金融商品を吟味する必要はなく、初めは普通預金などで構いません。詳しくは、 「今年こそスッキリ整理! 共働き家計のお金の管理」 を参照してください。そして、残ったお金で1ヵ月間、「ちょっと目標を意識しながら」生活してみましょう。人によってはほんの少し意識を変えただけで嗜好品購入などの無駄使いがなくなることもあります。3.Check(点検・評価):実施が計画に沿っているかどうかを確認1ヵ月経った時点で、使った生活費をざっくり計算します。もし、その時点で貯蓄した分を取り崩しているような場合は、貯蓄の計画に無理のある可能性があるので、次のActに進み、分析します。計画に沿っていればそのまま1ヵ月ごとに集計し続けます。4.Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置もし、プランと実態がかけ離れている場合は、以下の点をチェックしてみましょう。1)固定費(住宅ローン・車の所有・携帯電話やプロバイダのプラン料金・保険料など)を見直すことはできるか。2)買い物のときに「これって無駄遣い?」と不安になるような出費がないか。3)ライフイベントの目標の優先順位によって、額や時期を調整可能か。4)収入を増やすことやリタイアの時期を延長することは可能か。5)運用を取り入れることで貯蓄ペースを上げることはできるか。これらを取り入れた上で、ステップの1番目のPlanからサイクルを継続します。1)や5)については、ファイナンシャル・プランナーに相談するのもおすすめですが、もちろん自分で考えるとしても、行き当たりばったりの節約や運用を行うよりは、プランを作って考えたほうが、効果的なアイディアを思いつくためのアンテナが立つはずです。家計簿に比べて日々の労力は少ないのですが、定期的にP.D.C.Aのサイクルを意識することでちゃんと効果が出るのがこの方法のよいところです。まずは未来を具体的にイメージすることから始めてみましょう!
2015年01月31日家計管理というと、「家計簿をきちんとつけることから」と思っている方が多いようです。マネー相談で「お金の管理が苦手」と打ち明ける際、「家計簿もつけてなくて…」と恥ずかしそうにおっしゃる方もいます。ですが、家計簿をつける=家計管理ではありません。家計管理とは、これから将来にわたっての家族のハッピーな生活を守るために、家計の動きを把握し、マネジメントすることです。その中で、特に支出部分を詳しく分析したい場合のツールが家計簿なのであって、支出の額や内訳が大体把握できているのであれば、家計簿は不要といってもいいくらいです。■家計簿をつけるのは何のため? お金が貯まらないから家計簿でもつけようか。そんな気持ちで家計簿をつけたことがある人もいるのではないでしょうか。たしかに、無駄な支出を把握するために家計簿が真っ先に思い浮かぶのはよくわかります。では、どれだけの人がその家計簿をしっかり分析し、「無駄な支出」をカットできているでしょうか? いくら細かく家計簿をつけていても、単に、「お財布から消えたお金を記録する」ことで終わっている場合は、家計簿をつけることはあまり意味のない作業ということになります。それに、そもそもお金を貯める目的は何ですか? 家計管理の目的は冒頭でもお伝えしたとおり、未来まで家族が幸せに生活できることです。つまり、お金を貯めるのは「将来のライフイベントで必要な支出の準備をするため」ということになります。ただし、将来に向けていくら貯めておけばよいのか、その額が明確でないと、今の貯蓄ペースが充分という確信は持てません。将来いくら必要なのか、こればかりはいくら家計簿をきちんと分析していたとしても見えてきませんよね。そこで、視点を、過去から未来にシフトさせることをおすすめします。今回提案するP.D.C.Aサイクルを使った方法は、「将来こんなことがしたい」「この先、こんな生活を送りたい」というプラスのイメージからスタートするものです。こうした視点は家計管理にとって必要ですし、過去の細かい数字の記録の作業が楽しくない、つまり「家計簿をつけることが面倒である」方にとっても、取り入れやすい要素になるでしょう。■家計管理の新発想! 家計簿なしのP.C.D.A法とは? 「P.C.D.A」はもともと事業活動における品質管理や生産管理をするときの用語で、最近はキャリアプランニングや時間管理などにもこの用語が応用されることがあります。それぞれの頭文字はPlan(計画):ビジョン・計画の策定Do(実施・実行):計画に沿って実施Check(点検・評価):実施が計画に沿っているかどうかを確認Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置を指しています。Actをおこなった後で、次の段階のPlanにつなげ、継続的なサイクルで質を上げていくところがポイントになります。次回は、家計管理にこのP.D.C.Aを応用する、具体的な方法をお伝えします。<関連リンク> 家計簿がつけられない…そんなあなたにおすすめしたい家計簿なしのP.D.C.A法とは(その2)
2015年01月27日前回 は共働きの夫婦ほど家計管理が難しい理由と、それによるデメリットについてお話ししました。とはいえ、共働きに多い・お互いの収入や貯蓄額を知らない・毎月の生活費が合計いくらか把握していない・それぞれが生活費の中で何の支払いを担当しているかも分かっていないという状況を一気にクリアにする作業は、なかなか大変なことです。仕事と子育ての両立に忙しい夫婦それぞれが、日々の収支を記録し、双方がその情報を共有する時間は取りづらいでしょうし、夫婦とはいえ、お金のことをすべてさらけ出すことに抵抗感を持つ方もいるかもしれません。そこで今回は、共働き夫婦の個人的な収支をどこまで開示するかは追い追い決めていくとして、まずは家計のコア部分の管理をなるべく自動化できる仕組みづくりを提案します。■共働きでも続けられる家計管理の方法とは? 1.【貯蓄編】生活用の「貯蓄」専用口座を作るお金の話をする時間がなく、「今後どんなライフイベントにいくら必要」ということが話し合えていないと、貯蓄に対してのモチベーションも低くなりがちです。また、お互いに「貯金は相手がきっとしているはず」と思い込み、当てにしている場合もなかなか貯蓄ができません。そこでまずは、夫婦の貯蓄目標額と、それぞれが捻出する割合を決めます。貯蓄目標額の設定は、夫婦それぞれが毎月貯蓄可能な額からで構いません。そして次に、夫婦それぞれ貯蓄専用の口座を作り、そこに毎月貯蓄をしていきます。いちいち手動で貯蓄口座に移すのは面倒なので、給与や報酬が振り込まれる銀行口座から自動で定期預金などの金融商品の積立ができるサービスをうまく活用しましょう。その口座の合計額が「これから起こる家族のライフイベントのための備え」になります。共同名義口座は作れないことと、何かあったときにそれぞれが預金を下ろせるよう、夫婦それぞれ口座の開設が必要になりますが、必要なのはそれだけ。お互いに定期的に開示し、個人的な楽しみ(自分の趣味や夢)用の貯蓄・運用口座とは別にしておきましょう。2.【支出編】生活用の「支出」口座・カードを、個人用とは別にする相手への相談や承諾なしにお金を使うことに慣れていると、子どもが希望する習い事や塾、仕事が忙しくて頼ってしまう便利家電や外食などに対して「今は支払う余裕があるから」と深く話し合わずに出費を決めてしまいがちです。そのような出費を重ねていると、いつの間にか生活レベルが上がり、収入が下がった時やリタイアした時に、なかなか生活費を抑えることができなくなります。それもリスクのひとつです。それらを避けるためには、さらにもうひとつ、生活費用の口座を設定し、水道光熱費や子供の習い事など、家族にかかわる支出の引き落としをそこに集中させます。普段クレジットカードで買い物することが多い方は、家族の食材や消耗品を購入するクレジットカードと個人的な洋服などを購入するためのクレジットカードとを分け、家族用カードの引き落としは生活費用口座に設定します。どちらか片方の名義で口座とカードを作り、配偶者の家族カードが作れるとより「一元化」しやすくなりますが、それぞれの名義であってもそこから引き落とされる合計額がいわゆる「生活費」となります。その合計額から、夫婦の収入割合や貯蓄額とのバランスに応じて、それぞれが毎月あるいはボーナス時に入金する額を逆算して決めるとよいでしょう。突発的な事態で生活費が通常より大きくオーバーした時にも、お互いのチェックが行き届くようにしておきます。自分のお小遣い用や個人的なお買い物カードの引き落としには、別な口座を設定しておけば、今まで通り、そこは自由に使って良いお金となります。(ただし、使いすぎた時には自己責任で!)■まとめ生活費、貯蓄、個人的な支払いがすべて同じ口座になっているから、家計の全体像がつかみにくいのです。それぞれ口座を分けて管理するようにすれば、自然と「使っていい額」が見えるので、忙しい共働き家庭でも家計管理がしやすくなります。口座の整理や話し合いなど、最初は手間が必要ですが、一旦仕組み化してしまえば、いちいち計算する必要がないので、だいぶ楽なはず。お互いの口座の開示も、かっちりと日にちを決める必要はありませんが、時々夫婦で口座の残高を照らし合わせることで「年間にそんなに車の費用がかかっていたなんて!」とか「ローンの見直しをしたら貯蓄が増やせない?」といった会話に繋がることもあるでしょう。家計を一元化することで、家族がひとつのチームとなれば、共働きならではのアイディアもどんどん生まれるはずです。
2015年01月24日新年や新年度など、区切りのタイミングは、気持ちも新たに家計管理に取り組もうと考える方が多い時期です。しかし、いざやってみようとすると、早々に挫折する方が多いのも事実。家計の管理にくじけてしまう理由としては、大きく2つあります。「家計簿の記帳が面倒だから」というのがひとつ、そしてもうひとつ、特に共働き家計に多いのが、「家計の全体像をつかむことを断念してしまう」ことです。■共働き家庭の家計管理が難しい理由とは? もちろん、夫または妻のどちらかしか働いていない家庭であっても、財布を握っているほうだけが家計を把握していて、もう片方はまったく把握していないというケースもあります。共働きの場合は、こうしたケースに加えて、片方だけではなく「双方が」家計の全体像をわかっていないということもよくあります。具体的には・共働き家庭では、夫婦がお互いの収入や貯蓄額を知らない・毎月の生活費が合計いくらか、夫婦共に把握していない・夫婦それぞれが、生活費の中で何の支払いを担当しているかもわかっていないなどがあります。そして、その理由としては、(1)忙しくて夫婦でお金の話をする時間がない(2)共働きで自立したもの同士、相手の収入や貯蓄額なんて知りたくないし、自分も知られたくない(3)管理などしなくても、それぞれの収入があるので生活が回っているため、生活に危機感がないといったことがあげられます。しかし、家計管理をしないことには大きなデメリットがあるのです。■共働き夫婦が家計管理をしないことのデメリットとは共働きをしている夫婦の中には、相手の自由を尊重し、お互いのお金の使い方に口を出さないというポリシーのご夫婦もいらっしゃいます。たしかに、生活に余裕がある時はそれでもいいかもしれません。ですが、変化や緊急事態が絶対に起こらないとは言い切れません。家やマンションの購入、子供の受験で出費が増えることもあれば、転職や病気で収入が減るという可能性もあります。また、必ず誰にでもやってくるリタイア後の生活は、現役時代の収入の半分以下の年金だけではままならないこともあるでしょう。仮に、家庭を会社組織と捉えた場合、それぞれのメンバーが好きなように経費を使っていたら、効率は良いでしょうか? 将来の事業のための資金をプールしたり、先々の収支の波に備えてバランスを取ったりするためには、予算作りや会計管理が必要なことはイメージできるはずです。■共働き家庭で、いまさら家計の「一元化」なんて無理? 実際にマネー相談の中でも、世帯収入が高い共働きの家庭なのに、将来の家計をシミュレーションすると、収支のバランスが悪化するリスクが高いパターンに多く出会います。そのようなリスクに備えるためには、一旦家計の全体像を把握し、管理する必要があり、夫婦の収支や貯蓄の「一元化」がカギとなります。本当は結婚前、あるいは結婚してすぐの時期に、お互いの支出の費目を洗い出したり、貯蓄額を開示したりしながら家計管理のルールを決めておくのが一番良いのですが、なかなかそれも難しいもの。そこで、共働きで、長年夫婦の収支管理を一元化していなかった家庭でも、リスクに気づいた時から始められて、なおかつ忙しくても無理なく取り入れられる方法を考えてみました。詳しくは次回のコラムでお話しします。<関連リンク> 今年こそスッキリ整理! 共働き家計のお金の管理(その2)
2015年01月20日新年を迎え、「今年こそは、家計管理をがんばろう!」と気持ちも新たに思っている人もいるのでは? そこで「覚えておきたい! お金と節約の基本88」(扶桑社)をもとに、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生に貯まる家計の作り方を教えていただきました。■我が家は、1年でいくら貯まる家計なの? そもそも、我が家は1年でいくら貯めることができる家計なのだろうか? ムリ目の金額で頑張りすぎるよりも、我が家にあった貯蓄額で、ペース配分を考えながら貯蓄をしたほうが、結局は長続きしそう。そこで、1年間でいくら貯蓄をしたらいいのか、具体的な金額を割り出すために、下の簡単な計算式で目標額を把握してみよう。【あなたの家の目標貯蓄額】■基本の貯蓄額は、月収の1割上記の式の通り、月々の貯蓄額は、どんな家計でも手取り月収の1割が基本。共働きの家庭は1.5割、自営業の家庭は2割が理想だ。ボーナスからの貯蓄は、手取りの2割以上を目安に、住宅ローンの返済がない家庭は4割を目標にしよう。月々の目標額とボーナスからの目標額を足したものが1年の「目標貯蓄額と」なる。■通帳チェックでわかる「我が家の貯蓄力」畠中先生は言う。「家計管理で大切なのは、月々のやりくりや節約よりも年間の貯蓄額です。極端な話かもしれませんが、家計簿をつけられなくても、お金が貯まっていればいいわけです。『我が家が実際のところいくら貯められているのか?』は、家計簿をつけなくても、簡単な通帳チェックでわかるんですよ」。実際の貯蓄額をチェックする方法は簡単。現時点のすべての通帳の残高、あれば投資分(時価)の金額を書き出し、同様にちょうど1年前の額と比較してみる。その差額があなたの家の「実際に貯蓄できた額」となる。【あなたの家の1年間の貯蓄力】■「目標」と「実際」を比べてみる次に、先ほどの計算式の「う」(1年間で実際に貯蓄できた額)と、あなたの家の目標貯蓄額を比べてみる。目標貯蓄額が、1年間で実際に貯蓄できた額より少ない家計は、貯蓄が健康的にできていないことになる。この通帳チェックを、定期健康診断のように年に1回でいいので、毎年行うことで、だんだん「貯まる家計」に体質改善していこう! 我が家の目標にすべき貯蓄イメージは把握した。次回は、「確実にお金が貯まる貯蓄パターンを知る!」です。貯蓄力について、もっと詳しく知りたい! という人は…お金オンチさんでも安心。いちばんやさしいお金の入門書 『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』 (扶桑社)定価:1,000円(税別) 【連載:貯まる家計の作り方特集】・ 第2回 確実にお金が貯まる貯蓄術 ・ 第3回 予定通りに貯蓄できない原因はコレ!
2015年01月06日NECは10月15日、低加圧(圧迫)で医療用血圧計と同等な高精度の血圧測定を実現する低負荷血圧測定技術を開発したと発表した。同技術は、脈の波形を解析し、血流変化を推定することで、従来の測定で必須だった最高血圧以上での腕の圧迫が不要となり、圧迫を低減しても高精度な血圧測定を可能にするという。また、血圧測定時に腕を締め付ける腕帯(カフ)を小型化するとともに、従来は別々だったポンプや電源などの装置を全てカフに内蔵し一体化する技術も開発した。これらの技術により、血圧測定時の圧迫や血圧計装着の手間を軽減することで、日常生活下や就寝中など1日を通した血圧データの取得を可能にし、低負荷で無理のない24時間血圧測定の実現に貢献するとしている。
2014年10月20日これであなたも貯め体質! 人気FPが教える超簡単「一行家計簿」家計管理にはやはり記録をつけるのが一番。でも家計簿をつける時間もないし、そもそも面倒くさい…。そんなあなたのために、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに聞いた、とっても簡単な家計管理法を紹介します。●「なんのために家計簿をつけるのか」を考えれば、無駄な作業を削れる――「つけたほうがいいとはわかっていても、やっぱり家計簿って面倒くさくて…」という方に良い方法ありますか?「そういう方には、天野伴さん(注)提唱の『一行家計簿』がオススメです」(風呂内さん・以下同)――それはどんなものですか?「気になるカテゴリーの金額だけを集計して、費用を把握する方法です。たとえば、カフェでついお金を使っちゃうOLさんは多いですよね。その場合は、カフェに関する費用だけを手帳にメモするんです」――それだけでいいんですか?「これを行うと、月単位での増減はわかりますし、OLさんなら収入は皆さん把握していますから、全体に対する割合もつかめますよね。それで、ああ今月は多かったから来月はカフェに行くのは少し減らそう、といった形で生活費のコントロールにつながるんです。洋服を衝動買いするクセのある方は服飾関係の出費だけ、食費が多いと思ったらコンビニやスーパーで使った金額だけをチェックする。そして数カ月分を比較する。これだけでいいんです」●家計簿は本来、無駄な出費を把握するためのもの「そもそも家計簿をつけるのはなんのためかというと、貯蓄をしたいとか、生活を楽にしたい、といった自分の生活を向上させるためですよね。ですから極端な話、数字をざっくり把握して、無駄なところと必要なところを見極められればそれで十分なんです。そうして削れるところを見つけて貯蓄に回せれば目的達成、ですよね。カフェ代をコントロールできるようになったら、次は被服費を記録するという形で、数カ月おきにチェックする費目を変えるのもいいですね」――パーフェクトな家計簿を目指す必要はないんですね。「そうです。ほかにも簡単なやり方はあります。たとえば、透明なトレーを複数用意して、お店のジャンルごとにレシートを分類して入れていく。その量をざっと見るだけで月ごとの増減がざっくり把握できます。特に食費関係、スーパーやコンビニでの支払いの増減を見るのに有効ですね」●数字を見なくても支出の増減は把握できる「また、月末に通帳を眺めるだけでも効果はあります。先月より増えていれば黒字、減っていれば赤字ですから。そういう形で、大枠でいいから支出の増減を意識する、というところから始めるだけでもお金に関する意識や習慣が変わってお金を大事にするようになり、それがいい循環を呼びます。無駄使いがなくなったり、貯蓄に回せるお金が増えたり、とうれしい結果がきっと出てきますよ」――難しく考えず、とにかく始めるのが大事なんですね。「そうなんです。家計簿をきっちりつけることにこだわらず、あくまで生活習慣から出てしまう不要な出費などを見つけるための手段と割り切って、できるところ、気になるところから始めるのが◎です」これなら数字が苦手な人、忙しい人も家計管理が楽にできそうな気がしませんか?毎月なぜかギリギリになってしまうという方は、紹介した方法を活用して、ぜひ“楽しい貯金生活”に変えるきっかけにしてみてくださいね。(注)天野伴氏:「天野伴 税理士事務所」代表。業務の仕組み化や家計簿アドバイスに定評のある税理士として、「日経マネー」「日経新聞」「日経アソシエ」等で活躍中。<プロフィール>風呂内 亜矢(ふろうち あや)/ファイナンシャルプランナー・CFP®認定者・宅地建物取引主任者。OLだった26歳のときに貯金80万円でマンションを衝動買い。物件価格以外にも費用がかかることを知ったのをきっかけに、お金の勉強をスタート。マンションの販売会社に転職すると、自身がマンションを購入したときの体験を交えた営業が顧客の共感を集め、年間売上1位を獲得。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信中。<取材・文/関谷知生取材協力/ファイナンシャルプランナー風呂内亜矢>
2014年09月30日連載コラム『あなたの家計簿見せて! "給料減少時代"の家計診断』では、相談者のプロフィールと実際の家計簿をもとに、5人のFPが順番に、相談者の家計に関する悩みについての解決策をアドバイスします。【相談内容】9月から夫が静岡へ転勤することになりました。上の息子が中学3年生で高校受験なので、転勤には付いていかず、夫には単身赴任をしてもらおうと思っています。夫の仕事が転勤が伴う転勤族なので、なかなか家も買えません。転勤先に特に社宅などがあるわけでもなく、会社からの家賃補助はあるにしろ、別々に生活するとなると家賃が2つ分かかってしまいます。今後子どもたちの教育費もかかってきますし、これから先の家計をどのようにやりくりしていったらいいか、アドバイスお願いします。【プロからの回答です】5年毎の転勤、せっかく慣れたと思ったら新天地へ。引っ越しもうんざり。あちこち移動する生活ではなく、腰を落ち着けて、家を買ってしまいたいと、同じ転勤族の友人が話していたことがあります。そんな引っ越しも多い中、堅実に貯蓄も貯められていて立派ですね。支出も旅行やレジャーなどしっかり押さえつつ、堅実に生活されていると思います。二重になる生活費、増えていく学費……、見通しが立たないときは、お金の流れを時系列に見ていくと、頭の中が整理されてきますのでおすすめです。(※詳細は以下をご覧ください)○出費の増加たとえば、ご主人は60歳まで単身赴任するとして、家賃3万円、食費3万円、水光熱費1万円増加したとします。その間、残った家族の生活費は全体で1万円安くなると仮定します。60歳以降は収入が4割下がるものの65歳まで継続雇用。車は60歳までの間に2回中古の軽自動車を諸経費込み100万円で購入し、単身赴任終了時に手放します。メインの車は3回目の車検時に250万円で購入し、70歳過ぎたら買い替えせず、77歳で手放します。お子さんたちは高校までは公立、私立の4年制大学に自宅から通学……と現状から将来を推測して、イメージをどんどん金額に落とし込んでいきます。以上の前提でお金の流れを見ていくと、心配されている通り、"二重生活"と教育費の増加が響いて、65歳の退職時から赤字の生活に突入、ご主人が74歳になると貯蓄も底をついてしまいます。退職金が300万円以上出れば、貯蓄が底を尽きることはなくなりますので、どんな制度になっているのか、いくら出る計算になるのか確認してみましょう。退職金がなければ、老後用の貯蓄を始める必要があります。○赤字の解消法赤字を解消するには、支出を抑える、貯蓄を運用して増やす、収入を増やす、のどれかしかありません。支出はこれ以上増えることがあっても減らすのは厳しいでしょうから、現状維持を頑張りましょう。貯蓄の運用には、食品や飲みものなどの優待品が来る「家計に助かる優待品があるところ」や、化粧品やレジャー施設など「プチ贅沢できる優待品がもらえるところ」という観点から運用先を検討してみるのもおすすめです。株式投資もされているようですのでわかっていることとは思いますが、「気に入った優待品をもらえる会社」の中からご自身の投資基準に合った会社を探すのが前提です。また運用ではありませんが、最近はやりの「ふるさと納税」も面白いかもしれません。ふるさと納税とは、ざっくりいうと自分で住んでいる地域外の自治体に税金を寄付することで、所得税や住民税が安くなる制度です。確定申告が必要ですが、その地域の特産品がもらえる自治体に寄付する人が増えてブームになっています。加熱しすぎとの批判も出てきていますが、株式と同じく、応援したい地域に寄付をする視点で利用するは悪くない考えだと思います。退職金が(思ったより)ない場合、収入を上げるには理恵子さんが働く必要が出てきます。長男が大学へ通う間、月6万円の収入を4年間続けるだけで、将来的にも普段の生活にも余裕が出てきます。○どこに住むか? 住みたいか?また、家を購入したいとのことでしたが、教育費準備のため400万円、万が一の生活防衛のため300万円(生活費の6カ月分)とっておくことを考えると、購入に使えるお金は残り500万円。諸経費に200万円かかると仮定すると頭金に充てられるのは300万円になります。現在の住居費が収入の25%程度ですので、それ以上返済額を増やすのは得策とは言えません。月々9万円を返済額として、75歳までローンを組んだとしたら、借りられるお金は2400万円程度になります。マンションを買う予定なら、修繕積立金や管理費などもかかってきますので、返済金額をもう少し下げる必要があります。ちなみに月7万円の返済だとすると、上記の前提で借りられる金額は2000万円程度になります。実家から援助をもらえたり、理恵子さんが働くのであれば、その分家の予算も上げていくことができますが、上記の予算で希望の物件があるか確認してみましょう。ご主人のご実家は義兄さんが住んでいて、ご両親との同居はないのであれば、理恵子さんの実家のそばだとか、転勤してきた知識を生かして、子どもの手が離れた後、住みやすかった地域に、夫婦だけで住む家を検討するとか、お金を貯めておいて「現金で購入する」という手もあります。現在の生活を続けながら「現金で買う」には理恵子さんが働いて、その分を丸々住宅購入用として貯めていく必要があります。お金があれば家を買うにしても賃貸を続けるにしても選ぶことができますので、焦らず堅実にお金を貯めていきましょう。○万が一の備え入院時の保障は入られているようですが、「死亡」した場合の保障は備えられていますか? 会社の団体保険で加入しているとか、ご両親が備えてくれていたりしているなら良いのですが、太一さんが万が一事故などでなくなってしまった場合、保障が全くないのは心配です。年間200万円くらいの収入が入るような保険をご主人が70歳になる年までかけておきましょう。それこそ家をお持ちではないので、家を購入できる金額分の死亡保障か家賃分の保障も必要です。(※画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>(株)プラチナ・コンシェルジュ ファイナンシャルプランナー 内田まどか「万が一」のためだけではない、生きていくための保険の入り方から、住宅取得、転職、早期退職など、夢や希望を叶えるためのライフプランニングなど、シミュレーションを活用してアドバイス。個人相談を中心に活動している。
2014年08月06日家計簿をつけている人のほうが、つけていない人よりも平均貯蓄額が71万円多いというデータがあります。家計簿で支出の中の無駄を把握することは節約につながっているのでしょう。でも、家計簿をつけなければ「家計を管理」できないのでしょうか?私がファイナンシャル・プランナーとしてご相談を受ける中で、家計簿を完璧につけている方でも家計を管理できているとは限らないと感じています。毎月の集計までしていても、年単位での収入・支出・貯蓄ペースを聞くと、即答できなかったりします。また、これからの家族のライフイベントに「いつ、いくら」かかるのかを把握している方は実はごくわずかです。■そもそも家計の管理とは?家族にとって本当に必要なことにお金を使えるよう、計画的に準備することです。会社と違ってつぶれることの出来ない家計にこそ、管理するという考え方が必要です。家計簿をじっくり見たところで、未来の支出やそのための準備がどれくらい出来ているかはわかりません。では、どうしたらそれを把握できるのでしょうか? 実際のファイナンシャル・プランニングとは異なりますが、まずは自分で簡単にできる方法をお伝えしたいと思います。STEP 1:貯蓄残高とペースを把握するまずはメモでもかまいません。名義や口座ごとに預金残高を書き出します。そして、毎年どんなペースで増えているか(あるいは減っているか)を把握します。STEP 2:ライフイベントを書き出す住宅購入やリフォーム、子どもの教育費、レジャーや起業など、今後のライフイベントを起こる(であろう)時期の順番に書き出しましょう。私のFP相談では老後の費用も考慮し90歳まで(!)のイベントをお伺いしますが、自分で書くなら支出がイメージしやすい時期まででかまいません。(子どもの教育が終わるタイミングやリタイアまでなど)そして、その間にかかる費用もざっくりで良いので書き出してください。教育費は このサイト で簡単シミュレーションが出来ます。住宅はローンを組む場合、頭金(物件の2割以上が理想!)で計算します。STEP 3:貯蓄目標を立てるライフイベントにかかる費用と今の貯蓄残高、毎年の貯蓄の増え方を照らし合わせてみましょう。今のペースだと高校卒業まではいいけど、大学の時期が…とか、あれれ? 2年後の住宅購入に向けてこのペースではまずいな、とか色々見えてきませんか?そのギャップを知った上で貯蓄の目標額を設定しましょう。STEP 4:予算を立てる手取り収入から貯蓄目標額を引いた額を月々の予算に振り分けます。実際はボーナスがある方、収入が毎月変動する方など個別の状況があると思いますが、上手に工夫して月の予算を立ててみてくださいね。現状の支出の見直しが必要な場合、すでに家計簿をつけていれば項目を見つけやすいでしょう。でも家計簿をつけていなくても、まずはここをおさえられそう、というところにアタリをつけてやってみる→うまくいかなければまた違う手を考える、という手順は一緒です。まずは家計簿よりもこのステップを優先してください。かなりざっくりではありますが、これを実行し、最低年に1回見直していただくと将来の支出への準備が出来てきている実感がわくと思います。そう、それが「家計の管理」です。どうしても自分で上手く出来ないという場合はプロのFPに相談するのもおすすめですが、上記を行っておくと相談の際もスムーズになるので、ぜひお試しください。
2014年07月30日“夫婦のお財布”どうしてる?みんなの家計管理の実態を調査!「家計のやりくり、みんなはどうしているんだろう」と、ふと気になるときってありますよね。「生活費は折半でいいの?」「貯金はどうやってする?」「旅行代はどこから出す?」などなど、気楽な独身生活に比べて複雑で、悩みがつきない結婚後の家計管理。そこで今回は、読者の家計管理についてアンケートを実施!その結果を発表しちゃいます。●昔も今も、家計管理は妻の役目?今回の読者アンケートには、短期間にもかかわらず100人を超える方から回答が寄せられました。やはり「家計管理」というのは、それだけ大切なことであり、多くの方が興味を持っている話題のようです。まず、「夫・妻どちらが、家計のやりくりをしていますか?」という質問では、・妻……71.8%・夫婦2人……22.2%・夫……6.0%と、「家計管理は妻の役目」という家庭が7割以上と圧倒的。20代から50代まで幅広く回答をいただきましたが、どの年代でも「やりくりは妻」という回答が7割近くに上りました。意外にも(?)昔から変わらぬスタイルを選んでいる人が多いようです。続いて、「今の夫婦間の家計管理に満足していますか?」という質問では、・はい……68.4%・いいえ……31.6%と、3分の2以上の方が「満足している」との答え。さらに分析してみると、いちばん満足度が高かったのは「夫婦2人で」やりくりしている家庭で75%。次が「夫」で71.4%、「妻」は66.3%という結果になりました。夫婦で家計管理をしている家庭の満足度が高いのは、2人で話し合いながら決めているからでしょうか。一方、満足度がいちばん低かったのが、「妻が家計管理をしている」という家庭。自分が家計を握っているのに、不満を感じる人が多いのは、なぜなのでしょう。分析は続きます。●「夫の暴走をどう抑えるか」が家計管理のカギ!?コメントを見てみると、「妻が家計を管理する」という昔ながらのスタイルはやはり安定感があるようで、満足している人も多いようす。「私がすべて管理しているので家計が透明(はなちゃん/38歳/結婚3~4年目)」「2人で話し合ってお互いにとっていい方法を決めたので(あさじ/33歳/結婚1年未満)」「貯金ができているので、安心感がある(きち/32歳/結婚3~4年目)」…など、生活費と支出とのバランスをしっかり妻側で管理できるメリットがうかがえます。ただ、このスタイルは「夫の小遣い」という部分が時に波乱の原因となることも。「お小遣いが足りないのか、ガソリン給油時に割引率が高いので使って、と渡したクレジットカードでガソリン以外を勝手に買い物してくる(かれん/39歳/結婚10年以上)」「旦那が無駄使いをするためキャッシュカードとクレジットカードを取り上げた。すると口座振込みでネットショッピングしていることが発覚!もちろんあとから大喧嘩!(tomatogate/37歳/結婚2~3年)」おいおい…とツッコミたくなりますが、これはまだまだカワイイほう。「私が実家に帰省している間に夫が保険の積み立て部分を引き出してしまった。あとで通知が来てビックリ(ここあうさぎ/46歳/結婚10年以上)」「夫の会社に給料振込の第2口座があるのを最近知った。もちろん喧嘩になったが、俺のへそくりだと開き直られた(健康母/39歳/結婚10年以上)」このように、あの手この手で妻の目をかいくぐろうとする夫もいるようです。このあたりが、「妻が家計管理をする家庭」での不満の原因になっているのかもしれません。家計のためには、夫への監視の目はゆるめないほうが、あとで大喧嘩にならずに済みそうですね。●「夫婦共有のお財布」を用意している家庭はほぼ半数結婚生活では、生活費をどのように分担するかが難しい問題の1つ。仕事をしているのがどちらか一方ならシンプルですが、共働き夫婦の場合はよく相談して決める必要がありますよね。2人の収入をすべてまとめて管理するのか、食費や光熱費などの費目別に分担するのか、それともそれぞれ一定額を出し合って「共有のお財布」をつくるのか…?「夫婦共有のお財布はありますか?」という質問では、「はい」が54.7%、「いいえ」が45.3%と、ほぼ半々の結果になりました。その割合を結婚してからの年数別に見てみると、「結婚1年未満」では52.6%、「2~5年目」では57.5%と、半数以上が「共有のお財布」を用意していました。ところが、5~10年目」では一転して34.6%、「10年以上」39.4%と激減。結婚して間もない夫婦は共有のお財布を用意していますが、結婚5年目あたりからその率が下降しているようです。ある程度お互いの支出パターンがつかめてきたために共有の財布をやめるといったパターンや、子供ができて余裕がなくなったなど、いろいろな状況が考えられます。理想の家計管理方法は、夫婦によって、またその時々の事情によって変わっていくのでしょう。ただ、今回のアンケートでわかったのは、現状の家計管理に満足している人は、やはり2人で話し合っている傾向があるということ。お金のことは夫婦であっても話しにくいものですが、きちんと向き合うことが“理想の家計管理”に近づく第一歩なのかもしれません。※アンケート実施期間:2014/6/11~6/25、有効回答数:121、シティリビングWeb調べ<文:関谷知生>
2014年07月30日連載コラム『あなたの家計簿見せて! "給料減少時代"の家計診断』では、相談者のプロフィールと実際の家計簿をもとに、5人のFPが順番に、相談者の家計に関する悩みについての解決策をアドバイスします。【相談内容】子どもが年子で只今育ち盛りです。今年長男が高校受験で、塾代もかかります。できれば公立にいってほしいのですが、私立に行くとなると次に来年次男も高校受験を控えているので家計が厳しくなりそうです。これから高校、大学ともっともっと教育費がかかるかと思うのですが、下の子が大学卒業までの約10年間どのようにやりくりしていけばいいでしょうか?【プロからの回答です】年子のお子様2人が高校、大学に進むこれからの10年間は、厳しい家計になることが予想されます。お子様が私立高校に進学する場合も見据えて、今のうちに家計を見直し、対策を立てて乗り切りましょう。(※詳細は以下をご覧ください)○高校受験塾にかかるお金育ちざかりの年子のお子様が2人いらっしゃるものの、現在は公立中学に通い教育費の負担は比較的少なく済んでいますね。ただ、高校受験の進学塾に通うことになると急に出費が増えます。現在通っている英語塾を辞めて予定している月謝が2万5千円の進学塾に通う場合の費用ですが、9月から2月までの月謝合計15万円、他に入塾費、教材費、冬期講習、模試代など半年間で別途10万円ほど見込んでおきましょう。そうすると、長男の方の塾にかかるお金は、現在の英語塾代5か月分と進学塾代の合計で年間約29万円になります。文部科学省の「子どもの学習費調査」(平成24年度)によると、公立中学校3年生の学校外活動費は年間約36万5千円ですから、他の受験を控えた中学3年生を持つ家庭でもこの程度の塾代を負担していると考えられます。○公立高校と私立高校はどのくらいかかるお金が違うのかこれから進学する高校が公立か私立かによって、かかるお金はどの程度違うのでしょう。前出の「子どもの学習費調査」によると、授業料などの学校教育費と、塾などの学校外活動費を合わせて、公立高校は3年間で約116万円、私立高校は約290万円という結果が出ています。私立に進学すると教育費は公立の2.5倍もかかることになりますね。また、大学に進学すると、国公立でも約250万円、私立大学でしたら学部にもよりますが450万円以上(どちらも4年間合計金額)の入学金、授業料等が必要になり、年子という滝澤様のご家庭には苦しい状況です。ただ、現在の貯蓄が1千万円ありますし、学資保険でも教育費の準備をされていますので、私立医歯薬学系など特別にお金のかかる大学でなければ、現在の貯蓄で賄えます。高校は公立に進学してほしいという親の希望はあるものの、お子様がどうしても私立に行きたいと希望することも考えられます。もしお子様が2人とも私立高校に進学されたとすると、在学期間が重なる2年間の年間収支は最大20万円程度の赤字になる計算です。大学進学資金は貯蓄で補わなければ仕方無い部分もありますが、高校までは毎月の家計の中でやりくりしていけるよう、今から対策を立てておきましょう。○子供の成長とともに減らせる出費もある家計データを拝見しますと、食べ盛り、育ち盛りのお子様が2人いらっしゃる割には、しっかりやりくりをされていると思います。毎月の食費や光熱費を減らすことも大切ですがお子様の年齢を考えると難しい部分もあるでしょう。安い食材をまとめ買いする、買い物の回数を減らすなどの工夫で食費を減らせないか検討してみましょう。通信費はお子様が成長して家族全員スマホとなると通信費が今後3万円以上に膨れ上がることも考えられます。最近は端末代と利用料を合わせても月3,000円以下で使える格安スマホも登場しています。プランの見直しも併せて検討し、これ以上通信費を増やさないようにしましょう。また、保険料などの固定費を月払いにしているなら、年払いに変更することで支払う金額を減らすことができます。普通預金に計500万円も預けていらっしゃいますが、お子様名義のものなど、すぐに使わないお金は少しでも金利の良い定期預金に預け替えましょう。お子様が成長すると支出が増えるばかりではありません。削減可能な支出もあります。例えば、お子様が受験期に入るとレジャー・旅行に出かける機会も減少すると考えられますので、その費用を自然に減らせるのではないでしょうか。それに伴い、これから車を買い替える場合は、燃費の良い小型車を選ぶことでガソリン代や車の税金、保険代等の維持費を減らすことも可能です。また、お子様が大学生になったら自分が使うスマホの通信費やお小遣いはアルバイトをして負担してもらう方法もあります。年子で教育費の負担が一度に来るのは大変ですが、見方を変えれば、苦しい時期が短く済み、その後の老後資金を貯めやすいとも言えます。お子様の教育費に目途が付いたら住宅ローンの繰り上げ返済を行うことでその後の家計状況も改善されます。気を緩めずに頑張ってください。(※画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>(株)プラチナ・コンシェルジュ ファイナンシャルプランナー 福島佳奈美金融系SE(システムエンジニア)からファイナンシャルプランナーに転身。Webサイト中心にマネーコラム執筆を行うほか、教育費やライフプランニング、保険、家計見直しなどのセミナー講師、個人相談などの活動を行っている。
2014年07月04日