リフレッシュしたいけど、遠くに行く時間がない。友人と会いたいけれど、予定と合わせようとすると1ヶ月先になってしまう。忙しい私たちの世代がどうやって身体の疲れを取り、精神をリセットするか? これは1つの大きなテーマです。ただ家で眠るだけ、夜に美味しいワインを飲むだけ、またはショッピングしたとしても、気分が良くなるのはその時だけということも。次のステップへのチャージ、明日からやるぞ! というエネルギーを得るために、秋のプチトリップに出かけることをおすすめします。運動もしたいけれど、文化にも触れたい、自然にも触れたい、美味しいものを食べたい、そしてちょっとショッピングもしたいという欲張りな人! 葉山を1日旅してみてはいかがでしょう。おすすめの過ごし方をご紹介しましょう。さあ、早起きしてスニーカーを履き、タオルを持って出発!葉山は東京都心から約1時間電車に乗り、逗子駅からバスで20分くらいの所に位置する海に面した旧別荘地です。そうです、天皇皇后両陛下がご静養にこられる御用邸を囲むエリアです。逗子駅から12番のバスに乗り、終点で下車。まずは海まで降りて小さな半島の先端まで行き、芝生の上で大きく伸びをしてストレッチをしましょう。天気が良ければ富士山も見えます。少し座ってしばし波の音と風に集中すると、もう疲れは50%取れます。そこから裸足で、潮の香りと水と砂地の感触をたっぷりと感じながら、海岸をゆっくりと散歩。まずはこれまでの疲れ、マイナス部分を0に戻します。疲れている脳にいろいろな情報を入れても、見た、聞いただけで終わってしまいます。何かを感じる(FEEL)ことが、精神的な疲れを取る秘訣のようです。美術館やパワ―スポットで、パワーをチャージ脳の中にスペースができたところで山口蓬春美術館へ。古い日本家屋をアトリエにしていた庭園が素晴らしい美術館です。心静かに鳥の声、虫の音、木々の揺れる音を感いていると、内なるエネルギーが湧いてきます。次に神奈川県立近代美術館<葉山館>へ。海を一望できるカフェでコーヒーも飲めますし、近場には古民家のカフェもあるので、ここでひと息つきましょう。その後は葉山の小道を探索。葉山には車が入ることができない素敵な小道がたくさんあります。歩いているとなぜか懐かしい気持ちになるのが不思議です。小道を歩いていくと、たどり着くのはパワースポットと呼ばれる森山神社。参拝してエネルギーをチャージです。海の色、音、絵画の静寂さ、木々の中にひっそり佇む神社からエネルギーをもらった後は、今度は能動的に外へ内面を向けてみるのがよいです。「SUNSHINE + CLOUD」でイメージを膨らませる自分のいる環境を美しくしたい、と感じたら「SUNSHINE+CLOUD」でインスピレーションを取り入れてみては。色の美しい服を合わせてみたり、お花のディスプレーを参考にしたり、置いてある本を手に取ったり。自分の家のテーブルに花を飾ろう、このエプロンでキッシュを焼いてみよう、この籠を持ってマーケットに行こうか、とイメージが膨らみます。今日一日感じたことを、どうやって生活の中に取り入れていくか、カフェであれこれ考えながら少し休憩しましょう。そして、もしもまだ元気があったら、山道を探索してみましょう。「はやま三ヶ岡山緑地」つつじコース入り口から大峰山の尾根を歩き、真名瀬へ向かうコースです。山頂からは美しい富士山を見ることができ、そして葉山の海を一望しながらひと息。ほんのり汗もかき、心地よい疲れを感じながら山を下り、真名瀬からの夕暮れの富士にまた感動。そしてバスで逗子駅へ向かいます。これでチャージ、満タン! 明日からまた頑張りましょう。▼山口蓬春美術館 ▼神奈川県立近代美術館(葉山館) ▼森山神社 ▼SUNSHINE + CLOUD ▼はやま三ヶ岡山緑地
2015年10月30日日本が世界に誇る富士山は2013年、世界遺産登録を経て名実ともに「世界の宝」となった。しかし、同年に世界遺産にとなったものは富士山だけではない。富士山の麓で澄んだ湧水をたたえた世界遺産の池「忍野八海」は、多くの外国人が日本を旅する「ゴールデンルート」にもなっている。そんな忍野村の旅どころを10月10日よりオープンする新スポットとともに紹介しよう。○圧倒的な純度を誇る八海の美しさ現在の山梨県南都留郡忍野村はその昔、「忍野湖」と呼ばれる湖だったという。しかし、幾度とあった富士山の噴火活動で湖は枯れていき、富士山の伏流水に水源を発する湧水池だけがいくつか残った。その代表的な湧水池が現在の忍野八海となっている。八海へは富士急行の「富士山駅」から路線バスで25分、クルマの場合は山中湖ICから5分となる。八海は名前の通り、8つの池で構成されている。8つの池の位置関係は、占星術により北極星と北斗七星の形をなしており、また、富士山とその神霊への信仰を行う富士講信者の巡礼地にもなっている。北極星の位置にある「出口池」のみ、ほかの7つの池と1km程度離れているが、全ての池を徒歩で巡っても1時間半~2時間あればじっくり味わえる。各池には特徴があり、池にまつわる"伝説"もそれぞれ。共通して言えることは、「濁池」と命名された池も含め、どの池も美しい水をたたえていることだろう。「時間的に全部は巡れない」という人は、八海随一の湧水量を誇る「湧池」はぜひとも見ておきたい。昭和58年(1983)にNASAが宇宙で雪を作るのにこの池の水を使用したというほどの抜群の純度を誇っており、ゆらゆらと触れる藻の中で泳ぐ鯉も本当に気持ち良さそうだ。池の周辺にしつらえられた水車小屋や古民家風の土産屋の風景もまた味わい深い。土産屋では富士の名水を用いて作る忍野名物の蕎麦や豆腐をはじめ、気軽に食べられる岩魚の塩焼きやヨモギ100%の草餅なども用意している。また、野菜や果物などの新鮮な地のものの販売もしているので、お土産にしてみるのもいいだろう。○忍野グルメを忍者空間でそんな八海からクルマで5分程度のところに10月10日、忍者をテーマにした「忍野 しのびの里」がオープンする。しのびの里では富士山を一望できる日本庭園や忍者をテーマにしたアトラクション、食事処、茶処、売店、足湯を設けている。しのびの里を運営する富士急行は、訪日外国人に人気の忍者をテーマにすることで点在する富士観光スポットを有機的につなげる、ということを狙っているようだが、もちろん日本人も楽しめる空間となっている。日本庭園にはしだれ桜やツツジ、アヤメ、イロハモミジなど、四季折々の花木が華やぎを添え、その奥に壮大な富士山が望める。この風景を足湯につかりながら楽しむもよし、茶処「ふじみ茶寮」で甘味とともに味わうもよし。茶処では富士北麓の抹茶を用いた焼きだんご(350円)や、山梨県産を中心に季節のフルーツを使用したソフトクリーム(350円~)なども用意している。食事処「日本料理 雪月風花」からも富士山と日本庭園が楽しめるのだが、この食事処は建物そのものが"忍者屋敷"を思わせる構造になっているのが特徴だ。料理は忍野の名物である蕎麦や豆腐を中心に、富士北麓の野菜や魚、地域でとれる食材を生かした伝統料理を提供し、食事中には忍者パフォーマンスも披露される。そして、建物の中には日本中の忍者に関する情報やゆかりの品が展示されており、くねくねした通路もまた、忍者屋敷をイメージさせる。「日本料理 雪月風花」の入り口には売店が設けられており、訪日外国人を意識した忍者や富士山、日本の伝統をモチーフにした品々がずらりとそろう。これらの食事処や茶処、売店は入園料無料で利用できるので、ちょっとした休憩に立ち寄るにもぴったりだ。○なかなか突破できないからくり屋敷だが、ここまで来たならぜひ体験してもらいたいのが「忍者からくり屋敷」である。築77年の古民家を移築・改装した屋敷は木の質感も味わい深く、戸口に設置された2匹のカラスも雰囲気を盛り上げる。からくり屋敷は有料で、大人(中学生以上)は700円、こども(3歳以上)は400円(ともに庭園入園料とからくり屋敷1回利用券付き)となっている。からくり屋敷には随所に敵から身を守るための仕掛けが施されており、秘密の抜け道や隠し戸が、そして、思わぬところに武器や財宝が眠っている。迷路のようになった空間で立ち往生することもあるかもしれないが、ここはぜひスマートに突破していただきたい。また、からくり屋敷の側には「忍野手裏剣道場」もあり、忍者道具の基本中の基本である手裏剣投げにチャレンジできる(5枚で500円)。手のひらにすっぽり収まる手裏剣は意外と軽く、「これだったらひょいっといけるだろう」などと思ってしまうのだが、実はコツをつかめていないとなかなかまっすぐ飛ばない。神経を集中して挑んでみよう。しのびの里のオープンは10月10日だが、富士急行はオープン前の現在、すでにしのびの里内に忍者をテーマにした新しい施設も構想しているという。新しい富士観光の拠点として八海だけじゃない忍野の魅力をここで味わってみるのもいいだろう。※記事中の情報・価格は2015年10月取材時のもの。価格は税込
2015年10月09日ここ数年、いつか富士山に登りたいとぼんやり思っていたのですが、そろそろ登っておかないと自分自身や自然環境の変化で登れない状況になった時、かなり後悔するかも! と感じたのが2015年の年明け。大人女子とカワイク(ないけど)誤魔化してみても、しっかりとアラフォー世代。だけど、まだまだ “新たなこと” にもがきたくなるお年ごろ。「よし、2015年の夏は富士山でご来光を見るぞ、オーッ!」と気炎をあげて “富士登山計画”をはじめました。山ガールでも極度なスピリチュアル乙女でもないワタクシがなぜか富士山へ!? ご来光のすばらしさ、富士登山するために準備するものなど、山ビギナーによる富士登山記です。「来年こそ、富士山登山を!」と、富士山が気になるアナタのお役にたてば幸いです。霊峰でありながら、市民に親しまれてきた富士山中世までは修行者しか寄せつけなかった霊峰・富士。しかし江戸時代後期には、江戸市民による民間信仰「富士講」ブームが起こり、富士山に登拝する人や富士塚を作り参詣する人など庶民の暮らしに富士山は溶け込んでいきます。浮世絵や芝居に描かれ人々に愛された富士は、江戸文化の象徴。最高峰ゆえに神格化と大衆化、そんなアンビバレンツな面を持つことになったのですね。登山ルートは大きくふたつ、登山期間は年に2カ月のみさて富士山の登山ルートは4つありますが、山梨県側からの吉田ルートと静岡県側からの富士宮ルートの2ルートが主流。年中登れるわけではなく、吉田ルートは7月1日~9月14日まで、富士宮含む3ルートは7月10日~9月10日が登山期間です。1年のうちわずか2カ月間しか登れない最高峰。登る手段は、個人で登るか、ツアーに参加するか、になります。もし私のような登山ビギナーならば、ガイド付きツアーを推薦。ちなみに東京発の富士登山ツアーは、午前東京を出発して昼ごろ五合目・富士スバルライン(吉田の場合)に到着。休憩後に登りはじめ夕方に山小屋へ到着して夕食&仮眠。そして深夜から頂上を目指してご来光を!という流れとなります。大体どのツアーでも同じようなスケジュールです。食事や仮眠をする山小屋は、登山期間のみの営業です。年間2カ月しか登れない世界遺産ですから、その期間の土日やお盆期間、八合目以上の山小屋は予約開始日(3月上旬~4月上旬)にはほぼ満室状態に。当初は個人で登る予定だったため、4月中旬に7月3連休の予約電話をしてみたのですが、八合目以上の山小屋はすべて満室。そこで仕方なくガイド付き富士登頂ツアーを予約したのですが、結果としてこの選択がとてもよかったのでした。人気山小屋も予約OK、一人参加しやすいガイド付きツアーの魅力消去法的選択でツアー参加にしたものの、登山ビギナーの私が感じたガイド付き富士登頂ツアーのメリットをご紹介します。メリット1:八合目以上の山小屋を組み込んだツアーが多いこと八合目まで登っても頂上でご来光を見るために深夜2時前から2時間程度(渋滞があるので)は登ります。だから休憩や仮眠の時間をしっかりとれる八合目以上の山小屋泊にすることは、ビギナーがご来光を拝む上では重要かも。特に土日やお盆期間は、ツアー会社が山小屋を押えてしまっていることも多く、休日に登りたい人はツアーを活用したほうが何かとスムーズです。メリット2:ガイドの先導で登山ペースがつかめることスタート地点である五合目の富士スバルラインで2305メートルですから(ちなみに高尾山は599メートル)、ガイドはカラダを慣らすように歩幅も小さく登っていきます。高山病対策とはいえ、ゆっくりすぎない? と思っていたのですが、カラダに負荷なく何時間も登るためのペースなのだとわかりました。高山病対策はゆっくり歩きと深呼吸が一番だとか。ちなみに我がツアーは参加者29名に、熟練登山ガイド2人、さらに添乗員ガイド1人と、かなり強力なガイド体制でした。メリット3:一人参加がしやすいこと私は仲間と一緒に登りましたが、ひとり参加している大人女子も割と多かったです。また帰路に温泉に立ち寄るなど、メリットは色々。価格も個人で登る場合と比較しても大きくは変わりません。ただし登山中の2日間は、何につけても団体行動が基本。景色がいいからゆっくり休憩したい! と思ってもガイド付きのツアーの場合は難しい。そのへんが苦手と感じる人は多いかもしれません。山小屋や交通機関だけ手配するガイドなしツアーもあるので、ご自身にあった無理のない登り方を探してみてください。まずは登山靴から揃えよう、知識も手に入る登山専門店へさて富士登山の準備や道具についてです。山ガールではないので、登山アイテムはゼロからスタートでした。まず揃えたのが登山靴です。何でもネットで買えるご時世、色々と調べたものの、結局は神田の登山専門店へ向かいました。これが大正解! 靴の履き方、歩き方、アフターケア、富士山とは、など聞けば(聞かなくても)何でも教えてくれる専門店のスタッフ。プライスレスな知識を得ることができるので、ビギナーほど専門店で買うべきと実感した次第です。最初に靴を購入したのは、足に馴染ませるため。靴びらきと称し、5月、6月は高尾山や陣馬山で数回ライトトレーニング。もちろん登山後は、祝杯トレーニングも欠かしません。登る直前には、ポケットだらけのザック(30L)も購入。登山のためザックに詰め込んだのは、サングラス、帽子、ゴアテックスのレインウエア(上下に分かれるタイプ)、手袋、寒さ対策にカイロとダウンジャケット、ヘッドライト。飴やチョコレート、ドライフルーツなどのおやつ、500mlの飲料水を1本。水やおやつは、山小屋で販売している(ただし八合目の山小屋では水500mlが¥500と高価格)ので、荷物を増やしたくないなら最低限でいいと思います。また五合目からトイレが有料になるので(五合目は¥100、それ以上は¥200)、100円玉を多めに用意するとよいかも。見知らぬ人と隣り合わせで仮眠する山小屋、マスクや耳栓もお役立ちでした。ご来光はクセになる、来年に向けてトレーニング開始登山当日は台風直後、強風と雨という厳しい天候のため登山中は常に必死でした。でも登るという行為自体は、つらいとか大変とは感じなかったです。しかし下りは「目指せ! 頂上」的なモチベーションがなくなるのと、かなり疲労困憊ぎみで六合目からが本当につらい。登りよりも下りがつらいことをどうぞお忘れなく! 六合目付近には、五合目スタート地点まで乗せてくれる“馬”がいるので大人女子は馬活用もアリだと思います。数年来の希望であった富士山登頂に、とても満足したワタクシです。が、まさかの再び登りたい山に変わるとは思いませんでした。暴風雨のなか死に物狂いの登り、暑すぎて倒れそうな下り、見知らぬ人のいびきに悩まされた山小屋、とできれば経験したくないことばかりなのに、あのご来光が見たい! と思いはじめている自分自身に驚きです。さて今年の富士山は、すでに山じまいとなりました。そして来年に向けて、今から富士山トレーニングしなくちゃ、と山ガールならぬ登山オンナ気取りです。大人女子のみなさん、クセになるご来光を目指して、来年こそ富士山に登ってみませんか?*すべて2015年7月時点の情報です。登山期間などは年によって変化することもあります。登山時には、最新情報をご確認ください。
2015年09月21日富士山が世界遺産に登録されてから2年が経つ。麓の町、静岡県の御殿場市 産業部商工観光課 富士山・観光室の主事 中村 大輝氏によると、一時のブームよりは若干観光客は減ったものの、平日も多くの外国人観光客が詰めかけているという。富士山の登山ルートは4つある。富士宮ルートと(富士)吉田ルート、須走ルート、そして御殿場市の御殿場ルートだ。御殿場ルートは距離が長く、一般的に難所と言われていることもあり、富士登山客の年間30万人のうち、利用者は3万人に過ぎない。その一方で玄人好みとも言われており、愛好者も多い。2013年からは、それまで小さな売店と駐車場しかなかった御殿場口に「Mt.FUJI TRAIL STATION(通称:トレステ)」を設置。早稲田大学や東海大学といった学術機関、SalomonやSINANOといった登山関連メーカーなどが協力している。トレステでは、御殿場市内の観光スポット紹介や富士山の歴史の解説展示、また、近くにある自然休養林を含む環境保全活動、啓発活動など、様々な取り組みを行っている。環境保全活動では、植生なども行っており、ボランティアで大学生も参加しているという。もちろん富士登山者のために手洗いスポットを用意したり、富士山登頂証明書の発行といった"おもてなし"も行っている。その一環として、KDDIと協力して行っていることが、「外国人観光客へのWi-Fi環境の提供」と「モバイルバッテリーの提供」だ(+auスマートパス会員向けに「ガーナチョコレート」の提供も行っている)。外国人観光客へ観光誘引施策は昨年も行っており、トレステにおける公衆無線LANサービスと、Wi2が無償で提供するワンタイム チケットをもらうことができた。今年はこの施策を拡大し、同じくWi2らがパートナー企業とともに訪日観光客向けに提供する「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」のプレミアムコードを提供。このプレミアムコードを入力すると、2週間、全国20万カ所のWi-Fiスポットが利用できるようになる。そもそもTRAVEL JAPAN Wi-Fiでは、アプリを事前にダウンロードするだけで6万カ所以上のWi-Fiスポットを無償で利用できる。もし、訪日観光客が事前にインストールしていない場合でも、Wi2のワンタイム チケット(1day)も同じ場所で配布するため、その場でアプリをダウンロードでき、プレミアムコードももらえるため20万カ所以上でWi-Fiスポットを利用できるという仕組みだ。これらは観光誘引施策として展開されているものの、決して行政主導ではなく、KDDIやWi2らの私企業が独自負担で行っている。トレステも外国人観光客が多く訪れており、よそでWi-Fiを利用する観光客の誘引と、富士山の登山口という"スポット"から、ほかのスポットへという相互送客のメリットもあるわけだ。また近年、外国人観光客の急増が大きく報じられているが、御殿場口でもその傾向は変わりない。「ボーイスカウト活動の関係から、スウェーデンの方が多いです。あとはアメリカや中東、ネパールの方もいます。全体の約1割が外国人で、日によってはほとんど外国の方というケースもあります。たまにビーチサンダルで途中まで登られる方が外国人にはいらっしゃるんですが、山から降りて来られた時、笑いながら足から血を出してます(苦笑)。登られる前に注意はしてるんですが……。こうしたお客さま方にも対応できるよう、学生を含めて英語とフランス語、中国語、スペイン語が話せる人員を確保しています」(富士山ツーリズム御殿場実行委員会の山口 拓哉氏)もちろん、この記事を読む読者は日本人がほとんどだが、KDDIらが提供するサービスのため、KDDIのデータ通信契約ユーザーであれば、これらのスポットはそのまま利用できる。○環境保全に協力でもらえるモノ一方で、多くの人にも関係ある施策が「モバイルバッテリー」だ。これはKDDIがトレステと協力して配布しているもので、KDDIユーザー以外でもこのバッテリーをもらうことができる。バッテリーをもらうためには一つ必要な要素がある。それが「富士山保全協力金」だ。これは「美しい富士山を後世に残すため」という理念のもとに、2013年より登山口で始まった取り組みで、任意で集められた協力金は、富士山の環境保全や登山客の安全対策に利用される。この協力金の1000円を支払った"富士山を後世に綺麗な形で残したい協力者"に対して、KDDIが先着1000名でモバイルバッテリーを渡すというわけだ。モバイルバッテリーは電池式のため、例えば電池式のヘッドライドを使ってる人の場合、スマートフォンの充電だけでなく、ヘッドライトが万が一切れてしまった場合にも、このモバイルバッテリーから電池を転用できる。KDDIがその効果を狙ったのか定かではないが、色々と便利な施策といえよう。また、モバイルバッテリーは"素"の状態で渡される。通常は箱に入っているのだが、"美しい富士山"を保つために本来は用意されている外箱など余計なものは外されてそのまま登山者に手渡される。クリーンな気持ちでクリーンな富士山を楽しく快適に登る。そんな御殿場口から、取材の旅はスタートした。○どこでも使えるトランシーバーといいつつ、取材で登り始めたのは富士宮口から宝永山を回って頂上を目指す、いわゆる"プリンスルート"だ。皇太子徳仁親王殿下が2008年に歩んだルートで、この名前がついた。当日は都内で朝から土砂降りの雨という天候で、雲行きの怪しい登山となったが、途中から晴れ間も見えるなど、プリンスルートの効果(?)か快適な登山となった。弊誌をいつもご覧になっている方であれば目にしたことはあるかもしれないが、実は筆者、昨年も富士山を同じ取材で登っている(関連記事:富士山山頂でもYouTubeが見られる時代 - 携帯キャリアのLTE電波対策に迫る)。昨年は吉田口という一番人気の登山ルートであったため、道中多くの登山客に出くわしたのだが、天候がさほど良くなかったためか、ほぼ取材隊一行のみで宿泊する砂走館まで辿り着いた。途中、宝永山の"馬の背"と呼ばれる小高い中腹の山の部分では、猛烈な風を体験し、取材で話を聞く相手の声が聞こえなかった。取材隊一行は7名だったのだが、年齢や背格好がバラバラで、道中の歩く速度はバラバラだった。そんな時に飛び出したひみつ道具……ではなく、無線トランシーバーがKDDIの「IP500H」だ。トランシーバーといえば、子供の頃に触ったおもちゃか、イベント会場で見るトランシーバーを思い浮かべる人が多いだろう。イベント会場で利用されるトランシーバーの多くは、実は近くにいわゆる"基地局"を設置し、基地局とトランシーバーが通信することで音声のやりとりが行える。基地局を運用するには免許が必要で、設置するだけでも多大なコストがかかる。一方でこのIP500Hは、無線の相手が同じ基地局でもKDDIのLTE基地局と繋がっている。LTEは御存知の通り、全国99%以上の人口カバー率であるため、全国津々浦々でトランシーバーによる音声通話が可能になるというわけだ。しかも、自分たちで基地局を建てる必要が無いため、運用コストの削減にも繋がる。あくまで"人口カバー率"が99%であり、こうした山道などでは繋がらない可能性もある。しかし、富士山では毎年30万人が登山しているという状況もあり、KDDIに限らず各キャリアが万全の電波対策を行っている。今回もこのトランシーバーで数百m離れた状況で音声通信をテストしたが、大きな遅延もなく、「こちらは順調です、どうぞ」と"トランシーバーごっこ"を体験できた。また、富士山はいわゆる"活火山"で、絶対に噴火しないとは限らないのが実情だ。そこでKDDIでは、火山における電波調査時などに、しっかり緊急地震速報や災害速報を受信できるかというテストを行っている。今回の登山でも専用のテスト端末で配信試験が行われており、実際に災害情報が通知される様子を見られることができた。最近の報道では、気象庁が24時間態勢で監視している全国47火山で噴火した場合に情報を即時提供する「噴火速報」という情報提供の仕組みが、緊急地震速報の運用システムを活用して提供されるとのこと。昨年大きな被害を出した御嶽山の二の舞いにならないようにという政府や携帯キャリアの取り組みが今後に活きることを期待したい。○地道なエリア対策作業昨年は電波対策を大きく取り上げたが、今年は正直それほどインパクトはない。というのも、昨年は各キャリアがこぞってLTE化を推し進めたものの、今年は当然のLTE対応で、下り最大150Mbpsから225Mbpsに更に高速化したといっても、普通の人からすれば「ふーん、で?」といったものだろう。もちろん、一部のスピード狂の人たちからすれば「富士山周りには人が少なく、バックホール回線が空いている。つまり一人で帯域を専有できるため、今までで一番早い速度計測結果が出るかもしれない」といった結論を導くかもしれないが……。しかしながら携帯キャリアは、求められる品質が、いつ何時に劣化してしまうかという先の読めない状況とも対峙している。それが、"無線"という技術の難しいところであり、日々細かい改善が行われている場でもあるわけだ。実際にKDDIも、昨年と比較して富士山対策を強化しており、昨年設置した山梨側の巨大な"高利得アンテナ"を、静岡側にも新たに3つ設置。この高利得アンテナで登山道をピンポイントにカバーすることで、多くの登山客が登っていても、安心してLTEの高速通信を、都市部と変わらずに利用できるようになる。遠いアンテナに対して携帯端末からの電波が届くのかと心配になるが、昨年と同じく登山に同行していただいたKDDIの建設本部 エリア設備計画部 システム設計グループ 課長補佐の山梨 幹人氏によると、携帯端末からの送信電波が弱くても、それを掴む基地局側が指向性を強めてその電波を掴もうとするため、問題なく受信できるという。こうした絶えまぬ努力で作り上げたLTEエリアをあらゆる場所で体感できたわけだが、ちょっと残念な点もあった。それが山小屋だ。一般的に山小屋というか家屋の中に入ると電波が減衰することは知られているが、今回も例に漏れず、山小屋に入ると3Gに落ちてしまうケースが見られた。ちょうど宿泊した山小屋がそれで、そこはNTTドコモがレピーター(屋内でも電波強度が保てるようにする機器)を設置しており、若干残念な結果が見られた。KDDIもKDDIで昨年より9カ所増の25箇所で屋内対策局(レピーター)を設置しているのだが、こうしたレピーターがないと通信環境が確保できないというのは意外に映るかもしれない。また、キャリア比較で言えば一番残念な結果に終わったのがソフトバンクだ。道中で圏外に陥ったケースもあり、富士山対策で言えば「あと一歩」という印象を持った。この印象は翌日にご来光アタックを行った山頂でやや変化した。○山頂では"爆速"を体験山頂の電波対策は、登山道とは異なってくる。KDDIとNTTドコモは、最高峰の剣ヶ峰(3776m)に無線エントランスと呼ばれる技術を用いて、大容量の通信環境を整えている。無線エントランスは一般的に使用周波数帯が高く、KDDIは26GHz帯、NTTドコモは80GHz帯の無線周波数帯を使用している。ドコモはNECのiPASOLINK EXという製品を利用し広帯域を確保して"伝送路"を作り上げている。登山道では、まばらに散らばる登山者を大きく捉える必要があるが、山頂では山小屋周辺に集まる登山客をまとめて収容する必要がある。加えて、登山道からの吹き上げ電波では死角になる部分も多い。こうしたことから、無線エントランスで伝送路を確保した上で、レピーターによる周辺のエリア確保ではなく、バックホール回線を確保した上での基地局によるエリア構築が求められるというわけだ。こうして作られたエリアで速度計測を行ったところ、NTTドコモは下り152Mbps、KDDIにいたっては178Mbpsという見たことのない速度が計測できた。一方で先ほど"印象がやや変化した"と述べたソフトバンクは、下りこそ9.63Mbpsだったものの、上りが数十Mbpsを行ったり来たりという計測だった。やや推測にはなるが、富士山頂ではご来光写真などの撮影も多いため、アップロード品質の安定に努めたのではないだろうか。こうして無事登り切った富士山だが、まさか2年連続で取材するとは考えもしなかった。来年はないと思うが、また難所の携帯キャリアの取り組みの取材があるとすれば、私がおもむくことになると思うので、期待してもらいたい。
2015年07月29日KDDIは、富士山保全協力金を支払った富士山の登山者を対象に、モバイルバッテリーを無償提供する。期間は7月18日から9月10日までで、先着1000セットがなくなり次第終了となる。同社は富士山保全協力金の徴収増と、携帯電話の電池の確保による安全な富士登山を目的にモバイルバッテリーの無償提供を行う。無償提供されるモバイルバッテリーは、Androidスマートフォン、iPhone、iPad(Lightningコネクタ対応のもの)で利用できる。一部USB充電コネクタに対応した携帯電話も利用可能。提供場所は御殿場口新五合目「Mt.FUJI TRAIL STATION」富士山保全協力金支払場所横インフォメーションブース。富士山保全協力金は、富士山の環境保全や登山者の安全対策等を目的として、2014年より実施されている制度で、金額は基本1,000円。子供や障害者は協力可能な範囲の金額となる。
2015年07月16日日本を代表する富士山。高さだけでなく、その美しさから大人気。富士山の高さは3,776メートル。みなさんご存知の通り、日本一の山です。ところで、富士山というと五合目とか六合目とか言いますが、一合目の高さは、どのくらいだと思いますか?実は、この高さにちょっとした不思議が隠されているのです。さっそく、超ややこしい、この富士山の“合目”についてお話したいと思います。■一合目は意外と高い!高さが3,776メートルですから、一合目は377メートルな気がしますよね。いいえ、意外なことに全く違うのです!富士山は登山道が4つあります。そのため、それぞれの道によって異なるのですが、たとえば吉田口ルートでは一合目が1,520メートルなんです。高さでいえば、山全体の4割あたりが一合目ですね。一方、御殿場口ルートでは、それよりも低い1,440メートル地点がもう五合目。半分もいってなくて、残り2,300メートル以上あってもそこが5合目になります。つまり、吉田口一合目より御殿場口五合目の方が低いんです。だから御殿場口の五合目から斜め上に進むと、吉田口の一合目に着くという現象が起きます。五合目から登って、一合目に逆戻りですから、もしそんなことをしたら、さぞ登山者はビックリ&ガックリでしょう。とはいえ、そもそも方角と道が全く異なります。よって、そんな体験をする登山者はいないと思いますが、あえてやればそうなってしまうのです。■山の合目は定義がない富士山の不思議は、これだけではありません。富士宮口ルートにも登場してもらいましょう。五合目、そして六合目と普通に登っていきます。そして次は新七合目に着きますよね。その次は八合目だと思いきや、なんと現れるのは元祖七合目。元祖とか新とか、何が何だか分かりません。一合目が1,520メートルもある吉田口ですが、八合目付近に宿屋が8軒あります。それぞれが「我こそは八合目」と名乗っているので、標高というと3,020メートルから3,400メートルまで全部が八合目です。こうなると、もう無法地帯ですね。なぜこんなことになるのかというと、合目というのは、特に決まった基準がなく、自由につけていいから。それで、二個も三個も同じ合目ができる現象が起きます。数字というのは到達の目安にもなりますけど、人間の道具でもあるということを改めて感じますね。(文/シール坊)
2015年06月17日京王プラザホテルは6月1日~30日、「芸術と文化の山 富士山を味わうフェア」を開催する。○静岡・山梨の食材を取り入れた特別メニュー、富士山モチーフのスイーツなど提供同イベントは、スーパーブッフェ、和食オールデイダイニング、フードブティック、アートラウンジの館内5つのレストランラウンジにて、静岡県・山梨県の食材を取り入れた特別メニューや富士山を連想させるスイーツを提供するフェア。期間中、ホテルロビーほかでは、日本に2人しか居ないとされる銭湯背景画家の作品や、山梨県にゆかりのある現代作家による富士山絵画や書などの展示行われる。また、フェア開始前日の5月31日には、銭湯背景画家 丸山清人氏によるライブペインティングを開催。約3メートル×2メートルの大きなベニヤ板に描かれる、半世紀以上の経験から織り成される熟練の技と圧巻の作品を観覧できるという。なお、完成した作品は期間中南館3階/ロビーにて展示する。2階/フードブティック「ポピンズ」では、シェフパティシエ 穐山敏信氏による富士山の形が可愛らしいムースケーキ「Mt.Fuji 2015」(2,000円)を販売。静岡産の抹茶を使用したムースは軽くなめらかな口当たりで、大人から子供まで幅広い層におすすめだという。2階/スーパーブッフェ「グラスコート」では、甲州ワインビーフの赤ワイン煮や甲州富士桜ポークのしゃぶしゃぶ仕立て、ランチのタイム限定で楽しめる桜えびのリゾットなどのほか地産の食材や、静岡おでん、浜松餃子などの人気地元グルメを提供する。中でも「富士山麓の湧水魚 富士トラウトの塩釜焼き 茶葉の香り」は、「富士トラウト」を一匹丸ごと茶葉の香る塩釜で焼き上げた料理長おすすめの逸品。ランチ・大人 平日3,600円/土日4,100円。シニア(65歳以上)小学生、幼児料金あり。2階/和食「かがり」では、ランチ「赤富士御膳」(4,200円)とディナーコース「富嶽三十六景」(1万500円)をそれぞれ用意。ランチでは、釜揚げしらすや桜えび富士高原鶏の照り焼き、地元で愛される「おつけだんご」を清まし仕立てにアレンジしたお椀、由比の桜えびのご飯など、郷土色を感じるメニューが登場する。ディナーコース「富嶽三十六景」では、ぶどうの搾り粕を飼料に加えることで肉の旨みを引き出した甲州ワインビーフのローストや、海から離れた山奥の甲州に海の幸を新鮮なまま運ぶための知恵として生まれ、武田信玄も好んで食べたという言い伝えのある煮貝を床節で用意する。2階/オールデイダイニング「樹林」では、「甲州富士桜ポークのトンテキ丼」(2,800円)や「富士山にじますのマリネと桜えびのクリームパスタ」(2,300円)と、親しみやすいメニューが登場する。3階/アートラウンジ「デュエット」では、赤富士をモチーフにした「山梨県産の桃を使ったピーチメルバ」(1,300円、山梨県の和紅茶セット1,850円)を販売。山梨県産のフレッシュな桃の上にバニラアイス、その上からイチゴやラズベリーのピューレで甘酸っぱいソースをふんだんにかけ、雲海に見立てたわたあめをのせた華やかなデザートになっているという。また期間中、画家 石崎昭三氏による富士山をテーマとした日本画で店内が彩られ、富士山のアートとスイーツを同時に楽しめる。開催期間は、6月1日~30日。同ホテルの所在地は、東京都新宿区西新宿2-2-1。※料金はすべてサービス料・税金込(フードブティック「ポピンズ」のケーキは、税金込)
2015年05月25日明治はこのほど、「富士山アポロビッグ」を全国お土産店、鉄道・道路・空港売店などで発売した。○頂点部にホワイトチョコレートをかけ、"赤富士"風の姿に同商品は、2層のチョコレートが特徴のロングセラーブランド「アポロ」から発売する、大粒で富士山風に摸した商品。日本の象徴であり、世界遺産でもある「富士山」にあやかったデザインになっている。上部がストロベリーチョコレート、下部がミルクチョコレートのドッキングスタイルに、ホワイトチョコレートをかけ、縁起のよい"赤富士"風の姿に仕上げた。1粒6gのビッグサイズで、上部のいちごチョコレートは通常のアポロの3倍量のいちごを使用、濃厚な味わいを楽しめるという。海外でも有名な葛飾北斎の「凱風快晴」をデザインしたパッケージは、日本人観光客のおみやげのみならず、外国人観光客の来日記念のお土産としてもおススメだという。内容量120g(標準20粒入り)で、参考小売価格は800円(税別)。
2015年04月26日アサヒ飲料は18日、「アサヒ 富士山のバナジウム天然水 ホット PET340ml」を、沖縄県を除く全国のローソンで発売する。○ミネラルウオーターブランドから、ホット市場へ新提案同商品は、「バナジウム天然水」ブランドから発売される、ホット市場への新提案商品。ローソンでは1年を通じて冷えを気にする人や、常温の方が体にやさしいと考える人が増えていることを背景に、昨年5月から、全国の店舗で水や茶飲料など2~3品を常温で販売し、その売り上げは拡大傾向にあるという。同社ではその市場に注目し、健康に関するニーズを満たすためにローソンと共同開発を行い、ダイエットや体を温めたいという女性客をターゲットに同商品を発売するに至ったとのこと。希望小売価格は105円(税別)。
2014年11月15日メリーチョコレートカムパニーは、「富士山ミニチュアクランチチョコレート」に"北斎・冨嶽三十六景のポストカード"を封入し、11月20日より空港や全国百貨店、メリーネットショップ等で発売する。「富士山ミニチュアクランチチョコレート」は、世界遺産の富士山を模(かたど)った円錐形のクランチチョコレート。山肌のようなゴツゴツとしたクランチチョコに、頂上付近の雪をイメージしたホワイトチョコレートをあしらった。サイズは標高3,776メートルの富士山の約18万分の1で、パッケージには「3,776m×18万分の1」と表記している。今回、日本の魅力を伝える新たなお土産として、"北斎・冨嶽三十六景のポストカード"を封入した富士山ミニチュアクランチチョコレートを発売した。ポストカードの図柄は、東京都墨田区に収蔵されている"北斎・冨嶽三十六景"より、「神奈川県沖浪裏」や「凱風快晴」といった代表的な作品など16種類を選び、その中から1枚を封入している。ポストカードが封入されている商品は、富士山ミニチュアクランチチョコレート(ミルク)8個入540円、16個入1,080円、24個入1,620円、静岡県森町の老舗 石川園の抹茶を使用した(抹茶)8個入648円、16個入1,296円。※価格はすべて税込
2014年11月13日「ゲス(GUESS)」は、14年ホリデーシーズンのキャンペーンビジュアルを公開した。このキャンペーンビジュアルでは、ブランド創設以来初めて日本でのロケを敢行。ゲスガールモデルを務めるのは、ミーガン・ウィリアムズ(Megan Williams)とカーメイ・ンガイア(Karmay Ngaia)。富士山を背景に剣を交える姿を皮切りに、茶会や人力車、鯉のぼりなど、日本古来の風景を追い続ける2人の旅をフィルムに収めている。旅が進むに連れて、木々は赤やピンクに色づき、それが艶感のあるレザーのシルエットと美しいコントラストを描き始める。パステルカラーに染まった生地、クラシックなデニムジャケット、シャンブレーのボタンダウン。それらが、躍動感あふれる景色と調和して、東西の文化を見事に融合させた。撮影は中国を代表する写真家チェン・マン(Chen Man)が、スタイリングは広田聡が担当した。キャンペーンビジュアルは、ファッション誌や公式ホームページ、ショップ、販促物など様々なシーンで使用される予定。さらに、チェン・マン撮影のシーズンビジュアルを使用したウォールカレンダーが、11月13日から各店舗で購入した人にプレゼントされる。
2014年11月11日メリーチョコレートカムパニーは7月23日より、羽田空港第1旅客ターミナル東京食賓館限定で富士山ミニチュアフルーツゼリー「ドリーミング マウンテン エアー」を発売した。○飛行機の上に日本と世界のイラストを「ドリーミング マウンテン エアー」は富士山ミニチュアシリーズの新商品。デザインのパッケージには、飛行機に雄大な富士山のほか世界各国のイメージイラストを描き、日本と世界とのつながりを表現した。その中には、富士山型のフルーツゼリーを詰め合わせている。フルーツゼリーの形は、標高3,776mの富士山の約24万分の1のサイズ。4種類のフルーツ(オレンジ・ストロベリー・マスカット・グレープの味わいとその彩りは、富士山が見せる四季の様々な姿をイメージしている。頂上付近には冠雪をイメージしたヨーグルト風味のゼリーであしらい、フルーツとの絶妙な味わいを楽しめる。また、コラーゲンが1粒あたり60mg入っており、ぷるんとみずみずしい食感となっている。「ドリーミング マウンテン エアー」は羽田空港第1旅客ターミナル東京食賓館でのみ販売しており、11個入りで1,296円(税込)。
2014年07月23日初心者にも登りやすい山として人気が高い富士山だが、全く無計画に登るには危険な山でもある。シビアに考えすぎる必要はないが、スケジュール管理は安全に登山するために重要なもの。自分の体力や装備に合わせたプランを事前に考えておくとよい。一般的に5合目から登り始める富士登山のスケジュールは、3つのタイプに分類できる。○初心者でも安心「山小屋利用タイプ」1つ目は「山小屋に宿泊し、ご来光を拝む」タイプ。5合目を昼くらいに出発し、夕方過ぎくらいに7、8合目の山小屋に到着。早めに就寝し、次の日は2~3時くらいから登り始め、山頂でご来光を拝観する。下山しても昼近くには5合目に到着するため、体力的にも無理が少ない。このタイプも山頂でご来光を拝むため、時期にもよるが山頂付近での渋滞は避けられないことを覚悟する。ほとんどが明るい昼の登山になるため、登山道からも景色が楽しみやすいし、安全に登ることができる。無理のない登山ではあるが、スケジュール的にはほぼ丸2日を費やしてしまう。●計画のポイント・特徴・初心者でも登頂しやすい・日の出までは夜の登山の準備(ヘッドライト、防寒対策など)・山小屋の予約が必要・山頂付近は渋滞○丸一日富士を楽しむ「日帰り登山タイプ」2つ目は「夜は登らない日帰り登山」タイプ。早朝に5合目を出発し、昼過ぎに山頂に到着。それから下山を始めて夕方に5合目に到着する。ほとんどの登山客がご来光を目指すため、スケジュールにズレがあり、多少ではあるが登山道が空いているのが特徴。登山道から臨む景色も楽しめる。また終始、明るい時間帯を歩くため、夜の登山に比べると安全。ただ明るい時間帯とは言っても、早朝や下山に時間がかかった場合は暗く見通しが悪くなることもあるので、ヘッドライトなどは忘れずに。●計画のポイント・特徴・直射日光対策・夜の登山の準備(ヘッドライトなど)○混雑を避ける「山小屋一泊タイプ」最後は「山小屋を利用してのんびり登る」タイプ。山頂でのご来光にこだわらないのであれば、このタイプがもっともゆっくり富士山を楽しめる。昼くらいに5合目を出発し、夕方過ぎくらいに7、8合目の山小屋に到着。ここまでは前述の山小屋利用タイプと似ているが、山小屋で日の出を見てから出発すれば、多くの登山客と時間的なズレがあるため、渋滞に巻き込まれる心配もない。さらに山小屋でゆっくり寝られるので、体力的に厳しいと感じる場合はこのプランも悪くはない。●計画のポイント・特徴・山小屋予約・ご来光は拝めないが混雑を避けられる以上、大まかに3つ富士登山の計画を紹介したが、自分の体力や選択した登山ルート、時期によって、紹介した例と異なってくる部分も多い。特に山開き直後や9月近くは、かなり気温が低くなるケースもある。富士山に限らず事故も増加傾向にあるので、装備も含めてしっかりと準備をして安全な登山を目指したい。○弾丸登山の危険性また、方法として五合目を夜に出発し、徹夜で登頂を目指す「弾丸登山」もあるが、登山道の渋滞のみならず高山病のリスクや夜間登山の危険などで、事故を誘発する恐れがある。そのため、山梨・静岡両県は観光庁に対し、危険な弾丸登山の自粛を関係機関に周知徹底するよう要望書を提出している。自己責任とはいえ、世界遺産の富士山を守るという意味でも、一人ひとりのマナーや心がけは徹底したい。登頂開始時間に関しては、各登山ルートによって山頂までの時間が変わるので、自分の登るルートに合わせて出発時間を決めておこう。※本文と写真は関係ありません
2014年07月01日フジエクスプレス、富士急行観光、富士急湘南バスの3社は、富士山の世界遺産登録1周年記念バスツアー「世界遺産富士山と日本屈指の名水忍野八海&柿田川湧水」を発売した。このツアーでは、8つの池からなる神秘的な湧水群で知られる「忍野八海」、1日100万トンもの富士山の伏流水が湧出する「柿田川湧水」など、富士山の大自然が育んだ名水スポットを訪問。ランチタイムはパリの街並みと焼きたてパンやクッキーのショップが人気の「リサとガスパールタウン」(山梨県富士吉田市)で90分間過ごす。「道の駅すばしり」(静岡県小山町)では、富士山のふもとで育った野菜と花の苗のうち好みの1種類と、迎賓館で来賓をもてなす際にも供される「富士ミネラルウォーター」ペットボトル1本がもらえるという。出発日は6月22日と7月5・12日。東京都内5カ所・神奈川県内4カ所の合計9カ所が出発地として設定される。料金は、富士山世界遺産登録日だった6月22日出発分が「2,230(フジサン)円」、7月5・12日出発分は3,900円。富士山情報サイト「フジヤマNAVI」にて申込みを受け付ける。
2014年06月03日ブルボンは3日、「富士山アルフォート」を富士山を中心とした関東地域の駅・空港・高速道路売店・主な土産物店などで発売した。16枚入りで、希望小売価格は800円(税別)。○富士山をホワイトチョコで表現同商品は、富士山を絵柄にしたチョコレートとダイジェスティブビスケットのコンビネーション商品。帆船をデザインした「アルフォートミルクチョコレート」と、山の頂に雪をかぶった富士山をホワイトチョコレートで表現した「富士山チョコレート」の2種類のチョコレートビスケットを詰め合わせた。ダイジェスティブビスケットの香ばしさとミルクチョコレートのコクが調和するように仕上げている。
2013年12月03日今や世界中から人が訪れる富士山。今年、世界文化遺産に登録され、より一層来訪者が増えています。富士登山と言えば険しい山道を登るイメージかと思いますが、今回は気軽にハイキングが楽しめる、緑豊かな富士山麓のパワースポットをご紹介します。■昔の人々が富士山を登る前に身を清めた「胎内神社」流れ込んだ溶岩がヒトの胎内に見える胎内洞窟の入り口にあります。木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤヒメ)が赤ちゃんを産んだという伝説があり、神社の御祭神となっています。鳥居をくぐると境内の中に洞窟の入り口がある珍しい神社です。まずは参拝をしてから洞窟内に進みましょう。 比較的歩きやすいですが、多少足場が悪い箇所もあるので気をつけて。洞窟内はぐるっと一周できるようになっていて、「胎内めぐり」と呼ばれています。参拝とプチ探検ができるアトラクション的な神社はとても魅力的です。(河口湖フィールドセンターが受付です。)■参拝を済ませたらいざ、山麓へ今回ご紹介する道は、「吉田口登山道」で、富士山頂へ向かう道です。緑の木々の中を緩やかな傾斜が続いています。ゆっくり歩いて往復2時間のショートコース(中ノ茶屋から大石茶屋跡手前)は森の中を散歩する感じですが、針葉樹と広葉樹が混在しているので新緑から紅葉まで楽しめます。ちなみに紅葉の見頃は10月下旬。実はこの道がすごい! 富士山のパワーをチャージする絶好のチャンス! パワースポットではなく、パワーロードです。木々の緑は疲れた心を癒すヒーリング効果だけでなく、その生命の息吹にもパワーが宿っています。また、シカやウサギの足跡が見られ、野生動物の痕跡も楽しめます。登山はしないので、いったん森が途切れた地点で折り返しますが、もっと歩きたい人は是非この先もチャレンジしてみてください。ショートコースの散策を終え、戻ってくるとコース入り口付近に屋根付きのイスとテーブルがあります。せっかくですからお弁当を食べたり休憩をしたりと、少しでも長く滞在し、フルにパワーを頂きましょう。■富士山の伏流水に水源を発する湧水池「忍野八海」名前の通り8カ所の湧水池があります。全箇所をまわってその水の違いを楽しむのもお勧めです。その中でも一番湧水量が多い「湧池」は水深も深く、透明度も高いので、見応えがあります。富士山から湧き出る水自体が、強いエネルギーをもっています。嫌なこと、忘れたいことはさっさと水に洗い流し、新たな良いエネルギーを吸収して開運しましょう。水車小屋もあり、風景も美しく、また清水に癒されるのか、長居しても飽きません。このあたりは観光スポットなので、お土産屋さんやお茶をしたり、ご飯を頂いたりできるお店もたくさんあります。でもせっかく富士山に来たのだから、名物の吉田うどんを食べてみるのも旅の楽しみですね。シンプルですが、おうどんのコシが強く、食べごたえあります。今回は「お手軽」というポイントから富士山麓のオススメ3地点をご紹介しました。登山道は緑も美しいのですが、これからは紅葉を楽しめます。富士山に行きたいけど登山はちょっと、という方に是非ともチャレンジして頂きたいポイントです。まずは富士山麓から始めてみませんか?【冬花のインスピレーションフラワー】冬花のインスピレーションフラワーは小ぶりのキクです。お部屋に飾ると愛らしいエナジーが広がり、心が温まります。 ・河口湖フィールドセンター ・富士山麓を歩く吉田口登山道ハイキング ・忍野村観光サイト
2013年09月14日国土交通省関東地方整備局は、同局公式サイトの「関東の富士見百景」ページにて「ダイヤモンド富士」を紹介している。「関東の富士見百景」は、富士山の眺望地点周辺の景観の保全や活用への支援を通じて、美しい地域づくりを推進することを目的に選定されているという。「ダイヤモンド富士」とは、富士山頂から太陽が昇る瞬間と夕日が沈む瞬間に、まるでダイヤモンドが輝くような光景が見られる現象。同サイトでは特に、太陽が富士山の頂上の真ん中に重なった状態のものを「ダイヤモンド富士」としている。富士山が東か西の方向に見える場所で、気象条件がよければ年に2回、「ダイヤモンド富士」を見ることが可能となる。「関東の富士見百景」選定233地点の中で、権現山公園(茨城県)、千葉県・我孫子市、荒川下流(埼玉県)、多摩川緑地(東京都)、鶴見川(神奈川県)、忍野村(山梨県)などダイヤモンド富士が見られる地点と日付を紹介している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日今年の富士山の初冠雪は9月12日。雪化粧こそ美しい。そんな富士山が噴火したらどうなるのか?付近一帯は噴石と火砕流で破壊され、風に運ばれた火山灰は日本の機能を麻痺(まひ)させる。駿河湾まで達した溶岩は交通網を寸断し、10年規模の被害を日本に見舞うことになるのだ。■キレる富士山富士山は日本で一番高い山で、日本最大の活火山だ。およそ70万年に「先小御岳」として誕生し、その後3回の大規模噴火で現在の「新富士山」となった。それ以降も、奈良時代から現在までに10回の噴火が観測されている。平安時代の貞観(じょうがん)噴火では、青木が原(あおきがはら)樹海を溶岩で埋め尽くし、「せのうみ」と呼ばれていた湖を精進湖と西湖に分断した。最後の大がかりな活動は1707年の宝永噴火で、江戸にまで響く爆発音と16日間に渡る噴火が記録されている。幸いにも溶岩は流出しなかったようだが、大量の火山灰が家屋を埋め尽くし、河川をせき止め洪水を引き起こした。781年の貞観噴火から宝永噴火までおよそ1,000年。期間と回数で単純計算すると、富士山が我慢できる限界は100年間となる。1707年以降は噴火していないので、現在は許容量の300%を越える。人間ならいつキレもおかしくない状況だ。耐え難きを耐えた富士山は、ある日鬱憤(うっぷん)を大量のガス、噴石、火山灰にして天へと突き上げる。山頂にマグマが達するのを待てず、中腹から噴火する可能性が高い。噴火高度が25kmを超える火山爆発指数(VEI)5では、二酸化窒素やちりが長期に渡り成層圏を曇らせる。VEI=6以上となると火口付近を吹き飛ばし、爆発カルデラと呼ばれる窪(くぼ)地を生み出すこともある。いびつに変形した富士山など見たくもないのだが。最初に感じる異変は、噴火の衝撃が生み出す空振(くうしん)だ。低周波なので人間には聞き取れないが、建物や窓を揺らし、ガラスを割ることもある。つぎに火山灰がやってくる。周辺一帯を埋め尽くすだけでは満足せず、偏西風に乗って関東地方を攻撃する。予想される年間降灰量は、ふもとで1m、神奈川は20cm、川崎や千葉が10cm。東京都心は数cmだが、交通をマヒさせるのにじゅうぶんな量だ。名前は灰だがガラス質なので、水に流すことも家庭ゴミにもできない。焼却炉やジェット・エンジンに吸い込まれると、溶けて内部を焼き付かせる。視界不良とあいまって、羽田と成田空港は無期休業だ。目に入れば結膜炎や失明、吸い込めば塵(じん)肺の原因となるので、外出時はスキーのゴーグルや防護メガネ、防じんマスクが手放せない。身じたくが整ったら日課の「灰かき」だ。放っておけば重みで屋根がつぶれるし、側溝が詰まれば汚水があふれ出す。梅雨は特に念入りに。水を吸った火山灰は重さが増し、木造家屋など指先ひとつでダウンさ。■富士山より生中継この瞬間に富士山を登るあなたは、地獄を体験する。まず噴石の洗礼が始まる。噴火の勢いで飛び出す噴石は、400~500℃の高熱と銃弾並みのスピードであなたを貫こうとする。どこに逃げるべきか?と考えるだけムダだ。噴火口から全周に向けて飛び出す噴石から、安全な場所などありはしない。ふもとを目指してひたすら走り続けよう。迷わずいけよ、いけばわかるさ。つぎに来るのは火砕(かさい)流だ。600℃に達する炎のなだれは、火山灰や岩石を巻き込んで時速100km程度であなたを追いかける。クルマで富士スバルラインを全力で下っても、道なき道をいく火砕流にはかなわない。火砕流が溶かした雪は融雪(ゆうせつ)泥流という名の土砂崩れに変わり、さらにあなたを追いかける。見事な連携プレーだ。最後は主役、溶岩流が登場する。玄武岩(げんぶがん)質の溶岩流は1,200℃に達し、はや足程度のスピードで低地を目指す。山頂より北で噴火すれば富士五湖に流れ込んで水蒸気爆発、南側なら富士市と富士宮市を殲(せん)滅したのち、東名高速道路と東海道新幹線を焼き切って田子の浦港あたりに流れ込む。万葉集で、山部赤人が富士山を詠んだ場所で潰(つい)えるのも、なにかの縁なのだろうか。溶岩が冷めるには1年程度かかるので、復旧作業もままならない。ちりで曇った成層圏が透明さを取り戻すにも数年かかるだろう。被害総額はおよそ2.5兆億円。日本の夜明けは遠い。■まとめ今年8月に内閣府が発表した「南海トラフ巨大地震」の被害想定では、富士山は震度6強から7の範囲にあたる。これがマグマだまりを刺激すれば、噴火は避けられない。備えあれば憂いなし。マスクとゴーグルを防災グッズに追加しておこう。(関口寿/ガリレオワークス)
2012年11月18日ジェーシービー(以下JCB)はこのたび、富士山の世界文化遺産登録と環境保全を応援するため、JCB ORIGINAL SERIES(※1)およびJCBビジネスカード(※2)に富士山デザインのカードを新たに追加し会員募集を開始した。また12月18日からはOki Doki ポイントプログラムの交換・応募商品ラインナップの寄付コース「ポイントチャリティー」に、認定NPO法人「富士山を世界遺産にする国民会議」(以下国民会議)などが運営する「富士山基金」を追加すると発表した。富士山の世界文化遺産登録については、2007年1月に国連教育科学文化機関(以下ユネスコ)の暫定リスト搭載が決定し、静岡県・山梨県や関連する自治体、関係省庁などが一体となって準備を進めた結果、今年の1月には日本国政府からユネスコへ「富士山推薦書」が提出され、世界文化遺産登録へ向けて大きく前進した。今後は、2013年6月に開催されるユネスコ世界遺産委員会にて登録の可否が審議される。JCBではこうした活動を応援するため、富士山の再生を通じ日本を元気にすることを目指す企業連携プロジェクト「富士山ルネッサンスプロジェクト」(以下ルネッサンスプロジェクト)、国民会議、「富士山世界文化遺産両県県民会議」に協賛・参画している。このたび下記2点の取り組みを通じて、富士山の世界文化遺産登録と環境保全を応援する。JCB ORIGINAL SERIESに、特別デザインとして葛飾北斎の「冨嶽三十六景 凱風快晴」(通称赤富士)をモチーフにした「富士山浮世絵」(一般カード)や、朝日に染まる雲海に立つ富士山を上空から撮影した「富士山空撮」(ゴールドカード、一般カード)を追加。またJCBビジネスカードのラインナップにも「富士山」デザインを追加。いずれのカードにもルネッサンスプロジェクトのロゴを表示国民会議や静岡県・山梨県などが運営する「富士山基金」へ寄付ができるコースをOki Doki ポイントプログラムの交換・応募商品「ポイントチャリティー」に追加し、富士山の保全や世界文化遺産登録をサポートしたいJCB会員からの寄付を受け付ける。クレジットカードで貯まるポイントで「富士山基金」への募金が可能になるのは同件が初とのこと今後もJCBは社会や環境に貢献する企業として、ルネッサンスプロジェクト、国民会議、県民会議との連携・協業のもと、富士山の世界文化遺産登録や環境保全に努めるとともに、顧客に満足してもらえる商品やサービスの開発に取り組んでいくとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月24日富士急行はこのほど、富士山の世界遺産文化登録への応援活動の内容を発表した。同グループで保有するバス・タクシーの全車両(約1,000台)に、「富士山を世界遺産に」と記載したオリジナルステッカーを掲出するほか、富士急行線車内および各駅へのポスター掲出、富士急ハイランドおよびぐりんぱへの看板設置など、グループ全体で啓蒙活動を行う。世界遺産登録をめざす富士山については、今年1月に、登録推薦書の正式版が世界遺産委員会へ提出された。国際記念物遺跡会議による現地調査と審議を経て、来年夏の世界遺産一覧表への登録をめざすという。富士急行では、こうした動きが「富士を世界に拓く」の同社の創業精神と合致することから、各種啓蒙活動の実施を決めた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月05日富士急行は、富士山エリアを完全ガイドするウェブサイト「フジヤマNAVI」をオープン。リアルな体験と連動した観光情報の発信を開始する。富士急ハイランドを運営する富士急行は、創業以来富士山とともに発展し、鉄道やホテル、アミューズメントパークなどの事業を多角的に展開している企業。「フジヤマNAVI」はその地域密着の強みを活かし、富士山を訪れる観光客はもちろん、富士山に興味・関心を持つすべての人たちにとって楽しく、そして役立つサイトを目指す。オープン時点でのサイトは、エリア独自の地域性や季節性を意識した特集記事に加え、特集に連動した旅行商品の販売、エリアの観光情報データベースの検索等が中心。まずは7月1日の山開きにちなみ、今年もにぎわいが予想される「富士登山」情報より発信を開始する。以降、特集記事はひと月1~2本のペースで、これまで知られていなかった富士山エリアの新たな楽しみ方、過ごし方を提案していく。その他、富士山にまつわるとっておきの写真を投稿してもらう「今週の一枚」やフェイスブックの活用など、読者参加型のコーナーも充実させていく予定。また、スマートフォンやタブレットといった各種デバイスへの対応、海外の読者に向けた多言語での情報発信、同エリアならではのオリジナリティーある旅行商品や体験プランの販売を行っていく。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月03日そらのしたは6月1日、富士山への登山者や河口湖、山中湖などの富士五湖キャンプ利用者を対象に、現地でレンタル受取、返却を受け付けるアウトドア専門レンタルショップ「そらのした」富士吉田店をオープンする。同社が運営するサイト「そらのした」では、2010年6月より、オンラインで日本初となる本格登山用品やキャンプ用品等のアウトドア用品専門宅配レンタルサービスを展開している。このほど、実際にお店でフィッティングしながら借りられるアウトドア専門レンタルショップを、山梨県富士吉田市にオープン。店舗にはおよそ200点のアウトドア用品を取りそろえるという。同店舗は、利便性の高いサービスを目指し、富士山登山口や河口湖インター、富士山駅からわずか1~2キロとアクセス良好な位置にある。現地でレンタルすることにより、配送料金が掛からず、通常より割安でレンタルできるとのこと。また、フィッティングや展示品で仕様・サイズの確認ができ、在庫の限りでサイズ交換も可能となる。例として、「みんなでキャンプセット(テント、テントマット、寝袋×3、ランタン)」1泊2日で1万2,480円~。利用は、そらのしたにて希望の商品を選択、事前予約を行う。その後、店頭で商品を受取、返却も店舗で受け付ける。事前予約無しの場合も在庫の限りで対応するとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月16日