富士通は19日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会との間に、東京2020スポンサーシッププログラムの中で最高位の「ゴールドパートナー」の契約を締結したと発表した。同社は、オリンピック・パラリンピックは世界中の人・情報・インフラが密に交わり、大きなイノベーションを起こす場であることから、同社が掲げる「ヒューマンセントリック・イノベーション」と合致するとしている。同社は「データセンターパートナー」として、ICT技術を通じて新たな感動の提供に取り組んでいくという。
2015年02月20日富士通は2月18日、グループ国内外で稼働中のすべての社内システム計約640システム(サーバ数:約1万3000台)を、次世代クラウド基盤に移行することを決定したと発表した。移行は、2015年2月より順次実施し、今後5年間で完了する予定。全社内システムをクラウドに移行する理由については、既存システムのモダナイゼーションと効率化を実現するとともに、自社の実践をリファレンスとして顧客への提案に生かすためとしている。同社で稼働している約640のシステムの内訳は、日本が約450システム(サーバ数:約8000台)、海外約190システム(サーバ数:約5000台)で、CRM/販売支援システム、SCM/ECMシステム、人事・経理などのコーポレート系システム、全社の情報共有やコミュニケーションを支えるグローバルコミュニケーション基盤などの共通システムに分類される。移行の第1弾として、コーポレート系の2システムより移行が開始される。全社内システムの移行が次世代クラウド基盤へ完了すると、TCOを5年間で約350億円削減できる見込みだという。今回、システムの移行先となる次世代クラウド基盤は、同社が開発を進めているOpenStackベースの新たなクラウドサービス基盤。社内システムを移行するとともに、一部の顧客と実証を行いながら継続的に機能開発を行い、2015年度中に顧客への提供が開始される予定。
2015年02月19日富士通は2月12日、エンジニアリングデータ管理ソリューション「FUJITSU Manufacturing Industry Solution PLEMIA Concurrent Design Manager」において、海外拠点との分散設計機能を強化した新バージョンを販売開始すると発表した。同製品は、複数人が設計に関わることで管理が煩雑になる3次元CADデータや関連図面などの膨大なデータを、部品単位で設計履歴を効率的に管理することに加え、管理データを製造工程に必要な情報に生成するソフトウェア。今回、設計のグローバル化に対応するため、データ容量が大きい3次元CADデータを各拠点に設置したサーバ間で夜間の時間帯などにデータを同期して最新データに更新する「レプリケーション機能」を追加した。これにより、国内で行ったコアモジュールの設計を夜間のうちに海外拠点のサーバにコピーし、海外で最新データに即したカスタマイズ設計を行うなど、複数拠点にまたがった協調設計を支援する。対応する3次元CADソフトウェアに、同社の「iCAD SX」が追加された。「iCAD SX」が扱う数万点に及ぶ大きな機械設備やプラントの設計データを「PLEMIA Concurrent Design Manager」で管理することにより、同名ファイルの登録抑止、更新履歴管理、編集権限をファイル単位で設定できる排他設定機能など、複数人でのチーム設計が容易にできるようになる。さらに、3次元CADによるモデルを作成した後、3次元CADのデータ形式から3Dプリンタ用のデータ形式であるSTLに自動変換する機能も追加された。価格は、PLEMIA Concurrent Design Manager V27が150万円(5ライセンス)、オプションのマルチサイトレプリケーションが150万円(1拠点)、オプションのSTL自動変換(3Dプリンタ用)が35万円となっている(いずれも税別)。
2015年02月13日富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は2月12日、PC1台から利用可能なクラウド型サービス「ディスク暗号化サービス」を2015年4月上旬に販売開始すると発表した。参考価格は300ユーザーで月額324,000円から、3年間で3億円の販売を目指す。同サービスはハードディスク暗号化ツールの提供を始め、緊急時の暗号化解除や日々の問い合わせ対応などPCの情報漏洩対策を総合的に支援する月額制のサービス。PCの管理サーバとして富士通のパブリッククラウドサービスを利用し富士通ソーシアルサイエンスラボラトリで運用管理することで、ユーザーは運用コストを軽減できるという。同サービスは必要な期間、必要な台数だけ契約可能な月額制であり、最短3カ月・PC1台から利用可能。同サービスでは、PCのOSなどのシステム領域を含む全てのディスク領域を暗号化する。暗号化解除は同社ヘルプデスクのみ実施可能なため、万一パソコンが紛失・盗難にあった場合でも、第三者によるデータの暗号化解除を阻止し情報漏洩を防止できるという。富士通のパブリッククラウドサービス「FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5」を管理用サーバとして使用するため、ユーザーのサーバ設置が不要。同社のディスク暗号化の専門家がヘルプデスクとして直接対応し、日々の運用に加えて万一の問題発生時も迅速な解決を支援する。契約中のPCの一覧情報および暗号化状態などを確認できるログを毎月1回提供し、オプションで特定のパソコンに絞った詳細ログの提供も可能といった特長を持つ。導入にあたっては、暗号化ツールをPCにユーザーがインストールするだけで導入出来るという。トライアルサービスも提供中とのこと。
2015年02月13日富士通は2月6日、機械装置設計向け3次元CAD「FUJITSU Manufacturing Industry Solution iCAD SX V7L4」を同日より販売開始した。同製品では、同一パーツとなるソリッドデータのメモリ領域を共有化することで従来比約1.3倍のデータ容量の軽量化と、ファイル読み込み速度を従来比約10倍に高速化することに成功した。ファイル参照や保存、編集性能が格段に向上したことで、部品が数万点にもおよぶ大型産業機械全体を「iCAD SX」上で設計できるようになった。また、数千本にもおよぶ非常に多くの鋼材や配管について、CAD上で構想検討したモデル形状から、各鋼材の長さや重量、配管の接続情報を図面や帳票に自動で一括出力することができる。これにより、従来では抽出できなかった調達・加工・組立に必要な情報について、手作業で行っていた部品集計や追記作業といった設計付帯作業の効率化を図り、工数を従来比約50%削減できるとしている。さらに、図面化処理速度が大幅に向上したことにより、数万点におよぶ組立図を高速に作成できる。加えて、直感的な操作により、組立図、部品図、アイソメ図、断面図、詳細図などさまざまな図面を手間なく作成でき、設計変更における図面反映も一括で行うことができる。これにより図面作成や設計変更の反映にかかる工数を従来比約80%削減し、設計部門から製造部門に短期間で設計情報を伝達することができるという。なお、価格は138万円(配管設計オプションは30万円~)で、2015年度に1万2000本の販売を目標としている。
2015年02月06日日本郵船と富士通は、情報システム業務において提携し、日本郵船の100%子会社で情報システムの開発・運用・保守業務を担う株式会社YJK Solutionsの株式の51%を富士通が取得する方向で検討を開始すると発表した。今後、日本郵船と富士通は、業務提携およびYJKの共同運営に関する具体的な検討を行い、合意に至った場合には、2015年3月末日までに正式契約を締結し、YJKは2015年4月1日より共同運営会社として業務を開始する予定。日本郵船は、今回の提携により富士通が持つICTにおける総合力を活かし、QCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)をさらに向上させた高付加価値なICTサービスを、YJKを通じて調達することを目的としている。一方富士通は、日本郵船グループの情報システム子会社としてYJKが培ってきた海運・物流・港湾運送における豊富な経験とノウハウを活用し、海運・国際物流業界向けICTサービスを強化し、積極的なビジネス拡大を目指す。
2015年01月29日富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ (以下、富士通SSL)は1月29日、オラクルのモバイル・アプリケーション開発フレームワーク「Oracle Mobile Application Framework (Oracle MAF)」を活用した「エンタープライズ・モバイルアプリケーション構築支援サービス」を2015年2月10日に販売開始すると発表した。同サービスは、「Oracle MAF」の導入をはじめ、要件に応じた利便性の高いスマートデバイスの活用方法を提案するとともに、自身でモバイルアプリケーションを簡単に設計・開発・運用できるよう富士通SSLの技術者がサポートを行うサービス。「Oracle MAF」は、1つのソースからiOSやAndroid向けの複数のモバイルアプリケーションを作成できる製品で、Javaでプログラミング可能なため、スマートデバイスに特化した知識がなくても、モバイルアプリケーションの開発、運用、プログラムの変更が行える。同サービスでは、UXの開発が容易に行えるよう各種部品、動作をすぐに確認できるモバイルアプリケーションのサンプルを提供するほか、機能追加やモバイル端末と連携するサーバサイドのSOAの導入も支援する。
2015年01月29日富士通エフ・アイ・ピーと富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは1月27日、簡単かつ安全に、電子メールと同様の操作でファイル送信を実現するソリューションの販売を開始すると発表した。このソリューションは、富士通FIPが提供している暗号化ファイル伝送ツール「FUJITSU Security Solution Confidential Posting(Confidential Posting)」と、富士通SSLが提供しているメール誤送信防止製品「FUJITSU Security Solution SHieldMailChecker誤送信防止(SHieldMailChecker 誤送信防止)」を連携させたもの。従来の「SHieldMailChecker 誤送信防止」と同様、宛先などに基づき送信リスクを自動検出し、利用者に通知、再確認を促すことで、誤送信対策を行う。さらに、今回の連携により、送信リスクを通知する確認画面において、「添付ファイルを暗号化する」のチェックボックスを選択するだけで、添付ファイルのみを自動的に分離して暗号化し、安全に送信することが可能になるという。
2015年01月28日富士通研究所は1月28日、クラウドのネットワークに障害が発生した時、その障害によって影響を受けた仮想システムを専門家以外でも10秒以内で特定できる技術を開発したと発表した。同社は、物理サーバ間の通信経路情報と通信が発生する仮想サーバの組み合わせ情報を自動的に生成し、各仮想サーバがどの物理サーバに収容されているかという関係に基づいて仮想システムと物理ネットワーク通信経路の関係を自動的に解析することで、障害の影響を受けた仮想システムを数秒で特定する技術を開発した。また、物理ネットワークで冗長構成を採用している場合、物理ネットワークの通信経路情報に加えて、通常使用する現用経路あるいは予備経路を示す状態情報を管理するようにした。これにより、障害発生時に影響を受けた物理サーバ間の通信経路が現用経路である時に限って影響があると判断し、実際にサーバ間通信に影響のあったものだけを特定する。こうした技術により、ネットワーク障害が発生した時、ネットワークの専門知識を持っていない運用者でも、ネットワーク障害によって影響を受けた仮想サーバ間通信を10秒以下で特定することが可能になるという。同研究所は今後、さまざまな環境で同技術の評価を行い、2015年度中に富士通製品への搭載を目指す。
2015年01月28日富士通は1月27日、IoTやクラウドビジネスを加速させる中核拠点として、主力データセンターである館林システムセンター、および明石システムセンターに新棟を建設すると発表した。2015年1月より順次着工し、館林システムセンター新棟は2016年4月に、明石システムセンター新棟は2016年7月に開設予定。同社は、増加するクラウド需要やデータセンター活用のニーズに対応するため、東西の国内主力データセンターである館林システムセンターと明石システムセンターの敷地内に新棟を建設する。両新棟にはSDNなど最新技術を実装し、いつでも、どこからでも、すぐにクラウドやネットワークのサービスを利用することが可能なICT環境を提供する。新棟の概要は、次のとおり。『館林システムセンターC棟』建物構造:免震延床面積:39,000平方メートルラック数:4,000ティア:ティア4相当開設予定:2016年4月『明石システムセンターF棟』建物構造:免震延床面積:3,200平方メートルラック数:500ティア:ティア4相当開設予定:2016年7月
2015年01月27日富士通エフサスは、サイボウズのグループウェア「サイボウズ ガルーン」とシスコシステムズのWeb会議サービス「WebEx」を連携するシステムインテグレーションサービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service コミュニケーション基盤LCMサービス ガルーン-WebEx連携」を提供開始すると発表した。このサービスは、「ガルーン」「WebEx」のシングルサインオンや「ガルーン」と「WebEx」のスケジュールの一元管理を可能にする。また同社は、本サービスに関係するハードウェア、ソフトウェア、各種サービスについて、ライセンス調達から企画・コンサルティング、設計・構築、導入・展開、運用・保守まで、ワンストップで提供することが可能。価格はすべて個別見積もり。
2015年01月26日富士通は20日、直販サイト「富士通 WEB MART」において、同日発表した2015年春モデルの受注を開始した。WEB直販限定のカスタムメイドモデルでは、ノートPC「LIFEBOOK WS1/T」と「LIFEBOOK WT1/T」の2機種が新たに登場した。以下、各カスタムメイドモデルに関する情報を紹介していく。ベースとなる店頭販売モデルの特徴やスペックなどの詳細は、関連記事を参照いただきたい。○LIFEBOOK WS1/T「LIFEBOOK WS1/T」は、店頭販売モデル「LIFEBOOK SH90/T」をベースとした13.3型のノートPCだ。2,560×1,440ドット表示のIGZO液晶をノングレア仕様としたり、CPUをIntel Core i7-5500Uにアップグレードすることができる。光学ドライブは着脱可能となっている。メモリは最大12GB、ストレージは500GB HDDもしくは500GB ハイブリッドHDD、1TB HDD、256GB SSDから選択可能だ。本体カラーはブラックとホワイトの2種類を用意している。価格は142,387円~(20%OFFクーポン適用時)。○LIFEBOOK WT1/T「LIFEBOOK WT1/T」は、店頭販売モデル「LIFEBOOK TH90/T」をベースとした13.3型の2in1 Ultrabookだ。画面を水平方向に180度回して、たたむとタブレット形状になる。カスタムメイドモデルでは、ディスプレイの解像度をフルHD(1,920×1,080ドット)、メモリ容量を4GBにダウングレードして安価に購入できる。逆にストレージは256GB SSDへのアップグレードが可能だ。本体カラーはダークシルバー。価格は150,374円~(18%OFFクーポン適用時)。
2015年01月21日富士通は1月21日、2016年1月のマイナンバー制度の施行に向け、自治体や民間企業向けにマイナンバー制度に対応した業務システムや運用プロセスの構築を支援するコンサルティング、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービス、教育関連のサービス、アプリケーション、セキュリティなどの製品を体系化し、1月21日より順次提供していくと発表した。具体的には、従来から提供している、自治体向けのMICJETシリーズや民間企業向けのGLOVIAシリーズなど既存の業種業務アプリケーションのマイナンバー制度への対応内容・時期を明確化するとともに、自治体向けの「FUJITSU 自治体ソリューション MICJET番号連携サーバ」(以下、MICJET番号連携サーバ)や、マイナンバー制度対応業務を支援する「FUJITSU BPOサービス マイナンバーBPOサービス」(以下、マイナンバーBPOサービス)などの新ソリューションを提供する。また、同社は1月21日付で富士通グループ全体を横断する組織として「番号制度推進室」を設立した。同組織では、マイナンバー制度への対応ソリューション、商品・サービスの企画および将来に向けたマイナンバー利活用の企画、推進を行う。自治体ソリューション「MICJET番号連携サーバ」では、中間サーバへの業務データ(所得、資格など)連携をスムーズに行う機能や現行の宛名管理方式と運用を継承することができる宛名管理機能により、既存システムへの影響を最小化し、運用の負荷と改修コストの低減を実現。マイナンバーBPOサービスでは、マイナンバー制度に対応する新たな業務(マイナンバーの収集・本人確認・保管など)、および各法定調書申告、届出書へのマイナンバー記載といった一連の業務を、SaaS環境などのICTを活用したBPOサービスで提供する。そして、ラーニング「企業におけるマイナンバー制度の理解と対応」では、多人数に対する、個人番号や特定個人情報の取扱についての研修に適したeラーニングサービスを提供。マイナンバー制度に関する基本事項から、マイナンバーの正しい管理方法まで分かりやすく説明する教育コースを用意するほか、要望にあわせた個別の対応も実施する。販売価格(税別)は、「MICJET番号連携サーバ」、「マイナンバーBPOサービス」がいずれも個別見積り。eラーニング「企業におけるマイナンバー制度の理解と対応」が1ID(1カ月)につき4,000円(税別)~となっている。
2015年01月21日富士通は20日、法人向けノートPCの2015年春モデルとして、14型Ultrabook「LIFEBOOK U745/K」、13.3型モバイルノートPC「LIFEBOOK S935/K」、12.5型2in1 PC「LIFEBOOK T725/K」、13.3型2in1 PC「LIFEBOOK T935/K」を発表した。○LIFEBOOK U745/K薄さ約19mm、重量約1.55kg(タッチパネル非対応、ハイブリッドHDD搭載時)の薄型軽量Ultrabook。薄型モデルながら、キーボードは約1.7mmと深めのキーストロークを確保する。加えて、薄型モデルでは省かれることが多い、D-subや有線LANポートなどのインタフェースを備える。2月上旬の発売を予定し、希望小売価格は税別322,100円から。○LIFEBOOK S935/K13.3型IGZO液晶を搭載したモバイルノートPC。大容量バッテリ利用時で最大約15.8時間、さらにドライブベイにオプションの増設用内蔵バッテリユニットを搭載することで、最大約20.2時間の長時間駆動を実現する。また、カスタムメイドでは手のひら静脈センサーやスマートカード、NFCによる本人認証の機能を搭載できる。1月下旬の発売を予定し、希望小売価格は税別300,900円から。○LIFEBOOK T935/K / LIFEBOOK T725/Kいずれも画面を水平方向に180度回して、たたむとタブレット形状になる2in1モデル。スタイラスペンが標準で付属し、社内外でさまざまな用途に応じたスタイルで利用できる。「LIFEBOOK T725/K」は、ドライブベイにスーパーマルチドライブや、増設用内蔵バッテリユニットの搭載も可能なマルチベイとなっている。「LIFEBOOK T725/K」は、2月中旬の発売を予定し、希望小売価格は税別344,300円から、一方の「LIFEBOOK T935/K」は1月下旬の発売を予定し、希望小売価格は税別405,100円から。
2015年01月20日富士通は20日、OSにWindows 8.1 Proを標準搭載した法人向けタブレット「ARROWS Tab Q775/K」と「ARROWS Tab Q584/K」を発表した。「ARROWS Tab Q775/K」は3月上旬、「ARROWS Tab Q584/K」は2月上旬の発売を予定し、希望小売価格は「ARROWS Tab Q775/K」が税別175,400円から、「ARROWS Tab Q584/K」は税別117,100円から。どちらの製品も防水や防塵、耐薬品設計を採用した筐体により、雨やほこりの多い環境のほか、医療・食品関連などの衛生面が重視される現場などでも利用できる。また、オプションとして拡張クレードルや専用カバー、ショルダーストラップなど豊富なアクセサリ群をそろえる。○ARROWS Tab Q775/Kディスプレイに13.3型フルHD(1920×1080ドット)のIGZO液晶を搭載したWindowsタブレット。CPUには第5世代Intel Coreプロセッサを搭載し、約9時間のバッテリ駆動を実現する。USBポートやD-sub、HDMI、有線LANポートといったインターフェースを搭載した「Q775/K」専用オプションのキーボードを利用することで、ノートPCとしても利用できる。また、キーボードにはバッテリを内蔵したタイプを用意し、本体のバッテリと合わせてより長時間の駆動を可能とする。カスタムメイドにより、静脈センサーやスマートカード、NFCによる本人認証機能を搭載できる。○ARROWS Tab Q584/K10.1型WQXGA(2560×1600ドット)ディスプレイを搭載したWindowsタブレット。CPUにIntel Atom Z3795を搭載するほか、OSに64bitのWindows 8.1 Proを標準搭載する。「ARROWS Tab Q775/K」と同様にカスタムメイドにより、NFCによる本人認証機能を搭載可能となっている。
2015年01月20日富士通コンポーネントは1月20日、Bluetooth Smartに対応し、実装面積を従来比で40%以上削減した小型無線モジュール「MBH7BLZ07」、「MBH7BLZ07-109011」2品種のサンプル受付を2月より開始すると発表した。「MBH7BLZ07」は、同社のファームウェアを搭載したペリフェラルモジュールである。独自のデータ送受信プロファイルを内蔵し、シンプルなコマンド(UART)にてホスト側とデータの送受信が可能で、ユーザーでの組み込みが簡単な製品となっている。一方、「MBH7BLZ07-109011」は、同社のファームウェアが非搭載のペリフェラルモジュールで、Nordic Semiconductorより提供されるツールを使用して、プライベートプロファイルを含む上位プロファイルをユーザーが自由に開発できるタイプの製品となっている。両製品とも、サイズが11.5mm×7.9mm×1.7mmと、実装面積を従来より40%以上削減したアンテナ付表面実装タイプの小型モジュールであり、最終製品のさらなる小型化を実現する。また、モジュールでのBluetooth認証と工事設計認証を取得済みなのに加え、開発したソフトウェアの書き込みサービス(有償)や、ユーザーの製品上でのアンテナ特性最適化のサポートも行っているので、組み込み工数の削減にも貢献するとしている。なお、サンプル供給は2月、量産は3月から開始する。
2015年01月20日富士通は20日、2015年春モデルのPC新製品として、15.6型でタッチ対応のワイヤレスディスプレイを採用した「LIFEBOOK GH77/T」を発表した。発売は1月23日で、価格はオープン。店頭予想価格は税別240,000円前後。LIFEBOOK GH77/Tは、ワイヤレスディスプレイとPC本体の機能を集約したスタンドからなるPC。ノートPCでもなくデスクトップPCでもない斬新なデザインの製品だ。ディスプレイ部はタッチ操作に対応しているが、本体機能はスタンド内にあるため、タブレットとも異なる。ディスプレイ部の仕様は、画面サイズが15.6型でフルHD解像度(1,920×1,080ドット)、パネルはIPS方式。わずか9.8mmの薄さで、980gと軽い。約4.0時間のバッテリ駆動が可能だ。画面が縦長の状態で、スタンドにドッキングすることもできる。本体部の仕様は、CPUがIntel Core-i7 4712HQ (2.30GHz)、メモリがPC3L-12800 8GB、グラフィックスがIntel HD Graphics 4600、ストレージが2TB SATA HDD、光学ドライブがBDXL対応ブルーレイドライブ、OSがWindows 8.1 Update 64bit。なお、本体部はバッテリを搭載しておらず、AC駆動のみとなっている。通信機能は、IEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0、有線LANのほか、NFCにも対応。インタフェースはUSB 3.0×4、HDMI、SDカードスロット、HD Webカメラなどを備える。サイズはW185×D241×H188mm、重量は約1.9kg。「Microsoft Office Home and Business Premium」が標準で付属する。なお、GH77/Tのワイヤレスディスプレイ機能は、Wi-FiをベースとしたCavium社の技術を使用している。
2015年01月20日富士通と富士通研究所は1月19日、メールやWebなどのPC操作から、サイバー攻撃の被害に遭いやすいユーザーを判定する技術を開発したと発表した。社会心理学の知見を活かし、サイバー攻撃の被害に遭いやすいユーザーをPC操作上の行動から判定する。ウイルス被害・詐欺・情報漏洩という3種類の被害に対して、社会心理学の専門家に助言を受け、ネット上のアンケート調査で被害に遭いやすい人の心理特性を分析した。被験者は全国の20~60歳代の会社員(男女)約2000名で、業務の大半を自分専用のパソコンで行い、かつ、そのうち半数が被害の経験がある。分析の結果、例えば、リスクよりもメリットを優先する人(ベネフィット認知が高い人)はウイルス被害に遭いやすいことや、PCを使いこなしている自信の強い人は情報漏洩のリスクが高いなどの傾向が明らかになった。また、PC操作による行動上の特徴と、サイバー攻撃の被害に遭いやすい心理特性との関連を明らかにし、行動からユーザーの被害リスクを算出する技術を開発。ユーザーのPC操作ログ(メール操作やWebアクセス、キー・マウス操作など)を収集するツール、PCフリーズなどの疑似的な異常状態を作り出すツールなどもあわせて開発した。これらの技術・ツールを活用して、富士通の 従業員約250名にアンケート調査を行い、被害に遭いやすいユーザーの心理特性と行動特性の関連を分析して数値化した。例えば、PCを使いこなしている自信の強いユーザーは、PCを擬似的にフリーズ状態にしてキーを動かなくすると、キー操作が多いことや、ベネフィット認知の高いユーザーはプライバシーポリシーを読む時間が短いことがわかった。富士通ではこの技術により、個人や組織のセキュリティリスクを見える化。ユーザーのリテラシーを向上させ、組織に合わせた予防的なセキュリティ対策に繋げるという。例えば、URLをよく確認しないユーザーに対して個別に注意喚起のメッセージを表示することでフィッシングメールによる情報漏洩を予防したり、詐欺被害に遭いやすい人が多い部門に対して不審メールの警戒レベルを上げたりといった予防的なセキュリティ対策が可能になる。
2015年01月20日富士通は1月19日、運転者の脈波情報から眠気を検知するウェアラブルセンサー「FUJITSU Vehicle ICT FEELythm(フジツウ ヴィークル アイシーティー フィーリズム)」を発表した。出荷開始時期は3月。運輸業向けに販売し、価格は個別見積もりとする。FEELythmは、運転者の耳に装着したセンサーで脈波や自律神経状況などのバイラルデータを測定するデバイス。Bluetoothで接続したレシーバーで測定データを分析し、独自のアルゴリズムで眠気を検知すると運転者に音声または振動で通知する。レシーバーとデジタコなどの車載機を接続することで、運転者の状況を運行管理者にリアルタイムで知らせることも可能だ。今後はスマートフォンなどの端末にレシーバーの役割を持たせることを検討している。重量は約90g。バッテリーを内蔵しており、5日間の連続使用が可能だ。
2015年01月19日既報のとおり、1月19日、富士通は6月22日付で、山本氏に代わり、田中達也氏(執行役員常務)が社長に就任する人事を発表したが、同日の午後には、同社本社にて社長人事に関する記者会見が開催された。なお、田中氏は1月19日付で執行役員副社長に昇格している。代表取締役社長の山本正巳氏は、記者会見の冒頭、「本日の取締役会において次期社長に関する決定が行われた。他の取締役、執行役員人事については、 今後決まり次第発表する。田中氏の正式な社長就任は6月の株主総会後となるが、4月からの新年度開始とともに新しい執行体制をスタートさせ、私と田中氏の二人で牽引していきたい」と、6月の正式決定を待たずに、4月から新体制をスタートさせる意向であることを明らかにした。山本氏は社長交代の理由を、「私は2010年から真のグローバルICTカンパニーを目指し、構造改革や成長戦略の遂行に努めてきたが、半導体事業をはじめとする構造改革やグローバルマトリックス体制の構築などの課題の事業について一定の筋道がついた。また、グローバルカンパニーとして企業価値を高めていくためには、社長、会長が分担していくことが重要だ。4月から新執行体制で臨むには、いまのタイミングでの発表が最適だ」と述べた。分業については、実質的な業務実行を田中氏が勤め、対外対応については山本氏が行っていくという。社長人事は指名委員会の提案によるものだが、田中氏が選ばれた理由について山本氏は、「今後富士通がやっていかなければならないことは、富士通自身が大きく変革し、ICTの変化の早い中でもしっかり経営していくことだ。田中氏は変革に対する意欲や能力を持っており、グローバル思考に対しても理解がある。また、社長しての胆力、判断力が優れている」と説明した。社長時代の5年間については同氏は、「私が社長になった2010年は、リーマンショック後で経済がボトムの時期であった。富士通の経済ダメージは大きく、私は、このままではさらなる発展は厳しいと思い、5年間で大きく成長するための基礎を作った。今後はこれを活かし、成長ドライバーを育成していくことが重要だ」と述べた。社長交代をいつごろ決断したのかという質問に同氏は、「後継者選びは社長の大きな任務で、社長になってからずっと考えており、一昨年あたりから、社長交代がいまどうかをいつも自問したながらタイミングを図ってきた。5年というのは1つの役をやる上では区切りの年であり、田中氏という後継者が育ってきたことから今回決断した」と説明した。新社長に就任する田中氏は新社長を打診された感想を「まったく予想していなかったので、非常に驚いた」と述べたほか、富士通の経営課題については「グローバル化が最大の課題であり、この取り組みを加速させていきたい」と語った。また、富士通をどのような会社にしていきたいかという質問には「富士通は大組織であるので、全体のチーム力を高めることに取り組んでいきたい。また、ICTの世界は変化のスピードが速く、ともすれば独りよがりの製品開発になりがちだが、常にお客様基点に立って、何をしていくべきかを、率直に話ができる会社にしていきたい。それが競争力を高めることになる」と回答した。
2015年01月19日富士通は19日、ドライバーや運行管理者に対し、安全運転を支援するウェアラブルセンサー「FUJITSU Vehicle ICT FEELythm」を2月より運輸業向けに発売する。「FUJITSU Vehicle ICT FEELythm」は、ドライバーや運行管理者に対し、安全運転を支援するウェアラブルセンサー。富士通研究所が開発した、独自のアルゴリズムによって、ドライバーの耳に装着したセンサーから脈波情報などを取得し、眠気状態を検知する。デジタコなどの車載機器との接続し、運行管理システムと連携させることで、運行管理者がドライバーの状態をリアルタイムに確認することができ、客観的なデータに基づいた指示を出すことが可能となる。本体は、業務での使いやすさを追求しており、重量約90gという軽量設計となっている。また、長距離運行での活用を想定し、5日間の連続使用が可能なバッテリーを搭載する。そのほか、個人差、機器の個体差を調整し、基準値のズレを修正する「自動キャリブレーション」機能と学習機能により、より性格に眠気の傾向を検知するという。将来的には、披露やストレス、緊張状態などの検知データを蓄積し、ハザードマップに適用することで、事前に危険予測を行い、運輸安全マネジメントの向上につなげていくとしている。端末の出荷開始時期は3月を予定しており、販売目標は3年間で70,000台。
2015年01月19日富士通は1月19日、 山本 正已社長が6月22日付で会長に退き、田中常務が社長に昇格する人事を内定したと発表した。6月22日開催予定の定時株主総会および終了後の臨時取締役会を経て正式決定される。なお、田中氏は1月19日付で、執行役員副社長(執行役員常務)に昇格する。カッコ内は現職。6月22日付の人事予定は次のとおり。代表取締役会長 山本 正已氏 (代表取締役社長)代表取締役社長 田中 達也氏(執行役員常務)新社長に就任する田中氏の略歴は以下のとおり。生年月日 : 1956年9月11日職歴 : 1980年4月 富士通株式会社入社2000年4月 同社 産業営業本部産業第二統括営業部プロセス産業第二営業部長2003年4月 富士通(上海)有限公司2009年12月 富士通株式会社 産業ビジネス本部長代理(グローバルビジネス担当)2012年4月 富士通株式会社 執行役員(兼)産業ビジネス本部長2014年4月 富士通株式会社 執行役員常務(兼)Asiaリージョン長(現在に至る)
2015年01月19日富士通は1月19日、運転者の脈波情報から眠気を検知するウェアラブルセンサー「FUJITSU Vehicle ICT FEELythm(フジツウ ヴィークル アイシーティー フィーリズム)」(以下、FEELythm)を発表した。出荷開始時期は3月。FEELythmは、バスやトラック、タクシーなど運輸業向けのデバイス。脈波や自律神経状況などのバイラルデータを測定するイヤークリップセンサーを、運転者の耳に装着して使用する。Bluetoothで接続したレシーバーで測定データを分析し、眠気を検知すると運転者に音声または振動で通知する。レシーバーとデジタコなどの車載機を接続することで、運行管理者にリアルタイムで運転者の状況を知らせることも可能だ。今後はスマートフォンなどの端末にレシーバーの役割を持たせることを検討している。重量は約90g。5日間の連続使用が可能だ。
2015年01月19日富士通は1月19日、ドライバーの安全運転を支援するウェアラブルセンサー「FUJITSU Vehicle ICT FEELythm(FEELythm)」を2015年2月より運輸業者向けに販売開始すると発表した。同製品はドライバーの耳に装着したセンサーで取得した脈波情報などからドライバーの眠気状態を検知し、本人および運行管理者に通知するというもの。自動キャリブレーションと学習機能により、バイタルデータの個人差による精度のばらつきを解消することができるという。また、長距離運行での活用が想定されており、5日間連続使用が可能なバッテリーを搭載している。運行管理システムとの連携面では、デジタコなどの車載機と接続することで、運行管理者がドライバーの状態をリアルタイムに確認し、データに基づいて最適な指示を出すことができるようになる。同社は「今後、運転者情報や緊張の条件を蓄積・分析したハザードマップなどの活用により、事前に危険予測を行い運輸業での運輸安全マネジメント支援を拡大していく」とコメントしており、3年間で7万台の販売を目指すとしている。
2015年01月19日富士通は1月15日、大規模な仮想化環境の専用ストレージ「FUJITSU Storage ETERNUS TR series」(以下、ETERNUS TR series)において、データ容量あたりのコストを最大約50%引き下げた新モデル「ETERNUS TR820」、「ETERNUS TR850」、「ETERNUS TR880」の3モデルを同日より販売開始すると発表した。新モデルは、ディスク上に格納するデータを最新の高速圧縮アルゴリズムを用いて処理することで、ディスクの使用効率を向上。これにより、「ETERNUS TR850」の場合1台あたりのデータ格納容量を従来機として最大約2倍の66TBに向上するとともに、容量あたりのデータの格納コストを最大約50%引下げる。後継機モデルとなる「ETERNUS TR820」「ETERNUS TR850」に加え、新たな製品レンジとして提供する最上位モデル「ETERNUS TR880」では、大容量のSSDを搭載することで、従来機と同一の筐体サイズで従来比約1.8倍となる最大3,500の仮想マシンの処理が可能。また、データ格納容量を従来機と比較して約3倍の最大100TBに拡張し、これにより、仮想化環境における大規模なデータ統合が可能となり、設置スペース、消費電力を最大約70%削減できる。そのほか、情報漏洩対策などデータのセキュリティ強化への要望に応えるため、ディスクに格納するデータを対象に、AES-256bit方式の強固な暗号化を性能劣化なく実施する機能をオプションで選択できる。これにより、ディスクドライブが持ち出されたとしても個人の機密情報や、知的財産などのデータ保護が可能となっている。最小構成価格(税別)は1,497万8,000円から(初年度のサポート費用を含む)で、提供時期は2月20日。
2015年01月16日富士通研究所は1月13日、空中に書いた文字を認識して入力できる指輪型ウェアラブルデバイスを発表した。重量は10g以下ながら、NFCタグリーダ、Bluetoothなど無線通信機能も備える。2015年度中の実用化を目指す。同デバイスは、工場やビルのメンテナンス作業現場での使用を想定している。加速度センサーとジャイロセンサー、磁気センサーによって、空中で手書きする指先の運動を抽出し、手書き文字を認識・入力する仕組みだ。数字入力では約95%の認識率を達成した。文字入力開始時には親指で入力操作ボタンを押す必要がある。空中で書いた文字を認識するためには、文字を構成する線と、線以外の指の動きを区別しなくてはならない。そこで、富士通研究所は一筆書きの軌跡から不要な部分を自動で判別して、軌跡を補正する技術を開発した。この技術により、文字の視認性やテキスト変換の認識率を向上できるとする。インタフェースはBluetooth Low Energyで、指輪サイズながらNFCタグリーダも搭載する。重量は10g以下。
2015年01月14日富士通研究所は1月13日、手書き入力機能とNFCタグリーダーを備えた指輪型ウェアラブルデバイスを開発したと発表した。近年、工場やビルのメンテナンスなどの作業現場で、手を止めることなくICTを活用するためにヘッドマウントディスプレイ(HMD)などのウェアラブルデバイスが注目されているが、HMDでは表示された情報の選択や、数値・文字入力が容易ではないという課題があった。これに対し、今回開発されたデバイスでは、搭載したモーションセンサーの情報から、空中で手書きをする指先の動きを抽出し、手書き文字を入力・認識することができる。空中で文字を書く際に、文字の書き出しと移動とを区別する必要があるが、これをボタン操作するのは煩雑なため、同デバイスでは一筆書きで文字を入力する形式を採用した。また、NFCタグリーダーを内蔵することで、タグをタッチした際に作業対象物を特定し、作業内容を提示することができる。さらに、現場でより身軽な作業スタイルを可能とするために、重量は10g以下に抑えられたほか、省電力化によりボタン型バッテリーを採用することで、小型化にも成功した。さまざまな体勢で行う車両メンテナンスや、高所での作業時の使用を想定しており、HMDのカメラを指輪型ウェアラブルデバイスで操作し、コメントを直接付与することもできるほか、作業漏れがあった場合にアラームを発して作業者に知らせるなどの使い方が考えられるという。富士通研究所は今後、現場での検証を行い2015年度中の実用化を目指していくとしている。
2015年01月13日富士通研究所は13日、手書き入力機能とNFCタグリーダーを搭載した指輪型デバイスを開発したと発表した。2015年度中の実用化を目指していくという。富士通研究所が開発した指輪型デバイスは、工場やビルのメンテナンスなどの作業現場で作業の手を止めることなくICTを活用するために開発されたもの。親指で本体のボタンを押すことで空中での文字入力が可能。デバイスに内蔵されたセンサーの情報から、空中で手書きをする指先の運動成分を抽出し、その軌跡を利用して手書き文字を入力認識する。現場作業で多く使われる数字入力に関しては、入力するための訓練をすることなく約95%の認識率を達成している。また、空中で文字を書く場合、文字を構成する線と書き出しまでの移動とを区別する必要があるため、一筆書きで文字を入力する方式を採用した。今回開発された技術では、一筆書きの軌跡から文字として不要な連結部分を自動的に認識して、軌跡データを補正することが可能となっている。そのほか、指先でのタッチを検出するNFCタグリーダーや、モーションセンサー(加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサー)を搭載。各構成部品を最適に配置し、さらなる省電力化によりボタン型バッテリーを採用することで小型化を実現した。今後、同研究所では、実際の現場で操作性などの検証を行い、2015年度中の実用化を目指していく。
2015年01月13日富士通研究所は1月13日、手書き入力機能を備えた指輪型ウェアラブルデバイスを発表した。モーションセンサーによって空中に手書きした文字を解析する。2015年中の実用化を目指す。このたび発表された指輪型ウェアラブルデバイスは、加速度センサーとジャイロセンサー、磁気センサーを搭載している。これらモーションセンサーによって、空中で手書きする指先の運動を抽出し、手書き文字を認識・入力する仕組みだ。数字入力では約95%の認識率を達成した。空中で書いた文字を認識するためには、文字を構成する線と、線以外の指の動きを区別する必要がある。区別のために煩雑なボタン操作を行わなくてもいいように、富士通研究所は一筆書きの軌跡から不要な部分を自動で判別して、軌跡を補正する技術を開発した。この技術により、文字の視認性やテキスト変換の認識率を向上できるとする。また、ユーザーは文字の入力開始時のみ、親指で入力操作ボタンを押せばよい。インタフェースはBluetooth Low Energyで、指輪サイズながらNFCタグリーダも搭載する。重量は10g以下。
2015年01月13日富士通は7日、同社が運営する通販サイト「富士通 WEB MART」において、「新春セール」を1月20日11時までの期間限定で開始した。最大で23%割引となるクーポンなどの特典を用意している。第一の特典が割引クーポン。ノートPCのLIFEBOOKでは、13.3型のWS2/MとWS1/Mが23%オフ、15.6型のWA2/Sが22%オフ、15.6型のWA1/Sが21%オフ、13.3型のWU1/Sが18%オフなどのクーポンを用意している。さらに、それぞれ50セット限定で「大容量メモリへのアップグレードが半額」「Blu-ray ドライブへのアップグレードが半額 (WA1/S対象)」「タッチ搭載モデルの選択が8,000円オフ (WS1/M対象)」などの特典を用意している。デスクトップPCのESPRIMOでは、21.5型液晶一体型のWF1/Sが22%オフ、23型液晶一体型のWF2/Rが21%オフ、23型液晶一体型のWW1/Sと省スペース型のWD2/Sが18%オフとなるなどのメニューがある。
2015年01月09日