あなたは遊園地などのアトラクションはお好きですか?今回は好きなアトラクションを答えるだけで、あなたの「対人スキル」が分かります。ぜひチェックしてみてくださいね。Q.あなたが好きなアトラクションは、次のうちどれですか?A:コーヒーカップB:ジェットコースターC:観覧車D:お化け屋敷診断できること:『好きなアトラクションで分かるあなたの「対人スキル」』誰かと楽しむことができるアトラクションは、あなた自身の人との関わり方を表します。この心理テストでは、そんなアトラクションから、あなたの「対人スキル」を診断します。A:相手と向き合えるスキル同乗者と向かい合って楽しむことができるコーヒーカップは、あなたが一対一の会話に強みがあることを表します。じっくり相手と向き合うことで相手の心を開き、距離をつめることができるでしょう。もし仲良くなりたい人がいる場合は、本音や秘密の話などを打ち明けると距離を縮めやすいですよ。B:人を楽しませるスキル予測不可能なドキドキを体験できるジェットコースターを選んだあなたは、奇想天外に相手を魅了する人物です。笑わせたり驚かせることで、人を楽しませることができるでしょう。明るくおおらかな振る舞いをすると、さらに多くの人から支持や愛情を受けることができそうです。C:相手を安心させるスキルゆっくりと景色を楽むことができる観覧車は、安心や落ち着いた関係を表します。観覧車を選んだあなたは、話を聞くのが非常に上手で、相手を安心させることができる人物なのでしょう。ゆっくりとした相槌を合間合間に挟むことで、さらに相手から信頼を得ることができますよ。D:相手を引き込むスキル恐怖で楽しませるお化け屋敷は、近年ではストーリー仕立てのものも存在しています。そんなお化け屋敷を選んだあなたは、起承転結のあるストーリーと、高い語彙力で相手を引き込める話が得意です。楽しそうに話すあなたの姿は多くの人を魅了しますから、実は隠れファンもいるかもしれませんね。いかがでしたか?人を楽しませるアトラクションは、仲良くなりたい人との距離を縮めることができるものです。そんなアトラクションのように多くの人を楽しませて、さらに仲良くなってくださいね!(恋愛jp編集部)
2021年03月17日派手なプレーは好まず、スペースを見つけてパスを捌く、狙えたらシュートを打つような連係プレーが得意で判断力が高い子。単騎でドリブル突破したり対人プレーをどんどん仕掛けるタイプじゃなく、スペースを見つけて動ける「目立たないけどいい選手」。なのに、力試しで受けてみたトレセンでは「素人が混じっているレベル」と酷評。上の年代のトレセンに携わっているチームの代表は、「このまま成長すればトレセンメンバーでやれる」と言うけど、これまでの自分の育成方法が失敗だったのか悩む、というご相談をいただきました。これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが今回もコーチにアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<下級生との練習は上の子たちにメリットがないのでは。という上級者の親たちに年齢ミックスの良さを分かってもらうには?<お父さんコーチからの質問>いつも参考にさせていただいています。 U‐9、U‐10を指導していますが、どう育成したら良いのか悩んでいる3年生の選手がいます。私は日頃の指導の中で、試合で使える技術を大切にした練習などを行ってきました。例えば、昔からある対面での基礎練習やリフティング、1対1などには時間をかけず、1対2、2対1、4対4、ゲーム形式など、複数を意識したメニューを多めに実践しています。スター選手はいませんが、平均より少し上の選手が集まっていて、 個で勝負するよりもチームの連動性が良いチームです。その中で1人、この子は上のレベルでも十分やれるだろうなという子がいるのですが、 その子についての相談です。ドリブルや1対1など派手なプレーや対人プレーは好まず、スペースを見つけて動き、パスを捌いて、狙えたらシュートを打つような「あまり目立たないけどとてもいい選手」というタイプで、相手チームにスター選手がいても全然引けを取らないレベルではあります。本人は海外でサッカーをやりたいという夢をずっと持っていて、意識も非常に高いです。しかし、その子の父親が力試しを兼ねて強豪チームやスクールのセレクションを色々受けさせてみたところ、合格どころか「素人が混じっているレベルだ」と評価されたというのです。不合格の理由としては「基礎練習が他の受験生と同じように出来ない。ゲームでも、周りは1対1やドリブルで仕掛ける子ばかりで、どう動いていいか分からず終始あたふたした状態だった」という内容だったそうです。その父親からは「ドリブルや1対1に特化したスクールに通った方がいいかな?」と相談をうけていますが、個人技に傾倒していくと今の良さが消えてしまうのではないかとも危惧しています。正直、これまでの自分の育成方法が失敗だったのではないか、もっと違うやり方があったのではないかと悩んでいます。U-12地区トレセンの監督も務めているうちのチームの代表は「彼は目立たないけど、このまま成長すればトレセンメンバーでやれる」と認めてくれていますが、それは身内で特色を知っているからで......。知らない人が見たときに彼の良さに気づいてくれるのか、もっと分かりやすい特色を付けていくために練習を変えた方が良いのか、彼の大切な時間を潰してしまったのではないか、など葛藤している状態です。このような問題に正解はないと思いますが、指導者としてどのように考えたら良いのかアドバイスいただけると幸いです。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。いただいたメール文を読む限り、やろうとしている育成にまったく問題ないと思いました。対面での基礎練習やリフティングといったクローズドスキルに時間をかけず、1対2、2対1、4対4やゲームなどのオープンスキル、対人練習をたくさんやっているとのこと。まさしく私がみなさんにこうあってほしいと伝えている指導です。恐らくそのような練習によって、上のレベルでやれそうな子どもが育っているのでしょう。ドリブルや1対1など派手なプレーや対人プレーは好まず、スペースを見つけて動き、パスをさばき、狙えたらシュートを打つ。ご相談文に書かれているような選手をたくさん育ててほしいと願っています。■昨今のトレセンでは「今すぐ試合に勝つ」ための選手が選ばれることも少なくないが、強豪チームの中心選手やトレセンの選考でピックアップされるのは、私が見る限り「今すぐ試合で勝つために戦える選手」が多いようです。例えばドリブルが上手くて、スピードがあって、同学年の子どもを抜いて行ける子に、大人たちは「勝負、勝負」と声がけをしてドリブル突破を勧めがちです。その子が点を取ってくれれば、全国大会に行けたり、トレセンの地区大会で一番になったりできます。その一方で、サッカーを賢く考えられ将来性のある子どもが、ベンチに置かれたり、後回しにされてしまっているのが、強豪チームの現実だと感じます。Jリーグクラブで育成に携わった時期は、さまざまなセレクションに立ち会ってきました。そのときに、私が「この子、いいね」と指摘するのが、ご相談者様が育てている選手のようなタイプです。ところが、担当コーチは「うーん」と首をひねります。彼らが欲しいのは「今すぐ使える選手」なので、いいと思う選手像には常にギャップがありました。統計的にみても、トレセンに選ばれて、そのまま選ばれ続けて日本代表に上がっていく選手はゼロです。ひとりもいません。この結果を、私たち指導者は受け止めなければいけないと思います。トレセンに入っていたけれど、途中で落ちて、Jクラブに入った、育成期はまったく注目されなかったけれど海外でプレーした結果代表に選ばれた。それが今の選手たちの、日本代表までの通り道です。そう考えると、育成方法が変われば、日本の選手たちにはまだまだ成長できる余白がたくさんあると私は見ています。もっとうまくなる。もっとサッカーを熟知した、どのクラブでもどこの国でも通用するプレーヤーになれます。■トレセンに選ばれた子が必ずしも順調に伸びるワケではない逆に言えば、育成方法が古いままの指導者に出会ってしまうと、サッカーを学べません。コーチが育成の本質を知らないまま、海外のコーチたちがどんなところに注目し、どう育てているかを知らなければ、選手自身も「今勝負できる子」を選ぶトレセンに入ったり、チームが全国大会に出たりすることがいいと思ってしまいます。さらにいえば、そのようなやり方がいいと言われてしまいます。全国大会に出た全員が上手く伸びてプロに行くかといえば、それはあり得ません。無論ですが、ご相談者様が書かれているように、正解はないのかもしれません。しかしながら、全員がどこのステージに行っても楽しめるようなサッカーの学びかたがあるはずです。上のステージでもできる学びを経験させてあげたいと私は考えています。■今の指導を変えたり、思い悩む必要はないしたがって、今実践している練習を変えたり、この選手の「大切な時間を潰してしまったのではないか」などと思い悩む必要はありません。この指導をぜひ続けてください。まずは賢い選手を育てることに軸足を置きましょう。それが私の指導の大前提でもあります。自分で考えられる子どもに育てていけば、カテゴリーが進むにつれて次々とハードルが現れても「チャレンジしよう。どんなふうにやればいいかな」と自分で考えられます。指導者の要求にも応えられる思考や創造力を発揮できるはずです。例えば、ここはドリブルで抜くよりもパスを選択しよう、と考えられる。その時々で最も選択すべきプレーを選べるようになります。ドリブルで抜いたり、ゴールを決めることよりも、その力を磨くことのほうが重要です。■個人の特長を伸ばすだけでなく、頭脳を育てるのが指導者の役目現在Jリーグにいる選手で今後も生き残っていける選手は「僕のスタイルはこれしかない」ではなく、監督の要求に応えられるうえで、自分のやりたいこともできる。そんなタイプです。海外でプレーする選手は言わずもがなでしょう。例えば「これしかできない」という選手は、そのチームに自分と同じ武器で、より高性能でかつプレーの幅が広い選手が入ってくれば負けてしまいます。「一対一が強い」「ドリブルが上手い」は、個人の特長です。特長はあって然るべきですが、それがすべてでは困るのです。攻守においてチームとして連動するときに、イメージを分かち合える頭脳をもたなくてはいけません。その頭脳を育てるのが、私たち指導者の役目なのです。■トレセンに迎合する必要はない(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)ご相談者様が教えていらっしゃる子どもは、まだ9~10歳です。この先、高学年になればどの子も体が少しずつ大きくなって、パワーも増してきます。そこに「賢さ」を足せるようになれば、その後はどこに行ってもステップアップできるでしょう。トレセンに迎合する必要はありません。ここまで私が説明したことが世界基準だと自負しています。今の指導をぜひ続けてください。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2020年12月11日ボールを奪いに行ったり、近くの味方が抜かれた時は相手選手を追いかけるけど、それ以外の場面で連係プレーが少ない。DFとGKが連携してプレーできるようになってほしい、プレーのイメージを共有してお互いの声かけができるようになるにはどう指導したらいい?という質問をいただきました。これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、今回も具体的なトレーニングの例を挙げてアドバイスを送ります。参考にしてみてください。(取材・文島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<相手やボールとの距離感が理解できない小6、中学入学までに幅と深さの意識を身につけさせる練習を教えて<お父さんコーチからの質問>いつも連載を拝見しています。指導年代は小学生年代全般ですが、今シーズンは主にU-12を見ています。相談したいのは主にDFとGKの連係イメージを共有させることと、お互いの声かけ(コーチング)についてです。ボールを奪いに行ったり、近くにいた味方が抜かれたときに一生懸命相手選手を追いかけるなどのフォローはできていますが、それ以外の選手の動きが連動できていません。もっと連動して守備ができるように指導したいと思い、いくつかのパターンを用意して練習しているのですが......。最近では小学生年代でも自分たちで戦術を決めて試合に臨むチームもあるようで、私たちもそうなりたいと思っています。何より、自分たちで考えられる力をつけてほしいのです。どんな時にピンチになるか、どんな時がチャンスなのかを理解して、お互いに声をかけあって欲しいのですが、その辺の理解を促進するトレーニングがあれば教えてください。<池上さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。ゴールキーパーとフィールドプレーヤーとの連携を高めるには、試合やミニゲームでの攻撃の際にキーパーにビルドアップに加わるよう指示することです。■まずは連携の感覚を養うキーパーはゴールキックを蹴ることなく、なるべくサイドバックかストッパーに出すように言います。そこで相手がボールを奪いに来たら、またすぐキーパーに返せば取られません。そして、キーパーはまた、センターバックやサイドに出せばいいのです。最初はゆっくりと回すようにします。まずはそういうことをして「連携している」という感覚を養ってください。それをやってくと、次に「守る時も同じだ」ということに気づきます。誰が誰がボール保持者に最初にディフェンスに行くのか。カバーはどうするのか。だんだん見えてくるので、最後尾にいるキーパーからもコーチングの声が生まれてきます。ところが、これを守備から入ってしまうと、どうして守ることに意識が向いてしまいます。したがって、必ず攻撃から入って相手の先手を取る方法さえ知れば、スムーズにできるようになります。■トレーニングでの状況設定のしかたでは、練習はどうするか。まずは2対1の状況をつくればボールを取られないことがわかります。相手トップがボールを奪いに来ても、サイドバックがいて、センターバックもいるので取られません。例えば4バックなら、守備4人とキーパーがいて相手2人という5対2の状況設定でトレーニングをします。逆にディフェンス側から見たら、数的不利の時にどう守るかをここで練習できます。6年生くらいになるとそんな練習をしていく必要があるのですが、このようなビルドアップトレーニングを実際に行う人は少ないようです。すぐ試合をしてしまい、そこでやろうとします。ところが、試合になると相手に取られたらいけないと怖くなるので、焦ったキーパーやバック陣がすぐに前線に大きく蹴ったり、ミスをしてしまいます。ですので、同じ状況が何度も出てくるような設定をつくって、練習をさせてください。■攻撃と守備どちらが先か、ではなく両方一緒に高める練習のスタートが2対1で、それをベースに考えていけると、問題なくビルドアップできるようになります。例えば、相手ボールでスタートする。さあ、どういうふうに守りますか?次にディフェンスをしていてボールを奪ったら、攻撃に転じます。前進できるようつながないといけません。ところが、つなぎ方を知らないと、また取られる。つまり、守り方を知っていても、奪ったボールをつなぐことを知らなければ、取られ続けることになります。よくコーチ同士で「攻撃を先に覚えるのか、守備が先か」という話になります。いい攻撃をしてくれると、守る側は守備力を磨けます。守備力がアップすれば、そこをこじ開けなくてはいけないので、つなぐ力やアタックのスキルは向上します。鶏が先か卵が先かという話と似ていますが、両方を一緒に高めていくことを目指します。守備の場合、ファーストディフェンダーがまずはボールを奪いに行って、次はセカンドがいくというかたちで、全体で連動します。ところが、日本の少年サッカーの場合は、ファーストディフェンダーがボールを取りに行きません。このアプローチのところで、コーチの皆さんは「飛び込むな」と選手に言ってしまいます。でも、取りに行かないと取れません。相手は、プレッシャーを感じずに自由に何でもできてしまいます。これは、プロ選手でさえ同じ状況です。取りに出ていかないため、なかなかカバーリングを学べません。そこが大きな問題です。■相手に抜かれても追いかけてゆくように導いてあげる皆さんはドイツやスペインなど海外のサッカーをよくご覧になると思います。見ていると、プロたちが足を踏まれているシーンがよく出てきます。ボールを保持している選手が、寄ってきた相手に足を踏まれ倒れる場面があります。これが日本なら、体を寄せに行きます。子どもも同じようにやるので、体ごとぶつかってしまう場面が多くなるようです。それを考えると「相手にかわされてもいい。思い切って行け」と育成年代には言ってあげるべきだと思います。しかし、抜かれて失点して負けるのを避けるため、前述したように「飛び込むな」と命じてしまう。非常に根が深い問題です。このあたりの指導は、コーチの「生きざま」「生き方」みたいなものが現れるようです。取りに行って一度かわされると、日本の子どもは諦めてしまいます。かわされても、抜かれても、それでも追いかけてゆく気持ちが大切なのです。指導者がそこで「もう一回追いかけてごらん」と導いてあげてください。■日本の子どもは戦術理解に乏しい(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)ご相談者様が尋ねている「連携の声」は、戦術を理解することで出てきます。声ではなく、頭の問題といえます。相手が攻めてきた時に、どんなふうに守ったらいいのか。そういった戦術理解が、日本の子どもは乏しいようです。キーパーであれば、背後からディフェンダー全員を見て、相手が右から攻めてくるけれど、左のスペースはどうかな?と考えられる。つまり、ボールだけ見ていてはダメで、マークが外れそうな仲間に「そこケアしよう」「裏来るよ」などと教えてあげる。戦術眼やゲーム感を身に付けなくてはいけません。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2020年10月23日全体的に足元の技術は高いけど、勝負のタイミングでバックパスを選択したり、確実に勝てそうなポイントでしか仕掛けない。「判断力」を養うにはどうすればいいの?というご質問をいただきました。池上さんは、前回の内容でお伝えした、日本での指導の順番が海外とは逆で細かな基本技術から入る事による日本サッカーの課題に通ずると言います。子ども達に判断を伴うプレーを身につけさせるためにはどうすればいいか、スペイン・ビジャレアルFCの育成組織で指導されている日本人コーチのお話なども交えてご紹介します。これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが送るアドバイスを参考にして、子ども達の判断力を養う指導を実践してみてください。(取材・文島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<同学年でもレベル差があってデコボコ。チームの底上げを図る練習メニューはある?<お父さんコーチからの質問>はじめまして。指導年代はU-12です。よく言われる「判断を伴う練習」について教えてほしいです。足元の技術はレベルが高い子が多いのですが、ゲームになるとボールを前へ進めていい場面なのに後ろに下げたり、「今だ」という場面でも確実に勝てそうな勝負にしか挑まない子が多いのです。失敗するのが怖いという側面もあるとは思いますが、どんな場面なら前進させていいかの理解も不足しているのかなと感じています。もっと積極的に仕掛けてもいいのに......と思っているのですが、どんなトレーニングや声かけをすれば状況の理解を深めたり、積極的になれるものでしょうか。<池上さんのアドバイス>ご相談、ありがとうございます。「判断を伴う練習はどんなことをすればいいか」というご質問ですが、これはぜひ前回の記事もともにご参考いただけるとより分かりやすいかと思います。前回の相談は「チームの底上げ」でしたが、そのためにはサッカーの成り立ちを理解(認知)したうえで判断力を養うべきだとお話ししました。■判断を伴う練習の前に「認知」を高めよう。「場面」を描かせる学びが必要日本は育成する「順番」が欧州と違うこと。「認知→判断→行動(プレー=技術指導)」と教えなくてはいけないのに、細かな基本技術から入るため、認知、判断の指導がスムーズにいかないという日本の少年サッカーの課題でもあります。2対1の状況であれば、自分がゴールに向かったほうがいいのか、味方にパスしたほうが得点の可能性が高いのか。では、いつどんなタイミングでパスするといいのか。そんな認知する力から教えましょうと伝えました。そう考えると、質問された「判断を伴う練習」に入る前に、まず認知力を高めなくてはいけません。それは、いきなり実練習でなくても、座学でもいいのです。ホワイトボードに「こんな状況のとき、みんなはどう考える?」「後ろに下げる?」「自分でいっちゃう?」「右と左どっち?」などと問いかけて、考えさせます。いきなり答えをいって説明すると、子どもはイメージできないので、頭に場面を描きやすいように段階的に教えます。そういう学びもサッカーには必要です。判断を伴うのであれば、ボールにかかわるのはひとりではないという前提になります。シュートかパスか?という判断。その際にパスするための情報は何があるか?味方の位置は、どうなのか。自分よりもシュートが入る可能性高い空いている味方、マークの位置、ボールをコントローしている足、体の向きと、さまざまな「情報」があります。これを習得するには、ジグザグドリブルや対面パスといったクローズドスキルではなく、2対1、3対2、3対3など、数的優位を作れたり、作れなかったりする少人数の対人練習をやっていくことが肝要です。■脳と身体が繋がるように、子どもたちに「どうする?」と問いかけ想像力を引き出すこのように、できるだけ早く対人のトレーニングをする。子どもがサッカーの練習に集中できる時間は概ね1~1時間半ほどです。決まった時間を生かすためにも、導入を丁寧にやることを心がけてください。例えば、3対1。自分がボールを持っていて、目の前に相手守備が立っている。真横に味方がいる。その逆サイドの5メートル前方、つまりゴールが近いところにもうひとり仲間がいる。「どっちにパスする?」「自分はどうする?」という質問を投げます。多くの子どもは、ゴールに近いほうの味方へのパスを選びます。次は、自分をマークしている守備との距離の問題です。パスをしようと思ったら、味方のほうに相手守備が動こうとした。そうなったら、自分がフリーになる。ドリブルで進んでいくと、今度は自分のほうに寄って来た。さあ、どうする?どのタイミングでパスをする?そのうちに真横にいた違うサイドの味方のほうがゴールに近くなった。さあ、どうする?このようにして、子どもの想像力を引き出してあげます。そんなことを毎回すれば、間違いなく判断できる子が育ちます。スペインのビジャレアルCF育成部でコーチをしている佐伯夕利子さんが、子どものボール回しの様子をフェイスブックに投稿しています。ぜひ一度チェックしてみてください。見事にパスをつないでいます。佐伯さんの解説に、そこに登場する5歳の子どもたちは「選ばれし子ではない」とあります。つまり、セレクションをするなどして、上手な子を集めているわけではないということです。では、どうしたら、ビジャレアルの子どもたちのように、認知して、判断できる力が養われるのか。それは、丁寧にコーチたちが子どもと向かい合っているからです。「いま、なぜそこにパスをしたの?」「いま、どうしてドリブルしたの?」そんなふうにいつも聞き返します。このように対話することを「フィードバックする」と言いますが、いまなぜこうしたのかを3歳の子にも聞き返す。脳と身体がつながるようにトレーニング組み立てられています。試合前のロッカールームでも、コーチは5歳の子に質問をします。「どんな試合がしたい?」「今までやってきた練習は、どういうものだったかな?」「今日は何を試したい?」これが日本だったら、どうでしょか?「絶対勝つぞ」とか「こうやるぞ」とコーチが率先して話していないでしょうか。アドバイスの内容も、コーチたちのきめつけばかりではないでしょうか。■子どもは目の前に「問い」があるからこそ考え始める(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)子どもは、目の前に「問い」があるからこそ、考え始めます。そして、大きくなったらあらゆることを自問自答できるようになります。もし、みなさんが本当に子どもたちに自分で考える力や判断する力を養ってほしいと思っているのなら、子どもへの「問い」を増やしてください。私は今、大阪の地域総合型スポーツクラブ「岸和田FC」で、アドバイザーを務めています。「指導者のレベルを上げたいので、来てください」と言われて始めました。先日、佐伯さんの映像を見せたら「こんな指導に変えたい」とみなさんおっしゃっていました。認知、判断、行動の順番で教えていく。こういう練習に変えたい、と。私は「このクラブがそうなったとしたら、きっと日本初なので頑張ってください」と伝えました。しかしながら、映像を見た後に「こんなに我慢できないなあ」とひとりの方がつぶやかれました。正直な感想だと思います。「そうなんですよ。ビジャレアルのコーチたちも、答えを言いたくて仕方がない。でも、我慢している。答えを言ってしまったら、子どものためにならないと考えているんですよ」と私は話しました。佐伯さんの映像も、3年かけて彼らがいいコーチであろうと葛藤と闘って成し遂げた映像なのです。判断力を養うためには、子ども達への問い掛けを増やすことを実践してみてください。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2020年06月19日皆さんこんにちは、チッチママです。 少し前のことになりますが、3歳長女1歳次女を連れての家族旅行してきました。私が旅行で楽しみにしているのはなんといってもお料理!宿によってはコーススタイルやビュッフェスタイルがありますが、何よりあると嬉しいのが子連れの強い味方「個室」!! 笑 でも今回泊まった宿は大会場でのビュッフェスタイルでした。その時の夫の仕事の早さがあっぱれだったのでちょっとお話させてください。 席につくなり「取って来る」と行ってしまった夫。おお、珍しくお腹をすかせて美味しい料理に目が眩んだのかと思ったら、子どもの好きそうなものを沢山かかえて帰ってきました!しかも夫のこの戦闘モード、会場に入った瞬間から発動していたようで… デザートに目が眩んでいた私、かろうじてポテトにだけは反応できていました。
2020年03月11日私たちの悩みは対人関係に尽きています。相手が自分から、こちらの思うとおりに動いてくれれば、ストレスからは解放されることに。それは“伝え方”しだい!「なぜあの人は私の言うことを聞いてくれないのか、どうして私のことをわかってくれないんだろう。そうやきもきした経験は誰にでもあるでしょう。ですが『科学的に人の心を動かす伝え方』を駆使すると、驚くほど人間関係がスムーズになり、誰からも好かれるようになるんです」そう話すのは、これまで600人以上の起業家を育成してきたビジネスコンサルタントの星渉さん。認知心理学や脳科学の知識に基づくビジネスコンサルティングの手法が話題となり、国内だけでなく海外でも講演を行い、今、注目を集めている。著書の『神トーーク「伝え方しだい」で人生は思い通り』(KADOKAWA)は発売1カ月で5万部を突破した。「どんな人間関係でも大事なのは、相手に与える『安心感』と『自己重要感』です。私たち人間は、感情で動く生き物。どんなに論理的に正しいことを言われても、感情が同意しなければ受け入れることができません」(星さん・以下同)そのためには、多くの人が「満たしたいと思っている感情」を満たしてあげる必要がある。「私たちの感情は、本能的な欲求と密接につながっています。アメリカの心理学者のマズローによれば、その欲求は5つ。生命維持のための『生理的欲求』、体と心の安全を守りたい『安全の欲求』、他者と関わりたい『所属と愛の欲求』、他者から価値を認められたい『承認欲求』、能力を発揮して創造的な活動をしたい『自己実現の欲求』です。このうち、『安全の欲求』と『所属と愛の欲求』は安心感、『承認欲求』は、自己重要感という感情で満たすことができます」星さんが考案する会話術は、どのタイミングでどんな伝え方をすれば、相手にこの2つの感情を与えられるのかを、科学的な根拠に基づきマニュアル化したものだ。■誕生日にさりげなく「おめでとう」を伝える「誕生日に『おめでとう』と伝える。これほど簡単でありながら、相手の自己重要感を大きく満たす方法はありません」職場の仲間が誕生日を覚えてくれていて、お祝いの言葉をかけてくれる。行きつけの飲食店でポイントカードやアンケートに記入した生年月日を覚えてくれていて声をかけられる。このように思わぬ人から誕生日を祝われて、心浮き立った経験はないだろうか。「家族以外の付き合いだと誕生日を覚えてくれる人は案外少ないもの。そんな中で、『今日、お誕生日ですね』という一言はかなり効きます」今はSNSなどでつながりがあれば、簡単に誕生日を知ることができる。自分の味方になってほしい人の誕生日をあらかじめ調べてみては。「ただし、相手によっては「どうして私の誕生日を知っているんだろう?」と不審に思われることも。SNSで知った、職場の仲間から聞いたなど、誕生日を知っていてもおかしくない関係性であることが大前提です」いっぽう、誕生日を祝うのが当たり前の家族に対しては、あえてなんでもない日を狙って小さなプレゼントを渡すのが効果的。とくに友人との旅行で留守にする、習い事などで家を空けることが多い人は、家族から不満の声が上がる前にプレゼントで先手を打つのが得策だ。「『いつも楽しく旅行に行かせてくれてありがとう』といったメッセージを添えて夫に渡せば、『自分は妻の趣味に理解のある夫』と自己評価が上がり、自己重要感も満たされます。旅行や趣味も気持ちよく続けられるでしょう」■「ほめる陰口」をたたく陰口といえば悪口と決まっているが、ここで勧めるのは「ほめる陰口」。「本人がいないところでほめる行為を『ポジティブ・ゴシッキング(前向きな噂話)』と呼びます。アメリカのオハイオ州立大学で行われた実験では、これを積極的にする人ほど、相手から親密感を持たれることがわかっています」本人がいないところでわざわざほめる場合、お世辞でもなく、本人のやる気を出すための意図的なほめ言葉でもないとわかる。つまり、その言葉に裏はないと判断できるので、噂が耳に入ったとき、言われた相手は「自分には本当に価値がある」と実感できるのだ。「ただし、これは本人を直接ほめなくてもいいという意味ではありません。まずはその人の前で直接ほめ、その後『ほめる陰口』で間接的にほめる二段構えでいきましょう」複数回にわたってほめると相手の自己重要感はさらに高まるので、ほめ言葉を出し惜しみする必要はない。
2019年10月11日「プレーパーク」という施設を知っているでしょうか。「パーク」というだけに公園のようなものなのですが、わたしたちの街に点在する一般的な公園とはまったくちがうものです。お話を聞いたのは、「すべての子どもが豊かに遊べる東京」をコンセプトに東京でさまざまな「遊び」のプロジェクトを仕掛けている一般社団法人TOKYO PLAYの代表理事・嶋村仁志さん。「StudyHackerこどもまなび☆ラボ」には以前にも登場してくれましたが、あらためてプレーパークとはどんなものなのかを教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)禁止事項がほとんどない自由な遊び場日本で「プレーパーク」という名で呼ばれる施設は、ヨーロッパ発祥の「冒険遊び場」というものがベースになっています。このプレーパークが日本に広まりはじめたのは1970年代。いまもそうですが、当時でもすでに一般的な公園には禁止看板が増えはじめていたようです。その頃、東京のある公園の噴水池のなかに割れたガラスが入っていたということがあったといいます。そんなことがあれば、住民のなかから「けがをしたら誰が責任を取るんだ?」という意見も出てきます。そうした経緯から、行政としては公園に禁止看板を立てざるを得ないような状況が生まれはじめたのです。そういう時代のなか、「自分たちが子どもだった頃はもっと自由に遊べたのに」という想いを持っていた都市計画家・大村虔一さんたちが、当時のヨーロッパ各地の冒険遊び場を参考にして、プレーパークづくりに取り組むようになったのです。その過程で、子を持つ親のなかからも「禁止事項ばかりでは子どもは育たない」という考えに賛同する人たちが増えていきました。そういう経緯がありますから、公園とのいちばんのちがいは、プレーパークが持つ「できる限り、禁止事項を少なくして、自由な遊び場をつくろう」という想いの部分ではないかと思います。ちなみに、いまにつながっている日本初のプレーパークは、1975年の夏休みのあいだだけ開設された「経堂こども天国」。写真提供:大村璋子でも、子どもが遊ぶのは夏休みだけではありませんよね?そういう声が子どもからも上がるようになり、今度は15カ月にわたって「桜丘冒険遊び場」が開設されました。その後、日本初の常設施設として1979年にオープンしたのが、わたしのかつての職場でもある「羽根木プレーパーク」です。子どもの興味関心によって「かたち」を変えていく公園とプレーパークのちがいは、「用意されているもの」を見るとすぐにわかるでしょう。公園では、遊び方が決まっている遊具があって、それを使って遊びますよね。もちろん、公園の「かたち」を変えることなんてありません。ところが、プレーパークでは遊具の代わりに「道具」や「材料」があって、プレーパークそのものも「かたち」を変えていくのです。たとえば、マッチと新聞紙、薪を使ってたき火をしてもいいし、シャベルを使って地面に穴を掘ったり川をつくったりしてもいい。廃材を使って、むかしから人気の秘密基地をつくる子どもたちもいます。つまり、子どもは自分の興味関心に従って新しくなにかを生み出し、それに合わせてプレーパーク自体も「かたち」を変えるというわけです。イメージとしては、公園にもある「砂場」が近いかもしれませんね。砂場では、子どもたちは山をつくったりトンネルを掘ったり川をつくったりと、比較的自由に遊べますよね。その高い自由度が施設全体に広がっているのがプレーパークといっていいでしょう。先にいくつか挙げましたが、道具と材料はほかにもいろいろなものが用意されています。道具ならシャベルにのこぎり、金づち、バケツ、ほうき、ネコ車など。材料なら材木にロープ、ご近所から頂いてきたさまざまないらないもの……(笑)。近隣の人や、利用する子どもの保護者に内装業者、解体業者、工務店の人などがいると、「どうせ捨ててしまうものだから」と、いろいろな廃材を譲っていただけることもあります。つまり、プレーパークでは、利用者が訪れるたびに利用できるものが変わっていくわけです。プレーパークのつくり手側であるわたしたちは「未完成をデザインする」といいますが、プレーパークとはいつまでも完成することがない場所といえます。そこが子どもたちにとってはたまらなく面白い。子どもは遊びが好きだといっても、完全にお膳立てされた場所で「はい、どうぞ」といわれて遊んだところで、面白さは限られてしまいます。子どもたちが最大限に面白がれるように、いろいろな可能性や隙間をあえて残しておく――。それが、プレーパークの目指している遊び場づくりです。いまの子どもは自由に試行錯誤する機会を失いつつあるそんな遊び場にいる「プレーリーダー」の存在も、公園と比較した場合のプレーパークの特徴といえるでしょう。ただ、親はもちろん、プレーリーダーも含めて大人がいるということは、ある意味で危険をはらんでいるとも思っています。というのも、子どもの遊び方次第では、大人はどうしても止めたくなったり教えたくなったり誘導したくなったりするからです。そんな大人が増えてしまっていることが原因なのか、いまは、子どもが本当に自由に試行錯誤するという機会が徐々に失われてきているように感じます。そういう背景もあって、プレーパークも含めて、わたしが子どもの遊び場づくりにかかわることで目指しているのは、すべての子どもが子ども時代に自分の人生を手づくりできる機会をきちんと持てるようにすることだと思っています。そして、できれば親御さんたちにもそのマインドを理解してほしいですね。子どもというのは、親がいちいち教えて導いてあげなければなにもできないという存在ではありません。子どもは子どもなりに「こうしたい!」という気持ちを持っています。その気持ちに素直に従って自分らしく夢中になって遊ぶ子どもを、親は見守る存在であってほしいのです。『子どもの放課後にかかわる人のQ&A50 子どもの力になるプレイワーク実践』嶋村仁志 他 著/学文社(2017)■ TOKYO PLAY代表理事・嶋村仁志さん インタビュー一覧第1回:「本当に自由に」試行錯誤する機会を子どもたちに――“本気の遊び場”プレーパーク第2回:危険にも種類がある。挑戦が達成感に変わる「リスク」と「ハザード」はどう違うのか?※近日公開第3回:火を使う、泥だらけになる、びしょ濡れになる。子どもたちの自由な発想と独創的な遊び方※近日公開第4回:やりたいことを目いっぱいやって失敗した。その経験が「折れない心」を育てる※近日公開【プロフィール】嶋村仁志(しまむら・ひとし)1968年8月6日生まれ、東京都出身。子ども時代は野球と自転車と缶けりざんまいの日々を送る。英国・リーズ・メトロポリタン大学社会健康学部プレイワーク学科高等教育課程修了。1996年に羽根木プレーパークの常駐プレーリーダー職に就いて以降、プレイワーカーとして川崎市子ども夢パーク、プレーパークむさしのなど各地の冒険遊び場のスタッフを歴任。その後フリーランスとなり、国内外の冒険遊び場づくりをサポートしながら、研修や講演会をおこなう。2010年、「すべての子どもが豊かに遊べる東京」をコンセプトにTOKYO PLAYを設立。2005年から2011年までIPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会)東アジア・太平洋地域副代表を務め、現在はTOKYO PLAY代表理事、日本冒険遊び場づくり協会理事、大妻女子大学非常勤講師。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年08月19日編集部:学研キッズネット編集部さくらの丘で冒険遊び場(東京都町田市)子どもには外で体を動かしてたっぷり遊び、たくましく育ってほしいもの。ところが最近は「ボール遊び禁止」「木登り禁止」など制約のある公園が増え、自由に遊べる場所が少なくなっています。そんななか〝禁止事項をなるべく設けずに子どもがやりたいように遊ぶ〟をモットーに、火を使ったり、穴を掘ったりとのびのび遊べる冒険遊び場(プレーパーク)が日本各地に増えてきているそう。今回は、全国の冒険遊び場づくりを支援している“特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会”の理事を務める久米 隼(くめ はやと)さんに、冒険遊び場について聞きました。お話を聞いた理事の久米隼さん“プレーパーク”は、子どもたちが自分のやりたい!を大切にして遊べる場所編集部:最初に、久米さんが理事を務めていらっしゃる「日本冒険遊び場づくり協会」は、どのような組織なのか教えてください。久米:わたしたちは、全国にある冒険遊び場の運営団体を支援する、国内唯一の全国規模の中間支援組織です。冒険遊び場づくりの普及と実践の支援や、運営者・プレーリーダー同士のネットワークを作ったり、全国に冒険遊び場を広げるためのさまざまな活動をしています。具体的には、年1回全国フォーラムを開催しているほか、プレーリーダーの育成・養成や災害時の支援など多岐にわたって活動を行なっています。編集部:冒険遊び場(プレーパーク)とはどんな場所ですか?久米:子どもたちが自分のやりたい!を大切にして遊べるように工夫している場所のことです。最近は木登りやボール遊び、さらには走ったり大声を出したりすることさえも禁止する公園が多くなっていますが、冒険遊び場ではなるべく禁止事項を設けずに、子どもたちのやりたい!を大切にしています。日本にはじめて冒険遊び場ができたのは1975年に大村虔一・璋子夫妻がはじめた「あそぼう会」ですが、冒険遊び場は1943年にヨーロッパで生まれた活動なんです。編集部:冒険遊び場では、具体的にどんな遊びをしているのですか?久米:泥んこになって遊んだり、穴を掘ったり、火をおこしたり、暑い日にはウォータースライダーで遊んだりもします。ほかにも各プレーリーダーが工夫をして、いろいろな遊びをしています。編集部:公園にウォータースライダーを持ち込むんですか?久米:持ち込むというか、作るんですよ。たとえば公園内の小さな丘にブルーシートを敷き、上からバケツで水を流す。あえてホースを使わないこともあります。なぜかというと、ホースで水を流したら大人のやることがなくなってしまいますから。ウォータースライダーを作って水を流すのは、大人のカッコいい仕事です。冒険遊び場は、子どものためだけではなく大人の壮大な遊び場でもあるんです。ビニールシートの上で泳ぐ子どもたち。楽しそう♪(神奈川県小田原市プレイパークを作る会@西湘)編集部:冒険遊び場はいつ、どこで開催されているのでしょうか。久米:活動団体よってさまざまです。公園の一角を借りて、週1回、月1回というような頻度で開催されることが多いですが、常設(週4日以上)の冒険遊び場も着実に増えてきています。編集部:利用しているのはどんな人たちですか?久米:0歳からおじいちゃん、おばあちゃんまで、誰でも利用できます。場所によって利用している年齢層に違いがあり、小学生中心のところ、乳幼児向けのところ、中高生が多いところといった傾向はありますが、ほとんどの場所では年齢制限はありません。利用料も無料です。ときには材料費や保険料がかかる場合もありますが、実費程度ですね。編集部:冒険遊び場は全国にどのくらいあるんですか?久米:運営団体は全国で約400あります。複数の冒険遊び場を運営している団体もあるので、冒険遊び場の数はそれ以上あるということになります。多い地域と少ない地域があり、東京都が最も多く約100団体。これから活動をはじめよう!という県も2県ほどあります。火を焚くのも近ごろでは、なかなかできない経験ですよね。(静岡県富士市たごっこパークNPO法人ゆめ・まち・ねっと)プレーリーダーと地域住民、行政との連携が必要編集部:冒険遊び場協会では、プレーリーダーの育成もされているということでしたが、プレーリーダーとはどんな仕事をするのでしょうか?久米:遊び場の環境づくりや場のコーディネートをします。先ほど話に出たウォータースライダーをいっしょにつくったり、子どもたちがやりたいと思っている遊びを引き出したりします。また、木登りをする前に枯れた木や折れそうな枝がないかチェックするという、危険管理も大切な仕事です。ほかにも、火を使うときには近隣住民のみなさんにあいさつ回りをしておくなど、プレーリーダーは遊び場の外に向けた活動もします。わたしたちは、冒険遊び場に少なくとも1人以上はプレーリーダーを置くことを勧めています。編集部:プレーリーダーがいることで、冒険遊び場がスムーズに運営されるんですね。久米:そうです。冒険遊び場は地域との連携が大切ですから、各運営団体にプレーリーダーがいるのがベストだと思っています。そのためにプレーリーダーの育成にも力を入れているのです。編集部:地域とのコミュニケーションづくりも重視しているのですね。久米:公園の禁止事項が増えた一因に、子どもの声やボールの音などの騒音がありますが、知らない子の声は騒音に感じても、知っている子の声ならうるさく感じないということはよくあります。ですから、地域住民と保護者と行政が手を取りあって取り組むことが、遊び場を増やすためには必要不可欠なんです。「冒険遊び場」の運営には地域との連携が大切と話す久米さん子どもの冒険心や遊び心を育むには編集部:はじめて冒険遊び場に参加したいという人でも、気軽に参加できますか?久米:もちろんです!汚れてもいい服装で、着替えを持って行ってください。もちろん大人もですよ。大人も子どもといっしょに遊ぶので、すぐに服や靴が汚れます。暑い時期は熱中症対策もお忘れなく。冒険遊び場を利用したら「子どもがぐっすり眠るようになった」「ごはんを食べるようになった」という保護者の声を、よく聞きます。わたしの子どもも、冒険遊び場で遊んだ日と遊ばなかった日では、寝つきも睡眠時間もまったく違いました。編集部:子どもが自由に遊ぶということは、ケガの心配をする方もいると思うのですが。久米:遊んでいれば当然、ケガをすることもあります。冒険遊び場は、与えられた遊び場ではなく、みんなでいっしょに遊び場を作った遊び場です。ケガをした場合は近くにいる大人どうしですぐに適切な処置もします。冒険遊び場の基本的な考えは「自分の責任で自由に遊ぶ」です。それは、遊び場の掲示板などを使って理解してもらうよう努めています。冒険遊び場の発祥の地であるヨーロッパでもたびたび起こる議論が「子どもの心が折れるのと、骨が折れるのとどちらがいいのか」。もちろん骨が折れるのはよくないけれど、ケガを恐れて子どもの冒険心や遊び心を奪うのは悲しいことですよね。編集部:協会として、今後はどのような活動を目指していますか。久米:冒険遊び場づくりの数をもっと増やしていきたいです! 日本で冒険遊び場がスタートして40年近く経ちますが、これからの地域もあります。これからも行政や企業などとうまくコラボレーションしながら、冒険遊び場づくりを全国に浸透させていければと思っています。編集部:ありがとうございました。近年、公園で禁止される遊びが増えただけでなく、少子化や塾通いなどで子ども同士がいっしょに遊ぶ時間そのものが減っています。また小さいころからインドアだったという保護者にとっては、野外での遊び方を子どもに伝えるのは難しいことです。そんなとき、近所に地域の子どもや大人が集まれる遊び場があったら、とても心強いなと感じました。久米さんの「冒険遊び場で遊んだら、子どもは夜ぐっすり眠る」という言葉を信じ、わたしも子どもを連れて、遊びに行ってみたいと思います。全国の冒険遊び場は日本冒険遊び場づくり協会のホームページから検索できますので、お近くの冒険遊び場を探してみてはいかがでしょうか。ただし、現在はホームページがリニューアル中で、すべてが検索できる状態ではないとのこと。各地の子育て支援センターで、冒険遊び場情報を教えてくれる場合もあるそうです。DATA特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会ウェブサイト久米 隼さんプロフィール久米隼(くめ・はやと)特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会理事兼事務局長神奈川県横浜市生まれ。埼玉県在住。立教大学大学院修了(MBA in Social Design Studies)。地域コミュニティを地域住民が主体となってつくっていく活動に魅了され、冒険遊び場づくりに携わるようになる。現在は、成蹊大学ボランティア支援センター(非営利組織論)で学生にボランティアの魅力を伝えつつ、数多くの行政の審議会委員等やNPO活動にも取り組む。日本冒険遊び場づくり協会では事務局総務担当を経て事務局長を拝命。16年より理事 兼 事務局長。学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年09月08日子どもが思いっきり遊べる場所として、最近話題の「プレーパーク」。モットーは「自分の責任で自由に遊ぶこと」。大人から制限されないので好奇心が刺激され、いつもとは違う遊びが楽しめます。そこで、外遊びが大好きな3人の子どもたちを連れて、世田谷区にある「羽根木プレーパーク」に行ってきました!ターザンロープに泥遊び、都内とは思えない光景に驚き!小田急線梅ヶ丘駅から歩いて5分程度。広大な羽根木公園の一角にある「羽根木プレーパーク」には、子どもたちの元気な声が響き渡っています。木の枝にくくられたターザンロープにぶら下がったり、大きなショベルで穴を掘って水路作りに熱中したりと、思い思いに遊ぶ子どもたち。服や靴が泥だらけになっても、少しくらい擦り傷ができても、ここでは誰も気にしません。「泥んこになって遊ぶ子どもたちは、既成のおもちゃで遊ぶときとは違う、生き生きとした表情を見せてくれます」と話すのは、プレーワーカー(プレーパークのスタッフ。現在はパーク内そらまめハウス担当)の森川和加子さん。子どもたちは考えながら遊ぶことで、自分がどこまでできるのか、どこまでやると危険なのかを学んでいきます。理想は「はだし感覚」。子どもの足に合った靴選びのポイントとは?外遊びをすることは、子ども足の成長のためにとても大切です。「赤ちゃんの足はやわらかい軟骨ですが、3歳~7歳頃に硬い骨へと成長し、土踏まずがつくられます。力強い土踏まずを形成するには、足の指を踏ん張る動きが重要なんです」と話すのは、アシックスジャパンのキッズシューズ「スクスク」担当の江島れい子さん。遊具や木に登ったり、思いっきり走ったりといった遊びを通して、自然と土踏まずの発達が促されるそうです。また、足が成長していく時期で、気をつけたいのは靴選び。「よく転んで靴が脱げてしまう」「すぐ抱っこと言って歩きたがらない」といった悩みの原因は、間違った靴選びにある場合も多いそうです。「理想は、土の上をはだしで歩くのと同じ感覚で履ける靴。かかとから中央部分までが固く、つま先は屈曲性にすぐれた靴を選ぶといいでしょう」と江島さん。足に合った靴を選ぶことで歩きやすくなり、運動量も増えていきます。そこで、大事なのはサイズ選び。そこで江島さんに、お店で簡単にできるチェック方法を教えてもらいました。「靴の中敷きを取り出して床に置き、かかとを合わせます。この時、つま先に5mm程度余裕があるのがちょうどいいサイズ。購入する際は、成長を考えて、つま先に1cm程度余裕があるものを選ぶのがベストです。余裕が2~3mm程度になったら、買い替えのサインといえます」足に合った靴が見つかったら、次に知っておきたいのが正しい履き方。「まず、かかとをトントンと地面に打って合わせてから、ベルトをしっかりと締めましょう。ベルトが2本ある場合は、最初に上のベルトを締めてかかとを固定してから、下のベルトで横ズレを抑えます」と江島さん。つま先の部分に空間を持たせることで、飛んだり跳ねたりといった動きがスムーズになるのだそうです。土踏まずが発達する3~7歳の外遊びにおすすめの靴子どもの足の成長に合わせて開発されている、アシックスの「スクスク」。3歳~7歳向けの「プレスクールシューズ」はかかとに安定感があり、靴の中で指をしっかりと踏ん張れる構造です。なかでも外遊びにおすすめなのが「ゴアテックス®ファブリクス」シリーズ。水の浸入を抑えるので、水遊びなどのアウトドアや雨の日にもおすすめ。微細な孔が汗の水蒸気を放出するので、快適な履き心地です。泥などの汚れも、表面を軽く水洗いするだけで簡単にお手入れができるのもうれしいですね。1日遊んで泥だらけの靴も…その場でさっと水に流しただけで、キレイになりました。今回の撮影で使用したのはこちら子どもたちの運動量が自然に増えるような動きやすさを重視して作られた「スクスクプレスクールシューズ」の中でも、水の浸入を防ぐ「防水性」に優れ、靴の中のムレや汗は外に逃がしてくれる、外遊びやアウトドアにおすすめのシリーズです。横方向に溝が入った分割ソールで屈曲性もアップ。TR.RUNNERMINI G-TXのつま先部分には耐摩耗性にすぐれた人工皮革を使用しているため、破れにくいのも特徴です。 ■「ゴアテックス®ファブリクス」シリーズ製品情報はこちら>> 足裏全体で歩くベビーのために開発されたスクスクベビーも人気!歩き始めから3カ月が経過したペタペタ歩きの子どもには、「スクスクベビーシューズ」がおすすめ。履かせやすさと歩きやすさを考えた安定性に優れたシューズ設計。独自に開発された立体的な中敷きが、小さくて丸いベビーのかかとをしっかりと包み込みます。クッション性も高く、メッシュ素材でムレを防いでくれるので、運動量が増えるこの時期におすすめです。 ■スクスクベビーシューズ製品情報はこちら>>
2017年06月26日RDI(対人関係発達指導法)とは出典 : 「RDI(対人関係発達指導法)」とは、英語のRelationship Development Interventionの略で、自閉症児の社会的活動をサポートするための療育方法です。RDIの目的は、家族へのコンサルティングを通して、子どもが非言語コミュニケーションを活用した対人関係を構築することのサポートをすることです。非言語コミュニケーションとは態度や表情など、言葉以外を使ったコミュニケーションのことを言います。RDIは1996年、アメリカの臨床心理学博士スティーブン・E・ガットステインが自閉症スペクトラム障害の療育方法として提唱しました。それまでの自閉症スペクトラムの療育方法では治療対象になっていなかった、社会性に焦点を当てた療育方法です。さらに、RDIの特徴として以下の2点が挙げられます。・困難を抱える子どもだけではなく、その家族を療育の対象としていること・療育にインターネット上のラーニングシステムや、ビデオ通話を使ったりすることRDIのラーニングシステムは、アメリカ・ヒューストンにある「RDI Connections center」というRDIの公式機関が定めているものであり、自閉症ではない子どもとその家族の行動をモデルにしています。支援を受ける家族はRDI認定のコンサルタントのガイドに従って、段階的に実践を進めていきます。「RDI認定コンサルタント」とは、アメリカにあるConnections Centerで公式認定をされたコンサルタントのことを言います。公式認定を受けるためには、Connections Centerで研修を受けた後、スーパーバイズを受けながらの臨床試験を1~1.5年ほど行いながら実力をつける必要があります。研修から臨床までがすべて英語で行われること、アメリカでしか受けられないこともあり、日本にはRDI認定コンサルタントは2017年現在で7人しかいません。 Connections CenterRDIの対象となるのはどんな人たち?出典 : はもともと自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害のある人々の対人関係上の困難を解決するために開発されたプログラムですが、最近はADHDや学習障害など、様々な要因から対人関係に困難を抱えている人々にも実践されています。「自閉症ではない子どもの行動を模倣しながら成功体験を積んでいく」という方法は、脳の発達分野や発達度の影響を受けにくいため、年齢や診断名に関係なく効果的な療育方法だと言われています。RDIの具体的な療育方法出典 : という療育方法の基本的な考え方は、「子どもがコミュニケーションをとることが楽しいと思えるような関係性の築き方を、親に考えてもらう」という内容です。親子間の非言語コミュニケーションの量と質を上げるために、自閉症ではない親子をモデルにした行動モデルの模倣をします。この行動モデルは6段階に分けられており、レベルごとに目標となる行動が決められています。例えばレベル2では、ボールを投げ合うといった、簡単な順番のあるゲームをします。ゲームをしている間、家族はガイドされた通りの表情や態度で子どもに接します。子どもは家族の態度に影響されて、物事の順番を予想することや、パートナーと協調するために自分の行動を調整することを学ぶのです。こうして家族のガイドに沿った関わりに触れながら、自らも非言語コミュニケーションを使う経験を重ねることで、子どもたちはより高いレベルの行動目標をこなせるようになっていくのです。具体的な療育の流れは以下の通りです。1. 親がRDI認定コンサルタントとのデモンストレーションやインターネット上の学習システムを通して「子どもにどう接すればいいか」を勉強する。2. 親子は別の部屋に移動して、コンサルタントから指示された簡単な遊びを始める。その間、後に自分たちの行動を客観的に評価できるようにビデオ撮影を行う。コンサルタントは遠隔でその様子を観察している。3. 録画したビデオを見ながら行動評価をして、課題特定を行う。4. コンサルタントと一緒に親子の間での非言語コミュニケーションが十分であったかを評価し、課題となる行動領域を決める。RDIがもたらす効果とは...?出典 : で期待されている効果として、「子どもたちが人と経験を共有することに喜びを感じられるようになる」ことが挙げられます。具体的な行動に起こる変化としては以下の3点が挙げられます。・非言語コミュニケーションを使った柔軟な対応ができるようになる・自分と他者の個性を認め、尊重できるようになる・人間関係を継続させるために、自分から行動を起こせるようになる例えば、「人に話しかけたいときに、どのような表情で、どのようにアイコンタクトをとるのか」「みんなで遊ぶ時はどのように順番を守るのか」など、子どもたちが社会で生きていくために必要なスキルを学んでいきます。このように、対人関係に関する成功体験をつんでいくことによって、子どもたちの中に「人と関わることって楽しい!」という気持ちが芽生えてきます。その気持ちを育てることで、コミュニケーションを単に「必要なモノ・情報を手に入れるための手段」ではなく、「自分の人生をより豊かにするための手段」として捉えられるようになっていくのです。RDIが注目されている理由の一つに、その効果の高さが挙げられます。RDI公式サイトから見ることのできる資料によると、RDI指導を1年半受けた自閉症スペクトラムの子どもたちは、「ADOS(自閉症診断観察尺度)」という尺度を用いた測定で、15人中13人が自閉症の症状が軽減したと診断され、その中でも11人は自閉症の域から外れたという研究結果もあるそうです。® Introductory Workshop Going to the Heart of Autism with Relationship Development InterventionABA、TEACCHなど...他の療育方法とのちがいは?出典 : 発達障害療育には様々な方法が存在しています。現在主流となっている支援法としては、応用行動分析(ABA)とTEACCHなどが挙げられます。この章では、その2つの支援法とRDIとの違いについて説明します。◆応用行動分析(ABA)応用行動分析学、通称「ABA」(Applied Behavior Analysis)とは、発達障害児を対象とした療育の理論と実践の体系です。人間の行動を個人と環境の相互作用の枠組みの中で分析し、実社会の諸問題の解決に応用していくという考え方がベースになっています。◆TEACCHTEACCHとは、ASD(自閉症スペクトラム障害)の当事者とその家族を対象とした生涯支援プログラムのことで、ASDの人々の自立とQOL向上を目指す包括的な「支援の枠組み」を指します。「構造化された環境で認知発達を促す訓練をする」という考え方がベースになっています。ABA、RDIは実践の体系を表すのに対して、TEACCHは支援の枠組みを指す言葉なので、役割の面では一概に比較することはできません。ABAとRDIの違いは、支援対象と教える内容にあります。まず、ABAは子どもに対して、社会生活の行動における正解を与える方法のこと。一方RDIは、家族に対してコミュニケーションの取り方をガイドする方法のことです。ABAは本人と環境にある問題を分析・指導し、RDIは「どういったかかわり方をすれば、本人がコミュニケーションに対する意欲を引き出せるか」を親に対して指導します。どれか一つの正解をだすのでなく、症状や段階に応じて組み合わせることでより個別最適化された療育が可能になるといわれています。自閉症児のためのTEACCHハンドブックRDIを受けられる場所、必要な費用や期間は?出典 : 日本にいるコンサルタントは、Connections Centerのホームページから探すことができます。RDIに関する本も出ていますが、毎年アップデートされているシステムであるため、個人で学ぶよりも専門家と協力して行うことが推奨されています。RDIにかかる費用はコンサルタントによって変わりますが、大体1時間のコンサルティングで1万円ほどが相場です。RDIは他の療育方法と比べ効果が見えづらい療育方法で、2週間に1回程度のコンサルティングを行いながら、約1~2年で効果が見えてきます。療育にかかる費用や期間は、担当するコンサルタントによって変わることが現状です。療育を受けようと思っている家族は、複数のコンサルタントを比較検討してみてもよいでしょう。 Connections Centerより、日本におけるコンサルタント一覧ページまとめ出典 : とは、対人関係において困難を持つ子どもの、生活の質を向上させることを目的とした家族向けの療育プログラムです。RDI認定コンサルタントと協力して、子どもが価値を感じられるようなコミュニケーションの取り方を学んでいきます。RDIは自発的にコミュニケーション上の最適解を見つけていく過程を大事にしているため効果が出るには1~2年ほどの時間がかかりますが、診断名や年齢に関係なく療育を受けることができます。まだ日本ではあまり浸透していない療育方法ですが、子どもが社会活動に一歩踏み出すための身近な環境作りのために、家族同士の関わり方を見直す良いきっかけとなるのではないでしょうか。取材協力:白木孝二RDI®Program Certified Consultant認定臨床心理士
2017年05月25日子どもが遊ぶときには、元気いっぱい動きながら、いろいろなことを学んでもらえたらうれしいですよね。そんなファミリーには、「プレーパーク」がおすすめ。プレーパークには、さまざまな体験や交流をすることで、社会性などを身につけられるというメリットがあります。子どもと一緒に、のびのびと遊びに出かけませんか?■プレーパークってどんなところ?プレーパークは子どもたちが自分の責任で自由に遊べる場所。発祥は、ヨーロッパといわれています。公園のように遊具などもありますが、その多くは子どもたちやボランティアによる手作りです。また、木に登ったり、たき火をしたりできる場所が多く、禁止事項が少ないのが特徴。いつもは「あぶない」「気をつけて」と言いがちな行為も、ここなら許しちゃいましょう。もちろん、大声で叫んでもOKです。どうやって遊ぶかは、子どもたちが考えます。ふだんはできない体験をすることで、子どもたちも大喜び。はじめて会う子と共同作業をすることになるので、コミュニケーション能力も養えそうです。自由といっても、大人のプレーリーダー(プレーワーカー)が見守ってくれるので安心。ここでは、少しくらいの擦り傷には目をつぶって、子どもが好きなように遊ばせてあげましょう。泥だらけになることも考えられるので、下着や靴を含めて着替えはフルセットで用意したほうがいいかもしれません。■首都圏のプレーパーク おすすめ4選!このようなプレーパークは地方だけでなく、都会でも増えつつあるようです。そのなかでもおすすめのスポットを紹介します。●世田谷プレーパーク「プレーパークせたがや」が運営する、プレーパークの草分け的な存在。世田谷公園内にあるので、都心からもアクセスしやすいです。園内には、廃材などを使った遊具やハウスがあります。工具も用意されているので、木を切ったりして工作したりすることも可能。たき火で、焼き芋を楽しんだりと、ワイルドな1日を過ごすことができます。世田谷にはほかにも、羽根木公園、駒沢(駒沢緑泉公園脇)、烏山(北烏山もぐら公園内)にもプレーパークが。羽根木公園では、赤ちゃんとそのファミリーが楽しめる「そらまめハウス」も開設、地域の人の交流の場としても機能しています。●横浜市 環境創造局 プレイパーク横浜市には、約20ケ所のプレーパークがあります。場所ごとにイベントが行われ、ベーゴマ大会などが開催されることも。そのなかのひとつ、「片倉うさぎ山プレイパーク」は、斜面をいかしたすべり台が人気。夏には水を流したウォーターすべり台に変身し、子どもたちがいきいきと遊ぶ姿が見られます。毎月第1水曜日の午前中には「子育てカフェ」を開催。0~1歳児のママたちが交流する場で、日々の悩みを相談しあうこともあるそうです。●わんぱく天国墨田区の押上公園で開催されるプレーパークで、東京スカイツリーを眺めることができるロケーション。ロープのつり橋などがあるアスレチック遊具のほか、丘にはトンネルもあるので冒険気分も味わえそう。ここの特徴としては、木工室があること。作ったものは持ち帰ることができるので、夏休みの自由研究の作品づくりにも役立つかもしれません。さらに、竹馬やボールも貸し出していて、一日飽きることなく遊べます。●どろんこの国東京都日野市にあるプレーパークで、地元の有志が運営しています。大人だけでなく、泥んこの国を卒業した中高生たちが遊びに来ることもあり、幅広い世代と接せられるのが魅力です。高さ約6mを誇る巨大ブランコや、川を越えるターザンロープなど、体を思い切り動かして遊べる遊具が人気。ほかにも、べっこうあめづくりやお釜で炊飯するなど、アウトドア調理も楽しめます。子どもたちが遊んでいるあいだ、ママたちは「どろんこカフェ」でひとやすみ。自然の中でコーヒーを飲みながら、日々の疲れを癒やしましょう。子どもを自由に遊ばせるとなると、ケガをしないか、服を汚さないかなど、いろいろなことが心配になります。でも、こうした経験をすることで学ぶことが多いのも事実。たまには好きなようにさせてあげることも、子どもの発育には必要なことかもしれません。プレーパークは、施設によって営業日時や参加条件が異なります。最寄りの施設を見つけたら、出かける前に問い合わせるなどして確認しておきましょう。※2017年4月18日時点の情報です。詳細はWEBサイトなどで確認してください<参考サイト>・ プレーパークせたがや 世田谷プレーパーク、羽根木プレーパーク、駒沢はらっぱプレーパーク、烏山プレーパーク・ 横浜市 環境創造局 プレイパーク つるみプレイパーク、片倉うさぎ山プレイパークなど・ わんぱく天国 ・ どろんこの国
2017年04月23日〜「か」と「ね」の大きな違いを意識した対人交流術〜人間関係は腹6分の原則はしっかり守られておりますか?どんなに親しい仲でも6分程度が良好関係を保つ秘訣です。しかし仕事やご近所づき合いなどで嫌な相手ともお付き合いをしなければならないのが世の常。嫌いな相手との付き合い方の秘訣として「か」と「ね」の違いを覚えておくと便利です。嫌な相手に「そうですか」と相槌するのと、「そうですね」と相槌するのでは全く異なります。「そうですね」と言ってしまうと、相手は同意したと解釈し、親近感を持ち馴れなれしく一層近づいて来ます。一方、「そうですか、そうですか」は、聞き流す時の相槌なので、相手も何やらお互いの距離感を自覚し、距離を置いてきます。そうなれば嫌な人でも程良い距離でお付き合いできますし、それはかえってお互いのためなのです。「か」と「ね」の違いを意識して対人関係を上手く切り抜けていきましょう。
2017年04月10日~見猿・聞か猿・言わ猿、知らぬが仏の対人関係〜日光・東照宮にある有名な猿の彫刻「見猿・聞か猿・言わ猿」の像。嫌なコト、悪いコトなどは見ない・聞かない・言わない方が平和に暮らせるという人生訓を表しています。これは、人間社会を無事平穏に生き抜いてゆくコツなのです。他人の事は、特に嫌な部分を見ないで、腹6分で付き合っていれば、良好な人間関係を保てます。つまり「知らぬが仏」です。他人のプライバシーには口を出さない、自分のプライバシーも嫌な部分はむやみにさらけ出さない、これが鉄則です。更に大切なことは、他人の嫌な部分が見えたり、不都合な部分をわかっていても、あえて知らん顔する、触れない礼儀を持つことです。相手の嫌な部分が見えたときは「自分も欠点だらけかも…」と思い返し、今度は相手の良い部分を見てあげ、その上で、深くは触れない、これが本当の優しさであり、洗練された人間関係を保つ秘訣です。
2017年04月05日顔まで泥だらけになって遊ぶよちよち歩きの赤ちゃんに、廃材で作った小屋のてっぺんではしゃぐ子どもたち、かまどを囲んでマシュマロを焼く家族連れ。全国各地にある冒険遊び場「プレーパーク」では、よく見かける風景です。どんなところか興味はあるけれど、「泥で洋服が汚れるのはちょっと……」「怪我をしたらどうしよう」と、躊躇してしまう人もいるのでは? 今回はそんなプレーパークの魅力をご紹介します。■頼りになる「プレーワーカー」の存在「最初、不安に思うのは当たり前だと思います。でも、少しずつ泥に触れさせたり、のこぎりを使わせたりすると、子どもの表情が生き生きとしてくる。既成のおもちゃで遊ぶときとはまったく違う姿を見て、考えが変わる方が多いようです」と答えてくれたのは、世田谷区を中心に全国各地で活動しているプレーワーカーの森川和加子さん。プレーワーカーとは書類・面接選考を経て選ばれた常駐スタッフで、プレーパークには欠かせない存在。毎朝の遊具点検に始まり、子どもたちが自由に遊ぶ環境をつくったり、ときには悩みを抱えている子どもの相談に乗ったりと、さまざまな活動を行っています。■子どもの好奇心がフル回転! 「考えながら遊ぶこと」が力になる日本で最初のプレーパークである「羽根木プレーパーク」。ここにある巨大な木製すべり台も、プレーワーカーが地域の世話人(ボランティア)たちや遊びに来る若者たちといっしょにつくった遊具のひとつです。かなりの高さがあり、表面はツルツルで急斜面。見守っている大人はヒヤヒヤしますが、よく見ると階段がないことに気がつきます。「すべりたいと思ったら、足場をつたって自力でよじ登らないといけない。その過程で高さの感覚が身につくから、落ちないよう気をつけながら遊べるようになるんです」と森川さん。ほかにも、木の枝でつるされたブランコやターザンロープなど、一般的な公園では見られない手づくりの遊具が点在。子どもたちはマッチで新聞紙に火をつけて焚き火を楽しんだり、のこぎりとトンカチを使って工作をしたりと、好奇心をフル回転させて遊びに熱中します。「考えながら遊ぶことで、自分はどこまでできるのか、どこまでやると危ないのかを自然と学んでいきます。そうして身につけた力は、子どもたちが中学生や高校生になったときに、きっと役立つはずです」。■騒音問題も話し合いで解決近年は公園の苦情対策が社会問題となっていますが、プレーパークも例外ではありません。焚き火の煙やすす、子どもがはしゃぐ声に対して、「臭い」「汚い」「うるさい」とご意見を受けることも少なくないといいます。羽根木プレーパークの場合、3人のプレーワーカーと30人以上の世話人が力を合わせて住民との話し合いを重ね、問題をひとつひとつクリアにしてきました。根底にあるのは、「大人の意見に合わせることで、子どもの遊び場を奪いたくない」との思い。都会のなかで子どもがとことん遊べる貴重な場は、こうして守られているのです。■大人も交流を楽しめる場子どもはもちろん、大人にとってもプレーパークは大切な場となっています。外遊びを楽しむ子どもたちを見守りながらおしゃべりをしたり、童心に帰っていっしょに遊んだり。子どもと2人で公園に行くのは苦手というお父さんも、プレーパークでなら周囲に気兼ねなく過ごせるのだそう。各プレーパークでは、参加型のイベントも随時実施しているので、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。
2017年02月16日東京大学(東大)は1月28日、自閉スペクトラム症の人は自閉スペクトラム症でない人と比較して不快と感じる対人距離が短いことを明らかにしたと発表した。同成果は、同大学 先端科学技術研究センター 浅田晃佑 特任研究員、熊谷晋一郎 准教授、同大学大学院 総合文化研究科 長谷川寿一 教授、および茨城大学、武蔵野東学園らの研究グループによるもので、1月27日付けの米科学誌「PLOS ONE」オンライン版に掲載された。自閉スペクトラム症は発達障害の一種で、コミュニケーションや対人関係において困難が見られることや同じ行動や興味へのこだわりが見られることにより診断される。自閉症、アスペルガー障害、広汎性発達障害、特定不能の広汎性発達障害と呼ばれていたものを含む診断概念となっている。今回の研究では、12歳から19歳の自閉スペクトラム症の人と自閉スペクトラム症でない人それぞれ16名(男性15名、女性1名)に対し、研究者が参加者に近付いた際にこれ以上近付かれると不快と感じる地点を知らせてもらい、次に参加者が研究者に近付いた際に参加者がこれ以上近付くのは不快だと感じる地点で止まってもらうという調査を行った。この結果、自閉スペクトラム症の人は、どちらの場合も自閉スペクトラム症でない人と比べて、不快であると感じる地点が研究者に近く、他者との対人距離を短く取る傾向にあることがわかった。また、自閉スペクトラム症の度合いが高いことと対人距離が短いことが関係していることから、対人距離には人によって差が見られることも明らかになった。さらに、対人距離を取る際のアイコンタクトの影響を調べたところ、研究者が参加者に近付く場合では、自閉スペクトラム症の人も自閉スペクトラム症でない人も、研究者がアイコンタクトを取ると、アイコンタクトを取っていないときに比べ、対人距離を長く取ったという。このことから、自閉スペクトラム症の人も自閉スペクトラム症でない人も、アイコンタクトの情報を対人距離の調整に利用していることがわかった。短い対人距離は他者への好意や親密性を表すため、今回の結果を踏まえると、自閉スペクトラム症の人は自分がほかの人と比べて対人距離が短すぎないか意識することで、コミュニケーションの相手に好意や親密性を示しているという誤解を与えることを避けられる可能性があるといえる。また、不快に感じる対人距離は人によって差があるという今回の結果から、自閉スペクトラム症の人も、自閉スペクトラム症でない人も、対人距離には人によって差があることを踏まえて社会生活を送ることで、よりよいコミュニケーションを行うことができると同研究グループは説明している。
2016年01月28日対人関係はどうしてもストレスが溜まりやすいもの。自分と違う価値観を持った人と関わると、行き違いや誤解から体調を崩すこともありますよね。でも、自分の性格の傾向を知っていると、体調を崩した時のフォローもできるはず。そこで今回は血液型別にあなたの健康運と不調なときの対策をご紹介いたします。■●A型のあなたがストレスを感じると・・・あまり体が強いほうではないと言われているA型女性のあなた。特に腸が弱く、便秘にも悩まされがち。日頃から食べるものに気をつけて、食物繊維などを多くとるなど、体の内からケアすることを意識してみましょう。半身浴などで血行をよくして、ウォーキングなど日常でできる有酸素運動をとり入れるのも効果的。また完璧主義で自分を抑える性格のあなたは、ストレスもたまりがち。友達とガールズトークをしたり、ショッピングや映画を見て、日常の騒音を忘れる時間をつくって、リラックスすると健康をもたらしてくれます。■●B型のあなたがストレスを感じると・・・B型女性のあなたは、婦人科系が少し弱いので、生理不順などに悩まされてしまうかも。結婚している人や、おつき合いしている相手がいるなら、子宮外妊娠にも注意して。特に注意すべきは女性同士の人間関係。あなたはストレスに強いタイプではないので、人間関係のストレスから気を病んだり、不眠症になったりして、ホルモンのバランスをくずしがち。あなたにとって健康運をアップするためのカギになるのが、女性ホルモンのバランスを整えること。そのためには、しっかりと睡眠をとることが大切です。早寝早起きをする生活を送ってみて。■●O型のあなたがストレスを感じると・・・O型女性のあなたは、ひとりで問題を抱え込みがち。トラブルが起きたらため込まずに発散したり、人と悩みを分かち合うことが健康を保つことへとつながりそうです。とてもエネルギッシュな人が多いのですが、反面、ストレスによる片頭痛や腸の病気にかかりやすい面も。「あれもしなきゃ、これもしなきゃ!」と思っているうちに脳の血管が収縮し、頭痛が起こりやすくなってしまうのかも。対策としては、質の高い睡眠で疲れた体を癒したり、デトックス効果のある食物繊維を意識して摂取することがオススメ。またヘッドスパなどのマッサージを受けたり、アロマをたくのも効果的です。■●AB型のあなたがストレスを感じると・・・人間関係はわりと良好な一方で、気疲れからか健康面では呼吸器系に赤信号がでやすいAB型女性のあなた。食事や睡眠をしっかりとっていても、バリバリ働いている分、疲れはたまりがち。せきが止まらなくなったり、ぜんそくの症状が出てしまうこともありそう。あまり身体を酷使せず、ゆっくり体を休める休日も意識的につくるようにするといいでしょう。もし休日に出かけるなら、空気がよくない場所は避けて。逆に清浄な空気を吸い込める場所は、運気アップにもつながります。きれいな空気を自分の中にとり込むことが健康のためには重要です。■おわりに対人関係のストレスは「与える」ことよりも「欲しい」ことが大きくなってくることで生じやすいもの。人は皆自分を分かって欲しいという欲求を持っています。「自分の事を分かってもらえた」と感じた時、 人は相手に好意を持ちます。という事は、相手の事を理解できるようになれば良い印象を持ってもらえる事が多くなり、人間関係もうまくいくようになるのです。まずは相手を理解するように努めることから始めても良いのかもしれませんね。(脇田尚揮/ライター)
2015年10月07日約2年9カ月のブランクを経て、4部リーグに当たるJFLのアスルクラロ沼津で現役復帰を果たした「ゴン」ことFW中山雅史。再び魅せてくれる魂のプレーと自ら選んだ背番号「39」を通じて、まもなく48歳になる伝説のストライカーはどんな想いを伝えたいのか。○早朝のテレビ生出演中に届けた第一声48歳の誕生日を9日後に控えた9月14日の午後に、中山の現役復帰が新天地アスルクラロの公式ホームページ上で発表された。もっとも、華やかなスポットライトを浴びながらの記者会見が設けられる予定もなければ、沼津市内で行われているアスルクラロの練習にも18日の時点で中山はまだ参加していない。不思議な沈黙が保たれること3日。中山が第一声をファンに届けた舞台はテレビだった。木曜日のコメンテーターを務めているテレビ朝日系の情報番組『グッド! モーニング』が、午前4時55分にオンエアされてから1時間あまりが経過したころだった。「ゴンさんと言えば、先日、アスルクラロ沼津で選手登録をされましたね」。スポーツコーナーの途中でいきなり話を向けたのは、コンビを組む角澤照治アナウンサー。中山は表情を引き締めながら「そうなんですよね。仕事をしながらですし、毎日は(練習に)行けないんですけど」と断りを入れた上で、約2年9カ月間ものブランクを経て現役復帰を決めるまでの経緯を説明した。「練習する上で『(選手)登録したらどうだ』という誘いもあったので、『じゃあ登録させていただきます』という形で登録させてもらったんですけどね」。○最も大きな背番号「39」に込められた思い角澤アナウンサーが、さらに質問をぶつける。「背番号がちょっと気になったんですよ」。中山が選んだのは「39」番だった。前身のヤマハ発動機時代を含めて20年間プレーしたジュビロ磐田、その後に3年間在籍したコンサドーレ札幌、そして歴代11位となる通算21ゴールをあげている日本代表でも、中山は「9」番を背負ってきた。象徴的な番号と言ってもいい。「そこは埋まっていますしね」。アスルクラロの「9」番は、J3の町田ゼルビアから期限付き移籍で加入している21歳のFW齋藤翔太が背負っている。当然ながら、シーズン中の背番号変更は認められない。一の位と十の位の数字を足して「9」になる二桁番号、というアイデアもある。もっとも、「18」は中山を除くとチームで最年長になる30歳のキャプテン、DF尾崎瑛一郎が今シーズンから背負っている。その他の「27」と「36」は空き番となっていたが、あえて現時点で最も大きな番号を選んだ理由をこう説明している。「感謝の気持ちを込めて『39』で『サンキュー』という思いもありますしね」。新しい背番号をもじって読んだ先に、熱い思いを伝えたい人たちの顔を思い浮かべていたのか。中山は少しはにかんだ表情を浮かべた。○かたくなに「引退」の二文字を封印してきた理由コンサドーレからの退団を表明した2012年のオフ。中山は記者会見の席で「第一線から退くことを決めました」とは言ったものの、かたくなに「引退」の二文字は口にしていない。功労者にとって最後の晴れ舞台となる引退試合も、他の選手たちのそれにはすすんで出場してハッスルプレーを見せてきた一方で、自らのものはいまも開催していない。「まだ未練タラタラです」。退団会見の最後に漏らした言葉が物語るように、解説者やタレント業を務めながら、合間を縫っては一時的にプレーをあきらめる原因となった両ひざの激痛のリハビリを自らに課してきた。専属トレーナーをつけてまで、再びピッチに立つ可能性を追い求めてきた日々。執念すら感じさせる真摯(しんし)な姿に胸を打たれたのが、アスルクラロの役員を務める山本昌邦氏だった。ジュビロのヘッドコーチおよび監督として中山を指導し、日本代表のコーチも務めたことのある山本氏の呼びかけで、アスルクラロの練習に初めて参加したのが9月5日。そのときから、山本氏はこう語っていた。「選手登録までたどり着ければと思う」。現役復帰への道筋を示してくれた、山本氏をはじめとするアスルクラロ関係者へ、まずは感謝の思いを伝えたいはずだ。○パワーと勇気を与えてくれたチャント日本サッカー界において初めて誕生した、特定選手へのチャントの対象となった選手が実は中山だった。「オ~ナカヤマ、オッ! オッ! ナカヤマ、ナカヤマ、ゴン、ゴン、ゴール」。叫びながら思わずジャンプしてしまう歌声が初めて登場したのは、日本代表が初優勝した1992年秋のアジアカップ広島大会だった。当時25歳の中山は、スーパーサブとして劇的なゴールを連発して日本の窮地を救った。その勇姿に魅せられたサポーターが自然と口ずさみ、いつしか定番となったチャントは、現役復帰の舞台となるJFLのスタジアムでも必ず奏でられるだろう。中山の自己評価は、常に「下手くそ」だった。それでも泥臭いプレーを磨き、記録と記憶の両方に残る選手に登り詰めた背景は、チャントを含めたサポーターの大声援を抜きには語れない。「あの大声援は本当に嬉(うれ)しいですよ。あの歌を聞くとフツフツとわいてくるものがあるし、僕が若さを保(たも)てる秘訣(ひけつ)でもあるんですよ」。笑顔とともにこんな言葉を残したのは、2大会連続でワールドカップ日本代表に選出された2002年シーズンのこと。パワーと勇気をもらってきたお礼として。背番号と魂のプレーを見せたい最大の対象は、言うまでもなくファンやサポーターとなるだろう。○最年長出場記録から幕を開ける新伝説頭の回転が素早いからか。中山は当意即妙のコメントを発してはファンを笑わせてきた。例えば、女性の胸の大きさを引き合いに出したこんなものがある。「僕にとってワールドカップは、もうDカップやEカップなんて問題じゃない大きさです。何といってもWカップですからね」。ユーモラスなゴン語録を挙げれば、それこそ枚挙にいとまがない。そして、ファンへの第一声を届けた前出の『グッド! モーニング』でも、センスがまったくさびついていないことを証明している。「そこからサクラサクという形になれば綺麗かなと」。背番号に込めた『サンキュー』の思いを発展させる形で、『39』を「サク」ともじって出演者をうなずかせた。もっとも、最後にこう付け加えて爆笑を誘うオチも忘れない。「散る場合もありますよ」。今シーズンのJFLは残り7試合。仕事とひざのリハビリ、コンディショニング調整を並行させていく中山の復帰戦は、10月3日にホームの愛鷹広域公園多目的競技場で行われるソニー仙台戦となる方向だ。ピッチに立った時点で、FC刈谷のFWアマラオがもつJFLの最年長出場記録(43歳9日)を約6年ぶりに、かつ大幅に更新する。もちろん、それは新たなるゴン伝説の序章にすぎない。※写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2015年09月19日「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーに掲げる「プレーパーク」という遊び場を、ご存知ですか? 「冒険遊び場」とも呼ばれ、禁止や制約を書いた看板のない、子どもがさまざまなことに挑戦し、冒険できる遊び場のことです。子どもたちが自由に生き生きと遊べる場所を東京都世田谷区にある羽根木公園の一角に、全国で初めての常設の冒険遊び場、「羽根木プレーパーク」ができたのは1979年。「子どもたちが自由に生き生きと遊べる場所がほしい」と願うお父さんやお母さんたちが、世田谷区に働きかけて始まりました。住民たちが運営するこの遊び場は、今では0歳から中高生までの子どもたちを中心に、年間およそ12万人が訪れる人気スポットです。誰でも遊ぶことができますが、ここにはカラフルなアスレチックや砂場はありません。緩やかな斜面に大きな木々が木陰をつくり、むき出しの土の地面は穴ぼこだらけ。廃材で作られたような木製の滑り台やロープ製のぶらんこ、手作りのウォータースライダー、ぱっと見ただけでは遊び方のわからない木造建築物がぽこぽこと立っています。かまどを作って火をおこして煮炊きをしたり、とんかちやのこぎりで木工に挑戦したり、木登りだって禁止されていません。取り除くのは子どもが予測できない危険だけ一見すると子どもには危険だらけ、と思われるかもしれません。プレーパークでは、子どもがやりたいことに挑戦できる環境を守るために、危険をすべて取り除くのではなく、「子どもが予測できない危険だけを取り除こう」という考え方をしています。手作りの遊具の劣化や整備不良、釘やガラスの破片などの危険は子どもが予測できないものとして、できるだけ取り除かれますが、地面の凹凸は子どもが自分で予測できる危険なので、整地はしません。木製の遊具は、小さな子が簡単に高い所まで登れないように、あえて段差を大きくするなどして、安全策をとっています。ここで遊ぶと、たしかに小さなケガは日常茶飯事。ですが、凸凹の地面で遊ぶ中で鍛えられる身体感覚は計り知れず、小さなケガの積み重ねが大きなケガを回避する力へとつながります。木登りや火遊びについても同様です。そういう遊びの中でしか得られない宝物はたくさんあります。それに、多少の危険があるからこそ、冒険心や挑戦心が沸いてくるのではないでしょうか。世間ではケガの責任を遊具の設置者に求める人が増え、公園の禁止事項がどんどん増えた結果、多くの場所が子どもにとって魅力のない遊び場へと変わり続けています。禁止事項を増やして子どもたちが挑戦する自由を奪いたくない、「自分の責任で自由に遊ぶ」というモットーにはそんな想いがこめられています。遊具は土、水、火、木・・・自然にあるものプレーパークにある遊具は、土、水、火、木、竹、葉っぱや花など自然にあるものと、工具やスコップなどです。置いてある遊具もすべて手づくり。あえて既成の遊具を設置しないことで、子どもたちは想像力を最大限に発揮して遊びます。手づくりの遊具は、古くなったら壊してまた新しくつくることができます。「プレーパークは『現代に甦った昔の原っぱ』」と呼ぶ人がいます。「あの木は登りやすいかな?」とか、「あそこに秘密基地を作ったら楽しそう!」とか、大人も自然と子どものころの感覚に戻れる場所、それがプレーパークの醍醐味といえます。ですが、初めてプレーパークに来た子は、最初は戸惑うこともあります。ワイルドに遊ぶ子たちに圧倒され、何をしたらいいのかわからず固まってしまうこともあるでしょう。特に小さな子どもは、見るものすべてが刺激的なので、小さな蟻を眺めてばかりで動かないなんてこともあるかもしれません。そんな時もパパやママは「プレーパークに来たんだから、身体を動かして遊びなさい」なんて急かさずに、一見つまらない遊びに見えても、ここでは子どものやりたいことを見守り、一緒に面白がることを心がけてみましょう。プレーパークは、世田谷区以外にも全国で400以上もの団体が活動しています。羽根木プレーパークのように常設ではなく、月に数回、週に数回などと定期的に実施するところが多いようです。子どもの頃、自然の中でやりたいことに思いっきり挑戦して育った子は、本当に幸せです。「プレーパークに来るようになって、自分のことが好きになった!」という子どもたちがたくさんいるそうです。一度きりの子どもの時代、思い切り自由に遊ばせてあげませんか。取材協力:NPO法人プレーパークせたがや参考:日本冒険遊び場づくり協会 ※全国の遊び場の活動はこちらで探せます。
2015年08月17日働く女性は職場でもプライベートでも対人関係に悩む傾向が、ピースマインド・イープの調査・研究機関である国際EAP研究センターの調査で浮かび上がった。同調査は、同社のEAP(従業員支援プログラム)サービスを導入している団体の従業員53万9,392人のうち、カウンセリングやフォローアップを行った3,557件を対象に実施。調査期間は2014年4月1日から2015年3月31日まで。予約制相談における問題を職場とプライベートに分類すると、プライベートに関する相談内容の割合が男性は25%強であったのに対し女性は約40%と、男女間で差が見られたという。問題の内訳では、男性は職場では仕事の問題が最多だったのに対して、女性は職場での対人関係に関する相談が20.9%、プライベートでの対人関係に関する相談が22.4%であり、職場・プライベートとも対人関係の悩みがトップだった。この結果を受けて同センターは、職場とプライベートの両方において、女性は男性よりも人とのコミュニケーションにストレスを感じていることを示唆していると指摘する。このような悩みの解決とストレスの軽減には、例えば、職場で円滑なコミュニケーション体制を整える、社員同士で情報交換や気持ちの共有ができる場を作る、外部の心理相談窓口を利用するといった施策が役立つ可能性があるという。また補足事項として、女性の対人関係以外のプライベートな相談内容には「自分、家族・パートナーの健康に関する悩み」「仕事と家庭の両立」「子供の教育問題」「介護問題」「育児問題」などが挙げられている。このような悩みに対しては、私生活の問題解決をサポートするワークライフ・サービスなどが、女性の負担や責任を軽減することでより仕事に集中でき、女性のさらなる活躍と能力の発揮を促すことに貢献できると、同センターはみている。
2015年06月30日●「団子レゾ」ってなんぞプレー時に実際に歩くので健康やダイエットにもいいと人気のモバイルオンラインゲーム「Ingress」。しかし、遊び方や表示の意味、ゲームの謎など、初心者はもちろんある程度遊んでいるプレーヤーでも迷うことは多いもの。このコーナーではIngressについての素朴な疑問について答えていきます。今回は「注意したいプレー」について。***Ingressはゲームシステムに慣れると、デプロイやリンクがサクサクと進められるようになり楽しくなってきますが、その時に知っておきたいのが味方に嫌われやすい行動。何気なくやっていた遊び方で、味方エージェントに嫌がられてしまうのは悲しいものです。それでは、要注意の行動について紹介していきましょう。○レゾネーターを1カ所に固めた状態で配置する「団子レゾ」プレーしていて、レゾネーターが密集した状態でデプロイされているポータルを見たことはないでしょうか。また、自分がデプロイした時にレゾネーターがポータルそばに団子のように固まって配置されてしまった、なんてことも。こういった1カ所にレゾネーターが集まるようデプロイされた状態は「団子レゾ」または見た目から「おにぎり」「パイナップル」と呼ばれています。ポータルを攻撃するウェポンは発射位置から遠ざかると破壊力が弱くなりますが、「団子レゾ」の場合はレゾネーターが集まっているので敵からするとまとめて破壊しやすいのです。また、レゾネーターは一度配置すると、破壊されるまで位置を変更することができません。そのため、「団子レゾ」は味方エージェントからすると「自陣営に不利なデプロイをしやがって」と苦々しく見られがち。「団子レゾ」になる原因としては、デプロイの際にポータルに近づきすぎることなので、なるべく有効範囲ギリギリでデプロイすると良いでしょう。●迷惑な「お題リンク」○コントロールフィールドが作りづらい「お題リンク」リンクを貼るのはプレーしていて楽しいところですが、貼れるポータルすべてにリンクを貼っていたりしませんか?やたら長いリンクや他のポータル密集地を通過しているリンクなどは、コントロールフィールド(以下、CF)を作りづらくなります。こういったリンクでCFを作って広げていくには、知恵や労力が必要になるため、味方エージェントからは「お題リンク」と呼ばれています。ま、こういったリンクがあると、他のポータル同士のリンクが貼れないなど、敵はもちろん味方のエージェントを妨害してしまうこともあり、「クソリンク」という直接的な名称で呼ばれることも。「お題リンク」「クソリンク」をしないようにするには、リンクを貼る前に画面上でポータルの位置確認が必要です。リンク画面ではリンク可能なポータルがマップ上でハイライト表示されるか、またはカギのマークをタップすると一覧として表示されますね。後者の一覧の方法だと、リンク先の位置関係が分からないままリンクしてしまう危険が。リンク画面ではマップ上でハイライト表示を確認した上でリンクするか、またはIntel Mapを持ち歩ける場合はポータルの位置関係をチェックしてからリンクするとよいでしょう。●「Link Amp」の使い方に注意○「Link Amp」をインストールする「リンクアンプテロ」ポータルにインストールすることで機能を強化するアイテム、MOD。そんな中、リンク距離を伸ばすMODである「Link Amp」はイベントでもない限りなかなか使う機会がありません。しかし、そんな「Link Amp」を処分するつもりで、そのあたりのポータルにインストールしてしまうのは考え物。ポータルを活用したいオーナー(ポータルをキャプチャーした人)や地元エージェントからすると、使いづらいMODで貴重なスロットを埋められて……という気持ちになってしまいます。こういった行動は「リンクアンプテロ」と呼ばれています。以前、MODについての回でも紹介しましたが、「Heat Sink」「Multi-hack」「Link Amp」といったポータルの防御に直接関係ないMODを使いたい場合は、繁華街など攻防が激しい場所のポータルにインストールするのがオススメ。APを稼ぎながらMODを消費することができます。Ingressでは人それぞれのプレースタイルがあり、ここで紹介したプレーをあえて行なうエージェントもいるようです。しかし知らないでやってしまい、地元エージェントの間で問題児扱いされてしまう、またはCOMMで他ユーザーから怒られる、という事態は避けたいもの。プレーする際にここで紹介した3点はまず注意したいところです。(c)Niantic Labs at Google
2015年06月14日こんにちは、ぽこひろです。スポーツでも仕事でも、チームプレーが大事なのは、ひとりで頑張るよりも成果が出やすいからです。これは当然ですよね。しかし、なぜか恋愛だと一対一の個人戦が基本。みんな自分一人の力で頑張ろうとしてしまいますよね。なので、このチームプレーを恋愛にも取り込めば、もっとうまくいくのではと考えました。そこで今回は、実際に友達とのコンビプレーで男子を落とした経験のある20代女子10人に集まってもらい、そのやり方について聞いてみました。■1.友達にめっちゃプッシュしてもらう「基本はとにかく、私のいないところで『あの子超オススメだよー!』って言いまくってもらうことね。当たり前だけど、こんなの絶対に自分じゃな言えないから、コンビプレーでこそやるべき」(大学生/21歳)人に「これすっごくいいんだよ!」と言われ続けるとだんだんそれがよく見えてくるというのはよくあることです。これは恋愛でも同様でしょう。もちろんあなたがカレを好きだということは伏せてもらって、「彼女ほしいんだったら私のオススメは~」と猛プッシュしてもらいましょう。■2.3人で飲む「私が使ったのは、3人でお酒飲みに行って、酔っ払った友達にいろいろと『2人付き合っちゃえ』とかちゃちゃを入れてもらったのかな」(ウェブ系/23歳)付き合う前の段階で2人で遊ぶというのはなかなかハードルが高いですよね。その点でも、まずは3人で遊ぼうということでかなりハードルは下がります。そしてカレは、壮絶なコンビプレーの猛襲が待ち受けているとは知らず、「女子2人と遊ぶとか、俺モテモテ~♪」とルンルンのこのこやってくるのです。■3.気を遣ってもらう「もちろん友達はあくまで助っ人だから、空気を読んでもらわないとね。だから、トイレに長めに行ってもらうのは当然だし、あとは用事を思い出して帰ってもらうなんてのも結構したなー」(読モ/24歳)「あとは若いお二人同士・・・・・・」という、お見合いが盛んだったころからの日本の伝統的な空気読みです。「まあ一対一じゃないしね」と油断してやってきた男子を、一気にサシの状況に追い込んで、あなたを意識させましょう。■4.謀反にだけはお気をつけて・・・・・・「なんだかんだこういうことしてると、その男子が『俺は君が好きなんだよ!』とかいって友達のことを好きになっちゃうことがごくまれにある。これはもう、フラれるよりも最悪だよ。友達との仲も壊れるし・・・・・・」(美容師/26歳)コンビプレーを使う以上は、これだけは最低限覚悟しておくべきものかもしれませんね。いくらカレを好きなのは友達ではなくあなたでも、カレがどっちを好きになるかはフィフティ・フィフティですから。攻撃力も高いだけに、リスクも大きいですね・・・・・・。■おわりにいかがでしたか?もちろん、助太刀を一方的に頼むのはルール違反。あなたがうまくいったら、今度はあなたが友達の恋を助太刀してあげましょう。こうすれば、あなたと友達が個人個人で頑張るよりも、2倍うまくいきやすくなるはずです。(川上ぽこひろ/ハウコレ)
2015年05月17日デルは5日、2016年から2019年までの「世界ゴルフ選手権マッチプレー」のタイトルスポンサーを務めることを発表した。大会スポンサーとしての活動は2015年から始まる。「世界ゴルフ選手権」は、世界ゴルフ・ランキングの上位64選手が参加し、独自のマッチプレー形式で対戦する大会。デルによる世界ゴルフ選手権のスポンサーシップは2015年から始まり、まずはサンフランシスコのTPCハーディング・パークで開催される世界ゴルフ選手権キャデラック・マッチプレーでオフィシャルスポンサーを務める。大会期間中は、ゴルフファン対象のデル・テクノロジー体験プログラムの実施をはじめ、デジタルメディアキャンペーンなど様々なITを活用した施策を展開する予定とのこと。2016年のトーナメントからは、大会名称を「世界ゴルフ選手権 -デル・マッチプレー」に改め、開催地をデルの本拠地でもあるテキサス州オースティンとする。
2015年03月05日誰でも未知の危険を察知するセンサーを本能的に持っています。それが警告メッセージを含んだ予知夢といった現象になります。特に対人的な警告夢には、実際のトラブルの中心になる人物が多く登場します。普段夢に現われない人物が登場する場合、または現実に問題を抱えている人物が登場する場合、あなたに対して何らかのリスクのある状況や対人トラブルの発生を伝えていることがあるので要注意です。■タワー・塔の夢タワーや鉄塔を見あげる夢は、対人的な干渉や周囲の視線が気になっている状況をあらわします。特に鉄塔のイメージは対人的な警戒心を反映することが多くあります。タワーの展望台に恋人や特定の人物がいる状況をあなたが確認している場合、その人物から過剰な干渉を受けること、または気の休まらない状況を暗示することがあります。ただし、あなたがタワーに上る夢なら、対人問題の解決や身近な人間関係の未知の展望を暗示します。■窓のない部屋の夢窓のない部屋に入る、またはそこから出られなくなる夢は、行き詰った対人状況を暗示します。モノトーンの壁だけの部屋は改善の難しい対人問題、一方通行のコミュニケーションを象徴します。部屋から出られなくなる場合、危急の警告メッセージを含みます。さらに壁を壊そうとしているのは対人的な衝突を暗示します。ただし、壁を完全に破壊する、または出口を見つけられるなら早期の問題解決を暗示します。■警察の夢あなた自身が警察に捕まる、または警察からひどい扱いを受ける夢は、対人的な損害、または恋人や親しい人とのコミュニケーションがとりにくくなる状況を暗示します。警察に拘束されるイメージは、現実生活の拘束感や、自由な行動が制限される状況を象徴します。警察官があなたの恋人なら、彼との間に大きなトラブルが発生する暗示になるので要注意です。反対に、あなたが犯罪に巻き込まれて警察を呼ぼうとしている場合、現実的に早めの対策を取れば、問題はかならず解決することを示唆しています。■暴走する車や乗り物の夢暴走する車や乗り物に乗っている、または暴走する乗り物が近づいてくるのは、対人的な不利益を暗示します。運転手があなたの恋人なら、対人的な緊張感を生む事態の発生を暗示します。以下はある女性の夢の事例です。・・・夜の公園を彼氏と歩いているのですが、気がつくといつの間にか彼がいなくなっていました。彼を探していたら、公園の入り口のほうから爆音を響かせて一台の暴走車が乗り込んできました。騒がしく芝生や噴水の周りを走り回っています。呆然としていると、車が猛スピードで近づいてきます。運転席から奇声をあげている男の姿を見ると、それはなんと彼でした。この夢を見た後、恋人と些細なことから大喧嘩をしてしばらくの間連絡を絶ちました。■危機を回避するにはトラブルの発生を予知する夢を見た場合、その夢の内容に問題解決の糸口を見つけてみてください。たとえば暴走車の夢を見た場合、運転をしている人が誰かということがキーになります。問題発生の当事者が乗っていることが多く、先の「公園を走る暴走車」の夢を例にとると、夢を見た本人は車に同乗していません。これは相手の一方的な思い込みや考え方の未熟さを反映しているということになります。彼氏の車に同乗していないかぎり、夢を見た彼女自身が不利になることはないので、相手よりも自分が有利であることを前提に、大人の対応をしながら冷静に相手とコミュニケーションをとることが必要になっているということです。(梶原まさゆめ/ハウコレ)
2014年06月10日空を不気味に舞っている大きな鳥、目の前に舞い降りる大ワシなど、不意に現れる鳥たちのイメージは、身近な対人関係の不和、人間関係の破たんを伝えるメッセンジャーとなっていることがあります。それらは「カラス」「オウム」「猛禽類」などのシンボルに代表されます。また、あなたの顔の中心にある「鼻」は、鬱陶しい人物、またはあなたのメンツ、プライドにかかわるものとして象徴されます。それでは詳しく解説していきましょう。■カラスの夢たくさんのカラスが自宅の上を舞っている、庭先を舞っているイメージなら、家庭内の不和、身近な人間関係の不和を暗示することがあります。また、大きなカラスに襲われる、カラスが窓辺やベランダにいるイメージは、恋愛関係、人間関係の破たんなどの警告夢になることがあります。木々の枝に立つカラス、一斉に騒ぎたてるカラスの夢なら、あなたの周囲の人間関係にまつわる困難や不調和をあらわしています。■オウムの夢おしゃべりなオウムが騒ぐ、大きなオウムにつきまとわれる夢は、周囲に広がるあなたの噂、あなたへの中傷や非難を暗示することがあります。派手な色のオウム、大きなオウムのイメージであるほど、目に見えない対人的な不安要素を象徴します。一方通行のコミュニケーション、周囲の噂に敏感になっているネガティブな感情を反映します。■猛禽類の夢タカやワシのような大型猛禽類に襲われそうになる、あなたの周囲を猛禽が飛び回っている夢は、対人的な厄介事、恋愛などの妨害者を象徴することがあります。大きな猛禽のイメージであるほど、身近にいる厄介な人物を象徴します。■鼻の夢鏡の前で自分自身の鼻を見る、鼻に目立つできものや大きなホクロが出来る夢は、鬱陶しい人物の存在、または誰かの陰口や周囲の評価に敏感になっている状態を反映します。また、醜い鼻になっているなら、メンツをつぶされる、自信を失うなどの暗示になります。基本的に内省的な心の問題として映る鏡のイメージをともないますので、強い警告夢になっているものではありません。自分を変えることで現状を克服することが可能です。■嫌な予感には早めの対応を嫌な予感をともなうことが多いこのような夢を見た場合、思い当ることがあれば、すぐに相手や周囲との間に距離をおく、慎重な言動を心がけるようにしてください。できるだけ余計なことにかかわらないほうがいいと思います。そうすれば悪い状況も最小限にとどめることができると思います。(梶原まさゆめ/ハウコレ)
2013年11月07日