『佐々木、イン、マイマイン』の内山拓也監督商業長編デビュー作『若き見知らぬ者たち』の新たなキャストが発表された。また公開日が10月11日(金)に決定した。磯村勇斗演じる主人公、彩人の恋人・日向を演じるのは、『ケイコ 目を澄ませて』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した岸井ゆきの。看護師として日々忙しく働きながらも、難病の彩人の母親を献身的に世話をする姿を繊細に演じる。岸井ゆきの彩人とは高校時代のサッカー部仲間で、1児の父親となった彩人の親友・大和を演じるのは、染谷将太。夫を亡くし、難病を患った現在は介護が必要となった彩人の母親、麻美役には『ドライブ・マイ・カー』の霧島れいか。染谷将太そして、国家権力を盾に傲慢な態度で街を取り締まる警察官の松浦を演じるのは、幅広い役柄を演じ分けることに定評のある滝藤賢一、彩人と福山翔大演じる壮平の亡くなった父親であり、元キャリア組の警察官だった亮介には、近年『福田村事件』や『朽ちないサクラ』など話題作への出演が相次いでいる豊原功補が扮し、作品に厚みを加えている。滝藤賢一主演の磯村さん、共演の福山さんも含めて、フレッシュかつ実力のある俳優たちのアンサンブルに注目だ。■岸井ゆきの コメント今までずっと、映画制作に憧れて、俳優部として自分にできることは何だろうと考えてきましたが、この脚本を読んだ時、作品のためはもちろん、これからの女優としての自分のためにも、できることがあるかもしれないと思いました。そのためには想像していたよりずっと深くこころに潜る必要がありましたが、監督、キャストスタッフのみなさんは常に、一人では怖くて見つめることのできない感情を照らしてくれました。この映画がどう広がっていくのか、とても楽しみです。■染谷将太 コメント内山監督という作家としても人間としても美しい存在と出会えたことだけでも感謝と感動でした。そしてやはりそこに集うスタッフキャストの皆様は本当に魅力溢れる方々でした。現場に行くとその空気に優しく包まれて幸せな気持ちでカメラ前に立てた事を忘れられません。磯村くん演じる彩人が危うく儚い存在で、翔大くん演じる壮平は心も身体も使い果たし。本当に皆さんが素敵で素敵で。今まで見た事がない人の表情がこの映画には詰まっていると確信しております。■霧島れいか コメント脚本を読んで参加しない理由がありませんでした。この作品に込められた誠実な問いかけやメッセージ性の強さにハッと目が覚め突き動かされる感覚になったのを覚えています。参加するからには責任の重さやプレッシャーもかなり感じましたが、今の世の中に必要な作品であり、自分自身のこれからの人生についても深く考えさせられると直感しました。クランクイン前は役と向き合う時間が長く感じ正直恐怖もありました。演じること伝えることの難しさとも直面し、内山監督とも連絡を取り合って準備をしたことが心強かったですし初日からは余計なことは考えず演じることに集中できたと思います。キャスト、スタッフ全員が一丸となって誠実に心を込めて撮影をしていた美しい光景が今も忘れられません。私にとってたくさんの経験と大切なことを教えて頂いた出会いであり、印象深い作品だと思っています。世代問わず多くの方に観て頂きたいと願うばかりです。■滝藤賢一 コメント現場は今までに感じたことのない不思議な緊張感で、神経が研ぎ澄まされるような感覚でした。誰かが先導したわけでもなく、あの現場に居た全ての人間が、各々の責務を果たして生まれた空気感だと思えてなりません。若い俳優達の鬱屈した表情、どこにも吐き出すことのできない憤りが、まるで噴火直前のマグマのようで、グツグツグツグツと音が聞こえるようでした。あのような瞬間瞬間が、私の役に多大な影響を与えたと信じて疑いません。私を見つめる彼らの目が未だに脳裏にこびりついております。内山組の空気に呑まれまいと必死に足掻いた自分が、若き日の自分に重なり、失いかけていた何かが小さな種火となって、再び私に宿ったように思います。■豊原功補 コメント私個人の記憶との交錯があまりに多いことに驚き、脚本を読んだ直後に息を吐いたことを覚えています。内山監督の持つ人間と映画への眼差しが凄みとなって目の前に現れたかのようだったし、その時すでに私は作品世界の中に引き込まれていて、撮影現場でのクルーと俳優たちの中にあってその共鳴感は確信となっていました。若いという時間は一瞬のようだけど、その記憶との対話の続きが今だとすれば人は誰もすべて若きまま藻搔き続けているのかもしれず、私もまた見知らぬ者の一人としてこの物語がみなさまの記憶に届くことを願っています。『若き見知らぬ者たち』は10月11日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:若き見知らぬ者たち 2024年10月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2024 The Young Strangers Film Partners
2024年04月26日3月8日(金)に開催される第47回日本アカデミー賞授賞式で司会を務めるフリーアナウンサーの羽鳥慎一と女優の岸井ゆきの。羽鳥にとっては5度目、岸井にとっては初となる晴れの舞台への思いを語り合った。■岸井ゆきの、日本アカデミー賞司会に向け「なるべく日本映画は映画館で鑑賞」コロナ禍に突入した2020年からの3年間は大きな制約のなか行われた日本アカデミー賞。昨年2023年は、4年ぶりに観客をフルに動員し華やかさが戻ってきたなか、映画『ケイコ 目を澄ませて』で、自身初となる最優秀主演女優賞を受賞した岸井。「まず受賞した瞬間、1回心臓が飛び跳ねてしまったのに、その当日に関係者の方から『来年(司会を)お願いします』と言われて、もう一度心臓がグンってなってしまったんです」と振り返る。それでも岸井は「ちゃんと落ち着いてから考えるために、一旦司会のことは忘れよう」と思ったというが、岸井が所属する事務所のユマニテに赴くたびに「(過去に日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞し司会を行なった)安藤サクラさんの『怪物』のポスターや、シム・ウンギョンさんの作品が飾ってあるので、その都度『来年は私が司会をやるんだ』と思い出すんですよ」と常に頭の片隅にはあったという。取材やイベントなど、ことあるごとに「映画愛」を爆発させている岸井。ライフワークとして普段から洋邦問わず、さまざまな映画を観ているというが「今年は特に日本映画は映画館で観ようという意識がありました。受賞者が決まってから、DVDで作品を観るもなんだかな、と思ったので」と、ここでも映画への思いを吐露する。今年の優秀賞受賞作に出演している俳優、スタッフとも「多くの方は存じ上げている」という岸井だが、司会業は初めて。これまで安藤サクラや長澤まさみ、有村架純らとタッグを組んできた羽鳥は「毎年同じなのですが、俳優さんには俳優さんならではの質問をしていただければと思っています。一応時間の制約はあるのですが、タイムキープは僕の方でしっかり行いますので、自由にやっていただければ」と背中を押す。羽鳥の言葉に岸井は「私は話し始めると長くなってしまうので心配だったのですが、そう言っていただけると安心です。しっかりと聞きたいことをぶつけてみたい」と意気込む。■注目は役所広司、加瀬亮(岸井)、高橋文哉(羽鳥)優秀賞のラインナップを見た岸井は「(『PERFECT DAYS』で優秀主演男優賞を受賞した)役所広司さんはずっと昔から作品を観てきた俳優さん。これまでお会いしたことがなく、聞いてみたいことがたくさんあるので、すごく楽しみです」と笑うと「(『首』で優秀助演男優賞を受賞した)加瀬亮さんも素晴らしかったので、撮影時のお話を聞いてみたいです」と目を輝かせていた。一方の羽鳥は「皆さん本当に素敵な方ばかりですよね」とリストを見入ると「僕は新人俳優賞を受賞された高橋文哉さんに注目したいです。この間からバラエティ(『グルメチキンレースゴチになります!25』)でご一緒させていただいているのですがちょっと天然なにおいがするんですよね。だから俳優としての格好いい文哉さんをこの場で目に焼き付けたいです」と語っていた。「やっぱり映画は最高です」日本時間3月11日(月)にアメリカで行われる第96回アカデミー賞には、視覚効果賞に『ゴジラ-1.0』、国際長編映画賞に『PERFECT DAYS』、長編アニメーション賞に『君たちはどう生きるか』の3作品がノミネート。本作は、日本アカデミー賞でも優秀賞を受賞している。岸井は「私もオスカーのノミネート中継を見ていたのですが、『PERFECT DAYS』はドイツの監督と日本人の俳優がコラボした作品で、いろいろな国の映画人が一緒に作品を作るという現場を私も経験してみたいなと思いました」と感想を述べると、羽鳥も「『ドライブ・マイ・カー』のときも盛り上がりましたし、こういう相乗効果はいいですよね」と期待を口にしていた。これまでは作品チームの一員として日本アカデミー賞に参加していた岸井。今年は司会者として授賞式に臨む。「これまでで一番賞を楽しめるかもしれません。久々の再会をステージ上で果たせるというのも司会者の特権なので、存分に味わえたらいいなと思っています」。そんな岸井に羽鳥も「しっかりサポートしていけたら」と頼もしい言葉をかけていた。昨年、各映画賞で高い評価を受けた『ケイコ 目を澄ませて』。岸井は「日本アカデミー賞というのは、他の映画賞とはちょっと毛色が違う印象があったので、まさかインディペンデントだったあの映画が(最優秀主演女優賞を)受賞するとは思わなかったんです」と大きなサプライズだったという。だからこそ「受賞によって大きなプレッシャーを感じ、自分のなかでこれ以上のことはないと思ってしまったんです。本当に『ケイコ 目を澄ませて』は映画作りという面で、相当なエネルギーを使った作品だったので、もう自分の役者人生は右肩下がりになっていくんだろうなって」と胸の内を明かした岸井。しかし、そんな岸井の心配は杞憂に終わったという。「映画の世界には、『ケイコ 目を澄ませて』で経験した熱量を持っている人はまだまだいるんだと思える1年でした。たくさんの素敵な出会いがあり、やっぱり映画は最高だなと思えたんです」。そんな希望の満ち溢れた映画界、映画人たちが集う日本アカデミー賞。羽鳥は「授賞式を観て『映画って面白そうだな』と劇場に足を運んでいただけるきっかけになってくれたらいいですね」と述べると、岸井も「面白い映画はたくさんあります。そんな映画のお祭りなので、ぜひ楽しんでいただけたら」と語っていた。取材・文・撮影:磯部正和
2024年03月01日タレントの薬丸裕英が24日に自身のアメブロを更新。お笑いコンビ・キャイ~ンの天野ひろゆきからの頂き物を公開した。この日、薬丸は「頂き物」というタイトルでブログを更新。「本日の楽屋飯」と切り出し「納豆とろろうどん」と堪能した料理の写真を公開した。続けて「今日の仕事で一緒だったキャイ~ン天野くんからのお土産」と天野から貰った土産の写真を公開。「ウドちゃんの実家のお餅」と天野の相方・ウド鈴木の実家の品であることを明かし「ありがとう!」と感謝をつづった。
2024年01月25日2月3日(土)スタートのNHK土曜ドラマ「お別れホスピタル」にて主演・辺見歩役の岸井ゆきの、医師・広野誠二役の松山ケンイチから作品に寄せたメッセージが到着。また、新たな出演者とともに、完成したメインビジュアルが解禁となった。「透明なゆりかご」の原作者・沖田×華氏が、療養病棟を舞台に描いた傑作コミックをドラマ化した本作。死の一番そばにある病院で繰り広げられる、壮絶だけれど、愛にあふれた人間ドラマ。この度、新たな出演者として、「みさき総合病院」療養病棟の医療チームに内田慈、仙道敦子、長村航希、円井わん、山本裕子、国広富之、辺見の家族に麻生祐未、小野花梨が出演。また患者とその家族に、古田新太、きたろう、丘みつ子、松金よね子、白川和子、小林勝也、根岸季衣、木村祐一、大後寿々花、鷲尾真知子、田村泰二郎、筒井真理子、樫山文枝、木野花、高橋惠子、泉ピン子と、多彩なキャストが集結。これらの人々が、看護師の辺見(岸井さん)を日々起こる出来事に巻き込んでいく。そして、そのなかで、辺見は医師の広野(松山さん)とともに、それぞれが「生きていく」ことを受け止めていくことになる。岸井さんは、「台本で読んでいるときと、実際に患者さんを目の前に演じるのと、感じ方が違うシーンが多くあると感じています」と語り、「相手を見ていて、予想以上に胸が痛くなることもありました」と明かす。「辺見は、看護師という職業上感情が平坦に見えるときもあると思いますが、色んな患者さんや看護師、先生がいる中で、みんなを分かろうとしているというか、何かを否定せず、他人を受け止めようとしていると思います」と演じたキャラクターに思いを寄せる。そして、「病棟では亡くなってからの最期のケアまで担当します。それが仕事だしそこを描くことがこのドラマの重要な部分だと思います。入院したら退院していく人がほとんどいないこの病棟で、最期まで生きること、今を生きていることを感じてもらえたら」と期待を込める。また、「色々な事情を抱える患者さんだけでなく、向き合う看護師側の悩みや抱えている問題なども描かれています」と語る医師・広野役の松山さん。「何も問題を抱えていない人はおそらくいないと思います」と歩み寄り、「少しでも生きづらさみたいなものが解消される可能性があるのではないかな」と語っている。土曜ドラマ「お別れホスピタル」は2月3日より毎週土曜22時~NHK総合にて放送(全4話)。(シネマカフェ編集部)
2024年01月15日女優・タレントの大角ゆきが昨年12月7日、オスカープロモーション所属のタレントが東京・明治記念館に集う毎年恒例マスコミ向けイベント「晴れ着撮影会」に出席。『いないいないばあっ!』から数えて約8年間出演してきた『ワンワンわんだーらんど』を卒業した際の心境を明かしたほか、「子どもたちが見て、笑顔になれるようなお仕事がしたい」という自身のこれからについて話してくれた。○晴れ着撮影会に初参加「緊張よりもワクワク」――オスカープロモーションでは毎年恒例の晴れ着撮影会に、初めて参加されましたね。昨日は“明日が晴れ着撮影会なんだ……”と信じられなくて、ずっとそわそわしていました。私は肌が荒れやすいので、この日のためにちゃんと保湿とかをして準備してきていて。――気合いを入れて臨まれたんですね! 実際に先輩方と並んで報道陣の前に立ってみて、緊張しましたか?念願だった晴れ着撮影会に参加できて幸せな気持ちでいっぱいで、あの場に立つと緊張よりもワクワクや楽しみが勝って、すごく楽しかったです。○番組卒業で「心にぽっかり穴が…」――初参加でそこまで緊張せずに楽しめたのは強心臓ですね。2023年は3月に『ワンワンわんだーらんど』を卒業されて、『いないいないばあっ!』から数えると約8年間の番組出演を終えました。今までずっと続けてきたことが急に無くなったようで、未だに実感がないんです。自分の心にぽっかり穴が開いてしまったような感覚で寂しい気持ちもあります。ただ、次への新たな一歩を歩み始めるきっかけにもなったかなと思います。――人生の半分以上も関わってきた番組ですからね。また、2023年は中学校生活最後の1年でもありました。友達との会話が、進路のことや勉強のことになって。そういう他愛のない会話がすごく楽しくて、思い出に残っています。夏休み前に、3年生になってから仲良くなった友達と一緒にカラオケに行ったこともいい思い出になっています!○高校生活では仕事と勉強を両立――お仕事をしながら学校生活でも思い出ができたんですね。そして来年には高校生になります。これまで小学生も中学生もお仕事があって、あまり遊ぶ時間が多くなかったのですが、高校生になったらまた新しい友達を作って、一緒にディズニーとか行きたいです!――プライベートも充実した高校生活になったらいいですね!はい! ただ高校生になったからといって遊びすぎるのではなく、ちゃんと勉強も怠らずに。お仕事は自分にとっては息抜きにもなるので、並行して勉強もがんばっていきたいです。――勉強とお仕事の両立ができるのは素晴らしいことですね! お仕事で実現したいことはありますか?これまで子どもと関わる仕事を続けてきたので、これからも子どもたちが見て笑顔になれるようなお仕事がしたいです。例えばCMや短い時間のものでも、子どもたちを笑顔にできるような表現力を身につけられるように、これから努力していきたいなと思います。また、以前は『いないいないばあっ!』を観ている小さい子やそのお母さんとかに「観てるよ~」と声をかけていただくことが多かったんですが、最近はバラエティ番組にも出演させていただいて、同年代の中学生くらいの方々からも「あ、ゆきちゃんだ!」と気が付いてもらえたりして、観てくださる方の幅が広がったなと実感しています。■大角ゆき2009年1月10日生まれ。熊本出身。2015年からNHK Eテレ『いないいないばあっ!』に6代目おんなのこ・ゆきちゃんとして出演。2019年からは『ワンワンわんだーらんど』に同じくゆきちゃんとして出演し、人気を集める。2023年3月に同番組を卒業した。
2024年01月05日人気コミックをドラマ化した「大奥」19話が11月28日オンエア。SNSでは“偽嫁”として江戸にやってきた和宮を演じる岸井ゆきのに「彼女の深い哀しみが伝わってきた」「目とか口許の演技で伝わってくる」など、その演技を評価する声が送られている。本作はよしながふみによる原作を豪華キャストと美麗な衣装で映像化。若い男子にのみ感染する病のせいで女性が社会の担い手となったパラレル江戸時代を舞台に、大政奉還までの長大な歴史絵巻を2シーズンを使って紡いでいくもの。現在は「幕末編」が展開中。キャストには公武合体政策で孝明天皇の弟・和宮を迎え入れる、甘いもの好きの14代将軍・徳川家茂に志田彩良。お万の方を彷彿とさせる美貌の持ち主で、薩摩・島津家から送り込まれた13代将軍・家定の正室、胤篤に福士蒼汰。芳町の陰間から阿部正弘に見いだされ、将軍・家定に仕えるため大奥入りした最後の大奥総取締・瀧山に古川雄大。降嫁を拒否した孝明天皇の弟になりすまし、身代わりとして母親の観行院と共に男装し家茂に嫁いでくる帝の妹宮、和宮に岸井ゆきのといった面々。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。14代将軍となった家茂は徳川に向けられた諸侯たちの反感を抑えるため、井伊が推し進めていた公武合体で和宮を迎え入れる。しかし朝廷から降嫁してきた和宮は偽物、しかも女性だった。本来降嫁するはずだった弟は江戸に下ることを拒否、自害までしようとしたため、和宮が代わりに男装してやってきたのだ。そんな和宮に対し家茂はあたたかく接する。心配を募らせる天璋院と瀧山だが、家茂は和宮にカステラを勧め、和宮はそれを気に入り、徐々に2人は心を通わすことに…というのが今回のおはなし。毎回キャストの“ハマり具合”が話題をよぶ本作だが、今回も土御門を演じる山村紅葉に多くの視聴者が注目。SNSでは「この山村紅葉さんの土御門はマジですごい」「山村紅葉の土御門サイコー。一目見ただけで、正解だと分かる」といった声はもちろん、なかには「土御門の配役の寄せ方がエグかった。もはや山村紅葉役の土御門といっても過言ではない」「むしろ原作の土御門のキャラデザのモデルが紅葉さんなんじゃ…って思えてくるレベル」というほど絶賛する投稿まで。そして家茂に心を開いた和宮は、幼い頃から存在しない者として育てられ、弟が生まれてからは母の愛情が弟に向けられ、寂しさのなかで育ったことを打ち明ける。「母をひとりじめしたくて」江戸に来たと、降嫁の真意を語る和宮を演じた岸井さんにも「和宮のふてぶてしさは異質に感じたが、物語が進むにつれ彼女の深い哀しみが伝わってきた」「目とか口許の演技で伝わってくる情報が多い」「和宮様が少しずつ優しい表情になっていく様を岸井ゆきのさんが繊細に演じていた」といった声が送られている。【第20話あらすじ】和宮は降嫁した成り行きを家茂に打ち明けるが、予想に反して好意的に受け止め感嘆する家茂に拍子抜けする。慶喜から上洛を頼まれた家茂は勝の助言を元に帝に直接、開国の意図を伝え説得しようと試みる。大奥では和宮が総触れに現れるようになり落ち着きを取り戻してくるが、そんななか京に残した息子を心配する観行院が取り乱し…。ドラマ10「大奥」は毎週火曜22時~NHK総合ほかで放送中。(笠緒)
2023年11月29日ひろゆきこと西村博之氏(46)が、ビジネス動画メディア『ReHacQ−リハック−』のYouTubeチャンネルで11月25日に配信された動画『【ひろゆきvs立憲民主党】米山隆一が激怒!独裁か民主か【西田亮介の思い】』に出演し、前新潟県知事で立憲民主党衆議院議員の米山隆一氏(56)と舌戦を繰り広げた。同番組で米山氏は、地方の医師不足を解決するために、都道府県ごとの人口に応じて医師を配置することを提言。実現のためには健康保険組合を統合することが必要だと私見を述べた。これに対してひろゆきはすでに“健康保険組合の統合は実現している”と主張。これに政治家で医師・弁護士の米山氏が「国民(健康)保険という制度としては1つだけど、(国民健康保険の)組合は市町村ごとだからぜんぜん実現していないんです」と説明。すると、ひろゆき氏は「実態として市町村がやらざるを得ないじゃないですか。サービスはいっしょですよね?金額は一緒ですよね?国民(健康)保険って地域によって変わります?」と切り返した。しかし、米山氏は呆れながらこう語った。「地域によって保険料率違うよ。変わるよ。国民(健康)保険の地域によってできるサービスが違う。(金額も)変わる」米山氏の解説にひろゆきは瞬きが増え動揺している様子。たまらず、東京工業大学准教授・西田亮介氏が「健康保険と年金保険が混ざっているのかもしれないですね。年金保険はひろゆきさんがおっしゃる通り基本的にナショナルサービスなので変わらない」と、状況を整理し、動画上にも“国民健康保険料は市町村ごとに異なり、国民年金保険料は所得等に関係なく全国一律”と注釈が入った。初歩的な知識不足で、米山氏に“論破”されてしまった論破王・ひろゆきの姿が拡散すると、SNS上ではひろゆきに失望したという意見が多数みられた。《これ全部見たけど、ひろゆきって専門家の前だと知識全然無いこと露呈しますね。》《ひろゆき完敗》《これは面白い。残念ながらひろゆき完全敗北。》《ひろゆきが大人気ない醜態を晒していた》
2023年11月28日岸井ゆきのと松山ケンイチが共演する「お別れホスピタル」の制作が開始された。ある街の病院にある療養病棟。そこは、余命数か月と判断される人や、病状に加え認知症などで日常生活が困難な人がたどり着く場所。その最前線に立つ看護師、辺見歩は、意思表示の難しい患者さんのわずかな変化も見逃さず、そこでの日々が最善であるよう努める。非常勤で一般病棟からやってきた医師、広野誠二も戸惑いながら、辺見とともに患者さんや、その家族の事情に巻き込まれ、関わっていく。ただ苦痛を取り除くだけでなく、その人らしい「限りある生のかたち」を求めて日々奮闘する。そして、訪れた最期から、その人なりに「生き切った命」を見届ける証人となる…。患者さんや、その家族、そして彼らと関わる医師や看護師の、葛藤や、怒りや、悲しみや、小さな喜びや、笑顔や素顔の先にあるドラマを通して、「死を迎える」ことと、「生きる」ことの意味を問いかける。「透明なゆりかご」の原作者、沖田×華氏が、療養病棟を舞台に描く傑作コミックをドラマ化した本作。高齢化が進行し、癌が国民病と化した現在の日本。7割以上の人が病院で最期を迎える。そんな病院の中でも、末期がんなど重度の医療ケアが必要な人や、在宅の望めない人を受け入れるのが療養病棟。そこはまさに医療のセーフティーネット。本作は、死の一番そばにある病院で繰り広げられる、壮絶で、けれど愛にあふれた人間ドラマだ。辺見歩役の岸井ゆきのと広野誠二役の松山ケンイチ、原作者 沖田×華からコメントが到着している。岸井ゆきの コメント「お別れホスピタル」辺見歩役の岸井ゆきのです。ここ最近は、どう生きて、どう死んでいくのか、生物としての人間の変化を受け入れるのか、あるいは見て見ぬふりをするのか。いくつかの作品を通して考えていました。そして今回、最期まで最善を尽くし、その人生を見届ける役をいただいたことは自分にとってとても大きなことだと思っています。計り知れない"生き切る"ということを、物語を通して感じたいです。松山ケンイチ コメント今回演出の柴田さんと「平清盛」以来またご一緒できる事とても嬉しく思います。岸井さんも何度かやらせて頂いてますが、また一緒に演技させていただける事、とても楽しみにしています。生と死は誰もが必ず向き合わなくてはいけないテーマだと思いますが、僕は生も、死も、様々な作品を通してどちらも大事なモノだと考えています。死は避けるべきモノではなく、認めていくモノ。このような38歳の僕の考えが、この作品を通してどんな変化が、生まれてくるのか。とても楽しみにしています。原作者 沖田×華 コメント「お別れホスピタル」のドラマ化が決まった時、嬉しさと同時に終末期(ターミナル)という難しいテーマを映像化することに驚きを隠せませんでした。高齢者の7割以上が認知症を含む様々な病気を持つ現在、一人死を待つだけの患者達が最後に関わることの出来る身近な人間――それは療養病棟の看護師ではないかと思うのです。果たして孤独の死で終わるのか? 慌ただしくも静かな終末期の日常を、ドラマを通して何か感じて頂けたら幸いです。土曜ドラマ「お別れホスピタル」は2024年2月3日(土)22時~NHK総合にて放送(全4話)。(シネマカフェ編集部)
2023年10月24日インターネット掲示板「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏(46)が自身の極貧節約生活を明かした。ことの発端は、ひろゆき氏が生活保護者のデモの方法に疑問を提示したこと。10月20日、ひろゆき氏は自身のX(旧Twitter)で、国が2013年から生活保護の基準額を引き下げたことに反対する市民デモが開催された際に「たまには旅行に行きたいぞ」「たまにはウナギも食べたいぞ」などの訴えがあったという報道を引用。《働いてる人が「最後にウナギをいつ食べたかわからん」、「旅行に行く余裕もなく休日は寝てる」のを知らずに主張をするのは生活保護者への非難を増やす。活動家はアホなん?》と、デモにおける主張の仕方を批判した。このひろゆき氏の投稿には批判の声も上がり、それを引用する形でひろゆき氏は《日本の生活保護の捕捉率が低いのは後ろめたさ、スティグマが原因の一つです》と、生活保護受給者に対するいわれのない差別や偏見が定着していることが問題だと指摘。そのうえで、《活動家に扇動されて納税者の気持ちを逆撫ですると、生活保護受給者への視線はよりきつくなります》とし、《生活保護でもやりくりすればウナギは食べれるし旅行はいけます。活動家のせいで、生活保護を取らずに餓死する人が出ます》と、生活保護受給者ではなく”活動家による扇動”が問題であると私見を述べた。しかし、こうしたひろゆき氏の発言を受け、コメント欄には《こういうデモを見て、自分が一生懸命働いて納税したお金がこういう人たちに使われていると思うと、嫌悪感しか生まれないですね》《贅沢したければ働け》などと、結果的に生活保護受給者への差別や偏見を助長するような投稿が殺到することに。さらに、こうした事態を生じさせたひろゆき氏に対して、読者が《実際に生活保護で生活してみたらいい》と批判。すると、それに応える形でひろゆき氏は《大学時代は家賃28000円の井戸水で水道無料のアパートに住んで、朝は大根を切って食べて、昼は炊いたご飯だけ持って大学行って、友達からおかずを一品づつもらって、夜は大根を煮て食べる。みたいな生活で月5万円以下で暮らせてましたよ。カーテンは新聞紙でした。服は友達に貰ってました》と自身の節約術を明かした。X上では、《そのレベルでの生活ができるなら生活保護の費用でやりくりして鰻も食らべれて旅行にも行けそう》《使わなければ残るという考えは多くの人が参考にすべき》と賛同する声が上がった一方で、生活保護受給者にそこまで求めるかのような発言に対する疑問の声も散見した。《ひろゆきさんは、おかずをくれる友達や、服をくれる友達がいて良かったですね》《暮らせていた。のと、暮らさなきゃいけなかった。 では、違うと思うんだ…》《人から恵んでもらわないと成り立たない生活って、「健康で文化的な最低限度の生活」じゃないのでは?》
2023年10月23日小柳ゆきが、10月21日に『カミナヅキの音楽会』と題したライブを東京・日経ホールにて開催した。「神無月」とは旧暦の10月をさす和風月名だ。日本各地の八百万(やおよろず)の神が、この月に出雲に集まり、各地の神様が留守になるなど諸説あるが、「神の月」ということで神様を祀る月、つまり祭りの月であり、祭りには音楽が付き物。その月にコンサートを催すのは何か特別な意味を感じさせてくれる。2019年に事務所を独立させ、新しい音楽人生を歩み出して5年が経とうとする小柳ゆき。彼女がファンと共に音楽を楽しむ喜びを神様に感謝する意味も込められているようだ。ロビーには、定番のTシャツなどに加え、タイトルからインスパイアされたカミナヅキウッドスプーン、カミナヅキ木箸など職人が手作りで作った「和」のテイストに溢れた限定グッズが並べられ、開演前から会場の雰囲気を盛り上げている。満員の会場の照明が落ちると、荘厳な和楽器と秋の虫の音のSEがスタート。暗闇の中からバックライトに照らされて、まるで巫女のように登場した小柳ゆきが歌い出すのは「GIFT~新たなる歴史(キオク)~」。世界を舞台に活躍する和楽器ユニット「AUN J クラシック・オーケストラ」の曲に小柳ゆきが歌詞を付け2021年に発表した楽曲で、先祖代々受け継いできている文化や思いをまた次の世代にしっかり繋いで行きたいという願いが込められた曲だ。赤、橙、緑と展開する照明の中、ステージ上に並べられた秋をテーマにしたススキなどのフラワーアレンジメントが浮かび上がる。幻想的な音と照明が、八十万の神の世の深い森の中に迷い込んだような錯覚に誘い出してくれる。続いてピアノのイントロに導かれて披露されたのは、オリコン1位を獲得した2000年発表のアルバム『EXPANTION』から「Legend of my love」。そのまま続いて、同じく2000年の5thシングル「be alive」。これもオリコン最高位1位で誰もが知る名曲だが、今日の舞台演出の中ではまた新鮮に響く。バンド編成は、ベース&バンマス・鳥越啓介、ドラムス・髭白健、キーボード・扇谷研人、キーボード&マニュピレート・佐久間薫の4名。充実したバンドの演奏と小柳の圧倒的な歌唱力にグイと手を引かれ、いきなり音のシャワーの中に身を浸す感覚だ。小柳の衣装はまるで古代の神話に出てくるような緑と金色を基調にしたドレス。両手を広げると蝶のように広がる袖下が美しい。「今日のこの時間、この場所を選んでくださってありがとうございます。個人的な話ですが、最近は神話とか古代の話にとても惹かれています。神無月はお祭りの月。毎年この季節にライブをやってきましたが、今回は敢えてこういうタイトルをつけてみました。このライブでいろんな感情をたくさん爆発させて、お祭り騒ぎができたらいいなと思います。このテンションで最後まで突っ走りましょう」と小柳は語った。そして、「この季節にぴったりの曲です。夏の思い出と共に2曲続けて聴いてください」と2007年のアルバム『Type』から「溝」と2002年のアルバム『buddy』から「君がいた夏」を披露した。MCを挟んで披露したのは、今年のデビュー記念日の9月15日に配信スタートした新曲「BREAK THROUGH」。ここまでの秋の物悲しい雰囲気から一変して、闇を切り裂くドラマチックな展開のナンバー。小柳ゆき本人が作詞・作曲を担当し、バンマスでありベースの鳥越啓介と練り上げて作った曲だ。「壁、突破するけど、お前らついてこれっか?」と敢えてお茶目な強引さで客席を煽り、演奏はスタートした。困難な現実に正面から対峙し一歩を踏み出していくという強い意志が込められた歌詞が、オレンジ色が激しく点滅する照明の中、力強いビートとダイナミックなオーケストレーションで迫り来る。続くのは、2022年のカバーアルバム『RARE TASTY』からTVアニメ『呪術廻戦』の主題歌でEveが歌った「廻廻奇譚」。イントロの激しいピアノに先導され爆発する激しい16ビート。マシンガンのような圧倒的なボーカルに打たれる快感はここだけのものだ。そして、水色と白の照明が爽やかに煌めく中、2007年のアルバム『SUNRISE』から「One in a million」がスタート。演奏される楽曲の世界観はまるでジェットコースターに乗っているように展開する。「鮮やかな 奇跡起こす 自信がある 信じてみない?」という小柳ゆきの誘いに観客の両手のウエーブが答えるように揺れる。続いて雰囲気はガラッと変わり、テーブルライト1個だけの夜の部屋のような照明の中、ステージの縁に腰掛けた小柳。自身も幼い頃からこの曲を聴くといつも漠然とした怖さの中で不思議な感覚になったという谷山浩子のカバー「まっくら森の歌」。深く響くウッドベースの旋律が暗闇の中でトーチのように小柳のボーカルを先導する。1985年が初出のNHK『みんなのうた』の人気曲だ。静かに立ち上がった小柳が披露したのは、2001年に発表された10thシングル「remain~心の鍵」。ここからステージはドラマチックに覚醒してノンストップのラストスパートに一気に突入。「ついてこいよ!」と煽った小柳が歌い始めたのは2001年の8thシングル曲「DEEP DEEP」。激しいサンバのリズムでステージの温度は急上昇する。そして続く2000年の4thシングル曲「愛情」で一気に客席は総立ちに。しなやかな筋肉を備えた美しい野獣のような小柳のボーカルに、客席で無数のサイリウムと掌が嵐のように揺れた。そして本編の最後はなんと美空ひばりの「お祭りマンボ」。会場の熱はさらに上がって「ワッショイ、ワッショイ」の大合唱。荘厳な神の国から始まったコンサートが最後は皆んなのお祭りに拡大していく様が見事だ。アンコールの拍手でステージに再び登場した小柳は、「ネットによってたくさんの情報に触れることが多くなりました。いいこともありますが、よくない情報にも触れてしまいます。そういった中で自分を防衛していくことも大切になってくると思います。大切な人と一緒に過ごすことが一層必要になってきています。今この時間もとっても大切なものです。一緒に歌ってください」と客席に語りかけた。歌い始めたのは、2008年のシングル「we can go anywhere」のカップリング「天球儀」。「大切な時の中を 君と行こう」という歌詞の中に、目の前のファンと未来に向けて手を取り合って行こうという強いメッセージを感じた。そして最後は、記念すべき1999年のデビュー曲「あなたのキスを数えましょう~You were mine~」。約四半世紀たってもさらに進化する小柳ゆきの歌声。会場全体が感動の中に静かに身を浸し、ステージの幕が降りた。本人が去ったステージ上からはオープニングの時と同じ秋の虫の音が静かに聞こえていた。約120分、太古の神の代から昭和そしてデビュー年の1999年、更に現在まで、小柳ゆきが操縦するタイムマシーンに乗って一緒に時間旅行をしたような充足感が会場を満たしていた。今年は、12月23日(土) に東京・イイノホールで開催される『Xmas Live at Candle Night 2023』など、まだまだライブが予定されている。来年はいよいよデビュー25周年。更に羽を広げて歌い続ける小柳ゆきの活躍が楽しみだ。撮影:矢部志保<公演情報>『カミナヅキの音楽会』10月21日(土) 東京・日経ホールM01. GIFT~新たなる歴史(キオク)~M02. Legend of my loveM03. be aliveM04. 溝M05. 君がいた夏M06. BREAK THROUGHM07. 廻廻奇譚M08. One in a millionM09. まっくら森の歌M10. remain~心の鍵M11. DEEP DEEPM12. 愛情M13. お祭りマンボ■ENCOREM14. 天球儀M15. あなたのキスを数えましょう~You were mine~<ライブ情報>『Xmas Live at Candle Night 2023』12月23日(土) 東京・イイノホール開場 16:30 / 開演 17:00【チケット料金】特典付きチケット:9,800円(S席+特典付き・特典は当日会場にてお渡し)※特典付きチケットは数量限定となります。S席:9,000円(前売・当日共・全席指定・税込)※3歳未満入場不可、3歳以上チケット必要■1次先行受付期間:~10月30日(月) 23:59■2次先行受付期間:11月5日(日)~11月20日(月)■一般発売12月8日(金)~小柳ゆき OFFICIAL WEB:
2023年10月23日●「どんな場所でもだいたい生きていける」実業家のひろゆきこと西村博之氏がアフリカを旅する新番組『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』が、ABEMAで8月12日よりスタート(毎週土曜・日曜21:00~配信、全9回)。同番組は、ひろゆき氏をナミビアにあるナミブ砂漠のど真ん中に置き去りに、アフリカを横断して無事ゴールまでたどり着けるかという挑戦を追うもの。すでに旅を終えたひろゆき氏にインタビューし、旅の感想や自身について話を聞いた。○■アフリカを旅する新番組『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』これまでもYouTubeチャンネルなどでひろゆき氏と活動してきた元テレビ東京の高橋弘樹氏がABEMAにて同番組をプロデュース。どんな話題でもロジカルに相手を論破するひろゆき氏の困った顔が見てみたいということで企画したという。ひろゆき氏に旅費として渡されるのは10万円。移動手段は、ローカル路線バスやヒッチハイクなどの陸路のみと制限された中で、ゴールまで無事にたどり着けるのか。ひろゆき氏は、オファーを受けたとき詳細が固まってなかったものの出演を決めたという。「高橋さんから『1カ月くらい僕にください』と言われて、断る理由もなかったので受けました。そのときはゴール地点が決まっていなくて、スタート地点のナミビアに入って、明日から撮影が始まるというタイミングで、この場所をゴールにしましょうという話になり、むちゃくちゃ適当だなと思いました(笑)」高橋氏との信頼関係があるからこそ、詳細はわからなくても出演を快諾。すでに旅を終えており、「旅ができて楽しかった」と感想を述べ、大変だったことは「あまりなかった」と淡々と話す。「アフリカはけっこうみんな英語をしゃべるので、困っても聞いたらみんな教えてくれて何の問題もなかったです。安いところに泊まったので、シャワーのお湯が出ないというのはありましたが、それも慣れなので。タイやマレーシアでもお湯が出ないホテルはたくさんあるので、そんなもんだよなと」○■人生初のヒッチハイクも「何の問題もなかった」人生初のヒッチハイクも難なくクリアしたようだ。「ナミビアは親切な人が多いので、何の問題もなかったです。普通にやったら乗せてくれて、特に困ることもなく。止まってくれないと困るから、勇気もいらないと思います」対応能力の高さからあまり苦労はしなかったようだが、人の優しさは改めて感じることができたという。「世界中どこの国の人もだいたい優しいですが、アフリカは敬虔なクリスチャンの方が多いので、ほかの人を助けるのが当たり前と思っている人が多いなと思いました」また、「どんな場所でもだいたい生きていける」と再確認。「アフリカは英語が通じるので、むしろ東南アジアより過ごしやすいと思いました」と振り返る。ひろゆき氏と共に人生を考える旅のパートナーとして、俳優の東出昌大とアーティストのToshIも参加。2人とは初対面となった。「東出さんは礼儀正しくて真面目な人なので過ごしやすかったです。ToshIさんは、ご自身でも何でこんなところにいるんだろうと自問自答している感じがありました(笑)」○■「みんな『困る』と『悲しむ』をごちゃごちゃにしている」普段から困ることはあまりないというひろゆき氏。「父親や友達の話を聞くと、そういう性格なのだと思います。父親が困っているのもあまり見たことがないので、たぶんDNA的なものだと思います」と生まれつきのものだと自己分析する。いつもニヤニヤしているのも子供の頃から変わらないという。「中学時代の友達に30年ぶりぐらいに会ったのですが、『どんなときでもニヤニヤしていたよ』と言われて、昔から変わらないんだなと思いました」そして、「食べ物がなくて飢餓状態になるということもなく、生物的にすごく困るという状況になったことがないから困ったことがない」と言い、「みんな『困る』と、『悩む』や『悲しむ』をごちゃごちゃにしていると思う」と指摘する。「例えば、志望大学に受からなくて悲しいというのはわかりますが、悲しいと困るは違う。大学に行かなくても楽しく暮らしている人は世の中にたくさんいるので、別に困りはしないですよね」ひろゆき氏自身、悲しむことはあっても、困ることはないという。今回のアフリカ旅では、現地の人に囲まれ、怒鳴られ、大量の汗をかき、木に登り、びしょ濡れになり、アクシデントにより暗闇のアフリカに放り出される場面もあるとか。そんな状況も、いつものようにニヤニヤした表情でさらりと乗り越えていくのか気になるところだ。●メディア出演以外では相手を論破しない○■私生活のトラブルより仕事のトラブルのほうが楽アフリカに滞在している様子をSNSでも告知しているひろゆき氏。普段からSNSで自身の考えを発信しているが、コメントする際に意識していることを尋ねると、「特にないです。暇つぶしでやっているだけなので」と答える。2014年に結婚し、2015年からフランス・パリで生活。結婚生活について尋ねると、「自由度は下がりました」と言い、「今回の旅もお伺いを立てて、許可をもらうということをしましたが、1人のときは何も気にしなくていいので」と話す。今回の企画を話したときの妻は「怒っていました」とのこと。「家のことを1日ずつ交代制にしていて、1カ月家のことを任せることになるので。最後はOKしてくれましたが、応援はしてくれてなかったです」と苦笑いした。また、結婚してから、私生活のトラブルに比べると仕事のトラブルのほうが楽だと思うようになったという。「仕事のトラブルは業務時間が終わったら終わりですが、家庭で揉めると、怒っている人がずっと家にいることになり、次の日も続いていく。うちの人は怒ると長いので、仕事のトラブルのほうが全然楽だなと思います」○■「うちの妻は怒ると怖い」口論になったら誰にも負けないイメージがあるが、私生活は違うようだ。「メディアに出ているときは相手を詰めていきますが、仕事やプライベートではそんなことはしないです。パブリックイメージとは違うと思います。議論してくださいという番組に呼ばれたら議論せざるを得ない。そういう役割を与えられているからやっているだけです」普段とのギャップに自身は疲れないのか尋ねると、「業務としてやっているので別に」とさらり。「耐久力は家のほうが上がります」と話した。今回の企画は、ひろゆき氏の困った顔が見たいというところからスタートしたが、どんな状況だったら困った顔を見せるのか尋ねると、「あまりないですが、うちの妻は怒ると怖いので」と回答。家ではやはり妻のほうが強そうだが、「家族は家にいて当たり前の存在。一緒にいるということになったら一緒にいます」と夫婦の絆は固そうだ。最後に、今回のアフリカ旅で注目してほしい点を尋ねると、「僕が困っているのを見たいということで始まった企画ですが、悪意を感じますよね(笑)。実際、どうだったのか見てもらえたらなと思います」と語っていた。■ひろゆき(西村博之)1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。中央大学在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年にインターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人となる。2005年に、「ニコニコ動画」の管理人に就任。2015年に、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人となる。2019年、インターネット上のコミュニティサービス「ペンギン村」を開設し、村長に就任。
2023年08月12日岸井ゆきのが、ろうのボクサーを熱演し、数々の映画賞で受賞・ノミネートされた話題作『ケイコ 目を澄ませて』のBlu-ray&DVDが10月4日(水)よりリリースされることが決定した。16mmフィルムから溢れ出す、街を漂う匂い、降り注ぐ光の粒、ケイコの心が軋む音。観る者の心をつかんで離さない、感覚を研ぎ澄ます映画体験をもたらす本作は、『きみの鳥はうたえる』の三宅唱監督が『愛がなんだ』などの岸井さんを主演に迎え、ろうの女性ボクサーの実話を基に描いた人間ドラマ。主人公・ケイコを演じた岸井さんは、撮影前から厳しいトレーニングを重ねて撮影に挑み、新境地を開拓。ケイコの実直さを誰よりも認め見守るジムの会長に、日本映画界をけん引する三浦友和。そのほか、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、中島ひろ子、仙道敦子など実力派キャストが脇を固める。第77回毎日映画コンクールでは、日本映画大賞・女優主演賞・監督賞・撮影賞・録音賞と最多5部門、日本アカデミー賞では最優秀主演女優賞、第32回日本映画批評家大賞では三宅監督が監督賞を受賞するなど、2022年度の映画賞を席巻。2023年2月に開催されたベルリン国際映画祭でプレミア上映され、「すべての瞬間が心に響く」「間違いなく一見の価値あり」と熱い賛辞が次々に贈られ、その後も数多くの国際映画祭で上映が続いた。Blu-ray&DVDには、撮影現場に密着したメイキング映像が収録。腹筋や縄跳び、松浦慎一郎とのリズミカルなミット打ちなど、トレーニングから試合の撮影風景まで、主演・岸井さんがボクシングと向き合った日々がたっぷりと収録されている。キャストの思いが溢れる涙のクランクアップシーンは必見。ほかにも、完成披露試写会舞台挨拶や釜山国際映画祭でのトークショーなどのイベント映像集も収録予定となっている。『ケイコ 目を澄ませて』は10月4日(水)よりBlu-ray&DVDリリース。■Blu-ray 6,050円(税込)■DVD4,950円(税込)発売元・販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング(シネマカフェ編集部)■関連作品:ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2023年08月06日実業家のひろゆきこと西村博之氏がアフリカを旅する新番組『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』が、ABEMAで8月12日21時よりスタートする(毎週土曜・日曜配信、全9回)。同番組は、ひろゆき氏に「アフリカを横断して帰ってきてね」と伝え、ナミビアにあるナミブ砂漠のど真ん中に置き去りにし、10万円&陸路のみで無事ゴールまでたどり着けるかという挑戦を追うもの。言論界にて強烈なインパクトを残し続け、日本一ロジカルな男とも言えるひろゆき氏を、論理の通じない過酷な世界に10万円だけ渡して放り込んだらどうなるのか?移動手段は、ローカル路線バスやヒッチハイクなどの基本陸路のみ。旅の道中では、ひろゆき氏が人生初のヒッチハイクにチャレンジし、現地の人に囲まれ、怒鳴られ、大量の汗をかき、木に登り、びしょ濡れになり、そして、アクシデントにより暗闇のアフリカに放り出され……。旅を通して、「人はなぜ旅をするのか?」、「“人生”という旅の目的は?」を考えていく。ひろゆき氏と共に人生を考える旅のパートナーとして、俳優の東出昌大とアーティストのToshIも参加する予定となっていたが、アフリカの地を前にすべてが予想外の展開へ。果たしてひろゆき氏はゴールへ無事到着できるのか。スタートに先駆け、8月5日21時より、同番組の特別編としてEpisode0「人は、なぜ旅をするのか?」を公開。また、新番組発表を記念し、5日22時よりReHacQの公式YouTubeチャンネルにて、ひろゆき氏と同番組プロデューサーの高橋弘樹氏によるトークライブが生配信される。(C)AbemaTV,Inc.
2023年08月05日今泉力哉監督作品を上映するオールナイト企画が、8月26日(土)テアトル新宿にて開催されることが分かった。同イベントは、テアトル新宿で2021年に導入した音響システム・odessaを、フルに体験できるオールナイト企画「odessa Midnight Movies」(オデッサ ミッドナイト ムービーズ)の第12弾。odessaでは、正確な音域を全席で解放し、セリフや環境音をより正確に伝えることで、映画の持つ感情をよりリアルに、より鮮明に届けることができる。今回上映するのは、現代の日本恋愛映画の名手・今泉監督の代表作3本。稲垣吾郎、中村ゆり、玉城ティナ、若葉竜也らが出演する、創作と恋愛を軸に描くちょっぴり可笑しい大人のラブストーリー『窓辺にて』、オール下北沢ロケで挑んだオリジナル脚本による『街の上で』、角田光代の片想い小説を実写化した、岸井ゆきの、成田凌らが出演する『愛がなんだ』。なおチケットは、テアトル新宿のオンラインチケット予約、および劇場窓口にて販売。オンラインは8月18日(金)18時から、劇場窓口では8月19日(土)朝オープン時より(※残席があった場合)購入することができる。odessa Midnight Movies[vol.12]今泉力哉 監督特集<上映時間>※変更の場合あり21:30開場22:00開演22:00~『窓辺にて』(143分)+予告10分0:33~休憩(27分)1:00~『街の上で』(130分)3:10~休憩(30分)3:40~『愛がなんだ』(123分)(シネマカフェ編集部)■関連作品:愛がなんだ 2019年4月19日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2019映画「愛がなんだ」製作委員会街の上で 2021年4月9日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋⾕ほか全国順次公開©「街の上で」フィルムパートナーズ窓辺にて 2022年11月4日より全国にて公開©2022「窓辺にて」製作委員会
2023年08月04日この秋放送予定のよしながふみ原作ドラマ「大奥」Season2に、福士蒼汰、岸井ゆきの、志田彩良が出演することが分かった。男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いてセンセーションを巻き起こした漫画「大奥」。3代将軍家光から8代将軍吉宗までの物語がドラマ化され、1月期に放送。そして秋、吉宗の遺志を継ぎ若き医師たちが、赤面疱瘡撲滅に向けて立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が、“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還の物語を放送する。今回発表された3名は、【幕末編】の登場人物。福士蒼汰が演じるのは、家定の正室・天璋院/胤篤。聡明さや物腰の柔らかさを持つ天璋院は、徳川の世を途切らせまいと奮闘する家定の心情を理解し、いつしか両想いとなり結ばれる。そして家定亡き後は、家茂の後見人として支える。天璋院/胤篤冬ドラマでは、万里小路有功役で出演していた福士さん。今回の出演に「再び参加できることを大変嬉しく思っております」と喜び、「今回の役どころは、非常に繊細で難しいものだと思っています。薩摩の人間でありながら、家定・徳川のために無垢に考え行動する。聡明さと人情を併せ持つ彼を、深く演じていきたいです。家定との心の機微を丁寧に演じ、瀧山と二人三脚で支えていけるよう努めてまいります。"お万の方の再来"とも言われた彼の人生をいかに歩めるか、今からとても楽しみです」とコメントしている。また、公武合体政策のため男装して家茂に嫁いでくる帝の妹宮・和宮を演じる岸井ゆきのは、「母親に愛されたい、独り占めするために江戸にやってきた和宮の気丈夫な言動は強さの反面、時に可愛くてさみしげです。健気でいたいけな家茂に出会い、心を締め付けていたものが解かれ、本来の純朴な心を家茂にあずけていく姿をとても愛らしく思いました」とキャラクターの印象を語る。和宮甘いものが好きな14代将軍・家茂役の志田彩良は「役柄を聞き、何かの間違いなのでは?と思うほど驚きました」と出演決定時をふり返り、「着させて頂くお着物と役を全うする責任、この2つの重さをしっかりと身に纏い、時代の空気を感じながら誠心誠意努めて参りたいと思っております」と意気込んでいる。徳川家茂「大奥」Season2は2023年秋、NHKにて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2023年06月19日ランド バイ ミルクボーイ(LAND by MILKBOY)から、YouTuberのゆきりぬとのコラボレーションウェアとアクセサリーが登場。2023年5月13日(土)よりランド バイ ミルクボーイラフォーレ原宿店にて発売・予約受付を開始する。ランド バイ ミルクボーイ×YouTuberゆきりぬランド バイ ミルクボーイがタッグを組むのは、YouTuberとして活躍している「ゆきりぬ」。“好きなものを貫く”をテーマに、ブラックとメタリックシルバーを基調としたアイテムを展開する。“メカニカルベア”のTシャツTシャツは、メカとベアが融合した“メカニカルベア(MECHANICAL BEAR)”が主役のデザインと、コラボレーションテーマ“LIVE WHAT YOU LOVE”のロゴグラフィックをあしらったデザインの2種類を用意。いずれも性別問わず着用できる2サイズが揃う。3WAY仕様のトラックジャケットトラックジャケットは、袖が両開きで取り外し可能。半袖、ロングスリーブ、ファスナーを半分開けたデザインの3WAYで楽しめる。ミックスチェーンのネックレスまた、トラックジャケットとセットアップで着用できるキュロットと、ユニセックスのパンツもラインナップ。さらにコラボレーションウェアと相性抜群な、ミックスチェーンのネックレスも展開される。【詳細】ランド バイ ミルクボーイ×YouTuberゆきりぬ発売期間:2023年5月13日(土)~5月31日(水)※5月13日(土)~予約受付も開始。取扱店舗:ランド バイ ミルクボーイラフォーレ原宿店営業時間:11:00~20:00アイテム例:・CHROME LOGO TEE 9,350円・MECHANICAL BEAR TEE 9,350円・LY TRACK SHORTS 13,750円・LY TRACK PANTS 36,300円・STELLAR NECKLACE 11,000円【問い合わせ先】ミルクTEL 03-3407-9192
2023年05月13日5月4日、“ホリエモン”こと実業家の堀江貴文氏(50)が、Twitterで“ひろゆき”こと西村博之氏(46)を真っ向から批判した。発端となったのは、4月30日にひろゆきがTwitterに投稿した《NHK党に融資してる人から返金が殺到したのは「立花孝志氏が最高裁で有罪判決が確定した犯罪者で、執行猶予中の身分だから」というのも理由の一つなのに、なぜ書かれてないのだろう?》という呟き。これに反論する形で、政治家女子48党(旧NHK党)創設者の立花孝志氏は5月3日に、《おい! 西村ひろゆき そんな理由で返金希望されてる人は一人も居ません! その理由なら、一審有罪判決の時に返金要求来てるだろう!って、話! デタラメ言う暇あったら、私と対談したら? ドワンゴ川上さんみたいになるのが怖いだけでしょう? 何が論破王だよ! 弱い相手しか論破出来ない、卑怯者が!》と反論した。そして、堀江氏は立花氏のこの呟きを引用しながら、4日にこう呟いた。《笑。卑怯者というよりは、安全地帯から人を小馬鹿にして楽しむゲームをしてる奴なんですよね。実害ないならほっとけばいいんですが、めちゃくちゃ実害あるんで》ひろゆきを痛烈に批判した堀江氏だが、かつては盟友関係を築いており、11年に堀江氏が刑務所に収監されるときも付き添ったのはひろゆきだったほど。ところが、20年に堀江氏の餃子店でのマスク着用をめぐる騒動で2人の関係が悪化。後に堀江氏が“絶縁”を宣言したものの、昨年11月には堀江氏のYouTubeチャンネルでひろゆき氏について「嫌いじゃない」などと発言しており、関係の修復を期待する声も上がっていたところだった。そんななか、ひろゆきへの怒りを“再燃”させた堀江氏。これには2人の関係を見守ってきた人々もネットで反応した。《なんか似たもの同士のような?》《やっとホリエモンがひろゆきについてはっきり言ったな。これまではひろゆきについてどう思っているかについて質問をされても、(たぶん)ひろゆきファンなどから反感を買わないように上手く交わしていたように見えたけど、今回の件ではっきり言えるきっかけになったのかな》《仲直りすりゃいいのに》2人が“仲直り”する日はまだまだ先のようだーー。
2023年05月04日岸井ゆきの主演映画『ケイコ 目を澄ませて』が、5月19日(金)よりPrime Videoにてプライム会員向けに見放題独占配信をスタートさせることが分かった。昨年12月に公開がスタートした本作は、聴覚障がいと向き合いながら、実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、彼女の生き方に着想を得て新たに生み出した物語。ゴングの音もセコンドの指示もレフリーの声も聞こえない中、じっと目を澄ませて闘うケイコの姿を、秀でた才能を持つ主人公としてではなく、不安や迷い、喜びや情熱など様々な感情の間で揺れ動きながらも一歩ずつ確実に歩みを進める等身大の一人の女性として描き、彼女の心のざわめきを16mmフィルムで捉えた。厳しいトレーニングを重ねて撮影に臨み、新境地を切り開いた主人公・ケイコ役の岸井さんは、本作で「第46回日本アカデミー賞」最優秀主演女優賞を受賞。本作は、ほかにも様々な賞に輝いている。また海外では、「第72回ベルリン国際映画祭」ほか28の映画祭に出品。「Filmarks」では5点中4点以上の高評価が続き、映画レビューサイト「coco」でもTwitter上の映画ファンの注目作品ランキング第1位を獲得、同日公開の大作を抑える結果となった。『ケイコ 目を澄ませて』は公開中。5月19日(金)0時~Prime Videoにて配信。(cinemacafe.net)■関連作品:ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2023年04月26日俳優の岸井ゆきのが、『ケイコ 目を澄ませて』で第46回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞。前哨戦の賞レースを席巻してきた岸井さんの受賞となったが、発表された瞬間、信じられないといった表情で岸井さんは顔を両手で抑え、涙のスピーチを行った。優秀主演女優賞には、のん(『さかなのこ』)、倍賞千恵子(『PLAN 75』)、広瀬すず(『流浪の月』)、吉岡里帆(『ハケンアニメ!』)と、米手欄からフレッシュな俳優まで、様々な受賞者が揃っていた。写真提供: 東京写真記者協会『ケイコ 目を澄ませて』では、聴覚障害のある実在のプロボクサーの生き方に着想を得た三宅監督の先品で、主人公のケイコを演じた岸井さん。ケイコが再びリングに上がるまでの心の動きや葛藤を声ではなく手話や瞳、肉体で表現し、観客の目をくぎ付けにした。今なお(プライベートで)取り組んでいるというボクシングシーンも圧巻で、真っすぐなヒロインを体当たりで演じ、受賞となった。最優秀主演女優賞で名前を呼ばれた瞬間、自身の顔を驚きのあまり両手で覆った岸井さん。ブロンズ像を受け取った後も、壇上マイクの前で信じられないといったような表情で立っていた。言葉にならず、涙と岸井さんの息遣いだけがしばらく響いた。岸井さんは「ありがとうございます。いや…身に余る賞をありがとうございます。本当にこの三宅組でなかったら、誰ひとりかけてもここに立っていなかったので、とても感謝しています。支えてくださった関係者の皆さまに感謝します」と感謝を語った。そして「…私は映画が大好きなんです。映画を観ることが大好きで、観ているときは、なんか…何語でもしゃべれるし、どこへでもいけるし何者でもないと思えるからすごく好きで。演じることも常に役があって他者があって、他者を演じることでこう、自分を見ることができるというか」と映画愛をとうとうと語り続け、「30年も40年も前の映画を初めて観たとき、ああ、これを観るために今まであったんだなって思えることがあって。映画はずっとそこでずっと見つけてもらうのを待ってくれていて。そういう風にまだ出会う前の誰かのために生きることはできるのかなって思ったりして」と締めた。最後に岸井さんは「本当にこの作品には私が見たことのない景色をたくさん見せてもらいました。劇場でまだやっているんです、上映中です!ぜひ劇場で観ていただきたいです。それだけが私の望みです。ありがとうございました」胸を打つ心の声でスピーチしていた。(cinamacafe.net)
2023年03月10日4月より日曜22時に放送を開始する清野菜名主演、岡田惠和オリジナル脚本ドラマ「日曜の夜ぐらいは...」に、岸井ゆきのが出演することが分かった。離れた場所に住み、お互いの存在も知らない3人は、あるラジオ番組をきっかけに、運命的な出会いを果たす。そして、お互いに戸惑いながらも心を通わせ始めた彼女たちに、ある奇跡が起き…。漫然とした暮らしの中で行き詰まっていた3人の人生が、静かに動き出す――。出演が明らかになった岸井さんは、『愛がなんだ』「浦安鉄筋家族」「アトムの童」などに出演、主演映画『ケイコ 目を澄ませて』では第77回毎日映画コンクール女優主演賞、第46回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、第96回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞などを受賞。本作で岸井さんが演じるのは、家族から縁を切られながらも、退屈な毎日に楽しみを求めてタクシー運転手を続ける野田翔子。主人公・岸田サチ(清野さん)と共に物語を紡ぐ女友達3人組のうちの1人だ。また元ヤンであり、乗客にドリフト走行をちらつかせたり、勤務明けには缶チューハイを一人あおったりと、言動はどこまでも粗野。初対面での距離感の近さやノリの軽さとあいまって、一見、輪郭のはっきりした第一印象を与えるが、実は表には出さない人恋しさを心の奥底に抱え込んでいる。岸井さんは役どころについて「不良にあこがれて学生時代を過ごし、家庭環境などに複雑なものを抱えている女性」と説明し、「私には目立った反抗期がなかったのですが、それは、内面にぐつぐつとある耐え難い感情を思春期のせいだと思い、無理に押さえ込んでいたから、大人になった今も同じ悩みは続いている。それならそのときに反抗しておけば良かったと思うくらいです。翔子は私と違って、若い時の感情に素直に従った。そこにうらやましさを感じますし、今の翔子につながってくる部分でもあるので、気持ちの通りに動いてしまう瞬間のある翔子を、自由に心の赴くままに演じられたらいいなと思っています」とコメント。清野さんとの共演については「同じ作品に出たことはあるのですが、一緒に演じるのは今回が初めてとなるので、楽しみです! まだ、本読みでお会いしただけですが、読み合わせはとても明るい雰囲気でできましたし、面白くなると信じています」と話している。「日曜の夜ぐらいは...」は4月、毎週日曜日22時~ABCテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2023年02月17日第96回キネマ旬報ベスト・テン表彰式が1日に都内で行われ、各賞の受賞者が登場した。大正13年から続き、96回目を迎えた日本最古の映画賞となる同イベント。司会は笠井信輔アナウンサーが務めた。新人女優賞に選ばれたのは、映画『マイスモールランド』で女優デビューを飾った嵐莉菜。「たくさんの方々に評価していただけたこと、このような素晴らしい賞をいただけたことは大変光栄です。ありがとうございます」と受賞の喜びを語り、「まさかいただけるとは思っていなくて……」と受賞の一報に驚いていたことを明かした。また、同作には嵐の父と妹、弟が家族役で出演しており、「(家族も)自分のことのように喜んでくれました!」と嬉しそうに思い出す嵐。司会の笠井アナから「デビュー作にご家族が出演するのは恥ずかしくなかった?」と聞かれると、「家族全員オーディションで受かっていて……(笑)」と告白し、「恥ずかしさもありましたが、全力でやり切りました」と笑顔を見せた。続く、主演女優賞は、映画『ケイコ 目を澄ませて』や『犬も食わねどチャーリーは笑う』、『神は見返りを求める』、『やがて海へと届く』の4作品で存在感を見せた岸井ゆきのが受賞。『ケイコ 目を澄ませて』では、生まれつき耳の聞こえないプロボクサーを演じた岸井。同作を振り返り、「トレーニングだったり、増量だったり、手話の練習だったり、体の痛みというのは、自分だけのものだと思ってしまう瞬間もあった。現場のみんなで、せーので一歩を踏み出せるような現場で、主演できたことをとても光栄に思います」とスタッフやキャストに感謝した。セリフがほとんどない役での表現の難しさについて、笠井アナから質問されると、岸井は「私はスポーツなどでルールを知らなくてもなぜか感動してしまうことがある。言葉がなくても感じられるものがあることを、みんな知っているという信頼があったので、そこに存在することができたら伝わるんじゃないかと思いました」と回答。これを受け、笠井アナは「手話の話になったら目黒(蓮)さんに聞かないといけないですね」「ドラマ『silent』で同じく手話を使ったお芝居をされましたが、今の岸井さんのお話しを聞いて納得する部分はありましたか?」と新人男優賞を受賞した目黒に話しを急に振り、目黒は驚いた表情を見せながらも「すごくありました!」と共感を示した。なお、映画『ケイコ 目を澄ませて』は、岸井の主演女優賞のほか、日本映画作品賞、三浦友和が助演男優賞、三宅唱監督が読者選出日本映画監督賞を受賞し、4冠を達成。三宅監督は「ケイコ(岸井)さんと会長(三浦)と一緒にこんなところに立てるとは想像もしていなかったのでただただ嬉しいです」と喜びをにじませた。岸井も「こういった賞を4つもいただけたということを、このトロフィーを持って感じています。この映画はまだスクリーンで観ることができるので、ぜひ劇場で見ていただければ嬉しいです」とアピールした。■第96回キネマ旬報ベスト・テン 受賞・登壇者一覧助演女優賞:広末涼子※花束ゲスト…廣木隆一監督助演男優賞:三浦友和外国映画作品賞:『リコリス・ピザ』定井勇二氏、宇都宮誠樹氏外国映画監督賞:『パラレル・マザーズ』ペドロ・アルモドバル監督※代理…大谷洋氏読者選出外国映画監督賞:『コーダ あいのうた』シアン・ヘダー監督※代理…水野貴夫氏読者選出日本映画監督賞:『ケイコ 目を澄ませて』三宅唱監督文化映画作品賞:『私のはなし 部落のはなし』満若勇咲監督読者賞:連載「映画を見ればわかること」川本三郎氏特別賞:小林信彦(コメント映像での出演)新人女優賞:嵐莉菜新人男優賞:目黒蓮※花束ゲスト…廣木隆一監督主演女優賞:岸井ゆきの主演男優賞:沢田研二(コメント映像での出演)日本映画脚本賞:『夜明けまでバス停で』梶原阿貴氏日本映画監督賞:『夜明けまでバス停で』高橋伴明監督日本映画作品賞:『ケイコ 目を澄ませて』※登壇者…福嶋更一郎プロデューサー
2023年02月02日「第77回毎日映画コンクール」にて『ケイコ 目を澄ませて』が日本映画大賞ほか最多5冠を達成。女優主演賞は同作の岸井ゆきの、男優主演賞には『土を喰らう十二ヵ月』沢田研二が選ばれ、日本映画優秀賞は『夜明けまでバス停で』が受賞した。そのほか、男優助演賞は『ある男』の窪田正孝、女優助演賞は『さがす』の伊東蒼が受賞。また、スポニチグランプリ新人賞は『サバカン SABAKAN』の番家一路、『マイスモールランド』の嵐莉菜に贈られる。『ある男』『ケイコ 目を澄ませて』は日本映画大賞、女優主演賞、監督賞、撮影賞、録音賞を受賞して最多5冠を獲得。岸井さんからは「日々の私を見守ることで懸命に支えてくださり、映画ができていく瞬間を共にした大切な仲間です。このような賞を一緒に受賞できたことを心から嬉しく思います」とのコメントが到着。また、三宅唱監督は「岸井さんの受賞、そして月永さんと川井さんの受賞がとても嬉しいです。作品賞については、個別の部門が設定されてはいない各部のプロフェッショナルな仕事のすべてが結実したものとして勝手に受け止めさせていただき(総スケ賞、弁当賞、雨降賞etc.)、素晴らしい役者たち、スタッフたちとともに働くことができたことを誇りに思います」と喜びのコメントを寄せた。映画ファンが選ぶTSUTAYA DISCAS映画ファン賞・日本映画部門は、『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(風間太樹監督)、外国映画部門は『トップガン マーヴェリック』(ジョセフ・コシンスキー監督)が受賞する。『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』なお、表彰式は、めぐろパーシモンホールで2月14日に開催が予定されている。第77回毎日映画コンクール受賞結果日本映画大賞:『ケイコ 目を澄ませて』(三宅唱監督)日本映画優秀賞:『夜明けまでバス停で』(高橋伴明監督)外国映画ベストワン賞:『ベルファスト』(ケネス・ブラナー監督)男優主演賞:沢田研二『土を喰らう十二ヵ月』女優主演賞:岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』男優助演賞:窪田正孝『ある男』女優助演賞:伊東蒼『さがす』スポニチグランプリ新人賞(男性):番家一路『サバカン SABAKAN』スポニチグランプル新人賞(女性):嵐莉菜『マイスモールランド』監督賞:三宅唱『ケイコ 目を澄ませて』脚本賞:早川千絵『PLAN75』撮影賞:月永雄太『ケイコ 目を澄ませて』美術賞:今村力、新田隆之『死刑にいたる病』音楽賞:青葉市子『こちらあみ子』録音賞:川井崇満『ケイコ 目を澄ませて』アニメーション映画賞:『高野交差点』(伊藤瑞希監督)大藤信郎賞:『犬王』(湯浅政明監督)ドキュメンタリー映画賞:『スープとイデオロギー』(ヤン・ヨンヒ監督)TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・日本映画部門:『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・外国映画部門:『トップガン マーヴェリック』田中絹代賞:寺島しのぶ特別賞:中島貞夫(映画監督)『ケイコ 目を澄ませて』はテアトル新宿ほかにて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partnersある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会さがす 2022年1月21日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022『さがす』製作委員会チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~ 2022年4月8日より全国にて公開©豊田悠/SQUARE ENIX・「チェリまほ THE MOVIE」製作委員会ベルファスト 2022年3月25日よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMASPLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fuseeスープとイデオロギー 2022年6月11日よりユーロスペース、ポレポレ東中野、シネマート心斎橋、第七藝術劇場ほか全国にて公開© PLACE TO BE, Yang Yonghi土を喰らう十二ヵ月 2022年11月11日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
2023年01月19日岸井ゆきのが、ゴングの音もセコンドの指示もレフリーの声も聞こえない中、じっと“目を澄ませて”闘うケイコを演じる『ケイコ 目を澄ませて』。この度、三浦友和演じる“会長”とのシャドーボクシングシーンのメイキング映像が初解禁された。「紛れもない傑作!」「世界を心をありのまま映す、これぞ映画」「誰かの人生を変えるパワーに満ちた作品」とSNS上で続々と熱量溢れる声が寄せられている本作。「第77回毎日映画コンクール」では日本映画大賞・日本映画優秀賞、女優主演賞、男優助演賞、監督賞、撮影賞、録音賞の6部門にノミネートされており、今後の国内映画賞レースへの選出にも期待が高まっている。この度解禁されたのは、予告でも一部使用されている、ケイコ(岸井さん)と会長(三浦さん)が鏡越しに並んでシャドーボクシングをする、本作の中でも最も印象的だと多くの感想が寄せられている1シーン。本作はケイコがプロボクサーになって第2戦に勝利してから、第3戦までの間の心の移り変わりを描いており、ボクシングをこのまま続けるのか、あるいは辞めるのかという葛藤が映し出される。劇中では、会長宛てに「一度お休みしたいです」と書きとめた手紙をなかなか渡せず一度はジムを飛び出すも、踵を返しジムへ後戻りするケイコの姿が描かれる。そしてメイキングが捉えるのは、その後のジムの中での出来事だ。鏡越しにケイコと会長が並び、会長の動きをみて、真似をするケイコ。心の移り変わりやジムの閉鎖を巡って、距離ができてしまったケイコと会長が再び心を通わせていくシーン。相手と同じ動作をする中で、お互いを感じていく。ケイコと会長の間にある特別な信頼関係を、2人の全身の動きを捉えることで表現した。三宅唱監督は、撮影現場について「全員が岸井さんを真剣にみつめ、吸い寄せられ、また引っ張られるようにして1ショット1ショットを丁寧に積み重ねていくという現場でした。緊張感と、全員で一緒に物を作っているんだという興奮が混ざり、いい時間だったと思います。スタッフも全員マスクをしていますので、相手の目を互いにみてコミュニケーションを取る機会が増え、自然とグルーヴ感が生まれていったようにも思います」と語る。監督もスタッフもその場にいた全員が「ケイコの瞳」、そしてその表情を見つめ、真剣に向き合ったからこそ生まれたシーンとなっている。『ケイコ 目を澄ませて』はテアトル新宿ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2022年12月28日話題を呼んだドラマや映画で活躍を見せ、2022年を盛り上げた俳優たち。地上波ドラマが世界トレンドNo.1を席巻し、「拾われた男」「アトムの童」など、配信サービスで世界配信されることも増えてきた。映画では昨年旋風を巻き起こした『ドライブ・マイ・カー』に続く作品が期待され、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンなどの国際映画祭への出品が相次ぎ、多様性や包括性がテーマとなった映画も多い。そんな2022年に、躍進を遂げた俳優たちを6名ピックアップした。奈緒が“見たことのない景色”を見せる働く女性たちを数多く主人公にしてきた日本テレビ系の10月期水曜ドラマ「ファーストペンギン!」で、民放ゴールデン・プライム帯連続ドラマ初主演を果たした奈緒。縁もゆかりもない漁業の世界に飛び込んだシングルマザーと、彼女と共に改革の荒波に漕ぎだした漁師たちの実話をモデルにした今作は、主人公・岩崎和佳を演じる奈緒さんの“啖呵を切る”場面が話題に。漁協やほかの猟師たちから“村八分”にされると「私たちは間違ってない。よそ見せず前だけを見て、まっすぐ歩いて行こう」と片岡洋(堤真一)ら、さんし船団丸の面々を励ましたり、さんしと「お魚ボックス」を守るために水産業界から身を引くことを秘かに決意したりと、そのまっとうさが観る者の胸を打った。目の前にある常識や社会通念を当たり前と思わず、変えたい景色のために真剣に向き合うその熱い姿は、「あなたの番です」の尾野ちゃんに代表されるようなエキセントリックな“クセ者キャラ”のイメージを上書きさせたといえるだろう。一方、タナダユキ監督の映画『マイ・ブロークン・マリコ』ではDVの被害者となるマリコを熱演し、朝ドラ「半分、青い。」以来の永野芽郁との共演はスクリーン上で圧倒的な説得力をもたらすことに。『マイ・ブロークン・マリコ』そのほか、映画『余命10年』『TANG タング』、NHKBSプレミアム・BS4Kのドラマ「雪国 -SNOW COUNTRY-」やレギュラー出演してきた同「赤ひげ4」、WOWOW連続ドラマW「両刃の斧」、舞台「恭しき娼婦」など、幅広く大活躍した奈緒さん。2023年は、中島裕翔が“マンホールに落ちた男”を演じる熊切和嘉監督『#マンホール』(2023年2月10日公開)でカギを握る元カノを演じる。『#マンホール』「半分、青い。」「あなたの番です」などでブレイク1995年2月10日生まれ、福岡県出身。2013年ドラマ「めんたいぴりり」にて俳優デビュー。2018年にNHK連続テレビ小説「半分、青い。」で注目を集め、2019年のBS12トゥエルビ「のの湯」にてドラマ初主演、『ハルカの陶』にて映画初主演。「あなたの番です」が話題を呼ぶ。映画『僕の好きな女の子』(玉田真也監督/20)では「ファーストペンギン!」の“先生”渡辺大知と共演。2021年には『君は永遠にそいつらより若い』『マイ・ダディ』など、7作の映画が公開。眞栄田郷敦、その目力に魅了される冤罪疑惑の追及報道という、開けてはならないパンドラの箱を開けてしまったTV局アナウンサーやディレクターたちを描き、関心を集めた「エルピス―希望、あるいは災い―」。長澤まさみ演じる主人公・浅川恵那に「目力の強さ」を何度も言及される岸本拓朗を演じたのは、眞栄田郷敦。実は同級生の死というトラウマを抱え、最初は渋々だったはずが、次第に事の大きさに震えながらも報道として目覚めていく若きジャーナリストをかつてない凄みで演じた。第35回東京国際映画祭にて調査に行き詰まり、ひげ面でやさぐれながら雑炊をかき込むシーンは称賛を集め、看板報道番組に返り咲いてからの恵那とは対照的にその足で調査を続け、恵那や村井(岡部たかし)らに影響を与えていく役どころとなった。作品ごとに成長著しい眞栄田さんの、紛れもない代表作の誕生だ。また、「今日から俺は!!」西森博之による人気コミックをドラマ化した夜ドラ「カナカナ」では、不思議な能力をもつ5歳の少女と出会う元ヤン青年に。10月14日より公開された橋本環奈の主演映画『カラダ探し』では、主人公・明日香の幼なじみでバスケが得意な人気者・伊勢高広役を演じた。同作は原作ファンを納得させる完成度の高さや、旬な若手俳優たちとの青春群像が10代~20代を中心に支持を集め、本年度ホラー映画No.1ヒットを記録。『カラダ探し』同作や「エルピス」で見せた陰と陽の演技の振り幅、低めで太く印象的な声、そして圧倒的な目力は若手俳優の中でも異彩を放つ。「戦争とは?敵とは?」と次世代へ問いかける初主演映画『彼方の閃光』は、第35回東京国際映画祭Nippon Cinema Nowにて上映された。『東京リベンジャーズ』やヒットドラマで存在感を発揮2000年1月9日生まれ、米・ロサンゼルス出身。父は千葉真一、兄は新田真剣佑。2019年に「MONGOL800」の名曲から生まれた映画『小さな恋のうた』で俳優デビュー。同年の「ノーサイド・ゲーム」で注目され、「私の家政夫ナギサさん」(20)「レンアイ漫画家」(21)、地上波ドラマ初主演「星になりたかった君と」、大ヒット作『東京リベンジャーズ』(21)などで頭角を現す。二階堂ふみ、岩田剛典と三角関係を繰り広げた「プロミス・シンデレラ」(21)では、一見何もかも恵まれているようにみえて自分自身が迷走中、という次男坊を演じた。三浦透子、その聡明さで本質を見透かす「エルピス―希望、あるいは災い―」で眞栄田さん演じる岸本拓朗に冤罪事件を持ちかける、物語の発端となるヘアメイクの“チェリーさん”こと大山さくらを演じた、三浦透子。メインキャストを演じた映画『ドライブ・マイ・カー』が米アカデミー賞国際長編映画賞を受賞、自身は第45回日本アカデミー賞新人俳優賞に選ばれるなど、国際的にも一気に注目を集めた。12月16日より公開された初主演映画『そばかす』では、他者に恋愛感情を抱かず性的にも惹かれないアロマンティック・アセクシャルである蘇畑佳純(そばたかすみ)役で1つの手応えを得た様子。「自分自身も今まで世間の常識や、当たり前とのギャップというかズレを感じたこと、悩んだことがあったりした」と明かし、「そういうことを感じてきた側の人間」だとシネマカフェのインタビューで語っている。だからこそ、「私のもとにこの脚本が届いてくれてありがとう」という気持ちになったと言い、「そういう作品に出会えること自体がとても幸せなこと」と真摯に語る。親友役を演じた前田敦子、妹役を演じた伊藤万理華とも同様な価値観を共有していると意気投合、映画や佳純に対しても共感の声が集まっているところだ。『そばかす』2022年はさらに、話題沸騰の「鎌倉殿の13人」で源義経(菅田将暉)の正室・里役にて大河ドラマ初出演を果たしたほか、東出昌大主演『とべない風船』(広島先行公開中、1月6日全国公開)、第35回東京国際映画祭コンペティション部門出品『山女』(2023年公開)、「ミュージカル『手紙』2022」など、まさに走り続けた1年となった。『そばかす』インタビューまた、新海誠監督作『天気の子』(19)にて「RADWIMPS」と主題歌に参加したように、その透明感のある歌声も三浦さんの大きな魅力。今年はドラマ「六本木クラス」で挿入歌の1曲を担当し、ディズニープラス「スター」オリジナルドラマ「すべて忘れてしまうから」ではエンドソングを劇中のバーで歌うアーティストの1人として参加。もちろん『そばかす』でも、主題歌「風になれ」を歌唱している。1月からはバカリズム脚本の日曜ドラマ「ブラッシュアップライフ」がスタート、事務所の先輩でもある安藤サクラの“後輩”役を演じる。子役から活躍、あのヒットドラマでは生徒役に1996年10月20日生まれ、北海道出身。子役時代にサントリー「なっちゃん」のCMに出演。以降、映画『悪の教典』やドラマ&映画「鈴木先生」などで生徒役に。『私たちのハァハァ』(15)、『月子』(17)、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18)、『あの日のオルガン』(19)、『ロマンスドール』(19)、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(21-22)など出演作は多数、バカリズムによる「架空OL日記」の“かおりん”としても知られる。鈴鹿央士、“主成分優しさ”は演技にも10月期の木曜劇場「silent」は2022年最も話題となったドラマの1つ。かつて一番好きだった人・佐倉想と出会いなおした主人公・青羽紬のラブストーリーは、毎回感動の“言葉”がトレンドを席巻。主演の川口春奈や、目黒蓮(SnowMan)、夏帆らの手話の演技も絶賛された。その中で、好きな人・紬のために身を引くという選択で視聴者を驚かせた、“主成分優しさ”でできている戸川湊斗を演じたのが鈴鹿央士だ。「silent」を特集したバラエティ番組「トークィーンズ」に登場した際の語り口からも鈴鹿さんの優しさはにじみ出ていたが、桃野奈々(夏帆)と春尾正輝(風間俊介)に言わせれば、湊斗の選択は「それは優しさじゃない、バカだよ」に尽きる。ただ、「どうした?何かあった?」と湊斗にコンポタを差し出されたい!と思った方は多いはず。2022年は、4月期に連続ドラマ単独初主演ドラマ「クロステイル ~探偵教室~」が放送。鈴鹿さんが演じた“探偵の卵”飛田匡は人の些細な悲しみや苦しみを察知し、気になってしまって夜も眠れないというキャラクター。探偵を目指すにはあまりにも心優しすぎる主人公で、その豊かな表情の変化も見どころだ。映画『バイオレンスアクション』の渡辺役ではマッシュルームヘアに変身!劇場版アニメーション『夏へのトンネル、さよならの出口』では声優に初挑戦し、飯豊まりえとW主演を務めた。落ち着いた彼の声には、やはり常に人を慮るような優しさが宿る。一転、7月期放送「六本木クラス」では前半と後半ではまるで立ち位置が変わる長屋の次男・龍二役を演じて、新境地を見せた。ファースト写真集「omen-前兆-」が発売され、いま波に乗る鈴鹿さん。2023年は初めてのラジオ「鈴鹿央士の寄り道トーク」に挑戦。Netflixシリーズとして実写化される「君に届け」が3月配信予定、映画『ロストケア』(3月24日公開)で長澤まさみ演じる検事をサポートする検察事務官役に挑む。『ロストケア』初出演映画『蜜蜂と遠雷』で新人賞総なめ2000年1月11日生まれ、岡山県出身。「MEN'S NON-NO」専属モデル。映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』(17)にエキストラとして参加、2019年にNHK連続テレビ小説「なつぞら」、ドラマ「おっさんずラブ in the sky」、映画『決算!忠臣蔵』に出演し、石川慶監督の『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞ほか、新人賞を席巻。「MIU404」(20)への印象的なゲスト出演を経て、「ドラゴン桜」(21)では藤井遼役でレギュラー出演。変幻自在の岸井ゆきの、最新映画が代表作に日曜劇場「アトムの童」では、アトム玩具を継いだひとり娘の“姫”こと富永海としてゲーム業界で闘っていた岸井ゆきの。一転、最新主演映画『ケイコ 目を澄ませて』では、ろう者のプロボクサーとしてリングに立ち、3か月に及ぶ徹底したトレーニングで別人のような佇まいを見せる。今作はベルリン、釜山、東京国際映画祭などに出品され、すでに観客からも絶賛が相次いでいる。セリフはほぼなく、手話やスパーリングといった“身体”という言語で話し、じっと“目を澄ませて”、葛藤しながらもボクシングを続けるケイコは、岸井さんにとって格別な思いを込めた役に。初日舞台挨拶では「この映画は生き方のお話です。色々な方に伝わるものがあると思う」と語り、「もっともっと羽ばたいて私たちから見えなくなるくらいまで行ってほしい。“映画”が皆さんにとって大事なものになる、そのきっかけとなるような作品になったら嬉しい」と力を込めていた。高橋一生とアロマンティック・アセクシャルの“ふたり”を演じたNHKよるドラ「恋せぬふたり」から始まった2022年は、ドラマ・映画・舞台と多忙を極めた。映画は『ケイコ』も含め5作品(うち主演2作)が公開。彩瀬まる原作の映画化『やがて海へと届く』では、“親友”・すみれ(浜辺美波)への言葉にできなかった想いと彼女を失った喪失感と向き合う主人公・真奈を繊細な情感で演じた。『やがて海へと届く』ドラマ「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」ではディーン・フジオカと組む科学者・最上に。『犬も食わねどチャーリーは笑う』では『凪待ち』以来3年ぶりに映画主演した香取慎吾と夫婦役となった。また、『ヒメアノ~ル』吉田恵輔監督が手がけた『神は見返りを求める』は、ムロツヨシ演じる見返りを求める男と恩を仇で返す女の物語。さえないYouTuber・ゆりちゃんが身体を張って、尊厳と引き換えに売れっ子へと変貌していく様を体現した。『神は見返りを求める』『愛がなんだ』で幅広く認知、日本映画界の売れっ子に1992年2月11日生まれ、神奈川県出身。2009年「小公女セイラ」で俳優デビュー。映画化もされた連続ドラマ「99.9 刑事専門弁護士」(16)や時代劇初挑戦となったNHK大河ドラマ「真田丸」(16)ほか、映画初主演『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17)で第39回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。連続テレビ小説「まんぷく」(18-19)を経て、今泉力哉監督の『愛がなんだ』(18)でブレイク。第43回日本アカデミー賞新人俳優賞に選ばれた。安定と信頼の仲野太賀という存在仲野太賀も2022年は引っ張りだことなり、まるで舞台のようなドラマ、実話のようなフィクションの作品が際立った。7月期「初恋の悪魔」では坂元裕二脚本のもと林遣都とW主演、松岡茉優、柄本佑と濃厚なミステリーコメディを作りあげ、とりわけ仲野さんが演じた馬淵悠日と松岡さんが演じたスカジャンの星砂と恋愛模様は観る者をヤキモキさせ、ときには涙を誘った。「初恋の悪魔」また、俳優・松尾諭の波瀾万丈なサクセスストーリーを描いたエッセイのドラマ化「拾われた男」では主人公・松戸諭を好演。井川遥ら有名俳優&監督がご本人役で登場し、『シン・ゴジラ』にも触れられ、松尾さん自身も登場。敏腕編集者役の夏帆、兄役の草彅剛、恋人役の伊藤沙莉ほか、岸井さんも出演するなど豪華なアンサンブルや、強運と縁に恵まれた男のリアルな物語はクセになる面白さ。実際はそれほど似ていなくても、仲野さんが松尾さんに見えてくる瞬間も!?「拾われた男」(C)2022 Disney & NHK Enterprises, Inc.そして、稽古は1日、本番は一発勝負の“ドラマ版ファーストテイク”と呼ばれるシットコム「ジャパニーズスタイル」は、飛び散る汗が目に見えるほどライブ感たっぷり。仲野さん演じる「虹の屋」の跡継ぎ・哲郎は、映画『桐島、部活やめるってよ』(12)からバレー部の補欠でリベロ(小泉風助)の設定が引き継がれ、旅館の面々から“リベロー”と呼ばれることに。「ジャパニーズ スタイル」8月に公開された映画『ぜんぶ、ボクのせい』で共演したオダギリジョーによる、ドラマ10「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」シーズン2にも参加。妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝出演の『ある男』ではキーパーソンに。わずかなシーンながら、さすがの安定感ある演技できっちりと仕事をした。2023年は、コロナ禍で中止となり無観客で収録・放送された幻の舞台「ウーマンリブvol.15『もうがまんできない』」が上演決定。「大人計画」の舞台に初参加する。「今日から俺は!!」から『すばらしき世界』までこなす役者に1993年2月7日生まれ、東京都出身。『那須少年記』(08)で映画初主演、『桐島、部活やめるってよ』ほか多数の作品に出演し、2016年にドラマ「ゆとりですがなにか」の新入社員・山岸ひろむ役を演じて一般層にもブレイク。「今日から俺は!!」(18)や『南瓜とマヨネーズ』(17)、『僕の好きな女の子』(19)、『泣く子はいねぇが』(20)など着実に実績を重ね、『すばらしき世界』(20)で第45回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。2022年エランドール賞 新人賞を受賞した。(上原礼子)■関連作品:カラダ探し 2022年10月14日より全国にて公開©2022「カラダ探し」製作委員会ある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会やがて海へと届く 2022年4月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©️2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMASマイ・ブロークン・マリコ 2022年9月30日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会バイオレンスアクション 2022年8月19日より全国にて公開©️浅井蓮次・沢田新・小学館/『バイオレンスアクション』製作委員会#マンホール 2023年2月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.そばかす 2022年12月16日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2022「そばかす」製作委員会
2022年12月27日第72回ベルリン国際映画祭ほか21の映画祭に出品された三宅唱監督の最新作『ケイコ 目を澄ませて』が、初日から作品を絶賛する口コミが映画ファンを中心にSNSで一気に広がり、都内劇場を中心に好調なスタートを切った。各界の著名人からも熱い感想が多く寄せられ、国内の映画賞にもノミネートするなど注目が高まる中、岸井ゆきのと三浦友和の絆を感じさせる場面写真が解禁となった。本作は、聴覚障がいと向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、彼女の生き方に着想を得て、『きみの鳥はうたえる』の三宅唱が新たに生み出した物語。新たに解禁となった場面写真は、会長(三浦友和)がケイコ(岸井ゆきの)に自分の被っていた帽子を譲り渡すシーンをおさめたもの。ケイコと会長の絆のアイコンともいえる「ピンクの帽子」について、映画ファンの中には、三宅監督が度々、取材の中で影響を受けた作品として『トップガン』などで知られるトニー・スコット監督作品について言及していることから、トニー・スコット監督へのオマージュではないかという考察の声も。映画レビューサイト「coco」ではTwitter上の映画ファンの注目作品ランキング第1位を獲得し、同日公開の大作を抑える結果に。SNSでは「紛れもない傑作!」「世界を心をありのまま映す、これぞ映画」「誰かの人生を変えるパワーに満ちた作品」という熱のある感想が溢れ、映画ファンだけでなく芸能界にも鑑賞者が広がっている。岸井さんと共演経験のある俳優の西田尚美はTwitterに「岸井さん、素晴らしかった…。映画館で観るべき映画だと思った。すごく集中した。目も耳も研ぎ澄まして、じーっと観ていた。聞こえる音が鮮明に残る。表情も」とコメント。「オードリー」の若林正恭は「エンドロールでこんな映画を何年もずっとずっと観たかったんだと心が震えていました。一生忘れない映画の一本になりました」、ミュージシャンの小沢健二は「その感覚に入りこみ、僕の毎日と地続きの、誰かの毎日を感じた99分間。濃密。すばらしいです」と投稿した。ドラマ「エルピス -希望、あるいは災い-」等のプロデューサー・佐野亜裕美も「連続ドラマでも小説でも漫画でもできない、映画でしかできないことというのがなんなのか、今まではわかっているようでわかっていなかったのかもしれない、と思わされる素晴らしい映画だった」など、各界の著名人たちからもSNSで続々と絶賛の声が寄せられている。なお、本作は「第77回毎日映画コンクール」にて、日本映画大賞・日本映画優秀賞、女優主演賞、男優助演賞、監督賞、撮影賞、録音賞の6部門にノミネートしており、今後の国内映画賞レースへの選出にも期待が高まる。『ケイコ 目を澄ませて』はテアトル新宿ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2022年12月22日岸井ゆきの主演、三浦友和を共演を迎えた三宅唱監督の最新作『ケイコ 目を澄ませて』。第72回ベルリン国際映画祭ほか21の映画祭に出品され、世界が熱視線を送る本作から、岸井さんと三浦さんがそれぞれに“ケイコ”の魅力を語る特別映像が解禁された。映像は耳の聞こえないボクサー・ケイコを演じた岸井さんと、彼女が通うジムの会長を演じた三浦さんのインタビューと本編映像を交えたもの。目元に大きな絆創膏を貼ったケイコの横顔から始まり、痛々しくもあるがどこか美しい彼女のその傷は、勝利を収めた試合で負った勲章でもある。そんなケイコに「いつまでボクシングを続けるの? もう十分じゃないの?」とたどたどしい手話で伝える母親の表情には、娘を心配する不安な気持ちが滲み出ている。この母親からの言葉を皮切りに、ケイコは自分が夢中になれることを周りに反対されながら続けていっていいのかと、今後の自分の人生について思いを巡らせるようになる。岸井さんはそんなケイコについて、好きなもの・ことに対する想いこそが似ていると分析し、「ケイコがボクシングに向ける情熱や想い、執着は、私が映画に賭ける想いだったり執着に似ていると思いました」と語る。また、性格の部分では口下手なところに共感するそうで、「ケイコは手話言語を使ったとしてもお喋りでは無いんです。でも思うことは沢山あるじゃないですか。けれど喋ることで消化するというような性格では無いので、想いだけが募っていく。それを書き留めることを私はよくします。ケイコも書き留めるという作業をするんです」と明かす。その話の通り、ケイコは自分の感情を文字や絵でノートに書き留めるが、会長に向けての手紙はたった1行で終わってしまう。それは彼女が1人で抱えこみ、悶々と悩みぬいた末の苦渋の決断だ。その手紙を受け取ることになる会長を演じた三浦さんは、ケイコという人物について、「ケイコは特別な人でもないし、これはサクセスストーリーでもないし。ボクサーは選手寿命も短い」と語りつつ、「でも、そこにものすごく賭けている人、そこから何かを得ようとしている人。何かを見つけ出して生きる糧にしたいと思っている人」と表現する。ケイコに寄り添う会長を演じた三浦さんならではのケイコ論であり、本編でも見られるシャドーボクシングをする2人の姿には、目に見えない確かな絆が感じられる。人生の岐路に立つ1人の女性の姿、誰しもが経験をするであろう挫折や葛藤、そして焦がれるほどの夢を抱くケイコの物語を見届けてみてほしい。『ケイコ 目を澄ませて』はテアトル新宿ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2022年12月16日岸井ゆきの主演、第72回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門に出品された『ケイコ 目を澄ませて』で、岸井さん演じる主人公の弟役で手話やギターを披露し、ボクシングにも挑んだ注目俳優・佐藤緋美の新場面写真が到着した。本作は、聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、彼女の生き方に着想を得た『きみの鳥はうたえる』の三宅唱が新たに生み出した物語。主人公のケイコ(岸井ゆきの)の弟・聖司を演じた佐藤緋美は、18年に寺山修司原作の舞台「書を捨てよ町へ出よう」で主演デビュー、『ウィーアーリトルゾンビーズ』(19/長久允監督)、『#ハンド全力』(20/松居大悟監督)などに出演し、2021年に出演した『ムーンライト・シャドウ』(エドモンド・ヨウ監督)では、亡き恋人のセーラー服を着て哀しみと向き合う独特の空気感を持つ柊役を見事に演じ、第31回日本映画批評家大賞の新人男優賞を受賞。佐藤緋美その後、ディズニープラス配信の「シコふんじゃた!」(22/周防正行総監督)、『少女は卒業しない』(23/中川駿監督)にも出演。さらに俳優業にとどまらず、HIMIとして音楽活動も行い、2020年にはレーベルAsilisを立ち上げ、2022年9月には3nd EP「KAERIMICHI」をリリースしたことも記憶に新しい。その独自の存在感で注目を集める彼が、本作では、愛想笑いが嫌いで嘘のつけない不器用な姉・ケイコと手話で会話し、日々、真っ直ぐに向き合っている素直な弟・聖司を演じた。今回解禁となった新場面写真2枚は、いずれも聖司の日常のワンシーンを切り取ったもの。自宅で彼女とギターを弾きならすシーンでは、アーティストでもある佐藤さんの等身大の姿であるかのような自然な笑みが映し出されている。本作で聖司の彼女を演じた中原ナナは、『ムーンライト・シャドウ』でも彼女役を演じており、2人の再共演にも注目だ。もうひとつは、ケイコが通うボクシングジムでの1シーン。姉に影響を受け、ボクシングと初めて向き合う本シーンでは、真剣に練習する姿が印象的。前日、ケイコに「ボクシングの何が楽しいのか?」「人を殴ることが怖くないのか?」を聞いた聖司は、「殴ると気持ちいい」が「殴ることは怖いに決まってる」という姉の言葉を聞いて、どこか安心しながらも「殴ったり殴られたり、頭おかしいよ」と言い放つのだが、そんな姉の気持ちを理解しようとするかのように無心に練習に取り組む姿が描かれる。そんな本作について佐藤さんは「監督自身がしっかりと触れ合って作っていた。その愛がすべて映像に出ているんだと思います」と作品が世界中で評価されている理由についてコメント。「街の音とかジムの中の音とか。静かさの中にある音から温かさが出てると感じられる映画です。とても楽しい時間を過ごさせていただきました」と監督がこだわった音について、そして本作への出演について語っている。『ケイコ 目を澄ませて』は12月16日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2022年12月01日「第72回ベルリン国際映画祭」エンカウンターズ部門に出品され、世界から熱視線が送られている三宅唱監督最新作『ケイコ 目を澄ませて』より、岸井ゆきの演じる主人公のケイコの様々な表情を切り取ったアザービジュアルが公開された。厳しいトレーニングを重ねて撮影に臨み、新境地を切り開いた岸井さんが演じるケイコは、愛想笑いが嫌いで嘘もつけない、聴覚障がいと向き合いながら、プロボクサーとしてリングに立つ。母親は「いつまで続けるつもりなの?」と迫り、言葉に出来ない想いが募り、休みをもらいたいとしたためた手紙を会長に渡せずにいたある日、ジムの閉鎖を知る。痛いのは嫌い、でもボクシングは好き。逃げ出したい、でも諦めたくない――矛盾した気持ちを抱え、自分の中でたくさんの想いに折り合いをつけながら揺れ動くケイコの姿に目が離せない。今回公開されたビジュアルでは、そんなケイコの様々な表情が写し出されており、不安や迷い、喜びや情熱といった心の揺れを想起させる。特に、目の上から血を流しリングの上での激戦の熱量そのままにこちらに鋭い視線をむけるビジュアルと、リングを降りた日常の中で物思いにふける横顔のビジュアルは、まさに動と静を体現したような、別人級のギャップを感じさせる。『ケイコ 目を澄ませて』は12月16日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2022年11月27日第72回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門に出品され、世界が熱視線を送る三宅唱監督の最新作『ケイコ 目を澄ませて』より、岸井ゆきのと三浦友和を写した場面写真が解禁された。本作は、聴覚障がいと向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、彼女の生き方に着想を得て、『きみの鳥はうたえる』の三宅唱が新たに生み出した物語。2月に開催されたベルリン国際映画祭でプレミア上映されると「すべての瞬間が心に響く」「間違いなく一見の価値あり」と熱い賛辞が次々に贈られ、その後も数多くの国際映画祭での上映が続いている。主人公・ケイコを演じた岸井さんは、厳しいトレーニングを重ねて撮影に臨み、新境地を切り開いた。ケイコの心の迷いやひたむきさ、そして美しさ。全てを内包した彼女の瞳を見つめているうちに、自然と涙が込み上げる作品となっている。この度、耳の聞こえないプロボクサーのケイコを演じた岸井さんと、その姿を見守るジムの会長を演じた三浦さんの2ショット写真が解禁となった。親子ほど年の離れている2人は、会話を多く交わさずとも、その姿勢、眼差しを通して確かな絆で結ばれている。2人でジムでミット打ちする瞬間も、河原でトレーニングに励む瞬間も、ケイコにとってはかけがえのない時間。並んで歩くふたりの写真には、キャップを被ったケイコの姿が写されているが、その赤いキャップは会長が彼女の頭に被せたもの。会長とボクサーという関係性の先にある、相棒のような空気感が漂ってくる1枚だ。撮影中、現場での三浦さんのことを岸井さんは「自分のシーンが無くても現場をそっと見守っていてくださいました。まさに会長の眼差しで」と回想する。また、「初めてお会いした時から、ケイコと会長の関係性を大事にしてくださっていると感じました」と語っている。一方、クランクインの日を思い返した三浦さんは「ジムで彼女の姿を見たときにはもうプロボクサーとしての身体に仕上がっていたんですよ」と明かした上で、「僕はそんな彼女をただ見守れば良かった。初共演でしたが、意思の疎通が暗黙の内にできたのは岸井さんの努力の賜物ですね」と岸井さんを称賛している。こうした役柄そのままの2人の関係性から、ケイコと会長の心がしっかりと通じ合っている様がスクリーンから自然と醸し出される。役を超えて共鳴し合う役者達の、繊細でありながら熱量が高い演技に注目したい。『ケイコ 目を澄ませて』は12月16日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2022年11月19日聴覚障害と向き合いながらプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに映画化、第72回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門に出品された岸井ゆきの主演映画『ケイコ 目を澄ませて』。この度、岸井さんが初のボクサー役に向け猛特訓を重ねたトレーニング&コメント映像が解禁となった。本作で岸井さんが演じたのは、実際にプロボクサーとして活躍していた小笠原恵子さんをモデルにした主人公“ケイコ”。ゴングの音も、セコンドの指示も、レフリーの声も聞こえない中でリングに立つボクサー役に挑んだ。キックボクシングの経験はあったものの、今回ボクシングにはじめて挑戦するにあたり、まずアトム級(女子の最軽量の階級)に体重が届かなかったため筋肉をつけながら増量することからスタート。当初はたとえボクシングであっても人を殴るということに対して、なかなか前向きになれなかったという岸井さん。しかし、日々練習を重ねていくうちに「これは自分自身との戦いなんだと気付き、意識が変わった」と語る。そこからは「とにかく強くなりたい」という一心で、ひたすら猛特訓を重ねたという。クランクインまでの3か月間、みっちりボクシング指導を行ってくれたのは劇中でもトレーナー役として登場する松浦慎一郎。さらに、三宅唱監督も岸井さんと一緒にトレーニングに挑み、撮影前からチーム一丸となり、文字通り体当たりで“ケイコ”を作り上げ信頼関係を築いていった。タッチマスという試合形式の練習時には、監督が体格差を気にしてガードに徹していると、岸井さんから「なんでパンチを打ってこないんですか? もっと本気でぶつかってきてください」とまっすぐに指摘を受けたそう。今回解禁となった映像は、監督と岸井さんのタッチマスの様子、また松浦さんとのスピード感あふれるミット打ちの様子をおさめたトレーニング映像。岸井の真剣なまなざしに注目。さらに、リングサイドで撮影にあたって初めて台本を読んだときの感想を語るコメント映像も解禁。はじめてのボクシング、はじめての手話の挑戦に不安もあったようだが、撮影前から監督がともに練習に取り組んでくれたことで言葉を交す以上に同じ思いを共有することができたと言い、2人の間で多くを語らなくとも理解できる関係性が築けたという。最終的には「とにかく信じてください!」という前向きな気持ちになれたと撮影をふり返っている。『ケイコ 目を澄ませて』は12月16日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2022年11月06日