「嵐」とゲストがアトラクション対決するバラエティ「VS嵐」が24日(木)放送となる。今回のゲストは映画『暗殺教室-卒業編-』から山田涼介、山本舞香、加藤清史郎、知英、椎名桔平、そして作品に出演している二宮和也は今回嵐チームではなくゲストチームへ。嵐サイドにはプラスワンゲストとしてお笑いコンビ「千鳥」が助っ人参戦する。両者が競うのは、吹き矢で『暗殺教室』に登場するキャラクター“殺せんせー”の風船をどれだけ割れるかという、作品にちなんだ新ゲーム「バルーンシューティング」。ゲストチームとして嵐のメンバーと対決することになった二宮さんは嵐のことを知り尽くしているだけに「勝ったも同然!」と宣言。「先祖は忍者だった」とまことしやかに言う椎名さんも自信満々。知英さんとともに嵐も驚く結果を残す。嵐の弱点を知り尽くした強敵・映画『暗殺教室-卒業編-』チームの前にさすがの嵐も大ピンチ。追い込まれた嵐の必死な姿は必見だ。「VS嵐」はフジテレビ系で24日(木)19時00分~放送。(笠緒)
2016年03月24日NTTドコモは1日、同社提供の「dヒッツ」において、アイドルグループ「嵐」のニューシングル「復活LOVE」(30秒バージョン)の独占配信を開始した。嵐の楽曲が定額制音楽配信サービスで公開されるのは初めてのことだという。1日より「dヒッツ」で配信される「復活LOVE」は30秒バージョンだが、同楽曲のCD発売後(2月中を予定)はフルバージョンも公開される。また、“別れ・旅立ち”をテーマにした9曲を合わせ全10曲構成の「嵐“復活LOVE”スペシャルプログラム-別れ・旅立ち編-」も配信する。いずれも4月30日までの期間限定となる。「dヒッツ」は、ドコモユーザー以外も利用可能な定額制音楽配信サービス。料金プランは、フルサービスが利用できる月額500円のコースと、プレイリスト機能「myヒッツ」が使えないなど一部機能が制限される月額300円のコースが用意されている。初回申し込みからの31日間は無料で利用可能。嵐“復活LOVE”スペシャルプログラム-別れ・旅立ち編- : 収録曲1.復活LOVE2.マイガール3.Beautiful days4.アオゾラペダル5.台風ジェネレーション-Typhoon Generation-6.冬のニオイ7.忘れられない8.リフレイン9.ひとりじゃないさ10.君が笑えるように
2016年02月01日1月1日21時より日本テレビ系にて放送された「嵐にしやがれ 嵐旅館スペシャル」の中で、「嵐」の大野智が4月期放送の連続ドラマの主演を務めることが明らかとなった。同番組にて、大野さんは「大野智のジャニーズ匠の会」というコーナーを担当。ゲストには、2015年にデビュー20周年を迎え、大人気番組「学校へ行こう!」が一夜限りの復活を果たすなど大活躍だった「V6」の長野博や、「NEWS」のメンバーにして作家活動も行い、処女作の映画化『ピンクとグレー』の公開やドラマ化「傘をもたない蟻たちは」の放送が控える加藤シゲアキ、そして、2015年に初の「24時間テレビ」メインパーソナリティーを務め、年末には初の単独カウントダウンコンサートを京セラドームにて開催した「Hey!Say!JUMP」のメンバー・伊野尾慧が出演。同じ事務所の中でも一芸に秀でたメンバーたちと共にコーナーを進める中で、「今年の抱負」についての話に。すると突如、番組ディレクターが大野さんの春ドラマ主演について言及!大野さんは「それ言っちゃダメなやつでしょ」と驚きの表情をみせるが、ディレクターはさらに“老舗旅館の二代目”という役どころでラブコメに挑戦することまで明かした。大野さんはゲストに3人から「『ラブコメやりたい、やりたい!』って言ったの?」と茶化されながらも「俺が言うわけ無いでしょ!」「ラブコメ初挑戦!みんな観てね!」と照れながらドラマの宣伝を行った。今回の件について「嵐にしやがれ」のチーフプロデューサーと、ドラマプロデューサーからコメントが届いた。■「嵐にしやがれ」チーフプロデューサー田中宏史2016年元日に放送した「嵐にしやがれ」の中で、番組チーフプロデューサーとして何か新しい事を発表したいと思っていたので、うれしいです。急遽ではありますが、通常では考えられないタイミングでの情報解禁を関係各所お許し頂き、本当に感謝しております。「嵐にしやがれ」では今後も大野さん主演ドラマに関して様々なコラボを行わせて頂ければと思っております。■ドラマプロデューサー櫨山裕子いままで「嵐にしやがれ」さんには番宣などでたいへんお世話になっておりますが日本テレビの2016年社運を賭けた大切な大切な大野さん主演ドラマの初出し発表を寒風吹きすさぶ雪原でこんな形で、しかも元旦に…新しいことを発表したいにもほどがある…。この貸しはきっと返してもらいますから!大野さん主演ドラマは2016年4月期放送予定。(text:cinemacafe.net)
2016年01月05日大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の5人が、「何でもない事を嵐がスペシャルにする」というテーマのもと、様々な企画を体当たりで行うバラエティー番組「嵐にしやがれ」が、10月10日(土)22時15分から「90分拡大スペシャル」を放送。ゲストに、同日21時より放送開始のドラマ「掟上今日子の備忘録」で主演を務める新垣結衣が登場することが分かった。「嵐にしやがれ 90分拡大スペシャル」では、新垣さんが、「ガッキーが声を大にして言いたい10のこと」という企画に挑戦。「嵐」メンバーとは何度も共演している新垣さんだが、それでもまだまだ「嵐」に言えてない「10のこと」を発表した。「10のこと」の中には、「私の夢」という項目があり、新垣さんが海鮮丼を食べることに挑戦。これは、新垣さんは基本的に海鮮類の生ものが苦手で食べて来ず、お寿司屋にも行かなかったが、最近、友人たちとネギトロ丼を食べる機会があり、食べてみたら意外と食べれることを発見したという。収録では、イクラ、エビ、うにを徐々に食べられるかを試していき、見事、最後に海鮮丼が食べれるかどうかにチャレンジ。果たして、新垣さん海鮮丼を食べられたのか。どんな食レポートをしてくれるのか?こちらは放送をチェックしてほしい。このほかにも、「特技」として「片目をうまくつぶれること」を披露。また、「実は、速く動けます」と題して「嵐」とバドミントンで対決。「一緒に作りたい」では、「嵐」のメンバーと一緒に「消しゴムはんこ作り」に挑戦した。そして今回の90分スペシャルでは、東北ロケ企画「NEWS ZERO未満」(仮)を放送。「嵐」の東北コンサート終了後、「NEWS ZERO」に出演するため帰京した櫻井さん以外の4人が東北ロケして地元で話題のニュースを探索した。松本さんは、東日本大震災で全壊してしまった石巻魚市場へロケに。今年9月1日、4年半ぶりに悲願の全面再開したこの市場では、競りの入札や衛生面の管理などをコンピュータで行うハイテク化した市場をリポート。さらに鮫浦漁港のホヤ漁に同行し、初めてホヤを食べたという。大野さんが訪れたのは、宮城県石巻市。島民より猫の方が多いという田代島、通称「猫の島」に出向き、地元の方から猫にまつわるニュースを聞き出した。また石巻で生まれた“石巻こけし”作りにも挑戦。相葉さんは、福島県耶麻郡にある五色沼へ。五色沼に生息するある幻の生物を見ることが出来れば“願いが叶い幸せになれる”という言い伝えを頼りに、必死にこの幻の生物を探索。また、天栄村に行き、これから売り出し予定の謎の野菜の正体に迫るという。二宮さんは、山形の長井市民が挑む、連続けん玉の世界記録を目指す大会に潜入。小学校の頃からけん玉が得意と豪語する二宮さんも飛び入り参加し、さらには、山形県一大イベント、日本一の芋煮会フェスにも参加。会の人たちとどんな交流をするのか注目だ。「掟上今日子の備忘録」は10月10日(土)21時より日本テレビにて放送開始。「嵐にしやがれ 90分拡大スペシャル」は10月10日(土)22時15分より日本テレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年10月07日「嵐」の大野智、櫻井翔、松本潤、二宮和也、相葉雅紀と豪華ゲストが様々なスタジオアトラクションで対決する大人気番組「VS嵐」。この度、サッカーポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド、さらに、サッカーブラジル代表のネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオールが、それぞれスペシャルゲストとして番組に初登場することが明らかとなった。いままでも様々なスポーツ選手がゲストとして登場してきた本番組だが、日本以外の国に国籍を持つスポーツ選手が登場するのは今回が初めて。ロナウドとネイマールは、別々に都内スタジオにて収録したようで、本番組の人気アトラクション「キッキングスナイパー」に挑戦。ベルトコンベアーから流れてくる積み重なった缶状のターゲットにむけて、バランスボールを蹴り、いくつターゲットを倒せたかを競うアトラクションということで、世界最高のストライカーである2人がどのような活躍を見せるのか、いまから期待が高まる。先に行われたロナウドの収録では、嵐の5人は自分たちの名前が入った特製のサッカー日本代表ユニフォームに身を包み迎え入れる気合の入れ様。ロナウドも自信の程を聞かれ「初めてというのは言い訳になりません。全部倒します」と、気合を見せた。ゲームが始まると、嵐はレギュラー収録のときには滅多に見られないほどの好成績を叩き出し、櫻井さんが「レギュラーの時より調子が良い」と褒めると、ロナウドが「僕がいるからモチベーションが上がっているのかな」と冗談めかして言い、スタジオが笑いに包まれる場面も。ロナウがゲームに負ければ、着ているポロシャツを嵐にプレゼントするという賭けも行われたそうなので、勝負の行方やロナウドの美技は10月の放送でチェックしてほしい。そしてネイマールの収録は、なんと嵐には何も知らせずサプライズでの登場!嵐と対決する敵チームの「キッキングスナイパー」助っ人として現れたネイマールを見て、嵐はぼう然、そして「本物!?」と大興奮。最後には、嵐がボールセッティングをし、ネイマールが一人で「キッキングスナイパー」に挑戦する特別版をやることに。松本さんが「どれくらい倒せそうですか?」と聞くと、ネイマールは「未知数ですが、全て倒すことに挑戦しましょうか」と笑顔で回答。スタジオ全員が「すごすぎる!」と叫んだネイマールの挑戦と、勝負の行方は必見だ。こちらは8月13日(木)の放送回を予定。収録を終えた嵐は感無量の様子で、「日本に来られたタイミングで、あえて『VS嵐』に来ていただけるというのはとてもうれしいことです。お2人に限らずではありますが、サッカー選手の方に実際にキッキングスナイパーをやっていただけるということ、そして、こんなに近い距離感でそれを見られるということは、本当に幸せなことだと思います」(櫻井さん)、「個人的な話になりますが、実際に現地の試合を観に行ったことがあるのがFCバルセロナだけなので、その選手が、間近でキッキングスナイパーに挑戦されているということが、本当にうれしかったです。また、お2人とも楽しんでくださっていたことが、とても良かったです。『VS嵐』は良い番組だな、と思いました(笑)」(松本さん)とコメント。さらに、「テレビでしかお二人を見たことは無かったのですが、今回、キッキングスナイパーに挑戦していただいて、ボールを蹴る音から既に、もう全然違って驚きました」(大野さん)、「テレビでしか見たことの無いスーパースターのお2方だったので、まさか来てくれるとは夢にも思わなかったですし、ネイマール選手においては何も知らない中で、突然来られたのでビックリしました」(相葉さん)、「お2人はまさしくスーパースターなので今回、お会いすることができて、本当に光栄ですし、とても幸運だな、と思いました」(二宮さん)とそれぞれに感想を述べた。そして7月16日(木)の今夜は、福士蒼汰率いる月9「恋仲」チームが参戦。今後も、豪華ゲスト陣が続々と出演する本番組から目が離せない。「VS嵐」は毎週木曜19時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年07月16日何かと気分が落ち込みがちな秋。寒いからといってお家にこもっていると、余計なことばかり浮かんできて、考えごとの無限ループに陥ってしまうことってありますよね。本を読んでも、人に会ってもなんだか気分がスッキリしない……。そんなときは、気分転換に絶景スポットで紅葉狩りをして、疲れた心を癒してみては?今回は、ささくれだった秋の女心を優しく癒してくれる、全国の絶景紅葉スポットをご紹介します。嵐山渓谷(埼玉県嵐山町)(photo by 嵐山町公式サイト)都内に住んでいる方には、都心から約1時間で行ける嵐山(らんざん)渓谷がおすすめ!ここは、関東でも京都・嵐山の雰囲気を楽しむことができる場所で、明治時代の歌人で思想家の与謝野晶子も訪れたといいます。男女平等を唱え、自分の信念を持ち続けた彼女は、ここで自然を題材に歌を詠んだそう。仕事や恋愛でお疲れ気味のときでも、ここで大自然に溶け込めば、新たな力が湧いてくるかもしれません。絶景ポイントは、塩沢冠水橋から上流へ向かう散策路。そして、展望台から与謝野晶子歌碑へ通じる遊歩道です。映画に出てきそうなロマンチックな遊歩道は、きちんと整備されているので歩きやすいのもうれしいですね。仕事や恋愛で忙しい毎日を送っていても、ここなら手軽に半日旅行に出かけられそうです。紅葉の見ごろ:11月下旬~12月上旬香嵐渓(愛知県豊田市)(Photo by 足助観光協会)中部地方のオススメ絶景ポイントは、香嵐渓(こうらんけい)の巴川。この時期、水鏡にはほとりに茂るカエデが映り込んでいます。夜にはライトアップもあるので、いっそう幻想的に。水鏡の全景は、巴橋から見ることができますよ。儚くも美しい、巴川の水鏡に映り込んだ紅葉…….。さて、あなたの表情は、他人からどんなふうに見えているでしょうか?顔は、その人となりを映し出す鏡のようなもの。落ち込んで暗い顔のとき、水鏡が表情の大切さを思い出させてくれることでしょう。また、11月に開催されているもみじまつりでは、昔懐かしい出店を楽しめます。童心にかえって遊んでみれば、忘れていた無邪気さを取り戻せるかもれません。紅葉の見ごろ:11月中旬~12月初旬東福寺(京都府京都市)(Photo by 東福寺公式サイト)紅葉といえば京都!その京都のオススメ絶景紅葉スポットは、定番の清水寺ではなく東福寺(とうふくじ)です。ここの見どころは、なんといっても通天橋。なんと、6万坪ものカエデが見られるということで、この時期は連日大変な賑わいを見せています。まるで大海のように広がる紅葉を見れば、自然の壮大さに思わず自分の悩みも忘れてしまうはず。また、東福寺近くの今熊野商店街は、昔から続くお店が軒を連ね、どことなく懐かしさを覚える場所。ブラリと立ち寄ってお買い物でもしてみれば、まるで京都の住人になったような気分になれそうですね。紅葉の見ごろ:11月下旬~12月上旬いかがでしたか?いつもはテレビで見るだけの紅葉も、実際に足を運んでみると、映像とは違った格別の美しさに感動すること間違いなしです。さらに、紅葉を見ることで癒され、精神的にポジティブな影響を与えてくれるかもしれません。さあ、早速「紅葉狩りの計画」を立ててみませんか?Image photo by Pinterest
2014年11月04日全国には閉鎖されないものの、使われなくなっているトンネルがいくつかある。こうしたトンネルはいつの間にか“心霊スポット”と称されてしまうこともあるのだが、中でも愛知県豊田市の山奥にあるトンネルは、“何か”を感じてしまう場所なんだとか……。名古屋人なら誰でも知っているというこのトンネル、勇気を出して体験してきた。トンネルは通称、「旧伊勢神トンネル」と呼ばれている。現在は新しいトンネルも開通しており、両者を分けるために“旧”が付けられている。正確には「伊世賀美隧道(いせがみずいどう)」という呼び名だ。先に言っておくと、筆者に霊感はない。幽霊も前世も信じないクールな男だ。しかし、学生時代の肝試しでこのトンネルに連れてこられたことは何度かある。その肝試しの経験から断言しよう。この「旧伊勢神トンネル」は、率直に男でも怖さを感じてしまう場所である。名古屋からは「猿投グリーンロード」を経由して国道153号線(飯田街道)を通り、香嵐渓(こうらんけい)で有名な足助(あすけ)を超えトンネルのある伊勢神峠に向かった。名古屋からは高速伝いに、約1時間半くらいだろうか。新・伊勢神トンネルの手前で左折して坂道を登る。取材に訪れたのは2月。そのため、道路がところどころ雪で凍結していたので恐る恐るハンドルを握って進む。走ること1分足らずで旧伊勢神トンネルが姿を現す。そうそうここだ。見るからに鬱蒼(うっそう)とした暗がり。馬蹄(ばてい)型をした石造りのトンネルがぽっかりと口を開けている。到着した途端、道路の凍結でタイヤが少しスリップ。クルマを一旦止め歩いてトンネルに近づいてみる。トンネルを形づくる花崗岩は、どれも黒っぽく苔(こけ)むしていて、雨上がりなのかじっとりとぬれている。枯れ草が左右から覆(お)いかぶさり、道路標識には暴走族の落書きがそのままになっている。たまたまそこに居合わせていたカラスの声も、静寂の中で響く演出のようでムード満点のおどろおどろしさ。この旧伊勢神トンネルは明治30年(1897)に竣工。なんと110年以上も前のトンネルなのである!三河(愛知)と伊那谷(長野)を結ぶ飯田街道は、善光寺参りの人々や中馬(馬を使った物資輸送)でかつては賑(にぎ)わっていた。中でも標高800メートルの伊勢神峠は、山越えの難所として有名だったらしく、当時はこのトンネルが開通したことで荷馬車の通行も可能となり、人々の物流はかなり便利になったようだ。しかし時代は変わった。自動車の大型化によりトンネルの相互通行は困難となり、昭和35年(1960)には50メートルほど下に、長さ1,200メートルの新しいトンネルが造られた。次第に旧トンネルは利用されなくなり、やがて人々の記憶からも消えていったのだ。そしていつの頃からか、忘れられた古いトンネルの周辺では、「女性の幽霊が出る」「子どもの霊を見た」という噂が立つようになった。かつての筆者のように、興味本位の肝試しで訪れる人もあり、また、暴走族がたむろする季節もあるなど、違った意味でも怖いスポットになっていったのである。そもそも、なぜ旧伊勢神トンネルが「心霊スポット」になってしまったのか、地元っ子の筆者ですら詳しくは知らない。聞いた噂(うわさ)では、「工事の完成のために人柱を埋めた」というものもあるが、真偽は全く定かではない。しかし「伊勢神トンネルで幽霊を見た」という話は、今やインターネットを検索すればワンサカ出てくる。一時期は全国ネットのテレビでも取り上げられ、当時まだご存命だった霊能者の宜保愛子さんが伊勢神トンネルを訪れ、「トンネルの工事中に死者が出た。その霊が成仏せずに幽霊となっているようですね」と断言し、除霊を行っていた姿をテレビで見た記憶がある。そんなメディアでの派手な取りあげられ方がウソのように、筆者の目の前の入り口は悲しいくらいに静かだ。はっきり言って怖い……。クルマごと吸い込まれそうな錯覚に陥るが、意を決して全長約300メートルのトンネルに突入した。幅はやはり狭く、自家用車でも対面通行は難しいというレベルだ。坑口に入るやいなや、ガタッ!という音がしてクルマは大きく揺れ始める。アスファルトがガタガタになっている。スピードを緩めトンネルの中を見回す。照明がないため、クルマのヘッドライトだけが頼りという状態だ。トンネル内部も汚れており、石組みでところどころ暴走族の落書きまで見える。そしてなぜだかこのトンネル、音響効果はバツグンなのだ。エンジンの音がトンネル内でこだまし、エンジンが絶叫しているような状態だった。幸いなことに今回、筆者は何かを「見る」ことはなく、反対側の坑口にたどり着いた。坑口に生えていた苔は、トンネルでの恐怖も相まってか、先の口のよりも一層深く、ぞっとするような色彩に感じられた。「伊世賀美隧道」の看板文字までもが、ホラー映画に出てきそうなくらい苔むしている。一昔前までは、人々の物流を支える道であったというのに。少しもの悲しい気持ちにもなりながらトンネルを後にした……。はずだったのだが、トンネルを出てしばらく走った先の道が完全に凍結していたため、夜も更けた時間に真っ暗な旧伊勢神トンネルを通って引き返すことになったのだ。入り口付近に陽光が差し込む昼間ならまだしも、完全に日が落ちた後だと、暗闇で得体のしれない何かがこちらをうかがっているのでは、という錯覚にとらわれてしまう。とはいえ、辺りの様子を見ながら徐行運転するのもある意味恐ろしい。なんせこのトンネル、幅が狭いのに一通ではないのだ。反対側から大型車が来た場合には道を譲るため、行ったり来たりを繰り返さなければならなくなる可能性だってある。この旧伊勢神トンネルで度胸を試したいという方、よほどの度胸を用意して、夜に訪れていただくといいだろう。きっと、「もう二度と度胸試しなどするものか!」と実感できるはずだ。●information旧伊勢神トンネル愛知県豊田市明川町通リ洞 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年03月16日