株式会社ハナヤマ(本社:東京都千代田区/代表取締役:小林 邦広)が2023年7月29日に発売する、動物園経営ボードゲーム『TAKUMI ZOO』が、日本おもちゃ大賞2023コミュニケーション・トイ部門で優秀賞を受賞しました。TAKUMI ZOO(1)■「TAKUMI ZOO」とは?「TAKUMI ZOO」は、動物園経営ボードゲームです。地形をパネルで作って土地を開拓し、12ターンの間、地形に合わせて動物を売り買いし、お金とポイントを稼いで、いかに立派な動物園を作りあげたかをポイントで競う、“拡大再生産”ゲームです。最後に勝敗を分けるのは、お金ではありません。いかに人気の動物を集めて動物園の魅力を高めるかがポイントになります。TAKUMI ZOO(2)■開発の経緯「TAKUMI ZOO」のゲームデザイン、イラストレーションは、現在小学5年生の南端 匠君。4歳からたくさんのボードゲームで遊んできました。この度発売になる「TAKUMI ZOO」の原型は、匠君が小学校1年生の夏休みに自由研究として作成した「たくみ ZOO」。友達と遊ぶことができるボードゲームとして考案しました。とてもよくできていたため、両親は世に出す機会を探っていいました。そんな時に見つけたSTEAM Toy Contest2021に応募したところ、キッズクリエイター賞を受賞。同コンテストにスポンサー企業として参加していた株式会社ハナヤマが製品化に協力し、ゲームマーケット2022春で発売しました。以後、株式会社ハナヤマの公式通販HANAYAMA ONLINE STOREで販売してまいりました。各種メディアでも取り上げられ、一般発売のご要望が高まる中、この度、一般流通版の発売が決定しました。TAKUMI ZOO(3)匠君が小学1年生の夏休みに作ったオリジナル版「たくみ ZOO」。すべてのコンポーネントが手作りで、動物チップは1枚1枚すべて違うイラストのプラバン製。製作期間は40日(夏休み全部)。■「TAKUMI ZOO」の魅力(1) ゲームバランスの良さ運の要素が入る土地の開拓、動物の売り買いの戦略性のバランスが良く、長くも短くもない12ラウンド、プレイ時間も適度な30分~に集約されているので飽きずに楽しめます。完成した動物園について、プレイヤー同士でツッコミ合うのも楽しいゲームです。一人でも遊ぶことができ、4人まで楽しめます。一般流通版やボードや駒が大きくなり遊びやすく改善されました。(2) 匠君によるイラストレーション動物などすべてのイラストレーションは匠君によるもの。味があり、かわいい動物たちに癒されてください。(3) ご家族でサポート匠君が作ったゲームを世に出したいと可能性を探り、見事製品化させたのはご両親の献身的なサポートの賜物です。■東京おもちゃショー2023に来場します。南端 匠君は6月11日(日)に、東京おもちゃショー2023に来場します。株式会社ハナヤマブース(西1-24)で、TAKUMI ZOOの楽しさを皆様にご紹介します。今回、ゲームマーケットやHANAYAMA ONLINE STOREで販売してきた従来版のTAKUMI ZOOを匠君自ら販売いたします。数に限りがございますので予めご了承ください。■「TAKUMI ZOO」詳細商品名 :「TAKUMI ZOO」ゲームデザイン・イラストレーション:南端 匠(TAKUMI MINAMIBATA)対象年齢 :6歳~プレイ人数 :1~4人プレイ時間 :30分~価格 :3,300円(税込)発売日 :2023年7月29日(土)初年度販売計画数量 :5,000個■日本おもちゃ大賞2023多くのみなさまに、おもちゃを「知ってもらおう」「楽しんでもらおう」と創設された日本おもちゃ大賞は、今回で15回目。みなさまの笑顔をエネルギー源にして、おもちゃメーカーが生み出していくおもちゃたち。入賞したおもちゃは東京おもちゃショー2023の会場にも展示いたします。■STEAM Toy Contest 2021主催 :ワンダーラボスペシャルスポンサー:Google/小学館/ハナヤマ知的好奇心を刺激し、心が踊るような新しいトイのアイデアを募集するクリエイターアワードです。新しい時代の学びとして注目されている「STEAM教育」の領域で、まだ誰も見たことがないような遊びのアイデアが生まれることを楽しみにしています。■株式会社ハナヤマ会社概要社名 : 株式会社ハナヤマ代表者名 : 代表取締役 小林 邦広(コバヤシ クニヒロ)本社所在地 : 〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町1-25 秋葉原鴻池ビル6Fホームページ: 【消費者お問い合わせ先】株式会社ハナヤマ お客様相談センター(フリーダイヤル) 0120-910-922 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月08日「今回の賞をいただけると聞いたとき、実はちょっと落ち込んでる時期でして、救われた思いでした」5月16日、「第32回日本映画批評家大賞」で特別主演男優賞に選ばれた岡田准一(42)はこう話した。同じく授賞式に出席していた中井貴一(61)の楽屋へ挨拶に行ったところ、思いがけない贈り物があったという。「『君の活躍、君のやっていること、君の思いを受けてこれを君に託します』とおっしゃって僕に渡してくれました」(岡田)それは、中井が故・高倉健さん(享年83)からゆずり受けた腕時計だった。実は岡田は“健さんゆかりのダイヤ”も所有している。そのダイヤは、昭和の名優・志村喬さん(享年76)がもともと持っていたものだという。「岡田さんはかねて健さんへの尊敬を口にしています。’15年の第38回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞した際には『人が人を思うことの大切さを伝えてこられた高倉健さんのおかげでここに立てている』とスピーチしています」(芸能記者)直接の面識こそない2人。だが岡田にとって、健さんとの絆を感じられる場所がある。兵庫県にある志村喬記念館だ。「’13年ごろ、岡田さんは“志村喬記念館で役者として勉強してきなさい”という健さんからのアドバイスを人づてに聞いたそうです。志村さんはあの健さんが憧れた役者。岡田さんは早速訪れましたが、人柄から演技まで学ぶものが多かったようですね」(前出・芸能記者)’14年に放送された『24時間テレビ』(日本テレビ系)でも、岡田は同館を訪問。番組内で館長の宇治紘三さんが、岡田にとって思いがけない言葉を明かした。「健さんが“最近気骨のある男性俳優が出てきてうれしい”と岡田さんのことを評しているんです」思わぬ大先輩からの後継指名だった……。岡田は目頭を押さえ、「とてつもない大事なものを言われている気がする……」と絞り出すのが精いっぱいだった。その後も健さんの“遺言”を確かめるように記念館への訪問を続けている岡田。今回、館長の宇治さんにあらためて話を聞いた。「岡田さんはこれまでうちに5回来られていますが、いつも志村さんの生家跡に残る松の木を抱きかかえ、じっと幹に耳を当てるんですね。志村さんや健さんの声を聴いているのかもしれません」偉大な先輩たちの声に導かれ、俳優・岡田准一は更なる高みへ。
2023年06月02日2022年・第75回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞したモロッコ映画『青いカフタンの仕立て屋』から、伝統衣装カフタンドレスを紡ぐ繊細な手仕事を映した本編映像が解禁となった。2021年、日本初公開されたモロッコの長編映画『モロッコ、彼女たちの朝』(19)が大ヒットしたマリヤム・トゥザニ監督の最新作。本作で描かれるのは、民族衣装のカフタンを作る仕立て屋。カフタンとは結婚式や宗教行事などフォーマルな席に欠かせない伝統衣装で、コードや飾りボタンなどで華やかに刺繍されたオーダーメイドの高級品。母から娘へと受け継がれる着物のようなものが、安価で手早く仕上がるミシン刺繍が普及した現在、手間暇かかる手刺繍をほどこすカフタン職人は貴重な存在となっている。この度解禁となったのは、仕立て屋ハリムが、滑らかなペトロールブルーのシルク地に刺繍を施す繊細な手仕事のシーン。ため息が出るほどに艶やかな、カフタンドレスを紡ぐシーンだが、マリヤム・トゥザニ監督は、伝統を守る仕立て職人の指先にレンズを向け、撮影監督とともに官能的な映像を作り上げた。監督は本作で、消えゆく伝統工芸の美しさを伝える一方で、本作では男性の生きづらさを生むタブーに踏み込み、前作以上に挑発的なラストを作り上げた。戒律と法律が異性愛しか許さないモロッコ社会には、真の自分を隠して生きる人々がいる。伝統を守る仕事を愛しながら、自分自身は伝統からはじかれた存在と苦悩する1人の男、ハリムとその妻のミナ、そして若い職人のユーセフ。1針、1針、想いを込めながらドレスを紡いでいくモロッコ伝統工芸が3人の濃厚な時間を彩る。『青いカフタンの仕立て屋』は6月16日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年05月31日先日の第59回百想芸術大賞がそうであったように、韓国ドラマでは女性主人公や女性脚本家らの作品が高い評価を集めている。映画界でも興行収入を稼ぐ大作映画としてはまだまだでも、インディペンデント映画には日本でも話題を呼んだ『はちどり』のキム・ボラから、ぺ・ドゥナと再タッグを組んだ『あしたの少女』のチョン・ジュリ、キム・へスを主演に迎えた『ひかり探して』のパク・チワン、『野球少女』イ・ジュヨン主演の『なまず』のイ・オクソプなど、今後が楽しみな同世代の女性映画作家たちが次々と現れている。『同じ下着を着るふたりの女』という、風変わりなタイトルの長編デビュー作を手がけたキム・セイン監督は、この系譜に連なる新時代の女性映画作家の1人だ。“同じ下着を着るふたりの女”とは実の母と娘のことではあるが、これまでの韓国映画ではあまり見ることのなかった母娘の愛憎関係が痛々しいまでに描かれている。母娘関係の幻想を打ち破る!?例えば、ベストセラーを映画化したキム・ドヨン監督『82年生まれ、キム・ジヨン』には、ワンオペや姑との関係、再就職の困難などから心を病んでしまった現代に生きる娘(チョン・ユミ)の悲痛に共感を寄せ、申し訳ないと涙を流す母(キム・ミギョン)が描かれていた。『はちどり』でも父や兄に叩かれ、大好きな先生が突然いなくなった娘(パク・ジフ)のために好物のチヂミを作る母(イ・スンヨン)の姿があった。『野球少女』で生活のために自分の人生を犠牲にしたと語った母(ヨム・ヘラン)が、プロ選手になりたい娘(イ・ジュヨン)の夢に反対を続けていたのは、その道を進むことの苦労から娘を守るためでもあった。そこには自分が通ってきた道をわが娘には歩んでほしくない、少なくとも自分以上の幸福をつかんでほしいという切なる願いが込められた愛情があった。ところが!『同じ下着を着るふたりの女』に登場する母と娘はまるで違う。娘イジョン(イム・ジホ)と同じ下着を共用し、娘が洗濯している傍から、まだびしょ濡れの下着をそのまま履いて気ままに出かけていく、それが母スギョン(ヤン・マルボク)である。“毒親”と呼ぶには簡単すぎるほど、娘はおそらく毎時毎分毎秒「なぜ、この女が母親なのか?」という問いを続けてきたはずだ。なのに、娘は母のもとから去ることができない。学習教材を販売する会社でアルバイトをする娘は「お金が貯まるまで」を言い訳に、30歳を目前しても母と一緒に暮らしている。最近の作品で母娘関係を描いたものとして、母が校内暴力を受けた娘を突き放し、絶望に突き落とした側の1人となった「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」が一瞬思い浮かんだが、本作の娘はそこまで母を憎みきれずにおり、“私を見てほしい”という一抹の寂しさをずっと抱えてもいる。そして母も、娘を一切愛してないわけではない。本作ではそんな娘がある日、一度、母から逃げてみたことで物語が大きく動き始めていく。真の解放と自立は、“自分の下着”を身につけることから始まる家を飛び出した娘イジョンに理解を示し、受け入れてくれた(かに見えた)のは、おそらく同じ境遇を生き抜いてきた、いま自立しようとしている職場の後輩ソヒ(チョン・ボラム)だった。ソヒは、最初は単なる同僚の親切心として、もしくはパワハラをヴェールに包む上司への反発としての連帯か、イジョンの母娘関係に共鳴した仲間としての本能のようなものが働いたのかもしれないが、やがて依存グセが抜けないイジョンから離れてしまう。一方、若くしてイジョンを産み、ひとりで育ててきた母スギョンは交際中の男性と再婚の兆しが見えて浮かれるが、彼が自分より娘ソラの機嫌を伺う様子が気に食わない。その男も酷いもので、どこか「夫婦の世界」のあの夫のようなところがある。お互い、うまくいかなくなった母娘ふたりは再会して、また同じ食卓を囲んでしまうのだ。キム・セイン監督は本作を、『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督や『バッカス・レディ』のイ・ジェヨン監督、上記の『ひかり探して』のパク・チワン監督らを輩出した韓国映画アカデミー(KAFA)の卒業制作作品として手がけた。東京フィルメックスで本作が上映された際には、「最初に企画概要を書いた当時、母親に対するネガティブな感情をここまでむき出しにした作品は他になかった。他人には共感できない私だけの感情だったら……と不安になり、母子関係の本をたくさん読みました」と吐露し、「(精神科医の)斎藤環さんや(「母がしんどい」の)田房永子さんの漫画といった日本の本にも感銘を受け、スタッフに配って一緒に読みました」と語ったことがある。「なぜ、この女が母親なのか?」一度もそう思ったことのない娘は幸せなのかもしれない。愛憎が積み重なり抑圧されてきた娘と、それに対してあまりに無自覚で毎日を生き抜くしかなかった母との終わりのない闘い。母と娘のふたりのぶつかり合いは、それはそれは痛いもので、血も付きまとう。そこからの自立を、誰もが一生身につけていく“下着”というものを通して描いて見せたキム・セイン監督にはただただ感服する。真の解放、自立とは、自分だけの下着を身につけることから始まるのだ。日本より先にフェミニズムやシスターフッドが現れてきた韓国映画ではあるものの、これまでに描かれてきた様々な立場の女性たちの熾烈な闘い方を思えば、母と娘となった途端になぜか少し“甘く”なってしまいがちではなかったか。本作には、むしろこっちのほうがリアルだと思える生の息づかいがある。痛烈で、激しくて、悲しくても、最も身近に感じられる女性映画となり得るのだ。『同じ下着を着るふたりの女』はシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開中。(上原礼子)
2023年05月20日「第32回日本映画批評家大賞」授賞式が16日に都内で行われ、受賞者が登場した。沖縄戦について描いた『島守の塔』で助演女優賞に輝いた吉岡里帆は、「観てくださった方の口コミだったりですとか、今の情勢に対する思いを持っていらっしゃる方の共鳴していただくような気持ちによって支えられた映画なのかなと感じていました」と振り返る。「とにかく平和な国である日本を、新しい世代としてこれからも守っていかないといけないと思いますし、そういう気持ちが込められた大切な作品でした」と思いを表した。撮影に対しては「撮影に入る前の準備期間がすごく大切な時間になりまして、自分自身が無知であることを痛感する毎日で、書籍を読んだりですとか、実際に沖縄に出向いて共演者の方や監督と一緒に、一つ一つの場所を語り部の方と学んでいくっていう作業から始まりました」と明かす。「普段はすごい切り替えが早いタイプなんですけど、1度コロナで撮影が中止して、1年9カ月ぶりに再集合して撮影したので、キャストの方もそうですけど、やっぱり監督とスタッフの方と『絶対に完成させよう』という強い意志と絆で結ばれていたので、終わった後も自分としても忘れたくないという気持ちがすごく強くて、忘れてはいけないし、より心の中に落とし込むべきだなって思ったので、切り替えようとしないようにしてた感じです」と語った。○受賞一覧作品賞:『メタモルフォーゼの縁側』(狩山俊輔監督)主演男優賞:中井貴一『大河への道』主演女優賞:板谷由夏『夜明けまでバス停で』助演男優賞:窪田正孝『ある男』助演女優賞:吉岡里帆『島守の塔』監督賞:三宅唱監督『ケイコ 目を澄ませて』ドキュメンタリー賞: 『夢みる小学校』(オオタヴィン監督)アニメーション作品賞:『夏へのトンネル、さよならの出口』(田口智久監督)アニメーション監督賞:湯浅政明監督『犬王』新人監督賞:竹林亮監督『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』新人男優賞(南俊子賞):坂東龍汰『フタリノセカイ』新人女優賞(小森和子賞):伊東蒼『さがす』脚本賞:吉田恵輔『神は見返りを求める』編集賞(浦岡敬一賞):小林譲 竹林亮『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』ワタシタチのトキワ荘賞:一般財団法人手塚治虫文化財団特別賞(松永武賞):立川志の輔『大河への道』特別主演男優賞:岡田准一『ヘルドッグス』ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞):風吹ジュン『裸足で鳴らしてみせろ』ダイヤモンド大賞(淀川長治賞):宮本信子『メタモルフォーゼの縁側』
2023年05月16日「第32回日本映画批評家大賞」授賞式が16日に都内で行われ、受賞者が登場した。映画『ある男』で助演男優賞に選ばれた窪田正孝は「素敵な賞をいただけて、本当に役者冥利に尽きる気持ちでいっぱいです」と感謝する。「『ある男』というタイトル通りキーになる役どころではあったんですけど、逆にあまり情報で体の中を埋めすぎないようにした」「やっぱりどうしても、役を演じる上では足してった方が楽なのかなと思うんですけど、どんどん引いていく方を意識して演じました」と振り返る。役者という仕事について聞かれると「今年で35になるんですけれども、やっぱり20代の時と感覚も変わってきて、どんどん若い方々、エネルギッシュな方々とできることもすごく楽しいですし、現場はすごく好きなんですけれども、現場と私生活って本当に表裏一体だと思うようになってきて、仕事しすぎても私生活が疎かになったりするとすごく実感して」と明かす。「インプットする時間がないとアウトプットできない。バランスというものをこれからもっと作っていくことで、この先現場が楽しくなったり、演じることにすごく意味を見出せるというか。手ではつかめないものを表すのが役者の仕事だと思うので、何かつかめないものを感じてもらえるように、届けられるように、今後も精進していきたいなと思ってます」と意気込んだ。○受賞一覧作品賞:『メタモルフォーゼの縁側』(狩山俊輔監督)主演男優賞:中井貴一『大河への道』主演女優賞:板谷由夏『夜明けまでバス停で』助演男優賞:窪田正孝『ある男』助演女優賞:吉岡里帆『島守の塔』監督賞:三宅唱監督『ケイコ 目を澄ませて』ドキュメンタリー賞: 『夢みる小学校』(オオタヴィン監督)アニメーション作品賞:『夏へのトンネル、さよならの出口』(田口智久監督)アニメーション監督賞:湯浅政明監督『犬王』新人監督賞:竹林亮監督『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』新人男優賞(南俊子賞):坂東龍汰『フタリノセカイ』新人女優賞(小森和子賞):伊東蒼『さがす』脚本賞:吉田恵輔『神は見返りを求める』編集賞(浦岡敬一賞):小林譲 竹林亮『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』ワタシタチのトキワ荘賞:一般財団法人手塚治虫文化財団特別賞(松永武賞):立川志の輔『大河への道』特別主演男優賞:岡田准一『ヘルドッグス』ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞):風吹ジュン『裸足で鳴らしてみせろ』ダイヤモンド大賞(淀川長治賞):宮本信子『メタモルフォーゼの縁側』
2023年05月16日「第32回日本映画批評家大賞」授賞式が16日に都内で行われ、受賞者が登場した。特別主演男優賞に選ばれた岡田准一だが、同賞は今回新たに設立されたもので、岡田が俳優としてだけでなく、アクションスタッフとしてもクレジットされるほど貢献していることから、「 アクションと演技の融合」という点を評価して設けられたという。岡田は「現場では本当にスタッフの皆さんの力になれるのか、最善を尽くせてるのかを問い続けながら、日々悩んだり上手くいかないなと思うこともたくさんあります。その中で今回の受賞をいただけると聞いた時、 実はちょっと落ち込んでる時期でして、救われた思いでした。 特別に今回の賞を岡田にあげたいと、選考理由を呼んだ時に救われる思いがしたというか」と感謝を表す。「20代の頃に、大好きな映画に携わらせていただけるとなった時にある夢を持ちまして、世界に売れる日本の映画を作りたい、日本人の映画として誇ってもらえる映画を作り得るようになりたいという思いで、アクションや格闘技、本物を学ぶということを自分に課してきました」とこれまでを振り返った岡田。「役者さんが気づいていくれたり、監督が気づいてくれたりして 作り手に回ることになって、悩んでる時にも賞をいただけたりすることは、本当に救いになりました」と語った。岡田はさらに「もう一つ救いという出来事がありました。現場に来た時に、中井貴一さんが『僕に会いたい』とおっしゃってくれていて、楽屋に行くと聞いて、いやいや僕から行きますとご挨拶に行ったら、『君に渡したいものがある』ということで、この時計をいただきました」と時計を掲げて見せ、会場は拍手。岡田は「高倉健さんが中井さんに渡した時計だということで、『今、君の活躍、君のやっていること、君の思いを受けてこれを君に託します』とおっしゃって僕に渡してくれました。本当に悩んだり、僕がもらっていいのかという思いはたくさんあって。中井貴一さんと共演させていただいた時に真夏の暑い時期だったんですけど、中井さんは『 汗をかくとスタッフの皆さんに迷惑がかかるから』と、水も飲まないで撮影されていた。それをすごいなと思いながらも、隠れてちびちびと水を飲んでいた自分にそういう風に渡してしてくださったりしていいのかと」と苦笑する。岡田は「でも実は、高倉健さんが志村喬さんから渡されたダイヤもありまして、それも僕の手元に高倉健さんからの流れでいただいた縁もあったり」と明かす。「コロナでお亡くなりになるほんの少し前に千葉真一さんから電話をいただいて『一緒に何かやりましょう、頑張ってますね』と一言言っていただけまして。『千葉です』とおっしゃったので、『どの千葉さんですか?』『真一です』と言われた瞬間に、直立しながら『はい』と言ったんですけど、そういう役者の中にも物語があって、つなげていくものがあって、自分がそこの場所に入れることの喜びと、つなげていかなきゃいけない責任と、皆さんに誇ってもらえる映画が作れるように悩みながら精進していけたらいいなと一段と心に誓いました」と決意を新たにしたようだった。時計については、今後「大事な時や、また日々不安にある時だったり、映画に必要とされてないのかなと思うことや、最善を尽くそうと思ってもうまくいかないとか、皆さんもあると思うんですけど、そういう時につけていけたらいいな」と希望する。またアクションのこだわりについて聞かれると「派手な画ももちろん撮りたいし、でも予算に直結したりということもあってなかなか難しいこともあるんですが、アクションが離れない芝居を僕は信じたいし、アクション監督というのも素晴らしいあり方だと思いますけど、監督と芝居を構築する中でアクションと殺陣の違いも考えながらどう作っていけるのか、こだわりながらやるのが僕のスタイル。監督と動きを作っていくということが僕の役作りに繋がっていたのはあります。監督と自分の役の話をする時間はあまりなく、作品のことをどんどん話していくのが役作りになったと思っています」と語った。○受賞一覧作品賞:『メタモルフォーゼの縁側』(狩山俊輔監督)主演男優賞:中井貴一『大河への道』主演女優賞:板谷由夏『夜明けまでバス停で』助演男優賞:窪田正孝『ある男』助演女優賞:吉岡里帆『島守の塔』監督賞:三宅唱監督『ケイコ 目を澄ませて』ドキュメンタリー賞: 『夢みる小学校』(オオタヴィン監督)アニメーション作品賞:『夏へのトンネル、さよならの出口』(田口智久監督)アニメーション監督賞:湯浅政明監督『犬王』新人監督賞:竹林亮監督『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』新人男優賞(南俊子賞):坂東龍汰『フタリノセカイ』新人女優賞(小森和子賞):伊東蒼『さがす』脚本賞:吉田恵輔『神は見返りを求める』編集賞(浦岡敬一賞):小林譲 竹林亮『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』ワタシタチのトキワ荘賞:一般財団法人手塚治虫文化財団特別賞(松永武賞):立川志の輔『大河への道』特別主演男優賞:岡田准一『ヘルドッグス』ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞):風吹ジュン『裸足で鳴らしてみせろ』ダイヤモンド大賞(淀川長治賞):宮本信子『メタモルフォーゼの縁側』
2023年05月16日韓国の総合芸術の祭典「第59回百想芸術大賞」の授賞式が4月28日、仁川PARADISE CITYにて行われ、TV部門の大賞は「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で熱演を見せたパク・ウンビンが受賞、作品賞は「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」に。また、映画部門・大賞はパク・チャヌク監督『別れる決心』が選ばれた。司会をペ・スジとパク・ボゴム、シン・ドンヨプが務めた授賞式。TV部門には、日本でも話題を呼んだNetflixのヒットシリーズや女性制作者の作品が多数ノミネートされていたが、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で自閉スペクトラム症の新人弁護士を丁寧な役作りで演じたパク・ウンビンは涙ながらの大賞受賞に。また、「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」で壮絶な復讐を行う主人公ドンウンを演じたソン・ヘギョが主演、校内暴力の首謀者ヨンジンを演じたイム・ジヨンが助演で女優賞を獲得し、計3冠となった。一般投票によって選ばれるTikTok人気賞は、『ベイビー・ブローカー』に出演したIUと、5月に入隊が決定している『聖なる復讐者』のパク・ジニョン(GOT7)と“演技ドル”が受賞。なお、多様性・公正性・包容性などのメッセージを内包した作品に与えられる「GUCCI IMPACT AWARD」にはペ・ドゥナ主演『次のソヒ』(原題)が選出されている。主な受賞結果は以下のとおり。TVドラマ部門大賞パク・ウンビン作品賞「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」演出賞「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」ユ・インシク脚本賞「私の解放日誌」パク・ヘヨン男性最優秀演技賞イ・ソンミン「財閥家の末息子~Reborn Rich~」女性最優秀演技賞ソン・ヘギョ「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」男性助演賞チョ・ウジン「ナルコの神」女性助演賞イム・ジヨン「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」男性新人演技賞ムン・サンミン「シュルプ」女性新人演技賞ノ・ユンソ「イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~」映画部門大賞『別れる決心』『別れる決心』作品賞『フクロウ』(原題)監督賞『別れる決心』パク・チャヌクパク・チャヌク監督新人監督賞『フクロウ』(原題)アン・テジン脚本賞『次のソヒ』(原題)チョン・ジュリ男性最優秀演技賞リュ・ジュンヨル『フクロウ』(原題)女性最優秀演技賞タン・ウェイ『別れる決心』男性助演賞ピョン・ヨハン『ハンサン―龍の出現―』ピョン・ヨハン『ハンサン―龍の出現―』女性助演賞パク・セワン『6/45ユクサオ』(原題)男性新人演技賞パク・ジニョン『聖なる復讐者』女性新人演技賞キム・シウン『次のソヒ』(原題)TikTok人気賞IU/パク・ジニョンGUCCI IMPACT AWARD『次のソヒ』(原題)(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-ベイビー・ブローカー 2022年6月24日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVEDハンサン―龍の出現― 2023年3月17日よりシネマート新宿ほか全国にて公開©2022 LOTTE ENTERTAINMENT & BIGSTONE PICTURES CO.,LTD.ALL RIGHTS RESERVED.聖なる復讐者 2023年5月12日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開ⓒ2022 FINECUT Co., Ltd. & BLUE PLAN’IT Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED
2023年04月29日韓国の名匠ホン・サンス監督の日本公開最新作『小説家の映画』。この度、監督の公私にわたるパートナーとして知られるキム・ミニの魅力にフォーカスした新場面写真と、キム・ミニからの新たなコメントが到着した。第76回(2023年)カンヌ国際映画祭監督週間のクロージング作品に最新作『IN OUR DAY』の出品が発表され、ますます注目が高まる名匠ホン・サンス監督。そんな監督の長編27作目となる本作は、女性アーティスト同士の幸福なめぐり合いを描いた友愛と連帯の物語。キム・ミニが一線から退いた女優を演じ、韓国の大ベテラン女優イ・ヘヨンとW主演を飾った。解禁となった場面写真では、キム・ミニが花束を手にカメラに向かって穏やかな表情を覗かせる姿やひとりで映画館の暗闇に身を潜める場面写真など計7点。ホン・サンス監督の作品は日常に生きる人々のありのままの姿を活写する点がしばしば指摘されるが、キム・ミニは俳優としてカメラの前に立つことについて心境を語った。「もちろん、カメラの前に立つと緊張するものです。それを克服するのが私の仕事です。すぐに克服できる場合もありますが、これはもう台無しだと感じることもあります」と言うキム・ミニ。「普段の私は緊張していますが、演技のためにカメラの前に立つと、もうそんな私ではなくなり、もちろん場合にもよりますが、演技をしている時には解放されていると感じています。なぜならその時、人々に向き合っているのは私自身ではないからです。普段は人前に出ると緊張する私ですが、カメラの前ではより自然に振舞えます」と、カメラの前だからこそ自然になれると明かした。“キム・ミニは映画館がよく似合う”映画館をキーワードにひも解く、キム・ミニとホン・サンス監督の軌跡韓国を代表する女優のひとりとして活躍するキム・ミニは、1982年韓国生まれ。モデルとして活躍したのち、ドラマ「学校2」(99)で俳優デビュー。2012年に出演した、宮部みゆきのミステリー小説「火車」を映画化した『火車 HELPLESS』(ピョン・ヨンジュ監督)での演技が称賛され、パク・チャヌク監督の目に留まったことが『お嬢さん』の出演につながったという。『お嬢さん』は、日本で今年2月に公開された『別れる決心』でも話題を呼んだパク・チャヌク監督による、イギリスの小説家サラ・ウォーターズの「荊の城」を原作にしたミステリー。第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されるなど世界中から高い評価を得、韓国国内だけではなく日本でも大ヒットを記録。キム・ミニの名が国際的に知られるきっかけとなった記念碑的作品。そして近年は、ホン・サンス監督作品を中心に出演を重ねているキム・ミニが主演の作品には、彼女が映画館でスクリーンを見つめるシーンが度々登場する。『正しい日 間違えた日』初めて登場するのは、ホン・サンス監督とキム・ミニが初めてタッグを組んだ記念作『正しい日 間違えた日』(15)。運命的な出会いをした男女がタイミングの違いによって異なる結末を迎える物語を、2通りの展開で描く異色のラブストーリーで、第68回ロカルノ国際映画祭では金豹賞(グランプリ)&主演男優賞のダブル受賞の快挙を果たした。次に登場するのは、ドイツのハンブルクと韓国のカンヌンを舞台に、不倫スキャンダルで異国に逃れてきた女優ヨンヒ(キム・ミニ)の不安や葛藤を繊細な筆致で綴った『夜の浜辺でひとり』(17)。『夜の浜辺でひとり』ホン・サンス監督との2作目のタッグ作となる本作で、儚くも荒々しい美しさを体現したキム・ミニは、その確かな演技力を絶賛され、第63回ベルリン国際映画祭で韓国人俳優初となる銀熊賞(主演女優賞)に輝いた。『夜の浜辺でひとり』以降、ホン・サンス監督作品は男性キャラクターが物語の背景にとどまり、女性中心の物語へとシフトするような作品が増えていくが、そのなかでもとりわけ評価の高い『逃げた女』(20)でも、バッサリと髪を切った“逃げた女”であるキム・ミニは映画館へと赴く。彼女の趣ある表情や女友だちとの再会や会話を通じて、女たちの迷いと優しさ、隠された本心を詩情豊かに描き出し、第70回ベルリン国際映画祭ではホン・サンス監督初の銀熊賞(監督賞)を受賞。そして日本公開最新作『小説家の映画』でも、解禁された場面写真である映画館のシーンが用意されている。ちなみに本作に登場する映画館は、ソウルの人気スポット西大門区にある2021年にオープンしたばかりの注目の映画館、ライカシネマだ。キム・ミニは、そのほかにもイザベル・ユペールとの共演作『クレアのカメラ』(17)をはじめ、『それから』(17)、『草の葉』(18)、『川沿いのホテル』(18)、『イントロダクション』(21)、そして本作『小説家の映画』に続き、新作『IN WATER』(23)と、ホン・サンス監督作に出演を重ね、作品ごとに独特の魅力を発揮。さらに『あなたの顔の前に』(21)と本作『小説家の映画』ではプロダクション・マネージャーも務めている。そして今年、第76回カンヌ国際映画祭監督週間のクロージング作品に選出された最新作『IN OUR DAY』にも出演が発表されている。『小説家の映画』は6月30日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年04月24日映画評論家・柳下毅一郎が贈る、映画考現学の立場から発掘、解剖、保存するタブーなき日本映画レビュー!株式会社カンゼンは、毎年恒例の「皆殺し映画通信」記念すべきシリーズ10作目『皆殺し映画通信死んで貰います』を4月24日に刊行いたします。10作目となる今作も魑魅魍魎な映画たちを、映画考現学の立場から発掘、解剖、保存する「皆殺し映画通信」が次から次へとぶった斬ります !『皆殺し映画通信死んで貰います』書影記念すべき10作目! 映画評論家・柳下毅一郎が贈る、映画考現学の立場から発掘、解剖、保存するタブーなき日本映画レビュー!世界中を震撼させた新型コロナウイルス禍から日常を取り戻しつつある 2022 年だったが、ロシアによるウクライナ侵攻、安倍晋三元首相銃撃事件、世界的なインフレ状況など、まさに激動の年となった。そんななか、『 ONE PIECE FILM RED 』『すずめの戸締り』『劇場版 呪術廻戦 0 』と史上初の 3 本もの邦画作品が興行収入 100 億円突破を成し遂げ、『シン・ウルトラマン』『キングダム 2 遥かなる大地へ』と大型エンタメ作品がいずれも大ヒットを記録。閉塞感が漂う日本社会の空気とは裏腹に、日本映画界では明るいニュースが続いた一年だったと言える。が、それはそれとして、我らが愛する皆殺し案件たちは、相変わらずその需要に対する供給過多の状況を脱することもなく「皆殺しスパイラル」が慢性化。地方映画、 2・5 次元映画、幸福映画……「誰がこんな映画作ったんだよ!」と叫びたくなる奇奇怪怪な映画たちによる世紀の祭典、皆殺しワールドカップに閉会の日が訪れる気配はまったくない。そんな魑魅魍魎な映画たちを、映画考現学の立場から発掘、解剖、保存する「皆殺し映画通信」が次から次へとぶった斬る! 記念すべきシリーズ 10 作目となる本作では、怒濤の日本映画レビュー 35 本を紹介!!イラストライター・三留まゆみをゲストに迎えた「皆殺し映画放談」では、 2022 年公開作品を語りつくし、「 2022 年ベスト 10 映画」を発表。またシリーズ 10 周年記念として『泣いて笑って豚ほるもん』藤橋誠監督との「まち映画放談」、さらに「皆殺し映画 10 年間のベスト 10 + 1 」を 特別掲載。さらに! さらに! 永久保存版特別附録「皆殺し映画通信」総索引( 50 ページ!)まで付いて、映画ファン必携の超お得な 1 冊!サンプルページ『大怪獣のあとしまつ』皆殺し映画放談 2022 ①皆殺し映画放談 2022 ②皆殺し映画 10 周年総決算まち映画放談 2022柳下毅一郎(映画評論家)×藤橋誠(映画監督・まち映画制作事務所代表)永久保存版特別附録『皆殺し映画通信』総索引( 2012 - 2022 )『皆殺し映画通信』総索引( 2012 - 2022 )①『皆殺し映画通信』総索引( 2012 - 2022 )②目次目次①目次②目次③『シン・ウルトラマン』『東京 2020 オリンピック SIDE:A』『東京 2020 オリンピック SIDE:B』『夜明けまでバス停で』『Revolution+ 1 』『大怪獣のあとしまつ』『ブラックナイトパレード』『貞子DX』『今夜、世界からこの恋が消えても』『愛国女子―紅武士道』『映画文豪ストレイドッグスBEAST』 『森の中のレストラン』など……<皆殺し映画通信 LIVE 収録>第一部皆殺し映画 2022 総決算第二部皆殺し映画放談 2022柳下毅一郎(映画評論家)×三留まゆみ(イラストライター)第三部皆殺し映画 10 周年総決算第四部まち映画放談 2022柳下毅一郎(映画評論家)×藤橋誠(映画監督・まち映画制作事務所代表)第五部皆殺し映画 10 年間のベスト 10 映画+ 1永久保存版特別附録『皆殺し映画通信』総索引( 2012 - 2022 )著者プロフィール柳下毅一郎 (やなした・きいちろう)1963年大阪生まれ。映画評論家・翻訳家。雑誌『宝島』の編集者を経てフリー。ガース柳下の筆名で『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判』(洋泉社 / 文春文庫)を町山智浩と共著。 著書『興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史』 青土社 など。訳書にアラン・ムーア/ジェイセン・バロウズ〈ネオノミコン〉シリーズ 、ジョン・ウォーターズ『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』(共に国書刊行会)、ウィリアム・リンゼイ・グレシャム『ナイトメア・アリー』(早川書房)など。監訳書に東京創元社などがある。2012年より日本映画の深淵を探る『皆殺し映画通信』シリーズをライフワークとして続けている。書誌情報書名:皆殺し映画通信死んで貰います著者:柳下毅一郎ISBNコード:978-4-86255-677-6定価:2,530円(本体2,300円+税)判型:四六判ページ数:344P発売日:2023年4月24日出版社:カンゼンAmazon : Rakutenブックス : 商品ページ : 【この件に関する問い合わせ先】株式会社カンゼン宣伝プロモーション部 担当:伊藤真TEL:03-5295-7723MAIL: ito@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月20日品格と色気、にじむユーモアで役を体現。日本映画の文化を担い、継承する立役者、役所広司さんが日本映画への深い愛情を惜しみなく語ってくれた。日本映画の継続のために、若い才能の育成を。長崎県で生まれ、上京後は区役所勤めの後に俳優養成所に入り、’80年に俳優デビュー。以来43年間、テレビ、舞台、映画とさまざまなフィールドで活躍してきた。その中で、最も思い入れがあるのは映画だと語る。「テレビドラマは、作品がお茶の間に入り込んでいくものなので、やはりいろいろな制約がある。一方映画は、お客さんがお金を払って映画館に足を運んで観に来てくれるものなので、冒険やチャレンジができる。そういう意味で僕は、映画を中心にずっとやってきた。映画界には本当に良くしてもらったと思っていますし、だからこそ、少しでも役に立てるのであれば、日本映画の力になりたいんです」と言うのも、役所さんの目に映る今の日本映画界の現場は、とても恵まれた環境とはいえないからだ。「働く時間、ギャランティ、制作費…、物理的な意味では決して豊かな場所ではありません。それに加え、なにより僕が心配をしているのは、映画を作る人材が育っていないということです。昭和の時代、俳優を含めスタッフのほとんどが映画会社の社員だった時代は、人を育てる余裕があったと思うのですが、今はほとんどの人材がフリーです。コロナ禍でパンデミックのようなことが起こると制作が止まるので、みんな仕事がなくなってしまい、映画業界を夢見ていた人も辞めざるを得なくなる。才能がある若い人がそういった理由で映画界を去っていくなんてことはあってはならないし、本来はそういう才能をきちんと育てることが、将来的に日本映画が世界へ羽ばたくことの近道だと思う。日本映画を持続可能なものにするためには、若い人を育てることが一番大事なんですよ」利潤の追求が必須である現代の消費社会においては、映画とて経済と無関係ではいられない。確実に興行収入が望める作品にする、あるいはお金や時間をあまりかけずに製作するといった流れは、当然でもある。しかし、「確かに、作品を作り続けるためには映画界が潤わなきゃいけないのは分かります。でも一方で映画は、さまざまな種類の作品があるからこそ文化なんです。日本の映画界には、文芸作品は当たらないとか、時代劇はお金がかかるわりにヒットしないといったジンクスがあるんですが、そのせいか、年々そういった作品が減っている気がします。でも撮り続けていかないと時代劇を作れるスタッフはいなくなるし、演じられる俳優も育たない。目の前の利益だけでなく、映画界の未来を考えられるプロデューサーに出てきてほしいですね。『ちょっとチャレンジングな企画だけど、これやろうよ』と言える人。そこに日本映画の今後がかかっているんじゃないかな」映画は、監督や俳優、脚本家だけでなく、照明、衣装、美術など、さまざまなスタッフの職人芸が集まって初めて一本の作品になる、と役所さん。「かつての僕は、自分が出演した映画を観たときに、セリフがとても聞き取りやすかったので、自分はセリフを言うのがうまいと思っていたんです。でも実は、セリフの聞き取りづらい部分の出力を上げて調整してくれたり、テストのときの音声と一部だけ入れ替えるといった録音部の方の働きによって、聞きやすくなっているんですよ。それを知ったとき、自分の力だけだと思っていたことを恥じたと同時に、映画によって与えられる感動というのは、本当にたくさんの職人さんの技によって作られているんだということを、改めて実感しました」最後に、エンターテインメントに関わる俳優としての夢を聞いてみた。「僕の夢は、自分が死んだ後、50年、100年後にも上映され、なおかつ愛される作品に参加すること。映画は、役者として唯一残せる財産。そういう日本映画に出たいと今までも思ってきましたし、これからもずっと願い続けていくんだと思います」やくしょ・こうじ1956年生まれ、長崎県出身。代表作は多数あり、最近では『すばらしき世界』(’21)でシカゴ国際映画祭最優秀演技賞などを受賞。成島監督作は『ファミリア』(’22)などに続き4作目の出演。ジャケット¥143,000パンツ¥55,000シャツ¥51,700(以上エンポリオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL:03・6274・7070)チーフ¥17,600(ジョルジオアルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン)『銀河鉄道の父』唯一無二の世界観で、今では世界中から愛されている作家の宮沢賢治。しかし実は賢治は生前、家業を継ぐのを拒否し、謎の商売を始めようとしたり、家出をして宗教にハマったりと、両親を振り回すダメ息子だった…!!厳しくも息子を優しく愛した父親・政次郎の視点で描かれる、宮沢家の愛ある家族の物語。出演は役所広司、菅田将暉、森七菜ほか。監督は成島出、脚本は坂口理子。5月5日より全国公開。※『anan』2023年4月19日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・安野ともこヘア&メイク・勇見勝彦(THYMON Inc.)(by anan編集部)
2023年04月16日ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」と「2023年 サンリオキャラクター大賞」のコラボレーションイベント『2023 サンリオキャラクター大賞連動イベント〜全90キャラクターが勢揃い〜』が11日より開催されている。「サンリオキャラクター大賞」は、サンリオの月刊紙『いちご新聞』上で1986年にスタートした人気投票イベント。今年は、450を超えるサンリオキャラクターの中から選ばれた90キャラクターがエントリーを行い、WEBやサンリオショップなどからの投票数により順位を決める。そして今回、「17LIVE」とのコラボイベントも開催。同イベントは、「17LIVE」で活動中のライバー、もしくは活動予定であれば、誰でも参加が可能。イベントの指定ギフトを獲得し、見事上位に入賞したライバーには、「2023年サンリオキャラクター大賞」ミニマスコットホルダーや、「17LIVE」とサンリオキャラクターズのコラボぬいぐるみが特別に贈呈される。なおイベントの開催期間は、24日23時59分まで。
2023年04月11日公益財団法人日本城郭協会(理事長:小和田 哲男)は、小和田理事長を審査員長とする審査会にて第2回日本城郭協会大賞の選定を行い、日本城郭協会大賞に「久野城址保存会」の受賞を決定しました。併せて城郭城址の維持・整備を自主的に行うボランティア団体等を賞する日本城郭文化振興賞に「可児市山城連絡協議会」を、城郭文化の普及に寄与した個人・団体を賞する特別賞を「香川元太郎氏」と「島充氏」に授与することを決定いたしました。また、今回から城郭管理者として特筆すべき成果を挙げた自治体等を別枠で顕彰することとなり、「福島県白河市」と「福山城」に調査・整備・活用賞を授与することを決定し、本日4月6日(城の日)に発表しました。それぞれの受賞理由は以下の通りです。◆「日本城郭協会大賞」久野城址保存会(静岡県袋井市)久野城址保存会は昭和52年に宅地造成計画が持ち上がった城址を残すべく、当時約200人の地元有志で結成された団体。袋井市指定史跡化を目指した活動の結果、昭和54年に認定された。史跡化が実現して以降は、単に城址の保存と顕彰だけを目的とするのではなく、城址を地域のシンボルとして、地域活動や地域づくりの核と位置づけ、平成元年からは市全域の保存会へと飛躍・発展させるため、法人会員を募集する等、組織の強化・拡大を図るとともに、会員自らの会費により保存会活動を展開している。団体結成以来、地元の北小学校6年生を対象にした久野城教室を毎年開催したり、年数度の広大な城址の草刈りを行うなど、長きにわたる地道な取り組みを評価した。久野城址久野城址保存会 草刈り大作戦◆「日本城郭文化振興賞」可児市山城連絡協議会(岐阜県可児市)岐阜県可児市には、小さな村の城から地域支配の拠点となった大規模な城まで多様な城跡が残っている。とりわけ天正12年(1584)の小牧・長久手の戦いの際に改修された遺構が良好な状態で残っている城跡が多く、その特性を地域団体がよく理解し、継続的な整備活動を行っている。山城を地域の誇りとなる資源としてとらえる行政(文化財課・観光交流課)と連携し、保存と活用のバランスを考えた整備活動に取り組んでいる。また城跡の持つ魅力や整備活動の成果を多くの方に知ってもらう機会として、行政や専門家、企業や他地域の城跡の整備に関わる団体、山城ファンが一体となったイベント「山城に行こう」を開催しており、保存整備・活用のあり方のモデルとして評価した。可児市山城連絡協議会 ガイド風景可児市山城連絡協議会 久々利城守隊◆特別賞 香川元太郎(かがわ げんたろう)(イラストレーター)香川氏の姿なき戦国時代の山城を見事に可視化した鳥瞰イラストは、城ファンの理解の手助けになり、今や城の本質に迫るための教科書となっている。緻密で丁寧な作品群は専門家から信頼も厚く、イラストの範疇を超えた学術資料に匹敵すると評価する。同氏の長年にわたる膨大な山城イラスト作品制作実績を評価した。◆特別賞 島充(しま みつる)(模型作家)島充氏は城郭模型の製作を長年にわたって行っており、多くの作品が各地で常設展示あるいは巡回展示されている。島氏が製作した城郭模型は、天守や城郭建造物、あるいは城郭全体を対象としたものであり、その模型は復元模型・破損状況模型・再建工事中模型など多岐にわたる。特に天守および城郭復元模型は学術的成果物として他の模型製作者と一線を画すものである。復元模型の制作にあたって、島氏は古写真や古絵図などの各種資料を渉猟し、それをもとにして綿密な復元考察を行っている。その研究成果物である城郭復元模型は、それまでの復元研究で見落とされてきた点や誤って復元された点が完璧に修正されたものである。また、模型の製作技術は全国一と高く評価され、城郭のもつ荘厳さや華麗さにおいて実物を目の当たりにしているがごとくに詳細かつ写実的に再現しており、芸術作品としての価値をも示すものである。城郭復元模型の価値を学術的かつ芸術的水準に高めた点において、島充氏の業績は並ぶ者がないと高く評価した。◆調査・整備・活用賞 福島県白河市~東日本大震災で被災した石垣を復旧した白河小峰城跡~白河小峰城は史跡指定後の2011年3月11日に発生した東日本大震災で、東北地方の城郭の中でも最大級の被害を受けたが、2022年に本丸西側から北側にかけて取り囲む「帯曲輪」の整備が完了し、一般公開が始まった。石垣の再建は難しい作業となったが、震災から11年を経て完全復活を果たした。江戸時代の伝統工法を用いつつ、大きさや形状、加工の痕跡を記録する「カルテ」も作成された。これらの手法は、熊本地震で石垣が大破した熊本城(熊本県)、西日本を襲った豪雨や台風の被害を受けた丸亀城(香川県)などの修復にも参考とされ、石垣復旧のモデルケースとして認知されている。災害大国の日本で、大震災による苦難を経つつ、石垣という文化財を後世に守り伝える取り組みを評価した。◆調査・整備・活用賞 福山城福山城の天守外観復元 ~全国唯一の北側鉄板張りを復元~福山城は城郭自体は戦後の復元城ではあるが、福山藩の城下町としての町おこしが熱心で、市役所を中心に、市民も参加し、近年、オペラなどの文化事業にも取り組んでいる。2022年の事業の中心である「令和の大普請」の目玉として、かつて天守北側に張られていた黒塗り鉄板を復元。2022年8月、77年ぶりに真っ黒の頑丈そうな重みのある城壁が完成した。報道にも大々的に取り上げられ、全国に城郭の話題を提供した功績を評価した。受賞者の表彰は6月の日本城郭協会総会にて執り行う予定です。また、年末にパシフィコ横浜にて開催される「お城EXPO2023」(主催:お城EXPO実行委員会)にて受賞者による記念講演等を予定しています。◆第2回日本城郭協会大賞審査員小和田哲男(協会理事長・文学博士・静岡大学名誉教授)三浦正幸(協会評議員・工学博士・広島大学名誉教授)千田嘉博(協会理事・文学博士・奈良大学教授)中井均(協会評議員・滋賀県立大学名誉教授)加藤理文(協会理事・文学博士)小和田泰経(協会理事・静岡英和学院大学非常勤講師)萩原さちこ(協会理事・城郭ライター)安形哲夫(協会会員・株式会社ジェイテクト前社長)森忠彦(毎日新聞元編集委員)宮代栄一(朝日新聞編集委員)多可政史(読売新聞文化部)◆公益財団法人日本城郭協会日本城郭協会は、昭和30年に設立後、昭和42年に文部省の認可を受け、「日本および世界各国の城郭に関する研究、調査、啓蒙を通じて、民族、歴史、風土に関する知識の普及を図り、もって教育、文化の発展に寄与すること」を目的として城郭関連団体で唯一の公益財団法人として活動しています。主要な事業としては「日本100名城・続日本100名城」の認定とスタンプラリーの運営や「お城EXPO」「日本城郭検定」「城の自由研究コンテスト」の主催などを行っています。◆日本城郭協会大賞2022年に公益財団法人移行10周年を記念して城郭文化の振興に貢献した団体・個人を顕彰する制度として創設しました。第1回の日本城郭協会大賞は「大東市・四條畷市(国指定史跡につながった飯盛城跡の発掘・調査)」が受賞、日本城郭文化振興賞は「番場の歴史を知り明日を考える会(鎌刃城跡の啓発・普及・保存活動)」が受賞、そして日本城郭文化特別賞として「春風亭昇太師匠」が受賞しました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月06日「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」のメンバーとして活動し、映画『ラストエンペラー』『戦場のメリークリスマス』の音楽制作・出演などで知られた作曲家、坂本龍一さんが3月28日、71歳で死去したことを所属事務所が発表。SNSには坂本さんに影響を受けたミュージシャンやファンから、悼む声が寄せられている。坂本さんをはじめとするアーティストがエイベックスグループとともに設立したプロジェクト「commmons」のSNSで発表された文面では、「2020年6月に見つかった癌の治療を受けながらも、体調の良い日は自宅内のスタジオで創作活動をつづけ、最期まで音楽と共にある日々でした」と報告。すでに坂本さん自身の遺志により、葬儀は近親者のみで済ませているそうで、最後は「坂本が好んだ一節をご紹介します」として、「Ars longa,vita brevis. 芸術は長く、人生は短し」とラテン語の言葉が添えられた。また、坂本さんの公式Twitterでは「January 17 1952 - March 28 2023」の文字と共に、「YMO」のメンバーだった細野晴臣は高橋さんの逝去時と同じく、グレー一色の画像で追悼した。この訃報に、「サカナクション」の山口一郎は「悲しいです。ご冥福をお祈り致します」とコメント、「BTS」のシュガも「R・I・PSAKAMOTO RYUICHI」の言葉と共に「先生の遠い旅が平安でありますように」と韓国語でSNSに投稿するなど、坂本さんの音楽に影響を受けたミュージシャンが追悼の声を寄せている。ファンからも「教授、たくさんの音楽と愛をありがとうございます」「空の上からも世界に平和をふらせてください」、今年1月15日に死去した「YMO」の高橋幸宏さんについて触れ「一緒にセッションしてくださいね」との声も。坂本さんは1978年に細野さん、高橋さんと「YMO」を結成し、「ライディーン」「東風」などヒット曲を連発。「教授」の愛称で親しまれた。ドラマ「ケイゾク」の主題歌「クロニック・ラヴ」など中谷美紀の歌手活動のプロデュースでも知られる。自身も出演し、デヴィッド・ボウイや北野武らと共演した映画『戦場のメリークリスマス』(83)の音楽で、英国アカデミー賞作曲賞を受賞。『ラストエンペラー』(87)の音楽にも携わり、日本人として初めて米国アカデミー賞作曲賞を受賞。『ラストエンペラー』以降、映画音楽の作曲家としてもハリウッド映画『レヴェナント蘇えりし者』『MINAMATA―ミナマタ―』から、韓国映画『天命の城』、日本映画『鉄道員(ぽっぽや)』『母と暮せば』などまで多くの話題作を手がけ、6月2日公開の是枝裕和監督、坂元裕二脚本による『怪物』の音楽も担当した。2014年に中咽頭がん、21年に直腸がんを公表。東日本大震災後は被災地支援や脱原発運動、最近では明治神宮外苑の再開発見直し運動などにも熱心に取り組んでいた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会
2023年04月03日今年開催される「第76回カンヌ国際映画祭」批評家週間のオフィシャルポスターに、映画『aftersun/アフターサン』のスチールが採用された。昨年、同部門にて絶賛された本作。その成功が映画祭にも評価された結果、今回カンヌへの凱旋となった。ポスターに使用されている写真を撮影したのは、現場のスチールカメラマンであり、本作に出演もしているサラ・マハリン。登場人物たちの目に見えない温かい感情や、優しい気持ちが丁寧に写し出されている。これについて映画祭は「私たちを包み込み安心させてくれる、親密かつ優雅なジェスチャーをとらえた瞬間だ」と言い、「この写真は発見と出会いも表しており、2人のすばらしい役者が世代を超えて共鳴し、力強くもさりげなくこの瞬間を物語っている」とも説明。父娘を演じたポール・メスカル、フランキー・コリオへの敬意も表現されている。本作で長編映画デビューを飾ったシャーロット・ウェルズ監督は、過去に3本のショートフィルムを製作し、2018年には「フィルムメーカー・マガジン」の“インディペンデント映画の新しい顔25人”に選出。本作の脚本も手掛けているが、描かれる父娘の姿は、監督本人の実体験に基づいたものであり、この物語はこれまでに世界中の映画賞228部門にノミネート、74部門での受賞を記録。今回の選出について監督は、「昨年の5月以降作品を高く評価してもらいましたが、実際、批評家週間のプログラミングチームは大きな賭けに出てくれたのです」とこの1年をふり返り、「今年のポスターを見て、とにかく誇らしく思います。昨年の5月21日、エンドクレジットが流れた時に湧いてきた誇り、批評家週間で初長編を上映することができた誇りとも重なります。『aftersun/アフターサン』を観客の皆さんと共有するチャンスをくれたこと、そして現場での1シーンを今年の顔に選んでくれたことに心から感謝します」と喜んだ。また、本作の前売り特典付きムビチケカードが本日より発売開始。特典は、劇中にも登場するインスタントフォトにヒントを得た<インスタントフォト・オリジナルポストカード>。宣材物担当のデザイナー・大島依提亜がこの前売り特典も手掛けており、20年前にソフィが父と過ごしたかけがえのないひと夏の思い出を閉じ込めた、90年代のローファイな雰囲気が感じられるデザインとなっている(※数量限定、なくなり次第終了)。『aftersun/アフターサン』は5月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:aftersun/アフターサン 2023年5月26日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて公開© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
2023年03月31日ホン・サンスの映画『小説家の映画』が、2023年6月30日(金)より公開される。ホン・サンスが女性たちの友愛と連帯を描く『小説家の映画』映画『小説家の映画』は、韓国・ソウルから少し離れた閑静な町、河南(ハナム)市を舞台に、女性アーティスト同士の幸福なめぐり合いを描いた、友愛と連帯の物語。主人公であるジュニとギルスの2人をはじめ、創作活動に行き詰まったり、何かに挫折した女性たちを映し出し、偶然の出会いから人生の新たな可能性に向かって共に歩み出していく姿をほのかな幸福感とともに描写した。映画作家のホン・サンスが監督・脚本などを務める。尚、『小説家の映画』は2022年ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員大賞)を受賞しており、ホン・サンスが監督を務めた作品としては、『夜の浜辺でひとり』の主演女優賞、『逃げた女』の監督賞、『イントロダクション』の脚本賞に続く、3年連続4度目の受賞となった。キム・ミニ×イ・ヘヨンがダブル主演『小説家の映画』でダブル主演を務めるのは、キム・ミニとイ・ヘヨン。一線から退いた女優ギルスと、執筆から遠ざかった小説家ジュニをそれぞれ演じる。加えて、ソ・ヨンファ、クォン・ヘヒョ、チョ・ユニ、キ・ジュボンといったキャストも名を連ねている。主人公ジュニ…イ・ヘヨンかつて名声を得ながらも内に葛藤を抱えた小説家。執筆から遠ざかっていたが、ギルスと偶然出会ったことでギルスに惹かれ、ギルスを主役に映画を撮りたいと持ち掛ける。ジュニを演じるイ・ヘヨンは、巨匠イ・マンヒの娘として生まれ、イム・グォンテクをはじめ多くの巨匠の映画に出演してきた他、『あなたの顔の前に』では2022年国際シネフィル協会賞主演女優賞を受賞した。主人公ギルス…キム・ミニ第一線から退いた女優。偶然出会ったジュニから、ギルスを主役にした映画を撮りたいと告げられる。ギルスは小説家が映画を作ることを「斬新でいい」と考え、ジュニと意気投合する。ギルスを演じるのは、パク・チャヌクの『お嬢さん』や、ホン・サンスの『逃げた女』などに出演した他、『あなたの顔の前に』ではプロダクション・マネージャーを務めたホン・サンスの公私にわたるパートナー、キム・ミニ。映画『小説家の映画』あらすじ長らく執筆から遠ざかっている著名作家のジュニが、音信不通になっていた後輩を訪ね、ソウルから離れた旅先で偶然出会ったのは、第一線を退いた人気女優のギルス。初対面ながらギルスに興味を持ったジュニは、彼女を主役に短編映画を撮りたい、と予想外の提案を持ち掛ける。かつて名声を得ながらも内に葛藤を抱えたふたりの思いがけないコラボレーションの行方は……。【詳細】映画『小説家の映画』監督・脚本:ホン・サンス出演:イ・へヨン、キム・ミニ、ソ・ヨンファ、パク・ミソ、クォン・ヘヒョ、チョ・ユニ、ハ・ソングク、キ・ジュボン、イ・ユンミ、キム・シハ製作・撮影・編集・音楽:ホン・サンス2022年/韓国/韓国語/92分/モノクロ・カラー/1.78:1/モノラル/原題:소설가의 영화/英題:The Novelist’s Film/字幕:根本理恵
2023年03月31日アイドルグループ・Snow Manが、「第37回日本ゴールドディスク大賞」のアーティスト・オブ・ザ・イヤー邦楽部門を2年連続で受賞したことが10日、わかった。同大賞は、日本レコード協会が1987年に制定。毎年当該年度のレコード産業の発展に大きく貢献したアーティスト・作品を顕彰している。CD、音楽ビデオ、音楽配信等の売上金額合計が最も多いアーティストに贈られる「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」邦楽部門は、Snow Manがアルバム110万910枚、シングル214万6,646枚、音楽ビデオ66万5,808枚を売り上げ、昨年に引き続き2年連続で受賞。さらに、Snow Manは『Snow Labo. S2』で「アルバム・オブ・ザ・イヤー」も2年連続受賞したほか、『Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania』が「ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー」ベスト3ミュージック・ビデオ、「オレンジkiss」「ブラザービート」がベスト5シングルを受賞し、7冠を達成した。コメントは以下の通り。■岩本照この度アーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞させていただけたこと本当にありがたく思います。日頃から応援してくださっているファンの皆様のお陰だと大変感謝しています。これからも沢山の方々に楽しんでいただける様、パフォーマンスに磨きをかけていきたいと思っています。■ラウールアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞できたことを大変嬉しく思います。スタッフとメンバーの努力の結晶を大切なファンの皆さんが喜んでくださったことがこの結果を運んでくれたと思いますので、ファンの皆さんには特に感謝しています。また、こうした形で評価をいただけたことが今後の作品づくりのモチベーションにもなりますので、今後もピュアな気持ちで良いものを作り続けられるように努力します。これからも応援の程よろしくお願いします。■阿部亮平この度は素晴らしい賞をいただき、いつも応援してくださるファンの皆様に対し報恩謝徳の思いです。受賞した作品は、一昨年に行われたSnow Manの記念すべき初めての全国ライブツアーを収録したものです。ライブとは我々アイドルにとってファンの皆様と直接お会いし感謝できる大切な場であり、お互いが一体となって創り上げる空間です。その様子を収録した本作品を、見てくださった方が「次は生のSnow Manのライブが観たい」という思いを膨らませてくださると嬉しいです。本当にありがとうございます。
2023年03月10日日本のワイン業界を牽引した麻井宇介(浅井昭吾)の想いを受け継ぎ、「日本を世界の銘醸地」にするために奮闘する醸造家・安蔵光弘の半生を描いた映画『シグナチャー ~日本を世界の銘醸地に~』(配給協力:フルモテルモ)は、2023年3月10日(金)~3月16日(木)にTOHOシネマズ 甲府/TOHOシネマズ ひたちなかで国際映画祭5冠受賞記念上映をいたします。3月11日にTOHOシネマズ 甲府、12日にはTOHOシネマズ ひたちなかで舞台挨拶を行うことが決定しました。舞台挨拶に登壇するのは、本作の主人公のモデルとなった醸造家・安蔵光弘さん、正子さん夫妻、安蔵正子さん役を演じた竹島由夏さん、そして柿崎ゆうじ監督。TOHOシネマズ 甲府の舞台挨拶には、安蔵光弘さん役を演じた主演の平山浩行さんも登壇致します。柿崎監督 安蔵夫妻■国際映画祭5冠受賞記念上映 舞台挨拶概要TOHOシネマズ 甲府:3/11(土)11:45の回 上映後舞台挨拶柿崎ゆうじ監督、平山浩行さん、竹島由夏さん、安蔵光弘さん、安蔵正子さんTOHOシネマズ ひたちなか:3/12(日)11:45の回 上映後舞台挨拶柿崎ゆうじ監督、竹島由夏さん、安蔵光弘さん、安蔵正子さん■『シグナチャー ~日本を世界の銘醸地に~』上映日程・3月10日(金)~3月16日(木)・上映劇場:TOHOシネマズ 甲府/TOHOシネマズ ひたちなかまた、今回の上映に際し、安蔵光弘さんからコメントが届きました。<安蔵光弘さんコメント>生まれ故郷で『シグナチャー ~日本を世界の銘醸地に~』が公開されることは感無量です。水戸周辺は、農産物や魚介類などの食材に恵まれ、食とワインに興味をもつきっかけとなりました。第2の故郷である山梨県の甲斐武田氏は、ひたちなかに起源があります。茨城県、山梨県の多くの皆さまに、日本ワインを知っていただき、未来の可能性を感じていただければ嬉しいです。ぜひ、この機会に『シグナチャー ~日本を世界の銘醸地に~』をご覧ください。▼あらすじ1995年、東大大学院を卒業した安蔵は、ワインを作りたいという希望を叶えるために山梨県勝沼町にあるシャトー・メルシャンに入社した。入社してからは畑の草刈りなどワインに触れる機会の無い日々を送る。そんな中、会社の大先輩でもあり日本ワイン業界を牽引する麻井宇介(浅井昭吾)と出会い、その見識の高さと人柄に傾倒していく。やがて、ワインの醸造にも携わる中で、ワイン造りを切磋琢磨する仲間に出会う。その中には後に安蔵の妻となる正子の存在もあった。その後安蔵は本社への転勤のため現場を離れる事になる。しかし、その間に出会った名醸造家から日本ワインの将来を考えるきっかけを得て、さらに麻井からの推薦もあり1998年にワイナリーへ復帰を果たす。ワイン醸造の現場に戻った安蔵は理想のワインを造る為に、麻井の努力によって改植に成功した、長野県塩尻市にある欧州品種のメルローを醸造家自ら収穫・選果するという大胆な提案をする。渋る葡萄農家の説得や不測の怪我に見舞われ、悪戦苦闘しながらも2樽の特別なメルローを仕込むことに成功する。一方で正子はドメーヌのプロジェクトに突き進んでいたが、方向性の違いからプロジェクトに見切りをつけ人生の再設計を迫られている最中、安蔵と再会する。お互いにどこか惹かれる存在と意識していた2人は共に人生の歩みをスタートさせる。その後、安蔵はフランスのボルドーへの赴任も決まり、順風満帆にワイン造りに没頭する。そんな中、安蔵が仕込んだ特別なメルローのリリースが決定した。ラベルに自らシリアルナンバーを手書きする事から、【桔梗ヶ原メルロー シグナチャー1998】と命名される。その一方で麻井に病気の魔の手が迫る。余命宣告まで受けた麻井に安蔵と正子は衝撃を受ける。麻井は安蔵に「君が日本のワインを背負って行ってくれよ」と渾身の檄を送る。あれから20年―。麻井が理想とし追い求めた日本ワインに、安蔵も正子も追いつき追い越さんという想いでワイン造りに日々向き合っている。安蔵は麻井の想いを受け継ぎ【日本を世界の銘醸地】にするため、日本ワインの一致団結を掲げ奮闘する。<出演>平山浩行/竹島由夏徳重聡/山崎裕太/篠山輝信/榎木薗郁也/堀井新太/渡辺大/出合正幸/伊藤つかさ/和泉元彌/田邉公一/黒沢かずこ(森三中)/板尾創路/大鶴義丹/辰巳琢郎/長谷川初範/宮崎美子/榎木孝明<監督・脚本>柿崎ゆうじ<主題歌>辰巳真理恵「大地のしずく」(テイチクエンタテインメント)エグゼクティブプロデューサー:柿崎ゆうじプロデューサー :古谷謙一/前田茂司制作プロダクション :楽映舎企画・製作・配給 :カートエンターテイメント配給協力 :フルモテルモ2021年/120分/シネスコ/5.1ch<公式HP> <公式Twitter>(@signature_movie) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月06日日本のワイン業界を牽引した麻井宇介(浅井昭吾)の想いを受け継ぎ、「日本を世界の銘醸地」にするために奮闘する醸造家・安蔵光弘の半生を描いた映画『シグナチャー ~日本を世界の銘醸地に~』(配給協力:フルモテルモ)が、ローマ国際フィルムメーカー映画祭2022外国語部門 最優秀監督賞(柿崎ゆうじ)、そして、ロンドン国際フィルムメーカー映画祭2023外国語部門最優秀編集賞を受賞しました。シグナチャー 新ポスター本作はすでに、ニース国際映画祭最優秀作品賞、パリ国際映画祭外国語映画優秀女優賞(竹島由夏)、マドリード国際映画祭外国語映画最優秀助演男優賞(篠山輝信)を受賞しており、今回で4冠目、そして5冠目の受賞という快挙を成し遂げました。国際映画祭での5冠受賞を記念して、本作の撮影が行われた“日本ワインのふるさと”山梨と、醸造家・安蔵光弘さんの出身地・茨城にて、急遽、凱旋上映が決定しました。授賞式(柿崎監督)■『シグナチャー ~日本を世界の銘醸地に~』凱旋上映<開催日程>・3月10日(金)~3月16日(木)・上映劇場:TOHOシネマズ 甲府/TOHOシネマズ ひたちなか2劇場での凱旋上映では、柿崎監督の登壇イベントも企画中です。この機会にご覧ください。また、去る2月5日(日)にスコットランド・エディンバラで行われた授賞式には、柿崎監督と本作の主人公のモデルとなった安蔵夫妻が出席。受賞式の模様の写真と併せて、柿崎監督の受賞コメントが届きました。≪柿崎ゆうじ監督 受賞コメント≫ニース国際映画祭、パリ国際映画祭に引き続き受賞出来ましたこと大変嬉しく思います!主人公のモデルとなられた安蔵夫妻も現地に駆けつけて頂き、前田プロデューサーと共に受賞の美酒を、ご夫妻のワインで乾杯しました。戴いた最優秀監督賞は作品の為に尽力してくれたスタッフ、キャストそして全ての日本ワイン関係者に感謝を込めて捧げたいと思います。▼あらすじ1995年、東大大学院を卒業した安蔵は、ワインを作りたいという希望を叶えるために山梨県勝沼町にあるシャトー・メルシャンに入社した。入社してからは畑の草刈りなどワインに触れる機会の無い日々を送る。そんな中、会社の大先輩でもあり日本ワイン業界を牽引する麻井宇介(浅井昭吾)と出会い、その見識の高さと人柄に傾倒していく。やがて、ワインの醸造にも携わる中で、ワイン造りを切磋琢磨する仲間に出会う。その中には後に安蔵の妻となる正子の存在もあった。その後安蔵は本社への転勤のため現場を離れる事になる。しかし、その間に出会った名醸造家から日本ワインの将来を考えるきっかけを得て、さらに麻井からの推薦もあり1998年にワイナリーへ復帰を果たす。ワイン醸造の現場に戻った安蔵は理想のワインを造る為に、麻井の努力によって改植に成功した、長野県塩尻市にある欧州品種のメルローを醸造家自ら収穫・選果するという大胆な提案をする。渋る葡萄農家の説得や不測の怪我に見舞われ、悪戦苦闘しながらも2樽の特別なメルローを仕込むことに成功する。一方で正子はドメーヌのプロジェクトに突き進んでいたが、方向性の違いからプロジェクトに見切りをつけ人生の再設計を迫られている最中、安蔵と再会する。お互いにどこか惹かれる存在と意識していた2人は共に人生の歩みをスタートさせる。その後、安蔵はフランスのボルドーへの赴任も決まり、順風満帆にワイン造りに没頭する。そんな中、安蔵が仕込んだ特別なメルローのリリースが決定した。ラベルに自らシリアルナンバーを手書きする事から、【桔梗ヶ原メルロー シグナチャー1998】と命名される。その一方で麻井に病気の魔の手が迫る。余命宣告まで受けた麻井に安蔵と正子は衝撃を受ける。麻井は安蔵に「君が日本のワインを背負って行ってくれよ」と渾身の檄を送る。あれから20年―。麻井が理想とし追い求めた日本ワインに、安蔵も正子も追いつき追い越さんという想いでワイン造りに日々向き合っている。安蔵は麻井の想いを受け継ぎ【日本を世界の銘醸地】にするため、日本ワインの一致団結を掲げ奮闘する。<出演>平山浩行/竹島由夏徳重聡/山崎裕太/篠山輝信/榎木薗郁也/堀井新太/渡辺大/出合正幸/伊藤つかさ/和泉元彌/田邉公一/黒沢かずこ(森三中)/板尾創路/大鶴義丹/辰巳琢郎/長谷川初範/宮崎美子/榎木孝明<監督・脚本>柿崎ゆうじ<主題歌>辰巳真理恵「大地のしずく」(テイチクエンタテインメント)エグゼクティブプロデューサー:柿崎ゆうじプロデューサー :古谷謙一/前田茂司音楽 :西村真吾ラインプロデューサー :善田真也キャスティングプロデューサー:山口正志撮影 :松本貴之照明 :佐藤俊介録音 :小林圭一美術 :泉人士編集 :神谷朗音響効果 :西村洋一記録 :西岡智子スタイリスト :前田勇弥助監督 :長尾楽製作協力 :ビーテックインターナショナルエーチームアカデミー制作プロダクション :楽映舎企画・製作・配給 :カートエンターテイメント配給協力 :フルモテルモ2021年/120分/シネスコ/5.1ch<公式HP> <公式Twitter>(@signature_movie) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月01日10年間のご愛読ありがとうございました株式会社カンゼンが発刊するサッカー専門誌『フットボール批評』は、3月6日発売の2023年春号(第39号)をもって休刊することとなりました。10年間のご愛読ありがとうございました。最終号『フットボール批評issue39』の特集は、「眠れなくなるほど罪深い『PK戦』の話」です。PK戦廃止論をはじめとし、駒野友一氏インタビュー、PK戦がもたらす脳ストレスの回避法、PK戦ルールのグレーゾーン、データから見るPK戦の本質、ゲーム理論から見るPK戦など、さまざまな角度からPK戦の「罪深さ」を批評しました。最終号に相応しく「白黒をつける」企画が目白押しとなっています。休刊のお知らせ : フットボール批評issue39書影【最終号】 特集:眠れないほど罪深い「PK戦」の話まずはじめに言っておきたいのは、「PK戦」は面白いものではない。ペナルティー=罰という名称からして、そこかしこにネガティブな要素が散乱している。いい例として、観ている側は「アイツ、決めそうだな」とは言わずに「アイツ、外しそうだな」と言う。サッカー好きでなくとも戦犯を血祭りに上げられる残酷なシステムが面白いわけがないのだ。それゆえ、特集企画のほとんどはネガティブなアプローチから生まれたような気がしている。冒頭のPK戦廃止論から始まり、脳のストレス、ルールのグレーゾーン……。そう、特集名どおり、まさに罪深い企画のオンパレードである。しつこいようだが、最終号となる本誌を読了したとて「PK戦」が面白くなることはない、と断言しておく。サンプルページ休刊批評「極上のPK戦」アナライズPK戦を廃止せよあのPKモロッコが教えてくれる「帰る場所」があるという幸せ脳にもたらされるストレスは取り除けるのかデータから見るPK戦の本質ContentsContents●休刊批評石沢鉄平(編集部)【好評連載】●現代サッカーの教科書7PA内外でのボールを奪うプレー河岸貴/孫勝基●フットボールの主旋律 Op.2カオスに抗うアナリスト〈Das große Finale〉三角形の起源モロッコが教えてくれる「帰る場所」があるという幸せ〈Das große Finale Zugabe〉「団子3兄弟3.0」あなたは[3-1-6]の起源を知っているか?庄司悟●成り上がり監督のリアルシュタルフ悠紀vol.4覚悟と賢さとモロッコ木崎伸也【特集眠れなくなるほど罪深い「PK戦」の話】●PK戦を廃止せよサッカーの決着はサッカーでつけなければならない西部謙司●あのPKInterview:駒野友一(サンフレッチェ広島スクールコーチ)当事者しか語れない、外してしまったPKとこれから高橋大地(編集部)●脳にもたらされるストレスは取り除けるのかInterview:エフティミオス・コンポディエタス(「Brain Activity」代表)「あなたが立っているその刹那、その唯一の『現実』に集中すべき」石沢鉄平(編集部)●「極上のPK戦」アナライズ21人が成功した伝説の激戦から見る最高水準の攻防ドミニク・ファイフィールド●PKグレーゾーン明日から使える競技規則第14条の解釈攻劇●データから見るPK戦の本質すべては「究極のエリア」と「ナチュラルサイド」を巡る読み合いである佐藤祐一●最後は、運。Interview:渡辺隆裕(東京都立大学経済経営学部教授)ゲーム理論で挑めるPK戦大場元気(編集部)●他競技の決着のつけ方スポーツにも存在する時間短縮の潮流編集部【フットボールの深海】●大澤英雄 大学サッカー界の巨頭が来た道〈下〉 繁栄を願う大学スポーツへの助言清水岳志●ネットでは探せない蹴人伝最終回小渡朝義(元海上自衛隊下総基地サッカー部)自衛隊サッカーの今昔を知る生き字引平野貴也●「フットボールとは何か?」を考える⑫Last theme本題への暫定解サッカーの周縁に立ち続けたい井筒陸也●壁を超えるフットボーラー特別編Interview:中町公祐(NPO法人Pass on代表)プロサッカー選手の「就活」と「死に様」田邊雅之【連載&コラム】●蹴人のジレンマ龍岡歩●Stats Football常識を変える近未来のデータ分析結城康平●汚点横浜フリューゲルスはなぜ、消滅しなければならなかったのか田崎健太●フットボーラー経歴マニアックス土屋雅史●一生蹴念サッカー論を進化させる平岡和徳●再構築「世界一」からの脱却籾木結花●サッカー文化異論武田砂鉄●「サッカー本大賞2023」一次選考会レポート●青年監督の本棚河内一馬●書架へのロングパス陣野俊史●サッカー洋書時評実川元子●サッカー本新刊ガイド書誌情報書名:フットボール批評issue39(今号をもって休刊することになりました)ページ数:160判型:B5判定価:1,760円(本体1,600円+税)出版社:カンゼン発売日:2023年3月6日Amazon : Rakutenブックス : 書誌情報 : Twitter投稿 : 【この件に関する問い合わせ先】株式会社カンゼン営業部担当:伊藤真TEL:03-5295-7723MAIL: ito@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月01日戦後の激変期に日本映画界を生きた映画人たちの、激烈な姿を生々しく描いたノンフィクション『社長たちの映画史』(日本実業出版社)が、このほど刊行された。映画界を牽引した5大映画会社の社長だけでなく、三船敏郎、石原裕次郎、勝新太郎、中村錦之助といった、所属会社から独立して映画制作を手掛けた大スター俳優たちの社長としての姿も映し出す、業界トップの「攻防と興亡」に着目したこれまでにない視点の日本映画史だ。著者はぴあアプリの水先案内でもおなじみの作家・編集者 中川右介さん。本作は、これまでの著書『市川雷蔵と勝新太郎』、『角川映画 1976-1986』、『アニメ大国建国期 1963-1973』と同様、膨大な資料から時代を活写する歴史よみもの。戦後、映画は娯楽の王様だった。映画館に足を運んだ人の数が1年間で11億2745万人と過去最高になったのは1958年。2022年の約10倍におよぶ。当時の主要な映画会社5社、東宝、松竹、大映、東映、日活は、2週間に2本のペースで新作を自社の映画館チェーンにて公開していた。もちろん外国映画はロードショー館などで上映されていたが、映画興行の中心は日本映画だった。この黄金時代ともいえる日本映画界で何が起きていたのか。そして、坂を転がり落ちるように、右肩下がりの産業と化していったのは何故か。そこには恐ろしく人間臭いドラマがあった。なかでも個性的であくの強さはピカイチ、破天荒としかいいようのない人物が永田雅一だ。京都の任侠団体「千本組」から無声映画時代の日活へ、戦前・戦中と映画界で暗躍し、戦後は大映の社長として君臨する。長谷川一夫、勝新太郎、市川雷蔵らスターを擁し、次々と娯楽作をヒットさせ、黒澤明に監督を依頼した『羅生門』がヴェネチア映画祭グランプリを得るなど映画史に残る大プロデューサーである。プロ野球の球団を持ち、政界にも広く人脈を持っていたが、1971年に会社は倒産し、永田も業界から姿を消す。まるでジェットコースターのような人生。この本の主要キャラクターのひとりといっていい。トップスターによる相次ぐ独立の動きと、それを阻止しようと画策しながら、一方で彼らに頼らざるをえない映画各社のジレンマ、日本を代表する映画監督黒澤明の、日本映画界だけなく米メジャーをも巻き込んだ波瀾万丈の映画作り……など、映画界のトリビアが満載されている。アクションシーンはないけれど、映画界の歴史それ自体が、まさにエンタテインメント。「映画化すれば『仁義なき戦い』みたいにきっとなる」と思える1冊だ。書名:社長たちの映画史 映画に賭けた経営者の攻防と興亡著者:中川右介出版社:日本実業出版社価格:2200円+税◎ぴあアプリ「水先案内人」中川右介さんの《おすすめ映画はコチラ》()
2023年02月11日音楽家の広瀬香美の新曲「プレミアムワールド」が、3月3日より公開される映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(略称:エブエブ)の日本版イメージソングに決定し、コラボMVが9日、公開された。本作は、「マルチバース」と「カンフー」が融合したカオスな世界観で繰り広げられる壮大な異色作でありながら、家族の絆を描く感動の物語。アメリカでコインランドリーを経営する“フツ―のおばさん”エヴリン(ミシェル・ヨー)は、突如、別の宇宙から来たという気の弱い夫・ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)から「全宇宙をカオスに陥れる、巨大な悪を止められるのは君だけだ」と告げられ、いくつもの並行世界(マルチバース)の存在を知ることに。混乱しつつも宇宙と家族を救うため宿命を受け入れたエヴリンは、マルチバースを駆け巡り、巨悪との壮絶な戦いに立ち向かうことを決意する。そんな壮大なスケールで描かれる本作と、圧倒的な歌唱力と明るい人柄で幅広い世代を魅了する広瀬香美がコラボ。日本版イメージソングに、「プレミアムワールド」が決定した。同楽曲は、昨年デビュー30周年を迎えた広瀬が「挑戦」をテーマに、自身のこれまでの経験や感性、技術とともに未来への決意を込めている。また、奇抜なMVも話題を呼んでおり、映像から伝わるパワフルなメッセージ性とラップを盛り込んだパフォーマンスが広瀬の新境地を感じさせる。広瀬の抜てき理由について、配給会社ギャガの宣伝プロデューサー・依田苗子氏は「本作のめくるめく世界観をどうやったら多くの方に届けられるか、と考えた時にいま日本で一番ダイナミックで、最も“カオス”な世界観を楽しく発信されているアーティスト、広瀬香美さんとご一緒したいと浮かびました。完成したMVはまさに映画とシンクロしまくりの“最先端のカオス”!他に類を見ない中毒性の高いコラボレーションMVも映画も、ぜひ皆さんに楽しんでいただきたいです」と説明する。自身初となる洋画イメージソングに抜擢された広瀬は、この熱いオファーを快諾。「大変光栄です。このプレミアムワールドという私の楽曲と、この映画の世界観がすごくマッチしていて、本当に奇跡のようなご縁だと感じています。まるでこの映画のために書き下ろしたかのようなドンピシャの楽曲でした」と喜びを語っている。公開されたコラボMVでは、「プレミアムワールド」のアップテンポな楽曲に合わせて劇中の様々なシーンが映し出される。おもむろにピアノに向かう広瀬が鍵盤に手を置いた瞬間、異世界へバースジャンプ。目くるめくカオスワールドの中で広瀬自身にも思わぬ変化が!? 鍵盤をたたく指がソーセージに? 額に3つ目の目玉が出現? 映画の世界にやがて浸食されていく広瀬の姿や、随所に散りばめられた刹那の重要なシーンに注目だ。広瀬香美のコメント全文は以下の通り。○■アカデミー賞最多ノミネーション作品とコラボレーションすることになった気持ち大変光栄です。このプレミアムワールドという私の楽曲と、この映画の世界観がすごくマッチしていて、本当に奇跡のようなご縁だと感じています。まるでこの映画のために書き下ろしたかのようなドンピシャの楽曲でした。映画の中の主人公エブリン(ミシェル・ヨーさん)が人生を力一杯生きているエネルギー、前向きに戦っていくという姿勢に大変共感しています。女優のミシェル・ヨーさんも大好きですし、彼女のゴールデン・グローブ賞のスピーチにも大変感銘を受けました。アジアの女性の誇りです。○■撮影したときの感想、苦労した点などプレミアムワールドのミュージックビデオは、実は1日で撮影したんです。衣装も7着か8着か記憶が曖昧ですが、奇想天外なヘアメイクで、とにかく1日に詰め込んで、撮影してくれた素晴らしいチームに感謝です。仕上がった作品は広瀬香美史上、最高に奇想天外のミュージックビデオに仕上がって、大満足です。あと、こう見えて実はダンス苦手なんですが、猛練習してあのダンスもほぼ1日で仕上げました。苦労と感じないです、とても楽しかった思い出です。○■作成したときの完成したPVをごらんになった感想見事にシンクロしてますよね。広瀬香美とミシェル・ヨーさんが同じ顔に見えてきたとスタッフからも言われました。世界観やスピード感も見事に合致していて、すごく驚きと感激をしています。沢山の人にこの映画とプレミアムワールドという楽曲を楽しんでいただければ、という気持ちでワクワクしています。(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月09日今年のサンダンス映画祭で審査員大賞に輝いた『A Thousand and One』は、心を揺さぶる人間ドラマだ。物語は1990年代のニューヨークで始まる。自身も児童養護施設で育った主人公アイネスは、愛する幼い息子テリーを養護施設に取られたまま、引き取らせてもらえずにいる。もうこれ以上離れていたくないと思った彼女は、息子を誘拐して逃亡。新たな名前をつけ、一緒に住み始めた。やがて、息子の父親で刑務所帰りのラッキーも加わる。父子の関係は決してスムーズではなかったが、そんな中でもテリーは意外にも学校で頭の良さを発揮し、優秀な生徒のための学校に転校すべきだとのアドバイスを受けるまでに。しかし、その当時あまりにも幼すぎて知らなかった彼の過去の秘密が、そこに大きな影を投げかける事になる。そして最後にはショッキングなエンディングが待ち受けているのだ。90年代初めから2000年代なかばまで、ジュリアーニやブルームラングなど市長が変わる中、ハーレムに住む黒人がどのような影響を受けていったのかが描かれるのも興味深い。アイネスを演じるのは『星の王子ニューヨークへ行く2』のテヤナ・テイラー。テリー役は、違った年齢の子役がそれぞれにすばらしい形で演じる。監督、脚本のA.V.・ロックウェルは、今作で長編監督デビューを果たす。配給はフォーカス・フィーチャーズが配給。公開時期は決まっていない。文=猿渡由紀(C)Sundance Institute
2023年01月30日サンダンス映画祭の受賞結果が発表になった。USドラマチックコンペティション部門の審査員大賞に輝いたのは、『A Thousand and One』。監督、脚本は、今作で長編監督デビューしたA.V.ロックウェル。審査員特別賞には、イライジャ・バイナム監督、ジョナサン・メジャース主演の『Magazine Dreams』。観客賞は、マリアム・ケシャバーズの『The Persian Version』が受賞した。今作は脚本賞も受賞している。監督賞は『Accidental Gateway Driver』の香港系イギリス人監督シン・J・リー。俳優賞はトランスジェンダーの男性を描く『Mutt』のリオ・メヒエル。アンサンブル賞は『Theater Camp』が受賞。ワールド・ドラマチックコンペティション部門の審査員大賞を受賞したのは、シャーロット・リーガン監督、ハリス・ディキンソン主演のイギリス映画『Scrapper』。USドキュメンタリーコンペティション部門の審査員大賞は、ジョー・ブリュースター監督の『Going to Mars: The Nikki Giovanni Project』に送られた。サンダンス映画祭は多様化に力を入れてきたが、今年も上映された長編映画のうち有色人種監督の作品は49パーセント、女性は56パーセントを占める。それぞれの部門で審査員大賞を受賞した3作品も、女性あるいは黒人監督によるものだ。作品のセールスは、今年、やや控えめ。配信各社がコスト削減を意識し、コンテンツ獲得のために高額な契約を結ぶことに注意深くなっていることが大きいと思われる。それでも、Netflixはオールデン・エアエンライクとフィービー・ディネヴァーが主演するスリラー『Fair Play』を2,000万ドルで買ったほか、オーストラリアのホラー・スリラー『Run Rabbit Run』の世界配信権も獲得。ソニー・ピクチャーズ・クラシックはデビッド・ストラザーン主演の『A Little Prayer』、サーチライト・ピクチャーズはアンサンブル賞受賞作『Theater Camp』を獲得した。評価の高かったその他の作品にも、近々買い手がつくことが期待される。文=猿渡由紀(C)Sundance Institute
2023年01月30日「第77回毎日映画コンクール」にて『ケイコ 目を澄ませて』が日本映画大賞ほか最多5冠を達成。女優主演賞は同作の岸井ゆきの、男優主演賞には『土を喰らう十二ヵ月』沢田研二が選ばれ、日本映画優秀賞は『夜明けまでバス停で』が受賞した。そのほか、男優助演賞は『ある男』の窪田正孝、女優助演賞は『さがす』の伊東蒼が受賞。また、スポニチグランプリ新人賞は『サバカン SABAKAN』の番家一路、『マイスモールランド』の嵐莉菜に贈られる。『ある男』『ケイコ 目を澄ませて』は日本映画大賞、女優主演賞、監督賞、撮影賞、録音賞を受賞して最多5冠を獲得。岸井さんからは「日々の私を見守ることで懸命に支えてくださり、映画ができていく瞬間を共にした大切な仲間です。このような賞を一緒に受賞できたことを心から嬉しく思います」とのコメントが到着。また、三宅唱監督は「岸井さんの受賞、そして月永さんと川井さんの受賞がとても嬉しいです。作品賞については、個別の部門が設定されてはいない各部のプロフェッショナルな仕事のすべてが結実したものとして勝手に受け止めさせていただき(総スケ賞、弁当賞、雨降賞etc.)、素晴らしい役者たち、スタッフたちとともに働くことができたことを誇りに思います」と喜びのコメントを寄せた。映画ファンが選ぶTSUTAYA DISCAS映画ファン賞・日本映画部門は、『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(風間太樹監督)、外国映画部門は『トップガン マーヴェリック』(ジョセフ・コシンスキー監督)が受賞する。『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』なお、表彰式は、めぐろパーシモンホールで2月14日に開催が予定されている。第77回毎日映画コンクール受賞結果日本映画大賞:『ケイコ 目を澄ませて』(三宅唱監督)日本映画優秀賞:『夜明けまでバス停で』(高橋伴明監督)外国映画ベストワン賞:『ベルファスト』(ケネス・ブラナー監督)男優主演賞:沢田研二『土を喰らう十二ヵ月』女優主演賞:岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』男優助演賞:窪田正孝『ある男』女優助演賞:伊東蒼『さがす』スポニチグランプリ新人賞(男性):番家一路『サバカン SABAKAN』スポニチグランプル新人賞(女性):嵐莉菜『マイスモールランド』監督賞:三宅唱『ケイコ 目を澄ませて』脚本賞:早川千絵『PLAN75』撮影賞:月永雄太『ケイコ 目を澄ませて』美術賞:今村力、新田隆之『死刑にいたる病』音楽賞:青葉市子『こちらあみ子』録音賞:川井崇満『ケイコ 目を澄ませて』アニメーション映画賞:『高野交差点』(伊藤瑞希監督)大藤信郎賞:『犬王』(湯浅政明監督)ドキュメンタリー映画賞:『スープとイデオロギー』(ヤン・ヨンヒ監督)TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・日本映画部門:『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・外国映画部門:『トップガン マーヴェリック』田中絹代賞:寺島しのぶ特別賞:中島貞夫(映画監督)『ケイコ 目を澄ませて』はテアトル新宿ほかにて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partnersある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会さがす 2022年1月21日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022『さがす』製作委員会チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~ 2022年4月8日より全国にて公開©豊田悠/SQUARE ENIX・「チェリまほ THE MOVIE」製作委員会ベルファスト 2022年3月25日よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMASPLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fuseeスープとイデオロギー 2022年6月11日よりユーロスペース、ポレポレ東中野、シネマート心斎橋、第七藝術劇場ほか全国にて公開© PLACE TO BE, Yang Yonghi土を喰らう十二ヵ月 2022年11月11日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
2023年01月19日放送映画批評家協会賞(Critics Choice Awards)が発表された。作品部門に輝いたのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。今作は、監督、脚本、助演男優部門でも受賞した。主演男優賞は、『ザ・ホエール』のブレンダン・フレイザー、主演女優賞は『TAR/ター』のケイト・ブランシェット。助演女優賞は『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のアンジェラ・バセット。長編アニメーション賞は『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』、外国語映画賞と歌曲賞は『RRR』、脚色賞は『ウーマン・トーキング 私たちの選択』が受賞した。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』3月3日(金)公開文=猿渡由紀
2023年01月17日Apple TV+の「Pachinko パチンコ」(アメリカ・韓国・カナダ合作)が、第28回放送映画批評家協会賞(クリティクス・チョイス・アワード)にて外国語ドラマシリーズ賞を受賞。同賞には「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」もノミネートされていたなか、前回の「イカゲーム」に続く快挙となった。Apple TV+「Pachinko パチンコ」映画部門では、最多14ノミネートの『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞・監督賞・脚本賞・助演男優賞(キー・ホイ・クァン)・編集賞の計5冠を達成。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』外国語映画賞には、韓国パク・チャヌク監督の『別れる決心』をはじめ、ゴールデン・グローブ賞を受賞した『アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~』などがノミネートされていたが、インド映画の『RRR』が主題歌賞と合わせて受賞した。『RRR』なお、エンターテイメントにおいてステレオタイプを打ち破るリアルな女性像を体現した女性に贈られるSeeHer賞は、LBGTQIA+コミュニティの活動家であり『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』で助演女優賞にノミネートされていたジャネール・モネイに授与された。放送映画批評家協会賞は、北米の放送や映画に関わる批評家協会によって選出。アカデミー賞の前哨戦として例年その結果の行方が注目されている。今年は現地時間1月15日、ロサンゼルスにて開催された。主な受賞結果は以下の通り。映画部門作品賞『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』監督賞ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』主演女優賞ケイト・ブランシェット『TÁR』主演男優賞ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』助演女優賞アンジェラ・バセット『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』助演男優賞キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』コメディ映画作品賞『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』アンサンブル演技賞『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』脚本賞ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』脚色賞サラ・ポーリー『ウーマン・トーキング 私たちの選択』外国語映画賞『RRR』主題歌賞「Naatu Naatu」『RRR』アニメ賞『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』テレビ部門外国語ドラマシリーズ「Pachinko パチンコ」ドラマシリーズ・作品賞「ベター・コール・ソウル」ドラマシリーズ・主演女優賞ゼンデイヤ「EUPHORIA/ユーフォリア」ドラマシリーズ・主演男優賞ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」コメディシリーズ・作品賞「アボット エレメンタリー」コメディシリーズ・主演女優賞ジーン・スマート「Hacks」(原題)コメディシリーズ・主演男優賞ジェレミー・アレン・ホワイト「一流シェフのファミリーレストラン」(上原礼子)■関連作品:RRR 2022年10月21日より全国にて公開警官の血 2022年10月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEEYANG FILM. All Rights Reserved.エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年01月16日国立映画アーカイブでは、日本における女性映画人の歩みを歴史的にふり返る「日本の女性映画人(1)――無声映画期から1960年代まで」が2月7日(火)より開催される。監督・製作・脚本・美術・衣装デザイン・編集・結髪・スクリプターなど、様々な分野で女性が活躍した作品を取り上げる今回の上映企画。『お父さんの歌時計』[無声短縮版](1937年、原作・脚本:鈴木紀子)Part1となる今回は、無声映画期から1960年代以前にキャリアを開始した、女性映画人80名以上が参加した作品を対象に、劇映画からドキュメンタリーまで計81作品(44プログラム)を上映。近年、再評価が進んでいる女性監督第1号の坂根田鶴子、女優から監督に進んだ田中絹代や望月優子、脚本の水木洋子や田中澄江、編集の杉原よ志、衣装デザインの森英恵のみならず、多様な領域で手腕を発揮した女性映画人たちにスポットライトを当てる。また、戦前の日本映画の黄金期に大手映画会社で健筆をふるった鈴木紀子を中心として、戦前の女性脚本家の小特集も実施する。『キクとイサム』(1959年、脚本:水木洋子)橋田壽賀子脚本の『姉妹』、和田夏十脚本の『黒い十人の女』、水木洋子脚本の『キクとイサム』ほか上映作品は、国立映画アーカイブの公式サイトにて掲載中。なおチケットは、1月31日(火)以降、毎週火曜日10時より、翌週(火~日)上映回の電子チケットを各回の開映15分前までオンライン販売。窓口販売ほか購入方法詳細は公式サイトに記載されている。「日本の女性映画人(1)――無声映画期から1960年代まで」は2月7日(火)~3月26日(日)国立映画アーカイブにて開催。(cinemacafe.net)
2023年01月11日『アナベル』シリーズを手掛けたジェームズ・ワンと、『ハロウィン』『透明人間』といった大ヒット作を送り出してきたジェイソン・ブラム率いるブラムハウスのタッグで贈る映画『M3GAN/ミーガン』。日本公開に先駆け、全米で1月6日(金)から3,509館で公開された本作が、公開3日間で累計3,042万9,860ドル(約40億円)の大ヒットスタートを切った。アメリカでは「各地で映画をプロモーションするように」と指示され、世に放たれた“ミーガンガールズ”がプレミア会場やNFLスタジアムなどのあらゆる場所に出没、劇中と同じく奇妙なダンスを披露するなど、公開前からSNS上で話題を呼んでいた本作。1月6日(金)~1月8日(日)の週末3日間で累計3,042万9,860ドル(約40億円)の興行収入を稼ぎ、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に次ぐ2位発進を記録(1月10日現在、Box Office Mojo調べ)。事前予測の1.5倍以上となる成績を打ち立て、同ジャンルのオリジナル作品としてはパンデミック以来最高のオープニングに。さらに、2019年公開の『チャイルド・プレイ』オープニング成績を倍以上超える大ヒットスタートを切った。「Rotten Tomatoes」では驚異の94%フレッシュ&観客スコア80%(1月10日時点)を獲得し、批評家からは「期待通りで、かつ予想外の面白さ」(Richard Lawson/Vanity Fair)、「飛び上がらんばかりに怖く、そしてとても楽しい作品」(Leah Greenblatt/Entertainment Weekly)、「あなたは二度とアレクサを信用しなくなるかもしれない」(Brian Truitt/USA Today)、「ミーガンは、類を見ない人形映画だ」(Al Horner/ Empire Magazine)と絶賛のレビューが寄せられている。絶叫映画のヒットメーカーとして知られる巨匠ジェームズ・ワンとスリラー、サスペンス、ホラー作品でヒット作を飛ばす話題のブラムハウスのタッグに注目が集まるとともに、お友達AI人形の愛情と狂気が描かれる戦慄のストーリーへ期待が寄せられる本作。行き過ぎた愛情と狂気をはらんだ“新たな人形”ホラーの日本上陸は見逃せない。『M3GAN/ミーガン』は6月9日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:M3GAN/ミーガン 2023年6月9日より全国にて公開© 2022 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2023年01月10日コスメ批評誌でクレンジングパーム部門1位にロゼット株式会社(以下、ロゼット)が、「夢みるバーム ガスール ブライトモイスチャー」について、コスメ批評誌「LDK the Beauty」2023年1月号でクレンジングバーム部門の1位に選出されたと、12月16日に発表している。「夢みるバーム ガスール ブライトモイスチャー」は2022年8月に発売されてから、SNS を中心に話題を集め、“しっかり落とせる洗浄力”と、“うるおいを逃がさない保湿力”で高い評価を獲得。同誌2023年1月号のクレンジングバーム部門で1位に選出された。また、美容メディア「MimiTV」の「2022年下半期・MimiTV ベストコスメ」のクレンジング【~2,999 円の部門】でも1位となった。微粒子スクラブの脱脂コメヌカで角質ケア「夢みるバーム ガスール ブライトモイスチャー」には、微粒子スクラブの脱脂コメヌカが配合されており、角質ケアが可能。毛穴ケアや保湿ケア、角質ケア、マッサージ、メイク落としができる1品5役の多機能クレンジングパームだ。同クレンジングパームの1個の容量は90gで、希望小売価格は税込み1,980円となっている。(画像はプレスリリースより)【参考】※ロゼット株式会社 プレスリリース
2023年01月06日