1月27日、大阪メトロ御堂筋線で10代少女に痴漢及び暴行を加えたとして42歳男性が逮捕・起訴された。この事件について、ネット上では大きな議論が巻き起こっている。テレビの情報番組では「女性専用車両は汚い」などの報道が続き、話題となったばかりだ。各メディアによると被告は電車内で被害女性の腰へと手をまわし、カップルを装って痴漢行為に及んだ。そして中津駅に到着すると女性を引きずり下ろし、ホームの防犯カメラに映らない場所へと連れ込んで暴行を加えたという。Twitter上には、事件に対する不安の声があふれている。《こういう輩がいる限り女性専用車両はないとダメ》《今も御堂筋線ユーザーだから被害受けてたのは自分でもおかしくないし、本当に女性専用車両以外乗りたくない》《トイレやホームをキレイにするだけではなく、女性が安心して乗れる地下鉄にすることこそ急務だろう》御堂筋線では1988年11月4日にも痴漢・暴行が発生し、世間に大きな不安を生んだ。当時の報道によると2人組の男性が女性へ痴漢行為に及んでいたところ、男らから過去に痴漢被害を受けた別の女性が助け出した。しかし男たちは、この女性を逆恨み。大阪・堺市内を連れまわし、マンション建築現場に連れ込んで暴行したという。この事件が大きく報道されたことを機に、「性暴力を許さない女の会」という集会が発足。大阪市内の交通局や鉄道会社に何度も要望書の提出などを行い、関西や関東での女性専用車両の普及につながった。そんな女性専用車両について、冒頭のように否定する報道が立て続けに起こっていた。1月13日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)は情報サイト『Jタウンネット』から引用し、「女性専用車両に乗らない女性が増えている」というテーマを取り上た。番組では一般人の意見として、「女性専用車両では男性の目がないから、スマホいじりなどを好き放題やっちゃう」などと伝えていた。また1月15日には「グッとラック!」「Nスタ」(TBS系)でも同じテーマが扱われた。これらの番組では街頭インタビューでの声として「香水のにおいがきつい」「女性同士が喧嘩をはじめる」などが列挙された。これらの報道に対し、ネット上には大反発の声があふれた。《#女性専用車両は必要です》というハッシュタグも作られた。「Nスタ」は1月17日の放送で、井上貴博アナウンサー(35)が訂正。《街頭インタビューを受けていただいた女性のご意見、その内容を十分にお伝えできず、『女性専用車両に乗らない派』として紹介してしまいました。協力いただいた女性の方にお詫び申し上げます。失礼しました》と謝罪した。警察庁の「令和元年警察白書」によると、平成30年内の痴漢行為の検挙件数は2,777件。強制わいせつの認知件数は266件に及ぶ。
2020年01月29日芸能人たちのモヤモヤ事件を、スッキリと深いところまで捜査し解決するリアルドキュメントショー「芸能人モヤモヤ事件簿人生の未解決事件は2019年のうちに解決SP」が12月29日(日)に放送される。今回はゲストに、原宿でスカウトされ、アイドルグループ「乙女新党」のメンバーとして活動しながら、女優としても『瀬戸内海賊物語』『暗殺教室』などに出演。数々のCM出演でも話題となり知名度が上がったところで、2017年には連続テレビ小説「わろてんか」のヒロインに抜擢。放送終了後の2018年春には日曜劇場「ブラックペアン」、夏には『青夏 きみに恋した30日』に出演するなど大きな飛躍をみせた葵わかな。小学生の頃から子役として『DIVE!!』などに出演。その後ダンスロックバンド「DISH//」のメンバーに選ばれ、4年連続で元日日本武道館公演を敢行するなど人気に。音楽活動と同時に俳優としても「仰げば尊し」や「隣の家族は青く見える」『君の膵臓をたべたい』などに出演。今年1月クールの日曜劇場「グッドワイフ」で演じた若手弁護士役も評判を呼んだ北村匠海。そのほか人気お笑いコンビ「カミナリ」やコメンテーターとしても活躍するカンニング竹山、俳優の高橋克実、元プロレスラーでタレントとしても活動する北斗晶らも出演。番組では北斗さんが“デンジャラスクイーン”と呼ばれ最強の女子プロレスラーだった頃、アメリカのプロレス団体・WCWで世界女子王座のチャンピオンベルトを獲得したが、その後団体が消滅。北斗さんにとってそのベルトは宝物のような存在だが「果たして自分が持ったままで良いのだろうか?」とモヤモヤしているという…そんな芸能人たちの“モヤモヤ事件”を捜査していく。今回のゲストの葵さんは、世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔を同名実写映画化した『キャッツ』で主人公ヴィクトリア役の吹き替えを担当。同作には葵さんのほか山崎育三郎、高橋あず美、ロバート秋山、森崎ウィンらも吹き替えで出演する。北村さんは新春に放送されるSPドラマ「『半沢直樹イヤー記念・エピソードゼロ』~狙われた半沢直樹のパスワード~」に出演。同作は来年4月からの「半沢直樹」(仮)に先駆け放送されるものとなり、半沢直樹が前作で出向を命じられた「東京セントラル証券」に赴任した後に起きるある事件を中心にした物語。主人公に吉沢亮、北村さんのほか今田美桜、吉沢悠、井上芳雄、尾上松也、緒形直人らが出演する。『キャッツ』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。「半沢直樹イヤー記念・エピソードゼロ」は2020年1月3日(金)深夜23時15分~TBSにて放送。「芸能人モヤモヤ事件簿人生の未解決事件は2019年のうちに解決SP」は12月29日(日)22時~フジテレビで放送。(笠緒)
2019年12月29日ケヴィン・スペイシーから性的暴行被害にあったとして、「ジョン・ドー」(匿名希望時に使用される名前)の名前で訴訟手続きを進めていたマッサージ・セラピストの男性が亡くなった。「Variety」誌などが報じた。正式には死因は発表されていないが、がんで闘病生活を送っていたようだ。ドー氏の訴えは、2016年10月、マッサージ中にケヴィンが股間を無理やり触らせたこと。ドー氏が部屋から抜け出そうとすると、全裸のケヴィンが迫ってきてオーラルセックスを強要。ドー氏は「終わりだ。行かせてくれ」と言い放ち、部屋から出られそうだったが、ドアの前にケヴィンが立ちはだかったという。ケヴィン側はこのできごとに対し、否定している。ドー氏の弁護士は、「彼はスペイシー氏の下劣な暴行にトラウマを抱えながらも、気品があり、優しい中年男性でした。この事件(で訴訟を起こした)結果、世界中のほかの被害者からも連絡がありました。ドー氏は、彼らに起きた痛ましい話を信じ、最期の数か月は彼らのために立ち上がることを喜びに思っていました。彼の正義のための闘いはまだまだ“生きて”います」と声明文を発表した。(Hiromi Kaku)
2019年09月19日山口真帆(23)への暴行容疑で逮捕され不起訴となった男性2人に、AKSが損害賠償を求めた訴訟。事件によりNGT48が活動休止せざるを得なくなったとして、損害賠償の請求額が3,000万円に上ることを各スポーツ紙が報じた。NGT48のファンとされる男性2人は昨年12月8日、新潟市内の山口の自宅前で山口の顔をつかみ暴行。訴状ではNGT48メンバーが関与していると答えたためグループ内の信頼関係を損ね、活動休止を余儀なくさせたと指摘。グループの公演中止やメンバーが起用されていた広告の打ち切りによる損失、メンバーの自宅警備費用などにかかった計1億円余りのうち、3,000万円を請求したという。「被告男性2人は請求の棄却を求めることになるでしょう。しかし事実としてNGTはかなりの損害を受けているので、3,000万円に限りなく近い金額の支払いが言い渡されることになるのではないかとみられています」(司法担当記者)男性2人は不起訴処分となったが、そのまま“無罪放免”とはいかなった模様。しかしAKS側の請求が認められたとしても、支払能力があるかどうかは微妙なようだ。「報道によると2人は無職と大学生で、チケット転売やパチスロで生計を立てているといわれていました。自分たちで3千万円近い金額を用意するのは至難の業ではないでしょうか」(週刊誌記者)訴訟は10日午後に新潟地裁で開かれることになり、傍聴券をめぐる抽選券が交付されることも決定。注目の裁判となりそうだ。
2019年07月07日NGT48劇場支配人・早川麻依子氏が25日、ツイッターを通じ、「12/8に起こった暴行事件に加担したメンバーはおりません」と報告した。24日に個人名義のツイッターを開設した早川氏。暴行被害を受けた山口真帆の名前は出さなかったものの、「被害を受けたにも関わらずしっかりとケアをしてあげられなかったメンバー、そして辛い思いのまま卒業してしまったメンバーには本当に申し訳ないと思っています」と謝罪の気持ちを示し、「メンバーを預かる支配人として、違うことは違うと、NGT48のメンバーのために発信していきたいと思います」「『あくまで噂は噂であって、真実ではない』ということを少しでもご理解して頂ける場になればと思っています」とツイッターの開設理由を明かしていた。その後、24日から25日にかけての深夜には、以下を投稿。「違うことは違うと直接説明したがっていたメンバーの話を3人に聞いてもらう機会をつくることは叶いませんでした。私がちゃんと話をする場を設けてることができていたなら、違う結果になっていたかもしれない。。。自分の力不足を痛感しています」「私が3人のメンバーにできたことは、本人達が望む形にできる限り近い卒業公演の舞台を準備したことだけでした。そんな自分が情けないです。。。」「後悔や無念もたくさんありますが、これからのNGT48のためにメンバーやスタッフと共に進んでいきたいと思います!!」さらに、「12/8に起こった暴行事件に加担したメンバーはおりません」と断言し、「警察で事情聴取を受けたメンバーは、捜査協力のため事情聴取を任意で受け、自ら携帯を提出しましたが、関与はなかったと認められています」「被害届を本人の意思に反して会社が取り下げることは法律上できません。またそれを指示した事実もありません。なぜ不起訴になったかは、被害者かその家族でなければ検察からは教えてもらえません」と主張している。
2019年05月25日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。最終回は、開始150分頃から終了の180分頃まで。○■記者との一問一答の続き――報告書の23ページに「マイクロバスが到着する時間帯に発着場所で待機することによって、メンバーの“見送り”を行うファンが現れたり、メンバーの後をつけることで住居を知ろうとするファンも現れることとなった」となる。いつ頃のことか。松村:時期という確定的なことはあれなんですけども、割とよくあることの可能性はございます。さきほどからご指摘を受けてますように、例えばマネージャーが一緒に降りるとか、メンバーと一緒に家の方まで行くとかそういう抑止力というか、回避できる確率は上がるのですが、それをやってなかったということが一番の大きな原因かなと考えております。――別のアイドルグループでも危険な目にあうケースはあった。マネージャーをつけずに送迎することや一部のファンとの接触を把握していないことについて、是正しようという話は出なかったのか。松村:当然、ございます。それが本当に不十分だったということには何も申し上げることはなく、さらなる是正、改善が急務であるということだと思います。これは毎日毎日動いて参りますので、その中で想像しないことも起こりうることに対してすぐに対応していく姿勢を今後はさらに守っていきたいと思っております。――第三者委員会の調査結果との間に認識の齟齬がある。第三者委員会と報告書の内容について話し合い、何かを打ち出すことは検討していないのか。松村:そういうご指摘を受けるということは、不徳の致すところでありますし、今のご意見を参考にしっかりとがんばっていきたいなと思っております。ありがとうございます。――報告書に書かれている「新潟という活動拠点の特殊性」を否定する一方、メンバーの関与については報告書に則っている。運営側としては、報告書を100%受け止めるのか、あるいはそうじゃないのか。報告書の内容の一部を肯定しながら、一部では否定するのはダブルスタンダードなのでは。松村:それに関しては、先ほどから申し上げておりますが、証拠の問題かなと考えておりますし、「新潟という活動拠点の特殊性」ということで言うと、新潟というよりNGTの体制として先ほど申し上げたウィークリーマンションにメンバーが住んでいたことだったり、降車場所、乗車場所が限られているのは事実です。それに対して意識が薄く、マネージャーやスタッフがそこに帯同していなかった。たぶん、メンバーからも指摘があったと思いますが、それに関してある種の放置が行われていたことを申し上げたく、言ったつもりでございます。――降車場所などの対策をしても、メンバーやスタッフから情報が漏れてしまうのではないかということをファンも危惧しているはず。詳細が分からないのであれば、報告書を公開するのが時期尚早だったのでは。再調査は検討していないのか。松村:それはございません。調査というか引き続き、また同じ話かとご指摘を受けるかもしれませんが、メンバーやスタッフとの話しをしっかりやっていくことで一歩ずつ前に進んでいくしかないというふうに考えております。ご指摘はしっかりと受け止めて、それを進めていけたらと思います。――山口とは?松村:同じかなと思います。私がツイート、この状況でこうなっておりますから、私だけが彼女と向き合っているわけではないですし、ほかのスタッフが向き合っておりますので、引き続き継続して参りたいと思います。――話し合いの結果、山口が納得できない可能性もある。その場合、第三者委員会による再調査は行わないのか。松村:仮定の話なので、それについては大変申し訳ないのですがお答えできないのかなというふうに思います。――山口が「犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます」とツイートしている。その真実が明らかになったとしても、12人のメンバーは不問なのか。松村:すみません、今こういう状況なので(ツイッターを)見ながら。しっかりとこれを読ませていただいて。今、斜め読みしかできていないので。――結論は仮だと。松村:そういうことではございません。今回に関しては不問ということでございます。ただ、これを山口がどういうあれでというのがちょっとよく……この状態で見ているので。今一度、終わってから見てみたいと思います。――また公表するのか。松村:それも含めて、会見が終わってから考えさせていただきたいと思います。――犯人グループと交際しているメンバーがいる可能性については、第三者委員会とAKSは、今初めて知ったということで間違いないか。松村:そうですね。今、まさにツイッターで出しているので。すみません。この状況なので、お答えしながら。――被害者がこう主張している中、コミュニケーションをとって仲良く活動していきましょうというのは、とんでもないことなのでは。松村:終わり次第、これを見て考えるように致します。――山口は今日のツイート以前、ツイッターの声にリツイートや「いいね」をして意思表示をしていた。そのことについて、誰か本人と話しをしていたのか。松村:それに関しては、意図、その他に関しては私は本人じゃないので分かりません。――代弁者の声を拾っていることについて、スタッフの誰かが本人と話をしなかったのか。松村:もちろん、私以外のスタッフがそれはやっております。――それは誰が担当して、その時にどのようなやりとりがあったのか。松村:結構、多数の人間でやっておりますので。――把握していないということか。松村:もちろん、把握しております。――山口がツイッターで「犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます」と告発した。今後、証拠が出てきた場合、そのメンバーは処分するということで間違いないか。松村:それも含めて今後、考えるように致します。――「不問にして再スタート」は撤回し、「今後は確たる証拠が見つかり次第再考する」に変わったということか。松村:変わったというか、このツイートに関しては、今はこの状態で何ともコメントが不十分で申し訳ないのですが、終了後に拝見するように致します。ただ、この会見でこの調査報告書に書いてありますように、今回はリリースさせていただきました通り、先ほども冒頭で話をさせていただきました通り、今回に関しては「不問にさせていただく」ということに変わりはございません。――今後、処分はないということか。松村:はい。――「本件事件への関与を否定している」についての内容が薄い。実際につながりがあったかどうか聞いていないのか。松村:その前段から言うと、この内容に関して「本件事件への関与を否定している」というふうに私共は理解しております。――甲の証言は嘘だということか。松村:録音テープがあるのでそのように発言したことは事実だと思います。それをも否定はしておりませんが、当然ながら実際にCが本当にそういうことをやりとりしたのかということは分からないということだと思います。――「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」が不問にされている状態で、NGTは正常に活動していけるのか。松村:確たる証拠がないというところで、今後は不適切な行為を本当に行わないように、メンバー、スタッフに注意喚起、指導をしっかり行っていくということで新しくスタートしていきたいと考えています。――「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」についても確たる証拠ないといえるのか。「丙と思われる男性から話しかけられ、何の抵抗もなく会話をしているメンバーがいること、しかも、その内容が他の複数のメンバーの現時点の行動に関するものであること」「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」「本件事件後に、数名のメンバーがファンとの『つながり』があったとして自ら申告していること」は事実のはず。この状態で山口の再スタートは難しいのでは。松村:今回は、そういう結果を受けてメンバーの処置に関しては不問にするというふうに考えている次第でございます。――調査報告書の内容は事実ということで。松村:調査報告書の内容が事実というか、調査報告書に書かれていることは事実でございます。なんで嘘ばかりつくんでしょうか。本当に悲しい。松村匠取締役が当初言うように考えた文章です。他のメンバーに謝らせることはできないから、謝るしかなかったけど、スッキリも誤解もしていないし、どうしてもこの言葉は使いたくないと違う文章を考えて何度も交渉しました。 pic.twitter.com/YWJV3biP8Y— 山口真帆 (@maho_yamaguchi) 2019年3月22日――山口が、「松村匠取締役が当初言うように考えた文章です。他のメンバーに謝らせることはできないから、謝るしかなかったけど、スッキリも誤解もしていないし、どうしてもこの言葉は使いたくないと違う文章を考えて何度も交渉しました」とツイートしている。この事実関係は。松村:これは私があれしたものではありません。――心当たりはないということか。松村氏以外のスタッフが対応した可能性は。松村:それはちょっと分かりません。本人が誰とやりとりしたのか分からないんですけど、私ではないということは事実でございます。○■締めのあいさつ松村:あらためまして、本日はお忙しい中、お集まりいただきまして、本当にありがとうございます。長時間にわたりまして皆様からいろいろご質問を受け、誠心誠意答えさせていただいたつもりでございます。ただ、会見の途中でもやはり皆様からの厳しいご意見をいただきましたので、われわれとしてもAKS社、NGT48はいただいたご意見をもとにまたNGTが再興できるように頑張って参りますので、何卒ご支援ご鞭撻のほどお願いしたい次第でございます。あとは山口含め、メンバーそしてご父兄の皆様に多大なるご心配と心に深い傷を負わせてしまったことをあらためてこの場を借りてお詫び申し上げます。そして、最後にNGT48のファンの皆様、それと新潟の県民の皆様、今日お集まりいただいたメディアの皆様、そしてわれわれを支援しようということで応援を今までしてきていただいたクライアントの皆様にも失望の念を抱かせてしまったことを深く反省しております。引き続き頑張って参りますので、宜しくお願い致します。いずれにしましても、本当に今回このような事態を招いたことに関して深く反省しております。大変申し訳ございませんでした。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月28日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第7回は、開始130分頃から150分頃まで。○■記者との一問一答の続き――コミュニケーションが不足しているということだが、AKSとしてはいつからのことなのか。松村:報告書でも指摘を受けておりますけども、やはりメンバーの数が増えていったり、グループの数が増えていったりということと共にそういうことが起きていったということだと思います。――放置していたということか。松村:いえ、放置ということでは……何を言っても言い訳のようにしかならないのですが、放置をしていたつもりはなく、その都度やっていたつもりだったんですけど、「やっていたつもり」というのがそもそも不十分であるというご指摘、誹りは免れないことだと思うので、人員の補充はもちろんですが、スタッフ一人ひとりの意識を高める、安全対策もそうですし、ファンとの向き合い方もそうですし、スタッフがしっかりと意識しなければならないのかなと。それが足りなかったのかなと強く感じます。――メンバーとファンのつながりは証拠がないということだが、今後民事をする中で被告側の答弁書で事実認定される可能性は十分にある。その際は、メンバーの処分を検討するのか。松村:法的措置に関して現在検討中とのことなので、さまざまなファクターを考えて進めていきたいと考えております。――今後、山口真帆本人が会見をする可能性はあるのか。松村:それは私からは何とも。――こちらが求めた場合、AKSから本人の意向を聞くのか。松村:それはもちろん検討するように致します。――「ファンとのつながり」の中には、ファンと交際していたり、部屋に招き入れるなどの情報はあったのか。松村:そういう不適切な行為はわれわれとしても見逃せない行為なので指導をどんどんしていくということだと思います。――情報としてあったのか、なかったのか。松村:ここにも書いてある通りなんですけども、「つながり」に関する供述があったということなので、どういう内容なのかは私の方では分かりません。――聞いてもない?松村:ええ。これは第三者委員会に「どうですか」というのを私の方ではやっておりません。――今後の対策としてそれを知っているか知らないかでは結構な違い。松村:ご指摘を受けたので、それに関して今後、42名のメンバーとしっかりと話し合っていきたいと思っております。――第三者委員会から、部屋に招き入れたなどの事例を全く聞いてないということか。12人の聴取の中で。松村:12人の聴取ではなくて、名前が挙がったということなので。具体的なつながりは、現時点ではこの報告書以上のことは把握しておりません。――山口に対して、他のメンバーから謝罪したいという報告などはあるのか。松村:それはございます。――一部メディアに当時支配人の今村氏とのメールの文面が流出していた。その事実関係と対策は。犯行グループの中には、特定のメディアを名乗ってメンバーを脅したり、それをツイッターに上げたり、そういう事例を把握していると思うが、そういったことは調査したり、把握したりしているのか。松村:今、おっしゃったような内部のことであれば、非常に悲しむべきことだと思います、さきほど申し上げた意識の問題かなと。この意識向上をさせることが急務かなと。報告書でも弊社の管理体制、ガバナンスに対して非常に厳しいご指摘をいただいておりますので、今一度そこをしっかり見直す中で、取締役会だけで話すのではなくて、みんなで共有をしっかりとしていくということしかないのかなと思っております。――犯人の一人が不起訴で釈放された後に、ネットに「新潟県警弱えよ」と投稿しているのを把握しているはず。第三者委員会の調査依頼は無視。反省せず、仕返しさえも予見させるが、そういった対策はどのように考えているのか。松村:それも含めて、先ほど申し上げた法的なということにもなっていくのかなと思います。――山口が再びツイッターを更新し、「証拠がないと仰っていますが、犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます」とある。この事実関係は。松村:すみません、ちょっとお待ちください(実際のツイートを確認)。どのツイートをおっしゃっていますか? これですね。――「報告書に記載もないのに繋がりには挨拶も含まれるというのは勝手な解釈です」ともある。そもそも、報告書のどこに「つながりはあいさつも含まれる」と書いてあるのか。松村:確認します(報告書に目を落とす)。すみません、ちょっとおまちください。そうですね、「指摘領域でつながることすべて」というのを、僕が「あいさつ」と解釈していたので、それは訂正させて頂きます。――それに関わることすべて訂正するのか。松村:はい、「指摘領域でつながることすべて」といのは、例えばあいさつも含まれるんだなと、ちょっと僕が認識していたということであります。――勘違いしていたということか。松村:勘違いというか、そうですね。認識してしまっていたということでございます。――「証拠がないと仰っていますが、犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます」の事実関係については。松村:本人と今一度話さなければいけないかなというのが、正直なところでございます。――12人のつながりの濃淡については把握していないということだが、例えば、同じマンションに被疑者、ファンが住んでいたというのは今にはじまったことではないはず。そういった報告すらも一切上がってこなかったのか。松村:本当に情けない話ですけども、把握をしていなかったのが事実でございます。――そういう中で、12人のつながりの濃淡を把握しようとしないのはなぜか。松村:いえ、把握しようとしていないわけではないんですけど、現状でこの報告書の中での12人のメンバーに関しての濃淡を理解しているかということに関しては、現状では把握していないということをお答えしたつもりです。――濃淡を理解していないのに、不問に付すと結論付けたのはなぜか。松村:いえ、この12名に関してはこの事件と直接関係のないことですし、このメンバーの回答と面談によって出てきたことなので。――事件に関わっていないので不問ということではなく、つながりに対して不問。松村:本人たちから出てきた話なので、これが実際に本当にどうなのか。しかも、ご指摘いただいている濃淡の話ですと、本当にあいさつ……大変失礼いたしましたが、あいさつだとか、道で声をかけられて答えてしまったということもありますから、それは確認をしていくべき事象かなと思います。――1月からAKS側の言っていることが全く変わっていない。判断が進んだ点はあるのか。松村:判断と言いますと。――「コミュニケーション」という発言も1月にあった。AKSの把握が進んだことはあるのか。松村:把握と言いますとその……。――同じマンションに住んでいたことを把握して、それについてはどのような対応したのかなど。松村:例えばマンションのことで言いますと、そのマンションがウィークリーマンションの扱いになったということは、事件後に知っている状態です。犯人が別のところに入居していた噂もありますし、それに関して言いますと、ウィークリーマンションであったということを入居した時に、ウィークリーマンションではなく途中でそうなったということをわれわれも全然把握できていなかった。ということはイコール、当然ながら他の方々はちゃんとやっていらっしゃると思うんですが、不特定多数の人が頻度を上げて、ウィークリーなので入居できる可能性があったと。そういう場所にメンバーが住む結果になっていたというのは、本当にありえないことだと思いますし、そういうことをとってみても、ご指摘を受けているような体制、セキュリティーの強化をしっかりとやらなければいけないと思っている次第です。――ファンも犯人探しをしてしまい、関係のないメンバーすら苦しむのが永遠に続くのでは。松村:そうならないように。ただ、ネット上のいろいろな流布に関しても行き過ぎているものだったり、名誉を毀損するようなものに対しては何がしかの処置を考えていかなければならないと感じております。――通常通りSNSを更新しているメンバーがいて、そのメンバーへの誹謗中傷も多い。デリケートな期間だと思うが、SNSの使い方の指導などはしていないのか。松村:当然していくことですし、現在も進行形で行っております。――書き込みなどはチェックしているのか。松村:スタッフでチェックしております。――今後、行き過ぎた行動に対して措置をとるということか。松村:はい。――SHOWROOM、インスタなど特に制限はかけていないのか。早川:SHOWROOMに関してですが、SHOWROOMは直接ファンの方から本人がライブでコメントを受け取ることができて、不特定多数の方から傷つけられるような発言をしてしまう可能性があるので、SHOWROOM側のイベントですとか、番組で使用するなどの場合以外は一旦休止させていただいておりますが、その他のSNSの制限は設けておりません。――レーベルと今後のことで話し合いはしているのか。松村:レーベルさんは握手会を担当していただいたりするので、さらに密に安全対策、安全対策だけではなく、影響が出そうなことに関して、特に先ほどご指摘をいただきましたけど「まとめ出し」での注意喚起はやっていきたいなと思います。――新曲などはレーベルありきだと思うが、今後の活動のことで話し合っていることはあるのか。松村:当然、早く次のシングルを出したいという思いはございますけども、一丸となって進んでいる状態にならない限り、というふうに考えております。――今後はどのようなグループ作りをしていきたいのか。早川:まずは、新潟のみなさまの信頼を回復する活動を主に行っていけたらなと、まだ私の中のブラッシュな感じなんですけど思っております。まず、地元のメディアさんだったり、行政だったり、そういう方たちの信頼を取り戻し、もちろん県民の皆様に喜んでいただけるような活動を考えていきたいと思っております。――東北を中心としたツアーの噂を聞いていたが、もっと広い範囲での行脚などは考えていないのか。早川:今、広い範囲と言いましたけど、まずはやっぱり新潟県での活動を中心に考えているので、新潟から出て何かをしようというよりも、新潟県の中で地道に活動していきたいと。それがまず大前提としてありまして、その後、また新潟県の魅力をみなさんに発信していけるようなグループにしていきたいと思っております。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月26日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第6回は、開始110分頃から130分頃まで。○■記者との一問一答の続き――減給処分松村氏、大村拓也氏の2人?松村:はい、そうでございます。――減給30%で。松村:約30%です。無期限ということでございます。――劇場はいつから休館しているのか。早川:3月中旬からだと思います。――もうすでに休館になっている状態なのか。早川:すでに休館というか、決めたのが報告書が出て来た時に、3月で一旦休館しようと。それまで3月のスケジュールが出ていなかったので。この報告書を見て、メンバーとしっかり話をしたいと思ったので、スケジュールは入れずに休館にしようという話になりました。――劇場外での活動は?早川:今レギュラーでお仕事を頂いている以外のものに関しては、未定になっております。――風紀の乱れを正すためにコミュニケーションを強固にするということだが、人員増、部署を新設するなど具体的な計画はあるのか。松村:スタッフの数を増やしていくことは検討しております。ただ、人数を増やせばそれでいいのかということもありますので、まずは現有のスタッフの意識を一人ずつ向上させていく。私も含めて。まずは急務かなと考えております。――意識向上のために、社内セミナーなど?松村:はい。――今後社外に向けて対応することはあるのか。松村:随時ブログ等で今後の活動に関しては発表して参りたいと思います。――山口は劇場での謝罪を強要されたと言い、松村氏はそれを否定した。山口本人の意思で謝罪をしたという認識で間違いないか。松村:彼女自身はツイッターとSHOWROOMで発言してしまったことをすごく気にしておりました。そのことに関しては……というふうに僕は理解しております。――山口から何かを言うわけでもなく自ら壇上に立った。松村:そこまで簡略化されるとあれなんですけども、「どうしよう」というところから話がはじまって、「そうします」となって、すごく嫌がっている彼女を無理くりにそのようにしたというわけではないと理解していただければと思います。――松村氏自身は、謝罪の前にどのような言葉を掛けたのか。松村:あの日、周年公演だったのでそれに参加するのか否かということを聞きました。本人は「出る」ということだったので、出てどうするという話の中で今申し上げた、何か一言というようなことでありました。私の方から、「ぜひそうしてくれ」というような強要はございません。――公演に参加することになって、山口本人から「謝ります」と申し出たのか。松村:「謝ります」というか、「一言発したい」というニュアンスだったと思います。――山口の方から?松村:はい。――それに対して松村氏はどのように返答したのか。松村:それはもう、彼女が「そのように」ということであれば、「どうしてもやめて」ということも私の方からできませんし、ただ、それに関して言いますと、やはり彼女は当然被害者であって、配慮が欠けていたと思います。少なくとも、(支配人の)今村ではないにしても、開演の前に出てちゃんとした話をした上で、彼女が出番の時、1曲だけ出演したんですけど、そこで話をするのであれば違ったのかなと痛感しております。――話し合いの不足だけでここまでの溝が生まれたことについてどう思うのか。松村:1月10日のご指摘1つとっても、当然話を全くしなかったレベルではございません。ただ、そこでやはりわれわれ運営の方が今後のことを考えてしっかりしたアドバイスをやれてなかったこと、彼女が一人ですべてをかぶるようなことになってしまったことの配慮が決定的に欠けていたと僕自身は痛感しております。――溝を埋めるために、話し合い以外に考えていることはあるのか。松村:話し合いはもちろんですけども、やはり思慮と配慮をしっかりした上での話し合いは必要ですし、そこで「こうすべきではないのか」ということをもう少しちゃんと彼女としっかり話して、彼女だけじゃないですけども、互いにちゃんと理解した上で、事を進めていかなければいけないのかなというふうに思っております。――山口は話し合いに応じている状況なのか。松村:私に対してこういうツイートをしている……すみません、先ほど見させていただいた限りしか見ていないんですけども私だけではなく、ほかのいろいろなスタッフが対応しているということでございます。――公式サイトでは「ケアをしている」という発表もありましたが、具体的には話し合いも含めてどのようなケアをしていたのか。松村:本当にいろいろなことを話していくということだと思います。思いますというか、話をお互いにいろいろするということの繰り返しだと思います。――実際に会っているのか。松村:はい。しております。――話し合い以外に今後具体的に考えていることは。松村:協力してやっていくしかないのかなと思っております。――今後話し合いをしていって、どの段階になれば話し合いが十分に行われたと判断するのか。松村:十分というのは先ほどのセキュリティーの話ではないのですが、「十分でこれで終わり」ということはないと思うので、続けていかなければならないのかなと。彼女自身が今NGTの活動をやっておりませんので、それに復帰をするということを本人がその気持ちになって。というのがまずはスタートかなと思っております。――ファンに向けて説明の場を設ける予定は?松村:私共NGTの公式ブログをみなさん、非常に見ていただいているので、そちらでいろいろと発信をさせていただこうと思っております。――活動再開を望むファンに向けてのメッセージを。松村:本当にそうやって応援していただいているみなさまに失望させような事態を招いてしまい、山口はもちろん、NGTのメンバーを深く傷つけ、そしてご父兄の方にご迷惑をお掛けしたこと、NGTの活動はファンの皆様があって初めて成り立っていることなので、本当にファンの皆様を一番失望させてしまったことに対して心よりお詫びを申し上げる次第です。われわれ運営側としては、時間がかかるかもしれませんけども、元のNGTに戻れるように日々努力して参りますので、これからもご支援のほどをお願いしたい次第です。早川:NGTのオフィシャルの方にもたくさんのご意見をいただいております。「いつも応援しているので早く元に戻ってほしい」とか、いろいろなご意見をいただいているのですが、今まで見た中で一番ショックだったのが、「NGTのファンというのが恥ずかしい」と意見をいただいた時に、これは早く「NGTファンです」と堂々と応援していただけるようなグループに早く戻していきたいと思っております。まずは体制をしっかり整え、メンバーの教育、タレントとしての育成部分も欠けていたと思いますので、その辺についてもしっかりと対応していき、またみなさんに「応援している」と堂々と言ってもらえるグループにしていきたいと思います。――保護者への説明会に山口の家族は出席していたのか。松村:出席されておりました。山口のお母様だけでなく、ご父兄の方が多数参加されておりましたが、われわれに対する厳しい声、ご意見、報告書においても、みなさんから先ほどからご指摘を受けているように、「元のNGTにちゃんと戻っていけるんだろうか」と。お嬢様方をわれわれに預けていただいているので、そういう不安、声というのも頂戴しました。――報告書23ページにあった、新潟の特殊性に関して。冒頭で謝罪されましたが、この点については「原因としない」ということでいいのか。松村:これはご指摘を受けております調査報告で、当然、メンバーが住んでいる居住地、その特定がしやすくなっていた背景を鑑みて、われわれがピックアップの場所だったり、そのあたりをしっかりと確認を。分かってしまったら場所を変更するとか、そういうことを常日頃からしっかりとやらないといけない。お恥ずかしい話ですが、バスでの送迎をしております。降車ポイントと乗車ポイント、特に降車ですね。夜帰ることが当然多くなりますので、その際にマネージャーがバスに帯同していなかったと。降りたところでマネージャーが、あるいは然るべき人間がいれば、犯人というかそういう人たちに対する抑止力になったと思いますし、そのあたりは反省では済まないレベルなんですが、改善をしております。――冒頭では謝罪したが、この点については原因に直結するものじゃないと考えているのか。松村:新潟、東京、大阪など私共のところではいろいろやっておりますけども、これは新潟に限らず、どこでもメンバーのピックアップ、あるいは降車ということに関しては、常々問題になることではあります。それをやはり今後はより密に変更していきたいと今申し上げたことになるのですが、それを「新潟だから」ということではなく、新潟ももちろんほかもしっかりとやっていかなければいけないと認識しているところでございます。――NGT48以外でこのような事件は起こっていない。地理的特性も原因なのでは。スタッフの練度が低いということになると、それもまた問題。その点、どのように考えているのか。松村:スタッフ、私共身内なので部下、同僚でもありますので、あまりよろしくないと思いながらも、意識の問題かなと思っております。さきほどの握手会の「まとめだし」でも、横についていてもその内容を聞こうとする姿勢、あるいはいるだけ全然違いますし、やはり常日頃からそういう意識を持ってやらなければいけないというのがNGTのスタッフもあらためて当然ながら感じていることだと思います。意識のより向上と言いますか、高いレベルで考えていくことをみんなが考えなければいけないということだと思います。――ファンは何を信じればいいのか、混乱している。ファンと真摯に向き合う機会も必要なのでは。松村:握手会、劇場公演、あるいはそれ以外のライブ等でファンの皆様に発信をしてかなければいけないことかなと思います。早川:劇場にいる時や、この前の握手会にいる時、ファンの皆様と直接話をするとホットな意見をいろいろいただくことができるので、ぜひそのような機会は設けていきたいと思います。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月25日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第5回は、開始90分頃から110分頃まで。○■記者との一問一答の続き――冒頭、秋元康氏について「憂慮されている」ということだったが、1月の会見でも「憂慮されている」だった。実際には何と言ったのか。松村:それは言葉のあれで、「大変憂慮している」ということです。――「大変憂慮している」という言葉を秋元氏が述べたということか。松村:はい、それは日本語のあれなので。私の方で解釈して言っているということでよろしいでしょうか。憂慮しているな、ということだと思います。心配しているということだと思います。「しっかりやれ」という激励も受けております。――解釈ではなく直接聞いているのであれば言葉があるはずだが。どのような言葉を話していたのか。松村:「松村が運営の責任者なんだから、しっかりと対応するように」ということです。――秋元氏は社外取締役や社外監査役でもないということで間違いないか。松村:ありません。プロデューサーでありますから、それの契約、13ページに書かれている限りでございます。――秋元氏がAKSの経営会議に出ることはない。松村:ございません。――月に2回の取締役会。18日に報告書があがってきて、その後ということか。松村:はい、臨時で開いております。18日に報告書が参りました。一昨日にメンバーへの説明会、昨日に父兄の説明会、そして本日皆様とこうやって記者会見をさせていただいているということに関しての確認事項、主に今後のガバナンスの問題、体制づくり、見直しということを中心に話しをしております。――経営会議で数値的な目標は何か示されているのか。松村:NGTが一刻も早く、例えば3月の劇場公演を、この調査結果が3月の中旬ということだったので、今月いっぱいは休館にしておりますが、この時期を利用して次に向けての体制づくり立て直しをやらなければいけないと思いますし、どんどん先に進みたいなという気持ちはあります。ただ、われわれが勝手にスタッフだけでは、また「コミュニケーションが」ということも問題になって参りますので、スタッフをはじめメンバーとも話し合いをしながら、次のステップに進めたらなと感じております。――早川氏、メンバーが自分以外のところで活動休止について話をしているなど心当たりはあるのか。早川:山口に関しましては、私、松村以外のスタッフも接する機会がございますし、そちらのスタッフに今後の進退を話しているのかもしれないですが、私の耳には入っておりません。――そのことについて、スタッフから聞き取りをする可能性は。松村:状況を見て報告をいただきたいものもたくさんございますし、その辺についてはスタッフ間で、今後共有していきたいと思っております。――客観性を保つために第三者委員会に調査を委託した。委託した側がその報告書の説明をするのは、客観性に欠ける行為なのでは。第三者委員会の弁護士が出席した上で、あらためて会見を開くことはできないのか。松村:検討させていただきますが、本日のこの報告書と私共の会見で進めていければと思っております。――検討するということか。松村:こういう事態なので、これで終わりということは考えておりませんが、引き続きメンバー及び皆様に納得していただけるようにわれわれが鋭意努力していかなければいけないんですけども、今日の記者会見ということでいうと、今申し上げたことでご理解いただければと思います。――弁護士が同席しなかったのはAKS側の判断なのか。松村:そういうことではございません。第三者委員会の先生の方が、記者会見はAKSに委ねるということでした。――AKS側から同席を求めることはなかったのか。松村:それはしましたけども、「それはAKS側に」ということでございました。――第三者委員会側が判断して、今日の会見はAKS側がやることになった。松村:はい。――報告書の説明を十分にできると考えていた。松村:一生懸命やらなければいけないなと思っておりました。――報告書の中身について弁護士とどの程度やりとりしたのか。松村:独立性という意味で、第三者委員会の先生とやりとりはしておりません。――われわれが聞きたいのは、AKS側の対応もそうだが、報告書の中身が大部分を占める。今一度、対応について検討は可能か。松村:はい。持ち帰ります。――報告書には、握手会の「まとめだし」(多数の握手券を一挙に提出し、特定のメンバーと長時間にわたって握手をして会話することができる仕組み)が遠因になっているとあるが、指摘の通りなのか。松村:握手会というのは、ファンのみなさまとメンバー、われわれ含めてですが、交流する大変貴重な場と思っております。多くの方々がルールを守っていただき、純粋にメンバーを応援し、NGTを応援し、バックアップしようということで参加していただいております。ただ、時間がなくなった時に「まとめだし」のような場合で、これも十分ということはないんですが、時間が長くなるとやはり話すことも多くなりますから、やはりもう少しケア、チェックをしておかなければならないと痛感しております。――報告書では、長くなりそうな場合はスタッフを同席させるなど、そういった改善策も提案されていたが、具体的に検討していることはあるのか。松村:もちろんです。当然、長いまとめだしの時にはマネージャー及び支配人、しかるべき人間が、どういうやりとりをしているのか今後はしっかりと確認をしなければいけないと思いますし、実際に今までもやっていましたがそれが不十分だったということだと思います。――3月中は劇場を休館。4月以降の予定は?松村:決して安易に考えているわけではないのですが、ご指摘を受けて今一度検討させていただきたいと思っております。――具体的にいつからというのは考えていないのか。松村:そんなことは全然ないですが、4月以降いろいろなことは考えております。早川の方から具体的に。早川:まず、この報告書を受け、メンバーとしっかり話をすることが大切だと思っております。活動していく上で、ちゃんとメンバーのことを考えないといけないと思いますし、なので3月いっぱいの劇場公演を休館とし、メンバーと話をする時間を設けようと思いました。その中で、メンバーの気持ちだったり向き合い方だったり、そういったもので今後の方針も変わってくると思いますので、メンバーと話しつつ、今後のNGTとしての運営についても考え、4月以降に関してはそれから決めていきたいと思います。――NGTとして活動を続けていくのは間違いない。松村:はい。その通りでございます。――松村氏、大村(拓也)氏の減給30%は報告書を受け取ってから決まったことなのか。松村:2月からです。――2月の給料から?松村:そうでございます。――繰り返しになるが、山口がツイートした「繋がっているメンバーを全員解雇する」という内容は事実なのか。松村:つながりがはっきり分かった場合は、というような話はしました。「確たる証拠がない時点での」という注釈付きではございます。――報告書には「A」「B」「C」というイニシャルのメンバーが登場し、「A が降車後に丙から『まほほん、あの車両に乗ってる?』と声をかけられ、『乗ってるよ』と答えた」とある。A本人は認めているため、裁判であれば疑いのない事実になるが、報告書では「何らかの共謀があったことを示すような供述はない」と結論付けられている。山口の立場になって考えると、Aが被疑者と関わりがあったと思ってしまうのは仕方ないのでは。関わりがあるが、共謀関係にはないということなのか。松村:それは警察の捜査でも関与の話は全くないことが実際に検察へ送致の段階ではっきりしておりますし、今回の調査報告書の中でもそれがはっきりしているなと理解しております。――Aが「乗ってるよ」と言ったことは事実で間違いないか。松村:そのようには認識しております。――それは関与ではない?松村:聞かれて思わず答えてしまったということかなと思います。それが「つながり」というと、あいさつの話であるとか、ファンの方だからという認識があったかと思います。ここに書いてあるAというメンバーに関しては。――新潟県の企業、自治体などが事件以降、契約の打ち切りなど厳しい声が上がっている。これをどうやって改善していくのか。松村:当然の帰結だと思っております。クライアントの皆様はわれわれを使っていただいて企業のイメージアップやその他にわれわれを使っていただこうという思いで、ご依頼をいただいているわけですから、そのわれわれ自身がイメージが損なわれるような状況にあるということでいうと今、ご指摘を受けたことは当然の帰結かと思います。信頼や信用が崩壊するのは本当に一瞬で、これを地道に1つずつもう一度ご理解いただけるのであれば誠心誠意、信頼と信用の回復に努めて参るとしか思っておりません。――山口が被害に遭ってから、当時支配人だった今村氏はどのように対応したのか。「つながり」があるメンバーがいても相手にしなかったとあるが。松村:大変不十分であったと反省をしております。報告書の中の指摘にありますように、支配人のやることは多岐にわたるのですが、そのあたりの権限や人事権が不明確だったとご指摘を受けております。それは本当に私共の問題であるかということで、彼だけがどうという感じではないという感じはしております。――今日の会見に際して、今村氏からメッセージなどは預かっていないのか。松村:ありません。――AKSとして、「つながり」の内容についてどこまで把握しているのか。松村:「ファンとのつながり」はファンの皆様との話なので、ファンの方がご覧になっていて、「これは不適切なんじゃないか」というのも1つありますし、われわれから見ても不適切だというようなことに関しては、やはり注意及び指導をしてかなければいけないのかなと思います。――具体的に「不適切」とは?松村:今、申し上げた通りだと思います。われわれから見て、ファンの方を優遇する行為であったり、あとは誤解を招く行為であったりということでございます。――具体例を。松村:具体例といいますと?――「あいさつ」以上の例があれば。松村:いろいろ多岐にわたるかと思います。不適切ということに関しては。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月24日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第4回は、開始60分頃から90分頃まで。○■記者との一問一答の続き――「つながり」を不問にし、被疑者や運営側に責任を落とし込んでいることに違和感はないのか。松村:今もずっとご指摘をいただいておりますし、私の方での認識と状況把握の甘さが係る事態を生んでいると思います。やはり、責任者が指揮系統命令をしっかりと通達をしていれば、それに関してちゃんとした報告も上がってくるでしょうし、通達だけではなく、それを引き続き私の方がしっかりと上げるようにと繰り返しやっていればこういう事態にならなかったかなということは私自身深く反省しておりますし、皆様からもご指摘を受けているので、その都度その思いを深くしている状況でございます。従って先ほど申し上げましたように私自身の処分も行われておりますし、その点ご理解いただければと思います。――「会いに行けるアイドル」を変更する可能性は。松村:NGTのファンの皆様の大多数の方が非常に純粋に私共NGTのグループ及びメンバーを応援してくださっている方々です。ファンということですし、やはりエンターテイメントなので、しかもその握手会だとか劇場公演という「会いに行けるアイドル」を標榜しているチームなので、そういった意味でのファンの方々へのサービスというのは一方ではちゃんとしていかなければいけない。そういう多くの方々、純粋に応援してくださっている方への気持ちもしっかりと伝えなければならない。ただ、今後「つながり」の範疇というのは、報告書の中でも指摘を受けているように、曖昧な感じがありますので、これはメンバー及びスタッフと話し合って、意識をあらためてもらうようにしなければならない。特に握手会では握手だけではなく、いろんな言葉を交わしたりということがございますので、その際にセキュリティーのスタッフが注視しなければいけない。ただ、それが大多数の純粋に私共のイベントに参加してくださっている方々をそういう目で見るというのは、すごくわれわれとしても心が痛みます。本当にありがたいことにファンの皆様はそういうことに関して理解してくださる方はすごくいるので、甘えてはいけないんですが、ファンの方々とまたもう一度一つずつ積み重ねていけたらと思っている次第でございます。――「事件に関与したメンバーがいるのか分からない」という結論であれば理解できるが、なぜ「関与していない」と判断できたのか。松村:2人の被疑者に対して調査に協力するようにという話があったと思うのですが、それに応じなかったということがあると思います。――報告書にあった新潟の地域性について、AKSとしては否定した。報告書をすべて鵜呑みにしているわけではない。2つ意見が並んでいる中で、「関与していない」と判断した理由は。松村:えっ、すみません。――「やっていない」というメンバーと、山口の「やられた」という両方の意見があって、「やってない」というメンバーの意見を選んだ理由は?松村:2つの判断、先ほどの新潟のことは報告書でご指摘は受けていますが、われわれとしてはそういうことは全然ないよと否定しているということよりも、意見の相違というか。認定云々というのは、事件の内容に関することなので、第三者委員会の先生方の判定をわれわれとしては。調査報告なので。というふうに理解しております。――被疑者とつながりのあったメンバーがいるのは間違いないと思われるが、その被疑者とつながりのあったメンバーが不問で残留している状況で、山口が復帰できるという考えなのか。松村:今まさにリアルタイムでツイートをしたりということであると、本当に話し合いをしていかなければ厳しいのかもしれないなと思っております。話し合いをしっかりしていくことしかないのかなと思います。――この3カ月でコミュニケーションを取る機会はあったはず。話し合いでどうにかなるレベルとは思えない。解決方法として、話し合いしか今のところは考えていないのか。松村:それ以外にないかなと思います。これで話し合いが終わりということはないと思いますので、これを続けていくしかないのかなと感じております。――このような事件が話し合い不足で起こるのか。松村:ご指摘の通りだと思いますので、報告書でもあらためて指摘を受けておりますし、この指摘を受ける前にわれわれがガバナンスをしっかり守れていると思っていたということではございませんので、AKSの体制の不備は建て直さないといけないとさらに深く感じます。――関係者に取材をする度に回答が異なるのはなぜか。松村:どちらにどのように取材をされたのか、私はわからないので、ちょっとそれはどうお答えしていいか分からないのですが、そういうことがないようにするために私共としては第三者委員会への調査を依頼したと認識しております。――すぐに統一見解を示すことはできなかったのか。松村:やはり、こういう事情なので、警察の捜査は終了というだけではないことがご指摘いただいた通り発生しておりますので、あらためて第三者委員会に調査を依頼し、報告を上げていただいたということでございます。――被疑者の不起訴処分に関して、AKSが示談交渉をした事実はあるのか。松村:ございません。――不起訴処分になった後、AKS側から警察に対して再捜査を求めた事実はあるのか。松村:山口が当事者であるので、AKSが再捜査を依頼したということはございません。刑事事件なので、和解ということもございません。――不起訴の段階で民事訴訟に動いていれば、状況は好転したのでは。松村:そうですね。事件が拡大してしまい、本当に今ご指摘いただいた通りと実感しております。この第三者委員会の報告を受けて、あらためて被疑者に対しての法的措置考えるに至ったとご理解ください。――山口のツイートに「『繋がっているメンバーを全員解雇する』と私に約束しました」とある。これは事実か。松村:当然ながら、証拠の話が出て参りますので、「つながり」ということでいうと報告書では「あいさつもつながり」というご指摘もいただいております(後に訂正)。非常に微妙なところというのは間違いありません。ただ、1月14日の囲みのときにもお話したように、風紀の乱れというのは一緒にやっているメンバーはもちろんですが、多くのファンの方々の信頼を失墜させることなので、これはやはり慎重に進めていかなければいけないことだと思っております。――昨年12月末に同じような事案で一人活動停止の処分を受け、後に辞めたメンバーがいる。人数が多ければ不問にするということなのか。松村:人数が多いから云々というよりも、先ほども申し上げてますように、書面及び本人の面談による話なので、報告書を18日に受けて初めて見ておりますし、確証がないということですよね。あくまでもメンバーへの書面による回答と、その後の委員の方々との面談の中で話が出てきたというふうに書いてあります。――今後は調査をして確証があれば処分するということなのか。松村:それも含めて、すべてがメンバーとのコミュニケーションをしっかりしていくということを、この調査報告書を見て感じていることなので、ここにおります早川、岡田、私も含めしっかりやっていかなければいけないと思います。――山口が「コミュニケーションも何も、このことに関して聞くと連絡が返ってきません」とツイートしているが、この理由は。松村:連絡は当然しているんですけども、彼女がそういうふうに言うのであれば、僕の不徳の致すところというしか答えられないという感じでございます。――無視をしていたということか。松村:無視などはしておりません。――どういった返事をしていたのか。松村:先ほど申し上げましたように、第三者委員会の報告というのをやはり見なければいけないということと、証拠というかですね、何かないとこれは処分云々以前の問題かなと思いますので、そのようなことを連絡しております。――証拠を確認する調査はするのか。松村:それは引き続きNGTの活動を続けて参るわけですから、その中でメンバーとのコミュニケーションをとって、調査ということではなく、その中でよりよくNGTが運営していけるように改善していきたいと思います。――保護者への説明はどのように行ったのか。松村:昨日、説明会を開かせていただきました。――「娘を辞めさせたい」といった厳しい意見は?松村:やはり運営われわれ共に対する厳しいご意見は当然ながらいただいております。ただ、ご指摘を受けたような「NGTを辞める」というようなことは私には直接……いろいろお感じになっているご家族もいらっしゃると思いますが、直接はないと理解しております。――1月14日の囲み取材の時から、山口とコミュニケーションを取るという話は出ていた。会見中のツイートの件もあり、コミュニケーションを取っていたとは思えないが、何回ほど面談したのか。松村:彼女とは私だけでなく、他の者もいろいろと当然対応させていただいているので、そのあたりをご理解をいただければと思います。私だけでなく、もちろん早川もです。――早川氏は母親代わりというか、身近な存在だと思うが、このツイートに関してどう思うのか。松村:これに対しては私に対しての話なので、ご遠慮させていただければと思います。――証拠がないと処分できないという話があったが、メンバーが認めているということは証拠になるのでは。事件に関連していなければ、つながりがあったとしても構わないということか。松村:いえ、そういうことではなくて、「つながり」というのは第三者委員会の認定においても、繰り返しになって恐縮ですが「あいさつもつながり」としっかり書かれております。なので、このあたりのつながり云々ということを今一度、スタッフ、メンバーが自覚と認識を持ち直さなければならないと思っております。○■「事実として垣間見ることができた」「及び」の解釈――報告書の「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」は、「あいさつ」と受け取ることはできないのでは。松村:これも「垣間見ることができた」ということなので……。――「事実として垣間見ることができた」とあるが。松村:それは解釈のアレかなと思うのですが。――これをどのように解釈しているということなのか。松村:え、どれをですか? ここに書いてある通りという感じですね。――私は「事実」と読み取りますが、そのように読まれないと。松村:いや、これも被疑者2人に対してこういう内容も含めて、民事上での訴訟によって、訴訟というか法的措置を取ることによって、今後明らかにすることなのかなと思います。――「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」にある通り、メンバーが自身にとって不利なことを自白している。例えば裁判においては、強要されていないにもかかわらず自ら不利な話をした場合、信憑性があるものとして認められるはず。松村:なので、それを今後慎重に、弁護士とも相談して参りたいと思っております。――報告書には、「つながり」に加えて「及びそれを疑わせる事情」とある。「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」ほか7項目の中には、「疑わせるもの」と「事実」の2つがあると認識しているか。松村:私共としては「疑われる内容」と認識しております。これは報告書なので、私の私見をということは……。――全責任を負っているのでは? 7項目はすべて「疑わせる事情」なのか。松村:「及びそれを疑わせる事情」ということなので、私は「疑わせる事情」というふうに理解しております。――「及び」とは「もう1つ」なので、事実も含まれているのでは。松村:それが事実かどうかということは、「及びそれを疑わせる事情」ということなので。――なので?松村:なので、私は「及びそれを疑わせる事情」と理解しております。――7項目が?松村:はい。――不起訴になった件。被害届を出していたのか否か。取り下げてはいないのか。松村:被害届ですか? 出してないというふうに認識しております。――報告書の5ページには「山口氏は、必死で乙を押し返し、部屋から押し出そうとした」とある。事実とすると、暴行罪だけでなく、住居侵入罪も成り立つのでは。松村:これは調査結果で「山口氏の供述」ということですので、警察の方がジャッジすることなのかなと思います。――その後、山口に状況を聞いて調べてないのか。松村:第三者委員会の中での発表になっているということだと思います。――報告書の9ページに「甲から『C がお前の家に行けってめっちゃ言ってくるんだけど。』」とある。「お前の家に行けってめっちゃ言ってくる」という意味について、知っていることはあるか。松村:いえ、これは全く存じておりません。――この件について、今後調べる予定は。松村:報告を受けて、繰り返しになって恐縮ですがNGTが前に向いて進んでいけるようにいろいろと話し合いを続けていきたいというふうにしか思っておりません。――報告書にある「甲」「乙」「丙」と山口の関係は。松村:一応、ファンということになっておりますので。――私的なつながりはなかったのか。松村:そのように理解しております。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月23日NGT48の山口真帆(23)への暴行事件について、元SKE48の矢神久美(24)が3月23日に自身のツイッターでNGT運営側の対応を批判した。NGTの運営会社AKSの運営責任者にあたる松村匠取締役らは22日に新潟市内で会見を行い、山口の事件に関する第三者委員会の調査結果報告会見を行った。しかし会見中、山口が自身のツイッターを更新。松村氏らに対して批判的な書き込みをしたため、松村氏ら運営に批判が殺到していた。そんななか、矢神が自身のツイッターを更新。《私が現役の頃、家を特定したり待ち伏せした人達にはマネージャーやスタッフさんが見つけた時には、すぐに追いかけて取り押さえしっかりとした対応をしてくれてた》と明かした上で、こう怒りをにじませたのだ。《それなのにこれは何?23歳の女の子に対して大人がこんなんで心が痛まないの?それが大人なの?》この書き込みに対してネット上では《コメント出してくれてありがとう》《OGの人たちの言葉も重要》《元メンバーだけに説得力ありますね》など支持する声が相次いだ。「会見で松村氏は、スタッフの人員不足がセキュリティーの不備を招いてしまったと明かしていました。矢神さんの書き込みのような対応をスタッフに徹底させるのはもちろんのこと、今後はメンバーの送迎バスや自宅マンションに警備員を常駐させるなど管理体制の強化が必要不可欠でしょう」(会見に出席した記者)
2019年03月23日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第3回は、開始40分頃から60分頃まで。山口のツイートに気づいた記者が「今ほど山口さんのツイートがありました」とその内容を読み上げ、現場が一時騒然となった。○■記者との一問一答の続き――報告書によると、ネット情報も調査の対象に。スタッフとファンのつながりはあったのか。松村:調査報告書の内容に対して、われわれは言及できる立場にはないのでそれはご理解いただきたいと思います。ネット上での噂に関して、当然本人たちも噂が上がった時点でわれわれ含め、普段の日常生活の中で自分を律して誤解を受けるような行動を慎まなければいけないということしか申し上げられないかなと思います。――運営スタッフや支配人が、ファンを優遇していた事実はなかったのか。松村:そういうのはないと思っております。これも証拠が何かあるということではない話だと思いますし、ファンの方々とわれわれスタッフが……ただ、道であいさつをしてもこれは「私的領域のつながり」というふうにこの報告書には書いてありますので(後に訂正)、そういうことで言うとファンの方々にわれわれが声を掛けられて、あいさつを返すということも範疇にあると冒頭でも申し上げましたように、非常に微妙な曖昧な範疇でありますから、それが何をもって「私的つながり」かという問題はあると思いますが、いずれにしても、誤解を招くような日常生活から慎んでいかなければならないと思います。――報告書の21ページの「つながり(及びそれを疑わせる事情)」の(2)「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」、(7)「本件事件後に、数名のメンバーがファンとのつながりがあったとして自ら申告していること」について、AKSも把握していることなのか。松村:第三者委員会の報告を受けて、われわれも認識したということでございます。――(2)「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」は、あいさつ程度の話ではないのでは。松村:これも疑わせる、という確たるものがないということになっているかと思いますので。――これはすべて「疑わせる事情」ということなのか。松村:ここに書いてある通りだと思います。――(7)「本件事件後に、数名のメンバーがファンとのつながりがあったとして自ら申告していること」は、第三者委員会が申告させたということなのか。松村:第三者委員会の事前の書面及び、聞き取り、面談での発生事項だというふうに理解しております。――今、山口からツイートがあった(記者がツイートを読み上げる)。ネット中継を見ていると思われるが、どのように感じるのか。只今、記者会見を行っている松村匠取締役は第三者委員会が行われる前に「繋がっているメンバーを全員解雇する」と私に約束しました。その為の第三者委員会だと、私も今までずっと耐えてきました。コミュニケーションも何も、このことに関して聞くと連絡が返ってきません。— 山口真帆 (@maho_yamaguchi) 2019年3月22日私は松村匠取締役に1月10日の謝罪を要求されました。私が謝罪を拒んだら、「山口が謝らないのであれば、同じチームのメンバーに生誕祭の手紙のように代読という形で山口の謝罪のコメントを読ませて謝らせる」と言われました。他のメンバーにそんなことさせられないから、私は謝りました。— 山口真帆 (@maho_yamaguchi) 2019年3月22日松村:見ているんだなぁというふうに感じました。事実かということですか? 今、リアルタイムで書いているわけですから、そこは事実ではないことがあるなと実感しております。――劇場での謝罪は松村氏からの要求だったのか。松村:要求はしておりません。――(別のツイートを読み上げて)悲痛なツイートがされた。記者会見に出席している3人は、事件が起きてから、保護者説明会、スポンサー、メディア、県と市に、私や警察に事実関係を確認もせずに、私の思い込みのように虚偽の説明をしていました。なんで事件が起きてからも会社の方に傷つけられないといけないんでしょうか。— 山口真帆 (@maho_yamaguchi) 2019年3月22日松村:私共としては精一杯、コミュニケーションをとってきたつもりですけども、やはりそういうご指摘を受けるということは相違しているんだと思います。――中継を見ていると思われる山口に何か言いたいことは。松村:被害を受けたのは彼女ですし、係るこのような事態を発生させてしまったことは本当に大変申し訳ない気持ちしかございません。今後はわれわれの体制をしっかりと整えていくことを約束したいと思っております。――報告書によると、ファンとのつながりに関する供述で12人のメンバーの名前が挙がった。AKSとして確認、裏付けはしたのか。松村:これはあくまでも報告書でございますので、これに関してわれわれも対応しなければいけないなと思いますけども、あくまでもこれは書面の回答と、面談において出て来た話と書かれております。こういうことが起こるということをしっかりと受けとめて、今後の運営に役立てていきたいと思っております。――つながりの認定をしないまま不問にすると。そこは曖昧なままに。松村:いえ、曖昧なというかこの第三者委員会のつながり云々というのは、書いてありますように「あいさつが」ということもありますので、これも今後引き続き、しっかりとわれわれで、メンバー、スタッフ……先ほどは「スタッフとファンの」というご指摘もありましたので、引き続き誤解を招くことがないようにして参りたいと思っている所存でございます。――処分をしないことを前提に調査したのか。松村:これに関してわれわれは先生方、第三者委員会の委員の方々にお任せしているので、これに関して何か私共の方で制限をかけるということは一切ございません。――前支配人の今村氏から、ファンとのつながりに関してメンバーに申告するように求めたLINEが一部メディアで掲載されていた。そういった調査は運営側からしていたのか。松村:その事実はあったと思いますが、やり取りその他もその当時ではなく、後になってわれわれも理解したことでございますので、これもガバナンスのとして非常に問題があると思いますが、リアルタイムでそれを把握していたということはなく、反省するしかない状況にございます。――今年の総選挙中止は今回のNGTの影響を受けてのことなのか。松村:それは一切関係はございません。選挙に関しては、昨年で10年10回ということで一定の役割は終えたのかなということはありました。発表のタイミングが、ちょうど次の選挙、毎年6月に実施しておりますので、その日と重なっただけで関係はございません。――報告書では、総選挙の獲得票の競争にも触れているが、それは関係ないということか。松村:関係ございません。――1月14日の囲み取材では、今村氏は通常の人事異動との説明があった。報告書の中には「事実上の更迭」とある。どちらが正しいのか。松村:報告書でそういうご判定をされたということなのかもしれませんが、AKS内での人事異動ということでございます。――山口のツイートがきっかけで事件が明るみになった。報告書の結果を受けて、AKSとしては山口のツイートはどのようなものだったと考えているのか。松村:これも警察及び第三者委員会に調査を委ねたので、われわれとしては調査報告書を認識をするということにございます。――山口のツイートは間違いだった?松村:間違い、というアレではなく、この報告書を認識すると。山口はツイートで何か書かれているみたいですが、今後はもっと話し合いをちゃんとしていかなければいけないと思っております。――実際にツイートを見て何が事実か、何が事実ではないか確認した方がいいのでは。松村:謝罪を強要した事実は一切ありません。山口と今後もNGTがしっかりと元の形に戻るべくしたいので、お気持ちは大変分かるんですけども、それは差し控えさせていただきたいと思います。――山口のツイートと報告書の内容で、なぜ齟齬が生じているのか。松村:山口自身は報告書の内容にまだ納得していないということがリアルタイムのツイートでも分かります。引き続き、話をしていくしかないのかなと思います。――第三者委員会は前支配人の今村氏にも話を聞いているのか。松村:聞いていると思います。――「と思います」というのは?松村:第三者委員会なので、われわれが「誰にどう聞いた」というのを先生方に聞くことはないので、それはご理解いただければ。推測でおそらく、聞いているのではないかと思います。――報告書の中に、今村氏に聞いたと推察される内容があったのか。松村:いえいえ。報告書には(調査対象の)メンバーが42名、NGTスタッフ関係者80名と書いてありますので、当然その中には入っているんじゃないかということで推測しました。――今村氏が会見に来ていない理由は?松村:運営のすべての責任は私が負っているということでもありますし、現在は契約解除しておりますので、ここに出席はしておりませ。――当時の状況を最も知っているのは今村氏なのでは。それでも?松村:はい。――被疑者の男性は第三者委員会の調査に協力していないが、ASKが何か話を聞いていたことはないのか。松村:ございません。先ほど申し上げた通り、法的な処置を検討しております。――法的処置とは、どのようなものを検討しているのか。松村:弊社の顧問弁護士と相談しております。内容は差し控えさせてください。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月23日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第2回は、開始20分頃から40分頃まで。○■記者との一問一答――グループの総合プロデューサーである秋元康氏は何と言っているのか。松村:やはり、憂慮されておられます。早く、NGTが次の道へ進めるようにと考えておられると思います。――秋元氏は、なぜ公式の場で発言しないのか。松村:NGTの運営に関しては弊社AKSが全権を握って対応しております。報告書の中にもございましたように、秋元さんはクリエイティブなところを中心にご担当されているので、ご理解いただければと思っております。――今後もガバナンスやセキュリティーには関わらないのか。松村:当然ながらわれわれ中心に考えていかなければならないと考えております。――「中心」ということは関わらないということか。松村:いえ、プロデューサーなのでクリエイティブなことをしっかりとやられると思いますし、われわれAKSはそれを支えるべく運営にしっかりと携わっていかなければならないと考えております。――第三者委員会の弁護士3名が今日の会見に出席しない理由は。松村:第三者委員会委員会は先生方3名と10名の方々が補助的な役割をされていますが、第三者委員会の先生方からは調査報告書を提出して、記者会見は私共がやるということになっておりますので、そのようにご理解頂ければと思います。――両者で話し合いをして。松村:はい。そうでございます。――報告書には、複数のメンバーが被疑者らと私的領域で接触していたとあるが、運営側としては認識していたのか。松村:「うかがわれる」であって、断定的なことではございません。先ほどから申し上げてますように、やはりコミュニケーションの不足、命令指揮系統。例えば、メンバーがマネージャーに伝えたことがそこで止まっていたり、あるいは私のところにそういう報告が上がっていなかったり、というようなことがあったと認識しております。――他のAKB48グループにも組織運営上の問題があるのか。松村:徹底して改善していくように考えております。○役員2名を無期限の30%減給処分――一切処分を行わないということか。松村:私が運営の全責任者ということで、今こちらの席に座らせていただいております。係る事態が発生したということでおよそ30%の減給を無期限でさせていただいております。――30%の無期限減給が処分ということ。松村:全責任者としての私の対応とご理解いただければと思います。――報告書には新潟の地域性について、かなりの文量が割かれている。新潟にギャップを感じたことはあるのか。松村:そういうことは一切ございません。私共が5番目のグループとして、新潟を私共で選ばせて頂きましたし、それを新潟の県民の皆様、メディアの皆様、地場のクライアントの皆様も大変歓迎もして頂きましたし、ここまでご支援をいただきましたので、われわれとしてはそういう思いを裏切るような、失望させるような結果になってしまったことを大変申し訳なく思っておりますし、今のご指摘のような考えは一切ございません。――山口真帆への精神的なケアは。松村:繰り返しになり恐縮ですが、やはり山口以外のメンバーとのコミュニケーションもしっかりと向き合っていかなければいけないですし、引き続きそれは行っていこうと考えております。――報告書の12ページに役員一覧がある。それぞれの出身母体と主な担当業務は。松村:代表の吉成(夏子)は社業全般でAKSのオーナー、専務の大村(拓也)は経営・経理・企画全般、私松村は運営に関する全責任を負っております。寺田(明弘)は海外事業を担当しているとご理解いただければと思います。――出身母体を確認したい。吉成氏は享楽産業。松村:そうです。――寺田氏はエイベックスグループで、松村氏はフジテレビ。松村:はい。大村は現在ヴィジュアルノーツという会社、KRKという会社から、AKS立ち上げの時から担当しています。――大村氏が役員になったのは最近なのでは。松村:ちょっと今は資料がないので、平成何年の何月ということはしっかりお答えできませんが、登記簿をご覧になれば開示されているかと思います。――取締役会が会社の頭脳。この事態に対して、取締役会がどのように機能したのか。松村:取締役会は月に2回、実施しております。本件に関しては、調査報告書及び、前回の囲み取材の時にもお話したように、係る事態が発生したということに関しての情報の上がり方が非常に不十分だったということは否めないと思います。その話が調査報告書にも反映されて書かれていることを非常に痛感して、激しく最も反省している部分です。――企業のトップが危機対応に当たるのが定石。吉成氏は公の場に出ないのか。松村:吉成は本日も諸々の対応、メンバーとのこともやらせていただいております。今日記者会見に私が出席したということでありますと、前回の1月14日に囲み取材をやらせていただいたのは私ですし、運営全般に関する責任は私が負っているということで本日は私が登壇させていただいております。その前に、取締役会の機能のご指摘があったと思いますが、おっしゃるとりごもっともかと思います。それに関しても、まずは取締役会に議題を上げる役目を担っているのは私ですので、私のそういう意識、危機管理に対する認識の甘さ、それがゆえに先ほど自ら申し上げましたけども、私自身の処分ということもそのようになっているということでございます。――処分は一名のみなのか。松村:私と、専務の大村です。――同じく減給30%?松村:はい。――吉成氏は具体的にどのような対応を行っているのか。松村:早川、岡田ももちろんですがメンバーとコミュニケーションを取るという対応をしております。それから、ご父兄の皆様方の対応にも当たっております。――内々のフォローより、前面に出た方がよいのでは。松村:それは今も申し上げましたように、私運営の責任者ということなのでそのようにご理解を頂きたく存じます。○山口真帆の反応「私が聞いたことが書いていない」――早川氏、報告書の説明を受けた時の山口の様子は?早川:山口に説明をした時は、「私が聞いたことがちゃんと書いていない」という不満は持っておりました。それは山口に限らず、ほかにヒアリングを受けたメンバーだったり、記入シートに記入したメンバーも同じような思いを持っていると思います。ただ、事実としてこのような調査報告書が上がって来たことに対しては、みんな真摯に受け止めていると感じました。――報告書には山口が主張で認められなかったことも記載されている。それでも不満を抱いていたのか。早川:そうですね。自分が言ったことが書かれていない……どの部分をさしてそれを言っているのかまでは話はしていないんですけども、「これがすべてだよ」と言われて、「あ、そうですか」というふうに納得している感じではありませんでした。――山口から活動辞退の申し出はあったのか。早川:今ちょうど、それも含めて運営としては「またNGT48に戻ってみんなで一緒に前を向いてがんばろう」という姿勢は変わっておりませんし、それも山口に伝えておりますので、山口が話し合って判断することだと思います。――山口からは「辞めたい」という意向は伝えられているのか。早川:正式にそのような話を私が聞いているということはございません。――他のメンバーからは?早川:私のところにそのような話は、今のところ来てはおりません。――事件発生の12月8日以降、いつどういう形で何がAKSに伝えられたのか。松村:事件に関しては12月8日に発生して、翌日には報告があったと思います。ただ、その時点では(前劇場支配人)今村の方で対応するということでした。指示もしておりましたし、そのように今村も対応していたと思います。ただ、その後の共有がしっかりなされていなかった。これは今村がというより、私の認識の甘さかなと考えております。――AKSは、NGT運営(劇場支配人)だけで解決できることと考えていたのか。松村:解決できるというよりもその認識の甘さということで申しますと、その時点では警察の捜査ということが一点ございました。それとメンバーへの二次的被害が広がっているのですが、メンバーへの二次的被害を阻止しなければならないと今村にも指示はしましたが、警察の捜査の行方を一番重要視しておりました。――山口が事件を告発して以降、劇場で謝罪をしたことが事態を大きくしたのではないか。その経緯は。松村:それは報告書にも書かれている通り、私どもAKSのガバナンスの問題に尽きるかなと思います。――NGTの運営すべてを支配人の今村悦朗氏(現在は契約解除)に委ねてしまったということか。松村:そこのすべてを委ねるというか、コミュニケーションが不足していたのかなと本当に情けない話ですが、それがすべての原因かなと感じております。――確か2016年夏頃、中井りかがSHOWROOMを配信中に近くで大声が出された事案があった。その後の安全対策の見直しは。松村:見直しはしておりますけども、それが不十分だったという誹りは免れないと思います。やはりこういうセキュリティーというのは完璧はないと思いますが、当時もその対応はもちろんさせていただきましたし、本社の方でも対応はしたのですが、それがまだまだ不十分だった。今後はこのセキュリティーというのは、一瞬たりとも気を抜くことなく日々全員が、スタッフやメンバーがそれを意識して向上に努めていかなければならないと考えております。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月23日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第1回は、開始から20分頃まで。○■冒頭の謝罪と「不問」の理由NGT48をご支援していただいているファンの皆様、新潟県民の皆様、クライアントの皆様、地元の新潟をはじめメディアの皆様方に多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしたことを心より、お詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。山口真帆をはじめ、NGT48のメンバー、及びそのご父兄、関係者の皆々様方に、私共のAKSの管理体制、セキュリティーが不十分であったために山口に事件に遭わせ、メンバー及びご父兄の皆様の心に大変深い傷を負わせてしまったこと本当に申し訳なく、反省をしております。大変申し訳ございませんでした。昨日すでにリリースさせていただきました通り、3月18日に私共からご依頼をさせていただいた第三者委員会より調査報告書が上がって参りました。あらためて、本日は皆様に昨日にリリースさせていただきましたけども、それを踏まえて直接お話をさせていただきたく、このような場、時間を設けさせていただきました。報告書の概要としましては、事実関係の特定としまして、顔面をつかむ暴行が行われたという事実が認められましたが、本件事件そのものへのメンバーの関与はなかったとの判断がなされました。ただし、報告書において、NGT48内の風紀が乱れ、また、私共AKSの安全管理の不十分さ、社員・メンバーに対する教育の不十分さといった大変厳しいご指摘を受けました。当社としましては第三者委員会にご指摘を受けました部分を早急に改善して参りたいと思っております。まず、第一にメンバーの安全を最優先に運営を行うことに務め、今後二度とこのような事件が起こらないよう、今回の被疑者に対しては法的な処置を検討致しております。また、第三者委員会の報告によりますと、メンバーへの書面でのアンケート、及び面談を行う中で、今回の事件とは直接関係はないものの、メンバーの私的領域でのファンとのつながりが挙げられております。その点についても確たる証拠はないのですが、そのように見受けられる部分があったと報告を第三者委員会より受けております。私的領域でのファンとのつながりは、会社としては特定のファンを優遇する行為として不適切だと考えております。その理由は、特定のファンを優遇するようなつながりは、ルールを守って真面目に応援してくれているファンへの裏切り行為であり、ファンに支えられているアイドルとして自覚と責任に欠ける行為で、メンバー本人も傷つく恐れもある、NGT48全体の風紀が乱れてしまうからです。しかし、ファンとの私的領域でのつながりがあるからといって、メンバーを即刻処分するわけではございません。実際に第三者委員会の報告によりますと、私的なファンとのつながりは、道端であいさつを交わすこともその範疇に含まれており(後に訂正)、ファンサービスと私的領域での「ファンとのつながり」の線引きが、非常に難しい状況だと認識しております。このような指摘を踏まえ、今後はそれが著しくNGT48の風紀を乱し、グループに対して迷惑をかける行為、見過ごすことができない場合は、総合的にわれわれ共が判断して、契約を解除することも有り得ますが、まずは取りも直さずメンバーと向き合い、今まで疎かになっていたメンバーとのコミュニケーションも取り、相談、説得、指導を行って参ります。ただ、今までNGT48内の私的領域でのファンとのつながりを含め、メンバー同士の誹謗中傷など風紀の乱れ全般において、今回は不問にさせていただきたいと思います。なぜならば、責任を問われるのは組織運営、命令系統・指揮系統の不備があり、メンバーやスタッフに対して、事前に明確な基準を示し、適切な指導ができなかった当社であるからでございます。繰り返しになりますが、今までのNGT48内での私的領域でのファンとのつながりを含め、風紀の乱れ全般は今回は不問に致します。今、ここでお話させていただいた内容は一昨日にメンバーへ、昨日ご父兄の皆様に共有させていただきましたことも合わせて今、ご報告させていただきます。また、今回の第三者委員会の調査報告によって、新潟の地域性への言及がございますけども、今回の事件の原因は私共当社の組織上の運営体制の不十分さが原因にあるのであって、新潟の地域性にあるとは全く思っておりません。今回の事件によって、NGT48をご支援くださっている新潟の皆様の信頼を残ったということであれば、あらためて深くお詫びを申し上げます。今後につきましては、県民の皆様からのご意見、ご指摘を真摯に受けとめ、新潟の皆様からの信頼をまずは大きく回復し、われわれもNGT発展のためにがんばって参る所存でございます。そして、NGT48が今申し上げたように、新潟の皆さんはもちろんでございますが、ファンの皆様から愛され、応援していただけるグループになるよう、今一度組織運営体制の整備、メンバーとのコミュニケーション、そしてメンバーに対するセキュリティーを向上させ、スタッフやメンバー間とのルールの整備、教育体制作りを全力で取り組んで参ります。今後とも、私共NGT48を何卒応援していただきたいと思います、あらためてお願い申し上げます。それでは質疑応答に移らせていただきたいと思います。○■記者との一問一答――「メンバーの関与はなかった」ということだが、犯人グループにメンバーの情報が漏れた原因が分からないまま、再発防止策を考えることは可能なのか。松村:やはり、メンバーとのコミュニケーションが今まで本当に不足していたということは肌で実感しております。今後は体制をしっかり整えることで、メンバーからの様々な情報、あるいはスタッフからの情報を得て、今後再発しないように努めて参りたいと思います。――具体的に検討していることはあるのか。松村:警備上の問題になりますので、警備会社様との話をする中で、具体的なことに言及することは差し控えさせていただきたいのですが、当然ながら繰り返しになりますけども、セキュリティー向上のための様々なケアをさせていただきたいと思っております。――メンバーにはどのように報告したのか。松村:直接メンバーに(報告書を)渡して、全員が目を通しております。――山口真帆は納得していたのか。松村:冒頭でも申し上げましたけども、被害者でもありますし、心に傷を負っていることは間違いありません。これは山口に限らず、他のメンバーも同様だと思います、まだやはり、本人が理解・納得しているかは疑問がありますが、今後は今申し上げたことと同じように、山口ともコミュニケーションしっかりとってフォローに努めて参りたいと思います。――山口本人から、納得したと思われる回答はなかった。松村:そのように理解しております。――本人は、まだ不満がある。松村:不満というか、それはちょっと分からないですけども、私共しかるべき者が対応しておりますので、引き続きその話はさせていただきたいと思っております。――犯人グループの出禁の対応は。松村:出禁の対応に関しては事件の後でございます。――報告書には、「まとめだし」(多数の握手券を一挙に提出し、特定のメンバーと長時間にわたって握手をして会話することができる仕組み)による私的領域の接触で出禁の措置を取られたものではないとあるが。松村:報告書にもありますけども、やはり普段からのファンの方々の行き過ぎた行為ということでそういう対応をさせていただいております。――運営と一部のファンによる集合写真がツイッターに投稿されている。スタッフと一部のファンとの接触による私的領域について、どのような調査結果が得られたのか。松村:私的領域でのつながりというのは、報告書にもございますようにメンバーへの書面での回答、第三者委員会の先生方、委員の方々との面談という中で、話が上がってきたものでございます。それに関しては、聞き取り、及び書面でのという中で発生していたことだというふうに報告書にも書いてありますし、私共もそのように理解しております。――運営、一部のスタッフにも交流があったということか。松村:つながり云々ということで言うと、先ほどの冒頭でも申し上げました通り、非常に微妙というか範疇は曖昧で、道端で声を掛けても報告書ではそれが私的領域のつながりというお話になっておりますが、これは私共エンターテイメントやらせていただいておりますので、例えばあいさつをされてあいさつを返したりということに関して、そのあたりのことを今後メンバーとも誤解を受けないように対応するようにということをしっかりと教育をさせていただきたいというふうに思っております。――運営の方と一部のスタッフとの交流もあったのではないか。松村:そういうことがあれば、これはちゃんと徹底的に教育をしていかなければいけないなと。やはり、そういうことが日常的に行われているということをしっかりともう一度徹底的に洗い出して、誤解を招くことがないようにして参りたいと思います。――現段階で措置をとることはないのか。松村:すみません、おっしゃっているのがどの写真か把握できておりませんので、後ほどそれは調査します。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月23日NGT48の劇場支配人・早川麻衣子氏が22日、新潟市内で開いた会見で、山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査報告書に対して、一部メンバーが不満を抱いていることを認めた。NGT48を運営するAKSは21日、公式サイトを通じて第三者委員会による調査結果を開示し、「今回の事件に関する事実関係の認定がなされ、その中で、事件そのものにNGT48のメンバーが関与した事実はなかったとの判断がなされるとともに、運営上の不備が指摘されました」と報告。「メンバーが私的領域におけるファンとのつながりがあった」ことについては運営側の責任と捉え、「今までのNGT48内での私的領域におけるファンとのつながりを含め、風紀の乱れ全般は、今回は不問に致します」としていた。これらのことは、同日の内にメンバーにも共有したという。この報告書に対する山口の反応について問われた早川氏は、「説明をした時は、『私が聞いたことがちゃんと書いていない』という不満は持っておりました」と明かし、「それは山口に限らず、ほかにヒアリングを受けたメンバーだったり、記入シートに記入したメンバーも同じような思いを持っていると思います」と説明。一方で、「事実としてこのような調査報告書が上がって来たことに対しては、みんな真摯に受け止めていると感じました」とも補足した。また、山口が報告書の内容に違和感を抱いていることについては、「どの部分をさしてそれを言っているのかまでは話はしていない」とし、「『これがすべてだよ』と言われて、『あ、そうですか』というふうに納得している感じではありませんでした」。報告書への不満がきっかけで、山口や他のメンバーが活動を辞退する意向があるのかについては、「正式に、私がそのような話を聞いているということはございません」と否定した。また、同席したAKS運営責任者兼取締役・松村匠氏は会見の冒頭、「著しくNGT48の風紀を乱し、グループに対して迷惑を掛ける行為、見過ごすことができない場合は総合的にわれわれ共が判断して、契約を解除することも有り得ますが、まずは取りも直さずメンバーと向き合い、今まで疎かになっていたメンバーとのコミュニケーションも取り、相談、説得、指導を行って参ります」と今後の方針に言及し、「ただ、今までNGT48内での私的領域でのファンとのつながりを含め、メンバー同士の誹謗中傷などの風紀の乱れにおいて、今回は不問にさせていただきたいと思います。なぜならば、責任を問われるのは組織運営、命令系統指揮系統の不備があり、メンバーやスタッフに対して、事前に明確な基準を示し、適切な指導ができなかった当社であるからでございます」と「不問」と結論付けた意図をあらためて説明した。その後、会見の中継を見守っていたとみられる山口が、運営側への不満と告発する内容のツイートを複数投稿し、運営側は対応に追われた。左膝の手術により一時活動休止中のメンバー・菅原りこも約2カ月半ぶりにツイッターを更新し、「ただ真面目にアイドルをしていただけなのに…皆さんの笑顔が見たいだけなのに…悲しい…」と悲痛な思いをつづっている。
2019年03月22日3月21日、アイドルグループ・NGT48が公式ホームページで、メンバーの山口真帆(23)が暴行された事件について第三者委員会の調査結果を公開した。昨年12月8日、自宅前で男二人に顔をつかまれるなどの暴行を受けた山口。男らは逮捕されたが、不起訴に。山口は1月8日、ライブ配信サービス・SHOWROOMで「メンバー内に犯人とつながっている者がいる」とSNS等で告発。それを受けたNGT48を運営する株式会社AKSは、事件の解明のため第三者委員会の発足を発表していた。第三者委員会は事件の日に「山口が帰宅用のマイクロバスに乗っているかどうか」を男に聞かれ「乗っている」と答えたメンバーがいたこと、もう1人の男が山口の向かいの部屋を借りていたこと、2人がバスの時間から帰宅時間を割り出して山口を待ち伏せしていたことなどについて事実と認定した。またNGT48は調査結果について、「事件そのものにNGT48のメンバーが関与した事実はなかった」と説明。今回の事件に直接関係はないが、「メンバーが私的領域におけるファンとのつながりがあった」とした。だが「責任を問われるべきなのは、組織運営」とし、「風紀の乱れ全般は、今回は不問に」することを決定。今後はメンバーの送迎時の管理体制の強化、防犯体制の強化、メンバーが居住しているマンションの管理体制の強化、特定のファンとのつながりの発生の阻止等を徹底していくという。また「暴行を行った被疑者に対して、民事上の法的措置を検討」しているとした。
2019年03月21日アイドルグループ・NGT48を運営するAKSは21日、メンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会調査報告書を、公式サイトを通じて公開した。報告書は平成31年3月18日付けのもので、「第1 第三者委員会について」「第2 調査結果」「第3 終わりに」の全34ページでまとめられている。AKSは、「第三者委員会の報告書では、今回の事件に関する事実関係の認定がなされ、その中で、事件そのものにNGT48のメンバーが関与した事実はなかったとの判断がなされるとともに、運営上の不備が指摘されました」と報告。「不備を改善することに全力で取り組みたい」とし、「二度とこのような事件が起きないように、暴行を行った被疑者らに対して断固とした対応をするため、民事上の法的措置」を検討しているという。また、「今回の事件とは直接関係はありませんが」と前置きした上で、「メンバーが私的領域におけるファンとのつながりがあったことが挙げられており、当社としても、私的領域におけるファンとのつながりは、特定のファンを優遇する行為として、不適切だと考えております」との見解を示した。これについては、「責任を問われるべきなのは、組織運営に問題があり、スタッフ及びメンバーに対して、事前に明確な基準を示して適切な指導ができていなかった当社」と運営側の責任であることを強調し、「今までのNGT48内での私的領域におけるファンとのつながりを含め、風紀の乱れ全般は、今回は不問に致します」。今後、「ファンとのつながりやグループの和を乱す行為等」が発覚した場合は、厳正な処分も検討するという。さらに、事件の再発防止策については、「メンバーの安全対策を第一と考え、メンバーの送迎時の管理体制の強化、防犯体制の強化、メンバーが居住しているマンションの管理体制の強化、握手会における警備体制の強化、特定のファンとのつながりの発生の阻止」などを列記。「組織運営の強化、メンバー・スタッフへの教育の徹底、自覚を促して参ります。NGT48を皆様にもう一度応援していただけるよう、健全な運営に取り組んでまいります」と結んでいる。
2019年03月21日アイドルグループ・NGT48を運営するAKSは20日、メンバー・山口真帆の暴行被害事件について、第三者委員会の調査結果がまとまったことを報告。22日に新潟市内で説明会を開き、AKSの運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏が出席するという。報道各社に配布された文書の冒頭は、「この度、当社が運営するNGT48に関する一連の騒動に関しまして、多方面にご迷惑とご心配をおかけしておりますこと、あらためまして心よりお詫び申し上げます」と謝罪にはじまる。続いて、「先の2月1日にその設置をお知らせしました、平成30年12月8日に新潟市内において発生したNGT48のメンバー山口真帆氏に対する暴行被疑事件に関する第三者委員会による調査結果がまとまり、委員会から当社は報告書を受け取りました」と発表。「つきましては、第三者委員会による調査結果の内容や今後の対応などをご説明する場を設けさせていただきます」としている。
2019年03月20日元タレントで芸能界復帰を目指している坂口杏里さん(27)が3月8日、インスタグラムを更新。新宿・歌舞伎町のホストクラブで男性から暴行され、右手薬指と小指を折るけがをしたと明かした。先月19日に「ドアに指を見事に挟み、薬指と小指を、ぽっきんと折ってしまいました」と骨折についてつづっていたが、この日はレントゲンの写真とともに「事実を全て書きます」と真相を暴露した。坂口さんは「某ホストクラブの30歳半ばの男性が酔ってだかわからないですが、いきなり蹴りくらわされ、髪を引っ張られ、手を踏まれ、全治3、手術、入院、プレートが抜けるまでは半年から一年」と暴行を受けたことを告白した。「これから芸能界復帰なのにもかかわらずこんな悲惨な事になるなんて想像もつきませんでした。とにかく生活に不自由すぎて笑えないです」と悲痛な思いを吐露。「ドアに手を挟んじゃいましただなんて、隠していて申し訳ありません」と謝罪した。これまで被害届を出さず、真相を隠していた理由については「それは彼の生活の為です」と説明。「ただ私も人間なんで色々あり、今日のこの文面が全ての骨折の理由です。今さらすみません」と経緯を明かした。そして「また歌舞伎町行って飲んでるお前が悪い、などたくさんの誹謗中傷をされてもかまいません。ただ私は事実を書きたく伝えたかっただけです」と覚悟をつづっている。しかし、ネットの反応は冷ややかだ。フォロワーからは「恥ずかしい奴だな」「また売名行為?」「正直応援してましたが、もう手に負えません」といった辛辣なコメントが寄せられている。
2019年03月08日新潟の人気アイドルグループ「NGT48」のメンバーが自宅前で暴行を受けた事件は発覚から1か月近く経過しました。にもかかわらず、事実関係に関する明確な説明がなく、一方で立場の異なる媒体により真贋入り混じった情報が垂れ流されており、混沌とした状況になっています。この事件はメンバーの寮として、グループの運営会社が借り上げているマンションが舞台となっており、不動産取引において普通ありえないことが背後で起きていたと報じられています。今回は騒動をめぐる報道を元・不動産業者社員の筆者の目で検証してみました。■ 「被害者の向かいの部屋を加害者が借りていた」報道を検証Mugimaki / PIXTA(ピクスタ)NGT48は、出身地が新潟以外のメンバーの大半はグループの運営会社が「寮」として借りたマンション内に住んでいます。被害者は自室の向かい側の部屋から出てきた男に暴行を受けたと証言しており、その部屋に住んでいたのが誰かという点が大きな問題の一つとなっています。「この部屋はもともと事件への関与が疑われているNGT48メンバーの住居だったが、1年半前に退去して現在は加害者が借りている 」と一部週刊誌が報じました。運営もこれを認めているようですが、はたしてこのようなことが実際にあり得るのでしょうか。■ 契約には個人契約の他に法人契約があるYNS / PIXTA(ピクスタ)賃貸物件の契約には大きく分けて個人契約と法人契約の2つがあり、寮ということなので今回は法人契約であったと思われます。この場合、契約上の借主は運営会社であるAKSとなるため、メンバーが退去したからといって部屋を解約する必要は必ずしもありません。家賃負担の問題があるため退居と同時に部屋も解約してしまうのが通常ですが、人気アイドルグループの寮として使用しているので、メンバーの安全やプライバシーの問題も考慮しなければなりません。■ 解約予告を出すと物件情報が公開されるEKAKI / PIXTA(ピクスタ)賃貸借契約を解約する場合、借主は退去日の1か月前(まれに2か月)までに解約予告を出します。貸主側にとっては部屋が空いている期間は家賃収入がゼロとなるため、できるだけ早く次の入居者を決めなければなりません。そのため大半の貸主は解約予告が出されると物件情報をすぐに公開して再募集を開始します(そのため解約予告は一度出してしまえば取り消しできないのが通常です)。AKSが貸主に対して解約予告を出せばほどなくして物件情報が業者専用サイトに登録され、日本中の不動産業者で閲覧可能になりますが、その際は「7階建ての4階」というような部屋を特定できないような表記だったと記憶しています。(貸主側の仲介会社に確認しないと分からない仕組みになっている)人気アイドルグループが寮にするようなセキュリティーと住環境が整った物件であれば誰もが借りたいと思うもので、そのようなマンションで空き情報が出れば猛烈な競争が始まります。■ 「〇〇マンションで空きが出たら教えて」という依頼はNG?Mugimaki / PIXTA(ピクスタ)賃貸物件の営業をしていると「〇〇マンションで空きが出たら教えてください」という依頼を何度となく受けるものですが、まともな社員であれば全てその場で断ります。解約情報はいつ出されるかわからず、多忙な中、無数の物件の中で特定のマンションに張り付いているわけにはいかないのです。そのマンションを管理する不動産業者の担当者ならばすぐにわかることですが、「NGTメンバーの向かいの部屋が空くぞ」なんて話を外部に漏らせば宅建業法に触れることになります。不動産業者は「業法違反」に特に敏感で(それ以外なら何でもやる)、業者からメンバーの情報が漏れるということは考えられません。■ 裏で起こっていたと考えられる2つの問題上記のことから、仮に報道が事実であれば、背後で次の2つの問題が発生していたことになります。どちらも考えにくいことですが、この両方が揃わないと発生しないような事態です。メンバーの向かいの部屋を運営会社が解約したABC / PIXTA(ピクスタ)空いた部屋を解約してしまえば、そこに誰か他の人が入ります。人気アイドルグループのメンバーが多数生活する場所に部外者が入り込めば安全やプライバシーの点で問題であることは明らかですが、それにもかかわらず運営は部屋を解約したことになります。新潟市のワンルームマンションの賃料はそれほど高くありません。メンバーの安全よりも月額数万円の経費削減を優先するということはあり得るのでしょうか。メンバーの内部情報を加害者が知っていたEKAKI / PIXTA(ピクスタ)部屋の退去情報というのは事前に予測することはできず、また一旦解約予告が出されれば情報はすぐに公開されて早い者勝ちの嵐にさらされます。特定のマンション内の特定の部屋を押さえるということはそれだけ難しいものです。メンバーが住む階数も知っておかなければならず、何らかの形で内部情報をかなり以前から入手していない限りありえません。■ 何が嘘で何が本当か、自分の頭で考えようWellphoto / PIXTA(ピクスタ)以上、報道されている内容を不動産会社元社員の目で出来るだけ客観的に検証してみました。今回の事件では運営会社の発表の他にNHK、民放、地元紙、スポーツ紙、週刊誌といった様々な媒体が入り乱れ、多種多様な情報が錯そうしていますが、いろいろと思惑があるようで発信する媒体によって内容がまったく違っており、そのまま信じてしまうことは危険です。今回提供した情報を参考に、何が事実かご自身の頭で考えてみてください。(ちなみに被害者の内部告発により事件が発覚したのは1月8日ですが、不起訴になった加害者は既に12月28日の段階で釈放されています。被害者の向かいの部屋を加害者が借りているという報道が事実であるとすると……。ああ恐ろしい)
2019年02月03日アイドルグループ・NGT48を運営するAKSが1日、公式サイトを通じ、メンバー・山口真帆の暴行被害事件について、第三者委員会の設置が決定したことを報告した。第三者委員会は、「事件に関連する事実関係の調査及び原因の究明(直接的な原因のみならず、背景となる要因等を含む)」を目的とし、委員長(岩崎晃 弁護士)と2名の委員(木内雅也 弁護士・高山梢 弁護士)を選任。人選については、「日本弁護士連合会による『第三者委員会ガイドライン』に沿って選定しており、各委員は当社との利害関係を有しておらず、本委員会の独立性を阻害する要因はありません」としている。また、第三者委員会による調査期間は「1カ月半を目途」。AKSとしても「調査に対して全面的に協力」することを約束し、「本件調査等の終了後、速やかに、第三者委員会から当社取締役会への報告を受けることになっており、当社から改めて皆様へご報告させていただく予定です」と説明した。「NGT48を真に社会に受け入れられるアイドルグループにすることを目指し、第三者委員会の報告をふまえ、改善策を講じることに努めて参ります」と呼びかけている。
2019年02月01日人気アイドルグループ「NGT48」のメンバーが自宅前で暴行を受けた事件は、運営側の対応の悪さもあって様々な情報が入り乱れ、もはやカオスといってもよい状況ですが、その中でも特に「加害者グループはどうやってメンバーの自宅を特定したのか」という点が問題になっています。顔と名前を知られた芸能人をはじめとした有名人は部屋探しも難しく、部屋探しに求められる条件も一般の方とは異なってきます。今回は有名人が部屋探しをする際に必要とする条件を4つご紹介します。■ 1.オートロックとテレビモニター付きインターホンOrangeMoon / PIXTA(ピクスタ)筆者は世田谷区の弦巻で「億ション」の販売に従事していたことがあります。このエリアは周辺に似たようなグレードのマンションが数多くあり、「このマンションには歌手の〇〇さんがいる」「こちらには俳優の△△さんが住んでいる」「あそこのマンションにはプロ野球の◇◇選手の家がある」と近所の住人が普通に話していました。有名人が住むマンションはどうしても注目を受けやすく、そのためプライバシーを確保するために最低限必要なのがオートロックとテレビモニター付きインターホンです。怪しい来訪者の場合居留守が使えることもあり、テレビモニター付きと無しとでは同じオートロックでもプライバシー確保の点で雲泥の差があります。■ 2.居住階しか停止しないエレベーターコーチャン / PIXTA(ピクスタ)たとえオートロックといえど完全なものではなく、外部から侵入することはそれほど難しいことではありません。少しでも安全性を高めるため風除室の手前と奥に別々のオートロックを設け、エントランスホールに入るまでに2つの関門を突破しなければならないようなマンションも出現しています。さらに進化したものとしてオートロックとエレベーターを連動させ、居住するフロアにしか停止しないというシステムも一般化してきました。外部からの来訪者に対しては、エントランスでインターホンを押した住戸のフロアにしかエレベーターが止まらないため、部外者がマンション内を徘徊することを防ぐことが可能です。■ 3.リモコンシャッター付き地下駐車場週刊誌のカメラマンから常に尾行や張り込みをされているような超売れっ子にとって絶対に必要なもので、車内に居ながらにしてシャッターを開閉して地下の駐車場に入ることができます。このようなシャッター付き地下駐車場のあるマンションはエレベーターも地下駐車場まで通じており、一度も外部に姿を見せることなく自宅までたどり着くことが可能になります。■ 4.プライバシーを高める内廊下PIXTOKYO / PIXTA(ピクスタ)せっかく誰にも気付かれずにエレベーターに乗り込むことができたとしても共用廊下が通常のタイプでは外から丸見えになるため、有名人にとっては内廊下が必須の条件となります。外廊下タイプに比べると物件数は多くありませんが、探すことはそれほど難しくはありません。■ 有名人はセキュリティの確保が一番大切aki / PIXTA(ピクスタ)筆者は某女性アイドル2人が北鎌倉の寺院で撮影を行っている場面にたまたま遭遇したことがありますが、ガードマンやスタッフが周囲をガチガチに固めていて近づくこともできず、また撮影しているのが誰かについても「お答えできません」という対応でした。有名人にとってセキュリティの確保というのはそれだけ重要な問題であり、今回のNGT48のような事例はやはりとんでもない事態です。再発防止策がしっかりと採られ、メンバーが安心して生活できるような環境が整うことを願っています。
2019年01月16日昨年12月にNGT48の山口真帆(23)が自宅で男性ファン2人から暴行を受けた事件について、1月14日に運営サイドの代表者3人が謝罪会見を開いた。しかし事件の概要などについては「捜査情報に関する」という理由をタテに明かされず、真相究明は弁護士らの有識者から成る第三者委員会の調査に委ねられることが発表された。そんな渦中のNGT48だが、新潟市の食品会社「一正蒲鉾」は公式サイトで同グループ起用CMの放映を中止すると発表した。顧客からの意見を受け止めての判断とのことで、「NGT48の件につきましては現在のところ報道以上の事実確認ができておりませんが、ご意見を真摯に受け留め、CMでの放映を差し控えさせていただきます」とした。また一部では、山口への暴行に及んだ男らが「Z会」と呼ばれるファングループの一員であったと報じられていた。これを受けて通信添削事業などを展開する「Z会グループ」は14日、公式サイトで報道について「株式会社Z会をはじめとするZ会グループ各社とは一切関係ございませんので、お知らせ申し上げます」との声明を発表する事態に発展した。「NGT48はご当地アイドルとして人気。一正蒲鉾のほか、新潟の名菓『ばかうけ』や地元の第四銀行のCMにも出演しています。今回の放送中止によって、ほかのCMスポンサーも動き出す可能性があります。現状のままでは、事件の余波は広がるばかり。早々に事態の解明が求められています」(芸能記者)運営側は会見で第三者委員会の調査終了の具体的な時期を明かさなかったが、悠長に構えていられない状況になってしまったようだ。
2019年01月15日山口真帆への暴行事件で揺れるNGT48を運営するAKSの運営責任者兼取締役の松村匠氏が14日、東京・神田明神で行われた「AKB48グループ成人式」後に記者会見。NGT48劇場の新支配人に就任した早川麻衣子氏、同副支配人の岡田剛氏とともに今回の騒動について公の場で初めて口を開いた。「AKB48グループ成人式」の会見が行われた直後、AKSの運営責任者で取締役を務める松村氏が、NGT48劇場の新支配人に就任した早川麻衣子氏、同副支配人の岡田剛氏ととも会場に登場。松村氏が「この度の件に関して、皆さんにご面倒ご迷惑をお掛けしたこと、ファンの皆さんはもちろんのこと、メンバーのみんなに不安な思いをさせてしまったこと、改めてこの場をお借りしてお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。事件後、初めて運営スタッフが取材対応したことについては「本当に申し訳ございませんでした。本当にお詫びをするしかありません」と対応が遅れたことに陳謝しつつ、「警察の捜査状況を鑑みてというのが一番大きな理由です」と警察から違法性がないと判断されたことで取材対応に応じたと説明した。警察からは事件に違法性がないとの報告を受けたが、第三者委員会を設置して事件を徹底的に調査することも明言。「NGT48のメンバーの不適切な行動も含めて、第三者委員会で調査させていただきたいと思います」と徹底的に調査することを約束するも、情報が錯綜している具体的な事柄には「第三者委員会で徹底的に調査して判断を仰ぎたいと思います」と答えるにとどめた。同事件は、山口が1月9日の朝にツイッターで発したツイートで明るみとなり、10日にNGT48劇場に出演した「NGT48 3周年記念公演」で山口が謝罪したことで問題がさらに深刻化。運営サイドよりも先に被害者でもある山口が動いたことになるが、山口に対して松村氏は「大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。運営の責任者として私のすべての責任だと思っています」と謝罪し、「結果的にああいう形になって大変申し訳なく思っています。いずれにしても、本人とのコミュニケーションをしっかりやってこなかったことは、私の責任でもあります」と重ねて詫びた。運営の対応が後手に回ったことでNGT48劇場の前支配人・今村悦朗氏の責任を求める声もあがっている。これについては「そういうことではなく、やはり女性の立場をより理解し、新しいNGT48を創出したいという思いでこういう人事を行いました」と今回の異動はあくまでも人事異動だという点を強調しつつも、「こういうことは二度とあってはならない。我々も身を引き締めてまい進していく所存です」と決意を新たにした。また、一連の事件を受け、AKB48グループの総合プロデューサーを務める秋元康の様子を問われた際は「非常に憂慮されています。本当に憂慮されています。『しっかりとメンバーをケアしていく。君が(運営の)責任者なんだから、経験もあるわけだからしっかりと考えなさい』ということを言われました」と明かしていた。
2019年01月14日昨年12月、NGT48の山口真帆(23)が自宅で男性ファン2人から暴行を受けた事件。AKB48グループの運営会社・AKSが1月14日にグループの公式サイトを通じ、NGT48劇場支配人の今村悦朗氏(59)が異動となる人事を発表した。発表された人事によると新劇場支配人には早川麻依子氏(44)、早川氏をサポートする同副支配人には岡田剛氏(41)が就任。真相究明のため、第三者委員会による調査を実施するという。また同日、早川氏と岡田氏と運営責任者の松村匠氏(56)が都内で会見。一連の騒動について謝罪した。「今村氏の異動は、今回の騒動とは無関係とのこと。早川氏は、女性ならではの目線でNGTを盛り上げるべく抜てきされたといいます。しかし山口さん本人の告白により事件が発覚するなど、後手に回った運営サイドの責任は重大との声があがっていました」(ワイドショー関係者)今回の暴行事件をめぐっては、さまざまな情報が錯綜。ネットや一部報道で事件への関与を疑われた一部メンバーが自身のSNSで否定するなど、騒動はさらに拡大している。そのため第三者委員会に真相究明を委ねることになったようだが、“ある不安”も囁かれているという。「企業やスポーツ団体で第三者委員会に調査を託したものの、うやむやになってしまった例は多々あります。また外部に任せることによって、事件をイチから掘り返さなければなりません。そのため、原因究明にはかなりの時間がかかりそう。事態は沈静化どころか、さらに波紋が広がっています」(芸能記者)今月22日から新体制での劇場公演がスタートする予定だが……。この先、まだまだ事件がグループに暗い影を落としそうだ。
2019年01月14日NGT48のメンバー・山口真帆(23)が男性ファン2人から自宅に押しかけられ、暴行を受けた事件。山口がSNSなどで被害を告白したことで、騒動は日に日に拡大している。1月10日、山口は同グループの本拠地である新潟市・NGT48劇場の公演に出演して騒動を謝罪。その後、NGTの公式サイトで事件の経緯を説明。そのうえで当初は否定していたグループメンバーの一部関与を認めたのだ。「山口さんは動画配信サービスで運営サイドを批判しました。すると劇場で謝罪させたとして、運営に批判が殺到。各方面からも山口に対する同情の声が寄せられ、ネット上ではNGT劇場の支配人に辞任を求める署名運動も行われています」(芸能記者)HKT48の指原莉乃(26)は、13日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」に出演。「誰がトップなのか誰が仕切っているのか、私ですら分からない状態」「こういうときに誰が一番最初に動くのか、ということを仕切らないと」など厳しい表情で批判した。またSKE48の須田亜香里(27)は同日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」にVTR出演。山口の件に触れ、事件に関与したメンバーに対して「(今後)アイドルを続けるのか、卒業という道を選ぶのか、そこは自分の気持ちなのかな」と進退の決断を迫ったのだ。「誰も取り仕切る人がいないためカオス状態。まったく落としどころも見えません。ネットや報道で事件への関与を疑われたメンバーは、それぞれSNSで関与を否定。そのため真相は明らかにならず、さらなる火種が広がっています。14日には48グループ恒例の成人式に荻野由佳(19)が出席予定ですが、報道陣から質問が殺到しそうです」(芸能デスク)一刻も早い事件の全容解明が求められる。
2019年01月13日2016年に当時18歳だった男性に対し、性的暴行を行ったとして強制わいせつの容疑で訴追されたケヴィン・スペイシーが、2人の弁護士を伴ってマサチューセッツ州ナンタケットの裁判所に出廷した。原告側によれば、2016年7月、ケヴィンはナンタケットのバーで18歳男性に酒を飲ませて酔わせた後に局部を3分ほどなでたとのこと。この男性はジャーナリストのヘザー・ウンルーの息子で、ヘザーは約1年前にこの事件について公で語り、ケヴィンのことを痛烈に批判していた。「息子はストレートでスターに憧れる18歳でした。まさかあの有名な俳優が、性的捕食者だとか、自分が次の被害者になるだなんて、思いもしなかったのです」、「私はケヴィン・スペイシーが収監される姿を見たい。正義が下されるのを見たい。息子のためだけじゃなく、いまだ真実を語ることのできない被害者たちのためにも」。法廷でケヴィンが言葉を発することはなかったが、弁護士たちは無罪を主張。有罪となれば最大で5年の禁錮刑に科される可能性がある。出廷からわずか数時間後、弁護士たちを乗せ、ケヴィンが運転する車がスピード超過のために警察機関に止められた。「TMZ.com」によれば、違反切符は切られず口頭注意のみに終わったという。(Hiromi Kaku)
2019年01月08日俳優のアレック・ボールドウィンが駐車場で暴行に及んだとして逮捕された。TMZによると、アレックはニューヨーク市内の路上で、友人がアレックのために確保していた駐車スペースを横取りしたとする男性と口論になったという。アレックは明らかに怒り狂った様子だったようで、男性にパンチを見舞い、その男性は病院で手当てを受けるに至ったそうだ。目撃者がTMZに語ったところによると、相手に対して罵る言葉を使っていたというアレックは、現場に駆けつけた警察官に逮捕されたという。一方でアレックは暴行容疑について、「名誉毀損」だと訴えている。警察の留置所から解放されたアレックは、妻ヒラリアと運営する基金の公式ツイッターでこう反論している。「通常、今日の事件のように、 卑劣にも誤った供述がされたことについて私はコメントしません」「しかし、私が駐車スペースを巡る相手を殴ったという主張は間違いです」「娯楽として注目を集めることを目的に、できるだけ多くの聞こえの悪い罪や名誉を毀損するようなレッテルを貼ることが楽しみになってきていることは分かります」「幸運なことに、どんなにエコーが反響していたとしても、それが事実になることはありません」そんなアレックは過去にも逮捕されたことがあり、2014年5月には自転車に乗って道路を逆走したところを捕まり、警察官を罵るなど反抗的な態度を取ったため、治安紊乱行為で逮捕された。さらに2011年には、飛行機で携帯電話の人気ゲームで遊んでいたところ、電源を切るように注意されたものの、拒否したために降ろされたほか、1995年には自己防衛でカメラマンを殴打したが、無罪とされていた。(C)BANG Media International
2018年11月06日2016~’17年に、立て続けにエリート大学生らによる性暴力事件が報道されたのを覚えているだろうか。姫野カオルコさんの『彼女は頭が悪いから』は、そんな暴行事件のひとつ、東大生による集団わいせつ事件に着想を得て書かれた。読者自身の倫理観や価値観を映し出す、恐るべきミラー小説。「最初にラジオのニュースで聞いたときから、直感的にこれまで見聞きしてきた事件とはどこか違うと違和感を覚えました」姫野さんは、自分なりに報道等で事件を調べるとともに、裁判の傍聴にも出向いた。同じくこの事件について取材を重ねていたフリーライターの高橋ユキさんから話を聞いたりもしたという。結局、取材開始から出版まで、2年近くを要した。「事件そのものは、すでに法廷で裁かれており、細かい事情まで知らない私があれこれ言うことではありません。性衝動では説明できないような事件が起きたという結果の報道から、こうであったかもしれないという、自分にも多くの人の中にもある醜さを考えたいと思いました」のちに被害者となる神立美咲は、横浜の平凡な家庭で育ち、普通の女子大に進学した。加害者となる竹内つばさは、東京の一等地の公務員宿舎に住まいがあるような家庭で何不自由なく成長し、東大生となった。「私なりの調査から推測した女性像、男性像です。美咲は『ま、いっか』とその場の空気に流されてしまう女性で、つばさは東大ブランドを万能だと勘違いしているような男性」物語のほとんどは、美咲やつばさがどうやって育ってきたかに割かれており、それがわいせつ事件の背後に潜む、現代社会や市井の人々の歪んだ倫理観や価値観を際立たせる。「この作品に出てくるのは、加害者もその家族もSNSユーザーもイヤな人たちばかり。その中の誰に、どんな物言いに嫌悪感を覚えるかで、自分がどういう人間かが見えてきます。見たくないのに、できてしまったおできは鏡で見ずにはいられないですよね。そんなミラー小説と呼べるような作品になりました」問題作にふさわしいエンディングは、最初から決めていたのだろうか。「展開も含め、作者の意図が介在する余地がなかったですね。登場人物たちがみな自分で語りだし、行動し……、私はそれをただ書き留めていただけのような気がします」姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』カバー絵に、身分格差のある悲劇的な恋愛を描いたといわれるジョン・エヴァレット・ミレイの「木こりの娘」が使われているのも印象的。文藝春秋1750円ひめの・かおるこ1958年、滋賀県生まれ。2014年、『昭和の犬』で直木賞受賞。エッセイにも卓抜した才能を発揮。著作に『近所の犬』『純喫茶』ほか。※『anan』2018年10月3日号より。写真・大嶋千尋インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2018年09月27日米ドラマ「ゴシップガール」で知られる俳優でミュージシャンのエド・ウェストウィックが、訴えられていた3件の性的暴行すべてで不起訴処分になったという。昨年、女優のクリスティーナ・コーエンが「2014年にエドにレイプされた」とSNSで告白し、さらに2人の女性が「私も」と立て続けに被害者を名乗った。これを受け、エドはSNSで「女性に無理やり乱暴するなんて、絶対にしていない」「汚名をそそぐために警察当局の調査に協力している」と容疑を完全否定していた。調査を経て3件の容疑のうち2件は証拠不十分、残る1件は調査にあたり被害者と連絡が取れなかったことから不起訴になったとのこと。エドの弁護士のブレア・バークは「TMZ.com」に「3人の女性が主張していることが真実でないことは、最初から明らかでした。エドの疑惑が晴れるまでに8か月も要し、その間に早まった判断をした人たちがいたのは本当に残念なことです」と語っている。不起訴となったものの、今年1月、レイプ疑惑を重く見たBBCが、撮影済みだったアガサ・クリスティー原作のドラマ「Ordeal by Innocence」(原題)からエドの出演シーンを全てカット。現在のところ、エドは今後の出演作も決定していないようだ。(Hiromi Kaku)■関連作品:ゴシップガール [海外TVドラマ]TM & © Warner Bros. Entertainment Inc
2018年07月30日