映画・舞台・ドラマと活躍中の若手俳優、村上虹郎さん。締め切りが間近! ちょっと落ち着こうってときの3曲とは?村上虹郎さんが“焦る気持ちをクールダウンする”ときに聴く3つのうたアンケートやコメントなど、期日までに提出してねとマネージャーに宿題を出されることがあります。試験勉強じゃないけれど、そういうものって気分が乗らないとできない。やらなきゃいけないのに、全然、そういうモードになれないとき、いちど自分を落ち着かせるために聴きたい曲を選んでみました。響心SoundsorChestrAは、ボーカルの総理とここ1年ほどの付き合いなのですが、急速に意気投合して一緒に旅行もしたくらいの仲(笑)。僕は、音楽ってイントロ5秒を聴けば好きな曲か苦手な曲かわかると思っていて。響心の「そうじゃないと言える生活」はまさに、出だしの5秒がガツンと響いた。王道のロックであり、バンドサウンド。歌詞もすごくいい。総理は、ミュージシャンというより思想家なんです。とても博識で、僕は“知の巨人”と呼んでいます。だから、彼の言葉にもすごく刺激を受ける。音楽は表現のための手段と言い切るだけあって、これからも激変していくバンドだと思う。同世代だし、ずっと注目していきたいし、一緒に成長していきたいと思わせてくれる表現者です。とても温かで穏やかな空気感のハンバート ハンバートの音楽も大好きです。2人の歌声が童謡のように優しいのですが、歌詞をよく聴くとすごく言葉にエッジが利いていて、キツイこととか、生きること、死ぬことみたいな人間の芯に迫ることもさらっと歌ってくれている。「ぼくのお日さま」も、言葉がうまく出せない心苦しさみたいなものを歌っている曲。2人のハモりがちょっとズレていたり、なんだか不器用な感じがかわいらしくも切なく聞こえるのがいい。野田さんの音楽は、中学生時代にRADWIMPSを父親に教えてもらって。それ以来、ずっと聴いています。illionはもうセンスの塊というか、レベル違いのかっこよさ。音の一つ一つが踊っているようなダンスミュージックで、ずっとリピートして聴いていられます。ヘッドフォンで一人、音楽を聴くことって結局、自分との対話だと思うんです。音楽を通して自分の考えや願望が溢れてくる。そのきっかけを作ってくれる音楽に、もっともっと出合いたいです。『そうじゃないと言える生活』響心SoundsorChestrAオルタナティブ新世代バンド。音源はiTunesほかで配信中。「ボーカルの総理は盟友。彼の思想は半端じゃない!」『ぼくのお日さま』ハンバート ハンバート(SPACE SHOWER MUSIC)来年、結成20周年の男女デュオ。アルバム『むかしぼくはみじめだった』に収録。「エッジの利いた言葉遣いにハッとする名曲。」『Water Lily』illion(ワーナーミュージック)RADWIMPS 野田洋次郎のソロプロジェクト。アルバム『P.Y.L[Deluxe Edition]』に収録。「音自体が踊りだすような格別な高揚感に震える!」むらかみ・にじろう1997年、東京都生まれ。2014年、主演映画『2つ目の窓』でデビュー。2018年2月2日から石原さとみ主演舞台『密やかな結晶』に出演。※『anan』2017年11月22日号より。文・梅原加奈(by anan編集部)
2017年11月18日多くの人の支持を集めることが人気のバロメーターである一方、常に評価の目にさらされる宿命にあるのが著名人たち。それぞれの職業観の中で、どのような言葉を支えにして苦境を切り抜けているのか。連載「わたしの金言」は、著名人たちが心の拠り所としている言葉を聞く。第7回は、村上淳、村上虹郎、三浦誠己らが所属する事務所・ディケイドの佐伯真吾社長。設立25周年を記念して、映画『AMY SAID エイミー・セッド』(9月30日公開)を企画・製作し、主演の三浦をはじめ、自社俳優の総出演で「大人の青春ストーリー」に本気で挑んだ。村上淳をデビューから支え続け、今では個性派俳優を多数抱える事務所にまで成長させた佐伯社長。その金言からは、苦楽をともにしてきた俳優たちへの愛情とマネージメントの極意が滲み出る。2つありまして。映画プロデューサーの椎井さんから言われた「マネージャーはプロデューサーである」。阪本順治監督とずっと一緒にやってこられた方で、村上淳を売り込みに行った時に僕に対して言ってくださった言葉でした。以来、自問自答しながらマネージャーの仕事を続けてきました。マネージャーがプロデューサー的な役割を担うということはどういうことか。阪本さんの作品が大好きで、なんとか村上淳を出したくて、何のツテもなかったんですが窓口を調べてたどりついたのが椎井プロデューサーでした。何度も通ってお願いしていた中で、「役者をやめないんだったらいつか出会うから。機が熟すまでがんばってね」と言われたんです。当時20代そこそこのマネージャーの話なんか聞いてくれないはずなんですが、きちんと向き合ってくださいました。その時に、「あなたがどんなマネージャーか分からないけど、マネージャーなんだからもっと長い目で役者を育てる目線を持った方がいい」と言われたんですね。当時の僕は、オーディションがあればその作品に出すために必死にお願いすることしか思いつかなかった。でも、マネージャーは目先のことばかり追っていてもダメなんです。もっと長い目で、段階を踏んだイメージを持つことが大切だとおっしゃっていたんだと思います。それは今でも常に心掛けています。そして、もう1つは「地道」という言葉。小林薫さん主演の『キツイ奴ら』(89年・TBS系)という久世光彦さんのドラマがありました。このドラマがすごく好きで、その役にとっての格言が「地道」だったんです。たぶん大学生ぐらいだったかな。二十歳だろうが五十歳だろうが、「地道」の大切さは変わらないと思います。何事にも「地道」でありたいです。■プロフィール佐伯真吾株式会社ディケイドの代表取締役。1991年3月28日より同社を立ち上げ、俳優・クリエーターのマネージメント、音楽レーベル運営、音楽、映像、イベントの企画制作プロデューサーなどを行う。国際映画祭の常連である河瀨直美監督をはじめ塚本晋也監督、山下敦弘監督、若松孝二監督、瀬々敬久監督、諏訪敦彦監督、大森立嗣監督らの国際的評価の高い映画作品に数多く俳優を輩出し、同社を牽引してきた。本作『AMY SAID エイミー・セッド』は、企画から全体プロデューサーしている。自社製作は『Playback』(11)に続き2作目。(C)2017「AMY SAID」製作委員会
2017年10月08日7月10日、東京スカイツリータウン(R)のすみだ水族館で開かれたイベントに、さかなクンと現役女子高生タレントの井上咲楽さんが参加。金魚を長生きさせる裏技や正しい鑑賞法など、驚きの金魚トリビアが学べる “金魚教室” が開かれました!すみだ水族館、夏のスペシャル企画!すみだ水族館では、この夏館内の各展示エリアにてスペシャル企画「東京金魚ワンダーランド」と「水木しげる×すみだ水族館水の妖怪トンネル」を期間限定で開催。この初公開を記念して、プレス向けイベントが開かれました。さかなクンと井上咲楽さんが登場!イベント会場は、館内の「東京金魚ワンダーランド」エリア。金魚の展示を見ながら、お二人が現れました。魚類研究家で、東京海洋大学名誉博士・客員准教授の肩書をもつさかなクンは、おなじみの帽子姿で登場。眉毛がチャームポイントの女子高生タレント、井上咲楽さんは、夏らしい金魚柄の浴衣姿。クラゲをイメージした髪型で、頭にはかわいい目玉おやじのぬいぐるみを乗せています。魚に詳しいオリックス水族館株式会社執行役員の下村実さんも加わり、“金魚教室” がはじまりました。金魚の正しい鑑賞法は?“金魚教室” では、さかなクンと下村さんが先生役となり、金魚の歴史や魅力を井上さんに次々と伝授。思わず「へぇ~」とうなるようなトリビアネタもありました。せっかくなので、金魚教室で学んだポイントをまとめてお伝えします!・そもそも金魚は、昔中国で発見されたフナから品種改良されたもの・いろいろな種類の金魚がいるが、学術的には一種類・金魚は、もともと上から見るためにつくられた魚なので、鑑賞するのも横からではなく上からがベストちなみに、さかなクンは長いこと猫と金魚を一緒に飼っていた時期があったとのことで、「うちの猫ちゃんは金魚ちゃんに全然(悪さを)しなかったですよ」と発言。現在、猫と暮らしている井上さんも「食べられちゃいませんか~?!」と驚いていました。縁日の金魚でも10年以上生きられる!続いては、金魚の寿命についてのレクチャー。さかなクン大切に飼育すれば10年20年、長ければ、記録としては40年ほど生きられます!ギョギョギョ~!金魚がそんなに長生きできるなんて、知りませんでした!もともとフナは長生きする魚なので、金魚でも大事にすればけっこう長く生きられるとのこと。でも、お祭りの「金魚すくい」でとってきた金魚は、家に持ち帰るとグッタリしてしまう場合も多いですよね。そこで、縁日の金魚を長生きさせるための裏技も教えてくれました。・「金魚すくい」では大量に持ち帰ると弱りやすいので、1~2匹にとどめておく・金魚を持ち帰る袋の水を(金魚を入れる前に)バシャバシャと振り、空気をいっぱい含ませておく・金魚すくいの水の温度は結構ぬるいので、自宅の水槽の温度もそれに合わせておく(急激な温度や水質の変化はNG)井上さんも「意外と簡単な方法で、金魚が長生きできるようになるんですね!」と感激していました。金魚の飴細工も生披露!続いて、「浅草 飴細工 アメシン」代表の手塚新理(てづかしんり)さんが登場され、金魚飴細工の実演を生披露!最初は真ん丸だった飴があっという間に繊細な金魚に変身していく様子に、ゲストも取材陣も感嘆の声をあげていました。館内では、今回のイベントのために制作した10種の金魚の飴細工が展示されています!最後に、サプライズで井上さんに飼い猫 “みそ” ちゃんをモデルにした飴細工がプレゼントされました。井上さんすごくうれしい~!うちの “みそ” にそっくりです!お部屋に飾ります!最後に、お二人からひとこと!さかなクン金魚は私たちに愛されるために生まれてきたお魚です。金魚を見ていると美しいな~かわいいな~水の中って素敵だな~といろいろなことを考えさせてくれると思います!井上さんいろいろな種類の金魚が見られて、サプライズで “みそ” ももらえて、金魚の知識を知ることができてすごく楽しかったです!東京金魚ワンダーランドへ!イベント終了後、館内のスペシャル展示エリアを見学させていただきました。まずは、「東京金魚ワンダーランド」から。全長100メートルもある金魚展示エリア「江戸リウム」に約20品種、約1000匹もの色彩豊かな金魚たちが美しく泳いでいます。頭上には、約150個の金魚ちょうちんが光り、とっても幻想的!浴衣を着て遊びにくるのにぴったりですね。ゾクッとする「水の妖怪トンネル」続いては、かわいい金魚展示から一転して、ゾクッと背筋が寒くなる展示エリア「水木しげる×すみだ水族館 水の妖怪トンネル」を見学。すみだ水族館でも人気の「クラゲ万華鏡トンネル」が、水木先生の妖怪で演出されています。クラゲ万華鏡トンネルは、約5000枚の鏡で囲まれた長さ約50メートルのスロープ。トンネルの壁には、いくつものクラゲ水槽がはめこまれています。薄暗い展示室は、まるでお化け屋敷。おどろおどろしい妖怪の映像やイラストを背景に泳ぐクラゲたちの姿は、火の玉のようです。雰囲気ある照明や音響効果に加えて、特別なアロマも演出に使われているとのこと。取材した日は猛暑日でしたが、この空間に入ると一気に夏の暑さを忘れてしまいました。「東京金魚ワンダーランド」と「水の妖怪トンネル」を楽しんだあとは、ぜひ5階のペンギンカフェへ。ここでは、1日20食限定の「目玉おやじの目玉パフェ」(税込500円)が期間限定で登場しています。見た目はちょっとグロテスクですが、牛乳プリンとソフトクリームにベリーもトッピングされ、かなり美味。インスタ映えする写真を撮りたい場合は、「金魚ソーダ~金魚鉢付き~」(税込750円)がおすすめ。フルーツカクテルとベリーが入ったさわやかなドリンクです。かわいい金魚鉢型の容器は、持ち帰ってもOK!縁日やお祭りの「金魚すくい」でとった金魚を飼うのにも使えますね!(※なくなり次第終了)夏にぴったりの楽しい展示が盛りだくさんのすみだ水族館、ぜひ遊びに行ってみてくださいね!以上、すみだ水族館のイベントレポートでした!Information「東京金魚ワンダーランド」期間:7月10日(月)~8月31日(木)「水木しげる×すみだ水族館 水の妖怪トンネル」期間:7月15日(土)~9月10日(日)
2017年07月12日名バイプレイヤー・三浦誠己を主演に、渋川清彦、村上虹郎、村上淳らが出演する映画『AMY SAIDエイミー・セッド』。この度、本作の公開日が9月30日(土)に決定。あわせて本作の5種類の異なるキービジュアルと予告編が公開された。映画研究会のファムファタル的存在だったエミ(柿木アミナ)が、突然彼等の人生からいなくなって20年。その命日に久しぶりに集まったのは、パン屋を営む朝田(三浦誠己)、無農薬野菜をつくる飯田と直子(渋川清彦、中村優子)、売れない俳優岡本(山本浩司)、キャリアウーマンの美帆(石橋けい)、介護士の五島(松浦祐也)、IT会社を経営する木塚(テイ龍進)。「わたし本当は知ってるの、エミが死んだ理由。ずっとみんなに言いたかった」突然の直子の言葉に、それぞれの中で止まっていた時間が動き出す――。本作は、国際映画祭の常連である河瀬直美監督を始め、塚本晋也監督、山下敦弘監 督、若松孝二監督、瀬々敬久監督、諏訪敦彦監督、大森立嗣監督らの国際的評価の高い映画作品に数多く出演する俳優のマネージメント会社ディケイドが、設立25周年を記念して企画・製作した映画。かつて映画に情熱を注いでいた頃の純粋な気持ちを忘れかけ、日々それぞれの人生に追われ疲れた40代の男女8人が、20年前の“ある日”を邂逅する一夜を描いた大人の青春群像劇だ。このほど公開された予告編は、「みんな映画が好きだった。」というキャッチコピーからスタート。そして、20年ぶりの同窓会で避けてきた記憶をそれぞれが打ち明ける一夜の出来事を、大橋さんが歌うテーマ曲「AMY SAID」の甘い旋律で、より感傷的に演出している。またあわせて解禁されたキービジュアルは、三浦さん、村上虹郎さん、大橋トリオ、渡辺真起子、村上淳さんの5人がそれぞれメインに。キャッチコピーの「みんな〇〇が好きだった」シリーズとして、それぞれの役柄が好きだったものへのメッセージが込められている。なお、三浦さんメインのビジュアルは全国にて配布。そのほかのビジュアルは、都内限定配布となっている。今回の解禁にあわせて、村上虹郎さんからコメントも到着。<村上虹郎コメント>夢を棄てた大人たちなんてダサいに決まってる。やっぱダサいなあなんて思いながら眺めていると、エゴの塊たちが犇きながらも浮かび上がるものがたしかにそこにある。心の奥底に隠していたなにか。それを劇場で見届けてほしいです。そして三浦誠己先輩の主演作をもっと観たいです。『AMY SAIDエイミー・セッド』は9月30日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年07月05日俳優としての一歩を踏み出してから4年──。20歳を迎えた村上虹郎に、自分に俳優は向いていると思うか?と投げかけると「ほかの仕事をしていたら…とも考えることもありますが、俳優の仕事は興味深すぎて、面白い。映画もドラマも舞台もやらせていただいて、今回の『武曲 MUKOKU』も含めて、やっぱり映画っていいなと思います」。何とも真っ直ぐな答えが返ってきた。そして「自分で作品を選びはしませんが、この作品のようにいい出会いがあります」と語るように『武曲 MUKOKU』は彼の人生の一部となり、今後の村上虹郎を語るうえで必要不可欠な1本となった。監督は熊切和嘉、主演は綾野剛。クランクイン前に熊切監督は鎌倉近郊での撮影に備え逗子に移り住み、イメージを膨らませた。綾野さんは研吾になりきるため剣道の稽古に邁進。さらに剣道家の身体を創り上げるために壮絶な肉体改造を自らに課した。そんなふうに並々ならぬ想いでこの映画に挑む監督と主演俳優に、村上さんはどう向きあったのか。演じるのは、研吾の宿命のライバルとなっていく天才剣士・融。「演じる役が難しいことも大変なこともありますが、今回の融は演じるのは大変ではなかったです。もちろん身体的なアクション部分は大変でしたが、融を生きることは僕にとってすごく楽しくて、すごく幸せな時間でした」。そう思えるのは、音楽と剣道、村上さんにとって身近なカルチャーが融のキャラクターを構築していることも大きかった。融は、ある理由から“剣を棄てた男”研吾と出会い、スポーツとしての剣道ではなく、生死をかけた決闘のような剣に魅せられていく。その感情はどうやって捉えたのだろう。「いま生きているこの時代には放射能や大気汚染、農薬などの問題があって、事故もある、自殺者も増えている。決して死は遠いものじゃないと思うんです。映画にも死を描いたものがあって、そういう映画を観ることで僕らは死を疑似体験している。でも融にとっては、何て言うか…死はもっとリアルなんです。彼にとって剣道はスポーツではなく生死をかけたものであって、精神世界での殺し合いというか…。僕も小学校から中学校にかけての数年間、剣道をやっていてスポーツとしての剣道は知っています。でも、この映画を通じて別の剣道の一面を知ることができました」。難しかったのは融が上達する前の芝居、剣道初心者の芝居をしなくてはならなかったことだ。参考にしたのは、なんと熊切監督。剣道の経験のない監督に「竹刀を振ってもらったり、蹲踞の姿勢をしてもらったりして、下手な人の動きを把握するためにいろいろお願いをしました。ふり返ると、監督にすごいことをさせてしまいました…(苦笑)」と無邪気に話すが、実は前々から「熊切監督と仕事がしたかった」のだと明かす。念願の熊切組だった。融が研吾に出会い刺激を受けたように、村上さんは熊切監督から刺激を受け取った。「どの現場でもどの役でも、芝居をしているときはその役の人生を突きつけられるし、答えを求められます。僕と熊切監督の間には(いい意味で)都合もないし、しがらみもないし、自分の信じたことを演じさせてくれる、それが素敵なんです」。また、研吾が野獣だとすると融は小さな恐竜だと2人の関係性を語る。「融から見た研吾は、得体の知れない者としての怖さがあって、何だこの人?というような普通の人にとっては出会いたくない人です。でも、刺激を求めていた融にとっては会いたかった人。関わることで自分のなかで新しい何かを見つけられるような、そういう出会いだったと思います」。研吾を演じる綾野剛との出会いからも「綾野さんの役づくりは本当にスゴい。そして美しかったです」と刺激を受けた。クライマックスに用意されている台風の夜に2人が決闘するシーンは村上さんにとってのクランクイン。さぞかし緊張したのかと思いきや「嵐のなかの決闘シーンよりもラストシーンの道場での決闘で、防具を着けるときのほうが緊張しました」と話す。村上さんが「一番好き」なシーンとして挙げるのは、嵐の決闘後に研吾と再会するシーンだ。その理由は──「なぜあそこで融は、声にならない声で“すみませんでした”と言うのか、撮影前は理由がわからなかったんです。わからないのは、僕と融が違う人間だからではなく気持ちがまだそこにたどり着いていないからで、そこまで行こう、行ってやろうと思いましたし、融として答えを見つけなくてはならなかった。その答えは言葉にするのが難しいですが、彼の成長でもあって──それまで腑に落ちなかったものが腑に落ちた、そういう演技ができました。決闘シーンも大切ですが、僕にとっては謝るシーンも大切で、好きなシーンです。完成した映画を観て、あの融の顔はいつでもできる顔じゃないって感じました」。セリフはないけれど強く訴えかけてくるものがあり、研吾と融の心の声、魂の叫びに、きっと心が震えるだろう。そんな男たちの戦いを「女性にも観てほしい」と村上さん。「剣道の世界は男っぽいかもしれないですが、人間らしさが描かれています。それぞれのキャラクターの色気、それぞれのキャラクターが貫こうとしているものを感じてほしい。とても男くさいですが、女性もきっと楽しんでもらえると思います」。男だからこそ共感できるものもあれば、女だからこそ感じるものもある──その色気、女性こそ必見。(text:Rie Shintani/photo:You Ishii)■関連作品:武曲 MUKOKU 2017年6月3日より全国にて公開(C) 2017「武曲MUKOKU」製作委員会
2017年05月30日まずはこれを! 必読『風の歌を聴け』(講談社文庫)言わずと知れたデビュー作。村上春樹がジャズバーを運営していた頃、営業後にキッチンで書いていたのだとか。29歳になった「僕」が8年前の夏の出来事を回想するこの物語は、彼の有名な「鼠三部作」の一作目としても知られる原点。初心者にはまず読んでほしい、まさに“入門編”の一冊です。読みやすい短編集『カンガルー日和』(平凡社)「短編集のなかでも傑作が多い本」として評価されている本です。国分寺でジャズバーを運営していた下積み時代の作品で、村上春樹ファンの中でも根強い人気を誇ります。18のショート・ストーリーで構成されていて、佐々木マキ氏の素敵な絵と溶けあったやさしい世界観が魅力的。より深く世界感に没入するならこの一冊『アフターダーク』(講談社)渋谷駅周辺で繰り広げられた一晩の物語。作品内に描写されている渋谷の風景は実際の渋谷の風景そのままで、現実の世界でも作品の追体験ができます。渋谷になじみがある人であれば、自分の知っている街の物語を読む楽しさを味わえるでしょう。物語の舞台となる渋谷で、夜に読むのがおすすめです。取材・文/萩原かおりスポット情報スポット名:6次元住所:東京都杉並区上荻1-10-3 2F
2017年02月24日ハルキストにとって欠かせない聖地サブカルチャー栄える中央線・荻窪駅の路地にひっそりと佇む「6次元」は、ジャズバーの跡地をリノベーションしたブックカフェ。ノーベル文学賞発表の際には毎年中継場所となり、国内だけでなく、海外からもファンが訪れるといいます。村上春樹関連本を執筆するナカムラクニオさんが店主を務め、ハルキストにとってはまさに“聖地”と呼べる場所。アートや読書イベントも盛ん普段は、クリエイターを招いたアート関連のイベントや読書会など、体験型イベントを幅広く開催しています。共通の趣味・関心を持つ人たちが集まり、まるで村のようなコミュニティが育まれるディープな文化スポットです。悩みもがく人の夢を実現する場所本に囲まれた古民家のような空間に漂う、芳しいコーヒーの香り。ゆっくりと本を選び、コーヒーといっしょに一文字一文字を味わいたくなる雰囲気に満たされています。店内には展示スペースも設けられていて、これまで多くのアーティストたちの応援をしてきた歴史があります。「6次元」は表現や会話を通して夢を実現する場所。モヤモヤした気持ちを抱えている人は、ゆっくり自分と向き合い、人とつながる時間を持つために足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと人生が豊かに広がっていくはずです。取材・文/萩原かおりスポット情報スポット名:6次元住所:東京都杉並区上荻1-10-3 2F
2017年02月23日十和田市現代美術館では、3月11日(土)~5月28日(日)の期間、村上隆キュレーションによる陶芸展「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」を開催する。アーティストとしてだけでなく、コレクター、キュレーター、ギャラリストとしての顔を持つ村上隆が、近年興味を持っているのが日本の陶芸。利休にはじまる茶の湯、柳宗悦を中心とした民藝運動、デパート陶芸からクラフトフェアまで、多様に展開する陶芸の世界から、日本の価値と美のありようを組み上げる村上隆の頭の中の陶芸史を初公開。2016年1月30日~4月3日まで、横浜美術館で開催された「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」は、約400点もの現代陶芸が出品され、そのスケールの大きさからも話題を呼んだ。本展では、村上コレクションから、青木亮、安藤雅信、村田森、小嶋亜創らの現代陶芸作家の作品に加え、奈良美智、小出ナオキ、青島千穂、大谷工作室、ガブリエル・オロスコ、ローズマリー・トロッケル、クララ・クリスタローヴァらの現代美術作家による陶芸作品など、28作家、約300点を展示する。本展に寄せて村上隆は次のようにコメントを発表している。「まさにいま、陶芸の世界は、アニメ・マンガと同じように、国外へ羽ばたく方向性の模索が始まった過渡期だと思います。(中略)今回チョイスするのは、僕が画商やコレクターとしての立場から、深いコミュニケーションを果たした作家さんたちです。海を渡っていく陶芸、もしくは日本の陶芸の引力圏内に残って更に深度を深めようとする陶芸。そういった変節点にある陶芸作品の未来の発展形を妄想してもらいたいと思います」(2016年12月 村上隆)昨年の横浜美術館での展覧会に続き、注目が集まる本展。ぜひ美術館に足を運んで鑑賞したい。(text:cinemacafe.net)
2017年02月12日村上隆の展覧会「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」が、3月11日から5月28日まで青森県の十和田市現代美術館にて開催される。アーティストとしてだけでなく、コレクター、キュレーター、ギャラリストとしての顔も持つ村上隆。そんな村上が近年特に興味を持っているのが、日本の現代陶芸だ。村上は陶芸をコレクションするだけでなく、現代陶芸のショップ「Oz Zingaro」も持っており、海外への紹介も行ってきた。さらに、昨年に横浜美術館で開催され、そのスケールで話題を呼んだ「村上隆のスーパーフラット・コレクション-蕭白、魯山人からキーファーまで-」では約400点もの現代陶芸を出品した。本展では、現代陶芸作家の作品から現代美術作家による陶芸作品まで28作家・約300点を村上のコレクションから展示予定。出展作家は、青木亮、安藤雅信、村田森、小嶋亜創、奈良美智や小出ナオキ、青島千穂、大谷工作室、ガブリエル・オロスコ(Gabriel Orozco)、ローズマリー・トロッケル(Rosemarie Trockel)、クララ・クリスタローヴァ(Klara Kristalova)など。【イベント情報】「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」会場:十和田市現代美術館住所:青森県十和田市西二番町10-9会期:3月11日~5月28日時間:9:00~17:00(入場は閉場の30分前まで)料金:企画展+常設展セット券1,000円、企画展のみ600円、高校生以下無料
2017年01月22日シュウ ウエムラ(shu uemura)から村上隆をコラボレーターに迎えた16年ホリデーコレクション「コスミック ブロッサム(COSMIC BLOSSOM)」が登場。全25点あるアイテムのうち第1弾が11月1日に、第2弾が11月16日に発売される。第1弾で登場する「クリスマス パレット キット」(8,300円)は、夜空に咲き誇る無限の星にインスパイアされたアイ&チークパレットと、そのパレットと相性抜群のドローイングペンシル、人気の「A/O+P.M.クリア ユース ラディアント クレンジング オイル」のサンプルサイズをオリジナルミニショルダーバッグに詰めたクリスマスコフレ。同コフレは2種類用意され、アイ&チークパレットとドローイング ペンシルのみ異なるカラーのものが入れられる。アイ&チークパレットの「コスミクール」は、コスミックブルー、パープルグレー、ラベンダー、グレー、ミッドナイトネイビー、ディープゴールド、シルバーのアイシャドーとピンクのチークが入ったもの。ブラックカラーの「ドローイング ペンシル」が付けられた。一方、「コスミカワイイ」は、コスミックレッド、オレンジ、イエローゴールド、モーヴパープル、ミッドナイトパープル、パウダーブルー、ローズピンクのアイシャドーに、コーラルのチークを添えたもの。「ドローイング ペンシル」はパープルブラックが用意された。また、好みのベースメイクアイテムでカスタマイズできる毎年人気の「クリスマス ファンデーション キット」(8,400円から)も登場。“murakami flower”が散りばめられたフラットポーチに、ツヤと輝きが人気のリキッドルージュ「ラックシュプリア」のミニサイズと、人気の「A/O+P.M.クリア ユース ラディアント クレンジング オイル」のトライアルサイズを入れた。組み合わせる商品は、ファンデーション+フェイスカテゴリー製品(下地、ファンデーションケースなど)8,400円以上が対象となる。さらに、メイクアップベースのクリスマス限定パッケージ「ステージパフォーマーブロック:ブースター」(4,500円)からはヌーディーなナチュラルベージュと、ほんのり血色感のあるフレッシュピンクの限定色が登場。その他、ラグジュアリー感のあるフラワーがあしらわれた漆黒のコンパクトケース「ブルーム グロー コンパクト ケース」(1,000円)や、「ブランクロマ ブライトニング UV クッションファンデーション(レフィル)」専用のコンパクトケース「ブランクロマ ブロッサム イン クッション ファンデーション コンパクト ケース」(1,300円)などが登場する。11月16日には、夜空のように輝くアイメイクを叶える厳選3色のアイシャドー「ブロッサムノヴァ アイトリオ」(4,000円)や、アイシャドーなら2色、チークなら1色用の「カスタムケースII」に可愛らしいお花のプリントを施した「ブルーム ユア ウェイ カスタム ケース」(700円)、なめらかに伸び、シャープなラインから自然な仕上がりまで思いのまま描けるロングラスティングウォータープルーフタイプのペンシルアイライナー「ドローイング ペンシル」(2,400円)の限定デザインなどを発売される。その他、シアーに輝くピュアな口元に仕上げる「ルージュ アンリミテッド シアー シャイン」(3,200円)や、鮮やかな発色とリップケア効果を兼ね備えたリップ「ルージュ アンリミテッド」(3,200円)の限定パッケージ、蜂蜜やマカデミアナッツオイルを含んだ保護成分でプルプルな唇へ導く「ディプシー ハイドラビリティ リップ バーム」(2,000円)などを展開。「A/O+P.M.クリア ユース ラディアント クレンジング オイル」(450ml 9,600円、150ml 3,700円)もクリスマス限定パッケージで登場する。さらに、カーラー(2,000円)やブラシセット(6,500円)もクリスマス限定のパッケージで展開される他、ポップなフラワーモチーフを施したメイクアップボックス(2万円)も数量&店舗限定で発売される。また、同コレクションの発売を記念して10月28日19時30分から21時までは、表参道ヒルズ スペース オーにて“フラワーワンダーランド”をテーマにした1日限りのスペシャルイベントを開催。当日は各国のアトリエアーティストによるメイクアップやコレクションの展示する他、楽しいゲームコンテンツなども用意される。入場は無料。
2016年10月23日村上虹郎主演で贈る映画『二度めの夏、二度と会えない君』。この度、10月2日(日)にクランクインしたばかりの本作から、写真が初公開された。篠原智(村上虹郎)は、もう2か月も塞ぎ込んでいた。突然現れてどうしようもなく惹かれてしまった森山燐(吉田円佳)が死んだのだ。死の直前、思いを抑えきれず「好きだ」と智が告げたとき、燐が見せた苦しそうな表情が頭から離れない。幼なじみで生徒会長の菅野瑛子(加藤玲奈)の説得も全く耳に入らず、ふらふらと歩いていると、気付けば燐との思い出の場所に来ていた。そこで起こったのが“タイムリープ”。半年前の夏、燐と出会った夏に戻ってきてしまっていた。燐は「バンドやろう!」と、記憶の中と同じく積極的に智を誘ってくる。戸惑う智だったが、前と変わらぬ燐のパワーと一緒に演奏できる嬉しさに抗えず、ドラムの花京院姫子(金城茉奈)、ベースの石田六郎(山田裕貴)を巻き込み、バンド活動を始める。バンド禁止の学校で、遂には会長を味方につけるほどの活躍を見せるが、刻々とあの瞬間が近付いていた…。智がやるべきことは決まっていた。2度めの夏に、大好きな燐が最期まで笑顔でいるために。原作は、「ガガガ文庫」(小学館)が10周年企画として満を持して送り出した赤城大空の同名ライトノベル。キャストには主演の村上さんを始め、演技初挑戦となる新星・吉田円佳、「AKB48」の加藤玲奈、金城茉奈、山田裕貴ら若い才能が集結する。今回到着したのは、クランクイン日に撮影されたメインキャスト5人の集合カット。この日5人が揃ったのは、貼りだされた実力テストの結果を各々が見に行くという場面。学園を舞台にした作品でよく見られるシーンではあるが、主人公の心情が表れており本作では物語を大きく動かす重要な場面となっている。撮影時は初日らしい緊張感がありながらも、キャスト同士の会話で笑顔を見せるなど良い雰囲気。爽やかな制服姿で登場した5人は、それぞれが役柄に合わせて外見が変化。特に髪色を変更したキャストは、これまでと大きく印象が変わっており、黒髪にチェンジした加藤さん、そして原作キャラクターを尊重し思い切って髪を銀に染めた山田さんが異彩を放っている。まだまだ撮影は始まったばかりの本作。この初日の撮影シーンが、一体どのように物語に結びついていくのだろうか。『二度めの夏、二度と会えない君』は2017年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年10月05日シュウ ウエムラ(shu uemura)は、村上隆を迎え、コラボレーションコレクション「コスミック ブロッサム(cosmic blossom)」をクリスマスシーズンに向けて展開する。第1弾は2016年11月1日(火)より発売され、続く第2弾は11月16日(水)より限定発売される。村上隆を象徴する作品「フラワー」。愛、希望、平和、そして世界の詩と魔法のパルスを表すモチーフとして、多くの人々に愛されている。今回は、この「フラワー」が夜空で咲き乱れる姿をイメージし、女性の美しさを引き立てるアイテムが提案される。第1弾「クリスマス パレット キット」「フラワー」をあしらった特別なパレットには、色とりどりのアイシャドウを詰め込んだ。さらに、パレットと相性のよい「ドローイング ペンシル」とクレンジング オイルのサンプルサイズが付属する。ブルートーンをメインにした「コスミクール」とオレンジベースの「コスミカワイイ」2種類が揃うので、‟なりたい顔”に合わせてセレクトして。第1弾「クリスマス ファンデーション キットメイクを楽しむ土台となるベースメイク。今年はカスタマイズできる限定キットが登場する。ファンデーションに加えて、下地、ファンデーション ケースなどフェイスカテゴリー製品から好みのものをセレクト。さらに限定ポーチ、リキッド ルージュ「ラック シュプリア」のミニサイズ、クレンジング オイルのトライアル サイズもセットになって展開される。第2弾「ルージュ アンリミテッド シアー シャイン」シアーに輝くルージュ アンリミテッド シアー シャイン」からは3つの限定色がラインナップ。パール入りのルージュ ブルームをはじめ、優しい色合いのピンキー ブルームとセクシーなレッドが仲間入りする第2弾「A/O+ P.M.クリア ユース ラディアント クレンジング オイル」人気のクレンジング オイルシリーズに、2016年新たに加わった「A/O+ P.M.クリア ユース ラディアント クレンジング オイル」が限定パッケージで登場。青パパイヤやモリンガ成分を配合し、大気中の微粒子までをすっきり落とし透明感のある肌へと導いてくれる。村上隆に会える!表参道ヒルズ発売記念イベント10月28日(金)に、東京・表参道ヒルズで発売記念イベントが開催。会場では、「フラワーワンダーランド」をテーマに、アトリエアーティストによるメイクアップショーや、新作コレクションの展示を行う。さらに、当日は村上隆もスペシャルゲストとして登場予定。来場者が楽しめるゲームなど、様々な企画が催される予定だ。アイテム詳細2016 ホリデー コレクション「コスミック ブロッサム(cosmic blossom)」発売日:■第1弾 2016年11月1日(火)・クリスマス パレット キット 限定2種 各8,300円+税・クリスマス ファンデーション キット 8,400円+税~・ステージ パフォーマー ブロック:ブースター SPF50 PA+++ 限定2種 各4,500円+税・ブルーム グロー コンパクト ケース 限定1種 1,000円+税・ブランクロマ ブロッサム イン クッション ファンデーション コンパクト ケース 限定1種 1,300円+税■第2弾 11月16日(水)<限定発売>・ブロッサムノヴァ アイ トリオ 限定2種 各4,000円+税・ブルーム ユア ウェイ カスタム ケース 700円+税・ドローイング ペンシル 限定4色 各2,400円+税・ルージュ アンリミテッド シアーシャイン 限定3色 3,200円+税・ルージュ アンリミテッド 限定2色 3,200円+税・ディプシー ハイドラビリティ リップバーム 限定1種 2,000円+税・コスミック ブラック プレミアム カーラー 2,000円+税・コスミック ブロッサム プレミアム ブラシ セット 6,500円+税・ビューティー スペース ステーション メイクアップ ボックス 限定1種 20,000円+税・A/O+ P.M.クリア ユースラディアント クレンジング オイル 限定2種 3,700円+税/9,600円+税■shu uemura 2016 holiday collection発売記念イベント開催日時:2016年10月28日(金) 19:30~21:30会場:表参道ヒルズスペースオー住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10入場料:無料【問い合わせ先】シュウ ウエムラTEL:03-6911-8560
2016年08月30日日本のファッションの未来を担うであろう若き才能たちに迫る連載、「ファッションの”未来”に聞く」。第3回となる今回は、リョウタ ムラカミ(RYOTA MURAKAMI)のデザイナーである村上亮太に話を訊く。上田安子服飾専門学校を卒業後、「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」でアシスタントを務めながら、「ここのがっこう」へ通う。実の母親と共同で手掛けた卒業制作が欧州最大のファッションコンテスト「ITS」にノミネートされ、注目を集める。でんぱ組.incへの衣装提供や、VOGUE ITALIAが主催したイタリアの百貨店「リナシェンテ」のウィンドウを手掛けるなど、活動は多岐に渡る。今回のインタビューは、母親が描いたデザイン画が展示された「村上千明の絵画展」の会期中、阿佐ヶ谷のTAV GALLERYにて敢行。在廊中の村上を訪ねた。ーーこの連載でみなさんに最初にお聞きしている質問です。ファッションに興味を持ったのはいつ頃でしょうか。幼い頃は母親が作った服を着ていました。リボンがついている、女の子が着るようなセーターみたいなものです。それまでは、自分の服装を意識したことはなかったんですが、ちょうど小学3年生の時に引越しをしたんです。新しい学校に行くわけですが、そこで初めて「村上クンの服なんなの?」って違和感を持たれて(笑)。転校して不安な時期だったこともあって、いじられたことに対して、すごくショックを受けました。それから半間ぐらい不登校になりました。その時に初めて、自分が着ているものを意識すると感情が生まれました。同時に、母親を馬鹿にされたような気持ちになって、すごく傷付きました。デザイナー村上亮太さんと母・村上千明さんーー着ている服一つで不登校になる程いじられるって、子供は残酷ですね。お母さんには言い出しにくかったのでは?そうなんですよ。でも、ずっと聞かれていたので、ついに告白したら、母親も「ごめんね」と、必死に謝られて。この後近くのスーパーで、みんなと同じような服をいっぱい買ってきてくれました。でもそれもまたなんかズレてるんです。プーマの偽物みたいな服でした(笑)。でも結局その新しい服を着て、また学校に通うようになりました。それから母親は服を作らなくなったし、僕も自然とそういうことがあったことを徐々に忘れていきました。ーーデザイナーへのなろうという想いはどの辺りでお持ちになりました?はじめは人と同じ格好がしたいから洋服に興味を持ち、その延長で中学、高校くらいから漠然とファッションの仕事がしたいと思うようになりました。高校2年生くらいの時に、雑誌の「マルジェラ特集」をたまたま古本屋で発見して、ファッションってこんなこともできるんだと、純粋に感動しました。それからデザイナーという職業への憧れがどんどん強くなっていきました。ーー上田安子服飾専門学校を卒業後は「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」でアシスタントを経験されていますね。インターンという形で勉強させてもらいながら、「ここのがっこう」に通いました。ーー「ここのがっこう」を選んだ理由は?もともと存在は知っていました。卒業者が海外のコンペでグランプリを獲ったり、上京前から興味は持っていました。それ以上にリトゥンアフターワーズの山縣さんがやっている学校というのがなによりの魅力でした。高校生の頃、装苑の記事で初めて山縣さんの作品を見た時、「ビッグブラ(the big bra)」が紹介されていて。これを言うのはとても恥ずかしいんですけど、その時、「絶対にこのデザイナーに負けたくない」って思った事を覚えています。そこから毎シーズン、リトゥンアフターワーズのコレクションが楽しみで、上京後はアシスタントを経験させていただきました。リトゥンアフターワーズでのコレクション製作では、最後の最後まで服と向き合い、土壇場で今までやってきたものをひっくり返す事などもしょっちゅうありました。デザインのテクニックや物の見せ方などはもちろんなんですが、それ以上にファッションへの情熱、クリエーションに対する純粋な姿勢を学びました。ーーそれで、どのタイミングで母親(通称「おかん」)が出てくるんですか?ここのがっこうの卒業制作を作るにあたり、自分のルーツを探るところから始めるんです。他の人と自分にどういう違いがあるかって考えた結果、幼い頃に母親が作っていた服を着ていたっていうのは。特別かもと思い至って。実際、ディスカッションの際に打ち明けたらみんなが驚いてくれたので、「あ、ここに違いがあるんだ」って気付くことができました。「ここのがっこう」では、最終的に海外のコンペにチャレンジするというひとつの目標がありました。みんなコツコツ作業を進めて行くんですけど、1年の学期のうち、10か月間くらい何もできなかった。あと2か月ぐらいしかない状況でも、うだつの上がらない状態が続いていて、それでどうしようもなくなって、母親にダメモトで、デザイン画を描いてくれって連絡したのが、はじまりでした。ーーそのデザイン画が入っているダンボールを、学校でみんながいる前で開けたらしいですね。このエピソードが村上さんらしさなのかなと思います。いや、とても嫌でしたよ(笑)。でももうその時は、それを見せるしかないってぐらいに追い込まれていたんで…。そこで勇気を出して見せたら、割とクラスのみんなから共感をもらえました。今でも母親のデザイン画を見せるのは、正直恥ずかしいです。堂々と飾っているように見えるんですが(笑)。一方で、母親が描いたもの、母親が作ったものを、幼い時に馬鹿にされていたものを今改めて評価してもらいたいという気持ちもあります。阿佐ヶ谷TAV GALLERYで開催された「村上千明の絵画展」ーー吉田(圭祐)さん(KEISUKE YOSHIDAデザイナー)もそうだったんですけど、「恥ずかしい部分をさらけ出す」ことが新しいアプローチなのかなと。恥ずかしい部分をさらけ出すことによって、少なからず共感してくれる人がいると思います。デザイナー自身が生きていく場所を探る事で、新しい場が生まれる可能性や共感が生まれる事があると思います。それと同時にブランドストーリー内での共感をどうファッションの価値観へと変えていけるかが今後は必要だと思っています。【ファッションの“未来”たちに聞く】世界をちょっとだけ、でも確実に、ハッピーにするファッションを デザイナー村上亮太--2/2に続く。
2016年07月26日ディズニー/ピクサーの新作映画『ファインディング・ドリー』で、さかなクンが字幕版と日本語版の海洋生物監修を務め、日本語版のマンボウの声を演じている。子どもの頃から魚が大好きで、愛情をもって研究を続けてきたさかなクンは、映画を観て、フィルメイカーたちの魚への深い愛情を感じたようだ。その他の画像前作『ファインディング・ニモ』も大好きだったというさかなクンは「お魚と映画のキャラクターがピタッと合っているんです!」と語る。「カクレクマノミは確かにニモちゃんみたいな性格だろうなぁと思えるんです。映画だと、マーリンさんは心配性で、ニモちゃんは冒険したがりますけど、本当のお魚も小さいときは冒険したがるんです。大きいお魚は危険な目に遭っているから、なかなか釣れないけど、小さいお魚ほど釣られやすい。映画を観るとクリエイターの先生方が、お魚や海洋生物ひとつひとつの動きや姿、泳ぎ方を研究されて、忠実に表現されていることがわかります」ピクサーのスタッフは、映画製作の過程で徹底したリサーチを行うことで知られているが、さかなクンは『…ドリー』のスタッフは海の世界を調べ抜いただけでなく、深い愛情をもって描いているという。「見て、触れて、味わって……色々な感動をお魚からいただいているわけですね。お魚は身をもって色々なことを教えてくれるので“たかがお魚”なんて思ったら失礼ですし、調べれば調べるほど、知れば知るほど、お魚のことが愛おしくなるのです。この映画でも、お魚それぞれにキャラクターがあり、面白さが違うんです。マンボウのユーモラスな感じだったり、カジキちゃんのシュッとした姿や群れで動くところ……動きもリアルで、クリエイターの先生方が長い時間をかけて研究することで、お魚たちへの愛情が大きくなっているのを感じました」さらに、さかなクンは、映画の中で描かれるマーリンとニモの親子像、親に会いたいと願うドリーの姿に感動したようだ。「さかなクンは小さい頃から絵を描くことが好きで、ハイハイするぐらいの頃から夢中になって絵を描いていました。小さい頃はトラックをよく描いていたんですけど、母は清掃局の車庫に連れて行ってくれたし、お魚が好きになってからは、街で一番大きなお魚屋さんに連れて行ってくれました。家庭訪問で学校の先生が母に『魚のことに夢中なので授業に集中させてください』って言った時も、母は『それでは、みんなが同じ子どもになってしまいます。この子は絵が好きで、お魚が好きなのでそれでいいんです』ってノビノビと泳がせてくれました。その結果、さかなクンになったんです! この映画でもドリーは旅に出ますけど、さかなクンも若い頃に自分でお金を貯めて外国に行った時、親は何も言わないで自由にさせてくれた……だから、大人がこの映画を観ると、自分も子どもの頃にあんなことや、こんなことがあったなぁって思えますし、小さい子にはこの映画を観て、もっともっとお魚の世界に興味をもってもらいたいです!」『ファインディング・ドリー』7月16日(土) 全国ロードショー
2016年07月01日村上隆率いるカイカイキキは、秋田の共同醸造ユニットNEXT5とコラボレーションし、純米大吟醸「Takashi Murakami×NEXT5」を発売。江戸後期に確立された日本酒の製造方法「生酛(きもと)造り」よりさらに古い、江戸初期の仕込み法に挑戦した。「ゆきの美人」を手掛ける秋田醸造の小林忠彦や、「一白水成」を世に送り出す福禄寿酒造の渡邉康衛など、NEXT5の面々が知恵と技術を集結し、新しい日本酒を造り出した。オリジナルボトルには、村上隆を代表するキャラクター「お花」をあしらい、ボックスには色とりどりの「お花」を添えて華やかに。さらに、陶器でできたオリジナルボトルも並ぶ予定だ。【詳細】Takashi Murakami×NEXT5オリジナルボトル720ml 3,500円+税<5,000本限定>発売日:2016年6月18日(土)オリジナル陶器ボトル720ml 価格未定 <ED各150>発売日:2016年7月2日(土)取扱い店舗:各特約店、Bar Zingaro※Bar Zingaroでは7月2日(土)発売。
2016年06月25日内村光良を中心に個性的なメンバーたちが毎週オムニバスコントを届ける「LIFE!~人生に捧げるコント~」。このほど、注目度上昇中の村上虹郎が番組に参戦し初めてのコントに挑戦する。「LIFE!~人生に捧げるコント~」は、内村さんを座長にムロツヨシ、田中直樹(ココリコ)、塚地武雅(ドランクドラゴン)、星野源、西田尚美、石橋杏奈、臼田あさ美という多彩な旬のキャストがコントを行う人気番組で、この4月からスタートした新シリーズには吉田羊も参加。それぞれが個性的すぎる強烈キャラになりきり、話題を呼んでいる。そして今回は、若手俳優の注目株・村上さんがゲストとして登場、自身にとって初めてのコント収録に挑戦した。初共演となる内村さんやムロさんと、スポ根モノ(?)の「歯を食いしばれ」で息のあったコントを披露する。河瀬直美監督の『2つ目の窓』で主演を務め、鮮烈な映画デビューを飾った村上さんは、柳楽優弥の弟役を好演する『ディストラクション・ベイビーズ』やNTT DoCoMoのCMほか、現在次々と話題の映画やドラマへの出演を果たしており、次世代スターのひとりとして期待を集めている。村上さんは「コントの収録は初めてでしたが、新鮮で、楽しかったです!内村さんは優しかったですし、ムロさんは、最初から『虹郎!』と呼んでくれて、僕が出演した作品を見た話などをしてくれました。あまり緊張もせず、楽しむことができました」とコメント。個性的なメンバーに村上さんがどのようなスパイスを効かせるのか、放送が楽しみだ。「LIFE!~人生に捧げるコント~」村上虹郎のゲスト出演は6月23日(木)22時25分~NHK総合にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年06月16日親子デュオのファッションブランド・RYOTA MURAKAMIによる企画展「村上千明の絵画展」が、6月10日から19日まで東京・阿佐ヶ谷のTAV GALLERYにて開催される。RYOTA MURAKAMIは、リトゥンアフターワーズにてアシスタントを経験した村上亮太と実の母親である村上千明による親子デュオのファッションブランド。デザインの制作に行き詰まった息子・村上良太の誘いにより、親子でのデザイン活動がはじまった。15SSコレクションより、RYOTA MURAKAMIとして活動をスタートしている。同展では、専業主婦でありながらファッションデザイナーとして活動する“おかんアーティスト”村上千明による新作絵画をはじめ、これまでに描かれたデザイン画や、RYOTA MURAKAMIのアーカイブ作品(服)などを展示。また、「オカン(村上千明)と電話」をすることができるスペースも設けられる。村上亮太の師であるリトゥンアフターワーズ代表の山縣良和は、村上千明の絵を初めて見たときの感想について、「村上亮太がまだ学生だった頃、自分らしさとは何かを必死にもがきながら探し求めていたときです。ある日彼は自分のルーツを探るべく、苦し紛れに、母が描いた絵を持ってきました。初めてそれらの絵を見たとき、とても感動したのを覚えています。純粋でユーモアがあり、可愛らしい。見ている私達の心もポジティブになります。そして、その瞬間から続く亮太とオカンの壮大なコラボレーションは、ファッション世界の中で忘れかけられていた優しさを、ひょっとしたら取り戻すきっかけをもたらしてくれるのではないでしょうか」と語っている。【イベント情報】「村上千明の絵画展」会場:TAV GALLERY住所:東京都杉並区阿佐谷北1-31-2会期:6月10日~19日時間:11:00~20:00休廊日:木曜日
2016年06月06日ディズニー/ピクサーの新作映画『ファインディング・ドリー』で、さかなクンが字幕版と日本語版の海洋生物監修を務め、日本語版のマンボウの声を演じることが発表になった。『ファインディング・ドリー』特別映像『ファインディング・ニモ』では、カクレクマノミの父マーリンが、行方不明になってしまった息子ニモを探して大冒険を繰り広げる姿が描かれたが、新作はニモの親友で忘れんぼうのドリーがずっと忘れないでいた家族に会うために旅立ち、“人間の世界”を舞台に大冒険を繰り広げる。誰よりも魚を愛し、地道に魚を研究・学習し続けているさかなクンは、本作の公開に際し、日本語の正しい魚の名前や、生態などについて確認し、劇中に登場するマグロがマカジキなのにカジキマグロと表記されていたのを指摘して訂正するなど、魚の世界を正しく伝えるように監修を行ったという。このほど公開された特別映像では、さかなクンが「ギョ!ギョ!なんと私も参加させていただけると聞いて、もう夢のようでギョざいます! 本作ではお魚だけでなくクジラやカニ、ヒトデなどいろんな海洋生物が登場しますよ」と作品をアピール。映画にはカクレクマノミのマーリンとニモの親子、ナンヨウハギのドリーなど、おなじみのキャラクターだけでなく、タコのハンクや、ジンベエザメのデスティニーなど新キャラクターも多数登場することになっており、映像には新作映像もたくさん登場する。『ファインディング・ドリー』7月16日(土) 全国ロードショー
2016年06月02日東京海洋大学客員准教授でタレントのさかなクンが、ディズニー/ピクサー最新作『ファインディング・ドリー』(7月16日公開)で、字幕版&吹替版の海洋生物監修とマンボウ役の声優を務めることが1日、わかった。本作は、日本でのディズニー/ピクサー歴代興収1位を記録した『ファインディング・ニモ』の続編。忘れんぼうのナンヨウハギのドリーが、カクレクマノミのニモらと共に家族探しの冒険に出る。さかなクンは、豊富な知識を生かして細かい視点で監修。劇中のセリフから「貝にも目があるのか?」という疑問が発生した時には「貝にも眼点という目に当たるものがある」とアドバイスしたり、劇中に登場するマグロがマカジキなのにカジキマグロと表記されていたのを指摘したり、水温はあまり摂氏とは言わないことから「摂氏22度」という表現を「温度22度」に訂正するなど、正しい表現に直していった。このたび、さかなクンのインタビュー映像と、魚の知識を交えながらストーリーを紹介する特別映像も公開。さかなクンは、本作の製作が決定した時の喜びを「こんなにうれしい続編がキタ―! ドリーちゃん、キター!ってそんな気持ちでギョざいますね!」と振り返り、「ギョ!ギョ!なんと私も参加させていただけると聞いて、もう夢のようでギョざいます! 本作ではお魚だけでなくクジラやカニ、ヒトデなどいろんな海洋生物が登場しますよ」とアピールしている。さらに、さかなクンは今回マンボウ役として声優にも挑戦。マンボウは大好きなハコフグと同じフグ科ということもあり「マンボウちゃんは世界で最も大きくなるフグの仲間ですので、おお~こんな偉大なマンボウちゃんの役を頂けてうれしい!」と感激している。(C)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2016年06月02日企画展「村上春樹とイラストレーター ―佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸―」が、5月25日から8月7日まで、ちひろ美術館・東京で開催される。同展は、村上春樹とイラストレーターをテーマにした初の展覧会。小説、エッセイ、翻訳、絵本など多岐のジャンルにわたって書かれた村上の文章と、画材や技法を変えながら独自の画風で対峙する4人のイラストレーター、佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸の作品との相互関係が紹介される。会場では、村上のデビュー作『風の歌を聴け』と、続く『1973年のピンホール』、『羊をめぐる冒険』の初期3部作の表紙や、『羊男のクリスマス』の絵を手掛けた佐々木マキの作品が初公開されるほか、2000年から2012年まで断続的に雑誌『anan』に連載されたエッセイ「村上ラヂオ」の銅版画を担当した大橋歩の作品が展示される。また、村上が翻訳した文学作品の表紙絵や装丁を手掛け、音楽をテーマにした共作に取り組んでいる和田誠の作品や、「村上朝日堂」シリーズを始めとするエッセイや短編小説、紀行文など、村上と数多くの共作に取り組んできた安西水丸の作品も公開される。【イベント情報】企画展「村上春樹とイラストレーター ―佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸―」会場:ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2会期:5月25日~8月7日時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)料金:大人800円、高校生以下無料(要年齢等確認証)休館日:月曜日(但し7月18日、8月1日は開館、7月19日は臨時休館)
2016年05月24日人間界とお魚界の懸け橋ともいうべき“お魚のスペシャリスト”さかなクン。最近では「氷結」のCMで東京スカパラダイスオーケストラとセッション。いつもの明るいキャラから大転換、イケメンサックス奏者GYOとして話題を集めている。――CMでの楽器演奏が注目されていますが、楽器との出合いはいつだったんですか。さかなクン:ギョギョッ♪ピカピカの中学1年生の時です!!部活の見学にと、友達が「吹奏楽部行こう!」って誘ってくれたのが最初でした。すでにお魚が大好きだったので“スイソウ”にピンときて「おお~っ!どんな水槽が並んでいる部活なんだろう~!?」って行ったら、部室の扉を開けるとドンドン♪プカプカ♪大音量!!スイソウ違いだったんですね~。でも先輩方の演奏姿がかっこいいし、色んな形と大きさ、音の楽器がある。その種類の豊富さがお魚の世界みたいで面白いなあと入部したのでギョざいます!――CMではバスサックスを演奏されていましたが、当時の担当楽器は何でしたか?さかなクン:トロンボーンだったのですが、音を出すのが難しいんですね~。最初はプァ~ンという情けない音しか出なかったのですが、練習を重ねたある日、パーン!と響く音が出て感動!それに金管楽器は肺活量勝負。1年生の間は腹筋、腕立て伏せにランニングにも明け暮れました!――スカパラさんには当時から憧れていたとか。さかなクン:そうなんでギョざいまーす!!音楽に夢中になっていたその頃、バスクラ(バスクラリネット)の渋~い低音の魅力に感動して。そのバスクラやバリサク(バリトンサキソフォン)の音色を追求するために曲を求めてCDショップに行ったら、BGMでバリサクもバリバリのかっこいい曲が流れてきて。お店で「なんという曲ですか~?」と尋ねたら「東京スカパラダイスオーケストラですよ」って。「カッコイイ~!!」ってしびれました。以来憧れていたので、ギョラボレーションできて夢のようでギョざいます!!――なるほど。音楽とお魚活動は両立していたんですか?さかなクン:はい!部活から帰ると、たくさんのお魚が水槽で帰りを待ってくれているかのように寄ってきてくれました。お魚屋さんでお魚を買ってきては、よく絵も描いていました!「お母さん、ホウボウをまるギョと買って!絵を描きたい!!」ってお願いして。――ちなみに今は何匹くらいのお魚を飼っていますか?さかなクン:80種150匹くらいですね!イシガキフグちゃんだけで9匹もいますが、もちろん!見分けられますし、名前も付けていますよ~。「なかなか帰れなくてギョめんね。今日のギョハン(ごはん)はフンパツしてサザエだギョー!」なんて話しかけています!――そもそもそれほどお魚にハマったきっかけは?さかなクン:小学校低学年の時、同級生が描いたタコの絵が始まりなんです!それが飛び出てくるような迫力いーっぱい!の絵で。もう、見た瞬間に「うわああっ!!これなんて生き物なの!?」って。この生き物、調べてみたい~!その不思議な生き物で頭がいっぱいになり、授業が終わってすぐ図書室へ。そこで「うわー!タコっていうんだー!!」とわかったんですねぇ!帰って母にタコを買ってもらいたくて「お母さん、タコ食べたい!」ってお願いしてスーパーに行ったんですけど、ぶつ切りしかなくて。でもおでんコーナーにかわいいイイダコちゃんが並んでいて感激!!買ってもらい、家で吸盤の数を数えたり、絵を描いたり観察しました♪幸せな思い出です。――その時から観察力があったんですね!さかなクン:ありがとうギョざいます。物の形を見るのが大好きなんです!小さい時はトラックが好きだったのですけど、全体の形はもちろん、タイヤの溝の数も数えていましたね~。トラックのお次は水木しげる先生の描かれた妖怪に夢中になりました。幼い頃からの夢中になった順番はトラック→妖怪→タコ→お魚、楽器も♪今もお魚道まっしぐらです!――それらの共通点は?さかなクン:はい♪種類がと~っても多いことです!しかもそれぞれ固有の魅力があってワクワク♪調べがいがあります!小さな頃から夢中になっては飽きて結果的にお魚を好きなのかといえばそうではなくて、今でも全部大好きです!トラックも大好きで、自分のダンプトラックもあるんです♪都内でギョミ(ごみ)収集車を見ると「あ、昔ながらの青と白だぁ~♪」とうれしくなります♪妖怪好きということで水木しげる先生にも2度お目にかかりました!水木先生はさかなクンの白衣姿をギョ覧になって「妖怪医者だ!妖怪医者が来た~!」とお目々を丸~くされておっしゃいました。でも描いたお魚の絵をギョ覧になられ「ほぉ~、うまい!」とお褒めくださって。夢のようなうれしさでした。――色々なものに興味を持つ一方、大の苦手もあるとか?さかなクン:ギョギョ!!そうなんです、虫だけは苦手なんですよ~!!小学1年生の頃、たしか黒いものを虫眼鏡で燃やしてみようという授業で黒いものが見当たらず。近くにいた黒いクモを見つけて「黒いのいた!」と、虫眼鏡を当てたらクモの動きが早くなり、煙が出てきて……!自分が悪いんですけど、気持ち悪くなって「ぎゃあぁぁーーー!!」(と叫びつつ30mほど後ずさり)とのたうち回りました!幼かったので動物の命について無知でありましたが、それが忘れられなくて……。同じ節足動物でもカニちゃんは好きなんですけどねぇ…。◇さかなクン東京都生まれ、館山市在住。豊富な知識と経験に裏打ちされたお魚トークでおなじみ。2010年には絶滅種とされていたクニマスの発見に貢献。2015年には東京海洋大学名誉博士に就任。「氷結」のCMでは東京スカパラダイスオーケストラとの音楽セッションが話題を呼んでいる。※ 『anan』2016年4月20日号より。写真・高橋マナミインタビュー、文・菅野綾子
2016年04月17日プロダクトブランドのアマブロ(amabro)を展開する村上美術が手掛ける中目黒のライフスタイルショップ・ブリック アンド モルタル(BRICK&MORTAR)中目黒本店が、2周年を記念してSMALL GALLERYをオープンする。同ギャラリーのコンセプトは“ART OF LIFE -生活の中にアートを取り入れる-”。オリジナルアイテムやライフスタイルショップを展開してきたアーティストの村上周によるキュレーションにより枠にとらわれない様々な作品を紹介していく。3月29日から4月10日まではオープニングエキシビションとして、村上周と、刺繍やペインティングなど様々な技法で動物を描く高木耕一郎、雑誌や書籍へのイラストレーションの他空間演出や、壁画を手掛ける田中健太郎による三人展「PUBLIC THREE」を開催。手法も表現も異なる三者三様の世界を堪能することができる。【展覧会情報】「PUBLIC THREE」会場:BRICK & MORTAR 中目黒本店 SMALL GALLERY住所:東京都目黒区中目黒1-4-4 1階会期:3月29日~4月10日時間:12:00~20:00(日曜日は19:00まで)
2016年03月28日村上隆の最新作となるポスターが世界に先駆けて、2月17日、伊勢丹新宿店本館5階=パーソナルルーム/プロモーションにて発売される。村上隆は、3月6日まで森美術館で「村上隆の五百羅漢図展」を開催中。日本国内では14年振りの大規模な個展とあり国内外で大きな注目を集め、開催から3ヶ月余りで来場者20万人を突破した。今回、限定発売される新作ポスターは全11種(※商品の受け渡しは半年後)。販売方法の詳細については、 伊勢丹新宿店オフィシャルサイト()に掲載中。またポスターの販売に合わせ、村上隆が率いるカイカイキキがプロデュースするカフェ「Bar Zingaro」のオリジナルグッズも先行販売される。ラインアップは、「オリジナルマスキングテープ」(全3種 各600円)、「MOLESKINE ノート」(3,500円)、「BIC ボールペン」(全2種 各350円)、「LIFE ノーブルメモ」(700円)の全4種で、現在開催中の展覧会でも手に入らない、貴重なコレクションとなっている。更に、2月17日から3月1日までの期間限定で、伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニングデコールには「Bar Zingaro」がオープン。同カフェでは、“コーヒーとアートのある暮らし”をテーマに、バリスタの挽きたてコーヒー(1杯 667円)が提供される他、「Bar Zingaro×Kalita ロゴ入りコーヒードリッパー」(3,000円)や「Tim Wendelboe コーヒー豆」(3,241円)も販売される。
2016年02月16日バレンタインデーは、日ごろの感謝の気持ちや、いつもは言えない気持ちを伝えやすい日。でもせっかくなら、相手の心をぐっとつかむプレゼントや伝え方で、「気配りができる、大人の女性」と思ってもらいたい。そこで、ライフスタイルプロデューサーの村上萌さんに、ほんの少しの心遣いと工夫をプラスして、さりげなく“気配り上手”になる秘訣を教えていただきました!■片思いの彼に仕事仲間。相手によって「伝わるギフト」はどう選ぶべき?まずは、「この子、気がきくな」と思わせるギフト選びについて。立場や距離感が違う相手にたいして、もっと的確に愛情や感謝のきもちを表現するためには、どうしたらいいのでしょうか?「気になる彼には、アピールはしたいけれど“重い”とは感じてほしくないものですよね。そんな絶妙な距離感の相手には、本当に喜ぶものを贈るのが理想です。高価なものでなくてもいいので、彼との会話にでてきた“好きなもの”を、あらためてリサーチできるといいですね。仕事仲間や上司、男友だちにはつい大量に買ったものですませてしまいがちですが、できれば相手に合わせたちょっとしたカスタマイズがおすすめです。たとえば、よく目を使っている同僚にはブルーベリーの入ったものを、コーヒー好きの上司にはビター系を、など。チョコにかぎらず、和菓子やお酒などもよさそう。自分のために選んでもらった、ということが伝われば、それだけで相手はうれしくなっちゃうものです。彼氏や夫は、唯一さまざまな思惑なしに贈れる相手です。かっこつける必要がないぶん、安心感からかサービス精神も薄くなってしまいやすいかもしれません。あらためて気持ちをつづった手紙を添えたり、せっかくなので手作りに挑戦したりして、いつもより特別感を出してあげると、より気持ちが伝わりそうです」(村上さん)■大人になった今だからこそ、相手のことを想って一生懸命考えるでは、長くつきあっている彼とは、どんな風に過ごしたら、自分の良さをあらためてアピールできるでしょうか?「ただチョコレートをプレゼントしておしまい、ではつまらないかもしれませんね。今年は休日ですし、せっかくなら“一日、まるごと彼に愛を伝える日”と決めてしまうと、楽しいと思いますよ。チョコにこだわらず、彼の好物ばかりを集めたメニューでスペシャルディナーを作ったり、今までの会話で出てきた彼の趣味に合わせたデートプランを考えたり。大人になった今だからこそ、相手のことを想って一生懸命考えたプランは、きっと喜ばれるはずです」と村上さん。ちなみに、村上さんご自身の今年のバレンタインデーの過ごし方は?「沖縄でキャンプ中の夫のもと(だんなさまはサッカー選手)へ遊びに行って、ひさびさの手料理をふるまいます。彼の好きなものをたくさん作って、チョコを使ったデザートを用意するつもりです」とのこと。愛するだんなさまとの、とびっきりのバレンタインデーを過ごされるようです。■“面倒だな”を“せっかくなら”にする 「さりげない気配り」の秘訣バレンタインデーにかかわらず、日ごろから周囲の人との会話に出てくるちょっとしたワードを覚えておき、その人がちょっとお疲れ気味なときには「翌朝が楽しみになるパン」や、「デスクに飾れる花」など、小さなハッピーを感じられるきっかけをつくれるようにしている、と村上さん。そんな周囲へのさりげない心配りは、自分自身の心に余裕がないと、なかなかできないように思えます。心身がすこやかでハッピーな自分でいられるコツはあるのでしょうか。「面倒だな、と思ったときには、“せっかくなら”という言葉に置き換えるようにしているんです。そうすると、どんな瞬間も自分次第でチャンスに変えられます。どんなときでも自分次第、と考えるクセをつけられると、誰かをうらやむ気持ちや、周囲の評価が気になることも少なくなってきますから」そうやって村上さんは「ネガティブな言葉は使わない」と、日ごろから心がけているそうです。たしかに、自己肯定感が高まるほど、心に余裕がうまれて、周囲への心配りも自然にできるようになりそう。それがひいては自分のところにかえってくると考えると、すてきな循環ですね。「まずは、自分の目の前にある“いまできること”に気づくことが大切です。そこからは、チャンスが訪れるスピードが格段と早くなりますよ」と村上さん。忙しいとつい忘れがちですが、「もっと楽しい自分」をセルフブランディングしていくことが、伝え上手、気配り上手な女性への近道なのかもしれません。<編集部まとめ>贈る相手はそれぞれでも、ベースには「どうしたら、よろこんでくれるかな」と思いをめぐらせることがなにより大切なんだと、村上さんへのインタビューでしみじみ感じました。どうしても目の前にある「タスク」にばかり追われてしまいがちですが、ちょっぴり心にゆとりをもって、「できること」を意識しながら、愛すべき周囲の人々と接することができたら、すてきですね。たまには打算なし(笑)でストレートに、大切な人に「いつもありがとう!」を伝えようと思いました。みなさんもステキなバレンタインをお過ごしください!ライフスタイルプロデューサー村上萌 プロフィールライフスタイルプロデューサーとして、ウェブサイト「 NEXTWEEKEND 」や、サンドイッチ屋「 GARTEN 」の運営など、“次の週末に取り入れたい理想のライフスタイル”の提案を軸に、さまざまな分野で活躍。企業とコラボレーションし、商品企画などにも携わる。2015年には雑誌「 NEXTWEEKEND 」も創刊され、感度の高い女性のあいだではお手本的存在として支持されている。instagram: moemurakami_
2016年02月02日「関ジャニ∞」の村上信五と「ブラックマヨネーズ」が、一流の“男”を目指し、さまざまな角度から“男”を磨くためにツッコみまくるトークバラエティー番組「村上マヨネーズのツッコませて頂きます!」が、1月10日(日)の放送回で記念すべき100回目を迎えることがわかった。日曜深夜に関西テレビにて放送されていた同番組だが、現在はフジテレビを含む全国19局まで拡大。記念すべき100回目は「全国ネット版の反響が良かったから未公開SPやっちゃうよ」と題し、昨年末に全国ネットで放送した「今年のグチは今年のうちに!キッチリ解決しますSP」のスペシャル未公開部分が放送される。様々なグチを持ったお客さんを乗せて“解決”という目的地に送り届けるブラマヨ・吉田敬の「吉田タカシー」には、ほかにもまだまだグチを持った乗客が登場するよう。中でも、大阪での爆笑ロケは必見だという。さらに、村上さんの「レンタル信五」企画が新ネタで登場!今度はどんな女子のもとへ派遣され、どのような夢を叶える手伝いをするのかも気になるところだ。放送100回を迎えて、ブラマヨの小杉さんと吉田さんはそれぞれ「ほんまに初回から気の合う人やなーっていうのを村上君には感じさせてもらっていたんですけど、それが間違いじゃなかったなっていうぐらい楽しくやらしてもらえて、それが100回迎えて最高です!」(小杉さん)、「まぁ僕は、生意気ですけど『そりゃそうなるわな。100回いくわな』って感じですかね。最初から3人で楽しくできてたので。でもまだ伸びシロあると思うんで(笑)」(吉田さん)とそれぞれ喜びのコメント。村上さんが、「あっという間の100回でしたから。初めての1回目の時はドキドキしながらやらせて頂きましたけど、なんか不思議と、僕が言うのもおこがましいですけど初めてという感覚がなくやらせて頂けましたので、どっぷり100回の収録ともにブラマヨさんに甘えさせ頂いたなという感じですけど」と話すと、小杉さんが「嘘つけよ(笑)!!甘えさせてって、ウソつけよ(笑)!!そんなかわいらしいこと思ってないやろ!」とツッコみ、番組同様に抜群のコンビネーションを見せた。「村上マヨネーズのツッコませて頂きます!」は毎週日曜深夜0時45分~放送。(text:cinemacafe.net)
2016年01月09日世界で活躍する現代美術家、村上隆(1962~)が集めたコレクションの全貌を初公開!2016年1月30日から横浜美術館で『村上隆のスーパーフラット・コレクション ―蕭白、魯山人からキーファーまで―』展がはじまります。天才アーティストって、どんな作品を集めるの?ちょっと気になりますよね。今回、お宝コレクションを披露してくれる村上隆は、東京藝術大学で日本画初の博士号を取得。現代美術と日本の伝統絵画、ハイカルチャーとポップカルチャー、東洋と西洋を交差させた作品で高く評価され、海外の名だたる美術館でも数多く個展を開いている人気アーティストです。そんな芸術家が集めたコレクションは、古美術から現代アート、ヨーロッパのアンティーク、家具や骨とう品など、実にさまざま。創作活動だけでなく、キュレーターやギャラリスト、プロデューサー、映画監督としても活躍している村上は、独自のセンスで国内外の美術品を収集し、一大コレクションを築きました。本展では、フリードリッヒ・クナスやアンゼルム・キーファーなどの現代アートや、曾我蕭白(そが しょうはく)、北大路魯山人の古美術など、多ジャンルの美術品を一挙に紹介。どれも美術館で見るような質の高い作品ばかりです。なかでもオススメは、村上と同じく日本を代表する現代美術家として知られる奈良美智の作品《ハートに火をつけて》。奈良作品でおなじみの、すねたような顔をした女の子の木彫で、独特のかわいさがあります。企業や財団が集めた美術コレクション展は時おり開催されていますが、芸術家が収集した美術品を見る機会はなかなかありません。本展では、展示作品とあわせてアーティスト・村上隆の壮大な芸術観をも楽しむことができます。人気アーティストの名品コレクションを見られるこのチャンス、どうぞお見逃しなく!イベントデータ:『村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―』会期:2016年1月30日(土)~ 4月3日(日)※休館日は木曜日※2016年2月11日(木・祝)は開館時間:10:00 ~ 18:00※入館は閉館の30分前まで会場:横浜美術館料金:一般 1,500円/大学生・高校生 900円/中学生 400円/小学生以下無料/65歳以上1,400円(要証明書)画像クレジット:村上隆とスーパーフラット・コレクション撮影:平尾健太郎※画像無断転載禁止
2015年12月16日村上隆の現代美術作品を中心としたコレクションを展示する大規模展覧会「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」が、16年1月30日から4月3日まで横浜美術館にて開催される。村上隆は、平面性や装飾性といった造形的な意味のみに限定されるものではなく、時代やジャンル、既存のヒエラルキーから解放された個々の作品の並列性、枠組みを越えた活動を示す「スーパーフラット」という理念のもとに芸術活動を行い、世界のアート界に新たな概念をもたらした現代美術家。また、アーティストとしての精力的な創作活動の一方で、キュレーター、ギャラリスト、プロデューサーなどの活動も展開している。同展では、村上が独自の価値観で厳選し、収集した5,000点を超える村上隆のコレクションの中から、約400作品を展示。地域や流派といった既存のカテゴリーに分けて作品を展示するのではなく、感覚的、または機械的に並列することで、「スーパーフラット・コレクション」の意味について考えていく。中でも「村上隆の脳内世界」のセクションでは、グラフィティー絵画からアンティーク家具、陶製のビールジョッキ、ペタンクの玉などがカオティックに展示され、まるで村上隆の脳内を覗いたような不思議な体験をすることが出来る。「彫刻の庭」セクションのグランドギャラリーでは、大型彫刻やインスタレーションを展示。アンゼルム・キーファーや、奈良美智の作品も登場する。日本を始めとした東洋陶磁や近代陶芸、江戸期の書画や資料類が陳列される「日本・用・美」セクションでは、北大路魯山人や、曾我蕭白らの作品から村上隆の美の根源を探索する眼差しをたどる。「1950-2015」セクションでは、村上隆のコレクションの中でも主要とされる1950年代から現在までの国内外のアート作品を披露。アンディ・ウォーホルや、荒木経惟、篠山紀信、ホルスト・ヤンセン、ダミアン・ハースト、フリードリッヒ・クナス、畠山直哉らの作品がほぼ制作年に沿って淡々と展示される。その他、「スタディルーム&ファクトリー」セクションの参加型作品や映像インスタレーション作品は、価値の創造や成立、労働と対価などについて考察することが出来る。【イベント情報】「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」会場:横浜美術館住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1会期:16年1月30日~4月3日時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:木曜日(※16年2月11日は開館)
2015年12月13日横浜美術館では、現代アーティスト・村上隆氏の現代美術を中心とするコレクションを大規模に紹介する初の展覧会「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」を開催する。会期は2016年1月30日~4月3日(木曜休館、ただし2016年2月11日は開館)。開館時間は10:00~18:00(入館は17:30まで)。入場料は一般1,500円、大学・高校生900円、中学生400円、小学生以下無料(前売り券あり)。村上隆氏は、展覧会名にもある「スーパーフラット」という芸術活動/概念をかかげ、現代美術と日本の伝統絵画、ハイカルチャーとポップカルチャー、東洋と西洋を交差させた一連の作品で世界的に評価されている日本人現代アーティスト。アーティストとしての精力的な創作の一方で、キュレーター、ギャラリスト、プロデューサーなど多岐にわたる活動も展開している。同展では、村上氏が近年収集している国内外の美術品約5,000点以上からなる美術コレクションを展示。その内容は現代美術を中心に日本をはじめとするアジアの骨董やヨーロッパのアンティーク、現代陶芸や民俗資料にまで及ぶという。既存の基準やヒエラルキーを超えて、村上氏の美意識と価値観で選ばれた作品・オブジェ群の一部約400点を、地域や流派といった既存のカテゴリーをとりはらい、感覚的あるいは機械的に並列することで、「スーパーフラット・コレクション」の意味について考察する内容が予定されている。○予定されている展示内容■彫刻の庭美術館エントランスの大空間、グランドギャラリーでは、大型彫刻やインスタレーションが林立。資本主義と芸術の拮抗、欲望と芸術の関係が不確定なものに金銭を出すという行為について問いかける。<展示作家>アンゼルム・キーファー/マウリツィオ・カテラン/ウォルフガング・ライプ/奈良美智ほか。■日本・用・美日本を中心とする東洋陶磁や近代陶芸の優品、江戸期の絵画や史料類を整然と陳列。生活の中の日本美、その淵源のひとつとしてのヨーロッパの雑器まで、美の根源を探索する村上隆の眼差しをたどる。<展示作家>曾我蕭白/白隠慧鶴/仙厓義梵/北大路魯山人/川喜多半泥子/縄文土器/李朝陶磁器/スリップウェアほか。■村上隆の脳内世界グラフィティ絵画からアンティーク家具、陶製のビールジョッキやペタンクの玉まで、ありとあらゆるものが展示された「玉石混交」かつ「ノーロジック」な体験空間。<展示内容>アンティーク家具/雑貨/絵画/オブジェほか。■スタディルーム&ファクトリー美術教育、歴史、価値の創造(あるいは捏造)、価値の成立(メカニズム)、労働と対価について、参加型の作品や映像インスタレーション作品を通して考察。<展示作家>デイヴィッド・シュリグリー/ミカ・ロッテンバーグ。■1950-2015コレクションの主要な柱である1950年代から現在までの国内外のアート作品を、ほぼ制作年に沿って機械的に展示。戦後から今日にいたるこの時間枠は、1962年生まれの村上隆の生きてきた時間でもある。これらの作品を通じ、村上隆の幼少時代の原体験や若き日に受けた影響だけでなく、既存の美術の流れとは異なる村上独自の美術史の文脈を考察する。<展示作家>ヘンリー・ダーガー/アンディ・ウォーホル/荒木経惟/篠山紀信/ホルスト・ヤンセン/李禹煥/川俣正/ダグ&マイク・スターン/ホルト・ケンテル/大竹伸朗/スティーヴン・パリーノ/アンゼルム・ライル/ガブリエル・オロスコ/グレイソン・ペリー/マルティン・ホナート/マーク・グロッチャン/ダミアン・ハースト/フリードリッヒ・クナス/ヒュー・スコット=ダグラス/菊畑茂久馬/谷口真人/吉村大星/畠山直哉/竹内公太/ワリード・ベシュティ/ジャン=リュック・ムーレーヌ/フランク・ベンソン/ゾーイ&ベルベットほか(2015年12月8日現在。出品作家・作品は変更の可能性がある)
2015年12月08日六本木ヒルズでは、森美術館で開催されている「村上隆の五百羅漢図展」と連動した特別企画として、12月28日(月)から2016年1月31日(日)の間、村上隆の代表作「お花」をモチーフにした「村上隆のお花カフェ」を期間限定オープンする。日本を代表する現代美術アーティスト村上隆。花の中央にスマイルが描かれている代表的キャラクター「お花」のほか、アニメのキャラクターの等身大フィギュアといった、オタク、サブカルチャー系の題材を用いた作品が有名。2010年にはフランス・パリ郊外のヴェルサイユ宮殿で個展を開き、2013年4月26日には、自身が監督を担当した映画作品『めめめのくらげ』が公開されるなど、幅広いフィールドで常に話題をさらっている。今回の六本木ヒルズで開かれる「村上隆のお花カフェ」は、店内の床、壁一面に村上隆の「お花」が咲き、六本木ヒルズのために村上氏が制作したオリジナルキャラクター「ロクロク星人」のバルーンが空に舞う演出も。またカフェのメニューでは、特別コラボレーション”お花”メニューが登場。お花をモチーフにしたラテアートが施されたカフェラテや、バンズにフラワーの焼印が施されたクラシックチーズバーガー、オムライスのまわりをビーツのソースとハムでアレンジし、お花を模ったオリジナルオムライス、ラズベリークリームで可愛らしいお花をあしらったロールケーキなど、ドリンクにフード、スイーツまで、食べてしまうのがもったいなくなる「お花」尽くしのラインナップとなっている。さらに、ロクロク星人やお花のグッズも多数販売される。A/D ギャラリーでも、1月1日(金)から2月14日(日)の間、大きなフラワーボールやソファなどが展示販売される「村上隆のOHANA-OHANA-OHANA」が開催される。国内では14年ぶりの待望の個展「村上隆の五百羅漢図展」の開催とともに、“村上隆一色”の35日間となる。(text:Miwa Ogata)
2015年12月07日六本木ヒルズのヒルズ カフェ/スペースで12月28日から、森美術館で開催されている「村上隆の五百羅漢図展」と連動した「村上隆のお花カフェ」がオープンする。同店では店内の床や壁に村上隆の代表作である「お花」が咲き誇り、村上が六本木ヒルズのために制作したオリジナルキャラクター「ロクロク星人」のバルーンが空を舞う。また、特別コラボレーションメニューとして限定20食の「お花オムライス」(1,200円)のほか、チーズバーガーにお花の焼印が押された「お花バーガー」(1,250円)、限定20食の「お花ムース」(700円)、限定50食の「お花ロール」(700円)、「お花ラテ」(650円)が用意される。さらに同店では「お花クッション レインボー(1m)」(6万2,370円)や、「66 星人しゃちょう」、「66星人ピーちゃん」のぬいぐるみも販売される予定。六本木ヒルズでは、国内では14年ぶりとなる村上隆の個展「村上隆の五百羅漢図展」が現在開催中のほか、1月1日からはA/Dギャラリーで、大きなフラワーボールやソファ等が展示販売される「村上隆のOHANA-OHANA-OHANA」も開催される。六本木ヒルズのWINTER SALE2016 のクリエイティブにも「お花」が起用されることが予定されており、六本木ヒルズはこの期間、街中が村上隆一色となる。【イベント情報】「村上隆のお花カフェ」会場:六本木ヒルズ カフェ/スペース住所:東京都港区六本木6-10-1会期:12月28日~1月31日時間:11:00~23:00
2015年12月04日