10月24日(土)、東京・竹芝に位置する劇団四季の新劇場・JR東日本四季劇場[秋]が開場。そのこけら落とし公演として、ミュージカル『オペラ座の怪人』が無事開幕した。JR東日本四季劇場[秋]開場セレモニーでのテープカットこの劇場は、隣接するJR東日本四季劇場[春]と併せ、竹芝ウォーターフロント開発によって開業した複合施設「WATERS takeshiba」の一角に誕生。1998年から2017年まで同地にあった旧・四季劇場では、19年にわたり、首都圏での活動拠点として、観客と多くの感動を分かち合ってきた。この伝統と歴史を受け継ぎつつ、新たな時代に文化・芸術のイノベーションを起こす場として、装い新たに再オープンした。初日公演前には、劇場前にてテープカットセレモニーも行われた。ミュージカル『オペラ座の怪人』撮影:阿部章仁ミュージカル『オペラ座の怪人』は、仏作家ガストン・ルルーの同名小説をもとにしたミュージカル。パリ・オペラ座の地下に棲み、歌姫クリスティーヌに恋をする“怪人”の悲しいまでの愛の様が、“21世紀のモーツァルト”アンドリュー・ロイド=ウェバー(『キャッツ』、『エビータ』他)の流麗で重厚な旋律によって紡がれる。劇団四季でも節目節目で上演されてきた人気作だ。初日公演の客席では、新劇場の幕開けを心待ちにしていた観客より熱い拍手がおくられた。ミュージカル『オペラ座の怪人』撮影:阿部章仁以下、10月24日(土)の開場セレモニーより劇団四季の吉田智誉樹社長とオペラ座の怪人役をつとめる佐野正幸のコメントを紹介。四季株式会社(劇団四季)代表取締役社長吉田智誉樹(よしだ ちよき)コメント本日『オペラ座の怪人』の初日、そしてJR東日本四季劇場開場の日をようやく迎えることができました。本劇場の開場をお待ちいただいた皆様に、心よりお礼を申し上げます。『オペラ座の怪人』は、四季が新しい挑戦を行う際に上演してきた演目です。1990年代に建設した各地の四季専用劇場のほぼすべてで、本作がオープニングを飾りました。全国で多くのお客様に愛された作品が、奇しくも今回もこけら落としを担うことになりました。これからも私たちは、この劇場を拠点に、舞台を通してお客様に「生きる喜び」をお届けして参ります。ご支援賜りますよう宜しくお願いいたします。オペラ座の怪人役佐野正幸(さの まさゆき)コメント新劇場の記念すべきこけら落とし公演に携わることができ大変光栄です。ここからまた劇団四季の新たな歴史が始まることとなり、身が引き締まる思いがいたします。『オペラ座の怪人』は30年以上にわたって四季で大切にされてきた作品の一つです。今回の上演にあたり、再び真摯に役と向き合い、怪人の心の機微を丁寧に演じていきたいと思います。19世紀のオペラ座で繰り広げられる美しく悲しい愛のドラマを通して、お客様の心に作品の感動をお届けできましたら幸いです。劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』10月24日(土)~ロングラン上演会場:東京・清水建設ミュージカルシアター JR東日本四季劇場[秋]
2020年10月26日CHAiroiPLINの踊る戯曲シリーズ『三文オペラ』が、現在、三鷹市芸術文化センター星のホールで上演されている。ダンサー・振付家のスズキ拓朗を中心に結成され、ダンスと演劇が融合した、エンタテインメント性の高い舞台を繰り広げるCHAiroiPLIN。オリジナル作品を生み出す一方で、童話や文学作品など、幅広い題材を下敷きにした作品の上演も続けてきた。
2020年10月20日鈴木優人プロデュースのオペラ《リナルド》(ヘンデル)が10~11月に横浜と東京で上演される。9月下旬、鈴木と出演者たちが出席してオンライン会見が行なわれた。2017年のモンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》に続く、鈴木とバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のオペラ・シリーズ第2弾。前回の《ポッペア》は演奏会形式だったが、今回は一歩進んでセミ・ステージ形式。若手演出家の砂川真緒が抜擢された。砂川「バロック・オペラをいかに楽しめるか。エンタテインメントとして考えている。今回、リナルドは現代に生きている少年という設定。鈴木さんが、囚われの身のアルミレーナがピーチ姫みたいだと言っていたことから発想が膨らんだ」題名役は、世界が認めたカウンターテナー藤木大地。鈴木とは20年来の友人で、二人は「死ぬまでにヘンデルのオペラを全部やる」と誓い合った仲。藤木「ちょうど10年前、カウンターテナーに転向する時も優人君に相談した。その頃日本でバロック・オペラの上演は考えられなかった。それがどんどん変わってきて、歌える人も聴きたい人も増えたことに感謝したい。困難な状況のなか、2020年の日本でしか聴けない国際的な《リナルド》をお楽しみに」ヒロインのアルミレーナは、バロックでも卓抜な歌唱を聴かせる美しきプリマ・ドンナ森麻季。森「古楽のスペシャリストのBCJのみなさんとのオペラ全幕を上演できるのは大切な機会。コロナ渦の制約のある演出も、私には楽しみのひとつ。初共演の若い歌手のみなさんからも学びながら、心をひとつにして頑張りたい」そして、プロデューサー・指揮者として公演を束ねる鈴木優人。鈴木「歌と言葉と器楽が融合してドラマを作るのが、ヘンデルのオペラを演奏して楽しいこと。いかに美しく楽しく作れるか。観客に予習なしで楽しんでもらえることが私たちの使命。その創意工夫にすべてを捧げることができるチームであるかどうか。今回のスタッフ、キャストの思いは、きっと舞台で輝くと確信している」エンタテインメントとしてのバロック・オペラ。じっさい《リナルド》は、ファンタジーの要素も強いし、2組の男女の恋のドタバタ劇のようなところもあって、屈託なく楽しめる作品。だからぜひ、音楽史を学ぶような気持ちでなく、大ヒットした300年前のロンドン初演の観客たちと同じように虚心坦懐に楽しみたい。《リナルド》は、のちにイギリスに帰化するヘンデルが、26歳で最初にロンドンを訪れた際に作曲した全3幕のオペラ。舞台は11世紀末のイスラエル。十字軍の英雄リナルド(藤木)は司令官の娘アルミレーナ(森)と恋人同士。ところが敵将アルガンテがアルミレーナに、その愛人の魔女アルミーダがリナルドに一目惚れして、話はもつれる。第2幕で、言い寄るアルガンテを拒絶して歌うアルミレーナのアリア〈私を泣かせてください〉は有名。本公演は、10月31日(土)に神奈川県立音楽堂(木のホール)にて上演。チケット発売中!文:宮本明
2020年10月05日米・ニューヨークのオペラの殿堂「メトロポリタン・オペラ(MET)」は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため3月中旬より閉館され、2020-21年シーズンの開幕も今年の大晦日まで延期することを発表していた。しかし、欧米におけるコロナウィルス感染拡大は衰えるどころか、益々感染者が増えている状況となっている。この状況を踏まえ、メトロポリタン・オペラは、2020-21の全シーズンのキャンセルを発表した。今後の予定としては、2021年秋にフルラインナップで2021-22年シーズンを開幕予定。新演出6作を含むエキサイティングなシーズンとなる見込みだ。現地ニューヨークでの観劇はもちろん、 METの最新公演を映画館で楽しむ「METライブビューイング」を楽しみにしていたファンにとっては残念な状況となったが、盛り沢山な企画が予想される2021-22シーズンの開幕に期待したい。
2020年09月26日新型コロナウィルス感染拡大の影響によって公演から遠ざかっていた東京・初台の新国立劇場オペラ公演が、前回の『セビリアの理髪師』以来約8ヵ月ぶりに再開される。新たなシーズン開幕公演は、20世紀イギリスを代表する作曲家ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)のオペラ『夏の夜の夢』だ。公演は、感染対策を講じ、イギリスの演出家とのリモートによる共同作業で、”ニューノーマル時代の新演出版”として上演される。出演する日本人歌手陣のほか、急遽登板となった指揮者飯森範親が描き出す新国立劇場オペラの新たな開幕や如何に!大いなる希望を胸に会場を訪れたい。●2020/2021シーズンオペラ『夏の夜の夢』/ベンジャミン・ブリテンA Midsummer Night’s Dream / Benjamin BRITTEN全3幕〈英語上演/日本語及び英語字幕付〉ニューノーマル時代の新演出版New Production in the time of "A New Normal"2020年 10月4日(日)14:00オペラパレス2020年 10月6日(火)14:00オペラパレス2020年 10月8日(木)18:30オペラパレス2020年 10月10日(土)14:00オペラパレス2020年 10月12日(月)14:00オペラパレス予定上演時間:約3時間15分(休憩含む)公式サイト:
2020年09月25日ザ ストリングス 表参道は、童話“眠れる森の美女”をモチーフにしたスイーツブッフェ「眠れる森のスイーツガーデン~Once Upon A Dream~」を2020年9月19日(土)から11月13日(金)まで開催する。“おとぎ話”着想のロマンティックなスイーツ童話“眠れる森の美女”をモチーフにしたスイーツブッフェでは、フォトジェニックな空間で色とりどりのスイーツを存分に味わうことができる。おとぎ話の世界を表現したロマンティックなスイーツがラインナップ。眠り姫のティアラをあしらった洋梨のムースや3人の妖精をイメージした、抹茶・ルビーチョコ・ブルーベリーフレーバーの3色のモンブラン、魔女のお城に見立てたチョコレートムースなどを取り揃える。秋の味覚スイーツ&食事メニューもまた、秋に旬を迎える茨城県鉾田市産の高級メロン「アールスメロン」を使用したタルトやパンナコッタといったフルーツスイーツも登場。秋の味覚かぼちゃやきのこを使った「旬のきのこの入った特製ミネストローネ」や「カボチャとクルミのサラダ仕立て いちじくと生ハムを添えて」といった食事メニューも提供される。“アツアツ”出来立て「クレープシュゼット」中でも、タイムサービスで提供されるクレープシュゼットは必見。目の前でフランベして仕上げてくれるので“アツアツ”の出来立てを楽しむことができる。【詳細】「眠れる森のスイーツガーデン~Once Upon A Dream~」期間:2020年9月19日(土)~11月13日(金)時間:<平日>12:00~13:30(ビュッフェボード撮影タイム 11:45-12:00)<土日祝>第1部 11:00-12:30(ビュッフェボード撮影タイム 10:45-11:00)第2部 13:30-15:00(ビュッフェボード撮影タイム 13:15-13:30)第3部 16:30-18:00(ビュッフェボード撮影タイム 16:15-16:30)場所:ザ ストリングス 表参道 2階「グラマシーハウス」住所:東京都港区北青山3-6-8席数:40名※16名に満たない場合は中止。料金:平日 大人 4,800円、こども 3,200円、土日祝 大人 5,500円、こども 3,200円※料金にはデザート、料理、ソフトドリンク、サービス料が含まれる。※こどもは4歳~12歳、3歳以下は無料。※価格はすべて税込み。【予約問い合わせ先】バー&グリルダンボTEL:03-5778-4534
2020年09月03日世界最高峰のオペラハウス「メトロポリタン・オペラ(通称:MET)」の最新映像をスクリーンで楽しむ「METライブビューイング」は、ダイナミックな音響と多彩なカメラワークに加え、生の劇場でも観られない舞台裏や歌手へのインタビューも収録されたゴージャスな時間を提供する新しいスタイルのエンタテインメントだ。そして、これまでの全ラインナップの中から、テーマに合わせて約10~30作を一挙上映する「アンコール上映」は、毎夏恒例の人気企画。今年は「この夏、オペラで世界を旅しよう」と第して、世界各国を舞台にした作品が、その国や地域ごとに上映されるというから楽しみだ。予定されるプログラムの中には、伝説の時代の中国で冷酷な姫の謎に挑む流浪の王子の姿を描いた『トゥーランドット』や、古代エジプトを舞台に王女の禁じられた恋を描く『アイーダ』などの超有名作品はもちろん、神秘の巫女と2人の男の三角関係の物語『真珠採り』(スリランカ・セイロン島)、アメリカ南部・港町の片隅に生きる黒人たちのドラマを〈サマータイム〉などの名曲で綴る『ポーギーとベス』など、世界各地の異国情緒あふれる名作も多数登場。アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)やヨナス・カウフマン(テノール)など、世界のトップ歌手が勢ぞろいする華麗なステージを楽しみたい。なかなか海外に行きづらい今だからこそ、スクリーンの中での世界旅行に注目だ。*上映詳細は ●METライブビューイングアンコール2020東劇 (東京/東銀座) 8/7(金)~10/1(木) *32作上映神戸国際松竹(兵庫/三宮) 8/7(金)~9/17(木) *18作上映なんばパークスシネマ(大阪/なんば)8/21(金)~9/17(木)*13作上映ミッドランドスクエアシネマ(愛知/名古屋)8/21(金)~9/17(木) *13作上映
2020年07月21日東京プリンスホテルでは、「森の中のビアガーデン」を、2020年7月3日(金)から9月18日(金)まで開催する。「森の中のビアガーデン」は、東京プリンスホテル前庭の「ビアレストラン ガーデンアイランド」にて開催されるビアガーデンだ。 屋外席にも屋根を設置しているため、天候によらず楽しめるビアガーデンとなっている。屋外席で提供されるバーベキューメニューでは、東京の牧場で育てられた希少な黒毛和牛「東京ビーフ」のほか、伊勢海や鮑など、ホテルならではの贅沢な食材を、ビールとともに楽しむことができる。またセットメニューでは、ロミロミサーモンなどのアミューズや、ココナッツミルクのグァバゼリーを提供。“ハワイ”を感じられるメニューを用意する。ビアガーデンはディナーだけでなく、土・休日限定でランチタイムにも実施。緑に囲まれた開放的な空間で、ビールとこだわりのバーベキューを楽しむことができる。【詳細】森の中のビアガーデン期間:2020年7月3日(金)〜9月18日(金)会場:東京プリンスホテル「ビアレストラン ガーデンアイランド」(前庭)住所:東京都港区芝公園3-3-1時間:・ディナー 17:30~21:30(L.O. 21:00)・ランチ 12:00~15:00(L.O. 14:30)〈土・休日のみ/予約制〉メニュー例:・東京ビーフ バーベキューセット 1人 7,500円・東京ビーフ&シーフードバーベキューセット 1人 8,500円・東京ビーフ&伊勢海老・鮑バーベキューセット 1人 10,000円・ランチバーベキューセット 1人 5,500円〈前日18:00までに要予約〉※価格はいずれも税込※セットメニューにはいずれも2時間飲み放題付き※写真はいずれもイメージ【予約・問い合わせ先】TEL:03-3432-1129(予約受付時間 10:00~18:00)
2020年07月04日年齢を問わず楽しめる「休暇のコンシェルジュ」リソル生命の森株式会社が運営する「Sport & Do Resort リソルの森」(千葉県長柄町)が、2020年7月1日より「グランヴォー スパ ヴィレッジ」の営業を再開します。JR外房線「誉田駅」からバスで約20分の場所にある「Sport & Do Resort リソルの森」は、100万坪にも及ぶ広大な敷地を誇る体験型リゾート施設。東京駅からおよそ70分という立地を活かし、近郊で休暇を過ごす「ステイケーション」を楽しめる施設として徹底した感染症防止対策のもと本格オープンします。7月の宿泊に限り、プール利用が無料!今回営業を再開する「グランヴォー スパ ヴィレッジ」は、天然温泉と自然体験を楽しめるグランピング宿泊エリア。天然温泉「紅葉乃湯」は、「グランヴォー スパ ヴィレッジ」と「ホテルトリニティ書斎」の宿泊者専用。可動サッシにより半露天にもなる内湯と、中庭の緑に囲まれた露天風呂では炭酸水素ナトリウムを豊富に含んだお湯につかりながら四季折々の風景を楽しめます。グランピングエリアでは「テントキャビン」「テラスハウス」「グランテラス」という3種類の宿泊施設を完備。多角形の「テントキャビン」は最大71平方メートル。カップルや友達同士、ファミリーでゆったりと宿泊できます。森に張り出すテラスとハーブプランターのある前庭のある「テラスハウス」では、アウトドアリビングのある生活を体験できます。「グランテラス」はリビングルーム・キッチン・ベッドルーム完備で長期滞在に最適です。「グランヴォー スパ ヴィレッジ」では、本格オープン記念として7月中の宿泊限定でデイタイムのプールを無料で利用可能。スイスの国際リゾート・レマン湖をかたどった全長130メートルの大型屋外プールで開放感あふれる時間を過ごせます。(画像はプレスリリースより)【参考】※リソル生命の森株式会社のプレスリリース/PR TIMES※Sport & Do Resort リソルの森
2020年06月26日ニューヨークのメトロポリタン・オペラ(MET)が、現在の健康危機に関する情報に基づき、2020-21年シーズンのスタートとなる秋公演を中止すると発表した。新シーズンは2020年12月31日に開幕する予定で、特別なガラパフォーマンスを含む企画の詳細は後日発表される予定だ。MET総裁ピーター・ゲルブは、「メトのスケジュールは組織が非常に複雑であることを考えると、秋シーズンをキャンセルせざるを得ない。お客様と劇場の職員の健康と安全は私たちの最優先事項であり、社会的距離を保つことが依然として求められている中、9月にメトロポリタン歌劇場でオープニングに向かえるのは不可能だと判断致しました」と語っている。詳細はMETのHP( )参照。また、今後の聴衆の行動の変化を見越して、可能な限り夕方の開幕時間を午後7時に繰り上げ、パフォーマンスの上演時間の短縮を試みるという。例えば、ヘンデルの『ジュリアス・シーザー』は2回の休憩を含む上演時間4時間半から1回のみの休憩の3時間半になる予定。シーズン短縮に伴い、「METライブビューイング」のシーズンも短縮され、『魔笛』、『ロメオとジュリエット』、『ドン・ジョヴァンニ』、『デッド・マン・ウォーキング』、『影の無い女』、ヴェルディの『ナブッコ』、ベッリーニの『海賊』の7演目がライブ配信される予定だ。日本における「METライブビューイング」2020-21シーズンの上映に関しては配給会社の松竹株式会社より後日発表予定。最新情報は、 参照。
2020年06月04日モデルの森星が2月29日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された「第30回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 SPRING/SUMMER」(TGC)に出演した。森は、ファッションブランド「self-portrait」のステージにシークレットゲストとして登場。圧巻のオーラでトップバッターを務めた。衣装は、すらりとした美脚が際立つ、レース素材を用いた超ミニ丈のワンピース。胸元と背中も大きく開いたデザインで、色気を漂わせながらランウェイを歩いた。TGCは、「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年8月から年2回開催されている国内最大規模のファッションイベント。30回目となる今回、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、無観客での開催となり、LINE LIVE(生中継)にて実施した。テーマは「I・TGC」(※・はハートマーク)で、写真家・映画監督の蜷川実花氏がテーマを象徴するキービジュアルを手掛けた。撮影:蔦野裕
2020年03月05日ファッションデザイナー、森英恵(もりはなえ)が半世紀にわたり手がけてきたオートクチュールなどを紹介する展覧会『森英恵世界にはばたく蝶』が、2月 22日(土)〜5月6日(水)まで、水戸芸術館現代美術ギャラリーにて開催される。戦後の復興期にファッションデザイナーとして走り出し、東西の文化を融合させながら世界にはばたく力強い女性として活躍してきた森英恵。1951年にスタジオを設立し、日本映画全盛期に数多くの衣裳デザインを担当。1965年にはニューヨークで初の海外コレクションを発表し、1977年にはパリにメゾンをオープン。オートクチュール組合に属する唯一の東洋人として国際的な活動を展開した。同展では、そんな森英恵の多岐にわたる手仕事の作品を通し、激動の時代をしなやかに切り拓いてきたその足跡を紹介する。メインとなるのは多彩なオートクチュール作品。代表的なモチーフである「蝶」をあしらった作品をはじめ、「東洋と西洋の出会い」として世界で賞賛されてきたオートクチュールの中から、特徴的な技法や素材、テキスタイルなどに注目して厳選された作品を見ることができる。水戸芸術館現代美術ギャラリー()
2020年02月22日開館65周年を記念した神奈川県立音楽堂の室内オペラ・プロジェクト公演、ヘンデルのオペラ『シッラ』が開催される。全く耳慣れないこのタイトルにもかかわらず、おそらく多くのオペラファンが興味津々である理由は、このオペラを手掛ける団体が、ファビオ・ビオンディとエウローパ・ガランテだからではないだろうか。“世界最高峰のバロック・バンド”とでも言うべき彼らの演奏は鮮烈の極み。過去に体験した圧倒的な名演奏を思えば、今回の公演への期待感も当然。どんな刺激を与えてくれるのか楽しみでならない。一方、『シッラ』とは一体どんな作品なのかといえば「ヘンデルの美しい音楽がぎっしりつまったオペラ」という言葉がピッタリの誰にでも楽しめる作品だ。日本初演となる今回の公演によって、バロック・オペラの新た魅力に出会えることを期待したい。●公演概要2月29日(土)、3月1日(日)神奈川県立音楽堂ヘンデル『シッラ』全3幕ファビオ・ビオンディ指揮エウローパ・ガランテ●ファビオ・ビオンディFabio Biondi(音楽監督:指揮・ヴァイオリン)イタリア、パレルモ出身。1990年、イタリア・バロック音楽アンサンブル「エウローパ・ガランテ」を結成。ソリスト、指揮者としても数多くのオーケストラと共演。ノルウェー・スタヴァンゲル交響楽団のバロック音楽のための芸術監督。サンタ・チェチーリア音楽院学芸員。バレンシアのパラ・ド・ラ・アルテオーケストラ音楽監督。2015年、フランス文化省から芸術と文学の国家学術員に指名されるなど、世界の古楽界を牽引し続けている。●エウローパ・ガランテEuropa Glante(管弦楽)1990年、音楽監督であるファビオ・ビオンディによって設立された古楽アンサンブル。パルマのドゥーエ劇場を活動拠点として、バロック、古典の作品を当時の楽器で演奏しイタリア国内のみならず世界中に招かれている。バロックの器楽曲のほか、ヴィヴァルディ作曲『バヤゼット』『テルモドンテ川のエルコレ(ヘラクレス)』『メッセニアの神託』ほか、ヘンデル作曲『アグリッピーナ』『イメネオ』等、バロック・オペラやオラトリオもレパートリーとしている。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院とは共同で、アントニオ・カルダーラ『キリストの受難』、レオナルド・レーオ『カルヴァリオの丘の聖エレナ』等、18世紀以前のイタリア・オペラの再発掘や復元に尽力し、CDのリリース、受賞歴も多い。
2020年02月21日オペラ史上最高の人気作が、ビゼーのオペラ『カルメン』であることに異論を唱える人は殆どいないのではないだろうか。スペインの港町セビリアを舞台にしたこの作品は、オペラ史上屈指の“悪女”カルメンとドン・ホセを軸にしたドロドロの物語を、「ハバネラ」「闘牛士の歌」「アラゴネーズ」などの美しい名旋律で包み込む不滅の名作。まさに人がオペラに求める要素が全て盛り込まれたあたりが人気の秘密と言えそうだ。この名作を、世界の名だたるオペラハウスで名を成してきた巨匠チョン・ミョンフンが指揮するとなれば見逃せない。今回の上演が“オペラ演奏会形式”ときいてがっかりする方がいたとしたらそれは大きな間違いだ。舞台がないことによって、より演奏に集中できることはもちろん、物語の内容をいかに聴衆に伝えるかという演出上のちょっとした工夫が楽しめるのも“オペラ演奏会形式”の楽しさだ。“これからオペラに親しみたい”と言う方には特におすすめしたいステージがここにある。カルメン役:マリーナ・コンパラート●公演概要・2月19日(水)東京オペラシティ コンサートホール「東京フィルハーモニー交響楽団 第131回東京オペラシティ定期シリーズ」・2月21日(金)サントリーホール 大ホール「東京フィルハーモニー交響楽団 第932回サントリー定期シリーズ」・2月23日(日)Bunkamuraオーチャードホール「東京フィルハーモニー交響楽団 第933回オーチャード定期演奏会」
2020年02月13日イタリア・オペラといえば、“ドロドロの色恋沙汰”か、“抱腹絶倒のドタバタ喜劇”を極上の歌と音楽で包み込む、といった趣が多く、物語と音楽のギャップの凄さもある意味癖になる魅力になっているようにも思えなくない。今回、新国立劇場で上演されるロッシーニのオペラ『セビリアの理髪師』は、まさに後者の代表作。抱腹絶倒のラブコメディを、ロッシーニならではの素晴らしい音楽とともに楽しむ時間は、非日常の極地と言えそうだ。用意される舞台は、1960年代のスペインの港町セビリア。ここで展開されるコミカルでスパイスの効いた恋の物語は、バカバカしくも可笑しく楽しいシーンの連続。いつのまにやら物語の中に入り込んで楽しんでいる自分に気づくに違いない。それこそがオペラの醍醐味なのだろう。もちろん字幕付きなので、オペラ写真車でも楽しめること請け合いだ。新国立劇場『セビリアの理髪師』2016年公演より 撮影:寺司正彦●あらすじ(第1幕)アルマヴィーヴァ伯爵はマドリードで見かけた美女ロジーナを追ってセビリアへやって来た。ロジーナに向かって窓辺でセレナーデを歌うが反応なし。落ち込む伯爵の前に現れたのは、バルトロ家の理髪師で何でも屋のフィガロ。伯爵は彼にさっそく協力を頼む。ロジーナは、後見人バルトロの監視が厳しくて自由に動けないのだが、隙をみて伯爵への手紙を窓から落とす。それを読んだ伯爵は、自分は貧しい学生リンドーロだと身分を隠して自己紹介する。バルトロはロジーナとの結婚を目論んでいたが、音楽教師兼結婚業ドン・バジリオから、伯爵が彼女に迫っていると聞き、すぐに結婚契約書を作成しようとする。フィガロはロジーナに、リンドーロは君に夢中だと伝えると彼女は大喜び。フィガロのアイディアで伯爵は兵士に変装し、宿泊許可証を持ってバルトロ家に入る。バルトロには寝耳に水の話で、本物の兵士も来て大騒ぎの中、伯爵とロジーナは初めて会い、手紙を渡す。(第2幕)伯爵はバジリオの弟子ドン・アロンソに扮し、体調の悪いバジリオの代わりだと言いロジーナの音楽のレッスンをする。フィガロの協力でバルトロをかわした隙に、伯爵は、夜中に迎えに行くとロジーナに伝える。その後アロンソが偽物だと分かり怒り心頭のバルトロは「リンドーロはおまえを伯爵に売るつもりだ」とロジーナに告げる。ショックを受けたロジーナはバルトロとの結婚を承諾してしまう。嵐ののち伯爵とフィガロがロジーナを迎えに行くが、彼女はリンドーロの裏切りを非難して、その場を動こうとしない。そこで伯爵は自分の正体を明かす。驚き喜ぶロジーナ。バルトロが呼んだバジリオと公証人がちょうど来たので、フィガロの機転で伯爵とロジーナの結婚契約書を作成。伯爵の素性を知り驚いたバルトロはついに観念し、伯爵とロジーナはめでたく結ばれる。●公演概要2月6日(木)、8日(土)、11日(火・祝)、14日(金)、16日(日)新国立劇場オペラパレス新国立劇場オペラ『セビリアの理髪師』
2020年02月01日イタリア・オペラの歴史に巨大な足跡を残した作曲家プッチーニの数多くの名作の中でも、ひときわ評価が高く愛され続けてきた作品『ラ・ボエーム』。19世紀のパリを舞台に、詩人ロドルフォとお針子ミミの儚い愛と、明日の成功を夢見る若き芸術家たちの貧しくも自由な生活を描いたこのオペラは、まさにクラシック史上屈指のラブストーリーだ。今回、新国立劇場で上演されるこの名作『ラ・ボエーム』には、圧巻の美貌と表現力、そして豊な声を持つソプラノ、ニーノ・マチャイゼが登場する他、辻井亜季穂(ソプラノ)にリッピ(テノール)など、期待の若手歌手も参加。名匠カリニャーニの指揮とともに要注目の舞台となりそうだ。パリの街を俯瞰するかのような粟國淳の演出と、「冷たき手を」「私の名はミミ」の名アリアに代表されるプッチーニの甘美な旋律が紡ぎだす素敵な時間をご堪能あれ。● ●公演概要1月24日(金)、26日(日)、28日(火)、31日(金)、2月2日(日)新国立劇場オペラハウス
2020年01月17日イミュが展開する化粧品ブランド「オペラ」は、1月23日(木)に「リップティント N」と「シアーリップカラー RN」のバレンタイン限定色を、各1色発売いたします。伝説の“恋カラー”復刻&オペラ初のブラウンリップです!■“a Little Bitter Sweet”くちびる、苦くて甘いブラウンリップ今回のテーマは「a little bitter sweet」。恋をした時の、甘美なムード。そして、苦くてぴりっとした瞬間。苦しくも楽しいフィーリングと、それを受け止めるしなやかな意思の強さを秘めた、特別な限定色です。「リップティント N」限定色の“ピンクフレイズ”は、過去にバレンタイン限定色として発売した際、数時間で完売し、SNS等で幻と言われたカラー。お客様からのご要望にお応えし、限定復刻カラーとしてラインナップしました。甘くフレッシュなフレイズ(苺)の赤みを閉じこめた、きゅんとせつない赤ピンクは、大人っぽさとピュアな可愛さが共存して、好きと言わなくても、好きと伝わる色。「シアーリップカラー RN」限定色の“カカオキス”は、深みのあるカカオに、ほのかな赤をしのばせた、レッドニュアンスのブラウン。ビタースイートなチョコレートのように甘くて、シックな魅力を兼ね備えたカラー。苦くて甘い、特別な時に。ロマンティックで意思のある、恋の色です。■「オペラ リップティント N」製品説明オペラ リップティント N限定色 106「オペラ リップティント N」・限定全1色・1500円限定色106ピンクフレイズ(復刻カラー)甘くフレッシュなフレイズ(苺)の赤みを感じるベリーニュアンスのピンク。大人っぽさに、ピュアな可愛さが覗く、好きと言わなくても、好きと伝わる色。製品特長01.美しく発色するのに、ピュアな質感ひと塗りで美しく発色するのに、決して“濃く”感じさせない、透ける質感。オイルをブレンドする事で、生まれたてのようにピュアな質感が生まれ、柔らかく、洗練された印象に。ふわっと柔らかそうなセミマットな唇は、思わず触れたくなるような、見つめずにはいられない仕上がり。02.自然な血色感が、落ちずに続く唇の水分に反応して、血色感を引き出すティント処方。唇に色を“乗せる”のではなく、唇そのものが内側から色づいたような、自然な血色感が続きます。03.リップクリームのようにスルスルと伸び、ストレスフリー。ひと塗りで潤い続くまるでリップクリームのように、乾燥した唇にもスルスルとなめらかに伸び、ストレスのない塗り心地。サラサラのリップケアオイルをベースとした処方で、ひと塗りするだけで、潤いをキープします。唇に極薄にフィットし、ムラにならないため、鏡を見ずに塗れるほどストレスフリーな使い心地です。■「オペラ シアーリップカラー RN」製品説明オペラ シアーリップカラー RN限定色 104「オペラ シアーリップカラー RN」・限定全1色・1200円限定色104カカオキス深みのカカオに、ほのかな赤をしのばせた、ビタースイートなチョコレートブラウン。くちびるから目が離せない、ロマンティックで、意思のある、恋の色。製品特長01.きちんと発色するのに、潔いほどの透明感美しいカラーと、水面を思わせるような清いツヤ感。ひと塗りでしっかり色づくのに、素の唇の質感が透けるほどの透明感で、軽やかな仕上がり。透けながら肌に馴染み、表情を多彩に彩ります。02.薄膜で軽やかなのに、上品な立体感唇に薄く均一に、溶けるように広がり、唇を包み込むようなテクスチャー。グロスをスティック状に固めた独自処方(※スティックグロス構造)により、なめらかな塗り心地が叶います。唇にさりげない奥行き感を与え、動く度に可憐さと女性らしさがあふれる、上品な仕上がり。※スティックグロス構造とは液状のリップをスティック状に形成する“メルティフィクサー”を配合する事で、ミクロ単位の均一なネット状になって広がり、液状の分子を抱え込んで連結。体温に触れると再び連結が解け、唇に溶け込むように、均一に、なめらかになじみます。03.潤いたっぷりの唇にそのまま直塗りするだけで、たっぷりの潤いに包まれた唇に。乾燥した唇にもスルスル伸び、ムラになりません。保湿成分ハチミツ、スクワラン配合。
2020年01月17日新国立劇場2020/2021シーズンラインアップの発表会見が開かれ、オペラ部門は、芸術監督として3シーズン目を迎える指揮者・大野和士が出席した(1月8日)。新制作上演は次の4本。●ブリテン《夏の夜の夢》(2020年10月)●藤倉大《アルマゲドンの夢》(2020年11月)※世界初演●ストラヴィンスキー《夜鳴きうぐいす》/チャイコフスキー《イオランタ》(2021年4月)●ビゼー《カルメン》(2021年7月)大野が芸術監督就任時に掲げた施策には、隔年で行なうプロジェクトが含まれており、来シーズンはその1年目の企画枠が戻ってくることになる。そのひとつが日本人作曲家への創作委嘱シリーズ。今回大野は、いま世界が最も注目する作曲家である藤倉大に狙いを定めた。《アルマゲドンの夢》は、20世紀初頭の「SFの父」H.Gウェルズの『世界最終戦争の夢』が原作。藤倉のオペラ3作目だが、日本で演出付きで舞台上演されるのはこれが初めて。指揮は大野和士。演出は2018年ザルツブルク音楽祭の《魔笛》が注目を浴びたアメリカの女性演出家リディア・シュタイアー。英語台本なので海外上演の可能性も含めて注目される。上演順が前後するが、シーズン開幕を飾るのはブリテンの《夏の夜の夢》。大野は「20世紀オペラは難解で敷居が高いと思われがちだが、底抜けに明るい喜劇、幸せになる現代オペラもあることをアピールしたい」と意図を述べた。プロダクションは2004年にベルギーのモネ劇場で初演され高評価を得ているデイヴィッド・マクヴィカー演出の舞台。新国立劇場が権利を買い取った。今後は他劇場へのレンタルも含めて、新国立劇場の所有レパートリーとなる。指揮はイングリッシュ・ナショナル・オペラ音楽監督でブリテンのスペシャリスト、マーティン・ブラビンス。2021年4月の《夜鳴きうぐいす》と《イオランタ》の2本立ても、隔年プロジェクトであるダブルビル第2弾。「童話」つながりの2作品だ。さらに今回は、これも大野が掲げる「ロシア・オペラの充実」という方針の一環でもある。新国立劇場として4度目の新制作となる《カルメン》の演出を手がけるのは、スペインのアレックス・オリエ。昨年の新国立劇場と東京文化会館共同制作の《トゥーランドット》では、スケール大きな舞台装置と、姫が自ら命を絶つショッキングなラストシーンが大きな話題となった。大野は「オリエは、室内楽的、内面的な精神の変化を描きたいと言っている。昨年の《トゥーランドット》とはまったく視点の異なるビジュアルの演出になるはず」と語った。レパートリー作品も、臼木あいのスザンナ、脇園彩のケルビーノと、日本人歌手の活躍に期待が募る《フィガロの結婚》や、わが国のワーグナーの第一人者で前芸術監督の飯守泰次郎が指揮する《ワルキューレ》はじめ、充実のラインアップ。取材・文:宮本明
2020年01月09日展覧会「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」が、東京・六本木の森美術館にて、2022年2月18日(金)から5月29日(日)まで開催される。「Chim↑Pom」活動の全貌を一挙に紹介Chim↑Pom(チンポム)は、現代社会の事象や諸問題を題材に、時としてユーモアや皮肉を交えたプロジェクトを手がけてきたアーティスト・コレクティブだ。卯城竜太、林靖高、エリイ、岡田将孝、稲岡求、水野俊紀の6人によるChim↑Pomは、2005年に東京で結成。現在に至るまで、都市、原爆、震災、メディア、境界、公共性といった多岐にわたる主題のもと、独創的でメッセージ性の強い作品を展開している。「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」は、Chim↑Pomの初期から近年までの代表作と、本展のために制作された新作を一挙に紹介する、初の本格的回顧展。都市と公共性、肉体といったテーマを設定し、Chim↑Pomが考察を続けてきた事象に光をあてつつ、その活動の全貌を紹介する。初期から新作まで、活動を網羅的に紹介会場では、Chim↑Pomの初期から現在に至る作品を網羅的に紹介。初期の代表作「サンキューセレブプロジェクト アイムボカン」から、「ビルバーガー」 シリーズといった大型作品、街の人通りが激減した2020年5月の東京で手がけられた「May,2020,Tokyo」シリーズなどの近作、2020年のエリイの出産を機に構想された新作映像インスタレーション、そして参加型・体験型作品まで、代表作を一挙に展示する。都市と公共性、肉体、境界など、テーマに則った展示構成本展では、一般的な回顧展のように作品を年代順に展示するのではなく、都市と公共性、肉体、境界などのテーマのもとで作品を展示。また、作品鑑賞のための動線を複数設定することで、展覧会の多様な読み解きが可能な構成となっている。さらに、アスファルトを用いた空間構成や、展示室を丸ごと一室使用し、複数の作品をひとつの巨大インスタレーションのように構成するなど、作家の発案によるダイナミックな展示空間を展開する。作品をめぐる議論を再検証過去にChim↑Pomの作品のいくつかは結果的に議論を呼び、とりわけ広島の原子爆弾投下と東日本大震災を主題に、核の問題を扱った《ヒロシマの空をピカッとさせる》や《LEVEL 7 feat.『明日の神話』》は、論争にまで発展している。本展では、作品自体のみならず、年表や関連資料などを展示し、作品にまつわる賛否両論も紹介するなど、複数の視点からこうした論争を再考する。展覧会概要展覧会「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」会期:2022年2月18日(金)~5月29日(日) 会期中無休※当初は2021年4月22日(木)~8月22日(日)、ついで2021年10月21日(木)〜2022年1月30日(日)の会期を予定していたが変更会場:森美術館 ほか住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階開館時間:10:00〜22:00(火曜日は17:00まで、ただし5月3日(火・祝)は22:00まで)※入館は閉館30分前まで観覧料(当日窓口/オンライン):・平日=一般 1,800円/1,600円、学生(高校・大学生) 1,200円/1,100円、子供(4歳〜中学生) 600円/500円、シニア(65歳以上) 1,500円/1,300円・土・日・休日=一般 2,000円/1,800円、学生(高校・大学生) 1,300円/1,200円、子供(4歳〜中学生) 700円/600円、シニア(65歳以上) 1,700円/1,500円※事前予約制(日時指定券 )を導入(専用オンラインサイトより「日時指定券」の購入が可能、詳細は専用ホームページを参照)※当日、日時指定枠に空きがある場合は、事前予約なしで入館可※本展のチケットで同時開催プログラムも鑑賞可※東京シティビュー(屋内展望台)、スカイデッキ(屋上展望台)、森アーツセンターギャラリーへの入館は別料金【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2019年12月27日木村拓哉主演、東京に三つ星レストランを作り出そうとする料理人たちを描く「グランメゾン東京」の10話が12月22日放送。玉森裕太演じる祥平がゴーストシェフとしてグランメゾン東京に参加。改めて玉森さん演じる祥平の姿に注目が集まった。主人公の尾花夏樹を木村さんが演じ、尾花とともにグランメゾン東京を立ち上げる早見倫子に鈴木京香。かつての尾花の盟友・京野に沢村一樹。パリで尾花と共に働いていた相沢瓶人に及川光博。“アレルギー食材混入事故”を起こした平古祥平に玉森さん。尾花のライバル・丹後学に尾上菊之助。丹後がシェフを務める「gaku」のオーナー・江藤不三男に手塚とおる。アレルギー食材混入事件の真犯人を執拗に追うリンダ・真知子・リシャールに冨永愛。グランメゾン東京で働く芹田公一に寛 一 郎。松井萌絵に吉谷彩子。久住栞奈に中村アン。「gaku」のスーシェフ・柿谷光に大貫勇輔。祥平の交際相手だった蛯名美優に朝倉あきといったキャストが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。10話のストーリーはリンダの告発によって「gaku」を去ることになった祥平を、尾花が「グランメゾン東京」に誘う。祥平は店に迷惑がかかるからと断るのだが、京野らの説得でゴーストシェフとして新メニュー作りを手伝うことに。一方、丹後はメニュー開発に行き詰まり、江藤は丹後をシェフから解任。結月(馬場徹)を新たなシェフとして迎える。そんななか祥平を執拗に探すリンダがグランメゾン東京に来店。尾花は祥平のアイデアを採用した新メニューを試食させるが、リンダは料理を認めない。そしてミシュランの調査が始まる…というもの。終盤ではリンダと“直接対決”を繰り広げるなど、祥平が改めてフォーカスされた今回、「いつも私たちが見ているたまちゃんとは別人で涙出ちゃった」「本当に平古祥平を玉森裕太に任せてもらえて良かった」など、玉森さんの演技を讃える声が多数。一方「gaku」を追われた丹後には「グランメゾン東京に丹後シェフ加わるよね?」「最終的にやはり丹後さんはgakuに戻って立て直すとか?」と「グランメゾン東京」に加わってほしい視聴者と、「gaku」に戻ってほしい視聴者の両方からその行方を心配する反応も寄せられている。(笠緒)
2019年12月23日女優の森七菜が21日、東京・新宿の福家書店 新宿サブナード店でカレンダー『2020年版 森七菜カレンダー』(発売中 3,080円税込 発売元:ハゴロモ)の発売記念イベントを行った。2017年にデビューして以降、着実に評価を上げている森七菜は、今年7月に公開された新海誠監督のアニメーション映画『天気の子』で2,000人の参加者からオーディションによってヒロインの役を射止めた新人女優。来年に公開される岩井俊二監督の最新作『ラストレター』にも出演して雑誌『日経トレンディ』の"来年の顔"に選ばれるなど、業界内外から今後の活躍に大きな期待が寄せられている。今回のカレンダーは、これまで撮り溜めていた写真から厳選されたカットを掲載。B2サイズ8枚物の壁掛けタイプとなっている。初めてのカレンダーを手にしながら「思ったよりも大きくてビックリしました。自分より大きくて、これを皆さんが飾ってくれるのかと想像すると面白いですね(笑)」と無邪気に笑みを見せ、「新海監督とご一緒したときに、『七菜ちゃんのカレンダーを見てみたい』と仰っていただき、新海監督の言葉で作ることに決めました。写真はずっと撮り溜めていたもので、桜も本物なんです。夏のノースリーブも本当に暑かったので、リアルな写真になっています」と紹介した。お気に入りは「『ラストレター』の撮影中に仙台で撮りに行ったものです」と7~8月に掲載されたカットといい、「皆さんにお金を払って買ってもらうので100点! カレンダーが大きいから、お家の目立つところに飾ってもらいたいですね」とアピールした。また、2,000人の応募者からオーディションでヒロイン役を勝ち取った『天気の子』の大ヒットは「作品の内容もすごく素敵で、日本全国に届くべき作品だと思っていたのでうれしかったです。そんな作品に力を尽くせて幸せです」と満足げだった。森は現在、映画やドラマなどに多数出演しており、多忙の毎日を送っている。「全然忙しくないし毎日楽しいです。高校サッカーのマネージャーや歌も出しますし、毎日違うお仕事でお芝居も今は楽しいと思いながらやっています」と充実した表情を見せた。プライベートでやりたいことにも触れて「(来年3月で)女子高生が終わるので、1回ぐらい下駄箱にラブレターが入っていたらいいのに」と女子高生らしい願望を明かしていた。
2019年12月22日展覧会「白髪一雄」が、東京オペラシティ アートギャラリーにて開催。当初の予定より会期を短縮し、2020年3月13日(金)に閉幕が発表された。当初は2020年3月22日(日)まで開催される予定だった。“フット・ペインティング”の画家、その全貌に迫る戦後日本の前衛芸術グループ・具体美術協会の中心メンバーとして知られる画家、白髪一雄。絵筆などを用いず、床に広げた支持体に足で直に描く「フット・ペインティング」での制作を行った白髪は、それまで制作手段にすぎなかった“身体運動”を絵画表現の主役へと押し上げる、革新的な役割を果たした。東京の美術館初の本格的回顧展となる「白髪一雄」は、初期から晩年までの絵画約60点を筆頭に、制作プロセスをうかがえるドローイングや資料も加えた約100点を通して、その活動の全貌へと迫る展覧会だ。代表作が集結見どころは、具体美術協会が全盛期を迎えていた50年代から60年代にかけて生み出された代表作30点だ。「フット・ペインティング」により描かれた《地暴星喪門神》や《天空星急先鋒》をはじめ、身体運動から生まれる圧倒的な力と、油彩ならではの絵具の物質性が緊密に結びついた作品を楽しめる。密教の影響を受けた作品また、これまで展示の機会の少なかった、密教の影響を受けて作られた70年代の作品も展示。素足のかわりに長いヘラを用いた《貫流》などからは、流動感を湛えた妖しくも濃密な表現を見てとることができる。初期のパフォーマンス映像もさらに絵画作品のみならず、具体美術協会に携わった時代初期の実験的な作品《作品(赤い材木)》や、パフォーマンスの記録映像なども紹介。今日のインスタレーションやパフォーマンス・アートなどの先駆として評価される、身体と精神を軸に据えた制作へと迫る。展覧会概要展覧会「白髪一雄」※会期を短縮し、2020年3月13日(金)をもって閉幕。※当初は、2020年3月22日(日)まで開催予定であった。会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2開館時間:11:00〜19:00(金・土は20:00まで) ※最終入場は閉館30分前まで休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、2月9日(日)入場料:一般 1,200(1,000)円、大・高生 800(600)円、中学生以下 無料※( )内は15名以上の団体料金※同時開催「収蔵品展069 汝の隣人を愛せよ」「project N 78 今井麗」の入場料を含む※障害者手帳所有者および付添1名は無料※割引の併用および入場料の払戻は不可【問い合わせ先】東京オペラシティ アートギャラリー(ハローダイヤル)TEL:03-5777-8600
2019年12月20日ホテル椿山荘東京のロビーラウンジ「ル・ジャルダン」にて、「苺&ランチブッフェ 森のストロベリーピクニック」が2020年1月6日(月)より始まります。フランスのキッチンウェアブランド「ル・クルーゼ(Le Creuset)」とのコラボレーションで開催される今回のビュッフェでは、カラフルな食器類が目を引くいちごスイーツたっぷりの企画。かわいいお皿とおいしいいちごスイーツに囲まれて幸せな時間を過ごしてみては。自分で作ることもできる約30種類の苺スイーツデザートステーションで楽しめるのは、種類豊富ないちごスイーツ。ここでは自分だけのオリジナルパフェやミルフィーユ作りも楽しめちゃいます。ホイップやキャラメル、苺などのクリームやクルミなどのトッピング、3種類のアイスをお好みでチョイスすれば完成。器が可愛すぎるセイボリーたち「ル・クルーゼ」のハート型のココットに入った「いちごのクラフティ」は贅沢にいちごを丸々一個入れたメニュー。温かいままいただけるのもうれしいポイントです。ほかにも卵たっぷりのパンケーキや、ル・クルーゼの大きな容器を使用したオーブン焼きなど魅力的なものばかりです。「苺&ランチブッフェ 森のストロベリーピクニック」開催概要期間:2020年1月6日(月)〜2月28日(金) ※平日限定時間:平日 11:30〜13:30(L.O) ※入店時間:11:30〜12:00場所:ロビーラウンジ「ル・ジャルダン」料金:大人 4,500円+税/小学生(6〜12歳) 2,400円+税/幼児(3〜5歳) 1,500円+税※90分制。※事前予約制。※期間中のアフタヌーンティー利用は14:30〜18:00(L.O)TEL:03-3943-0920(10:00〜21:00)スポット情報スポット名:ホテル椿山荘東京住所:東京都文京区関口2-10-8電話番号:03-3943-1111
2019年12月18日各地の複数の劇場やホールがオペラを共同で新演出上演する「全国共同制作オペラ」(文化庁助成)。2020年2月には白河文化交流館コミネス(福島県白河市・9日)、金沢歌劇座(石川県金沢市・16日)、東京芸術劇場(東京都・22日)の3館がヴェルディ《ラ・トラヴィアータ(椿姫)》を上演する。演出家・出演者らが都内で会見を開いた(11月18日)。【チケット情報はこちら】このプロジェクトの特色のひとつが、演出に、演劇やダンス、映画など、ふだん他ジャンルを中心に活躍する才能を積極的に起用してオペラに新たな可能性を模索していること。これまでにも森山開次や河瀬直美、野田秀樹、笈田ヨシら、世代やジャンルにこだわらず、さまざまな大物たちに演出を委ねてきた。今回の演出を手がけるのは、ダンス・カンパニー「ニブロール」を主宰する振付家・演出家の矢内原美邦(やないはら・みくに)。オペラ初演出だ。会見冒頭、「わくわくドキドキしている。でも私がやるからには、普通のオペラでなく、未来につながるような新しいオペラを」と、いきなりオペラ界に宣戦布告。とはいえ、もちろん対決姿勢はゼロ。具体的な手法としては、「映像をふんだんに使う。そのスクリーンは美術セットでもあり、そのセット自体も固定せずにどんどん自由に動かす。予算の許す限り大掛かりに(笑)」その映像を作るのは、ニブロールでもずっと矢内原とコンビを組んでいる映像作家の高橋啓祐だ。ダンサーや役者ら助演(歌わない役)にも大きく重点が置かれ、そこに歌手や合唱団も加わるという。「突っ立って歌わせるつもりはない」と語るが、この日が初顔合わせだった歌手一同からは、「われわれも踊るのか?」という質問が次々に飛んで来るので、それには「答えない」という作戦に出たと会場を笑わせた。でも、「たぶんみなさんがちょっとびっくりするようなことがあると思います」朝から晩までずっと稽古しているような小劇場の世界で育った矢内原にとっては、最初の打ち合わせで聞いたオペラの稽古時間の少なさは衝撃的だったそう。「でも今日会って、ひとりひとりにとても興味を持った。全員がいい舞台を作りたいと思っているのはまちがいない。そういう舞台にしたい」と抱負を語った。主役のヴィオレッタには、円熟期を迎えた名ソプラノのエヴァ・メイ(この日の会見は欠席)。華やかな高音の技巧から内面的な重い表現まで、要求される声の演技が幕ごとに異なるこの役には、彼女のように経験を積んだコロラトゥーラ・ソプラノは適役だ。恋人アルフレードに宮里直樹、その父ジェルモンに三浦克次。ベルリン・フィルのヴィオラ奏者出身という異色の経歴の指揮者ヘンリク・シェーファーがタクトをとる。すでにさまざまなアプローチが尽くされてきた名作オペラに、気鋭の演出家がどんな光を新たなに当てるのか。2月まで首を長くして待とう。チケットは各地の公演ともすでに発売中。取材・文:宮本明
2019年11月27日東京・三鷹の森ジブリ美術館にて新しい企画展「手描き、ひらめき、おもいつき」展が2019年11月16日(土)から2021年5月まで開催されます。今まで三鷹の森ジブリ美術館で開催された企画展示や建物の構造などを、宮崎駿さんが描いた絵やメモをたどりながら紹介されます。ここでしか見ることのできない秘話や貴重な資料、宮崎駿さんが普段どのような考え方で自分自身の構想を伝えるのかなど、魅力たっぷりの展示をご紹介します。三鷹の森ジブリ美術館「手描き、ひらめき、おもいつき」展今回展示される「手描き、ひらめき、おもいつき」展は、今までの三鷹の森ジブリ美術館で行われた企画展示や建物、展示物を仕上げる作業内容などを宮崎駿さんの手描きの絵やメモをたどりながら紐解いていく企画展示です。様々な制作秘話や、三鷹の森ジブリ美術館の巨大な立体模型など、魅力的な展示がたっぷりです。ジブリファンはもちろん、ジブリに馴染みのない方でも宮崎駿さんの独創的な考え方に刺激されるはずです。第一室-企画展の構想やスケッチ第一室には、第一回目の企画展示「千と千尋の神隠し」をはじめとした、宮崎駿さんが携わった企画展示を様々な資料や企画書をもとに解説されています。宮崎駿さんの「伝え方」とは宮崎駿さんには自分が伝えたいことをカタチにする際に、4つの傾向があると言い、そのプロセスを紹介しています。1.“展示内容”や“展示したい物”が頭の中で確立している時は、イメージボードにてその詳細を丹念に描き、展示スタッフに制作の指示を出す。2.“企画のテーマ”の内容や伝え方が難しいものは、思考の過程が伝わりやすい、漫画にて表現する。3.“言葉での表現”が最も伝わりやすい時には、執拗に言葉を紡ぐ。4.“補足”につけるイラスト1枚においても、面白さを追求した絵を描く。宮崎駿さん「乗り物に対する情熱」宮崎駿さんが描く「乗り物」はとても特徴的で見たことがあるような気がするけど、どこか違う世界の乗り物という感じがしますよね。宮崎駿さんは乗り物には特に興味を注いでいて、19世紀のイギリス蒸気機関の発明とともに生まれた初期SF小説に影響を受けた“生き物”のような乗り物を詳細に描いています。第二室 - 美術館創設の経緯やアイディア第一室の次の第二室では、三鷹の森ジブリ美術館がどのようなアイデアで、どのように生まれたかをイラストやイメージボードで詳細に解説しています。中でも特に目を引くのが、見るだけで三鷹の森ジブリ美術館の外観から内部の構造まですべてわかる立体模型です。構想段階のイラストも展示されているので、現在の姿と比較してみることができます。見ているだけでとても楽しい展示です。「手描き、ひらめき、おもいつき」展 開催概要「手描き、ひらめき、おもいつき」展 ~ジブリの森のスケッチブックから~会期:2019年11月16日(土)~2021年5月(予定)場所:三鷹の森ジブリ美術館入場方法:日時指定予約制(10:00~/12:00~/14:00~/16:00~)※2019年11月入場分のチケットは、10月10日(木)より全国ローソンにて発売。入場料金:大人・大学生 1,000円、中高生 700円、小学生 400円、幼児(4歳以上) 100円スポット情報スポット名:三鷹の森ジブリ美術館住所:東京都三鷹市下連雀1-1-83電話番号:0570-084-003
2019年11月21日イタリアを代表するオペラ作曲家ドニゼッティ(1797-1848)が最晩年に手掛けたオペラは、なんと抱腹絶倒の結婚大作戦!物語は、大金持ちの老人ドン・パスクワーレが、甥エルネストの恋人ノリーナと医師のマラテスタに一泡吹かされるドタバタ喜劇だ。しかし笑いの中に散りばめられたアリア「あの騎士の眼差しは」や「遥かなる土地を求めて」などの美しさは破格。まさにドニゼッティならではの名旋律が楽しめる素敵な作品の登場だ。オペラ好き、特に“美しい歌”を意味するベルカント・オペラに興味がある方にとってはたまらないひとときとなるに違いない。意外なことに、新国立劇場初登場となる本作品の演出は、イタリアをはじめ多くのオペラハウスで上演され続けてきたステファノ・ヴァツィオーリによる決定版と言える名舞台。指揮には、ベルカント・オペラでの高評価を得ているコッラード・ロヴァーリスを迎え、ハスミック・トロシャン(ソプラノ)や、ロベルト・スカンディヴィッツィ(バス)ほかの素晴らしいキャストによるステージに注目したい。Photo: Fabio Parenzan●物語【第1幕】裕福な独身老人ドン・パスクワーレは主治医マラテスタに花嫁探しを依頼した。実はパスクワーレの甥エルネストの親友でもあるマラテスタは、妹を薦める。エルネストの恋人ノリーナを自分の妹と偽わってパスクワーレと結婚させ辟易させて、逆にエルネストとの結婚を認めさせようという魂胆だ。エルネストが伯父の勧める結婚話を断ると、パスクワーレは自分が結婚して子を設けると宣言。エルネストは財産を相続してノリーナを迎える夢が破れ嘆く。ノリーナが小説の中の騎士に寄せ恋心を歌っていると、エルネストからローマを去るという手紙が届き驚く。マラテスタが来て計略を説明し、ノリーナをパスクワーレ好みのうぶな娘に仕立て上げる。【第2幕】パスクワーレのもとへ、マラテスタがヴェールで顔を覆った女性を連れて登場、修道院出の妹ソフローニャと紹介する。パスクワーレはすっかり気に入り、結婚式を執り行う。ノリーナが結婚の署名をする瞬間エルネストが入って来るが、マラテスタが素早く言いくるめノリーナ、そしてエルネストも証人として署名する。式が終わった途端ノリーナの態度が豹変し、あれこれと注文を始め、大騒ぎとなる。【第3幕】パスクワーレ家はノリーナが買い物をした請求書の山。ノリーナが着飾って劇場へ行くと言い出し、止めようとする夫を平手打ちする。ノリーナはわざと逢引の手紙を落としていき、パスクワーレは大憤慨する。夜、庭でセレナーデを歌うエルネストの前にノリーナが登場。パスクワーレとマラテスタがノリーナを捕らえる。逆上したパスクワーレが離縁を命じ、エルネストの結婚を許すと告げると、マラテスタがノリーナはここにいると言う。驚くパスクワーレにマラテスタは自分の計略を明かし、パスクワーレも許して若い二人を祝福する。Photo: Fabio Parenzan●公演概要11月9日(土)、11日(月)、13日(水)、16日(土)、17日(日)新国立劇場指揮:コッラード・ロヴァーリス合唱:新国立劇場合唱団管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団ドン・パスクワーレ:ロベルト・スカンディウッツィマラテスタ:ビアジオ・ピッツーティエルネスト:マキシム・ミロノフノリーナ:ハスミック・トロシャン公証人:千葉裕一ロベルト・スカンディウッツィ452527e8-e4bb-48d0-b430-590001d2e317ハスミック・トロシャン
2019年11月05日オペラ(OPERA)の人気リップ「リップティント N」と「シアーリップカラー RN」のバレンタイン限定カラーが、2020年1月23日(木)より発売される。“苺ピンク”の「リップティント N」色持ち長持ちな「リップティント N」の“苺ピンク”106 ピンクフレイズが復刻。フレッシュなストロベリーを想起させるベリーニュアンスのピンクは、大人っぽいのにピュアな可愛さを秘めた、女子が大好きなカラー。106 ピンクフレイズにチェンジするだけで、いつものメイクも乙女な表情が楽しめる。もちろん「リップティント N」なのでリップクリームのようなストレスフリーなつけ心地。ひと塗りでスルスルと広がって美しく発色。透けるような質感でやわらかな発色を楽しむことができる。ティントタイプなので、唇そのものが内側から色付いたような自然な血色感がつづく。チョコレートブラウンの「シアーリップカラー RN」一方、きちんと発色するのに素の唇を透かしたようなクリアなカラーが楽しめる「シアーリップカラー RN」には、チョコレートブラウン104 カカオキスが仲間入り。深みのあるカカオ色にほのかな赤を忍ばせて、ロマンティックなブラウンを完成させた。唇に塗布すると薄く均一に広がって、唇を優しく包み込む。グロスをスティック状に固めた独自処方で作られているので、直塗りするだけで唇にたっぷりの潤いをプラス。乾燥しがちな冬の唇でもスルスルっと広がって、ムラにならずにキレイに発色してくれる。【詳細】オペラ バレンタイン限定リップ・リップティント N 限定1色 1,500円+税・シアーリップカラー RN 限定1色 1,200円+税発売日:2020年1月23日(木)【問い合わせ先】イミュ株式会社TEL:0120-371367(フリーダイヤル)
2019年11月04日北海道の代表的な珈琲店「森彦」が東京・谷中の文化複合施設「HAGISO」に「カフェ 森彦の時間」として期間限定オープンします。札幌の「森彦」の空気感を感じながら、今回新たに発売されたブレンドコーヒー「森彦の時間」の3銘柄を味わえる特別なカフェとなっています。珈琲店「森彦」とは?1996年に北海道・札幌の閑静な住宅街でひっそりとオープンした「森彦」。創業から23年経った今ではコーヒー好き、カフェ好きが一度は訪れたいと願う名店に。路地裏にひっそりと佇む古い小さな木造の家で温かい深入りコーヒーを楽しむ“森彦体験”を今回、期間限定で東京で楽しむことができます。新登場のブレンドコーヒー「カフェ 森彦の時間」新たに新登場したブレンドコーヒー「森彦の時間」は3種類の展開です。深入りながらもほんのりとした甘みを感じるブレンド。ナッツのような香ばしさと優しい甘みが調和したマイルドブレンド。アフリカ・ウガンダのルウェンゾリ山脈で特別に収穫された完熟豆を使用した、アフリカン・ムーンブレンド。これらは店頭で味わうことができ、北海道フードとのフードペアリングや各ブレンドの飲み比べも可能です。珈琲を染料として使った珈琲染めコーヒーを飲料としてではなく染料として、布や紙、木といった素材を染めたアイテムを展示の一部で使用しています。飲むコーヒーだけでなく、見て感じるコーヒーも楽しめるコンセプトになっています。「カフェ 森彦の時間」実施概要・営業日時:11月14日(木)14:30~19:0011月15日(金)~11月16日(土)12:00~21:0011月17日(日)12:00~18:00・場所:HAGISO東京都台東区谷中3-10-25(JR山手線・日暮里駅北改札・西口より徒歩5分、地下鉄千代田線・千駄木駅・2番出口より徒歩5分)イベント情報イベント名:カフェ 森彦の時間催行期間:2019年11月14日 〜 2019年11月17日住所:HAGISO東京都台東区谷中3-10-25
2019年11月03日ホテル椿山荘東京のロビーラウンジ「ル・ジャルダン」では、「苺&ランチブッフェ 森のストロベリーピクニック」の提供を2020年1月6日(月)よりスタートする。「ル・クルーゼ」とコラボ、約30種の苺スイーツ&セイボリービュッフェフランス生まれのキッチンウェアブランド「ル・クルーゼ(Le Creuset)」とのコラボレーションで実施される今回のテーマは、「おしゃピク」。庭園の眺望を活かした「ル・ジャルダン」の森のような景色とカラフルな食器類を眺めながら、寒い冬にひと足先にピクニック気分が楽しめるビュッフェ企画だ。自分だけのオリジナルパフェ&ミルフィーユ作りも楽しめる苺スイーツデザートステーションで楽しめるのは、約20種類以上の豊富な苺スイーツ。ホイップ、キャラメル、苺から選べる3種のクリームや、クルミや苺などのトッピング、3種のアイスなどを自身でチョイスして、自分だけのオリジナルパフェやミルフィーユ作りも楽しめる。ピクニック気分を満喫できるセイボリーセイボリー類も豊富なメニューがラインナップ。「ル・クルーゼ」のハート型のココットに入った「苺のクラフティ」は、贅沢に苺を丸々1個入れたオススメのメニュー。スタッフが1つずつ温かいままサーブしてくれる、特別な一品だ。そのほか、通常の約2倍の卵を使用した卵たっぷりのパンケーキ、ピクニックにぴったりのホットサンドやコッペパンサンド、ル・クルーゼの容器を使用したオーブン焼きなど、一足先にピクニック気分を満喫できるメニューが揃っている。開催概要「苺&ランチブッフェ 森のストロベリーピクニック」期間:2020年1月6日(月)〜2月28日(金) ※平日限定時間:平日 11:30〜13:30(L.O) ※入店時間:11:30〜12:00場所:ロビーラウンジ「ル・ジャルダン」料金:大人 4,500円+税/小学生(6〜12歳) 2,400円+税/幼児(3〜5歳) 1,500円+税※90分制。※事前予約制。※期間中のアフタヌーンティー利用は14:30〜18:00(L.O)内容:<セイボリー>・フォアグラとじゃが芋のフラン バルサミコソース・ミックスビーンズとカラフル野菜のピクルス・魚介のマリネ キヌアとフルーツトマト添え・ハムとチーズのホットサンド・パストラミとロメインレタスのコッペパンサンド・きのことゴロゴロ野菜のオーブン焼き バジル風味・チキンのカチャトーラ風<スイーツ>・苺のミニガナッシュ、タルト・苺とホワイトチョコレートのムース・苺のブリュレパフェ・苺のヨーグルトムース・苺のモンブラン、ミルクレープ・苺のマスカルポーネチーズ ティラミス風・マカロン、ショートケーキ、バームクーヘン(苺・抹茶・メイプル)・卵たっぷりパンケーキ 苺ソースとともに・デザートステーション・苺のバスケットなど30種類以上<スペシャルメニュー>・ル・クルーゼのココットで提供 苺のクラフティ(1人1つ)・苺のスパークリングワイン1杯※ソフトドリンクのみフリードリンク【予約・問い合わせ先】TEL:03-3943-0920(10:00〜21:00)
2019年11月02日10月の東京に、冬を飛び越えて、楽しみな春のニュースが届いた。日本一のお花見どころの上野に、桜とともに音楽で春の訪れを告げる「東京・春・音楽祭」。2020年の開催概要が決まり、10月28日に東京文化会館にて発表会見が開かれた。参加した海外演奏家たちから、「仲間に再会できた」「思わぬアーティストの公演が聴けた」などの喜びの声も多数聞かれるという、すでに国際的なフェスティバルに発展している「東京・春・音楽祭」。3月13日(金)~4月18日(土)の5週間、約200超の公演が繰り広げられる。幕開けはムーティの《マクベス》(3月13日(金)、15日(日))。巨匠リッカルド・ムーティが、若手指揮者へのマスタークラス形式でヴェルディの魂、イタリア・オペラの真髄を伝える白熱のライフワーク、「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」の一環だ。受講生のひとり、沖澤のどかのブザンソン国際指揮者コンクール優勝でも注目を集めた。来年は新たに、受講生たちが指揮する公演(3月14日(土))も。ワーグナーにも巨匠登場。「東京春祭」名物、NHK交響楽団による「ワーグナー・シリーズ」は、主要作で唯一残っていた《トリスタンとイゾルデ》がいよいよ(4月2日(木)、5日(日))。しかも現代屈指のドイツ・オペラ指揮者マレク・ヤノフスキが「東京春祭」の指揮台に帰ってくる。題名役にはアンドレアス・シャーガー(トリスタン/テノール)とぺトラ・ラング(イゾルデ/ソプラノ)。とびきりのワーグナー歌手ふたりが並んだ。そして新企画として、読売日本交響楽団の「プッチーニ・シリーズ」が、《外套》《修道女アンジェリカ》《ジャンニ・スキッキ》の「三部作」で音楽祭のフィナーレを飾る(4月18日(土))。指揮は躍進中の女性オペラ指揮者スペランツァ・スカップッチ。もちろんオペラだけではない。オーケストラからリサイタルまで、幅広い充実のラインナップが用意されている。2020年はベートーヴェンの生誕250年なので、当然ながらその関連コンサートも。円熟の巨匠エリーザベト・レオンスカヤの後期三大ピアノ・ソナタ(4月4日(土)、8日(水)。クレメンス・クラウスと河村尚子のチェロ作品全集(4月9日(木)、10日(金)。聴きながら歴史を学べる恒例のマラソン・コンサート(3月29日(日))。目玉はヤノフスキの指揮する《ミサ・ソレムニス》だろう(4月12日(日))。作品の規模や美しさ、声楽の充実度は「第九」をはるかに上回ると言っていい名曲。日本の誇るプロ合唱団、東京オペラシンガーズに豪華海外勢の独唱。想像するだけでも鳥肌が立つ。新たに、国の重要文化財である旧東京音楽学校奏楽堂も会場に加わわるし、博物館や美術館でのミュージアム・コンサート、ホールを飛び出した「桜の街の音楽会」など、特別な場所での公演も楽しみのひとつ。聴きたいものに丸をつけていると、春のカレンダーが真っ赤になってしまうのが悩ましい。当然人気公演はチケット争奪必至。早めの計画が必要だ。取材・文:宮本明
2019年10月30日