堀北真希に松山ケンイチ、手越祐也、そしてアントン・イェルチンという若き才能が集結した映画『誰かが私にキスをした』が3月27日(土)に公開初日を迎え、堀北さん、松山さん、手越さんと監督のハンス・カノーザによる舞台挨拶が行われた。堀北さん演じる主人公と3人の男たちによる“四角関係”が展開される本作だが、堀北さんが選んだのは…?記憶を失くした少女・ナオミを演じた堀北さんは「桜の季節が近づいてきて、新たなスタートを切る人も多いと思いますが、ぴったりの映画です」とアピール。また、現場の様子について松山さんは「僕は英語は話せないんですが、ハンスはいつも控え室に遊びに来てくれて、コミュニケーションを取ってくれた。通訳さんを介してでしか言葉が通じなくても、不安や心配はなく、楽しめました」とふり返った。手越さんも「衣裳やメガネについて監督と一緒に決めたり、イチから話し合って作っていった作品。言葉が分からなくても目を見れば通じるんです。海外の公演を通じて音楽や表現に国境はないというのはこれまでにも分かってましたし、楽しかったです」と笑顔を見せた。監督は「素晴らしい日本の俳優さんたちと映画を作るのは私にとって夢でした。ハリウッドで試写を行ったら、ほかの監督から『どうやったらこんなに素晴らしい役者を雇えるんだ?』と聞かれました」と誇らしげに語った。クールで謎めいた面を持ち、監督曰く「少しひねくれている」ユウジ(=松山さん)と優しいミライ(=手越さん)、情熱的で真っ直ぐなエース(=アントン)という3人の個性的な男たちが登場するが、もしも、この3人に同時に告白されたら?という質問に堀北さんは「私は…友達に自慢します!」と語り、司会者の「なかなかそういう機会はないですもんね」という相槌に「一生ないと思います!」とピシャリ。さらに松山さんと手越さんには「もし自分が女性だったら3人のうち誰と付き合うか?」というお題が出された。松山さんは、少し顔をしかめつつ「うーん…ミライですかね?役というのはどこか演じている人と繋がってるもので、僕自身、(ユウジのように)ややこしくてめんどくさい男で、そういうところが嫌なんです。ミライは良い男だし、手越くんもさわやかで好感を持てますよね」と語った。では手越さんはというと「僕も細かい人間ではないので、ユウジはちょっと…。でも安定を求めるタイプでもなく、情熱的な方が好きなのでエースですね。男っぽくてストレートで…と、僕は初日に何を言ってるんでしょうね…(苦笑)」と照れながら語り、会場を沸かせた。最後にもう一度、堀北さんに選ぶなら3人のうち誰?と迫ると「私は、めんどくさくてややこしい人が好きなのでユウジです!」と回答。その瞬間、松山さんはガッツポーズを見せ「優しい〜!」と満面の笑みを浮かべた。『誰かが私にキスをした』は全国にて公開中。■関連作品:誰かが私にキスをした 2010年3月27日より全国にて公開© 2009「誰かが私にキスをした」製作委員会■関連記事:堀北真希、15歳の天才歌姫に「久々に会ったら背が伸びて…」としみじみ『誰かが私にキスをした』堀北真希×アントン・イェルチン甘いキスを巡り…大論争?記憶の底に眠るキス!『誰かが私にキスをした』特製Tシャツを4名様にプレゼントイケメンたちと堀北真希の“4角関係”『誰かが私にキスをした』試写会に50組100名様ご招待恋に恋する堀北真希がご祈祷を受けて“恋活”本格スタート!「ひと目ぼれアリです」
2010年03月27日女優の堀北真希、俳優の松山ケンイチ、人気グループ「NEWS」の手越祐也、ロシア出身の俳優アントン・イェルチンらが1月20日(水)、東京・ホテルニューオータニで行われた映画『誰かが私にキスをした』の完成会見で、キス談義を繰り広げた。日本のインターナショナルスクールを舞台に、階段から落ちて4年分の記憶を失ったナオミ(堀北)とナオミを取り巻く男性3人の4角関係を描くラブストーリー。映画『カンバセーションズ』で2005年の東京国際映画祭で審査委員特別賞に輝いたアメリカ出身のハンス・カノーザ監督がメガホンを取った。ナオミが誰かとのキスをフラッシュバックさせる内容などに引っ掛け、恋人と最初のキスをする際、強引にする派かゆっくり責める派か?と男性キャストへ質問が。松山さんは「すっごいどうしよう〜とタイミングを計って考えるんですけど結局、計画通りいかずテンパるタイプだと思います。出来ずじまいで…」と苦笑い。手越さんも「今日しよう!と家を出る前に決めるんですけど、その日一日いつしてやろうか、スキあらばとか考えて彼女の言うことが耳に入らないで、結局別れ際になると思う」と揃って慎重派の様子。アントンは「15歳のときに大好きだった女の子がいて、1週間に3回ぐらい僕の家に遊びにきてベッドに座って音楽を一緒に聴く仲だった。毎回キスしようと思っても出来ずじまいである日、してもいい?と聞いて『イエス』と言われてした。でもふり返ると何てダサイことをしたんだろうと…聞いたってことは自信がないみたいだから」と甘く苦い(?)思い出を告白。「アグレッシブにしたかったらした方がいい。結果、嫌な顔をされるかカオスを蹴られ、心傷つくんだけど」と意見を述べた。ニコニコしながら聞いていた堀北さんは「(キスしていい?と)聞かれたら困るかな。強引に?そうですね、自信を持ってきてほしいと思います」とキッパリ。すかさずアントンが「強気でいくにも優しさを見せるでも、どちらにしろエレガントに行くべきですよね」と追加。さらに監督から「男の子は女の子からされるのも大歓迎だったりするよね」と別意見を述べると、アントンは「Oh!Yes,Yes」と喜び、松山さんらは照れ臭そうな笑顔を浮かべた。退場時、女優の小雪との熱愛が報じられている松山さんは、取材陣から順調?と声掛けされ、「有難うございます」と深々お辞儀。順調ぶりをうかがわせていた。『誰かが私にキスをした』は3月27日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:誰かが私にキスをした 2010年3月27日より全国にて公開© 2009「誰かが私にキスをした」製作委員会■関連記事:来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!堀北真希の海外進出に監督も太鼓判!松山ケンイチ、手越祐也と共演の最新作製作会見
2010年01月20日白土三平の伝説的漫画を実写映画化したアクション大作『カムイ外伝』。10月15日(木)、本作の大ヒットを記念して、崔洋一監督と主演の松山ケンイチ、共演の森山開次、坂口征夫による舞台挨拶が行われた。コンテンポラリー・ダンサーとして世界で活躍する森山さんと、総合格闘家として活躍する坂口さん。崔監督が“男祭り”と呼ぶこの顔ぶれでの舞台挨拶はこれが初めてだったが、さっそく灼熱の沖縄での撮影話に花が咲いた。特に、坂口さんのまっすぐで天然な素顔を、監督も松山さんも話したくてしょうがない様子。劇中の“サメ殺し”のシーンでは、「坂口さんが(サメと見立てた)サンドバッグと一生懸命格闘しているのを見て、どうリアクションしていいか分からなかった…」と松山さん。崔監督は、「蹴りを入れられたら死にそうと思ってたが、心の熱いストロングマンだった」と称賛を浴びせた。一方、森山さんが劇中で見せている見事な舞いは、実はほとんど即席によるものだったそうだが、本人は「カムイに因んだ『忍』の文字を表現した。撮影を忘れて楽しんで踊れた」と充実した表情でコメント。松山さんも「ただ呆然とするだけだった」と圧倒されたその舞いを壇上で披露すると、盛大な拍手が沸き起こった。これに触発されてか、松山さんも負けじと坂口さんと一緒に我流の「忍」の舞いを披露すると、ファンは歓声を上げ、監督は「カムイブラザーズの結成!」とご満悦の表情を見せた。さらに、監督はこのたび本作がドバイ国際映画祭とロッテルダム国際映画祭への正式出品が決定したことを発表。先日上映されたトロント国際映画祭では、松山さんは「会場が一つになって映画を楽しんでいて、自分も楽しめた」と明かしたが、今後の各国での反応はいかに?新たな門出を前に、あらためて「薄れることなくずっと残っていく、とても特別な映画」と観客にアピールした。『カムイ外伝』は丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開中。■関連作品:カムイ外伝 2009年9月19日より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開© 2009「カムイ外伝」製作委員会■関連記事:松ケン、意味深コメントと公私充実の笑顔『カムイ外伝』初日松ケン&小雪、熱愛コメントはなくも類似メッセージを呼びかけ【どちらを観る?】愛か自由か?松ケン『カムイ外伝』VS小栗旬『TAJOMARU』松山ケンイチ『カムイ外伝』インタビュー 孤高のヒーロー誕生の陰にあった挫折、恐怖ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!
2009年10月16日俳優の松山ケンイチが19日、東京・丸の内ピカデリー1で主演映画『カムイ外伝』の初日舞台挨拶を行い、「僕にとって重要な、必要な作品になりました」と充実の笑顔を見せた。本作を通じて知り合ったヒロイン役の小雪との熱愛が今年4月から報じられ、それに関して直接的なコメントはしていないものの、「重要な作品になった」とこれまでの本作のイベントで繰り返し言い、この日も「僕にとって重要な、必要な作品になりました」と意味深に言葉に力を込めた。さらに司会者から原作者の漫画家、白土三平氏が「生身のカムイを見たよう」と松山さんを評したコメントが紹介されると、「一番のほめ言葉です。僕がケガをして撮影を半年間中断させてしまったので、この日を迎えられて本当に嬉しい」と照れくさそうな笑顔を浮かべ、公私の(?)充実ぶりをうかがわせた。松山さんとの間に、共演の伊藤英明を挟んで立つ形となった小雪さんは、初のアクション挑戦をふり返り「右も左もわからず、ただただスタッフのみなさんのお力を借りてやらせていただいた。年を重ねてできないことにチャレンジして、克服するのは感慨深いものがあります。いい経験になりました」と満足げ。だが、司会者から今後もアクションに挑む?と聞かれると「楽しかったけど、考えながらやらせていただきます」と苦笑いだった。2人とは対照的に、伊藤さんは「僕はぶっちゃけ大変じゃなかった。松山くんは心身ともに大変そうでしたが僕は大変そうな顔をしていました。沖縄のおいしい料理とお酒を毎晩いただいて、撮影は充実していました」と飄々とした調子。壮絶なアクションシーンについての質問にも「沖縄の砂浜で撮ったんですが、いや暑かった。でも撮り終えないと崔さん(洋一監督)に殺されると思い、恐怖と闘いながらやりました」と冗談交じりに崔監督の鬼采配ぶりを吐露。それを裏付けるように、崔監督と初タッグとなった佐藤浩市も、「現場で監督の怒鳴り声が聞こえない日はないという、うわさにたがわない温厚で柔和な方でした」とユーモアたっぷりに“証言”。小林薫も「撮影で使った魚は本物で、スズキを200匹鹿児島から空輸したんですが、そのスズキさんに怒鳴っていました。『演技しろ!さっきはできていたじゃないか!』って。初めて見ましたね」と悪ノリ。崔監督は「言ってません」と釈明しながら、前日にカナダ・トロント映画祭から帰国したばかりとあって、本作が特別上映された様子を「カムイの術のところで場内が割れた。笑いとどよめきで。カナダ人はどういう人たちなんだろうと思った」と観客の反応の良さを面白おかしく報告。松山さんと2度目の共演となった大後寿々花は「今回の松山さんの顔つきが前と全然違いました」と現場の緊張感を伝えていた。松山さんと崔監督はこの日から23日まで全国27か所、31回の舞台あいさつ行脚をスタートさせた。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:カムイ外伝 2009年9月19日より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開© 2009「カムイ外伝」製作委員会■関連記事:松ケン&小雪、熱愛コメントはなくも類似メッセージを呼びかけ【どちらを観る?】愛か自由か?松ケン『カムイ外伝』VS小栗旬『TAJOMARU』松山ケンイチ『カムイ外伝』インタビュー 孤高のヒーロー誕生の陰にあった挫折、恐怖ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!松山ケンイチ、忍術で壁渡りも何のその?崔洋一「カムイは彼しかいない!」
2009年09月19日映画『カムイ外伝』のプレミアイベントが13日(日)、東京・新宿区内で行われ、熱愛が報じられている主演の松山ケンイチとヒロインの小雪が揃って姿を見せ、ファン約5,000人の熱視線を浴びた。今年4月に週刊誌でデートをキャッチされて以降、何度か熱愛を報じられ、5月に行われた同作の製作報告会見に続いて公の場に揃って出席するのは2度目。だが、ツーショットや熱愛に関するコメントはなかった。19日(土)の初日を目前に控えたイベントで、この日開催された今年スタートの映画祭「シネ・フェスタ新宿」の第1回作品に同作が選出されたことから、史上初の試みで同区内のメインストリート、新宿通りに全長70メートルのレッドカーペットが敷かれた。松山さんらキャスト陣と崔洋一監督は、カーペットの両脇に集結した観客が求める握手やサインに応じるなどのファンサービス。松山さんは「1か月間訓練して1か月半で撮るような映画が多いですが、今回は撮影前に1年間、アクションの訓練をして、約1年間かけて撮影しました。すごく稀なことです。説得力のある動き、キャラクターになっていると思います。40数年前の原作の映画ですが、いま必要だから生まれたもの。みなさんにとって必要であったということになれば幸せです」と凛々しさを増した表情。真っ赤なワンピースをスレンダーなボディでしっとり着こなした小雪さんも「アクションもそうですが、初めての挑戦がたくさんあった作品で、自分の中で苦しい思いもしましたが、いま、ふり返ると人生の中でいろいろ勉強になる点がありました。普段生きていく中や生活する上で何か指針になるような感じ方をしてもらえたら嬉しい」。揃って真摯なメッセージを呼びかけた。特設ステージからの退場時、小雪さんに続き松山さんが去ろうとして、2人がこの日もっとも接近する場面が。だが崔監督が松山さんの手首をつかんで足を止めさせて“ツーショット”を阻止。松山さんと2人でバンザイポーズを取り、再度観客に向かって感謝の気持ちを示した。自身、青春時代を過ごし、自作の舞台にするなど新宿と縁の深い崔監督は「私にとって大変意味を持つ場所です」と感慨深い表情を見せながら「カムイとカムイを取り巻く人々のドラマは、何かいまの我々の胸を打つものがあると思う」と思い入れたっぷりに語った。一方、主題歌「Alive」を歌う歌手の倖田來未も胸元露わなセクシードレスで来場し、「新宿には買い物でよく来ますが、今日は全然違う雰囲気。日本でもハリウッド(のプレミアイベント)のようなことができるんだなと思いました」と興奮しきり。香港のスター俳優、イーキン・チェンも松山さんとは別の年齢層の黄色い大歓声を浴び、「日本の作品には初参加しました。手裏剣や剣術の特訓を受けて臨みました、その辺りを観て」と甘いイーキン・スマイルを振り舞いていた。本作は、漫画家、白土三平氏の代表作を原作に、忍者の掟を破り組織を追われた抜忍・カムイが生死を分かつ闘いを繰り広げながらも生き抜こうとする姿を描く時代劇。9月19日(土)より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:カムイ外伝 2009年9月19日より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開© 2009「カムイ外伝」製作委員会■関連記事:【どちらを観る?】愛か自由か?松ケン『カムイ外伝』VS小栗旬『TAJOMARU』松山ケンイチ『カムイ外伝』インタビュー 孤高のヒーロー誕生の陰にあった挫折、恐怖ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!松山ケンイチ、忍術で壁渡りも何のその?崔洋一「カムイは彼しかいない!」松ケン×クドカン登場!『カムイ外伝』完成披露試写会に50組100名様ご招待
2009年09月14日芥川龍之介の短編「藪の中」を大胆に脚色し、映画化した『TAJOMARU』が9月12日(土)に公開を迎え、都内で舞台挨拶が行われた。主演の小栗旬を始め、柴本幸、田中圭、やべきょうすけ、松方弘樹、萩原健一に中野裕之監督、山本又一朗プロデューサーが顔を揃え、会場は大きな盛り上がりを見せた。劇場の後方扉から小栗さんらが登場すると、会場を埋めつくした女性ファンの黄色い声援が会場全体に響き渡った。握手を求めるファンをかき分けて壇上に上った小栗さんは「おはようございます。(壇上に到着するまで)結構、長い道のりでしたね」と笑顔で挨拶。司会者からは、劇中で小栗さん扮する多襄丸(=直光)が見せる“泣き”の演技についての質問が飛んだが、小栗さんは「あれはだいたい、目薬です。隠れてこっそりね(笑)」ととぼけた。監督によると「旬くんもすごかったけど、幸ちゃんはもっとすごかった。旬くんは負けず嫌いなので、幸ちゃんが泣くと旬くんも泣き返す、といった感じでした」と明かした。その柴本さんは劇中で描かれる“愛”の形について「現代ではこんな愛は、なかなかないので、特別な経験をさせてもらいました。直光のダイレクトな愛を私自身(=阿古姫)は直接的に受け止めるわけではないので、(演じながら)複雑な思いでした」とふり返った。松方さんは、小栗さんの印象を尋ねられ「初日にお会いして、くそデカいのに、顔が小さいなぁって思いました。(小栗さんは)集中力が素晴らしく、楽しい撮影でした」と語った。本作でスクリーンに復帰した萩原さんは「プロデューサーも監督も環境づくりが非常にお上手でした。映画作りというものが変わったことを肌で感じましたね。“ジャパニーズ・ニュー・シネマ”の幕開けです!」と高らかに宣言。田中さんは、これまでのイメージとは打って変わって、悪役に挑戦したが「演じているときは難しくて、迷いながらみなさんとキャラクターを作り上げていきました」と語り、事務所の先輩である小栗さんとの共演については「役を通してでしか、旬くんのことを『貴様!』なんて呼べませんからね(笑)。そういうところも楽しみでした」と明かし会場を沸かせた。やべさんからは「小栗くんが圭くんにダメ出ししてる姿が忘れられません。圭くんは酒が強くないので、少し飲むと顔全体が真赤になって、鼻だけ白いコアラみたいになるんです。小栗くんはそれを見て『お前、また飲んでるのか?飲む時間あったら台本読め!』って言ってましたね」との証言が。小栗さんは、苦笑交じりに「圭が(酔って)廊下で寝ていたことがありました」と明かし、やべさんも「しかも、旬の部屋の前でね(笑)」とさらにダメ押し。先輩たちによって明かされた、田中さんの意外な姿に会場は笑いに包まれた。最後は客席をバックに写真撮影が行われ、映画の船出に満員の客席からは大きな拍手が贈られた。『TAJOMARU』は丸の内ルーブルほか全国にて公開中。■関連作品:TAJOMARU 2009年9月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009「TAJOMARU」製作委員会■関連記事:【どちらを観る?】愛か自由か?松ケン『カムイ外伝』VS小栗旬『TAJOMARU』『TAJOMARU』小栗旬「女の人の気持ち?一生わかんないと思うな…(笑)」「何があってもおれがお前を幸せにする!」小栗旬『TAJOMARU』本編映像が到着ショーケン、東大で復活の怪気炎!“東大特別講師”小栗旬が考えるリーダー像とは?小栗旬主演の最新作!『TAJOMARU』試写会に50組100名様をご招待
2009年09月12日いま、時代劇映画のヒーローに熱い視線が注がれている。日本映画界を牽引する若手実力派、松山ケンイチと小栗旬がそれぞれ主演を張る『カムイ外伝』と『TAJOMARU』だ。伝説のコミックと言われる白土三平の漫画が原作の『カムイ外伝』は、忍者の掟を破り組織から追われる抜け忍の“カムイ”が、追忍に執拗に追われながらもたった独りで生き抜く姿を描いたアクション・エンターテイメント。「カムイ役はこの男しかいない」という崔洋一監督のラブ・コールに、松山ケンイチは「日本人に生まれたからにはできるだけ時代劇に出たい」と応え、初めて激しいアクションに挑んだ。日本の忍者の存在は世界中でも広く知られ、数多くの漫画、アニメ、実写で描かれてきたキャラクターではあるが、この『カムイ外伝』がこれまで描かれてきた忍者と一線を画するのは、リアルな忍者であること。人並み外れた身体能力や必殺技を持っているものの、リアルさからかけ離れていないからこその面白さがある。それを成し得たのは『血と骨』や『クイール』で知られる崔監督の演出と宮藤官九郎による脚本の力も大きい。ただ、ドラマティックなストーリーを期待して間違いないこの2人がタッグを組んでいるだけに、VFX(視覚効果)があと一歩という欠点が浮き彫りに…。が、そこは大目に見て、非の打ち所のない松山ケンイチの忍者を堪能してほしい。生きることとは何かを深く追求した『カムイ外伝』に対して、『TAJOMARU』は愛のためにすべてを懸けた男の物語だ。『クローズ ZERO』で男も惚れる男としてその存在感を焼き付けた小栗旬が、今回は愛する女性のために地位も名誉も名前も捨て命を懸ける男・多襄丸を熱く演じている。多襄丸とは黒澤明監督作『羅生門』の原作として知られる芥川龍之介の短編小説「藪の中」に登場する人物で、本作は多襄丸を主役に据えた完全オリジナル・ストーリーとなっている。何不自由ない家柄に生まれた男が大盗賊・多襄丸として生きることを選ぶのだが、その背景には、血肉を分けた兄、弟のようにかわいがってきた家臣、そして心底愛した女性の裏切りがあった…。その不幸度とどんでん返しは上質なメロドラマといったところ。というわけで、小栗旬は泣いて泣いて泣きまくり!自他共に認める役者馬鹿ゆえに、感情高ぶる泣きのシーンごとに女性は多4.丸に惚れること必至。また、監督が中野裕之という点では、映像美やロック感も見どころだ。男性的にはもう少しアクション・シーンがあった方が…という懸念がなきにしもあらずだが、最終的に小栗旬の名演技にノックアウトされるので安心を。自由を求めた男・カムイと、愛を求めた男・多襄丸。あなたが今求めているヒーローはどっち?(text:Rie Shintani)■関連作品:カムイ外伝 2009年9月19日より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開© 2009「カムイ外伝」製作委員会TAJOMARU 2009年9月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009「TAJOMARU」製作委員会■関連記事:松山ケンイチ『カムイ外伝』インタビュー 孤高のヒーロー誕生の陰にあった挫折、恐怖『TAJOMARU』小栗旬「女の人の気持ち?一生わかんないと思うな…(笑)」「何があってもおれがお前を幸せにする!」小栗旬『TAJOMARU』本編映像が到着ショーケン、東大で復活の怪気炎!“東大特別講師”小栗旬が考えるリーダー像とは?ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!
2009年09月11日しばしの沈黙。言葉を探しながらゆっくり、ゆっくりと答えが返ってくる。インタビューの最中に何度となく見せたそんな様子からも、彼がいかに強い思いで『カムイ外伝』に臨んだかが伝わってくる。そして決して簡単な役ではなかったことも――。ひとたび見たら忘れられない個性的な役柄を演じ続ける松山ケンイチ。特筆すべきは漫画、小説などを原作とする作品への出演の多さ。原作を持つ作品の宿命として、常に映画化そのものや、配役を疑問視する声にさらされながら、彼は己の演技でそうした声に対して答えを出し続け、映画の公開後には批判を称賛へと変えてきた。本作で演じたのは、白土三平が生んだ漫画史に残るヒーロー。いかにして彼はカムイへと“変身”を遂げたのか?闘う“70年代”に魅力「実は、いまの時代にあまりない題材だと思う」松山さん自身が感じたこの作品の魅力を尋ねると、原作が発表された“70年代”という時代をキーワードとして挙げてくれた。「70年代前半って、僕は生まれてもいないんですが、この頃の作品って“闘うこと”を題材にしたものが多い気がするんです。それは、実はいまの時代にはあまりないものだと思うし、これまで自分の中になかった価値観に触れて、すごく新鮮な気持ちになりました」。では、映画への出演を決める上で大切にしていることは?そんな質問を「仕事を選ぶほどはオファーはないですよ(笑)」とかわしつつ、何者かを“演じる”ことの面白さをこう表現する。「そのキャラクターが、自分にはないものや理解できない部分を持っていると、演じてみたくなりますね。逆に、絶対に自分にしか出来ないようなキャラクターにしたいという思いもあります。そうやって、常に挑戦しながらキャラクターを作り上げていくということを、どこかで意識しているのかもしれません」。このあたりに、原作に負けないキャラクターを作り上げていく秘密がありそうだ。だが、今回のカムイという役に関してはこれまでに演じてきた役とは勝手が違った。「これまでは、自分がそのキャラクターであるということを100%信頼して演じていました。でも、今回に関しては明らかに違う気持ちで生きているキャラクターで、時代も異なる。自分と似ている部分が全くなくて、“向き合う”ということが出来なかった。常にどこか疑心暗鬼になっていて…撮影中に挫折感や『この役を演じ続けることはできないんじゃないか?』という恐怖を感じたのも初めてのことでした」。ケガの功名?カムイと同じく“追い詰められた”精神状態加えて、撮影現場でケガを負ったという事実も、重圧となって松山さんを苦しめた。「肉体的にももちろんですが、もう二度とケガで撮影を中断させるわけにはいかない、という変な精神状態で。カムイと似ている部分が全くないって思っていましたが、“追い詰められる”という意味では同じでしたね。逆に、なろうと思ってもなかなかそんな精神状態になれるわけでもないので……それが良いのか悪いのかわからないですけど(苦笑)」。それでは、クランクアップの瞬間はさぞかしホッとしただろうと思いきや、「そういう気持ちもあんまりなくて。自分がカムイを演じてどうだったんだろう?って思いがいまだに続いてますね」。そこが松山さんらしいと言えばそうなのだが…。最後に、松山さん自身が好きなシーンを聞いてみた。例によってしばらく沈黙を置いて出した答えは、激しいアクションの場面ではなく、意外なシーン。「やはりこの作品は、アクションだけでなく人間ドラマがすごくしっかりしてるんです。すごく悲しい人間ドラマですけど。(小雪さん演じる)スガルとのシーンで『おれは(刺客の)追忍ではなく、抜け忍だ』って正直に打ち明けるんですが、スガルは『いや、お前は追忍だ』と拒否する。そこはカムイの不器用さと忍びの世界の厳しさ、社会の厳しさが感じられる良いシーンだな、と脚本を読んだときから思ってました」。10月公開の『カイジ 〜人生逆転ゲーム〜』、そして来年は『ノルウェイの森』と本作と同じく原作モノの公開が控えるが、本作を観れば「この役を松山ケンイチに!」という監督たちの思いが理解できるはずだ。(photo:HIRAROCK)■関連作品:カムイ外伝 2009年9月19日より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開© 2009「カムイ外伝」製作委員会■関連記事:【どちらを観る?】愛か自由か?松ケン『カムイ外伝』VS小栗旬『TAJOMARU』ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!松山ケンイチ、忍術で壁渡りも何のその?崔洋一「カムイは彼しかいない!」松ケン×クドカン登場!『カムイ外伝』完成披露試写会に50組100名様ご招待倖田來未「新しい自分に挑戦したい」『カムイ外伝』で日本語オペラを歌う!
2009年09月11日忍者の掟を破り、抜忍という過酷な運命を自ら選んだ男、カムイ。白土三平による傑作漫画「カムイ外伝」で描かれたこの伝説のヒーローが、名匠・崔洋一といまをときめくヒットメイカー・宮藤官九郎のタッグにより、遂に実写映画化された。9月の公開に先駆けて、7月22日(水)、本作の完成披露試写会が開催され、上映前に主演の松山ケンイチ、宮藤さん、そして崔監督の3人が登壇、トークを繰り広げた。一昨年の11月にクランクインしてから約1年、紆余曲折の撮影を経て、先月ようやく完成を遂げた本作。崔監督は、長い制作期間を「『カムイ外伝』という映画の宿命から、天は我々に時間というものを与えてくれた」とふり返る。今回、宮藤さんを脚本に起用した理由を尋ねると「宮藤官九郎の持つ異端のエッジが好きで、それを掛け合わせることによる化学反応が力になると確信。それで強烈にお願いしました」と語った。さらに、カムイ役をやれるのは「松山ケンイチしかいない」と断言する監督。「松山ケンイチがこの作品に参加してくれなかったら『カムイ外伝』はやめるつもりだった」と、惚れこみようを明かした。これに対し、松山さんは「崔監督は、僕の周りではすごく怖がられてた存在でビビッてたんですが、最初の衣裳合わせのときに『じゃ、ケンちゃんこれ着てみて』と言われて(笑)。そのときから安心して、一番心を預けられる存在になりました」と巨匠との仕事をふり返った。宮藤さんは脚本化にあたり、「カムイ外伝」だけでなく前作の「カムイ伝」まで、膨大の量の原作を読むところからスタートしたとのこと。これまでの作風とは一線を画す超大作に挑んだことについて、「いままでやってきた作品の流れとは明らかに違うので、最初はなかなか掴めなくて苦労しましたが、それは自分でも望んでた部分でもあって、とにかくいろいろ(脚本を)書き直しました」と苦労も滲ませた。本作りをふり返り、「生きるために殺るという、カムイの生きることに対する執着が新鮮で、その答えを探すための本作りでした」と語った。松山さんも初の本格アクションに向けて、約1年かけてトレーニングを行ったが、その完成度は崔監督曰く「助走つければ、壁を横走りできますよ。全然忍者じゃん、役者辞めてもいけるくらいにかっこいいです」とのこと。宮藤さんからも「“あ、カムイだ”と。子供から大人に変わったときのカムイのゴツゴツした感じに近くて、(出演に)大賛成でした」と絶賛を受け、照れくさそうな表情を浮かべた。さらに、原作者の白土さん本人にも「本物だ」と言わしめたという松山さん。「出来上がったキャラクターと向き合っていくのに、気持ち的に不安定になることもありましたが、最後に白土先生にそう言ってもらえて、やらせてもらって良かったと心から思った」と当時の感動を明かした。そして、崔監督から「ケンイチの完全無欠なスーパーマンでない、これからのヒーローとしてのカムイ像をしっかりと見届けていただきたい。本当に、松山ケンイチはカムイです、カムイが松山ケンイチです」とダメ押しのメッセージが贈られ、最後には、達成感に満ちた笑顔で3人そろって万歳ポーズでイベントを締めくくった。『カムイ外伝』は9月19日(土)より全国にて公開。■関連作品:カムイ外伝 2009年9月19日より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開© 2009「カムイ外伝」製作委員会■関連記事:松ケン×クドカン登場!『カムイ外伝』完成披露試写会に50組100名様ご招待倖田來未「新しい自分に挑戦したい」『カムイ外伝』で日本語オペラを歌う!松ケン、小雪の支えも得て過酷な忍者アクションを克服「自身で最高の演技が出来た」
2009年07月23日青森県出身の横浜聡子監督が同郷の松山ケンイチを主演に迎え、青森を舞台に津軽弁で紡いだ奇想天外な愛の物語『ウルトラミラクルラブストーリー』。6月6日(土)に本作が全国公開を迎え、都内の劇場で行われた舞台挨拶に、横浜監督に松山さん、共演の麻生久美子が登壇した。麻生さん扮する町子に一直線の主人公・陽人を演じた松山さんは「監督が持っている世界観は、ジャンル分けできない新しさがあり、挑戦する気持ちで演じました」とふり返った。地元・青森へ凱旋を果たしたが「東京にいると土をいじることってなかなかないので、ちょうどマネージャーに『土をいじる役とかないかな』と話していたんです。そんなときにちょうどに今回のオファーが来た」とのこと。「ホームという感じで、だからこそ全てを出し切って最高のものを作りたい、という気持ちで臨みました。実際の撮影ではリラックスして、楽しくやれました」と笑顔を見せた。そんな松山さんに、麻生さんの印象を尋ねると「素朴」という答えが返ってきた。「自然体で(互いの)距離が近いんです。誰でも安心させてくれる空気を持っている方で、今回のお話でも陽人のエネルギーを自然に受け入れました。(俳優の)みなさんが、麻生さんと仕事がしたいとおっしゃる理由がよく分かりました」と大絶賛。さらに現場でのエピソードとして松山さんは「ロケ地から、僕の地元まで片道2時間くらいあるんですが、麻生さんに地元にある僕の好きな定食屋の話をしたんです。そしたら、麻生さんは、自分が休みの日にわざわざ往復4時間かけてその定食屋に行って、しかも撮影中の僕のところにその定食を持ってきてくれたんです」と明かした。「おいしかったですよ。サービスしてもらいました」と笑顔で語る麻生さん。逆に松山さんについて聞いてみると「松山さんこそ素朴な方です。いままでに会ったことのないタイプで、ウソがなく、芝居に入ると人が変わるんです」という答えが返ってきた。さらに、松山さんへ別の質問が投げかけられたが、松山さんが話している最中に、隣りの麻生さんがなぜかモゾモゾと…。「(ブレスレットが服に)引っかかった…(苦笑)」(麻生さん)とのことだが、松山さん曰く、麻生さんが話を中断させるのは3回目。「1回目はくしゃみ、2回目はブレスレットを落として…これで3回目ですよね!素朴なんだから全くもう…(笑)」となぜか愛情たっぷりの口調で突っ込み、会場は笑いに包まれた。横浜監督は、作品に込めた思いについて「両想いになれるか、片想いか勝負っていう感じです」と力強く語った。『ウルトラミラクルラブストーリー』はユーロスペース、シネカノン有楽町2丁目、シネマート新宿ほか全国にて公開中。■関連作品:ウルトラミラクルラブストーリー 2009年5月30日より青森松竹アムゼほかにて先行上映、6月6日よりユーロスペース、シネカノン有楽町2丁目、シネマート新宿ほか全国にて順次公開© 2009「ウルトラミラクルラブストーリー」製作委員会■関連記事:五月病?ならばコレを観よ! vol.2『ウルトラミラクルラブストーリー』麻生久美子、松山ケンイチの豹変ぶりに驚愕!監督「津軽弁に耳をすませて」幸運!?の“ジリ貧”『インスタント沼』特製マグカップを2名様にプレゼント「出たとこ勝負(笑)!」麻生久美子が30歳を前に迎えた岐路と出会いとは?松山ケンイチ、津軽弁ラブストーリーで故郷・青森へ凱旋!主題歌も100sに決定
2009年06月09日