松田龍平が主演する松尾スズキ監督の最新作『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』の舞台あいさつ付プレミアム上映が、2月20日(金)に札幌シネマフロンティアで行われる。本作は、同時期に開催される『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015』のオープニング招待作品に決定した話題作だ。その他の写真映画は、いがらしみきおの人気漫画『かむろば村へ』を原作に、ジヌ=銭と決別して生きることを宣言した主人公が、なにも売らず、なにも買わずに生活しようとする姿を描くスラップスティックコメディ。札幌シネマフロンティアで行われる舞台あいさつ付プレミアム上映には、松田、松尾スズキ監督が登壇する。チケットは、プレリザーブ(先行抽選)が1月31日(土)より受付開始。一般発売は、2月7日(土)よりスタートする。『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015』2月19(木)から2月23日(月)まで開催『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』舞台あいさつ付プレミアム上映2月20日(金)会場:札幌シネマフロンティア18:00の回上映前/舞台あいさつ登壇者(予定):松田龍平、松尾スズキ監督料金:2000円(税込)プレリザーブ:1月31日(土)11:00AM~2月4日(水)11:00AMまで一般発売:2月7日(土)10:00AMより
2015年01月29日松尾スズキが監督を務め、『恋の門』以来10年ぶりに松田龍平とタッグを組む映画『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』の特報が解禁された。『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』特報映像本作は、いがらしみきおの人気漫画『かむろば村へ』を原作に、ジヌ=銭と決別する宣言をした主人公が、なにも売らず、なにも買わずに生きていこうとする姿を描くスラップスティックコメディ。松田が演じる主人公は、現金に触るだけで失神してしまう“お金恐怖症”になってしまった銀行マン・タケ。前代未聞の深刻な病を患った彼は、銀行の仕事を続けられなくなり、逃げるように山奥にある小さな村・かむろば村へ転がり込む。そこでタケは「一銭も使わずに生きていく」と宣言するも、村人たちは突然やってきて妙なことを口走る青年を奇異な目で見る。このほど公開された特報映像には、クセの強い村の住人を演じる阿部サダヲ、松たか子、二階堂ふみ、西田敏行、松尾スズキらも登場。病院も学校も警察もない過疎の村で、現代の生活に必要不可欠な携帯、電気、そしてお金を使わず、タケはどのように生活していくのか? 毎作、観客をアッと驚かせる設定とキャラクターを用いて、観る者の常識や虚栄心や嘘を容赦なくはぎとってきた松尾スズキが“ジヌ=銭”を使ってどんな世界を作り出し、どんなメッセージを描き出すのか気になるところだ。『ジヌよさらば~かむろば村へ~』2015年4月4日(土)より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー
2014年12月26日○フィクションを認めないシリアで組織的テロを繰り返す「イスラム国」での戦闘参加を目指した北大生(休学中)が、「私戦予備・陰謀の容疑」という聞き慣れない罪状で公安の取り調べを受けました。「交戦権」は国権により行使されるもので、そこらの個人が「宣戦布告」をされても迷惑なので、抑止警告するために用意されている法律です。日本では憲法で「交戦権」を放棄しているので、違和感を訴える有識者もいましたが、世界的には常識的な法律です。騒動は図らずも「日本の非常識」を炙り出しました。さて、その北大生ですが、シリアでの同行取材を目論んでいた、ジャーナリスト常岡浩介氏の取材に「僕は今日本の中で流通しているフィクションというものにすごく嫌な気持ちを抱いていて、向こう(シリア)のフィクションの中に行けばまた違う発見があるのかなと、まあ、それぐらいですね」と動機を語ります。これらの発言から「自分探し」と指摘する声もあり、当初は筆者もそう感じていましたが、取材をすすめるにつれ、考えを改めます。北大生が日本社会への不満を認識できるのは「自分」があるからです。むしろ彼らは「自分」をもっているのです。それが厄介であり、今後も同種の事件発生が危惧されます。○SNSの正体北大生とシリアをつなげたのはSNSです。シリアに渡りをつけたとされる元大学教授はもちろん、東京での住居を提供した人物との接点もSNSです。そしてその「イスラム国」もSNSにより戦闘員を集めています。SNSとは特殊な思想、環境をもった人々の巣窟なのでしょうか。もちろん、違います。SNSのすべてを床一面に並べて上から眺めれば、そこに拡がるのは世界の縮図です。リア充もいればネット民もいて、ガガ様やジャスティン・ビーバーに、有吉弘行、AKB48の神8もいます。ただ、一般的なインターネットと比較したとき、同じ価値観の人が集まりやすい構造になっているがSNSです。生活に不満を持つものらが匿名の「2ちゃんねる」で毒を吐き、Facebookで「良い人自慢」をするように、「イスラム国」に興味を持つものが互いに吸い寄せられます。裏返せば「価値観という自分」を持っていなければ、SNSで同じ趣味の人に出会うことはありません。世界中の多様な価値観と巡り会える空間を「インターネット」とするなら、似た価値観を持つものが集い、狭い空間に引きこもるSNSは「インターネット0.2」といえます。○ベジタブル王子、現る先に「彼ら」としたのは誤植ではありません。シリアの反政府組織で戦闘参加したとカミングアウトした鵜澤佳史氏にも通じます。彼は朝日新聞その他の取材に「極限で戦いたい」と理由を語りました。主体的に「戦闘」を欲する「自分」のために渡航したのです。決して中東の砂になることを求めたわけでもありません。在学中に起業した会社を譲ってまでの計画ながら、参加した戦闘で怪我をすると、安全で医療設備も充実した日本に帰国して治療を受け、そのまま日本に残っているのですから。朝日新聞の記事によれば、鵜澤佳史氏が起業した会社を売却したのは「2012年秋」となっています。ところがその前年"1月25日ベジタブル王子、現る。"としてテレビ朝日の番組で、同局の松尾由美子アナウンサーの取材を受けています。また、放送から10日後の2011年の2月5日には「認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター」の「ビジネスプラン・コンペティション」で起業支援対象者に選ばれ、幾ばくかの援助を得ています。その会社を、翌年にはしれっと売り渡したということです。他人の助け、応援を得ながら、あっさりと捨てられるのは「自分」をもっていなければできることではありません。あるいは事業が順調でなかった可能性もあります。だとしても「ひらり」と逃げ出せたのは、「自分」だけを愛している証拠です。○真打ち登場彼「ら」の最後は、いまだ安否不明な湯川遙菜氏です。「民間軍事会社」の経営者としてシリアに渡り、イスラム国に拘束されました。一般的に邦人が「被害者」とされる事件は、その人柄や来歴が報じられるものですが、湯川遙菜氏に限っては、ほとんど触れられていません。それも仕方がないでしょう。彼は「男装の麗人」「東洋のマタハリ」と呼ばれた「川島芳子」の「生まれ変わり」と広言。かつて営んでいた「ミリタリーショップ」の経営に失敗した失望から、自ら自身を切り落とし「正行」という男性名から「遙菜」に改名しています。なんでも「セクハラ」に発展する時節柄、詳報はリスクが高いのです。性別変更とは、これまた強烈な「自分」への執着です。三者三様ながら、みな「自分」を持っています。すると彼らが、シリアを目指した真の理由が浮かび上がってきます。自己顕示欲を満たしてくれない日本社会への復讐。「俺様(自分)」をないがしろにした、というより、大切にしなかった(成功させなかった)日本社会への復讐「リベンジ0.2」です。他人の迷惑を省みない自己顕示欲が、彼らを動かしています。だから、国益を損ねる可能性など考えることなどなく、本人らとみられるSNSに、反省の弁を見つけるのは困難です。あるテレビ番組で「シリア人」が語っていた言葉を、彼らには捧げます。「日本人は、シリアにシリア人を殺しにこないでください」○エンタープライズ1.0への箴言「傲慢な自己顕示欲を優先させて恥じない人が増えている」宮脇 睦(みやわきあつし)プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。営業の現場を知る強みを生かし、Webとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供している。コラムニストとして精力的に活動し、「Web担当者Forum(インプレスビジネスメディア)」、「通販支援ブログ(スクロール360)」でも連載しているほか、漫画原作も手がける。著書に『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)がある。最新刊は7月10日に発行された電子書籍「食べログ化する政治~ネット世論と幼児化と山本太郎~」筆者ブログ「ITジャーナリスト宮脇睦の本当のことが言えない世界の片隅で」
2014年10月28日(画像は学研パブリッシング プレスリリースより)ますます美ボディ!釈由美子綺麗で美しいプロボーション、そしていつも新しいことに挑戦する釈由美子さん。最近発刊された「釈ボディ」では、人生発の「手ブラ」を披露し、話題を集めています。そんな釈さんを表紙に起用したFYTTE(フィッテ)1月号が人気です。同誌では、年齢とともにますます美しくなる彼女のプロポーションに迫ります。彼女の美と健康についての考え方、ありのままを受け入れられるようになってきた心境など、彼女の素の魅力が満載です。特集は、人生を変えたダイエット!今回の目玉特集は、ダイエット。どの雑誌でも特集が組まれるダイエットですが、FYTTEのそれは一味違います。12人のダイエット成功者の平均マイナス体重は、なんと20キロ!何をしてそんなにやせることができたのか?人生を変えたダイエット方法が次々と明らかにされます。ウレシイとじ込み保存版また、とじ込みの「代謝美人をつくる温活ブック」は必見。これから寒くなって代謝が落ちやすいシーズンをむかえます。体を温めるノウハウをしっかり学べる保存版です。さらには、秋元才加さん、安めぐみさんら有名タレントさんのスタイルキープ法も公開されています。何かと脂肪のつきやすいシーズンですが、FYTTEを片手に美ボディにトライしてみてはいかがでしょう。【参考リンク】▼学研パブリッシング プレスリリース
2013年11月27日高橋克典、坂口憲二、釈由美子らが出演する舞台『十三人の刺客』が8月3日(金)東京・赤坂ACTシアターにて開幕する。初日に先立ち前日の8月2日、公開稽古と会見が行われ高橋、坂口、釈が登場した。『十三人の刺客』チケット情報本作は1963年に片岡千恵蔵主演で映画化され、2010年には三池崇史監督の手によりリメイク版も作られた同名作品を初めて舞台化したもの。幕閣への昇進を控えた暴虐な藩主をめぐる武士たちの激しい攻防を描いた集団抗争時代劇の決定版と名高い傑作劇。藩主暗殺の密命を受けた13人の刺客のリーダー・島田新左衛門に高橋、彼と対立する御用人をつとめる鬼頭半兵ヱに坂口が扮する。また、舞台オリジナルのキャラクターとして新左衛門の妻・奈緒を釈が演じる。会見で高橋は「舞台は13年ぶりですが、初心で臨んでます。精一杯、いっぱいいっぱいやってます」と意気込む言葉とは裏腹に余裕の表情。これが初舞台となる坂口が「初めてなんで、失敗を恐れず思いきってやりたい」と緊張の面持ちで答えると、すかさず「坂口くんは大変ですよ。ずーっと殺陣をやってますから」と楽しそうにいじる高橋。舞台の仕上がりについては自信たっぷりに「ほんとに面白い舞台になっていると思います。多分『サラリーマン金太郎』より面白いと思います」と高橋自身のヒットドラマを引き合いに出すほど。横から坂口が「どっちも面白いです」とフォローを入れる一幕も。また、この舞台の見どころのひとつ、ラストの壮絶な死闘シーンについて坂口は「最後の長めの殺陣では血のりも使うので、滑ったりしないよう怪我には気をつけたい」と表情を引き締める。そんな様子を見て釈は「映像を見たとき、(殺陣シーンを)どうやって舞台化するんだろうと思ったんですけど、実際生で見る立ち回りは本当に迫力があって、最初のリハーサルの時号泣しちゃったんです」とその凄まじさを語った。高橋は「生の舞台で俳優たちがやる醍醐味を味わっていただけたら。釈由美子好きの方は(釈の)写真集を持ってきて、刺激的なページと目の前にいる釈さんと見比べながら見ると楽しいかと」と語り、笑いを誘っていた。演出はマキノノゾミ。出演はほかに川村陽介、青柳翔、庄野崎謙、山口馬木也、水橋研二、春海四方、花王おさむ、小林勝也、袴田吉彦、西岡徳馬ら。公演は8月3日(金)から18日(土)まで東京・赤坂ACTシアター、その後8月21日(火)から29日(水)まで大阪・新歌舞伎座で上演する。チケットはいずれも発売中。
2012年08月03日1991年に悪人会議プロデュースとして上演され、1998年には日本総合悲劇協会公演として再演、演劇界を超えてカルチャーシーンに衝撃を与えた松尾スズキ(作・演出)の『ふくすけ』。薬剤被害や宗教ビジネス、テロ行為に没入する人々など、世紀の変わり目を経てなお“今の物語”であり続け、生温かいヒューマニズムをも笑いつくす伝説的作品だ。実に14年ぶりの再々演となる今回は、古田新太や多部未華子、大竹しのぶら豪華メンバーに、阿部サダヲ、皆川猿時、平岩紙ら大人計画の劇団員も出演する最強のキャスティング。某日、宣伝写真撮影中の都内のスタジオで松尾の話を訊いた。『ふくすけ』チケット情報スタジオに到着すると、ちょうど古田が撮影中。劇中ではさえない中年男を演じる古田だが、撮影は作品自体のビジュアルイメージということで、ネックレスを胸元にチャラチャラと光らせた服装で不敵に立つ。見ている松尾から思わず「脂が乗ってるよね」という言葉が漏れ、その圧倒的な存在感にスタッフ全員が引き込まれる。次に衣裳を身につけた阿部がフラリと現れ、スタジオの中央へ。指の爪をかじりながらカメラに視線を向ける様子はどこまでが阿部自身で、どこからが阿部が演じるフクスケなのか分からないほど。キュッと細められた阿部の瞳を見ているうちに、本番で見られるであろうフクスケの物語が俄然楽しみになってきた。今回のキャストについて松尾に訊くと、「あえての地味な男の役を見たかった古田さんに、絆と尊敬を感じている大竹さん。毒々しい舞台に透明感を放ってくれるであろう多部さんと、理想のキャスティング。あとは、フクスケの哀しみを出せるのはこいつしかいねぇな、と阿部(笑)」との答えが返ってきた。その最強キャストで迎える14年ぶりの上演については「初演はバブル景気の頃で、世の中の浮かれ気分に対する20代の自分の“怒り”を込めて作っていたんです。でも今は状況が違う。日本全体が不景気だし、発散しきれない怒りや諦めとかで覆われてるでしょう。実は前回、30代後半で再演した時に、初演とは別の手応えを客席から感じたんです。“怒り”って人間の根源的な部分だと思うし、年代によっても感じ方は違ってくる。だから40代最後に演出する今回、『ふくすけ』を通して感じられる怒りを普遍的なものとして受け止めてもらえるかどうか。それを見極めたいという思いがあります」と語った。生の舞台はリアルと地続きだからこそ、そのときどきに形を変える。本作が常に“事件”であり続ける理由を、ぜひ劇場で確かめてほしい。公演は8月1日(水)から9月2日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーン、9月6日(木)から13日(木)まで大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!にて上演される。なお、チケットは東京・大阪とも6月3日(日)10:00より一般発売開始。また、チケットぴあではWEB先行抽選を東京公演は5月24日(木)11:00まで、大阪公演は5月23日(水)11:00まで受付中。取材・文佐藤さくら
2012年05月22日