9月1日(木)に公開となる、のんが主演の映画『さかなのこ』より柳楽優弥演じる幼なじみ・ヒヨを捉えたメイキング映像と場面写真が公開となった。本作の原作はさかなクン初の自叙伝『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』(講談社刊)。子供の頃からお魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでを描いた原作を、劇作家や映画監督でもある前田司郎が、フィクションも織り交ぜながら沖田修一監督と共にシナリオとして大胆にアレンジした。前田と沖田監督は『横道世之介』以来のタッグとなる。主演を務めるのは、のん。子供のように天真爛漫で好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公“ミー坊”を、性別の垣根を越え生命力いっぱいに演じている。そんなミー坊の幼なじみであり、学生時代も大人になってからもお互いの人生に関わっていくヒヨを演じているのが、柳楽優弥。是枝裕和監督『誰も知らない』で日本人初となる第57回カンヌ国際映画祭・最優秀男優賞、当時14歳・史上最年少での受賞。鮮烈なデビュー以来、数々の話題作で重要な役どころを務め、昨年ビートたけしの自伝小説を映画化した『浅草キッド』で見せたビートたけし役の凄まじい演技への大反響も記憶に新しく、いま最も目の離せない俳優の一人だ。柳楽が演じるヒヨは、幼少期はおさかな好きでみんなと違うミー坊をからかうも次第に仲が深まり、高校時代には“狂犬”と恐れられる不良となってミー坊と再会、その後は立派な社会人となって彼女を紹介したりと、互いをよく知っているからこその絶妙な距離感で繋がっていく、沖田監督作品らしい魅力全開のキャラクターだ。公開された場面写真には不良感MAXで凄んでいるかと思えば、笑顔でミー坊と海沿いを歩き、大人になってからはおしゃれなチェックのジャケットを着こなすヒヨの姿が。柳楽は「僕が演じたヒヨは『狂犬』と恐れられる不良ですが、幼なじみのミー坊を思いやる優しさがあって、憎めない、なんかいい奴です。のんさんと沖田監督とは、前からご一緒してみたかったのですが、穏やかな時間が流れているような居心地のよい現場でした」と充実の撮影だったことを明かしている。まさしくその穏やかな雰囲気が伝わってくるメイキング映像も必見だ。また、本作への出演について、「数年前から釣りにハマっていることもあり、さかなクンに興味があってYouTubeなども拝見していたので、今回お話をいただきとても嬉しかったです」と運命的な縁を感じている様子の柳楽。ミー坊の人生を大きく動かす節目であらわれるヒヨは要注目の人物となりそうだ。『さかなのこ』9月1日(木)より公開
2022年08月26日すみだ北斎美術館では2022年9月21日(水)から11月27日(日)まで企画展「北斎ブックワールド」を開催いたします。企画展《北斎ブックワールド》浮世絵と聞くと、「冨嶽三十六景」のような一枚の紙に摺られた木版画がイメージされます。もともとそうした一枚摺の木版画は、板木に文字や挿絵を彫って摺ったものを本に仕立てた「板本(はんぽん)」から、次第に絵のみが独立したともいわれます。浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)は、板本にも絵を描いており、物語の挿絵であったり、自らの絵を集めた絵手本(えでほん)であったりと、たくさんの板本を出版しました。北斎絵手本の代表作として知られる『北斎漫画』には、江戸時代の板本を読む人々が描かれています。人々がくつろぎながら読みふけって楽しむ様子は現在と変わりません。本展では、このような板本に注目し、その魅力をお伝えします。葛飾北斎『北斎漫画』八編 すみだ北斎美術館蔵(通期)※摺られた本は版本とも表記しますが、北斎が活躍した江戸時代後期の本は、一枚の板を彫った板木を摺ってつくる本が主流であったため、本展では板本の表記を使用します。■展示構成序章 板本の中の板本をよむ人々/1章 板本の基礎知識/2章 板本に関するトピックス/3章 所蔵者・読者の痕跡/4章 板本の優品■本展の見どころ◎展示室にずらりと並ぶ板本、約110点!北斎や門人によって挿絵が描かれた板本は、絵画表現が工夫されているため、内容に惹きこまれます。本展では北斎や門人が描いた板本、前後期あわせて約110点を展示。出版文化が花開いた江戸時代に、読者が感じていた「読む」楽しさをご紹介します。◎知れば知るほど奥が深い!【ここに注目】パネルで解説。板本に関する用語のほか、作品の注目すべき点や、端々に残る読者・所蔵者の痕跡をパネルで解説。ポイントをおさえながら鑑賞していくと、見終わる頃には板本の世界に夢中!?■1章 板本の基礎知識北斎が浮世絵師として活躍する頃には、板本の大きさや形式などが定まっていました。本章では、板本を鑑賞するための予備知識として、本を学問の対象としている書誌学の成果に基づき、板本の形態や、板木や包み紙、内容(ジャンル)による分類など、板本に関する基礎的な知識を紹介します。◎キーワード:読本(よみほん)読本(よみほん)とは、歴史に題材をとり、勧善懲悪、因果応報を伝える趣旨で書かれた小説です。絵を中心とする黄表紙などに対して文章を読む本という意味で、読本と呼ばれています。江戸時代では最も知的で格調高いとされる小説でした。挿絵は本文とは別の頁にあり、内容に即した刺激的な挿絵が入れられています。葛飾北斎『椿説弓張月』続編 巻四 すみだ北斎美術館蔵(通期)『椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』は、伊豆大島に配流された平安末期の武士・源為朝が琉球にわたり活躍する読本で、江戸時代のベストセラーとも評されます。本図は物語の一場面で、琉球王朝の忠臣、陶松寿(とうしょうじゅ)が一太刀で毒蛇を倒す様子が描かれています。◎キーワード:絵手本(えでほん)絵手本(えでほん)は、狭義では絵を習うための手本のことですが、実際には北斎の絵を鑑賞したい人が購入したり、職人が下図として利用したりもしていました。葛飾北斎『略画早指南』初編 すみだ北斎美術館蔵(通期)『略画早指南(りゃくがはやおしえ)』は、コンパスと定規による円と線で、描く対象物のおおまかな形を描けることを解説した北斎の絵手本です。このページでは、松坂踊という踊りと、川で魚を取る川狩の描き方が解説されています。■2章 板本に関するトピックス板本をみていると、北斎や門人が板本のために工夫した絵画表現などが目にとまります。また、板本は手作りのため全く同じものはありません。同じ書名でも見比べてみると、薄墨(うすずみ)や濃墨(こずみ)が省略されていたり、細かな部分が変わっていたりする例もあります。2章では、板本の挿絵にみられる絵画表現や、現在から考えると少し変わった事例などの紹介、初摺(しょずり)と後摺(あとずり)などの比較など、板本の奥深さをご覧いただきます。◎注目!後摺では濃墨(こずみ)が省略!?上:葛飾北斎『飛騨匠物語』下、下:葛飾北斎『新板 飛騨匠物語』四 いずれもすみだ北斎美術館蔵(通期)読本『飛騨匠物語(ひだのたくみのものがたり)』は、飛騨の名工・猪名部墨縄が、様々な機関(からくり)を作って活躍し、仙人の世界を追われた男女を結婚させるという物語です。『新板 飛騨匠物語』はその後摺にあたります。後摺とは、初摺の板木を再び使用して摺られたものを指します。両書の挿絵を比較してみると、姫君が将来の夫たちを夢にみる場面で、初摺(上)は夢の中の夫たちの背景を濃墨にすることで、寝ている現実の姫君と対比させています。後摺(下)では濃墨が省かれ、夢と現実の境目がわからなくなっています。◎注目!まるで絵巻物のような板本葛飾北斎『絵本隅田川 両岸一覧』上 すみだ北斎美術館蔵(頁を替えて通期展示)『絵本隅田川 両岸一覧』は、隅田川を下流から上流へと遡った両岸の景色が描かれた板本です。前の見開きの図柄と次の見開きの絵柄がつながるように仕立てられており、ページをめくりながら絵巻物のように鑑賞することができる点が特徴です。本展では見開き3ページ分の絵柄がつながった状態で鑑賞いただけるように展示します。■3章 所蔵者・読者の痕跡すみだ北斎美術館が所蔵している板本は、江戸時代に作られた後、数人の手を経て伝えられてきたものです。板本には蔵書印や、所蔵者や読者による書き込みなどがみられます。大事に伝えられてきた証、ときには心無くいたずら書きされてしまったものなど、北斎が生きた時代から現在までの150年以上の間にのこされた、所蔵者・読者の痕跡を紹介します。◎注目!入手の嬉しさの書き込み左:北尾政演『百人一首 古今狂歌袋』すみだ北斎美術館蔵(頁を替えて通期展示)『百人一首 古今狂歌袋』は、紀州徳川家15代当主・徳川頼倫、浮世絵研究者・楢崎宗重が旧蔵していたものです。本書に付属している帙(ちつ、本を保護するために包むもの)の内側には、楢崎宗重による手書きのコメント(昭和壬寅之年首夏 偶然ニこの美本を入手し 嬉しさのあまり座右ニ備えて玩賞 これを恒とす)が記されており、本書を入手した喜びが伝わってきます。※「楢崎宗重」の名前について、機種依存文字に該当するため通常の「崎」で代用しておりますが、「立崎」が正式です。◎注目!北斎の絵をまねた落書き葛飾北斎『橋供養』巻之一、巻之二 すみだ北斎美術館蔵(通期) 左:北斎による口絵、右:読者による落書き葛飾北斎『橋供養』巻之二には、巻之一の北斎の口絵の人物をまねた拙い絵(落書き)が書き込まれています。落書きをした人は、教科書へ落書きをする現代の私たちと同じ気持ちだったかもしれません。本書は料金を取って本を貸し出すことを商売とする貸本屋(かしほんや)が所蔵していたものです。貸本屋に所蔵されていた本は、多くの利用者に読まれたため、読者の感想などのコメントが書き込まれていたり、逆に貸本屋から利用者に宛てて落書きをしないように記している事例も見られます。■4章 板本の優品板本には墨一色で摺られた本が多いですが、錦絵のような多色摺の本もあります。本の形のため、閉じた状態で保存されてきたことで、褪色が少なく非常に鮮明な色のまま伝えられている板本もあります。4章ではそのような優品や遺存数の少ない希少本、また北斎のターニングポイントになった板本を展示します。◎必見!すみだ北斎美術館初公開の希少本葛飾北斎『さむたらかすみ』すみだ北斎美術館蔵(前期)寛政から享和(1789-1804)の頃には、狂歌をたしなむ人々の間で豪華な狂歌本が盛んに出版されました。『さむたらかすみ』もその一つです。北斎による挿絵は、近景に長閑な田舎の風景が画面全体に描かれ、子どもを負んぶする女性や、小川で鎌を研ぐ農夫、行楽に訪れた娘と婦人などが描かれます。遠景には社の鳥居や鶴などを小さく配置し、奥行きが表現されています。遺存数も数点しか知られていない希少な板本で、当館初公開です。◎必見!美しく鮮やかな銀色の波魚屋北溪『三都廼友会』すみだ北斎美術館蔵(前期)本図は、魚屋北溪(ととやほっけい)が狂歌本『三都廼友会(みつのともえ)』に寄せた挿絵です。北溪は北斎門人の中でも優れた浮世絵師として知られています。隅田川の渡し船の情景が描かれ、月が照らす波の表現には銀摺(ぎんずり)が用いられています。収載された狂歌師のなかには、狂歌堂島人(人吉藩主・相良頼徳)や歌垣綾麿(綾部藩主・九鬼隆度)などの大名も含まれており、出版の助力をした可能性も考えられ、大変美麗な本となっています。■企画展「北斎ブックワールド」開催概要展覧会名 : 北斎ブックワールド ― 知られざる板本の世界 ―会期 : 2022年9月21日(水)~11月27日(日)※前後期で一部展示替えを予定前期 9月21日(水)~10月23日(日)後期 10月25日(火)~11月27日(日)休館日 : 毎週月曜日※開館:10月10日(月・祝)、休館:10月11日(火)開館時間 : 9:30~17:30 (入館は17:00まで)主催 : 墨田区・すみだ北斎美術館お問い合わせ : 03-6658-8936 (9:30~17:30 ※休館日を除く)公式ホームページ : 観覧料 : AURORA(常設展示室)、常設展プラス観覧料含む通常料金 一般1,000円、高校生・大学生700円、65歳以上700円、中学生300円、障がい者300円、小学生以下無料・本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)、常設展プラスもご覧になれます。・団体でのご来館は、当面の間、受付を行いません。本展観覧券の販売について詳細はこちら ◎前売券 2022年9月20日(火)まで販売中。前売料金:一般800円、高校生・大学生560円、65歳以上560円、中学生240円、障がい者240円、小学生以下無料◎関連イベント・スライドトーク「北斎ブックワールド」展の見どころ講師:本展担当学芸員日時:10月1日(土)、11月19日(土) 各日14:00~14:30(開場13:30)会場:MARUGEN100(講座室)定員:未定。最新情報は公式ホームページをご確認ください。料金:無料(ただし、企画展観覧券または、年間パスポートが必要です)・講演会「板本を見る、板本に触れる」講師:堀川 貴司 慶應義塾大学附属研究所斯道文庫教授日時:11月5日(土)14:00~15:30(開場13:30)会場:MARUGEN100(講座室)定員:未定。最新情報は公式ホームページをご確認ください。料金:無料(ただし、企画展観覧券または、年間パスポートが必要です)・新型コロナウイルス感染予防・拡大防止のため、会期・開館時間・観覧料・イベント・講演会の開催など変更、中止の可能性がございます。・最新の状況は、すみだ北斎美術館公式ホームページにて最新情報をご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月24日ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)は、新作腕時計「レベルソ・トリビュート・エナメル - 葛飾北斎『木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧』」を、2022年7月12日(火)まで伊勢丹新宿店にて開催される期間限定ショップで先行販売。葛飾北斎の木版画をエナメル細密画で複製した限定腕時計“反転式ケース”を備えたジャガー・ルクルトのウォッチ「レベルソ」に、19世紀の日本の巨匠である葛飾北斎の作品にオマージュを捧げた限定モデルが仲間入り。特徴的なのは、ケースの裏側に施された、葛飾北斎の作品「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」だ。葛飾北斎が70代の頃に制作した史上最高の風景画と称えられる8枚組の木版画「諸国瀧廻り」の中で、最も有名な作品として知られる「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」。流れ落ちる水の力強さや雄大な地形が表現されている。そんな「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」を、オリジナルの10分の1サイズよりも小さい「レベルソ」の3平方センチメートルの面に忠実に再現。北斎作品の特徴的な鮮やかなブルーとイエローの色味、紙に刷ったオリジナル作品に見られる微妙なニュアンスと徐々に変化する色の独特なぼかしなど、熟練の職人による特殊なエナメルによって、原画同様力強く描かれている。半透明グリーンの鮮やかダイヤル鮮やかなカラーが目を引く表側は、ギョーシェ彫りのひし形パターンを装飾した後に、半透明なグリーンのエナメルを6層重ねて構成されている。シンプルながら力強さを感じるダイヤルは、葛飾北斎の作品をより一層引き立てている。ケースはホワイトゴールド製。ブラックアリゲーターストラップを組み合わせ、上品なビジュアルに仕上げた。なお、本ウォッチには、42時間のパワーリザーブを誇るジャガー・ルクルト製キャリバー822/2が搭載されている。詳細レベルソ・トリビュート・エナメル - 葛飾北斎「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」発売日:2022年7月6日(水)販売店舗:新宿伊勢丹 期間限定ショップにて先行発売。その後は問い合わせ。参考価格:14,608,000円 ※価格は2週間ごとに見直し。限定数:10本<仕様>リファレンス:Q39334T3キャリバー:ジャガー・ルクルト製キャリバー822/2ケース:ホワイトゴールドサイズ:45.5mm×27.4mm×9.73mm機能:時、分パワーリザーブ:42時間防水性:3mダイヤル:ひし形パターンのギョーシェ彫りに半透明なグラン・フー・エナメルケースバック:クローズド – 細密画グラン・フー・エナメルストラップ:ブラックアリゲーター■期間限定ショップ「レベルソ ストーリー since 1931」情報期間:2022年7月6日(水)~12日(火)場所:伊勢丹新宿店 ザ・ステージ住所:東京都新宿区新宿3丁目14−1
2022年07月10日森羅万象、ありとあらゆるものを精力的に描いた絵師・葛飾北斎。彼が「鬼」をどのように捉え、表現してきたかに迫る展覧会『北斎 百鬼見参』がすみだ北斎美術館で開催されている。北斎の肉筆画《道成寺図》も初公開される展覧会だ。途中、展示替えをはさみ、8月28日(日)まで開催される。日本では古来より鬼の存在が信じられてきた。現在でも鬼を打ち払うために節分には豆を撒き、まんがやアニメ、ゲームなどさまざまな創作物に鬼が登場する。鬼は私達の心のなかにしっかりと住みついているのだ。展示風景より現代の私たち以上に、古来の人々は鬼を身近に感じながら暮らしていた。江戸時代に起こった読本や浮世絵のなかにも鬼は頻繁に登場している。同展では、葛飾北斎や、北斎の門人たちがそのような鬼たちをどのように捉え、表現したかに迫っていく。展覧会は4部構成。第1章「鬼とはなにか」では、江戸時代の人々が持っていた鬼のイメージを北斎の作品を通して紐解いていく。天下泰平とうたわれていた江戸時代、人々はスリルを求めて怪談話を好んで求めていた。人々が集まり、それぞれが知る怪談話を語り合うイベント「百物語」では、100の物語を語り終わったときに怪奇現象が起こると信じられていた。北斎の《百物語》シリーズはこの百物語を絵画化したもので、現在5図が確認されている。位牌や供物を抱え込むように這う蛇は、死者が持つ現世への執念や執着を図像としたものだ。葛飾北斎 《百物語 しうねん》天保2~3年(1831-32)頃 すみだ北斎美術館蔵江戸の人々が好んだ読本にも、異形のものや恐ろしいもの、そして鬼が登場した。『釈迦御一代記図会』は釈迦の一生を描いた物語。若き日の釈迦や鬼たち、冒頭で紹介した天雷流離王が大胆な構図で描写されている。葛飾北斎『釈迦御一代記図会』四 《仏威魔軍を懲す図》弘化2年(1845)すみだ北斎美術館蔵第2章は「鬼となった人、鬼にあった人」。太宰府に左遷され、恨みを抱いた菅原道真のように「鬼になった」とされる人は古来より少なくない。逆に、遣唐使の吉備真備のように鬼に助けられたり、修験者の役小角や陰陽道の安倍晴明のように鬼を自分たちの手下にしたりする人物もいる。この章では、人と密接に結びついた鬼について紹介していく。葛飾北斎『画本武蔵鐙』上《悪源太義平の霊 難波の六郎を引割く》天保7年(1836)すみだ北斎美術館蔵平治の乱で源義朝とともに戦い、破れてしまった悪源太義平こと源義平は、六条河原で処刑された後、雷となって処刑役の難波三郎経房を殺したとの伝承がある。本作は義平の怨霊が雷神の姿となり、憎き相手を撃ち抜こうとする躍動感あふれる瞬間を描いたものだ。蹄斎北馬は北斎の門人。《角大師と蝸牛図》の角大師とは、平安前期の僧侶で延暦寺中興の祖でもある良源が鬼に化身した姿。この異形の姿を弟子に描かせ、版木で刷り護符として配ったところ、護符を戸口に張った家には一切の災厄が降りかからなくなったとされる。鋭いツノを持つ角大師と、かたつむりの2本の触覚が呼応したユーモラスな作品だ蹄斎北馬《角大師と蝸牛図》享和~嘉永年間 (1801-54)頃すみだ北斎美術館蔵前期(6月21日~7月24日)展示第3章「神話・物語のなかの鬼」は、日本の神話や物語に登場する鬼を紹介する。世界的ベストセラー『北斎漫画』のなかにはさまざまな能面を紹介するページがある。左ページ2段目、左端の「生成(なまなり)」は、鬼になりかけの状態を表す面。右ページ2段目左端には「外道」、その隣には「鬼」もいる。葛飾北斎『北斎漫画』二編 《はんにや なまなり》文化12年(1815)すみだ北斎美術館蔵《道成寺図》は、この展覧会のメインとされる北斎の肉筆画。本作は能の「道成寺」における後半のクライマックス「柱巻き」を描いた物。鬼女の面をつけ、蛇体に扮したシテが柱に絡みつく姿は、文字通り鬼気迫るものだ。なお、本作は修復後の初公開となる.葛飾北斎《着衣鬼図》嘉永元年(1848)佐野美術館蔵前期(6月21日~7月24日)展示そして、第4章「親しまれる鬼」では、人々に親しまれていた鬼を紹介する。金太郎や桃太郎などの昔話に登場する鬼、豆で追い払われる節分の鬼など、その姿はとてもユーモラスだ。《豆まきをする金太郎》は、北斎が20代の頃の作品。なぜか必死で豆をかき集める子鬼たちの姿が愛らしい。《五十三次江都の往かい 大津》は、当時から土産物として人気のあった大津絵の制作風景が描かれている。画中画の大津絵のなかには、人気の絵柄だった「鬼の寒念仏」の絵柄も見られる。葛飾北斎《豆まきをする金太郎》天明年間(1781-89)年すみだ北斎美術館蔵前期(6月21日~7月24日)展示葛飾北斎《五十三次江都の往かい 大津》文化(1804-18) 初・中期頃すみだ北斎美術館蔵前期(6月21日~7月24日)展示『北斎略画手ほどき』は大正時代の再販本。大津絵で親しまれていた「鬼の寒念仏」を絵描き歌に合わせて描く方法が説明されている。《着衣鬼図》は、徳利と刺し身を前にした鬼が目をとろんとさせて佇む肉筆画。恐ろしい鬼もユーモラスな鬼も自在に描けるのは北斎だからこそだろう。葛飾北斎『北斎略画手ほどき』大正8年(1919)すみだ北斎美術館蔵葛飾北斎《着衣鬼図》嘉永元年(1848)佐野美術館蔵前期(6月21日~7月24日)展示恐ろしい鬼、かわいらしい鬼、ときには笑いを誘う鬼など、北斎が描いた鬼はバラエティに富んでいる。前期・後期あわせて145点の鬼が揃う同展で、鬼三昧なひとときを楽しもう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『北斎 百鬼見参』6月21日(火) ~8月28日(日)、すみだ北斎美術館にて開催※会期中展示替えあり
2022年07月06日俳優の柳楽優弥と女優の伊藤沙莉が出演する、スマートニュースの新CM「ニュース」編ほか6本が、7月1日から放送される。新CMでは、初共演となる柳楽と伊藤が、同じ会社の先輩・後輩役で登場。ノリとテンションで生きてきた”情報をまだ持たない”先輩(柳楽)と、国際情勢からグルメ、筋トレまで幅広い知識を効率的に得る”情報をもつ”後輩(伊藤)が、商談やランチタイム、休憩時間にどのような差がでるのかを、リアルなやりとりで描いている。撮影では、演技派の2人らしくアドリブを披露。「激辛ラーメン」編は、SmartNewsの「激辛チャンネル」で調べた有名激辛ラーメン店に入る2人が描かれているが、実は柳楽が辛いものが苦手だということが判明。「辛いの苦手だった」のセリフを多様なパターンで演じながら、アドリブで「お店入る前に辛いの苦手だって言ったほうがよかった?」と聞く柳楽に、「明確に激辛ラーメンって言ってるんだからそりゃそうでしょ」と伊藤も即興で返した。■柳楽優弥&伊藤沙莉インタビュー――撮影を終えての感想をお聞かせください。柳楽:結構長めなシューティングができて楽しかったです。なかでも伊藤さんと会えたのがすごく嬉しかったし、楽しかったです。伊藤:(柳楽さんが)めちゃくちゃ筋トレをさせられてましたよね。負荷がかかるポーズを結構なテイク撮影されていたので「大変そう……」と思いつつ、後ろから楽しく見させていただいていました。柳楽:汗だくになりました(笑)。――普段どのようなジャンルのニュースを見ていますか。柳楽:「グルメ」ですね。最近スパイスカレーを作るのにハマっていて。次は自分流のレシピでチャーハンにもチャレンジしたくて。プロの方のレシピだったり、自己流にアレンジして作っている方の記事を読んだりします。後は「運動」もチェックします。サ活とか。どのぐらいサウナに入るのがいいのかなどを調べています。伊藤:「お笑い」のニュースはよく見ますね! 兄の仕事の関係もあって。あとは「ダイエット」情報をひたすらみて、あんまりやらないっていう(笑)。「1日1分でいい」という記事を見て、”1分でいいんだ”って感動するのですが、その後、忘れちゃって結局やってません(笑)。――「見つけよう。世界を、もっと」が新CMのメッセージですが、初共演で見つけたお互いの印象は?柳楽:伊藤さんが子役の時のドラマを見ていましたのですごく嬉しいですし、今日はじめてお会いして、演技といえども即興やアドリブがあるじゃないですか。そんな時に、笑顔で返してくださり、嬉しかったです。元気になるようなトーンの声がすごく素敵で、大好きです。伊藤:ありがとうございます(照)。めちゃくちゃ緊張してたんですけど、実際にお会いするとびっくりするぐらい、想像を超える優しさで、驚きました。あまりに優しくてびっくりしました! 同じことを2回言うほど(笑)。隙間時間にお話してくださったりして、(緊張を)ほぐしてくださったので、私としてはその場にもいやすかったですし、空気も和やかになったのでありがたかったです。――撮影の合間にしていることは?柳楽:スマホを見ていることが多いかも知れません。ニュースだったり、動画だったり。映画が好きなので、映画の公開情報とかを楽しく見ています。あとは、「グルメ」とか、「サウナ」とか、「筋トレ」とか、「伊藤さん」とか(笑)。伊藤:ハハハ……絶対ウソ!(笑)――新CMの注目ポイントを教えてください。柳楽:筋トレとラーメンのシーンが特に印象に残っています。筋トレでは何テイクも重ねたところが印象的で、ラーメンでは伊藤さんと仲良くラーメンを食べたのが楽しかったです。伊藤:結構アドリブとしてのかけ合いが多かったので、実際CMになったときにどこが、どういう風に使われるのか、完成形がとても楽しみです。(柳楽さんとの)掛け合いがとても楽しかったです。柳楽:好きですか? アドリブ。伊藤:ふってくださったものにのっかるのは好きです。自分からはあまりできないので(笑)。柳楽:私はのっかってくれたのにのっかるのが好きです(笑)。伊藤:あ~だからたくさん返してくださったんですね(笑)柳楽:そうそう。のっかりあいました(笑)。
2022年06月30日この度、すみだ北斎美術館(東京都墨田区)において開催する特別展「北斎 百鬼見参」(2022年6月21日~8月28日)にて、鬼が描かれた北斎の肉筆画3点を展示いたします。作品数が多いことで知られる北斎ですが、鬼を描いた肉筆画は作例が少なく、3点はいずれも稀少な作品といえます。肉筆画は、修復後初公開となる「道成寺図」(すみだ北斎美術館蔵)を本展前期(6月21日~7月24日)に展示するほか、「着衣鬼図」(佐野美術館蔵)を前期、「念仏鬼図」(すみだ北斎美術館蔵)を後期(7月26日~8月28日)に展示いたします。さらに、後期には「道成寺図」の高精細複製画を展示いたします。開催日間近のため、本展必見の肉筆画3点の展示予定とあわせ、改めてお知らせいたします。■北斎肉筆画3点の展示予定・葛飾北斎「着衣鬼図」(佐野美術館蔵):前期(6月21日~7月24日)・葛飾北斎「念仏鬼図」(すみだ北斎美術館蔵):後期(7月26日~8月28日)・葛飾北斎「道成寺図」(すみだ北斎美術館蔵):前期(6月21日~7月24日)は原画、後期(7月26日~8月28日)高精細複製画を展示●葛飾北斎「着衣鬼図」佐野美術館蔵 前期展示葛飾北斎「着衣鬼図」佐野美術館蔵(前期展示)[年代]嘉永元年(1848)、[材質技法・形態]紙本着色一幅僧衣の赤鬼が、刺身の皿と徳利、数珠を前に座っています。煩悩を意味する生臭物に酒と、煩悩を打ち消す数珠のどちらをとるか悩んでいるようにも見えます。大津絵のイメージが根底にあると考えられますが、詳細な意味は不明です。右下の落款から、北斎が数え89歳のとき、門人の本間北曜(ほんまほくよう)に与えたものとわかります。数少ない北斎の鬼を描いた肉筆画の貴重な1点であるとともに、最晩年の北斎の動静を知る上でも重要な作品です。●葛飾北斎「念仏鬼図」すみだ北斎美術館蔵 後期展示葛飾北斎「念仏鬼図」すみだ北斎美術館蔵(後期展示)[年代]天保14年(1843)、[材質技法・形態]紙本着色一幅僧衣をまとった赤鬼が、「藤娘」の大津絵を前に座っています。大津絵の定番の画題である「鬼の寒念仏」と「藤娘」を巧みに組み合わせた、北斎のユーモアが光る作品です。赤鬼は、煩悩を象徴する美しい藤娘の絵姿と、仏教の法具の鉦を前に、赤い顔をさらに赤らめつつ迷っているようにも見えます。紙上の紹介および展覧会における一般公開は久々であり、数少ない北斎の鬼を描いた肉筆画としても注目すべき一点です。●葛飾北斎「道成寺図」すみだ北斎美術館蔵 高精細複製画(プリマグラフィ) 後期展示本展の目玉作品「道成寺図」を会期中いつでもお楽しみいただけるよう、今回新たに同作品の高精細複製画(プリマグラフィ)を制作、後期展示(7月26日~8月28日)にて展示いたします。浮世絵作品は光に弱く劣化してしまいます。作品を公開しつつ後世に保存していくため、年間の展示日数を適切に管理しながら展示替えを行っています。企画:墨田区・すみだ北斎美術館 機材協力:富士フイルム株式会社 撮影・プリマグラフィ:凸版印刷株式会社なお、修復を終えた「道成寺図」原画は、前期展示(6月21日~7月24日)にて当館において初公開となります。[PV]葛飾北斎「道成寺図」修復後、初公開。動画へのリンク: ■特別展「北斎 百鬼見参」開催概要特別展「北斎 百鬼見参」チラシ展覧会名 : 特別展「北斎 百鬼見参」会期 : 2022年6月21日(火)~8月28日(日)※前後期で一部展示替えを予定前期 6月21日(火)~7月24日(日)、後期 7月26日(火)~8月28日(日)休館日 : 毎週月曜日 ※開館:7月18日(月・祝)、休館:7月19日(火)開館時間 : 9:30~17:30(入館は17:00まで)主催 : 墨田区・すみだ北斎美術館お問い合わせ: 03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)公式サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月09日人気の錦絵「百物語」や版本などから鬼に関連する作品を紹介し、葛飾北斎がどのように鬼をとらえ、表現してきたかに迫る特別展『北斎百鬼見参』が、6月21日(火)よりすみだ北斎美術館にて開催される。古来より、日本人は鬼の存在を信じ、現在にも伝わる神話や伝説、また芸能、小説、マンガ、アニメ、ゲームに至るまで、鬼はあらゆる創作物に登場する。江戸時代の浮世絵も然り。それだけ、鬼は日本人の心に深く根ざし、その精神世界の形成に大きな影響を与えているといえるだろう。同展では、北斎や門人が描いた鬼にまつわる浮世絵を前期・後期あわせて約145点を展示。地獄の鬼をはじめ、雷神のような鬼から金太郎や桃太郎などの昔話に登場する鬼、ユーモラスな鬼まで、日本における多様な鬼の姿を紹介するほか、同展のために修復された北斎としては珍しい能を題材にした肉筆画《「道成寺図》が初公開される。江戸時代の人々がどのように鬼をイメージし、どのような存在と考えていたかを浮世絵を通して紐解いていく。葛飾北斎『絵本和漢誉』大江山の鬼賊酒顛童子を退治す 源頼光朝臣すみだ北斎美術館蔵(通期)葛飾北斎『北斎略画手ほどき』すみだ北斎美術館蔵(通期)卍楼北鵞《為朝と鬼ヶ島図》すみだ北斎美術館蔵(後期)【開催概要】特別展『北斎百鬼見参』会期:2022年6月21日(火)~8月28日(日)会場:すみだ北斎美術館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜(7月18日は開館)、7月19日(火)料金:一般1,200円、大学生・高校生900円、中学生400円美術館公式サイト:
2022年05月26日すみだ北斎美術館では2022年6月21日(火)から8月28日(日)まで特別展《北斎 百鬼見参》を開催いたします。特別展《北斎 百鬼見参》古来、日本人は鬼の存在を信じ、暮らしにも取り入れ、ともに生きてきました。神話・伝説、芸能、小説、マンガ、アニメ、ゲームに至るまで、鬼が登場する創作物は数多く、それだけ、鬼は日本人の心に深く根ざし、その精神世界の形成に大きな影響を与えています。そして、古典や芸能、また新たに江戸時代に起こった読本などを題材とする浮世絵にも、鬼は多く登場します。本展覧会では、人気の錦絵「百物語」や版本などから鬼に関連する作品を紹介し、鬼才・北斎がどのように鬼を捉え、表現してきたかに迫ります。また、当館初公開の貴重な北斎の肉筆画も展示します。北斎が描くさまざまな鬼が展覧会に集結する迫力ある様をぜひお楽しみください。■本展の見どころ◎北斎や門人が描いた鬼にまつわる浮世絵を前期・後期あわせて約145点展示!作品を通して、鬼才・北斎が鬼をどのように捉え、表現してきたかに迫ります。◎怖い鬼、哀しい鬼、愛すべき鬼…。日本における多様な鬼の姿を描き出す、北斎の発想力と筆力をご覧ください。◎北斎として珍しい能を題材にした肉筆画、葛飾北斎「道成寺図」を当館初公開!「道成寺図」は本展のために修復を行いました。(PDF参照。)■展示構成1章 鬼とは何か/2章 鬼となった人、鬼にあった人/3章 神話・物語のなかの鬼/4章 親しまれる鬼●1章 鬼とは何か日本における「鬼」は、「幽鬼」のように死霊に対して鬼の字を用いることもありますが、鬼といえば思い起こす地獄の鬼をはじめとして、雷神のような鬼の様態を示す派生的な存在まで、幅広く鬼として捉えられています。森羅万象を描いた北斎の作品から、これら日本における広範な鬼の語の使用例や捉え方をうかがうことができます。本章では北斎の作品を通して、江戸時代の人々がどのように鬼をイメージし、どのような存在を鬼と考えていたかを紐解いていきます。<釈迦の伝記に登場する雷神>葛飾北斎『釈迦御一代記図会』六 暴悪を罰して天雷流離王が王宮を焼君臣を撃殺す図 すみだ北斎美術館蔵(通期)読本『釈迦御一代記図会』に登場する釈迦の伝記の一場面です。左に武器を振り上げて天罰の雷撃を落とす雷神、右に爆風渦巻く中に破壊される王宮を対比させるという、画面構成の大胆さが目を惹きつけます。北斎は、古来描き継がれてきた雷神にのっとり、雷神の背後に雷太鼓を描いていますが、乗り物は雲でなく雷獣に、顔は険しく恐ろしい形相とするなど、独自性を出しています。*1 読本(よみほん):江戸時代後期に流行した小説の一種で、挿絵とともに楽しまれました。●2章 鬼となった人、鬼にあった人日本の歴史において、鬼となった人、鬼にあった人の存在が数多く伝えられています。本章では実在した歴史上の人物のうち、鬼となった人、鬼にあったとされる人々の事績やエピソードをもとに制作された北斎の作品を紹介します。壮絶な恨みを抱いて鬼となった人、鬼に助けられた人、強力な呪術で鬼を使役した人など、鬼にまつわる多彩なエピソードを通して、古来日本人が、不幸のうちに亡くなった人々を鬼としておそれ、不思議な出来事を鬼と結びつけて考えてきたことを感じていただけるでしょう。<平家一門>葛飾北為「摂州大物浦平家怨霊顕る図」すみだ北斎美術館蔵(後期)源頼朝から刺客を放たれた源義経は、文治元年(1185)に大物浦(兵庫県尼崎市)から西国に逃亡しようとし遭難してしまいます。その史実が『平家物語』などで語り継がれるうちに、平家の怨霊の祟りによるとされ、能や歌舞伎の演目「船弁慶」などに戯曲化され広く知られるようになりました。北斎門人の葛飾北為(かつしか ほくい)による本図も、この事件を描いています。三枚続きの大画面に、嵐に翻弄される義経の船、長刀(なぎなた)を手に鬼神のごとく襲いかかる平知盛と平家一門の怨霊があらわされています。<角大師(良源)>蹄斎北馬「角大師と蝸牛図」すみだ北斎美術館蔵(前期)角大師とは、平安前期の天台宗の僧、良源が鬼に化身した姿を指します。良源は自らにとりついた疫病神を法力で退散させましたが、疫病に苦しむ民を救うため一心に念じて2本角の痩せた鬼の姿となり、それを弟子に写させ護符としたといいます。本作は北斎門人の蹄斎北馬(ていさい ほくば)が、蝸牛(かたつむり)を眺める角大師を洒脱な筆づかいで描いた肉筆画(*2)です。*2 肉筆画:浮世絵の中でも版画とは異なり、絵師が絵筆で直接紙や絹に描いた作品のこと。●3章 神話・物語のなかの鬼日本の神話・物語には、数多くの鬼が登場します。それらの鬼は、江戸時代において、錦絵や版本など江戸のメディアでも広く知られ、北斎も作品としています。本章では日本神話や伝説、章節・演劇などの物語に登場する恐ろしい鬼、哀しい鬼、強者のイメージとしての鬼などを集め、さまざまな鬼の様相を紹介します。また、本章の目玉となる北斎の肉筆画「道成寺図」は、修復後初公開となります。<酒呑童子>葛飾北斎『絵本和漢誉』大江山の鬼賊酒顛童子を退治す 源頼光朝臣 すみだ北斎美術館蔵(通期)武勇で名高い平安中期の武将・源頼光が、鬼の頭領・酒呑童子を退治する様子を、見開きのページを縦に使い、両者を上下に対峙させて描いています。頼光によって切断された酒呑童子の首が、不敵な笑みを浮かべて中空に舞う様子が黒い闇の背景とともにあらわされ、底知れない不気味さを漂わせています。<鬼夜叉>卍楼北鵞「為朝と鬼ヶ島図」すみだ北斎美術館蔵(後期)北斎の門人ないし孫弟子ともいわれる卍楼北鵞(まんじろう ほくが)の新出の肉筆画です。力強く緻密な筆づかいは、北斎を彷彿とさせ、北鵞の作品の中でも優品に位置づけられます。本作は、江戸時代のベストセラーとも評される、北斎が挿絵を担当した読本『椿説弓張月』の話をもとに、伊豆大島に流された源為朝が、弓矢で岩を打ち砕く場面が描かれています。画面中央から少し右に描かれている赤鬼のような風貌の人物は、七郎三郎(しっちょうさぼり、通称:鬼夜叉)です。七郎三郎は、海の潮風に焼けた赤肌で角のような2つの瘤があり、その風貌から為朝によって鬼夜叉と名づけられました。本作では鬼そのものの姿で描かれています。●4章 親しまれる鬼鬼は恐れられるだけではなく、暮らしのなかで親しまれる存在でもありました。例えば金太郎や桃太郎などの昔話に登場する鬼は、多くの人々が子どもの頃から慣れ親しんだ存在です。鬼瓦は、恐ろしい表情の鬼の顔で瓦を装飾することで魔除けとし、建物を守ります。本章では暮らしの中での身近な鬼とともに、ユーモラスな鬼の姿を集め、北斎の軽妙な筆が捉えた愛すべき鬼たちを紹介します。<鬼の寒念仏>葛飾北斎『北斎略画手ほどき』すみだ北斎美術館蔵(通期)大津絵の「鬼の寒念仏」は、江戸時代、東海道の旅人たちが魔除けや大津宿の土産物として買い求めた人気キャラクターでもありました。『北斎略画手ほどき』は、北斎の文字絵の教本を大正時代に再版したものです。本ページでは、絵描き歌に詠み込んだ文字を組み合わせて、大津絵の「鬼の寒念仏」の描き方が説明されています。単純な運筆で表された鬼の表情は不満げで、親しみやすさも感じさせます。■特別展《北斎 百鬼見参》開催概要展覧会名 : 北斎 百鬼見参会期 : 2022年6月21日(火)~8月28日(日)※前後期で一部展示替えを予定前期 6月21日(火)~7月24日(日)、後期 7月26日(火)~8月28日(日)休館日 : 毎週月曜日 ※開館:7月18日(月・祝)、休館:7月19日(火)開館時間 : 9:30~17:30(入館は17:00まで)主催 : 墨田区・すみだ北斎美術館お問い合わせ: 03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)公式サイト : ■観覧料通常料金(個人)一般 1,200円、高校生/大学生 900円、65歳以上 900円中学生 400円、障がい者 400円、小学生以下 無料●本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)もご覧になれます。●団体でのご来館は、当面の間、受付を行いません。■前売券通常料金(当日券)の20%引きになる前売券を1階エントランス受付で販売しています。販売期間:2022年6月19日(日)まで販売中。販売場所:すみだ北斎美術館 1階エントランス受付(開館日の9:30~17:00)<通常料金の20%引き!>前売料金(個人)一般 960円、高校生/大学生 720円、65歳以上 720円中学生 320円、障がい者 320円、小学生以下 無料●中学生、高校生、大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証をご提示ください。●65歳以上の方は年齢を証明できるものをご提示ください。●身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などをお持ちの方及びその付添の方1名まで、障がい者料金でご覧いただけます。入館の際は、身体障がい者手帳などの提示をお願いします。●団体販売はございません。●他の割引サービスは併用できません。●支払い方法は、現金またはPayPayとなります。●当前売券でのご観覧当日に限り、AURORA(常設展示室)もご覧いただけます。●この前売券は、特別に印刷されたものではなく、当館受付で通常の発券システムを使用して発券するものとなりますので、予めご了承ください。■本展公式図録を発売します!すみだ北斎美術館「北斎 百鬼見参」展(2022年6月21日~8月28日)公式図録をすみだ北斎美術館ミュージアムショップをはじめ、全国書店で発売します。本展で当館初公開の肉筆画「道成寺図」のほか、「百物語」シリーズから「笑ひはんにや」「しうねん」「さらやしき」、『椿説弓張月』『北斎漫画』等の版本、摺物の作品など、出品作品の図版と解説を網羅した図録です。タイトル :北斎 百鬼見参著者 :すみだ北斎美術館出版社 :講談社価格 :2,640円(税込)発売日 :2022年6月20日(月)形態/ページ数:単行本192ページISBN :ISBN978-4-06528083-6 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月18日サントリー美術館で『大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』が4月16日(土)よりスタートした。世界屈指の質とされる大英博物館の北斎コレクションを中心に、葛飾北斎の、特に還暦を迎えた60歳から90歳で亡くなるまでの30年間に焦点を当てる注目の展覧会。6月12日(日)までの開催となる。江戸時代後期を代表する浮世絵師、そして世界でもっとも有名な日本人芸術家、葛飾北斎。「冨嶽三十六景」や『北斎漫画』の強いインパクトは国境を越えてヨーロッパの人々も魅了し、印象派やポスト印象派の画家たちに大きな影響を与えた。イギリスでも北斎の魅力に惹き付けられた多くのコレクターや研究者が誕生。大英博物館には複数のコレクターによる北斎の優品が収蔵されるようになり、時を経て世界有数の北斎コレクションが形成された。この展覧会は、その大英博物館が所蔵する北斎作品を中心に、国内の肉筆画の名品をあわせて北斎の画業の変遷を追っていくもの。特に代表作の多くが描かれている60歳から90歳にかけての北斎の作品を紹介していく。展覧会エントランス展覧会は6章構成。第1章の「画壇への登場から還暦」では60歳までの北斎の画業をコンパクトにまとめている。勝川春章に入門し「春朗」と名乗っていた北斎は役者絵で頭角を表していたものの、師の没後は勝川派から離れ「宗理」の名前で活動を開始。琳派に接近しつつ、日本や中国、さらにはヨーロッパの技法を学び、精力的な活動を行っていた。その後、今日最も知られている「北斎」を筆頭に名前を変えながら独自の芸術を追求していく。《市川鰕蔵の山賤実は文覚上人》は、春朗時代の作品。後の五代目市川團十郎となる市川鰕蔵が演じていた文覚上人を描いている。文覚上人は、現在の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では四代目市川猿之助が演じている。葛飾北斎《市川鰕蔵の山賤実は文覚上人》寛政3年(1791)大英博物館《為朝図》は、版元の平林庄五郎が、北斎と曲亭馬琴とのタッグで制作した読本『椿説弓張月』の完成を祝って注文した肉筆画。画中に馬琴が漢詩を寄せている。葛飾北斎《為朝図》一幅江戸時代文化8年(1811)大英博物館第2章「富士と大波」では、北斎の世界的な代表作「冨嶽三十六景」など、北斎が富士山をモチーフにした作品を取り上げる。当時、輸入されたばかりの藍色の色料「ベロ藍(プルシアンブルー)」を用いた「冨嶽三十六景」や、版本『富嶽百景』など、北斎は富士山の姿をさまざまな構図で描き、日本はもちろんのこと、海の向こうの人々までをも熱狂させている。展示風景よりまた、富士山と同じく北斎は水の造形に興味・関心を持ち、丹念に描いている。《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》の波のうねり、しぶきはその研究のあらわれのひとつだ。葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》江戸時代天保元~4年(1830~33)頃大英博物館蔵第3章「目に見える世界」、続く第4章「想像の世界」は、では、北斎の卓越した描写力と想像力に着目する。北斎はたぐい稀なる画力で、名所絵や花鳥画を描き、やがては現実を凌駕した世界も描き出すようになる。奇抜な橋が多数登場する《諸國名橋奇覧》は北斎が好んで描いた水、そして橋がさまざまな形で登場する。《百物語》は当時江戸の町でブームになっていた怪談をテーマにしたシリーズ。現在展示されている2作品を含め5作品が確認されている。葛飾北斎《諸國名橋奇覧 三河の八つ橋の古圖》天保5年(1834)頃大英博物館蔵葛飾北斎 左:《百物語 こはだ小平二》右:《百物語 笑ひはんにや》天保4年(1833)頃 いずれも大英博物館蔵第5章「北斎の周辺」は、葛飾北斎を取り巻く人々にも焦点を当てる。《女重宝記》は北斎の娘で絵師の葛飾応為が挿絵を描いた、女性に日常的に必要となる知識ををまとめた本。そして《漁師図》は、北斎と応為との共作。画中には北斎と応為のそれぞれが書いた句が書かれている。葛飾応為《女重宝記》 弘化4年(1847) 大英博物館蔵葛飾北斎《漁師図》 文政年間(1818~30)頃 大英博物館蔵最晩年の北斎は肉筆画に制作の中心を移していった。最終章となる第6章「神の領域―肉筆画の名品―」では、肉筆画の名品を取り上げる。80代にしてなお画力の向上を願い、長生きを願った北斎の探究心が作品から垣間見える。葛飾北斎《白拍子図》 文化3年(1820)頃北斎館所蔵※5月16日までの展示葛飾北斎《肉筆画帖》天保5~7年(1834~36)頃 北斎館蔵※5月16日まで展示、5月18日より場面替年齢を重ねれば重ねるほど、画力が研ぎ澄まされていった葛飾北斎。日本でこれだけの良質な作品をまとめて鑑賞できるこの機会を逃さず、しっかりと楽しもう。【開催情報】『大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』4月16日(土)~6月12日(日)、サントリー美術館にて開催取材・文:浦島茂世
2022年05月02日東京・六本木のサントリー美術館で『大英博物館北斎』がはじまりました。本展では、大英博物館が所蔵するクオリティの高い北斎作品が集結。さらに、北斎を愛したイギリスのコレクターたち6名にもフォーカス。アートの目利きである彼らが絶賛&狂喜した、日本人が気づいていない“北斎のスゴさ”もご紹介!イギリスでも大人気…スゴい北斎!【女子的アートナビ】vol. 240『大英博物館北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』では、大英博物館が所蔵する北斎作品を中心に、国内にある肉筆画も展示。イギリス人コレクターたちの“北斎愛”にも触れながら、彼の画業、特に数多くの代表作が生み出された後半生の作品群を一覧できます。葛飾北斎(1760-1849)は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師。彼の作品は、日本だけでなく世界でも有名で、例えばモネやドガなどフランス印象派の画家たちや、ゴッホにも影響を与えています。フランスで人気があったというイメージが強い北斎ですが、実はイギリスでも大人気。すでに1870年代から北斎コレクターや研究者がいて、特に大英博物館には多くの作品が所蔵されています。本展のプレス説明会では、アルフレッド・ハフト氏(大英博物館アジア部日本セクション学芸員)のビデオメッセージが流れ、100年以上前に大英博物館の学芸員だったローレンス・ビニョン(1869-1943)の言葉が紹介されました。とても印象的でしたので、以下に抜粋します。「1908年、ローレンス・ビニョンは、北斎の風景画を見たときの体験を『美と驚きがひとつになった衝撃』と表現し、『世界は我々の想像を上回る驚きに満ち、我々を狂喜させる力の源であることを北斎は明らかにした。それは、これから我々自身で発見していくことができるものでもあるのだ』と語っています」これほどの衝撃をイギリス人に与えていた北斎、すごいです!「芸術家として北斎こそ正真正銘の日本人」では、展覧会のおもな見どころをご紹介していきます。第1章「画壇の登場から還暦」では、貴重な初期作から還暦近くの年齢で描いた作品が登場。ここでの見どころは、北斎が直接筆をとった「肉筆画」の名品《為朝図》。曲亭馬琴の読本『椿説弓張月(ちんせつ ゆみはりづき)』の主人公・源為朝を描いたもので、絵のなかには作者馬琴の祝詞も書かれています。本作品を購入したのは、イギリスの医師、ウィリアム・アンダーソン(1842-1900)。彼は解剖学と外科の教授として明治期に来日し、東京の海軍軍医学校の校長を務めました。さまざまな美術品も入手し、そのうち約2100点が大英博物館の所蔵品になっています。また、アンダーソンは、日本美術についての本も執筆。著書の中で、「芸術家として北斎こそが正真正銘の日本人」と絶賛しています。代表作が次々と…!第2章「富士と大波」では、《富嶽百景》や《冨嶽三十六景》シリーズの作品群などを紹介。大波が印象的な北斎の代表作《冨嶽三十六景神奈川沖浪裏》や、「赤富士」として親しまれている《冨嶽三十六景凱風快晴》もここで見ることができます。また、第4章「想像の世界」では、偉大な歌人や詩に読まれた景色、さらに目に見えない妖怪を描いた作品などが登場。不気味な見た目でも、どこかユーモラスさが感じられる人気作品《百物語こはだ小平二》も展示されています。「これが一人の画家の作品だとは信じがたい」最後の第6章「神の領域―肉筆画の名品―」では、晩年に描かれた肉筆画が登場。特に、88歳のときの作品《流水に鴨図》は必見です。2羽の鴨と水面に落ちた紅葉が描かれた作品で、鴨の描写が本当に細かいのです!近くで見ると、その精緻な美しさに圧倒されます。あの時代の88歳、大家の北斎先生でも老眼になっていると思いますし、集中力や持続力も若いころに比べれば低下しているはず。でも、線のブレもムラもなく、まさに“神の領域”に達した作品です。本作品を所蔵していたのは、イギリスの小説家アーサー・モリソン(1863-1945)。彼は2000以上の浮世絵版画を入手したほか、日本絵画も約600点購入。また、日本美術の研究書も出版し、その中で北斎について「複数の優れた絵師による作品でなく、すべて北斎一人によるものだということが、実に信じがたい」と語っています。究極の“推し活”展覧会本展では、北斎の名品を堪能できるだけでなく、日本美術好き・北斎大好きイギリス人コレクターたちによる究極の“推し活”も楽しめます。彼らが書いた北斎の推しポイントを読むと、今まで気づかなかった作品の魅力も発見でき、改めて北斎の偉大さを実感しました。100年以上前に北斎担当のファンたちが熱心に集めたコレクションを、現代の日本人が見るなんて、考えてみたらステキなこと。推し活をしていたコレクターたちも、きっと喜んでいると思います。究極の“推し活”展覧会、ぜひ足を運んでみてください!Information会期:~6月12日(日)※会期中展示替を行います。※会期は変更の場合があります。休館日:火曜日(5月3日、6月7日は開館)会場:サントリー美術館開室時間:10時~18時※金・土および4月28日(木)、5月2日(月)~4日(水・祝)は20時まで開館※いずれも入館は閉館の30分前まで観覧料:一般¥1,700、大学・高校生¥1,200、中学生以下無料※最新情報は公式サイトでご確認ください
2022年04月30日俳優の柳楽優弥が出演する、タクトホームの新CM「家も街も、好きになる。」編が29日より放送されている。柳楽が路上ライブをするストリートミュージシャンの青年役を演じる今回のCM。ギターを弾きながら楽しそうに歌うことで、その街に暮らす人々に幸せが広がることをイメージした内容になっている。○■柳楽優弥インタビュー――タクトホームのイメージキャラクターのお話しが来たとき、最初にどう思いましたか?僕はもうすぐ32歳になるのですが、周りの友人も結婚をし始めていて、新しい家を買うということは、ちらほら聞いたりしていました。このようなタイミングで今回のCMに関われることをとても嬉しいと感じています。――タクトホーム新CMの見どころを聞かせてください。やはり(路上ライブで)ギターを弾いている僕ですかね(笑)。今回はタクトホームのいい環境づくりや街並みを、僕の歌に乗せてみんなに伝えていくというストーリーの設定でした。僕もエンターテインメントに関わる立場として、みんなを笑顔にできるのは嬉しいので、今回のキャラクターやストーリーは演じていて楽しかったです。ギターを弾いているところや歌っているところも、楽しんでいただきたいと思います。――CMではギターの弾き語りで周りを幸せにする役を演じていますが、 柳楽さんにとって、幸せになれる歌や音はありますか。いいリズムになる感じがあるので自然の海の音とかすごい好きですね。――新CMのキャッチコピーは「家も街も、好きになる。」ですが、柳楽さんの家選びや、住みたい街の条件は?僕は明るいところが好きなので日当たりが大事だと思っています。住むところはとても大事なので、気持ち的に上がるところを探します。公園が近いとか、生活をしていて、便利だなと感じる瞬間があるとここにしてよかったと思えるし、そういう環境を選びたいなと思います。――CMでは柳楽さんがギターで弾き語りをするシーンがありますが、 普段から楽器を演奏したり、歌ったりすることは好きですか。そうですね。学生の時に友達とバンドを組んだり、スタジオに行って色々な曲を演奏したりしていました。最近は家にいる時間が多いので、電子ピアノで好きなフレーズを練習しています。いつでも楽器をいじれるように部屋やリビングに置いてます。――これまでに路上ライブの経験はありますか。やってみてどのように感じましたか。路上ライブの経験はないです。どこかで憧れるシチュエーションというか、なかなかできないような経験でとても気持ちよかったです。しかも人が集まってくれてますからね。とってもハッピーでした!――CMでは美しい街並みが登場しますが、思い出の街並みや、好きな街並みについて聞かせてください。最近すごく思うのは、現場に向かう途中で皇居の周りを通ったりすると、本当に建物がかっこいいなと思います。それに加えて、ちょっと休める公園みたいなのもあるから良いですよね。世界を飛び回ってる人でも、あの建築って感動すると思うんですよね。――最後に一言お願いします。タクトホームさんの魅力を、僕のキャラクターを通してたくさん伝えていきたいです。
2022年04月29日葛飾北斎の作品と同時代・次世代に活躍した絵師たちの作品を並べ、北斎とライバルたちがどのような関係にあったのかを紹介する『北斎とライバルたち』が、4月22日(金)より太田記念美術館にて開催される。北斎は70年におよぶ画業のなかで、《冨嶽三十六景》に代表される風景画のほか、さまざまなジャンルの作品を手掛け、高い名声を得ていた。だがもちろん、当時活躍していた絵師は北斎だけではなく、数多くの浮世絵師たちが、時には北斎と覇権を争い、時には影響を受けたり与えたりしていた。同展では、そんな北斎とライバルたちとの交流や北斎が手掛けたさまざまなジャンルの作品を幅広く展観。歌川広重、東洲斎写楽、溪斎英泉、歌川国芳など、同時代に活躍した絵師たちとの交友関係や、晩年の代表作である《冨嶽三十六景》、役者絵や武者絵、風景画や美人画など、北斎の幅広い画業をほかの絵師たちの作品を交えながら紹介するほか、北斎の影響を受けた歌川広景、落合芳幾といった次世代の絵師たちの作品も公開。なぜ北斎は世界的に人気が高いのか?たくさんのライバルたちと対比から北斎の新たな魅力に気付くことができそうだ。歌川広重「不二三十六景 相模七里か浜風波」(後期)歌川広景「江戸名所道戯尽四御茶の水の釣人」(後期)葛飾北斎「冨嶽三十六景 登戸浦」(前期)歌川広重「冨士三十六景 相模江之島入口」(前期)『北斎とライバルたち』会期:2022年4月22日(金)~6月26日(日)会場:太田記念美術館時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜、5月24日(火)~-26日(木)料金:一般1,000円、大高700円※会期中全点展示替え公式サイト:
2022年04月11日他人に寄生して生きる者たちの運命と格差社会の闇を描く、新時代の社会派復讐サスペンス「ヒル」。4月1日今夜放送された第5話では、柳俊太郎演じる正体不明のヨビの過去が明らかになった。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。赤楚衛二がSeason1、坂口健太郎がSeason2、それぞれで主演を務める本作は、他人になりすましをされた青年が、他人に寄生する不法滞在者“ヒル”の存在を知り、彼らに果敢に立ち向かっていく物語。その中でなぜ、ヒルたちが産まれてしまったのか。なぜ、彼らは社会から落ちこぼれてしまったのかを知り、彼自身もまた人としての本当の愛情に気づき、心の機微を取り戻していく様を描いていく。「ゲームをもっと面白くする方法がある」とヨビが激しさを増して動き始めた今回。警察に捕まったチロル(岩永洋昭)の口から、ヨビがゾーカ(吉川愛)の拾いの父を殺害した理由が語られる。また、ヨビの側近であるミロ(松澤匠)の存在や、ヒル狩りのカラ(坂口健太郎)が仮面の男を探していると語られた。警察は、徐々に事件の全貌を捉え始め、ヨビを追うためにユウキ(赤楚衛二)とゾーカを追う。しかし、居酒屋で村尾(利重剛)がヨビとミロにより殺害されてしまう。そして、鈴木(小西真奈美)の前に現れたカラは、仮面の男に繋がる情報とヨビの本名で取引を持ちかける。ヨビの本名は“田中美花得”であることが明かされ、過去の情報と照らし合わせるよう言葉を残し、姿をくらませる。一方、ゾーカは普通の人生を送るようユウキへ提案するが、復讐を手伝うことを宣言。鈴木は署で田中美花得の過去を調べると、母とその愛人の子であること、14歳のときに母親を殺害した事件が明らかに。動機は、愛人との関係に苦しむ母親を救うため、と語り少年院へ送られた。その後、愛人だった男が何者かに殺害され、田中美花得は失踪、ヨビが誕生したのだ。しかし、その事件の凶器からは、カラの指紋が出る…。来週は、いよいよ最終回。ゾーカの単独行動により、一人になるユウキ。ミロとゾーカの危険な取引。ヨビはクライマックスにふさわしい舞台を見つけたとユウキを座して待つ。果たして、ヨビが描くクライマックスとは?物語は、加速していく。WOWOWオリジナルドラマ「ヒル」は毎週金曜日23時~WOWOWにて放送・配信中(全12話)。(cinemacafe.net)
2022年04月01日特別展「北斎」が、福岡の九州国立博物館にて2022年4月16日(土)から6月12日(日)まで開催される。葛飾北斎の「日新除魔図」日本初公開特別展「北斎」は、世界でもっとも有名な日本の画家、葛飾北斎の想像力あふれる世界観を紹介する展覧会。2017年に九州国立博物館へ寄贈された、北斎の重要文化財「日新除魔図(宮本家本)」を、日本で初めて一般公開する。「日新除魔図」は、北斎が病や火災、借金苦などの災難を経て、毎朝魔除けのために描き続けた獅子たちを集めた圧巻の連作。九州国立博物館に寄贈される前は個人蔵であったためほぼ非公開状態であったが、寄贈後は九州国立博物館でのみ公開が可能に。80歳を過ぎた北斎による、門外不出の大作に注目だ。「冨嶽三十六景」や晩年の肉筆画「龍図・鳳凰図」もまた、「日新除魔図」と年代の近い浮世絵版画シリーズ「冨嶽三十六景」も登場する。さらに、長野・小布施から、北斎晩年の最重要作品である祭屋台の天井絵「龍図・鳳凰図」を九州初公開。躍動感あふれる肉筆画を、会期中通期で展示する。【詳細】特別展「北斎」会期:2022年4月16日(土)~6月12日(日)前期 4月16日(土)~5月15日(日)/後期 5月17日(火)~6月12日(日)※会期中、展示替えあり。場所:九州国立博物館住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2休館日:月曜日(5月2日(月)は開館)開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)観覧料:一般 1,800円(1,600円)、高大生 1,000円(800円)、小中生 600円(400円)※( )内は前売料金※チケットはARTNEチケットオンライン、 ローソンチケット(Lコード:84527)、 チケットぴあ(Pコード:686-008)等で販売。※開催予定・内容に変更が生じる場合は、展覧会ホームページ等にて随時告知。【問い合わせ先】九州国立博物館 ハローダイヤルTEL:050-5542-8600(9:00~20:00/年中無休)
2022年03月13日企画展『北斎花らんまん』が3月15日(火)から5月22日(日)まで、すみだ北斎美術館で開催される。花は古くから人々に愛され、絵画の主題としても数多く取り上げられてきた。本展では、葛飾北斎やその門人たちの作品から、桜をはじめとした様々な花の作品約100点が展示される。花見の対象とされる花、物語に登場する花、意匠として着物や道具に施される花等、生活のあらゆる場面で愛でられてきた花に関する作品を紹介。描かれた花々を通じて、花を愛でる文化に親しみを感じてほしい。<見どころ>描かれた花のユートピア:現実では一度に楽しむことが難しい四季の花々。本展では北斎や門人の筆により、桜をはじめ、梅、朝顔、桔梗、椿など前期・後期あわせて約35種の描かれた花を紹介。展示室に花のユートピアが広がる。北斎や弟子の観察眼:北斎や門人の作品では、花弁や葉の質感の表現や、花脈や葉脈までも緻密に描き込まれています。ディテールの描写や、一瞬を捉える観察眼に注目だ。<展示構成>1章春の到来早春の花々:厳しい冬が過ぎ、植物が芽吹く頃に咲き出す花々は、おめでたいものの象徴として喜ばれた。1章では、辛夷(こぶし)や梅、木蓮など、春の訪れを告げ、人々に喜びをもたらす早春の花々が描かれた作品を紹介する。2章桜花爛漫:古くから人気があった桜は数ある花の中でもとりわけ多く、絵の題材になっている。江戸時代には、様々な花見の名所が新たに作られ、北斎の作品にも桜を楽しむ人々の様子が多く描かれてきた。2章では、浮世絵版画や肉筆画から、花見の名所や物語を紹介する。3章色とりどりの四季の花:3章では、現代の四季感に基づき、春(3月~5月)、夏(6月~8月)、秋(9月~11月)、冬(12月~2月)に区分し、季節の花々が描かれた作品を紹介していく。4章暮らしを彩る花の意匠:古くから花は意匠化され、着物や道具など、生活の中の身近なものの柄や装飾にもよく見られる。4章では、北斎と弟子が様々な花を意匠化して描いた作品を紹介。■展示情報「北斎花らんまん」3月15日(火)~5月22日(日)※前後期で一部展示替えを予定会場:すみだ北斎美術館前期:3月15日(火)~4月17日(日)後期:4月19日(火)~5月22日(日)開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:毎週月曜日※開館:3月21日(月・祝)、休館:3月22日(火)観覧料:一般1,000円 / 高校生・大学生700円 / 65歳以上700円 / 中学生300円 / 障がい者300円 / 小学生以下無料※本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)、常設展プラスも観覧可能。※団体の来館は当面の間、受付を行わない。
2022年03月10日ABEMAオリジナルドラマ「30までにとうるさくて」のスピンオフドラマ、柳俊太郎主演「結婚してとうるさくて」の配信がスタートした。「30までにとうるさくて」は、現代の東京を生き抜く29歳独身女性たちの恋、キャリア、性、友情の物語。20・30代女性を中心に、多くの共感の声が寄せられた。そして今回配信がスタートした「結婚してとうるさくて」は、「30までにとうるさくて」にも登場していた、広告クリエイターとして働く29歳の鎌田知也を主人公に、複数の女性たちから“結婚してアピール”を受けるも、まだ結婚したくない男の心の内を男性視点でリアルに描くドラマ。料理上手で家庭的な西野まりえと、弁護士として働きながらインフルエンサー業もこなすバリキャリ女子・白石梨沙子。真逆な2人からのアピールに、知也はどんな決断をするのか…?柳さんが知也を演じるほか、西野まりえ役を1年半ぶりのドラマ出演となる今泉佑唯。白石梨沙子役は、元武術太極拳選手で新世代アクション女優としても注目の山本千尋が務める。<キャストコメント>・柳俊太郎『30までにとうるさくて』に引き続き、知也を演じる事が出来て素直に嬉しかったです。さらに監督・金井紘さんの演出でまた、自由で自分勝手なのにどこか愛くるしさのある知也を作り上げていくことをとても楽しみにしておりました。今回は知也の目線というか、『30までにとうるさくて』よりさらに知也のわがままな姿が描かれているので、そのどうしようもない情けない部分を出せるように意識していました。この知也という男は極端に結婚に興味がない人間ではありますが、そんな人間のなかなか人には言えない素直な部分を女性に見ていただけたらと思います。男性の方は、少しでも共感できる部分もあると思うので、今回出てくる女性の意見を聞きながら、ちょっとでも自分の結婚観を見つめていただければなと思います。・今泉佑唯ずっと気になっていた作品だったので、お話をいただいたとき信じられなかったです。そして、素直にすごく嬉しかったです!監督さんからまりえちゃんはあざと女子と言われたので、あざとさを意識して演じました。この作品を通して、女性からの何気ないアピールが男性にとって"結婚"というものをプレッシャーに感じさせてしまうことを知ることができました。なので、お付き合いをする前に「何歳までに結婚をしたいと思っている」という意思を相手に伝えることが大事なのかなと思いました!男女の価値観の違いって難しいですね。・山本千尋リアリティー番組や日常の隙間を見れるような配信が人気の今、とても共感深くリアルな物語を「演技者として、作品として魅せる」という挑戦に携わらせていただくことができて、とても嬉しかったです。『30までにとうるさくて』同様、『結婚してとうるさくて』でも、まさに登場人物が十人十色ではっきりと物語を色づけているので、私自身、白石梨沙子という女性を原色のように強く演じたいと思いました。現代社会が日々変化をしているように愛の形も人それぞれで、結婚というテーマも含め、生活全てが哲学的だなと改めて考えさせられることが多くありました。コミカルな演出の中に、楽しむことも悩むことも総じて愛おしいと思える瞬間が私自身たくさんあったので、ご覧いただける皆様にも人間らしい愛おしさをぜひ感じていただきたいです。「結婚してとうるさくて」はABEMAプレミアムにて配信中。「30までにとうるさくて」は3月3日(木)23時~6日(日)23時まで全話無料配信。(cinemacafe.net)
2022年03月03日みどりアートパークリニューアルシリーズみどりアートパーク寄席 「柳亭小痴楽 昔昔亭A太郎二人会」が2022年6月11日 (土)に緑区民文化センター(みどりアートパーク)(神奈川県横浜市)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて3月12日(土)より発売開始です。カンフェティにて3月12日(土)10:00よりチケット発売開始予定 公式ホームページ 人気、実力、そして華もある 今最も旬な若手の二人会みどりアートパークホールは9か月間の改修工事を終えて2022年4月より運用を再開いたします。このリニューアルオープンを記念して4月から6月まで様々な公演を予定しております。約1年ぶりとなる今回の落語会は、今もっとも勢いのある若手実力派の競演です。歯切れの良い語り口と華のある高座姿でテレビ・ラジオ・映画でも人気絶頂の柳亭小痴楽と古典と新作の二刀流でドラマ・CMとマルチに活躍する昔昔亭A太郎は、落語芸術協会の若手芸人ユニット「成金」を牽引する主要メンバーとして大注目の二人です。ここに「みどりアートパーク寄席」のレギュラーで緑区在住"ご近所噺家"の瀧川鯉丸が加わり、リニューアルシリーズらしい賑やかでフレッシュな笑いを届けします。☆みどりアートパークホール窓口で前売券をご購入の先着100名様に、みどりアートパークリニューアル記念オリジナルグッズをプレゼント!プロフィール<柳亭 小痴楽(りゅうていこちらく)>公益社団法人落語芸術協会所属東京都渋谷区出身昭和63年12月13日五代目柳亭痴楽の次男として生まれる。平成17年10月 「ち太郞」で初高座平成20年6月 五代目柳亭痴楽門下へ「柳亭ち太郞」平成21年9月 痴楽没後、柳亭楽輔門下へ同年11月 二ツ目昇進 「三代目柳亭小痴楽」となる。令和元年9月 真打昇進平成23年12月 第22回北とぴあ若手落語家競演会 奨励賞平成27年10月 「平成27 年度NHK 新人落語大賞」ファイナリスト平成28年10月 「平成28 年度NHK 新人落語大賞」ファイナリスト*大の読書好き・心霊スポット巡り・映画鑑賞・スポーツ鑑賞(主にバスケットボール・サッカー)<昔昔亭A太郎(せきせきてい えーたろう)>公益社団法人落語芸術協会所属岐阜県岐阜市出身昭和53年6月8日生まれ平成18年2月昔昔亭桃太郎に入門平成22年2月より二ツ目昇進令和2年5月より真打ち昇進平成27年 第一回渋谷らくご特別賞「奇妙な二つ目賞」出演番組 NHKラジオスタパ落語会【CM】アディーレ法律事務所「身近がよろしいようで」シリーズ(2021年5月6日~)*駒澤大学アメリカンフットボール部OB<瀧川鯉丸(たきがわ こいまる)>公益社団法人落語芸術協会所属 二つ目「みどりアートパーク寄席」のレギュラーで緑区在住"ご近所噺家"開催概要みどりアートパークリニューアルシリーズみどりアートパーク寄席 「柳亭小痴楽 昔昔亭A太郎二人会」開催期間:2022年6月11日 (土)13:30開場/14:00開演会場:緑区民文化センター(みどりアートパーク)(神奈川県横浜市緑区長津田2-1-3)■出演者柳亭小痴楽 / 昔昔亭A太郎 / 瀧川鯉丸■スタッフ音響・舞台・照明: 株式会社tvkコミュニケーションズ■チケット料金前売:2,000円当日:2,500円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月01日企画展「北斎花らんまん」が、東京・すみだ北斎美術館にて2022年3月15日(火)から5月22日(日)まで開催される。“花”を描いた北斎&門人たちの作品約100点が集結企画展「北斎花らんまん」は、葛飾北斎やその門人たちの作品から、様々な“花”をテーマにした作品約100点を紹介する展覧会。桜をはじめ、梅、朝顔、桔梗、椿など、前期・後期あわせて約35種の花を題材とした作品の数々が一堂に集結する。緻密に表現された花弁や葉の質感や、細かく描き込まれた花脈や葉脈など、北斎をはじめとする浮世絵師たちによるディテールの描写や、一瞬をとらえる観察眼の鋭さに注目だ。“桜”の浮世絵版画や肉筆画数ある花の中でも、古くから人気のある“桜”は、とりわけ多く絵の題材になっている。浮世絵版画や肉筆画にも、花見の名所や、人々が花見をする様子を描いた作品が多く残された。北斎の代表作「冨嶽三十六景」からは、江戸屈指の花見の名所であった「御殿山」を描いた作品が登場。色を転写せずに凸凹のみで表現する“空摺”の技法によって摺られた、枝いっぱいに咲く桜が目を引く作品だ。ござを広げて酒宴に興じる人々や、子供を背負って歩く人々など、様々な花見の楽しみかたも見て取ることができる。早春に咲く“梅”の花咲か爺さんまた、厳しい冬を越え早春に咲き出す梅や辛夷(こぶし)、木蓮などは、春の訪れを告げるおめでたい象徴として喜ばれた花々。存斎光一の「花咲か爺さん」には、桜ではなく梅の花を咲かせる様子とともに、梅の香りや春の訪れへの期待を込めた狂歌が記されている。牡丹や桔梗を描いた花鳥画も加えて、4月から6月にかけて開花する牡丹を北斎が描いた大判花鳥画「牡丹に胡蝶」や、夏から秋にかけて咲く桔梗を3種類織り交ぜて描いた「桔梗にとんぼ」、冬の花・椿を描いた柳々居辰斎の「五色之内 赤絵南京」など、季節ごとの花々の作品も登場する。意匠化された花さらに、絵画作品に加え、モチーフとして日用品の装飾に落とし込まれた“花”についても紹介。北斎がデザインした小紋染の模様を収めた図案集『新形小紋帳』をはじめ、着物や道具などを彩る“意匠化された花”の作品を展示する。【詳細】企画展「北斎花らんまん」会期:2022年3月15日(火)~5月22日(日) ※前後期で一部展示替えを予定前期 3月15日(火)~4月17日(日)/後期 4月19日(火)~5月22日(日)場所:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2休館日:毎週月曜日 ※3月21日(月・祝)は開館、3月22日(火)休館開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)料金:一般 1,000円、高校生・大学生 700円、65歳以上 700円、中学生 300円、障がい者 300円、小学生以下 無料※本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)をはじめ全ての展示を観覧可能。※団体での来館は、当面の間、受付なし。※会期・開館時間・観覧料・イベント・講演会の開催など変更、中止の可能性あり。 最新情報は、すみだ北斎美術館公式ホームページにて告知。【問い合わせ先】すみだ北斎美術館TEL:03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)
2022年02月20日すみだ北斎美術館では2022年3月15日(火)から5月22日(日)まで「北斎花らんまん」展を開催いたします。企画展「北斎花らんまん」花は古くから人々に愛され、絵画の主題としても数多く取り上げられてきました。本展では、北斎やその門人たちの作品から、桜をはじめとした様々な花の作品約100点を展観します。花見の対象とされる花、物語に登場する花、意匠として着物や道具に施される花等、生活のあらゆる場面で愛でられてきた花に関する作品をご紹介します。描かれた花々を通じて、花を愛でる文化に親しみを感じていただけましたら幸いです。■展示構成1章 春の到来 早春の花々/2章 桜 春爛漫/3章 色とりどりの四季の花/4章 暮らしを彩る花の意匠■本展の見どころ◎描かれた花のユートピア現実では一度に楽しむことが難しい四季の花々。本展では北斎や門人の筆により、桜をはじめ、梅、朝顔、桔梗、椿など前期・後期あわせて約35種の描かれた花を紹介。展示室に花のユートピアが広がります。◎北斎や弟子の観察眼北斎や門人の作品では、花弁や葉の質感の表現や、花脈や葉脈までも緻密に描き込まれています。ディテールの描写や、一瞬を捉える観察眼にご注目ください。●1章 春の到来 早春の花々厳しい冬が過ぎ、植物が芽吹く頃に咲き出す花々は、おめでたいものの象徴として喜ばれました。1章では、辛夷(こぶし)や梅、木蓮など、春の訪れを告げ、人々に喜びをもたらす早春の花々が描かれた作品をご紹介します。<梅 開花時期:1月~3月>存斎光一「花咲か爺さん」すみだ北斎美術館蔵(前期)灰を撒く花咲か爺さんの姿が描かれた作品です。花咲か爺さんといえば桜を想像しますが、本図は梅の花が描かれ、灰を撒かれた下側の枝から徐々に開花しています。画面左上には、梅の香りや春の訪れへの期待が詠まれた狂歌が添えられています。●2章 桜 春爛漫古くから人気があった桜は、数ある花の中でもとりわけ多く、絵の題材になっています。江戸時代には、様々な花見の名所が新たに作られ、北斎の作品にも桜を楽しむ人々の様子が多く描かれています。2章では、浮世絵版画や肉筆画から、花見の名所や物語を紹介いたします。<桜 開花時期:3月~5月>葛飾北斎「冨嶽三十六景 東海道品川御殿山ノ不二」すみだ北斎美術館蔵(前期)現在の品川区北品川に位置した御殿山は、享保年間(1716~36)以降、江戸屈指の花見の名所でした。北斎の代表作「冨嶽三十六景」にも、花見シーズンの御殿山が描かれています。枝いっぱいに咲く桜は、薄い紅をぼかして摺った後に、凸凹をつけることのみで表す空摺(からずり)という技法で沢山の丸い点が施されています。蹄斎北馬「朝妻舟」すみだ北斎美術館蔵(前期)本図は浮世絵の中でも版画と異なり、絵師が絵筆で直接紙や絹に描いた肉筆画(にくひつが)です。北斎の弟子の一人・蹄斎北馬(ていさいほくば)によって描かれました。「朝妻舟」と名のつく作品に決まって描かれる柳や白拍子姿の遊女のほかに、満開の山桜が描かれています。花弁が舞い落ちる中、水面に映る遊女の顔は、目のまわりに化粧をしているようです。山桜は日本では古くから自生し、開花とともに葉をつけることで知られ、絵画にも描かれてきました。本図は花弁や葉の一枚一枚、蕾が繊細に描写されています。●3章 色とりどりの四季の花3章では、現代の四季感に基づき、春(3月~5月)、夏(6月~8月)、秋(9月~11月)、冬(12月~2月)に区分し、季節の花々が描かれた作品をご紹介いたします。<牡丹 開花時期:4月~6月>葛飾北斎「牡丹に胡蝶」すみだ北斎美術館蔵(前期)「冨嶽三十六景」や「諸国瀧廻り」と同じ版元である西村屋与八から出版された、北斎の大判花鳥画シリーズの一図です。強い風に揺られる牡丹と蝶の一瞬が見事に描写されています。ピンク色の牡丹は、花弁の付け根から網目状に広がる花脈が精緻に描き込まれています。<桔梗 開花時期:6月~10月>葛飾北斎「桔梗にとんぼ」すみだ北斎美術館蔵(後期)こちらも北斎の大判花鳥画シリーズの一図です。赤みがかった色の一重の桔梗、多重咲きの桔梗、青い斑入りの桔梗の3種類が描かれてます。咲いている花のほか、まだ固く閉じている蕾、ほころぶ蕾も描かれています。桔梗の上を飛ぶトンボは、翅の脈や翅の先の黒い模様の縁紋まで細やかに描写されています。●4章 暮らしを彩る花の意匠古くから花は意匠化され、着物や道具など、生活の中の身近なものの柄や装飾にもよく見られます。4章では、北斎と弟子が様々な花を意匠化して描いた作品をご紹介します。<意匠化された花>葛飾北斎『新形小紋帳』すみだ北斎美術館蔵(通期)『新形小紋帳』は、北斎がデザインした小紋染の模様を収めた図案集です。このページでは、花が鶴の形にデザインされおり、それぞれ名前や説明が記されています。右上から藤の舞鶴、花橘の舞鶴(右中)、舞鶴の桜(右下)、舞鶴菊の折枝(左上)、舞鶴牡丹の折枝(左中)、水仙の舞鶴(左下)です。■開催概要展覧会名 : 北斎花らんまん会期 : 2022年3月15日(火)~5月22日(日)※前後期で一部展示替えを予定前期 : 3月15日(火)~4月17日(日)後期 : 4月19日(火)~5月22日(日)休館日 : 毎週月曜日 ※開館:3月21日(月・祝)、休館:3月22日(火)開館時間 : 9:30~17:30(入館は17:00まで)主催 : 墨田区・すみだ北斎美術館お問い合わせ: 03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)公式サイト : 観覧料 : 一般 1,000円高校生・大学生 700円65歳以上 700円中学生 300円障がい者 300円小学生以下 無料・本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)、常設展プラスもご覧になれます。・団体でのご来館は、当面の間、受付を行いません。・新型コロナウイルス感染予防・拡大防止のため、会期・開館時間・観覧料・イベント・講演会の開催など変更、中止の可能性がございます。・最新の状況は、すみだ北斎美術館公式ホームページにて最新情報をご確認ください。■すみだ北斎美術館 概要開館時間 : 9:30~17:30(入館は17:00まで)休館日 : 毎週月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌平日)、年末年始(12月29日~1月1日)所在地 : 〒130-0014 東京都墨田区亀沢2-7-2お問い合わせ: 03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)公式サイト : Twitter : Facebook : YouTube : アクセス : 都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分JR総武線「錦糸町駅」北口より墨田区内循環バスで5分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月16日「2022年 エランドール賞」(日本映画テレビプロデューサー協会主催)が3日に発表され、新人賞に仲野太賀、江口のりこ、柳楽優弥、川口春奈、山田裕貴、広瀬アリスが選ばれた。プロデューサー賞(映画部門)は、『花束みたいな恋をした』の孫家邦氏(リトル モア)と菊地美世志氏(フィルムメーカーズ)。プロデューサー賞(テレビ部門)は、大河ドラマ『青天を衝け』の菓子浩氏(NHK)と福岡利武氏(同)。プロデューサー奨励賞(映画部門)は、『東京リベンジャーズ』の岡田翔太氏(フジテレビ)。プロデューサー奨励賞(テレビドラマ部門)は、『ハコヅメ たたかう!交番女子~』の藤森真実氏(日本テレビ)。特別賞は、映画『ドライブ・マイ・カー』が選ばれた。授賞式は都内のホテルで開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大状況を受け、急きょ書面発表に変更。後日、個別に贈賞する。
2022年02月03日柳楽優弥主演「二月の勝者-絶対合格の教室-」が12月18日の放送でフィナーレを迎えた。島津の開成合格を知った黒木の“雄叫び”に「可愛すぎる」といった反応が集まるとともに、加藤シゲアキ演じる灰谷のネクタイのカラーにも注目が集まっている。名門中学受験塾の元カリスマ講師が、難関校合格者を数名出してはいるものの合格実績はあまりふるわない中堅中学受験塾に、校長としてやってくる。「中学受験は課金ゲーム」「子供を合格に導くのは、父親の経済力と母親の狂気」といった言動で講師陣を驚かせる彼だが、影で私塾を運営するなど、別の顔も持っていて…というストーリーが展開してきた本作。中堅中学受験塾「桜花ゼミナール」吉祥寺校の校長となる黒木蔵人を柳楽さんが演じ、中学教師から桜花ゼミナール新人講師に転身した佐倉麻衣に井上真央。超名門中学受験塾「ルトワック」の講師で黒木の部下だった灰谷純に加藤シゲアキ。「桜花ゼミナール吉祥寺校」講師陣として池田鉄洋、瀧内公美、今井隆文。塾講師たちが通う「井の頭ボウル」マスター・大森新平に加治将樹。その娘・大森紗良に住田萌乃といったキャストが出演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1月、本命校受験前の予行演習として「一月受験」をする生徒たちと、それを支える講師たちの様子からスタート。黒木は島津(羽村仁成)が急遽海王中を受験することになり応援に駆けつける。黒木は島津が震えてることに気付くが、島津は「本当の力試しができると思うとゾクゾクして震えてる」と答え、それを見た黒木は島津の合格を確信。島津は開成にも合格するが、彼は開成を辞退し都立中への進学を決める。黒木に対し開成の合格は黒木先生をはじめとした「桜花の先生たちみんなへのプレゼントだと思ってよ」と笑顔を見せる…というのが最終話の展開。島津の姿に「緊張ではなく腕試し出来ることにゾクゾクして震えてる島津くん凄すぎる」「受験本番で実力を試せることに興奮して震えてる島津くんの大物感はんぱないな」「島津くんこの子ぜったい大物になるわ、偉すぎる!!」などの声が送られる。また最終回では受験前日、生徒も講師も帰宅した教室でひとり震える黒木の姿や、島津が開成に合格した際、喜びに溢れる講師陣たちの前ではクールな姿を見せつつ、校長室に戻ると1人で「よっしゃー!」と叫ぶ黒木の様子などが描かれた。これまでにない“人間味”あふれる黒木の姿に「黒木先生も不安に打ちひしがれ身震いすることがあるのかぁ」「黒ちゃんの弱いところにキュンとしちゃう」といった声も続々。特に島津の開成合格を知って叫ぶ姿には「黒木先生可愛すぎる」「黒木先生wwwwwwwwwめちゃめちゃ喜んどる」「黒木先生が叫んだァァァーーーー(笑)」といった反応も。また終盤で黒木と語り合う灰谷のネクタイのカラーにも多くの注目が集まった模様。「灰谷先生のネクタイの色は緑と黄色と...紫??」「灰谷先生?そのネクタイ、ほぼNEWSカラーでは?」「シゲのネクタイもしかしてNEWSカラー」など“NEWSカラー”のネクタイに多くのコメントが寄せられている。(笠緒)
2021年12月19日先日ついに、配信がスタートした、大泉洋&柳楽優弥共演のNetflix映画『浅草キッド』。この度、2人がタップや漫才などに挑むフィーチャレット映像が公開された。本作は、ビートたけしの原点であり、師匠・深見千三郎と過ごした日々を描く、ビートたけしの誕生の物語。今回公開された映像は、監督・脚本を手掛けた劇団ひとりが、『青天の霹靂』に続き2作目に本作を選んだ理由を「どうしても『浅草キッド』を撮りたい。理由はただ一つ、僕がやりたいという事しかなくて」と語る場面からスタート。続いて、本作でも印象的に登場するタップダンスのメイキングが映し出され、顔が映っていないタップシーンに対して、深見役の大泉さんは「オレである意味あります?吹替だとしか思われない!」と笑いを誘う。大泉さんは「練習は大変でしたね。最初は出来るのかなと思っていたけれど、やっていくと楽しくて」とふり返り、タケシ役の柳楽さんも「たけしさんのタップダンスの映像を見ると独特な雰囲気の格好良さがあるんです。現場に入る前に3、4か月習いましたが、本当に難しくて」とその難易度の高さに触れる。また柳楽さんにとってもう一つの挑戦が、“漫才”。「ツービートのテンポ速さの練習だったり、北野武さんの話し方、特徴を松村邦洋さんに教えて頂きました。一つ一つ勉強して練習していって自分の中の怖さを消していくことの毎日でした」と、その重圧を明かしている。『浅草キッド』フィーチャレット映像Netflix映画『浅草キッド』は全世界独占配信中。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年12月12日柳楽優弥主演「二月の勝者-絶対合格の教室-」の9話が12月11日放送。受験校検討会での黒木の“足の開きっぷり”に多くの注目が集まるとともに、今週のトレンド入りを果たした灰谷に「今日も早速」「タイトルより先にトレンド入り」などの声も上がっている。難関校合格者を数名出してはいるものの、合格実績はあまりふるわない中堅中学受験塾「桜花ゼミナール」に、名門中学受験塾「ルトワック」の元カリスマ講師が校長としてやってくる。「中学受験は課金ゲーム」「子供を合格に導くのは、父親の経済力と母親の狂気」など過激な言動で講師たちに衝撃を与える黒木蔵人だが、ルトワックを辞め桜花にやってきた彼は、私塾「STARFISH」を運営するなど“裏の顔”も持っていた…という展開の本作。キャストは黒木蔵人役の柳楽さんをはじめ、中学教師を辞め桜花ゼミナール講師となった佐倉麻衣を井上真央が、黒木がルトワックを辞めた理由を探ろうとする灰谷純に加藤シゲアキ。黒木の個人塾「STARFISH」を手伝う大森紗良には住田萌乃。桜花ゼミナール社長で紗良の祖父でもある白柳徳道には岸部一徳。黒木と麻衣と同じ「桜花ゼミナール吉祥寺校」の塾講師役で橘勇作に池田鉄洋、桂歌子に瀧内公美、木村大志に今井隆文。塾講師たちが通う「井の頭ボウル」のマスター大森新平に加治将樹といった俳優陣も共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。9話では受験本番まで3ヶ月となるなか、黒木は配布した「絶対合格カレンダー」に家族と話し合って決めた志望校を記入し提出するよう生徒たちに指示。それをもとに講師たちが受験校検討会を行う…。Ωクラスの上杉海斗(伊藤駿太)が開成を受験したいことを母の麻沙子(馬渕英里何)に打ち明け、自分で自分の事を決めたいと自分の想いを明かし、またRクラスの今川理衣沙(渡邉心結)は母の紹子(春日井静奈)が選んだ難関校の過去問を“カンニング”で答え…というストーリーが展開。視聴者からは検討会での机に座った黒木の“足の開き具合”に「黒木先生めっちゃ足広げて座るのね」「めちゃくちゃガニ股な座り方するじゃんwwww」「予想以上に足めちゃくちゃ開いてて吹いた」「180度くらい脚広げてて笑うwww」などの声が殺到。一方灰谷はSTARFISHの子どもたちへのクリスマスプレゼントを買いにきた萌乃と、それに同行する白柳に遭遇。萌乃が白柳の孫であることを知り驚く。萌乃がプレゼントを選ぶ間、白柳と話す灰谷だが、STARFISHについて聞こうとしたところで白柳に萌乃から着信があり、肝心の質問は聞けずじまい…。そんな灰谷には「灰谷先生今のところストーカーでしかないから受験に熱い姿もそろそろ見たい」「灰谷先生の黒木先生への情熱をルトワックの子どもたちへむけてやって」といった声が上がるとともに「スピンオフで灰谷先生エピソード欲しいな~~~~!」「スピンオフで「灰谷先生のストーカー裏話」やりませんか」などの反応も。また今回も“灰谷先生”がトレンド入りを果たしたことに「今日も早速、灰谷先生がトレンドに」「ドラマタイトルより先にトレンド入りしてる灰谷先生(笑)」「灰谷先生のストーカーっぷりが毎週トレンド入り」といった投稿も多数寄せられている。(笠緒)
2021年12月12日叡山電鉄株式会社(本社:京都市左京区、社長:豊田秀明)では、2021年12月11日(土)より、出町柳駅に『LOVE な ベンチ!』を設置します。昨年7月に発生した土砂崩れによる運休では、長期にわたりご不便、ご迷惑をおかけいたしましたが、多くの皆さまに支えられ、助けていただくことで、運転再開をすることができました。コロナ禍の今だからこそ、お互いをおもいやる気持ちや、人の温もりの素晴らしさを、当社からの感謝の気持ちとともにお伝えさせていただきたい、そんな想いで制作いたしました。ハート型のイルミネーション装飾は、社員が愛情をこめた手作りによるもので、やさしい光が希望に満ち溢れた空間を演出します。電車をバックに、老若男女を問わずそれぞれの愛情や感謝の気持ちを、思い出の一枚として撮影いただくとともに、末永く記憶に残していただけましたら幸いです。『LOVE な ベンチ!』での撮影イメージベンチの両脇には謎のスイッチが…また、宝ケ池駅、八幡前駅、鞍馬駅では、沿線の学校等と連携し、生徒、園児による装飾作品を展示しておりますので、こちらもお楽しみください。詳細は別紙の通りです。以 上(別紙)1.出町柳駅『LOVE な ベンチ!』の概要・設置期間 2021年12月11日(土)~2022年3月31日(木)※プレ期間として、2021年12月6日(月)より試験点灯しています。・点灯時間 初発から終発まで・設置場所 出町柳駅1番線ホーム付近・設置内容 ハート型のイルミネーションで包まれた『LOVE な ベンチ!』を設置します。2021年12月25日(土)までは、クリスマス仕様です2.その他の駅の装飾1 宝ケ池駅:菊の花幼稚園園児の作品掲出1番線、4番線ホーム壁面に、木の枝や木の実を使用した可愛らしい装飾作品を掲出しています。2 八幡前駅:同志社中学校生徒の作品掲出上下線ホームに、生徒有志による手作りクリスマスツリーなど、イルミネーションを含む装飾、願い事カードの掲出を行っています。3 鞍 馬 駅:鞍馬山保育園園児の作品掲出園児による作品を透明のアクリル板に描き、駅の天井から吊るして掲出し、待合室を明るい雰囲気にしています。※いずれの駅も2022年1月31日(月)まで実施予定です。各駅の装飾のイメージ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月10日モデルで俳優の柳俊太郎が、動画配信サービス「Netflix」とファッションブランド「BEAMS」のコラボレーション商品「Netflix × BEAMS」コレクションのイメージモデルに起用された。「Netflix × BEAMS」コレクションは、今年5月にNetflix初のブランドアイテムとして展開され、話題を呼んだ。第2弾となる今回は「好きな時に、好きな場所から、好きなだけ映画やシリーズを楽しめる」というNetflixのサービスからインスピレーションを受け、「どこでもNetflix」をテーマに制作。利便性の高いアイテム12点が、BEAMS公式オンラインショップおよび11店舗、NetflixのECサイト「Netflix.shop」にて18日より順次発売される。最新コレクションではNetflixシリーズ『今際の国のアリス』に出演した柳と女優の三吉彩花をモデルに起用。同作で柳は、日本刀を武器とし顔一面に刺青を入れた佐村隆寅役を、三吉は元警視庁鑑識課の安梨鶴奈役を演じた。また、2022年12月にはシーズン2の配信も決定している。
2021年12月10日俳優の大泉洋が12月7日、東京・台東区で実施されたNetflix映画『浅草キッド』(12月9日配信)の配信直前イベントに柳楽優弥、門脇麦、土屋伸之(ナイツ)、鈴木保奈美、劇団ひとり監督とともに出席。熱のこもった面白トークを展開した。大泉が劇団ひとりと映像作品でタッグを組むのは、映画『青天の霹靂』以来2作目。劇団ひとりは、今作のプロモーションで大泉と何度も会っていると言い、「もう飽き飽きしてるんですよ! ずっと一緒だから。おとといも一緒にいた。話すことがなくて困ってる」とぼやいた。しかし大泉は、劇団ひとりについて「友達が多くいるわけではない。撮影現場でも相当……いないんです、友達が。僕がいるときだけは、ちょっと楽しそう。僕のクランクアップが、作品のなかで早めだった。そのあとまだ1カ月くらい撮影が残っている感じだった。監督が『大泉さん、寂しいっすよ』とおっしゃって。たしかにそう。僕がいなくなると本当にしゃべる人がいない。寂しそう」と話し、反撃。門脇も、劇中で見せる歌やダンスの練習を劇団ひとりが視察に来たと言い、「本当に表情が出づらい……方(笑)。『大丈夫かな?』ってずっと不安でした」と胸中を吐露。「大泉さんのシーンで、すごい監督が楽しそうにしていらっしゃって、初めて監督の笑顔を見たかもしれない。すごいうれしそうだった」と証言。すると劇団ひとりは「おれは、大泉さんの前でだけ素直になる」と自白。満面の笑みを浮かべていた。さらに柳楽も「大泉さんといるときは楽しそう。『おれといるとき、つまらないのかな……』と」とネガティブ発言。劇団ひとりは、柳楽の今作に関する記事を読んだと話して「『作品を初めて試写で見て、監督のこと好きになりました』と。作品見るまでは嫌いだったのかな」とぼやいた。イベント最後に大泉は「劇団ひとりはダメな男ですけど、この作品はすばらしいと思います! 劇団ひとりを嫌っても、『浅草キッド』は嫌わないでください!」と往年のアイドルの名文句をもじって猛烈にアピール。会場を笑わせた。本作は、大泉と柳楽がW主演を務める青春映画。若き日のビートたけし(柳楽)とその師匠・深見千三郎(大泉)を中心としたお笑いをめぐる生き様を描く。今回のイベントは、ビートたけしが深見とかつて過ごした浅草フランス座(現・東洋館)で実施された。
2021年12月07日俳優の柳楽優弥が7日、都内で実施されたNetflix映画『浅草キッド』(12月9日配信)の配信直前イベントに大泉洋、門脇麦、土屋伸之(ナイツ)、鈴木保奈美、劇団ひとり監督とともに登場。本作にまつわるトークで会場を盛り上げた。柳楽と大泉は今回、劇中で披露すべくタップダンスに挑戦。ビートたけしを演じた柳楽は「難しかった」と苦労を述べつつ、「今の現場とか、違う現場でもやっちゃいますね。あれやると暖かくなるんですよ。『浅草キッド』の現場でもずっと」と明かした。ビートたけしの師匠・深見千三郎役の大泉も「師匠のこなれた感じ、“上手な人がやってます”という感じを出さなければならなかったから難しかった。上半身がまた難しい。こなれた感じにしようとしても、僕、手が固まっちゃうんですよ。なんとなく動かすのが難しい」と回顧。劇団ひとりも、脚本を書くにあたって、自ら教室に通ってタップダンスを学んだと明かして「やらないと、YouTubeのすごいタップを見て『これやってください』と平気で言えちゃう。どれだけ難しいか分からないから。ラインを知っておくために、何回か通った」と語った。それを聞いて大泉は「でも、できないことを平気で言っていたよな!?」と噛みつき、「すごい練習して来て、もうすぐ本番だというときに『もうちょっと難しくできませんか?』とか言う。おれが散々練習してきて、2週間後に本番だという日に突然『今日このシーン撮れないですかね?』と。できるわけねーだろ、バカ野郎! 簡単に言う。何も学んでない」とぼやき、キャスト陣を笑わせた。また、劇中で歌とダンスを披露した門脇は「『浅草キッド』の時代の歌や音楽、映画、文化がすごく好き。私はその時代を生きていないんですけど、歌わせてもらった歌も、子どものころからなじみがある歌だった。うれしかったです」とニッコリ。劇団ひとりは門脇について「努力家。僕が(練習を)見に行って『あぁ、これは本番でいいね』と言ったんですけど、『もう一日、別でやらせてもらっていいですか?』とずっとやってらっしゃった」と明かしてその姿勢を讃えた。本作は、大泉と柳楽がW主演を務める青春映画。若きビートたけし(柳楽)とその師匠・深見千三郎(大泉)を中心としたお笑いをめぐる生き様を描く。今回のイベントは、ビートたけしが深見とかつて過ごした浅草フランス座(現・東洋館)で実施された。
2021年12月07日葛飾北斎やその弟子などが描いた日本の歴史上の人物や事件を展観する『北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―』展が、12月21日(火)よりすみだ北斎美術館にて開催される。『富嶽百景』の最初のページに描かれた神・コノハナノサクヤビメ、上杉謙信と武田信玄による戦国大名の一騎打ちを描いた『画本武蔵鐙』下、二代葛飾北斎が徳川家康を描いた≪徳川家康束帯座像≫など、当時の歴史観に基づき、神話の時代から安土・桃山時代、そして北斎の生きた江戸時代の歴史的事象を描いた作品、弟子の描いた明治時代の錦絵までを展示。主に高校の日本史の授業で習う人物や事件が描かれた作品を紹介する。また、日本史で習う歴史用語や、北斎や弟子の作品に描かれているポイントを解説。いままでイメージしていた人物像と比べながら、歴史小説や物語などでも有名な歴史的場面を楽しむことができる。葛飾北斎≪浮絵一ノ谷合戦坂落之図≫すみだ北斎美術館蔵(作品を替えて通期で展示)葛飾北斎『画本武蔵鐙』下上杉輝虎入道兼信 武田晴信入道信玄すみだ北斎美術館蔵(通期)葛飾北斎≪畠山重忠≫すみだ北斎美術館蔵(後期)二代葛飾北斎≪徳川家康束帯座像≫すみだ北斎美術館蔵(前期)【開催概要】企画展『北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―』会期:2021年12月21日(火)~2022年2月27日(日)※前後期で一部展示替えあり(前期は1月23日まで、後期は1月25日から)休館日:月曜(1月3日、10日は開館)、12月29日(水)~1月1日(土)、 1月4日(火)、1月11日(火)時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)料金:一般1,000円、大高・65歳以上700円 、中学生300円●公式サイト:
2021年12月06日中学受験のリアルを描く柳楽優弥主演「二月の勝者-絶対合格の教室-」。その8話が12月4日放送。倒れた黒木のために駆けつける灰谷に「仲良しかーい!」などのツッコミが相次ぐなか、佐倉の“黒木化”にも多くの反応が集まっている。数名の難関校合格者を出しているものの合格実績はあまりふるわない中堅中学受験塾にやってきた、業界最大手の名門中学受験塾の元カリスマ講師と、中学教師をドロップアウトした新人講師。元カリスマを尊敬していたが“ストーカー”と化したライバル塾の講師…彼らを中心にリアルな中学受験を描きながら、“家庭問題”“教育問題”など現代社会の様々な問題にも切り込んでいく本作。キャストは中堅中学受験塾「桜花ゼミナール」吉祥寺校で校長をしながら、「STARFISH」という“私塾”も運営している黒木蔵人役に柳楽さん。また中学教師をドロップアウトし、桜花ゼミナールの新人講師となった佐倉麻衣には井上真央。超名門中学受験塾「ルトワック」のトップ講師で黒木の元部下だが、黒木がルトワックを辞めたことで“ストーカー”と化した灰谷純に加藤シゲアキ。黒木と麻衣と同じ「桜花ゼミナール吉祥寺校」塾講師の橘勇作に池田鉄洋、桂歌子に瀧内公美、木村大志に今井隆文。「井の頭ボウル」のマスター大森新平に加治将樹。桜花ゼミナール社長・白柳徳道に岸部一徳といった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。Ωクラスの生徒、島津順(羽村仁成)の母・優子(遠藤久美子)から電話が来るが、激しい物音や悲鳴が聞こえ電話も切れる。ただ事じゃない様子を察して黒木と佐倉は島津家に駆けつける。家の前にはパトカーが停まり、荒れた室内には父・弘(金子貴俊)が1人で座り込んでいた。弘によると順と優子は家を出て行ったそうで、2人は桜花を訪れる。優子は弘との離婚を口にし、順と一緒にしばらくの間実家で過ごすことを決め、その間順は塾を休むことになる。その一方、桜花では生徒の保護者面談が行われており、各家庭の希望や事情に合わせて常に完璧なプランを提案。それに加え校長の業務、「STARFISH」の運営も行う黒木は、連日夜遅くまで仕事を続け、ついに倒れてしまう…というのが8話の展開。倒れた黒木を発見した佐倉は、黒木からキャリーケースを「STARFISH」に運ぶよう頼まれる。だが黒木を放っておけない佐倉は灰谷に連絡…電話を受けた灰谷は黒木を病院に運ぶ。そんな灰谷の行動に「灰谷先生が病院へ連れて行ってくれたのか!!」「駆けつけるんかーい!!!!仲良しかーい!!!!笑笑」などの声が続出。塾に戻り、黒木が保護者に行ったような受験生ごとのプランを考える佐倉。そのまま塾で朝を迎え、翌日1人で保護者との面談に臨んだ佐倉は、まるで黒木のような完璧なプランを提案する…この展開にも「佐倉先生、黒木化してるwwwwww」「黒木化する佐倉先生かわいい」「黒木イズムが身につき始めている…?!」「佐倉先生、黒木先生みたいになってきたw」といった反応が上がっている。(笠緒)
2021年12月05日企画展「北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―」が、東京のすみだ北斎美術館にて2021年12月21日(火)から2022年2月27日(日)まで開催される。葛飾北斎や弟子たちが描く“日本の歴史”「北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―」展は、“日本の歴史”に着目し、葛飾北斎やその弟子が歴史上の人物・事件の様子を描いた作品を集めて展示する展覧会。高校日本史の授業で登場する人物や事件を主軸に、神話の時代から安土・桃山時代、そして北斎の生きた江戸時代に至るまでの歴史的事象を描いた北斎の作品や、弟子が手がけた明治時代の錦絵を紹介する。北斎やその弟子たちの視点を通して見た歴史的な場面を一挙に楽しめる展覧会だ。神話時代の神や“川中島の戦い”例えば、北斎の代表作の1つである版本『富嶽百景』最初のページに描かれた「コノハナノサクヤビメ」は、『日本書紀』や『古事記』に記された神話に登場する神。チリチリとした線で表現された衣服など、北斎の描く美人画の特徴が見てとれる。また、仏教伝来の場面を描いた『三国伝来記』をはじめとする、古墳・飛鳥時代に関する人物や出来事を描いた作品や、平家物語にも登場する「一の谷の戦い」を題材にした「浮絵一ノ谷合戦坂落之図」、川中島の戦いの名場面として伝わる上杉謙信と武田信玄の一騎打ちを描いた『画本武蔵鐙』など、象徴的な日本史のシーンを捉えた作品が揃う。本能寺の変&徳川家康を描く作品もさらに、北斎の弟子たちによる作品も目を引くラインナップ。織田信長が明智光秀に討ち入りされた「本能寺の変」をはじめ、様々な逸話を描いた二代柳川重信の『日本百将伝一夕話』や、同じく北斎の弟子であった二代葛飾北斎が徳川家康を描いた肉筆画「徳川家康束帯座像」も登場。尚、「徳川家康束帯座像」のように浮世絵師が江戸幕府の将軍を描いた作品は珍しい。作品を通して、同時代の幕府に対する人々の見方を窺い知ることができる。【詳細】北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―会期:2021年12月21日(火)~2022年2月27日(日) ※前後期で一部展示替えを予定前期 12月21日(火)~1月23日(日)/後期 1月25日(火)~2月27日(日)会場:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2休館日:毎週月曜日、年末年始(12月29日~1月1日)※開館:1月3日(月)、1月10日(月・祝)/休館:1月4日(火)、1月11日(火)開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)観覧料:一般 1,000円、高校生・大学生 700円、65歳以上 700円、中学生 300円、障がい者 300円、小学生以下無料※当面の間、団体受付不可。※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証を提示。※65歳以上は年齢を証明できるものを提示。※身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳など持参者および、その付添1名まで障がい者料金で観覧可能。入館の際は、身体障がい者手帳などの提示が必要。※観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)をはじめ全ての展示を観覧可能。※会期・開館時間・観覧料・イベント・講演会の開催などは変更、中止の可能性あり。【問い合わせ先】TEL:03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)
2021年12月03日