スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIMサービス)が注目を集めている。現在、様々なMVNO(仮想移動体通信事業者)が業界に参入し、それぞれ特徴のあるサービスを打ち出している。そこで本企画では、個別の格安SIMサービスを紹介していく。今回はニフティが提供する、月額900円(以下、価格はすべて税抜)から利用できるMVNOサービス「NifMo」について紹介していきたい。○独自の割り引きサービス「NifMo バリュープログラム」とは?NifMoは、ニフティが提供するMVNOサービス。月額900円から利用でき、周辺サービスと連携した割り引き施策なども特長となっている。NifMoでは、音声通話対応SIMカード、SMS対応SIMカード、データ通信専用カード、スマートフォンとのセットを提供。データ通信プランは3GBが月額900円、5GBが月額1,600円、10GBが月額2,800円となっており、SMS対応なら+150円/月、音声通話対応なら+700円/月となっている。スマホとのセットプランには「ASUS ZenFone 2 Laser」(ASUS製)、「HUAWEI P8lite」(ファーウェイ製)、「富士通 ARROWS M01」(富士通モバイルコミュニケーションズ製)を用意。一括払いのほか、24回の分割払いも選べる。代金引換一括払いでASUS ZenFone 2 Laser、HUAWEI P8liteを購入した場合は31,112円、富士通 ARROWS M01なら37,778円。24回払いを選んだ場合、最大24カ月間データ通信プラン料から200円が割り引かれる「機器セット割」が適用できる。NifMoでは、周辺サービスを利用することで料金を割り引く「NifMo バリュープログラム」を用意している。同プログラムでは、提携ショップで買い物をしたり、特定のアプリをダウンロードしたりすることで割り引きを実施する。ショッピング以外にも旅行やグルメなど、日常生活でよく利用するサービスが対応している。ニフティによれば、NifMo バリュープログラムにより2015年7月度に発生した還元額は、一人あたり平均1,041円だったという。3GBのデータ通信プランが月額900円なので、周辺サービスをよく利用するユーザーであればお得に利用できることが分かるだろう。また、余ったデータ通信量は翌月に繰り越せる仕様。例えば3GBで契約しているユーザーが当月に2GBしか利用しなかった場合、翌月は1GB+3GB=4GBが利用できる。ちなみに翌月に繰り越せるデータ容量の上限は、契約プランの上限と同量となる。○3つの特徴的なサービス長くISP事業(@nifty、アット・ニフティ)を運営してきた同社だが、格安SIMサービス市場ではどのような展開を考えているのだろうか。ニフティの担当者に話を聞いた。「NifMoは、MVNOとしては後発となります。そのため他社さんにはない切り口で、妥協のないサービスをお届けしたいと思っています。”興味はあるけど踏み出せなかった”というお客さんに使っていただけるようなサービスを常に考えながら開発に取り組んでいます」(担当者)。そんなNifMoで特徴的なのが、次の3つのサービスだ。「NifMo プリント」(月額380円)は、写真をプリントし放題になるサービス。専用アプリで撮影した写真をワンタップしてクラウドにアップするだけで、印刷された写真が自宅まで届く。「NifMo あんしん保証」(月額380円)は、故障・破損・水濡れなどのトラブル時に電話1本で交換機が手元に届くサービス。届け先が本州・四国の場合は翌日に、北海道・九州・沖縄の場合は2日以内に届く。「NifMo 訪問レクチャー」(月額480円)は、スマートフォンの設定、基本操作の説明などのレクチャーを受けられるサービス。初回訪問レクチャーが24カ月以内であれば無料で利用できる。NifMo 訪問レクチャーの契約期間中であれば、再訪問レクチャーを何度でも優待価格で利用できる。ちなみに9月1日から9月30日までのキャンペーン期間内に「NifMo プリント」を申し込めば、NifMoの利用料金から月額380円を割り引くキャンペーンを実施する。NifMoのメインユーザー層は30~50代の男性だが、最近では若い世代の利用者も増えてきたという。最も多く選ばれているのは、音声通話対応の3GBのプラン。その理由について、担当者は「3GBで月額900円というのは、市場の最安水準。音声通話対応のスマホとのセットプランを選んでも、月々3000円程度で利用できる。競争力のある価格帯になっていると思う」と話した。このほかNifMoでは、電話がかけ放題になるIP電話ベースの「NifMo でんわ」も10月にサービスインさせる予定。生活に密着したサービスと連携できる点が、NifMoの魅力と言えそうだ。担当者は「日常生活の中で手放せなくなるような、そんな便利な付加サービスを今後とも追求していきたい」と意欲的に話していた。
2015年09月03日プラスワン・マーケティングが8月28日より発売し、8月31日に販売を終了した、SIMフリーフィーチャーフォン「Simple」の価格が高騰しているようだ。発売時の希望小売価格は税別5,980円だったが、オークションサイト「ヤフオク!」では、軒並みそれ以上の入札価格となっている。9月1日17時45分時点では、1万2,000円を超える入札があるなど、全体的に希望小売価格よりも高い価格が入札されている。特に人気があるのは未開封の「新品」や開封のみの「美品」だが、中古品でも希望小売価格以上で入札されているものが多く見られる。同端末は、「日本初のSIMフリーフィーチャーフォン」を謳い、予約受付の開始後、初回入荷分が即日完売するなど話題を集めていた。8月28日より販売を開始したが、3日後となる8月31日に販売終了となった。プラスワン・マーケティングは、販売終了の理由について総生産分が完売したため、また追加の部材調達が困難であるためと説明している。わずか3日で販売終了となり、増産の予定もないだけに、今後もプレミアム端末化が進んでいくかもしれない。「Simple」は、通話とSMS機能に特化したSIMフリーの携帯電話端末。NTTドコモ、ソフトバンク、Y!mobileの標準SIMも使用可能(KDDIとWillcomのSIMは利用不可)。解約手数料や基本契約のしばりは一切なく利用できる。カメラは非搭載だが、FMラジオほか、Bluetooth 2.1+EDRに対応している。
2015年09月01日プラスワン・マーケティングは1日、8月28日より発売していたSIMフリーフィーチャーフォン「Simple」について、8月31日をもって販売を終了したと発表した。増産の予定はないとしている。同社は、販売終了の理由について、予想を大きく上回る注文を受け、総生産分が完売したため、また特殊なフィーチャーフォンであり、追加の部材調達が困難であるためと説明している。なお、販売が終了したのは、同社Webサイト上での販売分で、流通事業者のなかには、在庫が存在する可能性があるという。「Simple」は、通話とSMS機能に特化したSIMフリーの携帯電話端末。NTTドコモ、ソフトバンク、Y!mobileの標準SIMも使用可能(KDDIとWillcomのSIMは利用不可)。解約手数料や基本契約のしばりは一切なく利用できる。カメラは非搭載だが、FMラジオほか、Bluetooth 2.1+EDRに対応する。8月24日より初回入荷分の先行受付を開始したが、即日完売していた。
2015年09月01日ファーウェイ・ジャパンは、同社開発のSIMフリースマートフォン「honor6 Plus」のAndroid 5.1.1へのOSアップデートを9月30日以降に開始する。OSアップグレードのほか、カメラに新機能も追加される。ソフト更新により、Android 4.4から5.1.1にOSがアップデートされユーザインタフェースが変わるほか、カメラにはライトペインティングモードが追加される。同モードは、光の軌跡を捉えた写真撮影が可能となるもの。夜間走行中の車のライトの軌跡を撮影する「テールライトトレイル」、暗闇でライトトレイルを撮影する「ライトグラフィティ」、水の流れを撮影する「シルキーウォーター」、星の光をトレイルを撮影する「スタートラック」の4機能が利用できるようになる。また、曇りや霧がかったような風景写真が曇りを取り除きクリアな写真に加工する曇り除去機能も追加される。このほか、片手の操作性を向上させるワンハンドレイアウト、ロック画面上に通知を表示する機能、Bluetoothデバイスを使ってスマートフォンをロック解除する機能、アプリアイコンを2本の指でスライドさせて非表示する機能が追加される。ソフト更新は、配布開始後に、ネットワークに接続した状態で、ステータスバーや「設定」アイコンに通知が表示される。
2015年08月27日プラスワン・マーケティングは26日に予定していたSIMフリーガラケー「Simple」の二次予約受付を延期した。入荷が遅延しているため。同社は今月28日発売のSIMフリーガラケー「Simple」の先行予約受付をオンラインストアで24日に開始したが、即日、初回入荷分が完売。26日に二次予約の受付を開始するとアナウンスしたものの、入荷に遅延が発生しているため延期した。受付開始の日取りは未定。なお、初回入荷分は、購入者に発売日に送付できるとしているが、二次予約分については、受付から出荷までに多少の時間を要するという。「Simple」は通話とSMS機能に特化した携帯電話端末。NTTドコモ、ソフトバンク、Y!mobileの標準SIMも使用可能(KDDIとWillcomのSIMは利用不可)。解約手数料や基本契約のしばりはなく利用できる。カメラは非搭載だが、FMラジオほか、Bluetooth 2.1+EDRに対応する。
2015年08月26日今月28日発売予定のプラスワン・マーケティングのSIMフリーガラケー「Simple」が人気だ。24日正午より、オンラインストアで初回入荷分の先行受付を開始したが、即日完売した。以降の入荷分については、先行受付を26日から再開するという。「Simple」は通話とSMS機能に特化した携帯電話端末。NTTドコモ、ソフトバンク、Y!mobileの標準SIMも使用可能(KDDIとWillcomのSIMは利用不可)。解約手数料や基本契約のしばりは一切なく利用できる。カメラは非搭載だが、FMラジオほか、Bluetooth 2.1+EDRに対応する。
2015年08月25日DMM.comは9月1日より、MVNOサービス「DMM mobile」における3GB 通話SIMプランを現行の税別1,550円から同1,500円に値下げする。同プランの契約者には9月分の請求から新価格を適用する。同社では、他社が同等のプランでDMM mobileよりも安値でサービスを提供する場合、他社よりも安い価格でサービスを提供することを目指しており、今回もその方針に基づいたものとなる。これにより、同社が提供する全20プラン(200kbpsのプラン、下り225Mbpsまたは150Mbpsの固定容量プラン)で業界最安でのサービス提供を達成したという。
2015年08月25日NECのSIMフリーモバイルルータ「Aterm MR04LN PA-MR04LN」(以下、MR04LN)の特徴は、SIMフリーかつ3キャリアのLTEの主要周波数帯をカバーしていること、そしてふたつのSIMカードを装着できるデュアルSIM仕様であることが挙げられます。欧州やアジアなどではデュアルSIM端末は珍しくないのですが、日本ではドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアから、デュアルSIMスマートフォン、デュアルSIMモバイルルータはこれまで発売されていないので、デュアルSIMで何ができるのか、どのように便利なのか、ピンと来ない方も多いでしょう。1回目の記事では利用可能な主要周波数帯について、2回目の記事では実際にどのくらいの通信速度で利用できるのかについて、解説・検証しました。最後の記事となる今回は、MR04LNのデュアルSIMスロットを具体的にどのように活用すれば、その機能を最大限に引き出せるのか解説します。○その1・国内と海外でSIMカードを使い分ける出張や旅行などで頻繁に海外に出かける方にとって、MR04LNのデュアルSIMスロットは非常に重宝するでしょう。スロット1には国内用のSIMカードを挿したまま、スロット2に現地で入手したデータ通信専用のSIMカードを装着できます。SIMカードを入れ替えればいいと考える方もいるでしょう。しかし、SIMカード交換時には元のSIMカードを仕舞っておく場所がなくて意外と困るんですよね。入国時、帰国時には手続きや両替などでバタバタするので、SIMカードの切り替えは最低限の手間で済ませたいところです。○その2・プライベート用と仕事用でSIMカードを使い分ける個人的にモバイルルータを持っていたとしても、仕事で個人契約のSIMカードの貴重なデータ通信量を消費したくないですよね。仕事でモバイルルータを使う機会が多い人は、会社にかけあい、業務用のSIMカードを手配してもらいましょう。そうすればモバイルルータを2つ持つことなく、プライベート用と、仕事用でSIMカードを使い分けられます。○その3・定額無制限なSIMカードと高速な3キャリア純正SIMカードを使い分けるモバイルルータの用途がプライベートオンリーでも、デュアルSIM仕様は役立ちます。たとえば、スロット1に定額無制限プランのSIMカード、スロット2にキャリアのデータ通信専用SIMカードを装着すれば、普段は定額無制限プランのSIMカードを使い、高速データ通信が必要なときだけキャリアのSIMカードを使うことで、後者のデータ通信量を温存できます。○その4・エリアごとにキャリアを使い分けるそれぞれ基地局を設置している以上、ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリア、そしてその3キャリアから回線網を借りて通信事業を行なっているMVNO事業者は、得意なエリア、不得意なエリアが異なります。実際、筆者の実体験としては、栃木県・日光市にある日光霧降高原の大笹牧場でドコモはLTEの電波をつかむのに、auのVoLTE端末は電波をつかめなかったことがあります(2015年7月15日時点)。というわけで、たとえばスロット1にはドコモ系のSIMカード、スロット2にはau系のSIMカードを入れておけば、郊外などに出かけたときに電波状況が良好なSIMカードを選べることになります。データ容量が5~7GBのSIMカードをひとつ契約するよりも、1~3GBのSIMカードをドコモ系、au系に振り分けてふたつ契約したほうが、訪れた観光地や泊まった宿で通信できない……などといったリスクを減らせます。○まとめ - 意外とない「3キャリア対応」のデュアルSIMルータ今回、MR04LNを約1ヵ月使用しましたが、名刺ケースよりほんの少し大きいだけのコンパクトなサイズと、実使用で8時間を超える連続動作時間は非常にバランスよく感じました。デュアルSIMという仕様も非常に気に入りました。通信速度が遅いな……と感じたときに、実測約1分10秒かかるもののSIMカードを切り替えて、よりスループットの高い回線を選べるのは利便性が高いです。一方不満点としては、タッチパネルの感度がやや鈍いことと、ディスプレイ面が非常に傷つきやすいことが挙げられます。多少の傷は道具としての勲章として気にしない方ならいいですが、大事に使いたいならディスプレイ保護フィルムを貼ったほうがよいかもしれません。とは言え、3キャリアの主要周波数に対応したSIMフリーのモバイルルータ、しかもデュアルSIMスロットを搭載したMR04LNは、このジャンルの数少ない選択肢のひとつです。格安SIMカードの通信速度を測り一喜一憂するのが趣味の筆者としては、貸し出し機返却後にぜひ購入を検討したいと考えています。
2015年08月25日プラスワン・マーケティングは日本初のSIMフリーガラケー「Simple」の申込み受付を本日24日より開始した。発売日は8月28日の予定。希望小売価格は税別5,980円。「Simple」は通話機能に特化した携帯電話端末。NTTドコモ、ソフトバンク、Y!mobileのSIMも使用可能(KDDIとWillcomのSIMは利用不可)。解約手数料や基本契約のしばりは一切なく利用できる。本体にはストラップホールを備え、最大32GBまでのmicroSDカードにも対応する。音声通話、SMSに対応するほか、簡易留守録機能、FMラジオ、カレンダー、ボイスレコーダー機能も備える。カメラは非搭載。このほかの仕様は以下のとおり。ディスプレイサイズは1.77インチ、解像度は128×160ピクセル。サイズ/重量は、高さ102.6mm×幅45mm×厚さ14.4mm/約74g。バッテリー容量は1000mAhで取り外し可能。バッテリーの詳細な持続時間は公表されていないが、約1週間持つという。SIMはスロットが2つあるDual SIMでいずれも標準SIMが利用可能。利用ネットワークはUMTS 800/2100 MHz(B19、B1)、GSN 900/1800/1900。Bluetoothはバージョン2.1+EDRに対応。なお、Simple利用者向けの通話プランも用意。基本料は税別899円。通話料は20円/30秒、SMSは国内送信が1通あたり3円、海外送信が同100円、受信料は0円。
2015年08月24日●特徴的な機能を搭載TCLコミュニケーションとシネックスインフォテックは21日、5.5インチのSIMフリースマートフォン「ALCATEL ONETOUCH(アルカテルワンタッチ) IDOL 3」を発表した。上下逆さまでも使用できるなど、ユニークな仕様が特長の製品。価格は税別4万2,800円で、28日より家電量販店や直販サイトなどを通じて販売を開始する。本稿では、都内で開催された発表会の模様をお伝えする。○シンメトリーなデザインが特徴発表会にはTCLコミュニケーションのアラン・レジューネ氏が登壇して詳細を説明した。グローバルの170カ国で製品を展開する同社では、各国の市場を調査した上で、そのニーズに合った製品を厳選して販売している。高機能なIDOLシリーズを日本市場に投入する理由について、アラン氏は「日本の皆様は眼が肥えているため」と説明した。ALCATEL ONETOUCH IDOL 3は、Android 5.0を搭載した5.5インチ(1,920×1,080ピクセル)のスマートフォン。サイズ/重量は、高さ約152.7mm×幅約74.14mm×厚さ約7.4mm/約141gで、カラーバリエーションはダークグレー、メタリックシルバー、ソフトゴールドの3色で展開する。背面には1,300万画素のメインカメラを搭載。0.26秒で顔認証するFotoNation技術を搭載するほか、クラス最高級のセンサーにより逆光でも被写体を明るく撮影できる。前面にはディスプレイを挟むようにフロントスピーカーが配置されているほか、上端および下端の2箇所にマイクを搭載するなど、シンメトリックな構造がデザイン上の大きな特徴。端末を上下逆さまにするとUIも逆になるホームアプリを搭載しており、これにより上下逆さまの状態でも通話・カメラ・音楽などの各機能が使用可能となっている。アラン氏は「突然の電話にも、上下を確認しないで出られる」と使い勝手の良さをアピールした。●スピーカーにこだわり○JBL音質認証を取得音楽機能も充実。JBL音質認証を取得したフロントスピーカーにより3D HiFiサウンドを実現、映画館のような音響効果が楽しめる。また、圧縮された音楽データをリアルタイムに分析して失われたデータを補完するJBLのClari-Fi圧縮音楽再生テクノロジーを搭載。スピーカーでもイヤホンでも、常に高音質な音楽が楽しめる。なお、製品にはJBL製のイヤホンが同梱される。CPUはQualcomm MSM8939 Snapdragon 615(オクタコア、1.5GHz+1GHz)を搭載。RAMは2GB、ROMは16GB、外部ストレージはmicro SD(128GB)に対応する。バッテリー容量は2,910mAhで、連続通話時間は約13時間。ネットワークに関しては4G LTE(B1/B3/B7/B8/B19/B20)、W-CDMA(800MHz/850MHz/900MHz/1900MHz/2100MHz)に対応している。ビックカメラ、ヨドバシカメラのほかAmazon.co.cpやイオン、コジマ、上新電機、ソフマップ、直販サイトALCATEL ONETOUCHなどで販売する。アラン氏は「イノベーティブな製品を、多くの消費者の皆様に届けるのが我々のミッション。日本市場には、高機能でほかのスマートフォンと比較しても遜色のない製品を、リーズナブルな価格でお届けする」と話し、日本国内での展開に期待を寄せた。●☆Taku TakahashiさんによるDJプレイも○DJ MIXも楽しめる!サウンドの良さが特長のひとつであるALCATEL ONETOUCH IDOL 3には、イコライザーやサンプラー、エフェクトが豊富に搭載されている。専用のアプリを使えば、プロレベルのDJ MIXも、買ったその日から楽しめるようになっている。というわけで、会場では☆Taku TakahashiさんによるDJパフォーマンスが披露された。○100%ホームメイドの強み製品説明の後、質疑応答の時間が設けられた。ALCATEL ONETOUCH IDOL 3はグローバルモデルを日本市場向けにどのようにカスタマイズしたモデルか、という質問にアラン氏は「日本国内向けに対応バンドをカバーしたほか、ソフトウェアやUIもチューニングしている」と回答。このタイミングで日本市場に製品を投入する理由については「日本のマーケットでは現在、MVNOが流行している。私たちはこのタイミングで、別の切り口によるSIMフリー端末を発表して、利用者の選択肢の幅を広げたい」と説明している。“100%ホームメイド”を主張する同社。そこでスマートフォンの生産態勢について質問がおよぶと、アラン氏は「中国の恵州に、年間1億2千万台のスマートフォンを製造できる最新鋭の工場を構えている。垂直統合型の工場で、デザイン、マーケティング、品質管理、コスト管理など、すべて自社で行っている」と回答。こうした万全の設備により「適切なタイミングと適切な料金設定で、製品を市場にお届けできる。これが私たちの強みになっている」と説明した。
2015年08月22日スマートフォンの運用コストを節約できる”格安スマホ"(格安SIM)が注目を集めている。格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が、大手キャリアのネットワークを利用して提供する通信サービス。さまざまな事業者が参入し、各社それぞれ特徴のあるサービスを提供しているが、「各社のサービスはどう違うの? 」「自分の使い方に向いているサービスはどれ? 」などと疑問を感じている読者も多いかもしれない。そこで本企画では、毎回個別の格安SIMサービスを取り上げ、その特徴を紹介していきたい。今回は、フュージョン・コミュニケーションズが提供する「楽天モバイル」について紹介する。○セット販売端末を充実させ、直営ショップも展開する「楽天モバイル」楽天グループの通信会社であり、スマートフォン向けIP電話サービスの「IP-Phone SMART」や電話アプリ「楽天でんわ」などを提供することでも知られるフュージョン・コミュニケーションズ。同社が提供しているMVNOサービスがNTTドコモのLTE・3G網に対応した「楽天モバイル」だ。同サービスでは、データ通信専用SIM、SMS機能付きSIMに加え、090/080/070番号の音声通話に対応する音声SIMを提供。SIMカードのサイズは、標準SIM/microSIM/nanoSIMから選択可能だ。同サービスの対応端末は、SIMフリー端末およびドコモのスマートフォン・タブレット。なお、動作確認済み端末は、同サービスのWebページで確認できる。料金プランは、データ通信専用SIM、SMS機能付きSIM、音声SIMともに「ベーシック」「3.1GBパック」「5GBパック」「10GBパック」の各4種類が用意される。3.1GB/5GB/10GBパックでは、下り最大150Mbpsの高速通信を各プランの通信容量に応じて利用でき、通信容量を超過すると通信速度が最大200kbpsに制限される。また、ベーシックプランは、最大200kbpsの通信を低価格で利用できるプランとなる。特筆すべきは、音声SIMの場合、月額1,600円(以下、金額は税抜)で利用できる3.1GBパックだ。他社サービスでは月間3GBのプランを月額1,600円前後で提供していることが多いが、同サービスでは月間3.1GBと、他社と比べて0.1GB(100MB)ほど通信容量が多くなっているのが特徴。また、3.1GB/5GB/10GBパックでは、余った通信容量を翌月末まで繰り越すことができる。同社担当者によれば、「データ量の繰り越しができるので、3.1GB(のプラン)で十分というユーザーも多い」という。また、通信容量を使い切ったときも、容量追加パックを購入すれば、下り最大150Mbpsの高速通信を利用することが可能。容量追加パックの価格は300円/100MBで、有効期限は購入翌月から3カ月間。このほか、留守番電話やキャッチホン、端末補償、オペレーターによるサポートなどのオプションサービスも有料で提供している。なお、データ通信専用SIMやSMS機能付きSIMには最低利用期間は設定されていないが、音声SIMには12カ月の最低利用期間が設けられており、期間内に解約した場合、9,800円の違約金が発生する。同サービスでは、SIMカードと端末のセット販売も行っており、同社が国内で独占販売するファーウェイ製のAndroidスマートフォン「honor6 Plus」など、SIMフリースマートフォン8機種のほか、タブレット3機種、モバイルルーター2機種を取り扱う。端末代金は一括払い、または24回の分割払いが可能。楽天モバイルのSIMカードは、同サービスのWebサイトから申し込みと購入が可能。また渋谷と二子玉川にある「楽天カフェ」、仙台市の「楽天イーグルスグッズショップ」、7月31日に大阪市中央区にオープンした「楽天モバイル 心斎橋店」の計4店舗の直営ショップでも購入でき、SIMカードの即日受け渡しや、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)の即日手続きが可能となっている。さらに8月21日から「楽天モバイル 仙台駅前店」、8月28日から「楽天モバイル 神戸三宮店」が新たにオープン。今後も国内主要都市への出店を進めるとしている。なお、一般的にオンラインからMNPを申し込む場合、現在利用中の電話番号が使えなくなる期間が数日程度発生する。しかし、楽天モバイルでは配送日時の指定が可能であり、それに合わせて開通手続きが行われるため、電話番号が使えなくなる期間をあらかじめ把握することができる。同社担当者によれば、配送日時を指定できるのは楽天モバイルならではであり、「店舗が近くにない人は、ぜひ利用してほしい」とのこと。○楽天モバイルの特徴とは?楽天モバイルの特徴は、セット販売される端末のラインナップが豊富であることだ。前述のhonor6 Plusや「ZenFone 2」(ASUS製)といったハイスペックな端末に加え、「Xperia J1 Compact」(ソニー製)、「ARROWS M01」(富士通製)といった国内メーカーの端末など、計8機種のSIMフリースマートフォンを提供している。同社担当者は「『国内メーカーがいい』や『ハイスペックがいい』といった様々なユーザーの要望に応えられるように、端末を幅広く取り揃えている」と説明する。なお、8月8日からは「ZenFone 2 Laser」(ASUS製)の販売も開始される。同端末はZenFone 2のエントリーモデルに位置付けられ、購入しやすい価格帯であることが特徴。ストレージ8GBモデルは、楽天モバイルの国内独占販売となる。同サービスのもうひとつの特徴として、「楽天スーパーポイントを使えて、貯められること」(担当者)が挙げられる。楽天市場をはじめとする様々な楽天グループのサービスを利用して貯めたポイントを端末の購入に使えるほか、月々の支払い額100円につき1ポイントを貯めることが可能。また、音声SIMの契約期間中は、楽天市場での買い物のポイント付与率が2倍になる。さらに、対象端末をセット購入することで最大10,000ポイントが付与されたり、中古端末を売って4,000ポイントが付与されるなど、楽天スーパーポイントを使ったキャンペーンも多数実施されている。同社では今後、SIMカードを販売する直営ショップを全国に増やしつつ、ブロガーイベントなどのプロモーションも展開して、「実際に端末に触れられる機会を提供していく」(担当者)という。また、同サービスのCMやWebサイトでは「真っ向勝負」というキャッチコピーを用いているが、これはキャリアに正面から挑んでいく姿勢を示したもの。同社担当者は「(メイン回線として)楽天モバイルをキャリアと同じように使ってほしい」とした。
2015年08月19日ネオマーケティングは19日、「格安スマホユーザー利用実態調査」の結果を発表した。それによると、格安スマホに変更後、料金が以前より「安くなった」人は約5割となった。○サポートや通話料金の満足度は低調格安スマホの購入理由を尋ねたところ、「月額料金が安くなりそうだから」が圧倒的に多く66.9%。以下、「通話をあまりしないから」が28.6%、「料金体系がシンプルだから」が26.3%と続いた。現状の格安スマホの月額料金を聞くと、購入以前のサービスに比べて「安くなった」人は51.3%。他方、「あまり変わらない」は14.5%、「少し高くなった」は9.9%、「高くなった」は4.5%となった。格安スマホの満足項目を見ると、「基本料金」が86.8%、「データ通信容量」が60.0%。一方、満足度が低かったのは、「サポート体制」が34.4%、「バッテリーの持ち時間」が39.6%、「通話料金」が44.4%などとなった。大手通信キャリアの携帯電話を併用しているかとの問いに対しては、45.3%が「利用している」と回答。理由としては、「音声通話、データ通信で使い分けたいから」が57.8%、「併用した方が料金総額が安くなるから」が51.4%、「キャリアメール(携帯電話会社のeメール)を使い続けたいから」が21.6%となった。調査期間は2015年7月29~31日、8月7日、調査方法はインターネット、有効回答は20歳以上70歳未満の個人1,000人。
2015年08月19日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIM)が注目を集めている。格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が、大手キャリアのネットワークを利用して提供する通信サービスのひとつ。さまざまな事業者が参入し、各社それぞれ特徴のあるサービスを提供しているが、「各社のサービスはどう違うの? 」「自分の使い方に向いているサービスはどれ? 」などと疑問を感じている読者も多いかもしれない。そこで本企画では、毎回個別の格安SIMサービスを取り上げ、その特徴を紹介していきたい。今回は、日本通信が提供する「b-mobile」について紹介する。○高速定額プランやVAIO Phoneを提供する「b-mobile」MVNO(仮想移動体通信事業者)の先駆けであり、2014年にイオンとの協業で提供した「イオンのスマートフォン」によって、"格安スマホ"というジャンルを立ち上げたことでも知られる日本通信。同社の個人向けブランドが「b-mobile」で、NTTドコモのLTE・3G網を利用して提供している。同サービスでは、音声通話SIMやデータ通信用SIM、プリペイドSIM、端末とSIMカードのセットなど、多彩な製品をラインナップしている。なかでも主力となるのが「b-mobile SIM 高速定額」、「b-mobile おかわりSIM」という2種類のSIMパッケージ、端末専用のSIMパッケージをセットにしたスマートフォン「VAIO Phone」の3製品だ。b-mobile SIM 高速定額は、高速通信が使い放題で音声通話にも対応したSIMパッケージ。同社担当者によると、「格安SIMを選ぶにあたって、プランがわかりづらくなっている」ことから、「これを選べば大丈夫」というコンセプトでつくられたのが同パッケージであり、「データ量を気にせずに使える」点が特徴。同パッケージには、高速通信が使い放題のプランのほか、月間3GBまでの「ライトプラン」が用意されており、音声SIMに加えて、データ通信専用SIMも選択可能だ。b-mobile おかわりSIMは、データ通信専用で5段階定額制のSIMパッケージ。月額500円(以下、金額は税抜)から利用でき、上限1,500円で最大5GBまでの高速通信を利用できる。同社担当者は、通信容量が決まっている一般的なプランの場合、「使っていないのに料金が割高になったり、使い過ぎて速度制限がかかって使いにくくなる」ことがあるのに対し、同パッケージであれば「最大で使っても月額1,500円で、使わなければ安くなる」と解説する。VAIO Phoneは、PCメーカーのVAIOがデザインを監修した日本通信オリジナルのAndroidスマートフォン。同端末専用の2種類の音声付きプランが用意され、高速通信が使い放題の「高速定額プラン」は月額1,980円、月間1GBまでの「ライトプラン」は月額980円で利用可能だ。このほか、同サービスでは、フィーチャーフォン向けで音声通話専用の「携帯電話SIM」、プリペイドSIM、モバイルルーターとSIMカードのセットなどの提供も行っている。これら同社の製品は、公式オンラインショップの「b-Market」やAmazon.co.jpといったオンラインストアに加えて、イオンや家電量販店などの店舗でも購入可能。○b-mobileの特徴とは?b-mobileの特徴として挙げられるのが、同社の"チャレンジする姿勢"だ。同社では、2010年よりドコモ網を利用した格安SIMの提供を開始したが、同社担当者は「当初は音声通話やMNPもできなかった。それを切り開いてきた」と語る。また、「世の中にない製品を提供してきたので」(同社担当者)、"高速定額"や"おかわりSIM"など、ネーミングもわかりやすく工夫しているという。また、同サービスのもうひとつの特徴がユーザーへのサポートだ。同社担当者によると、「お客様対応を外部委託することなく、正社員で対応するように徹底している」とのことで、その一環として、VAIO PhoneやSIMフリーのiPhoneでは、端末専用のコールセンターを社内に設置している。また、同サービスのWebサイトでも初心者にわかりやすいように、たとえば「VAIO Phoneでは Googleアカウントを取得するところから解説している」(同社担当者)という。同社担当者は、今後、エントリー層にも格安SIMが広がることを見据え、「それらの方々に使ってもらうのが現在のチャレンジ」だと語る。さらに、「格安SIMがブレークスルーするためには、まだまだ課題がある」として、「今後もチャレンジをし続けていく」と抱負を述べる。また、Amazonやイオンなどの一般流通でSIMパッケージを販売できるよう切り開いてきたことに触れ、「こういう所でSIMカードを買う、という既存の考え方にとらわれずに、販売チャネルについてもチャレンジしていきたい」とアピールした。
2015年08月18日DMM.comはこのほど、「DMMいろいろレンタル」において、SIMフリースマートフォンのレンタルを開始した。レンタル料金は1カ月3,540円から。レンタル可能なデバイスはAndroidスマートフォン7機種。以下、該当機種と1カ月あたりのレンタル料金(カッコ内)。ASUS ZenFone 5(3,540円)Ascend G620S(3,540円)Ascend Mate 7(4,540円)SHARP AQUOS SH-M01(4,540円)HUAWEI P8 Lite(4,040円)ASUS ZenFone 2(4,040円)LG G2 mini(4,040円)タブレットは、ASUS MeMO Pad 7(4,040円)がレンタルできる。
2015年08月17日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIMサービス)が注目を集めている。現在、様々なMVNO(仮想移動体通信事業者)が業界に参入し、それぞれ特徴のあるサービスを打ち出している。そこで本企画では、個別の格安SIMサービスを紹介していく。今回は、シンプルでおトクな料金プランを提供している「Y!mobile」について紹介していきたい。○無料通話が強みの「Y!mobile」Y!mobileは、ソフトバンクモバイルがワイモバイルブランドで展開する通信サービス。シンプルな料金プラン、大手通信キャリアに比べて格安な利用料金、Yahoo! JAPANやソフトバンクとの連携サービスなどが主な特長となっている。Y!mobileでは、3つのパケット定額サービスを提供。「スマホプランS」は月額2,980円(以下、価格はすべて税抜)で月1GBまで、「スマホプランM」は月額3,980円で月3GBまで、「スマホプランL」は月額5,980円で月7GBまで高速データ通信が可能(スマホプラン割引適用時)。通信規制時の最大速度は128kbpsで、500MBごとに500円の加算で制限を解除できる。音声通話に関しては、1回10分以内の国内通話をY!mobileでかけられる(各プランとも共通)。このプランは通話相手を選ばず、他社ケータイや固定電話であっても適用される。10分超過の通話に関しては、20円/ 30秒。条件は付くが、"音声通話が無料"というのは競合するMVNOにはない特長だ。かつてウィルコムで提供していた「だれとでも定額」のDNAを引き継ぐサービスと言えるだろう。市場の相場は20円/ 30秒なので、他社サービスでは1日1分、30日で30分話すと想定しても月に1,200円の通話料が発生する。それを加味すれば、Y!mobileが提供するプランのコストパフォーマンスの良さがうかがえる。○マイルが貯まればさらにお得になる「パケットマイレージ」Y!mobileでは、Yahoo! JAPANの提供サービスを使えば使うほどマイルが貯まり、貯まったマイルのランクに応じて高速で使えるデータ容量の追加料金が無料になる「パケットマイレージ」を提供している。貯まったマイルに応じて翌月のランクが決定し、各ランクに応じた高速データ通信容量を無料で追加できる仕様。80~199マイルなら+0.5GB、200~399マイルなら+1GB、400~599マイルなら+5GB、600マイル以上なら無制限となっている。このほか、Y!mobileでは光ブロードバンドサービス「SoftBank 光」と連携した「光おトク割」を提供している点も特徴。同サービスは「SoftBank 光」とY!mobileのスマートフォンをセットで利用することで、毎月のスマホ利用料金から最大で月々5,200円割り引くサービスだ。○モバイル端末とのセットサービスも充実Y!mobileは、モバイル端末とのセットサービスも充実している。通信事業者としては唯一の取り扱いとなる約6インチの「Nexus 6」、約5.5インチのクリスタルディスプレイが特長の「AQUOS CRYSTAL Y 402SH」などのAndroidスマートフォンに加え、Windowsタブレットの「Surface 3(4G LTE)」、Androidタブレットの「Media Pad m1 8.0」なども取り扱っている。○サービス内容だけでなく、ネットワークの品質も特徴ソフトバンクのネットワークが思う存分に利用できる点もY!mobileの強みだ。MVNO(仮想移動体通信事業者)は、通信会社との契約で設定された回線の中でサービスを展開している。これにより、多くのユーザーを限られた帯域幅の中に詰め込んでしまう可能性があり、みんながデータ通信を利用したい時間帯に、速度が出ないなどのデメリットの発生も考えられる。一方、Y!mobileでは「ソフトバンクで出ている通りの通信速度が出る。だから、安心して使っていただける」(同社担当者)という。またY!mobileでは利用者が1人でスマホ、タブレット、ウェアラブル端末など複数の通信機器を所持する「マルチデバイス時代」の到来を見据えている。担当者は「各デバイスひとつひとつに3,000円の通信料を支払うとなると家計的に厳しい。でも、例えばスマホプランLなら無料で最大3枚のSIMが使える。データ通信容量をシェアできるので、気兼ねなく利用できる」とアピールした。最近では50代、60代の利用者も急激に増えているのだとか。その理由について尋ねると、担当者は次のように解説する。「昔からパソコンを使われている利用者の中には、まだガラケーをお使いの方も多い。スマホに乗り換えるにあたって、皆さんどこの会社にしようかと迷われる。そんな際に、ポータルサイトで昔から馴染みのあるYahoo!と協業するY!mobileなら安心できる、ということで選んでいただけているのではないかと思う。街中に実店舗があるのも大きなメリット。使いこなせるか不安、といった理由で迷っている方は、誰かに背中を押してもらうことが必要なので」。無料の音声通話と、質の高いデータ通信を提供するY!mobileのサービス。担当者は「格安SIMサービスというよりは、キャリアグレードのサービスを安く提供させていただいている、という方が近い」と話していた。ちなみにY!mobileでは現在、1周年記念キャンペーンを展開中。高速データ通信容量が2年間2倍になるなどの特典が用意されている。気になった方は、同社キャンペーンサイトで確認してほしい。
2015年08月17日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIM)が注目を集めている。格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が、大手キャリアのネットワークを利用して提供する通信サービス。さまざまな事業者が参入し、各社それぞれ特徴のあるサービスを提供しているが、「各社のサービスはどう違うの?」「自分の使い方に向いているサービスはどれ?」などと疑問を感じている読者も多いかもしれない。そこで本企画では、毎回個別の格安SIMサービスを取り上げ、その特徴を紹介していきたい。今回は、TOKAIコミュニケーションズが提供する「モバイル4G/D」について紹介する。○データ専用SIMや音声SIMを4種類のプランで提供する「モバイル4G/D」静岡県で高いシェアを占める「TNC(TOKAIネットワーククラブ)」、関東近県を中心に全国をエリアとする「@T COM(アットティーコム)」という2大ブランドでインターネット接続サービスを展開するTOKAIコミュニケーションズ。同社が提供する格安SIMサービスが、NTTドコモのLTE・3G網に対応した「モバイル4G/D」だ。同サービスでは、データ専用SIM、SMS機能付きSIMに加えて、090/080/070番号の音声通話に対応する音声SIMを提供している。SIMカードのサイズは、標準SIM/microSIM/nanoSIMから選択可能だ。同サービスの対応端末は、SIMフリー端末およびドコモのスマートフォン・タブレット。なお、動作確認端末は、同サービスのWebページで確認できる。料金プランは、データ通信専用SIM、SMS機能付きSIM、音声SIMともに「ゼロプラン」「ミルプラン」「モアプラン」「ハイプラン」が選択できる。ミルプラン/モアプラン/ハイプランでは、下り最大225Mbpsの高速通信を利用できるバンドルクーポンが毎月それぞれ3GB/5GB/7GB付与され、バンドルクーポンを使い切ると通信速度が最大200kbpsに制限される。また、ゼロプランはバンドルクーポンが付与されず、最大200kbpsの通信を低価格で利用できるプランとなる。なお、クーポンの通信容量が余った場合は翌月末まで繰り越すことが可能。一方、通信容量を使い切ったときに通信速度を元に戻すためのクーポンの追加購入は、現時点では未提供となっている。同社担当者によると、同サービスで最も人気なのが月間3GBのミルプランだという。同社は独自の調査をもとに、平均的な月間通信使用量を「だいたい2GB前後と想定」(同社担当者)しており、月間3GBでも十分だとして一押しする。また、「他社にはあまりないコース」(同)としてゼロプランと月間5GBのモアプラン、キャリアの従来プランと同様の月間7GBのコースとしてハイプランというラインナップを揃えているという。音声SIMについてはMNP(携帯電話番号ポータビリティ)による転入にも対応しているが、音声SIMの契約には本人確認書類の提出が必要(現在は郵送のみで本人確認書類を受け付けている)。また、SIMカードに最低利用期間は設定されていないが、音声SIMの場合、1年以内に解約すると9,500円(以下、金額は税抜)の契約解除料が発生する。また、同サービスの大きな特徴としてSIMカードを有効化するアクティベーション作業が不要な点がある。「ほとんどの格安SIMカードサービスでは、SIMカードが届いてからWebサイトにアクセスして、電話番号を入力して登録するアクティベーションと呼ばれる作業を行う必要がある。その作業は初心者には分かりづらいと考え、SIMカードが届き次第すぐに使えるようにした」という。このほか、同サービスではSIMカードとスマートフォンのセット販売を行っているほか、同社が提供する光回線サービス「@T COMヒカリ」または「TNCヒカリ」との固定・モバイルのセット割も提供している。なお、モバイル4G/DのSIMカードは、同サービスのWebサイトのほか、Amazon.co.jpや価格.comといったオンラインのみで申し込み可能だ。○モバイル4G/Dの特徴とは?固定回線のインターネットサービスプロバイダ(ISP)として、静岡県ではシェア1位の地位を確立している同社。そのため、モバイル4G/Dでは、固定回線とのセット割が魅力のひとつと言える。同社では、NTT東日本・西日本が光回線を卸売りする「光コラボレーションモデル」に参入し、関東近県を中心とする全国エリアでは「@T COMヒカリ」、静岡県エリアでは「TNCヒカリ」という自社ブランドで光回線サービスの提供を行っている。これらの光回線サービスとモバイル4G/DのSIMカードをセットで契約した場合、SIMカードのプランに応じて1回線あたり毎月最大300円の割引が行われる。なお、割引は最大5回線のSIMカードまで適用され、月々の割引額は最大1,500円となる。同社担当者は、「ISPならではの割引サービス」とアピールする。また、同サービスでは、ソースネクストが提供するアプリ使い放題サービス「アプリ超ホーダイ」、オプティムが提供する電子書籍読み放題サービス「タブホ」をおすすめサービスとして紹介することで、ユーザーの利便性を向上させる取り組みも行っている。同社担当者は、モバイル4G/Dについて「まだまだ充実度が足りていない部分がある」とする。一方で、口コミなどではユーザーから一定の評価を得ているとして、「ユーザーの意見や評価も参考にしながら、今後、さらなるサービスの向上を目指す」としている。
2015年08月11日SIMフリーモバイルルータ「Aterm MR04LN」は、回線契約なしに3万円を切る価格で家電量販店などで購入することが可能です。前回の記事に詳しく書いたとおり、ドコモ、au、ソフトバンクの主要LTE周波数帯をカバーしているので、格安SIMカードと組み合わせれば、非常に安いランニングコストで外出先でのネットワーク環境を運用できます。SIMフリー、そしてデュアルSIMという特徴的な仕様に注目しがちな「MR04LN」ですが、下り300Mbps、上り50MbpsのLTE-Advancedをサポートし、5GHz帯11acの2ストリーム(2×2)に対応し最大867Mbps(規格値)で通信可能と、モバイルルータとしての基本性能も非常に魅力的な端末です。というわけで今回は、実際に格安SIMカード2枚を装着し、都内5カ所(上野、秋葉原、飯田橋、新宿、池袋)で通信速度を計測してみました。使用した格安SIMカードは、ドコモ系MVNOであるIIJmioと、au系MVNOであるmineoの2製品です。○「MR04LN」で通信速度を計測した結果(Mbps)■色付きのセルは、各場所の平均値のうち、上り/下りそれぞれで高い値まず注目したいのが最高通信速度です。下りの最高通信速度はmineoが上野で41.98Mbps、上りの最高通信速度はIIJmioが新宿で19.67Mbpsを記録しました。下り300Mbps、上り50Mbpsというカタログスペックからはかなり乖離していますが、実効通信速度としてはまずまず納得できるレベルです。IIJmioとmineoの比較という観点からみると、両者は一進一退の攻防に見えますが、比較的通信速度が安定しつつ、30Mbps超えを上野、飯田橋の2地点で複数回記録しているmineoに今回は軍配を上げられるでしょう。ただしこの勝敗は8月5日時点の計測結果に過ぎません。また、今回は10時から15時にかけて計測を行いましたが、違う時間帯に計測すれば異なる結果が出るかもしれません。皆さんの生活圏で快適に使えるかどうかは、実際に試してみなければわからないのです。しかし「MR04LN」は回線契約なしに購入できます。実際に適当な格安SIMカードと組み合わせて使ってみて、快適にデータ通信が行なえないのであれば、べつの格安SIMカードに切り替えてしまえばいいのです。それができるのが、SIMフリーモバイルルータ最大の利点だと言えるでしょう。さて、今回通信速度実測に加えて、「MR04LN」の連続動作時間についても計測を実施してみました。計測は、「MR04LN」とWindowsタブレットPCを無線LAN(IEEE802.11ac)で接続し、PC上でバッテリーベンチマークプログラム「BBench」を実行し、1分間に1回Webページを読み込ませるという条件で行いました。この条件における「MR04LN」の連続動作時間の実測は8時間39秒。カタログスペックに記載されている"最大約12時間"という連続動作時間は、1分ごとに500kbyteのデータをダウンロードした際の計測値です。「BBench」で読み込み先のひとつに利用した朝日新聞デジタルのトップページはサイズが1.3MBあったので、このデータ量の差がテスト結果に表われたのでしょう。カタログスペックに届かなかったものの、「MR04LN」の8時間39秒という連続動作時間は実用上十分です。それ以上の連続動作時間を望むのであれば予備のバッテリーを用意したり、モバイルバッテリと組み合わせたりするのもよいのではないでしょうか?
2015年08月11日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIM)が注目を集めている。格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が、大手キャリアのネットワークを利用して提供する通信サービス。さまざまな事業者が参入し、各社それぞれ特徴のあるサービスを提供しているが、「各社のサービスはどう違うの?」「自分の使い方に向いているサービスはどれ?」などと疑問を感じている読者も多いかもしれない。そこで本企画では、毎回個別の格安SIMサービスを取り上げ、その特徴を紹介していきたい。今回は、NTTぷららが提供する「ぷららモバイルLTE」について紹介する。○速度最大3Mbpsで容量無制限のプランなどを提供する「ぷららモバイルLTE」インターネット接続サービスの「ぷらら」を提供し、映像配信サービスの「ひかりTV」を運営していることでも知られるNTTぷらら。同社が提供する格安SIMサービスがNTTドコモのLTE・3G網に対応した「ぷららモバイルLTE」だ。同サービスでは、データ通信専用SIMに加えて、090/080/070番号の音声通話に対応する音声SIMを提供。音声SIMはMNP(携帯電話番号ポータビリティ)にも対応する。SIMカードのサイズはmicroSIM/nanoSIMの2種類から選択可能だ。同サービスの対応端末は、SIMフリー端末およびドコモのスマートフォン・タブレット。なお、動作確認端末は、同サービスのWebページで確認できる。同サービスの料金プランは、データ通信専用SIMの場合、「定額無制限プラン」「定額(7GB)プラン」「定額ライトプラン」に加え、「二段階定額プラン」の計4種類。音声SIMでは、二段階定額プランを除く、3種類が用意されている。定額無制限プランは、通信速度が最大3Mbpsに制限されるが、通信容量無制限で利用できるプラン。その他のプランの通信速度は、下り最大150Mbpsとなり、月間または1日の通信容量を超過すると、最大200kbpsに制限される。同サービスで最も人気があるのが定額無制限プランだが、気になるのは最大3Mbpsという通信速度で、どのぐらい快適に通信できるかという点だろう。同社担当者によれば、最大3Mbpsは「ネット動画を十分快適に再生できるスピード」であり、同社が運営する「ひかりTV」の高品質動画が再生できることを検証しているという。なお、通信容量が無制限となる定額無制限プランでは、一定の通信品質を担保するためにP2P通信を規制しているものの、現時点でそれ以外の速度制限は行っていないとのこと。ただし、ベストエフォートサービスであるため、混雑時には通信速度が低下する可能性がある。同サービスでは、SIMカードと端末のセット販売も行っている。スマートフォン2機種、タブレット1機種に加え、モバイルルーター4機種を用意しており、とりわけ、他社と比べてモバイルルーターが充実しているのが特徴だ。これは、モバイルルーター用に定額無制限プランのSIMカードを選択する人が多いためで、実際にルーターのセット販売も好評だという。同社担当者は、「(セット販売の充実を)今後はスマートフォンにも広げていきたい」としている。このほか、有害サイトや不正アクセスをブロックするセキュリティサービス「ネットバリアベーシック」が標準機能として無料提供されるほか、通常、月額350円(税込)の「ひかりTVエントリープラン」を無料で利用することが可能。さらに、同社が提供する光回線サービス「ぷらら光」とSIMカードをセットで契約することで料金が割引される、固定・モバイルのセット割も提供されている。ぷららモバイルLTEのSIMカードは、同サービスのWebサイトから申し込みが可能。なお、データ通信専用SIMには最低利用期間は設定されていないが、音声SIMには6カ月の最低利用期間が設けられており、期間内に解約した場合、8,000円(不課税)の契約解除料がかかる。○特徴は「定額無制限プラン」、プラン変更にも対応へぷららモバイルLTEの特徴といえば、やはり通信容量が無制限となる「定額無制限プラン」だろう。同社担当者によれば、同サービスでは音声SIMよりもデータ通信専用SIMの利用割合が高いといい、「(モバイルルーターなどの)"2台目端末"に使われているケースも多く、ユーザーもITリテラシーが高い層が多い」とのこと。一方、今後は格安SIMサービスがエントリー層に拡大し、メイン端末のMNP転入も増えてくることを見据え、同サービスの標準機能である「ネットバリアベーシック」といった安心・安全を提供するサービスによって、「『メイン端末をMVNOにして大丈夫なのか?』といった疑問や不安を埋め合わせていきたい」(同社担当者)そうだ。また、端末補償や遠隔サポートといったサポート機能の充実についても「検討していきたい」(同)とした。また、同サービスでこれまで非対応となっていた利用プランの変更が8月10日より可能となる。これにより、試しにライトプランに加入した初心者ユーザーが定額無制限プランに変更する、といった使い方が可能となる。このほか同社担当者は、SIMカードの販売チャネルも拡大したいとしており、「実際に端末に触れられる機会を増やし、最初のハードルを下げるためにも、リアル店舗での販売も検討している」(同社担当者)とのこと。
2015年08月10日ユニットコムは8日、同時対発売するSIMフリー/LTE対応スマートフォン「ZenFone 2 Laser」と、SIMサービス「IIJmio 音声機能付きSIM ミニマムスタートプラン」のセット販売を開始した。「ZenFone2 Laser」は、1,270×720解像度の5.0型液晶ディスプレイを搭載し、OSにAndroid 5.0.2、CPUにSnapdragon 410を採用。特徴はカメラ機能で、レーザーオートフォーカスを搭載し、薄暗い場所でもピントをスムーズに合わせられるとする。microSIMスロットを2基備え、対応SIMカードによりLTE/音声通話が可能。本体サイズはW71.5×D3.5~10.5×H143.7mm、重量は約145g。8日に発売し、同社が運営するPCショップ「パソコン工房」などでも取り扱う。「IIJmio 音声機能付きSIM ミニマムスタートプラン」の端末価格は、税込1,400円/月で24回払い。SIMサービスの料金は1,728円/月となり、セット価格の合計は3,128円/月となる。端末価格は初回のみ1,577円となり、同社指定のショッピングクレジットで契約する必要がある。初回のSIM購入代金として、2,916円が別途必要となるほか、別途ユニバーサルルサービス料がSIMカード1枚あたり2円必要(いずれも税込)となる。SIMカードは、データ専用SIM、SMS 機能付きデータ通信SIM、音声対応SIMの3種類から選択可能。SIMと端末を同時購入した場合、購入端末に対してのSIM設定を無料でサービスする。
2015年08月10日格安SIMカードのなかには月々の料金が1,000円を切るものも多くありますが、スマホとタブレットの2台ぐらいならまだしも、PCや携帯ゲーム専用機なども含めてすべての端末にSIMカードを挿入したら、台数分通信コストが増えて元の木阿弥です。そこで今回ご紹介したいのが格安SIMカードで利用可能なSIMフリーモバイルルータ「Aterm MR04LN PA-MR04LN」(以下、MR04LN)。格安SIMカードを装着したモバイルルータを複数の無線LAN機器で共有することで、さらに通信コスト節約が図れちゃうわけです。「MR04LN」はSIMフリーというだけでなく、下記のように3キャリアのLTEの主要周波数帯をカバーしています。MR04LNの対応バンド3キャリアの対応LTEバンド(2015年8月5日現在)■色地のセルはMR04LNが対応しているバンド※旧ワイモバイル、WCP含む「Aterm MR04LN 接続確認済LTE/3Gサービス事業者リスト」に掲載されているとおり、国内14事業者、海外8事業者(国際ローミング)の通信サービスで動作が確認されています(8月5日時点)。というわけで、非常に広い周波数帯をカバーした「MR04LN」は、格安SIMカードで運用するのに適したSIMフリーモバイルルータと言えるのです。また日本国内で販売されているモバイルルータとしては珍しく、デュアルSIMに対応しているのも本製品の売りのひとつです。デュアルSIMによって、たとえば、従量制の高速なSIMカードと、低速ですが定額制のSIMカードを両方挿したまま、用途に応じて使い分けることができるわけです。SIMカードの切り替えには本体の再起動が伴いますが、所要時間は実測約1分10秒。こまめな切り替えがストレスになるほどの時間はかかりません。仕事用とプライベート用、海外用と国内用という使い分けも便利そうですね。タッチパネル対応の大型ディスプレイを採用しているおかげで、セットアップはほとんどスマホ感覚です。初めて電源をオンにしたときは設定ウィザードが起動して、無線LAN設定とAPN設定を一連の流れで行えますし、主要格安SIMカードであれば最初からAPN設定が登録されています。無線LANルータや、格安SIMカードのセットアップを試したことがある方なら、10分とかからず設定が終了するでしょう。「MR04LN」は、下り300Mbps、上り50MbpsのLTE-Advancedをサポートするうえ、5GHz帯11acの2ストリーム(2×2)に対応し最大867Mbpsで通信可能と、パフォーマンスのスペックも際立っています。しかし今回、埼玉県さいたま市の筆者の自宅で計測したところ、手持ちのSIMカードでもっとも速度が速かったのはワイモバイルで、最高12.638Mbpsという結果でした。カタログスペックからは物足りない結果となりましたが、実効通信速度は挿入したSIMカード次第で大きく変わります。また計測場所、時間帯にも数値が左右されますので、次回のレビューで改めて計測したいと思います。スマホでテザリングを利用するのが一般的になった現在、モバイルルータを手放した方も多いかもしれません。しかし、格安SIMカードでモバイルルータを安価に運用できるようになった今こそ、手探りの電源オンが可能で、通話やメール・メッセージ・LINEなどのためにバッテリを温存する必要のないモバイルルータは、スマホ以上に道具として使い倒せるのではないでしょうか?次回は「MR04LN」に複数のSIMカードを装着して実効通信速度や連続動作時間などを計測し、モバイルルータとしての使い勝手に迫ります。
2015年08月06日コヴィア、コヴィア・ネットワークスは、4.0インチサイズでAndroid 5.1を搭載したSIMフリースマートフォン「FLEAZ POP」を9月上旬より発売する。店頭想定価格は税別15,200円。「FLEAZ POP」は、4.0インチサイズのSIMフリーAndroidスマートフォン。OSにAndroid 5.1を搭載するほか、初心者でもSIMのAPNを設定できるという「APN設定アプリ」をプリインストールしている。そのほか、Quick Charge 2.0に対応し、高出力タイプのAC充電器を利用すれば、急速充電も可能となっている。主な仕様は次の通り。OSはAndroid 5.1。CPUはクアッドコア(1.2GHz)。内蔵メモリは1GB。ストレージは8GB。外部ストレージはmicroSDHC。サイズ/重量は、高さ約124mm×幅約62.5mm×厚さ約10.2mm/約115g。背面には500万画素、前面には30万画素のカメラを内蔵。バッテリー容量は1,500mAh。SIMカードの規格はmicroSIM。通信面では、FDD-LTE(2100MHz/1800MHz/800MHz)、W-CDMA(2100MHz/800MHz)をサポート。そのほか、IEEE802.11b/g/nに準拠したWi-Fi、Bluetooth 4.0に対応する。
2015年08月05日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIM)が注目を集めている。格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が、大手キャリアのネットワークを利用して提供する通信サービス。さまざまな事業者が参入し、各社それぞれ特徴のあるサービスを提供しているが、「各社のサービスはどう違うの?」「自分の使い方に向いているサービスはどれ?」などと疑問を感じている読者も多いかもしれない。そこで本企画では、毎回個別の格安SIMサービスを取り上げ、その特徴を紹介していきたい。今回は、U-NEXTが提供する「U-mobile」について紹介する。○2段階定額制やLTE使い放題プランで格安SIMを提供映像配信サービス「U-NEXT」を提供することでも知られるU-NEXT。同社が提供している格安SIMサービスがNTTドコモのLTE・3G網に対応した「U-mobile」だ。同サービスでは、データ通信専用SIMに加えて、090/080/070番号の音声通話に対応する音声SIM、使い切りタイプのプリペイドSIMという3種類のSIMカードを提供している。SIMカードのサイズは、標準SIM/microSIM/nanoSIMから選択可能だ。同サービスの対応端末は、SIMフリー端末およびドコモのスマートフォン・タブレット。なお、動作確認端末は、同サービスのWebページで確認できる。同サービスの料金プランはデータ専用SIMの場合、通信容量が月間1GBまたは5GBのプランのほか、「LTE使い放題プラン」「ダブルフィックスプラン」の4種類。音声SIMの場合、月間3GBまたは5GBのプラン、LTE使い放題プラン、ダブルフィックスプラン、さらに1年契約の「LTE使い放題2」の5種類が用意されている。通信速度は下り最大150Mbpsで、プランの通信容量を使い切ったときは最大128kbpsに制限される。特徴としては、高速通信を月間最大3GBまで使え、1GB以下なら安くなる2段階定額制の「ダブルフィックスプラン」、高速通信が使い放題の「LTE使い放題プラン」という他社にはないユニークなプランを提供している点が挙げられる。同社担当者によれば、この2つのプランが同程度に人気であり、両プランのユーザーが全体の8割を占めるという。また、データ専用SIMと音声SIMの比率は同じくらいだが、いわゆる”2台目需要”によってデータ専用SIMの利用がやや多い状況。さらに、音声SIMの3割はMNP(携帯電話番号ポータビリティ)であり、「1台目として選択するユーザーも多い」(同社担当者)ほか、「2台目需要に伴って(音声SIMとデータ専用SIMが)1度に2枚売れることも珍しくない」という。また、音声SIMのオプションサービスとして、キャッチホン、留守番電話、転送でんわ、国際電話、国際ローミングを用意するほか、専用アプリから発信することで通常の通話料の半額となる10円/30秒で電話がかけられる通話サービス「U-CALL」も提供している。同サービスについて、担当者は「IP電話ではなく、電話回線を使う通話サービスで、海外への通話料も安い」と解説する。また、データ専用SIMのオプションサービスとしては、SMSオプションを用意。なお、データ専用SIMには最低利用期間は設定されていないが、音声SIMには6カ月(LTE使い放題2プランの場合、12カ月)の最低利用期間が設けられており、期間内に解約した場合、解約事務手数料がかかる。このほか、SIMカードとスマートフォンのセットプランも提供している。取り扱い端末は、「ZenFone 2」(ASUS製)、「Ascend Mate 7」(ファーウェイ製)をはじめとするSIMフリースマートフォン5機種。ハイエンドモデルからエントリーモデルまで、幅広い選択肢を用意している。同社担当者は「キャリアのスマートフォンは10万円近くと非常に高いが、高性能で安いSIMフリースマートフォンが増えてきている。(U-mobileでは)それを24回の割賦払いで、月額料金に上乗せする形で少ない負担で買える」と説明する。また、「現在はZenFone 2が圧倒的に売れている」とのことだ。また、同社が提供する光回線サービス「U-NEXT光」とSIMカードをセットで契約することで、料金が割引される「U-NEXT光&スマホ コラボレーション」、家族で契約することでさらにお得な「スーパーファミリーバリュー」という固定・モバイルのセット割も提供している。このセット割は「家庭の光ファイバーと、家族のモバイルをワンストップで提供するもの」で、「たとえば、フレッツ光とキャリアのスマートフォンに月々25,000円程度支払っている家庭の場合、スーパーファミリーバリューでは月々の料金を1万円にできる」(同社担当者)とのこと。U-mobileのSIMカードは、同サービスのWebサイトのほか、家電量販店などの店舗でも購入可能。さらに、東京・南青山にある直営店の「U-NEXT ストア」、一部地域にある家電量販店やケータイショップでは、MNP転入を含む新規契約の即日開通にも対応している。○U-mobileの特徴とは?U-NEXTの担当者は、U-mobileの他社サービスにはない特徴として、「LTE使い放題プランとダブルフィックスプランを提供していること」を挙げる。この2プランがあることで、たとえば、「とりあえず、安いダブルフィックスプランを試してみて、『これ使えるな』ということであれば、プラン変更でLTE使い放題プランに移行する」といった使い方が可能になるという。またU-mobileでは、音声SIM限定で毎月最大600ポイントの「U-NEXTポイント」が付与されることも特徴。同ポイントは、ビデオ配信サービスのU-NEXTで映画を1本視聴したり、電子書籍サービス「BookPlace for U-NEXT」の購入代金に充てるといった使い方が可能。同社担当者によると、「ポイントで動画を視聴した後で、U-NEXTの良さを知り、見放題プランに加入するユーザーも多い」という。また、同社が動画配信サービス事業を手がけていることに触れて「ユーザーにエンターテイメントを届けて、ワクワクさせることが我々の根幹」だとし、「U-mobileを通じて、楽しみを届けたい」とした。現在、U-mobileのSIMカードの即日受渡しが可能な店舗は全国13店舗(8月5日時点)となっているが、取り扱い店舗を拡大しており、年内に50店舗を目指すという。同社担当者は、実店舗のメリットとして、「実際に端末を手にとって選んでいただける」ことを挙げ、さらに「格安SIMの初心者も圧倒的に多いので、実際に販売している人の声を聞いて不安を払拭できる」と説明。また、直営店のU-NEXT ストアでは「端末の初期設定に加えて、(ポイントで視聴できる)U-NEXTの設定まで行っている」と述べ、サポートの手厚さもアピールする。同社では現在、販売パートナーと組んで端末代が実質無料になるキャンペーンを実施している。今後も同様のキャンペーンを展開していく予定だが、同社担当者は「瞬間的なキャンペーンのためにサービスを作っているわけではなく、あくまでサービスを知ってもらう、良いものだと理解してもらうためにキャンペーンを展開していく」と強調。「モバイルの通信サービスを今後も誠意をもってユーザーに届けたい」としている。
2015年08月05日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIMサービス)が注目を集めている。現在、様々なMVNO(仮想移動体通信事業者)が業界に参入し、それぞれ特徴のあるサービスを打ち出している。そこで本企画では、個別の格安SIMサービスを紹介していく。今回は、OCNが提供するMVNO通信サービス「OCN モバイル ONE」について紹介したい。○プラン変更も自由なユニークな料金プランを用意、gooのスマホなどのセット端末も提供OCNは、NTTコミュニケーションズが運営するインターネットサービスプロバイダ。OCN モバイル ONEは、NTTドコモのネットワークを利用した格安SIMサービスとなる。OCN モバイル ONEでは、月額料金タイプの「音声通話対応」「データ通信専用」「SMS対応」「050 plus付き」のほか、利用期間やデータ容量が限定されるプリペイドタイプも展開している。月額料金タイプでは、日次コース、月次コースというユニークな料金プランを提供。110MB/日、170MB/日、3GB/月、5GB/月、15GB/月(500kbps)から選択できる(詳細は後述)。データ通信専用SIMなら月額900円から、音声通話対応SIMなら月額1,600円から利用できる。プランの申し込みは同社オンラインのほか、一部の家電量販店などでも行える。他キャリアからOCN モバイル ONEの音声機能付きプランにMNPする場合、即日受渡しカウンターを利用すれば、その場ですぐに070/ 080/ 090の電話番号で音声通話が可能な状態の音声SIMカードを受け取れる。端末とセットのプランも提供されているのもOCN モバイル ONEの特徴だ。初期費用10,800円(税込)で始められる「gooのスマホ」のほか、「ZenFone 2」(ASUS製)、「AQUOS SH-M01」(シャープ製)、「Huawei P8 lite」(ファーウェイ製)などのスマートフォン端末、「YOGA Tablet 2」(レノボ製)などのタブレット端末、「Aterm MR04LN」(NECプラットフォーム)などのWi-Fiルータとのセットを用意している。また、オプションとしてIP電話アプリ「050 plus」、電話サポート「マイポケット プラス」、セキュリティ対策アプリ「マイセキュア for スマートフォン」なども利用できる。電話を頻繁にかける人にとって、固定電話に8円/3分で、携帯電話に16円/1分でかけられる050 plusは心強い味方になることだろう。○OCN モバイル ONEの料金プランの特徴とは?それではOCNモバイルONEの料金プランについて、もう少し詳しく紹介していこう。例えば日次の110MBコースの場合、毎日110MBまでLTEによる高速通信が行える。制限容量を使い切ると速度が200kbpsに落ちるが、この200kbpsという通信速度について担当者は「YouTubeなどの動画を視聴するには遅いが、SNSやLINEでのやりとり、Webサイトの閲覧など通常の用途なら問題のない速度」と説明している。ちなみに、110MB/ 日の日次コースが利用者の一番人気だという。さらに余った通信容量は、翌日(月次コースなら翌月)に繰り越せる仕様だ。例えば110MB/ 日の日次コースを契約中で、通信をまったく行わない日があったとする。その場合、翌日は220MBまで高速通信が利用できる。繰り越せる期間は日次コースなら翌日まで、月次コースなら翌月末まで。なお毎月1回まで契約コースの変更が可能で、オンラインまたはアプリから簡単に手続きが行える。その時々の利用状況に応じて、最適なコースを選択できるのが大きなメリットだ。SIM業界シェアNo.1を誇るOCNモバイルONE(2015年3月、MM総研調べ)。利用者の支持を集めている要因はどこにあるのだろうか。担当者は「OCNブランドの信頼感、コールセンターの規模の大きさ、充実したサポート体制などにあるのではないか」と分析している。OCNはNTTのグループ企業であり、ネットワークが安定しているのが特長。大手プロバイダとして長年の実績があり、サポートセンターの規模も大きい。”格安SIMサービス”という多少の不安がつきまとうサービスを利用するにあたり、利用者は大手ブランドに安心感を求めているのかも知れない。担当者は、今後の展開について「売り場面積を増やし、即日受渡カウンターも増設していく。お店で相談して頂くことで、利用者の不安を払拭できれば」と話している。利用者層については「1年前は、高リテラシー層が中心だった。しかし最近はSIMロック解除の義務化、テレビCMの影響などでその流れが変わってきた。一般のスマートフォン利用者にも、『大手キャリア以外にも選択肢があるんだ』と、興味が広がりつつあるのを感じる」と話していた。
2015年08月04日増え続けるMVNO(仮想移動体通信事業者)。継続的なサービスの提供が事業者に求められるが、回線を貸し出すNTTドコモは事業者の選定を行っているのだろうか。NTTドコモの加藤薫社長は29日、都内で開催した第1四半期決算発表会で、MVNOの選定について触れた。記者から「格安SIMサービスの流行にともない、MVNOの数も増えてきた。この先、怪しいMVNOと契約して被害を被る利用者が出るかも知れない。それは仕方ないことと諦めているのか」と問われると、MVNOにネットワーク回線を貸す立場にあるドコモの加藤薫社長は「これは微妙で難しい問題。ドコモでは接続義務を負っている。しかし、実はMVNOの会社さんは、ドコモ側で審査させていただいている。失礼ながら、ビジネスでお付き合いするにあたって、これは必要な審査。過去にはお断りした例もある」と回答した。審査で落とした理由を問われると「資金力、あるいは過去の信用力など。別の事業をされていて、その分野で問題を起こした会社さんがあった。どこの会社ということは申せませんが、お断りした」と回答した。MVNOの対応策について聞かれると「MVNOに、ドコモの純増を支えていただいている側面もある。しかし、MNPでドコモからMVNOに転出されるお客さんもいる。“ないまぜ”の状況。しかし、単に競争相手としてだけではなく、今後は連携のありかたも含めて検討していきたい。MVNOのご意向を伺い、そのなかでドコモが役に立てるものがあるならば提供したい」との考えを示した。今期の純増数は94万契約で、前年同期比で約2倍の伸びを記録した。この94万という数は、MVNOの契約者数も含んだ数となる。これについて、記者から「ドコモの契約者数とMVNOの契約者数の比率について教えて欲しい」と質問があがったが、加藤社長は「言えない」と回答した。MVNOの収益の状況について聞かれると「ドコモ側では10Mbpsの帯域幅をいくらで貸している、ということしかわからない。MVNOさんの収益などはまったくわからない」と回答した。
2015年07月29日ASUS JAPANは7月29日、SIMロックフリーの5型スマートフォン「Zenfone 2 Laser」(ZE500KL)を国内向けに発売すると発表した。発売は8月8日。価格はオープンで、店頭予想価格は税別27,800円前後。カラーはブラックとレッド、ホワイトを用意する。Zenfone 2 Laserは、レーザーオートフォーカスを搭載するスマートフォン。薄暗闇などピントが合いにくいシーンの撮影でも、すばやくピントを合わせられるとする。光学式手ブレ補正は備えていない。背面のメインカメラは1,300万画素、前面のインカメラは500万画素となっている。背面には2つのLEDライトを装備。周囲の明るさに合わせて発光度合を調節して自然な明るさ・色みを再現する「リアルトーンフラッシュ機能」を持つ。主な仕様は、OSがAndroid 5.0.2、プロセッサがQualcomm Snapdragon 410(1.2GHz)、グラフィックスがAdreno 306、メモリが2GB、ストレージが16GB、液晶が5型ワイド(1,280×720ドット)TFTカラータッチスクリーンIPS液晶でCorning Gorilla Glass 4採用のフルラミネーションディスプレイ、センサー類がGPS(GLONASS、BeiDouサポート)、電子コンパス、光、加速度、近接、磁気。通信機能はIEEE802.11b/g/n、Bluetooth 4.0。ほか、LTEが2,100(バンド1)、1,800(バンド3)、850(バンド5)、800(バンド6)、900(バンド8)、1,700(バンド9)、800(バンド18)、800(バンド19)、700(バンド28)MHz。W-CDMA(HSPA+)が2,100(バンド1)、1,900(バンド2)、850(バンド5)、800(バンド6)、900(バンド8)、800(バンド19)MHz。GSM/EDGEが850、900、1,800、1,900MHz。インタフェースはmicroUSB×1、microSIMスロット×2、microSDXC対応カードスロット、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1など。本体サイズはW71.5×D3.5~10.5×H143.7mm、重量は約145g。バッテリ容量は2,400mAh。バッテリ駆動時間は、Wi-Fi接続時で約10.5時間、モバイル通信時で約10.4時間。
2015年07月29日フュージョン・コミュニケーションズは、SIMフリースマートフォン「ZenFone 2 Laser(ZE500KL)」(ASUS製)と楽天モバイルのSIMカードのセット商品の販売を8月8日10時より開始する。MNP(ナンバーポータビリティ)の受付も同日より行う。楽天モバイルでは、ZenFone 2 Laser(ZE500KL)の8GBと16GBモデルを取り扱う。同機種は「ZenFone 5(A500KL)」の後継機種に相当し、各種スペックを向上させながらも、8GBモデルの一括購入価格は税別22,800円と前モデルよりも価格を抑えたという。16GBの一括購入価格は同27,800円。位置づけとしては、エントリーモデルとなり、シニア向けの「簡単モード」、子供向けの「キッズモード」を備える。ZenFone 2 Laser(ZE500KL)のディスプレイサイズは5インチで、解像度は1280×720ドット。OSはAndroid 5.0.2を搭載。プロセッサーは1.2GHzのQualcomm Snapdragon 410を採用する。メインメモリは2GB。カメラはメインが1300万画素、サブが500万画素、バッテリ容量は8GBモデルが2070mAh、16GBモデルが2400mAh。サイズ/重量は、高さ約143.7mm×幅約71.5.mm×奥行き約3.5mm~10.5mm/約140g(8GBモデル)、約145g(16GBモデル)。microSIMスロットを2つ備える。カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色。なお、8GBモデルは楽天モバイルの独占販売となる。また、16GBモデルのセット商品の購入者には特典として楽天スーパーポイントが1000ポイント付与される。
2015年07月29日●スターデジタルのSIMフリースマホ3機種中国のスターデジタルは28日、オリジナルブランド「ONE-FIVE」のSIMフリースマートフォン3機種を日本市場に初投入すると発表した。家電量販店などで10月1日以降、順次販売を開始する。本稿では、都内で開催された記者説明会の模様をお伝えする。○3モデルの概要記者説明会の会場には、3モデルの実機が展示されていた。ハイスペックの「F1シリーズ」には、5インチの「F1」(想定価格34,800円 税抜)と、5.5インチの「F1L」(同39,800円)の2モデルをラインナップ。ディスプレイのピクセル数はともに1920×1080(フルHD)で、OSにはAndroid 5.1を搭載。カラバリはダークブルーとホワイトの2色で展開する。発売日はいずれも10月1日となっている。F1のサイズ/ 質量は143×70×6.8mm/ 約130g、F1Lのサイズ/ 質量は153×77×6.9mm/ 約135g。F1およびF1Lには、ハイクオリティサウンドを実現するSOUL Electronics社製の高性能イヤホン「Mini」が同梱される。低価格でシンプルな操作が特徴の「C1シリーズ」からは、5インチ(1280×720 HD)の「C1」(同19,800円)を用意。カラバリはブラックとゴールドの2色で展開、OSにはAndroid 5.1を搭載している。11月1日に販売が開始される予定。●ハイエンドは納得してもらえる価格に○日本にはハイエンド機を投入記者説明会には同社CEOのデイヴィッド・キム氏が登壇。会社および新製品の概要を説明した。スターデジタルは2011年に中国の深セン市に設立された会社で、これまで主に南米やロシアを中心にモバイル端末を提供してきた。2012年にはフィーチャーフォンの製造を開始、2013年にはスマートフォンの開発および製造を開始。2014年にはタブレット端末の開発を開始している。ONE-FIVEブランドには、5つのコンセプト「多彩、若さ、自由、喜び、信頼」が結晶するという想いを込めたという。F1 シリーズは、ハイスペックモデルとして訴求していく。CPUにはオクタコアプロセッサ(1.5GHz)を搭載、メインカメラは1,300万画素となっている。キム氏は「使いやすいUI、フルHDの綺麗なディスプレイ、スリムで美しいボディなどがF1シリーズの特長。ハイエンドながら納得していただける価格設定にした。小売価格にして8,800円のイヤホンも、アクセサリーとして同梱した」と話し、日本市場での展開に期待を寄せた。C1シリーズのC1は、ローコストと高性能を両立させたモデルとして訴求。シニア層でも簡単に使用できる「シンプルメニュー」モードを搭載、オリジナルクリアケースも同梱させる。設立から4年という短期間で、すでにグローバルに展開しているスターデジタル社。同社では今後、日本、香港、中国、メキシコ、スペイン、ロシアなどの市場ではハイエンド機を中心に展開していく考えだという。●MVNOとの連携は? 対応周波数は?○格安SIMサービスとのセット販売はある?記者説明会の最後に、キム氏が記者団の質問に回答した。販路、および格安SIMサービスとのセット販売について聞かれると、同氏は「日本市場では、家電量販店などの小売店を通じて販売していきたい。MVNOとの協力も近い将来、考えている」と回答した。NTTドコモが展開している、周波数800MHz帯(Band19)に対応していないことを問われると、キム氏は「技術的な質問に関しては、後でスタッフを通して詳細をお伝えしたい」として、その場での回答を避けた。このタイミングで発表した理由を聞かれると「日本市場ではSIMロック解除の義務化が決まり、いまが参入のチャンスと捉えた。SIMフリー市場が盛り上がれば、我々のブランドもある程度のポジションを獲得することができる。弊社はスタートアップ企業のように、柔軟性とスピードをもって取り組める。日本市場に注力できるのも強み」と話した。F1シリーズ、C1シリーズはすでに他の国でも展開しているのか、との問いには「中国で出荷してから、数か月後に日本でも展開できることになった。ほぼ同時期と言えるタイミング。F1シリーズ、C1シリーズは香港、中国、日本などで展開していく」と回答した。
2015年07月28日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIM)が注目を集めている。格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が、大手キャリアのネットワークを利用して提供する通信サービス。さまざまな事業者が参入し、各社それぞれ特徴のあるサービスを提供しているが、「各社のサービスはどう違うの? 」「自分の使い方に向いているサービスはどれ? 」などと疑問を感じている読者も多いかもしれない。そこで本企画では、毎回個別の格安SIMサービスを取り上げ、その特徴を紹介していきたい。今回は、KDDIバリューイネイブラーが提供する「UQ mobile」について紹介する。○auの4G LTEネットワークに対応したMVNOサービス「UQ mobile」は、KDDIバリューイネイブラーが提供するMVNOサービス。同社は、柔軟なモバイルサービスを提供することを目的にKDDIが設立した子会社となり、自社ブランドとしてUQ mobileを提供するほか、パートナー企業によるMVNOサービスの提供を支援していく。"UQ"といえば、KDDIグループのUQコミュニケーションズが提供する「UQ WiMAX」が知られているが、UQ mobileは、その"兄弟ブランド"という位置付け。同サービスはauの4G LTE網に対応したMVNO方式の通信サービスとなり、利用エリアはau 4G LTEと同様だ。同サービスでは、データ通信専用SIMに加えて、090/080/070番号に対応する音声SIMを提供。音声SIMはMNP(携帯電話番号ポータビリティ)にも対応する。SIMカードのサイズはmicroSIM/nanoSIMの2種類から選択可能。同サービスの対応端末は、SIMフリー端末およびauスマートフォン・タブレットとなるが、auの4G LTEに対応していることが条件となる。なお、動作確認端末は、同サービスのWebページで確認できる。料金プランについては、データ通信専用SIM、音声SIMともに、月間3GBまで下り最大150Mbpsの高速通信を利用できる「データ高速プラン」、月間の通信容量が無制限で最大500kbpsの通信を利用できる「データ無制限プラン」という2種類のプランを用意。データ高速プランで月間3GBの通信容量を使い切った場合、通信速度は最大200kbpsとなる。なお、月間3GBを使い切ったときに、通信容量を追加チャージするサービスは現時点では未提供。また、データ通信専用SIMには最低利用期間は設定されていないが、音声SIMには12カ月の最低利用期間が設けられており、期間内に解約した場合、9,500円(税抜)の契約解除料がかかる。SIMカード単体のコースに加え、SIMカードと端末のセットコースも用意されており、京セラ製のAndroidスマートフォン「KC-01」、LG Electronics製のAndroidスマートフォン「LG G3 Beat」の2機種を提供。端末代金は月額料金に上乗せして24カ月間、加算料を支払う「端末購入アシスト」を利用すれば、端末購入時の一時的な負担を軽減することが可能だ。このほか、同サービスでは、データ通信専用SIM、音声SIMともにSMS、テザリング機能が標準サービスで提供されるほか、音声SIMでは着信転送サービスや割込通話サービス、番号通知リクエストサービスを月額料金無料で利用可能。また、有料のオプションサービスとして、留守番電話/三者通話/迷惑電話撃退サービスの「電話基本パック」、端末購入時に加入できる「端末補償サービス」「メールサービス」も提供されている。同サービスへの申し込みは、公式オンラインショップのほか、エディオン、ジョーシン、ビックカメラ、ケーズデンキ、ソフマップ、ヤマダ電機、コジマ、ノジマ、ヨドバシカメラといった家電量販店でも受け付ける。即日開通店舗は、2015年7月17日現在で全国275店舗。○UQ mobileの特徴とは?格安SIMサービスでは、NTTドコモのネットワークを利用するサービスが大多数であり、auのネットワークを利用するサービスは、UQ mobileのほか、ケイ・オプティコムが提供する「mineo」など、ごく僅かに限られる。そのため、UQ mobileの最大の特徴は、auの4G LTE網に対応することだといえる。auの4G LTEでは、2.1GHz帯、800MHz帯のLTEを利用でき、"つながりやすい"とされるプラチナバンドの800MHz帯の人口カバー率は99%超。エリアが広く、高品質なLTE通信が同サービスの特徴であり、KDDIバリューイネイブラーの担当者は「品質の良さにこだわって提供している」とする。なお、同サービスの音声SIMは、音声通話にはauの3Gを利用する仕様だが、通話品質についても「auと同様」(同社担当者)だという。また、料金プランに関しては、データ通信専用SIM、音声SIMともに「データ高速プラン」「データ無制限プラン」の2種類のみとなっているが、同社担当者によれば、「シンプルでわかりやすいプランにした」とのこと。しかし、ただシンプルにこだわるのではなく、SMSやテザリング機能を標準サービスとして提供するほか、留守番電話や端末補償サービスなどをオプションとして用意することで、「ベースの部分の安心を充実させている」(同)とする。さらに、前述の通り、全国275店舗という即日開通店舗の多さも同サービスの特徴。家電量販店のほか、一部地域のスーパー、複数キャリアを取り扱うケータイショップなどでMNP転入を含む即日開通が可能となっており、今後も即日開通店舗を拡大していく方針だという。なお、同サービスでは、オンラインショップでMNP転入を申し込んだ場合でも、SIMカードが届いてから開通手続きを行うため、既存のSIMカードは直前まで利用できる。一般的な格安SIMサービスの場合、オンラインからMNP転入を申し込むと、電話番号が数日間使えなくなるので、切れ目なく電話番号が使えるのは同サービスのメリットだといえるだろう。同社では、今後も格安SIMサービスを使うユーザーの裾野が広がることを見据え、多様なニーズを満たすために、「様々なサービスの展開について今後も検討していきたい」(同社担当者)としている。
2015年07月28日NTTコミュニケーションズは、訪日外国人向けのSIMカード自動販売機を、24日より成田国際空港に設置し、販売を開始する。同SIMカード自動販売機は、成田国際空港の第1ターミナルおよび第2ターミナルの国際線到着ロビーに1台ずつ設置される。期間型プリペイドSIM「Prepaid SIM for JAPAN」のほか、スマートフォンやモバイルルーター、アクセサリーなども販売されるという。販売機には、タッチパネルが搭載されており、英語および中国語による商品説明を確認しながら購入できる。開通手続きでは、パスポートスキャンによる本人情報の登録も可能となっている。クレジットカード決済もでき、両替の手間なく購入・利用開始できるとしている。「Prepaid SIM for JAPAN」は、1日あたり100MBの通信容量で、短期滞在者向けの7日間、中期滞在者向けの14日間の2モデルを用意している。価格は、7日間モデルが税別3,450円、14日間モデルが税別4,950円。通信速度は、受信時最大150Mbps/送信時最大50Mbps。容量を超過した場合は、最大200kbpsに制限される。SIMカードのサイズは標準/micro/nanoの3タイプが用意されている。
2015年07月17日アイストリームは8日、利用料金の一部がNPO団体などの社会貢献活動に還元されるSIMサービス「ファンダム支援SIM」の予約受付を開始した。データ通信専用SIMとSMS機能が付いたSIMの2モデルが用意されている。「ファンダム支援SIM」は、収益の一部をNPO団体などの社会貢献活動に還元することを目的としたSIMサービス。ユーザーは、アイストリームが運営する非営利団体向けファンドレイジングサイト「ファンダムビレッジ」内から支援したいNPO団体を選択できる。寄付金額は、支援ユーザー数と、支援ユーザーの総利用料金に応じて分配される。NPO団体の公募は順次行っていくという。1契約につき、最大19枚のSIMカードを購入でき、家族やグループ間などでデータをシェアできる。利用料金は、月末までに使ったデータ量によって決定し、データ通信SIMの場合、月間200MBまでであれば月額税別(以下同)398円、1GBまでが598円、2GBまでが750円、3GBまでが850円、4GBまでが1,000円、5GBまでが1,270円、6GBまでが1,650円、7GBまでが2,040円、7GBを超える場合は100MBあたり150円の従量料金となる。SMS付きSIMの場合はそれぞれ120円が加算される。複数人で利用した場合には、料金計算を全員の使用量の平均値で行う。そのため、余ったデータ量の受け渡しなどは必要ない。データ量の上限や料金の上限を設定することも可能となっている。なお、最低利用期間は設けられていない。ネットワークはNTTドコモのLTE・3G網を利用。通信速度は、受信時最大150Mbps/送信時最大50Mbps。SIMサイズは標準・micro・nanoの3種類。
2015年07月08日