櫻井翔(嵐)と北川景子共演の人気ドラマの劇場版『映画 謎解きはディナーのあとで』が3日に公開初日を迎え、櫻井、北川に椎名桔平、桜庭ななみ、生瀬勝久、中村雅俊、土方政人監督による舞台挨拶が都内劇場で行われた。その他の写真原作は本屋大賞を受賞した東川篤哉のベストセラー小説。今回の劇場版ではシリーズ初となる海外ロケを敢行し、休暇のクルーズとしてシンガポール行きの豪華客船に乗り込んだ令嬢・麗子と毒舌の執事・影山が犯人の姿が見えないシージャック事件の解決に挑む。櫻井と北川は宝生家の紋章入りのヘリコプターで会場の六本木ヒルズ屋上に乗りつけるというド派手な演出で登場!この模様は舞台挨拶とあわせて全国75の劇場で同時中継された。櫻井は2年前のドラマ版の撮影が横浜の小さなアパートの一室で始まったことを明かし「こうして映画となってみなさんに観ていただけるのが嬉しい。胸がいっぱいです」と感慨を口にする。櫻井による毒舌の執事・影山は高い人気を得たが「ひとつの役とここまで長く歩いてこられて嬉しいです」と笑顔を見せた。北川は「最初にお嬢様役と聞いて、歩幅の小さなおしとやかな感じかと脚本を読んでみたら、麗子はオテンバでキュートなところが魅力でした」と述懐。2年にわたって麗子を演じて「存在そのものが愛らしく、大切な役になりました」と明かす。櫻井、北川と並ぶ主要&人気キャラクター風祭警部役の椎名は「はーい!」と劇中のテンションで挨拶し観客のハートをガッチリキャッチ!昨日はついに風祭を主役に据えたスピンオフドラマまで放送されたが椎名は「『天空の城ラピュタ』の裏で頑張りました(笑)!」と満面の笑み。これまで、ヤクザ役やこわもての刑事役が多かったが、180度方向転換して臨んだ風祭のキャラは子どもたちにも大人気のようで「近所の公園で子どもたちに囲まれて『はいはい』をやってくれと頼まれましたよ」と嬉しそうに報告した。生瀬は船の乗客でカジノ好きの若社長を演じたが、櫻井とは『ヤッターマン』でのヤッターマンとボヤッキーという間柄で戦ったのに続いての対峙。実は、生瀬はシンガポールに行くことなくスタジオのみでの撮影だったそうで、主要キャストの中でも「ヤッターマン(櫻井)としか会ってないんですよ」と苦笑い。「そろそろ(櫻井の)仲間に入れてもらいたい。もう戦いたくないんですよ!」と訴え笑いを誘っていた。風祭によるスピンオフに触発されたのかキャスト一同、スピンオフドラマ、そして続編にも意欲的のよう。櫻井は「嬉しいことに作品に広がりが出ている。新しい形でのそれぞれのスピンオフはあり得るし、何度でもやってやろうと思ってます!」と語り、北川も「やりたい!」と乗り気。客席からは期待を込めて大きな拍手がわき起こった。『謎解きはディナーのあとで』公開中取材・文・写真:黒豆 直樹
2013年08月03日遠くへ行きたい。行先も決めず、なにもかも忘れて旅に出たい。映画『旅の贈りもの 0:00発』(2006年公開)では、そんな気分にぴったりの列車が登場する。偶数月、第3金曜日の深夜0時に大阪駅を発車。行先は不明。料金は謎の目的地への往復きっぷで9,800円。使用車両はEF58 150号機。客車はレトロ風に改造されたスハフ12と展望車マイテ49。この列車は行きだけで、帰りは好きな列車に乗ればいい。きっぷの有効期間は1カ月。本当にこんなツアーがあればいいのに……。深夜。キャリアウーマンの由香(櫻井淳子)は急ぎ足で大阪駅にやってきた。年下の彼と海外旅行に行くはずだった。しかし二股をかけられていたとわかり、関空から引き返す。ハンドバックの中に、「行先不明」のきっぷがあった。孤独な人々とネットで知り合い、帰らぬ旅に出るはずだった少女、華子(多岐川華子)。ちょっと遅刻しただけで仲間とはぐれてしまい、さらに孤独がつのる。援交を持ちかけるオヤジから逃れ、たどり着いた大阪駅12番のりばに奇妙な列車が停まっていた。サラリーマンの若林(太平シロー)は、妻と娘に冷たくされ、会社からも解雇。「誰もオレのことを気にかけていないんだ」、そんな思いからミステリー列車で家出する。その先に何が起こるかも知らず……。網干(細川俊之)は亡き妻の写真を持って旅に出た。生前にかなえてやれなかった夫婦の旅行を楽しむつもりだ。そんな網干のそばで一人旅を楽しむミチル(黒坂真美)。誰彼ともなく話しかけるが、それぞれの孤独な心に立ち入れない。彼女もじつは挫折を経験していた。車内は他にも旅人がいる。しかしほとんどがグループ客でにぎやかだ。それゆえに5人の孤独が際立つ。5人は列車内ではすれ違い続けているけれど、目的地「風町」の人々と出会い、優しいもてなしに癒され、互いに打ち解けていく。風町の人々を演じるのは、郵便局長役に大滝秀治さん、旅人たちをもてなす民家に梅津栄さんなど、渋い役どころだ。町医者役はシンガーソングライターの徳永英明さんで、挿入歌の『時代』も歌っている。彼は歌手という本業を大切にするため「本作品が最初で最後の映画出演」と語ったという。だからファンには貴重な役者姿だ。メインテーマは谷村新司作詞作曲の名曲『いい日旅立ち』で、中森明菜さんの声が旅情をそそる。実際にはこんな旅なんか経験できない……、と思いつつ、いや、もしかしたら似た体験はできるかもしれない、とも思う。脚本の篠原高志氏は旅行会社勤務からの転身で、仕事での経験が生かされているだろう。ラストまで見終えた後、「旅に出たいなあ……」と思う作品だ。この映画を見せれば、友達を旅に誘うきっかけになるかもしれない。ミステリー列車を牽引するのはEF58。1946年から1958年までに172両も製造された直流電気機関車だ。戦後生まれで、日本の復興とともに増備された。当初は真四角な箱型だったけれど、1952年に大幅なモデルチェンジを受け、流線型の車体になった。登場の背景には、高崎線の電化や東海道本線の全線電化がある。高性能な電気機関車が大量に必要となって、高速型のEF58の増備が続いた。その優美な姿から、特急列車の牽引機として活躍。ブルートレインやお召し列車にも起用された。客車のうち前方1両は12系客車。団体列車用に約600両も作られ、青地に白い帯のブルートレイン塗装だった。映画に登場するスハフ12 702は「SLやまぐち号」に使われる車両で、レトロ風のぶどう色塗装だ。後方1両はレトロな雰囲気の展望車マイテ49。これは本当に古い車両で、1938(昭和13)年に東海道本線の客車特急「富士」用に製造された1等車だ。このレトロな列車が、本作品では序盤の20分間と、エンドロールの背景として登場する。EF58の銀色の帯は夜の明かりに照らされて独特の光を放つ。特徴的な三軸台車を走行中にとらえたカメラアングルや、2枚窓から見えた前方展望もあってサービスたっぷり。エンドロールでは運転台も見せてくれる。まるでEF58のプロモーションビデオといっていいくらいだ。マイテ49の豪華な車内も見所のひとつ。大きな座席を窓側だけに置いている。展望デッキもたっぷり見せてくれる。『旅の贈りもの 0:00発』の公開から6年。今年10月にシリーズ2作目が公開される。タイトルは『旅の贈りもの ~明日へ~』。定年退職し、初恋の人に会うため、大阪から特急「雷鳥」に乗った男。離婚した父の面影を訪ねて、名古屋から特急「しらさぎ」に乗った女。東京から故郷の福井へ向かうバイオリニスト。それぞれの旅の目的地は福井。3人の旅はどう関わっていくのだろうか?脚本は前作と同じ篠原高志氏。プロデューサーも前作と同じ竹山昌利氏。監督は前作の原田昌樹氏が早逝したため、本作は前田哲氏がメガホンを取った。出演は前川清さん、酒井和歌子さん、山田優さんほか。おもなロケ地は福井鉄道とえちぜん鉄道だ。489系ボンネット型先頭車の勇姿も見どころ。この映画のために、すでに引退した489系電車を走らせたという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月08日遠くへ行きたい。行先も決めず、なにもかも忘れて旅に出たい。映画『旅の贈りもの 0:00発』(2006年公開)では、そんな気分にぴったりの列車が登場する。偶数月、第3金曜日の深夜0時に大阪駅を発車。行先は不明。料金は謎の目的地への往復きっぷで9,800円。使用車両はEF58 150号機。客車はレトロ風に改造されたスハフ12と展望車マイテ49。この列車は行きだけで、帰りは好きな列車に乗ればいい。きっぷの有効期間は1カ月。本当にこんなツアーがあればいいのに……。深夜。キャリアウーマンの由香(櫻井淳子)は急ぎ足で大阪駅にやってきた。年下の彼と海外旅行に行くはずだった。しかし二股をかけられていたとわかり、関空から引き返す。ハンドバックの中に、「行先不明」のきっぷがあった。孤独な人々とネットで知り合い、帰らぬ旅に出るはずだった少女、華子(多岐川華子)。ちょっと遅刻しただけで仲間とはぐれてしまい、さらに孤独がつのる。援交を持ちかけるオヤジから逃れ、たどり着いた大阪駅12番のりばに奇妙な列車が停まっていた。サラリーマンの若林(太平シロー)は、妻と娘に冷たくされ、会社からも解雇。「誰もオレのことを気にかけていないんだ」、そんな思いからミステリー列車で家出する。その先に何が起こるかも知らず……。網干(細川俊之)は亡き妻の写真を持って旅に出た。生前にかなえてやれなかった夫婦の旅行を楽しむつもりだ。そんな網干のそばで一人旅を楽しむミチル(黒坂真美)。誰彼ともなく話しかけるが、それぞれの孤独な心に立ち入れない。彼女もじつは挫折を経験していた。車内は他にも旅人がいる。しかしほとんどがグループ客でにぎやかだ。それゆえに5人の孤独が際立つ。5人は列車内ではすれ違い続けているけれど、目的地「風町」の人々と出会い、優しいもてなしに癒され、互いに打ち解けていく。風町の人々を演じるのは、郵便局長役に大滝秀治さん、旅人たちをもてなす民家に梅津栄さんなど、渋い役どころだ。町医者役はシンガーソングライターの徳永英明さんで、挿入歌の『時代』も歌っている。彼は歌手という本業を大切にするため「本作品が最初で最後の映画出演」と語ったという。だからファンには貴重な役者姿だ。メインテーマは谷村新司作詞作曲の名曲『いい日旅立ち』で、中森明菜さんの声が旅情をそそる。実際にはこんな旅なんか経験できない……、と思いつつ、いや、もしかしたら似た体験はできるかもしれない、とも思う。脚本の篠原高志氏は旅行会社勤務からの転身で、仕事での経験が生かされているだろう。ラストまで見終えた後、「旅に出たいなあ……」と思う作品だ。この映画を見せれば、友達を旅に誘うきっかけになるかもしれない。ミステリー列車を牽引するのはEF58。1946年から1958年までに172両も製造された直流電気機関車だ。戦後生まれで、日本の復興とともに増備された。当初は真四角な箱型だったけれど、1952年に大幅なモデルチェンジを受け、流線型の車体になった。登場の背景には、高崎線の電化や東海道本線の全線電化がある。高性能な電気機関車が大量に必要となって、高速型のEF58の増備が続いた。その優美な姿から、特急列車の牽引機として活躍。ブルートレインやお召し列車にも起用された。客車のうち前方1両は12系客車。団体列車用に約600両も作られ、青地に白い帯のブルートレイン塗装だった。映画に登場するスハフ12 702は「SLやまぐち号」に使われる車両で、レトロ風のぶどう色塗装だ。後方1両はレトロな雰囲気の展望車マイテ49。これは本当に古い車両で、1938(昭和13)年に東海道本線の客車特急「富士」用に製造された1等車だ。このレトロな列車が、本作品では序盤の20分間と、エンドロールの背景として登場する。EF58の銀色の帯は夜の明かりに照らされて独特の光を放つ。特徴的な三軸台車を走行中にとらえたカメラアングルや、2枚窓から見えた前方展望もあってサービスたっぷり。エンドロールでは運転台も見せてくれる。まるでEF58のプロモーションビデオといっていいくらいだ。マイテ49の豪華な車内も見所のひとつ。大きな座席を窓側だけに置いている。展望デッキもたっぷり見せてくれる。『旅の贈りもの 0:00発』の公開から6年。今年10月にシリーズ2作目が公開される。タイトルは『旅の贈りもの ~明日へ~』。定年退職し、初恋の人に会うため、大阪から特急「雷鳥」に乗った男。離婚した父の面影を訪ねて、名古屋から特急「しらさぎ」に乗った女。東京から故郷の福井へ向かうバイオリニスト。それぞれの旅の目的地は福井。3人の旅はどう関わっていくのだろうか?脚本は前作と同じ篠原高志氏。プロデューサーも前作と同じ竹山昌利氏。監督は前作の原田昌樹氏が早逝したため、本作は前田哲氏がメガホンを取った。出演は前川清さん、酒井和歌子さん、山田優さんほか。おもなロケ地は福井鉄道とえちぜん鉄道だ。489系ボンネット型先頭車の勇姿も見どころ。この映画のために、すでに引退した489系電車を走らせたという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月08日藤山直美と高畑淳子が初共演を果たす舞台『ええから加減』の製作発表が、6月4日に都内で行われた。『ええから加減』公演情報原作は第84回オール讀物新人賞を受賞した永田俊也の短編小説で、上方女漫才コンビの濱子(藤山)と宇多恵(高畑)を中心に物語は展開する。25年のキャリアがありながら、コンビの人気はそこそこといったところ。しかし、ボケ役の宇多恵が突然「上方演芸大賞を目指そう」と言い出したことから、状況は変わり始める。漫才は劇中で実際に披露される予定で、藤山は「イメージするコンビは、海原お浜・小浜師匠や、島田洋之介・今喜多代さん、内海桂子・好江師匠のように、どの年代でも楽しめる王道で古風なタイプ。一生懸命ふたりで練習して、役者による漫才にしてはようがんばったな、と思っていただきたい」と謙虚な姿勢をみせる。一方の高畑は、藤山との初共演が何よりうれしいようで、「短パン、スッピンでマーケットを走り回っているような私が、藤山さんとお芝居できるなんて。軽い“追っかけ”だったので、胸がいっぱいです。漫才のシーンは、読み合わせの段階からすごく面白くて、このまま出しても金になるぞ、と思ったほど。藤山さんは絶対かなわない人ですし、ただへばりついていくつもりです」とユーモラスに心境を語った。記者会見には原作者の永田、脚本・演出の田村孝裕、濱子の夫役を演じる赤井英和、漫才コンビの所属事務所の専務に扮する田山涼成も出席した。永田は「脚本を読んだらものすごくすばらしい内容だった。今から成功を確信しています」と期待を寄せ、田村は「“笑うとはどういうことか”が今回のテーマのひとつ。ぜひ笑っていただけるような舞台を作りたい」と意気込みを語った。公演は、東京・シアタークリエにて7月1日(日)から29日(日)まで。チケット発売中。
2012年06月04日高い演技力もさることながら、TVではバイタリティーあふれる発言で人気の女優、藤山直美と高畑淳子。このふたりが漫才コンビを演じる舞台『ええから加減』が7月に東京・シアタークリエで上演される。『ええから加減』チケット情報本作は、2004年のオール読物新人賞を受賞した永田俊也の同名小説をもとに、丁寧な人間描写に定評のある俊英・田村孝裕(劇団ONEOR8)が脚本と演出を手がけて舞台化するもの。大阪のお笑い芸人コンビ「海野濱子・宇多恵」の奮闘を、原作の味わいそのままに涙と笑いで描く。4月某日に行われたポスター撮影では、サザエさんのような髪型を提案するなど、並々ならぬ意気込みを見せる高畑に話を訊いた。劇中ではボケ役の宇多恵を演じる高畑。「台本を読んだら、最初と最後に漫才のシーンがあるんですよ!舞台に立って、お客様に“大したことないな”と思われることほど恥ずかしいものはない。だから稽古場ではたくさん恥をかいて、少しでも“おもろいやないか”と楽しんでいただけるようにお稽古したいですね」と話す。漫才の稽古も「先日あるパーティーでますだおかだの増田さんにお会いして、お友だちになってもらいました(笑)。早速“役者さんと芸人は立ち位置から違いますよ”なんて貴重なアドバイスをもらってます」と準備万端の様子。物語は中堅でそこそこ人気もある漫才コンビの濱・宇多を軸に展開する。若手芸人の人気に押されるようになったふたりが、一念発起して上方演芸大賞を目指すまでが描かれる。新ネタの打ち合わせやネタの練り直し、営業活動や審査員への根回しなど、お笑い界の裏側を綴るエピソードも見どころだ。「台本には濱子と宇多恵の女性の友情なんて、一切書かれてないんです。そこにあるのは、女の大事な時期をひとつの芸事だけにひたすら打ち込んできたふたりの関係。漫才が終わったらパッと帰る……みたいな仲なのに、芸のためには互いのことを思いやる、そこがなんとも魅力的だなって。私自身、芝居に身を削っているという気持ちもあるので、芸事に携わるものとして感じる部分がありました」。これと思ったら突き進む宇多恵と似た部分は、自身にも大いにあるとか。「女優をするって決めた時も、母が“この子は頑固だから”って諦めたくらい(笑)。いつも困難な道のほうを選んでしまうんですけどね」と笑う。ドラマにバラエティーにと忙しい今も、青年座に所属し、外部公演も含めてさまざまな舞台に立ち続ける高畑。「帝国劇場の楽屋口にある提灯に、歴代の名優の名前が書いてあるのを憧れの気持ちで見上げています。私ももっと頑張らないと!って」。そう語る高畑が全力で打ち込む舞台に期待したい。舞台『ええから加減』は7月1日(日)から29日(日)までシアタークリエにて上演。チケットは発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年05月10日現在開催されているアジア最大のショートフィルム映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」が、観光庁とタッグを組んだ「日韓観光振興プロジェクト」の上映イベントが6月23日(木)、東京・ラフォーレミュージアム原宿で行われた。韓国最大規模の国際短編映画祭「アシアナ国際短編映画祭」と提携し、映像を通じた日韓の観光交流振興を目的にしたこの取り組み。会場では日本人監督によるオールソウルロケの『スーパースター』(出演:櫻井淳子/キム・ウンス)、韓国人監督によるオール鎌倉・藤沢ロケの『スマイルバス』(出演:パク・コニョン/リュ・ヒョンギョン/田中要次)が上映されたほか、監督・キャストがトークショーを行った。『スーパースター』は櫻井さん演じる韓流スターの“追っかけ”が、偶然出会った中年男性(ウンス)に助けられながら、憧れのスターを追って、ソウル市内を右往左往するコメディタッチの短編(約19分)。メガホンをとった萩原健太郎監督は「日本の追っかけの女性を通じて、新しい韓国が見えてくるんじゃないかと思った」と作品の着想をコメント。撮影は今年1月に行われ、櫻井さんは「あまりの寒さに驚いた」のだとか。ウンスはかつて日本映画学校(現・日本映画大学)で演出を学んだ経験を持ち、「旅は人生の原動力。ソウルのような都会もいいが、ぜひ田舎を旅してほしい。私たちが忘れた懐かしいものがあります」と流暢な日本語で、韓国のおすすめスポットを紹介してくれた。一方の『スマイルバス』は神奈川県・藤沢にある恋人の丘“龍恋の鐘”の言い伝えをベースに、日本で観光ガイドをする韓国人女性(ヒョンギョン)と、彼女に突然別れを告げられた恋人(コニョン)の恋愛模様をハートウォーミングに描く(約23分)。コニョンは「日本に来るたび、いい思い出を作って帰ることができる。今回の撮影は3日間だったので、今度はゆっくり過ごせたら」。また、2人を見守るバスガイドを演じた田中さんは「行ってみたい韓国の場所?テジョンだったか、テグだったか…。確か医療がとても進歩している町があるんですよ。そこに行って植毛したい」と語り、会場を爆笑に包んだ。イベントにはアシアナ国際短編映画祭の実行委員長で、韓国を代表する国民的俳優のアン・ソンギ(『ピアノを弾く大統領』、『シルミド』)も出席し、「2つの映画祭は、お互い兄弟のような関係。今回の振興プロジェクトを機に、さらに本格的な協力関係が始まった。成果はもちろん、過程も大切にできれば。この友情が長く続くことを祈ります」と挨拶した。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」は6月16日(木)〜19日(日)まで表参道ヒルズスペース オーにて、6月22日(水)〜26日(日)までラフォーレミュージアム原宿ほか各所にて開催。特集「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2011 [映画祭] 2011年6月16日から6月19日まで表参道ヒルズスペース オー、6月22日から6月26日までラフォーレミュージアム原宿ほかにて開催■関連記事:短編映画の祭典が開幕!佐藤浩市が復興プロジェクトに“手”だけ出演映画でもう一度日本をアピール!観光庁とのコラボでショートフィルムを制作C・ファース&K・ナイトレイ共演作ほか、スターたちが出演の短編作品が日本上陸!ルーカス監督に中田英寿などが出品!ショートフィルム祭典で復興支援オークションアカデミー賞公認!国際短編映画祭「SSFF」チケットを25組50名様プレゼント
2011年06月23日米国アカデミー賞公認の映画祭であり、アジア最大規模を誇るショートフィルムの祭典「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」(以下SSFF)が今年も6月16日(木)から26日(日)までの日程で開催される。時代の流れを受けて新たに「3D部門」が新設されるほか、東日本大震災からの復興に向けたメッセージとして「チャリティショートフィルムプロジェクト」が実施される。1999年にスタートした「SSFF」。年々、規模を拡大し、毎年4,000本以上にも及ぶ作品が50を超える国や地域から寄せられ、のべ14万人を動員するまでに成長した。『JUNO/ジュノ』でアカデミー監督賞に、『マイレージ、マイライフ』で同じく監督賞と脚色賞にノミネートを果たしたジェイソン・ライトマン監督に、『カンフー・パンダ』のマーク・オズボーン監督、『881歌え!パパイヤ』が世界で絶賛を受けたシンガポールの新鋭ロイストン・タン監督など、映画界の第一線で活躍するクリエイターを輩出してきた。規模の拡大、そして映画界の流れに沿って毎年のように新たな部門を設立していくのも本映画祭の特徴と言える。昨年来、映画界を席捲する3D化の波を受けて、シャープ株式会社のサポートのもと、映画祭としては初の「3D部門」がスタートする。4月1日(金)より既にWEBサイト上で「シャープスマートフォン3DコンテストCG・アニメーション部門」として募集が始まっており、ここで優秀作品に選ばれた3作品は、世界中から集められた3Dショートフィルムと共に、「3D部門」優秀賞候補となる。審査員を押井守が務め、最終的な受賞結果は映画祭最終日に発表される。また、観光庁とのタッグで昨年より始まった「旅シヨーット!プロジェクト」は今年も開催。「旅がしたくなる」、「日本に行きたくなる」というキーワードの下、日本の魅力を描写する作品を募集し、昨年は全国各地より80作品以上もの応募があったが、今年はさらに「日韓観光振興プロジェクト」が始動。特別制作作品として、日本人監督による、オールソウルロケの作品『スーパースター』(出演:櫻井淳子、キム・ウンス)、韓国人監督によるオール鎌倉・藤沢ロケの作品『スマイルバス』(出演:パク・コニョン、リュ・ヒョンギョン、田中要次)の2作品が制作され、映画祭にて世界プレミア上映を行う。そして、東日本大震災を受けて新たに発足したのが「チャリティショートフィルムプロジェクト」。こちらは一般参加の企画となっており、メールやTwitter、Facebookから投稿された写真を使用して、写真をつないだ1本のショートムービーを製作するというもの。この映画のために著名なアーティストから楽曲を提供してもらう予定だという。実行委員会が投稿された写真から映画に使用するものを選定するが、選ばれた方のアカウント名がエンドクレジットに記載される。完成した映画は映画祭でプレミア上映されるほか、インターネットを通じて世界中に配信される予定。本映画祭の代表を務める、俳優の別所哲也は「東日本大震災被災地の皆様に心からお見舞い申し上げます。被災された方々が、積み重ねたこれまでを失うだけでなく、未来まで失わないために、僕もできることからはじめます。私自身の俳優活動だけでなく、代表を務める映画祭でも何ができるか?そして何をすべきか?日々考えながら前進します。映画・演劇、そしてアートができることが必ずある。そう信じています。PASSION(情熱)をもってMISSION(志)をACTION(行動)する!311を忘れない、でも、311に立ち止まらないためにも!」とコメントを発表。映画祭としてチケット収益の一部を日本赤十字社、CIVIC FORCEへ寄付すると共に、映画祭関係者の出品によるチャリティオークションも行われる。今年はどんな作品が集まり、どんな才能がこれから世界に羽ばたいていくのか?「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2011」は6月16日(木)〜19日(日)まで表参道ヒルズスペース オーにて、6月22日(水)〜26日(日)までラフォーレミュージアム原宿ほか各所にて開催。■関連作品:881歌え!パパイヤ 2008年8月9日よりユーロスペースほか全国にて順次公開© Courtesy of Zhao Wei Filmsカンフー・パンダ 2008年7月26日より全国にて公開© 2008 DreamWorks Animation L.L.C. All Rights Reserved.マイレージ、マイライフ 2010年3月20日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開© 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved.JUNO/ジュノ 2008年6月14日よりシャンテ シネほか全国にて公開© 2007 Twentieth Century Foxショートショート フィルムフェスティバル & アジア2011 [映画祭] 2011年6月16日から6月19日まで表参道ヒルズスペース オー、6月22日から6月26日までラフォーレミュージアム原宿ほかにて開催■関連記事:テキサス州で開催のメディア見本市にE・ペイジらが出席。震災への義援金募集も実施性的マイノリティ扱う「アジアンクィア映画祭」今年も開催過去には人気俳優出演作も【シネマモード】2010年をふり返ってみれば…シネマカフェ的海外ドラマvol.1792011年もドキドキ&メロメロ!〜注目ドラマ編〜ガールズの熱き戦い!『歌え!パパイヤ』試写会に5組10名様ご招待
2011年04月21日