新海誠監督の大ヒット作『君の名は。』で、主人公の瀧を演じた神木隆之介さん。新海映画をこよなく愛する神木さんが、愛情溢れる解説を披露してくれました!取材現場に現れた神木隆之介さんの傍らには、小さなノートが。「大好きな新海作品について語るので、昨日の夜、いろいろ観直して予習してきたんです(笑)」と言う神木さんは、自他ともに認める筋金入りの“新海誠マニア”。魅力を語り始めると、とにかく言葉が止まりません!「最初に監督の作品を観たのは高校生のときです。レンタルビデオ店に並んでいたパッケージの美しさに惹かれ、『秒速5センチメートル』を借りたのですが、始まって数秒で、なんだこの世界観は!!とノックダウンされました。こんな美しく描かれた世界にもっと浸りたい…と思い、そのときに観られる新海作品を一気に観ました」入り口は絵の美しさでしたが、観続けていくうちに、セリフの内容や言い回しのリアリティ、人間を描く深さ、そして日常音の美しさなど、魅力を発見してはますますハマっていったそう。「僕が思うに新海監督は、きっと心にずっと空洞があって、そこを埋めるための何かをずっと探しているのかな、と思います。その、どこか満たされていない状況は寂しくて切なくて儚いのですが、そこに監督が憧れているロマンがあるような気が…。『ほしのこえ』からずっと、一貫してその雰囲気を感じますね」ここでは、お話に出てきた『秒速5センチメートル』、『ほしのこえ』、そして主人公を演じた『君の名は。』の見どころを神木さんが熱く解説。神木さんの溢れる愛を汲み取りながら、お楽しみください!『ほしのこえ』(2002年)2046年、同じ中学で同じ部活に所属する、同級生のミカコとノボル。淡い恋心を感じていた二人だったが、中3の夏、ミカコは国連軍の選抜メンバーに選ばれ、宇宙に旅立つ。高校に進学したノボルは、遠く離れたミカコと携帯メールで通信をするのだが、ミカコが太陽系の深淵に向かうに従い、メールのやりとりにかかる時間が、数日、数週間、そして年単位…と開いていく。「宇宙と地上に引き裂かれる恋人の話です。監督の第1作ですが、後の作品に脈々と引き継がれていく、新海さんの核みたいなものが描かれている作品だと思う。宇宙にいるミカコとノボルの間には、想像もできないほど遠い距離があって、メールがどんどん届かなくなっていくわけですが、強く思えば思うほど、二人は遠く離れていくんです。すごく切ない、悲しい恋物語。繊細で儚くて、でもだからこそとても美しい。実はこの作品も、登場人物と天気が大きく関わっていて、彼らの心情で雨が降ったり、入道雲が発生したりするんです。『天気の子』にも通じますよね。監督の描きたいものにブレがないんだなと、観返して改めて思いました」『ほしのこえ』第1作は、監督、脚本、演出、作画、美術、編集のほとんどを一人で手がけた完全個人制作アニメ。オリジナル版はノボルの声を新海監督が務めている。ミニシアター1館での公開ながら、1か月で約3500人の観客動員が。声の出演/武藤寿美、鈴木千尋25分DVDサービスプライス版¥2,286(発売:コミックス・ウェーブ・フィルム)©新海誠/コミックス・ウェーブ・フィルム『秒速5センチメートル』(2007年)東京に住む小学生のタカキとアカリはお互いに想い合う仲。しかし卒業後、アカリが栃木へ引っ越して二人は離れ離れに。さらに中学生になったタカキは鹿児島に転校が決まる。遠くに引っ越す前にアカリに会おうと決め、大雪の中タカキは栃木に向かう。時は過ぎ、種子島で高校生活を送るタカキは、同級生からの想いを知りつつ、遠くにある何かを見つめていた。後日、東京で社会人になり、タカキは仕事に追われて疲弊する中で、忘れかけていた一人の女性のことを思い出す。「物語は〈桜花抄〉〈コスモナウト〉〈秒速5センチメートル〉の3章から成り立っていて、僕は最終章が一番好きです。タカキはアカリの面影を求め、彼女に似た女性と付き合うんですが、過去を思い出にできず、関係は破綻します。その、タカキのダメな感じが、だらしない生活ぶりから強く伝わってきて、特に部屋の中で空き缶が転がるシーンの音と描写がとにかく秀逸。何かを追い求めているんだけれど、それが何なのかわからない。タカキのその感覚は、僕にも重なるところがある。最終章の彼の言動を見るたびに、なんとも言えない気持ちになります」『秒速5センチメートル』題意は、作中でアカリが「桜の花びらが舞い落ちる速度」と言う。惹かれ合っていた男女の時間と距離による変化を、3章の連作で描く。海外でも、アジアパシフィック映画祭の最優秀アニメ賞など、映画賞を受賞。声の出演/水橋研二、近藤好美、尾上綾華1時間13分DVD通常版¥3,800(発売:コミックス・ウェーブ・フィルム)©新海誠/コミックス・ウェーブ・フィルム『君の名は。』(2016年)1000年ぶりとなる彗星の来訪を控えた日本。東京に住む男子高生の瀧はある日、山奥の田舎に住む女子高生・三葉になる夢を見た。一方、三葉は瀧になる夢を見た。二人とも「変な夢」と思うが、この妙にリアルな夢は繰り返される。抜け落ちた記憶、不思議な時間感覚…。「もしかして、入れ替わってる?!」と気がつく二人。奇妙と思いつつも二人なりのやり方で協力し合い、瀧と三葉は打ち解けていくのだが…。「それまでの作品と比べると、とにかくテンポが速いです。それからコメディシーンがあるのも、過去の新海作品にはない新しい側面かも。コメディ要素を盛り込みながら展開の速い作品ですが、登場人物の心情をしっかり丁寧に描いているところはさすがです。観てほしいところは…やっぱり二人が入れ替わっているシーンかな。瀧くんの中に三葉が入っている場面は、僕はちょっと内股で演じていましたし、三葉を演じた(上白石)萌音ちゃんは、逆にガニ股になっていたのを覚えています。最先端のCG技術を使った映像がとにかく美しく、RADWIMPSの音楽と一体化したときのエンタメ感は、本当に素晴らしい」『君の名は。』日本における邦画の興行収入第2位という大ヒット作。世界100以上の国と地域で公開され、世界興行収入が日本映画として歴代1位になった。RADWIMPSが映画音楽を担当したことも話題に。声の出演/神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ1時間47分DVDスタンダード・エディション¥3,800(発売、販売:東宝)©2016「君の名は。」製作委員会かみき・りゅうのすけ1993年生まれ、埼玉県出身。俳優として、また声の出演でも数多くの作品に参加。公開待機作に、『屍人荘の殺人』(今年12月公開)、『Last Letter』(’20年公開)が。※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・河野友紀(by anan編集部)
2019年08月14日KinKi Kidsの堂本剛が、10日に放送されたラジオ番組『堂本剛とFashion & Music Book』(bayfm/毎週土曜22:00~22:30)で、先月9日に亡くなったジャニーズ事務所代表取締役社長・ジャニー喜多川さんから受けた教えや思いを語った。番組内で、ソロプロジェクト「ENDRECHERI」の最新アルバム『NARALIEN』(8月14日発売)について紹介した剛。5月から7月にかけて開催したツアーでも、多数の新曲を披露しており、「まだアルバムができてないけど、僕がやりたいからセットリストに入れた。みんなが困惑していてもそれはそれ。俺が格好いいと思ってて、やりたいと思ってる表現をステージでやる」とその真意を明かした。以前は、自身の意見が反映されないステージもあったそうで、それを見たジャニーさんに、「君は、君が思っていることをステージで表現すればいいだけ。とても最高のファンを持っていることに自信を持つべき。君が悩み、その中で何を考えているのか、どうしたいのかを、追い求めて楽しめるレベルの高いファンなんだよ。だから、人から言われたからじゃなくて、君がやりたい世界をステージでぶつけて表現することが正解なんだ」と言われたそう。また、剛は、ジャニーさんが誕生日に自宅で一人過ごしていたところ、「一人の誕生日は寂しすぎじゃない? 今から行くよ」と電話をかけて、自宅訪問したエピソードも披露。そのときも、ジャニーさんに、「僕の考えてることを形にしてくれた人はいない。僕はこう思ってるのに、誰も分からないんだよ」という話をされたそうで、「『めっちゃグチるやん!』と思いながら聞いてたけど、もしかしたら、『僕も考えてることがすべて表現できてないけど、表現し続けなさい』って言ってくれたのかな」としみじみ振り返った。そして、「そういうちょっとしたことが教えとしてある」と、敬愛するジャニーさんの言葉を改めてかみしめた剛。ツアー中にジャニーさんが亡くなり、「すごく強烈なツアーでしたね。でも、泣かないって決めたので、ずっと泣いてませんけど」としながらも、7月の最終日は感極まったようで、「気が抜けちゃったのか、思うようにギターが弾けなくて悔しかった。最後、オーディエンスに『ありがとうございました』って言ったときは、『危ない!泣いてまう……』と思ったけど、グッとこらえてステージを後にしました」としんみり告白していた。
2019年08月12日前作『君の名は。』からの怒涛の3年を経て、さまざまな思いを詰め込んだ新作映画『天気の子』が完成。「良いことも悪いこともありました」。そう語る新海誠監督の想いを聞きました。日本国内のみならず、世界をも感動させた映画『君の名は。』。国内で1900万人以上が観たというその事実は、新海誠さんの中でもかなり大きな出来事だったよう。「正直ちょっと、桁の違う観客との出会いでした。最初は、熱狂の中にいて幸せだったんです。でも観客数が増えるに従って、面白かったという声と同じくらい…いや、それ以上に批判のほうが耳に入るようになって。有識者がメディアであれこれ書いているのも読みましたし、それこそ外で飲んでいるときに批判的な声が聞こえてくることもあった。もちろん皆さんお金を払って観ているわけですから批判する権利はあります。ただ、想像もしていなかった視点からの批判や、映画によって傷ついてしまった人からの意見というのは、予想もできていませんでした」そんな経験の中で、次の映画をどのようなものにするかを思案していたとき、考えた選択肢は2つあったそう。一つは『君の名は。』を観て怒った人たちが怒らない映画にする。もう一つは逆に、彼らがもっと怒るような映画にする。新海さんが選択したのは、後者でした。「人はたぶん、どうでもいいことには怒りませんよね。もし僕の中に何か作家性のようなものがあるとしたら、そこに彼らを怒らせた何かがあるんだろう、と。ならばそこをもっと追求したいと思い、『天気の子』の制作に取り掛かりました。まあ僕は、あまのじゃくなのかもしれません(笑)」その思いの延長線上に見つけたのが、10代の、『君の名は。』の瀧と三葉と同じくらい若い主人公とヒロインでした。「もともと僕はアニメーションをはじめとするエンタメは、悩める10代の人のためのメディアだと思っていて。なので、思春期の人たちが共感できる同世代のキャラクターを出すことは、僕の作品作りの前提条件の一つです。それから『君の名は。』に関して批判を浴びたとき、僕は“社会”から何かを言われたような気持ちになっていたんですが、ただよく考えれば“社会”というのは概念であり、いろいろ言っているのは、その中の個々人なんですよね。SNSなんかを見ていても、毎日誰かがどこかで揉めていて。人はそれを眺めて娯楽として消費している場合もあるし、正義感から立ち向かうこともあるだろうけれど、でもそれもある種の消費の形であって。そういう状況を見ていると、人間って、随分と原始的な生き物であり、同時に社会ってなんて窮屈なんだと改めて感じさせられて。そのときに、この、僕が感じている社会に対する憂鬱や憂慮を物ともせず、軽々と乗り越えて別の場所に走っていく、そんな人たちを描きたいと思いました。そしてそれはきっと、“今”を一生懸命生きている10代の若者たちだろうと。そこから帆高と陽菜という二人が生まれました」『天気の子』の舞台は、数か月も雨が降り続けている東京。劇中の須賀のセリフを借りるなら、〈狂った天気〉の世界。’16年あたりから、昔に比べて天候が変わってきたと思うことが増えた、と監督は語ります。「僕は今まで作品の中で、日本の季節の移り変わりとして、あるいは情緒的な表現として雨を描いてきましたが、でもどうもここのところ雨は情緒的なものではなく、備えるもの、準備をしなければならないものに変わってきた実感があって。“今年の夏は大変に暑くなります。命に関わるかもしれないので、気をつけて”とか、“命に関わる寒波が来ます”とか、よく聞くようになりましたよね。たぶん僕だけじゃなくて、たくさんの人が気候変化を実感しているのでは、と思ったとき、これをエンターテインメントの形にして何かが言えるのではないかと考えたことが、天気をテーマにしようと思ったきっかけです。’11年の震災以降、穏やかな時代は一度途切れてしまったのかもしれない、という気持ちもあります。その中で、映画監督という立場の自分が何ができるのか。その矜持もあります」今作で描かれるのは、雨に濡れて色が変わっていく東京の風景と、晴れ女という役割を担った天野陽菜の“祈り”で晴れていく、雨上がりの空。雨の東京は切なさとやるせなさ、晴れた空には清々しさが溢れていて、どちらも違う美しさがあり、胸が打たれます。「僕自身が雨が好きか…?大好きなわけではないですが、部屋で一人で雨の音を聞いたりするのは好きです。水たまりに雨が落ちて広がる波紋も好きだし、雨が塗り替えていく街の色も結構好き。あ、あと雨の日の夜って、特に人を内省的にさせますよね。普段考えないようなことを考えたり、ちょっといいことが思い浮かんだり…。孤独と雨って、意外と相性がいいのかもしれません。でも、“天気が狂ってるね”と言うのは、“その前の天気”を知っている世代の人間であり、今しか知らない10代の人たちにとっては、正直きっと、別にどうでもいいんだと思うんです。そういう人を描くことで、たぶん僕自身もスッとできると思ったし、僕が思う窮屈さの背中を笑って蹴飛ばしてくれるような気がしたんですよね」しんかい・まこと1973年生まれ、長野県出身。’02年、個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。’16年に公開された『君の名は。』で、国内外で数々の映画賞を受賞。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2019年08月03日NEWSの手越祐也が、17日に放送されたラジオ番組『テゴマスのらじお』(MBSラジオ/毎週水曜23:30~24:00)で、自身が尊敬するX JAPANのToshIの言葉に感涙したことを明かした。手越は、6日に放送された音楽番組『THE MUSIC DAY 時代』(日本テレビ系)で、X JAPANの『紅』を披露して大きな話題に。リスナーから称賛の声が届くと、「ずっと憧れていたアーティストの方の曲を生放送で歌える機会なんて、最初で最後になるかもしれないし、後悔したくなかった。キツいチャレンジだけど、リスペクトのもとぜひ歌わせていただきますって」とオファー時の心境を明かした。同番組で、NEWSは最新シングル曲「トップガン」を披露したが、そのリハーサル後に『紅』の練習をしたそうで、「そのときはまだやるって決まってなかったのよ。歌ってみて歌いこなせなかったら、もちろん歌っちゃダメじゃん。それでとりあえず歌ってみた」という手越。それを見ていたメンバーの小山慶一郎と加藤シゲアキに、「これだったら、絶対に歌った方がいい!」と背中を押され、「じゃあ、やってみるかって。めちゃめちゃプレッシャーだったけど気持ちよかった」と大満足した様子だった。また、X JAPANのToshIが、放送後の8日に、「手越祐也さんへの思い」というタイトルで公式ブログを投稿し、手越のパフォーマンスを大絶賛。その日、俳優の京本政樹らと食事会を楽しんでいた手越は、関係者からのメールでそのことを知り、「まあ泣きましたよね。久しぶりに泣いたね。うれしすぎて。正樹さんにトントンってされちゃった」と感動で涙したことを告白。「本当にやってよかったなって思ったし、ご本人の中で認知してくださったのはうれしい。ToshIさんとデュエットする、YOSHIKIさんのピアノで歌うことが、俺の大きな夢なの」と内なる願望も明かしていた。
2019年07月18日ユニクロ(UNIQLO)のグラフィックTシャツブランド「UT」は、新海誠の監督作品『天気の子』『君の名は。』とコラボレーションした「新海誠作品コレクションUT」を、2019年7月15日(月・祝)に、国内ユニクロ大型店などで発売する。2019年7月19日(金)に公開される映画『天気の子』と、新海誠の代表作『君の名は。』に共通するテーマである“空”をカラーコンセプトに、Tシャツを展開。それぞれ同じ空を描きながら『天気の子』では“昼”を、『君の名は。』では“夕暮れ”を表現している。新海誠ならではの、こまやかなタッチのグラフィックに注目だ。『君の名は。』モデルでは、物語の鍵となる“組紐”を取り入れたデザインや、“お前は誰だ?”と書かれたメモのダイナミックなプリントなど、作品の世界観を象徴的に表すデザインを採用している。尚、Tシャツは全てメンズサイズでの展開ではあるが、ユニセックスで着用可能なデザインに仕上げられているので、男女ともに着て楽しむことができる。【詳細】ユニクロ「新海誠作品コレクションUT」発売日:2019年7月15日(月・祝)販売店舗:国内ユニクロ大型店およびオンラインストア価格:1,500円+税柄数:全7柄(天気の子 3柄/君の名は。 4柄)展開サイズ:メンズ XS-4XL ※XS, XXL-4XLはオンラインストアのみで展開
2019年07月04日KinKi Kidsの堂本剛が、1日に放送されたラジオ番組『堂本剛とFashion & Music Book』(bayfm/毎週土曜22:00~22:27)で、自身の体調についての現状を明かした。先月8日、神奈川・横浜アリーナで、ソロプロジェクト「ENDRECHERI(エンドリケリー)」のライブを開催した堂本。突発性難聴を患っている中でのライブパフォーマンスだったため、「1年ぶりくらいにステージに立つから、体の部分で僕自身も緊張しました」と心境を吐露。「お客さんが大人しいなと思ってやってたんですけど、僕の体のことを気にしてくれてるんだろうなと。良くも悪くも、体のことを気にしてもらう、自分が何かをやる際に体のことを気にしてもらうって、すごくありがたいこと。だけど、それを思わせてしまうことをやるわけであって」と、ファンに対して正直な気持ちを語った。現在の状況としては、音響障害で大きな音がハウリングしてしまうため、ライブでは耳栓をしたり、耳に綿を入れたり、ヘッドフォンをしたりして、耳に負担をかけないように工夫しているそう。「音よりは、音を遮断するっていう矛盾の中でライブをやらないといけないから、体への負担っていうのはもちろん大きいと思う」と打ち明けつつ、「でも、周りにケアしてくれる人がいるので、そのおかげでステージに立てたなと思います」と周囲への感謝も語った。また、今月には、東京・NHKホールや中野サンプラザでのライブを予定しており、「今色々お伝えしたように、職人魂で、体のケアや負担を自身で最大に考えてやってます。みなさん本当に気になさらず。『楽しそうだし、大丈夫かな~』みたいな感じで思っててくれたら。ライブ中に本当に辺だったら、変かもって言いますから。おしっこ行きたくなったら、ライブ中におしっこも行きますからね(笑)。そんな感じでやらせてもらうので、みなさん楽しみにしていらしてください」とアピール。最後は、「こうなりたいと思ってもなれないのが体なんでね。そういう現状を受け止めて色々やっていきたい」と明るく意気込んでいた。
2019年06月03日『君の名は。』の新海誠監督と人気ロックバンド「サカナクション」が、TBSの報道番組「NEWS23」の新オープニングを担当することが分かった。毎週月~金曜日の夜に放送中の同番組は、6月3日(月)から新たなメンバーで新たなステージを迎える。これに合わせて、番組のオープニングも一新。新海監督作品の美しい風景映像の中から、「働く人の一日」をテーマに再編集し、新たな映像作品として息を吹き込み、「サカナクション」の新たな挑戦が詰まった「ワンダーランド」がオープニングテーマに。時代を代表するアーティストたちのコラボが実現した。「サカナクション」山口一郎は「サカナクションは楽曲制作・音楽活動において『混ざり合わないものが混ざり合った時に生まれる良い違和感』をコンセプトにしております。報道番組というフォーマットと、自分たちの作る音楽が混ざり合って“良い違和感”を作り出せればと思っております」とコメントを寄せている。なお、「サカナクション」の「ワンダーランド」は、6年ぶりとなるニューアルバム「834.194」に収録される。「NEWS23」は毎週月-木曜日23時~、毎週金曜日23時30分~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2019年05月20日NEWSの手越祐也と増田貴久が、8日に放送されたラジオ番組『テゴマスのらじお』(MBSラジオ/毎週水曜23:30~24:00)で、平成最後にHey! Say! JUMPネタで盛り上がったことを明かした。現在、ライブツアー「NEWS LIVE TOUR 2019 WORLDISTA」で全国巡業中のNEWS。平成最後のライブは広島だったそうで、増田は、「みんなで『平成ジャンプ!(Hey! Say! JUMP)』って叫んだもん。俺が平成って言うから、みんなはジャンプって言ってくれる?って。MCで盛り上げて最後にやったから、ライブで一番盛り上がったね」と、後輩ネタで楽しんだ様子。一方の手越は、平成最後の日にバラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』の収録があったそうだが、「俺のメイク中に、後ろで事務所の偉い人が雑談してたんだけど、『Hey! Say! JUMPが、“令和”JUMPになるんだよね』ってガチ声で言ってて、俺はおったまげたわけよ」とドッキリを仕掛けられたことを告白し、「まんまと騙された。本当かな?って思っちゃった」と振り返って苦笑した。また、放送400回記念企画を募集している同番組。リスナーから「ジャニーズ事務所の先輩や同期、後輩に生電話をしてほしい」と要望があると、手越は、「番号知らねえよ!」と一蹴。「小山やシゲはもちろん分かるし、後輩は何人か知ってるけど」としながらも、「先輩は知ってる人ほぼいないよ。長瀬くん、太一くん、相葉くんくらいしか知らない。現場ではしゃべるけど、長瀬くん、太一くんはしばらく連絡とってないし」と打ち明け、増田に、「コミュニティがないんですね……」とツッコまれていた。
2019年05月09日NEWSの小山慶一郎が、7日に放送されたラジオ番組『KちゃんNEWS』(文化放送/毎週火曜24:05~24:30)で、メンバーの手越祐也から届いた誕生日メッセージを紹介した。収録当日の5月1日に35歳の誕生日を迎えた小山。ゲスト出演した手越から、「お誕生日おめでとうございます!令和のカウントダウンと共に、誕生日のカウントダウンだったじゃん」と祝福されると、「ちょっと聞いて。俺さ、これ本当にファンのみなさんに言いたいよ。令和になった瞬間、誕生日になった瞬間、誰から一番最初にメール来たと思う?手越なんだよ。お前いいヤツだな」とうれしそうに打ち明けた。手越からは、「誕生日おめでとう。令和と共に良い一年になりますように。大阪よろしくね」という祝福メッセージが0時ピッタリに届いたそう。誕生日当日は多数の人からメッセージが届き、すぐに返信することができないため、あえて既読にしないと語った小山は、「手越のだけ見たもんね。俺は一言『愛してる』って、同じ時間内に返してるからね。シンプルな中に愛がある感じで、めっちゃうれしかったんだけど。ありがとな」と改めて感謝した。また、番組からは、小山が最近ハマっているアニメ『ラブライブ!』のTシャツとミニフィギュアをプレゼント。「推しメンのえりちじゃん!これが家に並びだしたら、俺はなかなかだ」と大喜びする小山に、手越が、「秋葉原とか行かないの?俺、何回かサバゲーで行ったことあるけど、超楽しいよ。文化が違うから超楽しい。秋葉原いいよ」とおすすめされ、「俺、行こうと思ってる」とアニメの聖地・秋葉原にも興味津々だった。
2019年05月08日Kinki Kidsの堂本剛が、13日に放送されたラジオ番組『堂本剛とFashion & Music Book』(bayfm/毎週土曜22:00~22:27)で、40歳になった心境を語った。4月10日に40歳の誕生日を迎えたばかりの堂本は、「不思議な気持ちでいっぱいです。自分が40歳になるときが来るんだなぁ」と感慨深げ。ジャニーズ事務所に入所した小学生のころを思い出しながら、「40歳までこういうお仕事を続けているとは想像がつかなかった。今のような生活をしてるとは思ってなかったし、辞めて海外にいるのかなっていうイメージだったので、現実はそうじゃなかったという気持ちです」と打ち明けた。続けて、「簡単なことじゃないけど、自分として生きていられるのが大事」だと語った堂本は、「40歳にはなりましたが、特に変わることもなく、普通に何となく過ごしていけたら。その中で出会う人もいれば、お別れする人もいるとは思いますけど、毎年毎年、変わらない自分で生活できたら。自分の体と相談しながら、色んなことにもチャレンジしていきたいと思っています」と40代への意気込みを語った。また、堂本は、自身の誕生日に合わせて、大好きなホットケーキの曲を作ったそう。「めちゃくちゃパーティーチューンですから。ほぼホットケーキしか言ってないけど盛り上がりますね」と自信たっぷりで、「5月のライブから多分やると思う。みんなが『ホットケーキ』って言いながら、手を挙げてる感じが異様なんで、早くやってみたい」と含み笑い。さらに、ソロプロジェクト「ENDRECHERI(エンドリケリー)」の新アルバムを制作中だと明かし、「全然ブレーキを踏んでなくて、ディープな曲をいっぱい作りました。早くみんなに聴かせたいっていう衝動に駆られています」とファンに向かって報告した。
2019年04月15日アニメーション映画監督・新海誠監督のオリジナル作品全7作を上映する「新海誠監督特集 2019」が、東京・「下北沢トリウッド」で開催。期間は、2019年4月6日(土)から5月6日(月・祝)まで。今年でオープン20周年を迎える「下北沢トリウッド」は、新海誠監督が2002年に『ほしのこえ』で商業デビューを果たした場所としても知られるムービーシアター。また、そのデビュー作を今なお上映している唯一の映画館でもある。今回はそんな新海誠監督作品と馴染みの深いこの劇場で、同監督の最新作『天気の子』の公開に先駆けた、オリジナル全7作品の特集上映を実施。初期作品『彼女と彼女の猫』『ほしのこえ』から、『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』『君の名は。』といった近年の代表作までが大スクリーンに蘇る。さらに期間中は、全7作品を1日に一挙上映するスぺシャルな企画も。新海誠監督の軌跡を、美しいアニメーション映像と共に辿ってみてはいかがだろう。【詳細】「新海誠監督特集 2019」期間:2019年4月6日(土)~5月6日(月・祝)場所:下北沢トリウッド住所:東京都世田谷区代沢5-32-5 シェルボ下北沢2FTEL:03-3414-0433(受付:営業時間内/火曜日定休) <上映作品>『彼女と彼女の猫』(2000/5分)、『ほしのこえ』(2002/25分)、『雲のむこう、約束の場所』(2004/91分)、『秒速5センチメートル』(2007/63分)、『星を追う子ども』(2011/116分)、『言の葉の庭』(2013/46分)、『君の名は。』(2016/107分)価格:・『彼女と彼女の猫』+『ほしのこえ』一律 600円・『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』 一般・シニア 各作品1,000円/大学生以下 各作品800円・『君の名は。』 一般・シニア 1,300円/大学・専門 1,000円/高校生以下 800円※詳しいスケジュールや料金は劇場HP参照※『彼女と彼女の猫』『ほしのこえ』は続けての上映■割引情報・当日3作品以上鑑賞した人は合計金額から300円引き(別日での利用は不可、割引の併用不可)・トリウッド20周年を記念して、同い年(1999年生まれ)の20歳の人は各作品100円引き(身分証要持参)
2019年03月22日NEWSの手越祐也さんがレギュラーを務める人気バラエティー番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系、日曜夜7時58分〜)。2月17日放送回では、「手越のノーチャラ生活 In フィリピン」として、手越さんが「ノーチャラ」に挑戦。「チャラい」と言われる手越さんが、自身を見つめ直す企画として生まれた「手越のノーチャラ生活」は今回で第3弾となります。ノーチャラ生活では、「俗世と切り離された生活」をする必要があるため、スタッフからは「チャラいもの・文明のもの、没収します」と非情な声が。そこで、所持品のタブレットや香水、ポーチ、おっぱいキーホルダーなどを没収される手越さんでした。そんな手越さんが今回訪れたのは、フィリピン・パラワン島にある村。この村を代表する工芸品のひとつである「ラタン」(藤)を使って作る椅子作りにチャレンジしました。トゲまみれのラタンを扱う手越さんの手に、トゲが何本も突き刺さるシーンも……。熟練した人でないと難しい工程と格闘する手越さんの姿が見られました。これに対しツイッターでは、いつもの手越さんらしさを出しながらも、初めて取り組む仕事に一生懸命になる手越さんにキュンとなるファンが続出。ただ、最後には「オッケー!ナイスゥー!ゴイスゥー!ポーポ!ポッポッポ!」と“チャラく”締めくくりました。これに「笑わされた」「可愛い」「癒やされた」など、喜びのツイートをするファンも大勢いたようです。元気で陽気、ハッピーさを振りまいてくれる手越さん。これからも『イッテQ!』で視聴者を笑顔にしてくれる手越さんに注目です。画像/Shutterstock
2019年02月17日新海誠が監督を務める長編アニメーション映画『天気の子』が、2019年7月19日(金)に公開される。『君の名は。』の新海誠、最新作映画『君の名は。』でヒットを飛ばした新海誠。叙情的な男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉で紡ぎ出した作品が、国内外を問わず多くのファンに支持された。3年ぶりとなる新作『天気の子』は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を"選択"していくというストーリー。東京にやってきた家出少年・帆高が出会った、不思議な力を持つ少女・陽菜。2人の恋の物語は、美しく、切なく、新たな時代を迎えるあらゆる世代、そして全世界の人々へのメッセージとして描かれていく。メイン声優は醍醐虎汰朗&森七菜主人公・森嶋帆高(声:醍醐虎汰朗)物語の主人公は、離島から家出をして東京にやって来た高校生・森嶋帆高。声優には、舞台「弱虫ペダル」シリーズや映画『兄に愛されすぎて困ってます』に出演した醍醐虎汰朗を抜擢した。ヒロイン・天野陽菜(声:森七菜)帆高が出会う不思議な力を持った女の子・天野陽菜。声優は、『Last Letter』『地獄少女』の公開も控える森七菜が務める。須賀圭介(声:小栗旬)2020年公開予定の『ゴジラVSコング(仮)』でハリウッド進出が決定した小栗旬も参加。今回は、小さな編集プロダクションを営むライター須賀に声を当てる。須賀は、東京行きのフェリーで出会った帆高を住み込みで雇う。夏美(声:本田翼)持ち前の好奇心と探求心で取材に奔走する、須賀の事務所で働く女子大生・夏美は、多岐にわたるジャンルで幅広い活躍を見せる女優・本田翼が演じる。冨美(声:倍賞千恵子)下町に住む老婦人。帆高と陽菜にある頼みごとをする。天野 凪(なぎ)(声:吉柳咲良)陽菜の弟。小学生だが大人びた言動で、女子たちに人気。安井(声:平泉成)老刑事。都内で起きた事件を追い、須賀の事務所を訪れる。高井(声:梶裕貴)平泉成が演じる安井の相棒。捜査のために帆高たちの前に現れる。キャラクター原案は『君の名は。』に引き続き田中将賀キャラクター原案は、『君の名は。』に引き続き田中将賀が務める。さらに、作画監督はスタジオジブリ出身の田村篤、美術監督は『言の葉の庭』『BLAME!』の滝口比呂志と、日本アニメ界を牽引するスタッフが集結した。新海誠とRADWIMPSのタッグ再び『天気の子』の音楽全てを、『君の名は。』でタッグを組んだRADWIMPSが手掛ける。新海監督が自ら編集した予告編では、空や雨など、美しく繊細に描かれた新海ワールドに、新曲『愛にできることはまだあるかい』のメロディーが彩りを加えている。新海がRADWIMPSにオファーしたのは17年8月頃だったという。前作と同様に脚本段階から密にミーティングを重ね、前作以上に緻密で妥協のない作業が今もなお繰り返されている。映画の大切なシーンで、RADWIMPSが書き下ろした複数のボーカル曲と劇中音楽が使われる予定となっている。公開初日7月19日(金)午前0時に世界最速上映公開初日7月19日(金)午前0時に、「TOHOシネマズ 新宿」と「TOHOシネマズ 梅田」にて各1,000名を招待する世界最速上映を実施する。チケットは「ローソンチケット」にて抽選販売され、応募6月19日(水)正午から6月23日(日)23:59まで受け付ける。ストーリー「あの光の中に、行ってみたかった」高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった。「ねぇ、今から晴れるよ」少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった―。【詳細】映画『天気の子』公開日:2019年7月19日(金)原作:新海誠監督・脚本:新海誠音楽:RADWIMPS出演:醍醐虎汰朗、森七菜、小栗旬、本田翼、倍賞千恵子、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴キャラクターデザイン:田中将賀作画監督:田村篤美術監督:滝口比呂志製作:「天気の子」製作委員会制作プロデュース:STORY inc.制作:コミックス・ウェーブ・フィルム配給:東宝■世界最速上映日時:2019年7月19日(金) 0:00~公開場所:TOHOシネマズ 新宿、TOHOシネマズ 梅田 ※各1,000名応募期間:6月19日(水)12:00~6月23日(日)23:59・チケット料金 ※別途手数料あり一般 2,100円、大学生・専門学生 1,700円(学生証要)、シニア(60歳以上) 1,400円障がい者手帳をお持ちの方 1,200円 ※要障がい者手帳プレミアラグジュアリーシート 5,100円※TOHO シネマズ 新宿のみプレミアボックスシート 3,100円抽選エントリー受付ページ:※劇場窓口での販売なし。
2018年12月21日感性豊かな表現力で独自の存在感を放つ実力派女優、石橋静河。凛とした佇まいが印象的な彼女が、ノーブルなシャツスタイルを披露します。衿の重なりが絶妙!同系色のシャツをレイヤード。生地の風合いや表情にこだわり、身につけた時の心地よさにも定評のある『トゥジュー』のシャツ。グレイッシュブルーのシルク混シャツは柔らかなシワ加工が美しく、一枚で着てもレイヤードしてもきれいに着られる薄手の生地感が秀逸。ラフに袖をまくって抜け感を演出して。シャツ¥36,000中に着たシャツ¥39,000(共にトゥジュー/トゥジュー 代官山ストア TEL:03・5939・8090)バングル¥18,000(平松保城/ギャラリー ドゥ ポワソンTEL:03・5795・0451)取り入れやすいデザインながら、シルエットで差がつく一枚。シンプルな白シャツも、ドロップショルダー&ワイドスリーブで一気にオリジナリティが加速。股上の深いハイウエストパンツで、懐かしさを感じるスタイルに仕上げるのが気分。黒ベルトで全体を引き締めて。シャツ¥29,000(マービン ポンティアック/オーバーリバー TEL:03・6434・9494)パンツ¥19,000(ヤエカ/ヤエカ アパートメント ストア TEL:03・5708・5586)ベルト¥9,800(マスター&コー/マッハ55リミテッドTEL:03・5413・5530)ピアス¥16,000(kazuko mitsushima/ギャラリー ドゥ ポワソン)ボタンを大胆に開けて、羽織りとして活用。オーバーサイズのシャツをラフに羽織って、Tシャツを覗かせて。ショルダーベルト付きのワイドパンツやスニーカーなどカジュアルなアイテム同士でも、モノトーンでまとめればモードな雰囲気に。シャツ¥24,000パンツ¥43,000(共にGARMENT REPRODUCTION/OKURA TEL:03・3461・8511)Tシャツ¥12,000(エキップモン/サザビーリーグ TEL:03・5412・1937)ネックレス¥80,000(yoriko mitsuhashi/ギャラリー ドゥ ポワソン)スニーカー¥17,800(ワクワ/アナトミカ 東京 TEL:03・5823・6186)異なる素材も、ワントーンならシックな趣。ほどよくハリのあるコットンシャツに、光沢感のあるシルクスカートをセット。同系色なら素材のコントラストも派手になりすぎず、大人びた印象に。イエローを配したクリアピアスで、ポップなアクセントを加えて。シャツ¥16,000(BLUE BLUE JAPAN/OKURA)スカート¥60,000(ユーモレスク TEL:03・6427・2353)ピアス¥14,000(kazuko mitsushima/ギャラリー ドゥ ポワソン)いしばし・しずか1994年生まれ。東京都出身。女優。数々の映画や舞台、ドラマで活躍。NHK連続テレビ小説『半分、青い。』での演技も話題に。来年の公開待機作に映画『二階堂家物語』『いちごの唄』『21世紀の女の子』『楽園』ほか。※『anan』2018年12月12日号より。写真・松本直也スタイリスト・高品逸実ヘア&メイク・廣瀬瑠美(by anan編集部)
2018年12月09日手越祐也(31)が12月12日に開幕するサッカークラブ世界一決定戦「FIFAクラブワールドカップ UAE2018」の日本テレビ番組キャスターを務めることとなった。同番組のテーマソングにはNEWSの新曲「SPIRIT」が起用されるという。各スポーツ紙によると、手越は「今大会も世界からサッカークラブの大陸王者が集まります。世界最高峰のプレーを皆さんにお伝えできることを、とても楽しみにしています」とコメント。「SPIRIT」については「チャレンジした部分もあり、僕らも新鮮な気持ちで歌わせてもらいました。是非、皆さんに聞いて頂けると嬉しいです!」と明かしたという。「手越さんは、子供のころからサッカーに親しんできました。その腕前はミュージシャンを中心としたフットサル大会で、MVPを受賞するほどです。何より、サッカーの専門誌で連載を持つほどのサッカー愛と知識量。楽しそうにサッカーについて語る姿が好評です」(テレビ局関係者)手越のキャスター起用にくわえて、NEWSも新曲を発表。ダブルの喜びにTwitterは沸いている。《手越くん、W杯キャスター就任決定おめでとう!!大好きなサッカーを楽しそうに伝えている姿を見れるのが楽しみです》《またNEWSの曲使ってもらえて手越が大好きなサッカーの仕事させてもらえるとかこっちまで幸せ》《めでたい。しかもテーマソングもNEWS!有難い。どんな曲か楽しみすぎる!NEWS好きすぎる》今回の起用により、手越はさらにファンを獲得しそうだ。
2018年11月30日2019年、東京・日本橋に、あの「蔦屋書店」もインスピレーションを受けた台湾の人気雑貨店「誠品生活(せいひんせいかつ)」が日本初上陸。さらに台湾にある商業施設「誠品生活南西」には、日本のコーヒー専門店「猿田彦珈琲」が海外初出店します。日経BPが発刊する月刊誌「日経トレンディ」の「2019年ヒット予測ランキング」で、「誠品生活」が堂々の3位に輝きました。新しいトレンドスポットに乗り遅れないように、チェックしてみてくださいね。2019年秋に台湾の雑貨店「誠品生活」が日本に上陸!台湾の「誠品生活」2019年の秋に東京・日本橋に開業される商業ビル「CORED(コレド)室町テラス」。そのメインテナントとして、台湾のユニークな大型複合セレクトショップ「誠品書店・誠品生活」を運営する「誠品生活」が、日本に初上陸します。日本に開業する店舗名は「誠品生活日本橋」で、「CORED 室町テラス」の2Fフロアを使用して、書籍を中心に文具や雑貨、レストランや食物販、セレクト物販やワークショップエリアなどが併設される予定です。「誠品生活」とは?※イメージ「誠品生活」は、台湾を中心に香港や中国・蘇州などに46店舗を展開する大型セレクトショップです。書籍をはじめ、アパレルやそのほかの物販、飲食などを展開。物販にとどまらず、年5,000回ものユニークなイベントも実施されています。日本の「蔦屋書店」がお店づくりの参考にしたのが、この「誠品生活」なのだそう。台湾には誠品生活の商業施設「誠品生活南西」も登場!台湾旅行をする日本人観光客に人気の「台北市中山エリア」に、新しいショッピングスポット「誠品生活南西」が2018年9月30日(日)に誕生。レストラン・カフェ・コスメショップ・ライフスタイルショップなどが楽しめる商業施設です。「猿田彦珈琲」や「マツモトキヨシ」など8店舗のテナントが台湾初出店。「台北市中山エリア」は、日本で例えると「表参道」のような街並みで、感度の高い人たちが集まるエリアとして知られています。誠品生活南西の注目店舗「DAYLILY」台湾発“女の子のための漢方”のライフスタイルブランド「DAYLILY(デイリリー)」が、「誠品生活南西」で2018年9月30日(日)から正式に販売を開始しました。フロア4Fにある100を超える台湾オリジナルブランドを集めたセレクトショップ「expo SELECT誠品生活精選」で、おみやげやプレゼントにぴったりの「DAYLILYオリジナルギフトBOX」や、台湾ではポピュラーな漢方ドリンク「四物飲」「生化飲」などが販売されます。Daily Si-Wu Drink 好日櫻桃四物飲台湾ではポピュラーな女の子のためのドリンク「四物飲(スーウーイン)」。和漢植物を、やさしい甘みのチェリーで煎じたお茶です。続けて飲むことで、気持ち良く過ごすための体のベースが整います。肌に潤いを与え、女の子特有のつらい日も穏やかに過ごすことができますよ。Reborn Shenghua Drink煥新桑椹生之化台湾ではポピュラーな女の子のためのドリンク「生化飲」は、6種類の和漢植物を甘酸っぱいマルベリーで煎じたお茶です。「生化飲」は、女の子の日に飲むことで巡りをサポートし、つらいこともさらさらと流して心地いい体内リズムをつくります。誠品生活南西の注目店舗「猿田彦珈琲」サードウェーブコーヒーとして人気の「猿田彦珈琲」が「猿田彦珈琲 台北南西店」として、海外に初出店。大きなキッチンカウンターは、まるで店内全体がキッチンであるかのようなライブ感を味わうことができます。コーヒーに対する情熱とお客さまに対するおもてなしを意識したお店づくりで、“たった一杯で、幸せになるコーヒー”を台湾のゲストにも感じてもらえるようなスポットです。フード&ドリンク・ドリップ/エスプレッソ日本店舗と同じ豆を使用し、「ハンドドリップ」や「カフェラテ」などが提供されます。おなじみのアレンジドリンクや、台湾限定のオリジナルブレンドなども提供予定です。・フラッペ日本でも人気の「コーヒーフラッペ」や「抹茶フラッペ」が提供されます。台湾限定で、現地のフルーツを取り入れたオリジナルフラッペも提供予定です。・パンケーキ調布店で人気の「寿太郎(じゅたろう)のホットケーキ」を台湾でも提供。そのほかにもコーヒーと一緒に楽しめるホームメイドの焼き菓子が、数種類用意されています。店舗概要名称:猿田彦珈琲 台北南西店場所:臺北市中山區南京西路14號営業時間:・日曜日~木曜日 11:00~22:00・金曜日~土曜日 11:00~22:30※定休日なし席数:24席「誠品生活」で台湾旅行気分に台湾には、美味しいタピオカミルクティーのお店やSNS映え抜群のカフェなども多数あり、日本人女性の旅行客からもたくさんのラブコールが集まっています。手軽に台湾旅行気分を味わえる「誠品生活」の登場は、日本人女性の心を射止めそうですね。
2018年11月29日作家・吉田修一の「犯罪小説集」を綾野剛、杉咲花、佐藤浩市出演で映画化する『楽園』。この度、新たに柄本明、村上虹郎、片岡礼子、黒沢あすか、根岸季衣、石橋静河が出演していることが明らかになった。本作は、吉田氏自身が「こんなにも物語をコントロールできず、彼らの感情に呑み込まれそうになったのは初めて」と語る新たな最高傑作を、5編からなる小説の「青田Y字路」「万屋善次郎」の2編を組み合せて脚色し映画化。すでに発表されている豪華俳優陣3名に加えて、今回新たに本作を彩るキャストが決定。柄本明/藤木五郎役『座頭市』『岸辺の旅』『万引き家族』など数々の作品に出演する、日本を代表するベテラン俳優・柄本明が演じるのは、幼女誘拐事件の被害少女の祖父・藤木五郎。『悪人』に続き、吉田修一作品2作目となる柄本さんは、「やはり今回も吉田さんの世界だなと感じました」と参加した印象を語り、また「綾野さん、杉咲さん、佐藤さんともこれまでにご一緒しており、現場も楽しかったです」とふり返った。村上虹郎/野上広呂役「仰げば尊し」「この世界の片隅に」、TVアニメ「いぬやしき」など話題作への出演が続き、急成長を遂げる若手俳優・村上虹郎が演じるのは、紡(杉咲さん)に想いを寄せる幼なじみ・野上広呂。演じた役柄について「天使なのか、悪魔なのか。大事な人物を演じさせて頂きました」と語る村上さん。今回初の瀬々組となったが、「監督の鋭い目つきにゾクワクする日々でした。監督の名台詞集をすぐにでも出版できそうですが此処ではひとつだけ、“さっきの方がグビッときた”スクリーンでお逢いできるのを心待ちにしています」とコメントしている。片岡礼子/久子役『ハッシュ!』や、瀬々敬久監督作『ヘヴンズ ストーリー』に出演した片岡礼子は、善次郎(佐藤さん)の身を案じる女性・久子を演じる。「現場では迷い…考え過ぎる自分をやめたい日々でした」とふり返る片岡さんは、「途中から久子の家族や善次郎との未来を信じることだけに集中することにしていました。物語が生きてるかのように変化し続けていたことにも現場で何度も鳥肌が立っていました。映画を見届けるまで現場が終わらないような気分です」と撮影の日々について明かした。黒沢あすか/中村洋子役豪士(綾野さん)の母・中村洋子には、『冷たい熱帯魚』『渇き。』などに出演した黒沢あすか。黒沢さんは、台本ト書には“アジア訛りの日本語を話す”と記されていたと明かし、「後日、デモCDを手にし洋子という名のクメール人になりきる役作り。発音取りに試行錯誤しながらカタイ頭が柔らかくなっていく手応えを感じていきました」と役作りについて語り、「クランクアップの日は満ち足りた気分でした。今は完成する日が待ち遠しくて仕方ありません」と心境を述べた。根岸季衣/藤木朝子役五郎の妻・藤木朝子を、「ふぞろいの林檎たち」シリーズや連続テレビ小説「梅ちゃん先生」ほか数々の作品に出演する根岸季衣。同じく、完成が楽しみだと語る根岸さんは「今迄にも老け役は何度か経験して来ましたが、遂に!初の認知症役でした。幸いあらぬ事を叫び続ける事もなく、余りに辛い現実から逃避するかのように、夫役の柄本明さんの手を拠り所にしっかり握って静かに惚けて行く朝子は、幸せにも思えました」と演じていて楽しかったとふり返っている。石橋静河/田中紀子役善次郎の亡き妻・田中紀子役は、連続テレビ小説「半分、青い。」で佐藤健(律)の妻(より子)を演じ話題となった石橋静河に決定。石橋さんは、本作について「人間の恐ろしさと同時に、誰しもが心の中に持っている、狂気や哀しみが描かれているのが、この作品だと思います」と自身の解釈を話し、「初めて今回の脚本を読んだ時、私が演じさせていただいた紀子という役はこの物語の中のひとつの希望なのだと感じ、その灯りを大切に演じたいと思いました。たくさんの方たちにこの映画が届くことを願っています」とコメントを寄せている。『楽園』は2019年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:楽園(2019) 2019年、全国にて公開© 2019「楽園」製作委員会
2018年11月23日KinKi Kidsの堂本剛と俳優のムロツヨシによる文化放送のラジオ特番『剛とツヨシ漢字とカタカナ。』が、10月13日(19:00~19:55)に放送されることが決定した。堂本は、同局の夜ワイド『レコメン!』内で放送している番組『KinKi Kids どんなもんヤ!』にレギュラー出演中。その番組内で「ムロくんと2人で話してるとずっと終わらない」など、ムロツヨシと親交が深いエピソードを披露していた。今回の特番は、そんな話の流れから堂本剛が「2人の番組、もしあったらやりまっせ!」と発言したことをきっかけに実現した。番組タイトル『剛とツヨシ漢字とカタカナ。』も、堂本本人が考案したもの。2人は同じ名前であるため、堂本がムロのことを「カタカナ」と呼んでいることを『KinKi Kids どんなもんヤ!』の中で明かし、大きな話題になった。放送ではリスナーメールを紹介する他、「ヌケ感」たっぷりの"ゆるい企画"で放送していく。
2018年09月27日「NEWS」の加藤シゲアキが主演を務め、ほかのメンバー、小山慶一郎、増田貴久、手越祐也それぞれが、友情出演することが発表されているドラマ「ゼロ 一獲千金ゲーム」。この度、増田さんに続いて、手越さんが8月12日(日)放送の第5話から出演することが分かった。本作は「カイジ」でおなじみの福本伸行の人気コミック「賭博覇王伝 零」を実写ドラマ化し、建設中のアミューズメントパーク「ドリームキングダム」を舞台に、挑戦者たちによる「命」をかけた壮絶なサバイバルゲームが繰り広げられるというストーリー。■手越さんがド強烈なビジュアルでヒール役を熱演本作での手越さんの役柄は、加藤さんと共に戦う挑戦者ではなく、なんとヒール役。大富豪で、ドリームキングダムの主催者である在全(梅沢富美男)や、後藤峰子(小池栄子)に雇われた、残虐なクイズ司会者である城山小太郎(しろやま・こたろう)に扮しての登場となる。ド派手な衣装とフレンドリーな振る舞いでクイズを仕切るが、ゲームの進行過程では、チームの絆が壊れる展開に参加者たちを誘導するという歪んだ性格の持ち主。しかし彼がそういう人間に育った裏には、壮絶ないじめという過去があったという設定があり、役者の腕の見せどころともいえるキャスティングとなった。手越さん演じる小太郎に追いつめられる加藤さんは、「原作を読んでいたので、まさか手越が、このキャラクターを演じるとは思っていなかったです。かなりぶっ飛んだ役なので、ピッタリな役柄だとも思いました(笑)」とコメント。さらに「思っていたよりヒラヒラな衣装で、カッコいいキャラになっていて、ビックリです。メンバーと共演すると、今まで知らない新たな一面が見れるので、撮影を楽しみにしています」とコメントした。■難しい役に挑戦する意気込み手越さんは本作で演じた城山小太郎に関して、「昔いじめられていた反動で、友情というものを信じられなくなってしまったり、命を奪うことにしか快感を覚えなくなってしまった切ないキャラクターでもあるので、頑張って演じたいと思います」と語り、意気込みを見せてくれた。一方、共演した小池さんは、この日初めてメイク室で会った手越さんに「想像以上に王子様でビックリしました。初対面なのに、綺麗だなと思って、『手越くーん!』とテンション高めに、話しかけちゃいました」と、新しい在全グループの部下の登場に喜びを隠せなかった様子。なお、彼がドリームキングダムにやってくるまでのドラマが描かれる「ゼロ エピソードZERO 城山小太郎編」は、8月12日(日)の「ゼロ 一獲千金ゲーム」の第5話の放送終了後にHuluで配信がスタートされる予定となっており、こちらも見逃せない。日本テレビ系「ゼロ 一獲千金ゲーム」は、毎週日曜22:30から放送。「ゼロ エピソードZERO 城山小太郎編」は、8月12日(日)5話放送終了後、Huluにて独占配信。(text:cinemacafe.net)
2018年08月06日何をやらかすかわからない危うさが魅力という人がいる。綾野剛もそのひとりだと思う。現在、“朝ドラ”ことNHKの連続テレビ小説『カーネーション』が夕方に再放送されている(ただし一旦休止中)。本放送は2011年で、綾野剛はこのドラマに出演したことで一躍人気俳優の仲間入りをした。彼が演じたのは、長崎から岸和田に活路を求めてやって来た周防という男。戦争で夫を亡くしたヒロイン・糸子(尾野真千子)は彼に惹かれて行くが、なにしろ妻子のいる身、周囲は大反対するし、本放送の時、視聴者からも批判の声が上がったため、それ以後、“朝ドラ”では既婚者が恋する描写には慎重になったとか。でも、綾野演じる”周防さん”の魅力には抗いがたいものがあり、糸子だけでなく視聴者の多くが彼に惹かれた。なんといっても、周防さんには危うい魅力があった。“朝ドラ”らしい清涼感あふれる青年のようでいて、その涼しそうな皮膚の奥に色気が閉じ込められていてドキリとさせられたものだ。綾野剛には炭酸飲料の蓋をうっかり勢いで開けて中身が溢れ出して焦る、みたいなサプライズ感がある。○ギャップを作り出す綾野剛俗に言う塩顔で、目鼻立ちがすっきりしており、こんな酷暑でも綾野剛の顔を見ていると夜風に当たりながらモヒートを飲んでいるような気持ちになる。現在の所属事務所トライストーンに入るきっかけであり、事務所に誘ってくれた小栗旬と知り合った映画『クローズZERO II』(09年)でも熱い高校生たちのバトルのなか、黒い傘を差して立っている綾野剛はひとり体温が低そうだった。それが数年後、『日本で一番悪い奴ら』(16)で下衆な警官役を演じたときには慄いた。痰を吐いたりゲップをしたり、清涼感のサンズイがひとつもなくなっていたからだ(演技です)。俳優にとってギャップを作り出すことは大事な技能である。綾野剛は、一見、色白でひょろりとして見えるが、アクションには重量感がある。象印、圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」のCMで火の燃え盛る棒をくるくる回して「私は何を表現しているのでしょう」とやっている姿などただごとではない。また、無口そうな顔立ちにもかかわらずインタビューすると熱心に長いこと自論を語る。代表作のひとつである連続ドラマ『コウノドリ』シリーズ(TBS)では穏やかな産婦人科医の顔と激しいピアニストの顔のふたつを持つ人物を好演していた。○サプライズの男・綾野剛華麗なる変化は、まるで真夏のソルト&レモンのように鮮烈な俳優・綾野剛にとって、『パンク侍、斬られて候』(石井岳龍監督)の主人公・掛十之進はハマり役といえるだろう。掛は剣の腕は一流だが浪人の身。彼が通りすがりの巡礼の父娘の父のほうを腹ふり党と勘違いして斬り殺してしまうところから物語ははじまる。その場に居合わせた黒和藩の者に、世にはびこる怪しい宗教団体・腹ふり党に詳しいから黒和藩に士官できれば対応策を教えると出まかせを言ってまんまと藩に入り込む。自分が得することしか考えておらず、適当なことを言ってその場をやり過ごす、倫理観のかけらもない汚い根性の持ち主で、おおよそ物語の主人公らしからぬ人物だ。でも、主人公以外の人物もたいがいろくでもなく、感情移入し辛い人のオンパレード。黒和藩の藩主(東出昌大)は世間知らず、家老(豊川悦司、國村隼)は出世を狙って牽制し合っている。腹ふり党の幹部(浅野忠信)はクレージーで何を考えているのか皆目わからない。若い武士(染谷将太)は任務のストレスから腹ふり党に傾倒して裸で踊りまくる。少しまともそうなのは……しゃべる大猿(永瀬正敏)というシュールなストーリーだ。罪のない人を殺して誤魔化すわ、おしりを丸出しにしたりして不謹慎だわ、腹ふり党の美女(北川景子)に心を奪われでれでれしていて役的にはあまり感心できないとはいえ、掛の派手なアクションシーンには目を瞠る。デニム素材か薄いブルーの着物の裾を見出しまくって走り回る綾野の勇姿は、役の人格を越えて問答無用にかっこいい。しつこいようだが、炊飯ジャーのCMの無駄にかっこいいアクションを成立させるだけはある。にもかかわらず、豊川悦司演じる家老にしょっぱなから掛の調子の良さが見抜かれてしまう底の浅さ。とても残念キャラを綾野剛は懸命に演じている。おそらくとても真剣にやっているのだろうが、顔立ちがクールなので真意がわからない。ちょっとはいいところを見せてくれるのではないかと最後の最後まで期待をして映画を見ると……。うっかり炭酸の缶を勢いよく開けてしまったように、わわわ! まさにサプライズの男・綾野剛の面目躍如である。ちなみに、撮影現場を見学したことを『キネマ旬報 7月上旬号』で書いていて、綾野について書いたことを一部引用してみよう。"飯屋・変粉の場面では、スタッフの手が足りないと気を利かせて「いま(2階の)照明直してます」と現場に自ら声出して伝えたり、別日、にわか雨でしばし撮影が止まってしまったとき「今日やばいんで(天気)、がんばりましょう」と腹ふり衆役のエキストラたちに呼びかけたりしていて、演技のパンクと実直そのものの素とのギャップが興味深かった。"やっぱりおもしろい人だと思う。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP 』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。
2018年07月19日成河のひとり芝居『フリー・コミティッド』が開幕し、7月22日(日)まで上演中。開幕に先駆け公開ゲネプロと囲み取材が行われた。【チケット情報はこちら】本作は、オフブロードウェイで1999年に初演されたベッキー・モードによるコメディ作品。超人気レストランで予約電話受付係をする俳優サムが、お客から父親まで次々とかかってくる電話の対応に追われるストーリーで、今作では千葉哲也が演出を手掛け、成河ひとりで全38役を演じる。ゲネプロ前の囲み取材で成河は「運動量と肺活量を駆使してやっていきたい」と体力的にも大変な芝居であることを明かしつつも、「でもね、僕は見どころは皆さんそれぞれであってほしいです。どんな観方をしてもいいと思う。“くだらないコメディだった”でもいいし、プライベートな記憶につながる人がいたらそれはそれで素敵ですし、38役というものに圧倒されるのもいいですし。いろんな角度から楽しんでいただけたら」と語る。「ひとり芝居ですけど、どこかからはひとり芝居であることを忘れて観てもらえたら1番嬉しい」と成河。「この変な作品と何度も取っ組み合って、ひっくり返してきて。またひっくり返すかもしれないけど、とても楽しくやらせていただいてます。ものすごく鍛えられますね」。初めて鍛えられた部分は「肺活量だったり、役の切り替えだったり。自分で喋りながら、自分の言葉を聞くというのはなかなかしない体験です。だけど自分がノッてくると、ひとり芝居をしている感覚がなくなっていく。自分で自分と会話できるようになってる瞬間がたまにあります」「あくまでも主人公のサムを演じる、38人を使ってサムを表現する」という本作。モノローグ(独白)がなく、会話だけで登場人物のキャラを浮き立たせる脚本を、ひとり芝居でやるのは「無茶ですよ」と笑いながらも「この歳(37歳)で自分ができる無茶を散々詰め込んでいただいたので。無茶苦茶やります!」2台の電話と3台の内線(+携帯電話)にひとりで応対するサムのドタバタ劇。電話の向こうとこちら、テンションが全く違う濃厚なキャラのやりとりを当然成河ひとりで演じる。ゲネプロ中もアドリブがあったが、ひとりの人間が即興でふたりの人間のやりとりを演じるのは驚き。しかし観ている間はその驚きに気付かないほど、芝居そのものの面白さが味わえる作品となっている。この劇場でしか味わえない熱量や勢いをぜひ体験してほしい。約1か月というひとり芝居には長い上演期間を「フラッと観に来てくれる人を増やしたい。そのためには長期間やる以外に選択肢はないと思う。ひとりでもふたりでもそういう人がいたらいいなと。燃えています!」と語る本作は、7月22日(日)まで東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERにて。取材・文:中川實穂
2018年06月28日成河がひとり芝居で全38役を演じる『フリー・コミティッド』が6月28日(木)に開幕する。その稽古場にて成河に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、マンハッタンの超人気レストランで予約電話受付係をする売れない俳優・サムが、その応対でてんてこ舞いになるという、アメリカで1999年に初演された傑作コメディ。サムと電話の相手計38役を成河が演じ、演出は千葉哲也が手掛ける。どう見ても大変そうな作品だが、実際に稽古に入っての感想を聞いてみると「ふふふ」と笑い、「やってみなきゃわからない苦労がたくさんありました」と明かす。「この作品、モノローグ(独白)がないんです…。国内外を見てもそんなひとり芝居はほとんどないでしょ。つまり、スタンダップコメディ(アメリカの漫談のようなスタイルの芸)なんだと思う」。だからと言って「スタンダップコメディ的にはできない」と成河。「だから本国とはまた違うものになっています。ちゃんと演劇として成立させられたらなって。千葉さんもずっと言ってくださっていることですが、“すごい芸だったね”を忘れてもらえたらいい。落語家さんもそうでしょうけど、観ているうちにそういうのを忘れて、演劇にみえるようにしたい。でもそこまではまだ全然…!」。経験豊富な成河が「声を大にして言いますよ。前例、ないんじゃないですか!?」と断言する本作。「“役を生きる”などいろんな言い方はありますが、(通常は)芝居ってある“型”に押し込まれていくものでしょ。でもこの作品を成立させる“型”はどこにもないんです。やっぱり落語とも全然違いますし」。それを稽古場で「何度もちゃぶ台をひっくり返すことを、千葉さんはずっと一緒にやってくださるので、体当たりし続けています」。結果、今見えているのは「とにかく僕は“38人”ではなく“サム”を演じるだけだということ。他の人たちを使ってサムを表現することができたらいいのかなと思っています」。取材後の通し稽古では、とにかく笑った約2時間。俳優から煙が出そうな芝居ではあるが、成河の言った通り、気付けばその苦労は透過し、サムの行方に夢中になっていた。「都会で生きる僕たち自身の話としてすごくリアリティがある。なんでそんなにしてまで電話に出なきゃいけないの?ということなのですが、それって僕たちの生活そのものですから。ただ、そこを感じていただくためには、僕が苦しんで“見てられない”と思われないと。願わくば、“僕が”じゃなくて“サムが”ですけどね!」「オペラグラスで覗くのではなく、全身で感じ取ってほしい!」(成河)という本作は、6月28日(木)から7月22日(日)まで東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERにて上演。取材・文:中川實穂
2018年06月26日●山守としての心得も永瀬が伝授世界中で高い評価を受ける河瀨直美監督が、生まれ故郷である奈良を舞台に撮った最新作『Vision』が6月8日から公開される。奈良・吉野の森を舞台に、フランスを代表する女優ジュリエット・ビノシュ演じるフランスの女性エッセイスト・ジャンヌが、幻の薬草”Vision”を探し、永瀬正敏演じる山守の智(とも)と心を通わせていく。森の中で繰り広げられる物語は、幻想的なモチーフに彩られ、寓話のように観る人の心を突き刺していく。作品の鍵を握るのは、後半で智が出会う鈴(りん)という青年で、岩田剛典が演じた。独特の撮影手法で知られる河瀨組常連となった永瀬と、初参加となった岩田に、作品についてインタビューした。○岩田はリバー・フェニックスのよう――永瀬さんと岩田さんのシーン、とても雰囲気が良くて印象的でしたが、互いに印象的な出来事などはありましたか?永瀬:河瀨組ってなかなか特殊で、現場で役者同士話すことが出来ないんですよ。違う部屋で支度をして、現場で初めて会うようにセットされます。監督は役者の私語がダメなので、智と鈴として接していました。でもあとから見ると、岩田くんの笑ってる目の奥に感じる寂しさのようなものが、ちょっとリバー・フェニックスのようだなと思いました。岩田:カメラが回っているシーンが本当に「はじめまして」で、ご挨拶できなかったんですよね。永瀬さんは河瀨組を何度も経験されていて、僕は撮影手法も役への取り組み方もやったことがないことばかりでしたので、たくさん助けていただきました。監督には森に至るまでのバックボーンも考えて作ってきてね、と言われて、おばあちゃん役の方と2人で、東京の公園でピクニックもしました。クランクイン初日には永瀬さんと一緒に散歩をしてお参りをして、紐の結び方や、山守としてのスタンスなど、「河瀨組で撮影していく日常とはこういう感じだよ」と、示していただいたと思います。演じるのではなく、役を生きていくという現場だよ、と。監督からの指示もほとんどなかったですし、奈良に行った瞬間から「鈴」と呼ばれ、本名で話しかけられることはありませんでした。永瀬:「岩ちゃん」って、呼ばれないよね。岩田:呼ばれないです。河瀨組のイロハを永瀬さんに教わって、腹を据えました。――永瀬さんが山守としてのアドバイスもされていたんですか!永瀬:監督が「先生ではなく、智が道具の使い方や薪の割り方を教えて」と指示を出してくれました。でも岩田くんは、すぐに上達しましたよ。普通は先生から教わるんですけど、山守として世代を紡いでいくことを監督は大事になさってるんですね。――それでは、本当に智と鈴としてしかやりとりをされていないんですね。撮影後の印象はいかがでしょうか。永瀬:国民的歌番組に出ている方ですからね(笑)。クランクアップして初めて、「年末、出るんだよね?」という話が出ました。岩田:そうでしたね(笑)。永瀬:「俺、ちゃんと見て応援するから」と言ったし、本当に「見たよ」とメールをしました。そうしたらすぐに「本当ですか!有り難うございます!」ってちゃんと返信くれて。撮影が全部終わった後も真っ先にお礼のメールをくれて、鈴としてだけでなく、岩田くんもとても礼儀正しい青年。先日は一緒にご飯も食べに行きました。岩田:智の時と雰囲気は違いますけど、永瀬さん自身もとても優しい方です。僕は不安な気持ちも大きかったですし、なかなか不安を共有できる現場でもなかったので、撮影が終わってから現場の話を永瀬さんとするのが楽しくて。永瀬:言えない裏話ね(笑)。岩田:言えない話ばかりなんですけど(笑)。大先輩ですが、包み込むような優しさで向き合ってくださいました。●岩田くんがかわいくてしょうがない○100時間のOKテイクを2時間に――河瀨監督はカットもスタートもかけないと伺ったんですが、そういう撮り方ならではの魅力や大変さを教えてください。永瀬:撮影期間中はずっとその役で生きていかなきゃいけなくて、どこを撮られているのかもわからない。それはすなわち“人を演じる”という役者の原点にピュアに戻らせていただける。全てを永瀬から智に入れ替えて、持続しなければならないので、それは大変なことですが。岩田くんとの出会いも鈴として初めて映画の中で出会うんですね。90時間くらいOKテイクがあって、風景も入れると100時間弱にもなるところを、2時間にするのだから、作品に映っていないところの細かいニュアンスも、河瀨さんの世界観につながるのだとも思います。岩田:100時間は、すごいですね。永瀬:「その場で生きてくれ」という監督さんなので、最初はみなさん戸惑うんです。僕も最初に『あん』という作品に出演したとき、一番はじめのシーンでカットがかからないので、口もとが動かないようにしながら樹木希林さんと「これまだ回ってるのかな」「回ってると思いますね」と言いながら撮影を続けました(笑)。――完成作を観るまで、全体像がわからないですか?永瀬:そうですね。いや、今回もびっくりしました。意外なところだらけです。すごいなと思いました。岩田:僕も「こういう作品になるんだ」とびっくりしました。自分が出演していないシーンはもちろんのこと、全体の作品としての構成も脚本も変化していて。仕上がりも、映像美や音楽と相まってアートのような、すごく美しい映画だなと思いました。あとは、登場人物それぞれに2時間で描ききれないほどの思いや背景があるので、ラストシーンに至るまでの人生が伝わるといいなと思います。○森の強さと怖さを感じた――吉野の森の撮影で、大自然で暮らすことについては、どのような印象を持たれましたか?永瀬:生活していくと、綺麗事ですまないこともいっぱいあります。死に直結する部分もあるし、自然の強さや怖さを感じました。実際に失われつつあるものもある。しかし数百年もの間、守り続けられている歴史も刻まれている。ちょうど台風の時期だったので、スタッフの宿泊施設ギリギリまで土砂崩れが起こったこともありましたし、僕らの大好きな犬のコウが定期検診で病院に行ったら、あっという間に畑が害獣に荒らされたこともありました。起きたら胸のところにムカデがいるなんてこともありましたけど、それらを差し引いても、森からいただくものは多かったと思います。岩田:役に入っていくときのリアリティは、すごかったです。携帯電話も繋がらないし、否が応でも下界とシャットダウンされる。俳優目線で見たら、幸せなことなのかなと思います。森の中で寝泊まりする経験も初めてでしたので、鈴のリアルな体験として自分の中に入ってきました。寝ているときも、鹿が鳴いている音、虫がカサカサ来る音や川の音、都会だったら聞こえないような音がたくさん聞こえてくる。小さな変化かもしれないけど、監督は画面に切り取ってくださっているので、経験が生きていればいいなと思います。――それだけ役に入り込むと、役が抜けるのも大変なのではないかなと思いますが……。永瀬:こうやって喋ったり、観たりするとダメなんですよね。忘れたつもりが、また復活してくる(笑)。岩田:僕はツアー中だったので、撮影中に東京に戻ったんですけど、他のグループのメンバーからは結構「大丈夫?」と言われました。僕はわかっていないんですけど、「森からきたみたいになってる」と言われたんです。撮影期間は終わるまでずっと抜けなかったですね。永瀬:河瀨監督作品の場合は、次の作品に行くのが大変なんです。みんな作品に魂を置いてきちゃうんで。藤竜也さんが監督は「魂の盗人だ」とおっしゃってましたけど、次に行くときがものすごく大変です。他の現場で「スタート」「カット」がかかるんだ、ということすら驚いてしまうんです(笑)。でも現場には嘘がないので、濃厚な経験はなかなかできないのかもしれません。――河瀨監督作品の永瀬さんは「一見近寄りがたいけど、心を開くと……」というところがあるきがするのですが、永瀬さんご自身も反映されているのでしょうか?永瀬:境目がわからなくなってくるんですよね。気持ちとしては100%、智であったらいいので、自分とは違うのかなと思います。自分が入り込む隙はあまりないですし、撮影がある日、ない日に関わらず、お参りに行く、犬の散歩をする、と色々なミッションがあるんです。予定のない時に急に呼ばれたりすることもあるし、常に智でないと追いつかない現場でした。――それでは、作中で愛を持って接してる周りの人への愛情も生まれてしまいそうですね。永瀬:もう、岩田くんもかわいくてしょうがないです。多分、ずっと応援するだろうなと思います。「頑張れ、鈴!」って(笑)。●新しい世界に触れるきっかけに○「ラブシーンで泣いたのは初めて」と言われた――印象的な場面がたくさんあったと思いますが、お二人が自分が演じてないところで印象に残っているシーンを教えてください。永瀬:僕は、画面に映っていないところを想像するのが、楽しみでした。鈴とコウがいなくなった場面も、何かが通じていたのかなと想像して。そういうことで膨らんでいく作品だと思いますし、バックグラウンドを想像しながら観ていただければ。ジャンヌの過去も美しかったですね。――永瀬さんとビノシュさんのラブシーンも素敵で印象的でした。永瀬:最初の方のラブシーンは、音楽を担当された小曽根真さんが見にいらしてました。遠慮されて、撮影ではなくプレビューを見られていたんですが、泣いてしまったそうなんです。「ラブシーンで泣いたのは初めてです」とおっしゃっていて、心に響きました。岩田:僕は、夏のロケシーンに参加してなかったのですが、夏木マリさんの役柄と僕の役柄がリンクするようなシーンがいくつかあったことが印象的でした。同じシチュエーションだったり、同じ場所を歩いて同じ木を触っていたり、そういう部分もお客さんに伝わるといいなと思いました。勘を研ぎ澄ませて拾い集めてみてください。年月は経っても、すべて森の中で起きていることを感じて観てもらえると、より理解が深まるのだと思います。永瀬:何回も観て欲しいね!岩田:1回じゃわからないかもしれないですし。永瀬:結末を知って観ると、また違うと思います。――岩田さんのファンの方も今回たくさん映画を観られると思いますが、何か作品を楽しむ上でのポイントはありますか?岩田:僕のファンの方で、こういうタイプの映画を観る方は少ないかもしれないと思うんですけど、映画を観るよりはアートを観る感覚で受け入れてもらえたらと思います。映画の結末を知った時に、胸にくるものがあってくれたら、と思います。――普段触れない作品に触れるきっかけになるかもしれないですよね。岩田:フランス映画みたいな作りですよね。もしかしたら、好みは分かれるかもしれないですけど、新たな世界が広がる一つのきっかけになる作品になってくれたら嬉しいです。■永瀬正敏1966年7月15日生まれ、宮崎県出身。1983年の相米慎二監督の映画『ションベン・ライダー』でデビュー以来、『ミステリー・トレイン』(89)、『息子』(91/日本アカデミー賞最優秀助演男優賞他)、『毎日かあさん』(11/日本映画批評家大賞主演男優賞)など国内外の100本近くの作品に出演、数々の賞を受賞。台湾映画『KANO ~1931 海の向こうの甲子園~』(15)では、金馬映画祭史上初の中華圏以外の俳優で主演男優賞にノミネートされる。カンヌ国際映画祭ある視点部門オープニング作品『あん』(15)では国内外の男優賞多数受賞。近年は『64-ロクヨン- 前篇/後篇』(16)、『後妻業の女』(16)、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『パターソン』(17)と『光』(17 ※本部門へは日本より唯一選出)等に出演。また平成29年度芸術選奨文部科学大臣賞を映画部門で受賞。写真家としても活動し、現在までに多数の個展を開いて20年以上のキャリアを持つ。■岩田剛典1989年3月6日生まれ、愛知県出身。EXILE / 三代目 J Soul Brothersのパフォーマー。2013年の舞台で俳優として本格始動。豊田利晃監督の『クローズEXPLODE』(14)で映画初出演を果たす。15年からはドラマ、映画と展開した『HiGH&LOW』シリーズに3年に渡り参加。『植物図鑑運命の恋、ひろいました』(16)では第40回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ、数々の映画賞を受賞。18年には映画初主演作品『去年の冬、きみと別れ』をはじめ、『ウタモノガタリ‐CINEMA FIGHTERS project‐』(6月22日公開)『パーフェクト・ワールド 君といる奇跡』(10月5日公開)に出演。4月からはドラマ初主演「崖っぷちホテル!」(NTV毎週日曜22:30~)が放送。
2018年06月08日北島三郎(81)の次男である大野誠さんが亡くなっていたことが3月7日、分かった。51歳だった。 大野さんは88年にロックバンド「1ST BLOOD」のボーカル「MAKOTO」としてデビューし、歌手として活動。その後は「大地土子」名義で作詞・作曲活動に励んだ。特にアニメ「おじゃる丸」(NHK Eテレ)のオープニング曲であり、父である北島が歌う「詠人」「夢人」は大野さんにとって代表曲と言えるだろう。 「おじゃる丸」は98年から放送されており、20年近くの歴史がある長寿アニメ。Twitterでは若い世代からの《懐かしい。大好きだった》といった声が。そして子育てを終えた親たちからは《ゆったりあったかい詩とメロディーに、忙しい心が立ち止まり、安らげる時間でした》といった楽曲とのエピソードが上がっている。 松嶋尚美(46)も8日「スッキリ」(日本テレビ系)に出演し、「おじゃる丸」で使用された楽曲は「息子も娘も今も口ずさむぐらい、みんな知ってる」と発言。そして大野さんに感謝の気持ちを述べた。 「(「おじゃる丸」の楽曲は)30代、40代の人だけではなく、1桁の子らが聞いている。すごい“いいもの”を残して下さった」 大野さんにはまだ世に出していない楽曲があるようで、北島は7日「私がアイツにしてあげられるのは、残したものを世に出していくこと」と取材陣に応じて語った。大野さんは亡くなったが、楽曲は歌い継がれていくだろう。
2018年03月08日河瀨直美による映画『Vision』が2018年6月8日(金)に全国で公開される。河瀨直美が奈良・吉野を舞台に描く河瀨直美が初めて手がけた映画『萌の朱雀』が、最年少でカンヌ映画祭の新人監督賞にあたるカメラ・ドールに選ばれたのが1997年。そこから約20年をへて、生まれ故郷である奈良県を舞台に映画を制作する。そのタイトルは『Vision』。2016年5月に開催されたカンヌ映画祭のディナーで、プロデューサーであるマリアン・スロットとたまたま河瀨と席を同じくし、“映画への愛"を共通語に話が盛り上がったそう。そのスロットが河瀨にジュリエット・ビノシュを引き合わせた。二人は意気投合し、ビノシュは出演に意欲を見せ、映画の出演が決定した。そこから河瀨は奈良・吉野を舞台にオリジナル脚本を執筆していく。杉、檜の植林地として500年の歴史を誇る土地だ。あらすじ『Vision』世界を旅しながら紀行文を執筆するフランス人の女性エッセイスト、ジャンヌ。彼女はアシスタントの花と共に奈良の吉野を訪れる。とあるリサーチが目的だ。杉の木立が連立する山間で生活をする山守の男・智(とも)は、ジャンヌと出会い、文化の壁を超え、次第に心を通わせていく。智と同様、山守の鈴(りん)、猟師である岳(がく)、源(げん)もまた、山に生き、山を守る。それぞれの運命は思いもよらぬ形で交錯していく。ジャンヌはなぜ自然豊かな神秘の地を訪れたのか。山とともに生きる智が見た未来とは…。主演ジュリエット・ビノシュ×永瀬正敏主人公はフランスの女性エッセイスト・ジャンヌ。彼女は、とあるリサーチのために吉野を訪れる。物語はここから始まる。ジャンヌを演じるのはジュリエット・ビノシュ。カンヌ、ヴェネツィア、ベルリンと世界三大映画祭のすべての女優賞を受賞したフランスの名女優だ。もう1人の主人公は、吉野の山間で生活している山守・智。杉の木立が連立する山間で生活をする。永瀬正敏が演じる。有名なのはジャームッシュ監督の『ミステリー・トレイン』だが、以降、役30年にわたって映画の重要なパートを担ってきた。主演2人に加え、劇中の登場人物には、豪華俳優勢の顔ぶれが揃う。鈴(リン)役‐岩田剛典岩田剛典が演じる鈴(リン)は、永瀬演じる智と同じ“山守"として山で生きている人。実際にケヤキの木に登るなど、危険な撮影にも自ら挑んだという。岩田はエグザイル/三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEで活躍しながらも。2016年公開の出演した『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』がヒットし、日本アカデミー新人賞までもを受賞。その後も映画、テレビドラマ、舞台と幅広い活動を続けている。河瀨監督作品に出演するのは初めて。撮影について次のように話す。「撮影期間中は、ずっと奈良・吉野の大自然に囲まれて住み込みで生活していたのですが、一度もホテルや民宿には泊まらず、撮影現場で寝泊まりしたり、民家の一部屋をお貸し頂いたりして過ごす経験は初めてでした。」花役- 美波美波が演じる花は、ジュリエット・ビノシュ演じるフランス人エッセイストのアシスタント。深作欣二監督作『バトルロワイヤル』デビューし、現在はフランスに拠点を置きながら、映画、テレビドラマ、舞台などで活躍。『Vision』では得意のフランス語も披露している。岳(ガク)役 - 森山未來森山未來が演じる岳(ガク)は猟師。山守とは違う形ながら彼もまた、山に生き、山を守る。森山未來は、2016年公開の『怒り』で日本アカデミー優秀助演男優賞を受賞。ダンサーとしての活動も幅広く、舞台「プルートゥ PLUTO」で主演を務めている。源(ゲン)役 - 田中泯田中泯が演じるのは猟師の源(ゲン)。田中泯はもともと舞踊家として活躍していたが、山田洋二の『たそがれ清兵衛』(2002年)に俳優として映画に出演したことがきっけで現在では映画&ドラマで大活躍。日本を代表する舞踊家の新たな挑戦は、期待せずにはいられない。作品詳細監督・脚本:河瀨直美エグゼクティブプロデューサー:EXILE HIROプロデューサー:マリアン・スロット宮崎聡河瀨直美出演:ジュリエット・ビノシュ、永瀬正敏、岩田剛典、美波、森山未來、田中泯、夏木マリ公開:2018年6月8日(金) 全国ロードショー配給:LDH PICTURES
2018年02月24日新海誠監督の作品世界に入り込む「君の名は。」で一世を風靡したアニメーション監督・新海誠のデビュー15周年を記念して「新海誠展『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」が国立新美術館で開催中。貴重な制作資料である絵コンテや作画、設定資料や映像などの展示があり、ファン必見の情報が盛りだくさんです!新海誠監督の作品の醍醐味は、美しく壮大な世界ですれちがう男女の物語。切ない恋心が揺れ動く様子を描くことで、人間の本質に迫るストーリーに多くの人が共感し、ときめいているのです。その映像美と完成度の高い物語、そして魅力的な登場人物が作り上げる世界感で唯一無二の新海ワールドを確立。今では、世代や国境を超えて多くの人々を虜にしています。ほとんどの作業を1人で手掛けたデビュー作「ほしのこえ」から記録的な大ヒットとなった最新作「君の名は。」までを完全網羅!名言も随所に並んでいます。展示を眺めているだけで、作品の世界に入り込んでしまいそうです。「神木隆之介さんとめぐる」音声ガイド「君の名は。」で声優をつとめた神木さんは自他ともに認める“新海誠作品ファン”。神木さんが展覧会のみどころと新海誠監督作品の魅力を語りかけてくれる「音声ツアー」も利用でき、まるで一緒に展覧会をめぐっているようなデート気分を楽しめます。国立新美術館2階にあるカフェ「サロン・ド・テ ロンド」は、映画「君の名は。」の劇中で、主人公の瀧くんと奥寺先輩がデートするシーンに登場したカフェです。ぜひ合わせて足を運んでみてはいかがでしょうか。文/萩原かおりイベント情報イベント名:新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで催行期間:2017年11月11日 〜 2017年12月18日住所:東京都港区六本木7-22-2国立新美術館 企画展示室2E電話番号:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2017年11月30日先日ハリウッドでの実写映画化も決定した、’16年の記録的ヒットが記憶に新しいアニメーション映画『君の名は。』などで知られる新海誠監督の展示会『国立新美術館開館10周年新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで』(国立新美術館にて12月18日まで開催中)が人気をよんでいる。 会場には企画書や原画、絵コンテなど、製作の裏側がわかる貴重な資料約1,000点がズラリ。 「展示は一つひとつのカットがどう作られていくかの過程や、音や映像、言葉の演出もありますし、映画に新たな意味が生じるように編集されていたりと、飽きずにいろんな発見ができるよう構成していただいたと思います」(新海監督) 国立の美術館において、現役のアニメーション映画監督の展覧会が開催されるのは今回が初めてのことだ。 「僕がタイミングに恵まれていただけだと思います。僕でなくても似た役割をする方が、前後1~2年で現れたのではないかと。たまたま自分や『君の名は。』がその場所にいたという気がしています」(新海監督) そんな数々の感動を生んだ新海作品のこだわりを、監督自身が解説してくれた。 【君の名は。】“すれ違い”のシーンに映る1対1の人間関係というテーマの追求 「電車や階段などで、登場人物たちがすれ違うシーンについてですが、1対1の人間関係はいつまでもクリアにできない課題で、自分自身の、そして映画のテーマでもあり、描き切ったという気持ちにはならず、繰り返し描いてしまうところはあります。作り終えたあとに関係性を描くのに階段や電車が必要だったんだなと。気づいたら自然とそうなってしまっていたという感じです」(新海監督) 【星を追う子ども】作品にあるキズやすき間が、ファンの心を引きつける 「作品にはキズやすき間のようなものが残っています。ファンの方たちはそんな未熟な部分があるからこそ好きになってくれたところがあるようです。僕自身は、作品を重ねるたびにそんなキズやすき間を少しずつでも軽くしようと思っていて『君の名は。』で、それがかなりできたのかな、と」(新海監督) 【言の葉の庭】新宿の景色に映した人々を肯定してくれる力 「新宿駅付近や新宿にある庭園など、作品には多くの『新宿』が登場しますが、新宿には子どももいれば外国人もいて、昔から住んでいる人もいる。歓楽街もあれば、高級デパートもあります。多種多様な人たちがいるエリアだと思うんですね。人間の多様性、人間の寂しさのようなもの。そんなさまざまなものを肯定してくれる街だと思っていますし、歩いていると安心するんですね。僕が好きな街です」(新海監督) 本展の監修者でもあり、新海作品の配給・製作を行うコミックス・ウェーブ・フィルムの落合千春さんは、展覧会の注目ポイントを次のように語る。 「会場の後半にある新海作品を読み解くコーナー、あとは最後にある大きなシアタールームでは広い会場ならではの映像演出を行っています。フォトスポットもありますので、見て、撮って、楽しんでいただければ」(落合さん) 新海監督やスタッフの、製作という“闘い”の軌跡は、作品の感動をいっそう大きくしてくれるものばかり。新海監督の気になる次回作は、’19年公開予定だ。
2017年11月30日国立新美術館開館10周年「新海誠展『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」新海誠監督&神木隆之介登壇記者発表会が11月10日(金)、同所にて行われた。『君の名は。』で主人公・立花瀧の声を務めた神木さんは、新海監督の大ファンとしても知られる。一足先に展覧会を見た神木さんは、「どこまで言っていいのかわからないですけど、入ってすぐ『わっ!』ってなりました!本当に素敵で、言葉が出なかったです」とノンストップで語り出すと止まらず、「語り尽くせないです(笑)。質問、何でしたっけ?」と言いながら「興奮しすぎて、まとまりがつかない!」と、大満足の様子を見せていた。アニメーション監督・新海さんのデビュー15周年を記念して開催される「新海誠展『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」では、貴重な制作資料である絵コンテや作画、設定資料や映像などの展示を通じて、これまでの軌跡をふり返る。東京会場では、2,000平米の展示空間にあわせて、初公開を含む約1,000点が展示される。なお、「神木隆之介さんとめぐる」音声ガイドも展開され、神木さんが展覧会のみどころだけでなく、新海監督作品の魅力を語りかけてくれる。展覧会のナビゲーターを務めるのは初めてだったという神木さんは、「本当に幸せです。けど、難しかったです。人それぞれ聞き心地のいい速度があると思うので、悩みながらやっていました。皆さんのおともになれたらいいな」と明かしたが、新海監督に「早く聞きたいです。神木くん以外、ありえないと思うので」と太鼓判を押されると「ありがとうございます」と恐縮しながらも、うれしそうにしていた。『君の名は。』で立花瀧がデートをした場所が新国立劇場だった。その同じ場所で展覧会が開かれることについて、新海監督は「高校生の瀧くんのキャラクターを描くために選んだんですけど、まさかこの場所で『君の名は。』も含めた過去作も展示していただけるとは、想像もしていなくて光栄です」と、感慨深げに笑みを広げる。存命するアニメーション監督の展示自体が初となったが、「アニメーション映画の受け取られ方も変わってきたのかなと。ずっとアニメーションを作ってきた先輩の末端に、僕たちの作品もあるのかなという気になりました」と、受け継がれたアニメーションの歴史について語っていた新海監督だった。「新海誠展『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」は国立新美術館にて11月11日(土)~12月18日(月)10時~18時まで開催、毎週火曜日休館。(cinamacafe.net)
2017年11月10日元SMAPの草なぎ剛が8日、自身のツイッターを更新し、「また何かが始まろうとしている」と予告した。2日~5日にかけて、稲垣吾郎、香取慎吾と共に、インターネットテレビ局・AbemaTVの72時間生特番「稲垣・草なぎ・香取3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ』」(11月2日21:00~11月5日21:00)を完走した草なぎ。この日、ツイッターで稲垣との2ショットを公開し、「ジロリ!72時間の疲れはとれたよ!」と報告。続いて、香取との2ショットも公開し、「この男も復活!30時間寝たらしい!」と明かした。さらに、衣裳部屋のようなところで撮影した自身の写真を添えて、「また何かが始まろうとしている!」と予告。「#ユーチューバー草彅 #ホンネテレビ #香取慎吾 #稲垣吾郎」とハッシュタグも添えた。この投稿に、「めちゃ嬉しい!!!!なんだろう」「なになに?たのしみー」「気になる!!!」「新しいお仕事楽しみに待ってます」「めっちゃ楽しみー」などとファンから歓喜の声が続々と寄せられている。#@また何かが始まろうとしている!#ユーチューバー草彅 #ホンネテレビ #香取慎吾#稲垣吾郎 pic.twitter.com/I56w3RnYwA— 草彅 剛 (@ksngtysofficial) 2017年11月8日
2017年11月08日PARCO&CUBE 20th present『人間風車』が9月28日に開幕。それに先駆け公開ゲネプロと会見が行われ、会見には出演者の成河、ミムラ、加藤諒、矢崎広、松田凌、良知真次が登壇した。舞台『人間風車』チケット情報本作は、後藤ひろひとによって1997年に劇団「遊気舎」に書き下ろされ、2000年にパルコ版初演、2003年に再演された童話ホラー演劇。今回が14年ぶりの新版上演となり、後藤が脚本を改訂、演出を河原雅彦が手掛ける。会見で、主演の成河は「普遍的なテーマを持つ作品ですが、“現代劇”として14年のブランクをどう埋めるか、ということをずっと後藤ひろひとさんも含めて、改訂し、稽古してきました。そのうえで僕たちが思うのは、今の僕たちにとって嘘がないことが、今生きているお客さんにとって嘘がないということで。そうすればこの作品の普遍的な本質の部分に近付いていけるんじゃないかと思います」と今回の上演について語る。舞台は2作目となるミムラは「舞台は同じことを何回もできる楽しさがあります」と笑顔。稽古によって「体脂肪が5パーセント落ちて、5キロ体重が増えました!身体を使っていろいろできるのが非常に楽しいです」と全身で作品に挑んでいる様子。物語のキーとなるサムを演じる加藤は「僕は(成河演じる)平川さんが話す童話を聞くと、その主人公になるという役なんです。なので6役くらいあるのですが、それをどう演じ分けるか、どうやったらできるのか、ということを成河さんにも相談に乗っていただきました」と振り返った。矢崎が「この作品では僕も松田くんも良知くんも“若手”になるんですけど、河原さんの演出も先輩方の芝居も本当に勉強になって。若手にとってはこんな幸せな現場はない」と話すと、松田や良知も同じように感じていた様子。松田は「僕にとって刺激的な現場でした」、良知も「成河さんにずっと支えてもらいました。舞台上でお返しできるようにがんばります」と語った。売れない童話作家(成河)が公園で子供たちに聞かせる童話が軸となる本作。大きな回り舞台や童話の衣装など華やかな見所がありつつも、それ以上に印象的だったのは“想像の世界”。作家の語り口調、それに対する子供たちやサムの反応により、童話の描く世界が目に見えている以上の鮮やかさで飛び込んでくるのだ。その一方で、現実世界でみせる登場人物たちのリアルな感情や表情も強く心に残るもので、だからこそ、そのふたつの世界がみせる結末は強烈だ。成河が「演劇的な仕掛けが豊かで、劇場でこそ味わってほしい演劇の醍醐味が詰まってる作品です」と語る本作は、10月9日(月・祝)まで東京芸術劇場プレイハウスで上演後、高知、福岡、大阪、新潟、長野、仙台を巡演。撮影・取材・文:中川實穗
2017年09月29日