「不思議の国のアリス」がテーマのスイーツブッフェ「アリスのスイートティーパーティー ~不思議の国のイースターガーデン~」が、ストリングス ホテル 名古屋と青山セントグレース大聖堂にて2018年3月と4月の特定日に開催される。「不思議の国のアリス」×"イースター"「アリスのスイートティーパーティー」は、「不思議の国のアリス」の世界に迷い込んでしまったような空間でスイーツを楽しめるブッフェ。季節ごとにその世界観を変化させる人気ブッフェが、今回は春の訪れを祝うイースターをテーマに開催される。旬の苺を使用したタルトやショートケーキ、ロールケーキ、ゼリー、ムースなどに加え、イースターのモチーフを取り入れたスイーツも新登場。約20種類を提供する。"ひよこ"や"たまご"、"うさぎ"のモチーフのスイーツブッフェ台の上には、"ひよこ"をイメージしたシュークリーム、"たまご"や"うさぎ"のモチーフを飾ったキュートなケーキが並ぶ。イースターの世界観を散りばめたスイーツと共に、春の訪れを祝ってみてはいかが。【開催概要】「アリスのスイートティーパーティー ~不思議の国のイースターガーデン~」■ストリングス ホテル 名古屋 イタリアンダイニング「ジリオン」開催日時:2018年3月15日(木)、3月31日(土)、4月5日(木)、4月19日(木)営業時間:・1部 11:30~13:30(120分) ランチ付きデザートブッフェ 1名4,000円+税 ※前菜・スープ・パスタ付き・2部 15:00~16:30(90分) デザートブッフェのみ 1名3,500円+税・3部 19:00〜21:00(120分)ディナー付きデザートブッフェ 1名5,000円+税 ※前菜・スープ・メイン付き※価格は全て、サービス料別途住所:愛知県名古屋市中村区平池町4-60-7問い合わせ先:052-589-0787■青山セントグレース大聖堂 ゲストハウス内開催日時:3月21日(水・祝)、3月25日(日)、4月3日(火)、4月10日(火)、4月17日(火)、4月24日(火)営業時間:・1部 11:30~13:00(90分)、2部 13:30~15:00(90分)、3部 16:00〜17:30(90分)・ディナーブッフェ 18:30~20:00 ※一部内容及び料金が異なる。価格:1部~3部 1名 3,920円(税・サービス料込)、ディナーブッフェ 1名 5,000円(税・サービス料込)住所:東京都港区北青山3-9-14問い合わせ先:03-5774-0758
2018年01月28日水深数百mの深海に棲む生き物を観て触れて味わえる冬限定のイベント「ゾクゾク深海生物2018」が、2018年1月13日(土)から3月11日(日)まで、東京・池袋のサンシャイン水族館にて開催される。深海に棲む生き物たち深海に棲む深海生物は、水温が10℃程度でないと生息できないデリケートな生き物。サンシャイン水族館では、海水の表面水温が下がる冬のタイミングに、深海生物を採集し飼育を行っている。2017年には「ゾクゾク深海生物」が開催された。2018年は、館内入口特設水槽や館内1階「冷たい海」水槽、館内1階「生き物たちの不思議」水槽を使ってたくさんの深海生物を紹介。珍しいメンダコやタチウオ、魚なのに泳ぎが不得意でめったに動かないミドリフサアンコウ、実はヤドカリの仲間であるオオコシオリエビなどの展示を予定している。中でも注目は、最大50センチまで成長するダイオウグソクムシ。活発に動くことはないが、深海生物の中でも人気のある生物だ。また“レアキャラ”であるハリイバラガニも見所。捕獲数が少ないためなかなか見ることができない貴重な生物で、長いトゲに覆われた甲や脚がポイントだ。オオグソクムシやギンザメなどの約20種類の生物は、違った角度から観察できるよう樹脂標本を用意。さらに、“ゾクゾクしながら”深海生物にタッチできる「ゾクゾクタッチ」などのイベントも行われる。深海生物がケーキになって登場また、サンシャイン水族館内「カナロア カフェ」では、深海生物をモチーフにしたスイーツを数量限定で発売。鮮やかなオレンジがポイントの「サンシャイン水族館オリジナル メンダコケーキ」や身体表面の模様を再現した「サンシャイン水族館オリジナル ミドリフサアンコウケーキ」がラインナップする。【イベント詳細】ゾクゾク深海生物2018開催期間:2018年1月13日(土)~3月11日(日)会場:サンシャイン水族館住所:東京都豊島区東池袋3−1 ワールドインポートマートビル・屋上TEL:03-3989-3466入場料:サンシャイン水族館の入場料金のみ。大人(高校生以上) 2,200円、こども(小・中学生) 1,200円、幼児(4才以上) 700円※採集状況や生物の状態により展示内容が変更になる場合有。<メニュー例>・サンシャイン水族館オリジナル メンダコケーキ 650円・サンシャイン水族館オリジナル ミドリフサアンコウケーキ 650円※どちらも数量限定販売。
2017年12月15日「不思議の国のアリス」がテーマのスイーツブッフェ「アリスのスイートティーパーティー ~不思議の国のいちご畑~」が、2018年1月12日(金)、1月27日土)、2月18日(日)、2月24日(土)の4日間、東京・青山セントグレース大聖堂披露宴会場で、1月20日(土)と2月25日(日)の2日間は、ストリングス ホテル 名古屋で開催される。なお、名古屋での開催は今回が初めて。「アリスのスイートティーパーティー」は、誰もが子どもの頃に憧れた「不思議の国のアリス」の世界に迷い込んでしまったかのような空間で楽しむデザートブッフェ。今回は「不思議の国のいちご畑」をテーマに、旬を迎える苺を贅沢に使用したショートケーキやモンブラン、タルト、ティラミス、ムース、パンナコッタなど、20種類以上のデザートと軽食の数々が用意されている。また、東京会場では、バニラアイスに熱々のいちごソースをかけて頂く「フレーズジュビレ」が振る舞われる。温かいソースと冷たいアイスの不思議なハーモニーが楽しめる、タイムサービス限定の注目の一品だ。なお、神奈川、千葉、埼玉の別会場でも、同じく「不思議の国のアリス」をモチーフにしたスイーツブッフェが開催される。【開催概要】「アリスのスイートティーパーティー ~不思議の国のいちご畑~」■東京会場開催日:2018年1月12日(金)、1月27日土)、2月18日(日)、2月24日(土)開催時間:1部 11:30~13:00/2部13:30~15:00/3部16:00~17:30/4部18:30~20:00※4部はディナーブッフェの為、一部内容及び料金が変更となる開催場所:青山セントグレース大聖堂 ゲストハウス内住所:東京都港区北青山3-9-14料金:1名 3,920円(税込) ※サービス料込※ディナーブッフェ(4部)は1名5,800円問い合わせ先TEL:VINO BUONO(ヴィーノボーノ) 03-5774-0758■名古屋会場開催日時:1月20日(土) 1部11:30~13:00(90分) 入替制 / 2部13:30~15:00(90分)2月25日(日) 1部13:30~15:00(90分) 入替制 / 2部15:30~17:00(90分)開催場所:ストリングスホテル 名古屋イタリアンダイニング「ジリオン」住所:愛知県名古屋市中村区平池町4-60-7料金:1名 3,780円(税込) ※サービス料別問い合わせ先TEL:052-589-0787 【他会場での開催概要】■リストランテ マンジャーレ伊勢山×伊勢山ヒルズ開催日:2018年1月21日(日)、2月18日(日)料金:1名3,500円(税込) ※サービス料込開催場所:伊勢山ヒルズ ゲストハウス内予約・問い合わせ先:045-260-8845(リストランテ マンジャーレ 伊勢山)■リストランテ マンジャーレ ウォーターエッジ YOKOHAMA×横浜アートグレイス・ポートサイドヴィラ開催日:2018年1月14日(日)、2月24日(土)料金:1名3,500円(税込) ※サービス料込開催場所:横浜アートグレイス・ポートサイドヴィラゲストハウス内予約・問い合わせ先:045-440-6881(リストランテ マンジャーレ ウォーターエッジYOKOHAMA)■グリルレストランマンジャーレ シェフズライブステージ×新浦安アートグレイス・ウエディングコースト開催日:2018年1月21日(日)、2月25日(日)料金:1名3,500円(税込) ※サービス料込開催場所:新浦安アートグレイス・ウエディングコーストゲストハウス内予約・問い合わせ先:047-301-8055(グリルレストラン マンジャーレ シェフズライブステージ)■リストランテ マンジャーレ 千葉×千葉セントグレースヴィラ開催日:2018年1月21日(日)、2月10日(土)料金:1名3,500円(税込) ※サービス料込開催場所:千葉セントグレースヴィラゲストハウス内予約・問い合わせ先:043-379-8341(リストランテ マンジャーレ 千葉)■リストランテ マンジャーレ オリエンタルテラス 大宮×大宮アートグレイス ウエディングシャトー/大宮璃宮開催日:2018年1月7日(日)、2月25日(日)料金:1名3,5000円(税込) ※サービス料込開催場所:大宮璃宮ゲストハウス内予約・問い合わせ先:048-612-8762(リストランテ マンジャーレ オリエンタルテラス 大宮)※内容は会場ごとに異なる。
2017年12月03日先日8歳の息子と、とある展覧会に行きました。「作品にさわらないでください」という注意事項を十分言い聞かせたつもりでしたが、展示物がどうなっているのか気になって思わず手がでてしまうわが子。「ダメだよ」といいながらもその気持ち、わからなくもなかったり…。子どもの「さわりたい」という欲求を満たしてやりたい! ということで今回は「さわってもいい」おでかけ先をリサーチ。家族みんなが楽しめる3スポットをご紹介しましょう!■大迫力! ホンモノと同じ感動を「大塚国際美術館」「大塚国際美術館」は徳島県鳴門市にある、展示品がすべてレプリカの美術館です。レプリカだと、本物の迫力はないんじゃ…なんて感じる人もいるかもしれませんが、この美術館のすごいのは「陶板」によって本物の価値を忠実に再現しているところにあります。陶板は、陶器の大きな板に絵を転写する技術のこと。大塚美術館の展示作品はさらにオリジナルに忠実な色彩・大きさで再現されているので、通常、年月とともに劣化してしまう作品もこの手法で複製することで、本来の姿を永久に残すことができるといいます。有名な西洋名画1,000点あまりが展示され、手でふれながら鑑賞でき、本物と同じ迫力、臨場感を間近で感じられるのはここならでは! 通常のガイドツアーのほか、ゴッホの「ヒマワリ」や「フランダースの犬」にでてくるルーベンスの作品などアニメや漫画に登場する名画を案内するキッズツアーも。作品のサイズ感、描かれている表情、しぐさなどいつもと違った角度から名画を存分に堪能できそうです。1階のレストランでは阿波黒毛和牛、レンコン、金時芋など徳島の食材を使った「最後の晩餐」(1800円/税込)、地下2階にある軽食が楽しめるカフェでは10月より季節限定メニューとなっている「ムンクのどら焼きセット」(600円/税込)など名画にちなんだメニューもあり、食と芸術のコラボを楽しむこともできるようです。 ・大塚国際美術館 ■小さな手にキュン! カワウソと手つなぎ体験「伊勢シーパラダイス」三重県伊勢市にある「伊勢シーパラダイス」は距離感ゼロをテーマにした水族館。ここではさまざまな海の生き物たちが芸を披露してくれ、ぺたっと手にふれられたり、頭や体をなでなでさせてくれたり、エサをあげることができたりといった体験ができるそう。なかでも上手に二本足で立つ姿にキュンとくるカワウソのブースでは、ガラス越しに短いパイプが通されて外とつながるようになっており、そこからカワウソと握手ができるんです!「意外と握力が強い」なんて口コミもあり生き物と直にふれあう驚きや発見がありそう。遠くから見るだけの水族館とは違う体験が得られるはずです。「全長3mの大きなトドはよく見るとかわいい顔をしている」「牙とひげが特徴的なセイウチは、好奇心旺盛でスタッフと遊ぶのが大好き」「臆病とされるゴマフアザラシも、ここの子たちは人を気にしないで館内をうろうろ…」など公式サイトには愛嬌たっぷりの動物たちの様子が紹介されていて「スタッフみんな、ここの子たちが大好きなんだろうなぁ…」と家族愛のようなものを感じてしまいました。見てまわるのに疲れたときは「海底ごろりんホール」へ。ここではソファに座りながら、ごろごろ転がることができ、小さなお子さんもホッとひと息つける空間になっています。目の前には園でいちばん大きな回遊水槽やテーブル型水槽があるので、まるで海底にいるような気分でくつろげます。うとうとして、うっかり寝てしまわないようにご注意を!(笑) ・伊勢シーパラダイス ■想像を超える、未知の世界へ「深海の不思議展」「変な形の生き物が好き」という友人の子どもに、今すぐ教えてあげたい! と思ったのが「深海の不思議展」。この展覧会は栃木県宇都宮市にある大谷資料館で11月23日(木)~26日(日)までの4日間という期間限定で開催されます。大谷資料館はもとは石の採掘場だった場所で、今は地下博物館として利用しているそう。コンサートや結婚式、映画やドラマの撮影地としてもよく使われているそうですが、今回はその地下空間が深海のテーマパークに様変わり!公式ツイッターによれば、ダンゴムシやフナムシの仲間で深海生物のなかでもファンの多いオオグソクムシや、水深90~200mの岩礁に生息するナヌカザメなどの参加を予定しているそうです。深海って自分の目で見たことのある人ってほとんどいないのではないでしょうか。大きな水圧のかかった静かで暗い世界に住む生き物たちの形態は、奇妙でグロテスク。でも、とってもユニークで不思議なものが多いですよね。そんな生き物たちを間近で見ることができて、さらにこの手でさわれるなんて、好きな人にとってはこのうえない貴重な体験…。深海生物に詳しくないママやパパも「なんだかすごいのが見られそうだ」とドキドキしてきますね! ・深海の不思議展 いかがでしたか? 子どもの「さわりたい!」という素直な気持ちを叶えてくれるスポットをご紹介しました。なかには「私(オレ)もさわりたい!」と好奇心を刺激されるママやパパもいるはず! 家族のおでかけ先候補として、ぜひ参考にしてみてください。
2017年11月11日みんな、生きている。ねこも、鳥も、葉っぱも、土も、いろんな動物たちも。そんな気持ちを力強く感じさせる、画家であり絵本作家、ミロコマチコさん。デビュー作でいきなり日本絵本賞大賞を受賞したという 『オオカミがとぶひ』 (イーストプレス)や、愛猫との日々を描いた 『てつぞうはね』 (ブロンズ新社)、土のなかのおはなし 『つちたち』 (学研プラス)などで描かれるダイナミックないきものたち。みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。現在、アルフレックス東京では「ミロコマチコ いきもののおまじない」展が開催されており、新作原画の数々が展示されています。鮮やかな色使いで、不思議な動物たちを描いた作品は、子どもたちの想像力をきっと刺激するはず。親子でアートないきものたちに、会いにいってみませんか?原画やライブペインティングは絵本とは違う魅力がいっぱいミロコマチコさんが日本だけでなく、世界からも注目されるようになったのは、絵本 「オレときいろ」 (WAVE出版)で2015年、ブラティスラヴァ世界絵本原画展 金のりんご賞を受賞したのがきっかけでした。続いて今年2017年には 「けもののにおいがしてきたぞ」 (岩崎書店)で同原画展 金牌を受賞、世界が認める絵本作家となりました。いきもののおまじない展オープニングの10月19日には、ミロコマチコさんが来場。会場にて、食と音楽とのコラボ、ライブフーズ&ペインティングが行われました。パーカッションの演奏とともに、山フーズさんの料理、そしてミロコマチコさんのライブペインティングという五感を刺激する組み合わせに、観客もわくわく、ドキドキ。森を連想させる緑や、太陽みたいな赤、鮮やかな色が次々と繰り出され、最後には毛の生えた不思議な動物が描かれていきました。「自分でも、何を描いたのかわからないんです。ただ、その場の音や空気から、イメージを膨らませて描きました」(ミロコマチコさん)わずか1時間半ほどの短時間で、壁一面にペインティングしていく力強いパフォーマンスに、大人も子どもたちも大興奮! 音楽とともに子どもの声や、赤ちゃんの泣き声も混じって、和やかな空気を生み出していました。「手のひらで絵の具を塗るのって気持ち良さそう、やってみたい」「お絵描き大好き。ミロコちゃんみたいな絵を描いてみたい」などと、子どもたちも大いに創作意欲を刺激されていました。今回展示された「いきもののおまじない」の作品は、ミロコマチコさんが奄美大島の自然にインスパイアされて描いたものも多数。作品には、南の島特有の植物も描かれています。「奄美の自然が好きで、好きで、もう今年は3回、島に出かけています。森の中を歩くと、いろんないきものに出会えるのが、楽しいんです。奄美大島は、手つかずの自然が残された美しい島で、その自然にふれると私もこの世界の一部なんだと感じます」とミロコマチコさん。「わたしたち人間も“いきもの”だけど、いろいろなことにとらわれていて、生きているということが実感しにくいですよね。でも動物たちは生きることに集中している。生きるためにいろいろな行動をしている。そこに憧れを抱き、その姿を描くことによってミロコマチコさんは自分も“いきもの”になれると感じている。ライブペインティングでは表現するとともに、ミロコ自身の中に“いきもの”が入っていく様子を感じていただけることでしょう」(展覧会キュレーター noie.cc の鷹箸廉さん)原画作品には、ミロコマチコさんの体温や息づかいが感じられる存在感があります。絵本とは違う魅力がいっぱい。子どもたちの感性には、それが素直に響くはず。ぜひ、お子さんと一緒に “いきものたち” に会いにでかけてみてください。(10/28ライブペインティングは入場無料)▼「ミロコマチコ いきもののおなじない」展会期:開催中~2017年10月31日(火)まで会場:アルフレックス東京 東京都渋谷区広尾1-1-40 恵比寿プライムスクエア1FTEL: 03-3486-8899★ライブペインティング★2017年10月28日(土)19:00~21:00ミロコマチコ × haruka nakamura ※予約不要&参加は無料です。 ▼同時開催:絵本『ヒワとゾウガメ』原画展会期:開催中~2017年10月31日(火)まで会場:アルフレックス玉川 東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズS.C.テラスマーケット2FTEL:03-5717-9222 アルフレックスInstagram: @arflexjapan Facebook: @arflexjapan 協力: noie.cc ミロコマチコ mirocomachiko1981年、大阪府生まれ。画家・絵本作家。いきものの姿を伸びやかに描き、国内外で個展を開催。絵本『オオカミがとぶひ』(イースト・プレス)で第18回日本絵本賞大賞を受賞。『てつぞうはね』(ブロンズ新社)で第45回講談社出版文化賞絵本賞、『ぼくのふとんは うみでできている』(あかね書房)で第63回小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。最新作は絵本『まっくらやみのまっくろ』(小学館)。その他の著書に画文集『ホロホロチョウのよる』(港の人)、画集『けだらけ』(筑摩書房)、『ねこまみれ帳』(ブロンズ新社)などがある。2015年、絵本『オレときいろ』(WAVE出版)でブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ(BIB)金のりんご賞を受賞、2017年、絵本『けもののにおいがしてきたぞ』(岩崎書店)で同原画展金牌受賞。Eテレ『コレナンデ商会』に作画で参加。現在、展覧会「いきものたちの音がきこえる」(毎日新聞社主催)が全国を巡回中。HP: Instagram: @mirocomachiko Information▼ミロコマチコ展 『いきものまもり展』会期:開催中~10月29日(日)11:00~18:00 ※火曜休廊会場:JIKE STUDIO 神奈川県横浜市青葉区寺家町435-1TEL:045-350-3804 ▼『猫は、うれしかったことしか覚えていない』原画展装画や挿し絵を担当した『猫は、うれしかったことしか覚えていない』著・石黒由紀子(幻冬舎)の原画を展示。会期:2017年10月25日(水)~2017年11月3日(祝) 11:00~20:00 ※火・木定休会場:collabon 石川県金沢市安江町1-14TEL:076-265-6273 取材/東みちよ
2017年10月25日「MINIATURE LIFE展田中達也見立ての世界」を大阪・大丸梅田店で開催。会期は、2017年9月20日(水)から10月2日(月)まで。日常品とミニチュア人形で、まるで小人たちが住んでいるような不思議な世界を生み出すアーティスト・田中達也。本展では、彼の代表作から新作までの中から、100点以上の作品写真を選りすぐり公開する。また、実物のミニチュア作品も見ることができる。プリンは南の島、パンは列車に。どれも普段見慣れているのものなのに、小さなサイズの世界になった途端、思わずあっと言いたくなるような光景が立ち上がる。田中の作品は、そんなポップでユーモアあふれる世界観が魅力だ。シチュエーションに合わせて、ミニチュア人形の服装が変化したりと、細かなところまでリアルに作られた作品は、いつまでも眺めていたい。真っ黒な中に浮かぶチョコミントのアイスクリームを背景に、ミニチュアの宇宙飛行士の姿が。ブルーのアイスを地球に見立てたこの作品には、《地球は甘かった》というつい微笑んでしまいそうなタイトルを添えた。ページから赤やブルーの付箋がはみ出る分厚い紙の辞書は、ボルダリングの壁だ。ミニチュア人形たちが、付箋を足場に辞書をよじ登る姿はなんとも愛らしい。ブロッコリーをいくつも並べ、その間に動物を歩かせれば、もうそこは緑生い茂るサバンナ。ブロッコリーがいつの間にか木に見えてくる不思議な感覚を味わってみて。【詳細】MINIATURE LIFE展田中達也見立ての世界会期:2017年9月20日(水)〜10月2日(月)会場:大丸梅田店 15階 大丸ミュージアム住所:大阪府大阪市北区梅田3-1-1開場時間:10:00~20:00(最終日は18:00閉場) ※入場は閉場時間の30分前まで。入 場 料:一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料
2017年08月07日最「深」研究で迫る深海 神秘の世界光も差さず暗く冷たい世界、深海。神秘のヴェールに包まれた深海へクローズアップした特別展「深海」が2013年夏に開催され、そこから深海の一大ブームが巻き起こりました。当時およそ60万人を動員した特別展「深海」が、今夏満を持して帰ってきました。2017年7月11日(火)〜10月1日(日)まで上野の国立科学博物館で開催されている特別展「深海2017 〜最深研究でせまる“生命”と“地球”〜 」は、深海の姿やそこに生きるいきものの不思議、さらには地震や深海を取り巻く現在の自然環境に迫る特別展。そこには生命と地球の神秘が眠っていました。子供はもちろん、大人だからこそ楽しめる深海の不思議がたくさん詰まった展覧会。見逃すことなかれです。前回よりも「もっと深く」! 深海の世界がここに最「深」研究を経て、さらに面白く奥深く深海の世界に潜ることのできる今年の特別展「深海2017」。深海にて発光することで、餌を捕食したり、身を守ったりする不思議ないきものたちの生態。過酷な環境に適応したいきものたちの多様性を知ることのできるコーナー「深海と生物」では、誰もが夢中になる不思議が溢れています。さらには2011年3月に発生した巨大地震が深海に与えた影響へと迫る「深海と巨大災害」。地球温暖化や海洋酸性化といった深海を取り巻く最新の地球環境など、今まで知られてこなかった“深海の今”がここに集結しています。未知なる世界に、知的好奇心が満たされること間違いなし。この夏も深海が日本を魅了します。文/おゝしろ実結イベント情報イベント名:特別展 「 深海2017 〜最深研究でせまる“生命”と“地球”〜 」催行期間:2017年07月11日 〜 2017年10月01日住所:東京都台東区上野公園7−20電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年08月06日レストラン型アート展、「食神さまの不思議なレストラン」にジョエル・ロブション氏監修メニューが期間限定で登場しています。世界的フレンチシェフ監修のオリジナルメニューを味わってみませんか?5月21日(日)までの提供期間を逃さないでくださいね。「食神さまの不思議なレストラン」とは?日本橋茅場町の特設会場で5月21日(日)まで開催中の「食神さまの不思議なレストラン」は、デジタルアートと料理が融合したユニークな展覧会です。コンセプトは“食べて完成する展覧会”。デジタルアート集団「モーメント・ファクトリー」がデジタルアートで和食の魅力を表現。一流料理人考案のメニューを実際に食べられます。中東久人氏(野草一味庵「美山荘」)、村田吉弘氏(菊乃井)など名だたる料理人のほか、ボイスキャストに乃木坂46の松村沙友理さんと若月佑美さんを迎えるなど豪華な顔ぶれも話題です。今回ジョエル・ロブション氏も加わり、いっそう注目が集まっています。●和とフレンチの融合!ジョエル・ロブション氏監修メニューフレンチの巨匠として知られるジョエル・ロブション氏監修の料理は、“和”テイストをふんだんに盛り込んだ2種類のメニューです。※どちらのメニューも日本酒と酒粕を使用しているので、子どもには提供していません。●「能登産黒豆をのせた“吟醸仕込純米”のブランマンジェ」:700円フランスの冷菓「ブランマンジェ」を日本風にアレンジ。牛乳と生クリームの濃厚な味わいに和三盆でスッキリした甘さをプラス。石川県能登産の日本酒“吟醸仕込純米”が香る、大人のブランマンジェに仕上がっています。●「コンテチーズとジャンボンを包み込んだ青さのり入り米粉パン」:800円ベーカリーも展開しているジョエル・ロブション氏ならではのパンも登場します。パン生地のもっちり食感の秘密は米粉と酒粕。青さのりをたっぷり練り込んでいるので、キレイな緑色のパン生地です。米粉を使った生地でコンテチーズとジャンボン(ハム)を包みこみ、香ばしく焼き上げています。ひと口かじれば口の中いっぱいに磯の香りが広がりますよ。●定番メニューもチェック!期間中は5種類の定番メニューも提供しています。どれも中東久人氏(野草一味庵「美山荘」)考案のメニューです。●「神様のおいなりさん」チケットを購入すると必ず1つもらえます。宗田鰹・鰯・鯖の枯れ節を組み合せた出汁で炊いた揚げに、五目の酢飯が詰まっています。食感と風味のバランスが絶妙のおいなりさんです。●「実山椒をきかせた親子出汁巻」:600円旨みが凝縮された出汁巻き卵は、播州赤鶏をつかった有馬煮をていねいに巻きこんだもの。山椒の効いた有馬煮が味の決め手です。卵は鶏ガラスープで溶き、ふわふわの食感を楽しめます。●「野菜の旨味感じる筑前煮」:500円1つひとつの野菜の生命力を感じられる、究極の筑前煮。出汁、醤油、みりんの素朴な味付けが素材の旨みを引き出しています。干ししいたけ、ごぼう、人参、こんにゃく、筍、鶏肉のどれもがシミジミ美味しく感じられるはず。●「出汁香る稲庭うどん」:1,000円本鰹・宗田鰹・鰯に北海道産昆布を合わせた出汁で稲庭うどんをいただきましょう。ツルツルっとした喉ごしがたまりません。●「味噌と出汁の相性を考える3種の味噌汁」:500円3つの組み合せは「白味噌×昆布だし」「田舎味噌×いりこ出汁」「赤味噌×鰹出汁」。味噌と出汁の組み合せの違いを楽しみましょう。家で味噌汁をつくるときの参考になりますよ。ジョエル・ロブション氏監修メニュー、定番メニューのどちらも堪能しましょう。1月からはじまった本展も、いよいよ5月21(日)まで。未体験の人は、ぜひ足を運んでください!開催概要「食神さまの不思議なレストラン」展開催期間:2017年1月28日(土)~5月21(日)会場:日本橋茅場町・特設会場(東京都中央区日本橋茅場町1−8−1茅場町1丁目平和ビル)開催時間:平日10:00~21:00、金・土・祝前日10:00~23:00、日祝日10:00~19:00※最終入場は、終了1時間前まで。料金:大人(高校生以上)2,000円、子ども(3歳以上~中学生以下)1,000円※「神様のおいなり」1個付き。URL:
2017年05月08日株式会社明治は、現在好評開催中の、見て食べる体験デジタルアート展示会「食神さまの不思議なレストラン」展(日本橋・茅場町)において、2017年3月29日(水)から4月30日(日)まで、同会場の4Fフロアに、新しく「明治白のひととき“ゆったり、飲も。”スペース」を展開する。乃木坂46メンバー出演動画を大型ビジョンで放映本企画は、2017年3月28日(火)からスタートした、“「明治白のひととき珈琲」と「明治The MilkTea」を飲んで当てよう、乃木坂46「ゆったり、飲も。」キャンペーン”にちなんだもの。同日よりオンエアを開始した伊藤万理華さんが登場する新TVCM動画とともに、乃木坂46のメンバー(白石麻衣さん、松村沙友理さん、伊藤万理華さん、衛藤美彩さん、西野七瀬さん)が1人ずつ出演しているオリジナル動画を大型ビジョンで鑑賞しながら、“ゆったり”座って飲食ができる空間となっている。「食神さまの不思議なレストラン」展とは「食神さまの不思議なレストラン」展は、「日本橋兜町・茅場町アートプロジェクト」の一環として2017年1月より開催されている、体験型デジタルアート展だ。この展示会は、世界屈指のデジタルアート集団「モーメント・ファクトリー」が日本で初めて手掛けるエキシビションであり、「食べて完成する展覧会」のコンセプトのもと、五感で“和食”の魅力を体感することができる。また、展覧会に登場するキツネ役のボイスキャストとして、乃木坂46の松村沙友理さんと若月佑美さんが起用されている。「明治白のひととき珈琲」「明治The MilkTea」キャンペーン開催中!2017年3月28日(火)からスタートしたキャンペーンでは、対象商品「明治白のひととき珈琲」、「明治The MilkTea」をご購入・ご応募いただいた方の中から、抽選でオリジナルグッズが当たる。賞品は、乃木坂46プレミアムQUOカード、オフィスで使える卓上デジタル時計、メンバーのサイン入り大型ポスターと、いずれも本企画の限定グッズとなっている。【参考】※「明治白のひととき珈琲」と「明治The MilkTea」を飲んで当てよう!乃木坂46「ゆったり、飲も。」キャンペーン※「食神さまの不思議なレストラン」展
2017年03月31日ユネスコ無形文化遺産にも登録された、日本人の伝統的な食文化「和食」。その魅力を伝えるべく、2017年1月28日(土)から5月21日(日)にかけて、「食神さまの不思議なレストラン」展が開催されています。世界のトップクリエイターが手掛ける神秘的な和食の世界和食ならではの世界観を表現した体験型エキシビションは、オリンピックからシルク・ドゥ・ソレイユまで、世界を股にかけて活躍する世界最高峰のデジタルアート集団「モーメント・ファクトリー」が手掛けます。また、展覧会に登場するキツネのキャラクターの声は、乃木坂46の松村沙友理さんと若月佑美さんのコンビが担当します。「食べる事で完成する」不思議な展覧会見どころは、森をイメージした空間で、四季と旬の食材をモチーフにした映像が映し出される9面スクリーン。来場者が手をかざすと春から冬へと変化、季節ごとの食材も表れます。他にも、日本人が知らなかったユニークでミステリアスな和食の世界を「煮る」「焼く」「蒸す」「揚げる」などの調理法から表現するデジタルアートなども必見です。映像を堪能したあとは、来場者全員に振る舞われる「神様のおいなり」に舌鼓。一流料理人として知られる野草一味庵「美山荘」の中東久人氏が、こだわって考案した逸品です。また、レストランでは「実山椒をきかせた 親子出汁巻」や「味噌と出汁の相性を考える 3種の味噌汁」など和の食材を活かした料理も味わえます。見ても食べても楽しい新感覚アートなレストラン展、ぜひご堪能あれ!取材・文/末吉陽子店舗情報店名:食神さまの不思議なレストラン住所:日本橋茅場町「特設会場」東京都中央区日本橋茅場町1−8−1 茅場町1丁目平和ビル営業時間:2017年1月28日(土)~5月21日(日)平日10:00~21:00、金・土・祝前日10:00~23:00、日・祝日10:00~19:00
2017年02月04日深海生物を紹介するイベント「ゾクゾク深海生物」が、2017年1月27日(金)から3月5日(日)まで東京・池袋のサンシャイン水族館にて開催される。サンシャイン水族館は、毎年冬にしか行えない深海生物の採集を今年も実施。実際に採集した生物たちを展示する「深海で採集してきた生き物からゾクゾク展示します」水槽をはじめ、「冷たい海」水槽や「生き物たちの不思議」水槽の一部で深海生物の姿を紹介する。ダイオウグソクムシやメンダコを展示、実際に触れるコーナーも展示されるのは、深海生物の中でも有名な“ダイオウグソクムシ”や、同じく深海の代表的存在の“メンダコ”、魚なのに泳ぎが不得意な“ミドリフサアンコウ”、すべての足にハサミがついた不思議なエビ“センジュエビ”などだ。デリケートで飼育の難しい生物が集まる貴重な機会となる。展示に加えて、深海生物に触れる「深海生物ゾクゾクタッチ」や、彼らが暮らす深海の水圧を再現する、水圧実験装置でミニカップラーメンを使用した「水圧実験」といった体験型企画も用意される。深海生物を模した限定ケーキやグッズも登場深海生物を鑑賞したあとは、サンシャイン水族館内のカフェ「カナロア カフェ」にて、グソクムシを模した「グソクムシケーキ」や、深海生物を具汁にした「深海汁」といった限定メニューを楽しめる。さらに、館内のショップ「アクアポケット」では深海生物のぬいぐるみなどのグッズが販売され、サンシャイン水族館全体で深海の不思議な魅力を知ることができる。概要サンシャイン水族館「ゾクゾク深海生物」期間:2017年1月27日(金)~3月5日(日)場所:サンシャイン水族館住所:東京都豊島区東池袋 3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上開館時間:10:00~18:00(11月~3月) ※最終入場は終了 1 時間前入場料金:高校生以上 2,000円、小・中学生 1,000円、4歳以上 700円、シニア 1,700円■展示予定生物ダイオウグソクムシ、メンダコ、ミドリフサアンコウ、オオコシオリエビ、アカザエビ、トックリウミグモ、センジュエビ※採集状況や生物の状態により展示内容は変更になる。■体験イベント・深海生物ゾクゾクタッチ時間:各日13:30~、14:30~料金:300円(各回定員20名) ※別途水族館入場料が必要。受付場所:サンシャイン水族館年間パスポート受付カウンター・水圧実験時間:各日15:45~場所:サンシャイン水族館館内1階クラゲトンネル水槽前■カナロア カフェ・グソクムシケーキ 600円・深海汁 300円 ※1月28日(土)・29日(日)、2月11日(土)・12日(日)、3月4日(土)・5日(日)の計6日間のみ、各日限定50食。【問い合わせ先】サンシャイン水族館TEL:03-3989-3466
2017年01月28日2017年1月28日(土)から5月21日(日)まで、「見て食べる体験型デジタルアート『食神さまの不思議なレストラン』展」が日本橋茅場町の特設会場で開催となる。本アート展のデジタルアートの製作を担当するのは、マドンナをはじめとする海外一流アーティストの演出やスペインのサグラダ・ファミリアのプロジェクション・マッピングなどを手掛けた世界屈指のデジタルアート集団「モーメント・ファクトリー社(カナダ)」で、同社が日本で初めて手掛ける展覧会となる。四季と自然が育む米や食材をモチーフにしたプロジェクション・マッピングやシノグラフィー(光と音の舞台装置)により、日本人が知らなかったユニークでミステリアスな和食の世界を創り出し、世界中で愛される和食の魅力を再発見していく。また、展覧会で登場するキツネ役のボイスキャストにはアイドルグループ・乃木坂46の松村沙友理と若月佑美をダブルキャストとして起用した。本展は古事記をエッセンスとしたストーリーで展開し、来場者は五穀豊穣の神様の使いであるキツネに化かされて神々の住む森へと迷いこみ、神様のレストランを目指す途中で和食の魅力を体験していく。例えば、光で表現された稲から米へ、米から和食へと変化していく過程など、普段目にする事ができないマクロとミクロの神秘的で不思議な世界を視覚、聴覚、嗅覚、触覚で感じる事ができるなど、「見る」「触る」「聞く」「嗅ぐ」「食べる」という五感で体感する新感覚の展覧会となっている。提供される食の監修には、野草一味庵「美山荘」の4代目中東久人氏、スペシャルゲスト料理人に京料理・懐石料理「菊乃井」の村田吉弘氏と、20世紀を代表する世界的フレンチシェフ ジョエル・ロブション氏という豪華な食のプロを迎え、深淵なる和食の魅力へ迫る。また会期中、<デジタルアートで江戸の秘密を暴く「スーパー浮世絵『江戸の秘密』展」>も同時開催となる。(text:cinemacafe.net)
2016年12月02日JR 新宿駅新南口の商業施設「ニュウマン(NEWoMan)」内にある「ルミネゼロ(LUMINE 0)」において「不思議で美しいミクロの世界展」を開催。期間は、2016年12月22日(木)から2017年1月4日(水)まで。「不思議で美しいミクロの世界展」のコンセプトは“大人の科学博物館”。400万点を超える標本資料を所有する日本最大規模の国立科学博物館とルミネゼロがコラボレーションし、大人の女性が楽しめる科学展を展開する。会場で繰り広げるのは、肉眼では見ることができないが、顕微鏡の向こうで広がるミクロの世界。自然学、生物学、化学、医学、鉱物学など、さまざまな分野から観察対象を厳選し、全く新しい光を当てて紹介する。写真と映像に加え、国立科学博物館所有の鉱物そのものも展示し、三次元と二次元を比較することで驚異的な“ミクロの世界”へ来場者を誘う。【開催概要】不思議で美しいミクロの世界展日程:2016年12月22日(木)〜2017年1月4日(水)※2017年1月1日(日・祝)は閉館。会場:ルミネゼロ住所:東京都渋⾕区千駄ヶ谷5-24-55開館時間:11:00〜20:00入場料:無料
2016年11月19日「鼻ぺちゃ展」の巡回展と柴犬「巻きしっぽ展」が大阪なんばパークスで開催される。開催日は12月17日(土)、18日(日)と23日(金・祝)から25日(日)まで。フレンチブルドッグやボストンテリア、シーズーなど鼻の短い犬種“鼻ぺちゃ犬”に特化した合同写真&物販展「鼻ぺちゃ展」。2015年秋には東京・浅草橋、2016年夏には千葉・柏で開催され、累計10,000人以上を動員している。初の大阪巡回となる本展では、インスタグラムで不動の人気を誇る、たらちゃん&ふねちゃん、パグのはちべえ、そして本格写真家として活躍するtetsu ishiharaらが参加。人気作品はもちろん、冬の季節感あふれる作品や、クリスマスをイメージした作品も展示予定だ。生の写真だから伝わる濃密な“ぶひ可愛さ”を心行くまで楽しめる。また、特設コーナーで同時開催となる柴犬をメインとした「巻きしっぽ展」は、大阪初の企画。ふわふわの巻きしっぽをもつ柴犬たちの愛らしい姿は、訪れるひと皆を癒しのひと時へ誘う。なお、会場内には人気犬の素顔に迫る動画コーナーも併設。SNS未公開動画などが多数用意される。【開催概要】「鼻ぺちゃ展」in 大阪なんばパークス「巻きしっぽ展」開催日時:2016年12月17日(土)、18日(日)、23日(金・祝)~25日(日)開館時間:11:00~19:00休館日:なし会場:大阪なんばパークス 7階 パークスホール住所:大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70入場料:300円
2016年11月14日子どもは3歳くらいまで胎内記憶を持っている子がいるという話がありますが、その他にも不思議な予知能力を持っているということもよく聞きます。胎内記憶と同様、多くの場合は成長と共にその能力は失ってしまうようです。どんな能力があるのでしょうか、体験談を探ってみました。妊娠を予知するママが妊娠に気付くのは生理が止まったり基礎体温を測っていて高温が続いたり、ということがほとんどだと思います。しかしママ自身が妊娠に気付く前に、子どもが予知するということがあります。私の友人は2人子どもがいますが、ある日一番上の子に「お腹に赤ちゃんがいるね」と言われたそうです。3人目は予定していなかったので、特に排卵日などは気にしていなかったそうです。しかし確かに生理がきていないと思い即妊娠検査薬を試したところ、陽性反応がでたとのことでした。その後病院でも妊娠が確認されました。こういった話は多くあります。不妊治療中に甥っ子とお風呂に入っていたら「お腹に赤ちゃんいるでしょ?」と言われ「お腹が出ているだけだよ~」と返していたところ「赤ちゃん、お靴履いていないから僕が買ってあげるね」など話が続いたそうです。数日後生理がこないため甥っ子の言葉を思い出し、検査してみたとのことでした。どちらも3~4歳の子であり、一番能力を持っているのはその年頃のようですね。性別を予知する今は超音波で出産前に性別を確認することができますが、外れることもありますよね。不思議能力を持つ子どもは、そんな性別も当ててしまうことがあります。先ほど登場した甥っ子さんは、妊娠の報告をした際「ほらね。女の子だよ」と妊娠初期段階で性別を当てていたそうです(その後娘さんが誕生したとのこと)。性別以外にも、双子だと言われたら本当にそうだったということもあるようですね。子どもの予知能力以外にも、夢の中に成長した子どもが登場して性別を予知したというママも多くいるようです。性別については二択とはいえ、確信できる根拠があるというのは不思議な力が成すものなのかもしれませんね。出産を予知する臨月になると、出産に向けておしるしや破水などの予兆がありますが、あったからといってすぐに出産になるという確実なものではありません。陣痛がきたと思っても遠のいてしまうこともありますし、私の場合は3日陣痛とつきあいました。いつ出産になるのか、ママは常にドキドキですよね。子どもの不思議な力は、そんな出産も当ててしまうことがあります。最初に述べた私の友人は、2人目が臨月の際「ママ、お腹痛くない?赤ちゃんが産まれるよ」と言われたそうです。陣痛もきていない状態でしたが、数時間で陣痛がきてそのまま入院、出産となったそうです。他にも、臨月に毎日2歳の子どもと「今日赤ちゃん産まれる?」「産まれない」というやりとりをしていたら、予定日の2週間前に「産まれるよ」と言われ、その日の夕方出産となったという方もいました。ママにも分からない出産日を子どもが言い当ててくれるなんてなんとも不思議ですが、心強いですね。子どものこういった不思議な力は、多くの場合成長と共になくなってしまいます。大きくなってから「こんな風に言っていたのを覚えている?」と聞くと、言ったことすら忘れてしまっていることが多いようです。物心、と言いますが、つく前の純粋な時期だからこそこういった能力を持つことがあるのかもしれませんね。信じるも信じないも人それぞれですが、純粋な不思議な力は聞くとなんだか心が温まりますね。
2016年11月10日レスポートサック(LeSportsac)は、不思議の国のアリス(Alice in Wonderland)をモチーフにしたコレクション「ハウス・オブ・ハックニー×レスポートサック(House of Hackney× LeSportsac)」を2016年11月9日(水)より日本限定で発売する。これまでディズニー ミニーマウスや人気コミック・『ピーナッツ』とコラボレーションしてきた、レスポートサック。今回は、19世紀のアーティストC.F.A. Voyseyが描いた、不思議の国のアリスのデザインを起用した。アリスや白うさぎ、チェシャ猫、ハートの女王など、アイコニックなキャラクターたちが、ファンタジーな世界観を創り上げる。ラインナップは全2種。「カードギンガム(Card Gingham)」は、ギンガムチェックの上に、キャラクターたちとトランプのモチーフを描き、ユーモアと愛情に溢れるデザインに仕上げた。裏地には、パープルカラーを採り入れ、不思議の国のイメージへとリンクさせる。一方、薔薇が咲くイングリッシュガーデンを描いた「ブリティッシュガーデン(British Garden)」は、大人っぽいドローイングで描かれた草花がキャラクターたちと融合され、シックなムード。裏地もモスグリーンカラーをチョイスし、クラシックな佇まいだ。カードギンガムからは、スペシャルスタイルでラッフル付きポーチ「レクタンギュラー コスメティック」が登場する。同コレクションは、ロンドン発のインテリア・テキスタイルブランド「ハウス・オブ・ハックニー(House of Hackney)」のテキスタイルを使用。伝統とモダンを融合させたアイコニックなデザインで定評のある「ハウス・オブ・ハックニー」ならではの、ユーモア溢れるコレクションに仕上がっている。【アイテム詳細】レスポートサック「ハウス・オブ・ハックニー×レスポートサック」発売日:2016年11月9日(水)<日本限定発売>取扱い店舗:全国レスポートサック店舗及び、公式オンラインストア<アイテム例>■カードギンガム・スモール クレオ クロスボディ ホーボー 12,500円+税・レクタンギュラー コスメティック 5,000円+税■ブリティッシュガーデン・ミディアム ウィークエンダー 21,000円+税【問い合わせ先】レスポートサックジャパンTEL:0120-141-333参考URL:
2016年11月10日2017年1月28日(土)から5月21日(日)まで「見て食べる体験型デジタルアート『食神さまの不思議なレストラン』展」が、日本橋茅場町の「特設会場」で開催されます。「見て食べる体験型デジタルアート『食神さまの不思議なレストラン』展」ただ見るだけでなく「見る」「触る」「聞く」「嗅ぐ」「食べる」という五感で体感する新感覚の展覧会です。来場者は神秘的で不思議な世界を視覚、聴覚、嗅覚、触覚で感じられます。例えばそれは、稲から米へ、米から和食へと変化していく過程を光で表現した映像。普段目にできないマクロとミクロの世界を感じられます。さらに最後に辿り着くレストランでは中東久人氏(野草一味庵「美山荘」)、スペシャルゲストとして村田吉弘氏(京料理・懐石料理「菊乃井」)、ジョエル・ロブション氏(20世紀を代表する世界的フレンチシェフ)など、日本と世界の一流料理人監修による和食を実際に味わうことができます。世界屈指のデジタルアート集団が製作を担当デジタルアートの製作は、マドンナをはじめとする海外一流アーティストの演出やスペインのサグラダ・ファミリアのプロジェクション・マッピングなどを手掛けた世界屈指のデジタルアート集団「モーメント・ファクトリー社(カナダ)」が担当します。同社が日本の展覧会でデジタルアートを手掛けるのは今回が初めてで、四季と自然が育む米や食材をモチーフにしたプロジェクション・マッピングやシノグラフィー(光と音の舞台装置)により、日本人が知らなかったユニークでミステリアスな和食の世界を創り出し、世界中で愛される和食の魅力を再発見していきます。■開催概要イベント名:「見て食べる体験型デジタルアート『食神さまの不思議なレストラン』展」開催日程:2017年1月28日(土)~2017年5月21日(日)開催場所:日本橋茅場町「特設会場」入場料:<通常チケット(“神様のおいなり”付)>前売料金:大人(高校生以上):1,800円、子ども(3歳以上~中学生以下):800円販売期間:2016年10月29日(土)~2017年1月27日(金)当日料金:大人(高校生以上):2,000円、子ども(3歳以上~中学生以下):1,000円販売期間:2017年1月28日(土)~2017年5月21日(日)<「江戸の秘密展」×「食神さまの不思議なレストラン展」セット券>前売料金:2,900円販売期間:2016年10月29日(土)~2017年1月27日(金)当日料金:3,400円販売期間:2017年1月28日(土)~2017年5月21日(日)※セット券は「子ども」券種はございません。■関連URLウェブサイト::::
2016年10月30日見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展が、東京・日本橋茅場町で開催される。会期は、2017年1月28日(土)から5月21日(日)まで。製作を担当するのは、デジタルアート集団「モーメント・ファクトリー」。マドンナをはじめとする海外一流アーティストの演出やスペインのサグラダ・ファミリアのプロジェクション・マッピングなどを手掛けた、世界屈指のファクトリーだ。日本の展覧会でデジタルアートを手掛けるのは今回が初めてで、四季と自然が育む米や食材をモチーフにしたプロジェクション・マッピングやシノグラフィー(光と音の舞台装置)により、日本人が知らなかったユニークでミステリアスな和食の世界を創り出す。また、展覧会で登場するキツネ役のボイスキャストにはアイドルグループ・乃木坂46の松村沙友理と若月佑美を起用。本展は、ただ見るだけでなく五感で体感する新感覚の展覧会だ。例えば、稲から米へ、米から和食へと変化していく過程を光で表現し、普段目にする事ができないマクロとミクロの世界を視覚、聴覚、嗅覚、触覚で体験。さらに最後に辿り着くレストランでは、ジョエル・ロブションや村田吉弘、中東久人など日本と世界の一流料理人監修による和食を実際に味わえる。展覧会のエッセンスに採用されたのは、古事記。来場者は五穀豊穣の神様の使いであるキツネに化かされて神々の住む森へと迷いこみ、神様のレストランを目指す途中で和食の魅力を体験していくストーリーを楽しむことができる。世界屈指の技術で表現された、和食の魅力を再発見してみては。さらに、京料理・懐石料理「菊乃井」の3代目・村田吉弘の展覧会オリジナルメニューも期間限定で提供。メニューは、卵白や豆乳に香ばしい鶉の団子の団子を合わせた「白い茶碗蒸し」などが並ぶ。また、村田吉弘の考案したメニューも公表された。「神様のおいなりさん」や、もも肉と実山椒を合わせた風味の良い有馬煮を鶏ガラスープで溶いた卵で巻き上げただし巻きなどを提供。見て、味わって、体験して「食」を体験出来る。【概要】見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展日程:2017年1月28日(土)~2017年5月21日(日)場所:日本橋茅場町「特設会場」住所:東京都中央区日本橋茅場町1-8-1入場料:・通常チケット(“神様のおいなり”付)前売料金 大人(高校生以上) 1,800円、子ども(3歳以上~中学生以下) 800円(販売期間 2016年10月29日(土)~2017年1月27日(金))当日料金 大人(高校生以上) 2,000円、子ども(3歳以上~中学生以下) 1,000円(販売期間 2017年1月28日(土)~2017年5月21日(日))・「江戸の秘密展」×「食神さまの不思議なレストラン展」セット券前売料金 2,900円(販売期間:2016年10月29日(土)~2017年1月27日(金))当日料金 3,400円(販売期間 2017年1月28日(土)~2017年5月21日(日))■スペシャルゲスト、村田吉弘のオリジナルメニュー提供期間:3月21日(火)〜 3週間限定メニュー:白い茶碗蒸し、飛龍頭 木の芽餡掛け※価格は決定次第、公式ウェブサイトにて掲載。■中東久人のオリジナルメニューメニュー:神様のおいなりさん (チケットを購入者全員にひとつ提供)、実山椒をきかせた親子出汁巻 600円、野菜の旨味感じる筑前煮 500円、出汁香る稲庭うどん 1,000円、味噌と出汁の相性を考える3種の味噌汁 500円※全て税込み
2016年10月22日「ダリ展」が2016年9月14日(水)から12月12日(月)まで、国立新美術館で開催されています。日本で開催されるダリの展覧会としては過去最大規模の回顧展とあって、開催前から多くの注目を集めています。asoview!編集部が気になるダリの世界を早速取材してきました!世界的なダリ・コレクションが一同に集結!今回の「ダリ展」では、スペインのガラ=サルバトール・ダリ財団、国立ソフィア王妃芸術センター、アメリカのダリ美術館のダリ・コレクションが初めて一同に会します。初期から晩年まで、ダリの創作の軌跡を約200点にもわたる作品を鑑賞しながらたどれる展示になっています。奇抜なイメージでとらえられがちなダリですが、その全貌を網羅していきます。ここが入り口です。早速ダリ・ワールドへ飛び込みましょう!ダリ・ワールドに圧倒される!絵画や彫刻のみならず、宝飾品、舞台装置や衣装のデザイン、挿絵や映画の制作、執筆活動などマルチに活躍したダリ。観るものを圧倒するパワーあふれるダリ・ワールドが展開されます。無料でもらえるこちら、「ジュニア・ガイドブック」とありますが、とてもわかりやすくまとまっているので大人もぜひゲットしてください。●音声ガイドを借りよう入り口で音声ガイドの貸出があります。料金は1台500円。ナビゲーターは俳優の竹中直人さん!かなり面白いので、これを借りてガイドを聞きながら鑑賞することをおすすめします。作品の点数が多いので、かなりボリュームのあるガイドになっています。※無料貸出しは取材日のみです●CHAPTER1 初期作品(1904~1922)サルバドール・ダリはスペイン・フィゲラスで生まれました。芸術や文化に造詣が深く、自由な気風の家庭だったそうです。カタルーニャ地方のフランス国境に近い町で、彼は少年時代から絵画の才能を賞賛されます。聖十字架祭のためのポスターサルバトール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.このころの絵はまだ油絵で、独特のタッチです。ラファエロ風の首をした自画像ガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリは子どものころから母親の眉墨やおしろいをつけて目立とうとしていたそうです。このころから個性派の片鱗が伺えますね!●CHAPTER2モダニズムの探求(1922~1929)アス・リャネーの浴女たちガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリは1922年にマドリードのサン・フェルナンド王立美術アカデミーに入学します。国外の美術などを自ら探求していたダリにとって、学校の教育は退屈なものでした。そしてキュビズム、ピュリズム、未来派など、新しい芸術の影響を受けた作品を制作しました。学生寮では、後の映画監督であるルイス・ブニュエルや詩人となるフェデリコ・ガルシア・ロルカなどと交友を結びました。ルイス・ブニュエルの肖像国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.1925年にバルセロナで初の個展を行い、大盛況のうちに終了。1926年4月にパリを訪れ、アトリエでピカソと出会います。これ以降ダリの作品とピカソのキュビズムとの類似性がはっきりとわかります。ダリはこの年にアカデミーを退学しましたが、賞賛を得た彼には後悔はありませんでした。ここからダリの芸術家としての人生が始まったといえるでしょう。●CHAPTER3シュルレアリスム時代(1929~1938)1929年に学友のブニュエルと共同で脚本を執筆した映画「アンダルシアの犬」がパリで公開され、大きな反響を呼びました。「アンダルシアの犬」は実際に映像も見られますが、かなりショッキングなシーンが続きます…。閲覧注意です。奇妙なものたちガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリはパリのシュルレアリスト・グループに参加し、シュルレアリスムの中心的な画家として活躍するようになります。引出しのあるミロのヴィーナスサルバドール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.ダリは次第に「無意識」への関心を高めていきます。無意識に見る夢のイメージを現実に探す、ということもテーマになってきます。また、複数のモチーフを重ね合わせた「ダブルイメージ」「トリプルイメージ」と呼ばれる表現の追究もはじまります。1930年代のシュルレアリスムを代表するスタイルを確立していくことになります。子ども、女への壮大な記念碑国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.もうすでに今のイメージの「ダリっぽい」作品が見られますね。●CHAPTER4ミューズとしてのガラ1929年、ダリは詩人のポール・エリュアールの妻・ガラと出会い、いっぺんに恋に落ちてしまいます。ガラはポールと離婚し、ダリと結婚。常にダリに寄り添い、ダリの芸術にインスピレーションを与えるミューズとしてだけではなく、プロデューサーとしてもダリを支援し、作品の管理から販売までを一手に担います。雲の中の戦い(立体鏡絵画)国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリの作品には、ガラをモチーフにした女性がたびたび登場します。ガラの3つの輝かしい謎国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.ガラが亡くなった後に描かれた作品です。ガラはダリの半身のような存在でもあったため、喪失感ははかりしれません。●CHAPTER5アメリカへの亡命(1939~1948)第二次世界大戦が勃発すると、ヨーロッパ各地が戦場となりました。ダリとガラはアメリカに亡命し、戦争が終わった後の1948年まで過ごしました。アメリカで大衆の評価を得たダリは、注文によって制作を行なうことが増えてきます。こうした亡命後の商業的な仕事や出版などを通じてさらにダリの名声は高まり、シュルレアリスムを体現する名士としての地位を確立します。左:幻想的風景暁(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)中:幻想的風景英雄的正午(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)右:幻想的風景夕べ(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)横浜美術館蔵 © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.この3連の大作は、化粧品によって財をなしたクライアントからの注文です。ディズニーとのアニメーション制作、「デスティーノ」。制作当初、ダリが習作を10枚ほど作っていましたが、戦争による資金難などの問題で作品は完成には至りませんでした。その後ウォルト・ディズニーの甥であるロイ・E・ディズニーにより制作され、2003年に発表されました。いわゆるディズニー作品とは一線を画した不思議な世界が見られます。●CHAPTER6ダリ的世界の拡張ダリはアメリカ滞在中に絵画のみならず、舞台芸術や映画などの美術の仕事を多数行いました。さらにファッションの分野にも進出。ダリの芸術から派生したイメージは、大衆の支持を得ました。「ドン・ファン・テノーリオ」のための5つの衣装のスケッチ国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.この舞台衣装のスケッチは、細かいところまで描かれているのがよくわかります。エンターテインメント性が高く、見ていておもしろい章です。記憶の固執(ピン)サルバドール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.ダリのデザインした宝石。絵画の世界そのままに、個性的なデザインです!タルトを盗んだのは誰か?ガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.これはなにか?というと、なんと「不思議の国のアリス」の挿絵です!アリスとは思えない!?独特の世界が展開されています。●CHAPTER7原子力時代の芸術(1945~1950s)1945年の広島と長崎への原爆投下は、ダリに強いショックを与えました。ダリの世界は今までと変化していきます。物質の真の姿を探ろうとするダリの想いは、量子学的真実を描こうという方向に向かっていきました。原子力や核兵器をつくりだす最新の科学の動向の研究を行い、それを反映した作品を制作していきます。素早く動いている静物サルバドール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.「素早く動いている静物」。絵画内の物体の停止された動きと空間の分離というかたちで描かれています。ポルト・リガトの聖母福岡市美術館蔵© Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.この当時、さらにカトリックへの回帰がみられます。ラファエロなど古典の研究を行なっています。「ポルト・リガトの聖母」は愛妻ガラを聖母に見立てて描いています。●CHAPTER8 ポルト・リガトへの帰還、もしくは晩年の作品(1960s~1980s)ダリとガラはアメリカから戻ると、小さな漁村ポルト・リガトに居を構えて過ごします。1960年代以降は古典芸術に回顧し、巨匠たちに触発された作品を制作します。テトゥアンの大会戦公益財団法人諸橋近代美術館蔵© Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.さらにダリ芸術のさまざまな要素を集めた集大成的な作品「テトゥアンの大会戦」のような大作絵画も次々と制作していきます。1974年には生まれ故郷フィゲラスにダリ劇場美術館が開館しました。ダリ劇場美術館の一室「メイ・ウエストの部屋」を再現したものです。一見ちょっと変わった部屋ですが、正面から見てみると…女優、メイ・ウエストの顔があらわれました!ダリの絵画作品にも多用されている「ダブル・イメージ」を3次元で楽しめるこの部屋は、来館者からの人気も高い展示です。オリジナルグッズもチェックダリ展ではグッズが大充実!ショップを見ているだけでも楽しくなります。その中でもおすすめはガチャガチャ。まずはレジで300円を支払い、1ドル紙幣ならぬ1ダリ紙幣を入手します。これ1枚でふくびき風のガチャガチャを1回引けます。ぐるりと回すと、卵がコロコロ…ゲット!中にはダリの作品をモチーフにしたピンバッジと、シールが入っています。全部で7種類あります。絵画をモチーフにしたキーホルダーや時計も。時計はインテリアとしても面白そうです。ダリのデザインした宝飾品のレプリカもあります。トートバッグやTシャツも。ダリがデザインした香水、気になります。思わず買ってしまいそうになるポストカード、そして図録。気づいたら散財していた!なんてことにならないように!?とにかく作品が多く、これを日本で見る機会はもうしばらくないのでは、と思える充実ぶりです。各章ごとにギャラリーのような作りになっているので、ダリの頭の中に迷い込んだように感じることもありました。1回だけではなく、2回、3回と見ても色々な感じ方ができるのではないでしょうか?asoview!編集部員も絶対にもう一度行きたい!と心に決めています。ダリの不思議な世界、夢と現実の世界が曖昧になってくるような感覚を、じっくりと楽しんでみませんか。イベント詳細名称:ダリ展会場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2会期: 2016年9月14日(水)~12月12日(月)開館時間:10:00~18:00 ※ただし、10月21日(金)・22日(土)は22:00まで(入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜日電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)公式サイト:
2016年09月14日仕事に趣味に夢に、一生懸命頑張ってきたシングル女子がふと立ち止まった時。恋がしたい!と思うのはごく自然なことです。でも恋ってそう簡単には訪れてはくれないもの。そこで今回は、悩めるシングル女子に捧げるとっておきの恋を引き寄せる魔法を5つご紹介しましょう。①触れたくなる艶めく髪どんなに綺麗にメイクをしていても髪の毛がボサボサだと台無しです。髪からは美のオーラが出るものです。男性には無い髪の柔らかさ、ふんわり香るシャンプーの匂い、触りたくなる艶めきはいつの世も男性を虜にしてきました。源氏物語にも髪についての魅力が記述されているくらいです。髪の長さは関係ありません。「触りたくなるかどうか」が肝心です。カラーリングしてほったらかしの髪や枝毛だらけの髪ならいますぐ美容院へ行くか、自分でトリートメントを。そして毎朝晩ブラッシングしましょう。自分の地肌の油分を髪全体に行き渡らせてあげることでより一層輝きは増します。男性に触りたいと思わせることを意識しましょう。②美肌は七難隠す肌が美しいと七難隠すと言われていますが、それだけ肌は重要視されているということですね。肌にはその人の生活習慣が表れるので、男性が合コンやパーティ等では第一印象は女性の肌を見る人がほとんどだそうです。実際規則正しい生活や食生活をするだけで肌は改善されます。もし肌に自信が無いなら自分の為にも生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。そういった改善はその人の雰囲気にも反映されます。③最高の魔法 微笑みありきたりではありますが、笑顔や微笑みは魅力を発揮する最高の魔法です。意中の人や会社の友人等、目があったときに微笑むだけであなたの印象は素敵になりますし、それをたまたま見ていただけの人にも好印象を与えます。そういったひょんな事から恋が始まったり、 誰かを紹介されたりと、ご縁はやってくるものです。微笑みの魔法はとても強力な引き寄せに繋がります。④ありがとうの呪文誰かに親切にしてもらったら「ありがとう」を言うのは常識ですが、稀にそういったお礼の言葉を言えない人がいます。そういった当たり前のことをきちんとできる人でいたいものです。職場やレストラン、スーパー等、ありがとうを言う機会は案外多いものです。「サンキュー」といつもなら軽く済ませてしまう感謝を「ありがとう」に言い変えるだけで感謝をより伝えることができます。男性目線で考えてみましょう。恋人にしたい女性は 「ありがとう」をきちんと人に伝えられる人がいいですよね。⑤爪は縁を引き寄せる風水では良縁は手足の爪から引き寄せると言います。最近ではネイル風水というものもあります。職業柄ネイルを出来ない方も多いと思いますが爪を綺麗に磨いたり整えるだけで効果はありますし、何より男性は女性の爪をよく観察しているものです。爪をきれいに整えることは女性らしさに繋がります。過度にデコレーションされたネイルを男性は好みません。家庭的なことをする想像が出来ないからです。自分の理想の男性がどういった雰囲気かを想像しながらネイルの色やデザインを決めるといいかもしれません。ちなみに恋愛を引き寄せるネイルカラーは淡いピンクとゴールドだそうですよ。自分を大切にして、なるべく丁寧な生活を心掛けてみてください。無理をしない程度で大丈夫です。あなた自身を大切にしていると、あなたを大切にしてくれる素敵な男性が訪れます。だから大丈夫。5つの魔法があなたの幸せの助けになりますように♡
2016年09月07日企画展「開館25周年記念 不思議なアート トリック トリック ハッ!とトリック」が、7月2日から8月28日まで、神奈川の平塚市美術館で開催される。私たちの視覚を司る「目」は、とても騙されやすく、遠近の関係性や上下左右を見間違えたり、あるはずだと思い込んでいるために、そこにないものが見えたりと、日常的に様々な錯覚にとらわれている。そして、この錯覚に着目した作家たちは、多様な工夫によって見る者をあざむき、楽しませる作品を制作してきた。本展は、視覚と固定化されたイメージに揺さぶりをかける、戦後の美術家たち29人の「トリック」に満ちた作品を紹介するもの。展覧会は、「虚と実をめぐって」「古典絵画への仕掛け」「オプ・イリュージョン」「リアリズムの諸相」という4つのキーワードによって構成される。会場では、エッシャーの《物見の塔》や名和晃平の《PixCell[Shoe#6(L)]》、森村泰昌の《肖像(ヴァン・ゴッホ)》をはじめ、高松次郎の《影No.294》、福田繁雄の《Shigeo Fukuda Exhibition》、福田美蘭の《見返り美人 鏡面群像図》、上田薫の《なま玉子J》、深堀隆介の《金魚酒 命名 紬》など、約80点の作品を展示。戦後の美術家たちが仕掛ける工夫に満ちた様々なトリックを通して、「見る」ことの不思議さと騙される楽しさを体感してみてはいかがだろうか?なお、会期中にはストリートペインターの松本かなこ氏による公開制作が行われるほか、学芸員によるギャラリートークやワークショップが開催される。詳細は、平塚市美術館のオフィシャルサイトで確認出来る。【イベント情報】企画展「開館25周年記念 不思議なアート トリック トリック ハッ!とトリック」会場:平塚市美術館住所:神奈川県平塚市西八幡1丁目3-3会期:7月2日~8月28日時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)※7月16日~8月28日は18:00まで開館(入場は17:30まで)料金:一般900円、大学・高校生500円休館日:月曜日(但し、7月18日は開館)、7月19日出品作家:飯田昭二、伊庭靖子、ヴァザルリ、上田薫、エッシャー、江本創、岡田修二、柏原えつとむ、加納俊輔、金昌烈、桑原盛行、桑山タダスキー、鴫剛、鈴木慶則、関根伸夫、ダイノサトウ、高松次郎、中谷ミチコ、中村宏、名和晃平、丹羽勝次、深堀隆介、福田繁雄、福田美蘭、堀内正和、前田守一、松本かなこ、森村泰昌、U.G. サトー(29名、50音順)
2016年06月08日金子國義一周忌記念展「Kuniyoshi KANEKO's Favorite」が、グランフロント大阪で、2016年5月27日(金)から6月5日(日)まで開催される。金子國義は、フランス文学者の澁澤龍彦との出会いをきっかけに、画家としてのキャリアをスタートした芸術家。イタリア・オリベッティ社から刊行された絵本『不思議の国のアリス』の挿し絵の担当や、十八代目中村勘三郎襲名披露の口上の美術を手がけるなど、幅広い分野で才能を開花させている。本展では、油彩・版画・書籍・着物・浴衣などの展覧・販売に加え、作品制作の現場であった部屋を再現したセットを展示。『不思議の国のアリス』、未発表の習作などの絵画や、HYDE着用ゆかた衣裳など、代表的な作品群に触れることができる。金子國義の遊びの精神が生みだす和洋折衷の妙味を、ぜひ体感してみて。【概要】Kuniyoshi KANEKO's Favorite期間:2016年5月27日(金)~6月5日(日)時間:11:00~20:00 会期中無休料金:入場無料場所:グランフロント大阪 うめきたSHIPホール住所:大阪府大阪市北区大深町4-1 うめきた広場 うめきたSHIP2F展示内容(一部):・『不思議の国のアリス』、未発表の習作などの絵画(展示と販売)出品数:油絵、リトグラフ、ジグレーなどの版画 60点余り販売価格:108,000~1,296,000円(税込)※一部非売品・HYDE着用ゆかた衣裳展示(展示)・金子國義のゆかた(展示と販売)コウモリやドクロなどをモチーフに墨文字などをデザインしたゆかた。2002年にデビュー以来、ロングセラーの商品。出品数:浴衣、浴衣帯など50点余り販売価格:19,440~51,840円(税込)・和こもの・グッズ・書籍・出版物(展示と販売)出品数:手ぬぐい、うちわ、お守り、マスキングテープなど 10種余り販売価格:1,000~8,640円(税込)
2016年05月23日20世紀を代表する芸術家のひとり、スペインのサルバドール・ダリ(1904-89年)の回顧展「ダリ展」が、東京との2会場での開催が決定。日本での本格的な回顧展は約10年ぶりで、過去最大規模の展示となる。本展は、ガラ=サルバドール・ダリ財団(スペイン、フィゲラス)、サルバドール・ダリ美術館(アメリカ、セントピーターズバーグ)、国立ソフィア王妃芸術センター(マドリード)という世界の3つの主要なダリ・コレクションから招来される作品を中心に、日本国内の重要作品を加えた約200点の作品によってダリの世界を紹介する。スペイン、フランス、アメリカとさまざまな場所で創作活動を行ったダリ。絵画や彫刻のみならず、宝飾品、舞台装置、衣裳のデザイン、挿絵や映画の制作までを手掛け、ジャンルを超えて多彩な才能を発揮し、その独特の世界観は、今なお多くの人々を魅了している。本展では、初期から晩年までのダリの創作の軌跡をたどりながら、ダリの世界を多角的な視点で紹介する。ダリのファンならずとも、ぜひ足を運んでみたい。これまで知らなかったダリ作品に出会えるかもしれない。「ダリ展」は、7月1日(金)~9月4日(日)京都・京都市美術館にて、9月14日(水)~12月12日(月)東京・国立新美術館にて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年04月25日わたしたち人間からすると、動物の冬眠は不思議に思えるものです。そもそも、なぜ動物は冬眠を行うのでしょうか。また同じ動物であるにもかかわらず、なぜ人間は冬眠をしないのでしょうか。今回は冬眠をテーマに、睡眠の不思議について考えてみましょう。そもそも「冬眠」って?冬眠とは恒温動物(哺乳類と鳥類)の一部が、気温が低く食料の少ない冬を乗り越えるために、活動力を極度に低下させた状態で過ごすことをいいます。恒温動物の中でも冬眠をする生き物のほとんどは哺乳類ですが、実は哺乳類の中でも冬眠をするのは約4000種のうち183種のみ。冬眠中、運動量や臓器の働きを極端に少なくすることで代謝を下げ、それによってエネルギー消費量を極限まで抑えているのだそうです。また冬眠と似たものに、爬虫類や魚類などの変温動物、昆虫や貝類などが冬の時期にそれぞれ違った方法で冬を過ごす「冬越し」があります。冬眠の方法は動物によって違う同じ冬眠でも、その方法は動物の種類によって少しずつ違っています。・シマリスの冬眠シマリスは冬が近づくと、食物を冬眠用に作った空間に貯蔵します。そして秋から翌年の春にかけて冬眠をするのですが、その間ずっと寝ているわけではなく、ときどき目を覚まして食事や排せつをするそうです。・コウモリの冬眠コウモリは秋から少しずつ一日の活動時間を減らしていき、それによって脂肪を体に蓄積しながら冬眠の準備をします。そして、たっぷりと体に脂肪を蓄えたところで冬眠に入るのですが、周期的に目を覚ましているようです。・クマの冬眠冬眠をする動物のほとんどは冬眠中に体温が2~8度くらいまで下がっているのですが、クマは冬眠中でも31~35度くらいまでしか低下しません。また冬眠中は中途覚醒をせず、食事や排せつも一切しないという特徴もあります。なぜ人間は冬眠ができない人間の体は、体温が30度以下に下がると体温調節ができなくなり、さらに20度以下になると心臓が停止してしまうので、理論的に冬眠はできません。しかしその一方で、こんな興味深い事例が世界中で話題になったことがありました。ある男性が崖から落ちて骨折したため歩けなくなり、その24日後に発見されたのですが、男性は食べ物も水も口にしていなかったにもかかわらず生存していたというものです。遭難した2日後から23日間意識不明の状態だったことと発見時の体温が22度だったこと、そして臓器のほとんどが機能を停止していたにもかかわらず、後遺症もなく回復したのです。男性はその期間を冬眠に近い状態で過ごしていたのではないかと推測されています。これを冬眠と呼べるかどうかは難しいところですが、もしかしたら人間の体は命の危険が迫った極限の状態では冬眠をすることだってできるのかもしれません。photo by pixabay
2016年03月25日海洋研究開発機構(JAMSTEC)は2月24日、2013年に行われた有人潜水調査船「しんかい6500」世界周航研究航海において、大西洋の深海海底で鯨骨生物群集を発見したことを発表した。これまでに発見されている鯨骨生物群集のなかでは世界最深となる。同成果は、JAMSTEC 東日本海洋生態系変動解析プロジェクトチーム 北里洋 プロジェクト長および海洋生物多様性研究分野 藤原義弘 分野長代理、サンパウロ大学 海洋研究所、バレ・ド・イタジャイ大学、日本大学 生物資源科学部、フルミネンセ連邦大学の研究者らの研究グループによるもので、2月24日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。海の生態系には、太陽エネルギーによる光合成を通じて生産される有機物に依存して暮らす「光合成生態系」と、硫化水素やメタン、水素など、地球内部から噴出する化学物質をエネルギー源として有機物をつくる化学合成微生物が生産者として働く「化学合成生態系」が存在する。化学合成生態系は、光の届かない深海の熱水域や湧水域に形成されており、そこに生息する多くの動物は、化学合成細菌を体の中や外に共生させ、細菌が生産した有機物を利用している。化学合成生態系と同様な生態系として、クジラ、イルカなどの大型海生哺乳類の遺骸に形成される「鯨骨生物群集」が知られている。クジラなどの海生哺乳類は、死後に深海に沈降した遺骸が分解されることで硫化水素を発生するようになるため、硫化水素を餌とする化学合成生態系を構成する生物が好んで住み付くようになるというわけだ。同研究グループは2013年4月24日、ブラジル沖サンパウロ海嶺で行われた「しんかい6500」の潜航調査において、世界最深となる水深4204mの海底から鯨骨生物群集を発見した。自然死による鯨骨生物群集としては世界で8例目となる。北里氏および藤原氏によると、今回の発見は「まったくの偶然」であるという。同生物群集を分析した結果、発見された鯨骨は死後5~10年ほど経過したクロミンククジラのものであることが確認されており、その骨からは、大型底生生物であるゴカイの仲間28種、コシオリエビ数種、ルビスピラ属など巻貝2種、ホネクイハナムシの1種など、多様な生物が少なくとも41種発見されている。形態レベルの検討ではこれらのほとんどが新種である可能性が高く、これらのうち巻貝のルビスピラ属やホネクイハナムシなどいくつかのグループについては、遺伝子レベルの検討の結果においても新種であることが判明している。一方で、これらの構成種を属レベルで見ると、北東太平洋カリフォルニア沖でこれまでに見つかっている鯨骨生物群集や熱水/湧水生物群集の構成種と類似しており、同じ系統群に所属していることがわかった。これは1989年にハワイ大学 クレイグ・スミス博士が提唱した、鯨骨生物群集が熱水噴出孔/湧水生物群集の間をつなぐ飛び石の役割を果たしているという「飛び石仮説」が全球的な広がりを持つことを支持する結果となっている。同研究グループでは今後、実験的にクジラの遺骸をさまざまな海域に設置し、クジラの遺骸が深海で分解されて化学合成生物群集の飛び石となるまでの成立過程とその過程で存在する生物の全球的な類似性の検討を行っていくとしている。
2016年02月25日「二次元コスパ」ブランドより、『艦隊これくしょん -艦これ-』の新グッズとして、「深海棲姫」のフルグラフィックパーカーや「戦艦レ級」のネックフード、「榛名改二」のリバーシブルメッセンジャーバッグなどが登場する。★限定★深海棲姫フルグラフィックパーカー提督の脅威となる"深海棲姫"たちをプリントしたフルグラフィックパーカー。"北方棲姫"、"駆逐棲姫"、"空母棲姫"、"港湾棲姫"、"戦艦棲姫"、"飛行場姫"、"防空棲姫"の7隻がプリントされており、フード裏にまで真っ赤に彩られた深海棲姫たちが提督の逃げ道を塞ぐ。なお、こちらの商品は「イベント&予約分限定商品」。『コミックマーケット89』二次元コスパブース(No.412)販売分および、予約分のみの販売となる。価格は13,800円(税別)。★限定★戦艦レ級ネックフード深海棲艦「戦艦レ級」をイメージした、ネックフード。フードの内側はボア素材で暖かく、ネック部は戦艦レ級の特徴的なラインが再現されている。こちらの商品は「2015年生産分200個限定」商品です、「コミックマーケット89販売分」と「通信販売 予約分」に分けて販売される。■榛名改二 リバーシブルメッセンジャーバッグ2パターンのデザインが楽しめる「榛名改二」のメッセンジャーバッグ。「榛名改二」がフルカラーでプリントされた表面と、カレッジテイストなデザインの裏面は、フラップをはずしてマジックテープで付け替えるだけで、その日の気分や用途に合わせて簡単に付け替えることができる。発売は2016年4月上旬の予定で、価格は6,400円(税別)。なお、こちらの商品は2015年12月29日(火)~31日(木)に東京ビッグサイトで開催される『コミックマーケット89』二次元コスパブース(No.412)にて先行販売予定となっている。各商品の詳細および限定販売・先行販売に関しては二次元コスパの「コミックマーケット89」グッズ販売情報ページをチェックしてほしい。(C)2015 DMM.com POWERCHORD STUDIO / C2 / KADOKAWA All Rights Reserved.
2015年12月16日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験」はコチラ前回は全面ガラス球で、超深海に1~2日滞在可能、最大6人が乗船できる有人深海調査船「しんかい12000」構想についてお聞きした。詳細を聞けば聞くほど実現が楽しみになる。いつごろの実現を目指しているのか、課題は何か、磯崎芳男 JAMSTEC海洋工学センター長に迫る。○国のプロジェクトとして議論がスタート―現在はどういう段階でしょうか?磯崎:我々JAMSTECだけでなく、国のプロジェクトとして扱ってほしいといろいろなところでお話ししてきました。「しんかい12000」という名前を広め、世論を喚起したかったのです。そのような活動の中で日本学術会議の速やかに実現するべき「重点大型研究計画」(2014年3月公表)に応募して、27件の中に選んでいただきました。そしてこの7月に開催された文部科学省・海洋開発分科会で「次世代深海探査システム委員会」が設置されることになりました。―それは素晴らしい! 会合はいつ開かれるのですか?磯崎:第一回が近いうちに開かれるようです。会議では無人探査も含めた深海探査システムとして何が必要か、ということを学識経験者も含めて議論されるようです。―今までは議論の俎上にあがっていなかった「しんかい12000」について、国の問題としての議論がようやく始まるわけですね。大きなステップアップですね磯崎: はい。有人無人も当然議論されると思いますが、次世代に何が必要かという議論が始まる第一歩だと思っています。―ちなみにもし「しんかい12000」を建造した場合、予算規模はどのくらいですか?磯崎:学術会議の検討では、トータルでざっと約500億円と想定しています。300億円が「しんかい12000」で、200億円が母船です。ちなみに「しんかい6500」は125億円、支援母船よこすかが75億円。トータルで200億円です。―日本の国際宇宙ステーションに対する年間予算が300数十億円ですから、それと比較すると2年分弱ですね磯崎:そうですね。私たちも費用対効果の意識をもって、6Kと比べて長い時間、多くの目で見れば新しいものを発見するチャンスが増えると伝えていきたいと思っています。○技術的課題はガラス球―技術的な課題として、気になるのはフルビジョンのガラス球ですが磯崎:ガラスは非常に強い材料です。東京タワーの展望台の床にガラスがありますよね。あそこは誰も立ち入りを制限していません。飛び跳ねても大丈夫なのです。上海のテレビ塔の床にはガラスがいっぱい広がっています。本当はガラスは強いのです。何が問題かといえば、強いけれどパリンと一瞬で割れること。鉄は粘りがあるのですけどね。―東京の町工場が作った「江戸っ子一号」はガラスを使って水深7800mまで潜りましたね磯崎:そうですね。ただ「江戸っ子1号」は無人の探査機です。「しんかい12000」は人が乗りますから、万が一にも割れてはいけない。ガラスには高級時計のサファイアガラスなどいろいろな種類があります。きれいに磨けば強いのですが、傷があると弱くてパリッといってしまう。製造するときの傷がなく、磨いて表面の凹凸がないガラスがあれば、強いと思っています。世界では1000mぐらい潜れるアクリル製の潜水船があります。ダイオウイカのテレビ番組の撮影用に使われていた潜水船です。周囲が見えるのでレジャー用で使われていますね。JAMSTECの研究者も乗ったことがあって、「買ってくれ」と言われていますよ(笑)。―アクリルではダメなのですか?磯崎:無理ですね。水深1万mで強度を確保しようとすると、とてつもなく厚いものになってしまうのです。―水深12000メートルの水圧はどのくらいになりますか?磯崎:指の先に1.2トン、小型乗用車一台が乗るぐらいの圧力がかかります。でも見込みとしてはガラス球で行けると思っています。アメリカのガラス会社がガラスを作る装置、磨く装置を一生懸命作っています。―アメリカで作るのですか?磯崎:できれば日本でやりたい。ガラスだっていろいろなものがあるはずです。これから出てくるかもしれないし、現状はこうだからではなく、貪欲に探していきたい。次に起こる技術開発は何か、研究者だけでなく、技術者もこれから起こることにアンテナを高くして、嗅覚を研ぎ澄まし、「五感+アルファ」で探しにいきます。―今一番の課題はなんですか?磯崎:やはりガラス球です。トップに来るのは安全性。人が乗りますから。研究者がその場にいる感覚を得ることと安全性とのバランスをどうとるか。最初からあきらめるわけにはいかない。狙うのはあくまでフルビジョン、フルデプス。そこに挑戦する。でも安全性は譲れない。「ちょっと危ないけど、まぁいいや」は絶対にない。最後は石橋を叩いて渡ります。○超深海は謎だらけ - もっと深い場所があるかも!?―耐圧殻の大きさは変わりませんか?磯崎:だいたい同じです。期待しているのは中に載せるものをいかに減らせるか。たとえば酸素ボンベを外置きにしたり、コントロールボックスを電子パネルにして薄くすれば、中は相対的に広くなります。内径2mが1.9mになれば、強度(の設計)が楽になります。―浮力材を積んで浮かせるという6Kのシステムの考え方は変わりませんか?磯崎:基本的に同じです。ただガラスは軽いので、浮力材が少なくてすみます。浮力材が少なくてすめば全体がコンパクトになりますね。―地上との通信は変わりますか?磯崎:今は6Kから画像を10秒に一枚の割合で、音波を使って送っています。「しんかい12000」では1秒に1枚の画像送信を目指しています。音響通信の中の圧縮度を高める。光やレーザーは使えないし、音波のスピード自体はどうにもならないので詰め込むデータを多くする考え方です。―本当に興味深いプロジェクトです。目標としてはいつごろの実現を目指していますか?磯崎:もちろん国での議論を踏まえての話ですし、その上で予算が認められるということも必要になります。もし、「しんかい12000」を建造することになれば、10年規模のプロジェクトとなると考えています。5年ぐらいは技術開発、さらに製造して動かすのに5年くらいはかかるでしょう。―早く建造が決まるといいですね磯崎:もし建造するとなれば、早ければ早いほどいいですが、最初から300億円が必要ということではありません。最初に少しずつでもやれるところから技術開発を進めていって5年経って「これでいきます」と言えるようにしたい。まずは技術開発のために、ステップバイステップで始めさせてほしいとお願いしていきます。今も自分たちの予算で準備を少しずつ始めています。小さい窓を試作しようとか、どんなガラスがいいかとか。―しんかい12000で見えてくる超深海の世界を見るのが今から楽しみです磯崎:地球は生き物だと思うのです。我々が知っている世界はほんの一部です。まだ知らないポイントが存在するかもしれない。マリアナ海溝よりさらに深い場所だってあるかもしれないし、これから出来る可能性だってあります。―だから「しんかいは12000」と(マリアナ海溝の1万911mより)余裕を持たせているのですね。将来への贈り物だと磯崎:そうです。深く潜ることも大事ですが、海底に長くいる「時間軸」の考え方も必要です。研究者は潮汐の変化に合わせた生物の営みを見るために海底に6時間いたいと言います。現在の3時間では中途半端なのです。12時間あれば、満潮や干潮の時間サイクルに応じた変化が見られます。今は人間側の事情で潜航時間が決まっていますが、生物側の生活時間スケールに合わせて観察できることになります。私が子供の頃はSF「海底二万哩」のノーチラス号を「なんてすごい!」と憧れていましたが、今は現実が先を行っているのですよ。
2015年12月11日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験」はコチラJAMSTECが約10年後の実現を目指す有人深海調査船「しんかい12000」構想。気になるのが「しんかい12000」とはいったいどのような船なのか、という点。現在の「しんかい6500」から何がどう進化し、何ができるのか。磯崎芳男JAMSTEC海洋工学センター長に詳しく聞いた。○全面ガラス窓で「フルビジョン」を―しんかい12000の特徴を聞かせてください磯崎:コンセプトは「フルデプス」、そして「フルビジョン」です。研究者が超深海に触れるような感覚をできるだけもたせることをキーにしています。現在の「しんかい6500(6K)」にある直径約12cmの小さい窓ではなくて、全面をガラス窓にしたい。―全面ガラスですか?磯崎:そうです。究極の「フルビジョン」です。―それは楽しみですね!磯崎:実は一度、6Kに乗せてもらったことがあるのです。「センター長を一度乗せろ」と(笑)。震災の後に乗りたかったのですが「センター長を乗せる暇はありません」と言われてね(笑)。実現したのは翌年の2012年4月です。そのときに何を感じたか。自分が想像していたより深海が豊かな世界であることです。相模湾初島南東沖1227mまで潜ったのですが、赤や紫のイソギンチャクなどがいてカラフルなのです。そのときに「外に出たい」と思いました。出たらそこはもっと素晴らしい世界だろうなと。だからできるだけ研究者にもそういう感覚を持ってもらえるようにしたいですね。―だから全面をガラスに?磯崎:はい。もうひとつは効率的に潜りたい。6Kは3人乗りで研究者は一人だけです。研究者が二人乗れるようにしようと現在計画していますが、潜航の約8時間の中で往復に5時間かかるので、研究に使えるのが約3時間。研究者一人の目は二つあるから「6時間アイ(Eye)」だと言っています。準備に膨大な時間と予算を投じて、6時間アイではもったいないねと。複数の研究者ができるだけ長い時間潜れるようにしたい。もし、24時間潜れれば、たとえ片道5時間(現在は2.5時間)かかるとしても往復10時間で残りは14時間あります。さらに研究者を複数潜れるようにするつもりです。たとえば二人とすると、14時間×4つの目で「56時間アイ」。二日間に1回の潜航とすると一日あたりは「28時間アイ」で、6Kの約5倍になります。だから6Kの5倍の予算を投じてもいいだろうと。そこまで費用はかかりませんけどね(笑)。―今の6Kは日帰りですが、超深海底に滞在するのですか?磯崎:海底に1~2日程度は滞在できるようにしたいです。そのために耐圧殻を二つ作り、進行方向の耐圧殻はガラス球で、後方はチタン合金の耐圧殻にしてパイロットが横になれるレストルーム兼用にするつもりです。簡易トイレも作ります。でも上のイラストをよく見てください。後方の耐圧殻に出窓がありますね。研究者は眠らずに深海の様子を観察し続けるでしょう。そこで耐圧殻から頭を半分出して、ぐるっとまわりが全部見られるように、半球型の窓を出しているのです。―国際宇宙ステーションの出窓「キューポラ」みたいですね。最大何人まで乗れますか?磯崎:最大6人乗りで、そのうち4人が研究者です。―イラストでは2人が椅子に座っていますね。6Kでは寝転んだ姿勢ですが磯崎:研究者も椅子に座らせる予定です。だから居住性はよいと思いますよ。内部も6Kは昔風に箱ものが多いです。6Kが開発されたのは1980年代、ブラウン管テレビの時代ですからね。でも今は有機ELの時代でタッチパネルが主流です。耐圧殻のガラス球に文字を映せばいいのです。―6Kはあえてアナログにしているのかと思いました磯崎:アナログにもよい面はあります。たとえば航空機のコックピットはどんなに発達してもアナログのメーターがあります。デジタル画面の数字を読むのではなく、針が上をさしているから正常だとか、ぱっと判断できるように。でもアナログ画面をガラス球に映せばいい。○母船からのクレーン方式も変わる!―フルデプス、フルビジョン、効率性アップ……楽しみです磯崎:母船も新しくするつもりです。今は支援母船「よこすか」の後ろからクレーンで下ろして着水させ、スイマーがケーブルを手ではずしています。そのスイマーたちの安全を確保するために天候の条件があるのです。「ちきゅう」(地球深部探査船)という船の内部を見たことはありますか?―はい、つい先日……磯崎:船の真中にムーンプールという開口部があって、そこから掘削しますよね。「しんかい12000」の母船も真中に開口部が欲しい。そこから「しんかい12000」を出し入れしたいのです。―そうすると、スイマーは必要なくなるんですか?磯崎:はい。揺れずに静かに海におろすことができます。現状はたとえばインド洋まで出かけて行ったのに、天候条件が悪くて「今日は潜れません」と潜航しないことがあります。安全第一とわかっていても研究者にしてみれば、せっかく得た機会だし、はるばるインド洋まで行って潜れなかったりすると、愚痴のひとつも言いたくなります。潜れる機会をいかに増やすかも効率化にとって大事です。―ムーンプールを作れば天候にはほとんど左右されなくなりますか?磯崎:船が留まれる限り大丈夫です。―それはよいですね。着水するまでの揺れも解消されそうです。ところでロボットアームは研究者が操作できるようにするのですか?磯崎:それは遠からずできると思います。日本はロボットアームの技術が発達しています。現在ロボットアームはコパイロットが操作していますが、研究者が自分で操作できるようにしたい。研究者が船内からグローブを装着して動かすと、関節の動きが船外のアームに伝わって動かすことができる。さらに圧力センサーや温度センサーなどをつけることで、アームがふれた対象物の温度や触覚などを研究者が指先に感じられるようにする。そんなに難しくないと思っています。海底から噴き出す熱水は200度や300度もあって火傷してしまうので、それは防いであげないといけないですけどね(笑)。―かなり最先端の技術ですね。今最先端の技術を盛り込もうとしているのですか?磯崎:もし「しんかい12000」ができるとすれば10年ぐらい先です。そのとき世の中はもっと先を行っているでしょう。今は夢かもしれませんが、絶対に世の中の技術は追いついてくる。逆に今ある技術でやったら10年先にはもう古びてしまいます。―さまざまな挑戦があり、開発段階自体もとても興味深いですね。磯崎さん自身の6K乗船経験が元になっているだけに、目指す船のカタチが明確ですね磯崎:深海に潜ったときの発光体が非常に印象深かったのです。深海に潜ったあとに水深500mぐらいまで戻ってくると発光生物が漂っています。上昇してくる6Kに発光生物が当たって光ります。上昇する6Kの中から見ると、相対的に海底に沈んでいくように見えます。まるで海の中に無数の星が降るような、光の世界に包まれるのです。―きれいでしょうね……磯崎:微弱な光なので、人間の目でないと見られない。乗った人しか見られない世界があってもいいのかなと思います。聞けば聞くほど魅力的な「しんかい12000」構想。次回は、実現に向けた現状と課題について伺う。
2015年12月04日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験」はコチラ宇宙へ頻繁にアクセスできる時代になったが、足元には未開拓の未知の世界が広がっている。水深6000m以下の「超深海」は、光が届かず水圧1000気圧を超える過酷な世界。だが2015年、水深1万mを超える世界最深部のマリアナ海溝に、独自の生命圏が広がっていることをJAMSTECの研究者らが世界で初めて明らかにした。いったいどんな生命が? なぜ? 興味は尽きない。この超深海ゾーンを徹底的に探査しようという日本の有人潜水調査船構想がある。その名は「しんかい12000」。約10年後の実現を目指すこの計画は、生命や惑星地球に関する知見を大きく塗り替えるはずだ。磯崎芳男JAMSTEC海洋工学センター長に、背景から未来までじっくり伺った。○「しんかい12000」の使命とは―改めて今なぜ「しんかい12000」なのか、その背景を教えていただけますか?磯崎:二つの意味があります。ひとつは技術者として。「しんかい6500(以下6K)」建造から25年以上経ち、これまで(2015年11月現在)1440回潜航し、非常に多くの方に乗って頂きました。日本は約90年前の1929年に西村一松さんがサンゴ礁の採取を目的に有人潜水調査船を開発し、技術が継承されてきた歴史があります。それなのに6Kは四半世紀たち、マイナーチェンジはしているものの基本的なところは変わっていない。6Kを作った人たちもリタイヤしています。長年培われてきた日本の技術を次の世代にどう渡せるか。技術屋としての使命があります。技術的挑戦という意味では6Kと同じことをしても意味はない。ひとつ上の技術を狙うという点で、究極はフルデプス、地球でもっとも深いところを狙いたい。―世界で一番深い場所まで「全部潜る船」という意味でフルデプス(FULL DEPTH)ですね?磯崎:はい。世界で一番深いのはマリアナ海溝チャレンジャー海淵の1万911m。我々としてはそこに潜れるものに挑戦するしかないと思っています。もうひとつは研究者のニーズです。超深海は真っ暗で何もないところと思われていましたが、研究者がマリアナ海溝の泥を採取して調べたところ、水深6000mの泥よりも1万mの泥のほうが酸素の消費量が多い。水深1万mに我々の知らない生命圏が広がっているということです。圧力が高く、餌のない場所であるにもかかわらず。また2011年3月には東北地方太平洋沖地震が起きました。巨大地震の震源域を調査して海溝型の巨大地震のメカニズムを解明することも、非常に重要です。―2011年夏に6Kが東北地方太平洋沖地震の震源域である日本海溝の水深約3000m~5000mに潜航して、巨大地震の影響と思われる大きな亀裂を確認しましたね磯崎:はい。震源域である日本海溝の水深は8000mを超えます。伊豆小笠原海溝は9780m、つまり1万m近い。日本周辺のこれら海溝域を探査したい。無人探査機もありますが、研究者がそこに行って五感+アルファを駆使して何が起きたのか、何が起きようとしているのか、調査するツールを持ちたいのです。―五感+アルファのアルファとは?磯崎:第六感です。ダーウィンはビーグル号という船に乗ってガラパゴス島に着き、足を踏み入れたところ、それまで考えていたこととは違うのではないかと進化論のヒントを得て著書「種の起源」をまとめたと言われます。諸説ありますが私はそれを信じています。写真ではなく、現場に人間が行くことで、それまでの知見に加えて五感とインスピレーションによって発見をすることはままある。その場に研究者を運ぶことが大事なのです。―無人機だけでは難しいということですか?磯崎:無人機から母船に送られてくる写真だけを見ていると、重要な発見を見逃すことがあります。たとえば2013年の世界一周研究航海(QUELLE2013)で、6Kに乗っていた生物研究者が深海底を見ていたら「石がちょっと違うんじゃないか」と気づいた。鯨の骨だったのです。世界で二番目に深いところで発見された鯨骨で、大発見になりました。無人機でさーっと通り過ぎただけでは気づかなかったのではないか。―人間の目って、一瞬でとらえるところがすごいですね磯崎:長い間、そのテーマに心血を注いできた研究者が集大成として行っているわけですからね。私は(現状の深海探査は)「お釈迦様の手のひらの上にいるようなもの」と言っています。広く深い深海の中で今は水深6500mまでしかいけない。でも12000mまで深く潜れるようにすれば孫悟空の活躍できるエリアを広げることができるのです。深く潜りたい研究者はたくさんいるんです。○「無人か有人か」ではなく、「無人も有人も」―資源探査についてはどうですか?磯崎:もちろん資源探査のニーズもあります。ただ我々は研究機関ですから、資源を回収して利益をあげようという企業を手伝うというより、なぜそこに資源があるのか、たとえば鉄マンガンクラストや熱水鉱床がなぜここにあるのか、どうやって出来るのかを調べるのが仕事。なぜできたかがわかれば、どこにあるかがわかってくるのです。―資源探査についても研究者が行ったほうがいいですか?磯崎:行く意味は大きいですね。ただし有人調査船ひとつではダメで、トータルで動かすことが大事です。有人潜水調査船は言ってみれば「ガンダム」型。人間が乗って動かす。そのほかに「鉄人28号」型と呼んでいる無人探査機(ROV)があります。ケーブルでつないで遠隔で動かします。動ける範囲に限界はありますが。電力を直接送れるし映像はリアルタイムでとれるメリットがあります。そして今、非常に進歩しているのは自律型無人探査機(AUV)。「鉄腕アトム」型です。ケーブルはなく、自分で考えて海底の様々な調査をして帰ってくる。ただし映像を見るのは母船に戻ってからになります。さらに大型の海洋調査船がある。順番としては、まず調査船で広い範囲にわたって海底の地形を見ます。ただしきれいな画像は得られないので、「ここは面白そうだ」というところにAUVをおろして構造を詳しく調べる。さらにピンポイントに絞り込んだ場所にROVを降ろしでサンプルをとる。最終的に6Kで人が潜る。―なるほど、そういう役割分担があるんですね磯崎:それぞれの長所を生かしながら総合的に使いたい。海は広くて深い。我々が知っている場所は、ほんのピンポイントにすぎません。有人も無人もあらゆるツールを統合的に駆使して、探査する必要があるのです。○実は中国の船より潜れる日本!?―世界の有人深海潜水船で気になるのが、中国の動きです磯崎:中国も水深11000mを目指すという構想(有人潜水船「彩虹鱼」)を2015年春に発表していますね。―中国は2012年6月に有人深海潜水船「蛟竜号(ジャオロン号)」で水深7000mを超える潜航に成功し、6Kの記録を塗り替えたと報じられていますね磯崎:深さ競争をするつもりはないのですが、ひとつだけ理解していただきたいのは、中国の耐圧殻(人が乗り込むコックピット)の安全基準の考え方です。日本と違っているのです。―どう違うのですか?磯崎:中国のほうが低い。アメリカもそうですが耐圧殻の安全率は水深に対して1.25倍の圧力をかけなさいと決めています。たとえば水深4000mなら水深5000mの圧力に耐える強度を持ちなさいと。中国も最大1.25倍と言われています。―日本は?磯崎:水深の1.5倍に300mを足しています。つまり6500mなら6500×1.5+300で水深1万500mの圧力に耐える強度で設計しています。―では水深1万mの世界にすでに行ける!磯崎:もしアメリカや中国の基準(1.25倍)を当てはめれば、今の6Kでそのまま8040mまで潜ることができるのです。―え、では中国の7000mを超えてしまう?磯崎:数字のマジックみたいなものですよ(笑)。―それは悔しい気がします。中国はいったいどこまで潜り、何が目的なのでしょうか?磯崎:試験で7000mを超えて潜り中国の旗を立てたと報じられていますが、日々の活動はわかりません。蛟竜号を動かしているのはCOMRA(China Ocean Mineral Resources R&D Association)と呼ばれる中国の資源の研究開発機関です。資源関連で動いているとすれば、どこで何を見つけようとしているかはオープンにはしないでしょう。―なるほど……謎が多いわけですね磯崎:実は中国の蛟竜号を2013年に見せてもらったことがあるのです。日本のある機関が中国の有人潜水船を調査するというので、COMRAの方に頼んだら快諾してくださり、中国で大歓迎してくれました。「待っていた」と。―何を待っていたのですか?磯崎:質問集をいっぱい持っていました。中国は水深7000mに潜れる船を作ったが、当時我々6Kは23年間安全に事故なく動かしていた。どうやって検査しメンテナンスして、どのように動かしているのか知りたいと。技術者として当然の話ですよね。「作ること」と「間違いなく安全に動かしていくこと」は別の技術であって、それをぜひ教えてくれと。私たちのノウハウなので全部はオープンにしませんけどね(笑)。―中国以外の国々で有人深海調査船を持っているのは?磯崎:現在、世界で7隻が動いています。日本の「しんかい6500」、フランスの「ノチール」、アメリカの「アルビン」、ロシアの「ミール」1号、2号と「コンスル」、中国の「蛟竜号」です。みな6000m級です。耐圧殻など現在の技術では6000mがひとつのターゲットなのです。―12000mを狙っている国はありますか?磯崎:中国以外はないです。アメリカやフランスは周りに深いところがありませんからね。日本はちょっと南に行けばマリアナ海溝もあるという特殊な環境にあります。これから有人深海潜水船を作りたい国では韓国、ブラジル、インドがあります。たとえばブラジルに6Kが2013年に行ったときに教えてほしいと。韓国も予算がついて勉強していますと聞きに来たことがありますね。ただしフルデプスを目指すのは我々だけです。―フルデプスという言葉自体が魅力的です。では実際に「しんかい12000」でどのような船を作ろうとしているのか、具体的に聞かせてください(続く)
2015年11月27日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ明日最終回を迎える、連続ドラマW「海に降る」(WOWOW)。JAMSTECの全面協力を得て、有人潜水調査船「しんかい6500(以下、6K)」の女性パイロットがトラウマやピンチを乗り越えて深海に挑む過程を圧倒的リアリティで描く。山本剛義監督が頭を悩ませたのは実際の6Kが安全性を誇り、ピンチに遭遇しないことだった。そんな安全の塊ともいえる6Kをドラマの舞台とするための苦労とは、そして制作チームがドラマで伝えたいこととは?○仮に、仮に、仮に、の果てに――ドラマ後半では6Kが大ピンチに陥るそうですが、想定しえない内容で困ったと、記者会見でJAMSTEC元パイロットの吉梅剛さんが言われてましたね山本:ドラマでは、6Kでどうしても主人公の有村架純さんや、お父さん役の時任三郎さんがピンチに陥って、そこからどうやって脱出するかを描きます。でも実際の6Kでは、ピンチにならないように何重にもセーフティが張られています。だから、本当はピンチにはならないんです。――本当はピンチにならないものを、どうしたんですか?山本:「『たとえば』ピンチになったら」とか「『仮に』こうなったとしたら」と、そもそもありえない設定について、吉梅さんや6K運航チームの櫻井利明 司令に問いかけました。ありえないこと、そもそも起こらないことではあるのですが、「『仮に、仮に、仮に…』そうなったとしたら、こういう対処のしようがあるんじゃないですか?」と聞いて。なかなか難しい質問だったにも関わらず、お2人は「こういうことが起こり得るかもしれないです」と、台本でのやりとりを作って下さったんです。――クライマックスシーンでは、本当の6K史上ではありえなかったピンチが訪れるわけですか?山本:そうですね。6K運航チームの長である櫻井司令ですら、押したことがないエマージェンシーボタンがドラマでは押されることになります。「このボタンを押すとどうなりますか?」と聞くと「押したことがないけど理論上はこことこのつなぎ目が離れて、こうなります」と教えてもらいました。○原作とドラマで変えた点 - 資源探査か、それとも有人調査か――そのシーンはぜひ注目したいです。ドラマの原作となった小説「海に降る」もとても面白いのですが、ドラマは原作とかなり違うところもありますね山本:今回、JAMSTECが100%、本当に全面的に協力して頂いたので、せっかくJAMSTECがそこまで協力して下さるなら、JAMSTECの中にドラマを作ろうと考えました。原作では有村架純さん演じる主人公・深雪のプライベートなところが丁寧に描かれていますが、プライベートな部分をあえてそぎ落としています。――資源探査と有人探査という、まさしく今話題になっている現実的なテーマを取り上げていますね山本:ドラマの浅野敦也プロデューサーが取材をする過程で、海洋資源探査が世間で騒がれているけれど、JAMSTECは資源を掘る機関ではなくて100年、200年後に結果が出るかもしれない研究もしている場所なんだ、そこにプライドがあるんだ、と伝わってきたそうです。もちろん資源探査につながる研究をすることもJAMSTECの重要な仕事の一部ではありますが、それだけではないところ、海洋資源と有人深海探査が共存したところにJAMSTECの存在意義があるんだというところをうまく描ければと思いました。――取材をするうちにJAMSTECや深海の魅力に引き込まれていったわけですね?山本:JAMSTECの方たちからは「JAMSTECが世の中に認知されて、海洋研究にみなさんが興味を持ってくれるなら何でもしますよ」と言っていただきました。本当に海の人って気持ちがいいんですよ。平朝彦 理事長とも話をさせてもらったのですけど、「理事長をやっているが、研究者魂も忘れてはいない」と。こういう研究者がトップにいるのは素敵だなと思いました。だから、ドラマで「深海の宇宙を見ました」イコール終わり、ではなくてJAMSTECという海を研究する機関がこの先もリアルにあることを、純粋に世の中に知ってほしいんです。櫻井司令と最後にお話しさせてもらった時に10年、20年後に「昔、『海に降る』というドラマを見たことがきっかけでJAMSTECを受けに来ました」と就職の面接で話す子が絶対に来ると。そうなればいいなと思っています。――ありえるかもしれませんね!山本:実はドラマでちょっと照れくさいセリフもいっぱいあるんです。「深海の宇宙がある」もそうですよね。だけど実際に研究者や運航チームの方の話を聞いていると、照れくさいとかそういうことじゃなくて、本当に純粋に深海の研究をしていたり、研究者たちを安全に深海に送り届けるのが自分たちの仕事だということに、何のよどみもないんです。――そんな彼らをもっと知ってほしいと。あえて深海と宇宙を結びつけたのはなぜですか?山本:浅野がJAMSTECの研究者である高井研さんを取材した時、一番感動した点なんです。地球の深海底の過酷な環境には生物がいますが、土星の衛星(エンセラダス)の氷の下には海があるんじゃないかと言われています。地球の深海で生物が生き延びられるなら、土星の衛星に生命がいてもおかしくない。深海生物の研究と宇宙で生命が存在しえるかという研究がリンクしている。それを聞いた浅野が「じゃあ、深海と宇宙はつながっているんですね!」と目をらんらんと輝かせた(笑)。ドラマでは高井研さんにもJAXAの川口淳一郎教授にも出演して頂いていますよ。○見てくれた人の心に、爪痕を残したい――今(取材時は9月の初頭)は編集段階ですよね? どんな気持ちで編集作業をなさっていますか?山本:せっかくWOWOWで連続ドラマをやらせてもらえる、JAMSTECも全面協力してくれる、有村架純ちゃんが主演してくれる。だからこそ、何か爪痕を残したいです。単純にお父さんが亡くなって犯人は誰だ、というストーリーではないし、朝ドラのような主人公の成長劇でもない。深海をベースにした海洋ロマン。地上波のドラマではなかなかできないと思うんです。WOWOWだからやらせてもらえる。だからこそ、作品を作っている人間として、爪痕を残したいと思っています。つまり、見る人の心に何かひっかかるものを作りたい。――WOWOWだからやらせてもらえるというのは、具体的にどういうことですか?山本:WOWOWに加入している視聴者の方々は、30代から50代の男性が圧倒的に多いんです。つまり、見て下さる方と自分が同じ年代で、自分が面白いと思っているものを、どんと突きつけられる。地上波の民放局で今ドラマを見ている視聴者の方は女性が中心です。僕たち40代の男性が、女性に向けてドラマを作らないといけない。僕は「夜行観覧車」(TBS)などのドラマを作ってきましたし、これからも作りますが、いいものを作ろうという気持ちと、テレビを見ている視聴者が必要としているものや視聴率に向かって作らないといけないという現実が、必ずしもリンクしなかったりなど、苦労があるんです。――なるほど。WOWOWでは硬派なドラマをどんとぶつけていけるわけですね山本:そうですね。政治的なことも織り交ぜながら。たとえば、ただ研究したいから国に予算が欲しいといっても純粋なだけじゃうまくいかない。ドラマでJAMSTECの石堂理事長が「お前たち忘れるな、研究はすべて国の税金で賄われているんだ」というセリフがあります。そういう、ぐうの音の出ない感じも描いてますね。――現実もしっかり台本に反映されている?山本:高峰という地質学研究者が「すぐに結果を出せ」と言われて「すぐとはいかほどのものですか」と。「地球誕生の歴史を一年としたら、千年や二千年だってほんの一瞬でしょう」と問い返すシーンがあります。税金を出す方はすぐ結果を出せというけれど、研究しているほうは200年後に結果が出るかもしれないことを今やることに意味があるわけです。――研究は積み重ねですからね。ところで私は次世代の有人潜水調査船「しんかい12000」の実現を願っている1人ですが、ドラマでもとりあげられていますね?山本:櫻井司令や運航チームの人たちに話を聞くと、やはり水深12000mに行ってみたいと熱く語られていたのが印象的です。ただ莫大な予算がかかる。この作品の中でも有人潜水調査船である必要があるのかないのか、答えが出ない。ドラマ制作にあたっては、無人機の方たちにも取材させて頂いているんですよ。「なんか今回、悪者みたいに描いてすみません」と言ったら、「いや、いいです、いいです」と。彼らも答えは出ないと仰ってました。人間が肉眼で見る必要があるのかないのか。見えるか見えないという点では、カメラのほうが鮮明に見える。研究者は実際に現象を見るのが第一歩と仰るけれど、それすらカメラを通してみればいい。でも答えが出るものがすべてじゃない。アポロ計画で初めて月に行く人間に「月に行く必要があるの?」と問いかけるのと同じで、人類が月に行くことのもっと大きな素晴らしさがあると思う。――監督も実際に「しんかい6500」に乗ってみて、息苦しさや、それを忘れさせる神々しさを体感されたわけですよね山本:そうですね。やはり人が乗っていくことに意味はあるんだと。ただ、それに何百億もの税金をかけて新たに作る必要があるのかということだと思います。答えはないですが、個人的には「しんかい12000」はぜひ実現してほしいです。ただしもっと快適な空間でね(笑)。(次回より、JAMSTEC海洋工学センターの磯崎芳男センター長による「しんかい12000」のインタビューをお送りします。掲載は11月下旬予定です)
2015年11月13日