竹内結子と橋本愛が共演する『残穢【ざんえ】 ―住んではいけない部屋―』。このたび無料動画GYAO!での先行配信&テアトル新宿での一夜限りのオールナイト上映が決定したスピンオフ作品「鬼談百景」のナレーションを、竹内さんが務めることが明らかとなった。第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美の原作小説を、『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』の中村義洋監督が映画化する本作。今回決定したスピンオフ映像作品は、小野不由美作品の初映画化を記念して、小野氏が初めて手がけた百物語怪談「鬼談百景」を映像化するもの。『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』にて、竹内さん演じる「私」は小野氏を彷彿させる小説家の役であり、劇中で「私」が書いている原稿がこの「鬼談百景」という設定。竹内が「鬼談百景」のナレーションを務めることで、二つの作品の繋がりが強くなり、恐怖が倍増する仕掛けになっている。全10話からなるシリーズは、第一話の中村監督をはじめ、『ライチ☆光クラブ』の内藤瑛亮、『貞子vs伽椰子』の白石晃士など、ホラー映画の旗手がメガホンをとる。出演にも、『ライチ☆光クラブ』の岡山天音や『神さまの言うとおり』の萩原みのり、『7s/セブンス』の淵上泰史、『映画暗殺教室』の高尾勇次、『桜ノ雨』の三浦透子などの注目の俳優陣が勢ぞろいしている。このたびの決定に当たり、原作者の小野氏からは「怪談は短編に向いたお話です。同様に、映像の場合も短い作品に向いている気がしています。ですから、ショートフィルムで複数の監督による競作、というこの企画をいただいたとき、無条件にわくわくしました。しかも選ばれた監督がすごい。好きで注目している方ばかりだったので、自分で選んだような気分です。このメンバーの怪談映像が一度に見られるなんて贅沢すぎる」と喜びのコメントが寄せられている。12月25日(金)からの無料動画「GYAO!」にて先行配信も決定し、2016年1月23日(土)にはテアトル新宿にて一夜限り恐怖のオールナイト上映も決定。年末から映画公開にかけて、“小野ワールド”が大きな盛り上がりを見せそうだ。「鬼談百景」は、12月25日(金)より「GYAO!」にて先行配信、1月23日(土)にテアトル新宿にてオールナイト上映。『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は、2016年1月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年12月16日伊坂幸太郎の小説の映画化『オー!ファーザー』で商業映画監督デビューを果たした藤井道人の最新作『7s/セブンス』。この度、11月の公開に先立ち、“7”を強調したアーティスティックなキーアートが解禁された。売れない映画監督のサワダは、自主映画でインディーズ映画祭のグランプリを受賞する。賞金をもとにさらに大きな映画を撮ろうと決意。居酒屋で意気投合した小劇団のメンバーとともに、7人の天才詐欺師集団が主人公の映画「7s」の制作を開始する。しかし、俳優の遅刻やスタッフ同士のケンカ、制作部の失踪、突然のキャスト降板、更には撮影のデータが消えてしまう。そしてついには、制作資金が底をつき、未完のまま撮影が中断してしまう。それから3年、バラバラになったスタッフ、キャストは誰も「7s」の話をすることはなくなっていたが…。本作は、岡田将生主演で映画化された『オー!ファーザー』や『幻肢』で脚本・監督を担当した藤井さん自身の映画制作の経験に基づき、夢を追う若者たちの苦悩や葛藤、友情、裏切り、そして挫折を通し、等身大の“大人の青春映画”を描く物語となっている。今回解禁となったポスターは、堂々と“7”を強調し、上には「これは、完成しなかった一本の映画と、関わったすべての人の物語」と書かれたアーティスティックな仕様となっている。見るものを惹きつける独特のカラーもとても印象的だ。キャストには『新宿スワン』『みんな!エスパーだよ!』の深水元基、「S-最後の警官」や話題となった「昼顔」の淵上泰史、「仮面ライダー龍騎」の須賀貴匡らイケメン俳優が出演。また、斎藤工、「餓鬼レンジャー」、シンガーソングライターの「heartbeat」も友情出演することでも話題を呼んでいる。キャストに俳優だけでなく、音楽で活躍するアーティストも出演する本作品。まだ謎が多い内容に期待が膨らむ。『7s/セブンス』は11月7日(土)、新宿武蔵野館にてレイトショー、大阪第七芸術劇場ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年10月05日NHKBSプレミアムドラマ「オンナミチ」の完成試写会が7月14日(火)都内で行われ、主演の片瀬那奈、共演の徳重聡、合田雅吏、淵上泰史が出席した。片瀬さん演じる仕事も恋もイマイチな30代ヒロインが、20年後の未来から来たおばちゃんの“自分”(渡辺えり)と共に、失敗だらけの人生を見直していくコメディ。連続ドラマ初主演の片瀬さんは「普段はうるさいのを注意されるくらい喋って、楽しくやるのがモットーでしたが、今回は初主演ということもあってそれを封印してみよう思いました」と意気込み十分。ところが「女優っぽく品よく芝居に集中している感を出そうと思ったけれど、人は変らないもので、撮影1日目の2分でダメでした」と照れながら頭をかいていた。ダメ男に貢いでしまうなど、難ありのヒロイン。上司役の徳重さんからは“バカだな”“ドジだな”などと罵られるシーンもあるそうだが「言われるのが快感になって、逆にキュンとしました。初体験です」と危ない階段を上ってしまった様子。合田さんから「本人的にソッチ系なの?」と切り込まれると「それはどっちもです。状況によります」とサバサバ答えていた。ストレートに切り込んだ合田さんは、時代劇「水戸黄門」の“格さん”役で知られるイケメン俳優。どうやら片瀬さんにゾッコンのようで「美人でスタイルもよくて、明るくて元気。こんな人を嫁に出来たらいい。僕は既婚者ですけど、結婚していなかったらぜひと思いますよ」と大絶賛。さらに「“シューイチ”が終わった後の撮影でも眠い顔一つせず、文句も言わない。気も使えるし、男気もある。綺麗さの上に、劇中では観ていて可愛いなと思うカットもある。そこに男性陣は注目」と熱っぽく片瀬さんの魅力をアピールしていた。NHKBSプレミアムドラマ「オンナミチ」は、8月4日(火)午後11:15スタート。(text:cinemacafe.net)
2015年07月14日キューバの米海軍基地で起こった殺人事件をきっかけに、軍隊の正義と悪がむき出しになる法廷劇、『ア・フュー・グッドメン』。アーロン・ソーキンが脚本を手がけ、ブロードウェイでロングランを果たした今作は、トム・クルーズ主演の映画によってより広く知られるようになった。この作品が再び舞台に戻ってくる。しかも今回は、たった7人の出演者によって演じられることに。鈴木勝秀が演出を手がけ、ドラマ『ファーストクラス』や『昼顔平日午後3時の恋人たち』などで最近頭角を現している淵上泰史が初舞台にして初主演を飾る。舞台『ア・フュー・グッドメン』チケット情報公開ゲネプロの前に行われた取材で、「何の心配もない」と余裕の表情を見せる鈴木とは対照的に、「とにかく緊張しています」と淵上。淵上演じるキャフィ中尉とともに被告の弁護を務めるギャロウェイ少佐役の瀬奈じゅんは、「法廷シーンでは高揚感があります」と笑顔。事件の秘密を握るジェセップ大佐を演じる田口トモロヲは「ここまで大きな権力を持った役は初めて。『俺もとうとう(映画でこの役を演じた)ジャック・ニコルソンまできたか』と思いました」と報道陣を笑わせた。ゲネプロが始まると、ステージの空間は鉄条網が張られた高いフェンスによって囲まれ、他には小さな台がふたつ置かれているだけ。この究極にまで削ぎ落とされたセットが、ときにはキューバ基地の内側に、そしてときにはワシントンの法廷になる。鈴木が「想像をかきたてることこそ演劇の醍醐味」と語っていたとおり、セットが全く変わらないのに、キャストの振る舞いによって場面の変化がきちんと伝わってくる面白さがある。淵上演じるキャフィ中尉の、軽くてちょっと適当な感じが口のきき方や佇まいから伝わってくる。ところが彼は様々な真実を知るうち、初めて本気で正義のために戦う決意をする……。時間が経つほどに真剣な面持ちになってゆくキャフィだが、圧巻はやはりクライマックスの、法廷でジェセップ大佐と対決するシーンだ。音楽も入らず、照明も変わらず、これまで以上にストイックな空間のなか、ふたりが対峙する。若く必死なキャフィに、落ち着き払った大佐。ところが途中から、キャフィの言動に序盤の軽みが戻って来る。そこからの数分間は役の上での対峙にベテランの田口に若さで食らいつく淵上という構図が重なり、観る側も緊張と興奮がぐんぐん高まっていく。「若さ、体力、鮮度どれをとっても淵上くんにはかなわない。そのぶん、芝居でコテンパンにできたら」と冗談まじりの田口に、「思いっきりぶつかりたい」と淵上。ふたりの対決をぜひ目に焼き付けてほしい。公演は6月19日(金)から28日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。取材・文/釣木文恵
2015年06月19日バラエティー、ドラマ、舞台、さらには大ヒット中の『新宿スワン』、『ONE PIECE FILM Z』の脚本を手がけるなど、いまやエンターテインメント界にはなくてはならない存在感を示す鈴木おさむが担当したオムニバスドラマ「恋愛あるある。」の放送が決定。主演に黒木メイサ、佐々木希、戸田恵梨香と同世代に絶大な支持を得る女優たちが集結した。30歳を過ぎたある女子の実際のセリフ、「2020年東京オリンピック。私はその時、誰と一緒に見ているのだろう…?」仕事もあるが、結婚もしたいし、子どもも欲しい。が、その前に素敵な恋をしたい!だけど、そんなモノはいったいいずこに…!?本作は視聴者が “あるある”と共感することができる短編ドラマ集だという。黒木さんが主演を務めるのは「社内恋愛あるある」。共演には『ヘルタースケルター』『共喰い』やドラマ「恋愛時代」(日本テレビ)に出演中の淵上泰史。過去の苦い思い出から“身近な恋は人生を破壊する”ということを信条に生きてきた清美(黒木メイサ)。社内恋愛はしないと心に誓っていた清美だったが、玉木謙一(淵上泰史)とあるプロジェクトのスタッフに指名されたところから、二人の距離は一気に縮まる。ついに清美が自らの誓いを解く日が来るのか…。黒木さんは、台本を読み「社内で恋愛があるとこんなことがあるのかと軽く衝撃を受けました」と語りながら「エレベーターの中でキスするって“普通に考えたらひきますよ!”と思いますが、二人は楽しいのでしょうね」と語り、この作品には「“あるある”と“ありえない”の両方があります」と話した。「シングルママ恋愛あるある」に出演するのはモデルからドラマ、CMなど引っ張りだこの佐々木さん。共演には、女性たちから支持を集めている「心を温かく包み込んでくれる」ぬくもり男子“ヌクメン”の代表格・千葉雄大が登場する。夫と離婚して以来、女手一つで5歳の息子、敦(海老塚幸穏)を育てる仁江(佐々木希)。生活は常にかつかつ。曲がったことが許せない性格が災いしパートもすぐにクビになってしまう。やっと歯科助手の仕事に就いた仁江。ある日患者の一人がランチに誘ってきた。建築会社の二代目、黒田(千葉雄大)。黒田の気持ちに仁江は…。2度目のシングルマザーを演じた佐々木さんは、「仁江というキャラクターは雑で荒々しいところがあり、一所懸命過ぎて不器用で人に誤解されやすいけれど愛くるしい女性だと思いました。仁江の不器用ながら一所懸命頑張るけれどうまくいかない歯がゆさに“あるある!”と共感しました」とコメント。さらに「普段仕事を頑張っている女性にはきっと、そして女性のみならず、一生懸命いまを生きている方々には、スキッとしてもらえると思います」とメッセージを贈った。そして、「同棲恋愛あるある」の主演を務める戸田さんの相手役には『明烏』「ウロボロス~この愛こそ、正義。」(TBS)の個性派俳優・ムロツヨシ。いよいよ念願の同棲生活を始めた真理(戸田恵梨香)と芯太(ムロツヨシ)。朝から晩まで何から何まで楽しくてしようがない毎日が続く。同棲してよかったと思う二人だったが芯太の仕事が忙しくなったことやささいなことをきっかけに二人の間がぎくしゃくし始めるのだった…。戸田さんは、「本当に“あるあるっ!”て自然とそんな言葉が出てくるような会話劇なので、台本を読んで普通に読者としても楽しめました」と語る。ケンカした際、相手の男性が語る言葉はありえないと思ったそうで、「それは“世の中の女性みんな幻滅するぜ”って。でもそこに男がかっこうつけきれない弱さ、というものがあるだろうな、て思いました」と語った。本作のナビゲーターを務めるリリー・フランキーは、「視聴率12%いったら映画化するでしょう」と発言するほどの期待作。豪華キャストたちが繰り広げる“あるある”に思わず頷いてしまうに違いない。「恋愛あるある。」は6月24日(水)22時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年06月11日トム・クルーズ主演映画で知られる軍事法廷サスペンス『ア・フュー・グッドメン』が、鈴木勝秀脚本・演出の舞台劇として新たに登場する。映画『ソーシャルネットワーク』、TVドラマ『ニュースルーム』の人気脚本家アーロン・ソーキンが手掛け、1989年にブロードウェイで上演されたオリジナル戯曲は20人以上の登場人物を要したが、鈴木はそれを7人の出演者のみで構築するドラマにブラッシュアップ。米海軍基地を舞台に奮闘する若き弁護士ダニエル役にTVドラマ『昼顔』で注目された新鋭、淵上泰史を抜擢し、紅一点の女性法務官ジョアン役を瀬奈じゅん、基地司令官のジェセップ大佐役を田口トモロヲが演じるなど、個性派による新鮮な顔合わせが実現した。舞台『ア・フュー・グッドメン』チケット情報6月19日の開幕を前に、公開舞台稽古が行われた。稽古場に入るや取材陣が見たものは、検察官ロス役の小西遼生、判事ランドルフ役の阿部丈二、被告人ドーソン役の平埜生成の3名による快活なウォーミングアップだ。海兵隊の物語よろしく、腹筋や腕立て伏せなど、顔を真っ赤にして息を弾ませるほどに入念に動く様子を、瀬奈が笑いながら見守っている。その横では初舞台にして初主演の淵上が、一心に台詞をつぶやき続けていた。演出の鈴木が所定の位置につくのに合わせて、各々もスタンバイ。演出家が自ら音響を操作して、海兵隊の訓練音を流す。それと同時に冒頭から立ち稽古がスタートした。いかにも鍛えられた海兵隊員のように、感情を見せず、声を張って堂々と事件を供述する平埜。彼の弁護人に志願するジョアンの熱意を、背筋の伸びた美しい立ち姿で表現する瀬奈。ダニエルの若さゆえの大胆不敵な勢いを、全身で軽快に見せる淵上。最小限のセットのみで展開する序盤は、各キャラクターの個性が観る側にはっきりと迫ってくる。ダニエルの友人ながら事前取引を持ちかけられても揺るがないロス役の小西は、瞬時に甘さを消す怜悧な瞳が魅力的だ。事件のカギを握るケンドリック中尉に扮した菅原永二も、少ない言葉の中に不穏なムードを漂わせ、気になる存在である。俳優の空間移動による場面転換、テンポのよい会話の応酬によって、スリリングな空気が見事に増幅していった。欠席の田口の代役を途中まで務めていた阿部が、判事として舞台中央に立つ。芯のある穏やかな声が響き、いよいよ緊迫の法廷シーンへ突入か……と思ったその時、鈴木が「じゃあここまで」とストップをかけた。取材陣に向けられた「続きは劇場にて」という微笑みまじりの言葉に、思わず脱力。たった7人による巧妙な会話劇、その濃さとスピード感にまんまとあおられてしまった。この後に控える手に汗握る法廷対決は、なんとしても劇場で確かめなければならない。映画ではジャック・ニコルソンの怪演が光ったジェセップ大佐を、田口がどう立ち上げてくるかにも期待したい。公演は6月19日(金)から28日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。取材・文:上野紀子
2015年05月28日1992年公開の同名映画で知られる『ア・フュー・グッドメン』が、鈴木勝秀演出により日本オリジナル版で上演される。米海兵隊基地で起きた殺人事件をめぐるサスペンス法廷劇。演出の鈴木は「改めて観ると、今の時代に非常にマッチした題材。キューバとの国交正常化が動いていたり、米軍内の他の問題や、今後の日本の話含め、よりリアルに感じられるのでは」と語る。舞台『ア・フュー・グッドメン』チケット情報キャストには注目の俳優たちが顔を揃えた。映画版ではトム・クルーズが演じた主役のキャフィ中佐は、今作が初主演舞台となる淵上泰史。「最初お話をいただいて鈴木さんとお話するまで、どの役をするか聞いてなかったんです。鈴木さんのお話を聞く中で、『あれ?トム・クルーズの役……って事は・・・・・・?』と。とりあえず、一度部屋の窓から外を見ました、落ち着くために(笑)」(淵上)。思わぬ大役に動揺したものの、「断る理由は何ひとつないですし俳優として勝負しなければ、という気持ち」から快諾。鈴木はそんな淵上に「僕が演劇において重要視しているのが声。お会いして声を聞いて、大丈夫だと直感した」と太鼓判を押す。キャフィと対峙することになるジェセップ大佐役は、鈴木が全幅の信頼を寄せる田口トモロヲ。映画版ではジャック・ニコルソンが演じた役だ。「映画を昔観た時、ジャック・ニコルソンがやりたい放題やっていて突出していた印象が強かった。役者として勝負、じゃないですけど(笑)あんなに印象的な先代がいるのに、なおかつこれをどう料理するか……それは大変なことで。でもスズカツだったらなにか勝算というか面白さを見出して僕をチョイスしてくれたんだろうなと。ジェセップは権力の象徴とも言える役なので、今だからこそできるものを演じたい」(田口)鈴木が感じるこの作品の魅力は、時代との親和性だけではない。「人間の歴史の中で常に存在する対立概念、正義と悪、戦争と平和。でもそれは結局、人間の存在そのものが、その矛盾する概念を内包している、ということなんですよね。だから、普遍的なテーマとしてあらゆる作家が取り上げる。今回の作品を観た人にどういう回答を出して欲しいか、というのは少なくとも僕にはない。でもこういう出来事があり、これを演劇や映画にした人が居る。その事実は面白いと思うんです。人間の矛盾した部分を観るのは嫌なことでもあるけど、同時に面白さでもある。そこを感じていただけたら」(鈴木)公演は6月19日(金)から28日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。取材・文:川口有紀
2015年05月22日舞台『ア・フュー・グッドメン』が6月19日(金)より東京・天王洲 銀河劇場で上演される。舞台『ア・フュー・グッドメン』チケット情報同舞台は映画『ソーシャルネットワーク』『マネーボール』などを手がけた人気脚本家アーロン・ソーキンによる法廷サスペンス劇。トム・クルーズら豪華キャストによる映画化でも知られる作品だ。米軍海兵隊基地内で起こった殺人事件。被疑者の弁護人を務めるダニエルとジョアンは、事件が軍隊内の暴力的制裁「コードR」に関係していることを知る……。映画でトム・クルーズが演じたダニエル役にはTVドラマ『昼顔』で注目を集めた淵上泰史。淵上は今作が初舞台にして初主演。映画でデミ・ムーアが演じたジョアン役には瀬奈じゅん、ジャック・ニコルソンが演じたネイサン大佐役には田口トモロヲ。ほかに小西遼生、菅原永二、阿部丈二、平埜生成が出演する。上演台本・演出を手がけるのは鈴木勝秀。公演は6月19日(金)から28日(日)まで。チケットの一般発売は4月18日(土)午前10時より。チケットぴあでは一般発売に先がけてインターネット先行抽選を実施中、4月5日(日)午前11時まで受付。
2015年04月01日先日、再婚を発表したばかりの安達祐実が11月29日(土)、ヌードを辞さずに体当たりで臨んだ主演映画『花宵道中』のヒット御礼舞台挨拶に登壇。左手薬指に指輪をはめて、幸せいっぱいの様子で豊島圭介監督から祝福の花束を受け取った。江戸時代末期の吉原を舞台に、一生に一度の恋を咲かせようとする遊女・朝霧の生きる姿を描き出した本作。安達さんにとっては子役時代から数えて芸歴30周年の節目の年に撮影された20年ぶりの主演作であり、妖艶で美しいヌードシーンも大きな話題を呼んでいる。安達さんは公開後、本作の評価について自らネットで検索することもあるそうで「無謀にもTwitterとか見てしまうんです…(笑)」と明かし、「厳しい意見もあるけど、伝えたいことを分かってくれる方もいるし、『そうか!こう見えるのか』とみなさんから教えていただけることもある」と語る。劇中、相手役の淵上泰史から和服のままで“お姫様抱っこ”をされるシーンもあるが「私はされる方なのでヒョイと持ち上げてもらいましたが、淵上さんは苦労されたと思います。される方は体重のことが気になってしょうがない(苦笑)!」とふり返った。改めて、本作について「この映画に出ることで、20年ぶりの主演でしたが、たくさんの番組に出させていただき、取材の機会も多くて、こんな風に出してもらえることに感動しました。『(自分の女優としてのイメージを)変えたい』と思ってやった作品だし、これから変わっていくだろうと思いますし、そうでなきゃ意味がない」と強い決意と覚悟を口にする。この映画の公開後に再婚を発表したことについて「タイミングが重なったというのはあるけど、これが公開されないと結婚できない!とりあえずこの映画を送り出してから!という気持ちはありました(笑)」とこの作品の存在の重さ、大きさがプライベートにも影響を及ぼしていたことをうかがわせる。「この職業はみなさんにプライベートを知ってもらう職業でもあるし、(プライベートの)人生と俳優の仕事が重なってるし、ひとりで2人分の人生を生きている感じ」と語り、今回演じた朝霧と自分の人生の重なる部分を数多く感じたとも明かした。さらに「この作品がスタート。楽しんで一歩一歩進んでいきたい。(その思いは)“母親”としてもというのもある。ますます母親としての部分を充実させたい」とも語り、これから映画を観る観客に「新しい安達祐実を発見していただけたら」と呼びかけた。『花宵道中』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花宵道中 2014年11月8日より全国にて公開(C) 2014 東映ビデオ
2014年12月01日第27回東京国際映画祭・特別招待作品『花宵道中』(11月8日公開)のアジアンプレミアが27日、東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演の安達祐実をはじめ、淵上泰史、小篠恵奈、友近、津田寛治、そして、豊島圭介監督が、着物姿で舞台あいさつに登壇した。ベストセラーを記録し、漫画化されてさらに話題となった宮木あや子の同名小説を原作とする本作は、遊女たちの美しくも切ない生きざまを描いた物語。遊女の悲しい運命を背負った主人公・朝霧を安達祐実が演じ、相手役に淵上泰史、妹女郎役に小篠恵奈が扮(ふん)する。舞台挨拶で安達は、「今回挑戦したことがたくさんあり、演技の方法も今までと違うアプローチで試みていますし、ヌードになっていることも大きな挑戦でした」と話し、「皆さまにどう見ていただけるか、緊張とともにうれしく思っています」と挨拶。また、同映画祭のオープニングを振り返り、「花魁の扮装(ふんそう)をしてレッドカーペットを歩けるというのは光栄でしたし、朝霧の気持ちがよみがえってきて幸せでした」と語った。続けて安達は、「この映画は純愛を描いている物語」であると紹介。「恋する気持ちとか人を愛する気持ちは、時代を経て、現代であっても共感していただける部分は多くあると思う」と言い、「人を愛することとか人を好きになることで、苦しい状況とかせつないこともあるけれど、やっぱりすばらしいことなんだと感じていただけたらと思います」と期待した。また、相手役の淵上は、安達との絡みのシーンについて、「12月の京都はものすごく寒かったので、絡むたびに『毛布!』って衣装さんに僕が一番声を出して、すぐ毛布をかけるという気を遣いました」と撮影を振り、津田は「安達祐実さんが男気のある背中を見せてくれて、僕らは、安達さんの背中を見ながら頑張った」と安達を絶賛。小篠は「着物を着た時の動作が大変でした」と語り、友近は「本当にいい役をいただいた」と喜びを表した。
2014年10月27日安達祐実が花魁を演じ、果敢にヌードに挑戦したことでも話題の『花宵道中』が10月27日(火)、開催中の第27回東京国際映画祭にて上映され、主演の安達さんを始め、淵上泰史、小篠恵奈、友近、津田寛治、豊島圭介監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。吉原の遊女たちの甘美で美しくも切ない姿を描く本作。連作短編として新潮社より書籍化された原作は、女性層を中心に共感を呼び、約12万部のベストセラーとなり、漫画も累計30万部を超えた。登壇陣は粋な浴衣姿で登場。安達さんは「この作品は挑戦したことがたくさんありました。演技の方法もそうですし、ヌードになったということも大きな挑戦でした。みなさんにどう観ていただけるか?緊張と共に楽しみでもあります」と語る。作品に関しては「純愛を描いている」と安達さん。「恋する気持ち、人を愛する気持ちは時代を超えて共感していただけると思います。人を愛することで切なく苦しい状況にもなるけど、それでも素晴らしいことなんだと感じていただけたら」と呼びかけた。相手役を務めた淵上さんは撮影をふり返り「12月の京都(太秦撮影所)はすごく寒いんです。絡みのシーンは、絡むたびに『毛布!』とすぐに(安達さんに)毛布を掛けることに気を遣ってました」と語る。女郎屋の女将を演じた友近さんは開口一番「藤原紀香です」と挨拶。「念願の吉原を舞台にした映画で、花魁道中はしてないんですが、それは単独ライヴでやらせていただくとして、いい役をいただきました」と充実の表情。友近さんのためにわざわざ用意されたセリフもあったそうで、友近さんは「ありがたいセリフで、この先10年は使って、喰いっぱぐれないでやっていける!」と語り、「股開かざる者、食うべからず!」というセリフを壇上で再演!「吉原=脱がなきゃと思ってたけど女将役で脱ぐことはなかった…」と残念そうに語りつつも、存分に女将役を楽しんだようだった。第27回東京国際映画祭は開催中。『花宵道中』は11月8日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花宵道中 2014年11月8日より全国にて公開(C) 2014 東映ビデオ
2014年10月27日安達祐実が花魁役に挑んだ意欲作『花宵道中』のキャストと監督による初日舞台あいさつが11月8日(土)にテアトル新宿、TOHOシネマズ川崎、京成ローザ10で開催される。その他の写真本作は、2006年に第5回女による女のためのR-18文学賞で大賞・読者賞をW受賞した宮木あや子による同名小説が原作。安達が『家なき子』以来20年ぶりに映画主演を務め、江戸時代末期の新吉原を舞台に、宿命に翻弄されながらも一途な恋を貫き通す主人公・朝霧を演じる。安達のほか、淵上泰史、小篠恵奈、三津谷葉子、多岐川華子らが出演し、『ソフトボーイ』『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』の豊島圭介が監督を務める。初日舞台あいさつは、テアトル新宿、TOHOシネマズ川崎、京成ローザ10で行われ、安達、淵上、小篠、豊島監督らが登壇する。チケットは、プレリザーブ(先行抽選)が10月25日(土)より受付開始。一般発売は、11月1日(土)より開始される。なお本イベントは15歳以上の観客が参加できる。『花宵道中』初日舞台あいさつ11月8日(土)■会場:テアトル新宿13:20の回上映後/15:55の回上映前登壇者(予定):豊島圭介監督、安達祐実、淵上泰史、小篠恵奈、友近、津田寛治■会場:TOHOシネマズ川崎16:00の回上映後■会場:京成ローザ1010:00の回上映後登壇者(予定):豊島圭介監督、安達祐実、淵上泰史、小篠恵奈料金:2000円(税込)プレリザーブ:10月25日(土)11:00AM~31日(金)11:00AMチケット発売:11月1日(土)10:00AMより
2014年10月22日映画『受難』の初日舞台あいさつが7日、東京・シネマート新宿で行われ、キャストの岩佐真悠子、古舘寛治、淵上泰史、伊藤久美子と吉田良子監督が出席した。姫野カオルコの同名小説を実写化した同作は、主演の岩佐がフルヌードに挑んだ作品。修道院育ちで処女のフランチェス子(岩佐)は、「なぜ男女は付き合うのか?セックスをするのか?」と悩むうちに、"アソコ"に人面瘡ができてしまう。その人面瘡に「お前はダメな女だ!」と罵声を浴びながらも、フランチェス子は一緒に暮らし始める――というストーリーで、同劇場ほか全国順次公開(R-15指定)。黒のワンピースで登場した岩佐は、フルヌードも辞さず演じた同作を「照れくさい気持ちもありつつ、ドキドキワクワクがいっぱい。男性女性問わず、多くの人に見て欲しい」とアピール。"アソコ"に人面瘡ができてしまう主人公だが、伊藤が「病院に行きます!でも、友だちみたいになったら一緒に暮らすかも」と語ると、岩佐も「こんなショッキングな出来事はない(笑)。実際にあったら嫌ですね。何とか追い出そうとすると思う」と苦笑いで語りつつ、「罵倒されっぱなしなのに、フランチェス子はそれを受け入れる広い心の持ち主。尊敬します」と笑顔を見せた。また、「ちょっと変わった役なので、本当に不安と期待でいっぱい」と含み笑いをする古舘は、撮影を振り返り、「変わった役なので、俳優同士の関係が上手くいかないと成り立たない。岩佐さんが本当にオープンでいてくれたので、やりやすくて楽しかった。手の上で転がされてました」と岩佐の"女優魂"を大絶賛。そんなキャスト陣に、「本当にみなさんに助けてもらった」と感謝した吉田監督は、「変わった女性なので、どの様に受け入れてもらえるのか楽しみ。ちょっと変テコだけど愛らしい作品を楽しんで」と自信を持ってPRした。
2013年12月08日俳優の大森南朋が2月4日(土)、主演作『東京プレイボーイクラブ』の初日舞台挨拶を共演した光石研、臼田あさ美、淵上泰史、三浦貴大、奥田庸介監督と共に東京・渋谷のユーロスペースで行った。映画の中では、大森さんにとって久々となる激しいアクションシーンを披露しており「いい年して暴れられる快感があった」と不敵な笑み。その男っぷりに「いやあ、現場ではセクシー“ナンバーワン”でした!」(光石さん)、「本当にセクシーでした」(臼田さん)と共演者も太鼓判を押していた。奥田監督は1986年生まれの25歳(本作撮影時は24歳)。昨年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて自主製作映画『青春墓場~明日と一緒に歩くのだ~』がグランプリを受賞するなど、久々の大型新人として期待を集める存在。商業映画デビュー作となる本作は、場末のピンサロ“東京プレイボーイクラブ”を舞台に、血の気の多い流れ者やその昔の仲間、店員の男やその彼女が人生を賭けて繰り広げるドタバタ劇が描き出される。「インディーズ界でそこそこの結果を残してきたが、やはりプロの現場はスタッフさんの意識や志がケタ外れ。いい刺激になりました」と奥田監督。先日は、第41回ロッテルダム国際映画祭での公式上映に立ち会ったと言い「楽しかったけど、あっちのお客さんは映画の途中で、平気でトイレに立っちゃうんですよ。やっぱり日本が一番落ち着くし、いいですね。みんな大好き、愛しています」とエネルギッシュにアピールしていた。舞台挨拶でも新人らしからぬ堂々たる態度が印象的な奥田監督に対して、大森さんは「貫録があるんで、演出にも力強さがある。この映画がヒットすれば、奥田くんと僕とでまた何か出来ると思う」といち早く再タッグを宣誓。「監督の熱に押されっぱなし」(臼田さん)、「とにかく元気で、映画を撮りたくってしょうがない感じ。現場ではよく『そうはいかない』とスタッフになだめられていた」(光石さん)と監督のあふれんばかりのパワーは、現場で存分に発揮されていたようだ。『東京プレイボーイクラブ』は渋谷ユーロスペース、シネマート新宿ほか全国にて公開中。■関連作品:東京プレイボーイクラブ 2012年2月4日より渋谷ユーロスペース、シネマート新宿ほか全国にて公開© 2011 東京プレイボーイクラブ■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第23回)あなたが萌える“スーツ男子”は?“いい人”大森南朋、天真爛漫な25歳の新鋭監督にお手上げ?松下奈緒「ゲゲゲ」以来のNHKドラマは、憧れの向田邦子原作
2012年02月06日先日より開催中の第12回東京フィルメックスにて11月25日(金)、25歳(※撮影時24歳)の新鋭監督・奥田庸介の『東京プレイボーイクラブ』のジャパンプレミアが開催された。上映前の舞台挨拶に奥田監督と共に大森南朋、臼田あさ美、淵上泰史が登壇。ヒップホップ乗りの新人監督の挨拶に会場は笑いに包まれた。1986年生まれの25歳で、昨年のゆうばりファンタスティック映画祭にて自主製作映画『青春墓場〜明日と一緒に歩くのだ〜』がグランプリを受賞するなど、久々の大型新人として期待を集める奥田監督の商業映画デビュー作。場末のピンサロ“東京プレイボーイクラブ”を舞台に、血の気の多い流れ者やその昔の仲間、店員の男やその彼女が人生を賭けて繰り広げるドタバタ劇が描き出される。奥田監督は「自主製作映画を撮っていて、先が見えないときに巡ってきたチャンスで撮った映画です。『これを逃したらオレの人生は終わる』というつもりで撮りました」と映画に込めた思いを告白。初めての商業映画となったが「これまでボンクラの寄せ集めみたいな連中と映画撮ってて、ヒドイもんだったんですが(苦笑)、今回、一流の役者とスタッフと撮る機会をいただいて現場に入っても全然ついていけなかったです。熱出して早朝に救急病院に連れてってもらったりして迷惑かけました」と苦笑交じりにふり返ったが「いま、パーフェクトな時間過ごせているので、まあいいかって感じです」と飄々とした表情を見せた。大森さんは監督の印象を聞かれ「いま、みなさんが感じているのと同じ感じです(笑)」と言いつつ「不良の青年が熱い映画を作る力強さを感じました」と称えた。血の気の多い主人公を演じているが「最近はTVで“いいひと”を演じてますが、この役はいい人じゃないので楽しんで(笑)」と自信が出演するCMを引き合いに出し、会場の笑いを誘った。臼田さんは大森さん、光石研ら実力派の先輩俳優との共演に「(撮影に)インするまでは緊張ばかりでした」と述懐。だが、実際の現場の様子については「現場に入ったら、緊迫感のあるシーンがたくさんあるのに、撮影の直前まで笑いの絶えない現場でした」と楽しんだ様子だ。淵上さんの恋人役を演じたが「同世代ということで励まし合い、一緒に読み合わせもしてすごく良かったです」と笑顔を見せた。今年公開された映画『軽蔑』で本格的に俳優デビューを果たした淵上さんは「まず決まったとき『僕でいいのかな?』と思いました。どこの馬の骨とも知れない役者を選んでいただき、選ばれたからには危機感を持って必死でした」と現場での奮闘を明かしてくれた。最後に、これから映画を観る観客に向けて一言を求められた監督は観客に「期待してるな?あんま面白いこと言えねーよ(笑)。楽しもうぜって気持ちで観てくれたらおれはハッピーだ」とMCのようにノリノリで締めの挨拶。報道陣向けの写真撮影では大げさに両手をカメラに向けて振り回し、その様子に隣りの大森さんも笑みを浮かべていた。『東京プレイボーイクラブ』は2012年2月4日(土)より渋谷ユーロスペース、シネマート新宿ほか全国にて公開 。■関連作品:東京プレイボーイクラブ 2012年2月4日より渋谷ユーロスペース、シネマート新宿ほか全国にて公開© 2011 東京プレイボーイクラブ■関連記事:松下奈緒「ゲゲゲ」以来のNHKドラマは、憧れの向田邦子原作
2011年11月25日