斬新すぎる建築の数々を設計してきた建築家・藤本壮介さんの展示「未来の未来」がTOTOギャラリー・間で開催されている。 *** 藤本さんは、393もの応募案が出た青森県立美術館の設計コンペに無名の個人ながら応募。2位を獲得し異例のデビューを飾った。以後、住宅からタワーまでジャンルを問わず制作。今や日本を代表する建築家の一人に。 本展では、数々のプロジェクトから100以上の模型を展示。パッと見て面白いのはもちろん、藤本さんが「未来の種」と呼ぶ、革新的な建築の姿が見えてくるはず。 ◇information TOTOギャラリー・間東京都港区南青山1-24-3TOTO乃木坂ビル3F公開中~6月13日(土)11:00~18:00月曜休TEL:03・3402・1010入場無料 (C)SFA+NLA+OXO+RSI (C)Iwan Baan ※『anan』2015年5月20日号より
2015年05月19日マキタスポーツと池松壮亮がW主演を務める映画『この世で俺/僕だけ』が1月31日(土)に公開を迎え、都内劇場でマキタさんと池松さん、月川翔監督の3人が舞台挨拶を行なった。サエない中年男と悪になりきれない不良高校生が偶然の出会いを経てある事件に巻き込まれ、やがて思うがままに暴走するに至るまでを描くエンタテインメント作品。「LOUIS VUITTON Journeys Awards 2009」で審査員を務めたウォン・カーウァイ、ソフィア・コッポラらから激賞された月川監督がメガホンをとり、異色の2人組のせめぎ合いを描き出す。マキタさんは撮影中の苦労を問われると「全然、なかったですね」とすました顔で答えたが、その後、すぐに「ありました。全編が苦労と言えば苦労でした」と訂正。「2年前の今頃の撮影で寒かったです。月川さんはモニターを見ながら『ククク』って意地悪な顔で笑ってた…」と恨み節も。劇中、何度も何度も池松さんに投げ飛ばされるシーンもある。月川監督は「マキタさんの必死な姿が見たくてイジメ抜いた」とドSな笑みを浮かべて充実感をにじませるが、マキタさんは「受け身をとりますけど、おじさんなので。この業界、労災とかないんでね…」とボヤいていた。池松さんは先日、発表された「第57回ブルーリボン賞」で助演男優賞を受賞した。司会者がこの件に言及し、客席からは祝福の拍手がわき起こったが、なぜかここでマキタさんが「ありがとうございます」と感謝。さらに司会者が池松さんに、マキタさんとの共演の感想を尋ねると、なぜかここでもマキタさんが「そうですねぇ…」と強引に割り込み、このマキタさんのハイテンションに池松さんは「マキタさん、今日すごいですね」と若干、引き気味…?改めて池松さんはマキタさんについて「普通の役者さんと向き合うより怖い。“生身”なので怖いです」とマキタさんと対峙して感じた普通とは違う“感覚”に言及する。本作は、一昨年に撮影され、2年を経てようやく公開を迎えたが、池松さんは「2年もかかったのは申し訳ない気もしています」と語りつつも、感慨深げ。「一昨年撮影した作品で公開されていないのがこれだけだったので、こうして公開されてひとつ、何かが終わった感じです。またここからもう1回、頑張ろうと思います」と晴れ晴れとした表情で語った。『この世で俺/僕だけ』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年02月02日映画『この世で俺/僕だけ』でW主演を果たしたマキタスポーツと池松壮亮が1月31日(土)に初日舞台挨拶を行ない、終了後には報道陣の取材に応じた。2人は映画で偶然の出会いを果たすサエない中年男とワルになりきれない不良高校生を演じており、この異色のコンビがひょんなことから事件に巻き込まれ、奔走、暴走するさまが描き出される。夜の上映回後の舞台挨拶ということで、挨拶開始時にはすでに時計の針は22時半を回っていたが、それでも若い女性を中心に多くの観客が劇場に詰めかけた。マキタさんも池松さんも上映中から客席の後ろで映画を鑑賞し観客の反応を確かめており、上映後に客席が明るくなると、紹介も何もないまま、ふらりと壇上へ上がり、終始、ゆる~い雰囲気のまま舞台挨拶は進行した。映画の中で、2人が赤ちゃんをあやすシーンがあり、男2人の意外にも上手なあやしぶりが印象的だが、マキタさんは4児の父であり、子育ては慣れたもの。「(赤ちゃんが)すごく可愛くて、ナイスアクト連発でした」とふり返り、池松さんは「マキタさんがあやしてる姿が良くて、もしカメラ持ってたら撮りたくなる感じでした」と語る。ちなみに、マキタさんは昨年12月半ばに、双子の男児を授かったばかり。元々、奥さんは「うる星やつら」が好きで、これまでも長女、次女の誕生の際に人気ヒロインと同じ“ラム”と名付けようとして、マキタさんが阻止したという経緯があったとのこと。「(赤ちゃんが)できるたびに『ラム、ラム』と話しかけて困る…」と苦笑するが、今回、男児ということでラムは消えたが「(男性キャラの)“あたる”と“面堂”と呼び始めたけど、それはない!面堂は名字だし!」と語り、どうやら、こちらの名前も何とか阻止したようだ。もうすぐバレンタインだが、どんな相手からチョコがほしいか?という質問に池松さんは「予想外の人からもらえたら嬉しいですね」と言いつつも「あんまりチョコは好きじゃないので…」と少し困ったように語り、すかさずマキタさんから「チョコのCM来るかもしれないから!」とたしなめられて「大好きです」と苦笑交じりに言い直す。また、チョコ以外の変わり種として、故郷(福岡県)の名物であり、好物だという「うどん」をバレンタインにプレゼントされたことがあると明かした。一方のマキタさんは「娘が長女は中学生で難しい年ごろで、(父親に向かって)『キモい!』とか言う域に入ってるので、娘からもらえるかですね」と年ごろの娘を持つ父親の表情を垣間見せた。池松さんは、昨年1年で『愛の渦』、『ぼくたちの家族』など数々の話題作に出演し、このほど発表された第57回ブルーリボン賞で「助演男優賞」に輝いたが「公開が重なって運が良かったと思います」と謙虚に語る。本作は一昨年に撮影され、2年を経てようやく公開を迎えホッとした表情。舞台挨拶の終わりで池松さんは「難しい作品ではないので、帰り道に思い出しながら『明日も頑張ろう』と思っていただければ」と呼びかけた。なお舞台挨拶終了後には、劇場の入口付近で池松さんの出待ちをする女性ファンの姿も多く見られ、改めてその人気と注目度の高さをうかがわせた。『この世で俺/僕だけ』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年02月01日宮沢りえが7年ぶりに映画主演を務めることで話題の映画『紙の月』。11月22日(土)、出演する池松壮亮と、本作で監督を務めた吉田大八(『桐島、部活やめるってよ。』)が、監督の故郷・鹿児島で舞台挨拶を行った。さらに2人と観客に内緒で、宮沢さんが花束を渡すためだけにサプライズで登場し、会場は大パニックとなった。平凡な銀行の契約社員だった梨花が若い大学生との不倫に陥り、そこから銀行の金に手を付け、転落していくさまを描いた本作。先日、閉幕した第27回東京国際映画祭では宮沢さんへの「最優秀女優賞」に加え、観客の投票による「観客賞」も受賞した。吉田監督は「全員が親戚に見えます(笑)。東京では出会った事のないプレッシャーを感じています。緊張して声が出ませんが、こうして、また鹿児島に新しい映画を持って帰って来られて嬉しいです」と故郷に錦を飾れたことへの歓びを語る。さらに、主演の宮沢さんについては「現場に来ると映画のためなら何でもやる人。こっちが怖くなるくらいです。自分がキレイに写ろうとするのでなく、映画の中の自分がどう見えるために何をすれば良いかと考える。だから監督は何でも言って下さい、というスタンスだった。常に100%で立っている人で、それに応えるようスタッフはじめキャストが動いていくというように皆を引っ張っていってくれた。本当に頼りになりました」とその座長ぶりに手放しで賛辞を贈った。また、池松も「すごく身を削っていた。観に来てくれるお客様の期待に応える以上の物を作ろうとする意志を感じた。それを一番近くで観ることが出来た」と役者としてその凄味を肌で感じていたようだ。そうして、トーク、フォトセッションが終わり、いよいよ最後の締めの挨拶…というところで突然、花束を持った宮沢さんが客席から登場!客席はどよめき、池松さんと監督も驚きを隠せないといった様子で、花束を手渡される間も狐に摘ままれたような顔をしていた。さらに、驚くべきことに宮沢さんは壇上の下から花束を渡し終えると、池松さんと監督、観客にそれぞれお辞儀をし、そのまま一言も発さずに颯爽と退場して行った。嵐のように去っていった宮沢さんに、壇上の2人はまさに呆然。「バカじゃないかと(笑)。お忙しいのに…ありがとうございました」(吉田監督)、「いるなら僕らがやる意味ないじゃん(笑)!これ以上喋っても…」(池松さん)と2人が語ると、会場は大爆笑に包まれた。最後に、ようやく落ち着いたところで締めの挨拶。池松さんは「東京では好評を頂いてまして」と前置きしつつ、「鹿児島の皆さんがどう感じるかも気になりますが、九州であまりお客さんが入ってないということで…(笑)。皆さんには関係ない話ですが、鹿児島出身の監督と、福岡出身の僕からすると、ちょっとそれは話が違うぞ、という事で参りました。面白いと思った方は、ぜひ皆さんに広めて下さい」と正直すぎる胸の内を語り、最後の最後まで笑いの絶えない舞台挨拶となった。一方の舞台裏では、嵐ようなサプライズを池松さんと吉田監督にお見舞し終わった宮沢さんが「大成功!!」とスタッフと共に歓喜していた。『紙の月』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2014年11月23日加瀬亮が主演するホン・サンス監督の最新作『自由が丘で』の公開に先駆け、『世界の巨匠たちが魅せる“加瀬亮”を感じる夜』と題したオールナイトイベントが、12月6日(土)にシネマート新宿で開催される。その他の情報本イベントは、『自由が丘で』が12月13日(土)に封切られるシネマート新宿で、クリント・イーストウッド、ミシェル・ゴンドリー、アッバス・キアロスタミ、ガス・ヴァン・サントなど、世界の名監督たちの作品に出演してきた加瀬の代表作『TOKYO!』『ライク・サムワン・イン・ラブ』『永遠の僕たち』を一挙上映するもの。チケットの一般発売は、22日(土)午前10時より開始される。なお本イベントは18歳以上の観客が参加できる。最新作『自由が丘で』公開記念! 世界の巨匠たちが魅せる、“加瀬亮”を感じる夜12月6日(土)会場:シネマート新宿 (東京都)開場22:30/開映22:45(終了4:45頃)料金:2000円(税込)チケット発売:11月22日(土)10:00AMより
2014年11月19日「もしかしたら、こじらせてるとでも思われてるんじゃないかな(笑)」。池松壮亮がこう呟くのには理由がある。『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督・最新作『紙の月』に池松さんは出演。吉田監督とは昨年の舞台「ぬるい毒」でも組んだ間柄なのだが、その舞台で演じたのがヒロインを翻弄する役なら、今回はヒロインが堕ちていくきっかけとなる役どころ。難しい役の機会が続く中、吉田監督の池松壮亮評を推測してもらった際、冒頭の発言が飛び出した。「ある意味、大八さんが僕の役に自分を投影している部分もあると思いますよ(笑)。大八さんはものすごく優しくて、いろんなものを大きく捉えることができる人。俯瞰して見ているようなところは、時に人には残酷に映るかもしれない。もちろん、僕にもそういうところがあるし、人間は誰しもそういうものだとも思っているんですけど。そういった一筋縄ではいかない人間の複雑さが大八さんは好きで、僕もそれが好きで」。出演を決めた理由も至ってシンプル。「大八さんの作品だから」だそうだ。「言ってしまえば、ひとりの女性が夫以外の人に恋をして、横領する話なんですよね。僕自身と物語の距離も遠かったし、光太という役にも興味を持てなかったです。何て言うか、すぐにはピンとこなかった。でも、大八さんの作品に出たくないわけがないし、やるからには信じないと始まらない」。主人公の主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は大学生・光太と出会ったことをきっかけに、勤め先である銀行の金に手をつける。「純粋で、色気があって、残酷な光太を今の池松くんで見たかった」と語るのは吉田監督だが、光太は梨花に何かを強くねだるわけでもなければ、言葉巧みに道を踏み外させるわけでもない。梨花は光太とただ恋に落ち、そして罪を犯す。それが恐ろしいし、やはり厄介だ。「光太ってよく分かんなかったけど、彼といる時の梨花の顔が一番輝いていたなと思わせられる存在になれればいいかなって。善悪を一瞬でもひっくり返せればいいんじゃないかなって思っていましたね」と語る池松さんも、その恐ろしさを認める。「本当にそうなんですよ。結局、誰が悪いのか、何が悪いのか。梨花が悪いのか、光太が悪いのか、お金が悪いのか。そういう映画だと思っています」。相手役の宮沢さんは「とにかく愛情にあふれた人」。撮影中は「こういう感じでした」と言いながら人差し指と中指を交互に動かす仕草をして見せつつ、「活字にしづらいですよね…すみません」と苦笑する。どうやら、指のどちらかが光太で、もう一方の指が梨花のようだ。「光太がいて、梨花がいて、駆け引きをしているりえさんは梨花として、いつでも包み込んでくれる準備をしていたけど、それに対して僕が光太として素直に飛び込んでいいというわけではなくて。りえさんの愛情を全て受け入れてしまっていい役どころではなかったから」。「役割を果たすためには、ひたすら考えるだけ。答えに至ることはないんですけど」という中、念頭に置いたのはやはり「梨花に一番輝いた顔をさせる」こと。梨花の輝いた顔が見られるであろう、2人がホテルのスイートルームで贅沢な時間を過ごすシーンでは「ちょっと変な感覚にもなりましたね」とも打ち明ける。「自分も夢の中にいるような感覚でした。高そうなホテルの最上階で飯を食うシーンとかを撮るわけですよ。“わっ、すげえな。そんなに値段するんだ”っていうくらい高い時計をつけて、走り回ったりもして。でも、それが毎日続くと、本当にだんだん感動しなくなってきたりもするんです。面白いなあって思いましたね」。出演を決めた理由が「大八さんの作品だから」なら、完成した作品に寄せる感想も「ああ、大八さんの映画だなって」。満足そうに、「引っ掛かりましたね。善と悪が」と頷く。「どんな人が何を求めてこの映画を観に来るのか、すごく興味がありますね。いけないことをする人の物語だっていうのを分かっていて観に来るわけですし。裁きに来るのか、自分も一瞬だけ連れて行ってほしいと思って来るのか。どっちなんだろう?でも、大八さんの作品を観て普通に帰れるとは、僕は思っていないですけどね」。とりわけ後者の“連れて行ってほしい派”にとって、やはり池松さんが光太を演じることの意味は大きいように思うが、「いやいやいや、そんな風に考える人がいたとしても、それはごく一部」と謙遜することしきり。いや、それが本音なのか。快進撃が続くこの1年、やりたいことができたかと訊くと、「結局のところ、別に何にも進歩してないですよ」との答えが返ってきた。「それはもちろん作品じゃなく僕個人の問題であって、そんな個人の気持ちなんてどうでもいいんですけどね。作品が評価されていくのは素直に嬉しいです」。12月に公開される『バンクーバーの朝日』を含め、今年公開の出演映画は計8本。そのほか、舞台に立ち、ドラマにも出演した。「出来る限りやろうと思った」結果、こうなったそうだ。「自分の心と体力が持つ限りやってみようと思って。そう思って、うまくタイミングが合った結果、こうなったという…。ただ、同じ時期に2つの作品を撮っていたりもして、となると、僕の心は10しかないので、どうしても5:5になったりするわけです。体力は別にいいんですけど、心に関してはちょっとよろしくないかもしれない」。しかしながら、池松壮亮を求める人間が、作品が後を絶たないのだから仕方がない。幸せな宿命を背負う中、若き名優はどんなオファーに心が踊るのか。「その時の勘です。もう、勘でしかない。正解か不正解かも分かんないですし、これをやったから次はこれをやろうとかもないですし、ピンときたら。ただ、映画に関わるということは、“今回はこういう作品を作りました。どうですか?”と言うということ。幸せなことにちょっとでも選べる状況にある中、それをチョイスして、自分の今の精一杯を尽くす。それだけです」。こじらせているどころか、どうしようもなくストレートな思いがそこにあった。ヘアメイク:宮田靖士(VaSO)YasushiMiyataスタイリスト:梶雄太Yuta Kaji<衣裳クレジット>トップス:ファセッタズムボトムス:サンシースニーカー:エーエムビー/ハイブリッジ インターナショナル(text:Hikaru Watanabe/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2014年11月14日映画『紙の月』のプレミア試写会が11月2日(日)、都内で開催され、主演の宮沢りえを始め、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美、吉田大八監督が来場し、レッドカーペットを歩いた。平凡な銀行の契約社員だった梨花が若い大学生との不倫に陥り、そこから銀行の金に手を付け、転落していくさまを描いた本作。先日、閉幕した第27回東京国際映画祭では宮沢さんへの「最優秀女優賞」に加え、観客の投票による「観客賞」も受賞した。この日は、劇場に敷かれたレッドカーペットを登壇陣が歩いたが、宮沢さんの顔が印刷されたお札が大量に降り注ぐという演出に会場が沸いた。宮沢さんは7年ぶりにの映画主演の現場について「吉田監督の演出の下、濃密で集中力のある毎日を過ごし、惜しみなく演じることが出来ました」と充実の表情。女優賞のトロフィーを見やり「授賞式でも言いましたが、出来るなら半分にちょん切って、監督にあげたい」と監督への深い信頼をうかがわせる。吉田監督は、宮沢さんの女優賞受賞について「すごくほしかった賞。この映画では『作品賞』とほぼ一緒の意味を持つと思ってます」と我がことのように喜び、「観客賞」についても「すごく勇気が出たし、励みになりました」と嬉しそうに語っていた。大島さんは、無意識の言動で梨花に道を踏み外させていく後輩銀行員を演じており「小悪魔的にシースルーで来ました!」と胸元のセクシーな黒いシースルードレスでイタズラっぽい笑みを浮かべる。細部にわたる吉田監督の演出について「マジ?ここまで?」と思ったというのが銀行員としてお札を数えるシーン。「お札の高さについて『もうちょっと上げて』『もうちょっと』とやっていき、『(お札で)私の顔が隠れちゃう…』と思ったら『大島さんを上げて!』と。『私を上げるんかい!』って思いました(笑)」と一切妥協のない現場の様子を明かす。同じく梨花の上司の厳格な銀行員を演じた小林さんは「お札を数える練習をして、誰よりも上手くできるようになったんですが本編ではすべてカットされてまして(苦笑)。監督、ありがとうございました!」と笑顔でクレームを付け、会場は笑いに包まれた。池松さんは、理花と不倫関係に陥る若い大学生を演じたが「ラブホテルのシーンで貝殻のベッドがあるんですが、りえさんはベッドで飛び跳ねてました」と宮沢さんの奇行を暴露。宮沢さんは「テンション上がっちゃって。めったに行かないので(笑)。デコレーションの素晴らしさに感動してワクワクしてました」と恥ずかしそうにふり返った。『紙の月』は11月15日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月03日『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(11月1日 日本公開)のアクションナビゲーターを務める武井壮が、パトリック・ヒューズ監督から演技指導を受け、本作に登場するアクションシーンを実演し、さらに、監督と映画の見どころを語り合うスペシャル映像がこのほど、公開された。パトリック・ヒューズ監督が9月に来日した際に対面を果たした武井は、監督の前でキレのあるアクションを披露。そのアクションに監督が感銘を受け、武井は監督からハリウッド直輸入の演技指導を受けることに。そして、映画に登場するアクションシーンを武井が実演するスペシャル映像の撮影を行った。映像は全4種類。すべて、武井と監督が映画の撮影秘話について語り、その後、本編で実際に行ったアクションを監督指導のもと武井が挑戦するという内容になっており、武井は、本編冒頭の列車のシーン、スタローンが爆風で飛ばされるシーン、スタローンとメル・ギブソンが殴り合うシーン、スタローンがヘリコプターに乗り込むシーンに挑戦している。監督は「いいね! 最高だ!」と武井の演技を大絶賛し、「演出してもいいかな?」とノリノリ。列車のシーンでは、「ウェズリー(・スナイプス)よりいいよ!」とキャストよりも出来がいいと褒めちぎった。なお、映像は、『エクスペンダブルズ3』本編撮影時に使用されたカメラを用いて、ハリウッドクオリティを追求して撮影された。対談では、「出演者がスーパースター勢ぞろい。このことに関してプレッシャーはあったんですか?」という武井の質問に、監督は「全然ないよ! ただ楽しかっただけさ。メル・ギブソン、W・スナイプス、A・バンデラスが新たに加わって本当に信じられなかった。子供の頃からのあこがれのヒーローたちと一緒に仕事ができるんだからね」と喜びを語り、「現場はテストステロン(男性ホルモン)がムンムンだったよ」と振り返る。そのほか武井は、アクションのこだわりや、キャスト陣の様子などをたずねた。(C)EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved.
2014年10月21日女優の市川由衣と俳優の池松壮亮が25日、東京・テアトル新宿で行われた、映画『海を感じる時』の完成披露試写会に出席した。本作は、作家・中沢けいの処女作である同名小説を実写化した青春恋愛ドラマ。授業をさぼって新聞部の部室で暇つぶしをしていた恵美子(市川)は、先輩の洋(池松)にキスを迫られる。愛を知らずに育った恵美子は、洋に拒絶されながらも体を差し出すうちに、"女"として目覚めていく――というストーリーで、映画は9月13日から公開予定。約8年ぶりに単独主演を務めた市川は、「女優人生をかけて演じた作品なので、皆さんに見ていただけるのがうれしい。恵美子に惚れて挑んだので、感無量です」とあいさつ。「見たことがない自分がスクリーンにいました。池松さんをはじめ、色んな人に引き出してもらった」と語る市川は、エンディング曲『泣くかもしれない』を歌うMOTELが同曲を生演奏で披露すると、「いつも聴いていたので、感動しました」と涙を見せる場面も。また、イベントには原作者の中沢と安藤尋監督も出席し、中沢は1978年に発表した作品の実写化に「2人が生まれてくるのを待ってた」と市川、池松の演技を大絶賛した。そんな2人は、ヌード姿で濃厚なラブシーンにも挑んでおり、市川が「(恵美子役を)他の役者さんがやっているのを見たくないという気持ちもあって決意しました」と語ると、池松は「相当な覚悟があったと思うし、すごく良かった。良いニオイがしました」と市川との撮影を振り返ってにっこり。また、「池松さんはすごく魅力的だった。一緒に芝居をしていて惚れるな~と思う部分がたくさんあった。色っぽいし、寂しそうな目をしていたり」と明かした市川は、池松のことを"先生"と呼んでいたそうで、「(他作品でも)池松さんは前貼りをしていることが多いので、"前貼り先生"と呼ばせて頂いていました」と暴露し、池松は「結構、貼るのが早い(笑)。今日はつけてません!」とジョークを飛ばして笑いを誘っていた。
2014年08月26日市川由衣が大胆なベッドシーンに挑戦するなど公開前から話題の『海を感じる時』の完成披露試写会が8月25日(月)に開催。市川さんを始め、共演の池松壮亮、原作小説を手がけた中沢けい、安藤尋監督が舞台挨拶に登壇した。1978年、当時18歳の女子高生だった中沢さんが発表し「文学上の事件」と言われた「海を感じる時/水平線上にて」(講談社文芸文庫刊)を30年以上を経て映画化。充たされないままに高校時代の先輩である洋に体を差し出すヒロインの恵美子が、彼に必要とされたいと願い、寄り添いつつも反発し傷ついていくさまを繊細に描き出す。市川さんは、本作について「女優人生を懸けて挑んだ作品」と語り、完成にこぎつけたことに「感無量です」と充実感をにじませる。脚本を読んで「恵美子に惚れ込んだ」という市川さん。「最初に読んだ時はイタイ女だなと思い、女性としてそのイタさに共感しました。(ベッドシーンで)裸になるということで、悩む部分もありましたが、やらなかったら後悔する、ほかの役者がこの役をやっているのを見たくないという気持ちでした。いまやれることはやったと思います」と覚悟を覗かせる。市川さんと池松さんは初共演となった。池松さんは恵美子の気持ちに応えようとしないまま、それでも求めに応じて彼女を抱く洋という男について「みなさんにどう映るのか…?僕はすごく愛してますし、僕なんかよりずっと心がキレイで誠実な男だと思います」と評する。この言葉を受け、市川さんは池松さんについても「誠実です!」とニッコリ。「すごく魅力的でした。脚本を読んだとき、どうして恵美子はそこまで洋に惹かれたのか?と思いましたが、一緒に芝居をしていく中で『こりゃ惚れる!』と思うところがいっぱいありました(笑)。色っぽいし、寂しそうな眼をしてたり。あれは演技なのか…?」と称賛に次ぐ称賛。池松さんは慌てて「全然、寂しくないですよ!」と照れくさそうに笑みを浮かべていた。さらに、ベッドシーンの撮影について市川さんは「(池松さんが)前貼り(※局部を隠すための小道具のシート)をされてて『前貼りセンセイ』と呼ばせていただいてました」と明かし、「今日は着けてないんですか(笑)?」と撮影中もよく交わしていたという冗談交じりの問答を再現。池松さんも「今日は着けてないです(笑)」と返し、会場は笑いに包まれたが、市川さんは「緊張しましたが、そういう会話で和みました」と笑顔で感謝の思いを口にしていた。『海を感じる時』は9月13日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海を感じる時 2014年9月13日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2014「海を感じる時」製作委員会
2014年08月25日映画『愛の渦』やドラマ「MOZU」など、その繊細な演技と“脱ぎっぷり”で女性たちの心を鷲掴みにする池松壮亮、そして「an・an」の夏の恒例「愛とSEX」特集で大胆ショットを披露したばかりの市川由衣。そんな彼らをメインキャストに迎えて贈る、映画『海を感じる時』から今回、2人があられもなく乱れる姿が収められた、本作の幻の予告編映像が到着した。原作は1978年当時、文壇を揺るがしたと言われる18歳の女子高生の処女作。多感な少女期の心の戸惑いを鮮やかにとらえた衝撃的な内容の映像化とあって、早くも話題を集めている。本作の主人公は、ある高校の新聞部の恵美子(市川由衣)とその先輩・洋(池松壮亮)。授業をサボって部室にいた恵美子は、ある日、洋と顔を合わせる。突然、洋は恵美子にキスを迫るが、「決して君が好きな訳じゃない。ただ、キスがしてみたい」と告げる。衝動的に体をあずける恵美子だったが、あくまで洋は「女の人の体に興味があっただけ」で「君じゃなくてもよかった」と言い放つ。それでも愛を知らない恵美子は洋を求め、大切にされないと分かっていても会うたびに自ら体を差し出していく。恵美子は、そんな関係に寂しさを募らせながらも、次第に“女”として目覚めていく自分に気付いていく…。今回、公開されたのは先日公開された予告編に、新たに超過激シーンが追加された幻のバージョン。その大胆なラブシーンが原因で、劇場では上映NGとなったある意味で貴重な予告編だ。この映像では、市川さん演じる恵美子が学生時代から憧れていた先輩・洋に無理やり制服を脱がされ、次第に体を差し出していくという生々しいシーンや、行きずりの男からSMのようなプレイを受ける衝撃のシーンまで、まさに体当たりの演技が目白押しだ。女優魂を燃やしながら、艶る市川さんだが「台本を初めて読んだときは、この女ウザい!としか思えなかった」のだとか。しかし、そんな強烈なインパクトを放つヒロインを見事に演じ切り、完成した作品を観て、当時の想いを堪えきれずに思わず涙したそうだ。いくら女優とはいえ、肌を露わに男たちと乱れる…想像するだに過酷な難役だ。そんな市川さんを振り回し、その絶望的なまでに深い情動と暗き心の淵に次第に飲み込まれていく洋役の池松さんの怪演も圧巻だ。そんな2人がもがきながら、求め合う姿を映像から覗いてみて。『海を感じる時』は9月13日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海を感じる時 2014年9月13日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2014「海を感じる時」製作委員会
2014年08月11日榮倉奈々、高梨臨に加瀬亮、瀬戸康史と、いま注目の俳優陣が約1か月半にわたって実際にハワイに滞在して撮影された映画『わたしのハワイの歩きかた』から、特別映像が解禁。今週末6月14日(土)に迫った公開を前に、 ハワイでの“アゲアゲな非日常”が、さらに明らかにされていることが分かった。毎日必死に夜中まで残業して働く、主人公の女性編集者・みのり(榮倉奈々)。なかなか報われない自分の努力に悲しくなり、女子会につき合っても華やかな女の子らしい会話にはついていけず…。ある日、なりゆきで友人のハワイ挙式の二次会セッティングを引き受けたみのりは、現地取材を口実にして一路、ハワイへ!そこで出会った茜(高梨臨)と意気投合したみのりは、彼女に取材のコーディネイターを依頼。やがて、パーティ三昧の毎日の中で、夢を追いかける事業家・勉(瀬戸康史)、自然を愛する謎の青年・知哉(加瀬亮)と出会い、新しい恋の予感が生まれることに――。今回到着した映像には、“楽園”とは程遠い日々にすっかり疲れ果てたみのりが、ついに日常からの脱出を決意し、ハワイで出会った茜とパーティー三昧の“非日常”でクレイジーな世界を満喫する様子が、先に公開された予告編よりもさらにハイテンションで弾けて登場。そして、日本ではつい、近くにいたダメ男(池松壮亮)に寄りかかってしまったみのりにも、恋のチャンスが。全米進出が夢の瀬戸さん演じる勉とイイ雰囲気かと思えば、加瀬さん扮する知哉とキス!しかし、酔いに任せて説教してしまったり、逆に痛いところをつかれたりと散々な目に合う姿も描かれている。だが、やがて、自分を抑えることなくのびのびと開放的に過ごすうちに、みのりの中で少しずつ何かが変わっていく。「私が歩きたかった本当の人生をここでならきっと見つけられる!」、そう感じ始めたみのりが、選択した本当の人生とは?ハワイで泣いて、笑って、酔っ払って…日常脱出したからこそ、見えてきたリアルな自分。そんな人生を変える旅のひと幕を、こちらから覗いてみて。『わたしのハワイの歩きかた』は6月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:わたしのハワイの歩きかた 2014年6月14日より全国にて公開(C) 2014「わたしのハワイの歩きかた」製作委員会
2014年06月10日現役女子高生が書いたスキャンダラスな文学として、一躍話題を呼んだ中沢けいの小説を基に、市川由衣と池松壮亮を迎えて贈る映画『海を感じる時』。このたび、主演の市川さんがもがきながら少女から女へと変貌を遂げようとする様子が垣間見える予告編映像が公開された。恵美子(市川由衣)と洋(池松壮亮)。2人の出会いは高校の新聞部。授業をサボって部室にいた恵美子は、ある日、先輩の洋と顔を合わせる。突然、洋は恵美子にキスを迫るが、「決して君が好きな訳じゃない。ただ、キスがしてみたい」と彼は言う。衝動的に体をあずける恵美子だったが、あくまで洋は「女の人の体に興味があっただけ」で「君じゃなくてもよかった」と言い放つ。それでも愛を知らない恵美子は洋を求め、大切にされないと分かっていても会うたびに自ら体を差し出していく。恵美子は、そんな関係に寂しさを募らせながらも、次第に“女”として目覚めていく自分に気付いていく…。今回公開となった予告編は、恵美子演じる市川さんとその相手となる洋を演じる池松さんの満たされない心と、抑えきれない体に葛藤しながらも濃密に男女の愛を描いていく映像。市川さんは美しくも切ないラブシーンを披露するなど、大胆なシーンにも果敢に体現し、一途な想いながら葛藤する心の揺れを力強く演じる一方、池松さんは、恵美子を翻弄しながらも恵美子への想いを昇華させ、堂々たる演技で観る者を魅了する。本作で初共演となった2人だが、恵美子と洋の後戻りできない恋愛を見事に演じ切った。女と男、家族との繋がりを豊かな感性で描き、いまもなお高く評価されている原作。『blue』、『僕は妹に恋をする』を手がけた安藤尋監督の繊細な表現力と確かな演出力で、揺れ動く登場人物たちの心の機微に迫る。『海を感じる時』は9月13日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年05月29日西島秀俊・主演のドラマ「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」で、謎多き記憶喪失の男・新谷を演じ、回を追うごとに視聴者を驚愕させている池松壮亮。2014年の年頭に“ネクスト・ブレイク男子”として紹介したとおり、門脇麦・共演の『愛の渦』、橋本愛・共演の『大人ドロップ』を始め今年の公開作はなんと8本にも及び、その卓越した確かな演技力と類いまれなる存在感で圧倒的な魅力を放っている。その池松さんは、5月24日(土)より公開となった『舟を編む』の石井裕也監督の最新作『ぼくたちの家族』では、妻夫木聡と兄弟役に。少年時代、妻夫木さんに「似ていると言われていた」だけに、初共演とは思えないほどの絶妙のケミストリーを醸し出している。60歳を過ぎ、物忘れが激しくなった母・玲子(原田美枝子)。だが、そんなことは誰でもあると、長男・浩介(妻夫木聡)も次男・俊平(池松壮亮)も父・克明(長塚京三)も全く気にしていなかった。だが、浩介の妻・深雪(黒川芽以)の妊娠が分かり、双方の家族で会食した席での出来事をきっかけに病院で検査を受けると、結果は「脳腫瘍」。しかも「余命1週間」と宣告されてしまう…。原作は、2008年に映画化もされた「ひゃくはち」の作家・早見和真の実体験を元にした同名小説。突然の母の病気で明らかになった、多額のローンに生活破綻…。病気のせいで、無垢な少女のように本音をさらけ出し始めた母が教えてくれたのは、“とっくにぶっ壊れていた家族”の姿だった。中学時代に引きこもっていたことへの負い目を感じてか、そんな家族を何とか引っ張っていこうとする兄・浩介役の妻夫木さんに対し、弟・俊平役の池松さんは、どこか斜に構えた態度。“家族の絆なんてくだらない”と微妙に家族と距離を置き、感じたままを口にしてしまう母の言動にも調子よくつき合っていく。浩介はそんな俊平の態度にも、ふがいのない父親にも、そして自分自身にもイライラしっぱなし。だが、あるときから、俊平を巻き込みつつ、浩介も変わり始めていくのだ。この2人、本作で見せるふとした表情は確かに「似ている」と思わせる瞬間があり、ともに早くから実力派として注目され、真摯に演技に向かう姿勢や独特の色気も含めて、“兄弟”というのが実にしっくりくる。キャスティングの際、石井監督も「2人の顔が同時に浮かんだ」というのもうなずける。生真面目な長男・浩介とは対照的に、俊平の周りを冷静に観察しながらの素直なお調子者ぶりは、「MOZU」で見せた狂気の殺戮者とはとても同一人物には思えないほど。こんな次男坊って、“いるいる”と思わせる、年相応のごく普通の青年そのもの。やがて、そんな池松さん演じる“ザ・次男坊”が、予想外の力を発揮し、大ピンチの家族をある展開へと導いていくキーパーソンとなっていることにも注目だ。妻夫木さんとは、同じく石井監督の『バンクーバーの朝日』(12月公開)でも共演し、高校まで続けていた野球を披露する池松さん。本作以降も、6月14日(土)には松山ケンイチ主演の『春を背負って』、榮倉奈々&加瀬亮共演の『わたしのハワイの歩きかた』が公開されるほか、夏には『愛の渦』の監督、三浦大輔(ポツドール)作・演出の舞台「母に欲す」にも参加する。さらには、市川由衣と濃厚なラブシーンを演じる青春文学の映画化『海を感じる時』(9月13日公開)、宮沢りえ演じる平凡な主婦の“快楽と転落”の元凶の年下男子役となる『紙の月』(11月公開)と、シリアスで官能的な役柄も控えているだけに、これからもますます目が離せない存在であることは間違いない。『ぼくたちの家族』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぼくたちの家族 2014年5月24日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2013「ぼくたちの家族」製作委員会
2014年05月27日自らの代表作である舞台作品を映画化した『愛の渦』も好調の三浦大輔がこの夏、渾身の書き下ろし作品を放つ。その舞台に出演するのは三浦の第一回監督作品『ボーイズ・オン・ザ・ラン』で主演を果たした峯田和伸(銀杏BOYZ)と、『愛の渦』主演の池松壮亮。映像の世界で三浦作品を体現したふたりが、舞台で再び三浦とタッグを組むこととなる。3人にこの作品に賭ける思いを訊いた。『母に欲す』チケット情報「『峯田くん、池松くんとたっぷり芝居をやりたい』というところから始まった企画」と語る三浦。舞台初挑戦となる峯田は「嬉しかった気持ちと、芝居はやったことがないから不安という気持ちと半々。でも三浦さんに声をかけてもらったからにはやらなきゃな、と思った」と話す。「僕は声も小さいし、2本の舞台を経験して自分は舞台に向いていないんじゃないかと思っていた」という池松は「それでも三浦さんだったら不思議と大丈夫と思えた」とこの舞台に参加した理由を語った。実母を亡くしたふたり兄弟のもとに、ある日父親が迎えた新たな母親が来る。それをきっかけにふたりのなかで巻き起こる葛藤を描く『母に欲す』。三浦が初めて家族、母という題材に正面からぶつかってゆく物語。これまで触れてこなかった題材を選んだ真意について訊くと、「自分にとっては禁断のテーマというか、いつかはやりたいと思いながらも勇気が出なかったもの。この芝居で舞台にひと区切りをつけようと思っています」と三浦から衝撃的な発言が飛び出した。「やめないでくださいね」と声をかける峯田や「三浦さんがそういうなら僕も」と言い出す池松に笑いながら「この先どうなるかはわからない。でも次は決まっていません。それくらい崖っぷちの気持ちでやっています」と言葉を続けた。「一度映画で一緒にやったこのふたりを呼ぶことで、『また群れでやりたいんだろうな』と思う人もいるかもしれない。でも舞台に呼んでしまえば、映画でせっかく築いた信頼関係が揺らぐ可能性だってある。弱いところを見せることもできない。恐怖の方が強いんです。でもいまここでやるしかないと思っています」と改めて決意を語る三浦。これが最後の舞台作品になるかはわからないが、彼の思いをすべて注いだ究極の作品になることは間違いなさそうだ。公演は7月10日(木)から29日(火)まで東京・PARCO劇場にて。チケットの一般発売は5月31日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行抽選「プレリザーブ」を実施中、5月13日(火)午前11時まで受付。取材・文:釣木文恵撮影:源賀津己コスチューム:三浦大輔 …「NEO RESISTANCE」「Roen」、峯田和伸・池松壮亮…「カインドウエア」スタイリスト:DAISY 石橋瑞枝( DAISY M’S OFFICE )ヘアメイク:河村陽子
2014年05月09日劇団ポツドールの主宰者・三浦大輔が岸田國士戯曲賞受賞の舞台を自らメガホンをとり映画化した『愛の渦』。「ただセックスがしたい」ために都会の一室で行われる乱交パーティに集った男女を通じて、人間の欲望をむき出しにする本作。着衣時間が全編中18分半というこれまでにない作品で主演を務めた、ニート役の池松壮亮と、地味に見えるが本当は誰よりも性欲が強い女子大生役に挑んだ門脇麦のふたりが作品を振り返った。その他の画像監督が三浦だったこと、そしてその脚本に魅了されたことが出演の理由だったという池松。「よくできた脚本だなと思いました。人間性とか動物性とか本能とか、日本人であること、男と女。いろんな要素が入っていて。本当におもしろいし、挑戦的だなぁって」。一方、オーディションで役を勝ち取った門脇。ひとりに50分をかけ、バスタオル1枚で臨むという過酷なオーディションだったが、門脇本人は「そんなに大変だったとは感じませんでした」とさらり。実は本作にどうしても出演したい! と意気込んでオーディションに向かったわけではなかった。「マネージャーさんから脚本を渡されて、とりあえず感想だけ聞かせてと言われたんです。それでおもしろかったですと伝えたら、それならオーディションを受けてみようということになって。ただこの脚本を書いた人ってどんな人なんだろうという興味は湧いていました。実際、三浦さんにお会いしてみて、あ、この人好きだな。一緒にお仕事してみたいなって感じて。そこから初めて腹をくくって作品に向き合っていきました」。「撮影は疑似体験をしている感覚だった」と門脇が明かすと、池松もこれを受け、「まさにそう。もちろん演じていないわけではないですけど、いざみんなで現場に入ってパッと服を脱いだ瞬間、そこにしか生まれないものが絶対的にあったし、三浦さんはそれを撮りたがっていた。モノづくりをしていることは分かってるんだけど、それを超える瞬間を目指していたんです」と述懐。そして「思った以上に僕が演じたニートと麦ちゃんの女子大生ふたりの話になっていました。三浦さんが用意したエロという入口は、やっぱり端からそれ自体を撮るつもりではなかったんだと思いました。完成した作品は全くエロイものではなかったし、僕らもエロイものを撮ったつもりはない。音楽で品格を保っているのもさすがだと感じましたし、何より自分が自信を持って観てくださいと言える作品に関われて幸せです」と池松が締めた。『愛の渦』3月1日(土)テアトル新宿ほかにて公開R18+取材・文・写真:望月ふみ
2014年02月28日もはや“あの『ラストサムライ』の少年”という枕詞は過去のものと言えるだろう。ここ数年、TVにドラマに舞台にと目覚ましい活躍を見せる池松壮亮。そして“思わず吸い寄せられて、目が離せない”という形容がぴったりの独特の存在感と可憐さを共存させ、CMや映画が瞬く間に話題を呼び、間違いなく“ブレイク予備軍”の先頭にいる門脇麦。そんな注目株の若き2人がすごいことになっている。大胆に脱ぎ、さらけ出し、交わる!それが映画『愛の渦』である。三浦大輔監督がかつて、舞台作品として自ら主宰する劇団で上演し、岸田國士戯曲賞を受賞した作品を自身の手で映画化。セックスのためだけにマンションの一室に集った男女が相手を変え、やり方を変え、体を重ねるさまを通じて、人間の本能を描き出したと言える本作。池松さんは、親の仕送りを使ってまでこの乱交パーティに参加するニートの青年、門脇さんは地味で清楚に見えて、実は性欲の強い女子大生を演じている。セックスに次ぐセックス。いや、もちろん、あくまで撮影なのだが…。“ランナーズ・ハイ”のようなものだろうか?池松さんも門脇さんも、タオル1枚 or 裸での約2週間の撮影という非日常の中で、奇妙な高揚感・興奮状態にあったという。池松さんは言う。「同じ部屋にみんなで裸でいて、どこか変なテンションで感覚が麻痺して、スポーツ映画を撮ってるような感じでしたね。後から考えると、もうちょっと気を遣ってもよかったんじゃない?ってくらい(苦笑)」。池松さんが特に印象深かったというのがプレイルーム(※セックスをするためにいくつものベッドが用意された部屋)での、あるシーン。「僕らが“愛の渦カット”と呼んでた(笑)、セックスしているベッドの様子を天井から撮影し、部屋をグルグルと回る撮影があったんですが、ほかのベッドを映していて僕らが映らないときもあって、特に僕からは天井のカメラがどこを映してるのか見えないんです。だから、麦ちゃんが『(カメラが)来た来た来た!』って教えてくれて、『よっしゃ、行くぞ』みたいな感じで(笑)。頭おかしいよなって思いながらやってました(笑)」。門脇さんは「とはいえ、女の子だから恥ずかしい気持ちもあるじゃないですか…」と恥じらいの色を浮かべつつ、結構すごい内容を続ける。「結局、撮影になると『よし、やるぞ!』という気持ちの方が強いんですよね…。撮影のときから感じてたんですが、完成した映画を観てると本当にスポーツを見てるような感じで、湿っぽさがないんです。特にプレイルームでは、頭のネジが2~3本飛んでたと思います(笑)」。撮影中、ハードなスケジュールもあって「家には寝に帰るようなもの。毎日、寝に帰って、服着て、現場来て、また脱がされて(笑)――不思議な体験でしたね」と池松さんはしみじみ。門脇さんは撮影中のみならず、撮影を終えてしばらく時が経っても、奇妙な感覚が抜けなかったと明かす。「疑似体験をしている感覚がすごく強かったですね。実際に乱交パーティに行ったことはないのに、映画の中の一夜限りの物語を追ったような感覚がすごくあって、しばらくは変な感じが続きました。変なテンションと言うよりは…すっぽりと何かが抜けたような感じ、空っぽになっちゃった感じが撮影後1~2か月くらいは続いたかも」。池松さんは映画だけでも昨年で3本が公開され、今年は本作を含め5本が公開予定。昨秋には『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督の初の舞台演出作となる「ぬるい毒」に主演するなど、明らかに俳優として、階段を上るスピードがアップしているようにも思える。それは当然、自らの意思であり、同時に周囲から求められることが多くなったということでもある。「確かにここ1~2年で『こうありたい』『こうあるべき』と自分が目指すべき方向に近づいているという感覚はありますね。それは単純に大学を卒業したというのも大きい。学生だとやれないこともたくさんありましたから。そこから解き放たれても『あいつ、学生気分が抜けないな。変わんねぇな』と言われるようなら辞めてやろうって気持ちで、それくらい真剣にやらなきゃと思ってます。そういう時にこの『愛の渦』のお話をいただいたりしたので、恵まれているなとも感じてます」。“目指すべきところ”とは何か?それは具体的な役柄や評価ではなく、自身の作品に対する「責任」の持ちようだという。「自分が自信を持って『観てください!』と言える仕事をしていきたい。“仕事だから”という理由で嘘をつきたくないから、自分で自分の作品に対して責任を持とうと常日頃から思ってます」。門脇さんは、本作との出会いを「これから何年経ったとしても、私にとって“軸”と言える作品になったと思う」と表現する。彼女を起用するにあたって三浦監督は「彼女と心中するつもりで撮る」と宣言したというが、その決意に間違いはなかったという手応えを監督自身、誰よりも強く感じているのだろう。その後、門脇さんは三浦監督演出の舞台「ストリッパー物語」(つかこうへい作)にも呼ばれている。言葉を探しつつ、しかししっかりとした口調で彼女は言う。「私自身、まだそんなに経験がないので何て言っていいのか難しいんですが、あんなに戦っている人を間近で見て、この監督のために頑張らなきゃって強く思いました。三浦監督が私の中で特別な存在だということも、この先ずっと変わらないと思います」。池松さんが、門脇さんを初めて見たのは、本作よりもさらに前。2012年、下北沢のザ・スズナリで上演された舞台「黄色い月-レイラとリーのバラッド-」でのこと。それは彼女にとっては初めての舞台でもあった。「相手役は柄本時生(※本作にも出演)だったんですけど、見終わって時生に『あの子誰?』って聞いたのを覚えてます。確実に光るものを持ってたし、それに何をやってても、笑ってても寂しそうだったんですよね(笑)。『何か背負ってるな、孤独の色を持ってるんだな、この子は』というのが第一印象でした」。実際に一緒に仕事をしてみて、三浦監督を含めた3人は周囲からも「よく似ている」と言われることが多いのだとか。言われてみれば、そんな気も…。最後に「もう一度、共演するなら?」と尋ねると、池松さんはいたずらっぽい笑みを浮かべる。「これだけ似てるって言われると、兄妹役でいけるんじゃないかと思います。ダメですかね?『あんなことやっといて兄妹やるな!』って言われちゃうかな(笑)?」。たった2歳違い。この先、どのような形であれ、この2人が何度も同じ作品で顔を合わせることになるのは、日本映画界にとって必然だろう。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:愛の渦 2014年3月1日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2014映画「愛の渦」製作委員会
2014年02月26日『桐島、部活やめるってよ』で日本映画界に新たな風を吹きこんだ吉田大八監督が、舞台演出に初挑戦!夏菜と池松壮亮という映像の世界で引っ張りだこの旬な2人を主演に迎え挑む舞台の名は、「ぬるい毒」――その稽古現場に潜入した。原作は吉田監督の長編映画デビュー作『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の原作者でもある劇作家・本谷有希子の小説。本谷さん本人が「舞台化不可能」として戯曲ではなく、あくまで小説として発表した作品を“あえて”選び、吉田監督自ら脚本化した。23歳で自分の人生が決すると頑なに信じる自意識過剰の少女・熊田が、彼女に突然、電話をかけてきた向伊という謎めいた男を胡散臭く思いつつも惹かれていく、19歳からの数年間を描き出す。この日、稽古が行われていたのは熊田(夏菜)が彼女に好意を持つ年上男性・原(板橋駿谷)の部屋を訪れるシーン。ミエミエの原の誘いに対し、気のないフリをしつつ乗る熊田。ここで原を相手に人生初のキスを交わすというシーンだが、吉田監督からは時折、もっとぎこちなく、自意識過剰な女子を意識してという意味を込めて「もっと熊田っぽく」という指示が飛ぶ。続いて、東京の大学から帰省した向伊に誘われ、その友人たちも一緒に盛り上がっている居酒屋へと赴くシーン、同じく帰省した向伊と2人きりで心霊スポットである廃墟にドライブに行くシーンの稽古が進められた。ここでも吉田監督は、夏菜さんに対したびたび“熊田らしい”動きや表情、受け答えを要求。稽古を通じて熊田という主人公が形成されていくのが見て取れる。ちなみに、先のキスシーンに続き、この廃墟では熊田がかなり大胆な姿も見せており、夏菜さんの体当たりの演技に注目だ。そんな夏菜さん、池松さん、吉田監督が稽古の合間に取材に応じてくれた。本谷作品ではおなじみとも言える“自意識過剰でプライドの高いヒロイン”を演じる夏菜さんだが、「私は『ああいう時期って私にもあったよな』と思うんです」と意外や共感を口にする。具体的には?という問いに「そこ掘り下げますか…」と苦笑しつつ、「若い頃って無駄にプライドが高かったり、それでいて傷つくのも嫌で背伸びしたり、自分の周りを一枚、殻で覆ってみたり、いろんなことをして大人っぽく見せようとするものだと思う。(熊田の持つ)世間に怒っているような感じは、若かりし頃は私にもありましたよ。最近になって消えましたが(笑)」と明かす。一方、池松さんが演じる向伊もなかなかの曲者。この日の居酒屋のシーンでもそうだが、「バカにしてるのか?」と怒りたくなるギリギリ少し手前のラインを絶妙に行き来し、熊田をイラつかせながらもつかず離れずで、心に引っ掻き傷を残すようないやらしさをも感じさせるが、池松さんは決して彼に対して嫌悪感を持っているわけではなさそう。「みんな、こういうところあるんじゃないですか?こっちが意識するでもなくサラッと言ったことがトゲになることってあるでしょ。そういう積み重ねなのかなと」と語る。一方で、熊田の心理についても「ものすごくよく分かる」とのこと。「本谷さんの書く女の人って男の人の方が分かるんじゃないかなと勝手に思ってます。男の方が弱いですから(笑)」。吉田監督は「僕もまだ手探り」と言いつつも、「毎日、更新されていく感じで、それを見るのが楽しくてしょうがない」と映像とはまた違った楽しみを感じているよう。脚本だけ読んでみると、この癖のある熊田と向伊という役になぜ夏菜さんと池松さんを?とも思ってしまうが、吉田さんは「そういう意外な接点を見つけた気になるのがキャスティングの醍醐味」と、してやったりの様子。「いまのところ、キャスティングで失敗した経験はないので大丈夫。絶対にできる!(この役の要素が2人に)あると思うから」と自信を覗かせる。初日まで1か月を切っているが、夏菜さんは「確実にこれまでと違うキャラ。手応えはまだ分からないけどこれから頑張ります」と意気込み。池松さんも手応えは「まだない(笑)」と言い切るも「これだけ準備したんだから、いつも以上のことができるだろうと信じてます。いま、手応えはなくとも、それは稽古前に脚本を読んだときに確実にあったのでそれを信じてやっていきます」と淡々と意気込みを口にした。舞台「ぬるい毒」は9月13日(金)~26日(木)まで紀伊國屋ホールにて上演。(黒豆直樹(cinema名義))
2013年09月04日映画『半分の月がのぼる空』でヒロインを演じる忽那汐里が、池松壮亮と共に4月1日(木)、神宮球場で開催されたプロ野球、東京ヤクルトスワローズvs中日ドラゴンズの試合前の始球式に登板し、見事なボールを投げ込んだ。病院で出会った若い2人の純愛を描いた作品。忽那さんはグローブを片手にヤクルトのマスコットキャラクターと共にマウンドへ。ボールを受け取ると、大きく振りかぶって、キャッチャーとして構える池松さんに向けて投げこむ!ボールはワンバウンドして池松さんの元へ。見事な投球にスタンドからは大きな拍手と歓声がわき起こった。始球式を終えて報道陣の取材に応じた2人。忽那さんは「心臓バクバクでした!(ボールが)届いてよかったです」とホッとした表情を見せた。“女房役”を務め上げた池松さんは「やってくれると思ってましたが、見事でした」と笑顔で語り、報道陣からの「愛は届いた?」との問いに「ハイ」と照れくさそうに頷いた。始球式の前には2人でキャッチボールをし、登板直前には池松さんから「頑張って!」と励ましの言葉を掛けられたということで「(おかげで)頑張れました」と忽那さんは嬉しそうに語った。池松さんは小学校から高校までずっと野球をやっていたそうだが、好きな球団を尋ねられると「僕は福岡出身なので…すみません」とソフトバンクホークスのファンであることを明かし、ちょっぴり居心地の悪そうな表情を見せる一幕も。映画の公開を控え、共に「寂しいような気持ちもある」と心情を漏らしつつも、「自信をもって『お待たせしました』と言える作品になっている」(池松さん)と堂々のコメント。『半分の月がのぼる空』はシネセゾン渋谷、池袋テアトルダイヤほか全国にて公開中。■関連作品:半分の月がのぼる空 2010年4月3日よりシネセゾン渋谷、池袋テアトルダイヤほか全国にて公開© HANBUN NO TSUKI GA NOBORU SORA.ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:大泉洋、37歳の誕生日に愛の質問で頭かきむしる池松壮亮×忽那汐里インタビュー伊勢の街で、2人でひとつずつ積み上げた想い大泉洋×深川栄洋監督インタビュー怖いもの見たさ?純愛映画で開いた“新しい扉”ポッキーガール忽那汐里が『半分の月がのぼる空』でしっとり白無垢花嫁姿を披露!大泉洋が池松壮亮、監督とパーマ三兄弟結成!五輪での世界デビューには「不本意」
2010年04月03日映画『半分の月がのぼる空』の試写会が3月1日(月)に開催され、池松壮亮、忽那汐里、大泉洋に、原作者の橋本紡、深川栄洋監督が舞台挨拶で顔を揃えたが、話題はもっぱらバンクーバーオリンピックの観戦のために現地を訪れ、期せずして“世界デビュー”を果たした大泉さんに集中し…。三重県の伊勢を舞台に、若い恋人たちの純愛を描き、撮影も伊勢で行われた本作。池松さんは少し緊張した面持ちで、作品に込めた思いを語ったが、横から大泉さんが何かとイチャモンをつけるという展開に。池松さんが考え込んだり、少し言い淀んだりすると「お前、そうやって“かわいい”アピールしようとしてるだろ?」と容赦ない言葉を浴びせていたが、ここから池松さんが反撃開始!本作のプロモーションで先日、忽那さんらと共に伊勢を再訪したことに言及し、「この映画のためにみんなで一緒に回れるかと思ったら大泉さんがいなくて…。『やっぱり大河ドラマとか忙しいのかな?』と思ってTVを見たらバンクーバーにいた(笑)」と語ると場内も大泉さん自身も大爆笑。レギュラー出演している地元・北海道のバラエティ番組のロケでバンクーバーを訪れ、顔を真っ白にペインティングし、“必勝”のハチマキを締めた姿がアメリカ版のYahoo!を始め、世界中に配信された大泉さん。映画そっちのけでバンクーバーに赴いた先輩俳優に池松さんも忽那さんも「ショックです…」とポツリ。舞台挨拶後の囲み取材の場でもこの件について突っ込まれた大泉さんは「何?俺が謝ればいいの?このたびは申し訳ございませんでした。この場を借りて謝罪いたします」と逆ギレ気味に謝罪していた。そんな大泉さんだが、本作ではイメージを一新するようなシリアスな役柄を演じており「今回は真面目にやってます…いや、いつも真面目です!今回はシリアスなんです。だから、『あいつ、つまんねー』とか思わないでほしい」と語った。が…シリアスを強調すればするほど、会場は笑いに包まれるという流れに。この展開に腹に据えかねたのか、大泉さんは「大体、今日は天パ(天然パーマ)率が高すぎる!」と池松さんと監督をにらみ、「監督はこないだのゆうばり(ファンタスティック国際映画祭)のときは普通だったじゃないですか!」とお株を奪われたことに怒りを露わにした。明るい茶髪にパーマの深川監督は、苦笑を浮かべつつ「美容師さんが『大河ドラマの主役の人(福山雅治)みたいな感じにします』と言ってくれたのでやってもらったんですが、顔が違うので、大泉さんになってしまいました…」と残念そうに語り、大泉さん、池松さんと共に“パーマ3兄弟”の結成を宣言!再び会場は笑いの渦に包まれた。この日は、キャスト3人がそれぞれ事前に願いを書き込んだ、伊勢神宮で正月にしか配られないという貴重な絵馬が登場。池松さんは映画のヒットと、大学受験を控える忽那さんのために合格を祈願。大泉さんは“世界平和”に映画のヒット、そして3つ目に“幸せな家庭が築けますように”と小さく書き込まれた絵馬を披露。そして、忽那さんの絵馬には“大学合格”という願いが書き込まれていたが、これに大泉さんがすかさず「個人的なことだけで、映画のこと全く書いてないの?」とツッコミを入れ、忽那さんが謝罪する、という一幕も。最後の最後まで楽しませてくれた大泉さんだが、よほど“シリアスな役柄”への思いが強かったのか「だから僕は今日、来たくなかったんです!来たら笑いをとってしまうので…」と忸怩たる表情を見せていた。『半分の月がのぼる空』は3月27日(土)からの伊勢・進富座での先行上映ののち、4月3日(土)よりシネセゾン渋谷、池袋テアトルダイヤほか全国にて公開。■関連作品:半分の月がのぼる空 2010年4月3日よりシネセゾン渋谷、池袋テアトルダイヤほか全国にて公開© HANBUN NO TSUKI GA NOBORU SORA.ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:池松壮亮&忽那汐里のオススメ伊勢スポットは?映画ロケ地巡りスタンプラリー実施池松壮亮&忽那汐里がお伊勢参り『半分の月がのぼる空』“聖地”で決意新たに注目の歌姫・阿部真央、主題歌を歌う池松壮亮×忽那汐里のラブストーリーにキュン!大泉洋、主演じゃなくてガックシ?「純愛してたのは俺じゃなかった!」大人気ポッキープリンセス・忽那汐里、難病ヒロイン役で池松壮亮&大泉洋と共演
2010年03月02日映画『半分の月がのぼる空』の原作小説の舞台であり、撮影が行われた三重県伊勢市を主演の池松壮亮と忽那汐里が再訪。映画が無事に完成したことへの御礼の気持ちを伝えるとともに、大ヒットを祈願するため伊勢・夫婦岩(めおといわ)にて祈祷を行い、その後、伊勢神宮・内宮を正式参拝した。本作は伊勢出身の橋本紡による140万部を突破したベストセラーを原作に、TVアニメ化、ドラマ化を経て映画化された作品。映画化に際しては伊勢周辺地域の全面的なバックアップの下、オールロケが敢行された。若手実力派として注目を浴びる池松さんに、ポッキーのCMで人気急上昇中の忽那さん、さらに大泉洋などを加え、病院で出会った若き2人のピュアなラブストーリーが綴られる。原作やこれまで映像化された「半分の月がのぼる空」ファンにとって伊勢は“聖地”であり、この地を訪れる人が絶えないとか。この日、池松さんと忽那さんが訪れた伊勢・夫婦岩は、撮影でも使われた「二見興玉(ふたみおきたま)神社」にあり、2つ並んだ岩の間から、日の出を拝むスポットとして観光名所になっており、縁結びの神様としても名高く、伊勢神宮を参拝する前にここで禊(みそぎ)を行うのが慣習とされている。ここでの祈祷後の伊勢神宮正式参拝は、一般の参拝とは異なり、神職(神に奉仕し祭儀や社務を執り行う人)が同行し、御垣内(みかきうち)に入ることを許された特別な参拝。池松さんは「この映画は伊勢に支えられて出来ました。僕たちは、伊勢の人みなさんをこの映画を一緒に作ったスタッフ、仲間のように思っています。今日、伊勢神宮に正式参拝して、いよいよこの映画を全国にお披露目できるんだなと思うと、改めて身が引き締まる思いです」と真摯な表情で語った。忽那さんも「伊勢に帰って来られて本当に嬉しいです。ずっと伊勢神宮に参拝したかったのですが、撮影中は行けなくて、今日やっと願いがかなって幸せです。伊勢神宮の正式参拝は、私にとって人生初体験!緊張しました。伊勢での思い出、この映画に全て詰まっています。私にとって忘れられない、本当に大切な作品になりました。ぜひみなさんに観てもらいたいです」と伊勢、そして作品への強い思いを明かした。『半分の月がのぼる空』は3月27日(土)からの伊勢・進富座での先行上映ののち、4月3日(土)よりシネセゾン渋谷、池袋テアトルダイヤほか全国にて公開。■関連作品:半分の月がのぼる空 2010年4月3日よりシネセゾン渋谷、池袋テアトルダイヤほか全国にて公開© HANBUN NO TSUKI GA NOBORU SORA.ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:注目の歌姫・阿部真央、主題歌を歌う池松壮亮×忽那汐里のラブストーリーにキュン!大泉洋、主演じゃなくてガックシ?「純愛してたのは俺じゃなかった!」大人気ポッキープリンセス・忽那汐里、難病ヒロイン役で池松壮亮&大泉洋と共演
2010年02月15日池松壮亮×忽那汐里という注目の若手キャストを主演に迎えて贈るピュアなラブストーリー『半分の月がのぼる空』。本作の主題歌で、こちらも気鋭の新進アーティストで、二十歳を迎えたばかりの阿部真央が歌う「15の言葉」が収録されたアルバム「ポっぷ」が先日発売されるやオリコンチャートで初登場5位を記録し話題を呼んでいる。このたび、阿部さんから『半分の月がのぼる空』の感動を伝えるコメントが到着した。阿部さんは昨年1月にデビューしたばかりだが、表現力のある歌声と、ストレートでどこか切なさを感じさせる詞が共感を呼び、同世代の女性を中心に急速に支持を広げているシンガーソングライター。注目の歌姫は、映画の感動を美しい詩のような言葉でこう綴る。「本当に大切な人と永遠に一緒にいられたなら、どんなに幸せだろうと、いつも思います。しかし『ずっと』そばにはいられないからこそ、人は誰かを死ぬほど愛せたり、尊く思えたりするのかもしれないとも思います。観終わった後に、自分も短い人生の中でこれほどまでに人を愛したいなと思いました。大切な人たちに会いにいきたい、そして余すことなく愛し抜きたいと改めて感じさせてくれる、本当に素晴らしい作品です」。映画では、ごく普通の高校生の裕一と心臓病を患った里香のピュアな愛、永遠を願う気持ちが鮮やかに映し出される。このラブストーリーに心打たれた阿部さんが主題歌「15の言葉」で紡いだのは、狂おしくも切なく、そして優しい唄。映画がもたらす感動と共に、阿部さんの澄んだ強い歌声が胸に迫る!『半分の月がのぼる空』は4月3日(土)よりシネセゾン渋谷、池袋テアトルダイヤほか全国にて公開。■関連作品:半分の月がのぼる空 2010年4月3日よりシネセゾン渋谷、池袋テアトルダイヤほか全国にて公開© HANBUN NO TSUKI GA NOBORU SORA.ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:大泉洋、主演じゃなくてガックシ?「純愛してたのは俺じゃなかった!」大人気ポッキープリンセス・忽那汐里、難病ヒロイン役で池松壮亮&大泉洋と共演
2010年02月09日