八月花形歌舞伎は、古典の通し上演や、歌舞伎の様式美に溢れる狂言、そして盛夏にふさわしく怪談など、賑やかな演目が出そろう。第一部は『加賀見山再岩藤』。「三代猿之助四十八撰」屈指の人気作で「骨寄せの岩藤」の通称で知られる。御家騒動が起きた多賀家当主の大領は愛妾・お柳の方に心奪われており、御家は様々な陰謀に巻き込まれている。これらすべて側室・お柳の方と、その兄・弾正が仕組んだことだった。一方、二代目尾上となった召使いのお初の前に、突如岩藤の亡霊が現れ……。岩藤のエピソードに焦点を当てた「岩藤怪異篇」として上演する。第二部一幕目は怪談噺『真景累ヶ淵』。富本節の師匠豊志賀は、20歳ほど年の離れた弟子の新吉と恋仲になるが、顔に腫れ物ができる病にかかってしまう。新吉と若い娘お久の仲を勘ぐっては嫉妬に狂って……。三遊亭円朝の人情噺を脚色した作品。怖ろしい豊志賀の執着や、男と女の複雑な心情を描くゾッとするような怪談噺だ。二幕目は『仇ゆめ』。川のほとりにすむ狸が島原の深雪太夫に恋をする。ある日太夫が憧れている舞の師匠の姿に化け、秘めてきた恋心を伝えて大喜びする太夫と連れ舞をするのだが……。恋に落ちた狸の気持ちをユーモラスな踊りで見せる前半から、後半では一途な狸の思いと姿、それに応える太夫のやさしさがしっとりと描かれる。第三部一幕目は『義賢最期』。勇将木曽義仲の父・義賢の壮絶な最期が描かれる本作。組んだ戸板の上で立ったまま倒れる「戸板倒し」や「蝙蝠の見得」、直立のまま倒れ込む「仏倒し」などの激しい立廻りは歌舞伎ならでは。源氏再興を願い、一人で平家に抗う義賢の覚悟が胸に迫る。迫力に満ちた義太夫狂言の名作だ。二幕目は舞踊が二本。『伊達競曲輪鞘當』と『三社祭』。華やかな吉原仲之町で不破伴左衛門と名古屋山三という因縁のふたりが、吉原で再会を果たす。荒事味あふれる伴左衛門と、和事味漂う山三による「渡りぜりふ」は聴きどころ。また、ふたりの個性が際立つ衣裳や、当時のかぶき者達の風俗を題材としたといわれる両手両足を優雅に大きく動かす「丹前六方」など、歌舞伎の様式美に富んだ『鞘當』。もう一本は躍動感と洒落っ気に富んだ清元の舞踊。浅草の三社祭を素材とした『弥生の花浅草祭』の一場面だ。浅草近くを流れる宮戸川(隅田川)のほとりではふたりの漁師が網を打っている。悪玉と善玉がふたりに乗り移り……。それぞれ「悪」と「善」の面をつけたふたりが、悪尽くし、善尽くしの振りを踊る展開が最大のみどころだ。今月も三部制、座席は一部を除いて前後左右を開けた千鳥方式になっている。なお、第一部『加賀見山再岩藤』「岩藤怪異篇」に出演を予定していた市川猿之助が新型コロナウイルス感染のため当面の間休演、坂東巳之助が代役を勤めることが発表されている。取材・文:五十川晶子『八月花形歌舞伎』演目【演目】第一部三代猿之助四十八撰の内「『加賀見山再岩藤』岩藤怪異篇」第二部一、『真景累ヶ淵』豊志賀の死二、「仇ゆめ」第三部一、 源平布引滝『義賢最期』二、『伊達競曲輪鞘當』『三社祭』2021年8月3日(火)~2021年8月28日(土)会場:東京・歌舞伎座
2021年08月03日昨年の南座「吉例顔見世興行」以来、関西で今年初となる大歌舞伎の幕が開いた。大阪松竹座の「七月大歌舞伎」。コロナ禍で「待ってました!」の大向うの掛け声はなくとも、俳優も観客も熱い思いでこの日を迎えた。昼の部は、妖刀をめぐる物語で歌舞伎の様式美にあふれた夏芝居『伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)』。そして片岡仁左衛門、片岡孝太郎、片岡千之助の松嶋屋三世代がそろう粋で華やかな舞踊『お祭り』。夜の部は、明り取りの天窓の演出が印象に残る、血のつながりを越えた家族の情愛を描く『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)』「引窓(ひきまど)」。そして男女の悲恋と親子の情愛を描いた上方和事の代表作『恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)』「新口村(にのくちむら)」。この『伊勢音頭』と『引窓』に、「大阪が好き」と公言する松本幸四郎が東京から出演、意気込みを語った。「七月大歌舞伎」チケット情報「上方のお芝居は僕の好きな人間味あふれるお芝居が多いように思います。客席の反応もストレートで、楽しませてほしいという積極的な気持ちを感じて、とても刺激になります」と、大阪への愛を口にする幸四郎。今回の役を演じるのはどちらも2度目だ。『伊勢音頭』は主人公の侍・福岡貢役で「絵的にとても素敵な芝居で、憧れの役でした。怒りや悲しみ、喜びなどの感情をどれだけドラマチックに動かせるかがテーマです」。『引窓』では追われる身の濡髪長五郎。「大好きなお芝居です。長五郎は強い思いを持ちながらもそれを言わない。自分の気持ちを言うまでの思いを、お客様にどうやって伝えきるかを大切に演じたいです」。ただ、観ていただきたいのは自分の演技以上に、何よりも「歌舞伎です」と強く言う。「上方色のとても強い、歌舞伎を観た実感がある演目です。やっとこの日が来たので、しっかりと歌舞伎をしたい」。現在、他劇場では定員100%で販売する劇場もある中、客席をあえて50%のままに、さらに通常なら昼夜それぞれ三幕構成が多いが、今回は二幕構成にして上演する。また「共演者同士舞台の上でしか会えないんです」。それらはすべて、お客様に安心して劇場に来てもらうため、そして歌舞伎を守っていくための対応と、苦しい中でも劇場は姿勢を崩さない。「お客様も強い思いがあって劇場に足を運んでくださっている。そういう皆さんのお目があったからこそ、初日の幕が開きました。まったく世界が変わった中で、久しぶりに大阪松竹座での歌舞伎。ここから関西でも歌舞伎が開き続けていくと思います。その瞬間を見届けに来ていただきたいです」。公演は7月18日(日)まで、大阪松竹座にて上演中。取材・文:高橋晴代
2021年07月09日今月の歌舞伎座は、親しみやすい対話劇や華やかな舞踊劇、世話物の傑作から歌舞伎十八番まで、見逃せない狂言が揃った。第一部の一幕目は『あんまと泥棒』。あんま秀の市が高利貸をして金を稼いでいるとの噂を聞き、秀の市の家へ押し入った泥棒の権太郎。しかし、秀の市はのらりくらりととぼけるばかり。やがてふたりで酒を飲み始めると秀の市が権太郎に説教を始め。登場人物は秀の市と権太郎だけ。一癖も二癖もあるあんま秀の市と、気のいい泥棒権太郎の人間性が巧みに描かれたユーモラスな一幕だ。二幕目は『蜘蛛の絲宿直噺(くものいとおよづめばなし)』。源頼光主従の土蜘蛛退治を題材にした変化舞踊作品。6役早替りが目にも鮮やかだ。本性を顕した女郎蜘蛛の精が頼光や家臣たちと繰り広げる立廻り、千筋の糸を繰り出すクライマックスまで、見どころたっぷり、変化舞踊の醍醐味を堪能できる華やかな一幕。第二部の一幕目は、『新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)』。大名の山蔭右京は恐妻家なのに大変な浮気者。愛人の花子と逢引したいけれど奥方玉の井が外出を許さない。そこで右京は邸内の持仏堂で一晩座禅をすると嘘をつき、家来の太郎冠者を身替りに立てて花子のもとへ向かう。しかし奥方玉の井にこのことがばれてしまい……。夫婦のやり取りが可笑しみを誘う松羽目物の人気作だ。二幕目は『御存 鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)』。東海道、品川宿付近の鈴ヶ森は刑場に近く、夜になると無頼の雲助たちの溜まり場となる。そこへお尋ね者の美少年・白井権八が通りかかるが、襲い掛かる雲助たちを見事な刀さばきで斬り払っていく。その様子を駕籠の中からじっと見つめていたのが江戸随一の侠客・幡随院長兵衛だった……。権八と雲助たちのユーモラスな立廻りや、長兵衛と権八の再開を約束するやりとり、底知れない闇に包まれた江戸の情景など、鶴屋南北らしさあふれる名作。第三部は『雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)』。歌舞伎十八番の魅力が凝縮された壮大な物語だ。二世市川團十郎により初演され、歌舞伎十八番の『毛抜』、『鳴神』、『不動』の3作品が織り込まれた成田屋ゆかりの通し狂言。天下を揺るがす大悪人を懲らしめようとヒーローたちが大活躍する勧善懲悪の物語に、豪快な荒事芸、早替りや空中浮遊と、歌舞伎ならではのスペクタクルあふれる一幕だ。座席は今月も一部を除いて千鳥型。また第三部は公演期間が異なるため注意が必要だ。取材・文:五十川晶子『七月大歌舞伎』演目【第一部】11:00開演一、『あんまと泥棒』二、『蜘蛛の絲宿直噺』【第二部】14:30開演一、『新古演劇十種の内 身替座禅』二、『御存 鈴ヶ森』※『御存 鈴ヶ森』について、中村吉右衛門が出演を予定していた偶数日を含め、中村錦之助が全日程を勤めます。【第三部】17:40開演通し狂言『雷神不動北山櫻』第一部・第二部:2021年7月4日(日)~2021年7月29日(木)第三部:2021年7月4日(日)~2021年7月16日(金)会場:東京・歌舞伎座
2021年07月04日抜け目のないあんまと、どこか憎めない泥棒の丁々発止のやりとりがユーモラスな『あんまと泥棒』が、歌舞伎座『七月大歌舞伎』に登場する。1951年にNHKラジオドラマで放送された村上元三の脚本をベースにした登場人物ふたりだけの対話劇だ。尾上松緑が泥棒権太郎、あんま秀の市を市川中車が勤める。中車が秀の市を勤めるのは今回が4度目。初めて勤めたのは平成27年の明治座、泥棒の権太郎は市川猿之助だった。「45分間目をつぶりっぱなしというのは、どういう世界観なのだろうと思っていました。映像ならシーンを切り貼りしてつなげていけますが、舞台では実際に声を耳で聞くしか手段がないので、相手の言葉にとても敏感になりましたね。初役では権太郎が四代目(市川猿之助)でした。呼吸や間の感覚が近くて血縁というものを感じました。逆に2度目はこんぴらで愛之助さんと、3度目が歌舞伎座で(尾上)松緑さんと、音羽屋さんとの色の違い、松緑さんと僕との差異が面白かったですね」この差異こそがこの作品の本質なのではないかと、気づいたと語る。市川中車「松緑さんの素の姿というのは、まじめで後輩やお弟子さんたちの面倒見のよい、実に好い人。そういう印象が僕の中にあるんです。権太郎の持っている人品の好さが松緑さんに内蔵されているように感じました。僕ら小中高では暁星(学園)の先輩後輩でもありますし。今回もまた松緑さんの息遣いを感じながら勤めたいと思います」中車が最初に映像で観た秀の市は中村嘉葎雄のそれだった。「嘉葎雄さんのひょうひょうとした感じ、動き、これをお手本にしたいと思っていたのに、頭のどこかで“歌舞伎らしくしなきゃ”と力が入っていたのでしょう。もう一度勉強しなおして、リアルな芝居の面白味を素直に出していきたいと思っています」また昨年11月に市川猿之助の五役早替りで話題となった華やかな舞踊劇『蜘蛛の絲宿直噺』もこの七月大歌舞伎で再演される。中車は初役で渡辺綱を勤める。『七月大歌舞伎』チラシ「昨年8月に再開して以来、歌舞伎座では三部制を敷いていますが、一部のうち二演目両方に出演するのは久しぶり。一演目だけに出演というペースに慣れて来たところなので、大丈夫かな、まずそこからですね(笑)」この4月には猿翁十種の内『小鍛冶』で猿之助と出演したことも大きな転機となったという。能から取った所作事だ。「終始四代目にひっぱってもらいながら共に鍛冶の相槌を打つ、これはもう僕にとってはかけがえのない時間でした。ところがどれほど稽古しても、それでも舞台本番で何かしら間違えてしまうんです。ふたりでトンテンカンテンとやっていると三味線や鳴物の音がずれて聴こえることがあって、僕が間違ってしまって。四代目とクルリと位置を入れ替わるとき、”すみません!”と小声で謝ると、四代目が”え~~~~!”と(笑)。それでも何も間違えていないかのようにフォローし合う。これに痺れて痺れて。父(市川猿翁)と(市川)段四郎の叔父とが踊ったときもこういう瞬間があったのかなと想像しましたね。ふたりで相槌をトンテンカンテンと打ち合う、行のような不思議な時間でした」僕の中に間違いなく歌舞伎の血が流れている歌舞伎の世界に入り、丸9年。時代物、世話物、古典に新歌舞伎、様々な演目に出演してきた。「時代物の修業を経ていない役者が世話物を演るわけですから、問題点が噴出してしまいました。よりどころとなる型がない状態では、どんなに稽古しても大海原で迷っている船のようなもの。稽古する膨大な時間を絞り出せるのなら、時代物の方が世話物よりは安定したものになるとは思います。でも今は両方とも難しいと感じている段階で、何ひとつ会心の出来と思えるものがない。この苦しみは僕だけに特有のもので、これはずっとついて回るものだと覚悟しています。そしてとにかく舞台に立ち続けていくしかない。そう思っています」その苦しみの中にあっても、歌舞伎の舞台の上にこそ生きている実感があるという。「歌舞伎の初舞台の演目が『小栗栖の長兵衛』でした。百姓長兵衛の僕が簀巻きにされて舞台に寝そべっている場面があります。ふと上を見上げると、曾祖父(初代市川猿之助)と祖父(三世市川段四郎)の二人の大きな写真がバトンに吊るされているのが見える。次の幕の『口上』で披露するためのものです。それを真下で横たわって眺めているとき、“ああ、俺は生きている”と感じました。市川中車それに『小鍛冶』でも従弟である四代目と相槌を打っているときも、先の猿翁さん、中車さん、段四郎さんが“舞台に居るなあ”と感じるんですよ。彼らが聴いてくださっているとね。もしも子供のころから歌舞伎俳優として育っていたら、そこまで思わなかったかもしれない。でも今の僕にとっては形に残る映像作品よりも、日々消えていくこの歌舞伎の舞台の方が生きているという実感がある。これはやはり僕の中に間違いなく歌舞伎の血が流れているからだと思いましたね」コロナ禍で以前のような歌舞伎座の雰囲気はまだまだ戻ってきていない。「去年のコロナ自粛期間中は、その前から始めていた日舞の稽古をずっとやっていました。体ができていないと動けませんのでね。今思うのは、大向こうさんだけでも戻ってきてくださったらなあと。声がかからないのは僕だって寂しいのですから、大先輩方はさぞかし寂しい思いだろうと思います。義太夫さんが黒い前垂れで口を覆っていますが、あれも苦しいだろうと思いますね。早く何とかしてあげたい」コロナ禍でなければ今年の夏、歌舞伎座の舞台にも、舞台から見える客席にも、違う景色があったかもしれないとも。「良くも悪くもこの夏はザワザワした雰囲気になるでしょう。でも僕らは毎日歌舞伎座で粛々と歌舞伎をやるだけです。毎日寸分違わず同じ時間に楽屋へ入り、ミリ単位の違いに神経をとがらせて正しい位置を狙い、一人ひとりがそれぞれの家や歴史を背負って毎日舞台に立つ。それをその日いらしたお客様がご覧になって帰っていく。その一日限りの交差がなんとも面白いですよね。歌舞伎の醍醐味だと思いますね。コロナ禍の前の状態に一日も早く戻すためにも、いつも通り、ぶれずにしっかりと勤めなければと思っています」中車の出演する『あんまと泥棒』『蜘蛛の絲宿直噺』は七月大歌舞伎第一部で上演される。上演期間は、一部と二部は7月4日(日)~29日(木)、第三部は7月4日(日)~16日(金)までと異なっているのでご注意を。取材・文:五十川晶子『七月大歌舞伎』演目【第一部】11:00開演一、『あんまと泥棒』二、『蜘蛛の絲宿直噺』【第二部】14:30開演一、『新古演劇十種の内 身替座禅』二、『御存 鈴ヶ森』※『御存 鈴ヶ森』について、中村吉右衛門が出演を予定していた偶数日を含め、中村錦之助が全日程を勤めます。【第三部】17:40開演通し狂言『雷神不動北山櫻』第一部・第二部:2021年7月4日(日)~2021年7月29日(木)第三部:2021年7月4日(日)~2021年7月16日(金)会場:東京・歌舞伎座
2021年06月20日歌舞伎界の若きプリンス中村壱太郎と尾上右近がコロナ禍において制作し、好評を博したオンライン公演「ART歌舞伎」を、映画化した『中村壱太郎×尾上右近 ART歌舞伎 花のこゝろ』がポレポレ東中野での上映の反響を受け、6月4日(金)よりシネ・リーブル池袋にて上映されることが決定した。その後、全国順次公開予定となっている。これまでロシアやスペインなどでイベント上映され海外でも評価を受けてきた本作。この度、ファンタジア国際映画祭への参加も決定し、各界著名人からのコメントおよびコメント付き予告映像が公開された。ファンタジア国際映画祭は、カナダ・モントリオールで1996年から開催されているジャンル映画を対象とした映画祭。今年は8月の開催を予定しており、今回で25回目の開催となる。「北米最大のジャンル映画祭」を謳っており、クエンティン・タランティーノやギレルモ・デル・トロ、ジェームズ・ガンなど、多くの映画監督から支持されている。■『中村壱太郎×尾上右近 ART歌舞伎 花のこゝろ』コメント付き予告<コメント>■紺野美沙子(女優)アート歌舞伎は小宇宙のよう。静けさの中に浮かびあがる濃密で甘美な世界。今だから、誘われたい。■阿部純子(女優)これこそART歌舞伎!お二人の攻めの姿勢に魅了され続けました。壱太郎監督、右近さん、贅沢な時間をありがとうございます!■九龍ジョー(ライター/編集者)繰り返しもたらされる高揚感に、芸能の未来と原初の光景を幻視した。闇夜に注ぐ雨音まで美しい。■上妻宏光(三味線奏者)懐かしさと最先端が融合された芸術世界。各分野のエキスパートだからこそ表現できた世界を堪能して欲しい。■松崎健夫(映画評論家)雨音が伴う陰影の中で舞う姿は、行雲流水な悠久の歴史と人の営みとを対比させる。奇しくもそれは、コロナ禍の不条理とも重なるのだ。■マーク・シリング(映画評論家)「ART歌舞伎」と聞き、単に歌舞伎の舞台を撮影した映像を想像している方々は、驚くべき新しい発見に出会える作品だ。若き歌舞伎俳優、中村壱太郎とコラボレーター達が創造したのは、伝統的な歌舞伎の技と美を素晴らしく斬新な装いで見せるエンターテイメント。実験的でありながら理解し易く、折衷的でありながら一貫性があり、日本の伝統舞台芸術家たちの集合体でありながらその意外な組み合わせは心に残る。「ART歌舞伎」が放つエネルギーとイマジネーションが、古いものと見慣れたものを新鮮な視点で楽しませてくれる。■ニコラ・アーシャンボウ(ファンタジア国際映画祭ディレクター)『心の癒しに「ART歌舞伎」を一服』コロナ禍で劇場が閉館している間に、若き歌舞伎俳優、中村壱太郎は俳優仲間とユニークなアーチストを集めて「ART歌舞伎」の制作を決めた。”舞と美と命”を題にしたパフォーマンスの映像は、見るものの心を捉える。美しい映像、エネルギッシュな音楽、目を見張るコスチュームで、中村壱太郎はこの困難な状況に希望と楽しみを与えてくれた。「ART歌舞伎」は何百年も続く伝統芸術を新たな視点で捉え、まるで日本庭園でロックコンサートを見ている気分にしてくれる。『中村壱太郎×尾上右近 ART歌舞伎 花のこゝろ』6月4日(金)よりシネ・リーブル池袋にて公開
2021年06月04日5月からスタートした「月イチ歌舞伎」は、歌舞伎の舞台公演を撮影し、臨場感たっぷりにスクリーンで鑑賞する「シネマ歌舞伎」を、月に一度全国の映画館で上映する人気企画となっている。人気落語家・春風亭一之輔は連日多数の高座を勤める超多忙なスケジュールの中でも、毎月時間を作っては歌舞伎を観に行くという大の歌舞伎好きだ。その彼に歌舞伎ファンから見たシネマ歌舞伎とはどういうものなのか、その魅力を聞いてみたい。――歌舞伎をお好きになられたきっかけを教えていただけますか。歌舞伎を始めて観たのは、高校生の時に授業の一環で連れて行ってもらった国立劇場です。「野崎村(新版歌祭文・しんぱんうたざいもん)」を最前列の花道のつけ際で観ました。いい席だったなぁ。でも、定期的に観に行くようになったのは大学進学で上京してからです。かみさんは大学の同窓生なのですが、歌舞伎・舞踊研究会に所属していて、よく歌舞伎座へ連れて行ってもらいました。お金がありませんから、一幕見席でね。代わりにぼくが彼女を寄席に連れて行ったり。――素敵なデートですね。今もよく通われています?月に1度くらいですけれど、観に行かせていただいています。落語の参考になるかどうかは関係なく、純粋に好きだから、楽しみに行っているという感じですね。うちの師匠(春風亭一朝)は歌舞伎好きなので、弟子入りしたときは芝居を観るやつが入って来たと喜んでました。師匠のおかみさんのご兄弟は歌舞伎役者の片岡亀さんで、お正月には師匠へご挨拶に見えるのでお話したりします。――片岡亀蔵さんは、シネマ歌舞伎にもたくさん出演なさっています。歌舞伎ファンの一之輔師匠からご覧になって、シネマ歌舞伎はいかがですか。『野田版 研辰の討たれ』の亀蔵さんのからくり役は、10歳の娘が一緒に観ていたのですが腹を抱えて笑っていました。シネマ歌舞伎は、手の込んだ大道具や表情など細かいところまでアップで観られて、面白いですね。セリフも入ってきやすいし、カメラワークがストーリーを追いやすくしてくれます。生の舞台で観るよりもわかりやすいので、歌舞伎を観たことがない方にもおすすめしたいです。もちろんライブにはライブの良さがあって、幕が上がって、他のお客さんと一緒に拍手して、舞台全体が目に入るのも味わっていただきたいですが、どちらが先でもいいと思います。――他に気になるシネマ歌舞伎は?今年の上映作品の中だと7月の『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』は凄いキャスティングですね。8月の『大江戸りびんぐでっど』も舞台を観ていないから観たいなぁ。今年の上映ラインナップには無いですが、落語家としてはやっぱり『らくだ』が気になります。特にシネマ歌舞伎になった、中村勘三郎さん、坂東三津五郎さんの『らくだ』は贅沢です。あとは『文七元結』のおかみさん役は落語でもとても難しい役なので、先代の中村芝翫さんが演じられているのは観てみたいですね。――落語と歌舞伎は全く異なる芸能ですが、それぞれの得意分野はどういうところだと思われますか。見た目の華やかさですとか、現れたときのあっと言わせるインパクトは、歌舞伎にはかなわないなと思います。6月に公開する『鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)』にご出演の勘三郎さんや坂東玉三郎さんは、現れただけでお客さんがウキウキしたのが、シネマ歌舞伎の画面越しにもわかりました。反対に、怪談などの描写は、見えない、想像するしかない落語の方が怖いと思います。それから、歌舞伎は大勢でつくりあげるものですが、落語はひとりです。いろんな人をひとりで演じられるのは面白いですが、協力し合って進めていくのも楽しそうだなと思います。鹿芝居(“はなしか(噺家=落語家)”が演じる芝居)に出るとしたら、ぼくは出番が少なくておいしい役がいいですねぇ(笑)。シネマ歌舞伎・第37弾『鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)』6月4日(金)より公開詳細:
2021年06月02日映画のように気軽に歌舞伎を楽しめるシネマ歌舞伎。4月29日より松竹公式動画配信サービス〈歌舞伎オンデマンド〉にて月に1本の定期配信がスタートした。定期配信第1作目は、歌舞伎の古典演目を新たに現代的な感覚で描くことをテーマに上演されている2014年のコクーン歌舞伎を撮影したNEWシネマ歌舞伎『三人吉三』。中村勘三郎亡き後、中村勘九郎、中村七之助、尾上松也ら次世代の俳優が中心となって上演された初めてのコクーン歌舞伎で、勢いと情熱溢れる熱い舞台を見せ観客を熱狂させた。そんな舞台を、舞台で演出・美術を担当した串田和美自身が映像監督を務め、舞台を観た人にも、観ていない人にも常識を覆す体験をしてほしいとの想いで舞台収録映像のほかに新たな撮影を敢行し、 編集に編集を重ねてブラッシュアップ。ライブの舞台の躍動感、スピード感、エネルギー、壮絶なるドラマを凝縮させたかつてないシアトリカルムービーとなっている。配信作品は、毎月映画館で上映されるシネマ歌舞伎作品とも合わせて楽しめるよう、テーマを決めて選定。5月の映画館上映作『研辰の討たれ』は野田秀樹による野田版歌舞伎の1作目。『三人吉三』はコクーン歌舞伎の新たな幕開け、と「新たな時代を感じさせる作品」がテーマとなっている。各月のテーマについては月イチ歌舞伎のHPにて紹介されるので、そちらをチェックして欲しい。【シネマ歌舞伎定期配信 詳細】●期間・作品4月29日(木・祝)~5月31日(月) NEWシネマ歌舞伎『三人吉三』6月1日(火)~ 6月30日(水)『天守物語』(主演:坂東玉三郎)7月1日(木)~ 7月31日(土)『連獅子/らくだ』(主演:中村勘三郎)8月1日(日)~ 8月31日(火)『野田版 鼠小僧』(主演:中村勘三郎)9月1日(水)~ 9月30日(木)『女殺油地獄』(主演:松本幸四郎)2022年2月まで配信予定。10月以降の配信ラインナップは後日発表致します料金(税込):1900円(レンタル配信・購入時から7日間何度でも視聴可能)配信サイト:歌舞伎オンデマンド(松竹公式動画配信サービス。MIRAIL内)URL: 『三人吉三』視聴ページ(4/29公開) : >付随サービス(有料):「シネマ歌舞伎イヤホンガイドアプリ」でスマホを使って同時音声解説もご利用いただけます
2021年05月11日約2年ぶりに『滝沢歌舞伎ZERO』が新橋演舞場に帰ってきた!昨年の公演はコロナ禍の影響で残念ながら中止となり、代わりに初の映画版が公開された。映画の完成度も抜群だったけど、やっぱり生で見る熱気と迫力は別格!Snow Manの9人も「仕上げてきた」状態で、技もダンスも歌もキレキレ!最高&最強の120分を徹底レポートしますーー!花吹雪が舞うなか歌い踊るオープニング曲の『ひらりと桜』。初演ではピンクだった花びらは、映画版から引き続き真っ青な桜に。これは、コロナ禍で戦う医療従事者へ向けて感謝の気持ちを込めたもの。白いステージに深い青が映え、とても美しい幕開けだった。その後も、緊迫感のある殺陣や大迫力の「腹筋太鼓」、歌舞伎メークで挑む「五右衛門ZERO」など、滝沢歌舞伎名物が続くのだが、とにかくすべての完成度が高い!Snow Manの9人が満を持して、約2年ぶりの舞台に全力で臨んでいるのがひしひしと伝わってきた。前半最後の演目では、雨や噴水など約10トンの水を使い、熱のこもったダンスを披露。佐久間大介(28)いわく「溺れそうになる(笑)」とのことだが、びしょぬれになりながらすべてを出し切るように踊る彼らに思わず見とれてしまった。後半の時代劇パートでは、初演&映画版からある大きな変更点が。深澤辰哉(28)演じるお丸の愛犬あべぞう(阿部亮平・27)の代わりに、ダテタマ(宮舘涼太・28)という新たな犬が登場したのだ。いつもクールな宮舘のコミカルな演技に観客は大盛り上がり。そして登場人物が入り乱れ殺陣やアクションを披露する大詰めは、長屋に見立てた舞台が回転し、メンバーが縦横無尽に駆け回る大迫力の演出。最後には大量の桜吹雪が舞うなかで9人が大見えを切り、壮麗な雰囲気で幕を閉じた。フィナーレは出演者全員で歌い上げる『With Love』。コロナ禍という困難を乗り越え、こうしてまた9人そろって舞台に立つ彼らを見ることができ、感無量だった。「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月17日アイドルグループ・Snow Manが単独初主演を果たし、昨年劇場公開された映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が、「オリコン週間DVDランキング」で10.4万枚、「オリコン週間Blu-ray Disc(以下 BD)ランキング」で18.7万枚を売り上げ、共に初登場1位を獲得した(オリコン調べ・集計期間4月5日~11日)。DVDランキングのジャンル別「映画」での初週売上10万枚超えは、2011年11月28日付の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』ほか以来、9年5カ月ぶり。BDランキングのジャンル別「映画」での初週売上10万枚超えは、2019年9月16日付の『アベンジャーズ/エンドゲーム MovieNEX』以来、1年7カ月ぶりとなった。同作は2006年よりジャニー喜多川さんが企画・構成・総合演出を務め、滝沢秀明氏が主演した和によるスーパーエンタテインメント『滝沢歌舞伎』シリーズの初映画化作。2018年に滝沢氏が引退を表明した後、Snow Man主演で『滝沢歌舞伎 ZERO』として生まれ変わり、2020年も舞台での上演を予定していたが、新型コロナウィルスの影響により舞台と映画を融合させた新時代舞台映画として公開されることとなった。通常盤には映画本編に加え、メンバーが映画のベストシーンを鑑賞する企画も収録されている。
2021年04月15日エターナルプロデューサーをジャニー喜多川、演出を滝沢秀明が手がける『滝沢歌舞伎ZERO 2021』が、4月8日(木)に開幕。これに先立ってゲネプロが行われ、初日前会見には主演を務めるSnow Manの9人が登壇した。2006年に『滝沢演舞城』として誕生し、滝沢がプロデュース業に専念した19年に『滝沢歌舞伎ZERO』の名でSnow Manに受け継がれた本作。CDデビュー後、昨冬に公開された映画『滝沢歌舞伎ZERO 2020 The Movie』を経て初めての劇場公演となる。第1部は「ひらりと桜」の歌唱でスタート。約300万枚の“青桜”の花びらが舞う中で、青と白の衣装に身を包んだSnow Manがオープニングを飾る。ピンクから青へのカラー変更について、岩本照は会見で「医療従事者の皆様に対する感謝とエールの想いを込めた」と明かした。続いて披露された新曲「One Heart」はしっとりとしたバラード。“僕らは一人じゃない”という前向きなメッセージが観客に贈られる。その後は、歌・ダンス・殺陣など、身体能力の高さを活かしたSnow Manらしい演目が揃い踏み。中でも回転するメカ太鼓を中心に繰り広げられる“腹筋太鼓”のパフォーマンスは圧巻だ。「滝沢歌舞伎ZERO」に向けて自らの顔に白塗りと隈取りを施す“生化粧”のシーンでは、後輩のジャニーズJr.・IMPACTorsも躍動。初々しいトークや新曲「Wildfire」で先輩を盛り上げる。芝居パートの第2部では「満月に散る鼠小僧~残した夢は『笑いあり、涙なし』~」が上演された。江戸の粋を感じさせる岡っ引き、しっかり者の町娘、残酷な悪党、頼りない兄弟に、とある“動物”──と9人それぞれに持ち味を発揮する見せ場が設けられている。ゲネプロ後に行われた会見で、岩本は「このような状況で初日を迎えられることが本当に嬉しい」と挨拶。ラウールも「感激で泣きそうだった」と続き、笑顔を覗かせた。腹筋太鼓での苦労を問われると、メカ太鼓でのアクロバティックな動きが光る佐久間大介は「パネルが開く前にバチで互い(向井康二・目黒蓮)を鼓舞し合っている」と舞台裏を明かす。一方で、腹筋でなく股間を痛めたという深澤辰哉が「これまでやり方を間違っていた」というと、他のメンバーからすかさず「何年目よ?」とツッコミが入った。記者のお気に入りシーンに自身のキューブフライングが挙がった宮舘涼太は「お目が高い!」といって会見場の笑いを誘い、雨や噴水に10トンの水を使用するダンスシーンについて渡辺翔太は「サウナ後の水風呂みたいで“ととのう”」とボケを炸裂。天気予報士の資格を持つ阿部亮平は、劇中のとあるシーンについて佐久間から「リハで“曇り”しか言わん」、向井から「なのに外めっちゃ晴れてるやん」とツッコまれていた。公演は5月16日(日)まで、東京・新橋演舞場にて。その後、6月2日(水)〜27日(日)に愛知・御園座へ巡演する。取材・文:岡山朋代
2021年04月09日『滝沢歌舞伎ZERO 2021』の公開ゲネプロ及び初日前会見が8日に東京・新橋演舞場で行われ、Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)が登場した。同作は2006年よりジャニー喜多川が企画・構成・総合演出を務め、滝沢秀明が主演した和によるスーパーエンタテインメントシリーズ。2018年に滝沢が引退を表明した後、Snow Man主演で『滝沢歌舞伎 ZERO』として生まれ変わり、2020年には『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が公開された。コロナ禍によりほぼ2年ぶりとなる上演に、岩本は「この状況下でスタッフの皆様が本当に僕たちを支えてくださって、無事に初日を迎えられることを楽しみにしていますし、実際にお客さんが入った時の状況は今の想像をはるかに超える鳥肌ものだなと思っているので、ゾクゾクするくらい楽しみにしています」と心境を表す。ゲネプロでは「感極まってた感じがする」と指摘されたラウールは「キワキワでした」と笑顔を見せつつ、「嬉しいなという思いが強いですね。本当に久しぶりなので。あとは皆さんがカメラを持って(取材をしている)のも嬉しいですし、とにかく嬉しいです」と嬉しさを強調した。メンバーは青の衣装で登場。公演中も大量の青桜(300万枚)が落ちてくる演出があり、これまでのカラーだったピンクからの変化もあったが、岩本は「今の状況で本当に最前線で戦ってくださっている医療従事者の皆様への感謝とエールの思いを込めまして、『 The Movie』から青に変えさせていただきました」と説明した。○『滝沢歌舞伎ZERO 2021』見所は?Snow Manの新曲「One Heart」の披露や、10トンの水、阿部が天気を紹介するなど様々な演出のある同公演。レポーターから「キューブフライングが印象的だった」と言われた宮舘は「お目が高いですね」と喜び、「劇場に入る前までの練習時間は2時間くらいでしたが、劇場入りをさせていただいてからは、毎朝必ずキューブとともに練習するようにしているので、日々パフォーマンスのレベルが上がっていければいいなと思っています」と意気込む。向井が「そんなダテ様に『こっちきてください。キューブあげまーす』」とJ.Y.Parkのモノマネをすると、メンバーは「もらってるのよ」(ラウール)、「特大キューブをもらってるのよ」(渡辺)と総ツッコミ。向井は「どこかしらの媒体で使って」と懇願していた。また、阿部は「僕と佐久間は今年も女形に挑戦させていただきまして、客席の皆様をうっとりさせることが出来ればと思って舞わせていただいてます」と見せ場を語り、目黒は「女形のお二人がすごい綺麗で、こっちも気持ちをしっかり乗せてお芝居できてますし、すごい楽しいです」と太鼓判を押す。「ぶっちゃけどっちがタイプ?」という質問に、佐久間が上着を脱いでアピールするも、目黒は「もちろん阿部ちゃんですね」と選択。口づけしそうなシーンもあるため、目黒は「すごく綺麗な顔してるなと思いながら……恥ずかしいですね」と照れていた。楽屋のエピソードとしては、渡辺が「向井康二君と楽屋が一緒で、疲労感とかもいっぱいある中で、康二君が楽屋グッズをいっぱい買ってきてくれるんですよ。おそろいの歯ブラシ立てを僕に買ってきてくれて、嬉しかったんですけど、逆にモチベーション下がっちゃったかな」といじると、向井は「喜んでたやないか! 今すぐ変面で顔を変えたい」と、演出にからめて反応。おなじみとなった腹筋太鼓では、佐久間が「必死ですよね。メカ太鼓」としみじみし、「(メカ太鼓が)開く前に3人(佐久間、向井、目黒)でバチで叩き合って気合いを入れてるんですけど、終わった頃にはその時の記憶ないです」と激しさを表す。一方、なぜか腹筋でなく股を痛がっていると暴露された深澤は「めちゃめちゃ悩みまして、岩本さんに相談したんですよ。『こうしたら腹筋にくるよ』というのを昨日教えていただきまして、昨日まで間違ったやり方でやってた」とまさかの告白。向井からは「何年やっとんねん」とつっこまれ、渡辺からは「深澤さんだけ、やっと腹筋太鼓が初演」と紹介される。さらにラウールも「深澤君の注目ポイント見つけました。歌舞伎メイクをした後にすぐに落としてダンスシーンが来るんですけど、深澤君は全然メイクが落ちてない。緑の顔のまま出てくる」と暴露し、深澤は「これは違うんです、肌質です。ラウールと違うんです。全然落ちないんです! なるべく落としてきますけどね、10代と20代じゃ、肌の質が違う。ラウはすーっと落ちるけど、僕は『んあッぬあッ!』って」と主張した。○演出・滝沢秀明の様子は?演出の滝沢について聞かれると、向井は「滝沢君は、座ってるだけやからなあ」とぼけ、周囲は「やめろ! 怒られるぞ!」と爆笑。深澤は「リハ場とかではいつも0番(センター)で見てくださるんですけど、0番は空けてほしいかな。僕は『五右衛門』で頭がひっくり返って反るんですけど、あれで毎回、滝沢君の膝の上に頭が乗るんです。滝沢君に初めて膝枕をしてもらった」と明かす。その後の滝沢の反応については、阿部が「ひたすら笑って、そのあと深澤の頭をぺしっとしてました」と説明していた。最後に岩本は「デビューさせていただいてから一発目の舞台が『滝沢歌舞伎ZERO』でありがたいなと思いますし、舞台はお客さんがいて始まるものだなと皆で感じられる場なので、1公演1公演大切に。今のご時世の中だけど、エネルギーや笑顔、みんなで輪をたくさん広げられるように進んでいきたいと思います。お気をつけて劇場まで足を運んでいけたらなと思います」とメッセージを贈った。
2021年04月08日『滝沢歌舞伎ZERO 2021』の公開ゲネプロ、初日前会見が8日に東京・新橋演舞場で行われ、Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)が登場した。同作は2006年よりジャニー喜多川が企画・構成・総合演出を務め、滝沢秀明が主演した和によるスーパーエンタテインメントシリーズ。2018年に滝沢が引退を表明した後、Snow Man主演で『滝沢歌舞伎 ZERO』として生まれ変わり、2020年には『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が公開された。公演にはIMPACTors(佐藤新、基俊介、鈴木大河、影山拓也、松井奏、横原悠毅、椿泰我)も出演しており、岩本が同グループの新曲「Wildfire」の振付を担当。岩本は「結構、苦戦してましたね。ちょっと今までやったことのないジャンルだったんじゃないかなあ」と明かす。さらに「僕もメンバー以外に振りを付けるのは初だったので、新鮮な感じで。『こういう風にした方がやりやすいのかな』とか色々(試行錯誤)。振りをつけて自分も踊るのではなく、振りを付けるだけ、というのは初めてだったので」と自身でも初の挑戦となった様子。公演では、Snow Manが歌舞伎の化粧をステージ上で行っている前でIMPACTorsが新曲を披露しており、岩本は「不思議な気持ちです。隈取りしてる前で後輩達がパフォーマンスしてくれる、そこも滝沢歌舞伎の伝統という感じがして、嬉しいな。後ろから見守れる」と喜ぶ。一方で「本人達からしたら、振付をしてくれた人が後ろにいるって、緊張してると思います。でも楽しんでやってくれてるんでありがたいです」と苦笑した。目黒は「初めて見た時にIMPACTorsがすっごい食らいついて『頑張ろう』と言っていて。IMPACTorsと岩本君の振付の化学反応が出ていて、めっちゃかっこいいよね」と称賛。阿部が「振付の途中途中に、照らしさもある」と言うと、メンバーからも「わかる」「岩本節ね!」と声が上がり、ラウールが「こういうやつ」と実演する一幕も。渡辺が「台本にも名前があって、振付:岩本って書いてあるのがグッときました」と語ると、岩本は「パンフレットにも入れていただいて、けっこうまじで嬉しかったっす」と笑顔を見せた。
2021年04月08日アイドルグループ・Snow Man主演の『滝沢歌舞伎ZERO 2021』新ビジュアルが4日に公開された。同作は2006年よりジャニー喜多川が企画・構成・総合演出を務め、滝沢秀明が主演を務めた和のスーパーエンタテインメントシリーズ。2018年に滝沢が引退を表明した後、Snow Man主演で『滝沢歌舞伎 ZERO』として生まれ変わり、2020年には映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が上映された。2月20日〜3月4日までは映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』の「大ヒット感謝祭 in 新橋演舞場」として新橋演舞場での凱旋上映が行われ、この度2年ぶりの劇場公演を発表。新橋演舞場にて4月8日〜5月16日、御園座にて6月2日〜27日の上演となる。この度、撮り下ろしのビジュアルが公開された。主演は、Snow Manの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介。さらにIMPACTors/ジャニーズJr.の佐藤新、基俊介、鈴木大河、影山拓也、松井奏、横原悠毅、椿泰我と魅力的なキャストが集結し、演出は滝沢秀明が手掛ける。
2021年03月04日新橋演舞場にて4月8日(木)~5月16日(日)、御園座にて6月2日(水)~27日(日)まで『滝沢歌舞伎ZERO 2021』が上演されることが決定。あわせて、本公演のビジュアルが公開された。昨年、映画「滝沢歌舞伎ZERO 2020 The Movie」が公開となり、2月20日(土)~3月4日(木)まで『大ヒット感謝祭 in 新橋演舞場』として新橋演舞場での凱旋上映が行われた『滝沢歌舞伎ZERO』。この度、2年ぶりの劇場公演『滝沢歌舞伎ZERO2021』として、パワーアップした舞台を披露する。主演は、Snow Manの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介。出演は、IMPACTors / ジャニーズJr.の佐藤新、基俊介、鈴木大河、影山拓也、松井奏、横原悠毅、椿泰我と魅力的なキャストが集結した。演出は滝沢秀明が手がける。日本を代表する和のスーパーエンタテインメント『滝沢歌舞伎ZERO 2021』に期待してほしい。【公演概要】新橋演舞場4・5月 御園座6月 『滝沢歌舞伎ZERO 2021』Eternal Producer:ジャニー喜多川 / 演出:滝沢秀明<出演者>Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)IMPACTors / ジャニーズJr.(佐藤新、基俊介、鈴木大河、影山拓也、松井奏、横原悠毅、椿泰我)●4月8日(木)~5月16日(日) 新橋演舞場(東京都中央区銀座6-18-2)ご観劇料(税込):S席(1・2階)12,500円 / A席(3階):7,000円新橋演舞場チケット発売日:3月28日(日)10:00よりチケット発売●6月2日(水)~27日(日) 御園座(愛知県名古屋市中区栄1-6-14)ご観劇料(税込):S席(1・2階)12,500円 / A席(2階):10,000円
2021年03月04日2月放送開始の大河ドラマ『青天を衝け』への出演をはじめ、歌舞伎界の枠を超えて活躍する尾上右近が京都・南座公演『三月花形歌舞伎』に登場する。中村壱太郎、中村米吉、中村橋之助ら注目の若手と挑むのは、三大名作のひとつ『義経千本桜』より『吉野山』と『川連法眼館』をAプロ・Bプロの役替わりで上演。加えて彼ら4人が日替わりで『歌舞伎の魅力』を解説する。「三月花形歌舞伎」チケット情報『吉野山』は義経を追って形見の鼓を携えて旅をする静御前が、お供の佐藤四郎兵衛忠信とはぐれ、後に再会するまでの道行きを艶やかな舞踊で表現する。『川連法眼館』は忠信が義経の元を訪ねたところへ、静御前が実は子狐が化けた忠信を伴い現れる。子狐ははぐれた忠信に代わり、母狐の皮が張られた鼓と静御前を守って来たのだ。両作品で忠信役を勤める右近は、自主公演「研の會」第一回公演で同役を選ぶほど、思入れの強い「憧れのお役」と明かす。「スチール撮りでは、衣裳を着ただけで感動して涙が止まらなかったことを思い出しました。まさか本興行で実現するとは。信じていれば願いは叶うと、23歳だった当時の自分に教えられた気がする」と感慨もひとしお。Bプロで同役を勤める橋之助は後輩でもあり「負けられない」と一 層の気合が入る。通常ダブルキャストでは踏襲する型や指導者が異なるが、今回は共に(七代目 尾上)菊五郎に指導を仰ぐ。「『川連法眼館』の狐忠信は中性的な役ですが、立役の橋之助さんと、本興行では圧倒的に女方が多い私がやる中性的なお役とでは、型は同じでもおのずと違いが出る」と見る。ペアを組む壱太郎は互いに自主企画の公演や作品に出演し合うなど苦楽を共にし、夢を語り合う間柄。「尊敬する先輩という関係を超えた精神的な恋人」と絶大な信頼を寄せる。また同級生の米吉は、「醸し出す華やかな雰囲気や舞台度胸が圧倒的。何よりお喋りが上手なので、お芝居もそうですが彼が案内役をつとめる『歌舞伎の魅力』はとても楽しくなると思います」と期待する。歌舞伎俳優を父に持たない右近。様々な分野で経験を積み、いつか後輩が憧れる「稀有な存在」 となり得るその日まで、信じた道を邁進する。「今回、音羽屋ゆかりの演目『川連法眼館』の狐忠信は、本興行のお役としては初めて菊五郎のおじさんに教えていただきます。また『吉野山』の忠信の引っ込みの演出では僕がまだ本名だった頃にご縁をいただいた(四代目市川)猿之助のお兄さんから許しを得て、澤瀉屋(※)の型『ぶっ返り』に挑戦させていただく。いろいろミックスしながらも自分の形を模索している姿をこの重要な公演で提示できるのは嬉しいです。テレビ、映画など、どのジャンルも本気ですが、歌舞伎ほど分かりやすい本気は見逃してほしくないですね」。(※)「澤瀉屋」の「瀉」のつくりは、正しくは“わかんむり”です。公演は3月6日(土)から21日(日)まで(12日(金)は休演日)、京都・南座にて上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年02月17日『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が大ヒットを記念し、「滝沢歌舞伎ZERO」の聖地・新橋演舞場にて「大ヒット感謝祭in新橋演舞場」として期間限定で再度、特別上映されることが決定した。ジャニー喜多川が企画・構成・総合演出を務め、2006年に「滝沢演舞城」として始まってから、多くの人たちに愛されてきた『滝沢歌舞伎』。 2019年の『滝沢歌舞伎ZERO』では、演出・滝沢秀明、主演・Snow Manで新たなステップを登り、昨年『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』として進化を見せた。滝沢が初めて監督に挑んだこの映画は、新橋演舞場、南座、御園座で特別上映後、全国の映画館(191館)で公開され、12月4日の初日には平日にもかかわらず約1.6億円を突破する大入りを果たし、続く12月5日・12月6日の土日週末2日間だけで興行収入約4億円を達成。週末全国興行成績ランキング(12月5日〜6日・興行通信社提供)でも初登場実写映画第1位になるなど、 Snow Manの圧倒的な人気と相まって、大きな話題となった。現在は動員数約63.5万人、興行収入約19億円(1月29日時点)となり、今なおその数字を伸ばしている。「大ヒット感謝祭in新橋演舞場」では映画の大ヒットを記念すると共に、お客様への感謝をこめて『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』を2月20日(土)〜3月4日(木)にかけて13日間上映。「Snow Manが舞った場所、そして彼らがこの映画を始めて観た新橋演舞場で私も観てみたい」という声を受け、10月4日の特別上映開始から数えて140日目となる2月20日から新橋演舞場という特別な空間で上映する。劇場ならではの仕掛けを施しながらもコロナの状況を踏まえ、座席は収容率50%での上映を予定しているとのこと。詳しくはホームページでチェックしてほしい。『大ヒット感謝祭in新橋演舞場』上映期間:2月20日(土)~3月4日(木) 13日間 / 1日3回上映(計39回)上映金額:4,000円(税込)座席数:制限あり。収容率50%にて実施チケット販売方法:2月7日(日)12:00より売り出し予定(チケットホン松竹ほかにて)詳しくは下記をご覧ください。※新型コロナウイルス感染拡大防止及び感染症予防対策は下記ご覧ください。
2021年02月02日義太夫狂言に新歌舞伎、鶴屋南北作品に舞踊と、2月の歌舞伎座も見どころの多い演目が揃った。第一部は時代物の名作『本朝廿四孝』の『十種香」。戦国時代、長尾謙信の娘・八重垣姫は許嫁で切腹した武田勝頼の姿絵を仏間にかけて香を焚き菩提を弔う。その絵にそっくりな男・花づくりの簑作が現れ、姫は一目で恋に落ち、腰元の濡衣に仲立ちを頼む。その簑作こそ本物の勝頼だった……。八重垣姫は歌舞伎の立女方がつとめる大役「三姫」のひとつで、品格の中に濃い情愛を表現するのが難しいとされる。配役は以下の通り。八重垣姫中村魁春武田勝頼市川門之助白須賀六郎中村松江原小文治市川男女蔵腰元濡衣片岡孝太郎長尾謙信中村錦之助もう一本は『泥棒と若殿』。荒れ果てた屋敷へ泥棒に入った伝九郎は侍に出刃を向けて金を要求するが、金はないと突っぱねられる。この侍が実は松平成信、領主の次男だった。御家騒動に巻き込まれ幽閉されて飢え死にしそうになっているのだった。伝九郎は不憫に思い、成信の世話をしはじめ、ふたりの奇妙な同居生活が始まる。立場の異なるふたりに芽生える絆……山本周五郎の原作。伝九郎尾上松緑松平成信坂東巳之助梶田重右衛門中村亀鶴鮫島平馬坂東亀蔵第二部は片岡仁左衛門と坂東玉三郎の麗しさとふたりの至芸を堪能する二幕。『於染久松色読販』は『桜姫東文章』や『東海道四谷怪談』を生み出した鶴屋南北の原作。土手のお六と鬼門の喜兵衛は悪事を働く夫婦者。お六のもとへ、かつて使えていた奥女中の竹川から手紙が届くところからドラマが動き始める。惚れた男のために悪事を働く「悪婆」と呼ばれる婀娜なお六と、強悪な喜兵衛の夫婦による、アンチヒーロー・ヒロインの魅力をたっぷりと。土手のお六坂東玉三郎山家屋清兵衛河原崎権十郎油屋太郎七坂東彦三郎鬼門の喜兵衛片岡仁左衛門もう一本は『神田祭』。江戸前のすっきりした踊りを見せる粋な鳶頭にあでやかな芸者。祭囃子に浮き立つ江戸の情緒を堪能したい。清元舞踊の一幕。鳶頭片岡仁左衛門芸者坂東玉三郎第三部は十七世中村勘三郎三十三回忌追善狂言二本が上演される。『奥州安達原』「袖萩祭文」。雪の降る中盲目の袖萩が幼い娘お君に手を引かれて父・平傔仗直方のもとへとやってくる。親の反対を押し切って駆け落ちした袖萩は対面を許されないため、三味線を手に祭文になぞらえて身の上を語り、娘の姿を一目見せようとする。そこへ夫の安倍貞任が姿を現し……。袖萩中村七之助安倍貞任中村勘九郎娘お君中村長三郎安倍宗任中村芝翫平傔仗直方中村歌六浜夕中村東蔵八萬太郎義家中村梅玉もう一本は『連獅子』。文殊菩薩が住むといわれる清涼山のふもとの石橋に狂言師の右近と左近が手獅子を持って現れ、石橋の由来や、獅子の親が仔を谷底へ落とすという故事を踊って見せる。能の「石橋」を題材とした長唄の舞踊。ユーモラスな間狂言「宗論」をはさんで、後半は親獅子と仔獅子の勇壮な舞を楽しみたい。狂言師右近後に親獅子の精中村勘九郎狂言師左近後に仔獅子の精中村勘太郎法華の僧蓮念中村鶴松浄土の僧遍念中村萬太郎新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言を受け、開演時間が早まった。第一部は10:30、第二部が14:15、第三部が17:30となっているのでご注意を。文:五十川晶子歌舞伎座『二月大歌舞伎』2021年2月2日(火)~2021年2月27日(土)会場:東京・歌舞伎座
2021年02月02日今年、大活躍しそうなジャニーズJr.の新グループIMPACTorsが本誌初登場!グループの名付け親である滝沢秀明さんとのエピソード&メンバーが思うそれぞれの魅力を聞いてきました!ーーみなさんは、正式にグループが結成される前から、7人で活動されていたんですよね?影山拓也(23)「きっかけは、昨年の舞台『ジャニーズ銀座』です。公演はコロナ禍で中止になってしまいましたが今後もこの7人でやっていくっていう覚悟はできてました」横原悠毅(24)「みんな、なかなかチャンスをつかめなくて悔しい思いをしてきたけど、絶対に諦めなかったっていう共通点があったからね」影山「これが最後のチャンスかもしれないって、よく話してたよね」ーーそしてついに、滝沢さんから正式なグループ名をいただいたときは、どんな気持ちでしたか?椿 泰我(22)「『ミュージックステーション』でグループ名を発表したんですけど、僕たちも本番5分前に知らされたんですよ」松井 奏(20)「すごくうれしかったけど、喜びより気が引き締まる思いのほうが強かったよね」椿「みんな、ほとんど無言でかたい握手を交わしたもんね(笑)」佐藤 新(20)「滝沢くんから『世界に衝撃を与えて伝説を残す』っていう由来を聞いて、絶対に期待を裏切りたくないと思いました」鈴木大河(22)「Jr.のなかにもたくさんグループがあって、まさに戦国時代だけど、強い思いと勢いでどんどん追いつき追い抜いていきたい!」基 俊介(24)「滝沢くんに教わったことを大切に、ど根性精神で頑張りたいね。でもやっぱり『IMPACTorsです』って言えることに、毎回感動しちゃうんだよなあ(笑)」【メンバーへ一問一答!】Q1:最近のマイブームは?Q2:自分のチャームポイントは?Q3:ほかのメンバーが思う魅力的なところQ4:今後の目標を教えて!■鈴木大河A1:洋服のコーディネートA2:長い首と鋭い犬歯A3:私服がいつもオシャレ(by基)A4:お芝居やモデルの仕事に挑戦!■佐藤 新A1:アニメのイッキ見A2:涙ボクロA3:透明感のある美しい顔(by影山)A4:横アリで単独公演。そして必ずデビューする!■基 俊介A1:日本茶と和菓子A2:圧倒的平和主義!A3:人間関係のバランサー(by横原)A4:いつかはバラエティ番組のMC!■松井 奏A1:美顔器を使うことA2:甥っ子っぽさと笑顔A3:懐ろに入りこむのがうまい(by鈴木)A4:モデルの仕事をしてみたい!■椿 泰我A1:そばを食べるA2:はじける笑顔とアツいパフォーマンスA3:いじられキャラ(by佐藤)A4:7人で初めてのことをたくさんしたい!■影山拓也A1:ホットコーヒーを飲むA2:太い眉毛と大きな口A3:頼れるリーダーだけど天然(by椿)A4:いつか朝ドラに出演したい■横原悠毅A1:新しい家具選びA2:最高の二重幅と名前の画数の多さA3:クールに見えて実はアツい(by松井)A4:ファンのみなさんの前でライブがしたいタッキー命名のジャニーズJr.新グループIMPACTors。Jr.戦国時代に衝撃を与えます!「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月23日歌舞伎俳優の松本幸四郎と市川猿之助がお騒がせコンビ“弥次喜多”を演じる人気歌舞伎シリーズの最新作となる図夢歌舞伎「弥次喜多」が、Amazon Prime Videoで26日より独占レンタル配信。幸四郎と猿之助がこのほど取材に応じ、本作の魅力や制作の裏話を語った。本作は、コロナ禍で誕生したオンライン歌舞伎・図夢歌舞伎(ずぅむかぶき)の第2弾。客席では観ることができない視点から、より近くで歌舞伎に“ズーム”するという意味でこの名前が付けられている。幸四郎と猿之助による“弥次喜多”は2016年に歌舞伎座で誕生し、毎年新作を発表してきた人気作品。今回、2009年にPARCO劇場で上演された猿之助が初めて現代劇に出演した『狭き門より入れ』を原作に新作を制作した。同舞台は謎の疫病の流行にまつわる物語。“現代に通ずる作品”として猿之助が原作に選び、新作歌舞伎へと生まれ変わらせた。幸四郎と猿之助は、図夢歌舞伎第1弾「忠臣蔵」にも出演。劇場が長期休館となった中で生まれた「図夢歌舞伎」について、幸四郎は「やっと見つけたお芝居する唯一の場所でした。これが始まりとなって、舞台が再開した後も、図夢歌舞伎は見ていただく場としても、演じる側の場としても、選択肢として続いていってほしいと思いました」と語った。猿之助も「これからの歌舞伎は舞台と配信と両方進んでいくべきだと思う」と意見。「平和な時代はあんまり発展的なモノは生まれない。そういう意味で、コロナは二度とあってほしくないけど、こういう新しいものが生まれたので、不幸中の幸いだと思います」と前向きに捉えた。そして、2人とも図夢歌舞伎で「弥次喜多」ができたことを喜び、猿之助は「『弥次喜多』は毎年新作を生み出していて、今年は8月に歌舞伎座が再開しましたが『弥次喜多』は上演できませんでした。なんとか続けられる方法を考えている中で、図夢歌舞伎とうまく合わさって、新作が誕生しました」と説明。「非常に苦労しました。今までの新作で一番大変だったんじゃないでしょうか」と苦笑した。猿之助は、監督・脚本・演出も担当。「撮影の1カ月くらい前は何もできていなかった。台本ができたのが1週間くらい前。限られた中でしたが間に合わせは嫌ですから精一杯作りました」と現場のバタバタぶりを明かし、「冒頭はハリウッド映画みたいにしたいなと。そこで予算を使い果たしそうになるくらい幕開けに凝りました。本編の中身は出演者同士の信頼関係が出ている。本当はアドリブなんか言っている余裕なんかないのにアドリブになるとみんな生き生きしてくるんですよね」と魅力を伝えた。本作には、猿之助のいとこである市川中車(香川照之)が参戦するほか、“弥次喜多”シリーズ常連である、幸四郎の長男・市川染五郎、中車の長男・市川團子も出演。猿之助は「中車さんは映像作品ならではの演じ方をしっかり息子に教えていて、親子の会話がありました。『カメラがここだったらこちらを向いて演技をする』とか。歌舞伎の現場で教えているのを初めて見て、それはお父さんじゃないとできないアドバイスだなと思って、微笑ましかったです」と中車・團子親子のエピソードを明かした。そして、幸四郎は「ルールも不可能もない、配信と歌舞伎の無限の可能性を詰め込んだ作品になっています。根拠はありませんが、歌舞伎の配信は今後100年続いていくと信じています! 好きな時に、好きな場所で『弥次喜多』をお楽しみください」とメッセージ。猿之助も「10年前は絵空事だった物語が、私たちの日常とシンクロしている今だからこそ、この作品を歌舞伎にして届けようと思いました。この時代を生きるひとり、ひとりに深く響く作品だと思いますので、これまでの『弥次喜多』を知らない方も、新作映画を観るような気持ちでぜひ、ご覧ください!」と力強くアピールした。本作は国内のみの配信となっているが、世界配信されることも期待している2人。幸四郎は「全世界に共通する物語の歌舞伎というのは初めてだと思います」と話し、猿之助はすでに提案していることを明かし、「世界配信したら絶対ウケると思う。エンドロールのところに世界にも共通する仕掛けをしている」と自信を口にした。(C)松竹
2020年12月26日コロナ禍に新たな歌舞伎の楽しみ方を提供すべく誕生した歌舞伎史上初のオンライン歌舞伎・図夢歌舞伎の第2弾となる『弥次喜多』が12月26日(土)からAmazon Prime Videoで独占レンタル配信される。400年を超える歌舞伎の歴史において、新作歌舞伎がAmazonでお披露目されるのは史上初めての快挙。平成28(2016)年8月以来、弥次喜多の新たな“迷コンビ”として、夏の歌舞伎座を盛り上げてきた松本幸四郎と市川猿之助がオンラインで珍道中を繰り広げる。幸四郎の構成・演出により、6月から生配信された図夢歌舞伎『忠臣蔵』に続く、ファン待望の第2弾『弥次喜多』。その原作に選ばれたのが、2009年当時に亀治郎を名乗っていた猿之助が、初めて現代劇に出演した前川知大作『狭き門より入れ』だ。とある街のコンビニエンスストアを舞台に“世界の更新”をテーマに据えたSF劇で、背景として疫病の流行が描かれた内容は、「今の状況にピッタリだと思ったし、最後には背筋が凍るような作りにしたかった」(猿之助)。こうして全編事前収録の映像作品として、都内のスタジオでセットを建てた撮影が急ピッチで進められ、猿之助は脚本・演出に加えて、今回初の監督業にも挑むことになった。図夢歌舞伎「弥次喜多」 市川猿之助編集風景「台本ができあがったのが、(撮影の)1週間前。限られた時間の中で、でも間に合わせは嫌ですから、精いっぱいやりました。ただ、映像制作に関しては素人集団。助監督がいない現場だったので、自分がその役目をやるのは目に見えていました。台本を直したり、カット割りを考えたり……(笑)。『なんで、こんなことやってるの?』って思いましたが、逆に考えると、それができる幸せがね。現場に立てない日々が続いたので……。今回みたいな危機は二度とあってほしくないですけど、歴史を振り返ってみても、こんなときこそ、人間は新しいものを生み出し、進歩するものですから」(猿之助)今年は『弥次喜多』の8月歌舞伎座公演が実現しなかっただけに、幸四郎も「こうした形で、弥次喜多ができてうれしい」と喜びもひとしお。「前回の図夢歌舞伎『忠臣蔵』は、いつ歌舞伎座が開くかわからない状態で、やっと芝居ができる唯一の場でした。配信はご覧いただく皆さんにも、演じる側にとってもひとつの選択肢として存在してほしいという気持ちもあったので。100年続く、その第一歩だと思っていますし」とネット配信の可能性に期待を寄せる。シリーズには欠かせない染五郎&團子はあどけない少年像から一転、“グレた”青年を図夢歌舞伎『弥次喜多』には、猿之助との“いとこ共演”が話題の市川中車が参戦。さらに幸四郎&猿之助コンビによる『弥次喜多』シリーズには欠かせない幸四郎の長男・市川染五郎、中車の長男・市川團子のふたりも2016年から続く連続出演を果たした。過去シリーズで見せていた、あどけない少年像から一転し、今回ではお家没落で“グレた”青年を演じている。「こういった過程で作られた歌舞伎なので、これに関わっている時間はむらなく(笑)戸惑っているように見えましたね。衣装も自分たちで考えてきたり、指輪やマニキュアも。マニキュアを塗ったのはいいんですけど、除光液を買い忘れて、(撮影の)次の日、学校だったから、大慌てで買いに行ったりしていました」(幸四郎)舞台となるコンビニエンスストアは、万屋「家族商店」として物語に登場。店名に加えて、緑と青を基調にした看板のカラーリングは「ファミリーマート」にそっくりだが、この仕掛けは同社と猿之助の“縁”が実現させたもの。「ただ、困ったことに幸四郎さんも中車さんも食品のCMをやっているので、『映っちゃダメ』『手にしちゃダメ』『食べちゃダメ』な商品もあって(笑)。でもコンビニだから、所狭しと商品は並べないといけないし」(猿之助)と苦労もあったのだとか。もちろん、『弥次喜多』の神髄は、弥次さん喜多さんが披露する丁々発止のやりとり。2016年から磨き上げた幸四郎&猿之助の“コンビ力”には、期待せずにはいられない。「アドリブなんてやってる余裕はないはずなのに(笑)、アドリブでこそ生き生きとしている。これは本当にお互いの信頼関係があってこそ。内容はシリアスな面もありますが、僕らが演じたら、弥次喜多が本来もつ面白みが自然と出てくるので」(猿之助)。「弥次喜多といえば、どこかに旅するというイメージですけど、旅は場所に限ったことじゃなく、何か新しいことに挑戦することも旅ですから。まあ、あのふたりは行ってどうなるか、何を得られるか、成功も失敗も考えていないですけど(笑)、だからこそ、どんな場所でも、いつの時代にだって存在できてしまうんです。それに今回は、ストーリーそのものが今の世界を映していて、そういう歌舞伎はめずらしいと思いますね」(幸四郎)。市川猿之助(左)、松本幸四郎(右)取材・文・写真(松本幸四郎・市川猿之助会見写真):内田涼図夢歌舞伎『弥次喜多』監督・脚本・演出:市川猿之助原作:前川知大『狭き門より入れ』構成:杉原邦生脚本:戸部和久監督:藤森圭太郎2020年12月26日(土)よりAmazon Prime Videoで国内独占レンタル配信www.amazon.co.jp/kabuki()さらに関連作品続々配信決定!《配信ラインナップ》▼2020年12月26日(土)~配信・シネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛』(2017年)出演:松本幸四郎、市川猿之助、市川染五郎、市川團子 ほか レンタル料:1,900円(税込)・シネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖」(2018年)出演:松本幸四郎、市川猿之助、市川中車、市川染五郎、市川團子 ほか レンタル料:1,900 円(税込)・シネマ歌舞伎『女殺油地獄』(2019年)出演:松本幸四郎、市川猿之助、市川中車 ほか レンタル料:1,900円(税込)・図夢歌舞伎『忠臣蔵』第一回【大序から三段目】(2020年)出演:松本幸四郎、中村壱太郎、市川猿弥 レンタル料:600円(税込)・図夢歌舞伎『忠臣蔵』第二回【四段目】(2020年)出演:松本幸四郎、市川染五郎、市川猿弥 レンタル料:600円(税込)・図夢歌舞伎『忠臣蔵』第三回【五段目・六段目】(2020年)出演:市川猿之助、松本幸四郎、中村壱太郎、上村吉弥、松本高麗五郎、市川猿弥 レンタル料:600円(税込)・図夢歌舞伎『忠臣蔵』第四回【七段目】(2020年)出演:松本幸四郎、中村雀右衛門、市川猿弥、初世松本白鸚(映像出演) レンタル料:600円(税込)・図夢歌舞伎『忠臣蔵』第五回【九段目・十一段目】(2020年)出演:松本幸四郎、市川猿之助、市川染五郎、市川猿弥 レンタル料:600円(税込)・歌舞伎座ギャラリー特別映像『歌舞伎座の秘密~忍入舞台裏染色~』(2015年)出演:松本幸四郎 レンタル料:300 円(税込)・歌舞伎座ギャラリー特別映像『宙乗りができるまで~新臺猿初翔~』(2016年)出演:市川猿之助 レンタル料:300円(税込)▼2021年1月4日(月)~配信・シネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』(2016年)出演:市川猿之助、市川猿弥、市川笑三郎 ほか レンタル料:1,900円(税込)※配信ラインナップ・スケジュールは予告なく変更になる場合がございます。※料金やレンタル期間等については Amazon.co.jp()上の各商品詳細ページをご確認ください。最新情報はこちらでチェック!どこでも歌舞伎Twitter()どこでも歌舞伎Instagram(www.instagram.com/zoom_yjkt/)
2020年12月21日映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』の大ヒット御礼!!感謝祭イベントが、12月17日に丸の内ピカデリーで行われ、Snow Manの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介が登壇した。故ジャニー喜多川氏が企画・構成・総合演出を務め、2006年より愛され続けてきた『滝沢歌舞伎』。昨年『滝沢歌舞伎ZERO』として演出・滝沢秀明、主演・Snow Manで新たなステップを登った舞台が、今年は『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』として生まれ変わった。リピーターも続出しているという事を聞いた岩本は「僕たちの盛り上げたい気持ちと、その期待に応えて下さって劇場に足を運んで下さった皆さんのおかげです。このまま終わらなきゃいいのに。ずっと上映していて欲しいですね。スーパーロングランやりたいね!」と公開後の喜びを大きな笑顔で語る。本イベントでは、本作に出演しているジャニーズJr.やスタッフ関係者に緊急アンケートを実施し、内容に踏み込んだ質問にSnow Manが回答するという公開後だからこそのならでは企画を実施。アンケートの内容は「Snow Man の第一印象」「撮影中の Snow Man とのエピソード」「私しか知らない撮影中の Snow Man の秘密」「Snow Man に相談したい(聞いてみたいこと)の4問。まず「Snow Man の第一印象」については、【なんでもこなす人たち!アクロバット!(インパクターズ・佐藤)、初めはこわい先輩でした。今はお兄さんたちです。(インパクターズ・基)、9人の仲がとてもよい印象です。悩みがあった時も、誰かがフォローするような、それぞれ家族のような役割があったりするのかなと思いました。(プロデューサー・チーム)】の回答が。深澤は「最初はSnow Man怖いって言われるけど、知れば知るほど優しいチームなのにね(笑)」と一言。MCから、例えば誰かが悩んでいる時慰める係がいたり家族的な役割があったりするのか?と聞かれると、佐久間は「(向井)康二は誰かが悩んでいる時も寄り添ったりして人の感情の起伏を読むのが上手」と明かした。深澤は「佐久間はペットで、めめは長男、お母さんはオレか。お父さんはラウール(笑)。俺とラウールが結婚してるのよ、それで生まれるのがめめ。いい子生まれたわ!よくおれから生まれたな(笑)」とコメントし一同から総ツッコミが起きた。次は「撮影中の Snow Man とのエピソード」というお題。【宮舘君は、カメラが回っていないときも役に入り込んでいてカッコいいなと思った。】と宮舘の撮影裏での立ち振る舞いを見ていたインパクターズ・横原からの回答に宮舘は「常にONの状態、起きた時からスイッチONです」と答えると佐久間が「確かに自粛中に舘様にテレビ電話かけると、その時から舘様でしたね(笑)」と自粛期間中のエピソードを披露。また【殺陣が見せ場の「九剣士(きゅうけんし)の時、佐久間君がガスの力で飛ぶジャンプ台を使うのですが、アクロバットでは右に出るものがいない佐久間君が怖い、と言っていて佐久間君にも怖いものがあるのか……と驚きました。その後数回練習をやっただけで、本番は難なくこなされていてカッコ良かったです。」(インパクターズ・鈴木)】と抜群の身体能力を誇る佐久間についての回答に佐久間は「最初アクロバットやるのってめっちゃ怖いんだよ。でも練習して、本番は一発撮りでがっつり決めてやったね。アクロバットは恐怖に勝つか勝たないかだけなんでね」と秘訣を語たった。極めつけはプロデューサー・チームからの【深澤さんの提案で、当初、台本にも撮影スケジュールにもなかった鼠小僧版「Crazy F-R-E-S-H Beat」を急遽、一発本番ワンカットで撮影。それぞれのキャラクターで細かい芝居を入れながら踊られていたのがとても印象的です】というコメント。当時の状況を聞かれた深澤は「ふっと降りてきたの。あれは元々無かったんです。スケジュールを見て、メンバーも衣装を着ていて、でも『時間に間があって勿体ない』って滝沢監督と話していて、僕が『じゃあ踊ればよくないですか?』ってぼそっと言ったら監督が『良いね』って話の流れであのシーンになりました」と深澤発信のアイデアであること明かすと、知らなかったメンバーたちもいて、「そうだったんだ!」と初めて知る事実に驚きの声が上がった。「私しか知らない撮影中の Snow Man の秘密」の質問では、【休憩時間、照(ひかる)君の近くに虫が飛び回っていて、照君が泣きそうな目 で僕に助けを求めてきました。普段の照君とのギャップがすごかったです。 (インパクターズ・影山)】という思わぬ暴露をされた岩本。「虫はきびぃ(笑)最近もっとだめになった。目が合った感じがして……それでも、この虫にも家族がいると思うと払うことが出来なくなってきて」とコメント。それを聞いた向井が、「また、そんな一面があることで好感度上がるわ~」とぼやく姿も。「Snow Man に相談したい(聞いてみたいこと)」では、【傍目から見ると、腹筋太鼓が一番きつそうに見えますが、実はそうでもなかったりしますか? 実際演じていて、一番ハードなのはどのパートですか?」 】というスタッフからの質問に目黒は「いや、腹筋太鼓はきついですよ……ぼくと佐久間君と康二はメカ太鼓をやっていて、回るから腹筋していても上半身が遠心力でもっていかれて……きつかったよね……」と腹筋太鼓の中でも3人乗りのメカ太鼓は、見た目通り大変なことを告白。それに対して阿部は「精神的にくると思ったのは歌舞伎パート。衣装が重い人もいたりして、指先までの意識しなくちゃいけないから。あとはインパクターズのみんなは殺陣のパートで、僕らは自分たちのパートだけでいいんだけど、僕らに切ってかかるときは僕らに合った切られ方があるから、それぞれ覚えなくてはいけなくて大変だったと思う。ありがとうね」と殺陣のパートで奮闘してくれた後輩へ労いのコメントを送った。【もし、もう一度映画化!となったら今度はどんな演目がやってみたいですか? (製作部スタッフ)】という問いに答えたのはラウール。「やっぱり背筋しながら太鼓を叩く“背筋太鼓(笑)滝沢君も『良いね』ってなりますよ。それか“けん玉太鼓”。腹筋太鼓した後に大皿に乗せれるか」と笑顔でコメントしメンバーからツッコミが入る一幕も。最後は【僕らはグループとして歩き出したばかりです。他のグループより頭一つ抜き出すためには何が必要ですか?(インパクターズ・横原)】と後輩ならではの悩みに渡辺は「インパクターズの質問全部NGなんですよ(笑)」と笑いを誘いつつも「そもそも、僕たちが頭一つ抜けてないんですよ。なので、まだアドバイス出来ることがない。言葉でいう感じでもないし、僕らも先輩の行動を見て目で盗んだので、背中見てって感じです」と、先輩から後輩への熱いメッセージが贈られた。最後の挨拶では、「皆さんのおかげで大ヒットと呼ばれる作品になりました。とても嬉しいです、ありがとうございます!」とラウールが全国のファンへ挨拶。続いて岩本は「2~3回と何回でも観ていただきたいです。いろんな人に良い形で伝染していって欲しいです。皆さんのおかげで大ヒットという記録になっています。ここで終わらずに、もっと一緒に盛り上げていって頂けたら。宜しくお願いします!」と力強く感謝を伝えた。『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』公開中
2020年12月18日東京・歌舞伎座にて『壽 初春大歌舞伎』が、来年1月2日(土)から27日(日)まで上演されることになり、本公演に出演する歌舞伎俳優の松本幸四郎と市川猿之助が取材に応じた。8月の再開以降、1演目4部制で公演が行われた歌舞伎座の舞台。そこで試行錯誤を繰り返しながら、躍動を続けた両名が、2演目3部制に切り替わる初春のめでたい舞台に立ち、新たな年の幕開けを彩る。幸四郎は第3部『菅原伝授手習鑑 車引』に梅王丸役として出演し、父・松本白鸚(松王丸役)、息子・市川染五郎(桜丸役)と共演。親子孫三代そろい踏みが実現するのは、平成30(2018)年1、2月歌舞伎座、12月南座での三代同時襲名披露、令和元(2019)年6月歌舞伎の三谷かぶき『月光露針路日本 風雲児たち』以来となる。「芝居に出られること、さらにそれが父と染五郎と一緒なのは、ありがたいことですし、幸せですね」と喜びをかみしめる幸四郎。共演が決まった染五郎の様子については「あまり感情を表に出すタイプじゃないので(笑)、ビックリな気持ちもあったみたいですけど、稽古ではうれしそうな顔をしているので……、純粋にうれしいんじゃないですかね」と目を細めた。松本幸四郎自身が演じる梅王丸の魅力は「力強さ」だといい、「演じる側も、ご覧になる皆さんも『これぞ歌舞伎だよね』ってど真ん中の魅力がありますからね。その分、セリフ、ボリューム、大きさを、身1つで表現しなければならない」と分析。その上で「先代の(中村)又五郎のおじさまからは、『花道を引っ込むときは“くくり猿”のように』と教えていただいた。ただ力を入れれば、力強く見えるのではない。そういうところが、歌舞伎の色合いであり、大らかさだと思います」と先人の教えをヒントに、令和の梅王丸をダイナミックに体現する決意を示した。新型コロナウイルスの感染拡大による公演中断を経て、再び歩みを始めた歌舞伎興行だが、幸四郎自身は「全員で再開したわけではないので、本当の再開とは思っていない」と神妙な面持ち。「例えば、幕間がどうなるのか。次の演目を劇場で待ちながら、売店で記念や情報を手にしてもらうのも、歌舞伎ですから。歌舞伎ならではの一体感が味わえる“大向こう”も今のこの状況では……。終息後の展望ですか?それはないですね。(環境が)元に戻ることはないと思いますが、時代が変わっても、歌舞伎を今なくすわけにはいかないという思いだけです」と静かに闘志をたぎらせる。「悪太郎」でいまこそ笑えるお芝居を届けたい坂田藤十郎を偲んで『夕霧名残の正月』も上演市川猿之助(左)と松本幸四郎(右)一方、猿之助は第1部『悪太郎』に出演。現在の四代目猿之助の曽祖父・二代目猿之助(初代猿翁)が初演し、澤瀉屋のお家芸『猿翁十種』のひとつとなるユーモアあふれる舞踏で、猿之助は悪太郎を演じる。本公演での上演は、平成22(2010)年1月の浅草公会堂以来となる。「こんな世の中だからこそ、笑いたいじゃないですか。稽古が十分にできない状況で、お見せできる演目となると、『悪太郎』はうち(澤瀉屋)しかできないので、めずらしいものをお目にかけようかなと」と演目を選んだ理由を明かす猿之助。初代猿翁の“当たり役”でもある悪太郎について「曽祖父が出演していた映像を見ると、当て書きされた作品だから、もう(初代猿翁が)立っているだけでおかしくって(笑)。それを演じるのは難しいですけど、もうある意味、吹っ切れて、三谷(幸喜)さんに見いだされた自分の面白みで行くしかないですね」と幸四郎同様に、こちらも新たなキャラクター像の創出に意欲を燃やす。市川猿之助本公演を皮切りに、2演目3部制に踏み出す歌舞伎座の“今後”には「吉と出るか凶と出るか。やってみないと分からないですね」と改めて気を引き締める。「世間は第3波って言われているし、8月の『歌舞伎が戻ってきた』というお祭り的な雰囲気は、今続いていないですから。もちろん、命にかかわることですし『今はまだ歌舞伎座に行けない』というお手紙もたくさんいただきます。そんななか、幸いにも11月の五変化(『蜘蛛の絲宿直噺』)では早替りをして、蜘蛛の糸を投げて……。それができたってのは小さな進歩だけど、自分としては大きな進歩で。まあ、元に戻っただけなんですけど(笑)。これからは歌舞伎にとっても転換期。もちろん、途絶えてしまってはいけないと思うので、僕らの世代がちゃんと荷物を運んであげないと。そうしないと、若い世代が荷物を片付けるとき、時代に合った取捨選択ができないですからね」『悪太郎』には猿之助に加えて、中村福之助(修行者智蓮坊役)、中村鷹之資(太郎冠者役)、市川猿弥(伯父安木松之丞役)が出演。また、『菅原伝授手習鑑 車引』には大谷廣太郎(杉王丸役)、松本錦吾(金棒引藤内役)、坂東彌十郎(藤原時平役)が顔をそろえる。なお、第1部では尾上松也らが登場する『壽浅草柱建』、第2部では亡くなった坂田藤十郎を偲んで、中村鴈治郎らが上演する『夕霧名残の正月 由縁の月』、中村吉右衛門と中村梅玉が共演する『仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場』を上演。第3部には作・岡鬼太郎の『らくだ』が名を連ねている。チケットは12月14日(月)より発売。取材・文・撮影:内田涼歌舞伎座『十時月大歌舞伎』2021年1月2日(土)~2021年1月27日(土)第一部午前11時~第二部午後2時45分~第三部午後6時45分~会場:歌舞伎座(東京)
2020年12月07日映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が本日12月4日に公開初日を迎え、Snow Manの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介が初日舞台挨拶に登場した。故ジャニー喜多川氏が企画・構成・総合演出を務め、2006年より愛され続けてきた『滝沢歌舞伎』。昨年『滝沢歌舞伎ZERO』として演出・滝沢秀明、主演・Snow Manで新たなステップを登った舞台が、今年は『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』として生まれ変わる。映画館に駆け付けたファンの方々からの割れんばかりの拍手の中、Snow Man9人が登場。映画の象徴でもある“桜”色を衣裳のどこかに施したシミラールックで、観客を前に、満面の笑みを浮かべる。久しぶりとなる観客を前に、公開を迎えた今の気持ちを聞かれた岩本は「お待たせ致しました。無事、初日に皆さんとお会い出来たことが、心から本当に嬉しいです。みんなをひとりひとりヨシヨシしたい気持ちです」と感謝を述べる。またメガホンを取った滝沢秀明監督について聞かれた渡辺は「僕と佐久間は時代劇で一緒だったんですけど、滝沢監督から『自由にやっていいよ』と言われたので、怒られるくらいまでふざよう!ってなりまして、そうしたら本当に怒られましたね(笑)」と裏話を話すと佐久間は「僕はあれをお叱りだと思ってないです!嬉しいご厚意でした(笑)」と返す。また、渡辺は「それくらいお芝居を振り切ってやることで、観客のみんなが笑顔になるんじゃないかなって思ったので、振り切って、楽しんでやりました」と撮影当時を笑顔で振り返った。本作は時代劇パートのダイナミックなシーンが印象的だが、一方で“笑い”の要素もたくさん詰まっている。時代劇で江戸一番の美女・お丸さんを演じた深澤は「台本の途中で“ここでいろいろあって”っていうト書きがあるんですけど、劇中後半のパートでお丸さんが初めて出てくるシーンはふんだんにアドリブを入れました(笑)。皆さん、これからご覧になられるので、そこにも注目して欲しいです!」と自信たっぷりにコメント。さらに「『滝沢歌舞伎ZERO』を5年やっていますけど、“ここでいろいろあって”っていうト書きはずっと同じです(笑)。でもその期待に応えられている自信がありますし、滝沢監督もブースからも聞こえてくるくらい笑っていました(笑)」とアドリブを入れたシーンでのエピソードを披露すると会場からは大きな拍手が起こった。同じく時代劇パートで金さんを演じた佐久間は「アドリブ合戦をしよう!という感じでした。でも本当に笑っているシーンも使われているんですよ」とドヤ顔で明かし、観客を笑わせた。そして、ラウールも「日光での撮影はお泊りで、テンションが上がってしまって目黒君の部屋で遊んでました(笑)自分の部屋にほぼいなかったです。撮影がない日はファミレスに行ったんですけど、渡辺君のテンションが上がってましたね」と話すと渡辺は「ファミレス最高!」とすぐさま反応し客席からは笑顔がこぼれる。本作で映画初出演を果たした目黒は「大きいスクリーンに自分が映っていることが不思議でした。『滝沢歌舞伎』って僕たちの土台になっている作品なんです。その作品で映画に初めて出演できたことは照れもありますけど嬉しいです」と感慨を込めて語る。また、本作の撮影は無観客で行われたが、これまで沢山の観客を前にしてきた舞台との違いを阿部は「無観客の新橋演舞場で撮影して、寂しさも感じましたが、映画を観てくださる方のことを想いながら撮影しました。舞台の臨場感を映画でも伝えることが出来るように頑張りましたし、それがご覧いただく皆さんに伝わることを願ってます。皆さんが感動している様子を客席で見ていたいくらい!」と話すと、宮舘は「殺陣のシーンでの切られたり、切る際のリアクションが映像で残るので、滝沢監督とも相談しながら角度など試行錯誤しましたね」と舞台とは違った、映画で工夫した点をコメント。続けて演劇と映画の見せ方の違いを聞かれた向井は「表情ですね。舞台だと身体全部を使うんですけど、映像では眉毛や睨み、瞬きひとつで伝わる。お芝居の部分で変わったのかなと思いますね」と細やかな演技面での違いを語った。Snow Manの9名は、本作のタイトル【たきざわかぶきぜろ】の9文字で、大活躍の今年を振り返るあいうえお作文に挑戦。舞台の並び順に沿い、上手の目黒から始めるか、下手の岩本から始めるか...…その順番決定はドラフト会議方式がとられる。最上手の目黒が2つの封筒の中からどちらか1つを選び、その中の言葉が「た」なら、目黒から。封筒の中味が「ろ」なら岩本から始めることに。目黒が引き当てたのは「た」。そこで目黒⇒阿部⇒佐久間⇒渡辺→ラウール⇒向井⇒宮舘⇒深澤⇒岩本の順でそれぞれの平仮名を担当することになり、皆で悩みながらも、ゲームはスタート。【た】目黒「たくましく」【き】阿部「9人で乗り越えた」(ここで観客から大拍手)【ざ】佐久間「座長を務めたSnow Manの晴れ舞台」ここまでで会場は割れんばかりの拍手がおこり、順調に流れていく。しかし……【わ】渡辺「渡辺くんが」と回答したことでメンバーから「はぁ?なんなの*」と突っ込みが入ると、渡辺は「いやいや、渡辺くんが」につづいて次が【か】なら、もう言うことは1つしかないじゃない?と真顔で言うと、隣のラウールは、アクリル板を超えて「横からのプレッシャーがすごいんですが……」と困り顔。【か】ラウール「可愛すぎる件について」【ぶ】向井「ぶっちゃけ」【き】宮舘の「君がスキかどうか」【ぜ】深澤「絶対にスキだと思うけど」と話をつなげると、「一体なんの話になってるの?」とラストの【ろ】の岩本は困った顔を見せながらも「はい!決めました」【ろ】岩本「ロシアの人は分からない」とリーダーが見事にオチをつけた回答を披露。会場からは流石のチームワークを見せたSnow Manへ大きな拍手が起こった。そして、イベント終盤、もう終わりというその時に、MCの声がけにより、観客全員が(当日会場で配布された)「WITH LOVE」と書かれた特製ハート型ウチワを一斉に揚げたことで、会場内は「WITH LOVE」の赤いハートで埋め尽くされる。嬉しいドッキリにSnow Manは「ときめきが凄い!」「嬉しい!嬉しい!」「みんな、ありがとう!」と感激した様子で客席に、大きく手を振って感謝を伝えた。最後にSnow Manを代表して、ラウールと岩本がメッセージ。ラウール「本日はありがとうございました。皆さんこれから映画をご覧になると思いますけど、熱量を持って、みんなで撮影しました!その想いが皆さんに届くと嬉しいです。今日は楽しんでください!」。岩本「この作品に携わることができて感謝しています。ここから皆で盛り上げていく作品だと思います!老若男女、海外の方も含めて劇場で沢山のエネルギーが交差する作品となっています。1回と言わずに友達、家族を誘って見に来ていただいて、この作品を盛り上げて欲しいです」と力強い言葉を残し、イベントは大盛況の内に幕を閉じた。『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』全国公開中
2020年12月04日映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』の完成を記念して、11月24日に国立新美術館で行われたイベントに、本作で主演を務めた「Snow Man」が登壇した。今回、実写映画初となる国立新美術館でイベントを実施。紋付き袴(雪の紋)で登場したメンバーは、まず映画製作をふり返り、岩本照は「純粋に映画になるんだと嬉しかったです。舞台を楽しみに待ってくれているファンに悲しい思いをさせるだけでは終わらせない。映画ではどう届けられるんだろうとワクワクしました」とコメント。深澤辰哉は「舞台が中止になったのは悲しかったです。でも、映画になることにより多くの人に見ていただける。この映画は沢山の人に笑顔や勇気を与えられる作品になっています」と自信を見せる。本作で初めてメガホンを取った滝沢秀明監督について、ラウールは「舞台では演出をやっていらっしゃって、今回は監督で。周りのスタッフさんと連携を取っていました」と明かし、向井康二は「監督は自由に伸び伸びとやらせてくれましたね。ちゃんとコミュニケーションも取れていて、初めての監督にしてはちゃんとできていましたね!(笑)」と冗談交じりに話し、会場を和ませた。印象に残っているシーンについて阿部亮平は「日光江戸村でロケをした“鼠小僧”のシーンです。舞台上で演じるのではなくて、ロケで撮影をしたのでより物語に入り込める面白さがありました。笑いどころも沢山あるのでリラックスして観て欲しいです」と見どころをアピール。目黒蓮は「沢山やった殺陣のシーンです。殺陣の撮影中にカメラマンさんが僕たちの間に入って撮影をしているので臨場感がありました」と映画ならではの注目ポイントを。宮舘涼太は「歌いながら踊った“組曲”ですね」と答えた。また、新橋演舞場で本作を鑑賞したというメンバー。渡辺翔太は「映画の良さがしっかり出ていて、観た後にすごい満足感がありました。生ものの舞台では客席からの視界に限界があって、映画ではそれをしっかり超えています」と感想を述べ、佐久間大介も「舞台でやっていた生の熱量が伝わるか分からなかったけど、映像をチェックして『凄いな!』って。映画の枠組みを超えている作品だなって思いました」とコメント。ほかのメンバーも「気がづいたらサーっと涙が出てきていました」(岩本さん)、「後半は笑えるシーンが多くあるので、スクリーンに笑い声が溢れます!」(深澤さん)、「映画に出るのが初めてでした。自分が大きいスクリーンに出ているのが不思議でした。映像も綺麗で臨場感が凄くて、舞台を観ているような迫力もあって凄く楽しめました!」(目黒さん)などとそれぞれ思いを話した。そして、本作では演出:滝沢秀明、出演:「Snow Man」による、「滝沢歌舞伎オリジナル 映画鑑賞マナー映像」が制作、イベント会場にて初披露された。マナー映像では、メンバー全員が鼠小僧の衣装であることに対して、「僕のアイデアです!(笑) 嘘です。滝沢監督のアイデアです。自分は悪役を演じているので、特別映像で笑顔を見せることが出来て楽しかったです」と向井さんが話すと、「ここでしか悪役の笑顔は見れないですよ」と深澤さんのツッコミが入る一幕も。マナー映像は、映画館用の特別映像となっており、本作の上映前に数種類のマナー映像が週替わりで上映されることが予定されており、阿部さんは「是非コンプリートしていただきたです!」と呼びかけていた。『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』は12月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie 2020年12月4日より全国にて公開、10月・11月新橋演舞場・南座・御園座にて特別上映©2020「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」製作委員会
2020年11月25日12月4日(金)に劇場公開される『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』。この度、本作の完成を記念してSnow Manの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介が国立新美術館に登場。日本の芸術文化の育成と芸術発信拠点となるこの場所でのイベント開催は、実写映画のイベントでは初となった。Snow Manのメンバーは本作の世界観を表す最高の「和」のエンターテインメントに相応しい和装・紋付き袴(それも雪の紋)で登場し、まずはそれぞれの挨拶からイベントがスタート。今年のコロナ禍の影響により当初の舞台公演から一転、映画としての製作が決まったことに対して岩本は「純粋に映画になるんだと嬉しかったです。舞台を楽しみに待ってくれているファンに悲しい思いをさせるだけでは終わらせない。映画ではどう届けられるんだろうとワクワクしました」とコメント。深澤は「舞台が中止になったのは悲しかったです。でも、映画になることにより多くの人に見ていただける。この映画は沢山の人に笑顔や勇気を与えられる作品になっています」と想いを語った。そして、本作で初めてメガホンを取った滝沢秀明監督についてラウールは「舞台では演出をやっていらっしゃって、今回は監督で。周りのスタッフさんと連携を取っていました」と撮影時の監督の様子を答えると、向井は「監督は自由に伸び伸びとやらせてくれましたね。ちゃんとコミュニケーションも取れていて、初めての監督にしてはちゃんとできていましたね!(笑)」と冗談交じりにコメント。メンバーから「どこ目線だ!」と突っ込まれ、会場は和気あいあいとした雰囲気になった。また、印象に残っているシーンを聞かれた阿部は「日光江戸村でロケをした“鼠小僧”のシーンです。舞台上で演じるのではなくて、ロケで撮影をしたのでより物語に入り込める面白さがありました。笑いどころも沢山あるのでリラックスして観て欲しいです」と注目ポイントをコメント。目黒は「沢山やった殺陣のシーンです。殺陣の撮影中にカメラマンさんが僕たちの間に入って撮影をしているので臨場感がありました。普段では見ることの出来ない『滝沢歌舞伎』の臨場感に注目してほしいです」と映画ならではの見どころを語る。そして、宮舘は「歌いながら踊った“組曲”ですね。雨に打たれながら撮影をしていて、舞台では見ることの出来ないような、映画ならではのシーンになっているので注目して欲しいです」と熱弁をふるった。そして、完成した本作を新橋演舞場で鑑賞したというSSnow Manメンバー。その中でも渡辺は「映画の良さがしっかり出ていて、観た後にすごい満足感がありました。生ものの舞台では客席からの視界に限界があって、映画ではそれをしっかり超えています。これまで舞台を見てきた人にとって『この角度から見たい!』という気持ちがあったと思うので、今回の映画ではその期待に応えられるし、みんなに優しい作品になっていますね」とコメント。続いて佐久間は「舞台でやっていた生の熱量が伝わるか分からなかったけど、映像をチェックして『凄いな!』って。映画の枠組みを超えている作品だなって思いました。本当に見なきゃ損です!」と振り返った。また岩本は「気がづいたらサーっと涙が出てきていました。映画だからといって構えずラフに見て欲しい。完成した映像を見て本当に嬉しかったです」と感慨深くコメント。深澤は「前半は見入っちゃうシーンが沢山あって、後半は笑えるシーンが多くあるので、スクリーンに笑い声が溢れます!公開されたら渋谷に見に行きます!(笑)」と笑える作品にもなっていることをアピール。ラウールも「映画として芝居をしたのが初めてで、主演も初めてだったので、凄い貴重な経験をさせてもらえたなって感動しました」と感謝し、向井は「以下同分です(笑)見どころが盛りだくさんです!色んな映画のジャンルを見ている感じなので、どのシーンがおススメか選べないです!全部お進めです!」と熱いメッセージを送ると、目黒は「映画に出るのが初めてでした。自分が大きいスクリーンに出ているのが不思議でした。映像も綺麗で臨場感が凄くて、舞台を観ているような迫力もあって凄く楽しめました!」、阿部は「見どころ盛りだくさんなんですけど、舞台と違うのは滝沢監督から『ここはカメラ目線をしてOKだよ』って言われて、大画面でぼくらのカメラ目線が見れるという所には注目して欲しいです!」と映画ならではの注目ポイントを語る。宮舘は「今回は凄く沢山いろんなことを考えて撮影に挑みました。自分たちの成長を映像として見せていけるのかと思いながら完成した映像を観させていただきました」と振り返った。更に、本作では演出:滝沢秀明監督、出演:Snow Manによる「滝沢歌舞伎オリジナル 映画鑑賞マナー映像」が制作されイベント会場にて初披露された。制作された経緯を松竹の新垣プロデューサーは「本作は10月から特別上映が始まって、いよいよ12月4日に全国公開を迎える。映画館に来て下さる方をメンバーそれぞれの個性が出ている楽しい特別映像で迎えたいです」と特別映像に込めた想いを語り、今回披露された映像以外にも「“手洗い・消毒”など今の時代ならではのマナー映像となっているので楽しみにしてください!」とコメントする深澤。マナー映像ではメンバー全員が「鼠小僧」の衣装であることに対して向井は「僕のアイデアです!(笑) 嘘です。滝沢監督のアイデアです。自分は悪役を演じているので、特別映像で笑顔を見せることが出来て楽しかったです」と話すと、「ここでしか悪役の笑顔は見れないですよ」と深澤からツッコミが入る一幕も。今回披露されたマナー映像は映画館用の特別映像となっており、本作の上映前に数種類のマナー映像が週替わりで上映されることが予定されている。そのことについて阿部は「本編の前に見ることが出来て、数パターンあるので週替わりで是非コンプリートしていただきたです!」とメッセージを送った。最後にラウールは「『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』という作品を多くの方に知って欲しいです!宜しくお願い致します!」挨拶し、岩本は「本当にたくさんの方に笑顔を届けられる作品だと思います。僕たちのエネルギーが形を変えて多くの人に届いて欲しい。マナーを守って是非、劇場にお越しください」と力強く挨拶しイベントは幕を閉じた。『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』12月4日(金)公開
2020年11月25日アイドルグループ・Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)の初主演映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』(12月4日公開)の場面写真、及びA.B.C-Zの五関晃一からのコメントが17日に公開された。同作は2006年よりジャニー喜多川が企画・構成・総合演出を務め、滝沢秀明が主演した和によるスーパーエンタテインメント『滝沢歌舞伎』シリーズの初映画化作。2018年に滝沢が引退を表明した後、Snow Man主演で『滝沢歌舞伎 ZERO』として生まれ変わり、本年も『滝沢歌舞伎 ZERO 2020』として上演を予定していたが、新型コロナウィルスの影響により舞台と映画を融合させた新時代 舞台映画として公開されることとなった。今回公開されたのは、五関が振付を担当した「ひらりと桜」の場面写真。五関は2006年、2007年と自身もA.B.C.のメンバーとして「滝沢演舞城」に出演し、2010年にはA.B.C-Zとして「滝沢歌舞伎」に出演した。2019年にSnow Manがメインキャストを務め生まれ変わった『滝沢歌舞伎ZERO』の全体的な振付を担当し、舞台上、そして舞台の外からもSnow Manを見てきた五関は、同グループについて「凄く器用で、何でも出来て、覚えも早い。デビュー前からここ数年でひとりひとりの個性が際立ってきて、見ている人を圧倒するようなパワーもついてきましたね。振付で滝沢歌舞伎に参加させていただいて、客観的にSnow Manを見るようになってからより、凄いパワーや迫力を持っている子たちだなって思うようになったんです。自分たちの個性とかやりたい動き、表情とか、そのひとつひとつに自信を持てるようになったんじゃないかなって思いましたね」と魅力を語る。更に「五関にとって滝沢歌舞伎とは?」という質問には「僕たちは日本に住んでいながら文化や言葉など知らないことが結構多いと思います。これは、そうした一つ一つの日本の伝統や文化を知りたい、覚えたいと思える一歩になるような作品だと思います。僕にとって、滝沢歌舞伎は日本そのもの」と回答した。
2020年11月17日新橋演舞場、南座、御園座にて特別上映され、来たる12月4日(金)より全国の映画館で公開される『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』で振付を担当したA.B.C-Z五関晃一からのコメントと、五関が振付した『ひらりと桜』の場面写真が公開された。ジャニー喜多川氏が企画・構成・総合演出を務め、2006年より上演されてきた『滝沢歌舞伎』。2019年には演出・滝沢秀明、主演・Snow Manで新たなステップを踏み出した本作が、『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』として初めて映画化される。全国公開に先立ち、行われた特別上映の鑑賞チケットは即日完売。また10月2日より発売された映画前売券(ムビチケ)も、全国の上映映画館や通販サイトでは発売当日にSOLD OUTが続出し、急遽再販が決定するなど、多くの注目を集めている。“これは舞台でも映画でもない”というキャッチコピーの通り、本作では滝沢監督の下でSnow Manが類まれな身体能力とパフォーマンス力を見せている。そんなSnow Manを、2006年・2007年と自身もA.B.C-Zのメンバーとして『滝沢演舞城』に出演し、『滝沢歌舞伎 ZERO 2020』の全体的な振付を担当してきた五関は先輩として舞台上、舞台外でも見守ってきた。五関は彼らの魅力について、「凄く器用で、何でも出来て、覚えも早い。デビュー前からここ数年でひとりひとりの個性が際立ってきて、見ている人を圧倒するようなパワーもついてきましたね。振付で滝沢歌舞伎に参加させていただいて、客観的にSnow Manを見るようになってからより、凄いパワーや迫力を持っている子たちだなって思うようになったんです。自分たちの個性とかやりたい動き、表情とか、そのひとつひとつに自信を持てるようになったんじゃないかなって思いましたね」とコメント。「五関にとって滝沢歌舞伎とは?」という質問には、「僕たちは日本に住んでいながら文化や言葉など知らないことが結構多いと思います。これは、そうした一つ一つの日本の伝統や文化を知りたい、覚えたいと思える一歩になるような作品だと思います。僕にとって、滝沢歌舞伎は日本そのもの」と回答している。『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』12月4日(金)より全国公開
2020年11月17日歌舞伎役者の中村勘九郎が都内で取材に応じ、歌舞伎座『十二月大歌舞伎』(12月1日開幕)への意気込みを語った。勘九郎が出演するのは、第三部『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』。夫婦の絆と深い情愛が、奇跡を巻き起こす義太夫狂言の名作で、勘九郎は実直な夫で絵師・浮世又平を演じる。――緊急事態宣言が解除されて以降、8月第二部『棒しばり』、10月第二部『双蝶々曲輪日記 角力場』に続く歌舞伎座出演となりますが、現在の心情を教えてください。8月から大規模な公演を毎日行っているにも関わらず、(新型コロナウイルスの)感染者が1人も出ていないですし、歌舞伎役者の意識の高さ、関係者の皆さまの注意力というものは本当に誇らしいです。徹底した感染予防対策は、お客様に安心・安全に観ていただくため。これから寒さも厳しくなりますが、より一層気持ちを引き締めて、この状況を続けていくことが、未来の歌舞伎につながることと信じてやっていきたいです。――又平の女房・おとくを演じるのは市川猿之助さん。そもそも『傾城反魂香』は平成20年1月に浅草公会堂で上演された演目で、おふたりは当時勘太郎、亀治郎として同じ夫婦役を演じていました。浅草時代には本当にいろんな役を演じ、修行させていただきましたし、それが今につながっています。(「傾城反魂香」での共演は)もう12年前になりますが、毎日楽しかったのを思い出しますね。お互いに名前が変わってから、また上演できるのは、とてもうれしいこと。それに『傾城反魂香』はファンタジー要素が強く、子どもの頃から大好きな芝居。非日常と言いますか、摩訶不思議な世界に入り込むのが、古典のもつパワーなんだなと思いますね。――稽古も普段通りとはいかないと思いますが……。猿之助さんとはまだ顔を合わせての稽古が全然できていませんし、感染リスクを下げるため、稽古自体も2回ですからね。スタッフ、役者が一丸となって「これで完成させなければ」という集中力でやっている感じですね。猿之助さんは、やっぱり熱いんですよ!秘めたるパワーと爆発力、それに魅せる力。安心感もありますし、目指す方向性が同じ役者と芝居できるのは、やっぱり楽しいことなんだと。――猿之助さんはドラマ『半沢直樹』でも注目を浴びました。これ言っていいのかわからないけど、(今回の共演が決まって)すぐにLINEが来てですね。「うれしいDEATH」って(笑)。普段でも使っているんだと。すごくかわいい人だなって、改めて。――改めて2020年は歌舞伎をはじめ、エンタテインメントにとって波乱の1年となりました。病気(感染症)で歌舞伎が上演されなかったって、歴史上初めてじゃないですかね。だから悔しいですし、これで負けてたまるかと。病気は治せないですが、皆さんの心を癒すのがエンタテインメントなわけで、やはり「必要なものなんだ」と思っていただける説得力を発信しなければいけないと思っています。諦めたり、怠ったり、くじけてしまったら、終わりですからね。8月はイヤホンガイドもなかったですし、筋書きも売り出せなかった。今は、観劇ならではの楽しみも徐々に戻りつつあるので、情勢を見つめながら、柔軟に進んでいければと思います。その上で“慣れ”が一番怖いものですし、安心・安全にご覧いただくことをモットーですから。――コロナ禍では上演時間にも制限がありますが。ピンチはチャンスじゃないですけど、お客様に楽しんでいただくために、想像し、知恵を絞りだすことこそが、歌舞伎なんじゃないかなと。先輩方が築き上げた、従来の優れた演出があるからこそ、わたしたちが名作を名作として上演できる。そのなかで“工夫”もし続けないといけないなと。『傾城反魂香』についても、今、案を練っているところです。先日亡くなった上方歌舞伎の第一人者で人間国宝、文化勲章受章者の坂田藤十郎氏については「楽屋にご挨拶に伺ったときに感じたオーラと温かさを今も思い出します。とにかくかっこいい方で、本当にスターなんだなと」と振り返り、「あの湧き上がってくる感情や迫力は……、到底かなわないと言えば、それで終わりで(ご本人も)望んでいらっしゃらないと思うので、目指して信じてやっていかなければ」と背筋を伸ばす。「夫婦愛と奇跡。壁にぶつかった者がそれを乗り越えて、先には明るい未来が待っている…。今の日本、そして世界を表しているような作品なので、ぜひ目に止めにご来場いただければ」と力強くアピールしていた。取材・撮影・文:内田涼歌舞伎座『十二月大歌舞伎』第一部(11:00~)『弥生の花浅草祭』出演:片岡愛之助 / 尾上松也第二部(13:30~)『心中月夜星野屋』出演:中村七之助 / 市川中車 / 他第三部(16:00~)『傾城反魂香』出演:市川猿之助 / 中村勘九郎 / 他第四部(19:15~)『日本振袖始』出演:坂東玉三郎 / 尾上菊之助 / 他2020年12月1日(火)~2020年12月26日(土)会場:東京・歌舞伎座
2020年11月17日「記録的大ヒットを受けて、梨園でも『鬼滅の刃』歌舞伎化計画が進行中です。今まで『ONE PIECE』や『風の谷のナウシカ』など漫画の歌舞伎化を成功させてきましたが、実現すればそれら以上のヒットが見込めると思います。キャスティングは若手を中心に考えているそうで、実現は早くても市川團十郎襲名披露公演後の2年後でしょう」(歌舞伎関係者)公開から17日で日本の歴代興行収入10位にランキングした「劇場版鬼滅の刃無限列車編」。梨園でも水面下で歌舞伎化計画が進んでいるというが、気になるのは誰が何役を演じるのかということ。そんななか、主人公・竈門炭治郎の座を巡って“有名二世たちの熾烈なバトル”が勃発していた。「まず名前が挙がっているのが、松本幸四郎さん(47)の息子で梨園きっての美少年として知られる市川染五郎さん(15)。また、中村芝翫さん(55)の息子・中村福之助さん(22)もイケメンと評判なので有力視されています」(前出・歌舞伎関係者)なかでも本命と目されているのがドラマ『半沢直樹』(TBS系)での強烈な演技も記憶に新しい香川照之こと市川中車(54)の息子・市川團子(16)だという。「團子くんは原作漫画を何周も読み込むほど、大の鬼滅好きなので、『絶対に出たい!』と意気込んでいるそうです。また同じ澤瀉屋で中車さんとも仲のいい市川猿之助さん(44)は“ワンピース歌舞伎”で主演を務め成功させた実績がありますから、条件がそろっています」(前出・歌舞伎関係者)中車としても鬼滅歌舞伎で歌舞伎界への“恩返し”を図りたい切実な事情があるようだ。「コロナ禍で約5カ月もの間、歌舞伎界も公演を打てなかったので、ふだんはあまり縁のない若い客層も見込める話題作で歌舞伎界を盛り上げたいという思いが中車さんにはあるそうです。また父の市川猿翁さん(80)との確執から、中車さんは40代でやっと歌舞伎界入りしました。そのため中車さんは團子くんに若いときから歌舞伎役者の経験をたくさん積ませたい。團子くんはまだ舞台で主演を務めたことがないので、中車さんとしては『團子を炭治郎に!』という思いなのでしょう」(前出・歌舞伎関係者)そして、思わぬ“若手”からの立候補も。「市川海老蔵さん(42)の長男の勸玄くん(7)が『ぼくも鬼滅の刃をやりたい!』と言っているようなんです。お姉さんの麗禾ちゃん(9)と自宅でよく鬼滅ごっこをしていて、最近では海老蔵さんもアニメに大ハマり。もし勸玄くんの出演が実現すれば、海老蔵さんも敵役の鬼舞辻無惨役あたりで出演する可能性はあるでしょう」(歌舞伎の制作関係者)2年後、“伝説の舞台”に立っているのは果たして――。「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月03日現在、南座にて特別上映中、12月からは映画館上映もスタートする『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』より、90秒のスペシャル予告映像が到着した。全国の映画館公開に先駆けて行っている特別上映の鑑賞チケットは即日完売し、映画前売券(ムビチケ)も全国の上映映画館や通販サイトでは発売当日にSOLD OUTが続出、急遽再販が決定し、熱い注目を集めている本作。今回到着した映像は、本作の主演「Snow Man」のメンバーが忌憚のない気持ちを語った初コメント映像や、メイキング映像が初公開。「舞台のレベル超えましたね」「手応えしかない」と自信をみせたり、「滝沢歌舞伎が映画化!?無理ちゃいます?みたいな。どうやって映画にするんですかね?」とプロジェクト発足時の驚きと期待を口にしたり、「滝沢君やジャニーさんが、滝沢歌舞伎をSnow Manに託して良かったなって思ってもらえるかな?」と語ったりと、メンバーそれぞれの思いが覗ける。さらに、ラストにはおまけシーンも。なお本映像は、上映映画館で10月30日(金)より上映開始予定だ。『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』は12月4日(金)より全国にて公開、10月・11月新橋演舞場、南座、御園座にて特別上映。(cinemacafe.net)■関連作品:滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie 2020年12月4日より全国にて公開、10月・11月新橋演舞場・南座・御園座にて特別上映©2020「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」製作委員会
2020年10月26日