いよいよ夏休み。実家に帰省したり、旅行へ行ったりと自宅を空けることが多くなるこの時期。出先から自宅に戻ってくると、「しまったー!」と言ってしまう経験、ありませんか?今回は”旅行や帰省中の自宅トラブル”についてのお話です。■ うっかりミスから空き巣まで…様々な自宅トラブル不動産関連の比較査定サイト「スマイスター」を運営するリビン・テクノロジーズ株式会社が「夏休みの旅行や帰省中の自宅トラブル」について調査を実施。自宅トラブルに遭った人はどのようなトラブルだったのか見てみると……、1位郵便受けが新聞や郵便物でいっぱいになっていた(41.3%)2位観葉植物や花がしぼんだり枯れたりしていた(30.0%)3位ゴミで家の中が臭かった(21.3%)John Kasawa / PIXTA(ピクスタ)まさに、出先から戻ってきたときにありがちなトラブルが上位に。sanaetorium / PIXTA(ピクスタ)「ゴミ臭」「冷蔵庫のものが腐っていた」「エアコン切り忘れ」「水の出しっぱなし」などのうっかりミスは、家を空ける前に掃除をしたり冷蔵庫を空っぽにする、電化製品のオンオフや蛇口の確認などで簡単に防ぐことができそうですよね。JIRI / PIXTA(ピクスタ)しかし「空き巣に入られた」など、もはやガッカリなレベルを超えてしまうトラブルについては、どのような事前対策が有効なのでしょうか。sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)■ 空き巣トラブル回避のための事前対策不在時の空き巣被害の対策として最も基本的な対策は戸締りをすることです。戸締りの徹底なんて当たり前のことを……とコメントしてしまいそうですが、警視庁のデータによると、窃盗の侵入手口のトップは無締り。さらに侵入窃盗の場所発生件数トップぱ住宅。つまり戸建、マンション関係なく住宅は被害に遭っています。Graphs / PIXTA(ピクスタ)日ごろからロックの癖をつけ、感知式のセンサーライトや防犯カメラを備えておくなど泥棒が入りたがらない対策を施しましょう。Flatpit / PIXTA(ピクスタ)また自宅トラブルのトップにあがった、「郵便受けが新聞や郵便物がいっぱいになっていた」に関しても、不在アピールをしているのと同じ!長期間不在の場合は新聞配達を一時停止されることをオススメします。いかがでしたか?在宅中を装うために、不在時にあえてテレビをつけっぱなしにするなど各家庭によって様々な防犯対策。しかし帰省中の自宅トラブルの原因は、必ずしも家の中だけではありません。例えばSNSなどで旅行の様子をリアルタイムにアップすることも黄色信号。UPRIVER / PIXTA(ピクスタ)投稿は自由ですが、非公開設定をしたり、旅行後にSNSに投稿すると安心かもしれません。旅行や帰省を充分に楽しむためにも、事前対策をしっかり整えていきましょう。【参考】※【夏休みの旅行や帰省中の自宅トラブルについて調査】自宅トラブル経験者は26.7%1位は「郵便受けが新聞や郵便物でいっぱいになっていた」!※平成29年中の窃盗侵入の傾向-警視庁
2018年07月24日「ご近所が空き巣に入られた」なんて話を聞いても、なんとなく自分の家は大丈夫だと思っていませんか?しかし空き巣は、みなさんが思っているよりもずっと巧妙な手口で、いとも簡単に住宅へ侵入するもの。また、空き巣の被害は、お金や物を奪われるだけではありません。「知らない人が自宅に入り込んできた」という恐怖は、大きな精神的ダメージとなって、その後の生活を脅かすことになるのです。今回は、空き巣被害の中でも玄関から侵入されるケースを取り上げ、侵入手口とそれぞれに有効な対策などをご紹介します。■空き巣の玄関からの侵入方法を徹底分析!空き巣が最も侵入しやすいのは「窓」だとはよくいわれることですが、侵入口として窓の次に多いのが、玄関です。警察庁の統計資料によると、戸建住宅の場合は、窓からの侵入が58.7%で、次いで多い玄関が16%と、窓からの侵入が圧倒的な割合を占めています。しかし、マンションなどの集合住宅になると、窓からの侵入が45.7%、次いで多い玄関からの侵入は44%であり、空き巣に最も狙われやすいとされている窓とほとんど変わらない数字になっています。【オートロックの住宅こそ狙われやすい!?】「うちのマンションはオートロック機能つきだから安心!」と思っている人は多いでしょうが、実はこの考えにこそ大きな落とし穴があります。オートロックを破る方法はとても簡単です。暗証番号を入力するタイプならば、誰かが入力するところをこっそり見て番号を覚えてしまえば、ロックなどあってないようなもの。また、エントランスが自動ドアになっている場合は、住人がマンションに入っていったあと、少しの間開いたままになっているドアにそっと体を滑り込ませれば、カギがなくても容易に侵入できます。さらに、非常用などのために簡単に出入りできるようになっている裏口から侵入する方法もあるのです。一方で、オートロック機能つきの住宅に住んでいる人は、簡単には侵入できないだろうと安心して、玄関を施錠しない人も少なくありません。そのため、あえてオートロック機能付きの住宅をターゲットにする空き巣も増えてきています。【空き巣の侵入手口と簡単な防犯対策】空き巣の手口には、ピッキングやサムターン回し、ドアのこじ開けなど、さまざまな方法があります。それぞれに有効な対策については後ほど詳しくご紹介しますが、これらの対策以外に、誰にでも今すぐはじめられる防犯対策が1つあります。それは、どんなに短時間の外出であっても、必ず玄関にカギをかけて出かけることです。労力と時間をかけずに侵入できることは空き巣にとって重要なことなので、無施錠の住宅を探して侵入することも手口のひとつだといえます。ちょっとゴミ捨てに行くだけだから、近くのコンビニで買い物をするだけだから、とカギをかけないまま出かけていませんか?手慣れた空き巣であれば、家の中を物色するのにかかる時間はおよそ5分です。ゴミ捨てに出かけた際に近所の人に出会って話し込んでしまったら、コンビニで買う物に迷ってしまったら、そのちょっとの外出は、十分に犯行が可能な時間となるのです。また、植木鉢の下やポストの中に合カギを隠しておくことも、無施錠と同様に空き巣にとって有利な状況を作ってしまいます。どうしても屋外にカギをおいておく必要がある場合は、南京錠などをつけた箱に保管しておく方法もありますが、工具を使えば簡単に壊すことが可能なので、あまりおすすめはできません。防犯面からいえば、合カギは屋外におかないようにすることがベストです。【侵入や犯行にかかる時間は?】空き巣が住宅の侵入にかける時間は約3分、部屋の物色にかける時間は約5分といわれています。警察庁の統計資料によれば、約7割の空き巣は、侵入から部屋を物色してその場を立ち去るまでの工程を、10分以内で済ませるそうです。一方で、約7割の空き巣が、侵入に5分を要する場合は犯行には及ばず、5分以上10分以内となると、9割以上もの空き巣が犯行をやめて立ち去るというデータもあります。つまり、空き巣対策においては、「いかに侵入に時間がかかる状況を作れるか」が重要なポイントになるのです。このポイントも踏まえたうえで、それぞれの侵入手口に対する有効な対策方法を以下で詳しく見ていきます。■ピッキングに有効な2つの対策ピッキングとは、カギ穴に針金やヘアピンのように細い特殊な工具を差し込み、外側から開錠する手口です。他の手法と比べるとドアを傷つけることが少なく、外見だけでは空き巣に入られたことが分からないことも多くあります。そのため、盗られた物を確認してはじめて空き巣被害に遭ったことに気づくといったように、犯行の発見が遅れるケースも見られます。【対策1】開錠しにくいカギへ交換する以下4つのタイプは、ピッキングの技術を持った空き巣が容易に開けられる種類のカギです。手慣れた空き巣なら数十秒で開錠することが可能だといわれています。■ディスクシリンダー型:カギ穴が縦向きで、「く」の字型になっているタイプ■ディスク型:カギ穴が横向きで、V字型になっているタイプ■インテグラル型:カギ穴がドアノブにあるタイプ■円筒型:ドアノブに丸いボタンがついており、内側からボタンを押し込むと施錠できるタイプディスクシリンダー型は、住宅ではかつて最も普及していたタイプですが、防犯性が低いためピッキングの被害があとを絶たず、現在では生産・販売されていません。インテグラル型や円筒型は、玄関というより裏口に用いられていることが多く、裏口にもしっかりとした防犯対策が必要です。ピッキング対策として最も有効なのは、これらのタイプのカギを、ピッキングが困難なタイプに交換すること。たとえば、以下のようなものが挙げられます。■ディンプルシリンダー:従来のカギのようにギザギザの山がなく、表面に複数の凹凸がある。カギ違い数は100,000,000億通り以上もあり、ピッキングは困難■ロータリーシリンダー:狭いカギ穴の中に複数の板状の部品が組み込まれている。内部構造が複雑なためカギ違い数が多く、ピッキングは困難■カードキー:カギ穴がないため、ピッキングは不可能。カードのスリットと磁気の組み合わせは何通りにもなり、複製も困難■電子ロック:暗証番号を入力すると開錠する。カギ穴がないため、ピッキングは不可能。小さなリモコンで操作するタイプなら、暗証番号を読み取られる心配もないこれら防犯性が高いカギへの交換費用は、10,000~25,000円ほど。それほど高額ではないため、ご自宅のカギがピッキングで簡単に開錠できるタイプなら、早めの交換を検討しましょう。【対策2】ピッキングアラームを導入するピッキングアラームとは、カギ穴に工具を差し込んで開錠しようとすると、その振動を感知して警告音を発する防犯グッズです。空き巣は大きな音を嫌うため、有効な対策のひとつになりえます。警告音を鳴らすと同時に携帯電話やスマートフォンへ通報してくれるタイプもあるので、導入を検討してみましょう。■サムターン回しに有効な2つの対策サムターンとは内カギのこと。サムターン回しとはドアに取り付けられた郵便受けなどから腕を差し込み、内カギを回してカギを内側から開錠する手口です。その他ドアスコープを取り外したり、カギのすぐ横にドリルなどで穴を開けたりする手荒な方法もあります。手を差し込むことはできないほどの小さな穴ですが、そこから工具を差し込んで器用に内カギを回し開錠するのです。また、ピッキング被害の急増にともなってピッキング対策を施した家が多くなったことから、最近増えている侵入手口でもあります。【対策1】サムターンを交換するサムターン回し対策の防犯グッズとして、サムターンに取り付けるカバーがあります。もちろん無いよりもあったほうが対策にはなりますが、郵便受けの枠を取り外したり、ドアのガラスを割ったりする方法で腕を差し込まれてしまえば、手で簡単にはずすことができるため完璧な対策とはいえません。そこでおすすめしたいのが、サムターンそのものを押し込んでから回さないと開錠できないタイプや、内側からもカギを使って開け閉めするタイプのものに交換する対策です。これにより、たとえ腕を差し込まれてしまったとしても、簡単にドアを開けることはできなくなります。【対策2】補助錠で2重ロックにするただし、1つ目の対策の場合は結果的に犯行には及べなくても、ドリルなどでドアが傷つけられる心配があります。そのため、補助錠を取り付ける方法も有効です。補助錠を取り付けると、外からもドアに防犯対策を施していることが分かるため、空き巣のターゲットにされる確率が下がります。また、万が一サムターン回しの被害に遭いそうになったときにも2重ロックにより侵入までの時間を稼げるため、空き巣が犯行をあきらめる可能性が高くなります。補助錠は既存の錠前からできるだけ離れた、高い位置につけることがポイント。外から腕や工具を差し込まれても簡単に開錠されないように工夫しましょう。■ドアのこじ開けに有効な2つの対策ピッキングの成功率が下がるとともにサムターン回し同様増えてきたのが、ドアのこじ開け。ドアのカンヌキ部分にあるすき間からバール(鉄でできた棒状の工具)を差し込み、てこの原理を使って力ずくでカギを破壊する、かなり手荒な侵入手口です。空き巣被害に加えてドアの修理費も高額になり、精神的なダメージも大きなものになります。【対策1】ガードプレートを取り付けるガードプレートを取り付けると、カンヌキ部分のすき間がなくなるため、カギの破壊を防ぐことができます。セキュリティ関係の専門店でも工賃を含めて10,000円程度、市販品なら数千円から購入できるので、低価格であることもメリットのひとつだといえます。また、先ほどご紹介したサムターン回しにはカンヌキ部分のすき間から工具を差し込んで内カギを開ける手法もあります。ガードプレートを取り付けておけば、2重の対策が可能になるでしょう。【対策2】外から分かる防犯対策を施すサムターン回しでも少し触れましたが、カギを壊してドアを無理やり開ける、ドアに穴を開けて内カギを開ける、といった手荒な手口では、たとえ空き巣被害に遭わなくても、修理費などが大きな負担となってしまいます。そのためドアのこじ開け対策の場合も、空き巣が侵入しないのではなく、狙われないための工夫が必要なのです。補助錠や防犯カメラ、センサー式のライトやアラームなど、外からはっきりと確認できる防犯対策を施しましょう。特におすすめしたいのは、補助錠。セキュリティ関係の専門店なら、ピッキング、サムターン回し、ドアのこじ開けすべてに対応できる高機能の製品もあります。■玄関にマーキングがある場合は要注意!!空き巣は入念な下見を行い、ターゲットとなる住宅に住んでいる人の年齢・性別、在宅時間などを把握したうえで犯行に及びます。その際に目印として、マークを残していく場合があります。実際に空き巣が目印として用いているのは、以下のようなマークです。S/1→一人暮らしF→家族M→独身男性W→独身女性D/大→大学生ア→アルバイトロ→老人R/ル→留守8-17R/ル→8時から17時までは留守(817と単に数字だけの表記の場合もあります)20→20代お金のシール→お金持ちの家また、これらのマークを組み合わせて、「SW20817」などと表記されることもあります。この組み合わせは、「一人暮らしの20代女性、8時から17時まで留守」という意味になります。こういったマークは、空き巣以外に訪問販売業者などが使う場合もあります。しかし、業者が表札やインターホンといった見えやすい場所にマーキングするのに対し、空き巣はドアの枠の下側や郵便受けの底など、見えにくい場所にマーキングする、という違いがあります。このような目立たない場所を確認してみてマークがあった場合は、「空き巣が一度は自分の家を下見に訪れた」という証拠になります。自宅に空き巣対策を施すことはもちろんですが、近くに住む人たちとも情報を共有し合い、地域ぐるみで防犯を強化していきましょう。■まとめいかがでしたか?実のところ、このように防犯対策をおすすめしても、空き巣被害に遭ってはじめて、防犯対策を考える人も少なくありません。しかし、一度空き巣に入られてしまえば、盗られた物も穏やかな生活も戻ってこないのです。「もっと早くから対策をしておけば…」と後悔する前に、できることからはじめていきましょう。
2017年04月04日家を守るためにする防犯対策には様々な方法があります。玄関の鍵をダブルロックにしたり、ディンプルキーに変えたりと、空き巣に入られないための工夫は多く見られます。では、ベランダや窓の防犯対策はどうでしょうか?「家は2階だから大丈夫」「最上階だから、ベランダや窓から空き巣に入られる心配はない」と思っていませんか?実は空き巣被害は玄関から侵入されるケースよりも、ベランダから侵入されるケースのほうが多いと言われています。そこで今回は、ベランダや窓の防犯対策についてご紹介していきましょう。■空き巣に狙われやすいベランダの特徴とは?空き巣の被害に遭った人の多くは、「まさか自分が空き巣被害に遭うとは思ってもいなかった」と感じるでしょう。貴金属が多くありそうな大きな家でもなければ、家に大した貴重品も置いていない。それにも関わらず、空き巣はどうしてその家に侵入するのかを想像してみてください。空き巣はパソコンやテレビなど、盗られるとは考えにくいものまで盗んでいきます。つまり、高級品が多くありそうな家だけではなく、一般的な家庭も空き巣の狙い目になる可能性は十分に考えられます。では、空き巣は具体的にどんな家を狙うのでしょうか?結論から言うと、空き巣は多くの貴金属がありそうな家をターゲットにするのではなく、「侵入しやすい家」を狙うとされています。例えば中に多くの貴金属がありそうな家でも、防犯対策が十分に施されている家に空き巣は侵入しません。空き巣が狙い目にするのは、防犯対策がきちんと施されていない家です。空き巣は玄関や庭からも侵入しますが、特にベランダからの侵入を軽視してはいけません。2階以上のベランダであっても、条件さえそろっていれば空き巣は侵入を計画します。ベランダは油断しやすい箇所なので、以下では空き巣に狙われやすいベランダの特徴について解説していきましょう。【その1】外から見えにくいつくりになっている人通りの少ない路地裏に面しているベランダは要注意です。侵入するところを周囲に見られてしまったらすぐに通報されてしまうことから、空き巣は人目につきにくいベランダを狙う傾向にあります。また、人通りが少ない通りに面していなくても、ベランダに背の高い植木を置いていたり、日除けのためのシートを張っていたりするケースも危険です。外からに見えにくくなっているベランダは侵入後に人目を気にする必要がないので、空き巣が侵入を試みやすいと言えます。【その2】留守中に窓が開けっぱなしになっている留守だと思われる家の窓が開いていたらどうでしょうか?空き巣はここぞとばかりに侵入してくるでしょう。例えば「少しゴミ出しに行くだけだから」と、窓を開けっ放しで出かけた隙に空き巣に入られる被害も見られます。たとえ高層階だとしても、隣の住人に侵入される可能性も考えられるので、留守中の窓の開けっ放しは大変危険です。【その3】ベランダの囲いが壁になっているベランダの囲いが壁になっていると、窓ガラスを割り鍵を開けて侵入するところを周囲から見られにくいため、空き巣は作業がしやすいと判断します。壁になっているベランダの囲いは、空き巣にとっては最高の隠れ場所になりかねません。【その4】ほかの場所から飛び移れる構造になっている近くに登ることができる木があったり、隣家との距離が近かったりする場合にも注意が必要です。ベランダの周りに登りやすいものがなかったとしても、空き巣は木や隣家から狙ったベランダに飛び移ってくる可能性があるためです。なお、「ベランダに面している道路に人通りが多いから」と言って油断してはいけません。不特定多数の人が出入りする公園やコンビニの近くなどは、怪しまれずに下見がしやすい傾向にあるので、空き巣の狙い目となる可能性も十分に考えられます。■ベランダの防犯はどうしたらいいの?具体的な方法を解説!玄関の鍵の性能が上がってきたことなどから、空き巣は相当の技術がないと玄関から侵入することは難しくなっている傾向にあります。そのため、近年では玄関よりも窓から侵入する空き巣が増えていると言われています。では、空き巣が侵入を試みやすいベランダの防犯をするためには、具体的にどのような対策を施すべきなのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。【その1】自宅を留守だと思わせない空き巣は侵入しようと思っている家の下見をし、主に留守中を狙って侵入しようとします。そのため、仕事や外出などで留守にすることの多い単身向けのマンションなどは特に狙われやすいと言えます。24時間見張られていたら外出を悟られないことは難しいですが、空き巣は周りに「怪しい」と感じさせないために、長く下見をすることは基本的にありません。そのため、外から見て「在宅している」と思わせる工夫を施しましょう。例えば、夜まで留守にする可能性がある場合には、電気をつけっぱなしで出かけるといった対策があります。また、外に設置されている電気や水道のメーターも在宅の有無を確認する手段となっていますので、昼間の外出の場合はテレビやエアコンをつけっぱなしで出かける方法も効果的です。【その2】生活パターンを読み取らせない毎日電気をつけっぱなしにしておくと、「つけっぱなしで出かける生活習慣なのでは」と悟られてしまう恐れがあります。そのため生活パターンを読み取らせない工夫として、外に光が漏れにくい遮光カーテンを使用したり、電気をつけっぱなしで出かける日と消している日をランダムにしたりするなど、パターンを読み取らせない工夫をするようにしましょう。【その3】常に戸締りをする常に戸締りをしていることも大切です。例えば夜の時間帯は、在宅しているからという理由で窓を開けっ放しにしているなど、空き巣に「防犯意識が低い」と思わせるような行動を取るとターゲットにされやすくなります。外出時の戸締りはもちろんですが、在宅時の戸締りもこまめにすることで、空き巣に狙われにくい家を作ることができます。「この家は防犯対策がされているから避けよう」と空き巣に思わせるような対策をすることが最も効果的です。【その4】ベランダに防犯グッズを設置する住宅の構造上、どうしても侵入されやすいベランダも存在します。そのようなベランダに関しては、防犯グッズの活用を検討してみましょう。例えば、ベランダに人が歩くとジャリジャリと音が鳴る砂利を敷けば、空き巣は警戒をする可能性が高いでしょう。ベランダへの侵入自体を防ぐために、トゲトゲが連なっている「忍び返し」などを設置する方法も効果的です。ほかにも、人が近づくと音が鳴ったりライトが点灯したりするセンサーライトや、防犯カメラを設置しておく方法も考えられます。ダミーの防犯カメラも効果的であり、わかりやすい形で防犯対策を施しておけば、それだけ空き巣は警戒心を強めます。【その5】侵入に時間がかかる工夫をする空き巣は侵入に時間がかかる家の場合は、侵入を諦めやすい傾向があります。一般的には、侵入するまでに5分~10分以上かかる場合に侵入を諦めるとされています。そのため、窓の鍵を開けるのに時間がかかる対策をしておく方法も効果的です。例えば、ベランダの窓を防犯ガラスにしておくことや、窓に防犯フィルムを貼っておくなどの対策があります。中には鉄線が張り巡らされている窓も見られますが、これは窓が割れにくくなっているのではなく、割れた際のガラスの飛散を防止するための工夫なので勘違いしないようにしましょう。また、玄関だけでなく窓にも補助錠をつけ、ダブルロックにする方法も空き巣に侵入を諦めさせるきっかけとなります。1つだと思っていた鍵を壊してもさらに鍵があることが発覚した場合、その鍵を見つけ出すために時間を費やす必要があるので、空き巣は侵入を諦めやすい傾向にあります。■窓のシャッターは防犯に有効?一般的に家庭で使用されているシャッターは、雨や風が窓に叩きつけるのを防ぐためのものです。「シャッターがあるから空き巣は窓から侵入しない」というわけではありません。逆に常にシャッターが閉まっていると、留守が長いと判断されることにより、空き巣のターゲットになりかねないと言えます。ただし、家庭用のシャッターも開ける時や壊す時に音が出るため、うまく活用すれば空き巣の抑止効果は期待できるでしょう。特に、入浴時や就寝時など夜になったら閉める習慣をつけることで、在宅時の空き巣の侵入を防ぐことができます。また、家庭用のシャッターには内側に鍵がついている製品が多く見られますが、シャッターを閉めた時には忘れずに鍵をかけるようにしましょう。シャッターの防犯力をさらに高めるには、窓と同じようにツーロックにする方法があります。他にも、シャッターの性質で防犯効果を高められる場合があります。例えば、シャッターの材質はスチールタイプのものに比べ、アルミタイプの製品のほうが穴が開けにくくなります。また、CPマークがついた「防犯シャッター」と呼ばれる製品に交換する方法も効果的です。CPマークとは、住宅性能表示基準の中で防犯性能の高い建築部品だと判断されたものにつけられるマークです。CPマークがついているシャッターを使用することで、空き巣にこじ開けられる可能性も低くなるでしょう。シャッターをするほどでもないトイレやお風呂場にある小窓に関しては、つい防犯対策を忘れがちですが、空き巣は小窓ほど侵入に使うと言われています。「面格子と呼ばれる窓サッシがついているから安心だ」と思われる方もいますが、面格子は空き巣にとって数秒で取り外し、侵入後に付け直すこともできてしまうものです。そのため、小窓に面格子を付ける場合にもCPマークがついている面格子を選ぶことをおすすめします。CPマークがついている面格子は、一般的に使用されているドライバーが使えないネジを使用して設置されるため、空き巣にこじ開けられにくくなります。■防犯性が高い電動シャッターも防犯対策に効果的シャッターには、「電動シャッター」と呼ばれる製品もあります。電動シャッターとはモーターで動くシャッターのことであり、手動ではなくスイッチを押すことで電動で動くものです。手動式のシャッターに比べて重く作られていることから、手でこじ開けることは難しいので防犯性が高いとされています。また、電動シャッターはスイッチで操作ができるので、窓を開けることなく開け閉めをすることが可能です。力のない子どもやお年寄りでも使用することができます。音も手動式のシャッターに比べて静かなので、近所の方に気を遣うことなく夜の開け閉めができるというメリットもあるでしょう。ただし、電動シャッターは手動式のシャッターに比べて多くのコストがかかる点、停電時には使用できない点などのデメリットもあります。シャッターの性能が上がっているのと同時に空き巣の手口も巧妙化しているため、遠隔操作で電動シャッターを開ける空き巣も見られます。電動シャッターを操作するスイッチは、屋外に設置すると操作ボックスをこじ開けられてシャッターを開けられてしまう可能性があるため、屋内に設置することが望ましいです。どうしても外に設置する必要がある場合には、操作ボックスのこじ開け対策も厳重にする必要があるでしょう。また、スイッチが無線式だと空き巣犯がマルチ発信機で違法電波を発し、操作できてしまうという事例もあります。この場合には無線式ではなく赤外線式のスイッチを使用することで、電動シャッターが違法電波に反応することを防げます。■まとめ空き巣は私たちのちょっとした油断につけこみ、侵入してきます。一度空き巣に入られると家にいることも不安になり、安心で快適な生活が脅かされてしまうでしょう。空き巣は立派な犯罪ですが、実際の空き巣は様々な手を尽くし、捕まらないように入念に計画を立てます。防犯対策をしなくても空き巣に入られることのない世の中であることが一番の理想ですが、そうではないことが現実です。自分たちの生活を守り安心して生活するためにも、この機会に家の防犯対策を今一度見直してみてはいかがでしょうか?
2017年03月27日23日(現地時間)、ハリウッドヒルズにあるリンジー・ローハンの自宅に空き巣が入った、と彼女のパブリシストが発表した。リンジー所有の服やアクセサリー、現金が盗まれたという。芸能サイト「TMZ.com」によると、23日午前6時30分頃に警察に通報したのはリンジーの父親マイケル。パーティから帰宅したリンジーが自宅に戻ると、何者かが侵入した形跡があり、室内が荒らされており、娘から助けを求める電話を受けて、警察に連絡したという。壁に埋め込まれていた金庫が床に転がり、外れたドアのノブも壊されていたという惨状で、リンジーの母・ディナは「娘が家にいなくてよかった」と、リンジーが在宅時に事件が発生しなかったことをせめてもの慰めと考えているようだ。リンジー宅の空き巣騒動は今年に入って2度目。5月に、ドアを壊して侵入を試みようとしたものの失敗した数人の姿を監視カメラが捉えている。今回はリンジー宅の警報器のスイッチが切った状態だったことから、関係者による犯行という見方もある模様。引っ越しも考えているという話だが、これは早めに対処した方が良さそうだ。(text:Yuki Tominaga)写真は20日、友人や妹と共に夕食に出かけた際のもの。© Splash/AFLO
2009年08月25日