米Googleは15日(現地時間)、"Android L"と呼ばれていた次期Android OS「Android 5.0」を発表した。コードネームはLollipop。まずは同時に発表された新端末「Nexus 6」「Nexus 9」に搭載される。Android 5.0は2014年6月に開催された同社の開発者向けカンファレンス「Google I/O」で、開発が正式に公開されたもの。新たに、明確な色使いや余白、シャドウなどを活かした立体的なUI体系「Material design」を採用することが特徴だ。Android搭載の他デバイスやアプリとの通知・連携機能も強化され、PCやスマートフォン、タブレットなど、ユーザー側の全てのデバイスで柔軟に動作するマルチスクリーン戦略が採られている。このほか、64bitデバイスのサポート、セキュリティ機能の向上なども図られる。同OSは新端末「Nexus 6」および「Nexus 9」で搭載されるが、これ以外に、「Nexus 4」「Nexus 5」「Nexus 7」「Nexus 10」ユーザー向けにも、米国で数週間以内にロールアウトされる予定(キャリアにより時期は異なる)。
2014年10月16日●「Wave」とは米セールスフォース・ドットコムは、米国時間の10月13日~16日、米サンフランシスコのモスコーニセンターで、「Dreamforce 2014」を開催。Dreamforceは、同社が開催する年次イベントで、今年は14万5,000人が事前登録。日本からはパートナー企業や顧客など約350人が参加した。また展示会場には約400社が出展。500万人がオンラインを通じてイベントに参加した。例年であれば開催初日に、米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長兼CEOによる基調講演が行われ、そこで新たなサービスや技術が発表されるが、今年はベニオフCEOの基調講演は開催2日目の午後に設定。初日には事前にAnalytics Cloudなどの新たなサービスが発表され、それを踏まえた形で、ベニオフCEOによる基調講演が行われる格好となった。約2分に渡る「カスタマーサクセスプラットフォーム」に関するビデオで始まったベニオフCEOの基調講演は、「プラットフォームがカスタマーにつながっていることが大切であり、カスタマーのための会社になってほしい」と切り出し、今回の発表内容がこれまで同社が標榜していたカスタマーカンパニーを実現のための具体的なプラットフォームの提供に踏み込む姿勢を明らかにした。そのなかでも最も大きな発表が、Salesforce Analytics Cloudの発表、およびそのプラットフォームとなる「Wave」であったといえるだろう。ベニオフCEOは、Waveについて、「私は製品開発をするときに自分が使いたいものを開発する。そして、みんなが使えるものを開発したいと考えている」としながら、「このアナリティクスツールは、すべての人が使え、あらゆるデバイスで利用できる。そして、ビジュアル化にも優れている。また、ISVのためにプラットフォームであるという3つのポイントがある」とした。Waveは、すべてのビジネスユーザー向けに開発された同社初のクラウドアナリティクスプラットフォームであり、誰でもあらゆるデバイスから、簡単にデータを探索し、これまで見えなかった新しい知見を明らかにすることができるのが特徴だとする。ユーザーは、セールス、サービス、マーケティングのアナリティクスを短時間で展開でき、Waveにより、モバイルアナリティクスのカスタムアプリケーションを構築し、すべてのユーザーがどこにいても質の高い意思決定を下せる環境が提供できるとしている。また、Waveは、Salesforce1 Platformとネイティブに統合。シングルサインオン、データセキュリティ、コンプライアンス機能のすべてを活用できるという。米セールスフォース・ドットコム プロダクト担当プレジデントのアレックス・デイオン氏は、「Analytics Cloudは、セールスフォースのプラットフォームを使っている人たちが、データを一元的に集めて利用できるようになるもの」として、GEキャピタルでの営業活動に活用している事例を紹介。Waveからすべてのデータにアクセスし、Salesforceにローカルデータとして取り込み、これらをもとにグラフィカルな表示機能を持ったダッシュボードとして活用。意思決定ができるようになるという。Waveの名称は、ダッシュボードのグラフ表示が、波のように動的に動くことからつけられたものだと説明した。●Salesforce 1 Lightninなども発表2つめには、Salesforce 1 Lightningがある。Salesforce 1 Platformの次世代ソリューションと位置づけるSalesforce1 Lightningは、モバイルアプリケーションを、誰でも短時間で構築することを可能にしたソリューション。開発者やビジネスユーザーは、デスクトップやノートPC、タブレット、スマートフォン、ウェアラブルなどのあらゆる形状と、画面サイズに合わせたアプリケーションを構築できる。「スーパー開発者がいなくても、誰でもが優れたモバイルアプリを開発ができるソリューションが、Salesforce 1 Lightning」、米セールスフォース・ドットコム テクノロジー統括責任者のパーカー・ハリス共同創業者は語り、「モバイルアプリを高速に動作させることができること、開発したアプリは、Windows、iOS、Androidを問わず、すべてのデバイスで利用できること、そして、来年にはデスクトップでも使える環境を提供できるようになる」などと説明した。昨年のDreamforceでは、Salesforce 1の発表にあわせて、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクに扮して登場したハリス氏だったが、今年はクラウドに稲妻のマークを施したライダースーツに身を包み、Salesforce 1 Lightningの説明を行ってみせた。ここでは、ドイツのコカコーラの取り組みを事例として紹介。モバイルデバイスからコカコーラを注文。すると、ドローンヘリコプターで壇上にハリス氏にコカコーラを届けるという近未来の姿をデモストレーションして会場を沸かせた。3つめの発表は、Sales Cloud 1およびService Cloud 1、Community Cloudといった製品群の発表だ。Sales Cloud 1およびService Cloud 1、Community Cloudを新たに発表これらの製品はSalesforce 1プラットフォーム上で提供される新たな製品群で、米セールスフォース・ドットコムのSales Cloud担当EVP兼GMのリンダ・クロフォード氏は、「アプリにインテリジェンスを盛り込むことができ、モバイルデバイスを通じて、どこにいても販売活動ができるのがSales Cloud 1。さらにExcelが、Sales Cloud 1で利用できるようになった。世界最大のセールスアプリとExcelがひとつになって利用できる点も大きな特徴。これは、マイクロソフトと手を結んだことによって実現したものであり、顧客の生産性をあげることを目指したものだ」と述べたほか、「Service Cloud 1では、みなさんが開発したアプリのなかに、SOSボタンを盛り込むことができる。また、Community Cloudを利用することで、コンテンツを検索エンジン用に最適化でき、すべての人に1対1のコンテンツ提供ができるようになる」などと説明した。ここでは、モバイルデバイスを活用したハネウェルでの販売事例の紹介。さらに、モバイルデバイスを利用して、現場の修理担当者とエンジニアが遠隔地を結んで指示をしながら、エアコンの修理が行える様子などをデモストレーションした。最後にベニオフCEOは、「今日は最高の基調講演ではなかったか」と聴講者に呼びかけ、基調講演を締めくくった。そのほか、Dreamforce 2014では、前米国国務長官のヒラリー・クリントン氏の基調講演のほか、開催4日目には、第45代米国副大統領のアル・ゴア氏、起業家であり著述家のアンソニー・ロビンス氏などの基調講演も行われた。
2014年10月16日米Appleは現地16日午前10時(日本時間17日午前2時)より、スペシャルイベントを開催するが、自らの手で新iPadの一部情報をフライング公開してしまったようだ。9to5Macなど米の複数のメディアが報じた。新情報がフライング公開されたのは、iBooksで閲覧可能なユーザーガイド「iPad User Guide For iOS 8」において。9to5Macによると、同ユーザーガイドに「iOS 8.1」の情報が記載され、「iPad Air 2」「iPad mini 3」の名称が見受けられたことを、画像付きで報じている。さらに、Touch IDを搭載していること、また、iPad Air 2のカメラに連写機能のバーストモードも備えていることがわかったという。日本時間午前11時現在において、「iPad User Guide For iOS 8」はダウンロードできない状態にある。ダウンロードを試行してもエラーメッセージが表示されてしまう。なお、新iPadを巡っては、iPad Air 2にゴールドモデルが追加、噂のA8Xチップの搭載の有無といった細かいところまでは現段階ではわかっていない。また、Touch IDの搭載により、単にロック解除機能だけにとどまるのか、iPhone 6がサポートするApple Payにも対応するのかも発表会で初めて明らかになることだろう。
2014年10月16日米シティグループは14日、米国において開示された2014年第3四半期の決算発表の中で、グローバル個人金融部門については24カ国に集約するという事業再編を早期に進める戦略を発表した。シティグループは11カ国における個人向け事業から撤退をする予定。日本については、シティバンク銀行の個人金融部門とシティカードジャパンが売却の対象となる。この発表によって、シティバンク銀行個人金融部門の顧客への商品・サービスについて変更はないとしている。支店、コールセンター、オンラインバンキングなどにおける顧客向けの業務は通常通り営業しているという。現時点では、決定事項はないが、顧客に対して最善の結果となるよう努めるとしている。今後伝えることがある場合は、顧客には速やかに連絡するという。
2014年10月15日米国のハイテク企業の間で従業員に対し、卵子凍結の費用を助成する動きが出てきた。現在、米Appleと米Facebookがこうした支援に乗り出したと、NBC Newsら主要メディアが伝えている。NBC Newsによると、Facebookはすでに女性従業員とその配偶者の卵子凍結費用を補助するプログラムを開始しており、Appleは2015年1月に同様のプログラムを開始するという。卵子凍結保存とは、体外受精を主な目的として卵子を保存すること。米国では、卵子凍結保存に最低でも1万ドル程度の費用が必要と言われている。これに、保存費用(年間500ドル程度)が別途かかり、経済的負担もばかにならない。報道によると、Apple、Facebookともに最大で2万ドルを助成するようだ。卵子は若いほうが受精の可能性が高いとされているが、若いうちに妊娠・出産するとなると、女性社員はキャリアを中断する選択を迫られることにもなりうる。そこで、両社はこうした福利厚生制度を提供することで、優秀な人材を確保することを狙っている。Facebookではすでにこの制度を活用している女性がいるとのことだ。FacebookとAppleの導入を受け、他社でも同様の制度を整備することが予想される。
2014年10月15日日本酒・純米酒専門BAR「八咫(やた)」は11月1日、2号店を東京・新宿三丁目にオープンさせる。同店は立ちのみスタイルにこだわり、手頃な価格でさまざまなタイプの日本酒と銘柄が楽しめる日本酒専門店。1号店は愛知県名古屋市で営業しているが、日本酒の魅力を首都圏にも広げたいという考えから、このほど東京都・新宿に2号店をオープンすることとなった。日本酒メニューは全て、米と米麹のみで醸造した「純米酒」。季節限定のお酒や濁り酒、発泡酒といった幅広いジャンルの日本酒を取りそろえる。日本酒の味わいは、大きく薫・爽・醇・熟の4タイプに分類されるが、それぞれの味わいに適した酒器で提供するという。同店では、適切な飲用温度帯で日本酒を提供することにこだわっている。季節や来店者の体調などに応じ、プロのスタッフが冷~お燗を提案。お燗は、希望する温度でも楽しめる。さらにお燗は本錫(ほんすず)のお燗用の酒器「チロリ」で温めるため、時間を待たずにすぐに味わうことができる。料金は1杯(100ml)500円。また、1時間1,500円で30種類以上のお酒(1杯30~50ml)が楽しめる利き酒飲み放題コースも用意する。食事にはドライフルーツやチーズなど、数々の日本酒のタイプに合わせたメニューを全て500円で提案。そのほかにも、冷には冷水、お燗には白湯といった温度帯に合わせたイオン水のチェイサー(口直し用の水)も用意する。同店の営業時間は15時~24時(ラストオーダー23時30分)。※価格は税込
2014年10月15日米ゼネラル・エレクトリック(GE)はこのほど、米大手電力会社Exelonからコンバインドサイクル発電プロジェクトに利用する、Hクラスのガスタービンを受注したと発表した。GEがExelonに供給するのは4基の7HAガスタービンで、世界最大かつ最高クラスの効率の60Hz用。スチームタービンと発電機を組み合わせて使用することで、合計2000MWの発電量を追加することができるという。このガスタービンを利用するコンバインドサイクル発電所は、米・ダラス近郊とヒューストン近郊のExelonの敷地に建設予定で、機器の出荷は2016年、発電所の稼働は2017年を予定している。GEは7HAガスタービン4基に加えて、D600スチームタービン2基、発電機6基および長期保守契約を受注しており、受注総額は5億ドルを超えるとのこと。HAガスタービンはこれまで日本を含めた4カ国で受注していたが、米国内では今回が初となった。
2014年10月15日京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は10月14日、米X Plus One Solutions(x+1)と、デジタルマーケティング分野でのDMP(Data Management Platform)事業の共同展開に向け、日本と東南アジアにおける戦略的パートナーとして業務提携したと発表した。x+1は、プログラマティックマーケティングやデータマネジメントソリューションのリーディングプロバイダー。同社の提供するOrigin DMPは、潜在顧客や既存顧客に向けたクロスチャネルでの最適なメッセージ配信から、配信効果の評価まで、統合的に管理・分析ができる環境を提供する。KCCSは今後、日本と東南アジア地域において、同社の提供する「デクワス. DSP」だけでなく、x+1のOriginプラットフォームを活用したマーケティングオートメーションサービスの提供により、企業の統合的なデジタルマーケティング活動を支援する考えだ。
2014年10月15日米Intelは10月14日(現地時間)、2014年第3四半期 (7月-9月)決算を発表した。データセンター向けプロセッサに加えて、PC需要の回復で主力であるパソコン向けプロセッサも伸び、売上高が過去最高を記録。マイクロプロセッサ(PC、サーバ、タブレット、スマートフォン、Internet of Things)の四半期別の出荷数が初めて1億個を超えた。CEOのBrian Krzanich氏は「新たな成長市場に製品を拡大する戦略が効果的に実行されているのを示す」と述べている。9月期の売上高は146億ドルで前年同期比8%増だった。純利益は33億ドル(1株あたり0.66ドル)で12%増。売上高、利益ともにアナリストの予測を上回った。粗利益率は65%で、前期から0.5ポイント上昇した。事業グループ別では、PCクライアントグループの売上高が92億ドルで前年同期比9%増。デスクトッププラットフォームは出荷数が6%増で、平均販売価格が2%増。ノートブックプラットフォームは出荷数が21%増で、平均販売価格が10%減だった。IDCとGartnerが10月8日(米国時間)に発表した9月期のPC市場に関する調査結果(速報値)によると、Windows XPのサポート終了に伴う買い替え需要は収まったが、消費者の関心がタブレットからPCに戻り始め、特に低価格ノートPCの販売が増加した。PCクライアントグループの数字は、IDCやGartnerの分析と一致する。サーバ向けプロセッサを扱うデータセンターグループは、売上高37億ドルで前年同期比16%増と大幅な伸びを達成。プラットフォーム出荷数が6%増、平均販売価格が9%増と好調だった。Internet of Thingsグループは売上高5億3000万ドルで、前年同期比14%増。モバイル&コミュニケーションズ・グループは売上高100万ドルで100%減。ソフトウエア&サービスグループは売上高5億5800万ドルで2%増だった。2014年第4四半期(10月-12月)については、売上高147億ドル(±5億ドル)、粗利益率を64%(±2%)と予測している。
2014年10月15日米Dropboxは現地13日、700万件に達するDropboxのユーザーIDとパスワードが流出したとする報道について、同社から漏れたものではないとする公式声明を公式ブログ上で公開した。同社公式ブログによると、Droboxがハッキング被害にあったとする記事は真実ではないと明言。漏れたのは同社とは関係のないサービスの使いまわしのユーザーIDとパスワードであると主張している。同社では、不正ログインの疑いがある場合の手段を講じており、パスワードリセットを自動的に行っているという。このため同社ではパスワードの使い回しを行わないことを強く勧めるとともに、セキュリティ強化のために、2段階認証を利用するように求めている。流出したとされる700万件のユーザーIDとパスワードは、その一部が何者かによってネット上に公開。仮想通貨のBitcoinと引き換えにさらに多くのユーザーIDとパスワードを公開するとの脅しをかけたと報じられている。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年10月14日川崎重工は10月14日、米プラット・アンド・ホイットニーと、次期リージョナルジェット機用エンジンPurePower「PW1500G」および「PW1900G」の開発・生産に「リスク&レベニューシェアリングパートナー(RRSP)」方式で参画することを決定し、契約を締結したと発表した。「PW1500G」および「PW1900G」はギアード・ターボファンエンジンで、先進ギアシステムの採用により、高バイパス比を実現し、従来機に対し16%の燃費改善、50%の騒音低減、加えて大幅なCO2・NOx削減を実現する。「PW1500G」は、プラット・アンド・ホイットニーのギアード・ターボファンエンジンシリーズ最初のエンジンとして2013年に型式証明を取得しており、加・ボンバルディアの次期リージョナルジェット機「C Series」へ独占的に搭載されることが決定している。また、「PW1900G」は「PW1500G」の派生型エンジンで、伯・エンブラエルの次期リージョナルジェット機「E190E2」「E195E2」へ独占的に搭載されることとなるという。「C Series」および「E190E2」「E195E2」は、合計500機以上の確定受注が公表されており、機体に搭載されるエンジンも既に1000台以上の受注が確定している。川崎重工は、両エンジンの開発・生産プログラムにおいて、ギアード・ターボファンエンジンの主要部位であるファンドライブギアシステム(メインギア)および燃焼器の製造をプラット・アンド・ホイットニーとともに担当する予定。同社は「エンジン開発技術力の高度化、生産基盤の強化を進めるとともに、共同開発・生産プログラムへ積極的に参加することによって、民間航空機用エンジン事業の発展に注力していく」とコメントしている。
2014年10月14日米Appleは現地13日、iPhone 6およびiPhone 6 Plusを今月中に36の国と地域で販売すると発表した。インド、メキシコ、韓国、タイなどで発売され、今月末までに69の国と地域で販売されることになる。また、年末までに115以上の国と地域で販売する。iPhone 6およびiPhone 6 Plusは日本を含む32の国と地域で発売。今回の発表は第一陣に続く国と地域となる。10月17日には、中国、インド、モナコで、23日にはイスラエル、24日には、チェコ共和国、ポーランド、南アフリカなど7つの国と地域で、30日にはバーレーンとクウェート、31日には、韓国、タイ、ルーマニアを含む23の国と地域となる。年末までには115以上の国と地域で購入可能になるとし、iPhoneの販売国と地域は過去最速のスピードで広まるという。
2014年10月14日日本電気(NEC)は10月14日、米Clouderaとビッグデータ活用における大規模分散処理基盤ソフトウェアの分野で協業に合意したと発表した。Clouderaは、大規模データを効率的に分散処理・管理するためのオープンソース・ミドルウェア「Apache Hadoop」のディストリビュータ。「Apache Hadoop」の効率的な導入と安定稼動を実現するため、Hadoopディストリビューション「Cloudera Enterprise」を提供する。同ディストリビューションは、「Apache Hadoop」の導入や運用を容易にするセットモデルで、必要な修正パッチの適用やソフトウェア間の相性について動作検証した「CDH(Cloudera’s Distribution including Apache Hadoop)」や、管理ソフト「Cloudera Manager」などのツール群、サポートサービスで構成される。このたびの協業でNECは、サーバやソフトウェア、クラウドサービス、システムインテグレーション、トレーニングについて、Clouderaの提供する製品・サポート・プロフェッショナルサービスとの連携を実現し、ビッグデータ処理に最適な製品やサービスを開発・販売する予定だ。これによりユーザーは、NECによるビッグデータを活用するシステム全体の設計・構築・運用・トレーニングや、Clouderaの専門技術者による「Apache Hadoop」に関する設計時のプロフェッショナルサポートや開発運用時の保守サポートまで、全てのフェーズで支援を受けることが可能になる。
2014年10月14日米ソニーモバイルコミュニケーションズは9日(現地時間)、5.2インチAndroidスマートフォン「Xperia Z3v」を、米Verizon向けに10月23日より米国にて発売すると発表した。同機種は、日本で発売が予定されている「Xperia Z3」とは若干異なった、Verizon独自のモデルとなる。「Xperia Z3v」は、5.2インチIPSディスプレイ(1,920×1,080ピクセル)搭載のAndroidスマートフォン。ボディには前面背面どちらもVerizonのロゴが入っている。また、デザインも日本で発売が予定されている「Xperia Z3」とは違い、「Xperia Z2」や「Xperia Z1」に似たデザインとなっている。機能面では、「Xperia Z3」と同等の機能を備えており、ハイレゾ音源の再生や、プレイステーションとの連携できる「PS4リモートプレイ」機能、2,070万画素のメインカメラなどを備えている。そのほか、Qiワイヤレス充電にも対応している。「Xperia Z3v」の主な仕様は次の通り。OSは、Android 4.4。CPUは、クアッドコアのSnapdragon 801 MSM8974AC(2.5GHz)。内蔵メモリは、3GB(RAM)。ストレージは16GB。外部ストレージはmicroSDXC(128GB)。サイズ/重量は、高さ約148.6mm×幅約73.4mm×厚さ約8.9mm/約170g。バッテリ容量は3,100mAh。背面には2,070万画素、前面には220万画素のカメラを内蔵。IP65相当の防水性能、IP68相当の防塵性能を備える。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色。通信面では、LTE、3G、GSMをサポート。そのほかBluetooth 4.0、Wi-Fi、NFCなどに対応する。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年10月10日米AMDは8日(現地時間)、同社の社長兼CEO(chief executive officer:最高経営責任者)にLisa Su(リサ・スー)氏を任命したと発表した。マサチューセッツ工科大学で博士号を取得したLisa Su氏は、IBMやFreescale Semiconductorといった企業で要職を歴任。その後、2012年にAMDに入社し、これまでグローバル事業部のシニアバイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーや、COO(chief operating officer:最高執行責任者)を担当してきた。また、これまで社長兼CEOを務めてきたRory Read(ロリー・リード)氏は退任後も顧問として2014年末までAMDにとどまり、AMDをサポートするという。
2014年10月09日米IBMは10月8日(米国時間)、ニューヨーク市のシリコン・アレーにIBM Watson Groupのグローバル本部を開設し、世界に5つのWatsonクライアント・エクスペリエンス・センターを開設すると発表した。Watsonは、自然言語での対話、大量のビッグデータを処理し、パターンと洞察を明らかにし、各々のやりとりから学習する能力に基づくプラットフォーム。世界中で2,000人以上の社員がWatsonに従事しているが、そのうちの600人超の本拠地となる。これらスタッフのほかにも、IBMは各分野の開発者や起業家にその門戸を開き、ニューヨーク市の新興企業コミュニティーの間で高い関心を生み出すことを目的とした、業界ワークショップ、セミナー、ネットワーク作りの場を提供する予定。Watsonクライアント・エクスペリエンス・センターは、IBM Researchのチームやデザイン・チームと同じ場所に配置され、Watsonのコグニティブ・プラットフォームの完全な採用に必要なサポートとスキルの提供を行う。同センターは、ダブリン、ロンドン、メルボルン、サンパウロ、シンガポールに設置される。
2014年10月09日米Appleが現地16日午前10時(日本時間17日午前2時)より、スペシャルイベントを開催する。イベント招待状が関係者宛に送られたことを海外の複数のメディアが報じた。今回のイベントでは、iPadおよびMacの新製品などが発表されると見られる。場所はカリフォルニア州クパチーノにあるApple本社講堂。今回のイベントでの発表内容はiPadおよびMacの新製品と見られるが、関係者宛に送られた招待状には、カラフルなAppleロゴに「It’s been way too long」と記されている。具体的に何を指してのメッセージかは判別不明だが、Macが今年生誕30周年の節目にあたることを考えると、発表会の主役はiPadよりもMacという見方もできそうだ。新型iPadでは、ゴールドモデルの追加、Touch IDの搭載、Macは5K解像度の新型iMacが登場するなどと噂されている。
2014年10月09日米Appleが10月16日(米国時間)に、カリフォルニア州クパチーノにあるApple本社でスペシャルイベントを開催する。開始時刻は現地時間の午前10時、日本時間の10月17日午前2時だ。9月にフリントセンターで行われたiPhone 6、iPhone 6 Plus、Apple Watchの発表イベントに続く、Appleにとって今年2回目のスペシャルイベントになる。今回はiPadとMacの新製品、そしてOS X Yosemiteのリリース日の発表などが予想されている。会場の大きさだけで判断すると、本社講堂で行われる今回のイベントは前回よりも小さな規模になるが、前回に劣らず重要なイベントになりそうだ。報道関係者などに配布されている招待状にはカラフルなリンゴのイラストに「It’s been way too long」と書かれており、今年30周年を迎えたMacが新たな歴史に踏み出すのを予感させる。また、OS X Yosemiteの最終版の登場によってiOS 8とOS X Yosemiteの優れた連携が実現するため、Appleのプラットフォームも新たなフェーズへ進むことになる。
2014年10月09日日本人のソウルフードはなんといってもお米。今年も新米の季節がやってきた。「お米」を中心としたライフスタイルショップ ブランドAKOMEYA TOKYO(アコメヤ トウキョウ)では、10月24日(金)~11月24日(月・祝)までの期間中「新米フェア」を開催する。期間中、北は北海道の「ゆめぴりか」から、南は九州熊本県産の「森のくまさん」など、AKOMEYA TOKYO厳選の全国各地から選りすぐりの22品種の新米が揃う。各土地の風土と作り手の心が育て上げた新米たちは、それぞれに味わいも異なっているから、新米の食べ比べしてみるのもこの時期ならではの楽しみだ。珍しい新米が2合づつ入ったお試しセットの「新米 利き米セット」(5種 1,944円、7種 2,646円、10種 4,104円)や、日本穀物検定協会が毎年実施している「米の食味ランキング」で、最高ランクの特Aの評価を得ている常連米を集めたセット「特A常連米 食べ比べセット」(5種 2,160円)など、AKOMEYAセレクトの味わいを手頃な価格で試してみることができる。そのほか、AKOMEYA オリジナル商品では「クタニシールごはん茶碗」や「おにぎり籠」、「土鍋のごはん鍋」、「TEMBEA×AKOMEYA LUNCH TOTE」などの新商品が登場。おいしい新米をさらに美味しくいただける調理道具や器、お弁当グッズを見つけることができる。また、ごはんの美味しさをより一層引き立ててくれるごはんのお供も各種揃う。イベント&ワークショップでは、「けん玉」で世界を魅了する2人組ユニット“ZOOMADANKE(ず~まだんけ)”によるけん玉パフォーマンスが披露される「新米体験祭り」や、山形県 黒澤ファームの黒沢信彦氏をお招きしてのワークショップ「お米のおいしさの秘密」、簡単に美味しくお米を炊くことができる土鍋を使う「みんなで新米のおむすびをつくろう!」など、お米にまつわるイベントが多数開催される。また、AKOMEYA TOKYOで定期的に開催中の「利きの会」ワークショップでは、「玄米・雑穀・米ぬか編」や「調味料・味噌編」が新たに登場する。日本人の食卓になくてはならないお米を、これまで以上に深く知り、日本の食文化の豊かさを噛みしめながら、食欲の秋を楽しんでみてはいかがだろうか。(text:Miwa Ogata)
2014年10月08日米Twitterは10月7日(米国時間)、同社が発行している透明性レポート「Transparency Report」において、米司法省が法の下、一部のデータの公開を禁じていることについて、合衆国憲法修正第1条に違反していると、米カリフォルニア州北部築裁判所に訴状を提出したことを明らかにした。TwitterのTransparency Reportは、各国政府から受けたアカウント情報の開示要請件数、コンテンツの削除要請、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づく削除要請と主に3種類について集計したデータを開示する透明性改善のための取り組み。2012年より年に2回公開している。現行法の下では、国家安全保障書簡(NSL)および外国情報監視法(FISA)に基づくデータは件数の開示が許可されていない。これは、「言論が法により制限されているだけでなく、犯罪と見なされることもある」とTwitterの法務担当Ben Lee氏はブログで記している。さらに、このことは基本的人権を定めた合衆国憲法修正第1条に違反するとの考えをLee氏は記している。Lee氏によると、件数がたとえゼロであったとしても公開が認められていないとのことだ。Lee氏は、Twitterが法的手段に訴えることなく件数開示に向けて働きかけてきたことも明かしている。今年4月、Twitterは米司法省と米連邦捜査局に透明性レポートを追加する補遺の草案を提出したが、話合いがなかなか進まなかったことから提訴に至ったことも説明している。なお、NSLとFISAに基づく情報開示要請の件数は、2014年初めに米Google、米Microsoft、米Facebook、米Yahoo!、米LinkedInの5社が限定的な公開に至っている。これは5社が米政府に開示許可を求めた末のことで、米司法省は1000件単位で公開するなどの条件付きで公開を認めた。
2014年10月08日米NVIDIAは7日(現地時間)、ノートPC向けGPUの新ハイエンドモデル「NVIDIA GeForce GTX 980M」と「NVIDIA GeForce GTX 970M」を発表した。第2世代のMaxwell(開発コード名)アーキテクチャを採用することで、パフォーマンスと電力性能が向上している。2014年9月に発表したデスクトップ向けGPU「NVIDIA GeForce GTX 980」と、その下位モデルとなる「NVIDIA GeForce GTX 970」と同様に、第2世代のMaxwellアーキテクチャを採用している。第2世代のMaxwellアーキテクチャでは、CUDAコアをまとめたSM(Streaming Multiprocessor)の構成を見直すことで処理性能を向上させたほか、前世代であるKeplerアーキテクチャの倍の省電力性能を実現するという。より緻密な表現を可能する「Dynamic Super Resolution(DSR)」や、高品質ながら低負荷のアンチエイリアス処理「Multi Frame sampled Anti-Aliasing(MFAA)」、「グローバル・イルミネーション」の負荷を軽減する「VXGI」(VoXel Gloval Illmination)といった「NVIDIA GeForce GTX 980」や「NVIDIA GeForce GTX 970」で導入された技術にも対応する。■「第2世代Maxwellアーキテクチャ」の解説記事はこちら【レポート】GeForce GTX 980/970詳報、第2世代MaxwellことGM204コアのアーキテクチャを解説デスクトップ向けGPUとノートPC向けGPUの性能比についてNVIDIAは、デスクトップを100%としたとき、Fermi世代ではおよそ40%、Kepler世代ではおよそ60%だったものが、Maxwell世代では80%まで差が縮まっていると説明する。また、Fermi世代ではフルHD(1,920×1,080ドット)の"High"設定、Kepler世代ではフルHDの"Ultra"設定が可能だったが、Maxwell世代ではすべての設定を最高にしてフルHD解像度でゲームをプレイできるという。前世代の「GeForce 800M」シリーズで投入された、ゲームプレイ時のバッテリ駆動時間を延ばすことができる「Battery Boost」機能も強化。バッテリ駆動時でも負荷の高いゲームがプレイ可能になったほか、より電力の消費を抑えるという。「NVIDIA GeForce GTX 980M」と「NVIDIA GeForce GTX 970M」の仕様は以下の通り。「NVIDIA GeForce GTX 980M」と「NVIDIA GeForce GTX 970M」を採用したゲーミングノートPCは、MSIやASUSなどから投入される予定だとしている。
2014年10月07日米IBMは10月6日(現地時間)、メインフレーム「IBM System z」に新機能として、分析機能を追加したと発表した。これにより、トランザクション・データ上にアナリティクスを統合し、データが処理されると同時に即実行可能な洞察を獲得することが可能になる。「IBM InfoSphere BigInsights for Linux on System z」は「IBM System z」の利用者にオープンソースのApache HadoopとIBMのイノベーションを組み合わせて、企業向けHadoopを提供する。また、「IBM DB2 Analytics Accelerator」は、複雑な検索処理の応答時間を2000倍短縮させると同時にセキュリティーを強化することを実現する。そのほか、Linuxとクラウド向け「IBM System z」の新機能も発表された。「IBM Elastic Storage for Linux on System z」では、「IBM System z」のLinux環境向けにElastic Storageを拡張し、「IBM Cloud Manager with OpenStack for System z」では、System z、Power、x86の異種混合環境全体のクラウド管理が可能になった。
2014年10月07日パナソニックは10月上旬、新米の銘柄食べ比べセミナー「Wおどり炊き 新米マイスター・チャレンジ」を開催した。「5つ星お米マイスター」である米のプロ・澁谷梨絵氏が今年イチオシの新米、銘柄ごとの味の違い、新米のおいしい炊き方を伝授してくれた。○2014年の新米トレンドは?まずはじめに、2014年の新米トレンドについて澁谷氏がレクチャーしてくれた。米のおいしさは天候に大きく左右されるのだが、2014年の傾向は「西低東高」。西日本では長雨と日照不足の影響を受けた産地もあったが、東日本では昼夜の寒暖差が激しく、天候も良好だったことから、例年以上の豊作になったそうだ。ちなみに、澁谷氏のオススメは「にこまる」という品種。目隠しをした食べ比べを何度行っても、いちばんおいしかったのが、この「にこまる」だったという。新米というと、気になるのはその炊き方ではないだろうか。「新米は水分が多いから古米より少なめの水で炊く」という方法はよく聞くが、実はこれは正しくないそうだ。米の水分量は1年を通して基本的に14.5~15.5%で安定しており、新米と古米でたいした差がない。そのため、水は普段どおりの量で炊くのが正解だ。また、浸水時間については新米の時期では2時間がベストだそう(冬場は1時間、夏場は30分)。ただし、最近の高機能炊飯器では米への浸水を促して時間を短縮しつつ、おいしく炊く機能も付いている。○自分好みの米を探してみよう!米にはいまや多くの銘柄があり、味や食感、粘りなど、銘柄によって大きく異なる。そこでセミナーでは、実際の食味試験にならった食べ比べが行われた。どんな銘柄がそろっているのかわからない状況で食べ比べをするというものだ。"基準米"となるのは真ん中に位置する新潟県産コシヒカリ。筆者の好みは青いシールの山形県産ミルキークイーンであった。ミルキークイーンはもちもちの食感が特徴の品種だ。そのほかは緑のシールが秋田県産あきたこまち、赤のシールが宮崎県産コシヒカリ、黄色のシールが茨城県産ひとめぼれ。あきたこまちとひとめぼれはさっぱりとした味わいで、歯切れのよさが特徴だ。また、コシヒカリといえば粘りが強いイメージだが、宮崎県産のものは新潟県産に比べてもっちり感が少なく、口ざわりがなめらか。同じコシヒカリなのに、産地によってここまで変わるのかと驚いた。○好きな銘柄に合うおかずは?米の味わいのちがいによって、もちろん合うおかずというのも変わってくる。たとえば、もちもち食感で甘みの強いミルキークイーンにはあっさりとした味付けのもの、しゃっきり食感でさっぱりしたひとめぼれには濃い味のものが合う。会場で用意された組み合わせは、「新潟県産コシヒカリ+鮭のほぐし身」「秋田県産あきたこまち+明太子」「宮崎県産コシヒカリ+岩のり」「茨城県産ひとめぼれ+牛ときのこのしぐれ煮」「山形県産ミルキークイーン+秋なすのさっぱり漬け」。ご飯はすべて「SR-SPX104」の「銘柄炊き分けコンシェルジュ」機能を使用して炊いたものだ。同じ米といえど、銘柄によって水分量や粘りなどが異なり、産地によってもその味にかなり個性が出るということがわかった。それらをボタン1つで炊き分けられる炊飯器が1台あれば、多様な銘柄の米を試す際にも便利だ。銘柄炊き分けコンシェルジュだけでなく、「もちもち」「しゃっきり」などの食感によって炊き分ける機能ももちろんある。同じ米でもその日のおかずによって炊き分けられる楽しみがあるというのは「SR-SPX104」の大きな魅力だろう。
2014年10月06日10月6日から8日(太平洋夏時間)にかけての3日間、米カリフォルニア州ロサンゼルスにあるロサンゼルスコンベンションセンターおよびノキアシアターにおいてAdobe Systems主催のクリエイティブカンファレンス「Adobe MAX 2014」が開催される。プレイベントは4日から開催されており、会場周辺には世界中からクリエイターやデベロッパーが集結している。○Adobe MAXはクリエイター向けイベントとして生まれ変わる今回のAdobe MAXは、クリエイター向けのイベントという位置づけを前面に押し出している点がこれまでの開催とは大きく異なっている。もともとAdobe MAXはWebデベロッパーをターゲットの中心に据えたデベロッパーイベントとして開催されていた。それに対して、前回開催のAdobe MAX 2013からはWebだけでない様々なツールや技術を取り扱う"クリエイティビティ"をテーマとしたイベントになり、「クリエイティビティカンファレンス」というサブタイトルが付けられるようになった。今回はその方向性の変化が推し進められた形で、セッション一覧を見るとWeb技術に関するセッションに代わって、デザイナーやフォトグラファー向けの技術やツールを扱うセッションが大半を締めていることが分かる。これは、Adobe MAXというイベントのメインターゲットがデベロッパーではなく、デザイナーをはじめとした"クリエイター"という、より大きな括りに切り替わったことを意味している。このような方向性の転換は、アドビが特定の分野の技術やツールに特化したベンダーではなく、クリエイティビティ全般をサポートする企業であるという姿勢を明確に打ち出した結果だと考えられる。Adobe Creative Cloudの登場で、ツール選択におけるWebやデザインといったカテゴライズの壁が取り払われたことになり、クリエイティビティの幅は大きく広がっている。アドビ最大のユーザカンファレンスであるAdobe MAXもそれに合わせて生まれ変わるということであり、これまでの開催とはまた違った魅力を感じられるのではないかと期待している。○今年のMAXの注目点は?Adobe MAXでは新製品や新技術に関する大きな発表が行われるのが恒例だが、今回最も期待されているのはやはりCreative Cloudのさらなるアップデートだろう。同社では今年6月にCreative Cloud正式スタート以来初のメジャーアップデートを行った。そのなかで、モバイル端末のサポート強化や、ツールやデバイスの垣根を越えたワークフローの実現という方向性を打ち出している。今回はそれをさらに一歩進めたリリースが行われるものと予想される。これらの発表は初日のキーノートセッションで行われることになるだろう。2日目のキーノートはコミュニティに向けたメッセージ性の強いセッションとなりそうだ。ここではゲストスピーカーとしてドキュメンタリー映画製作者のLee Hirsch氏、ディジタルイラストレーターのJason Seiler氏、写真家であり映画製作者でもあるAmi Vitale氏、パロディ音楽の第一人者であるコメディアンの’Weird Al’ Yankovic氏の4名が登壇し、自身の経験に基づいてクリエイティビティをテーマに関する講演が行われる予定。このスタイルのセッションは、クリエイティビティがテーマとなったAdobe MAX 2013から導入された新しい試みである。ほか、展示会場における製品デモにも要注目である。前回のAdobe MAXでは、Creative Cloudと連携するデジタルペン「Adobe Ink」とデジタル定規「Adobe Slide」(発表時のコードネームはMightyとNapoleon)というアドビ初となるハードウェアが発表され、6月より米国限定で販売されている。日本での発売も予定されているが、今回は発売前にその実物に触れるチャンスである。この新デバイスが、同社が提唱するワークフローの中でのどう活用できるのかなども参考にしたいところだ。さらに、VAIOによるプロクリエイター向けタブレットPCの試作機がこの展示会場で初めてお披露目される予定である。VAIOと言えばソニー時代よりアドビと協力しながらクリエイティブツールの発展に努めてきた歴史を持つ。新会社となって初めてのリリースということもあり、アドビとのシナジーがどのような端末を生み出したのか確認したいところだ。○日本からもオンラインで参加しよう初日および2日目のキーノートセッションについてはオンラインでライブストリーミングが行われる予定で、これは日本からも視聴することができる。参加登録はAdobe MAX 2014公式サイトから。開始時間は日本時間だと7日は午前1時半から、8日は午前2時からで、リアルタイムに視聴するには少々厳しい時間帯となっている。なお、Twitterでハッシュタグ#maxjpをチェックしていれば、現地にいる参加者からの生の声を聞くことができるはずだ。もちろんマイナビニュースでもできる限りリアルタイムに現地からのレポートをお届けする。
2014年10月06日米Appleが今月にも新iPadを発表すると噂されるが、お披露目イベントが現地16日木曜に開催されるかもしれない。米re/codeが関係者の話として報じた。re/codeによると、新iPadのイベント開催日は、DailyDotが報じた現地21日火曜ではなく、16日木曜になるという。発表内容は、新iPadと新iMac、Mac OS X Yosemiteとし、イベントの開催場所は、Town Hallと呼ばれる米カリフォルニア州にあるApple本社講堂とする。イベントの開催場所の収容人数などから推測して、Apple Watchなどを発表した9月のイベントよりもおっとりしたものになると予測している。Appleが開催するスペシャルイベントは火曜に開催されるイメージが強い。Apple Watchを発表した9月のイベントしかり、iPad関連イベントも過去2年連続して、10月第4週の火曜日に開催されている。その流れからいけばDailyDotの報道も無視はできない。一方、過去5回、木曜日に開催されたiPad関連イベントはない。ただし、今回の件について報じたのは、re/codeのJohn Paczkowski氏。同氏はiPhone 6の発表イベント開催日を正確に当てた人物として知られており、情報ソースの正確さをとるのであれば、同氏の報道も同様に無視はできないだろう。Appleからの正式発表が待たれるところだ。
2014年10月04日米SanDiskは9月30日(現地時間)、2.5インチ7mm厚、M.2 2280、mSATAフォームファクタのSSDとして、「SanDisk X300 SSD」を発表した。ラインナップは、128GB / 256GB / 512GB / 1TB(2.5インチのみ)の4モデル。SanDisk X300 SSDは、基本的に企業向けPCのOEM用途を想定した製品。AES 256ビット暗号化やTCG Opal 2.0といったセキュリティ機能、Windows 8 / 8.1のInstantGo互換、デバイススリープ(DEVSLP)の低消費電力モードなどに対応する。搭載するNANDフラッシュメモリは、SanDiskの1Y nm世代X3フラッシュ技術を採用したもの。SLCブロックとX3/TLCブロックを組み合わせた階層型キャッシュ技術、「nCache 2.0」が組み込まれている。インタフェースはSATA3.2(6Gbps)で、本体サイズ/重量は2.5インチがW100.5×D69.85×H7mm/55.8g、M.2 2280がW80×D22×H2.23mm/7.15g、mSATAがW50.8×D29.85×H3.6mm/7.4g。耐久性(TBW)は、128GBモデルが最大72GB、256GBモデルと512GBモデル、および1TBモデルが最大80GBとなっている。最大リード/ライト速度は下表の通り。
2014年10月03日米Evernoteは10月2日(現地時間)、米サンフランシスコで開催中のEvernote Conferenceにおいて、Evernoteをデジタル時代のワークスペースとするビジョンを示し、クラウド時代のプロダクティビティに焦点を当てた新機能「コンテキスト」と「ワークチャット」を発表した。私たちはファイルやドキュメント、スライドなどを当たり前のように受け入れて使っているが、それらはタイプライターやキャビネット、スライドプロジェクターなどを使っていた頃に、仕事にPCをとけ込ませるために生まれたメタファーであるとCEOのPhil Libin氏は指摘した。デジタルに移行し、そうしたモノが主要なビジネスツールではなくなった今、モノを意識したメタファーはむしろプロダクティビティを損なうものになり得る。価値のある情報がキャビネットの奥に仕舞われたまま、誰にも気づかれないのが今日のスタイルではない。効率的に情報を集め、いつでも適切なタイミングで必要な情報にアクセスでき、価値のある情報を効果的に共有できてこそ、今日のプロダクティビティである。Evernoteが考えるデジタル時代のワークフローは「Write」「Collect」「Find」「Present」。そしてEvernoteは、これら4つのアクションを円滑に実行できるワークスペースになる。新機能のコンテキストとワークチャットは、よりスムーズな情報共有と共同作業を実現する機能になる。年内に主要なプラットフォーム(Windows、Mac、Android、iOS)のEvernoteに実装される予定だ。コンテキストは、ユーザーがEvernoteで取り組んでいるプロジェクトに関連する情報をインテリジェントに自動表示する。ユーザーが入力または収集した情報をEvernoteが開発したアルゴリズムが解析し、過去のノートから現在のプロジェクトに関連した情報を引き出す。Evernote Businessの場合はチームで共有しているノートブックも対象になる。また社内で、その内容に関して詳しいと思われる人物をリストアップするExpertise Discoveryという機能も備える。コンテキストは外部のソースからの関連情報も表示する。例えば、ノートに記された人物をLinkedInで検索して最新の情報をまとめてEvernote内で示す。また、オンライン媒体からも記事やデータを集めて資料として表示する。この連携に関してEvernoteはDow Jonesとパートナーシップを締結。Evernote内からコンテキストで表示されたWall Street JournalやFactiva (Evernote Businessのみ)のコンテンツを読めるようになる (英語ユーザーから提供)。ワークチャットはEvernoteに組み込まれるメッセージ機能である。ノートやノートブックを共有でき、ワークチャットを通じてEvernoteユーザーは考えやアイディア、資料、関連情報などを交換できる。ワークチャットを使ったリアルタイムの共同作業やコミュニケーションを促進するために、共有ノートを開いた時に同時にアクセスしているチームメンバーをそれぞれが把握できるようにする。ワークチャットを活用すれば、メールにファイルを添付してやりとりするよりも効率的かつ直接的に作業を進められる。ワークチャットは古いメタファーの1つである「インボックス」へのユーザーの依存を軽減するソリューションになる。
2014年10月03日資産高で米最大の金融機関であるJP Morgan Chaseが、先に明らかになったサイバー攻撃の被害規模について最新情報を報告した。約7600万世帯・700社分の顧客データが影響するという大規模なもので、同社が10月2日に証券取引委員会(SEC)に提出したForm 8-K書類により明らかになった。この事件はJP Morganが8月に明らかにしていたもので、今回の書類でその規模について最新情報を公開した。それによると、不正アクセスを受けたのはWebサイト(Chase.comとJPMorganOnline)、それにChaseとJ.P. Morganの両モバイルアプリの利用者の顧客情報。流出したのは名前、住所、電話番号、電子メールアドレスなどの連絡先情報で、ユーザーが関連するJPMorgan Chaseの内部の情報で、約7600万世帯と小規模企業700万社が影響していると報告している。口座番号、パスワード、ユーザーID、生年月日、社会保障番号などの情報については、流出した形跡がないと述べている。このサイバー攻撃により流出した情報を利用した詐欺などの不正行為については、観測されていないとのことだ。これは米国の約3分の2の世帯に相当する規模となるが、すべてが米国の世帯かどうかなどは明かしていない。Wall Street Journalでは、攻撃者は6月から8月にかけて定期的に攻撃を繰り返していたと情報筋の話を紹介している。JP Morgan側が攻撃に気がついたのは8月中旬で、攻撃を阻止する対策を取ったという。このサイバー攻撃の犯人などはまだわかっておらず、JP Morganは警察と協力して調査を続けているところだという。
2014年10月03日KDDIとスマートフォンセキュリティのベンチャーである米Lookoutは10月2日、戦略的提携を行なうと発表した。KDDIは、秋以降に発売するAndroid端末に「Lookout for au」をプリインストールするほか、auスマートパス加入者に対して端末を紛失した際に電話サポートによる位置検索サービスを提供する。米Lookoutは、2007年にカリフォルニア州サンタクララバレーのシリコンバレーで設立されたモバイルセキュリティソフト開発会社。世界170カ国で5000万ユーザーを獲得しており、日本でも200万ユーザーが利用するなど、既存セキュリティ企業に知名度は及ばないものの、多くのユーザーを獲得している。(関連記事:「日本語版リリースから1年で100万DL - スマホセキュリティソフトのLookout」)世界400を越えるキャリアと協力関係を構築しているが、日本国内ではKDDIが初めて。KDDIは一定期間、Lookoutと独占的に取引を結ぶ契約を交わしているという。特に今回、KDDIと独占的な契約を結んだ理由は「携帯キャリアによる電話サポートとの連携」がある。今回提供される「Lookout for au」では、iPhone向けにもアプリが提供されるが、iPhoneでは世界初となる「電話サポートによる携帯電話の位置検索サービス」の提供がある。これまでもAndroid向けには、KDDIが2011年から提供している「3LM」アプリによって、ユーザーがスマートフォンを紛失した場合でも、サポートセンターに電話するだけで端末の位置を検索するサービスを提供していた。しかし、iPhone向けについては、サードパーティー製アプリをプリインストールできないほか、OS標準機能として位置情報をWebから確認できる機能があったことから、サービスは提供されてこなかった。KDDI 代表取締役執行役員 専務の高橋 誠氏は、「スマートフォン浸透率が約半数にまで到達し、レイトマジョリティ層にまで広がりつつある」と現状を分析した上で、「これからは、スマートフォンを理解しきれないユーザーの方々にも広がっていく」と話し、使い方がわからないユーザーに対して「簡単に紛失した端末を探せる機能」を提供することが重要と語る。「日本は諸外国に比べてモバイルの世界が進んでいる。スマートフォンしか持っていないという人も多いからこそ、PCを持っていない場合でも、簡単にキャリアが位置情報を検索できるようにしたかった」(高橋氏)Lookoutについて高橋氏は「シリコンバレーで(良いテクノロジーを持つ)ベンチャー企業を探しているが、それだけではなく、KDDI研究所も、その技術力に目を付けていたのがLookoutだ」と語り、先進的なモバイルに特化したセキュリティソフトに魅力を感じ、今回の提携に至ったようだ。位置情報の検索サービス以外にも、セキュリティソフトの根幹であるマルウェアアプリの検知や、電池が切れる直前に位置情報を記録する「シグナルフレア」、端末の遠隔ロック、遠隔データ消去などの機能が利用できる。auスマートパス加入者に対して提供されるサポートセンターによる位置検索と遠隔ロック(ロックはAndroidのみ)サービスだが、スマートパス加入状況はサポートセンター側で確認するため、ユーザーが個別にアプリ側で設定する必要はない。機能の中には、個別にLookoutの利用登録が必要になるものもある。○MNPは好調 - KDDI 高橋氏会見後に記者質問に応じたKDDI 高橋氏は、iPhone 6発売後の状況について「MNPは凄く良い調子」と話した。「今期(4月以降)で9月の数が一番良く出ている。(世間的に料金などが横並びでキャリア感の差別化が難しいのでは?との問いに)WiMAX 2+といった部分が評価されていると思う」(高橋氏)各キャリアはiPhoneの下取りキャンペーンで競争を行なっており、かつてのキャッシュバック競争の二の舞ではないかと見る趣もあるが、こうした問いに対して高橋氏は「下取りキャンペーンの競争が望ましいとは思っていない」と語る。その一方で、下取りキャンペーン自体には「これまでの機種を使っていただいたことに対するキャンペーンであり、顧客満足度を狙っている」とのことで、MNPを対象にした下取りキャンペーンが特に望ましくないと考えているようだ。また、今回の提携はセキュリティ分野に対する取り組みが、今後差別化要素に繋がるとKDDIでは考えているようで「こういうレイヤーで顧客に対する取り組みを進めていくことは、地道な活動が必要だ。安心安全を求めるならauというブランド構築を図っていくことが重要。(他社も後追いするのではとの問いに)追随してくるとは思うものの、少なくともLookoutと手を組むことはできない。サービスの利用状況は、半年から1年、じっくりと様子を見ていきたい」と高橋氏は語っていた。
2014年10月03日ソフトバンクは3日、米レジェンダリー・エンターテインメントに対し、2億5,000万米ドル(約270億円)の出資を行うことで正式合意したと発表した。同時に、中国、インド市場において、様々なモバイルプラットフォームを利用し、レジェンダリーの持つコンテンツ、ライセンス、関連商品、その他付随する知的財産の市場拡大を目指し、合弁会社を設立することも公表した。レジェンダリー・エンターテインメントは、映画(レジェンダリー・ピクチャーズ)、テレビ&デジタル(レジェンダリー・テレビジョン アンド デジタルメディア)、コミック(レジェンダリー・コミックス)からなるメディア・コングロマリット。レジェンダリー・ピクチャーズでは、「GODZILLA ゴジラ」「パシフィック・リム」などを手がけ、関連制作の世界累計興行総収入は90億米ドルに達する。今回の出資は、2014年10月に完了する予定で、出資にともない、ソフトバンクのバイスチェアマンおよびSoftBank Internet and Media, Inc.(以下、SIMI)のニケシュ・アローラCEOはレジェンダリーの取締役に任命される予定。ニケシュ・アローラCEOは今回の出資について次のようにコメントしている。「我々SIMIの目標は、ソフトバンクの持つ世界的なプラットフォーム、インターネットおよびメディア分野のパートナーを活用し、クリエイターたちのデジタル戦略を加速させ、海外展開を拡大させることです。レジェンダリーはすでに有力なコンテンツプロバイダーであり、このたびの出資について大変うれしく思います。また、彼らの保有する、成功を収めた映画作品やその他の素晴らしい新コンテンツを、これまで以上に多くの世界中の人々へ届けることができるようになることを楽しみにしています」(同氏)。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年10月03日