サッカーは1年を通して行われるスポーツであり、雨の日や寒い日も練習や試合を行うケースも少なくありません。このような気候・季節での練習時には防寒対策としてピステの利用がおすすめです。この記事では、サッカーの練習着の種類の1つであるピステについて、その概要から利用するメリット、選ぶときのポイントなどについて解説します。寒い日にはどのような練習着を買えばいいのかわからない、という人はぜひ参考にしてみてください。ピステとはピステとは、プラクティスシャツの上から着用できる練習着の1つです。肌寒さを感じる時や雨の日などに防寒対策として活用できるウェアであり、素材はポリエステルを使用しているため動くとシャカシャカと音がする点が特徴です。ピステは、長袖タイプだけでなく夏場の利用におすすめの半袖タイプもあるほか、プラクティスパンツの上から履けるパンツタイプもあります。ピステのメリットピステには様々なメリットがあります。ここでは、具体的なメリットについて解説します。金具がついていないウェアの中にはウィンドブレーカーなどファスナーがついているものもありますがピステにはついていません。金具がついているウェアの場合、ボールが金具に当たると、痛いため練習時の邪魔になる可能性があります。一方で、ピステであれば、金具がついていないため、トラップをしたときなどにボールが金具に当たって痛い思いをする心配がありません。軽くて持ち運びに便利実際に手にとってみるとわかりますが、ピステは非常に軽くたたむと非常にコンパクトになるため、持ち運びやすい点が特徴です。そのため、「今日は雨が降るかも」「練習中に体温調整できるウェアを持っておきたい」といった時にカバンの中にピステを忍ばせておくことができます。ウィンドブレーカーなどの他のウェアだとピステよりもかさんでしまいます。ピステのデメリットメリットの一方で、デメリットも少なからず存在します。どういったものがあるのか解説します。破れやすいピステは生地が薄いため、他の練習着と比べると破れやすくなっています。パンツタイプの場合、スライディングで破れてしまう可能性もあるでしょう。また、キーパーが練習の際に着用するとすぐに破れてしまうかもしれません。そのため購入するときは、敗れる可能性があることを頭の片隅に置いておくといいでしょう。ピステを選ぶときのポイントここでは、ピステを選ぶときのポイントについて解説します。子ども用にピステを購入したいものの、選び方がわからないといった方はぜひ参考にしてみてください。ピステのサイズピステを選ぶときは、サイズに注意してください。ジュニアやキッズ用のピステを購入する場合、成長を考慮して大きいサイズを購入する人もいるかもしれませんが、大きすぎると動きにくくなるためプレーに影響してしまいます。また、ピステは他の練習着の上から重ねて着用する機会が多いため、ジャストサイズだと今度は窮屈に感じてしまいます。そこで、購入するときはジャストサイズよりも少し大きめのサイズを目安に選んでみてください。使用する季節ピステをどの季節に使用するのかによっても選び方が変わってきます。例えば、秋冬や春先、雨の日など寒い季節に使用する場合は、防風機能や保温性を備えているピステがおすすめです。また裏起毛のピステであれば高い保温性が期待できるでしょう。一方で、春や秋など比較的暖かい季節に使用するのであれば、裏地なしのピステがおすすめです。また、夏場など暑い季節ならメッシュ加工が施されているものや半袖タイプを選びましょう。上下セットで購入するピステを上下セットで購入するのも1つの選び方です。ピステは、上下別に購入することもできますが、上下セットで購入すれば、コーディネートが簡単になります。デザインが統一されたおしゃれなピステだと、練習時のモチベーションアップにもつながるかもしれません。まとめ今回は練習着の1つであるピステについて、その概要からメリット・デメリット、選ぶときのポイントについて解説しました。ピステを選ぶときはサイズに注意し、使用する季節を考慮するのがポイントです。今回の内容を参考に、お子さんに合ったピステを選んでみてください。
2021年03月24日サッカーの練習をする際は、練習着を着用するのが一般的です。一方で、練習着と一言で言ってもその種類は様々です。そこでこの記事では主なサッカーの練習着の種類と選び方について解説します。サッカーを始めたばかりのお子さんをお持ちの保護者など、練習着を探している方はぜひ参考にしてみてください。サッカーに欠かせない練習着サッカーの練習は、練習着を着用して行うのが一般的です。遊びや自主練などであればサッカーはどのような服装でも行えますが、チームで練習をする場合などは練習着を用意しましょう。チームによっては指定の練習着があったり、練習試合用のユニフォームの着用を指定していたりするケースもありますが、多くのチームでは、練習着は任意で選択できます。練習着の種類練習着と一言で言っても、その種類は様々です。ここでは、練習時に必要となる主な練習着の種類について解説します。プラクティスシャツプラクティスシャツは、練習の際に着用するトップスのことです。基本的にはユニフォームと同じような肌触りですが、ユニフォームとは違って背番号などは記載されておらずシンプルなデザインとなっています。夏に使用できる半袖タイプはもちろん秋冬などに使える長袖タイプのものもあります。チームの練習頻度にもよりますが、毎日練習があるような場合は3、4枚ほど用意しておくといいでしょう。プラクティスパンツプラクティスパンツは、練習用のハーフパンツのことです。伸縮性や耐久性に優れているものが多いため、下半身の動きを邪魔することなく高い強度のプレーが行えます。商品によってはプラクティスシャツと上下セットで販売しているものもあるため、セットで購入しておくと便利です。ソックスサッカーのソックスは、すね当てを着用する関係からロングタイプを着用するのが一般的です。プロ選手などの中にはショートソックスを履いて練習しているケースも見られますが、足元の安全を守るためにも、ロングソックスを購入してください。また近年では、滑り止め機能がついた高機能ソックスも販売されています。プレミアリーグなどをはじめとする欧州のプロサッカー選手が履いていることで知られるトゥルーソックスなど高機能ソックス着用すれば、スパイク内でソックスがずれにくくなるため、プレーの際にしっかりと踏ん張ることができます。滑り止め機能がついた高機能ソックスはいろんなメーカーから発売されています。スパイクの中でソックスがずれてしまう、と言った場合はこちらの購入を検討してみるといいでしょう。アンダーウェアアンダーウェアとは、プラクティスシャツの下に着用するインナーのことです。プラクティスシャツ自体は、体の上からそのまま着用しても構いませんが、アンダーウェアを着用することで、練習時の快適さがアップします。例えば、夏用のアンダーウェアなら吸汗速乾性能を備えているものが多いため、汗をかいてもすぐに乾き、不快感を感じることは少なくなるでしょう。また、冬用のアンダーウェアは、保温性能を備えているものが多く、温度低下を軽減してくれます。ピステピステは、プラクティスシャツやアンダーウェアの上から被って着用できるアウターのことです。寒い日の練習や雨の日などに着用するのが一般的です。ピステはウィンドブレーカーと似ていますが、ファスナーがついていないため、プレー中にボールがファスナーにあったって痛い思いをすることがありません。また、非常に軽くコンパクトにたためるため、持ち運びしやすいのも特徴です。サッカーの練習着の選び方練習着は自由に選んでも問題ありませんが、いくつかのポイントを押さえておくことで、より効率よく練習着が選べます。ここでは、具体的な選び方のポイントについて解説します。機能性から選ぶ練習着によっては、様々な機能を備えているため、機能性から選ぶことができます。例えば、吸湿性や速乾性、通気性などを備えている練習着であれば、快適な状態で練習に取り組めるでしょう。逆に特に機能を備えていない練習着を着用すると、汗を吸い込んだままなかなか乾かず、シャツが体にくっつき不快な状態で練習することになるでしょう。機能性は練習の質にも少なからず影響するため、ぜひチェックしてみてください。動きやすさ練習着を選ぶときは、動きやすさは重要なポイントとなります。ジュニア世代やキッズ世代の練習着を購入する場合、「すぐに成長するから少し大きめのものを!」と考えるかもしれませんが、大きすぎると動きにくくなるため、練習に支障が出る恐れがあります。そのため、練習着を選ぶときは動きやすさを考慮してジャストサイズを選ぶようにしましょう。ただし、ピステに関しては重ね着をすることになるため、少し大きめのサイズを選ぶことをお勧めします。デザインやブランド自分の好きなデザインやブランドの練習着を購入するのも1つの方法です。アディダスやナイキと言った定番ブランドから、近年ではスボルメやアスレタといった新興ブランドも人気を集めています。自分の好きな練習着を着れば練習時のモチベーションもアップするでしょう。まとめ今回は、サッカーの練習着の種類と選び方について解説しました。練習着の種類は様々ですが、プラクティスシャツ・パンツ、ソックスは最低限必要となります。また、冬場の練習はピステを用意するなど防寒対策も忘れてはいけません。ぜひ今回の内容を参考に練習着を選んでみてください。
2021年03月21日新型コロナウイルスの感染予防で、マスクや手洗い、手指消毒などが当たり前になっていますが、練習や試合などサッカーの場でどのように感染対策をすればいいのか悩んでいる方も多いのでは。そこで今回は、国立スポーツ科学センター(JISS)の医師・医学博士で、JFA医学委員会メンバーでもある土肥美智子先生に、新型コロナウイルスの予防についてうかがいました。「サッカー編」では、指導現場の状況に即した対処法を紹介します。(取材・文:鈴木智之)■プレー中のマスクは必要ありません新型コロナウイルスに関して、屋外でマスクをせず、距離をとった状態でクラスターが発生したという報告はありません。濃厚接触者の定義にも当てはまらないので、サッカーのプレー中にマスクをする必要はないと考えられます。気温が上がると熱中症になる恐れがあり、呼吸困難に陥ることもあり得るので、プレー中はマスクをしなくても良いでしょう。■個人のタオルと飲み物を用意しよう汗を拭くときは、どうしても手指が顔に触れやすくなります。その際に、手指にウイルスがついていたら感染してしまう可能性があります。タオルやペットボトルの飲み物を共有しないことは、新型コロナ対策に関わらず、インフルエンザなどの感染症対策において大切なことです。タオルにウイルスがついていた場合、それを触ると接触感染してしまうおそれがあるので、他人の持ち物にはなるべく触らないこと。触ってしまった場合は、顔などを触る前に手指消毒をすることを心がけましょう。飲み物は個人で水筒などを用意しましょう■ビブスは着回ししないようにビブスにウイルスがついていた場合ビブスを着回しすると、これによって感染する恐れがあります。そのことから、着回しはしないほうが良いでしょう。ビブスを着用した直後にスプレーなどを使い、消毒できれば良いですが、あまり現実的ではありません。そう考えると、ビブスを共有せずに、使い終わったら消毒、洗濯する方がいいでしょう。コーチがたくさんのビブスを回収するときは、使い捨ての手袋をつけることをおすすめします。■つばを吐くときは、水のある場所でサッカーのプレー中、口の中に砂や芝が入ると不快で、つばを吐きたくなることがあります。つばにはウイルスが含まれているので、吐き出すときは水場など、水が流れるところでするようにしましょう。ピッチ上につばを吐くと、飛沫が飛んだり、他の人が触れてしまう可能性があるので、つばの処理には気をつけましょう。■コーチはその都度、言って聞かせようマスク、手指消毒、食事中の会話を控えるといった対策は、時間の経過とともに忘れてしまうことがあります。口うるさく言うと、選手たちに嫌がられるかもしれませんが、マスク着用、手指消毒ができていないときは、その都度、言って聞かせるようにしましょう。合宿中の食堂でマスクをつけずに食べ物を取りに来た選手には「マスクをしよう」や、物に触る前は「手指消毒しよう」などと注意をうながすこと。習慣になるまで、言い続けると良いと思います。■保護者はマスクを着用し、距離をとって観戦しようサッカーを観戦する時は、保護者はマスクをして、他の人と距離をとって見ましょう。マスクをつけた状態であれば会話しても良いですが、大声で長時間話さないなど、普段の生活と同じように意識をしましょう。■選手は自分の身体を良く知ることが大事新型コロナウイルスの流行は、いつ終わりを迎えるか、わかりません。ネガティブにとらえることは簡単ですが、「自分の体調としっかり向き合う良い機会だ」などとポジティブに考えることもできます。これまでの人生で、ここまで体調や感染症に気をつけて暮らした経験はないと思います。自分の身体を知ることは、トップアスリートになるためにはとても大切なこと。体調管理は習慣なので、日々体温を測ったり、手指消毒をしたり、バランスの良い食事をとってよく眠ることなどに取り組んでおくと、大人になっても継続することができます。「どうすれば、元気で過ごすことができるか?に目を向けて、日々を過ごしてもらえたらいいのでは。そして将来、大人になったときに、常に良いコンディションで活躍できるサッカー選手になってほしいと思います」と土肥先生はアドバイスをくれました。良い選手になるだけでなく、サッカーを思い切り楽しむためにも、自分の身体を良く知りコンディションを整えることは大事なことです。みなさんもぜひ実践してみてください。土肥美智子(どひ・みちこ)国立スポーツ科学センタースポーツメディカルセンター副主任研究員。医学博士。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。千葉大学医学部卒業。医師国家試験合格後からスポーツドクターを目指す。放射線診断学専門医として大学病院に勤務するかたわら、スポーツドクターとして主にサッカーの仕事に携わる。2006年より国立スポーツ科学センターに籍を置き、スポーツドクターに専念。トップアスリートの健康管理、臨床研究およびオリンピック、アジア大会、男女サッカーワールドカップ等に帯同。日本オリンピック委員会(JOC)医学サポート部会員、日本サッカー協会(JFA)「医学委員会」委員、アンチ・ドーピング部会長、アジアサッカー連盟(AFC)「医学委員会」副委員長、国際サッカー連盟(FIFA)「医学委員会」委員、国際オリンピック委員会(IOC)「スポーツと活動的社会委員会」委員ほか
2021年03月19日サッカー選手として成長するには、試合や練習だけでなく、日々の取り組みの振り返りをすることが大切です。その際に活用できるのがサッカーノートです。この記事では、サッカーノートの概要からノートに記載する内容まで解説します。ぜひ参考にしてみてください。サッカーノートとは?サッカーノートとは、日々の練習や試合の記録、プレーの振り返りや感じたこと、課題などを記録する日記のようなものです。練習内容やコーチからのアドバイス、個人的に感じたことなどを書き込むのが一般的となっています。チームによってはサッカーノートを書いて提出し、監督やコーチがコメントをするといったことを行っているケースもあります。また、プロとして活躍する選手たちの中でもサッカーノートを利用している人たちは少なくなく、中村俊輔選手や本田圭佑選手がサッカーノートを書いていたことは有名です。このようにプロも使用するなど、サッカーノートはサッカー選手にとって身近なものだと言えます。サッカーノートを書くメリットサッカーノートを書くと様々なメリットが得られます。ここでここでは、具体的なメリットを3つ紹介します。その日の振り返りができるサッカーノートを活用すれば、その日の練習や試合の振り返りができます。練習内容や試合結果などはその日のうちは覚えているかもしれませんが、翌日になると記憶が曖昧になっているケースが少なくありません。また、コーチやチームメイトから受けたアドバイスを正確に覚えていない、というケースもあるでしょう。練習内容やアドバイスを覚えていないと、その次以降の練習や試合で同じミスをする可能性が出てきてしまいます。そのような時にサッカーノートがあれば、練習内容やアドバイスを書き残しておけるため、忘れることなく振り返ることが可能になります。アドバイスを踏まえて練習や試合に取り組めれば、選手としての成長スピードもアップするでしょう。良いプレーの再現性も高くなるはずです。課題が明確になるサッカーノートにその日の試合や練習でできなかったことを記録しておけば、自分の課題が明確になります。できなかったこと、もっとスキルアップしたいことを記録し、練習前にチェックしておけば、その日の練習で行うべきこともはっきりとするため、練習に対する意識も高まるでしょう。自分自身の成長記録になるサッカーノートを継続して書き続けていけば、自分の試合や課題が書き残されていくため、自分自身の成長記録になります。数年前のサッカーノートを見返したとき「あの時はこんなことに悩んでいたのか」「今ではこのプレーは得意なプレーになっている」など自分の成長を確認することもできるでしょう。サッカーノートを書くときのポイントサッカーノートを書く時にはいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、具体的なポイントを2つ紹介します。継続して書くサッカーノートはとにかく継続して書くことが大切です。「今日は眠いから書かなくていいや」となると、ノートを見返した時に前回の練習で何ができたのか、どういったアドバイスを受け、次の練習では何を意識してプレーするのかといったことがわからなくなります。何ページもびっしりと書く必要はありませんが、練習や試合のたびに必ずノートを書くようにしてください。ネガティブな内容ばかりにならないようにサッカーノートを書いていると、ネガティブな内容が多くなることが少なくありません。もちろんできなかったことや反省点は記録しておくべきですが、その日の試合や練習でうまくできたことも少なからずあるはずです。悪いことばかりを書き込むノートになると、書くモチベーションも上がりません。ネガティブな内容だけでなくポジティブなものも書きましょう。ノートは市販のものでOKサッカーノートは決まったフォーマットがあるわけではないため、市販のノートを使用しても問題ありません。書店などにはサッカーノート用のノートが販売されていますが、必ずしもそのノートでなければサッカーノートが書けないわけではないため安心してください。メモアプリなどに書き込んでも構いません。自分のやりやすい方法で行いましょう。まとめ今回はサッカーノートの概要から具体的なメリット、作成時のポイントなどについて解説しました。日々の記録を書いておくことで、プレーの振り返りが行えます。振り返りを行い、自分の課題を把握することは選手として成長するためには欠かせないことです。ぜひサッカーノートを書く習慣を取り入れてみてください。
2021年03月17日大学生のころ、私は部活でバドミントン部に所属していました。その部活中に、生理であわててしまった経験が何度かあります。 もしタンポンを併用していなかったら、試合を中断して抜けていただろうか、でもその場合、審判になんと説明して抜けただろうか……と今思い出しても恐怖です。 また別のある夏の日には、私は練習中に急に生理になってしまい、はいていたベージュのハーフパンツが真っ赤に! 私はしばらく気づかず、女子部員の指摘で気づきました。男性部員も多数在籍する部活だったため、彼らに気づかれないように、そのままそーっと練習を抜け、トイレに駆け込みました。幸いにも夏だったので、練習着の着替えを複数持っており、何事もなかったように着替えて練習に戻ることができました。 こんな出来事があって以降は、生理になりそうなときや生理中は黒や紺などのハーフパンツを着用し、試合では始まる直前に新しいタンポンに替え、ナプキンをつけずに試合をし、試合後すぐに取り替えるようになりました。 夏場の生理中のスポーツは憂うつになることもありますが、タンポンを使うようになってからは出血によるムレや経血漏れの心配は減り、だいぶ快適に過ごせるようになりました! 監修/助産師REIKO--------原案/浜中 柊さん作画/まっふ
2021年02月27日上手くなるために自チームの練習だけでなく、自主練も取り組みたいと考えている人は多いのではないでしょうか。この記事では、1人でできるサッカーの練習メニューを紹介しています。1人での練習方法を探している人向けの内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。自主練でサッカーの個人スキルをアップ!サッカーチームに所属している小学生の中には、チームでの活動以外でもサッカーの練習をしたい、という人も多いのではないでしょうか。サッカーのスキルアップのためには、練習の質も重要ですが、練習量を確保することも重要です。そのため、チームの練習日以外でも自主練習をすることでスキルアップを図ることができます。自主練は隙間時間に行おう自主練は、学校が終わった後や休日にチームの活動がないときなど、空いた時間を見つけて行うようにしましょう。1日10分程度でもいいので、継続してコツコツ取り組むのがポイントです。一方で、JFAでは、小学生がサッカーをする時間の合計を300分/週以内にすることを推奨しています。例えばU9やU10であれば1回60分の練習を週2回行い、週末に40分以内の試合を1回行うのが理想だとされています。そのため、自主練のやりすぎには注意してください。1人でできるおすすめのサッカー練習メニューここからは、1人でもできるサッカーの練習メニューを紹介します。特別な練習グッズや用具がなくてもできる練習もあるため、ぜひ試してみてください。リフティングサッカーの基本とも言えるリフティングは、ボールさえあれば1人でどこでもできる練習です。様々な部位でボールを扱うことで、ボールタッチの感覚を養うことができるほか、ボールの芯を捉えなければリフティングが続かないため、継続して行っていると、ボールをしっかりと捉えられるようになります。また、リフティングボールを使えば、家の中など室内での練習も可能です。ドリブルリフティング同様、ドリブルもボール1つで行える練習です。インサイドやアウトサイドなど様々な部位を使い、また緩急をつけるなどして練習してみてください。また、マーカーなどの障害物を置いてそれを避けながらドリブルすることもできます。ボールタッチボールタッチは、足裏やつま先、インサイド、アウトサイドなど様々な部位を使って色々な形でボールを動かす練習です。ボールを様々な部位で扱えるようになれば、ドリブルやフェイントなど実践で必要な個人技を磨くことができます。足裏でボールを転がして前へ進む、左右のインサイド間でボールを行き来させる、などバリエーションも豊富なのでぜひ試してみてください。パス「パスは1人では行えないのでは?」と思う人がいるかもしれませんが、壁を活用すれば1人でもパス練習はできます。壁に向かってパスを出し、跳ね返ってきたボールをトラップして再びパスを出す、といった形で繰り返し取り組んでみてください。また、ただ闇雲に壁に向かって蹴るのではなく、パスをどこに出すのか狙いを定めるようにしましょう。マーカーコーンがあれば、2つ置いてその間にパスを通すようにすることもできます。トラップパスと同じように、壁を使えばトラップの練習をすることもできます。また、壁がない場合でも、ボールを真上に投げ落ちてくるボールをトラップすることもできます。実際の試合では、利き足だけでなく、逆足やふともも、胸など様々な部位でトラップするため、自主練でも様々な部位を使ってみてください。試合を観るサッカーは、実際にプレーするだけでなく、プレーを観ることでも上達します。近年ではインターネットを活用すれば、Jリーグはもちろん海外の試合も簡単に観ることができるため、試合も積極的に観てみてください。なお、試合を観る時は、特定の選手に焦点を当てて、動きやテクニックをチェックすることで、いいプレーのイメージを自分の中に植え付けることができるでしょう。まとめ今回は、1人でできるサッカーの練習メニューを紹介しました。1人であっても工夫次第で様々な練習ができます。パスやトラップ、ドリブルなどサッカーの基礎ともいえるスキルは、1人で十分鍛えられるため、ぜひ積極的に取り組んでみてください。
2021年02月26日1年の頃からボール拾い。練習したくても一部のメニューにしか入れてもらずチームメイトからも「下手だな」と言われてきた。それが苦痛でやめようとしたことも。それでもあるきっかけで気持ちを持ち直し、上達のためにかけもちで練習を頑張って、試合にも出られるようになっていたのに、県大会でメンバー入りできなかった。それを知ったチームの子たちから暴言が始まり、泣いて帰ってきた。5年生後半だけど移籍させるべき?ほかのチームでも同じことがある?というお悩みをいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、15年以上の取材で得た知見をもとにアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<努力しないのに根拠のない自信だけはある息子に手を焼いてます問題<サッカーママからのご相談>はじめまして。5年生の息子が市内の強豪クラブチームに通っています。サッカーのレベルはBチームでベンチ頻度が高い子です。大人しくて人見知りが強く、1年生から入部しているのですが似たタイプの子としか仲良くできません。1年の頃からずっとボール拾いで、練習をしたくてもパス回しのメニューしかさせてもらえない事も多々あり、チームメイトからも「下手だな!」などと言われ続けてきました。一時はその環境が苦痛となり、辞めるように話した時期もありましたが、ちょうどそのタイミングで小学校の同級生が入部してきたことで、現在は少しずつまわりとの距離感が縮まりつつありました。今では「下手だと言ってきたみんなより上手くなりたい!」と地元のチームの練習にも行って、掛け持ちで頑張っています。いまだに、クラブチームの練習になると周りからの反応に萎縮してなかなか本来の動きができずにいますが、地元のチームでは、周りの保護者から「この子が1番うまいね」と言われるくらい動きもよくなりました。練習試合でも、Bチームですが試合に長時間出れるようになってきて、本人も自信がついてきたようにも思えました。ですが、最近あった県大会の試合にレギュラー入りできず、ユニフォームさえも与えられませんでした。県大会に選ばれなかったことを知ったクラブチームの子たちから、またもや言葉の暴力が始まったと泣いて帰ってきました。今までそれを乗り越え頑張ってきてましたが、この環境ではやはり能力が発揮できないのでは?このままではサッカーが大嫌いになってしまうのではないか?と感じています。5年生も後半になりましたが、クラブチームの移籍を検討した方が良いでしょうか?高学年だとどのチームでも似た現象があるのではないかと心配してしまい、悩んでおります。何かいいアドバイスを頂けたら大変嬉しく思います。 よろしくお願い致します。<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールをいただきありがとうございます。ご相談文を読むと、お母さんが息子さんをどれだけ大切に思っているのかがよくわかります。また、息子さんがどのような環境でサッカーに取り組んでいたかなど、置かれた境遇は私なりに理解しました。5年生の3学期という今の時期に、クラブチームの移籍を検討した方が良いのか。まずは、この質問に答えます。■移籍するかどうかは当事者が決断すること結論から申し上げると、移籍を検討したほうがいいか、しないほうがいいのかは、私には意見できません。なぜなら、それは当事者の息子さんが決めることだからです。他人である私はもちろんのこと、お母さんが検討することではないからです。お母さんの相談文を読むと、息子さん本人が「こうしたい」「こう思っている」などと、彼が意思表明をした話が出てこないのが気になります。それをお母さんがメールに書かなかっただけで、彼が「移籍したい」「チームを移りたい」と自分の意見を述べているのであれば、一緒に考えてあげればいいと思います。■気をつけなければならないのは「移籍までのプロセス」ただし、ひとつ気をつけなければならないのは、移籍までのプロセスです。例えば、彼が移籍したいと希望する理由は、以下のものでしょうか?「試合に出たいから、出場機会を求めたい」「いじめがひどくて、もう我慢できない。いじめてくる友達にはいつも抗議しているし、コーチにも自分から話して相談したけれど、収まらない。違う環境でサッカーをしたい」「自分で移籍先も考えている。一緒に見学に行ってほしい」以上のように、自分自身で状況を打破するためにいろいろ努力していたけれど、変わらない。だから移籍したい。そんなふうに息子さんがしっかり意思を示しているのであれば、彼が率先垂範してチームを探し出してきた情報に対して、一緒に考えて意見を述べるなどして手伝ってあげればいいと思います。一方で、もし、息子さんがそういった意思を表明していないのであれば、特にお母さんが動く必要はないでしょう。あるとすれば、「あんまり辛いなら、チームを変わっていいよ。自分で探しておいで」と、環境を変える方法もあることを伝えればいいと思います。小学5年生とはいえ、最上級生の6年生はすぐそこです。コロナ禍でオンライン授業も受けているでしょう。ネットでも何でも使えるはずです。ここは、自分で道を切り拓く力をつけてほしいと考えます。したがって、お母さんは息子さんの好きにさせておけばいいのです。■今のままではお子さんがこの先嫌な経験をしたとき「お母さんのせいだ」となる可能性も私は、息子さんが移籍したほうがいいか云々よりも、お母さんが綴っている息子さんの身に起きるかもしれないことへの不安の強さが気になります。この環境ではやはり能力が発揮できないのでは?サッカーがこのままでは大嫌いになってしまうのではないか?高学年だとどのチームでも似た現象があるのではないかと心配してしまい、悩んでおります。ご自分で読んでみていかがでしょうか。「この環境」と書かれていますが、さまざまなことを他罰的にとらえてしまってはいませんか。例えば「息子がサッカーを上手くならないのはチームのせい」「楽しめないのは仲間のせい」と、こころの中で思ってはいないでしょうか。どれも、完全に息子さんのサッカーが完全に「自分事(じぶんごと)」になっていませんか。親が子どものネガティブなことに同化してしまうと、ついつい「転ばぬ先の杖」を用意してしまいます。転んでもいないのに杖を渡すので、足腰は鍛えられません。そして、親の選んだ方向にばかり引きずられると、そこで何か嫌なことが起きたときに「お母さんが移籍させたからだ」と、子どももまた"他罰的"になってしまいます。■良かれと思ってやったのちに「自分で考えさせれば良かった」と後悔する親たちサッカーの育成に関する取材を始めて15年以上経ちます。出会った何百組もの親子さんで、親御さんが先に先に杖を用意したり、道をこしらえてしまった人たちは、後でみなさん後悔していらっしゃいました。「自分で考えさせれば良かった」「選ばせればよかった」そうおっしゃるのです。その時は「良かれと思って」親が動いたことはほとんどの場合、子どものためになっていないことのほうが多いのです。子どもが何かに取り組む際のモチベーションに、「外発的動機付け」「内発的動機付け」があります。外発的動機付けは、親に言われたり、コーチに「こうやれ」と命令されること。内発的動機付けは、自分から「こうしよう」「こうしたい」と考えたものです。いわずもがなですが、内発的な動機付けのほうが、子どもは大きく成長します。息子さんのサッカーは「他人事」だと心得ましょう。彼がサッカーを大好きになれる環境はどんなものか。そんな提案をして、本人に選ばせることが重要です。そして、少しずつでいいので自分でさまざまなことを選べる人間にする。それがお母さんの役目だと思います。■子どもの不安で親が一緒に溺れないように(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)最後になりますが、前回の連載はきっと参考になると思います。『努力しないのに根拠のない自信だけはある息子に手を焼いてます問題』わが子の不安の海で、親が一緒に溺れないようにしてください。不安と戦う息子さんに「どうしたら楽しくサッカーができるか考えよう」と誘ってあげてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年01月27日どんな練習をしても楽しそうじゃない子。練習強度に物足りなさを感じているわけでもなさそう。練習についてこれなくてツライ、という感じでもない。頼まれて昨年からコーチを引き受けたばかりで、どんな対策をしたらその子たちのテンションを上げられるのかわからなくて......。楽しくボールを蹴ってほしいけど、どうすればいい?とお悩みのお父さんコーチ。みなさんならどうしますか?これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、楽しんでできる練習メニュー例や楽しめてない子への個々のアプローチをアドバイスします。参考にしてください。(取材・文島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<相手にボールを奪われると取り返しに行けない子、ボールの奪い方をどう理解させたらいい?<お父さんコーチからの質問>初めまして。これまで池上さんの本を何冊か読み、とても勉強になりました。ありがとうございます。私は10歳の息子をもつ父で、昨年から少年団のコーチを頼まれてチームに関わっていますが、指導方法で悩みがあります。私は細かい技術指導と言うよりも、楽しく、これから先ずっとサッカーを続けて欲しいと願い、子どもたちと一緒になってボールを追いかけてサッカーを楽しんでいます。ですが、1、2名全然楽しそうでない子がいます。ハッキリ言ってうまい子たちという訳でもないので、練習強度に物足りなさを感じているわけではないと思います。なので、練習内容のレベルを下げてみても楽しそうにボールを蹴ってくれません。そういった選手のテンションの上げ方や、楽しめる練習方法などアドバイスを貰えたらと思います。お忙しいところ恐れ入りますがよろしくお願いします。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。小学生は、いかにサッカーに興味をもってもらうか。そこが、その後も長く競技を続けてもらえる入り口だと考えます。その点から、ご相談者さまが、ひとりか二人の子どもについて「どうも楽しそうじゃないぞ」と気づいてくださり、そこをご自分で考えた末に私に相談してくださったことをうれしく思います。■一人ひとりがサッカーを始めたきっかけを知ることが大事子どもたちがサッカーを始めるきっかけは、さまざまです。自分から興味を持つ場合もあるし、友達に誘われたり。サッカー経験者やサッカーファンの親御さんから勧められることも多いです。ただし、親に連れてこられたから難しい、というわけではありません。入り口はそうだったとしても、そこからその子自身にサッカーを心から好きになってもらえるかどうか。そこがジュニアの指導者の腕の見せどころです。その点から言うと、コーチは子ども一人ひとりがどんなきっかけでサッカーを始めたのか、また、自分たちのチームを選んだのかを知っておく必要があるでしょう。■最初はシュート練習など初心者が楽しめるものをそのうえで、子どもたちの状況を踏まえながら、サッカーがどんなものなのかを伝えていきます。最初は鬼ごっこをしたり、ドリブル競争をしたりと、ボールを扱って遊ぶことを楽しんでもらう。そういったプログラムから入ってください。最初から技術練習から入ると、楽しくありません。初心者がサッカーをして、まず最初に「楽しい!」と感じられるのは、シュートが決まった瞬間だと思います。したがって、ボールをもらってシュートするような場面がたくさん出てくる練習をやらせてあげてください。ゴールを決めると楽しくなり、もっとサッカーをしたい、うまくなりたいと思うものです。フットサル日本代表元監督で、ジュニアの指導にも詳しいミゲル・ロドリゴさんと何度か話す機会があったのですが、彼は「ジュニアには、一日の練習で必ず全員が得点する状況をつくってほしい」と話していました。■楽しんでできる練習メニュー例いただいたご相談の中で「楽しめる練習方法などアドバイスを」とあります。実際にそのチームの練習を見ないとわかりませんし、こんな練習が楽しいですよと言っても、そこにいる子どもたちに合うかどうかわからないのが悩ましいところです。そのことを踏まえて、以下のメニューを参考にしてみてください。1.二人でドリブル競争・シュートゲーム皆さんにいつもお話ししていることですが、私の経験上、競争のあるメニューにすると子どもが楽しく取り組めると考えています。2.フニーニョドイツが育成段階でやろうとしている3対3。ゴールが4つあり、ボールを触る回数、シュートを打つ回数も増える。サッカー強国ドイツが導入を決めた3vs3のミニゲーム「フニーニョ」とは■子どもたちがサッカーを好きになるような指導を心がけましょう繰り返しになりますが、ご相談者さまが考える「子どもを楽しませる指導」はとても重要です。一国のサッカーを強くしたいと考えたら、プロや日本代表といったトップだけを鍛えようとしても実現しないでしょう。サッカーに出会う子たちが、いかにサッカーを好きになってくれるか。ファンをつくらなくてはいけません。そう考えると、ドイツのようなすでに4回もW杯を手にした(西ドイツ時代を含め)強豪国でも、子どもたちがより楽しくなる方法を模索しつつ普及への努力を惜しまない。その姿を見ていると、子どもたちみんなが上手くなること、底上げがいかに重要なのかがよくわかります。対する日本は、1993年にプロ化したばかりで、W杯も最初の出場は98年フランス大会からというサッカー後進国です。私たち指導者は、多くの子どもたちがサッカーを大好きになってくれるようにもっと努力しなくてはいけないと思います。もっと他のメニューや、詳しいやり方や他のメニューを知りたい場合は、手前みそではありますが、私の本を手に取ってみてください。練習方法に触れているものとしては、『池上正の子どもが伸びるサッカーの練習 』(池田書店)『「蹴る・運ぶ・繋がる」を体系的に学ぶ ジュニアサッカートレーニング』(カンゼン)の2冊があります。無論ですが、ネットその他でも情報は得られるはずです。■楽しそうじゃない子たちから好みの練習を聞きだすしつもん次に、子どもたち個々への接し方についてお話しします。私は基本的に、楽しくやっている子、集中できている子にはあまり声をかけません。その部類の子どもたちは、自分で勝手に上手くなっていく要素がすでにあります。したがって、楽しそうじゃない子や、難しい顔つき、困ったような様子の子どもに積極的に話しかけます。例えば、「こうしてみたら?」「こんなことはどう?」とかかわります。彼らとの時間を増やします。「こんな練習はどう?」「どんな練習が好き?」と彼らの好みや気持ちを聞きます。そうやって手厚いサポートをしてあげてほしいと思います。決して、「これは楽しい(はずだ)からやってごらん」と一方的に押し付けたり、「これができるようにならないと」など抑圧的にふるまってはいけません。■子どもたちのテンションの上げ方は......(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)技術面も丁寧に指導します。例えばキックが上手いけれどドリブルが下手な子には、ドリブル練習の時は一緒についてあげます。でも、キックが多く出てくる練習の時は、その子は得意なわけなので構わなくていい。キックが上手く蹴られない子のところに言って、一緒にどうやったらうまくできるかを考えます。最後に、選手のテンションの上げ方は?という質問ですが、周りがワイワイ言っても子どものテンションは上がりません。練習メニューを試しては、探っていくしか方法はないのです指導者は、子どもたちがハマりそうなメニューを見つけるためにも、たくさん引き出しをもてるよう勉強してもらえるとうれしいです。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年01月15日■前回のあらすじサッカーチームで自分の子どもがミスをすると怒鳴る明美さんは‥そんなある日、週末にサッカーチーム内で練習試合がありました。まだ子どもたちも小さいので、そこまで勝ち負けに真剣にならなくていいと思うのですが…私は、試合よりも明美さんとゆうじくんが心配でした。やはりゆうじくんは萎縮してしまい試合になかなか参加できていませんでした。そのことにさらにイライラしてしまった明美さんはついに…コーチの声かけが逆効果に!!私は怒鳴られるゆうじくんがかわいそうで…なんとかできないかと考えていたところ…ちょうどそこに、のぶ代お義母さんがけいすけを迎えにきたのです!のぶ代お義母さんは、怒鳴っている明美さんに気がつくと…え…お義母さん…?次回突然のぶ代が大活躍…!のぶ代お義母さんの記事はこちら>>原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ エェコ 【同じテーマの連載はこちら】 その人って本当にママ友ですか? この連載の全話を見る >>
2020年12月24日飛び級している小3の息子。一人しかいない6年生の引退試合直前にケガ。痛みを押して試合に出て、6年生にパスを出そうと頑張ったけどどうしても足を引きずってしまい力が発揮できず。試合後そのこの親が息子に直接「足を引きずるな!」と怒鳴っていて......。どうして欲しいのか聞くと、うちの子からパスをもらってシュートを決めたい。でも足を引きずるぐらいなら試合に出るなと矛盾した回答。飛び級している息子にいい感情を持っていない上級生の親もいるし、保護者のマウンティングなんかにもうんざり。もはや試合辞退したい。どうすれば?とのご相談です。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、取材で得た知見をもとにアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<他の子が成長しないため上の学年でプレーできない。息子を伸ばしてくれないチームをやめたい問題<サッカーママからのご相談>うちのチームは6年生が一人しかいません。息子は6年生最後の試合の一週間前にケガをしてしまい、本当はケガが治るまで休ませるべきなのですが、3年生なのに抜擢してもらっているので頑張りたいという気持ちもあり、その試合に出ました。引退試合となる6年生の為に良いラストパスを出したい、という気持ちで頑張る息子でしたが、ケガが完治しておらずどうしても時おり足を引きずってしまったりパフォーマンスが発揮できず、結局1戦目は試合には勝てませんでした。試合後、その6年生の保護者から、「コートの中で足引きずらないで」「息子はこの試合にかけてるの」と言われました。息子にも直接「足を引きずるな!」と怒鳴り、それ以外にも「疲れてくると、足引きずるよね甘ったれてる」とか「痛いふりして逃げてる」などとも言われました。その方にどうしたいのかと聞くと、うちの子からパスをもらってシュートを決めたいと。でも足を引きずるな、足を引きずるぐらいなら試合に出てほしくない、とかなり矛盾した回答をされました。私としては、痛みがあるし足を引きずらないという約束は難しいと伝えたのですが、わが子の有終の美を飾る試合で周囲が完璧におぜん立てしないと納得できないようで......。その保護者は「自分の息子が怪我したときは...」と比べてきます。確かに優秀ですが、ケガを押して試合に出続けることが良いこととは思いませんし、美談ではないと思います。また、こういった保護者のマウンティングのようなものにもうんざりです。6年生は引退しますが、4、5年生の保護者にも似たような親御さんがおり、3年生で試合に出ているうちの子に対していい気がしない方もいるようです。私としては試合に出場して嫌な思いをするくらいなら試合も辞退したいくらいです。出場は監督が決めることなので辞退したいと監督にいうべきか迷っています。こんなときどうしたら良いでしょうか。<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールありがとうございます。まだ小学3年生なのに6年生の試合に出るなんて、才能のあるお子さんなのでしょう。お母さんとしては誇らしくもあるけれど、3学年飛び級で試合に出る息子さんへのやっかみも感じているようです。私から3つアドバイスさせてください。■ケガの時は監督ではなく医療従事者の判断に従ってひとつめ。「ケガをしたときは迷わず休ませましょう」監督やコーチではなく、ドクターや整骨院の先生など、かかった医療関係者の意見に従ってください。「3年生なのに抜擢してもらっているので頑張りたいという気持ちもあり、その試合に出ました」とありますが、このニュアンスだと抜擢されたため周囲にケガを隠して試合に出たように感じました。一方で、最後に「出場は監督が決めることなので」と書かれているので、監督さんが無理やり出場させたのかもしれません。ただ、監督さんが決めたことにすべて従わなくてはいけないわけではありません。近年、暴力や暴言を用いる指導が問題視されていますが、これらがなかなかなくならないのは保護者が「監督が選択した指導だから」と容認してしまうことも大きな要因のひとつです。■監督の判断がいつも正しい訳ではないよって、「監督さんと対等に付き合いましょう」をふたつめのアドバイスにします。監督さんのすべての言動を疑えと言っているわけではなく、監督さんに対しご自分が感じたことを伝えられる対等な関係性を築きましょう。監督さんがいつも正しい訳ではありません。スポーツの指導現場にはさまざまな課題があることを保護者自身が学び、賢く対応してください。子どもがケガや体調不良で試合に出られないときは、「ケガをしているので今日は休みます」と子ども自身が監督に話すよう促してください。そして、もし万が一、何でも言い合える対等な関係性を築けない監督さんであれば、クラブ(少年団)の代表の方に相談するなりしたほうがいいと思います。■本来の「飛び級」とは。飛び級は試合に勝つための手段ではない三つめ。ここが一番重要です。「自分の力が及ばないことにイライラするのはやめましょう」相談文のなかで、お母さんは「保護者のマウンティングのようなものにもうんざり」「3年生で試合に出ているうちの子に対していい気がしない方もいる」と書かれています。飛び級の本質を理解しているクラブは、選手を飛び級させるときにさまざまな配慮をしています。飛ばせた学年の選手や親に対しチームの方針を説明します。そして、配慮をするクラブは、試合に勝つために飛び級をさせるわけではありません。例えば、3年生のなかでプレーしていても物足らない子どもを上の学年とやらせることで力をつけるといった目的があります。そこを親御さんたちに理解してもらいます。ところが、息子さんが所属しているクラブは恐らくそういった配慮が足らないようです。試合に勝つために息子さんを上の学年の試合に出しているように見受けられます。だから、ケガをしていて足を引きずっていてもそのまま出場させたのでしょう。チームに問題があるのですから、保護者達が混乱するのは当然です。それに、他の親御さんがマウンティングしてくることをお母さんは止められません。■親が子どものプレーを決めて実行することなど不可能さらにいえば、6年生のお母さんとの会話を垣間見る限り、このクラブの保護者の皆さんは子どもを主体に考えていないようです。その親御さんにどうしたいのかと聞くと「あなたの子からパスをもらってシュートを決めたい」と言われたようですが、親がどうしたいかを決めて、子どもにそれを実行させるのでしょうか。どうしたいかは子どもが決めて判断することです。親御さんはただただ見守っていれば良いと思います。プレーするのは子どもですから、親がどんな声がけをしようが、どんな作戦を授けようが、そこに力は及びません。それについては、このコーナーにも質問が多く寄せられます。試合前にどんな言葉がけをしたら、100%の力が出せるか?子どもがサッカーを上手くなるには親は何をしたらいいか?みなさん必死です。ですが、何度も言いますが、親の力は及びません。私たち親の役目は、以下のことだと私は伝えています。適度な睡眠と早寝早起き朝ごはんを定着させる。学校の勉強ときちんと両立しているか目を光らせる。子どもが楽しく伸び伸びサッカーができる環境を与えているかを常に振り返る。たった三つです。ここさえ整えれば、安心安全な環境で本人がどれだけサッカーを好きになるか。小学生時代はその気持ちを育てることをまずは考えましょう。■小学生のうちから痛みを押して試合に出るのは......(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)もちろん、ほかにもできることもたくさんあります。例えば、飛び級で試合に出る息子さんに、チームのためにプレーすることを話してあげる。何のためにサッカーをするかを一緒に話し合う。そんなふうに心に寄り添ってあげてください。加えて、まずはケガをしていたのに、出場を止めずに出してしまったこと、足を引きずるほどの痛みを味わわせてしまったことを息子さんに謝ってはどうでしょうか。成人すれば、痛みと付き合いながらプレーする時期もあるでしょう。ただ、それは今ではありません。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年12月23日2020年11月29日、タレントの武井壮さんはTwitterを投稿。その内容が反響を呼んでいます。武井さんは、スポーツ競技の指導者が、試合に負けた選手に『しがちな対応』について、苦言を呈しました。試合に負けた罰に『グランド10周走ってこい』なんてのは指導じゃねえ。。試合に負けたら各選手に必要な能力を分析して、それを獲得するのに必要で有効なトレーニングや技術練習を与えて、栄養補給の知識を与えて、休養時のデータを取らせて、体を育てつつ技術を上げ、自分は戦術を学ぶもんじゃないか?— 武井壮 (@sosotakei) November 28, 2020 部活動などで試合に負けた際、指導者が選手に「グラウンドを10周走らせる」といった行為はよく聞かれます。武井さんはこれを批判し、指導者がすべきなのは「分析と戦術を学ぶこと」だと話しました。ネット上では、投稿に賛同する声が相次いでいます。・正論に拍手。いまだに根性論がまかり通っている。息子の部活顧問にアナウンスしたいくらいです。・罰を受けるべきは指導者です。そもそも『負けた罰』という意味がよく分かりませんね。・本当にその通り。負けたら指導者の力不足。勝利は選手の頑張りです。・負けると罰が待っているとなると、「罰を受けないために失敗しちゃいけない」と思ってスポーツを楽しめなくなる。負けた選手を責めるのでなく、次の時のためにしっかり対策をすることの大切さを述べた武井さん。スポーツだけでなく、さまざまな分野でいえることかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月30日人数が少なく全学年一緒に練習せざるを得ないこともあるが、上級生の保護者が納得しない。「低学年にしかメリットがない」「下の子たちと練習しても高学年はうまくならないのでは」「下の子たちのお世話係じゃない」など不満の声が。年齢ミックスで練習することで上級生も成長することをわかってもらうにはどうすればいい?とのご相談です。これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、年齢ミックスで上級生にもたらされる5つのメリットをご紹介します。(取材・文島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<相手をつかんでまで止める、競り合いで負けると「死ね」と暴言を吐く子、どう指導すればいい?<お父さんコーチからの質問>こんにちは。小学校のスポーツ少年団で全年齢を指導しています。これまで何度も紹介されているかもしれませんが、改めて異年齢やレベルがバラバラのチームで上級生(または上手い子)が、下の子たちと一緒に練習することのメリットを教えてください。所属人数が少ないのでどうしても年齢ミックスで練習をせざるをえないのですが、学年が上の子たちの保護者は、「小さい子たちと練習させてもメリットがあるのは下の子たちだけで、上級生にメリットがないのでは?」「レベルの違う(下手な)子たちと練習しても上手くならないのでは?」「小学生年代ではまだ指導者に与えてもらうことがメインなので、5、6年生も下級生のお世話係ではなく、ちゃんと指導してほしい(技術、戦術をコーチから与えてほしい)」という方も少なくありません。一人で全学年を見ているので、時間的にも限りがありますし、年齢ミックスで練習することで上の学年も伸びるということを理解していただきたいのです。異年齢と一緒に練習することで伸びるスキルなど、改めて具体的に教えてください。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。保護者の方々からなかなか理解を得られず、苦戦している様子ですね。でも、実践されている異年齢での活動は、とてもいいことです。ぜひ横割りに変えたりせずに粘り強く取り組んでください。■「僕らが言うと小学生が文句を言うから、言いたくない」という中学生例えば、私が地元の大阪で行っている「サッカープレーパーク」では、上は中学生から、下は小学校低学年の子どもも来ています。縦割りで一緒にミニゲームをすると、中学生が口をとがらせて苦情を申し立てます。「小学生がひとりで勝手にドリブルで行っちゃうから困る」「ボールをすぐに大きく蹴るから、やりたいサッカーができない」私が「小学生に自分たちから指示を出して動かせばいいじゃない?」と言っても、「僕らが言うと文句を言うから、言いたくない」と言うのです。少子化もあって、中学生、小学生の双方が、兄弟、姉妹やいとこ、親戚といった異年齢の子どもとのコミュニケーションの経験がありません。中学生には、どうやったら年下の小学生を動かせるかを考え、言い方やタイミングを工夫することができない。小学生は、お兄さんたちの言うことを聞いてサッカーをしたら、上手くなったり、いいことがあると思えないのです。経験していないからです。■年齢ミックスで練習すると上級生も確実に成長するそれぞれがもっと小さいときから私の指導を受けて育っていたら、もっと違う状況になるはずですが、一緒にサッカーをしてきていないため理解できません。「どうして小学校の低学年と一緒にやらなきゃいけないんだ?」と戸惑っている姿が見えます。例えばそんな姿を見かけたら、上級生の親御さんは心配になって「みんな同じ学年で能力が似通っている横割りのほうがいい」と思うのかもしれません。しかしながら、縦割り集団で上級生は確実に成長します。年上の子が異年齢で活動するメリットはたくさんあるのです。ここでは五つに分けてお話ししましょう。■コーチングスキルやカバーリングのスキルなどサッカーの技術も高まるまずひとつめ。上級生は、コーチングを覚えられます。「こういうとき、どこに動いたらいい?」と問いかけるコーチングができるようになります。ボールをもらいたいときは、「ほら、ワンツーやるよ」と声を出しながらパスをすればいいとわかります。二つめ。力の差が大きいと能力が高い子のほうが伸びないのではないかと思いがちですが、それは違います。足が速くて技術もある子が、足の遅い子が間に合うようなパスを出してあげたり、試合でその子のぶんもカバーしようと集中し懸命に走ったりするようになります。三つめ。サッカーのスキルも、異年齢集団で十分鍛えられます。例えば、高学年対抵学年のゲームは、高学年にペナルティをつけると白熱した戦いになります。小さなコートなら4対6、もう少し大きければ5人対8人でやるなど、上の学年の子たちに負荷をかけるといいでしょう。負荷のかかった状況で、3人に囲まれたりしてもボールをキープできたり、数的不利のなかで頭を使ってサッカーをするトレーニングになります。ペナルティは、人数以外でもつけられます。「ドリブルはダメ。パスしかできません」とか「すべてダイレクトプレーでやってください」などと厳しめな条件を付けます。技術も判断スピードも必要なので、体格やスピードに劣る下級生が相手でも「頭」が疲労します。どんなペナルティをつけるか、ルールにするかを、どんどん考えてください。何かを教え込むのではなく、そんなふうにルールや方法を工夫できるのが指導者の役目なのです。■高学年で周りに追いついてない子は成功体験を積んで自信をつけることができる四つめ。サッカーに対して、主体的に臨む姿勢が生まれます。低学年の子どもと一緒に練習する際は、いい意味で余裕があるので「自分たちがうまくなるためには、どうしたらいいのかな?」と考えてもらいます。例えば、低学年が保持しているボールを、体をぶつけて奪いに行くのではなく「パスカットでしか奪ってはいけない」という高学年ルールを自分たちで考え出すこともできます。考え出すために、指導者がヒントをあげてください。一から十まで大人が伝えるのが指導ではありません。技術や戦術を磨く方法を、高学年の子どもたち自身が生み出すこと。そういったことも、異年齢のなかで行うことで出てきやすくなります。五つめ。高学年でも能力がまだ同学年に追いつかない子どもにとっては、自分も対等以上にやれて自信がつきます。相手は年齢が下であっても、うまくできたプレーのイメージをつかんだことには変わりありません。そういった子たちは同学年の横割りだと、うまい子に遠慮したり、すぐパスをしてしまって頼ってしまう部分があるので、そういった遠慮の解消にもなります。■指導者が最初から答えを持ってなければいけないわけではない(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)サッカーのコーチングは、指導者があらかじめ答えを持ってやらなくてはいけないわけではありません。逆に答えを持たず、子どもたちの思考や活動に広がりを与えてくれる。それが、異年齢の集団での活動だと思います。こんなこともあるよね。答えはひとつじゃないよ。自分のコーチがそんな見方をしていれば、より多くの学びを子どもたちに授けられると思います。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2020年11月27日ブラジルでサッカーの試合中に『珍客』が乱入するハプニングがありました。プロサッカー選手のブルーナ・ベニテスさんが練習試合でプレーしていると、空から『羽のついたもの』が自分のほうに向かってくるのが見えたのだそう。その空飛ぶ物体の正体はコンゴウインコ。海外メディア『globo.com』によると、ブルーナさんはインコが頭上を通り過ぎるだろうと思っていたのだとか。ところが次の瞬間、インコは彼女の肩に着地。さらにその後、頭の上に乗っかったのです! この投稿をInstagramで見る ✨Bruna Benites✨(@brunabenites)がシェアした投稿 - 2020年 9月月20日午前9時40分PDT この投稿をInstagramで見る ✨Bruna Benites✨(@brunabenites)がシェアした投稿 - 2020年 9月月19日午前9時00分PDTどうしたらいいのか分からず、じっと立ち尽くすブルーナさん。すると彼女のフィジカルトレーナーがインコをボールに移動させて、その後無事に飛んでいきました。 この投稿をInstagramで見る ✨Bruna Benites✨(@brunabenites)がシェアした投稿 - 2020年 9月月19日午後3時26分PDTインコが自分の頭の上に乗っているのにブルーナさんはパニックになることもなく、いたって落ち着いていたのだとか。実はこのインコは『ペレ』という名前で、スタジアムの近くの家で飼われているのだそう。ブルーナさんたちが練習中によく頭上を飛んでくるため、みんな知っていたのです。ちなみに『ペレ』はInstagramに3千人を超えるフォロワーがいて、地元では結構有名なのだそう。よく見ると青と黄色の羽がとても美しいインコですね。 この投稿をInstagramで見る ararapelé(@ararapele)がシェアした投稿 - 2020年 7月月25日午後3時25分PDTペレの乱入によって試合が中断されてしまいましたが、ブルーナさんはペレが頭に乗ったことに気分を害するどころか感謝しているのだとか。ペレはしょっちゅうここに飛んで来るの。でも誰かの身体に止まったのは初めて見たわ。それってツイてるってことよね。すごくクールな場面だった。光栄なことよ。宝くじを買いに行くわ!globo.comーより引用(和訳)こんなに大きなインコが突然肩に止まったらびっくりしそうですが、ブルーナさんの冷静さのおかげで選手たちもペレもケガなどがなくてよかったですね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月30日英語の『Break a leg!』という言葉を知っていますか。直訳すると「脚を折れ」という意味になりますが、これはステージで演技をする人やオーディションを受ける人などに「頑張って!」という意味で使われる表現です。アメリカ・ニューヨークで演劇の専門学校に通うリズ・サン・ミランさんはテキサス州の実家で、学校で行われるオーディションのために歌の練習をしていました。海外メディア『GOOD MORNING AMERICA』によると、彼女は学校に提出するための動画を撮影していたのだそう。すると突然、画面に予想だにしない『あるもの』が飛び込んできたのです。その衝撃映像がこちらです。@lizziejane_live footage of my mom telling me to break a leg ##FreezeFramePhoto ##GardenProject ##shesokay ##breakaleg ##ceiling ##musical ##fyp♬ original sound - lizjsm_なんと天井をぶち破ってお母さんの足が登場!!リズさんはこの動画をTikTokに投稿。800万回以上再生され、多くのコメントが寄せられています。・何が起きたんだ!?・サプライズゲストの登場!・TikTokでこんなに激しく笑ったのは初めて。・これは1番予想できなかったオチ。実はこの時、リズさんの母親は屋根裏で彼女のスーツケースを探していたのだとか。天井には木の梁があってそこに足を乗せないといけないのですが、母親は梁につまづいてしまい、天井に踏み込んで突き破ってしまったということです。幸いお母さんはかすり傷ひとつなかったのだそう。この出来事の後、リズさんと彼女の両親は30分近く笑いが止まらなかったといいます。リズさんは動画の説明にこう書いています。私の母が「頑張って(break a leg)」といってくれたライブ映像です。お母さんの体を張った「Break a leg」の応援の効果で、リズさんのオーディションはきっとうまくいくことでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年09月14日日本時間2020年8月27日、女子プロテニスの大坂なおみ選手は、アメリカで予定されていた『ウエスタン・アンド・サザン・オープン』の準決勝を棄権することを発表。きっかけは、アメリカのウィスコンシン州で警察官が黒人男性を複数回銃撃する事件でした。路上で車に乗り込もうとした男性は、背後から警察官に複数回撃たれ重体。その後、容態は安定しましたが抗議が殺到しています。同年5月には、黒人男性が警察官にヒザで首を地面に押し付けられ、呼吸が困難となり死亡。その際にも、大坂選手はTwitterで声を上げていました。『警官による差別行為』で広がる抗議大坂なおみの反応に共感集まる大坂なおみ「アスリートである前に、黒人女性」大坂選手は、自身のTwitterに英語と日本語で声明を発表。アスリートである前に黒人女性として、プレーよりも注目すべきものがあると呼びかけました。こんにちは、皆さんの多くが知っているように、私は明日の準決勝の試合をする予定でした。しかし、私はアスリートになる前は黒人女性です。また、黒人女性としては、テニスをしているのを見るよりも、すぐに気をつけなければならない重要な事柄があるように感じます。私が、プレーしていないときに何かが起こるとは思いませんが、大多数の白人スポーツの中で会話を始めることができれば、正しい方向への一歩だと思います。警察の手で黒人の虐殺が続いているのを見守る。言うまでもないことですが、黒人に起こった権利剥奪、全身性人種差別、その他の数え切れないほどの怪物は私の胃を病気にさせます。数日おきに、新しいハッシュタグが表示されるのに疲れて、何度も何度も同じ会話をするのに非常に疲れています。いつ十分になるのでしょうか?@naomiosakaーより引用(原文ママ) pic.twitter.com/miKzgSdGxY — NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) August 27, 2020 大坂選手は、「私がプレーしないことで何かが起こるとは思いませんが、白人が大多数のスポーツの中で会話を始めれば、正しい方向への一歩だと思います」と棄権する理由を説明。そして、警察による黒人虐殺を強く非難しました。投稿には、日本のみならず海外からもたくさんの反響が上がっています。・これで何か状況が変わるといいですね。・頑張ってください。応援しています。・第一歩となることを祈っています。3時間で14万人から『いいね』が寄せられた大坂選手の投稿。さまざまな言語に翻訳され、その反響は大きいようです。大坂選手の行動は、人種差別を止める大きな一歩となることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年08月27日監督が片っ端からカップ戦に申し込む。空いた休日も練習試合を入れたり試合が多すぎ。それなのに監督やコーチの子、うまい子しか試合に出さない。しかも、家族と過ごすことを前提として設けられている「家庭の日」はスポ少などもお休みの日とされているのに、それも無視。考えを改めてほしいけど、指導者に意見するなんて何事だという空気もあって言いにくいし、ほかに移籍するチームもない。どうすればいい?身も心も疲労困憊。というお母さんからのご質問です。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、取材で得た知見をもとにアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<コーチの差別的な対応があってサッカーをやめてしまった問題<サッカーママからのご相談>小学5年生の息子がスポーツ少年団に所属していますが、試合が多すぎて困っています。地域のリーグ戦に加え、他チームが主宰するカップ戦に監督が片っ端から申し込み、かろうじて空いていた日も自チームでカップ戦を主宰したり、急遽練習試合をいれたりするので土日がほぼ全て潰れます。地域では毎月第三日曜を「家庭の日」としてスポ少の活動を原則禁止していますが、監督は全く無視です。試合数が多い分、チームのいろんな子が起用される機会があればまだ良いのですが、監督やコーチの子と一部の上手な子ばかりが延々と出場し、そうでない子は最後の数分しか出られません。指導者に物申せば、ますます息子の出場時間が減らされるのが怖くて言えません。都会ではきちんと話し合いができるのかもしれませんが、私の地域では監督が偉い立場で、親が口を出すなんて何事だ、という古い価値観があります。移籍も考えましたが田舎のため他に行くチームがありません。せめて日曜日だけでも休ませて欲しいと思っております。私は平日フルタイムで働いており、土日はスポ少の手伝いで身も心も疲労困憊なのですが、世のサッカー少年の親はみんなこんな大変な思いをされているのですか。無理かもしれませんが、監督に何とかわかっていただくための伝え方などはあるのでしょうか。よろしくお願いいたします。<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールをいただき、ありがとうございます。お母さんの「全員出場させてもらえない」という悩みは、少年サッカーが抱える大きな問題です。公式戦だと固定メンバーになりがちな問題は残しているものの、練習試合は平等にプレーさせるコーチは増えてきています。ところが、このご相談でお母さんは「試合数が多い分、チームのいろんな子が起用される機会があればまだ良いが、監督やコーチの子と一部の上手な子ばかりが延々と出場し、そうでない子は最後の数分しか出られない」と書かれています。ということは、練習試合でも「最後の数分だけ」なのかもしれませんね。サッカーはもちろん、スポーツは試合が一番楽しいに決まっています。しかも、お住まいが地方のほうで、通えるチームがそこしかない、という八方ふさがりな状態です。お母さんのやり切れない思いが伝わり、こちらまで胸が苦しくなってきました。■出場機会の偏りには四つのマイナスがある日本の少年サッカーの、全員出場させない悪しき慣習には、四つのマイナス面があると私は考えます。ひとつは、チーム力の底上げができないことです。上手な子だけが延々試合に出続ければ、出られない子のスキルは上がりません。対人スポーツのサッカーは力が匹敵した相手とプレーすることで成長していくのに、チーム内で実力がくっきり分かれてしまうと、拮抗した場面が生まれません。そうなると、やりがいがあってなおかつ楽しいサッカーからほど遠いものになってしまいます。ふたつめは、小学生は成長とともに体格も運動能力も変わることを、指導者が考えていないことです。そこを加味せず、勝つために低学年のころから足が速い子、体が大きい子ばかり起用すると、あとで伸びてきた選手が経験を積めません。逆に、ずっと試合に出続ける子どもは、一日に何試合もプレーしなくてはいけないので、全力でプレーしなくなります。つまり、走れない選手に育ってしまう。そして、なおかつ、活動過多で、足の甲を疲労骨折する、膝を壊すといった故障を抱えるリスクが上がります。三つめは、人権の問題です。コーチは子どもがサッカーを楽しむという人権を侵害してはいけません。ところが「補欠になったなら、その悔しさをぶつけろ」などと、謎の論理を振りかざします。そんな「俺についてこい」型の指導が根強い日本は、選手よりコーチの意見が強い。そこを緩和するため、以前は「アスリートファースト」などと言われました。この言葉は、スポーツ先進国の欧米では使われません。当然の概念だからです。近頃は日本では「アスリート・センタード・コーチング」と言われるようになりました。文字通り、選手が主役。主従関係が強いままでは、選手は主体的に動けません。主体的に動けないところに、未来につながる本当の意味の成長はありません。四つめのマイナス面は、全員出場をさせる文化でなければ、スポーツは勝利至上主義が過熱してしまいます。そのリスクをとっくの昔に理解しているドイツやフランスと言った欧州のサッカー強豪国は、過熱させないよう配慮して育成してきました。ノックアウト方式のトーナメント大会が少なくリーグ戦文化が根付いていたり、全国大会が実施されないのはそのためです。ブラジルでは、数十年前に全国大会を数年続けたら、ファンタジスタと呼ばれるような面白い選手が輩出されなくなりました。そこで全国大会を廃止したら、ようやくロナウドらが出てきたそうです。■全員試合に出すべき、という考えをまだ理解していない指導者も少なくないそんなこともあって、最近は子どもを全員出場させる指導者は増えつつあります。私が行動を共にしてきた少年サッカーコーチの池上正さんはいま、全国を回って「コロナをきっかけに少年サッカーを変えよう」と環境改善に地道に取り組まれています。と、ここまでご説明したように、少年サッカーは全員試合に出るべきです。お母さんの要望はなんら間違ってはいません。ただ、一方で、そのように考えて実践する指導者は非常に少ないうえに、その指導者たちを育成するコーチングデベロッパーの方々や、都道府県、区市町村のサッカー協会のトップの方もこのことを理解していない方は残念ながら少なくありません。サッカー少年の保護者向けのサイトはほかにもありますが、そのひとつにこんな文章を見つけました。「いつかは誰もが控えになる。そういう可能性があるということを知り、保護者が先に悲観しないのも大事です。保護者の悲観は子どもに移ります。控えで居続けることさえ、全然珍しくないことです。泰然と『時期』を待ってあげてください」これは間違っています。メディアでさえ、新たな価値観に気づいている人は少ないのが実情なのです。■自分一人の力で解決しようとせず、区市町村のサッカー協会にも相談をお住まいの関係上、今の所属先以外でサッカーをする環境はないようです。非常に難しいケースですが、以下にアドバイスをさせてください。まず、「監督に何とかわかっていただくための伝え方はあるか」との質問ですが、これはお母さんだけの力では無理だと思います。例えば、ほかのお母さんと同じ考えの保護者に、上記の私がお伝えしたリスクを説明し、一緒にお願いしに行くことも一案ですが、非常にハードルが高いでしょう。したがって、区市町村のサッカー協会に相談してみてはいかがでしょうか。サカイクの悩み相談をしたらこう言われた、と説明してもいいかと思います。「家庭の日」が定められているにかかわらず、休養を子どもに与えていない点も改善を訴えてはいかがでしょうか。区市町村のサッカー協会は、そのような役目を担っています。ただし、匿名だとスルーされるので、実名で話しつつ監督本人には名前を明かさないことを約束してもらってください。■中学以降も視野に入れ、お子さんに確認してほしいこと(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)そして、最後になりますが、子どもの意思を確認してください。5年生の今の状態で、満足しているのかどうか。サッカーが楽しいのかどうか。そのうえで、お母さんが「せめて日曜日だけでも休んでほしい」と思っていることなど、伝えてみましょう。中学生でどのスポーツをするかも話しながら、続ける、辞める、ほかのことをする。サッカーは週末の試合だけ休んで、他のスポーツもやる。いくつかの選択肢の中から答えを出してください。理不尽なことを子どものうちから我慢するのもいい経験だ、などとはまったく思いません。理不尽を感じなくなるほうが不幸です。ただ、そのなかで親子で寄り添った時間は大きな宝物になると思います。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年08月05日新型コロナウイルスの影響で、わが家は小学2年生と5歳の幼稚園児が自宅待機になりました。子どもと何かしなければと思うものの、何をしたらいいかわからない……。そんなときにありがたかったWebサイトをご紹介します。 突然の休校! 子どもたちの反応は…テレビのニュースで大規模な休校のニュースが決まったのを見て、まず子どもたちにどう説明しようかと悩みました。病気が流行っている……では怖がらせてしまうかな。私が悩んでいると、子どもたちのほうから「お休みになったの?」と聞いてきました。 ニュースで報じられている内容がもうわかるんだなぁと、成長を実感。同時に、大人があまり不安がっている様子もきっと子どもたちにはわかってしまうので、なるべく見せないようにしようと夫と話し合いました。 家でできることを探すも…小学生の息子は、最後の登校日に自宅学習用のプリントをもらって帰ってきました。しかし、幼稚園児の次男にはそういったものがありません。幼稚園で教えてもらう内容は、小学生以上に先生を必要とするものなのだと実感しました。 何か家でできることをと考えたときに、字の練習を思いつきました。でも、まだ次男にはひらがなはハードルが高かったようで、すぐに挫折……。そして、いろいろ検索した結果、今の次男にピッタリのサイトを発見しました! まずは好きなもので文字の練習してみよう私が見つけたのは「ママが作る練習帳 おなまえどりる」というサイトでした。ひらがなで名前などを入力すると、ひらがなの練習のプリントを無料で作成してくれるのです。縦書き・横書きを選べ、さらに書き順見本となぞり書き見本も選択できます。早速印刷してみると、次男は自分の名前が書かれているのを見てニッコリ。 しかし、少し難しいひらがなが多い次男の名前……なかなかうまく書けませんでした。そこで、次男の好きなキャラクターや色の名前から少しずつ練習してみると、普通のひらがなドリルよりは集中して取り組んでくれました! 次男が文字を書くことに興味を持ってくれたことが、私にはとてもうれしかったです。「次のプリントを早く作って!」とせかされています。このドリル、実は私もこっそり練習しているんです……。子どもたちの名前書きのときに、いつももっときれいな字で書けたらと思っていたので、子どもと一緒に私も成長していけたらいいなと思っています。 著者:田丸あかね現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年07月11日2020年5月現在も、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)が全世界を混乱させています。国によっては徐々に制限が解除されていますが、コロナウイルスが消滅していない以上、まだ油断はできません。同月5日にプロ野球の開幕戦が行われた、韓国での斬新な取り組みがネットで話題になっています。韓国の無観客試合が「斬新すぎる」と話題にご紹介するのは、同月26日に行われた韓国のプロ野球チーム『ハンファ・イーグルス』の観客席。大田広域市にあるハンファ生命イーグルパークで無観客試合を行うことになった同チームは、客席にある物を設置しました。客席にずらりと並んでいるのはファンから寄せられた、たくさんのぬいぐるみ!きっとファンは「無観客でも選手がさびしくないように」という想いを込めて、自分の代理としてぬいぐるみを贈ったのでしょう。歓声は聞こえないものの、ファンの愛が詰まった大勢の『観客』に見守られて選手も心が癒されたのではないでしょうか。ほかにも、心癒される取り組みがコロナウイルスの感染拡大によっていろいろな行事やイベントが中止になり、世界中で生花店の売り上げが低迷しています。韓国のプロ野球チーム『NCダイノス』は生花店を支援するため、人物パネルを観客席に設置し、花のブーケをかけることに!これらの取り組みは日本でも話題になり、ネットでは「これは癒される」「画期的でいいね!」「日本でもやってほしい」といった声が上がっています。コロナウイルスによっていろいろなことが制限される中で、どのように楽しみを編み出していくかを考えることは大切ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月29日ノルウェーのビーチバレー選手、マシアス・ベルントセンさんがInstagramに投稿した練習風景が話題となっています。動画はマシアスさんが2人の女性を相手に試合をしているもの。この時の彼のチームメイトが「すごい!」と絶賛されているのです。その動画がこちらです。 この投稿をInstagramで見る Mathias Berntsen(@mathiasberntsen96)がシェアした投稿 - 2020年 4月月4日午前4時08分PDTマシアスさんと一緒にプレーしているのは彼の愛犬、キアラ。マシアスさんがレシーブしたボールを、キアラが華麗にトス!冷静にボールの動きをよく見て、セッターとしての役割を見事にこなすキアラに、多くの人たちが驚きを隠せないようです。・パーフェクトなチームメイトだ!・犬と一緒にバレーボールだなんて、なんてクールなの!・この犬は僕よりずっとうまいよ。・こんな才能のある犬は初めて見たわ。マシアスさんのInstagramにはほかにも、キアラと一緒にバレーボールの練習をする動画が投稿されています。試合でのキアラの活躍ぶりは、やはり普段の練習の賜物なのですね。 この投稿をInstagramで見る Mathias Berntsen(@mathiasberntsen96)がシェアした投稿 - 2020年 3月月25日午前5時07分PDT この投稿をInstagramで見る Kiara(@kiarathevolleydog)がシェアした投稿 - 2020年 4月月5日午前10時58分PDTボールで遊ぶのが好きな犬は多いですが、一緒にバレーボールができる犬はなかなかいないのではないでしょうか。抜群のチームワークを見せてくれたマシアスさんとキアラに、たくさんの人たちが笑顔になりました。[文・構成/grape編集部]
2020年04月15日新型コロナウイルスの影響で、多くのスポーツで試合を開催できない状況が続いている。急に仕事がなくなり、選手は言うまでもなく会場のスタッフのような関係者も収入を絶たれてしまうケースが相次いでいる。そんな中、一人のNBA選手が行動を起こした。先週、アメリカ・プロバスケットボールNBAクリーブランド・キャヴァリアーズのケヴィン・ラヴは、アリーナで働く人々の財政支援のために、自身のチャリティ基金「ケヴィン・ラヴ・ファンド」を通じて10万ドル(約1,080万円)を寄付したとInstagramで表明。「今は多くの人にとって、非常にストレスフルな時期です。ギリギリの生活を送っている人も大勢います。だからこそ今、特に僕らNBA選手が、選手であること以上の行動を取るべき時だと考えました」とラヴはテレビ番組「TODAY」に出演してコメントした。彼の呼びかけに応じ、続々と選手やチームオーナーが手を挙げ始めている。ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボも「バスケットボールよりデカいことだ!僕の人生を作り、家族とチームメイトのために働いてくれている人を助けたい」と、同じく10万ドルの寄付を表明。ロサンゼルス・クリッパーズのブレイク・グリフィンやダラス・マーヴェリックスのステフィン・カリーらもそれに続き、寄付を申し出ているという。NBAのほぼ全てのチームオーナーも、アリーナで働く人々に対し、何らかの形で生活を補償すると公に発表している。こういった動きは他のスポーツ団体にも拡がっていくと予想される。
2020年03月19日試合の2時間前からアップさせる指導者。アップ時間が長すぎて子どもたちは試合前に体力消耗してしまっている。休憩ありとはいえ1時間45分程のアップは長すぎない?適切なアップ時間ってどのぐらい?とご質問をいただきました。今回も、これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんがアドバイスを送りますので参考にしてください。(取材・文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<「楽しければ強くならなくていい、レギュラー外して」という選手に勝つ喜びを教えるにはどうしたらいい?<お父さんコーチからの質問>こんにちは。指導者でなく保護者なのですが、子どもたちが心配なので相談させてください。スポーツ少年団で、息子がサッカーをしています。指導者はボランティアの監督、コーチです。チームの悩みですが、試合前のアップが明らかに長いと思っています。11時からの試合開始だと9時からアップを開始して試合開始の15分程前までアップをしています。明らかにアップが長く、子ども達は試合前に体力を消耗してしまっています。さすがに夏場は「猛暑なのでこのままでは、子どもは試合前に倒れてしまいますよ」と、保護者代表から相談を持ち掛けて改善は図られました。いくら寒い時期になったとはいえ、休憩ありでも1時間45分程のアップは長いと思うのですが、少年サッカーの試合前アップは、どれくらいが適切なものでしょうか?<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。1時間45分のアップ(練習)では、休憩もあるでしょう。全体像が見えないとはっきりしたことは言えないのですが、こちらの想像の範囲での話だとご理解いただいたうえでお聞きください。■「アップ」だけと考えるなら長いが、指導者には別の意図があるかも結論から申し上げましょう。アップの適切な時間を尋ねているのなら、1時間45分は長いと思います。ただし、それがトレーニングの一環であれば、試合前に行うという状況であっても問題はないと感じます。小学生は、練習試合や大会の際のウオーミングアップを、練習も兼ねて長く行う場合もあります。そもそも活動が週末だけだったり、もしくは週に行える練習時間はそう多くないという理由でやっている指導者もいます。そういうことはあるだろうと想像します。人数も、一日に何試合行うのかもわからないので何とも言えないのですが、試合で子どもがどれくらいの時間プレーするかを考えると、指導者にとってはひとつの工夫でしょう。一人当たりの時間がそんなに長くないので、アップの時間に練習をさせようというわけですね。そういうことを考えて時間を過ごしているのかもしれません。例えば、冬場で寒い時期であれば「最初に練習するよ」と1時間くらい練習をさせます。試合は前後半交替で出るから、というならまったくおかしいことではありません。指導者として、活動量を増やすという意味で考慮する必要はあります。■試合前のウォーミングアップの適切な時間一方、「どれくらいが適切な時間か」という質問もありました。純粋に試合前のアップだとしたら、子どもたちは20分程度で温まります。その程度の時間で問題ありません。体温を上げて、各部位の関節の可動域を広げるだけで十分なわけです。その時間を指導者がどういう目的で指導しているか。それによって見方は変わるとしか申し上げられないのが実際のところです。違う視点から言うと、ご相談の文章を読んでいてひとつ疑問がありました。「11時からの試合開始だと9時からアップを開始して試合開始の15分程前までアップをしています」「明らかにアップが長く、子ども達は試合前に体力を消耗してしまっています」この二つです。15分前まで行うことは特に問題ではありません。ごくごく普通のことです。また「体力が消耗してしまっている」という心配は、親御さんたちからから見て「試合に勝つためにはマイナスだ」という感覚でしょうか?もし、そうでなかったら聞き流してくださいね。■指導者、保護者間のコミュニケーションがネガティブな疑問解消につながる子どもたちが試合に勝ちたいのは当然ですし、その心は育てなければいけません。が、その気持ちをどう成長させるかが大人の役割です。目の前の試合で一喜一憂するのではなく、おおらかな気持ちで応援してあげてもらいたいと思います。例えば「アップしすぎたから負けた」というような見方ではなくて、この試合、もっといえば、その日の活動機会をどう生かすか、という視点で考えてはいかがでしょうか。また、保護者側からは「もし夏場なら倒れてしまいます」と話されたようですが、もう少し指導者からコミュニケーションがとれたらいいのかもしれません。保護者は、指導者の考えになかなか触れられません。疑問が出てくると、ネガティブなほうに考えていってしまいがちです。私は指導者の方々に「保護者とコミュニケーションをとってくださいね」といつも話します。円陣を組んで子どもに話すのを、保護者に聞いてもらう。その試合や練習、もっといえばその時間を何の目的をもって過ごすのかを一緒に聞いてもらうわけです。そこを理解してもらえば「ああ、コーチは練習の一環でやっているんだな」などと納得してもらえます。■大事なのは時間の長さではない(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)ご相談の文章を読む限りでは、そんなに深刻な問題ではなさそうです。子どもたちが楽しく、熱中して取り組んでいるのであればまったく問題はありません。時間の長さを計るよりも、子どもたちの表情や動きを見てあげてください。例えば、しごきのような、理不尽な練習内容であれば、逆に子どもたちから苦情が出るはずです。決してそういったものでないのならば、親御さんたちもぜひ見守ってあげてください。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2020年02月21日娘2人を経腟分娩した私。出産中は想像以上の痛みに正直驚きましたが、ウォーキングで鍛えた体力と練習したソフロロジー式の呼吸法で何とか乗り切ることができました。 妊娠初期〜中期は動けなかった妊娠が判明して、幸せ最高潮の気分はほんの数週間でした。妊娠6週目ころから徐々に始まったつわりは、妊娠8週目ころにはピークを迎え、酷い船酔いのような気持ち悪さが1日中続き、100円で売られているかき氷とりんごしか食べられるものがなくなってしまったのです。そのため1日中寝たきりで、運動するどころかみるみるやせ細ってしまいました。 妊娠中期〜後期におこなったことようやくつわりが落ち着き、日常生活を送れるようになったころ、体力作りのためにウォーキングを開始! また、育児書に書いてあった「出産は呼吸がキーワード」という言葉を信じ、ソフロロジーの練習もおこなうことにしました。 呼吸法はさまざまありますが、このソフロロジーを選んだ理由は、出産の痛みを肯定的に受け入れることで、痛みを和らげ、よりリラックスした状態で出産に挑めると聞いたからです。まさかこのソフロロジーが出産時こんなにも役に立つとは、このときは思ってもいませんでした。 いざ、出産の瞬間!私の場合は上の子も下の子も、分娩時間約3時間というスピード出産でした。聞こえはいいですが、痛みのピークがジェットコースターのように襲いかかりました。そんなとき、妊娠中に練習を重ねた「ソフロロジー」をとにかく実践しまくったのです。痛みのピーク!→息を吐く「フゥーーー」→痛み「アイタタタ!」→息を吐く「フゥーーー」という感じです。 実際はもちろん痛いのですが、赤ちゃんに酸素を送ってあげなきゃ! と呼吸に意識を合わせることで、人生で初めて経験する壮絶な痛みにもパニックにならず、無事出産することができたのです。 妊娠後期まで続けたウォーキングのおかげもあり、出産中の慣れない姿勢や、痛みによる体力の消耗にもなんとか持ちこたえることができました。産後は会陰切開のダメージで1日目は思うように動くことができませんでしたが、2日目には普通に歩けるまで回復しました。もし自身が次の妊娠・出産を考えるなら、次回も絶対にソフロロジーを取り入れたいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:山野あかね2児の母。結婚を機に仕事を退職。現在、育児・家事・整理整頓のジャンルを中心に執筆活動中。
2019年12月31日赤ちゃんは成長するにつれて離乳食を食べたり、自分で飲み物を飲んだりするようになります。ストローについてはいつから使うのでしょうか?使い始める時期・練習方法・注意点・おすすめのストローについて紹介します。ストローはいつから使える?練習方法も「ママ友が赤ちゃんにストローマグを使っているのを見た。うちもそろそろ始めないと…!」よその子がやっているのを見ると、焦ってしまうママは多いことでしょう。そもそも赤ちゃんはストローをいつから使えるのでしょうか?どんなふうに練習するかも合わせて、見ていきましょう。対象年齢は8ヶ月ごろから市販のストローマグには、対象年齢は8~9ヶ月ごろからとの表示がある物が多くなっています。ちょうどこの時期は離乳食に慣れてくると共に、「母乳・ミルク」での水分補給から「水・麦茶」への切り替えのタイミングといえるでしょう。ただし、赤ちゃんの成長は個人差が大きいものです。赤ちゃんの様子を見ながら、焦らず開始時期を決めいきましょう。練習は6ヶ月ごろからしてもママの中には、離乳食を始める6ヶ月ごろから、ストローの練習を同時に始める人もいます。ストローマグと哺乳瓶の中間的存在ともいえる「スパウト」を使うママも多いようです。スパウトは、下向きでしか飲めないストローと違って、赤ちゃんが上を向いた姿勢でも飲めることが特長ですが、哺乳瓶よりも強い力で吸わない飲めない構造になっています。そのため、ストローを練習する前のステップとして、よい導入方法といえるでしょう。ストローを使う練習方法まずは赤ちゃんをストローに慣れさせることが大切です。ママがストローをくわえるところを見せ興味を持たせながら、赤ちゃんにストローをくわえさせる練習から始めましょう。ストローを嫌がらなくなったら、紙パック飲料で練習します。赤ちゃんがストローをくわえたときにパックの側面を軽く押して、ストローから飲み物が口に入ってくる体験をさせます。ストローから飲み物が出ることを学んだら、今度は自分で吸って飲み込むことを練習させます。最初は飲み物を吐き出したり泣いたりすることもあるかもしれませんが、根気よく続けましょう。おすすめのストローマグをチェック実際にストローマグを購入するにはどんな物がよいのでしょうか?ストローは柔らかい・丈夫・交換可能・洗いやすいといった点で選ぶとよいでしょう。ストローマグは、軽くて危なくない・液体がもれにくい・赤ちゃんが自分で持ちやすい点がポイントです。ここでは先輩ママのおすすめストローマグを3点紹介します。サーモス 真空断熱ベビーストローマグ真空断熱の魔法びん構造で保冷効果が高く、夏でも飲み物を冷たくキープします。もれにくく、結露しない点もうれしいですね。シリコン製ボディーグリップがあるので、赤ちゃんも持ちやすいですよ!丸洗いもOKなので衛生的です。 商品名:サーモス 真空断熱ベビーストローマグ 290ml サーモス 真空断熱ベビーストローマグの詳細はこちら グロウハンドル付ストローカップ赤ちゃんが飲みやすいアーモンド形の飲み口が特長です。ストローには弁が付いている上ふたもあるので、二重構造でもれにくいので、持ち運びにも便利ですよ!食洗器・煮沸・漂白が可能な点も衛生的で使いやすいでしょう。赤ちゃんの成長に合わせて、スパウト・ストロー・コップ飲みのトレーニングまで使えます。ストローなどの替え製品も充実しているので、長く使える点がうれしいですね。 商品名:オクソー OXO Tot グロウハンドル付ストローカップ グロウハンドル付ストローカップの詳細はこちら コンビ テテオ マグストロー バルーン Neo飲み口とハンドルが斜めになっており、マグを傾けたり顔を上に向けたりしなくても飲みやすいように工夫がされています。カチッと締まるキャップがもれを防止し、ストラップも付いているのでお出かけにもピッタリです。煮沸・電子レンジ・薬液による消毒・除菌がOKで、スパウト・コップ飲み用パーツも販売されているので、長く衛生的に使いたいと願うママにおすすめです。 商品名:コンビ テテオ teteo マグストロー バルーン Neo テテオ マグストロー バルーン Neoの詳細はこちら ストローで遊ぶ・むせる?注意点を確認ここでは赤ちゃんのストロー練習のときの注意点を2つ紹介します。安全を確保することはもちろん、赤ちゃんのペースに合わせた練習方法が大切です。赤ちゃんにとっては初めてのことで大きなチャレンジでもあります。ママは見ていて歯がゆいこともあるかもしれませんが、気長に構えましょう。練習は必ず大人の目が届くところで赤ちゃんは紙パック飲料などに刺してあるストローを抜いて振り回したり、マグを落としたり倒したりして遊ぶことがあります。口の中や目をストローで刺す・マグが赤ちゃんに当たってしまうなどの事故が起きないために、必ず大人が見ているところで練習させましょう。嫌がる・むせる場合は無理しないでストロー練習で大切なことは、赤ちゃんに強要しないことです。特に、練習を始めたばかりの頃は嫌がったり、上手に吸えずに吐いたりむせたりすることも多いでしょう。どうしても赤ちゃんが嫌がる場合には、まだ準備ができていないのかもしれません。少しお休み期間を置いて再トライするなどしましょう。ストローでママも赤ちゃんも楽ちんにストローがあると、お出かけのときなどの水分補給がずいぶんスムーズになります。ママも赤ちゃんも楽になれるし、成長したなと実感もできるでしょう。でも、初めてのことは誰だって最初から完璧にできるわけではありません。赤ちゃんも一生懸命トライするのです。上手にくわえられた・少し吸えたといったように、進歩が見られたときにはたくさん褒めてあげましょう。赤ちゃんにとっては、ママの笑顔と励ましの声が何よりのやる気の種となるでしょう。
2019年12月27日皆さんこんにちは、チッチママです。前回の記事では「3歳の長女が文字に興味を持ったのでひらがなの練習を始めるも、一文字書いて大満足! 大量の練習プリント長い眠りにつく!(アニメの次回予告みたいだな…笑)」という内容をお届けしましたが、これにはまだ続きがあります。自分から「ひらがなを書きたい」という気持ちが湧いたこともそうですが、「書き順を示す色」のことも覚えていたことに驚きました。単純な作業の様に思えて、子どもにとっては全てが刺激的なことなんだな〜。なんとこの日は15枚も書くほど集中していました。1枚終わるごとに達成感を得たような顔をして、そしてまた挑戦したいという顔で「次のやつ!」とまっさらなプリントを手にとって書き始めます。もちろん毎日ではありませんが、たまにこういう「文字練習モード」になるタイミングがあるらしく、そんな長女のペースで楽しんでくれれば良いなと思います。
2019年12月11日ケビン・コスナー主演で大ヒットした『フィールド・オブ・ドリームス』の試合会場で、メジャーリーグのレギュラーシーズン試合が開催されることになった。日程は2020年8月13日で、場所はアイダホ州ダイヤーズヴィルだ。対決するのはシカゴ・ホワイトソックスとニューヨーク・ヤンキースで、ホワイトソックスのホームゲームという扱い。この試合に向け、来月にも、8,000席を作る工事が始まるという。『フィールド・オブ・ドリームス』は1989年にアメリカで、1990年に日本で公開された。農夫がトウモロコシ畑に球場を作るファンタジー映画で、世界中の人々に感動を与えている。オスカーにも3部門でノミネートされた。文=猿渡由紀
2019年08月09日赤ちゃんにうつ伏せをさせることは、筋肉の発達を助ける働きがあり、「練習させると良い」とも言われています。しかし、うつ伏せさせる時は、赤ちゃんの様子を見ながら注意して行う必要があります。時々ニュースでも流れる、赤ちゃんがうつぶせのまま寝てしまうことで発生率が高まる「SIDS(乳幼児突然死症候群)」にも気をつける必要があります。やり方によっては危険なことでもありますので、ぜひこの記事を最後までお読みいただき、うつ伏せの練習をさせる時のポイントや注意点知ったうえで、取り組むようにしてください。赤ちゃんにうつ伏せの練習をさせるメリット欧米では、うつ伏せ・腹ばいの姿勢の練習の時間をタミータイムと(Tummy Time)と呼ばれ、推奨されているようです。うつ伏せの練習をさせるメリットについて、いくつか解説します。とはいえ、赤ちゃんは自然に必要な筋力がついていくため、やらなければならないことではありません。やらなければならないと身構えるよりも、「赤ちゃんとの遊びの中に取り入れても良い」くらいに意識すると良いでしょう。●首がすわりやすくなる赤ちゃんがうつ伏せをすると、赤ちゃんは頭を持ち上げようとします。首がすわる前の赤ちゃんでも、頭を持ち上げたり、横に向けたりしようとします。この運動は首から背中にかけて、肩甲骨周辺の筋肉を発達させます。筋力が発達することにより、首がすわりやすくなるメリットがあります。●げっぷが出やすくなる母乳やミルクを飲んだ後に、げっぷが出にくい赤ちゃんもいます。背中をさすってもなかなかげっぷが出ない子は、うつ伏せにしてあげると空気が外に出やすくなります。また、母乳やミルクを飲んだ時、吐き戻しが多い赤ちゃんにもおすすめです。うつ伏せにしてあげると、空気だけが上手く出て行くようにお腹に圧がかかるため、吐き戻しが少なくなる子もいます。ただし、母乳やミルクを飲んですぐにうつ伏せにさせると吐いてしまうため、飲んでしばらくしてからうつ伏せにしてあげると良いでしょう。●楽に呼吸ができるうつ伏せの体勢は、背中側からの臓器の圧迫が少なく、肺が広がりやすい体勢です。肺の機能を鍛え、赤ちゃんの呼吸を深くすることができると言われています。うつ伏せの姿勢に慣れてくると、口を閉じて鼻呼吸を行いやすくなります。鼻呼吸ができるようになると、感染症にかかりにくくなるメリットもあります。●運動機能の発達のきっかけになるうつ伏せの体勢にすると、視界が広がります。このとき、お気に入りのおもちゃを少し離れた場所に置いてあげると、赤ちゃんは動いて近くに行きたいという気持ちが生まれることがあります。赤ちゃんはなんとかしておもちゃの近くに行こうと、試行錯誤しながら身体を動かします。その中で、寝返りやはいはい、体幹の発達など、全体的な運動機能の発達を助けることもあるでしょう。運動するきっかけを作るのに、うつ伏せ遊びが良い効果をもたらす可能性もあるので、試してみてください。うつ伏せはどのように練習させる?赤ちゃんは生まれてからしばらくの間、ほとんどの時間を仰向けの体勢で過ごします。うつ伏せを練習してもらうには、お母さんやお父さんがうつ伏せの体勢にしてあげる必要があります。その方法について、解説します。●赤ちゃんのうつ伏せ練習はいつからOK?赤ちゃんの機嫌と体調が良ければ、生後間もなくからうつ伏せにしても良いと言われています。一方で、生まれて間もない赤ちゃんは環境に慣れようとしている時期でもあります。赤ちゃんによっては、うつ伏せになるのを嫌がるかもしれません。また、お母さんやお父さんがお世話をしながらうつ伏せの姿勢にさせ、赤ちゃんの様子に注意を払うのも大変なことです。うつ伏せの練習をさせてあげたい場合、生後1-2ヶ月くらいになって落ち着いてきたころから始めると良いでしょう。●うつ伏せの練習方法首の据わっていない赤ちゃんをうつ伏せにさせるときは、抱っこしたまま、親が仰向けに寝転んでみるやり方がおすすめです。身体がくっついていて安心感を与えながらうつ伏せの練習ができるため、赤ちゃんにもストレスがかかりにくいです。この時、赤ちゃんの顔がお母さん・お父さんの身体に埋もれて呼吸ができなくなっていないことを確認しながら行なってください。また、表情を見て、苦しくなっていないかどうかも確認してあげてください。最初は5-10秒程度で十分です。慣れてきたら、少しずつ時間を延ばしていって大丈夫です。お腹の上でのうつ伏せの姿勢に慣れてきたら、床の上で練習しましょう。後述しますが、柔らかい布団の上は窒息の危険があるので、固めのベビー布団かマットレス、畳の上などで行うと良いでしょう。床の上でうつ伏せの姿勢にするには、片手で首と背中を支え、もう片方の手でお腹から股関節あたりを支えながら、ゆっくりうつ伏せにしてあげてください。また、首の向きがまだ自分で変えられない段階の赤ちゃんもいるので、顔が下を向いてしまっていたら、横向きにそっと動かしてあげてください。赤ちゃんの表情を見ながら、無理のないタイミングで仰向けに戻してあげてください。うつ伏せの練習が終わったら、赤ちゃんをいっぱい褒めてあげてくださいね。うつ伏せの練習時の注意点うつ伏せの練習をする際には、いくつか注意点があります。赤ちゃんの安全のため、以下のことを必ず守ってください。●必ず親が見ている環境で行う一番大事なことですが、常に親が見ていられる環境で行なってください。ちょっと目を離した隙に顔が下向きになり、呼吸ができない状態になってしまうと危険です。うつ伏せに慣れていない赤ちゃんは不安になることもあります。そんな時にお母さんやお父さんが近くで見ていてあげることは、赤ちゃんの安心にもつながります。●無理にうつ伏せにしようとしない赤ちゃんによっては、うつ伏せの体勢を嫌がる子もいます。ストレスにならないように、無理のない範囲で行なってください。うつ伏せしている間に苦しそうな表情になったり、泣いてしまったらすぐにやめましょう。●柔らかい毛布やクッションの上で行わない柔らかい毛布やクッションの上で赤ちゃんをうつ伏せにすると、下を向いた時はもちろん、横を向いている時でも顔が埋もれてしまい、窒息の危険があります。床の上でうつ伏せにすると痛いかもしれないと思い、つい柔らかい場所で赤ちゃんをうつ伏せにさせたくなるかもしれませんが、危険なので固めの場所で行なってください。また、毛足の長いカーペットも注意が必要です。赤ちゃんの鼻や口が毛で塞がれない場所で行うようにしましょう。●うつ伏せのまま寝させない赤ちゃんによっては、うつ伏せのまま眠くなってしまうこともあるかもしれません。しかし、赤ちゃんがうつ伏せのまま寝ると、窒息の危険が伴います。赤ちゃんがうつ伏せに慣れてきたり、ある程度大きくなってくれば、寝ながらでも自分で呼吸ができるように頭を動かすようになります。しかし、頭を動かし慣れていない赤ちゃんは、自分で呼吸ができるように調整できないことが多いです。うつ伏せの姿勢のまま寝てしまったら、必ず仰向けに戻してあげてください。また、うつ伏せのまま寝てしまうと、月齢によってはSIDSの危険が伴います。次項で詳しく説明します。SIDS(乳幼児突然死症候群)とうつ伏せ寝との関係は?乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、赤ちゃんが眠っている間に突然死亡してしまう症状です。生後2-6ヶ月に多い症状で、寒い時期に発症しやすいとされています。●SIDSの原因と対策は?はっきりとした原因は解明されていませんが、近年の研究では睡眠や呼吸機能との関係があると言われています。また、仰向けに寝かせると発症率が低くなるという統計結果があります。赤ちゃんがうつ伏せのまま寝てしまわないように、気をつけてあげましょう。●うつ伏せに慣れてきて、寝返りを打てるようになったらうつ伏せの練習が進んでくると、自らうつ伏せになったり、寝返りを打てるようになってきます。うつ伏せの姿勢のほうが安心する赤ちゃんもいます。うつ伏せになっている間は、すぐ様子を見られるようにしてあげてください。また、転がった時に危険なものに当たらないよう、部屋を片付けてあげると良いでしょう。寝返りを打つようになったら、寝ている赤ちゃんがうつ伏せにならないよう、対策が必要です。まず、ふかふかの布団ではなく、固めのベビー布団かベビーベットで寝かせるようにしてください。さらに、大きいペットボトルに水を入れ、バスタオルを巻いたものや硬いクッションを寝ている赤ちゃんの脇に挟み、寝返りを打てないようにしてあげる必要があります。心配であれば、お昼寝のときに確認してあげると良いでしょう。個人差はありますが、赤ちゃんが1歳手前になるとうつ伏せになっていても自分で頭を動かし、自ら呼吸しやすく姿勢を変えられるようになってきます。●うつ伏せとうつぶせ寝は違うSIDSという症状を聞いて、「赤ちゃんをうつ伏せにさせるのが怖い」と思った方もいるかもしれません。しかし、SIDSの可能性が高まるのはうつ伏せのまま寝てしまった時であり、起きている間にうつ伏せになってもらう分には特に問題はありません。赤ちゃんが起きていることが確認できていれば大丈夫なので、安心してうつ伏せの練習を行なってくださいね。まとめうつ伏せの練習は、赤ちゃんの成長に絶対に必要なことではありません。一方で、うつ伏せの練習をすることにより、筋肉の発達を助けるという一面もあります。また、窒息やうつ伏せのまま寝てしまわないことに注意する必要があります。起きている間に、うつ伏せの練習をするようにしましょう。うつ伏せの練習は赤ちゃんとの遊びとして、楽しくコミュニケーションしながら行なってくださいね。●ライター/パピマミ編集部
2019年08月01日運動系の習い事やスポーツチームの練習に行く子どもに持たせるお弁当。その大事な役割は、午後からの練習の活力源になることです。お弁当というと、あれもこれもいろいろ入れなきゃ……と思いがちですが、スポーツジュニアのためのお弁当のルールは意外にもシンプル。「ご飯+メインのおかず1品+サブのおかず1品」があれば、じゅうぶんなのです。「ジュニアのためのスポーツごはん」最終回のテーマは、「パワーチャージ弁当」。子どもが午後の練習に全力で臨めるよう、栄養をぎっしり詰め込みましょう!たっぷりのご飯と豚肉でパワー供給!『疲労回復トントン弁当』たんぱく質やビタミンB1が豊富な豚肉は疲労回復に効果的で、スポーツジュニアにうってつけの食材です。ご飯に枝豆を混ぜれば、たんぱく質がさらに強化できます。■ 材料(1人分)【枝豆ご飯】ご飯……茶碗大盛り1杯(180g)枝豆(冷凍)……20粒赤じそふりかけ……小さじ1~2【豚肉のごま玉みそ焼き】豚ヒレ肉(7~8mm厚さに切る)……100g玉ねぎ(薄切り)……1/4個(A)すりごま……大さじ1(A)みそ……大さじ1 1/2(A)みりん……大さじ1 1/2サラダ油……大さじ1/2キャベツ(せん切り)……1/2枚■ 作り方(1)【枝豆ご飯を作る】ご飯に枝豆と赤じそふりかけを混ぜ、弁当箱に詰める。(2)【豚肉のごま玉みそ焼きを作る】ボウルに玉ねぎ、(A)を入れ、混ぜ合わせる。(3)フライパンにサラダ油をひき、豚肉の両面を中火で焼く。こんがり焼けたら(2)を加え、汁気がなくなるまで炒める。(4)(1)にキャベツ、(3)を詰める。【栄養士より:ここがポイント!】・混ぜご飯にする手間を省きたいときは、白いご飯を詰めて上に枝豆とふりかけをパラパラと散らせば時短になりますよ。・季節によっては保冷剤を入れて、傷まない工夫も忘れずに。保冷剤がわりに凍らせた果汁100%ジュースを入れれば、栄養補給もできます。***「お弁当=面倒くさい」と考える親御さんは多いのではないでしょうか?ですが、ご飯にメイン1品とサブ1品を入れるだけでいいのなら、ずいぶんと楽になりますよね。持たせたお弁当が空っぽになって帰ってきたら、それはきっと「午後も頑張れたよ!」の証。お子さんの心と体が強くなるよう、栄養満点のお弁当を通してぜひ見守ってあげましょう。■ 『かんたん! おいしい!ジュニアのためのスポーツごはん栄養満点パワーチャージレシピ』株式会社 明治(監修)/2017年、金の星社■ この書籍の監修者インタビューを掲載しています試合当日の朝食には「炭水化物をたっぷり」。スポーツ栄養学にもとづいたメニューとは?不足しがちな「たんぱく質」と「カルシウム」、朝ごはんに取り入れるコツ
2019年03月26日「学生時代、全日本のシードに入るテニス選手だったんです。でも、練習不足を自覚していて、試合ではいつも不安で仕方なかった。結果も出せなかった。準備がいかに大切か、そのときに学び、本当は気が弱い自分も思い知りました。だから今は、何事も最悪のケースまで考えて準備をするし、そのための時間は惜しみません。準備期間は長ければ長いほどいいのよ。私、経験のないことは失敗する、と思っているんです。だから、年齢を重ねるということは、できることが増えるということ。今年80歳になって、怖いものなしで大いばりしていますよ(笑)。80年かけた準備を生かす時がきた、とワクワクしているんです」そう語るのは、日本初のフードコーディネーター養成校「祐成陽子クッキングアートセミナー」の創立者であり、校長でもある祐成陽子さん。御年80。その教え子は4,000人を超え、本誌にもなじみのある寺田真二郎さんなど、人気の料理家やフードスタイリストを数多く輩出している。料理の世界で起業したのは、1976年のこと。最初はケーキ専門店のオープンだった。今でこそ30代後半での起業は珍しくないが、女性が外で働くことにまだまだ多くの抵抗があった時代だ。「20代のころ、団地の小さなキッチンに近所の奥さんたちを呼んで、家庭料理の教室を開いたのがすべての始まりでした。収納もままならないスペースだったけれど、みなさんからの『おいしい!』の言葉がうれしくてね。料理をすることも、それを素敵に見せることも大好きだったから、その“好き”をひたすら続けていたら、気づけば50年以上がたっていたんです」80歳にして今も現役で、トップランナー。しかし驚くことに、「ようやく準備が整った感じ」なのだと言い、「これから人生に花を咲かせますよ!」と意気揚々だ。祐成さんは「年齢を重ねたほうが成功に近づきます」と話す。そんな祐成さんの若さを手放したくなる(!)金言を紹介。■口ぐせは「古いわね!」「私はレシピもアイデアも、どんどん教えてしまいます。後生大事にため込んでも、古く時代遅れになるだけだもの。どんどん手放しちゃうほうが、次をまた必死で考えるから、新しいアイデアだって生まれるものよ。損なんてしません」(祐成さん・以下同)■年齢だって商売道具。逆サバを読むことに決めました「みんな、年を若く言うからいけないの。ちょっと多めに言っておけば、あら若い、あらすごいってほめられる。だから、逆サバを読むことに決めました。それに、年を重ねてきたからこその経験も、大事な商売道具ですよ」■60歳にもなれば肌はきれいになる「50代後半ぐらいから、肌のトラブルが減ってきましたね。年をとってよかったことのひとつ。それから私、美人じゃないから、肌だけはきれいにしておこうと思って、3カ月に1度、レーザーでシミを取っているんですよ」■できないことを数えるのは正しい。でも、今できることはなんですか?「子どもがいるし、朝が早いし……つい、できない理由を並べちゃうわよね。でも、その範囲でできることを考える。工夫だって楽しいものです。本当に好きでやりたいことなら、まずはできることからやってみなくちゃ」■継続していたら一番になっちゃう「どんなに得意なことでも、人ってそんなに続けられないの。だけど好きなことなら“やめろ”と言われてもやめないでしょ。気づいたら、たいしたことなくても、その世界の一番になっているものです」
2019年03月14日トップライター:高橋すずコウタが受検する公立中高一貫校では、適性検査のほかに、グループ面接があります。塾では、12月から1月まで全6回の面接練習が行なわれました。人前で話すのが好きなコウタは、面接練習を楽しんでいるようでした。面接官は志望校の在校生面接の練習に入る前に“面接シート”が配られ、志望理由や小学校でがんばったこと、中学生になったらやりたいことなど細かく記入していきます。それを塾長がチェックして、もっとこうしたほうがよくなるなど、指導してくれました。「(塾のなかで)一番に合格したい」と張り切るコウタは、自習時間に塾長をつかまえ、面接の受け答えを発表していたようです。 そのときの塾長は「いつもより怖い」というコウタ。きっと、合否をジャッジする面接官になりきってくれていたのでしょうね。家でも、鏡の前にいすを持ってきて練習したり、わたしの前でも練習していました。 声も大きいし、内容もなかなかいいのではと思いました。 言葉に詰まると、右肩が上がってしまうくせがあり、それは塾長にも指摘されたそうです。塾での面接練習は全6回で、その内容は、1回面接の基本姿勢2回面接シートをもとに個別面接練習3回個別面接練習+集団練習4回集団練習5回集団練習6回集団練習となっています。4回目からの集団練習では、志望する中学校の在校生が面接官として来てくれたようです。この中学生面接官は、適性検査では手応えがなかったのですが、面接で挽回したと自他ともに認める子で、面接の練習では塾長をしのぐ厳しさだったということです(笑)。塾のみんなで合格するためにコウタは、5回目の面接練習で合格することができました。塾長に、 「もう教えることはほとんどないから、最終回は来なくていい」 と言われたそうですが、最終回も勇んで参加。面接官役を仰せつかったそうです。「どんなことをしたの?」とわたし。「声が小さい。内容が具体的じゃない。目線をしっかり。笑顔が足りないとか言った」とコウタ。「同じ受検生にそんなダメ出しして、本番でコウタがダメだったらどんな顔するの?」「そんなこと関係ないよ。みんなで受かりたいんだよ」結局、最終回までに合格したのは10名中3名だったとか。最後まで合格できなかった子が「一生懸命教えてもらったのに、合格できなくてごめんね」と泣きながら謝ってきて、面接官役のコウタたちももらい泣きしてしまったそうです。熱い、熱すぎやしませんか?公立受検組!「面接官役をやってみて、面接をする人の気持ちが分かった気がする。合格させたいと思う子が分かった」とコウタ。「どんな子なの?」と聞くと、「笑顔の子。礼儀正しい子。ハキハキしゃべる子。具体的な内容を言える子。それから、いろいろ教えてくれる塾の先生の気持ちも分かって、絶対合格したいと思った」なるほど、面接官役をしたことがさらにコウタを成長させてくれたようです。さらに、「面接官役をやってから、緊張感も減ったみたい」とコウタ。本番も期待できそうです。コウタの「みんなで受かりたいんだよ」という言葉に、 そういう気持ちで受検に取り組めているんだなということが、親としてとてもうれしくなりました。いえいえ、そんな甘いことも言ってられませんよね。コウタの志望校では、適性検査:面接:調査書=7:2:1で換算されます。適性検査は、1問ずつの配点が大きいため得点差がつきにくいそうなので、2割を占める面接を甘く見てはいけないようです。人前が苦手な子は、面接で泣き出してしまう子もいるそうですが、「コウタくんには、むしろ抑え気味にと指導しました」と塾長から言われたので、面接練習はこれくらいで十分のようです。次回は、メンタル面についてお話したいと思います。(次回へ続く)高橋すず(たかはしすず)夫と息子の3人暮らし。コウタの夢は、南の島のビーチに寝そべって、トロピカルドリンクを飲むこと……だそうです。いつか家族で。でもその前に「サクラサク」を叶えたい。
2018年10月24日10月1日(月)に開幕するプロ麻雀リーグ「Mリーグ」の試合日程が決定した。【チケット情報はこちら】「Mリーグ」は、競技麻雀の普及と発展を目的として今年の7月に発足。参加7チームが8月7日に実施したドラフト会議での指名、交渉を経て、各3名の所属選手との契約を締結し、21名の初代Mリーガーが誕生した。今年の10月から3月に各チーム80試合を実施。10月から2月までは、毎週月・火・木・金曜日の19時から試合を行い、3月には上位4チームによる優勝決定戦として、毎週土・日曜日(※16・17日を除く)の19時から計24試合を行い、優勝チームを決定する。「Mリーグ」では、10月11日(木)以降の試合より該当試合でパブリックビューイングを実施。パブリックビューイングは東京・浜松町にある専用スタジオ「Mリーグスタジオ」横の会場にて開催。会場は150人ほどが収容可能で、Mリーガーによる生解説と共に対戦を楽しめる。また、試合終了後、当日出場した選手が駆けつけるファンミーティングイベントなども予定されている。パブリックビューイングのチケットは発売中。■「Mリーグ」パブリックビューイング概要【対象公演】・10月11日(木)・26日(金)・11月9日(金)・23日(金・祝)・12月7日(金)・20日(木)・21日(金)・1月10日(木)・11日(金)・24日(木)・25日(金)・2月11日(月・祝)・12日(火)会場:TABLOID(東京都)開催時間:毎試合開場18時試合開始19時(23時ごろ終了予定)料金:4,000円(1ドリンク付)
2018年09月14日