欧州金融市場では2015年に入り、それまでの国債などの安全性資産を選好する動きから、株式やハイ・イールド社債などリスク資産への資金回帰がみられています。2014年の欧州は、年末にかけて、欧州主要国であるドイツなどに景気鈍化がみられたことに加え、ウクライナ情勢の緊迫化、原油価格急落などが相次いだことが嫌気され、国債や投資適格社債など比較的安全とされる資産が選好される傾向にありました。2015年に入ると、ECB(欧州中央銀行)は1月22日、政策理事会で量的緩和の導入を決定しました。その内容が、国債等の購入を月600億ユーロ相当の規模で、少なくとも2016年9月までの期間行なう、という市場予想を上回るものだったことから歓迎ムードが高まり、流動性拡大に伴なう景気押し上げへの期待感とともに、ドイツや英国では主要株価指数が最高値更新となりました。また、ECBによる国債買い入れを控えてユーロ圏主要国の国債利回りが過去最低水準となるなか、運用先を求める資金が、利回り面での魅力が高まったハイ・イールド社債などにも流入するなど、リスク資産への回帰の動きが顕著となりました。ファンダメンタルズ面でも欧州経済に明るさが戻り始めています。足元で、ドイツが堅調な内需やユーロ安に伴なう輸出増を背景に、景気の底堅さを取り戻しつつあることから、ユーロ圏の2014年10-12月期GDPは前期比+0.3%と、緩やかな加速がみられました。加えて、ECBの量的緩和実施の決定が追い風となって域内景況感も改善ペースを幾分強めており、ECBは、3月5日に発表した景気見通しで、2015年と2016年の成長率を上方修正してそれぞれ1.5%、1.9%としており、今後も緩やかな景気回復が進むと見込まれます。なお、為替市場では、利上げ開始が見込まれる米国との金融政策の違いなどから、対米ドルではユーロが売られやすい状況にあるものの、対円では、日銀の量的緩和を背景とした円安による下支え効果が期待されます。こうしたなか、欧州景気の回復が力強さを増すとともに、欧州資産への投資魅力は一層高まっていくと考えられます。(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)(2015年3月6日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2015年03月06日帝国データバンクは5日、月刊誌「美術手帖」などを出版していた美術関係専門の老舗出版社「美術出版社」および同社のグループ会社「美術出版ネットワークス」の2社が、東京地方裁判所に4日づけで民事再生法の適用を申請していたことを報じた。負債総額は24億4,300万円。美術出版社は、月刊誌「美術手帖」をはじめ、「美学」のほか、書籍「カラー版西洋美術史」、「カラー版日本美術史」など、1905年(明治38年)の創業以来、百年以上にわたって美術やデザイン、建築物など芸術分野に関する雑誌・書籍の出版を手がけていた老舗出版社。年間30~40点の新刊を発刊し、2014年3月期には年売上高約12億800万円を計上していたが、従前からの多額の負債や出版事業の売り上げの落ち込みにより苦しい資金繰りが続いていたことから、過大な債務負担を圧縮するべく、民事再生法による再建を目指すとしている。一方の美術出版ネットワークスは、美術出版社のグループ会社として、アプリやWebサイトの受託開発を主体に、スマートフォンや携帯電話向けコンテンツの開発・配信を手がけていた。2014年9月期には年収入高約2億4200万円を計上していたが、美術出版社に連鎖する形で今回の措置となったということだ。
2015年03月06日インターナショナルSOSはこのほど、世界の医療リスクの把握が可能な「ヘルスリスクマップ2015年度版」を発行した。同社は世界最大手の医療とトラベルセキュリティーアシスタンスを提供する企業。ヘルスリスクマップの作成は今年で6年目を迎え、これまでに多国籍企業、政府、NGO、教育機関をはじめとする会員企業の事業展開拠点での医療リスク把握に役立てられてきた。今回は、医療リスクを「低度」「中程度」「高度」「極高度」と、新カテゴリー「国土が広く経済発展の目覚しい開発途上国」の5つに分けて表示した。新カテゴリーの国は、主要都市とその他の地域において医療水準の差が大きい中国、ブラジル、インドなどが該当する。同社の医療情報分析部門ディレクターであるダグ・クァリー医師によると、同社が担当した医療案件の40%以上は、「高度」あるいは「極高度」にあたる国々で発生しているという。2010年時にはこのカテゴリーにあたる国々での発生率は25%未満であったため、大幅な増加と言える。同医師は「渡航リスクの査定、知識と情報の収集、健康診断を含めた渡航前の準備が、渡航先での医療や健康上のトラブル防止に結びつきます。医療リスクが『高度』もしくは『極高度』の国へ渡航する場合には、特に準備が重要です。ヘルスリスクマップ2015を、海外への事業展開計画や渡航準備に役立ててほしい」とコメントした。また、同社では2014年度版からの大きな変更点として、アフリカの一部地域において、海外投資による医療インフラの改善がみられることを挙げている。そのため、エチオピアやケニア、マラウイ、モンゴル、ナミビア、ナイジェリア、ルワンダ、南アフリカでは医療リスクが改善しているという。
2015年03月04日産業技術総合研究所(産総研)は1月7日、脳損傷で失われた運動機能を肩代わりする脳の変化を解明したと発表した。同成果は、産総研ヒューマンライフテクノロジー研究部門システム脳科学研究グループの村田弓 研究員、肥後範行 主任研究員と理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センターの林拓也 ユニットリーダー、尾上浩隆 グループディレクターらが、自然科学研究機構生理学研究所の西村幸男 准教授、伊佐正 教授、京都大学霊長類研究所の大石高生 准教授、浜松ホトニクス 中央研究所の塚田秀夫センター長らと協力して得られたもの。1月7日付の米科学誌「Journal of Neuroscience」オンライン版に掲載された。今回、モデル動物の大脳皮質運動野で手の運動機能を担う領域に損傷を作成後、リハビリによる運動機能の回復過程での脳活動の変化を調べた。指先でものをつまむといった動作はヒトと一部の動物のみが持つ高度な運動機能で、手の運動機能を担う領域が損傷すると回復は不可能と考えられていたが、リハビリの結果、約1カ月後に運動機能が回復した。これは、リハビリの回復過程で損傷した領域の機能を補うために脳に何らかの変化が生じたためと考えられた。同研究グループが陽電子放出断層撮影(PET)を用いて、動作が回復した直後の脳の変化を調べたところ、損傷した領域の活動は減少していたが、損傷前よりも活動が上昇した脳領域が複数認められた。また、損傷後数カ月経過した回復の安定期の脳活動を調べたところ、損傷近くの領域で活動の変化が見られた。さらに、この脳の変化が機能回復に貢献しているかどうかを検証するために、回復直後と回復安定期に、変化が認められた領域の活動を薬剤によってブロックした。その結果、手の運動障害が再発したことから、これらの領域の脳活動の変化が、損傷した手の運動機能を担う領域を肩代わりしていることが確認された。同研究グループは「今回の研究成果は、脳機能のメカニズムに基づいた新しいリハビリであるニューロリハビリテーションを構築する上で鍵となる」とコメントしている。
2015年01月08日いよいよ年末年始、忘年会に新年会、大掃除に帰省と、いつもと異なる生活が続きますね。華やかな楽しい行事も多いこのシーズンですが、思わぬところにさまざまなリスクがあることを知っていますか。特に、久しぶりに帰省するときに気をつけたいリスクを4つご紹介。くれぐれも気をつけて楽しい年末年始を過ごして。■暖差リスクあまり聞き慣れないリスクかもしれませんが、部屋と部屋の間の温度差が引き起こす健康上のリスクを「暖差リスク」といいます。例えば、暖かい居間とトイレや浴室などの寒い場所では、全く温度が違いますよね。暖差リスクによって引き起こされるのは、ヒートショック。これは、急激な温度差が原因で、血管が急激に収縮したり拡張したりして、血圧が乱高下すること。血圧が急変動すると、脳卒中や心筋梗塞、不整脈、失神の危険性を引き起こすなど、さまざまな健康被害が発生するとても恐ろしいものなのです。暖差リスクが生じるのは、たとえば暖かい室内から寒い浴室内へ行ったときなど。そしてさらに熱めの浴槽へ入れば、その暖差はとても激しいものになり、ヒートショックの可能性が高まってしまいます。特に古い家屋は断熱性が低い家が多く、暖差リスクが発生しやすくなります。暖差リスクを解消する方法としては、浴室、洗面トイレ、廊下といったところにも暖房をして、なるべくどの場所も同じ温度にしておくことや、保温性が高く外気温の影響を受けにくい家を選ぶこと、高断熱住宅へ建て替えることなどが有効だそう。この年末年始は、暖かい居間から急に寒い浴室に行くことなどは避けるよう、暖差リスクについて家族で話し合ってみるとよさそうですね。■餅リスクお正月に食べるものと言えば、おせち料理とお餅。年に一度の大切な行事食でもありますが、毎年お餅をのどに詰まらせて亡くなるお年寄りがいるのはとても悲しいことです。実家に帰って、おじいさんやおばあさんと一緒にお正月を迎えるという人は、少しずつよく噛んでゆっくり食べるように、きちんと見届けながら美味しくいただきましょう。■大掃除リスク年に一度の大掃除では、普段は手の届かないようなところまで念入りに掃除をする人も多いはず。その結果、たとえば階段や浴室などで転倒しそうになったり、台所でケガをしたりといったことになる場合も。また混ぜてはいけない洗剤もあるので正しく使うことも大切です。家の隅々まで大掃除をして気持ちよく新年を迎えたいものですが、そのためにケガをしたりしてはお正月が台無しです。十分に注意しましょう。■冬太りリスク忘年会に新年会、さらには寝正月と、太る理由には事欠かないこの季節、冬太りには十分注意しましょう。飲むときに注意したいのはおつまみなど、カロリーの高いものを食べ過ぎないようにすること。そしてお正月もダラダラと寝て過ごすのではなく、初詣や初売りに行くなど、行動的に過ごして少しでも運動量を増やすように意識しては?久しぶりに家族一同が顔を揃えるなど、せっかくの年末年始。さまざまなリスクに気をつけて、穏やかなお正月を迎えたいものです。・暖差リスク予防委員会 公式サイト
2014年12月26日東京都・六本木の国立新美術館で、若手作家の登竜門「シェル美術賞2014」の受賞・入賞作品を展示する「シェル美術賞展2014」が開催される。開催日時は12月10日~12月23日(12月16日休館)。開場時間は10:00~18:00(入館は17:30まで)、12月12日・19日は10:00~20:00(入館は19:30まで)、12月23日は10:00~16:00(入館は15:30まで)。入場料は一般400円、大学生200円。同展は、国内の現代美術の発展に寄与する事を目的に昭和シェル石油が1956年に創設、今回で43回目の開催となる"若手作家の登竜門"シェル美術賞の受賞・入賞作品を展示する展覧会だ。今年度は、815点の作品の中から選ばれた計52点の作品、および審査員・昭和シェル石油推薦の作家4名の近作・新作を展示する「シェル美術賞アーティストセレクション」が展示される。また、受賞作家7名と審査員によるトークショーが展覧会場内で実施される。開催日時は12月13日14:00~15:00。会場では同時に、各受賞・入選者の過去作品が参照できる「ポートフォリオファイル」の閲覧スペースも設置。さらに、展覧会来場者による投票により受賞・入選作品の中から「オーディエンス賞」が選出される。選出作品はWebサイトにて展覧会終了後に発表予定とのことだ。なお、同展の入場料に関して、シェル美術賞公式Webサイトより、100円の割引券をダウンロードできるとのこと。
2014年12月08日東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]は11月22日より、展覧会「大友良英音楽と美術のあいだ」を開始した。音楽と美術の領域を越境するアーティスト・大友良英による大型インスタレーション作品と、本展のための最新作を展示する。2008年制作の「quartets」は、音響と映像の大型インスタレーション作品。大きな展示室を丸ごと使ったこの作品では、8名の演奏家による即興演奏を事前に記録し、それらをコンピュータ・プログラムによって四つのカルテットに再編成した演奏音が流れる。中央に設置した白いキューブの各側面には、各演奏家達のシルエットが投影され、キューブの側面ごとに正対する展示室の壁面スクリーンには、木、鉄、液体などで作られたオブジェのディテールが映し出される。これらの映像は、演奏音に合わせて振動し変化していく。本展のために制作された「guitar solos 1」は、館内の階段を利用したサウンドインスタレーション。8対のスピーカーが階段の段上に設置され、それぞれのスピーカーから、事前に録音されたギターの音がランダムに再生される。スピーカーの前を通過したり、立ち止まったりしながら、複雑に変化していく演奏音を楽しむ。異なる芸術表現である「音楽」と「美術」は、お互いにそれぞれの歴史を持ち、各々独自の発展を遂げてきた。近年、両者の領域を横断する多様な表現が生み出されてきているが、それらは従来の芸術ジャンルの外枠を大きく拡げた一方、各分野の間にあった境界線は曖昧なものとなった。大友は「(音響作品である)『quartets』は時間を掛けてゆっくりと“観”ほしい作品」と語る。本展は美術館における音響インスタレーション作品の存在意義を、鑑賞者に再び問うものである。大友の作品は、固定化した聴覚音源とも、一過性のライブ体験とも異なる、「展示による上演」という新しいシステムを鑑賞者に観せてくれる。今一度「音楽」と「美術」それぞれに目を向けながら、それらの「あいだ」にあるもの、それらの「あいだ」を繋ぐものとはなにかを考えさせる展覧会だ。【イベント情報】「大友良英音楽と美術のあいだ」会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]ギャラリーA住所:東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー4階会期:11月22日から2015年2月22日時間:11:00から18:00休館日:月曜日(祝日の場合翌日)、12月29日から1月5日、2月8日入場料:一般・大学生500円、高校生以下無料
2014年11月23日味の素は2011年4月より、少量の血液から血中のアミノ酸濃度バランスを調べる「アミノインデックス技術」を用いた、がんリスクの解析サービス「アミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS)」を提供している。「AICS」は、血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人とがんである人のアミノ酸濃度バランスの違いを統計的に解析することで、がんに罹患しているリスクを評価するというもの。1回の採血(約5ml)で最大5種類のがんの罹患リスクを調べることができる。具体的には25種類のアミノ酸からそれぞれのがんに応じて6種類を抽出し、その血中濃度を解析しているという。がんに罹患した場合アミノ酸のバランスは数カ月で変化するとのことで、味の素は年1回の受診を推奨している。このほど、同検査を体験してきたのでその内容をご紹介する。なお、今回紹介する検査の流れなどは受診する病院によって異なる場合があるのでご注意いただきたい。○採血はあっという間に終了 - 結果は……?筆者が受診したのは都内の某病院。まず、通常の健康診断と同じように電話をかけて予約をする。その際、検査前8時間以内に水以外は摂取していけない、必ず午前中に採血するなど注意事項の説明を受ける。検査当日、受付を済ませた後は5分とかからずに名前を呼ばれ、採血へ。上記でも説明したとおり「AICS」は少量の血液しか必要としない点が特徴で、採血はあっという間に終了した。後日届いた「アミノインデックス報告書」がこちら。「AICS」ではアミノ酸濃度バランスを0.0~10.0でスコア化し、がんの部位ごとにA~Cのランクが付けられる。Aが最もリスクが低く、Cが高い。筆者の場合は胃、肺、前立腺はAランクだったが、大腸がんがBランクで有病率は0.13~0.21%だった。ここで提示されている有病率は、一般的ながんの有病率を0.1%(1万人に10人)としているため、この場合はその1.3倍~2.1倍リスクが高いことになる。○全国850カ所で受診可能今回「AICS」を受診してみて、何より驚いたのは検査の簡便さ。わずかな血液しか採取しないことは事前にわかっていたが、がんリスク検査に対して身構えていたこともあり、あまりに早く終わったので少々拍子抜けにすら感じた。結果については、筆者はヘビースモーカーなので何かあるとすれば肺だと思っていたが、実は大腸のほうがリスクが高いことを知ることができて良かったと感じている。一般より最大で2.1倍のリスクがあることは多少ショックだったが、生活習慣の改善によってBランクをAランクに戻すことも可能とのこと。自分の食生活などを見直す機会になった。「AICS」は全国850カ所の医療機関で導入されており、臨床アミノ酸研究会のウェブサイトから検索することができる。医療機関によっては、結果について疑問がある場合、面接を行って医師の説明を受けることもできるという。今後すい臓がんや生活習慣病など、検査対象を広げていくとのことで、身体的負担の少ないリスクスクリーニング検査として注目を集めるだろう。興味のある方は受診してみてはいかがだろうか。
2014年11月20日カリフォルニア くるみ協会(California Walnut Commission:CWC)は10月31日、くるみを取り入れた食事はアルツハイマー病の発症リスク抑制、発症遅延、進行抑制、予防といった有益な効果をもたらす可能性があると発表した。同研究はニューヨーク州立発達障害基礎研究所 発達神経科学研究室長のアバ・チャウハン博士らによるもので、国際科学誌「Journal of Alzheimer’s Disease」の10月号に掲載された。今回の研究はチャウハン博士が率いた過去の細胞培養実験から発展したもので、その実験では、アルツハイマー病患者の脳内で形成されるアミロイドプラークの主成分であるアミロイドβタンパク質による酸化ダメージに対して、くるみ抽出物が保護作用を示すことが明らかとなっていた。今回、マウスの餌の総量のうち6パーセントまたは9パーセントをくるみとした場合の効果を調べたところ、学習能力、記憶力、不安軽減、運動発達において有意な改善が確認された。研究グループによれば、くるみに抗酸化物質が豊富に含まれることが、アルツハイマー病で典型的にみられる変性症からマウスの脳を保護する一因となった可能性があるという。チャウハン博士は「今回の研究結果は非常に有望であり、根治方法が見つかっていない病気であるアルツハイマー病とくるみの関係を調べる今後の臨床試験の土台を築く助けとなります」とコメントしている。
2014年10月31日韓国を代表する現代美術作家、ヂョン・ヨンドゥの大規模個展「地上の道のように」が、茨城・水戸芸術館現代美術ギャラリーにて11月8日より開催される。初期作品から最新作まで、ヂョンの作品を一挙公開。各国からの移民が地域ごとに暮らす街の特性を活かして制作された映像作品『Six Points』、見慣れた街の風景を映像トリックで異世界に変化させる『日常の楽園』、鑑賞者が映画の登場人物になった気分を味わえる体験型映像インスタレーション作品『ドライブ・イン・シアター』に加え、ヂョンが水戸で出会った盲目のマッサージ師・白鳥建二が撮影した写真をもとにした映像作品や、3D映像によるバーチャルリアリティ体験ができるヘッドセットモニター・オキュラスリフトを用いた新作、水戸を舞台にイリュージョンアーティストのイ・ウンギョルやジャズピアニストの小曽根真が出演する映像作品などを展示する。なお、展覧会名は魯迅の短編小説『故郷』の一説からの引用で、新たな視覚体験やウィットに富んだ映像作品を通して記憶と忘却、希望の意味を問い掛ける。ヂョンは1969年韓国・晋州生まれ、ソウル在住のアーティスト。2007年に最年少で韓国のアーティスト・オブ・ザ・イヤー賞を受賞し、市井の人々の夢や思い出を題材とする作品をヴェニスや上海のビエンナーレ、ニューヨーク近代美術館、東京の国立新美術館等で発表している。【イベント情報】ヂョン・ヨンドゥ展「地上の道のように」会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8会期:2014年11月8日から15年2月1日時間:9:30から18 :00(入場は17 :30 まで)休館日:月曜日(ただし祝日は開館し翌火曜閉館)、年末年始(14年12月27日から15 年1月3日)入場:800 円
2014年10月09日「預貯金にもリスクがある」という言葉を聞いたことはありますか? 投資の必要性を説く時によく使われる言い回しで、預貯金にお金を置いておくと、インフレがおこった際、預貯金の金利よりも物価上昇率が高くなり、知らないうちに資産が目減りしてしまうという意味です。そんな預貯金のリスクですが、実際のところはどうなのかを考えてみましょう。■「インフレ」と「デフレ」とは?物価が上がることをインフレーション、略してインフレといいます。本来は景気の良い時に、自然と物価が上がる現象を指します。そうした時期は企業の売り上げが増加するので従業員の給料も上昇し、株価や預貯金の金利も上がるため、世の中に好循環をもたらします。反対にデフレ(デフレーション)とは、不況のもとで物価が下がることを指します。日本ではバブル崩壊後に不況が続き、その間に百均ショップやコストを抑え値段を下げた衣料や雑貨のお店も増え「デフレ」になりました。デフレで物の値段が下がるのは、一見いいことのように思えますが、企業にとっては売り上げを上げられないため、給与水準も上がらず、世の中にとっては厳しい状況となります。貯金の金利も下がり、株価も低迷します。こんな中、「インフレ」と言われてもピンとこない方もいるかもしれませんね。現在、安倍政権では景気回復のために物価を2%上げることを目標としています。効果については賛否両論がありますが、原油高などの影響もあり、2014年6月は前年同月に対し3.3%、消費税増税による押し上げ効果を引いて1.3%だそうです(総務省の調査)。■預貯金は、インフレによって本当に資産価値が減ってしまうのかさて、本題に戻りますが、預貯金は本当に、インフレによって資産価値が減ってしまうのでしょうか。インフレとデフレの時期を含んだ1975年から2005年までの30年間の物価上昇率を見ると、お米10kgの値段は1.4倍、ビール大びんは2倍、郵便料金は4倍になっています(内閣府調べ)。それを踏まえると、不況の時期があったとしても長期にわたって物価が上がらない、ということはなさそうです。また、教育費などは不況期でも上がっていること、日本は食料や資源などを海外からの輸入に頼っているため、原料高や為替の影響などでインフレとなる要因もあることを考えると、長期の資産を預貯金だけで貯めていた場合、物価上昇時に価値が目減りする可能性があることも考えられます。■預貯金と投資ただし、そうは言ってもデフレで物価が下がっている時にも、預貯金は元本割れすることがありません。今後の経済を完全に予測するのは難しいことなので、デフレに備え、預貯金を持っておくのは大切なことです。預貯金のリスクを補完するために、投資が必要になることもあるでしょう。ですが、投資の特性として、値動きに波があり、特に短期間では元本割れの可能性が高いというリスクを含んでいます。では、長期の資金ではどうでしょうか。長期の運用は適切な配分をすることによって、物価の上昇に対応する収益を見込むことができます。もちろん、人によってはリスク許容度が低く、投資に向かない場合もあります。自分にとって投資が本当に必要か、どんな投資が向いているかについては、はじめは分からないもの。ちょうど昨年始まったNISA制度をきっかけに投資を始めた方も増えているので、各証券会社とも初心者向けセミナーや相談会に力を入れています。そんな機会を上手く活用してみてはいかがでしょうか。
2014年09月19日豊かな木立ちと緑に囲まれ、恵まれた立地に佇む世田谷美術館。現在は「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展―印象派を魅了した日本の美」が開催中です。この世田谷美術館へはいつも、田園都市線用賀駅から美術館へと続くプロムナードと砧公園を通って10数分、散歩しながら向かうのが楽しみなのですが、会期中は用賀駅と美術館を往復する直行バスが出ていると知り、乗ってみたらすぐ着いてしまってびっくり。これは便利です。(休館日は除く)ジャポニスムとは、19世紀半ばの開国以来、日本の文物が浮世絵をはじめ、陶磁器、絹織物、扇子、団扇など、美術品から日用品に至るまで欧米に伝わり大流行しましたが、こうした日本美術や品々が西洋の文化芸術に与えた影響全体を現在はそう呼んでいます。その最たる作品たちに迫ります。世界初公開! モネの傑作《ラ・ジャポネーズ》の修復後世界屈指の印象派と日本美術のコレクションを所蔵するボストン美術館が、1年余という渾身の修復プロジェクトを経て、まず最初にお目見えさせたのが今展の日本です。クロード・モネが最初の妻カミーユを描いた、その名も《ラ・ジャポネーズ》。壁に散る団扇(うちわ)、手に持った扇子、謡曲「紅葉狩」の一場面が描かれているという赤綸子(あかりんず)と思われるゴージャスな打掛、床には絨毯でなくゴザ? と、たちまち細部に目を奪われてしまいます。クロード・モネ 《ラ・ジャポネーズ(着物をまとうカミーユ・モネ)》 1876年1951 Purchase Fund 56.147この打掛を目の当たりにしたモネに、チャレンジ魂をムラムラとさせたであろう気概が伝わる作品。最新技術の粋を駆使した修復により、1876年完成当時のカンヴァスが蘇ったと思うとドキドキしますね。修復って、別に大したことないんでしょ?と思ったら大間違い。ミケランジェロが描くシスティーナ礼拝堂の天井画は、洗浄によって明るくなったあまり、天動説と地動説の違いほどの衝撃を与えたし、近年、洗浄が完了したダ・ヴィンチの「最後の晩餐」も、皿の中身が確認され、当時の風俗や文化研究に影響を及ぼしています。西洋人には斬新だった「浮世絵」のシンプルな構図と背景当時、日本で流行していた美人画に描かれるのは、美しくあることがプロフェッショナルの花魁(おいらん)、芸者たち。それが、西洋人を魅了し、日本といえば“フジヤマ、ゲイシャ”モードが長く続いているのはご存じの通り。浮世絵では、着物や装身具、仕草などは細部まで繊細に描き込まれていますが、顔は全部、線だけで表された誰もが同じツリ目の顔立ち。これが子供の頃は不思議でした。日本人の美意識は個々の顔より細部に宿るのですね。とはいえ、西洋人もさすがに日本人の顔は取り入れていません。でも、構図や背景には多大な影響を受けました。アメリカで生まれパリで活躍したメアリー・カサットは、熱烈な浮世絵ファン。1803年に描かれた喜多川歌麿の《母子図 たらい遊》を、1891年《湯浴み》(ゆあみ)という作品に反映させています。線が活かされたシンプルな構図、すっきりしたテクスチャーは、一見西洋画には見えず、とてもおもしろいです。(左)喜多川歌麿 《(母子図 たらい遊)》 江戸時代 享和3年(1803)頃 William Sturgis Bigelow Collection 11.22154(右)メアリー・スティーヴンソン・カサット 《湯浴み》 1891年頃 Gift of William Emerson and The Hayden Collection-Charles Henry Hayden Fund 41.806ゴッホと浮世絵の共通点「装飾性の強い背景」日本美術に表現された、女性たちの親密な生活空間、つまりインテリアや子どもへの優しいまなざしは、西洋の芸術家たちの心をワシづかみしたみたいです。カサットの《湯浴み》もそうですが、ゴッホの《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》の背景の壁紙が、歌川国貞(三代豊国)と歌川広重による《当盛十花撰 夏菊》に描かれた、花火のように華やかに背景を彩る大輪の菊から影響を受けていたとは、今まで知りませんでした。しばし絵の前に佇んで、ゴッホの胸中に思いを馳せました。(左)フィンセント・ファン・ゴッホ 《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》 1889年Bequest of John T. Spaulding 48.548(右)歌川国貞[三代豊国]・歌川広重《当盛十花撰 夏 菊 二代目沢村訥升、初代沢村由次郎 》安政5年(1858)William Sturgis Bigelow Collection 11.42317この展覧会は、世田谷美術館では2014年9月15日まで。その後、京都市美術館で2014年9月30日~11月30日、名古屋ボストン美術館に2015年1月2日~5月10日、巡回します。傑作揃いをこの機会にぜひ! ・「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展―印象派を魅了した日本の美」 ・ モネ《ラ・ジャポネーズ》の修復プロジェクト最新情報 <料金>・東京展(世田谷美術館) 一般:¥1,500/ 65歳以上:¥1,200 大高生:¥900 / 中小生:¥500・京都展(京都市美術館) 一般:¥1,500/ 大高生:¥1,000 / 中小生:¥500・名古屋店(名古屋ボストン美術館) 一般:¥1,300/ 大高生:¥900※前売/団体料金は異なります。詳しくは展示会公式サイトをご確認ください。All photographs(c)2014 Museum of Fine Arts, Boston.
2014年08月15日東洋と西洋の近現代美術コレクションを持つ世界トップクラスの台湾コレクター「ヤゲオ財団」。その全面的な協力を得て、ユーモアとチャレンジに満ちた展覧会「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」が、東京国立近代美術館で6月20日よりスタートした。展覧会には珍しく、一見多弁に見えるタイトル。しかし、ここに記された「世界の宝」という言葉には二つの意味が込められている。一つは、展示作品の市場価格・保険評価額からしてまぎれもなく「世界の宝」であるということ。一体、どれほど「宝」なのか。一例を挙げるなら、パリで活躍した北京生まれのザオ・ウーキーの作品が、2013年12月1日に行われたサザビーズのオークション(北京)で8,968万元(約15.3億円)、また、フランシス・ベーコンにおいては、2011年2月10日に行われた同オークション(ロンドン)で2,300万1,250ポンド(30億822万円)という莫大な金額でそれぞれ落札されている。もう一つは、美術史的に見ても「世界の宝」であること。今回、展示される作品を生み出したアーティスト達はアートの長い歴史を踏まえつつ、「今」にフォーカスし、「今」表現すべきことを表現し、同時に移ろうことのないメッセージを未来に向けて伝えようとしてきた。本展では、マン・レイ、アンディ・ウォーホル、ゲルハルト・リヒターといった西洋の現代美術の大御所並びに、サンユウ(常玉)やツァイ・グオチャン(蔡國強)、リウ・ウェイなど、中国近現代美術を代表する面々、東西混合計40人のアーティストによる74点の作品が「ミューズ」「崇高」「記憶」「新しい美」といったキーワードを元に、10章に分けられて展示されている。この展覧会のポスターにも使われているマーク・クインの「ミニチュアのヴィーナス」やアンドレアス・グルスキーによる「メーデー(May Day)」、今回、唯一の日本人アーティストである杉本博司の「最後の晩餐」や「ティレニア海、コンカ」などを始め、多種多様な見応えある作品群が並ぶ。開幕にあたって、来日したヤゲオ財団代表のピエール・チェン氏はこう語る。「優れた作品とは、倉庫の中に大事にとって眠らせておくものではないのです。アートはもっと身近なもの。生活の中に溶け込ませて、共に生きてこそ、意味がある」かつて苦学生だったというチェン氏。大学の学費をアルバイトで稼ぎながら、1年半掛けて貯金した1万5,000元(約5万1,000円)で初めてアート作品を購入した。「台湾にあるチェン氏のご自宅にお邪魔したのですが、バスルームにマン・レイがあったり、リビングにウォーホルがあったり。アートと共に生活する。これをまさに地で行くライフスタイルに仰天しました」と同美術館主任研究員の保坂健二朗氏。作品の展示と共に、ヤゲオ財団のコンセプトである“living with art”“art is accessible”を表現すべく、チェン氏の自宅やゲストハウス、オフィスなどに飾られたアート写真も見所の一つだ。また、同美術館館長の加茂川幸夫氏は「若い人達にもぜひ親しんでいただきたい」と語り、来場者には作品を楽しみつつ、アートコレクターの感覚を追体験できる「ゲーム」も用意した。東京国立近代美術館での開催後は、9月6日から名古屋市美術館、12月20日から広島市現代美術館、2015年3月31日からは京都国立近代美術館と3都市を巡回する。【イベント情報】現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展会場:東京国立近代美術館住所:東京都千代田区北の丸公園3-1会期:6月20日から8月24日時間:10:00から17:00(金曜日は20:00まで)料金:一般1,200円、大学生500円、高校生以下無料休館日:月曜日124
2014年06月20日(画像はイメージです)子供時代に水疱を伴う日焼けがメラノーマのリスクを80%上昇多くの女性は、シミの予防や美白のため日焼けをしないように心がけていると思います。また、日焼けは美容だけでなく健康にも影響を及ぼします。かねてより皮膚癌のリスクもあるといわれており、アメリカの研究によると子供時代の日焼けがリスクであるとの報告がありました。研究内容研究では108,916人の看護師を登録し、20年間の観察を行いました。家族で皮膚癌を発症しているかどうか、子供の頃の日焼け度、日光量、日焼けサロンの利用、喫煙、飲酒、BMIを因子として、皮膚癌の発症率を検討。約100人に一人の割合で皮膚癌が発生しましたが、家族歴以外の個人に関する因子を検討したところ、日光量と子供の頃の日焼け度だけがリスクを有意に増やしていることが分かりました。研究からの提言具体的には日光量の多い地域と少ない地域を分けて検討していますが、日光量は大人になっても日焼け止めや日光を避けることにより予防できます。子供の頃の日焼けは今更どうにもなりませんが、自分の子供たちには水疱ができるほどの日焼けは予防すること。日光量が不足するとビタミン合成力が落ちるので、日光量を不足にも気をつける必要があります。あくまでも、水疱ができるほどの日焼けに気をつけることが大切です。【参考】アメリカ癌学会ニュースリリース・
2014年06月05日(画像はイメージです)リコピンが卵巣癌のリスク減少リコピンが抗酸化作用を持つことから、さまざまな癌のリスクを減らすということが、いくつもの臨床結果から示唆されています。しかし、今まで公開された臨床試験すべてが癌に効果ありという結果となったわけではありません。今回、Soochow大学のリー氏らがメタアナリシスの手法を用いて今までの文献を総合的に分析しました。その結果、リコピンの摂取量が多くなると、卵巣癌のリスクは低下することがすることが分かったといいます。卵巣癌のリスクが高くなる閉経後の女性では、リコピンを摂取することは有益ということが統計学的に証明されました。リコピンと癌米国国立がん研究所のPDQ(R)でリコピンの効果について記載。また、疫学研究でもリコピンの摂取量と前立腺癌の発生率の間に関連がある可能性があると記載されています。リコピンの効果抗酸化作用が効いているといわれていますが、男性ホルモンに対して影響を与えるために前立腺癌や卵巣癌に効果を示しているという説もあります。【参考】・Nature Scientific Reports 4, Article number 4885・米国国立癌研究所リコペン
2014年05月25日テレビや教科書で見たあの名画をぜひ見てみたい「モナリザ」や「最後の晩餐」など、世界にはさまざまな名画・名作美術品があります。旅に行ったら、このような美術品を見るのが楽しみという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、414名のマイナビニュース会員の男性に、直接見てみたい名画、名作美術品をアンケートしました。歴史的名作がたくさんランクインしています。>>女性編も見るQ.直接見てみたい名画、名作美術品を教えてください(複数回答)1位モナ・リザ/ダヴィンチ(ルーヴル美術館/パリ)38.9%2位最後の晩餐/ダヴィンチ(サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院/ミラノ)31.4%3位叫び/ムンク(オスロ国立美術館/ノルウェー)20.3%4位最後の審判/ミケランジェロ(バチカン美術館/バチカン)16.7%5位ヴィーナスの誕生/ボッティチェリ(ウフィッツィ美術館/フィレンツェ)15.5%■モナ・リザ/ダヴィンチ(ルーヴル美術館/パリ)・「テレビや本などでよく見たことがあるが、一度、本物を見てみたい」(45歳/医療・福祉/専門職)・「あのやさしいほほ笑みを間近に見てみたい」(22歳/建設・土木/技術職)・「ダヴィンチの作品は一度でいいから見たいと思っています」(25歳/金融・証券/事務系専門職)■最後の晩餐/ダヴィンチ(サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院/ミラノ)・「テレビや教科書で何回も見ているものが、実際どんなものか見てみたい」(24歳/機械・精密機器/技術職)・「かなり大きい作品とのことなので、どれくらいの大きさなのか、現物を見てみたいと思う」(32歳/運輸・倉庫/事務系専門職)・「人物が多く書かれている絵画は迫力があると思うので、ぜひ本物を見てみたい」(29歳/情報・IT/技術職)■叫び/ムンク(オスロ国立美術館/ノルウェー)・「あの独特の世界観を近くで見てみたい」(27歳/運輸・倉庫)・「ずっと見たいと思っています。いまだに叫びの意味を知らないので知りたい」(26歳/小売店/販売職・サービス系)・「叫びのマネをして、並んで写真をとりたい」(41歳/その他)■最後の審判/ミケランジェロ(バチカン美術館/バチカン)・「精緻(せいち)さを間近で見てみたい」(33歳/情報・IT/技術職)・「実際に見たら感動したので、また見てみたい」(43歳/電機/技術職)・「バチカン美術館に行きたいから」(26歳/金融・証券/事務系専門職)■ヴィーナスの誕生/ボッティチェリ(ウフィッツィ美術館/フィレンツェ)・「よく教科書で見る絵画だから」(26歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「テレビでは見たことがあるけど、実際は見たことはないので、一度は見てみたいと思っています」(28歳/食品・飲料/販売職)・「おそらく感動すると思うから」(25歳/学校・教育関連/事務系専門職)■番外編:実際に見たら、その世界に引き込まれそう・睡蓮/モネ(オランジュリー美術館/パリ)「オランジュリー美術館の睡蓮の間で見たときに感動したから、また見てみたい」(33歳/団体・公益法人・官公庁/技術職)・落穂拾い/ミレー(オルセー美術館/パリ)「『ビブリア古書堂の事件手帖』に出てきたから見てみたい」(30歳/学校・教育関連/技術職)・青いターバンの少女/フェルメール(マウリッツハイス美術館/オランダ)「吸い込まれそうな瞳を実際に見てみたい」(30歳/情報・IT/事務系専門職)総評数ある名画、名作美術品の中から1位に輝いたのは、「モナ・リザ/ダヴィンチ(ルーヴル美術館/パリ)」でした。誰もが思い浮かべられる作品ですが、実際どんな絵なのか確かめてみたいという人が多かったです。世界中の人が知っているあのほほ笑み、ぜひ近くで感じてみたいですよね。2位は同じくダヴィンチの「最後の晩餐(サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院/ミラノ)」でした。教科書などで見ると大きさが分かりませんが、実際は4.2m×9.1mの大きな壁画。その大きさと迫力を間近で感じてみたいという声が多く集まりました。3位には「叫び/ムンク(オスロ国立美術館/ノルウェー)」がランクイン。こちらもおなじみの作品ですが、実際どんな絵なのか興味がある人多数。ちなみに、絵に描かれている人物が叫んでいるのではなく、大地の叫びにおののいて耳をふさいでいるといわれています。その辺りも実際に見て確かめてみるといいかもしれません。4位には「最後の審判/ミケランジェロ(バチカン美術館/バチカン)」、5位に「ヴィーナスの誕生/ボッティチェリ(ウフィッツィ美術館/フィレンツェ)」が入りました。「最後の審判」は、作品はもちろんのこと、バチカンという土地に興味を持った人も多かったようです。ほかにも、「睡蓮」「落穂拾い」「青いターバンの少女」などの名画が挙げられました。特にモネの「睡蓮」が人気。実は全部で200点以上の連作。実際に見に行った人が「感動した」とコメントを寄せているように、これはぜひ現地で見てみたい作品ですよね。(文・OFFICE-SANGA二宮由紀子)調査時期:2013年2月15日~2013年2月21日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性414名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】一度は訪れたいディズニー映画の夢の世界ランキング【男性編】行ってみたい名作アニメの舞台ランキング【男性編】あなたが行ってみたいアニメ・漫画ミュージアムランキング完全版(画像などあり)を見る
2013年03月11日SBI少額短期保険は10月24日より、「地震リスク診断サービス」および「地震被災時自宅再建シミュレーションサービス」の提供を開始した。「地震リスク診断サービス」は、居住する「都道府県」「市区町村」を選択すると、その地域の地震危険度がSおよびAからDの5段階で評価される。地震危険度ランクは、防災科学技術研究所が発表している今後30年以内に震度6弱が発生する可能性を元に設定。危険度が高いSランク(発生確率が26%以上)、Aランク(発生確率が6%以上26%未満)、Bランク(発生確率が3%以上6%未満)、Cランク(発生確率が0.1%以上3%未満)、Dランク(発生確率が0%以上0.1%未満)に分類している。「地震被災時自宅再建シミュレーションサービス」は、加入している保険の地震補償ごとに、地震に被災し生活再建や自宅再建が必要となった場合のおおよその自己負担額が分かるようになっている。設定として、居住する「都道府県」「市区町村」「建物構造」「世帯人数」「建物の価値」「月々の住宅ローン返済額」を選択・入力する必要がある。さらに、その費用負担のために新たにローンを組んだ場合の月々の返済額についても、シミュレーションすることもできる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月25日どんな世界にも「ヘー!」となってしまうトリビアがあるように、美術の世界にも思わず「ヘー!」と言ってしまう見事なトリビアがあるのです。今回は、ダ・ヴィンチにピカソにモネにダリといった、世界的に有名な画家にまつわる美術のトリビアを紹介します。●ダ・ヴィンチは未完製作品だらけ『モナ・リザ』、『最後の晩餐』などでおなじみのレオナルド・ダ・ヴィンチだが、依頼された絵画作品で無事に完成させて納品した作品は生涯で3本ほど。大半が製作途中で投げ出され、依頼者の元に納品されることはなかった。中には途中で友人に渡してトンズラした作品もあったという。そのため完成作品として後世に残されたものは非常に少ない。●寡作のフェルメールフェルメール・ブルーという鮮やかな青色を使った絵で知られるオランダの画家・ヨハネス・フェルメールも非常に寡作な画家だった。現存する作品は30点ほどと非常に少なく、また研究者によってはもっと少ない作品数であるとされている。●人違いに怒るマネ『笛を吹く少年』などの絵画を残した印象派の画家エドゥアール・マネは、ことあるごとに同じ印象派の画家であるクロード・モネと間違われていた。上品で紳士的であると評判だったマネも、いくどとなく間違われることにいつも怒っていたという。1866年にフランスでも行われた展覧会ではマネの名前でモネの作品が飾られる事件が起きた。マネとモネ、確かに紛らわしい。●マネのアスパラガスモネ、もといマネの作品の中で『一束のアスパラガス』というアスパラガスを描いた静物画がある。マネがこの作品を描き上げた後、シャルル・エフリュシという人物に800フランで売却。ところがこの絵をいたく気に入ったエフリュシ氏は、マネの希望額より多い1000フランを支払った。するとマネはアスパラガスが1本だけの絵を描き、「先日お送りしたアスパラガスの束から1本抜け落ちていました」というメッセージを添えてエフリュシ氏に贈ったという。●ムンクの叫びは叫んでない有名なムンクの絵画『叫び』だが、あれは叫んでいる所を描いたのではない。一見すると人が頬に手を当てて叫んでいるように見えるが、実は耳に手を当てているだけ。描かれているのはムンク本人で、「自然を貫く果てしない叫び」が聞こえるのでそれにおびえて耳をふさいでいる姿なのだとか。思い違いをしている人も多いトリビア。●世界一高額な絵有名な絵画は度々競売にかけられ、高額で取り引きされていくが、史上最高落札額がついた作品はムンクの『叫び』である。2012年の5月2日にニューヨークで競売にかけられ、1億1990万ドル(現在の日本円価格で約94億円)で落札された。●演技派のダリシュールレアリスムの画家として知られるサルバドール・ダリ。象に乗って凱旋門を訪れる、フランスパンを頭にくくりつけて「ほらリーゼント」と言うなど、奇人として知られる彼だが、実はその奇行はすべて演技だった。実際のダリはまじめで内気な性格だったらしい。●ピカソはタフボーイキュビスムの創始者であり、『ゲルニカ』や『アヴィニョンの娘たち』といった名画を残したパブロ・ピカソだが、スキあらばモデルの女性とイケナイことをしていた。その結果かどうか、ピカソの人生は離婚騒動や未婚の母、複数の愛人といった非常に華やかなものだったという。以上、美術の世界の「へー!」な話でした!一般の人は知らなかったりする話題なので、ここぞというときにひけらかせば「へー!」と言ってくれること間違いなし!特に『マネのアスパラガス』の話はちょっとした小話としても使えるのでぜひ!(貫井康徳@dcp)
2012年09月26日みなさん秋のプランはもうたてましたか?食欲の秋、読書の秋、レジャーの秋、いろいろな秋の楽しみ方がありますが、この秋にぜひ堪能していただきたいのが芸術。感性を磨いて女子力をアップさせてくれそうな美術展が各地で開催されています。中でもイチオシの3つの展覧会をご紹介します。■マウリッツハイス美術館展どっぷりと絵画を堪能したい方はぜひマウリッツハイス美術館展へ。オランダの宝箱・マウリッツハイス美術館から、貴重な名作約50点が来日しています。注目はオランダを代表する画家、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。静謐でおくゆかしい表現方法が日本人好みと評されるフェルメールは、西洋美術のキラーコンテンツともいわれ、展覧会が開かれる度、絶大な集客力を誇っています。そんなフェルメールの代表作ともいえるのがこの作品。今回も、神戸に先駆けて展覧会が開催された東京会場では、50万人以上の人びとがこの少女にくぎ付けになりました。大きな真珠に、透き通った瞳、半分開いた瑞々しい口元、高価な顔料ウルトラマリン(別名フェルメールブルー)をふんだんに使って描かれた青いターバン。彼女には見る価値があります。tel: 078-391-0035開催時間: 9:30~17:30(土・日曜 ~19:00)休室日: 月曜日当日券: 一般¥1,500 大学・高校生¥1,100 小・中学生¥600 公式サイト ■FUTURE BEAUTY 日本ファッションの未来性本格的な絵画はちょっと敷居が高い…という人にはこちらの展覧会がオススメ。1980年代から2000年代までの30年にわたる日本のファッションの変遷を一挙公開しています。三宅一生や山本耀司にはじまり、時代を色濃く反映しながら日々進化して、世界のファッションをもリードし続けてきた日本のファッション。私たちにも身近な「ファッション」がテーマなので興味をもちやすいのではないでしょうか。今に続く歴史を知り、ファッションをもっと楽しみたくなること間違いなし。おしゃれ女子必見の展覧会です。tel: 03-5777-8600開催時間: 10:00~18:00休館日: 月曜日当日券:一般¥1,000 大学生・65歳以上¥800 中・高校生¥500 小学生以下無料 公式サイト ■アラブ・エクスプレス展この秋、新しい世界を知りたいという方はこちらへ。近年なにかと世界から注目されているアラブ世界。しかし注目されているのは政治や経済の面だけではありません。経済の発展とともに、アラブ諸国のアートも発展し、今まさに成熟を迎えつつあるようです。アラブに生きる一般の人々は日々何を思い、どんな風に生きているのでしょうか。その実態は意外と知られていません。日本ではじめてアラブの現代美術に焦点をあて、複数のアーティストの作品が集うこの展覧会で、世界が注目するアラブの「今」を感じてみましょう。tel: 03-5777-8600(ハローダイヤル)開催時間: 10:00~22:00(火曜 ~17:00)休館日: 会期中無休当日券: 一般¥1,500 高校生・大学生¥1,000 4歳~中学生¥500 公式サイト アートは日常では感じられない刺激を脳に与えて私たちを別世界に導き、癒しや、何かを考えるきっかけをくれます。この秋は、ぜひさまざまな芸術の世界に触れて感性に磨きをかけましょう。※おでかけの際には各自で最新情報をお問い合わせください。(金沢 霞)
2012年09月23日NKSJグループのリスクコンサルティング会社のNKSJリスクマネジメントは、15日からタイを始めとする東南アジア諸国に拠点を有する日系企業向けに、洪水発生時の事業継続対策を支援する「海外洪水対策支援サービス」の提供を開始すると発表した。2011年に10月に発生したタイの洪水では、日系企業が多く進出しているタイ中部アユタヤ県の工業団地のほかに首都バンコクの一部でも浸水被害が発生し、多くの企業が操業停止に追い込まれた。また、サプライチェーンの途絶の影響で操業が困難になることも問題となった。タイでは5月から再び雨季を迎えており、昨年のような洪水が発生する可能性があることから、NKSJ-RMは台風・水害リスク評価、事業継続計画(BCP)策定およびBCP訓練など事業継続支援サービスなどを通じて、これまでに蓄積した知見を生かし、「海外洪水対策支援サービス」の提供を開始することにした。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月08日夢をかなえるため学生へ!タレントとしてもはばひろく活躍する、人気モデル、マリエ。彼女がニューヨークの名門美術大学Persons The New School for Design(パーソンズ美術大学)に入学、学生になったそうだ。4日、自身のブログで報告している。彼女が本当に憧れだったというこの大学。ファッション業界では、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン、ベルギーのアントウェルペン王立芸術学院と並ぶ世界の3大校とも称されるほどの名門校だ。同校はダナ・キャラン、アナ・スイ、マーク・ジェイコブスら世界で活躍する有名デザイナーを多数輩出している。マリエの今後に期待!ブログで入学写真を撮影して公開している彼女。初日ということでかなり緊張したようだ。「表情がひきつっています笑」と、本人もコメントしているが、たしかに普段見るマリエのイメージではない表情だ。これからの学生生活がどんなものなのか、クラスメイトとかなり世代も違うのでは?といったことなど、不安も抱いているようだが、挑戦を応援してくれる人たちに感謝しつつ、頑張りたいと抱負を語る彼女は、いつになく輝いても見える。今後のさらなる飛躍に期待して、見守りたい。元の記事を読む
2011年10月06日絵画や彫刻など、美術館や博物館が海外から展覧会のために借りる美術品損傷リスクを国が補償する法案について、開会中の臨時国会に政府が提出することになりそうだ。これは朝日新聞が報じたもの。画像:kubotake’s photostreamこれまで展覧会を開く主催者は、事故や地震などによる損壊に備え、掛け捨て保険を掛けている。しかし近年は、美術品の評価額が国際的に高騰し、またテロなどによる保険料率自体も上昇しているため、展覧会の規模縮小や開催すら断念する事例が生じているという。海外へ出かけずとも著名作品の鑑賞が可能に!このため、菅首相が20日の参院決算委員会で、「制度の内容が固まり次第、法案を国会に提出していきたい」と、提出を急ぐ姿勢を示したもので、来年4月の施行を目指しているとのこと。この内容は、被害額が50億円を超える(最大1千億円までの)部分については国が補償し、これ以下の被害は展覧会主催者が民間保険でまかなうため、国の負担額は最大950億円となる。また補償対象の展覧会は、文化審議会の意見を踏まえ、国公立の施設に限らず年10件程度を選ぶ予定とのこと。美術館の負担が軽くなれば、世界的に著名な作品の展覧会を地方でも行われ易くなるため、わざわざ海外へ出かけずとも作品を鑑賞することができることになりそうだ。
2010年10月22日損保ジャパンと日本興亜損保の子会社が統合損害保険ジャパンと日本興亜損害保険は5日、両社のリスクコンサルティング子会社の事業統合を行うことを決定したと発表した。日本興亜損保の子会社、エヌ・ケイ・リスクコンサルティングの統合対象事業を、損保ジャパン子会社の損保ジャパン・リスクマネジメントに事業譲渡する。事業強化を目的に今回の統合は、両社の親会社であるNKSJホールディングスが、リスクコンサルティング事業を強化する目的で行う。リスクの増加・多様化に対応する新たなサービスの開発力とコンサルティング力を向上させるための事業統合だ。統合の要旨統合は11月1日を予定しており、統合後の商号は「NKSJリスクマネジメント株式会社」となる。
2010年10月08日経営学持論(リスク社会と保険)一般公開大阪経済法科大学はこの度、「経営学持論(リスク社会と保険)」と題して寄付講座を一般公開する。この講座は、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社ヤトウジ保険センター、株式会社保険工房、マーシュジャパン株式会社の4社共同によるもので、昨年に引き続き一般市民に公開される。保険学とは土木、医療・衛生、防災等のテクノロジーがどれだけ進歩しても、日常生活を営む上で、リスクはいつも身の回りに存在する。このようなリスクを管理する仕組みが「保険」であり、保険学は経営実務や日常生活に関連した学問である。リスク社会と保険今回の講座では、大阪経済法科大学の教授と共同開催の4社の社員が、保険の原理や制度がどのように機能し、運営されているか、それらが産業の発達や時代の変化とともに、いかなる変更を迫られているかを、事例を交えながら説明する。公開されるのは、9月13日~17日で秋季集中講座として開講される。受講料は無料で定員は200名だ。申込はEメールで受け付けている。
2010年09月09日