麻薬(ケタミン)の点滴治療は、多くの研究および臨床報告から、自殺念慮の患者に非常に効果的であることが示されています。このため名古屋麻酔科クリニック(所在地:愛知県名古屋市)は、2023年12月より自殺念慮をその適応に加え、これまでのケタミン療法の経験と実績をもとに、苦しみから解放させることで社会問題に取り組んでまいります。その苦しみから解放されませんか名古屋麻酔科クリニック( )はこれまでに、うつ病、強迫性障害、PTSDに対してケタミン点滴療法を提供してきました。このたび、当院ケタミンクリニックではケタミン療法の適応を拡大し、自殺念慮に対するケタミン治療を開始しました。生きる中での人々の痛みや苦しみを少しでも減らしたいという強い思いから、15年前に麻酔科(ペインクリニック)および心療内科として当院はスタートしました。その後も、社会に広がるさまざまな苦しみに対しても、どこに問題がありどうにか出来ないか考え続けています。当院では当初からケタミン療法を行っており、これまでに1,300回以上のケタミン点滴の実績があります。また、海外を含む他にはない当院オリジナルのケタミン療法も提供しており、頸部硬膜外ブロック併用ケタミン療法(300例以上)や、催眠療法併用ケタミン療法などがあります。さらに、名古屋麻酔科クリニックではケタミン療法以外にも、肩こりに対するエコーガイド下ボトックス治療やテニス肘に対するエコーガイド下PRP治療なども行っています。【自殺念慮とケタミン療法について】2022年には、21,881人の日本人が自殺で亡くなりました。WHOが「自殺はその多くが防ぐことのできる社会的な問題である」と述べ、自殺は社会の努力によって「避けることのできる死」であるとの共通認識が広がっています。ケタミンは、うつ病患者への効果だけでなく、急性の自殺念慮のある患者を助ける研究結果も多く報告されています。その一部を抜粋します。(1) BMJ(2022)に掲載された二重盲検ランダム化プラセボ対照試験では、自殺念慮の強い急性期治療において、ケタミンが効果を示しました。ケタミン群では、プラセボ群よりも3日目に自殺念慮の完全寛解に達した参加者が多く、副作用は限定的で、精神的苦痛をやわらげる効果も確認されました。この研究は、ケタミンが迅速で安全であり、自殺念慮のある患者の急性期治療に持続的な利点があることを示しています。ケタミンによる自殺念慮の変化(2) The Journal of Clinical Psychiatry(2022)の研究では、治療抵抗性うつ病や自殺念慮に対するケタミンの効果が示されました。患者のうつ病症状が50%の奏効率や20%の寛解率を達成し、治療において大きな進歩が見られました。治療にはケタミンの一連の点滴が含まれ、15回の注入後に自殺念慮を持つ患者の85%が完全に解消されました。(3) The Journal of Clinical Psychiatry(2021)の研究では、ケタミンが1回投与されると、自殺念慮のある患者のうつ病症状が軽減され、自殺願望が急速に低減したことが示されました。この効果は認知機能の改善とも関連しており、安全性が確認されました。ケタミンが効果的に神経認知能力を向上させ、自殺念慮を減少させると結論しています。「より明確に考えることができるようになると、自殺願望が薄れる可能性があります」とも述べられています。【ケタミンについて、その危険性、依存性について】ケタミンは、50年以上の歴史を持つ広く使われている全身麻酔薬で、最近では精神障害や慢性疼痛の治療にも使われてきました。症状の軽減に時間がかかる従来の薬とは異なり、ケタミンは投与後数時間から最長3週間以内に急速な緩和をもたらします。さらに、長期的な副作用も少なく、有望な治療法であるとされています。ケタミンは、2007年以来、日本では麻薬及び向精神薬取締法の麻薬に指定されており、乱用が問題視されています。一時期は「K」や「スペシャルK」として知られ、幻覚作用があることからクラブでの流通も見られました。乱用者は平均20日/月以上使用すると抑うつ状態が増加し、記憶力低下が見られる一方で、低頻度で使用した者や過去使用者では差がないとされています。ケタミンは中毒性があり得ますが、専門的に監視された注入の設定ではほとんど中毒の可能性がなく、医療処置や手術において安全に使用されています。ケタミンの依存の可能性はニコチンやアルコールよりも低いとされ、モルヒネ等の医療麻薬と比較しても低い水準であるとされています。中毒を防ぐためには、低用量のケタミンをゆっくり注入し、監視された安全な環境で医療提供者の監視下に置くことが重要です。メンタル疾患治療の一環として使用される場合、ケタミンには中毒性がないように配慮され、患者の安全が確保されます。ケタミン点滴を知ってますか【ケタミン療法の適応について】ケタミンは、麻酔薬としての従来の臨床使用を超えて、他の症状の治療においても良好な結果を示すことが増えています。A. ケタミンが非常に効果的であることを示す実質的な研究データと臨床データがあります。・うつ病・自殺念慮・重度のPTSDB. ケタミンが効果的であることを示す多くの研究論文と臨床データがあります。・重度の不安障害・重度の双極性障害・薬物依存症のリハビリテーション・神経因性疼痛・CRPSまたはRSD・がん性疼痛症候群・幻肢痛C. 十分な臨床証拠があるが、ケタミンが以下の最悪の症状を緩和するのに効果的であると思われることを示す研究論文はあまりありません。・線維筋痛症・三叉神経痛・重度のOCD・帯状疱疹後神経痛・糖尿病性神経障害・脳卒中または外傷に関連する中枢性疼痛症候群・慢性片頭痛D. ケタミンが症状の軽減に効果がある可能性があることを示す論文と臨床経験が限られています。・慢性ライム痛・慢性骨盤痛・脊髄損傷の痛み・多発性硬化症の痛み・摂食障害(拒食症、過食症など)・間欠性爆発性障害、衝動性と過敏症・レット症候群・社会不安障害・自閉症スペクトラム障害の社会性およびうつ病の症状(また、言語化が増加し、常同行動や抵抗行動が減少する可能性もあります)・パーキンソン病とアルツハイマー病のうつ病と記憶力低下に・いくつかの形態の難聴と耳鳴りケタミン療法が良いこと、または良い可能性があることのリストは驚くほど多いです。ケタミン療法には神経系に独特の効果があり、多くの病気に効果をもたらします。研究者や臨床医は、さまざまな適応症に対するこの薬の最適な使用法と最も適切なプロトコルを定めようとしています。過去の数多くのケタミン治療経験と、適切な訓練を受けた医師が、また使用する上でこの薬の十分な情報を熟知しているからこそ、安心して治療を受けることができます。【ケタミンクリニックについて】名古屋麻酔科クリニックでは、さまざまな痛みや精神疾患に対するケタミン点滴の豊富な経験や知識を生かし、ケタミンクリニックを行っています。ケタミン点滴はまず2~3週間に6回まで集中治療として点滴を受けることができます。1回目で効果がなくても、2回目、3回目で効果が出ることがよくあるので、少なくとも3回はケタミン点滴を試してみることを勧めています。はじめの集中治療のあとは、月に1回の維持療法を行うことができます。継続しても長期的な副作用が少ないことで知られています。名古屋麻酔科クリニックは、2023年12月より、当院のケタミン療法において不安障害の適応を拡大しました。治療に窮している患者さんに革新的な治療を提供することを目指します。同クリニックは、ケタミン点滴の豊富な経験をもとに、画期的でエビデンスに基づいたアプローチで、治療抵抗性の症状に悩む患者さんをサポートします。お待ちしています【クリニック概要】名古屋麻酔科クリニック所在地 : 〒464-0837 愛知県名古屋市千種区丘上町2丁目49-4URL : Mail : mail@nagoyamasui.com ●ケタミンクリニックについてURL: ●首こりボトックスURL: ●テニス肘PRP療法URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月30日両親の自殺を手助けしたとして自殺ほう助罪で起訴されていた市川猿之助(本名:喜熨斗孝彦)被告(47)。11月17日、東京地裁は猿之助被告に対し、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を下した。だが執行猶予付きの判決が出たことに対し、ネット上では冷ややかな反応も上がっている。今年5月、週刊誌による自身のパワハラ・セクハラ報道がきっかけとなり自死を決意したという猿之助被告。両親に伝えると、母の延子さん(享年75)は「私たちも逝く」、父の段四郎さん(享年76)は「うん」と応じたと供述。検察側は、自殺の意思は猿之助被告によって誘発されたと主張していた。両親に向精神薬を溶かした水を飲ませた後、顔をビニール袋で覆ったという猿之助被告。自身もまた、意識がもうろうとした状態で見つかった。裁判中、歌舞伎への思いを尋ねられると「幼いころから自分は歌舞伎だけ。歌舞伎が自分の存在そのものです」と答えていたという猿之助被告。「許されるのであれば歌舞伎にかかわり、舞台にも立ちたい。歌舞伎をすることで償っていきたい」とも語っていた。「そもそものきっかけは自身のセクハラやパワハラに関する報道。また裁判中に歌舞伎界へ復帰したいと意欲を示したことに対し、違和感を持つ人も少なくありませんでした。そんななかで執行猶予が付いたため、さらに反感を買ってしまったようです。自殺ほう助とはいえ、二人が亡くなっていますからね。量刑の妥当性という議論とは別に、執行猶予が付いたこと自体に後味の悪さを感じた人も多かったようです。結果、猿之助さんの今後にも暗雲が立ち込めることになりそうです。というのも同じく伝統芸能の世界に身を置く落語家・立川志らく(60)さんが《歌舞伎に復帰出来るかどうかは歌舞伎ファンと歌舞伎の関係者が決める事》と自身のSNSに投稿していたように、復帰するなら世間の反応やファンからの支持が重要になってきますからね。トッププレイヤーとしてファンも多かった猿之助被告。ただでさえ復帰はいばらの道ですが、今回の判決に共感が得られていない以上はさらに難しいものになるでしょう」(舞台関係者)判決の報道に対し、SNS上でこのような声が寄せられていた。《猿之助の顔はもう見たくないし、舞台復帰したとしても見にいく人いるの?》《親をあのようにしておいてこの判決は甘くないですか?今後舞台に戻って来てもどのツラ下げて感は拭えないですが》《「エンタテイメント業界における貢献」は情状の酌量に盛り込まれてはいけないと思う。猿之助の復帰も簡単ではないと思う》
2023年11月17日「10月20日、自殺ほう助の罪に問われた市川猿之助被告(47)の初公判が行われました。被告は自殺を決意した経緯や両親とのやり取りを詳しく語り、起訴内容を認めました」(スポーツ紙芸能担当デスク)日本中を震撼させた“一家心中事件”。その影響は歌舞伎界にとどまらなかった。「騒動の直撃を受けたのは天海祐希さん(56)が主演を務めてきた『緊急取調室』シリーズ(テレビ朝日系)でした。6月にシリーズ完結編として『劇場版緊急取調室THE FINAL』が公開予定でしたが、猿之助被告が、とある事件への関与が疑われる内閣総理大臣役を演じていたのです。猿之助被告の出演シーンがかなり多かったため編集で乗り切るのは難しく、大がかりな撮り直しが必要で、公開を延期せざるをえませんでした。同時に映画公開直前に放送予定だったスペシャルドラマも放送が延期されました」(前出・スポーツ紙芸能担当デスク)『緊急取調室』ファーストシーズンが放送されたのは14年。好評のため第4シーズンまで続き、代表作の1つとなっていただけに、天海のショックも大きかったという。テレビ局関係者はこう語る。「作品に思い入れがあるだけではなく、共演者たちとの絆もあり、周囲に『絶対にこのまま終わらせない!』と、強い気持ちを漏らしていたのです。天海さんの決意を聞いた出演者たちも、『あの人はどうだろうか?』『この人はスケジュールは大丈夫らしいけど……』など、猿之助被告の代役探しに奔走したと聞いています」天海と共演者が一丸となっての「キントリ継続を!」という願いは、ついにテレビ朝日上層部を動かしたという。「代役はまだ正式には決定していないようですが、ある程度のめぼしもついたようです。田中哲司さん(57)や小日向文世さん(69)ら多忙な共演者も多く、スケジュール調整も大変だったようですが、来年24年夏から映画の再撮影をすることが決まりました。公開は26年新春を予定しています」(前出・テレビ局関係者)映画の公開は約2年半延期ということだが、実はさらに新たな計画も浮上している。「完結編映画に先行して、25年10月期にドラマの“第5シーズン”を放送することになりました。天海さんや制作サイドも、“さらに華麗なフィナーレを”と意欲を燃やしており、新メンバー起用の検討や、大物ゲストとの交渉もスタートしているとか」(前出・テレビ局関係者)一時は、“猿之助被告ショック”のために「もう映画公開は難しいのではないか」とも囁かれていた『キントリ』。だが天海や共演者たちの情熱で、逆転復活を遂げるだけではなく、4年越しの大プロジェクトに発展したのだーー。
2023年10月23日両親に対する自殺ほう助罪で起訴された市川猿之助被告(本名:喜熨斗孝彦47)が、7月31日に東京・原宿署から釈放された。取材陣の前で一礼した猿之助は髪の毛が伸び、“別人のよう”などとネット上でも書き込まれている。保釈金は500万円だという。しばらく入院生活を送るとみられる猿之助の今後について、梨園関係者はこう語る。「猿之助さんはもともと公私の境目があいまいなタイプ。プライベートでも歌舞伎俳優の後輩などといつも一緒でした。今回の事件では家族を失っただけでなく、『女性セブン』のハラスメント報道によって仲間に裏切られたという思いもあるでしょうから、支えてくれる人間が周囲にいないのではないかと心配しています。座長公演を投げ出した以上、歌舞伎の表舞台に戻ることは難しいと思われます。関係者の間では、作家などの裏方に回る可能性もあるのではないかと言われていますが、実際にはわかりません。澤瀉屋の今後については市川中車さん(香川照之)を中心に話し合われるのではないでしょうか」これまで唯一の居場所だった歌舞伎界が“針のむしろ”となった猿之助は、意外な道へ進む可能性があるという。猿之助の知人が語る。「猿之助さんはもともと仏教に対して大変信心深い方ですが、’03年に天台宗総本山の比叡山延暦寺でおこなわれた『比叡山薪歌舞伎』に出演してからは、定期的に延暦寺に足を運んでいました。新聞連載で『比叡山への憧れ』というコラムも書いていますし、天台宗の特徴について、『誰もが仏になれ、自分が悟りを開けば他人を救うように説いていることではないか』と語ったこともあります。猿之助さんは、贖罪のために出家し、残りの人生を悔い改めながら比叡山で修行してゆくことが両親へのせめてもの罪滅ぼしになるとも考えているかもしれません」関係者たちも、猿之助の進む道を固唾をのんで見守っている。
2023年08月01日母親の自殺を手助けしたとして先月、自殺ほう助の疑いで逮捕された市川猿之助(本名:喜熨斗孝彦)容疑者(47)。出演予定だった「七月大歌舞伎」が、東京・歌舞伎座で7月3日に初日を迎えた。昼の部「通し狂言菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)」は、市川中車(57)が猿之助容疑者に代わって主演を務めている。5月17日に東京都目黒区の自宅で、父・段四郎さん(享年76)、母・延子さん(享年75)と一家心中を図ったとされる猿之助容疑者。各メディアによると、猿之助容疑者は「自身のセクハラ・パワハラ疑惑が報道されることを知り、死んで生まれ変わろうと家族で話した」「両親に水に溶かした睡眠薬を服用させ、顔にかぶせたビニール袋を養生テープで止めた」などと供述しているという。「両親の死因は向精神薬中毒によるものでした。飲んだ睡眠薬のゴミやコップ、養生テープで止められたビニール袋など、状況がわかるものは猿之助さん自らによって処分されています。また猿之助さんは遺書を書いていましたが、同じく自殺をしようとした両親は遺書を書いた形跡もありません。今回逮捕された自殺ほう助の疑いは母・延子さんに対するものですが、父・段四郎さんに対しては、認知症の症状が進んでおり、“自殺の意思表示ができたのか”が焦点の一つとされています。殺人容疑になる可能性もあります」(全国紙記者)現在も、警視庁による取調べを受けている猿之助。そんななか、約1年半前のある出来事が話題になっている。「猿之助さんは、’21年10月に警視庁の特殊詐欺被害防止の広報大使に任命されたことがありました。猿之助さんの写真と共にポスターも制作されていて、都内の地下鉄などを中心に張り出されていました。ポスターは2種類あり、それぞれ“親をダマしたら…許さんぞ!!”と“親を想う気持ちが詐欺を防ぐ”という文言が書かれています。事件を受けてポスターがはがされている場所も多いそうです」(前出・全国紙関係者)“親を想う気持ち”を諭していた猿之助容疑者によるポスターが、SNS上で物議を醸していた。《親を想う気持ち…なんとも辛いですね》《猿之助の事件の後にこのポスター見たら皮肉を言ってるように見える》《流石に親を思う気持ちというキャッチコピーはまずいと思うのだが》《皮肉としか言えない警察ポスター》
2023年07月05日7月3日、歌舞伎俳優の市川中車こと香川照之(57)が東京・歌舞伎座で初日を迎えた「七月大歌舞伎」に出演した。香川は6月27日に母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された歌舞伎役者の市川猿之助こと喜熨斗(きのし)孝彦容疑者(47)の代役として、昼の部「菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)」で主演を務めた。クライマックスでは、澤瀉屋のお家芸である「両宙乗り」に初挑戦。ワイヤーロープで吊り下げられ、舞台や客席の上を飛んで移動すると、観客からの拍手が鳴りやまなかった。香川は終演後、「父の熱い思いを受け継ぎ、力を込めてつとめます」と決意を新たにしたが、ネット上ではこの代役起用に疑問の声も相次いでいる。《猿之助さんの代わりに香川照之こと中車さんが演じて好評を得た、って言ってたけど彼もセクハラでTV干されてるよね?》《香川照之のセクハラだかパワハラはもうなかった事になってるの?》《ハラスメントの告発が理由で一家心中しようとした人の代役に、よりにもよってセクハラで失脚した人を…??そういう業界だっていうネガキャンをしてるようなもんじゃん。いいの?》また、この日歌舞伎座には勧進元である松竹の迫本淳一会長も訪れ、香川に「頑張ってもらわないと。歌舞伎ファンが戻ってきているし、一人でも多く非日常感を味わってもらいたい」とエールを送った。澤瀉屋についても「温かく見守ってもらいたい」と語った。しかし、この迫本氏の激励に対してもネット上では批判の声が。《松竹(株)という組織にはコンプライアンス遵守の認識があるのだろうか?伝統文化の歌舞伎役者だから、何をしても良いとの認識ですかね》《将来の歌舞伎界を松竹として考えるなら場当たり的な対応はやめた方が良いと思う》《この会社が、社会常識より自社の利益を優先する体質だってことがよくわかりました》伝統を守り、「温かく見守ってもらいたい」のであれば、自浄作用が失われている歌舞伎界の改善も必要ではないだろうか。
2023年07月04日6月27日に、母の自殺を手助けした自殺ほう助の疑いで逮捕された市川猿之助容疑者(47)。逮捕の余波は広がり続けている。猿之助容疑者はその高い演技力で、歌舞伎界からはもちろん、テレビや映画界からも引っ張りだこ。これまで『半沢直樹』(TBS系)やNHK大河『風林火山』など数々の話題作に出演してきた。しかし、今回の逮捕を受けて28日にNHKは有料配信サービス「NHKオンデマンド」で配信していた猿之助が出演していた8番組の配信停止を発表。昨年好評を得た大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の脚本を担当していた三谷幸喜氏は、7月1日放送の『情報7daysニュースキャスター』の中で、「いろんな事情があるのはわかる」とした上で、「ただ、何か容疑者でしょ、今のところ。刑が確定したなら分かるんだけど、容疑者の段階でそこまでしちゃうのかなって、少し理不尽な感じはしますけどね」と語っていた。そんななか、直近で最も大きなあおりを受けている猿之助の出演作がテレビ朝日が誇る人気シリーズ『緊急取調室』だ。天海祐希が主役を務め、14年にFIRST SEASONが放送されるとたちまち人気を集め、これまで4シリーズが制作されている。そして、6月16日には完結作となる映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』が公開される予定だったが……。「もともと劇場版は昨年の公開を予定していましたが、昨年7月の安倍晋三元首相銃撃事件を受けて今年に公開が延期。満を持して公開というところでしたが、直前に猿之助容疑者の心中騒動が起き、6月1日に『総合的な判断』として公開延期が発表されました」(スポーツ紙記者)猿之助容疑者が逮捕を受けて、撮り直して改めて公開するとする一部報道もあるが、実際はかなり難しいようだ。テレビ朝日の関係者は言う。「テレ朝屈指の人気シリーズの完結編ですし、局側もどうにかして撮り直してきちんと公開したいという気持ちはあります。ただ、猿之助さんは今回の主要キャラクターですから、脚本を書き直し、撮り直しではなくもう一度イチから作る必要がありますさらに、主役の天海さんをはじめ、佐々木蔵之介さんや小日向文世さんなど出演者も多忙な人ばかり。そもそもスケジュールがいつ揃うかわかりませんし、スタッフも以前と同じテンションで撮影するのは難しいでしょう。そして、猿之助さんが逮捕されたことで、作品へのネガティブイメージはますます強くなってしまいました。そんな状況下で撮り直しを敢行するのはかなり難しく、局内からはお蔵入りが現実的という声も聞こえてきます」
2023年07月03日市川猿之助容疑者(47)が自殺ほう助で逮捕されたことを受け、6月28日、NHKは有料配信サービス「NHKオンデマンド」での猿之助容疑者が出演していた番組の配信を停止することを発表した。母の自殺を手助けしたとして、27日に逮捕された猿之助容疑者だが、配信停止の対象となったのは、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22年)をはじめとした8作。5月26日に映画版が公開された『岸辺露伴』シリーズのドラマ版も一部配信停止となった。「『岸辺露伴は動かない』は高橋一生さん(42)主演でドラマ化された人気作。映画の興行収入は公開24日で10億円を突破しました。ドラマ版は20年から22年にかけてNHKで放送されました。猿之助さんが出演していた第5話、第6話が配信停止となります」(スポーツ紙記者)実は高橋と猿之助容疑者は、自他ともに認める親友だった。「08年に蜷川幸雄さん演出舞台『から騒ぎ』で、高橋さんは女性役を演じました。男優だけでシェイクスピア劇を演じるというもので、髙橋さんには小出恵介さん(39)とのキスシーンもありました。このとき、高橋さんが女性役の助言を求めたのが猿之助容疑者。歌舞伎で女形もこなす猿之助さんは、“男性が女性役を演じるには女性以上に女性らしく見せる必要がある”と、型から入る演技を提案したそうです」(舞台関係者)2人の出会いは07年。大河ドラマ『風林火山』での共演がきっかけだった。「当時猿之助さんは“亀治郎”を名乗っていたため、“亀ちゃん”“いっちゃん”と呼び合うそう。高橋さんが運転するバイクの後ろの猿之助さんを乗せて走るなど、私生活でもよく会っていたといいます。高橋さんは猿之助さんに“上品な人”という第一印象を持ったそうですが、『酒にあまり強くないから、酔うとふにゃふにゃになってかわいい』と、仲の良さを語っていました。猿之助さんも、表裏のない性格の高橋さんには心を許していたようです」(前出・舞台関係者)『岸辺露伴』での共演時には、「今や日本を代表する俳優になられた一生こと、いっちゃんとまたお芝居できるならと喜んで受けさせていただきました」とコメントしていた猿之助容疑者。しかしそれも配信停止となり、出会いのきっかけだった「風林火山」も配信停止に……。親友との思い出の作品にまで傷をつけることとなった。
2023年06月29日スター役者の市川猿之助(47)が自殺ほう助の疑いで逮捕され、当代きっての女形と評される坂東玉三郎(73)が本興業から退くことを発表するなど、大きな危機に直面している歌舞伎界。そんななか、歌舞伎界を背負って立つ存在として期待されるのが大名跡の市川團十郎(45)だが、その素行には不安がつきまとう。6月下旬、本誌は團十郎が長女・ぼたん(11)と長男・新之助(10)を小学校へと金色の超高級車で送り届ける姿を目撃した。一見2人を思った行動に思えるが、実はこの小学校には車での登下校は基本的に禁止という規則がある。そのため、ルールを守っている保護者からは、“どうしてあの家族だけ”と不満が寄せられているのだ。特に以前は正門の前に堂々と車を停めていたため、保護者から学校側にクレームがはいったこともあるという。今は、停車位置を少し離れたところに変更したものの、本誌が目撃した際も金ピカの車体はよく目立っていた。学校側は、本誌の取材に対し、車の送迎について事情のある場合は認めていると明かしたが、保護者の間で1年ほど前からクレームが上がっているのも事実。この團十郎の振る舞いに対しては、《車送迎可の学校に転校しては》《ルールに従わないと》《世間とずれた俺様行動》などの意見が寄せられていたが、“俺様”ぶりは今にはじまったものではない。’20年12月、襲名を控えていた海老蔵時代、團十郎は頻繁に歯科医院へと通っていた。しかし、そこでもその通い方の評判はよくなかったという。当時、同じ医院に通っていた女性はこのように語っている。「私が懇意にしている都内の歯医者さんには歌舞伎役者の海老蔵さんも通院しています。彼は時間の空いているときは頻繁に来ているようですが、予約なしでやって来ることもあるようです。完全予約制なので、私ももちろん予約してから行くのですが、他の患者さんのなかには海老蔵さんの治療が突然入ったせいで待たされる方もいるようです」歌舞伎界で最高クラスの権威を持つ團十郎の名前を受け継ぐ海老蔵に対し、歯医者としても特別扱いせざるを得なかったのだろうか。しかし、わざわざスケジュールを調整し予約を取っている他の患者としては、たまったものではないだろう。このような振る舞いは、私生活だけでなく歌舞伎の世界でもみられている。ことが起こったのは、昨年12月に東京・歌舞伎座で行われた襲名披露興行。息子の新之助が主役を務める『毛抜』に八剣数馬役で出演していた中村歌昇が、楽屋入りの時間に遅れてしまったため團十郎はその日の舞台への出演を認めなかったという。さらに、その後の團十郎の対応があまりに過剰だったため梨園関係者を困惑させたというのだ。当時、本誌の取材に対し梨園関係者は以下のように語っている。「團十郎さんは翌日以降の歌昇さんの出演に対しても首を縦に振らなかったそうです。結局、歌昇さんは3日間出演できず、多くの歌舞伎役者が、“過剰”処分に戸惑っていました」中村の遅刻自体は、出番には間に合う程度のものだったというが、それでも團十郎襲名という晴れ舞台における遅刻は許しがたかったのだろうか。本誌の取材に対し、松竹は「歌昇が遅刻したのは事実です。團十郎は関わらず、松竹の判断で3日間、謹慎処分にいたしました」と回答していた。「遅刻はいけませんが、自身の怒りから厳しすぎる処分をしていては周りもついてこないのではないでしょうか。歌舞伎の舞台をつくるには、多くの人をまとめなければなりません。團十郎さんが歌舞伎界を背負っていく特別な立場にあることは、歌舞伎関係者なら理解もしているでしょう。ただ、“俺様”的な振る舞いを続けていては、私生活でも歌舞伎の世界でもいずれ足元を掬われかねません」(歌舞伎に詳しい演劇ライター)期待の星だからこそ、周りに配慮した行動が求められている。
2023年06月29日今月23日、米テキサス州サンアントニオ国際空港で、職員がデルタ航空機のエンジンに吸い込まれて亡くなった。郡検死官局は彼の死を自殺と断定し、これを受けて国家運輸安全委員会(NTSB)はこの事件の調査を打ち切った。PEOPLEなどが報じている。23日午後10時25分頃、ロサンゼルスから到着したばかりのデルタ1111便はゲートに向かってタキシング中だった。KENS 5によると、空港のランプ作業員として働いていたのデヴィッド・レナーさん(27)は作動していた1基のエンジンに飲み込まれ、「重く、鋭利な力による損傷」で命を落としたという。PEOPLEによると、亡くなった状況に事件性はなく、NTSBの広報担当者は「飛行機にも空港の運営についても安全上の問題はありませんでした。この件についての調査を再開することはありません」とコメントしている。レナーさんの兄ジョシュアさんはDailyMailの取材に応え、「離婚した家の子どもがそうであるように僕らは2つの家で生活し、時に状況は複雑でした」と語る。デヴィッドさんは過去に自殺未遂を起こしていたが、ここ数カ月はドラッグをやめ、懸命に仕事に打ち込み、自傷行為の兆候もなかったという。■「日本いのちの電話」ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時~午後9時/毎月10日・午前8時~翌日午前8時)
2023年06月28日6月27日、自殺ほう助の疑いで逮捕された、歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者(47)。猿之助容疑者は、5月18日に東京目黒区の自宅で、父親の市川段四郎さん(76)と母の喜熨斗延子さん(75)とともに倒れているのが見つかり、両親は死亡が確認された。猿之助容疑者は、母の延子さんに対して睡眠薬を服用させ、自殺を手助けした疑いがもたれている。各メディアによると、猿之助容疑者は逮捕前の任意の事情聴取で「週刊誌報道があり、家族会議でみんなでさよならすることにした」「なるべく苦しまずに死ぬ方法として、睡眠薬を飲んで眠ったあとにビニール袋を被せることにした」などと話をしていたという。事件当日には、「女性セブン」で猿之助に関するパワハラとセクハラ疑惑が報じられていた。実の母にビニール袋をかぶせ、命を絶つ手助けをする。息子としての猿之助容疑者の胸中はどのようなものだったのかーー。母の延子さんはとても愛情深い人だったという。「一人息子である猿之助さんを”カメちゃん”と呼んで溺愛していました。梨園の妻としてもよく気をまわし、評判はとてもよかったです。歌舞伎に対し誇りを持っていたのでしょう」(歌舞伎関係者)同時に、とても厳しい人だったという。猿之助は過去のインタビューで、母の鋭い指導をこう振り返っている。《踊りで体の使い方を間違えるとそれは恐ろしいことになる。足の割り方が悪いとバーン!》《バーン!は日によって物差しでありセンスであり革のベルトになる》《舞台の批評が一番怖い。「何だ、アレは!」。この一言で終わり。居ないときでもどっかで見られているような気がする。母は永遠に怖い》(’05年7月20日「スポーツニッポン」)「延子さんは日本舞踊の坂東流の名取だったこともあり、特に芸には厳しかったようです。きちんと踊らないと『ごまかすな!』と叱声がとんでいたそう。それでも、猿之助さんにとって延子さんが自慢の母であったことは間違いないでしょう。それだけに、どうしてこのようなことになってしまったのか……。ほかの手段はなかったのかと思ってしまいます」(前出・歌舞伎関係者)当初、「前日に死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」と語っていた猿之助容疑者。真相解明を待つほかないが、厳しかった母はもう帰ってこないーー。
2023年06月28日6月27日、歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者(47)が母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された。歌舞伎界のスター俳優に関する衝撃的な報道に波紋が広がっている。5月18日発売の「女性セブン」で、弟子や俳優へのハラスメント疑惑が報じられた猿之助容疑者。すると同日、東京・目黒区の自宅で猿之助容疑者と両親が倒れているのをマネージャーが発見。119番通報したものの両親は死亡した。司法解剖の結果、両親の死因は向精神薬を服用したことによる中毒死とみられ、ひとり生き残った猿之助容疑者は警視庁に「死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」と説明していた。そして6月27日、猿之助容疑者は逮捕されることとなった。猿之助容疑者は警視庁の調べに対して「両親が自殺する手助けをしたことに間違いありません」と容疑を認めており、さらに動機について「週刊誌報道をきっかけとして家族会議が行われて、みんなでさよならすることにした」という趣旨の供述をしているという。猿之助容疑者は歌舞伎界きってのスター俳優の一人であるだけでなく、ドラマでも大活躍。’20年の『半沢直樹』(TBS系)を筆頭に、’22年には大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)や『最初はパー』(テレビ朝日系)に出演。さらにバラエティ番組にも登場し、そのキャラクターが親しまれていた。「同じく歌舞伎界に縁のある俳優・香川照之さん(57)が’22年8月、性加害報道で大幅に露出が減りました。そのためテレビの視聴者にとって、猿之助さんは最も距離の近い歌舞伎役者でもありました」(芸能関係者)そんな人気者の猿之助容疑者が、両親とともに命を絶とうとした、そしてその母の自殺を猿之助が手助けしたーー。ネット上では、衝撃的な事実に絶句する人々が。《猿之助さん、なんでこんな事しちゃったんだろう。ほんとうに残念でならない》《反省をして出直すことだってできた筈》《死して詫びなきゃいけないなんて…。そんなつまらないプライドが邪魔しちゃったのかな?悪い点を認めて裸一貫でやりなおせばいいのに。本当に残念》
2023年06月28日6月27日、母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された歌舞伎役者の市川猿之助こと喜熨斗(きのし)孝彦容疑者(47)。5月18日に都内の自宅で両親とともに倒れているのが発見され、猿之助容疑者だけが一命を取り留めた。母親の延子さん(享年75)はその場で死亡が確認され、父親の市川段四郎さん(享年76)は搬送先の病院で死亡が確認された。猿之助容疑者は自らに処方された睡眠薬を用意するなどしたといい、「両親が自殺する手助けをしたことは間違いありません。私も両親の後を追って自殺するつもりでした」と容疑を認めているという。名門・澤瀉屋の“一家心中騒動”の余波は、市川中車こと香川照之(57)の長男・市川團子(19)にも及んでいる。事件発生直後、猿之助容疑者の代役として白羽の矢が立った團子。5月20日から東京・明治座の歌舞伎公演の昼の部で舞台に立ち、27日の千秋楽まで代演を務めたことは多くの歌舞伎ファンの感動を呼んだ。「團子さんはたった1日の稽古時間しかなかったにもかかわらず、座頭の役を見事に演じ切りました。リハーサルでは宙乗りなど技術的な部分の確認はしたものの、実際にセリフを言う時間は取れないままでした。それでもミスをすることなく、乗り切ったのです。團子さんの熱演ぶりに客席からはすすり泣く声が聞こえ、幕が下りても拍手が鳴りやまず、スタンディングオベーションが起こったほどでした」(歌舞伎関係者)一門のピンチに際して大活躍が讃えられた團子だが、叔父であり師匠の猿之助容疑者が逮捕されたことでさらなるプレッシャーを抱えることに……。「團子さんは以前から『5代目猿之助』の名跡を継ぐと期待されており、香川さんも息子をバックアップするべく46歳で歌舞伎の世界に入りました。猿之助さん自身にも子供がいないことから、團子さんの歌舞伎界入りを後押ししたそうです。猿之助さんの事件発生後、梨園では團子さんがいつ“5代目”を継ぐことになってもいいように、サポートしようという動きが広がっていたそうです。團子さんは4年前のインタビューで香川さんを『努力の人』、猿之助さんを『憧れの人』と尊敬の気持ちを表していました。しかし、昨年8月に香川さんに性加害疑惑が報じられ、猿之助さんが逮捕されてしまいました。團子さんは事態を冷静に受け止めていたそうですが、『大好き』と語っていた澤瀉屋の行方に心中は穏やかではないはず。仮に團子さんが5代目を襲名したとしても、猿之助さんが引き起こした“一家心中騒動”のレッテルはこの先もついて回るでしょう」(歌舞伎関係者)“次期後継者”の團子を見舞う不運に、ネット上では同情の声が相次いでいる。《縁起が悪いから次の人は嫌でしょう》《誰が後継であろうともう猿之助を名乗れないよね。死者が出ている事件の犯罪者の名前だからね》《團子さんはもう猿之助を継がないほうがいいと思う。未来ある若者に犯罪歴付きの名前を継がせるのはあまりに酷。猿之助はもう終わりにして、團子という名を育てれば》5月22日の集英社オンラインによると、猿之助容疑者は‘12年3月に開かれたファンとの食事会で「後継を決めるのは僕の意志。彼(團子)がだめだったら別の人に継がせますし、4代目で抹殺するとしたら、止め名にしちゃう」と語っていたという。“一家心中騒動”によって「止め名」となってしまうのか、果たしてーー。
2023年06月28日6月27日、歌舞伎俳優の市川猿之助こと喜熨斗(きのし)孝彦容疑者(47)が母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された。報道によれば、猿之助容疑者は「両親が自殺する手助けをしたことに間違いない。私も後を追って自殺するつもりだった」と逮捕後の取り調べに供述したという。先月18日に東京都内の自宅で、父・市川段四郎さん(享年76)と母・延子さん(享年75)とともに倒れているのが発見され、両親は死亡が確認された“一家心中事件”。司法解剖の結果、両親の死因は向精神薬中毒で死亡した疑いがあることが判明した。「猿之助さんは逮捕前の取り調べで、『死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ』『ビニール袋を両親に被せた』と供述していました。警視庁が慎重に捜査を進めた結果、猿之助さんが自らに処方された睡眠薬を用意するなどして延子さんの自殺を手助けしたとの判断から逮捕に至ったといいます。警視庁は現在、段四郎さんが死亡した経緯についても慎重に調べています」(全国紙記者)猿之助容疑者をめぐっては、一部週刊誌で弟子やスタッフらにセクハラ・パワハラが報じられていた。逮捕された同日には、「週刊誌報道をきっかけとして家族会議が行われ、みんなでさよならすることにした」と逮捕前の任意聴取で語っていたことも明らかになった。逮捕を受けて猿之助容疑者の所属事務所は、公式サイトを通じて《このような事態に至りましたことを重く受け止め、今後も当局の捜査に協力して参ります》とコメント。歌舞伎の興行元である松竹も、《これまで数多くの歌舞伎公演に出演いただいた弊社としましては、このような事態に至りましたことを重く受け止めております》とコメントを発表し、捜査の行方を見守る意向を示した。しかし、逮捕されてしまったことで、猿之助容疑者の復帰は絶望的だという。「猿之助さんは澤瀉屋の当主として一門を率いてきました。事件発生後は中村隼人さん(29)や甥の市川團子さん(19)らが代役を務め、隼人さんは明治座代役の千穐楽の終幕後に『われわれは猿之助兄さんに育てられ、支えられて今があります』と挨拶しました。松竹も猿之助さんについては10月まで休演すると発表していましたし、皆が猿之助さんの復帰を待っていたのでしょう。しかし、一門の座頭が母親に対する自殺ほう助で逮捕されるなんて前代未聞のこと。明治時代から続く“市川猿之助”の名を汚してしまった今、有罪にならなかったとしても再び舞台に立つのは難しいのではないでしょうか」(歌舞伎関係者)一方、ドラマや映画でも活躍していた猿之助容疑者だが、芸能界を追放される可能性も指摘されている。「猿之助さんが総理大臣役で出演していた劇場版『緊急取調室 THE FINAL』は、事件発生後に6月16日の公開を見送りました。製作のテレビ朝日は猿之助さんの逮捕を受けて『公開延期という判断に変更はありません』とコメントしていますが、ますます公開は難しくなるのではないでしょうか。過去に逮捕・起訴された俳優を見ても、第一線で再起するのは困難なはず。制作サイドも起用をためらうでしょうし、共演NGを申し出る俳優がいてもおかしくありません」(芸能関係者)猿之助容疑者が引き起こした代償はあまりにも大きい。不安を抱える澤瀉屋の行方は、果たしてーー。
2023年06月27日6月27日、母親への自殺ほう助の疑いで警視庁に逮捕された市川猿之助容疑者(47)。各局の報道・情報番組がこの事件を報じる中、『DayDay.』(日本テレビ系)での、番組MCを務める山里亮太(46)の発言に疑問が続出している。この日の放送では、番組開始直後から猿之助の逮捕について特集を組み、これまでのいきさつや最新情報が伝えられ、弁護士や元刑事といった専門家が解説を加えていた。約30分にわたって取り上げ、終盤に猿之助容疑者が身柄拘束を伴う逮捕をされた理由として、「事件当時にすでに自殺を図っており、今後も自ら命を絶つ可能性があるためでは」という説明が。するとその後、コメントを求められた山里は、こう語った。「逮捕に至った経緯に、一度自殺を考えた人だからもう一度可能性があるって言ってるのに、憶測だったりテレビで、ただでさえ、自分のご両親がこうなったことで精神的にショックが大きい中で、我々は報道するときに本当に気をつけないといけない。これがきっかけとなることもある」報道することによる当事者や関係者への精神的な余波を懸念したうえで、「繊細な状態の話なので……。これからは法律で決まったこと、裁くこと以外は何も勝手なことを言うべきじゃはないなと思いました」と結んでいた。番組として冒頭から大々的に特集を組んでおきながら、進行する立場であるMCとして「勝手なことを言うべきではない」と意思表明をした山里。この発言について、ネット上では懐疑的な声が相次いでいる。《報道番組のMCがこんなこと言い出したら終わりな気もするけどねえ》《だとしても報道を扱っている限りしっかりとしたコメントを言うべき。プロだろ。今後なにかあった時法律で決定してないのでなんとも言えないし法が決定したことが全てです。ってコメントする気かね山里は》さらに山里は、自身の発言の直後にゲストのアンミカ(51)らへコメントを求めていたのだ。これにも矛盾を感じた視聴者は多かったようだ。《勝手ながらことを言うべき出ないと言った直後に、アンミカさんどうですか?って話振るの矛盾してるし、困るでしょ。びっくりしたよ。アンミカさんは言葉選んで上手に発言されてたけど、司会は落ち着いてきちんと整理して話して欲しい》《山里さん相当矛盾してますね、この番組見てたがゲスト二人も読んで、30分くらい延々と猿之助さんの報道ばかりしてましたよ。勝手な憶測言うべきでないと発言してるなら、視聴者に事件の概要や説明を長々と丁寧に取り上げない方がいいのでは?単なるニュース報道で「今日、猿之助容疑者は○○でつかまりました」だけでいい気がする。ワイドショーがやたらと騒ぎ立てるから、世間もいろんな憶測をしてしまうんです》《報道番組のMCがこんなこと言い出したら終わりな気もするけどねえ》《山ちゃん、それは違う!!︎ だったらこのネタ扱うなって話》
2023年06月27日6月27日、市川猿之助容疑者(47)が自殺ほう助の疑いで逮捕された。5月18日に都内の自宅で両親と共に倒れているのが見つかり、両親は死亡。猿之助容疑者は自身の睡眠薬を手渡したとみられ、任意の調べに対しては「両親が薬を飲んだ」という趣旨の説明をしているという。5月18日に母親の喜熨斗延子さん(享年75)が自宅で死亡が確認され、父親の市川段四郎さん(享年76)は搬送先の病院で死亡した事件。猿之助容疑者自身も自殺を図り救急搬送されていた。歌舞伎関係者は“猿之助”の不在を危惧している。「ほとんどの名跡は一時的に途絶えています。たとえば“團十郎”は22年に13代目が襲名しましたが、先代が亡くなってから約9年ぶりの復活でした。“中車”は12年に香川照之さん(57)が9代目を襲名しましたが、8代目の没後41年ぶりのことでした。しかし、“猿之助”は初代が1890年に名乗ってから一日も途絶えることなく、連綿と続いてきた珍しい名跡なのです」(歌舞伎関係者)しかし猿之助容疑者の逮捕によってその歴史が途絶えかねないという。「歌舞伎の興行主である松竹は、猿之助さんの10月までの休演を発表しています。松竹としては、人気役者の猿之助さんには復帰してもらいたいというのが本音でしょうが、逮捕ともなればさすがに難しいでしょう。“猿之助”は代々革新的な芸を披露してきた名跡で、猿之助さんも人気コミック『ワンピース』の歌舞伎化に成功するなど、革新の精神を受け継いできました。しかしそれが今回の逮捕で、澤瀉屋を牽引してきた“猿之助”が史上初めて不在ということになりそうです」(前出・歌舞伎関係者)自らの行いが130年以上の歴史に傷をつけることにーー。猿之助容疑者はいま、澤瀉屋一門にどのような思いを抱えているのだろうか。
2023年06月27日2023年6月26日、歌舞伎俳優の四代目市川猿之助氏(本名・喜熨斗(きのし)孝彦)について、警視庁が母親に対する自殺ほう助の容疑で逮捕状を取ったことが、捜査関係者への取材で明らかになりました。産経ニュースによると、市川猿之助氏は同年5月18日、東京都目黒区の自宅にて、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さんと母親とともに倒れているのが見つかり、両親は死亡が確認されました。自殺ほう助罪とは、刑法202条にあたる規定で、すでに自殺を決意している者に対し、自殺行為の手助けをすることです。市川猿之助氏の今後の動向に、多くの人が注目しています。【2023年6月27日10時46分追記】母親の自殺を手助けした自殺ほう助の容疑で、市川猿之助氏が逮捕されたことが、2023年6月27日にメディアで報じられました。[文・構成/grape編集部]
2023年06月27日毎年3月は、自殺対策強化月間であることを知っていますか。厚生労働省は、相談支援体制の拡充や相談の呼びかけなど、自殺防止に向けた啓発活動を実施しています。自殺者数の増加2023年3月14日、警察庁は2022年の自殺者数の確定値を公表しました。男性の自殺者数は13年ぶりに増加。女性に関しては、3年連続で増加しています。小中高生の自殺者数は、暫定値で512人、確定値で514人と過去最多でした。「子供の自殺が過去最多」文科省の発表が衝撃すぎる「これが日本の現実」「そりゃ出生数も落ちるわ」女性の自殺者数が年々増加していることが問題視されていますが、2022年の男性の自殺者数は、女性のおよそ2.1倍で1万4千746人。性別に関わらず、国として大きな問題であることに違いありません。ネット上では、「少子化問題に加えて、自殺者数の増加もあるのか…」「さまざまな理由があれど、悲しいことだな」という声が上がりました。2003年をピークに、減少傾向にあった日本の自殺者数ですが、新型コロナウイルス感染症の流行以降は増加傾向。厚生労働省自殺対策推進室は「影響の分析を深めていく」としています。誰もが相談できる環境に自殺者数が増加傾向にある中行われている、自殺対策の強化。厚生労働大臣は、悩みを持つ人に向けたメッセージを、同省のウェブサイトに掲載しています。悩みをお持ちの方、困っている方は、どうか一人でかかえこまないでください。まずはご家族やご友人、職場の同僚など、身近な人に相談してみてはどうでしょうか。また、身近な人に話しづらい時には、悩みや困りごとの内容に応じた電話やSNSでの相談窓口もあるので、どうぞお気軽にご利用ください。人に話してみることで、気持ちが楽になるのではないでしょうか。ご家族、ご友人、同僚など、身近な人の様子がいつもと違うと感じた場合には声をかけてみましょう。声をかけあうことで、不安や悩みを少しでもやわらげることができるかもしれません。あなたの声かけを待っている人がいます。厚生労働省ーより引用同時に、同省のウェブサイトでは、対面でない形式で相談ができる電話相談窓口や、SNSを使用したオンラインチャットでの相談窓口を紹介しています。まもろうよこころほかにも、関係府省庁、自治体、関係団体がさまざまな自殺防止に向けた活動を行っていますが、このことが周知されているとはいえないのが現状です。また、心理的なハードルの高さから、自殺を考えている人が、身近な人や各種窓口に相談することは、簡単なことではありません。自殺者数が増加の一途をたどらないようにするためには、悩みを抱える当事者が相談しやすい環境を、人々が当事者意識を持って整えていくことが重要なのではないでしょうか。厚生労働大臣のメッセージにもあるように、「人に話してみることで気持ちが楽になる」という経験をしたことがある人は、少なからずいるでしょう。私たち一人ひとりが、悩みを抱えている人の変化に気付いたり、耳を傾けたりすることが、誰かを救う手助けになるかもしれません。悩みの内容によっては、自治体などの窓口につなげることも、私たちにできることの1つです。[文・構成/grape編集部]
2023年03月15日2023年2月28日、文部科学省は、令和4年の児童・生徒の自殺者数を公表。暫定値で512名となり、前年を上回る過去最多の人数であると報告しました。永岡桂子文部科学大臣は同日に行われた会見の中で、子供の自殺について「憂慮すべき状況と考え、大変重く受け止めている」とし、次のようにコメントをしています。児童・生徒らのみなさんは、悩みや不安を抱えていて、孤独感を感じていても、決して1人ではなく、私をはじめとする見方になってくれる大人は必ずいるということを知っていただきたい。また、保護者や学校関係者の皆さん方におかれましても、生徒児童等の態度に表れる微妙なサインに注意を払い、不安や悩みの声に耳を傾けていただきたいと思っております。永岡文部科学大臣会見(令和5年2月28日):文部科学省ーより引用3月は自殺対策の強化月間となっており、同省は厚生労働省と連携し、子供たちに向けたメッセージを発信。教育委員会にも通知をしています。メッセージは同省のウェブサイトに掲載されており、同じページから『子供のSOSダイヤル等の相談窓口』にもアクセスすることができます。「子供の自殺者数が過去最多となった」という発表は反響を呼び、ネット上ではたくさんのコメントが寄せられていました。・子供が追い詰められるなんて、悲しすぎる。・産まれた命を健やかに育むことができない社会なんて絶望的。そりゃ出生数も落ちる。・これが日本の現実。未遂の子供たちを含めたら、とんでもないことになりそう。・若い人が希望をもって生きていける社会であってほしい。そういう社会を作りたいよね。厚労省の統計によると、10代の死因1位が自殺である日本。人口10万人当たりの自殺者数を示す、自殺死亡率は先進諸国に比べて高い水準にあるといわれます。日本の社会に生きる子供たちは、いじめや貧困、教育の格差などさまざまな問題に直面しています。未来に希望を感じられず、不安や閉塞感の中で苦しんでいる子供は少なくないのかもしれません。2023年1月の通常国会で岸田文雄首相は、子供に関わる施策について「異次元の政策を実行する」と表明していますが、いつ、どんなことをするのかなど内容はまだ明らかになっていません。子供が健やかに育つことができる社会にしていくためにも、「自治体任せではなく国が主体となって子供に関わる予算を増やし、真剣に問題に向き合ってほしい」と多くの人が願っています。[文・構成/grape編集部]
2023年03月01日6月8日、「文春オンライン」によって、昼の情報バラエティ番組『ポップUP!』(フジテレビ系)で同番組のアシスタントプロデューサーA氏が、二度、自殺未遂をしていたと報じられた。上司であるチーフプロデューサーX氏からパワハラを受けていた疑いがあるという。同記事によると、今年5月上旬、以前からA氏に厳しく接していたX氏はこの日、特に激しくA氏を叱責。そしてその数時間後にA氏は大量の薬を服用し、自殺未遂を起こしたと伝えられている。さらに5月22日にも、自宅で自殺未遂を起こしたという。『週刊文春』の取材に対しA氏は「事実です」と認め、フジテレビ側は《ご指摘があった番組CP(チーフプロデューサー)の言動等に関しては、当時の状況など詳細を確認しているところです》と答えたという。今回、自殺未遂事件が明らかになった『ポップUP!』だが、4月4日に『バイキングMORE』の後番組としてスタートばかり。しかし、開始から2カ月にして、問題が山積しているようだ。あるテレビ局関係者はいう。「番組開始直後の4月上旬放送回での番組内の発言が、“差別表現ではないか?”と物議を醸し、番組のエンディングで番組MCの佐野瑞樹アナ(50)が謝罪することに。また木曜日のパーソナリティーを務める高嶋政宏さん(56)は、出演した女性ゲストが話したアルバイトの体験談に対して、『お客さんから“あーんプレイやってもらっていいですか”とかありましたか?』や『俺だったら(匂いを)嗅ぎたいですもん』などと話し、“セクハラ”と炎上してます。さらに視聴率も振るわず、スタート直後の4月7日に世帯視聴率1.6%を記録すると、その後も1%代を頻発し、今のところ改善の兆しは見られていません。そんななかで、今回のパワハラによる自殺未遂報道で、番組のイメージは悪くなるばかり。さらなる視聴率の落ち込みも予想されます」問題が連発し、“お先真っ暗”な『ポップUP!』。SNS上でも厳しい声があがった。《ポップUPは打ち切りでいいでしょ。》《番組もおもろないし番組打ち切りや!》
2022年06月09日神奈川県内の精神医療を担う横浜市立大学精神医学教室(所在地:神奈川県横浜市、教授:菱本 明豊、助教:宮崎 秀仁)は、県内の中学校・高等学校の教員を対象に子どもの自殺予防を目的とした「神奈川県学校自殺対策支援プロジェクト(ReSPE-K)」を令和3年9月8日(水)に始めました。事業詳細についてはホームページを参照ください( )。■背景新型コロナウイルス感染症の蔓延によりメンタルヘルスの問題を抱える子どもが増加しています。夏休み明けが子どもの自殺が最も増加する時期と言われますが、一方で学校教員の自殺予防に関する知識と経験は十分とは言えません。子どもの自殺予防の実践のために学校教員の自殺に関する知識定着と偏見解消を狙った教育プログラムを実施することとしました。■展開内容(1) 全体の流れ「精神医療編」「心理支援編」「社会支援編」の自殺に関する3つのテーマを精神科医が情報提供します。いずれもテーマでも精神科医とのディスカッション・事例検討を盛り込んでいます。その他、精神科医が現場での困りごとにも相談に乗ります。また役立つ情報を記載した資料提供も行います。(2) 講義内容「精神医療編」:自殺と関係する脳と心の状態や精神疾患の治療と予後について「心理支援編」:自殺を考える子どもの心理的背景と実際の対応について「社会支援編」:自殺総合対策大綱に基づく学校で出来る自殺予防について(3) 研究活動本プロジェクトによって学校教員の自殺に関する偏見を減らすことへの効果を測定するために、知識提供前後にアンケートを行い調査します。■今後の展開現在、すでに初回講義を開始しておりますが、随時県内の中学校・高等学校で参加校を募集中です。当該学校の責任者より以下の連絡先にお問い合わせ下さい。■組織概要組織 : 横浜市立大学精神医学教室代表者 : 教授 菱本 明豊プロジェクト責任者: 助教 宮崎 秀仁所在地 : 〒236-0004 神奈川県横浜市金沢区福浦3-9課題名 : 2020年度研究活動スタート支援(課題番号:20K22246)による「自殺予防のための学校教員を対象とした精神保健教育の効果に関する研究」研究資金 : 150万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】横浜市立大学附属市民総合医療センター 高度救命救急センター担当 : 宮崎 秀仁TEL : 045-261-5656E-MAIL: hidem1117pc@yahoo.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月14日16歳の少年が誤って発砲して母親を撃ち殺し、その後自殺したと米オクラホマ州デルシティ警察が発表した。地元テレビ局KFORなどが報じている。警察の発表によると、7月31日午後11時過ぎ、16歳の少年が自宅リビングでピストルを持って遊んでいたところ銃が暴発。弾丸はリビングとキッチンを隔てる壁を貫通し、少年の母親ステファニー・ロウショーン・ジェニングスさん(36)の頭部に当たった。「彼女はその場で床に倒れ、死亡しました。(少年は)持っていた銃が暴発したこと自体、ひどく恐ろしかったと思います。さらに、自分が母親を撃ってしまったという事実を目の当たりにした彼の気持ちは想像もできません」とデルシティ警察所長ブラッドリー・ルール氏は記者会見で述べた。少年は、キッチンで血を流している母親を見て外へと飛び出し、同じ銃を自分に向けて自ら命を絶ったという。事件が起こった当時、リビングには目撃者がいたようだ。「目撃者に何が起こったかを聞きましたが、それは現場の状況と一致しました。目撃者は少年が自殺するつもりで外に出て行ったことは知らなかったと思います」と、ルール氏はPEOPLEの取材に語っている。KFORは遺族にコメントを求めたが、取材は拒否されたと伝えている。他のあらゆる事件の可能性をつぶすため、警察は徹底的に捜査を続けると、ルール氏は強調したという。
2021年08月04日厚生労働大臣指定法人 いのち支える自殺対策推進センターが主催する「第1回 自殺報道のあり方を考える勉強会~報道の自由と自殺リスクの狭間で~」が20日、オンラインで開催され、100人超えるメディア関係者が参加した。○■報道が後押しになってしまった同センターの清水康之代表理事は、昨年7月の有名俳優、同9月の有名女優の自殺報道後に自殺者数が急増したという状況を報告。それに加え、相談窓口に寄せられた「有名人の自殺に関する記事が気になってネットで読み続けているうちに、死にたい気持ちが再燃してしまった」といった実際の声を踏まえ、「新型コロナの影響によって、仕事や生活、人間関係等に関する悩みや不安を抱えていた人たちが、相次ぐ有名人の自殺報道に触れて、自殺の方向に後押しされてしまった。それで実際に亡くなる人が増加したのではないかと、私たちは捉えています」と、分析データに基づいて説明した。昨年は有名人の自殺が相次ぎ、同センターではそのたびに、WHOが定める「自殺報道ガイドライン」を踏まえた報道の徹底を要請する注意喚起の文書をメディア各社(82社242媒体)に向けて送付したが、その回数は昨年だけで9回にも及んだ。そうした取り組みもあり、最近では自殺報道のニュースや記事の最後に、悩んでいる人に向けた相談窓口を周知するメディアが増加。この結果、報道後に窓口への相談が殺到するようになったそうで、「相談を受けた中には、まさに死のうと思っていた方もいらっしゃいました」(清水氏)と、具体的に抑止につながった事例もあったそうだ。○■死にたい気持ちに前向きに対処した体験を伝える…NHKの取り組みこの勉強会では、NHKでの自殺抑止への取り組みについても紹介された。同局では、死にたい気持ちに前向きに対処した物語を伝えるなど、自殺報道の仕方によって自殺を抑止するという「パパゲーノ効果」に着目。放送番組やウェブで、死ぬこと以外の道を選んだ人の体験談を伝えることで、自殺抑止を目指すプロジェクトを展開している。番組は、中川翔子、大森靖子ら有名人を含む5人のパパゲーノ(=死にたい気持ちに前向きに対処した人)へのインタビューで構成し、放送後に動画を特設サイトで公開。中川は、18歳のときに本気で「死のう」と思ったとき、目の前に通りかかった猫をふと触ったことがきっかけで気が紛れ、「今日は1回やめようかな」と思い立ち、そこから気持ちが変わったという体験を話している。こうした動画に対し、SNSでの反響は「否定的なものは少なかったと感じています。特に多かったのは『自分もそういう気持ちである』と共感したり、つらい気持ちを吐露するものや、『自分の場合はつらいときにこうしてる』という知恵の共有といったリアクションが見られました」(NHK大型企画開発センター 渡辺由裕チーフ・プロデューサー)という。また、これによる抑止効果を測定するため、それぞれのインタビュー動画を視聴した人へのアンケート調査を実施。対象者の「死にたいと思ったことがある」程度によって差はあるものの、4割以上が「ポジティブになった」、5割以上が「死にたい気持ちがやわらぐ」、約6割以上が「共感できる」と回答しており、一定の効果が見られた。今後は、引き続きコンテンツを増やし、取り組みをブラッシュアップすることや、放送時間やメディアの検討を進める方針。また、「1週間以内に死にたいと思ったことがある」という人への効果が低い傾向が見られたため、その対応策を検討するとしている。悩んでいる方の相談窓口があります。下記をご覧ください。・電話:よりそいホットライン・SNS:生きづらびっと・いのちと暮らしの相談ナビ(相談窓口検索サイト)
2021年06月21日文/RKRKコロナ禍で、深刻になる“自殺”の問題。それを防ぐために周囲の人々は何ができるか、国立大学法人千葉大学医学部附属病院の医師の監修のもとで1枚のマンガにまとめられ、公開されました。マンガを作ったのは、医師をはじめ、救命医療士や看護師など“医療のプロ”が集結し、救急医療支援システム『Smart119』の開発・運営をする、株式会社Smart119です。今回は、周囲の人がサポートできる「コロナ自殺」の対策とチェックの方法について、5つのステップでわかりやすく紹介されています。自殺を考えているひとがいたとき、どうすればいいの?新型コロナウイルスが猛威を振るっている現在、感染や医療崩壊とともに深刻なのが、コロナ禍で経済的にも社会的にも追い詰められた人々の「自殺」です。2020年10月の日本の自殺者数は、前年の同月と比較し+39.9%の2,153人まで増加しており(厚生労働省および警察庁調べ)、特に女性の自殺者数の増加率は82.6%と大幅に上昇しています。そんな中で公開された『救急・集中治療医とこころの専門家が教える正しい 自殺を考えているひとがいたときの5ステップ』は、千葉大学医学部附属病院こどものこころ診療部で副部長・講師を務める佐々木剛医師と、同大学教授で株式会社Smart119の設立者でもあり、代表取締役社長/CEOを務める中田孝明医師が監修をしています。学校や企業、公共機関などで自由に配布・利用することができます。今回、重要なポイントとしてあげられているのは、下記の5つのステップです。「どのように傷ついているか」「どうしたら助けられるか」を質問する孤立状態をつくらないようにする考えている手段や計画を具体的に聞き、緊急性を把握することで自殺発生を抑える自殺に関する相談窓口・サポート施設・専門家とつながる手助けをする継続的に接し、他にできることはないかを確認するうつ状態や無気力になり自殺を考えている人々を守るには、ある程度踏み込んだ形で、積極的にコミュニケーションを取る必要があるとのこと。家族や友人が、いつ苦しい状況に陥るか分かりません。その時のためにも、ぜひこの5つのステップを覚えておいてください。【参考】【コロナ自殺を防ぐために】周囲の人々ができること・5つのステップ - PR TIMES(株)Smart119 提供
2020年12月26日「ある地域の“いのちの電話”の担当者によると、竹内結子さんの自殺が報じられた翌日と翌々日に電話件数が増加し、しかも女性の割合が8割以上だったそうです。その担当者は、電話の際に、竹内結子さんの名前を出す人が多いと感じていたそうです」こう語るのは長年、自殺問題の取材をしてきたジャーナリストの渋井哲也さんだ。今年1月、次男を出産後、8カ月で自ら命を絶った竹内結子さん(享年40)。発売中の『LEE』10月号のインタビューでは、赤ちゃんとの久々の生活をこう語っていた。《わかっていたつもりでしたが、眠れないし、もらった風邪はなおらないし……。赤ちゃんのお世話は本当に大変ですね。育児の常識も長男のときとは変わっていることが多くて、育児雑誌で離乳食について調べたりしています》実は、出産後1年未満での死因第1位が「自殺」だったという衝撃的なデータが発表されている。国立成育医療研究センターが出産後1年未満の女性について分析したところ、’15~’16年の2年間で「自殺」が92人で最も多かった。専門家の多くは産後うつが関係しているとみているという。「がん」が70人で続き、次が「心疾患」の24人だった。92人の命を絶った時期を調べると、出産直後の1カ月で10人。その後も続き、9カ月で最多の13人だった。同センターこころの診療部・立花良之診療部長に、このデータ結果について聞いた。「あくまで一般論としてですが、産後の自殺で多いのは3~4カ月、その後は減り、また8~9カ月ごろにも増えています。明確な理由は不明ですが、8~9カ月頃に自殺者が多い理由の可能性として次のようなことが考えられます。まず、産後うつが長引いている場合。産後うつの症状は産後2週間~1カ月くらいなど比較的早い時期が多いです。しっかり休むことで数週間位でよくなることが多いです。こじらせてしまうと回復に月単位以上かかってしまうことがあります。産後うつの要因には色々なことがいわれています。3~4カ月の場合は、出産後の母体のコンディションなども影響しているかもしれません。一方で産後8~9カ月など時間が経ってからうつ状態になった場合、“産後うつ”ではなく“育児期のうつ”ということになります。育児期の疲れが心身ともにあるところに、もともとの要因、例えば“つらい気持ちになりやすい”などが重なって死にたい気持ちになってしまうことがあります。この時期のうつ状態の要因はケースバイケースで一概には言えません」公表されたデータによると、産後1年未満の自殺者92例の年齢では、35歳以上が多かったという。「データも少ない母集団なので、強いて言うならば、20代に比べれば体力的につらくなりやすいのかもしれません。ただ逆に、若い人よりも年齢を重ねた方の方が、経験が積み重なっている分上手く育児をできる面があるかもしれません。ですが、うつ状態になると脳機能が一時的に低下するので、そうした対処もむずかしいです」高齢出産の場合、産後の回復も遅れがちだ。心身ともに負担を感じる母親も多いのだろうか─―。そして今、産後の女性に決して無視できないのがコロナ禍という特殊な状況だという。「コロナ禍というのは、お母さんたちのストレスにも影響を及ぼしていると思います。 『子どもがコロナにかかるのが心配で外出するのが怖い』という方は、当院の外来でもいます。引きこもりに近い状態になっている方にもお会いします。子どもを守らないといけないという気持ちから、不安を抱えるのも無理はないと思います」出産後の自殺者をこれ以上、増やさないためにはどうすれば……。「強調したいのは“産後うつ=自殺”ではないということです。産後うつになる人はとても多いですが、自殺に至ってしまうのはその一部の方です。また、産後の時期に自殺するのは他の要因による場合もあります。産後うつだと感じたら、つらい気持ちを一人で抱え込まずに誰かに話を聞いてもらうことも大切です。つらい気持ちをパートナーや家族など、周りの信頼できる人に話す。そうした相手がいなければ、地域の保健センターなど相談機関で話す。また、できる限り負担を減らして、心身ともにしっかりと休むことが大事です」産後の母親のケアはもはや社会問題なのだ─―。■「日本いのちの電話」ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時~午後9時/毎月10日・午前8時~翌日午前8時)「女性自身」2020年10月20日号 掲載
2020年10月06日「自殺者ゼロの国にしたいんです。みんなが『死にたい』なんて思わなくてすむ国に。だから“いのっちの電話”をやっています」そう話すのは、建築家や作家、画家など多彩な顔を持つ坂口恭平さん(42)。坂口さんは2011年、福島第一原発事故をきっかけに、東京から故郷の熊本へと家族で移住。自身も躁鬱病に苦しみながら、自分を含め「誰も自殺してほしくない」との思いから、みずからの携帯電話番号(090-8106-4666)を公開し、この10年間、たった一人で自殺願望を抱える人々の相談を約2万件受けてきた。その名こそ“いのっちの電話”。政府が行う「いのちの電話」をもじって付けた。近著『苦しい時は電話して』(講談社現代新書)でも、「死にたくなるのは懸命に生きているから」だとし、坂口流の生き抜くコツを紹介している。そんな坂口さんの“いのっちの電話”に、8月になってから電話が急増しているという。「それまでは1日に5件ほどだった電話が、8月に入って15分に一度のペースでかかってきます。最多で1日100件受けたことも」7割が女性で、20代から80代と幅広い。「社会から孤立していって、仕事もうまくいかない。親やパートナー、あるいは会社の上司などから、なんらかのハラスメントを受けている人も多い。みんな、こんな悩みは私だけかもしれない、と思って電話してくるけど、同じ人がかけてきたのかな、と思うほど声色も似ていて、共通点があるんです」実際に自殺者数は増えている。警察庁の調べによると、今年8月に全国で自殺した人の数は速報値で1,849人。去年同時期に比べ、246人(15.3%)増えた。増加した246人のうち186人が女性だという。坂口さんは、その背景には経済的な問題があると感じている。「そもそも、電話をかけてくる人たちの賃金が低すぎるんです。手取り13万円以下という人が本当に多い。生活保護以下ですよ。いくら仕事を頑張っても賃金に反映されず、虚無感がつねにある。でも、会社に文句を言ったら解雇されるから、そこで頑張るしか道がないと思い込んでいるんです。そして、そのほとんどの人が、生活が苦しいのは自分のせいだと自分を責め続けています。でも、労働が正しく賃金に反映されないという“苦役”に近い状況下で、精神状態を冷静に保てるほうが難しいでしょう。賃金が低すぎることに気づいていない人も多い。君のことを何も評価してくれない会社と、なんで付き合うんですか。結局、多くの人が自分のせいだと思っている悩みは、個人じゃなくて国家がつくった問題だと思う」では、死なずにすむためには、どうしたらいいのかーー。「働いてもまともに生活できないとか、上司からハラスメントを受けるとか、そんな会社にいて死にたくなっているくらいなら、ソッコーで辞めて生活保護をもらってください。なんのために税金を納めているんですか。この国の生活保護は月13万円。毎日働いてそれ以下の給料しかもらえないなら、国も受ける権利を認めているってことです。最低限の生活を保障するベーシックインカムなんですよ。ところが、多くの人が借金までして自分の首を絞めている。生活保護をもらうなんて、つまんねぇヤツみたいな自意識が、みんなの中にあるんですよね。でも、それで自分の生活が安定すれば、社会に還元することもできる。僕に電話をくれたある人は、脳梗塞で倒れてから介護の仕事ができなくなったと。でも、生活保護を受けながら、近所のじいちゃん、ばあちゃんに介護のコツを教えているそうです。だから、生活保護で生活が安定している間に、自分が本当にやるべきことを見つけて、次のステージに進んでほしい」「女性自身」2020年10月13日号 掲載
2020年10月02日コロナ禍に加え、有名人の自殺報道が相次いだ影響か、国内の自殺者数が増えているーー。「自殺者ゼロの国にしたいんです。みんなが『死にたい』なんて思わなくてすむ国に。だから“いのっちの電話”をやっています」そう話すのは、建築家や作家、画家など多彩な顔を持つ坂口恭平さん(42)。坂口さんは2011年、福島第一原発事故をきっかけに、東京から故郷の熊本へと家族で移住。自身も躁鬱病に苦しみながら、自分を含め「誰も自殺してほしくない」との思いから、みずからの携帯電話番号(090-8106-4666)を公開し、この10年間、たった一人で自殺願望を抱える人々の相談を約2万件受けてきた。その名こそ“いのっちの電話”。政府が行う「いのちの電話」をもじって付けた。近著『苦しい時は電話して』(講談社現代新書)でも、「死にたくなるのは懸命に生きているから」だとし、坂口流の生き抜くコツを紹介している。そんな坂口さんの“いのっちの電話”に、8月になってから電話が急増しているという。「それまでは1日に5件ほどだった電話が、8月に入って15分に一度のペースでかかってきます。最多で1日100件受けたことも」7割が女性で、20代から80代と幅広い。「社会から孤立していって、仕事もうまくいかない。親やパートナー、あるいは会社の上司などから、なんらかのハラスメントを受けている人も多い。みんな、こんな悩みは私だけかもしれない、と思って電話してくるけど、同じ人がかけてきたのかな、と思うほど声色も似ていて、共通点があるんです」実際に自殺者数は増えている。警察庁の調べによると、今年8月に全国で自殺した人の数は速報値で1849人。去年同時期に比べ、246人(15.3%)増えた。増加した246人のうち186人が女性だという。では、死なずにすむためには、どうしたらいいのか。坂口さんは、その背景には経済的な問題があると感じている。「働いてもまともに生活できないとか、上司からハラスメントを受けるとか、そんな会社にいて死にたくなっているくらいなら、ソッコーで辞めて生活保護をもらってください。なんのために税金を納めているんですか。この国の生活保護は月13万円。毎日働いてそれ以下の給料しかもらえないなら、国も受ける権利を認めているってことです。最低限の生活を保障するベーシックインカムなんですよ。ところが、多くの人が借金までして自分の首を絞めている。生活保護をもらうなんて、つまんねぇヤツみたいな自意識が、みんなの中にあるんですよね。でも、それで自分の生活が安定すれば、社会に還元することもできる。僕に電話をくれたある人は、脳梗塞で倒れてから介護の仕事ができなくなったと。でも、生活保護を受けながら、近所のじいちゃん、ばあちゃんに介護のコツを教えているそうです。だから、生活保護で生活が安定している間に、自分が本当にやるべきことを見つけて、次のステージに進んでほしい」本当にやるべきこととは、「自分の魂が震えるようなこと」だと坂口さんは言う。「わかりやすく言えば、自分が心地よいと感じること。体が自然に動くことです。それを日課にしてみて、とアドバイスしています。たとえば僕の日課は、毎朝4時に起きて原稿を10枚書く。9時からはジムで1時間、汗を流す、昼は自分で作った昼食を食べながら休憩。午後からはアトリエに行って、大好きなパステル画を描く。夕方になったら、畑で野菜を収穫して。こうした日課をこなしながら、いのっちの電話を受けています。日課を継続するうち、死にたい気持ちがなくなっていく。つまり、自分の薬をつくるってことなんです。僕自身、この1年は躁鬱が一度も出なかったんです」坂口さん自身は、これらの日課が結果的に仕事に結びつき、今年に入っては書籍を2冊、アルバムもリリースするなど、特に順調だ。「坂口さんだからできるんだとか、自分にはやりたいこともない、と言う人もいます。でも、自分の魂に向き合う時間がとれたら、おのずとやるべきことが見つかるはず。今までは、人から与えられた労働に時間を奪われて、思考を停止させられていただけです。失業したり、仕事を辞めたりした人はチャンス。生活保護を受けることをためらわず、その間に魂が震えるようなことを見つけられたら、それを磨いて仕事にしちゃいましょう。僕は今、みんなに『会社をつくろう!』って、すすめているんです。だって、月給13万円よりは確実に稼げますから(笑)。そのコツも電話で教えますよ」つまり、他人にコントロールされていた人生を、自分の手に取り戻すというわけだ。「それができたら、次は徳を積むこと。人を助けることです。先日、僕、近所でケガしているハトを保護したんです。ハトが流血しているのが気持ち悪かったのか、誰も近づかない。でも、そういうときに勇気を持って、大丈夫ですかと言える人でいたいな、と。相手が人間でも動物でも同じですよね。今後、また訪れますよ、コロナ禍よりもっと大きな危機が。そんなときでも、誰かが困っていたら手助けできる人でいたい。だから僕は、無償でいのっちの電話を受け続けているんです。なぜかっていうと、それが僕自身を生かすことにもなるから。自分一人で生き残ったってつまらないでしょ。そうやって、いつか自殺者ゼロの国にする。それが僕の目標です」「女性自身」2020年10月13日号 掲載
2020年10月02日加藤勝信官房長官(64)が、9月28日の定例会見で述べた発言が波紋を呼んでいる。記者から著名人の自殺が相次いでいることで、政府の自殺対策について問われた加藤氏。今年7月以降の自殺者数が上昇傾向であることに触れ、「特に孤立することがないよう、地域共生社会の実現につながりますが、温かく寄り添いながら見守っていただけるような社会を一緒に構築して頂きたい」と発言。続けて、「周辺の方が気づけば相談窓口の活用を勧めるなど、それぞれが自殺のない社会を作っていただけるようにお願いしたい」と呼びかけた。また、政府としての対策は、相談窓口の設置に対して取り組むことのみに留めた。前政権では厚生労働大臣だった加藤氏。今年9月10日の「世界自殺予防デー」では、「生きづらさを感じている方々へ」と題したメッセージをこう発信していた。「新型コロナウイルス感染症の影響もあって、今後の生活について不安を感じておられる方も多いのではないかと思います。どうかひとりで悩みを抱え込まずに、まずはご家族やご友人、職場の同僚など、身近な人に相談してください」このように一貫して「お願い」を繰り返す加藤氏に、批判の声があがっている。《政治家自ら対策を考えるべきです。お願いするのはおかしな話》《相談窓口設置すれば自殺が止まるわけじゃありません。自殺しなくてすむような公助が必須だよ》《相談窓口の設置は大切だけど根本ではない。こちらからも、おっしゃるような社会を作っていただけるようにお願いします》厚生労働省の18年9月の資料によると、日本の自殺死亡率はフランスやアメリカなどG7のなかでもトップだ。また各紙によると、今年8月の自殺者数は合計1,849人。昨年の同時期より、246人増加したと報じられた。今年の自殺者が急増した背景には、新型コロナウィルスの影響も指摘されている。経済的困窮を抱える人や、精神的な不安定さから孤独感を感じる人が増えているという。また経済的困窮は、自殺にも大きく影響しているという。実際に「平成の大不況」といわれた98年は、企業の倒産やリストラによって失業者が急増。厚生労働省の「自殺者の推移」によると、98年の自殺者は32,863人で前年より8,400人以上増加した。加藤官房長官は「地域共生社会の実現」を挙げたが、菅義偉首相(71)は「自助・共助・公助」を政策理念に掲げている。そのため《公助でなにかできる新しい策を考えないの?》や《具体的に策を立て行動して欲しい》など、“公助”の拡充を求める声が広がっている。「政府は感染症対策として、営業や外出といった行動の自粛を国民に委ねました。救済策としては、布マスク配布や一律10万円の給付金、雇用調整助成金などの施策を打ち出しました。ですが国民からは、『実生活に見合っていない』『スムーズに手続きできない』など不満が噴出。福祉制度は生活課題を抱えた人が自ら見つけ、書類作成したうえで申請します。ですがNPO団体など支援者側から積極的に困窮者を見つけ、煩雑な手続きの手助けをするのは限界があります。また精神的に弱っている人ほど自ら情報を探し、誰かを頼ることはハードルが高くなるとも指摘されています。相談窓口の設置も大切ですが、さらに踏み込んだ施策が求められています」(全国紙記者)
2020年09月29日●木村花さん・三浦春馬さん報道後に通達7月18日、俳優の三浦春馬さんが自殺で亡くなったというニュースが駆け巡る中、マイナビニュースを含む報道各社に「いのち支える自殺対策推進センター」(以下、JSCP)から、「WHOの『自殺報道ガイドライン』を踏まえた報道の徹底をお願いいたします」と呼びかけるプレスリリースが届いた。メディアの端くれとして、自殺を伝える報道が極めてセンシティブなものであるということを、改めて認識する機会となった。人気俳優の突然の死というあまりに衝撃的な出来事に、多くの媒体が関連記事を質量ともに大きく報じているが、この現状について、国の指定法人として自殺対策事業を担う専門機関のJSCPはどう見ているのか。清水康之代表理事へのインタビューを通し、自殺報道のあり方を考えていきたい。○■「自殺報道ガイドライン」逸脱による懸念WHOの「自殺報道ガイドライン」には、自殺関連報道について「過度に繰り返さないこと」「自殺に用いた手段について明確に表現しないこと」「自殺が発生した現場や場所の詳細を伝えないこと」「センセーショナルな見出しを使わないこと」「写真、ビデオ映像、デジタルメディアへのリンクなどは用いないこと」という“やるべきでないこと”。さらに、「有名人の自殺を報道する際には、特に注意すること」「支援策や相談先について、正しい情報を提供すること」「日常生活のストレス要因または自殺念慮への対処法や支援を受ける方法について報道すること」「自殺と自殺対策についての正しい情報を報道すること」という“やるべきこと”が明示されている。これが策定されたのは、「自殺リスクのある方が、自殺報道を聞いたり見たりしたことで模倣自殺への誘因リスクを高めてしまうことになるということが、過去のいろいろな経験から分かってきているので、どういう報道すればいいのかというガイドラインを作ることで適切な報道を促そうと、WHOが作ったものです」(清水氏、以下同)日本では1986年、アイドル歌手の岡田有希子さんが自殺した際、ファンの後追いが相次いで社会問題となったことで知られるが、ガイドラインを逸脱した報道によって、それ以外にも、「もともと『もう死ぬしかない』と不安にかられて思い悩んでいる人が、詳細な手段を知って、背中を押されてしまうかもしれない」ということ。さらに、「家族を自殺で亡くしたご遺族が自殺報道に不意に触れることで、過去のつらい経験を急に思い返すことになったり、亡くなった手段まで報じられれば、ご自身がご遺体を発見したときの記憶を呼び覚まされたりして、心理的に不安定になりかねない」という懸念もあるという。○■『バンキシャ!』の報じ方に評価JSCPから報道各社への呼びかけは、5月23日にリアリティ番組『テラスハウス』に出演していたプロレスラー・木村花さんの死亡が報じられた翌24日にも行われたが、その2カ月後の三浦春馬さんの第一報では、多くのメディアが自殺の「手段」を報じていた。「木村花さんの時にかなり大々的に報じられていたので、その時も速やかに呼びかけを出しましたが、三浦春馬さんの場合はさらに大きく扱われるだろうと想定できたので、とにかく急いで対応しようと、その日のうちに文書を出しました」と各社に配信。メールでのプレスリリース送信に加え、Twitterアカウントを持っている番組にはJSCPのアカウントからメンションを送り、約200の報道機関・番組・ソーシャルメディア運営事業者などに通達した。その結果からか、詳細な状況や手段を伝える媒体は徐々に減り、テレビのニュース番組では、各局でこの話題を報じる最後に、悩んでいる人のための相談窓口を紹介するようになった。それにあたって問い合わせをしてくる番組が、JSCPに何件もあったという。特に、死亡翌日に放送された『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ)については、「手段を報じていないのはもちろんのこと、『自殺』についても、事務所からの発表がないことを踏まえてか、あえてその言葉自体は使っていなかったように思います。おどろおどろしいBGMも使うことなく、事実に基づいて静かに淡々と報じる中で、相談先も当然のように紹介していました。こういう報道もメディアはできるんだなと感じました」と評価している。●連日多数続く「追悼報道」に問題は?有名人の自殺が起こると、知人や関係者が故人を偲ぶ追悼コメントを出すことが多いが、そのたびに取り上げてニュースにしていくと、結果として自殺に関連する報道が連日、多数配信されることになる。我々ネットニュースに見られがちなこの状況については、どう捉えているのか。「まず1つは、ガイドラインにはそこまでのことについては書かれていないということ。より正確に言えば、『自殺により遺された家族や友人にインタビューをするときは、慎重を期すること』とはありますが、それは自殺自体についてであって、生前を偲ぶような内容を指しているわけではありません。我々が身近な人を亡くした後にも“喪に服す”という期間がありますよね。そういう時間は大事なので、亡くなった人の生前の活躍とか存在について話をするというのは、私はあってしかるべきではないかと思います。ただ、そういう報道がどんどん続いて、いつまで経っても過去のことにできないように、過度に煽(あお)り続けるような追悼的な報道というのは、やはり抑制的であるべきだとも思います」こうしたケースも含め、どこまで報じるか・報じないかというのは、メディア自身がその都度判断していく問題だ。「自殺報道の第一報もそうなんですが、何をどう報道すべきかについて葛藤する中で、それぞれのメディアが報道すべきだと思っています。ガイドラインには、現場や場所を伝えないこと、自殺の手段を報じないことなどが書かれていますが、例えば学校側が子供のいじめを否定しているときに、真実を伝えるために遺書の文面を出すということもあると思います。そこは、報道の意義と社会的な意義というものがある一方で、自殺リスクを高める危険性との狭間で葛藤して発信していくことが、あるべき姿だと思っています。その葛藤がなく、視聴者や読者の関心という基準のみで自殺報道をしてきたメディアが多いように思うので」○■木村花さんから三浦春馬さんの事例で起きた変化2001年にNHKの報道ディレクターとして自殺報道に関わってから、この問題を見つめてきた清水氏。その当初から比べると、2006年に自殺対策基本法が制定されたことをきっかけにメディアの意識も変わっていき、日本の自殺報道は大きく改善されているという。また、木村花さんと三浦春馬さんの事例を比べると、「メディアの側にいる人から『適切な報道がなされていないのではないか』という検証が行われるようになってきたと思いますし、Twitterでは一般の方が『これはガイドライン違反じゃないか』という指摘が増えたようにも感じました」と、この2カ月の間でも自殺報道をめぐる認識に変化があった。NHKのアナウンス室では、自殺報道について勉強し直すために、清水氏を講師に招いて研修を行うとのことだ。●今後はメディア関係者との勉強会も構想JSCPは、法律に基づいて国として自殺対策を推進する組織として、今年4月1日に厚生労働大臣指定法人として発足したばかり。自殺対策を策定する地方自治体への支援や研修、また自殺や自殺対策に関する様々な調査研究などを事業としている。自治体支援などはこれまで、清水氏が代表を務める「自殺対策支援センターライフリンク」という民間のNPO法人が主に担っていたため、「国の組織が業務として行うようになったのは、大きな一歩です」と語る。今後の活動については、「万が一、有名人の方がまた急逝することがあれば、今回のようにメディアへの呼びかけを行うことになると思いますが、毎回呼びかけを行わなくていいような状況にできるよう、新型コロナが落ち着いたらメディアの関係者を集めた勉強会もやっていきたいと考えています」と構想。自殺報道の先進国であるオーストラリアでは、プレス協会がWHOのガイドラインを踏まえた独自のガイドラインを作成しているそうで、「日本でもどういったメディア独自のガイドラインが作れるのか。それは理想論だけを掲げても実際に運用されないと意味がないので、現実と理想の狭間の中で、ギリギリがどこなのかというところを、メディアの方たちと一緒に議論して、各社がガイドラインを作る支援を進めていければ」と話している。悩んでいる方の相談窓口があります。下記をご覧ください。・電話:よりそいホットライン・SNS:生きづらびっと・いのちと暮らしの相談ナビ(相談窓口検索サイト)●清水康之1972年生まれ、東京都出身。国際基督教大学を卒業後、97年にNHK入局。01年に『クローズアップ現代』で、自殺により親を亡くした子供たちを1年がかりで取材したのをきっかけに、自殺対策などについて取材を続けるが、推進役のいない日本の対策に限界を感じて04年に退局。同年、NPO法人自殺対策支援センターライフリンクを設立、09年「自殺対策緊急戦略チーム」メンバーとして内閣府参与に就任(11年まで)、19年一般社団法人いのち支える自殺対策推進センターを設立し、代表理事に就任。
2020年08月10日俳優の三浦春馬さんが死去したと、日本テレビやTBS、フジテレビが18日、テロップで速報した。自殺とみられている。30歳だった。9月スタートのTBS系火曜ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(毎週火曜22:00~)への出演が14日に発表されたばかり。テロップでは、「俳優の三浦春馬さん(30)が死亡自殺とみられる」などと伝えられた。SNS上では「三浦春馬さん、、嘘でしょ…」「信じたくない…」「信じられません」「信じたくないし信じられない」「衝撃的すぎる…」「衝撃過ぎて受け入れられない」「ずっと涙が止まらないです」「嘘だと言ってください」と衝撃と悲しみの声が上がっている。
2020年07月18日