くらし情報『“いのっちの電話”設立者語る「『自殺したい』相談が急増」』

2020年10月2日 06:00

“いのっちの電話”設立者語る「『自殺したい』相談が急増」

“いのっちの電話”設立者語る「『自殺したい』相談が急増」


「自殺者ゼロの国にしたいんです。みんなが『死にたい』なんて思わなくてすむ国に。だから“いのっちの電話”をやっています」

そう話すのは、建築家や作家、画家など多彩な顔を持つ坂口恭平さん(42)。坂口さんは2011年、福島第一原発事故をきっかけに、東京から故郷の熊本へと家族で移住。自身も躁鬱病に苦しみながら、自分を含め「誰も自殺してほしくない」との思いから、みずからの携帯電話番号(090-8106-4666)を公開し、この10年間、たった一人で自殺願望を抱える人々の相談を約2万件受けてきた。

その名こそ“いのっちの電話”。政府が行う「いのちの電話」をもじって付けた。近著『苦しい時は電話して』(講談社現代新書)でも、「死にたくなるのは懸命に生きているから」だとし、坂口流の生き抜くコツを紹介している。


そんな坂口さんの“いのっちの電話”に、8月になってから電話が急増しているという。

「それまでは1日に5件ほどだった電話が、8月に入って15分に一度のペースでかかってきます。最多で1日100件受けたことも」

7割が女性で、20代から80代と幅広い。

「社会から孤立していって、仕事もうまくいかない。

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