アクション映画の「掟」をすべて撃ち破る、規格外のニュー・ヒーロー『デッドプール』。今月1日(水)にいよいよ日本公開を迎えた本作だが、初日動員は13万5,590人、興行収入1億6,419万4,800円の大ヒットスタートを切った。かつて特殊部隊の有能な傭兵だった男ウェイド・ウイルソン(ライアン・レイノルズ)は、好き勝手に悪い奴をこらしめ、金を稼ぐというヒーロー気取りの生活をしている。恋人との結婚を決意し幸せな日々を送っていたが、突然末期ガンを宣告される。ある組織から末期ガンが治せると聞かされた彼は、施設に連れて行かれ、そこで悲惨な人体実験を受ける。やがて、どんな攻撃を受けても回復できる肉体を手にするウェイド。しかし全身を醜く変化させられた彼は、施設から逃亡すると全身赤いコスチュームに身を包み自らを「デッドプール」と名乗るようになった。そして、自身を実験台にし人生を滅茶苦茶にした男に復讐を果たすことを決意する――。すでに公開されている全米では、3週連続No.1、全世界120か国で予想外のオープニング成績No.1、「R指定」作品史上最大のヒットとなっており、日本公開にも期待が高まっていた。そして先日、全国744スクリーンにて日本公開された本作。初日にして動員は13万5,590人、興行収入1億6,419万4,800円を記録し、この数字は『X-MEN:フューチャー&パスト』対比225.7%、そして、今年の洋画実写映画作品興行収入が現時点でNo.1である『オデッセイ』と比較しても、144.5%越えの数字となり、デップー人気が日本でも証明されたことになる。また本作は、男女比=55:45と、R指定のスーパーヒーロー作品としては意外にも女性が多く、年齢層は10~20代の若者を中心にカップルやグループなど幅広い客層を動員。さらにIMAX、4DX、MX4Dは、満席が出るほどの人気を博しているようだ。SNS上では早速鑑賞したファンが 「デッドプール最高。純愛ラブストーリーでした」「最高にクレイジー!」「1回じゃ見足りない!!」など高い満足度を示すコメントを発信しており、「デップー」や「手乗りデップー(※先着入場者プレゼント)」がトレンド入りするなど、オンライン上を賑わせている。中には字幕版と吹替版両方を鑑賞しているファンも多く、リピーターの増殖に期待が高まるようだ。いままでのアメコミヒーローとは一線を画している無責任ヒーローを描く『デッドプール』。現在興収35億越えの『オデッセイ』を抜いて洋画実写No.1に“デップー”は踊り出ることができるのか!?『デッドプール』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年06月02日『アナと雪の女王』『ベイマックス』のディズニーが贈る、人間のように暮らす動物たちの“楽園”を舞台にした感動のファンタジー・アドベンチャー『ズートピア』が、公開6週目にして興行収入&動員数ともに4週連続1位を獲得、興行収入は50億円を突破したことが分かった。動物が人間のように暮らす大都会“ズートピア”。誰もが夢を叶えられる人間も顔負けの超ハイテク文明社会に、史上最大の危機が訪れていた。立ち上がったのは、立派な警察官になることを夢見るもふもふボディのウサギのジュディ。しかし動物にはそれぞれ決められた役割があり、小さくて可愛いウサギは農場で人参作りに従事するのが“ウサギの人生”とされている世界。夢を忘れたサギ師のニックを相棒に、彼女は奇跡を起こすことができるのか――。5月29日時点で、興行収入は5,329,755,500円、動員数は4,124,504人を記録。いよいよ興収65億円突破も見え、2016年劇場公開作品でのNo.1も現実味を帯びてきた本作。この勢いは全世界興収への底上げともなり、ディズニーアニメーション史上、『トイ・ストーリー3』と『アナと雪の女王』しか成し遂げていない“10億ドル”も突破目前と言われている。この大ヒットの要因のひとつが、90年以上も続くディズニーアニメーションの歴史で、『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』のプリンセスシリーズだけでなく、『シュガー・ラッシュ』や『ベイマックス』など、近年ディズニーが得意とする“その時代に寄り添ったテーマにチャレンジ”した新しい物語が、現代人の共感を呼んでいる点だろう。特に『ズートピア』は、性別、年齢、学齢、出身地など、自分たちが日常で体感する偏見という難しいテーマを描き、まさに人間世界の縮図そのものを表現。観客は“自分の物語、自分の住む世界”に置き換えて感じることで、周囲へのより幅広い口コミとなり、週末への動員アップにもつながったようだ。もちろん、キュートでユニークなキャラクター性も人気の理由のひとつであり、主人公のジュディとニックのペアを愛称「ジュディニク」で呼び、2人の関係に熱狂するファンが続出。創作マンガ、擬人化イラストなど、『ズートピア』関連のファンアート投稿がSNSで大きな盛り上がりを見せており、ファン間でのアートブック制作企画も発足され始めているほど。この人気は作品を観たファンたちを超え、日常へも広まりつつあり、現在全国各所で行われている一部の運動会では、BGMにDream Amiが歌う主題歌「トライ・エヴリシング」が使われたりと『アナ雪』現象を彷彿とさせる社会現象も起こり始めているという。大人が楽しめるエンターテインメントとして幅広い支持を獲得している本作が、今後どこまで成績を伸ばすのか期待だ。『ズートピア』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月31日米BOX OFFICE MOJOは5月20日~5月22日の全米週末興業成績を発表した。累計興収3億4,739万153ドルと3億ドルを突破した『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を抑え、『アングリーバード』が初登場首位。全世界で30億ダウンロードを記録したの大ヒットゲームアプリを3Dアニメーションで映画化した作品だ。主役の3羽の鳥が盗まれた卵を取り返すための大冒険を繰り広げるストーリー。『怪盗グルーの月泥棒3D』のジョン・コーエンが製作を担当している。3位は『Neighbors 2: Sorority Rising(原題)』が初登場。2014年に公開された、セス・ローゲン&ザック・エフロン主演のコメディ『ネイバーズ』の続編で、ハチャメチャな女子大生役でクロエ・グレース・モレッツが加わり、前作から数年後、2人目を授かった夫婦とパーティー三昧の大学生とのバトルを描く。4位に初登場の『The Nice Guys(原題)』は、ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングが共演するコメディ・スリラー。1970年のロサンゼルスで落ち目のポルノスターの自殺の調査に乗り出し、陰謀に巻き込まれていく、不運な私立探偵の男と暴れん坊の示談屋の凸凹コンビを描く。5位『ジャングル・ブック』は前週2位からランクダウン。以下も『マネーモンスター』が3位から6位となるなど揃って順位を下げている北米週末興行成績TOP 10(5月20日~5月22日)
2016年05月23日マーベルのスーパーヒーロー映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の世界興収が、アメリカ時間水曜日までに9億8190万ドルに達し、今年公開された映画の中で、トップとなった。その他の写真これまでの1位は、ディズニーのアニメ映画『ズートピア』の9億7100万ドルだった。『シビル・ウォー…』は、近々10億ドルを超えることも確実視されている。10億ドル以上を稼いだ映画は、これまでに24本。日本より遅れて今月6日に公開された北米で『シビル・ウォー…』は、2週連続で1位に輝き、現在までに3億1000万ドルを売り上げている。批評家受けも良く、rottentomatoes.comによると、90%の批評家から褒められている。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』公開中文:猿渡由紀
2016年05月20日米BOX OFFICE MOJOは5月13日~5月15日の全米週末興業成績を発表した。前週に続いて『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』が2週連続トップ。累計興収は2億9,589万2,078ドルとなり、わずか公開1週間で3億ドル目前となった。2位も前週に引き続き『ジャングル・ブック』。公開から5週間で3億1,176万110ドルの累計興収となり、3億ドルの大台を突破した。3位には4作目のジョディ・フォスター監督作となる『マネーモンスター』が初登場。『オーシャンズ12』以来11年ぶりに、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが共演している。放送中に電波ジャックされた人気財テク番組により暴かれる衝撃の真実を描くサスペンスだ。4位も初登場の『The Darkness(原題)』。ケヴィン・ベーコン主演で、グランドキャニオンへ観光に訪れ帰宅した一家を襲う超常現象を描いたホラー。監督は『マンイーター』のグレッグ・マクリーンが務めている。5位は前週3位の『Mother’s Day(原題)』、6位は『ズートピア』で前週と変わらず。7位『スノーホワイト/氷の王国』など以下も前週から2~3ランクずつ順位を下げている。
2016年05月16日元プロボクサーの亀田興毅氏(29)が12日、オフィシャルブログを更新し、同日未明に急性アルコール中毒で都内の病院に救急搬送されたことについて「皆さん、ご心配をおかけして本当に申し訳ございません」と謝罪した。亀田氏はまず、「体調的には全く問題無く今は元気に仕事しています」と大事に至らなかったことを報告。「ただ普段あまり飲まないお酒を、昨日はちょっとしたお祝いの席で飲み過ぎてしまいました…」「それで夜中2時にタクシーに乗り、次のお店に向かう途中で寝てしまいました」と正直に打ち明けた。また、「もともと一度寝たら起きなくて、さらにアルコールが入った時は身体を揺すられても目を覚まさないので、タクシーの運転手さんがビックリして警察に連絡したんでしょうね」「さらに警察の方が来ても起きないので、そこから病院にって流れですね…」と経緯を説明。「タクシーの運転手の方、警察の方、そして世間の皆様に多大なるご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ございません」と重ねて詫びた。さらに、「自分自身の置かれてる状況を改めてもう一度再認識し、必ず同じ過ちを繰り返さないようにします」と誓い、「本当に情けない姿を世間に晒しました…まだまだヘタレで未熟者です…」と終始落ち込んだ様子で猛省している。コメント欄にはファンの声が続々と寄せられ、「無事でよかった」「心配しました」といった安堵の声のほか、「自分の適量を分かって飲み過ぎには注意して下さいね!!」「気を付けてくださいね(笑)」「失敗は成長の種」「これから、気をつければいいだけの話なので落ち込み過ぎなくてもいいと思いますよっ♪」といった励ましや慰める声も相次いでいる。
2016年05月12日ディズニー・アニメーション・スタジオ最新作『ズートピア』の大ヒット御礼舞台あいさつが5月10日に、都内で行われ、日本語版キャストとして主人公・ジュディ役を務める女優の上戸彩、その相棒で詐欺師のキツネ・ニックを演じる声優の森川智之が登壇した。その他の写真ハイテク文明の粋を集めた動物たちの“理想の楽園”ズートピアを舞台に、夢を信じる新米ウサギ警官のジュディが、夢を忘れたキツネの詐欺師と協力し合い、動物誘拐事件を捜査する冒険ファンタジー。先日発表された全国映画動員ランキングでは、『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』を抜いて公開3週目で初めて首位に。すでに興収は30億円を突破しており、上戸は「鳥肌ですね」とヒットに喜びを示していた。ヒットの原動力となっているSNSには、女性を中心に“ニック人気”が高まっており、森川は「そうですか、旋風巻き起こしましたかっ!」と誇らしげ。女性の支持には「逆に(理由を)聞きたいです。だって詐欺師だよ?」と半信半疑の様子だったが、上戸から「キュンキュンしまくりですよ。いつの間にか心奪われてしまう」と絶賛されると、「ディズニー作品にしては、結構大人っぽいキャラクターなので、ご覧になる方と距離が出ちゃうかなと不安だった」と安堵の表情を浮かべた。そんな森川は封切り後、劇場に足を運んだといい「見終わったお客様が、ニックのグッズを買ってくれるかなと観察していた」とニックに強い思い入れ。上戸は「今日、森川さんにお会いできるということで、ブログを見たり、画像検索したり、結構調べちゃいました」と人気声優の森川に興味津々だった。『ズートピア』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年05月10日累計発行部数130万部を超えるミステリー小説を映画化した『64-ロクヨン- 前編』の初日舞台あいさつが5月7日に、東京・TOHOシネマズ日劇で行われ、主演を務める佐藤浩市をはじめ、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、坂口健太郎、瑛太、永瀬正敏、三浦友和、瀬々敬久監督が登壇した。初日舞台あいさつ/その他の写真東宝によると、同日12時の段階で2012年に公開された同ジャンルのサスペンス『麒麟の翼』(興収16.8億円)対比で、133%の観客動員数を記録し、興収20億円突破確実の好スタートを切ったという。劇場には、原作ファンと思われる50代以上の男性や夫婦を中心に、30~40代など幅広い年代が来場。作品の評判も良く、今後は平日に年齢層の高い観客が多く見込めることから、長期的に安定した興行が期待できるとしている。主演を務める佐藤は、満席となった劇場内を見つめ、「硬派なエンターテインメント映画に多くのお客さんが来ていただくのが、正直難しい日本映画界ではあります。今日は初日を迎えられて、とにかくホッとしています」と安どの表情。「本当に山場の連続で、若手もベテランも関係なく、いい意味で緊張感のある現場。ぜひ、皆さんにこの映画の魅力を伝えていただけたらと思います」と感無量の面持ちでアピールした。わずか1週間で終わった昭和64年に起きた未解決の少女誘拐殺人事件(通称:ロクヨン)を軸に、県警記者クラブを巻き込んだ警察内部の対立と、14年を経て新たに起きた模倣事件を、県警の広報官・三上義信(佐藤)の葛藤とともに描く。佐藤のコメントを受けて、同じ広報室で働く部下を演じる綾野は、「私もホッとしました」。一方、対立する記者クラブを仕切る新聞記者を演じた瑛太は「撮影期間中に、浩市さんから『やっと、俳優になったな』と声をかけていただいて、すごく感動した」と感激しきり。当の佐藤は「そんなことあった?酔っぱらっていたから(笑)」と照れ笑いを浮かべた。『64-ロクヨン- 前編』公開中『64-ロクヨン- 後編』6月11日(土)公開取材・文・写真:内田 涼
2016年05月07日ディズニー・アニメーション史上No.1の全米オープニング興収を記録、日本でも連日クチコミが絶えず、SNSでも盛り上がりを見せている『ズートピア』。このほど、本作にミッキーマウスが登場している(?)シーンが明らかになった。本作は、動物たちがまるで人間のように暮らすハイテク文明社会“ズートピア”を舞台にしたファンタジー・アドベンチャー。立派な警察官を夢見て奮闘するヒロイン、ウサギのジュディが、“夢を忘れた”詐欺師のキツネ、ニックとコンビを組んで、ズートピア最大の謎に立ち向かう。多種多様な動物たちのキュートでユニークなキャラクターはもちろん、ズートピアを揺るがす事件を追う本格的なミステリーやアクション、そして、さまざまな種の共存など深いテーマを持ち、実は大人たちからの評価も高い。とはいえ、遊び心を忘れていないのが、ディズニー・アニメーション。劇中には、ディズニーファンにはお馴染みの“隠れミッキー”がいくつか登場している。その1つが、ニックが詐欺師仲間のフィニックを寝かせたベビーカーを押しながら、街を歩くシーンだ。同じくベビーカーを押すカバとすれ違うのだが、そのベビーカーをよく見ると…、なんとミッキーマウスらしき人形が!?短いシーンなので、見逃さないように目を凝らしてチェックしてみてほしい。ちなみに“隠れミッキー”は、『ズートピア』のポスターの中にも潜んでいる。ヒントは、中央にいるジュディ(のトランク)。映画館の大きなポスターで見ると、より探しやすいかもしれない。また、あの『アナと雪の女王』ネタも!数々あるズートピアのエリアの1つ、雪と氷の街ツンドラ・タウンに、アナとエルサらしきコスチュームを着た、かわいらしい小ゾウの姉妹が登場しているのだ。同じ大ヒットディズニー作品に、何とも微笑ましいオマージュが捧げられている。ほかにも劇中には、“隠れネタ”が続々登場!ジュディの活躍とズートピアの行く末を見守るとともに、“隠れネタ”いくつ見つけられるか、チェックしながら楽しむこともできそうだ。『ズートピア』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月05日全米でディズニー・アニメーション史上No.1のオープニング興収を記録した『ズートピア』が日本でも公開され、洋画系大作や人気の邦画アニメーションがシノギを削るゴールデンウィーク映画戦線において、快調な大ヒットスタートを記録中だ。その大人気の理由は、動物たちの“楽園”ズートピアには最高にユニークな動物たちがいるというだけでなく、差別や偏見など現代の人間社会の問題も映し出す深いメッセージ性などにもあるが、数々の“映画ネタ”も見逃せない!そこで来日したバイロン・ハワード監督とリッチ・ムーア監督に“映画ネタ”の存在について尋ねると、映画ファン感激の情報が飛び出した――。分かりやすい例で言うと、『ゴッドファーザー』シリーズのマーロン・ブランドを模したようなキャラクターの登場や、虫が舞っているヒツジは海外ドラマ「ブレイキング・バット」シリーズのオマージュ。この点、ムーア監督は「ほかにも膨大にある」と自慢気な顔!「小ネタのなかでも、隠れミッキーは分かるかい?」とハワード監督。「ミッキーマウスの耳の形をした図形のことだよね。今回は史上初の試みとして、ディズニー・アニメーション史上初めて、ある動物のキャラクターの体に隠れミッキーを潜めてみた(笑)」とリップサービス。ハワード監督は「それほど多くは語れないけれど…」と言いながらも、「ヒントとしては、斑点がある動物で、ちょっとぽっちゃりしていて、警察署の受付にいる彼だ。いや、そこまでにしておくよ。でも、頬のところをよく見てみて!」と詳細に解説を。すると今度はシビレを切らしたようにムーア監督が、「では、しょうがないから、いいネタを一個教えようか(笑)?」と前のめりに。そして、この情報が胸熱だった!「映画の後半のシーンで、悪者が隠れている列車をジュディが動かそうとして奮闘するシーンがあるだろう?でも彼女は列車の操作の仕方が分からないので、手当たり次第にレバーを引いたり、コントロールパネルを押すわけだよね。それでもいつまでたってもどうにもならないもんだから、最後にバン!と機械を強く叩くと列車は動くんだけれど、あれは『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』の、あるシーンのパロディーなんだよね(笑)!」。つまり、オリジナルでは列車ではなく、あの乗り物だ。「ミレニアム・ファルコンが動かなくなって、ハン・ソロが同じことをするんだけれど、それで動き出すシーンへのオマージュなんだ。しかも、ただ一連をパロディ化しているだけでなく、音響効果まで同じなんだ。気づいた(笑)?」と得意気に語るムーア監督。映画の後半、よく注目して観てほしい。ちなみにシリーズ最新作の“フォースの覚醒”にも似たようなシーンがあったような気がしたが、「知らないなあ(笑)」。「何ですか、その映画??」とジョークで煙に巻く。公開初日の時点で「何回もみたい!」「字幕版も観る!」などとリピート宣言する人や第三者にすすめる人も多く、満足度が高いディズニー・アニメーション作品として浸透している『ズートピア』。我こそは映画ファンという人は、元ネタに注目する観方も楽しいはず。『ズートピア』は全国にて公開中。(text/photo:Takashi Tokita)
2016年04月30日ディズニーが贈る、最高にユニークな動物たちの“楽園”を舞台にした感動のファンタジー・アドベンチャー『ズートピア』。世界で賞賛の声が相次ぐ中、ついに日本でも4月23日より全国465スクリーンで公開。2日間の興行収入が445,804,900円、動員数は329,513人を記録し、快調な大ヒットスタートとなった。動物が人間のように暮らす大都会“ズートピア”。誰もが夢を叶えられる人間も顔負けの超ハイテク文明社会に、史上最大の危機が訪れていた。立ち上がったのは、立派な警察官になることを夢見るもふもふボディのウサギのジュディ。しかし動物にはそれぞれ決められた役割があり、小さくて可愛いウサギは農場で人参作りに従事するのが“ウサギの人生”とされている世界。夢を忘れたサギ師のニックを相棒に、彼女は奇跡を起こすことができるのか――。日本語版吹き替え声優には上戸彩や高橋茂雄(サバンナ)が参加。さらに全世界で5種類存在するご当地キャラクター・タヌキのマイケル・狸山役を芋洗坂係長が担当するなど注目を集める本作。すでに公開された全米では、ディズニー・アニメーション史上No.1のオープニング興収を記録し、異例の3週連続首位を獲得。成績のみならず作品の評価も高く、いまもなお世界各国で絶賛の声があとを絶たず、その嵐は早くも日本にも起きはじめている。本作が公開されるや否や、SNSでは「大傑作!」「最高!」と絶賛の声があがり、「ジュディが同僚に似ている!」「ジュディみたいな女性よくいるよね」「ニックみたいな彼氏が欲しい!」などキャラクターに関してのコメントも多く、人間世界のような設定を身近に感じている様子。また、「Dream」Amiが歌う本作の主題歌「トライ・エヴリシング」も観客を虜にしているようで、劇場出た後に口ずさむ人や「曲が頭から離れない!」という声も相次ぎ、『アナと雪の女王』の「レット・イット・ゴー」に続く楽曲としてさらなる話題を集めている。さらに、公開初日から「吹き替えも観たから、字幕も観よう」「何回もみたい!」など早くもリピート宣言する人や、「興味がなかったが、観たくなった」という人も見られ、これからのGW本番、そして今後息の長い興行に期待がかかる。『ズートピア』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年04月25日全米で『アナと雪の女王』『ベイマックス』を超えるオープニング興収を記録し、一大旋風を巻き起こした『ズートピア』がいよいよ日本に上陸!日本語版キャストとして主人公・ジュディ役を務める女優の上戸彩、ジュディの食いしん坊な同僚クロウハウザーを演じるサバンナの高橋茂雄が取材に応じ、「夢を信じる力を感じる作品。きっと誰もが背中を押されるはず」(上戸)、「あまりに面白くて度胆を抜かれた。誰もが共感できるポイントがある」(高橋)と日本公開に、胸を踊らせた。その他のニュース&画像ハイテク文明の粋を集めた動物たちの“理想の楽園”ズートピアを舞台に、夢を信じる新米ウサギ警官のジュディが、夢を忘れたキツネの詐欺師と協力し合い、動物誘拐事件を捜査する冒険ファンタジー。『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーア、『塔の上のラプンツェル』のバイロン・ハワードが共同監督を務めている。アフレコを振り返り、「苦労の連続だった」と口を揃える二人。上戸は「自信があるシーンほど、先に進まないもので、夢に燃えながら思い通りにいかないジュディの気持ちに、自然と感情移入していました。本当に声優は難しいです。その分、OKが出たテイクを自分で聞いてみると、今まで気づかなかった表現の幅があって、うれしい驚きでした」と声優の奥深さを再確認したという。一方、高橋も「首からドーナツを見つけるシーンなんて、たった2行のセリフなのに、3~4時間かかりましたよ。そもそも40年間、高橋茂雄として生きてきたので、ベンジャミン・クロウハウザーと名乗るだけでも一苦労(笑)」とこちらも悪戦苦闘。「太ったキャラクターならではの難しさもあった」と振り返った。“夢の実現”がテーマになった本作にちなみ、「夢を叶えるために、必要なことは?」と質問すると、こんな答えが返ってきた。「家族や友だちといった周りの環境を大切にすることですね。苦しいとき、大切な存在を思い出せば、壁を乗り越えることができますから」(上戸)、「柔軟な考え方じゃないですか?たとえ現実が当初の目標と違ったとしても、そこから新しい価値を見つけられれば、それは素敵なことだと思います」(高橋)。世代を超えて楽しめる本作だが、この春、新生活を始める人には特におすすめな作品といえそうだ。『ズートピア』公開中取材・文・写真:内田涼
2016年04月23日動物が人間のように暮らす最高にユニークな“楽園”が舞台の『ズートピア』は、ディズニー・アニメーション史上No.1のオープニング興収を記録、世界各国で絶賛の声が後を絶たないファンタジー・アドベンチャーだ。主人公・ウサギのジュディはズートピアで幼い頃から夢見ていた立派な警察官になるため奮闘するが、その日本版声優を女優の上戸彩が務める。「『ズートピア』は、宝物のような作品。子どもに自慢できる作品に出会えました」と言う彼女に、作品やボイスアクトの感想、本作が問いかけるテーマなどについて聞いた。本作は動物が人間のように暮らす超ハイテク文明社会“ズートピア”を舞台に、夢見る新米警官・ウサギのジュディと、夢を忘れ“キツネとして”生きるサギ師・ニックが、ズートピア史上最大の危機を回避するために奔走するストーリー。早くも“アカデミー賞確実!”という絶賛評も続々と飛び出ていて、上戸さん自身も「動物の大きい小さい関係なく、皆がひとつの世界で仲良くやっていこうっていう、大枠のテーマがまず素敵ですよね。そのことを日本でも、小さい子どもたちに感じ取ってほしいです。家族愛のテーマは共感してくださる人が多いでしょうし、ジュディとニックの関係も感動的ですよね」と絶賛を贈る。ジュディは警察官になるという夢をあきらめない強い信念を持っているウサギで、その新しいことにチャレンジする勇気がストーリーの大きな魅力にもなっている本作。上戸さんは、「わたしも曲がったことが大嫌いなので、筋が通っているジュディに共感します」と想いを明かす。「ジュディの奮闘を観ていて、応援したいって思いにもなりました。でも、表情が豊かだったことと、かわいい楽しいだけでなく、小さいウサギが警察官を目指す真の強さ、犯人を捕まえるたくましさが声に表れていないといけないので、声の出し方は模索しましたね」とボイスアクトの苦労も吐露。「大変でした。甘く考えていましたね(笑)」。また、日本での公開が4月23日(土)ということで、ジュディのように新天地で新しいチャレンジを始める人たちの共感も集めそうだ。上戸さん自身も女優の仕事を始めたころを思い出して、ジュディと自分自身を比べてしまったとか。「私はもともと東京育ちですが、中学生の頃は、海外での撮影などで親元を離れ、ご飯も食べられないほど辛くなった夜もありました。そういった自分自身との戦いは、多少経験していたので、だからジュディの気持ちがよく分かるんです。ただ、ジュディのほうが親離れしているので、彼女のほうが強いですけど(笑)」。ちなみにディズニー映画の中でのいままでのナンバーワン作品は『ベイマックス』だったが、「『ズートピア』が宝物になりますよね(笑)」と自身のランキングに変更も!?「自分の中では、すごく大事な作品になりました。ジュディを演じることになったときは、子どもに自慢できる作品に出会えて本当にうれしかったです。光栄に思っています」。性別、年齢、学歴、見た目など、さまざまな偏見が見え隠れする、まさしく人間社会の縮図のような世界=ズートピアで繰り広げられる感動ストーリー。上戸さんは、「絶対に大丈夫と自信を持って観てくださいと言えるような作品になったと思います」と太鼓判を押す。「日本版の声優も含めて、ここまでこだわることって普通はないので、ディズニーってすごいって改めて思いました。今、いろいろなことが起こる時代ですが、偏見を持たないで生きる素晴らしさやあきらめないで挑戦することの尊さが伝わるといいなと思います」。(text/photo:Takashi Tokita)
2016年04月22日元プロボクサーの亀田興毅・大毅や、元バドミントン日本代表の潮田玲子らアスリートたちが、フジテレビ系のゲーム番組『戦闘中2016~アスリート天下統一戦~(仮)』(5月15日19:00~20:54)に参戦することが15日、明らかになった。『戦闘中』は、決められたエリアで制限時間の中、「出演者=プレーヤー」がバトルボールを使って相手を撃破するというドッジボールを進化させたゲーム。今回は「アスリート天下統一戦」と銘打ち、ボクシング王者や五輪メダリストなどのアスリートや、運動神経の優れたタレントがチーム戦に参戦し、真剣勝負を繰り広げる。ゲームを終えた亀田興毅は「作戦は特に立てずにゲームに臨みましたが、全て苦しかったです。忍を見て、仕上がっているなと思いました。ハラハラドキドキ楽しく見てください」、弟の大毅は「ゲームでは焦ってしまってうまくいかなくて、逃げ腰でした」と振り返り、潮田は「ハラハラドキドキする展開なので、どこのチームが優勝するか予想しながら楽しんでください」と見どころを語る。また、リオ五輪水球日本代表の保田賢也は「程よい緊張感でできてよかったです」、野球解説者の槙原寛己は「童心に帰れた気がして楽しかったです」と感想。アスリートたちの中に参戦するお笑い芸人・じゅんいちダビッドソンは「団体戦のにらみ合いが一番苦しかったです。芸人もアスリートも本気の戦いをお見せします!」と自信を見せた。このほかにも、石井一久、小川直也、春日俊彰(オードリー)、加藤優、古閑美保、小島よしお、浜口京子、把瑠都、マック鈴木、室伏由佳といったメンバーが出演する。
2016年04月15日米BOX OFFICE MOJOは4月8日~4月10日の全米週末興業成績を発表した。コメディアン、女優などマルチに活躍するメリッサ・マッカーシー主演のコメディ『The Boss(原題)』が初登場1位。2014年公開の『タミー/Tammy』に続き、夫のベン・ファルコンが監督と脚本を担当し、メリッサ自身も共同脚本で参加している。金持ちとして有名だった主人公の女性が、インサイダー取引で捕まり、出所後すべてを失い、再起を図るストーリー。『アナと雪の女王』でアナ役の声優を務めたクリステン・ベルがアシスタント役で共演している。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は3週目にして2位に転落。続く『ズートピア』『My Big Fat Greek Wedding(原題)』もそれぞれ2位から3位、3位から4位にランクダウンした。4位に『Hardcore Henry(原題)』が初登場。FPS(ファーストパーソン・シューティング)ゲームさながらに一人称視点で描かれるアクション映画で、ド派手なカーチェイス、格闘、銃撃戦シーンありの迫力満載映像が話題となっている。ロシアの音楽バンド・Biting Elbowsのボーカルも務めるロシア人クリエイターのIlya Naishullerが監督・脚本・出演を務めている。前週5位の『天国からの奇跡』は6位。以下のラインナップも前週と変わらず、初登場2作品に押され、それぞれ順位を下げている。
2016年04月11日スーパーヒーロー映画史上No.1のオープニング興収を記録し、世界各国で絶好調のスタートを切った<a href="">『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』</a>。このほど、本作の鑑賞者から大絶賛を受ける戦う女性ワンダーウーマンと、バットマンが初めて対峙する本編映像が到着。ヒーローの姿ではないバットマンをタジタジにする、この謎の美女に注目した。誕生以来、時代と国を超越して愛されてきた、2大ヒーローによる世紀の対決を描く本作。愛する2人の女性のため、人々を守ろうと行動してきたスーパーマンは、その圧倒的な力を恐れる人々にはもはや“脅威”となっていた。そこに、闇夜で孤独に戦ってきたバットマンが彼を倒すために立ち上がるのだが…。今回到着した映像は、とあるパーティー会場での一幕。バットマンの正体である大富豪ブルース・ウェイン(ベン・アフレック)と、謎の美女ダイアナ・プリンスが、お互いの狙いをめぐって意味深な会話を繰り広げる。お互いに相手がタダ者でないことには感づいており、含みのある言い方をしながら腹の底を探り合う、緊迫感あふれるシーンとなっている。映像の最後では、「君みたいな女は知ってる」とささやくブルースに対し、ダイアナは怪しげな色気を見せながら「そうは見えないけど」と答えて彼のネクタイに触れ、女性慣れしているはずのブルースをタジタジにさせてしまうのだ。この美女ダイアナこそ、70年以上に渡って世界中のコミックファンを虜にしてきた“元祖”戦う女性ヒーロー、ワンダーウーマン。本編でも印象的な活躍を見せ、「ワンダーウーマンがかっこ良すぎる」「ヒーローもいいけど、ワンダーウーマンに惚れた!」「流行りの“戦う女性”の中でも一番カッコイイ!やばい!」など、2大ヒーローに勝るとも劣らない熱烈支持の声が到着している。プロデューサ―のデボラ・スナイダーは、そんなワンダーウーマンを、「彼女は史上最強の女性ヒーローのひとりで、あらゆる世代の女性のお手本なの」と語る。そんなヒーローを好演したガル・ガドットに対しては、「この役を演じられる女優を探すために何百人と会ったけれど、ガルと会ったとき、私たち全員が“彼女は特別だ、ワンダーウーマンそのものだ”と意見が一致したの。いままでに登場したあらゆる女性ヒーローとは一線を画す存在感を見せてくれるわ」と、手放しで絶賛を贈る。“女性ヒーロー” ワンダーウーマンとして戦う勇ましい姿と、ダイアナ・プリンスとして圧倒的な美貌で男を惑わす妖艶な姿という、相反する要素を見事に表現したガル・ガドットは、日本でも注目度急上昇。2大ヒーローに勝るとも劣らぬ存在感を見せつける彼女の美貌と活躍を、目に焼きつけておいて。『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月05日ライアン・レイノルズ主演のスーパーヒーロー映画『デッドプール』が全世界で7億4500万ドルを売り上げ、R指定映画としては、史上最高記録を達成した。これまでの記録は、『マトリックス・リローデッド』の7億4200万ドルだった。『デッドプール』/その他の画像北米で『デッドプール』は現在までに3億4900万ドルを売り上げており、R指定の映画としては3位。2位の『アメリカン・スナイパー』(3億5000万ドル)を抜くのはほぼ確実だが、1位の『パッション』(3億7000万ドル)を追い越すのは、難しそうだ。一時キャリアが低迷していたレイノルズは、『デッドプール』の大ヒットで再び注目されている。次回公開作は、来月北米公開される『Criminal』。共演はケビン・コスナー、トミー・リー・ジョーンズ、ゲイリー・オールドマン、ガル・ガドット。まもなく『デンジャラス・ラン』のダニエル・エスピノーサ監督と再び組むSFスリラー『Life』の撮影に入る予定だ。『デッドプール』6月全国拡大ロードショー!文:猿渡由紀
2016年03月30日米BOX OFFICE MOJOは3月11日~3月13日の全米週末興業成績を発表した。前週に続いてディズニーの新作3DCGアニメ『ズートピア』が首位を堅守。累計興行収入は2週間で1億4,261万5,126ドルと、1億ドルを突破した。3位『デッドプール』は順位そのまま。前週2位の『エンド・オブ・ホワイトハウス』を4位に引きずりおろし、2位には『10 クローバーフィールド・レーン』が初登場した。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で歴代の興行収入を次々に更新したJ.J.エイブラムスがプロデューサーを務め、本作で長編映画初監督作品となるダン・トラクテンバーグがメガホンを取る。メアリー・エリザベス・ウィンステッド演じる主人公が、謎の男2人とともに閉じ込められたシェルターから抜け出そうと試みるが、扉の向こうには───?6位以下は初登場3作品が揃ってランクイン。6位の『The Perfect Match(原題)』は、『ダンス・レボリューション』のビリー・ウッドラフ監督によるロマンチックコメディ。米国の人気司会者で『30日の婚活トラベル/Baggage Claim』などへの出演歴のあるテレンス・ジェンキンスが、謎めいた美女と恋に落ちる主人公のプレイボーイを演じている。7位は、“ヴァンパイア・クロニクルズ”シリーズのアン・ライスの小説 『Christ the Lord: Out of Egypt』 を映画化した宗教ドラマ『The Young Messiah(原題)』。8位『The Brothers Grimsby(原題)』は、サシャ・バロン・コーエンとマーク・ストロング共演のスパイ・コメディだ。
2016年03月14日ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ズートピア』が全米で公開され、公開3日間で興収7,370万ドルを記録。同スタジオの『アナと雪の女王』『ベイマックス』のオープニング記録を軽々と塗り替えた。批評面も絶賛の嵐で、いま旋風を巻き起こしている。動物たちが人間のように暮らすハイテク都市「ズートピア」を舞台に、ウサギの新米刑事・ジュディと、キツネの詐欺師・ニックがタッグを組んで、続発する動物失踪事件のナゾを追いかける。タイムリミットは2日間。行方不明者の共通点は?事件の真相が明らかになったその瞬間、真のピンチが動物たちの楽園に襲いかかる…。傑作『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーアが共同監督を務めており、期待して鑑賞したが、これが素晴らしい!テーマはずばり“多様性”。主人公のジュディは「絶対ムリ」という周囲の声をはねのけ、警察学校を首席で卒業し、ウサギ初の警察官になるが、上司からは正当な評価を得られない。一方、ニックは幼少期のトラウマが原因で「周囲が期待するステレオタイプ」に徹しようと、ズル賢い詐欺師として生きている。動物たちの理想郷であるはずのズートピアでは、「ありのままに」が通用せず、男女格差、種族間の差別や偏見がはびこっているのだ。折しも、第88回アカデミー賞では人種差別が大きなトピックになったし、暴言を繰り返す不動産王が大統領選で大躍進してしまったりと、思わず「いまって本当に21世紀?」と首をかしげたくなる今日この頃。それだけに『ズートピア』は、現代人なら誰もが直面する多様性を考えるきっかけになるはず。ジュディ&ニックの見事なバディぶりはもちろん、個性豊かな登場人物(!?)、さまざまな気候、地形を持つズートピアの多様な姿も見どころだ。そんな深いテーマを問いかける本作だが、もちろん身構える必要はなし!主軸である動物失踪事件のサスペンスが、本当によく練り上げられており、純粋なエンタメ作品として満点な仕上がり。驚きのドンデン返しは『シュガー・ラッシュ』に通じる。「自分が輝ける場所が、どこかに必ずあるはず」と奮闘するジュディの姿には、誰もが共感するだろう。輝きを取り戻し“第3の黄金期”を迎えたディズニー長編アニメーションの過去10年で最高傑作だ。『ズートピア』は4月23日(土)より全国にて2D/3D公開。(text:Ryo Uchida)
2016年03月10日米BOX OFFICE MOJOは3月4日~3月6日の全米週末興業成績を発表した。『デッドプール』を下し、ディズニーの新作3DCGアニメ『ズートピア』が初登場首位にランクイン。動物たちが築いたハイテク社会“ズートピア”を舞台に、キツネの詐欺師ニックと新米警察官として張り切るウサギの警察官ジュディが天敵関係を超え、陰謀の全容解決に奔走する冒険譚だ。監督は『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーアと『ボルト』のバイロン・ハワードが共同で務める。2位も初登場の『エンド・オブ・キングダム』。2013年公開の『エンド・オブ・ホワイトハウス』の続編で、米ワシントンから英ロンドンに舞台を移し、英国首相の葬儀のために集まった各国首脳が巻き込まれたテロ事件から米国大統領を守るシークレットエージェントの活躍を描く。ジェラルド・バトラーをはじめ、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマンらが続投でキャストに名を連ね、新鋭のイラン人監督ババク・ナジャフィが指揮する。公開から首位独走を続けた『デッドプール』は4週目にして3位に陥落。累計興収は3億1,115万8,132ドルとついに3億ドルの大台を超えた。4位『Whiskey Tango Foxtrot(原題)』も初登場。2002年アフガニスタン紛争時に現地をルポした女性ジャーナリスト・キム・バーカーが2011年に出版した回顧録を映画化した作品で、戦火における奮闘をティナ・フェイ主演でコミカルに描く。前週2位の『Gods of Egypt(原題)』は5位に、レオナルド・ディカプリオが悲願のアカデミー賞を初受賞したことでも話題になった『レヴェナント: 蘇えりし者』が10位から6位に浮上したのを除き、その他ラインナップは順位を下げた。
2016年03月07日米BOX OFFICE MOJOは2月26日~2月28日の全米週末興業成績を発表した。3週連続で『デッドプール』が首位を独走。3週目ながらも週末興収3,150万ドルと2位を倍以上引き離し、累計興行収入は2億8,563万9,009ドルに達した。2位は初登場の『Gods of Egypt(原題)』。古代エジプト神話を題材としたファンタジー・アクション映画で、『ダークシティ』『アイ,ロボット』などを手掛けたアレックス・プロヤス監督がメガホンを取る。前週2位の『Kung Fu Panda 3』は3位に転落。『Risen(原題)』も3位から4位に順位を下げた。イギリス史上初のスキージャンプオリンピック代表選手である、エディー・ジ・イーグルことマイケル・エドワーズの半生を描いた、タロン・エガートンとヒュー・ジャックマン主演のスポーツ・コメディ『Eddie the Eagle(原題)』は5位に初登場。その他、『ブレイキング・バッド』のアーロン・ポールや『ウォーキング・デッド』のノーマン・リーダスをはじめ、豪華キャストが多数出演する、クライム・アクション映画『Triple 9(原題)』も初登場6位にランクインした。
2016年02月29日米BOX OFFICE MOJOは2月19日~2月21日の全米週末興業成績を発表した。『X-MEN』シリーズの異色のヒーローが主人公のスピンオフ映画『デッドプール』が前週に引き続きトップを堅守。累計興行収入も1週間で2億3,539万4,887ドルと破竹の勢いで、2位以下を大きく引き離した。2位も前週同様『Kung Fu Panda 3(原題)』。公開から5週目を数え、累計興収1億1,710万4,584ドルと堅実にヒットを続ける。3位は初登場の『Risen(原題)』がランクイン。『ウォーターワールド』『モンテ・クリスト伯』のケヴィン・レイノルズ監督による聖書を題材にした作品で、復活したと噂されるイエス・キリストの遺体を探すよう調査を命じられたローマ帝国軍の隊長をジョセフ・ファインズ主演で描く。4位『The Witch(原題)』も今週初登場。2015年1月のサンダンス映画祭のプレミア上映で注目を集めたホラー映画で、新人のロバート・エガース監督による初作品。17世紀末のニュー・イングランドを舞台に、魔女裁判の先がけとなった民間伝承をベースとした魔女の迷信の恐怖がスタイリッシュな映像で描かれる。その他1936年ベルリンオリンピックで活躍した、アメリカの英雄的陸上競技選手・ジェシー・オーエンスの伝記映画『Race (2016) (原題)』が6位に初登場している。
2016年02月22日約10年ぶりとなるシリーズ最新作『さらば あぶない刑事』が1月30日に、全国252スクリーンで封切られた。東映によると初日だけで10万人の動員を見込む好スタートを切ったといい、最終興収予想を30億円と発表。1987年公開の劇場版シリーズ第1作『あぶない刑事』が記録したシリーズ歴代最高興収26億円を更新し、本作が“有終の美”を飾る可能性が出てきた。『あぶない刑事』初日舞台あいさつ/その他の写真同日、東京・丸の内TOEIで初日舞台あいさつが行われ、“あぶデカ”コンビの舘ひろしと柴田恭兵をはじめ、浅野温子、仲村トオル、菜々緒、木の実ナナ、ベンガル、伊藤洋三郎、長谷部香苗、村川透監督が登壇した。舞台あいさつではファンの盛り上がりを受け、11月末に期間限定で発足した映画公式ファンクラブ(会員数約12,000名)が寄せた、出演者への感謝や惜別のメッセージが、高さ2メートル・幅3メートルの巨大なメッセージボードで披露され、柴田は「泣きそうです」と感無量。すかさず、舘が「泣かないで~」と自身の代表曲を口ずさむというチームワークの良さを披露し、ファンは拍手喝采だった。1986年のドラマ放送以来、根強い人気を誇る『あぶない刑事』の劇場版第7作にして、完結編。定年退職まであと5日と迫った横浜港署捜査課刑事のタカこと鷹山敏樹(舘)&ユージこと大下勇次(柴田)が、凶悪な中南米マフィアとの戦いに立ち向かう。「ご自身にとって、あぶデカとは?」の質問に、舘は「代表作のひとつであり、何より柴田恭兵と出会えた作品。役柄はもちろん、俳優として恭サマに大きな影響を受けた」と感慨しきり。一方の柴田も「舘さんに出会えて良かった。大下勇次は舘さんから生まれたんですから」とこちらも長年培ったコンビ愛に思いをはせていた。さらに柴田は「これで本当に最後です。でもアンコールの声が聞こえれば…、次は夢で会いましょう」と締めくくり、駆けつけたファンは大歓声をあげていた。『さらば あぶない刑事』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年01月30日昨年末より世界中で旋風を巻き起こしている『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の大ヒット奉告祭が1月28日に、東京・神楽坂の赤城神社で行われ、人気キャラクターのBB-8、日本語吹替え版で声優を務める磯部勉(ハン・ソロ役)、永宝千晶(レイ役)が出席した。その他の写真昨年12月18日に全国で封切られた同作は、現在までに観客動員625万人、興収97億5400万円を記録。一昨年の『アナと雪の女王』以来、実写作品としては10年の『アリス・イン・ワンダーランド』以来約6年ぶりに興収100億円突破が秒読み段階となっている。本殿ではご祈祷や、玉串奉奠(ほうてん)が厳粛な雰囲気で進み、BB-8も緊張した様子。巫女による舞いが披露されると、太鼓のリズムに合わせて、体をスイングさせるお茶目な仕草を見せた。磯部は「ヒットは予測していたが、ここまで当たるとは。このまま上り調子で伸びてくれればいいなと思っている」とスター・ウォーズ旋風に喜びの声。ハン・ソロを演じるのは約30年ぶりだといい「(ミレニアム・)ファルコン号も含めて、故郷に帰ってきたような懐かしさ。『我が家だ、チューバッカ』という最初の台詞で、昔の記憶がよみがえりワクワクした」としみじみ語った。一方、シリーズ初となる女性主人公に抜てきされた永宝は、「長年ファンの皆さんに愛された作品だけに、始めは信じられない気持ちで、喜びよりも不安があった」と振り返り、「いざアフレコが始まったら、ただ一生懸命に取り組むだけ。レイはたくましく生きる少女で、繊細な一面も持ち合わせた魅力的なキャラクター」と語った。また、劇中で冒険をともにするBB-8と対面し「本当に会えるなんて!」と感激しきりだった。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年01月28日米BOX OFFICE MOJOは1月22日~1月24日の全米週末興業成績を発表した。前週2位の『レヴェナント: 蘇えりし者』が公開5週目にして初の週末興収トップに。公開から快進撃を続け、全米累計興収8億7,928万9,346ドルと9億ドルの大台も視野に入った『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』も2位に従え、前週1位の『Ride Along 2(原題)』は3位に落ちた。4位は初登場の『Dirty Grandpa(原題)』。ロバート・デ・ニーロ主演のコメディで、ザック・エフロン演じる結婚式を間近に控えた孫が、デ・ニーロ演じる自由奔放な祖父とフロリダにドライブへ。その珍道中を描くコメディだ。5位『The Boy (2016)(原題) 』も初登場。ドラマ『ウォーキング・デッド』でマギー役を演じたローレン・コーハン主演のホラー映画で、呪われた人形の子守を引き受けた女性の悪夢のような恐ろしい体験を、『デビル・インサイド』『ウェア 破滅』のウィリアム・ブレント・ベルが映画化した。その他6位には『フィフス・ウェイブ』が初登場。『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツが謎の知的生命体と戦う少女を演じるSFスリラーだ。
2016年01月25日最近のムエタイジムは女子向けも多くなって来ていて、ムエタイというよりムエタイエクササイズ!気軽に体験できるので旅行に来た際にもお薦めです。実は、ムエタイは全く興味がない私。でもタイにいるうちに一回は試しにやっておかないとと思い、早2年。タイ人のお友達に誘ってもらいやっと重い腰をあげて行ってみました。今回お伺いしたのは、話題のタイセレブが集まるムエタイジム「Muaythai Mania Academy」。ムエタイというと、本気モードのムエタイ選手がバシバシ練習しているそばで、汗の臭いのしみ込んだ道具を使っていたりと、お世辞にもキレイと言えない設備だったりすることもしばしば……。そんな中、オープンしたばかりのMuaythai Mania Academyは清潔で、日本のジムのようなシャワーも完備、アメニティーも揃ったジムなので女性でも安心して体験してもらえると思います。まずはランニング。そして、ストレッチと準備体操。その後、スタッフのみなさんがこんなふうにバンテージを巻いてくれます。そして、交代で打ち合い。最後には、こんな障害物を置いてのサーキットトレーニング。なかなか盛り沢山の内容です。かな~り、ストレス解消としていいです!そして汗もガンガンかくし、デトックスになります。タイに旅行に来るとタイ料理が美味しいので、食べ過ぎ~を一度リセットするためにもぜひ、体験していただきたいです。
2016年01月10日米BOX OFFICE MOJOは1月1日~1月3日の全米週末興業成績を発表した。3週連続『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』がトップ。公開から2週間での累計興行収入が7億4,026万5,583ドルとなり、歴代1位の『アバター』(2009年)の7億6050万ドルに迫り、次週にも記録を塗り替える勢いを見せている。2位も前週に引き続き『Daddy’s Home(原題)』。驚異的なヒットを続ける1位に圧倒されて印象は薄いものの、2週間での累計興収は9,368万4,495ドルと1億ドルを目前に控える。3位はクエンティン・タランティーノ監督最新作の『ヘイトフル・エイト』が前週10位から急浮上。吹雪で立ち往生した8人の男女が居合わせた雪山のロッジで密室殺人事件が発生。嘘つきだらけの8人が探り合いを繰り広げるミステリー。タランティーノ作品常連のサミュエル・L・ジャクソンをはじめ、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リーらが出演している。4位『Sisters(原題)』、5位『Alvin and the Chipmunks: The Road Chip(原題)』は前週と変わらず。前週3位の『Joy(原題)』は6位に転落した他、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』も6位から7位、『Concussion (2015) (原題)』も7位から8位へと以下の作品もワンランクずつ順位を落とした。
2016年01月05日ついに今年最大の話題作である『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が世界中で封切られ、ここ日本でもオープニング興収が『アナと雪の女王』を超える好スタートを切った。配給のディズニーも「国内興収200億円に期待が膨らむ」と息巻いている。例年以上に豊富な話題作がスクリーンを彩った2015年。特に洋画は、興収95億円超えをマークした『ジュラシック・ワールド』を筆頭に、『シンデレラ』『ミッション:インポッシブル/ローグ・ ネイション』『ワイルド・スピード SKY MISSION』など実写作品が期待通りのヒットを記録した。もちろん、ディズニーが強力なブランド力を発揮した長編アニメ『ベイマックス』『インサイド・ヘッド』の好調ぶりも忘れられないトピックだ。また、今年の映画界の盛り上げ役として、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の存在も無視できない。惜しくも年間興収ランキングのトップ20入りこそ逃したが、公開直後からSNSを中心に拡散した口コミによって、観客主体でムーブメントを巻き起こす展開は映画同様に圧巻の一言だった。30年ぶりに復活したシリーズ最新作だが、日本では『スター・ウォーズ』のような知名度はなし。それでも作品そのものに「誰かに教えたい」と思うほどの魅力があれば、新たなファン層を開拓できると証明した。ヒットの規模が決して大きくないが、同じような現象は『マイ・インターン』『キングスマン』といった良作にも当てはまり、洋画人気の「覚醒」に少なからず“光”が見えてきた…。というのが2015年、洋画界の総括となりそうだ。この状況がこのまま数年続けば、ハリウッドも日本を重要なマーケティング市場だと再認識するかもしれない。洋画復活は、来年以降が真の正念場。それだけに『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の最終興収に注目が集まる。現実的な目標として、『アバター』が記録した156億円は超えてほしいと願うが、果たして?(text:Ryo Uchida)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2015年12月28日米BOX OFFICE MOJOは12月25日~12月27日の全米週末興業成績を発表した。前週に引き続き、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が週末興収1億5,352万2,000ドルで、首位を独走。公開から1週間での累計興行収入は5億4,457万3,329ドルとなり、史上最速での5億ドル突破するなど、全世界的にも数々の新記録を樹立している。2位は初登場の『Daddy’s Home(原題)』がランクイン。『俺たちニュースキャスター』や『俺たちフィギュアスケーター』など“俺たち”シリーズでおなじみのウィル・フェレルがよき継父を目指して、マーク・ウォルバーグ演じる元父と戦う様子を描いたコメディ。3位はジェニファー・ローレンス主演の『Joy(原題)』が初登場。アイデアグッズの発明で知られる実業家・ジョイ・マンガーノの半生を描く伝記映画で、『世界にひとつのプレイブック』のデヴィッド・O・ラッセルが監督を務める他、ロバート・デ・ニーロやブラッドリー・クーパーが共演している。その他6位にウィル・スミス主演のスポーツ医療ドラマ『Concussion (2015) (原題)』、8位に1990年公開の『ハート・ブルー』のリメイク作品『X-ミッション 』が初登場。7位の『マネー・ショート 華麗なる大逆転』は、ブラッド・ピット製作・出演、クリスチャン・ベール主演でリーマン・ショックの裏側で大儲けを成し遂げた投資家たちの実話を描いたマイケル・ルイスのノンフィクション小説を映画化した作品で、前週19位から公開3週目にして初のトップ10入りを果たした。
2015年12月28日『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が、公開12日目で世界興収10億ドルを達成し、新記録を築いた。これまでの記録は、『ジュラシック・ワールド』の13日だった。現時点で『フォースの覚醒』の北米興収は5億4466万ドル。3日間のクリスマス週末の北米での売り上げは1億5350万ドルで、クリスマスの成績としても、公開2週目の成績としても、史上最高記録となった。その他の情報クリスマス週末にはまた、マーク・ウォルバーグとウィル・フェレルのコメディ『Daddy’s Home』や、ジェニファー・ローレンス主演、デヴィッド・O・ラッセル監督の『JOY』も公開され大健闘。その結果、このクリスマスは『アバター』が公開された2009年を抜いて、北米全体で史上最高の成績をも達成している。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』公開中文:猿渡由紀
2015年12月28日