海洋堂は、岡本太郎記念現代芸術振興財団公認商品として「1/144スケール 太陽の塔 塗装済み完成モデル」の再販売を10月17日に開始した。希望小売価格は14,980円(税込)。1970年に大阪府吹田市で開催された日本万国博覧会のシンボルとして建造され、45年たった今もなお根強い人気を誇る、岡本太郎氏の代表作「太陽の塔」を1/144スケール(全高:約500mm)で立体化。「黄金の顔」「避雷針」「はしご」「背部接続パーツ」など、精密さが求められる部分はABSを使用したインジェクション成型にて再現されている。■金メッキをほどこした「黄金の顔」 - 左右の瞳には発光ギミックを採用塔の頂部に位置する未来をあらわす「黄金の顔」は、より実物に近い質感を表現するために金メッキを使用。顔パーツの裏側と本体との接合部を正確に再現した立体模型は少なく、資料としての側面も持ちあわせている。瞳にはLEDライトを使用し、スイッチで点灯することが可能。「黄金の顔」のパーツを前後に分け、磁石で固定することで、電池交換も容易に行うことができる。■過去を象徴する背面に描かれた「黒い太陽」黒色陶器(信楽焼)のタイルを貼り付けて描かれた「黒い太陽」。そのディテールは3つの顔の比較をより強く際立たせる。■コンクリート造りの質感が表現されたボディ部分本体および腕部分は、鉄筋コンクリートおよびショットクリートの質感、腕部分の付け根や背面上部の扉をも再現。胴体部分と、胴体正面の現在を表す「太陽の顔」部分の素材感の違いまでこだわったつくりになっている。なお、海洋堂では12月に1/350スケールの発売も予定。そのほか詳細は海洋堂の詳細ページをチェックしてほしい。※岡本太郎記念現代芸術振興財団公認商品(C)Taro Okamoto
2015年10月20日株式会社しいの食品神奈川県小田原市に本社を置く、株式会社しいの食品では、2015年10月15日(木)より、「温泉発酵ふぇいすますく」と「海洋温泉ふぇいすますく」を発売する。「温泉発酵ふぇいすますく」は”発酵”をテーマにした美容マスクで、「海洋温泉ふぇいすますく」は”海洋”をテーマにしたものだ。食品メーカーの技術株式会社しいの食品は、農水産加工品を製造・販売してきた会社だ。その強みを活かし、今回の美容マスクは食品メーカーとしての技術や温泉の効能などを大切にしている。「温泉発酵ふぇいすますく」「温泉発酵ふぇいすますく」は、同社の発酵食品「酒盗」の技術”発酵”をテーマに開発。5種類の発酵エキスに、温泉水(保湿成分)や8種類のアミノ酸、エラスチンなどを配合している。「海洋温泉ふぇいすますく」「海洋温泉ふぇいすますく」は、同社がおこなっている水産加工品の製造をもとに”海洋”をテーマに開発したもの。水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、温泉水(保湿成分)、クラゲエキス、プロテオグリカンなどが配合されている。購入は、小田原名産店(小田原駅構内)、箱根町土産物店のほか、湯本富士屋ホテル、東名高速道路の足柄SAなどで可能だ。(画像はプレスリリースより)【参考】・酒盗の「しいの」が“発酵” “海洋”をテーマに美容マスクを企画!「温泉発酵ふぇいすますく」「海洋温泉ふぇいすますく」
2015年10月08日海洋堂は、世界有数のプラモデルコレクターとして知られる宮脇センムこと宮脇修一氏が「自身の好きなものをフィギュア化してコレクションしたいがため」に立ち上げられた新シリーズ「センムの部屋」の第一弾として、航空自衛隊の最新鋭機を模型化した『ATD-X 1/100モデル』を9月25日に発売する。価格は5,184円(税込)。宮脇氏は、日本を代表するホビーメーカー・海洋堂の社長として世界最大の造形の祭典「ワンダーフェスティバル」などを主催する一方、模型やおもちゃなどをこよなく愛し、4万点を超えるプラモデルを収集するコレクターとしても知られている宮脇センム。1980年代のガレージキット黎明期、海洋堂では造形師が「好き」かどうかによって製品化される商品が決められていたという。今回の企画では、そんな同社の原点に立ち返るべく、宮脇氏のお眼鏡にかなうキャラクターや、「これは世に出さなければならないだろう!」というアイテムを選出して販売する。そのシリーズ第一弾として発売されるのが、先進技術実証用の航空機「ATD-X」。国内外を問わず開発当初から注目され続けてきた航空機モデルの初飛行に先がけてのリリースとなる。防衛省技術研究本部の協力のもと、正確な機体形状・マーキングを実現したモデルで、ランディングギアをダイキャスト製にしてパーツの強度を保つなど、コレクションすることを想定した耐久性にも配慮されている。1/100スケールとなる本体サイズは170mm。テスターカラーと洋上迷彩の2バージョンを展開。さらに「センムの部屋」では、「なぜこれを作りたいと考えたのか、そのために海洋堂はどんなことをしてきたのか」をファンに伝えるため、こだわりのパッケージも紹介。そして、スペシャル対談のゲストとして、フジテレビ系ニュース番組のコメンテーターを務めた軍事評論家の岡部いさく氏を迎え、宮脇氏と行った対談を5,000字超えの大ボリュームで収録するほか、表紙の特撮や全体のデザインを『水中ニーソ』などで知られる古賀学氏が担当している。なお、同シリーズでは今後のラインナップも発表されており、11月には円谷プロが手がけた特撮TVドラマ『怪奇大作戦』に登場した『トータス号』。2016年1月には、宮崎駿監督によるTVアニメ『未来少年コナン』から『空中要塞ギガント&少女ラナ』。同じく2016年3月には『有人潜水調査船しんかい6500』と、宮脇氏の趣味全開の製品のリリースが控えている。(C)KAIYODO(C)円谷プロ(C)JAMSTEC(C)NIPPON ANIMATION CO.,LTD.
2015年09月24日Amazon.co.jpは、同サイトの「おもちゃ&ホビーストア」に、フィギュア造形作家「BOME」氏の特集ページを開設した。これにともない、同氏が所属する海洋堂がAmazonマーケットプレイスに出品し、『BOME EDITION 限定生産第1弾 新劇場版「新世紀エヴァンゲリオン-破-」式波・アスカ・ラングレー・テストタイプ プラグスーツ』を同ページ内にて販売する。販売開始は9月10日の正午。価格は86万4,000円(送料別)。Amazon.co.jpの同特集ページでは、30年にわたる造形作家としての活動によって「美少女フィギュア」というジャンルを確立させ、国際的に活躍するBOME(ボーメ)氏が原型制作を手掛けたフィギュア約30点が紹介されている。今回、Amazonマーケットプレイスにて海洋堂が販売する『BOME EDITION 限定生産第1弾 新劇場版「新世紀エヴァンゲリオン-破-」式波・アスカ・ラングレー・テストタイプ プラグスーツ』は、原型製作、パーツ整形、塗装までをBOME氏がひとりで行った、「レプリカではない本物」のBOME作品。作業工程の非効率さやBOME氏の人件費などから逆算した結果、「1体 86万4,000円」という価格設定になったということだ。なお、BOME氏は、模型業界では造形物の精巧さや造形センスで世界屈指の水準を誇る、「海洋堂」所属の造形作家。ガレージキットの創世記より造形スタッフとして活躍。80年代、矛盾の多いアニメ絵(2D)の美少女キャラを、元絵のイメージや魅力を損なわずに立体(3D)化するノウハウを構築し、美少女フィギュアというジャンルを確立させた。また「塗装」のテクニックを多数発明し、フィギュアを普及させた立役者としても知られる。1998年にニューヨ ークのアートギャラリー「フィーチャー・インク」にて個人フィギュア作品展を実現。2001年にはカルティエ現代美術財団(パリ)の企画展「un art populaire」にアーティストとして招聘されるなど、ホビー・フィギュア業界にとどまらずアートシーンにまで拡大している。
2015年09月04日芝浦工業大学は9月3日、アメフラシの脳神経の伝達活動をモニタリングする手法を開発したと発表した。同成果は同大学応用化学科の吉見靖男 教授によるもの。アメフラシは他の生物と比べて大きな神経細胞を脳に持ち、神経の役割とその位置関係が特定されている。そのため、神経活動の動きを捉えるのに適していると考えられているが、これまでの方法では正確に捉えることができていなかった。今回開発した手法では、脳神経が活動する際に、ナトリウムを取り込み、カリウムを放出する仕組みに着目。アメフラシの脳にあたる神経節にアンモニウム塩を投与し、味覚認識中の脳神経の伝達スピードを遅らせることで、脳神経の伝達活動を捉えることに成功した。同手法を用いることでアメフラシが好むワカメと、嫌いなテングサをそれぞれ与えると、脳の特定部位が活動し、好きな味覚に比べ、嫌いな味覚への活動はより速く活動が始まることがわかった。同研究グループは今後、物事を認識する際に脳内を神経信号がどう伝わっていくのかの伝達メカニズムと、経験により認識が変化していく学習のメカニズムを明らかにしていくという。脳内の神経伝達による認識と学習のメカニズムの解明を進めることで、単なる動物のみならず人の味覚障害や目、耳の不自由な人それぞれの症状に合わせた人工感覚器の開発、認知症や鬱病など神経系の疾病の新たな治療法などへの応用が期待される。
2015年09月03日クラブツーリズムはこのほど、9月26日・27日に日帰りで実施する『「終活フェスタ2015in 東京」と海洋散骨を体験する日帰りバスツアー』の販売を開始した。同社では、自分らしい人生のエンディングを考えることで、終活に関する不安を解消するだけではなく、これからの人生を考えるきっかけになるように、「大人の終活(講座・ツアー)」を実施している。このほど発売した同ツアーは、2日間にわたって行われる日本最大級の終活イベント「終活フェスタ2015in 東京」に参加できる日帰りバスツアー。「終活フェスタ2015in 東京」は、今年で3年目を迎える終活イベントで、昨年は来場者が2日間で3,000名を超えるなど大盛況であったという。今年は規模を拡大し、大田区産業プラザPio(大田区南蒲田)の1,600平方メートルの展示場で行う。会場では好評のパネルディスカッションのほか、終活カウンセラーによる相談会を予定している。約40社の企業がブースを出展し、ひつぎの入館体験やiPadを使った自分史作りの講座、脳年齢測定など体験型イベントも用意する。イベントの後は東京湾に移動し、海洋散骨の模擬体験も行う。終活初心者には「エンディングノート」をプレゼント。バスの移動中は、終活カウンセラーによる終活入門セミナーを実施する。旅行代金は1人税込2,980円(昼食弁当付)。申し込みは、クラブツーリズム公式サイトで受け付けている。
2015年08月11日アディダスが、海洋環境保護に取り組むパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ(Parley for the Oceans)とのパートナーシップを記念したコンセプトシューズを発表した。6月29日、国連本部では専門家や科学者、起業家やクリエイターを集めて海洋をとりまく現状などについて語り合うイベントが行われた。その中でアディダスは、パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズとのコラボレーションをきっかけに誕生したユニークな試作品を披露。海洋廃棄物や違法に設置された深海の刺し網より回収・再利用した糸と繊維のみで100%作られた世界初のシューズ・アッパーを発表した。使用された刺し網は、パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズのパートナー組織でもある海洋生物保護のための環境保護団体シー・シェパードが、非合法の密漁船を110日間にもわたって追跡し続けた結果、ようやく西アフリカ沖合で回収するに至ったものだ。今回発表されたコンセプトシューズは、今年下半期の発表が予定されている海洋プラスチック廃棄物を再利用した一般消費者向け製品に先がけて、アディダスとパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズが目指す方向性を示すものとなっている。パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズの創設者であるシリル・グッチ氏は「アディダスが私たちの掲げるミッションへの参加を表明し、その創造力をもって私たちのパートナーシップを支援してくれていること、海洋プラスチック廃棄物もクールなものへと変化させられると示していることを、私たちはこの上なく誇らしく思っています」とコメントしている。
2015年07月09日パイ インターナショナルは7月13日、海洋写真家・古見きゅう氏の写真集『THE SEVEN SEAS』(1,900円・税別)を発売した。古見氏は、独特な視点から海の美しさやユニークな生き物の姿を追い続け、『ナショナルジオグラフィック』誌などの雑誌や新聞で作品を発表しているという。その姿は、テレビ番組『情熱大陸』(TBS系)にも取り上げられた。同書では、インド洋や南太平洋、日本海、南極海など、同氏が旅した世界の9つの海洋を地域別に紹介する。同氏の集大成とも言える写真集となっており、サンゴ礁やアザラシなどの海洋生物、クジラやサメなどの姿も収録しているとのこと。また、8月1日には、「湘南 蔦屋書店」(神奈川県藤沢市)にて同書の発売記念トークとサイン会を行う。水中写真家の鍵井靖章氏を特別ゲストに迎え、互いの作品を鑑賞しながら対談するとのこと。開催時間は18:00~20:00。申し込み方法など、詳細は湘南T-SITEの公式サイトにて。
2015年07月03日AmazingLifeは18日、安価で散骨を委託できるサービス「シンプル葬の海洋散骨」の提供を開始した。料金は4万9,000円(税別)、追加料金は不要。同サービスは、遺骨の送料から粉骨、散骨の供養まで、全て含まれているパッケージプラン。インターネット、スマートフォンまたは電話で、沖縄、湘南(神奈川)、博多湾(福岡)の3海域から希望の海域を選択し、依頼後ゆうパック着払いで遺骨を送ると、後はスタッフが遺族に代わって散骨する。なお、散骨日時は不定期となる。自身の手で直接散骨を希望する遺族向けに「シンプル葬の合同海洋散骨」を用意する。料金は14万9,000円(税抜)。また、ペット散骨も人間同様の価格・サービス内容で受け付ける。近年、少子高齢化に伴い、墓の維持・管理が困難になっているとともに、宗教離れや価値観の変化などより、従来型の墓に入るという選択を取らない人が増加している。また、遺族が高齢者である場合、海洋散骨の要望を持っていても、実際に自身が乗船し、沖合まで行って散骨をするという事が難しい人も多く、委託型の海洋散骨サービスのニーズは高まっているという。このような時代の変化や、同社の火葬式・直葬サービス「シンプル火葬」や家族葬サービス「シンプル葬」の利用者からの要望に対応するために、今回、海洋散骨サービスの提供を開始することを決定したとしている。
2015年06月18日日本マイクロソフトは6月4日、芝浦工業大学による「Microsoft Dynamics CRM」の導入事例を公開した。芝浦工業大学では、「10年後20年後も輝き続ける大学」を目指した「チャレンジ SIT90」作戦の一環として、学内の複数システムに散在していた各種データの集約が行っている。しかし、大学内にはさまざまなシステムが点在しており、データがシステムごとに分断されていることが課題となっていた。これまでは、必要な情報を入手するには各システムにログインして、手作業でデータをまとめていく必要があった。大学では、既存システムに影響を与えることなくデータを集約できること、エンド ユーザーによるカスタマイズが容易であることなどを含めてMicrosoft Dynamics CRMの導入を決めた。導入後は、10種類の部門システムからデータを抽出して集約を図った。収集対象のデータは、各学生の基礎情報、入試時の点数、成績情報、卒業後の就職先、課外活動、ボランティア、アルバイトなどが含まれる。データ数は1学生あたり数千カラムで、現時点で約1万名分。将来的にはは、卒業生の情報を網羅していくことも検討しており、実現すれば10万人規模のデータベースになると想定している。また、中退者を防ぐための対策にも役立てている。不本意入学で中退するケースを早い段階で抽出し、学習面やメンタル面のサポートを行うというプロジェクトを立ち上げた。学外への情報公開に関する業務も効率化された。以前は情報の取りまとめに約 2カ月かかったが、導入後は2週間にまで短縮した。次回からは、1日で完了できる見込となるという。現在このシステムを扱えるユーザーは、15部門約50名に制限しているが、今後は教職員全員に開放する予定だ。今後は、経営層の判断材料として活用してもらうことも視野に入れているほか、集約された情報の中から学生にとって有益な情報を抽出し、各学生へ提供することも検討するという。
2015年06月05日沖縄県の海洋博公園は6月27日、美ら海自然教室「ウミガメの秘密を探る」を開催する。○ウミガメの形態や生態、取り巻く環境を紹介同イベントでは、ウミガメについて形態や生態を紹介しながら、沖縄県内での産卵情報やウミガメを取り巻く環境の現状について、講師の鈴木瑞穂氏(一般財団法人 沖縄美ら島財団)がわかりやすく解説。現在、参加者を募集中。開催日時は、6月27日 10時~10時30分。場所は、総合休憩所(美ら海プラザ)。定員は40名。料金は無料。
2015年06月02日芝浦工業大学は5月12日、ICチップで演算の必要な場所に必要なときだけ電力を供給することでチップの消費電力を抑える技術を開発したと発表した。この成果は同大学情報工学科の宇佐美公良 教授と東京大学、東京農工大学、慶應義塾大学の共同研究によるもの。コンピューターのチップ内の素子は高性能化とともに増加を続けており、現在は約40億個の素子が存在している。素子が増加すると消費電力も増えるため「高性能化」と「省電力化」を同時に実現する技術が求められている。電子機器を省電力化する方法として、チップ内で通常は遮断状態にしてある回路に対して使う時だけ通電する「Power Gating(PG)」という技術が知られており、マルチコアCPUのうち稼働が必要なコアのみを効果的に検出し稼働させるCPUコア単位でのPGが一般的だった。共同研究グループは、CPU内部の「演算単位」でPGを実現するチップの自動設計技術の開発に成功。従来技術では遮断状態にある演算回路に高速で通電しようとするとチップ内部で大きなノイズが発生し、回路の誤作動につながる問題があったが、約0.1ナノ秒ずつずらして通電することでノイズの発生を抑えることができた。この技術を応用し、車の走行や人の運動による振動、太陽光、熱など身の回りにあるわずかなエネルギーを電力に変換するセンサーチップが実用化されれば、電子機器の省電力化だけでなく、建物や橋などの老朽化モニタリングチップや、位置情報や体調管理などがウェアラブルチップなど様々な分野への応用が可能となる。
2015年05月12日東京都港区芝浦のホテルJALシティ田町で、タイ・カルチャーを体験できる「第1回 タイフェアin芝浦2015」が行われる。開催日は3月28日、9時から21時まで。○グルメから占いまで多様なタイ文化を体感同イベントでは、タイ料理、カービング体験、タイマッサージ教室など、タイ・カルチャーを体験できる。「タイ料理ブース」では、サイアム食堂、アジアンタワン、スパイスマーケット、バーンチャーンなどが出店。「タイ雑貨ブース」は、ゆうほう、ラックタイ、マーサ&カンパニー、G-Diaryなど、「タイ式占いブース」にはティッパヤコーン先生が登場する。また、「文化ブース」では、タイマッサージのアジアンブリーズ、TTCスパスクール、きらく整体スクール、カービングのナッタヤーカービングスクールが出店。さらに各種交流会も開催する。12時30分から14時30分まで「日タイ国際出会い交流会」、15時から17時30分には「タイマッサージ交流会」、18時から20時30分まで「タイ王国ビジネス交流会」が行われる予定となっている。
2015年03月24日芝浦工業大学は2月24日、廃棄された小型機器から金属類を効率よく回収する技術を開発したと発表した。同成果は同大学電子工学科の本間哲哉 教授によるもの。液晶ディスプレイ、ブラウン管、プリント配線板、蛍光管、集積デバイスなどの中には、レアメタル、レアアースを含む再生可能な金属類が多く含まれている。現在、廃棄された機器からそれらを回収するには、金属腫ごとに回収過程が分かれていることや、高温処理のために大量のエネルギーを消費すること、回収率が低いなどの問題がある。本間教授らが開発した技術は、室温程度の酸の中に破砕した小型機器をまとめて入れて溶かし、電気分解によって各金属を個別に回収するというもの。事前に分別する必要がないため、解体処理の簡略化が図れることや、シリカ系ガラスなど金属以外の各種廃棄物も同時処理が可能などのメリットがある。また、室温で処理ができるため、エネルギー消費量の低減にもつながる。今後は企業と共に、機器の粉砕から金属回収、廃液回収までを一括で行う装置の開発を目指すという。
2015年02月24日芝浦工業大学は、企業と一緒に地域の問題を解決する授業『産学・地域連携PBL』および『地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)』の一環で、6名の学生チーム(大学院生 1名・学部3年生 5名)が、地域の中規模農家の支援を目的に「農業支援システム」を開発したと発表した。これは、さいたま市の「さいたまヨーロッパ野菜研究会」と連携し、野菜の栽培、出荷、受注などのデータを記録することで、農家やその関係者間での情報共有をはかり、安定供給が可能となるシステムの開発を目指したもの。学生たちは研究会のメンバーであるさいたま市内の農家、卸売業者、種苗会社、レストランの協力を得て課題を調査し、4カ月間でプロトタイプを制作。2015年4月からさいたま市内での試験運用の開始を予定しており、今後は全国の農業関係者にも応用可能なシステム開発をめざしているという。今後は、さいたま市の産業創造財団や見沼区のトキタ種苗などと協力し、次の栽培が始まる4月頃を目途にさいたま市内でのシステムの試験運用を開始する予定だ。また、このシステムを埼玉だけでなく全国の中規模農家で利用可能な汎用的なシステムとするために、石川県珠洲市での現地調査や連携活動も実施している。
2015年02月20日芝浦工業大学(芝浦工大)は2月19日、世界最高水準の処理能力を持つ酸分離用シリカ逆浸透膜を開発したと発表した。海水の淡水化や高純度の工業用水の生産などに使用される逆浸透法に用いられる分離膜は、酸などの腐食性の強い液体に対しては性能を保つことができない。今回、同大学応用化学科の野村幹弘教授が開発した分離膜は耐酸性で、過酷な分離系への適用が可能。また、酸阻止率92%、全透過流束5.7kg m-2 h-1という世界最高水準の処理能力を示した。例えば、酢酸は現在、酢酸水溶液の水を蒸発させることで酢酸を分離しているが、水の蒸発熱は非常に高く、膨大なエネルギーを消費している。そのため、野村教授の逆浸透膜を導入し、水を除発させることなく酢酸を分離できれば、大幅なエネルギー・コストの削減につながる。野村教授は同技術で特許を出願中で、今後、耐酸性を向上していくことで石油精製の大幅効率化をはじめ、重金属を含む廃液処理用の分離膜などでの実用化を目指していくとしている。
2015年02月19日芝浦工業大学は2月12日、実施する授業「システム工学特別演習」、「産学・地域連携PBL」において、学生のチームが埼玉県川口市の企業とともに、段差を乗り越えやすい機構を搭載した車いすを開発したと発表した。今回、企業から芝浦工業大学に、川口市の技術を使ってビジネスになるBtoCの製品をつくれないかという相談があった。そこで、2014年4月から大学院システム理工学専攻の授業「システム工学特別演習」にて大学院生6名によるアイデア創出を行い、9月中旬から「産学・地域連携PBL」において、大学院生2名と学部3年生2名、計4名でチームを組み、栄精機製作所を中心にした川口市内の企業とともに、プロトタイプ製作プロジェクトをスタートさせ、川口市の産業振興に寄与するため、企業の高い技術力を盛り込んだ新たな機能を持つ車いすを開発することになったという。これまで、車いすで段差を乗り越えるときや車輪が溝にはまったときなどには体重移動で前輪を浮かす操作が必要だったが、転倒する危険を伴う。そこで、段差や脱輪に強い新たな機構をコンセプトとし、設計、プロトタイプの製作を行った。そして、開発したのが、尺取り虫の動きを参考にした、前輪、中輪、後輪の計6輪の機構である。手元のレバーを前後に動かすことで容易に段差を乗り越えたり、溝から車輪を持ち上げることができる。製品化に向けては、衝撃の吸収・強度改善のための素材の検討や、後輪を段差に乗り上げるための工夫、既存の車いすへ搭載するための装置化などの課題があるものの、今回の学生の提案は、企業からも高い評価を得ているという。今後は、引き続き学生と企業で打ち合わせや実験を重ね"MADE IN 川口"としてビジネスになる製品を目指して取り組んでいくとコメントしている。
2015年02月17日芝浦工業大学はこのほど、同大学 機械工学科の山西陽子准教授が、針を使わずに気泡の圧力で試薬や遺伝子までも体内に届けることが可能な「針なし注射器」の開発に成功した。山西准教授は2012年に、液体中で電圧をかけることで高速発射されるマイクロレベル(1000分の1)の気泡の破壊力を用いて細胞を切開、試薬や遺伝子を輸送できる「マイクロバブルインジェクションメス」を開発し(特許第5526345号)、細胞への新しい遺伝子導入デバイスを提案している。今回、このデバイスの構造を改良することで、空気中でも使用可能、直接皮膚に押し当てるだけで、注射技術の習熟度に関係なく、痛みを伴わずに高精度で試薬を目的の場所へ輸送することのできる新たな注射器を開発したという。具体的には、これまで液中でしか使用することのできなかった従来のメスを、試薬が外へ漏れたり薄まったりすることなく、高い精度で十分な液量を輸送できるような構造に改良した。また、メスを覆うガラス製のシェルの位置を前方に突き出すことで細胞とメスの気泡導入部の密着性を向上させ、高精度の位置制御を行うことで、空気中でも使用可能な「針なし注射器」の開発に成功したとのこと。山西准教授の「針なし注射」は、微細気泡の高速発射で指向性があるために、局部に精度の高い治療を可能とし、穿孔径は4μmとマイクロレベルで孔をあけることができるため、細胞へのダメージも少なくて済むという。
2014年12月05日「海洋博公園・総合休憩所(美ら海プラザ)」にて、美ら海自然教室「魚の体のしくみ」を開催する。○身近な生き物「魚」を観察「海洋博公園」では、11月15日の13時30分から14時まで、総合休憩所(美ら海プラザ)にて、美ら海自然教室「魚の体のしくみ」を開催する。「標本の観察」を交えながら、ヒレやウロコ、体の構造や機能まで、身近な生き物「魚」をじっくり観察できる。参加料金は無料。ただ今、参加者募集中。申し込みは「海洋博公園管理センター」まで。「海洋博公園」は、沖縄自動車道許田ICより約50分。公園への入園料金は無料。「沖縄美ら海水族館」等、有料施設の料金案内は「海洋博公園」ホームページにて。
2014年11月04日沖縄県メモリアル整備協会とリウゼン、リンク&パートナーズはこのほど、沖縄での永代供養や海洋散骨を視察・体験できる2泊3日の見学ツアー参加者の募集を開始した。第一生命経済研究所の調査によると、自分の「お墓はいらない」と考える人は20.5%に達しているという(国民生活センター「国民生活」2014年8月号より)。お墓の束縛がなくなる中、自分の好きな土地やふるさとで永代供養や海洋散骨を望む声が高まっており、沖縄をその地として希望する人が増えている。沖縄県メモリアル整備協会が運営する永代供養墓「おきなわ霊廟」でも、最近では新規契約者のうち約1割を県外在住者が占めるという。そのような背景を受け、このほど沖縄での供養を望む人をサポートするためのプロジェクト「オキナワン・ライフエンディングステージ」の一環として同ツアーを実施する。羽田空港を出発し、沖縄の美しい海に面した永代供養墓の視察、クルーズ船に乗っての海洋散骨の模擬体験、終活カウンセラーによる相談会などを予定している。また、沖縄平和祈念公園や琉球ガラス村など沖縄名所の観光も組み込まれており、ツアー参加者同士の交流会も行う。ツアー日程は12月1日~3日(2泊3日)。価格は5万2,800円(税込/2名1室の場合)。羽田空港発だけではなく、関西空港発も予定している。
2014年10月29日芝浦工業大学は、同学・情報工学科の米村俊一教授と、同学・工業経営学科の卒業生で作家の中村航氏が、小説執筆の支援ソフト「ものがたりソフト」を共同開発したことを発表した。「ものがたりソフト」は、芝浦工大と中村航氏が共同で開発を始めた小説執筆の支援ソフト。2012年から二者による共同研究がスタートし、のちに小説家・中田永一氏も参画した。開発にあたり、米村教授が認知心理学で用いられる「プロトコル解析法」という手法を用い、中村氏の発話内容を書き出して思考の規則性を整理。こうした手順により、小説家の思考をシステム化した。また、このソフトは書き手の頭の中にある断片的な思考をつないで、ひとつのあらすじを作る過程をサポートする機能を持つもので、画面に出る質問項目に沿って答えを入力していくと、小説を全く書いたことのない人でもあらすじを作ることができる仕組みとなっている。ヘルプボタンを使えば、あらかじめソフト中にデータベース化されている文言がランダムで表示され、書き手の発想を広げる役割を果たすという。なお、同ソフトは現在も改良中で、公開予定は未定。今後、インターネットとの連携により、時代背景の調査を補助する機能の追加などを検討しており、最終的には小説本体の執筆までサポート可能なものを目指していくとのことだ。ちなみに、ソフトの公開に先駆け、11月1日、同ソフトで作成したプロット(小説の設計図)をもとに執筆された、中村航氏と中田永一氏の合作青春小説「僕は小説が書けない」が発売される。
2014年10月28日海洋博公園は、10月18日13時30分より30分間、美ら海自然教室「ヤシガニ学習会」を開催する。○希少動物ヤシガニヤシガニは、オカヤドカリに近縁な陸生最大の甲殻類。日本では奄美諸島以南に生息し、環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)とされている。学習会では、ヤシガニの置かれている現状や生態について、本物を観察しながら学ぶことができる。参加は無料。申し込みは海洋博公園管理センターのイベント・広報担当まで。「海洋博公園」は、沖縄自動車道許田ICより約50分。入園料は、無料(一部有料施設あり)。営業時間など詳細は、海洋博公園ホームページにて。
2014年10月17日東京ガス、三井不動産、三菱地所はこのほど、3社共同で計画している大規模複合開発「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」の開発計画概要を公表した。同プロジェクトは、JR田町駅東口直結の東京ガス所有地(東京都港区芝浦3丁目、約2万8,000平方メートル)に、オフィス、商業施設、ホテルなどからなる全体延床面積約30万平方メートルの複合ビジネス拠点を建設する計画。地上31階・地下2階のA棟(事務所棟)、地上36階・地下2階のB棟(事務所棟)、地上9階・地下2階のホテル棟、計3棟を新築し、あわせて計画地内の既存建物を東京都港区がリニューアルして、子育て支援施設として使用する予定だ。計画地とJR田町駅改札の間にはバリアフリーでアクセス可能な歩行者デッキを整備するほか、計画地隣接の公共街区とも歩行者デッキで接続する。地上には歩行者通路とそれに面した商業店舗を配置し、天候に関わらず買物や飲食が楽しめる商業モールを整備する。歩行者デッキと地上には緑量の多い樹木を植え、複層的・連続的な緑化空間とする。災害への備えにも力を入れ、広場空間やオフィス共用部などを活用し、帰宅困難者発生時に約1,500人の受け入れが可能な一時滞在施設を整備。広場の一部には大屋根を設置し、災害時の駅前滞留者を誘導するためのオープンスペースとして活用する。さらに、約260平方メートルの防災備蓄倉庫を計画地内に確保し、災害時には帰宅困難者などに備蓄物資を提供するとしている。2015年度から新築工事に着手し、2019年度に完了する予定だ。
2014年10月08日レアアースの供給問題などで、日本独自の海洋資源が注目を集めています。この海洋資源は、しかし、簡単に利用できるようにはなりません。日本の海洋資源探査はどのように進んでいるのでしょうか。JOGMEC(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)、金属資源技術部 運航計画課長の大岡隆さんにお話を伺いました。JOGMECは独立行政法人で、石油や天然ガス、鉱物資源となる鉱床の調査、開発、備蓄などの業務を行っています。■深海底資源には主に3種類ある――日本の海洋に眠る資源調査というのはいつぐらいから行われているのでしょうか?大岡課長1975年ごろから取り組まれています。初めは『白嶺丸』(ルビ:はくれいまる)という調査船で資源調査を始めました。経済産業省の指針でもともとは「マンガン団塊」の探査を主としていました。――マンガン団塊というのは何ですか?大岡課長深海底鉱物資源のひとつです。直径2-15cmぐらいの、楕円形の塊で、水深4,000-6,000mの海底の表面にバラバラとあります。その名の通り、マンガンを多く含んでいますが、銅を含んでいて、将来の資源として期待されています。――かなり大事な資源なのでしょうか?大岡課長マンガン団塊は深海底にありますが、陸上の鉱床に比べても引けを取らないほど銅などを含有しているので有望な資源です。ちなみに、深海底鉱物資源というのは、大きく3つに分けられます。「海底熱水鉱床」「マンガン団塊」「コバルト・リッチ・クラスト」です。――「海底熱水鉱床」「コバルト・リッチ・クラスト」は、それぞれどのようなものですか?大岡課長海底熱水鉱床は、海底から熱水が噴き出す場所に金属成分が沈殿してできます。これは火山活動の活発なところで見られるものですね。日本の周辺では水深が700-2,000mくらいの海底です。銅、鉛、亜鉛などのベースメタルと呼ばれる金属や金、銀なども含んでいます。コバルト・リッチ・クラストは水深800-2,400mくらいの所にあります。マンガン団塊に似て、鉄、マンガンの酸化物ですが、海山の斜面や頂き部分を、厚さ数mm-数10cmで、まるでアスファルトのように覆っています。マンガン団塊よりもコバルトの品位が約3倍で、白金を含むのが特徴です。――なるほど。高品位かどうかも問題なのですね。当初、マンガン団塊の調査が先行して開始されたということは、マンガン団塊が最も有望だったのでしょうか?大岡課長そうですね。ほかの海底資源が当時まだあまり知られていなかったことや、水深4,000-6,000mの深海にあるものの海底の表面に転がっていますので採掘しやすいと目されたこともその要因ですね。1981年に就航した『第2白嶺丸』という船は、マンガン団塊専門の調査船でした。■資源量の推定は地道な作業!――深海資源の資源量の推定というのはどうやって行うのでしょうか?大岡課長まず調査する領域を方眼紙のようにグリッドで区切ります。そして、この縦の線、横の線の「交点」の部分を順番に掘削して、どんな鉱石が出るかを調査していくんです。そうすると、各交点で、地下何mで何が出たとか何もなかったとかという情報が集まります。すると、探査する領域の鉱床の3Dマップができますよね。そうして初めて全体の資源量の推定ができるのです。――それは、ものすごく地道な作業で、しかも時間がかかるのでは?大岡課長その通りです。――そのグリッドの目、つまり方眼のサイズはどのくらいなのですか?大岡課長それは鉱床の種類や調査の目的によっていろいろなんです。まったく見当もつかない場合の調査では、例えば5kmなどの間隔から絞っていくこともありますし、もっと細かく探査する場合には、200mあるいは100mとか50mなどの場合もあります。――では、鉱物の資源量というのは、そんなに簡単にわかるものではないのですね。大岡課長そうです。緻密(ちみつ)に調査を積み上げて調査内容を精査した結果、初めて言えるものなんです。――ということは、海底をすごく一生懸命あっちこっち掘らないといけないということですか?大岡課長そうなんですよ(笑)。実は私も先週まで『白嶺』に乗って、調査航海に同行していたんです。――『白嶺』というのはどのような調査に使う船でしょうか?大岡課長主に深海底鉱物資源の調査に使用しますが、岩石のサンプリング機能を主目的に強化した船です。日本で唯一隻の海洋資源調査船です。最新式の船で、2012年に就航したばかりなんですよ。■日本の技術の粋を凝らした『白嶺』――白嶺は最新の海洋資源調査船だそうですが、どのような点が優れているのでしょうか。大岡課長まず、『白嶺』は最初から、設計段階から海洋資源調査のために特化して作られた船だということです。例えば、船の形を見てください。船体の前半分に上部構造物(船の居室や研究室等)のほとんどを置いて、後ろ半分は探査用のワークデッキになるように設計されています。また船体中央にムーンプールがあります。ムーンプールというのは船体の「開口部」のことで、ここから掘削用の大型機材などを海底に降ろします。――船体に穴があいてるんですね。大岡課長ええ。普段は閉じておくことも可能です。このムーンプールが中央にあることがとても大事なんです。船が一番揺れないのは中央です。掘削機をできるだけ揺らさないで海中に降ろしたり、揚げたりするには、この配置が最適なんですよ。――『第2白嶺丸』よりも大型化したとのことですが?大岡課長ええ。それにも理由があります。最新の調査機器が電力を食うのと大型の機材を置くスペースがないんですね。小さい船体だと、エンジンも小さいので、そこから取れる電力も小さくなってしまうんです。ですから、必然的に船体を大きくし出力を大きくしなければならなかったんですよ。■「東に1m動く」ことも可能な白嶺大岡課長またエンジンがとても変わっています。『白嶺』のエンジンは、ほかの船のように直接スクリューシャフトにはつながっていません。発電機につながっているんです。発電機から、電線を船首と船尾に伸ばして、船尾の2基のアジマス推進機、船首の3基のバウスラスターを動かします。このような船を電気推進船といいます。アジマス推進機は360度回転できますし、艦首3基のバウスラスターの内の1基は昇降式で、これも360度回転できます。この推進系のおかげで、『白嶺』は真横に動いたりできるんですよ。――バウスラスターって何ですか?大岡課長バウスラスターというのは、船首の船体を左右に貫通するトンネルを用意して、そこにスクリューを設置します。これを回転させて、左右どちらへも推進力を得られます。最近の船には付いていることが多い装備で、左右方向への移動を容易にします。――なるほど。これらの工夫はどんな時に役立つんですか?大岡課長掘削機を海底に下ろして作業をしている間、船は静止していなければなりません。日本の周囲には黒潮という非常に強い潮流があって、それに耐えてその場に静止しているのはとても難しいことなんです。この『白嶺』ではそれが非常に楽になりました。GPSと連動して、海図で示された1点に静止することを自動制御で行えます。これはこの推進システムがあるからで、例えば「東に1m」なんて指示でも、ジョイスティック1本でやってのけられるのです。――それはスゴイ!大岡課長このほかにもエコに留意した工夫をしています。太陽発電パネルを備えているのは官公庁の船としては初めてのことですし、船内の照明はLEDになっています。最初はコストが少しかかりますが、メンテナンスフリーであるためトータルの維持コストを低く抑えることができます。ほかにも「バラスト水の殺菌装置」を持っているのも官公庁の船としては初めてでしょう。■資源調査は、調達先の多元化のため――日本の海洋資源調査は現在どんな段階にあるんでしょうか?大岡課長平成21年3月に経済産業省が定めた「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」の中の「海底熱水鉱床の開発計画」によりますと、2008年~2012年が第1期です。私たち、JOGMECが経済産業省から委託を受けて、資源量評価、環境影響評価、採鉱技術、選鉱・製錬技術の4つのテーマそれぞれに取り組んできました。間もなく第1期最終評価を完了します。――では、今その追い込み作業ですね。大岡課長ええ。ですので『白嶺』も大活躍です。1年の内300日も海に出ています。――第2期はどうなるのでしょうか?大岡課長第2期は2018年までで、「コスト計算と経済性の評価」を行い、海底熱水鉱床開発の商業化のメドを立てることを目標としています。――すると実際に海底鉱山として稼働するのはもう少し先になりそうですね。大岡課長そうですね。こういう資源開発というのは非常にハイリスクなものです。陸上でも鉱山を開業するとなると15年から20年程度がかかります。また閉山もそう簡単にはできません。環境のことを考慮して開発や後始末をしないといけません。――大変長い時間のかかる、またハイリスクな仕事ですが、海洋資源の開発にはどういう意味があるのでしょうか。大岡課長やはり日本は資源のない国ですから。資源を獲得するための努力を欠かすことはできません。調達先を複数用意すると言いますか、資源獲得を多元的に行うことが大事だと思います。もちろん自分たちのEEZ(排他的経済水域)内で調達できるに越したことはありませんから、そのために私たちは努力しています。日本の海洋資源は豊富と言われたりしますが、本当にそうなのかは、『白嶺』の活躍、それに乗り組んだ人々、調査・開発に従事する人々のたゆまぬ努力によって、これから本格的に明らかになるのです。楽しみですね。(高橋モータース@dcp)JOGMECのサイト*アジマス推進機……見た目はまるでマブチ製の水中モーターのような推進機。白嶺はこれを船尾に2基備えている。*バラスト水……船のバランスを取るために船底に重しとして積む水のこと。海水を取り込んで使うのだが、荷物を積んだ際には、この水は海へ放出する。しかし、これが現在問題になっており、このバラスト水の中に入った生物が外来種としてよその国の港、海で繁殖する原因になっていると言われている。バラスト水の殺菌装置は、そんなことのないように装備されている。
2012年12月23日芝浦工業大学、東急ハンズは、4月28日~30日の3日間、全国の東急ハンズ21店舗(銀座店、名古屋店、アネックス店除く)で、「構造学を学んで日本一の竹ひごタワーにチャレンジ!」を開催する。このイベントは、芝浦工業大学建築学科・小澤雄樹准教授の監修により、建築の構造学を学びながら、竹ひごと輪ゴム・粘土を使い、制限時間内にいか に高くタワーを築いていくかを競うコンテストである。芝浦工業大学の学問と東急ハンズのものづくり精神を融合させたイベントだ。東急ハンズの実施21店舗で同時開催し、同じルールのもとで競い合い、日本一のタワーを築く。仲間・親子など、2名1チームで参加できる。また、日本一の高さやデザイン性にすぐれた作品には、芝浦工業大学デザイン工学科・戸澤幸一教授が研究の一環として行っている金型技術の中で、写真から3Dに起こして金型を作る技術を使い、製作者にはオリジナルで「じぶんの顔の金型」をプレゼントするという特典もつく。イベント詳細はWebサイトにて。また、東急ハンズの開催店舗の場所や連絡先等詳細については、東急ハンズWebサイトで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月26日