俳優の福士蒼汰が25日、自身のInstagramを更新し、新たな試みを見せた。投稿されたのは、写真家・荒木勇人との共同制作中の撮影風景動画。荒木が画面越しに一眼レフを構え、画面上の福士とやりとりをしながらカメラで撮影した。荒木は数々の人気俳優の写真集やカレンダー、カバーショットを手掛ける人気写真家で、これまでも、福士の写真集やカレンダーなどを手掛けている。直近では2018年に発売となった写真集「SOTA FUKUSHI」の撮影にも携わった。今回の試みは、従来の撮影方法とリモート撮影をうまく融合できないかという荒木の提案によるもの。福士が意気投合し、新しい撮影方法の可能性を探り、PC自体をカメラで撮影するという方法に挑むこととなった。パソコン画面の前に置かれた観葉植物の間から、福士が顔を覗かせているような様子や、画面に反射させた光を利用したり、逆光のような世界観を作り出した演出などを取り入れ、遊び心満載となっている。実際の撮影では、お互いにアングルの調整などを細かく行い、リアルな撮影よりも何倍ものコミュニケーションを取りながら撮影を行った。長い付き合いだからこそ醸し出す二人の様子が垣間見える映像となっている。
2020年05月25日オリンピック延期、初の緊急事態宣言など、コロナ禍によってかつてない激動の日々となった2020年上半期。そんななか、芸能界でも数々の“事件”が起こっていた。本誌が目撃した驚きのスクープから特に反響の大きかったものを今一度お届けする。蒼井優と山里亮太の衝撃の結婚発表から間もなく1年。会見では「指輪よりも思い出を」と語っていた蒼井だったが、昨年末に目撃した彼女の左手薬指にはキラリと輝く指輪がはめられていた――(以下、2020年1月1日・7日・14日号掲載記事)寒さも本格的になってきた12月上旬。オフの日に銀行から出てきたのは蒼井優(34)。周囲を気にしてか帽子にマスク姿で歩く蒼井だが、左手薬指にはキラリと輝く指輪が――。19年6月に南海キャンディーズの山里亮太(42)との電撃結婚を発表した蒼井。彼女は発表会見では結婚指輪について「指輪をいただいても、なくす自信があるので」と山里からの申し出を断ったことを明かしていたが……。「蒼井さんは一緒に住むようになってから家事に力を入れて、超多忙な山里さんをサポートしているそうです。そんな蒼井さんへの感謝の気持ちとして、山里さんが最近、結婚指輪をプレゼントしたと聞いています」(ラジオ局関係者)1月から春にかけて主演映画やドラマを控えるなど、自身も売れっ子女優の蒼井。そんななか、彼女は夫のために“働き方改革”をしていた。「最近まで蒼井さんは20年に公開される映画の撮影をしていました。関東近郊や関西でのロケが多かったそうですが、本来なら泊まるところを、蒼井さんがスタッフに頼んで夜遅くてもなるべく日帰りで自宅に戻るようにしていたといいます。また舞台に出演する際も、稽古時間の希望を出しているそうです。朝は『スッキリ』(日本テレビ系)に向かう山里さんを見送るため、『稽古は13時から19時までにしたい』と言っていたと聞いています。少しでも山里さんと一緒にいられる時間を大切にしたいのでしょう」(舞台関係者)さらに、結婚後の蒼井には“ある変化”が。この日、銀行を出た蒼井は念入りに通帳を確認していた。「もともとぜいたくはしない性格の蒼井さんでしたが、結婚後はより節約するようになったそうです。食材を買いに行くときも事前に安いスーパーを調べているといいます。結婚会見で山里さんは『生活の主導権は僕』と語っていましたが、今は家計の管理を蒼井さんにほぼ任せているのでしょう」(前出・ラジオ局関係者)“倹約家妻”の支えでつつましやかな生活を送る2人。その絆が揺らぐことはなさそうだ――。
2020年05月22日黒沢清監督が蒼井優を主演に迎え、スーパーハイビジョン“8K”で撮影するドラマ「スパイの妻」がこのほど完成したことが分かった。1940年、太平洋戦争前夜の神戸。福原聡子(蒼井優)は満州へ赴いていた夫・優作(高橋一生)の帰りを待ちわびていた。ところが帰国後、幼なじみの憲兵・津森泰治(東出昌大)から呼び出され、夫が満州から連れ帰った女の死を告げられる。嫉妬心に駆られた聡子は、夫の行動を疑う中、彼が持ち帰った重大な秘密を目にしてしまう――。本作は、戦争という時代のうねりに翻弄されながらも、自らの信念と愛を貫く女性の姿を描くラブ・サスペンスドラマ。主演の蒼井さんと高橋一生が夫婦役で共演するほか、坂東龍汰、恒松祐里、みのすけ、玄理、東出昌大、笹野高史らが出演している。今回の完成を受けて、神戸の貿易商の夫をもつ福原聡子役を演じた蒼井さんは「この時代の女性を演じるのは今回が初めてだったのですが、思い描いたところに自分が行けているのか、どこか感覚が凝り固まっているのではないか、と常に自分を疑いながらの撮影でした」と慎重に撮影を行ったよう。また「黒沢監督は、立ち位置と動きを決めてくださって、そこからどうするかは、演じる側の俳優に委ねられるため、終始『正解は何だろう?』と思いながら演じていました。正解を当てに行くというよりは、不正解を知っていくことで役を形作っていくことができたように思います」とふり返っている。今回、初めての黒沢組参加となった聡子の夫役の高橋さんは「監督の世界観は非常に明確でしたので、動きの指示や細かな機微において、提示されたものの中でどれだけの事が出来るか、楽しみながら取り組むことができました」と参加した感想を語る。さらに「この時代の人間を演じるならではの、現代的な口調ではない台詞群を、どう解釈して出力するかという作業は、個人的にも面白い体験でした。また、撮影終盤には、大掛かりでクラシックなオープンセットを前に、百人以上のエキストラの皆さんが行き交う中で、1カットの非常に長いお芝居をやらせていただきましたが、各部署のスタッフの方々が動いていることを感じてここに参加させていただいていることの感謝と興奮がありました」と言い、「蒼井さんはお芝居で会話が出来る方なので、とても安心して刺激的な経験が出来たと思っています」とコメント。演出を手掛けた黒沢さんは「何より主演俳優二人が渾身の演技でこの時代のリアリティを体現してくれたこと、そして各スタッフたちがそれを支え、超濃密でどこか神秘的な8K映像が見る者をたちまち1940年代の日本へといざなってくれたこと、全てが最高のかたちで結びつきました。このような幸運な経験は、私の長いキャリアの中でも初めてのことです」と自信をみせている。「スパイの妻」は6月6日(土)14時~BS8Kにて放送。(cinemacafe.net)
2020年05月21日俳優の福士蒼汰が9日、自身のInstagramアカウントで初のインスタライブを行った。初インスタライブだという福士は、自身の出演作を振り返り『きょうは会社休みます。』で綾瀬はるかに行った壁ドンについて「壁ドンって何ですか?」と思ったという話や、映画『無限の住人』についての「大先輩・木村さんと共演して。自分が問われるような作品で、ちょっと怖かったです」といった話など、思い出を振り返る。映画『曇天に笑う』については「カリという武術を習っていたので、カリを取り入れたら面白いアクションになるんじゃないかと思って、自分でアイディアを渡したりとか」と裏話を明かした福士。映画『ラプラスの魔女』については「櫻井翔さん、そしてすずちゃん(広瀬すず)。すんごい楽しかった」と振り返った。さらに、映画『BLEACH』については「本当に大好きな作品です。やってて楽しかったし、アクションも楽しかった」と思い出を語りつつ、「吉沢亮アゲイン! 吉沢亮、ずっと変わってなかったです。(撮影現場で)6年ぶりに再会して、その間も何回か会ってたけど、全然人見知りで。最初はみんなに馴染めてなかったので、『マジか、こいつ』と思って」と、『仮面ライダーフォーゼ』以来の吉沢の印象を表す。映画『旅猫リポート』については、「猫ちゃんが大好きになった作品で。最初は猫ちゃんとどう接していいかがわからなかったんですけど、やってる間にどんどん好きになって」と、犬派だった自身の変化について語り、「本当にナナと旅できてよかったなって思います」と感謝した。最新出演映画『カイジ ファイナルゲーム』 まで語った福士は、「じゃあ、宇宙でも行きますか〜」と、主演作『仮面ライダーフォーゼ』のことを話し出し、「みんなでやりましょう。コメントに『キター』って書いてください」と要請。「宇宙ー! キター!! 仮面ライダーフォーゼ! タイマン張らせてもらうぜ!!」と、如月弦太朗の決めセリフを披露。「たまに現場でもやれって言われることがあって。『Heaven? 〜ご苦楽レストラン〜』のドラマの時に、石原(さとみ)さんと勝村(政信)さんに、『ちょっとやってよ、キターってやつ』と言われて、ガチトーンで、本当にみんながびっくりするくらいの『キター』をやりました」と明かし、ファンも喜んでいた。「またインスタライブ、できたらいいな」という福士は、「こういう時代になりましたが、今みなさんができることをするしかないと僕は考えているので。どんな状況でも変わらないなと思っています。悲しい気持ちも辛い気持ちも、『こんな状況やだ』って気持ちもわかるけど、自分の起こせる状況の範囲がわかるから。『じゃあ、今日何するの?』ということを考えて生きた方がポジティブ」と心境を吐露する。さらに自身は現在映画や栄養学について学び、「今までなかった時間があるので、時間をどう使っていくのかを考えてる」という。「アフターコロナと言われる時代が来た時に、『こんな自分になっているんだ』となるためには、今の時間をどう過ごすかで変わっていくと思うので、みんなが考えていってくれたら、より良い世の中になれると思います」とメッセージを贈った。
2020年05月09日2020年5月5日、ラジオ番組『赤江珠緒たまむすび』(TBSラジオ)に、お笑いコンビ『南海キャンディーズ』の山里亮太さんが出演。山里さんのミスに対して、妻で俳優の蒼井優さんから厳しい指摘を受けたことを明かし、その内容に「かっこいい」「蒼井さんの株が爆上がり」と反響を呼んでいます。蒼井優、真顔で冷静なツッコミWi-Fiの設定を変えたところ、家電の1つが使えなくなってしまい、コールセンターに問い合わせたという山里さん。コールセンターの担当者は、細かく丁寧に指示してくれたものの、何をやっても機械は反応を示さなかったといいます。しかし、山里さんは自身が致命的なミスを犯していたことに気付いたのでした…。(担当者が)すごい一生懸命やってくれている時に、パッと見えた先に、コンセントがついてないことに気付いたの。そんなはずないって、コンセントをさした時の、全部がつながった瞬間…俺は本当に思ったの。「電気ってすごいな」って。赤江珠緒たまむすびーより引用その後、山里さんは自分のミスだったことをいい出しにくく感じたのか、「さっき教わったところを触ってみたら、いけました」と伝え、コールセンターの担当者との電話は終わったとのこと。しかし、一連のやり取りを見ていた蒼井さんからは、痛烈なひと言が返ってきたのでした。向こうは真顔で「人の時間を奪ったっていう意識はある?」って。「人の大切な時間を奪ったって意識があるかだけ聞かせて」。赤江珠緒たまむすびーより引用コールセンターの担当者も仕事とはいえ、もしも原因がコンセントのさし忘れという初歩的なミスと知ったら、言葉にせずとも内心脱力したことでしょう。そんな担当者の気持ちをおもんぱかったのか、蒼井さんの痛烈なツッコミに、ラジオの視聴者からは共感の声も寄せられています。・よくぞいった!・いや~、蒼井優ちゃん大好き。コールセンターの担当者も救われたはず。・山里さんはちゃんと反省してほしい。結婚後も、仲睦まじい姿が週刊誌などで報じられることもある山里さんと蒼井さん夫妻。相手のミスをちゃんと指摘するという点も、そうした夫婦仲がいい理由の1つなのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月06日主演・高橋一生、ヒロイン・蒼井優、タナダユキ原作・脚本・監督で贈る『ロマンスドール』Blu-ray&DVDが7月3日(金)よりリリース決定。高橋さんと蒼井さんからコメントムービーも到着した。ひと目惚れした妻と幸せな結婚生活を送りながら、ラブドール作りに没頭する主人公・哲雄を高橋さん、夫に理解を示しながら、胸の中の秘密をなかなか打ち明けられない妻の園子を蒼井さんが演じた本作。2人は『リリィ・シュシュのすべて』以来18年ぶりの共演となった。微笑ましい新婚時代から、相手のことを思いやりながらも徐々にすれ違っていく過程、もがきながらも“ほんとの愛”を見つけようとする男女の姿を、2人は絶妙なコンビネーションで作り上げ、大胆なベッドシーンも美しく、切ないリアルな情景となって描き出された。本作で大きな役割を果たすドールも、もうひとりの登場人物として存在感を放つ。自身のオリジナル小説を『百万円と苦虫女』のタナダユキ自らが脚本・監督型破りな設定とセンセーショナルな展開、丁寧に描かれた男女の心の機微に多くの共感が寄せられ、2008年の連載当時に大きな話題を呼んだ小説「ロマンスドール」。発表から12年もの時を経て、タナダ監督自らメガホンを取り、純愛と性愛とドールが交差する新たな映画作品として命を吹き込んだ。また、音楽は世武裕子が手掛け、主題歌は人気バンドの「never young beach」が「やさしいままで」を書き下ろし、本作の唯一無二な世界を彩っている。Blu-ray&DVD豪華版の初回限定特典は、タナダ監督デザインのランチトートバッグ付き。仕様・封入特典は、特製アウターケース&デジパックとブックレット。そのほか、メイキングや貴重な各種イベント映像が収録された特典ディスクなど、充実の特典が満載。さらに店舗別先着予約購入者特典として、2L版ブロマイド(3枚組)などが付与される。『ロマンスドール』Blu-ray&DVDは7月3日(金)より発売。※6月3日(水)レンタル開始、U-NEXTにて最速オンライン上映中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2020年04月20日松田翔太、桐谷健太、濱田岳がお馴染みの「三太郎」ではなく、現代に登場する新CM「au 5Gその手に」篇がスタート、「SEKAI NO OWARI」が楽曲を書き下ろし、CMにも登場している。本CMは、マツダ(松田さん)、キリタニ(桐谷さん)、ハマダ(濱田さん)の3人が5Gの世界に入り込み、5Gで実現される世界を体感するストーリー。サッカースタジアムで、目の前で試合の臨場感を味わうマツダ、「攻殻機動隊」に登場する多脚思考戦車「タチコマ」が高速道路を猛スピードで走り抜け、SFの中に入り込んだかのような街中に圧倒されるキリタニ。そして、ライブ会場で盛り上がるハマダは、柵を飛び越えステージに向かって飛び込んでいく。また、そのライブシーンで使用されている「Dropout」は「SEKAI NO OWARI」が今回のために書き下ろした楽曲で、本人たちが楽曲を披露している。撮影を終えたSaoriさんは「濱田さんが飛ばれるシーンは、じっくり見てはいけないと思いつつ、すごく見てしまいました」とコメント。また、楽曲についてFukaseさんは「今までの僕らの感じとは違うので、もしかしたらファンはびっくりするのかなと思ってます」と期待を込めて語っている。「au 5G」新CM「au 5Gその手に」篇はOA中。(text:cinemacafe.net)
2020年03月30日俳優・高橋一生が、8Kで制作中の蒼井優主演×黒沢清監督スペシャルドラマ「スパイの妻」に出演することが決定した。1940年代の神戸を舞台に、戦争という時代の大きなうねりに翻弄されながらも、自らの信念と愛を貫き通そうとする女性の姿を描く本作。濱口竜介が、野原位、黒沢監督と共に脚本を担当した。現在公開中の『ロマンスドール』では蒼井さんと大人のラブストーリーを紡いでいる高橋さんが今作で演じるのは、蒼井さん演じる主人公・福原聡子の夫で、神戸の貿易商「福原物産」の社長・福原優作。高橋さんは「クラシックな物語性と新しい試み。リズムに還元されてしまいそうな劇的な台詞の数々。初めての黒沢組は終わって欲しくない程充実した時間の中でお芝居をさせていただきました」と撮影をふり返り、「この作品の完成が心から楽しみです」と期待を寄せている。また音楽は「ペトロールズ」のフロントマンであり、「東京事変」では浮雲の名で活動するギタリスト、長岡亮介が担当することも決定。「欲しいなと思うものを自分勝手に夢想して、そのイメージを歌や演奏に気ままに落とし込んでいく、自分が作る音楽は大体そういう感じでした。今回は作品が放つイメージに自分のイメージを重ねていく、という初めての作業。興味深く加わらせていただきました。シンプルに、を心がけました」とこれまでとは違っていることを告白している。ストーリー1940年、第二次世界大戦前夜の神戸。時代の不穏な空気を感じ取っていた貿易商・福原優作(高橋一生)は、妻・聡子(蒼井優)を残し、甥である竹下文雄と共に満洲に赴く。優作は偶然そこで目にした非道な行いを世界に知らしめなければならないと心に決め、行動に移そうとする。その頃、聡子は幼なじみである憲兵・津森泰治に呼び出され、優作が満州から連れ帰ったという女の死を告げられる。嫉妬に駆られた聡子は優作を問い詰めるも、やがてその意志を知り、彼の身の安全と2人の幸せのために驚くべき行動に出る。幸福で平穏な日常が戦争という時代の波に翻弄される中、果たして、聡子と優作がたどり着く運命とは?スペシャルドラマ「スパイの妻」は6月、BS8Kにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年02月14日若竹千佐子による小説『おらおらでひとりいぐも』が原作の映画『おらおらでひとりいぐも』が、2020年11月6日(金)に全国公開。田中裕子×蒼井優が共演する。芥川賞&文藝賞W受賞作が映画に55歳で夫が他界した後、息子のすすめで主婦業の傍らに執筆した若竹千佐子の処女作『おらおらでひとりいぐも』。デビュー時には“63歳の新人”としてスポットを浴びながらも、史上最年長にして第54回文藝賞と158回芥川賞をW受賞。その後50万部をこえるベストセラーを記録し、一躍時の人となった。75歳の桃子さん、圧倒的に自由で賑やかなひとり暮らし!そんな物語の主人公となるのは、75歳でひとり暮らしをしている“桃子さん”。突然夫に先立たれ、ひとり孤独な日々を送ることに…しかし、毎日本を読みあさり46億年の歴史に関するノートを作るうちに、万事に対してその意味を探求するようになる。すると、桃子さんの“心の声=寂しさたち”が音楽に乗せて、内から外へと沸き上がってきた!その日から桃子さんの生活は賑やかな毎日へと変わっていく――。キャスト主人公に田中裕子原作同様、映画は「娘の時代」「妻の時代」「祖母の時代」で構成。物語の主人公となる、“現在”(祖母の時代)の桃子さんは、『天城越え』『男はつらいよ』をはじめ、近年では『ひとよ』で圧倒的な存在感をみせた田中裕子が演じる。田中にとっては約15年ぶりの主演作となる本作。誰からも愛される“桃子さん”を、名女優がどのように演じるのか注目だ。蒼井優と2人1役また「娘の時代」「妻の時代」を演じるのは、『ロマンスドール』『宮本から君へ』など、話題作の絶えない蒼井優。今回は田中裕子と初共演にして、2人1役を担当。現在の“桃子さん”が懐しく、そして愛おしく思っている時代の“桃子さん”を、丁寧に演じる。青木崇高や濱田岳など、個性派キャスト勢ぞろいひとりで暮らす中で、心の内から外に沸き上がってきた桃子さんの”心の声”。そんな桃子さんの分身として声を充てるのは、濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎の3人だ。それぞれ寂しさ1・2・3という役名で、ユーモラスかつコミカルに演じる。また、数年前に亡くなった夫・周造役は東出昌大が務めるほか、田畑智子、黒田大輔、山中 崇、岡山天音、三浦透子、六角精児、大方斐紗子、鷲尾真知子ら豪華俳優陣も登場する。沖田修一監督が脚本をも担当なお監督は、『南極料理人』を代表作に持つ沖田修一。映画化にあたっては、原作に惚れ込んだ沖田監督自らが執筆を行い、原作の世界観を宿す新たな映像作品の制作を試みた。主題歌にハナレグミ、監督が作詞を担当さらに沖田監督は初めて作詞にも挑戦。主人公桃子さんの日常を映画の主題歌「賑やかな日々」を映画同様、優しい筆致で描いている。そんな歌詞を歌い上げるのは、是枝裕和監督作『海よりもまだ深く』以来4年 振りの映画主題歌となるハナレグミ。まるで語り掛けるような、深く温かい歌声によって、映画の世界観をより一層盛り上げる。【詳細】映画『おらおらでひとりいぐも』公開日:2020年11月6日(金)出演:田中裕子、蒼井優脚本・監督:沖田修一原作:若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」(河出書房新社刊)製作:『おらおらでひとりいぐも』製作委員会配給:アスミック・エース
2020年02月07日女優の蒼井優(34)が、1月29日放送のバラエティ番組『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に出演。昨年6月に結婚したお笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太(42)との結婚生活について語った。この日、蒼井は『男子のダメ行動、どこまで許せる?』というコーナーで、「料理を作らないのに味付けにうるさい男子」について「許せる」と回答。「『我慢されてるかも』って思うより、教えてもらった方がなるほどってなったりできるかなあと思います」と説明した。自身の料理は「ちゃちゃっと作れるものだけ作ります。手の込んだものはあんまり」だという蒼井。いっぽうで山里は全く料理をしないと明かし、長瀬智也(41)から「『旦那さんに作られたら嫌だ』みたいなところがあるんですか?」と聞かれると「作りたいのであれば、作っていただいてもうれしいですけど」と前置きし、「基本的に家事を妻100%、夫0%と自分が捉えていた方が楽なので」と持論を語った。つづけて「あまりにも私が忙しそうだとお皿洗いしてくれたりするんですけど、基本的には完璧に100か0って思っていた方が、『ここまでやった』とかがない方がバランスが取れて自分がスッキリするんです」と付け加えた。視聴者からは《お互いがそれで納得しているなら、それでいい。期待しない、っていいな》《感心しちゃった》《蒼井優さんとは許せる許せないの価値観が自分は真逆でびっくりした。あの人中身まで上品すぎる!》といった反応が寄せられている。
2020年01月30日俳優の高橋一生と女優の蒼井優が24日、都内で行われた映画「ロマンスドール」初日舞台あいさつに、共演の渡辺えり、きたろう、メガホンをとったタナダユキ監督とともに登壇した。同作は、1人のラブドール職人と、彼が一目で恋に落ち結婚した妻との日々を描いた同タイトルの小説を、原作者であるタナダ監督自身が映画化した大人のラブストーリーで、美大を卒業してからのフリーター生活を送り、ひょんなことからラブドール制作工場で働き始めることとなった北村哲雄(高橋)と、その妻・園子(蒼井)の姿を映し出す。高橋と蒼井は『リリイ・シュシュのすべて』以来、19年ぶりの共演となった。最初に脚本を読んだ際に「蒼井さんとご一緒できることがとても楽しみになった本でした」と思ったという高橋は、印象的な蒼井との共演シーンを聞かれると「結婚式が終わった日に『よろしくお願いします』っていうシーンがあったんですけど、役者冥利に尽きると言いますか、疑似体験できてとっても幸せな気分になりました」と笑顔を見せ、蒼井も「ああいうシーンってありがたいですよね。本当に温かい気持ちになるので、私も楽しかったです」と声を弾ませた。また、現場の様子を語り始めた渡辺は「高橋さんが現場で『結婚したくてしょうがない』って言っていて、『蒼井優ちゃん独身だからいいんじゃない?アタックすれば』って私が言ったら、『意識するからやだなあ』って言っていたら、(蒼井が山里亮太と)結婚しちゃったから残念でしたね」とエピソードを明かすと、高橋は「そんなに『結婚したい』って言ってないですよ」と否定したが、渡辺は「言ったよ!言った、言った!」と主張。続けて、高橋は「やたら裏で2人が蒼井さんを勧めてくるんですよ」と打ち明けると、蒼井も「私も打ち上げのときに、きたろうさんに言われましたもん。『一生くん1人だよ』って」と回顧。これに高橋は「うるさいなあと思って。ほっといてくれよって思って…」と苦笑した。さらに、夫婦の10年間を描いた同作にちなみ、10年前の自分に今だから言えることはあるか質問されると、蒼井は20歳のころに出演した舞台がうまく行かず、落ち込んでいた際に、同舞台を観劇したタナダ監督から大好きな地井武男さんのサイン本をもらったというエピソードを紹介し「すっごい嬉しくて、ずっと大事にしていたんです」とニッコリ。しかし、そのサインは偽物でタナダ監督が書いたものだったらしく、蒼井は「その頃の私に『それは偽物だぞ』って教えてあげたいです(笑)」と回答。タナダ監督は「きれいな心の人を騙してしまったんだって、めちゃくちゃ反省しました」と悔やんだ。また、ミステリアスだと思う人を指差す一幕もあり、高橋を指差した蒼井は「赤ちゃんみたいなときと、仙人みたいなときのギャップがすごくて、素の一生さんはどれなんだろうって。まったく掴めない方です」と理由を説明し、どんなところで赤ちゃんっぽいと感じるのか追求されると「さっきも裏で宣伝さんが用意してくださったポップコーンを、この舞台挨拶の説明を聞きながらずっと、すごい勢いで食べていて、私の友だちの赤ちゃんもこんな感じだなって見ていました(笑)」とコメント。これに高橋は「キャラメル味が大好きで、目の前にポップコーンがあると食べちゃうんですよね…。本当にごめんなさい」と恥ずかしそうに下を向いた。
2020年01月27日高橋一生と蒼井優、意外なようで、何だかしっくりくる取り合わせだったりもする。ともに10代から俳優としての道を歩き、多くの作品で経験を積み、30代の今、磨き上げた演技力が彼らの強い脚力になっている。ふたりは男と女であるし、築いてきたキャリアの彩りも異なる。けれど、誰にも似つかない存在感で柔らかな光を放ち、気づけば魅力の渦に落とされるような面こそ、共通するところかもしれない。高橋さんと蒼井さんが19年ぶりに本格的な映画共演となった『ロマンスドール』は、タナダユキの小説を、タナダ自身が脚本・監督として作り上げた1作で、ふたりは初の夫婦役となった。一目惚れをして結婚した園子(蒼井優)と幸せな日常を過ごしながらも、後ろめたい気持ちから、自分がラブドール職人であることを隠し続けている哲雄(高橋一生)。哲雄が仕事にのめり込むにつれ、園子とはセックスレスになっていく。いよいよ夫婦の危機が訪れそうになったとき、園子から、ある秘密を打ち明けられるのだが…。痺れるような会話劇、一転、会話のない肉体を通してのやり取りが、作品の色となり薄いヴェールに包まれたような世界観を染め上げていく。まるで「玄人技」とも呼びたくなる見事な演技のハーモニーについて告げれば、高橋さんと蒼井さんは、「ありがたいですね」、「うれしいですね」と小鳥のように囁き合って微笑んだ。互いだからこそ引き出し合い、預け合えたと語る、胸に迫る芝居について聞いた。『ロマンスドール』はファンタジー要素もあり、ものすごく残酷な部分もある――即決に近い形で出演を決められたそうですが、タナダ監督の作品の魅力について、どう感じていますか?高橋:ファンタジーであっても結構肉薄というか、タナダさんの冷静な目線みたいなものが、映画そのものにすごく効いているところが魅力だと感じています。人生って、急にファンタジーっぽくなったりもする。そんなファンタジー要素もありつつ、非常にシニカルだったり、ものすごく残酷な部分もあったりして。そのバランスが、僕らが生きていて何かを感じてしまうときに、限りなく近いんじゃないかなと思っています。蒼井:私は、仕事をやっている上で、タナダさんという存在がすごく大きくて。もし、タナダさんの名前を伏せていたとしてもわかるぐらい、安心できる台本だと思っています。勝手にですけど…、感性が似ていると思っているので「タナダさんといつかお仕事できるかもしれない」という希望が自分の中にあったりしました。自分の地元があるみたいな感じ、とでもいうのかな(笑)。高橋:地元ね(笑)。蒼井:地元ほど、いつでも帰れるわけではないですし、緊張はしますけど、タナダさんと組むと、後天的ではなく、先天的な感覚でお仕事ができるんです。「そうそう、私はこういうことで照れるんだ」とか、「こういうことに、はにかむんだ」とかを思い出させてくれる場所で、「ここは頑張らなきゃ」とか、「ここはこれでいいんだ、この世界は」みたいなことではなく、居させてくれる現場なんです。だから、すごく大きな存在です。タナダさんの作品は心強いんですよね。「やっぱり優ちゃんとでないと出せない」「すごくいい体験、いい時間」――信頼感のある台本の上、さらにおふたりが真ん中に立っていると、鬼に金棒感もあります。お互いだからこそ到達できたようなシーン、演技の瞬間はありましたか?高橋:園子と哲雄が会話する食卓のシーンです。よく芝居はキャッチボールと言いますが、ジャグリングだと思いました。会話という球をテーブルの上で投げ合うと同時に、テーブルの下で違う球を何個も投げ合っているような。「この感じは、やっぱり優ちゃんとでないと出せないな」と思いました。お芝居という会話の中で、台詞を言ったから相手が台詞を返す、という次元ではないんです。優ちゃんとだと、いくつもの球が同時に飛んでいる。そういうことは、今こうやって僕らが会話をしていてもあることだと思います。作品によっては、わかりやすくするために、ひとつの球を受けて返すということも必要になると思います。けれど、この作品では多くの球を同時に渡していくことを許してもらえる感覚でしたし、それはかなり高度なことだと僕は思っていて。本当に、優ちゃんとでないと成立しなかったんじゃないかと思います。蒼井:ありがとうございます。私から言えば、台詞を覚えてさえいれば、何かを自分でやらなくても、自然とその台詞に行き着く安心感がありました。「この台詞の後は、私はこう言うんだ」とかがないから、カメラの前で、本当に呼吸をさせてもらっていた感じでした。息を詰めたり、鼓動が速くなったりが映らないことをきちんと体感しながら、ワンカット、ワンカット積み重ねることができたからこそ、すごくいい映画『ロマンスドール』ができたのかな…、うれしい、というのが正直な気持ちです。もちろん自分の芝居に関しては、反省点もいっぱいありますけど、すごくいい体験、いい時間を過ごさせてもらったなと思っているんです。――「いくつもの球」が飛び交い、呼吸しながら演技ができたという本作なので、台本に載っている言葉や物語以上のものが、完成作には詰まっていると言えそうですね。高橋:実は僕、台本は完璧には覚えていないんです。蒼井:そうそう。台本にしがみつかなかったです。高橋:たとえ台詞が一行が抜けてしまっていても会話できたんです。なんだか不思議でした。後でタナダさんに、「台詞2個抜けてた。もしかしたら、これいらないかもね」と言われたりもして。そんなことが何回かあったでしょうか。言われた僕も「あっ、そう言えばそうだ」と思うぐらい。結局、合間が抜けても成立してしまうほどの空気感だったんです。普通だったら構築していかなくてはいけないものがあるし、順番もあるけれど、お互いに会話を受け取っているから、そうなれたのかもしれないです。蒼井:そう、受け取っているからですね。お互いが違和感を覚えて、「一生くん、セリフ抜けてたよ」みたいなことじゃなく、お互い気づかずに普通に会話を積み重ねたりして。高橋:そう。そのような会話や呼吸が、どれだけ現場で重要視されていて、どれだけそれが自然にできたか、ということだったと思います。高橋一生&蒼井優が思う「理想の現場」――キャリアの長いおふたりに、ご自身が思う「いい現場」について伺いたく。特に『ロマンスドール』はそういう現場だったのかもしれなませんが、いい演技ができたりする環境について、理想を教えていただきたいです。高橋:僕は「俳優部」として捉えてくれているスタッフの方々がいる現場って、結構好きかもしれません。「俳優さん」というふうに捉えられると、柔らかいんですけど、意外と気持ち悪くなってしまうというか。俳優部は俳優部、演出部は演出部という部でちゃんと分けられていて、それが合致して作品を作っていくことを感じられる方々がいる現場は、すごく素敵な現場だなと、常々思っています。蒼井:私も同じです。演出部、美術部、とかと同じように俳優部、と。映画は、監督がいて、その周りの全員がスタッフみたいな形で、監督が撮りたいものをみんなでどう作っていくかというものだと思うんです。私が一番好きな形は、だからこそ、部の壁がなくなって、手伝えるところは手伝い合えるのがすごく好きで。塚本(晋也)監督の現場とかが、そうで。高橋:そうなんだ。――『斬、』では蒼井さんや池松壮亮さんら俳優部の皆さんが、ほかの部と一緒に動いていたと聞きました。蒼井:本当に、そうでした。ものづくりの美しさを全部見せられた、と思いました。撮影の確認とかをやっている間にダラダラ休憩したり、コーヒーを飲んだりしているわけじゃなくて、この現場にとって誰かが楽になることをずっとみんなが考えて動いている、素敵な現場だったんです。高橋:思いやりがある現場がいいですね。蒼井:そうですよね。気遣うとか、気を遣うとかじゃなくて、思いやりのある現場が理想です。(text:赤山恭子/photo:Madoka Shibazaki)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2020年01月24日高橋一生と蒼井優が共演し、タナダユキが自らの小説を脚本&監督し映画にした『ロマンスドール』。この度、本作の主題歌「never young beach」が歌う「やさしいままで」の映画本編を使用したフル尺版特別映像が到着した。現在配信中の主題歌「やさしいままで」。到着した映像では、この楽曲に合わせて高橋さん演じる哲雄と蒼井さん演じる園子、変わりゆく男女の様子が映し出される。出会いのシーンからスタートし、引っ越したばかりの段ボールが散らかった部屋でのじゃれあい、神前式での指輪交換の場面、言い合いをして少し険悪な雰囲気の様子など、2人の10年間の結婚生活が流れていく。そして映像後半では、ドール作りと真剣に向き合う哲雄の様子と夫婦の時間が重なり合い、楽曲と相まってどこか物哀しさも感じられる。なお、本映像は1月26日(日)から3月26日(木)までの期間限定のカラオケ配信映像としてDAMで特別配信される。『ロマンスドール』は1月24日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2020年01月23日芥川賞と文藝賞をW受賞した若竹千佐子のデビュー作「おらおらでひとりいぐも」が、沖田修一監督により映画化されることが決定。主演は田中裕子。初共演となる蒼井優と二人一役を演じる。75歳でひとり暮らしをしている“桃子さん”。1964年、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように故郷を飛び出し、身ひとつで上京してから55年。夫・周造と出会い結婚し主婦となり、2人の子どもを育て、これから夫婦水入らずの平穏な日々を過ごそうと思った矢先、突然夫に先立たれ途方に暮れていた。しかし、ひとり家でお茶をすすり、図書館で借りた本を読みあさるうちに、46億年の歴史に関するノートを作り、万事に問いを立ててその意味を探求するようになる。すると、桃子さんの心の声が、ジャズセッションに乗せて内から外に湧き上がってきた。桃子さんの孤独な生活は、現在と過去を行き来し、いつのまにか賑やかな毎日に変わっていく――。史上最年長で第54回文藝賞を受賞、第158回芥川賞もW受賞した50万超えのベストセラー「おらおらでひとりいぐも」。55歳で夫を亡くした後、息子のすすめで小説講座に通い始め、主婦業の傍ら本作を執筆。日本のみならず、アジア圏をはじめヨーロッパでも翻訳版の刊行が進み、“賑やかな孤独と圧倒的な自由”という視点から世界的にも大きな共感と注目を集めている。今回この話題作に惚れ込んだ『南極料理人』『モリのいる場所』の沖田監督が、自身で脚本も執筆し映画に。主人公は、75歳でひとり暮らしをしている桃子さん。原作は、桃子さんの人生を「娘の時代」「妻の時代」「祖母の時代」と3つに分けて描かれており、全ての世代の人から共感とさわやかな感動を呼ぶ作品となっている。そんな“現在”の桃子さん(75歳)を映画で演じるのは、「Mother」や『ひとよ』などにも出演する田中裕子。15年ぶりの映画主演となる本作では、誰からも愛される桃子さんを魅力的に演じている。田中さんは「今回の撮影では、最初図書館に恐竜の図鑑を借りに行って、小学生のコーナーでしたが、その時からなんだかもう小学生のような気分になりました。撮影の中で、図画工作の時間がありました。音楽の時間もありました。体育の創作ダンスの時間もあったし、遠足も行ったし」と撮影をふり返り、「監督の撮影中の一喜一憂される姿が目に焼き付いています。私のこれからの日々に監督のあの姿を思い出してニヤニヤできる事が、私にとっての小さな春になりそうです」とコメントしている。そして、桃子さんの「娘の時代」「妻の時代」(20~34歳)を演じるのは、『宮本から君へ』や『ロマンスドール』の熱演も話題の蒼井優。「『田中裕子さん主演、沖田修一監督作品』という、何があっても映画館で観たい作品に、自分も携わらせていただけたこと、心から嬉しく思います」と今回の出演を喜んだ蒼井さんは、「この作品は桃子さんという1人の女性のお話ですが、映画をご覧になられる方、皆さんのお話でもあると思います。桃子さんの今に想いを馳せたり、娘、直美の言動に自分を重ね反省したりしながら撮影を進めていました。1人の人生にスポットをあてた作品でありながら、壮大で奥行きのある、ユーモア溢れた作品になっていると思います」と本作について説明した。『おらおらでひとりいぐも』は2020年公開予定。(cinemacafe.net)
2020年01月20日『ロマンスドール』に出演する蒼井優さんにお話を伺いました。本作は、タナダユキ監督が2009年に自身初のオリジナル小説として発表した同名作品を自ら映画化したもの。哲雄というフィルターを通して描かれた園子を演じるのは面白かった。『ロマンスドール』は、タナダさんが小説を出された時から、映画化されたら観たいと思っていた作品です。私、完成版を観終わった時、タナダさんに「おめでとうございます」と言ったんです。タナダ組らしい素敵な作品に仕上がっていて、出演者としてホッとしたのと同時に、多くの人に喜んでいただける作品になっていて、友人として素直に嬉しかったんです。こちらの一方的な感覚ですが、タナダさんと私、感性が似ているんじゃないかと思うんです。たぶん好きな女性像も同じ。演じる前からタナダさんに求められることがわかるから、演じていても不安がないんです。今回、久々のタナダ組でしたけれど、力むことなくいられたのは、そういうことなのかなって思っています。園子は演じていてとても楽しい役でした。この物語自体が哲雄(高橋一生)の回想で綴られたもので、園子自身も哲雄というフィルターを通して描かれているキャラクターです。そういう役だから、できるだけ生々しいところをなくしてシンプルにしていく…その作業が面白かったんです。ただ、こんなふうに言うと、頭で考えて演じているようですが、私は基本的にノリ(笑)。そのシーンになった時に自然とそこにいけるようになるまで、台本を何回も何回も読むんです。ただ今回は、考えて完璧に哲雄でいてくれる一生さんが目の前にいてくれ、書かれた通りに演じれば自然とそうなっていくしっかりとした台本がありましたから、そこに助けられた部分はかなり多かったと思います。ふたりとも現場では、ほぼお芝居の話はしていませんが、お互いがきちんと体に役をなじませてやれていた気がします。私は想像力がないのか、自分が体感していない感情を演じることができないタイプ。これまでいろんな恋愛を演じさせていただいていますが、理解しきれないまま演じた役もありました。いま年齢を重ねて、いろんなことを経験して、あの時やった作品で発したあのセリフは本当だったんだなって思う瞬間がたまにあるんですよね。それはとても面白い。かつてのセリフが、いまの自分の人生にフィットする…不思議な感覚です。どんなに素晴らしい恋もいずれは変化するもの。美大の彫刻科を卒業しフリーター生活をしていた哲雄(高橋)。ひょんなことからラブドールを製作する「久保田商会」で働き始め、徐々にその面白さにのめり込んでいく。ある日、生身の女性の乳房の型取りをする話が持ち上がり、医療用と偽ってモデルを雇うことに。そのモデルの園子(蒼井)に一目惚れした哲雄は、その日に告白するのだった。1年後にふたりは結婚するが、哲雄は園子に自分がラブドール職人であることを言い出せずにいた。そんななか、工場が忙しくなり、次第にふたりはすれ違うように。©2019「ロマンスドール」製作委員会あおい・ゆう1985年8月17日生まれ、福岡県出身。タナダ作品への参加は、‘08年の映画『百万円と苦虫女』以来。今春、主演ドラマ『スパイの妻』(NHK BS8K)が放送。ワンピース¥24,000リング¥12,000(共にハイク/ボウルズ TEL:03・3719・1239)※『anan』2020年1月15日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・山本マナヘア&メイク・赤松絵利(ESPER)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年01月12日タナダユキ監督が2009年に自身初のオリジナル小説として発表した同名作品を自ら映画化した『ロマンスドール』。この作品に出演する高橋一生さんにお話を伺いました。ふたりの言葉ではない間や目線のやり取りが大事な作品だった。恋愛って人が成長する根源的なものでもあると思うんです。若い頃の衝動的な恋は、どこか野性の本能に近いけれど、大人になるとそれだけで突っ走ることはできなくて、自分自身がこの先、生きていくこととか仕事のこととか、いろんなことを考えてしまう。『ロマンスドール』の、そんな人間の重層的な部分が描かれているところに惹かれました。タナダさんは、俳優のことを信頼して任せてくださる方。監督によっては、最初にカメラワークを決めて、そのフレームの中での芝居を求めるかたもいらっしゃいますが、タナダさんは逆。俳優を信頼してくれているんだと思います。それぞれのやり方があり、どちらが正しいというわけではないのですが、フレームのことを考えず自由に動けるほうが僕自身は芝居がしやすくはあります。ただ、俳優に任せれば、監督自身の世界観から外れてしまう心配もある。タナダさんの素晴らしいところは、俳優に委ねながらも、その芝居をきちんとご自身の世界観のなかに収めてくれるところ。それは柔軟でありながら、ブレない芯をお持ちだからなんだと思います。哲雄と園子は、テーブルの上で会話しながら、同時にテーブルの下の見えないところで口に出さない言葉をやり取りしているようなところがあります。語らないけれど、間や目線で伝わる何か…今回、タナダさんが大事にされていたのは、そんな口に出さない部分だったと思っています。蒼井優ちゃんは一緒にお芝居をやっていて非常に楽しい相手でした。僕は、俳優というのは台本に書かれたことを自分なりのニュアンスに解釈して提示する職業だと思っているんですが、優ちゃんもたぶんそういう人。言葉よりも先にまずはやってみるタイプのかたなので、躊躇なく自分の思う哲雄と園子を提示できたんです。そうやって、お互いに思う居心地の良さや夫婦っぽさを感覚的に探り合って作っていった気がします。優ちゃんは、本番ギリギリまで違う話をしていても、すぐに役にスイッチングできる。僕としては、哲雄と園子になれるスイッチを握られていたような気がします(笑)。どんなに素晴らしい恋もいずれは変化するもの。美大の彫刻科を卒業しフリーター生活をしていた哲雄(高橋)。ひょんなことからラブドールを製作する「久保田商会」で働き始め、徐々にその面白さにのめり込んでいく。ある日、生身の女性の乳房の型取りをする話が持ち上がり、医療用と偽ってモデルを雇うことに。そのモデルの園子(蒼井)に一目惚れした哲雄は、その日に告白するのだった。1年後にふたりは結婚するが、哲雄は園子に自分がラブドール職人であることを言い出せずにいた。そんななか、工場が忙しくなり、次第にふたりはすれ違うように。©2019「ロマンスドール」製作委員会たかはし・いっせい1980年12月9日生まれ、東京都出身。タナダさんとは、‘17年の資生堂のショートドラマ『Laundry Snow』以来。2月より舞台『天保十二年のシェイクスピア』に出演。ニット¥32,000(ウィーウィル/ウィーウィル ギンザ TEL:03・6264・4447)パンツ¥42,000(08サーカス/08ブック TEL:03・5329・0801)※『anan』2020年1月15日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・秋山貴紀ヘア&メイク・田中真維(マービイ)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年01月12日残すところあと少しとなった19年。元号も「平成」から「令和」へと変わった激動の1年だったが、芸能界も大きく変化した1年だった。本誌が目撃した驚きのスクープから特に反響の大きかったものを今一度お届けしたい。怒涛の結婚ラッシュとなった19年。その中でも日本中を驚かせたのが山里亮太(42)と蒼井優(34)の結婚だ。6月の結婚会見では別居婚中であると語っていた2人だが、密かに都内のアンティークマンションで“夫婦生活”をスタートさせていた。芸能人らしからぬ堅実なデートをする裏には、蒼井の夫への深い愛情が隠されていた。(以下、2019年8月20日号掲載記事)7月下旬のうだるような猛暑。東京の人気商店街を歩く蒼井優(33)がうっとりと見つめる“相方”は6月に結婚した夫の南海キャンディーズ・山里亮太(42)だ。この日の13時過ぎ、東京郊外で仕事を終えた山里はタクシーで都内の自宅マンションへ。すると、エントランスから出てくる蒼井の姿が。築50年を超えるこの物件で、2人はひそかに夢の同居生活をスタートさせていたのだ。蒼井と合流後、タクシーで向かった先はなんとカーシェリング用の車が並ぶ駐車場。2人は仲よく車を選ぶと、蒼井の運転で都内にある人気商店街内のそば店へと車を走らせた。遅めのランチを終えて店から出てきた2人だが、山里は通行人とすれ違うたびに手で口元を隠す“警戒モード”。すると、「私が隠してあげる!」とばかりに蒼井が山里の顔に手をかざし、からかう。そんなお茶目な妻の“ツッコミ”に山里もデレデレ。いっぽうの蒼井も、山里の肩に手をまわしながら歩くラブラブぶり。最後には山里の腕にそっと手をまわし、もう片方の手にはエコバッグが握られていた。カーシェアにエコバッグと、決して飾らない新妻の蒼井。そこには、“夫への深い愛”があった。「蒼井さんは派手な暮らしはせず、節約できるところは思い切りして、2人が一緒に楽しめるものにお金を使いたいと考えているのでしょう。結婚前は飲み歩くことが多かったそうですが、最近は外食もあまりせず、家で料理を作って山里さんの帰りを待っているそうです。会見でも『新婚旅行は高知県に行きたいです』と語っていたように、蒼井さんは“モノより思い出”という人。彼女にとっていちばん大切なのは山里さんと一緒に過ごす時間なのです」(前出・知人)山ちゃんという最愛の“相方”とともに、蒼井は新しいステージでより輝くことだろう――。
2019年12月26日小説発表から10年、タナダユキ自らがメガホンを取った純愛と性愛が交差する大人のラブストーリー『ロマンスドール』。この度、『リリイ・シュシュのすべて』(’01)以来、映画では19年ぶりの共演となる主演・高橋一生とヒロイン・蒼井優の新たなビジュアルが到着した。岩井俊二監督が「遺作を選べたら、これにしたい」と話すほど思い入れのある『リリイ・シュシュのすべて』は、市原隼人や忍成修吾ら、高橋さんと蒼井さんと同世代の俳優が多く出演。蒼井さんにとっては映画初出演作になり、また10歳からキャリアをスタートさせていた高橋さんにとっても20歳という記念碑的な時期に撮影した特別な作品だ。それ以来の映画共演となった今回、初の夫婦役を演じた2人。公開された新ビジュアルは、2人がベッドで寄り添う夫婦の日常を切り取ったような1枚に。ラブドール職人であることを妻に打ち明けられない不器用な哲雄を演じる高橋さんと、聞き分けがよく完璧に見えていたが実は秘密を抱えている妻・園子役の蒼井さん。背中合わせで寄り添い合う2人の表情から、互いを信頼し愛し合っていることが感じ取れる一方、それぞれの眼差しからは、何か秘めた思いも感じさせる。『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年12月20日寒さも本格的になってきた12月上旬。オフの日に銀行から出てきたのは蒼井優(34)。周囲を気にしてか帽子にマスク姿で歩く蒼井だが、左手薬指にはキラリと輝く指輪が――。19年6月に南海キャンディーズの山里亮太(42)との電撃結婚を発表した蒼井。彼女は発表会見では結婚指輪について「指輪をいただいても、なくす自信があるので」と山里からの申し出を断ったことを明かしていたが……。「蒼井さんは一緒に住むようになってから家事に力を入れて、超多忙な山里さんをサポートしているそうです。そんな蒼井さんへの感謝の気持ちとして、山里さんが最近、結婚指輪をプレゼントしたと聞いています」(ラジオ局関係者)1月から春にかけて主演映画やドラマを控えるなど、自身も売れっ子女優の蒼井。そんななか、彼女は夫のために“働き方改革”をしていた。「最近まで蒼井さんは20年に公開される映画の撮影をしていました。関東近郊や関西でのロケが多かったそうですが、本来なら泊まるところを、蒼井さんがスタッフに頼んで夜遅くてもなるべく日帰りで自宅に戻るようにしていたといいます。また舞台に出演する際も、稽古時間の希望を出しているそうです。朝は『スッキリ』(日本テレビ系)に向かう山里さんを見送るため、『稽古は13時から19時までにしたい』と言っていたと聞いています。少しでも山里さんと一緒にいられる時間を大切にしたいのでしょう」(舞台関係者)さらに、結婚後の蒼井には“ある変化”が。この日、銀行を出た蒼井は念入りに通帳を確認していた。「もともとぜいたくはしない性格の蒼井さんでしたが、結婚後はより節約するようになったそうです。食材を買いに行くときも事前に安いスーパーを調べているといいます。結婚会見で山里さんは『生活の主導権は僕』と語っていましたが、今は家計の管理を蒼井さんにほぼ任せているのでしょう」(前出・ラジオ局関係者)“倹約家妻”の支えでつつましやかな生活を送る2人。その絆が揺らぐことはなさそうだ――。「女性自身」2020年1月1日・7日・14日号 掲載
2019年12月20日2020年1月24日公開の映画『ロマンスドール』完成披露試写会が18日、都内で行われ、高橋一生、蒼井優、三浦透子、きたろう、タナダユキ監督が出席した。一目で恋に落ち結婚した妻との日々を描き、型破りな設定とセンセーショナルな展開に多くの話題と共感を呼んだ、タナダユキの小説 『ロマンスドール』。本作は原作者でもあるタナダユキ自らが脚本と監督をつとめ、高橋一生と蒼井優が演じた一組の夫婦を通して、変わりゆく男女の感情をリアルに映し出す。蒼井とは19年ぶりの共演にして初めての夫婦を演じた高橋は「蒼井さんとはご一緒したいとずっと思っていたので、まさか夫婦の関係性でご一緒できるとは思ってもいませんでした。最初は『リリイ・シュシュのすべて』(2001年公開)で初めてお会いしたんですが、その時蒼井さんは14歳で僕は20歳を過ぎていました」と当時を懐かしく振り返り、「ご一緒できて本当にうれしかったです」と笑顔を見せた。蒼井は「初めての現場で何も知らない状態の私を一生さんは見ていらっしゃるので、『リリイ・シュシュのすべて』でご一緒した方は地元の知り合いみたいな感覚で親近感があるんです。今回も現場で"一生くん"と呼ばせてもらいましたが、途中でハッとしてすごい先輩なんだなと。でも今更"高橋さん"と呼ぶのも変ですから、14歳の無礼さを未だに持ちつつ、恐る恐る"一生くん"と呼びました(笑)」と話すと、高橋は「うれしかったですよ。地元の感じで。地元の覇気のないお兄ちゃんみたいで良かったです」と再会を喜んだ。蒼井の役者としての印象について高橋は「お芝居をさせていただく時に会話はキャッチボールだからと演出家に言われるんですけど、蒼井さんとお芝居するとジャグリングのように玉が常に行き交っている感じなんです」と感想を述べると、きたろうから「エッチしているときも?」と質問されて「エッチしている時もジャグリングですよ」と回答。その答えにきたろうは「あれはもっとエッチになって欲しかったんだけど、キレイなんだもん。2人がリアルだと思うのは、お互いに恥ずかしそうなのよ。それが良いんですよね。2人が恋に落ちる瞬間も俺の中ではものすごくリアル」と高橋と蒼井の演技を絶賛した。高橋ときたろうのやり取りに思わず笑みをこぼしていた蒼井も、高橋の演技について「もう心でお芝居されているということと、技術で持っていくという両刀の方なので無敵だと思いました。瞬発力で行くところは行くし、そうじゃない持続力も技術の裏打ちとしてあるので、ご自身の状態がどうであれ、理想のところにたどり着かれるんです。私は一生さんの台詞を聞いて素直に返すだけでした」と称賛していた。映画『ロマンスドール』は、2020年1月24日より全国公開。
2019年12月19日高橋一生と蒼井優が夫婦役となった映画『ロマンスドール』完成披露試写会が12月18日(水)、新宿バルト9にて行われ、高橋さん&蒼井さんがそろって登場し、共演のきたろうの歯に衣着せぬつっこみに、たじたじになっていた。『ロマンスドール』は、タナダユキ監督が10年前に発表した同名小説を、自らの手によって映画化。一目惚れをして結婚した園子(蒼井さん)と幸せな日常を過ごしながらも、気まずさから、ラブドール職人であることを隠し続けている哲雄(高橋さん)。仕事にのめり込むうち、次第にセックスレスになっていく夫婦。夫婦の危機が訪れそうになったあるとき、園子は突然秘密を打ち明けることになる。高橋さん&蒼井さんのシーンにきたろうさんが一言『リリイ・シュシュのすべて』以来、がっつりの共演は19年ぶりとなったふたり。久々の共演に、蒼井さんは「初めての現場で何も知らない状態を一生さんは見ているので、地元の知り合いみたいな感覚で、勝手に親近感を持ってしまっています。普段は“一生くん”と呼んでいるんですが、途中ですごい先輩だ…と気づいたけど、これから“高橋さん”と呼んでもなって…」と照れながらエピソードを語る。高橋さんは「それもすごいショックですね(笑)。(一生くんと呼ばれて)うれしかったですよ、地元の感じ、地元の覇気のないお兄ちゃん、みたいな感じで」とにこやかに蒼井さんに微笑み返した。高橋さんも、蒼井さんとの共演について、「お芝居をさせていただくときに、よく“会話はキャッチボールだから、そうしてくれ”と演出家に言われたりするんですけど、蒼井さんとお芝居すると、ジャグリングのようで、玉が常に行き交っている」と表現。高橋さん、蒼井さんのやり取りをじいっと聞いていたきたろうさんだったが、しびれを切らした様子で、「エッチをしているときはどう?」と、劇中ふたりの濃密なシーンに突然、触れた。いきなりの突っ込みに、高橋さん&蒼井さんも爆笑だったが、きたろうさんは、「なかなかキレイだよね!俺はもっとエッチになってほしかったんだけど、残念でした」と感想を述べ、場内を騒然とさせた。高橋さん、恋人は「本当にいないんです、いよいよ困りますよ」さらに、2019年秘密にしていたことというお題を振られたときも、きたろうさんは大暴れ。きたろうさんは、高橋さんに「恋人いるんじゃないの?」とぶっこむが、高橋さんは慣れた様子で「本当にいないんですよ。いよいよ困りますよ。いつできるんですかね?わからないです(笑)」と苦笑。すると、きたろうさんは勝手知ったる顔で「急に恋に落ちるよ(笑)」と大人なアドバイスを寄せ、高橋さんをさらに笑顔にさせていた。そのほか、完成披露試写会には出演する三浦透子、タナダユキ監督が登壇した。『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年12月18日お笑い芸人の今田耕司が4日、都内で行われた「Yahoo!検索大賞2019」発表会でMCを担当。お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太と女優の蒼井優の結婚について、「まだ受け入れることができません」と冗談交じりに話した。6回目となる同アワードは、「Yahoo!検索」のデータをもとに、前年に比べて検索数が急上昇した人物や作品などに贈られるもの。蒼井優の女優部門賞受賞が発表された場面で、今田は「いやー納得できない。旦那選びが納得できないですね。現実逃避してますから。ウソだと…。まだ受け入れることができません」と不満そうな表情を見せ、「何年で山里が捨てられるのか楽しみです」とジョーク。司会者が「いやいや、素敵なご家族を築かれると思いますよ」となだめると、「後輩ですけど、そういう意味では見本にさせていただこうかな」と返すも、「蒼井優さんですよ、どうなんですか」とやはり信じられない様子だった。囲み取材でも結婚の話題に。芸人たちの結婚が相次いでいることについて、「先を越されてますよ。若林くん(オードリーの若林正恭)も、あの子は大丈夫だろうと安心していたらいきましたからね。みなさんちゃんとお付き合いしている人がいるんだなと思って。又吉(ピースの又吉直樹)と岡村(ナインティナインの岡村隆史)と僕とで話していたら、本当にいない3人なので、どうしようもないです」とぼやいて笑いを誘った。なお、蒼井は発表会は欠席した。
2019年12月05日タナダユキが自身の小説を自ら脚本・監督を務め映画化する『ロマンスドール』。この度、主演・高橋一生とヒロイン・蒼井優の視線にドキッとする本ポスタービジュアルと本予告映像が到着した。今回到着した予告編では、一目で恋に落ち、結婚した哲雄(高橋さん)と妻・園子(蒼井さん)が、嘘と秘密を抱えたまま、次第にすれ違い変わりゆく中で再生していこうとする10年間が映し出される。哲雄の告白シーンや、結婚式での指輪交換で震えながら自分の手に指輪をはめてしまう、思わずクスッとしてしまう場面から始まる本映像。幸せそうな場面から一変、ドール職人の哲雄はそのことを妻に言えず、医療関係の仕事と嘘をついたまま時が過ぎ、一方、夫に理解があり完璧に見えていた妻は突如行方をくらまし、哲雄が問い詰めると「私たち離婚でしょ?」と突然切り出す場面も。そして、「never young beach」による主題歌「やさしいままで」も少し聞くことが出来る。またポスタービジュアルは、高橋さんと蒼井さんの美しい写真のシンプルな1枚。「誰かを愛することは、やっかいで、幸せだ。」というコピーが、結婚後に変化していく2人の感情と関係性を予感させるようだ。『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年11月28日タナダユキ監督が自身の原作小説を自らメガホンを取り映画化した『ロマンスドール』。11月22日の「いい夫婦の日」に合わせ、高橋一生&蒼井優の神前式画像が解禁。また、本日より映画公式インスタグラムがスタートした。解禁された新画像では、初の夫婦役共演となる2人が、劇中での凛々しい紋付袴&美しすぎる白無垢姿を披露。本作は恋愛映画ではあるが、“結婚”をゴールとしては描いていない。高橋さんはそんな本作について、「結婚してから始まるラブストーリー。結婚がエンディングではなく、その先のお互いの想いや愛の形がどう変化するか、どこに落ち着いていくのか。激しさだけでなく、淡々とした日常の中で本当の愛が見えてくるような、ある意味究極の作品だと思っています」とコメントしており、まさにこの神前式は主人公・哲雄と園子の物語の“スタート”。順調な滑り出しを迎えたかのように思える2人だが、「妻を愛して“嘘”をついた。夫を愛して“秘密”を持った」と銘打たれている本作、やはり結婚生活はすんなりとは進まず…。さらに公式インスタグラムでは、嘘と秘密を抱えた哲雄と園子の“ふたりの10年”をテーマに、フォトアルバム風な美しい写真の数々が公開に向けて展開されていくという。『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年11月22日第11回TAMA映画賞授賞式が11月17日(日)、中央大学多摩キャンバスクレセントホールにて開催され、最優秀女優賞を受賞した蒼井優と前田敦子が登壇。蒼井さんは結婚、前田さんは出産と2019年、新たなスタートを切ったが、女優業に向けての熱い思いを吐露した。■蒼井さん「新しい一歩を踏み出す時期にこういう賞をいただけたことは光栄」TAMA映画賞は、明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰するもの。蒼井さんは『長いお別れ』『宮本から君へ』『斬、』において、多岐にわたる役柄を演じ分け、観客の脳裏に鮮烈に焼き付けたという評価で最優秀女優賞を受賞した。どの作品も非常に勉強になった現場だと語った蒼井さんだったが、なかでも「塚本晋也監督とご一緒した『斬、』の現場では、ものづくりの美しさを身体の底から体感させてただきました」とかけがえのない経験ができたことに感謝を述べていた。さらに蒼井さんは、塚本監督から得たことを胸に映画作りに励んでいくことを誓うと「新しい一歩を踏み出す時期に、こういう賞をいただけたことは非常に光栄でした。ある種の叱咤激励だと思って、これからも真面目に取り組みたいです」と今後の更なる飛躍を誓っていた。また『長いお別れ』で共演した名優・山崎努さんとの現場も味わい深いものであったと述べると「ご共演してまた好きになっちゃいました」と笑顔を見せる。続けて「画面に映らないようなシーンでも、アドリブを入れるんです。あれだけのキャリアを持つ方でも、常に挑戦する姿を目の当たりにすると、自分ももっと大胆に挑戦しなければいけないなと学ばせていただきました」と語っていた。■前田さん「映画の世界には夢が詰まっている」一方の前田さんは、主演を務めた『旅のおわり世界のはじまり』で演じた女性像が、前田さんの女優としての資質・魅力にシンクロして、稀有な存在感を放ったということでの受賞となった。2019年を振り返った前田さんは「これまでで一番映画に参加させていただいた年」と定義づけると「やっぱり映画の世界は夢が詰まっていると感じました。やればやるほどワクワクするんです」としみじみ語る。さらに前田さんは「映画の世界にいる方々のひさむきさが尊敬できるんです」と述べると「まだどういうペースでやっていけるのかは決めてはいませんが、またガッツリと映画の世界に携われる日がくるといいなと思っています」と未来に思いを馳せると「これからもしっかりと毎日ひたむきに過ごしていきたいです」と抱負を語っていた。第11回TAMA映画賞受賞作品、受賞者●『嵐電』 (鈴木卓爾監督、及びスタッフ・キャスト一同)●『長いお別れ』(中野量太監督、及びスタッフ・キャスト一同)●新海誠監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『天気の子』)●藤井道人監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『新聞記者』)●山崎努 (『長いお別れ』)●井浦新 (『嵐電』『こはく』『赤い雪 Red Snow』『止められるか、俺たちを』『宮本から君へ』ほか)●蒼井優 (『長いお別れ』『宮本から君へ』『斬、』『ある船頭の話』『海獣の子供』)●前田敦子 (『旅のおわり世界のはじまり』『葬式の名人』『町田くんの世界』ほか)●山戸結希監督 (『ホットギミックガールミーツボーイ』『21世紀の女の子』)●奥山大史監督 (『僕はイエス様が嫌い』)●成田凌 (『愛がなんだ』『チワワちゃん』『さよならくちびる』『人間失格太宰治と3人の女』『翔んで埼玉』ほか)●清水尋也 (『ホットギミックガールミーツボーイ』『パラレルワールド・ラブストーリー』『貞子』)●岸井ゆきの (『愛がなんだ』『ここは退屈迎えに来て』『ゲキ×シネ「髑髏城の七人」Season風』)●シム・ウンギョン (『新聞記者』)(text:cinemacafe.net)
2019年11月17日織田裕二(51)と松嶋菜々子(46)がSnow Man(ジャニーズJr.)の渡辺翔太(27)の誕生日を「連続ドラマW 頭取 野崎修平」(WOWOW・’20年1月19日からスタート)撮影現場で祝福した。来年1月22日にSnow ManのメンバーとしてCDデビューを果たす渡辺。幸先のいい1年のスタートを切ったようだ。原作・周良貨、作画・能田茂による同名経済漫画をドラマ化した同作。織田演じる野崎修平が経営悪化したおおぞら銀行の頭取に再任し、頭取の座を狙う役員たちから失脚を企てられる。そんななか銀行を再生させようと野崎が自身の正義を信じて奮闘する痛快作だ。同作では野崎頭取の秘書・富永真役として出演する渡辺。ドラマ撮影中の11月5日に27歳の誕生日を迎えた。当日は織田と松嶋とともに、ある現場を視察するシーンを撮影していた渡辺。その終了時、突然スタッフは渡辺が誕生日であることを告げた。すると共演者は「おめでとう!」と大きな拍手で祝福した。渡辺はサプライズに驚いたまま「ありがとうございます!」と一礼。そしてSnow Manでのメンバーカラー“青色”のあしらわれた誕生日ケーキを受け取った。織田から27歳の抱負を求められた渡辺は「人に迷惑を掛けないように……」と返答。しかし “盛り上がりに欠ける”と周囲からテイク2を求める声が。すると渡辺はこう意気込んだ。「来年、CDデビューが決まっているので、売れるように一生懸命頑張ります!ありがとうございました!!」すると拍手が沸き起こり、再びの祝福ムードに。先輩たちから温かく祝福された渡辺。待望のCDデビューへ向け、「Snow Manの冬」が到来だ!
2019年11月07日主演・蒼井優×黒沢清監督によるドラマ「スパイの妻」が2020年春に放送決定。1940年代の神戸を舞台に、究極のラブ・サスペンスを作り上げる。1940年、神戸。時代の不穏な空気を感じ取っていた貿易商の男は、妻を残し満洲へ赴く。男はそこで偶然目にしてしまった世にも恐ろしい出来事を世界に知らしめなければならないと心を決め、行動に移そうとする。その夫の意志を知った妻は、彼の身の安全と2人の幸せのため、これを阻もうとするが――。『CURE』『散歩する侵略者』など独自の作風から国内外で高い評価を得ている黒沢監督が、自身初となる8K・スーパーハイビジョン撮影の特集ドラマを制作。『寝ても覚めても』の濱口竜介が、野原位、黒沢監督と共に脚本を担当し、戦争という時代の大きなうねりに翻弄されながらも、自らの信念と愛を貫き通そうとする女性の姿を描き出す。主演を務めるのは、結婚報道が大きな話題となった女優・蒼井優。『岸辺の旅』などこれまでも黒沢監督作に出演したことのある蒼井さんは「黒沢監督と組ませていただくのは今回で3度目ですが、主演は初めてなので、とてもうれしいです」とコメント。また「濱口竜介さんたちの書かれた言葉が、映像ではあまり挑戦したことないタイプの口語なので、どういうリズムになるのか、また力のあるキャストの皆さんとどういう芝居になっていくのか楽しみです」と語っている。一方で「古典と言っていい戦時下のサスペンスを最新のデジタル映像で物語ってみる、そんなチャンスが私に訪れたことを大いに喜んでいます」と今回の機会を得た心境を明かした黒沢監督は、「しかも主演は蒼井優さん。彼女なら、歴史的であり同時に最先端でもある風景の中に、何の矛盾もなく存在してくれることでしょう」と期待を寄せている。「スパイの妻」は2020年春、BS8Kにて放送予定。(cinemacafe.net)
2019年10月23日松田翔太(34)が10月21日、Instagramに妻・秋元梢(32)と表紙を飾った雑誌「VOGUE」の写真をアップした。その親密な様子にネットが沸いている。同日、Instagramを更新した松田はベッドの上でシックな装いに身を包んだ自身と花柄の服を着て松田に寄り添う秋元の姿をアップ。それは雑誌「VOGUE」の表紙であり、《素敵な夫婦写真になりました。感謝します》と投稿した。アップされるとそのクールで仲睦まじい様子はすぐさま大評判に!綾野剛(37)は《美しい素晴らしい》とつづり、野田洋次郎(34)は拍手の絵文字を3つ並べて讃えた。またファンもその“おしどり夫婦”ぶりに感激の様子で、投稿3時間で12万もの“いいね”を記録。さらにネットではこんな声が上がっている。《VOGUE12月号の表紙が激エモい……松田翔太さんも秋元梢ちゃんも、どちらも好きすぎて買うしか選択肢がない……表紙はラミネートして飾る……この二人見てるだけで崇めたくなる本当に好き無理……》《強く手を握られてる姿に胸があつくなります》《松田翔太×秋元梢夫婦いまのところ日本最強カップルなのでは…》18年4月に結婚を発表した2人。1年経ってもその仲は変わらないどころか、むしろその絆は深まっていると松田の知人は語る。「彼は結婚したからといって、相変わらず仕事仲間と飲みに行くことも多いですね。梢さんも“彼の私生活を制限しても、仕事の幅が広がらない”とその生活スタイルを容認しています。ですから彼は奥さんの懐の深さにいつも感謝しているようです」松田が秋元に“頭が上がらない”理由は、それだけではない。「2人はオフの日でも、自宅で食事することが多いです。それは彼女の料理の腕前がプロ並みだから。ブリの塩焼きやじゃがいもの煮っころがしなど和食が得意なだけでなく、マフィンやチョコパイといったデザートもお手のもの。モデル仲間の間でも有名で、彼女が先生となってモデル仲間たちに料理教室を開催するほどです。翔太さんはがっちり胃袋もつかまれているんです」(ファッション関係者)そんな2人には、結婚時に決めた“2つの約束”があるという。「まず第一に、誕生日や結婚記念日などのメモリアルデーは一緒にお祝いするというもの。仕事でどうしても都合がつかない場合は代替日を決めてでも、ともに食事をするそうです。そして2つ目は、夫婦間で“嘘はつかない”ということ。これは秋元家の昔からの決まりだそうです。この2つを守ることこそ、おしどり夫婦の秘訣のようです」(前出・松田の知人)仲の良さが注目を集める2人。その幸せをこれからも振り撒いてほしい!
2019年10月21日昨年結婚を発表した俳優・松田翔太とモデル・秋元梢が、世界で最も影響力のある女性ファッション誌「VOGUE」の日本版「VOGUE JAPAN」12月号の表紙を飾ることが分かった。これまで一切、メディアの前で一緒の姿を見せてこなかった松田さんと秋元さん。そんな2人が、今回同誌のスペシャルシューティング、独占インタビューにも登場。写真家ユルゲン・テラーが撮影を行い、ミラノのホテルを舞台に共鳴し合う彼らの穏やかな一面を切り取った。さらにインタビューでは、初めて同誌だけに2人のいまや未来を語る。“2人で過ごすようになって変化したことは?”という問いに「彼は私ができないことを指摘してくれるんです。シリアスなファッションストーリーの仕事が多くて自然な笑顔をつくることができなくなってしまっていたことも気づかせてくれました」と秋元さん。また20年後の未来について聞かれると、松田さんは「年齢を重ねていくよさを追求できたらいいかな、と。可能性は信じていたいけど、54歳らしくありたい。<省略>20年後どこに住んでいるのかわからないしね。東京では外に出ると『芸能人』をやらなきゃいけないからいつも緊張してしまう。梢と手をつないでデートなんか全然できないし」とインタビューで語っている。そしてこの度の夫婦初の撮影をふり返り、松田さんは「今日は梢の仕事場に来ちゃった、という感じですね(笑)。梢は瞬発力があるな、と思いました」と感想を述べ、秋元さんは「(自身の)モデルの仕事現場はあまり見られる機会がないので新鮮でした」とコメントしている。「VOGUE JAPAN」12月号は10月28日(月)発売。(cinemacafe.net)
2019年10月21日ドラマ「凪のお暇」や映画『引っ越し大名!』の好演も記憶に新しい高橋一生と、『長いお別れ』『宮本から君へ』などで熱演を見せる蒼井優が18年ぶりに共演する大人のラブストーリー『ロマンスドール』。本作の監督タナダユキが、自ら記した原作小説の映画化への思いと、ふたりのキャスティングについて語った。そもそもなぜ、ラブドール職人を題材にした小説を執筆しようと思ったのか。「15年ほど前にラブドールの存在を知って、そのクオリティの高さと美しさに衝撃を受けました。“ここまですごいものを作る人たちがいるんだ”って、ドールを作る人の話を書いてみたいと思ったんです」とタナダ監督。「というのも、私はもともと職人に対する尊敬と憧れがありまして、そこで、“こういう素晴らしい技術を持った職人もいるんだ”ということを書いて、自分が受けた衝撃を伝えたいと思いました。それと同時に夫婦の物語も描きたいと思い、“ラブドール職人が、自分の仕事を妻に隠している”というストーリーラインができました」と言う。若い女性たちが「ドールを美として鑑賞・感嘆していた」ことがきっかけそして今回、10年という時間を経ての映画化については、「小説を発表した当時はラブドールという題材に時代がまだ懐疑的でした。その後、渋谷のギャラリーで展示会が実施された際に長蛇の行列ができて話題になっていたんです。しかも行列を作っているのは若い女性で、ドールを美として鑑賞・感嘆していた。それを見て、今なら映画化できる、純粋に作品として受け取ってもらえるのではと思いました。そして早い段階で高橋さんと蒼井さんのキャスティングが決まり、企画が一気に動いていきました」と、時代による価値観の変化と理想的なキャストを確保できたことが要因だったと明かす。また、「敢えて小説をあまり読み返さないようにしました。原作ものを映画化するときはいつもそうしています。原作と小説は親戚関係でありつつも、別のものと思っていまして。そういう点でも、映画化が小説から10年後でよかった。いい距離感ができました」とコメントし、改めて“今”映画化することについての思いを語った。WEBショートムービーで「高橋一生さんしかいない」原作者かつ監督であるタナダさんが“理想的”と語る、高橋一生と蒼井優。高橋さんが演じるドール造形士・哲雄は、演技力と手先の器用さをあわせもつ俳優が演じることが絶対条件。タナダさんが「哲雄役を託せるのは、高橋一生さんしかいない」と確信したのは、資生堂特設サイトのショートムービー「Laundry Snow」(’17)で初めて仕事をした時のこと。「昔から力のある俳優さんだと思っていて、仕事をする前から密かに、哲雄をやってくれないかなと思っていたんです。その時は80年前のクリーニング屋で働く役で、薬剤をトントンとつけて服のシミを取る作業があったのですが、お芝居に非の打ち所がないだけでなく、すごく器用でもあって、より一層、哲雄を託せるのは高橋一生さんしかいないと確信しました」という。「哲雄に関しても、原作を書いている私でも理解しきれていなかったかもしれないような部分を丁寧にすくい取ってくれ、ふとした表情や仕草も含めて、すべてに納得がいくお芝居でした。撮影時は毎日、この人に託してよかったなとしみじみ思っていました」とその演技を絶賛した。「30代になった今の蒼井さんにぜひ園子を演じてほしい」一方、妻の園子を演じる蒼井さんとのタッグは、映画としては『百万円と苦虫女』(’08)から11年ぶり。タナダさんいわく「小説『ロマンスドール』を出して、一番最初に『面白い。映画化すればいいのに』と言ってくれたのが蒼井さん。当時の彼女は20代前半でしたが、30代になった今の蒼井さんにぜひ園子を演じてほしいと思いました。題材的に難しいかもしれないとダメ元でのオファーだったのですが、引き受けてくださったのでびっくりしました(笑)」と笑顔で語る。そして蒼井さんの演技については、「今回は哲雄から見た園子という側面が強いのですが、だからこそ、リアルとファンタジーの境界線の難しい役だなと思っていました。でも蒼井さんの演じる園子は、儚さの中に凛とした人間的な強さがあり、そして頑なな弱さもあって、これ以上ないバランスで園子を血の通った人物にしてくれました。今回は役作りをする上で、体力的にも精神的にもかなり負担が大きかったと思いますが、現場では常に明るく居てくれたので、私の方が助けられました」と、彼女にも大絶賛を贈った。『ロマンスドール』は「私の中では、ダーク・ファンタジー」そんな2人の映画共演は『リリイ・シュシュのすべて』以来18年ぶり。初の夫婦役となるが、役者としての相性は抜群。シリアスなシーンを撮影する際も、待ち時間ではいつも通り和気藹々とおしゃべりをし、本番に入った途端、身に纏う空気ごと役に切り替わっていたという。その絶妙なコンビネーションに「やっぱりこのふたりで間違いなかったと思いました。付き合いたての時期からだんだん家族になっていく様子、身内にだけ見せるような本気でムッとしている表情、夫婦としてのズレを感じるようになっても、おやすみなどの挨拶は忘れずに、ギリギリ崩壊しないよう努力を怠らないようにしているさま…など、すごく繊細に作ってくれました。“夫婦ってきっとこういう感じなんだろうな”と思うぐらい本物の夫婦感がありました」と語る。また、本作の重要なファクターのひとつであるベッドシーンは、大胆でありながら美しく繊細で、夫婦の相手を想う気持ちに心が揺さぶられる場面となっており、タナダ監督も“美しく撮る”ことを意識したそう。「原作を書いているときから、『ロマンスドール』という話自体がファンタジーだと思っているんです。私の中では、ダーク・ファンタジーなんですけど(笑)。生殖行為というのは、動物的に見れば本来は種を存続させるための行為です。人間はそれだけでは済まないからややこしいわけですが(笑)。哲雄と園子に関しては、向かう先は“生”とは相反する所にある。だからこそ、美しさを引き出せるよう試行錯誤しました」と明かしている。『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年10月04日