預金をするのはメガバンクか? 信用金庫か? お金が貯まるのは、クレジットカード2枚か4枚、さて、どっち? の続きです。元・銀行支店長で、今は6棟のアパート+カフェのオーナーである菅井敏之さん。菅井さんは、『 お金が貯まるのは、どっち!? 』という本を上梓し、お金が貯まる選択について教えてくれている。「お金を増やした成功者たちは、常に『お金が増えるのはどちらか?』を考えて決めているのです。決して『なんとなく』でははありません」と、菅井さん。お金を貯めるには、生活のさまざまなシーンで、「お金が増える選択」と「将来、銀行からお金を借りやすくする選択」をしていくことが、不可欠だ。持ち家と賃貸、お金持ちになれるのはどっちか?では、今回の選択にいってみよう。【問】持ち家派と賃貸派、お金持ちになるのはどっち?【答え】資産を作りたいなら、断然「持ち家派」がいい。大切なのは物件選び。「将来、売れる、貸せる」立地の物件を選ぼう! 菅井さんは、「断然、持ち家派」「家は持ち家がいいか、賃貸がいいか、」は、世の中の多くの人にとって永遠のテーマ。けれども菅井さんは「私は断然『持ち家派』です」と、キッパリと言う。「『資産をつくる』という目的を持った場合は、賃貸は何もいいことはありません。単にお金が出ていくだけで、そのお金が返ってくる見込みはゼロです。」賃貸派の論客は「家を買ったらリスクを抱えることになる。物件価格が下がってしまうリスクが大きい。売りたい時に売れないし、貸そうにも貸せない。お金が出て行くだけだから、資産とは言えず、負債でしかない」と言うが、それについては、どうお考えなのだろう?悪い物件は負債、いい物件は資産「負債になるのは、そもそも購入した物件が悪いのです。悪い物件は負債になるし、いい物件は資産になります。持ち家なら、いい物件を選べば、将来、売ることもできるし、貸すこともできる。賃貸では、資産を増やせる『可能性』はない。資産を増やせる可能性を高めてくれるのは、持ち家だけなのです」資産になる不動産物件とは?では、どのような物件を買えば資産になるのだろう? 菅井さんが重視しているのは、以下の3つのポイントだ。<資産になる不動産物件のポイント>1.とことん「いい立地」にこだわるいい立地とは、貸す時に「いい値段」で貸せる場所のこと2.物件価格は、毎月の賃貸料の200倍を目安にする物件価格の目安は、貸した場合に取れる家賃の200倍。3.住宅ローンの支払い額を、手取り収入の25%以内に抑えるこれ以上のパーセンテージになると、毎月の家計を圧迫し、貯蓄ができない資産になる不動産物件は、どのエリアにある?次に、物件を買うエリアは、どう決めたら良いか教えてもらった。「私は『歴史のある地域は家賃の相場が下がらない』と確信しています」と、菅井さん。逆に、新しくつくられた住宅地は危ない。たとえば、昔のニュータウンや新興住宅地は、同じような年代の人が、当時一斉に入居しているため、時が経つと町自体が高齢化し、若者は出て行く。「2020年の東京オリンピックの開催が決定し、晴海や豊洲といった湾岸エリアのマンションが人気を集めています。同じような年代の人が集まってきて、第2、第3の多摩ニュータウンのようになってしまわないか心配です」ごちゃごちゃした町が理想「それよりも、歴史があって、いろいろな年代の人が住んでいる町を選びたいですね。古い人も新しい人もいて、ごちゃごちゃしている。そういうごちゃごちゃした町が理想です」具体的には、王子や巣鴨、月島、高円寺などは昔からある町なので、地域力があり、腰が強いそう。もちろん駅からは、近いほうがいい。自分が借りる側になってみれば、おのずと条件も見えてくる。持ち家を買う時には、「なんとなく」地縁のあるエリアを選びがち。でも、持ち家も「資産としての価値」という視点をもって、物件を選択したほうがよさそうだ。お金を増やしたいのは、家族を豊かにしたいからさて、ここでひとつ考えてほしいことがある。それは、「多くの人は、ただ『自分のお金を増やしたい』というだけではなく、家族の生活を豊かに楽しくするために、子どもの将来のために、お金に関する知識を深めたいと考えている」ということだ。しかし、家族を豊かにしたいと思っても、実際は「家族がいるとお金がかかる」とよく言われるし、その通りだと実感している人もいるだろう。ところが、菅井さんは、「家族がいるからこそ、お金は増える!」と言う。それは一体どういうことなのか?そこで、次回からはお金について、家族を豊かにすることに焦点を合せて考える「家族のお金が増えるのは、どっち!?」特集が始まります。40万部突破のベストセラー◇ お金が貯まるのは、どっち!? (著者:菅井敏之/アスコム) 定価:本体1300円(税別)
2015年09月12日預金をするのはメガバンクか? 信用金庫か? の続きです。前回に引き続き、元・銀行支店長で、今は6棟のアパート+カフェのオーナーである菅井敏之さんに話を伺った。菅井さんいわく、「お金を増やした成功者たちは、常に『お金が増えるのはどちらか?』を考えて決めているのです。決して『なんとなく』ではありません。」つまり、お金を貯めるには、生活のさまざまなシーンで、「お金が増える選択」と「将来、銀行からお金を借りやすくする選択」をしていくことが不可欠だ。クレジットカードの枚数は2枚? 4枚?というわけで、お金が増える、もしくはお金を借りやすくする選択をするための練習をしていこう。最初の質問は、前回記事の最後で紹介したこちらの問いだ。【問】クレジットカードを持つなら、2枚か4枚。さて、どっち?【答え】クレジットカードは2枚にする。将来、銀行からお金を借りる時のために、信用を失わないよう注意して! 「自分の信用度」という視点クレジットカードには「キャッシング枠」がある。要は、無担保でお金を借りられる限度額のことだ。このキャッシング枠は、あなたに対する信用なので、何枚クレジットカードを持っていたとしても金額は変わらない。たとえば、あなたのキャッシング枠が100万円なら、カードが2枚でも、4枚でも、100万円の枠は同じ。キャッシング限度額100万円のカードを4枚持ったからと言って、「400万円分使える」わけではないのだ(編集部注:ショッピング枠に関しては、上記に当てはまらず、カード毎に限度額が設定されている場合もあります。詳しくはカード会社にご確認ください。)つまり、カードの枚数が多ければ多いほど、1枚あたりのキャッシング限度額は少なくなる=カード会社から見た信用度が低くなる、ということになる。これだけ見ても、クレジットカードは、4枚より2枚のほうがいいとわかる。1枚は持ち歩き、1枚は予備では、いっそのこと「1枚にしたほうがいいのでは?」と思うかもしれない。2枚にする理由は、なくしてしまったときの保険だ。財布をなくしてしまったら、一時的に現金もキャッシュカードもない状態になってしまう。それでは困るので、クレジットカードカードは2枚にして、1枚は持ち歩き、もう1枚は予備として家に置いておくのが理想だ。カードを持ちすぎると家が買えなくなる!?実は、クレジットカードの話で、深刻な問題になるのが、家を買う時。銀行が住宅ローンを融資する時の基本スタンスは、返済利率を収入の35%に抑えること。たとえば、毎月の手取り給料が30万円の人なら、月々の返済額が10万5,000円を超えないようにする。ただし、ここで、ひとつ注意が必要だ。それはほかの借入と合わせたトータルが35%ということ。ほかに借入がなければ35%まるまる借りられるが、仮にクレジットカードでリボ払い、分割払いなどで月々3万円の返済をしていると、先の例の10万5,000円から3万円が差し引かれて、7万5,000円までしか貸してもらえない。つまりは、住宅ローンで借りられる額が少なくなってしまう。こうして、収入的には十分返済可能な金額なのに、住宅ローンの審査で落とされる結果となってしまうのだ。自分の信用情報を調べる銀行がもっとも嫌うことは、貸したお金が返ってこないこと。そのために、「あなたの信用」については念入りに審査する。菅井さんに、自分の信用状態を調べる方法があるということを教えてもらった。「信用情報センター」で検索すると、以下の3つがヒットする。・ 全国銀行個人信用情報センター ・ 株式会社シー・アイ・シー ・ 日本信用情報機構 「これら3つの信用情報期間は、情報の一部を共有していますので、どれかひとつの信用情報を得れば、だいたいのことはわかります。住宅ローンを借りる前には、自分の信用が毀損されていないか把握しておいてください。」(菅井さん)カードの延滞を「引き落とし口座にお金をいれておくの、忘れちゃった。私、よくやっちゃうの!」程度に気軽に考えていると、思わぬところで信用を失っているかもしれない。「クレジットカードは2枚にしぼり、決済口座はともに給与振込の口座にしておくと安心です」と菅井さん。住宅ローンと向き合う時期に慌てないよう、準備はしておきたい。次回の質問は、持家購入適齢期のエキサイトママ世代の関心事、「持ち家派、賃貸派、お金持ちになるのはどっち?」です。40万部突破のベストセラー◇ お金が貯まるのは、どっち!? (著者:菅井敏之/アスコム) 定価:本体1300円(税別)
2015年09月11日皆さんは、 前回 から2週間、3つの仕分けと毎日のミニ決算の記録を続けられましたか? あともう半月、ぜひ頑張ってくださいね。さて今回は、1ヵ月間続けたこの支出の記録を家計にどう生かしていくかをお話しします。<ステップ1>1ヵ月間の3つの支出を点検まず、1ヵ月間の「生活費の支出」「自己投資(家族の投資)の支出」「心を豊かにする支出」をそれぞれ合計してみてください。いかがでしょう?「思ったよりも支出が多くてびっくり!」「心を豊かにする支出が多すぎ!」という人もいるかもしれませんね。私の講座では、「コンビニでの買い物が相当多くてがくぜんとした!」という人もいましたよ。あなたはどうでしょう?この1ヵ月、お金を使うたびに3つの仕分けを意識することで、自分の消費のくせがわかったと思います。その経験をこれから有効に活かしていきますが、その前に、大切なことがあります。それは「クレジットで支払った金額は、必ず銀行口座に戻す。あるいは、次のお給料が入っても、その金額分は引き出さない」というルールを守ること。それだけは必ず守ってください。クレジット決算は、未来のお金を使うこと。このルールさえ守れば、クレジットカードを使うのはOKです。ただし、利息のつく分割払いやリボ払いはやめましょう。3つの支出の、収入に対する最適な割合というのは、人それぞれ。自由に決めていただいて結構です。しかし、大切なのは「いかにして貯まる家計にするか」です。貯まる家計にするためには、3つの支出を小さくしなければという人も多いでしょう。自分にとって最適な支出額を見つけるための方法をお話ししますね。<ステップ2>支出の予算立てをする「先取り貯金」という言葉を聞いたことがありますか?運良く余ったら貯金しようというのではなく、先に預貯金をして、残ったお金で生活をするという方法です。先取り貯金の具体的な方法は、(1)まず、1年で貯めたい金額(年間の目標預貯金額)を決めます。(2)続いて、1年間の臨時支出の予算を立てます。1年間の臨時支出というのは、帰省代、まとめて支払っている保険料、車検代の1年分などです。冠婚葬祭費や、洋服代、化粧品代も予算立てしておくとよいです。とにかく、毎月は必要ないけれど、大きなお金が必要なものを、あらかじめ予算として差し引いて考えます。すると、毎月自由に使えるお金は、年間の手取り収入 − (年間貯蓄額 + 年間臨時支出の予算)÷ 12=毎月自由に使えるお金となります。<ステップ3>3つの支出の予算を立てる毎月自由に使えるお金が決まったら、「生活費の支出」「自己投資(家族の投資)の支出」「心を豊かにする支出」をそれぞれいくらにするかを考えます。それはつまり、毎月自由に使えるお金を3分割するわけですが、この時、前回チェックした、この1ヵ月の自分の消費行動を振り返り、シェイプできる分はしてしまいしょう。そして必ず、貯蓄の口座と生活費の口座は別にしてください。あとは、予算内で生活をするくせをつけていけば、自然にお金は貯まっていきます。買い物の前には、心の中で「3つの支出のどれに当てはまるか」を考えてくださいね。どれにも当てはまらないものは、ムダな支出です。ムダな支出を失くすことが、予算内で支出を抑えるコツです。そして、 前回のコラム でお話した「生活防衛資金」が半年~1年分貯まったら、あるいは、月々の余裕資金で、運用を始めていきます。次回からはいよいよ資産運用のABCをお話していきます。次回は、「なぜ資産運用が必要なのか」についてです。(岩城みずほ)
2015年09月07日頻度は違えど、食料品の買い出しは誰しもがすることですよね。必要なもの、好きなものをいつもと同じように買い物するだけで自然とポイントが貯まり、ギフト券やクオカードに交換できたら…。そんなうれしいサービスが、実はあるのです! 「レシポ!」というスマホアプリを実際に使ってみた感想をお伝えします。レシートを撮影、投稿するだけでポイントが貯まるスマホアプリ「レシポ」は、対象の商品をコンビニやスーパーなどで購入し、そのレシートを撮影して、投稿するとポイントが貯まるという節約アプリです。対象商品は定期的に更新されますが、野菜や豆腐、卵や牛乳に日用品やお菓子など、日頃購入するものばかりなのがうれしいところ。購入は定価以外の価格でもOKですし、現金以外の支払いでも可能です。また、イトーヨーカドーやイオンなど、実店舗があるネットスーパーや宅配サービスの納品書・請求書でもポイント付与の対象となるようです!ただ、商品によって○月○日~○月○日のレシートなどと期間が決まっていること、撮影の際には商品名、金額、店名が分かるようになどの注意点もあるので、よく確認しながら撮影しましょう!レシート投稿の流れと注意点レシートの投稿は購入したその日でなくても、3日以内であればさかのぼっての応募が可能です。また、撮影内容に不備がありレシート審査でNGになった場合も、商品購入から1ヵ月以内であれば再応募が可能となります。撮影画像に不備がなければ、おおよそ1週間ほどで承認されポイントが付与されます。スーパーなどで買い物をしたら、「レシポ!」内で対象商品となるものを買っているかチェック、あればレシート撮影して投稿…という一連の流れを日課にするといいですね!交換は500ポイントから貯めたポイントはAmazonギフト券やクオカードなどのサービスに交換することができます。1回のレシート投稿で200ポイント付与される目玉商品などもあるので、チェックを欠かさずに行うことで、早くポイントを貯めることができますよ!こうした節約アプリを賢く利用すれば「今月は厳しいから切り詰めなきゃ…」という精神的な節約の負担も減るかもしれません。気になる人はぜひ、利用してみてくださいね。・レシポ公式サイト
2015年09月06日お金がなかなか貯められない人は、「貯金は大変」というイメージを持っているのではないでしょうか。ところが、本書『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』(飯村久美著、アスコム)では、のっけからこんな一文が登場します。「お金を貯めるのは簡単です」しかも、「収入の多さと家計の健全さは必ずしも比例しない」というのです。そうはいっても、なにから手をつけていいのかわからないという人もいるでしょう。そんな方は、以下の項目をチェックしてみるべきかもしれません。■1:仕組みを変える精神論や気合いでお金が貯まれば苦労しませんが、そういったやり方は逆にストレスがたまりますし、ダイエットと同じで挫折やリバウンドしかねません。しかし著者は、「お金が自動的に貯まる仕組みをつくればいい」といいます。紹介されるテクニックはとてもユニーク。たとえば、銀行口座を「使う口座」と「貯める口座」に分けて、2つ持ちます。貯める口座のキャッシュカードは持ち歩かず、簡単に引き出せないようにしておきます。そして、勝手に貯まっていく預金の方の通帳を週に1回、眺める……。増えていく一方の通帳を眺めることは、脳に快感を与えます。脳はさらに残高の数字を増やすようにと指令を出し、それは毎日の消費行動に反映されていくそうです。著者はこれを「眺めるだけ貯金」と名づけています。■2:マインドを変えるまた、お金を貯めるには、お金のありがたみを知ることが重要で、そのためには現金払いが一番だと著者は断言します。なんでもクレジットカードで払っていると、気づかないうちにちょこちょことお金を使うことになります。それを防ぐために、まず「1万円以下の買い物は現金で」と著者は提案しているのです。そうすると、お金が減っていくのが手に取るようにわかるため、お金を使うことに慎重になってくるそうです。さらに、1ヶ月分の給料をすべて現金化することも効果的。そんな金額を手にすること自体、普段あまりないでしょうから、お金のありがたみが実感できて、無駄遣いが確実に減るということです。■3:「捨て上手」になるまた、「部屋にものが少ない人ほど、無駄使いをほとんどしていません」と著者。たしかに昨今の「断捨離」ブームで、ものを持たない方がスタイリッシュでかっこいいとされる時代になりました。捨てるのはものだけに限りません。コンビニに立ち寄る習慣、ポイントを貯める習慣、不要なオプションがついたままになったスマホ代の自動引き落としまで、無駄なものは全部捨ててしまいましょう、と著者は提案します。無駄を省き、お金の流れを把握することで、いつのまにか「貯め体質」になるとのこと。*本書で紹介される37のテクニックに共通するのは、ストレスなし、手間なし、そして続けやすいという点です。それはつまり、やっていて楽しい、ということ。なんでも楽しくなければ続きませんよね。お金は目的ではなく手段である、だから人生を豊かにするために使うよう、著者は本書の終わりで呼びかけています。(文/Kinkiii)【参考】※飯村久美(2015)『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』アスコム
2015年09月03日家計のやりくりは、思っている以上に大変です。買い物が毎日となれば、レシート管理するだけでもわずらわしく感じるもの。そんな時は、アプリの力に頼ってみてはいかがでしょう。レシート撮影するだけで、一気に家計管理ができる家計簿アプリ「レシーピ」を、ずぼら主婦の私が実際に1ヵ月間使ってみました。150万ダウンロード突破の家計簿アプリ「レシーピ」はメールアドレスなどの登録が不要の家計簿アプリです。ダウンロード後は、まず毎月の予算設定をします。目標設定もあったので、私は「来年までに海外旅行資金を貯める」とし、モチベーションを維持しました。サポートキャラクターにはナマケモンローを選択。「ラクしてお金をもうけるのが得意」とありますが、癒し系との見た目のギャップに惹かれます(笑)。アプリ起動中、自分で選んだキャラクターが「がんばってるね!」などと応援メッセージを投げかけてくれますよ!レシート撮影の精度は60%! 読み込み作業はコツがいる レシートを撮影することで、買い物の日付や店舗(先に登録)、それぞれの品目と金額を一気に読み取ってくれます。読み込まれた内容が正しければ「OK」ボタンを押せば、入力完了です。レシートはシワがあったり、曲がっていたりすると一発で読み込みません。慣れてくると簡単ですが、最初のうちは1枚のレシートを読み込ませるのに5回ほど撮り直しをしていました。こんな時は画面の左下に「撮影のコツ」という説明ボタンがあるので、読んでみましょう! もちろん、手入力も可能です。お店に行った回数や金額をグラフ上で確認できるグラフ集計は6つに分かれています。収支グラフがあるのは当たり前ですが「お店ごとの買い物金額」と「お店ごとの買い物回数」のグラフがとても参考になりました。私の場合は、2~3つのスーパーを使い分けていますが、ひと月にそれぞれ何回買い物したか、外食の回数、お弁当屋さんを使った回数などが明確になりました。普段、利用回数をいちいち数えてはいませんが、これがわかると次月は「今月お弁当が多いから、手作りがんばろう!」「今月は外食してないから、ちょっと贅沢しよう」など、家族の食事計画にも役立つはずです。ほかにも、レシート登録後に、その食材を使ったおすすめのレシピを保存しておける「レシピメモ」などもあります。このアプリを使うと「毎月どのくらいの金額を、何に使っていたのか」がよくわかり、削るべきポイントが明確になります。ぜひ、家計簿の手間をこのアプリで解消してみてくださいね!・レシーピ公式サイト: (ライター:すだあゆみ)
2015年08月20日『お金が「貯まる人」と「なくなる人」の習慣』(山崎俊輔著、明日香出版社)の著者は、投資教育、金銭教育、企業年金知識、公的年金知識の啓発について執筆・講演を行っている人物。「根拠のある『お金の貯まる習慣』が実行できれば、誰でも『お金がなくなる人』に別れを告げ、『貯まる人』になれる」そんな考え方のもと、本書では誰でも実行でき、その効果が確実に現れる「お金が貯まる習慣」をまとめているわけです。きょうは1章「お金が貯まる人の日常編」に焦点を当ててみましょう。■500円のランチを食べるとお金がなくなるお金がなくなる人の大きな間違いのひとつに、「いつもガマンしないと節約にならない」という思い込みがあると著者は指摘しています。でも実際には「貯まる人」ほど、日々を楽しみながらきちんと節約でき、お金を貯めているのだとか。その点について著者は「ランチ予算が1日500円だった場合はどうか」という問いかけをし、結果について以下のように断定しています。「素直に500円ずつ同じランチを、月曜から金曜まで同じ店で食べるような人は、お金がなくなる人です」■毎日同じランチを食べ続けると飽きる!意外な気もしますが、理由を聞いてみれば確かに納得できる話。つまり、こういうことです。「毎日500円の予算」と思い込むから、毎日500円でランチを食べるしかないわけですが、人間なので、それでは飽きてしまって当然。何ヶ月も続けていると、やがて食事はなんの楽しみもない、ただの作業になってしまいます。■同じ予算で変化をつけるとお金が貯まるしかし「1日500円」と決めつけてしまうからよくないわけで、「1週間で2,500円の予算」と考えれば違ってくることに。たとえば「月・水・木曜日は500円のランチ」「火曜日は吉野家で牛丼(並盛)380円」「金曜日は620円のちょっとだけゴージャスランチ」とすれば、同じ予算で変化が生まれるということ。だとすれば、同じ2,500円で買える満足度も、毎日同じランチよりも少し多くなることでしょう。つまり、同じ金額の消費について、自分の工夫で高い満足度を得たということになるわけです。「お金が貯まる人」は「同じお金で高い満足」を買ったり、「より安いお金でいままでと同じ満足」を買ったりしているのだとか。しかし「なくなる人」は、不満足のままたくさんお金を使ってしまい、同じランチタイムの過ごし方ひとつでどんどん差をつけられてしまうのです。*このように、ユニークな視点に基づいているので、読みごたえも充分。金の貯まる方法を、無理なく身につけられることでしょう。(文/印南敦史)【参考】※山崎俊輔(2015)『お金が「貯まる人」と「なくなる人」の習慣』明日香出版社
2015年08月18日楽天は13日、楽天会員向けに「楽天スーパーポイント」が貯まる、Androidスマートフォン向けの広告配信アプリ「Super Point Screen」の提供を開始した。Google Playよりダウンロード可能。「Super Point Screen」は、スマートフォン上のロック画面に広告を配信し、閲覧すると「楽天スーパーポイント」が付与されるアプリ。配信される広告は、ファッション、グルメのほか、楽天グループで取り扱いのある商品の広告も含まれている。ユーザーは、ロック画面上に配信される複数の広告から閲覧したいものを選び、遷移先の詳細ページに5秒間滞在することで「楽天スーパーポイント」を1ポイント獲得できる。同社は、アプリの提供開始を記念して、初めてログインしたユーザーに200ポイントをプレゼントするキャンペーンを実施する。また、他ユーザーを招待できる「友達招待コード」発行機能も備える。初回ログイン時に招待コードを入力すると、紹介した側、された側、双方に50ポイントが付与される。
2015年07月14日楽天は13日、楽天会員向けに「楽天スーパーポイント」が貯まるスマートフォン向けの広告配信アプリ「Super Point Screen」(スーパーポイントスクリーン)の提供を開始した。同アプリは、スマートフォン上のロック画面に広告を配信し、ユーザーが広告を5秒間閲覧するごとに「楽天スーパーポイント」を付与するサービス(「楽天スーパーポイント」が付与されるのは同じ広告の閲覧の初回のみ)。同サービスは、Android版アプリにて提供する。○広告詳細ページに5秒間滞在すると「楽天スーパーポイント」を獲得「Super Point Screen」をダウンロードすると、スマートフォンのロック画面に、同サービスの広告主が提供するファッション、グルメなどの広告が配信される。これには、楽天グループで取扱いのある商品の広告も含まれるという。ユーザーは、ロック画面上に配信される複数の広告から閲覧したい広告を選び、遷移先の広告詳細ページに5秒間滞在すると「楽天スーパーポイント」を1ポイント獲得できる(スマートフォンのロック機能を使っている場合、広告詳細ページへ遷移する前に、ロックを解除する画面に切り替わる)。アプリ提供開始を記念して、13日から期間限定で、同アプリに初めてログインしたユーザーに、「楽天スーパーポイント」200ポイントをプレゼントするキャンペーンを開始した(「楽天スーパーポイント」付与後、6カ月間利用可能)。さらに、同アプリ内で発行される「友達招待コード」を友人などに共有し、受け取った人が同アプリの初回ログイン時に当該コードを入力すると、招待した人と招待された人それぞれに、「楽天スーパーポイント」50ポイントをプレゼントする(「楽天スーパーポイント」付与後、6カ月間利用可能)。楽天は今後も、楽天会員が気軽に「楽天スーパーポイント」を貯められる魅力的なサービスを提供していくとしている。○「Super Point Screen」概要対象OS:Android(Android OS 4.0.3以上)利用方法:(1)Google Playストアから「Super Point Screen」をダウンロードする(2)楽天会員IDでログインする(3)自分のプロフィールを登録する(4)ロック画面に表示される広告の中から、見たい広告を左右にスワイプして探す(5)閲覧したい広告を見つけたら、その広告画面下部のポインターを右へスライドし、画面のロックを解除する(ポインターを左にスライドすると通常のホーム画面に切り替わる)(6)遷移した広告詳細ページに5秒間滞在すると、「楽天スーパーポイント」を1ポイント獲得できるまた、同アプリのホーム画面では、配信中の広告を一覧で確認できる。ユーザーは、ホーム画面の中から興味のある広告を選択し、広告詳細ページに5秒間滞在すると「楽天スーパーポイント」を獲得できる。
2015年07月14日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。○貯まる人には共通点があるお金を上手に貯めている人を、20年以上取材してきてわかったのは、彼らには共通点があるということです。なかには子どものころからお小遣い帳をつけ、お小遣いやお年玉を自分名義の通帳に貯金して、預金残高が殖えていくのを眺めては「ニンマリ! していた」という、天性の貯め上手さんもいますが、大半の人は「あればあるだけ使っていた」のが、挫折を繰り返しながらも貯まる人に成長していった人たちです。その紆余曲折のストーリーは人それぞれですが、たどり着いた「貯めるためにすること」には多くの共通点があります。今回は、その中から、貯め上手さんが実践している、1000万円貯めるためにやっていることをいくつかご紹介します。(1)お財布に入れる金額を決める週末のお楽しみのために毎週金曜日とか、仕事が始まる週のはじめの月曜日など曜日を決めて、決まった金額をお財布に入れます。特別な買い物や予定がない限り、その金額で1週間やりくりするので、自然と週予算が守れる仕組みに。手持ちのお金が足りなくなって、ATMで慌ててお金を下ろし、時間外手数料を払うことはありません。(2)早起きして"朝活"する貯まる人は朝型です。早起きして朝食やお弁当を作り、ついでに夕食の下ごしらえをパパッと済ませます。下ごしらえがしてあると思うと、ムダな外食も防止できます。遅刻しそうになって、タクシーを使うこともありません。朝早く起きるので、夜更かしすることもなく、光熱費節約にも。(3)貯める目標を"ビジュアル化"するお金を貯める目標があっても、世の中、ムダ遣いへの誘惑は多いもの。そこで、今年の夏休みにハワイ旅行に行く、あこがれのブランドバックを買う……などの貯める目標をイメージできる写真をスケジュール帳などに貼り、常に目にして貯めるモチベーションをアップします。(4)カードを限定してポイントを集中的に貯める貯め下手さんも、ポイント集めにはかなり熱心なのですが、貯めっぱなしの人が多いようです。クレジットカードやショップのポイントカードをたくさん持っているので、管理しきれずにショップカードがポイントの有効期限が切れたり。その点、貯め上手さんは、クレジットカードはメイン1枚とサブの2枚が基準。カードを限定しているので、ポイントが効率的に貯まっていきます。また、お財布を定期的にチェックして、過去1年間、利用しなかったショップのカードは処分します。手持ちのカードを限定しているので管理が行き届き、ポイントが期限切れになることもありません。(5)ポイントを使って"錬金"する「どうせお金を使うなら、お得に使いたい」と、電気代やガス代などをカード払いにしている人も多く、特に大きな買い物をカード払いにしなくても、ポイントが貯まっていきます。貯め上手さんは、貯めたポイントは、たとえば商品券などに交換して、必ず使います。「お金を使う→ポイントGET→金券に換える」ことを、最近では"ポイント錬金術"と呼ぶことも。(6)固定費を見直すこれまでにも繰り返し書いてきましたが、保険料やスマホプランの基本料金などの固定費は1回見直すだけで節約効果大。ただ見直しはちょっと面倒なので、ズルズルと放置している人は少なくありません。その1回の面倒をクリアできるか、できないかが、貯まる人と貯まらない人の分かれ目なのです。(※写真画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年07月10日三菱東京UFJ銀行はこのほど、「新婚夫婦の家計管理実態調査」の結果を発表した。それによると、家計にまつわる夫婦喧嘩の理由は「貯金に対する意識の違い」が1位となった。○家計管理は夫婦喧嘩の火種?過去1年間に夫婦喧嘩が発生した回数は平均27.0回。このうち、家計にまつわる内容で喧嘩になった経験がある人は51.8%だった。具体的な原因を聞くと、1位「貯金に対する意識の違い」、2位「食費や交際費、光熱費などの配分」、3位「外食費や交通費の多さ」となった。資産や家計の"見える化"が喧嘩を防ぐ際に「必要」と答えた人は73.2%。実際の家計簿の付け方は、PC上のソフトなどで管理する「デジタル派」が52.8%、ノート記入で管理する「アナログ派」が40.2%となった。独身時代と比べて家計管理に費やす時間が「長くなった」人は62.7%。1日当たりの時間にすると平均12.6分、1カ月(30日間)に換算すると6時間18分に上った。また、デビットカードを利用している主婦と利用していない主婦を比べたところ、利用している主婦の方が「貯金額(500万円以上)」の割合が3.1%高く、「夫の小遣い」も1万400円多かった。さらに利用している主婦の方が、独身時代より「家計管理に費やす時間が長くなった」人は2.9%、「家計管理の手間が増えた」人は10.2%少なかった。調査期間は2015年5月、調査方法はインターネット、有効回答は20~30代の新婚夫婦600人。
2015年07月02日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。○ひとり暮らしなら、貯蓄は月収の1割が目安この連載の第2回で「まずは1カ月の出費を書き出してみる」というテーマを取り上げました。月収-貯蓄-毎月の決まった出費=今月使えるお金というのが、家計の流れを把握する基本の「き」。要は、「貯蓄」、「毎月の決まった出費」、「今月使えるお金」の3つの合計額が、「月収」内に収まっていればいいのですが、これをうまく収めるにはバランスが肝心。家計管理の初心者さんが、行き当たりばったりで予算配分すると、足りなくなるものが出てきて、やりくりに行き詰ります。まずは、一般的な予算配分の例を見てみしましょう。ひとり暮らしの場合の予算配分の例(金額は手取り月収25万円の場合)貯蓄 : 10% 2万5000円住居費 : 30% 7万5000円水道・光熱費 : 5% 1万2500円通信費 : 5% 1万2500円保険料 : 3% 7500円食費・昼食代など必要な外食費・日用品費 : 18% 4万5000円おしゃれ費 : 12% 3万円交際費など : 10% 2万5000円習い事代 : 5% 1万2500円予備費 : 2% 5000円パーセンテージは月収に占める割合で、金額は月収が25万円の場合ですが、自分の月収に合わせて金額を算出してみてください。ひとり暮らしの場合は、どうしても住居費が占める割合が大きくなってしまいます。水道光熱費や食費も、全額、自分の給与から払うことになるので、その分、他の費目にまわせるお金が少なくなります。住居費が家計に与える影響が大きいということは、住居費を抑えれば、家計がラクになるということ。住居費は3割までに抑えるというのが一般的で、分相応な家賃のところに住むのがオススメです。○実家暮らし時代に油断は禁物。ここが1000万円貯蓄の勝負どころ実家暮らしの場合貯蓄 : 30% 7万5000円実家に入れるお金 : 12% 3万円通信費 : 5% 1万2500円保険料 : 3% 7500円食費・昼食代など必要な外食費・日用品費 : 10% 2万5000円おしゃれ費 : 20% 5万円交際費など : 12% 3万円習い事代 : 5% 1万2500円予備費 : 3% 7500円実家暮らしの場合、住居費や水道光熱費がかからないので、その分、貯蓄を増やします。食費など日常的に必要になるものも、家族と共有するものが多くなるので、自分で負担する金額が少なくて済みます。貯蓄を3割確保したとしても、おしゃれ費や交際費などのお楽しみに使えるお金は、一人暮らしよりも多くなります。それをいいことに、ムダ使いしていては、お金は貯まりません。実は、1000万円貯蓄を早く達成するには、この独身・実家暮らしの期間にどれだけ貯められたかが、大きく影響するのです。(※写真画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年07月02日家計を管理するのは私の役目。毎日の支出を記録するのは大変だけど、なんだか節約が楽しくなってきた!! 貯金額が増えていくのを見るとニヤニヤが止まらないわ~。今回はマイナビニュース会員の既婚女性150名に、夫婦で家計はどのように管理しているか聞いてみた。Q.夫婦で家計はどのように管理していますか?(財布は同じ)夫・妻の収入を合わせて妻が管理:54.0%(財布は別々)夫・妻それぞれで自分の収入を管理、夫婦の共有財布・口座にお金を出し合っている:20.0%(財布は別々)夫・妻それぞれで自分の収入を管理、支出項目によって分担している:14.7%(財布は同じ)夫・妻の収入を合わせて夫が管理:6.7%その他:4.6%Q.その管理方法のいいところ、悪いところを教えてください。○「夫・妻の収入を合わせて妻が管理」派の意見■それが合理的・「二人で節約する意識ができるから」(33歳/情報・IT/事務系専門職)・「夫婦での貯金額や出費を把握できるので見直すことができる」(31歳/建築・土木/事務系専門職)・「それが一般的」(25歳/生保・損保/営業職)・「貯蓄がどれだけあるか分かりやすい」(32歳/金属・鉄鋼・化学/秘書・アシスタント職)・「節約が得意な方が管理すれば貯金しやすい」(34歳/情報・IT//秘書・アシスタント職)・「お互いの収入は把握するべきだから」(34歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■任せてもらえるのは信頼の証・「全体の収支が分かりやすい。でも使い込みにつながるなど、お互いに信用がなければ成り立たない」(28歳/電機/技術職)・「収入を一本化しているので、収支がわかりやすく貯蓄しやすい。私は仕事で経理事務をしていて数字に強く、夫は数字に弱い。すべて任せてもらっているので責任もあり、管理にやりがいも感じる」(41歳/商社・卸/その他)■妻の天下・「へそくりができる」(28歳/ソフトウェア/技術職)・「実は自分の都合の良いように使えるから」(32歳/金融・証券/営業職)・「自分で取り締まれるからいいところばかり」(32歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)・「夫の自由はない」(26歳/学校・教育関連/専門職)■夫の無駄遣い防止・「夫はお金の管理ができないので、妻である私が一人で管理してる方がいいと思う」(34歳/その他/その他)・「私は収入がないので、夫の収入を管理しています。夫はあればあるだけ使ってしまうので、お小遣い制にしています」(49歳/主婦)・「手元にないからか、主人がお金を使わなくなった」(31歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)■こんな意見も……・「夫が稼いでくれてるのに私が管理するのも気がひける」(27歳/医療・福祉/専門職)・「自由に使える反面足らない時に言いづらい」(50歳以上/その他/販売職・サービス系)・「1つにした方が管理しやすいけど、管理している方が倒れたりしたら大変になりそう」(34歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「旦那の金遣いの荒さをセーブできるが、旦那は自分の財布の中身にしか興味がないので家計がピンチだという実感を持ってもらえない」(25歳/印刷・紙パルプ/営業職)○「夫・妻それぞれで自分の収入を管理、夫婦の共有財布・口座にお金を出し合っている」派の意見■自由かつ平等!!・「いちいち割り勘しなくてすむから」(30歳/商社・卸/事務系専門職)・「生活費以外は自分の自由に使えること」(32歳/医療・福祉/専門職)・「お互いの意識がきちんと区別されるところがよいと思う」(33歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「お財布は基本別々なので、自分自身で無駄遣いしようと思えばできること。気楽でいい」(34歳/商社・卸/事務系専門職)・「財布が別々なので自分の自由にできるので、誕生日などのプレゼントなど、自分のお金で買って渡せるのが良い」(27歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)■プライバシーも守れる?・「自分の貯蓄額がバレないからよい」(37歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「お互いの稼ぎに干渉しなくて良い」(29歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)■デメリットも・「全体での収支がわからない」(31歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)・「予定外の出費のときに、なかなか言い出せないことなど」(47歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)・「自分のお小遣いが確保できることがメリットだが、お互いがそれぞれ何に使っているのかわからないから、家計のムダを見直せないのがデメリット」(27歳/医療・福祉/専門職)○「夫・妻それぞれで自分の収入を管理、支出項目によって分担している」派の意見■自由で気楽!!・「自由なところがいい」(28歳/情報・IT/営業職)・「けんかにならない」(50歳以上/小売店/販売職・サービス系)・「お財布が別なのでそれぞれ管理が楽」(32歳/専門サービス/事務系専門職)・「夫婦別なので、お互いに干渉しなくて気楽だし、お互いそんなにお金を使うタイプでもないので貯金もできている。悪いところは、特に今のところない」(30歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)■夫の収入・支出が不明・「お互い自由にお金が使える。ただ相手がどれくらい使っていえるか把握できない」(34歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「いいところは特になし、悪いところは相手の収入が把握できないところ」(47歳/生保・損保/営業職)・「相手の支出がわからない」(30歳/学校・教育関連/クリエイティブ職)■問題もチラホラ・「お互いお金の使い方には心配がないから、管理は別々にした方がストレスにならない。悪いところは、仕事をやめられないところ」(30歳/電機/事務系専門職)・「自分が払う分以外の節約が難しいかも」(43歳/ソフトウェア/技術職)・「いつでも離婚できるので、良くも悪くもある」(28歳/商社・卸/営業職)・「確実に自分の貯金を増やせるので、万が一離婚になったときも金銭で揉めることは少ないと思う。固定費以外の食費などは買い物した方が払うことになっているので(今育休中なので)食品や子供用品など自分ばかり負担している感じがして損な気がしてくる」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)○「夫・妻の収入を合わせて夫が管理」派の意見■賛否両論?・「夫が金銭感覚が優れているので安心して任せられる」(26歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「いくら貯金できているのか私は知らない」(26歳/医療・福祉/専門職)・「夫の収入がわからない」(26歳/運輸・倉庫/営業職)・「自分としては不満」(50歳以上/主婦)■総評夫婦での家計管理について聞いた今回。やはりダントツで多かったのは、「1つの財布を"妻"が管理する」(54.0%)というものだった。食品や日用品といった日々の買い物は妻が担当することが多いようで、「お金を使う人が管理する」というのが自然な流れなのかもしれない。夫の無駄遣いを嘆く人や、"へそくり"にいそしむ人、管理にやりがいを感じる人などさまざまだが、妻側の満足度はおおむね高い模様。とはいえ、「お金が足りなくなった時に言いづらい」「管理している方が倒れたりしたら大変」「夫に家計がピンチだという実感を持ってもらえない」といった声もあった。一方、4つの選択肢の中では最も少なかった「1つの財布を"夫"が管理する」(6.7%)というパターン。「夫が金銭感覚が優れているので安心」という声もあったが、「どうなっているのか、まったくわからない」など、多くの妻が現状に不満を抱いていた。収支が開示されているならまだしも、すべてがブラックボックスの中というのは確かに不安なもの。いざという時の備えがどれくらいあるのかは、最低でも知っておきたいところである。「夫婦それぞれが自分の収入を管理し、共有の財布・口座にお金を出し合う」(20.0%)というケースでは、「残ったお金を自由につかえる」「お互いに干渉することなく気楽」という回答が多く寄せられた。中には「誕生日などのプレゼントなど、自分のお金で買って渡せるのが良い」というメリットを語る人も。ただし、このケースと「夫・妻が支出項目によって分担する」(14.7%)というケースでは、夫婦ともに家計の全体像を把握できないのが最大の難点。決められた金額以外は、ついつい無駄遣いしてしまうという声もチラホラ……。"自由"と"節約"は両立できないのが難しいところだ。調査時期:2015年4月6日~2015年4月26日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性150名調査方法:インターネットログイン式アンケート※写真と本文は関係ありません
2015年06月05日家賃や家のローンについで、大きな割合を占めている家計の支出といえば水道光熱費、特に「電気代」ではないでしょうか? 把握はしたくても、毎月の明細から使用量や料金をぬきだすのは面倒…。そこでご紹介したいのが、「 でんき家計簿 」です。■「生活スタイル」の似た家庭と、電気料金の比較ができる東京電力が運営する「でんき家計簿」は、ネット上で毎月の電気使用量や電気料金がグラフ化され、一画面で比較できるサービスです。東京電力と電気契約をしている人が利用できるサービスですが、一度登録すれば過去の記録がすべて反映されるので、年度ごとの振り返りも可能。また、家庭環境のよく似た家庭の使用量と比べることができる点も魅力です。わが家の場合、よく似た家庭と比較すると、春~冬の電気使用量は少なめ。他の家庭より「使いすぎていない」ことがわかり、ひと安心。けれど、省エネ上手な家庭と比較すると、秋~冬にかけてはもっと節電できそうなことが判明しました! ■今からできる、具体的な「省エネ法」の提案で、効率的に電気代を削減「でんき家計簿」では各家庭の状況に見合った「省エネアドバイス」を受けることができます。そのなかから、できそうなプランをいくつか選んで家族で実践すれば、効率的に電気代が削減できるかもしれません。わが家は「炊飯器の保温時間は短めに」や「洗濯物はまとめ洗い」などはすでに実践していたので、新たに「パソコンの省エネモードを使う」「冷蔵庫は詰めすぎない」に、新たに取り組んでいます! 日常生活の中でできる、具体的な行動が主なのですぐに取り組めるところがうれしいですね。■今契約している電気料金プラン、生活スタイルに合ってる? 「でんき家計簿」では「現在の料金プランが適正かどうか」を診断し、よりお得なメニューへの変更、機器の買い替えなどのアドバイスを受けることができます。家族構成をはじめ、日中の在宅状況、住まいの種類、掃除・洗濯を行う時間などを入力すると、1日の電気の使い方が表示され、家庭にあった料金メニューを診断してくれます。ちなみにわが家は、今設定している料金プランが適正だったようで、これまたホッとしました。「でんき家計簿」の登録はウェブサイトからできますが、ログインには後日郵送で送られてくハガキ記載の「認証コード」が必要です。利用までに、少し時間はかかってしまいますが、目には見えない「電気」のグラフ化は、省エネ意識を高めるには十分なはずです!
2015年06月01日家計簿アプリサービス「Dr.Wallet」を運営するBearTailは28日、家計簿を付けている人と付けていない人を対象に実施した「金銭感覚に関する調査」の結果を発表した。それによると、家計簿を付けている人の方が日常生活や余暇・娯楽に対して、より「お金をかけてもよい」と考えていることが推測できる結果となった。まず、ランチをするときにこの値段以上は高いなと感じる金額を尋ねたところ、家計簿を付けている人の平均は1,639円。一方、家計簿を付けていない人の平均は1,365円だった。飲み会・外食をするときにこの値段以上は高いなと感じる金額についても、家計簿を付けている人の平均は4,535円、付けていない人の平均は4,127円と、家計簿を付けている人のほうが高かった。毎月の携帯料金でこの値段以上は高いなと感じる金額を聞くと、家計簿を付けている人の平均は1万1,579円、付けていない人の平均は9,689円と、両者の差は2,000円弱に広がった。このほか、特別な日の食事、旅行時の宿泊費用、美容院の料金、コンビニで買い物をする時と、今回調査した全7項目において、家計簿を付けている人の方が高いと感じる金額がより高い傾向にあった。同調査は、2015年5月15~25日にインターネット上で行われ、20~30代の個人536人から有効回答を得た。
2015年05月28日お金が貯まらない人のキマリ文句に、節約しているのに、家計簿をつけているのに、積立をしているのに……というセリフがあります。お金が貯まらないのは、お金との付き合い方ではなく、生活の仕方=家の片づけに原因があるようなのです。○風水師も断言。金運をアップするには"断捨離"以前、風水師の方に金運アップの方法を取材したときのことです。「西に黄色や金色のもの置くといい、通帳や貯金箱は北の方角などといいますが」と聞いたところ、「それよりも、まず"断捨離"をして家を片づけるのが一番です」といわれました。というのは、両手にモノをいっぱい持っていたら、欲しいものがあっても持てません。それと同じで、モノがあふれて余裕がない家にはお金がやってこないというのです。確かにモノがいっぱいあると、すべてを管理できないためムダが生じます。たとえば、何となくセールで買ってしまった洋服、どうせだからとまとめ買いしたけれど着ていないTシャツや下着、掃除をしようと買い揃えたけれど使わないままホコリをかぶっている洗剤、安いから買っておいたけれど賞味期限切れになってしまったレトルト食品、料理番組を見て作ってみようと思った献立のために買ったけれど1度しか使っていない調味料……。家の中をよく見ると必要ないもの、なくても困らないものがいっぱいありませんか。実はこれらの買い物が、お金の貯まらない最大の原因なのです。○家の整理の前に、自分の思考を整理してみる引っ越しをしたとき、驚くほどたくさんゴミが出たことはありませんか? 引っ越しというきっかけがあるとモノを処分したり整理したりするのですが、時間が経つうちにモノが増え、家の中が雑然とした状態になってしまいます。これは、どうしてでしょう? それは自分にとって必要なもの、必要でないものの整理ができていないことが大きな理由です。アメリカで生まれた「プロフェッショナル・オーガナイザー」という職業があります。収納の問題を解決してくれるプロなのですが"オーガナイズ"という言葉通り、単に片づけるだけでなく時間や情報、暮らし方などもサポート。この考え方を日本人向けに体系立ててまとめた「ライフオーガナイズ」という整理術に、いま私は注目しています。空間の整理よりも思考や感情の整理を重要と考え、単にモノを捨てたり見た目を整える収納ではなく、自分なりの片づけ方や収納方法を見つけることで、生活全体をスムーズにするというのが考え方の基本。確かに自分の考え方がハッキリしてくると、「不要なものはどんどん処分できるようになる」→「必要なものはより機能的に保存しようと思う」→「モノの居場所がハッキリしてくるので散らからない」、などリバウンドもしにくくなります。○まずは、モノを選別して減らすことからはじめようお金がたくさん入ってくる家にするためには、モノを「減らす」「整理する」「維持する」ことが必要です。上図はライフオーガナイズが提案する、モノを減らすときの考え方のひとつ。右下の「使っていない・気に入っていない」は処分、左上の「使っている・気に入っている」は残します。悩ましいのが右上と左下ですが、無理にどちらかに決めようとせず迷った場合は保留にし、少し時間が経ってから再考します。すると、不思議なことに意外と簡単に結論が出るものです。お金が貯まらないと感じている人は、押入れ一カ所、クローゼットひとつから整理を始めてみましょう。ムダがなくなると、知らないうちに節約できることを実感できるはずです。<著者プロフィール>鈴木弥生編集プロダクションを経て、フリーランスの編集&ライターとして独立。女性誌の情報ページや百貨店情報誌の企画・構成・取材を中心に活動。マネー誌の編集に関わったことをきっかけに、現在はお金に関する雑誌、書籍、MOOKの編集・ライター業務に携わる。ファイナンシャルプランナー(AFP)。
2015年05月26日『家族のお金が増えるのは、どっち!?』(菅井敏之著、アスコム)というタイトルを見て思い出すのは、2014年のベストセラー『お金が貯まるのは、どっち!?』。つまり本書は、その第2段ということになります。25年のメガバンク勤務を経てアパート経営に転じ、年間7,000万円の不動産収入を得ているという著者が、ここでは家族が安心して暮らすために知っておきたい「お金の話」を紹介しているわけです。きょうはPart 3「お金を増やす『夫婦』はどっち?」に焦点を当ててみます。■共働き夫婦のブラックボックス状態は危険夫婦どちらかが家計を管理しているため、パートナーがその内容を全く知らないというのはよくあるケース。たとえば妻が家計を管理し、夫は毎月おこづかいをもらっているとしたら、夫は家計の全体像をまったく把握していないことが多いとか。一方、夫が毎月、決まった額を妻に渡し、残りのお金を自由に使っているとしたら、妻は夫の正確な収入を把握できないことに。共働きの場合も、見えない部分は多いものです。つまり、一部のお金がブラックボックスになっていて、預金がいくらあるのか、収入がいくらあるのか、片方だけが把握し、片方はまったく知らないということがよくあるということ。しかし著者は、「あなたの預金総額はどのくらいですか?」とたずねられても答えられない人が多いことを、「きわめてキケンな状態」だとしています。そしていちばん怖いのは、すべてを夫、もしくは妻に任せていた結果、「老後のための貯蓄をまったくしていなかった」という事態。そして、たとえばカードローンに手を出したり、生活費を湯水のように使ったりするのは、「自分だけ」がお金の管理をすることによって陥る罠。お金に関し、相手が「大丈夫、任せておいて」というときは、あまり信用しない方がいい。それが、長年の銀行員経験から得た著者の持論だそうです。■理想の状態はお互いの情報を開示すること家計管理の理想は、お互いの収入と支出を把握し合うこと。簡単なことではありませんが、それでもひとつだけ、オープンにすべきものがあるといいます。それは、お互いの貯蓄額もしくは貯金。家計全体でいくら貯まっているかを明らかにするということ。具体的には月1回くらいの頻度で、おもに家計管理をしている側が、もう一方に現状を明らかにし、お互いに確認するといいそうです。共働きの場合は天引き預金の通帳をつくり、お互いがそこに、たとえば収入の20%ずつ貯めるようにする。そして月に1回、「合計いくらあるか」を確認しあう。これだけのことで、お金の最悪なトラブルを避けることができる。著者はそう説明しています。(文/印南敦史)【参考】※菅井敏之(2015)『家族のお金が増えるのは、どっち!?』アスコム
2015年05月14日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。○1カ月に使えるお金の額を知る知り合いの女性に、銀行口座の残高不足でクレジットカードの支払いができず、カード会社からちょくちょく通知がくる人がいます。彼女としては、毎月、給料が振り込まれる口座からカード払い分が引き落とされるようにしているので、残高不足になることはないと思っているのです。しかし、残高不足の連絡が入ります。そのたびに、定期預金を解約して支払いに回し、せっかくボーナスを定期預金にしたのに、水の泡です。こうした"自転車操業"で、なんとかカードが使用停止になったり、ブラックリストに載ったりすることもなく、乗り切っているというわけです。さて、彼女が自転車操業に陥る原因はどこにあるのでしょうか? それは、1カ月に自分が使えるお金の金額を把握していないことにあります。だから、「支出>月収」になってしまうのです。そこでまず、1カ月に使えるお金の金額を知ることにしました。月収―貯蓄―毎月の決まった出費=今月使えるお金です。「月収=自由に使えるお金」ではありません。彼女が見落としているのが、「毎月の決まった出費」。これは家賃、水道光熱費、通信費、保険料、習い事代など、毎月必ず出ていくお金です。月収から、まず先取り貯蓄を差し引き、さらに「毎月の決まった出費」を引いた残りが「今月使えるお金」です。彼女の場合、その金額は8万円。思っていたより自由に使えるお金が少ないことに、ちょっとショックを受けていました。でもそれが肝心。彼女は、初めて自分が"身の丈に合わないお金の使い方"をしている現実を知ったのです。○削れる出費を見つけ出す「今月使えるお金」がわかったら、その金額内に出費を抑えて"身の丈に合った暮らし"をする必要があります。それには、まず1カ月の出費の内容を知ることから始めましょう。1カ月間、レシートを集めるレシートを食費や日用品費などの生活費、外食・交際費、ヘアサロン・ネイルサロン・エステなどの美容費、洋服・バッグ・靴などのおしゃれ費、雑誌・CDなど趣味費などに分類するそれぞれの合計額を算出する……という手順です。そして、この合計額を「今月使えるお金」の金額内に収めます。オーバーする場合は、洋服はセールを狙って、ボーナスでまとめ買いする、毎月、買っている雑誌を減らす、飲み会の回数を減らすなど削れる出費を見つけます。出費合計=「今月使えるお金」にすれば、赤字になることもなく、カード会社から残高不足の連絡が入ることもなく、さらに貯蓄もできるというわけです。<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年05月13日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。○「余ったら預金しよう」では一生貯まらない1000万円貯蓄を達成できた人で「先取り貯蓄」をしていない人は、まずいないと断言できます。少なくとも、私がお会いした人たちは、皆さん、先取り貯蓄をしていました。「毎月、預金できたらいいな~」とか「余ったら預金しよう!」と思うものですが、「今月こそ少しは預金できそう」というときに飲み会に誘われたり、たまたま入ったショップで欲しい物を見つけて衝動買いしたり、あるいは風邪をひいた病院代がかかったり……とお金はなかなか余らないものです。その結果、「今月も預金できなかった」ということに。この"負のスパイラル"から抜け出すのが「先取り貯蓄」なのです。「余ったら」ではなく、先に貯蓄を確保するというわけです。先取り貯蓄は、あれこれ考える必要がなく、手間のかからない方法で貯めるのがいちばん。「毎月決まった金額」を給料天引きや自動引き落としで"自動的&強制的"に貯めるのがオススメです。勤務先に「財形貯蓄」や「社内預金」の制度がある場合は、ぜひ利用しましょう。そのような制度がない人は、銀行やゆうちょ銀行などの金融機関の「自動積立定期預金」などを利用します。これは、給料が振り込まれる口座から、毎月、お金が自動的に積立口座に移るというもので、積立金額と積立日を自由に決められます。積立日を給料日やその翌日に設定すれば、給料天引きと同じように"自動的&強制的"に貯めることができます。○「あればあるだけ使ってしまう」人ほど先取りで貯められるこれまで「毎月、給料日前は口座残高がほぼ0円。スッカラカン!」という人は、先取りで預金すると、月の途中で足りなくなるでは……と不安に思うものですが、実は、こういう人ほど先取り貯蓄が向いているのです。というのは、たとえ給料日前に残高が0円になっても、赤字にもならず、クレジットカードでキャッシングすることもなく乗り切っているからです。つまり、「あればあるだけ使ってしまう人」=「なければないで、なんとかなる人」というわけ。先取り貯蓄分は最初からなかったものと考えれば、残りのお金できっとやりくりできるはずです。1カ月の貯蓄は月収の1割が目安。手取りが20万円なら2万円、25万円なら2万5000円が目安です。足りなくなるのが心配なら、最初は無理をせずに、5000円からでも、1万円からでも始めましょう。5000円を先取りしても、1カ月をラクにクリアできたら、翌月から1万円、さらに2万円と少しずつ増やしていけばいいのです。大事なことは、"貯蓄習慣"を身につけることにあります。1000万円も、もとをただせば小さなお金の積み重ね。貯め続けてさえいれば、必ず到達できるゴールなのです。(※写真画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年05月11日リーディは28日、プロフィールに加えて1カ月単位の家計簿を公開し、それぞれの金銭感覚をサイト上で共有してマッチングを図るネット婚活サービス「家計簿婚活サイトのリーディ」をオープンした。同社によると、一般的な「婚活サービス」では基本的なプロフィール情報しか確認することができず、金銭感覚について確認が行えるものはなかったといい、結婚後に金銭感覚の不一致が発覚して別れたケースも少なくないという。今回オープンした「家計簿婚活サイトのリーディ」では、プロフィールに加えて1カ月単位の家計簿を公開し、従来の婚活サービスでは知り得なかったという金銭感覚をサイト上で共有し、マッチする相手を探すことができる。これにより、カップリング成立後の金銭感覚のミスマッチを避けることが可能となるとしている。家計簿の公開範囲は、メンバー全体、交流中メンバー、カップリング成立メンバーで選択できる。メッセージ交換可能な全メンバーは本人確認書類承認済みで、身元が明らかでない人はいないという。料金は、アプローチを申込む、もしくは承認するまでは無料。アプローチ以降のステップに進む場合も利用料は定額(30日間:2,500円)となり、追加料金は発生しない。2015年5月末まで、オープン記念として有料機能を含む全ての機能を無料で利用できる。今後は、登録した家計簿からのレコメンド機能(オートマッチング)も追加していく予定。
2015年04月28日前回 、部屋の片付けと家計管理の悩みの共通点についてお伝えしましたが、今回は解決法にも共通のものがないかを探ってみます。■部屋が散らからないようにするには? 部屋が散らからないようにするには、整理収納を行うことが必要です。「整理収納」とはその言葉どおり、「モノの整理を行い、収納する」わけですが、その前にしなくてはいけないのは、「目標設定」。自分や家族がどんな部屋でどんな暮らしを送りたいかのイメージを明確にするのが大事なのだそうです。そして、「整理」とは何かというと、不要なモノを手放し、さらに限られた収納スペースの中で必要な度合いに応じて優先順位をつけることです。「収納」もただ詰め込むのではなく、それぞれのモノが使いやすくなる配置をシミュレーションしたら、調整しながら定位置を決め、その後はあちこちに散らばらないよう維持することなのが重要だそうです。つまり、手順としては「目標設定」⇒「整理(棚卸し・分析)」⇒「収納」ということになります。目標設定を行わないと、毎回不要なものを手放す作業から入ることになり、面倒なのはもちろん、何より不経済ですよね。それに、しっかり目標を設定することで、モノを買う時も「今欲しいから」「便利だから」「皆が持っているから」と衝動買いするのではなく、まずは目標とするライフスタイルに沿っているかどうかを吟味してから選ぶ。そして、1つモノが増えたら、その分1つ減らすなど、許容量を知ってコントロールすることで「なんとなく」モノが増えてしまうことが防げるのです。■家計を管理するためには? 実は、部屋の片付けで大切なことと家計管理で大切なことは、まったく同じなのです。まずはどんな暮らしを送りたいのか、今後起こるライフイベントにはどんなことがあるか、といった「目標設定」をします。次に「整理」。目標とするライフイベントのための予算がどれくらい必要か、今不足しているのはどれくらいなのかの「棚卸し」を行い、無計画に消費をするのではなく、自分にとって大切なライフイベントにはしっかりと予算を残すよう「分析」します。たとえば、子どもの留学という新しい関心事ができた場合、それとほかのライフイベントの優先順位や全体の予算を考えた上で、それを目標として採用するかどうかを考えます。そして最後に「収納」。いつ、何のために使うお金かによって、置き場所を変えます。すぐに使うお金は流動性のある場所、普通預金へ。3年先以降、時期や額も明確なお金(学費や住宅資金など)は定期預金や貯蓄性の保険など、取り崩しにくく、多少の金利が見込めるところに。10年以上先で、その時の物価や社会状況によって必要な額が予測しづらい目標(リタイア後の資金など)に関しては、株式や投資信託などの運用を取り入れ、インフレーションとの連動や金利による利回りを見込めるところに(ただし運用に関しては元本割れの可能性もあるのでリスクの理解が必要です)。これらを実行することで、予算管理しやすく快適な家計になっていきます。■目標設定を習慣にして、部屋とお金の片付けをしようこのように部屋の片付けと家計管理、いわばお金の片付けには、共通点が多くあります。両者とも、始めの「目標設定」の作業には頭を使いますが、習慣になったころには気持ちまでスッキリとしていそうですよね。お部屋の片付けに苦手意識がある私も、そう考えると取り組めそうな気がしています。家計管理が苦手だけれど、部屋の片付けには興味があるという方は、まずは部屋の整理から始めてみてはいかがでしょうか。
2015年02月20日前回 は、家計簿なしでも家計管理ができるP.D.C.A法の概要についてお話ししました。今回は具体的な方法をお伝えしていきます。■家計簿なしで家計管理、P.D.C.A法4つのステップ1.Plan(計画):ビジョン・計画の策定ここで重要なのは将来の見通しを立てることです。表1を参考に、未来の年単位の時系列で今後の収支を予測した表を作成し、子供の受験や入学といった教育関連、住宅の購入やリフォーム、そのほか金額の大きなお買い物などの予定を書き込みます。年号の下に家族の年齢を入れると、イメージがわきやすくなります。最終的には老後までのプランを作るのがおすすめですが、まずは自分が気になっている時期(たとえば、子どもの独立まで)のものを作ってみましょう。おそらく、プランを作った段階で、「今の貯蓄ペースでは、ライフイベントややりたいことを実行するには不足している」といったように、何らかの「ギャップ」を感じるはずです。そうしたら、そのギャップを埋めるための貯蓄額を達成するためには、生活費をどれくらいに抑えればいいのか、その目標を立ててみましょう。ここでは家計簿が苦手な方でも取り組みやすいよう、あえて生活費の項目を細かく分けてはいません。2.Do(実施・実行):計画に沿って実施計画に対して必要となる貯蓄額から、月々の貯蓄ペースを逆算して定めたら、毎月その額を「先によけて」貯める仕組みを作ります。後々調整をしながらサイクルを整えるので、ここで金融商品を吟味する必要はなく、初めは普通預金などで構いません。詳しくは、 「今年こそスッキリ整理! 共働き家計のお金の管理」 を参照してください。そして、残ったお金で1ヵ月間、「ちょっと目標を意識しながら」生活してみましょう。人によってはほんの少し意識を変えただけで嗜好品購入などの無駄使いがなくなることもあります。3.Check(点検・評価):実施が計画に沿っているかどうかを確認1ヵ月経った時点で、使った生活費をざっくり計算します。もし、その時点で貯蓄した分を取り崩しているような場合は、貯蓄の計画に無理のある可能性があるので、次のActに進み、分析します。計画に沿っていればそのまま1ヵ月ごとに集計し続けます。4.Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置もし、プランと実態がかけ離れている場合は、以下の点をチェックしてみましょう。1)固定費(住宅ローン・車の所有・携帯電話やプロバイダのプラン料金・保険料など)を見直すことはできるか。2)買い物のときに「これって無駄遣い?」と不安になるような出費がないか。3)ライフイベントの目標の優先順位によって、額や時期を調整可能か。4)収入を増やすことやリタイアの時期を延長することは可能か。5)運用を取り入れることで貯蓄ペースを上げることはできるか。これらを取り入れた上で、ステップの1番目のPlanからサイクルを継続します。1)や5)については、ファイナンシャル・プランナーに相談するのもおすすめですが、もちろん自分で考えるとしても、行き当たりばったりの節約や運用を行うよりは、プランを作って考えたほうが、効果的なアイディアを思いつくためのアンテナが立つはずです。家計簿に比べて日々の労力は少ないのですが、定期的にP.D.C.Aのサイクルを意識することでちゃんと効果が出るのがこの方法のよいところです。まずは未来を具体的にイメージすることから始めてみましょう!
2015年01月31日家計管理というと、「家計簿をきちんとつけることから」と思っている方が多いようです。マネー相談で「お金の管理が苦手」と打ち明ける際、「家計簿もつけてなくて…」と恥ずかしそうにおっしゃる方もいます。ですが、家計簿をつける=家計管理ではありません。家計管理とは、これから将来にわたっての家族のハッピーな生活を守るために、家計の動きを把握し、マネジメントすることです。その中で、特に支出部分を詳しく分析したい場合のツールが家計簿なのであって、支出の額や内訳が大体把握できているのであれば、家計簿は不要といってもいいくらいです。■家計簿をつけるのは何のため? お金が貯まらないから家計簿でもつけようか。そんな気持ちで家計簿をつけたことがある人もいるのではないでしょうか。たしかに、無駄な支出を把握するために家計簿が真っ先に思い浮かぶのはよくわかります。では、どれだけの人がその家計簿をしっかり分析し、「無駄な支出」をカットできているでしょうか? いくら細かく家計簿をつけていても、単に、「お財布から消えたお金を記録する」ことで終わっている場合は、家計簿をつけることはあまり意味のない作業ということになります。それに、そもそもお金を貯める目的は何ですか? 家計管理の目的は冒頭でもお伝えしたとおり、未来まで家族が幸せに生活できることです。つまり、お金を貯めるのは「将来のライフイベントで必要な支出の準備をするため」ということになります。ただし、将来に向けていくら貯めておけばよいのか、その額が明確でないと、今の貯蓄ペースが充分という確信は持てません。将来いくら必要なのか、こればかりはいくら家計簿をきちんと分析していたとしても見えてきませんよね。そこで、視点を、過去から未来にシフトさせることをおすすめします。今回提案するP.D.C.Aサイクルを使った方法は、「将来こんなことがしたい」「この先、こんな生活を送りたい」というプラスのイメージからスタートするものです。こうした視点は家計管理にとって必要ですし、過去の細かい数字の記録の作業が楽しくない、つまり「家計簿をつけることが面倒である」方にとっても、取り入れやすい要素になるでしょう。■家計管理の新発想! 家計簿なしのP.C.D.A法とは? 「P.C.D.A」はもともと事業活動における品質管理や生産管理をするときの用語で、最近はキャリアプランニングや時間管理などにもこの用語が応用されることがあります。それぞれの頭文字はPlan(計画):ビジョン・計画の策定Do(実施・実行):計画に沿って実施Check(点検・評価):実施が計画に沿っているかどうかを確認Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置を指しています。Actをおこなった後で、次の段階のPlanにつなげ、継続的なサイクルで質を上げていくところがポイントになります。次回は、家計管理にこのP.D.C.Aを応用する、具体的な方法をお伝えします。<関連リンク> 家計簿がつけられない…そんなあなたにおすすめしたい家計簿なしのP.D.C.A法とは(その2)
2015年01月27日宝島社は26日、別冊宝島『老後に必要なお金が貯まる本 老後資金は3000万円なくても大丈夫!!』を発売した。ファイナンシャルプランナーの畠中雅子氏監修。価格は833円(税別)。同書は、お金にまつわる将来のライフプランを「見える化」する技を紹介。「いつ・どのくらい・どうして」必要となる金額や貯めどきを可視化することで、簡単に老後資金対策の目処を立てることができるという。また、年金や保険、税金、ローンといった大切なお金の知識や「マル得術」も大判図解で解説する。巻頭には切り取って使えるライフプランシートが付属する。主な内容は、「第1章 貯めどきと必要額がわかる! ライフプランシートでお金を"見える化"しよう」「第2章 いつから、いくらもらえるの? 知っておきたい『年金』のしくみと増やし方」などとなっている。監修者の畠中雅子氏は1963年東京都港区生まれ。大学時代よりフリーライターとして活動を開始し、1992年にファイナンシャルプランナーの資格を取得。教育資金アドバイスを行う「子どもにかけるお金を考える会」、高齢者施設への住み替え資金アドバイスを行う「高齢期のお金を考える会」などを主宰。著書に『結婚したら知っておきたいお金のこと』(海竜社)などがある。
2015年01月26日前回 は共働きの夫婦ほど家計管理が難しい理由と、それによるデメリットについてお話ししました。とはいえ、共働きに多い・お互いの収入や貯蓄額を知らない・毎月の生活費が合計いくらか把握していない・それぞれが生活費の中で何の支払いを担当しているかも分かっていないという状況を一気にクリアにする作業は、なかなか大変なことです。仕事と子育ての両立に忙しい夫婦それぞれが、日々の収支を記録し、双方がその情報を共有する時間は取りづらいでしょうし、夫婦とはいえ、お金のことをすべてさらけ出すことに抵抗感を持つ方もいるかもしれません。そこで今回は、共働き夫婦の個人的な収支をどこまで開示するかは追い追い決めていくとして、まずは家計のコア部分の管理をなるべく自動化できる仕組みづくりを提案します。■共働きでも続けられる家計管理の方法とは? 1.【貯蓄編】生活用の「貯蓄」専用口座を作るお金の話をする時間がなく、「今後どんなライフイベントにいくら必要」ということが話し合えていないと、貯蓄に対してのモチベーションも低くなりがちです。また、お互いに「貯金は相手がきっとしているはず」と思い込み、当てにしている場合もなかなか貯蓄ができません。そこでまずは、夫婦の貯蓄目標額と、それぞれが捻出する割合を決めます。貯蓄目標額の設定は、夫婦それぞれが毎月貯蓄可能な額からで構いません。そして次に、夫婦それぞれ貯蓄専用の口座を作り、そこに毎月貯蓄をしていきます。いちいち手動で貯蓄口座に移すのは面倒なので、給与や報酬が振り込まれる銀行口座から自動で定期預金などの金融商品の積立ができるサービスをうまく活用しましょう。その口座の合計額が「これから起こる家族のライフイベントのための備え」になります。共同名義口座は作れないことと、何かあったときにそれぞれが預金を下ろせるよう、夫婦それぞれ口座の開設が必要になりますが、必要なのはそれだけ。お互いに定期的に開示し、個人的な楽しみ(自分の趣味や夢)用の貯蓄・運用口座とは別にしておきましょう。2.【支出編】生活用の「支出」口座・カードを、個人用とは別にする相手への相談や承諾なしにお金を使うことに慣れていると、子どもが希望する習い事や塾、仕事が忙しくて頼ってしまう便利家電や外食などに対して「今は支払う余裕があるから」と深く話し合わずに出費を決めてしまいがちです。そのような出費を重ねていると、いつの間にか生活レベルが上がり、収入が下がった時やリタイアした時に、なかなか生活費を抑えることができなくなります。それもリスクのひとつです。それらを避けるためには、さらにもうひとつ、生活費用の口座を設定し、水道光熱費や子供の習い事など、家族にかかわる支出の引き落としをそこに集中させます。普段クレジットカードで買い物することが多い方は、家族の食材や消耗品を購入するクレジットカードと個人的な洋服などを購入するためのクレジットカードとを分け、家族用カードの引き落としは生活費用口座に設定します。どちらか片方の名義で口座とカードを作り、配偶者の家族カードが作れるとより「一元化」しやすくなりますが、それぞれの名義であってもそこから引き落とされる合計額がいわゆる「生活費」となります。その合計額から、夫婦の収入割合や貯蓄額とのバランスに応じて、それぞれが毎月あるいはボーナス時に入金する額を逆算して決めるとよいでしょう。突発的な事態で生活費が通常より大きくオーバーした時にも、お互いのチェックが行き届くようにしておきます。自分のお小遣い用や個人的なお買い物カードの引き落としには、別な口座を設定しておけば、今まで通り、そこは自由に使って良いお金となります。(ただし、使いすぎた時には自己責任で!)■まとめ生活費、貯蓄、個人的な支払いがすべて同じ口座になっているから、家計の全体像がつかみにくいのです。それぞれ口座を分けて管理するようにすれば、自然と「使っていい額」が見えるので、忙しい共働き家庭でも家計管理がしやすくなります。口座の整理や話し合いなど、最初は手間が必要ですが、一旦仕組み化してしまえば、いちいち計算する必要がないので、だいぶ楽なはず。お互いの口座の開示も、かっちりと日にちを決める必要はありませんが、時々夫婦で口座の残高を照らし合わせることで「年間にそんなに車の費用がかかっていたなんて!」とか「ローンの見直しをしたら貯蓄が増やせない?」といった会話に繋がることもあるでしょう。家計を一元化することで、家族がひとつのチームとなれば、共働きならではのアイディアもどんどん生まれるはずです。
2015年01月24日新年や新年度など、区切りのタイミングは、気持ちも新たに家計管理に取り組もうと考える方が多い時期です。しかし、いざやってみようとすると、早々に挫折する方が多いのも事実。家計の管理にくじけてしまう理由としては、大きく2つあります。「家計簿の記帳が面倒だから」というのがひとつ、そしてもうひとつ、特に共働き家計に多いのが、「家計の全体像をつかむことを断念してしまう」ことです。■共働き家庭の家計管理が難しい理由とは? もちろん、夫または妻のどちらかしか働いていない家庭であっても、財布を握っているほうだけが家計を把握していて、もう片方はまったく把握していないというケースもあります。共働きの場合は、こうしたケースに加えて、片方だけではなく「双方が」家計の全体像をわかっていないということもよくあります。具体的には・共働き家庭では、夫婦がお互いの収入や貯蓄額を知らない・毎月の生活費が合計いくらか、夫婦共に把握していない・夫婦それぞれが、生活費の中で何の支払いを担当しているかもわかっていないなどがあります。そして、その理由としては、(1)忙しくて夫婦でお金の話をする時間がない(2)共働きで自立したもの同士、相手の収入や貯蓄額なんて知りたくないし、自分も知られたくない(3)管理などしなくても、それぞれの収入があるので生活が回っているため、生活に危機感がないといったことがあげられます。しかし、家計管理をしないことには大きなデメリットがあるのです。■共働き夫婦が家計管理をしないことのデメリットとは共働きをしている夫婦の中には、相手の自由を尊重し、お互いのお金の使い方に口を出さないというポリシーのご夫婦もいらっしゃいます。たしかに、生活に余裕がある時はそれでもいいかもしれません。ですが、変化や緊急事態が絶対に起こらないとは言い切れません。家やマンションの購入、子供の受験で出費が増えることもあれば、転職や病気で収入が減るという可能性もあります。また、必ず誰にでもやってくるリタイア後の生活は、現役時代の収入の半分以下の年金だけではままならないこともあるでしょう。仮に、家庭を会社組織と捉えた場合、それぞれのメンバーが好きなように経費を使っていたら、効率は良いでしょうか? 将来の事業のための資金をプールしたり、先々の収支の波に備えてバランスを取ったりするためには、予算作りや会計管理が必要なことはイメージできるはずです。■共働き家庭で、いまさら家計の「一元化」なんて無理? 実際にマネー相談の中でも、世帯収入が高い共働きの家庭なのに、将来の家計をシミュレーションすると、収支のバランスが悪化するリスクが高いパターンに多く出会います。そのようなリスクに備えるためには、一旦家計の全体像を把握し、管理する必要があり、夫婦の収支や貯蓄の「一元化」がカギとなります。本当は結婚前、あるいは結婚してすぐの時期に、お互いの支出の費目を洗い出したり、貯蓄額を開示したりしながら家計管理のルールを決めておくのが一番良いのですが、なかなかそれも難しいもの。そこで、共働きで、長年夫婦の収支管理を一元化していなかった家庭でも、リスクに気づいた時から始められて、なおかつ忙しくても無理なく取り入れられる方法を考えてみました。詳しくは次回のコラムでお話しします。<関連リンク> 今年こそスッキリ整理! 共働き家計のお金の管理(その2)
2015年01月20日「予定通りに貯蓄できない原因はコレ!」 では、貯蓄額が増えて行かない原因を知り、対策も学んだ。今回は、月々の積立額を確実に捻出できるよう、支出を効果的に見直す方法を学び、本気の貯蓄に迫ろう。引き続き、『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』をもとに、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生にお話を伺います。■支出を種類別に考える月々の貯蓄額を捻出するためは、支出を効果的に見直すことが不可欠。その際に支出を、「固定支出」、「変動支出」、「その他の支出」の3本柱に分けて考えてみると、見直しやすくなる。固定支出とは、家賃や住宅ローン、こづかいのように毎月支払う金額が決まっている支出。変動支出は、電気代や通信費のように毎月支払う金額が異なる支出を指す。そのほか、レジャー費など楽しみに使う支出があり、それぞれを分けて見直すことが大切なのだ。■毎月の支出の種類■固定の見直しで節約効果アップ! 「上記3つの支出の中でも、割合が大きい固定支出を見直すと、節約効果が高くなります」と、畠中さん。では、固定をどんなふうに見直していくとよいのか、具体的に見ていこう。■家賃は手取り月収の25~27%に支出の中でいちばん大きい割合を占める住居費。家賃は掛け捨てになるため、手取り月収の25~27%が基本だ。もし超えている場合は、更新時期などに、引っ越しを含めた固定支出削減の方法を検討しよう。住宅ローンに関しては、月の負担だけに注目して負担割合を減らすと返済期間が長くなり、総返済額も多くなる可能性があるので注意が必要だ。■保険は手取り月収の6~8%に! 保険は選び方次第で、大きな節約になる! 毎月の保険料は、死亡保障を掛け捨て型の保険、医療保障を保険料固定の終身タイプの医療保険を選択し、手取り月収の6~8%に収まるようにしたいもの。死亡保障はネット生保を選んで、医療保障と合わせて5%前後にすることも可能だ。■夫婦のこづかいは手取りの10%こづかい額は夫婦の話し合いで決められる費目。まずは、今の金額が手取り月収の何%に当たるか計算し、10%を超えていたら、見直そう。なぜ、こづかいの見直しが必要かといえば、しわ寄せがどうしても貯蓄額や生活費にいってしまうからだ。減らした場合、ボーナスからのこづかい額を増やすなどの調整をするのは〇。■習い事代は手取り月収の5%早期教育や習い事にお金をかける家庭が増えているが、そのために教育資金用の貯蓄が不足してしまうことも。習い事は手取り月収の5%以下を目安にしよう。子どもが小さい時期はお金の貯め時。自治体などが主催している教室に参加するなど、習い事にお金をかけない工夫をし、その分、将来の教育資金を増やしていくことも大切だ。月収に対しての目安数字を教えてもらうことで、なかなかメスをいれづらかった固定費の見直しにも着手できるはず。今年こそ、さまざまな技を駆使して「本気の貯蓄」を頑張ろう! 本気で貯蓄をしようと思ったら…●お金オンチさんでも安心。いちばんやさしいお金の入門書 『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』 (扶桑社)定価:1,000円(税別) 【連載:貯まる家計の作り方特集】・ 第1回 あなたの家の「貯蓄力」をズバリ診断 ・ 第2回 確実にお金が貯まる貯蓄術 ・ 第3回 予定通りに貯蓄できない原因はコレ!
2015年01月17日「確実にお金が貯まる貯蓄術」 では、貯まる鉄則は先取り貯蓄にあることを学んだ。今回は、毎月貯蓄をしているはずなのに貯蓄額が増えて行かない原因と対策について、「覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)」をもとに、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生にお話を伺います。■貯蓄が増えない原因は、特別支出にアリ「毎月、貯蓄をしているのに、貯蓄額が増えて行かないどころか減っているという場合、多くの原因は『特別支出』にあります」と、畠中さん。特別支出とは、毎月はかからないけれど、年に何度か必要になる大きな支出のこと。貯蓄やボーナスから無意識のうちに使っている家庭が多く、きちんと把握して準備しておかないと、せっかく貯めた貯蓄を一気に減らしてしまうことに。まずは、どんなものが特別支出になるのかを知っておこう。■こんなものが特別支出畠中さんに特別支出の例をあげてもらった。項目ごとに、ひとつひとつ目で追っていくと、「ああ、コレね」「思い当たる!」「ある、ある」という支出が多いことに驚くはず。こういう支出の積み重ねが、貯まらない原因となっているのだ。■年間の特別支出計画表を作成する年に何度かまとまって出ていく特別支出。このお金をきちんと管理しておかないと、貯蓄が増えない原因となってしまう。特別支出を、かかるたびに用意するのではなく、あらかじめ予算立てしておけば、貯蓄を予想外に使うこともなくなるはず。まずは上記の表を参考に、下の年間の特別支出計画表を書き出してみよう。予定や金額がハッキリわからないという人は、大まかにでも良いので見積もり金額を入れてみて。編集部注:特別支出計画表のPDFファイルも用意しました。ダウンロードは こちら から。■特別支出の準備方法特別支出に備える方法は、大きく分けると「月収から積み立てる」か「ボーナスから取りおく」かの2つ。毎月積み立てる場合は、手取り月収から先取り貯蓄と特別支出の積立額を引いた残りが生活費となる。◆毎月の家計から積み立てる1年間の特別支出予定額 ÷ 12 = 毎月の積立額◆ボーナスから取り置く1年間の特別支出予定額 ÷ 2 = 1回のボーナスで取りおく額特別支出についてもっと知りたい人は…●お金オンチさんでも安心。いちばんやさしいお金の入門書 『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』 (扶桑社)定価:1,000円(税別) 【連載:貯まる家計の作り方特集】・ 第1回 あなたの家の「貯蓄力」をズバリ診断 ・ 第2回 確実にお金が貯まる貯蓄術
2015年01月13日「あなたの家の「貯蓄力」をズバリ診断 」 では、我が家の目標とすべき貯蓄額を把握した。今回は、確実にお金が貯まる貯蓄術について、『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』(扶桑社)をもとに、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生にお話を伺います。■「先取り貯蓄」でしっかり貯める「確実にお金を貯めるには、給与が入ってから生活費として使う前に取り分ける『先取り貯蓄』が鉄則です。お金は、残ったら貯めようと思っても貯まりません」と、畠中先生。勤務先に制度があれば財形などの天引き貯蓄で、なければ積立型の預貯金を利用しよう。先取りする貯蓄額は、手取り月収の1割が目安だ。■「1割上乗せ貯蓄」で貯蓄力を鍛えるお金をもっとハイスピードで貯めたい! そんな人は、お金を増やすために投資商品の運用を考える前に、少しでも月々の貯蓄額を増やすことが大切だ。「そこでおすすめなのが、『1割上乗せ貯蓄』です。これは、ひと月1万円を積み立てている人なら、1万1,000円に、2万円を積み立てている人は2 万2,000円にと、1割ずつ積立額を増やす方法。1万円単位で貯蓄額を増やすのは難しくても、1,000円単位なら毎月のやりくりにも大きな影響は出ません。少しずつ利息もつき、リスクのない状態でお金はしっかり貯まっていきます」(畠中さん談)。【1割上乗せ貯蓄は、こんなに差がでる!】◆毎月2万円を貯蓄1年後 24万円+利息10年後 240万円+利息◆毎月2万2,000円を貯蓄1年後 26万4,000円+利息10年後 264万円+利息毎月2,000円違うだけで、24万円の差!■「プール貯蓄」「ストック貯蓄の違いを理解する貯蓄がカタチになってきたら、ひとつ覚えておきたいことがある。それは、貯蓄には「プール貯蓄」と「ストック貯蓄」の2種類の貯蓄があるということ。プール貯蓄とは、年払い用の保険料や税金など、近いうちに使うために取り置くお金のこと。ストック貯蓄とは、教育資金や住宅資金など、将来のために貯めるお金だ。ある程度、貯蓄が貯まってきたら、貯蓄を2つに分けて管理し、「プール」で余ったお金を回して、「ストック」を増やしていこう。 「ストック貯蓄」を利率の高い預け先に預け替えするのも〇。確実にお金が貯まる貯蓄パターンはわかった次回は、「予定通りに貯蓄できない原因はコレ!」です。確実にお金が貯まる貯蓄術をもっと知りたい! と思ったら…お金オンチさんでも安心。いちばんやさしいお金の入門書 『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』 (扶桑社)定価:1,000円(税別) 【連載:貯まる家計の作り方特集】・ 第1回 あなたの家の「貯蓄力」をズバリ診断 ・ 第3回 予定通りに貯蓄できない原因はコレ!
2015年01月10日新年を迎え、「今年こそは、家計管理をがんばろう!」と気持ちも新たに思っている人もいるのでは? そこで「覚えておきたい! お金と節約の基本88」(扶桑社)をもとに、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生に貯まる家計の作り方を教えていただきました。■我が家は、1年でいくら貯まる家計なの? そもそも、我が家は1年でいくら貯めることができる家計なのだろうか? ムリ目の金額で頑張りすぎるよりも、我が家にあった貯蓄額で、ペース配分を考えながら貯蓄をしたほうが、結局は長続きしそう。そこで、1年間でいくら貯蓄をしたらいいのか、具体的な金額を割り出すために、下の簡単な計算式で目標額を把握してみよう。【あなたの家の目標貯蓄額】■基本の貯蓄額は、月収の1割上記の式の通り、月々の貯蓄額は、どんな家計でも手取り月収の1割が基本。共働きの家庭は1.5割、自営業の家庭は2割が理想だ。ボーナスからの貯蓄は、手取りの2割以上を目安に、住宅ローンの返済がない家庭は4割を目標にしよう。月々の目標額とボーナスからの目標額を足したものが1年の「目標貯蓄額と」なる。■通帳チェックでわかる「我が家の貯蓄力」畠中先生は言う。「家計管理で大切なのは、月々のやりくりや節約よりも年間の貯蓄額です。極端な話かもしれませんが、家計簿をつけられなくても、お金が貯まっていればいいわけです。『我が家が実際のところいくら貯められているのか?』は、家計簿をつけなくても、簡単な通帳チェックでわかるんですよ」。実際の貯蓄額をチェックする方法は簡単。現時点のすべての通帳の残高、あれば投資分(時価)の金額を書き出し、同様にちょうど1年前の額と比較してみる。その差額があなたの家の「実際に貯蓄できた額」となる。【あなたの家の1年間の貯蓄力】■「目標」と「実際」を比べてみる次に、先ほどの計算式の「う」(1年間で実際に貯蓄できた額)と、あなたの家の目標貯蓄額を比べてみる。目標貯蓄額が、1年間で実際に貯蓄できた額より少ない家計は、貯蓄が健康的にできていないことになる。この通帳チェックを、定期健康診断のように年に1回でいいので、毎年行うことで、だんだん「貯まる家計」に体質改善していこう! 我が家の目標にすべき貯蓄イメージは把握した。次回は、「確実にお金が貯まる貯蓄パターンを知る!」です。貯蓄力について、もっと詳しく知りたい! という人は…お金オンチさんでも安心。いちばんやさしいお金の入門書 『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』 (扶桑社)定価:1,000円(税別) 【連載:貯まる家計の作り方特集】・ 第2回 確実にお金が貯まる貯蓄術 ・ 第3回 予定通りに貯蓄できない原因はコレ!
2015年01月06日