かわいくて、かわいくて仕方ないのに、どうにも付きまとう“ニセモノ”感とウサン臭さ…。麻生久美子は“それ”を「賞味期限が切れそうなギリギリ感のある女性」と表現する。映画『シーサイドモーテル』で彼女が演じたのは、三十路を目前にした場末のコールガール、キャンディ。「私も歳をとって(笑)、いまだからこそ演じられる役なのかな」とも。世の男性を(いや、おそらく女性も!)癒やし、和ませてやまない麻生さんが、ある意味、究極の癒やしを生業とする女を演じる姿は一見の価値アリ!映画公開を前に話を聞いた。今回演じたキャンディのような「変わった役は好き」と麻生さん。どこか俗というか、B級っぽさというか、麻生さん自身がそういう雰囲気を好んでいるような…見た目とのこの“ギャップ”こそ、彼女の魅力であることは間違いない。でもなぜだ!?「自分で映画とかを観る上でも、そういうのが好きなんですね、そこは本当に好みの問題で(笑)。でも、若い頃は清純な女の子の役が多かったんですが、そこから“外れた”役をいただくようになってからが楽しくて。すごくやりがいを感じてしまうんです」。ちなみに、彼女の言う「“外れた”役」のきっかけになった作品というのは、三木聡監督によるTVドラマ「時効警察」。「そう、あれがあったから、そういう役のオファーが来るようになったんです。でなければこなかったと思います。私、ずっと“幸薄い”系の役が多かったので。相当高い確率で死んでました(笑)。最近は死ななくなりましたね」。そんな形でここ数年、“変わった役”がすっかり板についてきた(?)麻生さんだが、今回演じたキャンディは登場シーンからかなり楽しませてくれる。「お店の方針」により、自己紹介に続いて、とってもかわいらしい(!)振り付けと共に「今宵、あなたとフォーリンラブ!」とキメるのだが、どんなポーズかは見てのお楽しみ!変わった役と同様にこの変わったポーズも大好き?「恥ずかしかったです…(恥)。でも、この『何か、恥ずかしくてやりづらい』って感じのままでいいかなと。キャンディも決してやりたくてやってるわけではないので。『頑張ってやってるぞ!』というのは私も同じ気持ちでした(笑)。でも、辛かったですよ…。最初はスタッフさんも面白がってくれて、わりとわいてくれたんですが、何度もやってると見飽きてくるじゃないですか?何か、もういいよ的な空気が流れて(笑)。もう、すごく辛かったです。何で私はこんなことやってるんだろう?って」。彼女がこのセリフを言う相手は生田斗真演じる主人公のエセ営業マン。ちなみに最初に生田さんがこのポーズを見たときのリアクションは?「最初は笑ってくれました。でも一度、生田さんが同じ振り付けをやってくれたんですよ。そしたらそっちの方が私がやるより数百倍かわいくてですね…。何か『もうやりたくないな』と(笑)」。その生田さんと共演してみての感想、生田さんの印象を尋ねると「好青年」という答えが返ってきた。「すごく真面目な方ですね。初めてお会いしたときは『人間失格』が終わったばかりだったんですが、すでにセリフは全部入ってらして。すごいな、と思ったし、こういう方とお芝居できるのは嬉しいなって。(しばらく思案しつつ…)何かねぇ、いいんですよ(笑)!みんなに愛されるキャラですね。他人との距離をすごく上手に作って、スッと入ってくるんです。それが失礼でもなれなれしくもなくて『あっ、この人いいな』と思わせて去っていくような。ズルいくらいの天性のものを持ってますね」。話が今後の目標におよぶと、心底困ったような表情を浮かべ「性格的に先のことを考えられないんですよ。いま、やるべきことをやってそれが積み重なったときに面白くなればいいな、と思ってるので目標はないんです」と語る麻生さん。だが、いま最も共演してみたい俳優は?という質問には「佐藤浩市さん!」と即答してくれた。また、今回の生田さんのように若い俳優陣との共演の機会も増えている。「なんかもう、どんどんどんどん…年齢が離れて(苦笑)、関係性としては結構、微妙になってきますよね、彼らと共演するには。でも、そういうお話が来ることを願ってます(笑)!」(photo:Yoshio Kumagai)■関連作品:シーサイドモーテル 2010年6月5日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010「シーサイドモーテル」製作委員会
2010年06月03日卵のパッケージを見てみると、賞味期限の表示の下あたりに「賞味期限は生で食べられる期間です。賞味期限を過ぎた卵は、十分に加熱してなるべく早く食べましょう」というような表記があることが多いです。少しでも賞味期限が過ぎたモノはドキドキしながら過熱して食べることもしばしば。「なるべく早く」って、どのぐらいの期間を示しているのでしょうか。毎回不安になるのもなんなので、一体どのぐらいまでなら火を通せば食べられるのか「ヨード卵・光」でおなじみの日本農産工業株式会社のお客さま相談室に聞いてみました。――賞味期限を過ぎてしまった卵でも、加熱すればまだ食べられるんですよね。どのぐらいまでなら大丈夫なのでしょうか?「各家庭での保存状態や、販売店での販売方法によっても変わってきます。お客さまからのお問い合わせがあった際には、私どもでは『十分に加熱していただければ、1週間ぐらいまで食べられます』とお伝えしています」――1週間ですか。例えばゆでたまごにして保存しておいた方が良い、とか卵を長持ちさせる方法はあるのですか?「ゆでたまごにするより、生たまごのほうが日持ちします。卵の中に菌が侵入してしまった場合、白身に含まれる酵素が菌を殺してくれるのですが、熱を加えるとこの酵素の働きがなくなり腐りやすくなってしまうのです。ですので、食べる直前まで熱を通さずに保管しておくことをおすすめしています」白身に菌を殺す働きがあるなんて、さすが卵も生き物ですね。しかし「賞味期限を過ぎた卵は食べたくない」という方も多いように感じます。そもそも、一体卵の賞味期限はどのように設定されているのでしょうか。農林水産省によると「卵の賞味期限表示は、卵のサルモネラ菌による食中毒防止の点から、サルモネラ菌の増殖が起こらない期間を基準にして『生で食べられる期限』として設定されています。その期間は保存温度によって異なり、保存温度による生食できる日数(理論値)と過去5年間の平均気温など、英国のハンフリー博士の研究に基づいて算出された科学的根拠により決められています」(カギ括弧内、農林水産省の文章を引用)とあります。人体に悪影響を及ぼさないように、さまざまなデータや研究を根拠に定められたものが卵の賞味期限なのですね。海外を転々とする友人に言わせると、「卵の賞味期限はもっと長い国が多い。むしろ、賞味期限の表示がない国も多い」ということです。日本は、徹底した管理のもとに安心して食材を口に運べる本当に恵まれた国だと思います。そのことへの感謝を忘れず、これからは賞味期限を数日過ぎた卵は加熱調理した上で、安心しておいしくいただこうと思いました。※お恥ずかしい話、賞味期限を1日でも越えていたものは捨てていました(特に卵は腐ると怖いイメージがあって)。これからは賞味期限の過ぎたものでもゆで卵にして、板東英二さんばりにばくばく食べようと決めました。(編集部:梅田)(桜まゆみ/プレスラボ)【関連リンク】おもちがあれば「いちご大福」もできちゃう。簡単もちレシピ個人的には「もちたま焼き」がオススメ外食派?お弁当派?社会人のランチ事情たまごかけごはん居酒屋「たまごん家」で味わう絶品TKG!非常に行ってみたい“アイス専用しょう油”!?意外な「専用しょう油」の実態を探る卵かけご飯専用しょう油、おいしいんですよね
2010年04月12日