メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自暴自棄になった心を立て直したい」という、ひらりさん(28歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。■ひらりさんのお悩み私は、子どもの頃から自信がなく、自分が嫌いです。嫌いな理由は、「もの忘れが多い」「優先順位がわからず、要領がとにかく悪い」「不器用で注意力散漫」などです。すぐ自分には何もできないと、諦めてしまいます。これらが原因で学校や仕事も何度も挫折し、苦労しましたが、なんとか続けてきました。しかし結婚・出産後、子育ては難しく、自分の嫌なところがまた浮き彫りになりました。うまくできない自分にイライラの連続。また、子どもが私のようになって欲しくない気持ちも大きく、プレッシャーになっています。そして子育てだけでなく、全ての自信を喪失。自暴自棄になってしまいました。自暴自棄になってしまった心を立て直し、自信を持つにはどうしたらいいでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の福田とも花さんよりひらりさん、ご相談ありがとうございます。読みながら、「あーー分かりますー一緒ですーー」と、何度心の声が漏れでたことか…。今まで、生きづらかったですよね…、苦しかったですよね…。それでも、自分だけのことなら、自分が我慢すればいいだけだったから、何とか耐えられたんですよね。だけど、子どもができると、自分のせいで子どもにまで悪影響を及ぼしてしまうように思えて、恐ろしくなったり、子どもの悲しむ姿を想像すると、自分以上に苦しくなりますよね…。今まで、きっと何度も変われない自分を諦めたくなったり、自暴自棄になっていたのではないでしょうか。けれど、今回こうしてご相談をしてくださったひらりさん。ご自分を諦めないでいてくださって、私はとっても嬉しいです!自分が自分を諦めなければ、必ず変わっていけますよ。では早速、幼稚園生の頃のひらりちゃんに戻ったつもりで、次の言葉を口に出して言ってみて下さいね。「私は、人に迷惑をかける人です」「私は、いるだけで邪魔な存在です」「お母さん、お友達みたいに、できなくてごめんなさい」「お母さん、私のせいで嫌な思いをさせて、ごめんなさい」言ってみて、どんな感じがしましたか?もしかして小さい頃から、お友達と同じようにできないことが多かったのかもしれないですね。そんなひらりさんを、お母さんはどんな顔して見ていたのでしょうか?心配して困っていた? もっと頑張りなさいと怒られた?お母さんの様子を見て、ひらりさんはこのままの自分ではいけないのだと、思い始めたのかもしれませんね。これ以上お母さんを心配させないように、これ以上お母さんに怒られないように、他の人と自分を常に比べて、自分のできないところを責め続けて、そのままの自分を否定し続けてきたのでしょうか。大好きなお母さんを、困らせたくなかったですよね…。大好きなお母さんから怒られるのは怖かったですよね…。だから、お母さんから否定される前に、自分が自分を否定しておく。お母さんから怒られる前に、自分で自分に怒っておく。そんな心の癖がついたのかもしれませんね。だけど、そうやって常に人と比べて、自分にダメ出しをし続ける自分が、頭の中に住んでいるのは辛いですよね。今のひらりさんの自信のなさや苦しさは、そんな長年続けて来た心の癖を、もう終わらせてもいいんだよーというサインなのではないでしょうか。お母さんはきっと、他のお友達と同じようにできないと、ひらりさんが仲間に入れなくなったり、社会で困ってしまわないかと、心配したり怒ったりしていたのかもしれないですね。つまり、“ひらりさんに悲しい思いをして欲しくない”から。お母さんの願いはただひとつ、「ひらりさんが、幸せに笑顔でいてくれること」だったのかもしれないですね。ひらりさんが何かができないたびに、困ったり怒ったりしていたお母さんのあの姿は、ひらりさんの幸せを願っている「愛情表現」だったんですね。だとするならば、ひらりさんがやるべきことは、お母さんに怒られないように自分を怒ることでもなく、お母さんを困らせないために人と比べてダメ出しをして、ありのままの自分を否定することでもないですね。お母さんのためにも、できない自分のまんまで、幸せになること。そのまんまの自分を許して笑っていられること、なのかもしれませんね。自信て、何かができるから自信が持てる訳ではないんです。何かができない自分でもいいのだと、そんな自分でいても大丈夫だと信じられることが、丸ごとの自分を信じられる「自信」なのだと思うんです。それでは、最後にこちらの言葉も、言ってみてくださいね。「私はみんなから、助けてもらえる才能にあふれた人です」「私は、みんなから、たくさんの愛情をかけてもらえる能力に長けた人です」「私は根っからの、愛され上手です」「子どもが私みたいに、周りの人から愛される人になってもいい!」言ってみて、どんな感じがしますか?私も、物忘れも激しければ、要領も悪いです…。だから、家族にもママ友さん達にも、いつもたくさん助けてもらい、支えてもらって何とか生きています。けれど、上の魔法の言葉を呟きながら、嫌ってきた自分を自分で受け入れ始めました。すると、我が家の子どもは、こんな子に育ちました。小学6年生の娘は、修学旅行出発のとき、私が「忘れ物ない?」と聞くと、「多分! 忘れ物あっても誰かに借りるから大丈夫~!」と、何の心配もなく、元気に出かけて行きました。ママの私が日々色んな人に助けてもらい、生還していく姿を見続けて育った我が子は、いつの間にか「どうせ困っても大丈夫」「失敗しても大丈夫」「どうせ私は助けてもらえるし」という、揺るぎない安心感を持った子どもに育っていました。完璧ではないママは、完璧を求めずに済む子どもを育てられるプロです! 失敗が多いママは、失敗しても大丈夫だということを、教えられるプロです!どうぞ、ひらりさんはそのまんまで、ご自分の才能と、お子さんの才能を伸ばし続けてくださいね。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年10月19日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分らしさがわからない。本来の自分を知りたい」という、ころんぼさん(33歳・デザイナー)に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■ころんぼさんのお悩み自分の性格がわかりません。よく本などには「自分らしく、本来の自分のまま我慢をしないで生きれば、ストレスも溜まらない」などと書かれていますが、その「本来の自分の性格」がわかりません。相手によって全然性格が変わりますし、明るいときもあれば、暗いときもあります。本来の自分はどうやったらわかりますか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりころんぼさんこんにちは。心屋流カウンセラーの小林威之です。自分の性格を知ってみたいのですね。ころんぼさんがおっしゃるとおり、自分の性格というのはひとつだけではなく、複数あります。いつも穏やかなのに、サッカー日本代表の試合が始まると人が変わったかのように熱く応援する人もいますし、普段ガミガミ怒りっぽい上司が、家に帰えると猫を可愛がる優しい人に変わったりします。人は誰しも複数の性格(キャラクター)を持ち合わせていて、時と場合によって使い分けながら生きています。それはごく普通のことで、意識するしないに関わらず、人は皆、自分の性格をどんどん変化させながら生きています。では「本来の自分」とはどういうことなのか。怒っている自分、笑っている自分、悲しんでいる自分、喜んでいる自分、色々な自分がいると、どんな自分が本来の自分なのか、よくわからなくなってしまいますよね。でも「本来の自分」というのは、すべての自分を含んでいるのです。明るい自分も暗い自分もすべて「自分」なのです。悲しいと感じているのに、明るい自分にはなれません。楽しいと感じているのに、暗い自分にもなれません。結局どんな性格も自分のなかにあるのです。どんな性格も、自分のなかにあっていいのです。怒ったり、嫉妬したり、嫌味を言ったり、人を嫌ったり、悲しんだり、落ち込んだり、ネチネチしたり……そんなネガティブな感情も自分のなかにあっていい。逆に、楽しんだり、誰かを喜ばせたり、幸せを感じたり、感謝の気持ちが湧いたり、憧れたり、「やってみよう、目立ってみよう、がんばってみよう」と思えたり……そんなポジティブな感情も自分のなかにあっていいのです。心が感じた感情をちゃんと自分が認めてあげるのが、「本来の自分」なのです。自分の性格や「本来の自分はこれだ」とひとつに決めるのではなくて、そのとき自分自身が感じているその感情に従うのが「本来の自分」なのです。だから、本来の自分はたくさんあっていい。人によって変わってもいいのです。昨日の自分と今日の自分が、違う性格の人間でもいいのです。明日また「本来の自分」が変化してもいいのです。本来の自分とは、ちゃんと自分の心に正直に生きている自分のこと。幼稚園の子どもが泣いたり笑ったり、今日一日をめいいっぱい楽しんでいるように。そうやって生きる姿が、本来の自分です。そして人生において大切なのは、「本来の自分」をこれが正しいと「他人によって決められる」のではなく、こうやって生きてみたいと「自分で選択している」ことです。自分らしく生きてみたいならば、ぜひ「本来の自分」を自分でちゃんと選びながら、毎日を生きてみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年10月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「外見ではなく、内面の自信を持ちたい」という、もぐらさん(30歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■もぐらさんのお悩みここ1~2年、彼氏ができては別れて……の繰り返しをしています。好きで付き合うのですが、毎回自分に自信が持てません。私は常に連絡を取りたいのですが、今の彼は連絡を取らなくても大丈夫なタイプなので、それが少しストレスになってます。心屋さんの講演会や別のカウンセラーさんのところへ行ったこともあります。その時はスッキリして前向きになれるのですが、時間が経つとまたネガティブに考えてしまい、時には死にたくなるくらい辛くなることも。気分をまぎらわすためにお酒を飲むと、大抵飲みすぎてしまいます。外見ではなく、内面の自信を持ちたいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりもぐらさん、初めまして。ひらいなずです。ご相談の内容を拝見して、まず感じたのは「もぐらさんはきっと、とてもモテる方なのでは?」ということでした。想像ではありますが、きっと男性の目を引くような外見の華やかさや可愛らしさがある方なのだろうと思います。なぜそう思ったのかというと、1〜2年の間彼氏が途切れないという事実に加え、「外見ではなく、内面の自信を持ちたい」とおっしゃっているからです。もしかしたら、もぐらさんの心のどこかに「私は外見ばかりの人間。内面的には何もない空っぽな人間」という前提があるのではないでしょうか。まずは、心の中にひっそりと眠っている「自分は綺麗、自分は可愛い」という気持ちを、きちんと認めてあげましょう。外見と内面を分けて、自分の良し悪しをジャッジする必要はないのです。外見の美しさや可愛らしさも、もぐらさんの中にたくさんある素敵な部分のひとつ。自分の外見の魅力をわざわざ「ない」ことにして、「私には魅力がない」というコントをしているかもしれない……ということに、ぜひ気づいてみてくださいね。ところで、もぐらさんが「内面に自信がない=人間的な魅力がない=私なんかダメ」と思うようになったのは、なぜなのでしょうか。もしかすると小さい頃、ご両親やご兄弟から「可愛いからって泣けばすむと思って」「わがまま」「調子に乗るな」等々と言われた経験があるのかもしれません。もしくは、「家族(特にお母さん)の役に立ちたい」という思いから、自分の気持ちを言えずに過ごしてきたのかもしれません。その過程のなかで、外見の可愛らしさや美しさは、自分本来のありのままの姿を否定する要素として結びついてしまったのかもしれません。心屋の講演会へ行った経験もあるようなので、きっと「このことかな?」という心あたりがあるのではないかと思います。どんな経験にせよ、それを通じて「ありのままの私ではダメだ=内面に自信が持てない」という前提が生まれた。その結果、「相手に合わせる」「相手の顔色を読む」という心の癖ができあがってしまったのだろうと思います。そして、その心の癖が「恋愛が長続きしない」というところに結びついているのでしょう。もしかすると、もぐらさんは相手から告白されて付き合うパターンが多いのではないでしょうか?好きと言われて嬉しくない人はいませんが、好きと言われて「好き」になることを繰り返しているならば、ちょっと立ち止まって、その「好き」という気持ちを見つめてみてほしいのです。相手の好意を、イコール「私を認めてくれる人」と受け止めている可能性はないでしょうか。もぐらさんは相手のどんなところが好きですか?もし「〇〇してくれるから」「〇〇に連れて行ってくれるから」というように、彼の人間性ではなく、もぐらさんに対する行為や態度を挙げるのであれば、それは満たされない自分の心を恋愛で埋めようとしているだけかもしれません。そのような関係では、相手が離れていくのが怖くなり、自分の気持ちが言えなくなります。嫌われるのが怖くて相手の顔色を伺い、相手の気持ちばかりを考え、自分の気持ちは後回しになります。人は誰でも、自分の気持ちをおざなりにしたときに悩み、苦しくなるのです。もぐらさんが今必要なのは「断愛」なのかもしれません。恋愛やお酒で自分の満たされない心を紛らわすのではなく、自分の中にある「本当はあの時、こうしたかった」「こう言いたかった」「こうして欲しかった」という思いに気づいてあげることにトライしてみましょう。その上で、「そうだったんだね」「よく頑張ったね」「でも、もう大丈夫だよ」といった言葉で、自分の心を認め、満たしてあげましょう。死にたくなるほど苦しくなるのは、自分自身が自分の気持ちを無視しているから。自分自身が自分の心をわかってあげていないからです。ネガティブな自分、楽しくない時間のことも決して嫌わないでくださいね。ネガティブな自分のこともわかって受け入れることが、ほかならぬ「内面の自信」を育てることに繋がります。そしてその先には、きっと素敵な恋愛も待っていると思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年10月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「遅刻癖が治らず、ダメ人間になってしまいそう」という、すみれさん(39歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。■すみれさんのお悩み私は時間にルーズです。自覚があるにもかかわらず、いつも5~10分ほど遅刻してしまいます。ひどい折は、待ち合わせ時間に家を出ることも。毎回後ろめたい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。仕事へはどうにか行っていますが、いつもギリギリです。時間に余裕を持って準備をしても、最後は必ずバタバタしてしまいます。時間の使い方にも問題があると思います。後回し癖、部屋の散らかり、待ち合わせに限らず、すべてができずに途方にくれています。最近では、出かける前から諦めの気持ちが出てきてしまう瞬間も。人の信用も失ってしまうし、何もかもやる気もなくなり、本当にダメな人間になっていきそうです。助けて下さい。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんよりすみれさん、遅刻したくないのにしてしまう。辛いですね。ダメな人間になりそうですよね。けれど安心してください。すでに立派なダメ人間です!(ここは笑うところですからね)。そして、自分のダメな部分を受け入れると、なぜか楽になり、遅刻もしなくなるかもしれないので、読んでみてください。すみれさんはご自分のことを「ダメな人間かもしれない」と無意識に思っていて、それを毎日毎日、確認しながら生きているようです。遅刻しそうになったり、約束の時間に家を出たり、後回しにしたり、片付けをできなかったりすることにより、「ダメな自分」の証拠を集めようとしています。していることは、すでに「立派なダメ人間」なのですが、周りの人の優しさや大人の対応により、まだ「決定的」にはなっていない。「あなたはダメ人間です。もう付き合えません」とは言われていない。遅刻したらマズいと自覚している仕事などは、ぎりぎりながらも対応しているから「最後通告」はまだされていない――。そのために、何度でも「私、ダメですよね? 私やっぱりダメですよね?」というボールを相手に投げてしまうのです。「もういい加減にしろよ、このダメ人間め!」と言われたら心は傷むでしょうが、妙に納得できるのではないでしょうか。心の中では、いつもいつもそんな自分を責めていますよね? 努力しているつもりだけれども、できない自分を。もう自分を責めないで。勇気を出して「努力しても、できない自分」のことを、「私はそんな人だ」と認めて諦めてみてください。「やればできるはずなのに」と難しい目標を掲げないことに、挑戦してみてください。世の中には、まったく苦もなく時間を守れる人や、毎日きちんと部屋を片付け、計画的に生きられる人もいます。けれど、その人たちとすみれさんは違う人間なのです。人には「できること」「できないこと」があり、その人たちにも、何かしら「できないこと」があります。今まで自分を責めてうまくいかなかったのだから、逆のことをしてみましょう。「よく頑張ったね。でも私には難しかったね」と自分をねぎらってあげてください。自分を責めている限り、「遅刻するべきではない」「きちんとするべき」という強い呪縛にとらわれます。時間を守れる人は、それが当たり前に身についているため、そうした言葉すら頭をかすめません。「遅刻してはいけない」と意識すればするほど、自分に呪いをかけることになります。私の知人で、遅刻魔の方がいました。その方は自覚があるので、出かける前にたっぷり時間をとり、ゆっくり支度ができるように心がけていました。しかし時間があるためか、出かける直前に余計な家事をしたりして、結果、頻繁に遅刻をしていました。どうやら「時間を有効に使いたい」という思いがあり、少しでも時間があれば何かしてしまうようでした。私は話しながら、いつも感じていました。彼女が「遅刻してはいけない」と強く思っていることを。普段はきちんとされてる方です。でも、笑えるくらいに遅れてくるんです。遅刻についても、二人でよく話しました。彼女はちょっと「欲張り」な感じがしましたね。あれもこれもやろうとせず、たったひとつの行動を守ろうとする……くらいがちょうどいいのかもしれません。遅刻しない人というのは、「時間ぴったり」に到着することを目指していません。現地で少し時間が余るくらいに計算しています。時間が余って、人を待つ側になって「損してもいい」なのです。遅刻する人は、少しでも時間があると何かしようとしたりして、パズルのように詰め込みます。「時間が余るくらいで、ちょうどいい」と思ってみてください。早く着いて、少しくらい時間を無駄にしてもいいのです。その時間で、遅刻してくる人を待ってもいいのです。もっとボンヤリしていてください。そう、力を抜いて。今の自分を責めずに。すみれさんは、そもそもは”のんびり屋さん”かもしれないですしね。今は自分を責めすぎて、心身ともに疲れてしまっているのでしょう。そんなときは自分を責めないで、心も体も休めてください。一度、底まで沈み込んだら、あとは浮上するだけです。「遅刻してもいい、ルーズでもいい。もうすでにルーズだし」と呟いてみましょう。それを楽に言えるようになったら、今度は笑って言ってください。しっかり休んで「ダメ人間な自分」を受け入れたら、今度は「ダメな人じゃない自分」も受け入れてみましょう。人は必ず両方を持っています。気分よく日々を送るコツは、「私はダメ人間であり、同時にダメ人間じゃない。皆もそうなのだ」という事実を認めて、受け入れることです。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年10月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「ひとりでいることに耐えられない」という、さりさん(26歳・会社員)に、心屋塾認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。■さりさんのお悩み私は普段、「大人な対応ができる長女気質のしっかり者」と周りから言われています。しかし、私は彼をひとりにできないし、自分自身ひとりでいることに耐えられません。彼がひとたび「飲み会に行く」とか「ゴルフに行く」と、単独で外出しようとすると「なんで私は放置なの?!」といった歪んだ考えが出てきてしまいます。まるで赤ん坊のように泣いたりすがったりして外出を阻んでしまうことも。時には腹いせに、自傷行為や浮気なんかもしてしまいます。彼も困っていますし、今までの交際相手ともこれが理由でうまくいきませんでした。変だというのは分かっていますが、どうしたらいいのか分かりません。助けてください。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の小野美世さんよりさりさん、こんにちは。小野美世です。ご相談くださり、ありがとうございます。普段のさりさんは長女気質でしっかり者。でも、彼の前だと、違う一面が出てくるのですね。ご自身でも、どうして感情のコントロールが効かなくなるのかわからなくて、お辛いだろうなと感じました。さりさんの心の中で何が起こっていて、どうしたら、大好きな彼の前でも穏やかにいられるのか、お話させてくださいね。「彼をひとりにできないし、自分自身ひとりでいることに耐えられません」とのこと。このとき、さりさんの心には、寂しさと不安と、それを何とかしてほしいという気持ちが吹き荒れていますよね。そして、腹いせに、自傷行為や浮気をしてしまうほど、「彼にこっちを見てほしい」「彼に私だけを一番に見ていてほしい」こういう気持ちが強くて、自分のほうを見てもらうことにとても飢えている…そんな感じが、ご相談内容から伝わってきました。そして、おそらくですが、さりさんのこういう面を知っている人は、少ないのではないでしょうか。周りからは「しっかりした人」と見られているさりさんが、まさか、彼の前で、赤ちゃんのように泣いているなんて、想像がつかないでしょうし、さりさんもその面は、人前では出さないようにしていませんか。・周りの人が困る・嫌な顔をされる・ため息をつかれるだろうから…元をたどれば、それは実は、「親」に対する気持ちなんです。・私が寂しいなんて言ったら、親が困る・構ってほしいって言ったら、親に嫌な顔をされる・こんな自分を知られたら、親にため息をつかれる小さい頃に、こんなふうに感じていなかったでしょうか。長女気質でしっかり者の女性は、「いい子の自分」と「そうでない自分」を、心の内側でわけてしまうことがあります。弟や妹のお手本になってお母さんを困らせない、自分は我慢して、人に迷惑をかけず、周りの大人の出す空気を読んで…。そういう「いい子」の部分を見せていると、親は安心します。親の安心した顔、笑顔が見たいから、もっといい子でいようとします。でも、ずっといい子をしていると、その陰になって、表に出てこられない「そうでない自分」が作られていきます。・我慢しているけれど、本当はさみしい・弟や妹の面倒をみているけれど、本当は自分に注目してほしい・さみしがりやで、かまってほしがりで、ひとりでは何もできない、弱い女の子それが、さりさんの本当の姿なんじゃないかと思います。親や、学校、職場の人の前では「いい子」でいようと頑張りますが、ひとたび心の距離の近い恋人ができると、我慢の糸がぷつっと切れるように、ダムが一気に決壊するように、自分が親からもらえず我慢していた分も、「私だけにもっとかまって」と、恋人に求めてしまうのだと思います。ですので、今はさりさんの中で分離している「いい子」と「そうでない子」を、ひとつにしていくイメージを持たれるといいです。次の言葉を口に出して言ってもらえますか?「お母さん、私さみしかったよ。ひとりにしないで」「お母さん、私のこと一番優先して」「お母さん、さみしがりやで構ってほしがりの私でも好きって言って」イメージの中で、さりさんが小さかった頃の、まだ若いお母さんを想像して言ってみてください。そして、「彼の前でしか見せていないさりさん」を、少しずつ表舞台に出していってみてほしいです。・会社の人に「できないです、手伝ってください」と言ってみる・同僚の女性に「落ち込んでるんだぁ、話聞いてほしいな」と助けを求める・会社で泣く・親に「なんでもいいから褒めて」と言ってみる「しっかり者で大人の対応ができる」というさりさんのイメージを、あっさり裏切ることをしてください。そうしてみると、彼の前での「感情のダムの決壊具合」が徐々に変わっていくと思います。彼には「今、リハビリ中だから」といって、長い目で見てもらいましょう。さみしがりやの自分を見せられる場所を増やしていきましょうね。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを見る
2017年09月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「第一志望だけが叶わない人生から抜け出したい」という、Annさん(34歳・自由業)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■Annさんのお悩み「どうしてもこれだけはあきらめたくない、欲しい」と思うものが絶対に手に入らない、という人生から抜け出したいです。 私は小さい頃から、とても恵まれて育ちました。でも、第一志望はいつも手に入らなかった。受験も、恋愛も、就職も。第一志望のレベルが一番高いというわけでもないのに、「どうしてもこの学校、この人、この職」と思うとダメになるのです。どのような潜在意識がこうした結果を引き起こしているのか、教えてください。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりAnnさん、ご相談、ありがとうございます。高橋かのんです。「これだけは!」と思ったもの、手に入れたいですよね。今、Annさんは「私は第一志望が手に入らない」と信じています。いつからそう信じるようになりましたか? きっと、そう信じるキッカケとなる幾つかの経験があったのでしょう。そうした経験を「まただ」「やっぱり」と重ねることで「私は第一志望が手に入らない」という思考は強化され、頭のなかに定着していきます。そして、いつのまにか「私は第一志望が手に入らない」という思考が、その現実を作り出してしまうことがよくあるのです。思考によって変な力が入りすぎたり、諦めたりしてしまうからですね。このような悪循環を断ち切るためには、「第一志望も手に入るかも。入ってもいい」と思ってみることが肝心です。続いて「第一志望が手に入らないことは、そんなにダメなことですか?」という点からお話ししたく思います。説教じみて聞こえたら申し訳ありませんが、「第一志望を手に入れること」が執着になっていると、その達成を妨げる要因になってしまいやすいので、ここで確認をさせてくださいね。小さい頃から恵まれていた、というAnnさん。もしかすると、何かを望めば手に入る環境や状況下で育ち、第二志望のことを考えなくていい場面が多かったのかもしれません。そのために、いつしか「第一志望のものが手に入るのが当たり前」と思うようになった。そして、「第一志望が手に入らないことが我慢ならない、あってはならない」という考えになってはいないでしょうか――。だとしたら、これは「執着」の域です。「第二志望じゃダメなんですか?」というと、どこかの政治家の台詞のようですが、人生のすべてを思い通りにできる人はいません。思い通りにできなくても「ダメ」ではない、と私は思うのです。第一志望というのは「ある目的を手に入れるために、一番いいだろう」とそのときの自分で思った手段かと思いますが、その「目的」は、第二志望ではまったく手に入らないものなのでしょうか?自分が「一番いい」と思うことが、ベストとは限りません。第二志望の中に、思いもよらない素敵なことも詰まっているのが人生です。第二志望だったからこそ出会えた人や出来事も、たくさんあるはずです。「だから、この道だったんだ」と後でわかるのも人生です。その人生の醍醐味を味わおうとするのか。それとも、手に入らなかったことだけに着目して悔いる日々を送るのか。それは自分の選択に委ねられています。これまでの自分の人生を否定しないでください。私はAnnさんにそうお伝えしたいです。ちなみに「どうしてもこれだけは諦めたくない」とのことですが、Annさんは「再度のトライ」をしているでしょうか? どうしても欲しいならば、一度手に入らなかったくらいで諦める必要はありません。ちょっと厳しい言い方になるかもしれませんが、諦めたくないなら、諦めずに求め続ける。さもなくば、手に入ったものの中で素敵な経験を重ねる。このどちらかを選んでいれば、少なくとも今のような悶々とした悩みはなくなるのではないかなと思います。最後に「どういう潜在意識が、こういう結果を引き起こしているのか」というご質問について。ご相談文から推測できるオーソドックスな潜在意識を2つご紹介しますね。1つ目は「私には、第一志望を自力で手に入れる力がない」という潜在意識です。小さい頃から、望めばたくさんのモノやコトが手に入ったり、望む前に与えられたりもしてきたかもしれませんが、Annさんが手に入れられないという「受験、恋愛、就職」は、自らの行動によって手に入れるものです。決して他人から与えられるものではありません。しかし、「私には、第一志望を自力で手に入れる力がない」という潜在意識があると、心の奥でどこか諦めモードになり、本気で全力投球できなくなります。また「私には第一志望を自力で手に入れる力がないから、周りから与えられ可愛がられるのだ」と潜在意識にインプットしていると、恐ろしいことに、無意識に「自分の力のなさ」を周りに見てもらおうとさえしてしまうのです。これを解決するには「私は私の力で、第一志望を手に入れていい」とつぶやいてみましょう。一種の自立宣言です。大丈夫。自分で何かを手に入れられるようになっても、助けて欲しいときには、言えばまた助けてもらえますよ。2つ目は「私は恵まれてきたから、第一希望を叶えては申し訳ない(妬まれる)」という潜在意識です。「すべてが思い通りだと妬まれる」、あるいは「申し訳ない」とどこかで遠慮している可能性はないですか? これを解決するには「すべてを手に入れてもいい」「妬まれてもいい」と自分に言い聞かせてあげることです。Annさんが「第一志望を手に入れること」そして「第一志望でなくても幸せでいられること」を心より応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年09月26日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「結婚にネガティブなイメージがあり、結婚できない」という、シャルドネさん(40歳・自営業)に、心屋塾認定講師の紀凛さんからアドバイスをいただきました。■シャルドネさんのお悩みこんにちは。私の悩みを聞いてください。 私が結婚ができないのは、父親との関係に問題があると思っています。私の母親は約20年前に、事業がうまくいかず、失意の内に自死を選んで他界しました。当時は「うつ病」の対処法もよく分からなかったので、看病中に私が目を離して死なせてしまったのです。 それ以来、父親から「お前が殺した。」と言われ続けています。初めは自分の人生の目標を諦めて、家族に尽くしました。しかし父親に矛盾を感じ、何度も話し合い、言いたい事は言いました。が、前言撤回はありませんでした。結局いまは自立し、家族とも離れ、父親の事は信用しなくなりました。 私も人並みに家庭を持ちたいのですが、母親のような人生はダメだと強く自戒しています。男から理解も協力も得られず、死に追いやられるような結婚は回避したいのです。そのためでしょうか。そもそも恋愛が、自分の目標に向かって生きる私の「足をひっぱり、無駄な時間を浪費させ、我慢ならないもの」になってしまったのです。いつもニコニコしているので、相手は沢山できましたが、相手の優しさが理解できず、我慢もできません。どうしたらいいのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の紀凛さんよりシャルドネさん はじめまして。心屋塾認定講師 紀凛(のりりん)です。ご相談ありがとうございます。お母さまが亡くなられた悲しみだけではなく、お父さまにも責められ、二重の深い苦しみを抱え、20年という長い年月を、過ごしてこられたのですね。自分を責め続けて、苦しかったですよね? お父さまにわかってもらえなくて、辛かったですよね?まずは、「苦しかった」「辛かった」「悲しかった」と叫んでみてください。ホッとするまで何度も。もちろん、涙が出てもかまいません。大きな声が出せない場合は、枕で顔を押さえて叫んでみてはいかがでしょう。気持ちが落ち着いたら、自分をぎゅっと抱きしめながら、次にこう自分に言ってあげてください。何度も何度も安心するまで。「辛かったよね。ごめんね」「責め続けちゃってごめんね」「今までほんとにごめんね。大好きだよ」この2つを実践するだけで、結婚に近づいていけます。少し想像してみてください。お母さまは、今どんな気持ちでシャルドネさんを、見ているでしょう?「自分を責めないでもう許してあげて。あなたの笑顔が見たい。」私は、そんな風に思ってらっしゃるような気がします。そろそろシャルドネさんご自身も、自分のことを許してあげませんか?言いたかった言葉を言い、抱きしめることで、少しずつ自分を許せるようになります。自分を許せたら、お父さまから責められることは、なくなっていくでしょう。それは、心の中で自分を責めている言葉を、お父さまが代弁してくれていたからです。自分を責めなくなったら、代弁する必要もなくなるのです。そしてもうひとつ。自分を許せたら、お父さまのことも、自然に許せるようになると思います。そこから、お父さまをもう一度信用してみようかなという気持ちになり、お父さまを象徴していた周りの男性も、信用できるようになるのです。恋愛は、男性に尽くすほど我慢が増えるので、自分の足をひっぱり、無駄な時間を浪費させ、我慢ならないものとなります。逆に、男性に尽くさないほど、甘えて頼るほど我慢が減るので、恋愛は、とても楽しいものとなります。シャルドネさんが自分を許せる日が、心からの笑顔を取り戻せる日が、訪れますように。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを見る
2017年09月21日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「休日に子どもをほったらかしして寝てばかりな自分が嫌です」という、かなさん(39歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。■かなさんのお悩みバツ2で、3人の男の子の母です。平日は子どもたちは学校、私も仕事があるので頑張って起きていますが、帰宅後は疲れきって何とかご飯を作っています。土日になるとグッタリで、何もしたくありません。子どもたちは外へ遊びに行ったり、ビデオを見たりしており、朝・昼はパンやお菓子を食べさせて、私はずっと寝ています。夕飯は簡単なものを作って、あとはお風呂に入って寝ます。昼間ずっと寝ているのに、夜はしっかり寝られます。以前は、休日に布団を干したり洗濯をしたり、部屋を綺麗にしていた時期もありましたが、ここ2〜3ヶ月、起きられなくなりました。「色々やらなければいけないのに」「子どもを公園にも連れて行きたいのに」なとと思いながらも起きられません。そんな自分が嫌ですし、生活していくことに疲れました。子どもたちにも強く当たってしまい、毎日とても疲れます。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりかなさん、毎日よく頑張って来られましたね。本当にお疲れ様です。何もする気になれない状況のなかで、ここにご相談くださったこと、ありがとうございます。今回のように弱みをさらけ出したり、心の内を開いたりという行為が、かなさんを支えていってくれるのではと感じました。それができたならば、きっともう大丈夫ですよ。起き上がれなくなるくらいに限界いっぱいまで頑張ってこられたと言うことは、身体はもちろん、心もとても疲れていることでしょう。もともと頑張り屋なのに、今の状況になって「さらに頑張らなければ」とご自身を奮いたたせてこられたのだろうと思います。休日に寝ているとき、頭の中にはどんな言葉が浮かんでいますか? 自分にどんな言葉をかけていますか? 「私がもっと○○すれば」「私が△△だからいけないんだ」など、ご自身を責める言葉がぐるぐると回っていないでしょうか。もしそうだとすれば、いつ頃からそんな言葉を自分にかけるようになりましたか? もしかしたら、過去に誰かに何かを言われたことで、「自分は△△な人間なのだ」と信じ、それはダメなことだと思うようになっていませんか?頑張り屋気質の人は、心の奥には頼ったり甘えたりしたい気持ちがあるのに、「自分の中の厳しい条件をクリアしてからではないと、他人に頼ってはいけない」と決めている人が多いようです。ところが、ひとりで頑張れば頑張るほど、その条件のハードルは高くなり、他人に頼るきっかけを見失ったまま「私がもっと頑張りさえすれば」と、ますます自分を孤独に追い込んでしまう傾向があります。そうしていると、今度は他人にも「もっと頑張れるはず」と求めてしまうようになります。本人は苦しいながらも「頑張れる人」として生きていると、他人の弱さを見せられることに、強い拒否反応が出てきてしまうのですね。もし、かなさんに心当たりがあるならば、いつ頃から頑張り屋さんになったと思いますか? 何があってそう生きようと決めましたか? 子どもの頃に頑張っていると褒められた経験からかもしれませんし、甘えたくてもそうできなかった経験からかもしれません。仮にそのとき、かなさんが「もう頑張れない」「助けて」「分かってほしい」と言っていたら、周りの大人たちはどんな顔でどんなことを言ったと思いますか? 大人たちの顔色を想像して「私は頼ってはいけない、自分が頑張ればいいんだ」と決めたのではないかとも推測します。でも、それはかなさんの勘違いという可能性もあります。頼らせてもらえず悲しかった思い出があったとしても、「かなさんが誰にも助けてもらえない人」というわけではありません。人はひとりでは生きていけません。必ず誰かに支えられて生きています。息子さん3人も、かなさんがいないと生きてはいけないのと同時に、かなさん自身も、息子さんたちがいるから今日までやって来られたのではないでしょうか。「子どもたちに負担をかけているのでは」と申し訳なく思っているかもしれませんが、もしかしたら彼らは「もっともっと頼ってほしい」と思っているかもしれません。「まさか彼らに頼るなんて」と抵抗を感じるならば、なおさら「弱い自分を見せる」という挑戦をしてみていただけませんか? そのように抵抗感がある行為こそ、自分を救う「答え」である可能性が高いからです。「ママ、もう頑張れなくて、そんな自分が悲しいの」「疲れちゃってて、君たちにごめんねって思っちゃうんだ」「我慢させちゃうね。少しだけ待っててね」などなど、彼らに不満をぶつけるのではなくて、「こう思ってるんだよ」と心の内を見せるイメージです。もしも泣きたくなったらそのまま泣いてください。加えて、「君たちがいてくれるだけで、支えになってるよ」「元気になったら、また一緒に公園に行きたいな」といった嬉しい言葉も、もし思っているようであればぜひ伝えてあげてください。できそうだったらで構いません。男の子は、大好きな人を支えるヒーローでありたいと言われています。伝えるのが恥ずかしいと思っても、彼らはその言葉を聞いて「ママを支えるチャンス到来!」と元気を出すかもしれません。一番身近な子どもたちに頼ることができたら、周りの人たちにも少しずつ頼っていけるようになるはず。かなさんがそうすることで周りも勇気をもらえるし、その力がまた、かなさんの力になっていくことでしょう。あなたは何もできなくても、頑張れなくても、愛される人です。「結婚がうまくいかなかった」と思っておられるのかもしれませんが、自分はもっともっと幸せになっていいんだと信じてみてください。「ひとりで何とかしなきゃ」という頑張り屋さんを手放して、ありのままの自分と仲直りしてあげてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年09月19日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「昔から自分のことが嫌い」という、まるさん(36歳・無職)に、心屋塾認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■まるさんのお悩み昔から自分のことが嫌いでたまりません。 中学受験をし、入学した学校では「隣人を自分のように愛しなさい。」との教育をうけました。 ですが、全く理解できずにいました。 むしろ、自分自身を愛せない人は、身近にいる友人や大切だと思っている人たちを、心から大切にできていないのではないか? 大切だと思っている感情は、うわべだけの偽物なのではないか、との思いにとらわれて、大変苦しみました。 また、自分を否定している状態では、最後は大切にしている人たちをむやみに傷つけてしまうのではないか、との不安から、自分自身の気持ちではなく、良い子と思われる行動をしてしまいます。 現在も自分を肯定できずにいます。 どうしたら、自分を認めてあげることができますか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の大竹公子さんよりまるさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。昔からご自分のことが嫌いなのですね。それはつらいですよね。私も心屋塾に出会うまでは自分のこと大嫌いでした。さて、まるさんはなぜご自分のことが嫌いなのでしょう? なぜ自分を肯定できないのでしょう? ご質問の文章の中に書かれてなかったので、私の例をお話しさせてもらいますね。私が自分自身のことを大嫌いだった理由は、性格も外見もダメだと思ってたからなんです。ネガティブな自分、真面目な自分、冗談が言えない自分、社交的でない自分、目が小さい自分、頭が大きい自分、足が短い自分、などなどなど。自分のすべてが欠点だらけで、何ひとつ良いところがない。そんな自分なんて大嫌い。この自分のダメなところを変えることができたら、自分のことが好きになれるはず!そう思い込んでました。つまり、「欠点がある→それはダメなこと→だから自分が嫌い→だから欠点を直さなきゃ」という考え方を持っていたのです。だけど残念ながら「自分を変えたい」と思ってるときは、変わらないんですよね。逆に「自分はこのままでOK」と心底思えたとき、自然と変わるんです。では、どうしたら「自分はこのままでOK」だと認めてあげられるのでしょうか?それには、3つ方法があります。(1)ダメ認定をしない(2)自分だけだと思わない(3)あきらめる(1)ダメ認定をしない例えば「ネガティブ」であることをダメだと認定している場合。「ネガティブ」を良い方に解釈すると「思慮深い」だとか、「危機意識がある」になりますよね。そんなふうに、ものごとにはいろんな側面がありますので、ダメなことだと決めつけなくていいのです。(2)自分だけだと思わない人は、他の人と違うことをダメだと思うことがあります。世界中の人がネガティブだったら、自分のネガティブさは気にならないはず。だけど「自分だけがネガティブ」だと思うとつらくなるのです。意外と人は同じだったりしますよ。(3)あきらめるこの方法は、「自分はネガティブなんだー」と開き直る感じです。それがダメだと思って変えなきゃと思うから、認められない。ならば、「はい、そうなんです!」とあきらめてしまうのも有効です。どうでしょう、まるさんもできそうでしょうか?まるさんは「自分自身を愛せない人は、身近にいる友人や大切だと思っている人たちを、心から大切にできていないのではないか?」と苦しまれたのですよね。私はこの文章を読んで、まるさんがご友人や大切な人をとても愛している優しい方なんだなぁと思いました。もし愛してなかったら、大切にしてなかったら、そんなことで苦しまないですよ。そして、まるさんは人を愛しているように、実はご自分のことも愛しているのです。自分のことが嫌い=自分自身を愛せない、と思っていらっしゃるかもしれませんね。だけど、本当は「好き」と「嫌い」が両方あっての「愛してる」なんです。「愛情の反対は無関心」という言葉を聞いたことありませんか? 「嫌い」と思えるのは、愛しているからこそなんです。自分のことが嫌いなのは、もっとステキな自分になりたい! もっと自分を幸せにしてあげたい! という愛情があるから。だからこそ、こうやって貴重な時間を割いてご質問くださったのだと思います。それは、ご自分のことを愛しているからなんですよ。そのご自分への愛に気付いてあげてくださいね。まるさんを心から応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年09月14日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「深い友人付き合いがしたいのに、長続きしません」というりんごさん(30歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。■りんごさんのお悩み人付き合いが苦手で、長続きしないのが悩みです。友人を作るのが苦手なのに、せっかくできた数少ない友人も些細な一言で怒らせてしまい、喧嘩別れで失っていってしまいます。 例えば、親と折り合いが悪い友人に「あなたも大変ね」と言ったら、「うちの親を侮辱しないで!」と怒られ、そのまま疎遠に……。よかれと思って言った言葉が、相手にとってはもう二度と関わりたくなくなるほど余計な言葉のようなのです。私自身も人から怒られたり、注意されたり、批判を受けたりするとひどく萎縮して数日間落ち込み、注意をしてくれた相手の方とは目も合わせられなくなり、距離を置いてしまいます。そういったこともあって、人間関係が長続きしません。どうしたら人間関係が長続きするのでしょうか。深く長く友人付き合いをしている方々が羨ましいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでさんよりりんごさん、こんにちは。心屋塾認定講師 坂崎ひでこです。私も人付き合いが苦手です。世の中の人は、どうして「友達と旅行」とか「友達と映画」が、簡単にできるのだろう。私は壁だらけで、人と関われない。そんな自分はどこかがおかしいのだ、と思っていました。ところが心屋に来て、私とよく似た人がゴロゴロいることを知ってびっくり。他人の目が気になる。どう思われるか、嫌われていないか、誰かに失礼なことをしていないか、そんなことばかり気になる。気楽に人と関われない。そんな、私とよく似た人がどっさりいました。「他人に批判されると委縮する」ということは、りんごさんも、おそらく近しいタイプなのではないでしょうか。でもね、そんな”ビビり”な人たちと関わっていくうちに、「ひょっとして、私はこれでもいいのかも……」と思えるようになれたのです。30歳で主婦をされているということですが、そんなりんごさんに逆に尋ねてみたいです。「人付き合いが苦手で深く関われない」と悩む人が、どうして結婚できたのでしょう。どうして結婚が継続できるのでしょう。毎日一緒に暮らすということは、自分の醜い部分も、だらしない部分もお互いに見せ合っているのですよね。ということは、りんごさんは、既に「人と関わること」ができているということではないでしょうか。また、私が心屋に来て知ったことのひとつに「自分が信じていることを疑う」ということがあります。私の場合は「自分は人と関われない」を疑いました。できていないと悩むときは、「できない自分」ばかりを見つけて拾う達人になっているときです。逆に「できている自分」は、見ないようにしてしまっている。りんごさんもぜひ、「私があの人を怒らせた」という信じ込みを疑ってみてください。あの人は、あの人の都合で怒ったのかも。私がきっかけだったかもしれないけれど、あの人はもともと、怒りたかったのかもしれない――。それに、誰も彼も仲良くなろうとしなくてもいいと思いますよ。些細なひと言で喧嘩別れしてそのままになるような人と、深い友人になりたいですか? りんごさんをすぐ怒ったり批判したりする人と、深い関係になりたいですか?りんごさんの周囲には、「人と深く関われない」と悩み、目を合わせるのも苦手な、優しくて温かい人がたくさんいるのではないでしょうか。そうかもしれない、くらいに思ってみてくださいね。私には、りんごさんは自分で思っている以上に、周りの人たちから大事にされて、温かく見守られているだろうなと思えます。短いけれどやさしい文章から、そんな印象を受けました。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年09月12日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「謙虚である自分に満足し、相手にもそれを求めてしまう」という、まなさん(28歳・事務員)に、心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんからアドバイスをいただきました。■まなさんのお悩みはじめまして。私は自分を悲劇のヒロインのように、相手よりも下にしたに落として満足する癖があります。仏教ではこれを、“卑下慢”というらしいです。なにか言われても受け入れられず「私はこんなに下から言っているのだから、あなたも、下から言え」と思ってしまいます。最近癖になっており、相手の意見に対して、受け答えができません。どのように考え方を変えたらよいのか、右往左往しております。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんよりまなさん、はじめまして。はしぐちのりこと申します。ご相談ありがとうございます。「卑下慢(ひげまん)」・自分が愚かな人間だとわかっている私はとても素晴らしい、と思う気持ち・私ほど謙虚な人間は他にいない、と自慢する心私、この言葉を初めて知りました。意味を調べてみて、なるほどなるほど…と。つまりまなさんは、ご自分の非を認めていて、ダメで、愚かだと知っている。その上で自己反省し、謙虚に生きている自分は素晴らしい、と思っておられるのですね。「悲劇のヒロインのようになって満足する」という表現が、状況をとてもよく表していると思いました。さて、ご相談には「私はこんなに下から言っているのだから、あなたも、下から言え、と思ってしまいます。」 と書いてくださっています。卑下慢の意味を踏まえて、これを言い換えると、「あなたも私みたいに自分のダメさを認めなさいよ」「その上でモノを言いなさいよ」「そして私みたいに謙虚で素晴らしい人間になりなさいよ」と思っているわけですね。そこには「こんなに素晴らしい私をもっと尊重しなさいよ」という気持ちがあったりしないでしょうか。まなさんがご自分のことを「こんなに素晴らしい私」と思っておられるならば、一見、そのままでよさそうな気がします。でも相手とコミュニケーションがうまくとれないという弊害が出てきている。いったい何が不具合を起こしているのでしょうか。それは、自分を素晴らしいと思う根拠なのです。「ダメな私が素晴らしい」ならば、自分を素晴らしいと思うためには「ダメな部分」が必要になります。自分が素晴らしいためには「ダメな部分」がないと成り立たなくなるのです。結果、自分のダメな部分ばかりを集めはじめます。同じように「自己反省できる自分は素晴らしい」であれば、「自己反省しないといけないような事」が起こらないと、永遠に自分は素晴らしいと感じられなくなるわけです。そして「自己反省しないといけないような事」を無意識で起こし始めます。人にもそのようにあれと思う、ということは、「あなたもダメな部分を集めろ」「あなたにも自己反省しないといけないような事が起こるように」と願うことにつながります。これは自分にとっても、相手にとっても本当に幸せでしょうか。自分の素晴らしさを認識するのに、「ダメな部分」を持ち出さないといけないのでしょうか。「ダメな部分」をわかっている私は、人よりもひとつ深く自分を見ている気がするのかもしれせん。そしてそんな自分が人より優秀に思えたりするのかもしれません。しかし世の中は、実はとてもシンプルです。「ダメな部分」はあってもいい。でもまなさんには、それと同じくらい「素敵な部分」があるはずです。その「素敵な部分」をそのままに、素直に、ストレートに認めていきませんか?自分の素敵な部分を素直に認めていくことができれば、他人の素敵な部分も認めていくことができます。そしてどんな自分も、どんな他人もOKになっていきます。「私は私の素晴らしさをストレートに認めていい」これをつぶやいて、自由に自分の「素敵な部分」を評価してみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを見る
2017年09月07日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「幸せなはずなのに、毎日が苦痛」という、みいさん(29歳・専業主婦)に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■みいさんのお悩み普通に明るくて楽しい平凡な生活がしたいだけなのですが、毎日が苦痛です。面倒くさがりだけれど思いやりのある3つ上の夫と、もうすぐ2歳の息子がいて、幸せなはずなのに。何をしてもどこにいても、周りを気にしたり羨ましく思ったりして、現実を見られません。自分が嫌で嫌で仕方ないです。ここ最近は笑えなくなり、息子も笑わないし食べないしで困ってます。料理、節約、しつけ、体調管理、何から手を付けたらいいのかわかりません。誰に何を相談すればいいのかもわかりません。そんな私に、夫も嫌気がさしているかもしれません。色々と調べたり聞いたりもしていますが、ネガティヴな方向にしか考えられず、いい情報が頭に入ってきません。本当はもっと普通に暮らしたいです。心底自分が嫌いです。一人で生きていこうと考えることもありますが、そんな勇気も行動力もなく、毎日ただ時間が過ぎるのを待つような生活をしてます。こんな生活から抜け出したいです。私はどうしたらいいのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりみいさんこんにちは。心屋流カウンセラーの小林威之です。「今とても幸せなはずなのに、なぜかそのことに感謝できない。現状に満足できない」。そんな状態とお察ししました。まずは「自分の感情」を優先してみてください。みいさんが今感じている感情を大切にしてみてください。他の誰かに「幸せでしょ」とか「楽しそうでいいね」と言われても、みいさんが悲しいと感じているなら悲しみましょう。寂しいと感じているなら、寂しがりましょう。また、「感情を大切にする」とは、気持ちをちゃんと表現することです。表情に出してみましょう。声に出してみましょう。態度に出してみましょう。つまり、「我慢しないこと」が肝要です。それから、みいさんにちょっと残念なお話があります。実は、みいさんは今現在「幸せ」なのです。みいさんが書かれているように、実は幸せな状態にあるのです。ではなぜ、つらい状況に置かれているか。それは、幸せを感じたいからです。「今、幸せである」と実感したいがために、あえて不幸を感じているのです。幸せを感じるためには、不幸せを感じる必要があるのです。幸せという状態は、「幸せ」だけでは存在できません。「不幸せ」を感じることで、「幸せ」という状態を感じられるのです。ある意味、みいさんは「幸せを感じたいがために、あえて不幸な状態を作り出している」とも言えます。今みいさんに見えている現実は「不幸」なのかもしれませんが、旦那さんや親から見たら、何の変哲もない普通の現実に見えているのかもしれません。ではどうすればいいのか。「何もしなくてもいい」のです。みいさんは、今の状態を不幸だなと感じてもいいのです。そして不幸だからと言って「なんとかしよう」としなくてもいいのです。ただそのまま、日常を過ごしてみてください。何でもできる素敵なお母さんにも、ならなくていいのです。もしそうしなくてはいけないと思ったら、それこそ勘違いです。何もできないまま、周りに迷惑かけたまま、情けない毎日を過ごしてみてください。みいさんは今29歳ですが、お母さんになってまだ2年です。2歳児の母をするのは初めてですよね。そしてまた来年は3歳児のお母さん。それもまた初めてです。毎年新米ママさん、何歳になっても初めてのママ。だから悩んで当たり前、失敗して当たり前、うまくできなくて当たり前なのです。堂々と失敗しましょう。そして、旦那さんや周りの人にいっぱい甘えましょう。そうすることで「私はちゃんと愛されている、大切にされている」と、また幸せを感じることができますから。安心して失敗してくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年09月05日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「生きることに失敗したと感じる」という、ぽよんさん(48歳・教育サービス)に、心屋塾認定講師の野田和美さんからアドバイスをいただきました。■ぽよんさんのお悩み仕事上では明るく決断力があるように子どもたちと接していますが、ふとひとりでいると、正反対の自分がいます。自分は結婚も子どもも信頼できる人もみつけられず、“生きることに失敗した”という思いから抜け出すことができません。自分なりにがんばってきたと思うのですが、人と関わることに疲れたと感じます。この先、心穏やかに生きるアドバイスをお願いします。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の野田和美さんよりぽよんさん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。ぽよんさんは今まで何十年も、ずっとずっとがんばっていらしたのですね。おそらく本当の自分とは違う姿で。そう! ありのままのぽよんさんではない鎧をたくさんつけて、がんばっていらしたのでしょう。仕事のうえでは「できる人」「信頼される人」「楽しい人」「親切な人」「優しい人」など、他人から見て「良し」とされる鎧を、いくつもいくつもつけていらしたのではないでしょうか。まずは、そうやってずっとがんばってきた自分をぎゅーっと抱きしめて、「よくがんばったね」「偉かったね」と認めて、褒めてあげましょう。そして、試しに口に出して言ってみてほしいのです。「あ~、疲れた!」「あ~、もうやってられない!」どうですか?スッキリしませんか?こんなふうに力を抜いて、ありのままのぽよんさんに戻ってみてほしいのです。ぽよんさんがひとりでいるとき、それは本当の自分に戻っているときではないですか。ホッとしてありのままでいる自分も認めて受け入れてみてください。物静かであったり暗かったり、または優柔不断な自分がいてもいいのです。人は誰でも二つの面があるのです。ぽよんさんは幼い頃にできない人や暗い人はダメだと言われ、そうならないように生きてきたのかもしれないですね。ぽよんさん、ここでもう一度考えてみてください。生きることに失敗したのは本当ですか? うまくいかなかったこと、できなかったことなど「ない」ことばかりの証拠集めをしていませんか?これからはそうではなくて、すでに「ある」こと、「できた」ことに、目を向けてみませんか。そして、うまくいったことも、いかなかったことも、仕事ができる自分も、本当は無理をしている自分も、まるごと認めて受け入れてみてください。そういった積み重ねをしていくことで、どんな自分でもOKが出せるようになることでしょう。疲れていたら、疲れていると伝えればいいですし、明るく振舞うことができない日もあるでしょう。そんな自分もあっていい、と自分にOKを出す練習をしていってほしいのです。会いたくない人には会わなくていいですし、ストレスを感じる場に出かけて行かなくていいのです。心穏やかに生きるということは、本当の自分の心の声を聞いてあげるということなのです。ふと聞こえてくる小さな小さな心の声に寄り添って、それを聞き入れてみてください。それが自分を大事にする生き方のスタートでもあります。生き方に失敗も成功もありません。ぽよんさんが自分を一番に大事にすることで、結婚も、子どものことも、まわりの人との関係も、見え方が変わってくるはずです。そして、心穏やかに関わることができていくと思います。ぽよんさんの望む生き方は、自分で選べます。自分らしく生きることこそが、心穏やかで豊かな人生なのではないでしょうか。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年08月31日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「誰からも好きになってもらえないと感じる。自分を変えたい」という、ぴょこさん(39歳・保育士)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■ぴょこさんのお悩み仲のいい友達はいますが、本当に心からの友と思える相手がいません。誰からも好きになってもらえないと感じます。好きな人ができてもうまくいきません。自分を変えたいのですが、ネガティブな思いや浮き沈みが激しい性格を、どうしたら直せるのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりぴょこさん、初めまして。心屋認定講師のひらいなずです。ぴょこさんは「仲のいい友達はいても、誰からも好きになってもらえない」と感じているのですね。どうして、そう感じてしまうのでしょうか?ご相談の文面から察するに、ぴょこさんは、普段から周囲の人たちに「ネガティブな思い」や「浮き沈みの激しい性格」を見せないように、自分を隠しながら毎日を過ごしているのではないでしょうか。それはとてもしんどいし、孤独を感じますよね。誰からも好きになってもらえない=これは言い換えれば「本当の自分を誰もわかってくれない」という気持ちです。でもそう感じるのは、ぴょこさんが「ネガティブで浮き沈みの激しい性格である自分」を、周りの人に教えてあげていないからではないでしょうか。本当の自分をわかってもらうには、「本当の私」を周りの人にちゃんと知ってもらうことが必要です。浮き沈みの激しい自分の気持ちや本音、ネガティブな思いなど、自分の素直な感情を友達に話してみることが大事なんですね。それを話すことで、やっと周囲の人はぴょこさんの感じていることや思い、弱さを受け止めて、理解します。そして、それらを受け入れてくれた人が、本当の友達となるのです。人は本音を見せてくれる人に安心するし、信頼するし、心を許します。まずはぴょこさんが周囲の人に心を開くことで、周りの人も心を開いてくれるようになるのです。ぴょこさんにもうひとつ、考えていただきたいことがあります。今まで恋愛で好きな人ができたとき、好かれようとして頑張ってきたこと、「こうしたら好かれる」と思ってやってきたことは、どんなことでしょう?例えば、いつも穏やかに笑顔を絶やさないとか、おいしい料理を作るとか、髪を伸ばすとか、子どもに優しく接するとか、どんなことでも構いません。「恋愛がうまくいくためにやってきたこと」を書き出してみてほしいのです。そしてそのリストを、じっくりと眺めてみてください。それはもしかすると、お母さんがそうしてきたことだったり、お母さんから「そうしなさい」と言われたり、そうあるべきと何度も言われたりしてきたことではありませんか?ぴょこさんが恋愛でうまくいくために頑張ってきたことは、お母さんに好きになってもらえそうなこと、褒められそうなことだったのではないでしょうか。ぴょこさんは小さい頃から「お母さんが好きになってくれそうな女の子」を頑張って演じてきたのではないかと思います。もしかしたら小さい頃、ありのままの自分でいたら、お母さんから大事にされない……と感じてしまった経験があるからかもしれません。もし「ああ、あのとき、そう思ってしまったなぁ」という記憶があるのなら、そのときにお母さんに言いたかったことを口に出してみましょう。そして可能なら、実際にお母さんに「あのとき私は大事にされていないようで悲しかった」と伝えてみるといいですね。保育士さんという仕事を選んだのも、無意識に「あのときの自分を癒してあげたい」という思いがあったからかもしれません。保育士さんとして、子どもたちにしてあげたいことはなんでしょう? 例えば、「いっぱい一緒に遊んであげたい」「話を聞いてあげたい」「ハグしてあげたい」などなど。もしそうした思いがあるのなら、自分自身にもそれらをしてあげてください。よく遊び、話を聞き、「ありがとうね、大好きだよ」と言って抱きしめてあげてほしいのです。そうするうちに「大事にしてもらえない」という思いが癒えて、自分の本音に気がつきやすくなると思います。ぴょこさんは、「ありのままの私ではお母さんに大事にされない」という世界から卒業する時期が来たのです。もう、お母さんに好かれようとしなくていいのです。ぴょこさんには「お母さんに嫌われてもいい」「お母さんに見捨てられてもいい」という魔法の言葉を贈ります。「ネガティブな思いや浮き沈みの激しい性格」のままで大丈夫。勇気を出して、自分の気持ちに素直に生きてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年08月29日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「ママ友から孤立するのが怖い」という、ハラミさん(50歳以上・パート)に、心屋塾上級認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。■ハラミさんのお悩み孤立が死ぬほど怖いです。大切な毎日をこんなくだらない悩みで埋め尽くされていて死にたくなります。もっとわたしは自由になりたい。とにかく仲間外れにされる状況が怖いのです。実際に何かの集まりの時に声をかけられず、仲良しと思っていた人たちが、私を抜きに集まっていたことを知ると、ナイフで心をズタズタに刺されたような気持ちになり、立ち直ることができなくなります。私はのけ者にされていないか? またされないように…と余計な神経をいつも使ってしまいます。どれが本当の自分の感情なのかもわからなくなっていて、ママ友たちと集まっていても「わたしこれで大丈夫だよね」「変な事言ってないよね」「表情は大丈夫かな」「失礼な事してないよね」と神経を使いすぎて、かえって不自然というか挙動不審な態度になっているのが、自分でよくわかります。行きたい場所があっても、もしママ友が私を抜きに集まっている所に遭遇してしまったら…、もう生きていかれない…と感じます。考えただけでも胸が苦しくなります。行きたい所も、ママ友がいなそうな場所や時間を選びます。サイズの合ってない洋服を無理やり着込んでいるような息苦しさの毎日です。わたしはこんな自分から脱出することができるのでしょうか。■心屋塾認定講師の福田とも花さんよりハラミさん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。行きたい場所にも自由に行けず、いつまた孤立してしまうのかと、死にたくなるほど恐怖を感じながらの毎日は、とても苦しいですよね…。わたしはこんな自分から脱出することが出来るのでしょうか。はい、できますよ!それでは、さっそく次の言葉を口に出して言ってみてくださいね。・私は、変な人です・私は、失礼な人です言ってみて、どんな感じがしましたか? ハラミさんは、のけ者にされる人や誘ってもらえない人って、どんな人だと思っていますか?「誘ってもらえない人=変な人・失礼な人」と思っていませんか?私を抜きに集まっていたことを知ると、ナイフで心をズタズタに刺されたような気持ちになり、立ち直ることができなくなりますとありますが、心をズタズタに刺したかのように傷つけているのは、もしかしたら、ハラミさんが「ご自身に浴びせている言葉」なのかもしれませんね…。“誘われなかった”という事実に直面する度に、「ほら、やっぱり私が変な人だからだ!」「ほら、やっぱり私が失礼だからだ!」と、ご自分を責めて、罵っていませんか?誘わなかったママ友さん達が、傷つけているのではないのです。ハラミさん自身が、誰よりも自分自身を傷つけているのです。ハラミさんは、いつから自分のことを、そんな人だと信じはじめたのでしょうか?幼少時代から家庭の中で、自分だけ孤立しているように感じたことは、ありませんでしたか?例えば、自分以外の家族が話していると盛り上がっているのに、自分が加わると、面倒くさそうな顔をされたような気がしたり…。他の兄弟には笑いながら話しているのに、自分にだけ厳しいこと言われたように感じたり…。そんな経験を繰り返していくうちに、「どうして自分だけ、仲間に入れてもらえないのだろう?」って、小さな子どもの頭で一生懸命考えて、自分の中に悪い部分や問題を、探しはじめます。そして、仲間に入れてもらえない自分を、「こんなダメな所がある自分だから、仕方がない」と、納得させようとするんですよね…。なぜなら、仲間に入れてくれなかったお父さんやお母さんを、悪者にしたくなかったから…。自分を責めていた方が、楽だったのかもしれませんね。子どもってそれぐらい、お父さんお母さんが、大切で大好きだったりするんですね。そんな家族の仲間に入れて欲しくて、小さな子どもの自分は毎日精一杯、「わたしこれで大丈夫だよね」「変な事言ってないよね」「表情は大丈夫かな」「失礼な事してないよね」と神経を使いすぎて返って不自然というか挙動不審な態度を、がんばってきたのかも、しれませんね。私もそうでしたが、家族の会話に入れなかったのは、ただ自分が一番小さくて、話に入れなかっただけなのかもしれない。話の意味が分からなくて、たまたま変なことと、捉えられてしまっただけだったのかもしれない。こんなふうに、小さな子どもの自分が、誤解し始めてしまっただけ、なんです。あなたは、変な人でも、失礼な人でも、ないのです。今の苦しい現実は、あなたがそんな人ではないことに、気づくために、起きてくれているのです。そしてきっと、ママ友さんを通して、神経を使いすぎる自分を、卒業する練習をさせてもらっているんですよ。次の言葉も、言ってみてくださいね。「私も仲間に入れて欲しいな」「誘ってもらえないと、寂しいな」変な自分が悪い! 失礼な自分のせい! と思っていると、言いにくい言葉かもしれませんね。言ってしまったら、相手に申し訳ないとか、迷惑をかけてしまいそうだと、想像してしまったり…。でもね、残念ながら、家族の中で孤独を感じていたあなたも、今のあなたも、これらの言葉を言わないから、周りが気づかなかっただけなんです。もう一度、お伝えします。あなたが、「変な人」や「失礼な人」、だったからではないのです。「私は、自分の気持ちを伝えれば伝えるほど、大好きな仲間に囲まれる!」この魔法の言葉を呟きながら、とっても勇気が要るし、怖いと思いますが、少しずつでもいいので、気持ちを伝える練習をしてみてください。すると、ナイフで刺されるような恐ろしい孤独感から、自ら卒業することができると思います。ハラミさんを、応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年08月24日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「『天然』だと言われることに傷ついている」という、アラメさん(45歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■アラメさんのお悩み不思議ちゃんって何なのよ!「変わってるね」「なんか変」「人と違う」「別格に変わってる」「天然天然超天然!」等々。これらは色々な場面で、私が言われてきた言葉です。傷つくし、何なのそれ!って感じで…。どんだけ変なの?私…。なぜいつもこう言われるのか、自分ではわからないんです。言われなくなるには、どうしたらいいのでしょうか。私の何がそう感じさせているのか…悲しくて傷ついて、つらいです。アドバイスを頂きたいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりご相談ありがとうございます。高橋かのんです。アラメさんの憤りと悲しさがよく伝わってきました。これまで言われ続けてきた「変わってるね、なんか変、人と違う、不思議ちゃん、別格に変わってる、天然天然超天然!」。アラメさんは、これらがどんな意味で言われていると思っていますか?実はその受け取り方が、アラメさんを憤らせ、悲しませているのです。アラメさんが、どんな受け取り方をしているか。よくあるパターンだと、「変な人」「マイノリティ」「頭、おかしい」「理解し合えない人」「間違っている」「バカにされてる」などでしょうか。でもね、誰もそんなことを言っていないんです。自分がそう頭のなかで変換してしまっていることに、まずは気づいてみてください。なぜ、そのように頭の中で変換してしまうのでしょう? 残念なお知らせかもしれませんが、これは実は周りが思っているのではなく、自分が一番、自分のことをそう思ってしまっているのです。「そんな自分はダメだ」と隠そうとするあまり、「周りにバレていないか」と疑い、「そう思われたくない」と思うあまり、敏感に「そう言われた」と受け取ってしまう…。図星をつかれたとき、人は怒ってしまうものなのです。「何でそう言われるのか自分ではわからない」というアラメさん。それこそが、ほんまもの、天然ものの証拠です。世の中には「変わってる」「天然」などと言われたくて、わざとしている人もいるくらいです。そういう人たちは、それらの言葉を「ユニーク」「かわいい」「面白い」「オリジナリティーがある」「あなたに興味深々」といった意味に受け取っています。つまり、「何を言われたか」ではなく、それを「どんな意味と解釈したか」で、私たちの抱く感情は変わるのです。言葉をどう受け取るかは、自分に任されています。だとしたら、嫌な意味に受け取るのはやめませんか?やめるためには、脳内変換してしまう"ダメだと思っている自分"をそれでもいいと認めてあげることです。例えば「変でもいい」「間違っていてもいい」等々つぶやいてみましょう。先にも言いましたが、他の誰でもなく、自分が一番自分をそう思っていて、被害妄想になってしまっているだけ。そう考えてみてください。「誰かを傷つけようとして、悪い意味でわざわざ何かを言ってくる人」というのは少ないです。ただ思ったことを、他意や悪気がなく、時には褒めたつもりで言うことのほうが圧倒的に多いです。しかも、アラメさんの脳内でそんなふうに悪い意味に変換されるなんて、相手には思ってもみないことでしょう。人間関係のなかでは、そうしたすれ違いがよく起こります。ですので、嫌なことを言われた…と思ったときには、「事実として何と言われたのか」に立ち返り、自分の脳内変換の癖を知ること。そして「自分が思ったような意味で言われたわけではないかもしれない」と思ってみることが大事です。心配なら、相手の方に「そういうふうに言われると、私は◯◯と言われている気がして嫌なのだけど、そういう意味なのかな?」と聞いてみてもいいのです。ちなみに、私もよく「天然」と言われます。初めは、やっぱりアラメさんのように「違うもん」「どこがよ!」と抵抗してましたが、もう受け入れることにしました。どうやら、そうらしいと。私自身は普通にしているつもりなのに、皆が笑ってくれるし(ウケを狙っているわけではないのに、笑いが取れるし)、「ま、いっか!」という感じです。羨ましい人には羨ましいらしいですよ。なぜ皆が笑っているのか自分だけわからないときには、理由を聞いてみることもあります。ひとりでキョトンとなっていると、大抵教えてくれますがね。(※ちなみに心屋塾には「前者・後者論」というものがありますが、そのように言われる方は後者が多いです。 こちら もぜひご参考ください)というわけで、残念ながら「言われなくなるのは無理だ」と潔く諦めましょう! そんな努力はしなくて構いません。普通になろう、としなくていい。あなたの並々ならぬ個性なのですから。そういう姿勢が「自分のよさを受け入れること」になるのです。自分の個性を認めてしまえば、アラメさんの魅力がもっともっと開花しますよ。みんな違って、みんないい。違うのが当たり前。お互いの違いに、興味を持ちあえたらいいですね。今度「天然」「変わってる」などと言われたときは、「うん、よく言われるー!」と言ってみましょう!! ・このカウンセラーのブログを読む
2017年08月15日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「男性に勘違いされずに話をする方法を知りたい」という、こまちさん(31歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。■こまちさんのお悩み男性に勘違いされず、話をする方法をお聞きしたいです。 私は初対面の人とも物おじせず話ができるタイプです。ただ社交辞令で話しているつもりなのに、時々勘違いした男性から食事に誘われたり、交際を申し込まれたりすることがあり、困っています。うまい断り方が分からず、適当な返事をして場を乗り切っては、その後相手を避けてフェードアウトしていく…。そんなことが職場でも何度かあり、気まずくなって仕事を辞めた経験がこれまで何度かあります。もうそんな理由で仕事を変えたくありません。どうしたら勘違いされず、人と話すことができるのでしょうか。連絡先を交換したくないとき、どうすれば角を立てずに断れるのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりこんにちは、ご相談ありがとうございます。確かに「断る」ということはエネルギーが要りますし、続くと心が折れますね。こまちさんは、本音や自分の気持ちを相手に伝えるのが少し苦手であるようにお見受けしました。勘違いされてしまうのは、適当に返事をすることによって、相手にあなたの「NO」という意思がはっきり伝わっていないからだろうと推測します。そもそも、男性は相手の気持ちを察することが苦手な方が多いです。こまちさんの気持ちが「NO」だったとしても、はっきりと拒絶しないことがあなたの優しさとして受け取られてしまい、「僕に対する扉はまだ開いている」と感じられてしまうのかもしれません。そんなこまちさんの場合、たとえ「うまい断り方」や「角の立たない断り方」を身に付けたとしても、実際あまり役に立たないかもしれません。なぜなら現状では、「相手を傷つけたくない」「あまり波風を立てたくない」「(これ以上)嫌な女になりたくない」という気持ちのほうが強くなってしまうからです。 こまちさんの一番の課題は「たとえ相手を傷つけたとしても、自分の気持ちをはっきりと伝えること」ではないでしょうか。試しに、自分からも人を誘ってみてください。断れない人は、人を誘えない人でもあります。「断ると相手を傷つける」と信じている人は、「自分も、断られると傷つく」と思い込んでいるからです。でも、その練習をしているうちに「断っても、断られても、なんとも思わない人の気持ち」が分かるようになってきます。なおかつ、「はっきり意思を示してくれる人」の誠意や愛情もわかるようになるはず。他人ではなく、自分の気持ちを大切にすることについての大きなヒントが得られることでしょう。「やりたい、行きたい、好き」という肯定的な本音も、「やりたくない、行きたくない、気が進まない」といった否定的な本音も、これからの人生をもっと楽しんでいくために、こまちさん自身がまず大切にしてみませんか。その練習と言っては大変失礼ですが、誘ってくれる男性たちとのやりとりを楽しむ視点を持ってみても面白いのかもしれません。人と本音の関わりのなかで、たくさん傷ついて、たくさん失敗していきましょう。いつか気づいたら、社交辞令や建前ではないリアルな気持ちを表現できる自分に出会えるはず。その日を楽しみにしていてくださいね。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年08月08日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「不倫する前の自分に戻りたい」という、あんこさん(45歳・会社員)に、心屋塾認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。■あんこさんのお悩み1年不倫をしていました、彼は6歳下で既婚者、 私はバツイチです。 くっついたり離れたりしていましたが、辛く寂しい気持ちから、私からお別れしました。 でも、まだ気持ちの整理がつかず、元に戻りたい気持ちが溢れています。 頭ではわかっていても、気持ちがついていきません。 何もする気が起きず、何も考えられない状態です。 どうしたら、彼と出会う前の私に戻れるでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の小野美世さんよりあんこさん、こんにちは。心屋塾認定講師の小野美世です。不倫をしていてお別れしたとのこと、お辛い心境ですね。相手が既婚者だと、友達にも打ち明けにくい話題かと思います。こちらにご相談くださり、ありがとうございます。その彼と、くっついたり離れたりの末、お別れという形を選ばれたということは、あんこさんにも相当な葛藤があったと思います。相手は既婚者。普通の恋愛と違って、これは彼には言えないと我慢してしまったり、相手が自分より家族を大切にしていると感じて、仕方ないのだけど寂しくなったり…と、あんこさんの心はとても忙しかったのではないでしょうか。「どうしたら、彼と出会う前に戻れるでしょうか?」と書いてくださっていますが、私は、出会う前に戻ろうとする必要はないと思うのです。なぜかというと、あんこさんは、1年間というお付き合いの中で、彼との関係から、受け取られたものがたくさんあったと思うからです。一度、口に出してこう言ってもらえますか?「あーーーー、1年楽しかったなぁ…」「彼にたくさん、与えてもらったなぁ…」「私もたくさん、彼に与えたなぁ…」言ってみて、どんなことを思い出したでしょうか。彼はあんこさんに、どんな嬉しい感覚、楽しい感覚をくれましたか?心を癒してくれたかもしれません。男性を信じることをもう一度教えてくれたかもしれません。女として扱ってくれて、欲しかった自信をくれたかもしれません。セックスの良さを教えてくれたかもしれません。彼があんこさんにくれたものって何だったのだろう、と感じてみて下さい。そしてそれは、あんこさんが、「不倫」という辛い形を選んでまで、自分自身に与えたかったものだと思ってみてほしいのです。彼が与えてくれたものですが、それはあんこさんが自分自身に与えたかったものでもあります。そのために、あんこさんの人生に、彼に登場してもらい、自分へのお届け物をしてくれる、栄えある役をしてもらったのです。そして彼は、あんこさんに、それを届けるという役目を全うしたので、あんこさんの人生の舞台からいなくなったのかもしれません。そして、もうひとつ。今度はこれを言ってみてください。「あーーーー、彼と別れてよかった!」「別れを選んだ私、正解!」「辛いのに別れた私、えらい!!」あんこさんがお別れを選ばれたのには、それだけの理由があるはず。彼は楽しさも与えてくれたと思いますが、辛い気持ち、さみしい気持ちも、たくさんあんこさんに残していきましたよね。あんこさんはそれは、いらなかった。あんこさんの人生に、それがあり続けることは、選択されなかったということです。これって、本当に、「自分を大切にする」選択なんです。あんこさんは、「お別れ」をすることで、自分を大切にするということをされたわけです。今は、これでよかったんだと頭でわかっていても、何もする気力がわかない…という状況にあると思います。別れた相手に執着してしまう、こだわってしまうときに、私たちが考えていることって、これなんです。「もう、あの人以上の人には出会えない」「あの人を逃したら、もう私を愛してくれる人はいない」あんこさんは、どう感じていらっしゃるでしょうか。もしもこれらの言葉を、心の中で思っているなと思われたら、ぜひ、こんな言葉を口に出して言ってみてください。「あの人は、実はフツーだった」「あの人と別れたから、出会える人がいる」自分を大切にするという選択をされたあんこさんの心の中には、その彼がくれたお届け物がありますよね。彼にはもう会えないかもしれませんが、その彼が与えてくれたものは、ずっと心の中にあり続けます。それをもって、ぜひ、「あの人と別れたから、出会える人」に、これから出会ってくださいね。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを見る
2017年08月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「引越したものの、環境が合わず後悔しています」という、ももんがさん(39歳・会社員(育休中))に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■ももんがさんのお悩み4月に川崎市へ引越をしましたが、しなければ良かったと後悔しています。家の更新時期で、新築のマンションに軽い気持ちで申込みをしたら入れることになりました。「固定費は安くしたい」「子どもが生まれたから1階に」と思ったのですが、入ってみたら日当たりが良くなくて寒い、寝室が共用廊下側、車の通りが多い……等々、前に住んでいた家と違いすぎて、気持ちが付いていきません。 また自治体の子育て支援の違いや保育園の待機児童問題、認可保育園と認定保育園の施設の違いにも戸惑っています。自分から起こしたアクションですが、育児もやっと慣れて、息子が可愛いと思っていた時期だったのに「やっぱり止めればよかった」と不安と後悔ばかりです。不安をなくすにはどうしたら良いでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりももんがさんこんにちは。心屋流カウンセラーの小林威之です。引越をされたものの、今のお住まいが以前のお住まいより環境が良くないと感じて後悔されているのですね。「住む」「暮らす」は人生の幸福度に大きく影響してきます。お住まいになられている所があまり気に入らないと、落ち込んでしまうのも当たり前のことです。それに、引越は金銭的にも、精神的にも、物理的にも大きな負担がかかります。「気に入らないから」とすぐ引越するわけにもいかない点も、大きな悩みになります。まずは、落ち込んでしまう自分を許してあげましょう。後悔してしまう自分を許してあげましょう。不安になってしまう自分を許してあげましょう。落ち込みや後悔、不安は「存在してはいけない感情」ではありません。ぜひ、ももんがさんの心の中にいさせてあげてください。ネガティブな自分をダメだダメだと責め続けると、悩みを逆にどんどん大きくしてしまいます。悩みがなかなか解決しない場合、その理由のひとつに「自分責めをしてしまい、実際に起こった問題よりも自分で問題を大きくしてしまっているから」ということがあります。ネガティブな感情と上手に付き合う方法は、ネガティブな感情を嫌わないこと。ネガティブな感情も「そこにいていいよ」と自分に言ってあげることです。そして、ももんがさんにとって一番大事なのは「自分の決断は全て正しい」と信じることです。うまくいかなくても、失敗だったとしても、そのときその瞬間、決断した自分を信じてあげてほしいのです。よい結果が出たときだけ自分を信じてあげるのではなくて、悪い結果や自分にとってあまり都合がよくない結果が出たときでも、その決断をした自分を信じてあげてほしいのです。そのときの決断は、自分にとって一番ベストな選択だった。ももんがさんがあのとき「今の家に引越をしたい」と決断したのは、ベストタイミングだったのです。うまくいかなくて悔しい思いをしているかもしれませんが、引越をしようと思ったのには、ももんがさんに今のお住まいに惹かれた理由が何かしらあったはず。そして実際に引越をして、それを手に入れてみたのは、本当にすばらしい決断です。その決断があったからこそ、ももんがさんが手に入れたものが「本当に欲しいもの」とちょっとずれていたことが分かったのです。つまり、今度決断するときには「ももんがさんが本当に欲しいもの」にもっと近づける、ということです。人生は決断の連続。決断した数だけ幸せに近づいていきます。ぜひそのことを信じてみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年08月01日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「休職後、職場に受け入れてもらえず辛い」という、SATOKAさん(43歳・金融業)に、心屋塾認定講師の紀凛さんからアドバイスをいただきました。■SATOKAさんのお悩み銀行に務めています。3年前に鬱になりやっと仮出社できるようになりました。本復帰前の人事との面談で、「今いる支店ではコミニュケーションが取れていないので、営業店への復帰は今後も見合わせたい」と言われました。支店でも私の評判は良くないとのこと。 私は営業店の仕事が好きで、戻るなら絶対に営業店勤務を希望していたのですが、それすらも叶わないようです。5年前に横浜から八王子へ引っ越してきて、誰も知る人のいない状況での育休復帰、いじめに合い、心が折れてから3年が経って、また私を受け入れてもらえない状況…、苦しいです。人事からは辞める選択肢もあると言われました。何がダメなんでしょうか? 必要とされないこの状況から、消えてなくなってしまいたいです。私が仕事をするのはダメなのでしょうか? 助けてください。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の紀凛さんよりSATOKAさん、はじめまして。心屋塾認定講師の紀凛(のりりん)です。ご相談ありがとうございます。今まで本当にがんばってこられたのですね。心のブレーカーが落ちてしまう「鬱」という状態までがんばってきた自分を、「よくがんばったね」と声をかけながら、まずは抱きしめてあげてください。できるだけたくさん、やりすぎかな? と感じるくらいでもいいです。ところで、3年間はゆっくりお休みできましたか? その間、自分を責め続けていませんでしたか?今までは、がんばる方向が少しズレていたのかもしれません。そのズレを戻し、自分にかける言葉を優しくしていけば、気持ちが楽になります。安心してください。本復帰前の面談では、コミュニケーションが取れていないと言われたそうですね。コミュニケーションが取れていないときというのは、「私は、人からどう思われているのだろう?」と考えているので、自分に意識が集中し、人を見ているようで、実は見えていないものです。でも、どう思われているか気になりますよね? 受け入れて欲しいですよね? 必要とされたいですもんね。そんな思いでいっぱいになったときには、一度ゆっくり目を閉じてみましょう。そのまま少し深呼吸をしてから、大きく目を開いて見てみるのです。それだけで、見られる自分から“見る自分”に変わり、目を閉じる前とは違った景色が見えるようになります。自分がどう見られているか? というわからない答えを、もう探し続けなくてもいい。自分が何を見てどう感じるか? を考えるだけで、いいのです。認めてもらうために必死でがんばるのではなく、自分がやれることや、やりたいことを落ち着いて見極め、そこに集中してがんばれるようになれれば、ズレていた方向は、自然と戻っていきます。ズレが戻れば、認められたり、受け入れられたり、必要とされることも、増えていくでしょう。とはいえ、人を気にして自分をまた責めはじめると、無気力や疲労感などを感じるようになるでしょう。疲れたときには、動きたくなるまで休ませてあげましょう。充分休んで回復したら、人は自然と動きたくなります。それまでは「私の何がダメなんだろう?」ではなく、「こんな私でもダメじゃないよ。こんな私が好きだよ。ずっと味方だよ。」とつぶやきながら、何度も何度も自分を抱きしめてあげてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月27日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「彼と別れてから無気力になっている」という、ちよさん(31歳・自営業)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■ちよさんのお悩み1年半同棲していた彼と別れてから、自分が何をしたいの分からず無気力になっています。彼が仕事で独立する際、私は「一緒に頑張りたい」と言ったのですが、彼からは「ひとりの方が頑張れる、結婚はできない、仕事のことでいっぱいで、好きなのかも分からなくなった」と言われ、別れに至りました。「結婚したいし、子どもも欲しい」という話もしていたので、とてもつらかったのですが、お互いのためだと思って別れました。でも日が経つにつれ、彼の存在が大きく感じられ、つらいです。引越も考えてますが、今自分が何をしたいのかわからないでいます。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりちよさん、初めまして。ひらいなずです。結婚まで考えていた彼との別れ、つらかったと思います。同棲を解消してからどのくらい時間が経っているか投稿からはわかりませんが、今のちよさんの頭のなかをいっぱいにしているのは「なぜ?」「どうして?」「何がいけなかったの?」ではないかと思うのです。しかし残念ながら、その「正解探し」はちよさんを消耗させるだけです。「日に日に大きくなる彼の存在」の本当の意味を知ることで、今のつらさの原因が見えてくるのではないかと思います。なぜなら、そこにちよさんの心の影が現れているからです。ちよさんにとって、結婚とはどのような意味があるのでしょう? 結婚して子どもを産むのが当たり前で、それが幸せというもの?結婚まで考えていた彼とうまくいかなかった自分、31歳独身で子どものいない自分を「女として価値のない自分」「惨めな自分」などと思ってはいませんか?「結婚できなかった自分」「パートナーシップの構築に失敗した自分」「彼に去られてしまった自分」。今のちよさんは、そんな自分を責め続けているように思えるのです。「彼の存在」とは、実は彼そのもののではなく、自分を無価値な存在として責める気持ちのこと。日々それが大きくなるのですから、毎日がつらくて当たり前です。私はよく「人生おままごと」というのですが、人生に起きるすべてのことは、自分の幸せに気がつくために起きていると思っています。ちよさんもまさに、彼とのことを通じて、人生の「おままごと」を体験している最中なのではないでしょうか。「自分は価値がない。このままでは愛されない」という”勘違い”から目覚めるために――。自分に価値がない、愛されないという勘違いは、お母さんとの関係のなかで生まれたものではと推測します。小さい頃、お母さんに「ちゃんとしなさい」と言われることが多くはありませんでしたか? 「お母さんの役に立ちたかったのに、立てなかった」ということもあったかもしれません。「お母さん、助けて」「お母さん、できないよ」「お母さん、褒めて」「お母さん、一番好きって言って」「お母さん、こっちみて」「お母さん、一緒にいて」そんな言葉を言ってみて、どう感じますか? 言いにくい言葉、涙が出る言葉があったら何度もつぶやいてみてくださいね。もし、具体的に「あのとき、お母さんにこうしてもらえなくて、寂しかったな、つらかったな、悲しかったな」と感じるエピソードを思い出したら、そう思っていたことを実際にお母さんに伝えてみるのもいいと思います。そしてもうひとつ。1年半の同棲期間(その前の恋愛期間も含めて)、彼のことを精一杯愛した自分に「頑張ったね」と声をかけてあげてください。「もっとこうすれば、もっとああすれば」という思いはあるかもしれませんが、そのときの自分は精一杯だった。彼を想い、彼を一生懸命愛したし、彼からも愛された。つらいと感じている自分に「よくやったよ。そんなあなたを誇りに思うよ」と声をかけてほしいのです。「自分には価値がない。このままでは愛されない」そんな心の勘違いを解きながら、ゆっくりと心を癒して休んでください。無気力はいけないことと感じているようですが、それは「休め」の合図です。恋愛を通して、自分の価値を見出そうと頑張ってきた自分のその頑張りを”棚おろし”してみてください。恋愛だけでなく、仕事やお金のこと、人間関係など、あらゆるところで頑張りすぎていた自分に気がつくかもしれません。そうしているうちに、自然と元気が出てくると思います。「好きなカフェでお茶をしたいな」「映画を観に行きたいな」、そんな気持ちになってきたら、どんどん自分にそうさせてあげてください。彼がいてもいなくても、結婚してもしていなくても「自分の価値」には関係ないし、自分の人生を作っていくのは、パートナーでもなく子どもでもなく、自分自身であることを忘れないでくださいね。ちよさんが「彼とのことはあれでよかったんだ」と笑って思える日が来ることを信じています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月25日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「いじめられたことを、克服できない」という、ライムさん(30歳・受付)に、心屋塾認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■ライムさんのお悩み何度かいじめられたことがあり、そのことを克服できずにいます。 小学4年生のとき友達と喧嘩して、謝ってくれたのに、「なにが悪いかわかって謝ってるの?」と返したことがきっかけで、はじめていじめられました。そんなこと言うべきでなかったと今では思います。 こんな性格だからか、中学生のときもいじめられました。このときも同性の友達との喧嘩がきっかけで、クラスの男子から、毎朝『きもい』などと言われたり、いじめられるようになりました。 当時は人前で笑えなくなり、過呼吸になったりと今よりひどい状態でしたが、自分磨きをすることで少しずつ自信が持て、だいぶ状態はよくなりました。 小さい頃は目立つことも好きだったのに、そのときのコンプレックスが残っているせいか、挨拶することや人の輪に入ること、大勢の人の前で話をしたりすることがとても苦手になりました。 いじめられていた当時は誰にも相談できず、将来を棒に振るのは嫌だ! という気持ちだけで、がんばって登校していました。すっかり忘れていましたが、自分の顔だけ塗りつぶした卒業アルバムを見たときは、それだけ辛かったのだと、自分に自信がなかったのだと思いました。 仕事も、初めのうちは、職場の人とうまくやっていけるのですが、細かいことが気になるせいか、半年もたつと人の嫌なところばかり目につき、辞めたくなります。それでも、「できないことはない、やるかやらないかだ」と思い、仕事をしてきました。知識が増え、頼られることが多くなりましたが、その反面、努力もせずに聞いてくる人に腹が立ってしまいます。顔や態度にでるため職場では、怖い人とよく言われます。 心屋さんのブログや記事、本も何冊か読み、自分に置きかえ応用できないか考えてみました。でも、行き詰まって、辛いです。 どうしたら、日々を楽しく過ごせるのか、考え方や見方を変えるアドバイスをいただきたいです。 よろしくお願いします。■心屋塾認定講師の大竹公子さんよりライムさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。過去にいじめられたことを、克服できずにいるんですね。そんな辛かった過去があっても、自分磨きをされたり、心屋のブログや本を読んで克服しようとがんばってこられたんですね。「私、いままでよくがんばってきたなー」まずはそうご自分をねぎらってあげてください。そして、「努力もせずに聞いてくる人に腹が立ってしまいます。顔や態度にでるため職場では、怖い人とよく言われます。」と書かれてましたね。実は私も、会社員時代はそうでした。いまの仕事につく前はずっと会社員だったのですが、いつもイライラしていました。なんで簡単にできないと言うのだろう?なんでこんなことをミスするのだろう?なんで自分で調べずに聞いてくるのだろう?そんなふうにスタッフに対して思い、苛立ちを顔や態度に出していました。怖い人とは言われたことはありませんが、私が「〇〇さん」とスタッフに声かけるとビクっとされてたので、きっと怖い人と思われてたと思います。人のあら探しばかりしてイライラしてた当時の私は、ライムさんと同じようにどうしたらもっと日々を楽しくすごせるのか悩んでいました。数年前までそんな状態だったけれど、いまではのほほんと楽しくすごせるようになっています。それは、「がんばること」をやめたからでした。当時の私は、人に頼るべきではないとか、完璧であるべきとか、たくさんの「こうあるべき」という理想があって、それに向かってがんばっていました。それらの理想は、自分のなかで絶対的に正しいと思い込んでいたので、それに少しでも外れるとアウト。なので、自分自身をひたすら見張って、人に頼らないようにミスしないようにがんばってたんです。だけど人間だからそうはいかないのですよね。がんばってもミスしたりできないことはある。なのにそれを自分に許していないから、たくさん自分を責めてたんです。自分を許せなくて自分を責めてたから、人も許せなかったんですね。私はがんばってるのだから、あなたもがんばるべきよ!って。自分のダメな部分(「こうあるべき」から外れた部分)を許してなかったから、人のも許せなくてイライラしていたのです。だから、「こうあるべき」という理想を目指してがんばるのはやめて、そのままの自分を許すことにしました。それはとても勇気がいることでしたが、やっていくうちに「このままの自分で大丈夫なんだ」という経験ができ、人に対しても許せるようになり、イライラしなくなりました。ライムさんが過去にいじめられたこと、とても辛かったことと思います。私も同じような経験ありました。ただそれ、「克服」しなくていいんですよ。「克服」とは、「努力して困難に打ち勝つこと」ですよね? もう打ち勝とうとしなくていいんです。いじめられて辛かった。悲しかった。しんどかった。そんな子どもの頃のライムさんの気持ちに、まずは寄り添ってあげてください。「辛かったねー」と。そして、「いじめられたライムさん」を認めて許してあげて欲しいのです。「こうあるべき」という理想のライムさんを目指すのではなく、それ以外のライムさんをなかったことにするのでもなく。いじめられたライムさん、過呼吸になったライムさん、挨拶が苦手なライムさんなど、すべてのライムさんにOKをあげて欲しいのです。「それでいいよ」って言ってあげて欲しいのです。信頼できるお友達に、いじめられた話をしてみるのもいいですね。そうやって、いろんなライムさんを許せると、ラクに楽しく過ごせる日々が必ず来ますよ。心から応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年07月20日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人を傷つける言葉を言ってしまい、孤立して寂しい」という、ふぁんたさん(40歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。■ふぁんたさんのお悩み私はいつも言葉で人を傷つけてしまうようです。その時々で思ったことを口にしてしまい、後でいつも後悔します。仲良くなれた子どもの学校のお母さんたちにも嫌な思いをさせてしまうようで、気づけばひとりになってしまい…。いつも反省していますし、とても寂しいです。他の人たちの楽しそうな会話が羨ましいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんよりふぁんたさん、こんにちは。楽しい会話の仲間に入れず、「いつも」言葉で人を傷つけ、思ったことを口にしたことをいつも後悔し、いつも反省していて、とても寂しいのですね。「いつも」ということですが、それは本当でしょうか。反省して後悔して寂しいのは「いつも」なのかもしれませんが、人を傷つけていることが「いつも」なのかは、かなり疑わしいと思います。だって、人が傷ついたのかどうか、どうして分かるでしょうか。「傷ついた」と言われましたか? 「いつも傷ついている」のは、むしろふぁんたさんのほうではないですか? 私には、ふぁんたさんの悲しみが伝わってきます。人の言葉や顔色を見ては、傷ついている。だから他人も同じように「傷ついたはず」だと思っているのではないでしょうか。本音を隠す人もいるなかで、「思ったことを口にする」のは正直でいいことだと思いますよ。きっと性分なのでしょうし。もしかしたら、子どもの頃に「思ったことを口にすること」を誰かに咎められたり、叱られたりしませんでしたか?ふぁんたさんには「自分が思ったことをそのまま口にすると、人を傷つける」という思い込みがあるようにも感じます。ですので、こんな言葉を呟いてみてください。「私が思ったことをそのまま口にすると、喜ぶ人もいるし、傷つく人もいる」と。そして次は、「私の言葉は人を喜ばせる」「だって私は正直だもん」「私は傷つける人じゃないよ」「私、優しいよ」と。いかがですか。 自分が放った言葉で、人を傷つけてしまうこともあるし、喜ばせることもある。ふぁんたさんだけでなく、誰しも同じです。でもその感情は相手側のことなので、こちらではコントロールできません。ふぁんたさんは「人を傷つけようとして」何かを言っているわけではないですよね? ただ、人が自分の言葉に傷つき、嫌な思いをし、離れていってしまう…と最初から決めてしまっているだけだと思います。そんな自分責めは、もうやめましょう。もしかしたら、全部気のせいかもしれないですよね。誰かに「そんなことを言われて傷ついた」と言われたら、「ごめんなさい」と謝るだけです。謝るしかありませんが、相手がどう感じているのかわからないのに「傷ついたはず」「嫌な思いをしたはず」と決めつけるのは、逆に相手に失礼ですし、勝手な判断ではないでしょうか。不機嫌に見えても、たまたまその日は朝から別のことで不機嫌だっただけ、という人もいるでしょう。もともとの表情が仏頂面な方もいます。人の気持ちを決めつけることも、意識してやめていきましょう。「私が思ったままを口にすると、人が喜ぶ」「私が思ったままを口にすると、人と話が弾む」。そんなふうに前提を書き換えて、人と関わってみてください。それで会話が弾まなくても、決して反省しないでくださいね。「楽しい会話ができない自分」「うっかり人を傷つけてしまう自分」「つまらない自分」「孤独な自分」「寂しい自分」も全部マル◎です。目の前の出来事を使って「いつも反省して後悔する自分」をやり続けるのか。それとも、「時には失敗もするけれど、正直で人が好きな自分」でいるのか。選択するのはふぁんたさんです。ふぁんたさんは人が好き。それは人にも必ず伝わります。自分を責めることなく、そのままの自分で人と関わってください。私くらいの年齢になっても「人を傷つけてしまったかも」と思うことはありますよ。そんな自分を、私はいつも許しています。言ってしまったこと、やってしまったこと、すべて許す・許す・許す。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月18日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人からおとなしいと言われてしまう」という、ミホさん(32歳・OL)に、心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんからアドバイスをいただきました。■ミホさんのお悩み私は小さい頃からおとなしく、何をするにも「おとなしい」がついて回ります。やりたいことをやろうと思うと、結局人が集まる所へ行かないといけなくて、そういう場で必ず「おとなしいね」と言われて嫌気がさし、何もやる気が起きなくなってしまいます。なんで私ばっかりそんなふうに言われるんだろう…。そう思うと苦しくなって殻に閉じこもってしまい、おとなしい私は何もできないんだ、と思ってしまいます。そして活発な人を見るとモヤモヤします。おとなしいと言われないようになりたいです。■心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんよりミホさん、はじめまして。はしぐちのりこです。ご相談ありがとうございます。どんなところに行っても“おとなしい”と言われることで嫌気がさし、気持ちが萎えてしまう。そういう体験を何度もくり返しているうちに、おっくうになり、外に出てなにかをしようという気持ちすら起きなくなってしまいますよね。まずはミホさんの中にある価値観をちょっと疑ってみてほしいのです。おとなしいのはダメなことでしょうか? なんだかずいぶん良くないことのように捉えているようにみえました。おとなしいのは、ミホさんの大切な個性のひとつですよね。そんなに嫌わないであげてほしいのです。私たちは、育つ過程で周りの人たちからいろんなことを言われ、自分の価値観を作り出しています。ミホさんもオギャアと生まれたときは「おとなしいのはよくないこと」とは思っていなかったはず。きっとどこかで「おとなしいと何もできないよ」「もっと積極的になりなさい」などと言われたご経験があったのではないでしょうか。そしてミホさん自身も、そういう経験を通じて、どこかで「おとなしい自分はダメなんだ」と思ってしまったのかもしれません。人って、自分がダメだなあと思っているところを、他人に触れられると、とっても心が痛みます。自分で自分を責めているので、他人のなにげない言葉も自分を責めているように受けとってしまうのです。実際、周りの人がどんな意味をもたせてミホさんに「おとなしいね」と言ったのかはわかりません。きっと、意味なんて含ませていなくて、ミホさんに感じた「おとなしい人だな」「控えめな人だな」という印象をそのまま表現しただけなのかもしれませんよね。そこに「やっぱりおとなしい自分はダメなんだ」というニュアンスを含ませて、ご自身を責めないでほしいのです。そして、ミホさんは「やりたいことをやろうと思うと、結局人が集まる所へ行かないと」と考える積極性ももっていらっしゃる。決しておとなしいだけの人間ではないのです。「おとなしくてもいい」「おとなしいまま楽しんでもいい」「おとなしい私を受け入れてもらってもいい」「おとなしいまま、みんなと仲良くしてもいい」おとなしいまま、静かなまま、みんなの輪の中に入ってやりたいことをやってもいいのです。そのままで、いろんなことを楽しむことはできますし、そうしてもいいのです。人から「おとなしいね」と言われたら、「ええ、おとなしいですけど何か?」と、そっと心の中で唱えてみてください。ひとは、自分以外の何かになることができません。ぜひおとなしい自分も受け入れて、そんな自分でどうやって楽しむかを考えていただきたいと思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月13日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「反抗的な息子をかわいがることができない」という、ミッキー!さん(39歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■ミッキー!さんのお悩み一男一女がいます。子どもが大好きで保育士をしていた私なのですが、長男を心からかわいがることができません。反抗的な態度をとるのでヒートアップしてしまい、けんかの毎日です。私が押しつけすぎているとは分かっていますし、申し訳ない気持ちで何度も改心しようと思うのですが、どうしても変われず悩んでいます。私は「自分が子どもを産んだら、絶対に母親のようにはならない!」と思ってきました。私とはそりが合わず、妹には口うるさく言わない母親に対して、悲しい思いをして育ったからです。それなのに、母親のようになってしまっている自分が嫌です。どうしたらこの状態から脱却できるのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりミッキー!さん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。「母親のようにはならない!」と思っていたのに、そうなってしまっている自分…苦しいことと思います。でも実際は、「そう思っていた”のに”そうなった」のではなく、「そう思っていた”から”そうなった」のです。なぜなら、人は頭の中でイメージする方向に自然と向かうものだからです。「そうならないように」と、頭のなかにお母さんのことを思い浮かれば浮かべるほど、そこに向かっていく…それが普通だと思ってください。自己嫌悪になることはありません。では、それを踏まえた上で、どうすればいいか。まずは「お母さんのようになってもいい」と何度も呟いてみてください。嫌だと思うかもしれませんが、もうなっているのですから、観念してしまいましょう。そういう自分を許すことが、結果、頭の中でイメージしてしまうお母さんを消す方法なのです。そして考えてみてください。自分はどんなときに「嫌だったお母さんにそっくり」だと思いますか? 「平等にかわいがれない」「押し付ける」…他にもありますか?そういう自分を責めるのは、もうやめましょう。「平等にかわいがれなくてもいい」「押しつけてもいい」と呟いて、受け入れましょう。これが、そんな自分を許すということです。なぜ今、ミッキー!さんはお母さんとそっくりな行動をする自分に気づき、悩むことになったのでしょうか。もしかすると、お母さんを理解するためなのかも知れません。お母さんも、ミッキー!さんと同じように悩んでいたのかもしれないのです。愛情がなかったわけじゃない。うまく愛せなかっただけ…。そう考えれば、お母さんの見方が変わってきませんか?ミッキー!さんは、息子さんをかわいがれないと悩んでいますが、息子さんは、そんな「昔の自分とお母さんとの関係を教えてくれるために来た使者」だと思ってみてはいかがでしょうか。いえ、「かわいがる」なんて、上から見る対象ではないのかもしれません。息子さんを通して、お母さんとの関係や自分と向き合わせてもらう…そんな視点を持ってみてください。ミッキー!さんは、息子さんにどんなことを押し付けたくなってしまいますか? 具体的に書き出してみましょう。それらは「そうしないと息子が大変なことになる」と思っていることではないでしょうか。幼い頃の自分が、そのようにしてきたことではないですか? もしかすると、ただ我慢して、お母さんの言いつけどおりにしていたことかもしれません。息子さんは「そうしなくても大丈夫だよ」と教えてくれる存在です。息子さんが本当に困って助けを求めていない限り、「そうしなくてもいいのかも?」と観察させてもらいましょう。ミッキー!さんは、お母さんに反抗できない子どもでしたか? してはいけないと思っていましたか? 本当は反抗したかったのではないでしょうか。けれど、我慢をしてきた。反抗できる息子さんが、ちょっぴり羨ましいのかもしれません。お母さんが健在ならば、息子さんをお手本に、今からでも、言いたいこと、言いたかったことを伝えて反抗してみてください。あるいは、もうひとつの可能性として、息子さんが自分と似ているケースが考えられます。その場合は、 こちらのコラム を参考にしてみてください。ミッキー!さんが息子さんを通して、より自由になれることを楽しみにしています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月11日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夫や子どもをダメにしているのは、私なのでしょうか」という、あっこちゃんさん(41歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。■あっこちゃんさんのお悩み5歳年下のしっかり者の夫と結婚し、翌年には長男が生まれました。しかし夫は家事や子育てを手伝わず、ゲームとお酒ばかり。浮気もしていましたが、謝罪されて許しました。その後、次男が生まれても、夫のゲーム時間と酒量は増えていく一方。私のイライラもMAXでしたが、夫は暴言や暴力も多くなり、私は意見を言えなくなってしまいました。些細な事でキレられ、家の壁は穴だらけに。子どもたちもビクビク過ごすようになり、夫は再び不倫を始めたので、離婚をしました。現在は実家で子どもたちと暮らしていますが、中学生になった長男は不登校になり、ゲームばかりで話もあまりしなくなっています。私自身が夫をダメにし、子どもたちもダメにしてしまったのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりあっこちゃんさん、こんにちは。本当によく頑張ってこられましたね。これまで、家庭生活をちゃんと回そうと奮闘してきた姿が目に浮かびました。その頑張りが少しでもゆるむといいな、という気持ちで書かせていただきますね。まず、あっこちゃんさんにとって「ダメな人」とは、どんな人のことを言っているのか。ご相談をよく読ませていただきました。文面から推察するに、それは「不倫をする人」や「家事を手伝わない人」でもなければ「ゲームをする人」でもなさそうです。そのような現実を通して「この人も、私の期待に応えてくれない」と思ったとき、あっこちゃんさんはその人を「ダメな人」と認定しているようにお見受けしました。この人「も」というところが、ポイントです。もともと、あなたの頭の中には「ちゃんとしなきゃ」「どうしてこんなこともできないの?」などと、できない自分を責めたり見張ったりする声が常に聞こえていませんでしたか?最近に限らず、子どもの頃のこともよく思い出してみてくださいね。そして、その声の主が一体誰なのかも探ってみてください。自分が自分を責めるようになったのは、誰の期待に応えられないのが悲しかったからなのでしょう? 本当は誰に認めてもらいたかったですか?あっこちゃんさんは、人生の早い段階で自分自身のことを「期待に応えられない子」「ダメな子」と決めつけ、なかなか自信が持てずにきたのかもしれません。頑張ってもなかなか報われず、自分のダメ出しが癖になっていくと、人はどうなるのか。「ここがダメ、あそこがダメ」「どうしてそうなるの?」「私のダメなところを分かってよ、支えてよ」「私の期待に応えなさいよ」と、親しい人たちのことも、次から次へと見張るようになっていきます。そうして誰かを見張ると、ダメなところばかりが目に付き、相手のいい面はなかなか見えなくなっていきます。相手の「頑張っているつもりでも、できていない」「やろうとは思ってるけど、行動に出られない」という状況も”言い訳”に感じてしまい、むしょうに腹が立つこともあったかもしれません。これが心理学などでよく言われる「鏡の法則」、もしくは「投影」のしくみなのです。あなたが、あなた自身にこんなふうに辛く当たったり、いじめてきたりしているんだよ…ということを、周りの人たちが教えてくれているのですね。そうやって誰かに見張られていると、どんどん窮屈になり、やがて「期待されること」から逃げたくなってしまうのが人間の心理。頑張ったってどうせ失敗する、期待を外される、がっかりされる…と分かってしまうからです。そして「誰かをがっかりさせるような自分」を見たくないから、先に失敗しておくほうが安心、という気持ちにもなってしまう。こうして、見張っている側からすると、どんどん相手が「できないダメな人」になっていく――。これが、自分が身の回りの人をダメにするからくりです。つまり、自分が自分をダメにしてきたかもしれないし、誰かのこともダメにしてきたかもしれない、ということですね。でもきっと、あっこちゃんさんは「自分の欠けているところ」を元ご主人やお子さんに優しく支えてもらい、フォローしてほしかっただけなのですよね。しかし、相手も同じように「ダメなところ」「できないところ」「頑張ってもあなたの期待に応えられないところ」を持っていた。あなたに喜んでもらえるように一生懸命頑張っても、なかなか認めてもらえないから、最終的にすねてしまっていた。そんな彼らの姿は、実はあなたの心の中にいる「小さな頃のあなた」なのかもしれません。そろそろ、このすねて反抗している”小さなあっこちゃんさん”を許してあげませんか。その子に向かって、下記のような”魔法の言葉”を口に出して伝えてあげてください。「大切な人をがっかりさせる自分でもいい」「ちゃんとできない私でもいい」「ダメなまま、暮らしていってもいい」「できない自分、おかえり」「頑張っても報われなかった自分、おかえり」「そのまま幸せになってもいいよ」「今まで私の期待に応えようと頑張ってくれてありがとう」(自分の中の小さな自分に向かって)あっこちゃんさん、もうちゃんとできなくても、そんな自分を許していいよ。ダメなところがあっても、のらりくらり、もっと力を抜いて、しあわせに生きていいよ――。「あなたがダメな自分を許し始めた瞬間から、世界は変わる」と信じてみてください。息子さんがゲームにかまけていても、あなたは知らんぷりして、勝手に好きなことを楽しんでください。アイスクリームを買いだめしたり、SNSにはまってみたり、カラオケに行ったりしてみてください。自分解放宣言をして、「見張り」をやめたあとの世界がどう見えるようになるのか。ぜひ確かめてみてください。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月04日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「発達障害の息子の将来が心配」という、きょんちーさん(43歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。■きょんちーさんのお悩み高校一年の息子は、発達障害があり対人不安が強く学校が嫌いです。幼稚園からずっと友達も作れず、言葉がでませんでした。そして小学五年生から不登校を繰り返しており、現在もまた不登校です。病院や相談室などを転々としてきましたが、どこも具体的な解決策が見つかりません。話すことができるのは、母である私と妹、小学五年生のときに優しくしてくれた支援員さんのみです。父親に対しても苦手意識が強いほうです。心配なのは、将来社会参加できるかどうかです。毎日、家事手伝いや散歩、家庭学習をさせてはいますが、本人は外にひとりで外出することができません。母子分離不安も強いので、就職活動もできるかどうか、社会参加できるかどうか心配でなりません。どうしていけば良いのでしょうか。学校の先生たちも病院の先生も手探り状態でどうしたらいいかわからない状態です。父親は他人ごとのようで、もう何もあてにはできません。誰か助けて下さい。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の福田とも花さんよりきょんちーさん、ご相談ありがとうございます。息子さんのこと、幼稚園の頃からずっと心配で、今は将来についての不安が強くなっているのですね…。突然ですがきょんちーさん、幼稚園生くらいの小さな自分に戻ったつもりで、次の言葉を口に出して言ってみてくださいね。「私、一人で居るのが不安だよ」「お母さんとずっと一緒にいたかったよ」「学校なんて行きたくなかったよ」「お母さん、助けてよ」言ってみて、どんな感じがしていますか? 子どもは、あなたの鏡です。もしかしたら、きょんちーさん自身が、子どもの頃からずっと、一人でいるのが不安だったのではないでしょうか? 誰にも助けてもらえず、ひとりぼっちを感じて来たのではないでしょうか?本当は上の言葉を言いたかったけれど、言ってしまったら、お母さんに迷惑をかけてしまいそうな気がして、怖かったのでしょうか。もしくは、お母さんに話しかけたけれど聞いてもらえず、いま旦那さんに対して感じているように「どうせわかってもらえないんだ」と諦めて、心を閉ざして来たのでしょうか。そのような経験を繰り返して、きょんちーさんは自分のことを、「どうせ誰にも助けてもらえない、ひとりぼっちの人」「どうせひとりでちゃんとできない人」「どうせ他の人と同じようにできない人」「どうせ普通の人より劣っている人」と思い込み始めたのかもしれませんね。そのセルフイメージ通りに、目の前の子どもが、問題を見せてくれているだけなのです。発達障害のわが子が、ペラペラお喋りできて、どんどんお友達を作ろうとしてしまったら、どうなりそうで怖いですか?伝えても伝えても、誰にもわかってもらえない悲しみを、感じてしまいそうですか?発達障害のわが子が、普通に登校してしまったら、何が怖いですか?他の子と同じようにできない劣等感を感じて、傷ついてしまいそうですか?発達障害のわが子が社会に出てしまったら、どうなりそうで怖いですか?誰にも助けてもらえず、一人で困って、悲しい思いをしてしまいそうですか? その不安や怖さは、全部きょんちーさん自身が体験してきたこと。「思い出し笑い」ならぬ、「思い出し怖い」なのです。 では、どうしたらいいのか?今まで信じこんできた「どうせ誰にも助けてもらえない、ひとりぼっちの人」という自分のセルフイメージを疑ってみませんか?ほら、ここで「誰か助けて」と言えたことで、私にはちゃんと伝わりましたよ! 喋ることで、伝えたいことを、伝えることができますね。わかってもらえないこともあるけれど、わかってもらえることもありますね。傷つくこともあるけれど、傷つかないこともありますね。お母さんに話したとき、わかってもらえたと感じたことはありませんか?「どうせひとりでちゃんとできない人」「どうせ他の人と同じ様にできない人」「どうせ普通の人より劣っている人」 自分ひとりでできなかったとき、他の人と違ったとき、「そんなあなただからいいんだよ」と近くにいてくれた人はいませんでしたか?そんなあなただから、選ばれたことはありませんか?そんなあなただからこそ、できていることはありませんか?怖がりで傷つきやすいきょんちーさんがママだからこそ、わが子の繊細な心に、目を向けてあげられているのかもしれませんね。もう、自分で自分を許してあげませんか? あのときのお母さん以上に、実は、自分が自分を一番責めていたりします。「他の人と同じようにできなくてもいい」「ひとりでちゃんとできなくてもいい」「社会や学校に行くのを、怖がってもいい」「怖がりの自分でもいい」どんな自分も自分で許して上げていくと、どんな子どもでも大丈夫! と、信じて見守ることができるようになりますよ。きょんちーさん、怖がりながらも「助けて」と伝えてくれて、ありがとうございました。きょんちーさんを、心から応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年06月29日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「出産後、母との関係がうまくいかずイライラしています」という、ぴょんぴょん(32歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。■ぴょんぴょんさんのお悩み出産後、母への嫌悪感が募っており、イライラや自己嫌悪などの感情に振り回されています。母は育児のことでまったく頼りにならず、「普通ならもっとアドバイスをくれるのに」「他のお母さんはこんなふうにしてくれるのに」などと負の感情を抱いてしまいます。母の父に対する態度(会話が少なく、そっけない、無視していることもある)にもイライラしますし、私たち夫婦が喧嘩しているときに、私に対して「そういう言い方は、子どもに影響を与えるからやめなさい」と指摘してきたことも。そのときに怒りが頂点に達し、今はほんの些細なことでも嫌悪感を抱いてしまい、どうしようもなくなっています。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより慣れない育児に、しょっちゅう泣く赤ちゃん。お産の後は、ご自身の体調も安定しないですよね。ただでさえ不安になりやすいこの時期に、お母さんはちっとも頼りにならないどころか、文句を言う……。それはイライラするでしょうし、お母さんに対して負の感情を抱いてしまうのは無理もないことだと思います。ぴょんぴょんさんは「お産がきっかけで、そのような負の感情やイライラを感じるようになった」と書いていますが、本当にそうでしょうか。もともとご両親の関係があまりよくなかった、という記述もあります。お母さんはお父さんにそっけなくしたり、無視したりする。そんな様子を小さな頃から見ていたら、あまり”いい感じ”はしていなかったことでしょう。ひょっとしたらぴょんぴょんさんは、お母さんに対しての「ちょっと嫌だなあ」という小さな負の感情を、ずっと心に押し込めてきたのかもしれません。お母さんに対して、「それは嫌だ」と言うことやワガママを諦めたり、我慢したりしてきたのではないでしょうか。今、お母さんに対してイライラすることは、私にはとてもいい傾向に思えます。ずっと我慢して抑えてきた負の感情が、いよいよ我慢できなくなった。負の感情を、やっと外に出せる。「お母さん、うるさい!」「自分のこと棚にあげて、私に文句言わないで!」「育児を手伝ってくれないくせに、口ばっかり出してきてイヤ!」そんなことを言ってみたら、どうなるでしょう。お母さんは平気でお父さんを無視できるし、自分を棚に上げて他人に説教ができる人なのですよね? それなら、お母さんを見習い、ぴょんぴょんさんが自分を棚に上げて文句を言っても大丈夫そうですよね。そして言ったことはケロっと忘れて、必要なときだけ助けてもらう――。自分と価値観がまったく違う、お母さん。ひょっとしたら、よかれと思って色々と言ってくるのかもしれません。よかれと思って、育児にも手を出さないのかもしれません。「昔と今は違うから」という配慮をしているのかもしれません。ぴょんぴょんさんが「私はこうしてもらったらうれしい」ということを、お母さんは知らないと思います。「お母さんはどんな形で愛情を表現するのか」を聞いてみたら、想像もしない答えが返ってきて、びっくりするかもしれません。ひと口に「思いやり」と言っても、その形は人によって本当に違います。聞いてみないとわからないものです。お母さんに「こんなふうに育児を手伝ってほしい」ということを伝えてみましょう。伝えても、そのとおりにしてくれないかもしれませんが、そうであれば、別の人に頼むこともできます。超ジコチューで、言い換えるならば、自分の衝動に素直なお母さん。育児を手伝ってもらったら、実際大変かもしれません。別の人に頼ったほうが、平和な気もします。「産後」という気持ちが不安定な時期だからこそ、自分を棚に上げて、文句やわがままを言ってみる。「私、赤ちゃんがいて寝不足だし。イライラしやすい時期なのよねぇ」。そんなことを、ぜひ試してみてほしいなと思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年06月27日俳優の阿部寛が、映画『祈りの幕が下りる時』(2018年公開)の主演を務めることが26日、わかった。同作には松嶋菜々子も出演し、阿部とは初共演となる。同作は東野圭吾の「加賀恭一郎シリーズ」を実写化。2010年4月に、阿部主演のドラマ『新参者』としてスタートし、その後2本のSPドラマ、映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』(2012年公開 興行収入16.8億円)とシリーズを重ねてきた。阿部演じる日本橋署の凄腕刑事・加賀恭一郎が様々な事件を解決してきたが、今回の映画『祈りの幕が下りる時』では加賀の母の失踪という最大の謎に迫る、完結編となる。加賀の従兄弟で警視庁捜査一課刑事・松宮役の溝端淳平、加賀の父親を看取った看護師・金森役の田中麗奈、加賀と確執のある亡き父・隆正役の山﨑努といったレギュラーキャストは続投。さらに、女優で演出家の浅居博美役として松嶋の出演が決定した。原作の東野圭吾は「ついにこの小説が映像化されるのかと思うと、感慨深く、そして末娘を嫁に出すような寂しさがあります」としみじみとコメント。「とはいえ阿部さんはもちろんのこと、この役者さんたち、このスタッフならば何の心配もないと確信しております」と期待を寄せる。また、伊與田英徳プロデューサーは「加賀が今回で、人形町を去ることになります」と明かし、「大変寂しいように思えますが、加賀がなぜこの街に来たのか、優秀な刑事なのにも関わらず、所轄刑事としてい続けた謎が、この映画で分かることになります」と同作の見どころを語った。○阿部寛コメント3年ぶりに加賀恭一郎を演じることになりました。このシリーズは人形町から始まりました。今回は人形町でも撮影をしているのですが、ここに帰ってくると気持ちが引き締まり、「新参者」をやっていた当時の思いがよみがえります。加賀は父親との間に確執があるんですが、今回の話では母親のことも初めて描かれ、さらにそのことが捜査にも絡んでくるという展開です。また松嶋菜々子さんが事件の鍵を握る人物・博美を演じますが、共演は初めてです。どんな博美を目の前で見られるのか楽しみにしています。映画『祈りの幕が下りる時』は来年公開です。是非お楽しみに。○松嶋菜々子コメント阿部さんとは初めてご一緒させて頂きますし、長年の人気シリーズに参加させていただくことをとても光栄に思っております。私が演じる浅居博美という役は、悲しい過去を背負った陰のある女性という印象です。撮影にはこれから合流となりますが、レギュラーの出演者の皆さんと共に素敵な作品にできたらと思っております。(C)2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会
2017年06月26日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人の話を上手に聞けない」という、かなやんさん(25歳・保険屋)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■かなやんさんのお悩み人の話の聞き方が分かりません。昔から、仕事でもプライベートでも一方的に話をしてしまう私がいます。人の話を聞こうとすると自分の話ができずイライラしてしまい、畳み掛けるように話をしてしまいます。心当たりがあるとすれば、私の父です。父は、私や人の話をさえぎってでも自分の愚痴や雑学を話すような人です。仕事をしていても「お客様相手にこれではマズい」と感じており、何かアドバイスが欲しいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりかなやんさん、初めまして。ひらいなずです。ご相談の内容をじっくりと読ませていただきました。「人の話をじっくりと聞くことができないこと」を気にしていらっしゃるようですが、実は本当に辛いのは、「自分の話を聞いてもらえない」ということではないでしょうか?かなやんさんは、人の話を聞こうとすると自分の話ができずイライラしてしまい、畳み掛けるように話をしてしまう。お父さんは、かなやんさんや人の話をさえぎってまで自分の愚痴や雑学を話そうとする。ここに、かなやんさんの”心の前提”を探し出すヒントがあります。かなやんさんは、小さい頃から何度もお父さんに話をさえぎられてきたようですね。その経験を通じて、かなやんさんの中に「自分はわかってもらえない人」「話を聞いてもらえない人」だという前提ができあがってしまったように思います。この前提があると、「わかってもらいたい」「わかってもらわなければ」という思いが強くなり、自分の話を畳み掛けるように話したくなってしまうのです。お父さんに話をさえぎられ、かなやんさんは「最後まで自分の話を聞いて欲しかった」「話をさえぎられて悲しかった」という気持ちを感じていた。その気持ちを、いまだにギューと胸の中に握りしめているのかもしれません。本当は、お父さんに何をわかってもらいたかったのでしょう? 最後まで自分の話を聞いて、どんなふうに言ってほしかったですか?「偉いね」「よく頑張ったね」「すごいね」「それでいいよ」「お前の味方だよ」。かなやんさんの心に浮かんだ言葉はなんでしょう?もしお父さんと直接話すことができるなら、あの頃の自分の気持ちを話し、かけて欲しかった言葉を実際にかけてもらってください。それが無理ならば、頭の中でお父さんに話しかけ、言ってもらいたかった言葉をイメージの中で言ってもらうのもいいと思います。「わかってもらえない」と思い込んでしまった自分の前提を、「話を聞いてもらえないことはあったけれど、わかってもらえない人ではないんだ」「自分はわかってもらえる人」「聞いてもらえる人」に変えていきましょう。そしてもうひとつ、やってみてほしいことがあります。かなやんさん自身が、お父さんのことをどう思っているか書き出してみてほしいのです。人の話をさえぎって自分の話をするお父さんに対して、言いたいことはなんでしょう?「自分勝手だ」「もっと空気を読め」「相手を思いやれ」「お父さんみたいになりたくない」。どんなことでも構いません。言ってはいけないと思うようなことも、どんどん書き出してみてください。その言葉は、実はかなやんさんが自分自身にかけている言葉ではありませんか? だって、そうしないと嫌われてしまうから。「自分勝手ではいけない」「空気を読まなくてはいけない」「相手を思いやらなくてはいけない」「お父さんのようであってはいけない」。そう思って、嫌われないようにしてきた自分がいるのではないでしょうか。でも、それは本来の自分ではないですよね。そうやって頑張れば頑張るほど、自分を隠すことになってしまう。そして結果的に「わかってもらえない自分」という思いを強くしてしまうのですね。まずは、心のなかにある前提を「(自分は)わかってもらえる人」「話を聞いてもらえる人」に変えること。それと同時に「話を聞かなくてもいい(嫌われてもいい)んだ」という許可を、自分に与えること。前提を変え、自分の制限を外すことで、かなやんさんらしい、のびのびとしたコミュニケーションを楽しめるようになると思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年06月13日