高杉真宙主演で全3話を3週連続で公開する『ナニワ金融道』より、予告編が公開された。大阪を舞台に貸金業者=「街金」の実態を描いた漫画「ナニワ金融道」。1990年の連載開始以来、金融のダークサイドを描くマンガの最高傑作として君臨し続ける不朽の名作が、原作の良さをそのままに、新たな製作陣とキャストで再びスクリーンに帰ってくる。公開された予告編は、本作の主題歌として、ドラマ「ナニワ金融道」(’96)でエンディングテーマとして使用された「ウルフルズ」の「借金大王」のセルフカバーバージョン「借金大王 V」が流れる。桑田澄男(加藤雅也)の取り立てから始まり、「金融業は食うか、食われるかなんや!」と新米金融屋の灰原達之(高杉さん)が叱咤される場面や、灰原が帝国金融で徐々に金融屋として成長する姿が映し出される。ラストでは、帝國金融の社長・金畑金三(宇崎竜童)とNo.2高山和夫(赤井英和)の漫才かのような絶妙な掛け合いも。また、本作のポスタービジュアルも公開。灰原や桑田を筆頭に、帝国金融のメンバーを含む総勢8人が集結。バックには、原作漫画の名シーンが敷き詰められ、原作と同じタイトルロゴを使用。また左下にはビリケンも配され、まさにナニワを象徴する仕上がりになっている。『ナニワ金融道』は11月25日(金)より3週連続公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナニワ金融道〜灰原、帝国金融の門を叩く!〜 2022年11月25日より公開©2022「ナニワ金融道」製作委員会ナニワ金融道〜銭と泪と権利と女〜 2022年12月2日より公開©2022「ナニワ金融道」製作委員会ナニワ金融道〜大蛇市マネーウォーズ〜 2022年12月9日より公開©2022「ナニワ金融道」製作委員会
2022年10月18日偶然のいたずらでひとつ屋根の下で暮らすことになった2人の恋と、家族の繋がりを描くハートウォーミングラブストーリー『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』より、映画公開を記念してaya.mと古谷充子による映画特別イラストが公開された。海辺の町の小さな診療所で働く医師・俊英(高杉真宙)は、感情表現が苦手な一方で優しさを隠した若者。彼の前にある日、かつて一目惚れをした女性とそっくりな亜子(関水渚)がやってきて、一つ屋根の下で一緒に暮らすことに。今回公開されたイラストは、俊英と亜子のささやかな日常が切り取られた。普段は生真面目だが、亜子を前にすると不器用さがにじみ出てついSっ気発言も飛び出す俊英と、自由奔放な亜子は衝突してばかり。時に本音でぶつかり合ったり、勢い余ってとっくみあいの喧嘩をする場面もあるが、古谷さんによるイラストでは、そんな2人の喧嘩をはじめそうな、まるで兄弟のように微笑ましい姿が描かれた。そんな慌ただしい生活はやがて変化を遂げ、これまで流されるように淡々と生きてきた俊英の何かが変わり、諦めきれない夢と現実の狭間でもがく亜子もまた、少しずつ素直な自分を取り戻していく。aya.mさんのイラストには、距離を縮めていく2人のほかにも料理上手な亜子がふるまう紫芋のきんつばやふわふわしゅうまい、市川家の一員である猫のタマも描かれた。“街でみかけたおしゃれさん”の紹介で話題のaya.mさんは「登場人物がみんな愛おしい…!」と本作を絶賛し、「この人だから、この人たちだから、家族になれる。そんな唯一無二の場所に出会えた亜子に、唯一無二の人に出会えた俊英に人と人との繋がりで人生は出来ていくと改めて感じました。出会いやご縁は宝物ですね」と感想と語る。映画や雑誌など幅広くイラストを手掛ける古谷さんは、亜子について「エキセントリックで猪突猛進で正直者で美しい。ナウシカのテトか、もののけ姫のサンのよう。なのに料理がとても上手。それも作るものは繊細で優しくてふわふわしてる。荒々しいのにあんな料理ができる。彼女の魅力はそこなのかもしれないです」と印象に残るキャラクターだとコメントした。『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:いつか、いつも‥‥‥いつまでも。 2022年10月14日より全国にて公開©2022『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』製作委員会
2022年10月16日「自分にとって、ラブストーリーは今回が初挑戦という気持ちもあり、撮影が楽しみでした。年々演じる役の幅が広がってきて、うれしいですね」そう話すのは、最新映画『いつか、いつも……いつまでも。』が10月14日に公開される高杉真宙(26)。昨年4月、所属事務所を独立した彼にとって、本作は独立後初の主演作に。「このタイミングで主演させていただけることに、自分は幸せ者だなあと思いながらやらせていただきました。お仕事のあるありがたさと大好きな映画の現場にいられることの充実感を感じた作品でした」独立後、役者の仕事だけでは知りえなかった“世間”を学んでいるという。「一つの作品を作るにしても、見えないところで、たくさんの人たちがいろんな仕事をしている。その理解が深まったのがいちばん大きな変化です。本来、細かい人間ではないので、周りの人から、『もっとこまめに連絡をください!』と指摘されてしまうことも多々ありますけど(笑)」本作で演じたのは、海辺の小さな町にある祖父の診療所で医師として働く主人公・俊英。ひょんなことから一家のもとで暮らすことになったヒロインの亜子(関水渚)に愛情が芽生えていく。「撮影シーンの8割が初共演の関水さんとのシーンだったので、お互いやりやすい環境を作れるようになるべく話し合うことを心がけました。これまでは一人で考えて撮影に臨んでいたので、そこは変わりましたね」放送が始まったばかりのNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』ではヒロインが通う大学の先輩を演じる。朝ドラは初出演だ。大人の俳優として着実に成長した26歳の自分について思うことは?「26歳の自分には、正直、絶望していますね。周りから大人になったと思ってもらえるようなこと一つもないな!って(笑)。大人って、いい意味で、自分を取り繕える人だと思うんですけど、自分はそれだけの経験ができていないと思っていて。その不安を払拭するために何か実行することが今の目標です」
2022年10月13日年齢に自分が追いつかない感覚はずっとある僕の人生の今は何章目くらいだろう。昔、そんな歌があったけれど、どんな人の人生にもそれぞれチャプターがあって、いろんな転機を挟みながら、人は次のチャプターへと進んでいく。高杉真宙も今、ひとつのチャプターを駆け抜けている。取材が行われたのは7月。数日前に26歳の誕生日を迎えた高杉は「正直、自分の年齢に驚きが隠せない」と苦笑いをしながら、26歳になったばかりの心境を語りはじめた。「年齢と自分とのギャップみたいな。年齢に自分が追いつかない感覚っていうのはずっとありますね」26歳といえば、もう十分に大人として認められる年齢。だからと言って、自分のことを大人になったと思える人もそんなに多くはないだろう。高杉真宙もそうだ。「僕なんかクソガキですよ(笑)。でも、みんなそうなんだろうなと思ってます。30代も40代も50代、60代もみんな自分のことをクソガキだと思ってると思うんですよ。でも、なんとか大人のふりをして生きている。きっと僕が今まで見てきた年上の先輩方も、年齢に合った立ち居振る舞いを必死に真似していくうちに、周りから見たら立派な大人に見えるようになったんだろうなって。僕もそうなれるように、ちゃんと生きていかなきゃと思っています」26歳になったことへの感慨に含まれているのは、驚きか、喜びか、達成感か。そう尋ねると「驚きだけです」と答えたあと、少し考えて、こう付け加えた。「あえて言うなら焦りとか。僕が初めて舞台に立ったのは中学1年生の夏。ちょうど今ぐらいの時期に稽古をしてたんですよ。ということは、僕は人生の半分はもうこの世界にいることになる。そのわりにはまだ何もなし遂げられていないというか。10年という月日が経っていると考えると、それが何かと言われたら明確には出てこないけど、もう少し何かあってもいいんじゃないかっていう焦りはあります」今は1回目の挑戦権を与えてもらっているフェーズなのかなだからこそ聞いてみたかった。俳優・高杉真宙は今、どのあたりのチャプターにいるのか。人生の半分を芸能の仕事に捧げた彼の現在地を知りたかった。「第3部くらいじゃないですか。10部作の第3部。いや、もうちょっと短いかもしれない。6部作くらいの第3部かも」そう真面目に分析する彼に、それぞれのチャプターに名前をつけてもらった。「第1部が初心者編、第2部が第1次成長編とするなら、第3部は“冒険編”。漫画で言うといちばん熱い展開ですよね。盛り上がれ〜(笑)」あえて自分を鼓舞するように、そうおどけてみせた。でも、そうやって茶化しながらも“冒険”という言葉を選んだことに、歩んできた道のりへの充実感が垣間見える。「言い方が少し難しいですけど、挑戦する権利って誰しもに均等に与えられるものじゃないと思うんですよ。タイミングなんてみんなバラバラで。それまでの積み重ねがあって初めて、ここから挑戦していいよというチャンスをもらえる。たぶん僕は今、1回目の挑戦権を与えてもらっているフェーズなのかなと。そういう意味でも“冒険編”です」冒険のゴールにあるものは、まだ明確には見えていない。だからこそ突き進むのだ、この先に何があるかを知るために。「まずは30代まで走り切ることが、ひとつの目標です。30代になったら、またどうしていくかを考えていかなきゃいけないと思うので、20代はその準備期間。だから、20代のうちにいろんなことを経験したい。そのための挑戦の機会を今与えてもらっているんじゃないかなという気がします」『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』(C)2022『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』製作委員会ラブストーリーで意識したのは見せ方とコミュニケーション10月14日(金) 公開の映画『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』も、高杉真宙にとっては新しい挑戦のひとつなのかもしれない。演じるのは、ちょっと偏屈な若手医師・市川俊英。ある理由からひとつ屋根の下で共に暮らすことになった関口亜子(関水渚)と描く、ハートウォーミング・ラブストーリーだ。「今までそんなにガッツリとラブストーリーをやってきていないんですよ。そういう意味でも、僕もこの年になって少しずつ年齢に合った役ができるようになってきたんだなっていう感慨はありましたね」ラブストーリーを演じることについて「ムズいっすよ」と恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべる。意識したことは主に2つ。まずはラブストーリーならではの見せ方だ。「どうしたら綺麗に見えるか。ある種、絵画のような感覚で捉えていて。この画角だったら、どの位置に立ってどう動いたら綺麗に見えるかなとか、そういうことを考えなきゃいけないのはラブストーリーならではですね」そしてもうひとつが相手役とのコミュニケーションだ。「関水さんとどれだけコミュニケーションをとれるかが、今回の僕の中のテーマでした。映画の8割がたが俊英と亜子ちゃんのシーン。そうするとこの2人の息の合っているんだか合っていないんだかわからないところがちゃんと出ないと成立しないだろうなと思ったんです。だから、関水さんとどれだけ話し合いながら作品をつくっていけるかは、今回いちばん気をつけていました。『今のシーン、やりづらくなかったですか』と聞けるだけでも大きいじゃないですか。特に僕の方が年上ですし、聞きやすい空気感づくりは意識していましたね」『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』(C)2022『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』製作委員会芸人さんを立ち上がらせるくらい、ひと笑い起こしたい!亜子は、俊英がひそかに想いを寄せていた相手にそっくりの女性。「完全にトシくんの一目ぼれですよね(笑)」と認めた上で、俊英の内面をこう分析する。「まずは顔から入って、一緒に生活をしてく中で、自分にはない視点に惹かれていったんだと思います。何もない壁に絵を飾ろうとか、部屋にタンポポを運んできたりとか。そういうひとつひとつの出来事の中で、今のこの表情は良かったとか、より好きになれる部分を見つけていったんじゃないかな」俊英は決して紳士的な人間ではない。口は悪いし、態度だってぶっきらぼうだ。でも、何気ない瞬間に亜子への優しさがこぼれている。「本人が思っている以上に、トシくんの亜子に対する想いが熱いな厚いなという印象があって。じゃなかったら、あそこまで世話を焼かないと思うんですよ。他の人から見たら、そこまでしなくていいだろうというラインを、トシくんはひょいっと乗り越えている。それは、亜子への想いがあってのことだと思います」他人に対してそっけない、低温動物のような俊英だが、亜子の前では声を荒げたりムキになったり、いろんな感情を見せる。その遠慮のないやりとりにも、この2人にしかない特別なものが感じられた。「それはたぶん亜子ちゃんがどんな状況でも周りに対して感情を出せる子だったからなのかなと。亜子ちゃんに引っ張られるかたちで、トシくんもいろんな人に感情を見せられるようになった。亜子ちゃんははたから見るとかなりハチャメチャだけど、その危なっかしさも含めて、トシくんはいいなと思っていたんでしょうね」『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』(C)2022『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』製作委員会最初こそ亜子の外見と中身のギャップに戸惑っていた俊英だが、いつしか気性の激しさも不安定さもすべてがチャームポイントになっていたというわけだ。では、高杉真宙自身は、理想と現実のギャップに戸惑った経験はあるだろうか。「僕、喋るのが上手いとは思ってないんですね。本当に心の底からそう思ってるんですけど、あるとき、バラエティでの自分の喋りを聞いて、こんなにも早口なんだってビックリしました(笑)。たぶん心のどこかではもう少しちゃんと喋れてると思ってたんでしょうね。全然そんなことなかった(笑)。なんなら目線とかも泳いでいて。理想とのギャップがすごいなと思った記憶があります」『ぐるぐるナインティナイン』のコーナー「ゴチになります!」にレギュラー出演するなど、最近は役を介さない高杉真宙を見せる機会も多い。バラエティの洗礼を受け、トークに対する苦手意識も随分と変わってきたようだ。「ちょっとは成長してるんじゃないかなと思います。最近ちょこちょこ番宣でバラエティに出るようになりましたけど、ひと笑いはほしいって思うようになりました(笑)。僕が喋ったときに、芸人さんに立ち上がってほしいみたいなのはあります。笑われたいです!」そんな野心も、人見知りの殻に閉じこもってばかりだった頃の自分では抱くこともなかっただろう。様々な経験を砥石にして、高杉真宙の人間性はどんどん磨かれていく。この「冒険編」の結末を迎える頃には、どんな男になっているだろうか。次なるチャプターのページをめくるそのときはきっと、もっと凛々しく、もっとたくましくなった(でも、根っこの部分でシャイなところは変わらない)高杉真宙に出会えるはずだ。ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント高杉さんのサイン入りポラを2名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!取材・文=横川良明撮影=友野雄衣装協力=シャツ ¥55,000、ジップポロ ¥25,300(NULABEL / STUDIO FABWORK TEL 03-6438-9575)、パンツ ¥41,800(M / BICHO Inc TEL 03-6438-9575)、その他スタイリスト私物(すべて税込み価格)
2022年10月12日10月14日に公開の映画『いつか、いつも……いつまでも。』で主人公・市川俊英役を演じる高杉真宙さん。海辺の小さな町を舞台に、祖父の通称“じいさん”(石橋蓮司)が院長を務める診療所で医師として働いています。俊英はそっけない態度ではあるものの、優しさを秘めた不器用な青年。じいさんや家政婦の“きよさん”(芹川藍)と一緒に暮らす俊英。ある日、叔母さん(水島かおり)に連れられてやってきた亜子(関水渚)との出会いから物語が展開します。家族の枠を超えた4人のつながりを通して、俊英や亜子の心の変化、絆を描いた物語です。mamagirlWEBでは本作で主演を務める高杉真宙さんにインタビュー!俊英と向き合った高杉さんの心境、撮影秘話をはじめ、高杉さんのお母さんとのユニークなエピソードもたっぷりと語っていただきました。 ■映画『いつか、いつも……いつまでも。』主演の高杉真宙さんにインタビュー!取材会場に颯爽と登場した高杉さん。秋らしいくすみカラーのコーディネートと金髪がマッチ!今回演じた俊英とはまた違った雰囲気で取材陣を驚かせました。クールな雰囲気もありながらにこやかな高杉さん、今回演じた主人公・俊英の話になると表情をきりっと変えて語っていました。初めて台本を読んだときに抱いた俊英のイメージ、そして完成作品を観たときとではまた違った感想を抱いたのだとか。「台本を読んだとき、演じたとき、観たときとで俊英の印象が違うなと感じました。どれも良かったですけど、客観的に見たときにやっぱりすごく素敵な作品だなと改めて。(物語は)もう少し淡々と進んでいくのかなって思っていました。会話劇なのでどちらかというと動きが少ない作品というイメージだったんですけど、演じてみると思いのほかバタバタしてる。あっちに行ったりこっちに行ったり、そっちに行ったり(笑)結構激しい印象があったのですが、でも作品を観たらもっとポップに映っていました」思わぬきっかけで俊英の前に現れた亜子。俊英には、長年思いを寄せている“ある女性”がいたのですが、その女性と亜子がそっくりなことに驚いたものの……。亜子は早々に“騒ぎ”を起こして、イメージはあっけなく壊されてしまいます。そんな亜子を心配したじいさんの一言で、じいさん、きよさん、俊英、亜子の4人の暮らしがスタートします。演じるなかで、最も印象に残ったシーンはーー。「亜子ちゃんとの会話の中で印象に残っているのは、俊英の過去を話すところ。自分の心情を語るところはやっぱり印象に残ってます。俊英は不器用な人という印象がありました。こだわりのあるタイプで、気になるところは気になる、気にならないところは気にならないと結構ハッキリ分かれてる人じゃないかなと思います。だからこそ写真をずっと持っていられるんだと思いますし、看護師さんたちにあんなことを言われても『別に俺は俺だしな』っていう。その我関せずみたいな感じがあるんだと思います。結構、我が強いです(笑)」■高杉さんと俊英の接点は?亜子との出会いでどう変わった?高杉さんは「一度決めたらこうという頑固な性格が似ている」と、俊英と重なる部分があると語っていました。俊英を演じ、そして俊英を客観的に見た感想を聞いてみるとーー。「俊英はもうちょっと素直になれば、諸々上手くいった所もあるのかなとは思うんですけど(笑)。でもね、わかんなくはないですけどね。素直になるってなかなか勇気のいることだと思うので」俊英は亜子の言動に振り回されて、腹を立てたり心配したり。いつもは冷静なのに熱くなる俊英。一方の亜子も、不器用ながらも気遣いをみせる俊英とじいさんの優しさに触れて、次第に心を開いて素直な自分を取り戻していきます。「亜子ちゃんもですけど、2人とも結構重要な場面でフッと臆病になるから。結婚相手や婚約相手との関係性には、僕は未経験なのでわからないですが、大変そうだなって見てました。2人の関係性はまだないに等しいようなものだと思うんです。でも信頼関係を築き上げたと思うので、それはすごく強いのかなと思います。家族の形についてはすごくうらやましいです。俊英の家族は何か楽しそう。ただ、僕だったら一人暮らしをすると思います(笑)。ずっと市川家で暮らすとなると、いつ叔母が来てハチャメチャにして帰っていくかわからない(笑)そんな風にハラハラしながら過ごす日常は楽しんでいけるのか(笑)」正反対の性格といってもいい俊英と亜子。亜子に振り回されるうちに俊英の心境に変化が。次第に天真爛漫な亜子に惹かれていきます。高杉さんが考える亜子の魅力とは。「亜子ちゃんは思ったことをはっきり表現するタイプ。家族以外でここまで自由に感情を表現して生きてる人ってなかなかいない。家族にはそうできたとしても、職場では難しい。俊英の働く病院の看護師さんたちにもいないタイプだから惹かれたのしょうね」演じていて力が入った場面、こだわった場面について質問すると、俊英の元婚約者・竹野まり子(小野ゆり子)とのシーンを挙げていました。「難しかったのはまり子さんとの関係性です。俊くんのちょっとした行動とかちょっとした言葉、目線、間とかだけで、まり子さんが救われる部分はあったと思うんです。相手の行動によって救われる部分だったと思うんですけど、俊さんはそれをしなかった。できなかったのかもしれないけれど……その場面は難しかったです。台本には書いてなかったのですが、なんとなく目線でやってみたら、監督からは『それはなくていい、なにもかもがきれいにまとまるものではない』と言われました」「まり子さんは多分強いから、自分で変えていけるっていうのを踏まえると、そこの演技は難しかった。今回の作品は、そんなところも含めてドラマとして作られているんだなと感じて面白かったです。『きれいにまとまらなくてもいい』と監督から言われたように、叔母が入ってきてめちゃくちゃにする場面も描かれているなど、一つ一つが絶妙に自由。きれいさを追求せず、みんなの自由でこのストーリーを作っています」■高杉さんのお母さんとの思い出本作の中心となるのは市川家。じいさんやきよさんたちと一緒に暮らしたくなるような、生活の温もりのある場所。一階は、みんなが食卓を囲むダイニングと台所、そしてじいさんや家政婦のきよさんの和室、そして縁側がある昔ながらの造り。二階には俊英の部屋があります。本作では市川家を中心に、それぞれが安らげる場所、自分の居場所を見つけていきます。それにちなんで、高杉さんにとって一番安らげる場所について聞いてみるとちょっと意外な答えが。「パソコンの前ですかね。……ゲームです(笑)パソコンの前ってごまかさせてください(笑)やっぱり何も考えなくていいのがゲームですから。何も考えなくていい場所って、寝る以外なかなかないですからね。映画を観るのも好きですが、疲れていて集中できないときもある。でも映画は止めたくない派なので、途中で止めてつぎはぎで観るのが本当にストレス……。それを踏まえると、ゲームの時間ってちょうどいい。漫画もそうですね。だから場所というよりは、趣味の時間が安らぐひとときです」劇中のもう一つのキーが「食」。市川家に住むことになった亜子は、“家族の食卓”に癒されて自分を取り戻し、また自ら料理をすることで家族のつながりを実感していきます。食卓を囲んで美味しいご飯を食べながら笑い合える幸せ。辛いときは、なんでもない会話や、ただ黙ってそばに居る人がいるだけで安心できるーー本作を彩る美味しそうな料理にちなんで、食にまつわる質問をしてみました。「母の料理で思い出に残っているのは、ピーマンの肉詰めです。それを母に言ったら『多分、数回も作ってない』って言われて、逆になんでそれなんだって言われました(笑)。僕ははっきり覚えてるんですけどね、母親が作った料理の中では。思い出深い意味がわかんないみたいな言いぐさでした(笑)。僕が覚えてるってだけで、そんなに思い出が込められているかっていうと確かにそうかも……でも美味しかったという記憶は残っています」「あとは母親が作ったクッキーも好きでした。何味だったんだ?あれは(笑)。独特な味なんです。シンプルな生地の味なんですけどめちゃくちゃ美味しくて。そういうのが僕のクッキー好きに繋がってると思うんです。何味なんだろう、聞いてみようかな今度(笑)。あとは正月のお雑煮とかおせち。あごだしと醤油ベースの博多雑煮です。新年は親族が集まってご飯を食べるのですが、それが子どもの頃の思い出として残っています」大人になってから思い出す食事があるというのは、毎日食事を作っている人たちにとっては励みになるもの。最後にmamagirlWEBの読者のみなさんにこんなメッセージをいただきました。「記憶って4~5歳くらいから根強く残っていると思うんですよ。その中でも特に印象に残っていることや、自分が経験したことが積み重なっていくんだと思います。食事を作るのって大変ですが、ピーマンの肉詰めやクッキーのように食も思い出として記憶に残っていくものだと思います。これからもそんな風にひとつひとつ大事に思い出を残していけたら良いなと思います」■映画『いつか、いつも……いつまでも。』作品概要憧れの人とソックリな女性と、まさかの同居に?!しかも中身は理想と真逆...!偶然のいたずらでひとつ屋根の下で暮らすことになった二人の恋と、家族の繋がりを描くハートウォーミング・ラブストーリー『いつか、いつも……いつまでも。』が10月14日(金)に公開。公開中の『異動辞令は音楽隊!』や、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の出演が決定するなど活躍の幅を大きく広げる高杉真宙を主演に、「コンフィデンスマン」シリーズ(20,22)をはじめ話題作出演が続き、来年には自身初のNHK大河ドラマ「どうする家康」への出演も控える関水渚をヒロインに迎えた本作。海辺の町の小さな診療所。医師として働く主人公・俊英(高杉真宙)の前に、彼がかつて一目惚れをした女性とそっくりな亜子(関水渚)が現れる。胸をときめかせたのも束の間、理想とは真逆の“こじらせ女子”の亜子に振り回される俊英だったが、図らずも亜子は俊英一家のもとで暮らすことに…。■高杉真宙さんのサイン入りチェキプレゼント応募要項映画『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』インタビューを記念して、高杉真宙さんのチェキをプレゼント!mamagirlWEBだけの特別なチェキ、ぜひご応募ください。 【応募方法】・mamagirl公式Twitterアカウント⇒をフォロー・公式アカウントでのチェキプレゼント告知ツイートをRT以上の2点をクリアした方の中から、抽選で2名様にオリジナルチェキをプレゼントします。 【募集期間】2022年10月12日(水)~10月18日(火)18時〆 【注意点】※当選の発表はmamagirl公式TwitterアカウントよりDMにて、当選者にのみお知らせします。※応募に関する一切の費用はご自身の負担となります。※本企画はmamagirlWEBの主催です。所属事務所や映画配給会社等、関係各所へのお問合せはおやめください。 たくさんのご応募お待ちしております。
2022年10月12日俳優の高杉真宙が、映画『ナニワ金融道』の主演を務めることが7日、明らかになった。同作は青木雄二による同名漫画の実写化作。勤めていた小さな印刷工場が倒産し、最後の賭けとして訪ねた帝国金融にやっと採用された灰原達之(高杉真宙)が、金融屋としての厳しさを学びつつも、持ち前の優しさを忘れることなく欲望の渦巻く大阪の街で奮闘を続けていく様子を描く。高杉は主人公・灰原達之を演じ、さらにドスの利いた言動はほとんどヤクザだが、有能な金融屋として灰原の良き指導役となる桑田澄男役に加藤雅也が決定した。その他にも、主人公・灰原以外ほぼ関西弁という本作の出演者として赤井英和、宇崎竜童といったリアリティを追求した「ナニワ人」キャスト、早織、仁科貴、柳ゆり菜、波岡一喜、山西惇、本宮泰風、桜まゆみ、阿部亮平、と実力派俳優が出演する。新進監督の藤澤浩和がメガホンをとり、全3話を連続公開。11月25日に第1話 『ナニワ金融道〜灰原、帝国金融の門を叩く!〜』、12月2日に第2話『ナニワ金融道〜銭と泪と権利と女〜』、12月9日に第3話『ナニワ金融道〜大蛇市マネーウォーズ〜』と3週連続で劇場公開される。また本作は、令和アウトローレーベルと題し、規制やコンプライアンスが日々厳しくなっているこの令和に、アウトローな世界を生きた昭和〜平成にかけた名作の主人公たちから、今の時代を生きるヒントをもらおうと立ち上がったプロジェクトの第1弾作品として公開される。今後も第2弾、3弾とアウトローな名作が続く予定だ。(C) 2022「ナニワ金融道」製作委員会
2022年10月07日平成初期の名作「ナニワ金融道」が高杉真宙主演で映画化。全3話が11月25日(金)より3週連続で劇場公開されることが決定した。灰原達之(高杉真宙)は、大学時代の奨学金の返還を滞納してしまったために信用情報に傷がつき、就職先が見つからないでいた。ある日、ネットで偶然、「街金」と呼ばれる貸金業者・帝國金融の求人を見つけ応募する。すると、面接に行くやいなや、いきなり社長の金畑金三(宇崎竜童)から、融資先に返済を迫る「追い込み」に行く社員の桑田澄男(加藤雅也)に付いて行くよう指示される。厳しいやり取りに戸惑いながらも、リアルな金の世界を目の当たりにし、金融屋として生きていく決心をする灰原。そんな灰原たちのもとに金を借りに来るのは、公務員の娘に頼るしかない建設屋、仕事で得た知識をもとに金融屋を騙そうとする不動産屋、公務員をハニートラップにかけるスナックのママ、利権まみれの市長…と、それぞれの事情と欲望を抱えたアクの強い人ばかりだ。一筋縄ではいかない借り主たちとの対決に、時には上手く逃げられそうになりながらも、どうにかこうにか一つずつ案件を切り抜け、成長していく灰原。桑原たちから金融屋としての厳しさを学びつつも、持ち前の優しさを忘れることなく、灰原は欲望の渦巻く大阪の街で奮闘を続けていく。1990~97年まで「モーニング」(講談社)で連載され、大阪を舞台に金融のダークサイドを描くマンガの金字塔として、いまなお根強いファンに支持されている「ナニワ金融道」を原作とした本作。主人公・灰原達之役には『いつか、いつも……いつまでも。』や『舞いあがれ!」「PICU 小児集中治療室」など映画・ドラマのほか、バラエティ番組でも活躍する高杉真宙。有能な金融屋として灰原の良き指導役となる桑田澄男役は加藤雅也が演じる。高杉真宙(灰原達之役)また、主人公・灰原以外ほぼ関西弁という本作の共演には、大阪府出身で元プロボクサーの赤井英和、映画・舞台音楽の制作、俳優等、幅広く活躍する宇崎竜童と、関西出身のリアリティを追求した「ナニワ人」のキャストが揃った。そのほか、早織、仁科貴、柳ゆり菜、波岡一喜、山西惇、本宮泰風、桜まゆみ、阿部亮平と実力派俳優が出演する。監督を務めるのは、大学在学中から自主映画を制作している藤澤浩和。大学卒業後『パッチギ!』(監督:井筒和幸)にボランティアスタッフとして参加。その後上京し助監督として崔洋一、金子修介、深作健太、矢口史靖、ミシェル・ゴンドリーなど多くの監督のもとで経験を積む。監督作に『レディ・トゥ・レディ』(2020)や『ツーアウトフルベース』(2022)などがある。全3話からなる本作は、11月25日(金)第1話『ナニワ金融道~灰原、帝国金融の門を叩く!~』、12月2日(金)第2話『ナニワ金融道~銭と泪と権利と女~』、12月9日(金)第3話『ナニワ金融道~大蛇市マネーウォーズ~』と3週連続で劇場公開される予定だ。『ナニワ金融道』は11月25日(金)より3週連続公開。(text:cinemacafe.net)
2022年10月07日偶然のいたずらで、ひとつ屋根の下で暮らすことになった2人の恋と家族の繋がりを描くハートウォーミング・ラブストーリー『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』より、竹内まりやの歌声が彩る、幸せが詰まったミュージック予告が到着した。今回の映像では、本作の主題歌である竹内さんの「幸せの探し方」が、感情表現が苦手な医師・俊英(高杉真宙)と、かつて一目惚れをした女性とそっくりな亜子(関水渚)、2人の生活を温かく彩っている。亜子を迎え入れた俊英だが、思い通りにならない生活に嫌気がさし、突然家を飛び出したり、机に落書きをしたりする亜子とぶつかっては振り回されてばかり。しかし次第に亜子の純粋な魅力を知り、一方で亜子は俊英の冷たい心を溶かし、お互いに心惹かれあっていく。映像では、俊英がデコピンしたあと、傷になっていないか確かめるために亜子のほっぺをつまんだり、バックハグをしたりと、キュンな未公開シーンも満載。何か大きなことが起こるわけではないけれど、小さな幸せを2人で積み重ねていく。そっけない態度の俊英と自由奔放な亜子、全く違う性格だが、不器用な点は似た者同士な2人。絶妙な関係性を演じるのに苦戦したこともあったそうで、「噛み合っていない」と感じるときには会話を重ね、2人で納得いくまでシーンを作り上げてきたという。「本当に亜子さんが関水さんで良かったなと思います」と高杉さんはふり返っており、2人が信頼関係を築けたからこそ、何気ない日常を幸せな日々へと輝きだす瞬間を作り上げることができたようだ。『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』は10月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:いつか、いつも‥‥‥いつまでも。 2022年10月14日より全国にて公開©2022『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』製作委員会
2022年10月01日憧れの人とソックリな女性と、まさかの同居?しかも中身は理想と真逆で…という2人を、高杉真宙と関水渚が演じるハートウォーミング・ラブストーリー『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』。この度、同居早々に些細なことから火花を散らし、ぶつかり合いながらも、実は”似た者同士”であることがうかがえる微笑ましい本編映像が解禁となった。詳しい事情も聞かないまま亜子(関水渚)を優しく迎え入れた俊英(高杉真宙)の祖父の“じいさん”(石橋蓮司)や、家政婦のきよさん(芹川藍)の気遣いに感謝せず、感情の赴くまま破天荒な行動を繰り返す亜子。ある朝、ふてくされ続ける亜子を見かねた俊英は、彼の部屋で寝ている亜子の顔に濡れたタオルを放り投げる。突然の出来事に慌てふためく亜子に対し、「10分たったらまたくる」とピシっと言い放つ俊英だったが、亜子も負けじと俊英に飛び掛かり、取っ組み合いの喧嘩が勃発してしまう…。映像では2人の衝突はますますヒートアップするばかりだが、感情表現が苦手な俊英、なかなか素直になれない亜子と互いに不器用な2人。”似たもの同士”の俊英と亜子が互いに感情をぶつけ合うことで、2人の距離が縮まっていく過程ともいえ、慌ただしくも微笑ましい日常が切り取られている。そんな亜子について高杉さんは、「俊英としての亜子に対する存在ってすごく複雑だなと思っていて。こうと言い切れることはなかなかないんですけど、でもすごく楽しい存在、色んな意味で揺さぶられる存在なんだろうなと思います」と語る。劇中では、亜子と最初は衝突する中で、これまで流されるように淡々と生きてきた俊英の“何か”が変わっていく。一方で諦めきれない夢と現実の狭間でもがく亜子もまた、俊英や彼の家族の温かさに触れ、少しずつ素直な自分を取り戻していく。俊英の抱く理想とは真逆の亜子がやってきたことでぶつかりながらも、まだ知らない一面を知っていくにつれてお互いに惹かれあっていく2人。じいさんやきよさんたち家族が見守る中、そんな2人が織りなす温かな恋模様に注目してほしい。『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:いつか、いつも‥‥‥いつまでも。 2022年10月14日より全国にて公開©2022『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』製作委員会
2022年09月23日映画『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』(10月14日公開)の完成披露試写会が18日に都内で行われ、高杉真宙、関水渚、小野ゆり子、芹川藍、長崎俊一監督が登場した。同作は長崎俊一監督によるオリジナル作。海辺の小さな町で医師として働く主人公・俊英のもとに、ある日彼の憧れていた女性とソックリな亜子(関水渚)が現れる。胸ときめくも束の間、彼女の"こじらせ女子"っぷりに俊英の理想像はあっけなく砕けるが、図らずも亜子は俊英一家のもとで暮らすことになる。Sっ気のある男子という役どころだったが、高杉は「言い回しの違いが、大きくて最初結構戸惑った感じはします」と振り返りつつ、「なかなか高杉真宙からSっ気なんか出ないです。でもありがたいというか楽しくやらせていただきました」と苦笑。関水との胸キュンシーンについては「不思議だなと思いながら、ずっと照れてました。それでも絵としてどうしたら違和感なくできるのかなと思いながら、演技って難しいなあと思いながらやってました」と明かす。関水も「私も、もちろんめちゃくちゃ照れましたね」と同意していた。この日はお悩み相談のコーナーもあり、「大学生になり、友達と写真を撮る機会が増えたのですが、自然な笑顔を作ることが苦手で、どうしても顔が引きつってしまいます」という悩みには、関水が「場数だと思うんです」とキッパリ。「私も本当に苦手だったんです。高校生の時にはもうみんなスマホ持ってて写真を撮られたりしたんですけど、いつも自然な笑顔を浮かべてて上手な子はやっぱり毎日毎日撮ってる。毎日ずっと撮って、自分で角度を研究したりすれば、絶対に上手になっていくから、やっぱり練習なんじゃないかなと思います」と具体的に答え、高杉からは「マジのやつすぎない?」とつっこまれていた。
2022年09月18日主演に高杉真宙、ヒロインに関水渚を迎えた映画『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』。映画やドラマ、バラエティまで目覚ましい活躍をみせる高杉さんは本作で新境地に挑んでいる。2009年より俳優活動をスタートさせた高杉さんは、特撮ドラマ「仮面ライダー鎧武/ガイム」(13)への出演で人気に。第72回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞した『散歩する侵略者』(17)での“地球を狙う侵略者”天野役、「賭ケグルイ」シリーズでの“愛すべきヘタレキャラ”鈴井涼太役などでも注目を集める。さらに最近では「おいハンサム!!」で演じた、“自己中のエリートサラリーマン”大倉学役の男尊女卑なモラハラ言動にネットが騒然となるなど、多種多様な役柄をこなしながら魅力を発揮。今年は、現在公開中の映画『異動辞令は音楽隊!』はじめ、今秋スタートのNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」への出演も控え、さらに日本テレビ系「ぐるぐるナインティナイン」のゴチメンバーでは新たな一面をみせるなど、いっそう活躍の幅を広げている。そんな高杉さんが本作で挑戦するキャラクターが、恋愛に不器用な医師の俊英。海辺の町の診療所で働く彼は、そっけない態度の裏に優しさを隠した不器用な青年だ。ある日、そんな彼の元に“かつて一目惚れした女性にそっくりな”女性・亜子(関水渚)が現れ、静かな生活は一変。図らずも一緒に暮らすことになった亜子の理想を覆す言動に振り回され衝突を繰り返す俊英だったが、祖父のじいさん(石橋蓮司)や家政婦のきよさん(芹川藍)らに見守られながら、諦めきれない夢と現実の間で傷ついている亜子の素顔を知り、淡々と生きていた彼の何かが変わっていく。高杉さんは俊英という新たなキャラクターについて「不器用でつんけんしている子」と分析。亜子に対して動揺する気持ちを隠し、一見冷たい態度で振る舞う“恋愛不器用”な一面には、「あまりコミュニケーションが得意ではないという印象はありますが、一途にちゃんと思っている部分もあったり、すごく親近感がわきます」と、自身の性格とも重なる部分があったことを明かす。さらに俊英には、亜子のことを知り段々と距離が縮まることで、ふとみせる温かい優しさや寄り添う姿など、普段のクールさの反面で思わず“キュン”と胸をくすぐられる魅力も満載。これまで様々な役柄を演じてきた高杉さんだが、意外にもここまで“恋愛要素”があるシーンの経験は初めてだという。「すごく照れくさいシーンもあって、緊張した」そうだが、テストの後、関水さんから「照れますね」と声をかけられ、お互いの気持ちを話し合ったことで、緊張が溶けたと打ち明ける。予告編では、池に落ちた亜子を救うお姫様抱っこや、自分勝手な行動をする亜子にお仕置きのデコピン、涙を流す彼女を優しく抱きしめるシーンなど素直になれない彼ならではの魅力に溢れ、ぎこちないながらも相手を優しく包む姿は見逃せない。普段は、撮影現場全体の雰囲気を把握しながら自身で役作りをすることが多かったが、本作では関水さんとしっかり話し合いながら役作りに励んだという高杉さん。「関係値を深めていく役というのは、あまりこれまでにやってこなかったのですごく考えながらやりました。特に亜子さんとのシーンは、段取り、テスト、本番をやっていくうちに、もっと『こうだな』と思う部分があって、そのシーンは監督や関水さんとも相談しあえたからこそ生まれたものなんじゃないかなと思います」とふり返っている。実際の距離を縮めたことで高杉さんと関水さんの演技が上手く絡み合い、俊英と亜子の恋愛模様がよりリアルに描かれた本作では、「あまり普段、共演者の人と相談しあったりしないんですけど(笑)そういうことってするべきだなと思いました」と自身にとっても学びとなったことを明かしている。『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:いつか、いつも‥‥‥いつまでも。 2022年10月14日より全国にて公開©2022『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』製作委員会
2022年09月11日女優の今田美桜と俳優の高杉真宙が出演する、日本赤十字社・めぐる献血プロジェクトの新CM「いろんな人」編、「ひとりの感想」編が、7日から放送される。同プロジェクトのイメージキャラクターに今田と高杉が就任。2人が初共演を果たした新CMは、「献血受付スタッフ(日本赤十字社)」と「献血者」の2つの視点から描かれており、献血スタッフを今田が、献血者を高杉が演じている。初共演の今田と高杉は、緊張した面持ちで挨拶を交わして撮影がスタート。献血を終えた高杉に今田が声をかけるシーンの1カット目が終わると「すみません(笑)」(今田)、「いえいえ。なんか照れますよね(笑)」(高杉)と、互いに照れ合う微笑ましい姿を見せた。今回、献血ルームスタッフを演じた今田は、実際にスタッフが着用している赤いラインが入った白いシャツに、黒いパンツのユニフォーム姿で出演。自分の顔が印刷された名札を渡されると、「あ、私だ(笑)!」と嬉しそうな表情を浮かべていた。■今田美桜&高杉真宙インタビュー――CM撮影の感想を教えてください。今田:今回、日本赤十字社のTVCMに初めて参加し、そして高杉さんとの撮影も初めてだったので、緊張はちょっとしていました。それでも、リラックスした空間になっている献血ルームで撮影することができて、気持ちがほぐされながら撮影することが出来ました。(高杉さんとの初共演は)緊張しました(笑)。高杉:(今田さんのコメントを受けて)確かにはじめましてだったので、(今田さんとの撮影は)不思議な感じがしましたね。また僕が撮影現場に入った時、とても素敵な献血ルームが再現されていて。こんなにデザインの良い、緊張せずいられるような空間に(実際の献血ルームも)なっているんだなという驚きがありましたね。自分のイメージとはまた違いました!――CMの内容にちなんで、出演者のお二人が最近「ありがとう」と思ったエピソードなど教えてください。今田:ドラマの撮影でお弁当を食べる機会が多いのですが、なかなかお野菜をしっかり摂る機会がちょっと減ってしまうんですね。そんな時、ドラマのスタイリストの方が、すごく気を使ってくれて、サラダをわざわざ作ってくださったんです。それがすごく愛だなと思いました。ドレッシングから手作りしてくれて、本当に有難かったですね……。高杉:自分は、野菜足りないって思ったことが無かったかもしれないです(笑)。今後ちゃんと気を付けようかなと思います! 僕は、実家が離れているので、家族と連絡をとれないことが多く、(家族からの連絡に)僕が返信できない状態が続いても、粘り強く日々連絡をくれることはとても感謝しています。連絡を日々くれると、僕も気づいた時に電話したり返信したりできます。――ありがとうって直接言えるタイプですか?高杉:割と直接言えますね。ちゃんと言います。なかなか連絡は返せていないですけど(笑)。今田:でも、言葉にするのはすごく素敵ですね! 私の両親も、よく連絡してくれます。「元気? ご飯ちゃんと食べてる? 忙しいと思うから、返事はいらないからね」と。ありがたいなと思いますね。だから私も、少しでも時間がとれたら電話して、ちょっとでもお話できたらなと思っています。――人と人との助け合いが、いつまでもめぐりつづける世界を目指す活動である「めぐる献血プロジェクト」にちなみ、「いのちを繋いでいく尊さ」を学んだ経験・エピソードはありますでしょうか。高杉:例えば、電車の中で妊婦さんが乗られた際に席を譲るように、自分ならば、日々の生活の中で何ができるんだろうってよく考えますね。知らない誰かが、自分の少しの行動で救われたり感謝が生まれるという輪を、少しで広げられたら良いなと思います。今田:私は今25歳なのですが、同級生やお友達に、子どもが生まれることがすごく増えてきました。子どもの写真を送ってくれたり、地元に帰ったときに(会って)抱っこさせてもらえたりするんです。分かってたとは思うんですけど、改めて「赤ちゃんってこんなに小さく、(出産は)すごく尊いことなんだな」と最近、より感じる様になりました。また、(同級生や友達の)お腹がだんだん大きくなり、産まれたお子さんをはじめて見るまでの一連の流れを目の当たりにすると、すごく奇跡だなと思うようになりました。――献血の現状について、率直な感想をお聞かせください。今田:知らないことがたくさんありました。これは知らなきゃいけないと思いましたし、伝えていきたいって本当に素直に思いました。どんどん献血される(若い)方が減っていること、献血バスの受け入れ先(企業や学校)が、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける前と比較すると減っていることなど、ここ数年の変化を聞いて、本当にびっくりすることがたくさんありました。高杉:僕も驚くことが多かったです。採血してから輸血用血液製剤は(短いもので)4日間しか持たないということは、やはりたくさんの方に採血協力していただくことが必要なのだなと実感しました。自分たちがこのように本プロジェクトに関わらせていただいているからこそ、少しでも献血の現状などを知る方が増えることを祈って、自分たちも頑張っていけたらと思います。――今田さんは献血ルームのスタッフ役、高杉さんは献血協力者の役でした。これまで様々な役をやられているなかで、今後、自分自身が挑戦してみたい役柄はありますでしょうか。高杉:17歳の頃からずっと言い続けている役があって。あの……坊主の役なんです。ずっと坊主になりたくて。今田:なんでですか? すごくお似合いにはなりそうですけど。高杉:坊主って、良いじゃないですか! 人生で一度もなったことが無いんですよ。以前、役で金髪にした時に髪の毛がすごく傷んでしまって。それならば、「坊主って良いじゃない!」ってふと思って。それからずっと憧れがあります。だから、「どんな役がやりたいですか?」と聞かれる時は、ずっと「坊主でお願いします」と答えています。そろそろ10年近く言い続けているんです(笑)。今田:いつになるか分からないですが、徐々に年齢を重ねていくにつれて、お母さん役はしてみたいなと思います。(これまでの役柄が)年相応のキャラクターだったり、学生役もあったりするので、お母さん役への憧れがあるのかもしれないです(笑)。
2022年09月07日この秋放送予定の吉沢亮主演メディカル・ヒューマンドラマ「PICU 小児集中治療室」に、高杉真宙が出演することが分かった。吉沢さんとは今作が初共演となる。およそ15歳以下の子どもを対象にした、小児専門の集中治療室、PICU(Pediatric Intensive Care Unit)。広大ゆえ、大規模なPICUの運営は極めて困難と言われる北海道で、駆け出しの小児科医・志子田武四郎(吉沢さん)が、PICU科長・植野元(安田顕)ら先輩医師と共に、どんな子どもでも受け入れられるPICUを作るため、そして、1秒でも早く搬送できる医療用ジェット機の運用を実現するために奔走する姿を描いていく。高杉さんが演じるのは、幼少期から武四郎と兄弟のように育った大親友で、現在は救命医として奮闘する矢野悠太。バスガイドの涌井桃子(生田絵梨花)、小児外科医の河本舞と、いつも4人でつるんできた。医大卒業後は、地元・札幌を離れ、網走で救命医として孤軍奮闘。失敗続きで落ち込む武四郎から“お悩み相談”の電話がかかってくる度、励ます良き理解者。しかし、進路も同じで公私ともに良い相談相手だった悠太だが、実は誰にも言えない秘密が。責任感が強いがゆえに、悠太に降りかかる衝撃の展開にも注目だ。「何が起こるか分からない。読んでいて本当に感情を揺さぶられました」と台本を読んだ感想を語った高杉さんは、「演じるのももちろん楽しみですが、何より皆様と一緒に出来上がったこの作品を見ることが楽しみです」とコメント。また、「PICUを多くの方に知って頂けたら、と思っています。自分自身のことを上手く表現することが出来ない子供たちと一緒に病気と向き合っていくその姿を-」と呼びかけている。「PICU 小児集中治療室」は10月、毎週月曜日21時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2022年09月03日俳優の神木隆之介、女優の松本穂香、西野七瀬が出演する、KDDI・意識高すぎ! 高杉くんシリーズの新WEBCM「ディベート大会」編が、2日から公開される。新WEBCMは、貯杉先生(西野)によるディベートの特別授業で、“マイナポイントもらうならau PAY”という議題に対して、高杉くん(神木)と松本さん(松本)がそれぞれの主張を繰り広げる。高杉くんが賛成派として意見すると、貯杉先生は即座に賛成派に優勝の判定を下し、松本さんの主張に耳を傾けない。すると、そんな貯杉先生に松本さんは怒って帰ってしまう。また、今回はシリーズ初の試みとして、神木がカメラを手に撮影現場の裏側を撮影した「意識高すぎ! 高杉くんシリーズ 神木カメラ」の映像も公開する。■神木隆之介・松本穂香・西野七瀬インタビュー――今回は高杉くんと松本さんがディベートを行なうシチュエーションでしたが、みなさんが「これなら語れる!」という詳しいもの、得意なものを教えてください。松本:私はホラー映画とか好きなので、ホラー映画好きの人とだったらなんかちょっと話したりできるかなーとか。神木:ちょうど夏じゃないですか。西野:確かに。夏といえば。松本:ホラーどうですか?神木・西野:ホラー大好き。松本:お! あ、なんか前もそういう話、しましたよね。――神木さんに松本さんと西野さんの様子を撮影して頂きましたが、特に印象的なシーンがあれば教えてください。神木:僕はもう2人に任せてやってました(笑)。すぐに2人の画角に切り替えてよかったなっていう。僕のベストプレイだなって思いました。松本:うん。楽しかったですね。あんなにね、3人でわちゃわちゃできるっていうのも。西野:いつもCM上だと結構ここ(松本さんと貯杉先生)がバチバチ。松本:私が勝手にバチバチしてるから、あんま仲良くってところないけど、普段はこんな穏やかな感じでやってますっていうのを。西野:神木君に引き出していただいて。神木:いえいえ、とんでもない。あれ、松本さんちなみに今まで公の場で絵を描いたことありました?松本:自分のインスタとかだったらありましたけど、こんなたくさんの方に見られてる中でというのはあんまりなかったですね。神木:じゃあ貴重な。後であれだけ撮ってもらいましょう。大きく。画面にでかくバッ! ってやってもらいましょうよ。松本:自信のなさが私の絵には表れてますね。神木:いえいえ、それが個性ですから。良さですよ。――マイナポイントでは最大2万円分のポイントがもらえますが、もし皆さんがもらった2万円で買いたい“ちょっとしたご褒美”がありましたら、教えて頂けますでしょうか。神木:僕はイヤホンですね。イヤホン買いたいです。松本:好きなんですか。神木:大好きです! 持ってるのに買っちゃう。西野:へー。ちゃんと使い分けたりする?神木:使い分けします。昨日とかは3つ持ってました。ここ最近新しく買ったBluetoothのイヤホンがあって、それと、違う機種の一番最新のワイヤレスイヤホン、さらに、友達からもらった有線のイヤホン。その3本を持ってます。まずいちばん最新で買ったやつをはめるんですよ。で、もうちょっと重低音効かせたいなってときにワイヤレスイヤホンのもう一個のを出して、それが電池切れた場合に有線に換える。西野:ああーじゃあちょっと予備も。神木:そうですそうです。絶対有線あったほうがいいですよ。ワイヤレスイヤホンの電池が切れたら終了ですからね。松本:言ったらあれかもしれないけど、違いが分かんない。やっぱ全然違うの?西野:ちょっとしたご褒美なんだったら、ちょっといいホテルかお宿の宿泊券がいいかなって思います。神木:家の雰囲気と違うところに行くと気分転換になったりしますよね。松本:服とかでもいいですよね。ご褒美だし。――皆さんの夏休みの思い出を教えて頂けますでしょうか。松本:私は小さいときは夏休みに家族で川遊びできるようなところに車で行って、バーベキューとかしながら遊んでましたね。西野:私も行ってたかも、家族で。なんか、キャンプ行って、川で兄と遊んでて、で、こんくらい(両手で抱えるくらい)の石があって、虫いませんようにとひっくり返すの。で、大きい虫がいて、なんか叫びながら兄と逃げたっていうのだけすごい覚えてる。松本:虫いませんように(笑)!神木:願い届かず。僕は、撮影で鳥取に行ってた記憶があります。西野:いくつくらいの夏休み?神木:10歳とか、撮影で鳥取に2、3週間行ってましたね。西野:そういうときはお母さんも一緒に行くの?神木:そのときは父でした。2人で鳥取に行って、鳥取のホテルの部屋でキャッチボールしてました。そんぐらいの記憶しかない。松本:そうか、その時から働いてたのか。神木:宿題は(夏休みが)終わる2日前に手を付けてました。松本:私もギリギリ。西野:私もギリギリっていうか、むしろ間に合ってない。松本:わかるわかる(笑)。
2022年09月02日人生に挫折しそうなとき、救いを与えてくれるもののひとつといえば音楽。そんな思いに共感する1本としてオススメは、音楽映画でありながら刑事モノとしての側面も持つ話題作『異動辞令は音楽隊!』です。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。高杉真宙さん【映画、ときどき私】 vol. 513犯罪捜査一筋30年の鬼刑事が警察音楽隊にまさかの人事異動を言い渡され、どん底から再び輝きを取り戻そうとする姿を描いた本作。高杉さんは、主人公が所属する音楽隊でサックスを担当する北村裕司役を演じています。今回は、役作りでの苦労や主演を務めた阿部寛さんから学んだこと、そしてバラエティ番組に出演するようになってから感じる最近の変化などについて語っていただきました。―まずは、本作に出演したいと思った理由から教えてください。高杉さんやっぱり、内田英治監督とご一緒できるというのは大きかったです。特に、お話をいただいたときは『ミッドナイトスワン』を観たあとで、内田監督の作品に出たいと望んでいたときだったので。うれしかったですし、ありがたかったです。―実際に内田監督の現場を経験されてみて、いかがでしたか?高杉さんいつも一緒にお仕事されているスタッフの方が多かったこともあって、みなさんの意志疎通がスムーズで素晴らしかったです。あとは、カメラワークがすごかったですね。普段、僕は撮影中にあまり映像をチェックしないほうですが、見せていただいたときに「こんなふうに撮られていたのか」と驚きましたし、迫力があってかっこいいなと思いました。役を演じるうえで意識したのは、感情のバランス―演じられた北村は、反発はするけれど実はいいヤツというキャラクター。演じるのにかなりの技量が必要ということで、プロデューサー陣から真っ先に高杉さんのお名前が挙がったとか。ご自身にとっても、難しい役どころでしたか?高杉さん知らないところで、僕はそんなに持ち上げられていたんですか!?いやいや、怖いです(笑)。今回、僕が一番気にしていたのはバランス。ただの嫌なヤツが阿部さん演じる成瀬の言葉で変化していくというのではなく、もっと北村の存在を大事にしたいなと思いました。ツンケンしているのも、彼なりの正義や理由があってしていること。成瀬さんに対して嫉妬もあれば、憧れや尊敬の感情もあるので、そういうひとつひとつのバランスは難しかったです。みなさんから好きになってもらえなくても、どうしたら嫌いにならないでもらえるかは考えながら演じました。―なるほど。監督からは、どのような演出がありましたか?高杉さん衣装合わせのときに、「もっとダサいほうがいいな」と監督がずっと言っていたのは印象的でした。僕もキャラクターを作るうえで重要だと思っているのは、衣装やメイク。今回は、服に関心はないけど仕事は大好きという人物像だったので、そういうところからも少しずつ作り上げていきました。最後の白い制服はかっこよかったですね。―ほかにも、初挑戦となったサックスも大変だったのではないかなと。高杉さん難しかったですね。撮影の1か月くらい前に初めてサックスを触り始めたのですが、別のドラマのためにベースの練習をしていた時期とちょうど重なってしまったので、練習量に不安はありました。ただ、ありがたいことに撮影中も練習する時間をいただけたので、何とか作品には間に合うところまではいけたかなと思っています。でも、覚えることが本当に多くて大変でした。自分がどれくらい努力できているか考えさせられた―撮影前までにみなさんがかなり仕上げてきていたことに、スタッフからは感動の声もあがり、高杉さんに至っては格段に成長していたので寄りのショットが急遽増えたとか。高杉さんこちらこそ、「本当にありがとうございます」としか言いようがないです。自分では、全然ダメだと思っていましたから。撮影では2日間ほど先生に教えていただいたあと全体練習に挑みましたが、そこで少しは胸を張れるようになれたので、やっと楽しくなりました。―主演の阿部さんとのやりとりで、思い出に残っていることはありましたか?高杉さん僕は運転するシーンがあったのですが、撮影前に同じ部屋で阿部さんと2人っきりになったことがありました。普段あまり運転しないほうなので、それについて相談したときのことがすごく印象に残っています。―どんなアドバイスをもらったのでしょうか。高杉さん「がんばれ!」と。―(笑)。シンプルかつ力強いひと言ですが、うまくいきましたか?高杉さん僕一人ならまだしも、倍賞美津子さんと板橋駿谷さんを乗せて運転しなければいけなかったので、緊張しました。自分で自分を慰めながら挑みましたが、楽しく運転できてよかったです。―ほかにも、俳優の先輩として阿部さんから学んだことがあれば、教えてください。高杉さん阿部さんがいるだけで、みんなの士気が上がる感じはありました。最近、阿部さんと同世代の方々とお仕事をする機会が多いですが、どなたもとにかくストイック。自分もその年代になったときに、そういなきゃと思わせられますし、いまの自分がどれくらい努力できているんだろうかと考えさせられます。それは今回の阿部さんを見ていて感じたことでもありますが、そういう姿勢だからこそ、これほど長く続けられているんだろうなとも思いました。本当に、かっこいい方が多いですよね。音楽は、シーンと気分に合わせて聴いている―現場の様子についてもおうかがいしますが、みなさんで一緒に演奏をしていたこともあって団結力も上がったのでは?高杉さんそうですね。音楽でひとつの作品をみんなで作っている実感があったので、一緒にゴールに向かっていくイメージはありました。一体感が生まれますし、お互いに仲良くもなれるので、これからは現場に入る前にキャストで音楽かスポーツすればいいんじゃないかなと思ったほど。ただ、スポーツだと敵対心が出てくることもあるので、すごく仲良くなるか、すごく殺伐とするかのどっちかかもしれませんが(笑)。―確かに、その可能性はありますね……。本作では、音楽によって救われる人たちが描かれていますが、高杉さんも音楽に救われた経験はありますか?高杉さん僕は音楽をずっと聴いていないとダメというほどのタイプではありませんが、気分とシーンに合わせて聴いています。たとえば、疲れたときとかテンションを上げたいときは、メタルを聴くのが好きです。あと、朝起きたとき、夜寝る前、「明日仕事でがんばろう」と思うときは、それぞれ違う曲を聴くので、そういう部分では助けられていると思います。―ちなみに、最近のお気に入りがあれば、教えてください。高杉さん星野源さんの「POP VIRUS」です。この曲は、家に帰ってきてゆっくりしたいときに聴いています。あと、昔からよく聴いているのは、高橋優さんの「明日はきっといい日になる」。今回でクラシックや吹奏楽も聴くようになったので、仕事をするたびに音楽の幅も広がっていく感じです。いつまでもミスを落ち込んでいても仕方がない―音楽以外にも、落ち込んだときに自分の救いになっているものはありますか?高杉さんあまりないですね。というのも、僕は立ち直りが早くて、ミスをしてもへこむのはだいたい3時間くらい(笑)。落ち込んでいても仕方ないので、ゲームや趣味で気分を変えて、考えないようにすることが多いかなと。ただ、そのなかでも、次は失敗しないように心がけてはいます。―ちなみに、1年ほど前にご登場いただいたananwebのインタビューでは、「ゲーム以上に好きになれるものを探している」とおっしゃっていましたが、その後何か見つかりましたか?高杉さんいやー、なかなか超えられないです(笑)。それくらいゲームが大事ってことなんでしょうけど、見つけられないものですね。―今回のサックスはどうでしょうか。高杉さん今後も続けたいくらい好きにはなりましたし、マウスピースも大事に飾ってはいますが……。―では、もし何かを見つけたら教えてください。ちなみに、そのときに1人旅にも興味があるとおっしゃっていました。どこか行かれましたか?高杉さん申し訳ないことに、これもまだしていないです(笑)。でも、長崎とか、東京の島に行ってみたいなと思っていて、いろいろと調べてはいます。僕は電車旅が好きなので、ぜひ電車で行ってみたいです。20代のうちに、落ち着きを持てるようになりたい―旅の感想もお待ちしています。20代も折り返しになりましたが、今後はどのようになっていきたいですか?高杉さんいろいろありますが、20代のうちに落ち着きを持てるようになりたいです。いまは、話し方も行動もフラフラしていますから。まずは、落ち着いた発言や行動ができるようにがんばります。―最近は、バラエティでも活躍されているので、いろんな変化もあったのでは?高杉さん『ゴチになります!』を見ている方は多いので、それで僕を知ってると言ってくれる方は増えました。あとは、「本当に自腹なの?」とよく聞かれます(笑)。本当に自腹です!この前も払いましたよ。―これまでは役として表に出ることが多かったなかで、素の自分で出ることに戸惑いもあったのではないかなと。高杉さん収録も重ねてきたので、最初よりはだいぶ慣れました。バラエティもみんなで作っているというのがわかってから、あまり緊張しなくなったのかもしれません。僕も少しでも面白いことが言えたらいいなとずっと考えてはいますが、まずは自分が楽しもうと思っています。―それでは最後に、ananweb読者へメッセージをお願いします。高杉さんいまはいろんなことがあるので、緊張感を持って日々を過ごさないといけないところもあるとは思いますが、気分転換に映画館に足を運ぶのはいかがでしょうか?その際は、ぜひ『異動辞令は音楽隊!』を選んでいただけたらうれしいです、そして、吹奏楽の素晴らしさもみなさんに伝えたいなと思っています。インタビューを終えてみて……。ananwebの連載にご登場いただくのは4回目で、最多となる高杉さん。今回も変わらぬ天然ぶりを発揮されていて、楽しませていただきました。ゲームと旅の話は、ほぼ毎回恒例になりつつありますが、今後も高杉さんが新たに何かと出会っていく様子を探っていきたいと思います。人生は、思いがけないことの連続だから面白い!居場所を失い、暗闇のなかで先が見えなくなったときこそ大切さに気づかされるのは、手を差し伸べてくれる仲間たちの存在。キャストが奏でる見事なハーモニーに乗せて届くメッセージは、新たな人生を歩き出す人にとっては、最高の“応援歌”となるはずです。写真・山本嵩(高杉真宙)取材、文・志村昌美スタイリスト・荒木大輔ヘアメイク・堤紗也香シャツ¥40,700、パンツ¥34,000/Cellar Door(untlim 03-5466-1662)、Tシャツ¥15,400/CINOH(MOULD 03-6805-1449)、その他スタイリスト私物ストーリー犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司は、犯罪撲滅に人生のすべてを捧げてきた。ところが、コンプライアンスが重視されるいまの時代に、違法すれすれの捜査と高圧的な態度を見せる成瀬は周囲から完全に浮いてしまう。そんななか、成瀬はついに上司から異動辞令を言い渡される。行き先は、まさかの警察音楽隊。しかも、小学生の頃に和太鼓を演奏していたというだけで、ドラム奏者に任命される。警察のはぐれ者たちの群れに迷い込み、愕然とする成瀬。練習にも身が入らず、隊員たちとも険悪な関係に陥ってしまうことに……。注目の予告編はこちら!作品情報『異動辞令は音楽隊!』8月26日(金)全国ロードショー配給:ギャガ️©2022『異動辞令は音楽隊!』製作委員会写真・山本嵩(高杉真宙)
2022年08月25日高杉真宙が主演を務める『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』の予告編が解禁。併せて、主題歌が竹内まりやの名曲「幸せの探し方」に決定したことが分かった。本作は偶然のいたずらでひとつ屋根の下で暮らすことになった2人の恋と、家族の繋がりを描く“いつか”出会う大切な人と、“いつも”一緒にいられる日常、そんな幸せが“いつまでも”続くようにと願うハートウォーミング・ラブストーリー。主人公・俊英を演じるのは、この夏『異動辞令は音楽隊!』の公開を控え、連続テレビ小説「舞いあがれ!」にも出演する高杉真宙。ヒロイン亜子は、映画『ウェディング・ハイ』、ドラマ「元彼の遺言状」など話題作への出演が続く関水渚が務めている。この度解禁された予告編では、はからずもひとつ屋根の下で暮らすことになった2人が、時に衝突しながら、互いを理解し心の距離を縮めていく様子が映し出されている。亜子(関水渚)の言動に振り回されながらも、日々の暮らしの中で諦めきれない夢と現実の間で傷ついている彼女の“素顔“を知り、次第に惹かれていく俊英(高杉真宙)。慌ただしい朝の喧嘩、家族と囲む賑やかな食卓、縁側で過ごす夕暮れのひと時…特別ではない日常が俊英と亜子たちの“かけがえのない日々”となり、見る人の心をそっと包み込み、ラストは感情表現が苦手な俊英が、はにかみながら亜子に手をふるシーンで締めくくられる。そして、そんな2人の物語を彩る主題歌に、竹内まりやの「幸せの探し方」が決定した。1992年にリリースされ、度々CMソングに起用された誰もが知る本曲は、30年ぶりにリマスター盤が発売されることで注目のアルバム「Quiet Life」に収められている名曲。短い1日の繰り返しの中に散りばめられた小さな幸せや人生の愛おしさを歌う、まさに本作の主人公の心情にぴったりな楽曲となっている。恋に不器用な主人公俊英と、夢にやぶれながらも真っ直ぐに生きようとするヒロイン亜子、傷つき戸惑いながらも“幸せ”探しを模索する2人の背中をそっと押してくれる「幸せの探し方」。2人の“なにげない日常”を竹内さんの優しい歌声と心地よい楽曲が彩る。併せて解禁された本ポスターには、「家族(仮)、はじめました。」というキャッチコピーとともに、家をモチーフとしたデザインに俊英と亜子、そして彼らがこの家で紡ぎ出す物語が写し出されている。心も身体も癒す美味しいご飯が並べられた食卓を囲み、共に笑い、泣き、次第に絆を育んでいく2人の眩い“幸せ”が散りばめられ、“人とのつながり”の大切さを感じさせる心温まるビジュアルだ。心に染みる楽曲にのせて描かれる、“家族”であるということ、人と人とが繋がるということ。心をそっと包み込む絆の物語に期待が高まる。なお、本作のムビチケ前売券が8月19日(金)より発売開始されることも決定している。『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:いつか、いつも‥‥‥いつまでも。 2022年10月14日より全国にて公開©2022『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』製作委員会
2022年08月12日俳優の高杉真宙が主演を務める、映画『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』(10月14日公開)の予告編、本ポスターが12日に公開された。同作は長崎俊一監督によるオリジナル作。海辺の小さな町で医師として働く主人公・俊英のもとに、ある日彼の憧れていた女性とソックリな亜子(関水渚)が現れる。胸ときめくも束の間、彼女の"こじらせ女子"っぷりに俊英の理想像はあっけなく砕けるが、図らずも亜子は俊英一家のもとで暮らすことになる。予告編では、はからずもひとつ屋根の下で暮らすことになったふたりが時に衝突しながらも互いを理解し心の距離を縮めていく様子が温かな目線で描かれている。亜子の言動に振り回されながらも、日々の暮らしの中で諦めきれない夢と現実の間で傷ついている彼女の”素顔“を知り、次第に惹かれていく俊英。感情表現が苦手な俊英だが、予告編ラストで見せるはにかみながら亜子に手をふる。慌ただしい朝の喧嘩、家族と囲む賑やかな食卓、縁側で過ごす夕暮れのひと時と、特別ではない日常が俊英と亜子たちの”かけがえのない日々“となり、見る人の心をそっと包み込む映像となっている。物語を彩る主題歌には、竹内まりやの「幸せの探し方」が決定。1992年にリリースされ、度々CMソングに起用された誰もが知る本曲は、30年ぶりにリマスター盤が発売されることで注目のアルバム『Quiet Life』に収められている名曲だ。併せて解禁された本ポスターには、「家族(仮)、はじめました。」というキャッチコピーとともに、家をモチーフとしたデザインに俊英と亜子、そして彼らがこの家で紡ぎ出す物語を映し出されている。心も身体も癒す美味しいご飯が並べられた食卓を囲み、共に笑い、泣き、次第に絆を育んでいくふたりの眩い”幸せ“が散りばめられ、”人とのつながり“の大切さを感じさせる心温まるビジュアルとなっている。(C)2022『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』製作委員会
2022年08月12日俳優の高杉真宙が主演を務める、映画『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』(10月14日公開)の出演者、ティザービジュアルが15日に公開された。同作は長崎俊一監督によるオリジナル作。海辺の小さな町で医師として働く主人公・俊英のもとに、ある日彼の憧れていた女性とソックリな亜子(関水渚)が現れる。胸ときめくも束の間、彼女の"こじらせ女子"っぷりに俊英の理想像はあっけなく砕けるが、図らずも亜子は俊英一家のもとで暮らすことになる。ティザービジュアルは、縁側にたたずむ2人の穏やかな表情をとらえ、日々の暮らしなかで変化しつつある2人の心情をうかがえるようなものに。そんな2人を見守る個性豊かな家族が、少女漫画を彷彿とさせる世界観のなかに描かれた。出演者として、俊英が働く診療所の院長で彼の祖父“じいさん”役に石橋蓮司、美味しいご飯で俊英や亜子に癒しを届ける愛情深い家政婦の“きよさん”役に芹川藍、天真爛漫でお節介好きな俊英の“叔母さん”役に水島かおり、俊英の元婚約者・まり子役に小野ゆり子、俊英の父役に佐藤貢三、兄役に中島歩、東京で音楽活動をする叔母さんの長男・土屋武紀役にシンガーソングライターの江頭勇哉が名を連ねる。そして、俊英の親友で心療内科医・洋司役を演じるのは、HIPHOPユニット「Creepy Nuts」として幅広い世代に人気を博すDJ松永。DJ松永のファンだという主演の高杉は、親友役としての共演について「松永さんがDJの大会に出場された時の動画を拝見していて、”すごい人がいるな”と思ってたんです。実際にお会いできることにワクワクしていたのですが、緊張してあまり喋れなかった」そうで、撮影の合間にわずかに会話を交わした時の印象を「すごく爽やかで、優しい声の方だった」と振り返った。○石橋蓮司 コメント今回は、スタッフ・キャスト共にほとんどが初めての方でしたので、ある意味緊張しましたね。お医者さんの役も久しぶりでした。役者としても人間的にも毎日のように成長していく高杉さんと関水さんを通して、若いってすごいなと日々パワーを受け取りながら、長崎監督の繊細な世界観を壊さないように精一杯”おじいさん”をやらせていただきました。○芹川藍 コメント台本を読んだとき、とっても気持ちがほんわかしました。別にこれと言って大きな事件が起こるわけでもないのに、愛しい日々が流れていて。出会いがあって、なにか愛しいものが皆を動かしてるような感じがするドラマで、撮影現場に入った途端、一人一人が初めてじゃないような愛しい気分になりました。○水島かおり コメント私が演じている俊英の叔母さんは、思い込みが激しいところはあるけれど本質はいい人。しゃべる量が多かったので、家に帰ると口の皮が剥けてた、、、などということもありました。高杉さん、関水さんとは年齢が離れていましたが、いろいろとお話ししたり、仲間に入れてもらって(笑)とても楽しく過ごさせていただきました。スタッフの皆さん含めとても温かみのあるチームで、撮影が終わってしまうのが寂しかったです。○小野ゆり子 コメント初めて長崎監督作品に参加させて頂きましたが、監督が静かにしっかり見守ってくださって、とても心地よい緊張感のある幸せな現場でした。私が演じるまり子は可哀想な部分もあるのですが、皆さんに共感してもらえるキャラクターになったらいいなと思います。○DJ松永(Creepy Nuts) コメント映画の現場は今回が初めてでした。短い時間、短いシーンにこんなに多くの人がとてつもない労力を使って、丁寧に緻密に作り上げてるんだなあと思って、本当にすごいなと思いました。完全によそ者というか素人がこんなプロの現場に呼んでいただいて、とにかく迷惑かけないようにしようと恐縮しきりで入っていったんですけども、高杉さんも関水さんも優しくて、こっちの緊張を解いてくれるような、フランクに、フラットに接してくださって、めちゃくちゃありがたかったです。
2022年07月15日高杉真宙と関水渚が共演する映画『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』からティザービジュアルとともに、2人を温かく見守る豪華キャスト陣が発表。DJ松永(Creepy Nuts)が高杉さんの親友役で出演する。都会の生活から逃れてきた亜子(関水さん)が暮らすことになったのは、俊英(高杉さん)が祖父と暮らす家。解禁されたティザービジュアルでは、その縁側にたたずむ2人の穏やかな表情をとらえ、日々の暮らしのなかで変化しつつある2人の心情がうかがえるような1コマに。そんな2人を見守る個性豊かな家族が、少女漫画を彷彿とさせる世界観のなかに描かれた可愛らしいビジュアルとなった。2人の恋模様を優しく見守る“家族たち”に豪華キャスト集結俊英が働く診療所の院長で彼の祖父“じいさん”役には、数多の作品で存在感を示す名優・石橋蓮司。美味しいご飯で俊英や亜子に癒しを届ける愛情深い家政婦の“きよさん”役に、演劇界で活躍する芹川藍。天真爛漫でお節介好きな俊英の“叔母さん”役に水島かおり。さらに、俊英の元婚約者・まり子役には小野ゆり子、俊英の父役に佐藤貢三、兄役に中島歩、東京で音楽活動をする叔母さんの長男・土屋武紀役にシンガーソングライターの江頭勇哉が名を連ねる。そして、俊英の親友で心療内科医・洋司役を演じるのは、HIPHOPユニット「Creepy Nuts」として幅広い世代に人気を博すDJ松永。Netflix映画『浅草キッド』やドラマ出演経験はあるが、劇場公開映画への出演は本作が初めて。DJ松永のファンだという主演の高杉さんは、親友役としての共演について「松永さんがDJの大会に出場された時の動画を拝見していて、“すごい人がいるな”と思ってたんです。実際にお会いできることにワクワクしていたのですが、緊張してあまり喋れなかった」そうで、撮影の合間にわずかに会話を交わした時の印象を「すごく爽やかで、優しい声の方だった」とふり返っている。キャストからコメント到着◆石橋蓮司(俊英の祖父・じいさん役)今回は、スタッフ・キャスト共にほとんどが初めての方でしたので、ある意味緊張しましたね。お医者さんの役も久しぶりでした。役者としても人間的にも毎日のように成長していく高杉さんと関水さんを通して、若いってすごいなと日々パワーを受け取りながら、長崎監督の繊細な世界観を壊さないように精一杯”おじいさん”をやらせていただきました。◆芹川藍(家政婦・きよさん役)台本を読んだとき、とっても気持ちがほんわかしました。別にこれと言って大きな事件が起こるわけでもないのに、愛しい日々が流れていて。出会いがあって、なにか愛しいものが皆を動かしてるような感じがするドラマで、撮影現場に入った途端、一人一人が初めてじゃないような愛しい気分になりました。◆水島かおり(叔母さん役)私が演じている俊英の叔母さんは、思い込みが激しいところはあるけれど本質はいい人。しゃべる量が多かったので、家に帰ると口の皮が剥けてた、、、などということもありました。高杉さん、関水さんとは年齢が離れていましたが、いろいろとお話ししたり、仲間に入れてもらって(笑)とても楽しく過ごさせていただきました。スタッフの皆さん含めとても温かみのあるチームで、撮影が終わってしまうのが寂しかったです。◆小野ゆり子(俊英の元婚約者・まり子役)初めて長崎監督作品に参加させて頂きましたが、監督が静かにしっかり見守ってくださって、とても心地よい緊張感のある幸せな現場でした。私が演じるまり子は可哀想な部分もあるのですが、皆さんに共感してもらえるキャラクターになったらいいなと思います。◆DJ松永(Creepy Nuts)(俊英の友人・洋司役)映画の現場は今回が初めてでした。短い時間、短いシーンにこんなに多くの人がとてつもない労力を使って、丁寧に緻密に作り上げてるんだなあと思って、本当にすごいなと思いました。完全によそ者というか素人がこんなプロの現場に呼んでいただいて、とにかく迷惑かけないようにしようと恐縮しきりで入っていったんですけども、高杉さんも関水さんも優しくて、こっちの緊張を解いてくれるような、フランクに、フラットに接してくださって、めちゃくちゃありがたかったです。『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:いつか、いつも‥‥‥いつまでも。 2022年10月14日より全国にて公開©2022『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』製作委員会
2022年07月15日偶然のいたずらで、ひとつ屋根の下で暮らすことになったふたりの恋と家族の“繋がり”を描いた映画『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』が高杉真宙主演で10月14日(金)に公開されることが決定。ヒロインは関水渚が務める。『8月のクリスマス』、『西の魔女が死んだ』などで知られる長崎俊一監督が、この2作を含む脚本で長崎作品に関わった矢沢由美によるオリジナル脚本を映画化した本作。タイトルには“いつか”出会う大切な人と、“いつも”一緒にいられる日常、そんな幸せが“いつまでも”続くようにと願う……という思いが込められている。海辺の小さな町で医師として働く主人公・俊英のもとに、ある日彼の憧れていた女性と“ソックリ”な亜子が現れる。胸ときめくも束の間、彼女の“こじらせ女子”っぷりに俊英の理想像はあっけなく砕けるが、図らずも亜子は俊英一家のもとで暮らすことに。感情表現が苦手で、そっけない態度の裏に優しさを隠した主人公・俊英を演じるのは、『散歩する侵略者』、『賭ケグルイ』シリーズ、『前田建設ファンタジー営業部』、公開を控える『異動辞令は音楽隊!』や、NHK連続テレビ小説第107作『舞いあがれ!』への出演が発表されるなど、ジャンルにとらわれず数多くの作品に出演、目覚ましい活躍をする高杉真宙。その主人公の憧れの人と“ソックリ”でありながら、真逆なイメージの亜子には、映画『町田くんの世界』で主演を務め、『コンフィデンスマンJP』シリーズ、『ウェディング・ハイ』、ドラマ『元彼の遺言状』など話題作への出演が続く注目の若手女優・関水渚。抱いた夢を諦めきれず傷つきながらも、一緒に暮らすことになった俊英と彼の家族の温かさに触れ次第に自分自身を取り戻していく純粋でまっすぐなヒロインを瑞々しく演じる。高杉は、“座長”としてのプレッシャーを感じながらも「スタッフとキャストのみなさんが、楽しくいい作品を作れるよう心掛けた」そうで、「温かい作品なので、温かい現場になればいいなと思いながら撮影に臨みました」とコメントを寄せた。ヒロイン・亜子を演じる関水とは初顔合わせだが、撮影シーンの約8割が共演シーンということもあり、「演技のリズムをつかむために、互いに会話をしながら役を作り上げていった」と語った。一方の関水は高杉について「最初は緊張したのですが、すごく優しく接していただいたおかげで、リラックスして亜子を演じることができました」と振り返った。長崎監督は、主演の高杉について「主人公・俊英の不器用さや頑固さを見事に表現してくれて、素晴らしかった」と絶賛。関水については「複雑な役柄をチャーミングで愛おしくなるキャラクターに作り上げてくれた」と賞賛。息の合った二人の確かな演技と、これまで温かな目線と細やかな心情描写で味わい深い作品を生み出してきた長崎監督の手によって生み出された心温まる物語に期待が高まる。<コメント全文>高杉真宙主人公の俊英とは、”一度決めたらこう”という頑固な性格が自分自身と似ていると思います。俊英と亜子の2人の軸でまわっているストーリーなので、関水さんとはリハーサルや本番を通してやりづらいところを確認したり、また撮影の合間に積極的にコミュニケーションを取りながら役を作り上げていきました。初めてお目にかかる方とたくさん話せるほうではないのですが、関水さんはとてもフランクにお話しできる方。スタッフさんとの距離感も近く、みんなで一緒に作っている感覚がすごくあった作品だと思います。関水渚亜子が俊英の家族と出会って日々を過ごしたように、撮影中は、私自身もスタッフさんやキャストのみなさんと楽しい毎日を過ごさせていただきました。映画のタイトルのように”いつまでも”この毎日が続いたらいいな、終わったら寂しいな、、、と思う日々でした。高杉さんはとても優しく接してくださって、俊英と亜子の役柄にちょっとずつ近づいていくことができ、自然に演じることができました。『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』10月14日(金)より公開
2022年06月20日俳優の神木隆之介、でんでん、女優の宮崎美子が出演する、KDDI「au」の新CM「ダーリン、スマホデビュー」編が27日より放送されている。auのCMとしてお馴染みの「意識高すぎ! 高杉くん」シリーズ。今回は、おばあちゃん(宮崎美子)が約3年ぶりに登場し、さらにおばあちゃんのダーリン(でんでん)が初登場する。auショップのガラス越しに見えるのは手を振る学校帰りの高杉くん(神木隆之介)。「きたきた!」「ダーリン、初めてのスマホだから、孫を呼んじゃった」とスマホコーナーで手を振り返すおばあちゃんと、その隣にはダーリンの姿が。三人でカウンターに並んで座ると、 早速高杉くんが「ダーリンさん、auならスマホスタート1年割がありますよ」と提案し、店員も「月々990円で5分以内は通話無料です」と続けると、「990!?」とおばあちゃんとダーリンが反応。隣に高杉くんがいることを忘れているかのように、「二人の出会いも」「9月9日、雨の夜……」と言いながら出会った日を思い起こし、さらに「マスター、熱燗、熱めで……」と頬づえをつきながら続けるおばあちゃんに、「惚れちゃったよ」と盛り上がるダーリン。そんな二人を横目に、高杉くんは「じゃ、それで」と店員とスマホデビューの話をまとめる。すると突然おばあちゃんのスマホに着信が。「あら、もしもーし」と電話をとると、隣で 「僕でした」と早速スマホでいたずらをするダーリンにおばあちゃんも「あ、やだも〜」とデレデレの様子。ラブラブに拍車がかかる二人に戸惑いながら、「ね」と店員に苦笑いを見せる高杉くんなのだった。
2022年04月27日俳優の高杉真宙、竹野内豊、窪田正孝が出演する、ファイントゥデイ資生堂・ウーノの新CM「褒められるっていいな」編が、25日より放送される。スマートな先輩ビジネスマンを竹野内が、先輩に憧れる後輩を窪田が演じる同CMシリーズ。新CMでは、新入社員として高杉が登場する。コーヒーショップやカフェの店員から「ステキです」とメッセージを受け取る竹野内と窪田。それを見た高杉は尊敬のまなざしを向ける。プレゼンでもスマートにきめる2人に圧倒されている高杉に、竹野内が「秘訣はスキンケア」とささやき、窪田も「そうそう」と同意する。最後のシーンでは2人に影響され、スキンケアをし始めた高杉は初プレゼンで喝采を浴び、「褒められるっていいな」と実感する。新CMとあわせて、WEB限定ムービー「#やってやろうぜ良い肌で」も公開。役職の違う3人がそれぞれの悩みを抱えながらも、スキンケアを通して自信をつけていく様子を描いている。■高杉真宙インタビュー――ウーノに対する印象は?爽やかな男っぽさ、スマートなおしゃれさという印象です。ウーノのロゴの文字もカッコイイです。――ウーノCMへの初出演はどうでしたか?おなじみのウーノのCMで、出来上がったチーム感があって、そこに入れていただくのはすごい緊張感だったのですが、監督の方も今回が初、とのことで、心強いな、と思いました! 竹野内さん、窪田さんお2人のお人柄もあって、現場のチーム感がハンパなくて、素敵な現場だなぁと思いました。――竹野内さんと窪田さんの印象は?窪田さんとは以前、少しだけお会いしたことありましたが、お二人ともほぼ初めましてでしたので緊張しました。でも、優しく接していただき、お話しやすかったです。リラックスできる先輩方でした! 竹野内さんは、寡黙で静かな方な印象だったのですが、すごいイメージが変わりました! 本番中に噴き出されたりして、「なんで今笑ったんだろう?」なんて思って、楽しい気持ちになりました。窪田さんも頻繁に、「普段何してるの?」などと話しかけてくださって、世間話のようなお話しができて嬉しかったです。――「仕事と肌の関係」とは?見られている自分に自信を持つことは大事ですよね。仕事は人と人とのつながりなので、見られる時の自信は、仕事の自信につながると思います。僕も撮影の時、「今日肌汚いしな…」と思ってのぞむときと、「今日は肌の調子がいいぜ!」と思ってのぞむときで、表情もぜんぜん違うと思いますよ! 今、見られることへの意識はどの職業にも通じることだと思います。特に新社会人だと、特に注目されるのではないでしょうか。――高杉さんにとってのスキンケアとは?男性って、化粧水までしかしない人が多いですよね。ベタベタするのが嫌だという人も多いけれど、化粧水をしたら乳液までしないと意味がないです! 僕は、朝も夜もしっかりスキンケアしています。ここ2、3年でちゃんとやるようになりました。もともと肌が弱いから、メイクをすると荒れるし、乾燥肌でもあり。でも、スキンケアをきちんとすると圧倒的に乾燥も少なくなるし、乾燥が原因でできる吹き出物やニキビも減りました。面倒くさい人でも「ウーノ」のオールインワンなら1つで済むし、ちょっとの量で顔をたっぷり保湿できてありがたい! 「髪を乾かす前にオールインワン」というのをルーティンにするといいですよね。スキンケアは、髪を乾かしたり爪を切ったりという習慣と同じだと思います。スキンケアは、年齢が上がるにつれて、やっている人、やってない人の差が圧倒的に出ると思います。自分の未来への時間やお金の投資、未来への貯金だと思います。――いい肌でやってやろうぜと思っていることは?今、ボルダリングをやりたくて! 今年ちょっとずつチャレンジしたいなと思っています。僕の人生の中で、本当にハマったものが、漫画とゲームとアニメしかなくて、その幅をひろげたいなと。ある方に、「いろんなことを経験するうちに自分に合うものに出会う可能性があるから、いろいろなことをやったほうがいい」と言われて、その言葉がずっと心に残っていながらも、僕、めちゃくちゃ腰が重いんですよ。ぜんぜん上がらない(笑)。でも、先日ロッククライミングをされている知り合いが「ロッククライミング、気持ちいいよ。たぶん合ってると思う」と、動画を送ってくださって。すごい素敵なんですよ! こんなことを僕が勧められるなんてビックリ、っていうくらい凄いんです! ロッククライミングをするために、まずはボルダリングを、いい肌で、重い腰をあげて挑戦してみたいなと思います(笑)。■竹野内豊インタビュー――いい肌でやってやろうぜと思っていることは?コロナの流行が落ち着くのであればツーリング、落ち着かないのであれば料理に挑戦したいです。――この春、新たな挑戦をする若者へのメッセージ。準備を怠らず、挑戦する気持ちを忘れず、頑張ってください。■窪田正孝インタビュー――「仕事と肌の関係」とは?人格や内なるものは、顔や表情に滲み出るものだと思っています。ポジティブで良いエネルギーを放つ人は、やはり肌艶も良く、エネルギッシュにみえます。日頃からの生活習慣、コンディションを正しく見直せれば、仕事もプライベートもプラスへ向き、その結果肌にも自信を持てるようになると感じています。――いい肌でやってやろうぜと思っていることは?今年は何事もトライしてみると決めたので、インスタをはじめました。様々なことを発信していけたらと思っています。――この春、新たな挑戦をする若者へのメッセージ。何かに挑戦しようと思うとき、邪魔する思考回路や言い訳を捨てて、ひとつだけ挑戦してみる。小さなことでも継続していけば、前進する事が自然とクセになると思います。時間は有限。とことん楽しみましょう。
2022年03月17日勝村政信と高杉真宙による2人芝居『ライフ・イン・ザ・シアター』が、3月3日に東京・新国立劇場 小劇場にて開幕。これに先立ち、報道陣向けのフォトコールと開幕直前取材が行われた。1977年に初演されたアメリカの劇作家デヴィッド・マメットによる戯曲には、ステージ上や楽屋裏、袖や衣裳部屋など劇場内のさまざまな場所を舞台に、俳優2人の日常を切り取ったオムニバス風ヒューマンドラマが綴られている。日本で3度目の上演となる今回は、演出を千葉哲也が担当。ベテラン俳優のロバート役を勝村が、若手俳優のジョン役を高杉が演じる。フォトコールで公開されたのは、冒頭からの約20分。劇団の先輩であるロバートを尊敬し、その話に熱心に耳を傾けながらも「食事をご馳走してもらえないか」と下心が透けて見える高杉ジョンの人物造形が何ともおかしい。ジョンの心酔ぶりに応えるよう、ドヤ顔で得意げにアドバイスする勝村ロバートも「こんな先輩や上司いたな」と既視感に見舞われるコミカルさを見せた。時は変わり、エリザベス朝の衣裳でフェンシングの動きを確認しているふたり。「剣先を上げろ」と何度も指導するロバートに対して、衣裳のカツラをマイペースに被り、すぐに稽古を切り上げようとするジョン。たったの20分間で両者の関係が変化し、ジョンからロバートへのリスペクト度合いにグラデーションが生まれたことを示唆させるフォトコールだった。このあと行われたゲネプロではその先が描かれ、集中力や記憶力の低下といった“老い”が役者としてのロバートを追い詰める。そんな彼に、大役を任されるなど成長著しいジョンはどんな視線を投げかけるのか──。世代やキャリアの異なるふたりがたどる道は、ステージに立つ存在だけでなく、年齢を重ねる人間なら誰しも共感できる普遍性に満ちていた。「僕がバトンを渡しているようで、真宙くんからも受け取っている」開幕にあたって、勝村はこれまで出演した2人芝居と比べて「トップクラスに大変でしたね!」と実感を込めて語った。「着替えながら喋るシーンが多く、最初はセリフが“迷子”になっていたほどです」と苦笑し、場数と衣裳の多さについて触れる。高杉は「キャスト2人だと舞台が広く感じますね」「勝村さんとつくってきたものを楽しく発揮できたら」と意気込んだ。過去に同じ作品に出演しながらも一緒に芝居するのは初めて、というふたり。14歳の時に初めて共演した勝村に対して、高杉は「たくさんのことを学ばせてもらった、ずっとついていきたい素敵な大先輩です」と改めて感謝を口にすると、勝村はマスコミに向き直り「今のコメントは太字で書いてください」と照れてみせ、「真宙くんの若さやエネルギーに引っ張られるように僕はここにいます」「僕がバトンを渡しているようで、真宙くんからも受け取っている」と真摯に語った。自身と同じ生業の“俳優”を演じることについて、高杉は「いろんなところでリンクする感覚があります」「舞台の上ではかたくなってしまうので、素の自分をどれだけ発揮できるかですね」とコメント。勝村は「登場人物はベテランと若手俳優ですが、結局はジェネレーションにまつわる物語。親子などさまざまな関係にあてはめることができて、誰もが感情移入できる人間のドキュメンタリーです」と見どころを述べ、取材会を結んだ。上演時間は約90分(休憩なし)。東京公演は3月13日(日)まで。その後、19日(土)〜21日(月・祝)に大阪・サンケイホールブリーゼ、24日(木)に広島・JMSアステールプラザ 大ホール、26日(土)・27日(日)に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、4月2日(土)・3日(日)に北海道・道新ホール、10日(日)に石川・北國新聞赤羽ホールと巡演する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2022年03月04日吉田鋼太郎主演「おいハンサム!!」の7話が2月19日放送。学の“狂気”を演じた高杉真宙に「怪演を身につけた」などの声が上がるとともに、町の小さな店の閉店を嘆く源太郎の姿にも多くの反応が集まっている。東海テレビ×日本映画放送が共同製作、家族×食×恋をテーマにしたコメディとなる本作。妻・千鶴と東京の長い商店街の外れの一軒家に住んでいる“昭和の頑固親父の生き残り”伊藤源太郎役で吉田さんが主演を務める。行く店、行く店でなぜか元カレの利夫と出くわす長女・由香に木南晴夏。由香の元カレで源太郎の取引相手でもあり、本人たちは気づいてないが次女・里香とも接点がある大森利夫に浜野謙太。エリートだがモラハラ気味の夫に浮気が発覚、酔っ払って謎の男性のもとで一夜を明かし、彼の本を持ってきてしまった次女・里香に佐久間由衣。ワンタンメンを“タンメン1つ”と勘違いしていた里香の夫・浅利大輔に桐山漣。だらしない生活スタイルの男性と別れ、自分の価値観を押し付けるエリートサラリーマンと付き合いはじめた三女の美香に武田玲奈。自分のどちら側を歩くかなど細かいことをいちいち指示してくる美香の彼・大倉学に高杉さん。美香の元カレで漫画家志望のユウジに須藤蓮。美香の同僚・シイナに野波麻帆、源太郎の妻・千鶴にMEGUMIといったキャストが共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。美香は学と待ち合わせる駅を間違える。急いで学のもとに向かおうとするが、そこでユウジとぶつかってしまう。同じ歌を歌いながらつかみ合っていると警察が現れて…というのが今回のストーリー。2人の様子に「ユウジと運命的な出会いwww」「やっぱり息ぴったりやな」「なにこれwwほんっとにふざけすぎてて面白いシュールw」といった反応が上がる。その後美香は学と別れることを決意し、別れ話を切り出すが「女の人って結婚前にそういう気持ちになる」と学は動じない。相手の理想の人間になることの何が悪いのかと話す学に、美香は自分の思いをぶつける。すると学はいきなりおかしな言動を始め、結婚前に別れを切り出されたことが過去にもあることを明かし、自分のどこが悪いのかと問いかける…。そんな“狂気”感ある学の姿に「学さん名演技頑張った」「おいハンサムの学は最後までヤバい奴だったな」といった反応とともに、「真宙…お前、怪演を身につけたな…」「複雑な表情に真宙さんの演技が光ります」「今日の学くんの壊れた演技最高でした」など、高杉さんの演技にも絶賛の声が集まっている。良心的な個人経営・家族経営の商店や飲食店が次々と閉店する世を嘆き、なんとかしたいと考える源太郎にも「コロナ禍でめちゃくちゃ身に染みる」「なんでもそうだけど人間は失ってから気づくんだよな」などの反応多数。「このドラマ、ホームドラマてぇか、社会派ドラマなんだよな。奇跡のような配合だ」とドラマのストーリー展開にも賞賛が送られている。(笠緒)
2022年02月20日吉田鋼太郎が主演する「おいハンサム!!」の6話が2月13日オンエア。高杉真宙演じる学に改めて「典型的な嫌な人間」「こわー学さんこわー」などの反応続出。桐山漣演じる大輔の“勘違い”には多くのツッコミの声が寄せられている。本作は“昭和頑固親父”気質な父・源太郎と、男を見る目がない由香、里香、美香の三姉妹。そして全てを超越した母――という伊藤家が織り成す、新しいLOVE&FAMILYコメディドラマ。東京の長い商店街の外れに一軒家を構える伊藤源太郎を吉田さんが演じ、不倫のあとは弾き語りミュージシャンの男性に惹かれている長女・由香に木南晴夏。モラハラ夫に浮気が発覚、大阪から実家に帰ってきた次女・里香に佐久間由衣。ナチュラルに見下した言動を取るエリートサラリーマンにプロポーズされた三女の美香に武田玲奈。家族を支える源太郎の妻・千鶴にMEGUMI。由香の元カレで源太郎の取引相手・大森利夫に浜野謙太。体重計で浮気が発覚した里香の夫・浅利大輔に桐山さん。細かいことを気にする美香の彼・大倉学に高杉さん。また須藤蓮、久保田悠来、奥野壮、野波麻帆、山中聡といった顔ぶれも共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。源太郎のオフィスで会議が開催される。そこにドーナツを手にカジュアルに出席した男がいた。彼はつまらない話を聞きながらビンゴを楽しんで、ビンゴを置いて帰るのだった。しかしその後、彼が“部外者”だと判明する。美香と学の両家顔合わせに向かう直前だった源太郎は、連絡を受け急遽会社に向かう。遅れて顔合わせに現れた源太郎は、学が傘を横に持って大きく振り回しながら歩いているのを見かけ、その夜、美香にそれとなく指摘するのだが、美香を怒らせてしまう。しかし父の言葉が気になった美香は、待ち合わせ場所にやってきた学が傘を振り回しているのを目撃する…というのが今回のおはなし。傘の件以外にも、美香を見下した発言を悪気なく繰り返す学に「ブラック高杉真宙が出てきました」「こわーこわーこわー学さんこわーwwwww」などの反応が。特に美香と結婚したい理由を語った直後には「「男程の能力はないから」……ひええ~典型的な嫌な人間だあ~」「20代で仕事辞めちゃう若い女が大っっきらい。男並みに働いている女も大っっきらい。←どうよその人格」など、怒りの声が続々。そんななか「自分で学くんの傘の持ち方を見ていたのに、美香ちゃんに言う時はこういう持ち方をする”かもしれない”って言うの優しい」と、源太郎の指摘の仕方に触れたコメントも。一方、浮気が発覚し伊藤家を謝罪に訪れた大輔は、その帰りに立ち寄ったラーメン屋で、たまたま居合わせた利夫が食べていたワンタンメンを見て、タンメンを注文。出てきたタンメンを見て「タンメンじゃない!」と激昂し店主と揉み合いとなる。そこで判明したのが大輔はワンタンメンをタンメンだと思っていたということ…そして大輔は里香にも同じ怒りをぶつけたことを思い出し反省する。「タンメン=(ワン)タンメンだと思っていた」「タンメン、タンメンってワンタン麺のことなのか!残念な男だ…」「タンメンタンメン言われても、何がどう違うのか説明せえよって思ってたらまさかのワンタン麺の略だと思ってたんかーい!!」「里香の夫、里香にたくさんの勘違いを押し付けていたこと、気づいて変わってくれたらいいよね」など、大輔の“勘違い”にも多くのツッコミのコメントが寄せられていた。(笠緒)
2022年02月13日日本で16年ぶりに上演される、劇作家デヴィット・マメットの不朽の名作。俳優・高杉真宙が勝村政信の胸を借りて、90分間の2人芝居に初挑戦する。「いつだっていろんなことを吸収したい」と合同取材会で意気込みを語った。「ライフ・イン・ザ・シアター」チケット情報ふたりの俳優が劇場のあらゆる場面で何気ない会話を交わすオムニバス形式の人間ドラマ。看板俳優ロバート(勝村政信)は新人ジョン(高杉真宙)に演劇のいろはを伝え、ジョンも熱心に耳を傾ける。時が経ち成長の一途を辿るジョンに対し、ロバートは避けられない老いを感じていた。良くも悪くも信念を曲げないという高杉は、人との距離感を掴むのがうまく柔軟なジョンの言動が「絶妙に分からない」と漏らす。「でも台本を読んで役を具現化していく作業が好きですし、それが正解じゃなかったときの方が面白い。演出家らの要望にそういう解釈もあるのかと知れるのが楽しい」と笑う。劇中劇でさまざまな役を演じ分けるのも見ものだが、一番の楽しみはコメディ部分。「その要素が間だと思うのですが、台本にも『間』という漢字だけが何回か出てくるんですよね。間って何だろう?って」と、好奇心に目を輝かせる。一方で、世代交代や評価などシリアスな側面も描かれる。「結局はぐるぐる回っているのかなと。ジョンもいろんなことに向かっていくなかで、ロバートみたいに言われたり言ったりするようになる。例外もあると思うけど、そうなれたら最高だろうなと。結局評価もその人の見方でしかないですし、お芝居とか作品と呼ばれるものは評価の対象であり、娯楽でもあると思うので。何でもないのが正解というか、正解がないのが正解なのかなと今は思っています」。稽古期間が一番好きな高杉にとって、1か月以上役と向き合える舞台は「やっぱり特別」と話す。「やれるかやれないか分からない、ギリギリにキツイ現場が好きですね。壁にあたっている時こそ成長する瞬間だと思うので。本当に予測がつかないのは久しぶり」。相手役の勝村は「経験豊富で心強い。何から何まで学びたい」。初タッグとなる演出の千葉哲也は「いろんな人から、演出を受けるのが羨ましいと言われるので、すごく緊張しています。積み上げてきたものを出し切れる場所にしたいですし、それ以上に吸収したものを本番で見せたい」と意欲を燃やす。昨年、個人事務所を設けた。独立後も芝居と向き合える日々に「こんな幸せなことはない」と喜びを噛みしめる。10代は負けず嫌いからとがった時期もあったが、20歳を過ぎた頃から考えが変わった。「役を素敵に魅せるのが役目だと気付いてからは、自分のことよりどんな役が正解かを考えられるようになった。僕の名前なんか覚えなくていいですからね、本当に。『役者やってたんだ』で別にいいと思うし、そうなれたら最高だなと思います」。飄々と愚直に、でも楽しみながら、信じる道を邁進中だ。公演は3月3日(木)から13日(日)まで東京・新国立劇場小劇場、3月19日(土)から21日(月・祝)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて、ほか地方公演あり。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2022年02月08日俳優の神木隆之介、女優の西野七瀬が出演する、au・意識高すぎ! 高杉くんシリーズの新CM「スポーツ大会」編が、7日から放送される。新CMは、高杉くん(神木)と貯杉先生(西野)が、学校で開催されたスポーツ大会の卓球ダブルスにペアで出場するストーリー。運動音痴な高杉くんと、独特なフォームでラリーを続ける貯杉先生だったが、最後には「たぬきの大恩返しやっ!」と叫びながら、au PAY決済時と同じフォームで豪快なバックスマッシュを決める。撮影は実際に卓球をしながら行われ、卓球部だったという神木が、撮影の合間に他のキャストとラリーをして楽しむ姿も。また、神木が西野にラケットの角度や腕の振り方など教える場面も見られ、西野の返球がきれいに決まると現場からは歓声が上がった。撮影後のインタビューで学校のスポーツ大会での思い出を聞かれた神木は、「高1のときの体育祭です。1~3年合同で100mの徒競走をやったんですけど、隣をみたら2年生のサッカー部の先輩でスパイクを履いてたんですよ。さらに奥をみたらアメフト部ですごい体格の大きい人がいて。“うわぁ……これ負けるじゃん……”って思ったんですけど、1位とりました。頑張りました! 20分だけモテました!」と学生時代のエピソードを披露した。
2022年02月07日吉田鋼太郎主演「おいハンサム!!」の5話が2月5日放送。冷やし中華を作らせて女性を判断する里香の幼馴染みに怒りの声が渦巻くなか、高杉真宙演じる学の“足揉みマッサージ”に「恐怖だった」「ムリなんだけど」」など拒絶反応が続出中だ。伊藤理佐の人気コミックをベースにドラマ化した本作。何かと融通が利かない父と、男を見る目がない三姉妹、そして全てを超越した母――という伊藤家が織り成すホームコメディドラマとなる。昭和頑固おやじタイプの父・伊藤源太郎を吉田さんが演じるほか、行く店、行く店でなぜか元カレの利夫と出くわす長女・由香に木南晴夏。モラハラ気味の夫に浮気が発覚した次女・里香に佐久間由衣。自分の価値観を押し付けるエリートサラリーマンと付き合いはじめた三女の美香に武田玲奈。家族を支える源太郎の妻・千鶴にMEGUMI。由香の元カレで源太郎の取引相手でもある大森利夫に浜野謙太。里香の夫で銀行員だが浮気が発覚した浅利大輔に桐山漣。漫画家志望でだらしない性格な美香の元カレ・ユウジに須藤蓮。美香と交際を始める大倉学に高杉真宙。美香の同僚・シイナに野波麻帆といったキャストが共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。大輔の浮気が発覚、由香のもとに身を寄せる里香。するとお隣で言い合いする声が…思わずドアを開け様子をうかがう里香は、そこに懐かしい顔を見つける。女性と言い合いになっていたのは小学校の時の同級生・ショウだった。彼を部屋に招き懐かしい話に花を咲かせる由香と里香。「冷やし中華を作ってもらうことで、相手の女性とより深い関係になれるかどうかということを決めてる」と熱く語るショウを、里香は実家に連れていく。そこで伊藤家の冷やし中華を振る舞うと、ショウは子ども時代を思い出し「これ、俺んちの味」と涙する…。「冷やし中華男、一発引っぱたいてやりたいと思ってたら、伊藤家がギャフンwと言わせてくれましたww」「なんなのこの冷やし中華男!!チャーシューなんてすぐ作れるかよ!!」「真冬に冷やし中華作らせて女を選別する男は完全にマザコンだったな!思い出のママの冷やし中華味探し知らんし!」などショウへの怒りがタイムラインに渦巻くなか、「あの冷やし中華の人、あれ??川野くん?!と思ったらやっぱりそうだった!」「おいハンサムの冷やし中華食べてたチャラいの川野直輝だったんだね」といった、「仮面ライダーウィザード」をはじめ数々の作品で活躍してきた川野さんの出演に触れたコメントも。一方、美香は学の家族のもとに。「よくドラマに出てくる家族だ」と心躍らせる美香だが、玄関でいきなり椅子に座らされることに。何が起きるのかと思えば、学は美香に足揉みマッサージをはじめる…。里香から「恐怖体験」と言われたこの行動に視聴者からも「高杉真宙の顔した恋人が実家玄関で足揉みマッサージとか恐怖だった…」「玄関で足揉みマッサージは私も恐怖体験だと思う…あのまま結婚決めちゃうと後悔すると思う」「玄関で足揉みマッサージしてくれる男とかムリなんだけど」などの声が続出している。(笠緒)
2022年02月06日高杉真宙が、2022年3月上演の『ライフ・イン・ザ・シアター』で2人芝居に初挑戦する──。1977年に初演されたアメリカの劇作家デヴィッド・マメットによる戯曲には、ステージ上や楽屋裏、袖や衣裳部屋など劇場の中のさまざまな場所を舞台に、俳優2人の日常を切り取ったオムニバス風ヒューマンドラマが綴られている。日本で3度目の上演となる今回は、演出を千葉哲也が担当。ベテラン俳優のロバート役を勝村政信が、若手俳優のジョン役を高杉が演じる。稽古前の高杉に、作品に懸ける想いを尋ねた。大先輩・勝村政信さんとの贅沢な時間を無駄にしちゃいけない──この作品に何を期待し、どんなモチベーションで出演を決められたのでしょうか?作品を選ぶ時、僕はいつも「どんな風に成長できるかわからない作品」に挑戦したいと思っているんですよね。予測できないので不安だけど、そうじゃないとやる意味がない。俳優の仕事をする以上、向上心は常に持ち続けていたいです。──勝村政信さんとの2人芝居は、高杉さんの向上心のあらわれなんですね。今回に限って言えば「まだお前には早いぞ」って気持ちの方が大きいですが、そんなタイミングにオファーいただけた幸せを噛み締めてもいます。2人芝居に挑戦できることを、ある種「許してもらえたような」感覚……といいますか。誰よりも僕自身が自分に期待しながら稽古に臨んで、舞台に立ちたいと思います。──『ライフ・イン・ザ・シアター』はこれまで石橋蓮司さん×堤真一さん(1997年)、市村正親さん×藤原竜也さん(2006年)のタッグで過去に2度上演されています。特にジョンを演じた先輩の堤さん・藤原さんと同じ役を演じることについて、どのように受け止めていらっしゃいますか?本当にプレッシャーで、それも「まだお前には早い」と思う一因のひとつです(苦笑)。僕、このひとつ前に4人芝居の『てにあまる』(2020年)で藤原さんとご一緒したんですが、柄本明さんと藤原さんの掛け合いを共演者として目の当たりにして……尋常じゃない迫力に圧倒されました。あれを経験したからこそ、2人芝居に挑戦してみたい気持ちがさらに強まったんです。本番の幕が上がったら勝村さんと僕の2人しかいない状況はまだ恐怖でしかないけど、稽古では先輩たちから何を学べたのか如実にわかりますから。──その恐怖を共有する勝村さんとは、WOWOWと民放のドラマ2本で共演されていらっしゃいますね。どんな印象ですか?コメディやおもしろい役をたくさんされる中で、確実に「ゴールを決めていく」イメージがあります。作品に爪跡を残すことはもはや当たり前で、さらっとやってのける感じ。大人の余裕を感じて、すごくカッコいいんですよね! 共演経験はあるんですが、お芝居でがっつりご一緒するのは初めてなので、置いていかれないようにしないと。──今回、勝村さんからどんな薫陶を受けたいと考えていらっしゃいますか?あれもこれも、どんなことでもいいから刺激を受けたいです。目に見えるものはすべて観察させてもらって、どうしたら“学び”に変えていけるのか考えて稽古に挑みたい。いろんな方々と共演するからこそ、成長できると考えているので。特に大先輩の勝村さんと2人芝居でご一緒できるなんて、そんな贅沢な時間は無駄にしちゃいけません。ズタボロになって、寝て・起きて・芝居して……の繰り返しになるんじゃないかな。いまから本当に楽しみです!老いて能力が衰える悲哀は、他者に求められた「結果」──高杉さん演じるジョンはどんな人物ですか?イエス・ノーがはっきりしている人ですね。コミュニケーション能力に長けていて、先輩のロバートとたくさん会話しています。彼を小馬鹿にするような冗談も言えるし、わからないことはちゃんと「どういうことですか?」と素直に聞くことができる。根底には、ロバートに対するリスペクトが「あった」んですけどね。──「あった」ということは、劇中で変化していくんでしょうか? 公演サイトによれば「時の流れとともに、いつしか立場も変わってきて……」とありますね。そうですね。若手だった頃のジョンは、ロバートを小馬鹿にするのもリスペクトのうち……と思っていて。僕はめちゃくちゃ苦手なんですけど、「コイツうまいな」と思う後輩って先輩にかわいく生意気が言えますよね。人の懐にいつの間にか入って、仲良くなるのが本当に早い!──高杉さんはどちらかというと、構えてしまうタイプ?まさに! 目上の方には構えに構えてしまうタイプです(苦笑)。だからそうできるジョンが羨ましい。そういうリスペクトのグラデーションが、物語が進むにつれてだんだんと変わっていきます。──先を想像するとヒリヒリしますね! 若手だったジョンは劇中で成長し、順調にキャリアを築き始めるんですよね。高杉さんと重なる部分もあるのでしょうか?僕、一度もそう感じたことないんですよ。毎日が必死すぎて。「今日どうしよう」「明日も大変だ」で生きているので。よくわからないまま、日々過ごしています(苦笑)。今回のように2人芝居に呼んでもらえて、自分のやりたい作品にめぐり合えた時は……基本的に「間に合った」と感じるんですよね。──間に合った? どういうことですか?この作品、僕じゃないキャストの可能性だってありましたよね。「それ出たかったなぁ」「この作品に出てよかった」「あの現場に入るの楽しみだな」と感じることの一つひとつって、タイミングです。加えて自分が「どのくらい求められているか」ってことの積み重ねだと思う。そのめぐり合いって、なんだかんだ“運”によるところが大きい。その運をつかんで、めぐり合える人間でいられたことが「間に合った」なんです。──「間に合った」背景にあるのは、高杉さんが俳優という職業に限らず、どれだけ他者の期待に応え信頼を積み重ねてきたか……のような気もします。一方で、そのように仕事をまっとうしてきたロバートに訪れるのは“老い”。この対比が本作の切ない根幹になってくるのかな、と感じるのですが。そうですよね。僕、共感できるのはロバートなんですよ。彼が演劇を続けられなくなった理由は“老い”でしたけど、俳優を続けるうえでの障害ってまだたくさんあると思うんです。たとえば、先ほど言ったような「求められる俳優でい続けられるかどうか」って意味では、全員がいつかあるかもしれない終わりに向かっていく。その中でロバートは終わりを迎えないためにがんばって、ずっと走り続けてきた人なんだろうな……と感じました。──それでも終わりを迎えなければならないロバートの姿に、共感した?その悔しさって、いつかジョンも味わうんだろうなって。『ライフ・イン・ザ・シアター』は、ジョンがロバートになる可能性のある話で、ロバートがジョンだったかもしれない物語のような気がします。……いまのところ、僕が勝手に描いている青写真ですけど。──役者だけでなく、年齢を重ねる人ならどんな方にも刺さる普遍的な作品ですね。そうかもしれませんね。でも老いて能力が衰えていく悲哀、自分の立ち位置を誰かと比べることによって生じる切なさがあること自体、一方では「幸せ」といえますよね。他者に求め続けられた結果だから。そんな人生の機微を、ベテランと若手俳優の姿を通して絶妙なバランスで舞台上に立ち上げていきたいです。取材・文:岡山朋代撮影:藤田亜弓ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント高杉真宙さんのサイン入りチェキを抽選で1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!『ライフ・イン・ザ・シアター』チケット情報:
2022年02月05日現在放送中のTBS系日曜劇場「DCU」ではスキューバダイバー捜査官を熱演している阿部寛の主演映画『異動辞令は音楽隊!』で、清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、倍賞美津子、板橋駿谷、モトーラ世理奈、見上愛、渋川清彦、酒向芳が、主人公の元捜査一課の刑事・成瀬を取り巻く個性豊かな登場人物たち演じることが分かった。物語は、犯人検挙のためには手段を択ばない警部補・成瀬司(阿部さん)が行き過ぎた捜査の結果、最前線の刑事から警察内広報課・音楽隊への異動辞令という青天の霹靂から始まる。その警察音楽隊のメンバーで、育児と音楽隊の両立に奮闘する交通課のトランペット奏者・来島春子役に清野菜名。成瀬の部下として捜査一課で働く真面目な若手刑事・坂本祥太役に磯村勇斗。自動車警ら隊所属のトロンボーン奏者・北村裕司役に高杉真宙。成瀬の母・幸子を倍賞美津子、彼の一人娘・法子を見上愛が演じる。さらに、自動車警ら隊所属でチューバを担当する国沢正志役には板橋駿谷、音楽隊隊長兼指揮者の沢田高広役に酒向芳、交通機動隊所属で成瀬のパーカッション指導を担当する広岡達也役に渋川清彦、そして県警本部会計課所属のカラーガードリーダー・柏木美由紀役にモトーラ世理奈が決定した。清野さんは「撮影が始まるまでの3ヶ月、トランペットの練習をたくさんしました」と語り、「個人的にスタジオを借りて一人で練習したり、自宅で楽譜と睨めっこしたり。毎日、部活動の様に過ごしました」と打ち明ける。「仕事も家族の事も、自分のやりたい事も全てをこなしたいのに、現実はそんな甘くはない。そんな葛藤を抱えながら生きている、等身大の母親を演じました。猛暑の中、音楽隊の皆さんと演奏した時間は私にとって人生2度目の青春です」と撮影をふり返っている。また、磯村さんは、「あるシーンの撮影では何回もトライさせてもらい、内田監督とディスカッションを重ね作り上げたシーンもありました。ワンシーンに掛ける時間が限られている中、何度も挑戦させてもらえる現場は貴重であり、妥協を許さない内田監督と、それに優しく寄り添って下さった阿部寛さんに感謝しかありません」と明かし、「僕にとって大切な作品になりました」と語っている。『異動辞令は音楽隊!』は8月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:異動辞令は音楽隊! 2022年8月公開予定©2022 『異動辞令は音楽隊!』製作委員会
2022年02月03日