1歳半健診とは?1歳半健診は「1歳6か月児健康診査」といい、各市町村の保健センターなどで主に集団で行われ、1歳半~2歳の間に受ける乳幼児健診の一つです。日本の乳幼児健診事業は、母子保健法に基づいて実施されています。1歳6か月児(1歳半児)および3歳児を対象とする健診は、「法定健診」ともいわれています。母子健康法第十二条 市町村は、次に掲げる者に対し、厚生労働省令の定めるところにより、健康診査を行わなければならない。一 満一歳六か月を超え満二歳に達しない幼児二 満三歳を超え満四歳に達しない幼児第二十一条 市町村が行う第十二条第一項の規定による健康診査に要する費用及び第二十条の規定による措置に要する費用は、当該市町村の支弁とする。乳幼児健診は、長い歴史と住民の高い理解の中で、現在でも受診率が非常に高くなっています。「法定健診」のほとんどは集団健診で実施されていますが、個別健診の割合も少しずつ高くなっているようです。そして健診の対象時期や、集団健診か個別健診かの実施方法は、市町村によって異なってきます。また、費用は自治体負担のため原則無料となっていますが、住んでいる地域の自治体ホームページなどで確認する必要があります。1歳半健診を行う目的は、厚生労働省によって下記のように定められています。“幼児初期の身体発育、精神発達の面で歩行や言語等発達の標識が容易に得られる一歳六か月児のすべてに対して健康診査を実施することにより、運動機能、視聴覚等の障害、精神発達の遅延等障害を持った児童を早期に発見し、適切な指導を行い、心身障害の進行を未然に防止するとともに、生活習慣の自立、むし歯の予防、幼児の栄養及び育児に関する指導を行い、もって幼児の健康の保持及び増進を図ることを目的とする。”まとめると、1.子どもの体の健康、発達の確認2.子どもの心の健康、発達の確認3.疾患の有無4.子どもとその保護者のサポートとなりますが、1歳半健診以前のものと比べて大きく違うのは、体の成長だけでなく、運動面、言語、生活習慣、社会性を診ることも目的となっており、子どもの「心の発達」も診査するということです。1歳半は、心身の発達に大きな差が出てくる時期。発達がゆっくりであれば、早期に働きかけることが必要となってきます。1歳半健診で子どもの発達状況をしっかり把握しておくことは、とても重要です。このコラムでは、おもに1歳半健診の発達に関する検査項目やその内容、検査の結果発達について指摘された場合どうすればいいのかを、詳しく紹介していきます。1歳半健診のおおよその健診内容や持ち物、待ち時間過ごし方などについては、「1歳半健診、積み木や指差しどんなことを診ているの?診査内容や目的、持ち物の工夫など」で詳しく触れています。1歳半健診では、具体的に下記の項目で子どもの様子を診ていきます。事前に保護者からの発育、発達に関するアンケートに担当医師が目を通し、それをもとに健診、問診を行います。・身体発達状況身長や体重、栄養状態や、背骨や胸、皮膚、口腔内に疾病がないか。また、手足がしっかり動き、歩行や運動および指先の協調運動ができているか、など。・精神発達の状況言葉の発達の遅れ(意味のある言葉を言えているか)、視線(しっかり見るか、追視できているか)、呼びかけへの反応など。・予防接種やその他の疾病の状況これまでの予防接種の実施状況、上記以外の疾病や異常がないか。・その他育児上問題となる事項生活習慣の自立、社会性の発達、しつけ、食事、事故など。1歳半健診を含む乳幼児健診は、「命を守る子育て健康支援」の根幹であると考えられています。その子どもに今後どのような医療的配慮、あるいはどのような発達支援が必要かを考えていく大切な材料となります。そして全国で標準化された健診が実施されれば、発育や発達の遅れを発見できるだけでなく、地域のすべての親子とつながることができ、児童虐待予防にもなります。そしてその健診データを利用し、よりよい健診事業、支援事業を広げていくことができます。発達に関する診査にはどんな項目がある?1歳半健診を前に、「ことばに遅れがある」「なかなか歩かない」など、わが子に関する発達の不安を抱える保護者も少なくありません。1歳半健診では、発達を診る項目にはどんなものがあるのか、子どものなにを診ているのかを紹介します。歯科検診、身体測定や身体診察の内容については、「1歳半健診、積み木や指差しどんなことを診ているの?診査内容や目的、持ち物の工夫など」のコラムで詳しく紹介されています。「育てにくさ」や「子育てへの不安」を感じる原因はさまざまですが、一部には発達障害などが原因になっている場合があります。2004年に制定された「発達障碍者支援法」の中で市町村が発達障害の早期発見に十分留意することが定められ、健診においても発達障害に適切に対応することが求められるようになりました。集団検診という限られた時間の中で、効率よく見落としがないよう、ポイントを絞り込んで診察が行える工夫もされています。発達面の診察・問診を行う際、主にどこにポイントを絞って診るのでしょうか。いくつか紹介していきます。◎運動発達面・歩行できているか・手足の動きがぎこちなくつっぱった感じがあるか・手を引かれて階段を上ることができるか・手先を使ってどのようなことができるか(指先の協調)…積み木を積む、積み木を打ち合わせて音が出せるか、殴り書きなど◎言語発達・理解面・絵本を見て知っているものを指さすか・大人の言う簡単な言葉が分かるか(おいで、ねんね、ちょうだい、など)・ママ・ブーブーなど意味のある言葉をいくつか話すか(有意語)◎社会性(周囲への関心)・コミュニケーション面・うしろから名前を呼んだとき振り向くか(呼びかけへの反応)・視線が合うか、追視するか・大人の真似をしたがるか・周囲の人や他の子どもたちに関心を示すか特に「有意語が出ない」場合は知的能力障害(運動発達の遅れも伴っていることが多い)や自閉スペクトラム症などの社会性の障害の可能性、また「呼んでも振り向かない」場合、知的能力障害、自閉スペクトラム症、聴覚障害という可能性が考えられます。このほかにも「排泄のしつけを始めているか」「自分でコップを持って水を飲めるか」「かんが強く泣きいったりすることがあるか」「おとなしすぎると思ったことがあるか」など、生活面や情緒面における発達についても、問診で確認します。参考:参考資料3 乳幼児健診に用いられる標準的な様式 | 厚生労働省1歳半健診にて活用されることがあるお子さんの発達を評価する指標の1つとして、『M-CHAT(Modifield Checklist for Autism in Toddlers)』が導入されている地域もあります。M-CHATは、自閉スペクトラム症の特性を早期にスクリーニングする目的で使用されます。全23問の質問で構成され、親が「はい」「いいえ」で答える形式です。3項目以上が不通過、または重要10項目とされるもののうち1項目以上不通過だった場合には、1ヶ月ほどの期間をおいて保健師が電話などで状況の確認を行い、その後必要な支援へと適切につなげていきます。参考:国立障害者リハビリテーションセンターホームページ様子を見ましょうといわれたら?一連の発達検査を終え、「少し様子を見ましょう(経過観察)」あるいは「しかるべき機関で診てもらった方がいい」と助言されるケースもあります。少なからず発達に不安のあった親は、さらなる不安でいっぱいになってしまいそうですが、家庭だけで抱え込まずに、身近で受けられる支援を受けながら子どもの育ちを見守っていくことが大切です。適切な支援、サポート方法や受けられる施設、機関は必ず見つかります。「様子を見ましょう」といわれるケースに中には、「ことばの遅れ」や「親子のコミュニケーションが取れない」など、言語発達、社会性・コミュニケーションが気になるという方が多いようです。1歳半健診で発達が気になる点があった場合、その後の子どもの発達を電話相談や個別の検査等によって見守ります。経過観察の期間や方法については、その地域や子どもの特性によって異なりますが、経過観察を受けることによって、1歳半健診では分からなかったことや、今後の発達・子育て支援のアフターフォローに繋げていくことができます。市町村窓口は、子育て支援や福祉サービス等に関する身近な相談・申請窓口の役割を果たしますが、今後子どもに必要な支援を申請する際に必要な書類や意見書の作成、より専門的な相談や支援に応じるのは、以下の専門機関になります。・地域の児童発達支援センター・子ども発達支援センター週3~5日の通園グループ指導、個別指導(ST、OT、PTなどのリハビリや親子グループ指導)などの療育、地域支援(保育所等訪問支援等)を受けることができます。児童通所受給者証(受給者証)が必要なので、事前に自治体の窓口に相談します。受けられる支援内容については各センターによっても異なるので、詳細は問い合わせて確認しましょう。・発達障害者支援センター発達障害児(者)への支援を行う専門的機関。発達障害児(者)とその家族、関係機関等から、日常生活のこと、家庭での療育方法のことなど、さまざまな相談に応じてくれます。必要であれば、保健、医療、福祉、教育など関係機関への紹介、福祉制度やその利用方法も教えてくれます。・療育センター心身の発達に遅れや障害があったり、その心配がある子どもと家族のために医療、福祉、相談等の必要な支援を行うとともに、障害のある人の自立を支援する総合的な施設。障害者総合支援法に基づく障害者支援施設、児童福祉法に基づく福祉型障害児入所施設および障害児通所支援事業所や診療所が併設されている場合があります。・発達障害の専門医療機関心理検査や小児神経疾患など発達障害に関連する診療を行う医療機関です。ホームページに発達障害医療機関リストを掲載している自治体もあるので、子どもの特性に合った、あるいは自宅から近い医療機関を探すことができます。・児童相談所0~17歳の児童を対象として、保健相談・発達障害などの心身障害相談を行います。必要に応じて発達検査も行い、医師や児童福祉士、保健師、児童心理士、言語聴覚士などの支援や療育を受けられたり、アドバイスももらえます。また、療育手帳の申請受付、判定、発行も行っています。実際に様子見(要経過観察)といわれた後、どのような事後フォロー(療育やサポート)が受けられるのかは、自治体によっても異なります。ここでは「ことばの遅れ」と「コミュニケーション困難」を例に挙げて紹介します。◎ことばの遅れ・地域の発達支援センター主催の「遊びの教室」に定期的に通い、子ども同士遊ばせることで、少しずつ言葉を引き出していく。(神奈川県横須賀市の場合)・発達支援センターで個別の言語リハビリを受け、簡単なゲームや遊びの中で言葉を増やしていく。・家庭では、「よく噛んで食べる、笛を吹く(構音を良くする)」「絵本の読み聞かせなど、なるべく言葉をたくさん聞かせる」「語りかけるときは、短く分かりやすい言葉で」「なるべくテレビやDVDなどからの一方的な語りかけにならないようにする」などの指導を行う。実物やイラストを見せながら話しかけるなど、言葉以外の手段も活用して子どもにとってわかりやすい伝え方を心がける。◎コミュニケーションが取れない・地域の発達センターの通園型グループ指導に定期的に通い、身体を動かす遊び、感覚あそびなど、集団での共通行動を通じて、親や友達とのかかわりを構築していく。・家庭では、「どうぞ、ちょうだい」などのやり取り、親の動作を真似させる、「積み木を積んでみようか」「箱に入れてみようか」など簡単な指示に従いながら人の話を聞いて実行することなどを教えていく。「ことばの遅れ」や「コミュニケーションが取れない」背景にはさまざまな要因が考えられます。専門医療機関などでその原因を調べることで、より子どもに合った療育やサポートを受けることができます。また、地域の子育て支援施設などでは保護者に対するケアも行っているので、子育てに関する悩みや、感じている不安なども相談してみましょう。神経学的発達および精神発達遅滞の疑いある場合は、療育相談において、医療機関からの発達専門医による2次スクリーニングを行う。また、3次スクリーニングとしては、専門医療機関、児童相談所が位置付けられているが、市町村における1次スクリーニングでの結果によっては、直ちに、この専門機関に紹介されることもある。参考:乳幼児健康診査の事後フォロー横須賀市 | 厚生労働省自治体、市町村窓口からの紹介がないケースもあります。ほかにはどのようなところで相談・療育を受けられるのでしょうか。いくつか紹介していきます。・児童精神科のある病院総合病院であれば発達相談だけでなく、他の疾病や眼科・耳鼻科・歯科など、総合的な相談や診療も受けることができます。東京都立小児総合医療センター横浜市立大学附属市民総合医療センター小児総合医療センター・大学内で行っている療育附属施設で子どもの発達に関する研究と相談・治療を行っている大学もあります。発達相談の対象年齢は乳幼児から思春期と幅広く、発達に心配のある子どもに対して、診断や発達の状況に応じた適切な治療教育、心理指導や両親の相談カウンセリングなどを行っています。岩手大学人文社会科学部 こころの相談センター明星大学 心理相談センター・特別支援学校や併設研究所での療育相談特別支援学校やその中にある研究施設などで、療育相談を行っているところもあります。支援学校が蓄積してきた教育支援のノウハウを活用し、発達の遅れに不安のある子どもへの支援を目的としています。東京学芸大学特別支援教育・教育臨床サポートセンター「発達障害相談のご案内」(附属特別支援学校 発達障害相談)東京都立羽村特別支援学校発達相談・加配の先生とは1歳半健診で発達に気なる点があった子が園生活を送る際に、手厚い配慮があると安心です。加配の先生とは、保育所等で障害児保育を行う場合、その対象となる子どもがスムーズに園生活を送ることができるよう、個別の配慮を行いながら生活の手助けをするために、通常の配置基準に追加して配置される先生のことです。市区町村の「保育に関する課」などに、「子どもにこのような心配があるので、障害児保育や加配の先生について教えてほしい」と問い合わせれば、申し込み方法や面接など、手続きや申請について教えてくれます。自治体によって加配を付けるための基準はさまざまなので、前もって確認する必要があります。・保育所等訪問支援保育所等訪問支援とは、発達の気になる子どもや障害児が通う保育所等に、専門の支援スタッフが定期的に訪問し、必要な支援やアドバイスを行う支援です。支援スタッフが訪問先で子ども本人への「直接支援」と、子どもと関わる職員(先生)への助言やサポートをするなどの「間接支援」を行います。申請方法や利用料なども自治体によって変わるので、事前確認が必要です。参考:保育所等訪問支援の効果的な実施を 図るための手引書 | 厚生労働省まとめ1歳6か月は、人間の発達において、脳幹支配から大脳支配が優位となる時期といわれています。具体的には、アイコンタクト、呼名反応、模倣(大人の動作を真似るなど)、注意喚起(親の注意を自分にひきつける)、共同注意(親の視線を目で追ったり、自分の興味あるものを指さしで親に伝えるなど)、見立て遊びが増えるなどの順を追って、社会性やことばを獲得していく時期です。もちろん個人差はありますが、1歳半健診は、コミュニケーションの取り方や遊びの性質、対人関係、ことばの状態など、子どもの発達を確認するのにふさわしいタイミングといえます。そして、ことばの遅れやコミュニケーション困難などの子どもの特性や、子どもを取り巻く環境などにも注目しながら、早期の発見、支援および健康な生活習慣の獲得につなげていくことも1歳半健診の大きな意義であり、目的なのです。健診後のフォローアップがきちんとなされているか、その現状や評価を行っている自治体も増えてきています。1歳半健診が、支援が必要な子どもを把握する場としてだけでなく、適切かつ継続性のある支援を行うために活用されていくといいですね。参考:乳幼児健康診査事業実践ガイド | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター(平成30年3月)
2021年03月05日6歳のたつ君と4歳のとも君、2歳のよし君、3兄弟のママ、ちひろ(@chihiro21865527)さんの育児マンガをご紹介します。今回は6歳のときの長男、たつ君が就学前健診をうけたときのエピソードです。2020年の秋。春から小学校に上がるたつ君の就学前健診のため、小学校を訪れたちひろさんとたつ君。「来年から小学校に通うのかぁ……」としみじみ息子さんの成長に思いを巡らせます。 春から息子が小学生に! 小学校に着いて、書類に記入したりいろいろしながら、来年小学生になるたつを想像して涙ぐみ、そして健診の所々でたつの成長を目の当たりにして涙ぐみ……。 先生からの「好きな食べ物は?って聞いたら、『お弁当』って言ってましたよ」の言葉で涙腺崩壊しそうになりました。 小学校という新しいステージに上っていくあなたを見届けるのが楽しみです。 そしてお弁当、いつも残さず食べてくれてありがとう。母は感無量です。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ちひろ3児の母です。長男たつ(6歳)・次男とも(3歳)・3男よし(1歳)しょうもない日常の漫画やイラストを描いてます。福岡出身、東京で旦那に出会い、ただいま関西在住です。
2021年03月04日タレ目で表情豊かなところがチャームポイントの、こちらのポメラニアン。ある日、飼い主(@Pomeranian2015)さん宅の、1歳の娘さんが、愛犬を連れて散歩へ出かけようとしました。しかし、どうやら愛犬は出かけるのをしぶっていたようです。その時の表情が、こちら!「…ケテ」「タス…ケテ」玄関で散歩拒否を試みるも、伝わらない1歳児により強制連行される犬 pic.twitter.com/vZwGFDPKX3 — タレ目の犬(ポメラニアン) (@Pomeranian2015) February 25, 2021 哀愁漂う愛犬の表情に、申し訳ないながらもクスッとさせられますね。ちなみに、こちらは自宅の前にある私道で、周囲の状況をしっかり確認し、保護者が2人付き添った状態で撮影されたものです。写真には9万件を超える『いいね』が集まり、「目が訴えてる…」「なんてほほえましい光景!」「1歳児は最強だね」といった声が相次ぎました。最終的には、飽きた娘さんがリードを親にバトンタッチし、普段通り散歩をしたところ、愛犬は気分が乗ってきたのか、楽しそうに歩いていたとのこと。元気いっぱいな娘さんに、愛犬が振り回される日々は、もうしばらく続くでしょう。ポメちゃん、ファイト…![文・構成/grape編集部]
2021年02月27日中島健人(Sexy Zone)がMCを務めるWOWOWの映画情報番組『中島健人の今、映画について知りたいコト。』の第3回が3月5日(金)に放送される。その放送に先駆けて、WOWOW番組オフィシャルサイトにて、第2回放送の中島によるクリストファー・ノーラン監督インタビューを振り返る特別プロモーション映像が公開された。本番組は、ハリウッドをけん引する映画監督やクリエーター、さらに世界へ羽ばたく日本の映画監督へのインタビューや、映画制作現場の取材等を通じて、中島が知りたい“映画の今”について学ぶ月1のレギュラー情報番組。前回放送では、中島がハリウッドを代表する映画監督クリストファー・ノーランに独占インタビューを行い、最新作『TENET テネット』から過去作品の裏側に迫り好評を得た。第3回は、映画には欠かせない「音響効果」について深く知るため、日本を代表する音響効果技師・柴崎憲治の作業現場を訪ねる。こちらもでぜひチェックしてほしい。番組オフィシャルサイト:『中島健人の今、映画について知りたいコト。』第3回3月5日(金)放送
2021年02月20日■前回のあらすじ三歳児健診では成長した姿を見せてくれた息子。面談終了後、保健師さんに声をかけられ…■3歳児健診から時は過ぎ…夫の育休が終了新しい環境がそれぞれ始まり息子の状況も自然と好転していきました。もめた時には本人の思いを汲みながら、いけなかったことを注意したり、こうした方が仲良く遊べるよ、とアドバイスをしました。たとえ同じ内容でも何度も話しをしました。担当してくださるのは、なんとあの保健師さんでした。次回へ続く 【同じテーマの連載はこちら】 我が子を触れない母の話 この連載の全話を見る >> 産後の話 この連載の全話を見る >> 親子を救う!?ピンクのパンダのオールOK! この連載の全話を見る >>
2021年02月18日■前回のあらすじ3歳児健診の日。息子は1年半前は想像できなかった、成長した姿を見せてくれたのでした。かけてもらった言葉自体はどの親御さんにも言っていたのかもしれないけれど、私にとって心にしみるものでした。次回へ続く 【同じテーマの連載はこちら】 我が子を触れない母の話 この連載の全話を見る >> 産後の話 この連載の全話を見る >> 親子を救う!?ピンクのパンダのオールOK! この連載の全話を見る >>
2021年02月17日伊勢丹新宿店で3月3日~8日、「わたしは、わたしをもっとすきになる。~からだメンテ&キレイ体験WEEK~」を開催いたします。【URL】「美」「快」「健」をテーマに自分自身と向き合うためのイベントを実施知っているようで知らない自分のココロとからだのこと。ワコールと伊勢丹新宿店が、あなたのココロとからだがよろこぶものとの出会い、今日よりも明日の自分をもっと好きになれるようなお手伝いをします。「美」「快」「健」の3つをテーマに、下着のことだけでなく、ボディケア・チェアヨガ・アロマ・眠りなど、自分自身と向き合うための様々なイベントを実施します。「測って」:「3D smart&try」/〈ワコール〉計測時間はなんと5秒という3Dボディスキャナーが伊勢丹新宿店 本館6階 催物場に期間限定で登場。計測データをもとに、あなたの体型特徴や、おすすめの下着をAIがご案内いたします。この機会にぜひトライ!*本館3階 マ・ランジェリーで常設展開しています。「知って」:「ISETAN保健室」/〈ラブテリ トーキョー&ニューヨーク〉×〈ワコール〉人生百年時代を迎え、健康はお金で買えない「無形資産」といわれています。今回は〈ラブテリ トーキョー&ニューヨーク〉と、すべての女性の「美しくなりたい」という思いに応える〈ワコール〉が伊勢丹新宿店にて「ISETAN保健室」を開催いたします。※〈ラブテリ トーキョー&ニューヨーク〉は、2009年に代表の細川モモの呼びかけにより、日本に予防医療を普及させるために発足したプロジェクト。予防医療のなかでも、課題は深刻であるものの、国家予算の手薄い”母子健康”に注力し、妊娠前/妊娠中/産後の女性の健康支援を通じて、次世代の健康の底上げに取り組んでいます。〈ラブテリ保健室ブース〉1.指先ヘモグロビン測定(機械に指を入れるだけで30秒ほどで測定できます)2.プロフェッショナル体組成測定〈ワコール測定ブース〉1.メリハリボディバランスチェック2.歩幅チェック※あくまで「測定」のみになります。「学ぶ」:下記8つのセミナーを企画しています■「魅力的なバストのために」/〈マリコール〉エステティック×〈ワコール〉MORE BODY CARE■「花で華やぐ豊かなまいにち」/〈ル クール〉×〈パルファージュ〉フラワーアレンジメント■「ココロとからだのカレンダー」/イヴルルド遙華氏■「香りを取り入れて、豊かな生活を」/〈アットアロマ〉ワークショップ■「ママと娘のお洋服の中のエチケット」/植物研究家 森田敦子氏×〈ワコール〉ツボミスクール■「内側からもっとキレイに」/〈薬日本堂〉タイプ別あたためケア×〈ワコール〉インナーウエア■「チェアヨガでほぐそう」/〈スタジオ・ヨギー〉Fumi氏×〈ハンロ〉ヨガウエア■「心地よい眠りのために」/〈西川〉まくら×〈睡眠科学〉パジャマ※セミナーによっては、店頭とオンラインの両方で開催します。※店頭では感染対策を十分にした上で、セミナーを実施します。ワコールと伊勢丹新宿店「マ・ランジェリー」の思い「ブラジャーの話じゃなくて、わたしは、わたしのからだのことが聞きたいです。」というフレーズが印象的な〈ワコール〉の新企業CM。(参考:)今回、〈ワコール〉の「ワコールは、からだメンテする店頭へ。」というコピーと伊勢丹新宿店「マ・ランジェリー」の『肌着を通じて「美」について考えることができる、気づくことができるショップになりたい』という思いが共鳴し、本イベントが実現。女性の「知りたい欲」に応え、”美しさ”は正しいサイズの肌着を身につけるだけではなく、健やかなココロとからだがあって成り立つモノだということを本イベントを通じてお伝えしていきます。また、各分野でプロフェッショナルな知見をもったゲストと、全女性の美をサポートする〈ワコール〉が協業し、今までにない「測って」「知って」「学ぶ」イベントを実施。今日よりも明日の自分をもっと好きになれるようなお手伝いをします。予告:マ・ランジェリーの女性のココロとからだに向き合うイベント「センシュアル ライフ~家族がHAPPYでいるために~」(仮)会期:3月17日(水)~4月6日(火) 会場:伊勢丹新宿店 本館1階 プロモーション美と健康に関心が高い幅広い年代の女性とそのパートナーや家族に向けて、フェムテックアイテムの販売やオンラインセミナーを開催。“女性の幸せを通して、家族が幸せでいられること”を目指して、ココロとからだに向き合うイベントを実施いたします。※3月上旬に詳しい情報を発信いたします。※イベントの内容は、都合により変更または中止となる場合がございます。予めご了承ください。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年02月16日■前回のあらすじしつけについてのプレッシャーで息子や夫に八つ当たりする日々。しかし夫と話し合い、お互いの気持ちを整理することができました。■夫と3歳児健診へ離れて見ても神経がすり減らないのってこんなにありがたいのか…と噛みしめながら眺めていました。まだ妹に手を出してしまうという心配はあるけれど、1年半前には想像できなかった息子の成長を感じることができました。次回へ続く 【同じテーマの連載はこちら】 我が子を触れない母の話 この連載の全話を見る >> 産後の話 この連載の全話を見る >> 親子を救う!?ピンクのパンダのオールOK! この連載の全話を見る >>
2021年02月16日こんにちは、ゴリラウーママンです。1歳過ぎから他の子に手をあげるようになった息子。その成長記録を漫画にしました。こんなことがあって、1歳半健診に行くのが憂鬱でした…。次回へ続く 【同じテーマの連載はこちら】 我が子を触れない母の話 この連載の全話を見る >> 産後の話 この連載の全話を見る >> 親子を救う!?ピンクのパンダのオールOK! この連載の全話を見る >>
2021年02月11日私の息子は3歳半健診で、「発達障害の疑いがある」と診断されました。結果的に、その1年後の健診で「発達障害ではない」と診断されましたが、息子の幼過ぎる行動を見るたびに、発達障害と親のしつけについて考えさせられた私の体験談をお伝えします。 3歳半健診で色が答えられない私の夫は外国人で、私たち家族は長い期間を国外で過ごしています。息子の周りで日本語を話すのは私だけでした。 あれは日本に帰国し、3歳半健診を受けたときのことです。「この色は何?」という質問に、息子は答えられませんでした。私は相談室に入り、医師に「息子は日本語が苦手なだけです」と話をしました。その後もさまざまなテストを受け、できることもあればできないこともありましたが、最終的には「発達障害の疑いがある。様子を見ましょう」と医師に言われてしまいました。 発達障害? 親のしつけのせい?息子はレゴブロックを組み立てたり、本の内容を覚えたりする点ではほかの子よりも優れているところもありました。そのため、息子が店で走り出したり、大声で怒り出して止まらなくなったりしても、手のかかる子だと思う程度でした。 ところが周りからは、私の息子への対応が甘過ぎる、しつけが悪いと言われることもありました。そう指摘され、息子に厳しく接することも。そのため、3歳半健診で「発達障害の疑いがある」と言われたとき、「本当に発達障害かもしれない」という思いと、「いや違う、私のしつけのせいだ」という思いから毎日悩みました。 息子の個性と親のしつけを考える 1年後の健診で、息子は「発達障害ではない」との診断を受けました。テスト結果は、同年代より優れている部分と劣っている部分の両方がありましたが、普段の生活でも、ほかの子より優れている部分と劣っている部分の差が大きい息子。以前はその劣っている部分を直そうと、厳しくしつけをしていました。 私はその視点を変えることにしました。周りからのプレッシャーもありましたが、今は息子の個性を大事にして優れている部分を伸ばそうと考えています。 息子は、いまだに幼い子のように自分の感情を強く出します。それは、のちに発達障害と診断されることになるかもしれません。でも、私には息子の優れた部分もきちんと見えています。今はその個性を大切にしたいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/imasaku監修/助産師REIKO著者:シュストルじゅんこ二児の母。海外で結婚し、2人の男の子を妊娠・出産。異文化を楽しみながら子育てをしている。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年12月16日一時期、減少傾向にあった新型コロナウイルス感染症ですが、寒くなりまた増加しています。そんな中、乳幼児がいる家庭では「乳幼児健診はどうなるのか」「さらにコロナが流行した場合、病院へ行くのも躊躇してしまう」という心配の声も出ていると聞きます。現在、2歳2か月のわが家の次男も1歳半検診が延期になり、2歳直前まで健診が受けられませんでした。今後延期や中止になった場合はどのようにすればいいか、作業療法士として子どもの発達に携わっている専門家の意見もまじえてお伝えしたいと思います。延期と中止で焦りと不安の日々わが家の次男は、今年の3月に1歳半検診予定でしたが、コロナの影響で集団検診は延期になったと連絡がきました。その後、緊急事態宣言が発令され、当分集団検診は延期ということに。「個人病院へ行ってもいいものか、コロナ禍の中で行って大丈夫だろうか」とモヤモヤしながらも、どうすることもできないまま行政からの連絡を待ちました。ようやく「個人で受診を」とのお知らせがきたのはそれから半年後の2歳直前。とにかく2歳になる前にとバタバタ小児科と歯科に駆け込んで1歳半検診を終えました。わが家は第2子の健診でしたが、なかなか連絡がなく焦りと不安を覚えました。第1子の家庭はさらに不安だったことでしょう。再び延期・中止の危機!?専門家に聞いてみたインフルエンザと新型コロナの同時流行が危ぶまれている今年の冬、同じような状況になる可能性もあると思います。実際に、「病院でコロナになってしまったら怖いから」「子どもの発達が不安な人だけが行けばいい」という声があるのも事実で、未受診の家庭も多いのだそうです。そのような時どうするべきか、子どもの発達やリハビリを担当している作業療法士に話を聞きました。乳幼児健診を受ける意味は「現在、予防接種や乳幼児健診を集団から個別に、保健指導を対面から電話による指導に極力切り替えています。乳幼児健診の実施は各自治体でも対応を急いでおり、オンライン上で相談を受け付ける活動なども行われています」とのこと。また、「感染リスクなどを考えて、乳幼児健診は未受診のままでもいいですか?と聞かれることがありますが、やはりきちんと受けていただきたいと思います。まず、乳幼児健診の目的の1点目は、発達の遅れがないか、病気の可能性はないかをスクリーニングすること。そして2点目はそれぞれの家庭の心配ごとの解消です。これは、“うちの子はなかなか話さないし、発達が遅れているのではないか”、“上の子やまわりのお友達はできているのに、この子はまだできていない”などの不安を解消する機会となります。何事においてもそうですが、ひとりで悩むことは子育てを担う人の心身の健康を害することもあります。専門家と話ができる機会を有効に活用してほしいと思います」と話します。もし健診が延期になってしまったら?健診が延期になった場合について聞いてみると、「現在の母子保健法では1歳半、3歳の健診が義務づけられています。そのほかにも育児相談の場や、発育確認で集団検診が設けられています。それが医療機関で個別実施になったり、感染予防対策を講じた上で集団検診を実施したりしています。今後の感染状況によって延期や中止を余儀なくされる地域も出てくることも考えられますが、行政の対応を待っていたら健診本来の時期を逃す可能性もあるため、健診のための時間を設けている小児科で受けるのをおすすめしています」とのこと。ちなみにわが家の次男はかかりつけの小児科が健診や予防接種の時間を設けているので、その時間に受けることができました。歯科は保育園の歯科検診でお世話になっている歯科に行き、無事に済ませました。集団よりも時間も短くなり、子どももいつもの場所なので落ち着いていたように感じました。自費での健診費用の助成についてなお、私が住んでいる地域では医療機関で自費で健診を受けた場合、上限はあるものの償還払い(利用者が医療サービス提供事業者に費用をいったん全額支払い、その後申請して払い戻しを受けること)という形で助成を受けることができます。市区町村のホームページからダウンロードした健康診査助成金交付申請書と費用がわかる領収書、通帳のコピーと母子手帳のコピーを郵送すればよいので、直接行政機関に行くことなく受け取れます。お住まいの各市区町村のホームページに記載があると思いますので、確認してみてください。健診で子育ての不安を解消この状況下ではママ同士の集まりも少なく、子育てに関しての不安や辛さを話したり、共有することが難しいと思います。そんなそれぞれの状況を健診の場でならゆっくり話すことができます。健診の時期がそろそろの家庭は、かかりつけ医や行政に相談して、健診を安全な場所で受けられるように準備し、見送ることがないようにしたいですね。<文・写真:ライターmayuru>
2020年12月08日1歳半の健診では…出典 : 子どもたちは、1歳半~2歳の間に市町村の行う1歳半健診を受けることになっています。「スクスクと育っているだろうか」「発達について何か指摘されたらどうしよう」と不安に感じる方もいるかもしれませんね。母子手帳には、・「ママ」「ブーブー」など意味のある言葉をいくつか話しますか・うしろから名前を呼んだとき、振り向きますかというチェックリストがあることに気づいた方がいらっしゃると思います。言葉を話すかどうかのチェック項目が含まれるため、保護者の方は子どもの「発語」に注目されるかもしれません。でも人とのコミュニケーションに必要なのは「発語の力(言葉を発する力)」だけではありません。実際に1歳半健診では、保健師さんとのやり取りを通して、話し言葉や話し言葉以外の手段で「伝える」力や「わかる」力、人と「関わる」力の育ちなどをチェックし、気になる行動や反応がないかどうかを観察します。これらの力を含め、コミュニケーションの発達を総合的にみていくことが大切です。では、「コミュニケーションの力」とはどういうものなのでしょうか。また、その力はどのように育っていくのでしょうか。話し言葉を習得しつつある段階の子どもにとって、コミュニケーションと言葉を育むために大切な3つの力があります。このコラムでは、その土台となる3つの力をそれぞれご紹介します。基礎となるポイントを知り、子どもとの日々のやりとりに役立てていただけたらと思います。でも、ただでさえ大変な子育てです。保護者だけで頑張るのでは、疲れ果ててしまいます。健診などで「様子をみましょう」と言われたり「発達の遅れ」を指摘されたりしたら、自治体の子育て支援センターなどに相談して、いろんな人の助けを求めることも忘れないでくださいね。赤ちゃんのコミュニケーションと言葉の発達出典 : そもそもコミュニケーションや言葉はどのように育まれるのでしょう。ここでは、乳幼児期の子どもたちのコミュニケーションと言葉の育ちについてご紹介します。生まれたばかりの赤ちゃんは、おっぱいを飲むことや息をすることが大切な仕事です。舌やのどは、まだしゃべるためのつくりにはなっていませんし、脳の発達も未熟ですから、主に泣き声しか出せません。オムツが濡れて嫌だったり困ったりしたとき泣いて声を出すと、誰かがそばにきて助けてくれるという経験をかさね、困ったときや何か伝えたいときに声を出して伝えようとする気持ちを育んでいきます。3~4か月ごろになってくると、赤ちゃんは機嫌のいいときの声と、悪いときの声がだんだん分かれてくるようになります。周りの人があやすと笑うようになり、笑わせたいからあやすようになるという関係がうまれてきます。「あーあー」「ばぶばぶ」など、2つ以上の音を発する喃語を話し始めるのはこのころです。喃語が意味のある言葉へとつながっていくためには、子どもの発する声に対して周りの人が子の思いを推測し「楽しいね」「気持ちいいね」と応えるなどのやりとりが必要となります。保護者や周りの人とのやり取りのなかで、赤ちゃんの言葉を発する準備が整ってくるのです。人に関心を持ち、子どもから保護者に近づき催促するようなしぐさをしたり、声をだしたりしはじめます。そして、保護者の声色や表情などをまねし始めるようになります。保護者が料理をしているのをじっと観察してしゃもじで遊ぼうとしたり、お化粧道具で顔を塗りたくったりもするようになります。まねすることは、なにかを学ぶことにつながります。言葉も、誰かの話を聞いてまねしながら学んでいきますから、まねっこはとても大切な遊びのひとつです。行きたい方向や、取ってほしいものに、指差しをするようになります。「あっちへ行きたい」と子どもが考えたときに指差しで教えてくれたり、取ってほしいおもちゃを指差しして要求したりすることで気持ちを伝えはじめます。そして、「見て」「一緒に遊ぼう」と物を持ってきたり物をさしだしたりしはじめます。また、話しかけられていることがわかりはじめ、名前を呼ぶと振り向く、「お人形はどこ?」などの質問に反応する、「ちょうだい」に対して物を渡すなどができるようになってきます。多くの赤ちゃんは、1歳ごろになると「ママ」「ワンワン」など、意味のある言葉がいくつか話せるようになってきます。独り言のようにつぶやくだけでなく、見てほしい・何かを取ってほしいという気持ちで「ママ」と言ったり、嬉しい気持ちを共有したい・怖いから助けてほしいという気持ちで「ワンワン」と言ったりする様子もみられはじめます。1歳半~2歳くらいには、「ママねんね」「ワンワンいた」など単語と単語のふたつをくっつけて話す2語文が話せるようになります。繰り返しお伝えしますが、言葉の発達には個人差があります。この時期に話さないからといって、必ずしも発達が遅れているということではありません。このように、赤ちゃんは成長する中で言葉に繋がるコミュニケーションの力を少しずつ獲得していきます。コミュニケーションに関する気になる行動出典 : 一歳半健診などは、赤ちゃんの様子を客観的にみてもらえる貴重な機会ですが、健診の機会に限らず、日ごろの赤ちゃんとの関わりの中でも、コミュニケーション面で気になるポイントがある方もいらっしゃるかもしれません。赤ちゃんと周りの人とのコミュニケーションと言葉について、気になることのチェックリストをご紹介します。気になる項目があって心配な場合には、ひとりで抱え込まずに早めに支援センターや保育園・幼稚園などに相談しましょう。また、このコラムも参考にしていただき、子どもとの関わり方の工夫も取り入れてくださいね。・話しかけても目が合いづらい・名前を呼んでも、振り向くなどの反応がない・「ちょうだい」と言っても、手に持っているおもちゃを渡さない・気持ちが通わないように感じるときがある・他の子どもに興味がない・バイバイなどの真似をしない(手のひらを自分に向けてバイバイする)・言葉が遅いと思う(ワンワン、ママなど意味のある単語が少ししか出ない)・言葉が出ていたのに、1歳半から2歳前後のころに言葉が出なくなった(折れ線現象)・見て欲しいものがあるとき、それを見せに持ってこない・何か欲しいものがあるとき、指をさして要求しない・何かに興味を持ったとき、指をさして伝えようとしない・大人が離れたところにあるおもちゃを指さしても、その方向を見ない歳からの発達が気になる赤ちゃんにやってあげたいことコミュニケーションと言葉を育む大切な3つのポイントそれでは、コミュニケーションの力を育み、言葉にもつながる力を育てるには、どうしたらよいのでしょうか。コミュニケーションと言葉には、以下の3つの力が関わっていて、これらの力を育てることがとても大切です。1.「わかる」力:情報をキャッチする力・見て・聞いて・体験して「わかる」力2.「伝える」力:情報を伝える力・言葉や言葉以外の手段を使って表現する力3.人と「関わる」力:人と一緒に過ごしたい、わかりたい、伝えたいと思えるモチベーションの源コミュニケーションの力を育むために...1〜2歳の時期大切にしたい関わり方出典 : ここからは、1~2歳の時期に人と「関わる力」、「わかる力」、「伝える力」の3つの力を育む関わり方について紹介します。人と関わる力を育てることは、もっと人と一緒に過ごしたい、わかりたい、伝えたいという気持ちの源となり、コミュニケーションと言葉の土台となります。子どもの段階ごとに詳しく見ていきましょう。【ステップ1:子どもの世界に入れてもらおう】ステップ1は、人とあまり関わろうとしない、遊びを独り占めしたい・邪魔されたくない子に向けた関わり方です。この段階では、子どもに「この人といると心地良いな、もっと一緒にいたいな」と思ってもらうことを目標にします。まずは、子どもの世界に入れてもらうことを目指します。そのためには、子どもが注目しているものや、取り組んでいることに対して・子どもが嫌がらない程度に近づいて・声をかけ過ぎず・干渉し過ぎず・一緒にゆったりと過ごすことに気をつけてみてください。子どもの目線に合わせて同じものを見たり、子どもと同じタイミングで同じ遊びをしたりしながら、距離を縮めてみましょう。少しずつ子どもの世界に入れてもらうことで、同じ空間にほかの人がいても「大丈夫」「安心だ、心地が良い」と気づいてもらうことから始めましょう。【ステップ2:子どもの見ているもの・聞いているもの・感じていること・動きにコメントしてみよう】子どもが身近な大人と一緒の空間で過ごせるようになったら、ステップ2を試してみます。子どもが見たり聞いたり感じたりしていることを、一緒に体験している人がいることに気付いてもらえるよう関わり、子どもが関心を向けていることについて言葉をかけましょう。・世話をしながら話しかける:オムツをはかせながら「はい、オムツがはけました」「気持ちいいね」・子どもの興味関心に合わせて言葉をかける:おもちゃの車を走らせながら「パトカーがくるよ」、青いブロックを積みながら「青いブロックだね」など・子どもの気持ちを推測し、代弁する:「できた」「やったー!」・子どもの身体の動きに合わせて声をかける、オノマトペなどで実況する:「お口、あーん」「ごっくん」など・子どもの出す声や行動をそのまままねる:子どもがジャンプしたらジャンプする、「あ!」と言ったら「あ!」と言う・大人が自分の行動や気持ちを口に出して言う:「あぁ、おいしい!」「かばんはどこかな?」このとき、かける言葉を無理にまねさせる必要はなく、子どもの耳にしっかりと入れてあげるよう意識しましょう。【ステップ3:子どもが「思いが叶った」「気持ちを満たしてもらえた」と思えるよう関わろう】子どもが身近な人と一緒に過ごす中で、「気持ちを満たしてもらえた」と感じられるよう関わってみましょう。人と関わることで、嬉しいことが起こった、思いが叶った、不快な気持ちが軽減した、不安が和らいだという体験を積み重ねることが大切です。できる範囲で、お互いがより安心して気持ちよく過ごすためにはどうしたら良いのか、一緒に探りましょう。【ステップ4:子どもにもっと期待してワクワクしてもらえるような関わりをしよう】ステップ3までで、子どもは人との関わりが「悪くない」「むしろ心地良い、気持ちが満たされるかもしれない」と思える体験を重ねてきました。ステップ4では、子どもにもっとワクワクと期待してもらえるように関わることで、身近な人にさらに意識や関心を向けてもらうことが目標です。・体を使ったふれあい遊び・繰り返し遊び:いないいないばあ、シャボン玉あそび、かくれんぼなど・動きに合わせてオノマトペを使って大げさに声をかける・子どもが興味を持ってくれるような仕掛け:眼鏡をさかさまにかけてみる、わざと失敗するチャップリンやMr.ビーンなど、主人公がしゃべらなくても笑わせてくれる映画があります。こうしたコメディ映画などで、大げさな動き・表情、追いかけたり追いかけられたりといった流れを参考にしてみるのもよいかもしれません。子どもがワクワクする関わり合いや繰り返し遊びの中で、時々パターンやタイミングをずらして、子どもが「あれ?」と思わず相手に注目したり、期待してじっと待ったりする機会をつくってみましょう。やりとりを楽しむ中で、子どもの「もっとやってほしい」という気持ちや行動を引き出すことで、相手の言葉や行動に注目する力や、思いを伝えたいと思える気持ちを育むことを目指します。発達障害のある子どもと周囲との関係性を支援する: コミュニケーション支援のための6つのポイントと5つのフォーカス関わり合いの中で、わかる力を育んでいきましょう。わかる力は、情報をキャッチする力ともいえます。「わかる」とは聞いてわかる力だけでなく、見てわかる力・体験してわかる力も含まれます。ここでは2つのステップに分けて、わかる力を育む関わり方を紹介します。いずれの関わりでも大切なことは、「一緒に楽しく行うこと」です。【ステップ1:聞こえてくる音や言葉へ耳を傾けることを楽しむ】わかる・理解する力を育む第一歩として、周囲の音や言葉へ興味を持ち、楽しく耳を傾けることから始めます。聴力は備わっているものの、周囲の音にあまり興味を示さない、言葉がけが耳に入りづらい場合があります。まずは楽しく音のありかを探したり、音や言葉に耳を澄ましたりする機会をつくりましょう。その際には、以下のポイントに注意してみてください。・できるだけ気が散らない静かな環境で関わる・ものを操作する音や、電話やチャイム・飛行機の音に耳を澄ましてみたり、楽器や歌を楽しんだり、関わり合い遊びの中で言葉かけをすることで、さまざまな音や言葉に親しむ・子どもの正面で、ものを見せたり身体に触れたりしてから声をかけるなど、注意をひきつけてから言葉をかける・子どもが何気なく音や言葉を聞いている様子が見られたら「リンリンと音がするね」「楽しいね」「よく聞いているね」と声をかける・お話を聞いている様子が見られたら「聞いてくれてありがとう」と、注目したり耳を傾けたりしてくれて嬉しい気持ちを伝える言葉の発達に遅れのあるお子さんの多くは、注意を向けるべき音や言葉に耳を傾けることが苦手です。そのため、指摘されたり叱られたりする場面が増え、そのことでますます苦手意識を高める場合もあります。まずは、「お菓子を食べよう」や「お外に行こう」など、楽しい声かけに耳を傾けることから試してみると良いかもしれません。このような関わりを通じて、お子さんが周囲の音や言葉に耳を傾けやすい関わり方や工夫を見出すとともに、「相手に注目したり耳を傾けたりすると楽しいことが起こるんだな」と思える経験を積み重ねましょう。【ステップ2:見たり、聞いたり、体験してわかることを増やす】ステップ2では子ども自身が見たり聞いたり体験することで興味関心を広げ、わかることが増えることを目指します。「わかる」ことを増やす手がかりは、以下のようなものがあげられます。・その場所に行く・体験して「わかる」:プールに入ってようやく「水遊びをするんだな」ということがわかる、身体介助をされ座ってようやく「座る」ということがわかる・繰り返し習慣化しているものは「わかりやすい」:玄関に行くと「靴を履く」ことがわかる、朝起きると「トイレに行く」ことがわかっている・周囲の人の動きを見て「わかる」:お母さんが脱衣所に行くときは「お風呂に入る」とわかる、、保育園のお友達が一斉に部屋を出ると「移動する時間だ」とわかる・実物を見ると、次に起こること・何をすべきかが「わかる」:プールバッグを見ると「プールに行く」ことがわかる、車の鍵を見せられると「車に乗る」ことがわかる・写真やイラスト・文字を見ると「わかる」:靴の写真を見ると「靴を脱ぐ」ことがわかる、“おしまい!"と描かれたイラストや文字を示されると「おもちゃを片付ける」ことがわかる・身振り手振りやジェスチャーをすると「わかる」:バイバイと手を振ると「部屋を出る」とわかる、ちょうだいのジェスチャーをされると物を渡す・言葉を聞くと「わかる」さまざまな方法や手掛かりを用いて「わかる」ことが大切です。わかることが増えることは、身の回りのことを理解し安心して生活することや、語彙を広げ「伝える」力を育むことにも繋がります。お子さんが「わかる」方法で、身の回りのことを伝えましょう。伝える力とは、話し言葉や話し言葉以外の手段を使って思いを表現する力、情報を伝える力ともいえます。【ステップ1:子どもの伝えたいことは何か、身近な大人が推測する】「伝える」力を育む準備として、何が不快なのか、どうなると安心なのか、本当は何がしたいのかを、人と関わる中でお子さん自身が知っていくことが必要です。発達段階によっては、お子さん自身何が不快なのか、どうしたいのか、具体的にどう振る舞えば良いのかが、よくわかっていないことがあります。その場合、やむを得ずパニックや癇癪を起すことがあり、本人も周囲の人もどうしてよいか分からないことがあります。このような場合、まずは子どもの現在の気持ちを探り、「伝えたいこと」を推測、代弁してあげることから始めます。【ステップ2:表現手段を紹介し、一緒に練習してみよう】欲しいものやしたいことがある、一緒にやって欲しい・見て欲しいことがある、嫌で避けたいことがあるなど、子どもが何か訴えたい様子が見られたら、それを表現したり相手に伝えたりするための手段を紹介しましょう。そしてもし可能であれば、一緒に練習してみましょう。言葉で表現することが難しそうであれば、言葉以外の、例えば以下の手段も試してみましょう。モデルを見せてあげたり、嫌がらない範囲で子どもの身体や手を取って手助けしたりしながら一緒に行ってみてください。・相手に向かっていく、肩をトントンとたたく、行動で示す・クレーンする、手を引いて連れていく・実物・写真・絵を持っていく・絵や文字を書いて示す・身振り手振り、ジェスチャー、うなずき・首ふりで示す・手さしや指さしで指し示す・視線や表情、態度で表す・発声や言葉で伝える・選択肢から選び取る大切なのは、お子さんが無理なく、楽に使える手段を用いることです。話し言葉だけにとらわれすぎず、相手に思いが伝わるさまざまな方法を紹介し「思いを伝える手段を増やしていく」という姿勢でのぞみましょう。そうすることで、子ども自身が「気持ちを汲み取ってもらえてホッとした」「伝わって嬉しかった」と感じられる機会を増やし、“もっと落ち着いて思いを伝えたい”と思う気持ちを育みます。練習のポイントは、うまくいかない困った場面で始めないこと、比較的穏やかに過ごせる時間や、身近な人と楽しく遊んでいるときに行うということです。日々の生活の中で、子どもが自然と思いを表現する様子が見られたら、見逃さず褒めてあげたり「いいね!」と注目やサインを送ってあげたりすることも大切です。どんな手段であっても、落ち着いて思いを伝えられる機会が増えることは、癇癪やパニックを起こさずに済む時間を増やすことにも繋がります。まとめ出典 : このコラムでは、コミュニケーションに関わる3つの土台、人と「関わる力」、「わかる力」、「伝える力」を育むための工夫を紹介しました。どんな子どもも、その子のペースで成長しています。ご紹介した3つの力のうち、既にできているところを見つけたらすかさず褒め、お互いに無理なくできそうなところから少しずつチャレンジしてみてください。ポイントは、「一緒に楽しもうとすること」です。実践してみて「うまくいかない」「疲れてしまった」「つらい」と感じたときは、どうか一人で悩まずに発達支援センターなどに相談してください。いろいろな人に子どもの成長を支援してもらい、見守ってもらいながら、ゆっくりと取り組んでみてくださいね。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2020年12月06日Instagramで大人気のニシカタさんの出産エピソードをご紹介します。 妊娠39週、妊婦健診当日におしるし、陣痛が開始しそのまま入院することに。陣痛MAX中、夫が聞いた表彰しちゃいたくなるレベルの一言とは……!? 出産ビデオを事前に見ておいたおかげだと思います!この気の利かせ方はすごく助かりました~! いろんなことを考え巡らせたうえで、イエスかノーかで答えられる的確な質問。旦那さん、すてきー! このほかにも、ニシカタさんのInstagramでは育児エピソードが更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る ニシカタさん(@c_nishikata)がシェアした投稿 - 2018年 6月月12日午後2時22分PDT 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター ニシカタ2018年1月、長女を出産。インスタで出産、産後、育児レポートマンガを更新し、人気に。ゲームと海外ドラマとデパ地下が好き。
2020年12月03日2020年12月1日に、いえもり(@iewori)さんが投稿した、3歳のお子さんとのやり取りが話題になっています。いえもりさんのお子さんは約半年前からスマホで文字を打って遊んでいました。スマホで文字を打ち始めた頃は文章になっていなかったそうですが、半年たった現在、『LINE』を使って意思疎通ができるようになったのだとか!実際に、いえもりさんが外出中のお子さんと『LINE』を通じて交わした会話がコチラです。いえもりさん:なにかかいたいの?お子さん:そういえもりさん:なにをかうの?お子さん:アイスカウいえもりさん:いいね、なにあじ?お子さん:イチゴアジお子さん:おっシコデちゃたフリック入力を覚えた外出中の三歳児とLINEで普通に会話できてて感動してたら突然やばい報告が来た(No おむつ) pic.twitter.com/dHear5u302 — いえもり&3歳と0歳 (@iewori) December 1, 2020 いえもりさんは、お子さんと『LINE』で会話ができることに感動していたそうです。しかし突然、お子さんから「おしっこ出ちゃった」という報告が…!その時、おむつを持ち合わせておらず、いえもりさん一家は修羅場を迎えたそうです。3歳児が『LINE』で会話ができるということに驚きですが、子供らしいハプニングに笑ってしまいますね。投稿にはさまざまな声が寄せられました。・3歳児でひらがなもカタカナも使えるのすごい!しかも自分で入力できるなんて。スマホを使いこなしていますね。・ひらがなが書けるだけでもすごいのに、文章を作れるのがすごい!しっかりと最後もオチがあって笑いました。・3歳児がスマホでコミュニケーションを取れる時代なのか…。驚いたけど、子供らしい内容でかわいい!ちなみにお子さんは、ひらがなやカタカナだけでなく、アルファベットと小学1年生が覚える漢字もひと通り覚えてしまったのだそうです!『LINE』を通じて家族と会話できることが嬉しかったため、3歳にして早くも、多くの文字を覚えられたのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月03日私の息子は、1歳半健診で体の成長は問題ありませんでした。ところが、保健師さんとの面談後、別室に通されて臨床心理士さんと面談をすることに……。そのとき、どんなことを話したのか、息子の言葉の様子とあわせてご紹介します。 気にしていなかった息子の言葉の遅れ私は「男の子だし、上の子もそうだったし……」と、あまり息子の言葉の遅れを気にしていませんでした。また、同年代の子と遊ぶ機会が少ないこともあり、周りの子の「一般的な」成長度合いに疎かったという部分もありました。 同時に上の子と年齢差があり、「もう少しだけ赤ちゃんらしくいてほしいな」という気持ちから、喃語や宇宙語がいとおしかったことも事実です。1歳半健診時、息子が話せていた言葉は「ママ」程度でした。 保健師さんから指摘されたこと今は言葉について吸収している時期で、息子もそのうちしゃべり出すんだろう……と悠長に構えていました。また、こちらの言っていることの理解も問題がないように感じていました。 ところが健診後、保健師さんからは「言葉の理解がちょっと気になりますね。臨床心理士と話して、発語や理解を促す方法を相談してみましょう」という話が。そんな状況でも、保健師さんにニコニコするわが子。申し訳ないやら、悲しいやらで複雑な気持ちになりました。 臨床心理士さんとの面談臨床心理士さんには妊娠の経過や出産時の様子、首すわりの時期など、これまでの成育歴について気になっていること、普段の関わり方について質問されました。 質問のあと、「2歳までは様子を見て、2歳の時点で電話で面談し、それでも発語や言葉の理解が遅れがあるなら再度相談しましょう」ということに。言葉の発達を促すためにはたくさん話しかけたり、本を読んであげたりすることをすすめられました。ワンワン、ブーブーなどの音や声、物などの動きを音で表した擬声語である「オノマトペ」での声かけも効果的とのことです。 教えていただいたことを実践した成果か、少しずつ息子にも変化が見られている気がします。発達の遅れを指摘されたときは正直ショックでした。でも、これまでのかかわりを見直すいい機会になったようにも思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO作画/和田フミ江著者:東 慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。
2020年11月19日何の心配もなく、すくすく育った長男。気軽に受けた2歳児健診で、言葉の遅れを指摘されました。一歩を踏み出し、発達の専門医の診察を受けて、前向きに考えられるようになった私の体験談を紹介します。 とても育てやすい、ママ思いのいい子初めての妊娠で育児の右も左もわからず、大きな不安を抱えたまま長男との生活が始まりました。ところがそんな頼りないママを思ってか、長男は何の問題もなく育ちました。 毎月の身体測定でも、成長曲線のド真ん中を走り続け、発育もまったく問題なし! 離乳食にもすぐに慣れ、よく食べてくれました。1歳児健診では、「順調です!」と先生のお墨付きをもらい、母子健康手帳にも「何も悩みはありません」と、自信を持って書いたことを覚えています。 かかりつけの小児科で2歳児健診を受けて…2歳を目前にして、かかりつけの小児科へ任意の2歳児健診を受けに行ったときのことです。これまで通り「順調です!」で、すぐに終わるものと思っていました。少し長い健診ののち、先生から「目は合うし、こちらが言うことはわかっているようだけど、もし2歳半になっても二語文が出なかったら、一度専門のところで診てもらいましょうね」と言われたのです。 言葉は交わさなくても、長男とのコミュニケーションはできていたので、先生からの言葉にとても驚かされました。 焦らず、温かく見守ること確かに同じ月齢の子どもに比べ、長男は言葉が出ていませんでした。2歳半になっても二語文がほとんど出なかったため、子どもの発達の専門機関である療育センターを受診しました。発達のテストの結果、発達障害と判断がつかないグレーゾーンの診断。 もうすぐ3歳になる長男は、その後も定期的に専門医のサポートを受けながら、マイペースに成長中です。最初は心配しましたが、専門医からアドバイスをもらい、安心して育児に向き合えています。 周りの子どもと比べたわけではありませんが、長男の発達状況を素直に受け止め、プロに相談したことはよい判断だったと思います。長男の特性をより理解できたことで、以前より楽しく育児ができるようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:鍜治すみの生後6カ月と2歳、2男の母。長男妊娠時の切迫早産により、9年続けた製薬会社のMR職を退職。前職では主に産婦人科領域製剤を担当。培った知識をフルに活かし執筆活動や育児に奮闘中。
2020年11月17日子育ては楽しいことばかりではなく、親が頭を抱えてしまうような出来事もしばしば。中でも『イヤイヤ期』をはじめとする、特に理由のない子供の「ヤダ!」という拒否の言葉には苦労させられるものです。理由を分かりやすく説明しても聞く耳を持ってもらえなかったり、むしろ反抗が増したりと、なかなかうまくいきません。5歳児の「寝たくない!」というイヤイヤに、父親は…?えんか(@madokaeennka)さんがTwitterに投稿したのは、自身が5歳頃に経験したという印象に残っているエピソード。ある日の夜、幼かったえんかさんは布団に入るのを頑なに拒否していました。きっと、まだ遊んでいたかったのでしょう。そんな我が子の姿を見て、えんかさんの父親が発した言葉は…!幼少期の思い出日記 セー○ームーンver.と○ジャ魔女ver.もあった pic.twitter.com/h4bnCAom1l — えんか (@madokaeennka) November 12, 2020 「布団の中にプリキュアがいる…!」迫真の演技でそのように告げ、見事にえんかさんを布団の中に入れ、寝かしつけた父親。憧れのキャラクターが布団の中に現れたと聞いて、「会いたい」という欲求を抑えられる子供はいないことでしょう。えんかさんによると、布団の中にはプリキュアだけでなく『美少女戦士セーラームーン』や『おジャ魔女どれみ』のキャラクターも現れていたのだとか。純粋な子供は、何度だまされても父親のユーモアあふれるウソに引っかかってしまいますね。えんかさんの癒されるエピソードは拡散され、多くの親から「これは使える!」という声が寄せられました。・お父さん最高!引っかかる子供もかわいい…。・この後、プリキュアの夢を見られたらウソじゃなくなりますね!・天才すぎる。私も今夜、娘にやってみよう。子供が布団に入ってくれなくて困った時は、この方法を試してみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年11月14日わが家の息子が、初めて発達障害の可能性を疑われたのは1歳半健診(1歳6カ月児健康診査)のときでした。市町村によって検査内容や診断方法に差があるようですが、今回は息子が発達障害と疑われた1歳半から、実際に診断が出るまでの検査内容などをご紹介します。 発達障害の可能性を指摘された1歳半健診1歳半健診では簡単な絵を見せられ、そのなかから「○○はどれ?」と質問される検査があります。息子は、市の検査と小児科の検査、どちらもその指示を適切にこなすことができず、言葉もほとんどしゃべらないことから「要経過観察」となりました。 この時期、同じような対応の子どもは意外と多いようですが、息子の通う小児科は偶然にも発達障害に詳しく、その後も定期的に検査を受けることになりました。 半年に一度のペースで実施された発達検査 1歳半で要経過観察になって以降、半年に一度のペースで「遠城寺式 乳幼児分析的発達検査」という検査をおこないました。定期的におこなうことで前回と比べることもでき、先生が子どもの様子を見ることで発達具合もわかるようです。 この検査は先生と個室でおこなわれ、指示にきちんと従えるか、言われたことがどこまでできるかはもちろん、子どもの様子や理解力なども確認されます。息子は3歳までこの検査を定期的におこないました。 発達障害と診断されたときは…実際に発達障害と診断されたのはかかりつけの小児科ではなく、その後リハビリに通うことも考慮して紹介された、リハビリテーション病院でした。小児科からの紹介状に、今までの検査結果が詳しく記されており、リハビリテーション病院では診察のみ。息子は「自閉症」の診断がつきました。 診断がつくまでの診察時間は約10分と、予想外の早さでした。その後、これからのリハビリについての説明や診断の理由などが詳しく説明されました。 発達障害の検査は大変そうと思われがちですが、私の場合はかかりつけの小児科が発達障害に詳しい病院だったので、スムーズに診断がつきました。難しいことはあまり考えず、少しでも気になることがあれば、発達障害に詳しい小児科や市の保健センターに相談してみるといいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:前田奈々自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年11月02日登場人物ママ/なつみ:とにかく面倒くさがり屋のB型パパ/ゆたか:女子力高い雑学王な子煩悩がすぎるパパさっちゃん:2017年7月生まれ。お歌大好き元気で明るい気分屋さんれーちゃん:2018年11月生まれ。お姉ちゃん大好きパパっ子。お姉ちゃんに冷たくされると大泣きなちょっと大袈裟さんしーちゃん:2020年4月生まれ。お姉ちゃんたちに可愛がられてすくすく成長中!さっちゃん、初めての…?3歳、1歳、0歳の年子3姉妹を育てているずぼらママです。先日長女さっちゃんの3歳児健診がありました。初めての3歳児健診は、親もはてなの連続でした。3歳児健診では、自宅で事前に行わなけらばならない聴覚検査と視力検査があります。いざ検査を実施したところ…、途中から本人がふざけてしまって正確な結果ではなくなりました。「聴こえている、視えているはず」の項目で×をつけるのが切なかったです。自宅での検査で一番苦労したのが「尿検査」です。もうすぐ3歳3ヶ月になるさっちゃんはまだおむつを愛用しています。幼稚園では毎日トイレでおしっこが出ているようです。しかし家になるとトイレに座ってもなかなか出ません。おむつが外れていない子のために、ラップの上に脱脂綿をのせておむつを履き、おしっこが出たら脱脂綿をしぼるという方法があります。しかし、少し抵抗があったことや、この機会にお家でトイレを成功させたいという思いからトイレで採尿することに決めました。健診当日までにトイレで用を足せるように促し続けました。「おしっこしたくなったら教えてね。トイレに連れて行ってあげるからね。」と声をかけるとさっちゃんは「うん!わかった!」と元気に返事をしてくれます。その後自ら、「トイレ行く。」と言ってくれることも多くなったのですが、いざ便座に座ると「出ない。」と呟きます。こんな毎日を繰り返しながら、健診当日を迎えました。朝起きてすぐにお姉さんパンツを履かせました。ご飯を食べてからトイレに誘います。「出ない。」といつもの流れになりましたがとにかく粘りました。歌を歌い、楽しく会話をして気を紛らわせますがなかなかおしっこが出ません。夜中から出ていないので尿意はあるはずです。れーちゃんとしーちゃんもぞろぞろと見学に来るので集中できていないようでした。親なのにまだ一度もトイレをするところを見たことがない悔しさもあり、ひたすら待ちました。気が付けば1時間半が経過し、嫌がることなく座っていたさっちゃんも「おむつでする。」の一言。「これだけ粘って出ないなら仕方がない…。」となるところですが諦めきれなかったわたしは、股の部分を切ったおむつを履かせ、トイレに座ってもらいました。おむつを履いている安心感を与えることで、おっしこが出るのではないかと思い、さらに待ち続けました。すると、ふとした拍子に出たのです!股の部分からおしっこが下に落ちていき、紙コップで十分な量をキャッチすることができました。さっちゃんも初めてお家でトイレが成功したことが嬉しかったようです。その後もだんだんトイレの自信がついてきているさっちゃん。おむつ卒業はもう少し時間がかかりそうですが、焦らずゆっくりと進めていきたいと思います。わからないことがたくさんありましたが、3歳児健診が無事に終わって良かったです!編集後記おおもりさんの離乳食奮闘記は、編集部からも「あるある!」と共感の声があがりました。離乳食づくりでは、分量やスケジュールなどでさまざまな疑問が生まれてしまいますよね。赤ちゃんの発育や発達には個人差があるので、離乳食の進め方については、赤ちゃんの様子をよく観察しながら焦らずに進めていきましょう。妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!過去のエピソード著者情報
2020年10月22日秋も深まり、年長さん親子は入学の準備を考える時期ですね。10月~11月、多くの学校で行われる就学時健診。園のママたちの間でも就学時健診が話題にあがることがあるのではないでしょうか。どんなことをするの?準備することは?元小学校教諭の立場から就学時健診についてお伝えします。就学時健診ってどんなことをするの?来年度小学1年生になる子どもたちを対象に行われる健康診断です。住んでいる場所の割り当てになっている学校で行います。公立の学校に通う場合は就学時健診の会場になった学校へ行くことになります。診察を行うのは学校で定められている校医さんです。校医さんは学校の近くでクリニックを開いている先生です。普段、学校にはいませんが、春の健康診断時に学校へきて診察をしてもらったり、感染症が流行ったときに相談にのってもらったりしています。行われるのはいわゆる健康診断で身長や体重の測定、眼科、歯科、耳鼻科、内科の健診、視力検査などをします。学校の先生との面接もあります。健診で知っておくと安心なこと視力検査は練習しておくといい意外と戸惑う子どもが多いのが「視力検査」です。大人と同じく、「C」の空いている方を答える方法で検査します。子どもたちがやる前に、先生がやり方を説明してくれますが、よくわからないまま検査をして、実際の見え方と違った検査結果になることも。自宅で練習しておくとよいと思います。脱ぎ着しやすい普段着で内科健診は洋服を脱いで行いますので、脱ぎ着しやすい服で行きましょう。面接もありますが、かっちりとした服でなく、普段着で大丈夫です。自分で脱ぎ着できるものにしておくのがおすすめです。親子の行動が別になる可能性も学校によっては健診を5年生のお兄さん・お姉さんとまわることもあります。私が勤めていた学校は保護者と一緒にまわってもらいましたが、娘が通う小学校では5年生が連れて行ってくれました。初めての場所でいきなり保護者の人と別々に…だと不安に思ってしまう子もいると思います。事前に「お兄さんやお姉さんとまわるかもしれないよ」と話しておくといいですね。保護者と一緒に回る場合は、話し声の大きさに注意が必要です。健診会場は病院にいるのと同じです。子どもたちが健診に集中できるよう、また校医さんとの話の邪魔にならないように、親も子も静かに待っていてくださいね。実は保護者の声の方が大きいことがありますのでご注意を。先生との面接最後に学校の先生と面接があります。名前を言ってもらったり、誰と来たかを聞いたりなど簡単な質問に答えてもらいます。面接はベテランの先生が担当することが多く、短い時間の中でも目を見て話ができるか、イスに座っていられるか、質問内容にあった受け答えができているかなどを見ています。とはいえテストではないし、子どもたちが緊張していることも分かっていますので、ここでバッチリできなくても大丈夫です。心配なことや不安なことがあれば遠慮なく話してみてください。「特定の子どもとクラスを別にしてほしいなど、クラス編成についての要望を話してもいいの?」と聞かれたことがありましたが、話してみるのは大丈夫です。「過去にこんなトラブルがあったので心配です」と伝えておくとよいと思います。ただ、クラス編成はいろいろな要素を取り入れて決めていかなければいけませんので聞き入れられる確約はありません。焦って情報収集しなくても大丈夫!就学時健診の日に入学説明会を行う学校もあるようですが、年が明けて1月~2月に行う学校もあります。学校生活の詳しいことは入学説明会で分かりますので、焦って情報収集をしなくても大丈夫です。とはいえ、学校の中を見ることができる機会ですので、教室に貼ってある掲示物でどんなことを勉強しているのかを見てみたり、実際に使っている上履きや体育着の袋を見てどんなものを準備するのかを参考にしたりすると、学校生活のイメージがつかめると思います。クラスや学年によって教室の雰囲気も違ってくるので比べてみるのも楽しいですよ。就学時健診は健診という場ではありますが、入学まであまり訪れる機会がない小学校に行くことができるチャンスです。親子ともに学校生活が楽しみになるような機会になるといいなと思います。<文:ライターHIDE>
2020年10月09日こんにちは、保育士の中田馨です。「保育園で実践している安全対策」の第3回目になります。今回は、1歳児の安全対策について話します。 テーブルや棚の上に危険なものを置かない1歳をすぎると、つたい歩きなどで行動する子が増えてきます。これまで座って過ごすことが多かった赤ちゃんの目線がグーンと上に変わります。赤ちゃんから見える景色も変わってくるのです。今までは見えなかったものが見えるようになるので、赤ちゃんの気持ちになってみると「アレなに? 触ってみたい!」と思うものがたくさんあることでしょう。そこで、赤ちゃんが毎日過ごす部屋の環境をさらに変える必要が出てきます。 テーブルの上にあるものには要注意です。ローテーブルの場合は、おいてあるものはすべて取られる可能性があると考えていていでしょう。ダイニングテーブルであっても、端にあれば手を伸ばして届く可能性があります。また、テーブルクロスやランチョンマットは引っ張ってしまうこともあるので注意が必要です。 熱いお茶や汁物でやけどをする、ぶどうやプチトマトなど丸い食べ物を丸飲みする、たばこやお酒があっても事故の原因になりますので注意です。 テーブル以外にも、棚などに細かいものを置かないようにしましょう。とくに、電池・クリップ・押しピン・小銭などは、赤ちゃんが口に入れるととても危険です。テーブル以外の場所で気をつけるのはキッチンです。キッチンには、赤ちゃんに触ってほしくないものや危険なものがたくさんあります。できる限り赤ちゃんが入ってこないように、ベビーフェンスをつけるなどしましょう。 トイレやお風呂などの水回りトイレやお風呂にも注意が必要です。赤ちゃんが横になり、口と鼻が水没する程度の水位があれば溺れる可能性があります。トイレやお風呂のドアは必ず閉め、お風呂の残り湯は流すようにします。 また、トイレやお風呂にあるのが洗剤や芳香剤。良い香りがするものもありますので、興味津々で口に入れてしまうこともあります。必ず赤ちゃんの手の届かない場所に置くようにしましょう。「薬品を口に入れたかもしれない!」と思ったときは、病院へ連絡をします。日本中毒情報センター(中毒110番)では、24時間電話対応も行っています。 机や棚などに頭をぶつけないようにする立って歩くようになるとよくあるのが、棚やテーブルの角におでこや頭をぶつけるとこと。歩けるようになったとはいえ、まだ足元はおぼつかないよちよち歩きの赤ちゃんです。ちょっとした段差や物などにつまづいて、棚にゴッツンとぶつけてしてしまうことはよくあること。赤ちゃんがケガをしそうな角のある棚やテーブルには、あらかじめケガ防止用クッションなどを取り付けていると安全です。 このケガ防止用クッションですが、赤ちゃんが興味をもってしまうと、懸命に触って、はがし取ろうとすることがあります。取れたクッションは「いつか付けよう」と思って忘れがちですが、すぐに取り付けるようにしましょう。 引き出しや扉などを開けさせないようにする赤ちゃんは引き出しや扉などが大好きです。大人が出し入れしているのを見て、「私も触ってみたい!」とじーっと見ているのでしょう。だからこそ、大人が目を離したすきに棚の扉を開けて、中のものをすべて出して満足そうな顔をします。引き出しや扉は、中のものを出すだけではなく、指を挟んでしまうこともあり危険です。開けさせないようにする工夫として、棚の前にベビーフェンスを設置し、引き出しに外付けのカギを取りつけるようにしましょう。 ベビー用品店やホームセンターに行けば、引き出しや扉用のベビー用の安全グッズなども販売されていますので、おうちの家具に合わせて取りつけてください。 15年ほど前ですが、保育所の赤ちゃんたちがタンスの扉が大好きなので、カギをつけました。しばらくは安泰だったのですが、赤ちゃんたちは研究熱心ですので、日々トライ&エラーを繰り返し、とうとうカギを開けることに成功しました。取り付けたカギは、そのときの赤ちゃんの発達には効果的だったのですが、成長と共に意味がなくなってしまったのです。ですので、おうちの安全対策も赤ちゃんの成長に合わせて変化させていきましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年09月29日こんにちは、保育士の中田馨です。「保育園で実践している安全対策」の第2回目になります。今回は、0歳児の赤ちゃんの安全対策について話します。 消費者庁によると、0歳児の死亡事故の56%が住居で発生しているそうです。ステイホームの今の時期、改めて赤ちゃんの安全について確認してみましょう。 0~3カ月ごろの赤ちゃんの安全対策0~3カ月ごろの赤ちゃんは、一日の大半を寝て過ごす時期ですので、寝る環境を安全にする必要があります。 棚や天井・壁などの確認ベビーベッドの横に棚などに置いている場合は、棚に置いているものが落ちてこないか確認しましょう。棚以外にも、ベビーベッドの近くの壁や天井のものが落ちてこないかなど、赤ちゃんが寝るときの周りの環境を再確認してみましょう。 寝具などの確認タオルケットやベッドの中にある物が顔を覆ったり、首に巻きついたりする恐れはないかを確認します。顔まわりには、ぬいぐるみなども置かないようにしましょう。手を動かしているうちに、タオルケットが顔を覆ってしまうようならば、タオルケットは胸の部分まで下げてかけるようにしましょう。 ベビーベッドの柵は下げておかないたとえ寝返りをしていなくても、柵を下げっぱなしはやめしょう。面倒でもベビーベッドの柵は、下げたら必ず上げるようにします。 また、幼い兄姉がいる場合は、簡単に触れられる場所に赤ちゃんを寝かさないことも大切です。 4~6カ月ごろの赤ちゃんの安全対策4~6カ月ごろになると、赤ちゃんは寝返りをするようになってくるので、ねんねの時期とはまた違う配慮が必要になってきます。 ベッドと壁の間にすき間の確認ベッドと壁の間にすき間があると、寝返りをしているうちに赤ちゃんの手足が挟まってしまうことがあります。すき間がある場合は、バスタオルなどを詰め込んで埋めるようにしましょう。 ソファーなどに寝かせない赤ちゃんがちょっとウトウトしたときなど、ママがすぐそばで見ているときはソファーに赤ちゃんを置いて少し寝かせてあげることもあるかと思います。しかし、たとえ寝返りができなくても、ずりずりと移動してソファーから転落する可能性があります。もしものことを考えると、ソファーで寝かせるのはやめたほうが安心です。 7~9カ月ごろの赤ちゃんの安全対策7~9カ月ごろになると、赤ちゃんは徐々にハイハイができるようになり、なかにはつかまり立ちをする子もいます。ハイハイができるようになると、自分が行きたいところに行けて、気になるものを触れるようになれます。 おすわりしているときの周りの環境の確認赤ちゃんがおすわりしているときは、座らせている周りの環境を整えましょう。ママが後ろに座って赤ちゃんの体を支えているなら大丈夫ですが、ママが離れる場合は、短時間でも赤ちゃんが転倒したときに備えて対策をします。周りに頭をぶつけて困るものはないか確認します。そのほか、転倒したときに頭をガードするクッションなどを周りに置くなどしましょう。おすわりが不安定な場合は、赤ちゃんをあお向けに寝かせてからからそばを離れるようにしましょう。 赤ちゃんの手が届く範囲の環境の確認ハイハイをして自分が行きたい場所に行き、触ってみたいものに触れる楽しさは、赤ちゃんにとってたまらなくうれしいことです。とはいえ、部屋の中には赤ちゃんが触ったり口に入れたりすると困るものがたくさんあるはずです。引き出しの下の段に入れているものは触れないように、引き出し自体を開かないようにするか、中のものを容器などに入れしっかりフタをしておきましょう。 10~12カ月ごろの赤ちゃんの安全対策10~12カ月ごろになると、赤ちゃんはハイハイをスムーズにできるようになり、動くスピードがグンと速くなります。また、つかまり立ちから伝い歩きもできるようになってきます。引き続き、赤ちゃんが触れたり、口に入れたりすると困るものは手の届かない場所に置くようにしましょう。 階段や段差のある場所の対策赤ちゃんが簡単に行ける場所に、階段や段差はありませんか? もしあるなら、ベビーガードをつけるなどして対策をする必要があります。 お風呂場ではバスチェアに座らせるつかまり立ちが安定すると、ママが体を洗っている間にお風呂で赤ちゃんを立たせることもあるでしょう。でも、お風呂の床はぬれていて滑りやすく、せっけんやシャンプーを使うとさらに滑りやすくなります。「もう、しっかりつかまり立ちができている」と思っても、お部屋とお風呂の環境は違います。油断せずにお風呂場では、バスチェアに座らせて待たせるなどしましょう。 最後に、部屋の環境を整えるときにぜひしてもらいたいことが2つあります。1つ目は、赤ちゃんの目線になって、赤ちゃんからはどのように部屋が見えているかを考えること。大人が考えているのとは違い、赤ちゃんの目線になると「ここに興味を持ちそうだな」「ここに入り込むと危険だな」など見えてくるものがあります。2つ目は、赤ちゃんの成長を先取りすること。「そろそろ寝返りしそうだな」「そろそろハイハイしそうだな」と思ったら、赤ちゃんが成長する前に対応できるように、赤ちゃんの発達の一歩前を先取りして部屋の環境を整えておくことも大切です。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年09月21日10カ月の妊娠期間は、長いようで実はあっという間です。そして赤ちゃんが生まれるとしばらくは、自分自身のことに手をかける余裕もないほど大わらわ。それまで好きなときに好きなことをしていた生活が赤ちゃん中心になり、自分のことはいつも後回しになりがちです。私自身が出産してから「妊娠中にやっておくべきだった」と思った3つのことをご紹介したいと思います。 安定期に入ったら歯科健診を受けておく妊娠前までは「なんだか歯が痛いかも?」と感じてから歯医者さんに駆け込んでいました。妊娠中は特に歯の異常もなかったため、歯医者さんに行くことは一度もありませんでしたが、それを出産してから後悔することに……。痛みがなくても小さな虫歯は潜んでいたようで、産後、それが一斉に痛み出したのです。ところが、夫は仕事で忙しく、近くに頼る親もいなかった私は思うように歯医者に行くことができず、苦労しました。 よく出産すると歯が弱くなるという話を聞きます。それは事実のようだと実感しました。そして虫歯菌は唾液を介して赤ちゃんにもうつるので、妊娠中に歯科健診を受けて徹底的に治しておくべきだったと後悔しました。母子健康手帳には歯科健診結果を記入する欄があり、国も歯科健診を推奨しています。“妊娠中の歯周病は早産等の原因となることもある”との研究結果も出ているようなので注意したいですね。 妊娠後期にはお手入れしやすい髪型にする出産前はロングヘアで、季節によってカラーリングを楽しむなど、3カ月に一度は美容室で髪のケアをしていました。当然ですが、赤ちゃんが生まれたら髪の毛のケアなど後回し。産後、初めて美容室に行ったのは赤ちゃんが生後10カ月になってからでした。 産後はしばらく手をかけられないことを前提に、お手入れのしやすいヘアスタイルにしておくとラクチン。ショートヘアで何カ月もカットできないよりは、ずっと伸ばしても大丈夫なヘアスタイルにしておくといいと感じました。 外出できるうちに友人とたくさん会っておく赤ちゃんが生まれると、生活ががらりと変わります。しばらくの間は人混みには出かけられないうえに、今までみたいに友人と気軽に遊びに行くことも難しくなります。特に「夜の時間帯に出かける」ことは難しくなるので、昼間の時間帯になかなか会えない友だちなどがいたら妊娠中に会っておきたいですね。たまの息抜きとして女友だちと会って話をすると気分転換にもなります。 私が妊娠中にやっておくといいと思った3つのことをご紹介しました。今しかできないこと、しておくべきことをリスト化するのもおすすめ。あくまでも体調が第一優先とはなりますが、思い残すことなく出産を迎えられたらいいですね。 イラスト/imasaku監修/助産師REIKO著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2020年09月19日1人目の出産のときは陣痛開始から4時間で生まれたため、医師から「2人目はもっと早く生まれるだろうから、陣痛が始まったらすぐに病院に来てください」と言われていました。そして、妊娠37週の妊婦健診に行くと子宮口がすでに開いており、陣痛の前触れもないまま即入院に! そんな慌ただしい入院~出産までのお話をご紹介します。 妊娠37週の妊婦健診で⋯妊娠37週0日に妊婦健診を受けました。お産の気配がするような自覚症状はなく、腹部エコーで赤ちゃんを見てもらうと「元気で特に問題ない」とのことでした。 「1人目の出産時、陣痛を感じて病院に着いたときにはすでに子宮口が7cm開いていたので、今回も子宮口が一気に開かないか気になっています」と医師に伝えました。すると、「自覚症状が特にないなら大丈夫だとは思うけれど、内診してみましょう」ということに。 子宮口が4cm開いていた!内診で子宮口の開きを見てもらうと、医師の表情が一転! 「子宮口がすでに4cm開いている。このまま陣痛が来れば一気にお産が進んで生まれるかもしれない。家から病院まで遠いし、病院外で生まれてしまうと大変です。このままの状態で家に帰すことはできません。今から入院して様子をみましょう」と言われました。 出産準備はしていたものの、出産予定日まであと3週間あったので、当然何も持って来ていませんでした。まさかの手ぶらのまま即入院になってしまったのです。 一時退院…しかし自宅には帰れず健診後そのまま病室に案内され、陣痛を待つことに。急な展開で一気に出産の現実味が湧き、期待と不安を抱きながら病室で過ごしました。しばらくしておなかが張ってきましたが、間隔がばらばらでそのまま遠のいてしまい……。 入院している必要がなくなったものの、自宅は遠くて混雑時は1時間かかるということもあり、結局自宅への許可はおりませんでした。陣痛時にすぐ病院に来られる範囲で待機しておくように言われ、病院から5分のところに住む妹の家で、次の健診までの1週間を過ごすことになったのでした。 妊娠38週妊婦健診後、再入院~出産退院後は正期産の時期に入っていたため特に安静指示はなく、通常の生活を送っていいとのことでした。妹の家では、いつ陣痛が来るか怖くて最低限の身の回りのことだけをしていました。しかし一向に陣痛が来る気配がないので、3日目からは1時間程度歩いたり、家事洗濯をしたりと、普通の生活を過ごしていました。 そして陣痛が来ないまま妊娠38週の健診になり、子宮口の開きは変わらず4cm。しかし、このとき1週間離れて暮らしていたため長女の精神面が不安定になってしまっていたのです。これ以上は離れて過ごせないため、内診で陣痛を促すことに。内診を受けた後30分ほどで一気に陣痛が来て、1時間半で無事出産しました。 まさか妊娠37週で自宅に帰れなくなるとは思ってもいませんでした。改めて、出産はいつ、何が起こるかわからないなと感じました。2人目の出産時は長女のこともありますし、何を優先すべきか判断がとても難しかったです。想定外のことが多々あった出産でしたが、無事に生まれてきてくれてやっと安心することができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修/助産師REIKO著者:福山あかね一男一女の母。元幼稚園教諭、元保育園勤務。第二子出産を機に退職。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年08月25日「ひゅーちゃんが自閉症と診断されて」第1話。わが子は「単に発達がゆっくりな子」と思っていたさばまるさん。1歳半健診でなにかわかるかも?と期待するも、無事終了してしまい……!?ひゅーちゃんが自閉症と診断されて 第1話 健診では何も言われず……2歳になってもしゃべる気配がないひゅーちゃんの様子が気になったさばまるさん。 療育センターでは、どうなるのでしょうか? さばまるさんのマンガは、このほかにもTwitterで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター さばまる2017年4月息子ひゅーちゃん出産/育児漫画と版権イラストごちゃまぜ/自閉症と診断され発語ゼロ。会話してみたい
2020年08月05日赤ちゃんのころから発達がゆっくりだった長男が1歳半健診を受けた際、「耳が聞こえていないかもしれません」と言われました。ショックを受けながらも紹介された耳鼻科に連れて行き、検査をした結果……。長男の発達障害に気付いたときの体験談を紹介します。1歳半健診では指示されたように長男は積み木を積む、車などの物の名前を聞いて絵を指さすなど、月齢相応のことは何もできませんでした。その結果、個別の発達相談に呼ばれることに。育て方の悪さを指摘されると思って私がビクビクしていると、保健師さんから「お子さんは耳が聞こえていないかもしれません」という予想外のひと言が伝えられました。 厳密には「声が聞こえにくいのかもしれない」とのこと。そこで専門的な検査ができる耳鼻科を紹介され、病院で検査を受けることに。 防音された部屋でおこなわれる聴力検査。その検査が終わり、伝えられる結果によってこの先の人生が大きく変わることになるとは、このときは気付いていませんでした。 そして検査が終わり、耳鼻科医から伝えられたのは「お子さんの聴力に異常はありません。発達支援センターを紹介しましょう」という結果でした。 「市の健診」→「耳鼻科」→「発達支援センター」という流れで、長男の発達障害を知ることになりました。健診での指摘は大変ショックなものではありましたが、この指摘がなければ、早くに長男の障害に気付けなかったと思います。受け入れるには勇気が必要な健診での指摘。前向きにとらえることは、結果的に自分のためにも子どものためにもなると感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 原案/戸塚麻心作画/和田フミ江監修/助産師REIKO
2020年08月05日こんにちは、保育士の中田馨です。連載でお伝えしている「保育園で実践している自己肯定感を育てる遊び」ですが、今回は1歳児にスポットを当てご紹介します。 1歳児と遊ぶときの基本1歳前半になると、体の発達として歩き始める子が増えます。言葉の理解もどんどん進み、大人の言葉を理解するようになり、「マンマ」などに1語文を話し始める子もいます。1歳半を過ぎると「ワンワンきた」のような二語文も話すように。手指はさらに器用になり、クレヨンをもって線を引いてみたり、積み木を重ねることも上手になります。他には、身近な大人のマネっこが上手になります。そんな好奇心旺盛な1歳児と遊ぶときに大切にしてほしいことは以下の3つです。 1.目と目を合わせるこれは0歳児のときにも話しましたが、1歳児と遊ぶときも同じです。遊ぶときに目と目を合わると「一緒に遊んでいる」という共感の気持ちをお互いが持つことができます。遊びの間ずっと目を合わせる必要はありませんが、遊びの途中に目が合うと「ママがそばにいてくれている」と安心感を感じます。 2.代わりに話しかける言葉の理解がどんどん進んでくるとはいえ、まだ自分の気持ちや興味のあるものへの言葉が出るわけではありません。そんな子どもの気持ちや指さしたものに対して、ママが代わりに話しかけてください。積み木を積み上げたら「積み木、たくさん積み上げたね〜」と言ったり、りんごを指さしたら「りんごは赤いね」といったふうに話しかけます。 3.ママも遊びを楽しむ1歳児は、まだひとりで長時間集中して遊ぶことができません。今回紹介する遊びの中には、ある程度一人でできるものもありますが、やはりママがそばにいて遊びを見守ってくれるほうが子どもにとってはうれしいもの。「この遊びは一緒にしよう」と決めたら、ぜひママも集中して一緒に楽しんでください。 体を使ったあそび「段差のぼりおり」1歳の子どもが、段差をのぼりおりしていると「危ない!」とつい止めてしまいたくなるものです。1歳過ぎて動きが活発になると、これまで手が届かなかったところにも手が届き、手が届くと体をグイっと持ち上げてのぼるようになります。段差をのぼりおりすることは、運動機能やバランス感覚を養います。ママが段差のぼりおりに付き合えるときは、ぜひ一緒に遊んでみてください。 子どもにとって段差をのぼるときのワクワク感やおりるときのドキドキ感、できたときの達成感は大人の想像以上のものです。何度も繰り返しのぼりおりすることで集中力を身につけていきます。 一番楽しいのは階段です。私の保育所では、施設内の階段をのぼらせることはできないのですが、お散歩時に園外の階段をのぼりおりして遊んでいます。階段がおうちにも近所にもない方はソファーでもOK。ママやパパがゴロンと横に寝転んでその上をのぼりおりさせるのでもOKです。くり返しおこなうことで、体の使い方やバランス感覚を身につけます。 「危ないからダメ」ではなく、「今日は見守れる」という時間をつくり、子どもに段差ののぼりおり練習をさせて自信をつけさせましょう。 手を使ったあそび「ポットン落とし」「ポットン落とし」とは、穴の開いた容器の中に穴より少し小さめのものを入れる遊びです。市販のものもありますが、廃材や100均の材料で簡単に作れます。 深めのタッパーのフタに穴をあけ、ペットボトルのフタを3~4つつなげてもOK。この出したり入れたりする遊びが、子どもは本当に大好きです。少し目を離したすきに、ティッシュペーパーをすべて出されていた! なんて経験を持っているママも多いことでしょう。<つかむ→出す>のがティッシュ。「ポットン落とし」は<つかむ→離す→入れる>ので、より複雑になります。 最初のうちは、穴にめがけて入れることができませんし、かろうじて入れても手を離すことができず、ずっと握っています。この「離す」作業が実は難しいのです。「ポットン落とし」をはじめ、出し入れする遊びは、ただ出し入れしているのではなく大きな興味を持って出し入れしているのです。その気持ちを尊重してあげましょう。 ※ポットン落としを手作りする場合は、誤飲を防ぐために、直径39mm以下のものは避け、ペットボトルのフタなどの各パーツは取れないようにしっかりと取り付けてください。 何でも運ぶあそび「おとどけやさん」1歳半を過ぎると、物を持っていてもしっかりとした足取りで歩けるようになってきます。そうするとおもちゃを手に持ったり、カバンに入れたりして、子ども部屋からリビングにせっせと運ぶ姿が見られるようになります。 この運ぶ遊びには、目的があります。運んだ先には、例えばパパやママがいて、渡していたりしませんか? 「ありがとう」と言うとと子どもは「にやり」と笑ってうれしそうにします。そしてまた子ども部屋から新たなおもちゃを持ってきます。最初は片手に持っていたおもちゃが両手になり、そのうちカバンに入れたり車で運んでみたりと、道具を使って運ぶことも覚えます。 「片付けたそばから散らかって困る!」なんてママの悲鳴も聞こえて来そうですが、運ぶ遊びに熱中しているときは、その気持ちを尊重してあげましょう。 今回は、保育所で実際にしている1歳児の遊びを3つ紹介しました。どの遊びも「絶対にこうしなければいけない」というルールはありません。ママと子どもが共感しながら楽しく遊べることが一番なのです。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年07月22日中島健人と平野紫耀がW主演する「未満警察 ミッドナイトランナー」の3話が7月11日放送。捕われた少女を救うべく再び人身売買組織に戦いを挑む本間と一ノ瀬…アクションと共にその合間にみせる“かわいさ”に視聴者から数多くの反応が寄せられている。本作は警察学校に入学したタイプが違う2人の“警官未満”な若者が難事件に巻き込まれ、仲間や刑事の力を借り、傷だらけになりながらも解決していく本格警察ドラマ。中島さんが理論重視の頭脳派タイプで真面目で実直な優等生タイプの本間快を、平野さんが感情先行型でありあまる体力を持って武道経験者さえもいなしてしまう肉体派タイプの一ノ瀬次郎をそれぞれ演じる。また何故か長きにわたり警察学校の教官を務め続け、2人を見守る片野坂譲に伊勢谷友介。生徒たちに厳しく接する実技担当の助教、及川蘭子に吉瀬美智子。片野坂の元バディだった柳田晋平に原田泰造。本間と一ノ瀬を影で助ける稲西結衣に中村ゆりといったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。誘拐された家出少女・亜未(上白石萌音)らを助け出そうとするも、柴本(加藤雅也)に阻まれ捕われてしまう本間と一ノ瀬。なんとか自力で脱出し交番に駆け込むが、片野坂や及川、柳田が到着した頃には既に組織は逃走した後だった。組織の目的が少女たちを海外へ売り飛ばすことだと知り、自ら捜査したいと訴える本間と一ノ瀬だが、片野坂から「お前らはまだ学生だ!」と制止され警察学校に連れ戻されてしまう。警察学校で筋トレ、柔道、剣道、護身術などの特訓に励み、本間と一ノ瀬は再び亜未たちを救い出すべく警察学校を抜け出し、組織のもとに向かう…というのが今回のストーリー。完全装備で亜未救出作戦に臨む本間と一ノ瀬。繰り広げられる激しいアクションに「本日もアクションが素晴らしい!」「完全装備のジロカイちゃんかっこいい!!!」「あの装備でのアクション大変だっただろうな」などの声が上がる。アクションとともに本間と一ノ瀬がときおり見せるコミカルなやりとりも魅力の本作。今回もハードなアクションの合間に本間が口にした「アドレナリンどっか行っちゃったよ」というセリフに「アドレナリンどっか行っちゃったよ~...かわいい」「手に汗握ってたのに、アドレナリンどっか行っちゃったよ~で少し笑っちゃったじゃない(笑)」などの反応多数。2人が見せる“強さ”と“かわいさ”のギャップも多くの視聴者を虜にしている様子だ。(笠緒)
2020年07月11日新型コロナウイルス感染拡大の影響により、妊婦健診は原則ひとり、出産も原則ひとり、産後の面会も同地域の人間1人1回15分程度……あらゆることが変わりました。 出産予定が近づくなかで第1子の卒園式と入学式新型コロナウイルスが日本に蔓延していくのと同時に、どんどん大きくなっていくおなか。出産予定日は4月半ば。第1子は3月に卒園式、4月に入学式を控えていました。幸い、卒園式前の時点では私の住む地域はまだ感染者がおらず、時短簡略化、全員マスク着用、ホール内の換気を徹底、消毒をしてから入場という形で卒園式がおこなわれました。 それから入学式までの間に感染者が出始め、式の数日前に、入学式を時短、全員マスク着用、換気消毒の徹底、ホールから教室への同行は1人のみとなりました。そして当日、5月6日まで小学校の休校が決定したことを告げられました。 学校からの感染も怖く、休校になってほしいと思っていたので、このお知らせを聞いた瞬間、本当にホッとしました。式後に子どものお友だちとゆっくり話したい気持ちはありましたが、私はすでに臨月に入っており、人混みにいる怖さから早々に帰宅しました。 産後の面会条件が日ごとに厳しく…休校中は三密を避け、子どもと外に出るのは近くを散歩するときのみとし、買い物に行く際は私ひとり。人の少ない時間帯に、人を避けながら向かい、入退店時と家の玄関でも消毒し、手洗いを徹底的にしていました。 妊婦健診は通常通りありましたが、産後の面会は夫や両親のみに変更するとの通知がありました。その通知から数日後、面会条件がさらに変わり、面会は出産直後、術後等のやむを得ない場合のみ。さらに面会者は同地域の人間であること、1回15分程度でなるべく同じ人物にすることが条件となり、出産は立ち会いや待合室での待機も不可となりました。 入院生活も新型コロナ対策で激変立ち会い出産不可の通知があった数日後の深夜に破水。家族と病院に向かったものの、入れるのは私ひとりのため、家族には車で待機してもらいました。即入院が決まったため、家族にはそのまま帰宅してもらいました。 あれよあれよという間に陣痛は進み、子宮口もどんどん開いていき、分娩台に上がったときには耐えられない程の痛みになっていました。助産師さんたちが温かく、たくさん褒めてくれたのでうまくいきむこともでき、陣痛開始から出産まで3時間という早さで赤ちゃんが誕生しました。ひとりのため、助産師さんが私の携帯を持ってきておいてくださり、赤ちゃんの写真もツーショットも撮れました。「ひとりでよく頑張ったね」という言葉が、とても胸に響きました。 産後の入院生活は、部屋から出るときは必ずマスクを着用、赤ちゃんに触れる前に手洗いと消毒の徹底、ごはんはすべて部屋食で、授乳室に入れるのは3名までなど、新型コロナ対策が徹底されていました。 妊娠中・出産・産後の入院生活、すべて新型コロナウイルス蔓延の影響を受けて通常とは異なる仕様になりました。もし第1子出産で立ち会い希望だったら、とても心細かったと思います。子どもには消毒と手洗いの大切さを伝え、子ども自身も理解して玄関で消毒をし、手洗いも隅々まで丁寧にしてくれています。早く新型コロナウイルスが収束して、通常の妊娠生活や産後の生活を送れるようになってほしいと願っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて出産予定の病院・産院、または通院している病院・産院に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:夏日幸
2020年07月06日現在、娘はもうすぐ6歳。自治体の3歳児健診の視力検査で引っかかり、定期的に眼科に通うことに。弱視かもしれないと告げられて、不安を抱えながら通院した体験談と、振り返って今感じていることをご紹介します。 3歳児健診で視力の要再検査自治体の3歳児健診を受ける前に、自宅でもイラストを使った簡単な視力検査をするように案内があり、試したところ娘はあっさり全問正解できました。視力は問題ないと思って健診の日を迎えましたが、結果はアウト。 乱視があるようなので、専門の先生のところで詳しい検査を受けるようにと紹介状をもらって帰ることに……。実は私自身が生まれつき乱視の度数がものすごく強く、小さいころから眼鏡をかけていたことが大きなコンプレックスでした。 弱視の可能性が浮上紹介された眼科は小児の弱視治療に力を入れていて、視能訓練士さんも常勤。初診日は娘が初めての場所、初めての先生、初めての器械に緊張してしまい、うまく検査を受けられませんでした。ランドルト環の視力検査で出た視力はなんと0.2。 眼科医の先生から「まだ3歳だから検査が単純にできないだけかもしれないし、本当に見えていなくて弱視なのかもしれない。もし弱視だとしたら、目の神経が育つ今を逃すと手遅れになりかねない。急いで治療をすべきかどうかを判断するために、来週またきてもらって、それまでお家でも検査の練習をしてみてください」と言われました。 3歳児相手の検査はひと苦労先生に言われた通り、自宅でも厚紙でランドルト環を自作して検査の特訓をしました。特訓の成果もあり、2度目の検査では0.4、3度目は0.5と少しずつ良い結果に。ただ診察前に言い聞かせてから受診していたものの、やはり相手は3歳児。途中で疲れてやる気をなくしてしまう日も……。 それでも視能訓練士さんも眼科医の先生も笑顔でやさしくおだやかに対応してくださり、毎回検査を頑張ったご褒美にと大好きなキャラクターのシールをもらって、娘はにっこり。 申し訳ないと謝る私にも、「十分頑張ってくれています。眼科を嫌いにならなければそれでいいんです」と励ましのお言葉までいただき、本当にありがたかったです。 視力が出てからも検査初診日から半年ほど経ち、両目とも0.7まで視力が出たタイミングで新しい検査の説明がありました。実は、子どもは目のピントの調整機能が大人よりも優れていて、本来出ないはずの視力が出ることもあるんだそう。そこで、目薬をさして一時的にピント調整機能を和らげ、再び視力を検査することに。 その結果、娘の場合は視力に大きな変化がなかったため、ようやく弱視ではないとの診断が下されました。その後も3カ月おき、半年おきと間隔を少しずつ延ばしながらも経過を見てもらい、右目0.9・左目1.0の視力が出た4歳半で、晴れて眼科卒業のお墨付きをいただけたのです。 幸い娘は弱視ではありませんでしたが、弱視は成長してからでは、眼鏡をかけても視力が出ないということをそれまで私はまったく理解できていませんでした。早期発見に努めてくれている自治体の健診業務にも、子ども相手の根気がいる検査にやさしく向き合ってくださる眼科の先生や視能訓練士さんにも、感謝の思いでいっぱいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:近藤あいこ5歳女児と0歳男児の2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年06月24日