子どもの成長は嬉しいけれど、思春期の時期に起こるとされている「反抗期」に不安を感じている方も少なくないのではないでしょうか。わが家の4人の子どもたちのうち3人はもう反抗期の荒波を通り過ぎました(末っ子は現在その最中!?)…というわけで、4人とも違ったパターンだった反抗期、それぞれどんな反抗期だったのかを紹介したいと思います。そして経験から思ったことをお伝えできたらと思います。まずはそれぞれの反抗期のエピソードから。長女の反抗期は戦闘型で激しかった…以前長女の 不登校体験記 でも触れましたが、ちょうど反抗期と不登校期間が重なったこともありそれはそれは激しい反抗期でした。ちょっとしたことに引っかかっては家族とケンカする日々。私も初めて子どもの反抗期と向き合ったわけですが、今まで可愛がって育ててきた子どもの暴言や暴れようにショックを受け、また、こんなこと許してはいけない! と正面から相手してしまい火に油を注いだ状態に…。イラストはコミカルですが、現実はかなりお互いエネルギー消耗する日々でした(涙)次女は口が達者で「生意気」を言う典型的なタイプ長女の反抗期後半と重なって次女の反抗期。そう、世にも恐ろしいダブル反抗期だったわけです!ただすでに長女で経験してたので反抗期に入ったことは気が付きましたから、「ああ~、反抗期ならもう生意気も仕方ないや」という気持ちになれた部分もあったので、二倍疲れたわけではありませんでした…1.5倍くらいかな。次女は暴れはしないものの…口が達者で神経を逆なでされっぱなしでした(苦笑)長男はとにかく静…というか「沈黙」系長男の反抗期は静でした。静なら楽かな~、うん確かに動の反抗期に比べたら大したことないのですが、いやどうしてなかなか…。必要最低限の会話すら怪しいんです! あとどうでもいい話はほぼスルーされる…。人間無視されるというのは精神的ダメージ受けるものなんですね~。特に子どもの無視はキツイ! 寂しい! 話したい!…私がどうでもいいこと話しかけすぎてたんでしょうね…(笑)新しいパターンきた! 次男はなんと自己申告…はい、次男はこんな感じで面白い反抗期のはじまりとなりました(笑)そしてその後少しイラついてたけれど、そのあとはイラつくこともなくなりほんとうに反抗期だったのか~?って思うくらい穏やか君です。4人を育てて…私が思う「反抗期」とはさてさてここからは私が思う反抗期とは、です!※専門知識があるわけではなく、体験から思ったことを書いてるだけですので「この人はそう思うのね」くらいで読んでいただけたらと思います。子どもから大人に変わりつつあるこの微妙な時期、反抗したくなること自体は成長過程において自然なことなんですよね。成長と共に自分を取り巻く人や環境などを、だんだん客観視できるようになってきます。多くの人と接するうちに理不尽などにも気が付くし、これまで絶対的存在だった親に対しても疑問や不満が生まれてきたりするわけです。さらに、急激な体の成長と心の成長がアンバランスになってイライラしたり、学校での人間関係も子どもと大人の間で難しくなるなど、本人がストレスを感じやすくなるのは必然な気がします。でも反抗期の現れ方には個人差があります。その子の性格や資質はもちろんなのですが…家庭環境や外的要因(学校の人間関係)など、いろいろなものが重なって「親に反抗する」という形で出てくるので、反抗の度合いはその子が感じてるストレスに比例しているように感じました。4人それぞれの反抗期の対処法長女は学校に居場所を見つけられず…なかなか大変な反抗期でした。私がそのツラさを理解することで収まっていきました。次女は、外で上手く立ち回りすぎる傾向があったので疲れていたようです。ですから娘のストレスを受け流すようなスタンスで干渉しすぎず、「時々話をして~」と放ったらかしにしすぎず距離感を大切にしているうちに収まっていきました。長男はなにか必要があれば伝えてくるのは信じてたので、基本的にはそっとしておきました。…が話さないし部屋に籠っていて様子が分からないのでちょっと心配もしたのですが、学校行事などを見に行くと友達とワイワイ仲良くやってて拍子抜けだったりします(笑)末っ子は上3人を見てきたせいか冷めてるので今のところ反抗する理由がそんなにない?…ようです(笑)それともこれからかな?子どもの反抗期と向き合うために…そして、現在…次男以外の3人は、もうすっかり大人。みんな仲良くおしゃべりしたり出かけたりとてもいい関係になっています。反抗期がきたなと思ったら、いよいよ大人になってくのね~! とどんと構えられるといいですよね。腫物を触るような扱いをするのではなく、当たらず触らず、でもいつも気にかけているよってことは伝わるようにしたいですね。反抗期という厄介な状態の自分でも受け止めてもらえた子はしっかり自分の足で人生歩いていけるようになると思います。とはいえ親も精神的にしんどい…です。まずは、反抗してきた子どもにつられないこと、できるだけ感情的にならないことをオススメします。上手にストレス発散しつつ、乗り切りましょう!
2019年10月19日はじめまして! 野原のんと申します。今でこそ双子を含む4人の子育てもボチボチ慣れてきたのですが、双子育児が始まったばかりの頃は本当にどうしたらいいのやら…上2人が2歳差でなかなかに大変だったのですが、双子はまた全然違う大変さで…。そんな試行錯誤やハプニングの日々をゆっくり振り返りながら描いていきたいと思います。帝王切開の当日、学校と保育園を休んで病院へ来た上2人。でも予定時間が伸びに伸び、だいぶ飽きてダラけている時に手術開始!手術が始まってからの体感時間は私はあやふやで長いような短いような…旦那曰く、30分くらいで赤ちゃんが来ると説明されていたのに40分以上待っていたそう。そして…ついに!!上2人(と、旦那)と双子の対面が!!看護師さんに「次のエレベーターで来ますよ〜」と言われて待つ事数分ドキドキ…ドキドキ…2人とも2500をゆうに超えて産まれた我が家の双子。NICUに入る事なく2人揃って保育器に入って元気に移動!産まれたての赤ちゃんとの対面はニジくんの時に見たけれど記憶には無くて今回がほぼ初めてに近い長女いっちゃん。そして産まれたばかりの赤ちゃんを見るのがはじめての長男ニジくん。保育器の中でふにゃふにゃと動く双子と写真を撮りながら不思議な気持ちになったそう。私はというと徐々に麻酔がひいていくけど体が動かせなくて、何となくボーっとしながら「あぁ…ついに我が家に双子が来たんだなぁ…」と、辛くて長かった妊娠生活が終わる嬉しさと無事産まれてきてくれた安堵感で全身が脱力していました。病室で背中の麻酔に気を使いながらもこの時はまだ、どうやって授乳しようかとか、同時に泣いたらどうしようかなんてのは後々考えたらいいや〜と思っていたのですが…想像していたよりも数倍、悩み戸惑いそして全力で走る日々が待っていようとは…次回へ続きます。
2019年08月10日1人目を出産するときに購入したさまざまなベビーグッズ。第2子、第3子となるとたいていのものは揃っているため、なかなか新たにグッズを買うこともありませんよね。しかし私が3人の子育てをしながら感じるのは、「1人目買わなかったのに今さら買うのも…」と二の足を踏んでいるものが、実は役に立ったりするということ。そこで私のまわりのママたちに、2人目・3人目で“買い足して正解だったグッズ”とその理由を聞いてみました。電動鼻水吸引機■上の子のときは口で吸うタイプのものを使用。子どももすごくイヤがるし、私も疲れるので、あまり使わなくなり…。その後すぐに2人目が生まれたタイミングで電動を購入。下の子はもちろん、上の子も鼻水がすごいときは使ってる。年中活躍してるよ!(2歳男児・1歳女児のママ)■3人目で初購入。高いし今さらだと思って買ったけど、保育園に行ってる上の子たちから菌をもらって、0歳児なのにすでにいろんな感染症にかかっているので、電動吸引機があって本当によかったと思う(5歳男児・4歳女児・0歳女児のママ)子どもが小さいうちは鼻をかめないため、常に鼻水を拭かなければならなかったり、夜中は鼻が詰まって何度も起きてしまう…そんな苦労をしたことのあるママも多いのではないでしょうか?電動タイプは少々値がはるものの、それだけの価値はある!と買ったママは口をそろえていました。抱っこヒモヒップシートつき抱っこヒモ■2~3年前に発売された抱っこヒモ。腰ベルト部分に台座がついているので、赤ちゃんを座らせることができて、肩と腰がラク!1人目から欲しかった!(5歳女児・1歳女児のママ)■2歳だけど抱っこ大好き甘えん坊。長男を追っかけながら、重くなってきた次男を抱っこするときに、安定感があって重宝している(7歳男児・2歳男児のママ)進化を続ける抱っこヒモ。数年前に登場した赤ちゃんのお尻を支えてくれるシートがついた抱っヒモが人気です。これなら子どもが少々重くなってきても、耐えられそうですね。わが家では、3人目のときには上の2人が使っていた抱っこヒモはすでにボロボロで、とても使える状態ではありませんでした。使用頻度にもよるとは思いますが、3人以上いると買い換えは必要な気がします。新生児から使える抱っこヒモ■1人目を産んだあと、新生児期は外出しなかったから必要なかったけど、2人目のときには長男の保育園の送り迎えがあったので、赤ちゃんの首を支えてくれる抱っこヒモが必要になった(7歳男児・5歳女児・1歳男児のママ)■2人目妊娠中に、新生児用にスリングを購入。首が座ってからは長女が使用していた抱っこヒモを使用するつもりなので、少しの間は安いスリングで対応(7歳女児・0歳女児のママ)こちらは2人目だからこそ、必要なもの。上に子どもがいると、どうしても上の子中心の生活となるため、赤ちゃんとママはつき合わざるをえません。持っている抱っこヒモに使えるインサートや、新生児期用に横抱っこできるスリングを買って対応したという声が上がりました。ハンディーブレンダー■1人目のとき離乳食作りで苦労した覚えがあるので、2人目が生まれたとき、思いきってハンディーブレンダーを購入。離乳食初期にしか使わなかったけど、めちゃくちゃラクだった。しばらく使わなかったけど、最近スムージーづくりに目覚めている(6歳女児・2歳男児のママ)■離乳食を作るのに便利。長女が下の子の世話をしたがり、離乳食を作るのを手伝ってくれるときに、ハンディーブレンダ―なら安心(5歳女児・3歳男児・0歳男児のママ)離乳食作りに活躍するブレンダーですが、離乳食初期くらいにしか使わなかったという意見も多く、「そのわずかな期間のために買うのも…」とためらってしまう人も多いのでは?しかし、ブレンダーは離乳食作り以外にもさまざまな用途に使うことができ、家事の時短やレシピ幅を広げるツールとして人気です。スムージーづくりをしているというママは、野菜を食べてくれない子どもに、ハンディーブレンダーで作った野菜と果物のスムージーを飲ませているんだとか。メリー■1人目が生まれてメリー買おうか悩んだけど買わずに過ごした。2人目はひとりで全然平気なタイプだったので買わず。すると、3人目が1人目と同じ、ひとり遊びが全然できないタイプで…。リサイクルショップでメリーを購入したら、20分くらいは楽しそうに見ている。その間に料理や皿洗いなどの家事ができてよかった(7歳男児・5歳女児・1歳男児のママ)■2人目で購入。下の子の世話をしていると上の子がやきもちを焼くので、赤ちゃんをベビーベッドにおいてメリーを見せておき、上の子と二人だけの時間を作っている(5歳女児・0歳女児のママ)赤ちゃんがメリーを見ている間に、赤ちゃん返りをしている上の子と時間をとっているというママは、その時間を上の子の絵本読み聞かせの時間に使い、自分自身も心落ち着ける時間となっているようです。今回の話と自分の経験から、買おうかどうか迷っているものは、思いきって買ってしまってもいいと思います。それが十分に力を発揮すれば「買ってよかった!」ですし、そうでない場合には身近な人にあげたり、フリマアプリなどを利用して売ってしまうという選択肢があるので。新たに赤ちゃんが生まれると、家族が増えて楽しい反面、大変なことも増えます。利用できるアイテムは活用し、少しでもママの負担を減らせるといいですね。<文・写真:ライター沖田かへ>
2019年07月27日私は現在、9歳・8歳・6歳・2歳の四兄妹を育てています。掃除・洗濯・炊事など、あらゆることに完璧主義だった私が、4人の子どもたちのおかげでおおらかになり、いい意味で「ずぼら」になれました。ゆるーく楽しく子育てをするためにやめてよかったことを紹介します。 完璧を求める以前の私以前の私は、部屋に髪の毛が1本でも落ちていることが許せない、家事全般に完璧を求める性格でした。特に掃除と整理整頓は私のストレス発散方法でもあったので、なかなか変えることができず、育児を後回しにしてでも家中をきれいにし、モデルルームのような部屋を保とうと意地を張っていました。 赤ちゃん時代はなんとかそれでもよかったのですが、子どもが動き回るようになり、子どもの意思が出てくるようになると、「完璧にしたいのにできない」というストレスに変わっていきました。 3人目であきらめを覚えた!1人目・2人目までは、意地でもきれいを保とうと頑張りました。しかし3人目以降、毎朝、完璧に掃除をしても、食べこぼしやおもちゃで夕方には部屋がぐちゃぐちゃ。洗濯物も大量で、たたむ作業が追いつかなくなり、食器洗いも追いつかなくなりました。 手も足りず、目も行き届かなくなるので、次第にあきらめるようになりました。気持ちでは「完璧」にしたいけれど、できないからあきらめるという感じでした。 4人目でついにやめた!4人目が生まれてからは、さらに手も思考も追いつかなくなりました。4人分のスケジュールは考えなければならないことが多すぎて、家事放置でも気になりません。 ついに私は洗濯物をたたむこと・食器を洗うことをやめました。干した服はきれいなカゴにそのまま放りこむ、食器は食洗機を思い切って購入! 衛生面とケガ防止のために掃除は毎日していますが、家事はだいぶラクになりました。空いた時間は、ゴロゴロしたり、子どもたちと遊んだりしています。 器用な人は家事・育児の両立が、「頑張れば」できてしまうので、ついついやってしまいますよね。でも、疲れてしまう場合は頑張りすぎずに、億劫なものを優先してスッパリやめてみると、意外とラクになるかもしれません。著者:武山あゆみ三男一女の母。ワンオペ育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年06月26日ウーマンエキサイトをご覧のみな様、こんにちは! どうも、こっさんです。みなさま、ストレス溜まっていませんか?子育て中なんて、何かとストレスが溜まることが多いと思います。うまく発散していかないと、溜まりにたまって爆発するか、もしくは間違った発散方法を覚えてしまう可能性も高いのがストレス。子どもは可愛いといえど、自分の行動全てに制限がかかり、更に色々邪魔されては普段温厚で何も考えてない私だって短気の塊のようにイライラしてしまいますよ。しかもイライラしてしまうと、いつもなら流せる子どもの失敗や悪ふざけなどもぜーんぶ爆発の引き金になってしまいます。出産前の私を思い出しては「こんなに些細なことで怒る人間ではなかったのに…」と落ち込むし、子どもたちに悪いなと罪悪感を感じてしまうことも多々…。このままじゃいかん! と感じた私は、できるだけストレスが溜まる前に発散する方法を模索した結果、見つけたのは、食べることでも、笑うことでも、お出かけすることでもなく…子どもの頃は小学生からかぎっ子で、母もきょうだいも仕事やそれぞれの用事で一人でいる時間が毎日それなりに確保されていたと思います。そのまま大人になって、子育てをして、私はある程度一人の時間がないとダメなんだと気付いたのです。四六時中子どもと一緒で、そのまま寝落ちが続くと、とにかく無性にイライラが募っていってるのが自分でもわかりました。夜更かししたって翌朝は普通に朝起きなければいけない。でも子育て中、唯一一人になれる時間といったら夜しかなかったのです。寝不足になってまでも私はイライラしないように、このストレス発散法を行っています。なんていうのは嘘ですが(笑)家族の誰かが不穏な空気を出していると、その空気がみんなに感染してしまうので、一番それぞれの家族と関わりがある私がそうなると家の中の空気がなんだかどんよりしてしまうんですよね。というわけで、私のストレス発散法は「一人になる」でした!ではまた!
2019年03月15日ウーマンエキサイトで人気連載中のぽんぽんさんの記事 「本当の主婦休みとは…?!」 には、夫婦でお互いにゆっくり休めた、とある週末のエピソードがつづられていました。普段の家事や子育てが慌ただしいからこそ、「休み方」が大切なんだと考えるきっかけになるエピソード。こんなふうに、夫婦で協力して「休日」を作れるってすてきだなあと思いました。そこで今回のアンケートでは、子育て中の夫婦が実際のところ、きちんと休みを取れているのか。夫婦で休みのバランスがとれているのかなどを聞きました。■子育て世帯の休息「充分」と答えた人はわずか4%仕事に家事、育児とやることがたくさんの子育て世帯。さらに現代では共働き夫婦も増え、近くに祖父母など頼れる親戚もいないという家庭が多くなっています。そうなるとすべてを夫婦単位でまわさないといけません…。アンケートでも「休日に充分休めている」と答えた人は、わずか4%にとどまり、「あまり休めていない」37%と「全然休めていない」40%を合わせた77%と多くの人が「休めていない」と回答していました。Q1.休日に休めていますか?全然休めていない 40%あまり休めていない 37%やや休めている 19%充分休めている 4%その他 0%たとえ仕事が休みであったとしても、子育てはノンストップ。ご飯をつくり、掃除や洗濯などの家事をして、子どもと遊んだりお風呂や食事の世話をしたりしているうちに、あっという間に1日が終わってしまう…。このアンケートから、多くの人が慌ただしい子育ての日々を過ごしていることが垣間見えます。■夫婦の休み時間のバランスが悪い。でも「仕方ない」?子育て世帯の多くの人が「充分休めていない」と回答していることから、休息がとても貴重なものだということがわかります。では、その貴重な時間のバランスは、夫婦間ではどうなっているのでしょうか?Q2.夫婦間で休む時間のバランスはとれていますか?バランスが悪く不満がある 62%バランスは良くないけれど不満はない 27%バランス良くお互い休めていて不満はない 7%その他 4%「バランス良くお互い休めていて不満はない」が7%と、もっとも少ないという結果。もともと少ない休憩時間を夫婦がバランスよく分配するのは、難しいということがわかります。回答が一番多かった「バランスが悪く不満がある」は62%。どうやら夫婦のどちらかに、子育てや家事の負担が多くかかっている様子…。ただ、「バランスは良くないけれど不満はない」という人も27%存在しています。これはなぜなのでしょうか?アンケートには「夫が激務なので、夫を思うと自分が休めなくても仕方ないと思っている」や「フルタイムワーキングマザーに休む時間なんてない」という自分を鼓舞し、ひとりで抱え込もうとしているコメントも寄せられていました。もちろん、役割分担が夫婦間でうまくいっている家庭もあるかもしれませんが、この「仕事がとても忙しく、不満を言っている場合ではない」という状況も多々あるのではないかと考えられます。■ママに「休み」は存在しない!?アンケートのコメントにもママの立場から「休みなんてない」という声がたくさん寄せられました。なぜママは休めないのか…? コメントを見ていくとその理由がわかるような気がします。自分が休むには、旦那には子どもの世話のして欲しいことを全部説明し、下準備してからでないとお願いできないので、頼まない。家事なんかはなおさら。なので休みたくても休めない。旦那はそんなことにも気づいてない。パパがしっかりと子どもと向き合ってくれれば…と思う。子どもが癇癪(かんしゃく)を起こして「パパ、イヤー!」と言った瞬間に全部ママに丸投げするのをどうにかしてほしい。うちの旦那は夜は飲み会。お風呂に入れても「着替えどこ?」と毎回聞いてくる(越してきて5年、服の配置は変えていないのになぜ覚えない!?)。休みの日、たまった家事をやろうとバトンタッチしても自分だけすぐ寝て結局私がすべて行う。共働きなのにこんなの不公平でイライラするので旦那は最近当てにしてません。世の中のパパ、もうちょっとがんばって! と、いいたくなるような内容です。もう少しだけでも、妻を思いやる気持ちをもってくれたら…と思いたくなるコメントばかり。なかには「家事スキルをみがいてほしい」という具体的な要望もありました。パートナーがこの状況では、子育て中のママは休んでいるどころではありませんね。■夫に「察して」は効かない。必要なのは?でも、家事育児の戦力にはならないからと「夫に対して諦める」のもちょっと寂しい。かといって、少し前によく言われていた「夫を育てる」というのも腑に落ちない…。だって子育て中の身で、正直夫まで育てている余裕はない! というのが正直なところ。そこでバランスよくとまでは無理でも、夫婦がお互いに休むために、どんな工夫をしているのかアンケートで聞いてみたところ、いろいろな意見が集まりました。そのなかでも、比較的に休めている夫婦が意識しているのは「話し合い」のようでした。話し合う。「休みたかったのに…」と思っているだけでは旦那は察してくれない。素直にしんどいときはしんどいと言う! 不機嫌に八つ当たりするのが、1番良くない! 「気づけ!」「察しろ!」は無理!笑夫ばかりが休むのでなく、「お互いに休む」ようにしないと、妻は過労で倒れそうになるよと言葉を工夫しながら、少しずつ伝えている。たとえば、夫がフルタイムで働き、妻が産休育休を取得している場合、「日中に家事と育児を平行して行う」ということの大変さがなかなか伝わらないこともあります。コメントにもあるように「察してほしい」と思っているだけでは、すれ違いが生まれてしまうかもしれません。■「パパの日」「ママの日」を作ってみたら…さらに、こんなちょっとした工夫で忙しい毎日を乗り切っているという夫婦も!交代で映画を観に行く。バラバラで観ても同じ日に観ることで感想も言い合えて楽しい。土日で、「パパの日」と「ママの日」を決めて育児担当者を決める。土曜日は、パパが遊びに連れて行く→その間にママは家事や昼寝。日曜日は、ママが子どもと買い物か家で遊ぶなど。主人は月イチで「フリーデー」があり、若干不満に思っていたら、主人からの提案で1、2ヶ月に1度は私にも「フリーデー」を作ってくれた週末に交代で休んだり、月1回子育てや家事からフリーになれる日を作ったり…。これなら不平等感もなく、たまの休みを満喫できそうですね。ただ交代で休むには、やっぱりお互いに家事スキルと育児スキルが求められるのもたしかです。■パートナーに育児が任せられない場合の休憩方法「まだ、育児を1日任せられるほどではない…」という場合には、ぽんぽんさんの記事にもあったように「子どもと一緒に昼寝する」という休憩方法もあります。本当に正直に言うなら1日ゆっくり休めたら最高ですけどなんですけどね(笑)。夫婦別室なので日替わりで子どもと寝ている。休日は母親と夜寝るが、昼間は父親と昼寝。そのあいだ、母親は1人で昼寝。共働きなので疲れてるときは自己申告。家事はいったん放棄して、みんな一緒のタイミングでお昼寝しちゃう。うちは子どもの昼寝のときに一緒にパパとママも寝て、起きてるときに片方が育児、片方が家事をしています!効率よく休むことで、少しでも気力体力を回復させたいところです。夫婦はお互いに忙しいことがわかっているからこそ遠慮もあるかもしれません。でも、我慢を続けて、夫婦ともに疲れきってしまったら、それこそ大変。交代でどちらかが休んで、こんなふうにその感謝をきちんと伝えられれば、ちょっとゆとりが生まれそうな気がします。主人が進んでしてくれた家事(洗濯物の畳み方・食器の洗い方・洗った跡のびちょびちょのシンク)に対して、感謝しまくりで小言は一切言わない。主人が自画自賛してるときも同調して、「ありがとう~」、「さすが~」でやってくれる家事が増えました(笑)私も安心して主人にお任せできるし、逆に主人が昼寝しててもいつも家事をしてくれるし…と、優しくなれます。夫側が家事をしようとしても怒られてばかりだったら、やる気も失ってしまいます。でも「家事を手伝う」と言われると、「一緒に暮らしているのに、どうして片方だけが『手伝う』になるんだ!」とやっぱりイライラしてしまう。お互いにやってくれたことを喜んで、褒めあっていくと、不満もたまらないのかもしれません。■家族の間の不公平感をどうしたら拭えるのか夫婦共働き家庭が増えたことで、女性が子育てしながら仕事を続けたり男性の育児参加が進んだり、少しずつ子育てに対する環境はよくなってきているのだろうと思います。しかし現実的には、アンケートをみる限り、家庭の中では、家事や育児の負担がまだまだ妻側に偏っていたり、たまの休日もしっかり休めていないということがわかります。寄せられたコメントのなかには「感謝の気持ちひとつで休めてなくても気持ちが楽になる」というものもありました。これは、「夫婦でバランスの良い休み時間」というのは、何も休み時間の長さが“平等”でなければいけないということではない気もします。どうしても仕事で忙しい場合、資格の勉強で大変なときなど、「休む時間を平等にする」は難しい場合もあるでしょう。でも、感謝の言葉があるだけでも、気持ちの変化は起こってきます。また休憩時間の作り方は、コメントで紹介した以外にも、「どちらかが家事育児をやっている間に休む」「一緒に効率よく仕事を終わらせて、まとまった時間を作る」など、いろいろなパターンがあります。夫婦によってお互い気持ちよく「時間」が作り出せるのであれば、それがその夫婦の気持ちよい過ごし方なんだろうと思います。「自分が我慢すればいい」「どうせわかってもらえない」「私の大変さを察してくれない」と、心の中でためこんでしまうのではなく、その一歩先の、それぞれの家庭にあった子育てのやり方を話し合い、いろいろ試行錯誤しながら理想の形を見つけられるといいのではないでしょうか。もちろんお互い感謝の気持ちを伝えることは忘れずにいたいですね。Q1.休日に休めていますか?回答数:2729Q2.夫婦間で休む時間のバランスはとれていますか?回答数:2729Q3. 夫婦でお互いに休む工夫があれば教えてください。回答数:375アンケート集計期間:2018/7/22~10/18
2018年12月30日子育ては、母親がするものと考えている男性は少なくありません。ですが、本来子育ては夫婦二人の責任であり、どちらか一方だけが大きな負担を強いることではありません。そこで、子育てに責任をもって主体的に取り組んでくれる旦那になってもらうおすすめの方法を紹介します。妊婦教室に一緒に参加して父性を育む保健センターや病院で開催される妊婦教室は、妊娠中や産後の体の変化や気を付けることを教えてくれたり、新生児の育児についてのシミュレーション をしてくれます。女性にとっても母親になるために必要な知識や技術を得るための貴重な場になります。とくに初産は、妊婦教室で教えてもらって初めて知ること も多いでしょう。妊婦教室には、一人で参加するのではなく旦那も連れていきましょう。実際に体調の変化があったり体型が変わっていく女性と異なり、男性は親の自覚が難しいです。そのため、妊婦教室で妊娠とはどういう状態なのか を学び、命の大切さや父親の自覚を持てるのです。お腹の中の赤ちゃんの状態を教えてもらったり、新生児の沐浴の練習をしたりすることで、徐々に父性を養えるでしょう。子育ての役割分担を明確にする子育てには、様々な役割があります。赤ちゃんは、授乳や沐浴、おむつ替えなどがあり、離乳食の準備や遊び相手も必要。小学生以降も宿題を一緒にしたり、習い事の送り迎えをしたりと保護者の役割は多いです。男性は、子育てに役割があるかわかっていません。そのため、おむつ替えを手伝っただけで「自分は子育てをしている!」と勘違いしてしまう旦那が多いのです。子育てにはこんなことがあるということをリストアップ して、役割分担をすることで、平等に子供に関わることができます。自分がやらなければいけないことが明確になっていると、自分の仕事として責任をもって関わってくれる可能性が高いです。子育ての方向性や考え方の共通理解を得る子育ての考え方は、自分が生まれ育った家庭環境や地域によって異なり、個人差が大きいものです。子供が産まれたときに、どんな風に育てていきたいのか、どんな子供に育ってほしいのかを話し合わずに、夫婦どちらか一方の価値観に頼って子育てを始めると、後々トラブルの原因となりかねません。自分にとっては当たり前の子育ても、相手にとっては非常識にうつる ことがあります。「そのやり方はどうなんだろう?」と感じても、聞き入れてもらえなければ、子育てに関わることを諦めてしまう旦那もいるかもしれません。そのため、夫婦の間である程度子育ての方向性を一致 させておくことがおすすめです。旦那の「こんな子供に育てたい!」という思いを大切にしてあげることで、積極的に子育てに関わるようになるでしょう。イクメンの話を聞く機会を持つ夫婦は同じ立場なので、一方的に子育てのことを上から目線で言われると旦那がいい気がしないのは当然です。子育てのことを理解してほしいときは、第三者にアドバイス をもらったり、意見を言ってもらいましょう。とくに、イクメンとして子育てを主体的に行っている先輩パパがいればぜひ、話を聞く機会を設けましょう。旦那の中には、嫁の言うことを素直に聞くことはプライドが許さないという人もいます。ですが、信用できる第三者が意見すれば簡単に納得することがあります。イクメン男性 の、子育て観や日常の子供の都の関わり方を聞くことで、旦那も自分の生活を見直し子育てへの関わり方を考え直すきっかけになるでしょう。まとめ旦那に父親としての自覚をもってもらい、子育てに主体的に取り組んでもらうためには、できれば妊娠中から旦那に働きかけることがおすすめです。夫婦が協力して子育てという大仕事を乗り切れるように、紹介した方法をぜひ試してみてください。●文/パピマミ編集部
2018年11月01日仕事をしながらの子育ては大変です。しかし、子育ては一人で行うものではありません。旦那さんと一緒に取り組んでいくべきものです。どうすれば、旦那と一緒に子育てを進めて行けるのでしょうか。パピマミ編集部と、一緒に考えていきましょう。出産前からの教育が大切女性は、自分が子供を産むのもあり、母性も育まれていきますよね。しかし、男性は自分の体が変化することもなく、今までと同じ状態が続き、子どもが生まれた実感がないという意見も。子育てに積極的になりづらいのかもしれません。理解できれば協力できます から、出産前から父親としての教育を心がけましょう。妊娠中から自分の体の変化を旦那に伝えておくことも大切ですし、産婦人科や自治体の子育て教室などに二人で足を運ぶ ことも有効です。妊娠出産がカラダに及ぼす影響や、赤ちゃんのお世話の基本的ついては出産前から認知 させておくと、その後の協力も得やすくなります。お互いの仕事やスケジュールを把握するお互いが自立して輝いている夫婦には、相手のスケジュールを細かく把握していない ケースもあります。子どもがいない状態であれば、それでもやっていけます。しかし子供がいるとそうはいきません。思ってもいなかったトラブルが起きたときに連絡がつかなかったり、連絡不足で保育園への迎えなどができなくなっては、子育てがうまくいかないのです。相手の仕事について知っておくと、頼めることや難しいことも計画を立てやすくなります。旦那の仕事についても今以上に良く知るように し、自分の状況についても伝えていくことで、お互いがどのように子育てにかかわっていけるかを話し合いやすくなるのです。やるべきことは具体的に伝える子育ては、やるべきことがはっきりしているわけでなく、状況を見て必要なことを行っていくという能力が必要です。しかし、必要なことを感じ取れなければ、いくら協力する気持ちがあってもうまくいきません。そこで協力しないと責めてしまうことで、旦那と大きな溝が生まれてしまいがち 。具体的に何をしてほしいかを伝えてみましょう。ふだんの仕事であれば、そのように支持を受けてこなしていくはずですから、男性でも取り組みやすくなります。その積み重ねで自然に協力できるようになれば、働きながらの子育てもぐっと楽になっていくはずです 。ほめて伸ばすことも大切初めてのお子さんの場合、男性は特に何をしていいのかわからずに戸惑ってしまいがち 。仕事でつらい思いをしてきて、さらに家に帰って奥さんに責められるということになれば、子育てに向き合う気持ちが折れてしまいますよね。そうなれば、女性一人で仕事も家事も抱えていかなくてはならない状況 に追い込まれます。育児に前向きになってもらえるように、何かしてもらったらほめてみましょう。仕事でも成果が出ると嬉しく、さらに取り組んでいこうと思えますよね。同様に、子育ても達成感が得られれば前向きに取り組みやすくなるものです。成果が目に見えにくいからこそ、お互いに褒め合ってよい雰囲気 を作り出していきましょう。まとめ仕事をしながらの子育ては、肉体的にも精神的にも大きな負担です。夫婦でともに取り組んでいくことを心がけましょう。うまく協力が得られないときは、旦那への対応を少し変えて前向きに育児にかかわってもらえるようにしてみましょう。
2018年10月30日子育てをしている女性には、旦那の行動に対してストレスを感じる人も少なくありません。今回パピマミ編集部が、子育て中にストレスを感じてしまう事例を紹介すると共に、上手な解決方法についてくわしく解説していきます。子供と遊ぶ時間を積極的に取ろうとしない妻のイライラの原因の1つは、旦那の子どもと遊ぶ時間の少なさが挙げられます。積極的に育児をする男性は増加傾向にあるとはいえ、本当の意味で育児を理解している人は多くないのが実情です。幼少期に親と会話をしたり本を読んであげたりすることは、情操教育の一環として大事な時間 になります。旦那が面倒を見るのと遊ぶことが同じであると理解していない場合もあるので、しっかりと説明することが大切です。機嫌が良いときだけ一緒にいて、泣き出した途端に妻に押し付ける旦那もいます。子育ての大変さを理解させる ために旦那に対処させることが必要になります。自分から積極的に育児に参加しようとしないイクメンと呼ばれる男性が増加傾向にあるとはいえ、妻が育児を通して旦那にイライラしてしまう原因の一つは、育児への無関心 が挙げられます。育児に積極的にならない旦那の多くが仕事の疲れていますが、主婦の大変さも理解してもらいましょう。とはいえ、自分の主張だけを通してしまうと喧嘩になってしまうので、相手の大変さを理解してあげた上で手伝ってもらえるように提案すること が大切です。しかし、炊事や洗濯など不慣れな仕事を任せてしまうと二度手間になってしまうケースも考えられます。そのため、自分が家事をしている時間に子供と過ごしてもらうなど、無理のない範囲の役割を任せる のがおすすめです。子供の世話よりも会社の付き合いを優先しがち子供がまだ小さくても、会社の付き合いを理由に飲み会に参加しなくてはいけません。夫にとって会社の付き合いは大事な仕事の一つ。もちろんわかっています。ただ、妻からすれば少しでも早く帰宅して子供の面倒を見てもらいたいのが本音 です。こういった問題は双方それぞれに言い分がある以上、話し合いをしても喧嘩になってしまったり平行線のままになるケースは少なくありません。そのため、飲みにいく回数を制限したり帰宅時間を決めるなどお互いが納得する終着点 を探しましょう。この話し合いはお互いが正常な判断ができる状況で行うのが基本となので、旦那が酔って帰ってきた時などにするのは避けなくてはいけません。育児のやり方に文句をつける物事に対する考え方が十人十色であるように、例え夫婦であっても必ずしも子育てへの考え方が同じとは限りません 。妻が子育て中に旦那にイライラしてしまうケースの一つにこうした育児への考え方の違いがあります。育児を手伝おうとしないのに妻の子育てにケチをつけられてはストレスが溜まってしまうのは当然です。逆に積極的に育児に参加してくれるけれど旦那が自分の考えを押し付けるというパターンもあります。親の教育方針が違った状態で子育てをしていては子供は正しい行動や考え方を身に付けることができなくなってしまいます。そのため、時間を作ってお互いの育児に対する考え方を相手に伝えた上で今後の育て方について話し合うこと が大切です。まとめ子育ては夫婦が共に助け合って行う共同作業である以上、お互いが無理のない形で行えるように役割分担をしっかりと決めることが必要になります。旦那の自由な行動にイライラした状態で接してしまうのは子供にとって悪影響になるので、それぞれの抱える問題を話し合いで解決することが大切です。
2018年10月24日子育てをしているママには、子どものわがままに頭を悩ませる人も少なくありません。そこで今回パピマミ編集部が、子供のわがままについての解説と共に、上手に改善していく方法について詳しくご紹介していきます。わがままの性質を見極める一口に子供のわがままと言っても数多くのシチュエーションがありますが、このわがままには保護者に言えない本音が隠されている ケースも少なくありません。いつもわがままを言わない子供が言い出したときは、何かしらの理由が隠されていることが多いでしょう。しかし、保護者の中にはこうした子供が訴える本音に気付けない人もたくさんいるのが実情です。こういったシチュエーションの場合、いきなり叱るのではなく、しっかりと話を聞いてあげなくてはいけません 。わがままだからと切り捨てるのではなく、しっかりと子供の主張を聞いて隠された本音を見極めた上で適切に対応することがわがままの改善に繋がっていくのです。保護者間の考え方を統一する話し合いをする教育についての考えを統一は、わがままを治す上での重要なポイントになります。男性と女性では子どもの育て方に対する考え方が異なる ことも多く、例え夫婦であってもそれぞれ違う教育方針を持っているというケースは少なくありません。教育方針が異なれば当然子供がわがままを言った時の対応の仕方も別れてしまうので、怒られた子供はどっちが正しいのかわからずに困惑してしまいます。保護者が正しい道筋を作ってあげなくてはいつまで経っても子供のわがままは改善されません。こうした状態にならないためにも、事前に夫婦の間で子育てについての基本方針 をしっかりと話し合っておくことが大切になります。ママが諦めずに根気良く向き合う子供のわがままの治し方で必要不可欠なのが、初志貫徹を貫くこと です。子育てでしっかりとした教育方針を決めておくことは人間形成をする上でも重要なポイントになります。とはいえ、ママの中には子供に負けてしまって最初に決めた方針を曲げてしまったり、その時のシチュエーションでコロコロと態度を変えてしまう人も少なくありません。こうした一貫性のない対応は前述の説明でも挙げた子供の困惑に繋がります 。教育に一貫性をもたせるためにも、事前に子供が言うであろうわがままを想定して説明ができる準備をしておくことが大切になります。このときに、言葉の説明と共にどう対応すればいいのか考えておきましょう。叱るのと合わせて褒めることも忘れない子供のわがままを治す上で忘れてはいけないポイントの一つが褒めること。わがままに注意するばかりに意識を向けずに、良い行動に対してリアクションをしてあげましょう。叱られたという前提があるとはいえ、自分の意思でそれを成し遂げたことは子供にとって大きな達成感 です。その事実をママから何も言ってもらえなければ、子供はそれが正しいことだと理解することができません。褒めるのは叱るのと同じように子育てに欠かせない大事な行為の一つ なので、例えどんな些細なことであってもしっかりと褒めてあげることが重要です。これにより、わがままを我慢する大切さを理解できるようになります。まとめわがままは子供にとっての意思表現の一つで、感情のコントロールができないと起きてしまうと考えられています。感情のコントロールは成長に伴って改善が難しくなると言われているため、幼少期に子育てを通してしっかりと身に付けさせましょう。わがままの改善は一方的に押し付けるのではなく、間違っている点について理解できるように説明をして、できたら褒めるといったメリハリを付けることが大切になります。
2018年10月10日子育て中に、大変なことや辛いことがあっても、母親は辞められませんよね。ですが、大変なことと同じくらい嬉しいこともあるのが子育てです。大変で辛い時こそ、子育てをしていて嬉しかったことを思い出して、ほっこりしましょう。子供の笑顔を見ることができること子供の笑顔は、疲れた心を最高に癒してくれます。頭の中がごちゃごちゃになっても、子供の笑顔を見るとがんばれるもの。例えば、赤ちゃんの頃は夜に何回も起きたり、オムツを頻繁に変えたり、一時も気が休まりません。赤ちゃんのお世話が生活の中心になり、自分の自由時間が無い新米ママも多い のではないでしょうか。イライラしたり、クタクタになって子育てが楽しくないと感じるでしょう。そんなときは、赤ちゃんが無邪気な笑顔を向けてくれたら、体の疲れも一気に吹き飛びます。赤ちゃんが大きくなるにつれ、親の思い通りにいかないことや親に反抗することも増えてきます。ですが、やはり自分に向けられる子供の笑顔を見ると、子育てをしてよかったと感じることでしょう。たくさんの人の優しさを知ることができること子育ては、決して一人ではできません。核家族化によって、夫婦のみで子育てをする家庭が増加 しています。しかし夫婦のみでの子育てでは、大変なこともたくさんあります。とくに父親が仕事で忙しい間は、母親が一人で子育てをしている家庭も多いようです。そのため、子育てを手助けしてくれるたくさんの人の優しさに触れる機会が自然と多くなります。たとえば、ベビーカーに乗った子供を連れのお出かけは大変です。バスや電車に乗る時には、ベビーカーをたたむのも一苦労ですし、ベビーカーと荷物、子供を抱きかかえなければいけません。乗り物の中で子供が機嫌よく過ごすとも限りません。そのような時に、席を譲ってくれる人がいたり、ベビーカーを持ち上げてくれるのを手伝ってくれたりする人がいると助かります。普段だと気が付かないような、たくさんの人の優しさを知ることができる のも子育てをしていて得ることのできる喜びです。自分がしてもらって嬉しかったことを人にもしてあげられるなど、自分の優しさにも気が付くことができます。効率的に動くことができるようになること子育ては、自分の思い通りになること の方が少ないです。一日の流れを計画していてもうまくいかない方が多いでしょう。そのため、子育てをしていると自然と時間の使い方が上手になります。とくに、複数の子供を育てている場合や仕事をしている人は効率的に時間を使わないと、生活が回らなくなる可能性も。例えば、子供に朝食を食べさせながら洗濯機を回し、自分の身支度を整えるというような、ながら時間を上手に使えるようになります。また、時短でできる料理や掃除など家事のスキルアップも期待できます。時間に余裕があると効率的な動き方は身に付きませんが、子育てをすると短い時間で必要な能力 を身につけられるでしょう。子供を介して人間関係が広がること子育てをしていると、子供を中心としたコミュニティや人脈がどんどん広がっていきます 。赤ちゃんのときは、子育て支援センターや児童館などで同じ年代の子供を育てる母親たちとの交流が生まれます。保育園や幼稚園に通い出すと、同じ園に子供を通わせる保護者との出会いもあります。小学生以降になると、習い事や塾に行くことも増えるでしょう。そこで、学校以外の交友関係が広がります。また、地域の人との交流も子供がいるからこそ活発になります。大人になると、自分と興味や趣味が似ている人や、職場が同じ人などとしか交流が生まれにくくなります。その点、子育てをしていると自分とは無関係な世界を生きてきた人とも子供を介することでつながる ことができます。まとめ子育ては、給料が出るわけでもありませんし、母親ならやって当たり前と思われがちです。子育ては大切だとわかっていても、心が折れそうになったりもするでしょう。そんな時は、子育てをしていて嬉しかったことを思い出してみてください。子育てをすることで得られる様々なメリットを知ることで、子育てへのモチベーションを維持することができるでしょう。無理をせずに楽しみながら子育てをするためにも嬉しかったことをどんどん増やしていくと良いでしょう。
2018年10月06日出産して子育てに専念。子供が小学校に慣れてきたら社会復帰しようと考えている人も多いですよね。しかし、ブランクがあると社会復帰に不安を感じることも。そこで注目したいのが仕事に役立つ資格です。今回は、子育てする妻に社会復帰につながる資格の取得について、パピマミ編集部が紹介します。資格は社会復帰を目指す就職活動で武器になる家事と子育てに追われながら毎日を過ごす人が大半ですよね。少しでも空き時間が確保できたら、自分の好きなことに時間を使いたいと思うはず。しかしその気持ちをグッと我慢して、自分自身の将来のためにその時間を使ってみませんか?社会復帰したいなら、空き時間を利用した資格の勉強が最適です。資格を取るメリットは、就職活動の際に「自分が資格を取るためにどれだけ努力をしたのか」を面接官にやる気をアピールできます。たとえブランクがあろうと、「その仕事を得たい」という気持ちも伝えやすくなり、就職活動においても有利になるでしょう。資格を選ぶ際は、「ママの間で人気の資格」というキャッチコピーに惑わされず、自分に最適な資格を選ぶようにしてください。まずは「どのように仕事をしたいのか 」を明確にし、それを実現できるスキルや知識を見極めることが大切。それでこそ、資格を得る価値があります。再就職の際に資格がメリットを生むケース会社が採用で注目するのは、経験やスキルだけでなく人柄やポテンシャルなど様々 です。資格があれば社会復帰につながりやすい!と言っても、資格は経験やスキルを強化するものと捉えておきましょう。大きな期待をするほどの結果は得づらいのです。例えば、医療事務や調剤薬局事務など医療系の資格は、医療機関で専門的な仕事に携わります 。これらの資格はどれも民間資格で、実際の業務に必須だという訳ではありません。資格がない人でも仕事に就けますし、資格があるかどうかよりも、経験の方が優先されます。とは言いつつ、資格を得てメリットが生まれるケースも存在します。「医療事務系の現場で働いていたが、結婚を機に退職してからブランクが長い」というようなケースです。この場合、「今までの実務経験にプラスして、今回新たな知識と現場の情報を把握するために資格を取った」と説明すれば採用担当者に熱意が伝わりますし、資格手当につながる可能性も出てくるはずです。人材不足の分野で活躍する道も興味がある仕事が人材不足の分野であれば、資格取得によってより仕事が得やすくなるというメリットが生まれます。介護職が人材不足になっているように、この分野では「介護職員初任者研修」が近年ホームヘルパーの2級に該当する資格として新しく誕生しました。これは、介護資格の中でも一番取りやすい資格なので、介護職に就きたいなら最初に取得しておきましょう。「特定求職者」に相当する場合は、ハローワークにある求職者支援制度を活用して資格を取ることも可能です。また、介護スタッフと同様に人材不足が指摘されているのが保育士です。子育てを経験している主婦には、育児経験を仕事に活かせると注目されている資格 。通信教育で勉強することも可能で、半年間勉強して合格する人もいますが、空いた時間を利用して勉強するなら、1年から2年確保しておけば無理なく学習できるでしょう。なお、保育士になれば保育園に加えて子育て支援センターなどでも活躍できます。資格取得を目指すと決めたら心掛けたいこと社会復帰のために資格を取りたいと思ったら、取り掛かりたいのは情報収集と同時に勉強時間を確保すること 。挫折しないために、2、3点のコツを押さえておきましょう。まずは「この時間を勉強に充てる」と決めたら、家事はそれ以外の時間で終わらせるようにしっかり段取りを組むこと 。そして、モチベーションを保ち続けるためにも、最初は「とりあえず30分毎日勉強する」など負担にならない程度から取り組み、慣れてきたら少しずつ時間を増やすようにしましょう。また、ついテレビを見てしまう時間などの「すき間」時間を勉強に充てる方法もおすすめです。テキストを5分でもいいので見直したり、スマートフォンのアプリを使って勉強することもできます。暗記すべき事柄をメモにまとめ、調理中に食材を煮ているわずかな間や入浴中に確認してもいいでしょう。短時間でも勉強する癖をつけると、一日の間で勉強に充てられる時間を捻出しやすくなる はずです。まとめ子育て中でも、子供の面倒を見たり家事をしている合間に勉強できる資格が色々あります。もちろん、決して「資格さえ持っていれば社会復帰は簡単」という訳ではありません。ありませんが、就職活動でアピールでき、自分に対して自信が持てるようになりますよね。これまで資格の取得に取り組んだことがない人も、子育てを機に勉強してみてはいかがでしょうか。ハードルが高そうに思われても、合格率が意外と高いものもありますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
2018年09月27日子育ての悩みは、一人では悩まない。そもそも子育ては二人でするもの。一人で悩んでも解決できないことの方が多いですよね。とは言っても、他に参考にしたい情報網もほしいですよね。そんなときは、コラムを見てみましょう。これからパピマミ編集部が、コラムの探し方についてご紹介します。子育てがテーマのコラムは豊富子育ての悩みをインターネットで検索すれば、老若男女のコラムが散見されます。子育てだけでなく、夫婦同士の関係や、仕事との両立の仕方、各地で行われている支援制度のあり方など、どこかにあなたの問題を解決してくれるコラムがあるはずです。例えば、幼稚園 や保育園の情報 、ベビーシッターや家事代行サービスの活用などに関する話題なども欠かしません。個人がブログ形式で作成されているものや、子育てにまつわるテーマでライティングをしてくれる人を募集し、作成された記事を集約して掲載しているサイトもあります。豊富な情報源がインターネット上にあると理解し、積極的に活用すると有用なノウハウを習得することが可能です。良し悪しを吟味して活用しよう子育ての悩みを解決するためにコラムを読んでみようと考えたら、注意しておくべき点もあります。コラムを書いてインターネット上に公開するのは自由なので、内容についての真偽は自分で判断しなければいけません。当たり前の話なのですが、できるだけ役に立つ情報を手に入れたいと考えたら、どんなコラムなら信用できるのかを理解しておくことは大切です。良し悪しを吟味する具体的な方法としては、ある程度の量を読んで慣れること。いろんなサイトのコラムをたくさん読んでみましょう。信用できるコラムの特徴とは信用できるコラムには、特徴があります。個人が自分のブログで書いている内容は、長期的に書いてあれば信憑性が高いと考えられるでしょう。一方、多くの人にライティングしてもらっているサイトでは、ライターが誰かを明示している、運営側が内容の吟味を行っている、あるいはコラムに対するコメントを募集しています。このようなサイトの場合には内容の真偽が問われた上で記事が掲載されている可能性が高く、信頼できると考えられます。コラムはしばしばリライトされて内容が最新の事情に合うようになっています。できるだけ新しい記事を選んで読む ようにするのも、良い内容のコラムに出会うために重要なポイントです。自分から話題を提供をしてみようコラムを活用して子育ての悩みを解決するには、もう一つ有用なアプローチがあります。自分と同じ悩みを持っていて、かつコラムを書いてくれる人がいないという場合もありますよね。その際には、自分でコラムを書いて話題提供をしてみるのも良い方法 です。コラム記事の投稿を受け付けているサイトに登録し、ライターとして自分の悩みをコラムにしてみましょう。フィードバックを受けられるサイトでコラムを書けば、読者からのコメントが読めます。読者からのコメントには、同じ悩みを抱く人からの共感の言葉だけでなく、解決に成功した人からのアドバイスもあるでしょう。あまりない悩みに苦しんでいるときには有用な解決策になります。まとめインターネット上には子育ての悩みにかかわるコラムが多数あります。信用できる内容のコラムが集まっているサイトを見つけて利用すれば、自分が今まで抱いてきた悩みを克服するための情報を手に入れられます。もし解決に近づけるような内容のコラムがないのであれば、自分から話題提供をするのも効果的。自分が抱いてきた悩みに関するコラムを書いて投稿し、そのフィードバックを受けて自分の子育てに役立てます。
2018年09月26日一人一人、好きな食べ物や個性が異なるように、妊娠や出産の仕方、子育てだってみんなと同じじゃなくてもいい。親子の数だけ子育ての仕方もあっていいはず。子どもと向き合う時間は限られているからこそ、子どもの成長を感じて笑い、ときに悩み、ときに泣き。無我夢中で子を育ててきた。毎回、子育てを経験したパパとママに話を聞く「子育て、私の場合」。今回話を伺ったのは日本人で2人目の宇宙飛行士として任務を果たした山崎直子さん。2010年、スペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗するまで訓練に費やした年月はざっと11年。その間、結婚、妊娠、第一子の出産といくつかの節目を迎え、生後まもない赤ちゃんと共にアメリカで生活をし、その後は単身ロシアに渡っての訓練……。とその都度、優先順位を考え決断をしながら “宇宙” を目指す日々をおくってきた。周囲の人に協力してもらいながら子育てに奮闘し、自身の夢に邁進してきた山崎さんの信条とは。▼前編はこちら宇宙飛行士に正式認定された後、初めての子どもを妊娠、出産宇宙飛行士を目指すからといって、結婚や出産をあきらめる気持ちは山崎さんにはなかった。宇宙飛行士候補の選抜の面接でも、将来の家族設計について質問された山崎さんは「将来、子どもは欲しいと思っています。子どもを背負いながら、訓練を続けていきます」と即答。宇宙飛行士になることと、家族を持つことの両方とも、当時から人生において同じくらい大事なことだったのだ。「アメリカのNASAでは、すでに宇宙飛行士と家庭を両立している女性が何人かいると聞いていたのは大きかったですね。でも、それ以上に、宇宙飛行士の選抜人数はすごく少なくて、人事を尽くしたら天命を待つしかないので、受かるか、受からないかというのは、正直あんまり気にしていなかったんです。それより、試験でこんなことやるんだ~!と、ひとつひとつが新鮮でおもしろかったです。選抜試験そのものを楽しむようにしていました(笑)」2002年8月、正式に宇宙飛行士に認定されてから約1年後、長女を出産。働く女性のひとりとして、妊娠・出産のタイミングにはかなり悩んだ。「極力、周囲に迷惑がかからず、なおかつ自分も両立しやすいタイミングはいつか?このときがいいよ、とは誰も教えてくれない。だから自分で状況を見ながら考えていくしかない。答えはないんですよね。さらに自分で望んでも、そのタイミングで授かるかどうかもまた別問題なので。ただ、宇宙飛行士の場合だと、最初の2~3年間はとにかく100%訓練で、体力を使うことも多いし、場所も転々とします。だから、この間はちょっと難しいだろうなぁと、正直感じていました。まだ候補生ですし。でも基礎訓練が終わり、正式に宇宙飛行士になると、あとは訓練が3~4割、残りは地上でのサポート業務になるんです。訓練計画も、宇宙飛行士それぞれによって変わってくるので、出産するならその時期かなと」出産の6週間前まで訓練を継続し、2ヵ月の産後休暇を経て、訓練を再開。最初に当時の夫が3ヵ月の育児休暇をとり、その後は山崎さんが交代で3ヵ月の育児休暇をとった。とはいえ、その育児休暇の間も、完全に仕事を休むのではなく「週に1回曜日を決めて、継続した方がいい語学のレッスンを受けたり、組織内の定例会議に出席したり」といったスタンスで仕事を続けていたという。「スケジュール調整とか、まわりにご迷惑をかけたことももちろんあったのですが、いろいろと相談させてもらえたことに感謝しています。今は、働き方のスタイルがよりフレキシブルになっているのかもしれません。逆に言えば、もっと前だと、もっと苦労している方がたくさんいたので、先人たちの努力にも感謝しなければいけないなと思います。振り返ってみれば、結局、家族のことは家族で抱えざるを得なかった点もたくさんあり、反省点も多いですが、試行錯誤の中、人一倍がんばってきた娘の存在、その都度何がいいかを一緒に考えてきた当時の夫の存在、困ったとき、娘の面倒を見てくれてサポートしてくれた両親の存在は本当に大きな支えでした。保育園の先生方、職場の同僚や上司、親戚の皆さん、子どものお友達家族にも、とてもお世話になりました」人生における優先順位はその都度、状況によって判断していく4月からは、生後8ヵ月の長女を保育園に入園させて、周囲のサポートを得ながら、家庭と子育て、それぞれの仕事を両立すべく奮闘。しかし、長女が生後11ヵ月のときに、山崎さんが訓練のために単身でロシアに行くことになり、以降、ロシアやアメリカなど、家族の拠点が定まらない生活が長く続いた。「自分一人だったら平気でも、家族がいると、やっぱりみんなを巻き込んでしまう。ロシアに行くとき、子どもはどうする?アメリカに行くときはどうする?その都度、考えなければいけないので、その様々なマネジメントと判断が一番の悩みでした。単身で外国にいるときは、子どもと離れているため、何かあっても自分では何もできないという怖さと後ろめたさがあります。でもだからこそ、そのぶん、訓練をしっかりやろうと思っていました」断続的に合計約7年の長期滞在となったアメリカのヒューストンでは、近くに頼れる家族や親戚は誰もいない。当初、英語はおろか、まだ日本語もままならなかった長女は、朝の6時半から子どもを預かってくれる現地の保育園に入園することになった。「朝、娘に『保育園に行きたくない。ママ、今日は会社休んで』と言って泣かれると、もうどうしよう……ですよね。泣いちゃいますもん、こっちも。そういうときは『ごめんね、ママも一緒にいたいけど、会社に怖い鬼がいて、今日は仕事に行かないと、鬼に追いかけられちゃうんだよ』とか言って。毎朝、出かける前に何があるか分からないので、常に30分~1時間は時間に余裕を持たせるようにしていました。職場に行けば、気持ちを切り替えて仕事をしているので、こっちは朝のことはすっかり忘れてしまうんですよね。だから、帰りのお迎えのときに娘から『今日、会社で鬼に怒られなかった?』って聞かれると、ずっと心配してくれていたんだ……と胸がじーんとしました」それから何年も経ってからのこと、長女の優しい心遣いに、山崎さんがまたもや泣いてしまった出来事がある。「打ち上げの1ヵ月ちょっと前、当時、小学校低学年だった娘が熱を出したんです。私が看病しようとしたら、ベッドで寝ている娘に『ママ、あっちに行ってて。ママにうつったら、宇宙に行けなくなるから』と言われて……。大人が思う以上に、子どもは子どもなりにいろいろ考えてくれているんだなぁと、しみじみ思いましたね」サイエンス・フェアをきっかけに生まれた娘のちょっとした仮説に宇宙から証明もちろんアメリカでの生活は大変なことばかりではなく、小さな頃から多彩なアメリカ文化に触れ、日本とはまた違う経験ができるというメリットもあった。「アメリカで娘が通った学校では年長から小学校まで、毎年 “サイエンス・フェア” という自由研究をして、みんなの前で発表するという親子参加のイベントが行われていました。題材は自由に選び、『仮説、調べるのに必要なもの、調べる方法、実験結果、考察』と論理的にまとめる点がアメリカならでは。こういう取り組みがあると、子どもが小さいうちから、科学的な考え方を培えるようになって、とてもいいですよね。当時、幼稚園に通っていた長女が、『シャボン玉に色をつけられるか?』というテーマで、『つけられる』という仮説のもとに自由研究をしたことがあります。シャボン玉は一見、透明ですが、一番下のしずくには色がついています。これは地球の引力が色素を下に引っ張っているからではないか?宇宙のように重さがないところだったら、色素がシャボン玉全体にまわり、色つきのシャボン玉になるのでは?と考えたんですね。この実験は後に私が宇宙に行ったときに、ISS(国際宇宙ステーション)の中で実際にやり、娘の予想どおりに色つきのシャボン玉になったことをTV会議で、娘に見せてあげることができました」宇宙から帰還後、40代で第二子を出産子育てでは〝安心感〟を与えることを大切に2001年9月に山崎さんが宇宙飛行士に認定されてから、2010年4月に宇宙に行くまで、実に9年近く。宇宙から帰還した翌年2011年8月、山崎さんは第二子の妊娠を契機に、JAXAを退職。その2ヵ月後、次女を出産した。「授かれるのなら、2人目がほしいなぁという気持ちはずっとありました。結果的に、思っていたより間が空いてしまい、高齢出産でもあったので、大丈夫かな?と、ちょっと勇気は要りましたが、出産することに迷いはなかったですね」山崎さんが宇宙に行ったとき、7歳だった長女は今、高校生。次女は小学生になった。「長女はまわりに気を遣う優しいタイプで、次女は自分の好みにこだわりがあるタイプ。それぞれマイペースで、好きなことには熱中する点は共通していますね。家で宇宙の話をすることもありますし、一緒に宇宙に関するイベントに参加したり、科学館に行ったりすることもあります。家には宇宙の絵本がたくさんあるので、下の子は宇宙に自然に興味を持っているみたいですね。一時期、飛行機の模型をたくさん置いていたときは、飛行機が好きになっていたこともあって。やっぱり身近にいろんなものを置いてみると、子どもの好奇心を刺激するいいきっかけになるんじゃないかなぁと思います」独立心が旺盛で、どんなに大変なときも、自分の力で道を切り拓いてきた山崎さんが自身の子どもの頃を振り返ったときに、何よりも思い出すのが両親のくれた “安心感” だ。駅から家まで徒歩15分の夜道を娘がひとりで歩くことを心配し、高校、大学時代は毎日のように、雨の日も寒い日も、父か母のどちらかが必ず駅まで迎えに来てくれた。「私の母は専業主婦だったこともあり、いつも見守ってもらっているという安心感がありました。そのおかげで自分のやりたいことを、のびのびできたのだと思います。今の私が子育てにかけられる時間は、母とはどうしても違いますが、別の形でも娘たちに安心感を与えてあげられたら、と思っています。夜寝る前には『生まれてきてくれて、ありがとう』と言うことと、1日に1度はギュッとハグすることが毎日の習慣です。将来、娘たちには自立して、自分の軸をしっかり持って生きていってほしい。明確な答えがない時代環境の中、自分で考えられることが大切だと思っています」現在、山崎さんは、大学の先生として教壇に立ったり、科学館で宇宙の授業をするなど、多忙な毎日を送っている。「時間がなく、子どもの習い事や宿題などに丁寧に付き添ってあげられないことが悩みですね。今は自分の時間はほとんどありません。時間があれば、子どもと遊んであげたいというのが願いです。ただ、その中でも自分の好きな公園や科学館に行ったりして、自分の希望もちゃんと取り入れています(笑)。もう少し落ち着いたら、自分の時間を持って、ゆっくり映画鑑賞や読書をしたいですね。仕事では、子どもの頃に思っていた先生の形とはまた違うんですけど、学校で宇宙の話をしたり、科学館で宇宙教室を開いたりと、宇宙教育に携われているのは本当に嬉しいなぁと思っています。日本ではまだ理系に進む女性が少なくて、理系が条件となっている宇宙飛行士の応募も、男女比が9対1だったりするんです。でも、別に宇宙工学じゃなくても、医学でも農学でも、いろんな宇宙飛行士の方がいるので、まずはみなさんに興味を持っていただいて、どんどん挑戦してほしい。そして、いつの日か、理系でなくても宇宙に行けるような時代になってほしいですね」PROFILE山崎直子Naoko Yamazaki1970年、千葉県松戸市生まれ。東京大学工学部航空学科卒業。同大学航空宇宙工学専攻修士課程修了後、1996年から宇宙開発事業団(現・JAXA)に勤務。’99年2月に宇宙飛行士候補者に選ばれ、2001年に宇宙飛行士として認定。2010年4月、スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗、宇宙へ。ISS(国際宇宙ステーション)に110日間滞在する。’11年、JAXAを退職。現在、内閣府宇宙政策委員会委員、女子美術大学客員教授などを務める。Photo:Reiko TohyamaText:Keiko IshizukaComposition:Shiho Kodama
2018年08月16日一人一人、好きな食べ物や個性が異なるように、妊娠や出産の仕方、子育てだってみんなと同じじゃなくてもいい。親子の数だけ子育ての仕方もあっていいはず。子どもと向き合う時間は限られているからこそ、子どもの成長を感じて笑い、ときに悩み、ときに泣き。無我夢中で子を育ててきた。毎回、子育てを経験したパパとママに話を聞く「子育て、私の場合」。今回話を伺ったのは日本人で2人目の宇宙飛行士として任務を果たした山崎直子さん。2010年、スペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗するまで訓練に費やした年月はざっと11年。その間、結婚、妊娠、第一子の出産といくつかの節目を迎え、生後まもない赤ちゃんと共にアメリカで生活をし、その後は単身ロシアに渡っての訓練……。とその都度、優先順位を考え決断をしながら“宇宙”を目指す日々をおくってきた。周囲の人に協力してもらいながら子育てに奮闘し、自身の夢に邁進してきた山崎さんの信条とは。子どもの頃は自分専用の部屋も勉強机もなし!いくつもの小さなきっかけが外国への夢を育んだ世の中に星の数ほど存在する職種の中でも、格段にスペシャルな位置づけにあるのが “宇宙飛行士” ではないだろうか。知力、体力ともに世界最高のレベルを要求される選ばれた人たち、きっと幼い頃から英才教育を受けて育ってきたに違いない――。そんな私たちの思い込みを、日本で2人目の女性宇宙飛行士、山崎直子さんは笑って否定する。「両親からは『勉強しなさい』と言われたことはなかったですね。放任だったのかな(笑)。小・中学生の間は自分用の勉強机すらなかったんです。勉強はいつも居間のちゃぶ台で。その横では父がよくテレビで野球の中継を見ていたので、うるさいなぁと思いつつ(笑)。でも、高校生になると、さすがにパーソナル・スペースがほしいなと思うようになりますよね。それで、廊下の隅に机を置いて、父が仕切りのためのカーテンをつけてくれました。ちょっとした半畳くらいのスペースなので “部屋” じゃないですね(笑)。親とケンカして『入ってこないで!』と言ってこもっても、『ごはんだよ』って、カーテンをパッと開けられちゃいますから(笑)」小学校卒業後は、小学校のすぐ近くにあった公立中学に進学。中学校で初めて習う英語は、まだ見ぬ広い世界への新しい扉を開けてくれた。山崎さんが外国への興味を持つようになったきっかけとして、今でも忘れられない出来事がある。「変な話なんですけど……(笑)、小学6年生のとき、家族で近所のラーメン屋さんに行ったら、インド系の女性のお客さんがいたんですね。お箸を使って上手にラーメンを食べていて。当時、家の近所で外国の方に会うなんて、すごくめずらしかったので、思わずジロジロ見てしまったんです。彼女が帰り際に近づいてきたときは、(怒られるかな?)と思って緊張したんですが、そうじゃなくて。彼女はニコッと微笑んで、日本語で『世界は広いから、あなたもがんばってね』と声をかけてくれたんです。いい方ですよね。その後、彼女はすぐお店を出て行ってしまったので、お礼も何も言えなかったんですけど。テレビのニュースやクイズ番組などで、いろいろな外国の映像を見ていても、実際に外国の人と触れ合うとまた違いますよね。やっぱり世界にはたくさんの国があって、いろんな人がいるんだなぁと実感しました」中学校の部活動では英語部を選択した山崎さんは、アメリカのオハイオ州に住む同い年の女の子と文通も始めた。「市の広報誌でペンフレンドを募集している記事をたまたま見つけたので、じゃあ、やってみようかなと。英語の文章が全然書けないのがもどかしく、英語が書けるようになりたいなぁと思いました。学校の先生が手紙を添削してくれたのも、ありがたかったですね。いつか外国に留学したいと思ったのも、この頃でした」妻であり、母であり、教師であったチャレンジャー号の女性宇宙飛行士の想い外国に憧れる、ごくふつうの日本の女の子が “宇宙飛行士” という職業を初めて現実的に意識したのは、中学3年生のとき。1986年1月28日、テレビ中継で見たスペースシャトル・チャレンジャー号の打ち上げ直後の事故に胸を激しく揺さぶられた。「子どもの頃から『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』、『スター・ウォーズ』など、大好きだったアニメや映画に感化されて、宇宙が好きだなぁと思っていました。でも、当時は宇宙飛行士という言葉すら、よく分かっていなかったんですよね。それがチャレンジャー号のニュースで、現実に本物の宇宙飛行士がいて、スペースシャトルという宇宙船があることが分かったんです。チャレンジャー号の7人の乗組員の中にいた、クリスタ・マコーリフさんという高校の先生だった女性は、NASA TVを通じて、宇宙から数百万人の子どもたちに向けて授業をおこなう予定だったそうなんです。クリスタさんは母でもあり、あとには9歳と6歳の2人の子どもが遺されたことも後の報道で知りました。その頃の私の将来の夢は、学校の先生でした。だから、チャレンジャー号の爆発はもちろんショックでしたが、それ以上に『学校の先生も宇宙に行けるんだ!』という驚きが大きかったですね。今までSFの世界の話だと思っていた宇宙は〝現実〟なんだというのが、自分にとっては大きな気づきでした」文系か理系か、進路に迷った高校時代物理の数式のシンプルな美しさに感動高校は、中学生のとき通っていた塾の先生の勧めで国立の女子校、お茶の水女子大学附属高校へ。自由な校風の中、活発で何事も積極的にがんばる仲間たちとの刺激的な生活は、後の山崎さんの人生を支えるチャレンジ精神を培ってくれた。「勉強を好きだと思うようになったのは、高校時代ですね。それまでは、学校に行けば何となくやるものかなぁという程度で、あまり意識していなかったんです。もともと宇宙が好きだったので、中学生のときは単純に理系に進みたいなぁとは思っていました。それが高校に行くと、留学したいなぁとか、海外で働きたいなぁとか、もっといろいろな選択肢が出てきて……。当時の乏しい知識だと、文系のほうが海外で働ける仕事が多いのかなぁと思ったりもして。文系にしようか、理系にしようか、進路に迷っていましたね。ただ、英語は好きでしたけど、高校には帰国子女のお友達が何人もいたので『彼女たちのほうがすごいなぁ。これはちょっとかなわないかなぁ』というのがあって(笑)。やっぱり私は宇宙のことが好きだし、宇宙を学びながら、どこかで機会があったら留学したいなと思うようになりました」意外にも、中学生までは理科という科目は「大好き」ではなかったという山崎さん。特に暗記するものが多い生物はどちらかというと苦手。一方、高校の授業では、数学や物理のおもしろさにぐんぐん目覚めていった。「アインシュタインの解いた数式など、宇宙の摂理がけっこうシンプルな式で表せてしまうことに感動しました。絵画を見たり、音楽を聴いたりして美しいなと感じるのと一緒で。数学や物理の公式というのも、世の中のひとつの表現方法であり、それを極めていくのは本当に美しいなぁと。もちろん高校時代にそこまで極めていたわけでは全然なくて、あくまでも教科書レベルですけど、でもすごいなぁと思いました」やりたいことを反対されたときこそ自分の意志を見つめ直す絶好の機会女子校でも理系と文系はほぼ半々という環境の中、理系を選んだ山崎さんが目指したのは東京大学理科I類。モノ作りが好きだったこともあり、入学した工学部航空学科では宇宙工学コースに進んだ。さらに大学卒業後、大学院時代の1年間、ロボット工学や人工知能の研究で全米屈指のメリーランド大学に留学する。「留学したいと両親に切り出したときは、猛反対されました。湾岸戦争があったばかりの頃だったので、とにかく危ないと。でも、留学は中学からの夢でしたから、親を納得させるために、まずロータリー奨学金を受ける資格を得て、経済的負担を減らし、留学先の大学を選んで、留学の意義を明確にするなど、1年かけて準備をしていきました。両親も最後は『そこまでがんばったんだったら、行ってきなさい』と応援してくれたので、ありがたかったですね」子どもがやりたいことを全面的に応援し、常にサポートすることだけが親の仕事では決してない。親が疑問を感じたときには、率直に反対意見を伝えることもまた、山崎さんのように、子どもが自らの意志を再確認し、努力することにつながる場合もあるのだ。「その留学中に、出会った方たちから刺激を受け、宇宙飛行士の試験に挑戦したのですが、その時は不合格で、宇宙開発事業団(現・JAXA)に入社し、職員として働きながら、再び挑戦しました。実は、子どもの頃から宇宙飛行士という職業を一直線に目指して、準備を進めてきたわけではなく、子どもの頃の漠然とした宇宙そのものへの憧れが、いろいろなことに出会い、少しずつ形になっていった。その時々で好きなことを続けていたら、自然と道が見えてきた――という感じです。ですから、理系に進むためには、子どもの頃から算数や理科ができなくてはいけない、というわけではありません。特に科学技術は、今、日常生活の衣食住さまざまなこととつながりがあるので、まずはお子さんが興味を持ちそうな観点から、親子で話題を広げていくといいと思います。これを勉強すると、こんなことができるようになるんだ!とか、そういったことが分かるいろんな体験を、身近なところで積んでいってほしいなと思いますね」後編へ続く……PROFILE山崎直子Naoko Yamazaki1970年、千葉県松戸市生まれ。東京大学工学部航空学科卒業。同大学航空宇宙工学専攻修士課程修了後、1996年から宇宙開発事業団(現・JAXA)に勤務。’99年2月に宇宙飛行士候補者に選ばれ、2001年に宇宙飛行士として認定。2010年4月、スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗、宇宙へ。ISS(国際宇宙ステーション)に110日間滞在する。’11年、JAXAを退職。現在、内閣府宇宙政策委員会委員、女子美術大学客員教授などを務める。Photo:Reiko TohyamaText:Keiko IshizukaComposition:Shiho Kodama
2018年08月02日我が家は2歳半違いの男女が4人います。きょうだいが多くても少なくても、悩みは尽きないもの。子どもたちを10年以上にわたって育ててみてわかった、きょうだい関係がうまくいくコツをご紹介します。私が上の子を特に大事にしようと思ったきっかけは私自身が長女で、「お姉ちゃんなんだから」「お姉ちゃんなのに」と言われることが多くありました。子ども心に、お姉ちゃんは、我慢ばかりで損だと思ったものです。親の言い分は、長子は下が生まれるまで、親の愛情独占だったのだから、下の子が産まれたら、下の子にも愛情を注いであげないと、ということだったようですが、3歳違いのきょうだいだったので、記憶にない3歳までにたくさんの愛情を注がれたのだとしても、覚えているのは下の子にばかり愛情を注いでいるような錯覚。そして、お姉ちゃんだから、という理由は下の子が3歳を過ぎてももちろん有効で、場合によっては一生続きます。それって、なんだか釈然としないなという子どもの頃の想いが、私が上の子を特に大事にしようとした根拠となっています。上の子を特別扱いしても幼いころは不満あり!?そうはいっても、小さな子ほど手がかかるのは事実。そして、私自身も、下の子が産まれるたびに、やっぱり小さい子のかわいさにメロメロになったものです。そのため長子が小さいうちは、意識的して長子を特別扱いしたり、たまにはわざと長子にだけ「内緒ね」とご褒美をあげたりしても、下の子を抱いていれば「私も!」、日々の必要なお世話をしているだけでも「下の子ばかりズルい!」という甘えや不満が消えてしまうということはありませんでした。けれど、年齢を重ね、上の子が3人とも年長さんから小学校に入るくらいには、親の真似をするように下の子を可愛がるようになりました。まるで、親が与えた愛情がシャンパンタワーの一番上のグラスを満たしたかのように、優しいまなざしや愛情が下の子に向かい出したようでした。そのころになると、子ども自身も、自分は年上なんだという自覚が出てくるからかもしれません。上の子に「特別感」を持たせるとうまくいく理由我が家では、上の子に対して「あなたが一番上手だから、あなたが一番できるから、あなたが一番だから、だからまだうまくできない子を手伝ってあげてね」と常々言っていました。絵本の読み聞かせ、ひらがなの書き方、服の脱ぎ着の仕方、おはしの持ち方、洗濯物の畳み方、お勉強から日常のことまで事細かに親が「教えた」のは長子だけです。そして、下の子が上の子の真似をするという性質を利用し、お姉ちゃん(お兄ちゃん)として「教えてあげる」役割を上の子に任せてきました。長子に任せることで、下の子を親が構っているという構図になりにくく、上の子には自信が生まれるようです。その結果、長子はきょうだいの中で「私にはできる」「私にしかできない」という気持ちが自尊心となり、「お姉ちゃんがしてあげる!」という言葉がたくさん出てくるようになりました。一番上と一番下は8歳離れていますが、末っ子は母よりも一番上の姉に懐いています。上の子たちは、下の子がズルいということなく、末っ子がかわいくてたまらないようです。2~3歳差はどうしてもケンカしやすいようですが、我が家の場合、小学校に入ると上の子にも余裕が出て、関係が落ち着くようです。長い目で見て、「上の子に意識的に愛情を注ぐ」という親の接し方は、下の子にとってもメリットが大きいと感じています。<文・写真:フリーランス記者小柳結生>
2018年05月29日新入学、進級をお迎えの皆さまも多いかと思います。春は喜びがいっぱいの季節ですが、子育て世代にとってはお財布に厳しい季節。大切な我が子の節目の時と思うと、ついついお財布の紐も緩みがちです。今回は、この先の教育費のことも考えた、無駄のない4人の子育てをする我が家のお財布基準をお伝えします。YsPhoto / PIXTA(ピクスタ)■ 何を節約するのかをわかりやすく!お金の使い道を「イメージ」で判断CORA / PIXTA(ピクスタ)我が家の子ども達は、この春から、高校生2人、中学生1人、幼稚園生1人です。教育費や生活費、娯楽費などすべてに好きなだけお金を掛けるわけにはいきませんから、その都度賢い判断をしなければなりません。何にお金を掛けて、何を節約するのか。節約のためだけでなく 不公平感をなくすためにも、「ブレない判断基準」が必須です。その基準が堅苦しく難しいものだと、とっさの判断のときには億劫になってしまい、つい「ま、いいか」と油断して使い、あとから後悔したり、家計が混乱したりしていました。そこで、取り入れたのが「イメージ判断」。支出に対して「流れていくものか」「とどまるものか」という“イメージ”で判断しているのです。では、どのように「イメージ判断」をすればいいのかをお教えします。■ 「流れていくのものか?」「とどまっていくものか?」で使うお金を考えるそれでは、「イメージ判断」について少し具体的なアイテムでご説明しますね。1.子ども服やおもちゃshu / PIXTA(ピクスタ)5歳の息子の服は、すぐにサイズアウトしてしまうので「流れていくもの」。最小限の量だけ買って、ワンシーズンで徹底的に着つぶします。各シーズン、トップス5枚・ボトムス5枚です。その量だと毎朝の服選びもとても簡単なので、息子が自分で身支度をすることができるという利点もあります。ナオ / PIXTA(ピクスタ)一方、ある程度成長した女子高生の服については「とどまるもの」。安価な服をとっかえひっかえ使い捨てるのではなく、質の良いベーシックな服を大切に着まわす力を育ててほしいと願い、少しづつ上質なものへシフトしていっています。マハロ / PIXTA(ピクスタ)子どものおもちゃも、キャラクターものや戦隊ヒーローのものは一時的な「流れるもの」ですからなるべく最小限に。ブロック類は長く楽しむものなので、「とどまるもの」として十分な量を用意しています。2.食事遥花 / PIXTA(ピクスタ)公園などに遊びに行くときは、みんなで元気に外遊びをするのが目的なので、持参したパンやおにぎりなど簡単なもので十分。この食事は「流れていくもの」です。TATSU / PIXTA(ピクスタ)一方、日々の食事は家族の体をつくる大切な「とどまるもの」。安価なお惣菜やレトルト食品は少し遠ざけて、できる範囲で手間ひまもお金も掛けたいと考えています。3.趣味・インテリアRina / PIXTA(ピクスタ)私の趣味に関しても、大好きなタレントグッズは、一時的な「流れていくもの」としてなるべく手に入れず、スマホの画像などで良しとしています。インテリアや収納用品については、これから先の暮らしをずっと快適なものにする「とどまるもの」として、少しお金も掛けてでもごだわって選んでいます。atsu / PIXTA(ピクスタ)ピアスはなくす、ズボンはすぐ膝が出る、という理由で「流れていくもの」。プチプラでOKです。作造 / PIXTA(ピクスタ)バッグや靴はお直ししながら、長く使えますので「とどまるもの」。4.教育費プラナ / PIXTA(ピクスタ)教育費についても、子どもの意思でなく始める習い事はできるだけ控えてきました。塾通いも受験対策以外には通いません。長い目で見たら「流れるもの」と考えるからです。それよりもまずは学校の勉強と自宅学習を優先。学校の先生に質問に行ったり予習復習をしたり、そういった力を身につけることに意味を感じます。ですがその分、受験や子どもの進路選択については彼らの人生を左右する「とどまるもの」。本人の意思を尊重し惜しまずお金を掛けらるように、準備をしています。■ 家族の「投資」とは何かを見極める力が大切!freeangle / PIXTA(ピクスタ)これらはあくまでも、我が家の形です。判断基準や優先順位は、当然ご家庭によってそれぞれ違います。ただ、自分のなかでハッキリとブレない軸を持っておくと、迷いが減り、お金の使い方にメリハリができます。大切なのは、家族の未来に生きる「投資」は何かを見極める力なのでしょう。暮らしを楽しみつつ、気が付いたら家計が火の車だった!ということのないように賢く管理していきたいですね。ご参考になれば幸いです。ライフオーガナイザー®森下敦子
2018年04月07日2015年4月、子育て世帯やママを取り巻く環境は、大きく変わりました。それは、「子ども・子育て支援新制度」が始まったから。この「子ども・子育て支援新制度」には、保育園や幼稚園を利用するための認定について、子どもにかかるお金のことなど、様々なことが定められていますが、「病児保育」も注目したい項目のひとつ。そんな「病児保育」について、「病児保育の施設には3つある」、そう話すのは、全国病児保育協議会会長・大川洋二(ひろじ)さん。「病児保育」を行う3つの施設って?先ほど、大川さんが言っていた「3つの施設」。これらについて、解説してくれました。「ひとつ目は、病院やクリニックに併設されている『医療機関併設型』。2つ目は、幼稚園や保育園などに併設された『保育園併設型』。そして3つ目は、『単独型』というものです」(大川さん、以下同)では、それぞれの施設はどのような特徴があるのでしょうか?「『医療機関併設型』は、おもに病気は治っていないけど、悪化する可能性の低い子どもを預かる『病児保育』を担当していて、『保育園併設型』は、病気は治っているけど、円や学校には行けない子どもを預かる『病児後保育』を担当しています。というのも、いずれの場合も子どもの容体は安定しているとはいえ、悪化する可能性はゼロではありません。そのため、『病児保育』は医師が常駐している『医療機関併設型』で担当することが多いのです」「医療機関併設型」、「保育園併設型」の違いはわかりましたが、もうひとつの「単独型」は?「『単独型』はNPO法人などが運営している施設です。地域のドクターがチームを組んで、今日は○○病院、明日は××病院といったように、当番制で担当しています」これらの施設には課題もこのように、病児を受け入れてくれる施設はありますが、「まだ課題もある」と大川さんは続けます。「『子ども・子育て支援新制度』が施行された2015年以前から『病児保育』の取り組みはありました。当時は、病児2人に対し、保育士・看護師がひとり付くことになっていましたが、現在は、人員不足の観点から、保育士・看護師ひとり当たり3人になったのです。しかし、これでは病児へのケアが不十分になるとの懸念もあります」また、定員が少なく、現状は預けたくても預けられない状況もあるそうで、その点も解決すべき課題だと大川さん。共働き世帯や働くママが増え、病児保育の需要が高まっている昨今。子ども・子育て支援新制度が充実するには、まだ時間がかかりそうです。(文・明日陽樹/考務店)
2018年02月23日2015年4月に始まった、「子ども・子育て支援新制度」。その中のひとつに、「病児保育」というものがあります。ひと口に「病児保育」といっても、じつは4種類もあるということ、ご存知でしょうか?今回は、それぞれの特徴をおさらいしましょう。ご協力いただいたのは、全国病児保育協議会会長・大川洋二(ひろじ)さん。病児保育のそれぞれの特徴は?先述のように、病児保育には4種類あるのですが、それは(1)「病児保育」、(2)「病後児保育」、(3)「体調不良型」、(4)「派遣型」の4つ。それぞれの特徴は以下。(1)「病児保育」病気がまだ治っていないけれど、容体が急変する可能性が低い子どもを預かる(2)「病後児保育」病気自体はすでに治っているけれど、保育園や幼稚園、学校にはまだ行けない子どもを預かる(3)「体調不良型」保育園や幼稚園、学校等で預かっている子どもが、急に体調が悪くなったけれど、保護者がすぐに迎えに行けない場合、施設に配備されている看護師が面倒を見る(4)「派遣型」別名「非施設型」とも呼ばれている。厚生労働省が認定している病院、クリニック、保育園、認定こども園等の施設に子どもを預けるのではなく、病気の子どもの自宅にベビーシッターなどが訪れ、預かる大きな違いは国家資格の有無これら4つとも、病気の子どもの面倒を見てもらえるという点では共通していますが、大きな違いは「国家資格有無」とのこと。「『病児保育』、『病後児保育』、『体調不良型』の3つは、微妙な違いはあるものの、保育士や看護師、医師といった国家資格を有している人が対応します。一方、非施設型の『派遣型』は、『家庭的保育士』と位置付けられ、国家資格を有していなくても、市町村長が指定した研修さえ受ければどなたでもできます」この国家資格の有無の差は、私たちにしてみればあまり重要とは思えないかもしれませんが、懸念点は多いといいます。「派遣型の場合、きちんとした人が来てくれればいいけれど、人によっては不安が残ります。また、ひとりで来るので、どういう風にお世話をしているかがわからないのです。また、病気の子どもは、容体が急変する可能性もあります。看護師や医師なら緊急の時でも焦らず対応できるでしょうが、その保証もありません」保育士不足などが問題化している今、「研修さえ受ければ誰でも」というのは、人材を補うためにはいいこと。しかし、技術や経験が不足しているという点では、まだ不安も残るようです。子どもが病気になったとき、ママがそばにいてあげられないことも多々あります。子どもの状態を見て、どんな施設を利用すればいいのかを判断するためにも、4つの病児保育の違いは知っておきたいですね。(文・明日陽樹/考務店)
2018年02月20日こんにちは。ママライターのマエジマシホです。ママタレントさんたちの子育てから一般人の子育てにも参考にできるところを探しているところです。これまで、声優の金田朋子さん、元モーニング娘。の後藤真希さん、シングルマザーとなられた小倉優子さんの子育てを見てきました。ママタレントというカテゴリの中でも様々な子育ての形があることが分かります。今回は、芸人の藤本敏史さんとご結婚され、現在は二人の女の子のママである木下優樹菜さんです。木下優樹菜さんの子育てからは、どんな子育てのヒントが得られるのでしょうか。●『年の差』『美女と野獣』と話題に事欠かなかった木下優樹菜さん木下優樹菜さんは、FUJIWARAの藤本敏史さんの奥さんでもあり、ご自身はモデルやママタレントとして活動されていますね。そして、現在、ふたりのお嬢さんをお持ちです。17歳も年の離れたお二人の結婚は当時、かなり話題になりました。まっすぐな性格の木下優樹菜さんと包容力のある藤本さんご夫婦は理想の夫婦としても常にランキング上位 にいます。お二人が結婚される前、木下優樹菜さんはすでにモデル、タレントとして華々しく活躍されていました。藤原さんとはバラエティ番組の共演がきっかけでご結婚されましたね。お世辞にもかっこいいとは言えない、いわゆる『おじさん』の藤原さんがモデルの木下優樹菜さんを射止めたわけです。結婚されてからも、藤原さんの大人の余裕ある対応が木下優樹菜さんのストレートな生き方を上手く制御 しているように見えます。まさにお似合いの夫婦ですね。●周りの目を気にせず自分の信念を貫く木下優樹菜さんの子育て木下優樹菜さんの子育ては、時に厳しすぎるのではないかと物議を醸すこともあります。芸能人としての好感度が下がることを恐れずに、自分のあるがままの子育てをひとりのママとして発信する姿勢は非常に素晴らしい と思います。子育てはそんなに甘くはありませんからね。木下優樹菜さんの子育て法を非難する意見は確かにあります。しかし、一貫した子育ての姿勢を評価する声が少なくないもまた、事実です。その理由は、同じように子育てをしたいと感 じている親御さんが多数 いる ことの表れ だと思います。親だって時に感情的になることもあります。怒りたくて怒る親はいません。過去の指示と全く逆の指示を子どもにしてしまうこともありますね。落とした食べ物を食べちゃいけません!と普段は言っているのに他に食べてもらうものがなかった時、筆者は、「これは大丈夫だから!」と食べさせてしまったことがありました。自分の子育てに自信を無くして後ろ向きになることもあります。そんな時、いつも正面から子どもに向き合う木下優樹菜さんの子育て を垣間見ると勇気がもらえる気がします。●パートナーへの信頼がベース下優樹菜さんはモデルというお仕事柄、長時間拘束されてしまうことがあるようです。しかし、そこは芸能人同士のご夫婦ということで、一般人よりも仕事の融通が利くというメリットを生かしていますね。お二人にとってはそれが当たり前のことになっているようです。その証拠に、ご主人の藤本さんが『イクメン』と、もてはやされたりしていません。きっと藤原さんは木下優樹菜さんの子育てのやり方を全面的に信頼 しているのでしょう。だからこそ、自分が『イクメン』として表に出ることよりも、木下優樹菜さんを縁の下の力持ちとして支えること を選んだのではないかと思うのです。パートナーから全幅の信頼を得られる子育て法、目指していきたいですね。【参考リンク】・木下優樹菜 公式ブログ Powered by LINE●ライター/前嶋志保●モデル/倉本麻貴
2017年12月06日運動会シーズンですね!私4人の子育てしてきまして、小学校の運動会だけで15回参加してきました。今回は私がそこで出会ったびっくりな親御さんたちのエピソードです。 誰だか分からない方とまるで家族のようにくっついて座るというなんとも不思議な感じに(笑)シートにシートの端がちょっと重なる…くらいの話ではないという経験2回。話をしても周りに余分なスペースはなく解決しない場合もあるので、未然に防ぎたい方は四隅になにか厚みのある私物を置いておくのがいいかと思います。 これは先ほどのとは違って直接的な被害は感じませんが、結果、他の方が窮屈な思いをしてるというということですね。運動会に応援に来る予定の方が来れなくなったのかもしれませんから一概には言えませんが、お互いに譲り合いの気持ちを持てるといいなと思います。 これ運動会あるあるなんです!小さい子やご高齢のかたが居らっしゃるご家庭だとテントなど使いたいと思うのですが、そういう方には学校が用意した本部テントがあると思いますので、前方スペースならば後ろへの配慮もしていただきたいな~というのが本音です。畳んでくださいとはなかなか言い辛いので、我が子の出番にお邪魔させていただくスタイルでいきました! 私が一番驚いたのがこれ!どうして学校内で飲酒や喫煙などということができるのか。近くに陣取っていたわけではないので私は気が付かなかったエピソードですが、さすがに学校側から注意を受けていたようです。「運動会は授業の一環です。授業参観と同じですよ」という先生のお言葉にビックリされてたとか。私はわりと直接話してしまうのですが、同じ学校に通う保護者としては注意しにくいですよね。学校へ苦情が相次いだのか、年々学校からの事前のお手紙に変化が…。我が家のアホな会話は置いといて(笑)学校からのマナーについての注意書きが柔らかい表現からズバッとした表現に変わり、また項目もどんどん増えていきました。気が付かなかっただけな方はすぐ辞めますし、保護者の周知によってそういうことがやりにくくなった効果もあると思います。また、ただ「こういう行為は止めてください」だけでなく、テントやテーブルなど設置できるスペースを設けてくれたので、おそらく一番多かったであろうストレスはほぼ無くなりました。 学校によっては、我が子の出番のときには撮影用スペース(最前列)に移動できる、という方法を取り入れてるところもあるそうです。 以上、ビックリ体験書いてきましたが、運動会は子どもががんばってきた成果や姿を見れるせっかくの機会です。また小学校には幼い1年生からぐっと大きく立派になる6年生まで著しく子どもが成長する過程を感じられる場だと思います。我が子だけでなく、全体に目を向けてみるとまた感慨深いものがあったりします。もしかしたら自分も気が付かないうちに周囲に迷惑をかけてしまってることがあるのかもしれないので、お互い気持ちよく過ごせるための配慮は忘れないで楽しみたいなと思います。
2017年09月30日はじめまして、じゃがいもころりんと申します。このたびウーマンエキサイトで執筆させていただくこととなりました40代主婦です。さっそく、私と家族を紹介させていただきます。21歳、19歳、17歳。続く4人目は…?ちょっと離れて小学生!こんな感じの我が家です。どうぞよろしくお願いします~!
2017年07月15日仕事が忙しく毎日家に寝に帰るだけの人や、子育てで自分に時間をかけることができない人って多いですよね。でも、少しでもキレイでいたいのは、全女性共通の悩みのはずですよね。そんな時間のない人でもできる美容法は?時間を有効活用することで、いまよりキレイを目指しませんか?日常生活の「クセ」を直して”歪み”、”シワ”を予防する1.寝るときは”仰向け”で”枕の高さ”に注意!眠るとき、あなたはどんな体勢が寝やすいですか?うつ伏せ・横向きという方もいるかもしれません。ですが、その姿勢で長時間枕に顔を押し付けていると、顔に”寝ジワ”がついてしまう可能性があります。例えば、左右のどちらかだけ「ほうれい線」が深い場合、実は深い側の顔を枕に押し付けているのかも?!せっかく日中ほうれい線を薄くするマッサージを頑張っても、夜中シワをつけるような行為をしていては無駄になってしまいます…。寝るときはなるべく仰向けを意識してください。また、枕が高すぎると首にシワができる原因になるので、高さの合っていない枕の使用もやめましょう。自分にぴたっと合う高さや硬さの枕は、良質な睡眠へと導いてくれます。良質な睡眠こそ、美容にとって最も大切なことだと良く見聞きしますよね。2.片足重心・バッグを同じほうの手でいつも持つなどをやめるいつも同じ方の足に重心を置いて立っている・足を組んでいる・バッグを同じ方の手で持っている・・・これらが身体の歪みを招くのは有名な話ですよね。美容とは、起きてしまったことを治すために頑張るよりも、起きないように予防することのほうがよほど大切。つまり、歪みを治すために骨盤矯正サロンに頻繁に通うよりも、歪まないように生活する事のほうが大切なのです。「骨盤矯正サロンに通う時間がない」人も、日々の生活の中で姿勢を気をつけるて、サロンに行く必要のないボディを目指すことはできるはずです。なるべく手間のかからないヘアスタイルにする3.黒髪ロングのストレートは一見ラクに見えてケア命のため避ける頻繁にヘアサロンへ通う時間がない人は、なるべく長期間サロンへ行かなくても、それなりにきれいなまま維持ができ、しかもセットに時間がかからないヘアスタイルにしたいもの。となると、一見、”長時間染めなくても根元が目立たず、セットも短時間で終わり、結ぶ”こともできる「黒髪のロングストレートヘア」が良さそうに見えます。ですが、この髪型こそ実は最も手間がかかるもの。黒髪は、ツヤがない・ただ長いだけだと汚く見えるため、トリートメントと頻繁な整えが生命線です。地毛の色との差が目立ちにくい程度に適度にカラーリングをした髪のほうが、手間をかけなくてもそれなりに見えることもあります。4.自宅で簡単にできるトリートメントを活用する近年では、自宅で簡単にできるヘアトリートメント製品がたくさん発売されているので、それらを毎日のバスタイムで使用するのもオススメです。シャンプー後にリンスの代わりに使用するだけのものもあります。それなら、工程が増えるわけではないためラクですよね。どんなに忙しくてもお風呂に入って髪は洗うもの。ですから、その時間を有効活用しましょう。数ヶ月に1回時間をかけてサロンでトリートメンとをするよりも、毎日きちんと家でケアしてあげることのほうが身を結ぶ場合もあります。“ながら美容”ができるアイテムを駆使する5.フェイスマスクをしながら、何かを同時進行美容液や化粧水がたっぷり染み込んだフェイスマスク。こちらは、スキンケアをしながら他のことも同時にできるため、時間がない人にとってかなり効率的なアイテムです。マスクにもよりますが、顔につけてからの放置時間は約10~20分。その間に家事やメールの返信など、寝る前にしなければならないことを済ませましょう。顔をしっかりとスキンケアをしながら、他のタスクの整理をすれば、この時間も取れますよね。これであれば、スキンケア単体で時間を割くこともないので、忙しい人でもスキンケアができるはずでは?6.スチーマーで保湿しながら寝る睡眠中に、寝室で使用できるスチーマーであれば、寝ながら髪や顔の保湿を行うことができます。お部屋は意外と乾燥をしているし、汗もかきます。すると、夜寝る前にどんなにしっかりスキンケアをしても、顔や髪は乾いてしまうもの。スチーマーを使えば、寝ている時間を有効活用して、髪と肌に潤いを与えることができます。就寝中に使用できるナイトモードを兼ね備えたスチーマーを選び、頭周辺に設置をすると、より効果が期待できます。美容の時間は”新しく作る”のではなく、生活を”見直せば”生まれる!仕事でとにかく忙しく、エステや美容院・美容系のサロンに通う時間なんてない。家に帰ってからも半身浴やストレッチする間もなく寝る。という方も、お風呂の時間や寝ている時間、帰宅後のタスク整理の時間に一緒にできる美容法であればできるはずですよね。子育て中でなかなか自分の美容に当てる時間がない人でも、お風呂には入るし、睡眠もするはず。そんな時間を利用して、ちょっと意識を変えたり何かを投入したりするだけで、いまより少し”きれい”になるために時間を使うことはできるのです。
2017年06月15日休日夫に見てもらう、一時保育を利用する、美容院に行く…など、週や月単位の息抜きも大事ですが、子育て中はできれば「毎日」息抜きしたいもの。日中ほぼ1人で子育てをしていると、こまめに息抜きしないとリラックスしたママではいられませんよね。今回は2人育児中の筆者が、実際に効果のあった「毎日リラックスする方法」を4つご紹介します。1. シャンプーやボディローションは香りにこだわる普段は安めのシャンプーを使っている私ですが、先日高めのシャンプーを購入しました。とても香りが良く、嗅いだ瞬間リラックス状態に……驚いて調べたところ、実は「香りは嗅ぐと鼻から脳の本能や喜怒哀楽を司る部分へ電気信号が伝わり、その後自律神経を整える作用がある」とのこと。子育て中だと、ゆっくり保湿やマッサージなんてできませんよね。そこでシャンプーやボディローションなど必ず使うものほど、香りの良い品をセレクトすることをお勧めします。節約も気にはなりますが、1000円前後のもので十分リラックス可能。心理作用を考えれば、相殺する値段だと思いませんか?2. 好きな音楽をかけながら家事子どもを産んでから童謡しか聞いてない…というママもいるのでは。胎教では音楽が重視されますが、注目される一番の効果は「ママがリラックスするから」。リラックスするためには音楽も大切な要素です。じっくり聞くヒマはありませんが、料理や掃除をしながら自分の好きな音楽を聴いてみましょう。リラックスでき、家事もはかどり、子どもも歌ったり踊ったりで一石三鳥です。3. 子どもを早く寝かせる子どもを早く寝かせることは、子どもだけでなく親にとっても良いことだらけ。子どもが寝た後は何でも好きなことをし放題です。日中は早起きや外遊びを十分させて早く寝てもらい、「夜は大人の時間」にしちゃいましょう。とくに昼間仕事をしているママにとっては、夜は趣味に費したり、ほっと一息できる唯一の時間。積極的に作ってみてはいかがでしょうか。4. 自分最優先の時間を作る私にとって一番リラックスできる時間は、子どもの昼寝中に仕事をしているとき。仕事でもリラックスできるのは、自分を最優先して自分の好きなことをしているからです。妻、母、嫁…といろんな役をこなしていると、「自分だけの時間」がとれませんよね。ママだからそれで当たり前、ではありません。逆です。ママだからこそ、自分を大切にしないといけないのです。人間は自分を大切にしなければストレスが溜まる生き物であり、ママのストレスは子どもにとって最大の敵ですから。何でも赤ちゃん優先の育児ですが、1日に1回は必ず「自分優先の時間」を作るのがオススメ。テレビを見ても、趣味に没頭してもいいでしょう。ママがリラックスすることで、母子ともにハッピーになれますよ。ライター:宮野 茉莉子
2016年10月25日先日3人目の妊娠がわかりました。子どもは3人と決めていたので、最後の妊娠子育ての予定です。2人目もまだ1歳半でバタバタの毎日ですが、「最後の子育てが始まる」と気付いて、いままでの子育てを振り返るとともに、誓ったことがありました。子どもと一緒に育つ1人目1人目の子育ては、初めてのことだらけでいっぱいいっぱいでした。わからないことが起こる度に、「悩む(子どもに対して間違った対応をすることも多い)→本を読む/ネットや口コミを調べる/周囲に相談する→多くの選択肢の中から子どもと自分に合ったものを選択する」の繰り返し。まさに「子どもと一緒に親になる状態」です。怒らなくてもいいのに怒るなど間違った対応も多く、申し訳ないとも思います。その分全力投球とも言えますが、「可愛がる余裕」があったかというと、どうしても少なくなりがち。もちろん可愛がってはいるのですが、「初めての緊張」が勝っているときも多いでしょう。また、きょうだいができれば兄姉になるため、兄らしさを無意識に求めてしまうところもあるのです。早く上の子と同等に育ってほしい2人目2人目は知識も経験もあるので、子育てにかなり余裕は出てきます。ただ「2人育児」には慣れていません。2人で遊んでくれるようになるまでは、やはり大変さは2倍です。我が家の場合、下の子のひどい黄昏泣きや、ヤンチャ過ぎてケガが多く目の離せない時期が長いことに特に苦労しました。兄弟喧嘩をするにもまだ小さくて目が離せず、「早くお兄ちゃんと対等に喧嘩したり遊んでほしい」と思いながら過ぎた1年半でした。「可愛がる余裕」はだいぶ出てきましたが、生後9ヶ月までは慣れず「早く大きくなって」と願う日々。そんな中、3人目の妊娠がわかりました。子どもや赤ちゃんを愛でられるのはこれが最後おそらく今回で最後の妊娠。そう思うと、ドキッとしました。今後私が赤ちゃんに出会うのは、道端で若いお母さんを見かけるか、自分の孫になるでしょう。それも今のところ、上2人は男の子。姑になる分、孫ができても会う機会や関わりは少ないのが予想できます。たとえ3人目が娘だったとしても、我が子のように可愛がることはできません。毎日小さな成長を目にしたり、赤ちゃんらしいちょっとした言動やクセを可愛く思ったり、プニプニのほっぺや太ももを触ったり、たくさん抱っこや時にはチューしてみたり。何かあれば1番に「ママー!!」と駆けつけてきてくれる信頼や愛情とか、授乳中の何とも言えない幸せとか。さすがに孫にチューはできません…。太ももやお尻を触るのも(みなさんしてますよね!?)…ちょっと難しいでしょう。祖父母には祖父母としての役目があるとは思いますが、我が子のようには愛でられないのです。そう思うと「可愛がる余裕」を意識したいですし、「人生最後だから思いっきり可愛がろう!!」︎と心に決めました。それは生まれてくる赤ちゃんだけでなく、上の子たちも同じこと。つい疲れから余裕をなくしがちですが、上の子もドンドン大きくなっていく。今は今しかないのです。大変は大変だけど、大変ばかり言ってる毎日も、子育ても面白くない。結局同じことをやるなら、同じ時間を過ごすなら、楽しもう。「可愛がること」を1番大切にしようと誓ったのでした。ライター:宮野 茉莉子
2016年10月12日こんにちは、子育て研究所代表の佐藤理香です。先日、ママたちの集まりに参加したところ、「2人目の育児は楽してる気がする」「2人目はちょっと手抜きしているかも……」というような会話が多く盛り上がりました。うちにこもってモンモンとするよりは、こんなふうに話すことでストレス発散になるかもしれません。特に「それ、うちも~」「あるよね~」のエピソードは聞いているだけでスカッとしたり、ママとして考えさせられたりするものがあります。今回はみなさんにも“2人目あるある” をお伝えしたいと思います。目次1 (1)写真・動画などの記録が少ない2 (2)上の子のスケジュール優先3 (3)ちょっとくらい汚れても平気!4 (4)子どもは泣くもんだ5 (5)育児グッズは工夫で何とかなる6 (6)子育てはマニュアル通りにはいかない●(1)写真・動画などの記録が少ない『長女のときは写真やビデオを毎日撮ってた。でも次男のときは出かけたときやイベントのときだけ になってしまっている』(30代ママ)『2人目になると「写真が少ない」と聞くので、少なくならないように一生懸命撮っているつもり。でも冷静に考えると、1人目のときは“撮りたくて撮る”だったけど、2人目では“義務感”が大きいかも』(20代ママ)●(2)上の子のスケジュール優先『上の子の公園遊びや習い事で、完全に上の子のスケジュールで行動する下の子。上の子のときはお昼寝の時間に外出するのも気を使ったのに、今や「眠くなったら寝るでしょ!」 と割り切れる』(40代ママ)『1日の予定を決めたら計画どおりに動けた1人目。予定は未定、予定は変わるもんだと臨機応変になった2人目』(30代ママ)●(3)ちょっとくらい汚れても平気!『「よだれが落ちそう!」「口のまわりに食べ物がついた」と、ちょこちょこ拭いてた長男。それが次男は……、「よだれでびしょびしょ」「食事が終わってからまとめて拭こう」に』(20代ママ)『洋服が少し汚れたり、母乳が少しついたりしただけで着替えた1人目。2人目は、ちょっと汚れても目立たなければ大丈夫! 』(40代ママ)●(4)子どもは泣くもんだ『長女のときは泣いたらすぐに駆けつけて抱っこ。次女のときは「子どもは泣くもんだ」「少し泣かせてから抱っこ」になった』(30代ママ)『1人目のときは、転んで泣くようなことがあると心配しすぎて自分も泣きそうだった。2人目は、泣いても大きなケガがなければ問題なし! 』(40代ママ)●(5)育児グッズは工夫で何とかなる『素材や質感にこだわってそろえた育児グッズばかりの第1子。それに対して、古着も洗えばOK、100均おもちゃでも意外といけるじゃん!と変わったのが第2子』(30代ママ)『お下がりはウェルカム、靴もちょっと大きければ詰め物をして履かせるなど、お金をかけずに工夫次第で何とかなるのが2人目 』(30代ママ)●(6)子育てはマニュアル通りにはいかない『育児本を読みあさって実践した第1子。育児本は卒業した第2子』(40代ママ)『はじめての子育てはわからないことだらけでネットで検索しまくり。2人目になってようやくマニュアル通りにはいかないこと、いかなくても問題ないこと を実感』(30代ママ)----------いかがでしたか?筆者も思わず、「あるある~」というものばかりでした。2人目ができて楽しさも倍増した分、工夫して楽ができるとママにも余裕が生まれそうですね!●ライター/佐藤理香(株)
2016年09月15日平成25年度の厚生労働白書で、「子育ての悩み相談でもっとも頼りになった人・もの」、「子育ての情報収集でもっとも頼りになった人・もの」として、20代、30代、40代、すべての年代において男性は1位に「配偶者」をあげています。それにたいして、20代、30代の女性の1位は「自分の親」、40代は「ママ友」。悩み相談においては「配偶者」が2位ですが、情報収集においては「自分の親」「インターネット」「ママ友」すべてに抜かれ、「配偶者」はランキング外になっています。イクメンという言葉が社会に浸透し、積極的に育児に参加する男性は増えましたが、この調査結果は何を意味するのでしょうか。NPO法人ファザーリング・ジャパン理事の西村創一朗さんにお話をうかがいました。■夫が子育ての相談をする相手は妻しかいないまず西村さんは、男性のランキングの1位がダントツで配偶者であることに触れ、次のように解説してくださいました。「男性が職場で子育てについて話したり、相談したりすることって、なかなかないと思うんですね。興味を持っている人がいなかったり、いたとしても持っているかどうかわからなかったりするわけです。その前提があるので、結果的に、男性が子育てについて相談するときに、その対象は妻しかいない、ということになりがちだということが、まずあると思います」次に、この調査結果をみて、小さい子どもを持つ男性のタイプとして、3つあげられると西村さん。1つ目は、子育てに意欲的で、積極的に情報収集したりするタイプ。2つ目は、もともとそれほど興味はなかったが、奥さんにいわれたりして子育てに参加するようになったタイプ。3つ目は「男は仕事、女は家庭」といった価値観を根強く持っていて、そもそも子育てに興味・関心がないので、情報収集もしなければ、相談もしないというタイプです。1つ目のタイプは特に問題はないのですが、調査で配偶者を1位に上げたのはおそらく2つ目のタイプが多いのではないか、ということでした。また、男性のランキングの中には、「子育ての悩み相談はしない」、「子育ての情報収集はしない」人も多くいることが見受けられます。■子育てに意欲的でも信頼されるわけじゃないそれでは、「子育てに意欲的なパパは、女性側からも信頼される割合が高いと考えていいのでしょうか?」と西村さんにお聞きしたところ、それがかならずしもそうではないそう。他の2タイプにくらべれば高いかもしれませんが、カラ回りするパパもいるそうです。「よーし、子どもが生まれたぞ。父親としてがんばるぞーっていう気持ちがあっても、面倒なこと・たいへんなことはせず、子どもと遊ぶことなど、楽しいこと取りのパパがこれにあたります。また、やろうとしても、家事スキル・育児スキルが追いつかないんですね。お皿を洗っても油が残っていたり、洗濯してもしわくちゃだったり、奥さんに、だったらやらない方がまし、とまでいわれてしまったりすることもあります」その結果、家庭内で上司と部下のようになってしまい、ダメ出しされた男性は子育てに意欲をなくしかねません。「誤解してほしくないのは、やらないよりはやった方がいいんです」女性側も、すぐには上手にできない男性をあたたかく見守り、さりげなく指導することが大切なのかもしれませんね。性別も立場もちがう男性と女性。「いざ公平に」といっても、単に作業を半分にわければそれで済む問題ではないように思います。西村さんは、この調査結果にみる男女間のギャップを次のように分析します。「この結果は、ようするにどちらが子育てについてよりよく知っているか、ということを表していると思うんですね。ということは、子育てについて男女のカップルがいて、男性の方が子育てについて詳しいというケースは極めて少ないのでこのような結果になったのではないでしょうか」まだまだ日本社会は、子育てに全面的に参加する父親にやさしいとはいい難い状況です。上司や同僚の理解を得るのも、女性よりは難しいことが多いでしょう。その結果、子どもと一緒に過ごす時間が少なくなり、上記のようなギャップが生まれたのだと思います。そのギャップを取り除くために、たとえば女性側から子どもに関する情報を流したり、コミュニケーションを取ったりする努力は必要ですね。■夫婦がお互い信頼して笑顔で子育てするには西村さんはまだ20代ですが、もうすぐ三児の父。若いからこそ、子育てやパートナーシップについて、柔軟に取り組めてきたのかもしれません。そんな西村さんに、夫婦がお互いを信頼し、笑顔で子育てするためのアドバイスをうかがいました。「“自分の価値観を押し付けず、相手の価値観を尊重する”ことだと思っています。パパが、ママの健康第一で、家事や育児を積極的に引き受けること。それから、雑談でもいいので、なるべく毎日一定時間会話をする時間を設けることですね。ママも、パパの家事育児スキルが低くても、否定しないこと。相手を傷つけないコミュニケーションを心がけることが大切です。お互い歩み寄ることですね」*子育ては、つながりがあってのものだと思います。そしてそのつながりのはじまりは、パパとママから。それぞれの違いを認めながら、土台となる価値観を育んでいければよいですね。(文/石渡紀美)【取材協力】※西村創一朗・・・1988年生まれの27歳。小学校1年生の長男と4歳の次男、0歳の長女の三児の父。大手人材総合会社で採用担当・新規事業企画を兼務する傍ら「父親であることを楽しもう」をモットーに活動するNPO法人ファザーリング・ジャパンにて最年少理事を務める。2015年6月に自身の会社、株式会社HARESを立ち上げ、代表取締役社長を務める。大学一年時に高校生の頃から付き合っていた彼女と結婚し、19歳で父親になる。プライベートブログ『Now or Never』は月間30万PVを超える。ニュースキュレーションアプリNewsPicksでも精力的に発信を続け、フォロワーは40,000人を超える。【参考】※平成25年度厚生労働白書-内閣府※NPO法人ファザーリング・ジャパン
2016年02月07日「つい子どもにキレて、自己嫌悪になる。そんなの、僕だってよくあります」。と言うのは、『どならない子育て』の著者、伊藤徳馬さん。プライベートでは2児の父だ。伊藤さんが実際にご自分の娘さんに試し、その効果を実感した「どならない子育て練習法」。今回は、「ごはんを集中して食べられない子」に対して使うとどんなアプローチになるのか? 具体的な実例で検証をしてみよう!「どならない子育て練習法」の基本的な考え方は、コチラをどうぞ! 「どならない」のではなく、「どなる頻度」を減らす 叱る=しつけにはならない!? どならない子育ての練習(2) 朝ごはん中に牛乳の入ったコップを揺らしたり、窓の外が気になる次郎くん身支度が終わった後は、朝ごはんです。次郎くんは、目の前の食事にちっとも集中せず、ごはんを食べながら牛乳の入ったコップを揺らして遊んだり、窓の外を見たりしています。「もう、早く食べてよ。保育園に行く時間でしょ!」という言葉が喉から出かかりましたが、ぐっと飲み込んで。さて、まず何をしましょうか? 今回は「 子どもへの伝え方 ポイント4つ 」のうち、「環境を整える」と「肯定的な表現」の2点の練習をしてみよう!環境を整え、シンプルに伝えるまず、環境面を整える。答えは、「子どものそばに行き、目線を合わせる。コップから手を離させる」だ。子どもに声をかけて、子どもがママの目を見る。これでやっと、「伝える環境が整った」と考える。次は、行動を具体的に表現するのをパワーアップさせて「肯定的な表現」を使う。「コップを持つなら牛乳を飲んでね」とか、「遊ぶのはよくないよ。ごはんを食べてね」となる。ちなみに否定的な表現であれば、「コップで遊ばないで」となる。窓の外が気になることについては、「次郎、前を向いて食べてね」とシンプルに伝える。ママが使いがちな疑問形3パターンここで、伊藤さんからのワンポイントアドバイス。「講座の中で、ママ達の答えに疑問形がよく登場します。この疑問形の使い方、ちょっと注意が必要です」<パターン1> 伝いたいことを明確にしてフラットに聞く疑問形ママ「今さぁ、横向いて食べているけど、それはよいこと? 悪いこと?」次郎「悪いこと」ママ「そうだよね、じゃあ前を向いて食べよう。これは子どもに考えさせたり、子どもの理解を確認できていて良い。<パターン2> 優しすぎる疑問形ママ「次郎くん、何をしているのかな?」次郎「ごはん食べているの」ママ「そうかぁ。今、横向いて食べてるけど、それはいいことかな?」次郎「いいことだよ」ママ「うーん、ママは横を向くのはいけないことだと思うけど、どうかな?」講座内でトレーナーは子ども役をするので、伊藤さんは子ども役で何度もこのパターンに出くわしているそう。そして実感を込めて、「これは本当にわかりにくいです」と言う。その場の雰囲気を理解すれば、言われているニュアンスが「横を向くな、前を向け」なのはわかるはずだが、言われている側からすると、ただ質問されているだけで、親の意図がわからなかったりする。<パターン3> 親の怒りやイヤミが込められた疑問形ママ「ねぇ! ママなんて言いたいかわかる?」「これもわかりにくいです。私自身も、妻から唐突に『ねぇ! 何か言うことないの? なんで怒ってるかわかる?』と言われると困ります(汗)。」(伊藤さん)サーッと血の気が引いた気分になった。たしかに、夫に同じことをされたら、気分が悪くなりこそすれ、「〇〇しよう」という前向きな気持ちにはまったくなれない。当然、子どもだって同じだろう。大好きなママにケンカ腰の声かけをされたら、それだけで心臓バクバク。ちょっとだけ想像力を働かせて子どもの立場になってみると、普段、子どもの置かれている状況が、かなり厳しいことが理解できた。伝わらないと親がしんどくなるだけ「あと、『なんで〇〇するの!』」というのもわかりにくいです。『なんで着替えないの!』『なんでお茶をこぼすの!』というやつですね。」(伊藤さん)一応、質問というかたちはとっているが、皮肉や責めることが目的であって、理由を聞く気がない。子どもが理由を答えようと「だって」と言うと、即座に「だってじゃないでしょ!」とカウンターが飛ぶ。嗚呼、ありがちすぎる!!!「パターン2とパターン3は、直接はっきりと言わず、言外の意図を察しなさいというわかりにくい表現です。そんな質問をするのなら、率直に『横は向かずに前を向いて食べてね』とシンプルに言ったほうがよっぽど伝わりやすくて楽です。伝わらないと親がしんどくなるだけです。」(伊藤さん)はぁ……。今まで私は何をやっていたのだろう? という気になってくる。気を取り直して、次回は、「出がけ前なのに遊び続ける子」に対して、「どならない子育て練習法」を使うとどんなアプローチになるのか? 具体的な実例で検証をしていきます。(楢戸ひかる)「どならない子育てについて、もっと、知りたい!」と思った人は◇つい子どもにキレて自己嫌悪…そんな私にサヨナラ!NHKあさイチ、朝日新聞、読売新聞などで話題! 人気のあの講座が本になりました。◇ どならない子育て (著者:伊藤徳馬/ディスカヴァー・トゥエンティワン) 定価:1,300円(税別)
2015年10月31日子育てはコーチング技術を使えばもっとうまくいく! 親が子育てで「野望」や「不安」以外に持てるものって何!? 子どもの気持ちを受けとめるって? ママが身につけたい、子どもの話を聞くためのスキル の続きです。コーチングという視点で子育てを眺めてみると、親といえども、子どもにお説教するには10年早い! くらいのことが判明。子どもにお説教する(働きかける)までに、親としてすべきことがありすぎて、目まいがしました。 しかし、やっと本特集4本目にして、子育てコーチングの実践編「子ども働きかけるスキル」に到着。引き続きお話を、国際コーチ連盟マスター認定コーチの、あべまさいさんに伺いました。コーチングのポイントは質問の仕方にありコーチは質問のプロ。なぜなら、質問をすること自体が、そのまま相手への働きかけに繋がるからだ。コーチが考える質問には、大きく分けて次の2種類がある。・オープンクエスチョン(直訳すれば、「開かれた質問」)5W1H(いつ、どこ、誰、何、なぜ、どのように)でたずねる質問。相手が自由に話すことができる形式・クローズドクエスチョン(直訳すれば、「閉じられた質問」)「はい」か「いいえ」で答えられる質問。質問者のために作成されたもので、答える相手にプレッシャーをかけてしまう可能性もある。子どもには、オープンクエスチョンで自由に答えさせるこの技術を子育てに応用するには、子どもにもオープンクエスチョンで質問をする必要がある。ただ、日々の子育ての中で「今のは、オープンクエスチョンになっていたかしら?」などと考えられる余裕は、残念ながらない。だが、そんな人でも、次のエピソードは、ポンっと頭に入るのでは? あべさんの友人コーチが、夜、自宅で仕事をしていた時のこと。クライアントにオープンクエスチョンを投げかけ、コーチングが終わって、和室のふすまを開けると、当時9歳の息子のげんちゃんが、そこに正座していた。コーチングをずっと聞いていた様子。『お母さんズルイ。僕には<ああしろ、こうしろ>しか言わないのに、ほかの人には<何がしたいんですか?>なんてきいてあげているじゃない。ぼくにも、そういうふうにきいてよー!』と言った。子どもにオープンクエスチョンを実践してみたら…思わずシーンが目に浮かぶようなエピソードだったので、早速、我が家でも実践してみた。小学校5年生の双子の息子たちに、「本日の塾の勉強は、どんなふうにする予定ですか?」と聞いてみたのだ。紙と鉛筆を用意し、「ママはお話を伺う気は満々です!」的な気配を漂わせる。すると、どうだろう。息子たちは鼻を膨らませながら、「国語はちょっと時間がかかるから、最初は理科をやる」「社会は工業地帯を暗記しないとなんないんだよ」などと言い始めた。そんな話を紙に書き取り、項目を整理してやると「本日のTO DOリスト」が出来上がった。いつもはああしろこうしろと口うるさく言わなければ決まらないことがすぐまとまるなんて、素敵!! 子どもにとっては、珍しさも手伝ってのことなのだろうが、それでも嬉しかった。ぜひ、皆さまも試してみてほしい。今回の「質問をするスキル」は、コーチングで相手に働きかけるスキルの、ほんの出だし。次回は、承認することで、子どもに働きかけることを学びます。コーチングについて、興味を持った人には◇コーチングのプロが書いた決定版 「 子育てコーチングの教科書 」(あべまさい/ディスカヴァー・トゥエンティワン)本体1,400円
2015年06月27日小さいお子さまを持つ保護者にとって、今最も関心が高いことの一つ、それが平成27年4月に本格スタートする「子ども・子育て支援新制度」ではないでしょうか。この制度は、少子化問題を解消するため子育てしやすい国を目指し、平成24年8月に成立した「子ども・子育て支援法」と、それに関連する子ども・子育て関連3法に基づく制度のことをいいます。子ども・子育て支援新制度が目指すものこの制度において国は、「量」と「質」の両面から、もっと効果的な子育て支援を目指しています。(1)支援の「量」を拡充お子さまの年齢・親の就労状況に応じて、受けられる保育・教育の選択肢を増やします。そのための主な施策として、2006年に始まったものの、普及が伸び悩んでいる「認定こども園」を改善して、普及を図ります。また、待機児童問題の解消に向けて、平成29年度までに新たに約40万人分の保育の受け皿を確保するとしています。具体的には、待機児童が多い0~2歳のお子さまを対象にした「地域型保育」を新設し、市町村の認可事業とすることや、認可を目指す認可外保育施設への支援などの取り組みが行われています。(2)支援の「質」を向上子どもたちにより目が行き届くように、幼稚園や保育所、認定こども園等の職員を子どもの人数に対して増やす、また、放課後児童クラブ(学童保育)の対象年齢を小学校6年生までに引き上げ、保育時間も遅くして、いわゆる「小1の壁」「小4の壁」(※)の解消を図ります。※「小1の壁」とは、保育所では延長保育ができていたが、小学校に入学すると、保育所に比べて保育時間が短くなり、保護者の就労に影響することを指します。全国の約5割の自治体で、学童保育の保育時間は「18時まで」となっています。そのため、小学校入学により、お子さまが自宅で留守番をする時間が生じることに、不安を持つ保護者がとても多いのです。また、「小4の壁」とは、学童保育の対象年齢を「小3まで」としている自治体が約5割もあり、小学4年生になると、下校後の習い事を入れたり、別の預け先を探したりなど、対策が必要になっていることを指します。新制度で増える教育・保育の場それでは、新制度がスタートして、保護者が選ぶことができる教育・保育の場には、どのようなものがあるのでしょうか。特徴をまとめます。表1 新制度スタート後の教育・保育の場資料:子ども・子育て支援新制度「なるほどBOOK」(平成26年9月改訂版)/内閣府・文部科学省・厚生労働省をもとに執筆者作成新制度が子育て世代の暮らしに与える影響は?新制度がスタートしても、施設によっては新制度に移行しない場合もあります。新制度に移行する施設に子どもを預ける場合、これまでと変わる主なことをみていきましょう。保育利用のための認定を受ければ、原則全員が利用できる現行制度では、たとえば保育所の場合、希望の施設について自治体に申し込むと、自治体が「当否」を決めるのが一般的です。新制度ではこの点が大きく変わり、利用したい人が「保育の必要性」の認定を受け、認定されれば、原則全員が利用できます。表2 「保育の必要性」の3つの認定区分資料:子ども・子育て支援新制度「なるほどBOOK」(平成26年9月改訂版)/内閣府・文部科学省・厚生労働省をもとに執筆者作成※新制度に移行しない幼稚園や保育所を利用する場合は、認定を受ける必要はありません。これまで公的保育が受けられなかった、「夜間労働」「短時間就労」「求職活動中」などの場合でも、公的保育が受けられる保育所に預けることができる2号認定・3号認定を受けるための条件「保育を必要とする事由」が、現行の条件であった「保育に欠ける事由」から大きく変わります。表3 保育の必要性の認定に係る「事由」について新制度では、保護者の多様な働き方に対応して、公的保育を受けられるようになります。また、現行制度では各市町村によって対応が異なっていた、「求職活動」「就学」「虐待やDVのおそれ」などについても、どの地域でも保育を必要とする事由とされました。また、新制度では保育所などでの保育を希望する場合の2号認定・3号認定を受けるための考慮される項目に、「保育の必要量の認定」が導入されます。これによって、これまでは保育に欠ける事由に当てはまらなかった、短時間就労のパートタイマーの方も認定を受けることができ、公的保育を受けられるようになります。私立幼稚園(新制度に移行する施設の場合)などの補助金がなくなる!?現行制度では、私立幼稚園に通う場合、所得に応じて「幼稚園就園奨励費補助金」の支給を受けられますが、新制度においてはこの補助金の適用がなくなります。しかし、私立幼稚園の保育料額の全国平均額から、利用者の所得に応じた幼稚園就園奨励費補助金額を差し引いて保育料を設定することになります。つまり、一旦保育料を払ってキャッシュバックを受けている現行制度に対して、新制度では利用者の一時負担が軽減され、入園当初から保育料が安く抑えられるようになるということです。保育料は所得に応じて変わる保育所だけでなく、新制度に移行した場合の幼稚園や認定こども園も含めて、保育料の上限額は、所得の階層ごとに設定されます。保育所、認定こども園、小規模保育の場合は、保育が必要な時間の長さによって、上限金額も異なります(「保育標準時間(11時間)」と「保育短時間(8時間)」の2つの区分に分けられます)。また、お子さまが2人以上いる場合、2人目以降の保育料が減額されます。表4 多子世帯の保育料の軽減資料:子ども・子育て支援新制度「なるほどBOOK」(平成26年9月改訂版)/内閣府・文部科学省・厚生労働省をもとに執筆者作成子育て家庭のためのサポートが充実!保護者が働いていない場合でも、お子さまを預けられる場所が増えるように「一時預かり」事業が拡充されます。また、子育てに関する不安を払拭できるように、親子の交流や相談ができる場所も増やしていく方針です。前述しましたが、放課後児童クラブの質も向上し、預けられる年齢も小学3年生から小学6年生までに引き上げられる予定です。その他、病児保育なども利用しやすくなるよう、各市町村が中心となって進めます。消費税増税が先送りとなり、新制度のスタートは?平成27年4月スタートのこの新制度の実施のために、消費税増税の増収分から毎年7,000億円程度が充てられる予定でした。すでに昨秋から今年の保育所申し込みは始まっており、新しい制度のスタートを前にして、増税先送りや解散総選挙があり、該当される保護者の皆さんはさぞかしやきもきされたのではないでしょうか。しかし、自治体でも既に準備は始まっており、予定通り制度はスタートするはずです。待機児童がなくなり、誰もが柔軟に働き方・生き方を選択できる世の中になるべく、この制度が形式的なものにならず、活気あるままスムーズに施行されることを願います。コラム執筆者プロフィール 鈴木 さや子(すずき さやこ)(株)ライフヴェーラ 代表取締役/mamaTanoマネーサロン 代表/CFP(R)/1級FP技能士/住宅ローンアドバイザー/キャリアコンサルタント(CDA)家族が笑顔になれるための生活に役立つお金の知識を、主に女性向けに、セミナーやコラム記事などを通じて情報発信。保険などの商品を一切販売しないファイナンシャルプランナーとして活躍中。専門は教育費・ライフプラン・保険・住宅ローン・マネー&キャリア教育。女性の心に寄り添う個人相談にも定評がある。企業講演の他、小・中学校や地域コミュニティなどでの講演やワークショップなど、保護者や親子向けイベントも行っている。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年02月03日