米Googleは1月15日(現地時間)、メガネ型ウエアラブルデバイス「Google Glass」が、Google Xラボ・プロジェクトから独立することを発表した。Googleは2012年に開発者カンファレンスGoogle I/OでGoogle Glassのプロトタイプのデモを披露。翌年に米国の開発者に制限して「Google Glass Explorer Edition」という開発版の提供を開始し、徐々にExplorerプログラムを拡大してきた。2014年4月に英国でもExplorer Editionを発売、また招待状なしで誰でも購入できるようにした。Google Xラボは、社会に変革をもたらすような次世代技術の開発を担う研究プロジェクトであり、自動運転カー、空中風力発電、血糖値を測定するコンタクトレンズといったプロジェクトが進められている。Google Xラボからの卒業は、事業部門としての独立を意味する。Google+でGoogle Glassチームは「これまで以上にコンセプトから現実へとシフトするのを楽しみにしている」と述べている。Google Xからの独立で1月19日にExplorerプログラムが終了になり、同日がExplorer Editionを購入できる最終日になる。その後については「引き続き未来に向けた開発を継続し、準備が整い次第、次世代版Glassの情報を公開する」としている。それがGoogle Glassの正式版になるのかは不明。The Vergeによると、Ivy Ross氏が引き続きGoogle Glassグループを率い、Googleのハードウエアエンジニアリングを統括するTony Fadell氏(Googleが買収したNestの創業者)にRoss氏は報告する。Wall Street Journalによると、次世代のGoogle GlassはIntelのSoCを搭載する。
2015年01月16日米Googleが進めるモジュール式スマートフォン構想「Project Ara」の端末が今年後半に登場する。これは同プロジェクトを進めるGoogle ATAPが1月14日に米カリフォルニア州マウンテンビューで開催したProject Ara開発者カンファレンスで明らかにしたもの。通信キャリアパートナーであるOpenMobileとClaroが展開するプエルトリコをパイロット市場として、同国で発売する予定だ。Project Ara端末では、ディスプレイ、バッテリー、カメラ、スピーカーなどそれぞれに機能を備えたモジュールをフレームに差し込んで、ユーザーが自由にスマートフォンをカスタマイズできる。全く新しいタイプのスマートフォンであるため、モジュールに対する消費者の反応やニーズを確認するために市場テストを行う。カンファレンスでは、Spiral 2デザインをベースにした3Gネットワーク対応プロトタイプが公開された。Spiral 2デザインに改良を加えて今年後半にはSpiral 3デザインに移行する見通しで、そのタイミングでLTE対応、1日中使用できる長時間駆動、競争力のあるカメラ機能などの実現を目指す。プエルトリコでのパイロット販売までに10前後のカテゴリで20個から30個のAraモジュールが揃う見通し。販売サイト、カスタマイズやトラブルシュートをサポートするアプリ、そして小型トラックを用いた移動ストアなども用意する予定。
2015年01月16日何か調べものをする時、Googleでキーワード検索をする人は多いと思います。でも、いくら調べても知りたかった情報が出てこない時もありますよね。こんな時はみんなどうしているの?このモヤモヤした思いをどうやって解消しているの?ということで、全国の20代~30代の男女100人にGoogle検索の使い方についてアンケート調査を行なってみました。すると、Googleで満足できるまで検索すると回答した人はたったの4%だったことが判明!他のみんなは3.98回で諦めていたのです。もしかしたらこれは、検索の仕方を知らない人が多いのかも。あなたはどうですか?早速アンケートに寄せられたコメントから検索のコツを伝授してもらいましょう!■1:他の検索エンジンで調べてみるググってもヒットしなかったとき、いちばん多かった意見は、Google以外の検索エンジンでも調べてみるというものでした。「10回くらい。Googleで満足できなかったらinfoseek検索を使います」「10回くらいでしょうか。Googleで出てこないときは、Yahoo!で調べる」「3~5回くらいでほとんど見つかる。見つからない時、最終的な手段にはInternet Archiveから引っ張ってくる」「3回くらい。infoseekかYahoo!で調べ直す」なかには、「10回。それでもダメなら、検索上手な人に代わりに検索してもらう」という人も。検索結果以上に、検索のコツそのものを教示いただきたいものです……。■2:質問サイトを利用する続いて多かったのが、Yahoo!知恵袋や教えて!gooなどを調べてみるという方法でした。巷には、自分と同じ疑問を持つ人が意外にもいるものです。これを利用しない手はありません。もし、知りたい疑問が掲載されていなかった場合でも、サイト上で誰かに聞くという方法もあるので、多少時間はかかっても解決につながる可能性があります。ちなみに、有名な作家もYahoo!知恵袋を活用しているそうです。登場人物の職業について、実際にその仕事をしている方から情報を寄せてもらい、ヒントにして書きあげたのだとか……。ちょっと万能すぎますね。■3:2ちゃんねるや画像検索も利用すべしどうしても検索できなかったときは、「本や雑誌で調べる」「誰か知ってそうな人を見つけて聞く」という人も多かったのですが、まだあきらめるのは早そうです。「4回くらい。最後の手段は、2ちゃんねる!」「3回で見つからなかったら、画像で検索する」上記のような意見もチラホラ寄せられてました。検索内容によっては、この方法でヒットする可能性も十分アリです。筆者も“●●+画像”と検索エンジンに入れ、出て来た画像の下に掲載されていたブログURL(をクリック)から、思いがけず情報を得たことがあります。みなさんも試してみては?ここで紹介した方法以外にも、うまい検索のコツをご存じでしたら、ぜひSNSで教えてくださいね!(文/富士峰子)【調査概要】調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』調査期間:2014年12月3日(水)調査対象:全国20~30代の男女100名
2015年01月15日米Googleは1月14日(現地時間)、Android/iOS向けアプリ「Google翻訳」の最新アップデート版を無料で提供開始した。スマートフォンなどのカメラで読み取ったテキストをリアルタイムで翻訳できる「Word Lens」機能などを追加した。このたび追加された新機能は、「Word Lens」機能と会話の同時翻訳機能だ。Word Lens機能とは、看板や文字にスマートフォンやタブレットのカメラをかざすことによって、アプリがリアルタイムで翻訳してくれるというもの。使用の際にインターネットに接続する必要はない。提供開始時の対応言語は、英語-フランス語、英語-ドイツ語、英語-ポルトガル語、英語-ロシア語、英語-スペイン語。会話の同時翻訳機能は、音声入力での翻訳時にアプリが自動で2つの言語を識別してくれるというもの。これまでは言語を選択してから音声入力する必要があったが、新しく追加されたマイクアイコンをタップすることによって、話し手が変わるたびにいちいち言語を選択しなくてもよくなった。また、これまでAndroid版でのみ利用できた「カメラ翻訳モード」をiOS版にも実装した。写真のテキストを読み込んで翻訳する機能だ。カメラ翻訳モードは36言語に対応する。
2015年01月15日米Googleは14日(米国時間)、翻訳アプリ「Google Translate」の最新版を発表した。写真撮影なしに翻訳を画面に重ねて表示する「Word Lens」、会話モードの強化などが特徴となっている。AndroidとiOS向けに今後数日内にリリースする。「Google Translate」はこれまで、端末のカメラ機能を利用して標識や案内、レストランのメニューなどの写真を撮影し、テキスト抽出とそれを翻訳する「カメラモード」を提供してきた(36言語に対応)。今回この機能を強化して、「Word Lens」としてカメラに捉えた道路案内などの対象物の翻訳が瞬時に画面上にオーバーレイされるようになった。デモでは、ロシア語で書かれた道路案内にカメラを向けると、同じ案内の上に英訳が表示されている。この機能は、インターネット回線なしでも利用できるという。Word Lensは、英語/フランス語/ドイツ語/イタリア語/ポルトガル語/ロシア語/スペイン語との間の翻訳に対応する。もう1つの強化点が会話モードで、2013年より提供しているリアルタイム音声翻訳が改良されている。翻訳元と翻訳先の言語を設定後、マイクアイコンをタップして話す。終了後にマイクアイコンを再度タップすると、Google Translateがどの言語が話されたのかを自動判別し、翻訳を開始して読み上げる。同時に、画面にはテキストが表示される。その後の会話ではマイクのタップは不要で、会話がよりスムーズになるという最新の機能は数日中に公開されるAndroidとiOS向けのGoogle Translateアプリで利用できる。なお、iOS向けではカメラ翻訳や会話モードが初めて利用できるようになる。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月15日動画制作プラットフォーム「Crevo(クレボ)」を運営するPurpleCowは1月14日、不動産・住宅情報サイト「HOME’S」を運営するネクストと、動画広告のA/Bテスト等さまざまな共同研究を開始すると発表した。同共同研究では、動画広告の企画・制作をCrevoが担当し、広告運用・分析をネクストが担当。期間は1カ月程度で、研究対象をYouTubeが提供する「TrueView インストリーム動画広告」とする。同広告を6種類それぞれ2パターン作成し、音声と視聴環境を主な研究テーマとした動画広告のA/Bテストを共同で実施。その後、その実証データを元に、ユーザーにとって魅力的な動画制作やWebサイト展開に役立てていく考えだ。
2015年01月15日米Googleは1月13日(現地時間)、ドメイン登録サービス「Google Domains (Beta)」の一般提供を米国で開始した。同社は昨年6月から招待制で規模を制限しながら試験的に同サービスを提供していたが、米国の居住者 (Google Walletに登録してあるクレジットカードの請求住所で判別)なら誰でも利用できるようになった。料金は年間12ドルから。Google Domainsでは、ドメインの検索、購入、移管、管理などを行える。基本サービスには、Whois情報から個人情報が漏れないようにするプライベート登録、ドメインフォワーディング/サブドメインフォワーディング、メールフォワーディング(最大100個のメールエイリアス)、サポート(メール、チャット、電話)が含まれる。「.company」「.florist」「 .coffee」などを含む60以上のトップレベルドメインに対応。Dynamic DNS、リソースレコード、ネームサーバ、TTL、ドメインロックなどをシンプルに管理できるマネージメントツールが用意されている。Bloggerが統合されており、ユーザーのドメインを使ったブログを簡単に作成可能。またShopify、Squarespace、Weebly、WixといったWebサイトビルダーと連係し、プランや機能の比較、テーマ探しなどを行える。GoogleはGoogle Domainsを米国以外の地域にも拡大する計画で、サービス開始の情報をメールで受け取るための登録ページを用意している。
2015年01月14日Googleは12日、iOS向けのリモートデスクトップアプリ「Chrome Remote Desktop」の提供を開始した。ダウンロードおよび利用は無料。Android版はすでに公開されており、今回のアプリ公開でOSを問わずにリモートアクセスが可能になった。「Chrome Remote Desktop」を利用することで、iOSデバイスから、普段使用するPC/Macにインターネット経由で遠隔からアクセスすることが可能になる。また、一時的なアクセス権を付与して、パソコンの問題解決に役立てることも可能となる。同アプリを利用するには、PC/Macに「Chrome Remote Desktop」をChromeウェブストアから入手する必要がある。利用にあたっては、Googleアカウントを使用する。同一のGoogleアカウントを使用することで、リモート接続が有効のPC/Macにアクセス可能になる。なお、アクセスするパソコンの電源が入っていること、インターネットに接続されていることも必要。ただし、リモートしたいPC/MacでChromeを開いておく必要はない。
2015年01月13日米Googleは1月7日(現地時間)、テレビ向けプラットフォームとして提供してきた「Google TV」の開発者サポートの終了を明らかにした。既存のGoogle TVデバイスは今後も使用し続けられるが、「リビングルーム戦略は今後、Android TVとGoogle Castエコシステムの拡大に集中する」とGoogle TV/Android TVチーム。Google TV向けにアプリを提供してきた開発者に対して、2015年に搭載製品が登場するAndroid 5.0 Lollipopベースの新しいテレビ向けプラットフォーム「Android TV」への移行を促している。Google TVは2010年に、Googleがリビングルームに進出するプラットフォームとして発表した。OSにAndroid、WebブラウザにChrome、そしてフル機能のFlashを採用し、テレビでWebコンテンツやAndroidアプリを利用できるようにした。第一世代製品としてソニーがHDTVとBlu-ray Discプレーヤー、Ligitechがセットトップボックスを発売して話題になったが、販売台数は伸び悩み、2013年春発売の「NETGEAR NeoTV Prime」を最後に対応製品は登場していない。2013年にGoogleはスティック型のストリーミングデバイス「Chromecast」を発表し、リビングルーム戦略を仕切り直した形になっていた。Android TVは、昨年6月にGoogleが開発者カンファレンスGoogle I/O 2014で発表したスマートTVプラットフォームだ。ユーザーがテレビでコンテンツを楽しむテレビ体験を軸にデザインされている点でGoogle TVと異なる。Google Castをサポートし、モバイルデバイスやPCと連携。Google Playから入手したAndroidアプリを活用できる。米・ラスベガスで現在開催中の「2015 International CES」ではソニーやシャープがAndroid TVを採用したテレビ製品を披露。Razerがゲーム端末「Forge TV」、Huaweiがストリーミングデバイスを発表するなど、Android TV対応製品が続々と登場している。
2015年01月08日MediaTekは1月6日(米国時間)、Googleと共同でAndroidテレビ向け4K TVプラットフォームを開発したと発表した。同プラットフォームは、MediaTekのCortex-A17/A7(2コア×2)SoC「MT5595」にAndroidテレビソフトウェアを導入することで実現したもので、4K対応テレビを用いてGoogle Playからお気に入りの動画や番組を視聴したり、アプリ、ゲームを楽しんだりすることができるようになる。また、コンテンツやアプリは音声で検索をすることも可能なほか、Google Castに対応しているため、モバイル機器やノートPCから動画などを4Kテレビに転送して映し出すことも可能だ。「MT5595」はCortex-A17 2コアおよびCortex-A7 2コアのほか、VP9や4K2K再生に最適化されたHEVCのサポート、毎秒60フレームでの円滑な動画表示の実現などが可能な4Kテレビ向けSoC。ATSC/DTMB/DVB/ISDB放送、Ginga/MHEG/MHPミドルウェア、ブロードバンドサービス(HbbTV)など世界各地の放送方法にも対応している。すでに量産も開始されており、同製品を搭載したAndroidテレビ製品は、2015年3月より販売が開始される予定だという。
2015年01月08日米Googleは1月5日(現地時間)、スマートフォンやタブレット、パソコンとオーディオ機器をワイヤレスで連携させ、音楽を再生する仕組み「Google Cast for audio」を発表した。同社の「Chromecast」と同じ技術を使用している。Google Cast for audioは、テレビなどに接続して映像コンテンツを表示するスティック型デバイス「Chromecast」のいわばオーディオ版。スマートフォンやタブレット、パソコンなどの対応アプリで「cast」ボタンを押せば、Google Cast for audio対応スピーカーから音楽が流れる。Google Cast for audioに対応するオーディオ機器は、ワイヤレススピーカーのほか、サウンドバーやAVレシーバーが想定されており、ソニーやデノン、LGなどから今春、米国で製品がリリースされる予定だ。また、BroadcomやMarvell、MediaTekから組み込み用のチップが提供されるという。AndroidやiOS向けのアプリに加えて、WebでもGoogle Cast for audio対応サービスが展開される。Google Play MusicやYouYube、NETFLIX、TuneInなどが準備を進めている。
2015年01月06日米Googleが現地時間1日に公開したサンタクロース追跡サイト「Google Santa Tracker」は、19時にサンタクロースの追跡を開始した。「Google Santa Tracker」では、Googleマップ上でサンタの居場所をトラッキングするコンテンツが用意されている。米GoogleのBlogでは、24日に備え「そり追跡アルゴリズム」も開発したとの話がリリース時に掲載されていた。19時10分時点では、サンタクロースは北極を出発したばかりの様子。次の目的地はロシアに位置するプロビデニヤで、約1時間後に到着する見込みだ。
2014年12月24日Googleは今年もサンタクロースのトラッキング情報の提供へ向けた準備を進めている。特設サイト「Google Santa Tracker」では、サンタクロースのトラッキング情報提供開始までの時間ほか、ミニゲーム、サンタクロースに関するコンテンツなどを提供している。予定通りに準備が進んだ場合、日本時間で12月24日の19時ごろからサンタクロースのトラッキングデータの提供が開始される。サンタクロースのトラッキング情報と言えば、北米航空宇宙防衛司令部が提供している「Official NORAD Santa Tracker」のほうが歴史が古く、そのスタートは1955年まで遡ることができる。Googleも2004年からNORADに参加していたが、2012年にNORADがたGoogle Mapsの代わりにMicrosoftのBing Mapsを採用し、Googleは独自のサイトを提供することとなったという経緯がある。トラッキングデータの提供サイトは毎年同じ作りではなく、その年ごとに新たな技術の使用や機能追加が行われている。2014年版はこれまでよりもWeb技術(HTML5、CSS3、JavaScript)を駆使したものになっているほか、スマートフォンやタブレット向けのアプリで提供されていた機能がWeb版でも提供されている。こうした動向はWeb技術およびブラウザの実装が進んでいることを示しており、アプリ開発とWeb開発の境界がさらに曖昧になりつつあることを示唆していると言える。
2014年12月24日米Googleは12月22日(現地時間)、完全自動運転カーのプロトタイプ"完全版"を公開した。Googleは5月に、同社が一から完全自動運転カーを設計するプロジェクトを発表した。その際に公開した初期のプロトタイプはデザインモックアップで、ヘッドライトなど車としての機能を完備していなかった。その後、テスト走行の実現を目指して仕様や機能が異なる様々なプロトタイプのテストを繰り返し、自動運転カーが必要とする機能を全て搭載したのが今回公開したプロトタイプだ。「完全自動運転のためのGoogle初の完全プロトタイプ」としている。デザインは5月に公開されたモックアップとほぼ同じだが、LIDARシステム(周囲の情報を収集しリアルタイムで3Dマップを作成)が小型になっており、またヘッドライトや方向指示器などを備える。しばらくはGoogleのテストトラックでのテストを継続し、来年には北カリフォルニアにおいて一般道を使ったテスト走行に移る計画だという。プロジェクトチームの最終目標は内部にハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルもない完全自動運転カーだが、テスト走行に用いるプロトタイプは必要に応じてドライバーがマニュアル操縦する機能を備える。
2014年12月23日米Googleは17日(現地時間)、Android用「Googleマップ」アプリの隠し機能として、同社の手作りVR(バーチャルリアリティ)ヘッドマウントディスプレイ「Cardboard」に対応したストリートビューのVR機能をGoogle+で明かした。ストリートビューでVR機能を利用するには、Android端末の「Googleマップ」アプリでストリートビュー機能を立ち上げた後、画面右下に表示される回転ボタンをダブルタップする。するとストリートビューで画像が左右に分割されたVRモードの表示に切り替わり、「Cardboard」で楽しむことができる。Cardboardは、Googleが6月にGoogle I/O 2014で公開した、段ボール製の手作りVRヘッドマウントディスプレイ。段ボールやレンズ、ゴムなどを同梱した製作キットも一般販売されている。
2014年12月19日AndroidのGoogleマップ・アプリ(マップ)のストリートビュー機能が、Googleの手作りVR(バーチャルリアリティ)ヘッドマウントディスプレイ「Cardboard」に対応していた。Google CardboardのGoogle+でCardboardチームが明らかにした。マップ・アプリで地図にピンを落とす(長押し)か、または検索して表示したい場所に移動し、画面下部にあらわれる情報カードから[ストリートビュー]をタップする。ストリートビュー画面では、右下に回転用のアイコンが表示される。回転アイコンをタップして有効にすると、スマートフォンを持つ手の動きに連動して、ストリートビュー表示が動くようになる。この回転アイコンをタップではなく、ダブルタップすると、ストリートビュー表示がVR用の左右2つの表示に切り替わる。Cardboardに装着して見ると、ストリートビューをVRコンテンツとして楽しめる。Cardboardは、Googleが今年6月にGoogle I/O 2014で公開した。キットをダウンロードし、ダンボール紙、レンズ、磁石、ベルクロテープ、輪ゴムなどを使って、低コストでVRディスプレイを自作できる。
2014年12月19日グーグルは12月16日、2014年のGoogle検索ランキングを公開した。急上昇ランキングや話題となったニュースのほか、都道府県名と一緒に検索されたキーワードトップ5も公開されている。(2013年の結果「埼玉は貧乳!? Googleが2013年検索ランキングを発表」)急上昇ランキングの1位は「ワールドカップ」。ブラジルで行われたワールドカップだが、日本は予選で敗退し、準決勝のドイツ-ブラジル戦ではまさかの大量得点差など、波乱含みの展開が多かった大会だった。また、2位には「ようかい体操第一」など、音楽やアニメ、ゲームと多方面で話題の多かった「妖怪ウォッチ」が入った。3位には「ソチオリンピック」、4位には毎年恒例ともいえる「台風」など、様々なワードが並んだ。一方の話題となったニュースでは、こちらも「ワールドカップ」と「ソチオリンピック」が上位に入った。スポーツ以外では、「デング熱」や「エボラ出血熱」という感染病も上位に食い込んでいる。○話題の人"時の人"がわかる話題の人ランキングで1位に輝いたのは錦織圭選手。2位の羽生結弦選手や5位の浅田真央選手、男性部門の9位に入った葛西紀明選手など、スポーツ選手の活躍が目立った年といえる。ただし、話題の人になったからといって、良い話題だけで急上昇ランキングに入るわけではない。STAP細胞の一連の騒動で一躍の時の人となった小保方晴子さんが女性部門で1位となったほか、"号泣会見"で話題となった野々村竜太郎さん、ゴーストライター問題の佐村河内守さんなどもランキングに入っている。一方で、今年も多くの著名人がこの世を去った。検索された故人の1位は高倉健さん。2位の宇津井健さんや6位の淡路恵子さんなどの名優がこの世を去った。海外ではロビン・ウィリアムスさんがランクインしている。○人気ドラマは?Googleとしては意外(?)なドラマランキングや人気キャラクターランキングも合わせて発表されている。ドラマランキングの1位は上戸彩さん主演で不倫を描いた「昼顔」。2位はそのドラマの描写が話題となった「明日ママがいない」、3位はNHKの朝ドラ「花子とアン」だった。朝ドラは、4位「ごちそうさん」と6位の「まっさん」がランクインしており、大河ドラマ「黒田官兵衛」も9位にランクインするなど、NHKの底力が見られる。5位の「失恋ショコラティエ」は松本潤さんと石原さとみさんが出演した"月9"で、石原さとみさんのキュートな演技が話題となった。7位のファーストクラスは、沢尻エリカさんが久々の連ドラ主演としてカムバックした作品で、現在も2期目が放映されている。8位の「ルーズヴェルト・ゲーム」は、唐沢寿明さん主演のドラマで、原作は池井戸潤さん。10位の「ごめんね青春」は、宮藤官九郎さん脚本のドラマで、錦戸亮さんと満島ひかりさんの軽快な演技が視聴者の心を掴んでいる。一方の人気キャラクターランキングでは、妖怪ウォッチのキャラクター「ジバニャン」が当然1位……と思いきや、「ドラえもん」が1位を獲得し、長年日本のアニメ界を引っ張る貫禄を見せつけた。3位「ふなっしー」と5位「くまモン」は有名ご当地キャラクターとして、二強の地位を確立している。4位のピカチュウも堅実にランクインを果たした。○都道府県別ランキング都道府県名と合わせて検索されたキーワードがわかる都道府県別ランキング。地域によっては、地震などの自然災害や事件・事故などの関連検索が並んでいるが、Twitterなどで話題となった千葉県の「千葉ットマン」や神奈川県と茨城県の「よくわかる神奈川県」「よくわかる茨城県」など、"面白ネタ"もよく見られる。都道府県ごとのトップ5は以下の通り。○その他は?ほかにも米国やグローバルにおける急上昇ランキングも公開されており、それぞれ1位はロビン・ウィリアムスさんがランクイン。日本でも話題になった単語の多くが上位を占めており、「Ebola(エボラ出血熱)」や「Frozen(アナと雪の女王)」「ISIS(イスラム国)」「ALS Ice Bucket Challenge」など、社会現象、社会問題となった単語が多く並んでいる。「Japan」の関連検索では、ワールドカップの対戦国が多く並んでいるほか、「typhoon」や「volcano(御嶽山噴火)」など、自然災害に関する検索も見られた。「○賞」で何が一番検索されたかのランキングでは、「ノーベル賞」がトップとなった。最後に、急上昇ではない検索の総合ランキングでは「Yahoo」が1位に輝いた。2位に「YouTube」、3位に「Facebook」が入るなど、上位の多くは人気ネットサービスが占める結果となっている。
2014年12月17日米Googleは15日、米国などで提供しているiOS用「Google Wallet」アプリをアップデートし、割り勘機能やTouch ID認証のサポートを追加した。バージョン番号は8.174.19。割り勘機能は、他のGoogle Walletユーザーを追加して支払いを分担する機能。それぞれの支払い額を設定したら、追加したユーザーに支払いリクエストが送られる。Touch IDサポートはiOS 8で公開されたTouch ID APIを用いた機能と思われる。Touch ID搭載機種では、ピン番号入力の代わりに、ホームボタンに触れて指紋認証ですばやくGoogle Walletにアクセスできる。また、オフライン時にもギフトカードやポイントカードにアクセスできるようになった。これらの新機能のほか、バージョン8.174.19ではiPhone 6シリーズのスクリーン解像度に対応、アプリが起動できないことがある問題が修正されている。
2014年12月17日Googleは12月11日(米国時間)、HDMI接続のスティック型デバイス「Chromecast」にゲストモード機能を追加した。同一のWi-Fiネットワークに入っていないAndroid端末でもChromecastに接続できるようになる。ゲストモードに利用できるのはAndroid 4.3以上を搭載した端末で、iOS端末は非対応となっている。また、ゲストモードはオプトイン機能となっており、Chromecast側で無効にすることもできる。
2014年12月12日米Googleは11日(現地時間)、iOS用「Google」アプリのバージョン5.0をリリースした。マテリアルデザインに従ってリニューアルされており、Android版と同じようにiOS版でもGoogleのサービスを存分に活用できるようになった。新デザインでGoogleアプリは完全にマテリアルデザイン化され、アニメーションやカード、フローティングボタンなどによって、効率よく検索にアクセスし、コンテンツを閲覧できる。iPhone 6シリーズへの最適化も行われた。新機能は3つ。Googleアプリでは検索結果のWebページやカードをアプリ内で開けるが、新たに設けられた「最近のページ」から過去に開いたWebページやカードにアクセスできる。最近のページはカードがタテにクルクルと回転するUIで、上下にスクロールしてカードをめくり、左右のスワイプでカードを削除する。最近のページやGoogle Nowなど、Google検索から離れた時には画面下部に「Googleボタン」がフロートする。設定を除いて、アプリ内では常にワンタップで新しい検索を行える。またiPhoneでは、地図、周辺のスポット、ストリートビューなどGoogleマップもアプリ内で使用できる(iPadではGoogleマップ・アプリに移動)。
2014年12月12日米Googleは現地10日、Android Wear搭載スマートウォッチ向けに、文字盤のデザインを変更できるWatch Faceアプリの提供を開始した。アプリには有料、無料のものがあり、Google Playよりダウンロード可能。同時に開発者向けに「Watch Face API」を公開した。Google Playからインストール可能なWatch Faceは10日現在で30存在する。パックマン、Plants vs. Zombiesといったゲームに登場するキャラクターをあしらったデザイン、Android Wearのバッテリ残量を示す「Battery Watch Face」など実用的なものが配布されている。Watch Faceを利用するには、OSをAndroid Wear 5.0にアップグレードする必要がある。また、開発者向けにWatch Face APIが公開されたことで、新しく自由なWatch Faceの開発が可能となる。なお、非公式の方法を用いてWatch Faceを作成していた場合は、公式APIへの移行が必要としている。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年12月11日米Googleは11日、Android Wearの文字盤インタフェース用API「Watch Face API」を、新しい設計ガイドとともに、公式に開発者向けに公開した。従来Google Playで文字盤インタフェース用のオプションが公開されていたが、非公式なアプローチであったため、同社は従来のAPIを利用している開発者は今回リリースされた公式APIに切り替える必要があるとしている。この公式APIを利用することで、開発者は文字盤に表示する情報やビジュアルを自由にカスタマイズして公開できる。例えば、Android WearでユーザーがAM-PM表示と24時間表示を変更できたり、時計の背景を変更できたりする。また、OpenGLを利用することで、天気やカレンダー表示なども滑らかに表示できるとする。同社はこのAPIにより、利用者が自分のスタイルを表現できる多くの方法を提案でき、アナログでもデジタルでもない、まだ見ぬ新しい時刻表示の方法を開発することが可能としている。Watch FaceはAndroid 5.0のAndroid Wear最新版で利用できる。
2014年12月11日米Googleが今年6月にGoogle I/O 2014で公開したVR(バーチャルリアリティ)ヘッドマウントディスプレイ・プロジェクト「Google Cardboard」。キットをダウンロードし、ダンボール紙、レンズ、磁石、ベルクロテープ、輪ゴムなどを使って、低コストでVRディスプレイを自作できる。Andrew Nartker氏(製品マネージャー)によると、Cardboardユーザーはすでに50万人を超えた。大きな製品プロジェクトではないが、急速にコミュニティが拡大している。そこで同社は10日(米国時間)にユーザーと開発者向けにCardboardのいくつかのアップデートを発表した。ユーザー向けには、Cardboard対応アプリのコレクションページ「Apps for Google Cardboard」をGoogle Playに用意した。Googleが提供する体験アプリ「Cardboard」、ポール・マッカートニーのライブをVRディスプレイで楽しめる「Paul McCartney」など、10日時点で24個のCardboard対応アプリがリストされている。また、公開しているCardboardの仕様書をカッティングツールも考慮したものにアップデートした。開発者向けにはソフトウエア開発キット「Cardboard SDKs for Android and Unity」を公開した。同SDKによって開発者は、レンズの歪みの補正や頭のトラッキング、2画面のレンダリングといったVRに関する負担から解放され、アプリそのものの開発に集中できるようになる。
2014年12月11日米Googleは12月4日(現地時間)、Google Appsのパートナープログラム一新を発表した。Appsや、Chrome、Cloud Platform、Maps、Searchといった製品毎にわかれていたプログラムを、新しくGoogle for Work and Education Partner Program(英語サイト)に統一。この新プログラムにより、パートナーが、Googleの製品やサービスを統合的に扱うことを可能にし、ユーザーに紹介しやすくなる。新しいパートナープログラムは、ユーザーの要望にあわせた3つのトラック「セールストラック:販売とマーケティングに特化したスキルをもち、販売実績が特に多いパートナー向け。既存顧客への対応や更新管理も含む」「サービストラック:販売、コンサルティング、トレーニング、デプロイメント、技術的サポートといったサービス全般のスキルをもつパートナー向けのトラック」「テクノロジートラック:Google for WorkおよびGoogle for Educationの各種製品を強化、補完、拡張する追加機能をもつ製品、およびそれをベースにした製品・サービスを開発するパートナー向けのトラック」で構成される(複数のトラックに加入が可能)。また、最高のカスタマーエクスペリエンスを提供のため、パートナープログラムに加入条件とプロセスを変更し、2015年より順次適用する。パートナーへは、「Google for Work Connect(営業コンテンツ、マーケティングキャンペーン、サポート資料、トレーニングなどを提供するパートナー向け情報共有サイト)へのアクセス」「プログラムに関する情報」「販売パートナーコンソール(発注・顧客管理ツール)」「Google for Work もしくは Google for Education の認定パートナーバッジの使用」「製品の販売およびマージン」「パートナー検索サイトへの掲載」を提供する。また、各トラックごとに、より優れた経験とスキルをもつパートナーとしてプレミアパートナーを認定。プレミアパートナーには、「パートナーセールスのアサイン」「協業マーケティングの機会」「マーケティングファンドやインセンティブプログラム(予定)」「プレミアパートナー限定トレーニング、イベントへの参加」「認定プレミアパートナーバッジの使用」を追加で提供する。Googleは、この新プログラムを通じ、引き続きパートナーへのサポートと投資を適切におこない、パートナーとともに、ユーザーに最高の製品・サービスを活用いただけるよう関係構築を強固にしていくとしている。
2014年12月08日米Googleは12月2日(現地時間)、Android 5 Lollipopのアップデート「Android 5.0.1(LRX22C)」をリリースした。AOSPでソースコードを公開。Google Developersを通じてNexus 9(Wi-Fi)用、Nexus 7(Wi-Fi)用、Nexus 10用のファクトリーイメージを提供している。同社はAndroid 5.0.1の変更内容を明らかにしていない。Ars Technicaの「Android 5.0.1 released; fixes inadvertent factory reset bug」によると、細かなバグ修正のほか、意図せずにデータが消去される問題への対応が含まれる。ロック解除に数回失敗した場合にデータが消去されるように設定し、パターン・アンロックを用いている場合、Android 5.0ではシングルタップも"失敗"と見なされる。起こりにくいケースではあるが、何度か画面に触れてファクトリーリセットが起動する可能性がある。またNexus 7の動画再生に障害を起こし得るバグの修正も含まれるという。
2014年12月04日コマースリンクは12月2日、商品データフィード最適化サービス「DFO」が、Googleの提供する航空券や不動産、求人などの動的リマーケティングに対応したと発表した。「DFO」は、外部の集客媒体を利用するために必要となる商品データを作成・登録する代行サービスで、「商品検索サイト」や「価格比較サイト」「アフィリエイトプロバイダ」「リターゲティング広告」「Google Merchant Center」といった約40種におよぶ媒体の仕様に対応する。動的リマーケティングは、GoogleAdWordsのリマーケティング機能の一つで、ユーザーが過去にWebサイトで参照した商品や関心を持ちそうな関連商品をピックアップし、同ユーザー専用の広告をディスプレイネットワークに表示する。DFOは、2013年7月より小売業向けの動的リマーケティングに対応しており、2014年12月時点で、丸井やワコール、ゴルフダイジェスト・オンラインなど合計16社が同サービスの利用実績があるという。今回の対応により、広告主は、フィードデータの作成や更新などを意識することなく、動的リマーケティングを利用できるようになる。
2014年12月03日米Googleは1日(現地時間)、クリスマス恒例となるサンタクロース追跡サイト「Google Santa Tracker」2014年版を公開した。「Google Santa Tracker」では、クリスマスまでの日数をカウントダウンできるカレンダーや、クリスマスまで毎日1つずつ公開されるミニゲーム、各国のクリスマスの祝い方などを紹介している。クリスマスイブの24日には、Googleマップ上でサンタの居場所をトラッキングしていく予定。24日のゴールデンアワーに備え、Googleの開発陣は「そり追跡アルゴリズム」を開発したとのこと。Android向けアプリ、Chrome拡張機能、そしてChromecast対応も果たし、ユーザーは「Google Santa Tracker」Webサイトに加え、Android端末やGoogle Chrome、Chromecastでもサンタを追跡することが可能だ。
2014年12月03日GoogleがGoogleロゴの落書きデザインコンテスト「Google 4 Doodle」の第6回目のグランプリを選出した。見事、栄冠を勝ち取ったのは、岐阜県立大垣北高等学校1年生の長谷川ゆいさんによる「卒業」だ。このコンテストは日本では2009年から始まり、第6回目となる今回は、92,294作品の応募があった。小学1~3年生、小学4~6年生、中学生、高校生の4部門からなり、5地区×4部門×2作品、合計40作品があらかじめ選出され、11月19日まで特設サイトで一般投票が行われていた。11月30日に六本木ヒルズの同社本社で開催された表彰式イベントには、この40名が招かれ、各賞の表彰を受けた。長谷川ゆいさんの作品は、ペン画で中学卒業のときの思い出を表現したもので、卒業証書筒のリボンや校章、そして桜の花びらなどがあしらわれたもので、Googleの「G」は制服につけていたコサージュになっている。冒頭にあいさつにたったGoogle執行役員CMOの岩村水樹氏は、最終に残った40名の子どもたちに対して、とにかく感動する心を持ってほしい、さらに、その感動した理由を考え抜く力を持ってほしいとし、応募作品にはそれを伝えたい熱い思いがつまっていたとコメント、これからも忘れられない瞬間をいっぱい作ってほしいと述べた。Doodleは落書きの意味で、いわゆるホリデーロゴとして知られ、ことあるたびにGoogleのトップページがその日にちなんだものに変わっていることでご存じの方も多いはずだ。それを自分で作ってみようというのがこのコンテストだ。長谷川ゆいさんの「卒業」は、12月1日のGoogleトップページを飾っているはずだ。彼女は副賞としてノートパソコンを受け取り、彼女の学校に対しては、PC助成金として100万円が贈られる。おそらくはデジタルネイティブだと思われる彼、彼女たちの創造力が、こうしたアートで表現され、それをGoogleが称えるというのも興味深い。願わくば、この子どもたちが、検索結果の行間を読めるリテラシーを身につけてほしいと思う。(山田祥平 @syohei)
2014年12月01日Googleは11月30日、 Googleのロゴをデザインするコンテスト「Doodle 4 Google 2014 『忘れられない瞬間』」のグランプリを発表した。「Doodle 4 Google」(ドゥードゥル フォー グーグル)は、小中高生を対象としたDoodleデザインコンテスト。日本では2009年から実施されており、第6回となる今回のコンテストでは「忘れられない瞬間」をテーマに、全国から約9万点の作品が集まった。なお、GoogleのいうDoodleは、Googleロゴを基に世界の祝日や記念日などを祝う特別ロゴを指す。30日に開催された表彰式では、一般オンライン投票と審査員の審査で選出された最優秀作品が表彰された。グランプリ受賞作品は、岐阜県岐阜県立大垣北高等学校1年生の長谷川ゆいさんの作品「卒業」。同作品は、12月1日の1日限定で、Googleのトップページに掲載される。
2014年12月01日欧州(EU)での米国系IT企業に対する風当たりがさらに強まっている。今年夏に欧州委員会(EC)の規定した「忘れられる権利」に基づいてGoogleが関連リンクの削除に乗り出したことが記憶に新しいが、今後はさらに同権利の欧州外への適用のほか、公正競争を理念としたWeb検索事業とその他サービスの強制分離といった、将来的なGoogle分割の話題へとさらに踏み込む動きが出てきている。Apple、Facebook、Amazon.comといった企業もシェアを土台にした影響力拡大や租税回避の動きに警戒感が強まっており、今後も米国との間で大きな摩擦となっていくことが予想される。欧州議会(MEPs)は11月27日(欧州時間)、欧州内の"Digital Single Market"の成長に向けて障害を取り除くという提案が、賛成384、反対174、棄権56の賛成票多数で可決された。プレスリリースでは名指しされていないものの、前日に仏ストラスブールで行われたMEPsのAndrus Ansip氏によるスピーチでは、Digital Single Market実現の阻害要因となる存在としてGoogleら企業の名前が挙げられており、年間2600億ドルともいわれる欧州内の同市場の覇権をかけた綱引きがスタートしつつある。今回問題となっていることの1つは、欧州内でもGoogleの存在感が強まっており、域内のインターネット環境やビジネスがGoogleの影響下へと入りつつことに対する懸念がある。検索エンジンはすべてのWebサービスへの窓口となる可能性があり、決して自社に有利な形でのリンクやランキングが行われないよう、透明性を持って運用にあたるべきという考えだ。透明性や中立性を確保すべく、検索エンジンとその他サービスでGoogleを2分割すべきという意見はここからきている。最近話題となる「ネットの中立性(Net Neutrality)」や公明正大なビジネス習慣というのは特定企業による寡占状態を防いで成長を促すうえで重要な要素だが、一方で額面通りの説明とは受け取らず、欧州の巨大市場を盾にした極端な保護主義という批判もある。米国側の立場で同件を報じているWall Street Journalによれば、最近になりフランスとドイツが共同提案でEUに対して域内のビジネスルールをさらに強化するよう求めるようになっており、特に米国系IT企業をターゲットにした締め付けを模索しているという。2000年代前半にはMicrosoftとEUが長年にわたって争い、和解金の支払いとOSからのWebブラウザ分離で合意したが、今後はこうした動きをGoogleを初めとするIT大手らに対して仕掛けていくことになると考えられる。近年フランスでは、こうしたインターネットで大きな影響力を持つ米国IT企業群の頭文字をとって「Les Gafa (Google, Apple, Facebook and Amazon)」などと呼んでいるようで、域内でのシェアを拡大しているにもかかわらず、租税回避で落とされるはずの税金も限られるなど、地域系企業のビジネスにとって不利になるだけでなく、利益を吸い上げられるだけとの不満が鬱積している。顕著な例が、Amazon.comのシェア拡大に危機感を抱いたフランス政府が、同社の目玉サービスの1つである「無料配送サービス」を禁止したところ、同社はすぐに「1セント」での配送オプションを追加するなど、露骨な対抗手段を取ったことなどに現れている。実際のところ、個別対応や規制ではすぐに回避されてしまうため、欧州全体で対抗に向けた策を練るべく検討を始めた……というのが今回の動きなのかもしれない。
2014年11月29日