避妊の方法にはどんなものがある? 知っておきたい“生理・妊娠・避妊”について
これまで日本では手術という方法だけでしたが、今年から“経口中絶薬”を使った、薬を飲んで中絶する、という選択肢が増えました」(稲葉先生)
手術は、吸引法で行う病院が多い、と稲葉先生。一方の経口中絶薬は、子宮の収縮を促し、内容物を排出させる。使えるのは妊娠9週までの人だそう。
「しかし、服用から何時間後に排出されるかがわからないことや、激しい腹痛が長時間続いたり、なかにはお産より大量に出血するといったケースも。トラブルにすぐ対処できるよう、現在は24時間受け入れ態勢がある、または入院施設がある病院に限っての処方となっています。選択肢が増えたのはとてもいいことですが、必ずしも心身ともに負担が軽いわけではないことに注意して選択を」
稲葉可奈子先生産婦人科専門医、関東中央病院産婦人科医長。「みんパピ! みんなで知ろうHPVプロジェクト」代表。子宮頸がんワクチン予防や性教育などに関する情報などを、SNSなどで発信中。
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川名 敬先生産婦人科専門医。日本大学医学部産婦人科主任教授、日本性感染症学会監事。性感染症学、婦人科のがん治療、HPVワクチンなどのスペシャリスト。