医療の力で、生理はもっと楽になる。重い生理痛とPMSに苦しんだ私の10年間
生理痛やPMS症状の原因は、 例えば子宮内膜症や子宮筋腫、 貧血など超音波検査や血液検査などで明確になる場合もあれば、はっきりとした原因はわからない場合もあります。そこが治療の難しいところではありますが、ひとつの考え方として「一般的に正しく、効果的であるとされる治療」をまず始めてみることが大切だと思います。
簡単なところでは、お腹を冷やさないようにするとか、痛み止めを内服するということなどもあげられますが、最小限の治療で効果が得られるのであれば、治療そのものがストレスになるような方法を選択する必要性はありません。ピルは毎日決まった時間に内服しなければいけないという煩わしさもあるかもしれませんが、その効果には大きな期待ができます。使用を始めてみると、いつ月経が起きるかということも計算できるので、学業や仕事といったライフサイクルの中で、副次的なメリットも感じられるかもしれません。
医療者側も、一人ひとりの患者さんの症状をよく知るとともに、それぞれの方の生活背景や経済事情、治療を受け入れられるかどうかという心理的な部分についても理解を広げて、治療にあたることが大切だと考えます。
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