医療の力で、生理はもっと楽になる。重い生理痛とPMSに苦しんだ私の10年間
3つ目のピルは、第三世代と呼ばれる「ファボワール」。
これも副作用がほとんどなく、飲みやすい体感があった。しかし、しばらく飲んでも、一向に良くなる気配がない。PMSは相変わらず酷いし、ただ出血する日程を調整できるだけ(スケジュール管理はこれ以前のピルでもできた)の薬でしかない、という印象だった。
3つも試して何も変わらない状況にそろそろ耐えられなくなってきて、心も身体もボロボロ。引っ越した先の婦人科に涙ながらに駆け込み、今まで辛かったことや症状について話をしたところ、初めていった病院だったけれど、先生がとても親身に相談に乗ってくれた。いろいろな症例を話してくれて、PMSについての細かい説明もしてくれて、新しいピルを勧めてくれた。
4つ目のピルは、第四世代と呼ばれる「ヤーズフレックス」。
2020年2月現在、日本で処方されているピルの中で一番新しく、最大140日まで出血を抑えることができるというピル。生理が来るまでの期間を伸ばせるということは、比例してPMSが来るまでの期間も伸ばせるということでもある。
この頃の私は、PMSの辛さはもちろん、PMSの原因である「生理」というもの自体をどうしても受け入れられなくなっていた。